太田市議会 2023-09-05
令和 5年 9月定例会−09月05日-02号
令和 5年 9月定例会−09月05日-02号令和 5年 9月定例会
令和5年9月
太田市議会定例会会議録(第2日)
令和5年9月5日(火曜日)
〇出席議員 30名
1番 若 林 卓 実 2番 岩 瀬 僚
3番 谷之木 勇 作 4番 山 水 めぐみ
5番 青 木 雅 浩 6番 川 岸 靖 隆
7番 高 野 博 善 8番 仁 藤 すぐる
9番 清 水 梨 花 10番 前 田 純 也
11番 神 谷 大 輔 12番 八 長 孝 之
13番 木 村 浩 明 14番 松 川 翼
15番 長 正 祐 16番 松 浦 武 志
17番 高 木 きよし 18番 水 野 正 己
19番 尾 内 謙 一 20番 高 橋 え み
21番 星 野 一 広 22番 渡 辺 謙一郎
23番 大 川 敬 道 24番 山 田 隆 史
25番 町 田 正 行 26番 白 石 さと子
27番 高 田 靖 28番 矢 部 伸 幸
29番 久保田 俊 30番 大 川 陽 一
〇説明のため出席した者
市長 清 水 聖 義 副市長 木 村 正 一
教育長 恩 田 由 之 企画部長 高 橋 亮
総務部長 瀬 古 茂 雄 市民生活部長 大 谷 健
文化スポーツ部長 松 本 和 明
福祉こども部長 冨 岡 和 正
健康医療部長 大 澤 美和子 産業環境部長 井 上 恵美子
農政部長 金 澤 誠
都市政策部長 田 村 敏 哉
行政事業部長 阿 部 政 夫 会計管理者 青 木 繁 幸
消防長 竹 内 富 雄 教育部長 小 内 正
企画部副部長 清 水 純 一 総務部副部長 前 原 郁
企画部参事(企画政策課長) 総務課長 齋 藤 尚 仁
矢 羽 賢 一
財政課長 大 橋 隆 雄
〇
事務局職員出席者
事務局長 関 根 進 副局長(
議会総務課長)
茂 木 浩 之
総務係長 佐 野 治 久
議会総務課長補佐(議事係長)
青 木 真 彦
係長代理 加 藤 正 晃 主事補 藤 塚 朋 大
議 事 日 程(第2号)
令和5年9月5日午前9時30分開議
太田市議会議長 矢 部 伸 幸
第 1 一般質問
本日の会議に付した事件
議事日程に同じ
◎ 開 議
午前9時30分開議
○議長(矢部伸幸) これより本日の会議を開きます。
本日の議事日程は、あらかじめお手元に配付申し上げたとおりであります。
その順序により会議を進めたいと思いますので、ご了承願います。
日程に入ります。
◎ 一 般 質 問
○議長(矢部伸幸) 日程第1といたしまして、昨日に引き続き一般質問を行います。
順次質問を許します。
4番
山水めぐみ議員。
◆4番(山水めぐみ) 太田クラブの山水めぐみでございます。
通告に従いまして、一問一答方式で順次質問させていただきます。
主権者教育の現状と投票率向上について、初めに教育部長に伺います。
ここ数年、選挙が執行されるたびに、投票率を向上させようと、若年層に認知度の高いタレントを起用したポスターやのぼりを目にするようになりましたが、実効性について疑問があり、検証が必要と言えます。また、政治離れ、選挙離れが懸念される中、投票率を上げるための主権者教育ではなく、結果として投票率向上につながる主権者教育を中長期的に取り組むべきと考えております。
それでは、質問に移ります。主権者教育の目的と、小中高等学校における学習内容を具体的にお聞かせください。
○議長(矢部伸幸)
小内教育部長。
◎教育部長(小内正) 主権者教育の目的は、国や社会の問題を自分の問題として捉え、自ら考え、自ら判断し、行動していく主権者を育成することです。
学習内容の例としては、
小学校社会科では、自然災害から人々を守る活動、
中学校社会科では、国民の生活と政府の役割などがあります。高等学校では、必修教科の公共で、主権者として社会に参加するために必要な知識等を幅広く学んでおります。
○議長(矢部伸幸)
山水めぐみ議員。
◆4番(山水めぐみ) では、主権者教育に関わる学習で、教材やイメージではなく、リアルな学びをどのように行っているのかお聞かせください。
○議長(矢部伸幸)
小内教育部長。
◎教育部長(小内正) 例えば小学校では、ごみの処理と利用について教室で学んだ後、清掃センターを見学したり、小中学校の児童会や生徒会の
本部役員選挙において投票の体験などを行っております。
○議長(矢部伸幸)
山水めぐみ議員。
◆4番(山水めぐみ) 私は好奇心旺盛だったので、体験授業や課外授業が大好きだったことを思い出します。
次に、政治に対する主権者教育はどのように行われているかお伺いします。
○議長(矢部伸幸)
小内教育部長。
◎教育部長(小内正)
小学校社会科では、わたしたちの生活と政治、
中学校社会科では、現代の民主政治と社会の単元の中で、国政や市政について触れてございます。
○議長(矢部伸幸)
山水めぐみ議員。
◆4番(山水めぐみ) リアルな学びの一環として、小中学校の児童会や生徒会の
本部役員選挙において投票の体験等をしているとのご答弁がありましたが、その件について質問させていただきます。児童会や生徒会の
本部役員選挙を行っている学校は何校ありますか。また、
選挙管理委員会から備品等を借りて行っている学校は何校あるのかお聞かせください。
○議長(矢部伸幸)
小内教育部長。
◎教育部長(小内正) 小学校では24校中1校、中学校では17校全校で
本部役員選挙を行っております。備品を借りている学校は、中学校7校でございます。
○議長(矢部伸幸)
山水めぐみ議員。
◆4番(山水めぐみ) 小学校での実施が今後増えていくことを期待いたします。
最後に、実際に
選挙管理委員会から借りた投票箱や投票記載台を利用している生徒の様子をお聞きして、教育部長への質問を終了いたします。
○議長(矢部伸幸)
小内教育部長。
◎教育部長(小内正) これが本物に使われている投票の紙かという声が聞かれまして、本物の臨場感や選挙を身近に感じている様子が見られました。
○議長(矢部伸幸)
山水めぐみ議員。
◆4番(山水めぐみ) 実際の備品に触れる機会も少ないので、より多くの子どもたちに体験していただきたいです。
次に、総務部長に伺います。
投票箱等、備品の貸出しを始めた経緯についてお聞かせください。
○議長(矢部伸幸)
瀬古総務部長。
◎総務部長(瀬古茂雄) 将来の有権者となる小学生、中学生、高校生に、選挙を身近に感じ、日頃から関心を持ってもらうことを目的として、約10年前から、実際に選挙で使用する投票箱や投票記載台などの備品を貸し出しております。
○議長(矢部伸幸)
山水めぐみ議員。
◆4番(山水めぐみ) 約10年前から貸出しを実施しているとのことですが、近年の投票率を考えると、より踏み込んだ施策が必要な気がします。
次に、子どもたちに政治、選挙を身近に感じてもらうために実施していることがあれば、お聞かせください。
○議長(矢部伸幸)
瀬古総務部長。
◎総務部長(瀬古茂雄) 要請がありました中学校や高校に対しまして
選挙出前授業を行い、選挙に関する講義や模擬投票を行っております。また、毎年夏休みに、小学校、中学校、高校を対象として、公益財団法人明るい
選挙推進協会及び
都道府県選挙管理委員会連合会が主催する明るい
選挙啓発ポスターコンクールを実施し、児童生徒に明るい選挙を呼びかけるポスターを募集しております。
○議長(矢部伸幸)
山水めぐみ議員。
◆4番(山水めぐみ) 他の自治体で、小中学生議会、中高生議会、少年議会、若者議会といった取組が増えているようですが、政治参加において、選挙は避けて通れません。若年層の政治参加の意識醸成についてどのようにお考えかお聞かせください。
○議長(矢部伸幸)
瀬古総務部長。
◎総務部長(瀬古茂雄) 未来のまちづくりを担う若年層が政治を自分事として捉え、参加することは非常に大切であることから、
選挙出前授業などの啓発を通じまして、選挙を身近に感じてもらいたいと考えます。
○議長(矢部伸幸)
山水めぐみ議員。
◆4番(山水めぐみ) 次に、
太田市長選挙、
太田市議会議員選挙、
群馬県知事選挙での市内の投票率の推移についてお伺いします。
○議長(矢部伸幸)
瀬古総務部長。
◎総務部長(瀬古茂雄) 市長選、市議選、知事選における過去3回の投票率につきましては、市議選(後刻発言の訂正あり)におきましては、平成25年が48.58%、平成29年が41.95%、令和3年が29.56%です。市議選におきましては、平成27年が46.96%、平成31年が44.08%、令和5年が38.49%です。知事選における太田市の投票率につきましては、平成27年が29.03%、令和元年が44.74%、令和5年が23.59%です。なお、令和元年は
参議院通常選挙と同日実施となっております。
すみません、先ほど市議選と申し上げましたが、市長選の間違いです。
○議長(矢部伸幸)
山水めぐみ議員。
◆4番(山水めぐみ) では、若年層の投票率の状況と推移についてお聞かせください。
○議長(矢部伸幸)
瀬古総務部長。
◎総務部長(瀬古茂雄)
群馬県知事選挙におきましてサンプル調査をした第18投票区について、若年層、10代から30代における投票率は、平成27年はまだ10代に投票権がありませんでしたので、10代はなしです。20代が5.8%、30代が15.6%です。令和元年は、10代が22.4%、20代が25.3%、30代が29.7%です。なお、先ほど申し上げました、この年は
参議院議員通常選挙と同日実施となっております。令和5年は、10代が7.5%、20代が8.4%、30代が10.9%です。また、平成28年の
参議院議員通常選挙より選挙権年齢が20歳以上から18歳以上に引き下げられております。
○議長(矢部伸幸)
山水めぐみ議員。
◆4番(山水めぐみ) 若年層の投票率が10%前後であることは、課題として取り組むべきと感じます。
では、投票率の向上に向けたこれまでの施策について、また、その検証についてお聞かせください。
○議長(矢部伸幸)
瀬古総務部長。
◎総務部長(瀬古茂雄) 通常時におきましては、
太田スポレク祭やおおた
街なかジャズフェスタなどの大型イベントにおいてチラシ等を配布し、啓発を行っております。選挙時におきましては、広報おおた選挙特集号の発行や広報車での宣伝、ホームページ、LINE等のSNSを活用し、周知を図っております。また、令和元年の知事選、参院選から
イオンモール太田におきまして期日前投票所を設置し、買物ついでに気軽に投票してもらうようにしたことで、
イオンモール太田での投票割合は増加しているところです。
○議長(矢部伸幸)
山水めぐみ議員。
◆4番(山水めぐみ)
ショッピングモールでの期日前投票は一定の効果が見受けられるということなので、今後も継続していただきたいと思いますが、投票率の向上に向けた新たな施策についてお聞かせください。
○議長(矢部伸幸)
瀬古総務部長。
◎総務部長(瀬古茂雄) 各種啓発活動を行ってまいりましたが、投票率の低下に歯止めが利かない状況です。新たな施策につきましては、他市の事例も参考にしながら調査研究してまいりたいと考えております。
○議長(矢部伸幸)
山水めぐみ議員。
◆4番(山水めぐみ) 他市の事例と並行し、本市で先進例を見いだせることを期待いたします。
先日、市民団体が実施するおおた
こども選挙実行委員会の役員会が行われました。この実行委員会は、子どもたちで構成される
こども選挙管理委員会のメンバー選定や、公職選挙法に抵触しないかをチェックする役割を担います。そして、こども選挙とは、正規の選挙と同時開催され、実際の候補者に対して投票を行う、子どもの、子どもによる、子どものための選挙です。大人の事情を考慮せず、しがらみや政党も関係なく、大人とは違った視点で投票したら、子どもたちはどのような政治家を選ぶのだろうと、令和4年10月、神奈川県茅ヶ崎市の市民団体が実施し、令和5年4月の
統一地方選挙では、さいたま市、鳥取市、高松市の3地域の有志チームが実施しております。茅ヶ崎市の実行委員会の方と直接お話しさせていただき、公職選挙法など気をつけなければならない点は多いですが、実行可能であり、興味のある取組と感じました。
本市でも、未来を担う子どもたちに自分たちで未来をつくる力をつけていってほしい、また、こども選挙の活動を通して、大人たちにも考えるきっかけをつくりたいという思いから始まりました。実際、選挙期間中、子どもたちも掲示板のポスターや街頭に立つ候補者の姿を目にします。選挙カーから流れる言葉も街頭演説も耳にします。大人と同じように候補者の主張を見聞きした上で、子どもたちが一市民として意見を表明する機会、意思表示できる環境は、現状あるでしょうか。こども選挙の実施で、子どもたちが意思表示する機会を創出し、また、リアルな学びを通して政治に参加する、とても意義のある取組ではないでしょうか。より多くの子どもたちが政治に対して意見する機会として、また、政治分野でのリアルな学びとしてのこども選挙についての所見をお聞かせください。
○議長(矢部伸幸)
瀬古総務部長。
◎総務部長(瀬古茂雄) 先ほどの明るい
選挙啓発ポスターコンクールにおきましては、児童生徒が明るい選挙を呼びかけるポスターを作成することで、政治の一端に触れる機会となっていると考えております。こうしたことから、こども選挙におきましても、子ども自身が具体的な投票活動を経験することで、将来有権者となったとき、より選挙を身近に感じることができるのではないかと期待しております。
○議長(矢部伸幸)
山水めぐみ議員。
◆4番(山水めぐみ) 令和5年6月の定例会の同僚議員の質問で、子どもたちから大人のほうに向けて環境というのは大事だよということを説明、話をしてくれれば、お母さんたちも少しは動くと市長が答弁されていました。こども選挙を経験することで、子どもから大人に投票は大事だよとお伝えいただき、有権者が投票に行くきっかけになればと思います。
また、中長期的に見て、こども選挙の投票率は少なからず実際の選挙の投票率に影響があるのではないかと考えます。啓発活動の一環として、こども選挙と協力、連携することで相乗効果が期待できると思いますが、総務部長の所見を伺い、質問を終了いたします。
○議長(矢部伸幸)
瀬古総務部長。
◎総務部長(瀬古茂雄) 実際の選挙におきましては、公平性及び公正性の確保が大前提ですが、こども選挙の実施により、投票率の向上に一定の効果があることを期待しております。なお、投票箱の貸出しなどの協力もできますので、実施の際は相談していただきたいと存じます。
○議長(矢部伸幸)
山水めぐみ議員。
◆4番(山水めぐみ) 次に、教育長に伺います。
令和4年6月15日、
こども基本法が成立いたしました。基本理念の第3条第3号には、「全てのこどもについて、その年齢及び発達の程度に応じて、自己に直接関係する全ての事項に関して意見を表明する機会及び多様な社会的活動に参画する機会が確保されること。」と記されております。また、教育部長の答弁の中で、国政や市政に触れているとのことでした。市政に対して意見を表明する機会は、現状、学校教育の中で確保されているか、お聞かせください。
○議長(矢部伸幸) 恩田教育長。
◎教育長(恩田由之) 意見表明機会についてですが、小中学校では、児童生徒が意見を表明する機会の例としては、様々な
ポスターコンクールで考えを表現し、表明したり、生徒総会では、校則の制定や見直しの意見を述べる、表明する機会があります。ただ、実際の政治につきましては、政治的中立性が求められるため、授業の中では取り上げていない状況です。
○議長(矢部伸幸)
山水めぐみ議員。
◆4番(山水めぐみ) 実際の政治については、中立的な立場から、授業では取り上げられないことは理解できます。では、リアルな学びについての所見を伺い、教育長への質問を終了いたします。
○議長(矢部伸幸) 恩田教育長。
◎教育長(恩田由之) リアルな学びについてでございますが、机上の学習で身につけた知識を基に、例えば、先ほども話したように、消防署や
清掃センター見学など、関係機関と連携して、実際に見る、聞く、活用する体験は、知識を強化し、深めることができ、教育的効果のあるリアルな学びであると考えます。よろしくお願いします。
○議長(矢部伸幸)
山水めぐみ議員。
◆4番(山水めぐみ) 最後に、市長に伺います。
政治分野に対する主権者教育について、市長の所見をお聞かせください。
○議長(矢部伸幸) 清水市長。
◎市長(清水聖義) 子どもは、私は基本的にはやはり考える力があるかないかではないかと思います。主権者教育というのは、大人になって分かることですけれども、自らが主権者であるということは、でも、そのベースは子どもの頃に、考える力、あるいはクリティカルシンキングといいますけれども、そういった物の見方、多方面から物を見るというようなことができる力、やはりこれではないか、そのように思います。
○議長(矢部伸幸)
山水めぐみ議員。
◆4番(山水めぐみ) 子どもの考える力、確かにそう思います。ただ、その考える力を引き出すためにも、教育というのは少なからず土台として必要だと考えております。
最後に、子どもたちが意見を表明する機会及び多様な社会活動に参画する機会、そして、リアルな学びとしてのこども選挙とその相乗効果について、市長の所見をお聞かせください。
○議長(矢部伸幸) 清水市長。
◎市長(清水聖義) 今、後ろでちょっと調べてもらったのですけれども、茅ヶ崎市の事例がありまして、茅ヶ崎市で市長選でこども選挙をやったみたいですけれども、このときは投票率が過去最低だった。ということは、そのような瞬間的に行う事業はそれほど効果がないということです。その最低のときにこども選挙で投票した人が20年後果たしてどうなるか、これはかなり長いスパンを要しますので、結論が出ないのです。これは非常に難しいと思います。特にこども選挙の場合には、公約というのがよく分からない環境の中で投票するかも分かりません。この人はどういう考え方でいるのか、あるいは、市長選でいえば、歳入を増やすのに何をやって収入を増やすのか、その収入をどういった形で分配するのか、これは全体をやはり見なければいけない。
でも、そういった見方が果たして子どもたちにできるかというと、多分難しいと思うのです。あめ玉を幾つくれるかとか、その歳出専門のことでもって投票するかも分かりません。だけれども、現実は、歳入がないと歳出は伴わないわけなのです。でも、そのことを子どもたちに理解させるというのは結構大変だろうと。だから、こども選挙は、人気投票だったらばいいけれども、物を考えたり、いろいろな多方面から物事を考えたりする、これにはそれほどふさわしくないのではないかと私は思います。
○議長(矢部伸幸)
山水めぐみ議員。
◆4番(山水めぐみ) 確かに茅ヶ崎市のこども選挙が行われたときは実際の正規の投票率は低かったように思いますが、あくまでこども選挙というのは、そのときのその瞬間的な投票率を上げるためではなく、その投票という行動を経験した子どもたちが将来、選挙に参加するということを経験するためのものだとご理解いただければと思います。また、過去最低の投票率だったのですが、茅ヶ崎市では、行政の協力が一切得られない状況の中でこども選挙を実施していたと聞いています。
なので、ぜひ本市では、
選挙管理委員会の助言や教育委員会の学校での周知等、協力していただければ、もう少し投票率も伸びるのではないかと期待しているところであります。また、公約についても、今は大人に向けて難しい言葉で説明をしている候補者も、子どもに向けて砕いた説明をしていただければ、大人でも分かりやすくなりますし、子どもたちに分かりやすいように説明することで、また考える機会にもなると思っております。改めて、意思を表明する機会としてのこども選挙についてお考えをお聞かせください。
○議長(矢部伸幸) 清水市長。
◎市長(清水聖義) 学校でも投票の体験をするわけですし、学校の選挙の在り方も、今、学校がどういう投票をして生徒会長を決めたりしているのか、私は見ていませんけれども、生徒会を維持するためには、収入はどうしようとか、どうやってお金を使おうとか、どれだけ生徒たちが笑顔になるかとか、こういった論点で選挙をやっているのかどうかは私は分かりませんが、この子はとてもいい顔をしているから投票しようとか、この子は足が長いからとか、そのような観点で投票しているのか、論理的にやっているのか、どちらだかよく分かりません。
でも、いずれにしても、投票をやるのは、一般の選挙と同時並行してやることよりも、むしろ学校でやる選挙を充実させていくほうが私は正しいと思うのです。例えば、同時には選挙できないですよね。選挙をやる場所は、子どもには投票させるわけにはいかない。そうすると、どうしても別のところになります。これはなかなか盛り上がらないですよ。やはり学校の中で、収入はどうする、歳出は、支出はどうしますか、こうやったら笑顔にできますかということを活動することでもっと身近になるのではないでしょうか。だから、大人の選挙と同時選挙というのはなかなか両立しないと。茅ヶ崎市の例もあるように、やったにしても、投票率は過去最低の投票率でしかなかった。だから、そういうものではないかと。ぜひ学校で訓練をすること、教育委員会ともまた話をしますけれども、ぜひそういった形にしていただきたいと思います。
○議長(矢部伸幸) 次に、17番
高木きよし議員。
◆17番(高木きよし) 創政クラブの高木きよしです。通告に従いまして、一問一答方式で質問させていただきます。
最初に、樹木の安全管理について、
行政事業部長にご質問いたします。
本市が管理する樹木は、樹齢が若いものから樹齢の長い古木まであり、樹高は株立ちの低木から数十メートルに成長した高木まであります。その多数の樹木の管理状況をお聞きして、今まで以上に安全な管理ができるようにご提案していきたいと思います。
それでは、自然災害で竜巻などの激しい突風があります。竜巻、ダウンバースト、ガストフロントや台風などの強風のほか、地震の振動が原因となるような、本市が管理する樹木の倒木についてお伺いいたします。
○議長(矢部伸幸) 阿部
行政事業部長。
◎
行政事業部長(阿部政夫) 自然災害による倒木については、地震の振動が原因となる倒木はございませんが、最近では、西新町地内において、突風により公園内の高木及び街路樹が倒れているとの通報があり、職員により緊急出動し、伐採処理を行っております。
○議長(矢部伸幸)
高木きよし議員。
◆17番(高木きよし) 自然災害は時を選ばないで、いつ発生するか分かりません。その樹木の倒木について、発生時から倒木処理までのご対応を詳しくご説明ください。
○議長(矢部伸幸) 阿部
行政事業部長。
◎
行政事業部長(阿部政夫) 午後7時頃、本庁舎の警備員室から花と緑の課の担当係長へ連絡があり、課員5名で通報現場へ向かい、公園内の幹回り約90センチの高木及び街路樹の幹回り約70センチの高木について伐採処理を行い、午後10時頃に作業が完了しました。このような緊急作業については、時間外、土日祝日を問わず対応しております。
○議長(矢部伸幸)
高木きよし議員。
◆17番(高木きよし) 倒木によるけががなく幸いでした。夜間作業になって手間取ったと思いますが、短時間で作業完了とのこと。ご苦労様でした。
本市が管理する公園を含めた、樹齢が長い古木や立ち枯れした樹木など、安全管理上、伐採処理が必要な樹木についての管理及び伐採の状況をお伺いいたします。また、樹木の伐採規定または基準があるのでしょうか。お聞きいたします。
○議長(矢部伸幸) 阿部
行政事業部長。
◎
行政事業部長(阿部政夫) 花と緑の課が所管する樹木は、極めて広範囲に膨大な数が存在しております。そのため、公園管理者等、各地区のご協力をいただきながら管理しております。また、樹木の明確な伐採規定等はございませんが、その都度、安全性を最優先して判断をしております。木が枯れている場合や、道路や公園の安全管理上危険であると判断された樹木については、早急に伐採をしております。そのほか、市民の皆様から危険な樹木があるとご連絡があった場合には、地元区長とを協議した後、伐採を行っております。
○議長(矢部伸幸)
高木きよし議員。
◆17番(高木きよし) 市内の公園、河川、学校のほか、その他公共施設には樹齢の長い桜の木があり、四季折々の美しさや潤いを市民の皆様に見せてくれます。また、高木に成長した樹木は、幹回りが数メートルに太り、高さも数十メートルを超えるものまで育っています。しかし、思い出を演出した桜の木も古木となり、倒木の危険性が大きくなっています。自然災害や寿命で倒木する前に、役割を終えた樹木の伐採が必要であります。また、管理ができないほど成長した樹木は、計画を立てて、順序を決め、安全に伐採する必要があります。思い出の樹木は、その枝を挿し木にして、元の樹木の2世を育てるということで、循環型の花と緑を守ることになると思います。
近年は空き家が増えていますが、それに伴い、持ち主不明の私有地にある樹木の枝葉が繁茂して迷惑樹木に成長しています。この迷惑樹木の処理についてお伺いいたします。
○議長(矢部伸幸) 阿部
行政事業部長。
◎
行政事業部長(阿部政夫) 令和5年4月の民法改正によりまして、定められた条件を満たした場合、越境した私有地の枝を切ることも可能となりましたが、所有者が枝を切るという責任は相変わらず残るため、費用の請求など、問題がございます。相変わらずハードルが高いという状況でございます。そのため、ある地区では、樹木の地権者と話合いができる段階で枝を切る合意をもらい、良好なコミュニティー形成のため、地区住民が協力して剪定を行うという計画もあるようでございます。
○議長(矢部伸幸)
高木きよし議員。
◆17番(高木きよし) 確かに土地、建物に所有者がいらっしゃいますが、その所有者が不明で連絡が取れない場合があります。隣接者及び近隣の住民にご迷惑の樹木の対策は喫緊の課題ですので、早急に救済措置が必要であることをお伝えしておきます。
