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平成30年12月定例会−12月03日-02号

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  1. 太田市議会 2018-12-03
    平成30年12月定例会−12月03日-02号


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    平成30年12月定例会−12月03日-02号平成30年12月定例会  平成30年12月太田市議会定例会会議録(第2日) 平成30年12月3日(月曜日)  〇出席議員 30名         1番  大 島 正 芳          2番  高 橋 え み         3番  秋 山 健太郎          4番  渡 辺 謙一郎         5番  今 井 俊 哉          6番  中 村 和 正         7番  高 田   靖          8番  水 野 正 己         9番  星 野 一 広         10番  石 川 忠 宏        11番  大 川 敬 道         12番  岩 崎 喜久雄        13番  正 田 恭 子         14番  高 木 勝 章        15番  八木田 恭 之         16番  高 藤 幸 偉        17番  宮 沢 まりこ         18番  尾 内 謙 一        19番  五十嵐 あや子         20番  川 鍋   栄        21番  齋 藤 光 男         22番  高 橋 美 博        23番  山 田 隆 史         24番  町 田 正 行        25番  木 村 康 夫         26番  白 石 さと子        27番  矢 部 伸 幸         28番  石 倉   稔
           29番  久保田   俊         30番  大 川 陽 一  〇説明のため出席した者    市長       清 水 聖 義     副市長      木 村 正 一    教育長      澁 澤 啓 史     企画部長     正 田 吉 一    総務部長     相 澤 一 彦     市民生活部長   高 橋 利 幸    文化スポーツ部長 飯 田 展 也     福祉こども部長  堤   順 一    健康医療部長   中 里 敏 雄     産業環境部長   有 本 尚 史    農政部長     飯 島 和 則     都市政策部長   赤 坂 高 志    行政事業部長   高 柳   篤     消防長      服 部 隆 志    教育部長     高 橋   徹     企画部副部長   石 坂 之 敏    総務部副部長   高 島 賢 二     企画政策課長   前 原   郁    総務課長     茂 木 浩 之     総務部参事(財政課長)                                  栗 原 直 樹  〇事務局職員出席者    事務局長     吉 田   稔     議会総務課長   山 影 正 敏    議事係長     荻 野 寛 之     議会総務課長補佐(総務係長)                                  中 村 扶美枝    係長代理     中 村 絹 子           議 事 日 程(第2号)                             平成30年12月3日午前9時30分開議                             太田市議会議長      石 倉  稔 第 1  一般質問 第 2  議案第 89号 平成30年度太田市一般会計補正予算(第2号)について      議案第 90号 太田市地域活動支援センター条例の一部改正について      議案第 91号 太田市新田福祉総合センター条例の一部改正について      議案第 92号 太田市尾島健康福祉増進センター条例の一部改正について      議案第 93号 太田市放課後児童クラブ条例の一部改正について      議案第 94号 太田市福祉医療費支給に関する条例の一部改正について      議案第 95号 太田市土砂等による埋立て等の規制に関する条例の制定について      議案第 96号 太田市廃棄物の処理及び清掃に関する条例の一部改正について      議案第 97号 指定管理者の指定について(太田市新田ななくさ地域活動支援センター)      議案第 98号 指定管理者の指定について(太田市木崎放課後児童クラブ)      議案第 99号 財産の取得について(内部情報系端末及びディスプレイ)      議案第100号 財産の取得について(給食室調理機器一式)           本日の会議に付した事件 議事日程に同じ      ◎ 開     議                                       午前9時30分開議 ○議長(石倉稔) これより本日の会議を開きます。  本日の議事日程は、あらかじめお手元に配付申し上げたとおりであります。  その順序により会議を進めたいと思いますので、ご了承願います。  日程に入ります。      ◎ 一 般 質 問 ○議長(石倉稔) 日程第1といたしまして、11月30日の会議に引き続き一般質問を行います。  順次質問を許します。  24番町田正行議員。 ◆24番(町田正行) 太田クラブの町田正行です。通告に従いまして、一問一答にて質問させていただきます。  最初に、学校教育についての中で、小中学校校舎建て替えについてであります。教育部長にお聞きいたします。  本市の教育における取り組みは、学力向上、最近では生きる力、通学路では危険箇所の改善、スクールバスの運行、少人数学級等、教育委員会はいろいろ取り組んでいると思います。そこで、ハード面についてお聞きします。小中学校、校舎、屋内運動場の棟数をお聞きします。 ○議長(石倉稔) 高橋教育部長。 ◎教育部長(高橋徹) 校舎が112棟、屋内運動場が42棟となります。 ○議長(石倉稔) 町田正行議員。 ◆24番(町田正行) 次に、新耐震基準を満たしていて、30年以上経過している棟数についてお聞きいたします。 ○議長(石倉稔) 高橋教育部長。 ◎教育部長(高橋徹) こちらの校舎は37棟、屋内運動場が10棟となります。 ○議長(石倉稔) 町田正行議員。 ◆24番(町田正行) 次に、新耐震基準以前の建築で、耐震補強している棟数についてお聞きいたします。 ○議長(石倉稔) 高橋教育部長。 ◎教育部長(高橋徹) こちらは、校舎が41棟、屋内運動場が9棟ということになります。 ○議長(石倉稔) 町田正行議員。 ◆24番(町田正行) 今後の校舎等の改築計画に当たり、義務教育学校を視野に入れていくかお聞きいたします。 ○議長(石倉稔) 高橋教育部長。 ◎教育部長(高橋徹) 既存の建物につきましては、大規模改修を行うことによりまして施設の長寿命化を図ってまいります。そして、施設整備に伴うイニシャルコストの平準化を目指すため、校舎等の建てかえは現在計画をしておりません。また、児童生徒数の動向を見据えながら、小中一貫義務教育学校についても検討してまいりたいと考えております。 ○議長(石倉稔) 町田正行議員。 ◆24番(町田正行) 次に、市長にお伺いいたします。  中国四川地震が、平成20年5月12日、現地時間で14時28分に発生しました。多くの建物が倒壊し、昼の時間帯でもあり、学校の校舎も倒壊して多くの犠牲者が出ました。本市では、新市民会館の基本設計も終わった時期でありましたが、市長の英断により市民会館を延期して、学校校舎、屋内運動場等の耐震改修工事を行った、私もいい判断だと思いました。そして、トイレの改修工事等、長寿命化に向けての取り組みはいいと思いますが、給排水、電気設備等多額な投資になると考えられます。改築、義務教育学校等を計画に入れてはと思いますが、市長のご所見をお伺いいたします。 ○議長(石倉稔) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) いよいよ義務教育学校が始まるわけです。でも、ああいったやり方が全てとは私は思っていません。やはり場所によっては統廃合も必要になるのではないか、小学校の統廃合も考えるのではないかと。それともう1つは、建物については耐震を継続的にやってきてほとんど問題がないという状況になりましたが、これからは中ですね。過日も私は、PTAの皆さん方といろいろ話している中で、トイレは、今、洋式をかなりふやしていますけれども、トイレの改修はもっと大胆に積極的に行っていったほうがいいと。今の子どもたちにとって和式は結構苛酷であるという感じのようです。ですから、今の電気もそうですが、この時代になりますと、加湿器ですね。だから、いわゆる生徒の環境、勉強しやすい状況に子どもたちを持っていくということが大事ではないでしょうか。あるいは、家で生活をしているのとできるだけ近い状態で子どもたちが学校生活を送れるという形で校舎を変えていくことを視点にこれからはやっていきたいと思っております。  統廃合については今言ったとおりでありますが、義務教育学校についても、やった後に検証して、これからも継続していけるかどうか、あるいはどこが適切であるかどうか、これから検討して答えを出していきたいと思っております。 ○議長(石倉稔) 町田正行議員。 ◆24番(町田正行) 市長は、改装してやっていくという答弁でございますが、築年数を見ますと、40年、古いのは50年経過している校舎もあるかと存じます。そして、先ほど申しましたが、電気設備、給排水、費用対効果を考えて改築もいいのではないかと思っておりますが、再度市長のご所見をお伺いいたします。 ○議長(石倉稔) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) 建設当時、かなり多くの建物の新築がありましたので、そのできばえというのですか、例えばヨーロッパみたいな何百年も続くようなものであるか、あるいはちょっとお粗末であったかどうか、これは確認の必要があろうかと思います。子どもたちが学校生活を十分に送っていけるかいけないか、そこは判断の基準だと思っておりますので、そういった全体を考えに入れて改築等々はやっていきたい。当面は改築の計画は持っていないということでありまして、点検をしていきたいと思っております。 ○議長(石倉稔) 町田正行議員。 ◆24番(町田正行) 次に、小中学校の給食について、教育部長にお聞きいたします。  給食における地産地消の推進についてお聞きいたします。 ○議長(石倉稔) 高橋教育部長。 ◎教育部長(高橋徹) 地産地消の考え方ということになりますが、地場産農畜産物につきましては、全校の学校給食に取り入れているところでございます。献立の作成に当たりましては、その時期に収穫をされます地場産の野菜をできるだけ多く使用するよう工夫をしているところでございまして、今後も地産地消に努めていきたいと考えております。 ○議長(石倉稔) 町田正行議員。 ◆24番(町田正行) 太田市産野菜の各小学校での利用状況についてお聞きいたします。 ○議長(石倉稔) 高橋教育部長。 ◎教育部長(高橋徹) 野菜の地場産率につきましては、平成28年度が24.2%、平成29年度は36.0%でございました。 ○議長(石倉稔) 町田正行議員。 ◆24番(町田正行) 米飯給食の現状についてお聞きいたします。 ○議長(石倉稔) 高橋教育部長。 ◎教育部長(高橋徹) 米飯給食ということでございますけれども、現在は週3日を基本としておりまして、1カ月に1回、週4日となってございます。 ○議長(石倉稔) 町田正行議員
    ◆24番(町田正行) 市長にお伺いします。  平成30年11月24日の日本農業新聞によりますと、栄養教諭らへの調査で、健康的な和食給食の回数をふやしたいが、献立の種類が少なく、調理も難しいとの課題がわかった。そこで、全国農業協同組合中央会では地域でセミナーの開催を予定しているとのことでありました。  本市では、各校に栄養職員さんが配置されていると思いますが、献立も地域の特性を生かし、農政部も協力してよりよい給食の提供をしていると思います。私は、今の米飯給食を週3.25回から4回へふやしてもらいたいと思いますが、市長のご所見をお伺いいたします。 ○議長(石倉稔) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) 子どもたちがどのような昼ご飯を期待しているか、好むかということもありまして、調べてみたのですけれども、小学生は麺が47%と麺が結構好きなのです。パンが27%、ご飯が26%、こうやって見ると、ご飯に移行するのにちょっと足らないですね。それと中学生でもやはり同じように、麺とパンとご飯は大体同じぐらいの比率で30%台で皆並んでいるという状況でありまして、一気にご飯を週4日やるというのは、子どもたちは黙って食っていればいいのだということであればいいのですけれども、やはりそれは考えてあげなければいけないということだと思います。  それともう1つ、ご飯にすることによって、今はいろいろ費用がかかるので、給食費が値上げになる可能性が高いと。これらはおかずの工夫というものが非常に必要で、給食費を値上げしていいかということにも当然なるわけでありまして、現在でも非常にきつい状態で給食を出しているということがありますので、総体的に考えなくてはいけない。  農協から要望がありまして、細かいようですが、4週間に1回、ご飯をふやしたということなのです。ですから、今、回数にすると3.25回ということで米飯を使っているわけでありますので、一応米は段階的にふやすかふやさないかと。今は4週に1回、4回ということでやっていますので、これでいってみたいと思っております。麺が好きだというのは知っていましたか。米より、麺、パンのほうが好きみたいですよ。だから、ここらもやはり少し考えなければいけないかなということです。 ○議長(石倉稔) 町田正行議員。 ◆24番(町田正行) 太田市の小中学生は麺のほうが好きだと言いましたが、私の考えといたしましては、太田市は精米所を設置した、そして、つきたてのおいしい米が多分食べさせられるのではないかと思っています。要するに食育の観点からいいまして、子どもたちにはおいしい米がまだ認識されていないのかなと思いますので、もう少しお金をかけていただいて、米の消費にPRしていただければと思いますが、市長のご所見をお伺いいたします。 ○議長(石倉稔) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) 確かに米の消費をふやすことが自給率を上げることにも当然つながっていくわけですから、米の消費は絶対に必要だと。それがおかずと連動して、地域の地産地消の観点から、地域の野菜、あるいはお肉を食べることができるということにつながっていくわけですから非常にいいことだと思います。ですから、全体として給食費が値上げにならないように考えながら、では、米を週4回やったら、子どもたちはちょっと不満だと思うのですけれども、今の4週に1回が2週に1回と、だから、今は3週間置きに4回やっているわけです。だから、それでやってみて、あとは、いわゆる給食費との兼ね合いもあるのです。やはり給食費を上げて果たしてお母さん方が、またこれもコストアップになるわけですから、微妙なところだと。できるだけお米を食べていただくように推進するようにこれからも努力していきたいと思っておりますので、とりあえず、3回、3回、3回、4回のサイクルを継続させていただきたい。  また、ご飯がおいしいかおいしくないかというのは、精米したてのものを食べてもらっていますから、私は必ずご飯はおいしいと思っていますね。前に比べれば絶対においしい米を食べてもらっていると思っていますので、月1回を1週置きに変えていくように頑張っていきたいと思っていますが、とにかく給食費との兼ね合いというのは結構大きいです。今、ぎりぎりで給食をやっているみたいですから、もうちょっと実験をさせていただきたいと思います。 ○議長(石倉稔) 町田正行議員。 ◆24番(町田正行) 次に、本市の雨水排水計画について、都市政策部長にお聞きいたします。  本市の雨水排水計画の現状についてお聞きいたします。 ○議長(石倉稔) 赤坂都市政策部長。 ◎都市政策部長(赤坂高志) 現在、排水計画を作成したところが4地区ほどありますが、策定済みが3地区、策定中が1地区の合計4地区となっております。それに沿って事業進捗を図っておるところでございます。  策定済みにつきましては、藪塚地区、さらには由良地区及び石原地区を中心としたその周辺の一部地区ということでございます。  策定中につきましては、国道354号道路冠水対策となる東別所町地区でございます。なお、藪塚地区及び由良町地区の基本計画につきましては、現状の排水流末、既設排水構造物の能力等の不明な点を検証するものでございます。石原地区等の基本計画につきましては、都市計画道路として予定されております東部幹線の整備が前提となった排水基本計画を策定したものでございます。  いずれの地区におきましても、排水整備はまだ未定でございますが、事前の準備作業として、今後の排水に関する指針及び基礎資料とすることを目的として策定を行ったところでございます。 ○議長(石倉稔) 町田正行議員。 ◆24番(町田正行) 藪塚地区の排水計画の基本事項についてお聞きいたします。 ○議長(石倉稔) 赤坂都市政策部長。 ◎都市政策部長(赤坂高志) 藪塚地区の排水計画でございますが、区域につきましては、東武桐生線から西で、県道大間々世良田線までの区域となっております。県道より西側につきましては、県の農地防災事業での対応ということになっております。  なお、幹線排水路及び浸透池につきましては、排水流末となります河川がない現状を踏まえまして、既設の調整池等の排水施設、地形や集水範囲等を考慮し、計画をしたところであります。  浸透池につきましては、これは仮定でありますけれども、集水範囲を33の区割りに仮定いたしまして、集水範囲ごとに1カ所を想定し、計画では合計33カ所を想定しておるところでございます。 ○議長(石倉稔) 町田正行議員。 ◆24番(町田正行) 第2次太田市総合計画第3次実施計画における排水対策事業の予算の考え方についてお聞きいたします。 ○議長(石倉稔) 赤坂都市政策部長。 ◎都市政策部長(赤坂高志) 第2次太田市総合計画第3次実施計画におきます本市の排水対策事業につきましては、太田市全域を対象としました排水計画事業を初め、幹線水路、さらには鳥山地区幹線排水路、西新町東新町地区の排水対策の4事業を現在計画的に進めておるところでございます。  