安中市議会 > 2016-09-14 >
09月14日-02号

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  1. 安中市議会 2016-09-14
    09月14日-02号


    取得元: 安中市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-04-26
    平成28年  9月 定例会(第3回)             平成28年第3回安中市議会定例会議 事 日 程(第2号)                           平成28年9月14日(水曜日)午前9時開議第 1 一般質問    櫻 井 喜久江 議員    佐 藤 貴 雄 議員    柳 沢 浩 之 議員    櫻 井 ひろ江 議員    田 中 伸 一 議員                                              本日の会議に付した事件 議事日程に同じ                                              出席議員(22名)     1番   金  井  久  男  議員     2番   櫻  井  ひ ろ 江  議員     3番   遠  間  大  和  議員     4番   罍     次  雄  議員     5番   巽     久  男  議員     6番   小  林  克  行  議員     7番   太  田  進  一  議員     8番   櫻  井  喜 久 江  議員     9番   小  川     剛  議員    10番   柳  沢  浩  之  議員    11番   今  井  敏  博  議員    12番   吉  岡  完  司  議員    13番   佐  藤  貴  雄  議員    14番   吉  岡     登  議員    15番   高  橋  由  信  議員    16番   武  者  葉  子  議員    17番   上  原  富 士 雄  議員    18番   齊  藤  盛  久  議員    19番   奥  原  賢  一  議員    20番   田  中  伸  一  議員    21番   柳  沢  吉  保  議員    22番   廣  瀬     晃  議員欠席議員(なし)                                              地方自治法第121条の規定に基づき出席した者の職氏名  市   長   茂  木  英  子      副 市 長   茂  木  一  義  総 務 部長   粟  野  好  映      財 務 部長   中  嶋     薫  市 民 部長   吉  田     隆      保 健 福祉   上  原     茂                          部   長  産 業 政策   佐  藤  正  二      建 設 部長   猿  井  晴  一  部   長  上 下 水道   内  田  直  幸      松 井 田   竹  内  克  美  部   長                   支 所 長               公   立   神  宮     潔      企 画 課長   萩  原     稔  碓 氷 病院  事 務 部長  収 納 課長   上  原     充      環 境 政策   堀  米     純                          課   長  福 祉 課長   真  下     明      健康づくり   黒  田  修  二                          課   長  農 林 課長   佐  藤     勉      都 市 整備   白  石  久  男                          課   長  医 事 課長   須  藤  一  久      監 査 委員   安  藤  忠  善  農業委員会   小  林  俊  夫      会計管理者   品  川  仁  久  事 務 局長                   (会計課長)  教 育 長   桑  原  幸  正      教育委員会   田  村  昌  俊                          教 育 部長  教育委員会   須  藤     朗  文化財保護  課   長                                              本会議に出席した事務局職員  事 務 局長   嶋  田  一  弘      事務局次長   清  水  裕  之                          兼 議 事                          事 務 担当  庶務係長兼   原        守      庶務係主事   田  中  友 香 里  調 査 係長 △開議の宣告 ○議長(吉岡完司議員) ただいまの出席議員は22名であります。よって、会議は成立いたしました。  直ちに本日の会議を開きます。                                      (午前 9時00分) △一般質問 ○議長(吉岡完司議員) 日程第1、一般質問を行います。  一般質問は、通告一覧表により、順次これを許します。                                                         ◇ 櫻 井 喜久江 議員 ○議長(吉岡完司議員) 8番、櫻井喜久江議員の登壇を願います。  櫻井喜久江議員。               〔8番 櫻井喜久江議員登壇〕 ◆8番(櫻井喜久江議員) 皆様、おはようございます。通告に基づきまして、3点質問いたします。                                                                                                                                                最初の1点目、市民ギャラリー設立について。文化といいますとぜいたく品であり、税金を使用すべきでないという意見があります。しかし、文化は国、民族、男女を問わず人類共通、世界共通の人の生き方、暮らし方そのものです。文化がなければ社会とは言えず、まちとは言えないと、元金沢市長の山出保さんは言っております。山出さんは世界的にも評価が高く、国民の人気も高い金沢21世紀美術館を創設された方です。さらに、山出さんは、文化は美しいものをめでて、みずからの心を豊かにします、福祉は弱者に慈しむことでみずからの心を鼓舞します、文化から得られる心証は美しいです、福祉に向ける心情はいとしいです、文化も福祉も心の領域にかかわる点では同じです、文化を知らなくては、福祉の理解者たり得ないのですと言っております。フランスでは、文化が国家の最優先事項とされており、文化に対する支出の金額は日本の4倍以上です。フランスのナント市の市長は文化のレベルが高く、市民の創造性が豊かなまちは人と企業を呼び込むと考え、文化政策を積極的に進め、都市の再生をなし遂げました。文化、芸術は産業経済には直接つながりはしないが、産業経済を支えているのは人である、人の心を明るく、豊かにする、それが文化、芸術であるという著名人の言葉もあります。文化レベルを上げていくことは、確実に市やまちがすばらしくなっていくことです。秋田県でわらび座という劇団を主宰している小島克明氏は、文化とは食事で言えばビタミンのようなもの、たんぱく質や炭水化物ではないけれども、必要な栄養素と語っています。十五、六年ほど前、当市の文化施設の設立が陳情され、受理された経緯があると聞いておりますが、いまだ設立がなされていない現状です。市民ギャラリー等文化施設設立について、市の考えと今後の計画などをお聞きします。  2点目は、人口減少対策について。当市に数年前に東京から移住してきた60代の方がおります。その方の東京の友人が安中市に遊びに来て、ここ安中市に住みたいという方が多くいるというのです。せっかくの大変ありがたい声であると私は思いました。ところが、ここに住む場所があるという受け入れ態勢がないと申します。東京にも近く、新幹線も高速道路のインターチェンジもあります。災害が非常に少なく、豊かな自然に恵まれ、アクティビティーにも事欠きません。また、自分で畑を耕し野菜をつくってみたい、花を育てる花壇が欲しいという方にも最適です。当市へ移住を呼びかける利点、アピールする部分はたくさんあります。そこで、首都圏などから元気な高齢者を受け入れる態勢を整える点について質問いたします。また、若い世代、働き盛りの世代の方は当市に仕事がないので、住めないと聞きます。企業誘致も真剣に取り組まなければならないと考えます。若い方々を呼び込むためには、企業誘致も最重要課題です。これらについて質問いたします。  3点目は、来年度開催されます花と緑のぐんまづくり2017in富岡・安中~ふるさとキラキラフェスティバル~の進捗状況についてお聞きします。これまで8市町において8年間開催されてきました。県民の周知度も高く、期待も高まっております。そこで、現時点での計画などをお聞きいたします。               〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(吉岡完司議員) 柳沢議員。 ◆21番(柳沢吉保議員) ただいまの登壇してのあれして、議事運営について、発言内容がちょっといかがなものかとあったので、議会運営委員会をしたいと思うので、休憩をお願いしたいと思います。 ○議長(吉岡完司議員) ただいま柳沢議員から議事運営上の問題があるという提起がなされましたので、ここで暫時休憩をして、議会運営委員会を開いて協議いたしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。                                      (午前 9時05分) ○議長(吉岡完司議員) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                      (午前 9時50分) △発言の取り消しについて ○議長(吉岡完司議員) 櫻井喜久江議員より発言を求められておりますので、この際これを許します。  櫻井喜久江議員。 ◆8番(櫻井喜久江議員) ただいまの一般質問の中で、議会運営上不適切な発言がありましたので、一部取り消しをお願いいたします。  また、一般質問は質問席にて一問一答方式により行います。 ○議長(吉岡完司議員) お諮りいたします。  ただいま櫻井喜久江議員から発言のとおり、取り消しを許可することにご異議ございませんか。               〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(吉岡完司議員) 許可することにご異議ないと認めます。 ○議長(吉岡完司議員) 櫻井喜久江議員の発言を求めます。  櫻井喜久江議員。 ◆8番(櫻井喜久江議員) 一般質問を続けてよろしいですか。 ○議長(吉岡完司議員) はい。 ◆8番(櫻井喜久江議員) 1番、市民ギャラリーを兼ねた多目的ホール設立について、当市の市民憲章に文化とうたってあります。文化という文字が3つ入っております。当市は、明治のころより多数の文化人、芸術家を輩出し、今もなお社会的にも地位のある多数の芸術家が活躍している文化の香り高い市であります。市民の方々から他市の方に紹介できる発表の場の市民ギャラリーが欲しいという声をたくさん聞きます。今後の市の文化、芸術のさらなる発展のためには必要不可欠と考えます。絵画等の展示ばかりではなく、講演会、コンサートなど多目的に利用できる多目的ホールを兼ねた市民のための文化施設を望んでおられます。積立金についてですが、美術館の積立金がありますが、これまでの経緯と現状について教えてください。
    ○議長(吉岡完司議員) 教育部長。 ◎教育委員会教育部長(田村昌俊) 櫻井議員のご質問にお答えいたします。  積立金の経緯と現状についてでございますが、安中市美術館建設基金につきましては、当初市民ギャラリー設置を主な目的として立ち上がったものではなく、市内に美術館を設置したいとのご要望を市民の皆様からいただき、一般財源をもとに平成3年度から平成10年度まで毎年積み立てられ、寄附金も含めまして、現在1,693万4,000円の積み立てがなされているところでございます。 ○議長(吉岡完司議員) 櫻井喜久江議員。 ◆8番(櫻井喜久江議員) 市は市内に住み、活動している著名な画家、書家、陶芸家、工芸家についてどのように考えておられますか、お聞きします。 ○議長(吉岡完司議員) 教育部長。 ◎教育委員会教育部長(田村昌俊) 市内には多くの芸術家の方々がいらっしゃいます。洋画家の北村真さん、山名將夫さん、陶芸家の青木昇さん、彫刻家の平出豊さん、ガラス工芸家の小島誠さんを初めとして、またさまざまな流派に属した多くの書道家の方々、声楽家やピアノ演奏家の方々ら、そうした多くの方々が市民の生涯学習向上のためご尽力をいただきながら、活発に活躍されていると認識しております。 ○議長(吉岡完司議員) 櫻井喜久江議員。 ◆8番(櫻井喜久江議員) それでは、今後の計画についてですが、これまでの美術館積立金も踏まえて計画をお聞きします。美術館の積み立てを始めた時点では美術館の必要性があってのことと推察しますが、現在文化関係者の方々は、市民ギャラリーを兼ねた多目的ホールに変更していただきたいと申しておりますので、市民ギャラリーを兼ねた多目的ホール設立という観点で考えていきたいと思います。お願いいたします。 ○議長(吉岡完司議員) 教育部長。 ◎教育委員会教育部長(田村昌俊) お答えいたします。  多くの市民の皆様の作品を、そうした作品を発表する場を提供することは大変大切なことと考えております。また、市民ギャラリー、またはそうした多目的な目的に供するものを兼ねた市民ギャラリーの設置につきましては、今後幅広く検討してまいりいたいと考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 櫻井喜久江議員。 ◆8番(櫻井喜久江議員) では、2点目の候補地について市の見解を伺います。 ○議長(吉岡完司議員) 教育部長。 ◎教育委員会教育部長(田村昌俊) 候補地についてでございますが、これにつきましては、総合的に検討してまいりたいと思います。また、候補地につきましては、そうした検討の中で考えてまいりたいと思っております。 ○議長(吉岡完司議員) 櫻井喜久江議員。 ◆8番(櫻井喜久江議員) 画家、書家等、芸術家の方に候補地について伺いました。文化センターに増設という形で建設するのはどうかという意見があります。同敷地内の体育館を更地にすれば、駐車場も広く利用できるのではないでしょうか。また、文化センター敷地内の体育館をギャラリー多目的ホールに建てかえてはどうだろうという意見、また旧安中高校跡地の利用という意見も出ております。文化センター周辺ですと武家屋敷に来られた観光客も寄っていただけるものかと思います。これらの意見について市の考えを伺います。 ○議長(吉岡完司議員) 教育部長。 ◎教育委員会教育部長(田村昌俊) このことに関しましては、幅広く市民の皆様のご意見を十分に拝聴していって考えていきたいと思っております。よろしくお願いいたします。 ○議長(吉岡完司議員) 櫻井喜久江議員。 ◆8番(櫻井喜久江議員) こんな話も聞きました。戦争中、奈良の正倉院の中の宝物を守るために、奈良国立博物館へそれらを移しました。戦争が終わり、もとの正倉院に戻す前にそのまま博物館で正倉院展をやってみようという話が持ち上がりました。戦後の食べ物にも困っている時代です。誰も来ないのではという意見の中開催してみますと、何と長蛇の列だったそうです。やはり文化、芸術は人の心の慰めであり、潤いであり、人の心に必要不可欠なものです。混乱の時期にこそ人が求めるものであるということが立証されたかと思います。財政上等問題多々あるかと思いますが、例えば企業や個人からの募金を募るという方法もあるのではないでしょうか。また、昨年6月12日、文化協会代表者4名が市長に要望のために来庁した経緯もありますので、市長の見解をお聞かせください。 ○議長(吉岡完司議員) 市長。 ◎市長(茂木英子) 櫻井議員のご質問にお答えを申し上げます。  私も文化、芸術はまさに人の心の栄養であるというふうに考えております。市民ギャラリーあるいは美術館等、そういった要望があることも承知をしております。先ほど部長が答弁いたしましたが、そういった施設がどのように進めたら実現をしていくか、しっかりと幅広く、またさまざまな方々のご意見等もお伺いしながら検討を進めてまいりたいと考えておりますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。 ○議長(吉岡完司議員) 櫻井喜久江議員。 ◆8番(櫻井喜久江議員) 先日の土曜日、体操服の中学生3人を見かけました。部活の帰りだそうで、部活は何と聞きますと、美術部と申します。芸術の芽は日々育っています。未来に誇れる安中市にしていきたいと改めて思いました。  それでは、次の質問に移らせていただきます。人口減少対策についてですが、まず高齢者の受け入れについて。首都圏では現在マンション建設のラッシュで若い世代の方々が都会のマンションに移住してきているという話を聞きます。昔から住んでいた高齢者の方々がマンション建設に押され、仕事も引退しているので、地方に住みたいと考える方もふえつつあるようです。そこで、高齢者の受け入れについて伺います。東京都や他県から高齢者を市が受け入れた事例が今までありましたでしょうか、教えてください。 ○議長(吉岡完司議員) 総務部長。 ◎総務部長(粟野好映) 櫻井議員のご質問にご答弁申し上げます。  本年3月に策定しました安中市まち・ひと・しごと創生総合戦略では、人口減少に対する取り組みとして、企業誘致、新規就労対策、子育て環境の整備、移住、定住施策等、各種の施策を盛り込んでおります。この中では特に高齢者の受け入れに特化した施策は盛り込んでおりませんが、施策展開の基本的な方向として経験豊富な高齢者が現役時代に培った技術力や能力を発揮し、地域で活躍できるような地域づくりの推進について位置づけており、さまざまな施策を組み合わせながら、取り組みの検討を進めているところでございます。現在高齢者の受け入れに特化したことは実施していないところでございますけれども、今後検討を進めてまいりたいというふうに考えておりますので、ご理解賜りますようにお願いいたします。 ○議長(吉岡完司議員) 櫻井喜久江議員。 ◆8番(櫻井喜久江議員) 首都圏等から高齢者を受け入れる点について、市の考えをお聞かせください。 ○議長(吉岡完司議員) 総務部長。 ◎総務部長(粟野好映) 首都圏からの受け入れということでございますけれども、高齢者の地方への移住については、第二の人生を健康でアクティブな生活を送りたいという希望や地方は東京圏に比べ、日常生活のコストが低く、住みやすいという環境にあることから移住を希望する方も多く存在しているものと思われます。このような背景もあり、国は地方創生総合戦略の政策分野である地方への人の流れをつくるの推進策の一つとして、都会に住む元気な高齢者の地方への移住を推進しております。高齢者の地方への移住については、短期的には地方の人口減少の抑制と地域の活性化につながることも考えられますが、中長期的には地域における高齢者割合の増加に伴う社会保障費等、財政負担の増加リスクや就労を希望する人のための雇用の場の確保、受け入れる地域社会の協力、行政のみならず地域一体となっての体制づくり等、幅広い検討が必要になるものと考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 櫻井喜久江議員。 ◆8番(櫻井喜久江議員) 首都圏や市外の方が当市に移住を申し入れた場合の対応と受け入れのための環境についてお聞きしたいと思います。 ○議長(吉岡完司議員) 総務部長。 ◎総務部長(粟野好映) 今後の受け入れの環境等を申し入れた場合等、そういったご質問であったかと思います。本市においては、現在のところ具体的な移住、定住施策の取り組みは進んでおりませんが、本年度から産業政策部に設置された地域創造課を中心として空き家を活用した移住、定住施策を図る中で、空き家バンクなど、移住、定住希望者への住宅あっせん、紹介等、高齢者、若者などの年代を問わず、バランスのとれた移住、定住施策に取り組んでまいりたいと考えております。今後本市が多世代の方々の移住、定住先として選択していただけるよう魅力をアピールし、移住、定住希望者とのマッチングが可能となるような施策を検討してまいりますが、特に高齢者の移住、定住希望者の中には、本市の豊かな自然環境や景観、田舎暮らし的な住みやすさを求めての移住、定住希望等も想定されますので、これらの希望にかなうよう、例えば家庭菜園を楽しめたり、農業を営めるような一定の条件が備わった住宅のあっせん等も取り入れ、退職後の第二のステージや人生を過ごす場としての受け入れ環境を整えていきたいと考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 櫻井喜久江議員。 ◆8番(櫻井喜久江議員) それでは、若者の移住者受け入れについてに移ります。当市における若者、20代から40代あたりでしょうか、この年代の方々を対象とした受け入れの対策と現状について伺います。 ○議長(吉岡完司議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(佐藤正二) 櫻井議員ご質問の移住対策と現状につきまして答弁をさせていただきます。  移住対策につきましては、本年4月に新設されました地域創造課におきまして、近隣の先行市町村の事例などを参考に新たな支援策の研究に着手をしたところであります。現状では、従来の本市で実施されている第3子以降の保育料無料化や給食費の一部無料化といった子育て支援や、住宅を取得した際の住宅利子補給、または新規就農者への給付金支給なども移住、定住の促進につながるものと考えております。今後におきましても若者の移住、定住につきましては積極的に取り組んでまいりたいと考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 櫻井喜久江議員。 ◆8番(櫻井喜久江議員) 移住者の受け入れについて、今後の具体的な計画がありましたら教えてください。 ○議長(吉岡完司議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(佐藤正二) 今後の具体的な計画というご質問ですけれども、本市に移住を希望される方々に対する各種支援策といたしまして、今後は移住、定住への支援策、具体的には空き家対策と絡めた空き家バンクや移住への最初の一歩としてのお試し移住体験、また財源の確保に配慮しつつ、実際に移住される方への移住、定住奨励金といった、そういった優遇制度など、従来からの施策と相まって効果をもたらすような支援策を具体化できるよう検討してまいります。  また、支援策を含めた本市の移住、定住にかかわる情報発信が重要となってまいりますので、国が運営するインターネットサイト全国移住ナビに本市をPRする動画を掲載したところであります。さらに10月には東京で行われます群馬県主催の移住相談会ぐんま暮らしフェア2016、これに参加を予定しており、これらの機会を活用するなど積極的な情報発信に努めてまいります。若者や高齢者など、世代の違いにも考慮しながら効果的な対策となるよう取り組んでまいります。  次に、若い世代の移住者にとっては、働く場の確保が重要な課題となってまいります。本市においては、雇用の創出や就業、創業支援について、既に安中市創業支援ネットワークの立ち上げや、再就職支援セミナーの開催、これら各種事業に取り組んでおりますが、今後も就労や創業に関する支援の充実に努めてまいります。 ○議長(吉岡完司議員) 櫻井喜久江議員。 ◆8番(櫻井喜久江議員) 現在の事業や今後のさまざまな計画をお聞きしましたので、ぜひ広く全国的なPRにも力を入れていただきたいと思います。群馬県や当市の知名度はまだ全国的にはそれほど高くはありません。自然環境に恵まれ、暮らしやすさの施策も十分充実している点など、魅力にあふれている当市をぜひ今以上にPRしていただきたいと考えます。全国移住ナビも作成と掲載を評価したいと思います。1位になっておりました徳島県阿南市の動画なども参考にしてもよいかと思います。  それでは、3点目、企業誘致についてですが、現在の状況についてお聞かせください。 ○議長(吉岡完司議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(佐藤正二) 企業誘致の現状でございますが、現在安中市の工業団地につきましては、全ての用地が成約にまで至っております。今後企業誘致に資する候補地の検討などを進め、企業進出や拡充が図れれば市内の就業先の増加となりますので、その雇用効果が期待できると考えております。今後も積極的に取り組んでまいりたいと考えます。 ○議長(吉岡完司議員) 櫻井喜久江議員。 ◆8番(櫻井喜久江議員) 今後の計画がありましたら、お聞かせください。 ○議長(吉岡完司議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(佐藤正二) 企業誘致の今後の計画ということでございますけれども、企業誘致につきましては雇用創出効果、人口増加等が見込まれ、大変重要な施策と考えております。今後工業団地の選定も含め関係部署と協議、検討を進めてまいります。また、企業情報の収集にも努めるなど、誘致に向けた取り組みを継続してまいります。ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。 ○議長(吉岡完司議員) 櫻井喜久江議員。 ◆8番(櫻井喜久江議員) 県内で人口増加傾向にある高崎市、伊勢崎市、太田市に人口増加の理由について聞いてみました。子育て世代が暮らしやすい政策や環境が整っている、活力があり、今後も伸びる可能性がある企業が存在している、企業誘致にある程度成功しているなどの答えでした。特に高崎市では、整備した工業団地に13社もの企業が進出することが決まっているとのことでした。どうかそれらの意見なども参考にしながら、ぜひとも人口減少対策に取り組んでいただきたいとお願いし、次の質問に入ります。  ぐんまキラキラフェスティバルについてですが、花と緑のぐんまづくり~ふるさとキラキラフェスティバル~が平成29年度に安中市と富岡市を会場に行われ、その準備に向けた花と緑のぐんまづくり安中実行委員会が設立されました。組織の構成と役割についてお尋ねいたします。 ○議長(吉岡完司議員) 建設部長。 ◎建設部長(猿井晴一) 櫻井議員のご質問の安中実行委員会の組織の構成と役割についてご答弁申し上げます。  花と緑のぐんまづくり~ふるさとキラキラフェスティバル~は、平成20年度に開催された第25回全国都市緑化ぐんまフェアが大きな成果をもたらし、県民の間にぐんまフェアの基本理念を将来に生かそうという機運が盛り上がりました。その結果、群馬県版都市緑化フェア、花と緑のぐんまづくり~ふるさとキラキラフェスティバル~が翌平成21年度から県内各地域を会場に開催されております。平成29年度は、安中市と富岡市の2市において4月中旬から5月中旬にかけて共同開催することとなりました。このイベントは、県と開催市町村で構成される県組織であります花と緑のぐんまづくり推進協議会が中心になって行われますが、各市においても独自の取り組みを行うこととなります。当市もイベントの全体像や花飾りの計画づくり、そして実行していくわけですが、その期間中は万全の体制で多くのお客様をお迎えしたいと考えております。花と緑のぐんまづくり安中実行委員会は、そのための実行組織と位置づけて、本年の7月13日に設立いたしました。組織構成は、市議会議長を顧問とし、市長が委員長、実務に関連する市内の各界代表者並びに市役所の各部長を委員とし、30名の体制といたしました。そして、事務局は都市整備課が担当しております。 ○議長(吉岡完司議員) 櫻井喜久江議員。 ◆8番(櫻井喜久江議員) 今回初めて2市による共同開催と伺いました。現在どのような形で連携しているのでしょうか、お聞きいたします。 ○議長(吉岡完司議員) 建設部長。 ◎建設部長(猿井晴一) 共同での開催は初めての取り組みでございます。平成27年6月25日に県庁で群馬県、安中市、富岡市の3者による第1回担当者会議が開催されました。それ以降一、二カ月に1回のペースで会議を開催し、準備を進めております。現在その会議は11回を数えており、開催日程の調整や開催テーマの決定にワークショップを実施するなど、連携強化に取り組んでまいりました。 ○議長(吉岡完司議員) 櫻井喜久江議員。 ◆8番(櫻井喜久江議員) それでは、今後はどのような連携をとっていくのか、特に開催期間中はどのようになるのでしょうか、お伺いいたします。 ○議長(吉岡完司議員) 建設部長。 ◎建設部長(猿井晴一) 引き続き担当者会議を通じて調整を行ってまいりますが、開催テーマのシルクでつながる花の街にあるように、絹遺産の歴史でつながる両市がこの花のイベントを通して、花のまちづくりに共同で取り組むことで人とまちを結び、新しい歴史を紡ぎ出せるような連携をとってまいります。期間中は、このことを踏まえた共通のイベントも考えてまいりたいと思っております。 ○議長(吉岡完司議員) 櫻井喜久江議員。 ◆8番(櫻井喜久江議員) 市内には開催期間中にお花の見ごろを迎える民間の施設があると思いますが、それらの施設との連携はどのように考えておられますでしょうか、伺います。 ○議長(吉岡完司議員) 建設部長。 ◎建設部長(猿井晴一) 今までの開催においても、開催市以外のサブ会場として協力をいただいていた施設が市内には碓氷峠の森公園、峠の湯、くつろぎの郷のほか、民間の施設が2カ所ほどございます。来年度は地元開催となりますので、今後はさらなる連携を図れるよう進めてまいります。 ○議長(吉岡完司議員) 櫻井喜久江議員。 ◆8番(櫻井喜久江議員) 市内の小中学生、高校生など、子供やお年寄りを含む多くの市民との連携はどのように考えておられますでしょうか。 ○議長(吉岡完司議員) 建設部長。 ◎建設部長(猿井晴一) 市民との連携ということでございますが、花飾りに関して群馬県でことしの秋に市内の全小学校で実施する花育教室でつくられたプランターをメーン会場に飾りつけを考えております。また、市民参加で大花壇の作成や、開催期間中の花のお世話をお願いしていきたいと考えております。そのために今後はボランティアの募集も行ってまいります。また、市内の高校生によるイベントもお願いできないか相談させていただくなど、できるだけ多くの市民の皆様にかかわってもらえるように考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 櫻井喜久江議員。 ◆8番(櫻井喜久江議員) 8月1日号の「広報あんなか」でオープンガーデンの募集が掲載されておりました。申し込み状況、またその目標などお聞かせください。 ○議長(吉岡完司議員) 建設部長。 ◎建設部長(猿井晴一) オープンガーデンの状況でございますが、市民の皆様が丹精込めて手入れをしている花壇をこのフェスティバル期間中に、おもてなし花壇として広く一般に公開していただくもので、個人のお宅や地域、職場の仲間で管理している花壇をオープンガーデンとして公開することで、より多くの人と一緒に草花を楽しみ、出会いや交流を通じて花と緑のまちづくりを進めることを目的としております。8月8日から10月31日までの期間で応募を受けております。既に応募をいただいたり、問い合わせを受けているところでございます。今後はさらに件数がふえるようなことを考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 櫻井喜久江議員。 ◆8番(櫻井喜久江議員) 今後は開催日に向けてどのような準備を行っていくことになるかお伺いいたします。 ○議長(吉岡完司議員) 建設部長。 ◎建設部長(猿井晴一) 開催までに半年ほどとなってまいりました。群馬県や富岡市との連絡をこれまで以上に密にしながら、それぞれの会場準備を進めることとなりますが、年内には飾花プランやイベント計画はほぼ決定し、花苗の発注を行いたいと思っております。また、早々にこのイベントに協賛をいただける企業の募集を行ってまいります。 ○議長(吉岡完司議員) 櫻井喜久江議員。 ◆8番(櫻井喜久江議員) 今決まっている、実際に行われる具体的な内容についてお聞かせください。 ○議長(吉岡完司議員) 建設部長。 ◎建設部長(猿井晴一) 具体的に決まっている内容でございますが、開催日程は平成29年4月22日の土曜日から5月21日の日曜日までの30日間で、オープニングセレモニーは、上州富岡駅前広場で、クロージングセレモニーは、碓氷峠の森公園でそれぞれ行う予定です。当市におきましては、メーン会場を碓氷峠の森公園と坂本宿として、サブ会場を碓氷峠鉄道文化むら、五料の茶屋本陣としております。そのほかとして、文化センター周辺、皇女和宮宿泊所、磯部温泉足湯周辺並びにJRの各駅をそれぞれ飾花してまいります。碓氷峠の森公園には、市民参加でつくる大花壇も計画しております。また、開催期間中は、土日、祭日には既存のイベントを含め、各種イベントを開催いたします。中でも安政遠足は、メーンのイベントとして位置づけております。このほか富岡市との共通のイベントも計画中でございます。今後はこれらの準備を加速させてまいりますので、皆様のご協力をお願いいたします。 ○議長(吉岡完司議員) 櫻井喜久江議員。 ◆8番(櫻井喜久江議員) 準備のほど大変かと推察いたします。よく段取り八分という言葉もありますので、開催まであと半年ですが、準備のほどよろしくお願いいたします。  これで質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(吉岡完司議員) 櫻井喜久江議員の質問が終わりました。                                                         ◇ 佐 藤 貴 雄 議員 ○議長(吉岡完司議員) 次に、13番、佐藤貴雄議員の登壇を願います。  佐藤貴雄議員。               〔13番 佐藤貴雄議員登壇〕 ◆13番(佐藤貴雄議員) 議席番号13番、民声クラブ、佐藤貴雄でございます。  私は、通告に基づきまして以下の項目について順次質問をしてまいります。  最初の項目は、有害鳥獣、危険昆虫等の対応についてとして、それぞれの具体的な対応や行政対応としてこうあるべきではとのご提案をさせていただきます。  1点目の有害鳥獣の対応ですが、この問題は当市議会におきましても何度も取り上げられており、また本市のみならず全国の自治体においても抜本的な対策をなかなかとりづらい課題でもあります。近年中山間地域などにおいて、鹿、イノシシ、猿などの野生鳥獣による農林水産業被害が深刻化、広域化しており、本市においては平地の住宅地でもハクビシンやアライグマが出没やすみついている気配さえうかがい知れるようになりました。農林水産省の統計によると、野生鳥獣による農作物被害額は近年毎年約200億円前後で推移しており、全体の約7割が鹿、イノシシ、猿によるものですが、特に鹿、イノシシの被害が増加しております。鳥獣被害は営農意欲の減退、耕作放棄地の増加等をもたらし、被害額として数字にあらわれる以上に農産、漁村に深刻な影響を及ぼしています。また、鳥獣被害が深刻化している要因としては、鳥獣の生育域の拡大、狩猟による捕獲圧の低下、耕作放棄地の増加等が考えられています。このような状況を踏まえ、本市においての対応を伺ってまいります。  さらに、危険昆虫の対応ですが、季節は今まさに危険きわまりない状況にあるスズメバチの怖さを市民の皆様は身をもってお感じになっておられます。ややもすると命の危険さえある脅威から市民の命を守る取り組みとしてスズメバチなどの危険から身を守るべく、本市の対応をお伺いし、具体的なご提案もさせていただきます。  2項目めは、墓苑整備事業について。この事業は、来年度までを目途とした安中市総合計画後期基本計画にも環境対策の一環として施策展開されている事業であり、市民要望も非常に強い事業でもあります。昨年9月の第3回定例会には、墓苑について早期建設を要望する請願が1,000名以上の署名とともに提出され、本議会でも採択されております。本事業について、これまでの経過と今後の計画について伺ってまいります。  以上、2項目、8点についてご答弁をよろしくお願いいたします。  なお、質問は質問席にて一問一答で行います。 ○議長(吉岡完司議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) それでは、最初の項目であります本市の有害鳥獣、危険昆虫等の対応についての1点目、有害鳥獣の対応について伺ってまいります。  まずは、有害鳥獣の捕獲数の推移について概要をお伺いいたします。 ○議長(吉岡完司議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(佐藤正二) 佐藤議員の有害鳥獣の対応についてのご質問に答弁をさせていただきます。  捕獲数の推移でございますが、イノシシは平成25年度が356頭、26年度が494頭、27年度が365頭となっております。また、アライグマやハクビシンですが、平成25年度が243頭、26年度が407頭、27年度が320頭と推移をしております。そのほかでは、ニホンザルやニホンジカの捕獲数がふえてきており、平成27年度は猿が32頭、鹿が43頭となっております。隔年で増減を繰り返しておりますが、捕獲数は横ばい傾向となっております。 ○議長(吉岡完司議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) では、その被害について昨年度の農作物の被害面積と被害金額について、また農作物以外の被害などがあればお伺いいたします。 ○議長(吉岡完司議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(佐藤正二) 農作物の被害につきましては概略の数字になりますが、平成27年度の農作物被害面積が約55ヘクタール、被害金額が約800万円となっております。そのほか農作物以外の被害といたしまして、近年ではハクビシンやアライグマなどが住居や空き家などに住みつく生活環境被害や鹿による林業被害などが増加をしております。 ○議長(吉岡完司議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) お答えいただいたように、今やその被害は農作物やその周辺だけではありません。市民の皆様が突然野生鳥獣を発見したり、被害に気づいた場合、どちらに通報したらいいのか、その方法はどのように市民周知していらっしゃるのでしょうか。 ○議長(吉岡完司議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(佐藤正二) 鳥獣被害の情報は農林課で連絡を受けております。市民への周知の方法といたしまして、例年4月の広報により、鳥獣害の対応などをお知らせをしております。また、人的被害のおそれがあるなど、緊急性がある場合につきましては、市から防災無線やメール配信、まはた必要に応じて回覧などでお知らせをさせていただいております。今後はまたさらに強化をしていきたいと考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 佐藤貴雄議員。