続いて、公園内の樹木が成長して、枝落ちや落ち葉などが公園周辺の市民の皆様にご迷惑をかけている場合があります。特に落ち葉の清掃の負担が大きくなっています。高齢者にはますます重労働になるため、その対応策についてお伺いいたします。
○議長(矢部伸幸) 阿部
行政事業部長。
◎
行政事業部長(阿部政夫) 公園周辺の枝落ちや落ち葉の清掃につきましては、周辺住民の方々にご協力をいただき清掃していただいておりますが、花と緑の課としては、ごみ袋の提供をするとともに、その回収を行っております。
○議長(矢部伸幸)
高木きよし議員。
◆17番(高木きよし) 公園周辺の樹木については、古木や肥大した樹木の危険な状態を調査して、家屋や電線に倒木の影響がないように管理が必要ですので、よろしくお願いいたします。
続きまして、市道に配置されている植樹帯の街路樹についてお伺いいたします。街路樹の剪定作業については、直営班及び委託業務に分けてご説明願います。また、安全パトロールがありましたら加えてご説明ください。
○議長(矢部伸幸) 阿部
行政事業部長。
◎
行政事業部長(阿部政夫) 植樹帯内の街路樹の剪定作業につきましては、簡易的なものは直営班で対応し、交通量が多い道路や、高木が連続する街路樹等、職員では困難な作業は専門業者への業務委託で実施をしております。また、安全パトロールでございますが、雨天等で作業を行わない日を中心として巡視しております。
○議長(矢部伸幸)
高木きよし議員。
◆17番(高木きよし) 本市は、簡易な樹木の剪定については直営班が実施して、迅速な対応をしていただいています。ありがとうございます。継続して花と緑の管理をお願いいたします。
樹木の成長によって空中架設の電線や電話線の障害や隣接建物への被害が発生していると思いますが、道路施設以外の被害状況についてお伺いいたします。
○議長(矢部伸幸) 阿部
行政事業部長。
◎
行政事業部長(阿部政夫) 樹木の成長による道路施設以外の被害状況については、過去に、根の成長が原因で公園の屋外トイレの排水管を破損し、水が流れなくなったことなどがございます。また、空中架設の電線や電話線に接触している場合は、事故防止のため、伐採や剪定を行っております。
○議長(矢部伸幸)
高木きよし議員。
◆17番(高木きよし) 植樹帯に植えた樹木は、数十年たつと成長して繁茂した状態になります。ケヤキがよい例ですが、植えた頃は等間隔に細い幹が配置していますが、時がたつと幹が太り、根が張り、枝葉が膨らんで、隣の樹木と重なり合ってしまいます。植樹帯の樹木の間引きをする伐採について、担当課の意見をお聞かせください。また、事例がありましたらご紹介ください。
○議長(矢部伸幸) 阿部
行政事業部長。
◎
行政事業部長(阿部政夫) 繁茂し、安全管理に支障がある樹木については、適切に伐採を実施していきたいと考えております。直近の事例では、街路樹が電線に接触しており危険であると判断したため、市道西本町藤阿久線における樹木伐採・抜根業務委託を発注しております。
○議長(矢部伸幸)
高木きよし議員。
◆17番(高木きよし) 樹木は成長すると、幹は年輪を刻み太くなり、太い幹を支える根は地面にしっかり張り巡り、植樹帯に収まらず、肥大化してしまいます。一定幹回り以上に成長した樹木は、その役割を終えて、道路機能と安全管理に悪影響を与えてしまうことがあります。このような樹木を対象にして、目安となる伐採基準を設けることは必要と考えますが、担当部局のご所見をお伺いいたします。
○議長(矢部伸幸) 阿部
行政事業部長。
◎
行政事業部長(阿部政夫) 一定の幹回りに成長した樹木を伐採する基準ということでございますが、樹木には様々な種類があり、目安となる基準を一律に設けて伐採した場合、健全な樹木を伐採してしまうこともあるため、これは難しいと考えております。議員ご指摘の道路機能と安全管理に悪影響を与えるような樹木については、道路整備課や道路保全課と情報を共有し、連携を取りながら伐採や剪定を行ってまいりたいと考えております。
○議長(矢部伸幸)
高木きよし議員。
◆17番(高木きよし) 今後の古木や肥大した樹木の管理について、ご所見をお伺いいたします。
○議長(矢部伸幸) 阿部
行政事業部長。
◎
行政事業部長(阿部政夫) 安全管理上支障がある樹木についてですが、パトロールによる早期発見を心がけるとともに、地域の方からのご連絡があった場合は、状況を確認した上で判断を行い、迅速に対処させていただきます。今後も、花と緑の課の役割である緑化推進に努めることを基本としつつも、安全性を最優先し、自然災害等による被害を未然に防いでいくことができるよう管理してまいりたいと考えております。
○議長(矢部伸幸)
高木きよし議員。
◆17番(高木きよし) 次に、
都市政策部長にご質問いたします。
道路構造令で緑化に関する規定がありますが、その中の植樹帯についてお伺いいたします。
○議長(矢部伸幸) 田村
都市政策部長。
◎
都市政策部長(田村敏哉) 道路の植樹帯につきましては、道路構造令の中で道路を第1種から第4種までに区分しておりまして、第4種第1級及び第2級の道路には植樹帯を設けるものとし、その他の道路には必要に応じ植樹帯を設けるものとされておる状況であります。植樹帯は、良好な交通環境の整備を実現し、沿道における良好な生活環境の確保等の機能や、都市部の良好な公共空間を形成する役割を有していると認識しております。
○議長(矢部伸幸)
高木きよし議員。
◆17番(高木きよし) 第4種第1級及び第2級の道路には植樹帯を設けること、それから、植樹帯は、良好な道路交通環境の整備、沿道における良好な生活環境の確保等の機能、都市部の良好な公共空間を形成する役割があることを確認しました。
では、現在ある市道の植樹帯の幅員についてお伺いいたします。
○議長(矢部伸幸) 田村
都市政策部長。
◎
都市政策部長(田村敏哉) 植樹帯の幅員につきましては、1.5メートルを標準とされておりまして、おおむね1メートルから1.5メートルの幅で整備をさせていただいております。
○議長(矢部伸幸)
高木きよし議員。
◆17番(高木きよし) 植樹帯の幅員が1.5メートルとすると、構成する歩車道境界ブロックと植樹ますのブロックを差し引き実質1.2メートル以下になり、狭い範囲に植えられています。市道1級20号線の植樹帯にあるイチョウの木は樹勢がよく、電柱と混在しているため、樹木と電線、電話線が接触しています。良好な公共空間ではありません。また、1級29号線、通称ラフィエット通りの樹木も同様に電柱と混在しているので、空中架線と接触しています。そして、1級42号線、エアリス南北方向の市道にあるケヤキは肥大化して幹が太く、根が盛り上がり、歩道に凹凸が発生するとともに、空中架線の妨げとなっています。これらの樹木は本来の役割を終えて、樹齢が長くなり、大きく成長して肥大化している状況です。このような樹木は特に安全管理が必要ではないでしょうか。
次に、道路構造令に建築限界に関する規定がありますが、路肩を設ける車道に関する規定及び歩道等に関する規定についてお伺いいたします。
○議長(矢部伸幸) 田村
都市政策部長。
◎
都市政策部長(田村敏哉) 車道及び歩道の建築限界につきましては、路肩を設ける道路の車道の建築限界は4.5メートルの高さを規定しております。また、自転車歩行者道の建築限界については2.5メートルを規定とされています。
○議長(矢部伸幸)
高木きよし議員。
◆17番(高木きよし) 市内を走行していると、車道にはみ出した枝や建築限界の内側に垂れ下がった枝に遭遇することがあります。市道の植樹ますの幅員は比較的狭いので、樹木の枝が車道や歩道にはみ出しやすくなっています。大型車両のドライバーにとっては、片側2車線の道路に植樹帯の成長した樹木がある路線は、車道の建築限界の内側に障害物の枝が侵入している場合があるので、キープレフトの走行はしないで、障害物のない右側通行を心がけているそうです。狭い植樹ますに植えられた樹木は、成長するほど危険な状態にあると考えます。
続いて、植樹帯にある樹木の肥大化によって、根っこの盛り上がりで植樹ますや歩道舗装に亀裂破損があります。植樹帯の樹木による道路施設の被害状況についてお伺いいたします。
○議長(矢部伸幸) 田村
都市政策部長。
◎
都市政策部長(田村敏哉) 植樹帯の樹木による道路施設の被害状況につきましては、一部の道路におきまして、街路樹の肥大化により根上がりが起き、舗装の亀裂やブロック等の浮き上がりによって歩行者には歩きづらい状況が見受けられます。
○議長(矢部伸幸)
高木きよし議員。
◆17番(高木きよし) 樹木の成長によって幹が太くなり、根はしっかり大地を張り巡り、その成長の結果、舗装の亀裂やブロックの浮き上がりとなって、歩行の障害になっています。植樹帯に植えるのは、草花や低木ならば成長しても障害にならないので、今後検討していただきたいと思います。
古木や肥大化した樹木などは、強風や振動などの自然災害で枝が折れたり、最悪、倒木が予想されます。そのような樹木を撤去することについて、どのような効果があるのか、ご所見をお伺いいたします。
○議長(矢部伸幸) 田村
都市政策部長。
◎
都市政策部長(田村敏哉) 植樹帯の樹木撤去による効果についてですが、街路樹の持つ機能を失ってしまう一方で、自然災害時の倒木による交通ネットワークの分断リスク等の回避が考えられると思っております。
○議長(矢部伸幸)
高木きよし議員。
◆17番(高木きよし) 突風や暴風雨により街路樹が倒木して緊急車両の通行が遮断することがないように、古木や肥大した樹木は事前に撤去することをお願いいたします。
今後新たに設計する市道の植樹帯の樹木についてお伺いいたします。
○議長(矢部伸幸) 田村
都市政策部長。
◎
都市政策部長(田村敏哉) 新たに設計をします市道の植樹帯の植樹につきましては、持続的な維持管理費の確保が必要であることから、新規の植樹に際しましては慎重に判断をしているところでございます。
○議長(矢部伸幸)
高木きよし議員。
◆17番(高木きよし) 市長にご質問いたします。
本市が管理する樹木は膨大な数量になっています。樹齢が長い古木は倒木の危険性が増し、自然災害の際に障害物になりかねません。また、肥大した樹木も危険度が増し、管理費が増大して、伐採費用も財政の重荷になります。肥大化した古木、危険な状況にある樹木の管理伐採について、ご所見をお伺いいたします。
○議長(矢部伸幸) 清水市長。
◎市長(清水聖義) そういった街路を私もよく見ていますけれども、もう木はないほうがいい、そういう箇所は結構あります。昔、多分何もないところで、例えばここの周辺でもそうですけれども、空っぽのいわゆる区画整理をやったとき、何もないのが寂しくて、前はヤマダデンキからあそこまでずっとイチョウだったのですよね。イチョウが並んでいたのですけれども、そのときはよかった。でも、後になってみたら本当にひどい結果が生じるわけで、今は全部切ってありますけれども、そういったことになると。ですから、危険なものと感じたところは、できるだけ早く切る、あるいは抜くということをやっていくのがいいと思っております。
○議長(矢部伸幸)
高木きよし議員。
◆17番(高木きよし) 市長の意見と私も同じでして、昔の設計は植樹帯と電柱を併せてつくったので、どうしても電線と電話線が競っちゃうという性格があります。最近は電線と植樹帯を別にしているのでよくなっていると思うのですが、以前のものが相当あります。
過去に植えた樹木は、その目的を終焉して、枝が歩道や車道に飛び出したり道路施設の障害となってしまい、本来の良好な道路交通環境を実現していません。本市が掲げる車のまち太田にふさわしい道路整備が必要と考えます。安全安心なまちづくりを推進するために、市道の植樹帯にあります肥大化した樹木について、今後の対応について再度ご所見をお伺いいたします。
○議長(矢部伸幸) 清水市長。
◎市長(清水聖義) 昨日、台湾に台風が上陸したのです。それがテレビに映っていまして、街路樹が軒並み倒木して、車の上に乗るわ、もう本当にどうしようもない街路になってしまったと。あれを見ていますと、街路樹の在り方というのは、さっきも申し上げましたけれども、何もない時代、いわゆるあまり家も建っていない時代はきれいだったかもしれませんけれども、現在、その必要性があるかと。
端的に私も前から感じていたのですけれども、太田高校の裏の通り、あれは、葉っぱが出ると落ちるので、青いうちに剪定しちゃっているのです。葉っぱを見せるのが街路樹なのに、落ちると苦情が来るから剪定してしまうのです。あるいは、私の近所ですけれども、小舞木にこれほど太いトチの木があるのです。これも葉っぱがこれほど大きくなるので、落ちる前に切ると何が起こるかといいますと、全くのロボットといいますか、見苦しい木が立っているわけですよ。これがずっと林立しているわけです。決して景観もよろしくない。街路としても十分な役割を果たしていないし、しかも景観も悪化させているということを考えれば、高木については本当に考える必要があると。むしろやはり低木で、必要であれば低木を中心とした街路の造り方、これが車が多く走るこのまちの在り方だと思っています。
今、国道407号でさえ、歩道側を走ると、トラックはもう全然走れない状態ですよね。あれがうちのほうの心臓部ですけれども、そのような状況にあるということはやはり我々はよく考えて、これから植樹帯、公園の木もそうですが、いろいろやはり木については考える必要があると思っております。
○議長(矢部伸幸)
高木きよし議員。
◆17番(高木きよし) 次に、市道の管理と改良について、
都市政策部長にご質問いたします。
本市は大工業都市として継続して発展しています。毎年発表する製造品出荷額等の全国順位は、最新の2020年実績では13位、2兆2,693億円で、関東では4位、北関東では連続して1位です。このように本市は産業が栄えています。しかし、産業を支えるインフラ整備はどうでしょうか。令和4年度太田市の取り組みに対する満足度と重要度に関するアンケート調査結果報告書によると、都市基盤の整備に関する取組についての問14、道路網の整備、道路の補修の調査項目については、満足度の平均値24位、重要度の平均値9位、市民ニーズ1位であります。市民が最も必要としていて、最も不満足の結果となりました。道路は生活の一部なので関心が大きいことがうかがえます。産業インフラの道路は管理、整備することが本市の喫緊の課題であることが確認できました。
そこで、本市の市道の管理状況をお聞きし、今後の道路改良について議論を進めたいと思います。道路が築造されて、供用開始から車両交通によって少しずつ道路に傷みが発生してきます。最初は表面にひび割れが現れ、徐々にひび割れ幅やひび割れの範囲が広がっていきます。また、大型重量車両の繰り返し荷重によって、道路面のわだち掘れが深くなっています。市道の傷み具合や道路の強度低下など、管理状況についてお聞かせください。
○議長(矢部伸幸) 田村
都市政策部長。
◎
都市政策部長(田村敏哉) 市道の管理状況につきましては、職員のパトロールや市民からの要望、LINE通報などにより現場を確認させていただきまして、傷み具合に合わせた補修を実施しているところでございます。
○議長(矢部伸幸)
高木きよし議員。
◆17番(高木きよし) 傷んだ道路の補修は、本市ではどのように工事されているのでしょうか。同僚議員と一部重なる部分がありますが、ご説明ください。
○議長(矢部伸幸) 田村
都市政策部長。
◎
都市政策部長(田村敏哉) 道路補修につきましては、穴などの対応は直営班により迅速に対応させていただいておりまして、規模の大きな補修は業者発注により実施をしているところでございます。また、1級、2級の幹線道路につきましては、平成28年度に策定した舗装長寿命化修繕計画に基づき、損傷のひどい路線から順次修繕をしているところでございます。
○議長(矢部伸幸)
高木きよし議員。
◆17番(高木きよし) 本市では軽微な道路補修を直営班で工事をしていただいているので、すぐやる課として市民の皆様が感謝しています。ありがとうございます。
では、道路が大変傷んでいて、路面が波打ち、凹凸になってしまい、安全走行ができなくなる場合があります。対策として、舗装表面だけのオーバーレイの補修では対応できないと考えます。どのような補修工事をするか教えてください。
○議長(矢部伸幸) 田村
都市政策部長。
◎
都市政策部長(田村敏哉) 波打ってしまった路面の補修ですが、現場の状況に合わせて、盛り上がった部分を削らせていただいたり、舗装を打ち替えたりして対応しているところでございます。
○議長(矢部伸幸)
高木きよし議員。
◆17番(高木きよし) このように道路の傷みが舗装の範囲を超えて路盤や路床まで影響がある場合、道路の改良工事が必要ですが、本市ではどのように対応しているのか、また、これまでに案件がありましたら教えてください。
○議長(矢部伸幸) 田村
都市政策部長。
◎
都市政策部長(田村敏哉) 路床や路盤に影響がある場合についてですが、主に大型車両が多く通行する幹線道路になりますが、路盤状況調査を実施した上で、適正な舗装構成により修繕をさせていただいているところでございます。これまでも、必要に応じて路床の置き換えや路盤改良を実施させていただいております。実施した事例でございますが、太田内ヶ島扇田25号線や1級29号線等がありまして、令和5年度には1級32号線と太田由良天王139号線で施工する予定となっております。
○議長(矢部伸幸)
高木きよし議員。
◆17番(高木きよし) 大型車両の交通量の増加で道路が傷み、路床の置換工や路盤改良を実施していることが確認できました。
道路設計に当たり、アスファルト舗装の設計交通量の区分についてお伺いいたします。
○議長(矢部伸幸) 田村
都市政策部長。
◎
都市政策部長(田村敏哉) 舗装の設計交通量区分についてですが、幹線道路の補修を行う際には、市道の交通量調査を実施した上で、大型車両の通行台数による計画交通量の区分を行いまして、補修設計を行っている状況であります。
○議長(矢部伸幸)
高木きよし議員。
◆17番(高木きよし) 大型車両の通行台数による計画交通量を基に補修設計していることが確認できました。
アスファルト舗装の設計交通量を超えた場合、道路の傷みが生じると考えられますが、大型車交通量増加による道路の舗装強度低下について、ご所見をお伺いいたします。
○議長(矢部伸幸) 田村
都市政策部長。
◎
都市政策部長(田村敏哉) 大型車交通量の増加に伴う舗装への影響でございますが、市内の輸送関連機器企業の好調な業績に伴いまして、市内を走る大型車両の通行量が増加しまして、道路の損傷スピードが上がっている路線も見受けられるのが実情でございます。
○議長(矢部伸幸)
高木きよし議員。
◆17番(高木きよし) 都市計画区域の線引きの見直し等により、産業団地が造成され、工場や倉庫が動き出し、物流のための大型車両の交通量が急激に増加しているようです。
道路設計の構造についてお伺いしますが、地盤がしっかりした堅固な区域と、田んぼや湿地などの軟弱地盤の区域では、どのように構造に違いがあるのかご説明ください。
○議長(矢部伸幸) 田村
都市政策部長。
◎
都市政策部長(田村敏哉) 道路の構造については、試験により路床の支持力を確認、評価した上で、舗装や路床の種類、厚み等を決定させていただいております。
○議長(矢部伸幸)
高木きよし議員。
◆17番(高木きよし) 軟弱地盤の区域では、良質な材料で必要な路床厚さで置き換えて道路を築造する必要があります。地形や地質に対応した道路設計を実施しなければなりません。
道路設計のアスファルト舗装の設計交通量を見込んだ期間は何年でしょうか。お聞かせください。
○議長(矢部伸幸) 田村
都市政策部長。
◎
都市政策部長(田村敏哉) 車道舗装の設計期間につきましては、大型車の交通量調査により現状交通量状況を把握させていただいた上で、計画交通量の区分を7段階に評価させていただいて、設計期間10年もしくは20年に設定させていただいております。
○議長(矢部伸幸)
高木きよし議員。
◆17番(高木きよし) 本市のように産業が継続的に発展している地域では、物流の増加が激しくなり、大型車交通量が増えています。そのために、アスファルト舗装の設計交通量を超えた場合、道路の傷みが生じると考えられますが、増加する舗装計画の設計交通量についてご所見をお伺いいたします。
○議長(矢部伸幸) 田村
都市政策部長。
◎
都市政策部長(田村敏哉) 舗装計画交通量については、道路を新たに造る場合や修繕する際も、大型車の交通量調査により現状交通量状況を把握した上で、将来における伸び率も考慮の上、算定をさせていただいております。
○議長(矢部伸幸)
高木きよし議員。
◆17番(高木きよし) 先ほど申し上げたとおり、本市では大型貨物車両の交通量増加が急激で、道路設計のアスファルト舗装の設計期間が10年に対して早まり、一部の市道には道路構造において許容範囲以上の負荷がかかっています。傷みの激しい市道には現地調査をして、適切なデータを基に再度道路設計の見直しが必要と考えますが、ご所見をお伺いいたします。
○議長(矢部伸幸) 田村
都市政策部長。
◎
都市政策部長(田村敏哉) 傷みの激しい幹線道路につきましては、改めてその現地を確認させていただいて、調査した上で、実態に合わせた舗装計画交通量に基づき道路設計を行い、対応をさせていただいているところであります。
○議長(矢部伸幸)
高木きよし議員。
◆17番(高木きよし) 本市を表現する一つに車のまち太田がありますが、車が走行する道路状況も含めた安全安心なまちづくりが必要であります。産業インフラの市道をよりよい機能で継続して利用するには、将来を見据えた本市の特徴のある道路構造が必要です。部長のご所見をお伺いいたします。
○議長(矢部伸幸) 田村
都市政策部長。
◎
都市政策部長(田村敏哉) 道路構造の考え方につきましては、将来人口や交通量を考慮した上で、群馬県技術基準にのっとり、維持管理しやすい道路構造を研究させていただければと思っております。
○議長(矢部伸幸)
高木きよし議員。
◆17番(高木きよし) 市長にご質問いたします。
冒頭でお話ししたとおり、本市の産業発展の勢いは、他市に比べて群を抜いています。産業インフラの中で、道路は特に重要な施設です。また、自動車関連企業が集積することも、道路改良が必要な大きな理由です。今後も継続して産業の発展が見込める本市には、道路設計に利用する設計交通量を、ワンランクアップの大型車交通量を使用して、道路の傷みを和らげ、長寿命化を図ることが肝要です。本市に特化した道路設計に工夫することについてご所見をお伺いいたします。
○議長(矢部伸幸) 清水市長。
◎市長(清水聖義) 今、話がありましたが、私はこのことについてそれほど詳しいわけではないのですけれども、群馬県技術基準にのっとって舗装をやっていかないと起債の対象にならないということ、あるいは、それでやってしまうと金を返せというような話になりそうなので、これはなかなかできないと。現実に今、大型車両が、キャリアカーがメインですけれども、運送している企業の皆さんが交通維持にというので、寄附金を頂ける機会があるのですけれども、そのときに、車両の動きを一定にしていただけませんかということを言っているのです。
というのは、矢島工場から一直線に東に向かって、それで広域幹線道路を通って、館林に行くか、あるいは那珂湊に行くか分かりませんが、とにかく一直線に行ってくれ、これをぜひお願いしたいということを言っているのです。なぜならば、一定の行く場所が決まっていれば、その道路を完璧に補強していけばいいわけです。ところが、左へ曲がったり右へ曲がったり、いろいろな市街地の中に入ってくると、これができないわけです。ですから、こういう車がメインのところは専用道路化するということは、やはり一つの大事な点ではないかと思うのです。
それともう一つ、今、国の在り方もおかしいのです。これは何かといいますと、地方交付税というのが来ますよね。地方交付税の在り方で、これだけ頻繁に車が走る道路と、あるいは山の中のほとんど車が走らない道路と、これが地方交付税のつき方が同じなのです。こっちは車が例えば100回動いている、向こうは1回しか動かない、ならば傷みは当然100回のほうが多いわけですけれども、100回も1回も同じというのが国の算定基準になっているわけです。これが非常におかしなわけで、太田市の場合は、車の走らないところに比べれば本当に何倍もの地方交付税があってしかるべきだと思っているのです。機会があるごとに言いますけれども、これがまた面倒くさいので、国はなかなか道路の面積でしかやろうとしない。非常に矛盾しているのです。だから、こういったことも改善していかないと、道路改良というのはなかなか進まないと思っております。
○議長(矢部伸幸)
高木きよし議員。
◆17番(高木きよし) 市長の心は十分分かりました。やはり裏づけといたしまして、製造品出荷額が全国で13位、10位という都市であるわけですから、それなりの産業インフラが欲しいということから質問させていただいております。
続きまして、大工業都市太田で製造された製品を安全に円滑に運ぶには、安全に整備された道路が必要です。本市の産業構造を見据えた将来の道路について、ご所見をお伺いいたします。
○議長(矢部伸幸) 清水市長。
◎市長(清水聖義) 道路は、先ほどの街路樹もそうですが、やはり快適に車が走れるような環境と、あと、安全に歩ける歩道が必要になるわけです。だから、そういう車と歩が分離されて、しかも、さっき言ったように、道路の補強すべきところは補強ができている、安全に、安心して走れる道路が必要であると。だから、本当に製造品出荷額の多いところは地方交付税が少ないのですけれども、これは逆であって、本当は産業をさらに活発にしていくために多く出さなければいけないですね。この論理が、国と我々の現場をやっているほうとは意見がなかなか合わないという状態です。でも、仮に、専用道路、そういう主たる車の動く道路は、やはり積極的に補強して強い道路にしていくということは必要だと思っています。
