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03月24日-一般質問-03号

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  1. 富岡市議会 2020-03-24
    03月24日-一般質問-03号


    取得元: 富岡市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-09-29
    令和 2年  3月 定例会               議 事 日 程(第3号)                           3月定例会                           令和2年3月24日(火)午後1時開議                           富岡市議会議長 相川 求第1 続・一般質問令和2年3月24日1.出席議員(18人)    1番  田 村 浩 壽        2番  三ツ木 真由美    3番  髙 田 仁 志        4番  黒 澤 淳 雄    5番  島 田 進 義        6番  小 林   寿    7番  木 田 嘉 之        8番  矢 野 勅 仁    9番  佐 藤 信 次       10番  横 尾 秀 光   11番  長 沼 今朝男       12番  壁 田 賢 二   13番  堀 越 英 雄       14番  栁 澤   敦   15番  宮 澤 展 彦       16番  相 川   求   17番  茂 原 正 秀       18番  高 橋 總一郎1.欠席議員(なし)1.説明のため出席した者  市  長  榎 本 義 法      教 育 長  服 部 幸 雄  総務部長  中 嶋 一 雄      企画財務  岩 瀬   寛  ・ 危 機               部  長  管 理 監  市民生活  石 田 明 久      世界遺産  佐 藤 昭 二  部  長               観光部長  健康福祉  永 井 真理子      経済産業  長谷川 直 純  部  長               部  長  建設水道  浦 野   隆      教育部長  大 島 康 弘  部  長  消 防 団  上 原 孝 之      秘書課長  長谷川   馨  事務担当  財政課長  下 山 博 史      監査委員  清 水 繁 雄1.事務局職員出席者  事務局長  佐 藤 正 和      次  長  茂 木 孝 之  議 会 係  黛   剛 史      議 会 係  清 水 麻 衣  係長代理               主  事 △開議      午後 1時00分開議 ○議長(相川求) 議員の出席が定足数に達しておりますので、直ちに本日の会議を開きます。 △日程第1 続・一般質問 ○議長(相川求) 日程第1、昨日に引き続き、一般質問を行います。初めに、9番議員 佐藤信次君、ご登壇の上、ご質問願います。9番。               (9番 佐藤信次議員 登壇) ◆9番(佐藤信次) それでは、議長のお許しを頂きましたので、私からはさきに通告してあります2点について質問します。 初めに、来訪及び在住外国人の対応についてであります。本市では、世界遺産登録を機にインバウンド、つまり主には外国人が観光で日本を訪れる旅行の推進に力を注いできました。例えば富岡製糸場の建設、創業に導いたポール・ブリュナの生誕の地であるフランスブール・ド・ペアージュ市との交流、外国の来富者が訪れるだろうと期待した、昨年9月20日から11月2日まで日本で開催されたラグビーワールドカップ2019、市長自ら足を運んだ台湾での観光PR活動、そして来富外国人への対応として、市内店舗に導入を始めたキャッシュレス決済用機器などはその表れであると言えます。また、2020東京オリンピック・パラリンピックのホストタウン登録とそれに伴うパラリンピアンとの交流をきっかけとした共生社会の実現に向けた取組など、今後様々な計画が予定されています。 もう一方で進めなければならないのは、本市に在住する外国人との共生社会の実現です。母国を離れ、本市において、産業、経済、文化、介護等の現場で貴重な労働力になっている、あるいはこれから来日したいと思う外国人の方々が富岡市は住みよいと実感できる環境づくりが必要ではないでしょうか。 そこで、質問させていただきます。1点目は、ブール・ド・ペアージュ市との交流の現状と今後について、これまでの交流の成果、お聞きできれば経済的効果についてもお聞きしたいと思います。 2つ目は、ラグビーワールドカップ2019開催により外国人来富者は増えたのか。また、市長じきじきに台湾に渡って行った観光PRプロモーションではどのような成果があったのか。 3つ目は、在住外国人の現在のサポート体制についてであります。 2つ目の質問は、災害復旧進捗状況と防災、避難所についてであります。台風19号により、本市でも貴い人命と貴重な多くの財産が失われました。同時に、インフラ面においても大きな被害を受けました。被害箇所、件数、規模及び被害額、避難した人の数、また災害復旧活動には連日大勢のボランティアの皆様に参加していただいたこと、職員においては昼夜を問わず情報収集、対応に当たったことなど、詳細な説明を11月に開催された議員全員協議会で報告を受けました。また、被害状況を検証する災害検証委員会の設置は、今後災害時への対応、防災への取組に大いに参考になる結果をもたらしていただけると期待しておるところであります。 そこで、3点について質問したいと思います。1点目は、災害復旧進捗状況。 2つ目は、災害検証委員会開催状況について。 3つ目は、広範に及ぶと思われる土砂災害危険箇所の検証は、時間と住民からの情報が必要と思うが、進め方に考えはあるのか。 以上、お聞きしたいと思います。 私の壇上からの質問は以上です。よろしくお願いします。 ○議長(相川求) 市長。                 (榎本義法市長 登壇) ◎市長(榎本義法) それでは、佐藤議員さんのご質問に順を追ってお答え申し上げます。 初めに、来訪及び在住外国人の対応につきましてお答えいたします。1点目のブール・ド・ペアージュ市との交流の現状と今後、これまでの成果についてでございますが、ブール・ド・ペアージュ市とは、本市が世界遺産登録を目指していた中での交流から始まり、登録後におきましては友好都市協定を締結いたしまして、その後も人的、文化的交流を続けているところでございます。今後につきましては、現在までの経過もございますので、今までと同様の交流を図ってまいりたいと考えております。 なお、具体的な答弁につきましては世界遺産観光部長から申し上げます。 次に、2点目のラグビーワールドカップ台湾訪問での成果についてでございますが、埼玉県熊谷市におきましてラグビーワールドカップ2019が開催された際に、多くの人に市の観光資源を知っていただくことを最優先に、現地での観光PR訪日外国人向けの雑誌に記事掲載を行ったところでございます。また、一昨年の11月には、富岡市、安中市、軽井沢町観光連携協議会におきまして、台湾からの旅行者誘客、特に教育旅行の誘致のため、関係者とのパイプづくりを目的といたしまして、台南地域などを訪問し、関係者とお会いしてまいりました。 なお、具体的な答弁につきましては世界遺産観光部長から申し上げます。 次に、3点目の在住する外国人の現在のサポート体制についてでございますが、現在本市におきましては、国際交流協会に対しまして、事務費及び事業費補助金を支出いたしまして、国際交流の推進を図っているところでございます。 なお、具体的な答弁につきましては企画財務部長から申し上げます。 次に、災害復旧進捗状況と防災、避難所につきましてお答えいたします。令和元年東日本台風では、内匠地区での大規模な土砂崩落や酢之瀬地区での浸水被害など、市内各地で多くの災害が発生いたしました。被災した多くのインフラにつきましては、補助金等を有効活用し、復旧に向けた取組を進めているところでございます。また、内匠地区での土砂災害が発生した原因や市が行った避難対策及び市民の避難行動につきましても、災害検証委員会におきまして検証を進めていただいているところでございます。 なお、1点目の災害復旧進捗状況につきましては建設水道部長から、2点目の検証委員会開催状況と3点目の土砂災害危険箇所の検証の進め方につきましては危機管理監からそれぞれ申し上げます。 以上、壇上からの答弁とさせていただきます。 ○議長(相川求) 世界遺産観光部長。 ◎世界遺産観光部長佐藤昭二) 命によりまして、佐藤議員さんの来訪及び在住外国人の対応の1点目、ブール・ド・ペアージュ市との交流の現状と今後、これまでの成果につきましてお答えいたします。 ブール・ド・ペアージュ市とは、これまで10年以上にわたり、人的、文化的交流を続け、つながりを保ってきておりますが、このことが一つの成果であり、目的であると考えております。平成27年に友好都市協定を締結した際、ブール・ド・ペアージュ市といたしましては、文化的交流を目的としたい旨の意向がございました。このような経過もあり、特に経済的効果につきましては、ブール・ド・ペアージュ市との交流において積極的に求めることはできませんが、文化的交流を続ける中で何らかの波及効果として現れればと考えております。 次に2点目、ラグビーワールドカップ台湾訪問での成果についてでございますが、埼玉県熊谷市で行いました観光PRでは、訪日外国人の方を主な対象といたしまして、本市とともに安中市や甘楽町などと観光パンフレットの配布や特産品の試飲、試食、抽せん会を実施いたしました。多くの訪日外国人の方に興味を持っていただいたと報告を受けております。 また、大会出場チームや試合会場、日本の観光地を紹介する訪日外国人向けの雑誌に製糸場をはじめとする市の観光スポットを紹介する記事2ページを掲載いたしました。発行会社によりますと、刊行部数は3万部で、そのほとんどを140か国の大使館及び試合開催都市の130のホテルで無料配布したということでございます。このことによりまして、多くの訪日外国人の方々に本市の観光資源を知っていただくという目的はある程度達成できたものと考えておりますが、これだけで十分であるとは思っておりません。今後も、あらゆる機会を捉えて継続的に本市の観光PRを行ってまいります。 市長の台湾訪問の成果につきましては、この1度の訪問によりまして、その成果がすぐに現れるものとは認識しておりません。台湾の方々は、友好的な人間関係を極めて大切にするお国柄であると聞き及んでおりますので、今後とも継続した友好的な関係を築いていくことが大切であると認識しており、その結果として本市への訪問者を増やしていただけるものと考えております。 私からは以上でございます。 ○議長(相川求) 企画財務部長。 ◎企画財務部長(岩瀬寛) 続きまして、来訪及び在住外国人の対応の3点目、在住する外国人の現在のサポート体制につきましてお答えいたします。 現在、国際交流協会におきましては、会員によるボランティア活動といたしまして、日本語を学ぶ会を毎週木曜日の午前と午後の2回にわたり生涯学習センターで開催しておりまして、多いときには30人近くの本市在住外国人の方が参加されております。参加者は、市内各企業に研修生として来日している外国人の方が多く、主にベトナム、フィリピン、インドネシアからの研修生で、20歳代半ばの若者が日本語を学んでおりまして、本市といたしましても、共生社会ホストタウンとしてしっかりと外国人の方々が住みやすい環境づくりに努めてまいります。 私からは以上でございます。 ○議長(相川求) 建設水道部長。 ◎建設水道部長(浦野隆) 続きまして、災害復旧進捗状況と防災、避難所の1点目、災害復旧進捗状況につきましてお答えいたします。 富岡市が実施する災害復旧工事の河川、道路につきましては26か所でございまして、全て年度内の完成は難しい状況でございます。内訳といたしまして、工事発注済みが15か所、未発注が11か所となっております。農地、農業用施設につきましては12か所でございまして、8か所につきましては年度内に完成する見込みでございます。なお、工事発注済みが1か所、未発注が3か所、合わせて4か所が年度内の完成は難しい状況でございます。水道施設につきましては1か所で、現在工事を進めておりまして、年度内の完成を見込んでおります。なお、内匠地内の宅地内の土砂撤去につきましては既に完了しております。 また、ただいまご説明した災害復旧工事のほかに、道路、水路、農地、農業用施設、公園の土砂撤去等の軽微な工事につきましては261か所ございます。こちらは優先順位の高い箇所から行っておりまして、220か所、約84%が年度内に完成する見込みでございます。 私からは以上でございます。 ○議長(相川求) 危機管理監。 ◎危機管理監(中嶋一雄) 続きまして、災害復旧進捗状況と防災、避難所の2点目、検証委員会開催状況につきましてお答えいたします。 災害検証委員会は全5回を予定しておりまして、12月23日に第1回、1月28日に第2回、3月17日に第3回と、これまで3回の委員会を開催しております。また、昨日の矢野議員さんへの答弁のとおり、3月末には委員会からの中間報告を頂き、5月末には最終報告として提言を頂く予定となっております。 次に3点目、土砂災害危険箇所の検証の進め方についてでございますが、内匠地区の大規模な土砂災害発生箇所につきましては、災害検証委員会で現地調査を行い、若井委員長及び富岡土木事務所長より内匠地区における土砂災害のメカニズムの報告を受け、検証を進めていただいているところでございます。市内には同様な箇所が多くあると思われますので、検証委員会からの提言を頂き、対応を考えてまいる所存でございます。 また、本年度、黒岩地区におきまして、県のモデル事業として取り組まれました自主避難計画の策定につきましては、本市の地域防災を進める上でのモデルになるものと考えております。 以上、第1質問の答弁とさせていただきます。 ○議長(相川求) 9番。 ◆9番(佐藤信次) ご答弁ありがとうございました。 それでは、来訪及び在住外国人の対応についての質問から再質問していきたいと思います。ブール・ド・ペアージュ市との文化的交流の内容を細々とご説明頂きまして、ありがとうございます。こういうことにより、どのように交流が深まってきたのかお聞かせください。 ○議長(相川求) 世界遺産観光部長。 ◎世界遺産観光部長佐藤昭二) 平成20年10月にパリにて開催された日仏交流150周年記念シンポジウムへの参加に合わせ、ポール・ブリュナ生誕地調査を行うため、ブール・ド・ペアージュ市を職員が訪問いたしましたのが交流の始まりでございます。 その後、幾つかの交流事業を経て、平成27年11月、友好都市協定締結のため、富岡市訪問団として当時の市長、議長がブール・ド・ペアージュ市を訪れ、交流を重ねてまいりました。 翌平成28年10月、フランス、トゥール市において開催されました第5回日仏自治体交流会議に当時の市長が出席した際にもブール・ド・ペアージュ市を訪問しております。 その直後となりますが、友好都市協定締結事業として、富岡製糸場東置繭所にて開催しましたブール・ド・ペアージュ展ニエゾン市長をお招きしまして、富岡どんとまつりも楽しんでいただきました。 平成29年11月には、日仏交流事業といたしまして、富岡製糸場のルーツを巡る旅市民訪問団が当時の市長とともにブール・ド・ペアージュ市を訪れ、市民の間においても交流を図ったところでございます。 そして、平成30年10月にニエゾン市長が当市にお越しになられた際、日仏交流160周年を記念して講演を頂くとともに富岡どんとまつりを鑑賞され、富岡の文化を味わっていただいたのがブール・ド・ペアージュ市との文化的交流具体的事例でございます。 また、交流の深まりについてでございますが、まずは何といっても友好都市協定締結でございます。これにより、2度にわたりニエゾン市長が富岡にお越しになり、どんとまつりなど富岡の文化を楽しまれました。富岡からは市民訪問団ブール・ド・ペアージュ市を訪れ、両市のつながりを直接確認するなど、文化的交流は確実に深まったものと考えております。
