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03月06日-04号

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  1. 館林市議会 2019-03-06
    03月06日-04号


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    最終取得日: 2021-04-27
    平成31年  3月 定例会(第1回)           平成31年館林市議会第1回定例会会議録                   (第 4 日)                                 平成31年3月6日(水曜日)                                              議事日程第4号                          平成31年3月6日(水曜日)午前10時開議第 1 一般質問                                              本日の会議に付した事件 議事日程のとおり                                              出席議員(16名)    1番   松  本  隆  志  君      2番   柴  田     信  君    3番   平  井  玲  子  君      4番   今  野  郷  士  君    5番   川  村  幸  人  君      6番   斉  藤  晋  一  君    7番   森  田  武  雄  君      8番   渋  谷  理 津 子  君    9番   権  田  昌  弘  君     10番   櫻  井  正  廣  君   11番   斉  藤  貢  一  君     12番   篠  木  正  明  君   15番   野  村  晴  三  君     16番   向  井     誠  君   17番   井 野 口  勝  則  君     18番   小  林     信  君欠席議員(2名)   13番   吉  野  高  史  君     14番   遠  藤  重  吉  君                                              議会事務局職員出席者  事 務 局長  小  野  陽  一       次 長 兼  栗  原  幸  枝                          庶 務 係長  議 事 調査  小  野  秀  夫       主   任  池 尻 野  洋  平  係   長                                              説明のため出席した者  市   長  須  藤  和  臣  君    副 市 長  小  山  定  男  君  政 策 企画  田  沼  孝  一  君    総 務 部長  手  塚     節  君  部   長  市 民 環境  林     成  明  君    保 健 福祉  中  里  克  己  君  部   長                   部   長  経 済 部長  浅  野  康  彦  君    都 市 建設  山  本  紀  夫  君                          部   長  会計管理者  黒  澤  文  隆  君    秘 書 課長  中  村     豊  君  企 画 課長  栗  原     誠  君    行 政 課長  小  林  正  明  君  市 民 協働  岡  戸  千  絵  君    社 会 福祉  笠  原  正  幸  君  課   長                   課   長  産 業 政策  黒  澤  政  彦  君    都 市 計画  鈴  木  浩 一 郎  君  課   長                   課   長  財 政 課長  根  岸  省  子  君    教 育 長  小  野     定  君  教 育 次長  青  木  伸  行  君    教 育 総務  鈴  木     匡  君                          課   長 △第1 開議                            (平成31年3月6日午前10時00分開議) ○副議長(斉藤貢一君) おはようございます。  これより本日の会議を開きます。 △第2 諸般の報告 ○副議長(斉藤貢一君) まず、諸般の報告をいたします。  事務局長より報告いたさせます。 ◎事務局長(小野陽一君) ご報告申し上げます。  地方自治法第121条の規定に基づきまして、教育長より通知のありました議事説明員を申し上げます。教育長、小野定君、以上でございます。 △第3 教育長の挨拶 ○副議長(斉藤貢一君) 次に、教育長、小野定君より挨拶のため発言を求められておりますので、これを許します。  教育長、小野定君。                   (教育長 小野 定君登壇) ◎教育長(小野定君) 館林市教育委員会教育長に任命いただきました小野定でございます。本日、議会の大変貴重な時間をいただき、挨拶の機会をいただきましたこと、まずもって感謝を申し上げます。  本市の教育行政に従事することは、大変光栄であると同時に、教育行政を統括する立場となり、その重責に身の引き締まる思いでございます。私は、これまで学校現場において教員として27年間、県や市の教育行政職員として12年間勤めてまいりました。これらの経験を原資とし、大変微力ではございますが、本市の教育行政の充実、発展のため、誠心誠意取り組んでまいりたいと思います。  さて、館林市の教育の目指すべき姿は、第五次総合振興計画たてばやし市民計画2020におきまして、子どもたちが健やかに成長できるまち、学ぶ喜びや豊かな心を育むまちとしております。この理念のもと、館林市教育大綱や館林市教育行政方針が策定され、本市の教育行政の進むべき方向性が示されております。  学校教育におきましては、特に子どもたちが豊かな心とたくましさ、確かな学力を身につけ、これからの社会をしっかりと歩んでいけるように、また社会教育、生涯学習におきましては、市民の皆様が生涯を通じた学びに喜びと生きがいを見出していけるように、それぞれの基盤を着実に整えていくことが必要と考えております。そして、これらの取り組みを推進していくために、さまざまなお立場にある方々や市民の皆様からの意見に真摯に耳を傾け、意見交換などを積極的に行うことによって意思の疎通を図り、より一層民意が反映した取り組みとなるよう、最大限の努力を傾注してまいります。  結びに、教育行政の使命は、まちづくりを担う人づくりを進めていくことであるかと存じます。市民の皆様に深い郷土愛を持って館林市の将来をつくり上げていただくために、館林市教育委員会として全力で取り組んでまいります。議員の皆様におかれましては、今後とも教育行政へのご指導とご鞭撻を賜りますようお願い申し上げまして、私の所信といたします。 △第4 一般質問 ○副議長(斉藤貢一君) 日程第1、一般質問を行います。  通告順に質問を許します。         ◇ 櫻 井 正 廣 君 ○副議長(斉藤貢一君) まず、10番、櫻井正廣君。                   (10番 櫻井正廣君登壇) ◆10番(櫻井正廣君) おはようございます。通告に基づき一般質問を行います。  今回は、平成31年6月30日に本市と市有財産の無償貸付契約が満了を迎える館林総合卸売市場の今後の展開について、平成30年3月議会でも質問した富士嶽神社「初山大祭」の文化財指定のその後の進捗状況について、健康寿命の延伸に効果があるとされるグラウンドゴルフの活動について、それぞれ一問一答方式にて質問いたします。  なお、所管の質問も入りますが、お許しください。よろしくお願いいたします。  経済部長、お願いいたします。 ○副議長(斉藤貢一君) 経済部長は答弁席へどうぞ。                   (経済部長 浅野康彦君登壇) ◆10番(櫻井正廣君) 経済部長には、館林卸売市場の今後の展開についてお尋ねいたします。  群馬県内には、中央卸売市場は存在せず、地方卸売市場として14市場、19の卸売業者、その他小規模として5カ所の市場が存在しています。昭和62年、当時館林市内にあった海陸物産市場館林魚菜市場多々良青果市場丸和館林中央市場の4市場が合併して、新卸売市場として館林中央市場株式会社が設立されました。開設会社は、館林市、館林農協、館林信用金庫、館林中央市場が株主となる第三セクター、館林総合卸売市場株式会社として設立、当時の山本達司市長が社長となりスタートいたしました。  その後、時代も変革し、規制も緩和され、全国の地方卸売市場の現状も昭和55年には1,821市場、卸売業者数は2,215業者でありましたが、ともに一貫して減少傾向にあり、平成28年度にはそれぞれ1,060市場、1,255業者とほぼ半減している状態であります。館林総合卸売市場の人口減少に伴い、買参人も減少いたしました。流通も大きく変化し、卸売業者が集荷の拡大を図り、大手スーパーなどの分荷、配送、パッケージ等の全ての業務を請け負いながら努力している現状であります。近年では、食品業者の不適切な表示や、製造等による食に対する消費者の信頼を揺るがす事件が相次ぎ、消費者が生鮮食料品を選択する際の基準として、安全性や鮮度を選ぶ人の割合が価格を上回る状況があるなど、食の安全、品質に対する関心度が高まっている現状の中、卸売業者、買参人と協力して、より新鮮な生鮮食料品を消費者に提供できるよう最大限の努力をしている現状であります。  館林総合卸売市場には、仲卸が存在しないため、市場独自の小売ができる環境になっています。これを生かして、市内の病院や福祉施設等の取引を新たに開始し、特に福祉施設の食材供給については、安全でおいしい常食から軟菜食までの供給を行っております。平成29年度、総務省の人口推計の報告を見ますと、65歳以上の高齢者率の割合は27.7%、前年の27.3%を超え、過去最高の上昇を続けております。今後さらに介護施設への食材に対する安全性や栄養のバランス、食べやすさ等が注目される現在、常に安心して供給できる配送機能も備えている市場の重要性も注目されております。  平成21年7月から館林市市有財産の無償貸付契約を締結し、以降、安定供給を継続していくという公共的機能を担う市場の管理運営を行っています。そして、平成31年6月末日をもってこの契約も満了となります。契約満了後の展望について、市としてのお考えを答弁お願いいたします。 ○副議長(斉藤貢一君) 経済部長、浅野康彦君。 ◎経済部長(浅野康彦君) おはようございます。契約満了後の館林総合卸売市場の展望についてご質問いただきました。  館林総合卸売市場は、細内町に所在しており、約2万平方メートルの敷地と、建物は鉄筋コンクリートの2階建てになっております。建物には、卸売場、仲卸売場、管理事務所などがございまして、卸売業者、仲卸業者、買い出し人などの買い受け関係と出荷団体や産地、仲買人等が納めた農産物などの売買を行うところでございます。年末年始や特別な日を除き、毎週水曜日以外は早朝より売買が行われております。  館林中央市場株式会社は、館林総合卸売市場の卸売業者として生産者からの委託、買い付け、買い出し人への相対取引の管理を行っているものでございます。関連店舗は、館林総合卸売市場内に8件あり、主に食肉、納め業、食堂がございます。館林総合卸売市場につきましては、平成21年の民営化から約10年が経過いたしました。議員のおっしゃるとおり、全国的にも市場も卸売業者も減少している状況にございます。取引金額についても、農林水産省の資料によりますと、平成初期のころ5兆4,645億円をピークに、平成20年代になりますと3兆2,000億円前後まで減少しているという状況がうかがえます。また、群馬県内の取引金額についても、平成5年をピークに、平成25年度にはほぼ半減しているという状況となっております。  この主な要因として、農産物直売所の出現、大型スーパーの産地直送の取引やインターネット通販による農産物の販売など、時代の流れとともに食品流通形態が変化しており、地方市場につきましては、全国的にも経営に関して厳しい状況であるということを認識しております。  こうした全国的な流れの中で、館林総合卸売市場については、平成7年の取引額約43億円をピークに、平成15年からは開設時の取引金額を下回り、さらに平成29年の取引額については約8億円にまで、ピーク時と比較すると20%程度まで落ち込んでいる状況にございます。こうした市場の経営状況を踏まえ、平成31年6月末で市有財産の無償貸付契約期限が訪れるため現契約を延長し、引き続き館林総合卸売市場の経営動向について、確認、調査してまいりたいと考えております。  以上でございます。 ○副議長(斉藤貢一君) 櫻井正廣君。 ◆10番(櫻井正廣君) ご答弁ありがとうございました。  ただいまの答弁にもありましたとおり、平成21年市場開設会社とともに民営化をいたしました。このとき既にかなりの老朽化が進んでいて、平成23年3月11日東日本大震災にも見舞われ、建物自体がゆがむ被害に遭い、現在まで市と市場、双方で補修を行いながら営業を継続してきたのが現状であります。  近隣市場の状況を申しますと、昭和49年に開設された桐生青果市場は、平成21年に民営化いたしましたが、老朽化の激しい状態なので、民営化した平成21年から10年間、年間3,000万円の補助金を出しており、今年度で終了いたしますが、今後も再契約を継続していく様子であります。平成29年に民営化した小山市の市場は、民営化する3年前から市場のリフォームを行い、5年間は3,000万円の補助金を出しています。また、伊勢崎地方卸売市場では補助金はありませんが、全て修繕をしてから平成16年に民営化をしています。ちなみに去年11月、私の所属する会派で視察に行った東京都豊洲市場でありますが、ここは東京都が運営をしているので、土地、建物等は都が所有しているので規制は厳しいですが、修理費用等は全て都が負担をしています。  昔と現在では、どこの家庭がそうでもあるように、裸電球ではなく蛍光灯になり、現在ではLEDを利用する時代でもあります。市場でも、荷おろし作業は手作業ではなく、フォークリフトを使用するのが当たり前の時代になりました。また、昔は農家の方が市場に品物を持ってきて売買を行うという状況でしたが、現在は物流費は市場が負担し、そして届ける時代になっています。時代の経過とともに、社会情勢も変化していく中、市場にとっての費用負担はふえていますが、群馬県では果物は7%、野菜は8.5%、これは昔から全く変わらずの手数料であります。このような近隣の市場などの状況を踏まえ、館林総合卸売市場について、市の考えをお尋ねいたします。 ○副議長(斉藤貢一君) 経済部長。
    ◎経済部長(浅野康彦君) 館林総合卸売市場の支援についてご質問をいただきました。  まず、桐生市の市場でございますが、こちらにつきましては現在の取引高は約100億円であり、桐生市やみどり市の生産者と消費者をつなぐ役割を果たしてしているところでございます。  次に、小山市の市場でございますが、現状の取引高は、こちらも桐生市の市場と同様に約100億円でございました。小山市の市場については、栃木県の南市場として小山市、栃木市、下野市、下都賀郡といった県南の生産者と消費者をつなぐ役割を果たしているのが現状でございます。  一方、館林総合卸売市場につきましては、現状の取引高は約8億円となっておりまして、近隣の市場と館林総合卸売市場の現状の取引高を単純に比較いたしましても、10倍以上の開きがあります。取引額に大きな差がございまして、施設の規模や広域性といった条件も異なるような状況でございます。市場の本業である農家から集荷した農産物を買参人に販売し、その結果得られる仲介手数料のみが利益という構造では、利用者が減っている中、経営の改善は非常に難しくなっている状況も理解しているところでございます。  館林総合卸売市場への補助金や修繕につきましては、市場の経営状況、建物の状況などを詳細に確認し、費用対効果を検証しながら慎重に進めなければならないと考えております。  以上でございます。 ○副議長(斉藤貢一君) 櫻井正廣君。 ◆10番(櫻井正廣君) ご答弁ありがとうございました。  次に、市場の役割として、平成28年4月14日に起きた熊本地震、このときでは各地から届いた救援物資、食料品の分配機能に対して、最大の効力を発揮した事例もございます。それは、既に確立している分配力にありました。熊本地震を踏まえた応急対策・生活支援策検討ワーキンググループにおける報告を踏まえ、平成29年4月に国の防災基本計画が修正されました。  そこには、緊急輸送活動関係として、地方公共団体は多重性や代替性を考慮し、災害発生時に緊急輸送活動のために確保すべき輸送拠点として、トラックターミナル、卸売市場、展示場等が指定されました。これは、支援物資が避難所に届かない原因として、県庁や市役所などの自治体施設はいずれも物資の搬入出口が少なく、一度に物資の荷おろしを行うトラック台数が限定され、トラックから支援物資をおろす作業が手作業、いわゆるバケツリレー方式で行うため作業効率が非常に低く、時間を費やし過ぎたためであり、実は支援物資の受け入れの段階においてつまずいている状況があることが判明したためです。それらの対応策として、青果市場やJA集荷場の活用が注目され、物流のプロである業者が作業を行うことで、支援物資の流通を大きく効率化させたことによるものであります。  昨年、震度5を記録した地震は8回ありました。特に6月大阪北部地震、震度6弱、7月の千葉県東方沖地震、震度5弱の報道は、それぞれ記憶に新しいところではないでしょうか。巨大地震は、約200年周期で起き、その後80年から100年くらいの静穏期の後、現在ではいつ起きても不思議ではない状況であります。東京、大阪、名古屋では、都市機能が麻痺、経済損失は1,410兆円とも言われ、国の年間予算の10倍を超えると言われております。