太田市議会 > 2021-06-15 >
令和 3年 6月定例会−06月15日-02号

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  1. 太田市議会 2021-06-15
    令和 3年 6月定例会−06月15日-02号


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    令和 3年 6月定例会−06月15日-02号令和 3年 6月定例会            令和3年6月太田市議会定例会会議録(第2日) 令和3年6月15日(火曜日)  〇出席議員 30名         1番  神 谷 大 輔          2番  石井 ひろみつ         3番  前 田 純 也          4番  松 川   翼         5番  長  ただすけ          6番  松 浦 武 志         7番  八 長 孝 之          8番  水 野 正 己         9番  高 橋 え み         10番  高 木 きよし        11番  板 橋   明         12番  今 井 俊 哉        13番  高 田   靖         14番  木 村 浩 明        15番  中 村 和 正         16番  渡 辺 謙一郎        17番  大 川 敬 道         18番  尾 内 謙 一        19番  星 野 一 広         20番  高 藤 幸 偉        21番  矢 部 伸 幸         22番  久保田   俊        23番  大 川 陽 一         24番  岩 崎 喜久雄        25番  斎 藤 光 男         26番  正 田 恭 子        27番  山 田 隆 史         28番  町 田 正 行
           29番  木 村 康 夫         30番  白 石 さと子  〇説明のため出席した者    市長       清 水 聖 義     副市長      木 村 正 一    教育長      恩 田 由 之     企画部長     栗 原 直 樹    総務部長     高 島 賢 二     市民生活部長   石 坂 之 敏    文化スポーツ部長 村 岡 芳 美     福祉こども部長  石 塚 順 一    健康医療部長   楢 原 明 憲     産業環境部長   飯 塚 史 彦    農政部長     田 村 武 磨     都市政策部長   齋 藤   貢    行政事業部長   鈴 木   聡     消防長      櫻 井 修 一    教育部長     春 山   裕     企画部副部長   高 橋   亮    総務部副部長   瀬 古 茂 雄     企画部参事(企画政策課長)                                  矢 羽 賢 一    総務部参事(総務課長)          総務部参事(財政課長)             松 本 和 明              前 原   郁  〇事務局職員出席者    事務局長     青 木 一 男     副局長(議会総務課長)                                  野 村   洋    議会総務課長補佐(総務係長)       議事係長     中 村 絹 子             大 橋 隆 雄    係長代理     加 藤 正 晃           議 事 日 程(第2号)                              令和3年6月15日午前9時30分開議                              太田市議会議長    斎 藤 光 男 第 1  一般質問           本日の会議に付した事件 議事日程に同じ      ◎ 開     議                                       午前9時30分開議 ○議長(斎藤光男) これより本日の会議を開きます。  本日の議事日程は、あらかじめお手元に配付申し上げたとおりであります。  その順序により会議を進めたいと思いますので、ご了承願います。  日程に入ります。      ◎ 一 般 質 問 ○議長(斎藤光男) 日程第1といたしまして、昨日に引き続き一般質問を行います。  順次質問を許します。  15番中村和正議員。 ◆15番(中村和正) 太田クラブの中村和正です。本日もよろしくお願いいたします。通告に従いまして、一問一答方式にて順次質問いたします。  本市におけるインクルーシブ公園の設置及びお年寄りが利用できる健康遊具公園についてお聞きいたします。現在、様々な表現がありますが、今回はインクルーシブという言葉で統括してお聞きいたします。  初めに、福祉こども部長、お願いいたします。  質問の前に、まだ耳慣れない言葉ですので、少しインクルーシブ公園についてお話をさせていただきます。インクルーシブ公園とは、発祥はアメリカから始まり、イギリスその他ヨーロッパ各地やオーストラリアで広く普及し出した公園づくりのユニバーサルデザインとバリアフリーを考慮した公園です。日本では、東京都世田谷区が初めに取り組み、既に砧公園でスタートしており、各地で増えつつあります。私がインクルーシブ公園に興味を持ったのは、昨年の夏、障がいを持つお子さんを持つ親御さんがいらっしゃいまして、今度、遠いけれども、世田谷の砧公園にお子さんを連れていきたいと言った一言に興味が湧き、調べ始めました。ふだんは近くの公園に子どもたちが少ない時間を利用して連れ出して行っていたそうです。私も今年に入り、砧公園や藤沢のインクルーシブ公園に見学に単独で行ってまいりました。インクルーシブ公園の目的は、障がいを持つ方と持たない方同士の交流を促し、全ての子どもたちが一緒に遊べる遊び場をつくることを目的としております。  そこで、今後の公園整備の新しい流れとして、障がいや年齢を超えて集まり、遊べる遊具や仕掛けを持った公園が考えられます。今後、我が国でも、公園づくりの考え方がユニバーサルデザインに配慮され、大きく変わろうとしております。公共とは何か、公共空間の役割とは何か。税金を使い、市民のために設置整備を進める行政や議会が市民意識、市民ニーズに合わせて認識をアップデートしていく必要性を痛感しております。職員の皆様も、日々情報収集や研究をしておられると思いますが、太田市でも弱者に優しいインクルーシブな公園づくりに積極的に取り組んでいただきたく、以下、お伺いいたします。  初めに、福祉こども部長に、障がい者の定義や障害者手帳の種類についてお聞きいたします。 ○議長(斎藤光男) 石塚福祉こども部長。 ◎福祉こども部長(石塚順一) 障害者基本法で定義していますが、障害者とは、身体障害、知的障害、発達障害を含む精神障害その他の心身の諸機能の障害がある者であって、障害及び社会的障壁により継続的に日常生活又は社会生活に相当な制限を受ける状態にあるものと定義されております。障害者手帳の種類につきましては、身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳の3種類の手帳があります。 ○議長(斎藤光男) 中村和正議員。 ◆15番(中村和正) 続きまして、本市の身体障害者手帳を所有している方の数、そのうち肢体不自由に関わる手帳を所有している方の数、18歳以下及びそれ以上の方の人数を教えてください。 ○議長(斎藤光男) 石塚福祉こども部長。 ◎福祉こども部長(石塚順一) 身体障害者手帳の所有者は、令和3年3月末現在で18歳未満が171人、18歳以上が6,580人で、合計で6,751人です。また、そのうち肢体不自由に関わる手帳所有者は、18歳未満が101人、18歳以上が3,251人で、合計で3,352人になっております。 ○議長(斎藤光男) 中村和正議員。 ◆15番(中村和正) 続きまして、本市で療育手帳を所持している方の数を教えていただきたいと思います。 ○議長(斎藤光男) 石塚福祉こども部長。 ◎福祉こども部長(石塚順一) 療育手帳の所有者は、令和3年3月末現在で18歳未満が552人、18歳以上が1,203人で、合計で1,755人になっております。 ○議長(斎藤光男) 中村和正議員。 ◆15番(中村和正) 続きまして、子どもの成長を支えるサービスとして、放課後や学校休業日に受けられるサービスとはどのようなものがあるか、また、昨年度の利用実績についてお聞かせください。 ○議長(斎藤光男) 石塚福祉こども部長。 ◎福祉こども部長(石塚順一) 障がい児に係るサービスでございますけれども、就学前のお子さんには、日常生活における基本的な動作の指導、さらに知識、技能の付与、集団生活への適応訓練を提供する児童発達支援があります。また、学校に就学しているお子さんに対しましては、放課後や学校休業日に生活能力向上のための必要な訓練や社会との交流の促進の便宜を提供する放課後等デイサービスがあります。令和2年度の利用実績見込みにつきましては、児童発達支援の利用者が154人、放課後等デイサービスの利用者が423人であります。サービスの決算見込額につきましては約9億9,000万円でございます。 ○議長(斎藤光男) 中村和正議員。 ◆15番(中村和正) そうしましたら、障がい者へのスポーツや遊びの機会の提供に関して、福祉こども部長のご所見をお聞かせください。 ○議長(斎藤光男) 石塚福祉こども部長。 ◎福祉こども部長(石塚順一) 障害者基本法では「全ての国民が、障害の有無によつて分け隔てられることなく、相互に人格と個性を尊重し合いながら共生する社会を実現する」等の目的が明文化されています。スポーツや遊びの機会の提供においても、障がいのあるなしにかかわらず、誰もが参加でき、ともに楽しめる、障がい者視点ではノーマライゼーションの考え方、言葉を替えれば、議員のおっしゃるインクルーシブな考え方が重要であると考えております。 ○議長(斎藤光男) 中村和正議員。 ◆15番(中村和正) 次に、健康遊具について健康医療部長にお聞きいたします。  健康医療部長には、まず最初に、現在、直近での市内の男女の平均寿命と65歳以上の人口をお教えください。 ○議長(斎藤光男) 楢原健康医療部長。 ◎健康医療部長(楢原明憲) それではまず、本市における平均寿命ということですけれども、平均寿命の算定プログラムを用いて算定しますと、平成30年で男性79.93歳、女性86.42歳になります。それから、本市の65歳以上の人口でございますけれども、令和3年3月31日現在では、男性2万6,410人、女性3万1,880人、合計5万8,290人でございます。 ○議長(斎藤光男) 中村和正議員。 ◆15番(中村和正) 続きまして、健康遊具というのは一般的に20種以上ありますが、現在設置されている公園は何か所あるか、ご存じでしょうか。 ○議長(斎藤光男) 楢原健康医療部長。 ◎健康医療部長(楢原明憲) 健康遊具の設置されている公園でございますが、太田市運動公園をはじめ、新田陸上競技場の周辺、それから北部運動公園や沖野公園などに設置しているということは承知しております。 ○議長(斎藤光男) 中村和正議員。 ◆15番(中村和正) 確かに、運動公園等5か所、ばらばらに設置がされておるのも私も確認しておりますが、お年寄りが利用できる健康遊具を導入している公園について、健康医療部長のご所見をお聞かせください。 ○議長(斎藤光男) 楢原健康医療部長。 ◎健康医療部長(楢原明憲) 健康遊具が設置されている公園についての所見ということでございますが、一般的な公園などに比べて健康的な目的で遊具を使用することができ、ご自分の体の状況を確認する効果はあると思っております。せっかく設置されている遊具でございますので、健康管理や体の状態を把握して、健康的な生活にご利用いただければ喜ばしいことと思っております。 ○議長(斎藤光男) 中村和正議員。 ◆15番(中村和正) 続きまして、行政事業部長にお聞きいたします。  行政事業部長には、市内における行政区の公園の数を教えていただきたいと思います。 ○議長(斎藤光男) 鈴木行政事業部長。 ◎行政事業部長(鈴木聡) 市内の公園でございますが、都市公園について申し上げますと、街区公園195か所、近隣公園21か所、地区公園1か所、総合公園1か所、運動公園2か所、都市公園4か所、都市緑地10か所及び緑道1か所、合計235か所の公園がございます。 ○議長(斎藤光男) 中村和正議員。 ◆15番(中村和正) そうしますと、今後の本市における新たな公園の設置、既存公園の改修計画はおありでしょうか、教えていただきたいと思います。 ○議長(斎藤光男) 鈴木行政事業部長。 ◎行政事業部長(鈴木聡) 今後の新たな公園の設置予定といたしましては、おおた渡良瀬産業団地造成に伴い建設される公園、宝泉南部土地区画整理事業地内に建設される公園、また民間住宅開発に伴い建設される公園となります。いずれも開発事業に伴う法的整備の必要性から建設が計画されているものでございます。 ○議長(斎藤光男) 中村和正議員。 ◆15番(中村和正) そのうち、インクルーシブ公園に該当するものはありますでしょうか。 ○議長(斎藤光男) 鈴木行政事業部長。 ◎行政事業部長(鈴木聡) 残念ながら、インクルーシブ公園に該当するものはございません。 ○議長(斎藤光男) 中村和正議員。 ◆15番(中村和正) そうしますと、インクルーシブ公園についてお聞きいたします。多機能トイレをはじめ、特別な配慮が必要な方、いわゆるスペシャルニーズを抱えている方が使える遊具は現在ほとんどないと考えます。例えば、車椅子や歩行器のまま遊べる砂場の工夫、体を支える力が弱い子や多様な人たちが一緒に楽しめる回転遊具や段差がなく、車椅子や歩行器のままトップデッキまで登れる複合遊具、背もたれと安全バーで体を支えるブランコ等、こういった遊具を設置することで多様な子どもたちが生き生きと遊べる公園となり、子どもたちはお互いに尊重し合い、社会の大切さを学ぶことができると考えます。部長のご所見をお聞かせください。
    ○議長(斎藤光男) 鈴木行政事業部長。 ◎行政事業部長(鈴木聡) インクルーシブ公園につきまして、幾つかの先進事例の情報を確認しておりますが、障がいの有無や年齢にかかわらず、全ての人が楽しむことができるインクルーシブな考え方を取り入れた公園づくりは、今はやりのSDGsの理念である誰一人取り残さないこと、多様性を大切にすることなどに通じるすばらしい取組であると考えております。今後も研究させていただきたいと存じます。 ○議長(斎藤光男) 中村和正議員。 ◆15番(中村和正) 次に、文化スポーツ部長にお聞きいたします。  今回、新市民体育館の補正予算で周辺整備はどのような整備を検討しておるのか、お聞かせください。 ○議長(斎藤光男) 村岡文化スポーツ部長。 ◎文化スポーツ部長(村岡芳美) 新市民体育館の周辺整備の考え方でございますが、新市民体育館の建設及びその外構工事を実施する範囲は、現在のサブグラウンドの部分となります。園内ツールや建設地北西側に位置する児童遊園の整備は含まれておりません。しかしながら、運動公園内の園内ツールをはじめとした各施設は、経年劣化による老朽化が進んでいることから、新市民体育館ができることにより、利用者の動線を考慮しつつ、より安全で快適な施設利用の促進を図るためにも、新市民体育館の周辺はもとより、運動公園全体を視野に入れた整備の必要があると考えております。 ○議長(斎藤光男) 中村和正議員。 ◆15番(中村和正) 今回の補正予算では公園整備等は含まれていないという回答でございますが、そうしましたら、その他の予算、公園の予算でインクルーシブ及び健康遊具広場を絡めた設置の可能性について、部長のご所見をお聞かせください。 ○議長(斎藤光男) 村岡文化スポーツ部長。 ◎文化スポーツ部長(村岡芳美) 障がいのある子もない子も一緒に楽しむことができるインクルーシブ公園につきましては、今後、運動公園内の再整備を考えていく中で、その在り方を含めて調査研究してまいりたいと考えております。また、健康遊具につきましては、文化スポーツ部が所管いたします太田市運動公園をはじめ、新田総合運動場、尾島公園、藪塚本町中央運動公園内に設置されておりますので、施設を使用される方々には有効に活用していただければと思っております。 ○議長(斎藤光男) 中村和正議員。 ◆15番(中村和正) そうしましたら、市長にお伺いいたします。  私が今回取り上げさせていただきましたインクルーシブ公園を提案させていただいたのは、先ほども触れましたが、障がいをお持ちのお子さんを持つ親御さんが遠くともお子さんを連れていきたい、そこは障がいを持つお子様が遊べる遊具があり、親心でブランコや滑り台に乗せてあげたいという言葉から、ふだん近所の公園でも気兼ねして連れていけないので、少し遠いところだけれども一度は連れていきたいといった言葉から興味を持ち、調べました。市長も常々申しておるように、弱者に優しい市政は私も常々感銘しております。  そこで提案ですが、今回、新体育館建設に当たり、体育館裏に当たる児童公園、約1,000坪強あると思いますが、周辺整備に併せ、インクルーシブ対応公園を北関東で初めて整備していただきたいと考えます。また、新体育館前の中央広場及び野球場1塁側の裏の緑地帯、約700坪強あると思いますが、そちらに健康遊具を、20何種類ありますが、全部と言わないまでも健康遊具を集約していただいて、健康広場というような位置づけで設置を考えていただきたいと思います。現在、たくさんの市民がトリムコースを利用して、平日でも数百人、週末になりますと恐らく1,000人を超える方がウォーキングを楽しんでいらっしゃると。そのうちの半数以上は高齢者の方が1.6キロですか、歩いていらっしゃる。その中で健康遊具が集約されて一つの広場にあれば、それも使っていただいて健康増進に役立てていただければ、私は非常に有意義ではないかと思います。  そこで、市長、今回、新体育館に併せて周辺整備を一考していただき、インクルーシブ公園の導入と健康遊具の充実を図った名実ともに関東一の運動公園にすべきではないかと私は考えておりますが、市長のご所見をお聞かせください。 ○議長(斎藤光男) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) インクルーシブというのは初めて私は聞きまして、遅れていますね。でも、いいアドバイスをいただきまして、ありがとうございました。各部長とも、今、答弁を聞いたのですけれども、今お話がありましたように、インクルーシブ、誰でもフラットにみんなで使えるようなといいますか、障がい者が使ってもいいような公園というのは、意識的につくるのはやはり運動公園が一番いいかと思いました。これから場内の全体の整備計画をつくるわけですけれども、その中で先ほど言われた北側の広場を上手に利用して、全体を考えるということはいいかなと。  ただ、私も障がい者とまだ直接会っていませんし、相談しておらないのですけれども、そういう特殊な遊具を設置すると、多分高価なものだと思うのですけれども、どの程度の希望者がいるかということもやはり大事なことだと思いますね。やはりリサーチをして設置していくということは非常に大事だと思いますので、今後、村岡部長のところで担当するか、石塚部長で担当するか分かりませんが、その意向調査とか、あるいはどの程度の頻度で使ってくれるものだかというリサーチを1回やってみたい。まだこれから建設ですから、そこにやってみたい。できるならば、設置して大勢の皆さん方が来ていただくことが望ましいと思っています。ぜひ前向きに捉えていきたいと思っています。  もう一つ高齢者ですけれども、高齢者に集合的にやるということも一つありますけれども、現在トリムコース内にあるものとか、あるいはほかにも部分的に配備していますけれども、利用者が意外と少ないです。私は、時間があるときは熊谷に行くケースも多いのですけれども、熊谷も運動施設が年寄り用というか、高齢者が自分の腕試しのものがあるのですけれども、やはり利用している人は非常に少ないです。ウォーキングが大体メインで、若者たちはそういう体力検査を自分でやるのですけれども、意外と高齢者は少ないです。ですから、それ等々も考えて、やはり高齢者にもリサーチをかけたいと思っています。全体にどのような運動をそういったところで立ち止まって運動することがいいかどうかということを聞いていきたいと思っていますので、いずれにしても、前向きに検討していきたいと思っていますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(斎藤光男) 中村和正議員。 ◆15番(中村和正) 次の質問に移らせていただきたいと思います。3年越しになりますが、ドクターカー専用車の導入について、消防長にお聞きいたします。  まず初めに、現在、大泉を含めて救急車の稼働台数及び救急車の平均価格を教えてください。 ○議長(斎藤光男) 櫻井消防長。 ◎消防長(櫻井修一) 令和3年4月現在の救急車の稼働台数は10台でございます。また、価格につきましては、過去3年間ということでお答えさせていただきますけれども、過去3年間に購入した平均価格は3,635万円強でございます。 ○議長(斎藤光男) 中村和正議員。 ◆15番(中村和正) 現在のコロナ禍で消防は大変な苦労をなさっておると想像にたやすく、現在は各出動のたびに消毒等感染予防に注意して対応しておると思われますが、その中で昨年の救急車の出動回数、1か月1台当たりの出動回数をお教えください。 ○議長(斎藤光男) 櫻井消防長。 ◎消防長(櫻井修一) 令和2年の救急車の出動件数は1万49件ございました。これを1台1か月当たりで換算いたしますと、出動件数は84件でございます。 ○議長(斎藤光男) 中村和正議員。 ◆15番(中村和正) 次に、ドクターの社会実験、平成31年2月から令和2年3月までと、その後の1年間のドクターカーの出動件数をお教えください。 ○議長(斎藤光男) 櫻井消防長。 ◎消防長(櫻井修一) それでは、ドクターカー社会実験開始時から現在までということで答えさせていただきます。ドクターカーの社会実験の期間中における、平成31年2月から令和2年3月までの期間が社会実験の期間でございました。この間の出動件数が71件ございました。また、その後の令和2年4月から令和3年5月までにおける、いわゆる早期医師搬送出動件数という言い方をさせていただきますけれども、この件数は9件でございました。 ○議長(斎藤光男) 中村和正議員。 ◆15番(中村和正) そうしますと、社会実験の間は71件から現在9件に極端に減った要因は考えられるところ、明らかにコロナ禍で救急車での対応に無理があることと、高額な救急車での対応は不経済と考えられますが、いかがでしょうか。決して脳疾患や心疾患を含む救急患者が減ったことではなく、現在、太田市消防では物理的に対応ができていないということではないでしょうか。消防長のご所見をお聞かせください。 ○議長(斎藤光男) 櫻井消防長。 ◎消防長(櫻井修一) 議員がおっしゃいますとおり、コロナ禍の影響もございますけれども、今現在の太田市消防の医師搬送につきましては、病院側の協力体制があって医師を病院に迎えに行って現場に向かう、こういったシステムで運用しております。そういった事案が毎日頻繁に起こるか、その頻度もございますので、そういった特別な事情というのがここではなくて通常の中でこの9件、件数が減ってきた、そのような状況で分析しております。 ○議長(斎藤光男) 中村和正議員。 ◆15番(中村和正) 諸事情はあると思いますが、消防長のご意見として、例えばドクターカーが導入できれば、実験した71件を上回る対応が可能かと私なりに思うのですが、最後に消防長のご所見をお聞かせください。 ○議長(斎藤光男) 櫻井消防長。 ◎消防長(櫻井修一) このドクターカーの運用が制度的にといいますか、システムとして運用できる状況になりますと、今のような病院の医師、看護師の都合による出動よりも出動が担保されるとは思います。そういった中で、また病院で救急車を保有して医師、看護師がじかに現場に出動していただく流れが取れるとすれば、早く医師が現場に行って医療がそこで始まる、あるいは消防救急隊は医師、看護師を迎えに行く、そういったことがなくなるわけですから、他の救急事案にも対応できる、そういった意味で有効な運用の方法であると認識しております。 ○議長(斎藤光男) 中村和正議員。 ◆15番(中村和正) 市長にお聞きいたします。  先ほど消防長の答弁にありましたように、10台の救急車で年間1万件以上の出動に対応し、なおかつコロナ禍での対応では、ドクターカーの必要性が高い疾患患者に対して対応が不十分であると言わざるを得ません。3年越しになりますが、早急にドクターカー専用車の導入を検討していただきたいと思いますが、市長のご所見をお聞かせください。 ○議長(斎藤光男) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) 救急車が多ければ、これは十分に満足いく救急ができるかというとそうではなくて、これはお医者さんとのマッチングがありますので、これが一番大事な点だと私は思っています。また、ドクターカーについても検証した結果、効果的であるということは検証できました。ですから、今後ともドクターカーは続けていきたい。  ただ、やり方なのですけれども、例えば太田記念病院に車を置きっ放しにしておいて、でも、誰かが運転していかなければお医者さんは行けないわけですから、だから、そういう方法がいいのか、あるいはピックアップ、いわゆる救急が来たら救急車が出動して、仮に太田記念病院につけて、お医者さんと看護師さんを乗せて出かけるというシステムがいいのか、いろいろやり方はありますけれども、今のピックアップというやり方を消防では考えているということでありますので、これを尊重していきたい。だから、車があれば、そうすればいいかというと、これは必ず運転手がいなければいけませんので、そちらのほうがいいと言えばいいですけれども、ぜひピックアップでこれからも続けさせてほしいというようなことで回答としたいと思っています。 ○議長(斎藤光男) 中村和正議員。 ◆15番(中村和正) 次の質問に移らせていただきます。バスターミナルおおたエリアのにぎわいの創出について、市民生活部長にお聞きいたします。  バスターミナル棟の昨年度の改修目的と工事費についてお聞かせください。 ○議長(斎藤光男) 石坂市民生活部長。 ◎市民生活部長(石坂之敏) バスターミナルおおた管理棟に関する改修でございますけれども、目的ですけれども、こちらは施設の老朽化に伴う改修工事に併せまして、施設を有効活用するために、オリンピックのホストタウンに登録されたアフリカのマラウイ共和国のコーヒーを提供するカフェや姉妹都市の商品を扱う物販コーナーを併設し、新たなにぎわいを創出するために施工したものでございます。改修に関わる工事費ですけれども、2,247万3,000円でございます。そのうち、カフェ、物販コーナーを開設するための厨房設備等の改修工事費は、厨房備品を含め約468万円となっております。 ○議長(斎藤光男) 中村和正議員。 ◆15番(中村和正) そうしますと、昨年の9月末から今年の3月末までのマラウイのコーヒーと今治のタオルの販売実績についてお聞かせください。 ○議長(斎藤光男) 石坂市民生活部長。 ◎市民生活部長(石坂之敏) 令和2年9月24日のオープンから令和3年3月末までの売上げでございますが、カフェの売上げが104万5,015円、今治タオルの売上げが56万9,127円、合計で161万4,142円となっております。 ○議長(斎藤光男) 中村和正議員。 ◆15番(中村和正) そうしますと、実績については大変残念な結果だったと考えておりますが、現在、3月末で閉店しておることの要因と責任について、どのように認識しておるか、お聞かせください。 ○議長(斎藤光男) 石坂市民生活部長。 ◎市民生活部長(石坂之敏) バスターミナルの管理棟は、本年3月まで暫定的な業者で施設管理及びカフェ事業の運営を行いまして、4月以降正式な業者に移行する予定で進めてまいりましたが、施設の有効活用方法を検討した結果、待合所としての用途を残しながら、市民が集うスポーツ情報の発信拠点として活用することとなりまして、4月からは文化スポーツ部で新たな活用方法に向けて準備を進めております。しかしながら、今、閉店をしているということで、関係課と連携が不十分だということは認識をしております。 ○議長(斎藤光男) 中村和正議員。 ◆15番(中村和正) 次に、文化スポーツ部長にお聞きいたします。  先ほど市民生活部長よりお聞きいたしましたが、新年度より文化スポーツ部での活用をして、にぎわいの創出をお考えになっておるとのことでございますが、どのようなビジョンで市民に満足度とにぎわいをもたらせるか、お考えをお聞かせください。また、いつから再開する予定なのかもお聞かせください。 ○議長(斎藤光男) 村岡文化スポーツ部長。 ◎文化スポーツ部長(村岡芳美) バスターミナルおおた管理棟の今後のビジョンについてでございますが、所管課の協力を仰ぎながら、B1リーグの開幕となる令和3年10月からの運用を目途に、カフェ、物販コーナーのあったエリアを活用し、群馬クレインサンダーズを核としたスポーツ情報の発信及びグッズの提示など、有効活用できるよう検討していきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(斎藤光男) 中村和正議員。 ◆15番(中村和正) もう一度お聞きいたしますが、半年間、カフェの販売と物販を実際やったわけですけれども、結果的にたくさんの方がいらっしゃらなかった、魅力がやはりなかったという結果を踏まえて、今後、群馬クレインサンダーズを活用してスポーツ用品というか、PBブランドを販売しながらカフェというお話でございましたけれども、この辺、1点につきましては本当に真剣に考えていただかないと、やはり2,200万円総投資をした意味がなくなるのではないかと私は危惧しております。  それと、スポーツ観戦24試合ですか、やるにしても、あのスペースはちょっと狭いなと。集まっていただく、入り切れない方が観戦するにしてはちょっと狭過ぎるなという危惧もしております。私見ではございますが、やはりカフェの充実で試合がないときも、一般の方が店舗を利用していただいて、集まっていただいてにぎわいを創出するという一工夫、二工夫が今後必要ではないかと思っておりますので、もう一度部長のビジョンというか、お聞かせいただけますでしょうか。 ○議長(斎藤光男) 村岡文化スポーツ部長。 ◎文化スポーツ部長(村岡芳美) 現在、担当課でもにぎわいの創出につながるようないろいろなことを今検討しているところでございます。今、議員がおっしゃったにぎわいの創出、例えば交流ができるようなスペースだとか、いろいろなことが考えられると思います。先ほど申し上げましたように、10月を目途に、今、担当課もいろいろなことを考えている中で、交流人口をふやしたいとか、にぎわいの創出につながるように今検討しておりますので、ぜひご理解をお願いしたいと思っております。よろしくお願いいたします。 ○議長(斎藤光男) 中村和正議員。 ◆15番(中村和正) 最後に、市長にお聞きいたします。  先ほど市民生活部と文化スポーツ部にお聞きしましたが、昨年度2,200万円かけて建物はリニューアルしましたが、なかなか中身のビジョンが構築できず、にぎわいの創出にはほど遠い状態と言わざるを得ないと思いますが、市長の今後のビジョンというか、ご所見をお聞かせください。 ○議長(斎藤光男) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) ご承知のように、あの建物はバスターミナルのための建物であったわけです。契機というか、新型コロナウイルスの関係がメインだと思いますけれども、バス事業者が撤退してしまった。待合室をご覧になったと思うのですけれども、本当にお粗末な、ただ小屋があるというような雰囲気だけのものになってしまった。これを何とかしなければいけないだろう。もう事業者はいなくなって、一つの提案として、これから担当はやると思うのですけれども、認知症カフェをやりたいというようなことでありました。もちろん、あそこも車置き場がありますから、カフェとして使う、認知症カフェといいますか、認知症の相談所等々にも使うのにはいいのではないか。