富岡市議会 > 2016-12-14 >
12月14日-一般質問-02号

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  1. 富岡市議会 2016-12-14
    12月14日-一般質問-02号


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    平成28年 12月 定例会               議 事 日 程(第2号)                           12月定例会                           平成28年12月14日(水)午前10時開議                           富岡市議会議長 堀越英雄第1 一般質問平成28年12月14日1.出席議員(18人)    1番  佐 藤 次 郎 君        2番  島 田 進 義 君    3番  小 林   寿 君        4番  木 田 嘉 之 君    5番  黒 澤 淳 雄 君        6番  横 尾 秀 光 君    7番  長 沼 今朝男 君        8番  大 塚 利 勝 君    9番  佐 藤 信 次 君       10番  宮 澤 展 彦 君   11番  堀 越 英 雄 君       12番  壁 田 賢 二 君   13番  春 山 邦 雄 君       14番  栁 澤   敦 君   15番  相 川   求 君       16番  高 橋 總一郎 君   17番  茂 原 正 秀 君       18番  佐々木   功 君1.欠席議員(なし)1.説明のため出席した者  市  長  岩 井 賢太郎 君      副 市 長  小 林 正 次 君  教 育 長  横 田 公 男 君      企  業  塩 津   薫 君                       管 理 者  市  長  髙 橋   修 君      総務部長  上 原 健 司 君  公 室 長                 ・ 危 機                       管 理 監  市民生活  齋 藤 順 一 君      世界遺産  金 井 幹 夫 君  部  長                 部  長  健康福祉  飯 塚 幸一郎 君      経済建設  浦 野 繁 夫 君  部  長                 部  長  教育部長  松 井 順 子 君      ガス水道  田 島 卓 雄 君                       局  長  消 防 団  五十嵐 俊 弘 君      秘書課長  大 島 康 弘 君  事務担当  財政課長  田 辺 金 美 君1.事務局職員出席者  事務局長  中 山   靖 君      次  長  吉 田   稔 君  議会係長  山 田 健 二 君      議 会 係  中 澤 寿 江 君                       係長代理 △開議      午前10時00分開議 ○議長(堀越英雄君) おはようございます。議員の出席が定足数に達しておりますので、直ちに本日の会議を開きます。 △日程第1 一般質問 ○議長(堀越英雄君) 日程第1、これより一般質問を行います。一般質問は、会議規則第50条第3項の規定により、議長の定めた順序によりこれを許します。初めに、7番議員 長沼今朝男君、ご登壇の上、ご質問願います。7番。                (7番 長沼今朝男君登壇) ◆7番(長沼今朝男君) おはようございます。議長のお許しをいただきましたので、一般質問させていただきます。 私は、政策会議について、9月定例議会で私の一般質問についての答弁の中で、庁内の最終判断を下す会議は政策会議であると答弁をいただきました。今回は、その最終判断を下す政策会議について具体的にお聞きしたいと思います。 ①、政策会議のメンバーはどのような方々がおりますか。 ②、前回の一般質問の答弁で、課内、部内、庁内関係各部局等の打ち合わせ会議があると言いましたが、これらの会議から上がってきた事案全部の最終判断を政策会議は行うのですか。 ③、政策会議の最終判断の決定は、どのような方法(経緯)等で決まるのですか。 以上でございます。細部にわたっては、質問席で質問させていただきます。 ○議長(堀越英雄君) 市長。                (市長 岩井賢太郎君登壇) ◎市長(岩井賢太郎君) おはようございます。それでは、長沼議員さんの政策会議につきましてのご質問にお答えを申し上げます。 政策会議は、市行政の意思決定における最高審議機関であり、政策会議に付議する議案は、決定事項、報告事項及び協議事項でございます。 なお、長沼議員さんからは3点のご質問をいただきましたが、それぞれ実務的な内容となりますことから、市長公室長から申し上げます。 以上、壇上からの答弁とさせていただきます。 ○議長(堀越英雄君) 市長公室長。 ◎市長公室長(髙橋修君) 命によりまして、長沼議員さんの政策会議につきましてお答えいたします。 初めに、1点目の政策会議のメンバーは、どのような方たちかについてでございますが、市長、副市長、教育長、企業管理者、市長公室長、総務部長、市民生活部長世界遺産部長健康福祉部長経済建設部長、教育部長及びガス水道局長でございます。 次に、2点目の各種会議から上がってきた事案全部の最終判断を政策会議が行うのかについてでございますが、政策会議においては、訓令で定められた決定事項、報告事項及び協議事項がございます。決定事項は10項目で、1、市行政の長期的な行財政計画に関する事項並びに重要施策及び重要事業計画に関する事項、2、予算編成方針及び予算案に関する事項、3、市議会に提出する重要議案に関する事項、4、条例、規則等のうち重要な例規の制定、改廃に関する事項、5、市の制度及び行政機能に大きな影響を及ぼすと認められる事項並びに異例に属する事項、6、職員定数の増減及び運用並びに職制等の改廃に関する事項、7、市の重要な権利義務に関する事項、8、訴訟並びに重要な陳情及び苦情に関する事項、9、職員団体に関する重要な事項、10、全各号に掲げるもののほか、市長の指示または特に必要と認められる事項でございます。 次に、報告事項は6項目で、1、政策会議で決定した事項の経過及び市の長期計画、その他重要な事務事業の執行状況に関する事項、2、市の財政事情及び決算状況に関する事項、3、法令の制定、改廃、または国もしくはの指示、通達、その他市の行政運営に重要な影響を及ぼすと認められる事項、4、国またはもしくは他団体の政策情報で、市の行政運営に重要な影響を及ぼすと認められる事項、5、国またはの検査及び監査並びに監査委員の監査結果のうち重要な事項、6、全各号に掲げるもののほか、市長が特に必要と認められる事項でございます。協議事項は、決定事項、報告事項について構成員による協議を必要とするものでございます。したがいまして、全ての案件の最終判断を政策会議が行うものではございません。 次に、3点目の政策会議の最終判断の決定はどのような方法かについてでございますが、全会一致でございます。 以上、第1質問の答弁とさせていただきます。 ○議長(堀越英雄君) 7番。 ◆7番(長沼今朝男君) ありがとうございました。これより一問一答で質問させていただきます。 政策会議、一番最高審議機関というふうな答弁をいただきました。それでありますから、我々議会に示していただきたいというふうに思います。 では、順を追って質問いたします。①のメンバーについてなのですが、今答弁をいただきました。そういった方々がいらっしゃるということなのですが、そのほかに、さきの課内、部内等の会議の当事者職員、例えば課長さん、係長さん、そういった役職職員の方も、その案件に対しての会議結果等を説明をすることで同席することがあるのでしょうか。 ○議長(堀越英雄君) 市長公室長。 ◎市長公室長(髙橋修君) 政策会議で付議事案をする説明者は、事案を担当する課長が行っておりますので、当然担当課長は出席をいたします。 ○議長(堀越英雄君) 7番。 ◆7番(長沼今朝男君) ありがとうございました。課長さんが説明していただけると。政策会議においてです。多分それは当然だと思うのですが、次の②と③につきましては、関連性が大変ありますので、ひとまとめにして具体例も挙げながら質問させていただきたいと思います。 では、質問ですが、課内、部内等の案件が上がってきました。そして、政策会議で議論されるということですが、この政策会議のメンバー、皆さん大変行政経験の豊かなエキスパートの方々が出席されていると思います。そこで、全員の方が同じ意見、同じ視点からの意見は述べるということもあるでしょう。しかし、時には違った角度、違った視点からの意見も、異論とまでは言いませんが、そういった違った角度からの意見も出てくることはあるのでしょうか。それが議論というものだと私は認識しているのですが、どうでしょうか。 ○議長(堀越英雄君) 市長公室長。 ◎市長公室長(髙橋修君) 政策会議での協議によりまして、異なる意見が出ることもございます。そういう中で、軽易な修正なものにつきましては、修正が必要ということを前提とした決定をしております。また、決定に至らない場合もございます。その場合には付議事案を提出した担当課が持ち帰り再度協議を行い、改めて政策会議に付議するということになります。 ○議長(堀越英雄君) 7番。 ◆7番(長沼今朝男君) ありがとうございました。異論とは言いませんが、違った意見も出てくるというふうな答弁なのですが、では参考までにお聞きしたいのですが、そういった違った視点からの意見等が出てくるということなのですが、これは記録というのか議事録というのは存在しておるのでしょうか。
    ○議長(堀越英雄君) 市長公室長。 ◎市長公室長(髙橋修君) 政策会議の記録でございますけれども、政策会議の記録は、付議事案の関係書類及び資料、それと決定事項、協議事項であれば決定、報告事項であれば了承という結果の記録を残しております。 ○議長(堀越英雄君) 7番。 ◆7番(長沼今朝男君) 今の答弁なのですが、付議事項なので決定といった要旨だけを記録するということなのですけれども、我々議員、議会では、大体原則として議事録というものをもとに私どもは議員活動をやっております。それに比べますと、ちょっとこれは私見なのですが、わからないとも言いませんが、記録がないということであります。ちょっと私も今少し腑に落ちないのですけれども、その次の質問にいたします。 例えば、今のお話で参考までにもう一問お聞きいたします。違った意見が出た場合の件なのですが、最終判断は何通りかあると思います。例えば、今修正という言葉が出てきました。修正をして全会一致というようなことでやるのか、それともまた課内、部内に付議されたものを戻して、またもう一回というふうな答弁をいただいたのですが、それでも判断がつかないというようなことは、最終判断をする方がいて、その方が判断して全会一致というふうな過程になるのでしょうか。 ○議長(堀越英雄君) 市長公室長。 ◎市長公室長(髙橋修君) 先ほど申し上げましたとおり、政策会議で決定に至らない場合には、再度各課に持ち帰って協議を行う。また再度政策会議に付すということになります。再度提案された事案について、さらに未決定の場合には、再び担当課に戻して改めて政策会議に付して、最終的には全会一致になるような形にしております。 ○議長(堀越英雄君) 7番。 ◆7番(長沼今朝男君) だから、それを聞いているのです。全会一致って今答弁しましたけれども、そうでなくて、全会一致はわかっているのです。しかし、その過程の今、室長がお話しした、2回も3回も付議されたものをまた戻してと言いました。最終的にまだ判断がつかないということは、最終判断する方がいらっしゃるのですか。 ○議長(堀越英雄君) 市長公室長。 ◎市長公室長(髙橋修君) あくまでも全会一致ということでございます。 ○議長(堀越英雄君) 7番。 ◆7番(長沼今朝男君) こういったことは堂々めぐりというふうな質疑と答弁だと思うのですけれども、先ほど私が言いましたとおり、議事録があればわかるのです。だから、先ほど議事録を残しておいたほうがいいのではないかというふうなことも言いました。これ堂々めぐりになりますから、次の質問にいたしましょう。 大まかな政策会議の仕組みは今わかりました。議事録もないというようなことなのですが、もっと議論の内容を含めて、具体例を挙げてお聞きしたいと思います。そうすれば私を含めここにいる議員の皆さんもわかります。強いて言えば、市民の方々も理解できると思いますので、具体例を挙げてお聞きしたいと思います。1例目なのですが、過日9月28日の全員協議会で守谷歯科医院跡地の利活用について報告がありました。この件で質問ですが、守谷歯科医院跡地利用の利活用について、これは政策会議、決定事項か報告事項か協議事項かわかりませんが、この件についてテーブルにのり議論されたのでしょうか。 ○議長(堀越英雄君) 市長公室長。 ◎市長公室長(髙橋修君) 守谷歯科医院の跡地利用の件につきましては、平成28年9月9日の政策会議におきまして、報告事項として付議をされ了承されております。 ○議長(堀越英雄君) 7番。 ◆7番(長沼今朝男君) ありがとうございました。では、具体的に1点お聞きしたいと思います。このときの全協での報告の中で、年間家賃が29万円という報告をしました。それで、この地区の周辺、近隣での賃貸借状況を調査して政策会議の議論のテーブルに上がったのでしょうか。 ○議長(堀越英雄君) 市長公室長。 ◎市長公室長(髙橋修君) 協議の内容につきましては、記録等ございませんので、お答え申し上げることはできませんけれども、内容的には全員協議会の中で議員さんに説明した内容について政策会議のメンバーで協議をさせていただいたところでございます。 ○議長(堀越英雄君) 7番。 ◆7番(長沼今朝男君) 私が今先ほど来から危惧していたことがまた1点浮かび上がってきました。議事録がない、議事録がありません。そういうふうに言うと問答ができません。こういったことは、私ども議員としてもちょっと心外だなと、おかしいなというふうに思っている方はたくさんいると思います。 もう一点、庁内関係部課で賃貸借契約をすることになったと。随意契約です。先ほどの部課が政策会議に報告したことは、このことも含んで随意契約だと。これ政策会議で会議しなかったのですか。この随意契約というのは、大変先ほどあなたが答弁なさった決定事項のたしか何番目でしたか、決定事項の中の3番目ですか、に該当するのではないかなと。3番目ではないな、時間がないからあれします。そういったことで、随意契約は了承したと言っていましたけれども、政策会議にはかからなかったのですか。報告だけだったのですか。 ○議長(堀越英雄君) 市長公室長。 ◎市長公室長(髙橋修君) 全員協議会の中でご説明したとおり、賃貸借の賃料につきましては、庁内で土地、建物の貸し付け及び借り受けに係る事務取り扱い要領という基準がございますので、それに基づいて算定したということで、そういう内容についても協議はしております。個々の協議につきましては、記録がございませんので、ちょっと控えさせていただきたいと思います。 ○議長(堀越英雄君) 7番。 ◆7番(長沼今朝男君) 記録がないそうです。そうですかと言うより仕方がありません。今までの答弁で一言申し上げたいと思います。守谷歯科医院跡地利用についてのことなのですが、私として思いますのは、自治体として軽率ではなかったかと、一般的に考えますと。周辺近隣のことを考慮に入れることが一般的な考え方と思います。これでは賃貸借関係、民間の考え方と市の考え方が大変離れ過ぎている。市の考え方は、全協でも答弁があったと思うのですが、固定資産税の分をもらえばいいのだというふうな意味のことを答弁しております。よかれと思って進め、そして細心の注意を払わず行ったというふうにしか思えません。一言言いますと、特に金銭的なことは流布、うわさが広まるのが早い傾向です。それゆえ市が遂行することは注意深く、大事さを持ってやっていただかないと大変困る場合が出てきますと思います。守谷歯科医院についてはこのくらいにして、次の2例目、具体的に質問いたします。 前回の住宅明渡事件の一般質問のときには、政策会議については、さわりだけの答弁をいただきました。そういった経緯があります。今回は、政策会議という視点からお聞きしたいと思います。というのも、先ほどの第1答弁で、決定事項の中の3番目に市議会に提出する重要議案に関する事項、そして8番目に訴訟に関する事項と答弁されておりますので、この視点からも重ねて質問いたします。最終判断を下すのは政策会議であり、その結果は全会一致というふうに答弁されております。政策会議に対しての質問はちょっと具体的になりますが、議事録がないところでも皆さん現実に覚えているところは、思い出してお答えいただきたいというふうに思っています。ないとなれば、議事録があれば一番いいのですが、そうもいかないそうです。 では、質問です。先ほどの守谷歯科医院跡地の利活用については、今年度28年度でした。この明渡等請求事件は26年度です。26年度当時、政策会議のメンバー、在籍していた部長さん等はどなたなのでしょうか。この議場にいるのであれば教えていただきたいと思います。 ○議長(堀越英雄君) 市長公室長。 ◎市長公室長(髙橋修君) 市営住宅明渡訴訟の事案につきましては、平成26年度、平成27年の3月の政策会議で決定をされております。当時の政策会議のメンバーは、市長、副市長、教育長、現在の企業管理者、現在の市民生活部長でございます。 ○議長(堀越英雄君) 7番。 ◆7番(長沼今朝男君) ありがとうございました。計5名ですね。そういった今答弁をいただきました。 では、次の質問ですが、当時平成26年度に政策会議のメンバーとして在籍していた方々に主にお聞きしたいと思います。議事録がないというので、順次指名させていただいてお答えいただきたいというふうに思います。 まず、企業管理者の塩津さん、すみませんが質問させていただきます。住宅明渡事件については、さきの第1答弁の決定事項3番目と8番目に関する事項ということであります。当然政策会議で議論されたと思います。では、質問です。この政策会議での議論の中で、さきの課内、部内等で打ち合わせを重ねたときの資料、書類等を提出されて、それを参考に、また見聞し議論されたのでしょうか、お答えください。 ○議長(堀越英雄君) 企業管理者。 ◎企業管理者(塩津薫君) お答えします。 当時私は、企画財務部長という立場でこの政策会議のメンバーでございました。政策会議では、提出された案件につきまして精査をし、また担当から説明を受けた内容についてその場で協議し、その内容について異存もなかったものですから了承したということでございます。 ○議長(堀越英雄君) 7番。 ◆7番(長沼今朝男君) ありがとうございました。今の答弁の中に、担当の課から上がってきた書類、私は書類と言ったのですが、担当から上がってきたものというのは、書類も含まれているのですよね。 ○議長(堀越英雄君) 企業管理者。 ◎企業管理者(塩津薫君) 提出された政策会議に付議された提出書類でございます。 ○議長(堀越英雄君) 7番。 ◆7番(長沼今朝男君) ありがとうございました。では、付議された提出された書類と言いましたけれども、では管理者にもう一回お聞きしたいと思います。では、今の答弁の中の提出されたというくだりがありましたが、その資料、書類等で一、二点お聞きしたいと思います。住宅明渡請求事件の判決文、裁判記録もあります。この資料の中の会計課が発行した領収書、ここにございますが、この3月31日までは猶予期限となっている領収書です。そして、平成27年3月25日に裁判所に提訴しています。この事実はいろいろ記載されて、皆さんお持ちか見ているとは思います。ここにいる議員さんたちは、そのときは一切知りませんでした。しかし、今は全員が知っているはずです。 では、質問です。政策会議に当時、26年度在籍していた企業管理者塩津さんは、この内容、事実について認識した上で議論をしていたのですか。 ○議長(堀越英雄君) 企業管理者。 ◎企業管理者(塩津薫君) 今手元にその当時の資料ございませんので、どのような資料が提示されたか、今手元に資料ございませんので、お答えは差し控えさせていただきます。 ○議長(堀越英雄君) 7番。 ◆7番(長沼今朝男君) 手元になくても1年半ぐらいの前ですから記憶に、もちろん議事録もないというので、それで本人に聞けばわかると思って聞いているのです。1年半前の話ですから、あなたたちは行政経験の豊かなって、私先ほど言いました。エキスパートなのですから、1年半ぐらいの大事な訴訟の重要案件については、そういう答弁でなくて一言言ってもらいたいのですけれども、知らなかったのですか、知っていたのですか、わからないのですか。 ○議長(堀越英雄君) 企業管理者。 ◎企業管理者(塩津薫君) 先ほど申し上げましたように、記憶違いもあるかもしれませんので、今資料が手元にございませんので、どういう内容で審議された、その資料が今手元にございませんので、ちょっとお答えは控えさせていただきます。 ○議長(堀越英雄君) 7番。 ◆7番(長沼今朝男君) 皆さん聞きましたか。これ堂々めぐりというのです。議事録もない、何もない、聞かなければわからないでは歯切れが悪い。大変悪い。質問の意味が理解できているのだと思うのですけれども、では質問を変えてお聞きします。では、今度市民生活部長の齋藤さんも在籍していたらしいので、市民生活部長にお聞きいたします。 では、1点だけ質問を変えてお聞きしましょう。富岡市の会計課が発行していた領収書、3月31日期限の領収書、この領収書の存在を政策会議で、また他のところで認識したのはいつですか。具体的に言いましょう。領収書を認識したのは27年3月25日以前ですか以後ですか、お答えください。 ○議長(堀越英雄君) 市民生活部長。 ◎市民生活部長(齋藤順一君) お答えをいたします。 当時私は経済環境部長ということで稟議のほうに参加をさせていただきました。先ほどのお尋ねなのですけれども、やはり当時の資料ございません。こちらについて、その資料がないということで、ちょっとお答えを控えさせていただきたいと思います。 ○議長(堀越英雄君) 7番。 ◆7番(長沼今朝男君) 前の答弁者と同じ答弁が返ってきました。議事録がないということを盾にとってそういった答弁をしているのだと思います。 では、参考までにもう一件、この件については、皆さん同じ答弁すると思います。では、違ったことで参考までにお聞きします。では、副市長、お聞きしたいと思います。過日9月の一般質問の、たしか茂原議員の質問だったと思いますが、こう質問しています。「判決文の内容を市民及び議員に示さないのは問題ではないか」と質問しています。そして、答弁が「問題はない」、そういった答弁をこの議場でしています。この答弁は、政策会議の決定事項なのか協議事項なのか、議事録がないから私にはわかりません。しかし、これは最終結論だったのでしょうか、お答えください。 ○議長(堀越英雄君) 副市長。 ◎副市長(小林正次君) 9月の一般質問で経済建設部長が答えておりますとおり、市としては問題ないものと考えております。 ○議長(堀越英雄君) 7番。 ◆7番(長沼今朝男君) 市としてではなくて、最終判断で政策会議でそのような意向で結論というかそういうのが出たということでよろしいのですか。 ○議長(堀越英雄君) 副市長。 ◎副市長(小林正次君) 経済建設部長が一般質問の中で答弁しておりますとおり、市の決定として答えておるものでございますので、政策会議云々もさておきながら、市として判断して提訴したものでございますので、そのことを全員協議会の中でも報告させていただいたことと認識しております。 ○議長(堀越英雄君) 7番。 ◆7番(長沼今朝男君) 副市長、明快な答弁ありがとうございました。政策会議で最終判断でそういったことが了承されたというような意味のことをしっかりお答えいただきました。これは、何回聞いても理解する方向から逆の、聞けば聞くほど疑問が湧く方向に進んでいるなというふうに私は思います。多分中学生、高校生でもある程度の判断はわかると思います。今、私は大変怒るよりは、大変あきれていますと言いたくなります。 では、最後に、今までの一連の質疑、答弁を踏まえていただき、最後に市長にお聞きいたします。ゆっくり質問いたします。お聞きのとおり皆さんの答弁、聞いていらしたと思います。市長も出席した政策会議で、先ほどの領収書を含む書類等を認識して訴えの提起、すなわち議案の発案は市長のみであるということ。そして、地方自治法96条12項の承認を得るために、平成27年3月25日に議案を上程し、そして同日3月25日に前橋地方裁判所高崎支部に提訴したのでしょうか。 ○議長(堀越英雄君) 市長。 ◎市長(岩井賢太郎君) 今のご質問でありますけれども、先ほど副市長が明快の答弁をさせていただきました。それと同時に、議会にも報告をしてご承認いただいた後、裁判になったということでございますので、ご承知おきいただきたいと思います。 ○議長(堀越英雄君) 7番。 ◆7番(長沼今朝男君) 議会で承認していただいたと言いましたけれども、内容と差異がある。違ったところがあるという議案ではありませんか。ということは、誤った分で議会に提出して議員の皆さんに理解できるような形で出したのではないのですか。