◆9番(
権田昌弘君) 今、お話を伺いまして、私はいろんな意味で副市長を民間からということは大賛成でありますし、何の異論もなく、むしろ進めるべきだというふうに思っています。しかしながら、小林氏の経歴等を見てみますと、
市外在住の方であります。勤務先も市外であります。これでは市民の方からいろんな意見が出るだろうというふうに思っておりますし、私もいろいろお伺いしているところでありますけれども、その辺の市民の方へのご理解というのはどういうふうにしていくのかお伺いをしたいと思います。
○議長(
遠藤重吉君) 市長、
須藤和臣君。
◎市長(
須藤和臣君) 小林氏がどのような人物かまだ分からない中で、市民の皆様におかれましても不安な材料もあるかと思います。また、邑楽郡邑楽町ということで、そうした意味において市内の方ではないのではないかというお声も散見していると聞いてございます。ただ、やはり今回におきましては大きく幅広い人材、特に民間から選ぼうといたしましたので、実際のところ館林市在住にこだわっていなかったというところもございます。市民の皆様のお声に耳を傾けながらも、私
たち行政は全ての意見を反映するわけにはまいりません。その中で最大公約数といいましょうか、収れんさせていただかなければならないところもございます。選任は市長の
専権事項でもございますので、まずは選任については私自身が総合的に客観性を持って選ばせていただいたところでございます。 ただ、こうして議会の皆様の同意を得なければなりませんので、そこにおいてはしっかりと確認をしていただく作業になってくるかと思います。選任いただけるならば、人物は非常に有能な人物でありますし、多くの民間の皆さんとも対話のできる方でございますので、ご選任いただいた暁には、よくご理解を頂けるよう努力してまいりたいと思っています。 以上です。
○議長(
遠藤重吉君)
権田昌弘君。
◆9番(
権田昌弘君) いろいろご説明いただきましたけれども、これは私個人的な考えもあるのですけれども、職員の方も含めてですけれども、要は館林市の税金でお給料等をもらっているという立場を考えると、基本的には館林市にできる限り住んでいただきたいというのが私の個人的な考えです。いろんなところで本市は
移住定住を対外的にお願いしているという部分もあるわけでありますから、そういうことを考えますと、副市長というのは館林市に住んでいる方がいいのかなというふうに思っておりますけれども、今後小林氏が副市長になられたときに館林市に移り住んでいただくというような考えはあるのか、最後にお伺いしたいと思います。
○議長(
遠藤重吉君) 市長、
須藤和臣君。
◎市長(
須藤和臣君) ご質問にお答えいたします。 現在、小林氏は邑楽町の中野に在住をいたしてございます。ちょうど自宅から
館林市役所までは、
多々良沼の近くでございますので、約15分ほどであると思います。
危機管理上、やはり遠い場所でありますと、問題があるというふうに考えてございますけれども、約15分という距離は、特に問題はないというふうに考えてございます。ただ、
権田議員が指摘されますとおり、市民の皆様のお気持ちを鑑みますと、本市に在住するのが望ましいということであれば、本人に確認をいたしましたところ、本市に住所地を移すことは可能だと、そのような覚悟はあるというふうに聞いてございます。
○議長(
遠藤重吉君) 次に、11番、斉藤貢一君。 (11番 斉藤貢一君登壇)
◆11番(斉藤貢一君) おはようございます。議案第1号 副市長の選任についてということで何点か質問させていただきたいと思います。 まず、今回は副市長の選任ということで、副市長の
職務内容、そういったものについては基本的にどういうことがあるのかお伺いしたいと思います。 それと、先ほど
権田議員のほうからもありましたが、この方は
市外在住で市外に勤務ということで、館林市とは若干の関係はあるかも分かりませんが、ほとんど関係がないといった方だと思います。そんな中で館林市の副市長になって、館林市のことをどの程度把握していらっしゃるのか。これは
提案者である市長のほうしか分かりませんので、そこら辺について問題がないのかどうかお伺いしたいと思います。 それと、民間から取り入れるということは、私も本当に大賛成です。
スピード化とか民間の手法を取り入れて、それを行政の中に生かしていくということについては、本当に賛成です。民間の場合は利益を生むということが第一目的ですが、それが
社会貢献のほうにも反映していくということであり、行政においては少ない投資で、効率化によって
市民福祉の増大を図っていく。そういう意味では、考え方は一緒になのかなと思います。しかし、今回この
小林滋由氏がありきで民間になったのか、それとも民間ありきで小林氏になったのかが不明なので、そこら辺の考えについてもお伺いしたいと思います。 また、本人についてなのですけれども、私たちは
参考資料でしか見ることができません。一番詳しいのは
提案者である市長だと思いますので、若干お伺いしたいのですけれども、
候補者等の経歴等ということで配られております。その中で
館林高校を卒業、そして
立正大学経営学部卒業ということで、その後いろんなところに勤務されておりますが、小林編織の
代表取締役、
オオラ美装株式会社の
総務部長ということで現在もいらっしゃいますが、こういうふうに2つの会社に
勤務実態があるということについてはどのように考えているのか。また、現状はどのような
勤務体系になっているのか、ここら辺が分からないので、教えていただきたいと思います。 それと、本人の資質についてなのですけれども、先ほど市長がいろいろおっしゃりました。地域の効率化を図るとか、営業と
フットワークのよさとか、それから
公民連携、
広域連携等を図って庁内に新しい風を吹かすと言ったのですけれども、こういったことを考える場合には、先ほども資質というお話をしたのですけれども、この人のどんな資質、それだけでは本当に分からないと思うのです。こういう人にはこういう能力がある。例えば市外の人だった場合には、こういう知識を持っている、こういう経験を持っている、それと学業的に言えば、こういう内容の専門職を経ているとか、そういった問題があると思うのですけれども、この経歴を見る限りでは、こういった人というのは館林市にも何百人もいると思うのです。その中であえて市外の人を選んでいくという確実な理由というのが、私には見当たらないと思うのですけれども、そこら辺を含めてお伺いできたらと思います。
○議長(
遠藤重吉君) 市長、
須藤和臣君。 (市長
須藤和臣君登壇)
◎市長(
須藤和臣君)
斉藤議員の質問にお答えをいたします。 まず、副市長の業務でございます。
地方自治法第167条、副市長の職務におきましては、副市長は市長を補佐し、市長の命を受けて政策及び企画をつかさどり、その
補助機関たる職員の担任する事務を監督し、別に定めるところにより市長の職務を代理するとございます。そうしたことから選任の理由について、館林市のことをどれだけ知っているのかあるいは民間ありきだったのか等々含めて、総合的に少しお話をさせていただきたいと思います。 現在の日本、そして館林市は、ご承知のとおり急激な
少子高齢化社会、そして
人口減少時代に入っております。また、
日本列島各地で災害や昨今におきましては新型の感染症などの脅威が社会を覆っているところでございます。そうした
社会情勢の激しい変化に柔軟に対応するため、市行政は時代の波に後れを取ることなく、さらに進化し続けていかなければならないと思っております。私は、市はもっともっと多様なチャンネルとつながるべきであり、ランダムな情報を常に取得できる開かれた行政を築きたいと思っております。そして、行政と民間及び
民間事業者との垣根がもっと低くなり、
官民連携が飛躍的に進むことを望んでおります。また、同時に前例などの慣行にとらわれない柔軟で素早い対応ができる組織であるよう、改革や改善を進めていかなければならないと考えております。 こうした
行政改革を考えますとき、突破口としての民間の力を入れざるを得ないだろうと判断をいたしました。一般的に言いまして、
行政自身による
自浄作用というのは、大方難しいと考えられてもございます。そこに民間の視点が入ることこそ、行政の改革や改善を加速させていくことができると思います。そうした狙いの下、私は館林市の発展のためには、副市長を民間から登用しようという考えに至りました。先ほど、当初10名ほどの
候補者リストより選考に当たったと申し上げました。それぞれの方が本当に実績と経験を持ち、各分野で有能な方々ばかりであります。何度も何度も私なりに熟考を重ねた上で、最終的に
小林滋由君を副市長に適任と判断をしたわけでございますが、なぜ
小林滋由さんを適任と考えるに至ったのか、またどのような
評価基準を持ってそう判断したのか、具体的に申し上げたいと思います。 まずはじめに、先ほど申し上げましたが、冒頭に副市長の職務についてもう一度整理したいと思います。1つは、市長の補佐であります。そして、2つ目は市長の命を受け、政策及び企画をつかさどるということであります。そして、3つ目は政策及び企画におけるところの
補助機関である職員の
担任事務の監督であります。そして、4つ目が定める範囲での市長の
職務代理、以上の4つでございます。つまり、これらを鑑みれば、おのずと副市長に求められる能力が明白となるわけであります。 まず、1つ目の
判断材料は
マネジメントスキルであります。現在、
館林市役所職員は約650名の規模でございます。副市長は各部局の抱える課題を正確に把握するとともに、限られた予算、人を十分に有効活用し、また職員のモチベーションを維持向上させていかなければなりません。もちろん、私自身がその任にも当たっているわけであります。一方で、施策の展開においては、積極的に
情報収集を行い、実行できる
行動力が必要となります。この2点におきまして、小林さんは大変卓越した能力を持っていると私は評価しております。第一に、彼はまず聞く力にたけています。そして、理解力が非常に高い。現在もその力が買われ、
民間企業で
総務部長として人事を担当し、活躍をされています。そこでは、
新入社員や職員との対話を重視した取組をされており、社内での人望も大変厚いと聞いております。
対人能力はとても高いです。加えて、彼の
行動力は極めて高いと評価しております。よく一を言って十やるという表現がございますが、まさに小林さんがそのような人でした。私の小林さんに対する最初の印象は、驚くべき
行動力の高さでありました。 さらに、彼の政策及び
企画能力についての評価をいたします。彼は行政の執行部の経験はございませんが、40代の頃、皆様と同様に議員を約4年間経験されておりました。その際には、議員として行政と向き合ってございます。当時から彼の
政治センスと能力は周囲に高く評価されていました。それは
群馬県議会の県政塾からもお呼びがかかるほどで、平成15年には
県議会議員選挙に立候補されております。彼の
政策立案センスは、その後も周囲に評価をされ続け、
国会議員、各首長、
