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  1. 太田市議会 2022-08-31
    令和 4年 9月定例会−08月31日-01号


    取得元: 太田市議会公式サイト
    最終取得日: 2022-12-25
    令和 4年 9月定例会−08月31日-01号令和 4年 9月定例会            令和4年9月太田市議会定例会会議録(第1日) 令和4年8月31日(水曜日)  〇出席議員 30名         1番  石井 ひろみつ          2番  前 田 純 也         3番  松 川   翼          4番  長  ただすけ         5番  松 浦 武 志          6番  神 谷 大 輔         7番  八 長 孝 之          8番  水 野 正 己         9番  高 橋 え み         10番  高 木 きよし        11番  板 橋   明         12番  今 井 俊 哉        13番  高 田   靖         14番  木 村 浩 明        15番  中 村 和 正         16番  渡 辺 謙一郎        17番  大 川 敬 道         18番  尾 内 謙 一        19番  星 野 一 広         20番  高 藤 幸 偉        21番  矢 部 伸 幸         22番  久保田   俊        23番  大 川 陽 一         24番  岩 崎 喜久雄        25番  斎 藤 光 男         26番  正 田 恭 子        27番  山 田 隆 史         28番  町 田 正 行
           29番  木 村 康 夫         30番  白 石 さと子  〇説明のため出席した者    市長       清 水 聖 義     副市長      木 村 正 一    教育長      恩 田 由 之     企画部長     高 橋   亮    総務部長     栗 原 直 樹     市民生活部長   大 谷   健    文化スポーツ部長 村 岡 芳 美     福祉こども部長  冨 岡 和 正    健康医療部長   大 澤 美和子     産業環境部長   飯 塚 史 彦    農政部長     金 澤   誠     都市政策部長   田 村 敏 哉    行政事業部長   鈴 木   聡     会計管理者    久保田 和 良    消防長      櫻 井 修 一     教育部長     楢 原 明 憲    企画部副部長   増 茂 弥 生     総務部副部長   前 原   郁    企画部参事(企画政策課長)        総務課長     齋 藤 尚 仁             矢 羽 賢 一    財政課長     大 橋 隆 雄  〇事務局職員出席者    事務局長     関 根   進     副局長(議会総務課長)                                  青 木 繁 幸    議会総務課長補佐(総務係長)       議会総務課長補佐(議事係長)             澁 澤 浩 之              青 木 真 彦    係長代理     佐 野 治 久           議 事 日 程(第1号)                              令和4年8月31日午前9時30分開議                              太田市議会議長    岩 崎 喜久雄 第 1  会期の決定 第 2  会議録署名議員の指名 第 3  議案第57号 人権擁護委員候補者の推薦について      議案第58号 人権擁護委員候補者の推薦について 第 4  一般質問           本日の会議に付した事件 議事日程に同じ      ◎ 開     会                                       午前9時30分開会 ○議長(岩崎喜久雄) ただいまから令和4年9月太田市議会定例会を開会いたします。      ◎ 開     議                                       午前9時30分開議 ○議長(岩崎喜久雄) これより本日の会議を開きます。      ◎ 諸 般 報 告 ○議長(岩崎喜久雄) 議事に入る前に、事務局長より諸般の報告をさせます。 ◎事務局長(関根進) ご報告申し上げます。  最初に、監査委員からの報告でありますが、6月定例会以後、議長宛てに報告がございましたのは、6月分から7月分までの例月出納検査結果報告でございます。  以上のことにつきましては、その都度写しを配付してございますので、ご了承いただきたいと思います。  次に、地方自治法第180条第1項の規定による専決処分でございますが、6月定例会以後、議長宛てに報告がございましたのは、一般会計補正予算について、1件の報告が、損害賠償の額の決定及び和解について、4件の報告がございました。  以上のことにつきましては、その都度写しを配付してございますので、ご了承いただきたいと思います。  次に、請願及び陳情でございますが、今定例会までに受理いたしました請願は、1件であります。お手元に配付の請願文書表のとおり所管の常任委員会に付託をいたします。  なお、陳情につきましては、1件受理いたしております。  その内容につきましては、お手元に配付の陳情文書表のとおりであります。  以上でございます。 ○議長(岩崎喜久雄) 本日の議事日程は、あらかじめお手元に配付申し上げたとおりであります。  その順序により会議を進めたいと思いますので、ご了承願います。  日程に入ります。      ◎ 会 期 の 決 定 ○議長(岩崎喜久雄) 日程第1、会期の決定を議題といたします。  お諮りいたします。  今定例会の会期は、本日から9月22日までの23日間といたしたいと思います。  これにご異議ありませんか。      (「異議なし」の声あり) ○議長(岩崎喜久雄) ご異議なしと認めます。  よって、会期は23日間と決定いたしました。      ◎ 会議録署名議員の指名 ○議長(岩崎喜久雄) 次に、日程第2、会議録署名議員の指名を行います。  会議録署名議員は、議長において、7番八長孝之議員及び8番水野正己議員を指名いたします。      ◎ 議 案 上 程  議案第57号 人権擁護委員候補者の推薦について  議案第58号 人権擁護委員候補者の推薦について ○議長(岩崎喜久雄) 次に、日程第3、議案第57号及び議案第58号を議題といたします。      ◎ 提案理由の説明 ○議長(岩崎喜久雄) 朗読を省略し、直ちに執行者から提案理由の説明を求めます。  清水市長。 ◎市長(清水聖義) 議案第57号及び第58号の人権擁護委員候補者の推薦について、一括して提案理由の説明を申し上げます。  この2議案は、本市の人権擁護委員であります渡邉碩志氏が令和3年12月6日をもちまして退任となり、大川恭子氏が令和4年12月31日をもちまして3年の任期が満了となりますので、その後任候補者の推薦につきましてご提案申し上げる次第でございます。  初めに、議案第57号でございますが、渡邉碩志氏の後任として、野村克明氏を推薦したいと存じます。野村氏は、昭和59年に太田市に入職され、福祉事業課事業係長健康づくり課長を歴任された後、平成31年に退職されました。また、退職後は、医療法人社団松嶺会で勤務されるなど、広く活躍をしているものでございます。このような職歴を通して、広く社会の実情に通じ、人格、識見ともに優れた同氏は、人権擁護委員として適任であると考え、推薦するものでございます。  続きまして、議案第58号でございますが、大川恭子氏の後任として、原節子氏を推薦したいと存じます。原氏は、平成5年4月から令和4年3月まで、太田市家庭婦人スポーツ団体連絡協議会の会長を務めてこられたほか、平成12年4月からは太田市スポーツ推進委員の副会長、平成19年5月からは太田市社会教育委員、平成26年4月からは太田市スポーツ協会の常任理事として地域振興に貢献をされております。このような経歴を通して、広く社会の実情に通じ、人格、識見ともに優れた同氏は、人権擁護委員として適任であると考え、推薦するものでございます。  以上でございますが、よろしくご審議の上、ご賛同賜りますようお願いいたします。      ◎ 質 疑(終局) ○議長(岩崎喜久雄) これより質疑に入ります。
     ただいまの説明に対し、ご質疑ありませんか。      (「なし」の声あり) ○議長(岩崎喜久雄) 別にご質疑もないようですから、以上で質疑を打ち切ります。      ◎ 委員会付託の省略 ○議長(岩崎喜久雄) お諮りいたします。  2議案につきましては、会議規則第37条第3項の規定により、委員会への付託を省略いたしたいと思います。  これにご異議ありませんか。      (「異議なし」の声あり) ○議長(岩崎喜久雄) ご異議なしと認めます。  よって、2議案につきましては、委員会への付託を省略することに決定いたしました。      ◎ 討 論(終局) ○議長(岩崎喜久雄) 議事の都合により、議案第57号及び議案第58号の2議案についての討論は一括とし、採決は議案ごとといたします。  これより討論に入ります。  討論ありませんか。      (「なし」の声あり) ○議長(岩崎喜久雄) 別に討論もないようですから、以上で討論を打ち切ります。      ◎ 表     決 ○議長(岩崎喜久雄) これより採決いたします。  最初に、議案第57号を採決いたします。  本案を原案のとおり可決することに賛成の方は起立願います。      (起 立 全 員) ○議長(岩崎喜久雄) 起立全員、よって本案は原案のとおり可決されました。  次に、議案第58号を採決いたします。  本案を原案のとおり可決することに賛成の方は起立願います。      (起 立 全 員) ○議長(岩崎喜久雄) 起立全員、よって本案は原案のとおり可決されました。      ◎ 一 般 質 問         令和4年9月太田市議会定例会一般質問通告者及び要旨一覧表 ┌──┬─────────┬────┬─────────────────┬────────┐ │順番│ 議席番号及び氏名 │質問方式│  質  問  の  要  旨  │ 答  弁  者 │ ├──┼─────────┼────┼─────────────────┼────────┤ │ 1 │10 高 木 きよし│一問一答│○ 本市の治水対策について    │企画部長    │ │  │         │    │                 │総務部長    │ │  │         │    │                 │農政部長    │ │  │         │    │                 │都市政策部長  │ │  │         │    │                 │市長      │ ├──┼─────────┼────┼─────────────────┼────────┤ │ 2 │19 星 野 一 広│一問一答│1 学校体育館へのエアコン設置につ│教育部長    │ │  │         │    │  いて             │市長      │ │  │         │    │                 │        │ │  │         │    │2 金融機関からの収納手数料有料化│会計管理者   │ │  │         │    │  問題について         │市長      │ │  │         │    │                 │        │ │  │         │    │3 民生委員・児童委員の担い手確保│福祉こども部長 │ │  │         │    │  について           │市長      │ ├──┼─────────┼────┼─────────────────┼────────┤ │ 3 │15 中 村 和 正│一問一答│1 消防本部の活動状況について  │消防長     │ │  │         │    │                 │市長      │ │  │         │    │                 │        │ │  │         │    │2 市有施設のトイレの整備状況につ│企画部長    │ │  │         │    │  いて             │市長      │ │  │         │    │                 │        │ │  │         │    │3 運動公園総合整備全般について │文化スポーツ部長│ │  │         │    │                 │市長      │ ├──┼─────────┼────┼─────────────────┼────────┤ │ 4 │6 神 谷 大 輔│一問一答│1 災害時避難行動要支援者個別避難│総務部長    │ │  │         │    │  計画策定に向けての取り組みにつ│市民生活部長  │ │  │         │    │  いて             │福祉こども部長 │ │  │         │    │                 │市長      │ │  │         │    │                 │        │ │  │         │    │2 脱炭素化社会実現への取り組みに│産業環境部長  │ │  │         │    │  ついて            │市長      │ ├──┼─────────┼────┼─────────────────┼────────┤ │ 5 │7 八 長 孝 之│一問一答│○ 本市の魅力の発信について   │企画部長    │ │  │         │    │                 │文化スポーツ部長│ │  │         │    │                 │産業環境部長  │ │  │         │    │                 │教育部長    │ │  │         │    │                 │市長      │ ├──┼─────────┼────┼─────────────────┼────────┤ │ 6 │12 今 井 俊 哉│一問一答│○ 気温40度に達する猛暑への対策│総務部長    │ │  │         │    │  と脱炭素を目的とする地域電源の│文化スポーツ部長│ │  │         │    │  創設について         │産業環境部長  │ │  │         │    │                 │都市政策部長  │ │  │         │    │                 │市長      │ ├──┼─────────┼────┼─────────────────┼────────┤ │ 7 │2 前 田 純 也│一問一答│1 マイ・タイムラインを活用した地│総務部長    │ │  │         │    │  域防災の強化について     │市長      │ │  │         │    │                 │        │ │  │         │    │2 プラごみの削減に向けた取り組み│産業環境部長  │ │  │         │    │  について           │        │ │  │         │    │                 │        │ │  │         │    │3 安心・安全な水道水を活用した熱│文化スポーツ部長│ │  │         │    │  中症対策について       │教育部長    │ │  │         │    │                 │教育長     │ │  │         │    │                 │市長      │ ├──┼─────────┼────┼─────────────────┼────────┤ │ 8 │17 大 川 敬 道│一問一答│○ 本市の清掃事業について    │総務部長    │ │  │         │    │                 │産業環境部長  │
    │  │         │    │                 │市長      │├──┼─────────┼────┼─────────────────┼────────┤ │ 9 │14 木 村 浩 明│一問一答│1 本市の子育て支援について   │福祉こども部長 │ │  │         │    │                 │市長      │ │  │         │    │                 │        │ │  │         │    │2 本市の人口ビジョンについて  │企画部長    │ │  │         │    │                 │市長      │ ├──┼─────────┼────┼─────────────────┼────────┤ │ 10 │16 渡 辺 謙一郎│一問一答│1 学校施設におけるエアコンの設置│教育部長    │ │  │         │    │  について           │市長      │ │  │         │    │                 │        │ │  │         │    │2 豪雨による浸水対策について  │都市政策部長  │ │  │         │    │                 │市長      │ ├──┼─────────┼────┼─────────────────┼────────┤ │ 11 │21 矢 部 伸 幸│一問一答│○ 市街化区域への定住促進について│企画部長    │ │  │         │    │                 │都市政策部長  │ │  │         │    │                 │市長      │ ├──┼─────────┼────┼─────────────────┼────────┤ │ 12 │1 石井 ひろみつ│一問一答│1 発達障がい児・者支援について │福祉こども部長 │ │  │         │    │                 │健康医療部長  │ │  │         │    │                 │教育部長    │ │  │         │    │                 │教育長     │ │  │         │    │                 │市長      │ │  │         │    │                 │        │ │  │         │    │2 投票機会の確保について    │総務部長    │ │  │         │    │                 │市長      │ ├──┼─────────┼────┼─────────────────┼────────┤ │ 13 │8 水 野 正 己│一問一答│1 下水道整備と使用料値上げについ│都市政策部長  │ │  │         │    │  て              │市長      │ │  │         │    │                 │        │ │  │         │    │2 地域活動支援センターの今後につ│福祉こども部長 │ │  │         │    │  いて             │市長      │ ├──┼─────────┼────┼─────────────────┼────────┤ │ 14 │23 大 川 陽 一│一問一答│○ 不登校児童生徒の現状と対策につ│企画部長    │ │  │         │    │  いて             │教育部長    │ │  │         │    │                 │教育長     │ │  │         │    │                 │市長      │ ├──┼─────────┼────┼─────────────────┼────────┤ │ 15 │22 久保田   俊│一問一答│1 「地球の未来を太田から」の実現│産業環境部長  │ │  │         │    │  に向けた取組について     │市長      │ │  │         │    │                 │        │ │  │         │    │2 スポーツで本市を盛り上げる施策│文化スポーツ部長│ │  │         │    │  について           │市長      │ └──┴─────────┴────┴─────────────────┴────────┘ ○議長(岩崎喜久雄) 次に、日程第4、一般質問を行います。  通告がありますので、順次質問を許します。  最初に、10番高木きよし議員。 ◆10番(高木きよし) 創政クラブの高木きよしです。通告に従いまして、一問一答方式で質問させていただきます。  最初に、新型コロナウイルス感染の第7波の終息は、依然として見えない状況が続いています。市民の皆様におかれましては、基本的な感染予防策であります必要な場面でのマスクの着用、手洗い、3密の回避、換気の徹底を心がけていただきまして、安全安心にお過ごしいただきますようお願い申し上げます。  それでは、本市の治水対策について、最初に、総務部長にご質問いたします。  今年も水害が日本各地で発生しています。本市の友好都市、弘前市の岳では、気象庁によると、降り始めから8月10日午後4時までの総降水量は304.0ミリとなり、24時間降水量が観測史上最多となりました。リンゴ畑が広がる弘前市の岩木川河川敷では、川からあふれた水が多くの畑に流れ込みました。近年、このように日本列島各所で異常気象が頻発し、災害が発生しています。異常気象とは、気候が平均的状態から大きく偏った状態を言うそうで、気象庁によると、気温、降水量などの気象要素が過去30年以上にわたって観測されなかったほど著しく高いか、あるいは低い値を示す場合で、30年に1回以下の出現確率の現象と定義しています。近年、異常気象が国内のあらゆるところで発生し、災害を引き起こしています。本市でも、令和元年東日本台風による災害によって、より一層、治水対策の重要性や大切さが再認識されたところであります。  そこで、総務部長には、本市において昨年度作成されました太田市地域防災計画の内容のうち、防災の基本的な考え方等について、改めて確認の意味でお聞きしたいと思います。まず、太田市地域防災計画の目的についてお伺いいたします。 ○議長(岩崎喜久雄) 栗原総務部長。 ◎総務部長(栗原直樹) まず、太田市地域防災計画の目的でございますが、本市、それから県、指定地方行政機関、指定地方公共機関等が、その全機能を有効に発揮しまして、相互に協力して、本市の地域における風水害、雪害、火山災害、事故災害及び火災に係る災害予防、災害応急対策及び災害復旧を実施することにより、市民の生命、身体及び財産を災害から守ることを目的としております。 ○議長(岩崎喜久雄) 高木きよし議員。 ◆10番(高木きよし) 地域防災計画の目的は、市民の生命、身体及び財産を災害から守ることであることが確認できました。  では、防災の基本理念についてどのように考えているのか、この点についてお伺いいたします。 ○議長(岩崎喜久雄) 栗原総務部長。 ◎総務部長(栗原直樹) 防災の基本理念でありますが、防災とは、災害が発生しやすい自然条件下にあって、市域並びに市民の生命、身体及び財産を災害から保護する、行政上、最も基本的で重要な施策でありますが、災害の発生を完全に防ぐことは不可能であります。  そこで、災害時の被害を最小化し、被害の迅速な回復を図る減災の考え方を防災の基本理念としております。