だから、あれを利用するのに対して、もう一つの大きな目的が消えてしまったものですから、いわゆるバスターミナルとしてのあれが消えたものですから、担当者もすごく悩みが多かったわけです。いっそのこと、当面、とにかく一度カフェで挑戦してみようと。認知症カフェは認知症カフェで今計画はないわけではないのですが、そういうことを悩み、挙げ句、何にもないがらがらの状態から脱皮しようというようなことから始まった。  ですから、今、群馬クレインサンダーズ、バスケットボールを中心にして少しあの辺ににぎわいを持つ。こうやって入れるものをあの周辺につくるとか、子どもたちが寄ってくるとか、もう一つは、私はおととい散歩したのですけれども、市民会館の南の庭園がとてもすてきなのです。とてもきれいです。あそこと今あるバスターミナルの停留所がいろいろな意味で上手なジョイントができればいいなと。そういうようなことができれば、もっと利用価値も高くなるのではないか。だから、これからスポーツを通じて、あるいは認知症カフェも使わないときは使ったほうがいいのではないか。あるいは公園との関わり合いとか、市民会館との関わり合いとか、近場にありますのでこういったものを連動して、それで利活用していくということがいいかと思っています。  どれが当たるか分かりませんが、ぜひ知恵を出していただいて、あれだけの空間で、今、バスで乗って行く、長距離で乗っていく、待っている車ががらがらなのです。全然ない。もうあそこを散歩していても、えっ、景色が全く変わったなというような景色になってしまったので、何とかにぎわいを取り戻すために努力していきますので、いろいろな考え方があると思うのですけれども、ぜひご提案いただいて、今、スポーツはスポーツでやる、福祉は福祉でやるというような形で進めていきたいと思っていますので、よろしくお願いしたいと思います。 ○議長(斎藤光男) 中村和正議員。 ◆15番(中村和正) 市長にも前向きなご意見をいただきました。私見ではございますが、あの建物自体が道路から見て非常に目立たない。群馬クレインサンダーズが来るのはもう決まっているわけですから、屋根なども群馬クレインサンダーズの黄色に塗って、群馬クレインサンダーズ、カフェ太田みたいな思い切った一般の方を呼び込むような、今、バスケットのあれを置くこともいいですし、道路側の部分にテラス席を設けて、もう少し席数を増やして、使わないときは閉めておく。使うときはオープンにする。太田には地ビールもありますから、群馬クレインサンダーズの試合のときは地ビールも売る。何か若者、市民があそこに集って、騒ぐというわけではないですが、にぎわいを持たせていただけるような工夫、それとやはりカフェの充実ですね。今はもうコンビニでも100円台で立派なコーヒーを出します。前の状態ですと、とてもそれを引きつけるものがなかったものですから、もう少しきちんとした設備をして、コーヒーもちゃんとしたものを出して、そういう工夫をしていただきたいと思いますので、答弁をお願いいたします。 ○議長(斎藤光男) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) 今いただいた提案は十分に温めて実現に向けていきたい。いろいろなところで、また端々でアドバイスをいただきたいと思いますので、せっかくのいい場所でありますので、何とかみんなが集まれる、バスターミナルがもう終わったという前提で考え直していきたいと思っていますので、よろしくお願いいたします。ありがとうございました。 ○議長(斎藤光男) 次に、3番前田純也議員。 ◆3番(前田純也) 公明クラブの前田純也でございます。通告に従いまして、一問一答にて順次質問をさせていただきます。  初めに、都市計画の変更に伴う諸課題について、都市政策部長に伺います。  昨日、同僚議員からも都市計画の変更についての質問があり、一部重複するところがあるかと思いますけれども、ご了承ください。  昨年春から続くコロナ禍で、収束への道がなかなか見えない中にあり、経済的にも苦しい状況が続き、収入が減り、大変にご苦労されているご家庭も多いことと思います。現在、7月末までに終了することを目標として、高齢者の皆様へのワクチン接種が進められているところでございますが、これが予定どおりに進められ、次の段階である基礎疾患をお持ちの方や次の年代層への方へと速やかに移行し、コロナ禍の不安からの解放と一日も早い収束を願うとともに、アフターコロナを見据え、市民の皆様が安心して生活できる環境づくりに取り組まなければならないと思っております。  そのような不安を抱える状況下ではありますが、太田市内を回ってみますと、各地において新築の住居が建設される、あるいは建設に向けて土地の造成が進む現場に出くわします。コロナ禍の大変な状況下であっても、太田市に定住したい、あるいは新しい環境で生活をしたいなどの思いなのか、いずれにしても、コロナ禍が収束した先を見据えて明るい未来に期待をされての表れのような気がしております。そのような中で昨年12月25日に太田市内の各地区において、それぞれの地域の特色を生かしながら、都市計画の変更が行われました。  そこで初めに、この都市計画の変更、開発を進めるに当たって、それぞれの地区計画を基に目標を設定し、進めていることと思いますが、この各地区における目標やその目標に対する成果などについて、どのように期待をされているのか伺います。 ○議長(斎藤光男) 齋藤都市政策部長。 ◎都市政策部長(齋藤貢) 第8回定期見直し地区における各地区の目標及び期待する成果についてでございますが、住居系では住宅立地の誘導による既存施設や公共交通網の効率的な運営、商業系では産業拠点や周辺既存集落の維持、工業系では雇用促進及びまちの活気の継続をそれぞれ目標として、魅力的で快適な住環境の形成、生活利便施設の適正な配置、産業拠点の維持及び強化などを成果として期待しております。また、その実現性を高めるため、地区計画を活用したまちづくりを進めているところでございます。 ○議長(斎藤光男) 前田純也議員。 ◆3番(前田純也) 雇用の促進、また、まちの活性化、産業拠点の維持や強化などを期待するとのことですが、そのことによって雇用の確保にもつながり、また昼間人口、そして定住人口が増えることも考えられますとともに、固定資産税等の税収増にもつながると思っております。市内各地で都市計画が変更される面積は、200ヘクタール以上という大きな面積での変更であるわけですけれども、太田市のホームページに掲載をされている都市計画変更の資料によりますと、そのほとんどの地区が工業地域、あるいは準工業地域、そして商業系などへの変更でございます。しかしながら、飯塚東矢島地区については、他地区とは異なり、主に住居系の土地利用の変更となっております。この地区における変更については、太田市としてどのような考えの下に変更を行ったのか伺います。 ○議長(斎藤光男) 齋藤都市政策部長。 ◎都市政策部長(齋藤貢) 飯塚東矢島地区につきましては、生活に必要不可欠な利便性の集積が既に図られていることや、公共交通網の拠点であるBUSターミナルおおたなどが立地するなど、将来的に居住を誘導すべき地区であることから、魅力的で快適な住環境の形成を図るため、市街化区域に編入したものでございます。 ○議長(斎藤光男) 前田純也議員。 ◆3番(前田純也) 確かに、この地域の周辺には病院や商業施設、また市民会館や運動公園などもあり、生活する上での利便性については優れた地区でありますし、魅力的で快適な住環境の形成を図るという考え方も理解ができます。しかし、都市計画の変更後間もなくして、実際に重機やダンプカーなどが入り工事が始まってみると、今まで見慣れてきている風景が変わっていくことにより戸惑いの声も聞こえてまいります。特に、この地域の周辺には旭小学校、旭中学校、九合小学校、東中学校が隣接する文教地域でもあります。また、既に新設が予定されているスーパーが新聞折り込みにて求人広告を出すなど、新たな商業施設ができることや新市民体育館の建設に伴い、車の流れも大きく変化する可能性もあることから、この地域における道路の整備や子どもたちを守るための交通安全対策は極めて重要であると考えますが、どのようにお考えなのか伺います。 ○議長(斎藤光男) 齋藤都市政策部長。 ◎都市政策部長(齋藤貢) 地区内の児童及び生徒に対する安全対策ですが、当該地区につきましては、旭小学校及び旭中学校周辺での開発も多いことから、都市計画の変更の際に学校及びPTAの皆様と児童生徒の通学時の安全対策について検討を重ねてまいりました。地区計画においても、必要な道路整備などは位置づけておりますが、今後も引き続き、地域や学校、道路管理者、警察などと連携を図りながら、児童生徒の交通安全対策を講じてまいりたいと考えております。 ○議長(斎藤光男) 前田純也議員。 ◆3番(前田純也) 学校周辺での道路整備、また子どもたちを守るための交通安全対策にも考慮しながら開発をしていくということでございますけれども、もう一つ重要だと思っている課題については、災害対策、中でも水害対策があると思います。特に旭小学校の南側周辺地域、東矢島町、東別所町も含めて、この地域は大雨が降ると水没する可能性がある地域ですので、心配されるところであります。今回の都市計画の変更において、この水害対策についてどのようにお考えなのか、お伺いいたします。
    ○議長(斎藤光男) 齋藤都市政策部長。 ◎都市政策部長(齋藤貢) 地区内の雨水排水対策についてでございますが、地区計画において開発する場合、調整池など雨水排水施設の設置を義務づけております。これにより地区内における開発に伴う雨水排水量の増加につきましては、排水先の水路や河川の下流に配慮した対策を講じております。 ○議長(斎藤光男) 前田純也議員。 ◆3番(前田純也) ただいまのご答弁で調整池などの雨水排水設備の設置を予定しているとのことですけれども、一般的に調整池というと、掘って水をためるというイメージであります。また、仮にこの調整池が学校周辺に設置されることになると、この工法ではフェンスを高くするなどしたとしても、子どもたちがよじ登って侵入し、池に落ちてしまうような危険性もはらんでいるのではないかと思います。安全確保の観点からも、調整池設置の工法については重要であると思いますけれども、太田市としてのお考えをお伺いいたします。 ○議長(斎藤光男) 齋藤都市政策部長。 ◎都市政策部長(齋藤貢) 地区内における雨水排水施設についてでございますが、調整池が一般的ではございます。そのほかにでも、公園や駐車場の地下に設置する貯留槽などの方法もございます。事業者によりその設置方法は様々でございます。一般的な調整池が設置された場合につきましては、防護柵の設置はもとより、注意喚起の看板を設置するなど、立入りづらくする工夫なども含めて、事業者側に指導を行うなど、安全対策の徹底に努めていきたいと思っています。 ○議長(斎藤光男) 前田純也議員。 ◆3番(前田純也) ぜひとも効果的で、かつ安全面にも配慮した工法を取り入れていただけるように努力していただければと思います。  先ほど主に学校周辺の道路及び交通安全対策について伺いましたけれども、計画変更区域内での道路の拡幅なども含めた整備を予定されているとのご答弁でしたが、この地域は現在でも地域内における交通事情については決してよいとは言えないと思います。場所によっては接触事故も起こりやすいところもあるために、既存の道路も含めた整備も必要であると考えますけれども、道路整備の計画についてのお考えを伺います。 ○議長(斎藤光男) 齋藤都市政策部長。 ◎都市政策部長(齋藤貢) 地区内の道路整備についてでございますが、地区計画により必要な道路整備を義務づけるほか、ほかの既存道路についても開発許可基準などに基づいて、地区内の住環境や交通安全に影響のないように、必要に応じた拡幅や改良について事業者側に指導してまいりたいと考えております。 ○議長(斎藤光男) 前田純也議員。 ◆3番(前田純也) 次に、教育部長にお伺いいたします。  先ほども話しましたが、この周辺は旭小学校や九合小学校、旭中学校、東中学校、さらには私立の常盤高校も隣接している文教地域であります。今後、この地域において開発が進むことにより、住居が増え、大きな変化が予測をされているところでございますが、そこでまず、現在の各小学校、中学校における教室の数及び生徒数について、また、開発が進むことによって今後どのような変化を見込んでいるのか伺います。 ○議長(斎藤光男) 春山教育部長。 ◎教育部長(春山裕) 児童生徒数でございますけれども、令和3年5月1日現在で九合小学校18クラス494人、旭小学校21クラス604人、東中学校12クラス404人、旭中学校9クラス271人であります。また、将来ということでございますが、6年後の令和9年5月1日の推計でございますけれども、九合小学校18クラス503人、旭小学校18クラス539人、東中学校12クラス375人、旭中学校9クラス299人でございまして、いずれの学校とも適正規模と考えております。 ○議長(斎藤光男) 前田純也議員。 ◆3番(前田純也) 令和9年度の見込数では、出生数からの推定であると思いますけれども、今後の開発による人数の増加の見込みについては、どのような世帯が入居するのかも、また、戸数も分からないので推測して算出するのが難しいのかとも思っております。しかしながら、どう考えても住宅が増えれば、子どもの数も増えていくのではないかとも思っております。地元の方からは、教室の数は足りるのか、あるいは子どもたちの通学路は安全確保ができるのか、また、環境の変化によって子どもたちに与える影響は大丈夫なのかなどの不安の声も上がっております。子どもたちだけでなく、保護者の方々にも与える影響が大きいのではないかと思いますが、これらの不安材料を少しでも和らげるために、教育委員会としてどのように対応していくのか、お伺いいたします。 ○議長(斎藤光男) 春山教育部長。 ◎教育部長(春山裕) 議員ご指摘のとおり、今後の開発に伴う児童生徒の増加というのはなかなか現時点で見込むことが難しいところでございますが、今後、住宅の新築が多いと思われます旭小学校の区域につきましては、自然減で約60人の減少が見込まれていることから、一定程度増加されても教室数は足りるのではないかと考えております。通学路につきましては、都市計画が決定された後に、地域や学校から横断歩道の設置や通学時間帯の交通規制など交通安全対策の要望が出されております。道路行政担当、警察、教育委員会で構成しております通学路安全推進会議におきまして、十分に協議を行ってまいりたいと思っております。 ○議長(斎藤光男) 前田純也議員。 ◆3番(前田純也) 実際に住宅が増えてくるのはまだ少し先であるのかと思いますけれども、今から想定される生徒数の変化や諸課題について対応するためには、様々な協議をする必要があると考えられます。各地域の代表やPTAの方、青少年育成推進員、交通安全指導員などのボランティアの方も含めて、協議の場を設けることも大事であると思いますが、この点についてはどのようにお考えなのか、お伺いいたします。 ○議長(斎藤光男) 春山教育部長。 ◎教育部長(春山裕) 地域の皆様の要望等を知る機会としましては、区長会、保護者懇談会、PTA本部役員会、学校評議員会など、そういった機会への出席ですとか学校評価アンケート等がございます。学校と地域と教育委員会が連携を図ることによりまして、必要に応じた協議を行ってまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(斎藤光男) 前田純也議員。 ◆3番(前田純也) 次に、市長に伺います。  今回の質問では、都市政策部長と教育部長に伺いましたが、都市計画の変更に伴い、大きな変化をする中で抱える問題は、災害対策、交通安全対策、教育現場における諸課題や行政区の運営など多岐にわたっていると考えられます。特に行政区の運営でいえば、飯塚町は今年3月末現在での世帯数が1,735世帯あり、開発が進むことでますます世帯が増えることになると、行政区の運営、担い手の確保など、どのように図ればよいのかなどの課題が見えてきます。これらの諸課題の解決とともに、持続可能なまちづくりに向けての市長のご所見を伺います。 ○議長(斎藤光男) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) 市街化区域に囲まれた中の調整区域でありまして、従来の形がある意味で悪い。当然のことながら、いつかは市街化区域に編入というようなことがあったわけですが、今話がありましたように、各部とも、特に都市計画的には、乱開発がないように、秩序あるまちづくりをしていこうというような姿勢がありまして、また開発側も同調していただいて、きれいなまちをつくっていきたいというようなことがあります。と同時に、子どもたちへの安全配慮とか、あるいは先ほど話がありました雨水対策についても最大の配慮を行っていく、あるいはまた地域の皆さん方と話合いをしながら、まちづくりをしていくというようなこともありますので、比較的安心していけるのではないか。よく市街化になると、一遍に乱開発、例に出してしまうとまた批判されるかも分かりませんけれども、鳥之郷とか本当に狭い道路で後で非常に苦しむ。水の問題で苦しんだり、いろいろなことがあるわけですけれども、ああいうことがないように、とにかく秩序ある形で業者にもお願いしていくというようなことがなされているということです。  それから、将来の行政区の話が今出ましたけれども、行政区も大きくなります。でも、これも時代の流れでありますので、それに十分対応できるような組織でまちの運営をしていただければということで、私どもは機会があるたびに、そういう話を今後ともしていきたい、お願いをしていきたいと思っていますので、ひとつよろしくお願いいたします。 ○議長(斎藤光男) 前田純也議員。 ◆3番(前田純也) また、この地域における変更については、ある意味コンパクトシティー化を目指すモデルにもなるのかと自分は思っております。また、この開発と時を同じくする形で、2年後の令和5年には九合小学校が開校150周年、また、旭小学校は開校40周年の佳節を迎えます。歴史ある地域における新たなまちづくりの在り方、今後を見据えたまちづくりの在り方についての市長のご所見を伺います。 ○議長(斎藤光男) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) まちはハードとソフトと両方がある意味でフラットな状態で前へ進んでいくというのが理想だと思います。ハードだけが高くて、ソフトが低いということではなくて、今の伝統とか、あるいは地域性とか、こういったものがまちづくりの中にマッチしていくということが非常に大事だと思っております。私も、この地域に住んでおりますけれども、結構みんな気質が、団結とか、そういった力が非常に強いまち、エリアでありますので、今度はまた新しい違う風が入ってきますけれども、十分に吸収して、今、コンパクトシティーというのがありましたけれども、その中で完結できるような環境を持っているまちですので、太田市全体としても非常に重要視されるまちづくりの先進地になるように、これからも市としても応援をしていきたいと思っていますので、よろしくお願いしたいと思います。 ○議長(斎藤光男) 前田純也議員。 ◆3番(前田純也) 次に、ごみ減量対策と適正な処理体制の構築について、産業環境部長に伺います。  市民の皆様が生活する上でなくてはならないライフラインの一つに、ごみの収集業務があります。毎日各家庭から排出されるごみの収集作業は、コロナ禍にあって感染防止対策を施しながら慎重に行わなければならないため、神経を使う作業であると思います。毎日この業務に当たってくださっている委託業者の皆様をはじめ、関係される皆様に感謝を申し上げ、そして質問に入らせていただきます。  毎年5月に環境省から一般廃棄物処理事業実態調査の結果が公表をされます。全国での調査となることから、一昨年、令和元年度の調査が公表されたところでありますが、まずはその公表を基に、一般廃棄物処理量の推移における群馬県の状況及び本市の状況について、また、本市の事業系ごみと家庭系ごみの過去3年間における推移について伺います。 ○議長(斎藤光男) 飯塚産業環境部長。 ◎産業環境部長(飯塚史彦) 環境省から出されています令和元年度の一般廃棄物処理量の推移によりますと、群馬県は全国39位で、1人1日当たりの排出量は989グラム、前年度より3グラムの増加でございます。本市は昨年同様、県内35市町村中で22位、1人1日当たりの排出量は1,004グラム、前年度より2グラムの増加でございました。また、過去3年間のごみ搬入量につきましては、平成30年度は事業系ごみ約2万2,680トン、家庭系ごみ約5万2,385トン、合計約7万5,065トン、令和元年度事業系ごみ約2万2,996トン、家庭系ごみ約5万3,390トン、合計約7万6,386トン、令和2年度事業系ごみ約2万894トン、家庭系ごみ約5万4,973トン、合計約7万5,867トンとなってございます。 ○議長(斎藤光男) 前田純也議員。 ◆3番(前田純也) 1人当たりの排出量については、ほんの2グラム、3グラム、4グラムというところがなかなか減らせないという現状であります。昨年、一昨年と6月議会については、私はごみの問題について質問し、1人当たりの排出量は確認をさせていただいた経緯もありますが、少しでも早く、まずはこの1,000グラムを下回り、減量への勢いを加速させたいと考えております。令和元年度は、ご承知のとおり、令和元年東日本台風による被害もあり、災害系の廃棄物も多く出された影響もあるものと思っております。また、昨年、令和2年度においては、新型コロナウイルス感染症の拡大により、ごみの処理についても、今までに経験したことのない予想外の年になったのではないかと思います。特に、この年は家庭系ごみが増加していることから、コロナ禍におけるごみ処理の現状、またステーションに出された家庭系ごみの台数及び重量の前年度との比較、また、今後の問題等について伺っていきたいと思います。 ○議長(斎藤光男) 飯塚産業環境部長。 ◎産業環境部長(飯塚史彦) コロナ禍におきますごみ処理の現状でございますが、事業系ごみは時間短縮営業や休業要請などによりごみの搬入量は減少しております。一方、家庭系ごみは緊急事態宣言後の外出自粛や分散勤務等により、家庭で過ごす時間が増えたことでステーションに出された家庭系ごみ及び直接搬入された家庭ごみにつきましても大幅に増加してございます。また、過去2年間のステーションに出された家庭ごみの回収車両台数及び搬入量を申し上げますと、令和元年度1万6,766台、約6万4,129(後刻発言の訂正あり)トン、令和2年度が1万7,324台、約4万6,881トンとなってございます。今後、新型コロナウイルス感染症が収束し、社会活動が正常に戻れば、事業系ごみを含め、ごみ搬入量の増加がさらに見込まれると考えてございます。 ○議長(斎藤光男) 前田純也議員。 ◆3番(前田純也) 今のご答弁ですと、ステーションに出されたごみだけでも、令和2年度は前年度から見ると台数で558台、先ほどのご答弁では令和元年度が6万と言ったのですけれども、4万6,000の間違いかと思うのですけれども、確認をしていただきたいと思うのです。  いずれにしても、この558台の増加と重量では752トン、いずれも大幅な増加となっておりますし、また、このときは受入先が老朽化をした太田市清掃センターであり、焼却炉の処理能力の低下も進んでいたことから処理量の限界を超えており、清掃センター内にごみの緊急事態宣言との看板を設置して対応して、ぎりぎりのところで焼却処理を行っておりました。今年度からは本格稼働したクリーンプラザに処理先が移行されましたけれども、移行後のごみ処理については、どのような状況なのか、焼却炉の運転状況及び受入量については許容範囲の中で処理が行われているのか伺います。 ○議長(斎藤光男) 飯塚産業環境部長。 ◎産業環境部長(飯塚史彦) 先ほど令和元年度の搬入量の量の訂正をお願いします。約4万6,129トンに訂正させていただきます。  続きまして、本年4月からクリーンプラザが本格稼働し、持ち込まれています可燃ごみは、搬入量、焼却量ともに許容範囲内で稼動していると報告を受けてございます。しかしながら、家庭系ごみは増加傾向にあるため、引き続き減量に向けた取組が必要と考えてございます。 ○議長(斎藤光男) 前田純也議員。 ◆3番(前田純也) 順調に受け入れが行われて処理が行われているようですけれども、引き続き家庭系ごみの量が増えているということですので、市民の皆様にはさらなるごみの減量へのご協力をお願いすることになると思います。  そこで、お伺いいたしますけれども、今年度予定をしているごみ減量への対策や今後の計画があればお聞かせください。 ○議長(斎藤光男) 飯塚産業環境部長。 ◎産業環境部長(飯塚史彦) ごみ減量対策につきましては、本年4月よりごみ関係の情報をエフエム太郎のCM放送で提供しており、今年度中にはごみ減量啓発用動画を作成予定でございます。また、清掃センター解体後の跡地利用につきましても、ごみ減量化に向けた施設利用計画の協議を予定してございます。 ○議長(斎藤光男) 前田純也議員。 ◆3番(前田純也) 当然のことながら、今まで行ってきたごみ減量対策への取組に加えて、今年はごみ減量啓発動画を作成するということでありますけれども、その活用方法については、例えば地区あるいは行政区単位などでのごみ減量出前講座などを開いていき、積極的に市民の多くの皆さんに見ていただく、それを活用していただく、こういうことが大事であると思います。そのことによって啓発にもつながると思いますので、作るだけではなくて活用方法についてもぜひ検討をしていただきたいと思います。また、今年度は、ごみ減量対策調査特別委員会が議会に設置をされました。また、6月4日には、プラスチック資源循環促進法が衆議院本会議にて可決成立し、2022年度の施行を目指していることから、全国的にもごみの減量への意識はさらに高まると期待をしているところでありますが、ごみの減量については言い続けること、分かりやすくすること、できるだけ手間をかけずに済むことなどを念頭に入れながら、継続して取り組んでいくことが大事であると思いますので、今後とも取組をよろしくお願いいたします。  ここからは適正な処理体制の構築について何点か伺っていきたいと思います。3月の予算特別委員会にてごみステーションの数が増えているのではないかとの同僚議員の質問があって、増加傾向にある旨のご答弁があったと思います。そのことが原因なのか、あるいはごみの量が増えていることが原因なのか分かりませんが、最近になってステーションの回収に来てくれる時間が遅くなっている地域があるように思われます。私の地域もそうなのですが、今までには午前中で回収が終わっていたのが、午後2時過ぎぐらいになったりしている、そういうことが現実に起きております。このような指摘や問合せが清掃センターにあるのかどうか伺います。 ○議長(斎藤光男) 飯塚産業環境部長。 ◎産業環境部長(飯塚史彦) 収集時間の問合せにつきましてはほとんどありませんが、繁忙期である年末年始、ゴールデンウイーク明けに問合せが集中している状況でございます。 ○議長(斎藤光男) 前田純也議員。 ◆3番(前田純也) 問合せについては、年末年始などの繁忙期以外はほとんどないとのことですが、実際に収集作業に当たってくださっている作業員の方や環境保健委員などに話を聞くなどして、確認をすることも大事なのではないかと思いますので、ぜひよろしくお願いします。  また、市民には、ごみステーションへは午前8時半までにごみを出してくださいとお願いをしておりますが、ステーションでの回収時間が遅くなれば、カラスの被害や臭気の問題など周りに与える影響も出てきます。ごみの回収時間が遅くならないように対応していくことが大事だと思いますけれども、どのような対策を考えているのか伺います。 ○議長(斎藤光男) 飯塚産業環境部長。 ◎産業環境部長(飯塚史彦) 収集時間につきましては、収集経路等の見直しを行い、速やかな回収に努めてまいりたいと考えてございます。 ○議長(斎藤光男) 前田純也議員。 ◆3番(前田純也) 収集経路の見直しで速やかに回収できるようにするということですけれども、これが果たしてできるかどうかは分かりませんが、いずれにしても、家庭から出されるごみの減量をお願いすることは重要であります。しかし、その分、市民の皆様には手間を取らせることにもなります。可燃ごみのステーション回収については、行政として出されたごみをいかに短時間できちんと回収するか、この体制をつくることは必要であり、この体制がしっかり確立されることで市民の皆様のごみの減量に対する意識を高めることにもつながっていくのではないかと思います。先ほど1つ目の質問で、都市計画の変更に伴う諸課題について伺いましたが、市街化区域に編入されたことによって開発が進むことや、それ以外の地域でも多くの戸建てや賃貸の物件などが増えている状況を見ますと、家が増えれば、ごみステーションがさらに増え、ますますごみの回収時間に遅れが出るのではないかと危惧をしています。  そこで、ごみの回収時間の現状とごみステーションの数の推移、今後の対策への考え方について伺います。 ○議長(斎藤光男) 飯塚産業環境部長。 ◎産業環境部長(飯塚史彦) 回収時間の現状でございますが、午前8時30分から始まり、できるだけ早い時間に回収が終了するよう努力しているところでございます。また、過去3年間のごみステーション設置数の推移を申し上げますと、平成30年度9,095か所、前年度比138か所の増加、令和元年度9,249か所、前年度比154か所の増加、令和2年度9,336か所、前年度比87か所の増加であり、3年間では379か所の増加となってございます。今後の対策につきましては、新規ステーションの設置だけでなく、既存のごみステーションの共用利用や大型化するなどの研究を行ってまいりたいと考えてございます。 ○議長(斎藤光男) 前田純也議員。 ◆3番(前田純也) ただいまのご答弁にありましたとおり、この直近の3年間だけでも379か所のステーションが増加をしているということですので、また開発が進むことによって、さらに増えることが予想されます。ごみステーションが増えるということは、ある意味まちの勢いの現れであると思いますので、決して悪いことではないとも思います。先ほどの答弁の中では、ごみステーションの共用利用や大型化をすることについてということがありましたけれども、これは住民の理解とご協力がなければできませんし、太田市ごみステーション設置及び管理に関する要綱との整合も考慮しながらの変更となるために、なかなか容易にできるとは考えられません。現在の収集の体制は、地区ごと、行政区ごとに指定された曜日に回収することになっておりますが、開発が進んでいる地域はステーションの数も増えるため、ますます遅れる可能性が出てきます。できるだけ曜日ごとのステーションの数を平準化することも一つの方法ではないかとも思います。これによって時間の短縮にもつながると思いますが、そのための回収エリアの見直しをすることも有効ではないかと思いますが、今後に向けての考えを伺います。 ○議長(斎藤光男) 飯塚産業環境部長。 ◎産業環境部長(飯塚史彦) 現在、地域ごとのエリア回収でのごみ回収が市民の皆様にも定着しており、回収エリアの見直しについては大変困難であると考えてございます。 ○議長(斎藤光男) 前田純也議員。 ◆3番(前田純也) 次に、市長に伺います。  まず、ごみの減量についてでございますけれども、先ほど部長にも質問しましたが、言い続けることがやはり大事であるとともに、市民の皆様のご理解とご協力がなければ進めることができないと考えております。脱炭素社会の構築や持続可能な社会づくりのためにも、ごみの減量は重要な問題であり、本気で取り組んでいかなければならないと思いますが、市長のご所見を伺います。 ○議長(斎藤光男) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) 今、質問にあって答弁もしていましたけれども、本当に多くの問題点があります。私が捉えたのは量です。これは今言われたように、言い続けなければ駄目かも分からない。今、新型コロナウイルスで同じことを何回も言っていますけれども、でも同じように、ごみは本当に言い続けないと減量もできない。結果として令和元年から2年まで量が6,600トン増えている。この現状は、やはり市民がほとんど意識していないですね。  