地方議員の面々より長く重用されてきました。
国政選挙、各
首長選挙、
地方議員選挙の折には、
政策立案スタッフとして公約や
マニフェスト作りに尽力されております。以上のことから、副市長として問われる政策及び
企画能力につきましては、申し分ないと私は評価してございます。 さらに、2つ目の
判断材料といたしましては、公務員としての高い倫理観の有無があります。副市長は市の特別職ですので、市民のため奉仕の精神を持って職務に当たれる人なのか、その資質が問われます。彼の経歴を見ますと、
PTA会長をはじめ、
消防団員、商工会の副会長及び体協の会長、
警察署協議会会長などと長年にわたり多くを歴任し、広く地域の
社会奉仕活動に寄与されたことを知ることができます。こうした
公的精神の高さは、まさに公務員としての倫理観として十分に模範となるものと、私は高く評価しております。私が
小林滋由氏を選出いたしました理由は以上でございます。 さらに、資質についてご質問がございました。先ほど来申し上げましたとおり、私は小林氏の持つ資質は、副市長の求められる資質に十分合致しているものと思っております。彼が副市長であれば、私をよく補佐してくださり、各施策をスピーディーに推進してくれるだろうと考えてございます。しかし、
人物評価とは、常に主観的になりやすい側面を持ち合わせております。社会におきましては、同時に異なる評価が存在することは、決して珍しいことではございません。しかしながら、できる限り客観的にかつ社会的に平均的な評価結果を皆様に情報提供するのは、私の責務でもあります。 そこで、今回、私は小林氏をよく知り、実名を挙げて彼の資質について証言してくださる方の声を集めてみました。皆様の彼の資質を知るご判断の参考にしていただければ幸いでございます。お一人は、邑楽町の
消防団長、現在も
館林地区消防組合の団長を務めております
大塚栄彦さんからの評であります。小林さんは10年ほど消防団に入り、ポンプ操法で指揮者として団を優勝に導いた人です。大変責任感が強い人です。火事場に行っても、いつも先頭に立っていました。また、商工会では副会長を務めていましたが、会社を大幅に縮小したため、会長にはなられていません。本来は商工会会長を嘱望されていた方でありました。本当に人柄からよくて、誰とでも気さくにお付き合いができる人です。副市長にはふさわしいと思います。 次に、元大泉警察署所長の萩原充裕さんの評であります。小林さんは大泉警察署連絡協議会会長の就任時から、人柄がよいというのが彼に対する第一印象でした。そして、それは辞任時の挨拶に至るまで、決して変わることはありませんでした。他の委員の皆様からも大変人望が厚くて、いつも穏やかな方でした。丁寧な語り口をされた物静かでソフトな人です。本当に探しても悪い面が見当たらないような人です。 次に、山本龍前橋市長の評であります。小林氏は実に誠実な人です。何といっても腰が低く、決して高ぶらない人。よき市民と議会とのパイプ役に、この人なら間違いなくなれると思う。小林氏が副市長に就任できれば、市長のアンテナ役としての機能が加わるのではないでしょうか。小林氏は真面目で、
市民生活の中でしっかりと暮らしてきた方です。市民感覚の持ち主なので、新市長にそうした市民目線でいろいろと助言できる人だと思います。行政マンの中にそうした人が副市長として入っていければ、とても理想的だと思います。大変すばらしいと思います。
市民生活の中でしっかりと暮らしてきた方、私は山本市長に頂いたこの言葉にとても重みを感じました。 市民には様々な方々がいらっしゃいます。障がいのある方、ない方、ご病気で苦しまれる方、ご健康な方あるいは経営に苦しむ方、家族間のトラブルで悩む方など、市民の皆様の多くは、恐らく何かしらのご苦労を抱えて生きていらっしゃると思います。小林さんは、1度選挙での落選経験もお持ちです。会社の事業においても大幅に縮小し経営するなど、大変なご苦労があったと聞いております。現在、また奥様と共に長年にわたるご家族の介護にも携わっていると聞きます。そのような経験やご苦労は、より彼を人の悲しみや苦しみに共感できる優しく大きな心に育ててきたものと感じています。私は、人の苦しみや悲しみに寄り添うことのできる政治と、そうした行政運営が行われる館林市のまちづくりを望んでいます。小林さんは、そうした点においても資質を持ち合わせた方と思ってございます。 そして、小林編織株式会社と、オオラ美装さんと事業所が2つ
勤務実態があるというご質問もございました。小林編織さんにつきましては、先ほど申し上げましたとおり、お伺いいたしましたところ、経営を大幅に縮小していらっしゃるということでございます。事業といたしましては、外注、アウトソーシングでやっているということが1点と、もう一つは山形の工場あるいは邑楽町の本社工場は、今、賃貸でお貸ししているということでございまして、そういった点において大幅に縮小しているということでございました。また、オオラ美装さんのほうは
総務部長として、先ほど人事にも関与しているというふうに申しましたけれども、そちらのほうは常勤でやられていらっしゃるのだというふうに認識をいたしてございます。 以上でございます。
○議長(
遠藤重吉君) 斉藤貢一君。
◆11番(斉藤貢一君) 長々とありがとうございました。 市長がおっしゃった
小林滋由さんに対して大変すばらしい人柄であるとか、そういうお話がありました。ただ、これは市長もおっしゃっているように、
人物評価は主観的だとおっしゃいましたが、先ほど消防署の大塚さんとか、それと警察の萩原さんですとか、山本龍さんのお話も出ましたけれども、これはあくまで当時の個人の主観であって、その方がどう思っているかということにすぎないのではないかと思っております。私たちが信用するのは、あくまでも経歴であり、実績であり、そこら辺を信用していかないと、なかなか判断はできないのかなという感じはしております。もちろん人がいいのは私もいろんな人から聞いて、人がいいということはわかっています。ただ、人がいいだけで副市長がやっていけるのかどうかというのは、またこれは別の問題ではないかと思っております。企業のポリシーと行政のポリシーが合わなければ、なかなか運営というのは難しいと思います。この小林さんを見ている限り、では小林さんがやってきた企業のポリシーというのは何なのだ。そのポリシーが果たして行政の中で生かされることができるのかということが、一番の問題ではないかと思っております。確かに人がいいことだけで行政がうまくいく、それは考えられないことだと思います。 また、市長は民間を取り入れることによって、いろいろな行政の中において効率がよくなる。行政の理想はこうなのだろうという見本を示されましたが、その理想のために小林さんが必要だという必要感が全く私には見えてきません。この方でなければできないこと、そういったことを示してこそ、民間から取り入れ、邑楽町、もちろん館林市外の人間からこの人を取り入れなければならないのだという必然性、そういったものがあれば、はっきりとお示しいただきたいと思います。
○議長(
遠藤重吉君) 市長、
須藤和臣君。
◎市長(
須藤和臣君) ご質問にお答えしたいと思います。 昨今の民間を登用するケースはございます。まず、太田市などにおきましても、これは富士重工の出身ではありますけれども、民間の方が副市長を現在担われております。また、桐生市におかれましても民間、これは議員経験者の民間でございますけれども、そういった方が副市長を務められ、荒木市長の下で新たにご活躍をされてございます。やはり、私先ほど申し上げましたけれども、今、組織の中で大事なことは、
自浄作用がいかに働いてくるかということでございます。実際、職員はそれぞれ優秀に勤務をし、それぞれの仕事をこなしてきているわけですけれども、時代は大変大きく変わってきてございます。それに応じて市役所も変わらなければならない。 しかし、今現在までやってきた中で、
自浄作用を起こしていくというのは結構大変なところで、意外と難しいと思っています。最近、社会人採用というのを結構しているのですけれども、他の民間ですとか、あるいは市役所を経験した者が、その民間や市役所とちょっと違うという中で新しい風を吹き込んでくれています。この間も働き方改革プロジェクトでそのような提案を頂きましたけれども、そうした新しい風を入れるということが、一つの民間を登用するポイントだと思っています。 その上で、副市長というポジションでありますけれども、私と同様に、私自身もトップセールス、営業をどんどんしていきたいわけですけれども、今は館林市がなかなか周辺の市と比べて商業誘致ですとか、いろんな面において遅れてきた感がございます。そうしたところは、市役所自らそうした小さな例えばアミューズメント施設であったとしたり、あるいは入浴施設であったり、あるいは飲食店であったり、チェーン店であったり、そういったところに行政が営業に行っているのです。しかし、なかなか館林市はそれをやってこなかった。例えばこの間、ある市内の大手企業に、企業の移転等々を考えていらっしゃるようなので、営業に行かせたところ、初めて市役所が来ましたということをおっしゃって衝撃を受けました。 ですから、私たちはもっと
フットワークがよくなければならない。経験もさることながら、本当に行って
フットワークをよくしなければならない。私自身ももちろん行くわけですけれども、なかなか時間の制約もある。そこにもう一つの足があれば、副市長という、公用車もある、その肩書きもある。そうしたところで
フットワークよく営業に行ければ、いろんなことがスピーディーに進むのではないかと思っております。なかなか肩書きや経験があっても、腰の重い人では、今の私たちの組織には合致しないと思っております。それは
企業誘致だけではなくて、邑楽郡との
広域連携においてもしげく通う、あるいは様々な課題を解決するにおいても、職員とともにそうした
フットワークをよくやっていく。そうした風を入れてくれるのが彼、小林さんではないかというふうに思ってございます。 以上です。
○議長(
遠藤重吉君) 斉藤貢一君。
◆11番(斉藤貢一君) 私が言いたいのは、市長が理想を掲げて、民間の力を通じていろんなことをやりたいということはよく分かるのです。ただ、その中でなぜ市外の人で
小林滋由さんを選任しようとなされているのか、その意味が分からない。先ほど政策立案の話もあって、いろんな代議士さんとか県会議員さん、市会議員さんの選挙を応援したという話もありましたけれども、あくまで選挙の応援なのです。例えば行政に関連した経験とかというのは、この人は皆無なのです。何でその人を選ばなければならないかということで私はお話ししたのですが、先ほど副市長の仕事の
職務内容についてお伺いしましたけれども、一番大事なことというのはこの人が市長の職務の代理者になり得るということなのです。もし市長が何かあった場合には、この方が判断を下さなければいけない。そのときに市民にとって本当にありがたいというか、正確な判断が下せるのかどうか、そこを私は一番危惧しているのです。それに足る人物なのかどうか、私たちは経歴でしか知ることができない。ですから、この人が企業の中でどういうポリシーを持ってきて、どういう実績を上げて、どのようにやってきたかということが一番大事なわけです。人となりは本当によく分かりました。それを基に判断させていただきたいと思います。 終わります。