    ○議長(相川求) 9番。 ◆9番(佐藤信次) 始まりが日仏交流150周年記念、実は私が製糸場にいた時期でありまして、私も一緒にフランス、リヨンを訪れて、そのきっかけといいますか、何とか交流が深まればいいなということでやったわけですけれども、そのときに話が出たのが、子供たちの絵の交換をしませんかという話が出たのですけれども、それが実現できなかったり、いろいろ構想はあるのですけれども、具体的な形になっていかないというのは非常に残念だというふうに私は思っているのです。ですので、やっぱり官官の交流というのはできるのです。でも、民官、民民という交流がなかなか進まない。それは距離があったり、文化が違ったりといういろいろな面があるからかもしれませんけれども、やはり続けながら、ではどういうものができるかというのをしっかり精査していく必要があるというふうに思うのです。皆さんの努力は非常にありがたいと思いますし、これからも続けていただきたいというふうに思っています。 こういういろいろな行事やら交流を進めてきた中で、やはり記録、こういうふうにしてきたという足跡といいますか、後世に伝えるといいますか、将来に受け継いでもらう必要があると思うのです。どこかで切れてしまうのでは、これはもったいないし、世界遺産富岡製糸場がある以上はより深めていく必要があるというふうに思います。どこかで区切りをつけて、一回、冊子にまとめるなどして、それを学校現場等あるいは市民皆さんに知っていただいて、国際理解を深めるための教材として活用もいいのではないかと思うのですけれども、その辺についてはいかがでしょうか。 ○議長(相川求) 世界遺産観光部長。 ◎世界遺産観光部長佐藤昭二) ブール・ド・ペアージュ市に限らず、フランスとの交流の記録につきましては、その都度富岡製糸場のホームページにおきまして公表しているところでございますが、佐藤議員さんのご提案のような活用も含め検討してまいりたいと考えております。 ○議長(相川求) 9番。 ◆9番(佐藤信次) 教育現場は、特にこれから富岡市、日本を背負っていく子供たちに、ぜひこういう体験談といいますか、そういうものが身近にあったのだということをぜひ知ってもらうという機会にしていただけたらというふうに思います。 それと、やはり文化的交流というのは非常に大事だと思います。人と人との交流という、コミュニケーションをとるとか、いろいろな面で大切なのですけれども、やはり経済的なものが関わってくると、より一層交流も深まるといいますか、両者にとってメリットが大きくなるのではないかと思うのですけれども。例えば、当然、富岡市にも特産物はあります。ブール・ド・ペアージュ市にはあるのかどうか、私もよく分かりませんけれども、そういう物流についての可能性はあるのか、ないか、お聞かせください。 ○議長(相川求) 世界遺産観光部長。 ◎世界遺産観光部長佐藤昭二) 先ほど答弁いたしましたとおり、ブール・ド・ペアージュ市の意向もございますが、可能性につきまして検討してまいりたいと考えております。 ○議長(相川求) 9番。 ◆9番(佐藤信次) 可能性についてあるのかどうかと、その辺、実は私の経験からいいますと、リヨンにシルクマーケットという市場があるのです。これは年1回あるのですけれども、3日間で3万人、5万人規模の来客があるらしいのです。そこへ、150周年記念で富岡市の作った生糸、マフラー、いろいろ持っていったのですけれども、その会場に来たリヨンの市民の方が、これを欲しいのだと、売ってくれという話をしたのですけれども、どうも国と国との貿易協定がないとそういう取引ができないようなのです。 私も、では実際にこういう答弁を頂いて、できるのかどうか調べてみたのです。そうしたら、すごい、あまりに字が小さくてA3にしたのですけれども、自由貿易協定という中で結構いろいろな決まりがあるのです。だから、おいそれと、向こうがいい、こっちがいい、ではやりましょうというふうには私はできないような気がするのですけれども、その辺も併せてよく研究して、国際間の取引になるといろいろ決まりがあるようですので、その辺もしっかり考えながら、私としては、物流といいますか、経済的な取引ができるような方法もぜひ取ってほしいというふうに思っております。 もう一つが、市長はご自分がラグビーをするということで、挨拶の中で、2019ラグビーワールドカップにより、訪日客と来富客に期待を寄せているのだというお話をよく聞きました。現実的に、開催中あるいは終了後に富岡に訪れた外国人の方はどの程度いるのか。そして、製糸場見学者が一つの目安になると思うのですけれども、昨年同月に対比した人数、製糸場を訪れた、富岡市に入ってきても製糸場に寄らないとカウントできないと思いますので、訪れた数、ちょっと教えていただきたいのですけれども。 ○議長(相川求) 世界遺産観光部長。 ◎世界遺産観光部長佐藤昭二) ラグビーワールドカップ2019は、昨年の9月20日から11月2日に開催されましたので、9月から11月までの外国人の製糸場見学者数を同年同月と対比して申し上げます。昨年9月が453人、一昨年9月が396人でプラス57人、昨年10月が307人、一昨年10月が570人でマイナス263人、昨年11月が398人、一昨年11月が557人でマイナス159人となっております。 ○議長(相川求) 9番。 ◆9番(佐藤信次) 先ほど来から、交流で即成果は出ないのだというお話は分かっております。しかし、製糸場が5年たってなかなかお客さんが見えないどころか減ってきているという中で、やはり一つの機会を捉えて、ぜひ来てほしいという思いが市長の言葉から出ているのだと思いますけれども、やはり我々としても、市民としても、ええっ、やっぱりワールドカップも効果がなかったのかねという話になってしまいます。ですので、やっぱりその方法なり、考え方を転換する時期ではないかなというふうには私個人的には思うのですけれども、ぜひ皆さんで英知を結集して、新型コロナウイルスもありますけれども、これを乗り切って、収束した時点でまた大いに機会を捉えて、確実性のあるというまではいかないにしても、ぜひその辺も海外に向けていろいろな努力をしてほしいというふうに思います。 それと、具体的にお聞きしたいのですけれども、昨年11月の台湾での観光PR活動後に、同国から、台湾です、本市へ来てみたいという話はあったのかどうか、その辺もお聞かせください。 ○議長(相川求) 世界遺産観光部長。 ◎世界遺産観光部長佐藤昭二) 台湾からの教育旅行団体旅行富岡製糸場への申込みは市長の台湾訪問前から頻繁にございまして、市長の台湾訪問後も同様にございます。また、市長が台湾を訪問いたしましたときに、国立科学工業園実験高級中学校富岡製糸場を目的とした教育旅行をその場で決めていただきました。これは、市のトップが訪問してくれたことに高い敬意を表していただいた結果と捉えております。 なお、市長訪問後から本年1月までに台湾からの教育旅行等の申込み件数は、さきの1件を含めまして53件、人数にして944人でございました。 ○議長(相川求) 9番。 ◆9番(佐藤信次) 台湾の成果が出てきたということだと思うのですけれども。日本でもそうですけれども、世界遺産、製糸場を見に行こうという学年といいますか、小学校なら4、5年でしょう、中学なら2年とか、そういう段階があると、台湾でもやはり同じだというふうに個人的には思っているのですけれども、続けてもらうようなことをぜひしてほしいというふうに思います。来年か今年の秋かとなると、また新型コロナウイルスの話になってしまいますので、ぜひそういう機会もいろいろな、実際、交流、来るということではなくて、いろいろな情報を事前に提供しておく、その中で、収束したら、ではまず富岡へ行ってみようかという話になるように、ぜひ根気強く交流のほうを続けていただきたいというふうに思います。 それと、ブール・ド・ペアージュの市長さんがどんとまつりに来たり、あるいはウズベキスタンの日本語学校の校長先生が来たり、同国、フランスとかウズベキスタンとか、関係者を招待した経緯が過去にあったと思います。その後、ウズベキスタンとの関係はどのようになっているのか、また養蚕が盛んなお国柄ということは聞いております。養蚕に関わる技能実習生を受け入れ、将来的には富岡市の企業で働きたいとの外国人も受け入れる、そういう窓口を市役所に作りたいというような話を聞いたことがあります。その話というのはどうなっているのでしょうか。 ○議長(相川求) 企画財務部長。 ◎企画財務部長(岩瀬寛) 平成28年10月、当時の駐日ウズベキスタン大使閣下を富岡どんとまつりにご招待するとともに、時を同じく、ウズベキスタンの日本語学校でありますノリコ学級のガニシェル校長が生徒2人とともに本市を訪れ、どんとまつりや市内学校訪問など、市民の皆様と交流した経緯がございます。翌年は、同じくノリコ学級の生徒3名が本市内にホームステイいたしまして、介護施設への職業体験等を行った経緯がございます。平成30年2月には、国際交流協会のメンバーを中心に組織されました訪問団がウズベキスタンを訪問し、ノリコ学級や養蚕施設等を視察しております。 本市における少子化、高齢社会による人口減少対策と労働力の確保が喫緊の課題となっている中におきましては、ウズベキスタンとの交流推進は、本市内での定住、就労、物産品販売を目指すウズベキスタンとも利益が一致しておりまして、お互いに連携を深め、実現を目指した時期がございました。また、労働力確保を目的といたしました、市役所内における外国人の受入窓口につきまして検討を行った時期がございました。この検討を重ねる中で、既に民間の組合等による外国人の受入態勢が確立されている中、市独自で体制を構築することが困難であると判明したことによりまして、当初の考えを見直しさせていただいたところでございます。今後は、行政が前面に出るのではなく、民間の交流等を後押ししていくなど後方支援に注力してまいりたいと考えております。 ○議長(相川求) 9番。 ◆9番(佐藤信次) この質問を当局に投げかけたときに、やはりいろいろなブローカーさんが仲介して日本に来ているケースが多いのですよという話を聞かされました。実際、そうなのかなというふうに私も思ったのですけれども。 実は、ここで、外国人雇用の定着支援、厚労省、モデル事業開始へという記事が大きく出ているのですけれども、これは外国人材の地域定着モデル事業のイメージと、参加企業向けセミナーをしたり、ほかに、雇用に必要な知識、ノウハウ、海外へ求人情報を発信、現地説明、就労後も研修や面談を継続、日本語教育や生活面の手助け、これを都道府県と労働局が連携してやりなさいよと、やってくださいよという、これは話なのです。こういうことが前面に出てきた以上は、これは予算もつけていると思います。政府の20年度予算案に約4億3,000万円を盛り込んでいるというのです。だから、民間に任せるということも必要かもしれませんけれども、行政も乗り出して、ともにこういう考えを進めなければいけないのではないかと思うのです。 さらに、後からまた話しますけれども、厚労省の担当者は、地域に定着するには、職場だけでなく、地域での交流が重要、モデル事業を通して好事例を集めたいという話をしています。どんどん、どんどん、外国の方が入ってきます。そういう中において、やはりこういうこともしっかり取り組んでいかなければいけないのではないかなと思います。人任せではなくて、そういうことも含めてちょっと考えていただきたいというふうに思います。 それで、先ほど答弁にもありましたけれども、日本語教室をボランティアの皆さんでやっていただいているわけですけれども、これは私の記憶では、20年ほど前からやっている、外国人の方のサポートとして国際交流協会の皆さんでやっていただいているわけですけれども、そのボランティアの数というのは何名ぐらいで、どのような方々に協力していただいているのでしょうか。というのは、私がボランティアの方々を知ったときには、大変申し訳ないのですけれども、高齢の方が多かったわけですから、当然、新しい方が、その方がリタイアしたかどうか分かりませんし、新しい方が入ってきたか分かりませんけれども、体制自体がどうなっているのか、ちょっとお聞かせください。 ○議長(相川求) 企画財務部長。 ◎企画財務部長(岩瀬寛) 国際交流協会が主催している日本語を学ぶ会は、約20年前に市内の中小企業で働いていた外国人の方にコミュニティーの場を提供するために始まった会だとお聞きしております。当初は40から50人程度のボランティアの皆様が活動されておりましたが、現在は15人程度となっております。ボランティアの皆様は、国際交流協会の会員で、市内企業等に勤務されている方や青年会議所の会員の方など、多彩な市民の皆様に協力していただいているとのことでございます。 ○議長(相川求) 9番。 ◆9番(佐藤信次) 過日、富岡市に在住する外国人の数、提出していただきました。合計で752人、国別では、中国283、次がベトナム210、こういう、752人いらっしゃると、この方は全部が日本語を習いたいというふうには思っていません。しかし、考えますと、習いたくない人もいれば習いたい人もいるわけです。多分、習いたいというふうな人が多いと思います。今の時点では、当初は40人か50人だった人が今は15人だというふうになりますと、なかなか習いたい人の需要に応えられないというふうに思います。 先ほど申し上げたように、国も外国人の方の住みよい環境づくりのために予算も組んでいるわけですから、できれば富岡市としては、これから何かいい案が出てくるかどうか分かりませんけれども、取りあえずやっていることに対して、もうちょっと厚みをつけるようなことを考えてもいいのではないかと思うのです。まさに好事例の一つとして、富岡市では国際交流協会、JCが協力して、より一層充実した日本語教室をやっていますと、それについては国から予算をもらうなり、好事例として富岡市が始めたらどうかなというふうに私は提案したいと思いますので、よろしくお願いします。 続きまして、言語といいますか、それの障害とか、生活していく上にいろいろな問題が出てくると思うのです。実は、群馬大学と富岡市の連携事業で、外国人に選ばれるまちづくりプロジェクトというのが行われました。私も、議会に案内が来ましたので、そのグループワークが11月3日に商工会議所で行われましたので、参加しました。そこではいろいろなグループができていまして、その中の一つ、教育チームというのがありまして、その取り上げたのが短期滞在の外国人技能実習生に関する問題で、彼らの多くは日本語能力が低い、さっきの日本語教室につながることですけれども、それによる生活への支障ということが一番大きかったらしいです。 そこで、ちょっと2点ほどお聞きしたいのですけれども、国際交流協会で開講している日本語教室では、ボランティアの数は、今15というのですが、これは実際足りているのかどうか、現場の声といいますか、どう把握しているのか教えてください。 それと、日本語教室は市の中心で開講していると思うのです。中心地から離れたところに住む外国人は移動手段がない、日本語教室に通うことができない、こういう問題が挙げられていたのですけれども、このことについて当局のお考えをお聞かせください。 ○議長(相川求) 企画財務部長。 ◎企画財務部長(岩瀬寛) 現在、国際交流協会の皆様のご活躍で予定どおりの回数を開催していただいておりますが、会が発足した当時と比較いたしましても、市内企業で働く外国人の方は増加しておりまして、現在は新規の外国人学習者を受け入れられていない状況であるとのことでございます。今後も市内各企業に研修生として来日する外国人の方が増加することが想定されますので、引き続き国際交流協会と意見交換を図る中で、行政として協力できることにつきましては積極的に支援してまいりたいと考えているところでございます。 また、日本語を学ぶ会に参加する外国人の皆様は主に自転車で会場まで通っているとのことでございまして、悪天候の場合には受入先の企業等が送迎支援に当たっていただいております。今後、外国人の方が住みやすい環境づくりの構築に向けて、国際交流協会をはじめ関係企業の皆様と課題解決のために取組を検討してまいりたいと考えているところでございます。 ○議長(相川求) 9番。 ◆9番(佐藤信次) ありがとうございます。問題意識というのは、私が言うまでもなくお持ちだと思うので、ぜひしっかり取り組んでいただきたいというふうに思います。 2018年12月25日に外国人材の受入れ・共生に関する関係閣僚会議が開かれ、総務省は「外国人材の受入れ・共生のための総合的対応策」をまとめました。この総合的な対策の「生活者としての外国人に対する支援」の中で取り組むべき様々な課題が挙げられています。共生社会の実現に向けて必要なことは、富岡市に在住する外国人が抱える問題について客観的なデータを収集することだと私は思います。こうした作業は行われているのでしょうか。 それから、在住する外国人が抱える職業上、日常生活上での問題点を的確に把握し、環境整備の施策を企画することは重要だと、こういう話です。本年2月19日から、上毛新聞では増える外国人という特集を組んだのです。5回、ここに私も、医療、福祉から始まっていろいろな問題が出てくるのです。そこで、大きく分けると、医療問題、病気、医療機関へのアクセス、生活問題、日本語、生活習慣、居住問題、3つ目、労働問題、賃金、雇用条件、労災、福祉問題、医療保険、介護保険、その他、ビザ、税金、公共サービスが挙げられるのですけれども、これらの問題について本市はどの程度状況を把握していらっしゃるのでしょうか。 ○議長(相川求) 企画財務部長。 ◎企画財務部長(岩瀬寛) 本市におきましては、住民基本台帳に登録されている外国人の方は、住民基本台帳法改正により外国人住民が適用対象に加えられた平成24年以降、年々増加傾向にございます。令和2年1月における住民基本台帳に登録されていた外国人の方は810人でございまして、市の総人口に対する割合は1.68%となっております。総人口が減少する中ではございますが、外国人の方は増加している状況でございます。 現在のところ、外国人の方が富岡市民として生活していく中で、医療、生活、労働、福祉など様々な問題に直面した際には、各担当課、相談窓口におきまして個別に対応しているところでございますが、この中でも外国人の方が抱える社会的な課題につきましては、詳細に分析を行うとともに課題解決のための施策の展開を図るよう検討してまいります。外国人の方が日本という異文化の中で生活するには様々な困難や課題が生じる可能性がございますが、本市といたしましては、市の担当窓口、相談窓口における対応の充実を図るとともに、外国人の方に対しまして相談に応じることが可能な窓口の広報及び周知を図る必要があると考えているところでございます。 ○議長(相川求) 9番。 ◆9番(佐藤信次) ありがとうございます。ますます増えるということについては、認識が同じだと思います。 ちなみに、ここに在留外国人の推移ということで、2017年、256万人、2018年、273万人、明らかに右肩上がりで増えています。当然、そういう傾向が続くのかなというふうに思います。 何でこういう話をするかといいますと、市内の企業がもうそういう受入れを始めているのです。老舗企業である株式会社ヨコオさんは、ここ二、三年で150人規模で外国人の特定技能者あるいは研究職を受け入れる計画があるのです。当然、市内にもそういう動きがあるのではないかと思うのですけれども、把握しているようでしたらお聞かせください。 ○議長(相川求) 経済産業部長。 ◎経済産業部長(長谷川直純) 株式会社ヨコオさんの状況は認識しております。他の事業者では、昨今の人手不足を反映し、現在ではまだ一般的な技能実習生が欲しいというニーズが多いと聞いております。 先日、市内企業を訪問し、インターネットを通じて外国人の面接を行う場面を拝見させていただきました。採用までには至らなかったようでございますが、日本語が堪能で、ITに関する知識も豊富で優秀であるというお話を社長さんからお伺いいたしました。今後は、有能な特定技能者や研究職としての外国人を採用する市内企業が増えていくものと考えております。本市といたしましても、外国人の方を雇用している市内企業の声をお聞きし、ニーズの把握に努め、企業と働く外国人双方にとってよりよい職場環境となるよう、支援策を研究してまいりたいと考えております。 ○議長(相川求) 9番。 ◆9番(佐藤信次) ありがとうございました。 ちょっと、もう一点聞きたいことがあったのですけれども、時間もないので、1つ目の質問についてはこれで終わらせていただきます。 災害の関係、災害復旧進捗状況と防災、避難所についてなのですけれども、昨日、矢野議員さんが大分詳しくご質問されたので、私もその辺を省いていきたいと思いますが、まずいろいろな被害箇所の復旧工事には取り組んでいるということはお聞きしました。業者さんも早くしたいけれども、なかなか人材が確保できない、昨日の高橋總一郎議員さんの言っているように、なかなか、高齢化が進んだり、人材確保が難しいということで多分発注もできないという、そういうジレンマが当局や業者もあるし、我々市民もあるわけなので、まずその優先順位というのはどういうふうにつけているのか、具体的に基準をお聞かせください。 ○議長(相川求) 建設水道部長。 ◎建設水道部長(浦野隆) 富岡市地域防災計画の防災の基本理念では、人命が失われないことを最重視し、また経済的被害ができるだけ少なくなるようと記載されておりますことから、人命に関わる復旧工事が第一と考えております。 次に、緊急輸送道路を優先し、不特定多数の人が利用される主要な幹線道路等、地域に密着した生活道路等、利用される人が限定される道路等という順で考えております。 ○議長(相川求) 9番。 ◆9番(佐藤信次) こういう順序でやっていくのだろうということなのですけれども、やはり利用される人が限定される道路というのも、その人にとっては大変重要な道路となるわけです。 実は、私の組では、原材料支給を頂いて、約10メートル強ですか、組の人が20人ぐらい集まって、皆さんで舗装しました。そういうこともこれからも考えていかなければならないのではないかなと思います。それは何かというと、地域づくり協議会や地域の皆さんの協力を、あおるという言い方はおかしいですけれども、ぜひ進めてほしいというアプローチが必要かなというふうに思います。 復旧工事が最初に完了する箇所と現在優先的に工事を進めている、あるいは進めようとしている場所が分かったら教えてください。 ○議長(相川求) 建設水道部長。 ◎建設水道部長(浦野隆) 11月に専決処分をいたしました水田のり面の農地災害につきましては、今年の作付に間に合うよう、優先的に工事を進め、既に完了したところでございます。 また、水道施設につきましても、ライフラインであります市民の飲料水等の確保と今後の水需要の増大に対する取水不足の懸念がございますことから優先的に工事を進めており、年度内の完成を見込んでおります。 このほかに、1月に専決処分をいたしました河川、道路災害につきましても、生活道路や通学路になっている箇所もございますので、早期の完成を目指している状況でございます。 ○議長(相川求) 9番。 ◆9番(佐藤信次) 災害に関する情報というのはホームページとかで、あるいは我々も受けました、資料として頂いていますけれども、そういうのはホームページで分かるのですけれども、なかなか、我々が市民の皆さんに会うと、あの道路、いつ通れるようになるのだいと、こういう話に必ずなるのです。できれば進捗状況あるいは完成時期、分かる範囲内で市民の皆さんに知らせる必要があると思うのですけれども、そういうこともホームページ等で知らせてはどうかと思うのですけれども、この点についていかがでしょうか。 ○議長(相川求) 建設水道部長。 ◎建設水道部長(浦野隆) 生活道路を使うことができない市民の皆様にとって、早期の復旧や進捗情報を望まれることは当然でございます。 そこで、今まで以上に復旧工事に関する情報の公開を行ってまいります。具体的には、現在ホームページにおきまして通行規制につきまして情報を掲載しておりますが、進捗状況や開通時期等も掲載するなど、内容の拡充を図ってまいります。復旧工事が完了していないことから、通行止め等、市民の皆様にご不便をおかけしていることに対しまして大変申し訳なく思っております。一日も早い工事完了に向けて復旧業務に当たってまいりますので、よろしくお願い申し上げます。 ○議長(相川求) 9番。 ◆9番(佐藤信次) 富岡市では、大変、大雨が降ったり、台風が来ると発生するのが土砂災害です。その原因は、そこが崩れる危険があるというのは急傾斜地だと思うのです。それが原因、主だと思うのです。富岡市に、そういう急傾斜地崩壊防止施設の箇所数、それから傾斜度30度以上に該当する場所というのはどのくらいあるのか、お分かりになったら教えてください。 ○議長(相川求) 建設水道部長。 ◎建設水道部長(浦野隆) 急傾斜地の崩壊による災害の防止に関する法律に基づく急傾斜地崩壊対策事業の事業主体であります群馬県に確認いたしましたところ、急傾斜地崩壊防止施設につきましては65か所、このうち現在下黒岩の芹田地区において整備を行っております。 また、傾斜度30度以上の急傾斜地崩壊危険箇所につきましては203か所でございます。 ○議長(相川求) 9番。 ◆9番(佐藤信次) やはり急傾斜地というところが203か所もあるわけです。危険な場所です。いつ土砂災害が起きてもおかしくないという感覚の場所だと私は思うのです。ですので、災害検証委員会の皆様には、できれば203か所を見てもらって、どうなのだという、私は判断してもらったほうがいいと思うのです。それがやはり予防だと思うのです。 以前に土砂災害防止法というのができたのですけれども、これはそこに住んでいる人を、自己責任でやりなさいという話なのです。その人を守るという話ではないのです。それで、広島の大雨による死者が多数出たときに、それではよくないだろうというのでまた法律を改正した、そういう経緯があるわけです。ですので、そういうふうになる前にやるのが私は防災だと思うのです。ぜひ、そういうハードの面でもしっかり対応していただきたいというふうに思います。 それと、私の近くでも3か所あるのです。土のう袋があったら、浸水を避けられたという場所があるのです。あのとき、土のうが積めたらなという箇所が幾つもあるのです。できれば、土のう袋をどの程度必要なのかということを、各区長さんにお願いして、調査して配布したらどうかと思うのですけれども、いかがでしょうか。 ○議長(相川求) 危機管理監。 ◎危機管理監(中嶋一雄) 各区長さんを中心としております地区自主防犯防災会には活動費の補助を行っております。また、年1回調査を行い、防犯、防災における活動物品につきまして配布をしております。これまで土のう袋の要望はございませんが、今後は地域で実施する浸水対策のため、土のう袋の要望調査を実施してまいりたいと考えております。 ○議長(相川求) 9番。 ◆9番(佐藤信次) ぜひお願いします。危険箇所というのは大体分かっていますから、区長さんが何枚と言ったら、区長さんは組長さんを通じて、ではこの組には何枚置こうという話ができると思うのです。まさに自己決定、自己責任、自分たちの地域は自分たちで守ろうという、これはやっぱり一つの、必要最小限度のものだと思うのです。