具体的には、1つ目として、周到かつ十分な災害予防、2つ目として、迅速かつ円滑な災害応急対策、3つ目といたしまして、適切かつ速やかな災害復旧・復興、4つ目といたしまして、官民が一体となって災害に立ち向かう地域社会の構築、5つ目といたしまして、継続的な取り組みによる防災力の強化が重要と考えております。 ○議長(岩崎喜久雄) 高木きよし議員。 ◆10番(高木きよし) ただいまご説明いただきました基本理念のうち、1つ目の周到かつ十分な災害予防の項目には、最近の科学的知見を総動員し、起こり得る災害及びその災害によって引き起こされる被害を的確に想定するとともに、過去に起こった大規模災害の教訓を踏まえ、絶えず災害対策の改善を図らなければならないと記述されています。まさにこの基本理念に沿って、地域防災計画を確実にしっかりと推進しなければなりません。  次に、本市の災害特性のうち、洪水の危険性についてお伺いいたします。 ○議長(岩崎喜久雄) 栗原総務部長。 ◎総務部長(栗原直樹) 次に、洪水の危険性でありますが、本市の北部には渡良瀬川、南部には利根川が流れ、この間を八瀬川、聖川をはじめとした幾つもの河川に加え、韮川、矢場川等の中小の用水路も市内を縦走していることから、豪雨時における水位の上昇や事態の進展が早いことに留意することが必要であると考えております。  令和元年東日本台風では、利根川をはじめ市内の河川が増水し、特に石田川、八瀬川では越水が生じるとともに、市内各所で道路冠水や内水による浸水が生じており、こうした内水氾濫による危険性についても留意する必要があると考えております。 ○議長(岩崎喜久雄) 高木きよし議員。 ◆10番(高木きよし) 本市には、大、中、小河川をはじめ、用水路も整備されているため、豪雨時における水位上昇は、細心の注意を払って観察し、対処しなければなりません。  では、ここで本市の過去の風水害についてお伺いいたします。最初に、昭和41年の台風第26号についてお伺いいたします。 ○議長(岩崎喜久雄) 栗原総務部長。 ◎総務部長(栗原直樹) 昭和41年の台風26号では、9月25日午前2時39分には、市内で最大瞬間風速39.7メートルを記録する戦後最大の暴風雨となり、124.4ミリの雨量によって、市内中小河川及び各用水堰等が増水いたしまして、市街地低地部では、床上、床下浸水が続出しました。その被害は大きく、死者2名、重症者8名、家屋の全半壊1,173棟、被害総額約7億5,000万円と記録されております。 ○議長(岩崎喜久雄) 高木きよし議員。 ◆10番(高木きよし) 台風26号は、暴風雨による家屋被害が特に大きかったことが分かりました。また、総降水量124.4ミリでも家屋の浸水が続出していたことから、当時の治水対策のもろさがうかがえます。  次に、3年前の令和元年東日本台風、台風19号についてお伺いいたします。 ○議長(岩崎喜久雄) 栗原総務部長。 ◎総務部長(栗原直樹) 令和元年10月12日午後から未明まで、市内の広い範囲で2日間にかけて、総降水量は270ミリ、最大時間雨量は29.5ミリという雷を伴った猛烈な雨が降り、軽症者2名、床上浸水、大規模半壊13棟、床上浸水、半壊122棟など、ほかにも道路冠水27件、道路破損等5件、農作物、農業用施設等の被害総額が約1億5,000万円に上りました。 ○議長(岩崎喜久雄) 高木きよし議員。 ◆10番(高木きよし) さきの台風19号は、暴風よりも豪雨による被害が大きく、市内では総降水量270ミリを記録しました。この台風のとき、市内河川の水位は上昇して堤防を越える箇所が発生しました。また、下流の低い地区では、内水氾濫が発生するほどの大量の雨水が集まりました。このときの体験を検証して、本市の治水対策事業を推進していかなければなりません。  続きまして、災害対策基本法の趣旨並びに市域における気象、地勢等、その他の特性によって起こり得る風水害の被害想定についてお伺いいたします。 ○議長(岩崎喜久雄) 栗原総務部長。 ◎総務部長(栗原直樹) 災害対策基本法は、昭和34年の伊勢湾台風を契機といたしまして、昭和36年に災害対策全体を体系化し、総合的かつ計画的な防災行政の整備及び推進を図ることを目的として制定されたものでございます。近年では、地球温暖化に伴う気候変動による風水害の頻発化、激甚化が想定されており、実際に大きな被害が全国各地で発生していることから、今後、本市においても令和元年東日本台風をしのぐような甚大な被害をもたらす風水害が発生しかねない状況にあります。具体的な想定最大規模の洪水浸水想定区域及び土砂災害警戒区域につきましては、太田市防災マップにまとめられております。 ○議長(岩崎喜久雄) 高木きよし議員。 ◆10番(高木きよし) 本市の被害想定した防災マップについては、市民の皆様に積極的に活用していただくためには、各行政区で定期的な説明会などの周知活動をお願いしたいと思います。  続きまして、災害に強いまちづくりを実現するためには、どのような施策を講じることが必要か、お伺いいたします。 ○議長(岩崎喜久雄) 栗原総務部長。 ◎総務部長(栗原直樹) その施策の1つ目といたしましては、大雨、強風または大雪、大規模地震に見舞われても、それに耐え得る都市をつくることとなります。2つ目として、発生した被害に対しての迅速かつ的確な災害応急対策の体制を構築すること、3つ目といたしまして、関係機関と平時から顔の見える関係を構築し、信頼感を醸成するように努めること、4つ目といたしまして、市民の防災活動を推進することとなります。 ○議長(岩崎喜久雄) 高木きよし議員。 ◆10番(高木きよし) ここからは、災害に強いまちづくりを実現するために、具体的な治水対策ごとに、その推進についてお伺いいたします。まず、河川改修ですが、本市には、国が管理する一級河川、利根川と渡良瀬川があります。また、県が管理する一級河川、早川、石田川、八瀬川、蛇川、聖川、高寺川、大川があります。そして、本市が管理する河川は、準用河川、子蛇川と長手川がありますが、河川改修を図るにはどのように進めるのかお伺いいたします。 ○議長(岩崎喜久雄) 栗原総務部長。 ◎総務部長(栗原直樹) 本市が管理いたします普通河川等の改修につきましては、10年に一度の大雨に対応できる規模で改修を進めております。 ○議長(岩崎喜久雄) 高木きよし議員。 ◆10番(高木きよし) 本市が管理する河川は、10年に一度の大雨で改修計画することが確認できました。  次の治水対策の推進についての質問は、雨水流出の調整対策についてお伺いいたします。 ○議長(岩崎喜久雄) 栗原総務部長。 ◎総務部長(栗原直樹) 雨水の流出調整につきましては、まず1点目といたしまして、ため池の整備及び調整池の設置、2つ目といたしまして、雨水貯留、浸透施設による雨水流出抑制の推進をすることとなっております。 ○議長(岩崎喜久雄) 高木きよし議員。 ◆10番(高木きよし) 雨水流出の調整対策は、ため池の整備や調整池の設置と、雨水貯留や浸透施設の雨水流出抑制の推進の2つが確認できました。  続きまして、治水対策の推進のうち、農地防災事業についてお伺いいたします。 ○議長(岩崎喜久雄) 栗原総務部長。 ◎総務部長(栗原直樹) 農地防災事業につきましては、農地に係る湛水被害の発生を未然に防止するため、農業用用排水路の整備、排水機場の改善、遊水地の新設等の推進に努めてまいります。
    ○議長(岩崎喜久雄) 高木きよし議員。 ◆10番(高木きよし) 農地防災事業には、農業排水路の整備、排水機場の改善、遊水地の新設等の推進が確認できました。  続きまして、治水対策の推進のうち、内水対策についてお伺いいたします。 ○議長(岩崎喜久雄) 栗原総務部長。 ◎総務部長(栗原直樹) 内水対策につきましては、まず雨水流出対策を進展させ、スムーズに河川等へ流出させるよう、排水機場及び樋門樋管等の設置について、国、県とともに、所管の範囲内で互いに協力することとなっております。 ○議長(岩崎喜久雄) 高木きよし議員。 ◆10番(高木きよし) 内水対策には、排水機場及び樋門樋管等の設置が確認できました。  最後になりますが、治水対策の推進のうち、ため池に係る防災対策についてお伺いいたします。 ○議長(岩崎喜久雄) 栗原総務部長。 ◎総務部長(栗原直樹) ため池の防災対策につきましては、緊急連絡体制等を整備するとともに、決壊した場合の影響度が大きいため池から、ハザードマップの作成、周知等により市民等に適切な情報提供を図り、耐震化や統廃合などを推進します。  以上となります。よろしくお願いいたします。 ○議長(岩崎喜久雄) 高木きよし議員。 ◆10番(高木きよし) 次に、企画部長にお伺いいたします。太田市総合計画では、安全・安心なまちづくりの項目に治水対策の推進に係る事業がありますが、ご説明ください。 ○議長(岩崎喜久雄) 高橋企画部長。 ◎企画部長(高橋亮) 第2次太田市総合計画では、令和4年度から令和6年度までの3か年にわたる第6次実施計画におきまして、水害対策として、排水対策事業5億円、幹線水路整備事業1億5,000万円、ため池緊急防災減災事業3億4,300万円などの事業を計画してございます。 ○議長(岩崎喜久雄) 高木きよし議員。 ◆10番(高木きよし) これまでの質問で、地域防災計画について総務部長にご説明していただきましたが、本市の災害に強いまちづくりについては、治水対策の推進が最も重要な項目であると理解したところであります。本市で発生する異常気象に対応できる治水対策を講じて、より安全なまちづくりを目指す必要があります。今後、太田市総合計画の基本構想及び行動計画に治水対策事業を本格的に取り入れ、地域防災計画の治水対策の推進事業をより一層重点的に発展させて、実施計画に組み入れることは必然なことと考えますが、部長のご所見をお伺いいたします。 ○議長(岩崎喜久雄) 高橋企画部長。 ◎企画部長(高橋亮) 現行の第2次太田市総合計画は、令和6年度までの計画でございます。次期総合計画を策定するに当たりましても、安全安心なまちづくりのために治水対策は重要な施策であると考えております。洪水等の災害を未然に防止するため、実施計画においても、併せて国、県とともに計画的な水害予防対策に取り組んでまいりたいと考えております。 ○議長(岩崎喜久雄) 高木きよし議員。 ◆10番(高木きよし) 続きまして、農政部長にお伺いいたします。  ここからは、地域防災計画の中で、治水対策の推進について本市で実施している現在及びこれからの治水対策のハード事業について、順次ご質問いたします。最初に、農地防災事業についてお伺いいたします。 ○議長(岩崎喜久雄) 金澤農政部長。 ◎農政部長(金澤誠) 農地防災事業でございますが、藪塚西部の大久保地区におきまして、調整池5か所と排水路約10キロの整備を進めております。今年度で完了予定でございますが、来年度以降につきましても、引き続き、北関東自動車道北側の地域の整備を予定してございます。 ○議長(岩崎喜久雄) 高木きよし議員。 ◆10番(高木きよし) 藪塚地域においては、農地防災事業が大規模に実施計画されていることが確認できました。藪塚地域がこれからも持続可能な優良農地として継続できることを願っています。  次に、内水対策事業の進捗状況についてお伺いいたします。 ○議長(岩崎喜久雄) 金澤農政部長。 ◎農政部長(金澤誠) 内水対策事業の進捗状況でございますが、内水対策及び農地の湛水被害を軽減するため、農政部では、4か所の排水機場を保有してございます。このうち耐用年数を超えております石田川排水機場、それから上堀口排水機場につきましては、現在、更新事業を進めております。残りの2か所の排水機場につきましても更新時期に合わせて事業を推進したいと考えてございます。 ○議長(岩崎喜久雄) 高木きよし議員。 ◆10番(高木きよし) 排水機場が更新されることによって、対象となります農地のみならず、住宅地を含めた内水氾濫の対策に大いに役立つことが期待できます。  続きまして、ため池に係る防災対策事業についてお伺いいたします。 ○議長(岩崎喜久雄) 金澤農政部長。 ◎農政部長(金澤誠) ため池に係る防災対策事業でございますが、平成28年度から令和元年度に実施いたしました防災重点ため池18池の耐震性点検調査結果を基に、耐震性不足のため池14池の堤体改修工事を今年度より県営事業で順次実施しております。この事業につきましては、氾濫想定区域内の住民の安全確保、それから農地被害の軽減を図るものでございます。今後も県と連携しながら事業を推進したいと考えております。 ○議長(岩崎喜久雄) 高木きよし議員。 ◆10番(高木きよし) ため池については、下流の住民の安全確保と農地被害の軽減を図るために、ため池の堤体強度を高めて安全を確かなものにすることが分かりました。また、上流の雨水を一時的にため池に集めて、雨水の調節が期待できます。  続きまして、農地のダム機能について、本市の状況を含めてご所見をお伺いいたします。 ○議長(岩崎喜久雄) 金澤農政部長。 ◎農政部長(金澤誠) 農地のダム機能につきましては、河川や水路の水位急上昇を抑え、下流域の湛水被害リスクを低減させることを目的に、雨水を一時的に貯留し、流水量を抑制する機能でございます。現在では、大雨時の水害対策として、この田んぼを田んぼダムとして活用する取組が注目されております。この田んぼダムの整備費用につきましては、国の補助制度が整ってきておりますので、本市でも農地防災対策事業として調査、研究していきたいと考えております。 ○議長(岩崎喜久雄) 高木きよし議員。 ◆10番(高木きよし) 続きまして、都市政策部長にお伺いいたします。  農政部と同様に、都市政策部が所管する治水対策のハード事業について順次ご質問いたします。最初に、本市にあります河川の改修事業についてお伺いいたします。 ○議長(岩崎喜久雄) 田村都市政策部長。 ◎都市政策部長(田村敏哉) 河川改修事業といたしましては、早川にあります太子橋の撤去工事を国に委託させていただきました。この工事と併せ、太子橋周辺の堤防のかさ上げ工事が国の事業として発注されたところでありまして、今年度、完成予定でございます。また、大川につきましても、県事業といたしまして河川の拡幅工事を継続的に実施をしております。今年度につきましては、河川の拡幅工事と併せ木崎駅東にありますササラギ橋の架け替え工事も10月より着工予定と聞いておりまして、令和6年秋頃の完成予定とのことでございます。 ○議長(岩崎喜久雄) 高木きよし議員。 ◆10番(高木きよし) いよいよ一級河川、早川の未完成部分の堤防かさ上げ工事に着手し、併せて本市の太子橋撤去工事が実施されます。8月26日に太子橋の渡り納めの会が開催され、地元区長をはじめ、住民の方々が参加しました。河川管理者であります国土交通省利根川上流河川事務所に、本市が所有する太子橋の撤去工事を委託することで、事業効率のアップや工期の短縮が可能となりました。本市担当部局のご努力に感謝申し上げます。かさ上げ工事の地域に住む皆様には、早川の洪水に対する不安が少しでも改善されて、生活の安全が向上することを期待しています。また、一級河川、大川の下流部では河川拡幅工事が進み、河川の流下能力がアップしています。さきの台風で冠水した道路の橋梁架け替え工事も着手して、インフラ整備が粛々と進んでいることが確認できました。  次に、排水対策事業についてお伺いいたします。 ○議長(岩崎喜久雄) 田村都市政策部長。 ◎都市政策部長(田村敏哉) 排水対策事業といたしましては、令和2年度に策定をいたしました沢野地区南部内水対策基本計画に基づきまして、牛沢町にあります樋門の改修工事を今年度実施いたします。  また、今後の予定となりますが、牛沢町、高林南町、古戸町に排水ポンプ施設を設置する予定でございます。 ○議長(岩崎喜久雄) 高木きよし議員。 ◆10番(高木きよし) さきの令和元年東日本台風では市内各地で内水氾濫が発生しましたが、その中でも最も被害の大きかった牛沢町、高林南町、古戸町では、排水対策事業が急がれる地区であります。対象地区に住む人たちの生活の安全や安心が確保できるように、確かな機能を発揮する排水施設を設置していただきますようお願いいたします。  続きまして、幹線水路整備事業についてお伺いいたします。 ○議長(岩崎喜久雄) 田村都市政策部長。 ◎都市政策部長(田村敏哉) 幹線水路整備事業といたしましては、平成29年度に策定をいたしました由良地区雨水排水基本計画に基づき、昨年度から第1期対策路線の測量及び詳細設計を実施しているところでございます。詳細設計完了後、今年度より、継続的に流末から工事着手をする予定となっております。 ○議長(岩崎喜久雄) 高木きよし議員。 ◆10番(高木きよし) 由良町地区は住宅密集地であり、勾配も緩く、雨水処理に課題があり、流末の聖川までの水路整備は重要な事業であります。市民の皆様が安全な社会生活を営むためには、継続的に事業を推進していただきたいと思います。  続きまして、雨水流出の調整対策事業についてお伺いいたします。 ○議長(岩崎喜久雄) 田村都市政策部長。 ◎都市政策部長(田村敏哉) 雨水流出の調整対策事業といたしましては、内水被害発生の危険性を低下させるため、道路側溝の計画的な整備に努めているところでございます。 ○議長(岩崎喜久雄) 高木きよし議員。 ◆10番(高木きよし) 都市計画法による開発行為許可では、開発区域内の雨水は、区域内に雨水貯留施設を設置して、区域内で処理することが法で定められています。これは開発によって雨水流出量が増加するので、下流の区域への被害を防止するための対策です。ここで、開発区域を太田市全体に置き換えて考えてみます。上流のA地区で降った雨は水路に流入して河川に放流され、下流のB地区に到達します。また、上流のC地区に降った雨も同様に水路から河川に放流され、B地区に到達します。上流にある地区の雨水がB地区に集水すると、河川の計画流量を超えたときは、あふれ越水してしまい、そのほかに、河川に流入しない雨水は下流のB地区に集まり、内水氾濫が発生します。3年前の令和元年東日本台風の本市における水害の様子がそんな状況でした。現在、下流の地区では排水対策事業が始まり、内水氾濫の対策事業が徐々に動き始めました。このことから考察すると、本市の治水対策を考えたとき、市内に降った雨水を下流のB地区に負担してもらうのではなく、上流のA地区やC地区に降る雨水は、各地区で雨水貯留施設を設置して、雨水処理を市内の各地区が負担する責任があると考えます。市内各地区の雨水流出抑制施設の設置についてお伺いいたします。 ○議長(岩崎喜久雄) 田村都市政策部長。 ◎都市政策部長(田村敏哉) 議員の発言のとおり、市内各地区の雨水流出抑制施設を整備することが下流部における水害対策の一助と考えられます。太田市各地区での事業となりますと、事業地の確保や排水系統の整備など、事業実施に向けて解決すべき課題が多数考えられますので、今後、研究をさせていただければと思います。 ○議長(岩崎喜久雄) 高木きよし議員。 ◆10番(高木きよし) 本市の地域特性を考慮して雨水流出抑制施設を考えた場合、上流の扇状地においては地下浸透施設が有効であり、各所に設置して対策に当たり、中流部では、遊水地や調整池を既存の公園内や遊休地に設置して雨水貯留することが考えられます。地域防災計画の治水対策の推進のうち、雨水流出の調整対策を具体的に推進することは、今後の治水対策に大きく寄与することと思います。本市の治水対策について、総合的に考えることについてお伺いいたします。 ○議長(岩崎喜久雄) 田村都市政策部長。 ◎都市政策部長(田村敏哉) 本市の治水対策について総合的に考えることについての所見といたしましては、関係部署との調整が必要となることから、本日、議員からいただきましたアイデアを参考に、今後、研究をさせていただければと思っております。 ○議長(岩崎喜久雄) 高木きよし議員。 ◆10番(高木きよし) 市長にお伺いいたします。  本市では、排水対策事業として、令和元年東日本台風の内水氾濫による対策工事が始まりました。また、今後は、県が担当する市内の既存排水機場の改修工事も計画されています。さきの台風や、近年多発する集中豪雨の被害を想定したとき、本市が担当する内水氾濫の対策事業については、このほかに今後どのような展望で展開していくのか、ご所見をお伺いいたします。 ○議長(岩崎喜久雄) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) 今、農政部長と都市政策部長に話がありましたけれども、それ以上はあまりないかと思いますね。一番気になったのは、とにかくこの事業は、全体をまともにやるには国と県がメインで出てこなければ、川という川はみんな県の川ですから、一級河川でありますので、協力してやるということはありますけれども、これは市がやるわけにはいかない。支川といいますか、農業用水の用水路、排水路に関しては我々の担当だと。あるいはまた今、話がありました地域で水を処理して下流に流す、そういう在り方は、防災計画にも入っていますけれども、これは市でやれる事業だと思います。でも、全体を見れば、風水害に関しては、やはり国と県の仕事というのが非常に大きいわけです。  それで、私はちょっと思い返すのに、前に谷津さんという農水族がいましたね。今は族と言いませんけれども、農水族であった谷津代議士がやってくれたことが、これは藪塚から始まった事業で、藪塚本町の小林町長がいた頃の時代ですけれども、長堀を造った、あの頃は堀がなかったのです。それで、あそこに長堀を造って、六千石などは調整池を造りましたけれども、東毛地区全体に、あらゆるところに調整池を張り巡らしたら、総額200億円を超える、ここに224億円と書いてありますけれども、224億円の投資をして河川の、これはいわゆる農水路ですけれども、農水路の確立と分水、そして排水機場、全部の東毛地区の整備を224億円でやったのです。  だから、今、本当に真剣に考えているようですけれども、この事業と同じようなものをやはり国が国営で持ってきて、あるいは県営事業で持ってきて、それで全体を網羅して、どこに隘路があるかということで、そこを全部埋めていく、やはりこれをやる必要があるのではないか。それで太田市としたら、先ほど言ったように、例えば、耕作放棄地があれば耕作放棄地を整備して、そこで貯水をしていく、それで下流にできるだけ流さないようにする。計画の中には、学校の校庭を掘って、そこに水をためて流さないようにすると。いろいろな方法があるようですけれども、可能なものについて私たちが検討して、太田市でできるものは太田市がやっていく。県がやらなくてはいけない事業というのは物すごく多いわけです。いわゆる支流の河川は全部県がやって統括していますから、それに利根川、渡良瀬に関することは国がやっていますから、治水、あるいは防災については、それぞれが役割分担をして、担当してやっていくのが一番かなと思っております。 ○議長(岩崎喜久雄) 高木きよし議員。 ◆10番(高木きよし) 市の担当の部分はしっかりやるということはいただいたので、地域特性を持ちながら、進めることについては、今後、進めていただきたいと思います。  近年における気候変動の影響による集中豪雨、いわゆる線状降水帯が日本列島の各所で発生しています。ここ本市でも3年前の台風では、市内の総降水量が270ミリとなり、市内河川の越水や内水氾濫が発生しました。今後も頻繁に発生する集中豪雨の対策として、今まで以上の治水対策が必要です。本市のまちづくりの基本方針を示す太田市総合計画に治水対策を重点的に取り入れ、災害に強いまちづくりの実現を目指すことが重要ではないでしょうか。具体的な治水対策としては、内水氾濫防止対策に絞りますと、市内全域各地区で雨水を貯留したり、浸透させて、その流出を抑制する施設を設置することが考えられます。本市の新たな治水対策の総合計画を策定して、まちづくりの基本方針を示す太田市総合計画に治水対策を重点的に取り入れ、実施することが市民の安全で安心な暮らしにつながると考えますが、市長のご所見をお願いいたします。 ○議長(岩崎喜久雄) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) 今お話ししましたように、一つのやり方は、これは計画にも入っていますけれども、学校に穴を空けることですね。でも、これは雨が降って、次に運動会というときに運動会ができなくなってしまう。だから、なかなか積極的にやれる治水の方法ではない。各地区でみんな水がたまるところを造るわけですけれども、やはりさっき言いましたように、これもまた私権に関わることですからなかなか難しいですけれども、耕作放棄地に手を入れることは可能性があるかも分からない。だけれども、これも私の権利にいわゆる税金を使って投入していくわけですから、いかがなものかなと言われる人もいると私は思います。だから、その辺の調整も議会でしてもらって、太田市でできる範囲のことは積極的な形で、内水を、いわゆる下流まで持ち越さないような方法に一歩でもスタートしてみたいと思っています。 ○議長(岩崎喜久雄) 次に、19番星野一広議員。 ◆19番(星野一広) 公明クラブ、星野一広でございます。通告に従い、順次、一問一答方式において質問いたします。  1つ目の質問、学校体育館へのエアコン設置について、先に教育部長に質問いたします。  まず、学校体育館について順次確認をさせていただきたいと思います。学校体育館の数、それに学校体育館については、授業で使用することはもちろん、部活動などにおいても使用されていると承知しておりますが、その使用状況についてお聞きいたします。 ○議長(岩崎喜久雄) 楢原教育部長。 ◎教育部長(楢原明憲) 学校体育館の棟数でございますけれども、小学校24棟、中学校15棟、義務教育学校2棟、市立太田高校2棟でございます。  体育の授業での使用状況でございますが、小学校、中学校とも、1クラス週3時間行っており、屋外で行うか、体育館で行うかは、学年間で調整しております。  部活動では、バレーボール、バスケットボール、バドミントン、卓球が使用しております。 ○議長(岩崎喜久雄) 星野一広議員。 ◆19番(星野一広) そうすると、全部で43棟ということでありました。  続いて、学校体育館においては避難所に指定されていると思いますが、どのようになっているかお聞かせください。 ○議長(岩崎喜久雄) 楢原教育部長。 ◎教育部長(楢原明憲) 全ての学校体育館が避難所に指定されております。ただし、水害の場合には、災害規模に応じて、開設する避難所が第1から第3避難所に区分されております。第2避難所に、城東中学校、尾島中学校を除いた中学校及び義務教育学校、第3避難所に、毛里田小学校、駒形小学校、尾島小学校、世良田小学校を除いた小学校が指定されております。 ○議長(岩崎喜久雄) 星野一広議員。 ◆19番(星野一広) 近年、温暖化の影響もあり、夏の暑さも一段と厳しくなってきているように思えます。特に今年の夏については、6月末から猛暑が続いてきました。今日は夏休み最終日でありますが、今日ぐらいならいいですがというふうには思いますが、耐え切れないような猛暑が続いたと思います。  そこで、今年度、児童生徒においての熱中症の全体の件数、そして、主な発生要因について、そして、そのうちの学校体育館での発生件数をお聞きいたします。 ○議長(岩崎喜久雄) 楢原教育部長。 ◎教育部長(楢原明憲) 今年度、生徒児童が登下校や学校内で熱中症もしくはその疑いを含め、教育委員会で報告を受けている件数は、全体で12件でございます。このうち学校体育館で発生した件数は5件でございます。 ○議長(岩崎喜久雄) 星野一広議員。 ◆19番(星野一広) 全体で12件ということでありますが、もちろん学校で、授業あるいは部活動における熱中症対策を行っていると思っていますが、どのようにされているかお聞かせください。
