安中市議会 > 2015-06-08 >
06月08日-02号

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  1. 安中市議会 2015-06-08
    06月08日-02号


    取得元: 安中市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-04-26
    平成27年  6月 定例会(第2回)             平成27年第2回安中市議会定例会議 事 日 程(第2号)                            平成27年6月8日(月曜日)午前9時開議第 1 一般質問    上 原 富士雄 議員    小 川   剛 議員    金 井 久 男 議員                                              本日の会議に付した事件 議事日程に同じ                                              出席議員(22名)     1番   金  井  久  男  議員     2番   櫻  井  ひ ろ 江  議員     3番   遠  間  大  和  議員     4番   罍     次  雄  議員     5番   巽     久  男  議員     6番   小  林  克  行  議員     7番   太  田  進  一  議員     8番   櫻  井  喜 久 江  議員     9番   小  川     剛  議員    10番   柳  沢  浩  之  議員    11番   今  井  敏  博  議員    12番   吉  岡  完  司  議員    13番   佐  藤  貴  雄  議員    14番   吉  岡     登  議員    15番   高  橋  由  信  議員    16番   武  者  葉  子  議員    17番   上  原  富 士 雄  議員    18番   齊  藤  盛  久  議員    19番   奥  原  賢  一  議員    20番   田  中  伸  一  議員    21番   柳  沢  吉  保  議員    22番   廣  瀬     晃  議員欠席議員(なし)                                              地方自治法第121条の規定に基づき出席した者の職氏名  市   長   茂  木  英  子      副 市 長   茂  木  一  義  総 務 部長   真  下  幹  夫      総 務 部付   田  中     毅                          部   長  財 務 部長   中  嶋     薫      市 民 部長   佐  俣  信  之  保 健 福祉   上  原     茂      産 業 部長   竹  内  克  美  部   長  建 設 部長   猿  井  晴  一      上 下 水道   小 板 橋  利  明                          部   長  松 井 田   佐  藤  正  二      公   立   神  宮     潔  支 所 長                   碓 氷 病院                          事 務 部長  企 画 課長   萩  原     稔      財 政 課長   大  塚  清  隆  子ども課長   三  浦  尚  明      商 工 観光   萩  原     弘                          課   長  建 築 住宅   角  井  富  夫      学 校 教育   樺  沢  雅  弘  課   長                   課   長  監 査 委員   安  藤  忠  善      農業委員会   小  林  俊  夫                          事 務 局長  会計管理者   品  川  仁  久      教 育 長   桑  原  幸  正  (会計課長)  教育委員会   田  村  昌  俊      公   立   竹  田  清  孝  教 育 部長                   碓 氷 病院                          総 務 課長                                              本会議に出席した事務局職員  事 務 局長   嶋  田  一  弘      事務局次長   猿  谷  俊  之                          兼 議 事                          事 務 担当  庶務係長兼   原        守  調 査 係長 △開議の宣告 ○議長(吉岡完司議員) ただいまの出席議員は22名であります。よって、会議は成立いたしました。  直ちに本日の会議を開きます。                                      (午前 9時01分) △一般質問 ○議長(吉岡完司議員) 日程第1、一般質問を行います。  質問は、通告一覧表により、順次これを許します。                                                         ◇ 上 原 富士雄 議員 ○議長(吉岡完司議員) 17番、上原富士雄議員の登壇を願います。  上原富士雄議員。               〔17番 上原富士雄議員登壇〕 ◆17番(上原富士雄議員) 皆様、おはようございます。議席番号17番、公明党の上原富士雄でございます。私は、通告に基づきまして、次の3項目、4点について質問をさせていただきたいと思います。  初めに、1項目、安中市の観光事業について、その課題と推進について伺います。これは、国が進める観光立国推進基本計画、これについては平成19年1月に観光立国推進基本法を受けて、平成24年3月閣議決定したものでございますが、訪日外国人旅行者を来年、平成28年までに1,800万人、また5年後の平成32年までに2,500万人とする計画が実施されております。また、それとは別に、群馬県におきましても昨年の富岡製糸場世界遺産登録で、富岡市も含め誘客事業に取り組み、大変力を注いでおるわけでございます。この時代背景の中、安中市においてもおくれはとれません。  そこで、1点目、市の観光地における課題や現状について、2点目、富岡市、軽井沢町、安中市の3市町の広域観光連携協議会についてをお伺いいたします。  次に2項目、定例会等に関する会議等におけるICT化、これはいわゆる情報通信技術化でございますけれども、その導入について伺います。近年の情報量の増大や各地方自治体が取り組む事業の迅速化が求められております。市も既にインターネットや庁内LAN等を駆使して、通信技術のインフラ整備をしてきているところでもあります。  そこで1点目、まだ取り組みが進んでいない各定例会等の議会に提出されております各種資料及び議案等のペーパーレス化について伺わせていただきます。  また、次に3項目、ふるさと納税制度について。これは、ふるさとへの寄附金制度のことでございますが、今非常に注目を集めております。この件につきましては、昨年の第4回定例会でも私は一般質問させてきていただいておりますけれども、今回もそのことについて1点目、制度の進捗状況についてをお伺いいたします。  当局におかれましては、新市発展のため、ご答弁をよろしくお願い申し上げます。なお、質問は今定例会より新しく設置されました質問席から一問一答にて行わせていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。 ○議長(吉岡完司議員) 上原富士雄議員。 ◆17番(上原富士雄議員) では、まず1項目め、観光事業の課題推進についての1点目、市の観光地における課題や現状についてでございますが、まず安中市の主要な観光地の入り込み客数についてお伺いしたいというふうに思います。昨年の6月25日、富岡製糸場が世界遺産になり、入場者数も130万人を超えました。この5月の大型連休の3日には、1日における過去最高の1万人を超えて、次の4日にもまた1万2,203人と連日過去最高を更新をされました。大変な活況を呈しておるわけでございますけれども、安中市もすぐ隣のまちでございますけれども、観光資源も豊富にあり、宿泊のための温泉地も構えております。いずれも富岡市にまさるとも劣らない観光資源であると思いますけれども、時代背景的には今までかつてない、これは安中ブランドを発信する大きな機会ではないかというふうに思っております。  そこでお伺いいたしますが、具体的に市の観光地である秋間梅林、磯部温泉、裏妙義、横川、鉄道文化むら、そして霧積温泉等富岡製糸場世界遺産登録も踏まえた後の状況について、入り込み客数についてお知らせ願いたいと思います。 ○議長(吉岡完司議員) 産業部長。 ◎産業部長(竹内克美) 安中市の主な観光地であります磯部温泉、秋間梅林、アプトの道、鉄道文化むら、霧積温泉、国民宿舎裏妙義、恵みの湯の入り込み客数につきまして申し上げます。  平成26年度の7施設における観光客入り込み客数は107万119人でございました。同7施設の平成25年度入り込み客数と比較いたしますと6.5%の増加となっております。中でも磯部温泉につきましては富岡製糸場世界遺産登録により観光客がふえ、富岡製糸場に一番近い温泉地として磯部温泉が位置していることにより増加したものと認識しております。 ○議長(吉岡完司議員) 上原富士雄議員。 ◆17番(上原富士雄議員) ただいまのご答弁で、平成25年度とその比較において、市の7観光地ですか、この入り込み客数の率が6.5%増をしたということでございました。  客数につきましても、今ご答弁の中で107万ほど云々とのことでございましたけれども、富岡製糸場に一番近い温泉地というふうに発言されましたけれども、磯部温泉でございますが、今後の取り組みといたしまして、ただいまの大きな言葉のヒントになるのではないかなというふうに、一番近い温泉地ということで、これが今のご答弁で提示されたというふうに思います。  全体的な比較はわかりましたけれども、観光地個別の状況についてお伺いいたします。 ○議長(吉岡完司議員) 産業部長。 ◎産業部長(竹内克美) 各観光施設の平成25年度、26年度の入り込み客数につきましてご答弁申し上げます。  磯部温泉が平成25年度17万8,470人、平成26年度20万5,626人、秋間梅林につきましては平成25年度17万5,000人、平成26年度21万人、アプトの道が平成25年度26万8,418人、平成26年度27万4,890人、鉄道文化むらが平成25年度14万5,488人、平成26年度14万792人、霧積温泉が平成25年度4,665人、平成26年度3,698人、国民宿舎裏妙義が平成25年度5,520人、平成26年度5,631人、恵みの湯が平成25年度22万7,970人、平成26年度22万9,482人でございます。 ○議長(吉岡完司議員) 上原富士雄議員。 ◆17番(上原富士雄議員) わかりました。大変ありがとうございます。詳細についてご答弁いただきました。  その中で、鉄道文化むらと、それから霧積温泉が若干減になっておりますでしょうか。意外に国民宿舎裏妙義につきましては、これは若干ふえておるのでしょうか。111人ほどですか。5,520人から5,631人ということでふえているようでございます。  それでは次に、さらに多くの方が、これは先ほど申し上げました観光立国推進基本計画、これは国の計画でございますが、この関連にもなろうかと思います。大変重要になってくると思いますけれども、これについてはどのようにお考えか、お伺いいたします。 ○議長(吉岡完司議員) 産業部長。 ◎産業部長(竹内克美) 観光推進体制につきましてご答弁を申し上げさせていただきます。  観光振興の推進につきましては、安中市の魅力を発信することに力を入れ、広域観光パンフレット、ポスターや観光キャンペーンを通じ積極的な誘客宣伝活動を行うとともに、観光地の公衆トイレや磯部温泉街の街路灯などのインフラ整備を行い、利便性の向上を図りながら、観光客の増加につなげたいと考えております。  また、周辺自治体との連携を図る中で、観光情報の収集や交換に努め、広域観光ルートを充実させることでさらなる誘客を図ってまいりたいと思っております。 ○議長(吉岡完司議員) 上原富士雄議員