○議長(
遠藤重吉君) ほかに質疑ございませんか。 12番、篠木正明君。 (12番 篠木正明君登壇)
◆12番(篠木正明君) それでは、議案第1号 副市長の選任について何点かお尋ねをします。 先ほど市長が
小林滋由氏の評判についていろいろ紹介されましたけれども、いろんな見方があるのだなと感じました。私が聞いている限りでは、余り
小林滋由氏に対して肯定的な印象、意見を言う方はいらっしゃいませんでした。それは感想として最初に述べておきたいと思います。 今回のこの議案ですけれども、市長さんのほうから事前に我々日本共産党市議団にも考え方を説明に来ていただきました。異例のことだったのですけれども、そのとき話されていたのは、邑楽郡内の町との調整役として期待をしていると。今日の
提案理由の中でも
邑楽館林地域内の活動で培ってきた幅広い人脈と豊富な経験から、
広域連携においても貢献いただけるものであると、そういう期待も述べられているのですけれども、この点で行政経験もないということがありましたけれども、邑楽町の町会議員を1期4年やっていると。同じ時期に邑楽郡内の町長さんたちも町会議員などをやっていて、つながりがあるということを言われましたが、ある町の町長さんは、同じ時期にやってきたことはあるけれども、
小林滋由さんとはそんなにつながりはなかったと言っているようであります。人間関係だけで、こういう調整というのはできるものではないし、確かに人脈はあったほうがいいと私は思いますけれども、ほかのことも問われているのではないかと思うのですが、そういった点については期待どおりこの
広域連携とか町との調整役として、そういう役割を果たせるのかどうか、その点について市長の考えを改めて聞きたいと思います。 次に、現在、この
小林滋由氏は、
オオラ美装株式会社の
総務部長として勤務をされております。
オオラ美装株式会社は、市の入札参加登録業者になっておりますけれども、これまでの入札等の実績はどうなっているのかお尋ねをしたいと思います。 以上です。
○議長(
遠藤重吉君) 市長、
須藤和臣君。 (市長
須藤和臣君登壇)
◎市長(
須藤和臣君) まず、私のほうから邑楽郡との調整役等々についてお答えさせていただき、実績については、また後ほど
総務部長のほうからお答えさせていただきたいと思います。 私も市長に就任して3年目を迎えてございますが、邑楽郡との課題につきましては、これまで安樂岡市政から引き継いできたものとして大きく3つございました。1つ目は、板倉町との合併でございます。2つ目は、館林厚生病院の構成市町村1市5町になるわけでございますけれども、この負担金の割合でございます。そして、3つ目は、板倉町、明和町との衛生施設組合、3施設の建設費の返済の負担金の割合でございます。これらは、今、退席をしておりますけれども、小山副市長あるいは副管理者とともに、苦楽を共にしながら取り組んでまいりました。そして、さらに議員各位をはじめ、様々な方々のご協力を頂きながら、この3つにつきましてはそれぞれ合意形成に至ってございます。まだまだ続いているものもございますけれども、一旦合意形成に至ってございます。 これから邑楽郡との関係において大事なことは、邑楽郡の各町と全体としては広域的で良好な関係を築くことでございます。特段目前に迫った取り組まなければならない重要な課題ということは、今のところございません。ただ、やはり公共交通網のネットワークですとか、防災におけるところの広域的な連携、広域避難ですとか、あるいは様々な
立地適正化、それぞれの役割がある中、広域的な、よくヨーロッパでレジリエンスという言葉を使いますけれども、機能分担しながら、例えばどこの地域が被災してもどこかがサポートできる、あるいは日常的にどこの地域がこういう特徴を持った役割分担する、こういった広域的な連携が必要となってございます。その際、小林さんの
フットワークのよさというものは、よき調整役になってくれるというふうに期待をいたしてございます。ただ、それぞれの自治体が、おのおの首長さんも様々な考え方もございますので、小林さんがなったからといって、何事もうまくいくわけではないというふうに思っております。ただ、何度も何度も対話を重ねる中で、より広域的連携を充実させていくことができるかなと思っています。 まず、この点については以上でございます。
○議長(
遠藤重吉君)
総務部長、手塚節君。 (
総務部長 手塚 節君登壇)
◎
総務部長(手塚節君) お答えいたします。 オオラ美装の本市での受注実績でございますが、平成30年度に財政課執行で2件ございました。内容につきましては、市庁舎食堂厨房清掃業務委託、金額は31万3,500円、それと市庁舎食堂等トイレ床清掃業務委託9万1,800円、いずれも見積り合わせによる執行でございます。 以上でございます。
○議長(
遠藤重吉君) 篠木正明君。
◆12番(篠木正明君) それぞれ答弁ありがとうございました。 2回目の質問に入りたいと思います。まず、
広域連携、邑楽郡内の町との調整役としての能力としてどうかということで、市長もいろいろ答弁されましたけれども、これからの課題として町との広域的に良好な関係をつくっていく必要があるだろうと。広域的な
都市計画上のいろんな位置づけなども含めた中でだと思うのですけれども、そういう役割がある中で行政経験のないこの
小林滋由氏が、その能力があるのかどうかというのが私は疑問だという話をしたのですけれども、その中で挙げたのは、市長は小林氏の
フットワークのよさということだけだったのだろうと思うのです。それで本当にうまくいくのかというのが非常に疑問です。人脈ですとか人間関係などで言えば、須藤市長自身、長年地元の元衆議院議員の秘書をやっていて、また県会議員の経験もあって、邑楽郡の町長さんには小林氏よりも非常になじみが深いのであって、市長がそういう役割を今までも果たしてきたし、果たせるのではないか。何も1期4年邑楽町の町会議員をやっただけの小林氏に、その人脈とかというのを期待はできないのではないかと私は思っています。それで、それは見解の相違というか、市長は
フットワークのよさを買ったということで、市長の考えは受け止めたいと思います。 それで、もう一点なのです。市長が私たちの会派に説明に来たとき、今回の副市長の人事について、民間からの登用を考えたということを言われました。同時に、初めからこの小林氏ありきではないということも言われました。そして、その中では国や県の職員も候補に考えていたけれども、いろんな条件でできなかったということを言われました。そうしますと、民間からの登用を考えたにもかかわらず、なぜ国や県の職員も候補に挙げたのかというのが矛盾であり、私はよくわからなかったのです。先ほどのやり取りでは、10名ぐらい候補を挙げたといいますけれども、こういうことを考えますと、どうも初めから
小林滋由氏ありきではなかったのかというのを疑わざるを得なくなってしまうのです。その点についてはどのように考えていらっしゃるのかお尋ねをしたいと思います。 次に、
オオラ美装株式会社の件ですけれども、平成30年度に31万円、あと9万円の契約金額で見積り合わせによって2件の受注をしているという実績があるということですが、今までですと見積り合わせの金額を超えた入札では、入札に参加しても、まだそれを受注した実績というのはないのだろうと思うのです。もし、今回、この
小林滋由氏が副市長に就任して、これまで入札による落札実績がない
オオラ美装株式会社が落札するようなことがあると、小林氏が副市長になったからといって、
オオラ美装株式会社に便宜を図るとは私は思いませんけれども、市民から、周りから見たら、何か便宜を図ったのではないかという疑念を抱かれるおそれが私はあると思うのです。そういうことを考えた場合に、そのような疑念を抱かれるような方を副市長にするのはいかがなものかと思いますけれども、その点について市長はどのように考えていらっしゃるのか。この2点についてお尋ねをしたいと思います。
○議長(
遠藤重吉君) 市長、
須藤和臣君。
◎市長(
須藤和臣君) まず、小林さんの邑楽郡との調整につきましては、当然のことながら私自身も積極的に取り組むことでありまして、篠木議員ご指摘のとおり、私自身が今までつないできたものも多々ございますので、小林氏に全て任せるというわけでは毛頭ございません。職員のほうでも当然皆さん行政のプロでありますから、部長以下そこら辺については、小林さんをよくサポートすることもむしろできるかと思ってございます。 ご質問の民間ということであるけれども、国や県ということも考慮したのではないのですかということでございますけれども、最初は総合的に国の官僚の方、そのOBの方、私も農林水産省にいたこともございますので、そういったときの関係者、あるいは県のほうもOBあるいは部長さん方もよく存じ上げている方が多数ございますので、そうしたところももちろん市役所の中もあるいはOBも、当初は総合的に民間がいいのか、あるいは官僚の方がいいのか、あるいは県の経験者がいいのか、市がいいのか、そこから当然始めたところでございます。 しかし、最終的に考える中で、やはり今回は、今の館林市は必ずしも国や県あるいは市役所の方がよろしくないということではなくて、その折々に必要な事業、プロジェクトもあると思いますし、そのようなこと、課題を克服するために登用すると。本市におきましても建設省から2度いらしたこともございますし、あるいは県から来たこともいっときございました。そういったことも含めて当初は、当初といっても就任してから、かなり前からの話でございますけれども、検討いたしてございました。その上で館林市の市役所の現状を先ほど申し上げましたとおり、よりここに新しい風を吹かせて活性化するためには、あるいは営業力を高めていくためには、民間がよろしいということで、その上で候補者を選考しながら絞っていったということでございます。ですから、先に小林氏ありきということでは全くございません。 そして、またもう一点、オオラ美装さんが指名業者であるということでありますけれども、先ほど
総務部長のほうから2点ほど見積り合わせで、いわゆる城町食堂さんのところのトイレと厨房の清掃を2回ほど受注したことがあるということで、答弁をしたかと思います。小林さんにつきましては、議会にてご同意いただけた際には、速やかに当然のことながら退職をされるというふうに聞いてございます。指名業者でもありますけれども、小林さんは特に役員でもなく、勤務年数も1年数か月と浅く、社会通念上は特に問題がないとも考えてございます。特に倫理観の高い人物でございまして、入札審査等においても公正を期すことは当然のことと理解をいたしてございます。 以上です。
○議長(
遠藤重吉君) 篠木正明君。