このことは、私が防災対策等の一般質問で2度ほど述べさせていただいております。  来週の月曜日3月11日で、東日本大震災から8年が経過いたします。近年大きな災害が想定される昨今、災害時の支援物資の物流分配拠点の1カ所として市場の活用が考えられると思いますが、市はそのようなことについてどのようにお考えか、答弁を求めます。 ○副議長(斉藤貢一君) 経済部長。 ◎経済部長(浅野康彦君) 災害時の支援物資の分配拠点としての市場の活用についてご質問をいただきました。  平成23年3月の東日本大震災や平成28年4月の熊本地震発生後、水、食料などの支援物資が被災者に届いていないというニュースが繰り返し報道されたところは、記憶に新しいところでございます。しかし、実際には被災地に全国から大量の支援物資が送り込まれており、被災者に届かなかった原因を多くの方が疑問に感じていたところでもございます。その理由でございますが、議員の話と重複する部分もございますが、全国各地から何台ものトラックにより大量の支援物資が県庁や市役所、体育館などの公共施設に運び込まれ、県や市の職員は続々と届く物資をおろすのが精一杯な状況で、山積みされた大量物資の仕分けや配送まで人員が回らず、さらに民間の物流事業者のような仕分けや配送のノウハウを持ち合わせていなかったことなどにより、被災者にまで届かなかったことが原因と分析されております。  このような状況の中、スペースの広い民間の物流センターや倉庫、農産物集荷施設には、フォークリフトなどの資機材があり、これらの施設が支援物資の分配拠点として機能していたことから、国と県が地方公共団体のための災害時受援体制に関するガイドラインを作成いたしました。本市におきましても、このガイドラインを参考に災害時における支援物資の分配拠点を検討いたしまして、平成30年4月に下早川田町のアサヒ飲料群馬配送センターと、災害時の協定を結んでいるところでございます。群馬配送センターは、アサヒ飲料で最大の敷地面積を誇る配送センターであり、敷地面積は約8万4,000平方メートル、倉庫面積は約3万5,000平方メートルとなっております。こちらで災害時における救援物資及び調達物資の一時的な集積場所としての倉庫利用や、フォークリフトを利用した荷引きを想定しております。しかしながら、災害時には複数のチャンネルがあったほうがよいとの考え方もございます。  今回の議員のご提案のありました市場の災害時の活用につきまして、スペースや老朽化の課題も含め、支援物資の分配拠点として有効かどうかについて、今後防災部局と情報交換をしながら研究してまいりたいというふうに考えております。  以上でございます。 ○副議長(斉藤貢一君) 櫻井正廣君。 ◆10番(櫻井正廣君) ご答弁ありがとうございます。  全ての答弁に共通していたのは、やはり今後の市場の経営状況と老朽化に対する対応であると思います。館林市市有財産無償貸付契約の継続後、多少時間をかけてでも最大限の検討を願います。そして、これから起き得る災害時には、想定外の被害に遭う確率も十分に考えられます。部長のおっしゃるとおり、複数のチャンネルがあったほうが安全で安心につながると思います。その拠点の1チャンネルとして市場の活用、また北関東を代表する市場、市民の台所としての市場の存続を願います。経済部長、ありがとうございました。  教育次長、お願いします。 ○副議長(斉藤貢一君) 教育次長は答弁席へどうぞ。                   (教育次長 青木伸行君登壇) ◆10番(櫻井正廣君) 教育次長には、富士嶽神社「初山大祭」文化財指定のその後の進捗状況についてお尋ねいたします。  平成30年第1回定例会において、市内富士原町と花山町の富士嶽神社で行われている初山大祭、約400年以上前から行われている伝統行事に対して、本市としての文化財指定についてのお考えについて質問させていただきました。コノハナサクヤヒメをご祭神とし、富士山を模した小高い山の頂に鎮座している富士原町富士嶽神社、毎年5月31日と6月1日の両日に行われる初山大祭、1歳未満の乳幼児を浅間神社富士塚に参拝される行事で、富士浅間神社の信仰に基づく行事と言われております。  これらは、群馬県、栃木県、埼玉県に限られた独特の催し物であります。この2日間に参拝に来る1歳児未満の乳幼児が毎年平均して約1,000人、親御さんたちが2,000人、当日にぎわう露店などを楽しみに来る小・中学校生を中心とした子どもたちが1,000人近く見える行事であります。市内はもちろんのこと、遠方からもお見えになる本市の伝統行事の一つでもあります。この伝統行事を本市の文化財指定にすることで知名度も上がり、さらなる交流人口をふやすことも可能であります。  太田市、邑楽郡内、また埼玉県北東部に見られる初山の起源は、江戸初期の館林、そして平成10年足利市市民民俗文化財に指定された足利市の浅間神社にあるとされています。同時期に始まった足利市の浅間神社は、足利市指定民俗文化財に指定することで、初山大祭のペタンコ祭りパンフレットを作成し、市役所文化課に置くことで、ほかの指定文化財の史跡と同様に知名度が上がり、訪れる方々が増加した実例も挙げさせていただきました。やはり館林市としての文化財に指定することで、各地から注目度も向上いたしますし、ネットや文化財としてのパンフレット作成などで、さらにアピールもできると考えています。  その後、平成30年9月定例会決算特別委員会において、その後の進捗状況について質問いたしました。そのときの答弁では、重要無形文化財としての登録を検討中、そして額に押す儀礼を習俗とか風俗とか習慣、館林市周辺の乳幼児が経験する人生儀礼としての指定を検討しているとのことでありました。それ以外、初山大祭を催している富士嶽神社そのものが古墳であるというような記述もありますが、周辺の石碑や鳥居等についても、貴重なものではないかといった意見が明らかになっている状況であるとの答弁でありました。現在、慎重なる審議が続いていると思いますが、その後の進捗状況について答弁をお願いいたします。 ○副議長(斉藤貢一君) 教育次長、青木伸行君。 ◎教育次長(青木伸行君) おはようございます。それでは、櫻井議員の質問にお答えさせていただきます。  初山は、富士山の山開きの日に合わせて1歳未満の乳児を富士塚や浅間神社に参拝させ、健やかな成長を祈願する行事であり、市内では花山町と富士原町の2カ所の富士嶽神社で行われております。館林市周辺では、乳児の人生儀礼として定着している習俗でもあります。平成28年に、富士原町の富士嶽神社の氏子の皆様から、初山大祭の文化財指定の要望を受けて以降、両神社の大祭や初山の起源を調査するとともに、その結果を文化財保護審議会に諮り、指定に向けての協議を重ねてまいりました。当初は、両神社で行われている初山に合わせて、「館林の初山」という名称で館林市周辺の乳児の人生儀礼として無形民俗文化財で指定することを検討し、昨年2月の文化財保護審議会に諮りました。その結果、委員からは、2点について指摘がございました。  1点目は、文化財の指定の方法について、初山の習俗は富士山信仰が民間信仰となって現在まで継承されているものであるため、行事のみを単独で指定することではなく、富士山信仰の根拠を示す富士塚や富士講中が奉納した鳥居なども含めた指定をすべきである。つまり富士塚などの有形の文化財と初山という無形の民俗文化財を合わせた複合的な形での指定を検討してほしいとのことでありました。  2点目は、指定の対象について、2つの富士嶽神社の文化財を合わせて指定するのではなく、まずは要望の出されている富士原からの指定を検討するようにとのご意見がありました。これを受けまして、今年度は関東地方を中心に、富士塚そのものが指定文化財や登録文化財である事例において、その地域の行事や周辺の文化財がどのように取り扱われているのかを調査いたしました。その結果、富士塚を有形民俗文化財や有形文化財として指定・登録した例は40件でありました。このうち2件は、塚に関係する絵馬や文書などを合わせて指定しており、指定名称の中にもその旨が明記されております。また、富士塚を遺跡と捉え、史跡で指定登録した例も10件あり、そのうち初山を行っているさいたま市の富士塚では、初山の神印などの関連資料を一括して指定しております。逆に、行事だけを無形民俗文化財として単独指定した例は2件のみでした。そして、塚や有形民俗文化財や史跡で指定・登録した50件のうち、そこでの行事を無形文化財として別に指定している例は3件ありました。さらに、塚以外の有形文化財や無形の習俗を別々に指定する例は2件ありました。  このような調査事例の中で、現在も初山を実施し、かつ富士塚が指定文化財となっている事例が、議員がご指摘するように埼玉県の中に3市ございまして、指定の経緯について聞き取り調査を行いました。この事例を参考にしながら、どのような方法で富士原富士嶽神社の文化財の指定をすべきか、文化財保護審議会委員と協議を進めているところでございます。  以上でございます。 ○副議長(斉藤貢一君) 櫻井正廣君。 ◆10番(櫻井正廣君) ご答弁ありがとうございました。  現在、全国に1,003カ所あるとされている浅間神社でありますが、各地の浅間神社には本市と同様、富士山を模した富士塚がございます。それは、富士山を信仰の対象としている富士浅間信仰、富士嶽神社の信仰の特色でもあり、各地の初山も本市と同様に、新生児を抱いて富士山を模した富士塚に上り、頂上にて額に朱印を押す、健やかな成長を祈願するものであります。  浅間神社の特色でもある、各地で行われている浅間神社、富士嶽神社のこの事例は変わらない様子であります。指定の状況も、初山大祭という催し物を文化財に指定した足利市、それ以外にも今部長がおっしゃったように、浅間神社の富士山を模した富士塚そのものを有形民俗文化財にした場所もかなりある様子であります。近隣での富士嶽神社文化財指定の状況はどのような指定のあり方が多いのか、答弁を願います。 ○副議長(斉藤貢一君) 教育次長。 ◎教育次長(青木伸行君) 近隣の初山を実施している富士塚の指定事例としましては、先ほど申し上げました埼玉県の3市、さいたま市、上尾市、北本市の例についてご説明いたします。  1つ目は、さいたま市指定史跡の池上家冨士塚及び関連資料です。個人所有の富士塚ですが、7月1日に行われる初山では、近隣の乳児が参拝し、神印を受けております。この塚は、江戸時代初期の元和6年、1620年に個人がつくった富士山信仰の富士塚で、塚の内部に富士講の祖であります長谷川角行が修行した富士山の胎内を模した石室があるのが特徴でございます。史跡での指定ですが、及び関連資料という名称を示すとおり、塚に付随する初山の神印や関係文書などを一括で指定しております。  次に、上尾市の例です。上尾市では、市内に所在する5カ所の富士塚で初山が行われております。そのうち昔から存在し、地域としての初山の行事を行っている富士塚3件が、現在市の有形民俗文化財として指定・登録されております。平成5年に上尾市が最初に指定した戸崎の浅間塚は、先ほどのさいたま市の池上家冨士塚と同様に、江戸時代前期に個人がつくった富士塚で、現在も個人の所有であります。  7月1日には、塚の所有者らが初山をとり行い、隣接するさいたま市からも多くの乳児が参拝しております。かつては、山頂と山麓の2カ所に社殿があり、男児は山頂、女児は山麓の社殿を参拝しておりました。上尾市では当初、この初山の無形民俗文化財での指定を検討していました。しかし、初山を継承する人たちが一族に限られ、その方々を管理団体に位置づけることが難しかったようでございます。そのため、塚の所有者を文化財の管理者と位置づけられる有形民俗文化財として、無形の初山を含んだ形での指定に変更したそうです。ほかの2件も同様でございます。  最後に、北本市の例です。北本市では、館林市と同じように東間地区、荒井地区の2つの浅間神社で、6月30日、7月1日に初山が行われております。どちらの神社の富士塚も有形民俗文化財として平成25年に同時に指定されましたが、初山ではなく、富士塚の歴史的価値を評価しての指定となっております。2つの富士塚は、江戸時代前期に奉納された石碑や手水石があることから、さいたま市の池上家冨士塚や上尾市の戸崎の浅間塚と同様、江戸時代前期には、既に塚がつくられ、信仰されていたことが判明しております。  また、塚の周辺には江戸後期以降の文化財が存在せず、江戸時代中期の富士講の指導者である食行身禄以降の冨士講の影響を受けていないことも特徴の一つでございます。江戸時代後期以降の富士講がつくった富士塚の多い埼玉県においては、江戸前期の富士塚が富士講の影響を受けずにそのまま残っていることは大変珍しいことであり、その評価が指定の理由となっております。北本市でも無形民俗文化財として初山の指定を検討したそうですが、祭礼のどの部分を指定すべきか決定しなかったため、実現しなかったと伺っております。しかし、教育委員会が2つの神社に設置した説明板には、初山についてもきちんと紹介されており、初山以降の時期に塚を訪れた人でも、その風習を知ることができます。  こうした3市の事例と本市の富士嶽神社とを比較してみますと、富士嶽神社には館林城主徳川綱吉公による社殿が改修した際の寛文10年、1670年の棟札や、元禄3年、1690年奉納の手水石が残されており、埼玉県の3市の富士塚と同様、江戸時代の初期には富士山信仰の対象となっていたと推定されます。また、境内には江戸時代後期以降に奉納された銅の鳥居や記念碑、石灯籠、額などが多くあり、そこには地元の邑楽郡を初め、両毛地区や埼玉県の行田、熊谷などの富士講中の名前が刻まれています。こうした石碑などの数は、初山を行っている近隣の浅間神社と比較しても大変多く、当時の富士嶽神社が富士講の人々にとって信仰の中心であったことがうかがえます。  こうしたことから、富士原の富士嶽神社は江戸時代初期からずっと館林周辺の人々に富士山として信仰され、富士講が消滅してしまった現在にあっても、その信仰は初山として継承されているところに特徴があると言えます。文化財指定に当たっては、塚と周辺の文化財、そして初山の3つを含んだ形の指定が最も望ましいものと考えております。  以上でございます。 ○副議長(斉藤貢一君) 櫻井正廣君。 ◆10番(櫻井正廣君) ご答弁ありがとうございます。  次長の答弁ありましたように、さいたま市、上尾市、北本市の事例は、館林市富士嶽神社のつながりについてはとても意味深い事例だと思います。パソコンなどで富士嶽神社を検索すると、本市の富士嶽神社があらわれます。初山大祭についても詳しく説明されていますし、初山大祭の模様もユーチューブで見ることができます。それだけ館林市富士嶽神社について、初山大祭はほかの初山大祭とは別格的に評価されているものではないかと思います。  今後の展開としてどのような指定のあり方をお考えなのか、お尋ねいたします。 ○副議長(斉藤貢一君) 教育次長。 ◎教育次長(青木伸行君) 教育委員会では、埼玉県の3市の事例を参考に、塚と石碑等の周辺の有形文化財と無形民俗文化財の初山の3つを合わせた指定について検討してまいりました。  去る2月19日の文化財保護審議会委員との協議において、現在までの調査経過を報告するとともに、指定方法についての事務局案を提示しました。その結果、史跡ではなく民俗文化財として指定する有形の塚とその周辺の文化財に、無形の初山を含めた複合的な指定をする方向でおおむね了解を得ました。  その一方で、指定名称には「富士原」の地名、「塚」、「初山」の文言を入れること、よその名称の事例を参考にして、さらに研究すること、指定の方法や名称について地元と協議することを提案されました。当初の地元からの要望と比較しますと、指定の対象も、また指定の方法も大きく変わることになりますが、今後は審議会委員からの指摘について地元の皆様と協議しながら、指定を実現していきたいと考えております。  以上でございます。 ○副議長(斉藤貢一君) 櫻井正廣君。 ◆10番(櫻井正廣君) ありがとうございます。  館林市は、平成31年1月、平成31年度文化庁「日本遺産」の申請をいたしました。里沼の原風景を残す茂林寺沼を祈りの沼、麦と館林市を支えた多々良沼を実りの沼、城と躑躅ケ岡を守ってきた城沼を守りの沼として、里沼館林市の沼辺文化として申請をしています。審査の結果については、5月下旬に発表されるわけですが、新たな試みを一歩踏み出した縁起のよい年、この平成31年に子どもの成長を願う地域特有の人生儀礼の習慣として後世につなぐためにも、文化財指定につながることをご期待いたします。ありがとうございます。  続きまして、健康寿命の延伸につながると期待されるグラウンドゴルフの活動について質問いたします。現在、館林市内には各行政区にて、グラウンドゴルフが盛んに行われております。今年度本市の協会に登録されている方々は、男性312名、女性238名になっておりますが、この方々は市のグラウンド・ゴルフ協会、県グラウンド・ゴルフ協会、日本グラウンド・ゴルフ協会に登録されて方々が主であり、ほかに団体に登録されていない愛好者の方々は、およそ1,000人を超える状況であると言われております。また、団体数においても行政区単位では8支部ではありますが、各支部内に個々に団体数は掌握できない状況であります。これは、団体に所属せずに、気の合う仲間と個々に活動されている方が多いからであります。近隣の邑楽郡、太田市でも同様であります。  グラウンドゴルフとは、鳥取県の泊村、現在の湯梨浜町から始まった競技であります。昭和57年、当時深刻な高齢化が進み、総人口3,600人に対し792名、村の22%が60歳を超える実情に合わせ、高齢者の健康づくりが村の重要課題でありました。そこで、教育委員会が生涯スポーツ活動推進事業の位置づけとして考案されました。難しいルールや参加する人数に制限がないため、用意する道具も木製の球とスティック、適度な運動量と思い切りボールを打つ爽快感、そしてプレーヤー同士のコミュニケーションが図れるため、現在では高齢者やご家族でも手軽に楽しめるスポーツとして、盛んに行われております。ゴルフでは、カップと呼ばれる穴にボールを入れる競技ですが、グラウンドゴルフではホールポストと呼ばれるかごのようなポストにボールを入れる競技であります。ちなみに、ゴルフのカップインは公式用語でトマリと呼ばれております。