そういうふうに思えて仕方ありません。3月25日に上程して、3月31日まで猶予期間があるのに、あなたのところの会計課が領収書を出しているのです。それで3月25日に4月15日、4月25日って待っていればいいではないですか。何で1週間前の3月25日に提訴するのですか。それを聞いているのです。それが政策会議で決まった。では、政策会議がおかしいのではないですかという意味のことを言っているのです。 もう一度質問します。簡単に質問を変えてお聞きいたします。市長が平成27年3月25日に提訴したことは、裁判記録で周知の事実です。富岡市会計課が発行した領収書の存在を知っていて提訴したのですか。 ○議長(堀越英雄君) 市長。 ◎市長(岩井賢太郎君) あなたという話がありますけれども、あなたはないです。それぞれみんな職名がついていますから、今後はそのように呼んでください。 今お話しした件については、副市長のほうから答弁をさせます。 ○議長(堀越英雄君) 副市長。 ◎副市長(小林正次君) 9月議会でも経済建設部長から答弁させていただいておりますが、市が提訴した3月25日は、家賃の支払いを受けている期間と判断していないために議会等には説明しておりません。被告の支払った家賃ですが、被告の母の名義で月額1万8,700円でございます。一方、当該市営住宅の近傍同種の住宅の家賃は月額4万4,000円となっております。市は、明け渡しの請求を27年3月10日に行いましたが、先ほどの答弁を重複しますが、条例では「入居者が不正行為により入居したときには、請求の日の翌日から当該市営住宅の明け渡しを行う日までの期間については、毎月近傍同種の住宅の家賃の額の2倍に相当する額以下の金銭を徴収することができる」と規定されております。すなわち、請求の日である3月10日以降は、月額8万8,000円を徴収できる、そういうこととなりますので、月額1万8,700円の家賃では当然に不足すると。そこで、家賃の支払いを受けていることにはならないと判断いたしました。その上で明け渡しの期日が平成27年3月19日でございましたが、被告のほうは期日までに明け渡しを行ったために3月25日に提訴したものでございますと経済建設部長が答えております。そのとおりでございますので。 ○議長(堀越英雄君) 7番。 ◆7番(長沼今朝男君) それは前回聞きました、あなたが言ったのは。またあなたと言いました。怒られそうですね。副市長が言ったのはお聞きしました。しかし、一般的にこの議場で、今おっしゃった内容を議場でも全協でもそういったことは聞いておりません。というのは、3月25日に提訴した3月31日まで領収書を発行していたというのは、今聞いておりません。ですから、今私どもは言っているわけです。これ言っても裁判記録にもう書いてある。ただ、副市長の言ったことは主張であって、しかし判決が出ていた。判決が出たのです、もう。確定しているのです。だから私は聞いているのであって、今の副市長の答弁は、皆さんの政策会議で、だからこういうふうに決まったということなのですね。それであればいいのです。そういうふうに私は受けとめます。 ○議長(堀越英雄君) 質問ですか、答えをもらうわけですか。 ◆7番(長沼今朝男君) 答えは結構です。もうわかっているから。 堂々めぐりになるでしょう。市の意見もある。しかし、市の意見と言っても、政策会議の議事録がないということで、私たちには一向にわかりません。何が何だかさっぱりわかりません。ただ決定した事項だけを我々に示している。こういったことは、基本的に改革してもらわなければと私は思います。時間もだんだん費やされていきますので、最後に言いますと、議事録なし、その場限り、その場しのぎに思われても仕方ありませんと私は感じています。 最後に、政策会議について私の感じたことを一言。最大の疑問点、58号議案と判決文の不一致。2つ目、行政当事者職員と当事者の協議の結果、領収書を発行したにもかかわらず、その以前1週間前3月25日に提訴したこと、これらの事実を検証せず無視をしたこと。そして、課内、部内等の協議の結果等を市政当局の最終判断組織、すなわち市行政の意思決定の最高審議機関、政策会議が最大限、課内、部内の協議の結果を尊重しなかった事実は明々白々である。強いて言えば、この課内、部内等の打ち合わせ会議を無視をし、切り捨てたように私には見えます。これは、自治体のあるまじき、市民の不信が募る行政の状態であると私は重ねて強く感じます。これらの事実と議事録の不存在、記録なしを鑑みますと、議会、議員がきちんと整理、調査しなければならないと思います。なぜなら、行政に携わる自治体、市長を初めとする職員も含め、それなりの責務があるはずですと私は今強く感じております。また、皆さんの心にも強く刻んでいただきたいというふうに思っています。 議長、以上で私の質問は終わります。 ○議長(堀越英雄君) 以上で7番 長沼議員の質問は終了いたしました。 次に、12番議員 壁田賢二君、ご登壇の上、ご質問願います。12番。                (12番 壁田賢二君登壇) ◆12番(壁田賢二君) 議長のお許しをいただきましたので、さきに通告してあります2件について一般質問を行います。 第1点目、5歳児健診の導入についてお伺いいたします。乳幼児健診は、生後間もない赤ちゃんの健康保持及び増進を図ることを目的とし、発育や発達状態、栄養状態の確認や先天的な病気の有無と早期発見など、必要な項目を定期的にチェックをいたします。現在、富岡市の乳幼児健康診査は、4カ月、10カ月、1歳6カ月、3歳の乳幼児を対象に、年齢別に発育、発達状態の健康診査を実施し、疾病の早期発見に努めておるところであります。3歳のときは心身の成長発達期として最も重要な年齢で、保健師、栄養士による育児、栄養、健康に関する相談、また尿検査や視覚、聴覚検査、小児科医と医師会が健診を行うほか、歯科衛生士による虫歯予防指導を行い、希望者にはフッ化物の塗布をしておるとのことでございます。その後は、新1年生のための就学前健診が各小学校で実施され、初めて子供の視力や聴力などの変化に保護者が驚くことがあり、小学校に入ってからメガネをつくる児童も少ないないと聞いておるところであります。そこで、義務教育に入る前に予備軍を見つける対策をしていくべきと考えますが、本市のお考えをお聞かせください。 2点目、地域包括ケア・コンパクトシティーについてを伺います。2年前、「国土のグランドデザイン2050~対流促進の形成~」を当時の国交大臣であります太田明宏前大臣が提起をされました。急激な人口減少、少子高齢化、都市間の競争の激化、切迫する巨大地震、インフラの老朽化、地球環境問題、ICTの劇的な進歩の時代の潮流から3つの課題と3つの理念を挙げられ、大きな変化を想定しての都市づくりが必須であり、構造的にどうつくり直していくかが課題である。その中で、コンパクト・プラス・ネットワーク、経済とともに医療、介護、子育て、そして商工業、行政など生活に不可欠なサービスが持続可能に供給される構造を構築していかなければなりません。 今回、経済建設常任委員会では富山市のコンパクトシティーの視察をさせていただきました。そこで、富岡市でできるこのコンパクトシティーとネットワークの構造に合わせた地域包括、そしてコンパクトシティーのシステムの構築ができないか。2050年には急激な少子高齢化となり、団塊の世代の約2,200万人が75歳以上となります。また、認知症患者は約700万人になると推定がされておるところであります。地域包括ケアシステムもあわせて組織構造の見直しをしていかなければなりません。 そこで、お伺いいたします。富岡市における地域包括ケア・コンパクトシティーのお考えをお聞かせください。 以上、壇上からの質問とさせていただきます。よろしくお願いいたします。 ○議長(堀越英雄君) 市長。                (市長 岩井賢太郎君登壇) ◎市長(岩井賢太郎君) それでは、壁田議員さんのご質問に順を追ってお答えを申し上げます。 初めに、5歳児健診の導入につきましてお答えをいたします。本市では、乳幼児健診や相談事業、家庭訪問などで把握されました発達障害の疑いのあるお子さんについて、やこども課、教育委員会等と連携し、遊びの教室やマザー&チャイルドといった発達支援の教室を毎月実施しております。また、就学前の聴力や視力異常の発見と対処につきましても、家庭訪問時や乳幼児相談などの確認のほか、各種乳幼児健康診査において問診項目にも取り入れ、その都度確認をしております。近年では新生児聴覚検査を実施している産院が全国的にもふえ、生後間もなくから検査が行われており、その結果の把握にも努めております。平成29年度からは、視能訓練士等による精度の高い視力検査を3歳児健診への導入に向け検討してまいりたいと考えております。 次に、地域包括ケア・コンパクトシティにつきましてお答えいたします。本市では、国土のグランドデザイン2050の考え方に近い計画として、今年6月、“ぐんま”まちづくりビジョン富岡市アクションプログラムを策定いたしました。また、地域包括ケアシステムにつきましても、現在地域ケア会議の5つの部会で議論をしているところでございまして、認知症対策のネットワーク、生活支援のボランティア活動、居場所づくりなどを進めております。 なお、具体的な答弁につきましては、実務的な内容となることから経済建設部長からお答えを申し上げます。 以上、壇上からの答弁とさせていただきます。 ○議長(堀越英雄君) 経済建設部長。 ◎経済建設部長(浦野繁夫君) 命によりまして、壁田議員さんの地域包括ケア・コンパクトシティーにつきましてお答えいたします。 ことし6月に策定した“ぐんま”まちづくりビジョン富岡市アクションプログラムは、人口減少と高齢化の進展する中で、中心市街地や合併前の役場周辺、既存集落などのまちのまとまりを減らさず望ましい将来のまちづくりを実現するための実行計画であり、コンパクト・プラス・ネットワークの実現を目指すものでございます。具体的に申し上げますと、1点目として、まちのまとまりを減らさないよう適切に土地利用と公共交通の連携を進めること。2点目として、既存施設を有効利用してまちのまとまりへの転居や都市機能の整備を進めること。3点目として、地域間の移動負担の軽減と利便性の向上を図ること。4点目として、防災、防犯、インフラの維持など地域の安全安心な暮らしの基盤を整えることとしております。これらの取り組みを確実に実行することにより、地域包括ケアシステムを初め、生活に不可欠なサービスが持続的に供給される都市構造を構築していくものでございます。 以上、第1質問の答弁とさせていただきます。 △休憩      午前10時59分休憩 ○議長(堀越英雄君) ここで11時10分まで休憩いたします。 △再開      午前11時09分再開 ○議長(堀越英雄君) 再開いたします。 △続・一般質問 ○議長(堀越英雄君) 休憩前に引き続き一般質問を行います。12番。 ◆12番(壁田賢二君) それでは、これより一問一答方式で質問させていただきます。 まず初めに、5歳児健診の導入について市長当局より詳細にご答弁をいただきました。市長のほうから、平成29年度から視能訓練士等による精度の高い視力検査を3歳児健診への導入に向け検討とのご答弁をいただきました。ぜひともよろしくお願いします。3歳までには子供の視力が急速に発達して、1.0になる割合が60%から70%と言われております。そういうことから、6歳児までにはほぼ子供の視力が完成されると言われておりますことですので、市長の言うとおり視能訓練士による精度の高い、これは掘削検査とかそういうことを言うのですけれども、高い視力検査の導入をここでお願いしておきます。 富岡市母子健康保健事業の日程を拝見いたしますと、まことにわかりやすく周知され、市内の全ての乳幼児を把握できる大変有効で重要な事業であると思います。健康面だけではなく虐待防止の早期発見の貴重な機会でもあると言われております。 そこで、お伺いいたしますけれども、富岡市で行っております乳幼児健診、4カ月、10カ月、1歳6カ月、3歳の昨年度の受診率と、何らかの理由で受診できなかった未受診の対応をお聞かせ願います。 ○議長(堀越英雄君) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(飯塚幸一郎君) まず、昨年度の受診率でございますが、4歳児健診98.1%、10カ月児健診94.3%、1歳6カ月児健診96.8%、3歳児健診97.6%でございました。 次に、未受診者への対応でございますが、あらかじめ連絡があった方には、お子さんの状況を伺い次の健診日での受診をお願いしております。連絡のなかった方には、はがきで次の健診日をお知らせしており、ほとんどの方は1度目のはがきで健診を受けておりますが、来られなかった方には、再度はがきにより健診日をお知らせしております。2度のはがきによる受診勧奨でも来られない方には、家庭訪問やこども課と連携し保育施設などで安否の確認も行っております。 ○議長(堀越英雄君) 12番。 ◆12番(壁田賢二君) ありがとうございます。切れのない対応がよくわかりました。あとわずかの何%かであります。この未受診に隠された何らかのさまざまな家庭の環境があるかと思いますけれども、その辺のさらなるご対応のほうをよろしくお願いしておきます。 市長から、乳幼児健診相談事業、また家庭訪問で発達障害の疑いのあるお子さんについて把握されたとありますけれども、年度の乳幼児健診で把握された人数と年齢をお聞かせ願います。 ○議長(堀越英雄君) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(飯塚幸一郎君) 1歳児13人、2歳児26人、3歳児16人でございました。 ○議長(堀越英雄君) 12番。 ◆12番(壁田賢二君) 先々月、私10月19日に富岡市の生涯学習センターにおきまして、群馬の群馬大学附属病院小児科医の岡田先生の話を伺う機会がありました。そのお話の中で、自閉スペクトラム症の理解ということで話がありました。この話の中では、発達障害は3つに大きく分けられておるということでございます。その3つとは、自閉スペクトラム症、限局性学習症、そして注意欠如多動症があると言われております。その症状の発見可能な時期があると言われております。それがゼロ歳から3歳児で発見できる症状、また4歳、5歳にならないとわからない症状、また読み書きをするようにならないとわからない症状があると言われておりました。また、診断は詳細な問診からと言われておりましたけれども、富岡市の4回の乳幼児健診がありますけれども、小児科医との健診が富岡市ではあるということでありますけれども、そこで小児科医専門医が立ち合っているのか、専門的な詳細な問診は行われているのか、お聞かせ願います。 ○議長(堀越英雄君) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(飯塚幸一郎君) 乳幼児健診では、各健診ごとに厚生労働省から示された項目によりまして小児科医2名で行っております。また、問診も厚生労働省から示された項目によりまして、発達障害の早期発見に関する項目分も含め保健師等が実施をしております。近年では、発達障害を早期に発見するための問診項目が徐々に追加される傾向でございます。 なお、1歳6カ月と3歳健診で発達障害の疑いがあるとされたお子さんには、同会場内で臨床心理士による専門的な心理相談も実施しております。 ○議長(堀越英雄君) 12番。 ◆12番(壁田賢二君) 小児科医2名で行っている詳細な手厚い体制で行われていると確認ができました。5歳児健診の導入についての先進地鳥取では、多動症や注意力散漫など集団とのかかわり方、また集団適応状況にも注意が必要で、就学を間近に控えていることを意識した健診が実施されております。その中で、軽度発達障害児が10%の頻度で発見されているとの報告もあります。3歳児健診と就学前健診の間に独自に5歳児健診を設けております。また、鳥取大学の小枝教授も、この「5歳児健診の導入については、軽度発達障害児では言語発達上の問題も多く、3歳児健診で見過ごされた子を新たに発見できる」と。また、「育児支援の場として、就学に向けた心構えを喚起する場として位置づけたい」と述べておられます。また、群馬医師会、また小児科医会と、群馬では5歳児就学前の健診を全実施に向けてマニュアル60ページにわたり作成しております。推進しております。そのことから富岡市におきましても、一人でも多くの子供たちの支援ができる体制を整え、さらなる子供たちに5歳児健診の導入を重ねてここでお願いをしておきます。この質問はここで終了いたします。 次に、地域包括ケアとコンパクトシティーに移らせていただきます。ご答弁で、“ぐんま”まちづくりビジョン富岡アクションプログラムから具体的に4点挙げられ、この取り組みを確実に実行することにより、地域包括システムを初め生活に不可欠なサービスが持続的に供給される都市構造を構築していくとご答弁でありました。その辺から地域包括ケアとコンパクトシティーの質問を角度を変えながら幾つか質問を行わせていただきます。コンパクトシティーといいますと一極集中というイメージがありますが、そうではなく、多極型全ての集約を図るのではなく、一定のエリアの人口を維持し、強制的な集約ではなくインセンティブ、誘因を講じ、時間をかけ移住の集約化を推進していくと考えられております。ご答弁で合併前の役場周辺既存集落など、まちのまとまりを減らさずとのご答弁がありましたけれども、全くそのとおりであると思います。持続的に供給される都市構造とありましたけれども、私は公民館単位と考えますが、市の考えるコンパクトシティー、範囲、イメージをお聞かせ願います。 ○議長(堀越英雄君) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(飯塚幸一郎君) 人口減少と超高齢社会を迎える中、地域を維持するためにはコンパクトシティー・プラス・ネットワークによるまちづくりが重要でございます。本市といたしましては、地域の方が普段から集まる公民館の範囲を1つの単位として地域包括ケアなどのまちづくりを進めるため必要があると考えております。また、まとまりの拠点としては、公民館などの公的機関のほかにも公会堂や地域所有の施設や民間の福祉施設も拠点になると考えております。 ○議長(堀越英雄君) 12番。 ◆12番(壁田賢二君) ありがとうございます。公民館単位、そのほかには公民館、また民間の施設も考えていきたいということであります。先ほども壇上の上から話しましたけれども、国土のグランドデザイン2050の基本戦略の中で、子供から高齢者まで生き生きと暮らせるコミュニティーの再構想、再構築とあります。現在、地域づくり課で元気な地域づくり推進市民委員会が発足され、1年間にわたり11回の協議を重ね、11月1日に最終提言書が提出されたところであり、その提言書に地域福祉の拠点として機能や役割が求められるとありますけれども、地域福祉の方向性、そして考え方をお聞かせ願います。 ○議長(堀越英雄君) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(飯塚幸一郎君) 少子超高齢社会を迎え公的なサービスだけでは対応できない生活課題が生まれてきております。これらの課題に対応するには、その地域住民のつながりを再構築し、地域社会で支え合う体制を実現する必要が生じてきております。そのため、地域づくりの拠点でもある公民館を住民による地域福祉活動の拠点として、地域で生活している人にしか見えない地域の生活課題に対して互助による新たな支え合いを確立し、きめ細かな対応をしていかなければならないと考えております。 ○議長(堀越英雄君) 12番。
    ◆12番(壁田賢二君) ありがとうございます。地域包括ケアは、自助、互助、共助、公助ということであります。また、このコンパクトシティーの考え方も自助、公助、公助という考え方があります。そういった中でどんな仕組みができるか。また、どう考えていくのか。今、高齢社会を迎え、高齢者の自動車事故というものが毎日のように報道されております。そんなようなことが心配されるところであります。以前の一般質問の中で、市中心部を循環方式にし、6路線はデマンド、ドア・ツー・ドアを提案いたしました。では、富岡市の交通手段をいつごろまでにどのように形成し示されていくのかお聞かせください。また、現在地区を限定し、ドア・ツー・ドアのデマンドの新しい取り組みがありますけれども、進捗状況、取り組みをお聞かせください。 ○議長(堀越英雄君) 市長公室長。 ◎市長公室長(髙橋修君) 市内の交通手段といたしましては、乗り合いタクシーと上信電鉄の連携を行うことで交通空白地域を解消するとともに、高齢者などには上信電鉄の割引料金を設定することで利便性の向上を図ってまいりたいと考えております。乗り合いタクシーのドア・ツー・ドアといたしまして、去る12月1日から黒岩田篠線で黒岩地区内の地域デマンドを実施しております。黒岩地区内ではこれまでの設定コースによる運行ではなく、事前の利用者登録により自宅周辺から目的地まで直接運行することにより利便性が大きく向上しております。この路線では、12日現在で30人の方が利用登録されておりまして、年齢高齢といたしましては、70代が7人、80代が11人と多くなっておりますが、交通弱者の交通手段として有効な方法であると考えております。このデマンドの運行結果を検証いたしまして、黒岩田篠線以外の4路線を含め市内乗り合いタクシーの運行を見直してまいりたいと考えております。 ○議長(堀越英雄君) 12番。 ◆12番(壁田賢二君) ありがとうございます。ホームページを見ますと、これらのことが詳しく出ております。黒岩地区で乗りますと、200円で乗車ができるということでございます。現在始めた地域デマンド検証をしてとのご答弁でありました。地域デマンドの考え方、交通弱者対策という定義、要綱を決めていただきながら、また安価で移動できるコンパクトシティーのインセンティブ、誘因をお願いしておきます。また、あと残る4カ所のドア・ツー・ドア、現在開催された地域デマンドも一日も早い導入のお願いをしておきます。 私は、先月の17日に会派で地域包括ケアシステムの視察研修を行い、東京有明医療大学の千葉教授のお話を聞く機会がございました。その中で、「地域住民とともに地域で支える仕組みと地域ケアのネットワークの構築が大切である」と締めくくられました。そこには地域住民とネットワークをつなげる人材が私は必要と考えます。地域福祉専門の人材の配置を公民館単位12カ所に、国の事業を使い(仮称)地域福祉お助け隊とか地域福祉何でも協力隊という名称をつけながら募集をいたしまして、地域協力隊の増員を提案いたしますが、市のお考えをお聞かせください。 ○議長(堀越英雄君) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(飯塚幸一郎君) 市外からの人を受け入れ、俯瞰的に福祉を進めることも必要であると考えられますので、検討してみたいと思っております。 ○議長(堀越英雄君) 12番。 ◆12番(壁田賢二君) ぜひ国の事業をしっかりと使っていただきながら、人材を富岡に呼び起こしていただきながら、地域でその人材に入っていただくと。そういう人材を利用しながら重要なのが地域で地域福祉の組織を立ち上げることが重要と、必至と考えるところであります。その中で、地域内の細やかなところ、弱者対策である買い物や地域内の移動など、高齢者を見守れる体制を考えます。その中で、先ほど6路線のドア・ツー・ドアのデマンドを提案いたしましたけれども、またさらにその中の地域で細かい細やかな交通手段の取り組み、それは徳島の美馬市で行っている過疎地有償事業というものがありまして、前回も提案いたしましたけれども、この辺を地域づくり協議会に位置づけるのか、また行政である程度牽引することだと思いますけれども、その辺のところをお聞かせください。 ○議長(堀越英雄君) 市長公室長。 ◎市長公室長(髙橋修君) 過疎地有償運送事業は、現在では公共交通空白地有償運送事業として位置づけられておりますが、本市といたしましては、上信電鉄や現行の乗り合いタクシーとの接続などを考慮して、NPOや地域づくり協議会などが地域住民のために取り組めるよう支援してまいりたいと考えております。 ○議長(堀越英雄君) 12番。 ◆12番(壁田賢二君) ぜひよろしくお願いします。多分交通手段対策、現在開始されました富岡地域デマンドと地域内の交通弱者対策の一日も早い構成をお願いいたします。 また、高齢者の徘回が問題視されている現在でございます。総務省ではICTを活用した地域包括ケアに向けた取り組みを行っております。富岡市でひとり暮らしの高齢者施策で福祉電話や老人安否、緊急通報装置を取り入れております。徘回などを見守る新しい視点もあるようでありますので、ご考察のほうをお願いしておきます。今、総務省と厚労省との間でこのICTを活用し取り組む岡山や和歌山では、データを集積し分析し医療に向けていく仕組みづくりをされております。世界遺産富岡製糸場のあるこの富岡で各分野、市民、地域、各団体、学校、企業、そして行政と連携をとりながら、このICTを活用する富岡版モデル地域として計画推進していくべきと考えますが、ご答弁のほどよろしくお願いします。 ○議長(堀越英雄君) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(飯塚幸一郎君) 本市では既に前橋市を初め7市町村の共同によるICTシルクプロジェクトに参加しております。