    ○議長(岩崎喜久雄) 楢原教育部長。 ◎教育部長(楢原明憲) 学校での熱中症対策でございますけれども、暑さ指数計や熱中症警戒アラートを元に、活動自体を制限したり、激しい運動を行わない、運動時間の短縮、休憩、水分補給などの対策を行っております。 ○議長(岩崎喜久雄) 星野一広議員。 ◆19番(星野一広) 運用において、いろいろな観点から対策が行われていることは承知いたしました。先ほど申し上げましたが、夏の暑さは年々厳しくなっていると思っています。そこで、学校体育館のエアコン設置について何かお考えがあるかお聞きいたします。 ○議長(岩崎喜久雄) 楢原教育部長。 ◎教育部長(楢原明憲) エアコンの設置についてでございますけれども、近年の厳しい猛暑によって、夏季の体育授業や部活動の際にエアコン設置に対するニーズが高まっております。また、今年度、国からの導入促進に対する通達も出ておりますので、本市としても導入に向けた検討を進めていきたいと考えております。 ○議長(岩崎喜久雄) 星野一広議員。 ◆19番(星野一広) それでは、現在検討中ということでありますが、担当として何か考えていることはありますか。 ○議長(岩崎喜久雄) 楢原教育部長。 ◎教育部長(楢原明憲) 今ある学校の体育館がかなり古いものも中にはございます。簡単にどういったものを入れたらいいか、効果的かというのはなかなか難しいところではあります。ただ、学校の体育館は、実際、今現状、35度を超えるような日もございます。今後、どういったものが効果的なのかというのは、実際、検証していかなければいけないと考えております。 ○議長(岩崎喜久雄) 星野一広議員。 ◆19番(星野一広) 教育部長における質問は終了し、続いて、市長に伺いたいと思います。  学校体育館へのエアコン設置については、以前より、私たち公明クラブとしても推進をお願いしてきたところであります。  そこで、国からの通達等あったようでありますし、この暑さでもありました。来年は分からないかもしれないけれども、やはり子どもたちのことを考える、また、避難所になるということを考えるとエアコン設置というのは今求められることだと思っております。まずは市長の所見をお願いしたい。 ○議長(岩崎喜久雄) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) 体育館のエアコンにつきましては、私は国の通達というのは全然知らないのですけれども、この暑さでとても子どもたちが耐えられないということで、設置を指示いたしました。設置しましょうということで決めました。取りあえず、来年の夏には中学だけでも間に合うようにということで、段階的でありますけれども、中学校は一斉に取り付けるということであります。小学校については、順次、それから予算を組んでいきたいと思っております。  一つ感じたのは、公明党にぜひ要望しますけれども、補助金の対象になっているのですけれども、全く使えない補助金なのです。お粗末。何かといいますと、断熱材を利用していない体育館は対象外、これが入っているのです。ですから、ぜひ党のほうに申し出てもらって、今、断熱材つきで体育館を造っているところというのは全国で何校あるか分からない。恐らく本当に少ないと思うのです。お金持ちの団体が中に断熱材を入れたり、屋根にそういうものをやると思うのですね。だけれども、気候がこんな変動しているのに、これが入っていないと補助金をくれないのです。これを一番強く感じました。文部科学省にも話しましたけれども、駄目なのです。だから、これこそ政治の出番、ぜひ公明党の力をもって強く言ってほしい。本当に子どもたちのためにやるのだから、あるいは避難所としてもやるのだから、大変なときに国がサポートしなければおかしいのではないかと。多分、国も予算が余っていると思うので、それを待って設置したいと本当は思うのですけれども、丸腰でやるわけですから大変なのです。よろしくお願いしたいと思います。 ○議長(岩崎喜久雄) 星野一広議員。 ◆19番(星野一広) 逆に質問されてしまいましたけれども、当然子どもたちのためでありますし、エアコンの設置推進という意味では、我々も真摯に対応していきたい。地方からでありますが、国へも働きかけていきたいと思っています。  なかなか合うものがない、僕もちょっと調べましたけれども、合うような、ないような。(「あるんですよ」の声あり)あるのだけれども、条件が厳しいのですよね。(「断熱材の」の声あり)承知しました。  いろいろな方法で、エアコン設置機種があるように聞いています。避難所ということを考えると、普通エアコンというとどうしても電気に感じますけれども、電気は電気で使えるところはそれで構わないのですが、もし電気が供給されないような状況等あったとしたら、小さい電力でも動く、ガスによるエアコンもあるようであります。そのような様々な検討をしていただいて、推進をお願いしたいと思います。その点、いかがでしょうか。 ○議長(岩崎喜久雄) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) ガスについても今、太田市は随分使っています。多分、この本体もガスだと思うのですけれども、使っていますので、それは場所によって使うというような形で、今、機種選定等々も教育委員会でやってもらっていますので、それよりも、まずこういう補助の在り方、格好だけで中身がないという補助というのはおかしいのではないかと。私は、ここで質問があるというので、よかったから、ここで陳情をしておこうかなと思ったのです。公明党という政党がなければ自民党はもたないのだから、ぜひここで強く。教育委員会の問題というのは非常に多いのです。例えば学校を造るのに補助金をくれますよというのだけれども、本当に少ないのです。3分の1補助なんていっても、基準単価が全然違うのです。だから、この際、星野議員が本当に地方議会の議員の代表になって、教育を大事にしてほしいと、ぜひ公明党に強く言ってもらいたいのです。よろしくお願いしたいと思います。 ○議長(岩崎喜久雄) 星野一広議員。 ◆19番(星野一広) 頑張っていきたいと思います。  続いて、2つ目の質問に移ります。収納手数料の有料化などの課題について、会計管理者に伺います。  さて、7月15日の上毛新聞で報道がありました。その件をちょっと取り上げさせていただきたいと思います。見出しは、県市長会・県町村会・群銀、収納手数料回避を協議との見出しでありました。この件について順次聞いていきたいと思います。  まず発端は、総務省が今年の3月下旬に、県を通じて市町村に公金収納事務についての通知があったということでありました。まずは、この内容について説明をお願いいたします。 ○議長(岩崎喜久雄) 久保田会計管理者。 ◎会計管理者(久保田和良) それでは、総務省の通知についてご答弁申し上げます。この通知につきましては、令和4年3月29日付で、都道府県及び市町村の会計管理者並びに財政、税務担当者宛てに通知されました。表題につきましては、指定金融機関等に取り扱わせている公金収納等事務に要する経費の取扱い等についてでございます。また、内容につきましては、公金収納等の事務のデジタル化を自治体と金融機関双方において推進し、効率化や合理化を図ることと併せて、経費負担の適正な在り方について検討、見直しを進めるよう、地方自治体に通知したものであります。 ○議長(岩崎喜久雄) 星野一広議員。 ◆19番(星野一広) デジタル化、あるいは効率化、合理化を図ること、経費の適正な負担、そういったことについて検討しなさいということだったというふうに承知いたしました。  では、相手方であります金融機関、群馬銀行から度々要望が来ていたとお聞きしました。具体的な中身についてお聞かせください。 ○議長(岩崎喜久雄) 久保田会計管理者。 ◎会計管理者(久保田和良) 群馬銀行からの要望書の内容、それから経緯についてですが、群馬銀行からの公金業務の合理化と事務経費の一部負担に関する要望書につきましては、ここ10年の間では、令和2年から3か年にわたり続けて提出されております。今年度につきましては、6月21日に受領しております。  その内容につきましては、4種類の手数料の負担引上げです。1つには、窓口収納手数料として現在無料のところを300円引き上げる、次に、口座振替手数料として現在10円のところを20円に引き上げる、次に、振込組戻手数料を無料から800円へ引き上げる、次に、振込訂正手数料の無料から500円への引き上げでございます。  なお、ただいま申し上げた単価は、消費税を含まない金額でございます。 ○議長(岩崎喜久雄) 星野一広議員。 ◆19番(星野一広) 要望書の中では、無料から1件300円、あるいは無料から500円、振込組戻手数料は無料から800円という、かなり大きな数字で跳ね上がるというふうに理解をしたところでありますが、これが本当にいきなり費用負担が来たら大変なことになるなというのは、単純に思った次第であります。  では、今回、7月14日に、この3者、市長会、町村会、そして群馬銀行で会談を行い、今後、研究会を立ち上げることで合意したということが報道されています。その研究会立ち上げについての現状についてお聞きしたいと思います。 ○議長(岩崎喜久雄) 久保田会計管理者。 ◎会計管理者(久保田和良) 県内自治体の反応と県市長会及び県町村会連名の回答書についてでございますが、今回の要望書について県内の市役所に幾つか問合せたところ、群馬銀行を指定金融機関とする自治体は、現在の状況では直ちに負担できるような環境にはないと考えている市がほとんどでした。こうした意見を県市長会でまとめていただき、7月14日、県市長会長と県町村会長の連名で群馬銀行に回答書を提出し、35市町村の総意として、現状維持での取扱いの継続を求めたものであります。 ○議長(岩崎喜久雄) 星野一広議員。 ◆19番(星野一広) 動きは分かったわけですけれども、この点、35市町村の総意として現状維持を望んだということだったと思いますけれども、では、有料化された場合の太田市、本市における当該手数料についてお聞きいたします。相当な費用負担と承知いたしますが、具体的な試算がありましたら、お聞きしたいと思います。 ○議長(岩崎喜久雄) 久保田会計管理者。 ◎会計管理者(久保田和良) 有料化された場合の本市における当該手数料の試算についてでございますが、令和3年度の実績数と、それを基に算出した金額を申し上げます。窓口収納手数料32万2,601件、金額にしますと9,678万300円、口座振替手数料44万8,035件で896万700円、振込組戻手数料561件で44万8,800円、振込訂正手数料430件で21万5,000円でございます。合計で1億640万4,800円となります。  また、現状と比べ負担増となる金額につきましては1億192万4,450円となります。  なお、ただいま申し上げた金額は、消費税を含まない金額でございます。 ○議長(岩崎喜久雄) 星野一広議員。 ◆19番(星野一広) 総額で1億円を超える負担増ということでありました。毎年毎年かかっていく費用でありますので、かなり憂慮するところと考えます。ちょっとあれだったのですけれども、研究会について、今後の動向、今の動向が分かりましたら教えてください。 ○議長(岩崎喜久雄) 久保田会計管理者。 ◎会計管理者(久保田和良) 研究会につきましてですが、市町村と金融機関双方の手数料負担の軽減と事務の効率化を実現するため、県市長会及び県町村会と群馬銀行で公金収納手数料等のあり方研究会を設置することで合意いたしました。現在は、要綱の制定や設立会議の開催に向けた検討作業をしているものと承知しています。今後、群馬銀行の実務担当者と、県内35市町村の会計管理者並びに実務担当者が双方のデジタル化による効率化の進め方を確認し、同時に、公金収納に係る費用負担の在り方について、その方向性を協議していくことになります。 ○議長(岩崎喜久雄) 星野一広議員。 ◆19番(星野一広) 続いて、市長にお聞きいたします。  この件について、確認と、ご所見を伺いたいと思います。市長は、県市長会の会長として先頭に立たれて対応されたというふうに承知しておりますが、大きく言えば、今後、このような金融機関からの要望というのは毎年来るのだろうなとも思っています。研究会を立ち上げたということでありますし、様々な対応を考えていかざるを得ないのかなと思いました。まずは市長のご所見を伺います。 ○議長(岩崎喜久雄) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) 会計課から深井頭取からの要請が来たということを聞きまして、これはもう払えないと瞬間、思いました。各まちにも会計課のほうから調査といいますか、傾向を全部聞いてもらって、やはり同じように、手数料を払うということは、現状を維持してほしいという意識はみんな同じだということがありましたので、まとめまして、事務経費の一部負担に関するお願いに係る回答をさせてもらいました。それは、これは市町村が負担できる環境ではない、現状維持をお願いしたいという答えでありました。  今後の問題は、どこに帰着するかは研究会によるのですけれども、具体的に我々が税金で手数料を払っているのは幾つか例があるわけです。コンビニ収納も、本当に効果があるかどうか私は分からないのですけれども、効果があるのでしょう。これも手数料を1件当たり55円払っているのですね。あるいは、ゆうちょ銀行では1件で口座振替が10円払っているというような事例もあるわけでありまして、これらが研究材料の一つになるかどうか分かりませんけれども、事例がないわけではない。ただ、現状で無料でやってきて、群馬銀行が市民に対して非常に温かく付き合ってくれている、このまま温かい群馬銀行で市民に対応していただければ大変ありがたいということは、これからも基本的には貫いていきたいと思っているところです。 ○議長(岩崎喜久雄) 星野一広議員。 ◆19番(星野一広) 承知しました。一つ、今後、3者ですから研究会でいろいろなことを話し合うのでしょうけれども、それについてお考えを。 ○議長(岩崎喜久雄) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) 私は、どのような協議をされるのかも内容を全く知らないわけでありまして、立ち上げて、お互いが信頼関係で振込等々をどのように扱うか、ぜひ結論を出していただけるように、その結果を見守っていきたいと思っています。 ○議長(岩崎喜久雄) 星野一広議員。 ◆19番(星野一広) 続いて、3つ目の質問になります。民生委員・児童委員の担い手確保について、最初に、福祉こども部長に伺いたいと思います。  非常に身近な問題でありますが、民生児童委員の問題であります。一つずつ確認をさせていただきたいと思います。まず、民生委員・児童委員の仕事について、お聞きしたいと思います。 ○議長(岩崎喜久雄) 冨岡福祉こども部長。 ◎福祉こども部長(冨岡和正) 民生委員・児童委員の仕事についてでございますが、民生委員法第14条で、民生委員・児童委員は「住民の福祉の増進を図るための活動を行う。」と規定されており、具体的には、高齢者、障がい者、子どもに関する調査や見守り等の活動をしており、行政へのつなぎ役として、その都度、関係課へ相談をしていただいております。 ○議長(岩崎喜久雄) 星野一広議員。 ◆19番(星野一広) 続いて、民生委員・児童委員の身分、また任期、そして報酬がありましたら、お聞きしたいと思います。 ○議長(岩崎喜久雄) 冨岡福祉こども部長。 ◎福祉こども部長(冨岡和正) 民生委員・児童委員は、民生委員法に基づき厚生労働大臣から委嘱された非常勤の地方公務員となります。任期は3年で、給与の支払いはなくボランティアでありますが、令和3年度は、県からの活動費として、民生委員・児童委員個人分として1人当たり6万1,200円が、各地区民生児童委員協議会分として1人当たり9,600円が交付されております。また、市からは1人当たり4万2,900円を各地区民生児童委員協議会へ交付をしております。 ○議長(岩崎喜久雄) 星野一広議員。 ◆19番(星野一広) それでは、民生委員・児童委員の現状の定数、そして欠員数、男女の数についてお聞きします。 ○議長(岩崎喜久雄) 冨岡福祉こども部長。 ◎福祉こども部長(冨岡和正) 令和4年7月末現在の民生委員・児童委員の定員は375名で、欠員1名、男性96名、女性278名となっております。 ○議長(岩崎喜久雄) 星野一広議員。 ◆19番(星野一広) この民生委員・児童委員については、今年の12月が改選期となるというふうに承知しています。これに向けて、各地域で担い手、委員の確保について努力をされていると思います。今現状の確保状況についてお聞きしたいと思います。 ○議長(岩崎喜久雄) 冨岡福祉こども部長。 ◎福祉こども部長(冨岡和正) 次期民生委員・児童委員の定員は382名となりますが、令和4年7月末現在では一部確保されていない状況ですが、改選時期の12月まで推薦者である各地区区長に引き続き、推薦依頼をお願いしていきたいと考えております。 ○議長(岩崎喜久雄) 星野一広議員。 ◆19番(星野一広) 地域役員については、今、様々議論があると思います。民生委員・児童委員についても同様な傾向があるかと思っていますが、今後、民生委員・児童委員の担い手確保も策として考えていかなければならないと思っています。担当部としてのお考えをお聞きしたいと思います。 ○議長(岩崎喜久雄) 冨岡福祉こども部長。 ◎福祉こども部長(冨岡和正) 担い手の確保についてでございますが、関係各課から様々な福祉関連業務を依頼しておりますので、業務の負担を軽減できるよう関係課と協議を進めることにより、担い手確保に努めてまいりたいと考えております。 ○議長(岩崎喜久雄) 星野一広議員。 ◆19番(星野一広) 続いて、市長に伺いたいと思います。  民生委員・児童委員について様々に聞いてまいりました。担い手確保についても、部長のご意見を伺いました。今、部長からは、業務負担の軽減に努めていくことが大切かなということでありました。これは国からの提言、あるいは民生委員・児童委員の担い手確保について様々やられている地域があるようであります。先ほど部長が言われました業務の負担軽減というのも一つかもしれませんが、なかなか表面上分かるものではないので、かといって、楽になるわけではないと思っています。そう考えると、先ほど部長からありましたけれども、一部の自治体では活動費の増額をしている地域もあるようであります。この際、新たに市でも、この活動費のいろいろな考え方がありますし、今まで無償ボランティアという形で志高くやってきていただいた皆様のところでありますから、失礼なのかもしれませんけれども、活動費の増額をしていくことが一つの策なのかと思います。市長のご意見を伺いたいと思います。 ○議長(岩崎喜久雄) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) 民生委員につきましては私も関心がありまして、いろいろ聞くのですが、これはお金の問題ではないということをよく聞きます。民生委員は非常に真面目な方が多い。それを利用されて、いろいろな分野に、本来の仕事以外のことに、言うなれば雑用に駆り出されることが非常に多いと。  私は、この間も部長にも話したのですけれども、本来の仕事とは何ぞやと、ここを完遂させることが大事で、その他のものは一切断れと。例えば、この間話があったのは、前橋で大きな会議があるというと動員で、何かやたらめったらバスを連ねて向こうへ行くらしいのです。そういうつまらないことは、県が格好でやっているだけの話だから行くことはないのですよ。あるいは、何々の動員をするというと、はい、民生委員何人来てくださいと、そういうやり方で、いわゆる本来の仕事以外のことに関わることが非常に多い。あるいは、社会福祉協議会ができることだってあるかもしれない。それまで民生委員に預けるというようなことで、今は本当に曖昧になっていますので、ここのすみ分けを、本来の仕事は何だろうかということをよく見極めて、それで仕事をしていただくことが一番大事ではないか。ただお金を多く出せばいいとかそういうものではなくて、根本的なものを今考える時期だと思っています。それで、このことは国も全く気がついていないのです。指名しているのは厚生労働大臣ですよ、太田市長ではないのですよ、厚生労働大臣がそのことを知らないのです。これは非常に問題がありだというふうに思います。 ○議長(岩崎喜久雄) 星野一広議員。 ◆19番(星野一広) 基本的なことは全く市長と同じであります。業務負担軽減というのは、そういう意味で見直す時期でありますし、それを理解してもらうことが大切だと思います。  現状の民生委員・児童委員について、地域によってはサポート会議とかをやっているところもありますし、行政とのやり取りを簡単にする、あるいは協力員をつけている県もあるようであります。最終的には厚生労働省が委嘱しているわけでありますけれども、地域のために本当にやってもらっているのはここ、太田市でありますから、市としても新たな策として本当に踏み込んだ改革というか、言葉で言うと業務負担の軽減なのでしょうけれども、やりやすい形で、市民のため、福祉の充実のためにできるような形をつくっていただきたいと思っています。市長のご所見を伺います。 ○議長(岩崎喜久雄) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) 民生委員は本当に大変だなという気持ちがすごくありまして、ふれあい相談員を市で雇用して、担当してもらっていますけれども、これは民生委員の本当にサポートなのですよ。本来、社会福祉協議会でそういうサポートをする、ふれあい相談員がないまちも結構あると思うのです。だから、そういう形でサポートして完全を期すと、できるだけそうしてほしいという願いがこもっているのです。あるいは、これからほかの議員が質問するみたいですけれども、やはり弱者がいっぱいいる。それで弱者を担当する、生活困窮者とか、あるいは大変なものを担当するのは民生委員で、民生委員がその一人一人の家の状況がないと、さっきの治水対策、台風のときにどうするかという話がありますけれども、これはやはりマンツーマンで対応する、これなどは本当に自分の関係している方々を守るのが民生委員の仕事で、だから、そこのところに集中すべきなのです。動員なんていうのは本当によくない話ですよ。そんなことを命令するほうもおかしい。  だから、本当に集中すべきは、そういう仕事をやってもらうということをやはりお互いに認識していくことが非常に大事になるのではないか。民生委員は本当に大事な方で、真面目な方が本当に多いですから、ぜひそういう役割を、社会福祉協議会も、あるいは担当部のほうもはっきりさせて、これだけやってください、ほかはもういいですよということを言ってあげることがまず第一で、そういうふうにしていきたいと思っています。      ◎ 休     憩                                      午前10時55分休憩 ○議長(岩崎喜久雄) この際、暫時休憩いたします。