それから、2点目で指摘されましたステーションの増、これも自分は同じところに出していますから、全体でステーションがどれだけ増えているか、先ほどありました379、3年間でこれだけ増えているということは大変だなということは市民はもちろん理解をしていないでしょう。していないと思うのです。  それから、もう一つは収集車、これもさっき時間が延びるという話がありましたけれども、収集車が非常に苦労している。車はもう目いっぱい積んで動いている。ステーションの数が増えていますから、これはもう非常に収集をされている、委託している業者の皆さん方も本当に苦労しながら収集をしている。とにかくごみを取り巻く環境というのは今もう悪化を続けているというのは私の所見といいますか、もうこれが今現状でありまして、これをどうやって解決していったらいいのか。  やはり一つは、これからごみに関する市民にとってあまりありがたくない審議会をつくりたいと思っているのです。ごみを総体的にどうするか。これはいいか悪いかは別ですよ。昔の旧新田町と尾島町は、ごみの袋の値段が100円とか80円とか、1枚当たり非常に高い値段で、ある意味でのごみのブレーキをかけていたのです。そこまでやらなくてもいいと思いますけれども、やはり料金も考えなくてはいけないのではないかということです。今1枚15円、これが適切であるかどうかということは、私はよく分かりませんが、ブレーキをかけるというだけではなくて、どれだけごみに対してお金がかかっているか。これはもうべらぼうな大きなお金がかかるわけですから、やはりそれなりの負担をするというようなことは必要ではないだろうかということはあります。それはみんなで協議してもらって値段を決めるということになっていくと思いますけれども、そういうシビアな時代を迎えているということは事実だと私は思います。これから私どもも、いろいろな機会を見てごみの問題はまちを壊すというほどのことはありませんけれども、まちをマイナスのほうに持っていく大きな要因であることをこれからも言い続けていかなければいけないと思っております。 ○議長(斎藤光男) 前田純也議員。 ◆3番(前田純也) 今のご答弁ですと、市民の皆様にもご負担をかけるところも出てくるような状況であると思います。先ほどステーションの回収が遅れているという状況をお伝えさせていただきましたが、であればなおさらのこと、ステーションに出されたごみについては太田市が真剣に取り組み、少しでも短時間で回収が終わるような努力をしていくこと、その努力が市民の皆様に伝わることによって、市民の皆様も減量への意識が高まっていくのではないかと思います。一般廃棄物の処理については、太田市の責任で処理をしなければならない業務でございますので、その辺について最後に市長のご所見を伺います。 ○議長(斎藤光男) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) 収集時間については、これはみんなが確認しているわけでもありませんので、ただ、カラスによって散乱するかどうかというのは、やはり早期に収集するほうがいいわけであります。ですから、それについても、担当もいろいろ工夫をしていると思うのでありますので、今朝も実は議員から質問があるというので、担当が来ていろいろなことを私にレクチャーしてくれたのですけれども、本当にみんな真剣に取り組んでいるということ。  もう一つ私が言っているのは、新しく焼却炉が変わりましたね。変わった中で非常に大きなものは、SDGsの話も当然ありますが、やはりあそこで電力をつくるということも非常に大事なので、私はいつも意識をしているのですが、電力をつくって、私たちはごみで電力をつくっているわけではないのですけれども、やはり自然に発生するもので、あれは自然エネルギーの一つです。電気を使っている。この電気が出ているということを子どもたちに知らせる、教育で伝えるということがすごく大事だと思っているのです。  それは何かというと、どうやってやるかといいますと、これは私の考え方ですけれども、文句を言われるかどうか分かりません。つくられた電気は、少なくとも学校の電力、全て使っている電力にあの電力を供給しようかと思っているのです。今の電気はどこから来ているか、太田市でつくった電気で、これはもう自然エネルギーでつくっているのです。これを教育に使おうかなと。そこからまたごみの問題をぜひ教育の中で加えていくということを考えているのです。どのようなのか、面白いのではないか。自分で電気をつくっているわけですから、自然エネルギー、これを子どもたちに巡回させる。こういうことを今検討しています。ごみとか、つくっている電力も、総力を挙げてやらないと駄目かなと思っていますので、私どもは力拳を入れて対応していきたいと思っていますので、よろしくお願いしたいと思います。      ◎ 休     憩                                       午前11時6分休憩 ○議長(斎藤光男) この際、暫時休憩いたします。      ◎ 再     開                                      午前11時25分再開 ○議長(斎藤光男) 休憩前に引き続き会議を開きます。  次に、17番大川敬道議員。 ◆17番(大川敬道) 太田クラブの大川敬道です。一問一答方式にて一般質問を行います。
     まず最初に、本市の文化財について、教育部長にお伺いいたします。  本市には、豊富な古墳文化を持ち、東山道を多くの人や物が行き交い、中世には新田氏一族による新田荘の開発や金山城の築造、近世では日光例幣使街道や足尾銅街道などの整備によるにぎわいや呑龍商人や高山彦九郎などの偉大な先人が私たちの郷土の精神文化を築き、日本の歴史の中で幾多の華々しい活躍をしてきました。また、近代では、航空機産業が興り、戦後は戦禍の後の混乱と苦難の時代を乗り越えて自動車、ニット産業などが発展し、県下第一の工業都市になることができました。このような風土の中で営まれた日々の生活の証が各地に残され、文化財として大切に伝えられています。歴史や文化財は決して古くさい過去の遺産ではなく、新しい未来を切り開く私たちにとって心を豊かにし、様々な知恵や教訓を与えてくれる存在であります。歴史や文化遺産を正しく認識し、未来へと検証していく必要があると思います。文化財や遺産を将来世代に残す責任と役割が地方自治体にはあると思います。  太田市の歴史を伝える文化財は、日頃から大切に管理されていなければならないと考えています。文化財と一言で言ってもいろいろありまして、指定の文化財に限りましても様々な分類や区分がございます。市指定重要文化財の現在の件数とその内訳をお伺いいたします。 ○議長(斎藤光男) 春山教育部長。 ◎教育部長(春山裕) 太田市指定重要文化財の件数についてでございますが、現在102件ございます。このうち、個人の所有物は22件でございます。そして、さらにこの22件の内訳でございますけれども、個人の管理が17件、太田市への寄託が3件、太田市との共有管理が1件、群馬県への寄託が1件となってございます。 ○議長(斎藤光男) 大川敬道議員。 ◆17番(大川敬道) 指定文化財を個人が所有している場合、日常的には行政の目が届かないところにあります。公的な管理下で置かれている物件と違い、傷や損失などが生じないよう、特別な配慮が必要かと思われます。そこで、個人所有の指定文化財の管理・点検状況についてお伺いいたします。 ○議長(斎藤光男) 春山教育部長。 ◎教育部長(春山裕) 個人所有の重要文化財につきましては、毎年、市と指定文化財保護管理業務委託を締結するとともに、担当職員が現地で文化財を見たり、また所有者に聞き取りをするなどしまして実情の把握に努めております。今後とも、文化財の保存状況を随時確認しながら、その価値を保全してまいりたいと考えております。 ○議長(斎藤光男) 大川敬道議員。 ◆17番(大川敬道) 次に、本市でもたくさんの文化財を保管していると思われます。まずは市有施設における保管場所について、また保管スペースが足りているのか心配であります。そこで、保管スペースの現状についてお伺いいたします。 ○議長(斎藤光男) 春山教育部長。 ◎教育部長(春山裕) 本市で所有いたしております文化財は、現在、市内12か所に分散し保管しております。内訳でございますけれども、資料館等の展示施設が7か所、埋蔵文化財関係の収蔵施設が5か所であります。出土品の増加や施設の老朽化への対応としまして、分散している施設の集約を進めております。市で保管する文化財につきましては、将来にわたって適切な管理、活用を続けられるよう努めてまいりたいと考えております。 ○議長(斎藤光男) 大川敬道議員。 ◆17番(大川敬道) 次に、文化財保護指導委員による点検についてお伺いします。文化財保護指導委員は、市内に所在する文化財の点検を行っていると承知しております。この文化財保護指導委員の制度についてお伺いいたします。 ○議長(斎藤光男) 春山教育部長。 ◎教育部長(春山裕) 文化財保護指導委員は、文化財保護法第191条に規定された制度でありまして、文化財について巡視を行い、文化財の保護に関する指導及び助言をするものとされております。 ○議長(斎藤光男) 大川敬道議員。 ◆17番(大川敬道) ただいま文化財の保護に関する指導及び助言とありましたが、文化財保護指導員の制度の下で行われている文化財の点検についてお伺いいたします。 ○議長(斎藤光男) 春山教育部長。 ◎教育部長(春山裕) 本市におきましては、県の委嘱を受けた2名の文化財保護指導委員が国の史跡6件、県の史跡8件、国の重要文化財4件、県の重要文化財2件などの巡視を行っております。委員が巡視で確認した事柄につきましては、県に報告された後、県から市へ報告がございます。なお、市の指定の文化財につきましては巡視の対象とはなってございません。 ○議長(斎藤光男) 大川敬道議員。 ◆17番(大川敬道) 巡視の対象となっている文化財については理解できました。この制度は既に長らく行っていると承知しております。昨年度の巡視における具体的な指摘事項と長期間改善されていない指摘事項があればお伺いいたします。 ○議長(斎藤光男) 春山教育部長。 ◎教育部長(春山裕) 令和2年度における巡視の指摘につきましては延べ67件ございました。具体的なものとしましては、金山城跡における遺構の崩れ、新田郡家跡における雑草の繁茂、東照宮や長楽寺における建造物の傷み、鶴山古墳における説明板の傷みなどでありました。また、長期にわたって指摘を受けているという案件につきましては、平成22年度から東照宮拝殿などの傷み、長楽寺勅使門の傷み、高山彦九郎宅跡の生垣の傷みがございます。 ○議長(斎藤光男) 大川敬道議員。 ◆17番(大川敬道) 続きまして、教育長にお伺いいたします。  先ほど教育部長の答弁がありましたように、行政の取組により個人所有の指定文化財を含め、これまでの管理が適切に続けられていたものと思います。ただ、文化財の保管量がとても多いことから、市所有の文化財とともに、市民から寄託を受けている物件に紛失や損失が生じないよう心配しております。3月17日の日経新聞に、都道府県の文化財に指定した個人所有の絵画や刀剣などの美術工芸品のうち、1割超が所在不明になっているとの新聞報道がありました。また、近いところでは、5月25日の上毛新聞にアーツ前橋で作品の紛失との記事がありました。文化財を守り継承していく上でさらに必要なものは何であるか、教育長のご所見をお伺いいたします。 ○議長(斎藤光男) 恩田教育長。 ◎教育長(恩田由之) 文化財を守り、継承する必要性についてですが、市としては、自ら所有する文化財とともに、市民から寄託を受けている文化財も両者しっかりと保存管理しております。ただ、行政の取組だけでは限界があります。文化財保護の実効性が高まりません。そこで、全ての世代にわたって大切な文化財を守りたいと思えるような教育が必要であると感じております。学校教育、社会教育の場で文化財の公開の機会を持つなど、活用を進めていくことが必要であると考えます。 ○議長(斎藤光男) 大川敬道議員。 ◆17番(大川敬道) 続きまして、市長にお伺いいたします。  先ほど部長答弁で、文化財保護指導委員の指摘事項で、平成22年度から東照宮拝殿の傷み、長楽寺勅使門の傷み、高山彦九郎宅跡の生け垣の傷みが指摘され続けているようです。文化財の保護にはお金がかかることは理解しますが、傷みが拡大しないうちに補修したほうが結果的に安く済むと思います。市長のご所見をお伺いいたします。 ○議長(斎藤光男) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) 先ほど話がありました東照宮、あるいは長楽寺は民間が今動き出していまして、改修事業を始めようとしています。そこに私ども公共も積極的な支援をしていくということをやっていきたい。これからも大事なものであれば、私どもが支援をしていくという形で文化財を守っていきたいと思っていますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(斎藤光男) 大川敬道議員。 ◆17番(大川敬道) 続きまして、説明板の管理、点検、補修について教育部長にお伺いいたします。  先ほどの質問の答弁で、本市の文化財の管理については理解できました。ただ、文化財は、その由来が分かりやすく伝えられてこそ皆様に理解され、大切にされていくものと思います。指定文化財の由来を伝える説明板の設置数についてお伺いいたします。 ○議長(斎藤光男) 春山教育部長。 ◎教育部長(春山裕) 指定文化財の説明板の数についてのご質問でございます。主要なものだけで現在約130基となっております。 ○議長(斎藤光男) 大川敬道議員。 ◆17番(大川敬道) 指定文化財の所有者は、行政であったり個人であったり、法人であったり様々だと思います。しかしながら、説明板は行政が設置管理していくものと思っています。設置後の説明板の管理についてお伺いいたします。 ○議長(斎藤光男) 春山教育部長。 ◎教育部長(春山裕) 説明板につきましては、文化財の管理と併せまして点検を実施しております。 ○議長(斎藤光男) 大川敬道議員。 ◆17番(大川敬道) 一度設置した説明板も、年月とともに傷みが生じるものであります。市として改善、補修が必要だと把握しているものは何件ありますか。また、そのうち市民からの指摘があったのは何件あるか、お伺いいたします。 ○議長(斎藤光男) 春山教育部長。 ◎教育部長(春山裕) 説明板が傷み、文字が読めないようになった場合につきましては、可能な限り修理をしていきたいと考えております。市としまして改善が必要と考えているものは約30基ございまして、うち市民の方からご指摘いただいたものが4基でございますが、文化財事業全体の中での緊急性や優先度を勘案しまして、更新に努めてまいりたいと考えております。 ○議長(斎藤光男) 大川敬道議員。 ◆17番(大川敬道) 続きまして、教育長にお伺いいたします。  先ほど教育部長から答弁がありましたが、指定文化財の説明板は数が多いだけに管理が容易ではないことは理解できます。ただ、文化財の所在地で、その価値がしっかりと周知されてこそ文化財指定の効果があると思います。説明板について教育長のご所見をお伺いいたします。 ○議長(斎藤光男) 恩田教育長。 ◎教育長(恩田由之) 説明板についてですが、指定文化財の内容を現地で周知できる説明板は、文化財を保護していく上で重要なものであると考えます。不備があるものについては、今後とも更新に努めてまいりたいと思います。よろしくお願いします。 ○議長(斎藤光男) 大川敬道議員。 ◆17番(大川敬道) 続きまして、市長にお伺いいたします。  本市では、老朽化した説明板の更新は30基必要と把握しているそうです。早く更新しなければならないと思いますが、市長のご所見をお伺いいたします。 ○議長(斎藤光男) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) 議員のおっしゃるとおりでありまして、もう早期に改修すべきだと思っています。特に市民指摘があったというのがありましたけれども、これはもう市民がしょっちゅうそこへ行っているということですから、今、4基と最初に言いましたね。4基は年度内に必ず仕上げるというようなつもりで取り組んでいきたいと思っております。 ○議長(斎藤光男) 大川敬道議員。 ◆17番(大川敬道) 私も、そういう答弁でありがたかったのですけれども、市民の人から、この説明板は見えないよ、理解ができないよというような指摘があっても、今までずっとそれを無視しているような感じだったものですから、そうすると、市民が指摘しているのに何にも行政が動かないという感じを受けたので、そういう市長の答弁をしてもらえれば大変うれしかったのですけれども、もう一度ご答弁をお願いします。 ○議長(斎藤光男) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) 説明板は、関心のある人は、まず説明板を見てから本物を見るというようなこともありますので、先ほど言ったように、市民がよく見に行ってくれるところは、特に指摘のあったところは非常に重要なものだと思っていますので、早期に改修するように努めていきたいと思います。 ○議長(斎藤光男) 大川敬道議員。 ◆17番(大川敬道) 続きまして、天神山古墳と上野国新田郡家跡について、教育部長にお伺いいたします。  これまで策定した天神山古墳の整備事業に係る計画と現在の進捗状況についてお伺いいたします。 ○議長(斎藤光男) 春山教育部長。 ◎教育部長(春山裕) 天神山古墳における整備状況についてご答弁申し上げます。昭和58年度に保存管理計画を策定いたしまして、その後、平成8年度に整備基本計画の前段に当たる(仮称)太田はにわ公園建設基本構想報告書を作成いたしましたが、現在、公有地化が遅れているため、事業が滞っているということでございます。 ○議長(斎藤光男) 大川敬道議員。 ◆17番(大川敬道) 天神山古墳と女体山古墳の公有地化の現状と最終交渉年度と未買収地は、両古墳を合わせて何筆の地権者の同意が得られていないのか、また、公有地化に関する今後の取組についてお伺いいたします。 ○議長(斎藤光男) 春山教育部長。 ◎教育部長(春山裕) 平成31年1月まで交渉を行ってまいりました。その結果、天神山古墳及び女体山古墳合わせました総指定面積の83.58%を公有地化いたしましたが、あと5筆の地権者の同意を得ることができておりません。今後も粘り強く交渉を続けまして、公有地化を推進していきたいと考えております。 ○議長(斎藤光男) 大川敬道議員。 ◆17番(大川敬道) 天神山古墳東側にある公衆トイレと古墳の遊歩道の現状についてお伺いいたします。 ○議長(斎藤光男) 春山教育部長。 ◎教育部長(春山裕) 天神山古墳東側にある公衆トイレでございますけれども、古墳見学者のために設置しました仮設トイレでございます。また、古墳の遊歩道につきましては、古墳東側から墳丘に至る道と墳丘の中を散策する道がございます。現状は年2回、文化財課で刈払いなどを中心に史跡の環境整備を行っておるということでございます。 ○議長(斎藤光男) 大川敬道議員。 ◆17番(大川敬道) 古墳東側にあるトイレは簡易式で老朽化しており、古墳の遊歩道は整備を行っていないということで、見学者にとっては決して利用しやすい状況とは言えないのではないでしょうか。天神山古墳の史跡整備が完了するまでにはまだまだ時間がかかるというのであれば、公衆トイレや遊歩道だけでも先行して整備したほうがよいと思いますが、部長のご所見をお伺いいたします。 ○議長(斎藤光男) 春山教育部長。 ◎教育部長(春山裕) 史跡としての価値を損なうことなく、文化庁が示す手順に従って進めていく必要がございます。実情にそぐわなくなっている保存管理計画や整備基本構想を再検討した上で、公衆トイレや遊歩道の整備も含めまして取り組んでいきたいと考えております。 ○議長(斎藤光男) 大川敬道議員。 ◆17番(大川敬道) 次に、上野国新田郡家跡の整備状況についてお伺いいたします。これまでに策定した上野国新田郡家跡の整備事業に係る計画と現在の事業の進捗状況についてお伺いいたします。 ○議長(斎藤光男) 春山教育部長。 ◎教育部長(春山裕) 上野国新田郡家跡の整備でございますけれども、史跡を整備するために必要な保存活用計画を平成28年度に策定しております。現在は、その次の段階である整備基本計画を策定する準備を行っているところでございます。今までに指定地の92.86%を公有地化いたしましたが、2筆が未買収となって残っております。 ○議長(斎藤光男) 大川敬道議員。 ◆17番(大川敬道) それでは、公有地化が進んでいない理由についてお伺いいたします。 ○議長(斎藤光男) 春山教育部長。 ◎教育部長(春山裕) 未買収地の中に居住されていることなどがございます。 ○議長(斎藤光男)大川敬道議員。 ◆17番(大川敬道) 上野国新田郡家跡の今後の整備事業がどのように展開していくのか、お伺いいたします。 ○議長(斎藤光男) 春山教育部長。 ◎教育部長(春山裕) 今後につきましては、整備基本計画を策定した後、整備基本設計、そして実施設計を作成いたしまして、整備工事を行ってまいりたいと考えております。 ○議長(斎藤光男) 大川敬道議員。 ◆17番(大川敬道) 続きまして、教育長にお伺いいたします。  天神山古墳と上野国新田郡家跡の史跡整備は、本市における歴史教育の生きた教材になる可能性を秘めていると考えます。教育長の立場としてのご所見をお伺いいたします。 ○議長(斎藤光男) 恩田教育長。 ◎教育長(恩田由之) 史跡整備についてでございますが、天神山古墳と上野国新田郡家跡は、太田市だけではなく、日本の歴史を語る上で欠かすことのできない史跡であると考えます。こういった史跡を整備し、市民に歴史や価値を分かりやすく公開活用することは、歴史教育を推進する上で重要であると考えます。史跡を整備する上で大事にしたいことは、その史跡の保存を第一に考え、正しく伝えていくことであると思いますので、整備については慎重に進めてまいりたいと考えます。 ○議長(斎藤光男) 大川敬道議員。 ◆17番(大川敬道) 続きまして、市長にお伺いいたします。  天神山古墳と上野国新田郡家跡の史跡整備は、本市における歴史教育の生きた教材になるだけでなく、観光資源としても大いに活用できると思います。これらの史跡整備について、市長の立場としてご所見をお伺いいたします。 ○議長(斎藤光男) 清水市長。
    ◎市長(清水聖義) 今、教育長が話をしたとおりで全く変わらないのですが、やはり用地買収が一番大事で、計画を立てても用地買収で引っかかってしまうというようなことがあります。これから部長が粘り強く売っていただくようにお願いするということでありましたけれども、できるだけ早く、そういったことから用地買収が終わって次の計画に入っていきたい。実施に移っていく。結果として、両史跡とも関心を持っている方々は非常に多いですから、観光とは言えませんけれども、ぜひ訪れる人がたくさん来るということを想定しながら計画を練っていきたいと思っております。いずれにしても、公有地化を早く進めたいと思っていますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(斎藤光男) 大川敬道議員。 ◆17番(大川敬道) 公有地化が進んでいないということで、なかなか整備が進まないということは理解できたのですけれども、その前に遊歩道とか簡単な木道みたいな形でも結構なのですけれども、撤去可能な木道とか、あとはトイレ、仮設トイレも、私も使ったのですけれども、あれをほかの人が使うというのも使いづらいというトイレですので、天神山の敷地よりは、その外にトイレを造って環境を整備していただきたいと思うのですけれども、もう一度ご所見をお伺いいたします。 ○議長(斎藤光男) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) トイレは非常に厄介なところで、前に相談を受けたときに、では、そこへ造ればいいのではないのかという答えをして造ったわけですけれども、昔の簡易トイレでありますので、これはもうお粗末極まりないと私も思います。全体として、そこを用地買収が終わるまでどういう形にするか、教育部とも相談して対応していきたいと思っております。 ○議長(斎藤光男) 大川敬道議員。 ◆17番(大川敬道) 本日、傍聴に来ていただいたのは新田荘史跡ガイドの会という会の人です。こちらはおおたんの史跡探検スタンプラリー、夏の暑いときにガイドをしてもらっています。なおかつ、天神山古墳のときに、天神山古墳は関西のほうから見に来るのです。群馬県でも古墳が整備されているのは、高崎のほうとかきれいな古墳がいっぱいあるのですけれども、太田市の天神山古墳をわざわざ関西から見に来て、あのような感じの古墳を案内するというのは、新田荘史跡ガイドの会の人たちも、いい古墳を案内するなら胸を張ってできるのですけれども、お粗末な感じだと関西のほうから来た人もがっかりですし、それを説明する人も説明しづらいというか、肩身が狭い思いをすると思います。私もそうなのですけれども、新田荘史跡ガイドの会の方にいい答弁をいただければと思います。お願いします。 ○議長(斎藤光男) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) せっかくのチャンスですので、現状とにかくあそこは県道が男体と女体の真ん中を横切っていますので、古墳として当時の人はあまりそういった物の考え方をしなかったので道路を造ってしまったということだと思うのです。現状どのような形で散策路とかトイレの在り方を考えるか、一緒に考えていきたいと思います。教育部だけで、ある意味で今このようなものでいいのではないかという考え方でやるのと、やはり相談しながら造るのでは大分雰囲気が変わってくると思うので、今後、協議を重ねて今ある状態で最善のものはどういうものか。また、文化庁との関係もありますので、それらも関係をつけて、これを機に頭の切り替えをしていければと思っております。また、トイレについては、十字路のところにセブン−イレブンがありますので、あそこで飲み物を買ってトイレしてもらって、それで来てもらうというのが今のルートとしたら最高にいいルートかと私は思いますけれども、いずれにしても、協議をこれからもしていければと思います。      ◎ 休     憩                                      午前11時59分休憩 ○議長(斎藤光男) この際、暫時休憩いたします。      ◎ 再     開                                          午後1時再開 ○議長(斎藤光男) 休憩前に引き続き会議を開きます。  次に、1番神谷大輔議員。 ◆1番(神谷大輔) 立憲民主党の神谷大輔です。通告に従いまして、一問一答方式にて質問をさせていただきます。  本市の公共事業における合意形成、意思決定、公平性について、初めに、おおた鶴生田町太陽光発電事業について、農政部長にご質問いたします。  昨年12月定例会の一般質問で本事業を取り上げ、本事業における住民説明会の未開催、越水被害対策の長期化、工事文書の不存在、さらには周辺住民が不安を隠さない鉄鋼スラグの敷設といった問題を考えることを通じて、本市における公共事業の進め方についての検証の必要性を感じました。公共事業の実施により地域にもたらすべき効果、あるいは影響の把握は、事業実施に不可欠であると捉え、その重要な要素である合意形成、意思決定、公平性の在り方について検証していきたいと考えます。  それでは、質問に移ります。おおた鶴田町太陽光発電事業の事業用地についてお伺いします。  まず、当該土地の現在の地目はどうなっているのか、お伺いします。 ○議長(斎藤光男) 田村農政部長。 ◎農政部長(田村武磨) 現在の地目につきましてですが、農地は転用された時点で非農地となることから、農地台帳から除外されております。 ○議長(斎藤光男) 神谷大輔議員。 ◆1番(神谷大輔) 転用されて農地台帳から除外されたとのご説明でありましたが、事業化に当たっての農地転用の届出がされていたのでしょうか。されていないとする場合は、その合理的理由も併せてお聞かせ願います。 ○議長(斎藤光男) 田村農政部長。 ◎農政部長(田村武磨) 農地転用の届出は提出されておりません。なお、地方公共団体が市街化区域内の農地を転用する場合は、農地法上の届出は不要となります。 ○議長(斎藤光男) 神谷大輔議員。 ◆1番(神谷大輔) 地方公共団体による市街化区域内の農地の転用であることで例外規定が適用され、農地転用の届出手続が不要であったということは理解させていただきました。ここで、このパネルをご覧ください。これは市街化区域内の農地の転用の届出に係る本市農業委員会の届出様式の記入例であり、本市ホームページからも取り出せる文書であります。この記入例を見ますと、下段のほう、項目5のところに「転用することによって生ずる附近の土地、作物、家畜等の被害の防除施設の概要」と示されており、記入例として「届出地は道路住宅に接しており転用の際は他に被害を及ぼすことのないよう十分注意して行います」と記されております。このことから、例外規定により転用の届出が不要であったとしても、周辺住民への転用についての周知の必要性は本来あるべきであったと考えますが、そのご見解をお聞きします。 ○議長(斎藤光男) 田村農政部長。 ◎農政部長(田村武磨) 農業委員会では、申請や届出等を受ける機関ですので、周辺住民への周知等は行うものではありません。 ○議長(斎藤光男) 神谷大輔議員。 ◆1番(神谷大輔) 当該土地が既に転用されていて、現況において農地法上の農地でなくなっていることは一つ前のご答弁で理解させていただきましたが、今後、将来的な農地としての利用を考えた場合の農業委員会の関わり方についてお聞かせ願います。 ○議長(斎藤光男) 田村農政部長。 ◎農政部長(田村武磨) 市街化区域内の農地を転用した場合、恒久転用ということになります。農地台帳から除外されますので、農業委員会として関わることはございません。 ○議長(斎藤光男) 神谷大輔議員。 ◆1番(神谷大輔) 当該土地の農地転用が恒久転用であるとのご答弁をいただき、市街化区域内の当該土地が農地法上の農地に戻ることはないということが理解できました。その点を理解した上での質問になりますが、農地を所管する農政部において、全国他自治体の事例として農地に鉄鋼スラグを敷設するといった事例を把握されておりましたら、お示しいただきたく、ご質問申し上げます。 ○議長(斎藤光男) 田村農政部長。 ◎農政部長(田村武磨) 農政部では、ほかの自治体において農地に鉄鋼スラグを敷設した事例は把握しておりません。 ○議長(斎藤光男) 神谷大輔議員。 ◆1番(神谷大輔) 続きまして、教育部長にお伺いします。  本件おおた鶴田町太陽光発電事業については、事業地が古墳の埋蔵地であります。そこで、文化財を所管する教育部の本事業の事業化を通じての対応についてお聞かせ願います。 ○議長(斎藤光男) 春山教育部長。 ◎教育部長(春山裕) 太陽光発電事業の事業化を通じての対応についてでございますが、平成24年9月に環境政策課から事前の問合せがございました。予定地が鶴生田古墳群に該当するため、4度にわたる協議を重ねました結果、古墳や地下の遺構に影響を与えないよう、パネルの設置及び配管につきましては基礎掘削を行わない工法を採用し、古墳の石室が露出している箇所や古墳があったと想定される箇所につきましては、パネル設置を避ける設計となったところであります。また、一部掘削を伴う箇所につきましては、掘削幅が狭小のため、工事の際に立会調査を実施するなど対応してまいりました。 ○議長(斎藤光男) 神谷大輔議員。 ◆1番(神谷大輔) それでは、続きまして現在の状況と今後の課題についてお聞かせ願います。 ○議長(斎藤光男) 春山教育部長。 ◎教育部長(春山裕) 太陽光発電所のある場所につきましては、地下の遺構等、現状保存がなされておりますが、現在の契約期間満了後に新たな開発の計画が出てきた際には改めて事前協議を行いまして、文化財保護法にのっとって対応していきたいと考えております。 ○議長(斎藤光男) 神谷大輔議員。 ◆1番(神谷大輔) それでは、続きまして産業環境部長にお伺いします。  本件おおた鶴生田町太陽光発電事業の事業化に当たっては、令和2年12月定例会一般質問において地元からの強い要望があり、その熱意に負けたとの市長答弁がございましたが、その要望書の内容についてお伺いします。 ○議長(斎藤光男) 飯塚産業環境部長。 ◎産業環境部長(飯塚史彦) 要望書の提出はなかったものと把握してございます。 ○議長(斎藤光男) 神谷大輔議員。 ◆1番(神谷大輔) 事業期間20年、決裁時予定事業費9億4,400万円の事業でありながら、要望書の提出がなかったとのことであります。  それでは、次の質問に移ります。令和2年12月定例会一般質問において、平成24年8月の市長縁台トークをきっかけに、地元からの要望もあり同地を選定との部長答弁があり、同年11月5日には事業の決裁が下りております。この経緯を踏まえての地元との協議経過についてお伺いします。 ○議長(斎藤光男) 飯塚産業環境部長。 ◎産業環境部長(飯塚史彦) 平成24年度に行われた協議の内容につきましては、文書保存期限が経過し既に廃棄されているため、確認することはできませんでした。 ○議長(斎藤光男) 神谷大輔議員。 ◆1番(神谷大輔) それでは、協議を通じて地元側の窓口となっていた地元代表者はいたであろうと考えますが、その地元代表者の属性についてお伺いします。 ○議長(斎藤光男) 飯塚産業環境部長。 ◎産業環境部長(飯塚史彦) 属性につきましては地元の区長でございます。 ○議長(斎藤光男) 神谷大輔議員。 ◆1番(神谷大輔) ここまでのご答弁を踏まえての事業化に当たっての十分な合意形成が果たされたかについての部長のご所見をお伺いします。 ○議長(斎藤光男) 飯塚産業環境部長。 ◎産業環境部長(飯塚史彦) 当時の担当者に確認したところ、周辺住民で明確に反対をしている声は上がっていなかったとのことでございます。また、地元の代表者を通じて強い要望があったことは事実であり、既に地権者の十分な合意形成を得られていたという認識だったと考えてございます。 ○議長(斎藤光男) 神谷大輔議員。 ◆1番(神谷大輔) 令和2年12月議会での部長答弁においても、住民説明会については未開催と説明がありましたが、周辺住民の声に耳を傾ける機会を設けずに、反対の声は上がっていなかったと片づけられ、結果、周辺住民は長年、施設内からの越水被害に苦しめられました。乱暴な手法であったと考えます。  質問に移ります。工事のプロポーザル企画提案書によると、当初、排水路、排水ますの設置が提案されていたとのことでありますが、この提案が実行されなかったことについての合理的説明をお伺いします。 ○議長(斎藤光男) 飯塚産業環境部長。 ◎産業環境部長(飯塚史彦) 本市では、当時の協議摘録を作成していなかったことから、施工業者側への検証を行い、業者からの再提案により畦畔の設置による排水計画へ変更したことを確認してございます。 ○議長(斎藤光男) 神谷大輔議員。 ◆1番(神谷大輔) 施工業者との協議摘録は作成されていないとのことで、意思決定のプロセスは藪の中となってしまっておりますが、先ほどの教育部長のご答弁において、埋蔵文化財保護のため、基礎掘削を行わない工法を採用してもらったとのご説明がございました。ここは類推するほかないのですが、基礎掘削を見送ったことで排水路、排水ますの設置計画が見送られたと考えると合理的だと言えます。当時の意思決定のプロセスを検証する上でも、記録の作成、保管が必要であることは基本であると言え、その基本的取組がないがしろにされていたということは極めて深刻であると考えます。  それでは、次の質問に移ります。令和2年12月定例会において、鉄鋼スラグ敷設に当たっての平成25年4月に行った協議記録は存在するとの部長答弁がございましたが、その内容についてお伺いします。 ○議長(斎藤光男) 飯塚産業環境部長。 ◎産業環境部長(飯塚史彦) 協議記録につきましては、雑草対策として本市が推奨した再生砕石を原則全面敷地境界まで敷設するとの内容でございました。 ○議長(斎藤光男) 神谷大輔議員。 ◆1番(神谷大輔) 続きまして、市長にお伺いします。  ここまでおおた鶴生田町太陽光発電事業について話を進めてきましたが、地元との協議という点においても、要望書の提出が把握されず、協議文書が破棄されているとのことで十分な説明をいただけているとは考えられず、(「破棄した」「破棄じゃなくて、存在していない」の声あり)破って捨てたのではなくてもとからなかった。オーケーです。では、初めから。おおた鶴生田町太陽光発電事業について話を進めてきましたが、地元との協議という点においても、要望書の提出が把握されず、協議文書が存在していなかったとのことで、十分な説明をいただけていると考えられず、こうしたことを踏まえて合意形成、意思決定に問題がなかったかどうか。また、併せて周辺住民が事業の検証を求めていることから、その解決に向けての市長のご所見をお伺いします。 ○議長(斎藤光男) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) 日にちは忘れましたけれども、私も出席させてもらって地域の賛成をしなかったというか、門外漢に置かれた人とうちの部と一緒の協議に私も入りました。考えていること、やってきたこと、その合意を得るのは非常に難しいような環境にありました。ただ、こういった課題はできればお互いに理解がし合えるような環境まで持っていくことがまず第一に非常に大事だと私は思っています。万が一、どうしても意見が、考え方が合わないというようなことであれば、それを合わせるのはどこかといいますと、やはり第三者機関となっていくのではないでしょうか。でも、そこへ至るまでもう少し協議を重ねて、お互いが理解し合えるような、理解できるような環境まで持っていくのがいいと私はそう思っております。 ○議長(斎藤光男) 神谷大輔議員。 ◆1番(神谷大輔) 先ほど市長から第三者機関で調整、解決を図っていく局面をこの先迎えるであろうと。もう少しお互いの話合いをして、それでまとまらなかったら第三者の機関的なものに委ねると。この第三者機関というのは、具体的に市長、どのような形でお考えなのか、お聞かせ願います。 ○議長(斎藤光男) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) そこへ行くまでにぜひ協議してもらいたいのですけれども、市としたら、市の今までの経過の中で特別な落ち度はないと思っているのです。これは見ていただければ分かるのですけれども、沢野などにも太陽光発電が田んぼの中にありますね。田んぼといいますか、畑だったか分かりませんが、そのときに、その周辺の住民と果たして相談をしたか。多分していないです。ほとんどというか、とにかく全部していないのではないかな。ルールにないから、だから、合意というのは、その土地を持っている人たちだけの合意であって、うちの今までやってきたやり方に私は間違いなかったと。できれば周辺の方に区長が話をしてくれれば、もっとよかったなと。我々受ける側とすれば、地域の区長が、あるいは土地を持っている人たちがみんな合意して、ぜひやってほしいという願いがあって始めたわけですから、だから、考え方によったら全然落ち度がない。周辺の皆さん方と相談をしてやりなさいというルールがあれば、これは当然しなければいけなかった。でも、現実はそういう周辺の人たちと相談をして許可を出すとか、そういう制度にはなっていないのです。だから、制度設計の中では、太田市に私は落ち度はないと思っています。 ○議長(斎藤光男) 神谷大輔議員。 ◆1番(神谷大輔) この事業は、私は今回公共事業ということで扱わせていただいて、市の直轄事業なのです。市長がおっしゃるように、牛沢のほうも耕作放棄地などに太陽光発電のソーラーパネルが設置されていますけれども、あれは基本的に民間がやっているので、そういったことを申し上げて、問題が厳然と存在しているというのは、解決を住民の方たちは望んでいるということで、発展的な提案をさせていただきます。本事業の事業期間が平成25年9月から20年間となっておりますが、現在、間もなく9年目を迎える時期にあります。事業期間の折り返しの時期に地権者や地域の住民に向けて、ここまでの事業経過についての説明会を開催すべきだと考えますが、市長のお考えをお聞かせください。 ○議長(斎藤光男) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) 20年で終わる場合、あるいは延長する場合でも、やはり地域に対して説明を行う、これは常識といいますか、そのようにしたいと思っています。 ○議長(斎藤光男) 神谷大輔議員。 ◆1番(神谷大輔) 住民説明会を実施していただけるというお話なので、そこをしっかり言質を取らせていただいて、しっかりとそちらのほうを進めていただきたいと思いますので、お願いも込めてもう一度、市長のほうからやりますということを一言いただきたいと思います。お願いします。 ○議長(斎藤光男) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) 事業をやめる場合でも、あるいは延長する場合でも、住民説明会をやるということであります。 ○議長(斎藤光男) 神谷大輔議員。 ◆1番(神谷大輔) それでは続きまして、スケートパーク建設事業及び台風被災地区の治水整備について、都市政策部長にお伺いします。  スケートパーク建設事業及び台風被災地区の治水整備事業については、いずれも都市政策部所管の事業であり、スケートパークの建設事業は、にぎわいの創出による地域活性化を目的とした事業、一方で台風被災地区の治水整備事業は、一昨年10月の令和元年東日本台風における被害を受けての防災・減災事業であると言えます。資料に基づいて引用して補足しますが、スケートパーク建設事業は36名くらいの愛好家による要望に端を発する事業であり、台風被災地区の治水整備事業については、住家被害として2019年11月12日現在の統計で床上浸水被害が149件、このうち約93%に当たる138件が沢野地区南部に集中しておりますが、こうした市民の安全安心を脅かした被害の発生により整備が求められる事業であります。
     それでは、質問に移ります。まず最初に、スケートボードパーク建設事業について、事業化の推移についてお聞かせ願います。 ○議長(斎藤光男) 齋藤都市政策部長。 ◎都市政策部長(齋藤貢) スケートパークの建設事業の事業化の推移についてでございますが、平成27年11月に新しい公園の姿を考える会とストリートスポーツ愛好家より、提言書とストリートスポーツ施設に関する要望書が太田青年会議所を介して市へ提出されました。この提言と要望を基に、東京オリンピックの種目として競技人口の増加も想定できるスケートボードの施設を整備していく方針が決定されたものでございます。 ○議長(斎藤光男) 神谷大輔議員。 ◆1番(神谷大輔) 本来であれば、協議や計画といったご説明をいただきたかったのですが、そうした説明はいただけず、提言書と要望書に基づき事業決定とのことでありました。  それでは、このスケートボードパーク建設事業の現在までの状況をお聞かせ願います。 ○議長(斎藤光男) 齋藤都市政策部長。 ◎都市政策部長(齋藤貢) 現在までの状況でございますが、当初、八王子山公園東下の駐車場に整備をする方針で進めていたところ、競技中の近隣への音の問題等により、平成28年度には渡良瀬川河川緑地整備場所へ変更いたしました。しかしながら、施設の整備につきましては国からの確証が得られなかったことから、別の場所での整備を再検討していくこととなり、結果としてスマートインターチェンジ周辺に整備することとなりました。昨年度、スケートパークの設計が完了いたしましたが、新型コロナウイルスの影響もありまして、スケートパーク建設につきましては財政が安定するまで延期ということになりました。現在、スケートパークについては、給排水及び附帯する施設等の整備費が抑えられ、近隣に対する音の問題がない八王子山公園の北広場に整備する予定で進めているところでございます。 ○議長(斎藤光男) 神谷大輔議員。 ◆1番(神谷大輔) 建設予定地がここまで4転しているとのご答弁でありましたが、また、予定地自体が定まっていない中、設計を実施したとのご答弁でもありました。そのご答弁を受けて、予算の状況についてお伺いします。 ○議長(斎藤光男) 齋藤都市政策部長。 ◎都市政策部長(齋藤貢) これまでの予算の状況ですが、平成29年度に渡良瀬川緑地内で簡易なスケートパークの整備を目指し、2,000万円の予算を計上いたしましたが、国からの整備許可の確証が得られなかったことから予算は執行せず、減額補正しております。その後、スマートインターチェンジ周辺の整備予定地として測量業務委託に454万6,800円、設計業務委託に986万7,000円を支出しております。なお、昨年度工事費1億円を予算計上いたしましたが、新型コロナウイルスの影響により整備を延期し、減額補正しております。 ○議長(斎藤光男) 神谷大輔議員。 ◆1番(神谷大輔) 先ほどのご答弁で、簡易なスケートパークの整備を当初目指していたとのご説明の後、工事費1億円を計上とのご説明であり、これまでの事業化に当たり、どのような合意形成や意思決定が果たされたのか非常に疑問に感じます。第1問目の質問においても、提言書、要望書に基づき事業決定とのご答弁がありましたので、やはりこの提言書の内容についてはお聞きします。利用人口についての言及の有無と併せてお聞かせ願います。 ○議長(斎藤光男) 齋藤都市政策部長。 ◎都市政策部長(齋藤貢) 提言書の内容ですが、公園利活用に関わる提言のうち、一つとしてスケートボードやBMXなどのストリートスポーツができる施設の整備について要望されたものでございます。なお、提言書には利用人口についての記載はございません。 ○議長(斎藤光男) 神谷大輔議員。 ◆1番(神谷大輔) 利用人口についての言及どころか、記載すらないとのご答弁であります。まさかとは思いますが、利用人口を把握した上での事業決定であり、1億2,000万円の予算計上であるとは信じたいですが、把握する利用人口、また、その把握の手法についてお聞きします。 ○議長(斎藤光男) 齋藤都市政策部長。 ◎都市政策部長(齋藤貢) 当市でスケートパークを整備した場合の利用者数については未知数でございます。しかしながら、新型コロナウイルスの影響前の平成30年度における他市の状況といたしまして、新潟県南魚沼市のスケートパーク利用者は、冬季は積雪により利用できないものの年間約5,600人、東京都八王子市のスケートパーク利用者は年間2万8,000人となっており、そのうち半数を超える利用者が市外となっていることから、地元の活性化も期待できるものでございます。なお、過去に太田市内で開催されたスケートボードのイベントについては、市内を中心に300人ほどが参加したこととの話もあったことから潜在的な競技人口はあるものと考えられます。 ○議長(斎藤光男) 神谷大輔議員。 ◆1番(神谷大輔) 当市で整備した場合の利用者数は未知数であるとの正直なご答弁をいただきました。建設予定地も4転している上に、利用者数も未知数であることが理解できました。また、部長のご答弁にありました南魚沼市のスケートパーク利用者数ですが、これは年間約5,600人ということですが、積雪により約半年利用できないということは私も調べました。5,600人を半年ということで、180で割ると導き出せる1日当たりの利用人数は31人となります。年中無休である八王子市の施設も、2万8,000人を365で割ると1日当たりの利用人数は76人となります。こうしたことを申し上げた上で次の質問に移ります。  それでは、実際に施設ができた後の施設の運営計画についてはどのような計画になっているのか、お伺いします。 ○議長(斎藤光男) 齋藤都市政策部長。 ◎都市政策部長(齋藤貢) 施設管理については基本的に市で行う予定ですが、指定管理についても視野に入れて考えております。なお、太田市ストリートスポーツ協会やイベント開催経験のあるスケートボードショップの共同体などを巻き込んでイベント等の運営を行っていく方向で計画しているところでございます。 ○議長(斎藤光男) 神谷大輔議員。 ◆1番(神谷大輔) 先ほどのご答弁において、指定管理も視野にとのご答弁をいただきましたが、確認でご質問します。提言者、要望者である新しい公園の姿を考える会及びストリートスポーツ愛好家の構成員の中に指定管理者候補者審査委員会委員になられている方がいらっしゃるのか、確認でご質問します。 ○議長(斎藤光男) 齋藤都市政策部長。 ◎都市政策部長(齋藤貢) 提言書が提出された後、指定管理者候補者審査委員会の委員になられた方が1名ございます。 ○議長(斎藤光男) 神谷大輔議員。 ◆1番(神谷大輔) 市に4名しかいらっしゃらない指定管理者候補者審査委員会に、この要望者、提言者の中からお一人なられているということです。  続きまして、ここからは令和元年東日本台風の被災地整備について伺っていきます。一昨年10月の令和元年東日本台風から約1年8か月が経過しておりますが、この自然災害につきましては、本市においても甚大な被害がもたらされ、最も被害が大きかった沢野地区の治水整備対策について、これまでの整備状況を県と市を分けてご説明をお願いします。 ○議長(斎藤光男) 齋藤都市政策部長。 ◎都市政策部長(齋藤貢) まず、県事業といたしまして、太田土木事務所により八瀬川の越水被害のの緊急対策として、耐候性の大型土のうの設置が完了しております。また、石田川橋上流下流、両側、両サイドということですね。左岸の越水対策として、L型擁壁によるかさ上げが完了しております。また、市の事業といたしましては、八瀬川からのバックウォーター対策としてフラップゲート2基、スライスゲート1基の設置が完了しております。また、石田川に流入している排水路につきましても暫定的なかさ上げを実施しております。 ○議長(斎藤光男) 神谷大輔議員。 ◆1番(神谷大輔) 昨年6月議会において部長より、昨年度中の計画策定を予定するとのご答弁がございましたが、今後の整備計画についてお聞かせ願います。 ○議長(斎藤光男) 齋藤都市政策部長。 ◎都市政策部長(齋藤貢) 昨年度、減災を目的とした沢野地区南部内水対策関連基本計画を策定したところでございます。この基本計画に基づいて、今年度は冠水被害の主たる要因であった河川からのバックウォーター対策として新規に2基のゲートを設置するため、詳細設計を実施する予定でございます。あわせて、関係機関との事前協議を進めているところでございます。 ○議長(斎藤光男) 神谷大輔議員。 ◆1番(神谷大輔) 台風被害直後の令和元年12月定例会で、私の一般質問において部長及び市長より、調整池の整備検討とのご答弁がございましたが、先ほどの部長のご答弁では、調整池のお話が確認できませんでした。調整池の整備についてお伺いします。 ○議長(斎藤光男) 齋藤都市政策部長。 ◎都市政策部長(齋藤貢) 昨年度策定いたしました基本計画で浸水シミュレーションによる解析結果によりますと、冠水被害の主たる要因が河川からのバックウォーターであったとの検証結果が出ております。市といたしましては、先ほどお話しさせていただきましたゲートの新設を早期に完成することで冠水被害の減災対策に努めていきたいと考えております。また、ゲートを閉じたことにより、たまる内水の排除対策といたしまして、ポンプ施設の設置も基本計画に盛り込まれているところでございます。この2つの対策によって、減災効果を見極めたいと考えております。その上でさらなる整備が必要となれば、調整池も視野にと考えられますが、現時点での整備の予定はございません。 ○議長(斎藤光男) 神谷大輔議員。 ◆1番(神谷大輔) 調整池の現在の整備予定はないとのご答弁ではございましたが、ポンプ施設設置については、基本計画に盛り込まれているとのことであります。このことにつきましては、被災地区の住民の一人としても、今の部長のご答弁をしっかりと受け止め、計画の後退的変更が生じないように心していきたいと考えます。また、先ほどの部長のご答弁において、内水の排除対策とのお話がありましたが、こちらについては、県との内水対策支援調整会議にて協議を重ねるとのお話が過去の議会での部長答弁にございました。この内水対策支援調整会議の開催実績及びその合意内容についてお聞かせ願います。 ○議長(斎藤光男) 齋藤都市政策部長。 ◎都市政策部長(齋藤貢) 内水対策支援調整会議につきましては、令和元年11月22日と令和2年3月6日の2回実施しております。会議の合意内容といたしましては、外水に関する整備は県、内水に関する整備は市で実施することと役割分担が明確になったことから、昨年度、沢野地区南部の内水対策基本計画を策定したところでございます。 ○議長(斎藤光男) 神谷大輔議員。 ◆1番(神谷大輔) 僅か2回しか開催されていないとのご答弁であり、また昨年度、令和2年度は一度も開催されていないとのお話でありました。それでは、ポンプ施設設置までの間は、排水ポンプ車での対策になることが考えられますが、排水ポンプ車の配備計画についてお聞きします。 ○議長(斎藤光男) 齋藤都市政策部長。 ◎都市政策部長(齋藤貢) 基本計画策定の中で、東日本台風による甚大な冠水被害が発生した箇所につきましては、県が購入した排水ポンプ車を活用するための配備計画は4か所となっております。配備箇所や配備箇所までのルートにつきましても、既に検討済みでございます。 ○議長(斎藤光男) 神谷大輔議員。 ◆1番(神谷大輔) 配備場所及びルートについては、検討済みとのご答弁であります。排水ポンプ車については、言うまでもなく、被災地区住民も関心を寄せておりますので、よろしくお願いいたします。  次の質問に移ります。このような今までご答弁いただいた事業の推移や経過を地域住民に知らせていくのは行政の責務であると考えます。今回、私が扱わせていただいた事業における合意形成の観点からも、被災地区への周知及び被災地区側の理解についてどのように取り組まれるのかお聞かせ願います。 ○議長(斎藤光男) 齋藤都市政策部長。 ◎都市政策部長(齋藤貢) 基本計画に位置づけられた沢野地区の正副会長及び区長を対象に、今年の3月17日、沢野行政センターにて基本計画の内容について説明会を実施させていただきました。今後も区長を通じて地域住民への周知、理解に努めていきたいと考えております。 ○議長(斎藤光男) 神谷大輔議員。 ◆1番(神谷大輔) ここまでスケートボードパーク建設事業と台風被災地区の治水整備事業についてお話を進めさせていただきました。  そこでご質問ですが、スケートボードパーク建設事業と台風の被災地区の治水整備事業、この2つ、どちらを優先課題として部長が捉えられているのか、ご所見をお伺いします。 ○議長(斎藤光男) 齋藤都市政策部長。 ◎都市政策部長(齋藤貢) スケートパーク整備事業と治水整備事業を同じ土俵で捉えてお答えさせていただくことは大変難しいですが、どちらの施策についても大変重要な施策だと認識しております。スケートパーク整備につきましては、市内外から人を呼び込み、にぎわいを創出するための事業であり、治水整備は内水対策として取り組む事業でございます。双方の事業について、バランスよく取り組んでいきたいと考えております。 ○議長(斎藤光男) 神谷大輔議員。 ◆1番(神谷大輔) 続きまして、市長にお伺いします。  午前中の同僚議員の質問において、インクルーシブ公園にご理解を示される市長のご答弁に共感を持って聞き入らせていただきました。市長のご答弁において、リサーチが大事とのお話があり、私もそのとおりであると認識しております。そうしたことを申し上げた上で、リサーチができているとは到底認めがたいスケートパーク建設事業について、リサーチが不十分であるかどうかの市長のご所見についてまずお伺いします。 ○議長(斎藤光男) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) 人口その他についてリサーチは、特別なことはやっていないのですけれども、スポーツというのは可能性を考えることも必要ではないか。現状だけを見てではなくて、むしろ今後の膨らみが非常に大事だと思うのです。だから、今見てもこれは駄目とか、そういうような考え方にはならない。これは私の考え方です。 ○議長(斎藤光男) 神谷大輔議員。 ◆1番(神谷大輔) 今の市長のご答弁ですと、そういった数値的な根拠がないまま進めて差し支えないと。では、それはどなたが数字的な根拠がないことを容認した上で進めるのか。許可権者的な方、こういったことというのは合意形成という部分でも聞いておかないとお話が進まないのでお聞きします。 ○議長(斎藤光男) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) それは議会です。 ○議長(斎藤光男) 神谷大輔議員。 ◆1番(神谷大輔) 端的に議会とご答弁されてしまったので、私のほうもそれ以上質問を畳みかけるわけにいかないのですけれども、そうしますと、別の視点からご質問させていただきます。このスケートパーク建設事業ですが、先ほどの部長答弁においても、事業用地が4か所も変わっている。スマートインターチェンジ周辺から再度一番初めの予定地だった八王子山公園に予定地が移ったとのご説明がありました。事業の在り方としてお聞きしますが、スマートインターチェンジに隣接する市有地1.6ヘクタールの予定地は、今後、どのような利活用の方向性をビジョンとして市長がお持ちなのか。事業が進まない、頓挫するということになると、こういう問題が起きるのです。ここをご質問します。 ○議長(斎藤光男) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) 別に頓挫したわけではないのです。あそこの用地はアプローチする、インターチェンジに入る道路が関係していまして、それであそこの用地は買わざるを得なくなったということです。 ○議長(斎藤光男) 神谷大輔議員。 ◆1番(神谷大輔) 道路のための用地として買収されたというのでは、当初スケートパークを造るというのと両立しない印象を受けるのですけれども、そちらはいかがなのでしょうか、ご質問させていただきます。 ○議長(斎藤光男) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) あの土地については、議会、議員等々、あそこへバスターミナルですか、バスの出発着場とかという話も聞きました。ですから、用地があったらいろいろな考え方で、何が一番いいのかということの相互理解が必要なのです。だから、いろいろな意見とか考え方が出てくるのは、これはそんな不思議なことですかね。 ○議長(斎藤光男) 神谷大輔議員。 ◆1番(神谷大輔) いろいろな考え方が出てくるのは不思議なことではないと思いますよ。ですから、そのいろいろな考え方をどうまとめるかという合意形成ということで、私は今回質問のテーマにさせていただいているのです。ですから、私、元の質問に戻りますけれども、この1.6ヘクタールの市有地のスケートボードパークの事業予定地ではなくなってしまったことの今後の利活用についてお伺いしたいのですけれども、そこをもう一度お伺いします。 ○議長(斎藤光男) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) それは私も議員にお聞きしたいです。ぜひいい提案を出していただければ、その方向で検討もしてみたいと思います。 ○議長(斎藤光男) 神谷大輔議員。 ◆1番(神谷大輔) 議会でということなので、ここは議会でということで私も受け止めさせていただいて、もう少しスケートパーク建設事業についてお伺いするのですが、私も何度も言いますが、この事業は事業用地が4か所も移り変わっている。このこと自体が計画性の欠如、さらに関係機関との合意形成や的確な意思決定、これも欠如ということを如実に示しているのかと考えます。このことを申し上げさせていただいた上で、この事業について廃止、そのようなご所見はいただけるのか、ご質問させていただきます。 ○議長(斎藤光男) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) 廃止するかどうかは提案をしたときに議会が決定することで、私どもはベストを考えて、いろいろ移ってきたというのも、例えば渡良瀬川の河川敷は国がスケートボード場としては、一応堤防内といいますか、あの公園は川なのです。それでうまくないという話で動いたわけです。次はコストです。やはりローコストで造らなければいけない。ローコストでできるにはどこがいいかということを考えた結果が、八王子山がいいのではないかと移動していったわけです。最終的にはコストパフォーマンスというのは非常に大事で、ランニングコストとか、そういったような関係もありますので、そこを考えた。今検討しているのは、管理棟はあえて造る必要がない、あるいは排水を上手に使わなければいけない、トイレも特別造る必要がない等々、いろいろ検討した結果、最もローコストな場所はどこか。それで効果が高いところはどこかということを考えたときに、八王子山公園に移っていったということで、決してただ転々としているだけではない。職員も一生懸命頑張っていますので、ぜひご理解いただきたいと思います。 ○議長(斎藤光男) 神谷大輔議員。 ◆1番(神谷大輔) 職員が一生懸命やっているのは、私にもしっかり伝わってきているので、そこは市長とも共通認識なのかと思います。時間もないので最後に、先ほどの部長のご所見において双方の事業をバランスよく進めていくとのご説明がございましたが、公平性の観点からも台風被災地区の整備は急務と考えます。被災住民の方々に安心していただくためにも、迅速な整備が求められると考えますが、市長のお考えをお聞かせ願います。 ○議長(斎藤光男) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) 次の台風とか水害に対応するために、できるだけスピーディーにやりたい。県とも協議をしながら事業を進めていきたいと思っております。 ○議長(斎藤光男) 次に、20番高藤幸偉議員。 ◆20番(高藤幸偉) 創政クラブの高藤幸偉でございます。通告に従い、本市の公共施設の利活用につきまして、一問一答方式にて順次質問を行います。  初めに、太田市民運動公園市民体育館の今後について、企画部長にお伺いをいたします。  本市への本拠地移転を表明している群馬クレインサンダーズがB1昇格をB2リーグの優勝という最高の形で決めるなど、スポーツによる持続可能なまちづくりプロジェクトを推し進める本市にとってとてもうれしい出来事でありました。  そこでまず、企画部長にお聞きします。この群馬クレインサンダーズの本拠地が本市に移ったことによる経済効果は約5億5,000万円超との試算となっておりますが、具体的にどのような効果を期待しているのでしょうか、お伺いいたします。 ○議長(斎藤光男) 栗原企画部長。 ◎企画部長(栗原直樹) それではまず、経済波及効果でございますが、群馬県が公開しております統計情報提供システムにより簡易的に試算したものであります。具体的には、群馬クレインサンダーズが本市をホームタウンとした場合の試合開催数及びこれに伴う宿泊者数等を見込み、算出したものでございます。来客者数が増えることにより直接的に影響のある分野として、飲食業、それから宿泊業、小売業、運送業などが考えられますが、これら業種により生み出された所得増に伴う個人消費などを考慮すれば、さらに大きな経済波及効果が期待されるものと考えております。 ○議長(斎藤光男) 高藤幸偉議員。 ◆20番(高藤幸偉) 次に、市民体育館における今後の維持管理費とネーミングライツの活用について、文化スポーツ部長にお伺いいたします。  群馬クレインサンダーズのホームアリーナとして整備が期待されている太田市運動公園市民体育館ですが、この整備費用の一部を企業版ふるさと納税で賄うとの発表がありました。チームと企業、そして行政が一体化し、バスケットボールを通じたまちづくりを進めていくという市長の強い意思を感じております。B1ライセンス仕様の5,000人収容できる規模の体育館整備についてでございますが、整備費については国からの補助金や企業版ふるさと納税などを活用することにより、一般財源の支出を抑制する努力が図られるものと理解しておりますが、整備費だけでなく、完成後の施設の維持管理についても多額の費用の負担を伴うものであると考えております。  そこで、施設の維持管理費などを賄う手法といたしまして、施設の愛称や通称の命名権、いわゆるネーミングライツの活用が掲げられるかと思いますが、どのようにお考えでしょうか、お聞かせください。