実施計画上の総事業費につきましては、平成31年度、平成32年度の2カ年で4億7,000万円が示され、計画された事業の進捗を図るほか、各行政区からの陳情を初め、通学路や通行に支障があり、かつ緊急性の高い箇所の排水改善に取り組む計画となっております。 ○議長(石倉稔) 町田正行議員。 ◆24番(町田正行) 藪塚地区の排水計画の実施に向けた予算を含めた今後の考え方についてお聞きいたします。 ○議長(石倉稔) 赤坂都市政策部長。 ◎都市政策部長(赤坂高志) 藪塚地区の雨水排水計画の事業の実施につきましては、藪塚地区の今後の都市計画の土地利用とあわせて考える必要があるかと考えております。そして、広域的に考える必要があるとも考えております。議員を初め、地区住民の十分な理解をいただく中で、今後の藪塚地区のまちづくりと排水対策についてはさらに検討を進めてまいりたいと考えておりますので、ご理解をいただきたいと思います。 ○議長(石倉稔) 町田正行議員。 ◆24番(町田正行) 次に、市長にお願いします。  部長の答弁では、本市の排水に関する事業は、太田市全域を対象とした排水対策事業を初めとする4事業を実施しており、第3次実施計画上の総事業費は4億7,000万円であり、各行政区からの陳情、通学路や通行に支障があり、緊急性も高い箇所の排水改善に取り組む計画であると答弁をいただきました。  平成29年3月に藪塚地区雨水排水全体計画策定事業について調査費が盛り込まれ、排水計画を策定していただきました。特に藪塚地区につきましては河川がないことから、道路側溝の整備が不足し、大雨や集中豪雨により頻繁に道路の冠水が発生しており、雨水排水量の整備が喫緊の課題となっております。現在、農地防災事業によりまして集水区域が決定され、基幹水路の整備は終了しましたが、藪塚地区は、排水流末となる河川がない現状を踏まえ、排水計画では、集水範囲を33カ所の浸透池を利用して取り組むということであります。今を生きる人、未来を生きる子どもたちのためにも、実施計画に事業費の計上をしていただきたいと思いますが、市長のご所見をお伺いいたします。 ○議長(石倉稔) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) 今お話がありましたように、大久保地区では2カ所の調整池を県と協力して建設する、あるいは、33カ所でありましたけれども、いろいろなところに浸透池を設置して水をためるということを中心に川の代替をやっていこうということであります。ただ、生活している中で、一部、まちの中心部だけは側溝の整備をやりました。また、住宅が広がっておりますので、どの幹線道路に浸透池、あるいは調整池まで引いてくるかというのは結構問題でありまして、どこのエリアからスタートしてくるかということが課題になろうと思います。将来、大雨が降った、集中豪雨が来た、ゲリラ豪雨が来たときにどうするかということは全く別問題でありますけれども、生活雑排水も考えて、あるいは道路上の小さな雨での排水も考えてどうするかということが課題かと思っていますので、次はどの路線に入っていくか路線を決めて、系統立てて側溝をつくっていくというやり方を進めなければいけないだろうと思っておりますので、担当部と相談しながらその方向性を決めていければいいかと思っています。いずれにしても、藪塚にとって雨は本当に弱点なところであります。人家がふえて、雨水はどんどん浸透しにくくなっているということも現実でありますので、これからも十分な配慮をしていきたいと思っております。 ○議長(石倉稔) 次に、12番岩崎喜久雄議員。 ◆12番(岩崎喜久雄) 議席番号12番、太田クラブの岩崎喜久雄です。通告に従いまして、一問一答方式にて随時質問させていただきます。  1といたしまして、本市における不妊症対策の現状と今後について、2つ目といたしまして、国指定重要文化財旧中島家住宅についてであります。  それでは、1つ目の本市における不妊症対策の現状と今後について、健康医療部長にお願い申し上げます。  本市における社会と暮らしの行方は、家族とジェンダー、男女の差異という関係ですけれども、どのように変化していくかということと極めて密接な関係にあると思います。既に先進工業国では、結婚と家族の変動がそのほかの社会システムに大きな影響を及ぼしています。人々の人生と社会関係を変えつつあるわけであります。晩婚化、同棲の一般化、そして婚外出産の増加と高い離婚率、出生率の低下などの現象は、現代における結婚と家族の変化を象徴する現象ともなっております。我が国に関して言えば、どの国も経験したことのない少子高齢化、人口減少社会に突入しており、21世紀の半ばには総人口が現在の7割弱と、そしてまた生産年齢人口はおよそ半分にまで減少すると言われております。その過程で、ひとり暮らしの高齢者の急増だけでなく、中年期の単身者も増加し、ひとり暮らしが主流を占める社会になりつつあるそうであります。今、日常でささやかれています少子化問題ですが、めでたく結婚。しかし、2年たっても、3年たっても子どもができないという形、不妊症かどうか検査をするためにはどうすればいいですかという多くの相談事、このことを部長にお尋ねしたいと思います。まず、不妊症の定義についてお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(石倉稔) 中里健康医療部長。 ◎健康医療部長(中里敏雄) 不妊症の定義についてでございますが、日本産婦人科学会によりますと、生殖年齢の男女が妊娠を希望し、ある期間避妊することなく通常の性交を継続的に行っているにもかかわらず、妊娠の成立を見ない場合を不妊というと定義されております。 ○議長(石倉稔) 岩崎喜久雄議員。 ◆12番(岩崎喜久雄) 現在、不妊症によりまして不妊治療をされている方、ここ3年間のデータがありましたらお願いいたします。 ○議長(石倉稔) 中里健康医療部長。 ◎健康医療部長(中里敏雄) 国立社会保障・人口問題研究所の平成27年の調査によりますと、不妊検査、治療経験がある割合は夫婦全体の18.2%と報告されてございます。  不妊治療をしている人数ということでございますが、健康づくり課ではその人数は把握しておりませんが、市の不妊治療費助成金事業の申請件数につきましては、平成27年度が520件、平成28年度490件、平成29年度506件となってございます。 ○議長(石倉稔) 岩崎喜久雄議員。 ◆12番(岩崎喜久雄) そういった形では、多くの数の方が受診されていると思っております。1983年になりますが、日本初の体外受精児が誕生した。そしてまた現在では、体外受精による出生だけでも全出生数の50人に1人とのデータがございます。生殖補助医療等ありますが、不妊治療の種類、そしてまたその方法についてお伺いいたします。 ○議長(石倉稔) 中里健康医療部長。 ◎健康医療部長(中里敏雄) 不妊治療でございますが、排卵と受精を補助するタイミング法、排卵誘発法、人工授精、そして、高度な医療を必要とする体外受精、顕微授精、凍結胚移植というものがございます。 ○議長(石倉稔) 岩崎喜久雄議員。 ◆12番(岩崎喜久雄) そういった形のさまざまな治療法があるということです。この不妊治療ですが、少子化対策の一環として、2003年から不妊治療費の補助金制度が設けられました。高度不妊治療にかかる費用は何と平均で190万円ということであります。これは年でございますが、でも、一例では3年間で何と1,000万円以上かかった人もいらっしゃいます。さらには、初診を受けるのに何と半年くらいかかった例もあります。  現在の太田市での不妊治療費助成と、特定不妊治療を行う方を対象に、その治療に要する費用の一部を助成していると思いますが、その現状と、群馬県不妊に悩む方への特定治療支援事業ですが、平成28年度から新たな制度への移行とありますが、このことについて部長にお伺いいたします。 ○議長(石倉稔) 中里健康医療部長。 ◎健康医療部長(中里敏雄) まず、太田市では2種類の不妊治療費助成金交付事業を実施しております。まず、体外受精や顕微授精、凍結胚移植など高度な医療を必要とする特定不妊治療費への助成でございます。助成金額は、1つの継続した特定不妊治療の自己負担額につき10万円まで、助成回数は1年度当たり2回、5年度分まででございます。もう1つは、薬物療法や人工授精など、特定不妊治療を除く不妊治療費への助成でございます。助成金額は、治療費の自己負担額につき5万円まで、助成回数は、1年度当たり1回、5年度分までとなってございます。  平成28年度からの新たな制度というのは、群馬県が実施しております不妊に悩む方への特定治療支援事業の中の3つの制度改正のことでございます。1つ目は、年齢要件についてでございますが、妻が43歳未満で開始した治療が申請対象となったこと、2つ目は、年度の助成上限回数がなくなり通算6回までとなったこと。3つ目は、申請期限が年度末であったものが、治療終了後の3カ月後の末日までとなったことでございます。  また、平成28年1月20日以降に治療が終了した方を対象に、初回申請に限り、助成額の上限が15万円から30万円に引き上げられたこと。男性不妊手術についても上限15万円の助成が受けられるようになったことなどの変更がございました。 ○議長(石倉稔) 岩崎喜久雄議員。 ◆12番(岩崎喜久雄) 苦悩されている、治療されている多くの方が、そういった改正によりましてほっとされている方も数多くいらっしゃるかと思います。  晩婚化などの影響で、妊娠、そしてまた出産を希望する年齢が高くなっている現状です。不妊の検査、そしてまた夫婦、男女が、絶対に諦めないといった形の中で治療を受けている人が今現在ふえております。先進医療としての技術は年々進歩を遂げているとのことでありますが、妻が43歳までとのことでありますが、この生殖補助医療について、家族化、そしてまた少子化対策としてのお考えをお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(石倉稔) 中里健康医療部長。 ◎健康医療部長(中里敏雄) 生殖補助医療と申しますのは、体外受精を初めとする近年進歩した新たな不妊治療法でございます。これにより、不妊症の方にも子どもを持てる可能性が広がってきております。県や市で実施しております助成事業を利用していただくことで、結果的に少子化対策につながることを期待しております。  また、本市の助成事業では年齢制限は設けておりませんが、子どもを望む夫婦により適切な治療を受けてもらえるよう、医療の進歩に合わせた事業を実施していきたいと考えております。 ○議長(石倉稔) 岩崎喜久雄議員。 ◆12番(岩崎喜久雄) では、市長、お願いいたします。  2003年の次世代育成支援対策推進の両立支援ということ、そしてまた2006年には男女雇用機会均等法の改正によりまして、女性に対する差別禁止から性別による差別禁止というふうな形であります。そして、2007年にはワーク・ライフ・バランス憲章が策定されまして、その中で、少子化として捉え、不妊症に悩む夫婦、不妊治療に対する男女は想像を超えている例があると聞いております。  不妊に悩む方への笑顔のある特定不妊治療支援事業を実施する都道府県等が指定する医療機関で特定不妊治療を受けていること、実はこの太田市では、1医療機関、1クリニックしかない現状でもあります。さらに充実した医療が受けられまして、補助金等新たなマニュアルや助成をと考えます。そして、笑って過ごせる家族、少子化に対する不妊治療についての市長のお考えとご所見をお願いいたします。 ○議長(石倉稔) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) 新たなというのは今考えていないのですけれども、数年前に不妊で悩まれる女性とちょっと話をしまして、実は補助率の問題が出てきました。一般的に当時からやられているのは約5万円と、当時はやはりそれほどの認識はなかった。今、議員がおっしゃるように、不妊に対する認識が非常に高くなって、妊娠ができない女性が非常にふえてきたと。そこで太田市では、平成26年度に1度目をやったのですけれども、値上げをしました。現在は、先ほどお話がありましたように、10万円と言いましたか。(「10万円です」の声あり)10万円に引き上げたのです。国が追いかけてくれまして、国が初回30万円というのをやってくれました。15万円、それから出してくれるということで、国が充実した。我々も、その不妊の女性の話を聞いて、これは上げなければいけないと。特にお金が非常にかかるということで、他市の約倍だと思うのです。期間にしても他市のよりも長く頑張ってくれということで出しています。ですから、最高でどのぐらいまで出したかといいますと125万円でありますけれども、出せるようになったということでありますので、これからも妊娠できない女性の方、男性もそうですが、ぜひ自分の希望する子どもを授かってもらいたいという本当に心からの願いがあります。太田市は多分他市より倍ぐらい多いと思うのですけれども、そういう努力をして、親たちに対する考え方を具体的な形で示しているということをぜひご理解いただければ大変ありがたいと思います。 ○議長(石倉稔) 岩崎喜久雄議員。 ◆12番(岩崎喜久雄) 今のコメントを聞いていまして、涙ぐんでいる方もいらっしゃると思うのですが、今後ともよろしくお願いいたします。  次に2の項といたしまして、本市の国指定重要文化財であります旧中島家住宅について、教育部長にお伺いいたします。  中島知久平さんということで自分も崇拝しているのですけれども、当時、群馬県で一番最初に信号がついたのはどこかと、太田市だよということとか、昭和13年から昭和20年まで太田病院ができたのだよ、それは中島飛行機が太田病院をつくっていたのだよと。終戦後には解体されたそうですけれども、そういった太田病院の先駆でもあったと思います。きょうに限っての質問をさせていただきます。  平成26年、太田市中島知久平邸地域交流センターとして発足いたしました。平成28年、国指定重要文化財に指定されたわけであります。平成26年度の中島知久平邸地域交流センターから平成28年度までの国重要文化財指定までの入館者数と、平成28年に国重要文化財に指定をされてからもう2年もたつわけですが、その間の入館者がわかりましたらお願いいたしたいと思います。 ○議長(石倉稔) 高橋教育部長。 ◎教育部長(高橋徹) 旧中島家住宅の入館者数を平成26年度からお答えしたいと思います。平成26年度1万7,226人であります。平成27年度が1万1,992人、平成28年度1万4,764人、平成29年度1万3,308人、平成30年度は、10月末の時点となりますが、6,454人でございます。 ○議長(石倉稔) 岩崎喜久雄議員。 ◆12番(岩崎喜久雄) 今、部長がおっしゃいました入館者の数ですけれども、地域交流センターから重要文化財までの2年のスパンと、国重要文化財に指定されてからの入館者数を見ますと、国重要文化財として指定されたほうが入館者数が極端に少ないというカウントになるのですけれども、その中で、以前私も、障がいのある方が一切入れないと。バラスが10センチぐらい敷いてありまして、当然車椅子は入れない状態でもあります。そのことに関して自分も質問したときがあったと記憶していますけれども、このバリアフリー対応に関しまして、現在どのように取り組んでいらっしゃいますか、お伺いいたします。 ○議長(石倉稔) 高橋教育部長。 ◎教育部長(高橋徹) バリアフリーの対応ということでございますけれども、現在のところその対応というのはとっておりませんけれども、ご指摘にありました正門から車寄せまでの砂利敷きの部分につきましては歩きにくい、何らかの対策をとらなければならないと考えてございます。ただ、敷地も、現在、重要文化財に指定をされておりますことから、国や県の指導を受けながら対応を考えていきたいと思っております。また、平成31年度から2年間で保存活用計画をまとめることになっております。この中でバリアフリー対策についても検討していきたいと考えております。 ○議長(石倉稔) 岩崎喜久雄議員。 ◆12番(岩崎喜久雄) 自分からワンヒントなのですけれども、板をロールで番線で縛って、玄関のところまで転がして、それで車椅子で行けるということも、費用はそんなにかかりませんので、考えてみていただければと思っています。  次の質問に行きます。現在、案内板、掲示等は、太田市の中でどのような名称で何カ所あるか伺います。 ○議長(石倉稔) 高橋教育部長。 ◎教育部長(高橋徹) 文化財課におきまして、旧中島家住宅と表記をされました案内板を2カ所設置しております。掲示板については設置してございません。 ○議長(石倉稔) 岩崎喜久雄議員。 ◆12番(岩崎喜久雄) 世界の飛行機王とも言われた、日本の飛行機王なのですけれども、中島知久平を称える中島家住宅というのが、はっきり言って自分もちょっと疑問があるのですけれども、太田市のエリアの中にこんな小さい看板が旧142号線の、ましてや入り口のところに2カ所しかないのです。夜はもちろん、今も4時ごろになれば見えません。ちょっと寂しいのではないかと思うのです。自分は、駅南口、駅北口とか、例えば旧太田、3町に1カ所ぐらいは、太田市にはこういった国の重要文化財指定の財産がありますよということで設置することを検討していただきたいと要望して、次の質問に入ります。  どうして旧中島家住宅なのか、長く伝えられてきた中島知久平邸ではないのか。そしてまた、飛行機王、中島知久平翁の新邸として私たちは今まであがめてきたのですけれども、どうして旧中島家住宅なのか、部長、聞かせてください。 ○議長(石倉稔) 高橋教育部長。 ◎教育部長(高橋徹) こちらは平成28年7月25日に旧中島家住宅という名称において国の重要文化財に指定をされております。この指定の名称を知っていただくということもありまして、旧中島家住宅という案内板とさせていただいております。今後、新たに設置をする際におきましては、旧中島家住宅の下に括弧書きで中島知久平邸と入れることを検討させていただきたいと思っております。 ○議長(石倉稔) 岩崎喜久雄議員。 ◆12番(岩崎喜久雄) はっきり言って、国指定重要文化財といえども、文化庁といえども、ましてや教育長なり、教育部長なり、当然、市長もそうなのですけれども、太田市から発信しなくては無理でしょう。待っていたのでは100年たっても変わらないのです。やはり太田市から発信していただかないと文化庁も身動きがとれないということが原則だと思うのですけれども、その辺も一応含んでいただければ幸いと思っております。その辺におきましては今後とも努力をしていただきまして、一人でも入館者が増えるように、せっかく職員も3人もいらっしゃいますので、ぜひそういった形では十分に活用していただければと思っております。  そして、今現在、昔ながらのリシン仕上げの非常に立派な塀があります。一周してみますと塀や瓦がありますが、見え隠れするほどに実はシイノキが非常に大きく繁茂していまして、塀、瓦等が国の指定重要文化財にはふさわしくない景観になっています。このままですと、非常に残念ですけれども、雨水、雨垂れによってコケが生え、カビが生え、そしてまた風とともにほこりが堆積し、覆われて、特に瓦とか塀が傷みを早めているように感じられますが、この件に関しまして早急に対応策等を望みますけれども、部長の前向きな答弁をお願いいたします。