これは、発祥地の泊村を記念した用語でもあります。私の住んでいる美園区も、毎週月曜日、木曜日は東部中央公園において元気にプレーを行っております。私も、スティックと球、あとはスティック入れの用具を一式用意していただき、参加をしております。  東部中央公園は、ほかの公園が恐らくそうであるように、少年野球を主とした公園であります。当然外野側の芝生エリアは適度な短さに刈り取られていますが、すぐに伸びてしまいます。そこで、何とか芝の管理を行ってもらえないかと相談を受け、すぐに所管に連絡を入れて、私自身も実際の公園に立ち会い、状況を確認しながらプレーを行いました。このような芝の管理に対する要望は、各行政区からもかなり多く寄せられているという事例でありました。健康寿命を延ばす運動については、特別なことも大切ではありますが、いつでも気軽に参加できるラジオ体操と同様に、最適なスポーツであると感じました。  本市において、各行政区で盛んに行われているグラウンドゴルフですが、ささやかれるのはやはり専用のグラウンドが少ないことや、先ほど話したように地区のグラウンドでは管理が思うように行き届かないことが挙げられます。こうした各行政区の状況を踏まえ、グラウンドゴルフの取り組みについて答弁を願います。 ○副議長(斉藤貢一君) 教育次長。 ◎教育次長(青木伸行君) それでは、教育委員会スポーツ振興課で所管し、グラウンドゴルフで使用されております施設につきましては、城沼運動場内にあります城沼陸上競技場、多目的広場、グラウンドゴルフ場及び高根運動場、東山運動広場を合わせた公園競技施設の5施設あります。それ以外では、公園運動施設として、緑町中央公園、高根中央公園、東部中央公園、近藤沼公園の4施設、そして学校開放事業として第七小学校、第九小学校、美園小学校の3校であり、合わせて12施設であります。それ以外では、高齢者クラブがグラウンドゴルフ練習場として使用しております運動場や、グラウンドゴルフ専用のグラウンド等もございます。  次に、利用者数につきましては、平成29年度の利用者数になりますが、公園競技施設では3万1,536人、公園運動施設では1万6,068人、学校開放事業では4,269人、合計しますと5万1,873人の愛好者が各種大会で利用している状況でございます。  次に、施設の維持管理につきましては、定期的な除草作業、大会前の整備、落ち葉拾い等を行い、プレーに支障を来さないよう努めております。そのほかの公園運動施設につきましても、多目的に使用する施設でありますので、各種運動等に支障を来さないよう定期的な整備を行っているところでございます。今後につきましても、公園競技施設を初め関係部署との連携や利用団体等の協力を得ながら、良好なグラウンド状態を保持できますよう、維持管理に努めてまいりたいと考えておりますので、ご理解のほどよろしくお願いいたします。  以上でございます。 ○副議長(斉藤貢一君) 櫻井正廣君。 ◆10番(櫻井正廣君) ご答弁ありがとうございます。  近郊の状況を見ますと、グラウンドゴルフやパークゴルフなどのできる場所は、明和町や千代田町、大泉町など河川敷を利用した広大な運動場が多い様子です。河川敷の広場ですが、水洗トイレや遊具もあり、子どもたちを連れての参加もかなり多いように見受けられます。地域の中で広大な運動場、広々とした駐車場がある場所は、人が集まりやすい場所の一つでもあります。  市内にお住まいの方から相談を受けました。その方のホームグラウンドは城沼運動場にある多目的広場で、グラウンドゴルフを楽しんでいる様子であります。ここでは、月曜日から金曜日、午前から午後まで多数のクラブが利用しているとのことでありました。先日、城沼体育館スポーツ振興課に伺い、グラウンドゴルフの利用度を伺いました。6団体が月曜日から金曜日まで利用しているとのこと、1団体40名弱でしたので、約240名の方が利用しているということになります。皆さん自転車や自家用車での来場も多いようですが、多目的広場までの徒歩は負担を訴える方も多いとのことでした。プレーを楽しみにしている方々の年齢層はさまざまでありますが、会場まで遠い、少々きついという方が多いという内容でありました。実際に私自身も現地を歩いてみましたが、これからプレーを行う前の軽いウオーミングアップになる距離と思いましたが、風の強い日、あるいは真夏の日差しが強い日など、年齢の高い方々にはつらい距離になるかもしれません。  2025年問題、約800万人と言われる第一次ベビーブームで生まれた、いわゆる団塊の世代の方たちが後期高齢者、75歳を迎える年であります。5人に1人が高齢者の時代、あと6年後であります。これまで国を支えてきた方たちが医療や介護、福祉サービスを受ける一方で、支える年齢人口は減少していく時代に突入していきます。こうした中、全国でもグラウンドゴルフ、あるいはバードゴルフは盛んに行われていくと推測されます。  本市において、今後はまちぐるみで身近な公園などで行えるグラウンドゴルフの推進を行い、高齢者の健康寿命の延伸に向けた元気なまちづくりを目指してはいかがかと思いますが、どのようなお考えかお尋ねいたします。 ○副議長(斉藤貢一君) 教育次長。 ◎教育次長(青木伸行君) グラウンドゴルフは、公式ルールでの大会を除きますと、設定距離やホールポストの数を自由に設定できることから、地域の広場や公園など小規模な場所から、河川敷や運動場などの広大な場所まで、参加者の状況に応じ自由にコースが設定できることから、気楽にプレーを楽しめることができる競技であります。  櫻井議員のご指摘のとおり、広大な運動できる場所や駐車場があれば、多くの人が一堂に会することができ、地域スポーツの活性化を図れると思われます。生きがいや健康づくりのために、運動や軽スポーツを取り入れることは、とても重要なことであります。近所の方や仲間と一緒に行うことができる運動や軽スポーツは、健康維持や生きがいにつながるとともに、楽しい時間を過ごすことができ、結果として健康への関心が高まり、医療費の削減が期待でき、健康寿命の延伸にもつながるものと考えております。  グラウンドゴルフは、高齢者の健康維持だけではなく、子どもから高齢者までの世代が楽しむことができるとともに、地域コミュニティーの形成にも効果が見込まれるものと考えております。日ごろから健康を意識し、健康づくりの習慣を身につけるため、身近な公園から大きな広場でも、手軽に取り組めるラジオ体操や、多くの方が一同に楽しめるグラウンドゴルフ、ターゲットバードゴルフなどの軽スポーツの普及を推進するとともに、施設整備及び事業を実施してまいりたいと考えております。  以上でございます。 ○副議長(斉藤貢一君) 櫻井正廣君。 ◆10番(櫻井正廣君) ご答弁ありがとうございます。  教育次長の答弁のとおり、子どもから高齢者まで幅広い世代で楽しめるスポーツでもあります。近所づき合いが稀薄になる現在でありますが、地域コミュニティーにもつながるグラウンドゴルフ、あるいはバードゴルフ等の推進にご期待申し上げます。教育次長、ありがとうございました。  政策企画部長、お願いいたします。 ○副議長(斉藤貢一君) 政策企画部長は答弁席へどうぞ。                   (政策企画部長 田沼孝一君登壇) ◆10番(櫻井正廣君) 政策企画部長には、館林城ゆめひろばの有効活用についてお尋ねいたします。  館林城ゆめひろばの有効活用として、イベントなどが予定されていない時期、グラウンドゴルフやバードゴルフなどを行う方に、広場の一部を開放する考えについてお尋ねいたします。館林城ゆめひろばは広大な敷地があり、南面広場の駐車場も隣接しております。グラウンドゴルフを行う際に必要なのは、用具を格納する倉庫が2基ぐらいであります。イベントや観光シーズンを除いた時期に利用させていただけたなら、さらに参加をしようとする方々も多いと思います。  グラウンドゴルフと同様に、バードゴルフも盛んに行われておりますが、こちらは谷田川南面広場、高根運動場に常設のコースが整備されております。また、各行政区別の大会などを行う場所として、館林市を象徴する場所の1カ所でもある館林城ゆめひろばの活用は、大会のシンボル的場所になるとも思います。向井千秋記念子ども科学館の南側から東側の広大な敷地は、何も活用しておりません。整備を行い、利用できる場所でもあると思います。高齢者の元気な楽しみの一つでもある、交流の場でもあるコースの設置に対してどのようなお考えか、答弁を求めます。 ○副議長(斉藤貢一君) 政策企画部長、田沼孝一君。 ◎政策企画部長(田沼孝一君) 館林城ゆめひろばは、消防出初式を初め手筒花火大会や麺―1グランプリ、防災訓練など、さまざまなイベント会場として利用されているほかにも、さくらまつりやこいのぼりの里まつり、産業祭といった近接地で開催されるイベントの臨時駐車場などに利用されておりまして、平成29年度の利用日数では189日に及びます。  ご質問の館林城ゆめひろばでイベントなどが予定されていない時期に、グラウンドゴルフなどを行う方に広場の一部を開放することにつきましては、ゆめひろばの利用は、市が主催、共催するイベントを優先させていただきますが、イベントが予定されていないときには、ぜひご利用いただければと思います。しかしながら、5月から10月の雑草が繁茂する季節におきましては、イベントなどの開催に合わせて職員が自前で除草作業を行っていることから、恒常的にグラウンドゴルフに最適な状態を維持することは、現状では難しいものと考えております。  また、広場の東側の利用につきましては、議員ご指摘のとおり利用頻度が少なく、大規模なイベントの際に駐車場として利用する程度の活用でございます。しかし、グラウンドゴルフなどを行うためには、改めて整地工事が必要になると考えられますので、用具を格納する倉庫の設置と併せて、ゆめひろばの今後の利用状況に応じて検討してまいりたいと考えております。  ご承知のとおり館林城ゆめひろばは、本市の歴史にちなんだ親しみやすい名称にし、まちのにぎわいと活力を創出することを目的に、公募により昨年4月に市役所東広場の呼称を変更した愛称でございます。市街地に位置し、立地の優位性、そして広大な面積を有しておりまして、東京圏からの誘客も見込めることから、民間が主催する各種イベントを誘致するために、昨年の5月には群馬県のコンベンションビューローに登録いたしまして、イベント会場として貸し出すことで交流人口の拡大を図るとともに、自主財源の確保に努めていきたいと考えております。  併せて、市民の健康づくり、健康寿命延伸につながるグラウンドゴルフなどの軽スポーツ会場としても積極的に利用していただき、まちのにぎわいと活力を創出する多目的な活動の拠点として、館林城ゆめひろばから本市の魅力を発信していきたいと考えておりますので、ご理解いただけるようお願いいたします。  以上です。 ○副議長(斉藤貢一君) 櫻井正廣君。 ◆10番(櫻井正廣君) ご答弁ありがとうございました。  ぜひ積極的な推進にご期待いたします。政策企画部長、ありがとうございました。  これで私の一般質問の全てを終了いたします。ありがとうございました。         ◇ 斉 藤 晋 一 君 ○副議長(斉藤貢一君) 次に、6番、斉藤晋一君。                   (6番 斉藤晋一君登壇) ◆6番(斉藤晋一君) 通告に基づきまして、一般質問をさせていただきます。  市民の身近にある公園、また魅力あるまちづくりに欠かすことのできない施設が公園だと考えます。そこで、公園について一問一答式にて質問させていただきます。  本日初めての一般質問となりますので、不手際があるかと思いますが、よろしくお願いいたします。  それでは、質問席へ移動させていただきます。  それでは、答弁を都市建設部長さんにお願いいたします。 ○副議長(斉藤貢一君) 都市建設部長は答弁席へどうぞ。                   (都市建設部長 山本紀夫君登壇) ◆6番(斉藤晋一君) それでは、質問させていただきます。  最初に、本市における公園の状況についてお伺いします。誰でも、いつでも利用でき、遊び、楽しみ、憩い、そして癒やす身近で公共性の高い施設が公園だと思います。子どもたちが遊び、楽しみ、高齢者が集い、語らい、憩う魅力あるまちづくりに、魅力ある公園は必要不可欠な、重要なものだと思います。  そこで、本市における公園の状況についてお伺いします。 ○副議長(斉藤貢一君) 都市建設部長、山本紀夫君。 ◎都市建設部長(山本紀夫君) 本市の都市公園の状況についてお答えいたします。  都市公園とは、都市公園法第2条第1項に基づく公園でありまして、地方公共団体が都市計画区域内において設置する公園、緑地及び緑道と定義されております。都市公園は、住民の利用を目的とする身近なものから、広域的な利用を目的とするものまで、さまざまな規模、種類があり、住区基幹公園、都市基幹公園、大規模公園、国営公園、特殊公園、緩衝緑地、都市緑地及び緑道というふうに区分されております。本市における状況を申し上げますと、住区基幹公園に分類されている公園といたしまして、街区公園と近隣公園というものがございます。  はじめに、街区公園ですけれども、専ら街区に居住する方々の利用に供することを目的とする公園で、本市には三角公園など35カ所がございます。また、近隣公園ですが、主に近隣に居住する方々の利用に供することを目的とする公園で、本市には緑町の中央公園や高根中央公園、大島町の大島東部運動広場、野辺町の東山運動広場の4カ所がございます。  次に、都市基幹公園に分類されます総合公園ですが、都市住民全般の休息、観賞、散歩、遊戯、あるいは運動等総合的な利用に供することを目的とする公園で、都市規模に応じまして1カ所当たり10ヘクタールから50ヘクタールを標準として配置することとなっております。本市には、つつじが岡公園、近藤沼公園、多々良沼公園の3つの総合公園がございます。  次に、緩衝緑地等として区分されます中に、特殊公園というものがございます。特殊公園の種別としましては、風致公園や動植物公園、歴史公園、墓園等の特殊な公園で、その目的に則し配置するものですが、風致公園として本市には茂林寺公園がございます。また、都市緑地として千代田町緑地など5カ所、緑道として近藤川緑道があり、都市公園は合計で49カ所となります。  次に、本市都市公園の面積でございますが、平成30年の3月末現在49カ所の合計で約191.8ヘクタールとなっております。この面積を市民1人当たりに換算いたしますと、平成30年3月末現在の人口7万6,446人ということで計算いたしますと、1人当たり25.08平方メートルとなり、同じくこれは平成30年3月末の速報値ということになりますが、全国平均では10.5平方メートル、群馬県の平均では14.1平方メートルとなっておりまして、そういったものを大きく上回っているような状況となっております。  以上でございます。 ○副議長(斉藤貢一君) 斉藤晋一君。 ◆6番(斉藤晋一君) ご答弁ありがとうございました。  ただいまの説明により、本市には十分な数の公園、またあり余るほどの面積と多様多種な公園が存在することがわかりました。その公園も、館林市が発展するにつれ多くの公園が区画整理等の間でつくられてきたと、整備されてきたというふうに思います。そのため、公園の分布に、かなり偏りがあるのかなというふうに思います。小規模な公園が点在する地域があったり、大規模公園の隣にまた小規模公園があったり、旧市街地においては公園のないところがあったりするような気もいたします。  また、説明にありました近隣公園ですけれども、大島町の大島東部運動広場につきましては、館林市の東端、しかも高速道路の向こうということで、近隣の1平方キロメートル以内に住まわれている方がいるのかどうか疑問に思いますが、多分面積が2ヘクタールというところで、これが近隣公園ということになっているのかなというふうに思います。もう一つの野辺町の東山運動広場におきましても、存在するところのすぐ北側は邑楽町になるのではないか、これも1平方キロメートル当たりに住居している方がどれほどいらっしゃるか、疑問に感じるところでございます。  このように、多くの公園を多くの方が利用されます。多くの方がいろいろな目的を持って、公園利用していると思います。その中で、常識的でない公園の利用をされる方もいるかと思います。公園の利用に際しましての禁止事項についてお伺いいたします。 ○副議長(斉藤貢一君) 都市建設部長。 ◎都市建設部長(山本紀夫君) 都市公園における禁止事項につきましては、都市公園法の国の設置する都市公園に関する禁止事項に、都市公園の管理上、支障を及ぼすおそれのある行為として示されておりますけれども、本市におきましては館林市公園条例第9条に規定しております。  1番といたしまして、竹木を伐採し、または植物を採取すること。2番といたしまして、鳥獣類を捕獲し、または殺傷すること。3番といたしまして、立入禁止区域に立ち入ること。4番といたしまして、指定された場所以外の場所へ車馬を乗り入れ、またはとめておくこと。5番といたしまして、土地の形質を変更すること。6番といたしまして、公園施設その他を損傷、または汚損すること。7番といたしまして、風致を害すること。8番といたしまして、前各号のほか公園管理上の必要により市長の禁止した行為をすること、これらを禁止事項として規定しております。  そのほかといたしまして、例えばグラウンドのない公園でのキャッチボールなどについて、あるいは公園内での自転車の利用について、犬の散歩、木の実、落ち葉、あるいは虫や魚をとってよいかなど、こういったもののほか、火気の使用や最近問い合わせが来るようになったものといたしましては、無人航空機、ドローンの類いの使用ですとか、こういったものにつきましては市のホームページ、公園に関するQアンドAの公園利用のルールの中で紹介しているところでございます。  以上です。 ○副議長(斉藤貢一君) 斉藤晋一君。 ◆6番(斉藤晋一君) ご答弁ありがとうございました。  公園は公共物ですから、当然ルールが必要です。そのルールに従うことにより、周辺に迷惑をかけることなく楽しめるというふうに思います。  また、ただいまの答弁の中で、館林市公園条例第9条第4号に、車馬の乗り入れという表現があったのには、私もたまげました。車を引く馬、または馬を乗り入れるということは、現在ではないような気もいたします。