健康情報ポータルについて試験運用しておりますが、来年9月から運用が開始予定されておりますマイナポータルとの関連も含め、現在検討中でございます。 ○議長(堀越英雄君) 12番。 ◆12番(壁田賢二君) ありがとうございます。ICTシルクプロジェクト、そしてマイナポータブルとの関連も含めてとのご答弁であります。ぜひプラスアルファのことをつけながら富岡版のご考察をお願いしたいと思っております。例えば、市内で行われておりますいきい健康体操教室とか民間施設の運動教室などがさまざまな団体や企業で行われております。健康管理を行っているところであります。人それぞれの体質の違い、また行う運動量の違い、週に1日行うのか2度行うのか、週に1回行うのかなどさまざまな個人の差があります。そんなようなチェックできる仕組みみたいなものを市の事業として確立をしながら、地域でまた民間で共有していただき、厚労省では健康管理データが欲しがっております。また、総務省ではマイナンバーカードの推進も今現在進めており、このマイナンバーカードのICチップの空き容量がございます。そういうところに集積し、ポイント制度も入れたり、さまざまなことが考えられ、取り組みができてくると思います。そういったことをぜひお願いいたします。いずれにいたしましても、地域のための、また市民のための地域包括ケア・コンパクトシティー、来年9月から運用とのことでありますので、しっかりとした構築をお願いいたします。 最後になりますけれども、今回一般質問させていただいた地域包括ケア・コンパクトシティーの中で市内の交通手段、そして地域内の交通弱者対策、また地域福祉の組織づくり、地域福祉専門の人材の拡充、ICT活用で富岡版モデルなど、さまざまな角度からお願いと提案をさせていただきました。ぜひ早く導入のほうをよろしくお願いいたします。 また、5歳児健診の導入につきましては、市内全ての乳幼児を把握できる大変有効で最も重要な事業の取り組みであります。健康面ではなく虐待防止の早期発見のきっかけとなる貴重な機会でもあります。そんなことから、先ほども言いましたけれども、あとわずかの未受診に隠されている子供を救う手だてとして、また手段として、子供支援の一環として、富岡市で生まれた子供たちを全員見守れる体制づくりをお願いしまして、一般質問を閉じさせていただきます。ご清聴ありがとうございました。 ○議長(堀越英雄君) 以上で12番 壁田議員の質問は終了いたしました。 次に、13番議員 春山邦雄君、ご登壇の上、ご質問願います。                (13番 春山邦雄君登壇) ◆13番(春山邦雄君) それでは、議長のお許しをいただきましたので、さきに通告いたしました2件について質問させていただきます。 まず1件目、地域包括ケアシステムの構築について。厚生労働省の調査では、75歳以上(後期高齢者)の高齢者は、平成37年、2025年には2,000万人以上となることが予想されています。また、単身や夫婦のみの世帯や認知症高齢者が近年増加しており、今後も増加が見込まれています。富岡市でも75歳以上の高齢者は、平成37年には9,879人と予想されています。こうした中、団塊の世代が全て75歳を迎える2025年までの残り9年余りで、国及び地方公共団体においてできる限り住みなれた地域で人生の最期まで尊厳を持って自分らしい生活を送れることができる社会の実現に向けて、住まい、医療、介護予防、生活支援が一体的に提供される地域包括ケアシステムの構築を実現することが求められ、さらに平成25年に成立した持続可能な社会保障制度の確立を図るための改革の推進に関する法律、プログラム法において地域包括システムの文言が明記され、地域包括ケアシステムの構築に向けていよいよ積極的に取り組みをするべきことが求められることや、介護予防日常生活総合事業が平成29年4月より本格的事業が始まります。そこで、幾つか市長にお聞きします。 まず1点目、富岡市では地域包括システムの構築に向けて現在どのような取り組み状況になっているか、具体的にお聞きいたします。 2点目、介護予防、日常生活支援総合事業で、対象者として平成28年1月よりスタートしてから11カ月が過ぎようとしています。総合事業に移行した後の取り組み状況と事業者指定数や委託数をお聞きいたしたいと思います。 2件目、子育て支援の充実について。富岡市子ども・子育て支援事業計画では、本市の子供、ゼロ歳から14歳までの平成31年度の推計人口は5,361人で、現在(平成26年度)の人口6,338人に比べ997人の減少が予想されています。子供たちを取り巻く社会環境は、少子高齢化に加え、地域の人口減少、高齢者、核家族等で大変厳しい状況であります。国では平成15年、次世代育成支援法対策推進法、少子高齢対策基本法を制定し、平成22年に子ども・子育てビジョンを制定、少子高齢対策、子ども・子育て支援を推進し、保育一元化を含む新たな子育て支援制度を検討、子ども・子育ての支援法などの法整備が行われ、平成27年4月から幼児教育、保育、子育て支援の新たな子ども・子育て支援制度が本格的にスタートいたします。 そこで、市長にお伺いします。子ども・子育ての支援を積極的に進め、関係政策、環境づくりについてどのように進めているのかお伺いいたします。 以上、壇上からの質問とさせていただきます。ご答弁よろしくお願いいたします。 ○議長(堀越英雄君) 市長。                (市長 岩井賢太郎君登壇) ◎市長(岩井賢太郎君) それでは、春山議員さんの質問に順を追ってお答えを申し上げます。 初めに、地域包括ケアシステムにつきましてお答えいたします。1点目の現在の取り組み状況についてでございますが、地域包括ケアにつきましては、地域ケア会議の5つの部会で議論をしているものでございます。そこで話し合われている内容をもとにさまざまな施策を実施する予定であります。認知症対策につきましては、認知症初期集中支援チームを西毛病院に委託し、認知症高齢者の早期発見早期治療を目指し、10月1日から活動を始めたところでございます。また、認知症徘回高齢者を早期に発見し保護するための方策として、今月中には富岡警察署と協定を結び情報の共有を図ってまいります。生活支援のためのボランティア活動につきましては、市の実施した研修を修了したボランティアが10月1日から七日市地区をモデル地区として活動を始めたところでございます。また、かねてより進めてまいりました居場所づくりにつきましては、今年度2カ所を新設し、合計20カ所となりました。在宅医療と介護の連携につきましては、医師会の協力を得ながら相談窓口を設置する取り組みを支援してまいります。また、人生の最期をあらかじめ自分自身で決めておき、家族や医療関係者に周知しておくためのいわゆるエンディングノートも作成中でございます。 なお、2点目の総合事業の取り組み状況と事業者指定数等につきましては、実務的な内容となりますことから健康福祉部長からお答えを申し上げます。 次に、子育て支援の充実につきましてお答えいたします。本市におきましても、平成27年度に策定いたしました子ども・子育て支援事業計画の趣旨にのっとり、子育て支援策の充実に努めております。安心して子どもを産み育てることができる環境整備を図るため、本年4月から公開をいたしました子育てナビのさらなる充実、妊娠初期からのサポートをするため、専任の母子保健コーディネーターによる各種サービスの充実等、妊娠、出産期から各年齢に応じた切れ目のない子育て支援策の充実に取り組んでおります。また、保育施設につきましては、計画的な整備を進める中で公立保育所の民営化を推進しております。 なお、具体的な答弁につきましては、健康福祉部長から申し上げます。 以上、壇上からの答弁とさせていただきます。 ○議長(堀越英雄君) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(飯塚幸一郎君) 命によりまして、春山議員さんの地域包括ケアシステムについての2点目、総合事業の取り組み状況と事業者指定数等につきましてお答えいたします。 11月1日現在、総合事業利用者数は215人、総合事業を行う指定事業所は50カ所、ケアプラン作成委託件数は181件でございます。今後の予定でございますが、平成29年4月に基準を緩和した訪問サービス及び通所サービスが提供できるよう準備を進めているところでございます。事業者の参入を促すとともに、介護予防を重視した事業を展開してまいります。なお、介護人材の不足が懸念されておりますので、市独自の研修制度を設け、介護人材を育てていきたいと考えております。 続きまして、子育て支援の充実についての子ども・子育て支援関係施策の進め方につきましてお答えいたします。まず、妊娠期、乳幼児期の支援といたしましては、妊婦健診、乳児家庭全戸訪問や利用者支援事業等による子供と親の健康増進及び子育ての孤立化を防ぐための事業を進めております。 次に、保育所や学校、放課後の支援といたしましては、時間外保育、一時預かり、病後児保育、放課後児童クラブ、ファミリーサポートセンターによる事業等、子育てと仕事の両立を図るための推進を行っております。 次に、地域や家庭においての支援といたしましては、産後1年以内の母親の家事、育児の支援を行う産後ママサポート制度やひとり親家庭の自立に向けた支援、児童虐待の防止、障害児の生活支援並びに社会参加の推進等の各種施策を実施しております。引き続き地域の実情を把握し、全ての子供が健やかに成長できるよう支援してまいりますので、よろしくお願いいたします。 以上、第1質問の答弁とさせていただきます。 ○議長(堀越英雄君) 13番。 ◆13番(春山邦雄君) これより一問一答でいたしますが、壁田議員と違った視点で地域ケア会議と子育て支援について質問をしていきたいと思います。 答弁ありがとうございました。答弁では、地域ケア会議の5つの部会で議論し、話し合われた内容をもとにさまざまな施策を実施する予定となっていますとありました。そこで、どのような施策を考えているのか。また、その施策を本格的に始めるのはいつごろになるのかをお聞きいたします。 ○議長(堀越英雄君) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(飯塚幸一郎君) 議論の内容は、元気な高齢者を対象とした部会では、さらなる健康寿命の延伸のため、禁煙や肥満防止を中心とした施策を検討しております。 次に、医療と介護の専門部会では、在宅医療と介護が切れ目なく連携が図れる施策を検討しております。 次に、人生の最期を穏やかに迎えるための部会では、いわゆるエンディングノートの作成や在宅でのみとりについて話し合われております。 次に、認知症に係る部会では、認知症初期集中支援チームの活動に関することなどを検討しております。 最後に、地域で高齢者を支えるための部会では、身近な社会資源の洗い出しや居場所の活動を通じた生活支援の方策を検討しております。 いずれの部会からも貴重なご意見をいただいておりますので、できるところから順次形にしていきたいと考えております。 ○議長(堀越英雄君) 13番。 ◆13番(春山邦雄君) 答弁ありがとうございました。地域ケア会議の5つの部会で協議を行い、施策や方策等の検討をしていること等は、よく理解できました。 それでは、次の質問をいたします。地域ケア会議は、地域包括ケアシステムの実現のため、地域の実情に沿って地域資源をどのように構築していくか、課題を的確に把握し解決していく手段の会議で、地域包括ケア計画として位置づけ、第6期介護保険事業計画に反映する役割となっています。これらの質問する介護予防日常生活支援事業にも大事な役割を持っていますので、一日も早い取り組みをお願いしたいと思います。 質問ですが、認知症の対策について、認知症初期集中支援チームを総合病院に委託し、10月1日より活動を始めるということですが、10月1日現在の認知症高齢者と思われる人はどのぐらいいるのでしょうか、人数がわかりましたら教えてください。 ○議長(堀越英雄君) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(飯塚幸一郎君) 約1,900人でございます。 ○議長(堀越英雄君) 13番。 ◆13番(春山邦雄君) 答弁ありがとうございました。生活支援のためのボランティア活動では、市の実施した研修を修了したボランティアが、10月1日より七日市地区をモデルに活動を始めたとの答弁がありました。それでは、研修の内容とどのような活動を行っていくのかをお聞きいたします。よろしくお願いいたします。 ○議長(堀越英雄君) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(飯塚幸一郎君) 研修内容は、ホームヘルパー研修を参考に、心構えや守秘義務の厳守、事故発生時の対応など、高齢者宅を訪問する場合の基礎研修でございます。活動内容は、主にひとり暮らしの高齢者宅を訪問し、ごみ出しや掃除など短時間の生活支援、また話し相手や趣味の共有など孤立しがちな高齢者の生活を見守る活動を行っております。 ○議長(堀越英雄君) 13番。 ◆13番(春山邦雄君) 答弁ありがとうございました。研修内容や活動内容についてはよく理解できました。 それでは、孤立しながら高齢者の生活を見守る支援活動を行っていると答弁がありましたので、お聞きいたします。活動内容と、2カ月ほど経過いたしましたので、活動についてのどのような問題点や成果が出ているかを教えてください。お願いいたします。 ○議長(堀越英雄君) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(飯塚幸一郎君) ボランティア登録している方は17人でございます。まだ始まったばかりではございますが、利用者からは訪問回数をふやしてほしいという要望が既に出ております。 ○議長(堀越英雄君) 13番。 ◆13番(春山邦雄君) ありがとうございました。ボランティア活動については、今後の皆様の活躍に期待をしたいと思います。 では、次の質問をいたします。答弁では、平成29年4月に基準を緩和した訪問サービス及び通所サービスが提供できるように準備を進めているようですが、どのような準備をしているのか。また、介護人材の不足が懸念されている中で、市の独自の研修制度を設け介護人材を育てようとしていますが、どのような制度をつくるのかをあわせてお聞きいたします。 ○議長(堀越英雄君) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(飯塚幸一郎君) 新たにスタートさせようとしているサービスは、総合事業に含まれるサービスでございますので、サービスを提供する事業者の運営基準、人員基準、設備基準、単価などを決めるため、担当部署で協議、検討しているところでございます。介護人材の育成につきましては、人員基準を考える中で保険給付で定められた国の基準よりは緩やかにしますが、サービスの質を担保するために最低限必要な研修を用意したいと考えております。 ○議長(堀越英雄君) 13番。 ◆13番(春山邦雄君) ありがとうございました。介護人材不足は大きな問題となっていますので、人材育成のための研修を早目に行っていただき、介護サービスの質の確保に取り組んでいただくようお願いをしたいと思います。 それでは、次の質問をいたします。6月定例会の一般質問で、第6期介護予防日常生活支援事業の計画の3つのサービス事業を誰が行うかと質問をしたところ、答弁では、生活支援を必要としている高齢者を一番よく知っている地区の方々で、地域づくり協会での協力を得ながら進めていきたいとの答弁がありましたので、地域づくり協議会との協議を行われていたのかお聞きしたいと思います。お願いいたします。 ○議長(堀越英雄君) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(飯塚幸一郎君) 介護予防日常生活支援事業について、地域づくり協議会と直接な協議は行っておりませんが、敬老事業について話し合いを行っております。この敬老事業を進めていく中で、高齢者支援のあり方なども含め今後協議していきたいと考えております。 ○議長(堀越英雄君) 13番。 ◆13番(春山邦雄君) ありがとうございました。総合事業の目的はサービス事業も含めますが、地域でより効果や質の高い総合事業を続けるためには地域づくりが不可欠です。先月11月14日、地域づくり協議会学習会で行われた講演では、演題として「小規模多機能自治による住民主体のまちづくり~雲南市の取り組み~」で、各地域の自主組織の取り組み事例がありました。私は、この雲南市の取り組みは、以前からちょっと関心があっていろいろと調べていましたので、いろいろと取り組み状況等も資料でわかっていますが、内容的には地域包括ケアの取り組みと同じようなところもあります。地域包括ケアシステムの構築を進めるためには、介護保険担当や高齢者福祉担当だけではなく、企画部門や財政部門などを含め全庁連携体制で取り組み、あわせて地域づくり協議会に地域包括ケアの取り組みを取り入れ、地域の支え合いや地域力を活用し選出すべきと思いますが、この件について市長にお伺いしたいと思います。 ○議長(堀越英雄君) 市長。 ◎市長(岩井賢太郎君) お尋ねの地域包括ケアシステムの構築のための庁内の連絡をよくしながら一層深めるとともに、地域の互助の力を引き出して、いつまでも安心して生活できる地域づくりを進めてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(堀越英雄君) 13番。 ◆13番(春山邦雄君) 答弁ありがとうございました。ぜひそのようにしていっていただきたいと思います。全庁で連携を取り組み、地域住民が住みなれた地域で安心して暮らせる支援づくりをお願いします。 次の質問をいたします。生活支援介護予防の体制整備におけるコーディネーターと協議体の役割の取り組みを国が平成26年度に先行的に取り組もうとしていましたが、富岡市の事業の取り組み状況についてお聞きいたします。お願いいたします。 ○議長(堀越英雄君) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(飯塚幸一郎君) コーディネーターにつきましては、本年4月に地域包括支援センターに1名配置しております。協議体の事務局的役割と生活支援ボランティアの育成、運営を担っております。協議体につきましては、市全体の生活支援、介護予防のあり方を検討するため、地域ケア会議の地域で高齢者を支えるための部会に協議体としての役割を担っていただきたいと考えております。 ○議長(堀越英雄君) 13番。 ◆13番(春山邦雄君) ありがとうございました。次の質問をいたします。それでは、協議体の取り組みは、市全域第1層の取り組みを考えているようですが、いつごろ協議体の設置を考えているのかお聞きします。 ○議長(堀越英雄君) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(飯塚幸一郎君) 今年度は、体制等の顧客づくりをし、来年度早々の設置を予定しております。 ○議長(堀越英雄君) 13番。 ◆13番(春山邦雄君) ぜひこの事業は大事なので、早目に進めていただきたいと思います。 次の質問をいたします。地域包括ケアシステムの構築、仕組みの中では15個単位を位置づけ、福祉サービスを含めさまざまな生活支援が日常生活の場として日常生活圏で提携できるよう定義しています。富岡市では12の公民館で地域づくり協議会が設置されています。今後、生活支援サービスが協議する中、地域包括ケアを進めるよりも第2層日常生活圏域、中学校区、各地域の取り組みを考えていくべきと思いますが、市の考えをお聞きしたいと思います。 ○議長(堀越英雄君) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(飯塚幸一郎君) 地域づくり協議会と連携をとりながら今後各地域で生活支援サービスに取り組んでいただければと考えております。 ○議長(堀越英雄君) 13番。 ◆13番(春山邦雄君) ありがとうございました。各地域での生活支援サービスを推進するためには、協議体は1層、2層、3層とありますが、その設置、生活支援コーディネーター、地域支え合い推進員を配置し、生活支援の担い手の養成をしていただき、地域ケア会議につなげる重要な役割を担っている協議体ですので、充実した生活支援体制ができることを要望いたしたいと思います。 次の質問は、今後について心配している高齢者や低所得者から相談がありました件についてお伺いいたします。地域包括ケアの住まいのことについてお伺いいたします。平成28年8月、厚生労働省、国土交通省の最終改正で、高齢者の居住の安定の確保に関する基本的な方針では、高齢者や若年層、子育て世代を含む多世代により形成される地域コミュニティーとつながりを持っている生活できる住環境を形成することが求められています。福祉政策においては、老人福祉法に基づく老人ホームの整備、介護保険法に基づく介護サービス基盤の整備等の施策を展開しています。高齢者世帯は、市場を通じた住宅確保が困難な場合が多いことから、公的な支援により高齢者の住宅の安定を確保するとともに、民間の賃貸住宅については、その一部に見られる入居拒否等の高齢者の円滑な入居を阻害する要因を解消するとともに、家賃等の前払い金の考え方を明確にする等、入居契約について入居者である高齢者の保護を図ることにより住宅セーフティーネットを構築することが求められています。 そこで、高齢者の居住の観点についての富岡市の取り組み状況をお聞きしたいと思います。お願いいたします。 ○議長(堀越英雄君) 経済建設部長。 ◎経済建設部長(浦野繁夫君) 高齢者などの住宅確保要配慮者が賃貸住宅に円滑に入居できるよう推進する組織としまして、群馬居住支援協議会がございます。群馬居住支援協議会は、群馬、群馬社会福祉協議会、群馬観光物産国際協会、不動産団体、群馬住宅供給公社のほか、県内5市により組織されております。現在のところ本市は参加しておりませんが、今年度中に入会し、来年度から居住支援活動に参加する予定でございます。群馬居住支援協議会が現在行っている居住支援として、群馬あんしん賃貸ネット事業がございます。この事業は、住宅確保要配慮者の入居を拒まない賃貸住宅を紹介するものですが、本市に所在する賃貸住宅は現在掲載されておりませんので、本市に所在する物件を掲載できるよう不動産会社等に対して啓発を行っていきたいと考えております。 また、平成23年度に群馬居住支援協議会が実施したアンケート調査では、高齢者の入居を拒んでいる賃貸住宅でも入居者死亡後の残置物を処理する支援等、何らかの支援があれば高齢者に対しても貸すと回答した賃貸住宅数が8割以上ございました。今後、群馬居住支援協議会と連携して、住宅確保要配慮者や賃貸住宅所有者に対する支援について検討し、住宅セーフティーネットの構築を図っていきたいと考えております。 ○議長(堀越英雄君) 13番。 ◆13番(春山邦雄君) 答弁ありがとうございました。事業の市の取り組みはよくわかりました。今後65歳以上の高齢化率は上昇するとともに、低所得者層もふえることが予想されます。このような状況の中で、今後さらに必要となるのが高齢者の住まいの確保です。高齢者の理由や所得の理由で入居を拒否されるケースも少なくありません。群馬ではぐんま高齢者あんしん住まいプラン、群馬高齢者居住安定確保計画に高齢者の居住の安定の確保に向けた取り組みが計画されています。 そこで、お聞きします。高齢者や低所得者に対し受け入れできる住宅の確保(市営住宅も含み)について、現在の状況を教えてください。 ○議長(堀越英雄君) 経済建設部長。 ◎経済建設部長(浦野繁夫君) 現在管理している市営住宅のうち老朽化等の理由により募集を停止している住宅を除いた戸数は488戸ございます。また、高齢者向けの住宅としましては、サービスつき高齢者向け住宅が40戸、有料老人ホームの定員が570人、養護老人ホームの定員が40人、軽費老人ホームの定員が60人となっております。 ○議長(堀越英雄君) 13番。 ◆13番(春山邦雄君) 数字を出していただいてありがとうございます。住宅支援制度の創設については、川崎市では先進的な取り組み事例として報道されました。同制度は、連帯保証人を確保できないため入居を拒否される高齢者や障害のある人たちを支援し、市指定の保証会社が家賃の滞納や死亡時の退去などにかかわる金銭的なものを保証するものです。 それでは、今後を見据えて住宅支援制度について取り組みがありましたらお聞きします。 ○議長(堀越英雄君) 経済建設部長。 ◎経済建設部長(浦野繁夫君) 連帯保証人を確保できない方を対象とした家賃債務保証につきましては、既に多くの不動産会社や家主が民間保証会社と提携して実施しております。また、高齢者住宅財団においては、国の支援を受け住宅確保要配慮者を対象に家賃債務保証を実施しておりますので、市が独自に制度を創設する必要性は低いものと考えております。しかしながら、民間保証会社の保証内容は会社ごとに異なり、家賃は保証しても退去後の残置物の処理は行わない等、必ずしも家主が安心して貸すことができない保証内容ではないこともございます。また、入居中における緊急時の対応に対する支援等も高齢者の円滑な入居に対して有効であると考えております。