ましてや災害はいつ来るか分からないという状況ですから、ぜひこれは来年度、早速始めていただきたいというふうに思います。 それから、この質問の次のテーマなのですけれども、避難所の関係です。市内には42か所ある、避難所には適当でない箇所もあるように思うのです。例えば一ノ宮体育館は耐震性に問題があり、市民体育館は丘陵の上です。あそこまでどうやって行くのだい、車が走らない状況だって想定できるわけですから、とても無理という話も聞くことがあります。もう少し避難場所を考えながらそういう対応もしていっていただきたいのですけれども、例えば地域づくり協議会の共通課題としてそういうことも提案したらどうかと思うのですけれども、いかがでしょうか。 ○議長(相川求) 危機管理監。 ◎危機管理監(中嶋一雄) 今年度、黒岩地区におきまして自主防犯防災会及び地域づくり協議会を中心といたしまして、土砂災害への備えとして自主避難計画を策定いたしました。これは、地区住民が危険箇所を洗い出し、地域独自の自主避難の基準を設け、連絡網の整備と自主避難ルールを定めたものでございまして、地域の土砂災害緊急避難地図を作成するものでございます。今後、災害検証委員会からの提言を受けた上で、これをモデルといたしまして、富岡市の全地区において自主避難計画の作成を行ってまいりたいと考えております。 ○議長(相川求) 9番。 ◆9番(佐藤信次) 先ほど一ノ宮体育館の話の続きになってしまうのですけれども、これはステージの下、大雨が降ると水がたまります。長期に及ぶと、いろいろな、病気まで心配になると思うのです。ここはもうやめてください。そうでないと、建物を直しませんかという、私、過去に質問したら、直す基準ではないというのです。そういうところを避難所にするということ自体が少し私はおかしいなというふうに思うので、この対応は十分考えていただきたいというふうに思います。 避難所に関してもう一つ、これはある自治体の話なのですが、近隣の多くの人は指定された福祉避難所に避難したというのです。近いからそこがいいし、いろいろな設備が整っているからそこがいいよねという話になるわけです。同時に、その施設は介護施設ということですので、日常的にその施設を利用している方も当然頼りにして避難するわけです。そこへ一度に多くの方が避難してきたために、施設の職員さんはてんてこ舞い、当然、市の職員も避難所に詰めたわけです。しかし、勝手が分からず、手伝いたい気持ちはあっても容易に手が出せない、結局、施設の職員さんに任せる以外なかった、こういう状況で行政としての対応、こうしたとき、どうしたらいいのだろうということになるわけです。個人的には、保健師さんを優先配置する、福祉避難所対応マニュアルを作成する、担当者を決め、事前訓練を行うなどということが考えられると思うのですけれども、当局のお考えをお聞かせください。 ○議長(相川求) 危機管理監。 ◎危機管理監(中嶋一雄) 市が指定しております福祉避難所は、市内で4か所ございます。このうち民間の施設につきましては、一ノ宮ハッピーセンター縁及び幼保連携型認定こども園めぶきの森の2か所でございます。この2施設とは、災害時における福祉避難所の設置運営に関する協定を締結しております。協定での市の役割といたしまして、日常生活用品、食料など福祉避難所の運営に必要な物資の調達を行い、看護師、介護員、ボランティア等の介助員の確保に努めることと定められておりますことから、福祉避難所の運営につきましては積極的に取り組んでいかなければならないものと考えております。 また、本市におきましては避難所を運営するマニュアル等ができておりませんので、災害検証委員会からの提言を受けた上で早急にマニュアル等の整備を行ってまいりたいと考えております。 ○議長(相川求) 9番。 ◆9番(佐藤信次) 時間が押してきたので、これで最後の質問にしたいと思います。 スフィア基準あるいはスフィアプロジェクトという言葉が使われています。これは避難所に対しての基準を設けるということなのですけれども、どのような基準、プロジェクトについて認識を持っておられるかお聞きしたいと思います。 ○議長(相川求) 危機管理監。 ◎危機管理監(中嶋一雄) 人道憲章と人道対応に関する最低基準、いわゆるスフィア基準、またスフィア基準をハンドブックにまとめるなどして具体化したスフィアプロジェクト、元は、アフリカのルワンダ大虐殺後の国際支援活動の中で8万人以上の死者を出してしまったことから、被害者、被災者の声を聞き、ニーズを把握して寄り添い、活動内容の説明と情報を共有し、活動の質の向上を図るために、人道憲章に当たります被災者、被害者の権利と人道対応に関する最低基準に当たります権利の保護をまとめたものと理解をしております。 日本国内では、トイレの数や1人当たりの居住スペースなど、避難所の環境についての数値的なことがクローズアップされておりますが、スフィア基準、スフィアプロジェクトの考えを前提に内閣府が策定をしております避難所運営ガイドラインでは、平常時の取組から避難所の解消まで、避難所運営やニーズ把握、健康管理、情報管理、情報共有など様々な項目でガイドラインが設定をされております。 本市におきましては、先ほども申し上げましたように、災害検証委員会からの提言を受けた上で、スフィアプロジェクトを前提としておりますこのガイドラインを参考に、地域と連携した避難所設置、運営などの取組を進めてまいる所存でございます。 ○議長(相川求) 9番。 ◆9番(佐藤信次) ありがとうございました。 この取組を始めたのは徳島県です。もうこれを始めているそうです。いずれこういう取組をしなければならない時期が来ていると思いますので、よろしくお願いします。 それでは、大分時間が来ましたので、これで私の質問は終わらせていただきます。どうもありがとうございました。 ○議長(相川求) 以上で9番 佐藤議員の質問は終了いたしました。 △休憩      午後 2時00分休憩 ○議長(相川求) ここで10分ほど休憩いたします。 △再開      午後 2時10分再開 ○議長(相川求) 再開いたします。 △続・一般質問 ○議長(相川求) 休憩前に引き続き一般質問を行います。 次に、2番議員 三ツ木真由美さん、ご登壇の上、ご質問願います。2番。              (2番 三ツ木真由美議員 登壇) ◆2番(三ツ木真由美) 議長のお許しを頂きましたので、これより一般質問をさせていただきます。 現在、コロナウイルスの蔓延により、社会に与える影響は計り知れないものがあります。高齢者施設においても、職員の不要不急の外出を控え、体調管理の徹底や面会全面禁止など様々な感染対策を講じているところでございます。早期の終息を祈るばかりです。 それでは、質問に入らせていただきます。テーマといたしまして、とみおか未来会議及びその提案書の活用についてです。昨年、とみおか未来会議の存在を知り、傍聴させていただきました。市民の方々が身近な問題を自分事と考え、活発な意見交換がそこにはありました。とてもすばらしい取組だと思います。 今年のテーマは、子供の遊び場についてでした。その中で、1人の委員が、自分の子供が中学生だった15年前に取り組んだ子供の遊び場についてのアンケートや多種多様な調査をした結果を持ってきて発表していました。その内容を聞いた委員の皆様は、現在検討中の課題とそう変わらない内容がそこに書かれていたことに驚愕しておりました。そして、委員の皆様の、今度こそ少しでも前に進めなければと気合いを感じました。4回にわたる会議の結果、まとめられた提案書が今後どのように子どもの遊び場整備計画及び第2期子ども・子育て支援事業計画に反映され、いつ頃までに実現するのかはとても関心の高いところであると思われます。 そこで、お聞きします。未来会議の提案書が具体的にどのように生かされるのか、またいつ頃までに実現される予定なのか、今後のとみおか未来会議の開催予定についてお答えください。 以上、壇上からの質問とさせていただきます。よろしくお願いいたします。 ○議長(相川求) 市長。                 (榎本義法市長 登壇) ◎市長(榎本義法) それでは、三ツ木議員さんのご質問のとみおか未来会議及びその提案書の活用につきましてお答え申し上げます。 今年度、本市の将来を自分事として捉え、市民との直接対話によるコミュニケーションを重ねることで協働によるまちづくりを推進することを目的といたしまして、とみおか未来会議を初めて開催したところでございます。住民基本台帳から無作為抽出により選出した1,200人の市民の皆様のうち、ご応募頂きました48人と地元高校生5人の合わせて53人にご参加頂き、様々な視点で地域の課題を考えていただいたところでございます。 