○議長(矢部伸幸)
高木きよし議員。
◆17番(高木きよし) 1級42号線、エアリスの南北方向の市道についてですが、これは非常に今現在凸凹で、路面が平たんではありません。以前は田んぼ利用地なので、地質は軟弱地盤が想定できます。大型車両の交通量増加も重なり、路床と路盤にまで広範囲に損傷していることが明らかに考えられ、早々の改良工事が必要です。令和6年7月には(仮称)太田西複合拠点公共施設が完成して、周辺道路は混雑が予想され、しかし、周辺道路が凸凹では、車両の安全走行に課題が残ります。対策工事が緊急的な表層工のオーバーレイでは、課題を先延ばししただけになってしまい、解決にはなりません。現在の凹凸の原因調査をして、路床、路盤を改良して、しっかりした道路の長寿命化を図るように、道路改良工事を西複合施設と併せて実施することが必要と考えますが、市長のご所見をお伺いいたします。
○議長(矢部伸幸) 清水市長。
◎市長(清水聖義) 私も走っていて、あの道路はよくないと。今、スケートボード場と複合施設ができますので、やはりそれができたときには、道路改良が行われて、気持ちよく施設に入れるような環境づくりをしていきたい、そう思っております。
◎ 休 憩
午前10時40分休憩
○議長(矢部伸幸) この際、暫時休憩いたします。
◎ 再 開
午前11時再開
○議長(矢部伸幸) 休憩前に引き続き会議を開きます。
次に、16番松浦武志議員。
◆16番(松浦武志) 創政クラブの松浦武志でございます。通告に従いまして、一問一答方式にて順次質問をさせていただきます。
初めに、道路整備の進捗状況と今後の対応について、
都市政策部長にお聞きいたします。
道路整備に関しては、昨日と先ほど、同僚議員からも質問がありましたので、質問が重複しないようにしたいと思います。しかし、質問が重複するということは、それだけ市民の関心が高いということだと思います。私が市民から相談を受ける内容も、8割以上が道路の補修整備に関する内容です。また、先ほどからもお話がありましたけれども、本市の取り組みに対する満足度と重要度に関するアンケートでは、毎年、満足度が低く重要度が高い項目に道路網の整備がありますし、組合関係で毎年実施している県民意識調査アンケートでも、群馬県がより魅力ある県となるために力を入れて取り組んでほしい施策の質問に対しても、群馬県全体の回答も太田市の回答も、道路整備や公共交通の利便性向上などの施策が上位に入っています。
そこで、今回は本市の道路整備の進捗状況と今後の対応について質問させていただきますが、近年は予算を毎年増額して道路網の整備に取り組んでいただいていますが、まず最初に、今年度の
道路改良事業の進捗状況についてお聞きします。
○議長(矢部伸幸) 田村
都市政策部長。
◎
都市政策部長(田村敏哉) 今年度の道路改良工事の進捗状況ですが、8月末までの実績となりますが、予定している工事25件のうち6件が契約済みとなっております。また、測量委託につきましては、11件のうち1件が契約済みとなっております。今後ですが、上期が終わる9月末、今月末までに、工事、委託とも半数以上が発注の手続に入る予定でありまして、おおむね計画どおりに進捗している状況でございます。
○議長(矢部伸幸) 松浦武志議員。
◆16番(松浦武志) 今年度の
道路改良事業はおおむね計画どおりに進捗しているとのことですので、年度を通じて計画どおりに進捗できるようお願いいたします。
次は、以前から進捗を確認させていただいています尾島庁舎付近の2級62号線の道路整備の進捗状況と今後の対応についてお聞きします。
○議長(矢部伸幸) 田村都市政策部長。
◎都市政策部長(田村敏哉) 2級62号線につきましては、起業地の用地取得に向けて努力をさせていただいているところでございます。今後の対応につきましては、用地取得後、石田川に架かる橋梁工事に着手したいと考えております。
○議長(矢部伸幸) 松浦武志議員。
◆16番(松浦武志) この道路は近隣住民からの関心が高く、開通を待ち望んでいる道路です。石田川に橋が架かると、国道354号まで安全に通行することができるようになりますので、引き続き用地取得に向けて取組をお願いいたします。
次は、これも以前から同僚議員も質問しています西部幹線の北進と南進の道路整備の進捗状況と今後の対応についてお聞きします。
○議長(矢部伸幸) 田村都市政策部長。
◎都市政策部長(田村敏哉) 西部幹線についてお答えをさせていただきたいと思います。西部幹線の北進につきましては、道路整備に向けた用地測量と詳細設計を実施しているところでございます。今後の対応につきましては、用地取得を進めていきたいと考えております。また、南進につきましては、群馬県に施工をお願いしているところでございまして、今後も群馬県に継続して要望していきたいと思っております。
○議長(矢部伸幸) 松浦武志議員。
◆16番(松浦武志) 北進については本市で取り組むということ、南進については群馬県ということで、引き続きお願いしたいと思いますけれども、この道路も、北進と南進が全面開通することで、市内の中心地を通らずに北関東自動車道まで通行することができるようになり、市民や、先ほどもお話があったとおり企業にとっても、とても利便性が高い道路になります。全面開通に向けて継続した道路整備をお願いいたします。
次は、歩道の補修についてですけれども、最近、自転車に乗る方やウオーキングをする方が増えており、歩道の補修について相談を受ける機会が増えてきています。歩道の補修整備はどのように実施しているのか、歩道補修の現状についてお聞きします。
○議長(矢部伸幸) 田村都市政策部長。
◎都市政策部長(田村敏哉) 歩道補修の現状につきましては、地域より出された要望や職員のパトロールにより、直営または委託により補修を実施しているところでございます。
○議長(矢部伸幸) 松浦武志議員。
◆16番(松浦武志) 地域の要望や職員のパトロールにより補修を実施しているとのことでしたので、地域を通じて要望させていただきたいと思います。
次は、昨日も同僚議員から質問のあった区画線路面標示工事についてですが、太田市通学路安全推進会議や地域より出された要望や職員のパトロールにより実施し、区画線の重点施工については、巡回舗装を実施した地区を翌年度に重点補修地区として区画線などの補修を実施しているとのことでしたが、横断歩道や止まれの路面標示についてはどのように対応しているのかお聞きします。
○議長(矢部伸幸) 田村
都市政策部長。
◎
都市政策部長(田村敏哉) 横断歩道や止まれなどの路面標示につきましては、群馬県公安委員会、太田警察署の所管となりますので、市に連絡があった場合には、太田警察署に連絡をさせていただいている状況であります。
○議長(矢部伸幸) 松浦武志議員。
◆16番(松浦武志) 次に、教育部長にお聞きいたします。
都市政策部長には本市の道路整備について質問しましたが、教育部長には通学路の安全対策についてお聞きします。太田市通学路安全推進会議で通学路の交通安全対策の要望が出されていると思います。最初に、本市通学路の交通安全対策の改善状況について、令和2年度から令和4年度までの直近3年間の改善状況の推移をお聞きします。
○議長(矢部伸幸)
小内教育部長。
◎教育部長(小内正) 太田市通学路安全推進会議において対応を協議した箇所について、現時点で把握している改善状況ですが、令和2年度は、44か所のうち、対応済みが38件、対応中が4件、対応困難が2件、令和3年度は、93か所のうち、対応済み78件、対応中13件、対応困難が2件、令和4年度は、71か所のうち、対応済みが38件、対応中27件、対応困難が6件となっております。
○議長(矢部伸幸) 松浦武志議員。
◆16番(松浦武志) 毎年、協議箇所への対応は迅速に行われていることが分かりました。一方で、直近3年間の協議箇所で、対応中や対応困難など、まだ改善が終わっていない箇所が数か所あるようですが、通学路安全対策への課題としてどのようなものがあるのか、その内容についてお聞きします。
○議長(矢部伸幸)
小内教育部長。
◎教育部長(小内正) 改善箇所について地域住民から合意が得られないことや、要望された信号機が交通法規上設置できないこと、それから、横断歩道の新設や塗り直しに時間がかかることなどがございます。
○議長(矢部伸幸) 松浦武志議員。
◆16番(松浦武志) 地域住民の合意や交通法規上対応できない場合などがあるとのことが分かりました。このように対応に時間がかかるものや対応が困難であるという課題への今後の対応についてお聞きします。
○議長(矢部伸幸)
小内教育部長。
◎教育部長(小内正) 対応困難な場合につきましては、学校が、見通しの悪い交差点では絶対停止、信号のない横断歩道での左右確認、手を挙げるなどの交通安全指導を行っております。また、横断歩道の新設など対応中のものにつきましては、進捗状況を確認しながら、関係機関に改善要望を続けてまいりたいと思います。
○議長(矢部伸幸) 松浦武志議員。
◆16番(松浦武志) 対応に時間がかかるものは引き続き関係機関に要望を続けていただきたいと思います。対応困難なものに対しては交通安全指導を実施しているとのことですが、物的なものを使った対策として、注意喚起を促す看板の設置や横断歩道の補助装置として歩行者横断点滅器というものがあるのですけれども、こちらを設置するなど、本市でできる取組を進めるのも一つの対策であると考えますが、教育部長のご所見を伺います。
○議長(矢部伸幸)
小内教育部長。
◎教育部長(小内正) 歩行者横断点滅器の設置につきましては、費用対効果の面から慎重にならざるを得ないと考えておりますが、注意喚起を促す看板なども含めて、関係課と連携しながら研究してまいりたいと思います。
○議長(矢部伸幸) 松浦武志議員。
◆16番(松浦武志) 最後に、市長にお伺いいたします。
先ほど教育部長にお話しした歩行者横断点滅器ですけれども、藤沢市の同僚議員に通学路の課題について話をしたところ、藤沢市に1機だけ設置してあることを教えていただきました。これは、信号のない横断歩道を安全に渡るために、歩行者の存在と横断意思をドライバーに示す補助的な施設だそうです。信号機ではないため、市の事業として設置が可能とのことでした。ただ、県によって条例等が違う場合があるので、そこは群馬県に確認してみないと分からないというところもございますけれども、ただし、これを1か所設置するのに、横断歩道の両側に必要になりますので2つ必要になりますので、設置費用も含めて約600万円かかるようです。
道路横断時の交通事故抑止を図るために歩行者横断点滅器を試験的に1セット設置することも、本市で実施できる対策の一つではないかと考えます。最初は小学校の通学路で対策が必要な優先順位の高い箇所などへ設置を検討してみてはよいのではないかと考えますけれども、市長の所見を伺います。
○議長(矢部伸幸) 清水市長。
◎市長(清水聖義) 今、部長が答弁したとおりでありまして、1か所600万円、10か所で6,000万円ですね。これは非常に高額で、今の小学校の数全体を見ると、どこまで設置できるかというのは非常に難しいと。1つだけで終わりというのは一番最悪だと思います。
もう一つは、太田市はスクールバスが動いています。平たん地でスクールバスが動いているのは非常に珍しいと思うのですが、危険エリアがあったらスクールバスで危険エリアまで乗り込むということも応用範囲の一つではないでしょうか。今2.5キロとなっていますけれども、危険であればこれをもうちょっと前進させるということも、学校とPTAの皆さん方のお話合いの中でこれは可能ではないだろうかと思いますので、そういった応用も使うということをぜひ進めていきたいと。すぐに採用というのは、また教育委員会と相談しますけれども、よろしくお願いしたいと思います。
○議長(矢部伸幸) 松浦武志議員。
◆16番(松浦武志) 私もちょっと高額だなと思っていますけれども、設置後の効果として、設置前に60%の車の停止率だったのが、1か月で73.7%の車が一時停止してくれるようになったということです。半年後の効果としては83.7%のドライバーが一時停止してくれるようになったということで、注意喚起に一定の有効性はあるということが分かっていますので、継続して協議していただいて、どこか、通学路でなくても、太田市の中の危険な横断歩道に試験的に設置していただくのもいいと思いますので、検討をよろしくお願いします。
太田市通学路安全推進会議で出されている通学路の安全対策の要望に対して、本市でできる対策は迅速に対応していただいていますけれども、やはり対応が難しい箇所については、対応中、対応困難ということで保留になっています。これは令和2年度の分もまだ保留になっている部分がありますので、ぜひそういったところを、ここは既に危険な箇所と認識している場所なので、先ほどお話しした点滅器、それから安全指導プラスその注意喚起の看板設置など、本市で実施可能な安全対策を子どもたちが交通災害に遭う前に早急に実施する必要があるのではないかと考えています。そのためには、通学路安全対策への予算を増額する必要があると考えています。
昨日、同僚議員の質問に対して来年度の道路整備予算を増額する予定との回答がありましたので、この内訳になるのか、それともプラスアルファしてもらえるのか分かりませんけれども、通学路の安全対策の予算も増額していただきたいと考えていますけれども、市長の所見をお伺いいたします。
○議長(矢部伸幸) 清水市長。
◎市長(清水聖義) 今、議員が話していた、例えば特定の地域であれば、教育委員会のほうにもう一度話をしていただいて、これは社会的な事情といいますか、その地域の事情だとか、いろいろな諸事情があると思うのですけれども、こういったものをクリアしたものであれば、これは市のほうのお金をつければ解決できる問題であれば解決していきたいと思います。
ただ、さっきの歩行者横断点滅器は、小学校はたくさんありますので、これは一つやっただけでも何千万円という形でお金がかかってきますので、できるだけ手を挙げて、指導員に基づいてぜひやってほしいと。それから、バスをできれば内側に入れてしまうということも一つだと思いますので、ぜひ工夫をしてもらえるように、私のほうからも教育委員会のほうに話をしておきたい、このように思います。
○議長(矢部伸幸) 松浦武志議員。
◆16番(松浦武志) 次の質問に移ります。運動施設の管理状況と今後の対応について、教育部長にお聞きいたします。
今年の夏は、猛暑日が続くなど、全国的に暑い日が多くなっています。北海道では、8月に熱中症警戒アラートの発表を受けて、公立の学校などで臨時休校になったり下校時間を早めたりする措置が取られたことがニュースになりました。本市のホームページで公表している太田市の最高気温データを見てみますと、令和5年度7月16日が38.5度となっており、令和5年度の最高気温というふうに今のところなっております。過去のデータと比較しても、年々気温が高い日が多くなっています。
そのような中、本市は令和4年度に中学校の屋内運動場にエアコンを設置し、令和5年度に小学校の屋内運動場にエアコンを設置する予定となっていると思います。そこで、初めに、今年度エアコン設置が予定されている小学校体育館のエアコン設置事業について、現在の進捗状況と今後の予定をお聞きします。
○議長(矢部伸幸)
小内教育部長。
◎教育部長(小内正) 今年度中に全小学校体育館に設置する計画で進めております。現在、設計が完了し、工事は令和5年10月末頃から着手予定で、今年度末に完成となります。令和6年度からの利用開始を考えております。
○議長(矢部伸幸) 松浦武志議員。
◆16番(松浦武志) 10月末頃から工事に着手されて、令和6年度から利用できることが分かり、安心しました。
次は、昨年度に設置が完了している中学校体育館のエアコンの現在の使用状況についてお聞きします。
○議長(矢部伸幸)
小内教育部長。
◎教育部長(小内正) 使用状況ですが、授業や部活動をはじめ、集会や講習会などの学校行事で広く使用し、学校現場からは感謝の声が聞かれます。また、地域の方々が体育館を利用する場合においても使用していただいております。
○議長(矢部伸幸) 松浦武志議員。
◆16番(松浦武志) 体育館を利用するときには学校内だけでなく地域の方々も利用できるということでしたけれども、中学校体育館のエアコンを利用するときのルールはどのようなものがあるのかお聞きします。
○議長(矢部伸幸)
小内教育部長。
◎教育部長(小内正) 令和5年度太田市立学校におけるエアコン運用ガイドラインに基づいて、運用期間や使用の目安となる温度などを定めております。また、気候条件などで学校長が必要と認める場合は、弾力的に運用することや、児童生徒と保護者及び地域の方々が使用するときに運用することなども定めております。
○議長(矢部伸幸) 松浦武志議員。
◆16番(松浦武志) 令和5年度太田市立学校におけるエアコン運用ガイドラインに基づいた上で弾力的に運用しているとのことが分かりました。
次に、夏場の屋外での活動についてはどのような対策をされているのかお聞きします。
○議長(矢部伸幸)
小内教育部長。
◎教育部長(小内正) 熱中症警戒アラートや暑さ指数を参考にして、活動の中止や時間短縮を行うとともに、活動中は小まめに水分補給や休息を取るなど、各学校で対策に取り組んでおります。
○議長(矢部伸幸) 松浦武志議員。
◆16番(松浦武志) 屋外での活動は熱中症になるリスクが高い中での対応になりますので、子どもたちの体調管理も含めて対策をしっかりお願いいたします。
次は、学校内の駐車場や防球ネットなど屋外環境について、現状どのような不具合があるのかお聞きします。
○議長(矢部伸幸)
小内教育部長。
◎教育部長(小内正) 砂利敷き駐車場は、通路部分にわだちやくぼみができてしまい、雨が降ると水たまりになる状況がございます。一方、防球ネットは、老朽化によるネットの破損や打球がネットを越え敷地の外に出てしまうなどの報告を受けてございます。
○議長(矢部伸幸) 松浦武志議員。
◆16番(松浦武志) 学校によって駐車場ですとか防球ネット、それ以外でも様々な屋外整備に課題があるようですけれども、現状、その課題に対してどのように対策を進めているのかお聞きします。
○議長(矢部伸幸)
小内教育部長。
◎教育部長(小内正) 学校からの報告や要望を受けた後、状況を確認し、必要な予算を確保しながら対応しております。大規模な補修工事が必要な場合は、実施計画に計上し、優先順位をつけるなど、予算の平準化を図りながら整備を実施しております。
○議長(矢部伸幸) 松浦武志議員。
◆16番(松浦武志) 次に、
文化スポーツ部長にお聞きいたします。
先ほどの教育部長への質問で、学校の体育館のエアコン利用については、令和5年度太田市立学校におけるエアコン運用ガイドラインに基づいてエアコンを利用していると答弁がありました。夜間の学校開放は、体育館のエアコン利用について、利用団体が利用することができるのか、また、利用できるのであれば使用上のルールがあるのかお聞きします。
○議長(矢部伸幸) 松本
文化スポーツ部長。
◎
文化スポーツ部長(松本和明) 学校開放におけるエアコン利用についてでございますが、現在はエアコンの導入されている中学校のみでございますが、利用は可能であります。また、その運用につきましては、太田市教育委員会の定める運用ガイドラインに基づき運用しているところでございます。
○議長(矢部伸幸) 松浦武志議員。
◆16番(松浦武志) 学校開放の利用団体の方々も、令和5年度太田市立学校におけるエアコン運用ガイドラインに基づいてエアコンの利用ができるということですが、この猛暑ですので、夜間でも利用団体がエアコンを利用できることは非常にありがたいことだと思います。
それでは、利用団体にはエアコンが利用できることをどのように周知されているのかお聞きします。
○議長(矢部伸幸) 松本
文化スポーツ部長。
◎
文化スポーツ部長(松本和明) エアコン利用の周知についてでございますが、熱中症予防の観点から、学校開放でもエアコン利用が必要と判断し、教育委員会等との調整により利用が可能となりました。利用団体には学校を通じて、体育館のエアコンが利用できる旨をお伝えいただいております。
○議長(矢部伸幸) 松浦武志議員。
◆16番(松浦武志) 利用団体には学校を通して伝えていただいていると思いますけれども、実際、夜間に体育館を利用している団体の知人に話を聞いてみると、エアコンを利用してよいのか分からないけれども、エアコンのスイッチが入るので使っているという声も聞いています。学校開放でもエアコンを利用させていただけることは大変ありがたいことですが、エアコンを利用してよいか分からずに使っている団体もいるようですので、利用団体がエアコンを利用してもよいことが分かるように、一つの案としては、エアコンのスイッチ付近に運用ガイドラインを掲示して利用者へ周知する方法もあると思いますけれども、部長のご所見をお聞きします。
○議長(矢部伸幸) 松本
文化スポーツ部長。
◎
文化スポーツ部長(松本和明) 学校開放でのエアコン利用の可否が分かりにくいとのことでありますので、教育委員会や学校と調整いたしまして、利用団体への分かりやすい周知方法を検討してまいりたいと思います。
○議長(矢部伸幸) 松浦武志議員。
◆16番(松浦武志) ぜひ利用団体が半信半疑の中で使うことがないように、分かりやすい方法を検討していただいて、夜間でもエアコンが利用できることを周知していただきたいと思っています。
次に、体育館のつながりで質問させていただきますが、文化スポーツ部で所管している体育館へのエアコンの設置状況についてお聞きします。
○議長(矢部伸幸) 松本
文化スポーツ部長。
◎
文化スポーツ部長(松本和明) 文化スポーツ部で所管する体育施設の体育館は5施設ありまして、エアコンが設置されている体育館は、運動公園内の太田市総合体育館及び市民体育館の2施設であります。ほかの尾島体育館、新田総合体育館、藪塚本町社会体育館の3施設は、エアコンは未設置でございます。
○議長(矢部伸幸) 松浦武志議員。
◆16番(松浦武志) エアコンが設置されている体育館は2施設とのことですが、その2施設の体育館を利用する方々がエアコンを利用する際の運用ルールがあるのかお聞きします。
○議長(矢部伸幸) 松本
文化スポーツ部長。
◎
文化スポーツ部長(松本和明) エアコンを利用する際の運用ルールについてでございますが、太田市総合体育館につきましては、指定管理者の運用となっており、施設使用料にはエアコンの利用も含まれていることから、一定の温度下での施設利用が可能となっております。市民体育館につきましては、明文化されたルールではなく、館内の気温、利用者等の状況を見て運用をしております。
○議長(矢部伸幸) 松浦武志議員。
◆16番(松浦武志) 太田市総合体育館については、指定管理者の管理の中で使えるということですけれども、市民体育館のエアコン利用は運用ルールがないとのことでしたが、この暑さの中でのスポーツ利用については、施設利用者の安全性が非常に気になるところです。安全安心な施設利用環境を維持するためにも、きちんとしたエアコンの運用基準を設けて施設を運用していくことが必要かと思われますけれども、部長のご所見をお聞きします。
○議長(矢部伸幸) 松本
文化スポーツ部長。
◎
文化スポーツ部長(松本和明) 市民体育館につきましては、現在、気温が高く熱中症の危険性が予見される日などにエアコンを入れたり、医務室や指導員室等の空調がある諸室を無料で開放しております。議員のご指摘のとおり、施設利用の安全性が優先と思われますので、今後は、日本スポーツ協会の発行するスポーツ活動中の熱中症予防ガイドブックなどを参考にしながら、エアコン利用の運用ルールを定め、熱中症予防対策に努めてまいりたいと考えておりますので、ご理解いただければと思います。
○議長(矢部伸幸) 松浦武志議員。
◆16番(松浦武志) 次に、教育長にお伺いいたします。
教育部長の答弁にもあるように、夏場の熱中症対策は各学校で対策を行っているとのことでしたが、市内の全ての学校で同じように行うことが求められていると思います。年々暑い日が多くなっている中で、最近のニュースでは、部活から帰宅途中の中学生や体育の授業後に小学生が亡くなるニュースがありました。そこで、本市では夏場の活動における安全対策についてどのように学校に周知をしているのか、教育長に伺います。
○議長(矢部伸幸) 恩田教育長。
◎教育長(恩田由之) 安全対策、全校周知についてでございますが、全校に対して、エアコン運用ガイドラインに基づき、熱中症にならない適切で安全な環境の周知徹底をしております。県外で下校途中に熱中症で亡くなったり、運動会練習で生徒が救急搬送された事案等について、素早く全校に注意喚起、すなわち活動制限、場所の移動、あるいは活動の中止についてファクス送信することで、統一した安全対策を図っております。よろしくお願いします。
○議長(矢部伸幸) 松浦武志議員。
◆16番(松浦武志) 最後に、市長にお伺いいたします。
文部科学省のホームページで小中学校の体育館へのエアコン設置率を確認してみると、令和4年9月1日現在が最新で1年前のデータになってしまいますが、全国で11.9%、群馬県全体では5.3%でした。ちょうど1年たっていますので多少は増えているかもしれませんが、体育館へのエアコン設置はまだまだ進んでいないようです。
本市もこの調査時はまだ小中学校にエアコンが設置されていませんでしたが、現在は中学校の体育館にエアコンが設置されましたので、私も実際に中学校の体育館3か所に行かせていただきました。昼間の部活の時間に1か所です。こちらは体育館も非常に古いところで、ガラスの面が多い場所でした。学校開放の時間に2か所行かせていただきました。これは知り合いの学校開放のチームのところです。エアコンがついている体育館に外から入ったときの感想は、とても涼しさを感じています。それから、その体育館内で運動する方たちもよい環境で運動することができるようになっていると感じました。