市としましては、群馬居住支援協議会の中で必要な支援を検討していきたいと考えております。 ○議長(堀越英雄君) 13番。 ◆13番(春山邦雄君) 答弁ありがとうございました。この問題は難しいとは思いますが、私が調べた中では、新聞の記事と、川崎市のほかにもこんな先進的な取り組みの事例が調べてみるとありました。厚生年金や国民年金受給者の夫婦のどちらかが体調をこじられて入院や介護が必要になったときには生活が一変いたします。特に賃貸住宅に入居している人は、生活困窮にもつながると思います。そのためにも必要な支援を考えていくことをお願いをいたします。 次の質問をいたします。富岡市で行っている認知症サポーター養成講座の取り組み状況について、状況と結果についてお聞きいたします。 ○議長(堀越英雄君) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(飯塚幸一郎君) 認知症サポーター養成講座につきましては、平成18年度から始め、今までに2,145人が受講しております。これによりまして認知症高齢者への偏見をなくし、たとえ認知症になっても安心して暮らせるまちづくりに寄与しているものと考えております。 ○議長(堀越英雄君) 13番。 ◆13番(春山邦雄君) 多くの養成の講座をしていることがよくわかりました。ありがたいというふうに思っています。認知症サポーター養成講座の状況はよくわかりましたので、養成講座を受講した人はどのくらい、どのように活動しているのか、活動内容等がわかれば教えてください。 ○議長(堀越英雄君) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(飯塚幸一郎君) 職場や地域で認知症高齢者に適切に接していただいており、地域で認知症高齢者の見守りをしていただいております。 ○議長(堀越英雄君) 13番。 ◆13番(春山邦雄君) 答弁ありがとうございました。それでは、次の質問をいたします。 認知症のお年寄りの理解を子供たちから深めてもらおうと、県内の自治体が学校で認知症サポーター養成の講座を開き、認知症の人たちへのかかわりをしてもらいたい、地域全体で支えようとの試みで、太田市の小学校では育成の講座を行ったところであります。他の自治体の状況を調べてみると、認知症キッズサポーター養成講座が各地で取り上げられ開催されています。富岡市でも子供たちを対象に認知症キッズサポーター講座を開催することで、その保護者にも啓発の効果があると思いますので、ぜひこの取り組みを提案したいと思いますが、いかがでしょうかお伺いいたします。 ○議長(堀越英雄君) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(飯塚幸一郎君) 子供たちにも認知症を学んでもらうことは、認知症高齢者を地域全体で見守り支えようという目的に沿うものでございますので、子供たちを対象とした認知症サポーターの養成講座の開設に向け検討してまいりたいと考えております。 △休憩      午後 0時03分休憩 ○議長(堀越英雄君) ここで、昼食のため午後1時まで休憩いたします。 △再開      午後 0時59分再開 ○議長(堀越英雄君) 再開いたします。 △続・一般質問 ○議長(堀越英雄君) 午前中に引き続き一般質問を行います。13番。 ◆13番(春山邦雄君) ちょうど私の意見やらお願いやらをちょっとお話ししたいと思います。 先ほど壁田議員も言っていましたけれども、先月17日に地域ケアシステムについての議員研修セミナーに会派で行ってまいりました。研修内容は、地域包括ケアの具体的な内容、地域包括ケアの課題等で多くの項目での3時間の研修でした。そんな中で、今後の中でぜひ富岡市でも取り入れてもらいたいなという事業がありますので、それは家族介護者を支える各生活圏ごとの家族介護教室、家族介護の集いの開催、それから社会福祉協議会、地域福祉コーディネーターによる認知症の高齢者を支える家族会の支援、高次脳機能障害者の家族会の連携、認知症ケアに関する相談先の一覧の連携パンフレットの作成、地域への配布等の事業の説明でした。ぜひこの中で男性の介護というのが、老老介護で今既にやっている人もいらっしゃいますけれども、これからさらに介護を担う男性の人もふえてくるというふうに思いますので、男性のための男性介護者の課題を探りなが、ら男性介護者の支援に向けた家族介護、男性のための介護教室などを開催してはいかがかと思いますが、そのことについて提案をしてみたいと思います。 また、その後、厚生労働省の関係職員との意見交換の機会を得ることがありまして、いろいろとお話しする中で、総合事業のことも、地域包括ケアのことについてなのですけれども、厚労省では予算をとってありますので、ぜひ進めていただきたいというふうにお話ししていましたし、私たち研修の中で、斎藤先生の中では、総合事業を一日も早くやっていただき、地域格差、自治体格差ができないように取り組んでいただければというのは、熱い語る口で説明をしていました。私も以前からこのような形は十分認識していますので、ぜひ一日も早い支援を、また事業を取り組んでいただければというふうに思います。 また、12月初めに総合事業生活支援コーディネーターによる事例紹介の勉強会では、各地の発表を聞く機会がありまして、その中で、特に新潟市の「地域ケアシステムの構築に向けて」なのですけれども、居場所事業を市が空き家を借り受けてそこに住民が集う、大きな空き家なのですけれども、それをみんなで、生活コーディネーターになって、生活支援を支える人たちがボランティアで皆さんを迎え入れて事業を進めて、それがとても内容的に印象的でもありました。ぜひその点についても、市が空き家を借りてそんな事業もしてたたければというふうに思います。そんな中で8カ所の事例紹介を聞いたのですけれども、その中で総合事業の関係で、1層、2層の部分を説明していてくれたわけですけれども、その点では富岡市もスピード感を持って進めていただければなというふうに感じました。そんなことを含めて、これから動議づけられた市民により通いの場づくり、健康体操の場、居場所等が地域の中に生まれ、やがて地域住民の相互の互助の基盤となるため、居場所づくりの拡充の支援、地域住民への地域包括ケアの取り組みについての説明会を十分にPR活動を通じて地域で生活支援体制を構築していくために、自助、互助、共助、公助の役割分担の確立を家族の介護から社会の介護へつなげ、人生と生活の質を豊かにする施策を考えていたことを切にお願いをして、次の質問に移らせていただきます。 それでは、2件目の子育て支援の充実についてですけれども、妊娠期、乳幼児期の支援として妊婦健診、乳児家庭訪問や利用者の支援事業による子供と親の健康増進及び子育て支援の孤立化を防ぐための事業を進めているとの答弁がありましたので、そこで平成27年度の乳幼児家庭全戸訪問と、何件訪問し、訪問内容はどのようなものがあったのか。また、子育ての孤立化を防ぐため、事業とはどのような事業をしているのか、内容などを教えていただきたいと思います。お願いいたします。 ○議長(堀越英雄君) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(飯塚幸一郎君) 訪問件数は285件でございました。訪問内容は、保健師と助産師が体重測定、育児相談、救急時の対応のほか、予防接種や乳児健診等の案内及び説明などを行っております。子育ての孤立を防ぐ事業につきましては、保健センターでは乳児家庭全戸訪問を初めとする妊産婦や未熟児の訪問指導等、こども課では産後期の母親のための産後ママサポート事業を初めとした妊婦及びゼロ歳から2歳児と、その保護者を対象とした各種スクール等を親と子のスマイルサロンで開催しております。 ○議長(堀越英雄君) 13番。 ◆13番(春山邦雄君) 答弁ありがとうございました。 それでは、次の質問に入らせていただきます。答弁にある保育所や学校、放課後の支援として時間外保育、一時預かり、病後児保育について、平成27年度の利用状況を教えていただきます。よろしくお願いいたします。 ○議長(堀越英雄君) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(飯塚幸一郎君) 時間外保育延べ7,101人、一時預かり延べ855人、病後児保育延べ55人でございました。
    ○議長(堀越英雄君) 13番。 ◆13番(春山邦雄君) 時間外保育については延べ7,101人、結構多くの人が活用しているということがわかりました。 それでは、次の質問をいたします。富岡市障害者基本計画では、障害者の予防と早期発見、早期対応の充実には乳幼児健康診断の実施を行っていますが、平成27年度事業の内容と成果についてお聞きいたします。 ○議長(堀越英雄君) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(飯塚幸一郎君) 事業の内容は、病気や心身の発育、発達のおくれを早期に発見するため、先天性股関節脱臼健診、4カ月から3歳児までの乳幼児健診や乳幼児健康相談等を実施しております。平成27年度の実績では延べ1,488人の乳幼児が健診を受け、何らかの指導が必要とされた乳幼児は、延べ155人でございました。また、専門的な相談や診察、指導が必要な場合には、や市で実施している発達相談、心理相談、言語相談や専門機関を紹介し、その結果をもとに乳幼児の成長発達の支援を行っております。 ○議長(堀越英雄君) 13番。 ◆13番(春山邦雄君) 答弁ありがとうございました。この点についても多くの人が乳幼児健診を受けているということがよくわかりました。 それでは、次の質問をいたします。答弁では、何らかの指導が必要な乳幼児は延べ155人で、専門的な相談や診察、指導が必要な場合にはや市で実施している発達相談、心理相談、言語相談や専門機関を紹介し、結果をもとに乳幼児の成長、発達の支援をしているということですが、支援を要する人数についてお聞きいたします。 ○議長(堀越英雄君) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(飯塚幸一郎君) 健診結果に何らかの異常が把握され、その後の健診で異常なしと判定されたお子さんが46人、治療を継続されているお子さんや経過観察を必要とされているお子さんは106人でございます。内訳は、湿疹やアレルギーが最も多く42人、次に虫歯が31人でございます。また、発達に関する経過観察をしているお子さんや難病指定された病気等のお子さんもおり、専門機関での治療やリハビリが継続されております。 ○議長(堀越英雄君) 13番。 ◆13番(春山邦雄君) 答弁ありがとうございました。事業の取り組みについてはよくわかりました。 それでは、次の質問をいたします。小学校には障害児のための通級指導教室があります。それについてお聞きします。通級指導は、学校教育法施行規則第140条に基づき、小中学校の通常の学級に席を置いて比較的軽度な障害に応じた特別の指導を行うとしています。富岡市では通級指導教室の取り組みを実施しているか。また、計画があるかお聞きしたいと思います。お願いいたします。 ○議長(堀越英雄君) 教育長。 ◎教育長(横田公男君) 現在、本市の通級指導につきましては、富岡小学校内において言語障害を有する児童に対して指導を行う通級指導教室、西小学校内において軽度の自閉症、情緒障害、学習障害や注意欠陥多動性障害等の発達障害を有する児童へ指導を行う通級指導教室を設置し、障害に応じた通級による特別の指導を実施しております。 ○議長(堀越英雄君) 13番。 ◆13番(春山邦雄君) ありがとうございました。丁寧に答弁していただきました。 それでは、次の質問をいたします。富岡小学校において行われている通級指導教室で指導を受けている児童の児童数と成果について、及び西小学校についてわかる範囲内で教えていただきたいと思います。お願いいたします。 ○議長(堀越英雄君) 教育長。 ◎教育長(横田公男君) 富岡小学校の言語指導教室には平成28年12月1日現在161名の児童が通級しております。言語指導教室においては、児童一人一人の課題に応じた個別指導が行われており、その成果といたしましては、言葉を正しく聞き取る力の育成や正しい発音の仕方や話し方の習得により当該児童の言葉への心配や不安を和らげることができております。 次に、西小学校の発達支援教室には平成28年12月1日現在22名の児童が通級しております。発達支援教室においても児童一人一人の課題に応じた個別指導が行われており、場面や状況に応じた感情のコントロールの仕方やコミュニケーション能力の育成による適切な人間関係の構築を目指した指導等が行われております。発達支援教室につきましては、今年度新たに設置いたしましたので、徐々にその成果があらわれてきているところでございますが、児童一人一人の学びにくさや人とのかかわりにくさなどについての心配や不安を和らげる指導が該当する児童を持つ保護者に評価され、今後も入居希望者が増加することが見込まれております。 ○議長(堀越英雄君) 13番。 ◆13番(春山邦雄君) 丁寧に答弁していただきましてありがとうございます。各小学校での通級指導教室による障害に応じた特別指導については、よく理解できました。過日、社会常任委員会の行政視察で千歳市を視察をいたしました。千歳市は、経験のある職員が市内全域全ての認定こども園や保育園等を訪問し、施設のスタッフや保護者に対し障害の早期発見、早期対応のための助言等の支援を行っているということでした。また、国においては、児童福祉法の一部改正により妊婦期から子育て期にわたる切れ目のない支援をワンストップで実施する子育て世代包括支援センターを立ち上げ、重ね平成32年度の全国展開を目指すことにしています。 そこで、お聞きします。ゼロ歳児から5歳児までの乳幼児のうち発達障害を有すると思われる児童に対する支援についてはどのように考えているのか。また、子育て支援世代包括支援センターについてどのように考えているかお聞きをいたします。お願いいたします。 ○議長(堀越英雄君) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(飯塚幸一郎君) まず、支援でございますが、真に必要な体制が整えられるよう検討してまいります。 また、子育て世代、包括支援センターにつきましては、国の目指すべき平成32年度の目標に沿って検討してまいります。 ○議長(堀越英雄君) 13番。 ◆13番(春山邦雄君) ありがとうございました。答弁にありましたように、ゼロ歳から5歳までの乳幼児のうち発達障害を有すると思われた児童に対し、一日も早い整備を整えていただくよう体制づくりを要望いたしたいと思います。発達障害支援の事例では、ほかに藤枝市型発達支援システムの基本指針、「途切れのない発達支援を目指して」など参考になるというふうに思います。私は、この件に対してちょっと関心があったものですから、以前からちょっといろいろ調べていましたら、このように藤枝市では発達障害のために発達支援指数を設けて、ゼロ歳児から14歳までいろいろな項目にわたっていろいろな取り組みをしております。また、いろいろと調べているうちに幾つもの自治体で発達支援に対しての取り組みを行っていますので、ぜひいろいろな自治体を参考にして、富岡市にふさわしい支援をしていただければというふうに思います。 また、子育て支援センター、包括支援センターの設置状況を調べてみましたら、平成28年4月1日付で、群馬では前橋市、藤岡市、館林市、全国では296市町村で720カ所が設置されたということです。国の目標32年まで4年余りですが、センター設置が全国で進む中、市においても早目の設置計画をお願いして、次の世代を担う児童生徒の健やかな成長を願い、これで全ての質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(堀越英雄君) 以上で13番 春山議員の質問は終了いたしました。 次に、1番議員 佐藤次郎君、ご登壇の上、ご質問願います。1番。                (1番 佐藤次郎君登壇) ◆1番(佐藤次郎君) 議長のお許しをいただきましたので、さきに通告した3点について質問を行います。 まず最初に、防災まちづくりについてでございます。多くの大災害が起こり、日本列島が地震や火山活動の活動期に入ったと言われる中で、地震だけではなく土砂災害、噴火災害、また地球温暖化の進行で巨大化、頻発化する風水害、さらに原発災害や、これらが複合した複合災害が今後さらに心配されます。減災、防災のために、富岡市において大災害が発生した場合に備える必要の観点から、私は当局にお伺いいたします。 1、こうした複合災害に対してハード面、ソフト面をどのように捉えていますか。 2、発災後、発災とは災害が発生したということです。発災後に避難所が被災した場合、どのように捉えていますか。 3、被災後の住宅確保は、応急仮設住宅、災害公営住宅、そして自力建設というステージがあります。こうした住宅確保をどのように捉えていますか。 4、防災には予防、応急、復旧、復興のフェーズがあります。防災対策の課題をどのように捉えていますか。 次に、自然環境保全についてでございます。現在は、大量生産、大量消費、大量廃棄が当たり前のようになっています。それにより不法投棄による河川や土壌などが汚染され、生活や暮らしに大きな影響が起こる懸念があります。また、少子高齢化により森林の維持管理、耕作放棄地など豊かな自然の荒廃が進んでいます。私たちは、豊かな自然を後世に残していく大きな責務がございます。そこで私は、次の2点についてお聞きいたします。 1、市としてこの富岡市の自然環境をどのように管理、保全していくのか、そのお考えをお聞かせください。 2、ごみ処理問題は市民の重大な関心事でございます。清掃センターの焼却炉など延命についても大きな課題が存在していますが、一般廃棄物処理の現状と今後の推移、さらなるごみ減量化の方策をお示しください。 最後に、障害者施設についてでございます。相模原で多数の障害者を殺傷した事件が発生しました。犯人は「障害者は要らない、必要ない」。多くの障害者を殺りくしたあのヒットラーを思い出します。この事件は、人権を徹底的に無視したもので、絶対にあってはならないものです。私たちは、障害者や弱者と言われる人たちに対してあらゆる偏見を除き、そしてともに一緒に生きていく社会であるべきでなければなりません。そこで、私は当局にお伺いいたします。 1、この発生した事件をどう捉え、これからの市の対応についてお聞かせください。 2、こうした施設でのセキュリティーの考えをお聞かせください。 以上、壇上からの質問とさせていただきます。ご答弁よろしくお願いいたします。 ○議長(堀越英雄君) 市長。                (市長 岩井賢太郎君登壇) ◎市長(岩井賢太郎君) それでは、佐藤議員さんのご質問に順を追ってお答えを申し上げます。 初めに、防災づくりにつきましてお答えいたします。防災につきましては、市域の土地並びに市民の生命、身体及び財産を災害から保護する行政上基本的で最重要な施策の一つであると認識しておりますので、今後も施設設備の整備、関係機関、市民等の連携強化など地域防災力の向上を図り、安全安心のまちづくりを進めたいと考えております。 なお、4点のご質問をいただきましたが、実務的な内容となりますことから、具体的な答弁につきましては、危機管理監から申し上げます。 次に、自然環境保全につきましてお答えをいたします。初めに、1点目の富岡市の自然環境をどのように管理、保全していくのかについてでございますが、高度成長期以来の大量生産、大量消費、大量廃棄による経済活動の結果、公害の発生や自然破壊、また地球温暖化に伴う大規模な災害の発生により多くの人命が失われております。このような環境問題を生み出した反省により、現在さまざまな環境保全対策が行われております。国においては、平成5年に環境基本法を制定いたしました。本市においても平成11年に環境保全の基本理念となる環境基本条例を制定、平成14年には具体的な取り組みを示した環境基本計画を策定し、良好な環境の保全及び推進に取り組んでまいりました。本市には清らかな鏑川や高田川、谷津田、里山など自然が豊かであり、さまざまな動植物が生息しております。すぐれた自然環境や動植物は、私たちの心に安らぎを与えてくれるかけがえのないものであり、将来世代に引き継いでいく社会的責務を有しております。自然環境に優しい循環型社会を構築するためには、市民、事業者、行政の3者の協力により現在の生活様式や行動を見直すことが大切であると考えます。これからもこのまちが安全で安心して生活できるようさまざまな環境施策を展開していきたいと考えております。 次に、2点目の一般廃棄物処理の現状と今後の推移、さらなるごみ減量化の方策は何かについてでございますが、これまでの大量生産、大量消費の経済活動は、私たちに大きな恩恵をもたらしてきました。しかし、他方では大量廃棄型の社会として健全な物質循環を阻害し、天然資源枯渇への懸念や地球温暖化等の問題を生じさせております。これらの問題を解決するために、生産から流通、消費、廃棄に至るまでの物質の効率的なリサイクルを進めるため、各種リサイクル法の制定により循環型社会形成のための体系が整備されてきました。本市においても、その区域内における廃棄物の排出抑制に関し啓発や情報提供を行うとともに、分別収集の推進及び廃棄物の再生利用により廃棄物の適正な循環利用に努めております。循環型社会の実現には廃棄物の処理に伴う環境負荷の提言に向け3R、リデュース、リユース、リサイクルの推進を図る必要があり、市民、事業者、行政の3者一体による取り組みが重要となりますので、さらに連携強化を進めごみの減量に取り組んでまいります。 なお、佐藤議員さんからは2点のご質問をいただきましたが、具体的な答弁につきましては、市民生活部長から申し上げます。 次に、障害者施設につきましてお答えをいたします。1点目のこれからの市の対応についてでございますが、障害のある人に対する正しい理解がなく偏見になる犯罪で、大変痛ましい事件と捉えております。二度とこのようなことが起きないよう、障害のあるなしで特別視されることなく、お互いに人格と個性を尊重しながら共生する社会づくりに向けて努力してまいりたいと考えております。 なお、2点目の施設のセキュリティーの考えにつきましては、実務的な内容になりますことから、健康福祉部長からお答えを申し上げます。 以上、壇上からの答弁とさせていただきます。 ○議長(堀越英雄君) 総務部長・危機管理監。 ◎総務部長・危機管理監(上原健司君) 命によりまして、佐藤議員さんの防災まちづくりにつきましてお答えいたします。 1点目の複合災害に対して、ハード面、ソフト面をどのように捉えているかにつきましてお答えいたします。ソフト面では、災害対応に当たるマンパワー不足を解消するため、市外からの応援を速やかに確保できるようや関係機関等との連携を強化することが必要と考えております。また、市民への防災意識向上や防災意識の普及を図り、自助、共助による災害対応の重要性の啓発を進めることも重要と考えております。ハード面では、発災したときに防災関係施設が使用不能となることがないよう防災関係施設の整備及び配置の検討を進める必要がございます。例えば、災害対策本部が設置される施設としては、市庁舎が来年竣工予定となっております。この新庁舎は、震度7以上の地震にも耐え得る耐震性があり、非常用発電設備、25トンの受水槽、防災倉庫等を備え、防災拠点としてふさわしいものが完成すると考えております。また、指定避難所につきましては、複合災害の想定に基づき、浸水想定区域外や土砂災害警戒区域外に位置する耐震性のある施設を中心に指定しております。 次に、2点目の発災後に避難所が被災した場合の想定につきましてお答えいたします。避難所が被災した場合や危険が迫った場合、避難者につきましては、速やかに他の安全な避難所へ移動させる処置を講じてまいります。また、避難所が使用できなくなった情報や代替避難所の情報を市民や関係機関等に周知徹底いたします。 次に、3点目の被災後の住宅確保をどのように捉えているかにつきましてお答えいたします。被災した市民等の住宅確保について、現行制度においては、災害発生後自宅が全壊した被災者は、避難所等における避難生活を経て、仮住まいとして既存公営住宅等の空き室や応急仮設住宅に一時的に入居し、その後個々の被災者において自宅の再建、購入、民間賃貸住宅、災害公営住宅等への入居等により必要な住宅を確保することになると考えております。また、自宅が半壊した被災者については、災害救助法に基づく住宅の応急修理制度を利用することにより、応急仮設住宅に入居せず自宅を補修して住み続けたり、さらに避難所から2次避難所としての旅館、ホテルを経由して自宅を再建したり、新たに購入して住まいを確保するなど、住家被害の程度や被災者の状況に応じてさまざまな住まいの確保の仕方があると認識しております。 なお、応急仮設住宅は、住宅を再建できるまでの応急的、一時的住まいであり、被災者が一日も早く普通の生活に戻ることができるよう、より早い段階から被災者の特性やニーズを把握し、提供期間の終期を待つことなく恒久住宅への円滑な移行に向けた取り組みを計画的に実施することが望ましいと考えております。 続きまして、4点目の各局面における防災対策の課題をどのように捉えているかにつきましてお答えいたします。