    ◆13番(佐藤貴雄議員) 本市においては、そういった有害鳥獣等の対応として猟友会などのご協力をいただき有害鳥獣捕獲隊を組織し、捕獲や駆除を行っているわけですが、では市内において猟銃やわなの免許資格者の状況、人数や年齢構成などをお聞かせください。 ○議長(吉岡完司議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(佐藤正二) 安中市全体の有資格者のうち約7割が捕獲隊に参加をしており、平成28年度の安中市捕獲隊の隊員数は70名となっております。構成比率でございますが、60歳以上の方が70%で、平均年齢は65歳となっております。 ○議長(吉岡完司議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) これまで伺ってきた現状の被害実態と、その対応としての捕獲隊組織や免許資格者の状況といった実際のありようを鑑みた場合、いかがでしょうか。捕獲や駆除の現場において対応してくださる方々のご負担なく適切な対応ができているのでしょうか。 ○議長(吉岡完司議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(佐藤正二) 鳥獣害の被害の対応は、日中での作業が多くなってしまうため、ふだん仕事を持っておられる隊員につきましては厳しいのが現状となっております。そのため、現状においては十分な対応ができているとは言えない状況となっております。 ○議長(吉岡完司議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) 現状として本市の有害鳥獣対策の対応は対症療法にすぎません。今後捕獲隊員の人材確保をどのようにしていくのか、この当面の課題をどのようにお考えになっておられるでしょうか。 ○議長(吉岡完司議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(佐藤正二) 市といたしましては、平成27年度から公募により新たな捕獲隊を編成し、隊員確保に努めておりますが、隊員のさらなる人材確保は非常に厳しいのが現状です。また、鳥獣の被害に対してお困りの方が多い中で、できるだけ多くの市民の方にわな免許を取得していただきたく、取得費用の補助制度を設けております。今後は各地域の皆様に追い払い等のご協力のお願い等、支援制度を充実させていきたいと考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) やはりマンパワーとしての人材確保はなかなか困難なようですが、ただいまご答弁の中にもあった地域で協力していただいている追い払い対策の支援制度というのは、どのようなものでしょうか。 ○議長(吉岡完司議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(佐藤正二) 支援制度につきましては、現在追い払い対策の補助金として、1地区当たり6万円の追い払い用資材の補助金制度を設けております。今後におきましても被害面積の大きさや、動物による被害の種類に応じてさらなる対応を考えてまいります。 ○議長(吉岡完司議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) では、次にご苦労をいただいて捕獲した個体はどのように処理されているのでしょうか。 ○議長(吉岡完司議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(佐藤正二) 捕獲をしました個体の処理についてでございますが、処理方法につきましては小型獣は焼却処分、大型獣につきましては埋設をさせていただいているところでございます。 ○議長(吉岡完司議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) 処理方法の一案として、一般にジビエと呼ばれる食肉化の可能性について伺います。捕獲した野生鳥獣などを食肉として活用し、地域の特産物として販売することは野生鳥獣による農作物の被害軽減に有効であると考えますが、お考えをお聞かせください。 ○議長(吉岡完司議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(佐藤正二) 食肉化につきましては、その有効性につきましては認識をしているところでございます。しかし、群馬県ではイノシシやニホンジカなどの食肉化につきまして、放射性セシウムの数値が規準値を超える個体があり、幾分は下がったものの、現在も県内一円で出荷自粛の措置がとられているのが現状となっております。 ○議長(吉岡完司議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) 昨年10月に農林水産省は、被害防止活動の一環として捕獲した鳥獣の食肉利活用についてとのガイドラインを策定しました。この対策事業の概要をお知らせください。 ○議長(吉岡完司議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(佐藤正二) 捕獲鳥獣は専ら埋設、焼却処分等によって処理をされており、食肉としての有効利用は一部地域にとどまる状況となっています。食肉の普及に向けて安全性の確保、また安定供給、販路の確保等が課題となっています。捕獲した鳥獣を地域資源として有効活用する観点から農林水産省におきましては、地域における捕獲鳥獣の食肉処理加工施設の整備、商品開発、販売や流通経路の確立などの取り組みを支援するほか、捕獲鳥獣の食肉利用のためのマニュアルの作成や研修を行う場合に交付金等による支援を行っております。 ○議長(吉岡完司議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) 野生鳥獣の食肉化について、放射能セシウムの影響において出荷自粛は当然の措置ですが、あくまで近い将来の可能性として、こういった取り組みを本市において研究課題としていくことについてのお考えはありますか。 ○議長(吉岡完司議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(佐藤正二) 先ほど答弁させていただきましたように、放射性セシウムの数値が規準値を超える状況で県内一円が出荷自粛の措置がとられている現状でありますが、規制の動向を見きわめながら、今後検討してまいりたいと考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) このジビエ活用の推進は、国の28年度予算において鳥獣被害防止対策推進事業の中に新たに加えられたものです。本市において安全規準値を超えている現在では検討も研究もしない、規制が解除されてから検討していくということではいざというときに対応が後手に回るということはないでしょうか。  また、現状の処理方法については、先ほどのご答弁で小型のものについては焼却処分といったお答えがありましたが、本市において新たな焼却施設を設置して処理を推進することについてお伺いいたします。中国地方などでは、広域行政組合などで数億円以上をかけた処理施設をつくり運営している自治体もありますが、大きな鹿やイノシシの運搬や1カ所に集めるために処理できないものを保存する冷凍施設も必要で、余りにコストと手間がかかり過ぎます。ところが、北海道などで採用されている小型焼却炉は、一度に処理できるのが700キロの炉で、建設費用が数千万円と大きなものに比べ10分の1そこそこでできます。700キロといえばある程度の成獣でも一度に7頭から10頭くらいは処理が可能です。このような焼却施設の新設についてはお考えはいかがでしょうか。 ○議長(吉岡完司議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(佐藤正二) 焼却施設につきましては、ふえ続ける捕獲量に対して極めて有効な対策と考えております。しかしながら、焼却炉の購入と維持管理費用、それから設置場所などの観点などからも非常に課題の多いものと考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) ジビエとして鳥獣の食肉化に必要不可欠な食肉処理加工施設や、ただいまの焼却施設、また本市でもその対応が課題となっております射撃場等の捕獲技術高度化施設等の整備は国や都道府県などが行っている鳥獣被害防止総合対策交付金のハード対策として交付対象となっている事業です。つまり国は有害鳥獣対策において、野生鳥獣の捕獲が有効な手段です、ですけれども、その処理が捕獲を推進していく、ひいては人材確保の妨げの一因にもなっているから、市町村もお考えくださいと言っているわけです。現実にそういうお話も伺っております。同じことを繰り返しご質問することはいたしませんが、交付金まで用意して国や県が推進している有効な対策を課題があるのででは何もできません。  さて、ではこれまでの対応を踏まえまして、次に今後の対応について伺ってまいります。本市の有害鳥獣対策は現在どのような計画を持って推進しておりますでしょうか。 ○議長(吉岡完司議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(佐藤正二) 本市の計画につきましては、安中市鳥獣被害防止計画を策定しておりまして、計画期間を平成28年度から平成30年度といたしまして、農作物被害の軽減目標を設定し、鳥獣対策に取り組んでおります。具体的な取り組みといたしましては、捕獲は箱わな、くくりわな、おり及び銃器により捕獲をしております。また、防除は侵入防止柵を市による事業や県補助による小規模農村整備事業により鳥獣被害防止計画を推進しております。 ○議長(吉岡完司議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) ただいまご答弁いただいた被害防止計画につきましては、鳥獣被害特措法により、農林水産大臣が作成した被害防止施策の基本指針に則して市町村が作成するもので、農林業被害だけではなく、平成24年には対策の担い手の確保や住民の生命等に係る被害が生じるおそれがある場合等の対処に関する事項も追加されるなど、自治体に対して財政支援や権限移譲、人材確保などの追加措置もされている総合的な取り組みです。  では、この被害ではこの被害防止計画について、全国の自治体ではどのような取り組みを行っているのか、本市の参考になる例などをお聞きします。 ○議長(吉岡完司議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(佐藤正二) 農林水産省が公表している優良事例といたしましては、和歌山県那智勝浦町でモンキードッグを活用した住民らによる追い払い活動の導入、集落をカバーする防護柵の整備、それから地域住民のわな免許取得、捕獲機材の貸し出しなどがあります。また、兵庫県篠山市では、接近警報システム等による追い払い体制の構築など、本市においても有害鳥獣対策の参考事例になると考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) 先ほどご説明した鳥獣被害防止対策のハード事業に関しての交付金は、今年度96億5,900万もの額が予算計上され、市町村が作成した被害防止計画に基づく取り組みを総合的に支援しています。また、そういった対策を積極的に行っている自治体などは、各方面の情報共有、情報集約化により、迅速に対応する窓口として有害鳥獣対策室や対策協議会などを設置して、交付金等の事業実施主体となっています。本市においてこの対応はいかがでしょうか。 ○議長(吉岡完司議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(佐藤正二) 有害鳥獣対策協議会の設置につきましては、平成28年度中の設置に向けまして現在準備を進めているところでございます。 ○議長(吉岡完司議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) 冒頭でも申し上げましたが、野生鳥獣による被害は経済的損失だけではなく、営農、林業経営意欲の減退や耕作放棄地の増加、森林の生物多様性の損失や土壌流出等の一因にもなっており、野生鳥獣の適正な生息数、生育環境の確保は地域の実情に応じた対策が不可欠です。広域的な協議会の設置だけではなく、経済を何よりも優先し、人にとっての利便性を追求する余り、結果的に野生鳥獣が生きていくテリトリーを踏み荒らしてしまった私たちには里山の再生や自然と生物の多様性を確保していく責任があります。  以上を申し上げまして、次に危険昆虫等の対応について伺ってまいります。今の季節何といっても危険きわまりないと言える昆虫はスズメバチです。本市においてスズメバチの被害実態の把握はしておられるでしょうか。 ○議長(吉岡完司議員) 市民部長。 ◎市民部長(吉田隆) スズメバチの被害実態でございますが、スズメバチに関しましては攻撃性が非常に高く、日本の蜂の中でも最も強い毒を持つと言われておりますが、市内における実態や被害について調査したことはなく、市ではそのような把握はしておりません。 ○議長(吉岡完司議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) では、スズメバチやスズメバチの巣を発見したとき、市民はみずからの命を守るためにどのような対応をしたらよろしいのでしょうか。 ○議長(吉岡完司議員) 市民部長。 ◎市民部長(吉田隆) 蜂の巣の駆除業者は、環境政策課、支所総務管理課で把握しておりますので、こちらに通報していただければご案内できます。 ○議長(吉岡完司議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) その際、つまり市民からそのような通報があった場合、行政としてどのような対応をしているのでしょうか。 ○議長(吉岡完司議員) 市民部長。 ◎市民部長(吉田隆) 行政としての対応でございますが、蜂の種類がスズメバチで、その営巣駆除につきましては、市民が居住する敷地内などの要件がございますが、衛生団体の安中市環境保健自治団体連合会、通称環自連で駆除費用の補助制度がありますので、ご案内の上受付を行っております。また、蜂の種類が不明な場合も駆除業者が現地で確認するなどの対応も環自連で行っております。 ○議長(吉岡完司議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) 報道などを見聞きしておりますと、ことしは各地でかなり多くのスズメバチによる被害が出ているようですが、本市において近年の年間の処理件数はどのくらいあるのでしょうか。 ○議長(吉岡完司議員) 市民部長。 ◎市民部長(吉田隆) 年間の処理件数ということでございますが、環自連の補助件数としてご答弁いたします。平成25年度が229件、26年度が202件、27年度が356件でございます。 ○議長(吉岡完司議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) 昨年は例年に比べて1.5倍もの件数があったようですが、ではその処理をお願いする業者との委託金と市民の自己負担はいかほどでしょうか。 ○議長(吉岡完司議員) 市民部長。 ◎市民部長(吉田隆) 環自連が業者と営巣1個につき消費税を含み1万4,040円で委託契約をしております。そのうち市民負担は、本年度につきましては4,000円となっております。 ○議長(吉岡完司議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) では、次に危険昆虫等の対応について、行政対応としてこのような対応が望ましいのではないでしょうかとの思いでご質問させていただきます。  まず、市民が危険昆虫と思われるスズメバチやスズメバチの巣を見つけたときの通報方法ですが、紙一枚の広報ではなく、危険な季節はわかるわけですから、事前に市のホームページやお知らせ版などで積極的な市民周知をしていくべきではないでしょうか。また、もし被害に遭ったときの具体的な対応についても同様です。いかがでしょうか。 ○議長(吉岡完司議員) 市民部長。 ◎市民部長(吉田隆) 通報方法につきましては、市と環自連の合同広報紙である「環境だより」に掲載し、毎年度全戸配布しております。