一方で、これだけ暑い日が続くと、屋外で運動している方々への環境整備も必要ではないかと考えています。例えば日陰の場所を多くつくることや、ミストや扇風機などで体を冷やす方法などを検討して、対応を考える必要があるのではないかと思っています。また、保護者や利用団体から、学校内の駐車場や防球ネットなど、学校施設の改善要望についても相談をされることがあります。
このような課題に迅速に対応するために、学校施設の屋外の環境整備などにも必要な予算をつけて改善を進めていただく必要があるのではないかと考えておりますが、市長のご所見を伺います。
○議長(矢部伸幸) 清水市長。
◎市長(清水聖義) そのような要望があるのかも分かりませんけれども、気持ちは結構やっている気でいるのです。学校は要望がある前にやろうというぐらいな気持ちでやっていまして、例えばこの間、韮川小学校で防球ネットの話があったのですけれども、これもやろうと思ったら、どうも校門に引っかかるようでできないのですけれども、不可能でないものについては、要望で納得のできるものについては、結構着手してやっていると。ですから、どうしてもやらなければならないものは、やり残しというものはやらないというつもりでいます。
また、体育館にしても、今、群馬大学と話をしていまして、温度、湿度、ただ温度だけではなくて、快適といいますか、スポーツをしてもいい環境であるかどうかをチェックするLoRaWANという、これは群馬大学で開発したものですけれども、これを全校に取り入れようと思っています。これは先生方も、ある意味で指針としては非常にいいと。それにあともう一つは、これは余分な話ですが、アンテナをつけて、人がどこにいるかとか、いろいろなことができるということを群馬大学は言っていますので、こういったものを採用して環境整備をしていきたいと思っています。
また、砂利とかそういうものですけれども、みんな舗装にしてしまえばいいかどうかというのはクエスチョンマークでありまして、今、砂利であればやはり平らにするように、穴が開いていれば埋めるというようなことは、公務員さんは言いますので、やっていきたいと。あるいは、先生方も手伝ってもらってやっていきたいと。どうしてもできなければ、市が行って平らにするということがありますので、そういった形でやっていきたいと思っております。
○議長(矢部伸幸) 松浦武志議員。
◆16番(松浦武志) 要望がある前に対応していただいているということなので、その要望、対応するまでの間のご意見があったのかもしれないということもありますけれども、なかなか対応が困難な部分については、引き続き要望が出ているのか、そういった状況なのかと思いますけれども、ぜひ学校の安全対策についてはしっかり取り組んでいっていただけるということなので、引き続きお願いいたします。
それから、もう1問は、先ほどの
文化スポーツ部長の答弁で、文化スポーツ部が所管する運動施設にはエアコンが設置してある体育館が2か所あるということでしたけれども、私が8月26日と27日に太田市総合体育館で太田市バスケットボール市民総体大会が開催されていました。8月26日に知り合いのチームが出ていたものですから、太田市総合体育館へ行きました。やはり最新の体育館ということもあり、観客席はもちろんですけれども、コート内に立ってもすごく涼しく感じる体育館だと思いました。大会に参加していた方々にも感想を聞きましたが、とても運動しやすく、とてもよい環境である、そういった感想が多かったです。
3月の代表総括質疑でも同僚議員が質問しましたが、やはりこれだけ暑くなってくると、ほかの体育館も、本市でスポーツを楽しんでいただくためにエアコンを設置する必要性があるのではないかと思っておりますけれども、安全に運動施設が利用できる環境整備を行うために、その3つの体育館にエアコンを設置することについて、市長のご所見を伺います。
○議長(矢部伸幸) 清水市長。
◎市長(清水聖義) 夏は本当にスポーツがしにくいような環境になってきましたので、今、話がありましたエアリスと尾島体育館と藪塚本町社会体育館、これについては当然視野に入っております。今計画しているのは、エアリスの文化施設と体育館とありますけれども、全体をリフォームするということで結構多額のお金を使うのですけれども、その中の重要な一環として体育館の空調を中に入れました。計画の中に入っています。それから、尾島体育館とか藪塚本町社会体育館については、今、計画をして、順次進んでいきたいと思っています。
一遍に行くというのはなかなか厄介なのですけれども、その間、ぜひ練習とか自分の体を鍛えるとか、そういうのは小学校と中学校の体育館を使っていただいて、大きな試合の場合には別ですけれども、自分たちで楽しむとかそういうときは小学校、中学校の体育館を活用したらいかがと。全エリアにありますので、大きな体育館に行かずに、小さなところで完結できるようなものはぜひ小さいところ、身近なところでやっていただければありがたいと。計画はありますので、よろしくお願いいたします。
◎ 休 憩
午前11時39分休憩
○議長(矢部伸幸) この際、暫時休憩いたします。
◎ 再 開
午後1時再開
○議長(矢部伸幸) 休憩前に引き続き会議を開きます。
次に、13番木村浩明議員。
◆13番(木村浩明) 太田クラブの木村浩明でございます。通告に従いまして、一問一答方式にて順次質問させていただきます。
(仮称)太田西複合拠点公共施設について、企画部長にお伺いします。
先日、8月23日の上毛新聞の一面トップに、前橋市が市立図書館を建て直すと載っていました。交流スペースや会話、飲食が可能なエリアなども設け、滞在型の図書館を目指すと言っていました。複合施設ということなのですけれども、やはり最近多い滞在型の図書館にするのかと思いました。この中で、「交流スペースや会話、飲食が可能なエリアなども設け」と言っていることも見逃せません。
まず、西複合施設の基本理念についてお聞きします。
○議長(矢部伸幸) 高橋企画部長。
◎企画部長(高橋亮) 西複合施設の基本理念でございますが、公共施設の集約による効率化と西地区のにぎわいの創出を基本理念としております。
○議長(矢部伸幸) 木村浩明議員。
◆13番(木村浩明) 先ほど西地区のにぎわいの創出ということで、基本理念にされているのでしょうけれども、あそこの場所は、市全体から来られる市全体の皆さんが使える場所だと思います。にぎわいの創出ができるかどうかなのですけれども、これからの運営、あるいはまだ設計が残っているところがありますので、どうぞよろしくお願いします。
次に、西複合施設の開館予定について教えてください。
○議長(矢部伸幸) 高橋企画部長。
◎企画部長(高橋亮) 開館予定でございますが、令和6年度内ということで開館を予定しております。
○議長(矢部伸幸) 木村浩明議員。
◆13番(木村浩明) いろいろお聞きしているところで、まだはっきり決まっていないところも結構ありますよね。令和6年度の予算に計上するとするとかなり急がなくてはならないと思いますので、どうぞよろしくお願いします。
次に、飲物の自動販売機の設置についてなのですけれども、カフェの設置がなくなったということで残念と思っていますが、自動販売機の設置はお願いしたいと思います。滞在型の施設で長時間滞在する人もいっぱい増えてくると思います。飲物の販売機は必要だと思っております。最近の自動販売機は、レギュラーコーヒーが何種類か、またカフェラテ等、いろいろそろった、気の利いたものがありますので、普通の自動販売機とともにぜひそういうものも検討していただければと思います。また、新しいタイプの図書館には蓋つきのコーヒーの持込みもオーケーのところも増えてきておりますので、これが図書館にオーケーかどうか分かりませんが、それも考慮していただければと思います。どうでしょうか。
○議長(矢部伸幸) 高橋企画部長。
◎企画部長(高橋亮) 先ほどの木村議員の意見を参考にさせていただきながら、自動販売機の設置につきましては、当初より予定はしているところでございますけれども、図書館への持込みにつきまして、今、担当課と調整をさせていただいているところでございますので、ご理解ください。
○議長(矢部伸幸) 木村浩明議員。
◆13番(木村浩明) 飲食のできるテーブル、椅子の設置についてお伺いしたいのですけれども、図面等も見せていただいたこともありますけれども、現在の計画ですと、飲食できるテーブルとか椅子、食べるではなくて飲むほうも含めて見当たらないのですけれども、なくては困ると思っております。いろいろ
設置ができればいいのですけれども、多目的室がありますが、本来あるべき機能が満たせない場合、この部屋を利用してはいかがでしょうか。例えば3分の1ほどをパーティションで区切って、飲食や会話が可能なエリアをつくるというのはどうでしょうか。
○議長(矢部伸幸) 高橋企画部長。
◎企画部長(高橋亮) 施設内での飲食スペースということにつきましては、特段設けてはおりませんが、議員がおっしゃるとおり、多目的室の利用、あるいは屋上の庭園、あるいは中庭などの屋外も含めまして、市民がくつろげるスペースへのテーブルや椅子の設置など、今後の備品計画の中で関係課と検討、協議していきたいと考えております。
○議長(矢部伸幸) 木村浩明議員。
◆13番(木村浩明) 屋外なんかもありますので、そういったところでも食べられるかとは思いますが、ぜひお願いいたします。
学習スペースとしての多目的室の活用及び利用時間についてということなのですが、多目的室は通常は学習スペースとして利用するとお聞きしております。ただ、イベントがあるときは使えなくなりますので、利用ニーズが高い時期などは、近隣のところの、例えば新田庁舎とかの会議室を開放するとかして代替を用意していただきたいと思いますが、どうでしょうか。また、ここは図書館と離れていますので、図書館が閉館した後でも利用可能だと思うのです。遅い時間に利用したいというニーズがあれば利用可能にしていただきたいと思いますが、どうでしょうか。
○議長(矢部伸幸) 高橋企画部長。
◎企画部長(高橋亮) まず、多目的室でございますが、用途を限定せず、イベントの開催など様々な使い道に有効活用できればと考えております。その中で、夏休み期間、あるいは受験シーズンなどは学習スペースとして大いに活用していただきまして、イベント開催時などの代替施設につきましては、利用状況を見ながら検討していきたいと考えております。また、利用時間につきましては、現在のところ、職員の勤務時間内を想定しておりますが、こちらにつきましても、利用状況、あるいはニーズにより判断していきたいと考えておりますので、よろしくお願いします。
○議長(矢部伸幸) 木村浩明議員。
◆13番(木村浩明) 続いて、
文化スポーツ部長にお聞きします。
活字離れ、また電子化により、一時はなくなるのではないかと思われたこともある図書館ですが、意外や意外、新しくできた滞在型の図書館が目を見張るような集客力を占めて、快進撃を続けております。中には、利用者が3倍、4倍という図書館も出てきました。
この春に室蘭市に視察に行きました。図書館を見に行ったわけではなくて、中心市街地活性化やコンパクトシティー計画をお聞きしてきたのですけれども、ついでに寄った図書館が、建て直した後、来館者数が以前と比べ4倍になったとの数字を見せられて驚きました。何を変えたのですかと尋ねたところ、貸出型の図書館から滞在型の図書館に変えましたとの一言です。室蘭市の場合、新しい図書館が中心市街地活性化に大きく寄与したことは間違いがありません。
有名な佐賀県武雄市の図書館。私は行ったことはないのですけれども、市長が渋谷区代官山の代官山T-SITEという書店を見学して、この空間を武雄市に持っていきたいということで、実際につくってしまいました。いろいろな批判を受けながらも、今や観光バスが訪れる観光名所にもなっています。ただ図書館に寄るだけではないのですね。ついでに、今までは別の温泉に泊まっていたけれども、今回は武雄温泉に泊まろうというふうになるわけです。指定管理者の蔦屋に対して様々な批判がありましたが、大したことはありません。私も代官山の代官山T-SITEは何回も行っていますが、大変おしゃれな書店で、この空間は代官山というおしゃれでセレブがいるところだから成り立つのであって、田舎のほうといいますか、特に佐賀県の人口が5万人に満たない地方都市の武雄市に持っていっても通用しないと誰もが思うはずです。何が言いたいかといいますと、既成概念を破らなければこうしたものはできなかったということです。
長くなりましたが、太田市の場合はどうでしょうかということで、いろいろお聞きしてみたいと思います。まず、市内4図書館の貸出数、来館者数についてお聞きします。
○議長(矢部伸幸) 松本
文化スポーツ部長。
◎
文化スポーツ部長(松本和明) 市内4図書館の貸出数でございますが、平成30年度が89万9,477冊、令和4年度は81万9,047冊でございます。次に、来館者数でございますが、平成30年度は48万3,741人、令和4年度が34万1,740人となっております。
○議長(矢部伸幸) 木村浩明議員。
◆13番(木村浩明) 次に、図書館の登録者、利用者数についてお聞きします。
○議長(矢部伸幸) 松本
文化スポーツ部長。
◎
文化スポーツ部長(松本和明) 図書館利用券の登録者、利用者数でございますが、令和4年度末時点の登録者数は、4館合計で9万5,384人、うち利用者数は1万9,847人となっております。
○議長(矢部伸幸) 木村浩明議員。
◆13番(木村浩明) 図書カードを持っている登録者数は人口の43%と割合多いです。ただ、実際に利用しているのは9%と1割にも満たないと。少ないかなと思います。ただし、年間来館者数と比較しますと、1人の人が1度でなくて20回とか、中にはしょっちゅう行っている方もいっぱいいらっしゃる、繰り返し利用されるというところが見てとれます。冒頭言いましたけれども、今1割なのですけれども、もし、来館者数が増えたほかの図書館のように、例えば3倍にでもなったら大したものです。市民の3割が利用する、繰り返し利用するとかになりますので、もしも室蘭市みたいになったらそういうことになります。
室蘭市の人には大変申し訳ないのですけれども、図書館を見学して感じたのは、確かに気の利いたいい図書館でした。でも、それほど目を見張るような図書館ではないのです。これを見て、室蘭市で4倍行けるなら、太田市では3倍行けるのではないかと。何で室蘭市が4倍で太田市が3倍なのだという方もいらっしゃると思います。多少控えめに言っています。
さて、4図書館全体と新田図書館の開架、閉架図書数についてお聞きします。
○議長(矢部伸幸) 松本
文化スポーツ部長。
◎
文化スポーツ部長(松本和明) 市内4図書館全体の令和4年度末時点の開架図書数につきましては、38万738冊でございます。閉架図書数につきましては、28万7,572冊(後刻発言の訂正あり)となっております。そのうち、新田図書館の開架図書数は8万6,267冊、閉架図書数は8万8,726冊となっております。
すみません、訂正いたします。市内4図書館全体の令和4年度末の閉架図書数ですが、28万7,527冊となっております。
○議長(矢部伸幸) 木村浩明議員。
◆13番(木村浩明) 新田図書館の開架数なのですけれども、以前お聞きしたときは9万冊を超えていたときもあったかと思うのです。9万冊弱というところですね。
次に、新田図書館に行ったときに感じることがありまして、資料についてなのですけれども、図書館の中にかなり広いスペースを使って、新田の歴史資料や、新田とは関係ない図鑑などが置かれています。新田の資料はそこに置くか大切にしてもらいたいと思うのですが、古くて使えないような図鑑とか目録みたいなものが数多く置かれています。これは開架スペースの3分の1とか4分の1ぐらい使っているのではないかと思いますので、これを何とかしていただけないかと思います。
また、新しい図書館の開架蔵書数が12万冊とお聞きしております。そうしますと、例えば漫画が、これからもお聞きしますけれども、仮に1万5,000冊とすると、残りが10万5,000冊となって、単純に補充だけするということになれば、今の新田図書館の蔵書に割合として1割5分程度を補充するということになります。10万5,000冊というのは、注目される図書館としてはそれほど多くはないと思っているのです。ただ、スペースがもう限られていまして多くできないということもあると思いますが、全体で1割5分は補充することで新しくなるのですけれども、せめてあと1割5分ぐらい入れ替えて、3割ぐらい新しい本がなければ代わり映えしない図書館になってしまうのかとちょっと危惧しております。どうでしょうか。
○議長(矢部伸幸) 松本
文化スポーツ部長。
◎
文化スポーツ部長(松本和明) 現在ある資料は整理いたしまして、古い図書等については処分する予定でございます。また、新しい図書館を魅力的なものとするため、新しい本も積極的に購入していきたいと考えております。
○議長(矢部伸幸) 木村浩明議員。
◆13番(木村浩明) 積極的にいろいろ考慮していただければと思います。
続いて、新しい図書館の特色についてお聞きします。
○議長(矢部伸幸) 松本
文化スポーツ部長。
◎
文化スポーツ部長(松本和明) 新しい新田図書館につきましては、誰でも使うことができ、漫画を特色とした滞在型の図書館を目指していきたいと考えております。
○議長(矢部伸幸) 木村浩明議員。
◆13番(木村浩明) 誰でも使うことができと言われましたけれども、本当によちよち歩きの小さな幼児から80歳、90歳の人まで、幅広い人に使われるのが図書館です。今でもそうなっています。漫画を特色と言われました。漫画は子どもが読むだけでなく、大人も読むことができます。私の好きなドラマ「Dr.コトー診療所」の原作は漫画です。ドラマの原作になっているものも大分多いと思います。特色を出すという意味ではとてもいいと思います。
それから、滞在型を目指すと言われました。最近の新しい図書館をつくる場合は、ほぼ滞在型にするということが多いのですが、利用者を増やすためには、机や椅子やその他の建物だけでなくて、ソフト部門も大切になってくると思うのです。特に大切なのがイベントだと思います。まず、現在の図書館でのイベントはどのようなことしているのかお聞きします。
○議長(矢部伸幸) 松本
文化スポーツ部長。
◎
文化スポーツ部長(松本和明) 各図書館では、テーマに合わせた特集コーナーを設置しております。その他に、中央図書館では太田市コレクション展、尾島図書館では利用者参加型企画展、新田図書館では夏休み・クリスマス福袋、藪塚本町図書館では他課等とのコラボ展示等を実施しております。
○議長(矢部伸幸) 木村浩明議員。
◆13番(木村浩明) 各図書館、実によくやっていると思っています。特に旧3町の図書館は、蔵書数やスペース、それから予算の制限がある中で、本当によくやっています。先日、藪塚本町図書館に行ったとき、群馬クレインサンダーズの旗や人形等の飾りがある企画展示がありました。また、図書館員が選ぶ私の1冊、1冊でなく数冊かもしれませんが、またそういう企画をやるとされました。人が選んでくれたものを読みたいという方は結構多いと思うのです。大げさに言えば、人はそれぞれ人生のドラマを持っていると思うのです。その人が選ぶ私の1冊とはどのようなものだろうと関心が湧きます。できれば、群馬クレインサンダーズの企画をやるのであれば、監督や選手の私の1冊というものがあればなお面白いのではないかと思っています。
それでは、新しくできる複合施設の図書館のイベントについてですが、まず最初に、私から幾つか提案をさせていただきます。まず、企画展示が非常に大切だと思っているのです。大きなものを一つ、小さな展示が最低でも5つ、これはそれほど難しいことではないと思います。借りたい本を探しに行くけれども、いろいろなテーマで展示があると必ず関心のあるものが見えるわけです。私なんかも、関心のあるものがあると、目的の本のほかにそれを1冊、2冊借りて帰るということがよくあります。大きな展示はできれば広報おおたですとかいろいろなところで広報をしてほしいと思うのです。新しい人に借りてもらいたいと思っていますので、それは重要かと思います。
次に、情報発信コーナーというものはどうでしょうかと思っています。長崎市立図書館の例ですと、がん情報コーナーという非常に有名なコーナーがあります。図書館のレファレンスという機能がありますよね。1人の司書の方が、いろいろ質問を受けて、がんのことについてうまく質問に答えられなかったということで、いろいろ本を集めたりし始めまして、とうとう、情報発信のところ、お医者さんですとか関係者、そういったところからも含めて、非常に有名なものになっています。
せっかく保健センターとの複合施設なわけですから、複合施設のコラボということで、健康情報コーナーをつくって、がんをはじめ健康全般の情報を発信したらどうでしょうか。ただ本を並べるだけではなくて、健康に対するアドバイスですとかパンフレット、そういったものを企画展示よりも多く常設でやるといいと思います。ただ、いろいろアイデアとすると幾らでも出てくるのです。例えば危機管理室とのコラボで災害情報コーナーとか、災害情報の危機管理室が発信したいものも本の上とかに貼っておくこともできるわけです。ハザードマップを貼るとか、そういったこともあります。
そして、忘れてはならないのが、さっき藪塚本町図書館でも言いましたけれども、群馬クレインサンダーズとのコラボです。そのときにはやはりさっきの私の1冊があればいいと思います。あと、スケートボード場が隣にできます。あとはジョイフル本田、特に趣味の方といいますか、大変来られているわけですよね。だから、趣味のコーナーの展示をするときにはジョイフル本田とコラボするとか、あるいはジョイフル−2に、このような企画をやっていますというふうな、ちょっと間に置かせてもらうとか、いろいろあると思います。
最後に、本の並べ方。今も工夫されていると思いますけれども、いろいろな図書館、藪塚本町図書館も最近行きましたので、ちょっとスペースがあると本の表紙を見せていました。本の表紙を見せるというのが非常に重要だと思っているのです。
いろいろとお話しさせていただきましたが、今後の西複合施設での計画等にどのようなものがあるかお聞きします。
○議長(矢部伸幸) 松本
文化スポーツ部長。
◎
文化スポーツ部長(松本和明) いろいろアイデアをいただきありがとうございます。今後も引き続きまして他部局と連携して様々な情報発信ができるコーナーを設置していきたいと考えております。また、健康や介護、時期に応じた企画コーナーを各図書館でも積極的に開催していきたいと考えております。
○議長(矢部伸幸) 木村浩明議員。
◆13番(木村浩明) 次に、漫画の蔵書数の計画についてお聞きします。
○議長(矢部伸幸) 松本
文化スポーツ部長。
◎
文化スポーツ部長(松本和明) 漫画につきましては、子どもから大人も楽しめる様々なジャンルを約1万5,000冊そろえたいと考えております。その後、利用状況等を見ながら、さらに充実をさせていきたいと考えております。
○議長(矢部伸幸) 木村浩明議員。
◆13番(木村浩明) 漫画というものをそろえることを最大限に利用していただければと思うのです。本当は2万冊ぐらいあるといいかと思いましたけれども、ほかの普通の本が少なくなってしまいますので、1万5,000冊ぐらいが適当かと思います。意外と、私がよく行くスーパー銭湯で2万冊漫画があるのです。それほど多いと思わないのです。ですから、漫画本の選び方は、かなり範囲が広いですので、よく選んでいただいて、先ほども子どもから大人まで楽しめると言われましたけれども、マニアも喜ぶようなものをちょっと入れていただくと、おやと思うかもしれません。
特徴を出すというのは大切なことで、石川県立図書館という非常に大きな図書館があって、見学してきました。図書館だけで150億円かけているところで、参考にはならないのですが、太田市から来ましたと言いましたら、太田市といえば美術館・図書館がありますとすぐ言われたのです。ですから、美術館・図書館もシティプロモーションとしては非常に有効だと私は思っているのです。だから、漫画もよくよく選択して、有効利用していただければと思っております。
それで、漫画を読むスペースの確保についてお聞きします。今のところ、漫画は貸出しをしないで館内で読んでもらうとお聞きしております。果たしてそのような読むスペースがあるのかと、ちょっと疑問といいますか、大丈夫かなと心配しています。あともう一つは、家に机や椅子がない、ミカン箱でやっているという方はほとんどいないと思います。それなのに、来館して閲覧室で読書や勉強をされる方は、わざわざ図書館の閲覧席に座りに来るというのは、家庭とは違った図書館の持つ落ち着いた空間を求めているわけだと思うのです。静かで落ち着いたところとそうでないところをゾーン分けができればいいと思います。その意味で、漫画を読むエリアも限定されたらいかがかと思いますけれども、どうでしょうか。
○議長(矢部伸幸) 松本
文化スポーツ部長。
◎
文化スポーツ部長(松本和明) 漫画につきましては、1階入り口付近に配架する予定でございます。その付近に読むスペースを確保したいと考えており、今後、全体のエリア分けの中で検討していきたいと考えております。
○議長(矢部伸幸) 木村浩明議員。
◆13番(木村浩明) 漫画の設置してあるところに階段がありますので、あそこは随分いろいろと使えるかと思います。