         ◎ 再     開                                      午前11時15分再開 ○議長(岩崎喜久雄) 休憩前に引き続き会議を開きます。  次に、15番中村和正議員。 ◆15番(中村和正) 太田クラブ、中村和正です。通告に従いまして、一問一答方式にて順次質問いたします。  まず初めに、消防本部の活動状況について、消防長にお聞きいたします。  現在、一般救急に加え、新型コロナウイルスと熱中症対応に多忙を極めておることに、消防隊員の方々に敬意を表したいと思います。  そこで、消防本部の今年度4月から7月までで結構ですので、新型コロナウイルス感染者の搬送人数及び熱中症による搬送人数をお聞かせください。 ○議長(岩崎喜久雄) 櫻井消防長。 ◎消防長(櫻井修一) 消防本部の本年度4月から7月までのまず新型コロナウイルス感染者の搬送人員は142人でございました。また、同時期の熱中症による搬送人員は129人でございました。 ○議長(岩崎喜久雄) 中村和正議員。 ◆15番(中村和正) そうしましたら、同時期に救急搬送困難事案件数と、最長時間についてお聞かせください。 ○議長(岩崎喜久雄) 櫻井消防長。 ◎消防長(櫻井修一) 令和4年4月から7月までの救急搬送困難事案の件数でございますが、70件ございました。その中で、現場滞在時間の最長のケースは129分でございました。 ○議長(岩崎喜久雄) 中村和正議員。 ◆15番(中村和正) 次に、救急車の稼働率が高かった日数についてお聞かせください。 ○議長(岩崎喜久雄) 櫻井消防長。 ◎消防長(櫻井修一) 同時期、今年度4月から7月まででございますけれども、救急車の稼働台数について、太田市消防本部におきましては、救急車10台のうち7台以上が同時に出動して活動している状況、状態を多数出動という基準を設けて運用をしております。令和4年4月から7月までに救急車多数出動となった日数でございますけれども、35日ございました。回数では74回となります。 ○議長(岩崎喜久雄) 中村和正議員。 ◆15番(中村和正) そうしましたら、本題に入らせていただきます。昨年11月からドクターカーの運用開始が始まりましたが、出動件数をお聞かせください。 ○議長(岩崎喜久雄) 櫻井消防長。 ◎消防長(櫻井修一) ドクターカーの出動件数でございますが、昨年11月の運用開始から本年7月までの件数ということでお答えさせていただきます。件数にして92件でございます。 ○議長(岩崎喜久雄) 中村和正議員。 ◆15番(中村和正) そうしましたら、その間の学んだことで、今後の課題等ありましたらお聞かせください。 ○議長(岩崎喜久雄) 櫻井消防長。 ◎消防長(櫻井修一) これまでの運用実績としまして、今後の課題についてということでございますが、まず現状では、ドクターカーを消防の救急予備車で運用しておるところでございます。そういったところでは、使用車両の老朽化による故障のリスクがございます。また、消防救急車を運用するということでは救急業務としての運用となるため、法的には3人の消防救急隊員が必要となりますことから、当該人員の確保が課題として挙げられます。 ○議長(岩崎喜久雄) 中村和正議員。 ◆15番(中村和正) そうしましたら、ドクターカー専用車であれば救急隊員は3名は要らないと、1名でも運用可能でしょうか、お聞かせください。 ○議長(岩崎喜久雄) 櫻井消防長。 ◎消防長(櫻井修一) いわゆる乗用車タイプのドクターカー専用車を運用する場合には、医師及び看護師等が乗車しての出動となります。この場合、法的には消防の救急車としての扱いではございませんので、救急隊員の同乗する必要はございません。 ○議長(岩崎喜久雄) 中村和正議員。 ◆15番(中村和正) そうしましたら、ちょっと角度を変えて質問いたします。6月でしょうか、SUBARUから寄贈されました感染症対策防止車両の今後の運用計画についてお聞かせください。 ○議長(岩崎喜久雄) 櫻井消防長。 ◎消防長(櫻井修一) SUBARUから寄贈されました感染防止対策車両フォレスターにつきましては、感染者の移送及び汚染された物品の運送等に限定いたしました譲渡に関する契約を締結いたしまして、運用をしておるところでございます。まだ運用を開始して間もないこともございますので、当面は運用実績を積み上げていきながら、その実績を踏まえた上で、より効果的な利活用について研究してまいりたいと考えております。よろしくお願いいたします。 ○議長(岩崎喜久雄) 中村和正議員。 ◆15番(中村和正) そうしましたら、1点お聞きしたいのですが、今後、感染症の分類が2類から5類に引き下がった場合、どのようにこの車両を活用していく考えかお聞かせいただきたいと思います。  私案ではございますが、契約条項で、新型コロナウイルス対策ということで限られているというふうに聞いておりますが、これは分類が5になったときには、契約条項の一部変更をして、例えばドクターカーとして活用できるのではないかと考えますが、いかがでしょうか、お聞かせください。 ○議長(岩崎喜久雄) 櫻井消防長。 ◎消防長(櫻井修一) 具体的な実績がまだございません。したがいまして、こういった感染レベルの変更という状況、環境の変化も今後あろうかと思います。やはりそういった中で運用の実績自体も変化してくるのかなと、そういった状況も考えられると思いますので、現状ではそういった実績を見た上でいろいろな可能性を探ってまいりたいと考えておりますので、ご理解をよろしくお願いいたします。 ○議長(岩崎喜久雄) 中村和正議員。 ◆15番(中村和正) 次に、市長にお聞きいたします。  先ほどの消防長の答弁でお聞きいただいたと思いますが、現状のオペレーションでは、車両は聞いている限り9年落ちと、走行距離も約14万キロ走行している予備車を使用しているそうです。それと、先ほどの消防長の答弁でありましたように、救急車をドクターカーとして稼働させるためには3名の救急隊員が必要で、この夏の状況ではその3名の対応をするのが非常に大変であったというのを聞き取りで聞いております。この現状を改善するためには、早急にドクターカーを導入すべきタイミングではないかと考えます。車両でも、救急車ですと三千五、六百万円の金額がかかりますが、約10分の1ぐらいで導入できるのではないか、人員も3分の1で運用できるのではないかというふうに捉えておりますが、市長のご所見をお聞かせください。 ○議長(岩崎喜久雄) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) 意見は全く同じで、今、太田記念病院と話をしていまして、あともう一つは、自動車の供給で富士スバルとも話をしています。万が一のときには、今、うちの車両にある車を利用してドクターカーに切り替えていきたいと思っています。 ○議長(岩崎喜久雄) 中村和正議員。 ◆15番(中村和正) 次の質問に移らせていただきます。市有施設のトイレの整備状況について、企画部長にお聞きいたします。  まず初めに、本庁舎の多目的トイレの数と、その他の施設を含めた多目的トイレの数をお聞かせください。 ○議長(岩崎喜久雄) 高橋企画部長。 ◎企画部長(高橋亮) まず、市役所本庁舎における多目的トイレの設置箇所は6か所でございます。そして、本庁舎を含めました市有施設全体では、多目的トイレを設置しているのは94施設でございます。 ○議長(岩崎喜久雄) 中村和正議員。 ◆15番(中村和正) そのうち、オストメイトの設置数をお聞かせください。昨年12月の定例会にて同僚議員から、本庁舎のオストメイトの設置トイレの改修について質問しておりますが、現状、膀胱や直腸機能障害、身体障害者手帳所持者は市内で327名いらっしゃるということでございます。その後の改修について、併せてお聞かせいただけますでしょうか。 ○議長(岩崎喜久雄) 高橋企画部長。 ◎企画部長(高橋亮) まず、オストメイトの関係ですが、オストメイトの設置施設数につきましては28施設でございます。  また、ご指摘のありました本庁舎1階低層棟にございますトイレにつきましては、令和4年3月に改修済みとなってございます。 ○議長(岩崎喜久雄) 中村和正議員。 ◆15番(中村和正) ところで、私の知人で、行政センター、本庁舎を訪れたときに、尿漏れパッドをしている方でございました。その方のお話として、捨てるところがなくて困ったというのを数か月前に私は耳にしておりまして、民間商業施設、一部自治体でも、このようなサニタリーボックスの設置がここ一、二か月の間で急速に広まっております。やはり昔は女性用のトイレや男女兼用トイレに設置が一般的でしたが、しかしながら、高齢化社会になり、病気や術後の経過でおむつや尿漏れパッドが長期間必要になる方が増えているそうでございます。ちなみに、前立腺を伴う手術を受ける男性は年間9万人から11万人いらっしゃるそうでございます。その方は、術後一、二か月はおむつ、それ以降、外出ができるようになっても尿もれパッドを半年前後している方が多いそうでございます。加齢とともに、日常生活においても尿意を感じる頻度が増大し、時には我慢が利かないため、パッドをする方が増えているのが現状だそうです。先日、ドラッグストアでもお聞きしましたが、女性用の尿漏れパッドとともに、近年は男性用の尿漏れパッドも非常に売れているそうでございます。  行政としても、この現状を的確に捉え、導入する考えはありますでしょうか、お願いいたします。 ○議長(岩崎喜久雄) 高橋企画部長。 ◎企画部長(高橋亮) 男性用トイレのサニタリーボックスの導入につきましては、多様性を尊重した社会の実現に向け、近年のトランスジェンダーの方への配慮としても設置が望まれるところであります。また、単に設置するのではなく、きめ細やかな対応といたしまして、該当トイレの案内看板や案内表示の設置、使用済みのごみ処理のためのビニール袋の設置、使用する人への配慮のために、単なるごみ箱ではなく、その設置理由が分かるただし書やポスターなどの掲示等も必要ではないかと考えます。ぜひこのようなことを念頭に置きまして、市有施設のサニタリーボックス設置状況を点検した上で、近隣市町村の導入事例や、要望、あるいは必要としているところなどを確認させていただきながら検討していきたいと考えております。 ○議長(岩崎喜久雄) 中村和正議員。 ◆15番(中村和正) 次に、市長にお聞きいたします。  市長にもお聞きいたします。サニタリーボックスの必要性の認識と所見をお聞かせください。 ○議長(岩崎喜久雄) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) 今、部長が申し上げたとおりで、必要性は当然あると思います。ただ、今日も下で1階のサニタリーボックス、おむつの捨て場ですが、ちょっと清掃員に聞いたのですけれども、利用する人はそれほどいない、それで、大体午後、夕方の回収で見かけることがあると。ただし、ご覧になったか分かりませんけれども、開けてみると分かるのですけれども、ほとんどがごみ箱になっている。今、庁内にごみ箱はないので、箱というのはそこにある箱が主で、大体ごみ箱になっているということでありました。  私の友人も同じような状況なのですけれども、やはりおむつは自分で処理すると。いわゆる役所へ持ってきて捨てるのではなくて、自分で何時間かかるからおむつをどうするかとか、やはりそういったことを配慮しながら動くと。だから、自分で律するということを結構励行しているみたいであります。必要があればやはり設置する必要はありますけれども、必ず清掃員が必要だと。これは昼に中を見て、夕方に見て、あるいはその時間が終わる時間に見て、それで帰るという清掃員が必要だと。だから、設置するのはなんてことはないのです。だけれども、それに付随すること。それよりも、むしろ市民の皆さん方が自分で自分を律するといいますか、自分のペースというのは大体分かるみたいですから、やはりそれを考えてもらっていることが大事ではないか。  まず、1階に入るとすぐ目の前に、赤ちゃんのおむつは自分でお持ち帰りくださいと書いてあります。ご覧になったでしょう。赤ちゃんのおむつは、それでみんな持って帰ってもらっているのです。ボックスに赤ちゃんのおむつをみんな入れられてしまうと本当にすぐにあふれて大変な状態になってしまう。こども課などは子どもがいっぱい来ていますからね。ですから、自分のおむつは自分で持ち帰ってくださいと、やはりそれが大原則かなと。でも、どうしてもというケースの場合には申し入れてもらって設置するということはあってもいいかと思っております。 ○議長(岩崎喜久雄) 中村和正議員。 ◆15番(中村和正) 次に、運動公園整備全般について、文化スポーツ部長にお聞きいたします。  まず初めに、どのように運動公園のバリアフリー化をしていくのかをお聞きする予定でございましたが、朝刊である程度具体的に出ておりましたので、一部割愛させていただきますが、もし部長のほうでもう少し具体的なバリアフリー化の案がございましたらお聞かせください。 ○議長(岩崎喜久雄) 村岡文化スポーツ部長。 ◎文化スポーツ部長(村岡芳美) 運動公園整備のバリアフリー化についてでございますが、中央通路両側のケヤキは、陸上競技場の建設に伴い植樹が開始され、約50年が経過しております。このため、ケヤキの根が歩道表面を押し上げ、凹凸により通行に支障を来すことや、ケヤキ自体の老朽化で不測の事態が懸念されております。中央通路に植樹されておりますケヤキは全て伐採しませんが、老朽化した支障を来すケヤキは伐採、抜根し、新たに植樹した後に、歩道はインターロッキングブロック舗装によりフラット化いたします。また、中央の車道は新規アスファルト舗装により歩道との段差を解消し、バリアフリー化を実施いたします。 ○議長(岩崎喜久雄) 中村和正議員。 ◆15番(中村和正) 次に、中央広場の常設ステージの広さと、年間を通して活用計画がございましたらお聞かせください。 ○議長(岩崎喜久雄) 村岡文化スポーツ部長。 ◎文化スポーツ部長(村岡芳美) 中央広場の常設ステージと利用計画でございますが、中央広場には、イベント利用ができるよう、鉄筋コンクリート造りの屋根つきで約100平方メートルの常設ステージを設けます。常設ステージは立ち寄りやすく、イベント開催時には、周辺空間との一体的利用が図れるような配置といたします。また、Bリーグ開催に合わせたOTAマルシェやスポレク祭などでにぎわい創出が図れるように活用していきたいと考えております。 ○議長(岩崎喜久雄) 中村和正議員。 ◆15番(中村和正) 次に、中央広場に隣接したトイレのキャパシティとデザインについてお聞きいたします。 ○議長(岩崎喜久雄) 村岡文化スポーツ部長。 ◎文化スポーツ部長(村岡芳美) 中央広場に隣接したトイレについてでございますが、新たに建設するトイレの位置は中央広場南側に建設し、運動公園の利用者やスポレク祭等のイベント来場者による利用を想定しております。また、屋外トイレであることから集中して利用される機会は少ないと想定しており、1日を通して不定期での利用と考えております。  トイレの許容人数ですが、給排水衛生設備基準と比較し、最低限のサービスレベルを満たすものであり、また、スポレク祭等の大規模な屋外でのイベント開催時には、臨時の仮設トイレを設置して対応してまいります。  デザインにつきましては、屋内外の壁は打ちっ放しコンクリートとし、外壁の上部はガラスにすることで、建物に重厚感を持たせながらも、ユニバーサルデザインを取り入れ、明るく開放的で清潔感があり、あらゆる利用者の快適性と安全性のあるトイレとなります。外壁面にイラストなどを描くアートトイレにつきましては、周辺の景観との調和が必要となることから、今後研究してまいりたいと考えております。 ○議長(岩崎喜久雄) 中村和正議員。 ◆15番(中村和正) 次に、駐車場の今後の整備についてお聞きいたします。現時点で運動公園が保有している利用可能な駐車台数は何台でございますでしょうか。 ○議長(岩崎喜久雄) 村岡文化スポーツ部長。 ◎文化スポーツ部長(村岡芳美) 現時点での利用可能な駐車台数は約1,200台でございます。 ○議長(岩崎喜久雄) 中村和正議員。 ◆15番(中村和正) それと、現在、群馬クレインサンダーズの関係者が専用で利用していると思われます正面東側駐車場台数及び今後の利用形態についてお聞かせください。 ○議長(岩崎喜久雄) 村岡文化スポーツ部長。 ◎文化スポーツ部長(村岡芳美) 運動公園正門東側の駐車場ですが、約115台利用可能で、10月からのBリーグ開催に合わせまして、群馬クレインサンダーズのチーム関係者と協議してまいりたいと考えております。 ○議長(岩崎喜久雄) 中村和正議員。 ◆15番(中村和正) そうしましたら、Bリーグ開催時のマルシェを含めた来客数が大変な人数になると想定できますが、行政側といたしましては、もう何台ぐらい駐車場の増設が必要と考えておりますでしょうか、お聞かせください。 ○議長(岩崎喜久雄) 村岡文化スポーツ部長。 ◎文化スポーツ部長(村岡芳美) 現在、開催しておりますBリーグとOTAマルシェでございますが、チーム関係者からは、駐車場の不足ということは聞いておりません。ただし、来年、太田市総合体育館が完成後のBリーグ開催時には、駐車場が不足することは認識しております。 ○議長(岩崎喜久雄) 中村和正議員。 ◆15番(中村和正) 当然そういうふうに皆さん考えていると思いますが、来年のBリーグ開催時、想定される相当不足分対応について、その足らない部分については、もう既に急には間に合わないと思いますので、その対応ができるまでの不足分対応はどのようにお考えでしょうか、お聞かせください。 ○議長(岩崎喜久雄) 村岡文化スポーツ部長。 ◎文化スポーツ部長(村岡芳美) 駐車場の確保でございますが、引き続き、駐車場確保のための周辺公共施設と連携して、駐車場の確保と近隣の駐車場確保のための調査をしていきたいと思っております。よろしくお願いいたします。 ○議長(岩崎喜久雄) 中村和正議員。
    ◆15番(中村和正) ただいまの答弁ですと具体的な案が見えてこないのですが、体育館の完成は私自身も大変楽しみにしておりますが、やはり駐車場問題が一番の問題になってくるのではないかという心配をしております。今までお話を聞いていて、やはり最低でももう1,000台分ぐらい運動公園の専用駐車場が必要になるのではないかと感じております。それでも足らない部分については、やはり市民会館やバスターミナルで補えるのではないかなと。ですから、2,000台強の駐車場確保ができれば、それを上回った部分については、バスターミナルや市民会館、もしくは近隣の商業施設にお願いして補完ができるのではないかと考えておりますが、やはり大きな問題になってくるのではないかと考えますが、最後にもう一度、部長答弁をお願いいたします。 ○議長(岩崎喜久雄) 村岡文化スポーツ部長。 ◎文化スポーツ部長(村岡芳美) 現在、具体的な駐車場の不足台数は、現時点では分かりませんが、今回、国からの交付金を活用いたしまして実施予定の(仮称)OTAアリーナを核としたまちづくりに関する調査・研究・企画立案業務委託で試算されます台数を基に、今後、駐車場不足対策に検討していければと思っております。 ○議長(岩崎喜久雄) 中村和正議員。 ◆15番(中村和正) よろしくお願いいたしたいと思います。  次に、インクルーシブ公園の調査研究の進捗状況についてお聞きいたします。昨年6月、一般質問にてご提案させていただいたときに、前向きに調査研究をするとのことでありましたが、どのように進められておりますのか、お聞かせください。 ○議長(岩崎喜久雄) 村岡文化スポーツ部長。 ◎文化スポーツ部長(村岡芳美) インクルーシブ公園の整備についてでございますが、先進的な取組事例といたしまして、世田谷区の砧公園や府中市の府中の森公園などへの調査や所管する自治体への聞き取り等の状況調査を行い、また、群馬県では、県立金山総合公園の老朽した遊具をインクルーシブ遊具へ更新する整備を検討しておりますので、引き続き、先進の事例を参考に調査研究してまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(岩崎喜久雄) 中村和正議員。 ◆15番(中村和正) よろしくお願いいたしたいと思います。次に、市長にお聞きいたします。  市長には、ただいま部長から聞いた中で、2点抽出して質問させていただきたいと思います。先ほどありましたステージの裏になるのでしょうか、トイレ、コンクリート打ちっ放しでというお話が出ましたが、前回、大川陽一議員からアートトイレの案が出ましたけれども、私は聞いていて、これは今回の運動公園に非常に向いているのではないかなと。どうでしょうか、太田市でそういったデザインの勉強をしている、もしくはそれでなりわいにしている方に公募で、例えばスポーツをテーマに外壁にアートを描いていただいて、周りから標識を見なくてもトイレというのがすぐに認知されるようなデザインを導入するのも、私は面白いことではないかと思いますが、市長のご所見をお聞かせください。 ○議長(岩崎喜久雄) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) 絵画は、壁にかなり大きなものになりますけれども、描くと、流行というのはおかしいですけれども、やはり得手不得手があるわけです。例えば、抽象画が好きな人は抽象画がいいというし、あるいは印象派的な風景がいいと、極端なのは銭湯になってしまいますけれども、銭湯の富士山とか、あれがいいという人はあれになりますし、これはすごく好みが違うと思うのです。  ですから、絵を建物に描くというのは非常に勇気の要ることで、これは十分に研究して、絵を1回描いて作品として表現したら消せないわけです。造形物だったらすぐに撤去すればいいわけですけれども、絵を壁に描くというのは、議員さんたちはどういうふうに思うか分かりませんが、1回描くと、それをもう一回やり直すというのは非常に難しいですね。いいという人もいるでしょうし、普通の打ちっ放しといいますか、周りが緑ですから緑の中にグレーの建物がある、それをきれいだという人もいるでしょうし、これは非常に難しいところだと思います。  これからも、抽象画にするのか、描かないのがいいのか、風景画にするのがいいのか、あるいは何がいいのか、バレーボールがいいのか、バスケットがいいのか、陸上がいいのか、これはいろいろあると思うので、短絡的に結論は出したくないと思っています。当面は打ちっ放しで、先ほど部長が言ったような、そうそうとしたといいますか、そういう全体の緑の中にそれがあると。今の陸上競技場みたいに、あれはちょっと塗ってありますけれども、ああいう感じで、そこに存在するトイレにしたいと思っております。どうしても描きたいというのなら中村議員が描くというのも、これもいかがなものかと思いますけれども、誰がどういうものを描くというのは非常に難しいですよ。よく研究してみていただければと思います。 ○議長(岩崎喜久雄) 中村和正議員。 ◆15番(中村和正) ぜひ前向きにご検討いただきたいと思います。  次に、本題ですが、インクルーシブ公園についてですが、朝刊で発表されました3年計画で5億4,000万円の予算を考えておるということで、このインクルーシブもこの予算のうちに入るのかなという見方を私はしました。前回もお話ししましたけれども、この体育館とともに、やはり児童公園が最大の特徴になるし、また、北関東唯一誇れる運動公園に、体育館とともにインクルーシブ運動公園ができたら、私は、太田市が誇れる運動公園になるのではないかと思います。  