被害時対応の周知につきましては、スズメバチに刺された場合、特に緊急性がございますので、すぐに医療機関で受診していただきたい旨の周知と、自宅以外で被害があったときは他の被害を防ぐため、環境政策課までご一報をお願いする周知を加えたいと考えております。あわせて今後はご指摘のとおり、環自連とも相談しながら市ホームページなどの周知も行うように検討してまいりたいと存じます。 ○議長(吉岡完司議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) この一般質問の準備をしている中でこのような広報をしている自治体が全国に数多くあることを私も初めて知りました。駆除や危険対応に関する市民周知をホームページやお知らせ版に掲載することは市民の命を守るという観点から見た費用対効果は抜群です。検討ではなく、積極的なご対応をよろしくお願いいたします。  また、これも同様に市民の皆様に対して蜂用防護服の貸し出し制度等を行っている自治体もあるようですが、ご存じでしょうか。 ○議長(吉岡完司議員) 市民部長。 ◎市民部長(吉田隆) 大きなところでは川崎市、大阪府和泉市、岐阜県海津市など幾つかの自治体で蜂駆除用防護服の貸し出しを行っていることは承知しております。 ○議長(吉岡完司議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) 前段のご答弁にもあったとおり、蜂の営巣駆除費用補助はスズメバチに限られております。しかしながら、一般の市民感情ではスズメバチだろうがアシナガバチだろうが、場合によってはミツバチであっても怖いものは怖いものです。そういったスズメバチ以外で市民にとって脅威と思われるような蜂に対して、決して大げさではなく市民の命を守る制度として蜂用防護服の貸し出し制度を本市でも取り入れていくことを検討すべきではないでしょうか。 ○議長(吉岡完司議員) 市民部長。 ◎市民部長(吉田隆) スズメバチ以外の蜂は現在は個人で処理するか、あるいは駆除業者にお願いするかのどちらかです。駆除業者にお願いする場合は、費用は自己負担となります。スズメバチ以外の蜂も市民が脅威に感じることもあると思いますので、蜂駆除用防護服の貸し出しにつきましては、他市の状況を参考にし、市内業者における駆除費用や市民からの声も踏まえて総合的に検討してまいりたいと存じます。 ○議長(吉岡完司議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) ご記憶にあると思いますが、つい3日前にも中部地方で行われた市民マラソン大会で男女115人のランナーがキイロスズメバチに襲われ、何名かが病院に運ばれるという事案がありました。統計では、蜂の毒によるアレルギー症状であるアナフィラキシーショックにより、毎年20人から50人ほどの死亡者が出ており、最多の年では73人もの犠牲者が出たこともありました。これらの死亡事故は毎年8月から10月に集中しており、スズメバチが繁殖期を迎え、外敵から身を守るためぴりぴりした緊張状態にある9月は最も危険です。また、スズメバチの営巣は山中ばかりとは限りませんし、山の中では医療機関が近くにないため手おくれになるケースもあります。ぜひともこのご提案させいただいた市民周知や防護服貸し出し制度は積極果敢に取り組んでいただくことを要望いたしまして、次の項目の質問に移ります。  それでは、次に本市の墓苑整備事業について、まずはこれまでの経過でございますが、市民要望とその対応について伺ってまいります。本事業について、これまでどのような経緯がございましたでしょうか。 ○議長(吉岡完司議員) 市民部長。 ◎市民部長(吉田隆) 墓苑整備事業につきましては、これまでに数カ所の候補地において検討し、中には地元説明会を行った場所もございましたが、いずれも地権者や周辺住民のご理解をいただくまでには至らず、現在は特定の候補地が選定されている状況ではございません。 ○議長(吉岡完司議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) 本事業実現に関して市民の皆様から行政に向けてこれまでどういった要望がありましたか。 ○議長(吉岡完司議員) 市民部長。 ◎市民部長(吉田隆) 初めに、市民からの問い合わせとしては年に数件ございます。また、昨年8月に市営公園墓地建設に関する要望書が市営公園墓地早期建設を要望する会から1,003名の署名において提出され、ことし1月にも同会から公園墓地の施設等についての要望書が提出されております。 ○議長(吉岡完司議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) そういった具体的な要望に関して、行政はどのような対応をなさっていたのでしょうか。 ○議長(吉岡完司議員) 市民部長。 ◎市民部長(吉田隆) ご要望は真摯に受けとめ、引き続き適地の選定に努めておりますが、社会の多様化における墓地の市民ニーズの変化も把握したいと考えて進めている状況でございます。 ○議長(吉岡完司議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) 適地の選定という言葉もございましたが、この墓苑整備事業に関して一番の課題は用地確保です。これまでも市民の皆様から整備地の誘致に関しての申し入れをいただいています。このことに関して、これまでどういった要望がございましたでしょうか。 ○議長(吉岡完司議員) 市民部長。 ◎市民部長(吉田隆) 市民の方からの誘致に関しましては、平成21年度に秋間地区、平成23年度に東横野地区から数名の連名において要望書が提出された経緯がございます。 ○議長(吉岡完司議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) その要望に関して、行政はどのような対応をなさっていたのでしょうか。 ○議長(吉岡完司議員) 市民部長。 ◎市民部長(吉田隆) いずれの場合もご要望いただいた区域や周辺におきまして、反対や進入道路等の問題があることがわかりましたので、踏み込んだ対応を行っていない状況でございます。 ○議長(吉岡完司議員) 佐藤貴雄議員。
    ◆13番(佐藤貴雄議員) 墓苑整備という問題に関して、適地の近隣にお住まいの方々がデリケートな感情になり得ることは容易に想像できます。では、整備地に関して市有地を利用する案を検討することについてはいかがでしょうか。 ○議長(吉岡完司議員) 市民部長。 ◎市民部長(吉田隆) 整備地の選定につきましては、市営墓地候補地としての可能性がある未利用の市有地の確認も進めておりますので、どのような墓地が求められているのかを把握しながら、未利用の市有地の活用も選択肢の一つとして検討してまいりたいと考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) 本事業に関しては、予算面においてしばらくの間、衛生費の墓苑建設事業として5万円の予算措置がなされていただけでしたが、今年度においては費目を合わせて計90万円の予算となっております。本事業について今年度の計画の概要をお伺いいたします。 ○議長(吉岡完司議員) 市民部長。 ◎市民部長(吉田隆) 今年度につきましては、加速する少子高齢化、核家族化や無宗教などにおいて墓地に対する市民のニーズの状況を把握するため、住民意識調査を予定しているところでございます。 ○議長(吉岡完司議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) その意識調査について、これまでの進捗状況はいかがでしょうか。 ○議長(吉岡完司議員) 市民部長。 ◎市民部長(吉田隆) 現状といたしましては、住民意識調査における質問内容などを他の自治体の例も踏まえて検討している状況でございます。具体的には多様化している墓地の考え方や希望する場合の墓地の大きさなどを確認したいと思っております。 ○議長(吉岡完司議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) では、その意識調査についての今後の見通しをお伺いいたします。 ○議長(吉岡完司議員) 市民部長。 ◎市民部長(吉田隆) 庁内協議におきまして、住民意識調査の質問項目などが決定すれば速やかに実施してまいりたいと考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) ちなみに、意識調査は墓苑建設の是非を問うものでしょうか、それとも建設を前提としたものでしょうか。 ○議長(吉岡完司議員) 市民部長。 ◎市民部長(吉田隆) 建設の是非を問うものではなく、建設を前提としたものでございます。 ○議長(吉岡完司議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) 次に、具体的な事業計画についてお伺いいたしますが、県内他市町村の状況はどのようなものになっておりますでしょうか。 ○議長(吉岡完司議員) 市民部長。 ◎市民部長(吉田隆) 他市町村の状況といたしましては、県内12市のうちでは前橋が嶺公園墓地など、高崎が高崎八幡霊園、富岡が富岡霊園、太田、沼田、渋川の6市が市営墓地を有しております。 ○議長(吉岡完司議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) 他市町村の現状について、市民ニーズのあり方はどのようなものでしょうか。 ○議長(吉岡完司議員) 市民部長。 ◎市民部長(吉田隆) 他市町村の市民ニーズということでございますが、近接市の状況でご答弁いたしますと、高崎八幡霊園は今年度拡張整備が一部完了し、新規と返還を合わせて約300区画募集したところ、約650名の申し込みで抽せんになったとのことでございました。また、富岡霊園では1,421区画のうち、現在49区画があいているとのことでございました。 ○議長(吉岡完司議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) 県内では、貸付可能な区画に対して申し込みが過剰となり、より多くの屋内納骨を可能とする納骨堂整備に取りかかっている自治体もあるそうです。本事業とあわせて納骨堂整備事業に関してのお考えもお伺いいたします。 ○議長(吉岡完司議員) 市民部長。 ◎市民部長(吉田隆) 納骨堂整備につきましては、今年度の住民意識調査においても希望する墓地の形態もお伺いする予定でございますので、アンケート結果を踏まえて検討してまいりたいと考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) では、最後に市長にお伺いいたします。  墓苑整備事業に関してネックとなっているのはやはりどこにつくるか、どこにつくれるのか、整備候補地周辺住民の方々のご理解をいただくにはどうしたらいいのか、ここに尽きるのかなとも思います。新規に墓地を確保したい方々以外のもう既に寺院等に先祖を供養できる墓地等があり、自分には関係ないと思っていらっしゃる方々にとっては場合によっては迷惑施設かもしれないものが家の近くにつくられることは余り望ましいことではないでしょう。意見を聞いて回れば反対の声があって当たり前です。では、それをどうするのか。今こそトップの出番ではないですか。市長の熱い思いがあってこその事業です。何をおいてもこの事業をなし遂げる、そんな思いがおありになるようでしたらお聞かせください。 ○議長(吉岡完司議員) 市長。 ◎市長(茂木英子) 佐藤議員のご質問にお答えを申し上げます。  私もこの市民墓地、市営墓地等と言いますが、これを長年にわたり計画がありながら進んでこなかったという状況も承知をしておりまして、今年後は長年時間がたったので、現状でのさまざまな市民の意見を聞きたいということで予算をつけた経過がございます。建設を前提としまして、議員ご指摘のようなさまざまな課題がございます。そういったものを乗り越えてご要望に応えられるように進めてまいりたいと考えておりますので、ご理解いただきますようにお願いいたします。 ○議長(吉岡完司議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) ぜひともただいまの市長の思い、またそれに加えて市民の皆様の要望をぜひ捉えていただきまして早期に建設をしてください。お願いいたします。  これで私の質問を終わります。 ○議長(吉岡完司議員) 佐藤貴雄議員の質問が終わりました。  ここで暫時休憩をいたします。                                      (午前10時57分) ○議長(吉岡完司議員) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                      (午前11時15分)                                                         ◇ 柳 沢 浩 之 議員 ○議長(吉岡完司議員) 次に、10番、柳沢浩之議員の登壇を願います。  柳沢浩之議員。               〔10番 柳沢浩之議員登壇〕 ◆10番(柳沢浩之議員) 議席番号10番、清風クラブの柳沢浩之です。通告書に基づいて3項目、3点について質問いたします。  1項目めは、福祉行政についてであります。ことし7月26日未明に神奈川県相模原市の障害者施設において知的障害なる方々が襲われ、19人のとうとい命が奪われ、20人が負傷する事件が発生しました。抵抗できない障害のある人を次々と負傷させる残忍な行為であります。障害者の保護者は我が子の生涯を大事に育て、我が子とともに懸命に生きています。全国手をつなぐ育成会連合会は、今回の事件に対する声明文を出し、このような事件が二度と起きないように事件の背景を徹底的に究明することが必要です。また、お互いに人格と個性を尊重しながら、共生する社会づくりに向けてともに歩んでいただきますようお願いいたしますと訴えています。今回の事件を契機に本市といたしましても地域で障害者とともに暮らせる環境や、そのための支援の充実が必要であります。そこで1点、障がい者支援について質問いたします。  2項目めには、血液人工透析治療患者についてであります。日本透析医学会の発表によりますと、2014年の慢性透析患者数は約32万人であります。国民約400人に1人が透析患者であると言われております。本市においても腎不全による血液人工透析患者は増加傾向にあります。しかし、市内の病院を利用している患者は少なく、高崎市や富岡市など市外の病院を利用する患者が多くなっています。公立碓氷病院を利用している透析患者からは、送迎サービスが充実すれば利用者も多くなるのではとの意見を聞いております。自家用車で通院する透析患者は、治療を受けた後、帰りの車の運転が大変であるとのことです。そのためにも公立碓氷病院の医療環境整備が求められています。そこで1点、透析治療患者へのサービスの充実について質問いたします。  3項目めには、市立図書館についてであります。本市には、2カ所に市立図書館が設置されております。近年読書離れが進む中で多くの市民から利用される市立図書館を創造することが望ましいと思います。読書にはさまざまな定義があると思いますが、読書は感性や想像力が培われるとともに自分自身の内面を見詰め、相手の立場を考えることができると思います。そして、本を読むことの喜びや楽しさの習慣を身につけることも大切であります。その意味では、市立図書館を利用することで生涯にわたって学習する拠点として活用できるようにすることが重要であります。そこで1点、市立図書館の活性化について質問いたします。  なお、質問は質問席にて一問一答で行います。 ○議長(吉岡完司議員) 柳沢浩之議員。 ◆10番(柳沢浩之議員) それでは、1項目めの障がい者支援についてということで質問させていただきます。  神奈川県相模原市の障害者施設において、職員体制の薄い時間帯を狙って抵抗もできない弱い立場の知的障害を持つ方々が襲われ、19人のとうとい命が奪われ、20人が負傷するという未曾有の事件が発生をしました。この事件は、全国的にも大きな衝撃を与えております。本市は、この事件をどのように受けとめているのか伺います。 ○議長(吉岡完司議員) 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(上原茂) 柳沢議員の質問に答弁させていただきます。  全国手をつなぐ育成会連合会会長の言葉にもありますが、障害のある人もない人も一人一人が大切な存在です。市といたしましては、今回の事件に強い憤りを感じるとともに、本市にもグループホームなどの入所系施設もありますので、利用者が安心して生活できる体制を強化していきたいと考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 柳沢浩之議員。 ◆10番(柳沢浩之議員) それでは、今回の事件の背景には障害者に対する差別的な意識が社会に残っていること、さらには断片的情報がひとり歩きをして差別が助長されるのではないかとか危ぶんでおります。行政として社会的少数者への憎しみに基づく差別的犯罪に対しての考え方について伺います。 ○議長(吉岡完司議員) 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(上原茂) 本市は、障害のあるなしにかかわらず、誰もが相互に人格と個性を尊重して共生する社会を目指しております。差別的犯罪についてはあってはならないことと考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 柳沢浩之議員。 ◆10番(柳沢浩之議員) 差別的犯罪はあってはならないということでありますので、本市においても障害者とその家族は今回の事件で大きなショックを受けております。障害者の保護者は、容疑者の考え方が異常であり、考えられない、残忍である、怖い、親は我が子を一生大事に育てているなど、涙ぐんで憤りをあらわにしていました。障害者と保護者に対して心のケアが必要と思いますが、考えを伺います。 ○議長(吉岡完司議員) 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(上原茂) 8月に開催いたしました福祉施設関係、教育関係、行政関係などで構成をします自立支援協議会におきまして、事件についての協議の場で福祉施設関係者などからショックを口にする障害者もいたと聞いております。市役所窓口を初め市内の相談支援事業所などにおいても必要に応じて適切な支援を実施していきたいと考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 柳沢浩之議員。 ◆10番(柳沢浩之議員) それでは、ことし4月に行政や民間業者の差別的対応を禁じる障害者差別解消法が施行されましたが、本市の現状について伺います。 ○議長(吉岡完司議員) 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(上原茂) 法律の施行に伴いまして、職員の適切な対応を確保するため、安中市における障害を理由とする差別の解消の推進に関する対応要領を策定し、職員の中でも広く周知、確認し、取り組んでおります。 ○議長(吉岡完司議員) 柳沢浩之議員。 ◆10番(柳沢浩之議員) 今策定をしているということでありますので、障害者差別解消法に基づいて今後の対応について伺います。 ○議長(吉岡完司議員) 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(上原茂) この法律に定められております不当な差別的取り扱いの禁止や、合理的配慮の提供は、先ほど申し上げました共生社会を実現するために必要不可欠なものと考えております。今後はさらに広く市民に啓発していきたいと考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 柳沢浩之議員。 ◆10番(柳沢浩之議員) ぜひ市民に広く啓発をしていただきたいというふうにも思っております。今回の事件で福祉施設で働いている職員の精気の欠けた瞳と福祉環境の疲弊を醸し出しております。福祉施設で働いている職員は、過酷な勤務や低賃金の中で働いているのが現状であります。そこで、福祉関係者の待遇改善が必要と思いますが、考えを伺います。 ○議長(吉岡完司議員) 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(上原茂) 福祉の現場におきましては慢性的な人手不足など、多くの問題点が指摘されております。自立支援協議会などを通じて広く意見を聞かせていただき、適正なサービスが実施できる環境づくりを目指し、関係機関への働きかけを実施したいと考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 柳沢浩之議員。 ◆10番(柳沢浩之議員) それでは、防犯体制の強化に向けて施設の施錠を強固にし、監視カメラを新設することや警察との連携を図ることが必要と思いますが、考えを伺います。 ○議長(吉岡完司議員) 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(上原茂) 今回の事件を受けまして障害者、高齢者、そして児童の各施設にそれぞれの担当課から入所者等の安全の確保に努めるよう文書により注意喚起をいたしました。利用者の安全な暮らしを守るためにも防犯体制の強化は必要だと考えております。夜間時における施錠の徹底や防犯カメラの設置などは有効な防犯対策であり、国におきましても第2次補正予算案に社会福祉施設等の防犯対策の強化として、防犯カメラの設置費用などに対する補助を計上しております。それら補助制度の活用について促すとともに、行政機関などが課題を協議する場である官庁連絡会議などを通じて警察等とも連携し、防犯体制の強化に努めた取り組みを進めていきたいと考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 柳沢浩之議員。 ◆10番(柳沢浩之議員) ぜひ防犯体制の強化に努めた取り組みをしていただきたいというふうに思っております。そして、福祉施設で働く職員の防犯に関する教育や訓練が必要だと思いますが、現状について伺います。 ○議長(吉岡完司議員) 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(上原茂) 児童福祉関係の施設においては、不審者に対する警戒や防犯に対するマニュアルづくりなど実施されておりますが、障害者や高齢者施設などにつきましては、万全とは言えない状況であると考えられますので、今後各施設、職員と協議をして対応を進めていきたいと考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 柳沢浩之議員。 ◆10番(柳沢浩之議員) 万全とは言えない状況であるということであります。高崎市は、相模原市の殺傷事件を受けて、福祉施設で防犯研修会を9月に開催をいたします。障害者施設、高齢者施設、児童センター、保育所、福祉センターなどが対象で、警察の協力を得て利用者の安全確保と施設の安全管理の充実を図るために実施をいたします。また、職員の少ない夜間の防犯対策や、あるいは不審者が侵入したときの利用者の避難方法などの講義を受けるそうです。また、前橋では特別支援学校の施設内で外部からの侵入者に対する防犯訓練も行っております。本市といたしましても福祉施設を対象とした防犯研修会が必要だと思いますが、考えを伺います。 ○議長(吉岡完司議員) 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(上原茂) 利用者の安全を確保するためにあらかじめ防災、防犯に関する計画やマニュアルを策定し、施設内で共通理解を図っておくことが求められております。人名を守ることに関しての研修や訓練は大変重要ですので、福祉施設の設立の認可権限を有します群馬県とも協議をいたしまして実施に向けて検討していきたいと考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 柳沢浩之議員。 ◆10番(柳沢浩之議員) 実施に向けて検討していくということでありますので、ぜひお願いしたいというふうに思います。本市には、富岡市や高崎市など市外で保護者と離れて生活を送っている障害者もおります。保護者は、市内での生活を望んでいます。保護者がいなくなった後、自立した生活を送っていくためにも市内での就労の充実や住みなれたまちで暮らすことができるように今後の障害者福祉計画について伺います。 ○議長(吉岡完司議員) 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(上原茂) 本市における第2期障害者計画、第4期障害福祉計画の終期につきましては、平成29年度までとなっております。今後策定されます新しい計画につきましては、障害者の親亡き後を見据えた対応等について計画の大きな一つと考えております。今年度につきましてもグループホーム開設が見込まれておりますが、障害者が住みなれた地域で安心して暮らしていけるよう、さまざまな支援を切れ目なく提供できるような地域づくりを目指して実効性のある計画を策定したいと考えておりますので、よろしくご理解賜りたいと存じます。 ○議長(吉岡完司議員) 柳沢浩之議員。 ◆10番(柳沢浩之議員) 切れ目なく提供できる地域づくりを目指すということでありますので、実効性のある計画をお願いしたいというふうに思います。そして、障害者が住みなれたまちで安心して暮らしていけるようにハード、ソフト面のご支援をお願いするとともに、障害者と共生するまちづくりに向けた取り組みをお願いしたいというふうに思います。  続きまして、2項目め、血液人工透析患者へのサービスの充実について質問をいたします。全国的に糖尿病などによる腎不全で血液人工透析患者がふえております。本市の血液人工透析を受けている患者数の現状について伺います。 ○議長(吉岡完司議員) 公立碓氷病院事務部長。 ◎公立碓氷病院事務部長(神宮潔) 柳沢議員のご質問にご答弁申し上げます。  人工透析患者は、腎臓機能障害1級所持者となります。1級所持者の中には、腎移植をされた方などもいらっしゃいますので、全ての方が人工透析患者ではありませんが、今年度4月1日現在で市内の腎臓機能障害1級所持者は208人でございます。平成26年度当初では203人、平成27年度当初では202人であり、およそ200人ほどで推移しております。従いまして、市内の人工透析患者についてもこれに近似した患者数がいるのではないかと思われます。 ○議長(吉岡完司議員) 柳沢浩之議員。 ◆10番(柳沢浩之議員) 透析患者が200人前後を推移しているということであります。そういう中で公立碓氷病院を利用して血液透析治療を受けている患者の現状について伺います。 ○議長(吉岡完司議員) 公立碓氷病院事務部長。 ◎公立碓氷病院事務部長(神宮潔) 当院で人工透析治療を受けている患者数は、今年度7月末現在で44人となっております。内訳ですが、外来、入院別では外来患者が36人、入院患者が8人となっております。なお、全て市内の患者でございます。外来透析延べ患者数で申し上げますと、平成26年度が5,735人、平成27年度が5,762人で、大きな増減はございません。 ○議長(吉岡完司議員) 柳沢浩之議員。 ◆10番(柳沢浩之議員) 公立碓氷病院を利用している患者が44人ということであります。公立碓氷病院の透析患者の受け入れ可能な体制の現状について伺います。 ○議長(吉岡完司議員) 公立碓氷病院事務部長。 ◎公立碓氷病院事務部長(神宮潔) 現在当院の透析室では19床が稼働しておりますが、施設につきましては大規模改修工事に伴う移転により、数床の増床可能なスペースが確保されております。スタッフにつきましては、現在常勤医師1名、非常勤医師4名、看護師がパート職員を含め6名、臨床工学技士が3名で治療を行っておりますが、さらに患者を受け入れていくためには職員の体制整備が必要と考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 柳沢浩之議員。 ◆10番(柳沢浩之議員) 患者を受け入れるためには、職員の体制整備が必要であるということであります。透析患者に対する公立碓氷病院の今後の対応について伺います。 ○議長(吉岡完司議員) 公立碓氷病院事務部長。 ◎公立碓氷病院事務部長(神宮潔) 現在透析治療は、1週間のうち日曜日を除き、月、水、金は午前、午後の2クールを実施しておりますが、火、木、土は1クールのみの実施となっております。今後の対応といたしまして、まずは火、木、土についても2クールを実施し、週完全2クールを実施したいと考えております。来年度からの実施を目指し、現在スタッフの増員や勤務交代制等、実施の準備を進めているところでございますが、実施が確定次第早急に市民に周知してまいりたいと考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 柳沢浩之議員。 ◆10番(柳沢浩之議員) 市外の病院が透析治療後の車の運転が大変であることを理由に本市まで送迎のサービスを行っております。しかし、透析治療患者は市内の病院での治療を望んでおります。本市の公立碓氷病院でも送迎サービスが必要ではないかというふうに考えますが、考えを伺います。 ○議長(吉岡完司議員) 公立碓氷病院事務部長。
    ◎公立碓氷病院事務部長(神宮潔) 昨年度11月に当院の外来透析患者に対し送迎に関するアンケートを実施いたしましたが、送迎車の準備ができ次第利用したいとの回答が数人で、多くはみずから車を運転できなくなったら利用したいとの回答が寄せられました。車椅子の利用や高齢などの理由でみずからの通院が困難な患者さんもおられますので、今後送迎車両の運行は必要ではないかと考えております。先ほどご答弁申し上げましたとおり、まずは週完全2クールを実施した上で、新規導入患者や転入患者の動向を見ながら、今後検討してまいりたいと考えておりますので、ご理解いただきますようお願い申し上げます。 ○議長(吉岡完司議員) 柳沢浩之議員。 ◆10番(柳沢浩之議員) 送迎車両の運行も必要であるということでありますので、ぜひ透析患者へのサービスを充実をさせるとともに、スタッフの確保を始めて医療環境の整備にぜひ努めていただきたいというふうに思っております。  続きまして、3点目の市立図書館の活性化について質問をさせていただきます。現在本市においては、2カ所に設置されている市立図書館の来館者数の現状について伺います。 ○議長(吉岡完司議員) 教育部長。 ◎教育委員会教育部長(田村昌俊) 柳沢議員の質問にお答え申し上げます。  市立図書館の来館者の現状でございますが、安中市図書館の過去3年間の来館者の現状を申し上げます。平成25年度には3万9,541人、平成26年度には5万6,751人、平成27年度には5万3,956人となっております。なお、平成25年度は9月から12月まで図書館改修工事のため閉館となっておりましたので、特に少なくなっております。松井田図書館につきましては、本の貸し出し実績からの推計値ではございますが、平成25年度には4万8,240人、平成26年度には3万8,023人、平成27年度には3万2,913人となっております。 ○議長(吉岡完司議員) 柳沢浩之議員。 ◆10番(柳沢浩之議員) 来館者数の現状については理解をできました。高崎市中央図書館の館内は、大変広いスペースでジャンルごとにエリアが区分されており、学習室や多目的室など充実しております。また、全国でも珍しいディファレンスカウンターの設置や視聴覚資料の視聴サービスが充実しており、大変利用しやすくなっております。さらにはシアターブースや飲食コーナーが設置されており、利用者同士の語らい、情報交換の場としても利用されております。そういうことからすると、年間60万人を超える来館者が訪れ、高崎市の公共施設の中で集客数はトップであるということであります。本市においても来館者数をさらに増加させるためにその方策について伺いたいと思います。 ○議長(吉岡完司議員) 教育部長。 ◎教育委員会教育部長(田村昌俊) 来館者の増加に向けた方策についてでございます。方策といたしましては、季節の絵本、幼児向けの紙芝居、就職支援本等のコーナーを常設するとともに芥川賞、直木賞、本屋大賞の特設コーナーを設けるなど利便性を図っております。また、図書館のホームページでは新刊本の紹介や図書館からの情報をお知らせしております。また、市民からのリクエスト本が図書館にないときには県内外の図書館から本を取り寄せ、市民に貸し出しをする相互貸借制度を利用し、利用者の要望に応えております。またさらに平成26年1月からはインターネットを利用した本の予約を行っており、平成26年度2,016件だったメール本予約も平成27年度には2,325件と増加しております。さらに、安中市図書館では平成26年9月から図書館内でのワイファイサービスを実施しており、学生を初めとした多くの方々にご利用いただいております。なお、松井田図書館でのワイファイサービスにつきましては、整備に向けて現在検討中でございます。 ○議長(吉岡完司議員) 柳沢浩之議員。 ◆10番(柳沢浩之議員) 本市の市立図書館の特徴をつくり出すためには、やはり魅力ある企画が大切であるというふうに思っております。市民に対する図書館としてのイベントなどの企画や、そして周知について現状について伺いたいというふうに思います。 ○議長(吉岡完司議員) 教育部長。 ◎教育委員会教育部長(田村昌俊) まず、イベントなどの企画についてでございますが、将来を担う子供たちの活字離れを未然に防ぐため、さまざまな取り組みをしているところでございます。4月23日から5月12日までの子供読書週間では、図書館ホームページでお知らせを掲載し、親子で読書を楽しんでもらうよう図書館推薦の絵本を展示し、貸し出しも行っております。また、夏休み期間中には七夕飾りや小学生以下を対象としたスタンプラリーを行っております。このスタンプラリーは、図書館で本を借りた場合、1日1回スタンプを押し、1枚のカードに5個スタンプがたまるとクリアファイル等のプレゼントがもらえるイベントでございまして、図書館に足を運んでいただき、本に親しんでもらうことを目的として実施しており、多くの子供たちが参加し、好評でございます。また、カウンターには夏休み課題図書を学年別に配架いたしました。また、毎月第3土曜日には読み聞かせボランティア団体にご協力いただき、親子で参加する絵本の読み聞かせを行っております。また、イベントの周知につきましては、図書館内のポスター掲示を初め、広報紙やホームページ、新聞等を有効に活用し、皆様にお知らせしてまいっているところでございます。 ○議長(吉岡完司議員) 柳沢浩之議員。 ◆10番(柳沢浩之議員) 図書館の活性化のためにさまざまなイベントに取り組んでいるということは理解をしているところであります。しかしながら、オリンピックの特集や、あるいは大河ドラマの歴史的文献コーナー、さらには中高年層の女性向けの家庭生活誌やファッション雑誌が閲覧できるように、そしてその時々の状況や年齢層に見合った企画を提供することが必要だというふうに思います。本市の考えについて伺います。 ○議長(吉岡完司議員) 教育部長。 ◎教育委員会教育部長(田村昌俊) 安中市の考え方でございますが、芥川賞等受賞本の特設コーナーの設置を初め、図書館資料室には新島襄、柏木義円など郷土史コーナーがございます。また、雑誌コーナーにはそれぞれの年齢に応じた本などを配架しております。なお、NHK大河ドラマ「八重の桜」の放映時や、富岡製糸場が世界遺産に登録されたときなどには、特設コーナーを設け、関係本や資料の展示などを行いました。議員ご指摘のとおり、今後もその時々の状況にふさわしい企画を提供してまいりたいと存じます。 ○議長(吉岡完司議員) 柳沢浩之議員。 ◆10番(柳沢浩之議員) それでは、市立図書館の貸し出し状況や不明本の状況について伺います。 ○議長(吉岡完司議員) 教育部長。 ◎教育委員会教育部長(田村昌俊) まず、貸し出し本の状況でございます。平成25年度には16万2,509冊、平成26年度には21万654冊、平成27年度には20万7,728冊でございます。また、借りた人の年齢層別内訳でございますが、平成25年度は19歳以上が1万7,150人、13歳から18歳が1,065人、ゼロ歳から12歳が5,540人、合計2万3,755人でございます。また、平成26年度は19歳以上が2万6,668人、13歳から18歳が1,514人、ゼロ歳から12歳が6,729人、合計3万4,911人でございます。また、平成27年度は19歳以上が2万7,693人、13歳から18歳が1,437人、ゼロ歳から12歳が7,251人、合計3万6,381人となっております。なお、先ほど申しましたが、平成25年度は9月から12月まで図書館改修工事等で閉館となっていたため、特に貸し出し数が少なくなっております。  次に、不明本ですが、図書館では年に1度全ての本、資料を点検し、調査を行っております。平成27年度、両館で18万3,005点を調査し、その結果安中市図書館では90点、松井田図書館では86点が不明本というふうに計上してございます。  以上です。 ○議長(吉岡完司議員) 柳沢浩之議員。 ◆10番(柳沢浩之議員) 不明本もかなり多く発生しているということであります。高崎市の市立図書館では、持ち出し防止装置を設置しております。本市といたしましては、貸し出し本の未回収や、あるいは不明本の解消策について伺います。 ○議長(吉岡完司議員) 教育部長。 ◎教育委員会教育部長(田村昌俊) まず、未収本の関係についてですが、これにつきましては返却期間が過ぎても返却にならない本につきましては、2カ月延滞で電話催告、3カ月延滞で文書による催告を行っております。最終的に返還にならないときは、職員が回収に伺うこともございます。なお、予約が入っている延滞本につきましては、随時電話で催促を行っております。  次に、不明本についてですが、その発生原因といたしましては貸し出し手続を行わないまま、そのまま持ち出しをしてしまっているというふうに考えてございます。対策といたしましては、現在のところ館内で注意掲示を行い、図書館の本は市民の貴重な財産であることを認識いただくことが重要であり、利用者のモラル向上をより一層働きかけていきたいと思っております。また、持ち出し防止対策につきましては、県内唯一、議員ご指摘のとおり高崎市中央図書館がICタグによる防止装置を設置しておりますが、本市における当装置の導入につきましては多額の費用がかかりますので、設置にかかわる費用対効果を十分に検討する必要があると考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 柳沢浩之議員。 ◆10番(柳沢浩之議員) ぜひ不明本の解消のためにさまざまな方法をとっていただきたいなというふうに思っております。そして、多くの市民が利用できるように安中市の特徴を生かした企画を提供して、図書館の活性化に取り組んでいただきたいと思っております。また、老朽化した図書館を生涯学習する拠点として新たに市立図書館を設立できるように検討もお願いをいたしまして、私の質問を終了いたします。 ○議長(吉岡完司議員) 柳沢浩之議員の質問が終わりました。  ここで暫時休憩いたします。再開は13時、午後1時でお願いいたします。                                      (午前11時45分) ○議長(吉岡完司議員) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                      (午後 1時00分)                                                         ◇ 櫻 井 ひろ江 議員 ○議長(吉岡完司議員) 次に、2番、櫻井ひろ江議員の登壇を願います。  櫻井ひろ江議員。               〔2番 櫻井ひろ江議員登壇〕 ◆2番(櫻井ひろ江議員) 2番、日本共産党市議団の櫻井ひろ江です。私は、通告しました大きく3点、8項目について質問をいたします。  1点目の安中市有害鳥獣捕獲事業については、何度か一般質問をしてきましたが、26年度までの安中市捕獲隊への捕獲事業委託について不明朗な会計処理をしていると元隊員たちからの市への要請などがあり、明らかになりましたが、委託してきた市の対応、責任等について新たに市が公募した隊員による27年度の状況などもお聞きしながら質問を進めていきたいと思います。  2点目の市内のスラグ問題については、ことし6月30日の新聞報道により市民に知られることになった、市内にあるメガソーラー施設敷地内に敷いた砕石から規準値を超える有害物質が含まれていたことについて、周辺への影響を心配する声などがあり、規準値を超える有害物質や市の対応等について質問します。  3点目は、太陽光発電のルールづくりについて、発電施設数や事業者等の市の把握状況と、それらをルールの中でもきちんと把握を位置づけるようにすべきとの考え方から質問をしていきます。  質問の概要は以上ですが、具体的な質問は質問席から一問一答で行います。 ○議長(吉岡完司議員) 櫻井ひろ江議員。 ◆2番(櫻井ひろ江議員) それでは、質問に入っていきます。  有害鳥獣捕獲事業についての1項目め、27年度からの新体制についてですが、先ほども述べたように27年度から市が公募して捕獲隊を組織しましたが、新しい体制はどういうものか伺います。 ○議長(吉岡完司議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(佐藤正二) 櫻井議員のご質問の捕獲隊の新たな体制につきましてご答弁させていただきます。  平成27年度より狩猟免許を有する方々の公募により、捕獲隊を編成しており、運用はもとより収支を含めた事務内容につきましても市が事務局となりまして関与をしているというところでございます。 ○議長(吉岡完司議員) 櫻井ひろ江議員。 ◆2番(櫻井ひろ江議員) なぜ新しい体制にしたのかお伺いをしたいと思います。経緯についてお願いします。 ○議長(吉岡完司議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(佐藤正二) 新しい体制につきましては、国の指針によりまして全国的に有害鳥獣対策協議会の設置が求められており、その指針の中で捕獲事業だけでなく、防除事業や広域連携といった内容も広く施策として充実させたいと、そういった考えから関与をしております。また、その中には捕獲隊から特措法による捕獲実施隊への位置づけを見据えた内容での編成も盛り込まれており、市といたしましても中心となって進めていきたいと考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 櫻井ひろ江議員。 ◆2番(櫻井ひろ江議員) 26年度までの捕獲隊は、猟友会を母体としてつくられたものでしたが、捕獲隊と猟友会のつながりというものは、どういうものになっているのか伺います。 ○議長(吉岡完司議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(佐藤正二) 捕獲隊に関しましては、有資格者で組織する有害鳥獣対策にかかわる市の組織であります。猟友会につきましては、狩猟者で組織する任意団体として考えております。ただし、猟友会組織につきましては、狩猟マナーの向上や野生動物の保護といった社会的責任のある団体であり、捕獲隊の事業とも密接なかかわりを持つものと認識をしております。 ○議長(吉岡完司議員) 櫻井ひろ江議員。 ◆2番(櫻井ひろ江議員) 27年度からの捕獲隊についてはわかりましたが、次に安中市捕獲隊への委託についてという2番目の中の市の責任についてに移っていきたいと思います。市は26年度まで安中市捕獲隊に長年にわたり委託をしてきました。特殊な業務なので、猟友会に組織してもらった経過というのがありますが、当初から捕獲隊への市の指導という、この指導の経過という点ではどうであったのか伺います。 ○議長(吉岡完司議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(佐藤正二) 市の捕獲隊への指導の経過ということでございますが、以前より市の委託事業として捕獲隊主体の運営をしてまいりました。その中で業務に関する指導的立場として鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律、これらやその下に位置づけられる群馬県鳥獣保護計画などにより指導をしてまいりました。 ○議長(吉岡完司議員) 櫻井ひろ江議員。 ◆2番(櫻井ひろ江議員) 捕獲隊主体の委託事業ということで、かなり捕獲隊にお任せみたいな感じがするわけですけれども、安中猟友会の中に市に迷惑をかけた、債務を負っている人物がおりましたが、この捕獲隊と猟友会の関係といいますか、かなり密接なものであり、その人物が捕獲隊への関与をしていたということを見過ごしてきたというふうに私は捉えていますが、これが問題だったのではないかというふうに思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(吉岡完司議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(佐藤正二) 市で委託しました有害鳥獣対策事業におきましては、捕獲隊がその機能を果たしていたものだと考えております。また、猟友会等任意団体の運営や人事につきましては、市が関与することはふさわしくないものと考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 櫻井ひろ江議員。 ◆2番(櫻井ひろ江議員) その人物がわな狩猟の指導者をしていたということも耳にしましたが、捕獲隊への指導においては、市が責任を持つべきではなかったかなと思いますが、研修等はどうであったのかお聞きいたします。 ○議長(吉岡完司議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(佐藤正二) 鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律及び群馬県鳥獣保護計画、これにつきましては行政として指導力のあるものと思われますが、実際の現場での指導に関しましては委託事業の中で履行されたものだと考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 櫻井ひろ江議員。 ◆2番(櫻井ひろ江議員) 26年度においては、この問題の人物が最終的な県の奨励金を隊員に配り、隊員の受領印をもらって市へ届けています。どんな事情があるにせよ捕獲隊への市の指導が不十分だと言わざるを得ませんし、猟友会内部で力を持っていたこの人物を捕獲隊にかかわらせてきたことが不明朗な会計をそのままにする結果になったのではないかというふうに思いますが、どうお考えになるのでしょうか。 ○議長(吉岡完司議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(佐藤正二) 捕獲隊との委託契約におきましては、その責務が履行されていたものだと認識をしており、委託事業に瑕疵がある場合を除いては任意団体であります猟友会内部での問題については、市が関与すべき問題ではないと考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 櫻井ひろ江議員。 ◆2番(櫻井ひろ江議員) 私が言っているのは捕獲隊でありますから、そこに関与するものはやはり捕獲隊員が行うべきであるというふうに思っております。捕獲隊では総会も収支報告もなかったというふうに聞いておりますが、以前の答弁で部長は猟友会捕獲隊とも民主的に運営されてきたものと考えるとか、民主的な団体であると、このように捕獲隊に対して言っておりますけれども、民主的に運営されてきたのでしたら、この不明朗な会計というものは起こらなかったのではないかなというふうに思いますし、この点については撤回していただきたいというふうに考えますが、本当にそういう認識だったのか伺います。 ○議長(吉岡完司議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(佐藤正二) 先ほどもご答弁申し上げましたが、捕獲隊の活動につきましては、その責務が履行されたものだと認識をしております。また、捕獲隊及び猟友会が民主的な団体か否かの判断につきましては、そこに加入する方々が判断し、対応していくべきものと思われます。したがいまして、市が判断するべき事項ではないと考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 櫻井ひろ江議員。 ◆2番(櫻井ひろ江議員) そういう中で民主的な団体であるというふうに思い込んでいる、そういうところが問題を引き起こしたのではないかなというふうに思いますが、これは後で市長、副市長でもいいですけれども、最後に全体を通してお聞き、質問をしたいというふうに考えていますので、その場であわせてお聞きいたします。  それでは、収支報告を求めることいついて、2つ目ですが、それについて質問を進めます。事業委託なので、収支報告は求めなくてもよいと、このように以前より答弁をいただいておりますが、事業が行われ成果があればよいということでお金の使い方については把握しなくてもよいのでしょうか。委託金といえども公金ですから、万が一不正はあってはいけないというふうに考えますが、どうなのでしょうか。 ○議長(吉岡完司議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(佐藤正二) 有害鳥獣対策事業における委託金のその使途や配分に関しましては、依託先の団体内での会議等で決定されており、委託内容の見直し等、必要がある場合を除き収支報告を求めてはおりません。 ○議長(吉岡完司議員) 櫻井ひろ江議員。 ◆2番(櫻井ひろ江議員) 市は、委託料そのものは間違いのない金額だと考えているようですが、本当にそうだったのでしょうか。多い、少ないは別として隊員への報酬のほかに何が積算の根拠なのか、明朗になっていなかったのではないでしょうか。元隊員が開示請求した資料の中にも総額と捕獲頭数があり、頭数に応じた支払い金額はおおむねわかるわけですが、その残りのお金の根拠とするものがありませんでした。どうやって総額を決めたのかお伺いします。 ○議長(吉岡完司議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(佐藤正二) 委託料の算定に当たりましては、有害鳥獣対策事業を実施する上で必要な経費といたしまして、捕獲や処理、見回り等に携わる隊員の人件費や燃料費、損害保険料補助、弾丸等購入費、餌代等を見積もりをしまして決定をしており、そのほかに捕獲奨励金を加算して精算をしているところでございます。 ○議長(吉岡完司議員) 櫻井ひろ江議員。 ◆2番(櫻井ひろ江議員) それは27年度からは明確になっているのでしょうが、26年度までの開示請求した事業に係る事業成績書及び当該事業成績書の内容審査に関する書類一式という開示請求には頭数と総額の金額が出されてきましたが、そのほかにも月報、写真、搬入届については課長はそういうものがあるということでそれ以外はないと認めていますが、支払った委託料の内容を示すものはなく、決めるものがないのに決められるはずがないのではないでしょうか。市の対応も委託料について不明朗です。捕獲奨励金はもとより、25年度、26年度において餌代、修理代、役員手当などなど、これが全部ではないかもしれませんが、役員さんの聞き取りでわかった金額の範囲を元隊員有志等の捕獲事業を考える会の方からお聞きしましたが、それでも26年度委託料301万9,727円、県の奨励金194万1,000円から奨励金と役員さんがおっしゃった経費を引くと90万円を超える金額が不明となっています。25年度では約50万円が不明となっています。また、それまで委託料の総額を隊員には知らされないできたという問題があります。市が収支報告を受けていれば、組織的な運営面も指導できたのではないかというふうに考えますが、いかがでしょうか。 ○議長(吉岡完司議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(佐藤正二) 組織的な運営面につきましては、依託先である捕獲隊内部での責任と捉えており、団体の会計や経理、運営につきましては、その団体に属する会員の責に帰すべき問題と考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 櫻井ひろ江議員。 ◆2番(櫻井ひろ江議員) 最後に市長、または副市長に全体の質問を受けてお聞きをしていきたいと思うのですが、部長の発言で捕獲隊も民主的に運営されていたというふうにおっしゃっていたわけですが、その発言は撤回すべきではないかと、私はこのように考えているのですが、その点どのようにお考えになるでしょうか。 ○議長(吉岡完司議員) 副市長。 ◎副市長(茂木一義) 櫻井議員のご質問に答弁申し上げます。  基本的には先ほど産業政策部長から答弁させていただいたとおりかと思っております。捕獲隊の業務に関します市の関与につきましては、業務全般に必要に応じてなされるべきものと考えますが、配分も含めた事業実施や会計等につきましては、捕獲隊の中で会員の皆様の責任において決定されていくべきものというふうに考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 櫻井ひろ江議員。 ◆2番(櫻井ひろ江議員) 実際それがやられてこなかったというのが実態かなというふうに思いますし、その点を考えれば私は撤回すべきだというふうに考えております。その辺は平行線でしょうから、もう一つ、業務委託における公金の収支報告、また委託料の積算となるものがない点などについてどのようにお考えでしょうか。 ○議長(吉岡完司議員) 副市長。 ◎副市長(茂木一義) 繰り返しになりますが、基本的には産業政策部長から答弁させていただいたとおりかと思っております。その中で捕獲隊につきましては、議員からもご指摘ございましたが、国の特別措置法に基づく捕獲自治体への早期移行を見据えて平成27年度から現行の体制としたところでございます。今野生鳥獣による各種被害は増加を続けており、被害軽減対策を実施していくためには捕獲隊の充実、強化はもちろんでございますが、猟友会等とのさらなる密接な連携協力が必要不可欠であるというふうに考えております。農家の皆様が安心して耕作できるよう、そして市民の方々が安心して暮らせるよう、さまざまな分野の皆様のご支援、ご協力をいただきながら、行政、関係団体、そして地域が一体となって取り組む体制づくりにしっかりと全力で取り組んでいきたいと考えております。そういった中で今ご質問にありましたことも踏まえて今後もしっかりと取り組んでいきたいというふうに考えておりますので、よろしくお願い申し上げます。 ○議長(吉岡完司議員) 櫻井ひろ江議員。 ◆2番(櫻井ひろ江議員) この問題は、捕獲隊の隊員の皆さんも大変危険を前にしていろいろご尽力いただいているということもありますし、早く今までの問題を整理してこれからの新しい体制をしっかりとやっていっていただきたいと、私もこのように考えておりますので、意見いろいろありますけれども、その辺いろいろまた考えていただいて、よろしくお願いしたいと思います。  次の質問に移ります。市内のスラグ問題についてですけれども、6月30日の新聞報道によりますと、市内のメガソーラーの敷地内、管理用道路面に敷いた砕石からスラグが見つかり、フッ素が規準値の最大6.5倍も含まれていたということです。前橋市や渋川市などの公共工事で大同特殊鋼渋川工場からのスラグがフッ素六価クロムなどが基準の何十倍もあるというような、そういうものも出てきており、数年前から問題になっていましたが、それと同じものなのかどうか伺います。 ○議長(吉岡完司議員) 市民部長。 ◎市民部長(吉田隆) 櫻井議員のご質問にご答弁申し上げます。  前橋市、渋川市などの工事で使われた有害物質を含む鉄鋼スラグを出荷した大同特殊鋼株式会社渋川工場でございます。 ○議長(吉岡完司議員) 櫻井ひろ江議員。 ◆2番(櫻井ひろ江議員) この大同特殊鋼が出したこのスラグ、砕石として利用したり、路盤材などに使用するというものが不法、違法に使われたということで、このスラグ問題全体、どういうふうに問題をとらえているのか、まずお願いをいたします。 ○議長(吉岡完司議員) 市民部長。 ◎市民部長(吉田隆) 鉄鋼スラグを路盤材などに使用する場合は、土壌環境基準等と同等の基準を満たす環境安全性を確認して再生利用する方法をとりますが、大同特殊鋼株式会社渋川工場は鉄鋼スラグの大半がフッ素の土壌環境基準等を超過していることを承知した上で出荷を続け、当該スラグが使用された施工箇所の一部で基準を超える土壌汚染を生じさせたというものでございます。 ○議長(吉岡完司議員) 櫻井ひろ江議員。 ◆2番(櫻井ひろ江議員) 当市内でのこのメガソーラーの管理用道路で使用されたものは、フッ素が規準値を超えているという報道でしたが、六価クロムはなかったのでしょうか。 ○議長(吉岡完司議員) 市民部長。 ◎市民部長(吉田隆) 六価クロムにつきましては、民間太陽光発電事業者が環境調査会社に調査依頼し、規準値以下との報告がございました。 ○議長(吉岡完司議員) 櫻井ひろ江議員。 ◆2番(櫻井ひろ江議員) 管理用道路にこの砕石を敷いたのはいつごろだったのでしょうか。 ○議長(吉岡完司議員) 市民部長。 ◎市民部長(吉田隆) 民間太陽光発電事業者からは、発電所を含めての工事として平成25年3月完成との話でございました。 ○議長(吉岡完司議員) 櫻井ひろ江議員。