それだけ見直しなり改正が行われなかったということで安全であった、館林市民の民度が高かったということになるかというふうに思います。  しかし、よい公園、整備された公園には、案内表示や禁止事項、公園の生い立ちなど、また連絡先や管理者などが掲示されています。朽ち果てた掲示板があるというようなお話も聞いたことがあります。また、最近はやりのドローンなどの使用は、ホームページで閲覧する人がいるかと思いますけれども、特別な場合でないと、ホームページを閲覧してから問い合わせをし、公園に行って利用する人というのは少ないような気がいたします。公園遊具、ベンチだけでなく、看板等の点検修理をお願いしたいと思います。人が多く集まる公園には、サイン看板等で禁止事項、連絡先、責任者の周知をしていただくことを強く要望させていただいて、次の質問に移らせていただきます。  公園と言えば、子どもの遊び場、公園遊具を使い、子どもの遊ぶ姿がよく目に浮かびます。私も幼いころは、目的の遊具のある公園にわざわざ出かけていって夕方まで遊んだものです。幼児から小学生まで、幅広い年齢の子どもが公園遊具で遊ぶ公園です。しかし、小さい子どもにとって危険な遊具もたくさんあります。思わぬ事故やけがの原因となることが多い場所でもあります。公園遊具による事故も、全国から報告されています。  そこで、本市における公園遊具の設置状況についてお伺いいたします。 ○副議長(斉藤貢一君) 都市建設部長。 ◎都市建設部長(山本紀夫君) 公園の遊具の状況についてお答えいたします。  市内の公園につきましては、先ほど議員からも例示がありましたように、その多くが昭和から平成にかけて人口が増加し、急速に都市化が進んだ時代に、住宅地を整備する区画整理事業とともに整備されてきた公園でございます。当時求められていた公園施設といたしましては、樹木等による緑の量の確保、併せまして子どもの健全な成育を助ける場としての機能を中心に整備が行われてきたものでございます。  整備当時は、回転遊具や箱形ブランコなどの稼働遊具が多くございましたが、全国的に挟まれ事故ですとか、そういったものの報告、あるいは老朽化、金属疲労などの理由で、こういったものは撤去されてきたところでございます。現在の遊具の種類といたしましては、ブランコ、滑り台、スプリング遊具、ジャングルジムなどの単体遊具と、これらの機能を併せ持つ複合遊具が設置されております。  設置数について申し上げますと、街区公園に146基、近隣公園に23基、総合公園に46基、その他緑道等に14基、合計いたしますと229基の遊具が現在設置されている状況でございます。  以上です。 ○副議長(斉藤貢一君) 斉藤晋一君。 ◆6番(斉藤晋一君) ご答弁ありがとうございました。  再質問をさせていただきます。公園遊具の種類や設置数は、事故への懸念などで、ただいまの説明のとおり減少傾向にあるかというふうに思われます。また、雨風にさらされ劣化も激しく、公園の数も多いことから、整備、点検が大変重要だと思われます。管理不行き届きなどで事故があっては、大変なことになるかというふうに思います。  そこで、公園遊具の保守点検についてお伺いいたします。 ○副議長(斉藤貢一君) 都市建設部長。 ◎都市建設部長(山本紀夫君) 遊具の保守点検につきましては、全ての遊具につきまして年に1回専門業者による点検を実施しております。この点検は、公園施設製品安全管理士及び公園施設製品整備技士など、専門的な知見、技能を有する技術者のいる業者へ委託を行って実施しております。また、日常点検につきましては、公園の維持管理業務を受託している管理業者が、日常的に目視や触診により、ボルトの緩みなどの異常の有無について点検を行っております。  これらの点検結果に基づき、使用の中止や撤去、修繕を行っており、今年度の定期点検により都市公園の遊具で撤去を行いましたものは1基で、緑町にあります中央公園のブランコを部材の交換、修繕による対応ができないという判断になりましたので、撤去を行ったところでございます。また、修繕につきましては、今年度ふぐあい箇所が発見された3基について対応を行ったところでございます。都市公園では、点検により老朽度の高い遊具の更新も、計画的に実施しております。  国の社会資本整備総合交付金を活用しながら、公園施設の長寿命化計画に基づき遊具を更新しておりまして、今年度は東山運動広場にございました複合遊具と隣接しておりました遊具2基、合わせて3基を撤去いたしまして、複合遊具1基と現在の指針に適合する安全領域を確保した中での砂場枠を新たに設置しております。また、高根つつじ野公園におきましては、過去に点検により撤去されていた場所に、今年度複合遊具を新設しております。このほか、今年度整備が完了し、新たに都市公園の街区公園として告示予定の花山1号公園には、健康遊具3基を新設しております。  以上でございます。 ○副議長(斉藤貢一君) 斉藤晋一君。 ◆6番(斉藤晋一君) ご答弁ありがとうございました。  遊具は安全第一です。遊具によって、利用者がけがをするようなことがあってはなりません。しかし、公園遊具は子どもの運動能力や危機察知能力などを養うためには、大変重要な遊具だと思っております。子どもにとって、遊具は公園の魅力そのものです。子どもにとって魅力的な公園遊具や事故の少ないと思われる遊具の設置、また公園遊具を使わなくても地形の起伏などで遊べる公園、子どもに好かれる公園を工夫していただきたいと思います。ただいまのご説明の中でも、遊具のふぐあいによる撤去というお話もございました。摩耗による撤去と劣化による撤去、これはやはり違うと思います。ぜひできる限り子どもたちの要望に沿って、安心な遊具をふやしていただけたらありがたいというふうに思います。  それでは、再質問させていただきます。最近、少子高齢化などにより、公園の利用にも変化があらわれてきているように思います。私が子どものころは、公園は子どものものという感じがございました。遊具も豊富で、夕暮れまで公園で遊んでいたものですが、最近の公園を見ると、幼児とお母さんという利用者もいらっしゃいますけれども、ウオーキングなどの健康増進に取り組む高齢者の方が多く利用されているように思います。  そこで、本市では健康遊具をどのようにお考えでしょうか。今も設置のご説明がございましたけれども、健康遊具とはストレッチや体を鍛えるなど、日常生活の中での健康づくりを目的とした大人向けの遊具施設のことですが、本市の健康遊具設置についてお伺いいたします。 ○副議長(斉藤貢一君) 都市建設部長。 ◎都市建設部長(山本紀夫君) 先ほどの答弁でも申し上げましたが、市内の公園の多くが昭和から平成にかけて、区画整理事業などとともに整備されてきた公園でございます。  当時求められていました公園施設としては、緑の確保ですとか子どもの健全な成育、こういった機能が中心となっておりましたが、それから大分時間が経過いたしまして、現在公園を取り巻く社会情勢や周辺環境、近隣住民のニーズ等も多様化しておりまして、余暇活動や健康増進のための場としても利用されてきているところでございます。  そのため、本市の都市公園には、近年では大人向けの健康遊具を幾つか設置している箇所がございます。先ほどの答弁の中で例示をさせていただきましたが、今年度整備が終了いたしました花山1号公園に新しく設置いたしました3基のほか、つつじが岡公園の尾曳駐車場の東側に広場がございまして、そちらのほうにも5基ほどの健康遊具を設置しております。また、多々良沼公園、高根つつじ野公園、あるいは善長寺の南に位置しております城沼つつじ緑道にも背伸ばしベンチという健康遊具を設置している状況でございます。  以上です。 ○副議長(斉藤貢一君) 斉藤晋一君。 ◆6番(斉藤晋一君) ご答弁ありがとうございました。  この健康遊具につきましては、公園のくくりにとらわれず、高齢者の集まるところに設置していただければ、健康寿命の延伸にもつながるかというふうに思います。  それでは、次の質問に移らせていただきます。公園のベンチの設置状況について伺います。公園には、遊具とともに欠かすことのできない設置物がベンチだというふうに思います。公園を訪れる人は、休憩のためにベンチを使い、ある人は癒し、くつろぎのためにベンチを利用いたします。ベンチで語らいが生まれ、ベンチは公園だけでなく、まちづくりに重要なアイテムだというふうに思います。  本市におけるベンチの設置状況についてお伺いいたします。 ○副議長(斉藤貢一君) 都市建設部長。 ◎都市建設部長(山本紀夫君) 公園のベンチの設置状況についてでございますが、ベンチ単独のものに加えまして、テーブルですとか、そういったものとセットになっているもの、あるいはあずまやとともに設置したテーブルベンチ等がございます。  設置しております数につきましては、公園全体で現在768基となっております。内訳を申し上げますと、花山1号公園などを含みます街区公園36カ所にベンチが232基、野外卓が7基、あずまやが18基でございます。また、近隣公園4カ所にベンチが88基、あずまやが2基、つつじが岡公園など総合公園3カ所にベンチが416基、野外卓が13基、あずまや12基がございます。その他、風致公園であります茂林寺公園にもベンチ3基と近藤川緑道にベンチが29基、あずまや1基が設置されております。  また、設置されておりますベンチ768基のうち、半数以上の391基が座板と申します座るところですけれども、そこが木製のベンチとなっておりまして、割合といたしますと50.9%という状況でございます。  以上です。 ○副議長(斉藤貢一君) 斉藤晋一君。 ◆6番(斉藤晋一君) ご答弁ありがとうございました。  再質問させていただきます。公園のベンチは露天にあるため、直射日光に当たり、雨風にさらされ、劣化が激しいと思います。これは今質問したところですね、申しわけございません。次の質問に移らせていただきます。  ベンチは、利用者が直接腰をおろし、腰をかけるところです。破損、劣化や汚れがひどいと、利用をやめてしまいます。手数がかかると思いますが、頻繁な保守点検を実施していただき、清潔で利用者が安心して利用できる公園ベンチを心がけていただきたいと思います。  ベンチにつきましては、市販品の購入設置にかかわらず、廃材の利用や花壇の一部改良、コンクリートなど、アイデアと工夫で安価、そしてメンテナンスも簡単なベンチ、腰かけるものが作製できるのではないかというふうに思います。  また、ベンチの配置と組み合わせも重要で、配置の組み合わせによって利用の有無も左右されますし、そこでコミュニティーが生まれ、潤いがまた生まれてくるのではないかというふうに思います。ベンチは公園だけでなく、歩道や広場、休憩施設や公共施設など、まちづくりに重要なアイテムだと思いますので、これも積極的に設置をしていただきたいというふうに思います。また、近年多発する大規模火災では、公園は避難場所として利用されています。  そこで、次の質問に移らせていただきます。公園は、災害時には避難者の生活拠点となります。本市にも防災公園の設置と、各公園に防災に対応した設備が必要だというふうに思いますし、現に多少はそれの設備が整っているかと思います。そこで思いつくのが、ベンチかまど、またはかまどベンチ、防災ベンチなど、呼び名はいろいろありますけれども、災害時にベンチの腰かけ部分を外せばかまどとして利用できるものです。これは、先ほどベンチの設置で質問させていただきました際に話させていただきましたが、製品化されたものだけでなく、手づくりで設置でき、安価に設置できるもの、工夫次第ではいろいろなものが設置できるかというふうに考えます。かまどベンチの設置についてお伺いいたします。 ○副議長(斉藤貢一君) 都市建設部長。 ◎都市建設部長(山本紀夫君) 公園の機能といたしまして、一般的に環境保全機能、あるいは景観形成機能、レクリエーション機能と防災機能というものがございます。  公園の防災機能といたしましては、周辺の地区からの避難者を収容し、市街地火災等から避難者の命を保護する避難場所として、また地区の防災倉庫や貯水槽の設置、救援活動の場となる広場等を備えることにより、消防、救護、復旧、復興活動の拠点としての利用が考えられております。  本市では、公園に主に地震災害の際の緊急避難場所として、館林市地域防災計画に指定されており、三角公園を初め街区公園が14カ所、中央公園、高根中央公園、東山運動広場の近隣公園3カ所に千代田緑地を合わせました18カ所が公園の緊急避難場所として指定されております。災害時に活用できるものといたしましては、維持管理業務の中で発生します樹木を剪定した際の枝を災害時のまきとして利用できるように、ストックすることなどが維持管理業務の受託業者のほうからの提案として挙がっております。  また、公園のベンチにおきましては、災害時において避難者の癒しですとか憩いのために必要と考えております。災害時の煮炊き用のかまどは、必要に応じて軽量ブロックや堀かまどなど、場所を選ばず仮設で設置できるものもございますけれども、議員ご提案のかまどベンチ等に代表される災害対策施設につきましても、今後研究のほうをしてまいりたいと考えております。  以上です。 ○副議長(斉藤貢一君) 斉藤晋一君。 ◆6番(斉藤晋一君) ご答弁ありがとうございました。  それでは、次の質問に移らせていただきます。個人の生活が多様化する中、公園に求められるもの、また役割も時代とともに変化しているというふうに思います。子ども向けの遊具の減少やかまどベンチの登場など、公園設備も変化してきているようなふうに感じます。  本市が捉えるこれからの公園のあり方についてお伺いしたいと思います。 ○副議長(斉藤貢一君) 都市建設部長。 ◎都市建設部長(山本紀夫君) 今後の公園のあり方についてでございますが、現在の公園は社会情勢や周辺環境、地域住民のニーズが多様化し、余暇活動や健康増進のための場としても利用されてきていることを先ほど申し上げたとおりでございますが、現在では新しいものをつくる時代から、維持管理の時代へと変化していることから、国のほうでも施策の中に公園機能の再編等と、こういったメニューを掲げ取り組んでいるところでございます。  地球温暖化の防止、ヒートアイランド現象の緩和、生物多様性の保全による良好な都市環境の提供とともに、子どもからお年寄りまでの幅広い年齢層の自然との触れ合い、レクリエーション活動、健康運動、文化活動等、多様な活動の拠点として少子高齢化社会に対応できる公園として、その機能の見直しを行いまして、利用される年齢層や利用形態に合わせた公園となりますように、引き続き取り組んでまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。  以上です。 ○副議長(斉藤貢一君) 斉藤晋一君。 ◆6番(斉藤晋一君) ご答弁ありがとうございました。  子どもたちの遊び場、高齢者の集いの場、避難場所など、答弁のとおり利用目的の多い公園ですし、将来的にも利用価値の高い施設が公園だというふうに思います。  それでは、再質問させていただきます。公園を一番利用してもらいたいのは、地域住民です。地域密着型の公園という考え方はどうでしょうか。館林市の各地に点在する公園ですから、公園周辺の環境は多少違いがあるというふうに思います。幹線道路に近い公園、駐車スペースのある公園、ない公園、高齢者が多く居住する地域、子どもたちが多い地域など、地域の特色を生かした公園づくりができたらなというふうに思います。  また、近隣住民の意見や考え方を取り入れた公園、区長さんを初めとする地域の方々の意見を取り入れた公園など、多々良沼にはアンケート用紙が置いてありますけれども、利用者の意見や要望を地域の公園づくりに反映させるということを考えていただけたらありがたいというふうに思います。そして、地域の方々に関心を持ってもらうことが、よい公園づくりの第一歩になるかというふうに思います。地域の方々に公園づくりに参加していただくと、保守管理が容易になり、整備された公園ができると思います。  そこで、また単独の部署だけの対応では難しいと思いますけれども、公園でイベントの開催など、ラジオ体操は既に行われておりますけれども、太極拳やストレッチ、ヨガなどのサークル活動で住民を巻き込むと愛される公園、愛されるまちづくりというものができるのではないかというふうに思います。公園と地域住民密着の考えについてお伺いいたします。 ○副議長(斉藤貢一君) 都市建設部長。 ◎都市建設部長(山本紀夫君) 地域密着型の公園づくりについてお答えいたします。  現在一部の公園では、議員お話のとおりラジオ体操ですとか、あるいは定期的な地元のイベントなどが開催され、利活用されている公園のほうもございます。しかしながら、多くの街区公園が整備から相当の時間が経過していることに加えまして、少子高齢化による住民ニーズの変化による利用形態が変わってきている状況がございます。  今後の公園のあり方として、先ほど答弁をいたしました公園再編などの話も含めまして、今後研究を進めまして、市内の公園に適したよりよい手法を取り入れながら、立地的な特色や住民ニーズを踏まえた地域住民に愛され、利活用されるような特色ある公園を目指していきたいと考えております。  また、現在区ですとか育成会等、地域の住民の方々に、花壇づくりや清掃活動などのご協力をいただいている公園もございます。今後の街区公園のあり方を見直す際には、ぜひ地元の方々もご参加をいただきまして、ともによりよい公園づくりにご協力をいただけますようお願い申し上げますので、ご理解のほどよろしくお願いいたします。  以上でございます。 ○副議長(斉藤貢一君) 斉藤晋一君。 ◆6番(斉藤晋一君) ご答弁ありがとうございました。  今の部長のご答弁のとおり進んでいただけたらありがたいなというふうに思います。大泉町のホームページには、健康遊具の設置公園や設置場所、健康遊具の使い方までホームページに載っております。また、同じく大泉町城之内の城之内公園では、無料のバーベキュー施設ができたというふうな記載がされております。館林市でも、渡良瀬川河川敷青少年ひろばではバーベキューができるというふうになっておりますけれども、バーベキュー施設ではなく、館林市にはバーベキューを行える施設がないことが残念でなりません。