◆12番(篠木正明君) では、最後のお尋ねになります。 まず、小林氏ありきではないということで市長の答弁だったわけですけれども、それで私も納得したわけではありませんけれども、それはそれで答弁として受け止めたいと思います。要はこの
小林滋由さんが副市長としての活躍が期待できるのかどうか。先ほど副市長のやることの一つとして、政策企画をつかさどるということも挙げられました。この点では先ほどから出ていますように、行政経験がない中で、これがどの程度期待できるのだろうか。選挙のときの公約とかマニフェストづくりなどをしていて、政策的に精通しているのかもしれませんけれども、やはりそこの行政の現状をよく把握した上でないと、新たな政策、企画を立てるにも、把握せずに政策、企画を立てるとすると、現実と乖離してしまうのではないかという危惧もあります。 また、商業施設ですとか工場などの誘致などで営業力を買っているというのですが、今の市の課題を見てみますと、何でもそうやって外から誘致すれば済むという話ではないのだと思うのです。市内にある様々な課題に対応していくためには、やはり館林市の市内の現状ですとか、今の政策課題をしっかり把握できるような経歴を持った人物がふさわしいと考えております。そういう中では、やはり行政経験もある方を、現在の館林市では選任すべきではないかと私は思っております。 それと、
オオラ美装株式会社との兼ね合いです。確かに私も
小林滋由氏が副市長になったからといって、便宜を図るとは言っていないし、そうは思ってはいないのですけれども、今まで入札で、入札となると金額が大きいものですけれども、落札した実績がない
オオラ美装株式会社さんが営業努力をして落札した。何のつてもなく落札をしたとしても、周りから見ると、退職をしたとはいえ、
オオラ美装株式会社の
総務部長をやっていた方が副市長であるから、何かあったのではないかと疑念の目で見られてしまうのではないですかと、私はそれを心配したのです。であるならば、そういう疑念を持たれない方をやはり選任すべきではないか。それで、小林さんの今の期待できる能力に対しての行政経験がないとかいろいろ言われている中で、もう少し違う選択も私はあったのではないかと思うのですけれども、その点について最後に市長にお答えいただければと思います。 以上です。
○議長(
遠藤重吉君) 市長、
須藤和臣君。
◎市長(
須藤和臣君) 市役所の様々な政策の企画あるいは施策の展開につきましては、私自身も相当部分関わってございます。職員に任せるだけではなくて、職員とともに私自身の指示において多く展開しているところもございます。そうしたところに小林氏が加わることによって、また別の視点からアドバイスなども頂けたり、彼自身におもねるところもあるかと思います。現在、市におきましては、今後10年の第六次総合
計画の素案づくりを行ってございまして、そうしたところにおいても彼の力は大きく発揮していただけるのではないかというふうに思ってございます。 もう一つ、オオラ美装さんの関係でございますけれども、本市の入札の指名業者さんにつきましては、大変多数ございます。オオラ美装さんにつきましては2件、先ほど来申し上げたとおりの契約というか、取引が過去あったわけでありますけれども、やはりそういったところの民間の方は疑いが持たれるから駄目だよということになりますと、またそれも全くそこは踏み込むことができない。神域になってしまって、少しよろしくないのではないかという一面もあるかと思います。ただ、本当にそういった疑念が持たれることのないように、公正にやることは至極当然のことですから、小林氏のみならず、そうした折には私どもも含めて常に公正でありたいと思っておりますので、ご理解いただければと思います。
○議長(
遠藤重吉君) 13番、吉野高史君。 (13番 吉野高史君登壇)
◆13番(吉野高史君) それでは、副市長の選任についてご質問をいたします。 まず、
小林滋由氏と市長さんは、どのくらい親密な関係でお付き合いがあったのか。そして、人間性をどこまで理解されているのか、まずその辺のところをお伺いしながらと思っております。まず、副市長さんの再任、これについても何か考えたのかどうか。そして、本人をどう理解されているのか、その辺のところをまずはじめにお尋ねします。
○議長(
遠藤重吉君) 市長、
須藤和臣君。 (市長
須藤和臣君登壇)
◎市長(
須藤和臣君) 吉野議員のご質問にお答えしたいと思います。 まずは、小林さんと私との関係ということが第1問目だと思います。私が小林さんと初めてお会いしたのは、小林さんが町会議員に当選するかその前か、たしか小林さんが40歳になるかならないかの頃合いだったかと思います。当時、私は衆議院議員の谷津義男先生の秘書をやっていましたから、そうした市議や町議の皆さんと日頃からお会いする機会はございました。当時、館林市におきましては、今は亡き小林郁夫市議と
小林滋由さんは非常に親交が厚く、大変親密な間柄でございました。それぞれが郁夫さん、滋ちゃんみたいな感じで触れ合っていたというふうに認識をいたしてございます。残念ながら小林郁夫さんはお亡くなりになられたわけでありますけれども、そうした頃が私は秘書時代に出会った小林さんでございます。 その後、年間の中でそんなに会うわけではございませんけれども、私が県会議員になった頃に太田市の商工会議所の方々、特に青年部の方々、あと邑楽町の商工会の青年部の方々と、あるいは邑楽郡内、ほかにも千代田町ですとか板倉町ですとかございました。中には太田市選出の県会議員なんかも交じっていたのですけれども、よく政策の地域発展、経済発展の勉強会を1年に一、二度、定期的に重ねてございました。そうした中で彼のまた存在というか、より関係を深めていったところでございます。様々な政策的な面ですとか、あるいはそれをどうやってアウトプットしていくのかとか、私もご指導を個人的にも頂いてきたところもございます。そんなところが一つの関係の参考とさせていただければと思います。 また、小山副市長の再任について考えなかったかということでございますけれども、これは安樂岡市長からバトンタッチを受けまして、私自身も市役所の中のことにつきましてはまだまだ初心者というか、分からないところも多々ございましたので、そこは教育長もそうでありますけれども、副市長につきましても留任をお願いしたところでございます。ただ、その際にも任期がそれぞれございますので、任期になりましたら、その状況を勘案して判断させていただこうということを思っておりました。昨年は教育長を替えさせていただいて、今回は副市長ということでございます。そのような流れで今日に至っております。 以上でございます。
○議長(
遠藤重吉君) 吉野高史君。
◆13番(吉野高史君) それでは、2回目の質問に入ります。 市長さんの片腕となる副市長さんがころころ、ころころ替わっていて、これで世の中、市民、郡内の各町の信頼が得られるのかどうか、私はすごく疑問なのです。そして、これは須藤市長を支える意味でもエールを送っているわけですから、それをよく聞いてもらいたいのです。やはりあまり方向性は変えないで、スタンスを変えずに、市民のため、邑楽郡のために考える人、本当に自分と夫婦関係ではないのですけれども、一心同体で一緒に動ける人、自分がツーと言えばカーと言う、こういう人をしっかりと選任しなくてはいけないと思っています。今回、県の人事交流が途絶えて十数年たつわけです。やはり県との人脈をしっかりとつなぐ。そして、県が駄目だったら国の人脈を使うなり、しっかりと大所高所から判断できる自分の片腕以上に頑張れる人をそこに置くべきなのです。 ということで、県や国のすばらしい人がいっぱいいるわけですから、そういう人をどうして館林市の大所高所から考えた場合に選任しないのか。ただいまの答弁ですと、そんなに交流がなく、表面的な交流だけで本当に
小林滋由氏の人間性や性格、これがしっかり分かっていないようですので、その辺のところをもう一回、国や県のこういう人たちを入れることによって人事交流、こんなのを考えなくてはいけないと思うのですけれども、その辺の考えをお願いします。
○議長(
遠藤重吉君) 市長、
須藤和臣君。
◎市長(
須藤和臣君) 小林さんとは、親密な関係という言葉は適切ではないかもしれませんけれども、私は大変信頼をしている方でございます。答弁の中でも申し上げましたけれども、一つのことをお願いして十やってくださる方だということで、そうした信頼を十二分に寄せている方です。ですから、あまり知らないということではなくて、私も二十数歳のときから小林さんと親交がございますので、長い年月の中で総合的に判断させていただいているところもございます。 吉野議員のご指摘のとおり、県からの人材を登用すべきだというお考えも、県内の自治体におきましては、昨今では県からの方を登用されるケースが結構あります。私自身も県のほうで10年間お世話になりましたから、実際のところ県とのパイプはまだあると思っております。山本知事とも日頃から連絡は取れる間柄でございますし、また県のほうに行けば、全ての部長さん等々も存じ上げてございます。ですから、パイプにつきましては、通常よりもあるというふうに認識をいたしてございます。 ただ、それらを補う形といたしまして、私たちは県との人事交流を今行ってございます。本市におきましては、意外にも外との人事交流をあまりやってこなかった市でございます。国に職員を出すこともしてきませんでしたし、県にもさほど出すことを、特にこの10年、20年は少なかったというふうに聞いてございます。そこにおいても積極的に先般はぐんまちゃん家に1年職員を出しまして、彼は非常に館林市でしっかりと観光の事業に取り組んできておりますし、あるいは館林市の産業の関係でも今県から来ておりますけれども、非常に有能な人材に来ていただいてございます。当然、我々も研修含めて人材を今2人ほど、1人出して、また2人出したり、そこのところで館林市の貴重な例えばこのプロジェクト、この事業を進めるにおいて、やはり県の人材が欲しいというところは、適材適所で交渉します。今も交渉して、来年度に向けての人事を調整しています。ですから、副市長さんが必ずしも県から館林市のほうに来なかったとしても、それも一つの方法だと思います。ただ、それを補う形で、私なりが県との調整を自らやらせていただいている面と、あとは県の職員の方に館林市に来ていただくあるいは館林市から県のほうに送っているということで、今のところ補っているところでございます。ただ、県の方も優秀な方がございますので、否定するものではございません。
○議長(
遠藤重吉君) 吉野高史君。