昨年、私が提案する前の5月の連休でございますが、世田谷の砧公園にみんなの広場というインクルーシブ公園を個人で拝見したときに、私は今でも忘れられない光景がございます。やはり大きな公園ですので、200人以上の児童の方が遊んでいる中で、たった2組ではございましたけれども、1組は、ご両親が車椅子で滑り台の上まで押し上げて、お父さんがそれで抱えるように、幅の広い滑り台から降りて、子どもの喜んでいる姿と、もう一つの方は、手足が少し不自由な方でございました。十二、三歳のお子さんでしょうか、その方が上から安全バーが完全に降りる形のインクルーシブ対応のブランコで、お父さんに背中を押していただきながらブランコに乗って、奇声を上げているような、歓声を上げているような、非常に喜んでいる姿が私の記憶として今でもしっかり残っております。  やはり市長にも、弱者に優しい行政の在り方をこの運動公園でも具現化していただきたいと強く要望したいと考えます。市長のご所見をお聞かせいただいて、質問を終わります。 ○議長(岩崎喜久雄) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) 非常に思いやりのある考え方でとてもいいと思うのですけれども、私も幾らか資料を、これは障害者ドットコムというものなのですけれども、ここでインクルーシブ公園、砧が書いてあるのです。それで、そこに行った人200人に調査したのですけれども、6割超は障がい者と関わる機会がないと、いわゆる公園に行っても障がい者がいないと言うのです。ほとんどの方がそういうふうに言っている。それで、障がい者に会ったことがないという人が多いのですけれども、障がい者も、ここにも声があるのですけれども、障がいのある人はパニックになったところを白い目で見られたくないという答えというのがあるのです。ここに書いてあるのです。障がいのある子は、障がいを持つ子にけがを負わせないかという心配があるということを感想として言っている。あそこは狭い公園ですね。あそこで仮にこういった形でやっても、例えば滑り台をやる場合にはアプローチが物すごく長いわけです。それでほとんど占領されてしまって、一般の人たちが非常に使いにくい環境になってしまう。  ならば、私はちょっと調べたら、先ほど答弁にありましたけれども、こどもの国でインクルーシブ公園をやりたいということでありますので、あれだけ広い面積の中でインクルーシブ公園ができれば、こういう心配がなくなる、自由に動ける。あれは広さが限定されていますので、あの広さの限定された中でインクルーシブをやる、ブランコをやるにしても、何をやるにしても、では、普通の子がそこのところに行ったときに遊ぶ道具がなくなってしまう。あるいは砂場にしても、車椅子で座ったまま、今度は上のほうに造るわけですから、一般の子は下に砂場がある。だけれども、車椅子の人のために砂場をつくったら、台所みたいなところに砂を置くわけです。そのような環境になって、全く違う環境になってしまう。だから、あそこはふさわしいとは思わない。大変申し訳ないですけれども、むしろこどもの国で設置してもらって、こどもの国でもっと広々と遊ぶことのほうが大事ではないかということでありまして、県にも確認をさせていただきました。それともう一つ、私は特別支援学校の先生にもヒアリングをしました。ヒアリングをしたら、誰も必要としていないと。これはあそこの細谷の特別支援学校です。だから、遊具は隅のほうにあるということであります。  またもう一つは、うちの職員で障がい者がいます。それで、昔、子どもの頃、そういった遊具が欲しかったですかと私は聞いたのです。5人に聞いたら、誰も必要としている人はいなかった。いないのですよ。聞いてみたらいいと思うのです。子どもの頃、あったらよかったなと思ったのですかと聞いたら、誰もあったらいいなということを言わないのです。だから、やはり健常者と障がい者の間に隙間が、多分、乖離するものがあるのだと思うのです。障がい者が望まない、両方にちょうど隙間がある。これがこのインクルーシブ公園のちょっと弱点かなと、解決しなければいけない問題点かと思っています。  とにかく、いろいろなところで私も調査をしました。結果として、やはり乖離がある、隙間があるということを確認することができた。今後、こどもの国で県のほうで設置の予定がある、計画があるということですから、ぜひこどもの国で設置をして、そこで子どもたちが本当に伸び伸びと楽しんでいただけるような公園づくりをしていただければいいかなと。狭いところでやっても、お互いにその乖離を埋めることができない、私はそのように思うのです。  以上、満足のいく答弁ではないかも分からないけれども、ぜひもっと前進したインクルーシブ公園をつくるということでご理解いただければ大変ありがたい。      ◎ 休     憩                                      午前11時58分休憩 ○議長(岩崎喜久雄) この際、暫時休憩いたします。      ◎ 再     開                                          午後1時再開 ○議長(岩崎喜久雄) 休憩前に引き続き会議を開きます。  次に、6番神谷大輔議員。 ◆6番(神谷大輔) 太田クラブの神谷大輔です。通告に従いまして、一問一答方式にて質問させていただきます。  まず、災害時避難行動要支援者個別避難計画策定に向けての取り組みについて、最初に、総務部長にご質問します。  本市は、2019年10月の令和元年東日本台風により、南部を中心に大きな被害に見舞われました。この災害を教訓と捉え、これまで防災、減災に取り組んできたところであります。本年度の一般会計予算では、排水対策事業費として2億円が計上され、国、県の治水対策とともに、治水対策整備が進みつつあるところではあります。しかし、その整備には、この先、数か年を要することは明白で、この間、災害がいつ発生し、被害に見舞われるとも限りません。水害に限った話ではないですが、こうして考えると日頃の備えが必要であることは言うまでもありません。  昨年5月に災害対策基本法が改正され、災害時に自力避難が困難な高齢者や障がい者の方たち、お一人お一人の避難手順をまとめた個別避難計画の作成が自治体の努力義務と規定されました。今年7月17日の地元紙の記事によりますと、総務省消防庁と内閣府の発表で、今年1月時点で全市区町村の33.0%に当たる574市区町村が未作成であるとのことではありますが、県内では、全対象者の作成を終えたのは、前橋、渋川、片品、板倉の4市町村、一部作成済みは、高崎、桐生、伊勢崎、館林、富岡、みどり、榛東、上野、明和、大泉の10市町村であり、他の21市町村は未作成であるとのことであります。  本市においても、その作成が急がれることは言うまでもなく、そのためには、地域内連携を基盤とする共助の活用が欠かせないと考えます。既存の地域団体や地域組織の連携の強化が共助の強化につながると考え、個別避難計画の作成の遂行に当たり、関係するそれぞれの団体や組織が連携を強化し、地域の問題としての認識の共有が求められ、現状、十分な体制ではない組織の体制強化や、あるいは思い切って、使命感や責任感のある方たちで新たに組織をつくることで共助の強化を図ることも一案であると考えます。一方で、行政も、地域に任せるだけでなく、地域が自発性や健全性を高められるように、障壁となり得る一部の権威主義や、非公平性を取り除けるように責任を果たしていくべきであると切に考えます。負担も伴うことで、課題も認められることではありますが、全市的な取組として進めていきたいということを申し上げて、質問に移ります。  まず、地域防災計画に規定される自主防災組織の現状についてお伺いします。 ○議長(岩崎喜久雄) 栗原総務部長。 ◎総務部長(栗原直樹) 自主防災組織につきましては、本市では15地区全てで組織されております。 ○議長(岩崎喜久雄) 神谷大輔議員。 ◆6番(神谷大輔) 15地区全てで自主防災組織が組織されていることを理解できました。  それでは、現状が地域に認識されているのかということで、自主防災組織の活動の具体性についての把握についてお伺いします。 ○議長(岩崎喜久雄) 栗原総務部長。 ◎総務部長(栗原直樹) 具体的には、自主防災組織の活動でありますが、令和3年度に尾島地区で、令和2年度に沢野地区と毛里田地区で、それぞれ避難時訓練等を実施いたしました。また、令和元年度には、太田地区、鳥之郷地区をはじめ、7地区で炊き出し訓練等を実施しております。 ○議長(岩崎喜久雄) 神谷大輔議員。 ◆6番(神谷大輔) ご答弁をお聞きして、コロナ禍ということもあるのでしょうが、活動の実態が少ない印象を受けます。地区によっては、自主防災組織協議会を組織し、炊き出し訓練等の具体的活動に取り組んでいることを理解させていただきましたが、そうした活動の普及、継続をサポートする取組についてお聞きします。また、併せて経費補助の有無と、ある場合の内容についてもお伺いします。 ○議長(岩崎喜久雄) 栗原総務部長。 ◎総務部長(栗原直樹) 自主防災組織につきましては自治活動であることから、行政が主導することは本来の姿ではないかと考えておりますが、地域防災計画の中で、「市及び県は、平時からコミュニティ活動を促進し、地域の連帯感の醸成に努めるとともに、その育成強化を図るものとする」ことから、今後、自主防災組織を維持、発展させていくためには、積極的なサポートを行っていくと同時に、自助の意識を向上させていくことが重要であると認識しております。その一例といたしまして、マイ・タイムライン作成講習会等を各地区に拡大していくことで自主防災組織の推進力が増し、それにより共助も構築されていくものと考えております。  また、自主防災組織の活動に対する経費助成は既に実施しているところであり、補助対象経費の約2分の1以内の額、6万円を限度額として補助しております。 ○議長(岩崎喜久雄) 神谷大輔議員。 ◆6番(神谷大輔) 自主防災組織の推進力強化が共助の向上にもつながるというご答弁でありました。ぜひご答弁のとおり、自主防災組織の維持発展のため、積極的なサポートをお願い申し上げ、次の質問に移ります。  積極的なサポートを通じた行政と地域の連携の強化を通じて課題とされる点があるのでしょうか。また、自主防災組織についての部長の所見をお伺いします。 ○議長(岩崎喜久雄) 栗原総務部長。 ◎総務部長(栗原直樹) 行政から各地区へ依頼事項は多種多様でございます。そのような中で、自主防災組織につきましては、地域住民の安心安全のための必要不可欠な組織であることから、優先順位は非常に高いということを改めて各地区に認識していただくことや、自主防災組織は、あくまでも受動的ではなく能動的に活動していくためにも、行政のサポートの度合いも、多過ぎず、少な過ぎずというバランスを保つことが課題として挙げられます。  また、所見につきましては、災害に強いまちづくりを構築していく上で、さらに地域住民の安心安全のために自主防災組織はなくてはならない非常に重要な存在であり、将来的には、行政区単位で組織していく必要があると認識しております。よろしくお願いします。 ○議長(岩崎喜久雄) 神谷大輔議員。 ◆6番(神谷大輔) 続きまして、市民生活部長にご質問させていただきます。  先ほど総務部長から、自主防災組織は非常に重要で優先順位が高いという前向きなご答弁をいただきましたが、市区長会における自主防災組織の在り方についての意見等がこれまでにあれば、お聞かせください。 ○議長(岩崎喜久雄) 大谷市民生活部長。 ◎市民生活部長(大谷健) 市区長会における自主防災組織の在り方についての意見等の把握につきまして、ご答弁申し上げます。  太田市区長会長会議において、自主防災組織の在り方に関して協議された記録はございませんでした。また、令和3年度に太田市自主防災組織防災事業補助金の活用についての案件が提出されましたが、コロナ禍で書面会議としたため、会議での意見はございませんでした。会合の詳細につきましては、区長会事 務局としては把握してございません。なお、その他、防災に関する案件につきましては適宜提出されますので、その都度、各地区の状況等について情報共有を行っております。 ○議長(岩崎喜久雄) 神谷大輔議員。 ◆6番(神谷大輔) 太田市区長会長会議に自主防災組織の在り方に関して協議された記録がないとの正直、耳を疑う残念なご答弁ではありましたが、被災地区の区長会長からもお話がなかったという事実を知らされて、被災された方たちのことを思うと胸が痛みます。  それでは、次の質問に移ります。共助の仕組みづくり、また、実践強化に向けて、区長さんたちに担っていただく役割は大きいと考えますが、負担の軽減に向けて対応されていることがあればお聞かせください。 ○議長(岩崎喜久雄) 大谷市民生活部長。 ◎市民生活部長(大谷健) 区長の負担軽減に向けての対応としましては、回覧物の削減や各種充て職の見直しを各担当課へ依頼しております。また、区長事務の手引や自治会活動Q&A等を作成するなど、区長の活動の手助けになるように努めております。 ○議長(岩崎喜久雄) 神谷大輔議員。 ◆6番(神谷大輔) 避難行動要支援者の個別避難計画の作成に当たっては、自主防災組織を基盤として、地域の再構築が不可欠であると考えますが、部長のご所見をお伺いします。 ○議長(岩崎喜久雄) 大谷市民生活部長。 ◎市民生活部長(大谷健) 自主防災組織を含めた地域の災害対策につきましては、住民同士の連携や共助の意識を高めることが極めて重要であると認識しております。市民生活部としましては、1%まちづくり事業やコミュニティ助成事業等の有効活用を推進するなど、コミュニティーの活性化に向けた取組を支援してまいりたいと考えております。 ○議長(岩崎喜久雄) 神谷大輔議員。 ◆6番(神谷大輔) 続きまして、福祉こども部長にご質問させていただきます。  昨年5月の災害対策基本法の一部改正により、避難行動要支援者の個別避難計画が自治体の努力義務化されましたが、これまでの本市の取組についてお伺いします。 ○議長(岩崎喜久雄) 冨岡福祉こども部長。 ◎福祉こども部長(冨岡和正) 災害対策基本法第49条の規定により、避難行動要支援者名簿を作成し、本年も6月1日に更新した上で、庁内では、危機管理室、消防本部等関係課へ、庁外では、太田警察署、太田市区長会、太田市民生児童委員協議会、太田市社会福祉協議会に配布しております。 ○議長(岩崎喜久雄) 神谷大輔議員。 ◆6番(神谷大輔) 個別避難計画作成の基礎となる名簿の作成と、その年次更新について確認できて安心しました。  次に、福祉こども部が所管される民生委員・児童委員たちへの働きかけと、これまでの取組についてお伺いします。 ○議長(岩崎喜久雄) 冨岡福祉こども部長。 ◎福祉こども部長(冨岡和正) 民生児童委員の方々へは、避難行動要支援者名簿を配布し、災害時の避難支援に利活用していただくようご案内しております。  また、これまでの取組については民生児童委員の方々にお任せをしておりますが、自主防災組織のメンバーとして名簿を活用したマップづくり等に取り組んでいる地域もございます。 ○議長(岩崎喜久雄) 神谷大輔議員。 ◆6番(神谷大輔) 民生委員・児童委員たちへの働きかけと、民生委員・児童委員たちのここまでの取組について理解させていただきました。使命感を持って自主的に取り組まれている民生委員・児童委員の方もいらっしゃるということで、日々の活動には頭が下がります。一方で、自主防災組織ということで考えると、民生委員・児童委員たちだけでなく、その中心となる区長会との連携が欠かせないと考えますが、その点も含めて、今後の遂行に向けての計画等がございましたらお聞かせ願います。 ○議長(岩崎喜久雄) 冨岡福祉こども部長。 ◎福祉こども部長(冨岡和正) 自主防災組織とは、地域住民による防災組織であることから、区長や民生児童委員の連携は特に重要であると考えております。今後は、本市と自主防災組織との連携による共助の仕組みにより、避難行動要支援者の支援に取り組んでいきたいと考えております。 ○議長(岩崎喜久雄) 神谷大輔議員。 ◆6番(神谷大輔) 1つ前の質問で、自主的に取り組まれているという民生委員・児童委員のお話がありましたが、本市では、第3次太田市地域福祉計画・太田市地域福祉活動計画において、要援護者等支援マップづくりの推進を進めておりますが、今後の避難行動要支援者の個別避難計画作成推進に当たっても非常に有効であると考えます。要援護者等支援マップづくりと個別避難計画作成の一体的取組についてお伺いします。 ○議長(岩崎喜久雄) 冨岡福祉こども部長。 ◎福祉こども部長(冨岡和正) マップづくりについては地区ごとに取組状況に違いがありますが、地区の皆さんのご理解やご協力が得られれば、市関係課及び社会福祉協議会などと協力しながら、個別避難計画の作成と併せた一体的な取組を進めていきたいと考えております。 ○議長(岩崎喜久雄) 神谷大輔議員。 ◆6番(神谷大輔) 避難行動要支援者の個別避難計画の作成は、要援護者の日常の見守り体制にもフィードバックされ、地域力の底上げ、共助の強化につながると考えます。課題とされる面も含めて、部長のご所見をお伺いします。 ○議長(岩崎喜久雄) 冨岡福祉こども部長。 ◎福祉こども部長(冨岡和正) 避難行動要支援者の個別避難計画については、市と地域との連携による共助の仕組みが重要でありますが、地域の核となる自主防災組織の活動については地域ごとに違いが見られることから、これを活性化させていくことが今後の課題と考えております。
    ○議長(岩崎喜久雄) 神谷大輔議員。 ◆6番(神谷大輔) 続きまして、市長にお伺いします。  ここまで3人の部長のご答弁をお聞きさせていただきましたが、自主防災組織の重要性、必要性については、認識を共有されているようで安心しております。自分の命は自分で守るという自助ではカバーすることができない避難行動要支援者の個別避難計画の作成を通じた共助の強化に向けての地域連携についての市長のご所見をお伺いします。 ○議長(岩崎喜久雄) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) これも今、部長が全て述べたとおりで、必要性は非常に感じている。ただ、ここで行政と連携してというのがあるのですけれども、一番のうちの特徴はふれあい相談員です。ふれあい相談員が6,000人ぐらい担当しているのです。全部把握しているわけです。独り暮らしの特に弱者、強度な弱者は施設に入ってしまいますから、自力で動ける弱者だろうという独り暮らしは把握しているのです。これが太田市の他のまちにはない本当に特徴的なもので、いざ何かがあったときに、どこに誰がいて、どういう環境にあるかということを把握していますので、これを民生委員と連携して、協力体制が取れるようなシステムになっているということであります。 ○議長(岩崎喜久雄) 神谷大輔議員。 ◆6番(神谷大輔) 市長から、ふれあい相談員の活用で、ふれあい相談員が地域の方々をきめ細かく見守ってくださっているということで、昨年9月の一般質問でもそういったお話をいただいているので、本当にそこは非常に安心できるし、安心させていただいた上で、やはり要支援者の個別避難計画の作成については、やはり早い自治体は終わっているところもある、着手しているところも過半数着手、過半数ではなかったですね、すみません。かなり着手はされているということで、そういったことであれば、ぜひふれあい相談員を活用というか、ふれあい相談員に役割を果たしていただいて、早期に進めていければというふうに考えますけれども、最後に市長のご所見をお伺いします。 ○議長(岩崎喜久雄) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) 全く進めていないみたいなしゃべり方をしますけれども、うちはうちで進めているのですよ。ただ、うちの利点というのは、そういった一人一人をみんな把握している、この利点を生かして、災害時には早急に対応ができる。あとは今、多分やっていると思うのですけれども、もう既にほかのまちにない強力な基盤、システムを持っていますので、これを有効に活用していきたいと思っています。 ○議長(岩崎喜久雄) 神谷大輔議員。 ◆6番(神谷大輔) 進めていただいているということで、それであれば、私はさっきの質問で、早期につくっていただけるのかなと思うのですけれども、ここを最後に市長のご所見をいただいて、この質問を終わりにします。 ○議長(岩崎喜久雄) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) 私は具体的に分からないので、どれが早期なのだかよく分かりませんけれども、うちは一応体制として、そういった体制にあるということであります。 ○議長(岩崎喜久雄) 神谷大輔議員。 ◆6番(神谷大輔) 続きまして、脱炭素化社会実現への取り組みについて、産業環境部長にご質問します。  2011年の東日本大震災による東京電力福島第一原子力発電所の事故を契機に、政府が再生可能エネルギーを普及促進させる方向にかじを切り、2012年7月に再生可能エネルギーによる電気を高値で買い取る固定価格買取制度、FIT制度を導入しました。制度の導入から10年、太陽光発電の普及は進み、本市においても日常の光景になっていると考えております。また、さらに昨年、菅政権が脱炭素社会に向けた具体的な目標として、温室効果ガス排出量の2050年実質ゼロ及び2030年度の2013年度比46%減を掲げたことで、大幅かつ迅速な再生可能エネルギー拡大の必要に迫られ、太陽光が再び脚光を浴びることとなりました。太陽光拡大に向けての課題を論じた全国紙での今年4月17日の特集記事によると、立地の問題が課題として挙げられ、景観問題や土砂崩れなどへの懸念が叫ばれるようになり、再生可能エネルギー設備の設置を規制する自治体の条例制定件数は、2020年度に134件と、2016年度の5.2倍に増えているということであります。さらには、太陽光パネルの大量廃棄時代への対応も課題として指摘され、太陽電池設備の廃棄量は、2036年頃には年間約17万トンから28万トンに達し、産業廃棄物全体の約1.7から2.7%を占めるとされる予測も示されております。こうしたことで再生可能エネルギーへの社会的関心が高まる中、平成24年に「太陽光発電推進のまち おおた」都市宣言を制定し、直営の太陽光発電施設を有する本市としての今後の脱炭素社会実現に向けての取組について質問していきたいと考えます。  それでは、質問に移ります。今年度、脱炭素推進室を設置した目的と経緯及び推進室の今後についてお伺いします。 ○議長(岩崎喜久雄) 飯塚産業環境部長。 ◎産業環境部長(飯塚史彦) それでは、脱炭素推進室を設置した目的と経緯でございますが、2050年脱炭素社会の実現に向けて、再生可能エネルギーの利用を拡大し、温室効果ガス排出実質ゼロに向けた取組を推進するため、設置したものでございます。また、公共施設への太陽光発電システムや蓄電池の設置、エネルギーの地産地消や環境教育など、市民や事業者を巻き込んだ取組を推進していきたいと考えてございます。 ○議長(岩崎喜久雄) 神谷大輔議員。 ◆6番(神谷大輔) 市民や事業者を巻き込んだ取組の推進というご答弁をいただきましたが、太陽光発電事業について、脱炭素社会実現に向けてクリーンな再生可能エネルギーとして再注目されている一方で、全国的に問題も生じているとの認識についてお伺いします。  また、本市において、民間事業者による太陽光発電事業について苦情等が寄せられていれば、その内容と、それに対しての対応をお聞かせください。 ○議長(岩崎喜久雄) 飯塚産業環境部長。 ◎産業環境部長(飯塚史彦) 全国的に生じている問題についてでございますが、地滑り、反射光及び景観等のトラブル事例があると認識してございます。  なお、本市では、民間事業者による苦情等は把握してございません。 ○議長(岩崎喜久雄) 神谷大輔議員。 ◆6番(神谷大輔) 本市においては、民間事業者に対しての苦情が寄せられていないということで、安心しました。  それでは、1つ前のご答弁で、市民や事業者を巻き込んだ取組の推進というご答弁をいただきましたが、本市全体のCO2削減量を把握するためにも、民間事業者による太陽光発電事業についての実態を把握される必要があると考えますが、その把握についてのお考えをお聞かせください。 ○議長(岩崎喜久雄) 飯塚産業環境部長。 ◎産業環境部長(飯塚史彦) 本市では、民間事業者による太陽光発電事業の実態は把握してございませんが、電気事業者等による電気のスマートメーターの活用等によりエリア内の電力事情を把握する試みが始まっていますので、本市としても、今後、研究してまいりたいと考えてございます。 ○議長(岩崎喜久雄) 神谷大輔議員。 ◆6番(神谷大輔) 研究というご答弁でございましたが、市民や事業者を巻き込んだ市全体の削減の目標設定に当たってもぜひ把握していただけるようお願い申し上げ、次の質問に移ります。  