    ○議長(石倉稔) 高橋教育部長。 ◎教育部長(高橋徹) ただいまご指摘をいただきましたシイノキでございますが、成長が予想よりも早く、その対応にこちらも苦慮しているところでございます。毎年、予算を計上いたしまして、強目の剪定を行っているところでございます。昨年度は南側、今年度は東側、また、平成31年度は北側を予定しております。今後も国の重要文化財としましての適切な管理に努めてまいりたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(石倉稔) 岩崎喜久雄議員。 ◆12番(岩崎喜久雄) では、教育長、お願いします。  国の重要文化財として指定されまして早2年が過ぎております。いろいろな形から、そういったリピーター、来館者の増加を希望する皆様が、関係者としては非常に多くなっている現状でもあります。新たな施策、新邸の部屋や庭園、さらには土蔵の開放とか展示等、客間、居間といろいろありますけれども、国へ働きかけてほしいと思うわけでもあります。市として、国への働きかけを積極的に行っていただきたいと私は思うのですけれども、さらなる来館をふやす施策について、このような形でもう2年も過ぎているわけですので、来館者が非常に少なくなっている現状の中で多くの声を耳にするわけでございますけれども、このことについてお尋ねいたしたいと思います。お願いいたします。 ○議長(石倉稔) 澁澤教育長。 ◎教育長(澁澤啓史) 議員がおっしゃるとおり、リピーターがふえるということは、それだけ知久平邸が認識されていくということでありますので、これは大変重要なことであろうと考えております。ただ、いろいろな縛りがあって、多分担当もいらいらしているところもあるのではないかと思いますけれども、これからはまず非公開部分をできるだけ早く公開できるような努力を考えたり、模索をしていきたいと思います。また、現在、教育委員会の中では、中島知久平邸にかかわるさまざまな資料というものを保存しております。例えば、手紙であるとか愛用品、写真、あるいは飛行機関係の書物等々ありますので、こういうものを展示することで、まずはおいでいただく人をふやしていきたい。それと今最初に申し上げたように、できるだけ早く未公開の部分を公開できるような努力をしてまいりたいと考えております。 ○議長(石倉稔) 岩崎喜久雄議員。 ◆12番(岩崎喜久雄) これは教育長にお願いごとなのですけれども、中島邸のところへ入るのに公衆トイレがあると思うのです。一番肝心な場所だと思うのですけれども、知っている方も多いと思うのですけれども、あそこは故中島源太郎先生の自宅だったわけです。今現在、その自宅がトイレに変貌しているわけなのですけれども、そのトイレの通りに関して、工事用の真っ赤なコーンが10本ぐらい立っています。そのトイレの周り、あの沿道、通りです。そのところに工事用に使う黄色と黒の工事用のバーというのですけれども、輪っかがついているコーンをとめるものがぐるっと回っているのです。あれは誰が通っても、これは近々に工事があるのかな、いや、これはけがをしますから近寄らないでくださいという危険区域を知らせるコーンとバーだと私は認識するのです。ゴルフに行っても、赤いくいは池があって危険ですからと、それは皆さん認識があると思うのですけれども、それに関して、これはお願いなのですけれども、あれはできるだけ早く何とか善後処置、対応策をお願いしたい。済みませんが、ひとつよろしく所管にも指導してもらって、ぜひお願いいたします。  先ほど部長にも言ったのですけれども、広域で太田市全域に案内板、掲示板を掲げることで、少なくとも現在までの来館者がリピーターになることにつながるということも可能性としては思うのですけれども、極端に言えば、来館者の倍増を目途に考えていくべき施策をとって、この国の重要文化財は太田市の大きな大きな財産でございます。群馬県でも、日本中でも、この中島知久平邸というのは1つしかいない史跡、太田市にしかないのですから、眠らせないようにしていただいて、そういった形では、今後とも太田市の大きな財産として育てていっていただきたいと思うのですけれども、その点について、教育長に。 ○議長(石倉稔) 澁澤教育長。 ◎教育長(澁澤啓史) 議員が憂えることは全く同じでありまして、私もあちらこちらをふらふらして行ったときに、ふっと道路を走っていても、重要文化財指定何々とかという看板があると、あれは何だろうなということで、時々そこに立ち寄ることもあります。まず、そういった設備をしっかりしていくことが知久平邸を認識していただく上で非常に大事なものだろうと思います。したがって、看板のことについては担当の者と早急に話し合いをしながら、可能な限り設置をして、多くの人たちに訪れていただくような努力をしてまいりたいと思います。 ○議長(石倉稔) 岩崎喜久雄議員。 ◆12番(岩崎喜久雄) では、市長、お願いします。  市長には、従前から中島知久平邸に関しては多くの理解と尽力をいただいていますことに感謝と御礼を申し上げます。1万平方メートルの敷地で、近代和風の大規模邸宅であります。国の重要文化財に指定されて2年がたちますが、このところ特に平日など寂しい入館者であり、このままでは衰退、疲弊する様相が見られ、自分も行ってみて、いつもそう思うのです。あそこはわざと通ります。それで、多くのリピーターをつくる意味で、日本でも屈指の国の重要文化財、太田市での財産の1つとして、先見の明ありきの市長でございますので、市長におかれまして今後の展開のお考えがありましたらお伺いしたい。 ○議長(石倉稔) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) 指定重要文化財になるだろうということを予測して購入した施設でもあります。ただ、そのときに、交流センター、いわゆる地域の皆さん方が中島邸を使って交流するということも頭の中に入っていたわけです。名称として、そういう名称を使ったわけです。施設は、今、教育委員会も非常に苦慮しているのは、国、文化庁から予算がつかないと。じっとあのまま構えているわけでありますが、このまま文化庁からもうお金がつかないというふうになったときに、数年また放っておくのがいいのかというような状況だと思うのです。  これは私が言うと文化庁から叱られて、そんなものは勝手にやればいいのではないのと言われてしまうと思うので、ここまで出ているのですけれども非常に言いにくいのですよ。(「ぜひ言ってください」の声あり)これは太田市が使うことを考えたほうがいいと私は思うのです。あの施設は、文化庁を待って、お勝手まで直して、全部やって、2階を直して、それで塀を直して、中もとにかく全部、文化庁の指図によって動くとなると、10年たっても、20年たっても、来館者も来ないし、もちろんリピーターは来ない。1回見たらもう2度目は行かなくてもいいやというような施設になってしまう気がするのです。ですから、文化庁と、あそこを研究されている方には大変失礼ですけれども、これは調整を図って、どこまでを市民に開放して市民に使ってもらえるかという一歩を歩む必要があるような気がするのです。あれは見せるためのものではなくて使うためのものだという判断をどこかで私がしないと、宝の持ち腐れで終わってしまうという危惧を現実にしています。ですから、これからそこらの判断が、そういうふうに言ったというのは取り消したほうがいいのかどうかわからないのですけれども、でも、これが聞こえると、聞こえるでしょうね。聞こえるかわからない。聞こえると、では指定重要文化財はやめてしまうかとか、何か言われるかどうかわかりませんが、指定重要文化財であるべき場所と指定重要文化財でなくてもいい場所と上手に使い分けができれば、せっかくあんなにきれいな庭も、周辺ももっと活用できるのではないか。こういう言い方をするとまた叱られるのですかね。本当を言うと、お勝手などどうでもいいと私は思うのです。だけれども、全体が囲まれていますので非常に苦しい状況にある。これはぜひ知っていただいて、今後の協議の中で、今言うような見せるもの、使うものをどうやって区分ができるか、あるいは指定重要文化財として指定してくれた人たちがどこまで許してくれるのか、今、検討すべき時期ではないかと思っております。 ○議長(石倉稔) 岩崎喜久雄議員。 ◆12番(岩崎喜久雄) 今いい話を聞きまして、これにプラスして言っていきたいと思うのですけれども、国の文化庁云々ではなくて、1つのアイデアなのですけれども、知久平さんのお父さん、粂吉さん、お母さんはいつさんというのはご存じだと思うのですけれども、これは私の1つの案ですけれども、この不滅の財産を太田市から要するに花火を打ち上げてもらいまして、これは今後、太田市で観光の大きな1つの核となるという材料をひとつ市長に提言いたします。  実は中島知久平邸を見学し、きょう来て、あした来る人はまずいません。1年たってまた行こうという人はどうあるか、それは考えるべきです。私たちみたいにどうぞどうぞとエスコートしている人はそんなにいません。それと、中島知久平邸を見学し、そして、中島知久平さんの粂吉さんという方はお父さんですが、生家、生まれた家が近くにあるのです。そしてまた、菩提寺であります押切に徳性寺というお寺がある。これは知久平さんから、粂吉さんからすごいお墓があります。その知久平邸から、中島粂吉さん、知久平さんの生家、生まれた家まで歩いて徒歩3分、そしてまた、菩提寺であります徳性寺まで歩いて5分の近距離で、歩いて散策できるコースもできると思うのです。  この生家ですが、昨今、国の世界遺産になった田島弥平邸というのは自分もよく行きますけれども、それに匹敵するようなすごい家があったわけですけれども、重要伝統的建造物というのがよくあるのですけれども、太田市には重要伝統的建造物は難しいところがあるのですが、重要伝統的建造物にも値するようなカヤぶき屋根が無残にも壊されています。そして、最近では、森林みたいな形で木と花木が繁茂いたしまして、近所からも苦情が来るような生家になっております。ただ、その生家には当時を物語る塀とか門扉はまだ残されているのです。その基礎的なものはあるのですが、今は地域の方に賛同をいただきまして、除草とか雑草刈りをしてきれいになっている状態でもあります。当時の写真等もあります。これをひとつ、そういった形で掲示して、いかに太田市が介入して、生家を1つのコースとして進めたいと私は思うのです。  そして、自分の雑学ですけれども、当時、尾島の町長だった粂吉さんとお母さん、そしてまた、当時のことですので、出産しても亡くなった方がいて、実は粂吉さんといつさんには、中島知久平さんは8人兄弟だった話があるのです。そのような中で、男兄弟5人ですけれども、全てが中島飛行機に貢献し、そしてまたそういった時代を迎えたわけですけれども、そのような形で、当時の生家として塀、門扉が残っています。これを太田市の観光の中で取り入れていただければと私も非常に強く要望したいのですけれども、父である粂吉様、中島知久平翁のルーツ、伝承の物語としても、そういった形では非常に大きな観光ポイントになるのではないかと思っております。徳性寺における菩提寺も非常に立派な施設になっていますので、ぜひ推奨していきたいと思っている私でもあります。  このような形で、目に見えない財産が太田市には眠っているわけですけれども、これを掘り起こしていただきまして、絶好のチャンスだと私は捉えまして、この機会を設けさせていただきました。この1つの提案に対しまして、今後の中島新邸に対する市長のご所見をお伺いいたしまして、質問を終わらせていただきます。 ○議長(石倉稔) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) また追加のことが出てきたわけですけれども、本体がまだ揺らいでいる状況でありますので、とにかくいずれにしても本体を重点的に考えて議論して、どのような形で生かしていくかということだと思います。(「リピーターをふやすには」の声あり)全体として考えるというのは次のステップでありまして、申しわけないですけれども、そこまで言及することはなかなかできない。とりあえず新邸をどのような活用をしていくかということも含めて、今も提案がいろいろありましたけれども、それも加えて議論していただければいいのではないかと思います。大変申しわけないですけれども、本気でぱかっと乗ることができないということだけ言っておきたい。(「生家に対してのコメントはいかがですか」の声あり)生家も、私は余り認識がないですから、ぜひそういったことも含めて、議会等々、あるいはまた教育委員会等々で議論していただければ大変ありがたいと思います。      ◎ 休     憩                                      午前10時40分休憩 ○議長(石倉稔) この際、暫時休憩いたします。      ◎ 再     開                                         午前11時再開 ○議長(石倉稔) 休憩前に引き続き会議を開きます。  次に、15番八木田恭之議員。 ◆15番(八木田恭之) 創政クラブの八木田恭之でございます。通告に従いまして、一問一答方式で順次質問を行います。  今回は本市の義務教育に関し大きく2点伺いますが、初めに、義務教育学校設置と本市の義務教育について、教育部長に伺います。  本市は、県内で初となる新たな義務教育の形、小中一貫の義務教育学校を2021年北中学校の区域に開設するとして動き始めました。既に説明会や委員会への報告もありましたが、確認のために何点かお伺いします。  まず、義務教育学校の現状と今後どう進めていくのか、設置の目的と経緯も含めてお聞きします。 ○議長(石倉稔) 高橋教育部長。 ◎教育部長(高橋徹) 義務教育学校につきましては、学校基本法の改正により始まりました小中一貫による新しい教育の形を積極的に取り入れまして、その教育効果を全市的に波及させ、本市の教育水準の向上を図ろうとするものでございます。導入に当たりましては、小規模化対策の検討を重ねてきた北中学校区に2021年度の開校に向け、現在、準備を進めているところでございます。 ○議長(石倉稔) 八木田恭之議員。 ◆15番(八木田恭之) それでは、本市の義務教育学校に関しては、基本構想と基本計画が策定され、たしか本年7月、議会にも報告されていると思います。その概要をお聞きします。なお、北中学校区とされていますが、この通学区域はどうなるのかもあわせてお答えください。 ○議長(石倉稔) 高橋教育部長。 ◎教育部長(高橋徹) 本年6月に教育委員会の審議を受けまして、基本構想と基本計画の策定を行いました。基本構想では、ふるさとを愛し、生きる力を身につけた未来を担う児童生徒の育成を基本理念として掲げ、確かな学力、豊かな人間性、健康と体力の3つのバランスのとれた児童生徒の育成を目指すこととしてございます。そして、9年間を4つのステージに区切り、義務教育学校の特性を生かした教育活動を展開していくというものでございます。また、基本計画は、学校運営、条例、規則、施設整備の各分野における3カ年の整備スケジュールを示したものでありまして、開校に向け、今後も計画的に準備を進めてまいりたいと考えております。  なお、通学区域につきましては、現状の北中学校区でございます。 ○議長(石倉稔) 八木田恭之議員。 ◆15番(八木田恭之) それでは、義務教育学校開設に関しての説明会、10月21日に北中学校で保護者住民説明会が開催されました。私も参加させていただきましたが、2つの小学校とその区域を学校区としている中学校を1つの学校とするというこの事業には、保護者、地域の皆さんからいろいろなご意見、疑問が出てくるのではと思っておりましたけれども、実は私自身も北中学校の卒業生でありまして、いろいろな思いはありますが、今回の説明会での質疑は2人だけという結果でありました。これをどう捉えられているのか。既に何度か説明会を開催されているということでありますけれども、この事業を進めるのに当たり、保護者や学校関係者、地域住民の皆さんへの情報の提供と収集についてどうされているのかお聞きします。 ○議長(石倉稔) 高橋教育部長。 ◎教育部長(高橋徹) 関係者の皆様への情報提供と収集という部分でございますけれども、今お話がありました10月21日、保護者住民説明会を開催いたしまして進捗状況の説明会を行ったところでございます。また、保護者に対しまして意見要望調査を実施しまして、その集約にも努めているところでございます。また、学級懇談会や就学時の健診の場をお借りいたしまして保護者への説明を行うとともに、地域の皆様方には基本構想概要版を回覧いたしまして周知に努めております。また、幼稚園や保育園を初めとする各関係機関に対しましても順次周知と協力依頼を行っているところでございます。さらに、新しい通学路の検討に当たりましては、PTAの皆様方から、ルートの要望や危険箇所の情報提供などのご協力をいただいているところでございます。今後も引き続きホームページ上で、義務教育学校推進室だよりを随時発行いたしまして、情報提供に努めてまいりたいと考えております。 ○議長(石倉稔) 八木田恭之議員。 ◆15番(八木田恭之) 細かく情報の提供、収集をされているということがわかりましたので、ぜひこのまま進めていただければと思います。  それでは、この義務教育学校の開設、校舎等の新築や改修が計画されておりますけれども、その費用はどのくらい必要なのか、総額とその内訳、また、国、県等の補助があるのかどうか、あればどのくらいかお聞きします。 ○議長(石倉稔) 高橋教育部長。 ◎教育部長(高橋徹) 事業費でございますが、第2次太田市総合計画第3次実施計画に計上されておりますとおり、およそ20億円ということになりまして、その内訳としまして、校舎が14億円、体育館が3億円、給食室が2億円、既存校舎の改修等で1億円をそれぞれ見込んでおります。また、こちらは国の補助対象となりまして、その補助率は2分の1となります。 ○議長(石倉稔) 八木田恭之議員。 ◆15番(八木田恭之) 次に、2つの小学校、太田東小学校、韮川西小学校、そして、その区域の北中学校を1つの学校としていくわけですけれども、この3つの学校が統合されるということになりますが、義務教育学校としてどういう効果を期待しているのか、確認のためにお聞きします。 ○議長(石倉稔) 高橋教育部長。 ◎教育部長(高橋徹) 3校の統合によります効果としては、次の4点が挙げられます。1点目は、学校規模が適正化されることによりまして、児童生徒が多様な考え方に触れる機会がふえ、社会性が高まることが期待をされます。2点目は、集団の中で切磋琢磨しながら学ぶことによりまして学習意欲や学力の向上が期待をされます。3点目は、9年間の異学年交流によりまして、豊かな人間性と高い志の育成につながります。4点目としまして、学校組織の一元化により、教職員の資質向上と校務の効率化が図られる。