◆13番(吉野高史君) いろんなへ理屈はよく分かります。一を言ったら十を知る。私なんか二十も三十も分かってしまいます。また、パイプ役は自分が行ってパイプ役になるのと、気心の知れた職員上がりの方が副市長として館林市のためにこうしてくれよという話でツーカーになる仲というのは、市長さん、全然違うのですよ。それは要するに県議会議員だからということで、県の職員のところへ行けば、先生、先生と持ち上げるのは当然なのです。ところが、その奥に秘めたものというのは、同じ職場で同じ苦労した人間が同じ釜の飯を食って、そういう人を館林市に受け入れて、そういう人が営業に行くと。副市長として営業に行くのでは雲泥の差だというのです。よろしいですか、この雲泥の差というのは。 そして、最後に質問なのですけれども、市長さん、この人事案件が失敗したら、あなたは市長の首をちゃんと考えるのかどうか。市長と副市長は泥船に乗った。泥船とは言いませんけれども、やはり一体となって頑張っていく。そういう気持ちでやるのであれば、私は賛成しますけれども、これは命をかけて、自分の首をかけて、この小林氏をやるのだという気持ちを教えてください。そうすれば、私は賛成するし、そういう気持ちがなかったら、私は反対します。 以上、お聞かせください。
○議長(
遠藤重吉君) 市長、
須藤和臣君。
◎市長(
須藤和臣君) 私は小林氏を選任いただけたら、非常に有機的に私自身との市長、副市長のペア、いわゆる相棒におきまして、しっかりと市政運営なり市の発展に寄与できるものと確信をいたしてございます。泥船に乗ってという表現がよく分からないのですけれども、私自身も保身をすることなく、あくまでも
市民生活の向上、市民の幸福感の向上、それだけを考えて取り組んで選任をしたつもりでございますので、自らの保身ということを考えるのであれば、最初から確かに無難な道を行ったほうがいいのかもしれません。しかし、総合的に館林市の今の課題、そしてこれからの社会づくり、未来づくりに向けて、しっかりと私と手を結んで職員の皆さんと協力しながらマネジメントできる人材として、私は小林氏を選任したところでございますので、多くのことがまだ分からない点もございますけれども、私自身が選任にあやかることができますので、ぜひ議員の皆様には信頼していただきまして、ご同意くださるようお願いいただければありがたいと思っております。 以上です。
○議長(
遠藤重吉君) ほかに質疑ございませんか。 18番、小林信君。 (18番 小林 信君登壇)
◆18番(小林信君) それでは、議案第1号についてお尋ねしたいと思いますが、今までの議会でこれほど副市長等に関して質疑が多かったのは初めてではないかと思います。それだけ議員が館林市のことをしっかり考えているということだろうと思います。 さて、そこで現在の小山副市長については、須藤市長が任命したのではなくて、前任の安樂岡市長が任命したわけでありまして、それを引き継いだ形ですが、この小山副市長は今回で退任ということでありますが、それについて本人から退任の意思が示されたのか、それとも市長自身が次は遠慮してくださいというふうに言ったのかどうなのか、その辺をお尋ねしたいと思います。 また、小山副市長のこれまでの須藤市長を補佐してきたその功績というのは、どういうものがあるのかどうなのか。また、須藤市長として小山副市長を継続しない主な理由というのはどういうものがあるかお尋ねいたします。 それから、今回提案されております副市長の人事案件について、
提案理由の説明の中で
経営的感覚と
行動力を兼ね備えた人物である。行政は地域を効率的に経営する観点から、今後
公民連携を推進し、
民間団体や
民間事業者とのよきパートナーシップを強化していく必要があるというふうに言っております。また、小林氏については、営業力と
フットワークのよさは、こうした
公民連携や
企業誘致の推進にも手腕を発揮していただけると確信しております。さらに、これまで
邑楽館林地域内の活動で培ってきた幅広い人脈と豊富な経験から、
広域連携においても貢献いただけるという
提案理由を示したわけですが、小林氏については邑楽郡、特に邑楽町を中心に仕事をしてきたかと思いますが、邑楽町内あるいは邑楽郡内での経営的な手腕はどういう実績があるのか、どのような成果が上がっているのかどうか。また、館林市内におきます経済界とのパイプはどのようなものになっているのか、お尋ねをしたいと思います。 また、小林氏は邑楽町の議員を1期4年間務めて、その後
県議会議員選挙に立候補したわけでありますが、県議会議員の選挙では落選の憂き目に遭ったわけであります。町会議員としては1期だけ、
県議会議員選挙は1度挑戦しただけでありますが、その後、本来意欲を持っている人であるならば、何度でも挑戦をしていくというのが姿だろうと思います。1度で諦めてしまったというのは、今後、もし副市長になった場合、自分の意思を本当に貫き通せる人物であるかどうか不安でありますが、その点についてはどのように考えておられるのかお尋ねします。 また、経営手腕という問題についてでありますが、先ほどの答弁の中でも小林編織について事業を大幅縮小したということでありますが、なぜ大幅縮小したのか。その経営手腕があるならば、大幅縮小する必要はないと思いますが、その点についてはどう考えておられるかお尋ねします。
○議長(
遠藤重吉君) 市長、
須藤和臣君。 (市長
須藤和臣君登壇)
◎市長(
須藤和臣君) 小林議員から多数のご質問を頂きました。漏れるところがありましたら、また改めて補足いただければと存じます。 まず、小山副市長の功績でございます。小山副市長は私も若い頃から、特に小山副市長は秘書課、あるいは教育委員会等々におられましたので、よく存じてございました。非常に正義感あるいは情熱家、また誠実、正直、こういったご性格の持ち主で、副市長としてもその能力をいかんなく発揮していただけたと思ってございます。特に私も入って早々でございましたので、やはり副市長に頼るところは当然多くございまして、よく副市長が挨拶の中で出ていた言葉は、我々公務員は市長の
補助機関であるということで話していましたけれども、本当の意味において私を補佐してくださったというふうに思います。 そして、また特にこの3年間、多くの課題がございました。それはやはり板倉町の合併の問題であったり、先ほど申し上げた衛生施設組合の課題であったり、内外ともに山積してございます。そのような中で苦楽を共にしてきた副市長でございまして、彼も正直な性格ですから、本当に悩む顔も見せましたし、私もいろんな心情も吐露してまいりました。そうした上において、二人三脚でやってきたというふうにも思ってございます。また、職員のほうからも非常に信頼も厚く、好感も持たれていたというふうに思ってございます。ですから、功績につきましては、名副市長ということで枚挙にいとまがないというふうには思ってございます。 その副市長自ら今回退任を申し出たのか、あるいは市長自ら申し上げたのかということの点でございますけれども、確認をいたしたのは、全体の人事が始まる1月の終わりか2月の頭だったかというふうに思います。任期があるけれども、次の方にバトンタッチしていただけますかということで、覚悟はできていらっしゃると思うけれどもという言葉で確認をいたしてみました。そのようなことで結構でございますということでご同意を頂きまして、副市長から申し出てきたわけではございませんけれども、2人の話の中でそういうやり取りで確認をさせていただいたところでもございます。 副市長を継続しない理由につきましては、先ほど吉野議員が長くやるのがいいのだという考え方と、ある程度課題、課題に応じて臨機応変に人事は対応しなくてはならないという考え方と、当然2通りあると思います。これは副市長の人事とはちょっと変わるのですけれども、その考え方等々につきましても日本の人事制度というのは、明治以来おおよそ行政、官僚、金融機関、マスコミ、警察、みんな大体2年サイクルでなってございます。これは癒着等々しないためにつくられた制度でありますけれども、普通はヨーロッパなどにおいては、行政においても大体5年から7年ぐらいが通常でございます。2年というサイクルで替わっていくと、新しく入ったところで次のことが分からないということになってまいりますので、非常にそれはよろしくない確かに現実があると思います。4年という任期なのですけれども、市長も4年でありますけれども、4年というのは一つの節目の数字でもあるかな。もちろんそれを超えて8年ということも当然ありだと思いますけれども、今回につきましては、先ほど来答弁させていただいているとおり、総合的に考えて新しい風を入れたいということで考えたところでございます。 また、小林さんの経済界とのパイプということでございますけれども、特に館林市、邑楽郡での経済的な功績等々でございますけれども、邑楽町におきましては、商工会の青年部をかなり積極的にやられて、あるいは商工会の副会長としても尽力してございますし、東毛法人会の理事なども務めておりますし、お父様も商工会の会長を長年務められておりますから、邑楽町としては大きく商工の部門では信頼と功績のある小林さんであり、小林編織さんであるというふうに思ってございます。館林市との経済界のパイプといいますと、やはりこれは知る人ぞ知るという世界かもしれませんけれども、金融機関の会合等には館林市のたしか群銀会だったかと思いますけれども、そういったところにはお越しになられて、親しく館林市の経済界の皆さん、議員の皆さんとも何人か親しくされていると思いますが、そうしたパイプは若干ではありますけれども、あるものと思ってございます。 そして、議員に何度でも挑戦をするのが本来ではないだろうか、本気でやるのであればというようなご指摘もございました。私はむしろそこは逆で、何度も挑戦してそれを成し遂げるというのは、当然不屈の精神でよいことであると思っています。ただ、小林さんの場合は、それから裏方に徹していらっしゃるのです。本当に館林市の、邑楽のあるいは東毛のそうした有能な人材を見ては、その人を支えていく、尽くしていくということで、自分以上に有能な方を、ご自身もおっしゃっていますけれども、私はその人を通して行政や政治に携わっていくのだということで、むしろ周りから次は出ろ、次は出たらというふうに何度も何度も、恐らく県議選のときも言われたかと思います。ただ、そういったことを全てお断りをしながら、人のために尽くすということをやってきた方でございまして、副市長としては、やっぱり政治家よりも、むしろそういうふうにずっと裏方で縁の下の力持ちで支えてくださる方のほうが、私はふさわしいと思ってございます。 また、小林編織さんの大幅な縮小についてでございますけれども、私の実家も繊維産業でありましたけれども、繊維産業は構造的な不況に陥ってございます。これは他の業種でも、中小の商業においてもそうでございますし、ただそういう中で大幅に縮小してそれを破綻させずに今日も、借入れも当然あるでしょうけれども、きちっとそれ以上の預金もあるということでございますし、それらをまだ縮小しながら、若干でありますけれども、経営もさせているということでございます。様々な業種が不況面に立たされることもございますので、その辺は恐らく多くの苦慮はされたというふうに思ってございます。 ちょっと漏れがあるかどうか分かりませんけれども、以上答弁とさせていただきます。ありがとうございます。
○議長(
遠藤重吉君) 小林信君。