簡単なバーベキューをするにも、私の知る限りでは千代田町や谷中湖、それから足利市などに出かけて足を伸ばし、バーベキューをしなければならないということは、大変寂しいなというふうに思います。家族や子ども、孫との野外活動が、今そういう意味ではブームになっているかというふうに思います。住民の要望や期待に添える公園づくりをお願いいたします。  また、先ほど質問させていただきました健康遊具ですけれども、健康遊具は単に設置することにとどまらず、遊具の使用説明と手間、コストもかかるかと思います。健康遊具の積極的な導入と設置をお願いしたいと思います。それにより、高齢者が散歩の途中で公園に立ち寄り、健康遊具目当てに公園に集まる、子どもたちが遊び、楽しみ、高齢者がベンチに集い、語らい、輪が生まれる、そんな公園が理想的なまちづくりに特化した公園ではないでしょうか。  公園は、アイデア次第で夢の広がる空間施設だというふうに考えます。金太郎あめ的な公園でなく、公園も目的を持ち、その目的に沿った、またその目的に特化した公園、特徴ある公園、住民の要望に添った公園が必要だというふうに思います。よく整備された公園づくりも住民サービスの大きな一つだというふうに考え、公園を緑と人が輝き、潤いのある身近な施設に育てていただきたいと要望いたしまして、私の一般質問を終了させていただきます。  都市建設部長さんには、長い間ご答弁ありがとうございました。 ○副議長(斉藤貢一君) 午後1時まで休憩いたします。                                    (午前11時44分休憩)                                                                                  (午後 1時00分再開) ○副議長(斉藤貢一君) これより会議を再開いたします。  休憩前に引き続き一般質問を行います。         ◇ 小 林   信 君 ○副議長(斉藤貢一君) 18番、小林信君。                   (18番 小林 信君登壇) ◆18番(小林信君) それでは、通告に従いまして、歴史の小径の現状と課題、今後の取り組みについて総括方式で質問をいたしたいと思います。  館林市における、歴史や文化財等に対する取り組みが進められております。また、日本遺産登録を目指す取り組みが行われておりますが、既に整備されている歴史の小径等が、十分にその役割を果たしているのか、経済や観光にどのように寄与しているのか、その現状と課題、今後の取り組みについてお伺いしたいと思います。  「歴史の小径を歩く」というパンフレットがありますが、その中の最後のほうにこんなふうに書かれております。「「歴史の小径」は、館林駅前から館林城土橋門を結ぶ約1.5キロメートルの道で、古地図の上では、城下町南西隅に位置する「善導寺」」、これはちょっと制作したのが以前だったものですから善導寺という表記でありますが、「「善導寺」の西を起点に、新紺屋町、本紺屋町を東に抜けて「日光脇往還」を横切り、さらに肴町、鍛冶町から堀を渡り、武家屋敷街の鷹匠町を通って三の丸の土橋門へと至ります。おもに堀の西が町人の住む町人地、東が館林城内の武家地で、当時の堀に橋は無く、堀を境に武士と町人の住み分けが明確になされていました。現在、堀は埋められましたが、その名残を見ることができます。武家屋敷の界隈には移築復元された「旧館林藩士住宅」などが立ち並び、江戸時代の館林の風情を感じることが出来ます」というふうに、館林市の城下の風情を感じると記されております。  また、同じような形で、これはまちづくりを考える研究グループが作成した「まちなか散策ガイド」ですが、この中でこういうふうに触れてあります。「館林を訪れる人々やこのまちに住むみなさんにまちの隠れた魅力に触れていただこうと、駅からつつじが岡公園までのモデルルートを設定し、散策ガイドを作ってみました。城下町・町家の面影を訪ねるまちなか散策、あなたも歩いてみませんか」というふうに記されております。  基本的には、この「まちなか散策ガイド」は、「歴史の小径を歩く」を踏襲しております。「歴史の小径を歩く」を作成したのは、教育委員会の文化振興課になっておりまして、「まちなか散策ガイド」は先ほど言いましたように市民協働課が協力して、まちづくりを考える研究グループが制作したものですが、「歴史の小径を歩く」と「まちなか散策ガイド」でほとんど同じでありますが、若干違うのは、「歴史の小径を歩く」は大変危険な道を横断するようになっております。それは、最後に歴史の小径を通って土橋門の向かう道路でありますが、いわゆる5号道路を横断するのですが、ここには信号機のない横断歩道があるわけでありますが、通りの激しいここを横断するという歴史の小径のつくり方には疑問があります。  一方、「まちなか散策ガイド」は、ここを横断せずにブックオフを右に曲がって南下して、市役所の信号を渡って古い街並み、土塁を、館林城の堀跡散策路ができておりますが、この石畳のところを歩いて土橋門に向かうという、まさにこちらのほうが風情があるなという感じがしております。さらに散策ガイドでは、つつじが岡公園まで誘導しているわけであります。これらの歴史の小径等を歩いてみて、担当者はどのような感想を持っておられるか、お尋ねしたいと思います。  また、中心市街地活性化基本計画の中で、歴史的、文化的資源として「江戸時代以降、廃藩置県まで城下町として栄え、地域の政治・経済・文化の中心として発展してきた館林市中心市街地には、戦国時代から近代に至るまで、幅広い時代の歴史的資源が残っている。館林城跡の土橋門、旧二業見番組合事務所、外池商店、江戸時代の武家屋敷を移築した武鷹館は全国的に見ても貴重な資源である。これらの資源は、瓦屋根のある塀や石畳の道路など城下町のおもむきを再現した「歴史の小径」と呼ばれる散策路で結ばれており、歩いて楽しいまち並みの整備が進んでいる」というふうに記されておりますが、そういう現状になっているというふうに理解しているかお尋ねします。  それから、館林市歴史的街並み景観創出補助金交付要綱というのがあります。これは、目的として「この要綱は、市民の理解と協力により、本市の持つ歴史と文化を街並みとして創り出すための補助金を交付することについて必要な事項を定めるものとする」となっておりまして、補助金の対象地区として、「この要綱において補助金の対象となる地区は、本町二丁目、仲町、及び大手町地区のうち、歴史の小径事業として整備する公共用道路に面する場所とする」というふうになっておりますが、この間この補助要綱に基づいて、歴史の小径事業に歴史的街並みの景観を創出するための申請、あるいは実際に建設がされたかどうか、お尋ねいたしたいと思います。  また、歴史の小径の目的について、「歴史の小径を歩く」、「まちなか散策ガイド」、歴史の小径の現状と課題、現在どのように活用されているのか、歴史の小径の活用状況と今後の課題等について、それぞれお答えいただきたいと思います。 ○副議長(斉藤貢一君) 市民環境部長、林成明君。                   (市民環境部長 林 成明君登壇) ◎市民環境部長(林成明君) 歴史の小径の現状認識及び整備の目的等に関するご質問にお答えをさせていただきます。  所管がそれぞれ異なりますので、1回目の答弁で全てを満たしているとは限りませんが、後ほど関係する部長からの答弁もあろうかなと思いますので、よろしくお願い申し上げます。  まずはじめに、歴史の小径を整備しました目的等につきまして、ご説明をさせていただきたいと思います。一部議員のご説明と重複する部分もあろうかなと思いますが、ご了解をお願い申し上げます。歴史の小径につきましては、国の補助金を活用し中心市街地に点在する歴史的建造物を結び、歴史的雰囲気の漂う「まちなか散策路」としての整備を市民との協働で行うことにより、人の回遊性とにぎわいを創出することを目的としまして、事業に取り組んだものでございます。  これまでの整備では、平成14年度から平成15年度にかけまして、まちづくり総合支援事業という補助金を活用し、主要地方道佐野行田線に面しましたブックオフから鷹匠町長屋門までの市道1001号線の整備、また仲町に所在する紺屋町公園の整備を行っております。また、平成16年度よりまちづくり交付金事業という補助金を活用しまして、武鷹館の西側を南北に走ります市道1004号線を整備し、その後平成19年度から平成20年度にかけまして竜の井の井戸の整備、井戸の再生やこれに接しました市道1201号線の整備、またキンカ堂跡地の西側を通ります市道1103号線、旧紺屋町を東西に走ります市道1095号線の整備、竜の井広場や鷹匠町長屋門の整備などを行ったものでございます。これらの整備に関しましては、市民の皆様にご参画いただいた検討協議会を設置しまして、熱心な協議をいただいたことにより現在の姿があるものと認識しております。  次に、現状認識についてお答えいたします。議員より各所管部長の所感を求められておりますが、まず代表しまして私より、実際に歴史の小径を歩いてみました所感などを機構順に述べさせていただきたいと存じます。  はじめに、市民環境部では、竜の井及び同広場、鷹匠町長屋門及びその東側にあります駐車場の維持管理並びに利活用を担っております。竜の井につきましては、改めて確認しましたところ、水の流れが滞り、コケなどが生じている状態でありましたので、過日清掃を行いました。今後、定期的な点検、清掃に努めたいと考えております。鷹匠町長屋門につきましては、市民活動団体の皆様に広く利活用をいただいております。各種団体が会議や外国人のための日本語教室の会場として、またお月見ライブや手業市の会場としてもご利用いただいております。本年度は、長屋門の東側にあります駐車場に、まちづくりを考える研究グループの皆様に黒塀を設置していただきましたが、これも歴史的景観の一助になるものと感じております。  続きまして、経済部でございますが、歴史の小径における人の往来のピークは朝夕の通勤、通学の時間帯となっておりまして、そのほかは昼のランチどきに一定の往来があるものの、この時間帯以外はまばらであると認識しております。高度経済成長期には、人口密度が高く多くの人々が往来し、数件の映画館を中心に多種多様の店舗が建ち並んでいた時代もございましたが、現在はその形跡もわずかに残る状況でございます。しかしながら、近年市の創業支援などを活用の上、歴史の小径沿線の空き店舗をリノベーションし、利活用する事例もございます。今後は、増加する空き店舗、空き家に加えまして、空き地も活用する民間経営者を支援し、まちなかのにぎわい創出に向け持続可能なまちづくり等を展開しなければならないと考えております。  続きまして、都市建設部でございますが、歴史の小径の道路部分と隣接する紺屋町公園の管理を担当しております。道路部分の基本的な管理方法は、市内の市道全般と同様でございますが、歴史の小径は幅員の狭い部分もございまして、特に歩行者が歩きやすいよう安全性の確保を念頭に、維持管理を行っております。しかし、延長が長いこと、また場所により舗装面の仕上げが異なること、さらには整備から相当の期間が経過していることから、ブロック舗装部分の劣化が多数発生しております。歴史の小径では、景観に配慮した舗装を採用しているため、補修には多額の費用が必要となることから、対応に苦慮しているところでございます。紺屋町公園の維持管理方法も他の公園と同様でございますが、歴史の小径を散策される方々の休憩スペースとして、利用しやすいよう心がけた管理を行っております。また、道路以外の部分に目を向けますと、市外からお越しいただいた方々を歴史の小径に誘導するためのサイン等の増設や、日中だけでなく、夜間におきましても視覚的に連続性を感じさせる取り組み等の必要性を感じております。  最後に、教育委員会でございますが、歴史の小径に所在する指定及び登録文化財を所管する立場からお答えさせていただきます。はじめに、分福酒造店舗、毛塚記念館でございますが、こちらは城下町に現存する数少ない本格的な町家家屋でございまして、保存状態もよく往時の雰囲気を現在に伝えております。平成10年には、国の登録有形文化財に登録されており、週休日等に一般公開が行われるなど、歴史の小径において重要な建造物であると認識しております。  次に、旧館林二業見番組合事務所でございますが、この建物は料亭と芸者さんを取り扱う2つの業者によってつくられた組合事務所でありまして、和風意匠で大変華やかに飾られ、往時の雰囲気を伝えております。平成28年には、国の登録有形文化財に登録されておりますが、耐震性が不足していることから、現在見学や利用を含め、建物内への立ち入りを原則許可していない状態となっております。  最後に、鷹匠町武家屋敷、武鷹館でございますが、こちらに所在します旧館林藩士住宅は、尾曳町に現存した中級武士の住宅を移築、復元したものであり、平成11年には市指定文化財に指定されるなど、江戸時代の建築様式や武士の暮らしを伝える歴史的価値の高い建物でございますが、現在かやぶき屋根が老朽化しておりまして、将来修繕が必要と認識しております。武鷹館では、文化財ボランティアの会に皆様により武鷹館つつじまつり、昔遊びをしよう、白鳥写真展、おひな様展示などを季節ごとのイベントとして開催し、訪れる方に楽しんでいただいております。歴史的建造物につきましては、それぞれ時代背景が異なりますが、大切に保存し、後世に伝えていかなければならないと認識しております。  小林議員から質問いただきました中で、歴史的景観の補助金、こちら市民環境部が担当しておりますので、この点につきましてつけ加えてご説明をさせていただきたいと存じます。歴史の小径の景観創出補助金でありますが、こちら歴史の小径に面した部分で、歴史的景観を創出します門や塀などの改修工事に当たって補助金を交付しているものでございます。平成14年に補助金の制度を開始しまして、これまで18件のご利用をいただいております。平成28年度が最後のご利用になっておりますので、今後も引き続き沿線の方にご利用いただけるよう、PR等に努めてまいりたいというふうに考えております。  以上でございます。 ○副議長(斉藤貢一君) 都市建設部長、山本紀夫君。                   (都市建設部長 山本紀夫君登壇) ◎都市建設部長(山本紀夫君) 館林市中心市街地活性化基本計画のご質問をいただきました。  館林市中心市街地活性化基本計画は、中心市街地の少子高齢化や空き地、空き店舗等の増加による商業機能の衰退や未利用地の増加等の課題を解決するために、新規事業、既存事業、ハード、ソフト事業合わせまして、32の事業を推進しようという計画となっております。その中の事業の一つには、歴史の小径に関する事業というものも含まれておりますけれども、先ほど議員のほうで中心市街地活性化基本計画の中で引用いただいた部分につきましては、中心市街地が持っております歴史的、文化的な資源ということで例示をさせていただいている部分でございまして、その中には二業見番ですとか土橋門、あるいは武鷹館ですとか、そういったものを中心市街地の中にある歴史、文化的なものとして例示をさせていただいておりますもので、歴史の小径のみに限ったというのではなくて、もう少し広い中のこういった要因を踏まえて、そこに歴史の小径というものが整備されているという例示をさせていただいているところでございます。  実際に中活の事業につきましては、32事業、各所管ごとに実施しているわけですけれども、中には予定どおり進んでいないものもございますし、予定どおり動いているものもありまして、その内容とするとちょっとばらつきがあるところでございます。  以上になります。 ○副議長(斉藤貢一君) 18番、小林信君。                   (18番 小林 信君登壇) ◆18番(小林信君) 2回目の質問をいたしますが、私は最初に、小径を歩いてみた感想をそれぞれの所管の部長さんにお願いしておいたわけですが、ただいま代表して市民環境部長が答弁したのですが、感想ではなくて所管の事業の説明だったのではないかなと思うのです。ですから、歴史の小径を本当に歩いてみて、それぞれの所管はどういう感想を持ったのかということを認識として持つべきではないかなと思うのです。それぞれの事業はわかっているのですが、その中において、それぞれ所管する部長が感想としてすばらしい小径だと思ったのか、この小径は歴史の小径には値しないなと思ったのか、それをお聞きしたかったわけです。  例えば歴史の小径、歩いてみるとわかるのですが、スタートが館林駅のすぐ東になりますが、最初に竜の井があります。それから、今度は竜の井から出て伊勢屋さんという和菓子屋さんのところを左に曲がってまっすぐ行って、昔は桃太郎食堂なんてあった、そこの仲町、これを右へ曲がったところに分福酒造の記念住宅があるのです。それから、ずっと何にもないのです。全く何にもない。それで、日光脇往還、これを横断して肴町や鷹匠町へ入っていくと、多少あるかなと。最終的には、鷹匠町に入らないと歴史の風情、城下町の風情が残っていないのです。これが歴史の小径の実情だろうと思うのです。ですから、竜の井から出て毛塚記念館に行って、その後全くない、1キロ以上何もないという感じだろうと思うのです。  これについて、所管する部長、関係する部長は、歩いてどう感じたかということを認識していただかないと、これからのまちづくりに生かされていかないだろうと思うのです。例えば「まちなか散策ガイド」についても先ほど説明しましたけれども、観光客をここの歴史の小径に誘導して、つつじが岡公園まで向かわせるという、そういう形で「まちなか散策ガイド」がつくられているのですが、本当にここを通して、観光客の方をつつじが岡公園まで誘導するという自信がありますか。全くないのではないでしょうか。ここを観光客の人を歩かせたら、逆に観光客の方からブーイングが起こるのではないですか。それだけこの歴史の小径というものの現状は、大変歴史という名ばかりで、何もないと言っても言い過ぎではない、そういう現状があるのではないかと思うのです。  そういう中で、都市建設部長が32項目にわたって中心市街地活性化基本計画の項目を起こしているという、それについては各所管に任せてあるという答弁があったのです。