今年度は、子供の遊び場整備をテーマといたしまして、委員の皆様により計4回の協議を重ねた後、今年1月に提案書を取りまとめ、ご提出を頂いたところでございまして、今年度策定いたしました「子どもの遊び場」調査及び整備基本計画に提案内容を盛り込み、同じく今年度策定の第2期子ども・子育て支援事業計画にも生かすように取り組んでいるところでございます。 なお、1点目の未来会議の提案書が具体的にどのように生かされるのかと2点目のいつ頃までに実現させる予定なのかにつきましては健康福祉部長から申し上げます。 次に、3点目の今後のとみおか未来会議の開催予定についてでございますが、私が今回のとみおか未来会議を目の当たりにいたしまして、無作為抽出で選ばれた幅広い世代の市民の皆様がメンバーになることにより、地域づくりへの参加の機会を広げ、その多彩な力を市政に生かすための最良な手段であると確信いたしましたので、令和2年度におきましてもテーマを変える中で引き続き実施してまいりたいと考えております。 以上、壇上からの答弁とさせていただきます。 ○議長(相川求) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(永井真理子) 命によりまして、三ツ木議員さんのとみおか未来会議及びその提案書の活用の1点目、未来会議の提案書が具体的にどのように生かされるのかにつきましてお答えいたします。 今年度策定いたしました第2期子ども・子育て支援事業計画及び「子どもの遊び場」調査及び整備基本計画は、未来会議の提案内容を生かした計画になっております。第2期子ども・子育て支援事業計画におきましては、子供の遊び場の適正な整備、管理と遊具安全点検の推進を施策の一つといたしまして、地域の遊び場の適切な整備と管理を地域との協働を視野に入れ、計画的に推進することとしております。また、「子どもの遊び場」調査及び整備基本計画におきましては、市民が考える子供の遊び場整備という項目を設け、未来会議の提案を紹介した上で、整備基本計画にその内容を反映させております。今後は、そこで示された課題や方向性を踏まえて子供の遊び場の充実を図ってまいります。 次に2点目、いつ頃までに実現させる予定なのかについてでございますが、子供の遊び場は、その規模や遊具の有無など様々な形態がございますので、整備基本計画で示された方向性などを踏まえて、できるところから整備や具体的な検討を進めてまいります。 なお、令和2年度の予算案では、北部運動公園東ゾーン再整備検討業務や水遊びイベントの開催経費などを計上しているところでございます。 以上、第1質問の答弁とさせていただきます。 ○議長(相川求) 2番。 ◆2番(三ツ木真由美) ご答弁ありがとうございました。 これより一問一答で質問させていただきます。市長のご答弁にもありましたが、とみおか未来会議の構成メンバーは高校生を含む53名ということですが、年齢構成を教えていただけますか。 ○議長(相川求) 企画財務部長。 ◎企画財務部長(岩瀬寛) とみおか未来会議にご参加頂きました委員の皆様の大きな特徴といたしまして、女性が多かったこと、また若い世代の市民の皆様で構成されておりましたことが挙げられます。 具体的な年齢構成といたしましては、60代が1名、50代が16名、40代が16名、30代が12名、20代が1名、10代が7名でございます。 ○議長(相川求) 2番。 ◆2番(三ツ木真由美) とみおか未来会議はどのように進められていたのか教えていただければと思います。 ○議長(相川求) 企画財務部長。 ◎企画財務部長(岩瀬寛) 委員の皆様が2つの分科会に分かれ、それぞれの分科会には有識者でありますコーディネーターと市職員が加わり、議論が行われたところでございます。その後の全体会におきまして、各分科会の意見を共有し、全体の意見として取りまとめていただきました。 ○議長(相川求) 2番。 ◆2番(三ツ木真由美) その中で、参加者が感じていた課題や今後の方向性について具体的に教えてください。 ○議長(相川求) 企画財務部長。 ◎企画財務部長(岩瀬寛) 委員の皆様がこれまでの経験やふだんの生活の中で感じている子供の遊び場、遊び方につきましてのご提案は、第2期子ども・子育て支援事業計画及び「子どもの遊び場」調査及び整備基本計画に反映させていただいたところでございます。 参加者の皆様からは、行政任せではなく、自分事に気づくことができ、市民間のつながりもできた、こんな私でも市政に意見ができると感じた、自分事化を周りの人に促せるよう地道に活動していきたいなど、大変貴重なご意見を頂いております。そのようなことからも、引き続き多彩な力を市政に生かすための手段であるとみおか未来会議の充実に取り組んでまいりたいと考えております。 ○議長(相川求) 2番。 ◆2番(三ツ木真由美) ありがとうございます。 参加した方にもいろいろお話を伺うと、やはり参加した人同士のつながりもできてとてもよかったというお話も伺っております。また、こういったつながりを続けて広げていきたいというお話も伺っております。ありがとうございました。 続きまして、次の質問ですが、第2期子ども・子育て支援事業計画の中で、子供の遊び場の適切な整備、管理と遊具安全点検の推進を施策の一つとして、地域の遊び場の適切な整備と管理を地域との協働を視野に入れ、計画的に推進と書かれておりますが、具体的にどのように進めていくのか教えてください。 ○議長(相川求) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(永井真理子) 「子どもの遊び場」調査及び整備基本計画で整理いたしました課題、方向性を踏まえまして、比較的大規模な公園、比較的小規模な公園、屋内の遊び場などに分け、あるいは組み合わせて検討してまいります。その際、現在ございます公園などの資源の有効活用、市全体での公園機能の設定、市民協働による管理体制の視点を基本といたしまして、既存の公園などの改修、機能追加などを検討してまいります。将来にわたって子供の遊び場や公園などを維持し続けるためには、市民の皆様が自分事として捉え、関わっていただくことが必要でございますので、子供たちや地域の皆さんのニーズをさらに把握する取組や、子供たちや地域の皆さんを交えた検討を進めてまいりたいと考えているところでございます。 ○議長(相川求) 2番。 ◆2番(三ツ木真由美) ありがとうございます。 それでは、北部運動公園の東ゾーン再整備検討事業の中で、現時点で具体的になっているものがあれば教えてください。
    ○議長(相川求) 建設水道部長。 ◎建設水道部長(浦野隆) 再整備の具体的な内容は決まっておりませんが、とみおか未来会議や子ども・子育て支援事業計画に関するニーズ調査の結果を可能な限り反映させてまいりたいと考えております。 ○議長(相川求) 2番。 ◆2番(三ツ木真由美) その検討事業につきましては、いつ頃ぐらいまでにどのような形で進められていくのか、具体的に教えてください。 ○議長(相川求) 建設水道部長。 ◎建設水道部長(浦野隆) 令和2年6月ごろに再整備に係る業務委託契約を設計業者と締結し、再整備を行う場所や設置する遊具の種類の検討を行い、令和2年度末までには設計を完成させてまいりたいと考えております。 ○議長(相川求) 2番。 ◆2番(三ツ木真由美) 実際に工事に入るのはいつ頃になる予定でしょうか。 ○議長(相川求) 建設水道部長。 ◎建設水道部長(浦野隆) 設計の成果を基に、令和3年度から工事に取りかかってまいりたいと考えております。 ○議長(相川求) 2番。 ◆2番(三ツ木真由美) ありがとうございました。 令和2年度の当初予算案に新規事業としてひかり公園の整備工事が入っておりますが、どのような遊具を設置する予定になっておりますか。 ○議長(相川求) 建設水道部長。 ◎建設水道部長(浦野隆) 新規で設置するものといたしましては、滑り台1基とブランコ1基を予定しており、既存設備といたしまして鉄棒1基がございます。 ○議長(相川求) 2番。 ◆2番(三ツ木真由美) ありがとうございます。 市内の公園をいろいろ見るところによりますと、トイレについて、多目的トイレの設置されている公園は数が少なく、また未来会議の中でも遊び場としての公園機能と同じくらい環境整備の要望が多く出ていたのが、子供用の小さな便座等の設置や多目的トイレ等についてということで、トイレの整備については市民の方もかなり関心が高いところだったと思います。そういったところで、新しく整備するひかり公園のトイレについてはどのような形で考えていらっしゃいますか。 ○議長(相川求) 建設水道部長。 ◎建設水道部長(浦野隆) 男性用が小便器2基、大便器1基、女性用が2基と多目的トイレの整備を予定しております。