◆18番(小林信君) それでは、再質問いたしますが、小山副市長については、市長のほうから次は新しい人材をといったような形で退任をしていただくという話だったようでありますが、小山副市長が館林市に果たしてきた役割と、須藤市長が今回新しい人材をというふうに思ったのは、小山副市長にどういう点が欠けていたと感じて今回のことになったのか、お尋ねをしたいと思います。 次に、政治手腕との関係で裏方に徹したということでありますが、議員を志したというのは、その地域、その行政体の中で、やはり自分の意向や政策、これらを実現していくということで実践の先頭に立つということになろうかと思います。長くやることがいいことではないと言われますと、私の心臓にぐさっと刺さってしまうわけでありますが、それは長い年月をかけて、その地域の経済や政治、あらゆる分野で自分が果たしていくべき役割は何なのかを考えたならば、縁の下の力持ちに徹するのも必要でありますけれども、しかし青雲の志を立てた人が途中で1期もやらずに落選したからといって、次の回からは立候補しないというのは、本当に経済界においても政界においても、この人が本当にそれだけの手腕を発揮できるのかといえば、これは疑問があります。私は、そういう点ではちょっと不安が残るわけであります。 また、経済界の関係でありますが、経済的手腕ということであるならば、邑楽町で商工会の副会長や何かをやったということですが、では邑楽町の中での経済的な発展は、どういうところにこの小林氏の考え方が生かされて、それが機能しているのか。また、今後館林市においてこの小林氏が経済的な手腕を発揮するとしたら、どういうことが発揮できるというふうに考えているのか。現在までにおける館林市の経済界において、小林氏が果たしてきた役割はどんなことがあるのか、お尋ねをいたしたいと思います。 以上の点をよろしくお願いします。
○議長(
遠藤重吉君) 市長、
須藤和臣君。
◎市長(
須藤和臣君) 小林議員から4点ほどお尋ねを頂きました。 小山副市長に何が欠けていたのかということが1つの質問でございますけれども、これは何が欠けていたということではないというふうに思ってございます。ただ、一つ言えることは、市役所の中のマネジメントのやり方はいろんな手法があります。例えばこれは米国などでよく取るパターンでありますけれども、市長がいて、選挙で当然選ばれるわけです。その市長がそのまま、その下で副市長を置かずに部長等々がこうやっている場合があります。市長が直接マネジメントをやるわけです。しかし、市長が選ばれて、シティーマネジャーというものをまた選任するのです。シティーマネジャーを選任して、そのシティーマネジャーが部長さん方とやり取りをしながらマネジメントをすると。いわゆる市長は間接的に市役所を治めていくというパターンと、この2タイプがあるわけであります。
館林市役所の場合には、私が入って最初に感じたことは、副市長がこの市役所のマネジメントをやるという形になっていると。それはいつごろからなのだろうというふうによく聞いたのですけれども、40年来そういう形ですと。ですから、市長は市役所の中にいるのではなくて、より市民の皆さんと外交的なことをやられてくださいと、そういうようなニュアンスで受け止めさせていただきました。しかし、私としますと、そういう形ではなくて、私自身もマネジメントに加わっていくのだということで、その役割を、任を果たしたいというふうに思ってまいりました。 ですから、何が小山副市長に欠けていたということは特にないと思いますけれども、館林市の構造的なものを、より今、こういう先ほど申し上げたとおり、変革しなければならない組織の状況あるいは環境に適応しなければならない状況もありますので、やはりトップダウンも必要ですし、ボトムアップも必要でしょうし、そこがスムーズにいくことが、今は館林市の市役所の課題として必要だというふうに思ってございます。ですから、そういった点において、一つまた課題があるというふうに思ってございます。 次に、議員のことでございますけれども、決して小林議員さんを、長くやることが云々ということではございません。先ほど申し上げたのは人事のスパンということを申し上げて、次の次ということでございますけれども、これは、今、一億総活躍社会とも言われていますけれども、一人一人が本当に大いに活躍する社会であってほしいとは思います。しかしながら、そのためにはどうしてもやっぱり縁の下の力持ちとしての志を持った方は必要です。恐らく小林議員さんにもそういう方がいらっしゃると思います。私もそういう方に支えられております。ですから、副市長という存在は、そういうような志を持った方でありたい、あってほしいというふうに願ってございます。 邑楽町の中での経済的な発展ということでございますけれども、特に商工会の副会長をやって総合的に町のあるいは商業の発展、工業の発展には尽力されていらっしゃると思いますけれども、彼の情熱としっかりしたもの、それで何か結果がもたらされたのかということ、私もここではよくお答えできませんけれども、そうした邑楽町の全体的な経済的な発展の中で商工会の果たした役割、その中で彼がいたポジションはあったのではないかというふうに思っております。 館林市の経済的な役割でどこまで今まで功績があったのかというような趣旨のご質問だと思いますけれども、特に館林市の中で今日まで何かをやられたということは、具体的にはなかろうかと思います。ただ、これは安樂岡市長さん当時もそうでありますけれども、安樂岡市長さんの政策にも小林氏は広報などで携わっていたというふうに記憶をしてございますし、私の政策につきましても、様々な面でご指導を頂いたことでございますので、そうした面において今日の館林市の様々な、経済だけではございませんけれども、裏方として発展にご寄与いただいたのではないかというふうに思ってございます。 以上でございます。具体的なものがなくて恐縮です。
○議長(
遠藤重吉君) 小林信君。
◆18番(小林信君) 小山副市長については、特に欠けているところがないということでありましたが、ただ今回人事を一新するということでお辞めいただくということは、やはり何か欠けているから替わってもらうということなのだろうと思うのです。もし小山副市長が今後続けていくとしたら、館林市にとって何が必要だったのかということについて考えたことがあられるかお尋ねします。 また、縁の下の力持ちに徹するというお話がありましたけれども、小山副市長は縁の下の力持ちに徹していなかったのかどうなのか。つまり市長に対して意見を述べることがあったのかどうなのか、市長の言われたことを素直に職員に伝達をして市政運営を行ってきたのかどうなのか、その点についてお尋ねをしたいと思います。 さらに、経済的な問題についてですが、これからの館林市だけではありませんけれども、今の経済状況を見たときに、本当に館林市の経済はこれでいいのかという中で、彼が館林市の経済をどうしようというふうに考えておられるのか。そして、それを市長がどう評価をして、今回の副市長人事ということになったのか、その点について最後にお尋ねをしたいと思います。
○議長(
遠藤重吉君) 市長、
須藤和臣君。
◎市長(
須藤和臣君) まず、前の質問にちょっと補足してお答えさせていただきたいと思います。 小林氏の功績、いわゆる邑楽町におけるところの商工業の功績ですとか、館林市も若干含めてでございますけれども、小林氏は非常に若手を育てるということを一生懸命取り組んでいらした方でございます。若い人たちを面倒見て、そして皆を育てていく、そういうようなタイプ。私自身もその一人かもしれません。そういった点において、彼は注力してきた、尽力してきた方でございます。そのことは、これからの館林市においても、市役所の人材の若手を育成していかなければならないと思いますし、もちろん市民の皆様の若い方々にご活躍いただくということが、やはり世代から世代へつないでいくことが、私たち持続可能なまちづくりの根本であると思います。本当に若い人たちを面倒見て育成しよう、若い人たちのためにやろう、これが彼のまた口癖でもございました。 そういう中で、後半の質問ですけれども、館林市の経済界をどうしていくのか。それは、やはり人材育成に一つは尽きるのだと思うのです。もちろん営業等々もございます。私と共に、職員と共に
フットワークよく営業へ行っていただくということもあります。ただ、小林議員さんも心配されていらっしゃると思いますけれども、この私たちのまちの中の学生たち、生徒たち、子どもたちから育てていかなくてはならない。それは、また商工業の経済界の人たちも事業承継、後継者等々育てていかなければならない。それが館林市の大きな課題でございます。そうした面において、館林市の経済界に彼は取り組んでいただけるものと思っています。 そして、また副市長のことに、最初の質問にお答えをいたしたいと思いますけれども、副市長とは、当然副市長さんも長年のキャリアがございます。私は私でまた別のところから、農水省を経験させていただいたり、県政あるいは群馬県の監査委員もやらせていただいたり、別な角度から実践したり見てまいりました。ですから、それを総合的に意見を合わせることによって、対話によって市政の円滑な運営に心がけてきたことでございます。100%私の指示で動くとか、そういうことではなくて、あくまでも進言も当然頂きます。時々、これ気になるのですけれどもということでお話も頂きます。そういうときは私も常にアンテナを立てながら、その言葉を聞こうと思っています。そうした2人の信頼関係と対話によって、市政をこの3年間はつないできた、担ってきたというふうに考えてございます。 以上です。
○議長(
遠藤重吉君) ほかに質疑ございますか。 (「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
遠藤重吉君) 質疑を打ち切ります。 お諮りいたします。本案については、委員会の付託を省略いたしたいと思いますが、ご異議ございませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
遠藤重吉君) ご異議なしと認めます。 よって、委員会の付託を省略することに決しました。 討論を行います。 通告に基づき、15番、野村晴三君。 (15番 野村晴三君登壇)
◆15番(野村晴三君) それでは、議案第1号 副市長の選任について討論を行います。 まずはじめに、令和2年第1回
定例会を最後に、3月31日の
任期満了にて退職する小山副市長は、平成28年3月、金井田好勇前副市長の勇退に伴い、当時
総務部長としてその職に励精していた小山氏の豊富な経験と類いまれなリーダーシップが認められ、安樂岡市長から指名され、市議会にて全会一致で選任されました。そして、今日まで4年間、安樂岡市長の急逝による市長の
職務代理、また、須藤市長が就任してからは、板倉町との合併協議をはじめ、本市の持続可能なまちづくりに向けて、その課題解消などについて言葉に言い尽くせないほどのご尽力を頂きました。ここに改めて
任期満了にて退職なさる小山副市長に、心より感謝とお礼を申し上げます。 さて、今回の副市長の選任で議題に上がっております
小林滋由氏ですが、私は個人的によく存じ上げており、人柄や人間性は
提案理由のとおりであり、大変聡明な方であります。私が平成10年9月に