中心市街地活性化を進めていくのであれば、それぞれの所管ごとに事業を展開するのではなくて、総体として館林市の中心市街地をどうするのだと、このまちづくりを進めていかなければ、所管のところだけやっていたのでは、全く整合性のないものになってしまうわけです。一番大変だろうなと思うのは、例えば教育委員会、文化財や歴史的建造物や何かがたくさんあるのですが、これの補修に大変お金かかかるわけです。ですから、いつになっても手つかずなのです。それは所管に任せているから、所管の教育委員会は予算を持っていないわけです。ですから、教育委員会が手をつけたいと思っても、財源が全く教育委員会にはないから、財政当局がこれは認められないと言えば、大切な歴史的建造物や何かが放置されたままになってしまっている、こういうことだと思うのです。  ですから、中心市街地活性化のためにどうするのかというのは、所管に任せるのではなくて、全体としてどうしていくのか、今の館林市の中心市街地の現状をどう考えているのか。例えば先ほど言いました中心市街地活性化基本計画の中で、中心市街地活性化の必要性として、基本目的として「「便利で快適な住みやすいまち」を実現するため、まちなかににぎわいがあり、まちなか居住の促進や散策・回遊できるまちなみの形成等により、人々が交流し、歩いて楽しめるまちを目指している」というふうに書かれているのです。また、「中心市街地の活力再生は、市民にとっても重要な課題と言える。多様な機能がコンパクトに集積し、環境にやさしく、公共投資率も高く、高齢者も安全・安心で快適に暮らせる、「効率的で持続可能な歩いて暮らせるまちづくり」を推進することが必要である。」ここでも歩いて暮らせるまちづくりとなっています。  位置づけの中でちょっと驚いたのですが、「庁内各課はもちろんのこと地域住民、商業者、NPO等、多様な関係者の参画による地域ぐるみの取り組み体制が確立され、長期的には各々の自助努力があれば中心市街地が自然と賑わうコンパクトな都市構造に再構築される効果が期待される点」というふうになっています。つまりおのおの、それぞれが努力をすれば、自然的ににぎわいのできるまちになるのだと書いてあるのです。これでは、整合性のないまちづくりになってしまう。こういうことも考えると、ここでなぜ自然的ににぎわいのあるまちができるというふうになっているのか、それぞれの部署が自分たちのところはやるけれども、その後は自分のところの担当ではありませんということになれば、まさに整合性のないまちづくりになってしまうと思うのです。  それから、32項目と言った中の観光、イベントという項目がありまして、これが15から25まで11項目あるのですが、事業案名としてうどんのまちPR事業、駅西口屋台村事業、初市、六斎市、冬のつつじイルミネーション事業、下町夜市、館林まつり、たてばやし七夕まつり、「まちなか散策ガイド」作成事業、お雛さままつり、レンタサイクル事業というのがあるのですが、例えば初市や七夕まつり、館林まつりもそうですが、これは一過性の事業なのです。そのときにはにぎわいがあるけれども、持続をしていかないのです。それを観光やイベントとして位置づけてあるわけですが、これをだめだと言っているわけではなくて、それが持続的にいくような観光やイベントになっていかなければならないと思います。  その中で、例えば下町夜市、本当に多くの方がボランティアで努力をして、この下町夜市はずっと続けてきたわけですが、昨年を最後に下町夜市が終わりになりました。大変人気があった夜市だと思いますが、これが中止になることになりました。また、お雛さままつりについても中止になってしまった。なぜこうした事業が展開されていながら、そうしたものが中止になってしまったのか。この中で続いているのは、うどんのまちPR事業で、麺―1グランプリや何かが行われております。また、「まちなか散策ガイド」は先ほど紹介したように、もう作成されております。最後に、25番にあるレンタサイクル事業の中には、市民、観光客に自転車を貸す事業、市役所、パークイン、茂林寺等で実施している中で、パークインは今やっていないのです。  そういうことが中心市街地活性化基本計画の中に触れてあって、それぞれのところでやってくださいという形になっています。お雛さままつりが中止になったことについて、平成29年の3月の議会の予算特別委員会で篠木議員が、なぜお雛さままつりをやめたのかということに対して、当時の商業観光課長は、お雛さままつりがなぜなくなったかということは、今回のお雛さままつりも3月に行いましたけれども、そのなくなった理由でございますが、「スクラップ・アンド・ビルドの視点から廃止したものでございます。かつては、中心市街地の商店街でもお雛さまを飾りまして、商店の活性化を目指しておりましたが、今ではその展示もなくなりまして、現在では、市役所の市民ホール、旧秋元別邸、第一資料館、つつじが岡ふれあいセンター等の施設に飾っております。その施設が、市内の商店へ導入する誘導が困難になったというためでございます。」こういうふうに言っているのです、お雛さままつりが。市内に誘導することができなくなった。では、中心市街地活性化基本計画というのは一体何なのでしょうか。こうした事業を展開しながら、まちなかへ誘導していくというまちづくりだろうと思うのです。そういうことを考えていくと、個々ばらばらに取り組んでいたのでは、これは事業として成り立っていかないわけです。  それから、歴史の小径は先ほども言ったように、本当に歴史的建造物という点でいくと、歴史の小径の中には二業見番も入っていないのです。また、青龍の井戸というのもありますが、これも入っていない。そういうものが入っていないのと、例えば毛塚記念館については平日行ったのでは、誰も説明してくれる人がいない、外池商店もそうではないかと思うのです。そういう歴史の小径を歩いたのでは、残念ながら歴史の風情を感じる道になっていないということです。この点について、それぞれ所管としてどういうふうにこの問題について捉えて、今後展開しようとしているのか、お尋ねいたします。 ○副議長(斉藤貢一君) 経済部長、浅野康彦君。                   (経済部長 浅野康彦君登壇) ◎経済部長(浅野康彦君) 経済部としての現状の取り組みについてご報告をさせていただきます。  商業活性化のための具体的な取り組みといたしまして、市では店舗診断、融資、利子補給によって、商店街を初めとする商店が持続的に経営できるよう支援をしております。また、中心市街地の空き店舗が新たな店舗として利活用されるために、創業者への改装費補助など中心市街地を手厚く設定し、まちなかへ出店を誘導しております。こうした結果、歴史の小径沿いに4件の飲食店がオープンし、地域内外の方が足を運んでいる状況でございます。  さらに、今年度からスタートしたリノベーションまちづくり事業によって、歴史の小径を軸とした遊休不動産や公共施設のリノベーションを戦略的に進めていくことで、エリア内への高い波及効果を期待し、面的にエリア価値を高めているところでございます。  一方で、店舗や施設といったハードの充実によるにぎわいづくりに加えて、創業塾の開催により新たな創業者の育成や、リノベーションスクールによってまちの当事者意識を持った民間プレーヤーの発掘とつながりをつくっていくことで、人材面においても点から線、そして面へと広がりを図っていきたいと考えております。  次に、観光分野においてでございますが、既存のパンフレットは、町なかにある魅力的な観光資源にスポットを当ててこなかった現実もございます。そうしたことから、館林つつじサポーターズ倶楽部で12月に発行した「沼辺のまちを楽しむパーフェクトBOOK」を活用して、食や観光要素を加え、総合観光ガイドブックとして再編集し、広く観光客にも周知をしていきたいというふうに考えております。  また、今年度につきましては、歴史の小径のつつじが岡公園に接続するエリア、こちらは旧秋元別邸周辺のにぎわいを考えるために、樹木で鬱蒼としていた縄文邑、こちらを防犯上の観点からも、不要な樹木について伐採をいたしまして、回遊できるようなスペースとして素材づくりも行ったところでございます。  さらに、社会実験として12月2日の家庭の日に合わせて、昼間は子ども科学館前の広場で軽食がとれるようなケータリングを社会実験的に行いまして、夕方については科学館や田山花袋記念文学館、旧秋元別邸をライトアップして、科学館の壁をスクリーンに見立て、プロジェクションマッピング等を行うなど、にぎわい創出のため実証実験を重ねているところでございます。  なお、科学館等の来場者の反応でございますが、昼間のケータリングについては、アンケート回答者の27%が利用していただいており、軽食販売が広場にあるとよいと回答した方は30%でございました。また、旧秋元別邸の夜のライトアップ、これは来場者50人にアンケートをとらせていただきました。この実施に関して88%の方がよかった、98%の方がまた来たいという回答をいただいているところでございます。  今回の社会実験については、駅前からつつじが岡公園までの動線をより魅力的に演出し、誘客につなげるための試みでございましたが、今後もさらなる工夫を重ね、四季を通じて市民や観光客の皆様に楽しんでいただけるまちにしたいと考えております。  以上でございます。 ○副議長(斉藤貢一君) 都市建設部長、山本紀夫君。                   (都市建設部長 山本紀夫君登壇) ◎都市建設部長(山本紀夫君) 先ほど概要を申し上げました中心市街地活性化基本計画の中に定められております32の推進事業、この推進につきましては、計画策定時に各部課によって担当して、全体の調整を図っていくということで計画が成り立っておりまして、今経済部のほうからも話がありましたように、所管の事業を充実させていくことに心がけているところでございます。  そういった中で、都市建設部の部分を言わせていただきますと、先ほど市民環境部長のほうに感想といいますか、最初のところで答弁いただいたのですけれども、まず歴史の小径単体に目を向けますと、全体として延長が長い、また幅員が非常に狭いところがございます。そうしますと、歩行者の方に安全安心に歩行していただくという中で、どうしても車が来た場合は、側溝の上等によけていただかなければならない状況が発生してまいりますので、そういった部分の段差ですとか、あるいは側溝のがたつき、こういったものを心がけながら、管理をしているところでございます。ただ、私も今回そこを歩かせていただきまして、そういったものが完全にないかというと、がたつきがあった部分もありますし、側溝がちょっと割れている部分もありまして、こういった部分は早急に修繕をさせていただきたいというふうに考えております。  また、中心市街地活性化基本計画の中では、例えば区画整理事業ですとか、そういったものも都市建設部のほうで担当しておりますし、道のでこぼこ解消、こういったものもありますし、また空き家関係につきましても都市建設部のほうで担当させていただいております。  また、先ほど32の事業の中に、一過性のものというようなお話もございましたが、こちらもイベントに合わせた一過性のものになってしまうのですけれども、都市建設部のほうで毎年ゴールデンウイークの際に、花と緑の館林づくり協議会の事業といたしまして、花と緑のフェスティバルを開催しております。今年度、平成30年度につきましては、今までは駅前通りが中心だったのですけれども、ゴールデンウイーク、つつじが岡公園のほうに見えられます観光客の方を、今までは駅前通りのほうを通って誘導していたわけなのですが、そちらをスタンプラリーのコースに歴史の小径も加えさせていただきまして、また歴史の小径の中で武鷹館ですとか田中正造記念館、それと長屋門の関係などに、スポット的なのですけれども、今年度から飾花を設けまして、スタンプラリーを行うにはそちらのどこか1カ所には行っていただかないといけないというコース設定もさせていただいております。これにつきましては、平成31年度も実施の方向で今予定をしているところでございます。  都市建設部門につきましては以上になります。 ○副議長(斉藤貢一君) 教育次長、青木伸行君。                   (教育次長 青木伸行君登壇) ◎教育次長(青木伸行君) 小林議員のほうから、歩いた感想ということでお尋ねされました。  当日雨が降っていて、随分寒かったのですけれども、傘を差して歩いた中でも、ちょっと道は狭い部分が随分あったのかなと思っております。その中で、教育委員会のほうで所管しております3つの文化財については、やはり別々、近くにないということで、その建物を一体化した取り組みというのか、市外から来た方も含めて楽しんでいただけることを醸成していくことが、課題であると感じております。  それと、先ほど最後に毛塚記念館のことをお話しいただきましたが、こちらについては酒造店のほうで実際運営しておりますので、11時から16時、基本的には週末ということですけれども、その辺についても平日対応していただけるか、その辺は調整させていただきたいと思います。  以上です。 ○副議長(斉藤貢一君) 小林信君。                   (18番 小林 信君登壇) ◆18番(小林信君) 時間がなくなりましたので、最後の質問になりますが、最後は市長に答弁をいただきたいと思いますが、今それぞれの答弁の中でも、各課がそれぞれ自分のところに与えられた事業をこなしているという感じだったのですが、まちづくりの基本ということを考えると、館林市の中心市街地をどうするのかというのを一体に考えていかなければならない。そして、先ほどの経済部長の答弁の中にも、歴史の小径エリアという言葉を使ったのです。ですから、歴史の小径だけで何か展開するとしても、これは無理です。ということになると、館林市の中心市街地を全体としてどう活性化させていくのか、そしてとりあえずは例えばまちなかにある歴史の小径は、これを中心としたエリアのにぎわいを取り戻していくという取り組みが必要だと思います。それは、単なる一つの部で行うことができないと思うのです。当然プロジェクトを立ち上げて、そこでプロジェクトに各課から全部集まって、そこが責任持って館林市の中心市街地の活性化を図っていくという、そういう取り組みにしていく必要があるのではないかと思うのです。そのためには、市長が最終的な判断として、そうしたプロジェクトを立ち上げて専門的に中心市街地を活性化させる取り組みをしていくということになっていかなければならないと思います。  昨日の一般質問の答弁の中でも、市長は歴史の小径は、面的な整備、エリアとして考える必要があるのではないかというような答弁がありましたし、また歩行者を意識して整備を進めたい、また歩行者空間の演出をしていくのだと、こういうふうに言っておりました。そこで、そうした歩行者空間のまちづくり、館林市全体の市街活性化を図っていく上でのエリアごとの整備、それはプロジェクトを立ち上げて専門的に取り組んでいくべきではないかと思いますが、最後に市長のお答えをいただきたいと思います。 ○副議長(斉藤貢一君) 市長、須藤和臣君。                   (市長 須藤和臣君登壇) ◎市長(須藤和臣君) 小林議員のご質問にお答えいたします。  私は、市長選挙時に公約といたしまして、若者が集う路地ストリートを研究するとうたいました。市長就任後、時間を見つけましては愛知県の犬山市、埼玉県の川越市、飯能市、千葉県の松戸市、栃木県の鹿沼市、黒磯市、栃木市、群馬県内におきましては桐生市、富岡市など、街並みや通りの風情を生かしたまちづくりのフィールドワークを重ねまして、リノベーションした建築物やショップを訪ねてまいりました。その後、市民の有志の皆様、県職員の方々、市職員とも意気投合いたしまして、リノベーションのまちづくりの方向性が固まってまいりました。講演会を開催し、アンケート調査を実施いたしましたところ、館林市内におきましても、既にアイドリングをされているプレーヤー候補の方々が多数いらっしゃるということがわかりました。  こうした流れをより広げていくために、昨年は館林商工会議所にも協力をお願いいたしまして、リノベーションスクールを開催いたすこととなった次第でございます。指導は、リノベリングという会社にお願いいたしました。昨年12月に開かれました3日間の合宿におきましては、約25名の方々が内外から参加をされました。歴史の小径周辺のエリアから3つの物件を選びまして、その活用についてまとめられ、プレゼンテーションをされました。その模様は、今でもユーチューブでごらんになれますので、ぜひごらんいただきたいというふうに思います。その後、この3つの物件につきましては、現在事業化に向けて準備中というふうにお伺いいたしてございます。  また、これは期待いたしていた以上に驚くことなのですけれども、こうしたメンバーの中から家守が誕生いたしました。家守というのは江戸自体からの言葉でありますけれども、三手家守舎といいます。設立いたしましたのは、市内の建築家と宅建事業者の方々でございます。三手という意味は、行政と民間、家守の皆さんと、そしてオーナー及びプレーヤーということ、3つの手が結ぶということで三手という意味だそうでございます。彼らの業務は、遊休不動産と創業を考えるプレーヤーを結ぶことによりまして、広い意味でまちなかの明かりをともし続けようとするものでございます。歴史の小径をエリアといたしましたリノベーションによるまちづくりを推進するには、こうした家守の存在が不可欠であると考えておりましたので、早速その第1号が出てきたことは、うれしい限りと思っております。今後、こうした動きに行政もタイアップしてまいりたいと思います。  景観についても幾つかご指摘がございましたので、お答えいたしますが、昨年まちづくり研究会の皆様方によりまして、黒塀が歴史の小径沿いに設置されました。このまち研のリーダーの毛塚さんにお伺いいたしますと、館林市は城下町といえども、その風情も実際のところ余りなく、市民の認識も低いと、黒塀のショールーム的なものをつくって、通りに普及をしていきたいのだと、こういう構想をお話しいただいておりました。こうした市民団体からのご提案は、景観形成上、興味深い手法でございまして、実際黒塀は9万円ほどでできたと言っておりました。