あと、館内の椅子、テーブル等の配置についてお聞きしたいと思いますが、今までの貸出型の図書館と滞在型の図書館で、私が思った一番の違いは、椅子、テーブルとかソファーだと思うのです。思わず座って本でも読みたくなるようなソファーがあったりして、居心地のよさを演出するのは、その空間もそうですけれども、共に椅子やテーブルではないかと思っているのです。中にはこのような図書館もあります。閲覧席、休憩席を中心に設計しているものもあります。そのぐらいなのです。どのような席をどのくらい用意するかというのを教えてください。
○議長(矢部伸幸) 松本
文化スポーツ部長。
◎
文化スポーツ部長(松本和明) 椅子、テーブルの配置でございますが、多くの方が館内での読書等を楽しめるように約80席を確保したいと考えております。また、館内の階段部分でも読むことができるようになっており、館内全体の配置等につきましては、今後調整していきたいと考えております。
○議長(矢部伸幸) 木村浩明議員。
◆13番(木村浩明) ぜひいろいろ設計して、スペースが空いたところに座席、席を置く、そのようなことはないでしょうけれども、閲覧席を重視していただきたいと思います。
次に、館内でのパソコン使用についてお聞きします。
○議長(矢部伸幸) 松本
文化スポーツ部長。
◎
文化スポーツ部長(松本和明) 現在も館内でのパソコンは使用可能となっておりまして、新しい図書館でも同様であります。また館内にWi−Fiを設置する予定であります。
○議長(矢部伸幸) 木村浩明議員。
◆13番(木村浩明) Wi−Fiを設置するということでお聞きしていますけれども、一部でもいいから電源があると便利かなと思っているのです。スマートフォンやタブレットはモバイルバッテリーがあれば十分だと思いますので電源は必要ないかと思いますが、パソコンは一部の製品しかモバイルバッテリーからは充電できないです。パワーデリバリーつきの、それも何万円もするような大きなモバイルバッテリ
ーを私は買いましたけれども、ではなくては充電できませんので、電源も一部検討いただければと思っております。
続いて、館内の飲食についてなのですけれども、図書館というと、紙に水というのは大敵ですから、特に飲食できないというのが以前は普通だったと思います。ただ、滞在型の図書館では、特に長期間滞在される方も増えてくると思いますので、水分補給や気分転換などのために、私はペットボトルや水筒はもう必須だと思っているのです。ただ、蓋つきのコーヒーなどの飲物も、貴重な資料にこぼされるともう取り返しがつかないですから、それ以外の場所で許可していただきたいと思いますけれども、どうでしょうか。
○議長(矢部伸幸) 松本
文化スポーツ部長。
◎
文化スポーツ部長(松本和明) 館内での水分補給につきましては、場所を限定して行えるように検討していきたいと考えております。また、食べ物につきましては、他課と調整を図り、施設内でスペースを確保できるように引き続き検討してまいりたいと思います。
○議長(矢部伸幸) 木村浩明議員。
◆13番(木村浩明) 次に、市長にお伺いします。
新しいタイプの図書館が各市ででき、その集客力によって、にぎわいの創出や市民の満足度が向上し、市の魅力度アップに貢献する例が増えてきました。太田市に例えば定住するか否かは、職場があるかということのその前に、まちに魅力があるかということが大きいのではないかと思っております。実は、文化、芸術、スポーツというものが意外に効果が大きいのではないかと思います。図書館もその一つだと思っていますし、最近の図書館、市長も知っていらっしゃるところもあると思いますが、非常に集客力があって、よい図書館が増えています。市長の所見をお伺いしたいと思います。
○議長(矢部伸幸) 清水市長。
◎市長(清水聖義) さっき話が出た武雄市は、本当にびっくりしました。民間の本屋さんとタイアップして図書館をやると。それに大体結構似たような状況で、うちが付き合っている海老名市もやはり同じように蔦屋と連携して図書館をつくっていると。非常に特徴的。うちでつくった美術館・図書館も、もう下火になりましたけれども、とにかく見物客が非常に多くて、駅前であるがゆえに、やはりこれが太田市の魅力の一つに確かになりました。
今おっしゃるように、文化施設というのは、本当にスポーツも芸術も、今の本もみんな、図書館もそうですけれども、やはり私たちが大事にしなければいけないセクションでありまして、今度できる図書館についてもいろいろ考えたのですけれども、ワークショップでいろいろ今の提案等々をされたらよかったと思いますけれども、そこはやはり、漫画はあまり入れないものですから、漫画を入れていこうと。ただ、漫画というのは非常に貴重品で、1冊、2冊抜かれると価値がなくなってしまうというのは実はあるので、貸出しは全体としたら一応は当分の間やらないというようなことで決めたわけなのですけれども、西複合施設の中にはこういう面白い図書館があるよということで、満足度が上がるかどうか分かりませんけれども、少し注目される図書館になればいいかなと思っているところです。
○議長(矢部伸幸) 木村浩明議員。
◆13番(木村浩明) そこで、市長にお願いがあります。図書館というのは、先ほども言いましたけれども、年齢が本当に広い人が、1度とかではなくて何回も繰り返して日常的に利用するものですね。今、利用者が1割ということで少ないのですけれども、西複合施設の図書館の集客力を何倍、私はうまくすれば3倍ぐらいになるかなと思っているのですけれども、税金の使い道として非常に効率がよくて、住民が市の住民サービスというのですか、これを実感しやすいのかなと思っております。
先ほど部長にもお聞きしましたけれども、新しい図書館の開架図書数は、現在の新田図書館と漫画を除くと、あまり変わらないのです。これは蔵書数だけではないのです。どのような本があるかということが重要なわけですけれども、まるっきりそのまま持っていってちょっと足すだけですと、本当に代わり映えがないです。古い資料を整理されるということをおっしゃっていましたので、少しはその分補充が増えるかと思うのですけれども、やはりもう少し入れ替えて。部長も積極的に購入したいと。ただ、予算が取れるかどうかというのはあります。できればそれを全部追加も含めて3割ほど入れ替えないと、新しい図書館として魅力がなくて、最初は来ると思いますけれども、次から来なくなるのかなと思っています。建物は目新しいし、いい建物ができています。ぜひ予算が上がってきた際、部長にも上げてほしいと要求しますが、3割ほど入れ替えていただけないかと思っております。
あと、いろいろイベントもどんどんやらないと、建物だけだと駄目です。人は来ないと思うのです。いろいろやっていますと、今、新田図書館で何名か増員を要求されると思うのですけれども、やることがはっきりしていて、その効果がある程度ありそうだということを見極めていただいて、それに見合った人員を配置していただきたいと思います。
今の2つについて市長にお聞きします。
○議長(矢部伸幸) 清水市長。
◎市長(清水聖義) 蔵書の数を増やせということですけれども、結局は4館で動いています。ですから、新田図書館へ行って、新田図書館にないから、これがどうしても欲しいというときには、多分ほかの館には在庫があるというようなことで、4館をやはり並列で見ていただくと。1館で集中ではなくて、全館で太田市の蔵書数を見てもらうというようなことで考えてもらえばと思います。ただ、古い本が開架式のほうにだっと並んでいても、これはやはり魅力に乏しいということは確かに言えますので、ここは配慮しながら、新館中心に配備するということは必要だと思っています。
それから、もう1点、人員についても、多分、館長からの要求があると思うのです。イベントをやる、何かをやる、そのときは確かに必要な場合には増員しますし、あるいはほかの館との兼ね合いがありますので、4館で必要なときにはお互いにフォローし合うというようなことも当然あると思います。だから、イベントをやるときに人が足らなくてできないということがないようにしたいと思っています。
○議長(矢部伸幸) 木村浩明議員。
◆13番(木村浩明) 市長、イベントは常時やっていただきたいと思っているのです。
次に行きます。最後にというか、ぜひ群馬クレインサンダーズとのコラボをやっていただきたいと思っているのです。バスケットボールがパリ五輪に行きます。だから、パリ五輪の開催とこの複合施設の開館がどのくらいずれるか一緒になるか分かりませんけれども、間違いなくバスケットボール人気というのが上がってきていると思うのです。
これはほかの県の話になりますけれども、愛媛県立図書館で「愛媛FCと本を読もう!!」という企画を行っています。やはり監督とか選手の私の1冊というのが、なぜそれを選んだかも含めて書いてあるのです。太田市と友好都市の今治市立図書館にも展示してありました。これはぴったしだと思っているのです。愛媛FCの場合、監督の私の1冊は「嫌われる勇気」だったのです。レディースのほうの監督は「鬼平犯科帳」ということで、留学していたときにいろいろ読んではまったということです。義理人情のほかに、リーダーとは何かというものを学んだと書いてありました。ここをぜひやるときは、担当課からもやるということになれば声がかかるのでしょうけれども、市長のほうからも協力をよろしくお願いします。
それから、もっと進むと、やはり藪塚本町図書館で図書館員の選ぶ1冊というのがありましたけれども、市長の選ぶ1冊とか、副市長とか教育長の選ぶ1冊とか、こういったものがあると、限らずですけれども、面白いと思うのです。いかがでしょうか。
○議長(矢部伸幸) 清水市長。
◎市長(清水聖義) 結構面白いかも分からないですね。今の群馬クレインサンダーズとのコラボですけれども、群馬クレインサンダーズが読んでいるとは思えないですね。多分、読んでいないのではないですか。でも、好きな本はきっと何かいろいろあると思うのです。思い出の1冊とか、何かで自分が変化を起こしたとかですね。あるいは、今度ガーナからも選手が来ますから、ガーナの話とか、あるいは沖縄も当然いますけれども、そういった関連で、そういうコラボというのは面白いかも分かりませんね。これからもぜひいろいろサジェスチョンいただければ、それは有効に使っていきたいと思います。
○議長(矢部伸幸) 木村浩明議員。
◆13番(木村浩明) 先ほどのことなのですけれども、ガーナから来た方とか、あとトレイ・ジョーンズさんとかいろいろ外国人の方がいます。その方が日本の本を選ぶとは限らないですね。選ばないと思うのです。ただ、ガーナは分かりませんけれども、英語の本は、選手が選んだ1冊ぐらいは、3,000円するか4,000円するか分かりませんけれども、そろえていただければありがたいと思うのです。好きであれば高校生も結構英語を勉強したりしていますので、辞書を引き引きでも、いろいろ読むのではないかと思っています。終わった後は中央図書館のほうに持っていって置いていっていただければと思いますので、ちょっとした付け加えですけれども、どうでしょうか。
○議長(矢部伸幸) 清水市長。
◎市長(清水聖義) 国籍を問わず、言語を問わず置くことも大事だと思います。ですから、何か選ぶ1冊の中に、例えば今の外国語の本も必要ですし、あるいは、さっき言った特に児童書、あそこも児童書は2万冊以上は置きたいと思っているのです。だから、子どもたちへの読み聞かせとかそういったコーナーも設けますので、そういった感じで児童書も2万冊以上置くとかという形で整備していきたい、このように思っております。
○議長(矢部伸幸) 次に、8番仁藤すぐる議員。
◆8番(仁藤すぐる) 参政党の仁藤すぐるです。通告に従いまして、一問一答方式にて質問させていただきます。
1点目に学校給食について、そして2点目は乳児の支援について、この大きく2つの項目から質問を行います。
学校給食及び食材及び献立づくりのコンセプトについて、初めに教育部長に伺います。
世界中で、農産物の栽培に化学合成農薬や化学肥料を使用しないオーガニック給食が注目を集めています。このオーガニック給食は、安全な食材を摂取することを通じて、健康面でも注目されています。さらに、給食を通じて有機農産物の普及を後押しし、農家の収入安定化にも寄与しています。そして、農薬不使用による環境改善の可能性も期待されています。
学校給食は、子どもたちの健康維持だけでなく、健康な生活習慣を育む重要な要素でもあります。令和4年4月には、みどりの食料システム法、環境と調和のとれた食料システムの確立のための環境負荷低減事業活動の促進等に関する法律が設立し、農業の環境負荷低減などを目指す方針が示されました。この法律には、有機農産物を学校給食で積極的に利用し、教育分野との連携を強化することが含まれています。また、消費者には農産物の表示に関する分かりやすい情報提供が進められ、環境に配慮した選択を促す取組も行われています。具体的な目標として、2050年までには有機農産物の栽培面積を25%拡大し、化学農薬の使用量を半減、化学肥料の使用量を30%減少させる計画が進行中です。
群馬県でも、群馬県みどりの食料システムの基本計画に基づき、これらの取組を早めていく姿勢が示されています。みどりの食料システム法や群馬県みどりの食料システム基本計画を踏まえ、本市が有機農産物の給食への活用についてどうお考えなのか、また、学校給食に対するお考えをお聞かせいただければ幸いです。まず、本市の学校給食ではどのような食材が使用されているのか、どのようなコンセプトの献立が提供されているのか、現状について教えていただければと思います。
○議長(矢部伸幸)
小内教育部長。
◎教育部長(小内正) 食材につきましては、地産地消を推進しており、特に米につきましては、太田市精米センターから安全安心な100%太田市産を使い、野菜も新鮮な地場産野菜を中心に使用しております。他の食材についても、主に市内業者から安全なものを納入していただいております。献立については、栄養バランス、望ましい食習慣の形成や食文化、旬の食材など、食に関する指導の教材となることをコンセプトとしております。
○議長(矢部伸幸) 仁藤すぐる議員。
◆8番(仁藤すぐる) 食材の選定には地元愛が感じられ、太田市産米や地場産野菜の使用は太田市の農業の活性化や雇用にも重要で、すばらしい対応だと思います。安全な食材の提供と使用に心から感謝いたします。
次に、学校給食における今後の課題について質問いたします。小麦価格などが高騰し、食料価格の上昇や食糧危機や食料安全保障の懸念が高まる中、学校給食における今後の課題について伺います。
○議長(矢部伸幸)
小内教育部長。
◎教育部長(小内正) 課題としましては、食材費の高騰への対応、給食調理員の確保などでございます。
○議長(矢部伸幸) 仁藤すぐる議員。
◆8番(仁藤すぐる) ご答弁の中で給食調理員の確保について触れられていましたが、実際に私のところにも、調理員の不足など、ショートパートさんとの連携等の課題があると声が寄せられています。今後もこれらの問題に対処し、解決に向けて努力を続けていただければと思います。
次に、食品添加物について質問させていただきます。食品添加物の定義や安全基準は国によって異なり、単純な品目数だけでは適切な比較が難しいものの、日本はほかの先進国に比べて食品添加物の使用が顕著です。各国の食品添加物の使用状況を見てみると、アメリカでは133品目が使用されています。一方、ドイツでは64品目、フランスでは32品目、イギリスでは21品目となっています。これに対して、日本では、驚くべきことに約1,500品目もの食品添加物が使用されています。
市において提供されている学校給食についても、食品添加物の使用と安全性についての懸念があります。食品添加物は、亜硝酸ナトリウム、学校給食だとハムやソーセージに使用されています。着色料、甘味料など、多種多様なものが存在し、これらの添加物に関しては、アレルギーや発がん性の懸念など、体への影響も指摘されています。世界保健機関、WHOの国際がん研究機関でも、これらの添加物がさきの病気やアレルギー、がんの原因になる可能性があると発表しています。
そこで、市内学校給食の現状として、原材料に食品添加物が含まれているものはどのような食材があるのか伺いたいです。
○議長(矢部伸幸)
小内教育部長。
◎教育部長(小内正) 厚生労働省が認めました食品添加物を使用しているため、安全でございますが、食品添加物に含まれる食材量は、大豆加工品、魚肉加工品、食肉加工品などの加工食品、調味料等が挙げられます。
○議長(矢部伸幸) 仁藤すぐる議員。
◆8番(仁藤すぐる) 多くの保護者が食品添加物のリスクを懸念しており、特に成長期の子どもたちには健康な食事が重要です。安全な給食と健康への配慮がより強化されることを期待して質問させていただきました。
次に、食材の国産割合について質問いたします。学校給食が国産だとより安全だと考えます。学校給食の食材の国産割合について伺います。
○議長(矢部伸幸)
小内教育部長。
◎教育部長(小内正) 令和4年度においては、重量ベースで約95%が国産となっております。
○議長(矢部伸幸) 仁藤すぐる議員。
◆8番(仁藤すぐる) 重量ベースで95%とのことで、さらに国産食材の割合を100%に向上させることへの期待も大きいです。食材の安全性と地域経済の健全な発展を支えながら、生徒児童に品質の高い食事を提供する目標を実現する一環として、今後も取組を継続していただきたいと思います。
次に、学校給食に使用する油について質問です。海外では使用が禁止されている食品添加物が日本では使用されているケースが存在しています。その代表的な添加物として、トランス脂肪酸が挙げられます。科学的研究から、トランス脂肪酸、飽和脂肪酸、コレステロールの過剰摂取が心疾患のリスクと関連していることが明らかになっています。これらの成分を摂取し続けると、悪玉コレステロールが増加し、動脈硬化が進行する可能性があります。動脈硬化により血管が詰まり、脳卒中や心筋梗塞、心不全などの重篤な疾患のリスクが高まるとされています。
2003年のWHOとFAOの合同会合では、トランス脂肪酸の摂取を極めて低く抑え、総摂取エネルギー量に対しても最大でも1%未満とすることが勧告されました。この勧告に基づき、デンマーク、スイス、オーストラリアでは、トランス脂肪酸を2グラム以上含む油脂の国内流通が禁止され、アメリカ、カナダ、アルゼンチン、韓国、台湾、中国などでは、トランス脂肪酸の食品表示が義務化されています。アメリカ食品医薬品局は、2018年以降、トランス脂肪酸を多く含む部分水素添加油脂の使用を禁止する方針を発表し、また、WHOは各国に対し2023年までに加工食品のトランス脂肪酸を削減するよう呼びかけており、行動計画も発表しております。
サラダ油やキャノーラ油、代表的な食品として、マーガリン、ファットスプレッド、ショートニング、そして、これらを原材料に使用したパン、ケーキ、ドーナツなどの洋菓子、揚げ物などには、トランス脂肪酸が含まれたものが多くあります。子どもたちがよく食べるお菓子の中にも多く見られます。本市の学校給食ではどのような油が使用されているのかお聞かせください。
○議長(矢部伸幸)
小内教育部長。
◎教育部長(小内正) 主にサラダ油、大豆油、ごま油、米油、オリーブ油等、一般的に使用されている安全な油を使用してございます。
○議長(矢部伸幸) 仁藤すぐる議員。
◆8番(仁藤すぐる) 答弁の中で、トランス脂肪酸の含有量が少ない米油やオリーブ油を使用している学校給食があることが述べられていました。限られた食材費の中で多くの課題や苦労があるかと思いますが、油や調味料についても安全性のリスク低減に積極的に取り組んでいただければ幸いです。
次に、児童生徒の食物アレルギーの現状及び対応について質問です。文部科学省の学校給食における食物アレルギー対応指針2015年では、食物アレルギーへの対応に関して、対応委員会の設置と運営、保護者の申請確認、献立の作成・検討、調理、教室での対応について記述されています。これは、児童生徒の健康やリスク回避に欠かせない重要な取組ですが、同時に、ご苦労も多いと思います。そこで、児童生徒の食物アレルギーの現状及び対応についてお尋ねいたします。
○議長(矢部伸幸)
小内教育部長。
◎教育部長(小内正) 令和4年度の給食で対応しましたのは、小学生295名、中学生115名であります。食物アレルギー物質は、主に乳製品、卵、魚介類、小麦、果物、ナッツ類となっております。対応につきましては、保護者と学校で情報共有し、除去食、代替食の提供などを行っております。
○議長(矢部伸幸) 仁藤すぐる議員。
◆8番(仁藤すぐる) 食物アレルギーには、ご答弁で述べられていた乳製品、卵や小麦など、通常の食物アレルギーとは別に、アレルギー症状を引き起こす食品添加物が存在することがあります。そのため、食品添加物の使用量やアレルギーの子どもたちの数などを考慮し、お話を伺いました。また、食材に含まれる添加物が病気やアレルギー、がんの原因になることが知られており、それゆえにオーガニック食品の需要が国内や海外でも高まってきています。
最後に、教育部長に質問になるのですが、オーガニック学校給食の導入は、安心安全な給食のみならず、地域の農業振興、環境負荷の低減、市の農産物のブランド化、健康促進、医療費削減、そして移住定住促進につながると期待されています。群馬県に行っている自治体はまだありません。ですが、本市の学校給食において、オーガニック給食を健康教育の一環として取り組むことは考えられるでしょうか。
○議長(矢部伸幸)
小内教育部長。
◎教育部長(小内正) オーガニック給食の提供についての懸案事項は、食材が高価であることと、給食への供給量が需要量に満たないと予想されることでございます。よって、現在も地場産品を中心とした安全安心な食材を使った給食が提供できていることから、現時点では、オーガニック食材を使った給食を検討してはございません。
○議長(矢部伸幸) 仁藤すぐる議員。
◆8番(仁藤すぐる) 部長答弁の中で検討していないということですが、ぜひともメリットを考慮いただき、今後ぜひ視野に入れていただきたいです。よろしくお願いします。
次に、市長に質問です。
文部科学省の食育課がこう述べています。近年の社会環境の変化に伴い、日本人の食生活のありさまにも大きな変化が現れてきています、このような状況の中、子どもたちが望ましい食習慣を身につけ、生涯にわたって心身共に健やかに生きていくためには、学校において食育を推進していくことは何よりも大切なことです、もちろん食育は家庭を中心として行っていくものですが、学校において、子どもたちに食の楽しさ、食の大切さ、それを理解させるように学校教育活動全体を通じて積極的に取り組んでいくことが必要と考えます、さらには、学校で学び得た基礎知識に基づいて、子どもたち自身が自らの頭で考えて判断をし、食生活をコントロールできるように食の自己管理能力の育成に向けて働きかけていただきたいですと述べております。
そのきっかけとして、オーガニック給食と食の安全性の啓蒙をぜひ推進していただきたいです。すぐには難しいとは思いますが、そのタイミングなどの実施を検討していただければと思います。こちらについて、市長のご所見をお伺いいたします。
○議長(矢部伸幸) 清水市長。
◎市長(清水聖義) 今のは文部科学省ですか。文部科学省がそのくらい言うなら、学校給食を無料にしてもらいたいよね。やはり、食育が大事だということを言うなら、ぜひ党を通じて無料にしてもらうと。太田市は先やってしまいましたけれども、食育ということで大事だと。
それから、オーガニックですけれども、有機JAS認証というものを持っているところが太田市はないのです。すると、オーガニック給食をやろうと思っても、どこかから買わなければいけない。どこにあるのか私は分かりませんけれども、それよりも、現在、農家の方々が神経を使っていただいて太田市の野菜を積極的に納めていただいている。米と野菜を自分たちのまちでできたもので、供給する側は自分たちの子どもに供給するという意識で野菜を供給してくれている。やはりそういう環境の中で給食をつくっていくことが大事だと思うのです。今、ここの手元にないオーガニック野菜をどこか日本中で求めて、それで給食へ出すことよりも、今いる農家の方々を信頼して、彼らもやはり未来の太田市の子どもたちのために作ってくれている、そういう野菜を使っていく。
もう一つは、2万食作らなければいけない。2万食というのは非常に大きな量です。2万食を全部オーガニックでやろうとしたら、どのくらいの野菜の土地が必要なのか。しかも、献立が結構複雑なものですから、いろいろな種類の野菜を作らなければいけない。これを誰がやるかということも問題ではないかと。そういったことを考えると、先ほど部長が答弁したような結果になると。その前に、文部科学省に食育の大事さを具体的な形で表現するように、党を通じてぜひ言っていただければありがたいと思います。
○議長(矢部伸幸) 仁藤すぐる議員。
◆8番(仁藤すぐる) 参政党を通じて文部科学省に食育の大事さを一生懸命伝えていければと私も思っております。
先ほど市長の答弁の中で、手元に野菜がないと。実際私も農業政策課に伺ったところ、有機JAS認証を取っている方がいないというところで、地元を回ってみたのです。地元を回ってみると、実際、今、世良田小学校のほうに自身の有機野菜を卸している方がいらっしゃいまして、一応、太田市にも有機栽培をされている方がいると。22年間されている方が世良田小学校に卸しているという話を伺いまして、実際そのチャンスはあるのではないかと私は思っております。
具体的に、現実的にはやはり2万食を作るというのは難しいと思うのです。私も聞いていて思いました。ただ、毎月とかではなくて年2回とか、または、12月8日がオーガニックデーと呼ばれていまして、その1日とか、イベント的にぜひやっていただけないかと思うのですが、それについては市長のご所見をお伺いします。
○議長(矢部伸幸) 清水市長。