    ○議長(斎藤光男) 村岡文化スポーツ部長。 ◎文化スポーツ部長(村岡芳美) 新市民体育館の維持管理費につきましては、導入設備も多岐にわたることから、光熱水費や保守管理の面からも多額の費用負担を伴うことが想定されますので、効率的な管理運営を行い、経費の縮減に努めていきたいと考えております。新市民体育館へのネーミングライツの活用についてでございますが、ネーミングライツ導入の可能性、さらには導入するとした場合の金額や期間の設定など、今後、関係部局、関係機関等と連携を図りながら、調査研究しなければならないものと考えております。また、ネーミングライツが導入されることになりますと、特定の企業名の入った施設名称となることから、市の公共施設である、言い換えれば太田市民の施設であるという意識が薄らいでいくのではないかという点も危惧しているところであります。 ○議長(斎藤光男) 高藤幸偉議員。 ◆20番(高藤幸偉) 次に、市長にお伺いいたします。  企業版ふるさと納税等により整備費約80億円を賄うとのことで、施設の維持管理についても、今後多額の費用の負担を伴います。  そこで、新体育館の維持管理費などを賄う手法として、施設の愛称や通称の命名権、いわゆるネーミングライツの活用が挙げられると思いますが、いかがでしょうか。また、今回の始まりは、群馬クレインサンダーズの本拠地移転に伴うB1ライセンスの基準を満たすホームアリーナの建設ということであります。これにつきましては、市、群馬クレインサンダーズ、オーナー企業が三位一体となって進めていくとのことですが、整備費については企業版ふるさと納税を最大限活用し調達するとのことですが、このB1使用の新体育館につきましては、可動式センタービジョンをはじめ、現状の体育館よりも設備が増強されますことから、この維持費の調達についても検討が必要ではないでしょうか。  また、部長答弁の中に企業名の入った施設名称ということにより、市の施設、言い換えれば市民の施設であるという意味が薄らいでしまうのではないかという点が危惧されているとのことでございます。維持管理費の一部の調達も可能で、企業も巻き込むことにより、さらなる盛り上がりが期待できるのではないでしょうか。本市市民体育館におけるネーミングライツの活用について、ご所見をお伺いしたいと思います。 ○議長(斎藤光男) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) ネーミングライツの価格ですか、値段を見てみました。例えば、バスケットボールの群馬クレインサンダーズがやっているのがヤマト市民体育館前橋、私は最初にヤマト体育館と聞いたときに、どこの体育館かなと思いました。あとは前橋の市民会館がないのです。何とかという学校の市民会館みたいな名前なのです。どこかの名前ですか。そういうのです。あるいは野球場ですけれども、グレースイン前橋市民球場です。私はネーミングライツというのは違和感を感じるのです。しかも、値段がヤマト市民体育館前橋が調べたら年間255万円なのです。グレースイン前橋市民球場が55万円、いわゆる市民球場です。群馬電工陸上競技・サッカー場というのが群馬電光ですけれども、これが55万円。日野備巧コミュニティプールが22万円。私は高崎派といいますか、高崎はネーミングライツをやっていないのです。高崎芸術劇場、みんなそういう特別にお金をもらってやっているわけではないのです。この間も体育館で全日本の体操競技、内村航平などが出ていましたけれども、あれは高崎でやっています。あれも市民体育館だと思います。  この金額は、仮にベイシアホールをベイシアが全部改修してくれて、維持管理費も出してくれるなら、土地は出して、どうぞやってくださいというのはいいと思うのですけれども、あまりお金を出してもらわずに、改修工事は全て県とか市でやって少し名前を出して、それで独り占めしたみたいな雰囲気になってしまう。はやりではありますけれども、あえて市民のために、人の名前を使わないで、野球場は太田市民球場が、陸上競技場も太田市陸上競技場が、あるいは体育館も太田市民体育館が、この間できた市民会館も太田市民会館が非常にシンプルでいいのではないか。100万円もらえることが大事かも分からないですけれども、私は皆さんの声が10万円でも20万円でももらったほうが得ではないか。人に名前を貸してもいいのではないかという声があれば、これは我々も検討しますけれども、現段階で名前を譲るということはかなり抵抗があるという答弁にしたいと思っています。 ○議長(斎藤光男) 高藤幸偉議員。 ◆20番(高藤幸偉) 今、市長のほうからおっしゃるとおりかなという部分もありますけれども、ただ、市の公共施設というのは、企業も税金も払っているし、いろいろあるし、するので、お互いに得がある話であればいいのだけれども、今の市長の話だと市だけが損をするのだというようなお話なので、そうではなくて、市と企業とみんな協力隊でやるというのが私はいいのかなと。  あとは今回、これも体育館ですけれども、これは相当維持費がかかると思いますけれども、これもみんなそれによって市民が負担をしなくてはならないということがまず第一であって、皆さん、そういう企業も、それによって宣伝ができて、そして成績が上がってもうかれば税金も払いますよ。そういった活性化がどのくらい出るかというのはまだ技術的には分かりませんけれども、一つ参考にやってみたほうがいいかなという考えで質問をさせてもらいました。答弁をお願いします。 ○議長(斎藤光男) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) 今お話ししましたように、低廉な価格で企業の名前がついてしまうというのは市民感情として果たしていいものか。市民とすれば、やはり太田市民会館のほうが、ここのところに例えば、どこでもいいのですけれども、ホテルの名前の会館になってしまったら寂しいなというのがありますね。これは正直、陸上競技場も、あそこに今、正田醤油というのがどこかにありましたかね。そういう正田醤油陸上競技場になってしまうと、太田市ではないからそうはなりませんけれども、いかがなものか。これは胸につかえるものがあります。ですから、これについては、そういう声が強くなった段階で検討する。現段階では、できるだけ市民のものだということを意識した施設にしておきたいと私は思っております。 ○議長(斎藤光男) 高藤幸偉議員。 ◆20番(高藤幸偉) 市長がどうしてもという話で、格好悪い、太田は太田だというようなものがあるのであれば、やむを得ないかなという部分もありますけれども、我々とすれば経済を考えて盛り上げていくほうが、要するに、市民のためにもなるのかなと私は考えたのですけれども、それができないということであれば、これは。(「声が上がれば。また関東建設だと言う人もあそこにいますから」の声あり)そういうこともありますけれども、要するに、体育館だけではなくて、私はほかにもお願いしようかなということで、次の質問でお願いしようと思ったのですけれども、一切駄目だよという話に。(「そういう空気になればまた話は別」の声あり)では、質問させてもらっていいですか。では、また呼びますので、申し訳ないです。  すみません、長くなってしまったので、ネーミングライツの活用について、総務部長に一つお願いしたいと思います。  次に、多面的な公共施設の活用について、総務部長にお聞きいたします。  2年目に突入したコロナ禍は経済活動にも非常に大きな影響を与えています。ワクチン接種も始まっておりますが、新型コロナウイルスの代わりに長期化が見込まれ、経済情勢よりも不透明さを増す中、市政において財源の中心となる税収、市民税、固定資産税などの落ち込みが懸念されます。先ほどお伺いした新体育館におけるネーミングライツの件は、今後の市政における財源確保の一つの方法ではないかと思っていますが、また、このネーミングライツについては本市にゆかりのある企業のみならず、新たな縁、つながりを構築できる可能性があると思います。  そこで、改修予定の運動公園市民会館だけでなく、本市において運動公園、公園、駐車場、それからバスターミナルなど公共施設がありますが、市公共施設におけるネーミングライツの導入についてのご意見を伺いたいと思います。 ○議長(斎藤光男) 高島総務部長。 ◎総務部長(高島賢二) 公共施設全体におけるネーミングライツのご質問かと思います。先ほどのご質問、答弁でもありましたとおり、県内でもスポーツ施設や文化施設に導入する自治体が増えているということで私のほうも認識しております。しかしながら、先ほど市長からご答弁がありましたとおり、市民に分かりやすい公共施設であることがまず大切であるかと私も考えております。本市においては、現在のところ実施する予定はございませんが、議員がご心配いただいている財源確保という面では、ぜひこれからも効率的な管理運営に徹底いたしまして、経費の縮減に努めていきたいと考えております。  ただ、このネーミングライツにつきましては、引き続き研究はしてまいりたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。 ○議長(斎藤光男) 高藤幸偉議員。 ◆20番(高藤幸偉) 次に、また総務部長にお願いしたいのですけれども、このネーミングライツのほかにも、民間事業者に用地を貸し付け、太陽光パネルを設置させ、公共施設の電力を供給してもらうなど、公共施設を活用する方法についてお伺いいたします。本市のみならず、全世界的に温室効果ガス排出量を実質的にゼロとする目標が掲げられております。このような目標がある中、市歳入確保の観点からも、新施設における屋根や屋上、空き地などを民間事業者に貸し出し、事業者負担で設置し、電力は市が買い取り、公共施設で活用するということを推進していくことができないでしょうか。近年は、国から補助を認められず私有地などの個人レベルの太陽光発電について厳しい状況でありますが、環境負荷の少ない再生可能エネルギーへの転換は非常に重要ではないかと考えております。  そこで、市財政確保や民間と連携した再生可能エネルギーへの転換という観点から、公共施設を活用した太陽光発電についてのご所見を伺いたいと思います。答弁をお願いいたします。 ○議長(斎藤光男) 高島総務部長。 ◎総務部長(高島賢二) 太陽光の関係でございますが、これまで本庁舎をはじめ、公共施設に太陽光発電を設置することについて市として積極的に取り組んでまいりました。なお、平成25年6月、総務省から太陽光発電用ソーラーパネルを設置するため、行政財産である庁舎等の屋根の使用について、建物の構造や耐震性、耐用年数等態様上の問題がなく、将来にわたって屋根を公用または公共用に使用する予定がない場合には、適切な期間設定による長期継続的使用の許可をすることも可能であるとの通知がありました。一定の条件をクリアすることによって、行政財産を使用許可することは可能でありますが、太陽光発電の設置については施設側で整備することが望ましいと考えております。また、歳入の確保の面でございますが、引き続き、未利用となった用地等につきましては、普通財産の売却を積極的に進めてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(斎藤光男) 高藤幸偉議員。 ◆20番(高藤幸偉) それではもう一つ、公共施設を活用した排水貯留施設についてご質問させていただきます。今までは財源や歳入を確保するという観点でお話ししましたが、今度は歳出を抑制するという観点でお伺いいたします。  本市でも、令和元年東日本台風の際の水害について記憶に新しいところだと思います。行政センターや学校、体育館など、太田市地域防災計画に基づき、その際の避難所として活用されています。これは災害が起きてしまった際の対応ということになりますが、防災・減災という観点で公共施設の活用ができないものかと考えております。例えば、公共施設の敷地内に洪水などを抑制するための池を造るなど考えられると思います。学校の校庭や施設の駐車場の地下に貯水池を設けることにより、地域の雨水排水量を抑制できると思います。用地を他に求める必要もなく、用地費も抑制できると思います。  そこで、現在、公共施設を活用し、地域の雨水排水を貯留する施設を設置した実例があるかどうかをお伺いいたします。 ○議長(斎藤光男) 高島総務部長。 ◎総務部長(高島賢二) 公共施設を活用した雨水貯留施設の現状でございますが、現在でございますが、各施設へ確認を行ったところ、沢野小学校、それから鳥之郷小学校、藪塚本町小学校の3校の校庭等を雨水貯留施設として活用しているとの報告を教育委員会から受けている状態でございます。 ○議長(斎藤光男) 高藤幸偉議員。 ◆20番(高藤幸偉) この公共施設での貯留施設の設置については、整備費、維持管理費が一般的な調整池よりも割高になる可能性がありますが、他に土地を求める場合には、土地所有者との交渉や合意に長時間を要したり、市街地では用地費や建物補償費などが高額になってしまうことを考えると、相対的には短時間で、かつ安価になるのではないかと考えております。施設の本来の機能を低下、あるいは失うことはあってはならないと考えていますが、費用をかけずにスピーディーに最大の効果が発揮できる可能性も秘めた、このような公共施設を活用した雨水貯留施設の設置についてのご所見を伺いたいと思います。 ○議長(斎藤光男) 高島総務部長。 ◎総務部長(高島賢二) 近年の都市化の進行によりまして、河川流域が有している保水能力が低下するとともに、記録的豪雨の発生によりまして、河川、排水路への雨水流入量が増加して水害の危険が増大しております。地盤の低い場所や排水路の未整備な箇所では、道路冠水や宅地への浸水被害が発生しております。これまで以上に計画的な排水路の新設や改良が必要とされております。雨水貯留施設の設置につきましては、今年度、太田市国土強靱化地域計画を策定する中で、雨水排水計画の所管となります都市政策部において、その有効性について研究し、他の事業と一体的に雨水排水路の整備事業を実施していくことが防災上必要であると考えているところでございます。 ○議長(斎藤光男) 高藤幸偉議員。 ◆20番(高藤幸偉) それでは、市長にお伺いいたします。  それでは、公共施設における太陽光発電の活用について、先ほど部長からお聞きしましたけれども、再度ご質問させていただきます。  公共施設における太陽光発電の活用についてでございますが、先ほど総務部長より答弁をいただきました。再度市長にお伺いいたします。本市といえば、太陽光のまちというキャッチフレーズでございます。平成14年から平成19年まで城西の杜の住宅用地の販売に際し、全戸に太陽光パネルを設置するなど、太陽光発電の促進に努められ、また、市として太陽光発電の整備を行うなど積極的な取組をしてきたと思っております。一方、この世界的なコロナ禍において経済への影響は多大なものであり、本市においても、その影響は少なくないと考えられます。  そこで、再生可能エネルギーへの転換と市の歳入確保の観点から、公共施設や市有地を積極的に活用し、民間の力を導入し、太陽光発電を促進できればと思っております。今後ますます電気需要が見込まれ、本市の基幹産業である自動車産業においても、電気自動車の開発及びその普及が進められております。さらに、火力発電や原子力発電の縮小などを踏まえ、今後、再生可能エネルギーの供給の必要性は維持されていくものと思われます。そのお考えをお聞きしたいと思います。 ○議長(斎藤光男) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) 太陽光につきましては、ご承知だと思いますけれども、この役所を造ったときに南面ガラス、あれがそうですけれども、あのガラスはみんな太陽光をガラスに入れたのです。もう20数年前、私が当選してすぐあれを造ってしまおうということで、結構けちですから、どうせやるならガラスに太陽光を張ってしまおうというので、今の市役所の南はほとんどが太陽光が入っているということで、今の議員の考え方と全く同じです。その後、今のPal Town城西の杜も経済産業省から、あれはただだったのですけれども、無料のものをもらってきて700個全部上へくっつけてしまったり、あるいは今ものづくり研究機構というのが群馬大学のところにありますけれども、あれが太田市のいわゆる市営住宅、市営住宅で屋根があるところですよ。この屋根のところはみんな載っけまして、ものづくり研究機構がそれをいわゆる収入として市内の産業関係の費用に使っている。研究のためにお金を使っているというようなことをやってきました。  ですから、今言われていることは結構先取りしてやらせていただいているのです。いろいろなところでそういうようなことをやっていまして、今年も、これは水道ですけれども、新しく建物を造る。水道の庁舎の上には太陽光を設置する。これはみどり市ですけれども、そういうことを考えております。また、NOSAI等々でも、屋根には太陽光をつけるというようなことで動いておりまして、できるだけ自然環境を大事にして、しかも今の電力事情、そういった電力の関係を構築したいと思っていまして、これからも議員が考えている方向で太田市は動いていきたいと思っていますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(斎藤光男) 高藤幸偉議員。 ◆20番(高藤幸偉) 次の質問に入ります。公共施設を活用した排水貯留施設についてご質問させていただきます。公共施設は、それぞれの目的に応じ設置されたものであると考えますが、行政だけでなく、民間事業の参入や避難所、そして機能だけでなく、太陽光発電や先ほど総務部長にもご答弁いただきました排水貯留施設などの配置により、市財源の確保や防災・減災などの多目的機能を発揮することが期待され、市民サービスの向上や効果的な行政経営にも大きく貢献できるものと考えていますが、このような公共施設に多面的な要素を持たせる活用方法についてのご所見をお伺いいたしたいと思います。 ○議長(斎藤光男) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) 公共施設を利用して災害を防ごうというような考え方は本当に一致しておりまして、私どもで今まで実行したのは、今のバスターミナル、今お魚屋さんがありますけれども、このはたに建物が建っていますけれども、あの下が雨水と下水の貯留施設、あそこで調整をして一定の水量になったら外へ出す。一番流末がごちゃごちゃにならないように、それで調節をして水を出す、あるいは下水も一緒に出すというようなことを一つはやっています。  あるいはまた、太田東小学校の前に公園がありますけれども、あの公園は多重層になっていまして、あの下には同じように水が入るようになっていまして、あの周辺が水没するという環境であったのを防ぐために、そういったことをやって、だから、あの下はもうくいが打てない。水槽が入っていますので、そういう大きな工事もやってきました。これからも同じように、水害が起こる、状態として水が出る環境で水害が起こるというようなところについては、今言ったような方法で公園等々を利用して、その下に貯水層を造る。適量になった段階で出すというようなことをこれからも検討していきたいと思っています。 ○議長(斎藤光男) 高藤幸偉議員。 ◆20番(高藤幸偉) 続きまして、本市における学校の水泳指導について、教育部長にお伺いをいたします。  本市における学校での水泳指導と市民プールについて、まず教育部長にお伺いいたします。  新型コロナウイルス感染予防の観点から、昨年の夏の水泳指導について、どのような対応を図ったのか。また、今年度の予定及び夏休みの水泳指導についてお聞かせください。 ○議長(斎藤光男) 春山教育部長。 ◎教育部長(春山裕) 例年ですと、まず水の事故に備えまして、心肺蘇生講習を教職員やPTAが受けまして、6月からの水泳指導を迎えているわけでございますけれども、昨年の水泳指導につきましては、新型コロナウイルス感染症対策としまして、小学校、中学校とも見合わせたところでございます。そして、今年度でございますけれども、小学校につきましては何とか開設できればという思いで準備を進めてまいりましたが、やはり昨年同様、コロナ禍の中で安全を確保することが難しいことから、今年度につきましても水泳指導を見合わせたところでございます。なお、中学校につきましては、今年度から水泳指導を行わないことといたしました。 ○議長(斎藤光男) 高藤幸偉議員。 ◆20番(高藤幸偉) 新型コロナウイルスということもありますので、生徒たちも水泳ができないということで残念だろうなと思います。  それでは次に、各学校におけるプールの管理についてですけれども、去年もあまり使用しなかった、今年も使用しなかったということで、1年以上空いているということですけれども、公立の小学校、中学校、高校プールの維持管理方法についてお聞かせください。 ○議長(斎藤光男) 春山教育部長。 ◎教育部長(春山裕) プールの管理でございますけれども、使用開始に当たりましては、初めに水泳施設の清掃、ろ過装置等の操作確認や薬剤投入を行いまして、その後、残留塩素測定などによりまして水質管理を行っております。また、施設の設備機器の補修や不具合に対応する部品交換なども適宜対応しております。なお、冬場はプールを満水にしまして、紫外線等からプールを守っております。 ○議長(斎藤光男) 高藤幸偉議員。 ◆20番(高藤幸偉) 続きまして、学校における水泳指導の意義と目的について教えていただけますか。 ○議長(斎藤光男) 春山教育部長。 ◎教育部長(春山裕) 学習指導要領では、小学校低学年では水遊びとして水に親しむこと、中学年、高学年は水泳運動として泳法を身につけること。そして、中学校におきましては、泳ぐ距離や時間などの記録を伸ばすことで楽しさや喜びを味あわせることをそれぞれ目的としております。また、小学校におきましては、水泳への意欲を高めるため、水泳検定なども実施しております。 ○議長(斎藤光男) 高藤幸偉議員。 ◆20番(高藤幸偉) 続きまして、水難事故防止としての水泳指導についてお聞きいたします。就学時期、人間の成長過程においては大変重要な時期であると思いますが、成人になっても、海、川、池などの水に慣れる機会がありますが、その際に水難事故と隣り合わせになったときに、事故の際には自ら身を守ることが当然あると思います。就学時期に水に触れ、慣れておく。楽しみながら、その裏にある怖さを教えておく必要性があると思っております。  そこで、危険管理という観点からの水泳指導について実施しているか、実施しているのであれば、どのような内容になっているのか教えてください。 ○議長(斎藤光男) 春山教育部長。 ◎教育部長(春山裕) 小中学校におきましては、水泳の事故防止に関する心得を継続して学習してまいります。安全確保につながる水泳運動としまして、小学校高学年では背浮きや浮き沈みをしながら、タイミングよく呼吸をしたり、手足を動かしたりして続けて長く浮くことを学習してまいります。また、令和元年度におきましては、教職員や消防職員の指導の下、太田市内10の小学校で高学年児童を対象にしまして着衣泳を実施したところであります。 ○議長(斎藤光男) 高藤幸偉議員。 ◆20番(高藤幸偉) それでは次に、文化スポーツ部長にお聞きいたします。  昭和55年、太田市に家族連れでレジャーとして楽しめるほか、50メートル9コース、25メートルで7コースの競技用公認プールを備えた施設がオープンいたしました。とうもうサマーランドでございますが、このような施設は県内でも他市と比較して先進的なものであり、群馬県の都市対抗水泳大会にも使用されていたとある資料にも記されておりました。多くの市民の夏の思い出の場所として長年活躍してきたとうもうサマーランドが老朽化などを理由に取り壊されて数年が経過いたしましたが、その代替としてプールの建設計画があったと記憶しておりますが、その計画について現在の状況をお聞かせください。 ○議長(斎藤光男) 村岡文化スポーツ部長。 ◎文化スポーツ部長(村岡芳美) 市民プールの設置計画についてでございますが、現在、具体的な市民プールの設置計画はございません。 ○議長(斎藤光男) 高藤幸偉議員。 ◆20番(高藤幸偉) それでは、代替施設の計画についてなかなか具体的な議論になっておらず、楽しみにしている市民の方々も半ば諦めの気持ちになっております。以前の同僚議員が一般質問や決算特別委員会などにおいても明快な回答をいただいておりません。そこで、改めて市として市民のためのレジャープール及び競技用の公認プールの必要性についてご所見を伺います。 ○議長(斎藤光男) 村岡文化スポーツ部長。 ◎文化スポーツ部長(村岡芳美) 市民プール設置計画の必要性についてでございますが、現在、本市には文化スポーツ部が所管しております50メートルが6コースある新田プールと小学低学年以下が利用できる尾島親子ふれあいプールがございます。また、所管外でありますが、総合健康センターにも25メートルが5コースの通年利用できる温水プールがございます。とうもうサマーランドの廃止に伴い、大会等で利用する競技用プールにつきましては、県内の施設を利用しております。また、近隣のレジャープールの利用券を中学生以下の子どもたちに無料交付するなどして対応しております。今後も既存プールの長寿化を図りながら、有効活用していきたいと考えております。 ○議長(斎藤光男) 高藤幸偉議員。 ◆20番(高藤幸偉) それでは、市民プール設置の早期実現についてお伺いをいたします。私は、水泳自体が学校教育においても縮小しつつある状況、また楽しみの中から自然と水難事故などから自身を守るすべを身につけるため、そして何より市民の夏の憩いの場として市民プールが必要であると感じております。コロナ禍で海外はもちろんのこと、国内においても旅行やレジャーの機会が制限されている中、近場、あるいは市内で完結できるレジャーも見直されなければなりません。多くの市民がとうもうサマーランドでの家族や友人と水に親しんだ思い出があると思います。ぜひとも市民が水に気軽に親しめる市民プールの早期建設を望みますが、いかがでしょうか。 ○議長(斎藤光男) 村岡文化スポーツ部長。 ◎文化スポーツ部長(村岡芳美) 市民プール設置の早期実現についてでございますが、プール建設は、建設費、維持管理費とも多額となることが想定されることから、財源等のバランスを十分に考慮し、施設整備を考えていく必要があると考えておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(斎藤光男) 高藤幸偉議員。 ◆20番(高藤幸偉) 続きまして、市長にお伺いいたします。  市民プール設置計画についてお伺いをいたします。ただいま部長より答弁をいただきましたが、設置計画がありませんとのことで、2016年に閉鎖された競技用、レジャー用も兼ねていたとうもうサマーランドがありますが、当時、県内随一のプールであったと思いますが、閉鎖の際に関係者からも早期の新プール完成を願うものであると記録がございます。その後、プール建設の計画が進められ、用地費約3億5,000万円で土地購入し、競技用公認プールの建設が検討されました。しかし、計画が二転三転としているように思います。太田西複合公共施設では、温水プールの話なども伺っておりますが、結局、プールを造るのか、造らないのか、ご所見をお伺いいたします。 ○議長(斎藤光男) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) とうもうサマーランドは私も思い出しますけれども、後半は子どもたちがほとんど行かないプールになってしまったのです。レジャープールは外国人の方がすごく好んで、ほとんど占領してしまうような状況になったということもありました。もう一つは、コストが非常にかかる。毎年、赤字が、ちょっと記憶にありませんが、6,000万円から7,000万円ぐらいの赤字が出てしまうというようなことがありまして、市民の皆さん方に検討していただいた結果、廃止を決めたわけであります。  ですから、プールは維持管理費、非常にお金がかかる。あとは事故が起こりやすいというようなことも当然あります。現在、新田でやっていますけれども、新田のプールが6コースあります。ですから、とりあえず6コースを十分に使っていただいてやっていただく。また、水難事故等々については、この間も答弁しましたが、中学校のプールを使って着衣のまま泳ぐとか、あるいはどういう救助をやるかとか、これは訓練をしたり、あるいはみんなで体験したりするのに使ったらいいのではないかと思っております。  将来のプールを建設するかしないかですけれども、私は、高齢者の健康のために、競泳用のプールとかレジャープールではなくて、むしろ健康維持のため、これから高齢者が増えてきますから、西地区も第2弾として考える必要があると思っております。温水プールを考えた場合に、やはり今のままでなくて工夫が必要かと思っていまして、どのくらいかかるか分かりませんが、早晩関係機関等とも相談しながら、本当は民営でやってもらうのが一番いいのですけれども、そういうことも考えながらプール建設を検討していきたいと思っております。 ○議長(斎藤光男) 高藤幸偉議員。 ◆20番(高藤幸偉) 2回目の質問に参りますけれども、部長から市民プールは早急に設置する必要がないとも取れるようなご答弁をいただきました。市民プールは、市民のため、また活用できる年齢層も幅があると思いますが、私は競技用のプールよりも、やはりレジャー用のプールが必要かと思っております。また、学校の水泳指導などの状況も大変変わってきているので、市民の健康増進や子どもからお年寄りの方まで多くの年齢が楽しめる市民プールの必要があると考えますが、もう一度ご所見をお願いいたします。 ○議長(斎藤光男) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) レジャープールは今、新里へ行っておりますので、ちょっと遠いですけれども、でも足を延ばしていただく。一つのまちに一つのレジャープールというのはどうかなと。やはり共有すべきものは共有していくことがいいのではないか。ですから、波の出るとてもいいプールが近所にありますので、ぜひそちらに足を運んでいただくということをお願いしたいと思います。ということは、太田市にレジャープールは造らないということになるわけですけれども、ひとつよろしくお願いします。 ○議長(斎藤光男) 高藤幸偉議員。 ◆20番(高藤幸偉) 分かりました。はっきり断られたみたいな感じですけれども、私の言っているのは、太田市がこれだけ成長してきた、大都市に近い、いろいろな面で、人口にしても何にしても経済発展をしてきた都市が、よそのところに借りに行くというのがどうしても私は引っかかる話で、要するに、採算が合わないものはみんな外投げしてしまうのかというような形でなく、やはり市民は市民の場所で利用したいということが多いと思うのです。市長は、いろいろなことを計算して、こっちがいいかな、こっちがいいかなというものが出ると思いますけれども、市民、小さい子から大人までいるのですけれども、競技用プールは館林を使って、私はそれはいいかと思うのだけれども、やはり遊びを主にした夏の4か月ぐらいの期間しかないのですけれども、そういう意味では非常に経費も高いかと思いますけれども、そういったことを踏まえてやめるのではなくて、再度また検討をされてもらいたいなと思いますが、市長が忘れないために、もう一度お伺いをいたします。 ○議長(斎藤光男) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) 確かに尾島のプールはとても人気がありまして、子どものプールですけれども、尾島に妻沼からも来ている。開放するとたくさん来てしまうというようなことがあるようです。ですから、規模は、大規模でなくて小規模で、やはり水に親しめる環境というレベルであれば、非常に検討の余地があると。どこかの施設に抱き合わせで造るとか、こういったものは今後検討していってもいいかと思います。流れるとか滑り台とか、ああいう大規模なものはやらない。楽しく過ごせるような場所は検討をしていきたいと思っています。