実際の下のものは市がつくったものに重ね合わせたものなのですけれども、自分たちで材料を買ってきて、それを重ねて自分たちの手で黒塀をつくっていったということでございます。こうした市民提案型協働事業として、今後丁寧に検討することがよいというふうに思っております。  しばらくとまっていた歴史の小径事業でございますが過去なかなか進まなかった理由は、2つあると思います。1つは、やはりまちづくり交付金の対象となりましたが、その予算が別の対象の事業に回ってしまったため、事業費不足になってしまったこと。もう一つは、まち研さんなどによる市民提案型でアイデアを持ってきてくれても、コーディネーター的な役割を果たす人材が、市役所内外でまだ育っていなかったこと、こうした仕組みにも問題があったというふうに思っております。  今後、注力すべき事業といたしまして、中央通り線の道づくり事業もございます。休んだり、たたずんだりできる豊かな空間が広がるまちづくりと同時に、城下町らしい歴史的街並みも大切にしていく、こうした流れを後押ししていく方策といたしまして、国交省の都市再生整備計画などがあるかというふうに思っております。今後これらの各施策や、補助事業の情報収集を始めたいというふうに思っております。  先ほど議員は、総体という言葉を使われていましたけれども、そのために市役所内におきましては、まずは部局横断的な核となるメンバーを編成いたしまして、さらに市役所外の方々も加えまして、プロジェクトチームをつくるのがよいというふうに考えております。観光地として成功するまちには、通常5つの要素があるというふうに思います。食べ歩きができること、文化的体験ができること、そぞろ歩きができること、絵になる場所があること、休んだり、たたずめる空間があるということと言われております。点をつなげ面にしていくということは、ある意味こうした観点で整備していくことかというふうに思っております。しかし、一朝一夕にかなうものではございませんので、前進するための方策として、過去花と緑の都市づくりのときに、マルシェというものをやったことをご記憶かと思いますけれども、来年群馬DCでございます。そうした期間に、例えば歴史の小径をPRするという意味において、マルシェですとかフェスタですとかを行うことも一考に値するのではなかろうかと。また、民間の皆さんとも今後相談をしてみたいというふうに思っております。  今後、市民の皆様の参画がこうした面においてもさらに拡大していきますよう、私どもも強く支援してまいりたいと考えております。         ◇ 篠 木 正 明 君 ○副議長(斉藤貢一君) 次に、12番、篠木正明君。                   (12番 篠木正明君登壇) ◆12番(篠木正明君) 通告に従い、サイクリングターミナルの今後について、一問一答で一般質問をさせていただきます。よろしくお願いします。  答弁を経済部長にお願いします。 ○副議長(斉藤貢一君) 経済部長は答弁席へどうぞ。                   (経済部長 浅野康彦君登壇) ◆12番(篠木正明君) では、質問に入りたいと思います。  長年、公共の宿つつじが岡パークインとして、市民に親しまれてきたサイクリングターミナルでありますけれども、平成29年4月から利用停止となっております。市民のほうからも、再開を求める声ですとか、議会でもたびたびサイクリングターミナルの再開を求めるような意見が出ていたと思うのですけれども、このたび昨年の12月、全員協議会において館林市サイクリングターミナルについてということで、方向性等の説明を我々議員も受けました。  また、新聞等でも報道になったところでありますけれども、その内容を見ますと、その方向性として3つ挙げられております。1つは、市として直接運営せずに民間事業者による運営とし、事業者は公募により選定しますと。2つ目が利活用の方向性は、一般市民も利用できる福祉施設を中心とします。3つ目は、土地及び建物は売却等の方向で検討しますと、これが方向性になっております。その後、経緯等も説明を受けたわけですが、まずお尋ねしたいのは、なぜサイクリングターミナルの利活用の方向性が、一般市民も利用できるという言葉はついておりますけれども、福祉施設になったのか、そのことについてお答えいただきたいと思います。 ○副議長(斉藤貢一君) 経済部長、浅野康彦君。
    ◎経済部長(浅野康彦君) 議員のご質問にお答えをいたします。  サイクリングターミナル利活用の方向性については、市民の代表者や有識者による利活用意見交換会を実施し、この中では健康増進施設、またはコミュニティー施設の要望が多く出されておりました。ただし、法律も含め多岐にまたがる内容であることから、全庁的な協議が必要だろうということで、全庁的な協議を必要として求められているところでございます。  このことを受けまして、平成30年度には副市長を筆頭とした庁内調整会議を実施しているところでございまして、調整会議では、利活用意見交換会の健康増進施設、またはコミュニティー施設を踏まえた施設を3つの視点から検討を行っております。第1に、都市計画法の用途地域で実施が可能な事業であること、第2に行政が取り組むべき事業であること、第3に市民等の要望を踏まえ一般市民の利用も可能な事業であること。さらに、改めて本施設を復活した場合、大規模な修繕に約2億円の経費が試算されておりまして、残りの法定耐用年数を15年として運営経費は約2億1,000万円となることから、全体として4億1,000万円の財政負担が見込まれるということでございました。平成3年、平成4年の建設当時は、財源として館林場外車券売場の交付金収入が年間約10億円ありまして、この一部を財源に利用しておりましたが、現在ではその財源も1億円を下回っている状況でございまして、さらには報道にもありましたとおり、前橋市の競輪事業としても経費削減の方向が示されているようでございまして、ますます場外の交付金は減少することが予想されているところでございます。こうした財源的な課題も含めまして、市では運営できないと判断し、民間活用への方向性で検討することとなっております。  この方向性に基づきまして、民間運営の方法があるかを確認するため、事前に市場調査を行っております。休止以降に興味を示していた民間事業者10社に対し、可能性アンケートを実施いたしました。残念ながら、宿泊系の事業者からは回答が来ませんでした。しかしながら、4事業者から障がい者福祉を主とした利活用を希望するとの回答がありまして、この内容について先ほど述べた3つの視点に基づき検討を行いました。障がい者福祉に関する事業の実施であれば、当該施設の利用が可能であるとの共通認識が図れたものでございます。また、本市においては宿泊型の障がい者施設は数が少なく、取り組むべき事業の課題としてもあるということでございました。この障がい者福祉事業には、障がいのある方の就労を支援する就労系障がい福祉サービスがございます。例えば既存にあるレストランを障がい者の就労の場として活用する宇宙(そら)カフェとしたイメージ、また南側の土地、公園区域になりますが、こちらが農産物を育て販売する農福連携としたイメージ、これらのことができれば、地域の方々との交流も促進ができるということも考えられます。これらの検討経過から、障がい者福祉施設は実現の可能性が高く、また利活用意見交換会で得られた市民要望に一定の条件のもと対応できる可能性があることから、福祉施設への利活用の方向性が適当であるとなったものでございます。  今後は、市民も活用できる施設となるよう、住民の皆さんへの説明やご理解をいただきながら、公募に向けた準備を進めてまいります。また、事業者選定に当たっては、地元住民の方もご参画いただきながらご意見をお伺いし、進めていきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。 ○副議長(斉藤貢一君) 篠木正明君。 ◆12番(篠木正明君) ありがとうございます。  今の答弁ですと、市民の方に入っていただいた館林市サイクリングターミナル利活用意見交換会の報告書の中で、健康増進施設またはコミュニティー施設の要望が多かったと。そういう要素を入れて、庁内会議で検討していったという経過だったのですね。それで、健康増進施設またはコミュニティー施設というのですけれども、それがなぜこの福祉施設に結びついていくのかというのが、今の説明だとよくわからないのです。例に挙げられていたのは、障がい者の就労支援施設として運営していただいた場合、例えばレストランをやるとか、近隣でわかりやすい例で言うとパン屋さんのふらっぐのような形で、そこで就労支援という形で障がいを持った方々が働いて、一般市民にサービスを提供するというイメージだと思うのですけれども、発表になった内容というのは、一般市民も利用できると言いながら、福祉施設というのが前面に入っているので、その辺がいろいろ受けとめ方があるのだと思うのです。もしかしたら老人ホームになってしまうのではないかとか、そういうところをもう少し明確にする必要があったのではないかなと私は思います。  それと、理由に挙げた中で、財政の問題を言いました。必要な大規模改修を行って15年運営したとすると、4億1,000万円かかると。我々に説明をしたときでも、その4億1,000万円程度の財政負担が見込まれることから、この公共投資に必要性はないと判断したと。金がかかるから、公共投資の必要性はないと判断したと説明しているのです。  それで、私もいろいろ調べてみましたら、これは昨年の12月議会、渋谷議員の一般質問に対する市長の答弁があったのですけれども、その程度お金がかかるということを前提に、費用対効果の面では、この公共投資は市民への還元度が低いものでないかという判断に至ったと。こうやって同じように市長も答えているのですけれども、本当にそうなのかということなのだろうと思うのです。例えばつつじが岡パークインが利用停止になるときに、城沼白鳥を守る会の会員の皆さん方が中心になって、つつじが岡パークインの存続を求める陳情書というのを出されました。これは1,200名以上の方が署名されたものですけれども、その陳情書の中身を読みますと、「つつじが岡パークインは平成5年に建設され、公共の宿として多くの利用者に親しまれていました。春はつつじが岡公園とともに多くの観光客でにぎわい、冬は城沼のつつじが岡パークイン北岸にハクチョウが訪れるなど、貴重な観光施設です。また、日帰り入浴や食事など、地元地域の人にとっても憩いの場となっています」と。観光にとっても、地域の人たちにとっても憩いの場だったと、市民はそういう評価をしているわけです。こういった施設を15年間で4億1,000万円多額にかかるからといって、市民への還元度が低いものだと切ってしまっていいのかというのが私の疑問なのです。その費用対効果ということの考慮の中に、こういった観光や市民福祉、地域経済への波及効果等も考慮したのかどうか、その辺についてはどうなのか、お尋ねしたいと思います。 ○副議長(斉藤貢一君) 経済部長。 ◎経済部長(浅野康彦君) 議員のご質問にお答えいたします。  今、市民の利活用について、憩いの場というお話が以前の要望書の中にあるということでございました。そこについてちょっとお調べしたところ、市民の宿泊の利用率については平成28年度の利用実態でございますが、全体では5,000人ぐらいの方が平成28年には宿泊していたのですけれども、市外の方が84%、市内の方が16%ということでございました。  また、和室を休憩室で使われている方、こちらが年間で660人ほどでございました。その内訳としては、市内の方は29.5%、市外の方が51.7%、ほかに不明の方が18.4%ほどいたわけなのですけれども、そういったことも踏まえまして、費用対効果というもので判断してきたものでございます。  以上でございます。 ○副議長(斉藤貢一君) 篠木正明君。 ◆12番(篠木正明君) 今、サイクリングターミナルの実際の利用実績に基づいての範囲での費用対効果ということで説明されたのだと思うのですけれども、私が言ったのは、市民の方もそういった観光の面、または地域住民にとっての憩いの場としての役割もあったのだと。また、あそこがあることによる館林市全体の観光への波及効果とか、地域経済の効果等もあったわけだと思うのです。そこまでちゃんと見たのかどうかというのを聞いたのです。  あそこ単体で独立採算で運営しようと思えば、なかなか大変な面があるというのは私もわかるのです。でも、市全体に与える効果、全体を考えた場合に、行政としてどの程度だったら負担をしてもいいのかという検討は、あってしかるべきだと思うのです。やはりそういった広い意味で検討していって、市民にとって必要な施設かどうかというのを判断基準にすべきだったのではないかなと私は思います。  そして、この判断をしていく上で一つポイントとなったのは、先ほどの答弁にも出てきたサイクリングターミナル利活用意見交換会、ここの意見も、市民の意見を聞くということで踏まえたということだったのですけれども、先ほどの話では健康増進施設、またはコミュニティー施設という意見が一番多かったということで報告されていましたけれども、ではこの利活用意見交換会では、もう少し具体的にはどんな意見が出ていたのか、その点について次にお尋ねしたいと思います。 ○副議長(斉藤貢一君) 経済部長。 ◎経済部長(浅野康彦君) 議員のご質問にお答えいたします。  意見交換会における意見にどのようなものが出ているかということで、自由意見のほうについてご説明をさせていただきます。まず1点目としては、ウオーキング、サイクリングをするためのシャワールームなど、食事の栄養面を考慮した教育ができればというご意見の方。また、レストラン、沼の景観が楽しめる入浴施設、露天風呂という意見の方。単独施設ではなく、南側に面した公園との相乗効果ができるような仕組みを検討すべきという意見の方。高齢者、成人病、学童、乳児の食事等の料理研究会という意見を持つ方。市民のニーズを踏まえた広範な事業、方向性を考えることができる仕組み、全庁的な議論が必要だろうという意見の方。市の公共観光の館として、活用価値の高い施設にしたいという意見の方。また、リノベーションまちづくりの一環としてという意見の方などが個別意見で出ております。  以上でございます。 ○副議長(斉藤貢一君) 篠木正明君。 ◆12番(篠木正明君) ありがとうございます。  今聞いていても、個別意見としてはさまざまな意見が出ているわけです。そういった中で、健康増進施設、あるいはコミュニティー施設が一番多かったという説明だったのですけれども、私もその利活用検討委員会の報告書というのを読ませてもらいました。  それで、以前の一般質問の答弁でも、また全員協議会での説明でも、報告書において、健康増進施設またはコミュニティー施設の要望が、委員7名中5名であったということを答えているのですけれども、それでこの報告書を見てみますと、私が数えると5名にならないのです。ここでは、健康増進施設ではなく健康推進施設という言葉を使っているのですが、健康推進施設、あるいは健康推進施設と生涯学習センターを併せ持ったものと答えている方もいますが、それを併せると4名なのです。それで、観光、宿泊施設と答えた方が1名、企業と連携した施設と答えた方が1名、売却あるいは更地にして時間をかけて検討すべきだと言った人が1名、これ総括のところに書いてあるのですけれども、となっています。そういう中で、1名違うのですが、健康推進施設が一番多いというふうには読み取れるのですけれども、その意見の集約のもととなったサイクリングターミナル方向性個別意見シートというのを見てみますと、例えば健康増進施設だとした人の中にも、読みますと健康増進施設がいいと言いながら、城沼を一周する市民や観光のために来た人のレストランか休憩施設が欲しい、運動した方々のためのシャワールーム、沼の景観を楽しめる入浴施設(露天風呂)が欲しい、近隣の住民が気楽に集えるスペースを確保してほしいという方が1人。それと、これもやはり健康推進施設と生涯学習センターを併せ持ったものがいいと答えている人なのですが、健康推進施設や本来ある入浴、飲食、自転車の貸し出しが利用できる多角的な運営を要望と。この2人の内容を見ると、健康推進施設と言いながら、観光施設的な利用をしてほしいというのが読み取れるのだと思うのです。  あと、なぜこれが企業と連携した施設を希望したというふうに集計されたかわからないのですが、企業と連携した施設というのを1名というふうに集計された方の個別意見集約シートを見てみますと、規模の大小については判断できませんが、市の公共観光の館として活用価値の高い市民の憩いの拠点施設を期待、四季を通じた各種イベントの開催等、宿泊と日帰り入浴場、多目的広場が欲しいと書いてあるのです。これは、まさに観光施設として残してもらいたいという意見なのだと思います。その辺の意見を見てみますと、いわゆる宿泊できるかどうかは別にして、観光施設として活用してほしいというのが4名なのです。ですから、健康増進施設が一番だという見方ではなくて、そこの中身を見ると観光施設、あるいは市民が気軽に行って集える場、そういうものがあそこに欲しいのだというのが、私はこのサイクリングターミナル利活用意見交換会での意向だと思うのですけれども、その辺についてはどう感じられておりますか、お答えください。 ○副議長(斉藤貢一君) 経済部長。 ◎経済部長(浅野康彦君) アンケートの集計についてのお話かと思われます。そのお話につきましては、ここで当時集計した結果のものがあったものですから、そういった形の表現になったかと思います。1人わからない方がいたというところでありましたけれども、その後職員のほうが聞き取りに行きまして、健康推進施設ということで、この(1)ではなったということで聞いております。  また、観光施設という意見も多いということでお話しいただきました。それについては、あそこの用途地域上、かつ建築基準法上という法の縛りがありますので、そういった形でなかなか厳しいものがあるなと判断しております。  また、もともとの考え方ですけれども、本施設はサイクリングを通じて、青少年の健全育成とスポーツの振興並びに宿泊施設の設置により、観光機能の充実と市民福祉の向上を図るために設置されたものであって、あの施設自体は簡易宿所ということになっております。