以上、4点でございます。 ○議長(石倉稔) 八木田恭之議員。 ◆15番(八木田恭之) ただいまの期待される効果についてはすばらしいものと思いますけれども、北中学校区での義務教育学校開設は、本市の義務教育全体にとっては先行試験的なものと感じております。本市のこの区域以外の多くの児童生徒は、従来の小学校から中学校で義務教育を受けるということになります。ほかの小中学校に対する義務教育学校の位置づけ、関係としてはどう考えているのかをお聞きします。 ○議長(石倉稔) 高橋教育部長。 ◎教育部長(高橋徹) 義務教育学校で行う小中一貫教育は、学校形式の違いというのはございますけれども、各中学校区で行われる小中連携においても大いに参考にできるところがあるかと思っております。義務教育学校をモデル校としまして、その取り組みと教育の効果を全市的に波及させたいと考えております。 ○議長(石倉稔) 八木田恭之議員。 ◆15番(八木田恭之) それでは次に、本市の今後の義務教育に大きな影響を与えると思います少子高齢化による人口減少、ここで年少年齢人口も減っていくということになります。本市では、既に人口ビジョンに基づいて、人口減少に対応すべくさまざまな計画を立てて施策を実施しようとしていると認識していますが、公共施設に係る問題解決に向けては、2040年までの公共施設等総合管理計画を策定しております。その中には学校も含まれておりますが、今後の児童生徒数の推移をどのように捉えられているのか、5年、10年、20年後の状況がわかればお聞きします。 ○議長(石倉稔) 高橋教育部長。 ◎教育部長(高橋徹) 現在の児童生徒数は1万9,262人でありまして、5年後は1万8,047人の見込みとなっております。太田市人口ビジョンをもとに算出をいたしますと、10年後は1万6,626人、20年後は1万5,841人と推計をされます。 ○議長(石倉稔) 八木田恭之議員。 ◆15番(八木田恭之) 急激ではありませんけれども、やはり減っていくという状況で予測されていると理解しました。  本市の公共施設等総合管理計画に対応するために、学校施設は長寿命化を計画的に実施していくと聞いております。先ほど同僚議員の質問にもありましたけれども、その概要と現在の進捗状況をお聞きします。 ○議長(石倉稔) 高橋教育部長。 ◎教育部長(高橋徹) 学校施設長寿命化計画は、既存施設をより長く有効的に使うため、適切な維持保全を行うものでありまして、施設の内外装及び設備機器等を計画的に更新し、教育環境の改善を実現するものであります。本計画につきましては現在作成中でありまして、本年度内に完成の予定でございます。 ○議長(石倉稔) 八木田恭之議員。 ◆15番(八木田恭之) それでは、長寿命化に係る改修の費用について、規模により増減はあるかと思いますが、1校当たりどのくらいを想定しているのかお聞きします。 ○議長(石倉稔) 高橋教育部長。 ◎教育部長(高橋徹) 校舎の長寿命化に当たりましては、20年ごとに改修が必要となりますが、その費用としては1校当たり約4億円となります。 ○議長(石倉稔) 八木田恭之議員。 ◆15番(八木田恭之) 先ほど義務教育学校の建設費用についてお聞きしましたけれども、それでは、義務教育学校となった場合の管理運営に係る経費は、小中学校としてそれぞれ維持運営する場合と比べてどうなるかをお聞きします。 ○議長(石倉稔) 高橋教育部長。 ◎教育部長(高橋徹) 義務教育学校として整備を進めた場合には、小中学校の施設が統合されますので、給食室等の光熱水費や校舎の施設管理委託費等の管理運営費を削減することができるかと思います。 ○議長(石倉稔) 八木田恭之議員。 ◆15番(八木田恭之) 続いて、教育長にお願いします。  まず、教育長には少し大きなお話をお聞きしたいと思います。小中学校は義務教育と言われますが、これは我が国の憲法第26条により、ひとしく教育を受ける権利とそれを受けさせる義務というものが規定されて、法に基づいて行われていると私は理解しています。本市の教育行政の責任者として、教育長は、義務教育の意義はどういうものでどうあるべきか、どうお考えか、お聞かせください。 ○議長(石倉稔) 澁澤教育長。 ◎教育長(澁澤啓史) 義務教育の意義でありますけれども、教育基本法、あるいは文部科学省の考え方によりますと、1つには、国として、国民としての教育の統一性や水準の維持である。2つ目として、多様な変化の時代に生きていく子どもたち1人1人の個性や特性の基礎づくりを行うというふうに述べられておりまして、私自身もそのように認識をしております。 ○議長(石倉稔) 八木田恭之議員。 ◆15番(八木田恭之) それでは、今までの質問で、義務教育学校という形になりますと、9年間の義務教育を1つの学校で行うということになりまして、先ほどお答えいただきました内容によりますと、期待される効果によると非常にすぐれている面があると感じます。また、今設立に取り組んでいる北中学校区については、地域の住民としても大いに期待をしております。  それを踏まえてお聞きしますが、義務教育を行うのは公立の小中学校とされておりまして、その学校は指定されていると、そこで9年間の普通教育を受けるとされています。北中学校区の義務教育学校でも同様に指定されるということでありまして、区域の見直しはないということですから、入学する際には、児童生徒は学校を選択できないということになります。9年間同じ1つの学校で学ぶのと、小学校、中学校と異なる2つの学校で学んでいく、この期間は、やはり施設や児童生徒数、そして、いる児童生徒の年齢層も違いますので、教育環境に差が出るのではないかと危惧をしております。この点について教育長のお考えを聞かせてください。 ○議長(石倉稔) 澁澤教育長。 ◎教育長(澁澤啓史) 現在も義務教育学校に限らず、全ての小中学校では教育課程も異なりますし、部活動、あるいは学年、学級行事、その他、地域の特性、そして子どもの資質等も考えますと、全て学校というものは異なっていると私自身は認識をしております。では、この異なる理由は何かと、今申し上げたように、それはそれぞれの学校で工夫をしていくというのが前提でありますので、そこに如実にあらわれるのは教育課程そのもの、あるいは場合によっては指導方法も異なるかもしれませんし、地域性によるのかもしれません。  いずれにしましても、全ての学校にはそれぞれの特色、特徴がありまして、一律の学校というのは市内どこにもない。そういう発想からいきますと、義務教育学校と他の学校との比較という発想ではなくて、お互いがよさを出し合いながらそれを吸収していく、そういう姿勢が非常に大事であろうと思います。そういう中で、義務教育学校そのものというのは、今までの教育システム、制度から脱皮して、多様性であるとか弾力化の推進を求めて打ち出されてきたものである。したがって、そういう観点から物を考えたときに、先ほど部長が申し上げたように、例えば学年区分であるとか、9年間の継続した指導であるとか、そういうもののよさが出てくる。ですから、まずはそういったものをオープンにして、全ての学校に使えるものは使っていただく。  私自身が一番強く感じているのは、義務教育学校をつくるというときの地域の方々の自分たちの学校をいいものにしようという機運が非常に高まっている。これはほかの学校、あるいはほかの地域の方々もぜひ見習っていくべきものではないかと。ですから、そういうものも含めて、義務教育学校のよさを全面的に打ち出していきたいと捉えております。 ○議長(石倉稔) 八木田恭之議員。 ◆15番(八木田恭之) 私も同じ地域に住んでおりまして、地域の方から、義務教育学校への期待というものは聞いております。そういう方向でいってほしいと思っていますけれども、義務教育学校という制度というか手法ですね。子育てのまち太田として考えた場合には、やはり全市、全ての小中学校に義務教育学校化していくことが理想ではないかと思っております。学校施設の長寿命化は、人口減少に伴う行財政運営への対応ということで私は理解していますが、先ほど同僚議員の答弁にもありましたが、少子化への対応としては、長期的には学校の統合が必要と感じております。それには小中一貫の義務教育学校という手法がふさわしいと思いますが、さまざまな課題はあると思いますけれども、教育長はどう考えられているかお聞かせください。 ○議長(石倉稔) 澁澤教育長。 ◎教育長(澁澤啓史) 全て義務教育学校がいいかということについては、私自身は判断に迷うところであります。ただ、こういった時代の中で非常に特色のある学校を打ち出せるという意味、あるいは少子化に対応できるという意味では非常に価値のあるものであります。まず、これからつくり上げる学校でありますので、一番の課題はやはり大きな成果を上げることだと考えております。それをもとにいろいろな関係者の方々と協議をしながら、あるいは学校規模や人口、そういったもろもろを含めて、やるやらないについては判断に委ねていきたいと思います。 ○議長(石倉稔) 八木田恭之議員。 ◆15番(八木田恭之) 続いて、市長にお伺いします。
     これまでの質問で、義務教育学校に期待される教育的な効果は大きなものがありまして、本市の教育水準の向上につながるものと思います。本市の次世代を担う子どもたちのためには必要ではないかと感じたところであります。一方、これからの少子高齢化による人口減少への対応として、本市の人口ビジョンに基づいたさまざまな施策の中で、行財政運営では公共施設等総合管理計画、これでは、先ほども市長からお話がありましたけれども、長寿命化と統合は異なると、統合がいずれ必要になるのではないかというようなお考えを示されたというふうに聞きました。私もこれは同様に考えておりまして、限られた財源を有効に使っていくためには、長寿命化計画、ここで費用が1校当たり約4億円という数値が出ましたけれども、かける前に、長期的な視点で大規模改修でいくのか、あるいは統合でいくのか、この判断は必要だと思います。教育的な効果、そして行財政運営も考えなければいけないという両面があると思いますので、本市の小中学校は、その際、義務教育学校とする方向が望ましいと私は思います。長期的な計画化をすべきと思いますが、市長のお考えを伺います。 ○議長(石倉稔) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) 議員から平等ということについて先ほど話がありましたが、教育長が答弁したとおりで、私は、小学校と中学校が分離しているからだめで、小学校、中学校が1つになっているからすぐれているとは思っていません。努力目標として、ある意味で小学校と中学校の中身がくっついていくというのはとてもいいことだと思っています。それを今度は物理的にやっていこうということになるわけですけれども、これは可能性のあるところはたくさんあると思います。今回の義務教育学校で、小学校と中学校の連携によって、例えば中学校の先生が小学校の子どもたちに算数を教えるとか、英語の授業を展開するといったものが仮にというか、必ずうまくいくと私は思っていますが、これがうまくいけば、やはり過小規模の学校等々は、早急に長寿命化するのに比べればむしろ合体をしていく、小中学校を合わせていくと。環境さえ整えば、そういう方向づけというのは正しいと私は思っています。これから20年後には人口がどんどん減って、子どもたちも、今までは簡単に言うと、太田市の子どもたちは何人いますかと、2万人ですと、大体2万人が相場でありましたが、20年後には1万5,000人になるということでありますので、その間の変化というのも非常に大きいと思いますけれども、そこでの判断は、議員の皆さん方の判断と執行者の判断を整合させて、流れとしたら、小中一貫の学校に移っていくということは確実にあると判断しております。 ○議長(石倉稔) 八木田恭之議員。 ◆15番(八木田恭之) 市長にもう1点お伺いします。私の考えている方向性と多分同じことを今答弁されたと思っておりますが、それには多額の経費がかかると思っております。義務教育学校自体が北中学校区の場合は整備20億円という数字でありますので、これは100億円単位の費用が必要になってくるのではないかと私は思っております。長期的に計画していくものでありますから、この財源確保をどう考えていくのか。私は、次の世代を担う子どもたちのために、太田市のために、米百俵の精神という言葉がありますけれども、長岡藩の故事から来た言葉でありますが、次の世代のために財源を確保していくという意味で、この整備のための基金等を検討する必要もあるかと思いますが、市長のお考えをお聞きします。 ○議長(石倉稔) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) 今、財政的な余裕があるとするならば当然必要だと思いますが、今、財源確保のために調整区域の宅地化を積極的に進めております。これで基礎的な財源を私たちは確保すると。また、その中で生活することによって、あるいは企業が動くことによってやはり財源確保を目指すと。考えてみればこれが当面の基金と思っていただければいいと思います。金銭的に基金を残していくのは、現在の財政状況がいいという状況の中で残していく。例えば、減債基金を20億円積みましたけれども、あの減債基金20億円は、財政状況がよかった、そこで将来に備えての減債基金をつくったということでありまして、きゅうきゅうとした中で、きゅうきゅうとするかどうかまだわかりませんけれども、非常に厳しい状況の中で基金に傾注していくのはいかがなものかなと。今の判断としたら、基金は調整区域を市街化区域に切りかえていく、ちょっと大胆なことをやっていますが、ぜひこれを基金元として考えていただければ大変ありがたいと思います。 ○議長(石倉稔) 八木田恭之議員。 ◆15番(八木田恭之) この内容での市長への質問を終わり、次の質問に移ります。  教育部長に、本市における学校給食についてをお聞きします。  太田市の義務教育の学校の特色として、学校給食の自校調理方式ということがうたわれております。先日の同僚議員の質問でもありましたけれども、その現状はどうなっているのか確認させてください。 ○議長(石倉稔) 高橋教育部長。 ◎教育部長(高橋徹) 現在は、センター方式の6校を除きました37校が自校方式の調理場ということになります。 ○議長(石倉稔) 八木田恭之議員。 ◆15番(八木田恭之) それでは、学校給食の中で自校方式とセンター方式があるということでありますが、本市では過去に尾島地区で給食センター方式から自校方式への切りかえを行っています。また、自校方式の優位性、自校方式のほうがよいということは市長もたびたび語っておりますので、当然これを維持するものと考えていますが、そうなると、現在のセンター方式の6校、新田地区の小中学校と理解していますが、これは今後、自校方式に切りかえていくのか。具体的な計画等はまだないようですが、現在のお考えをお聞かせください。 ○議長(石倉稔) 高橋教育部長。 ◎教育部長(高橋徹) こちらにつきましては、今現在、新田の給食センターが老朽化をしてございまして、この改築を検討していく中で、学校や地域、保護者の意向等を十分勘案の上、その方向性を決めていければと考えております。 ○議長(石倉稔) 八木田恭之議員。 ◆15番(八木田恭之) それでは、この2つの給食の提供のやり方について、それぞれの長所、短所、メリット、デメリットとも言いますが、あると思います。本市ではセンター方式より自校方式がすぐれていると考えていると思いますが、それぞれどう捉えているのかをお聞きします。 ○議長(石倉稔) 高橋教育部長。 ◎教育部長(高橋徹) 初めに、センター方式のほうからご答弁申し上げたいと思います。まずメリットとしましては、改築する単独調理校へ配食ができるということ、また、大型の調理機によりメニューの充実が図れるところがセンター方式のメリットとして挙げられます。また、デメリットとしましては、調理から喫食までの配送時間を考慮した調理を行う必要があることや、事故等の場合に対象範囲が大きい点、こういったものがデメリットとして挙げられるところでございます。  次に、自校方式のメリットを申し上げますが、こちらは配送時間がないことから、できたてのものが食べられるということ、また、調理従事者の顔が見えることから感謝の気持ちを持ちやすい、学校行事にも臨機応変に対応ができる、事故等の対応が最小限で済むこと、そして、個別のアレルギー対策ができるといった点がメリットとして挙げられます。一方、デメリットとしますと、学校ごとの衛生管理や調理員の休暇等への対応が必要なため教職員の負担が生じるといったことや、また、調理員の確保が難しいといった点が挙げられているところでございます。 ○議長(石倉稔) 八木田恭之議員。 ◆15番(八木田恭之) それぞれの方式の長所、短所があるとお聞きしましたけれども、いろいろと手間がかかったり、課題はあると思いますが、やはり自校方式を堅持すべきであると感じております。  それでは、自校方式を維持するために何か問題となるものがほかにあればお聞きしたいと思います。 ○議長(石倉稔) 高橋教育部長。 ◎教育部長(高橋徹) 建設されてからこれまで30年以上経過をしている給食室というのが現在16校ございます。本年度におきましては、藪塚本町小学校で改築を行います。さらに、義務教育学校の2校分を差し引いたといたしましても、なお13校が老朽化をしたままになっておりまして、こちらの衛生管理が難しいといった状況が挙げられるかと思います。 ○議長(石倉稔) 八木田恭之議員。 ◆15番(八木田恭之) ただいま今後の課題として老朽化対策というお答えがありましたけれども、これは後ほどお伺いすることにして、まずその前に、先ほどデメリットとして挙げられた中にありました調理員の確保についてお聞きしたいと思います。  現状での調理員の配置状況、必要人員に対して配置人数がどうなっているのか、また、その推移がどうなったか、わかればお聞きします。 ○議長(石倉稔) 高橋教育部長。 ◎教育部長(高橋徹) 配置の基準に照らし合わせました不足する人員、これは4月1日時点のデータとしまして、平成29年度が4人、平成30年度は10名が不足という状況でございます。 ○議長(石倉稔) 八木田恭之議員。 ◆15番(八木田恭之) 4月1日の時点で10人不足というのは少し深刻な話かなと今受けとめました。  それでは、本市の給食調理員の人数は全体で何人か、また、正規、非正規ごとの内数を、4月1日現在の基準でお伺いします。 ○議長(石倉稔) 高橋教育部長。 ◎教育部長(高橋徹) 正規の職員が5人、再任用職員が6人、その他の非正規職員が156人ということで、現在は167人ということになります。 ○議長(石倉稔) 八木田恭之議員。 ◆15番(八木田恭之) 170人近くの方が自校方式の給食で働いているということでありましたが、本市では現業職員の正規採用が現在ないということで、定年によって現業職員数は減っているという状況です。それが業務への影響が出てくるのではないかという心配を私はしておりますけれども、給食調理員も同じ状況だと思います。