         ◎ 休     憩                                       午後2時40分休憩 ○議長(斎藤光男) この際、暫時休憩いたします。      ◎ 再     開                                          午後3時再開 ○議長(斎藤光男) 休憩前に引き続き会議を開きます。      ◎ 会議時間の延長 ○議長(斎藤光男) 本日の会議時間は、議事の都合により、あらかじめ延長いたします。  次に、9番高橋えみ議員。 ◆9番(高橋えみ) 公明クラブの高橋えみです。通告に従いまして、順次質問をさせていただきます。  初めに、女性の負担軽減について、教育部長に伺います。  コロナ禍で経済的に困窮する人が急増したことを背景に、昨年秋頃から生理用品の購入が困難な状況に陥る生理の貧困の話題が各メディアで報じられました。この報道以前より、既に世界各国では女性の月経に関する生理の貧困という問題について調査、そして対策が進んでおりまして、スコットランド、ニュージーランド、フランスなどでは生理用品の無料提供を定めた法整備が進められております。このように、既にもともと海外では社会問題として取り上げられてまいりました。  日本でも、任意団体#みんなの生理が2月から3月にかけてインターネットでアンケート調査を行ったところ、過去1年間に経済的な理由で生理用品を買うのに苦労したことがあると答えた人は20%、買えなかったことがあると答えた人も6%と、日本にも生理の貧困という問題があることが示されました。本年3月4日に我が党の佐々木さやか参議院議員が予算委員会の場で生理の貧困について政府に質問したところに端を発しまして、各地域において生理の貧困の実態はあるとの認識の下、各地方議員が緊急要望をさせていただきました。  本市においても、市長、教育長にコロナ禍における女性の負担軽減に対する緊急要望をさせていただきましたところ、市長、教育長のご英断によりまして早急にご対応いただいたところでございます。生理用品の支援を受けた皆様からは、生理用品を購入する負担感については声を出しづらい、大変にありがたいという声をいただいております。早急にご対応いただきましたこと、感謝を申し上げます。ありがとうございました。  コロナ禍における女性の負担軽減に対する緊急要望には、女性の負担軽減の視点から、防災の備蓄品を使用して学校のトイレに生理用品を置いて無料で使えるようにしていただくように要望させていただきました。教育部長には、就学援助を受けている女子生徒の世帯に生理用品を配付することに至った経緯と支援内容、配付状況と費用について伺います。 ○議長(斎藤光男) 春山教育部長。 ◎教育部長(春山裕) ただいま議員からもお話がありましたように、コロナ禍によりまして、日本におきましても女性の貧困問題が大きく取り上げられるようになりました。そこで、本市では、就学援助を受けている世帯の中学生女子におおむね6か月分の生理用品を配付いたしました。対象者284人に通知を発送しまして、4月中旬から約1か月間、夕方や土日祝日でも対応可能な市の施設2か所で配付をしたところでございます。受け取りに来られた方は148人、割合にしますと52.11%でございました。かかった費用でございますけれども、新規に購入をいたしましたので、13万8,571円でございました。 ○議長(斎藤光男) 高橋えみ議員。 ◆9番(高橋えみ) 支援が必要な方に着実に届くようにということで、就学支援を受けている女子生徒の世帯にということで支援をしていただきましたというご答弁でございました。女性にとっては、生理用品がなければ、学ぶことも働くこともできない必需品でございます。安心して学び、生活できるように、引き続き就学支援を受けている世帯への支援をお願いしたいと思います。部長のお考えを伺います。 ○議長(斎藤光男) 春山教育部長。 ◎教育部長(春山裕) 対象者のうち、約半数が生理用品の配付を受けられました。コロナ禍で生活に困窮している世帯に対しまして、必要な支援ができたものと考えております。今後の社会経済情勢と市全体の支援体制を見ながら、必要に応じて支援を考えてまいりたいと考えております。 ○議長(斎藤光男) 高橋えみ議員。 ◆9番(高橋えみ) 本年3月、公益財団法人プラン・インターナショナル・ジャパンは、15歳から24歳の女性2,000人を対象に、生理と生理に関係する日常生活に関する調査を実施しております。この中でも生理の貧困の実態が示されております。そのほかに初潮を迎える時期の低年齢化が進んでいるとの調査結果も示されておりました。先ほど申し上げたとおり、安心して学び、生活できるように、小学校においても何らかの対策を講じていただきたいと思っております。  また、群馬県に対しても、県内の公明党女性議員団で生理の貧困について緊急要望をさせていただきました。山本知事のご英断で県の施設、県立高校において生理用品の無償配付を行うことが決まり、一部実施していただいております。市立太田高等学校への支援についても、お考えいただきたいと思います。部長のご所見を伺います。 ○議長(斎藤光男) 春山教育部長。 ◎教育部長(春山裕) 県立高校におきまして、5月下旬から保健室と保健室に近いトイレで生理用品の配付を開始したと聞いております。市立太田高校におきまして、どのような取組がいいのか検討してまいりたいと思います。また、小学生女子児童についての支援につきましてでございますけれども、研究してまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(斎藤光男) 高橋えみ議員。 ◆9番(高橋えみ) 続きまして、福祉こども部長に伺います。  緊急要望させていただきましたことで、生理の貧困と聞いて同じ女性として何か力になりたい、また生理用品の寄附を行ってもらいたいという声をいただきました。女性に限らず、何か支援できることはないでしょうかとお声がけをいただきました。現在、行政センターでフードドライブを行っていただいておりますが、併せて生理用品の寄附も受け付けていただきまして、フードバンクを利用されている方で生理用品を必要とされている方に配付をしていただいて、市民の皆様にもご協力いただくことで持続可能な支援にしていただきたいと思いますが、お考えを伺います。 ○議長(斎藤光男) 石塚福祉こども部長。 ◎福祉こども部長(石塚順一) 現在、フードバンクおおたでは、フードバンクおおたのほか、市内の15行政センター(後刻発言の訂正あり)、さらに太田、尾島、木崎、藪塚本町の4郵便局におきましても、市民の方々からの食品の寄附を受けるフードドライブを実施しております。そして、生活困窮者へ配付しております。生理用品を寄附受付や配付につきましても、女性の負担軽減を図るため、前向きに捉え、今後具体的な方法や周知等を研究していきたいと思いますので、よろしくお願いします。 ○議長(斎藤光男) 高橋えみ議員。 ◆9番(高橋えみ) 続きまして、総務部長に伺います。  このたびのコロナ禍における女性の負担軽減についての緊急要望の中で、防災の備蓄品である生理用品の活用をしていただきたいとお願いをいたしましたが、新たにご購入をいただき、配付をしていただきました。大変ありがたく思っておりますけれども、現状で備蓄されております生理用品の活用はどのようになさっているのか、伺いたいと思います。 ○議長(斎藤光男) 高島総務部長。 ◎総務部長(高島賢二) ご質問の備蓄の関係でございますが、現在備蓄している生理用品につきましては、災害時以外には配付するなどの活用は行っていない現状でございます。 ○議長(斎藤光男) 高橋えみ議員。 ◆9番(高橋えみ) それでは、今後の備蓄されております生理用品の活用についてですが、今後は食品の備蓄同様に、ローリングストック法で使用期限が近い物を配付していただきたいと思います。配付方法につきましても、食品の提供と同じく、フードバンクですとか緊急要望いたしました市の施設の女性トイレに置くのがよいのか、支援につなげる方法の配付の仕方というのもあるかと思います。各関係機関と連携を図っていただきまして、有効にご活用いただきたいと思っております。総務部長のお考えを伺います。 ○議長(斎藤光男) 高島総務部長。 ◎総務部長(高島賢二) 備蓄している生理用品で使用期限が近づいたものについては、非常用備蓄食料と同様に、フードバンク等の関係機関と連携を図りながら、必要な方に提供するなど、今後有効活用を図ってまいりたいと考えておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。 ○議長(斎藤光男) 高橋えみ議員。 ◆9番(高橋えみ) 続いて、市長に伺います。  このたび生理の貧困がまた今回顕在化をされました。今後も同様の支援の継続をお願いしたいと思っております。また、それと先ほど部長にもお願いをさせていただきましたとおり、小学校と市立太田高等学校についても、支援の拡充を図っていただきたいと思います。市長のご所見を伺います。 ○議長(斎藤光男) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) 喜ばれて本当によかったなと思っています。また、これは恒久的に続けなければいけないとも思っています。また、年齢が小学生、これはどういうタイミングがいいか分かりませんけれども、過日やったと同じような手法で就学援助の方を対象に、小学生も可能ではないか、あるいは高校生についても、就学援助は終わるわけですけれども、トレースしまして、住所、名前は分かっていますから、同じような形で連絡をして、半年に1度の交換をお願いするということがいいのではないかと思います。 ○議長(斎藤光男) 高橋えみ議員。 ◆9番(高橋えみ) 続きまして、コロナ禍にあって、先ほど申し上げたとおり、生理の貧困の可視化がされまして、ただ、非正規雇用者の約6割が女性とも言われておりまして、経済状況もコロナ禍でありますのですぐに戻るとは考えづらいと思います。こういったコロナ禍にありまして、経済の影響を一番受けるのも女性でございます。ぜひフードドライブと併せて、生理用品の寄附を募っていただきまして、必要な人にフードバンク等で配付をするお考えについてご所見を伺いたいと思います。 ○議長(斎藤光男) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) とりあえず、そういった方々には、どこで交換するのが一番いいのか、私は分かりませんけれども、災害用に在庫している品物を開放するということがいいのではないかと思います。これは場所とか、あるいはどういうタイミングとか、これは分かりませんが、生活困窮者に対して行っていくということでいいのではないでしょうか。また、どのくらいの費用がかかるのか分かりませんけれども、人間生きていく中での必要最低限度のものですから、やはり自分で、ある意味で節約をして、そういう必需品は大人になったら自分で買えるようにすることがやはり大事かと私は思います。いつまでも生理がある限り、ずっと役所を頼りにするということではなくて、やはり可能な限り自分で計画的に、幾らかかるか大体分かるわけですから、そういったものは自分で対応する習慣をつけてもらうことがいいのではないかとは思います。 ○議長(斎藤光男) 高橋えみ議員。 ◆9番(高橋えみ) 市長、先にフードバンクの寄附について聞いたのですけれども、フードバンクの寄附を募って、市民の皆様からご協力いただくということに関しては市長も同じお考えということでよろしいでしょうか。もう一度。 ○議長(斎藤光男) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) 寄附をまた受けるところが、今言ったように、例えば今受けているのは郵便局でも受けていますよ、いろいろなところで受けていますけれども、これを集めて、いずれにしても方法は考えます。でも、寄附を受けるというのも、小学生、中学生、高校生は市のほうでそれなりの対応をしていくということを考えれば、フードバンクで寄附を受けたものは一般のところへ回っていくわけですけれども、できるだけ先ほど言ったような在庫しているもの、それが切り替えになりますので、これを利用していただく。あと、やはり自分でも努力をすることも必要でありますし、でも、寄附があったものも当然検討はしてみたいと思いますけれども、できるだけ大人になったら自分で自分の身を守るということを考えていくことも大事なことだと思います。しつこいようですけれども、小学校、中学校、高等学校については行政で対応していきたいと思います。 ○議長(斎藤光男) 高橋えみ議員。 ◆9番(高橋えみ) 分かりました。生理の貧困につきましては、もともとは任意団体の#みんなの生理がいろいろな各党に要望を出したようなのです。そこに一番最初に反応をいたしましたのが我が党の竹谷とし子参議院議員でございまして、そこで要望を受けたことをきっかけに、20代、30代の女性と生理をめぐる課題について意見交換をさせてもらいました。そういったところから伺って分かったことですけれども、生理の貧困について、その背景にあるものが生活困窮だけではないということでございまして、ネグレクトであったり、虐待、また家族との確執から来る孤立、またパートナーからの無理解から来る生理ヘイト、いろいろなところが背景にあるということが分かりまして、大人になったから自分でやりなさいということではなくて、そうしますと、トイレに行ってトイレットペーパーがあるのが私たちは当たり前の環境でありますけれども、女性だから生理用品を負担するのは当たり前のことなのかというところに話が行ってしまうのですけれども、これはいろいろな背景がありますので、できればローリングストックによる生理用品の活用につきましては、これをいろいろな支援につなげられるような配付の仕方を全庁的に私は考えていただきたいと思っております。市長のお考えを伺います。 ○議長(斎藤光男) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) 災害用に在庫しているものは、どのような形であれ配付することは全然問題がないと思います。ですから、今言ったようなひきこもりの方とか、届かない人に誰かを通じて持っていくのに用意しておくとか、こういうことはいいのではないか。ただ、言っているのは子ども、小学校6年生がスタートとすれば、小学生、中学生、高校生は行政のほうで予算を持って対応していく。生活援助の方を中心にして行っていくということ。あとは、やはり自分でも努力してほしい。どのぐらいの値段がするのか私は全く分からないのですけれども、1か月にどのくらいお金を使うか分かりませんが、それは自分の身を守る、自分で自分の命を守る、これと同じようなことでありますので、自ら守ることを実行に移していただきたいと思います。 ○議長(斎藤光男) 高橋えみ議員。 ◆9番(高橋えみ) 続きまして、2問目に入ります。切れ目のない子育て支援について、福祉こども部長に伺います。  先日、新聞の記事に、群馬県内の児童相談所に寄せられました2020年度の児童虐待に関する相談件数は2,286件、過去最多に上った実態が県の調査で分かった。主に虐待したのは実母が全体の46%に相当する1,058人、実父が39%、889人という記事でございました。本市におきましても、本年2月に生後1か月の乳児が母親から暴行を受け、一時意識不明の重体となったとされる事案がありました。母親は出産後に精神的に不安定になる産後鬱状態だった可能性があったとありました。4月には、生後7か月のお子さんを母親が窒息死させた事案が報道されておりました。いずれも産後間もない実母から1歳に満たない乳児が虐待を受けております。  児童虐待が起きてしまう理由の一つに、産後鬱があると言われております。産後鬱は、周産期における精神疾患でございまして、最も頻度が高く、産後1か月から1年以内に10%から15%の女性が罹患をしているということでございます。症状が悪化した場合、感情のコントロールが難しくなり、子どもに危害を加えてしまうおそれがあります。また、産後鬱は虐待だけではなく、出産後1年未満に死亡した女性について分析をしたところ、自殺者も多いということから、国も母子保健法を改正いたしまして、本年4月1日より、出産後間もない母親と乳児を支援いたします産後ケア事業の実施が市区町村の努力義務となりました。本市で起きました虐待の事案から見ても、自ら産後鬱であると気づくのは難しく、周りの人がいかに早期に異変に気づき、そして速やかに適切な支援、寄り添った支援につなげられるか、まさに産後ケアの環境整備の重要性を感じているところでございます。  福祉こども部長には本市の虐待の現状を伺いまして、健康医療部長には女性の人生において最も大きな変化が伴う産後をどのように支援していただけるのか、順次伺ってまいります。  それでは初めに、福祉こども部長には、本市における児童虐待相談件数及び要保護児童数の3年間の推移について伺います。 ○議長(斎藤光男) 石塚福祉こども部長。 ◎福祉こども部長(石塚順一) 児童虐待相談件数、平成30年度は48件、令和元年度125件、令和2年度121件でございます。また、要保護児童数におきましては、平成30年度は98世帯210人、令和元年度は122世帯269人、令和2年度は166世帯362人でございます。 ○議長(斎藤光男) 高橋えみ議員。 ◆9番(高橋えみ) 児童虐待の相談件数は増加傾向にあると思います。相談件数が増えている要因について伺います。 ○議長(斎藤光男) 石塚福祉こども部長。 ◎福祉こども部長(石塚順一) 増えている要因につきましては、経済的困窮、さらに子どもの特性による育てづらさ、核家族化の増加に伴いまして、孤独感等を起因とする育児の不安、夫婦間の問題等の家族環境が要因と思われます。また、昨年につきましては、コロナ禍での外出自粛などにより、家庭で過ごす時間が増えたことによる家族間のストレスが増幅したことも一つの原因だと推測されます。 ○議長(斎藤光男) 高橋えみ議員。 ◆9番(高橋えみ) それでは、児童虐待相談経路及び虐待内容と本市において一番多く受ける相談内容について、上位から順に教えてください。 ○議長(斎藤光男) 石塚福祉こども部長。 ◎福祉こども部長(石塚順一) 主な児童虐待の相談経路につきましては、児童相談所、保健センター、学校、近隣・知人、警察、保育所等があります。虐待内容につきましては、殴る、蹴る、激しく揺さぶる、戸外に締め出すなどの身体的な虐待、重大な病気になっても病院に連れていかない、乳幼児を家に残したまま外出する、適切な食事を与えないなどのネグレクト、言葉による脅かし、子どもの前でのDVなどの心理的虐待及び性的虐待の4種類に分類され、昨年度の相談内容では、本市においてはネグレクトが一番多く、続いて身体的虐待、心理的虐待、性的虐待の順であります。 ○議長(斎藤光男) 高橋えみ議員。 ◆9番(高橋えみ) 要保護児童への支援の取組の状況と本市における虐待事案後、お取組を強化されたところがありましたら教えてください。 ○議長(斎藤光男) 石塚福祉こども部長。 ◎福祉こども部長(石塚順一) 要保護児童への支援の取組の状況ですが、幼稚園、保育園、学校などの見守りや家庭訪問、さらには子どもの子育ての不安や孤立感により、養育支援を必要とする家庭に対しまして支援員が訪問し、指導助言を行う養育支援訪問事業を実施しております。本市における虐待事案後の取組強化につきましては、関係機関とより一層連携を強化しまして、情報の共有に努め、継続的な支援を行ってまいります。 ○議長(斎藤光男) 高橋えみ議員。 ◆9番(高橋えみ) 養育支援訪問事業の実施、そして関係機関とより一層連携強化を図っていただいているとのご答弁でありました。そういったお取組から見えてくる課題について伺います。 ○議長(斎藤光男) 石塚福祉こども部長。 ◎福祉こども部長(石塚順一) 課題としましては、一見普通に見える生活を営んでいますけれども、実際は子育てに対する不安、さらに孤独感等を抱えている家庭を早期の段階で把握しまして、養育支援訪問事業等の支援に結びつけ、見守りを継続していけるかどうかが課題になっております。 ○議長(斎藤光男) 高橋えみ議員。 ◆9番(高橋えみ) 分かりました。そうしましたら、課題を踏まえた今後の取組と子育て世代包括支援センターをはじめ、関係機関との連携について伺います。 ○議長(斎藤光男) 石塚福祉こども部長。 ◎福祉こども部長(石塚順一) 現在、母子保健等を担当しています健康づくり課と妊産婦の支援に必要な情報、さらに育児相談の情報などを共有しておりまして、今後も継続して同課と情報を共有しながら、連携を強化していきたいと考えております。また、子ども家庭支援全般に係る業務を行う子ども家庭総合支援拠点を今年度中に開設しまして、子育て世代包括支援センターや要保護児童対策地域協議会との連携も強化していきたいと考えております。 ○議長(斎藤光男) 高橋えみ議員。 ◆9番(高橋えみ) 次に、健康医療部長に伺います。  先ほど福祉こども部長のご答弁に、一見普通に生活を営んでいるが、実は子育てに対する不安や孤独感を抱えている家庭等を早期の段階で把握していくことが課題であるとありました。産後ケアの目的は、何より出産で傷ついた母体をいたわること、そして早期から関わり、鬱傾向が見受けられれば適切な支援につなげること。そして、子育ての不安を和らげ、孤立を防ぐことにあります。  健康医療部長には、産後ケアの状況と今後の支援について伺いますが、初めに、近年核家族化が進み、家族、親戚、地域のつながりが希薄化をし、支援が得られにくい状況にあると感じます。母子を取り巻く社会環境の変化について伺います。 ○議長(斎藤光男) 楢原健康医療部長。 ◎健康医療部長(楢原明憲) ここ数年、産後の入院期間が短くなる傾向にあり、普通分娩だと以前では5日程度だった入院が3日程度になっている機関があります。そのため、母体が回復せず、授乳も安定しないまま退院している状況です。自宅に戻ってからも実家が遠方であり、議員がおっしゃるとおり、家族関係の問題で里帰りができない等、支援者のいない子育てが多くあり、育児者の心身の負担は増大傾向にあります。また、新型コロナウイルス感染症の流行は予定していた親族の支援が受けられない。子育て仲間と出会う機会が減るなど、子育ての孤立化に拍車をかけている状況でございます。 ○議長(斎藤光男) 高橋えみ議員。 ◆9番(高橋えみ) 健康医療部長のご答弁にありましたとおり、こういった背景があることを踏まえまして質問を進めてまいります。  それでは、本市の状況とお取組について伺います。過去3年間の出生数の推移と妊産婦と乳児に対しての関わりについて伺います。
    ○議長(斎藤光男) 楢原健康医療部長。 ◎健康医療部長(楢原明憲) それでは、過去3年間の出生数の推移でございますが、平成30年度1,758人、令和元年度1,656人、令和2年度1,556人でございました。産前産後のお母さんと乳児への関わりでございますが、妊娠届出時に個別面接を行います。妊娠届出時確認票で妊婦の既往歴、育成歴、子育ての支援者がいるか等の状況を聞き取り、必要に応じ助産婦や保健師が支援を開始します。聞き取りの中では、保健センターが妊娠中から子育て期の不安や悩みにいつでも相談に応じることや、地区担当保健師が継続して支援することをお伝えしております。産後は、産後鬱の予防や新生児の虐待予防を目的として、産後2週間頃に出産した医療機関で産婦健診を実施いたします。産婦健診では、母親の心身の状態を確認し、結果に応じて助産師や保健師による支援を行います。必要があれば、心理師相談や精神科受診もお勧めしている状況でございます。また、生後2か月までに出生児全員に保健師が赤ちゃん訪問を実施しています。母の心配や不安を聞き、相談に応じたり、各種母子保健事業、子育て支援事業について説明するとともに、保健センターが子育てに関する相談先であることをお伝えしております。 ○議長(斎藤光男) 高橋えみ議員。 ◆9番(高橋えみ) 部長からのご答弁は、母子手帳発行時より支援を開始して、必要な支援を講じていただいているというご答弁でございました。出生数にしても、平成30年度から100人ずつ減ってきているということでございます。コロナ禍でもありましたけれども、少子化対策を図っていかなければいけないと思っております。  それでは、本市において虐待の事案後、取組を強化したことがあれば教えてください。 ○議長(斎藤光男) 楢原健康医療部長。 ◎健康医療部長(楢原明憲) 育児者が悩んでどうしていいか分からない状況のときに、周囲の人が相談機関に連絡できる体制づくりのために、相談機関のさらなる周知、この2つを目標に、いつでも携帯できるような相談機関を掲載したカードを作成いたしました。妊娠届出時に夫や家族の分の必要に応じた枚数をご自由にお持ち帰りになってお渡ししております。支援者がいない妊婦には、すぐに利用できるよう、ファミリーサポートセンターの登録を勧め、希望によりファミリーサポートセンターが自宅に出向いて登録支援をすることもお伝えしています。また、健康づくり課内では、ケース検討会を定期的に実施し、それぞれの保健師が対応している事案について、グループ単位で協議しております。ケース支援の方向性を確認し、課全体で支援方法を共有している状態でございます。 ○議長(斎藤光男) 高橋えみ議員。 ◆9番(高橋えみ) 分かりました。妊産婦の異変に気づいたら、家族が相談窓口につなげられるようにということで、今、そういった連絡先をご配付いただいているということでございました。実際に私も先日、産後鬱を乗り越えた太田市内に在住の方のお話を伺いましたところ、一番最初に夫が奥様の異変に気がついた。そして、保健師さんにつなげることができて、精神科をご紹介いただいて快方に向かったということも伺いました。そういった働きかけは大変重要だと思います。そして、今後もまた丁寧に窓口で、産後鬱についてもご説明をいただいているということも伺っておりまして、引き続き丁寧な対応をお願いしたいと思っております。  先ほど、妊産婦と乳児に対しての関わりについて部長のご答弁にあったとおり、赤ちゃん訪問を実施していただいておりますけれども、訪問する中で見えてくる課題がありましたら教えてください。 ○議長(斎藤光男) 楢原健康医療部長。 ◎健康医療部長(楢原明憲) 赤ちゃん訪問を実施しての課題でございますけれども、出産後の母体の回復途中で赤ちゃんのお世話にも慣れていない時期に、支援者のいない子育てというのは母親の心身の負担が非常に大きくなっております。そのような中で母親の心身のケアや育児のサポートのためには、母親が不安を感じたときにじっくりと寄り添えるサービスが子育て乗り越えるために必要と感じております。 ○議長(斎藤光男) 高橋えみ議員。 ◆9番(高橋えみ) 分かりました。それでは、現在、生後2か月までに赤ちゃん訪問を実施していただいていると先ほど部長からもご答弁をいただきましたけれども、産後鬱の状況から見ますと、産後直後から1か月が産後鬱を最も発症しやすいと言われておりまして、部長のご答弁にあったとおり、近年は出産による入院期間が短くなっているということで、育児技術がままならないまま退院せざるを得ない状況にあると思います。母親が一番不安を感じているときに訪問していただくことで、早期に必要な支援につなげられる可能性が高くなります。保健師の皆様がご多忙であることはよく伺っておりますけれども、可能であれば訪問時期を1か月以内に早めていただけるようにご検討をいただきたいと思いますが、お考えを伺います。 ○議長(斎藤光男) 楢原健康医療部長。 ◎健康医療部長(楢原明憲) 育児環境は様々な状態であると思います。妊娠中からの状況把握で、産後の支援者がいないなど、育児の困難が予想される方には早期支援を検討していきたいと思います。 ○議長(斎藤光男) 高橋えみ議員。 ◆9番(高橋えみ) それでは、本市においても実施していただいております産後ケアの利用状況と課題について伺います。 ○議長(斎藤光男) 楢原健康医療部長。 ◎健康医療部長(楢原明憲) 産後ケアの利用状況でございますけれども、過去3年間、産後ケアの利用人数ですが、平成30年度はゼロ人、令和元年度1人、令和2年度ゼロという結果でした。現在、通所型としてみどり市の助産院に委託しておりますが、距離が遠いため身近な場所で利用できる産後ケアがあることが望ましいと考えております。また、経済的な理由を考慮して利用しやすくするために、本年4月から一般世帯の1回の自己負担額を2,000円から500円に引き下げ、かつ多胎1人当たり500円の加算をなくし、利用促進を図りましたが、現在のところ、利用者数は伸び悩んでおります。 ○議長(斎藤光男) 高橋えみ議員。 ◆9番(高橋えみ) 昨年度、予算特別委員会の中でも、自己負担額については要望させていただいておりました。支援を受けやすい環境に整えていただいたと思っております。大変にありがとうございます。  産後ケアは宿泊型、通所型、訪問型とありますが、本市は通所型の産後ケアを実施していただいております。健康医療部長のご答弁にあったとおり、距離が遠く利用者が少ないため、身近な場所で利用できる産後ケアが望ましいというお話でございました。おっしゃるとおりであると思います。産後間もなくは、自身の体がまずままならない状況にあります。そういった中でおむつを持って着替えを持って、そういったものを準備して乳飲み子を抱えて車を運転するというのは危険も伴いますし、大変であります。今後の取組として、助産師の皆様に余計なご苦労をまたおかけしてしまうと思うのですけれども、通所型の産後ケアに加えて訪問型の産後ケアの導入をお願いしたいと思っております。訪問型の産後ケアの導入についてのお考えを伺います。 ○議長(斎藤光男) 楢原健康医療部長。 ◎健康医療部長(楢原明憲) 現在は助産院に滞在して専門的なサービスを受けている状況であります。ただ、自宅に訪問してもらい、サービスを受けたい人、それぞれのニーズがあるかと思います。それぞれのニーズに応じて、サービスが選択できるのが一番いい状況であるとは考えております。今後、制度化するための検討をさせていただければと感じております。 ○議長(斎藤光男) 高橋えみ議員。 ◆9番(高橋えみ) 続いて、市長に伺います。  市長には、訪問型の産後ケアの実施についてお考えを伺いたいと思っております。先ほど健康医療部長からご答弁があったとおり、今後は制度化するために検討するとご答弁いただきましたけれども、やはりニーズに応じて利用者がサービスを選択できるために、通所型も訪問型もあることが望ましい、選択肢が広がるというご答弁でございました。また、赤ちゃん訪問の訪問実施から見えてくる課題の中に、母親が不安を感じたときにじっくりと寄り添えるサービスが子育てを乗り越えるために必要と感じているとのご答弁もございました。出産を終えて退院したばかりの時期が母子にとって一番大変であります。特に出産後1か月は、母体の体力も回復し切っていない場合もありまして、産後直後のケアが不足していると感じております。産後ケアについては、最も必要な時期に誰でもケアが受けられるように、もう一重の環境整備をお願いしたいと思っております。訪問型の産後ケアの実施について、ご所見を伺います。 ○議長(斎藤光男) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) 今、話をいろいろ聞いていまして、問題はマンパワーではないかと思いますね。人がいれば何とかなるかもしれない。料金は500円になるか2,000円になるか分かりませんけれども、でも、人がいないからできない。先ほど言ったように、ほとんど誰も産後ケアは、通所型は受けていないに等しいわけです。ですから、訪問にしても、みどり市から来てもらうのも大変ですから、誰かいなくてはいけない。そこで私は素人ながら考えたのです。赤ちゃんを産んで産後鬱というような状況ですから、産ませてくれた産婦人科には助産婦さんもいますし、そこに頼りに行くのが一番いいのではないかと思うのですが、それは難しいのですか。私は分からないですけれども、産ませてあげたという責任もありますから、相談に行けば受けてくれるのではないかと思うのです。これが一番身近で一番いい。これを考えたらいかがですか。 ○議長(斎藤光男) 高橋えみ議員。 ◆9番(高橋えみ) 現在、産院が市内に4つしかないということと、今、ベッドがなかなか空かないということで、そういったこともありまして、私のときには1週間、産院に入院ができました。今、産院が少ないですから、どんどんベッドを空けなければいけないという理由がありまして、入院が大変短くなっています。帝王切開した方でも、私のときは2週間でしたけれども、今は長くて6日間、普通の分娩の方は短ければ3日間であります。そういったこともありまして、まず病院のベッドが空いていないということと、助産師さんの時間も空いていないということでございます。そういったこともあって、今みどり市のほうでお願いしているという状況がございます。  