    ◆2番(櫻井ひろ江議員) 新聞報道では、調査した7カ所のうち6カ所から基準を超えるフッ素が見つかったというふうなことがありますが、スラグは管理用道路全体にあるというふうに考えてよろしいのでしょうか。 ○議長(吉岡完司議員) 市民部長。 ◎市民部長(吉田隆) 現在2カ所ほど発電所があるわけでございますが、そのうちの一つの発電所におきまして管理用道路全体の路面材として使用しているとのことでございます。 ○議長(吉岡完司議員) 櫻井ひろ江議員。 ◆2番(櫻井ひろ江議員) 管理用道路が発電施設の周りにあるのは東側の施設ではないかなと思いますが、この東側の発電施設の東と南に池があります。溶け出したフッ素が流れ込む心配はないのか。特に南側は管理用道路のすぐ下が池があり、池の水の検査はどうなっているのでしょうか。 ○議長(吉岡完司議員) 市民部長。 ◎市民部長(吉田隆) 池に流れ込むのではないかというご懸念でございますけれども、民間太陽光発電事業者が依頼した環境調査会社は、地下水調査といたしまして南側の管理用道路側溝の排水の調査を行っております。結果といたしましては、フッ素の排水基準及び環境基準よりもかなり下回っているという状況との報告を受けております。 ○議長(吉岡完司議員) 櫻井ひろ江議員。 ◆2番(櫻井ひろ江議員) 南側の管理用道路の側溝といいますと、西側になるわけで、そこには赤いような水がありますけれども、それは鉄分だということですので、そこではフッ素は出ていないだろうというふうにも考えられますし、一番危険なのは上っていく管理用道路のすぐ下に池があるということです。その池、また東側にも下で田んぼを耕作している人がいますけれども、この水の調査も重要ではないかなというふうに思います。  また、今後の市の対応のところでお聞きいたしますので、次へ移ります。フッ素の毒性について、虫歯予防などで使ったりしたことを聞いたことありますが、これが有効ではないとか、害があるとかというグループもいたり、さまざまな意見があるようです。どういうときにフッ素の毒性が出てくるのか、人体への影響はどうなのか伺います。 ○議長(吉岡完司議員) 市民部長。 ◎市民部長(吉田隆) 議員ご指摘のとおり、フッ素の毒性や基準につきましてはさまざまな見解がございます。フッ素を使用する歯科医などの情報によりますと、フッ素をとり過ぎると中毒症状となり、吐き気や腹痛などがあらわれるということで、急性中毒量といたしましては、体重1キログラム当たり2ミリグラムとのことでございます。ただ、この数値につきましても確立されたものではないことをご理解いただきたいと存じます。 ○議長(吉岡完司議員) 櫻井ひろ江議員。 ◆2番(櫻井ひろ江議員) すぐ近くに田んぼの堰が走っていますけれども、市では影響ないというふうに話しているようですが、その根拠はどうなのか伺います。 ○議長(吉岡完司議員) 市民部長。 ◎市民部長(吉田隆) 繰り返しになりまして大変恐縮でございますが、民間太陽光発電事業者が依頼した環境調査会社による報告によりますと、側溝排水の調査ではフッ素は参考とした排水基準や環境基準よりもかなり下回っている状況であり、九十九川から取水する場合はさらに希釈されるため、堰からの水田利用等には影響がないものと考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 櫻井ひろ江議員。 ◆2番(櫻井ひろ江議員) 砕石を敷いた道路の南側にも池もあるのですが、沢もその下のほうにあり、その水を野菜畑に使っているという話も聞いているのですが、これも大丈夫なのでしょうか。お願いいたします。 ○議長(吉岡完司議員) 市民部長。 ◎市民部長(吉田隆) 管理用道路側溝の排水調査におきまして、湧水も含んだ側溝で参考とした排水基準及び環境基準よりもかなり下回っている状況でございますので、沢の水の野菜畑への利用には特段問題がないものと考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 櫻井ひろ江議員。 ◆2番(櫻井ひろ江議員) 次の市内のスラグ問題についての2点目、今後の市の対応についてに移りますが、先ほど来池、湧水等は安全だと、問題ないというふうなお話ですが、側溝の水そのものは道からの水は入りにくいのかなというふうに思うのです。その下にある池等のほうが危険があるのではないかと、私はそのように思うのですが、全体的にお聞きした中では害が及ぶことは希釈などもされて余り考えられないような状況というふうに思われますが、有害物質が規準値を超えて入っていたというのでは、完全に安心だとも言い切れないというふうに思いますし、廃棄物と知っていて大同特殊鋼は砕石に入れて不法に使ったものであり、市民の安心を得るためにもこれは撤去してもらうしかないのではないかと思います。市として撤去を働きかけていただきたいと思いますが、対応について伺います。 ○議長(吉岡完司議員) 市民部長。 ◎市民部長(吉田隆) 市の対応といたしましては、民間の敷地でございますので、厳しい指導、強制的な撤去につきましては困難なものがございますが、今後も民間太陽光発電事業者に東と南の池の水質検査等も含めまして一日も早い有害物質を含む鉄鋼スラグの撤去をお願いしてまいりたいと考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 櫻井ひろ江議員。 ◆2番(櫻井ひろ江議員) ぜひ池の水も含めてよろしくお願いをいたします。  次に、市内における太陽光発電所についての質問に移ります。現状と把握ということで、市内の太陽光発電施設は中規模なものなどもかなり目立ってふえてきているように思いますが、現状、規模別の状況など推移についてもお伺いしたいと思います。 ○議長(吉岡完司議員) 建設部長。 ◎建設部長(猿井晴一) 櫻井議員の太陽光発電所の施設規模ごとの施設数の推移ということにつきまして答弁申し上げます。  市内の施設数につきましては、経済産業省からの資料によりますと、平成28年4月末時点の固定価格買取制度開始後に新規認定された件数は2,875件で、平成27年7月末と比較すると322件の増となりました。その内訳ですが、10キロワット以下は800件で116件の増、10キロから50キロまでが1,959件で207件の増、50キロから500キロまでが54件で1件の増、500キロワットから1,000キロワットまでが27件で2件の減、1,000キロワット以上2,000キロワット未満が33件で変わっておりません。また、2,000キロワット以上が2件で、これも変わっておりません。  次に、実際に買い取りが開始された施設の件数でございますが、制度開始前から発電を行っていた施設の数が700件で、そのうち10キロワット以下が696件、10キロから50キロが4件で変わっておりません。また、制度開始後に新たに認定した施設の数は1,171件で225件の増、そのうち10キロワット以下は707件で95件の増、10キロから50キロまでが427件で120件の増、50キロワットから500キロワットまでが20件で7件の増、500キロワット以上1,000キロワットまでが9件で3件の増、1,000キロから2,000キロワットまでが8件で変わっておりません。2,000キロワット以上はございません。  以上でございます。 ○議長(吉岡完司議員) 櫻井ひろ江議員。 ◆2番(櫻井ひろ江議員) 全体で屋根の上に設置したものも含めると、現在稼働しているものが1,871件で、10キロワット以上では468件というふうになっています。486件の事業者の把握はできているのでしょうか。 ○議長(吉岡完司議員) 建設部長。 ◎建設部長(猿井晴一) 安中市地域開発事業指導要綱の対象になった事業で、その手続が行われたものにつきましては把握ができております。 ○議長(吉岡完司議員) 櫻井ひろ江議員。 ◆2番(櫻井ひろ江議員) 土砂が流れたり、台風などで壊れたりしたときに、何かあったときにすぐ連絡できるよう小規模の事業者であっても市の担当課で事業者を把握しておくことは必要ではないかなというふうに考えますが、いかがでしょうか。市民からも何かあったときにはどうするのだというような声が上がっております。ご答弁お願いします。 ○議長(吉岡完司議員) 建設部長。 ◎建設部長(猿井晴一) 課税に必要な情報として経済産業省から設置者の氏名、企業名、代表者名、住所、発電出力、設備の所在地、認定日、運転開始日等の情報提供を受けておりますが、課税に係る部分でございますので、その取り扱いについては制約がございます。 ○議長(吉岡完司議員) 櫻井ひろ江議員。 ◆2番(櫻井ひろ江議員) 7月29日の自然エネルギー庁の改正省令が公布され、29年度から発電事業の内容についての基準に事業者の情報がわからないといったことで地域における安全の確保などにおいて管理責任の所在を明確にするということで、20キロワット未満については例外としながら、事業者情報について記載した標識を提示することというようなことが盛り込まれております。まだ、公布されたばかりで29年度からということですが、個人住宅の屋根は別としても、小規模でも管理責任の所在を明確にできるように要望いたします。  次のルールづくりの進捗状況ということに移りますが、太陽光発電施設の設置に関してのルールづくりを進めてきていると思いますが、どのような状況かお伺いします。 ○議長(吉岡完司議員) 建設部長。 ◎建設部長(猿井晴一) ルールづくりの進捗状況でございますが、法制担当との協議を行ってまいりましたその結果、条例の骨子は対象とする事業規模を3,000平方メートル以上を基本として、さらに抑制区域を設定するなどして同意制をとる方向で進めてまいりたいと考えております。現在砂防法、水防法や河川法などの法令とのかかわりについて、県と協議を行っているところでございます。 ○議長(吉岡完司議員) 櫻井ひろ江議員。 ◆2番(櫻井ひろ江議員) 3,000平米以上というのは、開発指導要綱でも建築物でないものとの規定です。しかし、建物ではなくても建設されるもの、設置されるものですので、条例では建築物と同じように見るべきで、太陽光発電施設が建築物という規定がないから問題が発生しやすいのでしょうけれども、3,000平米以下でも対象に入れるべきではないでしょうか、お伺いします。 ○議長(吉岡完司議員) 建設部長。 ◎建設部長(猿井晴一) 小規模で実施される事業につきましても個別法、例えば農地法や道路法、河川法等の現行法令が適用されます。また、事業着手前に近隣への説明や周知等は社会通念上から見ても事業者の責任において行われるものと理解しております。このようなことから、現在進めている仮称でございますが、安中市再生可能エネルギー発電設備設置に関する条例では、その対象を都市計画区域内においては、安中市地域開発事業指導要綱で規定している建築物を伴わない場合の対象となる3,000平方メートル以上を基本として考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 櫻井ひろ江議員。 ◆2番(櫻井ひろ江議員) 社会通念上当たり前だというふうに思っていても必ずしも事業者が責任を持ってやるとは限りません。場所によっては緩衝帯を設けたほうがよい場合などもあったり、もっと狭くても一定の広さを基準に、同意事項でなくても届出制なども入れて周囲への責任を持たせるべきではないでしょうか。お考えをお願いします。 ○議長(吉岡完司議員) 建設部長。 ◎建設部長(猿井晴一) 施設の大小にかかわらず、その地形地物の形態を変更する場合においては、農地法や道路法のような現行法が適用されます。太陽光発電施設であっても、この部分は同様であって現行法での対応と考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 櫻井ひろ江議員。 ◆2番(櫻井ひろ江議員) 太陽光発電でもいろんな広さがありますが、そこで住むとか、そこで仕事をするとかということでしたら周りのことも考えざるを得ませんけれども、太陽光発電では設置してしまえば、その後事業者本人が来ることはほとんど少ないだろうというふうなことが考えられます。中には無責任な人も出てくることも考えられますし、届け出を義務づけ、連絡先くらいは表示させるべきではないかと考えますが、どうでしょうか。 ○議長(吉岡完司議員) 建設部長。 ◎建設部長(猿井晴一) 土地や施設は個人の財産であり、その表示を行うかについては個人の判断とするところであると理解しております。 ○議長(吉岡完司議員) 櫻井ひろ江議員。 ◆2番(櫻井ひろ江議員) 時間もないので、同意制というふうなことを考えているようですが、それはなぜでしょうか。 ○議長(吉岡完司議員) 建設部長。 ◎建設部長(猿井晴一) 太陽光発電パネルは、都市計画法第29条の開発許可が必要な建築物に当たらないことから、許可制ではなく届出制で基準を設けた同意制をとる方向で考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 櫻井ひろ江議員。 ◆2番(櫻井ひろ江議員) 許可制とどう違うのか、許可制は考えないのか、お願いいたします。再度お願いします。 ○議長(吉岡完司議員) 建設部長。 ◎建設部長(猿井晴一) 許可とは、一般に法で禁止した行為を解除して、適法に行為できるようにする行政行為でございます。太陽光パネルは、都市計画法第29条の開発許可が不要であることから現時点で許可制をとることは財産権に抵触する可能性があると考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 櫻井ひろ江議員。 ◆2番(櫻井ひろ江議員) 長野県佐久市では、自然災害等の発生による市民生活の影響が懸念されるとして自然環境保全条例施行規則及び許可指導基準、また開発指導要綱の一部改正をする中で土地の地目全般にわたって行為についての指導ができるようにしております。良好な自然環境と災害の防止を図る、そういう観点で当市でも工夫し、市民生活や自然環境を守る立場を鮮明にして条例等の整備をしていただくように要望いたしまして、質問を終わりにいたします。 ○議長(吉岡完司議員) 櫻井ひろ江議員の質問が終わりました。                                                         ◇ 田 中 伸 一 議員 ○議長(吉岡完司議員) 次に、20番、田中伸一議員の登壇を願います。  田中伸一議員。               〔20番 田中伸一議員登壇〕 ◆20番(田中伸一議員) 議席番号20番、田中伸一でございます。通告に基づきまして、3項目につきまして、順次質問をさせていただきます。  まず、1項目め、空き家等対策について伺います。適切な管理が行われていない空き家等が昨今増加し、防災、衛生、景観等、地域住民の生活環境に深刻な影響を及ぼしており、地域住民の生命、身体、財産の保護、生活環境の保全、空き家等の活用など対策が急務であります。  次に、2項目め、今後の公共施設の耐震化計画について伺います。東日本大震災などの経験を生かし、どこでも大震災が起こる可能性があることを教訓に公共施設の耐震化を急がなくてはなりません。こうした中、既に小中学校の校舎、体育館は平成27年度をもって耐震は完了しておりますが、今後の耐震化計画について伺います。  次に、3項目め、中山間地域等直接支払事業について伺います。中山間地域は、耕作条件の不利な地域が多く存在し、加えて就業者の高齢化、耕作放棄地の増加など、取り組まなければならない課題が山積をしております。そこで、本事業の趣旨を踏まえ、取り組み状況等について伺います。  なお、質問につきましては一問一答にて質問席で行いますので、よろしくお願いをいたします。 ○議長(吉岡完司議員) 田中伸一議員。 ◆20番(田中伸一議員) それでは、早速質問させていただきます。  最初に空き家対策等についてでありますが、1点目の空き家の実態把握についてですが、本市が今後取り組もうとしている空き家の実態把握調査についてお伺いをいたします。 ○議長(吉岡完司議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(佐藤正二) 田中議員ご質問の空き家の実態把握調査につきまして、答弁をさせていただきます。  本年4月から産業政策部地域創造課内で空き家対策に対する具体策を検討してきた中で、県からの情報提供や近隣自治体の取り組み状況を確認しますと、市内の空き家の実態把握調査に早急に取り組む必要があると判断をいたしました。具体的な調査方法につきましても地図業者への調査委託や、先行して調査を実施した自治体の取り組み状況を参考にし、調査費用や調査期間等も含めて検討しました。その結果、地域のことを一番把握し、より精度の高い情報を得られるのはやはり区長を中心とした地域の役員の方々からであると考えまして区長会へ協力依頼、調整を行った結果、本年度内の調査実施に全面的な協力をいただけることになりました。