市では、災害予防、発災後の応急対策及び復旧、復興などの局面を想定し、その対応について地域防災計画を作成しております。その中におきまして現在課題として捉えているものは、減災対策として推進している住宅の耐震化、防災訓練の内容、避難勧告等の市民への周知方法、災害対応時における市外等からの応援の受け入れ体制、備蓄倉庫が近隣にない避難所などでございます。これらの課題解決のため、鋭意事業の推進や調査研究を進めておるところでございます。 私からは以上でございます。 ○議長(堀越英雄君) 市民生活部長。 ◎市民生活部長(齋藤順一君) 続きまして、自然環境保全につきましてお答えいたします。 初めに、1点目の富岡市の自然環境をどのように管理、保全していくのかについてでございますが、本市には里山を初めとする豊かな森林環境、鏑川や高田川といった数多くの河川や湖沼、ため池などの水辺周辺環境があり、これらの豊かな環境は、生物多様性を維持する上で重要な資源となっております。近年の開発や離農、人口減少や農業の衰退により、これまで人の手によって維持管理された里山や耕作地が荒廃しております。しかし、ぐんま緑の県民基金事業により自走式粉砕機を購入し、市民及び地域団体に貸し出し、生活環境を阻害する竹林や雑木林の伐採を行っております。団体の中には、地域のシルバー世代の皆様がシニア先遣隊を結成し、ボランティアで竹林等の伐採を行い、地域環境の保全に取り組んでおります。また、蕨地区の里山、谷津田は、かぶら里山保全会が中心となり、荒れた里山の下草刈りや自然観察会などを継続的に実施し里山の保全に努めております。このような地域活動を市内全域に拡大していくことが自然環境を保全する上で有用であると考えております。しかし、荒廃した耕作地や山間部の道路、山林には不法投棄を行う者が後を絶たず、地域の皆様から通報をいただき、時には地域の皆様のご協力をいただき撤去を行っている状況でございます。 続きまして、2点目の一般廃棄物処理の現状と今後の推移、さらなるごみ減量化の方策は何かにつきましてお答えいたします。本市のごみ排出量の推移は、平成20年度から平成22年度までは減少傾向にありましたが、その後増加傾向となり、平成26年度には2万トンを超え頂点に達しましたが、現在はやや減少し、年間1万9,700トンほどで、ほぼ横ばい傾向にあります。人口の減少によりごみの排出量が減少するのではないかとの予想もあるようですが、核家族の増加に伴う個包装や安全性を高める過剰包装によるごみの排出量の増加が懸念されております。ごみの減量化につきましては、多くの自治体でごみ袋の有料化などにより対策を図っておりますが、本市においては、有料化をすることなく市民と行政による協力のもとごみ減量化に取り組んでおります。ごみ減量化の市の方針として、平成27年度に富岡市一般廃棄物処理基本計画を策定し、基本的な考え方を示しております。市民、事業者、行政の3者が協力し、それぞれの役割と責任を持ってごみの発生、抑制に取り組むことが大切であります。市においては、この基本計画の中でごみの減量を進める上で6つの重点施策を掲げております。1つ目が生ごみの減量、資源化の推進、2つ目が3R意識の醸成、啓発、出前講座の積極的な取り組み、3つ目が分別排出の徹底、4つ目が有価物集団回収の促進、5つ目が剪定枝のチップ化と活用、6つ目が生ごみ資源化事業の推進でございます。これらの重点施策は、ごみ減量化を推進するための道筋を示しておりますので、この基本計画をさらに啓発し、ごみ減量化の推進を図っていきたいと考えております。 私からは以上でございます。 ○議長(堀越英雄君) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(飯塚幸一郎君) 続きまして、障害者施設についての2点目、施設のセキュリティーの考えにつきましてお答えいたします。 この事件を受けまして、厚生労働省から社会福祉施設等における入所者等の安全の確保についての通知がを通じて各施設へ出され、入所者や利用者等の安全確保に努めるよう注意喚起がなされたところでございます。施設の防犯体制につきましては、職員間の連携体制を含めた緊急時の体制を適切に構築するとともに、夜間等における施錠などを徹底し入所者の安全確保に努め、管内の警察や各種関係機関との連携体制を構築し、不審者に対する速やかな情報共有をする必要があると考えております。 以上、第1質問の答弁とさせていただきます。 ○議長(堀越英雄君) 1番。 ◆1番(佐藤次郎君) ここからは一問一答の再質問ということで行います。 まず、防災まちづくりについてなのですけれども、先ほどもちょっと言葉が出てきたのですけれども、災害から自らを守るため、国などはよくこういうことを言うのですね、自助、個々の自立、共助、個人が連帯する体制、こういう言葉をよく耳にするのですけれども、私はこれに関して次の法律で確認をしたいと思います。災害対策基本法第5条、これの市の責務をお教えください。 ○議長(堀越英雄君) 総務部長・危機管理監。 ◎総務部長・危機管理監(上原健司君) 災害対策基本法第5条は市町村の責務の規定で、第1項に「市町村は、基本理念にのっとり、基礎的な地方公共団体として、当該市町村の地域並びに当該市町村の住民の生命、身体及び財産を災害から保護するため、関係機関及び他の地方公共団体の協力を得て、当該市町村の地域に係る防災に関する計画を作成し、及び法律に基づきこれを実施する責務を有する」と規定されております。 ○議長(堀越英雄君) 1番。 ◆1番(佐藤次郎君) 第5条は市町村の責務が規定されています。この前にまず第3条というのが、国の責務というのがあって、第4条というのが都道府県の責務というのがあります。自助、共助といっても限界があります。障害者や高齢者など災害弱者に被害が集中する結果を招きかねません。市の責務がきちんとここに書かれているわけです。この第5条に書かれています。熊本地震の話をしますと、熊本地震では地震は起きないと言われていたのですね。これは、起きたのが活断層、直下型の活断層だったのですけれども、ここでやっぱり家屋が倒壊、特に木造家屋が倒壊したのですね。これは、キラーパルスが出たという話は聞きましたけれども、群馬南部でも、私一般質問でもやりましたけれども活断層があります。1981年、昭和56年に建築基準法が改正になりました。いわゆる耐震基準の改正なのですけれども、これの以前と以後、つまり昭和56年、1981年の前と後でその市内の住宅数、及び耐震化率をお示しください。 ○議長(堀越英雄君) 経済建設部長。 ◎経済建設部長(浦野繁夫君) 市内の住宅の総数は1万8,170戸ございまして、1980年以前に建築された住宅数は8,250戸、1982年以降に建築された住宅数は9,920戸と推計しております。また、住宅の耐震化率でございますが、1982年以降に建築された住宅は、耐震性があると仮定しますと、耐震性がある住宅数は9,920戸に、1981年以前に建築された住宅で耐震性がある住宅数、これは国の統計資料から推計したものでございますが、1,420戸を加えた1万1,340戸であり、耐震化率は62.4%と推計しております。 ○議長(堀越英雄君) 1番。 ◆1番(佐藤次郎君) 話はちょっと阪神・淡路になってしまうのですけれども、阪神・淡路の地震のときには、木造家屋の倒壊によるこの圧死、つぶされて死んでしまうということですよね。これがほとんどだったのです。群馬は、地震災害とかそういうのが少ないと言われていますけれども、やっぱり生命、財産を守る観点からは、耐震化というのは本当に非常に大切、重要だと思います。木造家屋の耐震化を加速させる必要があると思いますが、これを当局はどう捉えているのでしょうか。 ○議長(堀越英雄君) 経済建設部長。 ◎経済建設部長(浦野繁夫君) 市内の木造住宅の耐震化率は59.7%であり、耐震性がない住宅の約99%を木造住宅が占めております。本市におきましては、住宅の耐震化は、すなわち木造住宅の耐震化でございます。本市では、木造住宅について耐震診断に対する補助を平成21年度から、耐震改修に対する補助を平成25年度から実施しており、木造住宅の耐震化を推進しているところでございます。平成27年度末で耐震診断補助を活用した住宅は12件、耐震改修補助を活用した住宅は1件となっており、木造住宅の耐震化は遅々として進まない状況でございました。このような状況を鑑みまして、本市といたしましては木造住宅の耐震化を加速させるため、今年度市内の公民館11カ所で耐震診断、耐震改修に関する説明会を実施し啓発を行いました。説明会には67名の市民に参加をいただき、耐震診断の補助の申し込みは、今年度においては既に6件に達しまして、一定の成果があったものと考えております。今後は、耐震診断の結果、耐震性が低いと判定された住宅について耐震改修の実施を促すとともに、市民に対して耐震改修に関する啓発を継続して行い、木造住宅の耐震化をさらに加速していきたいと考えております。 ○議長(堀越英雄君) 1番。 ◆1番(佐藤次郎君) またちょっと熊本地震のほうに戻りますけれども、熊本地震災害では、熊本市が2011年に市民向けに作成した地震のハザードマップというのがあるのです。ここには2つの断層があったのですけれども、「この地震が発生したときに震度6強だけれども、30年以内の発生確率というのは極めて低い」と書いてあったのです。ぜひ木造家屋の耐震化というのを加速していただきたいと思います。 それで、次に私がちょっと心配していることなのですけれども、地域防災計画というのが形式的になっていないのでしょうか。 ○議長(堀越英雄君) 総務部長・危機管理監。 ◎総務部長・危機管理監(上原健司君) 地域防災計画につきましては、国及びの防災計画との整合性を図るため毎年修正を行っております。本年も平成26年の大雪災害及び広島の土砂災害における課題等を踏まえ見直しを行い、防災活動の効果的かつ具体的な指針として実施を図っているところでございます。 ○議長(堀越英雄君) 1番。 ◆1番(佐藤次郎君) 次の質問に移ります。 私は、市のハザードマップを調べてみたのです。そうしたら、このハザードマップを見ると、幾つかの指定避難所というのがあるのですけれども、この指定避難所が土砂災害危険箇所から100メートル以内、実際にはもっと短いところもあるのですけれども、こういうところがあるのですけれども、これをどう捉えていますか。 ○議長(堀越英雄君) 総務部長・危機管理監。 ◎総務部長・危機管理監(上原健司君) 該当の避難所は、妙義中学校及び妙義小学校などでございますが、土砂災害危険箇所の区域内ではございません。避難所が被災する可能性は少ないと考えております。 ○議長(堀越英雄君) 1番。 ◆1番(佐藤次郎君) 私調べたらまだちょっとあるのですけれども、特に妙義地区にちょっと集中しています。近年の災害を見ますと、被害規模はもうどんどん大きくなっているような気がするのです。可能性は少ないと今言われましたけれども、やっぱり最大規模の被害の想定をするという必要があると私は考えています。 次に、もう一つ心配な面があるのですけれども、地震被害想定について過少評価されていないでしょうか。 ○議長(堀越英雄君) 総務部長・危機管理監。 ◎総務部長・危機管理監(上原健司君) 地域防災計画に記載されている地震被害想定につきましては、平成24年に群馬が実施いたしました地震被害想定調査の結果によるもので、妥当な数字であるというふうに考えております。 ○議長(堀越英雄君) 1番。 ◆1番(佐藤次郎君) 富岡市ではないと思うのですけれども、自治体によっては、被害想定の被害額を少なく見積もるところがあるのです。先ほど私が熊本の地震も言いましたけれども、熊本の例から見ても、被害想定というのは最大規模の被害想定で防災計画をやっぱり立てるべきだと私は考えます。ぜひよろしくお願いいたします。 次の質問に移ります。市のホームページでハザードマップをダウンロードして拡大してみると、見えないのですね、小さくて。それで、私も地域住民、いろいろ伺って聞いたのですけれども、やっぱり地域住民の方もその危険区域を正確に把握していない。そういうふうに見受けられるのです。ですから、このハザードマップというのは地域ごとの作成、周知、そして説明会などの開催が必要ではないでしょうか。 ○議長(堀越英雄君) 総務部長・危機管理監。 ◎総務部長・危機管理監(上原健司君) 現在、群馬が土砂災害警戒区域及び河川の浸水想定区域の見直しを進めております。市では、この見直しを受けましてハザードマップをつくり直し、地域ごとの説明会を開催し、市民の防災意識と知識を高めてまいりたいというふうに考えております。 ○議長(堀越英雄君) 1番。 ◆1番(佐藤次郎君) ぜひ地域ごとのこのハザードマップというのを作成してもらいたいと思います。 それでは、次の質問に移ります。次には、実際に災害が起こった場合、この市の災害対応能力というのですか、対応力。この現状をどう捉えてどのような確保をされる考えなのでしょうか。 ○議長(堀越英雄君) 総務部長・危機管理監。 ◎総務部長・危機管理監(上原健司君) 本市では地域防災計画において市関係機関、市民、自主防災組織、事業者等の災害対応時の役割を定めております。また、市の業務継続計画を策定し、発災時における業務の優先順位や人員体制を整えております。 ○議長(堀越英雄君) 1番。 ◆1番(佐藤次郎君) 次の質問なのですけれども、災害が起きたときメーンで動いてくれるというのは、やっぱり市の職員だと思います。いざというときの力を発揮できるかが大きな問題となると思います。こうした計画策定もぜひよろしくお願いいたします。 次に、これ最後なのですけれども、情報伝達についてお聞きいたします。防災行政無線などの市民への情報伝達のあり方をどのように捉えていますか。 ○議長(堀越英雄君) 総務部長・危機管理監。 ◎総務部長・危機管理監(上原健司君) 市民の皆様に防災情報を迅速かつ的確に伝達、提供することは、市の重要な責務でございます。本市の防災情報伝達手段につきましては、防災業務無線を初め幾つかの手段を活用しております。しかし、防災行政無線は、暴風雨時には家の中で聞き取れないなど一長一短がございますので、それぞれの短所を補うため情報伝達手段の多様化を図っておるところでございます。 なお、本市のアナログ防災行政無線につきましては、無線通信規則の改定により平成34年11月30日をもって使用できなくなりますので、これにつきましては、情報伝達手段の多様化を研究する中において検討を進めてまいりたいと考えております。 ○議長(堀越英雄君) 1番。 ◆1番(佐藤次郎君) 情報伝達というのは、本当に非常に重要であると思います。これがアナログから今度はデジタルになる。どうなるかはちょっとわかりませんけれども、今のアナログの受信機は非常に安いのですけれども、デジタル受信機ということになると1台5万円以上という話を聞いています。これの設置台数とかいろいろ大きな問題が発生すると思いますけれども、今後防災無線のあり方の十分な検討の必要が発生すると思いますので、市民の生命、財産を守る責務から、ぜひ防災、減災の富岡市をつくることを訴えます。よろしくお願いいたします。 次に、自然環境についてでございます。耕作放棄地などがふえて、また監視の目が行き届かない場所では不法投棄があります。この不法投棄による土壌汚染、水質汚濁の対策をどう捉えているのかお聞かせください。 ○議長(堀越英雄君) 市民生活部長。 ◎市民生活部長(齋藤順一君) 不法投棄につきましては、市内各所において発生しており、特に人の目の届かない場所や夜間に投棄される場合が多く、地域や市もその対応に大変苦慮しております。現在、不法投棄による土壌汚染や水質汚濁の事例は起きておりませんが、そのような場合には警察、消防、の機関と共同して対応に当たっております。特に、水質汚濁につきましては、下流域への影響を最小限に抑えるため広域的な対応が必要となってまいります。対策としましては、不法投棄をさせないことが一番でございます。不法投棄が頻繁な箇所には監視カメラや防犯灯の設置などの対応を行うとともに、地域全体で環境美化に取り組むことが重要であると考えております。 ○議長(堀越英雄君) 1番。 ◆1番(佐藤次郎君) 私は、行政と地域の連携の役割というのが非常に重要だと考えています。不法投棄は、結局は市税の投入ということになりますので、ぜひよろしくお願いいたします。 それでは、次の質問に移ります。特に水質汚濁への対応というのは広域的なこととなります。不法投棄をさせないような対応をとっていただきたいと思っております。 次に、富岡市の河川での環境基準は、特に大腸菌数においての達成率が低くなっています。そこで、私は提案なのですけれども、四万十川での水を浄化する、これえひめAI2と言うのですね、「アイ」というのは「AI」と書くのですけれども、このえひめAI2の取り組みを市独自の取り組みとして、これは一般家庭も含めてなのですけれども、検討できないかお聞かせください。 ○議長(堀越英雄君) 市民生活部長。 ◎市民生活部長(齋藤順一君) この水浄化の取り組みは、愛媛県鬼北町において取り組まれている四万十川の河川浄化計画で、納豆菌や乳酸菌、酵母など全て食品を材料としてつくられた大変自然に優しい環境浄化微生物であり、愛媛県産業技術研究所で開発されました。この取り組みを市独自のものとして実施できるかどうかにつきましては、家庭での汚水の処理方法によって異なってまいります。下水道、農業集落排水に接続されている家庭や合併処理浄化槽にて汚水を処理している家庭につきましては、汚水はきれいに処理されているためその必要はないと考えております。しかし、雑排水を処理することなく公共水域に放流している家庭では、1つの有用な方法と考えられますので、その取り組みを調査してみたいと思います。下水道、農業集落排水を利用できない地域では、合併処理浄化槽への転換を推進し、現在取り組んでおります。 ○議長(堀越英雄君) 1番。 ◆1番(佐藤次郎君) ぜひえひめAI2の取り組みを、これは富岡市だけではなく、上流、下流にも呼びかける、そういう働きも必要だと考えております。ぜひお願いいたします。 次に、私は、環境に関する教育というのは本当に重要、大切だと思っております。現在、小中学校での環境教育というのは、どのようなことが行われているのでしょうか、お聞かせください。 ○議長(堀越英雄君) 教育長。 ◎教育長(横田公男君) 本市では、各学校で環境教育の全体計画、年間指導計画を作成し、それぞれの学校の教育活動の中に環境教育として必要となる内容を位置づけて取り組んでおります。具体的には、社会科の学習において、公害から国民の健康や生活環境を守ることの大切さを学んだり、理科の学習において自然環境保全の重要性を認識したりするなど、学習指導要領に規定されている内容に沿って各教科等で環境教育を行っております。また、各学校の特色を生かし、総合的な学習の時間において米づくりを通した水環境の調査や里山の保全、地域の環境調査などに取り組み、特別活動ではクリーン作戦、リサイクル活動、尾瀬学校などにも取り組んでおります。このような活動を通して各学校の実態に合わせたさまざまな取り組みを積み重ね環境教育を行い、環境を保全する活動の大切さや自然のすばらしさに気づくことができるよう指導しております。 ○議長(堀越英雄君) 1番。 ◆1番(佐藤次郎君) 水に関しては、誰もが関心があると思います。こういう水質というのは、知ることは大切だと思います。例えば、河川において水棲生物などどういう生物がいるか、そういうのを川に行って探す。そして、この生物がいればこの汚染のレベルだよとかそういうのがわかる、そういう環境教育を提案したいのですが、どうでしょうか。 ○議長(堀越英雄君) 教育長。 ◎教育長(横田公男君) 現在、本市では郷土への誇りと愛情を持った児童生徒の育成を目指したふるさと富岡の学習を実施しておりますが、その中で、地域学習の一環として地域の自然や環境を教材として環境教育に取り組むことも考えられます。河川における水棲生物などの観察を通した水質に関する環境教育につきましては、理科における生物と環境の単元での発展的な学習や総合的な学習の時間における地域の自然や環境に関する課題の解決を目指す学習で、児童生徒が追求するテーマの一つなど各学校へ例示し、取り組みを促してまいりたいと思います。 ○議長(堀越英雄君) 1番。 ◆1番(佐藤次郎君) 水の水道、水を取水してその水を口に入れる、そういう過程をその中でやっぱり考えて、水がどう処理されているかというのも教育していってもらいたいと思います。ぜひよろしくお願いいたします。 次の質問に移ります。現在、ごみの収集を行っていますが、分別の区分はどうなっているのかお聞かせください。 △休憩      午後 2時02分休憩 ○議長(堀越英雄君) ここで、2時10分まで休憩いたします。 △再開      午後 2時10分再開 ○議長(堀越英雄君) 再開いたします。 △続・一般質問 ○議長(堀越英雄君) 休憩前に引き続き一般質問を行います。市民生活部長。 ◎市民生活部長(齋藤順一君) それでは、ただいまご質問をいただきました分別の区分についてお答えをさせていただきます。 現在、区分につきましては、可燃ごみ、可燃性資源、不燃ごみ、不燃性資源、容器包装の大きく5つに分け収集を行っております。可燃ごみと可燃性資源として新聞や紙パック、段ボールなどの5種類、不燃ごみとして割れた茶わんや小型家電製品の2種類、不燃性資源として飲料缶、ペットボトル、蛍光灯、乾電池、廃油などの8種類及びプラ容器の合計17種類の区分で収集を行っております。 ○議長(堀越英雄君) 1番。 ◆1番(佐藤次郎君) 次に、集団回収による新聞、段ボール、空き缶などの回収を行っていますけれども、集団回収を行っている団体数、収集量、これはどの程度なのか。また、この5年間で収集量及び奨励金の推移を教えていただきたいと思います。 ○議長(堀越英雄君) 市民生活部長。 ◎市民生活部長(齋藤順一君) 集団回収実施団体につきましては、平成23年度101団体、平成24年度102団体、平成25年度101団体、平成26年度107団体、平成27年度112団体となっております。 古紙類、金属類の総重量と奨励金の推移でございます。平成23年度は1,437トンで奨励金は1,436万5,000円、平成24年度は1,510トンで奨励金は1,510万2,000円、平成25年度は1,449トンで奨励金は1,449万3,000円、平成26年度は1,474トンで奨励金は1,474万1,000円、平成27年度は1,398トンで奨励金は1,397万9,000円とやや減少しております。平成27年度で申し上げますと、全体の収集回収実績回数が309回、団体数が112団体でございますので、1団体平均2.8回の実施となっております。 ○議長(堀越英雄君) 1番。 ◆1番(佐藤次郎君) こういった資源を集団でリサイクルということは、地域の連帯など大変大きなメリットがあると思います。こういった集団回収を地域全体で取り組み定期的に回収を行うような方法は考えられないのでしょうか。 ○議長(堀越英雄君) 市民生活部長