館林市議会、小林氏は平成11年4月に邑楽町議会にそれぞれ初当選し、活動する議会は違いますが、同期ということでいろいろな場面で遭遇することも多く、また1市5町の新人議員で研究会を立ち上げ、研さんを積んだことも多々ありました。このようなことで個人的にはよく存じ上げておりますが、本市が抱えている先行き不透明な行政課題の取組や対策について、その中心的役割と重大な責任を担う副市長としては、残念ながら行政経験が皆無であり、しかも本市との関わりもほとんどありません。大多数の議員は候補者と面識がなく、提出されている
参考資料や提案説明だけで賢明な判断、そして納得できる選択をするのは非常に難しく、今回の副市長選任の議案は大変多くの質疑もあったとおり、慎重さに欠け、短絡的で拙速な人事案件と言わざるを得ないと考えます。 よって、ここは一度立ち戻り、館林市副市長という職責の重要性を再度鑑みるとともに、総合的な角度と俯瞰的な視点から最
適任者が選出されることを願い、議案第1号 副市長の選任についての反対討論といたします。
○議長(
遠藤重吉君) ほかに討論ございますか。 (「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
遠藤重吉君) 討論を打ち切ります。 採決いたします。 議案第1号を同意することに賛成の方は起立願います。 (起立少数)
○議長(
遠藤重吉君) 起立少数。 よって、議案第1号は同意しないことに決しました。
小山定男君の入場を求めます。 (副市長
小山定男君入場)
○議長(
遠藤重吉君) お諮りいたします。 間もなく正午となりますが、継続して会議を続行してよろしいでしょうか。 (「休憩」と呼ぶ者あり)
○議長(
遠藤重吉君) それでは、午後1時まで休憩いたします。 (午前11時58分休憩) (午後 1時00分再開)
○議長(
遠藤重吉君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
△第6 議案第2号
館林地区消防組合規約の変更に関する協議について
○議長(
遠藤重吉君) 次に、日程第4、議案第2号
館林地区消防組合規約の変更に関する協議についてを議題といたします。
提案理由の説明を願います。 市長、
須藤和臣君。 (市長
須藤和臣君登壇)
◎市長(
須藤和臣君) 議案第2号
館林地区消防組合規約の変更に関する協議について申し上げます。 本案は、
館林地区消防組合規約の変更に当たり、
地方自治法第286条第2項の規定により、関係市町において協議の上、定めることについて、同法第290条の規定により、議会の議決を求めるものでございます。 変更の内容について申し上げます。
館林地区消防組合消防本部及び館林消防署の移転に伴い、当該規約中、同組合の事務所の位置を「館林市美園町7番3号」から「館林市上赤生田町4050番地の1」に改めるものでございます。 よろしくご審議の上、原案のとおり議決くださいますようお願いを申し上げまして、
提案理由の説明といたします。
○議長(
遠藤重吉君) 質疑を行います。 (「質疑なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
遠藤重吉君) 質疑を打ち切ります。 お諮りいたします。本案については、委員会の付託を省略いたしたいと思いますが、ご異議ございませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
遠藤重吉君) ご異議なしと認めます。 よって、委員会の付託を省略することに決しました。 討論を行います。 (「討論なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
遠藤重吉君) 討論を打ち切ります。 採決いたします。 議案第2号を原案のとおり可決することに賛成の方は起立願います。 (起立全員)
○議長(
遠藤重吉君) 起立全員。 よって、議案第2号は原案のとおり可決されました。
△第7 議案第3号~議案第15号(提案説明)
○議長(
遠藤重吉君) 次に、日程第5、議案第3号から第15号までの13件を一括して議題といたします。
提案理由の説明を願います。 市長、
須藤和臣君。 (市長
須藤和臣君登壇)
◎市長(
須藤和臣君) 議案第3号 館林市一般職の
任期付職員の採用及び給与の特例に関する条例の一部を改正する条例について申し上げます。 本案は、地方公共団体における一般職の
任期付職員に係る給与の取扱いが改正されたことに伴い、
任期付職員の給与の取扱いについて、常勤職員に適用される基準に準じて行う必要があるため、本条例の一部を改正するものでございます。 次に、議案第4号 館林市
附属機関設置条例の一部を改正する条例について申し上げます。 本案は、まち・ひと・しごと創生人口ビジョン・総合戦略の効果検証を行うため、新たに附属機関を設置するに当たり、本条例の一部を改正するものでございます。 次に、議案第5号 館林市
国民健康保険税条例等の一部を改正する条例について申し上げます。 本案は、国民健康保険税の減免に係る事務処理の県内標準化を図る必要があるため、国民健康保険税の減免の対象者に刑事施設等に収容された被保険者の属する世帯の納税義務者を加えるとともに、所要の改正をするものでございます。 次に、議案第6号 館林市
印鑑条例の一部を改正する条例について申し上げます。 本案は、成年被後見人等の権利の制限に係る措置の適正化等を図るための関係法律の整備に関する法律の施行により、印鑑登録証明事務処理要領が一部改正されたことに伴い、本条例の一部を改正するものでございます。 主な改正内容について申し上げます。成年被後見人に係る欠格条項の適正化を図るため、印鑑の登録資格に関して、「成年被後見人」は一律に印鑑の登録を受けることができないとする規定を「意思能力を有しない者」とする規定に変更するものでございます。 次に、議案第7号 令和元
年度館林市
一般会計補正予算(第6号)について申し上げます。 本案は、歳入歳出予算におきまして、12億6,530万4,000円の減額補正及び繰越明許費並びに地方債の補正でございます。 主な内容について申し上げますと、まず歳出でございますが、総務費につきまして増額となるものは、総務管理費における指定寄附金のふるさとパートナー基金への積立てなどに伴う財政管理、国県等精算返還金、住民基本台帳費における住民基本台帳事務の追加でございます。減額となるものは、沼辺文化推進事業、まちひとしごと創生推進事業、国際・
都市間交流事業、交通安全活動推進事業、
県議会議員選挙における事業費の確定などによる減額でございます。 民生費につきましては、増額となるものは、社会福祉費における指定寄附金等の地域福祉基金への積立て、児童福祉費における地域子ども・子育て支援事業、子どものための教育・保育施設運営の追加でございます。減額となるものは、社会福祉費における総合福祉センター運営、老人福祉費における後期高齢者医療特別会計繰出金の事業費の確定などによる減額でございまして、保育園費におきましては財源補正でございます。 衛生費につきましては、増額となるものは、環境衛生費における指定寄附金等の地域環境基金への積立ての追加でございます。減額となるものは、保健衛生費における国民健康保険特別会計繰出金、環境衛生費における地球温暖化対策事業、清掃費における館林衛生施設組合負担金の事業費の確定などによる減額でございまして、保健センター費におきましては財源補正でございます。 労働費につきましては、勤労者金融対策の減額でございます。 農林水産業費につきましては、事業費の確定などによる経営所得安定対策事業、経営体育成支援事業、新規就農支援事業、小規模農村整備事業、農業基盤整備促進事業の減額でございます。 商工費につきましては、プレミアム付商品券事業の予算組替えのほか、事業費の確定などによる商業金融対策事業、群馬DC支援事業、公園管理、つつじが岡ふれあいセンター運営事業の減額でございます。 土木費につきまして、増額となるものは、公園緑地費における城沼つつじ緑道(文学の小径)拡張のための用地購入に伴う
都市公園維持管理の追加でございます。減額となるものは、道路橋りょう費、河川水路費、
都市計画費、公園緑地費における公園競技施設管理運営、下水道費の事業費の確定などによる減額でございまして、住宅管理費におきましては財源補正でございます。 消防費につきましては、
館林地区消防組合負担金の減額のほか、防災費における財源補正でございます。 教育費につきましては、教育総務費における指定寄附金の奨学基金への積立ての追加のほか、事業費の確定による奨学資金貸付事業の減額でございます。幼稚園費におきましては、財源補正でございます。 公債費につきましては、元金における財源補正のほか、借入利率の確定などに伴う長期債等利子償還金の減額でございます。 諸支出金につきましては、土地開発基金繰出金の追加でございます。 次に、歳入について申し上げますと、年度末までの歳入を見通し、補正を行うものでございます。国庫支出金、財産収入、寄附金、繰越金が増額、地方特例交付金、使用料及び手数料、県支出金、諸収入、市債のほか、ふるさとパートナー基金繰入金が減額でございます。余剰する財源につきましては、財政調整基金からの繰入れを減額しようとするものでございます。 繰越明許費につきましては、市史編さん事業、プレミアム付商品券事業、道路維持管理、東部環状線改良事業(県事業区間)、中央通り線道路改良事業、西部第一南土地区画整理事業、西部第一中土地区画整理事業、西部第二土地区画整理事業を翌年度へ繰越し執行しようとするものでございます。 地方債につきましては、起債対象事業費の確定などに伴う限度額の補正でございます。 次に、議案第8号 令和元
年度館林市
国民健康保険特別会計補正予算(第2号)について申し上げます。 本案は、歳入歳出予算において、1,585万2,000円の追加補正でございます。 内容について申し上げます。歳出につきましては、基金積立金における国民健康保険基金積立金、諸支出金における保険給付費等交付金償還金の追加でございます。 歳入につきましては、財産収入、繰越金、諸収入が増額となることから、余剰する財源につきましては、一般会計及び国民健康保険基金からの繰入れを減額しようとするものでございます。 次に、議案第9号 令和元
年度館林市
下水道事業特別会計補正予算(第3号)について申し上げます。 本案は、歳入歳出予算において、4,886万1,000円の減額補正及び繰越明許費並びに地方債の補正でございます。 内容について申し上げますと、歳出につきましては、下水道費における事業費の確定による管きょ整備事業及び処理場整備事業の減額でございます。 歳入につきましては、事業費の確定に伴い、国庫支出金、一般会計繰入金、諸収入、市債を減額しようとするものでございます。 繰越明許費につきましては、処理場整備事業を翌年度へ繰越し執行しようとするものでございます。 地方債につきましては、起債対象事業費の確定に伴う限度額の補正でございます。 次に、議案第10号 令和元