◎市長(清水聖義) 認証を取っていなくても努力している農家はいるのです。今の世良田小学校もそうかもしれません。あるいは、私の知っている人でも、鳥之郷に頑張っている女性がいるのです。かなり広い土地で頑張っています。でも、それが認証を受けているかというと、これがまた受けてないのです。ですから、努力して、無農薬でやろうとして、野菜をたくさん作って、いろいろなところに供給していることは事実ですけれども、例えば鳥之郷は鳥之郷小学校でやってもらうとか、一般の野菜と同じように供給してくれればそれでいいと思うのです。ただ、単価がどうなのかと。単価も今、物価が上がっていて結構シビアなのですよね。給食をやっているほうも、やはりコスト計算をしながら全体を考えながらやっていますので、むやみやたら高い野菜はなかなか買えないということだと。
今年の補正予算でも5,000万円以上の補正が出ていますけれども、やはり値段が上がっているのです。だから、オーガニックに近いものだからやりましょうというのはなかなか難しいと思う。むしろ、小さな団体とか、あるいはそういったものに理解をしている人たちでシェアをして、広げていくということも大事ではないかと。学校給食にぼこっと入れることよりも、そういうやり方もあるのではないかと思います。大事なことということは私も分かります。ただ、なかなか運用は難しいということで答弁に代えさせていただきたいと思います。
○議長(矢部伸幸) 仁藤すぐる議員。
◆8番(仁藤すぐる) 次に、乳児の支援について、健康医療部長に質問です。
乳児の支援について質問いたします。日本の出生数は、第1次ベビーブーム期に約270万人、第2次ベビーブーム期の1973年には約210万人でした。その後、減少傾向が続き、2022年の出生数は約77万人でした。全国的に出生数の減少が見られる中、本市の過去3年間の出生数についてお伺いいたします。
○議長(矢部伸幸) 大澤健康医療部長。
◎健康医療部長(大澤美和子) 群馬県の人口動態統計概況による最新3年間の本市の出生数ですが、令和元年1,458人、令和2年1,520人、令和3年1,484人となっております。
○議長(矢部伸幸) 仁藤すぐる議員。
◆8番(仁藤すぐる) ご答弁のとおり、本市も減少傾向であることが確認できました。
次に、本市では子育てについて手厚い支援を行っていますが、本市における1歳未満への乳児への支援についてお伺いいたします。
○議長(矢部伸幸) 大澤健康医療部長。
◎健康医療部長(大澤美和子) 本市では、妊娠期からの切れ目のない支援体制を取っており、妊娠届出時から支援を開始いたします。まず、妊娠届出時には、保健師や助産師が必ず個別面談を行います。妊婦さんの既往歴、出産歴等の健康状態、家族の支援体制、経済状況などを伺います。聞き取った結果によりまして、必要に応じ、妊娠中から家庭訪問や電話等による支援を開始いたします。また、昨年度から始まった国の施策であります出産・子育て応援給付金事業では、伴走型支援と経済的支援を一体として行いますので、伴走型支援の一つとして、妊娠8か月時のアンケートも開始いたしました。出産を目前にした妊婦の不安に対しての支援となっております。
また、出産後は、産婦に対しましては、産後鬱の予防や新生児の虐待予防のため、産後2週間と1か月で産婦健診を実施しておりますが、より支援を要する産婦に対しては、早期の訪問を行います。さらに、生後2か月までに保健師や助産師が出生児全員を対象とした乳児全戸訪問を行います。その後は、4か月児健康診査、10か月児健康診査、子育て相談、7か月児対象の歯ぴもぐ教室を開催しています。また、電話相談や来所相談にも随時対応します。
○議長(矢部伸幸) 仁藤すぐる議員。
◆8番(仁藤すぐる) 太田市の支援体制は、妊娠届出時から始まり、出産後まで切れ目のないケアが提供されていることが確認できました。個別面談やアンケートを通じて、妊婦や産婦のニーズに合わせた支援が展開されており、産後鬱や虐待予防のための産婦健診や乳児訪問などが行われていることが分かりました。本市の取組は家庭からの電話相談や来所相談にも対応していることから、地域全体でのサポートを大切にしていることがうかがえました。先ほど、保健師、助産師が乳児全戸訪問を行っているとの話がありました。大変な労力を費やしていると思いますが、育児をする母親にとってはとても心強いことです。
次に、乳児全戸訪問の実施状況についてお伺いいたします。
○議長(矢部伸幸) 大澤健康医療部長。
◎健康医療部長(大澤美和子) 本市の乳児全戸訪問は、赤ちゃん訪問の名称で定着しております。訪問の際は、赤ちゃんの発育、発達の状況及び子育て環境の把握や保護者の育児不安に対応いたします。また、予防接種の説明や今後の乳幼児健診などの案内も行っております。過去3年の訪問実施状況ですが、令和2年度は2,261件、令和3年度は2,098件、令和4年度は1,957件です。なお、出生数より訪問数が多いのは、継続支援を要する家庭に複数回訪問しているためです。本市は地区担当制としておりまして、家庭の状況が把握できている市の保健師が妊娠時から継続的に関われる体制といたしております。
○議長(矢部伸幸) 仁藤すぐる議員。
◆8番(仁藤すぐる) すばらしい取組だと思います。赤ちゃん訪問というプログラムは、本市が子育て支援に真剣に取り組んでいる証拠です。赤ちゃんの成長や発達だけでなく、保護者の心配や疑問にも丁寧に対応する姿勢が、市民の健康と幸福を第一に考えていることを感じさせました。特に、地区ごとに担当保健師が関わる体制は、地域との結びつきを強化し、信頼関係を築いているすばらしい取組だと思います。
次に、子育て支援の一つとしておむつの購入費助成を行っている自治体があると聞きます。そのような助成があれば、育児をする家庭にとっては大変ありがたい制度かと思いますが、本市の状況をお伺いします。
○議長(矢部伸幸) 大澤健康医療部長。
◎健康医療部長(大澤美和子) 現在のところ、議員ご提案のおむつの購入費の助成というのは実施しておりませんが、子育て家庭への支援といたしまして、赤ちゃん訪問のときと1歳6か月児健康診査の際の2回、地産米5キロ分の引換券をお渡ししています。また、4か月児健康診査の際には、子育て応援ごみ袋プレゼントといたしまして、太田市の指定ごみ袋10枚入りを6袋お渡ししておりますが、こちらも喜ばれております。また、出産・子育て応援給付金事業の経済的支援として、妊娠届出時に5万円分、出生届出後に5万円分のOTACOのポイントを給付しておりますので、育児用品の購入に役立てていただきたいと考えております。
○議長(矢部伸幸) 仁藤すぐる議員。
◆8番(仁藤すぐる) 次に、市長に質問です。
先ほどの部長答弁で、家庭への支援策を積極的に展開していることが確認できました。特に乳児全戸訪問や健康診査、地産米引換券など、子育てに直結するサポートが多岐にわたっているのが印象的です。家庭の負担軽減と子育ての支援がバランスよく取り入れられている取組は非常に有効かと思います。
そこで、市長に質問です。太田市の取組について、健康医療部長のご答弁のとおりすばらしい支援が行われていること、先日の8月19日に掲載された毎日新聞の記事で、市内の保育園や認定こども園において、ゼロ歳から1歳児におむつを無償提供し、使用後のおむつの処理も施設が行う制度が導入される方針とのこと、こちらも大変意義深い取組だと思います。市長の熱心な子育て支援の姿勢が示されていることに感銘を受けました。私自身も、子育て世代から強い要望を受けてこの質問をさせていただいています。
こども課の調査によると、令和5年4月において、ゼロ歳から1歳の人口3,157人中、約6割に当たる1,992人が保育園に預けられていないことが分かりました。市内の入園しているお子さんだけでなく、入園していないお子さんを含めて全員に、子育て支援としておむつの配布をしてはどうかと考えます。このような取組が市民、特に子育て世代の負担軽減につながることを期待しております。市長のご所見をお伺いいたします。
○議長(矢部伸幸) 清水市長。
◎市長(清水聖義) 要は、赤ちゃんが生まれて、とにかく家にいるときも、保育園に行っているときも、行っていない子も、みんなおむつを出せと、おむつを買って与えろということなのですよね。これはちょっと大変かなと。なぜ保育園等々を選んだかというと、おむつに名前を書いて、持っていって、返すときにも名前の書いたものと。いわゆる病気とかがいろいろあるのだよ。保育士さんが大変だって。保育士さんがそれをお母さん方に渡して持って帰ってもらう、そういう順序というのを聞いたのです。赤ちゃんの病気があるとかないとかいろいろあるので、本人のところにどうしても返さなければいけない。それで名前をつける。
この手間を、保育士さんは非常に忙しい中で、小さい赤ちゃんからみんなにそれをやらなければいけない。これはちょっといかがなものかなと、これは大変だなということが頭の中に実は話をしていたときにありまして、これはやってやったほうがお母さんのためにも保育士さんのためにもお互いにうまくいくというようなことで発想したわけでありまして、赤ちゃんが生まれたら、自分の家にいるときも、いないときも、とにかく全部おむつを出せというのは、私に言わせると、おむつ屋の宣伝マンにしか見えないのです。だから、これはやはり家にいるときは自分でやる、これはしようがないと思うのです。
だから、保育園は、保育士さんとお母さん方が両方ともいろいろな面で苦労すると。だから、そこのところ、処理まで全部やってあげるというようなことを考えているわけで、取りあえずこれでスタートをしたいと思っているところです。
○議長(矢部伸幸) 仁藤すぐる議員。
◆8番(仁藤すぐる) なかなか厳しいことが市長の答弁からうかがえたのですが、まずは保育園からスタートするということで、今後についてはそのような可能性はあるのかお伺いしたいのですが。
○議長(矢部伸幸) 清水市長。
◎市長(清水聖義) 先ほど言いましたように、保育士さんも苦労するというのが実はあるというのが1点、非常に大事な点なのです。保育園はいつも事故が起こる、あるいは何かいろいろな事故が起こったりすると、必ず保育士さんが悪いとか何かと行くわけです。でも、これはタイトな仕事をやっているから、そういったことが結果として起こる。ちょっと手抜かりということもありますけれども、でも、タイトな仕事であることは事実ですね。ですから、保育士さんのサポートとお母さん方のサポートと両方を足してこの事業が成り立っているということでありますので、当面、将来は分かりませんけれども、どこまでいけるか。
ただ、もう一つ、そのおむつだけにこだわれば、今度、国から妊娠時に5万円、出産時に5万円、お金が出ますので、それで対応もできるのではないかと。ぜひそれでおむつを買って、子どもに与えてやっていただければありがたい、このように思います。
○議長(矢部伸幸) 仁藤すぐる議員。
◆8番(仁藤すぐる) 太田市で子を授かって太田市で育てていくというお母様からの要望で、最後に質問させていただきます。市長が今後、太田市で生まれる子どもたちにどのような未来を残したいのかという質問をお伺いしてもよろしいでしょうか。
○議長(矢部伸幸) 清水市長。
◎市長(清水聖義) 子どもたちが本当にどの子もみんな平等で同じように育ってもらいたい。だけれども、家庭の環境でどうしても凸凹ができてしまう。この子はとても温かく支えた、この子は支えられない、これがないような環境の子どもの成長にしたいと思っています。そこは一番大事なことだと思うのです。みんな生まれてきて、みんな同じように育っていかなければいけない。ただ、これは「学問のすゝめ」にもありますけれども、頑張った人と頑張らない人、これは成長期に言えるのですけれども、全部が同じようには成長しない。一生懸命頑張った子と頑張らない子は差が出てくる。でも、赤ちゃんの場合には全く自分ではそういった意識がないわけですから、そこで差をつけてはいけないと。我々、太田市民に生まれたからには、みんな同じようにレベルアップさせるように努力していきたい。そういうまち、そういう子どもたちの成長を私どもは望んでやっていきたい、そのように思っております。
◎ 休 憩
午後2時18分休憩
○議長(矢部伸幸) この際、暫時休憩いたします。
◎ 再 開
午後2時40分再開
○議長(矢部伸幸) 休憩前に引き続き会議を開きます。
次に、9番清水梨花議員。
◆9番(清水梨花) 弦音会の清水梨花です。通告に従いまして、一問一答方式にて順次質問いたします。
観光事業の現状及び今後の取組と、アニメによる地域産業活性化について、初めに産業環境部長に伺います。
2020年春頃から新型コロナウイルス感染症の蔓延防止策は断続的に行われ、そのたびに営業の制限をせざるを得なかった飲食業や宿泊業、観光施設など、旅行関連産業は大打撃の状況が続いた。しかしながら、ようやく新型コロナウイルス感染症が落ち着き始め、2022年10月には、海外からの個人観光客入国の解禁や全国旅行支援などが行われました。海外からの個人旅行が2年半ぶりに解禁され、観光地では国内外から旅行客が戻りつつあります。そして、ついに今年の1月より行動制限のない年末年始が迎えられ、コロナ禍が明け、全面的に旅行が解禁となりました。
本市に来られた観光客数について、過去3年の実績を伺います。
○議長(矢部伸幸) 井上産業環境部長。
◎産業環境部長(井上恵美子) 群馬県の観光入込客統計調査報告書によりますと、令和元年度が334万300人、令和2年度が176万5,800人、令和3年度が194万9,300人でございます。
○議長(矢部伸幸) 清水梨花議員。
◆9番(清水梨花) 令和元年と令和3年では58%減少したということが分かりました。
次に、全国と本市に来られた海外からのインバウンドとされる訪日観光客数について、過去3年の実績を伺います。
○議長(矢部伸幸) 井上産業環境部長。
◎産業環境部長(井上恵美子) 大変申し訳ございませんが、本市のインバウンドとされます訪日観光客数につきましては把握しておりませんが、全国では日本政府観光局のデータがございますので、そちらを申し上げます。令和元年度が約2,446万人、令和2年度が、やはり新型コロナウイルス感染症の影響にあると思いますが、約7,000人、令和3年度が約7万人となっております。
○議長(矢部伸幸) 清水梨花議員。
◆9番(清水梨花) インバウンドの観光客は増えていないということが分かりました。インバウンドの準備について、海外からのお客様では高所得の方もいらっしゃいます。そうした方を呼び込み、受け入れて、もてなす場所が欲しいところですが、多国言語対応の案内、ハイクラスで長期滞在可能なホテル、ご当地飲食店、バーなどが挙げられます。このような受け入れる準備というのが重要になります。コロナ禍前から準備ができていなかったのだと思います。まずは、外国の方をどうもてなせばいいのかを学び、やり方を変えていかなければなりません。
コロナ禍によりイベントが中止されている中、観光交流課ではどのような活動をしていたのか伺います。
○議長(矢部伸幸) 井上産業環境部長。
◎産業環境部長(井上恵美子) 新型コロナウイルス感染症の警戒度が高かった令和2年度ではイベントを開催することはできませんでしたが、群馬県の社会経済活動再開に向けたガイドラインに基づき、感染症対策をしっかり行った上で、令和3年度、令和4年度は、イベントの規模を縮小しましたり、代替などで開催をしたイベントもございました。また、国内交流都市の市民への果物や海鮮などの販売ですとか、経済的損失を受けた宿泊施設及び物産品販売店に対しまして、支援を目的としたキャンペーン事業を実施するとともに、観光資源の情報発信といたしまして、SNS等複数の媒体を活用して情報発信などを行ってまいりました。
○議長(矢部伸幸) 清水梨花議員。
◆9番(清水梨花) アフターコロナにおいて、本市の今後のイベントについてどのような計画を考えているのか、企画の方向性について伺います。
○議長(矢部伸幸) 井上産業環境部長。
◎産業環境部長(井上恵美子) まずは、新型コロナウイルス感染症の影響で中止となっておりました既存のイベントを再開するとともに、いろいろ実施方法等も見直す必要があるかと思いますので、そのようなことを考えております。それから、プロスポーツとの融合ということが今ありますので、例えばですけれども、マルシェのイベントをやったりとか、あとは、そういったことで本市の魅力を積極的にPRしたりですとか、社会の変化等に対応した新規のイベントの企画なども研究しながら、にぎわいの創出とリピーター、関係人口の増加を図ってまいりたいと考えております。
○議長(矢部伸幸) 清水梨花議員。
◆9番(清水梨花) 既存のイベントを再開させていくという回答で、待ち望んでいる市民も多くいるので、期待しています。また、新規のイベントの企画はぜひ力を入れて、新しいことに積極的に取り組んでほしいです。そして、まずは実行して、やってみなくては何も進みませんので、イベントが成功したら継続し、悪かったら改善したり、場合によってはやめるという判断をしていって、執行部の関係する部署間で連携を取って実行していってほしいです。
次に、アニメツーリズムについて、アニメの聖地を他市では実施しているが、その経済効果について伺います。
○議長(矢部伸幸) 井上産業環境部長。
◎産業環境部長(井上恵美子) 本市には、いろいろ調べてはみたのですけれども、いわゆるアニメの聖地というものがないと認識をしております。もしあるとすれば、そのときの経済効果というのは期待できるものと考えます。
○議長(矢部伸幸) 清水梨花議員。
◆9番(清水梨花) テレビ特撮ヒーローや映画、アニメに登場するシーンで、風景や建物などがロケ地として採用され、そのロケ地が聖地となって、新たな観光資源となっているところもあります。
岐阜県飛騨市では、「君の名は。」は飛騨市が舞台となった作品で、世界135の国と地域で配給された大ヒット作で、そのほか、「ルドルフとイッパイアッテナ」や「聲の形」の3作品で岐阜県を訪れる聖地巡礼者は約103万人で、同県にもたらした経済波及効果は253億円ということが野村総合研究所調査で発表されています。
鳥取県境港市、駅から水木しげる記念館までの800メートルにわたる商店街は「水木しげるロード」と呼ばれる観光スポットとなっています。代表作「ゲゲゲの鬼太郎」の主人公、鬼太郎をはじめとする177体の妖怪ブロンズ像のほか、妖怪神社やキャラクターグッズを販売しているショップが並んでいて、2018年7月から、夜間の路面に妖怪のライトアップの演出照明も実施しています。
埼玉県久喜市では、「らき☆すた」というアニメがあります。久喜市にある鷲宮神社が登場します。2008年、アニメ放映後には初詣客は年々増加し、2014年の発表では4年連続で47万人の参拝客が訪れました。
茨城県大洗町は、「ガールズ&パンツァー」というアニメの舞台の一つで、アニメに登場するキャラクターの等身大パネルが大洗町の商店街に配置され、聖地巡礼でお客さんが訪れています。その経済波及効果は年間約7億円にも及ぶとされています。大洗町では、ふるさと納税の返礼品として、「ガールズ&パンツァー」とタイアップした食品も人気です。
アニメは私自身、とても好きで、よく見ています。アニメの可能性について、市はどう把握しているのか伺います。
○議長(矢部伸幸) 井上産業環境部長。
◎産業環境部長(井上恵美子) 今、議員がお話しされたように、私どもも初めて今回いろいろ調べさせていただきました。確かに水木しげるロードの境港市などにつきましては、恐らくこちらにいらっしゃる議員も視察をされた方々もいらっしゃるかと思います。それなりの経済効果があるのだと思います。一般的に、やはりアニメをきっかけにそうした地域を訪れた方々が地域の食や文化、また人に触れてリピーターになるなど、集客から地域資源への誘客とか地域における消費へつながるということは考えられると思います。
○議長(矢部伸幸) 清水梨花議員。
◆9番(清水梨花) アニメは日本だけでなく海外にもファンがいます。そして、アニメの聖地に海外からファンが訪れ、インバウンド消費が増加し、さらに、商店街とコラボした企画を行って成功している地域もあります。いわゆる「アニメが経済を回している」と言っても過言ではありません。
過去に金山城跡や太田駅でコスプレのイベントが行われましたが、その際は約200人の参加があったと聞いていますが、その状況について伺います。
○議長(矢部伸幸) 井上産業環境部長。
◎産業環境部長(井上恵美子) こちらは、シティプロモーション事業の中で、その認定事業者がコスプレイベントを2回開催しております。1つ目は、平成30年9月と10月に太田駅周辺と金山城跡で開催された際には250人の参加があったということです。また、平成31年1月の関東学園大学と金山城跡で開催された際には177人の参加があり、にぎわったと聞いております。
○議長(矢部伸幸) 清水梨花議員。
◆9番(清水梨花) ぜひ継続させていってほしいです。ちなみに本市はものづくりのまちであり、工場が多くあり、グッズ制作には好環境だと考えています。自動車関連部品メーカーも多く、その技術を結集し、本気で痛車を造ったら、きっとすごい車になりそうですよね。というように、新しいアイデアもたくさん生まれます。ぜひ力を合わせてやっていきましょう。
では、次に、近隣都市における歳出決算額のうち、観光費を伺います。
○議長(矢部伸幸) 井上産業環境部長。
◎産業環境部長(井上恵美子) 近隣他市に確認いたしましたところ、令和3年度の決算額で申し上げますと、足利市が約8,300万円、伊勢崎市が約6,300万円、館林市が約1億200万円、熊谷市が約1億1,600万円、桐生市が約4,300万円とのことでございます。
○議長(矢部伸幸) 清水梨花議員。
◆9番(清水梨花) 次に、本市における歳出決算額のうち、観光費の額とその割合をそれぞれ3年間、お願いします。
○議長(矢部伸幸) 井上産業環境部長。
◎産業環境部長(井上恵美子) まず、本市の観光費の決算額でございますが、令和元年度、1億959万5,997円、令和2年度、6,418万8,526円、令和3年度、6,912万2,429円となっておりまして、決算総額における観光費の支出割合は、令和元年度が0.143%、令和2年度が0.059%、令和3年度が0.078%となっております。
○議長(矢部伸幸) 清水梨花議員。
◆9番(清水梨花) では、市長に質問いたします。
こちらの表示は、先ほど産業環境部長から説明いただきました金額の過去10年分の歳入歳出決算額における観光費の支出割合を示した棒グラフです。左の縦軸が決算額、右側が観光費の支出割合です。選定した地域は、近隣とアニメツーリズムなどアニメや特撮ヒーローを活用し、地域経済が活性化した市を取り上げています。
左から、鳥取県境港市では、先ほどにも話しました水木しげるロード、ゲゲゲの鬼太郎のまち、観光費の割合は0.89%。福島県須賀川市では、ウルトラマンのまち、円谷英二ミュージアムのあるまちですが、0.38%。群馬県渋川市は、「頭文字D」という作品とコラボしているまち、0.5%。同じく館林市では、「宇宙よりも遠い場所」、略して「よりもい」というアニメなのですけれども、この作品とコラボをしていて、0.22%。そして、本市は、決算額はこの中で一番多いですが、観光費の割合は0.08%で一番低い結果です。単純な比較ですと、本市は境港市の10分の1にも満たない状況であり、観光にお金をかけていないという実態です。
本市にも多くの文化財や他市にはない当時のままの史跡があり、魅力のあるロケーションはたくさんあります。太田市関連アニメの創作や、アニメ制作会社の誘致、観光資源の創出に積極的に取り組んでいくことを提案します。市長の所見を伺います。
○議長(矢部伸幸) 清水市長。
◎市長(清水聖義) 太田市に素材がないというのですか、根っこがない。境港市はゲゲゲの鬼太郎がいるか分かりませんけれども、太田市にはもともと素材がないと。だから、アニメでまちおこしをするとか、これはとてもできるわけではない。できれば、アニメが好きならば、書いてヒット作品をつくってもらって、聖地にしてもらえれば大変ありがたいと。ないものはしようがないですよね。例えば隣のまちに行って、太田市は車があるからいいよね、SUBARUがあるからいいねと言ったって、ないのだからしようがないのです。だから、素材というのは、誰がつくるかですけれども、つくる人がいないのです。多分、いれば当然中央に出て活躍してくれる。今度、漫画を入れるとすれば、その人のメインの漫画を図書館の中に据えつけるということができるわけです。ないのだからしようがない。これはないものねだりしてもしようがない、私はそう思っています。
○議長(矢部伸幸) 清水梨花議員。
◆9番(清水梨花) アニメの関連イベントについては、市民の新たな楽しみや癒やしになり、また、地域経済の活性化や市の知名度の向上にもなります。市の施設を利用したアニメの企画展、コスプレのイベント、また、オープンハウスアリーナ太田でコミックマーケット、このことも提案します。太田市出身の有名な声優の方もいらっしゃいます。様々なイベントが実施できるのではないかと考えていますが、市長の所見を伺います。
○議長(矢部伸幸) 清水市長。
◎市長(清水聖義) 場所はあって、例えば金山は今非常に多くの人が来ていますけれども、あるいは今の運動公園とか、いろいろな様々なところがあります。ですから、仕掛ける人がいれば多分成立すると思うのです。ですから、これからも太田市出身、あるいはこの近辺出身で仕掛ける人を見つけていきたいと。
二、三日前になりますけれども、駅のところでインランドビーチというのが、本当に大勢の若者たちが、若い子がたくさん来ました。やはりこれも歌と、レコードを回したり回さないような回し方をするやつ、あれで踊るとか、こういうのが結構やはり若い人たちに受けて、このインランドビーチというのも非常に楽しくて、若い人たちがたくさん集まった、こういうイベントですね。アニメに限らず、こういった若者たちがたくさん集まってくるようなイベントを仕掛けていきたい、このように思っています。また機会があったら誰か紹介してください。