ですので、あの施設自体は観光施設とはできないのかなというふうに、法律上もそういった制限がございます。  以上でございます。 ○副議長(斉藤貢一君) 篠木正明君。 ◆12番(篠木正明君) 都市計画法上の用途地域で、なかなかつくれるものが限定されるというのはよくわかるのです。  私が今聞いたのは、サイクリングターミナル利活用意見交換会で、市民の声を聞いたわけですよね。その市民の声が、どういうところがどういうものにしてほしいという意見が多かったのかということで、それは法律上観光施設とは言えないかもしれないけれども、一般の市民から見れば、宿泊施設があってレストランがあってというのは、観光施設に見えるわけです。そういった意味で、それをつくるのが困難かどうかという話ではなくて、市民の意見や、意向はどこにあるのか、どう認識しているのかという意味で私は聞いたのです。私がその報告書からさっき言ったようにすると、観光施設としての宿泊できる、できない、また用途地域の制限にかかってできないとか、いろんな問題あると思うのですけれども、それを抜きに市民としては、観光施設として利活用できるようなものを望んでいるという意見が一番強かったのではないのですかと聞いたのです。  それで、個別意見の集約でもそういう形でありますし、報告書の総括の部分の文書でも、(2)に観光利用による施設の存続についてというところがありまして、城沼やつつじが岡公園を活用できる立地条件から、観光利用の必要性は高い。また、プロポーザル方式により、民間のアイデアを取り入れるという市の考え方にはおおむね理解を示していると。だから、観光利用の必要性は高いと意見交換会でも出ているのです、意見が。ただ、しかし施設を観光利用として継続する場合、宿泊業の必要性は低いという意見が多数の意見から出ているというのが、この中の意見なのです。観光利用の必要性は高いけれども、宿泊はどうかねという意見なのだよということなのだと思います。  そうやって見ていくと、ここの意見交換会の意見の中でも、観光的な利用にしてもらいたいというのが強い意見ではないかなと私は受けとめるのですけれども、部長としてはどうでしょうか。再度お尋ねしたいと思います。 ○副議長(斉藤貢一君) 経済部長。 ◎経済部長(浅野康彦君) 議員のおっしゃるとおりでございまして、市民が求めているものは、観光を重視したものという認識はございます。 ○副議長(斉藤貢一君) 篠木正明君。 ◆12番(篠木正明君) ありがとうございます。  最初からそう言っていただくと時間もよかったのですが。では、次の問題、今のやりとりでも、意見交換会の中でも、健康増進施設という言葉もあるけれども、その内容を見ると、観光的な利用というのを望んでいる部分が多いというところだったと思うのです。  それでは、これまでつつじが岡パークイン、このサイクリングターミナルというのは、どのような役割を果たしてきたのか。その役割に対して、本当になくしてしまっていいものかどうかというのをちょっと検証したいと思うのですけれども、これまでのサイクリングターミナルが果たしてきた役割については、どのような認識を持っているのか、お尋ねしたいと思います。 ○副議長(斉藤貢一君) 経済部長。 ◎経済部長(浅野康彦君) 先ほどもちょっとお話の中で答弁してしまったところと重なる部分がありますが、ご容赦願いたいと思います。  本施設は、サイクリングを通じて、青少年の健全育成とスポーツの振興並びに宿泊施設の設置により、観光機能の充実と市民福祉の向上を図るために設置されたもので、平成5年6月にオープンしております。平成29年3月末に休止するまでの23年間、つつじが岡公園などの観光地や周辺の施設を利用する方々の簡易宿所としてご利用いただいておりました。レンタサイクルでは、本施設を拠点とした周辺観光にも寄与しているところでございます。  また、スポーツの振興面においては、定期的に合宿の場としてご利用いただく団体もございました。市民の皆様には、入浴やレストランなどをご利用いただいていたものと思います。本市の市民福祉の向上やスポーツの振興、また観光客の受け入れに一定の役割を果たしてきたものと考えております。  以上でございます。 ○副議長(斉藤貢一君) 篠木正明君。 ◆12番(篠木正明君) ありがとうございます。  観光機能の充実、あるいは市民福祉の増進を図るという設置目的に照らして、そういう役割を果たしてきたというような答弁だったと思うのです。それで、これは平成29年3月議会でも同じことを聞いて、当時の部長も大体同じような答弁をされておりました。今の答弁でなかった部分で言いますと、地域経済の活性化という観点からしますと、やはりパークインの宿泊利用者が来ることによって、経済的な効果があったというふうに考えているということで、経済的な波及効果もあるというような話もあったわけです。  このように、今までサイクリングターミナルが23年間運営されていた中で、サイクリングターミナル条例にあるような設置目的を果たしてきたというのは言えるのではないか。ただ、採算的にはどうかというのは、ずっと赤字続きだったわけですけれども、それで採算の面も見ても、例えば宿泊客が5,000人切るぐらいになっていますけれども、たしか平成16年から平成18年ぐらいですか、当時観光公社ということで市の職員が2名出向して、また観光公社として臨時職員を雇ってやっていた時代ですが、あのころ1万人ぐらいまで、3年間盛り返したのです。だから、やりようによっては、もう少し宿泊等も伸ばすことはできるのかなと私は思っています。  また、市民の評価としても、先ほど陳情書の内容を読ませていただきましたけれども、観光施設として、また地域住民の住民福祉の点からも、ぜひ存続してもらいたい施設なのだというのが、市民要望なのだと思うのです。こうやって見てきますと、観光機能の充実、市民福祉の増進、地域経済の活性化などの、こういった効果のある施設、さらに先ほど言いましたようにサイクリングターミナル利活用意見交換会でも、観光施設としての活用を望んでいる中で、単なる福祉施設ということで片づけてしまっていいのか、やはりもう少し観光施設としての活用を模索すべきではないかと私は思うのですけれども、その点についてはどのようにお考えになるのか、改めて聞きたいと思います。 ○副議長(斉藤貢一君) 経済部長。 ◎経済部長(浅野康彦君) 今、観光機能についてということでお話をいただきました。  現在、つつじが岡公園有料区域を含めた城沼南岸という全体として考えてみますと、今有料区域でやっている部分とパークインのエリアを全体を捉えてお話をさせていただきます。今その中で考えておりますものは、有料区域、こちらの部分は賑わい創出エリアとして、先ほどの小林議員のほうにも答弁させていただきましたが、旧秋元別邸、こちらから花山公園という位置づけにさせていただきますけれども、花山公園までのエリアを賑わい創出エリア、今までの四季型化、こういったものを充実していきたいという考え方が一つにあります。  パークインを含むこちらの区域についてですけれども、過去にふるさとの川モデル事業というのがありまして、こちらについては、良好な水辺空間の形成エリアというふうな位置づけで自然景観を残したもの、そういった意味では観光資源として成り立つかなというふうに思っています。その中に、パークインがあるわけでございます。  また一方で、賑わい創出エリアの部分について見てみますと、正面の営業者組合の持続性に少し不安がある。昨年も土地を買ったというところもありまして、そういった状況にあって、高齢化であったり担い手不足という現状もあります。そういった中をトータルで考えたときに、賑わい創出エリアのほうに重点を置いて考えていきたいというところでございます。  以上でございます。 ○副議長(斉藤貢一君) 篠木正明君。 ◆12番(篠木正明君) ありがとうございます。  今、城沼の南側一帯を賑わい創出エリアと水辺空間形成エリアと分けて考えているのだと。旧秋元別邸からつつじが岡公園までは賑わい創出エリアで、四季型化をやったりという形でやっていきたいと。そこから東側になりますね、サイクリングターミナルも含めた一帯は、水辺空間の形成エリアで自然エリアとしたい。それで、賑わい創出エリアのほうにまず重点を置きたいというのですけれども、確かにそういうエリアを分けるのはいいと思うのですが、その賑わい創出エリアのすぐ周辺になるところが水辺空間形成エリアだからといって、つつじが岡パークインのような施設が要らないということではないのだと思うのです。この賑わい創出エリアのにぎわいを創出する上でも、つつじが岡パークインのような施設の存続というのは、求められているということになるのではないですか。どうでしょう。 ○副議長(斉藤貢一君) 経済部長。 ◎経済部長(浅野康彦君) 賑わい創出エリアについては、花山公園のほうですけれども、こちらに今現在はにぎわいを創出するということでございまして、宿泊機能については、先ほど議員もおっしゃいましたが、一時期ちょっと上昇した時期もありましたけれども、観光客の宿泊の状況の推移を見てみますと、平成8年1万2,623人、こちらがピークになっておりまして、平成27年には4,789人まで下降しているという現状もございます。こうした中で観光客数が、先ほど努力によってこれも改善できることもあるのではないかということをご指摘いただいたわけですけれども、なかなか今の時代に合ったものでない。意見交換会の中でも出ていましたけれども、時代にマッチした施設であるかどうかという議論もあったということで伺っております。そういったことからも、今回は賑わい創出エリアのほうにシフトしていきたいというところでございます。 ○副議長(斉藤貢一君) 篠木正明君。 ◆12番(篠木正明君) 私が言いたいのは、賑わい創出エリアでにぎわいをつくる上でも、そのエリアから多少外れるかもしれないけれども、サイクリングターミナル周辺もそのような観光的な活用ができれば、賑わい創出エリアのにぎわいをつくる一つの効果があるのではないかということを言っているのです。  そして、宿泊施設として残すのは難しいということなのですけれども、では宿泊ができなくても、もう少し観光的な要素で残せるのかどうか。それは、用途地域の問題で難しい面はあるかもしれないけれども、もう少しその辺を検討して、残せる道があるかどうか検討すべきではないかと私はさっきから指摘しているところです。これ以上聞いても、もう3回目になったので聞きませんけれども、では次の問題に移りたいと思います。  それで、方針の3つ目に、土地及び建物は売却等の方向で検討するということになっているのです。それで、今の議論でも出てきましたつつじが岡公園の四季型化を進めて、四季を通して観光客の方に来ていただこう。また、今、日本遺産申請のために作成した歴史文化基本構想では、里沼ということをテーマに挙げて、ヌマベーション、なかなか新しい言葉、造語ですけれども、ヌマベーションを進めようと言っている中で、あそこの城沼の南岸に位置して、前を見れば立派な桜並木があって、冬になれば間近までハクチョウとか野鳥が来るような一等地の場所を売却をしてしまっていいのかどうかというのが、私は非常に疑問なのです。なぜ土地及び建物を売却してしまおうとしているのか、その理由について教えていただければと思います。 ○副議長(斉藤貢一君) 経済部長。 ◎経済部長(浅野康彦君) 民間に運営を任せるに当たり、賃貸借と売却の両面から検討を行っております。  まず、事業者を対象とした可能性アンケートでは、民間事業者に利活用のニーズがあるか、また利活用の条件についての下調べのためにも実施したものでございまして、賃貸か売却か、どちらを希望するかの質問に対して答えをいただいたものです。障がい者福祉施設として運営を希望した4事業者のうち、3事業者が売却希望との回答がございました。  次に、民間の経営という視点に立つと、所有物であれば民間の創意工夫により効果的な経営計画に基づき投資が図られますが、他人の所有物、これは市の所有物ということになりますけれども、こちらであれば必要最低限の投資となることが想定されます。民間のノウハウを十分発揮し、現存の市民のニーズに応えられるよう施設運用を計画するためには、民間の所有物とすることがよいと考えております。  一方、市といたしましても昨年の、先ほどもちょっとお話しさせていただきましたが、正面入り口の商店を購入した物件もありますように、正面商店街の持続性に不安視されるような話も聞いております。このような状況を総合的に判断いたしまして、つつじまつりの有料区域内、先ほどからお話ししておりますにぎわいを創出するためにも、さらに魅力あるつつじが岡公園にすることに重点を置き、本地域の投資を分散化するのではなく、サイクリングターミナルの用地と建物は、売却することで進めたいと考えております。  また、南側の旧クラインガルデンの土地につきましては、都市計画公園の区域であるため売却ではなく、こちらについては賃貸として、農産物を育てていただけるよう考えていきたいと思っております。ご理解とご協力のほどよろしくお願いいたします。 ○副議長(斉藤貢一君) 篠木正明君。 ◆12番(篠木正明君) 賑わい創出エリアのつつじが岡公園正面入り口の商店街の存続が大変で、まずそちらのほうにお金を使うなら使っていくと。それで、つつじが岡パークインのほうはお金は使わないよという、平たく言ってしまえばそういう答弁かなと今聞いたのですけれども、そして事業者に対してとったアンケートの中で、4事業者から回答があって、そのうち3事業者は売却希望であったというのをまず理由に挙げたのですけれども、それは事業者の希望で、売却か、例えば貸すか、市の直営にするかと決めていいのですか。というのも、まずあると思うのです。  それと、民間の創意工夫によりいろんなこともやっていけるのだと、そういう点で売却がふさわしいということを言ったのですけれども、例えば意見交換会の中でも、売却を求める声というのはなかったのだと私は思うのです、報告書を見ても。総括のところで、売却等についてと書いてあるのですけれども、人口減少社会の中、公共施設を縮小する動きが出ており、今後よい活用方法が見込めない場合は、施設の処分(売却、解体)等を検討することが必要であるとの意見が出ていると。よい活用方法が見つからない場合は、そのままとっておいてもしようがないから、売却してもいいというのですけれども、逆に言えば活用されるのだったら、この中でも売却しろとは出ていないわけです。  民間に売却してしまった場合、最初は市の望むような施設ができたとしても、民間の経営状態というのは社会情勢等で変化しますから、もし大変になってしまったときに、そこの民間の事業者がその土地を更地にして売ってしまって、住宅地にして売ってしまうということもあり得るわけです。最初私が言ったように、つつじが岡公園の周辺のところで、里沼というような切り口で歴史文化構想もつくった。それで、城沼のほとりで桜があり、ハクチョウも来て、ロケーションも一番いいところを民間に売ってしまえば、その民間がその後どう処分しようが、市は何にも言えないわけです。長い目で見たときに、それでいいのかどうかということなのですけれども、そういう懸念があるのですが、それでもあくまでも売却しかないというのですか、そういう懸念に対してはどうやって答えますか。お答えください。 ○副議長(斉藤貢一君) 経済部長。 ◎経済部長(浅野康彦君) 議員ご指摘のとおり、将来的には可能性があるものとして話したと思います。しかし、当面は売却に当たり、公募条件として一定期間の運営条件は付す考えを持っております。同様に売却しているほかの自治体の例においても、そのような取り組みをしております。  また、仮にこちらは分譲されたといたしましても、第1種低層住居専用地域である、あるいは風致地区であるということで、周辺景観を阻害する開発はできないこととなっておりますので、その辺は心配ないかなというふうに考えております。  また、隣接地においては、花山地区の土地区画整理事業を実施した区域でもありますことから、そういったことは心配ないというふうに思っております。ただ、先ほどからお話に出ていますとおり、観光地としての拠点の必要性については、今は花山公園という区域を充実したいという考えでおりますので、よろしくご理解をお願いしたいと思います。 ○副議長(斉藤貢一君) 篠木正明君。 ◆12番(篠木正明君) 売却される懸念というのは将来的なことであって、当面はないと言い切りましたけれども、浅野部長もあと四、五年でしたっけ、役所にいるのは。自分が役所にいるときに売られなければいいのですか、あそこの場所というのは本当に市民のものなのです。あれだけいいロケーションがあって心安まる場所を、やっぱり市のものとしてちゃんと確保しておいて、将来の市民に受け継いでいくというのが、今生きている我々の役目なのではないのですか。  それで、部長はもし売られたとしても、あそこは第1種低層住宅専用地域なので、余り高いものはできないから、それと風致地区になっているので、景観を損ねるようなことにはならないと言いますけれども、あそこにある花山地区の区画整理で、ばあっと住宅が建ったではないですか、あれ景観を損ねていないのですか。観光地として赴きありますか、あれで。それが、桜の木も立っていていいところが住宅地になってしまったことを考えれば、どう見たって景観を損ねるのではないですか。そう思いませんか。  時間もそろそろ近づいてきたので、これ以上どうだと言っても、部長の一存ではやめますとは言えないと思うのですけれども、やはり市民の声ですとか、そこのサイクリングターミナルが果たしてきた役割、これからの将来の市民に対しての責任も含めた中で考えていくと、物すごい困難かもしれないけれども、観光的な施設としての活用をもう少し検討すべきであると。ましてや、あそこの土地を売るということは、絶対やってはいけないと私は思います。そのことを強く指摘して、私の一般質問を終わりたいと思います。今日はありがとうございます。 ○副議長(斉藤貢一君) これをもちまして一般質問を終了いたします。 △第5 散会 ○副議長(斉藤貢一君) 以上で本日の議事日程は全部終了いたしました。  次の本会議は3月19日午前10時から開きます。  本日はこれをもって散会します。                                    (午後 2時53分散会)...