ですので、私が考えておりますのは、本市の助産師さんがいてくださっておりますので、こういった方たちに希望をされる方には訪問していただきまして、時間も通所型だと5時間、6時間ぐらいかかるのですけれども、そしてお昼も出ます。ですけれども、訪問型になりますと、時間が3時間から4時間、4時間かからないかもしれません。とにかく半分ぐらいの時間で済むのです。お昼も出ない。職員の方がもし行っていただけるようであれば、ぜひ私は無償でもやっていただきたいと思っております。市長の考えを伺います。 ○議長(斎藤光男) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) 先ほどお話ししたように、人がいるかいないかの問題だと思うのです。通所型ではありませんけれども、どうしようもなければ産ませてもらったところに行って、そこに助産婦がいますから、相談するのが一番いいのではないか。私、今の話を聞きまして、長時間いなければ駄目なようなことですけれども、私は産婦人科に行って相談したことは一つもないのですけれども、そのようなこともお医者さんと相談してみてもいいかと思います。できないのであっても、いずれにしても人間がいなければ何もできませんので、今そういう環境にないということですから、そういった人をここに連れてきて、ここに住んでもらうということが一番大事だと思うのですけれども、いずれにしても、人を何とか考えるということになると思います。これは努力目標の一つになってしまう。すぐに即答ができないということになります。 ○議長(斎藤光男) 高橋えみ議員。 ◆9番(高橋えみ) 分かりました。先ほども申し上げているように、もし市内でできていれば、もう既に市内で産後ケアがやれているわけです。そこができない状況ですので、市外にお願いしているという状況がまず一つあります。そして、時間も、産後ケアというのは、産後すぐというのは、まずお母さんが寝られないのです。そこにストレスを感じて感情のコントロールもできなくなる。そして、鬱傾向になってしまうということもあるので、レスパイトが目的、休むということがまず一つ目的なのです。なので、通所の場合も宿泊型というのもあって、とにかくお母さんの母体を休めるというのが一つ目的になっておりまして、なので時間が長くなっております。これは通所型でありますけれども、通うということであれば、時間も半分で済むということでございますので、ぜひ前向きにご検討をお願いしたいと思います。市長、もう一度お願いします。 ○議長(斎藤光男) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) 産婦人科と称してほとんど赤ちゃんを、私の知っている医者で2件あるのです。そこに話をしてみます。今のように非常に難しい問題であるかどうかも聞いてみたいと思っていますが、結論はこの次、いろいろな形でまたお会いしますので出したいと思いますが、いずれにしても、部とも相談しながら、要は人がいなければ何もできないということですので、人確保のための努力をしていきたい。それと今の産婦人科の先生に相談をしてみたいと思っております。 ○議長(斎藤光男) 次に、14番木村浩明議員。 ◆14番(木村浩明) 太田クラブの木村浩明です。通告に従いまして、一問一答方式にて質問をいたします。  まず、(仮称)太田西複合拠点公共施設の進捗状況について、企画部長にお伺いします。  この複合施設は、太田の西地域の住民はもとより、広く太田市全体の皆様から大きな期待が寄せられる施設でございます。特に西地域の皆様にとっては、この位置に文化・芸術・交流・健康の拠点ができることで生活の豊かさが大きく向上するのではないか、そのような期待が持てるものでございます。いよいよプロポーザル方式による公募が行われましたが、参加表明書提出者15者、技術提案書提出者8者と多数の参加があり、その中から平田晃久建築設計事務所が選定されました。見事勝ち抜いた平田事務所にはエールを送りたいと思います。  そこで、まずは平田事務所を選んだ選定方法、理由をお聞かせください。 ○議長(斎藤光男) 栗原企画部長。 ◎企画部長(栗原直樹) まず、プロポーザル提案者の選定につきましてですが、学識経験者、それから市民代表及び職員の5名で構成されました選定委員会において決定されました。あらかじめ設定した採点基準に基づきまして点数化を行い、最上位者を選定いたしました。 ○議長(斎藤光男) 木村浩明議員。 ◆14番(木村浩明) 平田事務所は、美術館・図書館を設計した事務所ですから実績もあると思います。  次に、今後の開発スケジュールを教えてください。 ○議長(斎藤光男) 栗原企画部長。 ◎企画部長(栗原直樹) 次に、今後のスケジュールでございますが、去る5月30日に第1回目のワークショップが開催され、約40名の参加者により活発な意見交換が行われました。今後、数回のワークショップを経て、年内には基本設計を、本年度中には実施設計を作成する見込みで、令和4年度には工事着工を予定しております。 ○議長(斎藤光男) 木村浩明議員。 ◆14番(木村浩明) 本年度中に実施設計を作成、来年度の令和4年度には工事着手ということで、設計が決まるまでの時間が限られており、期待を上回るすばらしいものができるか、あるいは期待外れに終わってしまうか、まさに今が正念場でございます。公開された技術提案書を見ますと、建物全体の構造や施設のコンセプトは多く書かれていますが、内部の具体的な細部についてはあまり記載がありません。細部についてはこれから決めていくということでよろしいでしょうか。 ○議長(斎藤光男) 栗原企画部長。 ◎企画部長(栗原直樹) 施設の細部につきましては、今後、ワークショップ等を通じまして意見集約をベースに詰めていく予定となっております。 ○議長(斎藤光男) 木村浩明議員。 ◆14番(木村浩明) 細部はまだということですが、文化教養、市民交流、健康増進などの面積がこの提案書に書かれています。これはこのままいくのでしょうか、あるいは現時点での素案があれば教えてください。 ○議長(斎藤光男) 栗原企画部長。 ◎企画部長(栗原直樹) 技術提案書に記載の面積につきましては、設計上の面積ではなく、あくまでも技術提案上の参考面積であるため、今後、ワークショップ等に基づいた意見集約によりまして確定されるものと考えております。 ○議長(斎藤光男) 木村浩明議員。 ◆14番(木村浩明) これから細部を設計するということですが、意見聴取等はどのような計画で行われるのかを再度お願いいたします。 ○議長(斎藤光男) 栗原企画部長。 ◎企画部長(栗原直樹) 次に、設計に向けた意見聴取でございますが、ワークショップの開催を全4回程度予定しているほか、個別要件につきましては関係部署との意見交換を密に行う予定でもあります。その結果を踏まえまして、今後、基本設計が固まり次第、所管である総務企画委員会へ報告する予定でもございます。 ○議長(斎藤光男) 木村浩明議員。 ◆14番(木村浩明) 様々な意見が出ると思いますが、ぜひよく聞き吟味していただいて、よいものができるようにご努力をお願いいたします。  また、市の関連部署は最も知見があるところでございます。ぜひ丁寧な調整を願っておりますが、この点についてはどうお考えでしょうか。 ○議長(斎藤光男) 栗原企画部長。 ◎企画部長(栗原直樹) 全ての要望、意見を反映することは難しいことでございますが、できる限り丁寧な対応に心がけてまいりたいと考えております。 ○議長(斎藤光男) 木村浩明議員。 ◆14番(木村浩明) 設計に当たって心配なことがあります。今回は細部から積み上げて全体の構造、構想になったということではなさそうですので、まず最初に面積ありきということになってはいないか。これも予算との関係も重要ですので、理解できるところでもあります。しかしながら、これを削ってしまっては魅力がなくなるというもの、そういった機能があったときには融通を利かせていただきたいと思っております。  一例を申し上げます。例えば図書館は、面積効率を上げるために壁面のほとんどの部分を書架としていますので、テーブルのついた閲覧席は壁際には使えません。技術提案書の図を見た限りでは、閲覧席が少ないように思います。あまり少ないと、その図書館は本を借りてきて家で読む貸出しの図書館になってしまいます。中に滞在して読書をする。また、カフェもありますので、コーヒーなどを飲みながら滞在して読書するということもいいのかもしれません。いわゆる滞在型の施設にするためには、気の利いた閲覧席が数多く必要です。中高生を中心とした学習スペースも、多目的スペースが空いたときにだけ利用できるというのではなくて、専用のものがなければ、うまく運用できないかもしれません。このようなことがいろいろ出てくると思います。一つ一つかなえることは難しいでしょうが、これがないと魅力がなくなるというものに関しては、面積ありきではなくて融通を利かせていただきたいと思います。部長のお考えをお願いいたします。 ○議長(斎藤光男) 栗原企画部長。 ◎企画部長(栗原直樹) 次に、面積配分につきましては、面積ありきで設計を行うものではなく、必要な機能を十分に吟味した上で皆様と一緒につくり上げていく予定でございます。一方で、予算には限りもあり、必要以上に大きな面積となることは避けなければなりません。この点は十分ご理解いただければと存じます。 ○議長(斎藤光男) 木村浩明議員。 ◆14番(木村浩明) それから、2期工事を検討されているということでしたが、現在どのような方向性を持って進めていくのか、分かったことがあれば教えてください。 ○議長(斎藤光男) 栗原企画部長。 ◎企画部長(栗原直樹) 次に、2期工事につきましては、今後具体的な検討に入ってまいりますが、民間活力等を使ったにぎわいの創出を図りたいと考えております。 ○議長(斎藤光男) 木村浩明議員。 ◆14番(木村浩明) 民間活力を利用ということですね。  それでは、検討の一つに大きな本屋さんを入れていただけないでしょうか。本屋さんと図書館は相性がよく、本好きの人は両方寄っていくのではないでしょうか。そのほか様々な案が出てくると思いますが、よく吟味していただきたいと思います。  それから、この施設は名前が長く、完成後でも構わないんですけれども、できれば愛称をつけていただけないでしょうか。 ○議長(斎藤光男) 栗原企画部長。 ◎企画部長(栗原直樹) 当該施設の愛称につきましては、今のところ未定でございますが、今後検討してまいりたいと考えております。よろしくお願いします。 ○議長(斎藤光男) 木村浩明議員。 ◆14番(木村浩明) 次に、市長にお伺いします。  この施設の隣のショッピングセンターは、駐車場を探すのが難しいほどたくさん人が集まっています。市民に愛される複合施設ができれば、たくさんの人が訪れることが予想できます。提出された技術提案書を見ても、期待が持てる限りでございます。それも1年に1回行くとか、そういうことでなくて、場合によっては頻繁に寄ることも考えられます。まず、市長に、この施設に対する思いというものをお聞かせいただけないでしょうか。 ○議長(斎藤光男) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) ここの施設は、前々から西エリアの中核にしていきたいと。エアリスもありますし、ジョイフルもありますし、その隣にはまたきれいな公園も、アンディ&ウィリアムスボタニックガーデンというのがありますし、あの周辺全体で物事を考えていきたいと思っておりました。さらに、運動施設もあるわけでありまして、全体に人が寄っていって、あそこを一つの楽しみの場所にする。その中でエアリスとここの西の複合施設は拠点として使いたいと考えてきました。今回の設計も、緑を屋上にたたえたり、あるいは1階のフロアの使い方も非常にうまくできていまして、コンパクトであるというような感じはしないでもありませんけれども、ただ、全体の回遊性の中での一つの拠点として、かなり有効性を持ってくれるのではないか。  さらにもう一つは、先ほど話がありましたように、40名ぐらい参加してくれるか分からないですが、地域の人とか専門の人が寄ってたかって、あれを土台にしていろいろ検討していく。今の本屋さんは、本屋さんをあそこにつくってしまうと、ニコモールの中にいる本屋さんが潰れてしまうのではないかと私は思ったりします。でも、そういったことも含めて、多分市民の中からいろいろな意見が出てくると思います。できるだけ多くその中に入れて、地域の人たちの魂も中に入れられるような施設になればいいなというのが私の思いであります。 ○議長(斎藤光男) 木村浩明議員。 ◆14番(木村浩明) ワークショップを1回開かれたということですが、多数の人が参加されたようで、いろいろな意見が出されていたと思います。特にこの施設は市長が今言われたように、周辺との融合というのでしょうか、隣の遊水地であるとか、そういったところの一体型となって一つの施設、ランドマークともなりますし、非常にいい提案なのかと思います。  ただ、私も先ほども言いましたし、市長も多少コンパクトなのかなというようなところで、多少懸念があるのは、先ほど部長より設計の詳細はこれからだという答弁をいただきました。あるいは面積ありきではないということもいただきましたが、ただ、予算との関係もあるというところですが、これからぜひ魅力のあるよい施設をつくってもらいたいと期待することではございますが、設計は今年度行うということから、ここ半年ぐらいの間に、ある程度配置ですとか大まかなところは決まってしまうのではないかと思っているのです。  ですから、心配がありまして、市長、新田図書館、何回も行かれていると思いますが、想像してみてください。新しい複合施設で図書館の部分に割り当てられた床面積は、新田図書館の2階を除いた1階の部分をさらに二、三割もしかしたら削られるのではないかというような面積になります。壁を書架にするということで、大分本の配置については工夫がされるので、少しは書架の面積が小さくできるのかと思うのですが、複合施設の基本構想、最初に見た基本設計を出してもらう前の基本構想を見ますと、図書館の部分の最初に、ゆっくりと読書を楽しめる空間を持ちと一番最初に書いてあります。私も、これこそが重要なのではないかと思っているのです。それには気の利いた閲覧席が多く必要です。ただ席があればいいというのではなくて、そこに行ってみて、ここの席に座って本を読んでみたいという気持ちにさせるような気の利いたものでなければ駄目かと思うのです。これからつくるのですから、いろいろな工夫ができると思うのです。  そうしたときに、今の新田図書館、大きなテーブルがあって、資料を広げて読むところがあります。そのほか個別の席というのが4つ5つ窓際にありますが、それ以外に閲覧席というのは見当たらないのです。ここをさらに何割か減らした空間に、気の利いた閲覧席が入るのかどうか非常に心配なのです。設計がこれからだということなので、それは十分配慮していただければありがたいのですが、雑多な雰囲気で、ある程度パソコンなどもつかって、そういったところはいろいろ食事などもできるところで、そこでも本は読めると思うのですけれども、書架が見えるような場所で本に囲まれながら読めるような雰囲気の閲覧席が、いろいろ成功した図書館を見ますと気の利いたものがいっぱいあります。  ですから、これを入れるとなったときに、では、閲覧席を入れるのだったら蔵書は3分の2にしなければいけないねとか、そうなった場合には魅力がなくなってしまうのかと心配しているのです。最初はいっぱい人が来ると思います。でも、飽きられて、その後、来なくなってしまったりとかいうことがないように、これは大切だというものがあった場合には聖域を設けないで、そこに関しては十分議論の上、面積をつくっていただきたいと思っているのです。市長、もう一度お願いできますでしょうか。 ○議長(斎藤光男) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) 議員の気持ちはすごくよく分かります。図書数も、新田図書館は全部開架式にしようとしていますので、ある意味では本が多くて読書とか、あるいは自由に気分よくそこにいるというスペースが小さくなる。もう一つは、私も感じたのですが、保健センターの広さが十分であるかという点もあると思うのです。もう1点は、例えば広いスペースがあったら、全体で行政センターが使う、保健センターで使う、あるいは図書の部門で使う、いろいろな複合的な使い方をすればかなりいけるかと思いますけれども、気になったのが今の図書スペースの問題と保健センター、だから、そういった意味でコンパクトかと思いましたけれども、これからもワークショップ等を通じて、欠点を見つけて、100%誰にでも満足できるというのは非常に難しいと思いますけれども、みんなが考えているような複合施設にしたいと思っています。議員も、今の意見をいただいたので、うちのほうも気にすると思いますので、気にしながらやっていきたいと思いますので、いろいろなケースでいろいろな意見を言っていただければ大変ありがたいと思います。 ○議長(斎藤光男) 木村浩明議員。 ◆14番(木村浩明) 次に、本市の奨学金制度について、福祉こども部長にお聞きします。  本市の奨学金制度の中で、福祉こども部長には太田市保育士修学資金貸付制度と太田市保育士奨学金返済支援制度についてお聞きします。
     まず、保育士修学資金貸付制度の目的と概要を教えてください。 ○議長(斎藤光男) 石塚福祉こども部長。 ◎福祉こども部長(石塚順一) 保育士の専門学校、さらに大学等で厚生労働省で認可されている保育士養成校におきまして修学し、将来市内の保育所等に保育士として勤務しようとする者に対しまして、保育士修学資金を貸付け、その修学を支援することにより、質の高い保育士の養成及び確保を図ることが目的となっております。概要につきましては、申請をする年度に入学し、卒業後、市内保育所等において勤務する意思を有する者に対しまして、2年を限度として月額3万円を貸し付けるものでございます。なお、卒業後直ちに市内保育所等に保育士として勤務し、継続して5年勤務した場合は返還を免除となります。 ○議長(斎藤光男) 木村浩明議員。 ◆14番(木村浩明) 定数は20名とお聞きしておりますけれども、これに対して応募数、採用数、それから卒業後、保育士として働いている人の人数、それから採用数との割合を教えてください。 ○議長(斎藤光男) 石塚福祉こども部長。 ◎福祉こども部長(石塚順一) 平成29年から令和2年までの貸付けの実績は実人数で21人で、応募者21人、全員がこちらの該当になっております。まだ在学している人もいますので、その人を除き卒業した者については11人、そのうち、保育士として保育所等に就職した者が9人となり、割合は81.8%となっております。 ○議長(斎藤光男) 木村浩明議員。 ◆14番(木村浩明) かなりの人数の方が割合としては働かれているということが分かりました。  次に、この制度とは別に太田市保育士奨学金返済支援制度というものがありますが、これの目的と概要を教えてください。 ○議長(斎藤光男) 石塚福祉こども部長。 ◎福祉こども部長(石塚順一) こちらの事業の目的につきましては、奨学金の貸付けを受けて保育士養成校において修学し、卒業後、市内の保育所等に保育士として現在勤務している者に対しまして、奨学金の返済に要する費用の一部を補助することによりまして、就職後の経済的支援を行いまして、さらに保育士が継続して辞めずに確保ができるということが目的となっております。概要につきましては、連続する3年度分まで返済額の2分の1以内、年額で12万円を限度として補助しております。 ○議長(斎藤光男) 木村浩明議員。 ◆14番(木村浩明) それでは、この制度、何名ほどの利用者がいますでしょうか。 ○議長(斎藤光男) 石塚福祉こども部長。 ◎福祉こども部長(石塚順一) 同じく平成29年度から令和2年度までの実績におきまして、実人数で68名となっております。 ○議長(斎藤光男) 木村浩明議員。 ◆14番(木村浩明) この両制度に関して、利用者の声等があれば教えていただけないでしょうか。 ○議長(斎藤光男) 石塚福祉こども部長。 ◎福祉こども部長(石塚順一) 修学資金の貸付けのときには、申込みの際に申込みの理由等を書いてもらうのですけれども、そのときにあったことで思い出すものが母子家庭で経済的に非常に厳しい、この奨学金があるおかげで保育士の夢がかなうというようなことがありました。さらに、昨年、令和2年に利用者アンケートを取りましたところ、両事業とも大変助かる、とてもありがたいという好意的な意見を多くいただいております。今後も保育士確保のために両事業を継続していきたいと考えております。 ○議長(斎藤光男) 木村浩明議員。 ◆14番(木村浩明) 太田市保育士修学資金貸付制度については、県にも同様のものがありますが、それにもかかわらず太田市で行う意義について教えてください。 ○議長(斎藤光男) 石塚福祉こども部長。 ◎福祉こども部長(石塚順一) 確かに県で今、実施しています保育士の修学資金貸付事業があるのですけれども、こちらの返済免除の条件としまして、県内の保育施設等に勤務し、保育士として従事することになっております。太田市の保育士修学資金貸付事業につきましては、太田市内の保育所等に勤務することを免除の条件としておりますので、市内保育士の確保を主な目的としております。県の事業は必ずしも県内のほかの市町村の保育士になることにより、太田市の保育士の確保に必ずしもつながるとは限らないため、今回、太田市の独自の事業については大いに意義があると考えております。 ○議長(斎藤光男) 木村浩明議員。 ◆14番(木村浩明) 次に、太田市奨学金について、教育部長にお伺いします。  令和3年度、太田市教育行政方針の教育行政の推進の中に奨学金制度の充実とありますが、まず、太田市奨学金の目的を教えてください。 ○議長(斎藤光男) 春山教育部長。 ◎教育部長(春山裕) 太田市奨学金の目的でございますが、修学の意欲と能力を有しているにもかかわらず、経済的理由により修学することが困難な学生に対しまして、奨学金を貸与することで有用な人材を育成することを目的としております。 ○議長(斎藤光男) 木村浩明議員。 ◆14番(木村浩明) この申込条件の中に、連帯保証人を2人立てるという項目があります。いろいろな制度の中に、連帯保証人が2人も要らない制度等もあります。あえて2人立てるということはなぜでしょうか。 ○議長(斎藤光男) 春山教育部長。 ◎教育部長(春山裕) 奨学金をお貸しする立場といたしましては、貸与した奨学金を確実に回収することも重要なことであると考えております。より確実な返還を担保し、奨学生本人の返還が滞った場合に適切な対応ができるよう、本市では2人の連帯保証人を立てていただいているところでございます。 ○議長(斎藤光男) 木村浩明議員。 ◆14番(木村浩明) 連帯保証人2人、1人は父親、母親がなるということで、これはすんなりなると思うのですけれども、もう一人連帯保証人を立てるということは、どこの家庭にでもできるというわけでなくて、なかなか難しいのではないかと思うのです。これでは場合によっては救済という目的がスポイルするといいますか、果たせないのではないか、連帯保証人を1人にする、もしくは2人のうち1人は保証人にするということはできませんでしょうか。 ○議長(斎藤光男) 春山教育部長。 ◎教育部長(春山裕) 議員ご指摘のとおり、奨学金貸与の目的は経済的な理由により修学が困難な学生の救済支援でございますが、貸与する立場としましては、繰り返しになりますが、確実に回収することも大変重要なことと考えております。したがいまして、連帯保証人の人数を減らすなどにつきましては現在のところ考えてございません。 ○議長(斎藤光男) 木村浩明議員。 ◆14番(木村浩明) よく学生支援機構の奨学金等ですと保証機構というものがありますが、これをこちらの太田市奨学金も適用することというのはできませんでしょうか。 ○議長(斎藤光男) 春山教育部長。 ◎教育部長(春山裕) 文部科学省所管の独立行政法人日本学生支援機構が実施している貸与型奨学金につきましては、人的保証のほかに財団法人日本国際教育支援協会による機関保証制度がございます。しかしながら、当該機関保証は学生支援機構の奨学金についてのみ適用されるものでございます。太田市など自治体が貸与しております奨学金に係る貸付金債務を保証するような機関は確認できておりません。 ○議長(斎藤光男) 木村浩明議員。 ◆14番(木村浩明) 次に、市長にお伺いします。  本市の保育士に対する貸付制度は、実質条件つきの給付に近い制度であります。奨学金返済支援制度と併せ、保育士確保の観点からも、保育士を目指す方が経済的な理由で進学を諦めることがないよう、救済できているものとして評価できます。もう一つの太田市奨学金について申し上げます。今、大学、短大、専門学校、こちらの学費は結構高いです。特に栄養ですとか技術を伴うようなところとか、いわゆる理科系とかいうところですね。私立の学校になりますと、100万円の学費のほかに50万円の施設補助料というものがかかって、150万円ほどかかります。最近ですと、国公立のほうは所得によって授業料の減額とか免除とかが進んでおります。  ただ、私学のほうはそういうものがなくて、なかなか大変な状況だと思うのです。家庭のほうも、そんなに余裕がある場合でないと、あるいは親から全部自分で賄って行くのだったら行ってもいいよとか、こういったことを言われる方もいると思うのです。まず、学生支援機構から奨学金を借りるというのを考えると思うのですが、これだけでは足りずに、こちらだけですと授業料も払えませんから、別の奨学金を検討する方もいると考えられます。太田市奨学金は、家族の所得が低くても、申込みの時点でもう一つのハードル、連帯保証人を2人立てなくてはいけないということになっています。学生支援機構も保証人が2人必要です。でも、1人は連帯保証人ですけれども、もう1人が保証人です。連帯保証人を2人立てるとは言っていません。そのほかに保証機構を利用することもできるのです。  私が心配していますのは、どちらを取るかなのですけれども、返済を確実なものにする、恐らく連帯保証人を2人取ったほうが、返済はいろいろ借りたほうも気を遣うと思いますし、返済率は上がるかと思うのですけれども、いわゆる救済という面がスポイルされるのではないかと思っております。これはハードルが高いかと思っているのですけれども、市長、こちらについて、部長のほうはなかなか難しいというようなお話をいただいたのですが、こちらについてどう思うか、お答えいただけますでしょうか。 ○議長(斎藤光男) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) 部として、そういった姿勢で安全に回収ができるということを念頭に置いて奨学金を貸し出すというやり方でありまして、私も教育部でやっていることに異を唱えるつもりはありません。これはもともと返さない人が増えてくるというのが前提で、だから、奨学金を借りた人が次の世代のためにきちんと返済をしていくということがあれば、こういう制度、もしかしたら保証人など要らなくなってしまうかも分からないです。でも、そういったことがなく、逃げてしまう、もう返済しないで終わってしまうというケースが非常に多くなったということが背景にあるわけで、考え方はお互いさまの考え方ですかね。だから、自分で首を絞めているというような感じもないわけではありません。ですから、いつの日か、こういったことのお互いの信頼の中で信頼したものに対しては信頼を裏切るようなことはしないというのが奨学金の制度の中に入ってくれば、今言ったような2人の縛りは要らなくなるのではないかと思っています。近い将来、今話がありましたような形になることを祈っております。 ○議長(斎藤光男) 木村浩明議員。 ◆14番(木村浩明) 確かに市長がおっしゃるとおりです。この奨学金が返せなくなるとか、あるいは滞納が出てしまうというようなことが背景にあるのかとは思っておりますが、連帯保証人にもし親以外の方に支払いをしてもらった場合は、それでよしとはならないのではないかと思っているのです。場合によったら、その連帯保証人と本人との関係は悪くなるかと思っております。太田市奨学金の返済期間は、借りている期間の2倍ということで、4年借りた場合は8年で返さなくてはならないということで、学生支援機構の恐らく20年ぐらいの間に返すというものと比べて非常に短いということですので、何か返済期間を延長するとか、そういったところとか検討の一つに今後入れていただければと思うのですけれども。 ○議長(斎藤光男) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) 今の提案のありました件等々については、全体の奨学金そのものをもう一度1回考え直してみるということの中の一つとして検討をしていきたいと思います。8年ですか、私は確認していないのですけれども、かなり短いですね。ちょっと短いかなと私も思います。検討させていただきたいと思います。 ○議長(斎藤光男) 木村浩明議員。 ◆14番(木村浩明) 次に、本市における医師不足について、健康医療部長にお伺いします。  よく私の身の回りでも、あるいは体験でも、お医者さんが足りないということが言われたり実感をしたりしております。実際のところはどうなのか。太田市単独のデータがないということですので、太田・館林地区のデータがあれば教えてください。 ○議長(斎藤光男) 楢原健康医療部長。 ◎健康医療部長(楢原明憲) 太田・館林圏内における医師数についてでございますけれども、第8次群馬県保健医療計画によりますと、県内人口10万人に対する医療施設従事者数は141.9人となっております。これは群馬県全体では225.2人、全国平均では240.1人で、いずれも下回っている状況でございます。 ○議長(斎藤光男) 木村浩明議員。 ◆14番(木村浩明) 特に、太田・館林の中で館林のほうが少ないというようなことは聞いているのですけれども、全国平均240.1人に対して141.9人とは随分少ないわけです。また、太田・館林でこれだけ少ないにもかかわらず、群馬県全体では225.2人にいますので、それほど大きく少なくないです。これは医師の地域偏在と言えるのかと思っております。この医師不足に対して、今まで何か市として対策を考えたことはありますでしょうか。 ○議長(斎藤光男) 楢原健康医療部長。 ◎健康医療部長(楢原明憲) 医師不足に対しての対策でございますが、現行の制度の下では、医師不足に関することは県の所管でございます。群馬県保健医療計画の中で県が担当しております。市として医師不足に対し対策を行ったことはございません。 ○議長(斎藤光男) 木村浩明議員。 ◆14番(木村浩明) 県が医師不足ですとか地域偏在について対応するというレポートを見たことがあります。発表されています。でも、なかなかこれが改善されないというのが現状ではないでしょうか。それでは、例えば医学生に対して奨学金を貸与もしくはほかの機関が行っている奨学金の条件つき返還制度補助を行うことは検討したことがありますでしょうか。 ○議長(斎藤光男) 楢原健康医療部長。 ◎健康医療部長(楢原明憲) 本市で医学生に対する奨学金貸与や他の機関が行っている奨学金の返還補助を検討したことはございません。県においては、医学生修学資金貸与制度があります。この制度は、臨床研修を含めた3年間、県内の公立病院等で勤務した場合に修学資金の返還が全額免除される制度となっております。 ○議長(斎藤光男) 木村浩明議員。 ◆14番(木村浩明) 次に、市長にお伺いします。  医師不足だけではないのですが、太田市はよく言いますが、住みよさランキングで毎年群馬県内で独走して1位です。できれば、この先を目指してもらいたいと思って、全国はどうなのかということを調べてみたのです。全国、昨年度1位は石川県野々市市でした。これは同じランキング全国7位の金沢市のベッドタウンで、金沢市にある施設が使える状況にあります。この地域は病院一つとってみても、市立病院のほかに県立病院があります。さらに、国立病院があるのです。そのほかに国立大医学部とその附属病院、また私立の医大があって、その大きな附属病院があります。このように県とか国の施設、あるいは大学の施設がある場所と比べて到底比較ができないわけです。  群馬県に戻りますが、先ほども言いましたが、群馬県は医師が不足しているというよりも、医師が偏在しているというのが正しい言い方なのかと思います。