○議長(矢部伸幸) 清水梨花議員。
◆9番(清水梨花) 次に、観光地と観光事業の課題と対応について、教育部長に伺います。
本市には多くの国、県、市指定の文化財や、史跡、古墳、寺社仏閣などなど、ごろごろ魅力のあるまちです。本市のホームページで市長の部屋に書かれている、「全国のお手本となるような行革を継続し、まちの個性である歴史や伝統、文化を大切に守り、磨き、市民が愛着と誇りを持てる『品格のあるまち』をつくる」ということで、全力投球するとあります。では、観光資源となり得る文化財や史跡等の維持管理、整備状況について伺います。
○議長(矢部伸幸)
小内教育部長。
◎教育部長(小内正) 国、県、市の指定文化財につきましては、所有者や管理団体に対して業務委託を行い、保護管理に努めております。また、史跡等環境整備事業として、文化財課の所管する史跡や文化財施設等24か所において、文化財課直営で刈り払い機での除草を行っております。市は多くの史跡等を所管し、整備について多額の費用がかかることから、国の補助を受けながら計画的に整備を進めております。
○議長(矢部伸幸) 清水梨花議員。
◆9番(清水梨花) 維持管理には費用がかかり、全部の観光資源に手が行き届くのはすぐには難しいので、計画的に実施していってほしいです。
また、一方で、観光資源となり得るものとして、最近では、昭和レトロな建物、廃墟、廃道、土木遺産、レトロ自販機なども人気があります。そして、公共インフラカードですが、マンホールカードや橋カード、史跡カードなどなど、このようなものがたくさんありますので、実施していってほしいです。これは本市にはなく、遅れているので、ぜひお願いします。さらに、本市にある、手つかずの状況で、あまり広く知られていない石切り場、旧中島飛行機工場の跡地や、丸山宿、天神山古墳など、安全上の問題や地権者との調整など課題はあると聞いていますが、ぜひ対応していってほしいです。
では、現地調査や関係者の方の声を聞いたので、その内容について幾つか質問させてください。太田のシンボル、金山ですが、西矢倉台西堀切桟道が撤去されたままだが、再築の予定はあるのでしょうか。今後の補修維持の計画について伺います。
○議長(矢部伸幸)
小内教育部長。
◎教育部長(小内正) 当該桟道につきましては、城内通路を復元したものの、老朽化が著しくなり危険となったため、令和3年度に撤去いたしました。安全性等を考慮した結果、現時点では再整備をする予定はございません。
○議長(矢部伸幸) 清水梨花議員。
◆9番(清水梨花) 金山城跡の維持管理について、年に2回の大規模な清掃活動と毎月の金山城保存会のボランティアの清掃活動、私もこの活動に参加しています。困り事は、人手不足、高齢化が進んでいるという状況です。市としてはどのように関わっているのか伺います。
○議長(矢部伸幸)
小内教育部長。
◎教育部長(小内正) 市は、金山城保存会の清掃活動を応援するため、文化財保護管理業務を委託することにより支援をしております。
○議長(矢部伸幸) 清水梨花議員。
◆9番(清水梨花) こうした活動は小規模であって、とても清掃が追いつかないのが現状です。どうにか支援できないのかと思います。現状について伺います。
○議長(矢部伸幸)
小内教育部長。
◎教育部長(小内正) 史跡等環境整備事業の中で、金山城跡についても、令和3年度に3回、令和4年度に2回、文化財課直営で刈り払いを実施しております。今後も可能な範囲で実施していきたいと考えております。
○議長(矢部伸幸) 清水梨花議員。
◆9番(清水梨花) 南曲輪の女子トイレの水道が破損し、使用不可が続き、連絡しても修理をしてくれていないという声がありました。破損した原因と修理対応について伺います。
○議長(矢部伸幸)
小内教育部長。
◎教育部長(小内正) この水道の故障は、今年の2月9日におきまして、市内全域で水道の凍結が相次いだ時期でございます。金山城跡南曲輪トイレにつきましては、落雷等の自然災害と老朽化により、男女、多目的トイレで、昨年度4回、今年度は1回修理を行っております。現在は全て使用可能でございます。
○議長(矢部伸幸) 清水梨花議員。
◆9番(清水梨花) 金山城跡にある南曲輪の休憩所は、売店に活用したり、また、イベントを企画するなど、今後の計画について伺います。
○議長(矢部伸幸)
小内教育部長。
◎教育部長(小内正) 南曲輪休憩所につきましては、金山にハイキング等で訪れた方々の休憩所として位置づけております。国史跡の整備活用につきましては、事前に保存活用計画を策定することが必要であります。よって、イベント等を含めた史跡の有効活用については、現在策定中の保存活用計画の中で検討していきたいと考えております。
○議長(矢部伸幸) 清水梨花議員。
◆9番(清水梨花) 次に、文化財スタンプラリーの前回と今回の参加者の数と参加者の反応について伺います。
○議長(矢部伸幸)
小内教育部長。
◎教育部長(小内正) 令和4年度の参加者は5,586人、令和5年度は8月28日現在で5,053人でございます。参加者からは非常に好評を得ており、子どもから大人まで楽しみながら文化財施設を訪れていただいております。
○議長(矢部伸幸) 清水梨花議員。
◆9番(清水梨花) 再度、産業環境部長に伺います。
先ほど、文化財スタンプラリーでも多くの方が参加されていることがうかがえました。本市は外国の方も多く住み、国際的ではあります。観光案内板や説明書きなど、グローバル対応をするべきだと思います。また、QRコードをスマートフォンで読み取る音声ガイドなどの案内板を他市では見かけますが、本市の観光案内板の設置状況と今後について伺います。
○議長(矢部伸幸) 井上産業環境部長。
◎産業環境部長(井上恵美子) まず、観光案内板や文化財の説明板に関しましてですけれども、現在、観光交流課が所管いたします観光案内板は60か所、文化財課が所管する文化財説明板が130か所設置をされております。現在は、議員おっしゃったとおり、外国人対応のそういったものはないのですけれども、QRコードによる音声ガイドの提供など、グローバルな対応についてこれから関係課と研究してまいりたいと思っております。
○議長(矢部伸幸) 清水梨花議員。
◆9番(清水梨花) 本市の多数の観光地を現状どのようにPRし、今後、文化財の史跡も含め、どのように観光行政を展開していくのか伺います。
○議長(矢部伸幸) 井上産業環境部長。
◎産業環境部長(井上恵美子) 観光地というお話をよく聞くのですが、実際、太田市が観光地というイメージを持っているかどうかはまた別の話になるのですけれども、現在、私どものほうでは、市のホームページですとか太田市観光物産協会のホームページ、あと、SNSやタウン誌等を活用して随時PRをしてございます。ただ、もう一度今回の市民満足度アンケート調査も見直してみますと、やはりPR不足であるとか、あとは、史跡など、そういった今ある観光資源が有効に活用されていないのではないのですかといった意見が見られたのも確かでございます。
ただ、本市にも、観光地ではないですけれども観光資源というのはたくさんあるかと思いますので、今後は、今あるものを活用しながら、文化財施設等とまず連携を深めることであるとか、先ほど市長からもお話がありましたとおり、ぜひ民間の方の力をお借りして、そういったところでもっとこれから本市の魅力を発信しながら誘客に努めてまいりたいと思っております。
○議長(矢部伸幸) 清水梨花議員。
◆9番(清水梨花) 最後に、市長に質問します。
先ほど産業環境部長からSNSなどを活用してPRという回答がありましたが、最近では、インフルエンサーの活用や、アニメ、漫画、ゲームなどのキャラクターとコラボしたイラストやポスターやパンフレットを作成していくことを検討していってほしいです。今回は金山のことを取り上げましたが、このような状況では、観光、地域経済はよくなっていかないのではないでしょうか。本市の文化財はほかにもたくさんあります。やり切れるのでしょうか。言い方はよくありませんが、観光資源や文化財は野ざらしになっているのではないですか。せっかくバスケットボールの試合でオープンハウスアリーナ太田で集客しても、お客様はどこにも立ち寄らず帰っていき、ほかの市で観光、食事、宿泊したりと、お客様が流れてしまうようなことになるのではないかと心配になります。
本市の観光地の抱える悩みとして、私個人で関係者にお話を聞きました。1つ目、お客さんが減少し、収益悪化、経営悪化が続いている。2つ目に、人手不足。3つ目、経営者や従業員が高齢化。4つ目は、インターネット広告、ホームページ、SNSなど、広告宣伝がうまくいっていないという苦しい声を聞いています。この現状についてどうお考えか伺います。
○議長(矢部伸幸) 清水市長。
◎市長(清水聖義) 今、4つ、お店が非常に厳しい状況にあると。これは、ここは観光地という認識が実は太田市には基本的にないのです。今、保存会とかいろいろやられている金山がある意味で象徴的な観光地だと私は思っているのですけれども、金山に行くような、行くときの利便性とかというのは、うちの観光案内所で例えば自転車を出すとか、電動自転車を出すとか、こういったことを今やっているのですが、なかなかそれが本町商店街とかそういったところの消費に結びついていない、これは確かだと思うのです。あるいは、バスケットボールをやっていますが、バスケットボールでお客様がこの中で食事をして帰っているかどうかというのも幾らかは疑問であることは事実です。
でも、これは、注意を払っているのです。バスの乗降口も市役所を使って、この周辺の商店に幾らかでも落ちるように、車で帰るときに太田市でご飯を食べて帰ってもらえるような仕掛けはやっているのですけれども、今の4本の指の中に入ってしまって、高齢化だとか、なかなかお店がやっていけないとか、いろいろ問題が出てきていることは事実です。
我々の認識全体に観光地という意識がやはり乏しいことは事実で、これはやはりお店の魅力とか、こういったことも一緒に手伝ってもらって、まちそのものを活性化させていかなければならない、このように思っています。行政も支援できるものは支援してやっていきたいと思っていますので、今後ともよろしくお願いしたいと思います。
○議長(矢部伸幸) 清水梨花議員。
◆9番(清水梨花) 野ざらしの観光地やシャッターの閉まった商店が多く目につくようになったのは、私だけではないと思います。皆さんも目にしているはずです。私は太田が好きです。こうした苦しい状況をどうかよくしたい、その思いで私は今ここに立っています。
私の提案は、1つ目は、観光地の再整備、維持管理の予算を増額し、計画を明確にしてほしいです。同じお金をかけるにしても、庭師など専門の方を入れるとか、効率的で見栄えのよい状態にしてほしいです。
とはいえ、2つ目は、観光地の再整備、維持管理には多くのコストやリソースが必要であり、全てに手が行き渡るまでには相当の年月と膨大なコストを費やすことと想定します。また、修復、リニューアルですぐお客様がたくさん来るということは断言できません。そこで、再整備と並行して新たな観光資源を生み出すということを進めていくことが必要だと考えています。
前述したアニメの可能性も含め検討する新たな取組やイベントを企画し、実行させ、本気で太田を楽しくすることをテーマにプロジェクトチームを結成していただきたいです。
市長は以前、民間がやることだとおっしゃいました。私は、行政のやれることと、民間とが手を組み、小さいことから即実現させていくことで、両者が経験し、成長して、さらによくなっていくのだと思います。執行部には、とても優秀な方や専門知識を持った方がたくさんいらっしゃいます。組織の壁、行政と民間の壁を取り払って、忌憚のない、忖度のない議論を交わし、決めたことを即実行する推進力とスピードで、マジで太田を楽しいまちにするため、チームが自分事として取り組んでいくという、これまでにない新しいスタイルのプロジェクトチームの組織の結成と運営を提案します。もちろん私もこの活動に参加します。そして、マジでみんなを笑顔にしたいです。市長の所見を伺います。
○議長(矢部伸幸) 清水市長。
◎市長(清水聖義) 役所は、そういうアニメとかに関する専門性を持った人は多分いないのですよね。ですから、民間でその専門性を持った人たちのチームが、太田市とどうやって関わり合いを持ちながら、楽しいまちにするかということを考えてもらうことが大事だと思うのです。最初から役所にぽっと投げてしまっても、役所には、いるかどうか分かりませんけれども、あまりいないと思うのです。だから、専門性を持った者というのはやはり民間から出てこないと。それに役所が食いつくというような形が私は理想だと思います。役所に幾ら言っていても、多分、実行するまでには至らないと。ぜひ優秀なアニメ、あるいはまちの活性化を楽しくする、マジで楽しくする、そういうメンバーを取りそろえて、ぜひいいチームをつくってくれれば積極的な協力ができる、そのように思っています。
○議長(矢部伸幸) 清水梨花議員。
◆9番(清水梨花) やはりそういうものは民間と行政が手を組んで一緒にいろいろなことをするということが私は言いたいので、民間が持ってきたアイデアを行政と一緒にどうにかするということではなくて、民間とやはり行政が意見を出し合って太田をよくしていきたいと私は思うので、このことについてお願いします。
○議長(矢部伸幸) 清水市長。
◎市長(清水聖義) 先ほど言ったインランドビーチというのは、本当に民が持ち込んだ仕事なのですよ。それで行政が一緒になって、駅前で結構大きなイベントにつくり上げてきたということなのです。例えばスポーツにしても、やはり民が持ってきて行政が乗っていくというケースが多いと思うのです。というのは、専門性を持った職員というのは、アニメでも、そういう社会では多分いないのです。だからぜひ専門性を持った人たちの集団と連結をさせてほしいと、こういうことをお願いできればいいと思います。
○議長(矢部伸幸) 次に、14番松川翼議員。
◆14番(松川翼) 創政クラブの松川翼でございます。通告に従いまして、一問一答方式で順次質問させていただきます。
まずは、ふるさと納税の推進について質問いたします。総務部長、お願いします。
ふるさと納税制度は、生まれ育ったふるさとに貢献できる制度、自分の意思で応援したい自治体を選ぶことができる制度として創設されました。本県のふるさと納税の2022年度に受け入れた額が前年度比29.1%増の101億3,978万円と、初めて100億円を突破したと報道であるとおり、このふるさと納税も浸透してきたと感じております。しかしながら、一部の自治体が寄附を集める一方で、他の地域が支援を受けにくいという偏りが生じております。これにより地域格差が出ている状況でもあります。
まずは、本市の直近3年間のふるさと納税による控除適用者数及び寄附金税額控除額についてお聞きします。
○議長(矢部伸幸)
瀬古総務部長。
◎総務部長(瀬古茂雄) 太田市民がふるさと納税を行ったことによる寄附金税額控除の適用者数及び控除額につきましては、令和2年中のふるさと納税で6,083人、2億7,179万5,000円、令和3年中のふるさと納税で8,473人、3億6,027万4,000円、令和4年中のふるさと納税で1万718人、4億5,038万7,000円となっており、それぞれ翌年度の市県民税で税額控除の対象となっております。
○議長(矢部伸幸) 松川翼議員。
◆14番(松川翼) 次に、市民生活部長、お願いします。
次に、ふるさと納税の現状について、過去3年の受入れ件数及び寄附受入額、また、これらの寄附額から、返礼品代、配送料、手数料、委託料等の必要経費を除いた額についてお聞きします。
○議長(矢部伸幸) 大谷市民生活部長。
◎市民生活部長(大谷健) 最初に、太田市の過去3年のふるさと納税寄附受入れ件数及び寄附受入額でございますが、令和2年度、2,566件、1億5,595万500円、令和3年度、4,375件、5億711万4,500円、令和4年度、5,648件、3億9,785万6,500円でございます。次に、この寄附額から返礼品代等経費を除いた額は、令和2年度が1億3,043万5,092円、令和3年度が4億3,336万7,838円、令和4年度が3億1,063万526円でございます。
○議長(矢部伸幸) 松川翼議員。
◆14番(松川翼) これから太田市民が他市へのふるさと納税をしたことによる控除額と差引きさせていただきますと、令和2年が約1億4,000万円のマイナスで、令和3年が7,300万円のプラス、令和4年が約1億4,000万円のマイナスとなり、実際には控除分の75%が地方交付税で補填される部分もありますが、単純に足し引きで見ると、令和2年度と令和4年度でマイナスとなっているようでございます。
次に、本市が取り扱っているふるさと納税のサイトの種類、また、寄附額上位3社についてお聞きします。
○議長(矢部伸幸) 大谷市民生活部長。
◎市民生活部長(大谷健) ふるさと納税の取扱いサイトにつきましては、平成27年度よりふるさとチョイスによる寄附金受付を開始いたしました。令和2年10月にさとふるを追加し、その後、楽天ふるさと納税、auPAYふるさと納税、セゾンのふるさと納税、gooふるさと納税、Tふるさと納税を順次導入し、令和5年8月現在、7つのポータルサイトにて寄附金を受け入れております。次に、サイト別の寄附金額受入れ上位3社は、さとふる49%、ふるさとチョイス25%、楽天ふるさと納税23%でございます。
○議長(矢部伸幸) 松川翼議員。
◆14番(松川翼) 新しく取り扱い始めたさとふるが寄附金の約半分を占めているということでありましたが、このふるさと納税が10月から制度改正が図られると聞いておりますが、その内容についてお聞きします。
○議長(矢部伸幸) 大谷市民生活部長。
◎市民生活部長(大谷健) 令和5年10月1日の制度改正の主な内容でございますが、1点目は、ふるさと納税の経費算出ルールが見直され、従前は含まれていなかったワンストップ特例事務や寄附金受領証の発行などの募集に附随する費用も含め、寄附金額の5割以下とすることとなったものでございます。現在の太田市の経費の状況を見ますと、制度改正後におきましても、附随費用を含めて5割以下となると想定されます。
2点目は、地場産品基準の改正で、熟成肉や精米を加工品とする場合には、原材料とする肉や玄米の産地が自治体のある都道府県産に限ることとなったものでございます。
○議長(矢部伸幸) 松川翼議員。
◆14番(松川翼) 次に、地場産品基準の改正等があるようですが、そういったことを踏まえまして、新たな取組としてどのようなものを考えているのかお聞きします。
○議長(矢部伸幸) 大谷市民生活部長。
◎市民生活部長(大谷健) 新たな取組につきましては、店舗型返礼品の採用がございます。従来の返礼品は、寄附者がインターネットにて手続後、後日、返礼品が自宅へ送られてくるものでありますが、この店舗型返礼品は、実店舗にてスマートフォン等で手続をすれば、その場で返礼品やサービスを受け取ることができるものであります。
○議長(矢部伸幸) 松川翼議員。
◆14番(松川翼) 実店舗においてふるさと納税ができる店舗型返礼品は、大変便利で面白いと思っております。この店舗型返礼品の取扱店はどのように知ることができるのかお聞きします。
○議長(矢部伸幸) 大谷市民生活部長。
◎市民生活部長(大谷健) 店舗型返礼品の取扱店舗は、ポータルサイトで確認することができます。本市では、店舗型返礼品として令和4年12月よりPayPay商品券を採用いたしました。利用できる店舗につきましては、飲食店を中心に、令和5年8月現在、169店舗ございます。また、令和5年8月よりチョイスPayの取扱いを開始いたしました。引き続きこういった店舗型サービスを拡充してまいりたいと考えております。
○議長(矢部伸幸) 松川翼議員。
◆14番(松川翼) 次に、企画部長、お願いします。
先ほど県内の受入額が100億円を突破したと話しましたが、その中で最も受入額が多かったのは千代田町で、受入額は2020年度の約2億8,000万円から2021年度には約18億4,000万円に急増し、2022年度はさらに増え、30億円を超えたとなりました。その返礼品のうち9割をビールが占めているということでありました。本市もクラフトビールのCHROAの缶ビール化を進めていると聞いておりますが、現状についてお聞きします。
○議長(矢部伸幸) 高橋企画部長。
◎企画部長(高橋亮) まず、本市のふるさと納税品として最も件数の多かった缶ビールでございますが、昨年9月から取扱いが中止となりまして、ふるさと納税額に多大な影響が出てしまっているところでございます。そこで、缶ビールをふるさと納税返礼品とすることは、本市にとって有効な商品と考えられますので、少しでも早く取扱いができるよう、ただいま株式会社夢麦酒太田と年内早期の製品化に向けて推し進めているところでございます。
○議長(矢部伸幸) 松川翼議員。
◆14番(松川翼) 次に、市長、お願いします。
ビールはふるさと納税の返礼品として人気があります。既に瓶ビールとしてCHROAが人気が出ておりますが、せっかくふるさと納税の返礼品とするならば、クラフトビールで人気のある京都麦酒、軽井沢ビールのように、太田市産をアピールするためにも、例えば太田金山だとか太田渡良瀬などというように、缶ビールは改名して別ブランド化して太田市をアピールすることについてのご所見をお伺いします。
○議長(矢部伸幸) 清水市長。
◎市長(清水聖義) 面白いと思います。ただ、とにかくそもそも論ですけれども、ふるさと納税ということが基本的に大反対なのです。市民税をほかのまちに回す、これは果たしていいのだろうかということです。市民税というのは、市民が豊かになるために、幸せになるために使われるべきもので、例えば、物をもらうためにほかのまちにお金を出して、市民税を払って物を交換するという、官製の、そういう、ありますよね。そういうやり方というのはいかがなものかと基本的には思っています。
とはいえ、サッポロビールが駄目になって、サントリーホールディングスがそばにいて、サントリーホールディングスだけが30億円もお金が行ってしまうのですから驚いたものですけれども、何かやらなくては、それがやはり缶ビールで伸ばさなければいけないと。そのときの名前が今の太田金山とか、いろいろ名前があると思うのですけれども、これは非常に難しい問題で、今までCHROAでやってきましたので、CHROAの缶ビールでやろうと思っていますが、これからどうするか。
ただ、一番の問題点は、缶に印刷するのにえらい枚数を頼まないと缶ビールは造れないということなのです。ここにコストがかかり過ぎると大変になってしまって、売れ残りが出ると本当に大変なことになるので、非常に微妙なところでもあります。でも、ビールがないとやはり売上げが増えませんので、やはりビールを造って、近隣のまちにあまり迷惑かけたくないので、できるだけ都内に売れるように、頑張っていければと思います。名前についてはまたこれからも検討していきたいと思っています。
○議長(矢部伸幸) 松川翼議員。
◆14番(松川翼) 僕もこのふるさと納税については市長と同じような考えなのですけれども、やはり闘わなければどんどん税金が奪われてしまいますので、一生懸命僕も提案していきたいと思っております。そして、CHORAの中でも、CHROAでいってもいいのですけれども、やはり太田市産と分かるような取組もぜひ続けてほしいと思っております。
次に、太田市産のふるさと納税を推進する上で、人気返礼品をつくることがやはり必要になると思います。担当課が頑張って探したり交渉したりしてくれていると思うのですが、制度改正してビールも返礼品とすることができなくなりましたし、なかなか難しいと思っております。やはりこのふるさと納税の趣旨にのっとって、冒頭でも話したとおり、生まれ育った太田市に貢献したい、市外の方で太田市を応援したいという人を探したり増やすことも大切だと思っております。
そのためには、ふるさと納税のパンフレットが必要ではないかと考えます。例えば太田市を離れた人が戻ってくる同窓会で渡して協力してもらったり、群馬クレインサンダーズの試合では市外、県外の人も多く訪れると思います。ハーフタイムのときでも見ていただけるよう、入場の際配ったりして、太田市を応援してもらえるような取組、また、先ほど店舗型返礼品として店舗でもスマートフォンでふるさと納税ができる取組は大変便利だと思うのですが、やはり紙媒体でどこでこれが使えるのかというようなことが分かったほうが便利だと思います。このふるさと納税のパンフレット作成について、市長のご所見をお伺いします。
○議長(矢部伸幸) 清水市長。
◎市長(清水聖義) 非常にいい提案で、同窓会は当然、地元の人が、あるいは成人式でも、都会のほうに行っている人が出してくれるということはあると思います。あともう一つは企業です。例えばSUBARUの本社は東京にありますけれども、本社へ行って、太田市のふるさと納税のリスト、今のパンフレットを渡して、買っていただく。あるいは、オープンハウスアリーナ太田にも同じようなことをやる。IHIもやる。あるいは、東芝シリコーンだって今、モメンティブにもお願いする。こうやって市内に企業がたくさんありますので、その企業の本社あるいは支店に持っていってというような営業活動を行うということが大事だと思っています。
ビールができれば、これは量産物になるので、結構いけるかなと。今、ティッシュペーパーをやっていますけれども、ティッシュペーパーも結構好評なものですから、これも東京のほうで受けるかなと思っていますので、今のパンフレット、それとあとは営業活動、これを今後とも続けてやっていきたい、そのように思っております。
○議長(矢部伸幸) 松川翼議員。