定年退職によって正規職員の推移はどうなるかをお聞きします。 ○議長(石倉稔) 高橋教育部長。 ◎教育部長(高橋徹) 正規職員につきましては、平成30年度末及び平成32年度末において各1人です。平成33年度末に2人、そして、平成42年度末に1人が定年を迎えることになっておりまして、その時点になりますと不在ということになります。 ○議長(石倉稔) 八木田恭之議員。 ◆15番(八木田恭之) 学校給食で、現在、正規職員は5人、そして、その5人は恐らく責任ある立場で働いていると私は思っておりますが、これが4年後には1人になる、そして、平成42年で退職されるとゼロということになりますけれども、これはいかがなものかなと。先ほどの答弁では、非正規職員による補充も必要人数の確保が難しい状況があるということでありました。今後についてはどのように考えて対応されるのかお聞きします。 ○議長(石倉稔) 高橋教育部長。 ◎教育部長(高橋徹) 対応策ということでございますが、現在、市のホームページ、広報、また、ハローワークへ調理員募集の記事を掲載するとともに、就職の相談会にもブースを設けるなど、できるだけ多くの機会に募集をしているような状況にございます。  また、待遇や職場環境の改善ということでは、平成28年度には、賃金アップと、全ての単独調理室へのエアコンの設置、また、今年度、平成30年度には、換気扇の清掃を業者委託で実施するなどの対応をさせていただいているところでございます。 ○議長(石倉稔) 八木田恭之議員。 ◆15番(八木田恭之) いろいろ対応しているけれども、人がなかなか確保できないという状況であると認識しましたが、調理員の不足によって自校方式の調理場を民間に委託しているという状況があります。これがさらに拡大予定と聞いていますが、現状と今後はどうなるのかをお聞きします。 ○議長(石倉稔) 高橋教育部長。 ◎教育部長(高橋徹) 現在、調理等業務を民間委託しておりますのは、新田給食センター及び自校方式37校のうちの4校でありまして、平成31年度からは2校を追加し、6校ということになります。今後は、調理員の応募と不足の状況を勘案しながら検討してまいりたいと考えております。 ○議長(石倉稔) 八木田恭之議員。 ◆15番(八木田恭之) それでは、民間委託、業務委託ということであると思いますけれども、どういう内容で契約して、実際の現場の運営はどうなっているのか。特に現場の作業時の指示、確認等はどうされているのかを教えてください。 ○議長(石倉稔) 高橋教育部長。 ◎教育部長(高橋徹) 民間委託の業務内容につきましては、自治体の責務となります献立の作成以外の調理、配送、洗浄等となります。現場におきましては、学校栄養職員が委託先の現場責任者と打ち合わせを実施しながら調理等の業務に当たっております。 ○議長(石倉稔) 八木田恭之議員。 ◆15番(八木田恭之) 民間委託の場合でも、栄養職員が業務の管理ということをやっていると聞こえましたけれども、自校調理の安定的な運営には正規職員による調理員の確保というのも必要ではないかと思います。今後の対応についてどのように考えているのかお聞きします。 ○議長(石倉稔) 高橋教育部長。 ◎教育部長(高橋徹) 正規職員の補充ということにつきましては、今後とも市長部局と十分な協議を重ね、その方針を反映してまいりたいと思っております。 ○議長(石倉稔) 八木田恭之議員。 ◆15番(八木田恭之) それでは、平成32年度の会計年度任用職員制度導入に向けて本市は準備をしております。教育委員会でも同様と思いますが、影響や対応についてどう考えているのか、また、現在、把握している課題があればあわせてお聞きします。 ○議長(石倉稔) 高橋教育部長。 ◎教育部長(高橋徹) 会計年度任用職員制度の導入につきましても、市長部局と協力のもと、適正な制度の構築を図ってまいりたいと考えております。 ○議長(石倉稔) 八木田恭之議員。 ◆15番(八木田恭之) それでは、少し角度を変えまして、学校施設全体の老朽化が進んでいて、先ほど30年以上経過している給食室、調理場が16校あるということでしたが、既に老朽化による更新もされているようです。その経過と今後の予定をお聞きします。 ○議長(石倉稔) 高橋教育部長。 ◎教育部長(高橋徹) 経過ということでは、平成28年度に宝泉小学校、平成29年度が太田小学校と休泊小学校、平成30年度には藪塚本町小学校の給食室の改築を行ってきているところでございます。また、平成31年度以降につきましても計画的に進めていきたいと考えております。 ○議長(石倉稔) 八木田恭之議員。 ◆15番(八木田恭之) 計画的に進められていくということでありますけれども、それでは、給食室の更新費用、建てかえ、または改修かによると思いますけれども、1校当たりどのくらいになるのかをお聞きします。 ○議長(石倉稔) 高橋教育部長。 ◎教育部長(高橋徹) 建てかえ費用といたしましては、厨房の備品を含めまして、1校当たりおよそ2億円でございます。 ○議長(石倉稔) 八木田恭之議員。 ◆15番(八木田恭之) 続いて、教育長にお願いします。  教育長にお伺いします。本市の義務教育の特色、特徴といいますか、看板とも言えます学校給食の自校方式は大変評判がいいと私は思っておりますが、これは子どもたちのためには堅持していくべきだと思っております。そのための課題について、今、部長にお聞きしたところ、人員確保、それから施設の更新費用の2つと受けとめました。その対応について教育長はどう考えているかお聞きします。 ○議長(石倉稔) 澁澤教育長。 ◎教育長(澁澤啓史) まず、人員不足でありますけれども、これは本当に苦慮しているところであります。応募して採用決定をして、しばらく二、三カ月業務をしていただくと間もなくやめてしまうという方が結構いらっしゃって、かなりの部分、給食調理には大変な問題になっているだろうと。とはいっても、こういったものを解決しない限りは調理できませんので、苦労はありますけれども、今までよりもより一層人員確保に努めていかなければいけないと思います。では、どういう方法がいいのかというとなかなか難しい部分がありますが、できれば、やりやすさで考えますと、業務委託というやり方が、学校にとっても、あるいは提供いただける給食にとっても非常にいいものがあります。ただ、別の問題もあるようですので何とも言えませんが、可能な限り今の自校方式を堅持していく、これはとても大事なことではないかと思います。 ○議長(石倉稔) 八木田恭之議員。 ◆15番(八木田恭之) それでは続いて、市長にお伺いします。  市長は、今までも学校給食は自校方式ということで明言されてきておりまして、今の人員確保と施設の更新という課題を踏まえて、改めてお聞きします。  まず、人員確保についてですけれども、なぜ民間では集まって直営では集まらないのかという点もいろいろ原因はあろうかと思うのですが、給食の安定供給に加えて、教育的な効果であるとか、災害時の対応、あるいは危機管理という面を考えてみますと、私は委託よりも直営のほうがやはり責任を持って対応できるのではないかと思っております。また、施設の更新として、先ほど本市全体の義務教育、小中学校のあり方でもありましたが、学校全体をどうしていくという大きな視点での計画が必要ではないかと思っています。その中で給食室の建てかえも位置づけていくという方向で考えるべきではないかと思っておりますが、市長の所見を伺います。 ○議長(石倉稔) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) 建てかえのほうから話を始めますと、国が予算、補助金をつけないのですよ。これが結構大きな要因です。文部科学省は何を考えているかわかりません。補助金をつけないと、つけにくい。だから、今1校ずつやって、ついたときにやる、あるいは12月ごろになってつきそうだというと急に予算を組んでやるという非常に不安定な状況で国の予算がついていくということなのであります。せっかくいただけるものをなしにして、自分の力だけでやるには負担が大きいということが1つの理由で、大きな理由でもあります。  それから、職員ですけれども、栄養士さんを入れて全体で200人体制でやっているわけです。ですから、200人体制でやっているというのは、いかに経費がかかっているかと。センター方式に比べて大変な経費のかかり方で、やはりその効果が高いがゆえに、さっきデメリット云々と言っていましたけれども、生徒にとってどうであるかといったらデメリットはないのですよ。ですから、デメリットなしで自校方式でこれからもやっていく。  そこで、人員の問題ですけれども、今集まらないというのがありまして、これは職場の環境だけではないということではないかと。1つの小さなサークルで仕事をやっていますので、対人間というようなこともあるのかもわかりません。いろいろな要素があると思うのですが、今、外国人の話をしていますけれども、いずれは外国人が入ってくる時代が多分来ますよ。というのは、きのう食事に行ったら、外国人がやっています。いらっしゃいませからお掃除からみんなやっていますね。ある居酒屋などに行ってみますと、裏口から入ったのですけれども、中はみんな外国人ですね。我々は、食べるほうは全くわからないのですけれども、閉鎖されているからわからないのですけれども、今は外国人だから作業が遅いとか、どうもだめだという時代ではなくなりつつある。だから、上手に共生して、自校方式が一番いいわけですから、センターにしてしまえば人数が少なくて済みますけれども、ぜひ自校方式でこれからもいって、子どもたちの側から見て果たしてどうであるか。外国人が入って、外国人とつき合っても結構楽しい学校になるかもわからない。だから、いずれそのような時代も来るのではないかという感じがしております。いずれにしても、人員確保については教育委員会で懸命に努力していきますので、よろしくお願いします。      ◎ 休     憩                                      午前11時49分休憩 ○議長(石倉稔) この際、暫時休憩いたします。      ◎ 再     開                                          午後1時再開 ○議長(石倉稔) 休憩前に引き続き会議を開きます。  次に、19番五十嵐あや子議員。 ◆19番(五十嵐あや子) 公明クラブの五十嵐あや子です。通告に従いまして、一問一答方式で質問いたします。  まず初めに、女性の活躍推進について質問いたします。  企画部長、お願いいたします。  女性の活躍推進については、議会でも何回か議論されてきましたが、これから来年度の人事等が検討される時期に入ります。確認を含めて質問をいたします。  さて、本年10月に一般財団法人女性労働協会認定講師の柳生幸枝先生をお迎えし、副部長を中心とした女性活躍推進セミナーが本市で行われ、私たち女性議員も傍聴させていただき、大変勉強になりました。特にアンコンシャスバイアスです。日本語で無意識の偏見、無意識の思い込みと訳され、自分自身が気づいていないものの見方や捉え方の歪み、偏りをあらわしており、過去の経験や習慣、生育過程、周囲の環境などから身につくもので、よいとか悪いとかは関係なく、誰にでも存在しているそうです。それによってよかれと思い配慮したつもりの行動が、相手の本当の意思とは異なる場合が多いのではないかとご指摘がありました。  アンコンシャスバイアス、無意識の偏見、思い込みの有無は日常生活の中でも意識したいものですが、人材育成に当たっては、特に意識をしていただきたいと思います。その意味を込めて、まず太田市特定事業主行動計画(女性活躍推進法)が策定されましたが、概要、目的と数値目標についてお伺いいたします。
    ○議長(石倉稔) 正田企画部長。 ◎企画部長(正田吉一) 女性活躍推進に係ります太田市特定事業主行動計画につきましては、女性の職業生活における活躍の推進に関する法律、いわゆる女性活躍推進法ですが、こちらの制定によりまして、平成28年4月に策定をいたしました。平成28年度から平成33年度までの5カ年を前期計画としまして、女性職員がその個性を輝かせ、能力を十分に発揮することで、本市がより一層飛躍することを目的としております。  女性職員の活躍を推進するため、現状を把握、分析し、改善すべき事項について数値目標を4項目設定いたしました。1つ目は、平成32年度までに課長職以上の職員に占める女性職員の割合を20%以上にすること、2つ目は、平成32年度までの5年間、消防職において採用した職員のうち、女性職員の割合を10%以上とすること、3つ目は、平成32年度までに常勤職員の平均超過勤務時間を平成26年度の実績から3割以上縮減すること、4つ目が、平成32年度までに育児休業を取得する男性職員の割合を13%以上とすることであります。 ○議長(石倉稔) 五十嵐あや子議員。 ◆19番(五十嵐あや子) 今まで女性の働き方は、定年の年代とか、また働き方はいろいろなところで議論されてきました。今回、いろいろな数値目標が出ましたが、それでは、この女性の活躍推進が求められた背景についてお伺いいたします。 ○議長(石倉稔) 正田企画部長。 ◎企画部長(正田吉一) 背景といたしましては、行政に対する市民のニーズが複雑化、多様化しており、女性特有の視点や考え方を取り入れ、これまでの考え方にイノベーションをもたらすとともに、新たな価値を付加した行政サービスを生み出して、働き方改革に寄与する必要があると考えております。また、そのためには、組織として女性の能力や発想を最大限引き出し、活用する必要があると存じます。 ○議長(石倉稔) 五十嵐あや子議員。 ◆19番(五十嵐あや子) ただいま女性の活躍推進が求められる背景についてご答弁いただきました。  それでは、女性活躍推進に係る本市の取り組みについてお伺いいたします。 ○議長(石倉稔) 正田企画部長。 ◎企画部長(正田吉一) 本市といたしましては、係長職以上の役職における女性職員の人材確保を念頭に職員配置を実施しております。また、女性職員を対象とした研修や外部研修への派遣により、女性職員の意識変容を促し、人材育成を実施しておるところでございます。さらに、女性職員のキャリア支援を行えるようにするため、管理職員の意識改革も図っております。 ○議長(石倉稔) 五十嵐あや子議員。 ◆19番(五十嵐あや子) 具体的にありがとうございました。  それでは、女性職員の育成と働きやすい組織づくりについてお伺いいたします。 ○議長(石倉稔) 正田企画部長。 ◎企画部長(正田吉一) 先ほど議員のほうからもお話がございましたが、今年度は各所属長を直接指導する立場にある副部長職を対象とした女性活躍推進セミナーの開催をいたしました。管理職員が女性職員を育成するポイントである4つのKと言われる点を改めて認識いたしました。1つ目のKが観察する、常にコミュニケーションを図るということでございます。2つ目が、鍛えて育てる、真の優しさとは鍛えて成長させることということでございます。3つ目のKが機会を与える、平等な機会を創出するということ。4つ目のK、期待する、成長への期待を伝え続けていく。以上の4つのKであります。女性の活躍推進は、女性職員だけの問題ではなく、自治体が生き残るための重要な経営戦略として、組織全体で取り組むべきであり、そのために管理職員を含めた職員の意識変容と人材育成を引き続き推進してまいりたいと存じます。 ○議長(石倉稔) 五十嵐あや子議員。 ◆19番(五十嵐あや子) 次に、市長、お願いいたします。  市長には何回かこのテーマで質問させていただいておりますが、今、部長から具体的な今後についてということでご答弁いただきました。改めて市長、女性活躍推進と女性管理職登用の推進について、市長のご所見をお伺いいたします。 ○議長(石倉稔) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) 私どもは非常に意識はしているのですけれども、結果として、こうやって眺めてみますと、女性が誰もいないというのが本当に寂しい限りです。事務局はいらっしゃいますけれども、いないというのは本当に寂しい限りだと思います。私も、いろいろ考えてみたりしているのですけれども、男性職員の場合には後輩を、例えば誰か部長さんが定年になるとか、あるいは自分が部長になるとか、課長が部長になるときに、必ずぐらい推薦というのですか、俺よりもすぐれている人がいるよということを聞くのですよ。もっといい人がいますよと。ところが、女性の場合には、自分が例えば課長職になったときに、これは全てとは、私は耳が小さいのかもわかりませんけれども、次に推薦するというか、ちょっとこれは失礼な言い方になるかわからないですけれども、自分よりすぐれている人がいるということは聞いたことがないのです。これは私の耳が小さいからかわかりません。だから、自分が副部長なら副部長になってしまうと、自分以上の者を推薦しようとか、あるいはもっと次のステップに行くという人的なつながりというのですか、結構切れている、切れ目が非常にあるような気がするのですよ。  人間社会は、有能であるとか、いろいろなことが当然ありますけれども、能力以上に組織をまとめるには、組織をつくらなければならない。その組織のつくり方の中で女性が中核になって、自分の跡継ぎなり、自分に横並びをしていくような職員を推薦していくとか、あるいは物すごい人材がいるとか、そういうところがちょっと弱いのかなというふうに私は思うのです。こうやって部長の顔を見ていても、教育部長は高橋がいいよと誰かが言うのですね。別にそれが全てだと思いませんよ。でも、そういう縦系列のものがある。カエデ会というのがありましたね。カエデ会もどうも横並びで、ただ、お茶を飲んで仲よくしようというだけの話で、それがもっと組織に入っていくような強烈な組織になってくれれば本当はよかったのかもわかりません。今、解散してしまった。  それからもう1点は、今、中級職員研修というものはごらんになったことがあるかわかりませんが、これを南庁舎でやっているのです。毎年5チームぐらい、そのときの中心になるのも、みんな同じ同列の人が来ているのですけれども、みんなすごくいい発表してくれているのですよ。これは太田市で採用したほうがいいなというようなものを発表してくれるのですけれども、中心になっているのは客観的に見ていて男性が多いですね。同じ学年で入ってくるわけですけれども、やはりその中で主導権を握って、自分の意見がこうで、自分がこうだから、こういうふうにしたいという理屈を言う女性職員というのは比較的少ない。だから、自分で考えていることを発表して、相手を説得していくというような訓練が客観的に見てちょっと欠けているのではないか。これはいろいろな研修等々で、そういう力は恐らく蓄えるわけなのですけれども、それが具体的なサークルに入ってしまう、1つの発表会場に入ってしまうと、どうしてもそれが前面に出てこないという弱さがある。  