多目的トイレにつきましては、ユニバーサルシートのほか、既設の便器の上に取り付けて使用する子供用の補助便座を設置したいと考えております。 ○議長(相川求) 2番。 ◆2番(三ツ木真由美) ありがとうございます。そのように、子供用の便座というのも視野に入れていただいたということはありがたいなと思っております。 ひかり公園はいつ頃完成予定ですか。また、工事のスケジュールについて教えてください。 ○議長(相川求) 建設水道部長。 ◎建設水道部長(浦野隆) 令和2年5月ごろに工事を発注いたしまして、令和2年度中の完成を予定しております。 ○議長(相川求) 2番。 ◆2番(三ツ木真由美) どうもありがとうございます。 また、令和2年の当初予算案の中に新規事業としてもう一つ入っていたものとして水遊びイベントとありますが、いつからいつまで、どのような形で開催されるのか教えてください。 ○議長(相川求) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(永井真理子) 夏休み期間中、8月ごろに2週間程度の開催を考えております。内容といたしましては、幼児から小学生を対象とし、屋根つきの大型エアプールや散水機などを複数設置して、市庁舎前庭のしるくるひろばで水遊びができるように検討しているところでございます。 ○議長(相川求) 2番。 ◆2番(三ツ木真由美) ありがとうございました。とみおか未来会議を傍聴させていただき、市民の活発な意見交換を見て、市の担当部局がその意見の実現のために本気で取り組んでもらえると感じたら、市民も富岡市の行政に夢を託すことができると思います。この取組の継続に期待しております。 未来会議の方向性と運営方針についてお聞かせください。お願いいたします。 ○議長(相川求) 企画財務部長。 ◎企画財務部長(岩瀬寛) とみおか未来会議は、無作為抽出で選ばれた幅広い世代の市民の皆様がメンバーになることによりまして、地域づくりへの参加の機会を広げ、その多彩な力を市政に生かすための最良な手段であると考えております。令和2年度におきましても、市民協働の実践の場として位置づけまして、市民の皆様のお力をおかりしながら引き続き実施してまいりたいと考えております。 ○議長(相川求) 2番。 ◆2番(三ツ木真由美) 今後のテーマについて、誰がどのように決めるのか教えていただければと思います。 ○議長(相川求) 企画財務部長。 ◎企画財務部長(岩瀬寛) 市政の課題解決の方策を検討していく中で、とみおか未来会議で協議することが有意義であると思われる内容や今回実施いたしました際の委員の皆様からのご意見も参考にさせていただきながら、庁内合議制において決定してまいりたいと考えております。 ○議長(相川求) 2番。 ◆2番(三ツ木真由美) 未来会議の次年度の予定で決まっていることがあれば教えてください。 ○議長(相川求) 企画財務部長。 ◎企画財務部長(岩瀬寛) 来年度の開催につきましては、現在、テーマをはじめ実施内容の準備を進めているところではございますが、今回実施いたしました会議内容を再度精査させていただきながら、詳細につきましては検討してまいりたいと考えております。 ○議長(相川求) 2番。 ◆2番(三ツ木真由美) 大変丁寧に、いろいろご答弁ありがとうございました。 今回、市民参加型のとみおか未来会議を通して、課題を多くの人と共有し、自分事と考えていくことで市政が活性化する可能性を感じました。その中でも、企画財務部長さんより、年齢構成についてお聞きしましたが、子供の遊び場を考える会議にしては、20代、30代、10代とか、若い、もう少し下の方の参加が少なかったようにちょっと思います。これから子育てをしていく年代の声をいかに反映していくかについては、もう少し工夫が必要かと感じました。また、実際遊んでいる小中学生がどう思っているのかについても関心の高いところです。 先日、社会常任委員会で視察に行かせていただいた石川県野々市市では、文化交流拠点施設として市立図書館と市民学習センター、憩いの広場を融合して新図書館の建設整備に当たって、市民アンケートやパブリックコメントはもちろんのこと、フォーラムを開催して、騒がしい図書館がいいのか、静寂な従来どおりの図書館がいいのかというようなパネルディスカッションも行ったというお話も伺いました。そういう中で、騒がしい図書館が採択されて、図書館の中に機能別にブースを設けて、すごく活性化して、居心地のいい空間づくりができていました。開館時間を長くしたりとか、ほかにも様々な取組が功を奏したと思われますが、開館を、新図書館ができてから、その前は5万8,365人程度の利用者だったのですけれども、新しくなったところで50万人ということで、10倍ぐらいの入館者が利用するようになったということがありました。そしてまた、開館イベント等についても市民が主体的になって関わったということで、やはりこれは広く市民の声を聞いて、市民が自分事として考えた結果、建設前から市民の関心が高かったからということが推察されると思います。 また、特に公園の整備につきましては、近年、地域共創で進めていくという考え方が出てきております。世田谷の松陰神社前では、地域密着型で公園の再生プロジェクトに取り組んでいるということです。地域の子供から高齢者までが地域の当事者として参加して、町なかの小さな公園の活用についてディスカッションをしているということで、大変興味深い記事が載っておりました。 また、とみおか未来会議においても、せっかく市民参加型で課題解決を図る取組として始めたこの試みですので、ぜひ広げていただいて、これから様々な課題を市民が自分事として捉えて市政に関わっていただく上でも、第1回で行われた、この未来会議を行政としてどのように取り上げ、実現に向けてどのように取り組んでいくのかを可視化する、見える化することが大切なことと思い、この質問をさせていただきました。ぜひこのとみおか未来会議の結果を広く市民に向けて報告会等を開催するなど、市民の声がこのように形になっていくということをアピールしていただき、次回の開催のステップとしていただくことを要望いたします。 また、子供の遊び場についてですが、これだけ庁内の関係各所が連携して推進していくということに大きな期待を寄せております。日本の公園の遊具は、安全性を重視してどんどん撤去されてしまう時代がありました。確かに安全性は大切なことですが、高崎市のケルナー広場ができたのは、世界中探しても100%安全な遊具などない、大事なのは子供の危険回避能力を養うことだとするケルナーさんの考えに触れたことがきっかけだったと伺っております。提案書の中でも、子供の想像力をかき立てるような、高崎市のケルナー広場のような公園が例に挙がっていました。 ちなみに、ケルナー公園というのがこういった形で、遊具がとてもユニークな感じで、まるで絵本の中に紛れ込んだような形で、子供たちのとても好奇心をあおるような形の造りになっていて、公園の中にはちょっと屋根つきの絵本を読むような場所があったりとか、とてもいろいろ工夫されている公園なのですけれども、こういったようなところもぜひ参考に、これも未来会議でかなり意見が出ていたと思いますので、そういったところも参考にしていただいて、やっていただければと思います。 それとあと、障害の有無にかかわらず楽しめるユニバーサルデザインの遊び場づくりということも提案書の中でもかなり触れられていたかと思いますが、そういったところも注目されています。背もたれつきのブランコや車椅子ごと乗れる遊具など、多種多様な発想で遊び場づくりをしていっていただければと思います。また、そうしたエリアが限られたところに造られるのではなく、普通に混在していることも大切で、共生社会推進の上でもぜひ進めていきたいことかなと思いますので、よろしくお願いいたします。 また、未来会議の中でも事例が紹介されておりましたが、コミュニティ・スクールや地域の高齢者を中心に、遊び場を遊べる場というふうな意識改革をすることで里山も遊べる場所になるということが提案されておりましたが、またこうした高齢者も役割意識を持つことで元気になるということもありますので、そういった意味でも、地域を巻き込んで、子育て環境がより豊かになっていくようにさらに研さんしていただけることを要望いたします。 これで私の一般質問を終わらせていただきます。よろしくお願いいたします。 ○議長(相川求) 以上で2番 三ツ木議員の質問は終了いたしました。 △散会 ○議長(相川求) 以上で本日の日程は全て終了いたしました。 次の本会議は、明日午前10時から開きますので、ご出席をお願いいたします。 本日は、これをもって散会いたします。大変ご苦労さまでした。                                 午後 2時36分散会...