10年後に契約期間の満了を迎えるおおた鶴生田町太陽光発電事業についてでありますが、現在、直近の数字で、発電により、令和3年度586.1トンのCO2削減量が示されております。こちらにつきまして、これまでの諸問題解決に向けた取組についてお聞かせ願います。 ○議長(岩崎喜久雄) 飯塚産業環境部長。 ◎産業環境部長(飯塚史彦) これまでの諸問題解決に向けた取組についてでございますが、大雨の影響による雨水対策工事は完成し、昨年度は、銅線盗難に伴う防犯対策を実施してございます。 ○議長(岩崎喜久雄) 神谷大輔議員。 ◆6番(神谷大輔) このおおた鶴生田町太陽光発電施設には、水道の設備がないことで、近隣住民から施設の附帯設備について疑問を感じるとの意見が寄せられておりますが、もともとプロポーザルの提案段階から水道設備の提案がなかったのか、ご説明をお願いします。 ○議長(岩崎喜久雄) 飯塚産業環境部長。 ◎産業環境部長(飯塚史彦) 水道設置の提案についてでございますが、プロポーザルの段階から提案されており、施工時に改めて設置検討したところ、権利者関係の問題が生じたため、施工業者と協議した結果、今後の維持管理においても必要がないものと判断したものでございます。 ○議長(岩崎喜久雄) 神谷大輔議員。 ◆6番(神谷大輔) プロポーザルの提案にはあったけれども、契約後、今後の維持管理において必要ないと判断したので設置しないというご答弁ですが、これではプロポーザルの提案は、なし崩しで骨抜きになってしまうという懸念を申し上げて、次の質問に移ります。  おおた鶴生田町太陽光発電につきまして、諸問題解決のため、地域住民や地権者と意見交換会を重ねておりますが、これまでの意見交換会を通じて地権者から寄せられている意見にはどのような意見があるのか、お伺いします。 ○議長(岩崎喜久雄) 飯塚産業環境部長。 ◎産業環境部長(飯塚史彦) 地権者からの意見でございますが、契約期間満了後は、市の事業として土地を有効活用してもらいたいとの意見がございます。 ○議長(岩崎喜久雄) 神谷大輔議員。 ◆6番(神谷大輔) 続きまして、おおた鶴生田町太陽光発電施設内に防草対策として敷設された鉄鋼スラグについての地権者からの意見につきまして、具体的にどういった意見があったのかお聞かせ願います。 ○議長(岩崎喜久雄) 飯塚産業環境部長。 ◎産業環境部長(飯塚史彦) 地権者の意見でございますが、一部の地権者から、有害性の懸念について不安に思うという意見がございました。 ○議長(岩崎喜久雄) 神谷大輔議員。 ◆6番(神谷大輔) この地権者が有害性の懸念を訴えている鉄鋼スラグについてですが、近隣住民の方が令和4年3月17日付にて、鉄鋼スラグの防草効果のエビデンスを示す書面の情報公開請求をされたと請求者本人からお聞きしているのですが、その対応についてお伺いします。 ○議長(岩崎喜久雄) 飯塚産業環境部長。 ◎産業環境部長(飯塚史彦) 該当する文書につきましては、太田市情報公開条例に基づいて開示(後刻発言の訂正あり)してございます。 ○議長(岩崎喜久雄) 神谷大輔議員。 ◆6番(神谷大輔) 鉄鋼スラグの供給業者は、本事業にどこのタイミングで関与してきたのでしょうか。また、その関与に当たっての供給業者の推薦は、市側からだったのか、選定業者側からだったのか、どちらからであったのでしょうか、お伺いします。 ○議長(岩崎喜久雄) 飯塚産業環境部長。 ◎産業環境部長(飯塚史彦) 鉄鋼スラグ供給業者は、施工当初から携わっていたと把握してございます。また、供給業者につきましては、本市から推薦したものでございます。 ○議長(岩崎喜久雄) 神谷大輔議員。 ◆6番(神谷大輔) 本市の側から推薦し、一方で、一部の地権者が有害性について懸念をお示しされている鉄鋼スラグについてですが、今後の対応についてお伺いします。 ○議長(岩崎喜久雄) 飯塚産業環境部長。 ◎産業環境部長(飯塚史彦) 鉄鋼スラグの今後の対応についてでございますが、鉄鋼スラグは、環境面では有害性、危険性はないため、契約期間内は撤去しない方向で考えてございます。 ○議長(岩崎喜久雄) 神谷大輔議員。 ◆6番(神谷大輔) ここまでおおた鶴生田町太陽光発電事業が抱える諸問題についてご質問させていただきましたが、周辺住民、地権者、地区に理解を得られ、解決に至る方策についてのお考えについて、部長のご所見をお伺いさせていただきます。 ○議長(岩崎喜久雄) 飯塚産業環境部長。 ◎産業環境部長(飯塚史彦) おおた鶴生田町太陽光発電事業が抱える諸問題解決に至る方策についてでございますが、地権者、地域住民の方々と意見交換をし、地域の要望として可能なものについては、積極的に対応していきたいと考えてございます。 ○議長(岩崎喜久雄) 神谷大輔議員。 ◆6番(神谷大輔) 続きまして、市長にお伺いします。  脱炭素の推進の一方で、再生可能なクリーンエネルギーとされる太陽光発電が社会的にも問題になっており、本市においては、本市直営のメガソーラー事業が諸問題を抱えているという現状があります。(「抱えていないよ、見解の相違です」の声あり)今、市長から見解の相違というお話がありましたが、このまま質問を続けさせていただきます。  では、もう一度、太陽光発電が社会的にも問題になっており、本市においては、本市直営のメガソーラー事業が諸問題を抱えている現状があります。まずは足元からということで、おおた鶴生田町太陽光発電事業の諸問題の解決についてのご所見と、併せて今後の脱炭素社会実現に向けた市長のご所見をお伺いします。 ○議長(岩崎喜久雄) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) 今、部長が答弁したとおりでありまして、地権者、地域住民の方々と意見交換し、地域の要望として可能なものについては積極的に対応していきたいと思っております。  脱炭素社会に向けてというのは、私はそういう時代を迎えるのが一番いいと思っています。今日の国際報道では、パキスタンは3分の1がもう水に浸かって生活することができない、あるいは火事がカリフォルニアである、オーストラリアである、あるいはヨーロッパでもスペイン等々では暑くてどうしようもない時代を迎えている。やはり脱炭素社会をつくり上げていかなければならないというのは、我々の時代の責務だと思っています。ですから、太田市で取り組むのはほんのちっぽけなものかも分かりませんが、やはり一歩ずつできる可能なものについては、そういった社会に向けて努力をしていきたい、そういうことが今非常に大事だと思っています。あるいは、今後、水を使うことで水をエネルギーとして電気をつくること等々についても、前も研究していたのですけれども、こういったものについても積極的に取り組んでいきたいと思っています。  太陽光発電については、この間、東北に行ってきましたけれども、東北も非常に多く太陽光発電を誘致してやっています。あれは多分、民間事業者だと思いますが、これはこれで私はそんなに、太陽光反対のように聞こえますけれども、そんなに反対しないほうがいいですよ。やはりそれは一つの方法で、太陽光を取り入れてやっていくと。今、太田市も、国の補助金を前提として、中学校のプールにやはり太陽光を入れたいと思っています。それで、できれば蓄電をして避難所の対応にしたいとか、そういったことも考えていく。だから、太陽光に反対してしまったら、原子力発電の社会になってしまいます。あっちこっち全部原子力発電でまん延するようなものから、考えをちょっと変えて、私たちができる自然エネルギーを使っていく、それで脱炭素に頑張っていく、小さな努力であってもいいから頑張っていく、そういう姿勢が必要だと思っています。 ○議長(岩崎喜久雄) 神谷大輔議員。 ◆6番(神谷大輔) 市長から、先ほど脱炭素に向けての取組は、学校のプールを利用したエネルギーということでは非常にすばらしいアイデアだなと思って、実用化とかいろいろな問題はあると思いますけれども、本当に市長のアイデアを反映させるような形でぜひ生かしていただければと思います。  その前段のおおた鶴生田町太陽光発電施設の諸問題の解決ということで、今、市長からご答弁いただいたのですけれども、積極的に対応していきたいというご答弁だったので、解決というお話をちょっといただけていなかったので、そこを確認させていただきます。 ○議長(岩崎喜久雄) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) 部長が答弁したとおりでありまして、地権者、地域の人たちと話をして、可能なものについては積極的に対応していく、これが問題解決のキーかなと思っています。 ○議長(岩崎喜久雄) 次に、7番八長孝之議員。 ◆7番(八長孝之) 太田クラブの八長孝之です。通告に従いまして、一問一答方式にて質問をさせていただきます。  本市の魅力の発信について、初めに、文化スポーツ部長にお伺いいたします。  太田市は工業都市との印象が強くありますが、東日本最大の天神山古墳をはじめとした古墳群や、太平記に登場する名将、新田義貞のゆかりの地でもあり、金山自然公園やぐんまこどもの国をはじめ、緑に囲まれた公園や観光スポットなど、身近に自然を感じることができる歴史と自然と文化が根づいたすばらしいまちであり、近年では、美術館・図書館や金山ガイダンスなどの近代建築物との融合も本市の特徴の一つではないかと考えます。本市をまだ訪れたことがない方にも、これから訪れる予定がある方にも本市の魅力を知っていただき、一人でも多くの方に本市へ訪れてほしいと思っております。  まず初めに、直近では、多くの方々が本市を訪れるきっかけの一つになると考える太田市総合体育館が来年5月に完成予定であり、市内外からも既に多くの注目を集めておりますが、改めて太田市総合体育館ができることで期待される効果についてお聞かせください。 ○議長(岩崎喜久雄) 村岡文化スポーツ部長。 ◎文化スポーツ部長(村岡芳美) 太田市総合体育館ができることで期待される効果につきましては、収容定員が5,000人に拡大されるため、B1リーグホーム戦など、大会やイベントを開催する上で、大幅な来場者数や交流人口の増加が見込まれるものと考えております。 ○議長(岩崎喜久雄) 八長孝之議員。 ◆7番(八長孝之) 大幅な来場者や交流人口の増加が期待できるとのことですが、新たに各種スポーツの観戦や大会、各種イベント等の開催により本市へ訪れる方が増えることで期待できる効果や、今後のまちづくりに向けたお考えについてお聞かせください。 ○議長(岩崎喜久雄) 村岡文化スポーツ部長。 ◎文化スポーツ部長(村岡芳美) 太田市総合体育館ができることにより、各種トップレベルのスポーツ大会の誘致や各種イベントの開催が充実することにより、市外から多くの来訪者が見込まれ、年間を通してにぎわいを創出し、スポーツ交流の機会、関係人口の増加、地域経済の活性化やまちの活性化につながるものと考えております。 ○議長(岩崎喜久雄) 八長孝之議員。 ◆7番(八長孝之) 様々な効果が期待できるとご答弁をいただきましたが、本市は、スポーツアカデミーや群馬クレインサンダーズの誘致など、数々のスポーツに関わる取組が行われてきました。スポーツを通した本市の魅力は何かお聞かせください。 ○議長(岩崎喜久雄) 村岡文化スポーツ部長。 ◎文化スポーツ部長(村岡芳美) 本市のスポーツを通した魅力でございますが、現在建設中の太田市総合体育館を核としたまちづくりに関する調査研究企画立案の業務の準備を進めております。B1リーグのほか、日本女子ソフトボールリーグや高校男子サッカーのプレミアリーグ、都市対抗野球等の全国規模の大会を開催しており、プロスポーツ選手と交流できる機会やトップレベルのスポーツを身近に感じることができることが本市の魅力と捉えております。 ○議長(岩崎喜久雄) 八長孝之議員。 ◆7番(八長孝之) スポーツを身近に生で観戦することで感じる臨場感や迫力はスポーツ観戦の最大の魅力であると思いますし、プロの選手に触れ合えることは子どもたちにとって一生の思い出にもなり、新たにスポーツを始めるきっかけにもなる大切な機会と思います。本市が取り組むスポーツの魅力を市内の方のみではなく、市外の方にも体感していただきたいと考えます。そのためには、本市のスポーツの魅力を知っていただくことが必要であり、積極的に情報発信をしていくべきと考えますが、スポーツを通した本市の魅力の発信についてのお考えや今後の取組についてお聞かせください。 ○議長(岩崎喜久雄) 村岡文化スポーツ部長。 ◎文化スポーツ部長(村岡芳美) 本市のスポーツを通した魅力の発信でございますが、本市のホームページなどのソーシャルネットワークを十分に活用しながら、幅広く周知していきたいと考えております。 ○議長(岩崎喜久雄) 八長孝之議員。 ◆7番(八長孝之) 次に、教育部長にお伺いをさせていただきます。  先ほど文化スポーツ部長から、交流人口の増加が見込まれると答弁があり、本市に訪れてくださる方々が増えることは大変喜ばしいことではありますが、せっかくお越しくださったのであれば、本市には魅力ある、かつ貴重な文化財が数多くありますので、興味を持っていただき、立ち寄っていただきたいと考えます。観光資源として、市外から来る方々にぜひ見てほしいと考える文化財についてお聞かせください。 ○議長(岩崎喜久雄) 楢原教育部長。
    ◎教育部長(楢原明憲) 市外から来る来訪者の方に見てほしい文化財についてでございますけれども、本市の魅力的で対外的に誇れる代表的な文化財といたしましては、難攻不落の金山城跡、徳川将軍家ゆかりの世良田東照宮、飛行機で名高い中島知久平氏の旧中島家住宅などがございます。 ○議長(岩崎喜久雄) 八長孝之議員。 ◆7番(八長孝之) 金山城跡や世良田東照宮、旧中島家住宅などがあるとご答弁をいただきましたが、本市に訪れた方々に立ち寄っていただくために、今後の文化財の活用についてのお考えや取組がありましたらお聞かせください。 ○議長(岩崎喜久雄) 楢原教育部長。 ◎教育部長(楢原明憲) 難攻不落をイメージできる石垣、偉大な歴史を感じられる建物など、目に見えて伝わるすばらしさは、体感型の観光に活用できると思っております。旧中島家住宅であれば、当時の生活や来客接待を彷彿できるような整備が最終的に目指している形でございます。また、ソフト面では、今年の春、道の駅おおたと旧中島家住宅で「尾島祇園の屋台彫刻展」を同時開催して、道の駅のお客様を旧中島家住宅へ誘導したように、各種の施策により、多くの人が文化財に注目できる機会を増やせるよう努めてまいりたいと考えております。 ○議長(岩崎喜久雄) 八長孝之議員。 ◆7番(八長孝之) 既に様々取組をしてくださっているとのことですが、イベントの案内のほか、本市の文化財の情報発信において、現状の課題や今後の取組について何かありましたらお聞かせください。 ○議長(岩崎喜久雄) 楢原教育部長。 ◎教育部長(楢原明憲) 課題ということでございますけれども、今、一般的な情報収集はインターネットが中心で、特に近年は動画の注目度がかなり高い状態でございます。そこで、本市の文化財課でも、昨年度からユーチューブによる動画公開を始めました。しかしながら、まだ視聴回数が少ないという課題がございます。魅力の発信強化に今後も努めてまいりたいと思っております。  観光的にも有益な文化財でありますから、今後は多方面の協力を求めて情報の窓口を増やし、客層を広げてまいりたいと考えております。例えば、群馬クレインサンダーズの広告媒体を起点に、金山城跡や旧中島家住宅の情報へリンクできるようにすれば、新たな人の動きが生ずるというふうに期待しております。 ○議長(岩崎喜久雄) 八長孝之議員。 ◆7番(八長孝之) 次に、産業環境部長にお伺いをさせていただきます。  教育部長には、本市の文化財の魅力や交流人口が増えることでの今後の活用についてお伺いをさせていただきましたが、本市に訪れた際にはぜひ文化財を含めた本市の観光資源を知っていただき、そちらにもお越しいただきたいと考えますが、ほかに本市の観光資源はどのようなものがあるのかお聞かせください。 ○議長(岩崎喜久雄) 飯塚産業環境部長。 ◎産業環境部長(飯塚史彦) 本市の観光資源でございますが、本市には、史跡金山城跡、藪塚温泉、世良田東照宮、ねぷたまつり、本市をホームタウンとした群馬クレインサンダーズを中心とするイベントなど、多くの観光資源がございます。 ○議長(岩崎喜久雄) 八長孝之議員。 ◆7番(八長孝之) 観光に関わる資源として、スポーツ資源や文化資源のほか、本市には多くの資源があるとご答弁をいただきましたが、今後の観光資源の積極的な活用についてのお考えについてお聞かせください。 ○議長(岩崎喜久雄) 飯塚産業環境部長。 ◎産業環境部長(飯塚史彦) 今後の観光資源の積極的活用方法につきましては、群馬クレインサンダーズの試合や史跡金山城跡などに訪れる方に対し、7つのお勧め観光コース及び観光スポット情報を積極的に発信してまいりたいと考えてございます。 ○議長(岩崎喜久雄) 八長孝之議員。 ◆7番(八長孝之) 交流人口の増加が予測されている中で、例えば、スポーツの観戦だけで、観光や宿泊、飲食は他市で行われてしまうというのはもったいない、さらに言えば、意味がないことと考えております。本市の観光資源に立ち寄っていただくためには、市外の方に向けた積極的な情報発信も必要と考えております。先ほどの教育部長からの答弁でもあったとおり、本市を訪れる前の情報収集の手段はインターネットが中心で、最近では動画の注目度が高いとのご答弁もありましたが、本市のホームページでの観光案内は、知りたい情報にたどり着くまでに分かりにくい、魅力も感じにくいと感じております。観光を通した本市の魅力の発信として、現状のお考えや課題、今後の取組などがありましたらお聞かせください。 ○議長(岩崎喜久雄) 飯塚産業環境部長。 ◎産業環境部長(飯塚史彦) 情報発信としましては、市ホームページや観光物産協会ホームページ、SNS等のツールを活用し、周知をしてございます。しかしながら、すぐに必要な情報が得られにくいと思われますので、今後は各ツールの特性を生かし、市内観光情報など関係各課と連携をしながら、分かりやすい情報発信に努めてまいりたいと考えてございます。 ○議長(岩崎喜久雄) 八長孝之議員。 ◆7番(八長孝之) 今までは主に交流人口の増加による効果について伺ってきましたが、本市は北関東一の工業都市であり、就労のために訪れる交流人口のほか、移住、定住する方も多い都市であるのではないかと考えます。また、東京圏からも近く、通勤が可能であり、特に昨今のコロナ禍ではリモートワークが増えたことにより東京圏に住む必要がなくなったことや、本市では、渡良瀬産業団地の造成による企業誘致、ミシュランの本社移転、SUBARUのEV工場建設などが今後予定されている中で、就労のために移住、定住する方がさらに増えることが期待されますが、本市における就労や起業する方への支援がありましたらお聞かせください。 ○議長(岩崎喜久雄) 飯塚産業環境部長。 ◎産業環境部長(飯塚史彦) 本市におけます就労や起業をする方々への支援でございますが、主なものとしましては、起業を目指す女性を対象に実施してございますおおたなでしこ未来塾、就職氷河期世代を対象に実施しております就職氷河期世代支援加速化事業、また、子どもたちを対象に実施しておりますアントレプレナー事業がございます。 ○議長(岩崎喜久雄) 八長孝之議員。 ◆7番(八長孝之) ただいま就労支援について、各種施策や取組についてご答弁をいただきましたが、それぞれの事業内容についてお聞かせください。 ○議長(岩崎喜久雄) 飯塚産業環境部長。 ◎産業環境部長(飯塚史彦) 初めに、おおたなでしこ未来塾でございますが、本年度で8年目となり、昨年度までに89名の方が卒業され、女性目線で考えられた事業で起業し、活躍されてございます。また、卒業生有志による一般社団法人なでしこ未来塾が設立されたことにより、卒業生が連携する機会が設けられ、卒業後のフォローアップを図っていただいてございます。  次に、就職氷河期世代支援加速化事業でございますが、県下では、県及び本市のみで取り組んでいる事業となっており、本市ではロボットプログラミング教室開業支援事業及びプログラミング人材育成キャンプ事業を実施してございます。  次に、アントレプレナー事業でございますが、次世代を担う子どもたちに、将来、本市での起業や就労を促すことを目的とし、子ども向けのプログラミング講座や課題を見つけて解決するこども起業塾を実施してございます。 ○議長(岩崎喜久雄) 八長孝之議員。 ◆7番(八長孝之) 今、ご答弁をいただいた内容で感じたことは、各種施策を行っていただいている中で、本市は、他市では行っていない新たな施策や事業にも積極的にチャレンジをしているということは、他市にない強みであり、魅力であると考えます。他市にはないこのような本市の施策や事業の魅力を一人でも多くの方に知っていただき、就労等を目的で近隣市町村へ移住をお考えの方には、ぜひ本市を選んで、住んでいただきたいと考えますが、本市で就労や起業を通した本市の魅力の発信についてのお考えや現状の課題などがありましたらお聞かせください。 ○議長(岩崎喜久雄) 飯塚産業環境部長。 ◎産業環境部長(飯塚史彦) 本市で就労や起業を考えている方への情報発信の方法や現状の課題等についてでございますが、ホームページやSNSなどを活用して周知を図ってございます。しかしながら、情報が複雑なため、必要な情報が得られにくいと思われる部分もございますので、的確かつ簡易に情報が得られるようにホームページなどの見直しを行い、より一層、分かりやすい情報発信に努めてまいりたいと考えてございます。 ○議長(岩崎喜久雄) 八長孝之議員。 ◆7番(八長孝之) 次に、企画部長にお伺いをさせていただきます。  これから交流人口や移住、定住する方が増えていくのではないかと期待されますが、交流人口が増えることで、市内のにぎわいの創出や経済効果など、また、移住、定住者が増えることにより市内の活性化や安定的財源の確保にもつながると考えますが、交流人口、また、移住、定住者が増えることでのメリットをどのようにお考えかお聞かせください。 ○議長(岩崎喜久雄) 高橋企画部長。 ◎企画部長(高橋亮) 交流人口や移住者が増えることのメリットですが、まちのにぎわいの醸成や地域内消費の拡大により経済の活性化が図られるとともに、労働力の確保により税収の拡大などの効果が期待できるものと考えてございます。 ○議長(岩崎喜久雄) 八長孝之議員。 ◆7番(八長孝之) 様々な効果が期待できるとご答弁をいただきましたが、今後、さらに交流人口や移住、定住者を増やしていくことについてのお考えについてお聞かせください。 ○議長(岩崎喜久雄) 高橋企画部長。 ◎企画部長(高橋亮) 本市においても少子高齢化の影響によって人口減少が進行し、今後、労働力の低下や税収の減少、公共サービスの低下などの問題が懸念される状況にございます。こうした中、本市では、平成28年に人口ビジョン及び総合戦略を策定し、2040年まで人口20万人を維持することを将来展望として掲げ、持続可能なまちづくりに取り組んでいるところであり、人口流出の抑制と併せて、交流人口及び移住、定住者の増加は、本市にとって重要な課題の一つであると考えております。 ○議長(岩崎喜久雄) 八長孝之議員。 ◆7番(八長孝之) ご答弁があったとおり、少子化による人口減少は本市にとっても避けることができない課題であり、今後、人口を維持していくためには、やはり移住、定住者を増やしていく必要が私もあると考えますが、現在、本市へ移住、定住する方への支援などがありましたらお聞かせください。 ○議長(岩崎喜久雄) 高橋企画部長。 ◎企画部長(高橋亮) 移住、定住者への支援といたしましては、国、県からの補助金を活用し、予算の範囲内において、単身者には60万円、2人以上の世帯には100万円の支援金の支給を行っております。なお、令和4年4月以降は、子ども1人につき30万円が100万円に加算されております。 ○議長(岩崎喜久雄) 八長孝之議員。 ◆7番(八長孝之) 先ほど産業環境部長には、本市へ移住し、就労、起業する際の支援や魅力についてご答弁をいただきましたが、移住をする際には、子育てや生活のしやすさ、自然の多さ、地域性や交通面などの環境を考えて移住される方は多いと考えます。本市の施策や環境面等での魅力がありましたらお聞かせください。 ○議長(岩崎喜久雄) 高橋企画部長。 ◎企画部長(高橋亮) 本市は東京圏からも近く、通勤通学が可能であることに加え、自然も豊かで、災害が少ないことから暮らしやすい環境にあるのではないかと考えます。また、給食費や医療費の助成、第3子以降の出産祝金や保育料免除など、子育て支援事業に力を注ぐとともに、芸術学校やスポーツ学校、プログラミング学校など、子どもたちのための教育環境の充実に努めており、市民満足度アンケートにおいても高い評価を受けていることも魅力であると考えてございます。 ○議長(岩崎喜久雄) 八長孝之議員。 ◆7番(八長孝之) 今、ご答弁をいただいたとおり、本市は施策という面でもとても魅力があると感じております。特に子育て支援は充実しておりますし、起業支援では他市にはない施策もあり、本市の誇る大きな魅力であると感じております。  他市に誇る施策や環境、観光資源など、移住などを考えている方に本市の魅力をぜひ知っていただきたいと思いますけれども、こういった魅力を情報発信することについてのお考えについてお聞かせください。 ○議長(岩崎喜久雄) 高橋企画部長。 ◎企画部長(高橋亮) コロナ禍で、民間企業におけるテレワークの拡大や新しいライフスタイルの定着などによって、地方への移住への関心が高まっております。このような中で、まずは本市に興味を持ってもらい、足を運んでもらって、そして住みたいと思ってもらえるような各種施策の充実を図り、魅力の発信につなげていければと考えております。 ○議長(岩崎喜久雄) 八長孝之議員。 ◆7番(八長孝之) 今、各種施策の充実や魅力の発信につなげていきたいとご答弁をいただきましたが、具体的な今後の取組やお考えなどがありましたらお聞かせください。 ○議長(岩崎喜久雄) 高橋企画部長。 ◎企画部長(高橋亮) 来年度にオープンする新市民体育館を活用し、スポーツや音楽イベントを通じて、まちの持続的なにぎわいを醸成し、交流人口の増加を図っていければと思います。また、企業版ふるさと納税や国からの地方創生推進交付金を活用するとともに、企業誘致や行財政改革を実施し、雇用の促進やさらなる子育て支援を展開して、住みたいと思われる魅力あるまちづくりを進めていきたいと考えております。 ○議長(岩崎喜久雄) 八長孝之議員。 ◆7番(八長孝之) 今までは本市の魅力についてお伺いをさせていただきましたが、その魅力を知る、調べる情報収集の手段はインターネットが中心であり、ホームページ、各種動画やSNSは非常に多くの方々へ影響を与える情報発信手段の一つであると考えます。特に市外から訪れる方々にとっては、インターネットを活用した情報収集は非常に重要な手段でもあると思います。  そこで、本市のホームページの現状についてお伺いをさせていただきたいのですが、本市のホームページの閲覧状況と、アクセス数の多い内容についてお聞かせください。 ○議長(岩崎喜久雄) 高橋企画部長。 ◎企画部長(高橋亮) 太田市ホームページの閲覧状況ですが、令和3年度においては約440万件のアクセスがございました。  また、アクセス数の多い内容といたしましては、圧倒的に新型コロナウイルス感染症に関連する内容が多く、そのほかといたしまして関心が高いものとしましては、八王子山公園や金山城址、また、休日当番医などが挙げられます。 ○議長(岩崎喜久雄) 八長孝之議員。 ◆7番(八長孝之) 八王子山公園や金山城のアクセスも多いとのことですが、観光のために閲覧した方も一定数いるのではないかと予測されます。  現状のホームページについてのお考えと、課題などがありましたらお聞かせください。 ○議長(岩崎喜久雄) 高橋企画部長。 ◎企画部長(高橋亮) 現状のホームページは、主にトップページと各課の詳細項目ページで構成されておりまして、トップページは、新型コロナウイルス感染症情報や大きなイベント情報等を強調して掲載し、詳細項目は、市の組織から各課を選択して検索しております。  課題としては、欲しい情報へたどり着きにくいことや、市の魅力が十分に発信できていないと思われる点が挙げられます。 ○議長(岩崎喜久雄) 八長孝之議員。 ◆7番(八長孝之) 市のホームページはいろいろな方々が閲覧する以上、どうしてもたくさんの情報を盛り込まなくてはならないことは理解できますが、文字が多く、一目見ただけでは分かりづらい、必要な知りたい情報になかなかたどり着かないなど、各部ごとの縦割りのつくりになっており、逆に見づらくなってしまっている原因の一つとも考えます。市の魅力の発信が不足しているとの答弁もありましたが、もっと見やすくする、市の魅力を一目で分かるようにするなど、今後、ホームページをどう活用していくのか、今後の本市のホームページについてのお考えについてお聞かせください。 ○議長(岩崎喜久雄) 高橋企画部長。 ◎企画部長(高橋亮) 現在の太田市ホームページですが、令和5年2月で、現在契約している5年間のシステムサーバー借上げの長期継続契約が終了しますので、新たなホームページとしてリニューアルしていく予定でございます。新しいホームページでは、シンプルなページづくりを心がけ、市の魅力を内外にアピールできるような構成にしていくとともに、一目見ただけで印象に残るようにしていきたいと考えております。また、スマートフォンから閲覧する人を意識して、操作性を向上させていくことも取り入れていく必要があると考えております。 ○議長(岩崎喜久雄) 八長孝之議員。 ◆7番(八長孝之) ホームページのリニューアルが行われるということで、新しい取組なども取り組まれるということですけれども、先ほどからご答弁をいただいている中で、現状の課題として、必要な情報が得られにくい、市の魅力の発信が不足をしている、他の広報媒体や関係各課との連携が必要など、ご答弁がありましたが、このような様々な課題を解決しながらも、分かりやすく、かつ魅力をアピールできるようなホームページにしていただきたいと考えますが、リニューアルに向けたお考えについて改めてお聞かせください。 ○議長(岩崎喜久雄) 高橋企画部長。 ◎企画部長(高橋亮) ホームページのリニューアルに合わせた新たな機能といたしまして、スポーツを通じた太田市の魅力を発信するプロモーションサイトを本サイトとは別に設け、二面性を持つ魅力の詰まったホームページにしたいと考えております。また、プロモーションサイトを利用して魅力を発信するコンテンツを各課へ調査し、本市の観光資源やものづくりなどを全面的にアピールできればと考えております。よろしくお願いいたします。 ○議長(岩崎喜久雄) 八長孝之議員。 ◆7番(八長孝之) 最後に、市長にお伺いをさせていただきます。  本市は東京圏からも近く、自然が豊かで、災害も少ない。しかも、子育て支援などの各種施策も充実しており、とても住みやすいところではないでしょうか。また、太田市総合体育館ができ、プロスポーツや音楽イベントなどの開催のほかにも多くの観光資源があり、子どもから大人まで楽しんでいただける場所ではないでしょうか。今後、本市は、交流人口の増加、渡良瀬産業団地の造成による企業誘致など、本市に訪れる、移住する方などが増えることが予測され、にぎわいの創出や地域経済の活性化などの大きな効果が期待される中で、魅力ある本市へ一人でも多くの方々に訪れてほしいと考えますが、交流人口や移住、定住者を増やしていくことでの今後のまちづくりのお考えについて市長のご所見をお願いいたします。 ○議長(岩崎喜久雄) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) 具体的な事例で、過日、佐野の商工会議所の会頭が来てくれまして、何を言いに来たかといいますと、うちのせがれ夫婦が太田市に取られたということはないけれども、太田市へ長男が行ってしまったという話でありました。それは何かといいますと、ぐんま国際アカデミー、GKAなのです。今、GKAに子どもが入るために太田市に住んでくれていると。今、全部で1,100人ぐらいですか、その中の半分が太田市以外から学校に来てくれる。500人ぐらいは、東京、あるいは今言った佐野とか、近隣からここに来てくれている。これを移住者といいますか、そういう単位で言えば非常に大きな貢献で、たった12年かも分かりませんけれども、それでも順繰り順繰り太田市へ来てくれているのは非常にありがたいと思います。  それともう一つ、移住に関して言えば、これは口コミでやっているのですけれども、やはり子育てというのはお母さん方にとってかなり関心がありまして、自分の今住んでいるまちと太田市と比較をして、あえて太田市でこれがどうのこうの言わなくても、太田市に住んでくれている人たちがいわゆる人口の急激な減少をなくしているということだと思います。例えば、この間、レスリングで全国優勝した子どもが来たのですけれども、その子と話して、その子のうちは4人兄弟なのです。3位になった子も4人兄弟で、何人ですかと。そうすると、考えてみただけで、例えば、今度、給食費を全部無料にしていきますね。そうすると1人頭約5万円ですか、約ですから間違っていたらごめんなさい。5万円、そうすると、4人いると年間20万円の給付をもらったのと同じことが発生するわけです。20万円のお金をあげますよというのではなくて、4人ですから給食費で20万円。いいねと私は言ったのですけれども、そういうことが口コミで動いていきますね。  だから、これを議員もはじめ、ほかのまちへ行ってぜひPRをしていただければ、口コミがやはり一番大きいと思うのです。もちろんうちのホームページを見て、給食費が無料だから行こうかなと、太田市に住むかなという人もいるかも分かりません、家を太田市に造るかなという人もいるかも分かりませんが、やはり子どもたちのそういった体制、医療費の高校生まで無料、あるいは、今度、高校生に入るちょっと所得の少ない人には8万円のお金を出すとか、いわゆる子どもたち全体に手厚いような環境をやっていることがじわじわと親にも伝わり、親が太田市に、あっ、いいなと言ってくれるようになる。スポーツ学校もそうですし、芸術学校もこの間、私も行きましたけれども、みんなすごいなというふうに言ってくれるのです。だから、太田市へ来ればバイオリンを弾けるのですね。でも、ほかのまちだったらバイオリンを弾きたくても弾けないというか、お金がかかりますから弾けないのです。だから、そういう環境づくりというのを子どもに重点を当ててやっていくことが、定住、あるいはここに移住する、太田市がいいと評価してくれる、こういうことにつながっていくと思うのです。  本当に残念ながら、観光資源というのは昔の人がつくってきたことですから、しようがないです。足利学校があって、太田市に足利学校がなくても、これはしようがないのです。足利学校は足利ですから、これは幾ら言ってもどうしようもないので、我々ができることに全力を尽くして、今ここに住んでいる人たち、あるいは太田市へ住もうとする人たちに全力を尽くして行政サービスを行っていくということが非常に大事だと、みんなにつながっていくのではないかと思っています。 ○議長(岩崎喜久雄) 八長孝之議員。 ◆7番(八長孝之) 私も、ぜひ口コミで広げていきたいと思います。  あともう一つ、次の質問になるのですけれども、やはり今、国内のほとんどの自治体は少子化という課題を抱えている中で、国内からだけではなく、外国人観光客の誘致などによる新たな交流人口や市外からの移住者を取り込むために、自治体の差別化やブランド化を図ろうと取り組む自治体が多くなっているように感じております。ただ、先ほど市長が言われたとおりに、私は子育てであったり、各種施策というところで、本市はすごく魅力のある施策がたくさんあるので、あえて新たに何かをしてほしい、何かをやったほうがいいのではないかということは特に今回は考えていないのですけれども、やはり口コミだけでは十分に伝わり切れないのではないかなと考えております。そういった中で、情報を発信する手段として、発信することと、発信してもらうことがあると考えております。発信することは今回取り上げさせていただいたホームページなどによる情報発信でありますが、どうしても受け手になってしまうという側面がありますが、目的を持って見ていただくため、やはり見やすく、分かりやすくすることで、より興味を持っていただく、多くの方に見ていただくきっかけになっております。  あと、発信してもらうということですけれども、先ほど市長のおっしゃった口コミというところと一緒になるかと思うのですけれども、やはり本市へ訪れ魅力を感じていただくことで、訪れた方々が自ら発信することで多くの方々の目に触れるきっかけになり、それが爆発的に情報が拡散するきっかけの一つになり得るとも考えております。本市の魅力を知っていただくために、この2つの情報発信をうまく活用していくことが必要とも考えておりますが、やはり本市の魅力というのを多くの方に私は知っていただきたいと思っているのですけれども、積極的に情報を発信していくことに関して、市長のお考えについてお聞かせください。 ○議長(岩崎喜久雄) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) これはなかなか難しいです。これは地道にいくしかないと思うのです。太田市はいいよと言ったって、理解してくれる人と、この間の市長への手紙を見たら太田市はぼろくそでした。こんなに汚いまちはない、あきれたみたいな手紙が来ました。ですから、評価はそれぞれでありまして、やはり立場でみんな変わってきますよね。東京から太田市へ来た人は、やはり東京というのはきれいでとてもいいから、何で太田市はこんなちゃちなまちだということを言われますけれども、それはそれでしようがないのではないですか。だから、我々は今ここに住んでいる人にベストを尽くす、それで住んでいる人がベストになるような財政力を持つようにする、これが非常に大事で、私の務めは何かといったら、やはりサービスをするための財源確保とか、こういったものを大事にすることが、我々、市長とか、こういう特別職の仕事だと思っています。  拡散をして、太田市のよさを言って歩くのはなかなか難しいですけれども、最大限に利用。私はツイッターをやっているのですけれども、この間、元タカラジェンヌが来まして、タカラジェンヌと「かぐや姫」というのをやったのですけれども、タカラジェンヌが市長さんのツイッターを見ていますと言ってくれているのです。うれしいではないですか。だから、それが太田市の宣伝になるかどうか私は分かりませんが、関心を持ってもらうだけでも非常にありがたい。あるいはGKAも、また言うとおかしいですが、あそこには外国人が60人ぐらいいます。先生として、ここで働いています。この辺で生活しています。やはりこれも非常に大きいのではないですか。そういうことだと思うのです。今、オーストラリアから来ていますけれども、今度、マラウイからもぜひ先生に来てほしいということで今お願いしていますが、こうやって蓄積してまた世界に帰っていくというようなことで、太田市の存在を知るということも大きいのではないですか。  だから、ぜひそういう形で、地道ではありますけれども、やはり自分自身が自信を持って、太田市のプライドを我々がつくっていく、つくっていくことによってそれがじわじわとしみついていくということが非常に大事だと私は思っています。そんなに性急にわっということは、なかなか難しい話であります。
         ◎ 休     憩                                       午後2時19分休憩 ○議長(岩崎喜久雄) この際、暫時休憩いたします。      ◎ 再     開                                       午後2時40分再開 ○議長(岩崎喜久雄) 休憩前に引き続き会議を開きます。  次に、12番今井俊哉議員。 ◆12番(今井俊哉) 創政クラブの今井俊哉です。通告に従いまして、一問一答方式にて順次質問いたします。  今回は、気温40度に達する猛暑への対策と脱炭素を目的とする地域電源の創設についてということですが、最初に、総務部長にお聞きします。  今年は大変暑い夏でありました。夏は暑いのが当たり前だよと言われるかもしれませんが、本市に近いアメダス伊勢崎では、6月25日に最高気温が何と40度、数日前から予報は出ていたと思いますが、これには大変驚きました。気象庁によれば、国内で6月に気温40度に達するのは観測史上初めてとのことであります。また、その後の7月1日には、アメダス桐生でも40度超えを観測ということになりましたが、太田市の周辺では、6月下旬から7月上旬にかけて、連日40度近くといった異常な高温に見舞われました。部長もさぞかし寝苦しい夜を過ごされたのではないでしょうか。  振り返れば、3年前の令和元年9月の定例会でも、猛暑対策について質問をしました。そのときは、最高気温が35度を超えた日数などを引き合いに出して質問しましたが、当時の感覚では、ある意味、気温35度、これが一つの猛暑の基準であったように思います。しかしながら、今年の夏には、その基準が跡形もないぐらいに破壊され、気温40度に当たり前のように備えなければならない時代に入った、そのように感じています。35度でもげんなりするような暑さなのに、40度となったら、これはもう命の危険が自分のすぐそばまで迫っているような暑さであると一人一人が認識して、対策する必要があると思われます。ヨーロッパでも気温40度を超す熱波があちこちで発生をして多数の死者を出したほか、山火事も多数発生しております。特にスペインとポルトガルの両国では、高齢者を中心に1,000人以上の死者が出たといった報道もありました。また、中国やアメリカでも異常な高温が観測されており、全世界が対応に追われています。農畜産物や環境への影響も心配されますが、人の命に直接関わる危機的な状況への対処がまずは求められるのではないでしょうか。  そのような中、私は今年、一つの取組を始めました。取組といってもメールを受信するだけですが、環境省の熱中症予防情報サイトで個人向けに暑さ指数のメール配信を行っており、その登録を済ませて情報を入手しています。全国840地点から自分の生活エリアを選んで登録しますが、残念なことに、太田には観測地点がありませんでしたので、私は泣く泣く桐生を選択しました。そうしますと、例えば7月1日、この日は桐生で最高気温が40度を超えた日ですが、午前6時時点の暑さ指数予測値として、6時は25、9時は30、12時は33、15時は33、18時は28、21時は26、24時は25といった具合に1日の暑さ指数の変化がメールで配信されます。暑さ指数はWBGTとも呼ばれ、20とか30といった数字で表される気温に似た指標ですが、31以上が危険ゾーンとされますので、メールで受信した暑さ指数33とかは完全にアウトです。  暑さ指数は気温だけでなく、湿度と日射、輻射などの太陽からの熱、そういったものまでも反映しているため、熱中症の予防により効果的であると言われています。部長には、この暑さ指数についての認識、執行者がどのようなものと受け止めているかを伺います。 ○議長(岩崎喜久雄) 栗原総務部長。 ◎総務部長(栗原直樹) まず、暑さ指数、WBGTとは熱中症発生の危険度を判断するための指標で、指数が28から31、厳重警戒ゾーンでは熱中症患者が著しく増加し、31、危険ゾーンを超えると、高齢者は安静状態であっても熱中症発生の危険性が大きいとされております。既に日本スポーツ協会では、熱中症予防運動指針を公表しているほか、労働環境としましては、「WBGT(湿球黒球温度)指数に基づく作業者の熱ストレスの評価−暑熱環境」として規格化されて、それぞれの現場において熱中症発生の危険度を判断する指標として活用されております。 ○議長(岩崎喜久雄) 今井俊哉議員。 ◆12番(今井俊哉) 暑さ指数31以上は危険ゾーンであり、日本スポーツ協会発行のスポーツ活動中の熱中症予防ガイドブックという資料には、特別の場合以外は運動を中止する、特に子どもの場合には中止すべきと記されています。これは運動に関する指針ですが、かなり強い表現ですね。日常生活に関する指針としては、ご答弁いただいた内容ですが、高齢者は安静状態であっても熱中症のリスクが高いということで、つまり自宅でゆったりと過ごしている場合にも熱中症の危険が迫っている状況であるとまずは認識する必要があります。したがって、日常生活のどの局面においても、暑さ指数に応じて危機管理の必要性があると言えます。  熱中症は、適切な対策を講じることで大部分が防げるものであると言われています。気温については、経験を含めてなじみのある指標として広く理解されていますが、市民全体の健康を守るため、気温に加えて、湿度や日射量といった熱まで考慮した暑さ指数の具体的な数値、つまり28とか31といったものを利用し、科学的根拠のある、より有効な熱中症対策を推し進めるべきであると考えます。特に暑さ指数31以上の危険性を知ってもらうことは必須であろうと思います。  そこで、広く市民に周知するために、本市独自で暑さ指数を測定する、または、私が利用している環境省の熱中症予防情報サイトのメールを転載するような形でもいいとは思いますが、市民の日常生活における危機管理の観点から、おおた安全・安心メールで日々の暑さ指数の情報発信をされるのはいかがでしょうか。 ○議長(岩崎喜久雄) 栗原総務部長。 ◎総務部長(栗原直樹) 市民の健康、危機管理の面では、より実態に沿った注意喚起ができる一方で、暑さ指数、WBGTについての一般市民の認知度が低いことから、まずは関係部局とともに市民への周知を行ってまいりたいと考えております。  また、おおた安全・安心メールでの発信につきましては、暑さ指数を基準として発表され、天気予報やニュースで伝えられている熱中症警戒アラートが住民には広く知られていること、国においても気づきを促し、実際に予防行動につながるより効果的な情報発信についての検討を進めていることなどから、国や他市の動向等も注視、参考にいたしまして研究してまいりたいと考えております。よろしくお願いします。 ○議長(岩崎喜久雄) 今井俊哉議員。 ◆12番(今井俊哉) 文化スポーツ部長に伺います。  運動中は安静時よりも熱中症のリスクが高まるため、より注意が必要であるということは皆さん直感的にも御存じかと思います。ただ、必ずしも気温に比例して発生しているというわけでもなく、印象的には、さほど気温が高くない状況でも発生しています。そこで、より熱中症発生との因果関係を有する暑さ指数に応じた対応が求められるというわけですが、日本スポーツ協会発行の熱中症予防ガイドブックには、暑さ指数31以上では、特別の場合以外は運動を中止する、特に子どもの場合には中止すべきと記されています。ここで言う特別の場合というのは、環境省の熱中症警戒アラートについてという資料によれば、医師、看護師、熱中症の対応について知識があり、一次救命処置が実施できる者のいずれかを常駐させ、救護所の設置及び救急搬送体制の対策を講じた場合、涼しい屋内で運動する場合等とされています。  まず、本市が主催するスポーツ行事等で暑さ指数はどのように利用されているかお聞きします。 ○議長(岩崎喜久雄) 村岡文化スポーツ部長。 ◎文化スポーツ部長(村岡芳美) スポーツ行事等における暑さ指数の利用でございますが、令和3年度からおおたスポーツ学校では、環境省が公表している運動に関する指針の暑さ指数に基づき熱中症対策を行っております。測定器を2台購入し、屋内、屋外において測定を行い、測定数値が31度を超えるような場合、活動が可能であるか指導者と協議するとともに、活動を行う場合については、水分補給、休憩等を十分取るよう指導しております。なお、現状では、本市の関係団体等が主催する大会について暑さ指数の利用は行っておりません。 ○議長(岩崎喜久雄) 今井俊哉議員。 ◆12番(今井俊哉) 次に、スポーツ協会がどのような組織で、本市とどのような関係にあるか伺います。 ○議長(岩崎喜久雄) 村岡文化スポーツ部長。 ◎文化スポーツ部長(村岡芳美) スポーツ協会の組織でございますが、市内の37競技スポーツ団体、12地区スポーツ団体、スポーツ推進委員会、区長会からなり、事務局を市スポーツ振興課に置く任意団体であります。主に各種スポーツ大会の開催、競技力向上及び生涯スポーツの普及、ジュニアスポーツや指導者の育成、群馬県スポーツ協会との連携調整等の事業を行っております。 ○議長(岩崎喜久雄) 今井俊哉議員。 ◆12番(今井俊哉) 日本スポーツ協会では、先ほども出しましたが、スポーツ活動中の熱中症予防ガイドブックという資料を発行して、熱中症の予防に暑さ指数の利用を呼びかけています。スポーツ協会が主催する各種行事で、暑さ指数はどのように利用されているか伺います。 ○議長(岩崎喜久雄) 村岡文化スポーツ部長。 ◎文化スポーツ部長(村岡芳美) スポーツ協会が主催する各種行事では、暑さ指数の利用は行っておりません。 ○議長(岩崎喜久雄) 今井俊哉議員。 ◆12番(今井俊哉) 続きまして、スポーツ少年団とはどのような組織であり、本市との関係はどのようなものか伺います。 ○議長(岩崎喜久雄) 村岡文化スポーツ部長。 ◎文化スポーツ部長(村岡芳美) スポーツ少年団の組織でありますが、令和4年8月22日現在の状況になりますが、市内82単位団、1,332名の団員、359名の指導者、役員、スタッフからなり、事務局を市スポーツ振興課に置く任意団体であります。