私は、ねだるものではなくて、自ら開くものだというふうに思いますから、ぜひ幹部職員を狙って頑張って、まちのため、みんなのためになるという意識を持ったら、そういう意欲を強めていただければ、必ずや部長職の3分の1ぐらいは少なくとも女性で占めるという時代が来るのではないかなと、我々も、そういうつもりで接していきたいと思っております。 ○議長(石倉稔) 五十嵐あや子議員。 ◆19番(五十嵐あや子) 今、市長からいろいろなご指摘がありまして、実は群馬県というのはかかあ天下と空っ風と言われていましたけれども、皆さん履き違えてとっていますけれども、昔から非常に働き者というのがありまして、太田市の女性を見ていまして、職員を見ていまして非常によく働いています。今、職員の中でなかなか後輩を育てるしぐさというか、雰囲気とか、また発言力がちょっと乏しいのではないかという市長のご指摘があったのですが、まず、それは私も16年、議員をさせていただいて、幹部になった方というのはそんなにデータがなかったかというふうに思うのです。また、この時代の時の流れの中で今、職員を見て回っていますと違いますね。非常に生き生きと働いていて、いろいろなお話をすると、きちんと議論もできてという人材がそろっております。だから、もしかして、そういう場で発言しないというのは奥ゆかしいのかもしれません。もしかしたら、そういう人たちに、そういう場を与えたら、何だ、こんなにしゃべれるのかという場面にも出くわすかなというふうに思います。そういった意味で、最初に申し上げた偏見の目というのをまた新たな市長の目で人材発掘というのを今回していただきたいと思います。  先ほど部長からもありましたけれども、女性活躍推進法は、女性だけではなくて、4つのKとかがありましたね。これを今、女性にターゲットを当てることによって、男性もその目で見ていくということになりますので、これによって力強い、すばらしい太田市役所になるなというふうに思います。そういった意味では、先ほどいろいろ市長がおっしゃってくださったように、そのうち、2割ぐらいがこちらに女性というのを、そんな遠くない時期にということで人材発掘をしていただきたいと思います。私は前に座る女性が1割、2割になったときのこの市役所をまた見てみたいなというふうに思います。最後にまた市長のご所見をお伺いします。 ○議長(石倉稔) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) 同意見でありまして、私も女性の課長等々には結構積極的にしゃべるようにしているのです。有能だな、本当に前向きで頑張っている女性というのはたくさんいらっしゃる。だから、そういう引っ張り上げるといいますか、誰が見ても、あの人はもう部長にしてもいいのではないか、副部長にして、部長にしていってもいいのではないかという人はいますね。だから、そういう人が早くそういった自分の定位置につくように、本人も頑張る。私がしゃべっている人は結構限定的かもわかりませんけれども、もっといるかもわかりません。でも、限定的であっても、その人が少しずつ上がる。早くたどり着かないと定年になってしまいますので、できるだけ早くやるように偏見は当然持たずに励まして、今、議員が言うような結果が出るように頑張ってやっていきたいと思います。 ○議長(石倉稔) 五十嵐あや子議員。 ◆19番(五十嵐あや子) 次の質問に入ります。次に、芸術いっぱいのまちづくりについて質問いたします。  文化スポーツ部長、お願いいたします。  まず、芸術とは本当に人の心を変え、精神的にリラックスできたりとか、本当に人間にとって最高のものだというふうに思っております。その中で、さまざまな定義と芸術にはジャンルがありますが、本日は音楽と絵画について質問いたします。  かつてはもっと文化芸術の推進に努めてほしいとの要望が本市では多かったかなというふうに思いますが、現在の太田市はいかがでしょうか。昨日までの恒例のジャズフェスティバル、エアリスや新太田市民会館などを中心に音楽鑑賞に親しめる機会が大変に多くなりました。さらに、演奏家たちもふえ、定着しております。さらに評価したいのは、おおた芸術学校です。毎年進化し、聞く人たちに感動を与えています。改めて、設立の経緯と現状についてお伺いいたします。 ○議長(石倉稔) 飯田文化スポーツ部長。 ◎文化スポーツ部長(飯田展也) おおた芸術学校は、芸術を学ぶ機会を提供し、個性ある人材を育成することにより、芸術文化あふれる心豊かなまちをつくることを目的に、専門家から高水準の教育を受けることができる環境を提供するために設立いたしました。初めに、平成8年にオーケストラ科を開設し、11年に演劇科、13年に合唱科、14年にリトミック科、21年にソルフェージュ科を開設し、本科の充実を図っているところでございます。附属団体といたしましては、専門家の指導のもと、本格的な演奏を目指すオーケストラ「ジュネス」が平成10年に発足し、平成11年には劇団「松ぼっくり」、平成13年にコールエンジェルが発足し、現在に至っております。 ○議長(石倉稔) 五十嵐あや子議員。 ◆19番(五十嵐あや子) もう発足し約20年になるのですね。  それでは、それぞれの活動状況についてお伺いいたします。 ○議長(石倉稔) 飯田文化スポーツ部長。 ◎文化スポーツ部長(飯田展也) 活動の現状でございますが、本科ではオーケストラ科が10月と3月の年2回、演劇科、合唱科、リトミック科は年1回、3月に成果発表会を開催しております。また、附属団体も毎年3月に定期公演を行っているほか、ジュネスは6月の議場演奏、コールエンジェルは金婚・ダイヤモンド婚式記念式典や戦没者等追悼式、松ぼっくりは青少年健全育成大会への出演を行っております。次に、おおた芸術学校の自主事業といたしましては、青少年及び一般の音楽愛好家を対象といたしました個々のアンサンブル技術の向上を目指すための「ぐんまアマチュアオーケストラサマーフェスティバル」を開催し、高い評価をいただいているところでございます。また、市内小学校、養護学校を訪問して子どもたちが本格的なオーケストラの生演奏を鑑賞できるふれあい音楽鑑賞会の開催や交流演奏会としてジュネス、コールエンジェルが他の市町村を訪問し、子どもたちとの演奏や合唱を通じた交流を図るなど、多くの活動がございます。 ○議長(石倉稔) 五十嵐あや子議員。 ◆19番(五十嵐あや子) 今、活発な活動状況をお伺いしました。  今、おおた芸術学校は何名ぐらいのお子さんたちが学んでいるか、人数を教えてください。 ○議長(石倉稔) 飯田文化スポーツ部長。 ◎文化スポーツ部長(飯田展也) 平成30年度9月末の本科の生徒数でございますが、オーケストラ科が327名、演劇科21名、合唱科27名、リトミック科36名、ソルフェージュ科15名、合計426名でございます。 ○議長(石倉稔) 五十嵐あや子議員。 ◆19番(五十嵐あや子) 次に、絵画についてお伺いいたします。絵画といったら太田の美術館・図書館ということになりますけれども、開館以来、多くの方々がご来館し、太田市のシンボルになっております。企画展等の開催状況についてお伺いいたします。 ○議長(石倉稔) 飯田文化スポーツ部長。 ◎文化スポーツ部長(飯田展也) 美術館・図書館の現状でございますが、本年度は4本の企画展等を開催しております。開館1周年記念事業として開催いたしました平山郁夫氏を初めとする日本画の名作を展示した「現代日本画展」や現在開催しておりますものづくりの魅力をアートを通して紹介する「愛でるボタン展〜アイリスのボタンづくり〜」など、市内外から延べ1万6,000人を超える多くの方々に観覧していただいております。また、昨年の開館以来、来館者数も50万人を超えるなど、多くの方々にご利用いただいております。 ○議長(石倉稔) 五十嵐あや子議員。 ◆19番(五十嵐あや子) 次に、市内の画家等の絵画展の開催についてお伺いいたします。 ○議長(石倉稔) 飯田文化スポーツ部長。 ◎文化スポーツ部長(飯田展也) 市内の画家等の絵画展の開催状況でございますが、美術館・図書館では「太田の美術を紹介するシリーズ」の第1弾といたしまして、本市出身の洋画家正田壌氏の企画展を本年2月から4月に開催いたしまして、高い評価をいただいているところでございます。また、第2弾としまして、竹工芸家飯塚小●(かん)齋氏の生誕100年に当たる来年の2月から「生誕100年飯塚小●(かん)齋展」を開催する予定でございます。今後も本市にゆかりのある作家の企画展の実現に向け、調査研究を重ねてまいります。 ○議長(石倉稔) 五十嵐あや子議員。 ◆19番(五十嵐あや子) 次に、市長、お願いいたします。  現在、美術館・図書館の口コミを見ますと、他県や海外からのお客様も多く見受けられ、評価も星4つ、5つという高い評価を得ております。また、もう1点ですけれども、ちょっとうれしかったのですけれども、新聞に市長がBCS賞の表彰を受けているという記事が掲載されておりました。大変光栄な賞というふうに伺っておりますが、感想を一言お願いいたします。 ○議長(石倉稔) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) 私が受けるよりも市民に受けていただいたものだと私は思っていますが、帝国ホテルで表彰されました。帝国ホテルは初めて入ったのですが、本当に立派な施設で建築にかかわる企画、設計、施工、環境、維持管理と全体的にすぐれた建物であるということを評価された。これは聞くところによると、東京タワーが第1回目の表彰であったということを考えますと、建物としたら非常に小規模、ほかにも表彰されたところはかなりたくさんありましたが、みんな大規模な、とにかく大体100億円とか、どう見たって何十億円という単位の大きな設計、大きな建物が多かったですね。そういった中では、極めて小ぢんまりとして、環境とかいろいろな面で配慮されたすぐれた作品だということを会長さんですか、理事長さんですか、個人的にも言っていただいて大変うれしかったです。非常によかったと思っています。 ○議長(石倉稔) 五十嵐あや子議員。 ◆19番(五十嵐あや子) 以前、職員の方にすぐれた建物は多くの人を呼ぶというふうに言っていただいて、まさに今それを実証、示しているかなというふうに思います。  それでは次です。おおた芸術学校では、主に音楽の分野の若者の育成にかかわってまいりました。今後、美術館・図書館では、太田で育った若手美術家の活動推進、育成についてどのように担っていけるか、市長のお考えをお伺いしたいと思います。 ○議長(石倉稔) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) おおた芸術学校は、芸術をやりたいという子どもたちが、これは特殊で、私はあんなの行っていないのだから、私は関係ないよという人も多いかもわかりませんが、非常に多くの子どもたちが芸術文化に接したというふうに思います。あそこの成功している事例は、教師が、先生方が非常に熱心だ。特にオーケストラに関しては、飯守泰次郎さんという巨匠、小澤征爾に次ぐような巨匠があの中に座っていていただいている。また、子どもたちに本当に丁寧に教えていただいているということがおおた芸術学校の誇りです。だから、先生がそこに存在することが、やはり生徒たちの信頼も厚くなりますし、先生を慕うと同時に、ああなってみたいというような自分たちの目標がはっきりしているから、みんな努力してほかの地域へ行っても高い評価を得ているということだと思います。幅も広くて、卒業生も多くて、太田市が文化のないまちということを考えていたとしたら大きな間違いで、非常に文化性の高いまちに変わりつつあるというふうに判断をしております。  絵画も、例えば今、新人発掘の話もありましたけれども、新人発掘にしても、やはりリーダーというのですか、ただ、何とか展というのをやるだけであったら、私が絵を描いて、私も新人だからといって出しても全く意味がないですね。ですから、リーダーをしっかりさせて新人の発掘をするということが、さっきの飯守泰次郎と同じような立場の人にお願いして新人発掘の、あるいは全国からでもいいですし、そういう展覧会を開いていけば、太田市のレベル全体が上がっていくのではないだろうか。  それには、日展がいいかどうか、いろいろな会がありますから私は何とも言えませんけれども、いずれにしても、いずれは日展の理事長になるであろう佐藤哲という人がいます。佐藤哲さんというのは、市民会館に絵を2枚、私どものところに非常に安く提供してくれたのですけれども、ご存じのとおり2枚の絵があります。佐藤哲さんと、あともう1つは、今回審査員の大きな賞をいただいた前原というのもいますけれども、前原さんも大きな賞をいただいて、今、日展の審査員をやっている。こういった人たちを中核にして新人を発掘する。やはり中核的な人間がいたほうが、ただ集まってくるよりも、むしろ全国的に知れるような展覧会になっていくとか、非常におもしろい展開ができるのではないかと思っていまして、中核人物を中心にして新人発掘というのがやっていければいいかなというふうに思っておるところであります。この質問をきっかけに、こういった動きになれば、またこれはいいかな、とてもすばらしいと私は思っております。 ○議長(石倉稔) 五十嵐あや子議員。 ◆19番(五十嵐あや子) 今、市長からすばらしい提案をしていただきまして、ありがとうございます。今回の質問の芸術いっぱいまちづくりにふさわしい答弁をしていただきまして、ありがとうございます。  もう1点お願いがあるのですけれども、やはり音楽と違って絵画というのは、自分で作品をつくった後に、どうしても発表した後にしまわなくてはいけない。多分市長もたくさん絵を描かれているので、その辺はご存じかと思うのですけれども、そうすると、これは提案なのですけれども、本庁舎を初め、公共施設の建物というのはすごく壁がたくさんありまして、絵を張るのに非常にすばらしい場所があるなと思っております。  太田市も、ちょっと話はそれますけれども、この間、保健センターを3つ見させていただいたら、正田壌さんの絵も張ってありますし、結構すてきな雰囲気に、絵によって建物というのは非常によくなるのだなというのを実感させていただきまして、やはり太田市の財産というのもすごいのだなと思いました。そういう中で、この中核でなくて、まず太田市に今いる画家の人たちの絵を、展覧会でなくて、その前として、例えば本庁舎とか、保健センターとか、こういうところに1つのコーナーだけでもいいのですけれども、太田市新人さんコーナーとかという形で、そういう絵画を張れる機会が設けられないかどうか、これは常設で構わないのですけれども、市長のご所見をお伺いいたします。 ○議長(石倉稔) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) 私も絵の専門家ではないのですけれども、だあっと並ぶと、これはいかがなものかなと。それともう1つは在庫がもうできない状況にありますので、総理大臣賞とか、そういったもらったもの以外は、お借りすることはあってもいただかないということにしております。今、議会棟の4階は、新田市野井町出身の作家の大きな賞をいただいた方が寄贈してくれたもので、ごらんになったかどうかわかりませんが、とてもきれいな作品を寄贈していただきました。  ですから、みんなに見てもらうのに、新人というのがまたこれが難しいのですよ。私も新人です。だから、誰でもかれでも出したら、とてもではないけれども張りつける場所がないのと、あとはやはり照明が全くない絵というのはぐあいが悪いのですよ。今の議会棟に新しくつくったところも照明がないのですけれども、照明がないとどうしても絵が引き立たないというのですか、普通の壁になってしまう。だから、それなりにやはりつくり直さなければいけないというところが、展覧会をやるのであれば、そういうふうになってしまう。かなり出費も多いというふうに思いますので、役所の中はどうかなというふうに思いますね。 ○議長(石倉稔) 五十嵐あや子議員。 ◆19番(五十嵐あや子) 3番目、最後の質問となります。障がい者スポーツの推進について質問いたします。  福祉こども部長、お願いいたします。  本日12月3日から9日までが障害者週間となります。私たちは関心と理解を深める日となりますので、その意味を込めて質問いたします。  さて、2020年オリンピック・パラリンピックまであと2年となりました。さまざまなハンディの中、趣味として競技として挑戦していらっしゃる方々がいらっしゃるかと思います。  まず初めに、市の障がい者スポーツの取り組みについてお伺いいたします。 ○議長(石倉稔) 堤福祉こども部長。 ◎福祉こども部長(堤順一) 群馬県の障がい者スポーツ大会への参加につきまして、障がい者の団体等への参加の呼びかけを行いまして参加していただいております。その中で優秀な選手につきましては、全国障害者スポーツ大会へは例年継続して出場しており、今年度は卓球と陸上種目において出場いたしました。過去になりますけれども、平成21年には卓球種目において国際大会にも出場したことがございます。また、全国大会、国際大会に出場する障がい者につきましては、報奨金を交付して支援を行っているところであります。また、毎年スポレク祭においてふれあいスポーツ大会を実施し、フライングディスクの競争や20メートル音響競走など、レクレーション的な内容でのスポーツに親しむことができるよう取り組みを行っているところでございます。 ○議長(石倉稔) 五十嵐あや子議員。 ◆19番(五十嵐あや子) 次に、文化スポーツ部長、お願いいたします。  福祉こども部長への質問と同じになりますが、本市の障がい者スポーツの取り組みについてお伺いいたします。 ○議長(石倉稔) 飯田文化スポーツ部長。 ◎文化スポーツ部長(飯田展也) 2020東京オリンピック・パラリンピック開催を控えて、障がい者スポーツの需要の高まりを感じております。本市のスポーツ振興の施策につきましては、広く市民にスポーツを親しんでいただける軽スポーツ体験やラジオ体操教室、体力測定事業などがあり、これらは既に障がい者への間口は開かれていると認識しております。また、上州太田スバルマラソンや日本オリンピック委員会と共催で実施しておりますオリンピックデーランは、健常者と障がい者とがともに参加できる大規模スポーツ事業として定着しております。さらに近年では、2020東京パラリンピックの正式種目でありますボッチャを健康ふれあい大学で採用し、障がい者のスポーツ環境の整備を図っております。 ○議長(石倉稔) 五十嵐あや子議員。 ◆19番(五十嵐あや子) 次に、障がい者へのスポーツ参加の機会の提供や環境整備等、今後の取り組みについてお伺いいたします。 ○議長(石倉稔) 飯田文化スポーツ部長。 ◎文化スポーツ部長(飯田展也) 今後、関係部局と連携協力を図りながら、障がい者スポーツに対する環境整備を研究していきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(石倉稔) 五十嵐あや子議員。 ◆19番(五十嵐あや子) 次に、市長、お願いいたします。  障がい者にとってのスポーツは、積極的な自立と社会参加を促進する上から重要な課題であります。