    市民生活部長(齋藤順一君) 有価物の集団回収事業につきましては、現在小中学校、PTA、子供会、老人クラブなどが中心となって意欲を持って取り組んでいただいております。しかし、時として回収時期が同時期に重なったり、必ずしも効率的な回収が行われていないことも考えられます。地域全体の中で話し合い、この有用な資源をリサイクルするという理念や子供たちへの環境教育、また地域のコミュニケーションづくりの観点から、今後地域の自主性の向上なども図りながら検討してまいりたいと考えております。 ○議長(堀越英雄君) 1番。 ◆1番(佐藤次郎君) 自然環境保全で今の自然災害を減らすことは、私は可能だと思っています。有限である資源を有効に使い豊かな自然を残していくことは、私たち全体の責務だと考えております。市民の皆様に関心の引けるような、そういった広報もよろしくお願いいたします。 それでは最後に、障害者施設について質問を行います。先ほどの答弁の中でも、相模原の事件は自分と共通な認識と考えています。障害者施設と関係機関の連携が問題になると思いますけれども、関係機関とのさらなる連携の必要性をどのように捉えているのでしょうか。 ○議長(堀越英雄君) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(飯塚幸一郎君) 施設や地域、管内の警察、各関係機関の連携は大変重要なことであります。障害者自立支援協議会や障害者虐待防止等連絡協議会等を活用し、防犯体制の強化への呼びかけや意見、情報交換等による共有を図り、安全確保に努めてまいりたいと考えております。 ○議長(堀越英雄君) 1番。 ◆1番(佐藤次郎君) 私は、地域との結びつきで多くの人との信頼関係が大変重要であり必要だと考えております。また、障害者を持つ親は、自分が最初に亡くなってしまうと考えているわけですよね。自分の亡き後のことを心配しています。私もいろいろな人に聞きましたらそういう答えが返ってきます。自分が、親が亡くなった後その子がどうなるのか、生きていけるのか。そうした親亡き後の障害者の支援についてどう捉えているのかお聞きします。 ○議長(堀越英雄君) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(飯塚幸一郎君) 障害のある子を持つ親としては、親なき後問題が最大の関心事となっており、どのようにして我が子が十分な支援を継続して受け、不自由なく人生を送れるかが重要であり、たくさんの制度、サービスの中から我が子に合った総合的支援の提供を受けさせなければなりません。サービスには施設入所、グループホーム、在宅福祉サービスなどさまざまな生活様式のサービスがあり、市内外の既存の入所施設やグループホーム、ホームヘルパーや日中活動系事業所を利用調整しながら今後の方針を決めていく必要がございます。また、十分な自己決定や意思表示が困難な障害者の権利を守るため、成年後見制度の利用支援等も行っております。 ○議長(堀越英雄君) 1番。 ◆1番(佐藤次郎君) こういう親なき後のことは、もう本当に大変なことだと思います。民間にも働きかけて、ぜひそういう施設をお願いしたいと思います。私は、以前、前回ぐらいですけれども、農福連携ということを提案したことがあります。収入を得られるようにするということは、非常に大切なことだと思います。私の考えなのですけれども、いわゆるドングリ、クヌギですよね、クヌギを畑に植えて天蚕、こういった飼育を提案したいと思っています。この天蚕は、通常の白い繭より価値があるというか価格が高いのです。ですから、こういうのを障害者のみだけではなく高齢者でもこういう収入が得られるようなことが期待できると思うので、ぜひ天蚕、こういった飼育、こういった高収入を得られることについてどう捉えているかお聞かせください。 ○議長(堀越英雄君) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(飯塚幸一郎君) 天蚕の飼育に限らず、障害者が高収入を得られれば経済的に自立することができますので、職業選択の幅が広がるという意味では重要なことであると思っております。 ○議長(堀越英雄君) 1番。 ◆1番(佐藤次郎君) 先ほど私言いましたけれども、そういった施設をつくってもらって、そのそばの畑で、これは私の理想なのですけれども、そこで天蚕を育てて、これはさっき言いましたようにクヌギ、クヌギは自然環境にいいわけです。クヌギ自体も利用価値もあります。こういったことを検討してもらい、障害者が安心して暮らせる、そしてともに生きて暮らせることを訴えて私の質問を終わりたいと思います。ありがとうございました。 ○議長(堀越英雄君) 以上で1番 佐藤議員の質問は終了いたしました。 次に、9番議員 佐藤信次君、ご登壇の上、ご質問願います。9番。                (9番 佐藤信次君登壇) ◆9番(佐藤信次君) 議長のお許しをいただきましたので、さきに通告してあります3件について質問させていただきます。 1点目は、道路整備とまちづくりについてであります。本市内における県道整備の状況を見ると、平成24年4月25日に暫定2車線で全線開通した西毛広域幹線道路富岡安中工区、そして本年3月17日に開通した南後箇七日市線は、南北に弱いと言われてきた富岡市の道路状況を一変させ、利便性は飛躍的に向上しました。道路網の整備は利便性だけではなく、観光や工業誘致などの産業振興はもちろん、より快適で安全なまちづくりにおいても重要な要素となり得るはずです。某シンクタンクが行った居住地選択の優先度調査でも、交通の利便性は9項目のうち物件のよさに次いで第2位でありました。そこで、限定的になりますが、今後の道路整備とまちづくりについてお聞きしたいと思います。 1点目は、2カ所の幹線道路の開通で、本市にもたらされた効果と今後の展望について、計画が進められている国道254号バイパスから旧大成ポリマー跡地へのアクセス道路の進捗状況について、富岡駅北側の土地利用について、以上3点について質問させていただきたいと思います。 2点目は、高齢者の交通事故防止についてです。政府が発表した高齢者の交通事故状況によれば、交通事故の死者数は年々減少傾向にあるものの、65歳以上の高齢者が占める割合が高くなっております。さらに、ここ数年では事故の被害者だけでなく運転操作ミスによる物損事故は、毎日のように報道されている。特に、10月27日、横浜市で集団登校中の小学生の列に87歳の高齢ドライバーが運転する軽トラックが突っ込み、小学1年生の男児が死亡した痛ましい事故は記憶に新しいところであります。容疑者は、一晩中車を走らせていたものの、その間の記憶があやふやで、取り締まりについても意思の疎通が図れず、認知症の疑いがあると指摘されております。こうした背景には、高齢者人口の増加だけでなく高齢者特有の事情も影響しています。高齢社会が今後ますます進展する中、高齢者の交通事故対策には、高齢者本人だけでなく行政の取り組みはもちろん、周囲の理解も重要であります。本市においても高齢化の進展は例外ではないはずです。そこでお聞きします。 1点目は、3年間の75歳以上の高齢者数とその増加率、75歳以上の運転免許証の保有者数とその増加率、最後に、これまで行ってきた高齢者への交通安全指導の状況。 3点目は、市民協働の推進についてであります。本市が目指す市民協働のあり方として、昨年5月に市民協働基本指針を作成しました。その共通のガイドラインとして、市民初め団体、企業、行政が一体となって世界遺産を持つ地域にふさわしい新たな富岡市のまちづくりのために、私たち市民の力を総結集し、連携、協力していくこととしてスタートしました。また、ここには指針として4つのステップが設けられています。1年が経過しようとする中で、市民協働基本指針の達成度と課題、そして今後の目標についてお聞かせください。 以上、壇上からの質問とさせていただきます。ご答弁よろしくお願いいたします。 ○議長(堀越英雄君) 市長。                (市長 岩井賢太郎君登壇) ◎市長(岩井賢太郎君) それでは、佐藤議員さんの質問に順を追ってお答えを申し上げます。 初めに、道路整備とまちづくりにつきましてお答えをいたします。幹線道路の整備は、稼働時間の短縮などの利便性の向上や沿道のまちづくりの活性化に貢献しております。中でも高速道路に直結する幹線道路や広域を結ぶ幹線道路は、流通時間の短縮が期待され、企業の立地の可能性も高まるものと考えております。 なお、佐藤議員さんからは3点のご質問をいただきましたが、それぞれ実務的な内容となりますことから、経済建設部長から申し上げます。 次に、高齢者の交通事故防止につきましてお答えをいたします。全国的に高齢者の人口、運転免許保有者数が増加する中、歩行中、運転中に交通事故に遭う高齢者が増加しております。今後、超高齢社会を迎えこの傾向が強まることが危惧されていることから、本市といたしましても、関係機関と連携し対策を講じなければならないと考えております。 なお、佐藤議員さんから3点のご質問をいただきましたが、それぞれ実務的な内容となりますことから、危機管理監から申し上げます。 次に、市民協働の推進につきましてお答えをいたします。近年、少子高齢化の急速な進行や価値観の多様化などによりまして、行政に求められる公共サービスが拡大し、新たな課題を生み出しております。このような中、課題解決に向けより市民が主体となった市民協働によるまちづくりを推進していくことが重要となっております。本年4月にスタートいたしました第2次富岡市総合計画においても、「みんなで支え合い みんなで創る協働のまち」を基本目標に掲げ、市民協働の推進に向け施策の展開を進めているところであります。 なお、具体的な答弁につきましては、総務部長からお答えを申し上げます。 以上、壇上からの答弁とさせていただきます。 ○議長(堀越英雄君) 経済建設部長。 ◎経済建設部長(浦野繁夫君) 命によりまして、佐藤議員さんからの道路整備とまちづくりの1点目の2カ所の幹線道路の開通による効果と今後の展望につきましてお答えいたします。 まず、西毛広域幹線道路につきましては、本市の弱点であった南北方向の交通処理の円滑化と高速道路へのアクセス性の向上効果などがあったと考えております。南後箇七日市線につきましては、国道254号バイパスと富岡インターチェンジ付近が結ばれたことにより、高速道路へのアクセス性向上や市街地への通過交通の排除、歩道の整備による通学路の安全性向上、沿道への出店など、まちづくりへの効果などがあったと考えております。 また、今後の展望でございますが、今年度西毛広域幹線道路の未着手区間であった安中富岡工区が事業着手となったことから、交通利便性の向上、観光ネットワークの構築、産業振興への貢献が期待されます。 次に、2点目の国道254号バイパスから旧大成ポリマー跡地へのアクセス道路の進捗状況につきましてお答えいたします。本路線は市道6019号線でございまして、一般車両や緊急車両の通行の確保、旧大成ポリマー跡地の利用の向上及び排水対策等の周辺地域の環境整備を目的とし、平成26年度より事業着手しております。事業概要といたしましては、市道の拡幅延長は232メートル、全体幅員は10メートルで、片側に2.5メートルの歩道を設置する計画でございます。現在、ほぼ用地買収を完了しており、排水路流末の1級河川高田川付近の工事に着手しております。今後は、市道の拡幅、排水路の整備及び国道254号バイパスとの交差点改良を予定しており、平成29年度完成を目指し事業を進めております。 次に、3点目の富岡駅北側の土地利用につきましてお答えいたします。上信電鉄の軌道敷から国道254号バイパスまでの富岡駅北側の区域は、かつて養蚕を中心に農業が盛んに行われた時代から、昭和40年代から徐々に農地が宅地化等に転用され民間開発が進んでまいりました。しかしながら、道路整備など公共施設整備がおくれ、狭隘な道路が数多くございます。現在では緊急時の車両の通行や雨水排水の処理に支障を来しており、空き家等も増加していることから、生活環境の改善を図らなければならない地域となっております。このため、先ほど2点目で申し上げました市道6019号線の整備に着手し、早期の完成を目指しているところでございます。 今後、旧大成ポリマー跡地周りの市道も整備する計画があり、これにより富岡バイパスから富岡駅東側までの円滑な交通体系が完成しますので、道路周辺の土地利用は格段に向上するものと思われます。 私からは以上でございます。 ○議長(堀越英雄君) 総務部長・危機管理監。 ◎総務部長・危機管理監(上原健司君) 続きまして、高齢者の交通事故防止の1点目、本市における3年間の75歳以上の高齢者数とその増加率につきましてお答えいたします。 まず、平成26年度の高齢者数でございますけれども、4,481人で、平成27年が4,450人、平成28年が4,537人で、平成26年対比の増加率は1.25%でございます。いずれの年も1月1日現在の住民基本台帳登録上の数字でございます。 次に、2点目の本市における75歳以上の運転免許証の保有者数とその増加率につきましては、平成25年が2,733人、平成26年が2,844人、平成27年が3,051人で、平成25年対比の増加率は11.64%でございます。いずれの年も12月31日現在の数字でございます。 3点目のこれまで行ってきた高齢者への交通安全指導の状況でございますが、本市では富岡警察署と連携し、各期の交通安全運動期間中に地区公民館等において高齢者交通安全教室を開催し、交通安全講話や運転免許証自主返納制度の説明、勧奨を実施しております。また、群馬交通安全協会が開催している交通安全高齢者自転車大会など、関係機関が開催している交通安全事業への参加出演も行っております。 続きまして、市民協働の推進についての市民協働基本指針の達成度と課題、今後の目標につきましてお答えいたします。市民協働実践の場として位置づけている地域づくり協議会の活動も4年目を迎え、徐々にではございますが、定着してきております。一方、それぞれの事業や地域づくり活動を実践していく中で課題も生じ始めてきているのも事実でございます。地域づくり協議会の活動では、地域によって温度差が生じ始め、市民一人一人まで浸透していないところもございます。このような中、市といたしましては、市民が自主的に地域を見詰め直し、身近な課題をみずから解決していく協働の趣旨を浸透させる仕組みづくりを推進しているところでございます。その一つとして、今年度は高瀬地区と高田妙義地区の両協議会で市民協働を進めていくため、専門家による地域づくり、ひとづくりワークショップを開催し、地域の課題の洗い出しや課題解決のための方策を協議し、協働を形にする取り組みを始めたところでございます。この取り組みに対しては、両地域で大きな反響があったことから、他の地域でも開催を進めたいと考えております。 また、本年度から地域づくり協議会に限らず、市民協働を目指す団体等に対し提案型の協働まちづくり事業により市民協働を実践していく取り組みを開始したところでございます。さらに、市民協働を推進するためには、職員の意識向上と自己変革が求められていることから、研修会等を通し目的と意義の徹底、市民協働の意味を正しく理解していただき、地域活動等への参加を促してまいりたいと考えております。 今、各地区では地域の問題や課題を自分たちで考え解決しようという市民力が育ちつつあります。市としては、基本指針で示した短期的目標を確実に達成し、そして今後、中長期的目標を達成するため地域一体となり取り組んでまいる所存でございます。市民協働は、一朝一夕で達成できるものではありませんが、段階を踏み着実に進めていくことで、市民を初め団体や企業と行政が一体となり世界遺産を持つまちにふさわしい富岡市を目指してまいります。 以上、第1質問の答弁とさせていただきます。 ○議長(堀越英雄君) 9番。 ◆9番(佐藤信次君) ご答弁ありがとうございました。ここからは質問席から再質問を進めさせていただきます。 幹線道路の開通による効果、ご答弁のとおりだというふうに私も感じております。多くの市民が期待しているとも言います。さらに、道路の開通によってさまざまな効果が得られるだろうというふうにも感じております。特に、そこに人が住み働く場所がある、そのことによって定住が進む、これはもう一連の流れの中の一つだというふうにも思います。特に、そのための企業立地というのは非常に期待が高い。お話しすると、必ず人口をふやすには、やはり企業が来ないとねという話は、もう日常茶飯事出る話だと思うのです。そこで、立地する用地をどういうふうに確保するかということが大きな課題になってくるのですけれども、構想はあるのでしょうか。 ○議長(堀越英雄君) 経済建設部長。 ◎経済建設部長(浦野繁夫君) 本市の産業振興発展のため現在調査検討を進めております。 ○議長(堀越英雄君) 9番。 ◆9番(佐藤信次君) 前回もそのことに触れたときに、たしかそういう調査をこれからしっかりやっていくのだという答弁をいただいたと思うのです。ぜひ早目に、これこそ前倒しでやれるような体制づくり、あるいは行動をお願いしたいと思います。 道路に関して言えば、やはり道路が開通するとやっぱりマスコミも注目しますよね。新聞で取り上げたりテープカットの様子が報道されたりという光景もよくあります。当然それを見て企業も注目するのです。問題は用地ということになります。群馬では企業進出がふえているのだよというようなことをよく聞きます。しかし、本市での印象はそう感じない。薄く感じるというのが正直な気持ちです。ぜひ格段によくなったアクセスのよさを生かして、あらゆる可能性を模索して企業誘致、産業振興に取り組んでいただきたいということは、重ねてお願いしておきたいと思います。 県道南後箇七日市線の開通を見ますと、左右に多くの店舗が出店したり、あるいは移転して店舗を構えるなど大変にぎわってきたように思います。これは、来年度以降の税収増にも貢献できるのだろうなというふうに漠然というふうに考えています。反面、国道254号を交差した南後箇七日市線ですね。七日市部分なのですけれども、北部部分で東西に走る市道、ずっと富総、七日市病院のほうですね、裏まで続く道なのですけれども、非常に狭いというふうに感じます。私は、1つ道路が傷んだからその周辺も一緒にやるというのが、まちづくりにとって非常に、住環境づくりにとって非常に必要だというふうに考えておりますが、この整備の必要性があると思うのですけれども、予定等はあるのでしょうか。 ○議長(堀越英雄君) 経済建設部長。 ◎経済建設部長(浦野繁夫君) 七日市病院の周辺の地域の市道は大変狭隘で、拡幅の必要性があることは、十分に認識しております。しかし、住宅地であり、家屋が道路に隣接していることから隣接住民のご理解が必要となり、市道の拡幅が非常に難しい状況でございます。 ○議長(堀越英雄君) 9番。 ◆9番(佐藤信次君) 確かに地権者、所有者がいたり家屋が空き家になっていても、その上屋と地べたが違っていたりということで、大変な難しさはあると思うのですけれども、幹線道路の計画というのは、事前に市としてはわかるわけですね。そうした中で、それと並行して、ではその周辺も狭隘道路があるから解消に向けて話を進めようではないかという計画というのも俎上に上がってきていいというふうに私は思うのです。そういうことは私が言うまでもなく、近隣住民の方もわかっていることだと思います。さらに、空き家が点在するときになりますと、空き家をこれから利用していこうというのが市の政策の一つに挙げられていますけれども、そういう空き家の利活用が進まない原因というのはここにもあると思うのです。ただ狭いだけではなくて、住環境も含めて大変活用には支障を来しているというふうにも考えています。こういうものの一体的な取り組みが必要と思うのです。これからできるものがあれば、ちょっと難しい時間がかかるというものもあると思うのですけれども、当局はこの現状をどのように感じているかお聞かせください。 ○議長(堀越英雄君) 経済建設部長。 ◎経済建設部長(浦野繁夫君) 狭隘道路の拡幅整備には隣接住民の理解が必要不可欠でありまして、多くの関係者も存在します。狭隘道路が空き家の利活用の支障になっていることも事実でございます。市としては、活用できない空き家や空き地を市に寄附していただき、道路と一体的に整備するような制度も必要ではないかと考えております。 ○議長(堀越英雄君) 9番。 ◆9番(佐藤信次君) そうだと思うのです。でも、その計画を皆さんに伝えないと、我々はどうしたらいいのだいという話が行ったり来たりしてしまうと思うのです。こういう計画があるのですよという、その地域に投げかけることによって考えてもらう。場合によっては今、部長の答弁にもありましたように、そういうのだったらちょっと考えてみようかとか、話を進めてみようかというふうに出てくると思うのです。まずは活用できない計画を提示して、活用できない空き家や空き地を市に寄附してくださいというお話をする。そういうことで、道路と一体的に整備することは、大変重要な条件だというふうに思うのです。狭隘道路の解消を進めた上には住民参加の手法を用いている自治体もあります。時間はかかりますが、1カ所成功すればそれが一つのよい事例となって他にも影響を与えることは多々あると思います。まずは第一歩を踏み出していただきたいというふうに思います。 狭隘道路の解消は、住環境を改善し市街地の密度を向上させ、安全な道路は歩く機会をふやし、健康促進とコミュニティーへの活発化を可能にする。そうした空間がバッファゾーンを取り囲むように形成できれば、より印象的なまちづくりができるというふうに私は思います。この部分について、当局のお考えをお聞かせください。 ○議長(堀越英雄君) 経済建設部長。 ◎経済建設部長(浦野繁夫君) 道路や公園などの公共施設の整備改善及び宅地利用の増進を一体的に行うには土地区画整理事業を実施することが最も理想的な事業手法であります。富岡駅北などバッファゾーン周辺地域において土地区画整理事業を実施することが望ましいのはわかっておりますが、事業を実施するには長い年月と多額の予算を要します。また、人口減少、地価下落局面の現在では、事業を実施することは現実的ではありません。このため、狭隘道路に面する土地所有者等に協力をいただきながら地道に改良工事等を実施していくことが必要と考えております。 ○議長(堀越英雄君) 9番。 ◆9番(佐藤信次君) まさに地道だと思います。まちづくりは百年の計とよく言われています。まさしく地道で一歩一歩でいいと思います。まずは行動を起こす、計画を立てる、進める、これに尽きると私は思います。長期的視点で結構です。ぜひこれも俎上に乗せていただきまして、よろしくお願いしたいというふうに思います。お金の話、時間の話、これはもうついて回るものですね。それは言うまでもないのですけれども、金の部分では社会資本総合整備計画を作成し、その中で市道の整備や狭隘道路の解消に向けた計画を進めている自治体もあります。例えば、ここに静岡静岡市の大谷地区というのですか、まちづくり交付金ということで計画シートをつくっているのですけれども、ここにはやはり住民参加の記載があるのです。そこで検証して、やるべきかやらないべきかも含めて、やれるのだったら総合交付金を受けて実施するという例。それから、これは埼玉桶川市坂田地区、社会資本総合整備計画、都市再生整備計画、これもシートがあります。こういうものを計画書をつくりつつ、ではできるのかできないのかの判断、住民の意見を聞く、住民が参加して意見を述べ合って、ではこういうふうにしていきましょう、ああいうふうにしましょう。残念ですができませんねというふうな、こういうことを一つ一つ積み重ねないと、なかなか頭で想定していてもできないというふうに思うのです。そういう取り組みを含めて本市ではどうですか。 ○議長(堀越英雄君) 経済建設部長。 ◎経済建設部長(浦野繁夫君) 社会資本整備総合交付金による道路整備につきましては、基幹となる事業としまして、主に道路、防災安全及び市街地整備の3つございます。市道6019号線及び本年度から事業着手している都市計画道路馬見塚芝宮線は、防災安全による事業で、いずれも群馬が計画を策定し、県内の道路整備を一元的に管理しております。市街地整備事業における道路整備でございますが、本市では現在、富岡製糸場周辺の約76ヘクタールを富岡中央地区として事業を実施しており、まちなかの路面整備を実施しております。今後も社会資本整備総合交付金を活用し、富岡駅北や七日市地区などの狭隘道路の解消に向け取り組んでいきたいと考えております。 ○議長(堀越英雄君) 9番。 ◆9番(佐藤信次君) ありがとうございました。ご答弁の後段で狭隘道路の解消に向け取り組んでいきたいという、決意表明とは言いませんけれども、お力強いお言葉をいただいたので、ぜひ考えを進めていただきたいというふうに思います。 そこで、市道601号線のお話が出ました。整備終了後に大成ポリマー跡地周辺の市道も整備する計画とのことでありますので、少し概要をお聞かせください。 ○議長(堀越英雄君) 経済建設部長。 ◎経済建設部長(浦野繁夫君) 旧大成ポリマー跡地北側及び西側市道の拡幅整備を進めたいと考えております。市が所有する敷地を利用しまして、市道6019号線と同じ程度の幅員10メートルで片側に歩道を設置したいとするものでございます。 ○議長(堀越英雄君) 9番。 ◆9番(佐藤信次君) ありがとうございます。道路の新設、あるいは拡幅との同時進行、先ほどはここで申し上げました。により周辺整備狭隘道路の解消が進む。これ1つ成功するとやはり、ああいうふうにすればいいのだ、こういうふうにすればいいのだということがわかってくると思うのです。それは、行政サイドでわかるということよりは、住民が理解しやすくなるということもあると思います。まさにまちづくりは住民参加で行わなければならない事業と思いますので、この辺をしっかり認識していただきたいというふうに思います。 この1つ目の大きな質問の中、1つ目は最後になりますけれども、先ほどある議員さんの質問の中で市長のほうから、群馬まちづくりビジョン富岡アクションプログラム、これ素案ですよね。これできているのですね。中には調整中、調整中というのもかなり多くはあるのですけれども、いずれにしても、これが中止になって富岡市のまちづくり、将来的なまちづくりが進められるのだと思いますけれども、この中で私が住む地域に該当するのですけれども、これは一ノ宮、丹生、吉田地区、西部3地区で構成されている富岡地区開発協議会では、道路に関して2つの要望が出ているのです。その1つ、長年の懸案事項となっておりますが、神農原付近の渋滞解消に対する検討がこれに記載されているのです。いろいろ情報は聞いておりますが、交通量の関係とか、どういう路線をとればいいのだとか、いろいろな課題はあると思うのですけれども、基本的にどういうお考えか、それからどういうような手続で進めるのかお聞かせください。 ○議長(堀越英雄君) 経済建設部長。 ◎経済建設部長(浦野繁夫君) アクションプログラムでは、事業期間未定の事業としまして、国道254号神農原付近の渋滞解消を位置づけております。これまで国道254号神農原バイパスは、早期事業化に向けて群馬や富岡土木事務所に要望を行っております。しかしながら、新規のバイパス整備を行うためには長い期間を有することとなっております。群馬では、国県道の交通量調査も行っておりまして、路線の混雑度等を調査しておりますので、今後神農原バイパス整備の要望とあわせまして渋滞解消につきましてと協議を進め、早期の事業実施に向け取り組んでまいります。 ○議長(堀越英雄君) 9番。 ◆9番(佐藤信次君) 本当に懸案中の懸案事項でありますので、ぜひ連携を強く持って進めていただけたら大変ありがたいというふうに思います。