主にスポーツ大会の開催、レクリエーション活動、登録事務、群馬県スポーツ少年団との連携調整等の事業を行っております。 ○議長(岩崎喜久雄) 今井俊哉議員。 ◆12番(今井俊哉) スポーツ協会も、スポーツ少年団も、本市のスポーツ振興課に事務局を置く組織であるということでした。そして、本市主催のスポーツ関連行事もそうですが、スポーツ協会、また、スポーツ少年団主催のスポーツ関連行事でも、市有体育館やグラウンドといったスポーツ施設を利用することが多いと思います。こうした状況を鑑みると、たとえスポーツ協会やスポーツ少年団主催の行事であっても、本市との関連を有しているということになり、事故防止には一定の責任が生じます。熱中症などの重大な事故の発生についてどのように受け止めているか伺います。 ○議長(岩崎喜久雄) 村岡文化スポーツ部長。 ◎文化スポーツ部長(村岡芳美) 熱中症による重大な事故の発生についての受け止め方でございますが、熱中症は正しい知識を身につけることで、その発生や重症化を防ぐことのできる病気であり、夏季イベント等における熱中症対策の重要性を認識しております。 ○議長(岩崎喜久雄) 今井俊哉議員。 ◆12番(今井俊哉) スポーツ協会とスポーツ少年団も含め、本市の関係団体が主催する各種スポーツ行事においては、暑さ指数の利用が行われていないという残念な状況も明らかになりました。スポーツの現場においては、知識についてはばらつきがあるものの、スポーツをする本人はもちろん、指導者や保護者も熱中症についてかなり敏感になってきていると感じています。しかしながら、大会などの行事の主催者はどうでしょうか。今年の6月25日、先ほども申し上げました伊勢崎で最高気温40度を記録した日ですが、少年野球のあるリーグ戦が行われていました。あるチームの関係者の話によれば、この時期としては急な暑さということもあってか、そのチームだけで6人の子どもが頭痛や嘔吐などの熱中症と思われる症状を訴え、うち1人は体のしびれを訴えたため、大事を取って救急車で病院に搬送したとのことでありました。救急搬送については、本市に記録も残っていると思われます。幸いにも全員が軽症で、後遺症もなく回復しましたが、熱中症の恐ろしさは、最も重症の熱射病というレベルになると、高熱により人間の体が変質して筋肉が溶けたり、脳や内臓が回復不能なダメージを負ったりしてしまい、死亡や後遺症の可能性もあるということです。この日の状況としては、グラウンドのすぐ近くに体育館があり、エアコンの効いた部屋で休ませることができたこと、また、救急車がすぐに駆けつけてくれて病院に搬送してもらえたことと、幸運が重なって重大な事故を防げたのかなと感じます。  ただ、ここで考えなければいけないことは、一般論としてですが、大会ということになると、保護者はもちろん、監督やコーチといった指導者も試合を止めることができず、大会であるがためにかえって試合をやり遂げなければならない、そんな気持ちに陥る可能性が非常に高いということだと思います。練習試合であれば自分たちだけの判断で止めるのは問題ないが、大会だから勝手にやめてはいけないということですね。重大な事故が発生するリスクが高まった場合、大会であろうと、中止や延期の判断をする責任がどこにあるかといえば、参加者ではなく、主催者であることは異論の余地がありません。生きていくためには暑さに順応することも必要ですし、何でもかんでも中止というわけではありませんが、特にスポーツ少年団には、まだ言葉での十分な表現力を持たない小さな子どももおり、事故防止には大人が細心の注意を払う必要があります。  大会などの行事主催者は、改めて熱中症の恐ろしさを理解し、日本スポーツ協会発行のスポーツ活動中の熱中症予防ガイドブックなどを活用して、科学的な知見に基づき、見識と対策を持って運営すべき時代になったと考えています。おおたスポーツ学校では昨年からですか、暑さ指数の利用が始まっているということで先進性を感じますが、本市の一部ですばらしい取組をされているのであれば、本市が関連する隅々にまで波及をさせていただきたいと思います。簡易型の暑さ指数測定器なども市販されていますので、スポーツ施設への設置も比較的しやすくなっているかもしれません。熱中症による重大な事故の発生を防ぐために、執行者もしくは主催者が打つべき手はどのようなものとお考えか伺います。 ○議長(岩崎喜久雄) 村岡文化スポーツ部長。 ◎文化スポーツ部長(村岡芳美) 熱中症を防ぐための主催者が打つべき手段でございますが、環境省が作成している熱中症対策ガイドライン等を参考に予防対策等を講じていきたいと考えております。あわせまして、スポーツ団体の主催者が暑さ指数についての理解と判断を的確に行えるよう指導し、また、市内スポーツ施設に暑さ指数計の設置等を検討してまいりたいと考えております。 ○議長(岩崎喜久雄) 今井俊哉議員。 ◆12番(今井俊哉) 都市政策部長に伺います。  3年前の一般質問でもお聞きしましたが、市営住宅では、入居者が自己の負担でエアコンを設置するということでした。市営住宅におけるエアコンの設置は現在どうなっているか伺います。 ○議長(岩崎喜久雄) 田村都市政策部長。 ◎都市政策部長(田村敏哉) 市営住宅におけるエアコンの設置状況ですが、エアコン等の家電類につきましては、入居者の方が自費で購入し、設置をしているところでございます。 ○議長(岩崎喜久雄) 今井俊哉議員。 ◆12番(今井俊哉) 市営住宅は、住宅に困窮する低額所得者に低廉な家賃で住宅を貸すという目的があると聞いております。したがって、入居時に大きな負担を求めるよりも、家賃に反映させる形であらかじめエアコンを設置し、入居者の負担を平準化する必要があると考え、3年前の質問に至ったわけですが、執行者側で考えると、今現在、エアコンが設置されていない部屋全部にエアコンを一斉に設置するとなると莫大な予算がかかり、それだけでも大変だろうという想像もつきます。  そこで、エアコンの設置を希望する入居者に対しリースを活用し、入居者の負担の平準化を実現するとともに、執行者側では必要最小限のエアコン設置で限られた資源の有効活用につなげるという手法も考えられますが、これについてはいかがかお聞かせください。 ○議長(岩崎喜久雄) 田村都市政策部長。 ◎都市政策部長(田村敏哉) リースについての考え方ということですが、現在、県内の一部の地域の県営住宅におきましては、群馬県住宅供給公社が主体となりまして、希望者に対してエアコンのリース事業を行っている状況があります。エアコンの購入について一括払いが困難な人でありましたり、あとはローンを組むのが難しい人にとりましては、選択肢が広がることで利便性が向上し、また、市営住宅全体の入居促進の観点からも意義のあるものと考えています。  本市におきましても、市営住宅の管理は住宅供給公社が代行しておる状況ですので、県営住宅で実施している当該事業の市営住宅への拡大について、公社と協議をさせていただいて検討していければと思っております。 ○議長(岩崎喜久雄) 今井俊哉議員。 ◆12番(今井俊哉) 産業環境部長に伺います。  現在の脱炭素について、世界的潮流と国内での主な動きはどのようなものかお聞かせください。 ○議長(岩崎喜久雄) 飯塚産業環境部長。 ◎産業環境部長(飯塚史彦) 2050年脱炭素社会に向け、世界では成長戦略として、脱炭素分野の研究開発支援及び水素関連、エネルギー貯蔵等の先端技術導入支援を積極的に行ってございます。また、日本では、2030年度に温室効果ガス排出量を46%削減、2050年までにカーボンニュートラルを達成することを表明してございます。 ○議長(岩崎喜久雄) 今井俊哉議員。 ◆12番(今井俊哉) 本市における脱炭素推進室設置の目的と経緯及び脱炭素を目的とする施策にはどのようなものがあるかを伺います。 ○議長(岩崎喜久雄) 飯塚産業環境部長。 ◎産業環境部長(飯塚史彦) 脱炭素推進室設置の目的と経緯でございますが、2050年脱炭素社会の実現に向けて、再生可能エネルギーの利用を拡大し、温室効果ガス排出実質ゼロに向けた取組を推進するため、設置したものでございます。  次に、現在の施策についてでございますが、太陽光発電システム導入報奨金、省エネルギー機器設置費補助金、メガソーラーの運営等を行ってございます。また、包括連携協定を締結し、脱炭素社会の実現に向けた施策を検討してございます。 ○議長(岩崎喜久雄) 今井俊哉議員。 ◆12番(今井俊哉) 今、ご答弁の中にありました本市と民間企業の間で結ばれた包括連携協定について、内容をご紹介ください。 ○議長(岩崎喜久雄) 飯塚産業環境部長。 ◎産業環境部長(飯塚史彦) 包括連携協定でございますが、太田市、おおた電力、太田都市ガス、東京ガスにより、低炭素エネルギーの公共施設への提供、防災機能強化などについて相互の連携を強化する協定であり、脱炭素のまちづくりに向けて定期的に協議を行うものでございます。 ○議長(岩崎喜久雄) 今井俊哉議員。 ◆12番(今井俊哉) 脱炭素の目的達成の上で、再生可能エネルギーの果たす役割と重要性は非常に大きなものがあると考えますが、これらをどのように認識しているかお聞かせください。 ○議長(岩崎喜久雄) 飯塚産業環境部長。 ◎産業環境部長(飯塚史彦) 再生可能エネルギーの果たす役割と重要性でございますが、再生可能エネルギーは、エネルギーの自給を高め、温室効果ガスを排出しないものであり、エネルギーの地産地消及び温室効果ガスの削減においては重要性が高いものと考えてございます。 ○議長(岩崎喜久雄) 今井俊哉議員。 ◆12番(今井俊哉) 世界中で動き始めた脱炭素ですが、その目的達成に向けて、今後、本市が取るべき方向性や施策はどのようなものか伺います。 ○議長(岩崎喜久雄) 飯塚産業環境部長。 ◎産業環境部長(飯塚史彦) 本市が取るべき方向性や施策についてでございますが、本市にとってできる限り優位な補助金等を得られる施策を検討しており、公共施設への太陽光発電システム、蓄電池の設置及びエネルギーの地産地消や環境教育など、市民や事業者を巻き込んだ取組を推進していきたいと考えてございます。 ○議長(岩崎喜久雄) 今井俊哉議員。 ◆12番(今井俊哉) 脱炭素の目的を達する上でも重要ですが、昨今のように国際情勢が不安定化すると、エネルギー源の輸入や国内でのエネルギー供給に支障を来すことも想定されます。現在の再生可能エネルギーは、その特性などから、主力電源というよりは補助電源という位置づけとなりますが、それでもこの地域で自分たちが使う電気をある程度自給自足できるバックアップ体制をつくることは必要であると考えています。脱炭素はもちろん、エネルギー供給安定化をも目的とした地域電源の創設についてはどうお考えか伺います。 ○議長(岩崎喜久雄) 飯塚産業環境部長。 ◎産業環境部長(飯塚史彦) 地域電源の創設でございますが、現在、包括連携協定につきまして、民間活力を利用するPPAにより公共施設への太陽光発電システムなどの設置を検討しており、これにより防災拠点の機能向上、エネルギーの地産地消を図ることで、地域電源と同等の役割を果たすものと考えてございます。 ○議長(岩崎喜久雄) 今井俊哉議員。 ◆12番(今井俊哉) 市長に伺います。  まずは熱中症ですが、熱中症患者数は相変わらず多い上にこの暑さですから、日常生活レベルでも改めて警戒を呼びかける必要性を感じます。また、スポーツ行事等における熱中症の事故を防止することもやはり重要で、今年、夏の甲子園でも足がつってしまった選手が複数出ていたようです。甲子園球児でもやられてしまうといったレベルの暑さなのですね。先ほど部長答弁にもあったように、スポーツ協会やスポーツ少年団といった、いわば専門的な組織でさえも暑さ指数が利用されていない現状と意識には強い危機感を覚えます。特に体と心の発達段階にある子どもたちの事故防止については、その先、長い一生に関わる障がいともなりかねないため、これまでの意識を根底から改めて対策を講じるぐらいの覚悟が必要ではないかと思います。もちろん何でもかんでも中止ということではなく、生きていく上では暑さに慣れることも、スポーツを通じて経験を積むことも必要ですから、おおたスポーツ学校でやっているような、より科学的で、より有効な対策、または、市長が午前中の答弁でおっしゃっていましたけれども、小中学校の体育館にエアコンを入れたいと、これは非常にすばらしいことだと思って、私は大歓迎なのですけれども、こういったことを関連する団体まで含めて、本市全体で取り入れて事故を減らしていこうと、そういうわけです。熱中症による事故の防止について、ご所見を伺います。 ○議長(岩崎喜久雄) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) 今、部長といろいろ議論をやっていましたけれども、聞いていて、やはり知ること、危険だということに気づくことが非常に大事で、その気づく道具として暑さ指数計がどうしても欠かせない。テレビを見ていても、何を見ていても暑さ指数という言葉は出てこないのです。今、気温が38度ですよ、体温を上回りますよというようなことは出てくるのですけれども、暑さ指数というのがやはり全体としては聞き慣れていない。だから、テレビなども暑さ指数で統一したほうがかえってみんなが分かりやすいかも分からないですね。  それを待っていても仕方がないので、スポーツ少年団が大体100手前ぐらいらしいのです。100もないらしいので、スポーツ少年団に、希望者と言うとおかしいけれども、俺は要らないよというところがあるかどうか分かりませんが、この暑さ指数計を全部配付する。今日は大変いい質問をいただいたので、この質問を機会に、全部のスポーツ少年団に暑さ指数計を配って、それで環境省の言う危険なエリアと、まだ大丈夫だよというエリアと、すれすれがどこかということを指導者が体感する、自分で感じて、自分で生徒指導を行う、そういう環境をつくっていきたい。何とかやりくりして、できるだけ早く。早くといったってもう終わってしまうのですから、冬の寒さ指数というのはないのですかね。では、暑さ指数だから、来年の夏には間に合うように配付をしたいと思います。 ○議長(岩崎喜久雄) 今井俊哉議員。 ◆12番(今井俊哉) すばらしいご答弁ありがとうございます。  次に、市営住宅におけるエアコンなのですけれども、全国的に見ても北関東は夏の最高気温が高くなる傾向にあり、北関東の中でも、この群馬県南東部、そして、栃木県南西部、埼玉県北部といった太田市が属するエリアは、まさに酷暑というレベルだと思います。市営住宅にエアコンがあったほうがいいだろうというのは市長も共通認識としてお持ちのことというふうに思いますが、その実現の手法について、無駄なく、必要な人のところに少ない負担でエアコン設置が可能となり、その結果、市民満足度大幅アップ間違いなしといったリースについてはどうお考えかお聞きします。 ○議長(岩崎喜久雄) 清水市長。
    ◎市長(清水聖義) エアコンで、独り暮らし老人が問題になっているケースが非常に多いですね。暑いのに、エアコンがないのかもしれないけれども、つけないというようなこともあります。ですから、毎度言っているふれあい相談員ですけれども、戸別訪問をしていますので、その家の事情を、これは市営住宅であるか、一般の家であるかということは当然ありますけれども、市営住宅であったら、やはりなおさら、空調、エアコンのことをチェックする。今、ここで私が答弁するので、まだ全然体制が整っていないので、市長、また何か変なことを言わないでよと言われると思うのですけれども、ただ、ずっと巡回していますから、その家の様子を確認して、どのような方法がいいのか。市営住宅にはリースというさっき部長が答えた方法があるのですけれども、リースは、いずれにしても払い終わらなければいけない。1度頼んだら、分割払いですけれども、結果的には、全体で6畳の間で11万円程度のお金が必要になってくるということでありますので、どういう方法がいいのか。ただ、やはり自己負担でやってもらわなければいけませんので、リースという方法で進めるべきかということも一つ考えられますね。あるいは、「ジャパネットたかた」だっていいのかなと思うのですけれどもね、今、セールしているみたいですから。だから、そういうものを選んで、1度、ふれあい相談員に一応オールチェックしたほうがいいかと思っています。 ○議長(岩崎喜久雄) 今井俊哉議員。 ◆12番(今井俊哉) ふれあい相談員についてはすばらしい制度だと思っていますので、ぜひご活用されて、適切に事情を把握していただいて、手を打っていただきたいなと思います。  続きまして、脱炭素ですが、これは的が大き過ぎてかえって狙いどころが分からないといった問題のようにも思えますけれども、人類の未来を考える上で、脱炭素の大きな流れと本市が進むべき方向性について市長がどのようにお考えか、ご所見を伺います。 ○議長(岩崎喜久雄) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) うちが始めたのは、パルタウン城西の杜で屋根に太陽光を載せてしまおうと、無料で載せることができましたので、希望者にはみんな無料で約4キロ程度の太陽光が全部で700戸ぐらい載ったと思うのです。それから、メガソーラーを始めました。メガソーラーも、いわゆるFITの高い値段で売れるということで、さくら工業団地に設置したわけですけれども、こういったものが現実問題として、今みたいな脱炭素の方向に行くとはあまり思っていなかったのですけれども、結果的にはそうなったと。  私は、さっきも神谷議員とあまりかみ合わないのですけれども、太陽光発電はそんなに間違った施策ではないと思っています。これからといいますか、今やろうとしている中の一つ大事なことは、今、東京電力が電気を売ってくれないのです。高いお金を出せば売ってくれるのですね。昔は入札に参加してくれたのですけれども、今は東京電力は入札に参加しない。それで、どこも行くところがなかったら、うちがお金を払えば電気を送りますよという形式になっているわけですけれども、幸いにして、太田市は入札者がいたのです。それで、今、東電より安く供給することができているわけです。さらに、今、私がこれはよかったなと思うのは、バイオマス発電ができる。やはりあらゆるエネルギーの可能性があるものについては手を出していこうと。これはごみによってかなりの額が生み出せる、この中の一部を学校へ供給しているわけですけれども、脱炭素の社会をつくるために子どもたちに教育するのに非常にいい手段で、今来ている電力は全てバイオマスで発電された電力が来ているのですよ、これからの環境問題というのは非常に大事ですよということを教育することもエネルギーの問題については非常に大事なことだと思うのです。  それにとどまらず、さっきもちょっと言いましたけれども、いわゆる避難所、体育館等々、中学校のプールには太陽光発電を設置して、できれば蓄電まで持っていきたいということが一つあります。それで今、狙っているのは、これは前も狙って駄目だと言われたので、私はちょっと諦めたのですけれども、もう1回狙おうとしているのは、水力発電です。水力発電は、太陽光と同じぐらいの時期に考えたのですけれども、いわゆる桐生から毛里田まで、向こうで水を上げて、持ってきて水道水をつくっているわけです。水道水の導水管というのですか、あのパイプを使って流れてくる圧力のあるものを、あれは水力発電で十分いけるのではないかと実は思っていまして、あれなら浄水にした手前のものを使って原水を使うと、いわゆるダムと同じですね。あれは、この間ちょっと聞いたら高低差が38メートルあるというのです。38メートルの水圧で毎日来る量を使って電力ができないか。当然できるのですけれども、コストがどの程度かかるか、これは今、研究をしようと思っているのですけれども、こういったいろいろなチャンスを使って脱炭素社会に、本当に小さな範囲でしか我々はできませんけれども、いつもそういったことを考えながら行動をしていきたい。  1つは、水道山があるのです。だけれども、浄水した水を使ってプロペラを回すというのは、飲む人にとって気分的にどうかという問題があるので、あれは私は外してあるのですけれども、これらについても研究をすればいいかなと。小水力で県からもらったものもあるのですけれども、あれは浄水を使っているのですね。一番可能性があるのは、落差38メートルというものを何とか物にできればいいかなと、今、ある企業に投げかけているところであります。うまくいくように頑張っていきたい。そうやって地道に少しずつ少しずつ我々が積み重ねたものが結果として脱炭素社会に向かっていけるのではないかと思っているところです。 ○議長(岩崎喜久雄) 今井俊哉議員。 ◆12番(今井俊哉) 今、ご答弁いただいた中でも、太陽光があり、水力があり、バイオマスもあるといった多様なエネルギー源というのでしょうか、そういった可能性があるところが再生可能エネルギーの非常に面白いところかと思います。脱炭素を実現する上では、市民一人一人のライフスタイルを見直して、脱炭素につながる行動がどのようなものなのかというのを知る必要があると思います。行政としては、今お答えいただいたように、脱炭素と同時にエネルギー供給の安定化も考慮しなくてはならないと思います。先ほど申し上げたように、現在の再生可能エネルギーの特性からすると、あくまでも補助電源的な位置づけではありますが、部長答弁にもありましたように、防災機能の向上やエネルギーの地産地消といった分かりやすい目標が重要であるかと思っています。仮に今後、既存の大電力会社による電力供給が不安定になったりして、気温40度近い中、停電で自宅のエアコンが使えないというような事態が起これば、これはまさに死活問題ですから、そのようなときに、公共施設で自家発電した電力でエアコンを稼働させて急場をしのいだり、または、自宅の近くにたまたま再生可能エネルギーの発電施設があったために電力が来たというような状況もあるかもしれません。このような地域電源のつくり方は、先ほどお答えいただいたとおりですけれども、様々な手法があると思います。電力の規模で言えば、例えば、まずは市内の公共施設の全部を賄う電力を目標として、それをクリアしたら、では、市内の何世帯分、何世帯分、それを積み上げていくような目標設定が分かりやすいかと思っています。  また、設置場所については、遊水地や調整池などの大きな面積が取れる空き地、そして、これは工業都市太田の特色と言えるかもしれませんが、太陽光パネルの設置が可能な大工場の屋根を利用するとか、方向性や可能性はいろいろとあると思いますが、地域電源創設の可能性についてのご所見を伺います。 ○議長(岩崎喜久雄) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) 太田市でやっているものは、補助電源であることは確かなのです。自分で自前の電力をつくって、自分で消費していくというのは非常に難しいわけでありまして、現在やっているのが市民会館、これはカーボンニュートラルの電力、あるいはそこの美術館・図書館です。それからどこだったか、あともう1か所、GKA、4か所ぐらい、とにかくちょっと高めだけれども使ってやろうというので使い始めたのがそれなのです。  今度やろうとしているものは、蓄電して、避難所あるいは体育館のいわゆる空調、これらについても使っていこうではないか、使えるものは使っていこうではないかということで、民間企業と連携して、さっきの包括協定ですけれども、連携してそういったところに手を出していく、それで国からの補助金をもらって確立していきたい。それに、あとは今言った水力がうまくいけばいいなと思っているのですけれども、そういうところを実はいつも探求をしているのです。屋根の上に載せるというのはいろいろな企業でやっていますが、今、卒FITになって、単価が安くなって、採算にほとんど合わないので、あまり載せたがらないような風潮もないわけではないです。これが常態化してあっても、載せてくれる企業があれば、太田市にとって本当にありがたいし、地球全体にとってもありがたいわけなのです。これからもそういったカーボンニュートラルの社会を、我々が小さな力であってもしぶとく、少しずつ少しずつ積み重ねながら、社会貢献できる太田市でありたいと思っているところであります。頑張ってやっていきます。      ◎ 延     会 ○議長(岩崎喜久雄) お諮りいたします。  本日の会議はこの程度にとどめ、延会いたしたいと思います。  これにご異議ありませんか。      (「異議なし」の声あり) ○議長(岩崎喜久雄) ご異議なしと認めます。  よって、本日はこれをもって延会することに決定いたしました。  明日は午前9時30分から会議を開きますので、ご出席願います。  本日はこれをもって延会いたします。                                       午後3時25分延会...