年度館林市
後期高齢者医療特別会計補正予算(第1号)について申し上げます。 本案は、歳入歳出予算において、3,848万2,000円の追加補正でございます。 内容について申し上げますと、後期高齢者医療広域連合納付金の追加でございます。この財源につきましては、後期高齢者医療保険料を追加、一般会計繰入金を減額しようとするものでございます。 次に、議案第11号 令和2
年度館林市
一般会計予算について申し上げます。 我が国の令和2年度予算案は、経済再生と財政健全化を両立する予算として、一般会計総額102兆6,580億円、前年度比1.2%増の予算案となっております。 一方、地方財政
計画における通常収支分では、全体規模で90兆7,397億円、前年度比1.3%増としており、地方自治体には、簡素で効率的な行財政システムを構築するなど、質の高い公共サービスを効率的・効果的に提供することが求められております。 そのような状況の中、本市にとりまして令和2年度は、第五次総合
計画後期基本
計画の最終年度であり、
計画に掲げた様々な事業を着実に具現化し、第六次総合
計画へとステップアップしていくための重要な年でございます。新年度予算編成に当たりましては、全ての事業において事業評価を行い、事業の必要性・効率性・有効性を再点検するとともに、優先度を把握することで、選択と集中による効率的な事業運営ができるよう、予算を編成したところでございます。 一方で、本市の財政状況は、歳入面では、市税において固定資産税が増収となることから、市税の総額では前年度比で増額が見込まれますが、普通交付税を補完する臨時財政対策債は減額が見込まれることに加え、歳出面では、公共施設をはじめ様々な社会資本の老朽化対策や施設整備に伴う一部
事務組合負担金の増額などにより、中・長期的においても極めて厳しい状況でございます。 このような状況にありましても、受益と負担の適正化や事業の効率化などによる財政の健全性に留意するとともに、持続可能な魅力度の高いまちづくりに資する様々な事業を着実に展開し、地域全体の幸福感と活力を高めていかなければなりません。その基礎となる予算を、一般会計の予算規模としては過去3番目となる総額290億8,000万円で編成したところでございます。 次に、予算の大綱について、前年度と比較し申し上げます。 まず、歳入についてでございますが、市税では116億3,755万1,000円、率にして0.9%の増収を見込んでおります。 地方譲与税や利子割交付金など、国からの譲与税や交付金につきましては、地方財政対策や令和元年度決算見込みを勘案して計上しております。 法人事業税交付金につきましては、法人住民税法人税割の税率引下げに伴う減収補填として創設されたもので、6,000万円を見込んでおります。 地方消費税交付金につきましては、消費税率引上げに伴う影響を勘案し、16億7,000万円、率にして12.1%の増加を見込んでおります。 環境性能割交付金につきましては、令和元年10月1日以降、自動車取得税が廃止されたことに合わせて創設されたもので、3,500万円を見込んでおります。 地方交付税におきましては、令和元年度の交付決定額や地方財政対策等を考慮し、20億9,000万円、率にして1.0%の増加を見込んでおります。 分担金及び負担金につきましては、保育園保育負担金の減額等により2億1,279万5,000円、率にして42.6%の減少を見込んでおります。 国庫支出金につきましては33億2,233万5,000円、県支出金では27億9,119万3,000円、それぞれ率にして5.4%、1.8%の増加を見込んでおります。 繰入金につきましては、財政調整基金、公共施設建設基金、減債基金、ふるさとパートナー基金、金券基金からの繰入れにより、総額では20億3,579万7,000円、率にして8.9%の増加でございます。 市債につきましては、臨時財政対策債等が減額となるものの、総務債、消防債が増額となることから、26億6,760万円、率にして12.9%の増加を見込んでおります。 続いて、歳出では、防災対策を強化するため、消防費において45.6%の増加となるのをはじめ、総務費、民生費、教育費が増額となりまして、減額となったものは、議会費、衛生費、労働費、農林水産業費、商工費、土木費、公債費でございます。 次に、主な施策の概要でございますが、新年度予算編成に当たりましては、第五次総合
計画後期基本
計画の8つの基本目的を踏まえるとともに、持続可能な魅力度の高いまちづくりを具現化するため、予算編成方針において5つの重点項目を掲げておりますので、この5つの重点項目に沿って、主な施策の概要について申し上げます。 はじめに、「災害時の危機対応能力の高いまちづくりに資する事業」では、災害時の情報伝達体制の多様化を図るため、防災情報伝達システムを整備するほか、広域防災拠点整備事業において消防新庁舎西側広場を整備いたします。また、今年度策定いたします国土強靭化地域
計画を市民、事業者と共に推進してまいります。 次に、「健康寿命を伸ばし、生涯現役のまちづくりに資する事業」では、健康寿命延伸プラットフォーム事業において、市民への情報発信の場としてシンポジウムを開催するほか、新たに野菜摂取推進店(ベジ活応援店)登録制度を推進いたします。さらに、たてばやし新8020運動を推進するための運動活動量計を活用したモデル事業や健康ウォーキング教室などを通し、健康づくりや健康寿命の延伸に取り組んでまいります。 次に、「個性にあった教育と、仕事が見つかるまちづくりに資する事業」では、「コミュニティ・スクール」(学校運営協議会制度)モデル校を3校に拡大し、地域の教育力を学校運営に生かしてまいります。また、引き続き向井千秋記念子ども科学館ROCKET事業や子どもの学習支援事業を実施するほか、就労機関等と連携し、障がい者の雇用に積極的に取り組んでいる先進企業を視察するなど、障がい者・発達障がい者の個性に合った職場環境づくりを推進してまいります。 次に、「日本遺産『里沼』をはじめ観光・食・農産物のブランド力の向上に資する事業」では、農商工連携活性化プロジェクト事業を実施するなど、地産地消の推進や館林ブランドの確立のための体制づくりを推進いたします。また、4月から6月に開催される群馬デスティネーションキャンペーンに合わせ、つつじが岡公園で江戸情緒を再現した「100人花見茶会」や、「日本遺産―里沼巡り―」モバイルスタンプラリー、歴史の小径周辺でのまちなかマルシェの開催など、本市の観光情報を発信し誘客を図ってまいります。さらに、日本遺産「里沼」を生かした体感型の事業を実施するほか、里沼サミットやワークショップの開催などを通し、シビックプライドの醸成、ブランド力の向上に取り組んでまいります。 次に、「
人口減少時代に対応した持続可能なまちづくりに資する事業」では、
移住定住促進通勤支援金を継続して実施するほか、新たに定住促進通学支援金を交付し、東京一極集中となっている若者の人口流出の抑制に努めてまいります。また、外国語にも対応可能なごみ分別アプリの導入や、外国語翻訳機能を備えたタブレット端末を保健センターに設置し、外国人住民の利便性を図ってまいります。さらに、農業分野において、スマート農業推進プロジェクト事業を継続して実施し、持続可能な農業に取り組むほか、
企業誘致の受け皿となる新たな工業団地等の事業化に取り組んでまいります。 以上、予算編成方針における5つの重点項目に基づき、主な施策の内容について申し上げました。このほか、ひきこもりや生活困窮など、複雑化する地域の福祉的課題に対応するため、相談支援包括化推進員を配置した福祉の相談窓口を総合福祉センターに新たに設置いたします。さらに、中央通り線や館林駅東口駅前広場、第二小学校、第四中学校など、公共施設や社会資本の整備を行うほか、8月に開催されます全国高等学校総合体育大会レスリング競技大会を通じスポーツの推進を図るなど、様々な事業を通して
市民生活をサポートするとともに、地域の活力を高めてまいる所存でございます。 なお、新型コロナウイルスの感染の脅威は、新年度以降も続く可能性がございます。関係機関と連携し感染拡大の抑制を図るとともに、社会的、経済的影響について細心の注意を払い、適切な対応に努めてまいります。 新年度
一般会計予算案につきまして、
提案理由の説明は以上でございますが、全職員が心を一つにして市政運営を進めてまいりたいと考えておりますので、議員各位のご理解とご指導を何とぞよろしくお願い申し上げます。 次に、議案第12号 令和2
年度館林市
国民健康保険特別会計予算について申し上げます。 予算総額は79億9,032万5,000円で、前年度に比べ3.9%の減少でございます。 減額の主なものは、国民健康保険事業費納付金などの減額によるものでございます。 なお、令和2年度におきましても国民健康保険の厳しい財政運営が見込まれることから、特定健診の推進などにより被保険者の健康の保持を図るとともに、一般会計からの法定外繰入れを引き続き行うものでございます。 次に、議案第13号 令和2
年度館林市
介護保険特別会計予算について申し上げます。 予算総額は71億2,365万円で、前年度に比べ5.6%の増加でございます。 増額の主なものは、保険給付費などの増額によるものでございます。 介護保険事業の運営につきましては、保険給付費の増加など厳しい状況にありますので、引き続き介護予防などの推進に努めてまいります。 次に、議案第14号 令和2
年度館林市
後期高齢者医療特別会計予算について申し上げます。 予算総額は9億4,407万3,000円で、前年度に比べ5.9%の増加でございます。 増額の主なものは、後期高齢者医療広域連合納付金の増額によるものでございます。 次に、議案第15号 令和2
年度館林市
下水道事業会計予算について申し上げます。 本予算は、これまで特別会計として計上していました下水道事業と農業集落排水事業を、地方公営企業法の適用会計として統合したものでございます。 収益的収支における収入予定総額は15億6,878万6,000円、支出予定総額は14億9,667万8,000円となり、収支差引きでは7,210万8,000円の利益を見込むものでございます。 資本的収支における収入予定総額は4億3,465万2,000円、支出予定総額は10億3,795万円となり、資本的収支における不足額につきましては、損益勘定留保資金などで補填するものでございます。 下水道事業につきましては、地方公営企業法適用後も、引き続き事業の健全な運営に努めてまいります。 以上、よろしくご審議の上、原案のとおり議決くださいますようお願いを申し上げまして、
提案理由の説明といたします。
○議長(
遠藤重吉君) 以上で議案第3号から第15号までの
提案理由の説明を終わります。 なお、議案第3号から第15号までの質疑は、3月9日に行います。
△第8 散会
○議長(
遠藤重吉君) 以上で本日の
議事日程は全部終了いたしました。 次の本会議は3月9日午前10時から開きます。 本日はこれをもって散会いたします。 (午後 1時30分散会)...