ほかにも、例えばこれ木田議員さんが9月定例会で諏訪神社前の交差点改良について質問しています。富岡交差点から市役所まで約300メートルの区間を歩道整備し、大型バス、自動車等の円滑化と歩行者の安全性を確保するというのですよね。やはりここがの事業で整備されるとすれば、やはりその近辺にも狭隘道路というのはあるわけですね。こういう計画が事前にあるわけですので、そういう狭隘道路、その道が整備されることによって狭隘道路を解消する可能性があるのかどうか、この辺も検証する必要があると思いますので、あえて提案しておきたいと思います。 それで、壇上での質問の中では、地域限定的になりますがという私はあえて質問をさせていただきました。限定的というのは、私今言ったバッファゾーンを取り囲む周辺地域を限定的な場所として位置づけて、その狭隘道路の解消、整備をお願いしたいということなのです。しかし、郊外へ行きますと、まだまだたくさんの狭隘道路があります。こういう点につきまして、狭隘道路という1つのくくりの中で、これからどういうふうに改良していっていいのだ、整備していっていいのだということも含めて考えていただきたい。それは、つながるのは郊外にも空き家はたくさん出ています。そういう空き家の利用に対してもつながることでありますので、ぜひ道路整備、一言で言えば道路整備でありますけれども、特に狭隘道路の解消には全力で当たっていただきたいと要望としてお伝えして、この質問は終わりにさせていただきます。 次の質問に移ります。警視庁が発表した2015年の全国交通事故者数は4,117人、2000年以降減少していた死亡者数は、2014年より4人ふえ15年ぶりに増加となった。そのうち65歳以上の高齢者は2,247人、全体の54.6%を占めているという数字が発表されています。2016年、本県の最近の数字はどうなっているのでしょうか。 ○議長(堀越英雄君) 総務部長・危機管理監。 ◎総務部長・危機管理監(上原健司君) 2016年10月末現在でございますけれども、群馬の交通事故死者数は50人、前年比3人減でございます。そのうち65歳以上の高齢者は27人、前年比2人増で全体の54%を占めております。 ○議長(堀越英雄君) 9番。 ◆9番(佐藤信次君) 全国レベルに群馬も近いということですよね。車の普及率が全国1位と言われる群馬ですから、やはりそれにメリット、デメリットの中のデメリット部分もこういう数字になってきているのではないかなというふうに思います。県内でも、ご答弁のように高齢者の事故数は全国平均に近い数字ということは先ほどわかりました。政府広報では、その内訳で最も多いのは歩行中の事故死だというふうに言われているのです。高齢者の事故に限らず歩行時に交通事故に巻き込まれないためには、まずは交通ルールを守る、これはもう当然のことですが、それぞれが注意と工夫も必要である。自分の身は自分で守るという考えも必要だということです。特に夕方から夜間にかけては、反射材を活用するのも効果がある。これはもう何十年という前から言われていることです。 そこで、本市は、中学生全員に反射板つきのベストを贈与しております。高齢者が夜歩くのはよくないですけれども、夕方散歩がてら外に出たときに反射板をつけていると大分効果があると思うのですけれども、こういうのを中学生ではなくて高齢者の方にも贈与したらどうかと思うのですけれども、お考えをお聞かせください。 ○議長(堀越英雄君) 総務部長・危機管理監。 ◎総務部長・危機管理監(上原健司君) 交通安全週間に警察と連携して開催している高齢者交通安全教室において、高齢者の交通事故防止のためには、夕暮れから夜間にかけての外出は差し控えることについて推奨しております。なお、高齢者への反射板つきベストの供与等につきましては、今後検討してまいりたいと考えております。 ○議長(堀越英雄君) 9番。 ◆9番(佐藤信次君) 在庫があるのかどうか、私よくわからないのですけれども、あればうまく活用していただけばというように思います。 高齢者講習会や認知症の検査が行われているということも聞いております。こうした人が、自分はどうだろうなんていうふうに思うこともあると思うのです、あれだけニュースが出ていると。そこで、本市ではそういう検査とか講習会というのは、どのように行われているかお聞かせください。 ○議長(堀越英雄君) 総務部長・危機管理監。 ◎総務部長・危機管理監(上原健司君) 本市では、西毛自動車教習所において実施しております。高齢者講習は、運転免許証の更新期間が満了する日の年齢が70歳以上のドライバーを対象に、交通ルールについての講義、機械を使って動体視力や夜間視力などの測定、また指導員から助言を受けるため実際に車の運転を行っております。なお、運転免許証の更新期間が満了する日の年齢が75歳以上のドライバーは、高齢者講習の前に講習予備検査を受けなければならないとされております。講習予備検査は、記憶力や判断力を測定する検査で、採点、結果の通知まで合わせて30分ほどで終了いたします。 ○議長(堀越英雄君) 9番。 ◆9番(佐藤信次君) こういう講習会の費用というのは、幾らぐらいかかるのですか。 ○議長(堀越英雄君) 総務部長・危機管理監。 ◎総務部長・危機管理監(上原健司君) 費用につきましては、75歳未満の方が5,600円、75歳以上の方は5,850円でございます。 ○議長(堀越英雄君) 9番。 ◆9番(佐藤信次君) ありがとうございます。また、政府広報ではこんなことも報告されています。高齢者の死亡事故原因の第2位です、今度は。1位は歩行中ですよね。第2位は自動車乗車中としているのです。この中には運転中もあるわけです。特に高齢者の運転操作ミスや病気が起因となって起こる事故が毎日のように報道されているわけです。ちなみに、県警が発表した2015年に起きた人身事故1万5,229件のうち高齢ドライバーによる事故は3,111件で、全体の20.4%を占めています。10年間では8.1%上昇しているとしています。そのため、ご答弁にありましたように、講習会に加えて検査が実施されているわけですけれども、また事故の原因の一つとして問題視されているのが認知症です。来春施行される改正道路交通法では、運転免許証更新時の認知症検査が強化されることになっています。高齢者の事故が増加すると高齢者自身不安になり、認知症かどうか検査したい方が検査したほうがよいのかどうか、先ほど申し上げたとおりです。検査の結果次第では運転免許証の返納を考える人もふえてきている。また、可能性も高くなるというふうに思います。しかし、認知症検査に係る経費をざっとざっくりなのですね、9,000円から2万7,000円という額が出るのです。高額と言えば高額になるわけですけれども、悲惨な事故防止と運転免許証返納奨励、また安全運転のための講習会の経費、こういうものをできればその年金額がどんどん、どんどん減らされていく中で、補助してもらうと大変いいのではないかという、将来の自分を置いてみると個人的にもそう思います。ちょっと現状と考えをお聞きしたいのですけれども。 ○議長(堀越英雄君) 総務部長・危機管理監。 ◎総務部長・危機管理監(上原健司君) 本市では群馬と連携し、高齢運転者の事故防止のため免許の返納を奨励しておりますので、免許を返納し運転経歴証明書を取得された方には、運転経歴証明書作成手数料分を補助しておりますが、免許更新講習会への補助等は行っておりません。 なお、高齢運転者の交通事故防止に関しましては、国におきましてことし11月に高齢運転者交通事故防止対策ワーキングチームを立ち上げ、対策の検討を開始したところでございますので、本市といたしましては、国やの動向を注視しながらさまざまな角度からこの対策を検討、推進してまいりたいと考えております。 ○議長(堀越英雄君) 9番。 ◆9番(佐藤信次君) では、近年免許証を返納する人もいるということですが、手続方法と本市での実績を教えてください。 ○議長(堀越英雄君) 総務部長・危機管理監。 ◎総務部長・危機管理監(上原健司君) 有効期間内の運転免許証を警察署に持参し申請していただきます。本市の返納者数は、平成27年中が101人、平成28年中は11月末現在でございますけれども、100人でございます。 ○議長(堀越英雄君) 9番。 ◆9番(佐藤信次君) 返納して一番心配されるのが移動手段だと思うのです。それがあるためにちゅうちょする高齢者も多くいると思います。どのようにフォローする手段があるのか教えてください。 ○議長(堀越英雄君) 総務部長・危機管理監。 ◎総務部長・危機管理監(上原健司君) 運転免許証を返納し運転経歴証明書を取得した65歳以上の方を対象に、上信電鉄につきましては乗車料金が半額、県内タクシー利用料金が1割引きの料金となっております。 ○議長(堀越英雄君) 9番。 ◆9番(佐藤信次君) ある程度の補助はされているということで理解できました。それについて手続、それは経費が割引が出ているということなのですけれども、これ市単で行っているのか。それと、回数と金額、昨年の決算額がわかりましたら教えてください。 ○議長(堀越英雄君) 総務部長・危機管理監。 ◎総務部長・危機管理監(上原健司君) 割引手続につきましては、上信電鉄におきましては、有人駅の場合は、窓口において運転経歴証明書を提示し切符を購入していただきます。無人駅の場合は、降車時に運転経歴証明書を提示し精算をしていただきます。タクシーの場合は、降車時に運転経歴証明書を提示し運賃を支払っていただくような形になっております。 なお、このサービスに対しての市からの補助はございません。上信電鉄や群馬タクシー協会が交通施策の一環としてご協力していただいているものでございます。 次に、利用回数でございますけれども、平成27年の上信電鉄の割引利用回数は1,438回、県内タクシーの割引利用者回数は5,943回でございます。 なお、金額の集計につきましては、両者とも行っていないということでございます。よろしくお願いいたします。 ○議長(堀越英雄君) 9番。 ◆9番(佐藤信次君) ありがとうございました。印象としては、もう少し本市、富岡市としては、いろいろなフォローがあっていいのかなというように思います。これは、増加する高齢者による運転事故、政府は対策強化という、これ部分ぽいものですかね。安倍総理大臣はこのように言っているのですね。「大変痛ましい事故を防止するため来年3月から認知症対策を強化した。改正道路交通法を施行することにしている。まずは、円滑な施行に万全を期すとともに、乗用車の運転に不安の感じる高齢者の移動手段の確保など、社会全体で高齢者の生活を支える体制の整備を着実に進めていくべき」、こう言っています。こういう国もいかに高齢者の事故がふえているか、大変な事故が起きた場合の大変さというのは認識しているわけですよね。それでこういう声明が出ているのだと思います。具体的には、返納者に対するフォローとしてはこんなのがあります。高崎や下仁田町、高山村などは、公共交通機関の無料利用券を配布です。千代田町は、車にかわる乗り物として電動アシスト三輪車自転車などを購入費の3分の1補助している、こういう内容です。さらに、これはちょっと移動手段とは違いますけれども、特典的なものですよね。中之条、東吾妻両町は、町内で使える金券を出している。桐生市は市内協賛店でサービスを受けられるパスポートを渡すなど、生活の支援で自主返納を促す取り組みも広がっているという、こうした具体的な事例。これなら返してもいいかなというような思いにもなると思うのです。便利さをとるかリスクをとるかというのは個人の判断です。しかし、起こしたときの大きな悲しみというか、そういうものを考えると、やはり多少の不便さもしようがないのだというふうに背中を押してやるようなフォロー、これが今私が紹介した事例ではないかなというふうに思うのです。ぜひそのように考えていただきたいというふうに思います。どんどん、どんどんふえるわけですから。額は別にして、そういう気持ちを、背中を押してあげる取り組みも必要かなというふうに思います。 それと、認知症の高齢者がふえてくる、その方が運転する。検査しても返納を私はしたくないのだと言うとそのまま運転するという話になります。この認知症については、交通事故云々で始まるものではなくて、これを防ぐ、あるいは認知症を自覚してもらうというのは、やはり福祉全体の問題ですから、高齢者福祉のほうにバトンタッチといいますか、両方が相互がいろいろな連携を図って行うべきなものと思っていますので、その辺をつけ加えさせていただきます。この質問は終わりにさせていただきます。 3点目の市民協働の推進についての質問に移ります。地域づくり協議会の活動として定着してきているのが軽トラ市だと思うのです。地域内で新規に立ち上げたこの事業は、このほかにございますか。 △休憩      午後 3時05分休憩 ○議長(堀越英雄君) ここで、午後3時15分まで休憩いたします。 △再開      午後 3時14分再開 ○議長(堀越英雄君) 再開いたします。 △続・一般質問 ○議長(堀越英雄君) 休憩前に引き続き一般質問を行います。総務部長。 ◎総務部長(上原健司君) それでは、地域内で新規に立ち上げた事業はあるかについてでございますけれども、各地域で新たな発想による主体的な活動が始まっております。富岡地域では地区内の歴史、文化財施設をめぐる歴史文化財めぐりを、黒岩地域では「ホタル観賞の夕べ」と題し、自然環境事業を実施いたしました。また、富岡、額部、小野、丹生地域では地域防災防犯マップの作成に取り組んでおります。 ○議長(堀越英雄君) 9番。 ◆9番(佐藤信次君) ありがとうございます。着実に地域づくりが進んでいるというようにこの事業を見ると思うわけであります。しかし、どういう気持ちでどういう地域づくりにしたいかというのは、一人一人の気持ちで違うと思います。協議会の活動の一つとして、当初、これ始まるというかですか間もなくですか、熊倉教授の指導があっていろいろ理解が深まったというふうにも聞いておるのですけれども、現在熊倉さんというのは、どういう存在でなっているのでしょうか。 ○議長(堀越英雄君) 総務部長。 ◎総務部長(上原健司君) 熊倉教授につきましては、引き続きアドバイザーとして地域づくり協議会連絡会議に出席をしていただきまして、地域住民と行政をつなぐ役割を担っていただいているところでございます。 ○議長(堀越英雄君) 9番。 ◆9番(佐藤信次君) ありがとうございます。いろんな地域を回って、見識もある方ですので、大いに、言葉は悪いのですけれども、利用されたらいいかなというふうに思いますので、よろしくお願いします。 事業実施が目的になっていて、郷土の理解度が不足している部分があるというふうにも、先ほどと関連した質問になりますけれども、思うのです。どう補っていくか、そのための仕組みづくりや構想がありましたらお聞かせください。 ○議長(堀越英雄君) 総務部長。 ◎総務部長(上原健司君) 地域づくり協議会では、自分たちが住む地域を見詰め直し、身近な課題を解決する道標となる地域まちづくり計画を作成し、事業を実施していただいておりますが、活動を通して協働についての意識改革につながっているものと考えております。さらに、学習会や講演会等により協働の目的と意義について理解を深める仕組みづくりを進めております。
    ○議長(堀越英雄君) 9番。 ◆9番(佐藤信次君) この部分についても事業と並行してこういうものは常に取り組む必要があると思いますので、引き続きのご努力をお願いしたいというふうに思います。 あと、専門家によると地域づくりは人づくりというような、こういうワークショップを通じて行っているというケースが多いわけです。そういうことも本市でも行っているようですけれども、得られたもの、改善点は何でしょうか。 それから、住民参加の反応は大変重要だと思うのです。いい話を聞いたのか、それは無理だよなといういろんな意見がある。こういう反応というのは非常に重要だと思いますので、アンケートというのはとったのでしょうか。 ○議長(堀越英雄君) 総務部長。 ◎総務部長(上原健司君) それぞれ各3回開催され、地域の課題を洗い出し、課題を解決するための方策について参加者が意見を出し合いましたけれども、アンケートは実施しておりません。ただ、参加者からは、ワークショップ形式で会議を行うスタイルが大変新鮮だった。また、意見がとても出しやすかった等、前向きな意見が多く出されております。また、ワークショップ後は、それぞれの地域づくりの取り組みが活発になってきておりまして、競い合うことで自分たちの地域の将来について具体的な意見を出し合い、みずから解決していく姿勢があらわれてまいりました。 ○議長(堀越英雄君) 9番。 ◆9番(佐藤信次君) ありがとうございました。それと、ボランティアとかNPOだとかいろいろな、言い方はどうなのかわからない。よく自立した市民というふうに表現する方もいますが、そういう人たちとの協働も重要だと思うのです。本市の状況をお聞かせください。 ○議長(堀越英雄君) 総務部長。 ◎総務部長(上原健司君) 本市では地域まちづくり計画を策定し、基本方針に沿った活動を展開し、市民協働のまちづくりが芽吹き始めております。引き続き地域づくり協議会の活動がさらに広がり、これまでかかわっていない人や余り知らない人も活動にかかわる機会をふやしていく働きかけをしてまいります。 ○議長(堀越英雄君) 9番。 ◆9番(佐藤信次君) ぜひそのような方向でお願いしたいと思います。協働への理解をより広く深く浸透させるためには、市民一人一人の啓発も当然必要だと思うのです。それと、職員の理解と意識改革、これもご答弁の中にもありました、こういう言葉が。これは、もう本当に重要だと思うのです。そのための職員研修には積極的に参加すべきだというふうに思います。昨今の状況は、経費削減でどうも個人的には十分できているのかなとクエスチョンマークがつくのですけれども、庁内研修を含めた職員の研修というのは、現状どうなっていますか。 ○議長(堀越英雄君) 総務部長。 ◎総務部長(上原健司君) 協働によるまちづくりを推進するためには、職員の意識改革が重要であることから、本年度高崎経済大学の櫻井教授を講師に招き、部課長を対象とした研修会を実施するとともに、地域づくり協議会主催による学習会へも参加をしております。また、地域づくり協議会の各種活動には若手職員で組織された地域づくり協議会応援隊が積極的に参加をしております。 ○議長(堀越英雄君) 9番。 ◆9番(佐藤信次君) もうちょっとお話を聞きたかったのですけれども、実は1916年ですか、1968年か、このときに横浜で自治体学会というのが設立されました。ここで多くの研究者、市民、行政職員が一緒になって勉強しようというのが目的なのですけれども、こういうところに地腹で参加している職員を多く見かけています。ほとんどがそうだと思うのです。こういうある意味でき上がった研修会に職員を派遣するというのもいいと思うのですけれども、職員が問題意識を持ってそういう自主的に研修会に参加するというのも大変重要なことだというふうに思います。ですので、これからもぜひ課題に対する自分の研究のあり方、結果はどうだろうとか、いろいろ情報収集するためにもいろんなそういう研修会に参加する必要があるというふうに思いますので、職員が申し出があった場合には、ぜひ上層部の方については快く送り出していただく。ただし、その成果は必ず出して、発表会等を通じて他の職員に伝えるというようなサイクルも必要かなというふうに思いますので、ご支援をいただければ、さらに地域と一体となった行政、そういうものがこれから構築できるように思いますので、よろしくお願いしまして、私のお願いということでこの質問を閉めさせていただきます。 本日の質問全て終了しました。ご協力ありがとうございました。 ○議長(堀越英雄君) 以上で9番 佐藤議員の質問は終了いたしました。 次に、5番議員 黒澤淳雄君、ご登壇の上、ご質問願います。5番。                (5番 黒澤淳雄君登壇) ◆5番(黒澤淳雄君) 議長にお許しをいただきましたので、さきに通告させていただきました3項目について質問させていただきます。 まず、1項目めの富岡市の財政状況についてでございます。現在、日本は少子高齢化による人口減少社会になっています。国は、人口減少に歯止めをかけるとともに、大都市圏への一極集中を是正し、それぞれの地域で住みよい環境を確保し、地域の自立を促すために平成26年にひと・まち・しごと創生法を制定いたしました。これに伴いまして、地域の特色や地域資源を生かした地域独自の施策を幅広く盛り込んだ地方版総合戦略の策定が市町村に求められ、富岡市におきましても本年3月に富岡市総合戦略が策定されました。この総合戦略では、第2次富岡市総合計画や富岡市の人口ビジョンで掲げた目標像や方向性を念頭に置きながら、新たな価値の創造、持続可能な基盤整備、多様な連携の推進、富岡の成長を支える人材の確保という4つの基本政策を立てましたが、これらの基本施策を展開していくためにはしっかりとした財政基盤の上に立って事業を推進していく必要があると思います。そこで、改めて富岡市の財政状況について何点かお聞きしたいと思います。 まず1点目は、財政の状況を示す指数として財政力指数、経常収支比率、公債費比率、実質公債費比率、将来負担比率がありますが、過去5年間でどのように推移しているのか。また、その推移によって富岡市の財政状況をどのように捉えればいいのかお聞かせください。 次に、2点目ですが、平成27年度の決算書によると、財政調整基金が41億5,000万円ありますが、過去、例えば合併時の平成18年度に比べてどのように推移しているのか。また、今後この基金はどのような目的で使用するのかお聞かせください。 続きまして、3点目ですが、基金は富岡市ふるさと創生事業基金を初め23の基金があり、約96億円ありますが、基金の運用はどのようにしているのでしょうかお聞かせください。 最後に4点目ですが、現在、富岡市製糸場を核としたまちづくりを進めていますが、平成27年度決算ベースと平成28年度予算ベースで富岡製糸場関連、教育関係、福祉関係などの事業費の構成割合は、どのようになっているのでしょうかお聞かせください。 続きまして、2項目めでありますが、西毛広域幹線道路周辺の開発についてお伺いいたします。群馬が進めております、群馬がはばたくための7つの交通軸構想の一つの西毛軸は、西毛広域幹線道路、国道254号バイパスやJR信越線、上信電鉄で構成されています。西毛広域幹線道路は、前橋から高崎市、安中市を通り富岡市を結ぶ延長27.8キロメートルの主要幹線道路で、周辺の交通渋滞の緩和を初め物流の効率化や生活圏の拡大など、西毛地域の産業、経済、観光の発展を担う道路として期待しているところでありますが、この道路が完成した暁には、富岡市役所から群馬県庁まで、今までの所要時間は約1時間かかりましたが、40分に短縮されると言われていますので、通勤や買い物などに便利になると思われます。 さて、西毛広域幹線道路の富岡工区であります富岡地区から小野地区の前橋安中富岡線までの1.68キロメートルについては、平成24年5月に供用開始となり、交通渋滞の緩和はもとより、周辺住民の皆さんの利便性も高まりましたので、引き続き安中富岡工区の工事完成、供用開始が待たれるところであります。 そこで、西毛広域幹線道路が開通した際の、周辺地域の開発計画をどのようにお考えでしょうか。お聞かせください。 最後になりますが、3項目めであります。ウズベキスタンとの交流事業の展開についてお伺いいたします。本年10月の富岡どんとまつりでは、友好都市でありますブール・ド・ペアージュ市長を初め、ウズベキスタン大使やウズベキスタンの日本語学校の学生、アゼルバイジャン大使など国際色豊かなお客様を迎え、盛大に、そしてにぎやかに開催されましたことを多くの市民の皆様が喜んでいることと思います。初来日であったブール・ド・ペアージュ市長さん一行は、富岡製糸場のブール・ド・ペアージュ展を初め富岡市の分野自然にも触れていただき、有意義な交流を図れたものと思います。 また、今回はウズベキスタンから日本語学校の校長先生と学生が富岡を訪れ、ホームスティをしながら小中学校や高齢者施設、養蚕農家、民間企業訪問などの交流をしていただいたと聞いております。その詳細は、「広報とみおか」12月号で紹介されておりますが、それを拝見いたしますと、改めて非常に今回の交流がとても有意義であったのではないかと感じているところであります。 私も8月に富岡ユネスコ協会の少年少女合唱団団員とともにウズベキスタン大使館を訪問させていただきました。シルクロードの中継地であるウズベキスタンと富岡市が、シルクのつながりで交流を図れることは、非常にすばらしいことと思っております。 そこで、今後ウズベキスタンとの交流について、市当局はどのように考えているかお聞かせください。 以上、壇上からの質問とさせていただきますので、ご答弁のほどよろしくお願いいたします。 ○議長(堀越英雄君) 市長。                (市長 岩井賢太郎君登壇) ◎市長(岩井賢太郎君) それでは、黒澤議員さんのご質問に順を追ってお答え申し上げます。 初めに、富岡市の財政状況につきましてお答えいたします。私が初めて市長に就任いたしました10年ほど前は、財政状況はかなり逼迫をしておりました。具体的には人件費や維持管理費、経費などの経常的な経費が膨れ上がっており、それらを賄う財源も乏しかったため、新たな投資をしていくゆとりはほとんどありませんでした。さらに、公債費が膨大であり、県内の市では唯一起債を行うに当たりの許可を必要とする起債許可団体という危機的な状況でもございました。