調査の実施に当たりましては、スケジュール、判定基準の統一など、今後区長会と細かい打ち合わせを行い、調整していきながらなるべく早い時期の調査開始を目指して取り組みを進めたいと考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 田中伸一議員。 ◆20番(田中伸一議員) 空き家の実態把握についてご答弁をいただきました。地図業者への調査委託を受けまして、地域の実情に詳しい区長会へ協力依頼をし、調査を実施することは大変よいことだと思います。精度の高い情報が得られるものと思われます。ぜひ年度内に調査が終了し、その調査結果に基づき早急に空き家対策に着手いただきたいと存じます。  次に、空き家条例に向けた具体的なスケジュールについて、まず空き家対策条例の制定に向け、具体的なスケジュールについてお伺いしたいと思います。 ○議長(吉岡完司議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(佐藤正二) 空き家等の適正管理につきまして、市及び所有者等の責務を明らかにし、管理不全な空き家等は早急解消を明確に働きかけられるよう空き家対策条例の制定は必要と考えております。庁内全体で空き家対策へ取り組むべく6月に地域創造課を事務局といたしまして、安中市空家等対策庁内検討委員会を設置いたしました。本市といたしまして、空家等対策の推進に関する特別措置法の本旨を踏まえた、安中市空き家対策条例の制定に向けた検討を始めたところでございます。8月の17日に第1回の庁内検討委員会を開催いたしまして、条例制定に向けた概要を示しました。今後対策条例の骨子及び原案の検討を継続して行ってまいります。  なお、特別措置法との整合を図ることはもとより、市独自の対応の条項を盛り込むなど、協議もあわせて行い、条文の表現と技術的な審査、確認を行った上で、平成29年3月議会への提案を目途に取り組んでまいります。また、条例の効力を発生させる施行日につきましては、周知期間を考慮に入れ、あわせて検討してまいります。 ○議長(吉岡完司議員) 田中伸一議員。 ◆20番(田中伸一議員) 次に、空き家対策条例制定後の具体的な取り組みについてお伺いしたいと思います。 ○議長(吉岡完司議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(佐藤正二) 本年度は、空き家対策条例の制定とあわせて、各種対策事業が実施できるよう調査、研究や準備を進めてまいります。平成29年度には、今年度実施予定の市内空き家の実態把握調査の結果を考慮しつつ、法務、不動産、建築などの専門知識を有する外部有識者や地域住民代表などを構成員とした空き家等対策協議会を組織し、より専門的に高度な指導、助言をいただきながら実効性の高い事業への取り組みを進めてまいります。具体的には空き家対策計画の策定、この対策計画に基づく空き家の除却費、改修費補助制度の創設、また空き家の利活用を促進する空き家バンク制度の創設などに取り組んでまいります。 ○議長(吉岡完司議員) 田中伸一議員。 ◆20番(田中伸一議員) 条例制定に向け、具体的なスケジュールについてご答弁いただきました。条例の制定、空き家対策計画の策定、協議会の組織化など、空き家対策を効果的に実施するべく具体的なスケジュールを示していただきました。この点についても早急に条例制定に向け取り組んでいただきたいと存じます。  次に移ります。移住定住についてであります。まず、本市の取り組み状況についてお伺いをいたします。 ○議長(吉岡完司議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(佐藤正二) 本市の移住、定住施策についてでございますが、本年4月に新設をされました地域創造課では、現在移住、定住への適切な支援策、優遇制度につきまして調査、研究を進めているところであります。その中で4月には国が運営するインターネットサイト全国移住ナビに市のPR動画を掲載し、7月に最大規模の移住関連サイト、JOINというのがありまして、そちらにて知らないと損する自治体支援制度、こちらにも公開をしております。また、10月には東京で開催されます群馬県主催の移住相談会ぐんま暮らしフェア2016、これに参加を予定しておりまして積極的なアピールを始めております。今後もさまざまな機会を通して情報の提供に努めてまいります。 ○議長(吉岡完司議員) 田中伸一議員。 ◆20番(田中伸一議員) 本市の取り組みについてご答弁いただきました。4月に地域創造課が新設され、6カ月目に入っているわけであります。移住、定住への適切な支援策、それから優遇制度について調査、研究を進めているとのことです。本市は、自然環境の豊かさや温泉など観光資源に恵まれているわけであります。これらを主体とした取り組みをぜひ進めていただきたいと存じます。  次に、受け入れ等の施策についてお伺いしたいと思います。 ○議長(吉岡完司議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(佐藤正二) 今後の具体的な施策というご質問ですけれども、移住、定住を希望する方への情報発信は欠かせません。あわせて住まいの確保も重要な課題となってまいります。住まいへの希望は、町なかを希望する方もいれば、家庭菜園ができる土地つきの住宅を求める方など、さまざまな希望があろうかと思われます。このような中で空き家を活用した、移住、定住促進策として空き家バンクが注目をされております。実際市民の方や住まいを求める方からの問い合わせもあり、関心の高さをうかがえるところでございます。借りたい、買いたいという方と、貸したい、売りたいという方のマッチングに寄与し、移住、定住へのきっかけを提供できる事業であるとともに、空き家の総合的な対策の一つとしても非常に魅力のある制度と考えておりますので、実施に向け取り組んでまいります。このほかにもお試し移住体験の機会の提供ですとか、移住、定住奨励金などの優遇制度の導入なども検討してまいりたいと考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 田中伸一議員。 ◆20番(田中伸一議員) 移住、定住希望の方に対する受け入れ策についてご答弁いただきました。今後の具体的な目標を私は掲げる必要があるのではないかと思います。まず、県外から人を呼び込む施策、それから住宅や働く場の確保、それと子供を産み育てやすい環境づくり、こういったことなどを本市の特徴を生かした受け入れ態勢を整備していただくように、これ要望とさせていただきます。  次に移ります。今後の公共施設の耐震化についてであります。まず、学校施設についてでありますけれども、平成21年度から実施している耐震補強及び耐震改修工事は、平成27年度で完了しております。その後の校舎、体育館のふぐあい等が生じた場合での修繕等はどのようにされているのかお伺いをしたいと思います。 ○議長(吉岡完司議員) 教育部長。 ◎教育委員会教育部長(田村昌俊) 田中議員のご質問にお答え申し上げます。  校舎、体育館においてふぐあいが生じたものにつきましては、工事請負契約における瑕疵担保責任期間中であったため、建設業者に無償で修理してもらいました。また、磯部小学校南玄関のひさし部分が大雪の重さで傾いたものについては、市で修繕の工事を実施いたしました。 ○議長(吉岡完司議員) 田中伸一議員。 ◆20番(田中伸一議員) 次に、今後の耐震補強計画についてお伺いしたいと思います。 ○議長(吉岡完司議員) 教育部長。 ◎教育委員会教育部長(田村昌俊) 校舎、体育館等の構造体の耐震化につきましては、平成27年度に全て完了いたしました。平成26年4月1日施工の建築基準法施行令等に基づき、防災機能強化対策として学校施設3校の非構造部材である体育館、つり天井等の落下防止対策を今年度夏休み期間中に完了いたしました。今後は学校、体育館が避難所にも指定されていることから、残りの14校の非構造部材である照明器具、可動式バスケットボールゴール、音響機器、校歌板等、高所に設置されているものにつきましても、天井が破損しても落下しないような措置を計画的に順次対応していく考えでございます。また、第二中学校格技場につきましては、老朽化が進んでいますので、できるだけ早期での改修に向けて検討を進めたいと考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 田中伸一議員。 ◆20番(田中伸一議員) 今後の耐震計画についてご答弁いただきました。天井など部材の照明器具等で落下しないような措置でありますけれども、計画的な改善を進めていただきたいというふうに思います。さらに老朽化し、危険な状況にあります第二中学校の格闘技場についてでありますけれども、早急に大規模改造を実施する必要があります。この点についてぜひ計画どおりの工事実施に向けて特に要望したいと思います。これは強く要望させていただきます。  次に移ります。公民館等についてであります。まず、公民館等の施設の現状につきましてお伺いしたいと思います。 ○議長(吉岡完司議員) 教育部長。 ◎教育委員会教育部長(田村昌俊) 公民館等の施設につきましては、文化センター、文化会館、地区公民館8施設、地区生涯学習センター1施設、地区生涯学習センターとして活用している4施設の合計15施設がございます。このうち13施設につきましては、新耐震基準により建設されております。従いまして、耐震基準が非該当、あるいは不適用な施設は2つあるわけでございます。まず、そのうち坂本・入牧地区生涯学習センターとして活用している坂本公民館につきましては、事務室を含む棟は昭和61年建設の木造建築物であるため、耐震基準については対象外でございます。しかしながら、大講座室等は昨年度において新耐震基準にのっとり、鉄骨造に改築いたしました。また、残るもう一つの施設であります臼井地区生涯学習センターとして活用させていただいています臼井地区農業研修センターは、耐震診断の結果はIs値0.26、耐震判断ランクはDの判定結果が出ており、新耐震基準に適応していない現状でございます。 ○議長(吉岡完司議員) 田中伸一議員。 ◆20番(田中伸一議員) 次に、今後の耐震化計画についてお伺いしたいと思います。 ○議長(吉岡完司議員) 教育部長。 ◎教育委員会教育部長(田村昌俊) 先ほど答弁とちょっと関連するのですが、今後の耐震化計画につきましては、耐震ランクDの判定が出ております臼井地区生涯学習センターの整備を優先して取り組んでまいりたいと考えております。
    ○議長(吉岡完司議員) 田中伸一議員。 ◆20番(田中伸一議員) ご答弁いただいたわけでありますが、ぜひ当面は臼井地区の生涯学習センターの早期建設に向けてご努力をしていただきたいというふうに思います。  次に移ります。社会体育施設についてでございます。中央、東横野及び原体育館の現状についてお伺いしたいと思います。 ○議長(吉岡完司議員) 教育部長。 ◎教育委員会教育部長(田村昌俊) 中央体育館及び東横野体育館につきましては利用頻度も高く、地域のスポーツ振興や市民の健康増進、体力向上等に寄与しております。また、原体育館は綱引き競技団体の練習拠点として利用されているところでございます。 ○議長(吉岡完司議員) 田中伸一議員。 ◆20番(田中伸一議員) 3施設ともにIs値が非常に低い、危険度の高い施設であるということが理解できました。  次に、今後の整備計画についてお伺いしたいと思います。 ○議長(吉岡完司議員) 教育部長。 ◎教育委員会教育部長(田村昌俊) 今後の整備計画でございますが、市内各体育施設の老朽化の状況、耐震性能の状態、さらに施設の利用状況等を勘案しながら総合的に今後の整備計画の検討を進めていきたいと考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 田中伸一議員。 ◆20番(田中伸一議員) いずれにいたしましても耐震に問題がある3つの体育館であります。ついては危険度が非常に高いわけであります。万が一人命事故が発生した場合には大変なことになるわけであります。早急に整備計画を立てていただきまして、改善を進めていただきますよう、この点につきましては強く要望とさせていただきます。  次に移ります。3項目めの中山間地域等直接支払事業について、まず対象地域、それから集落協定数、面積についてどのようになっておられるのかお伺いしたいと思います。 ○議長(吉岡完司議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(佐藤正二) 田中議員ご質問の中山間地域等直接支払事業につきまして答弁をさせていただきます。  本事業の対象地域につきましては、地域振興立法で指定された地域及び群馬県知事が特に定めた基準を満たす地域が対象となっております。安中市の具体的な対象地域といたしましては、旧松井田町全域と後閑地区が法の指定地域、また知事が特に定めた基準を満たす地域といたしまして、秋間地区と磯部地区及び東横野地区となっております。  次に、集落協定数についてでございますが、本事業は1期5年間の農業生産活動を継続することが必要で、現在第4期対策の2年目となっております。第3期対策の最終年となる平成26年度末の集落協定数は、27集落ありました。その後更新しない集落や合併した集落もあり、平成28年度現在の集落協定数は25集落となっております。  また、協定面積につきましては、第3期対策最終の平成26年度では121.3ヘクタールでした。平成28年度現在の協定面積は120.8ヘクタールとなっており、第3期と比較しますと0.5ヘクタール減少しております。 ○議長(吉岡完司議員) 田中伸一議員。 ◆20番(田中伸一議員) 5年を1期とした対策で、現在は4期目だというようなことが理解できました。対象地域については、旧松井田町全域、それから後閑、秋間、磯部、東横野の地区であると。それから、集落協定数については、28年度は25集落である。それから、協定面積については120.8ヘクタールということのそれぞれの概要につきましてはわかりました。  次に、本事業の活動と成果についてお伺いしたいと思います。 ○議長(吉岡完司議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(佐藤正二) 本事業の活動につきましては、農業生産条件が不利な地域において、集落の単位に農用地を維持、管理する取り決めを締結し、農業生産活動として景観作物の作付や、水路保全としての泥上げ、農道や周辺林地の草刈りを行うことにより、協定面積に応じた交付金を受けるものです。このような多面的機能を増進する活動を実施することによる成果につきましてですが、洪水や土砂崩れを防ぐことや美しい風景や生き物のすみかを守ること、また耕作放棄地の発生抑制に結びつくものとなっております。また、地域コミュニティーが希薄化している現在において、共同作業を行うことにより、協定参加者の交流が図れることは集落の活性化にもつながるものと考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 田中伸一議員。 ◆20番(田中伸一議員) 本事業の活動についての成果でありますけれども、ご答弁いただいたわけでありますけれども、協定参加者が一堂に会し、共同作業により耕作放棄地の防止や水路、農道の保全管理を行い、農業生産を継続して実施ができる。それから、地域コミュニティーが希薄化している現在、協定参加者の交流の場やいろんな話し合いができるなど、集落の活性化につながっているというふうなことが成果ではないかということがわかりました。  次に移ります。今後の課題についてお伺いしたいと思います。 ○議長(吉岡完司議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(佐藤正二) 今後の課題につきましては、協定参加者の高齢化から農地を守る基礎的な活動の継続が困難になりつつあると、そういった声を集落の方からも聞いております。本事業を継続するためには、集落での認定農業者等の担い手の確保や、担い手への利用権設定等によります農地の集積が急務であり、課題と考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 田中伸一議員。 ◆20番(田中伸一議員) 今後の課題についてご答弁いただいたわけであります。就業者の高齢化、担い手不足から協定参加者の脱落、それから共同作業の欠如、士気の低下というふうなものが懸念されるのではないかなというふうに思います。そこで、お尋ねしたいのですが、今後の具体的な取り組みについてお伺いしたいと思います。 ○議長(吉岡完司議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(佐藤正二) 今後の具体的な取り組みということでございますけれども、地域全体で取り組める多面的機能支払事業へ切りかえることですとか、集落営農組織として生産工程の全部、または一部について共同で取り組む等の組織化を図っていくことや、または営農が難しくなった農地は、農地中間管理機構の行う農地中間管理事業を利用した貸借により担い手に農地集積する等の方法が考えられます。 ○議長(吉岡完司議員) 田中伸一議員。 ◆20番(田中伸一議員) 今後の取り組むべき課題につきましてご答弁いただきました。集落営農組織や農地保全見守り隊、仮称なのですけれども、こういったものの組織化を図る必要があると思います。また、農地中間管理機構の行っています担い手に農地を集約する方法なども考えられるかと思います。いずれにいたしましても、地域の実情を踏まえて、地域や集落が共同し、話し合いの場を設けるなど、一つ一つ課題解決をしながら、集落が協調し、取り組むべく必要があろうかと思います。  以上を申し上げまして、私の質問を終わりにさせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(吉岡完司議員) 田中伸一議員の質問が終わりました。 △延会について ○議長(吉岡完司議員) お諮りいたします。  本日の会議はこの程度にとどめ、延会いたしたいと思います。これにご異議ございませんか。               〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(吉岡完司議員) ご異議なしと認めます。  よって、延会することに決定いたしました。 △延会の宣告 ○議長(吉岡完司議員) 本日はこれにて延会いたします。  明15日午前9時、本会議を開会いたしますから、ご参集願います。                                      (午後 2時10分)...