    ◆17番(上原富士雄議員) では、ぜひ積極的な誘客の取り組みについて進めていただきたいというふうに思います。  では、次に秋間梅林の観光地の存続について、市はどのようにお考えになっているかお伺いしたいというふうに思いますけれども、市の歴史ある、これは安中市の秋間梅林、これは例外もなく、農家における、農業における高齢化、そして後継者不足等で、これは栽培放棄人が目立ってきておるようでございます。ご承知のとおり、梅の栽培農家や販売店等でも、今手を打っておかないと秋間梅林は観光地として成り立たなくなってしまう。また、安中市の少ない農産物、大事な特産品の一つ、梅の収穫もできなくなってしまうと、地元の農家からは危惧する声も上がっております。当局として、秋間梅林の観光地、そして農家の存続についてどのようにお考えか、お伺いいたします。 ○議長(吉岡完司議員) 産業部長。 ◎産業部長(竹内克美) 市内の梅農家につきましては、梅の消費が低迷している影響から市場価格も低く抑えられ、経営的にも非常に厳しい状況となっております。このため、後継者の育成も難しい状況にあるものと認識しているところでございます。  秋間梅林の観光地としての存続につきましても、農業を取り巻く構造的な問題もございますので、梅農家や秋間梅林観光協会の皆様の取り組みを踏まえながら、存続に向けた支援等を検討してまいりたいと存じます。 ○議長(吉岡完司議員) 上原富士雄議員。 ◆17番(上原富士雄議員) ここに秋間梅林に関しまして、世界的な有名な日本人の桂冠詩人の方が秋間を訪れたときに詠んだ歌が残されております。ご披露申し上げますと、春まだ浅き秋間の梅林の霜を踏み、梅の花のかたきつぼみを眺めつつ、私は思い、願った。この大地、いつの日か必ずや、必ずや、法楽と笑顔の春よ来たれと歌われたものでございますが、同じような秋間梅林にその思いをはせる多くの著名な方々も日本にはおられるのではないかというふうに思います。  また、過日梅農家の方々から市長に対しまして、やむにやまれぬ思いで支援のお願いがありました。私も同行させていただいたわけでございますが、ぜひとも秋間梅林の存続に向けた持続可能な支援体制の構築を、これはここで要望をさせていただきたいというふうに思います。  次に、国民宿舎裏妙義について伺わせていただきますが、さきの6月1日の全員協議会で状況が示され、今年度をもって廃止が決定になりました。利用者のピークにつきましては2万8,000人を数えたようでございますが、今は先ほどお話でもありましたように約5分の1に減っておりますかね。6,000人弱ということで、存続の是非を検討委員会で諮られまして、その結果の廃止ということで理解をしておるわけでございますが、しかしここに来て3市町の広域観光連携協議会が進んでくる中、そしてまた2年後には花と緑のぐんまづくり、これはふるさとキラキラフェスティバル、そのような大きなイベントが間近に迫っている中で廃止が決定されたわけでございますが、こういう状況下の中で、存続という選択肢も若干あったのではないかなというふうに思いますけれども、その点議論や協議はなされたものかどうか、委員会で。お伺いしたいというふうに思います。 ○議長(吉岡完司議員) 産業部長。 ◎産業部長(竹内克美) 平成24年度から6回の委員会を開催し議論をしてまいりましたが、さまざまな角度から議論や協議がなされてきたものでございます。 ○議長(吉岡完司議員) 上原富士雄議員。 ◆17番(上原富士雄議員) 今のは廃止に向けた協議ですね。済みません、存続に向けた協議がされたかどうかということでお伺いしたのですが、ちょっと観点がずれているかなというふうに思っております。  確かに赤字の経営で、運営で、この国民宿舎は市から補填の額も年間約1,000万ほどですか、されておるようでございますが、しかしまだ先ほど申し上げましたように6,000人近い利用者も裏妙義の自然が大好きで来ていただいているわけでございますから、何かただいまの花と緑のぐんまづくり、それから安中市、富岡市、軽井沢町の3市町の連携協議会、広域の観光連携協議会ですか、この関連で若干様子を見ることができなかったのかどうか、残念でございます。この点については、市長にお伺いしたいというふうに思いますが、よろしくお願いいたします。 ○議長(吉岡完司議員) 市長。 ◎市長(茂木英子) 上原議員の質問にお答えを申し上げます。  この国民宿舎裏妙義につきましては、先ほど部長が答弁をしましたが、24年度から委員さんたちによって議論がなされてきたということでございます。私としても非常に残念な思いがしますが、毎年2,000万からの赤字を出しているということで、何かほかの代替施設で間に合うものがあればそちらでというふうな議論もあったようでございまして、また先ほどご指摘ありました花と緑のぐんまづくり、これにつきましては今年度県のほうから投げかけがありまして……済みません、ことしですね。入って、それで受けて決定をしてもらいました。また、広域連携も力を入れていこうと思っています。  しかしながら、こういった枠の中で、国民宿舎裏妙義のところに限らせてということは、なかなか議論の中ではなかったというふうに聞いております。 ○議長(吉岡完司議員) 上原富士雄議員。 ◆17番(上原富士雄議員) 市長からのご答弁ありがとうございます。そのようなことの中では、最近も県の動き、市の動きについては検討がなかったということでございました。了解いたしました。  それでは、次に2点目の富岡市、軽井沢町、安中市3市町の観光連携協議会についてお伺いしたいというふうに思うのですが、まず一昨年の12月に富岡製糸場にてこの協議会が、その構想が発表されております。また、その後も、進捗状況も一定の説明も当局からございましたが、具体的に昨年の4月発足以降、事業の進捗状況、事業の実施状況についてお伺いしたいというふうに思います。 ○議長(吉岡完司議員) 産業部長。 ◎産業部長(竹内克美) 富岡市・安中市・軽井沢町観光連携協議会の平成26年度における活動につきましては、それぞれの市町における観光資源の一つであります富岡製糸場、旧三笠ホテルや西洋建築の別荘群、めがね橋を初めとする碓氷峠鉄道施設、それらの歴史的建築物をめぐる観光ルートを広く周知するためのポスター、パンフレット類の作成や2市1町で開催される各イベントへの相互参加や共同キャンペーンでの観光PRをするなど、誘客増加につながる事業を実施してまいりました。 ○議長(吉岡完司議員) 上原富士雄議員。 ◆17番(上原富士雄議員) わかりました。  それでは、過日の全員協議会で示されました安中市の地方創生観光振興事業についてお伺いしたいと思うのですが、そのときのお示しされた中で、安中市が中心で事業を推進していくということでお話がございました。当然相当な安中市の推進力と、それから責任が伴ってくるのではないかというふうに思いますが、この3市の連携による広域観光周遊ルートの造成並びにおもてなしサービス事業ということでもございましたけれども、具体的にどのように推進されるのかお伺いしたいというふうに思います。 ○議長(吉岡完司議員) 産業部長。 ◎産業部長(竹内克美) 平成26年度の国の地方創生先行型交付金事業の3,382万3,000円の交付決定を受けまして、本市では2市1町の連携により広域観光周遊ルート造成と、おもてなしサービス事業といたしまして観光振興事業に取り組むこととなりました。内容といたしましては、富岡市、軽井沢町、安中市の各地域に点在するさまざまな観光資源を有効に結ぶ広域観光ルートの造成を行い、その安中市のルート上の主要な観光スポット、磯部駅や鉄道文化むらなど10カ所にワイファイを設置いたします。観光地を訪れた方々がスマートフォンなどのデジタル端末を介しまして、観光資源ごとスポットガイド周辺観光スポットガイド地域イベントや特産品の情報を取得することで観光エリア誘導を促し、観光スポットでの地域物産販売の消費増加につなげ、地域活性化を図るものでございます。  また、この造成した広域観光ルートモニターツアーやシンポジウムを観光エージェント向けに開催をいたします。さらに、東京にある県の総合情報センター、いわゆるぐんまちゃん家を活用し、効果測定や情報発信を行う予定でございます。 ○議長(吉岡完司議員) 上原富士雄議員。 ◆17番(上原富士雄議員) ありがとうございます。ある程度理解をさせていただきました。観光事業のただいま質問させていただきました課題、そして推進についての質問は、これをもって終了させていただきたいというふうに思います。  では、次に2項目、定例会等の会議におけるICT化、情報通信技術についてでございますけれども、各種資料及び議案等のペーパーレス化の推進についてお伺いしたいというふうに思います。最近では、会議等で使う資料を紙に印刷しないで、内容を電子化して、ディスプレー端末装置等々で直接活用するようなタブレット会議がふえてきているようでございます。安中市の定例会、臨時会等、また各委員会では、そのICTを活用したペーパーレス化タブレット化はまだ始まっておりませんけれども、研修会に参加して、私もあるところに参加いたしまして、全国を見てみますと、既に飯能市、そして大津市、または逗子市、そして町で言えば神奈川県の寒川町ですか、そして村でも取り入れておりまして、茨城県の美浦村等々全国で数十カ所ですか、これが導入し、始まっているようでございます。  そこでお伺いしますが、群馬県の中ではどのような状況か、お伺いしたいと思います。 ○議長(吉岡完司議員) 総務部長。 ◎総務部長(真下幹夫) 議員ご質問の群馬県内各市の議会に提出する議案等のペーパーレス化の状況についてでございますが、議会におけるICT化推進に伴い、タブレット端末を導入している市は前橋市とみどり市の2市でございます。しかしながら、2市とも議案につきましてはまだ紙ベースでの提出であり、現時点の調査では前橋市は本会議を初め、会議中はタブレット端末を使用しておりません。みどり市においては、各委員会や全員協議会の資料などペーパーレスを図っているとのことでございます。 ○議長(吉岡完司議員) 上原富士雄議員。 ◆17番(上原富士雄議員) ただいまのご答弁で、群馬県内におきましても既に2市が取り組みを始めたようでございます。試行しながらの全面的に移行するのも、そう遠くはないのではなかろうかというふうに思っております。  それでは伺いますが、国では昨年、平成26年6月24日に、これは閣議決定している内容でございますが、世界最先端ICT国家創造宣言、これが出されております。昨年です。総務省が積極的に進めている。これが日本を世界最先端のICT国家にしていくというものでございますけれども、市としてこのペーパーレス化の取り組みをどのようにされるのかお伺いしたいというふうに思います。 ○議長(吉岡完司議員) 総務部長。 ◎総務部長(真下幹夫) 本市のペーパーレス化への取り組みにつきましては、庁内ネットワーク上のグループウエアを利用することにより、組織内の通知文書、会議室及び集中管理庁用車の使用申請などをペーパーレス化しております。また、紙資料の削減につきましても、使用済み用紙を裏面使用、両面印刷、縮小印刷など取り組んでいるところでございます。今後におきましても、ペーパーレス化による省資源化と経費削減に努めてまいりたいと、こんなふうに考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 上原富士雄議員。 ◆17番(上原富士雄議員) それでは、毎回の、先ほどの議会にかけられる議案等の用紙の分量、そして枚数について、おおよそ年間どのぐらいの量になるのか、おわかりになりましたらお伺いしたいというふうに思います。私ども議員は、議会終了後に毎回たくさんたまる議案書の整理に大変苦心しておるところがございまして、私個人的には議会の電子化、ペーパーレス化、これは望んでいるところではございますが、よろしくお願いいたします。 ○議長(吉岡完司議員) 総務部長。 ◎総務部長(真下幹夫) 議案書等について使用する用紙の量ということでございますが、提出する議案数、臨時会等により変動があるところではございますが、平成26年において議会または全員協議会に提出した議案と資料の紙の概算は、予算書、決算書も含めまして議員お一人当たりA4判用紙でおよそ1,700枚程度と思われます。 ○議長(吉岡完司議員) 上原富士雄議員。 ◆17番(上原富士雄議員) ただいまのご答弁で、我々に議案書として提出されるこの分量、枚数としては、年間議員一人に対しまして約1,700枚程度ということでございました。用紙1枚平均約0.1ミリぐらいといたしますと170ミリですか、0.1ですからね。17センチぐらいになるという。こんなものですかね。こんなものかどうかちょっと、年間難しいかなというふうに私は思ってはおるのですけれども、その倍ぐらいにはなるのではないかなというふうには思っているのですが、先ほどの電子化を進めてきておる逗子市では、1回の議案で1人当たり1,000枚から2,000枚というふうにされておるのです。これは神奈川県ですから、議会によっていろいろ違うのかもしれませんけれども、それはそれといたしまして、それでは次に議案書作成時のプリントミス、または議会が終了した後に廃棄される紙の分量、これは当局としておおよそどのぐらいのものが廃棄されているのか、お伺いさせていただきます。 ○議長(吉岡完司議員) 総務部長。 ◎総務部長(真下幹夫) 議案書で予備として作成をし、議会後に廃棄する議案または資料につきましては、経費削減のため最低限度で確保するようにしておりますので、印刷ミスを含まして年間約5,000枚程度、5,000枚には満たないと思われます。 ○議長(吉岡完司議員) 上原富士雄議員。 ◆17番(上原富士雄議員) わかりました。  では、次に第1回定例会と第3回定例会で作成される予算書、そして決算書についてお伺いしますけれども、これは業者に印刷製本されているわけですが、依頼しているわけですけれども、その作成費用についてお知らせください。 ○議長(吉岡完司議員) 総務部長。 ◎総務部長(真下幹夫) 予算書及び決算書の印刷及び印刷の費用、経費ということでございますが、業者に発注をしておりますが、その印刷製本に係る費用は平成26年度実績で予算書が51万8,400円、決算書が27万3,240円でございます。 ○議長(吉岡完司議員) 上原富士雄議員。 ◆17番(上原富士雄議員) ありがとうございます。今のご答弁では、合わせて約80万円ぐらいになるようでございますね。それでは、当局として、市議会に諮るためのこの議案書や全協での説明資料等について、これをペーパーレス化する場合の費用対効果、これはどのようにお考えかお尋ねをいたします。 ○議長(吉岡完司議員) 総務部長。 ◎総務部長(真下幹夫) 議案等をペーパーレス化した場合、印刷製本に係る用紙代や職員の業務の軽減、紙節減による省資源化が図られるほか、資料等の差しかえ、修正が容易となったり、リアルタイムで情報等をお知らせできるのではないかと、こんなふうに考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 上原富士雄議員。 ◆17番(上原富士雄議員) ただいまの部長答弁で、当局としても議会のペーパーレス化した場合のメリット、これは認識しているというふうに理解いたしたところでございますが、今回のこの質問につきましては議会運営、私どもの議会に関しての中で取り組みするその関係もあると思いますけれども、それでもしかしぜひ当局としても、さらなるICT化の推進としての議案のペーパーレス化を検討していただきますよう、これは要望させていただきたいと思います。  それでは、ただいまの質問はこれで終了させていただきまして、次に平成20年度から全国一斉に始まっているふるさと納税、これはふるさと創生寄附金制度になりますけれども、名称は納税というふうにありますけれども、個人の寄附金の制度でございます。この質問については、昨年度第4回定例会でも私は行わせていただいてきておりまして、市の実態と課題を伺ってきております。その時点での答弁では、全国または県内の各自治体間で、その寄附金額について大きな差が出てきているというふうにもご答弁がされております。安中市も決して件数そして金額的には多くないということも示されております。  さて、ことしに入り、このふるさと納税制度の内容がさらに使いやすく改正がされたというふうに伺っておりますけれども、まずその内容についてお伺いしたいというふうに思います。 ○議長(吉岡完司議員) 総務部長。 ◎総務部長(真下幹夫) 今回のふるさと納税制度の改正内容、主に2点ございまして、1点目は特例控除できる金額の上限が個人住民税所得割額の約1割から2割に拡充をされました。  2点目は、納税先団体が5団体までの場合に限り、納税先団体に申請することにより、確定申告をせずに寄附金控除が受けられるワンストップ特例制度が創設をされております。これらの制度改正により、今後さらにふるさと納税への関心の高まりとともに、納税者が増大することが予想をされております。  以上でございます。 ○議長(吉岡完司議員) 上原富士雄議員。 ◆17番(上原富士雄議員) 改正内容につきましては理解をいたしたところでございます。  では、平成26年度の最終3月末におきましての県内他市との状況をお知らせいただければありがたいです。 ○議長(吉岡完司議員) 総務部長。 ◎総務部長(真下幹夫) 本市における平成27年3月末での累計納税実績は47件236万5,000円となっております。ちなみに、県内各市町村の状況でございますが、一番少ない自治体で1件3万円、一番多いところで100件3億3,600万円となっております。近隣では、富岡市が739件1億8,184万6,000円、藤岡市が63件1,037万5,000円となっております。自治体への寄附件数や金額はさまざまでございますが、やはり1件の大口寄附金の有無により大きな開きが生じているものと考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 上原富士雄議員。 ◆17番(上原富士雄議員) ただいまのご答弁で、安中市も半年前の状況も、9月の時点でのお話も伺っておるわけでございますが、今のご答弁でプラス6件ですか、12万円ほどふえているようでございます。これについては、本当にとうとい寄附金をしていただいておる方々に対しまして感謝の思いでございます。  それでは、次に前回の一般質問での部長のご答弁でもございました寄附者や寄附金額の増加につながらない要因の一つに、特典の選択数が少ないことも大きな要因というふうに考えているということでご答弁がありました。そして、平成27年度に向けて特典の品数をふやす調整をしていくというふうにもございました。またもう一つ、1万円を寄附されても、それから100万円の金額を寄附されましても、前回の時点では寄附金額に応じての枠組みは、これはありませんでしたけれども、これも調整するお考えもあるというご答弁されておりますけれども、今年度における変更の内容をお伺いいたします。 ○議長(吉岡完司議員) 総務部長。 ◎総務部長(真下幹夫) 本市におけるふるさと納税に対する特典返礼品につきましては、1万円以上の寄附者に対しまして、本年度3月までは4品でございましたが、4月より14品、また6月からはさらにもう一品ふやしまして、現在15品の中から選んでいただけるようにいたしました。これらの中には地元特産品のほか、鉄道文化むらの入園、乗り物セット券やオリジナルグッズなども加えております。 ○議長(吉岡完司議員) 上原富士雄議員。 ◆17番(上原富士雄議員) わかりました。  寄附金額の金額に応じての枠組み、これについては触れられておらなかったというふうに思いますけれども、これからなのでございましょう。ただ、特典が前回は4品から今回は15品目にふえたということで、短期間での改善実施につきましては感謝いたしたいというふうに思います。  また、前回富岡製糸場を含めた周遊券、そして市内の民間宿泊施設、これは磯部温泉等の宿泊券等のその開発についても触れておりましたが、それについてはどうお考えか、お伺いいたします。 ○議長(吉岡完司議員) 総務部長。 ◎総務部長(真下幹夫) 以前にご答弁をいたしました市の産業振興や活性化につながる工夫の事例として挙げさせていただきました富岡製糸場に磯部温泉と市内観光施設を絡めた周遊券など、魅力ある返礼品の開発につきましては今後関係部課及び団体等との協議を進めてまいりたいと、こんなふうに考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 上原富士雄議員。 ◆17番(上原富士雄議員) ありがとうございます。理解したところでございます。  これは、私の質問の最後になりますけれども、ふるさと納税制度は安中市が持っている資産、そして特産品を大いにPRする絶好のチャンスであろうかというふうに思います。中には豪華な特産品との競い合い、この問題点、そして特典の還元率ですか、こういうものも多々問題点は、課題はあろうかとは思いますけれども、ぜひ創意工夫を当局としましては凝らしていただきまして、総力を挙げて進めていただきますよう、これは要望させていただきまして、今回の私の全ての質問を終了させていただきたいと思います。  どうもありがとうございました。 ○議長(吉岡完司議員) 上原富士雄議員の質問が終わりました。                                                         ◇ 小 川   剛 議員 ○議長(吉岡完司議員) 次に、9番、小川剛議員の登壇を願います。  小川剛議員。               〔9番 小川 剛議員登壇〕 ◆9番(小川剛議員) おはようございます。9番、清風クラブの小川剛でございます。初めての一般質問で緊張しておりますが、よろしくお願いいたします。通告に基づきまして質問をさせていただきます。  安心安全な地域社会の実現に向けて、一人一人を大切にする安中市、人と人とのきずなが深められるような安中市を目指して質問させていただきたいと思います。  一般質問の内容ですが、大きな1項目として雇用労働につきまして、雇用の現状や障害者雇用、安中市内の職場で働く方が安心して安全に働ける環境づくり、企業誘致につきまして質問させていただきます。  大きな2番としては、合併して10年の検証、特例債の事業や今後の計画、記念事業につきまして質問をさせていただきます。  なお、質問につきましては質問席にて一問一答方式で行わせていただきます。よろしくお願いします。 ○議長(吉岡完司議員) 小川剛議員。 ◆9番(小川剛議員) 1点目、雇用労働につきまして質問させていただきます。  雇用の確保につきまして、安中市の人口を維持もしくは増加させていくためには、しっかりとした雇用の場が必要なことだと考えます。そこで、安中市の雇用の現状につきまして、有効求人倍率の推移につきまして、震災後の毎年ごとの平均及び群馬県全体から見ました安中市の状況についてお聞かせをいただければと思います。よろしくお願いいたします。 ○議長(吉岡完司議員) 産業部長。 ◎産業部長(竹内克美) 初めに、有効求人倍率についてでございますが、平成24年度平均0.55、平成25年度平均0.65、平成26年度平均0.90でございます。また、県全体と安中市の状況ですが、平成27年3月末での有効求人倍率で申し上げますと、群馬県が1.22、安中市が1.25でございます。 ○議長(吉岡完司議員) 小川剛議員。 ◆9番(小川剛議員) ありがとうございます。  安中市の有効求人倍率1.25ということでありました。これにつきまして、今高いと思うのですけれども、その要因につきましてお聞かせいただければと思います。 ○議長(吉岡完司議員) 産業部長。 ◎産業部長(竹内克美) 製造業、医療福祉、建設業、サービス業などの求人の伸びが高い要因だと考えられております。 ○議長(吉岡完司議員) 小川剛議員。 ◆9番(小川剛議員) 安中市内のサービス業等の新会社もできるというようなことで、雇用増が見込まれていると思います。また、具体的な有効求人の中身につきまして、正社員の求人がふえているのかお聞かせいただければと思います。 ○議長(吉岡完司議員) 産業部長。 ◎産業部長(竹内克美) 正社員、パートとも求人についてはふえている状況でございます。平成27年3月末で申し上げますと、約60%につきましては正社員の求人であろうかと思います。よろしくお願いいたします。 ○議長(吉岡完司議員) 小川剛議員。 ◆9番(小川剛議員) 現状よい状況にあるということは理解できました。若者やひとり親の女性が地域に密着して、定着して働ける環境づくりを進めるための施策も重要だと考えます。