このような硬直した財政状況を打開すべく、市長就任以来徹底した行財政改革を進めてまいりました。行革の実行に当たっては、かなりの傷みも伴いましたが、今となってみますと、これまで進めてきたことは間違いなかったと確信をしております。その成果として、この後ご説明いたします財政指標に如実にあらわれており、今までなし得なかった未来への投資が、現在はでき得るだけの財政基盤を構築することができました。現在においても、歳入面ではふるさと納税寄附金や基金運用益などによる積極的な財源確保を図るとともに、歳出面では民営化や指定管理化、または公共施設全体のあり方を検討するなど、経常的な経営のスリム化や効率化を図っているところでございます。今後も安定した財政運営を進めることができるよう、より強固な財政基盤を構築するとともに、必要なときには未来を見据えた積極的な投資を行い、魅力ある日本一のまちづくりを強力に推進していきたいと考えております。 なお、黒澤議員さんからは4点のご質問をいただきましたが、いずれも実務的な内容でありますので、市長公室長から申し上げます。 次に、西毛広幹道路周辺の開発につきましてお答えをいたします。西毛広域幹線道路は、群馬が進めている7つの交通軸のうち西毛軸の主軸となる道路でございます。周辺の道路の渋滞緩和や物流の効率化、生活圏の拡大など西毛地域の産業、経済、観光などの発展を担う道路として、また防災機能を向上させる道路になりますことから、大きな期待と早期の完成を願っております。西毛広域幹線道路が開通した際の周辺地域の開発でございますが、西毛広域幹線道路が計画されているエリアは、交通アクセスが格段に向上します。本市にとっては大変重要な地域となります。このため、が進める道路整備に合わせて、本市の産業振興発展のためどのような改正が必要なのか検討を進めておるところでございます。 次に、ウズベキスタンの交流事業の展開につきましてお答えをいたします。昨年は、私が同国を訪問してウズベキスタンのシルク産業や世界遺産を活用した観光産業などを視察してまいりました。また、本年はウズベキスタンから3人を本市に受け入れ、市民や企業の皆さんとの交流を行ったところであります。今後交流を発展させることでシルク産業や世界遺産観光の推進につなげてまいりたいと考えております。 なお、最近の情報でありますけれども、ウズベキスタンに行くのにビザが要らなくなったと、来年の4月からこれが実行されるという報道もあります。今までは、最低1カ月以上かかった、申請から1カ月かかったビザの取得も要らなくなるということで、また交流がしやすくなるのかなというふうに考えます。 いま一つ、昨年伺ったときに鉄道網の整備をしておりましたが、これも仕上がって、かなり交通の利便性がよくなった。こんな情報もありますので、今後についても積極的な交流を進めてまいりたいと、こういうことを考えておりますので、よろしくお願いしたいと思います。 なお、いろいろ具体的な答弁につきましては、市長公室長から申し上げ、以上、壇上からの答弁とさせていただきますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(堀越英雄君) 市長公室長。 ◎市長公室長(髙橋修君) 命によりまして、黒澤議員さんの富岡市の財政状況の1点目の財政指標につきましてお答えいたします。 過去5年間の財政力指数、経常収支比率、公債費比率、実質公債費比率、将来負担比率の推移でございますが、まず財政力指数は、平成23年度が0.641ポイント、平成27年度は0.633ポイントとなっており、ここ5年間は歳入における市税の占める割合に大きな変動がないことから、ほぼ横ばいで推移しております。 次に、経常収支比率は、平成23年度が86.9%、平成27年度が83.8%ですので、3.1ポイント改善しております。これは、行財政改革の着実な実行により人件費や物件費、公債費といった経常的な経費を削減してきたこと。また、富岡製糸場の見学料収入がふえてきたことが主に影響し、比率は年々よくなっております。 次に、公債費比率は、平成23年度が9.4%、平成27年度が5.8%ですので、3.6ポイント改善しております。これは、過剰な投資を極力控え、投資の際においても最小限の借り入れとしてきた結果、比率は年々よくなっております。 次に、実質公債費比率は、平成23年度が10.8%、平成27年度が9.1%ですので、1.7ポイント改善しております。改善の理由は公債費比率と同様ですが、実質公債費比率の改善率が鈍いのは、公債費比率の算定は一般会計だけであるのに対し、実質公債費比率は特別会計と一部事務組合が含まれるためでございます。 次に、将来負担比率は、平成23年度が28.2%、平成27年度がゼロ%ですので、28.2ポイント改善しております。これは、基金残高がふえる一方で、市債残高などの将来負担が減ったことにより比率は年々よくなっている状況でございます。このように徹底した歳出削減と歳入確保、あるいは新規発行債の抑制に努めてきた結果、財政指標は年々改善傾向にあり、財政基盤は安定しつつあります。しかしながら、これに満足せず今後もたゆまぬ努力を継続してまいります。 続きまして、2点目の財政調整基金につきましてお答えいたします。財政調整基金の残額ですが、合併時の平成18年度末は約16億2,000万円でした。平成27年度末には約41億5,000万円となり、10年前と比べ約25億3,000万円の増で、2.5倍となっております。これは、先ほど公債費比率の説明で申し上げましたとおり、公共事業への投資を控え基金の取り崩しを最小限としてきた結果でございます。あわせて予算執行の段階でも無駄を省き、予算を使い残すことを徹底して実践してきた成果であると分析しております。 財政調整基金の使用目的でありますが、財源不足が生じた場合の財源調整や災害時の緊急的な経費、あるいは大規模な工事等の財源としてこれまで蓄えを行ってまいりました。今後も不測の事態に備えた一定の蓄えは確保しつつ、現在課題となっている公共施設の老朽化問題、あるいは人口減少を食いとめる施策などの経費に充て、効果的な活用を行ってまいりたいと考えております。 続きまして、3点目の基金の運用につきましてお答えいたします。基金の運用につきましては、地方自治法第241条第2項の規定により確実かつ効率的に、また地方財政法第4条の3第3項の規定により、銀行、その他の金融機関への預金、国債証券など確実な方法で運用しなければならないと定められております。これらの法令にのっとり、本市では富岡市公金管理方針を定め、この方針に基づきまして基金の運用を行っているところでございます。具体的な運用といたしましては、市中金融機関への預金、預託のほか、最近では各基金から原資を寄せ集め、利率のよい長期債権を購入することにより運用益を増加させているところでございます。 続きまして、4点目の富岡製糸場関連、教育関係、福祉関係などの事業費の構成割合につきましてお答えいたします。まず、富岡製糸場関連で世界遺産費の平成27年度決算額は13億4,848万3,726円、歳出全体から見た構成比は6.1%で、平成28年度予算は13億331万5,000円、構成比は5.5%でございます。 次に、教育費の平成27年度決算は22億2,671万281円、構成比は10.1%で、平成28年度予算額は24億3,077万9,000円、構成比は10.3%でございます。 福祉関係では、民生費の平成27年度決算額は67億8万9,592円、構成比は30.5%で、平成28年度予算額は65億4,405万円、構成比は27.7%でございます。 衛生費につきましては、平成27年度決算額は18億8,715万7,604円、構成比は8.6%で、平成28年度予算額は20億4,896万3,000円、構成比は8.7%でございます。 また、土木費につきましては、平成27年度決算額は11億7,700万2,614円、構成比は5.4%で、平成28年度予算額は18億1,646万4,000円、構成比は7.7%でございます。 続きまして、ウズベキスタンとの交流事業の展開につきましてお答えいたします。ウズベキスタンとの交流は、昨年4月に市長が同国の地方政府と関係機関を訪問し、シルクロードの重要な中継地点である同国との養蚕、シルクに関する文化、経済、人的交流の推進という成果を得てまいりました。これを契機に、昨年12月に同国政府と東京農工大学などのご支援をいただいて富岡製糸場内でウズベキスタン展を開催し、世界的に有名なアトラスなどの織物や民俗衣裳、同国の世界遺産などを紹介し、多くの来場者に富岡製糸場とウズベキスタンの関係を知っていただきました。また、本年10月にはウズベキスタンから学生2人と日本語学校の校長の計3人をホームステイで受け入れ、市民や企業の皆さんとの交流を行ったところでございます。今回の交流事業は、国やウズベキスタンとの交流団体において関心を持たれているほか、ウズベキスタンは若者の多い人口構成となっておりますので、本市での体験は交流者本人の資質向上にとどまらず、同国内での日本、また富岡市の認知向上につながるものでございます。さらに、富岡市、ウズベキスタン、そして同国で養蚕指導を継続している東京農工大学の3者での意見交換、繰糸に関する人的交流や技術交流など、国が推進している産官学の連携した富岡モデルを構築することも期待しているところでございます。 今後のウズベキスタンとの交流でございますが、本年度実施いたしました学生等の受け入れ事業につきましては引き続き実施し、市民や企業などの皆さんとの交流を行う中で同国の情報を得るとともに、富岡市の情報を国内外に発信してまいりたいと考えております。また、富岡市国際交流協会と連携して市民参加によるウズベキスタンのシルク産業、世界遺産観光、日本語教育の状況の視察を行い、交流を深めてまいりたいと考えております。 以上、第1質問の答弁とさせていただきます。 ○議長(堀越英雄君) 5番。 ◆5番(黒澤淳雄君) ありがとうございました。それでは、ここから一問一答でお願いいたします。 まず、財政の立て直しのために傷みを伴った徹底した行財政改革を進め、現在成果を上げていることに敬意を表するものですが、具体的にはどんな事項の削減をしてきたのでしょうか、お聞かせください。 ○議長(堀越英雄君) 市長公室長。 ◎市長公室長(髙橋修君) 大きな改革といたしましては、人件費の削減で職員定数を減らしてきたことが挙げられます。平成18年度は487人でしたが、平成28年度は386人で101人の減となっており、約7億円を削減することができております。また、妙義ふれあいプラザやかぶら聖苑など施設への指定管理者制度の導入、特別養護老人ホーム妙義の民営化、さらには来年度からはガス事業の民営化が決まっておりまして、これまで積極的に民間活力を活用し行政コストの削減とともに、より質の高いサービスを追求してまいりました。さらに、細かい事例といたしましては、各種団体への補助金については、運営費的な補助を廃止し、実施事業に対する補助への転換を行い、また議員及び職員の手当などを廃止した結果、経常的な経費の圧縮につながっているものと考えております。 ○議長(堀越英雄君) 5番。 ◆5番(黒澤淳雄君) 財政指標は改善傾向にあり、財政基盤は安定しつつあるようなのですが、痛みを和らげて職員が働きやすい環境に改善することも必要ではないでしょうか。支障を来すようなことがあれば大変なことになります。それに伴い削減したことを復活することは考えておられませんでしょうか、お聞かせください。 ○議長(堀越英雄君) 市長公室長。 ◎市長公室長(髙橋修君) 職員定数につきましては、富岡市行政改革大綱に基づき職員定数管理計画を定め、この計画に沿った職員数の削減を進めてまいりました。この間、富岡製糸場の世界遺産登録を初め、計画策定当時には想定していなかった業務が発生しておりますが、計画に基づいた限られた人員の中で対応してまいりました。しかし、業務はますます多様化、複雑化していく中で、市民サービスの質を低下させることのないようなマンパワーと人口減少対策など、多様な課題に対応できる職員体制が必要であると考えておりますので、削減した事項の復活も含めた適切な対応を行ってまいりたいと思います。 ○議長(堀越英雄君) 5番。 ◆5番(黒澤淳雄君) ぜひ複雑多様化する行政需要に的確に対応できる体制を整えていただきたいと思います。 次に、財政力指数が横ばいで推移している中で経常収支比率が改善しているとのことですが、その理由をお教えいただけますか、お聞かせください。 ○議長(堀越英雄君) 市長公室長。 ◎市長公室長(髙橋修君) 財政力指数の算定に大きな影響を与えるのは、本市の根幹財源であります市税であります。市税は、ここ数年65億円から66億円の間で横ばいに推移しており、伸びていないことから財政力指数も上がっておりません。一方、経常収支比率の算定では、市税のほかに使用料や国補助金なども算定の基礎となっております。近年、富岡製糸場の見学料収入がふえたことや、国補助金の制度を積極的に活用してきたことにより、今まで賄うことができなかった経費に対し財源の手当てができるようになったことから、経常収支比率の改善につながっているものでございます。 ○議長(堀越英雄君) 5番。 ◆5番(黒澤淳雄君) 次に、公債費比率が改善している中で、実質公債費比率の改善率が鈍いのは、特別会計と一部事務組合が含まれるためであるようですが、具体的にどのような事業の公債費が圧縮されないために実質公債費比率の改善が鈍くなっているのでしょうか、お聞かせください。お願いいたします。 ○議長(堀越英雄君) 市長公室長。 ◎市長公室長(髙橋修君) 具体的に申し上げますと、一部事務組合である富岡地域医療事務組合が近年着手した公立富岡総合病院の増改築と七日市病院の増改築に対する借り入れが多額となっていることが実質公債費比率の算定に大きく影響しております。また、両病院は、地域の拠点として高度医療にも対応しているため、MRIやCTといった高額の医療備品の購入も行っており、それらの耐用年数が短く、購入頻度が高いことも影響しております。 ○議長(堀越英雄君) 5番。 ◆5番(黒澤淳雄君) 富岡地域医療事務組合は、この地域の医療の中核となる役割を担っております。ここでの医療関係の充実がここに住む私たちの大きな安心につながり、移住定住対策という側面から見ても重要であり、必要なことであると思います。 次に、将来負担比率が平成27年度にゼロ%となったこと、財政調整基金が10年間で約25億円増加したことは、財政的に安心できることであると思います。しかし一方、公共投資を抑制し未来への投資も我慢してきたことで、世界遺産登録という好機を逸することがないのか心配な点であります。富岡市として今後どのような観点で公共投資を進めていくのか、その考えをお聞かせください。 ○議長(堀越英雄君) 市長公室長。 ◎市長公室長(髙橋修君) まずは、世界遺産登録という千載一遇のチャンスを逃さず、その効果を市内の隅々まで波及させる施策を推進することが最も重要であります。特に、現在進めております新庁舎の建設に合わせた、本市の玄関口となる富岡駅から市庁舎までの周辺整備を実施することは、来訪者への印象をよくするだけでなく、市民が誇りに思える場所づくりとして、また本市を象徴する拠点づくりとして本市の魅力を高めることができる絶好の機会であると考えております。 もう一つには、公共施設の老朽化への対応があります。これまで公共施設を控えてきたことで、多くの公共施設で老朽化が進行しているという側面がございます。今年度中に策定いたします公共施設等総合管理計画に沿って来年度以降、より安全安心でかつ市民が利用しやすい施設となるように更新や複合化などを進めてまいります。公共投資を進めていく際には、民間活力の導入や他機関との連携を図るなどランニングコストの削減を念頭に置くことが重要であると考えております。さらに、新たな取り組みであるゼロ市債事業により景気浮揚を図り、本市の経済発展に資することも積極的に取り組む必要があると考えております。 ○議長(堀越英雄君) 5番。 ◆5番(黒澤淳雄君) 次に、世界遺産費や民生費などの事業費の構成割合をお聞きしましたが、富岡製糸場とその周辺整備の費用は、おおむねどのくらいになるのでしょうか、お聞かせください。 ○議長(堀越英雄君) 市長公室長。 ◎市長公室長(髙橋修君) 富岡製糸場の直接的な経費といたしましては、平成28年度当初予算ベースで世界遺産費の合計額である約11億8,000万円に人件費の約1億2,000万円を足した約13億円でございます。主な内容は、富岡製糸場の整備費、維持管理費、あるいは普及啓発費でございます。そのほかに周辺整備としてまちなか整備費、景観形成推進費、観光振興費があり、これらの費用の合計は約4億5,000万円でございます。世界遺産費と周辺整備費の合計額は約17億5,000万円となります。 ○議長(堀越英雄君) 5番。 ◆5番(黒澤淳雄君) 第2次総合計画の重点施策の一つに富岡製糸所を核としたまちづくりが掲げられていますが、そのための費用は、平成28年度予算ベースでおおむねどのくらいになっているのでしょうか、お聞かせください。 ○議長(堀越英雄君) 市長公室長。 ◎市長公室長(髙橋修君) 富岡製糸場を核としたまちづくりを構成する事業は27事業ありまして、これらに要する事業費は、平成28年度当初予算ベースで約19億8,000万円でございます。第2次富岡市総合計画の全体事業費に占める割合は9.4%となっております。 ○議長(堀越英雄君) 5番。 ◆5番(黒澤淳雄君) 富岡製糸場を核としたまちづくりを構成する事業は、福祉や教育、衛生などの分野と比べてもバランスのとれた構成となっているということでよろしいのでしょうか。 ○議長(堀越英雄君) 市長公室長。 ◎市長公室長(髙橋修君) そのとおりでございます。 ○議長(堀越英雄君) 5番。 ◆5番(黒澤淳雄君) 富岡製糸場を核としたまちづくりの費用として、国からの補助金や一般財源など、財源の内訳はどのようになっているのでしょうか、お聞かせください。 ○議長(堀越英雄君) 市長公室長。 ◎市長公室長(髙橋修君) 富岡製糸場を核としたまちづくりに要する事業費の財源は、平成28年度当初予算ベースで、国庫補助金は約4億5,000万円で、財源割合は22.6%、支出金は約2億円で、財源割合は9.8%、使用料などその他の財源は約9億3,000万円で、財源割合は47.1%、一般財源は約4億円で、財源割合は20.5%となっております。 ○議長(堀越英雄君) 5番。 ◆5番(黒澤淳雄君) そうしますと、富岡製糸場を核としたまちづくりの事業費は、約19億8,000万円であるが、市からの持ち出しは約4億円であり、事業費のおおむね5分の1の事業でできているということでよろしいのでしょうか。 ○議長(堀越英雄君) 市長公室長。 ◎市長公室長(髙橋修君) そのとおりでございます。 ○議長(堀越英雄君) 5番。 ◆5番(黒澤淳雄君) ありがとうございました。富岡市の財政状況が一時期の危機的な状況から回復し、現在では今まで抑えていた公共投資ができるまでになったことをうれしく思います。しかし、少子高齢化、人口減少に向けてしっかりした財政基盤を築きながら、ランニングコストを抑えた事業や国の補助金などを活用し、市の一般財源を削減した事業の推進を図っていってほしいと思います。 また、どうしても富岡製糸場だけがクローズアップされがちですが、子育て環境や高齢者対策などの福祉を初め、教育、衛生などの分野にもしっかり取り組み、バランスを考えた行政運営がされていることを確認できました。 次に、西毛広域幹線道路周辺の開発につきまして質問をさせていただきます。この道路周辺の開発には私も大きな期待を持っております。道路の早期の完成、供用開始が待たれるところですが、完成時期は何年度ぐらいになるのでしょうか。の事業でありますが、わかる範囲内で結構ですので、お聞かせください。 ○議長(堀越英雄君) 経済建設部長。 ◎経済建設部長(浦野繁夫君) この道路は群馬が整備する道路であります。富岡土木事務所からは、ことし5月に全線の事業化が決定され、安中富岡工区については、今年度は測量調査作業が実施されたと伺っております。今後も早期の完成を目指し事業を進めるとのことでございます。 ○議長(堀越英雄君) 5番。 ◆5番(黒澤淳雄君) かつて私の出身の小野地区では、企業局が工業団地を整備しました。藤木工業団地でございます。現在は、宇宙航空産業の一躍を担っているIHIエアロスペースが立地しております。本市の工業振興にも大きく貢献しています。西毛広域幹線道路沿線にも新たな企業を誘致できるよう工業団地を計画することはできないでしょうか、お聞かせください。 ○議長(堀越英雄君) 経済建設部長。 ◎経済建設部長(浦野繁夫君) 企業局が造成しました藤木工業団地は、IHIエアロスペースの前身である日産自動車宇宙航空事業部の移転先として、企業の要望に応じたオーダーメード方式の工業団地整備でございました。現在、市内でも有数の優良企業として本市の産業振興に大きく貢献しております。第1質問で市長が答弁いたしましたように、西毛広域幹線道路周辺地域は大変重要な地域になります。工業団地計画も視野に入れ調査検討を進めたいと考えております。 ○議長(堀越英雄君) 5番。 ◆5番(黒澤淳雄君) ありがとうございました。人口減少で税収低下が言われる中で、企業誘致は重要な課題であると認識しておりますので、これを機にぜひとも企業誘致に力を入れていただきますようよろしくお願いいたします。 次に、ウズベキスタンとの交流についてでございますが、ウズベキスタンは、親日的な人が多いと伺いました。私も10月に来日して本市にホームステイされた3名との交流会に参加いたしましたが、同国の日本語学校であるNORIKO学級や青年センターでは、多くの子供から青年までが無償で日本語を学び、日常会話以上に日本語を話す人が多いと聞きました。3名とも初来日とお伺いしましたが、流暢な日本語にて驚かされました。また、ガニシェル校長におかれましては、富岡市の歴史、文化のほか農産物や工業、介護などの産業をウズベキスタン国内に紹介して交流もしたいという発言をされておりました。市民の皆様にはまだ余りなじみのない国ですが、交互の訪問のほかに同国の青年たちが富岡市に来られるような交流がどのように考えられますでしょうか、お答えください。 ○議長(堀越英雄君) 市長公室長。 ◎市長公室長(髙橋修君) ウズベキスタンとの交流では人材交流が有望であると考えております。リシタン市内にあるNORIKO学級や青年センターでは、小学生のころから日本語を学び、多くの青少年が長じてから日本に留学や就職をしております。現在、富岡市内には中国やベトナムなどの国から外国人技能実習制度により実習生の受け入れを行っている事業所がございます。10月に本市を訪れた3人に接した事業所の方は、日本語能力を高く評価されておりましたが、この高い日本語能力を生かして富岡市内の事業所で実習事業などに従事していただくことも可能であると考えております。 ○議長(堀越英雄君) 5番。 ◆5番(黒澤淳雄君) ウズベキスタンには絹や綿を使った色鮮やかな織物や、大量に収穫されるフルーツの加工品などの特産物があるようです。これらを富岡市で活用することもできるのではないかと思いますが、当局のお考えはいかがでしょうか。 ○議長(堀越英雄君) 市長公室長。 ◎市長公室長(髙橋修君) ウズベキスタンは、伝統的な織物と染め物の文化が発達したところでございます。伝統的織物でシルクロードのイメージあふれるアトラスなどは、本市の絹産業関係者に活用していただけることも十分考えられます。また、同国ではメロン、アンズ、ブドウなどのドライフルーツやアーモンド、クルミなどのナッツも特産品でございます。これらを利用した食品の開発、販売なども考えられるところでございます。これらを本市の世界遺産を活用した観光や産業に活用してまいりたいと考えております。 ○議長(堀越英雄君) 5番。 ◆5番(黒澤淳雄君) 私も本年、ユネスコ少年少女合唱団とともウズベキスタン大使館に訪問した際にいろいろなドライフルーツをいただきましたが、とてもおいしく頂戴いたしました。ぜひ市民の皆様方にも紹介できますよう、富岡倉庫など市内でも販売箇所を設けていただきたいと思います。また、富岡製糸場の一角にも販売コーナーを設けて、来場者の方にも紹介できますようお願いいたします。今後、私もユネスコ協会を通じまして、ウズベキスタンの交流は継続していきたいとは思っておりますが、どうなることかわかりません。 もう一点、市民がウズベキスタン、フランスとの市民交流を活発にするため、市民への助成として絹の糸交流基金の創設はどうか、ご提案したいと考えております。 以上で私からの一般質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(堀越英雄君) 以上で5番 黒澤議員の質問は終了いたしました。 △延会 ○議長(堀越英雄君) お諮りいたします。本日の会議はこの程度にとどめ、延会といたしたいと思いますが、これにご異議ございませんか。                (「異議なし」の声あり) ○議長(堀越英雄君) 異議なしと認めます。よって、本日の会議はこれをもって延会することに決しました。次の本会議は、明日午前10時から開きますので、ご出席お願いいたします。大変ご苦労さまでした。                                 午後 4時04分延会...