◆14番(松川翼) 次に、離婚を含め、少子化対策、子育て支援についての結婚支援についてお聞きします。市民生活部長、お願いします。
婚姻数は2年ほど遅れて出生数に影響を与えるらしくて、婚姻数が少ない状況が長引けば、少子化のさらなる加速につながります。コロナ禍を脱し、経済環境や社会生活の正常化が進む中、本市も結婚した人をサポートしていければと思っているのですが、まずは、本市の婚姻届の推移について、令和4年度と5年前の平成29年度、そして10年前の平成24年度についてお聞きします。
○議長(矢部伸幸) 大谷市民生活部長。
◎市民生活部長(大谷健) 婚姻届の推移についてご答弁させていただきます。太田市への届出分と他の市区町村から送付された分の合計で、令和4年度が1,789件、5年前の平成29年度が2,089件、10年前の平成24年度が2,231件でございます。
○議長(矢部伸幸) 松川翼議員。
◆14番(松川翼) 徐々に減ってきているというようなことであります。
次に、ホームページ上でいろいろな申請書がダウンロードできる中、この婚姻届がダウンロードできませんが、その理由について、また、婚姻届が入手できる場所についてお伺いします。
○議長(矢部伸幸) 大谷市民生活部長。
◎市民生活部長(大谷健) 最初に、婚姻届書のダウンロードについてご答弁させていただきます。太田市で配付している婚姻届書につきましては、事務処理に最も適した材質のものであること、また、コスト面を考慮しまして、専門の事業者から購入しており、版の著作権が事業者にあるため、ホームページにダウンロード用として掲載できないものでございます。
次に、太田市で配付している婚姻届書が入手できる場所につきましては、市民課の本庁窓口、東西サービスセンター、藪塚本町サービス係及び連絡所のございます12行政センターの窓口でございます。なお、他市町村等で配付しております届出書につきましても、有効なものであれば使用していただけます。
○議長(矢部伸幸) 松川翼議員。
◆14番(松川翼) 他市町村等で配付している用紙も使用できるということでありましたが、この婚姻届書の記入必要事項についてはどのようになっているのかお聞きします。
○議長(矢部伸幸) 大谷市民生活部長。
◎市民生活部長(大谷健) 婚姻届書の必要事項は、戸籍法及び戸籍法施行規則において、氏名、生年月日、住所、本籍、父母の氏名、婚姻後の氏、新しい本籍等を記載して届け出なければならないと規定されております。婚姻の届出書は法務省で様式を定めており、この様式にのっとって作成された届出書が提出された場合、有効なものとして受理しております。
○議長(矢部伸幸) 松川翼議員。
◆14番(松川翼) 他市町村の結婚届も受理可能ということでありましたが、結婚雑誌等にもすてきな婚姻届が付録としてついておりますが、本市以外の婚姻届の利用の割合的にはどれくらいになるかお聞きします。
○議長(矢部伸幸) 大谷市民生活部長。
◎市民生活部長(大谷健) 婚姻届の割合につきましては、集計等を行っていないため、正確な数字は把握しておりませんが、直近の1か月分をサンプルとして数えましたところ、太田市が配付しているものは3割余りで、他の地方公共団体等が作成しているものを合わせましても半数をやや下回り、全体の半数以上が地方公共団体等以外で作成された商業的、あるいはデザイン性の高いものでございました。
○議長(矢部伸幸) 松川翼議員。
◆14番(松川翼) 続いて、
行政事業部長、お願いします。
本市も結婚支援事業をやっておりますが、その実績と現況、また、登録資格と今後の活動についてお伺いします。
○議長(矢部伸幸) 阿部
行政事業部長。
◎
行政事業部長(阿部政夫) 最初に、結婚支援事業の状況でございますが、平成25年4月より結婚応援隊として市が事業開始いたしました。平成28年4月からは太田市行政管理公社に事業移管され、以後は同公社の事業として実施しております。実施内容としては、お見合い交流会や個別お見合いを開催しております。コロナ禍においては、大規模なパーティー形式の開催を見送りました。令和4年度実績ですが、お見合い交流会を8回、個別お見合いを6回実施し、結果といたしまして16組がマッチングいたしました。その中で成婚報告は2組あり、事業開始以降の成婚は27組となりました。
次に、会員となるための登録資格でございますが、結婚を真剣に考えて交際を希望する20歳以上49歳以下の独身者であり、日本国籍を有し、太田市に在住または在勤である者としております。登録者数は、令和5年3月末現在で、男性135人、女性78人、合計213人でございます。
最後に、今後についてでございますが、今年度は、コロナ禍において実施できなかった婚活パーティーなどの大規模なイベントを実施していく予定でございます。その実施結果を検証し、他団体との連携なども含め、来年度以降の事業展開を検討してまいります。
○議長(矢部伸幸) 松川翼議員。
◆14番(松川翼) 出会いの規制されたコロナ禍におきましても、16組がマッチングし、2組が成功に至ったということで、すばらしい成果が出ていると思います。今後、他団体との連携を含めてやっていくということなのですが、例えばですが、僕は趣味をテーマにした婚活パーティーというのも面白いと思っております。例えば最近ではeスポーツが盛り上がってきていますし、ゲームで遊びながらコミュニケーションを取ったりして、例えばスポーツ観戦が趣味の人には、群馬クレインサンダーズの試合のVIPルームに招待してあげたりして、一緒に見ながらとか、私も妻と観戦したりするのですが、今のは何でファールなのとか言われて、こういうことだよと説明したりして、趣味が同じだと話も弾みやすいかと思いますが、こういった趣味を取り上げた婚活についてのご所見をお伺いします。
○議長(矢部伸幸) 阿部
行政事業部長。
◎
行政事業部長(阿部政夫) ご提案のとおり、共通の趣味があることは、初対面の者同士の話題づくりにおいて一定の効果が見込まれると思います。今後研究してまいりたいと考えております。
○議長(矢部伸幸) 松川翼議員。
◆14番(松川翼)
行政事業部長には最後に、この結婚支援事業の登録年齢が49歳となっておりますが、その理由についてお伺いします。
○議長(矢部伸幸) 阿部
行政事業部長。
◎
行政事業部長(阿部政夫) 市による事業開始当初は、婚姻による地域活力の向上を目的とし、59歳以下といたしました。行政管理公社移管時に、他の民間事業の要件等を確認した中で、45歳までに変更いたしました。その後、晩婚化の進展や生涯未婚者の増加、登録者からの要望なども踏まえ、49歳までとしたものでございます。
○議長(矢部伸幸) 松川翼議員。
◆14番(松川翼) 続いて、都市政策部長、お願いします。
次に、新婚夫婦向け市営住宅入居推進事業の概要についてお伺いします。
○議長(矢部伸幸) 田村都市政策部長。
◎
都市政策部長(田村敏哉) 事業の概要について答弁をさせていただきます。市営住宅空き住居入居推進事業として、若年層の新婚夫婦を対象に、新生活支援として、収入にかかわらず低価格で市営住宅の空き住戸を賃貸するものであります。本事業は、市営住宅入居率の向上及び地域コミュニティーの再生を主たる目的とするものでございます。
○議長(矢部伸幸) 松川翼議員。
◆14番(松川翼) この事業は本当にまだ始まったばかりでありますけれども、この応募状況についてお伺いします。
○議長(矢部伸幸) 田村
都市政策部長。
◎
都市政策部長(田村敏哉) 本事業ですが、令和5年8月15日から募集を開始したところでありまして、募集開始早々、3組程度から問合せをいただいております。募集期間であります令和5年9月14日で一旦区切りとさせていただいて、その後は随時募集という形を取らせていただければと思っているところです。
○議長(矢部伸幸) 松川翼議員。
◆14番(松川翼) 先ほど
行政事業部長からも、最近、晩婚化しているというような答弁もありましたが、結婚も晩婚化している中、先ほどの結婚支援事業の登録については49歳ということでありましたが、これについては、入居条件35歳未満と年齢制限を設けた理由についてお伺いします。
○議長(矢部伸幸) 田村
都市政策部長。
◎
都市政策部長(田村敏哉) 35歳未満の根拠ということですが、各種統計結果から、初婚年齢、あと平均的な収入等を勘案させていただきまして、35歳未満が妥当であると判断をさせていただいたところであります。
○議長(矢部伸幸) 松川翼議員。
◆14番(松川翼) 次に、市長、お願いします。
コロナ禍により出会いの場というものが失われました。その影響を受けて婚姻数も減ってきているようであります。しかしながら、出会いの形も変化してきており、SNSやアプリを使って出会いの場を個人でつくってきている人も増えてきております。民間でも婚活支援というものはありますが、費用が高い分、個人に寄り添ったサービスも提供しているようであります。
では、この婚活支援を行政がやるメリットを考えたときに、行政がやっている事業を活用するのが一番だと思います。例えば、先ほども話しましたが、群馬クレインサンダーズの試合を見ながら婚活したり、そこで成婚すれば、本市の婚姻届は3割程度しか使っていないようでありますので、群馬クレインサンダーズのマスコットキャラのサンダくんのイラストとかが入ったオリジナル婚姻届をプレゼントしたり、生活するに至っては、年齢制限があるようではございますが、市営住宅に入居することができたり、結婚式を挙げるのであれば、相手が望めばでございますが、市長がスピーチをしてあげたりとか、各課、横串を刺した結婚支援というものができればと考えますが、市長のご所見をお伺いします。
○議長(矢部伸幸) 清水市長。
◎市長(清水聖義) 平成25年ぐらいですか、あの頃は民間のいわゆる結婚相談所というのがあまりなかったのです。SNSでピンポンパンやって相手を探したり、そういういわゆる民間の仕事としてやっているというのも少なかった時代です。役所がやったら幾らかでもと思いましたけれども、メリットも当然あるわけですけれども、実はデメリットも、加入するときにお金をあまり取らない、無料で誰でも入ってこられるというのが、ある意味でプラスのようでマイナスなのです。ですから、ある意味で無責任といいますか、ただ行っていると。今回声をかけても誰もいなかったらまた行くと、同じ人が毎回出てくるようなマンネリ化というのが当然あるわけです。
ですから、むしろこれからは、商工会議所なんかでもやっていますので、一緒に合同してやるとかということを考えていったほうがいいのではないかと。それから、今お話がありましたように、いろいろな会合で、昔は青年団とかそういうので出会いの場があったのですけれども、同じように、やはり今の趣味ですけれども、そのようなものを企画して、イベントの中で出会いの場をつくるとか、そのような形のほうがかえっていいのではないかとは思ったりしています。
いずれにしても、今回、イベントを1回やってみて、どのような結果が生まれるのか、そのことによってまた対応を考えていけばいいと。また、事業としても非常に面白いですね。アリーナでの特別、2階の観覧席で見ようというので寄ってきてもらって、少しお金を頂いて、あの中で一杯やりながらお見合いするというのも、これもグッドアイデアかも分からないですね。そういったようなことで、会員とか会員ではなくても寄ってきなという状態でこれからやっていける、自然に集まれるような環境というのがいいと思います。ぜひそういったアイデアを生かしていきたいと思います。
○議長(矢部伸幸) 松川翼議員。
◆14番(松川翼) 続いて、父親の育児参加の取組について質問します。健康医療部長、お願いします。
政府は異次元の少子化対策としていろいろ施策を予定しているところですが、最近では処理水の話題でその声もあまり聞こえなくなってきたと感じているところでございます。
まずは、本市の令和3年から3年間の合計特殊出生率についてお聞かせください。
○議長(矢部伸幸) 大澤健康医療部長。
◎健康医療部長(大澤美和子) 合計特殊出生率は、令和3年は1.42、令和2年は1.42、令和元年は1.35となっております。
○議長(矢部伸幸) 松川翼議員。
◆14番(松川翼) コロナ禍におきましては、合計特殊出生率はさほど変化がなかったのかなと感じます。1問目で話したとおり、新型コロナウイルス感染症で婚姻数が減少しましたので、その2年後から出生数の減少が見られるということでありますので、今後に注目していけたらと思っております。
乳幼児については、幾つかのワクチンの定期接種を推奨していると思うのですけれども、乳幼児の定期予防接種の種類と、また、その予防接種を受けられなかった人への対応についてお伺いします。
○議長(矢部伸幸) 大澤健康医療部長。
◎健康医療部長(大澤美和子) 現在、定期予防接種は、ロタウイルス感染症、ヒブ、小児用肺炎球菌、B型肝炎、ジフテリア、百日せき、破傷風、ポリオ、結核、麻疹、風疹、水痘、日本脳炎の13種類があり、それぞれ接種対象年齢が定められております。長期療養を必要とする病気等で対象年齢の期間内に定期予防接種を受けることができなかった場合は、その特別な事情がなくなった日から起算して2年間は定期予防接種として接種可能となっております。ただし、ロタウイルス感染症の予防接種は対象外となっております。
○議長(矢部伸幸) 松川翼議員。
◆14番(松川翼) 次に、昨年より新たに出産・子育て応援給付金が始まったわけですが、先ほど同僚議員の質問の答弁にもありましたとおり、妊娠届出時と出生後の乳幼児訪問時にOTACOポイントが5万円分ずつ給付されるということでありましたが、この給付されるまでの期間はどれくらいなのかお伺いします。
○議長(矢部伸幸) 大澤健康医療部長。
◎健康医療部長(大澤美和子) 申請受付は、妊娠届出時と出生後の乳児全戸訪問時となりますので、その申請日の翌月末にそれぞれ5万円分のOTACOポイントを給付いたしております。
○議長(矢部伸幸) 松川翼議員。
◆14番(松川翼) 先ほど答弁いただいた予防接種は対象年齢を定めているということで、スケジュール管理が必要になってくると思います。多くの方は母子手帳で管理していると思うのですが、自分自身、この質問に当たり、娘の母子手帳を見直していたところ、2回目の接種時期が来ていたことに気づきました。父親が共に育児参加するためにも、父子手帳を作成することについて、また、出産・子育て応援給付金のように新たな制度ができたとき、市からプッシュ型で市民に知らせるためにアプリの活用もできると思いますが、父子手帳、子育てアプリの導入についてのご所見をお伺いします。
○議長(矢部伸幸) 大澤健康医療部長。
◎健康医療部長(大澤美和子) 関心を持っていただくというのは非常に心強く思いますが、令和5年4月、今年度、母子健康手帳の改訂がありました。新しく父親が記入する欄が設けられ、また、父親の相談先や育休取得方法等の情報が記載されるようになりました。男性の育児参加を促す内容となっているため、現行の母子手帳の使用をお願いしたいと考えております。
アプリにつきましては、現在既に様々な子育てアプリがあるようです。乳児全戸訪問の際に保護者から聞き取りをいたしたところ、主に約10社のアプリの利用が確認できました。保護者の皆さんは各自使いやすいもの、好みのものを選択して利用されておりまして、統一したアプリ導入の要望は聞かれませんでしたので、現在、市としてのアプリの導入は考えておりません。
なお、本市では、子育てについての情報発信手段として、ホームページとLINEを活用しております。例えば母子の健康に関するホームページの閲覧数は、今年4月1日から8月10日までの期間に3,146件ございました。また、市のLINEでは、子育てについての情報の受信設定をしていただいている件数は8月10日時点で8,182件であることから、LINEは情報発信手段として有効と考えております。各種事業への申込みもLINEから可能となっておりまして、申込者の8割にLINEを利用していただいている状況でございます。
○議長(矢部伸幸) 松川翼議員。
◆14番(松川翼) LINEの活用が浸透してきているということでありますので、引き続き、妊娠、出産、育児と様々な悩みを抱えている人に必要な情報が届けられるようによろしくお願いいたします。
父親の育休取得率を上げるための取組は政府も推進してきておりますが、育休を取得しても、育児参画しなくては意味がありません。特に第1子であれば、父親が育児参画するためにはいろいろ勉強したり、話を聞いたりしなくてはいけないと思いますが、厚生労働省のデータを見ますと、6歳未満児のいる父親の家庭育児関連時間を見ると1日1時間程度と、国際的に見ても低水準にあるようです。父親を対象としたセミナーについてはどのような取組をしているのかお伺いします。
○議長(矢部伸幸) 大澤健康医療部長。
◎健康医療部長(大澤美和子) 父親だけのセミナーというものはございませんが、妊婦さんとそのパートナーの方を対象としまして、食と歯、妊娠と出産、産後と母乳の3コースのマタニティセミナーを開催しております。コロナ禍では制限をいたしておりましたが、8月からパートナーの参加も可能といたしました。パートナーとの参加申込みは5割を超えておりまして、新型コロナウイルス感染症流行前と比較して増加しておりますので、男性の育児参加への意識が高まっているものと考えております。
○議長(矢部伸幸) 松川翼議員。
◆14番(松川翼) ぜひ父親が参加しやすいセミナーの開催をこれからも考えていただければと思います。
次に、妊産婦及び子どもが1歳になるまでの健診の数についてお伺いします。
○議長(矢部伸幸) 大澤健康医療部長。
◎健康医療部長(大澤美和子) 妊婦健康診査では14回、産婦健康診査は2回、お子さんにつきましては、1か月児健診、4か月児健診、10か月児健診の3回となっております。
○議長(矢部伸幸) 松川翼議員。
◆14番(松川翼) 結構な数の健診に行くと思うのですけれども、この健診に行くとき、父親が育児休業を取れない家庭では、妊産婦が自分で運転したり、車がない場合は親族や友人に頼んだり、また、タクシーを利用することも考えられますが、費用が多くかかってしまいます。妊産婦に対する交通支援についてのご所見をお伺いします。
○議長(矢部伸幸) 大澤健康医療部長。
◎健康医療部長(大澤美和子) 現在、妊産婦さんへの交通費の助成の予定はございませんが、自家用車を保有していないなど、健診に行く交通手段がない妊産婦さんには、市が委託しておりますNPO法人のママヘルプ事業をご紹介しております。また、出産・子育て応援給付金も有効に活用していただきたいと考えます。
○議長(矢部伸幸) 松川翼議員。
◆14番(松川翼) 続いて、企画部長、お願いします。
厚生労働省の公表している情報によりますと、民間では育児休業取得率は女性は8割台で推移しておりますが、男性は上昇傾向にあるものの、令和3年度で約14%と低い水準にあるようです。また、取得期間も、男性の場合は8割が1か月未満となっているようです。民間の手本となるべく本市の男性職員の令和4年度から3か年の育児休業取得率とその平均取得日数をお聞かせください。
○議長(矢部伸幸) 高橋企画部長。
◎企画部長(高橋亮) 男性職員の育児休業取得率、こちらは消防職員を除いた数値となりますが、令和2年度が、対象者22人に対して11人が取得しておりますので取得率は50%、平均取得日数は29日となっております。令和3年度が、対象者25人に対しまして10人が取得しておりますので取得率は40%で、平均取得日数は72日となっております。令和4年度が、対象者20人に対して15人が取得しておりますので取得率は75%、平均取得日数は66日となっております。
○議長(矢部伸幸) 松川翼議員。
◆14番(松川翼) 年々、男性職員の育休取得率は上がってきているようですが、平均取得日数が上がってきていないと感じます。こうした育休取得率を上げるために政府のくるみん認定というものがありますが、その概要の説明と、仮にくるみん認定の基準を本市に当てはめた場合どうなるのかお聞きします。
○議長(矢部伸幸) 高橋企画部長。
◎企画部長(高橋亮) くるみん認定ですが、次世代育成支援対策推進法に基づき一般事業主行動計画を策定した企業のうち、計画に定めた目標を達成し、男性労働者の育児休業取得率など一定の基準を満たした企業が子育てサポート企業として厚生労働大臣の認定を受けることでイメージアップ等が期待できる制度でございます。仮にくるみん認定の基準を本市の実情に当てはめた場合ですが、男女の育児休業取得率など大半の基準は満たしているものの、本市の行動計画では、妻の出産休暇取得率など、未達成の項目があるため、くるみん認定とはならないものと考えております。
○議長(矢部伸幸) 松川翼議員。
◆14番(松川翼) 次に、市長、お願いします。
まずは、男性職員の育休取得率は民間に比べ伸びておりますが、平均取得日数が伸びていないようです。厚生労働省のデータを見ますと、育児休業を取らなかった理由の1位が収入を減らしたくなかった、2位が会社の育休の理解がない、または整備されていないでした。また、同じぐらいの回答率で続くのが、自分にしかできない仕事を担当している、残業が多い等の業務が繁忙であったとしております。職員の場合、民間と違いまして、育休を取得しても収入を減らさず育休を取得できますので、育休を取らない理由として業務が繁忙であるのかなと思っております。
子育てサポート企業の指針でありますくるみん認定の基準を守りつつ、安心して育休を取れるような人事で、例えば庁内出向のような形でもっと人事を柔軟に取り組めたらと考えますが、市長のご所見をお伺いします。
○議長(矢部伸幸) 清水市長。
◎市長(清水聖義) 先ほど企画部長が答弁したように、結構取っているのです。昔と全然違いまして、男性の職員の頭も随分変わった。もう意識的に取るということができるように、無意識になれば一番いいのでしょうけれども、取得日数もまあまあ取っていますので、満足いく。その際に部署が困るかというと、困らなかったというのが過去の事例ですね。ほとんど困らず、中での流動とかを結構やっているのですけれども、忙しいときはみんなでお手伝い、手伝いに行くとか、特に係の中でやれることはやっていけば大体追いつくというような状況になっていますので、特別、出向させるとか、そういったものはあまり要らないのではないか、現行で十分間に合うというふうな認識でおります。
○議長(矢部伸幸) 松川翼議員。
◆14番(松川翼) 職員の取得日数がまだまだ短いものもありますので、長くなった場合、検討していただければと思います。
先ほども申しましたが、やはり男性が育休を取得しても、家事、育児をしなくては意味がありません。そして、夫の育児時間が長いほど第2子以降の出生割合が高い傾向にあるようです。そのために、積極的に育児休業を取っていただきたいのですが、民間のほうでは育休を取らない理由の1位に当たるのですが、休業開始時賃金日額の67%しかもらえず、180日後はさらに減って50%になります。さらに、支払いも2か月後に2か月分の支払いと遅いため、育休取得を断念する方もいるようです。
これは国の施策なので国に頼るしかないのですが、地方自治体レベルで何ができるかと考えたときに、やはり啓発なのかなと考えます。ある自治体では、育児や家事、また父親のセミナーや各種補助金などを説明している父親ハンドブックなどを作成して啓発しているところもあるようです。本市においても父親の育児参画の啓発が必要だと考えますが、市長のご所見をお伺いします。
○議長(矢部伸幸) 清水市長。
◎市長(清水聖義) 今おっしゃるとおりでありまして、我々の時代はもう、私なんかも、子どもができても12時頃まで働いていた時代が結構長かったのですけれども、夜中までやっていましたけれども、今はもう全くそのようなことでは子どもを育てられないということで、特に核家族化になって、パパとママしかいないというような中で、ママが本当に孤立化してしまわないような環境づくりは、パパがやはりお手伝いするということが、お手伝いといいますか、自分が育児に参加するということが非常に大事なわけで、今後、うちのほうの担当も、市役所のみならず、やはり一般の働いている人たちに対しても啓発活動を十分にやっていきたい、そのように思っております。
○議長(矢部伸幸) 松川翼議員。
◆14番(松川翼) 先ほども、日本の男性の家事、育児の平日の育児時間が1時間ぐらいだというような厚生労働省のデータがありました。外国の男性の1日の平均育児時間を見ると3時間以上だったりとかそのぐらいするようですが、議員の自分自身の今日に照らし合わせてみますと、午前7時半に市役所に来て、今日の質問の最終チェックをして、その後、議会の閉会後には部活動指導に行く予定で、帰ると午後7時になります。子どもをお風呂に入れて寝かせるだけで、育児時間が少ないのを自覚しております。それなので、朝、風呂掃除をしたり、夜、食器を洗ったりしておりますが、まだまだできることはあるのではないかと自分でも考えておりますが、自分ではなかなか分からない部分も多くあります。
そのため、市として父親の育児を応援できるような取組をやはり今後とも考えていただけるよう市長にお願いしたいのですが、最後にお願いします。
○議長(矢部伸幸) 清水市長。
◎市長(清水聖義) 今全く考えていないのですけれども、今、忠告を得て、部とも相談しながら、何ができるか検討していきたい、そのように思っています。
◎ 延 会
○議長(矢部伸幸) お諮りいたします。
本日の会議はこの程度にとどめ、延会いたしたいと思います。
これにご異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
○議長(矢部伸幸) ご異議なしと認めます。
よって、本日はこれをもって延会することに決定いたしました。
明日は午前9時30分から会議を開きますので、ご出席願います。
本日はこれをもって延会いたします。
午後4時11分延会...