安中市も労働局、ハローワーク等と連携をとりながら、弱い立場の方への就労支援をぜひ進めていただければと思います。  次の質問ですけれども、2番、障がい者の市内企業の雇用率状況につきまして、障害者の方が自立した生活を送るために重要なことは、私は仕事を持つことと考えます。事業主は、障害者を雇用するという義務があります。安中市の民間企業の障害者雇用率の状況を見ますと、平成25年4月から法定雇用率が1.8から2.0に上がりました。その間の雇用率の推移につきましてお聞かせいただければと思います。 ○議長(吉岡完司議員) 産業部長。 ◎産業部長(竹内克美) 安中市内の障害者雇用率でございますが、市内企業常用労働者数56人以上の取りまとめで、平成24年度1.65%、平成25年度1.72%、平成26年度1.82%でございます。  また、平成25年4月に法定雇用率が1.8%から2.0%に引き上げられたことにより雇用率の改善が図られておりますが、法定雇用率の2.0%に達していない状況でございます。 ○議長(吉岡完司議員) 小川剛議員。 ◆9番(小川剛議員) 群馬県全体の雇用率につきましては1.79とお聞きしました。近隣の市の法定雇用率も達しておりません。やはり民間企業が障害者雇用率を達成できない一番の課題というところは、障害の程度によってでございますが、働く環境が整わない、仕事が見つけられないなどのいろいろな要因があると思います。  続きまして、3番、障がい者の行政の雇用率状況につきましてお聞かせいただければというふうに思います。市役所の雇用率を教えていただければと思います。よろしくお願いします。 ○議長(吉岡完司議員) 総務部長。 ◎総務部長(真下幹夫) 議員ご質問の障害者の行政への雇用率の状況ということで、安中市の状況についてご答弁をさせていただきます。  現時点では15名雇用しておりまして、法定雇用率の2.3%を満たしておる状況にございます。 ○議長(吉岡完司議員) 小川剛議員。 ◆9番(小川剛議員) 行政の障害者雇用率につきまして、安中市とほかの市と比べてどうなのか、お聞かせいただければと思います。 ○議長(吉岡完司議員) 総務部長。 ◎総務部長(真下幹夫) 障害者である職員の任命に関する状況の通報の基準日がございまして、毎年6月1日現在となっております。本年度の状況につきましては、まだ公表となっておりませんので、ご参考までに平成26年6月1日現在の状況を申し上げさせていただきます。群馬県が2.46%、他市につきましては1.8%から2.54%となっており、法定雇用率を満たした市は12市中10市でございます。 ○議長(吉岡完司議員) 小川剛議員。 ◆9番(小川剛議員) 行政が障害のある方を雇用するということは、やはり社会的な責任もあると思います。市内の民間企業の中には、車椅子の方を雇用している企業もあります。バリアフリー化を進め、扉はほとんど横開きにしたり、あとは電気のスイッチも低い位置につけたり、車椅子の方がより使いやすいように、会社のほうも改善を進めてきております。やはり周りの従業員の意識も大分障害者の方の大変さというものが理解できたと言っておりました。  そんな状況の中、市役所で働く方の中には車椅子の方はいらっしゃらないとお聞きしたのですけれども、質問です。障害者の雇用のための庁舎のバリアフリーなど課題についてどうお考えですか、よろしくお願いします。 ○議長(吉岡完司議員) 総務部長。 ◎総務部長(真下幹夫) 本市の障害者雇用につきましては、庁舎や施設におけるバリアフリー化が十分になされていない等の課題がございまして、雇用に当たっては就労していただく環境、安心して業務に従事できる条件を考慮し、採用させていただいている状況にございますが、行政の役割は、障害のある人が障害のない人と同様に雇用の場につき、自立した生活を送ることを可能とする、ともに働ける社会の実現を目指し、推進していくものと理解をしております。バリアフリー等の就労環境の整備の検討と合わせて、就労の均等な機会を付与し、法定雇用の確保に努めてまいりたい、こんなふうに考えてございますので、ご理解賜りますようお願いを申し上げます。 ○議長(吉岡完司議員) 小川剛議員。 ◆9番(小川剛議員) 行政の役割としまして、障害のある方の仕事をつくって、積極的に雇用のほうを進めていただきたいと思います。また、バリアフリー化にはお金が非常にかかるものですけれども、障害を持っている方が安心して働けて、そして安全に市役所に来られる環境づくりを要望したいと思います。よろしくお願いします。  続きまして、4番、障がい者の働ける社会構築に向けて、就労支援になります。障害者福祉計画にもありました福祉施設から一般就労への移行につきまして目標値が出されております。平成26年度中の移行者数の目標は4人とありましたけれども、結果につきましてお聞かせいただければと思います。よろしくお願いします。 ○議長(吉岡完司議員) 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(上原茂) 議員ご質問の平成26年度の福祉施設からの一般就労への移行者数につきましてご答弁申し上げます。  平成26年度につきましては、安中市内の障害者就労施設からの一般企業への就労した方につきましては7名となっております。障害者福祉計画の目標値の4人を超えているところでございます。 ○議長(吉岡完司議員) 小川剛議員。 ◆9番(小川剛議員) 目標をクリアしたということで、本人の努力もあると思いますけれども、関係者各位の努力も多くあると思います。一人でも多くの障害のある方の就労をできるようにお願いしたいと思います。  また、就労移行支援などの課題、今後の取り組み、体制整備につきましてお考えがあるのか、お聞かせいただければと思います。 ○議長(吉岡完司議員) 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(上原茂) 精神障害者につきましては、他の障害種別と異なる就労継続の難しさがあるようでございます。独立行政法人の高齢・障害者雇用支援機構の研究調査によれば、ハローワークを通して就職をした精神障害者のうち半数以上が半年以内で離職をしてしまったという結果も出ております。職場の障害者への理解や障害者が相談できる理解者の存在が必要であると思われます。  今後の取り組みといたしまして、雇用主に対しまして障害者雇用の理解を深めてもらうため、安中市自立支援協議会で商工会と連携した取り組みを考えております。具体的には、障害者を雇用する場合の助成金制度や障害者を雇用した場合の雇用主への相談体制の周知などを行う予定でございます。  また、障害者の離職軽減につながるような体制整備につきましては、就業生活支援センター、ハローワーク、障害者相談支援事業所及び就労施設等の関係者で障害者雇用のための取り組みのあり方などを協議し、雇用主との連携をとりながら体制の整備を図っていきたいと考えております。よろしくお願いいたします。
    ○議長(吉岡完司議員) 小川剛議員。 ◆9番(小川剛議員) 答弁をいただきました。企業の理解を求める、深める学習会、気軽に相談できる体制というものを関係機関と連携してつくり、障害のある方が安心して安全に働ける社会構築、就労支援を行うとありました。ぜひ実現に向けてよろしくお願いしたいと思います。  続きまして、労働者への行政支援につきまして質問させていただきます。今働く方も非常に働き方が多様になってきておりまして、正社員、パート、派遣労働者などいろいろな職場で働いている方も多くいらっしゃいます。労働環境で悩み、精神的に追い込まれ、一人で悩み苦しんでいる方も多くいると思います。また、今ブラック企業なども社会問題化されております。働く方が働き方に対して疑問や悩みが出たときに、やはり頼りになりますのが行政等で実施をされています労働相談であると思います。  労働相談体制につきまして、①ですけれども、安中市は群馬県と連携して、県から派遣された労働相談員が相談を受けております。これまでの労働相談の実績と主な相談内容につきましてお聞かせをいただければと思います。よろしくお願いします。 ○議長(吉岡完司議員) 産業部長。 ◎産業部長(竹内克美) 労働相談につきまして、相談件数24年度からの実績でございますが、平成24年度3件、平成25年度1件、平成26年度6件でございます。また、主な相談内容につきましては、セクシャルハラスメント、雇用賃金問題、鬱病に関する問題でございます。 ○議長(吉岡完司議員) 小川剛議員。 ◆9番(小川剛議員) 今10件というお話がありました。相談できる体制があるということは、やはり安中市においても評価をしたいと思います。しかし、必要としている方はもっといると思います。第1、第3火曜日の1時半から4時までという対応では少なく感じます。相談時間の延長、回数をふやす考え、またPRが少ないように感じますので、広報、特別なチラシなどをつくって、そういった広報をするというお考えがあるのか、お聞かせをいただければと思います。 ○議長(吉岡完司議員) 産業部長。 ◎産業部長(竹内克美) 時間延長及び実施回数につきましては、群馬県民労働相談センターから無料で相談員の方に来ていただいているため、今後協議をしてまいりたいと存じます。  また、PRの仕方につきましては、現在も市のホームページ及びお知らせ版等を活用しPRしているところでございますが、ほかの方法も検討し、積極的なPRに努めてまいります。 ○議長(吉岡完司議員) 小川剛議員。 ◆9番(小川剛議員) 松井田支所でも労働相談を受けるというような考えはあるのか、お聞かせいただければと思います。 ○議長(吉岡完司議員) 産業部長。 ◎産業部長(竹内克美) 昨年松井田支所で6回程度実施をいたしたところでございますが、相談に来る方の利便性や要望等も考慮し、実施場所を本庁に変更いたしました。今後松井田支所での要望等があれば検討してまいりたいと考えております。ご理解のほど、よろしくお願い申し上げます。 ○議長(吉岡完司議員) 小川剛議員。 ◆9番(小川剛議員) 松井田支所や身近な場所で労働相談を受けられるように要望したいと思います。  続きまして、2番目、精神的ストレス増加への行政対応につきまして質問をします。過重労働による健康障害が起因する心の健康というものも今非常に問題となっております。鬱病等になる方がふえている状況かと思います。自殺をする方も昨年1年間全国では2万5,427人、県内も減少傾向ではありますが、昨年は428人の方がみずからの命を絶っている状況でございます。  そこで、これまでの精神的ストレスの相談体制及び実情につきましてお聞かせください。そして、働く方の相談内容につきましてもお願いしたいと思います。 ○議長(吉岡完司議員) 産業部長。 ◎産業部長(竹内克美) 現在労働相談において対応させていただいておりますが、さきの答弁と重複いたしますが、相談内容につきましてはセクシャルハラスメント、雇用賃金問題、鬱病に関する問題でございます。 ○議長(吉岡完司議員) 小川剛議員。 ◆9番(小川剛議員) 周りの方が変化に気づいてあげられて、対応をとるのが一番有効かと思いますけれども、周りでも気づいてやれないということが多々あると思います。やはり県や市の相談窓口の紹介等をホームページから関係機関への相談窓口へリンクさせるなどの対応がとれないか、お聞かせいただければと思います。 ○議長(吉岡完司議員) 産業部長。 ◎産業部長(竹内克美) 県及び関係機関と連携を図りながら、必要な情報を市のホームページでも掲載できるように検討していきたいと存じます。 ○議長(吉岡完司議員) 小川剛議員。 ◆9番(小川剛議員) ぜひそんなPRもお願いしたいと思います。また、事業者に対する相談体制もぜひ受けられるようにしていただければと思います。早期対応での最悪の事態にならない発信をぜひ安中市からもお願いしたいと思います。  続きまして、3番、企業誘致につきましてお聞きします。企業誘致の現状につきましてお聞かせください。安中市の人口減少問題や少子化対策の一つとして、やはり安定した雇用の確保は重要な施策と思います。安中市も有効求人倍率は今高い状況ですけれども、やはり正社員の求人というといま一つの状況かと思います。やはり企業誘致を進めるということが最優先課題の一つであると考えます。  そこで、工業団地への立地企業の件数、また業種につきましてお聞かせいただければと思います。 ○議長(吉岡完司議員) 産業部長。 ◎産業部長(竹内克美) 市で団地造成をいたしました団地の立地企業数につきましては、すみれ工業団地2社、横野平工業団地A団地2社、横野平工業団地B団地2社、大見山工業団地2社、鷺宮物流団地1社、合計9社でございます。業種につきましては、各種製造業及び倉庫業であります。 ○議長(吉岡完司議員) 小川剛議員。 ◆9番(小川剛議員) 企業誘致の件数はわかりました。そこで、雇用者数の年度別の数値につきましてお聞かせいただければと思います。 ○議長(吉岡完司議員) 産業部長。 ◎産業部長(竹内克美) 雇用者数についてご答弁を申し上げます。  平成21年度13名、平成23年度11名、平成25年度8名でございます。 ○議長(吉岡完司議員) 小川剛議員。 ◆9番(小川剛議員) 全部で32名ということだと思います。企業誘致の成果はあると考えます。今工業団地は残っていないとお聞きするのですけれども、安中市内での場所についてどこを考えているのか、お聞かせいただければと思います。 ○議長(吉岡完司議員) 産業部長。 ◎産業部長(竹内克美) 工業団地の候補地の選定については、今後協議、検討を重ねていきたいと考えております。よろしくお願いいたします。 ○議長(吉岡完司議員) 小川剛議員。 ◆9番(小川剛議員) 企業誘致の今後の計画と進め方につきまして、安中市にはインターチェンジが2カ所、安中榛名駅もありまして、首都圏から約1時間半と非常に地理的に有利な部分があります。インターチェンジから工業団地へのアクセス道路建設について、今道がないと思うのですけれども、その考え方についてお聞かせいただければと思います。 ○議長(吉岡完司議員) 産業部長。 ◎産業部長(竹内克美) 工業団地の選定とあわせまして、必要に応じた検討をしてまいりたいと考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 小川剛議員。 ◆9番(小川剛議員) 誘致される企業につきましても、やはりインターチェンジからのアクセス道路が未整備という状況ではなかなか、安中が立地的な条件で有利ということですけれども、やはり決め手になる道路整備ということも大きな決定要因の一つであると考えます。やはり県、国、そういったところと連携をして、早急にアクセス道路の計画を要望したいと思います。  続きまして、企業誘致でどのような企業をターゲットにしているのかお聞かせいただければと思います。 ○議長(吉岡完司議員) 産業部長。 ◎産業部長(竹内克美) 今後工業団地の候補地等の選定も含め、雇用の確保に結びつくような業種を中心に検討したいと考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 小川剛議員。 ◆9番(小川剛議員) やはり誘致する企業につきましては、企業に不可欠な本社機能、または研究所、そしてデータセンターというのですか、ああいうところ、そういったところだと思います。また、国の中枢機関も県で進めておりますけれども、そういった国の機関等もぜひ検討をお願いしたいと思います。  また、平成23年に企業立地調査アンケートを実施しました。その活用と社会状況の変化に伴いまして、新たにアンケートをとるという考えはないのかお聞かせください。 ○議長(吉岡完司議員) 産業部長。 ◎産業部長(竹内克美) 企業立地アンケートにつきましては、工業団地を選定していく中で積極的に活用をしてまいりたいと考えております。  つきましては、平成23年に実施いたしましたアンケートも4年が経過しており、社会状況の変化に対応した新たなアンケート調査を実施する必要があると考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 小川剛議員。 ◆9番(小川剛議員) 企業誘致につきましては、やはり安中市全体の総合力で進めていかなければならない案件だと考えております。工業団地の整備や企業誘致には時間がかかります。産業部の商工労働係で企業誘致やほかの業務もこなしているわけですけれども、産業部から独立させた企業誘致推進室などを立ち上げるというような考え、そして人の配置につきましてもしっかりとした体制をつくって、早急に進めるべきと考えますが、市長の決意をぜひお願いしたいと思います。お願いします。 ○議長(吉岡完司議員) 市長。 ◎市長(茂木英子) 小川議員のご質問にお答えを申し上げます。  議員ご指摘のとおり、企業誘致は大変重要な施策の一つというふうに私も考えております。東日本大震災以降、多くの企業の立地に対する考え方も変わりつつあるなというふうに私は捉えておりまして、内陸で高速のインターチェンジが2カ所、先ほど議員もおっしゃいましたが新幹線の駅もあります。この安中市の立地条件、優位性の発信に力を入れていきたいというふうに思っております。県も企業誘致、またバックアップ機能誘致ということに大変力を入れておりますので、連携をして取り組んでいきたいと考えております。また、議員ご指摘の体制ということに関しましても、私も状況を見ておりまして、こういった今申し上げたようなことは速やかに実施できるようなことをあわせて考えていきたいと考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 小川剛議員。 ◆9番(小川剛議員) 市長、ありがとうございました。企業誘致というものはやはり重要です。半面、安中市のよき自然、豊かな環境も守るということも重要かと思います。やはり工業団地の造成、整備に関しましては、環境に影響のない排水設備、法令遵守で進める必要があると思います。しっかりとした体制整備で進めていただきたいと思います。よろしくお願いします。  次に、3番ですけれども、これは私からの要望とさせていただきます。地元企業の特色、よさを伝える学習会の設置について要望したいと思います。安中市内の企業の魅力やどのような物づくりをしているのか、どのような企業かを伝えることも重要です。そのような取り組みが将来安中市に残ろうとする、考える若者がふえてくることにつながると思います。就職に強い影響を与えるのは、保護者や教員の皆さんです。PTAの集会や保護者会など、保護者が学校に来る機会を捉えて、企業経営者、人事担当の方などから、企業の求める人材や中小企業の魅力、問題点、就職活動を行う上での企業選びのポイントや家庭において子供たちに教えてほしいことなど、就労観、職業観に関して、ぜひ経営者や働く方から保護者や教員の皆さんへ伝える場をつくっていただきまして、地元企業と連携した地元に戻ってきてもらう施策を要望します。 ○議長(吉岡完司議員) 小川議員にちょっと申しますけれども、これは質問ですので、要望は取りやめていただきたいと思うのですけれども、よろしくお願いします。 ◆9番(小川剛議員) はい。済みません。わかりました。以上で要望させていただきたいと思います。よろしくお願いします。  続きまして、合併後の検証につきまして、残り時間も余りないのですけれども、お願いします。合併後10年経過する節目といたしましてお聞きしたいと思います。合併後の成果と課題につきまして、まず成果につきまして、市の検証についてお聞かせいただければと思います。よろしくお願いします。 ○議長(吉岡完司議員) 総務部長。 ◎総務部長(真下幹夫) それでは、市の検証についてご答弁をさせていただきます。  まず、成果といたしまして、行政のスリム化、具体的には合併時に比べ約120人の職員の削減、歳出面でも人件費約10億円の削減が図られておりますが、保健師に代表される専門的ノウハウを備えた職員は増加をしておりまして、多様な住民ニーズに対応する行政サービスへの体制は、徐々にではありますが図られてきていると考えております。今後も職員の資質の向上を図り、組織の見直し等も随時行いまして、効率的な行財政運営に心がけてまいりたいと考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 小川剛議員。 ◆9番(小川剛議員) 続きまして、課題につきまして、1市2制度を含む合併後の課題につきましてお聞きをしたいと思います。 ○議長(吉岡完司議員) 総務部長。 ◎総務部長(真下幹夫) 合併後におきましても、引き続き従前の制度を実施するいわゆる1市2制度となった事業でございますが、平成23年度までに14の事業の一元化が行われてまして、現在残っておりますのは合併前の両地域の実情に沿った制度により運営しております交通弱者救済措置事業、いわゆるタクシー料金補助と学校給食方式の2事業でございます。また、全国的な傾向ではありますが、合併の契機となった少子高齢化、人口減少が急速に進んでいる地域もありますので、その対策が今後の課題であると考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 小川剛議員。 ◆9番(小川剛議員) 1市2制度についてのお話がありました。旧安中市と旧松井田町の公共交通機関の現状と旧松井田町への乗り合いタクシーの導入についてお考えをお聞かせいただければと思います。 ○議長(吉岡完司議員) 総務部長。 ◎総務部長(真下幹夫) 旧安中地域においては、秋間、後閑地区に2路線、安中榛名駅と磯部駅を結ぶ路線、秋間みのりが丘地区と安中市役所を結ぶ路線の乗り合いバスの運行、磯部、中野谷、間仁田、岩野谷地区の乗り合いタクシーの運行、午後はデマンドバスの運行を行っております。また、旧松井田地域では旧松井田町と旧安中市を結ぶ路線といたしまして、安中市役所と松井田支所間の運行を行っております。  また、旧松井田地域の乗り合いバスの導入についてでございますが、平成21年から平成24年にかけて、公共交通見直し事業の中で松井田地域は運行の自由度が高いデマンド交通システムの検討を行いましたが、地形や道路状況の問題から、導入及び維持にかかる費用が多額になってしまうこと、あわせて松井田地域で定着しているタクシー利用補助制度の問題もございまして、関係する公共交通関係者からの同意が得られないこと等がありまして、利用者のニーズを満たすような公共交通の導入は非常に難しい状況となっております。しかしながら、交通空白地対策は重要なものと認識をしておりまして、今年4月より坂本地区を中心に試行しております相乗りタクシーなどの拡大など、既存の制度を活用する中で公共交通の充実を検討してまいりたいと考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 小川剛議員。 ◆9番(小川剛議員) ありがとうございました。相乗りタクシーの試行を引き続きしていただきまして、地域に合った公共交通機関の提供を工夫しながら、今後も充実させていただきたいと思います。  続きまして、合併特例債につきまして、これまでの起債事業につきましてどのような事業に使われたのか、お聞かせいただければと思います。 ○議長(吉岡完司議員) 総務部長。 ◎総務部長(真下幹夫) 合併特例債につきましては、新市建設計画に基づく事業でございまして、主に義務教育施設の耐震事業や防災行政無線の整備など、市民の安全安心を守る事業に活用してきたところでございます。 ○議長(吉岡完司議員) 小川剛議員。 ◆9番(小川剛議員) ありがとうございました。  特例債の今後の事業計画につきまして、どのような事業に利用するのかお聞かせいただければと思います。 ○議長(吉岡完司議員) 総務部長。 ◎総務部長(真下幹夫) 合併特例債の今後の事業についてでございますが、新市建設計画の期間延長に伴い、平成27年3月に変更された際に庁舎建設などの主要事業を追加をいたしまして、適用できる範囲を拡大いたしました。平成32年度までの期限となりますが、多くの市民の皆様にご理解をいただけるような事業に活用してまいりたいと、こんなふうに考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 小川剛議員。 ◆9番(小川剛議員) ご答弁の中にもありました。やはり多くの市民の皆様の理解というものが得られるような事業に今後も活用していただきたいと思います。  続きまして、10周年記念事業につきましてお聞きをしたいと思います。安中市も歴史の節目としまして10周年記念事業が予定されております。記念事業の中身と、記念事業として決定していることにつきまして教えていただければと思います。 ○議長(吉岡完司議員) 総務部長。 ◎総務部長(真下幹夫) 本年度におきましては、290万5,000円の予算により、平成28年3月27日に安中市文化センター大ホールにおきまして合併10周年記念式典の開催を予定しております。式典の内容といたしましては、功労者表彰、市民から募集するキャッチフレーズ入賞者への表彰、小中学生作文コンクール、入賞者の作文朗読及び表彰、記念講演の開催、市内外部団体のアトラクションを計画をしておりまして、現在調整を行っているところでございます。  また、平成28年度の1年間を合併10周年記念事業の実施期間として位置づけをいたしまして、合併10周年を祝うさまざまな記念事業やイベント等を開催していきたいと考えております。10周年記念事業は、知恵と工夫を凝らし、効果的で経費の削減に努めたもので、市民が一体となり盛り上げていけるようなものを検討しているところでございます。 ○議長(吉岡完司議員) 小川剛議員。 ◆9番(小川剛議員) 10周年記念事業は、知恵と工夫で多くの方が一体となれるような多くの方の参加でできるようにお願いしたいと思います。  また、10周年記念事業としまして、長く続けられる行事の検討をお願いしたいと思います。例えば安政遠足をもっと大きくして、3,000人規模、松井田支所コースの新設、また安政遠足駅伝大会などの開催、今自転車レース等も非常に各地で行われておりますので、安中軽井沢ツール・ド・碓氷峠などの開催で、今後に残るものを企画してはいかがでしょうか。  また、10周年を契機に記念として、西毛球場の名前を安中市民球場に変更するなど検討していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(吉岡完司議員) 総務部長。 ◎総務部長(真下幹夫) 記念事業につきましては、庁内各課から基本コンセプトに合致した事業について、既存事業をリストアップいたしまして、記念事業のための特別事業及び新規事業につきましても職員から職員の提案制度等を活用いたしまして募集してまいりたいと、こんなふうに考えています。また、広く市民の皆様方からも提案を募集してまいりたいと、こんなふうに考えております。よろしくお願いをいたします。 ○議長(吉岡完司議員) 小川剛議員。 ◆9番(小川剛議員) 新しい事業、私いろいろ言いましたけれども、ぜひこの新しい事業についても検討をお願いしたいと思います。  続いて、安中の今シンボルにもなってきましたマスコットキャラクターの「こうめちゃん」がありますけれども、大分定着をしてきたと思います。合併10年を契機に、今商工会の青年会議所ですか、そちらのほうが管理をしていらっしゃいますけれども、安中市で管理するなど新たな取り組みを考えていただきたいと思いますが、こちらについてはいかがでしょうか。 ○議長(吉岡完司議員) 総務部長。 ◎総務部長(真下幹夫) 安中市のマスコットキャラクター「こうめちゃん」は、現在安中青年会議所で所有をしておりまして、作成に当たっては補助事業として実施した経緯がございます。市内、市外を問わず、イベント時に使用する頻度もふえてきておりまして、使用料のあり方や管理方法につきましても検討する必要がございます。今後は使用状況等を確認するなど、管理の主体を市へ移すことも含めまして検討していきたいというふうに考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 小川剛議員。 ◆9番(小川剛議員) よろしくお願いしたいと思います。  合併10年が経過しましたので、しっかりと検証していただき、前進するよう私も市民の皆さんの声をしっかりと市政につないでいきたいと思います。また、合併して時がたつにつれて、周辺への意識が薄れてしまう可能性もあります。行政サービスに差が出ないよう市でもしっかりと目配りし、気配りすることが重要であると思います。安心安全な地域社会づくりに向けて活動を進めたいと思います。  以上で一般質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(吉岡完司議員) 小川剛議員の質問が終わりました。  ここで暫時休憩いたします。                                      (午前10時20分) ○議長(吉岡完司議員) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                      (午前10時40分) △発言の取り消しについて ○議長(吉岡完司議員) 産業部長から発言を求められております。この際、これを許します。  産業部長。 ◎産業部長(竹内克美) 先ほど小川剛議員のご質問の中の企業誘致の工業団地の立地企業数についてのご質問の中で、私の答弁の中で安中市が分譲した立地企業数というような部分の発言をいたしましたが、それにつきましては、安中市がという部分につきまして、分譲したというような部分につきまして削除をお願いいたしまして、ただの「立地企業数につきましては」ということに訂正をさせていただきたく、よろしくお願いしたいと思います。 ○議長(吉岡完司議員) お諮りいたします。ただいまの発言のとおり取り消しを許可することにご異議ございませんか。               〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(吉岡完司議員) ご異議なしと認めます。  よって、ただいまのとおり発言を取り消すことを許可いたすことに決しました。                                                         ◇ 金 井 久 男 議員 ○議長(吉岡完司議員) 次に、1番、金井久男議員の登壇を願います。  金井久男議員。               〔1番 金井久男議員登壇〕 ◆1番(金井久男議員) 1番、日本共産党安中市議団の金井久男でございます。通告に従いまして、大きく分けて2項目、4点にわたって伺ってまいりたいと思います。  まず、1項目めは人口減少社会に向けた対策について伺ってまいります。私が住む松井田町九十九地区は約600世帯、1,600人の地域です。学校が1校、そして保育園が1園しかないこの保育園で、本年度の新入園児がたった1人という事態が起こりました。これまで考えもつかなかったこの実態に少なからずショックを受けたのは私だけではありません。しかし、急激な人口減少社会を迎えつつある日本において、これはどこの地域にも近い将来起こり得ることとも言える問題であります。  そこで、今市としてこの現状をいち早く察知して、何らかの対策をとるべきだという観点から質問してまいります。  2項目めは、地域活性化対策として、これまでも繰り返し提案させていただきました住宅リフォーム助成制度であります。既に県下では12市のうちで実施していないのは藤岡市と当市のみとなっています。景気回復、市民の住宅リフォームへの要望に合致した制度の実施について伺ってまいりたいと思います。  なお、一問一答で質問席から質問してまいりたいと思います。 ○議長(吉岡完司議員) 金井久男議員。 ◆1番(金井久男議員) まず、1点目、急激な人口減少社会の項目の中で、少子化への備えについてということでお尋ねしてまいります。  まず、保育園、幼稚園について、今後園児、幼稚園児等の数の見通しと、それから問題点について、定員に満たない園がふえてくるのではないかという点でどのような認識をされているか、まず伺います。 ○議長(吉岡完司議員) 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(上原茂) 金井議員の少子化への備えについてのご答弁を申し上げます。  今後の保育園児、幼稚園児の見通しでございますが、本市の出生数は年々減少しております。これに比例するように、保育園児、幼稚園児ともに減少傾向にあります。その減少は、定員に満たない園がふえることにつながっていくことも考えられております。このことは、園の運営にも悪い影響を与えることになりますので、今後の問題としてしっかり認識しておく必要があると考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 金井久男議員。 ◆1番(金井久男議員) 私は、過去6年間の市内の出生児の数を調べていただきました。私先ほど言った九十九地区では1歳から6歳までの子供さん、46人しかおられません。既に6歳になった子供さんは小学校に入学していますから、5歳までですと34人、2歳が3人、1歳が4人と、こういった状態で、ゼロ歳児から全員入園していただいたとしても34人ということになって、これから人口減少地区、特に松井田地区では園の維持が大変厳しくなってくるのではないかというふうに思うのですが、その点について対策は考えているのかどうか。 ○議長(吉岡完司議員) 保健福祉部長。
    ◎保健福祉部長(上原茂) 人口減少地区におきます運営上の問題点でございますが、受け入れる園児数の減少は一定規模を下回ることによりまして、運営に深刻な影響を与えることとなります。その結果といたしまして、地域の子供を預かる施設を失うことにならないように、市といたしましても早い段階で取り組みが必要になると考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 金井久男議員。 ◆1番(金井久男議員) 現状を早く認識をして、対策を立てていくべきではないかなと思います。  そこで、市内にもたくさんの園があるわけですけれども、片や詰め込み状態の園があったり、未定員であったりしたのではやっぱり非効率ではないかということで、できればバランスのとれた入園指導、それが必要ではないかなというふうに思うのですが、その点について確認させていただきます。 ○議長(吉岡完司議員) 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(上原茂) バランスを考えた入園指導のことでございますが、園の利用者は利便性や保育内容等を比較いたしまして、自由に園を選定できることになっております。その結果といたしまして、一部の園に希望が多くなるという現状も生じているわけでございます。市といたしましても、園の安定した運営ができるように、バランスよく振り分けるための努力はさせていただきたいと考えておりますので、ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。 ○議長(吉岡完司議員) 金井久男議員。 ◆1番(金井久男議員) 次に、学校に移りたいと思うのですが、当然保育園、幼稚園を卒園すれば小学校へ入ります。  現在の小学校の在学児童数と、それから先ほど申し上げました6歳までの出生児の児童数を比較してみました。多少の誤差はあるのですけれども、安中地区では全体で2,277人というのが今年度の初年度の数のようです。それが1,893、マイナス384、16.9%の減少、旧松井田町では547人の児童が在学していますが、これが389、158人、28.9%減少すると、こういうことが見込まれているのではないかというふうに思います。問題点をどのように捉えておられるのでしょうか。 ○議長(吉岡完司議員) 教育部長。 ◎教育委員会教育部長(田村昌俊) 今年度に本市小学校に入学した児童数は440名でございました。5年後の平成32年度は91名減員の349名と見込んでおります。減少率は20.6%でございます。同様に、今年度本市中学校に入学した生徒数は423名でございます。5年後には35名減員の388名と見込んでおります。減少率は8.3%でございます。問題点といたしましては、5年後には入学児童数が10人を満たない小学校が5校発生してしまうのではないかと。少子化が進むことが考えられております。 ○議長(吉岡完司議員) 金井久男議員。 ◆1番(金井久男議員) ただいまのご答弁では、5年後が大変厳しいという答弁でしたけれども、出生児数がもしもそのままふえないとしたら、私の資料でいきますと既に3年後に後閑小、松井田小、臼井小、九十九小、細野小の5校は10人未満になってしまう可能性があるのです。  そこで問題は、統廃合への影響について、非常に懸念しています。これまで私は4校の廃校式を経験してまいりました。そして、廃校が即地域の衰退、人口減少、さらに加速していることを見てきました。これ以上の統廃合は絶対させたくないと思いますが、その点について認識を伺いたいと思います。 ○議長(吉岡完司議員) 教育部長。 ◎教育委員会教育部長(田村昌俊) 全国的に少子化の進展が長中期的に継続することが見込まれること等を背景といたしまして、小学校の小規模化に伴う教育上の諸課題がこれまで以上に顕在化することが懸念されています。そこで、文科省ではことし1月に公立小学校、中学校の適正規模、適正配置等に関する手引を作成し、通知がなされたところでございます。  その中で、学校規模の適正化の視点として、児童生徒数や学級数、通学距離や通学時間等が示されました。これらを踏まえて検討していく必要があるかと考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 金井久男議員。 ◆1番(金井久男議員) その適正規模というのが問題だと私は思います。やっぱり学校というのは地域社会の中心ということで、この学校をできる限り存続をさせるということが大事だと思いますが、学校を存続させるという、そういう観点に立って、どのように考えておられるのでしょうか。 ○議長(吉岡完司議員) 教育部長。 ◎教育委員会教育部長(田村昌俊) 統廃合につきましては、さきの文科省の手引にも小規模校のメリットを生かした学校経営の充実等が挙げられております。また、学校統合の適否に関しましては、地域や保護者の願い、また教育行政を推進する上での方針等をしんしゃくし、十分な時間をかけて合意形成をしていく必要があるのではないかと考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 金井久男議員。 ◆1番(金井久男議員) そこで、全国では過疎化と、それから統廃合の推進を食いとめるために、都会の大規模校で不登校だとか登校困難だとかの理由で、学校に行けないという児童生徒を山村留学というような形で小規模校で学ばせると、そういう制度的なものも取り組まれていますが、市でも考えていくべきではないかなと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(吉岡完司議員) 教育部長。 ◎教育委員会教育部長(田村昌俊) 県内では上野村で総面積が97%が森林であるという特色を生かしまして、平成4年度から山村留学を実施しているようでございます。本市において現在山村留学等の取り組み等は考えておりませんが、地域の特色を生かした魅力ある学校づくりについては、引き続きしっかり取り組んでまいりたいと考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 金井久男議員。 ◆1番(金井久男議員) 次に移りたいと思います。高齢化への備えについて伺ってまいりますが、まず地域の過疎化、これについて特に山間地区での人口減少、過疎化が非常に深刻になっております。都市計画の資料でも国立社会保障・人口問題研究所、いわゆる社人研、この資料をもとにした2010年の国勢調査の基準は6万1,000人ですが、2020年、あと5年ですが、5万5,700人、2030年、あと15年ですが4万9,400人になってしまうという、このままいけば予想しています。あと15年で5万人を切ってしまうという、あるいはもっとそれが加速するかもしれないという事態で、非常に深刻であると思います。  そこで、過去30年ほどの人口減少の実態について、各地区の実態をお示しいただければと思います。 ○議長(吉岡完司議員) 総務部長。 ◎総務部長(真下幹夫) 議員ご質問の安中市における過去30年間での人口減少についてご答弁を申し上げます。  旧安中市と旧松井田町の30年前の昭和60年4月1日当時の合計の人口は6万4,237人でございました。平成27年4月1日の同人口は6万371人と、6.0%の減少となっております。地区別では、人口が10%以上減少した地区を高い順に見ますと、坂本地区が55.7%の減少、臼井地区が43.9%、松井田地区が41.5%、細野地区が32.4%、後閑地区が25.0%、九十九地区が18.6%のそれぞれ減少となっており、特に山間部の人口減少が著しい状況となっております。 ○議長(吉岡完司議員) 金井久男議員。 ◆1番(金井久男議員) 増田寛也氏というのが座長で、日本創成会議というのをつくっております。この推計でいきますと全国で急激な人口減少が起きていますが、山間部が顕著な理由は、やはり地方から都会へと人口移動が進んできたこと、これがまず1点、それで地方で働く場を確保すること、生活の利便性などを追求してこなかったこの国の施策に大きな問題があったと指摘をしています。これに歯どめをかけるために、やっぱり市として人口減少の原因をしっかり協議して検討していく、そういう場を持っているかどうかお尋ねしたいと思います。 ○議長(吉岡完司議員) 総務部長。 ◎総務部長(真下幹夫) 人口減少の原因、協議であるとか検討しているかということであると思われます。本年度国の交付金事業で、安中市版人口ビジョンを策定してまいります。この人口ビジョンでは、安中市の人口減少の詳細な原因について分析を行い、人口減少に対応するための事業計画を検討してまいるものでございます。 ○議長(吉岡完司議員) 金井久男議員。 ◆1番(金井久男議員) 人口減少は、あらゆる分野に大きな影響が出てまいります。当市としては、都市に近いし、自然環境も気象条件も非常に恵まれている、こういうまちで暮らしたいと思う人へのPRが不足しているのではないかと。都会からこちらに移り住んでいる芸術家の皆さんが口にしておられます。ぜひここは足元をしっかり見詰めて、国の統計では高崎市は全国でも若干ですけれども、ここ10年ほどは伸びているのだそうです。その理由とすると、製造業、商業集積の市町村が要因、その周辺もそういう可能性はあるのだというふうに指摘をされています。当市は、勤労者所得でも12市中最高位にあるはずですし、ぜひ人をふやす努力、早急に何らかの協議の場が必要ではないか。  市長に伺いたいと思いますが、そういった人口動態にしっかり注意を払って、協議機関の必要性についてお答えいただきたいと思います。 ○議長(吉岡完司議員) 市長。 ◎市長(茂木英子) 金井議員のご質問にお答え申し上げます。  先ほど部長も答弁しましたが、本市の人口、特に山間地域を中心に人口の減少の進み方が早いという状況でございます。それに伴いまして、高齢化率も毎年1%程度増加している、現在30%目前という状況でございますが、議員ご指摘のとおり、その原因の一つとしましては若年層の市外転出、そしてそれから少子化、それからそれで相対的に高齢化が進んでいるというような状況がございまして、そういったことを踏まえまして、今年度国の交付金事業を受けまして、地方版の総合戦略、地方総合戦略を策定する予定でございますので、その中でいわゆる産官学金労と言われるさまざまな分野の方々にご出席をいただいて、今後についてしっかりと議論していきたいというふうに思っております。  また、先ほど議員おっしゃいましたように、やはり安中市は発信力、安中市のよさをPRするということが恐らくこれまでは弱かったのではないかというふうに思っていますので、観光振興も含め、また企業誘致等も含め、発信力に私は力を入れていきたいと思っておりますので、どうぞよろしくご理解のほどお願い申し上げます。 ○議長(吉岡完司議員) 金井久男議員。 ◆1番(金井久男議員) 高齢化への備えについては、あと2点目ですが、介護福祉施設の状況について伺います。いわゆる要介護高齢者の実態、どんな施設にどのくらい、それから在宅ではどうか。特養の待機者の実態はどうか、現在高齢化比率は安中で29%、松井田町ではもう既に36%ほどになっていると認識しています。その点について、簡単で結構ですから、お答えいただきたいと思います。 ○議長(吉岡完司議員) 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(上原茂) 安中市の要介護高齢者につきましては、平成27年5月1日現在で要介護1から5の方につきまして2,502名の方がおります。そのうち9割の方が施設または在宅で介護保険サービスを利用しながら生活をしております。現在市内には特別養護老人ホームが6施設あり、定員が400名で、安中市民の方が314人入所しております。市外の特別養護老人ホームに入所している方は29人でございます。  特別養護老人ホームの待機者は、平成26年5月1日現在で247人おりましたが、その後1年間に247人の待機者が特別養護老人ホームに30人が入所し、その他老人保健施設や有料老人ホームなどの施設に入所しております。 ○議長(吉岡完司議員) 金井久男議員。 ◆1番(金井久男議員) そういう実態の中で非常に問題点があるのです。やっぱり特養で安心して暮らせるお年寄りが少ない、240人ほどの人が有料老人ホームやそのほかの施設で、私の知り合いも何名か入所していますけれども、1カ月総額含めて15万円もかかると、こういうふうなことを言われて、非常に不安に駆られているわけです。今後の見通しについて、やっぱり待機者を解消していくと、ここに一番のポイントがあると思うのですが、その点についていかがでしょうか。 ○議長(吉岡完司議員) 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(上原茂) 特別養護老人ホームに入れない方につきましては、老人保健施設やグループホーム、有料老人ホーム等の施設に入所なさっているという実態がございます。 ○議長(吉岡完司議員) 金井久男議員。 ◆1番(金井久男議員) 私たちは、2年に1度市民アンケートというのを実施しているのですが、この回答でもやっぱり多くの市民が自分の国民年金だけで施設でお世話になりたいのだと。安心して生活できる暮らしを望んでいるのだという、そういう方が大部分です。ぜひそういう観点から、施設のこれからの設置早めていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(吉岡完司議員) 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(上原茂) 特別養護老人ホームの待機者のうち、その多くは特別養護老人ホーム以外の施設に入所しているのが実態でございます。収入が国民年金だけという方にとりましては、他の介護施設に入ることは費用負担が多いことからも、大変な不安材料となっております。介護保険法では、低所得者の保険料の軽減を行う仕組みが設けられております。従来から介護サービスを利用した際、負担の軽減措置もございます。今後も要介護者の生活実態に配慮し、きめ細かい情報を集めながら対策を検討してまいりますので、ご理解をお願い申し上げます。 ○議長(吉岡完司議員) 金井久男議員。 ◆1番(金井久男議員) 1つだけ指摘をしておきますけれども、やっぱり高齢者の皆さん、高額な利用料に関して、あなたは低所得者だからこういう対策をというのが、そういうふうに言われるのがやっぱり嫌なのです。やっぱり堂々と自分の年金で、堂々と施設で世話になりたいと、こういう希望が一番多いと思いますので、ぜひその点に向かって努力していただきたいと思います。  3点目の公共交通の見直しについて伺います。先ほども前段の議員さんが質問されました。「愛乗りふれあいタクシー」制度、坂本で実験が始まりました。ことし4月からの試行で、ふれあいタクシーといって進めているようです。松井田町の営業所を訪ねましたところ、実績はどうですか。4月下旬にたった1組のご夫婦が2カ所の病院に診察に来られて帰っただけ。もう一つの営業所に聞いたら、ゼロだったというふうに聞いております。もちろんまだ始めたばかりですから無理もないのかなと思いますが、担当ではどのように把握しているでしょうか。 ○議長(吉岡完司議員) 総務部長。 ◎総務部長(真下幹夫) 坂本地区におきまして、社会実験として実施している「愛乗りふれあいタクシー」の利用実績をどのように把握しているかということでございますが、議員今おっしゃられたとおり、4月中旬から始まってまだ間もないこともありまして、5月分の実績の集計報告もまだ来ていない状況にございます。現時点においては、利用実績を把握できていない状況にあります。  以上でございます。 ○議長(吉岡完司議員) 金井久男議員。 ◆1番(金井久男議員) 間もないということも一つあるのでしょうけれども、営業所の運転手が言うには、アイデアはいいのですけれども、地域の実情を見ると、既に乗り手がいないのだよ、利用できる人がいないのだよという話をされるのです。