東毛では医師が不足しているけれども、前橋市は全国でもトップクラスの医療の充実した市になっています。2番とか3番とか聞いたことがあります。医師不足に関しては、県が主体だということですけれども、太田市として、私も案が特別あるわけでもないのですけれども、医師不足に対して何か市長はお考えになっていたりとか、今まで考えたこととかありますでしょうか。 ○議長(斎藤光男) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) 一番私が体験した中では、10年少し前ぐらいの話ですけれども、太田記念病院の産婦人科がなくなるというようなことの危機が一つありました。もう少し前は内科医がいなくなるというような話がありました。それは解決しましたが、今は救急がすごく頑張ってくれていまして、ノーとは言わない、みんな何でも受けるよと。先ほどドクターカーの話がありましたけれども、自ら率先して車に乗って診察に出かけるということもいとわないということを言ってくれるようになりました。  ただ、産婦人科のときは一番困りまして、これは今記憶から出てくるのは、多分慶應のヨシムラ教授を呼んで、そこの松本医院が同じ系列なものですから一緒に会議をして、太田記念病院から産婦人科の先生を消えさせないためにどうしたらいいかということを真剣に議論をしたことがあります。幸いにして太田に産科が4つ、それで太田記念病院がありますので、不自由していないと言うとすぐに私は叱られるのです。お医者さん方、この間、ちょうどいいぐらいではないかと言ったら、とんでもない、足りないということを言われましたけれども、でも、現実に市民がそれで物すごく困るということはないような環境になっている。  ですから、問題が起きたときにすぐ対応しても、お医者さんが来てくれるわけではない。でも、幸いにして太田記念病院は研修医さんもかなり来ていますので、充実しているというようなことで、ある意味でひとまず安心。もう一つは、いい環境にすることによって病院から出ていくときに、城山病院さんとかイムスさんとか、太田記念病院とかを出るというときに太田市に在住してくれる、こういう環境をつくっていくことが大事だと思っております。 ○議長(斎藤光男) 木村浩明議員。 ◆14番(木村浩明) 産婦人科医のこととか、私も聞いたことはあります。これから高齢化が進みまして、医療の充実というのは、さらに叫ばれるのかと思っております。市長が言われましたように、今のところ太田記念病院ができて、ある程度充実してきたということなのでしょうけれども、将来的なことを考えて、やはり手をこまねいているというわけにもいかなくて、これは市長、私が言うのも、例えば先ほど言いました太田市内に勤務医として働く新卒の医学生に対して奨学金の返還補助制度とか、館林は館林厚生病院に勤務しようとする人に対して奨学金を出して、何年か勤務した場合には無償にするというようなこと。これはぜひ今やってもらいたいということではなくて、いろいろなことを検討していただきたいなと思っているのです。どうしても県が主体ということですので、これはいろいろな県議の先生にもお願いしたいなと思いますけれども、ぜひ市長も県への働きかけをお願いしたいと思っておりますけれども、ぜひそこら辺についてのお考えをお願いいたします。 ○議長(斎藤光男) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) 私たちは個人に対してはやっていません。ただ、救急医療とか、そういったものに携わってくれていることに対して私どもは支出をしているというようなことで、病院に対しては、そういった姿勢を取っております。これからいわゆる研修医に対して太田市がお金を出すというようなことが、議会も許してくれないと思うのですけれども、そういった考え方はそんなにも強く持っていない。現実に市民に対して、特に救急医療に対してやってくれている、あるいは今言った周産期、赤ちゃんのことに対してやってくれているということに対してやっていく。  ただ、これから医師に対して一番大事なのは、これは大事なことだと思うのですけれども、やはり進学率の高い高校を持つということが大事。お医者さんがそこに定住するのは、これは俗説かどうか分かりませんよ。しかしながら、進学率の高い高校を持つということは、医師がそこに住む結構重要な条件だと。俗説かも分からない。でも、そのことによって自分たちの子どもが医学部に入っていけるというような環境、これは前橋、高崎と太田と比べると、やはり向こうのほうが高いのかも分かりません。あるいは館林はなかなか難しいというのは、やはり館林高校の進学率がどうのこうのというところに関連するかも分からない。これは全く俗説ですから耳にしなくてもどうでもいいのですけれども、これは非常に大事なこと。教育というのは非常に大事だということは、医師不足にも関連するということが一つの現れだと思っています。これから全力を挙げて住みよい環境をつくっていく、そういうことを心がけてやっていきたいと思っています。      ◎ 休     憩                                       午後4時36分休憩 ○議長(斎藤光男) この際、暫時休憩いたします。      ◎ 再     開                                       午後4時55分再開 ○議長(斎藤光男) 休憩前に引き続き会議を開きます。  次に、12番今井俊哉議員。 ◆12番(今井俊哉) 創政クラブの今井俊哉です。通告に従いまして、一問一答方式にて順次質問いたします。本日、最後の8番目ということですけれども、執行者の皆様にはもう一踏ん張りお願いいたします。  今回は学校のバリアフリー化と介助員についてお聞きしますが、まず初めに、学校のバリアフリー化について、避難所としての側面から総務部長に伺います。  本市に甚大な被害をもたらした令和元年東日本台風、台風19号をきっかけに、本市においても避難所の重要性がクローズアップされました。そこで、学校が避難所となることも再確認されたわけですが、通学する子どもたちだけでなく、地域の方々も利用するとなれば、高齢者、障がい者、妊婦、乳幼児などといった方々の利用も想定しなくてはなりません。幅広い方々にとって安全で安心な施設であることが求められると言えます。先日、各戸に配布された太田市避難所マップでは、指定避難所が整理されておりました。お手元に見当たらない方は、ぜひ入手をしていただきたいと思いますが、指定避難所の分類と災害時の開設順序についてご説明ください。 ○議長(斎藤光男) 高島総務部長。 ◎総務部長(高島賢二) 初めに、指定避難所の分類についてでございますが、昨年度、水害時に開設する避難所を指定し、第1避難所から第3避難所の3グループに分け、災害規模に応じて順次開設する仕組みを構築いたしました。開設順序といたしましては、まず第1避難所として各地区の行政センターを開設、次に災害発生のおそれがあると判断した場合、第2避難所として中学校やスポーツ施設等を開設、その後、災害規模や避難者状況に応じて、第3避難所の小学校、公立高校を順次追加開設していくこととなります。 ○議長(斎藤光男) 今井俊哉議員。 ◆12番(今井俊哉) 次に、近年において学校を避難所として利用した実績についてお聞かせください。 ○議長(斎藤光男) 高島総務部長。 ◎総務部長(高島賢二) 近年における避難所としての学校の利用についてでありますが、令和元年東日本台風時に小学校14校、中学校5校、市立太田高校、旧太田養護学校の計21校の学校避難所を開設しております。 ○議長(斎藤光男) 今井俊哉議員。 ◆12番(今井俊哉) 先ほども申し上げたとおりですが、避難所には様々な人が避難してくることが想定されます。そうした観点から、避難所としての学校におけるバリアフリーの現状認識と避難者の目線から望まれる整備にはどういったものがあるか、総務部長のご所見を伺います。
    ○議長(斎藤光男) 高島総務部長。 ◎総務部長(高島賢二) 学校におけるバリアフリーの現状についてでございますが、比較的新しい学校は、多目的トイレやスロープなどの整備がされておりますが、学校体育館については未整備なところもございます。避難所としては、バリアフリーの必要性を感じているところでもございます。学校避難所におけるバリアフリーを含めた環境整備については、教育委員会と連携を図りながら取り組んでまいりたいと考えております。また、避難者の目線から望まれる整備についてでございますが、避難者のニーズを全てかなえるのは財政的にも難しいと考えております。まずは今ある施設を有効活用し、避難者の利便性にも配慮しながら、安全な避難所の運営に努めてまいりたいと考えております。 ○議長(斎藤光男) 今井俊哉議員。 ◆12番(今井俊哉) 続きまして、学校が避難所として利用される場合の市職員、教職員の人員配置と運営責任の所在についてお聞きします。学校は本来的には教育の場であり、避難所としての利用はそれこそ緊急避難的、臨時的になされるものであります。学校の教職員がどのように避難所としての学校に関わるべきか、あらかじめはっきりと線引きをしておかないと混乱を起こすこと、また、後日の責任問題が発生することなどが危惧されます。これについてはどうなっているか、お聞きします。 ○議長(斎藤光男) 高島総務部長。 ◎総務部長(高島賢二) 学校避難所の市職員、教職員の人員配置についてでありますが、昨年度、中学校等を中心とした第2避難所に避難所を開設・運営する市職員を事前に指定し、運営体制の強化を図ってまいりました。運営責任につきましては、避難所の設置やそれに付随する業務は市が行うことが基本となっており、学校教職員につきましては校長、教頭等の管理職に機械警備の解除や冷暖房等の設備操作など、施設利用への協力をいただき、避難所の運営体制を確保しております。 ○議長(斎藤光男) 今井俊哉議員。 ◆12番(今井俊哉) 学校が避難所として長期にわたって利用される場合には、避難所の安全な運営と遅滞ない学校教育の両立といった問題が発生してくると想定されますが、どんな課題を認識しているか伺います。 ○議長(斎藤光男) 高島総務部長。 ◎総務部長(高島賢二) 学校避難所の運営と学校教育の両立に係る課題についてでございますが、前提といたしまして、学校は教育活動の場であり、指定避難所としての機能は応急一時的なものであると考えているところでございますが、長期化する場合には、避難者一人一人が健康に、そして安全に過ごせるかという観点が重要になると思います。地域防災計画では、地震、風水害等の災害種別ごとに学校の災害応急対策として、学校運営の確保や避難者の援護と授業との関係について定めております。その内容は、児童の安全確保や避難者の援護優先、教職員の体制確保や応急教育の実施などが計画されております。これまでの認識を超えるような対応が必要となる局面を見据え、引き続き、教育委員会とも連携し、避難所運営と教育の両立に努めてまいりたいと考えているところでございます。 ○議長(斎藤光男) 今井俊哉議員。 ◆12番(今井俊哉) 学校施設を避難所として活用するに当たり、バリアフリー化に必要な整備に対して国などからの補助金はあるか、お聞かせください。 ○議長(斎藤光男) 高島総務部長。 ◎総務部長(高島賢二) 公立学校の施設整備に係る国等の補助金につきましては、学校施設環境改善交付金や地方債であります緊急防災・減災事業債などの活用が考えられるところでございます。 ○議長(斎藤光男) 今井俊哉議員。 ◆12番(今井俊哉) 次に、教育部長に伺います。  市庁舎や行政センターほかの公共施設に比べ、学校施設はバリアフリー化が不十分であるとの印象がありましたが、令和3年4月1日に施行された改正バリアフリー法において、学校のバリアフリーが新たに義務づけられました。その内容と影響、本市における取組はどうなっているか、お聞かせください。 ○議長(斎藤光男) 春山教育部長。 ◎教育部長(春山裕) このたびの改正によりまして、公立小中学校等が特別特定建築物に位置づけられまして、新築等をする場合はバリアフリー法の適合が義務づけられたところであります。本市におきまして、近年に建築した校舎は基準に適合しておりますが、一定の年数が経過している既存校舎につきましては、これまでにも多目的トイレの設置やトイレの段差解消などバリアフリー化に努めておりますが、今後、実施予定の長寿命化や大規模改造などと併せまして、順次適合させてまいりたいと思っております。 ○議長(斎藤光男) 今井俊哉議員。 ◆12番(今井俊哉) 学校施設において、具体的にどのような部分で、どのような場所でバリアフリー化が求められているとお考えでしょうか。 ○議長(斎藤光男) 春山教育部長。 ◎教育部長(春山裕) やはり段差の解消ですとかトイレ改修が主なものとなっております。 ○議長(斎藤光男) 今井俊哉議員。 ◆12番(今井俊哉) 段差やトイレを考えますと、車椅子を利用する児童生徒の利便性を追求する必要があると考えますが、現在、車椅子を常時利用している児童生徒の在籍数をお聞かせください。 ○議長(斎藤光男) 春山教育部長。 ◎教育部長(春山裕) 現在、小学校4校に7名在籍しております。 ○議長(斎藤光男) 今井俊哉議員。 ◆12番(今井俊哉) 段差といえば階段が思い当たりますが、入学してすぐ1階の教室を使っていた1年生が、学年が進むごとに2階、3階と高層階へと移るケースが多いようです。車椅子を利用する子どもが進級後も1階にとどまり、進級とともに高層階の教室へ移動していく同級生と離れてしまいかねないといった事情を考慮すると、各学校に階段の段差をバリアフリー化するエレベーターもしくは昇降機の設置が望まれると思いますが、市内の小中学校、義務教育学校、市立太田高校、県立太田特別支援学校におけるエレベーターもしくは昇降機の設置状況を伺います。 ○議長(斎藤光男) 春山教育部長。 ◎教育部長(春山裕) エレベーターの設置状況でございますけれども、小学校9校、中学校2校、そして義務教育学校、市立太田高校、県立太田特別支援学校にそれぞれ1基設置されております。また、ほか2校に階段昇降機がございます。 ○議長(斎藤光男) 今井俊哉議員。 ◆12番(今井俊哉) 次に、市内の小中学校、義務教育学校、市立太田高等学校、県立太田特別支援学校における多目的トイレと、多目的トイレそのものではないけれども、バリアフリーにも対応できるようなトイレの整備状況はどうなっているか、お聞きします。 ○議長(斎藤光男) 春山教育部長。 ◎教育部長(春山裕) 多目的トイレにつきましては、小中学校40校中36校、そして義務教育学校、市立太田高等学校、県立太田特別支援学校にそれぞれ設置されております。また、全体の半数の体育館にも設置されております。当初は多目的トイレを1校に1つを目指して整備してまいりましたが、現在は多目的トイレを整備するのではなく、通常のトイレのドライ化の中で段差の解消や手すりの設置など、バリアフリー化を進めまして、多目的トイレと同じように使えるような仕様に改修しております。 ○議長(斎藤光男) 今井俊哉議員。 ◆12番(今井俊哉) 続いては、心のバリアフリーといいますか、落ち着きをなくした児童生徒などが利用する教室以外のスペース、学校によってはほっとルームなどという呼び名もあるようですが、このようなスペースが市内の小中学校、義務教育学校、市立太田高等学校、県立太田特別支援学校において、どのように設置されているか、伺います。 ○議長(斎藤光男) 春山教育部長。 ◎教育部長(春山裕) 名称は異なりますが、各校に教育相談などに利用できる部屋を設置しております。教育相談だけでなく、別室登校の児童生徒や情緒の安定しない児童生徒のために利用しております。 ○議長(斎藤光男) 今井俊哉議員。 ◆12番(今井俊哉) 学校は子どもたちの学びの場であるとともに、教職員にとっては働く場であります。そこで、障がいを持つ教職員の法定雇用の有無と実際に働いている教職員の数をお聞かせください。 ○議長(斎藤光男) 春山教育部長。 ◎教育部長(春山裕) 障害者雇用促進法に基づきまして、雇用している職員の2.5%について障がい者を雇用しなければならない義務がございます。令和2年度の太田市立小中学校の県費負担教職員への調査でございますけれども、6名の在籍を確認しております。 ○議長(斎藤光男) 今井俊哉議員。 ◆12番(今井俊哉) 小中学校に6名の教職員が在籍ということですが、率直に少ないなという印象を受けます。子どもたちにとって、学校は教育の場、勉学の場、社会性を身につける場のほか、将来の夢を育む場であると思います。バリアフリーが不十分な学校環境で育った子どもたちが将来の職業を考えたとき、もし障がいがあったとしたら、バリアフリーが行き届いていない職場で仕事することを想像できるでしょうか。学校の教職員というすばらしい職業は、自然と選択肢から外れてしまうことは容易に想像ができます。先ほどのご答弁によれば、障がい者の雇用について法定の雇用率もあるということでしたが、もし法定雇用率が充足されていても、能力次第では法定雇用率を超えての雇用もあり得ると思います。将来の可能性を開き、障がいがあっても努力でカバーするといった前向きな気持ちをサポートする必要があることは言うまでもありません。児童生徒の目線から、また、障がいを持つ教職員の目線から、望まれるバリアフリー化はどういったものと考えるか伺います。 ○議長(斎藤光男) 春山教育部長。 ◎教育部長(春山裕) 動線の確保、表示の見やすさ、心を落ち着かせるためのスペースの設置など、全ての児童生徒、教職員が安心安全に過ごせる環境をつくることが重要だと考えております。 ○議長(斎藤光男) 今井俊哉議員。 ◆12番(今井俊哉) 学校のバリアフリー化に当たっては、何しろ多額の費用がかかることと思います。バリアフリー化に当たって国などからの補助があるか、お聞かせください。 ○議長(斎藤光男) 春山教育部長。 ◎教育部長(春山裕) 学校のバリアフリー化につきましては、学校施設環境改善交付金の中に補助メニューがございます。 ○議長(斎藤光男) 今井俊哉議員。 ◆12番(今井俊哉) 次は、介助員について、引き続き教育部長に伺います。  令和元年9月に文部科学省が発行した「日本の特別支援教育の状況について」という資料によると、平成29年5月1日現在のデータですが、平成19年度と比較して、義務教育段階の全児童生徒数は減少しているにもかかわらず、特別支援学校で支援を受ける児童生徒数は1.2倍、小中学校における特別支援学級で支援を受ける児童生徒数は2.1倍、小中学校における通常の学級で支援を受ける児童生徒数は2.4倍となっており、支援を要する児童生徒が増加していることに加え、進学先として特別支援学校ではなく、通常の小中学校を選ぶという傾向が時代とともに高まったようであります。本市における介助員の制度概要について、創設時期と理由を含めてお聞かせください。 ○議長(斎藤光男) 春山教育部長。 ◎教育部長(春山裕) 本市の介助員でございますけれども、合併以前から、旧太田市の時代から、一人一人の障がいの特性に応じた指導上の配慮を充実させることを目的としまして配置しております。 ○議長(斎藤光男) 今井俊哉議員。 ◆12番(今井俊哉) 次に、本市における介助員の任用と配置の状況、待遇、令和3年度予算額とその予算額で任用できる人数について伺います。 ○議長(斎藤光男) 春山教育部長。 ◎教育部長(春山裕) 現在、54名の介助員を小中義務教育学校34校に配置しております。いずれも会計年度任用職員でございまして、初任給は月額15万110円であります。週5日勤務でございまして、1日の勤務時間は7時間30分です。退職金はございませんが、労災補償、社会保険、雇用保険はございます。なお、児童生徒が登校しない長期休業日は原則勤務がございません。令和3年度の予算額でございますけれども、57人分で1億3,590万4,000円であります。 ○議長(斎藤光男) 今井俊哉議員。 ◆12番(今井俊哉) 介助員の過不足についての認識はどのようなものか、お聞かせください。 ○議長(斎藤光男) 春山教育部長。 ◎教育部長(春山裕) 本市の配置方針に従って配置しておりまして、現状では適切な人員であると考えております。昨年度は56名の介助員を配置いたしました。 ○議長(斎藤光男) 今井俊哉議員。 ◆12番(今井俊哉) 介助員の募集方法と介助員になるために必要な資格があるかどうかについて伺います。 ○議長(斎藤光男) 春山教育部長。 ◎教育部長(春山裕) 介助員の任用につきましては1年でございまして、毎年新たに任用を行っております。太田市広報及びホームページに募集記事を掲載したり、ハローワークに求人情報を提供したりしております。資格要件は特にございません。 ○議長(斎藤光男) 今井俊哉議員。 ◆12番(今井俊哉) 現在、34校に54名の介助員が配置されている旨のご答弁がありました。各校への介助員の配置基準はどうなっているか、お聞きします。 ○議長(斎藤光男) 春山教育部長。 ◎教育部長(春山裕) 児童生徒や学級の状況など、必要性に応じて次の5つを勘案しまして配置しております。1つ目は、通常学級に在籍し、肢体不自由等により常時介助を必要とする児童生徒。2つ目は、通常学級に在籍し、難病等のため常時観察を必要とする児童生徒。3つ目は、通常学級に在籍し、情緒不安や多動のため、安全確保の必要な児童生徒。4つ目は、特別支援学級に在籍し、常時1対1で介助を必要とする児童生徒。そして、5つ目は、多人数の特別支援学級で、担任一人では支援が行き届かない学級であります。 ○議長(斎藤光男) 今井俊哉議員。 ◆12番(今井俊哉) 学校における介助員が誰の指示に従って業務に当たるのか、介助員の指揮命令系統がどうなっているか、理由も含めてお聞きします。 ○議長(斎藤光男) 春山教育部長。 ◎教育部長(春山裕) 学校教育法第37条に「校長は校務をつかさどり、所属職員を監督する」とございます。配置校の責任者である校長が指示し、業務に当たっております。また、学級内におきましては、担任の指示で業務に当たっております。 ○議長(斎藤光男) 今井俊哉議員。 ◆12番(今井俊哉) 一人一人の介助員からの仕事についての意見聴取は誰がどのように行っているか、伺います。 ○議長(斎藤光男) 春山教育部長。 ◎教育部長(春山裕) 管理職が定期的な面談や日常の声かけによりまして意見を聞いております。また、市教委主催の研修を年2回実施しておりまして、その際にも市教委の担当が意見を聞くように努めております。 ○議長(斎藤光男) 今井俊哉議員。 ◆12番(今井俊哉) 介助員の配置や増員などの要請については、数多くあることと思います。現場である学校からの要望はどのように受け付け、どのように反映されるか、お聞かせください。 ○議長(斎藤光男) 春山教育部長。 ◎教育部長(春山裕) 毎年1月に次年度の配置希望調査を行うほか、年度途中にも随時要望を聞いております。そして、その際には障がいの種類や指導支援の状況等を市教委担当が確認しまして、配置方針に照らし合わせて検討をしております。 ○議長(斎藤光男) 今井俊哉議員。 ◆12番(今井俊哉) 介助員の配置や増員などの要請について、保護者からの要望はどのように受け付け、どのように反映されるか伺います。 ○議長(斎藤光男) 春山教育部長。 ◎教育部長(春山裕) 保護者から学校にいただいた要望につきましては、校長が必要性を判断した上で市教委に提出していただいております。また、保護者から市教委に直接要望があった場合には、担当が当該児童生徒の状況を訪問観察しまして、配置方針に照らし合わせ検討をしております。ご要望がある場合には、まず学校に相談していただきたいと思っております。 ○議長(斎藤光男) 今井俊哉議員。 ◆12番(今井俊哉) これまでに、学校または保護者からの要望が反映された事例があれば、お示しください。 ○議長(斎藤光男) 春山教育部長。 ◎教育部長(春山裕) 一例でございますが、特別支援学級に転入してきた児童が、高いところに上ったり、教師や友達に手を出してしまったり、危険であるということで学校から要望が出されまして、市教委担当が訪問観察を行い、必要性を確認し配置したという事例などがございます。 ○議長(斎藤光男) 今井俊哉議員。 ◆12番(今井俊哉) 先ほどの文部科学省の資料によると、特別支援学校よりも通常の小中学校を選ぶ傾向も見てとれますが、子どもの進学面における特別支援学校の意義をどう考えるか、お聞かせください。 ○議長(斎藤光男) 春山教育部長。 ◎教育部長(春山裕) 特別支援学校では、より専門的な指導、支援を受け、学習上及び生活上の困難を克服して自立を図るために必要な知識・技能を身につけることができると考えております。進学につきましては、児童生徒、保護者と学校がよく相談し合い、児童生徒にとって最適な学舎を選択できるように合意することが大切であると考えております。 ○議長(斎藤光男) 今井俊哉議員。 ◆12番(今井俊哉) 現行の介助員制度の問題点と改善点の認識について伺います。 ○議長(斎藤光男) 春山教育部長。 ◎教育部長(春山裕) 障がいを抱える児童生徒は増加傾向にありまして、介助や支援の在り方も多様化・複雑化していることから対応が難しくなっております。担任と介助員との指導方針の共通理解や指導員の指導力を高めるための研修の充実を図ってまいりたいと考えております。
    ○議長(斎藤光男) 今井俊哉議員。 ◆12番(今井俊哉) 次に、教育長にお聞きします。  学校におけるバリアフリー化について教育部長にお聞きしてきましたが、この必要性について、教育長のご所見を伺います。 ○議長(斎藤光男) 恩田教育長。 ◎教育長(恩田由之) バリアフリー化の必要性についてでございますが、改正法の趣旨を踏まえ、学校施設のバリアフリー化を進めていく必要があると考えます。国の財政支援制度を積極的に活用し、先ほど部長からありましたように、大規模改造の時期に合わせて計画的に進めてまいりたいと考えます。児童生徒が支障なく、安全安心の中で学校生活を送るため、環境整備を進めてまいりたいと考えます。 ○議長(斎藤光男) 今井俊哉議員。 ◆12番(今井俊哉) 次に、介助員について、その重要性・必要性と今後のよりよい在り方について、どうお考えか伺います。 ○議長(斎藤光男) 恩田教育長。 ◎教育長(恩田由之) 介助員の重要性と在り方ですが、一人一人の障がいの特性に応じた指導上の配慮を充実させるために、介助員の配置は重要であり、必要であると考えます。よいやり方については、学校全体で全教職員が障がいの理解と指導支援の方法について、共通理解、共通行動を図り、そして担任と介助員が共通した指導方針の下、連携して指導支援に当たっていくことが大切であると考えます。 ○議長(斎藤光男) 今井俊哉議員。 ◆12番(今井俊哉) 市長に伺います。  学校は、学びの場、仕事の場、そして避難所と様々な側面を持っています。多面性を有する学校におけるバリアフリー化の望ましい在り方についてのご所見をお聞かせください。 ○議長(斎藤光男) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) 要は、学校は学校であります。避難所は、私などに言わせるとつけ足しではないかなと思いますね。ですから、学校の機能を高めるためにバリアフリー化は望ましいということで、国のお金を使いながら改修時、あるいは意図的に改修していく。特に階段はなかなか大変だと思うのですけれども、トイレですね。こういった機能を高めるという意味でバリアフリー化は高めていく。それを避難所として利用していくということですから、避難所はあくまでもつけ足しという言い方はおかしいかもしれないですけれども、準公的な使い方と理解しています。 ○議長(斎藤光男) 今井俊哉議員。 ◆12番(今井俊哉) 次に、介助員ですけれども、現状認識と今後の在り方についてお聞かせください。 ○議長(斎藤光男) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) 介助員について結構しつこく聞いていますけれども、何かあるのですか。何か問題点があるのだったらば、具体的に挙げてしまったほうが解決が早いと私は思います。介助員の在り方、私は介助員と直接話したことが実はないのですけれども、教育委員会で対応している、今、54名が対応しているわけですけれども、担当教員と息を合わせて、気持ちを合わせて障がい者に対して対応するということが非常に大事だと。  昔、私も宝泉小学校かな、そのときもやはり介助員の重要性というのを実は訴えられたことがあるのです。少し不足ぎみだとか、あるいは意識の問題でちょっと欠けるのではないかというような相談を受けたことが現実にあります。ですから、先ほどから話しておりますように、教職員といいコミュニケーションを取って、教育の視点というものを合わせて教育に当たるということが大事かなと。全体として先生は見ていますので、介助員には特に障がい者に対する意識、あるいは先生と共通認識というのは大事、ぜひ教育もしっかりとやっていく必要があると思っております。 ○議長(斎藤光男) 今井俊哉議員。 ◆12番(今井俊哉) 例えば段差が存在するときに、その段差をなくして平らにしてしまうとか、あとは機械などを使ってその段差を乗り越える、これはハード面のお話ですね。そこに手をかして引っ張り上げてやるとか、肩をかしてやる。それがソフト面で、先ほどからお話ししております学校のバリアフリー化と介助員にそれぞれ該当するのかなと考えています。学校の改修という話になってきますと、先ほども申し上げましたが、どうしても多額のお金もかかりますし、時間もかかります。ですから、国のお金をうまく使ったり、大規模な改修に合わせて順次やっていただければいいのかなと思います。対して介助員、ソフト面のほうですけれども、こちらは要望に対して柔軟に、機動的に対処できるのかなと考えています。ですから、例えば増員の要請があったりですとか、そういったときには手早く対応していただければなと考えています。  もう一つ、介助員について一つ問題だなと思うのが、これは私個人の実感なのですけれども、介助員さんという存在があまり全市民の間に知られていないのではないかと考えています。そこで何が問題かというと、学校も全体として取り組んでいく問題、しかも学校が地域の学校ということで、地域にお住まいの方、広く市民のものであるという存在になってきています。その中で介助員の知名度を上げる。そして、私も介助員で働いてみようかなといった方が増えてくると、よりいいのかなと思います。  そこで、介助員の存在について市民に広く周知をするきっかけとして、私も愛読していまして、今朝も読んできたのですが、広報おおたの人気コーナー「こんにちは市長です」で触れていただく。それをきっかけに市民の方にも介助員の認知度が高まって、一つ、困っている子ども、そして助けを求めている子どもたちに手を差し伸べるきっかけになる。また、将来の夢を育む後押しをしていく、そういったことができるといいのかと考えています。市長のお考えをお聞かせください。 ○議長(斎藤光男) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) 介助員の学校の中での存在というのを認識しない。私も直接しょっちゅう話して、私は現場が好きなのですけれども、あまり意識的に話したことはないのです。ですから、これから障がいを持つ人と接している介助員をテーマにすることも非常に大事だと思います。できれば近々、今、FM太郎で火曜日に15分間、番組をやっていますので、ゲストで呼んで介助員の苦労話とか、こうやって改善したほうがいいとか、これをぜひやりたいと思います。今のところ、ラジオのゲストがいなくて自分独りで15分しゃべるものですから、結構苦痛半分なのです。だから、ぜひ介助員に入ってもらって、一緒に介助員の苦労話とか紹介していければいいかなと思います。書くほうは、それが終わった後、体験しないのに書くのもいかがかと思いますので、また期待に添えるようなことをやってみたいと思います。ありがとうございました。      ◎ 散     会 ○議長(斎藤光男) お諮りいたします。  本日の会議はこの程度にとどめ、延会いたしたいと思います。  これにご異議ありませんか。      (「異議なし」の声あり) ○議長(斎藤光男) ご異議なしと認めます。  よって、本日はこれをもって延会することに決定いたしました。  明日は午前9時30分から会議を開きますので、ご出席願います。  本日はこれをもって延会いたします。                                       午後5時33分散会...