私も2人の部長に質問をさせていただいたのですけれども、障がい者へのサービスというのは厚生労働省、そして障がい者のスポーツに関しては文部科学省に移管されたというふうに伺っております。今回、この質問をするきっかけというのが、目の不自由な方、盲目の方ですけれども、卓球をしたいと。その前段としては、体力増進に何かないかなというところから、何かないかなと一緒に考えながら、次に出てきたのが卓球したいんだよねというお話がありました。  私は、このお話をいただいたときに、どこかに言いましたかと聞いたら、いや、どこの窓口に言っていいかわからなかったと。ちょうどたまたま私がメール友達だったので、そこで話が発展したわけですけれども、私は障がい者の方が卓球をしたいと聞いて、それから本当に反省したのです。例えば点字ブロックを整えるとか、いろいろ助成金を出すとか、そういう環境整備のこととか、医療のこととかというのはかかわってきたかなというふうに思うのですけれども、そこを一歩超えて、これから2020年オリンピック・パラリンピックが始まるときに、みんなの気持ちが高揚している中で、障がい者も実はスポーツをしたかったのだ、そういう気持ちがあったのだと、このご相談をいただいて非常な気づきがありました。それから、障がい者といってもいろいろな障がいがありますので、いろいろな種類があるのですけれども、いろいろ勉強させていただきました。  そういう中でもう1つの気づきは、例えば盲目の人たちが10名ぐらい、卓球したいのだよねというお話を伺ったのですけれども、この10名の方たちが積極的に卓球に励んでいる姿を見たら、私たちは勇気をいただくなというふうに思いました。  それともう1点は、今、敬老会へ行っても、市長もご存じのとおりに、75歳以上の方で毎日グラウンドゴルフをやったりとか、元気にスポーツをやっていらっしゃる方がいらっしゃるのですけれども、これが100年寿命の世界になってきまして、ある日突然できなくなるときがあるのです。そのときに、やはりもうできないと、そこで諦めている方が、今まで頑張ったけれども、もうだめだなと思っていらっしゃる方が結構いらっしゃったのです。  そのときに、やっぱり障がいを持っている方が喜々として、その障がいを乗り越えてスポーツに励んでいる姿があったら、まず、70歳過ぎて元気にグラウンドゴルフをやっていて、ちょっと体は壊してしまったけれども、いや、次へのステージのスポーツができるというふうに希望が持てるなと思うのですね。このことも担当に相談しましたら、卓球台はちょっと高いのよねとか、いろいろなお声を頂戴したのですけれども、ぜひこの太田市、比較するわけではないのですが、ほかのスポーツはすばらしいですね。この間、BSで見ましたけれども、エアロビクスも世界1位のランクとか、羽生結弦さんレベルの目で見させてもらってしまったのですけれども、今、太田市のスポーツは本当にすごいなと。ここに、ぜひ声を上げられない障がい者のためのスポーツということで、まず初めに、盲目の方たちの卓球についてぜひスタートしていただきたいというふうに思います。これについて市長のご所見をお伺いいたします。 ○議長(石倉稔) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) 卓球の事例が出ましたけれども、今、市の体育館とか、ウオーミングアップしたり、いろいろなことを多分やられるのだと思いますけれども、であれば、今、夜間はバレーボールを中心にして学校の体育館を使っていますね。子どもたちが減ってきて、今どういう使い方をしているかわかりませんけれども、多分いろいろな種類のスポーツがあると思うのですが、どこかそれに適用できるような放課後の、あるいは土日を使ってのことができれば、いいかなと1つは思っています。
     独立した体育館をつくるとか、それ専用のというのはなかなか難しいと実は思いますので、場所については相談、あるいはまた器具等については、買えばすぐできるわけですから、ただ、トレーニングしたり、指導者がいたり、これは大変だとも思うのですけれども、そういった準備ということを整えて考えてみたいと思います。障がい者で喜々として大会に出るのは、今度行ってくるよというのが毎年同じなのがちょっと気に入らないのですけれども、陸上で出ている手がない人がいるのですよ。彼は友達なので、本当にうれしそうに全国大会に出ていくのですよ。  だから、ああいった環境に少しずつしていけば、障がいを持っているからといってハンディキャップを直接、それはしょっていますけれども、感じることなく社会にどんどん適用できる、そんな環境をつくっていけばいいと思います。ですから、ぜひ積極的にスポーツ施設管理課か、あるいは私は体育館などで、どこかわからないですけれども、世良田の体育館などはあいていないかなと思ったり、今、瞬間的に思ったのですけれども、ああいうところを、毎日使うわけではないでしょうから、どこかとシェアをしながら使っていくということもいいのではないかなと思っています。積極的にぜひやっていければ。指導者をぜひよろしくお願いしたいと思います。 ○議長(石倉稔) 五十嵐あや子議員。 ◆19番(五十嵐あや子) 前向きなご答弁、大変にありがとうございます。  あともう1つなのですが、高齢者を対象に、ボッチャを使ってされたというふうにおっしゃっていました。あれは重度身障者の方が車椅子に乗って、そこで球をぽんとやりながらできるのですけれども、これはパラリンピックの正式種目でもありまして、重度の障がい者もこれが適用できるのです。ある職員がおっしゃっていましたが、50歳から始めてもパラリンピックに出られるかもしれないという非常に可能性のある競技でありますので、これもぜひ市長のリーダーシップで推進していただければ大変にうれしいと思いますので、最後によろしくお願いします。 ○議長(石倉稔) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) やったことも見たこともないので全然わからないので答えようがないのですが、体育館を使うのか、庭を使うのか、私はわかりませんけれども、これも相談して、障がい者のスポーツをくるめて準備体操、トレーニング、自分でやれるラジオ体操をやってスポーツに臨むとか、そういうのは多分必要だと。直接行ってすぐにやるのではレクリエーションになってしまいますから、スポーツをやるという意識で頑張ってもらえれば大変ありがたいと思います。 ○議長(石倉稔) 次に、30番大川陽一議員。 ◆30番(大川陽一) 創政クラブの大川陽一でございます。通告に従いまして、一問一答方式にて質問させていただきます。  最初に、公共施設等総合管理計画について、総務部長にお伺いいたします。  今回は、道路や橋梁などのインフラを除いた公共施設について伺いたいと思います。  さて、全国の多くの自治体で、今なぜ公共施設等総合管理計画を作成しているのか、公共施設の再編や統廃合などに取り組もうとしているのか伺いたいと思います。また、本市も、太田市公共施設等総合管理計画が策定されていますので、その概要について伺います。 ○議長(石倉稔) 相澤総務部長。 ◎総務部長(相澤一彦) 公共施設等総合管理計画でございますけれども、平成26年4月、総務省から地方公共団体に対し、平成29年3月までに公共施設等総合管理計画を策定するよう求められたことを受けまして策定したものでございます。現在、地方公共団体において公共施設等の老朽化対策が大きな課題となっておりますが、厳しい財政状況が続く中で、今後、人口減少等により公共施設等の利用需要が変化していくことが予想されております。そこで、公共施設等の全体の状況を把握し、長期的な視点を持って更新、統廃合、長寿命化などを計画的に行い、財政負担の軽減、平準化という狙いとともに、公共施設等の最適な配置を実現すること、こうした視点を持って計画策定に至っておるところでございます。  本市の公共施設等総合管理計画ですが、市が所有する、または管理する全ての公共施設及びインフラ施設を対象に、施設の長寿命化と総量の抑制による更新費用の縮減、社会の変化とニーズに対応した施設運営の方針を示しておりまして、計画期間は平成52年までの25年間とし、計画的な改修による長寿命化を図るとともに、公共施設の総量を平成26年度と比較して10%縮減することを目標としているところでございます。 ○議長(石倉稔) 大川陽一議員。 ◆30番(大川陽一) そもそも2012年12月2日、日曜日、ちょうど6年前になると思いますが、中央自動車道笹子トンネルの天井板落下事故がきっかけとなって、翌年、国全体の老朽化対策であるインフラ長寿命化基本計画が策定され、全自治体に通知が出され、公共施設の老朽化対策に本腰を入れることになったようであります。そのような経過があるということでございます。  次に、鉄筋コンクリート造の法定耐用年数は、校舎や体育館などでは47年と定められているようであります。通常の鉄筋コンクリート造は50年程度のようであります。そこで、補修及び改修時期、建てかえ時期について伺います。また、一般的には、公共施設は30年で大規模改修、60年程度で見直しや建てかえと言われているようでありますが、建築後30年以上を経過した建物は現在どのぐらいあって、全体の何%ぐらいなのか、お伺いいたします。 ○議長(石倉稔) 相澤総務部長。 ◎総務部長(相澤一彦) 30年以上を経過した建物の状況でありますが、こちらは平成30年3月末時点の数字になります。延べ床面積は38万2,747平米でありまして、全体の44.1%ということでございます。 ○議長(石倉稔) 大川陽一議員。 ◆30番(大川陽一) 本市の直近の公共施設の延べ床面積、延べ床面積の総量と市民1人当たりの公共施設の延べ床面積を教えてください。 ○議長(石倉稔) 相澤総務部長。 ◎総務部長(相澤一彦) 公共施設の延べ床面積の総量でありますが、こちらも平成30年3月の数字となります。総延べ床面積でありますが、86万8,237平米であります。市民1人当たりの延べ床面積といたしますと3.87平米となります。 ○議長(石倉稔) 大川陽一議員。 ◆30番(大川陽一) 3.87平米、3畳以下ですかね。私が大学1年生のときは3畳1間だったのですが、それよりもちょっと小さいぐらいということでございます。  次に、学校や生涯学習施設は住民同士の交流の場やコミュニティーの中心になっている施設でもあります。住民との合意形成が課題だというふうに思っております。そこで、総施設数に対し、学校施設及び生涯学習施設はそれぞれ全体の何%ぐらいあるかということをお伺いいたします。 ○議長(石倉稔) 相澤総務部長。 ◎総務部長(相澤一彦) まず、学校施設でありますが、全体の38.6%であります。次に、生涯学習施設等でありますが、こちらには市民会館、図書館や行政センターを含んだ数字になりますが、こちらが8.7%ということになります。 ○議長(石倉稔) 大川陽一議員。 ◆30番(大川陽一) 38.6%ということでございます。全国的には、公共施設の約4割から5割を学校施設が占めているようであります。本市の場合、若干少ないということになるかと思いますけれども、この38.6%ということでございますが、文部科学省の言っている学校統廃合の手引によりますと、小学校で6学級以下、中学校で3学級以下は適正規模に近づけることの適否を速やかに検討しなさいと言っています。いわゆる単学級以下になったらば、速やかに適当か否かを検討しなさいと言っているようでございます。  次に、現在の延べ床面積の総量を維持するためには、今後、人口減少、人口年齢別の変化を予測しながら、40年後にどの程度の財政負担が必要になるのか推測すべきだと私は思いますが、お考えを伺います。 ○議長(石倉稔) 相澤総務部長。 ◎総務部長(相澤一彦) 総合管理計画におきましては、インフラ施設を除く公共施設は年83.8億円の更新費用という推計を出しておりますが、これは総務省が提供する更新費用試算ソフトに基づくものでありまして、1つの参考数字と捉えていただきたいと考えます。40年後の長期的な財政計画、更新にかかる費用ということですが、なかなか先行き不透明な部分や税制改正などの不確定要素が多いため、現在は特に作成をしていない状況でございます。また、将来必要となる更新費用につきましては、施設の縮減の方法や規模を詳細に計画しないとなかなか推計することが難しいという状況でございまして、具体的な数字をお示しできないことをご理解いただけるようお願いいたします。 ○議長(石倉稔) 大川陽一議員。 ◆30番(大川陽一) 示すことができないということでちょっと残念なのですが、県庁所在地等は結構発表していまして、長野市とか、そういった県庁所在地は結構発表しております。かなりの高額であります。  次に、維持補修費でございますが、公共施設においては、施設の計画的な修繕や大規模改修、適切な維持管理による施設の長寿命化、運営形態の見直しや施設の集約化、複合化等を図りつつ、将来を見据えた堅実な財政運営をしなくてはならないと考えております。  そこで、自治体の歳出に占める割合は、2016年、全国の自治体平均で1.2%と言われておりますが、本市の数字を教えていただきたいと思います。また、投資的経費は、普通建設事業費と災害復旧事業費、さらに失業対策事業費ですが、幸いにも災害がないため、普通建設事業費のみであります。そこで、普通建設事業費は、同じく全国平均が14.4%となっておりますけれども、本市の数字を教えてください。 ○議長(石倉稔) 相澤総務部長。 ◎総務部長(相澤一彦) 維持補修費、普通建設費の歳出に占める割合ということでありますが、普通会計の決算額で申し上げます。維持補修費ですが、平成28年度が0.5%、平成29年度も0.5%であります。普通建設事業費ですが、平成28年度が16.7%、平成29年度が13.2%であります。 ○議長(石倉稔) 大川陽一議員。 ◆30番(大川陽一) 全国平均より下回っているということが言えるかと思います。  次に、国の補助メニューですが、複合化、集約化で元利金50%を交付税算入、90%まで地方債に充てられるなど、異例とも言える優遇措置があるように聞いておりますが、公共施設等適正管理推進債の内容について伺います。 ○議長(石倉稔) 相澤総務部長。 ◎総務部長(相澤一彦) 公共施設等適正管理推進債でございますが、こちらにつきましては平成29年度に創設された地方債でありまして、平成33年度までの間、公共施設等総合管理計画及び個別施設計画を策定し、施設を集約化、複合化する事業が対象となります。全体として延べ床面積が減少すること、統合前の施設を統合後5年以内に廃止することなどが条件となっておりまして、起債充当率は、先ほど質問にもありましたとおり、事業費の90%、元利償還金の50%が交付税措置されるという仕組みになってございます。 ○議長(石倉稔) 大川陽一議員。 ◆30番(大川陽一) たしか平成33年ごろまでの措置だというふうに思いますけれども、ぜひ次のときに使えたらいいかなと思っております。  次に、公共施設整備事業は、他に比べて大きい予算が必要になるわけで、しかも今後は我慢の時代になってくると思われます。家庭なら少しでも節約し、今までと違って消費を抑え、預貯金をふやす時代になってくる。来るべき時に備えようということになろうかなと思います。それと同じように考えますと、公共施設等整備基金を設置してもよいのかなというふうに思いますが、お考えを伺います。 ○議長(石倉稔) 相澤総務部長。 ◎総務部長(相澤一彦) 公共施設の整備基金の創設ということでございますけれども、公共施設の改修や更新に係る財政負担につきましては、その財源として、まず補助金の活用や市債の発行などが考えられるところでございます。将来の負担に備えるため、基金を造成、活用することは確かに有効と考えますが、その積立金の財源は一般財源を充てることになり、財政上の余裕度が1つの課題になってくるだろうと考えます。今後は施設の統廃合やその費用負担等の状況も勘案しまして、基金の造成について研究してまいりたいと考えてございます。 ○議長(石倉稔) 大川陽一議員。 ◆30番(大川陽一) よろしくお願いいたします。  次に、管理運営コストについて伺います。平成29年度決算によると、美術館・図書館は1年間で約7,900万円、新市民会館は8,900万円、ただ1年間経過しておりませんので、このような途中の金額になっていると思いますが、平成28年度の決算特別委員会で私の質問に対し、答弁は1億5,000万円という数字が出されました。恐らく年間を通じますと、実際は8,900万円よりも倍近くはいくのかなというふうに思います。毎年、作成されている太田市公共施設の現状から、市有施設全体の管理運営費が今後40年間で年平均82億1,000万円必要になると示されております。公共施設の管理運営コストについての考え方について伺います。 ○議長(石倉稔) 相澤総務部長。 ◎総務部長(相澤一彦) 公共施設の管理運営コストということでございますが、なかなか多額のコストがかかってくるということであります。延べ床面積が増加したという1つの要因としましては、先ほどの市民会館や美術館・図書館の新設が主なものでございますけれども、これらの施設は総合管理計画策定以前に事業開始となったものでございまして、総合管理計画におきましては、現在進行中のプロジェクトを除いて、原則として更新を除く新規の公共施設は建設しないとしておりまして、今後は基本方針を推進し、類似する機能を有する施設の統合、施設の複合化などにより総量の縮減を図り、財政負担の軽減、平準化に努めてまいりたいと考えてございます。 ○議長(石倉稔) 大川陽一議員。 ◆30番(大川陽一) わかりました。私、1つ提案なのですけれども、公共施設白書、あるいは公共施設マネジメント白書といった冊子にまとめ、あるいは公共施設管理計画ダイジェスト版とかを作成して全戸に配る。なぜそういうことを考えますかというと、白書を広く配布することで、市民も市の実態を知ることができます。市民が行政と危機意識を共有する効果は非常に大きいというふうに考えます。情報発信や丁寧な説明を通じて、市民と立ち位置を同じくするということがこれからは大変重要ではないでしょうか、お考えを伺います。 ○議長(石倉稔) 相澤総務部長。 ◎総務部長(相澤一彦) 公共施設白書という形ではありませんが、学校、市営住宅及び公園を除く主な公共施設につきましては、公共施設の現状としてホームページで公表しているところでございます。平成29年度版からは、総合管理計画の進捗状況として施設の総量の抑制、長寿命化の項目を加えまして、市民の皆様へ現状の確認と計画進捗の必要性について周知を図っているところでございます。この資料は毎年更新しておりまして、また、ページ数も多いことから、今後とも内容の充実を図りながら、ホームページにおける公表を継続して、更新時には広報等で周知してまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(石倉稔) 大川陽一議員。 ◆30番(大川陽一) 次に、企画部長にお伺いいたします。  第2次太田市総合計画の第3次実施計画、81ページに掲載の(仮称)新田地区複合公共施設建設事業について伺います。