他人と一緒に、昔だったら2人、3人声をかけて、ご一緒に買い物に出かけるというつき合いがあったけれども、今はそれさえも減っているというのが述べられました。このままいきますと、高齢者が住めない地域になってしまう。先ほどの過疎化の数字もありましたけれども、30年でもう半分以上の方がいなくなってしまったという現実、こういう地域でやっぱりタクシー券の発行については、恩恵が享受できるうちに対策を立ててほしいなと。松井田町に限っては、やっぱりほかの地域も含めて、全て複数利用の解禁をしたらどうかと、そういう提案をさせていただきますが、いかがでしょう。 ○議長(吉岡完司議員) 総務部長。 ◎総務部長(真下幹夫) 旧松井田地区のタクシー利用券は、利用者のお住まいの地域から松井田市街地までの距離によって4つの種類に種別されておりまして、市街地から遠い地域の方のほうが補助額が多くなるようになっております。もともとタクシー利用券は、料金の約半分を補助する仕組みとなっておりまして、複数枚利用を認めますと、タクシー料金より補助額が多くなってしまう地区が出てしまうことから、現行制度のもとでは全地区での複数枚利用は不可能と考えておる状況でございます。 ○議長(吉岡完司議員) 金井久男議員。 ◆1番(金井久男議員) 時間がないので、その次に向かいたいと思います。  人口増に向けての対策について伺ってまいります。これは、いわゆる人をふやすためには公営住宅を整備して人口をふやす。先ほども述べましたけれども、信越線が今でも横川まで走ります。国道、それから高速道路まで走っているこの当市でどうして人口がふやせないのか。さきに紹介しました私の近所に住んでおります染織家のご夫婦の方がよく、松井田町に移住してほぼ10年になりますけれども、問いかけてまいります。前にもお聞きしてまいりましたけれども、駅周辺の開発、これは急務ではないかというふうに思います。例えば松井田駅の南、西松井田駅の周辺、ここの公営住宅の改修を急いでいただいて、若者が住める住宅を早期に提供していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(吉岡完司議員) 建設部長。 ◎建設部長(猿井晴一) 松井田駅南に位置します市営渡戸団地につきましては、昭和43、44年度に建設をした住宅で、16戸のうち12戸ほど入居されております。また、西松井田駅北側に位置しております市営西北谷戸団地につきましては昭和34年度に建設をした住宅で、8戸のうち6戸が入居をしております。平成25年2月に策定いたしました安中市市営住宅等長寿命化計画にもありますように、両団地とも建物の耐用年数が過ぎておりまして、建てかえ場所を含め今後検討してまいりたいと存じます。 ○議長(吉岡完司議員) 金井久男議員。 ◆1番(金井久男議員) 今のご答弁でいいますと、渡戸団地、松井田駅の南にあります。ただいまの答弁によりますと16戸あって、もう古いのだけれども、まだまだそちらの12世帯も高齢者の方が住まわれているわけです。その理由というのは、やっぱり利便性があるからというのが一番高いのではないですか。古くても高齢者が居住できるというのは、そういう条件、そこにもっとやはり目を向けるべきではないかと言いたいわけです。以前にもお尋ねしましたけれども、長寿命計画、計画だけは長くとっているようですけれども、しっかりその点を位置づけて見直しを早急にしていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(吉岡完司議員) 建設部長。 ◎建設部長(猿井晴一) この長寿命化計画の中の位置づけですが、この計画期間は平成25年度から平成34年度までの10年間となっております。今後の社会情勢や地域動向の変化などを踏まえまして、必要に応じて見直しをしていきたいと考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 金井久男議員。 ◆1番(金井久男議員) 地域動向、社会情勢、何度となく聞いた記憶があるのですけれども、今まさに過疎が進んでいると。若者を何としても定住させなくてはいけないという、そういう観点で条件がある、条件のいい、立地条件のある住宅、公営住宅は、やっぱり市の戦略として、今地方創生ですか、こういう事業もあるわけですから、ぜひその辺を真剣に取り組んでいただきたいというふうに思います。  次に移ります。福祉施設での従業員の支援について伺います。今市内で福祉、介護施設などで働く人の人数を把握されているのでしょうか。 ○議長(吉岡完司議員) 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(上原茂) 市内には介護老人保健施設であります特別養護老人ホーム、老人保健施設のほか、有料老人ホーム、サービスつき高齢者向け住宅、軽費老人ホーム、グループホームなど多様な145の施設がございます。また、職員は生活相談員、介護職員、看護師、栄養士、介護支援専門員などさまざまな資格を持った従業員が勤務をしているところですが、人数については把握しておりません。 ○議長(吉岡完司議員) 金井久男議員。 ◆1番(金井久男議員) いろんな施設を含めて145の施設があると聞いております。この数は、私の判断ですけれども、人口割にしてみれば相当数きめ細かな施設が立地しているのではないかというふうに思うのですけれども、あるいはこういう高齢化社会ですから他市でもふえているのでしょうけれども、一方この職種は離職率が高いということで有名です。従業員の中でも正社員とパート、臨時職員と、その資格があるなしで格差が著しいというふうに聞いています。加えて、今回の国の介護報酬が引き下げられれば、どうしても人件費に回せないといったところが問題があろうかと思います。  そこで、処遇改善手当というのが介護保険にあるわけですけれども、それに上乗せをしたものを独自で考えられないのか。先ほどの国の統計では、有効求人倍率の高い市町村ほど人口増の傾向があるというふうに指摘もされています。せっかく数多い職場があって、比較的若い女性も働いている数が多いと。そういう職場が明るく働きやすくなれば、入所者はもちろんのこと利用者もいいし、そういう働き手が、この安中市に住んでみたいという、そういうことにつながるのではないかというふうに思って提案するのですが、いかがでしょうか。 ○議長(吉岡完司議員) 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(上原茂) 福祉介護施設において処遇改善手当があっても、賃金の安さや勤務内容の厳しさから職員が定着しないということが問題として指摘されております。施設管理者には介護職員の処遇改善は、直接的に当該職員家族の生活の安定に係る問題だけでなく、介護サービスの質的な向上、ひいては介護施設の評価につながると考えているところから、処遇改善手当にとどまらず働きやすい環境づくりに努めていただきたいと考えております。  また、市においては、介護施設の従業員が集える場といたしまして、月に1回サービス調整会議を開催いたしまして、事務連絡と介護保険サービス事業所等の職員を対象とした研修などの支援を行っております。保険者といたしまして、介護保健施設の指導権限を持つ県と緊密な連携を図りながら、従業員への支援及び良質な介護サービスの提供ができますよう努めてまいりますので、ご理解とご指導お願い申し上げます。 ○議長(吉岡完司議員) 金井久男議員。 ◆1番(金井久男議員) この処遇改善手当は、国の介護保険の中のきちんとした制度ですから、それを変えるということはできないのでしょうけれども、やっぱり市独自で、この分野に市としてはしっかり支援をしているのだよという、そういう姿勢を何らかの形で見せていくということは非常に大事だというふうに思いますので、努力していただきたいと思います。  最後の質問に移ります。住宅リフォーム助成制度の実施です。まず、他市の状況ですけれども、高崎市などではいわゆる住環境改善助成事業という名称で既にスタートして、もう5年が経過しています。そのほか最初に申し上げましたように10市が既に実施してきています。これまでも繰り返し私たちも提案をしてまいりましたけれども、なぜこの事業を実施されないのか、何か支障があるのかどうか、まず聞いておきたいと思います。 ○議長(吉岡完司議員) 産業部長。 ◎産業部長(竹内克美) 議員ご指摘のとおり、県内12市のうち平成25年度までに住宅リフォーム制度の取り組みがないのは藤岡市と本市だけで、ほか10市は既に住宅リフォーム制度に取り組んでおります。本市におきましては、安中市高齢者住宅改造費補助事業、安中市重度身体障害者住宅改造費補助事業、安中市住宅用太陽光発電システム設置補助事業、安中市木造住宅耐震改修補助事業、安中市太陽熱利用温水器設置費補助事業など、住宅に関する支援制度を実施しているところであり、厳しい財政状況の中で、新たな産業振興の視点での住宅リフォーム助成制度の創設につきましては慎重に検討してきたところでございます。 ○議長(吉岡完司議員) 金井久男議員。 ◆1番(金井久男議員) できない理由を何度も述べるのは、やっぱり聞いていておかしいです。ほかの市でも同じような事業をやっているはずです。それを何年も同じ答弁しかできないというのは、やっぱりおかしいのではないかなというふうに思います。他市の予算規模、助成金額、限度額、所得制限、その点についてお答えいただければと思います。 ○議長(吉岡完司議員) 産業部長。 ◎産業部長(竹内克美) 他市の事業規模などの制度の内容といたしましては、対象工事額が20万円以上が8市、10万円以上が2市、助成率が30%が4市、10%が6市、上限額が20万円が3市、15万円が2市、10万円が5市という状況でございます。今後本市といたしましても、市民や工務店などの業者の要望なども調査してまいりたいと存じます。 ○議長(吉岡完司議員) 金井久男議員。 ◆1番(金井久男議員) 1点だけ、事業の効果という点で、高崎市だけの例でいいですから、述べていただきたいと思うのですが。 ○議長(吉岡完司議員) 産業部長。 ◎産業部長(竹内克美) 高崎市の例ということでございます。平成25年度の実績でございますが、高崎市は決定件数1,082件で、工事高が11億3,131万8,000円、助成額が1億9,269万3,000円でございます。 ○議長(吉岡完司議員) 金井久男議員。 ◆1番(金井久男議員) 最後に市長にお尋ねしておきます。前市長に何回もお聞きしましたけれども、先ほどのいろんな事業をやっているという理屈で、全く関知しませんでした。茂木市長については、どんなお考えかお聞きしておきたいと思います。高崎市の場合、約70万円の工事をして、30%が限度ですから、20万円の助成がもらえるということで、市民も業者もこれに大いに喜んでおりますし、全体の景気も上がっているわけです。助成額1億円で11億の仕事ができるわけですから、その点について取り組むお考えはあるかどうか、端的にお答えいただければと思います。 ○議長(吉岡完司議員) 市長。 ◎市長(茂木英子) 金井議員のご質問にお答え申し上げます。  私も着任して以来、この事業についていろいろ調査を進めてもらいました。先ほどご答弁、部長が申し上げましたように、さまざまな市において実施をされ、効果も上げているということでございますので、本市も現下においての課題等も調査をしながら、導入に向けて検討していきたいと考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 金井久男議員。 ◆1番(金井久男議員) 私の質問を終わります。 ○議長(吉岡完司議員) 金井久男議員の質問が終わりました。 △延会について ○議長(吉岡完司議員) お諮りいたします。  本日の会議はこの程度にとどめ、延会いたしたいと思います。これにご異議ございませんか。               〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(吉岡完司議員) ご異議なしと認めます。  よって、延会することに決定いたしました。 △延会の宣告 ○議長(吉岡完司議員) 本日はこれにて延会いたします。  明9日午前9時、本会議を開会いたしますから、ご参集願います。                                      (午前11時21分)...