それによりますと、平成31年度、すなわち2019年度が1,000万円、2020年度は4億円が計上されていますが、現時点での概要について伺います。 ○議長(石倉稔) 正田企画部長。 ◎企画部長(正田吉一) (仮称)新田地区複合公共施設建設事業でございますが、現時点ではまだはっきりしたところは申し上げられませんが、公共施設等総合管理計画の理念に基づきまして、老朽化した施設の再編及び統廃合を視野に入れまして、建設を進めていきたいと考えている状況でございます。 ○議長(石倉稔) 大川陽一議員。 ◆30番(大川陽一) 次に、市長にお伺いいたします。  市長に、最初にただいまの(仮称)新田地区複合公共施設建設事業について伺ってまいりたいと思います。1日目もちょっと話が出たと思うのですが、ワークショップ手法の話題があります。市民には、情報発信等丁寧な説明が必要であります。市民との合意形成を確立させる意味合いからも、ワークショップは必要であると私は思います。しかも、できるだけ早い立ち上げがより効果を発揮するというふうに思われますので、現時点での市長のお考えを伺いたいと思います。 ○議長(石倉稔) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) 全体的な考え方からして、旧太田は東地区全体、ちょっと大きいですけれども、新田、尾島、藪塚、西地区というような考え方で基本的にはいきたいと思います。もちろん、大ざっぱに言って宝泉が入ることは全くやぶさかではないです。西エリア全体を統合していきたい。ある施設についてはそのままでありますけれども、統廃合の考え方はそういうことであります。その中に健康施設、これは温水のプールがいいと私は思っていますが、地域の皆さん方とも一緒に話し合いながらいきます。  だから、全体を一まとめにして物事を考えていく。新田町のために何かをするとか、そういうことではない。全体として考えていくというような考え方でいきたい。ワークショップにつきましては、これから広く意見を聞くのに、新田町のみならず、藪塚の方、尾島の方、あるいは宝泉地区も入るかもわかりませんが、全体の皆さん方の意見を中核にして、これからいろいろ練り上げていきたい。全体としてあのエリア、今の新田庁舎ですか、あそこの庁舎のエリア全体をメーンとして使いたいという考え方であります。 ○議長(石倉稔) 大川陽一議員。 ◆30番(大川陽一) 全体を見て実施するというふうな話でございますが、私は、その考えに賛成であります。ただ、これからはやはり選択と集中、できるだけコンパクトに仕上げていただきたいなというふうに思っています。それが1点。  もう1つは、今の段階でお考えをお伺いするわけですが、PPP手法、あるいはPFIという手法、これも国からの誘導がいろいろあるでしょうけれども、今の段階でお考えはあるでしょうか伺います。 ○議長(石倉稔) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) 経営全体の考え方の中で、PFI等々の手法というのは1つの有力な手法だというふうに思います。ただ、それも私たちの後世に残る借金でありますし、何が一番有利であるかというようなことを考えて、選択はこれから最も有利な有効な方法を考えていきたいと思います。 ○議長(石倉稔) 大川陽一議員。 ◆30番(大川陽一) もう1点ですが、公共施設に関する基本的な方針として、私は、公共施設等管理に関する3原則ということをぜひ訴えていただきたいというふうに思います。そのうちの2つは既にもう取り組んでおります。原則として施設の縮減と長寿命化を図る、これもうたっております。平成26年から2040年まで10%縮減ということでございました。もう1つもたしか入っていると思います。原則として新規の公共施設は建設しない。さらに、施設の更新は複合施設とする。この3つを基本方針の3原則という形でマネジメントに取り組んでいただきたいと思いますが、ご意見を伺いたいと思います。 ○議長(石倉稔) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) 2点目ですか、新たなものはつくらないというようなことがありますけれども、これから人口が減っていく。しかも、私は太田市の人口をふやしたいと思っています。あるいは太田市に入れ込みする人たちをふやしたいというふうに思っています。これはみんないいですよと言えば、みんなやめてしまえばいいわけですけれども、そうはいかない。例えば具体的な事例ですけれども、強戸にパーキングエリアができました。パーキングエリアを活用して何かをやらなければいけない。そのとき、もうやらないのがいいか、これが一番いいと思うのです。ただ、これは太田市への客が入る、お客さんを連れてくる、こういったものにはやはり反するわけです。  ですから、こういったものについてはまた議会に相談しながら、適切な施設といったものを配置していきたい。ただ、先ほどのは原則論でありまして、やはりこれから変化する行政需要、あるいは太田市の歩む道といったものを考えながら、適正に配置をしていきたいと思います。複合にしていくというのも非常にいいことだと私は思います。ぜひにぎわいがあって、余りお金がかからずに、かけるのは例えば焼却場とか火葬場といったものとか、これからの高齢化社会にどうしても必要だというようなものについては必要ですけれども、それ以外のものはつくらないという原則でいきたいと思っております。 ○議長(石倉稔) 大川陽一議員。 ◆30番(大川陽一) 次の質問に移りたいと思います。  福祉こども部長にお伺いいたします。  福祉こども部長には、発達障がい児者への支援について質問をいたしたいと思います。この質問は、私は6年か7年かちょっとわかりませんが、かなり前から取り組んでおります。1年に1回は必ずこの質問をしなければというふうに強い意識を持っていまして、ことし最後の一般質問でありますので、あえてこの質問をさせていただくことになりました。  発達障がいとは発達の隔たりであります。感覚過敏な人も、発達障がいの中には大勢います。私たちが見たり感じたりする世界は一様ではないのです。1人1人の感じ方の違いを知ることこそが発達障がいを理解するための最初であります。じっとしていられない、コミュニケーションが苦手ということで、扱いにくい人と思われることもあり、そのことで本人はつらい思いをしています。私たちは、こうすればうまくいくよといって否定しないで本人を伸ばしてやることが大切であります。  まず、理解と配慮が支援の大きな鍵になります。特に教員は、児童に対し何かと親離れをさせたくて、自立させてあげたいという気持ちから少しきつめに注意してしまうことがたまにはあります。発達障がい児には、それが何倍も強く感じてしまうのです。発達障がいについては、まだ解明されていない部分が多いというふうに思います。生きづらさを感じている人たちに今どのような支援が必要なのか、私たちにはどのような支援ができるのかを考えながら質問をさせていただきます。  まずは、発達障がいのそれぞれの呼び名が最近少しずつ変わってきたというふうに思いますので、確認のために学術的に最新の定義について伺います。 ○議長(石倉稔) 堤福祉こども部長。 ◎福祉こども部長(堤順一) 発達障がいの最新の学術的表現ということでありますけれども、発達障害者支援法においては、自閉症、アスペルガー症候群、その他広汎性発達障がい、学習障がい、注意欠陥多動性障がい、その他これに類する脳機能の障がいであって、その症状が通常低年齢において発現するものというふうに定義されております。診断基準、それから呼び方については複数ありますが、日本では米国精神医学会分類と国際疾病分類を使っております。その呼び方につきましては、自閉症、アスペルガー障がい、広汎性発達障がいについては自閉スペクトラム症、略称でASD、そして学習障がいは限局性学習症でLD、そして注意欠陥・多動性障がいは注意欠如・多動症でADHDということに改められております。 ○議長(石倉稔) 大川陽一議員。 ◆30番(大川陽一) 次に、ピアサポート及びペアレントメンターの養成についての取り組みについて伺います。  本年4月、厚生労働省による平成30年度予算案におきまして、発達障害者支援関係施策として発達障害児者及び家族等支援事業が新規事業として組み込まれました。発達障がい児者の家族の支援を推進するため、同じ悩みを経験した保護者がペアレントメンターとなって支援する取り組みについて伺いたいと思います。本市でも既に取り組んでいるペアレントトレーニングは、発達障がい児者に対し発達の隔たりを心配する保護者が、その特性に対して適切な接し方ができるようになるためのトレーニングであります。この取り組みについて伺います。 ○議長(石倉稔) 堤福祉こども部長。 ◎福祉こども部長(堤順一) ペアレントトレーニングにつきましては、以前から発達障がい等の支援に取り組んでいただいておりますNPO法人に委託をして実施しております。また、ペアレントメンターでございますが、ペアレントメンターという形は直接とっておりませんけれども、市内には発達障がい児を持つ保護者が集まり、情報交換や自身の経験等を生かした活動を行うなど、家族支援に取り組む団体もあり、その活動に対して補助金を交付し、活動の支援を行っております。さらに、群馬県が行うペアレントメンター養成研修について、市内で活動する団体にも情報提供を行い、要請の支援を行っているところでございます。 ○議長(石倉稔) 大川陽一議員。 ◆30番(大川陽一) 子どもに関する相談場所の充実も必要であります。どこで何を誰が相談を受けてくれるのかをPRすることも必要であります。啓発活動の充実も必要でありますので、部長のお考えを伺います。 ○議長(石倉稔) 堤福祉こども部長。 ◎福祉こども部長(堤順一) 啓発活動についてでございますが、発達相談支援センター「にじいろ」では、「にじいろ通信」を作成し、市内小学校や医療機関等に配付し、発達障がいの理解促進と相談支援の取り組みを行っております。また、平成30年3月には、「発達が気になる子のライフステージに合わせた支援」と題して講演会を開催しました。また、7月には、「発達が気になる子や保護者への適切な対応」と題した講演会を開催いたしました。今後につきましても、理解、啓発のために講演会を開催していく予定でございます。 ○議長(石倉稔) 大川陽一議員。 ◆30番(大川陽一) 次に、障がい福祉課、こども課、児童施設課、健康づくり課、学校教育課、この5課の連携について伺いたいと思います。この5課が1つのテーブルで情報交換や協議することにより、情報を共有でき、きめ細やかな支援ができるようになると私は考えております。また、それぞれの課題解決に向けた対応も期待できるわけであります。幼児から中学生まで15年間にわたって保護者に寄り添って十分な支援ができるというふうに思っております。特に最近、臨床心理士や臨床発達心理士も相談業務に加わっていただき、体制も整いつつあるように感じております。そこで、5課連携の意義と今後について伺います。
    ○議長(石倉稔) 堤福祉こども部長。 ◎福祉こども部長(堤順一) 関係課の連携についてでございますが、健康づくり課、障がい福祉課、こども課、児童施設課、学校教育課による発達支援関係課調整会議を今年度開催しました。各課の役割や現状と課題について情報交換を行っております。1つの課だけではなかなか対応に限界があるため、今後も積極的に相談窓口のあり方等について検討協議を続けてまいりたいと考えております。 ○議長(石倉稔) 大川陽一議員。 ◆30番(大川陽一) 部長に相談状況について伺いたいと思います。庁舎1階には発達相談「にじいろ」、3階にはこども課の虐待・育児相談、2階はにじいろ面談室があります。庁舎内の相談場所は、1階、2階、3階の3カ所に及びます。実際に見せていただき、2階の面談室、これは元の収入役室でありますが、ちょうどいい広さでございまして、ちょうど面談中でございました。小さいお子さん連れの方でございました。そして、保育園や中央小学校通級教室にも伺ってきましたが、やはり保護者からの相談はふえています。通級教室でも、園児の保護者の相談も受けています。あそこは学校教育ですね。教育委員会管轄なのですが、幼児の関係の相談も受けていらっしゃる、先生がそうおっしゃっておりました。入学時前の保護者の不安を受けとめていただいているようなのです。そこで、相談状況について伺いたいと思います。 ○議長(石倉稔) 堤福祉こども部長。 ◎福祉こども部長(堤順一) 相談の状況についてでございますが、福祉こども部では、相談窓口として子どもの発達に関する窓口として、発達相談支援センター「にじいろ」があります。そのほか家庭や子どもの相談については、こども課が窓口となっております。にじいろにおける相談内容としては、言葉や発達にかかわるものが主な内容で、3年間の相談件数につきましては、平成27年度が420件、平成28年度が454件、平成29年度は433件となっています。こども課における相談内容としては、虐待、育児、しつけ等が主な内容で、3年間の相談件数は、平成27年度が113件、平成28年度が276件、平成29年度が289件となっております。 ○議長(石倉稔) 大川陽一議員。 ◆30番(大川陽一) 虐待された子どもたちは、心だけでなく脳の発達にも障がいが生じているようです。最近、虐待は第4の発達障がいというふうにも言われております。こども課に虐待に関する相談窓口が新設され、相談件数もふえているようです。そこで、福祉こども部が所管する各窓口での相談状況について、その内容と3年間程度の推移を伺いたいと思います。 ○議長(石倉稔) 堤福祉こども部長。 ◎福祉こども部長(堤順一) 発達相談の拡充等につきましてお答え申し上げます。平成30年度から、先ほどもお話が出ましたけれども、発達に不安を抱える保護者の相談に対して、より的確な支援ができるように、児童の行動観察をしながら相談のできる場所を庁舎内に確保しました。にじいろ面談室として設置したものであります。また、心理相談員や通級指導教室の経験者等の専門職を配置しました。今後も継続性のある相談体制の確保のために、関係課と積極的に連携を図っていきたいと考えております。 ○議長(石倉稔) 大川陽一議員。 ◆30番(大川陽一) 次に、健康医療部長にお伺いいたします。  ここでは、課題のある子どもに対してゼロ歳から就学児までの最も重要な幼児期の、特に保護者への健康医療面の支援や早期発見が主な役割でありますけれども、保健師さんは十分認識されているというふうに思いますけれども、なお一層の努力をしていただきたいと思います。幼児から児童生徒への15年間の基礎の部分であり、保健師さんの努力が義務教育の中でどれだけ生かされるかはかり知れません。  そこで、年中さんすこやかアンケート・すこやか相談、第2回目の結果と今後について伺いたいと思いますが、念のため、第1回目についてお話しさせていただきますと、6カ所の園の保護者123名を対象に、園を通じ保護者と保育士に配付し、園を通じて回収、その結果、46%の57名が相談を受けました。内訳は7名が心理士相談、42名が保健師の相談を受け、8名が関係機関に紹介されました。このように多く相談を受けておりますが、発達障がいでもグレーの発達障がいのお子さんから、それだけ相談を受けたという大きな成果があったわけであります。これを受けて2回目のすこやかアンケートについて伺います。 ○議長(石倉稔) 中里健康医療部長。 ◎健康医療部長(中里敏雄) 第2回のモデル事業では、平成30年6月に7園、192名に対して発達確認票及びすこやか相談の案内の配付を行い、11月に1名のすこやか相談を実施いたしました。この第2回モデル事業の192名を調べてみますと、既に療育等を利用している者が15名、3歳児健診の結果により保健師の電話支援等を行いましたが、相談を希望されなかった者が8名、すこやか相談を利用した者が1名ということで、支援が必要な子は既に関係機関とつながっており、新たに保護者が心配を訴える機会にはなりませんでした。  今後でございますが、今後につきましては、発達障がい児の早期発見、早期支援が求められていることから、1歳6カ月児健診における行動観察法、サックス・Jと呼びますが、こちらを導入し、スクリーニングの精度向上を図ってまいりたいと考えております。さらに、年中児への相談事業については第1回、第2回のモデル事業の改善策を研究していきたいと考えております。また、発達支援にかかわる関係課が連携し、就学後も継続した支援ができるような組織づくりが大切ではないかと考えております。 ○議長(石倉稔) 大川陽一議員。 ◆30番(大川陽一) それでは、サックス・Jについて簡単にご説明いただきたいと思います。 ○議長(石倉稔) 中里健康医療部長。 ◎健康医療部長(中里敏雄) サックス・Jのサックスとは、オーストラリアで始まりました自閉症発見のための行動観察の手法の研究でありまして、生後8カ月から24カ月児を対象としております。現在、アジア数カ国で実施されております。このサックスを日本版に変えたものをサックス・Jと呼んでおります。  サックス・Jの特徴でございますが、集団健診において短時間で実施できる行動観察の手順が定形化されていることと、自閉スペクトラム症以外の知的障がい等の発達障がいの可能性もスクリーニングできることであります。サックス・Jによる新しい行動観察を導入するメリットといたしましては、発達の評価の基準が明確になり、スクリーニングの精度向上を図れること、また、大人と子どもとのやりとりを保護者が見ていることで、その場から支援が開始できることであります。県内他市町村の導入状況につきましては、既に10市町村が導入しており、今後導入予定の市町村も複数ございます。既に導入している市町村では、特性のある子の早期発見、早期支援及び2歳前半での自閉スペクトラム症の診断につながっております。本市でも来年4月から本格導入を考えており、既に11月から1歳6カ月児健診で試行的に開始させていただいております。ただし、特性のあるお子さんを正確にスクリーニングするためには、複数の行動観察を行う必要があるため、今後、他の健診での実施の可能性について検討を行ってまいりたいと考えております。 ○議長(石倉稔) 大川陽一議員。 ◆30番(大川陽一) 次に、教育部長にお伺いいたします。  時間の関係もありますので1問だけお願いします。通級教室の状況について伺います。 ○議長(石倉稔) 高橋教育部長。 ◎教育部長(高橋徹) 本市の通級指導教室には、言語等障がいに対応することばの教室と情緒等障がいに対応する情緒教室の2種類がございます。ことばの教室としては、中央小学校、韮川西小学校、城西小学校、尾島小学校、藪塚本町南小学校の5教室が、また情緒教室は、中央小学校、強戸小学校、東中学校の3教室がそれぞれ設置をされています。こうした中、担当県費教職員は、ことばの教室に10名、情緒教室では8名配置されておりまして、そのほか中央小学校には市費教職員を3名配置しております。 ○議長(石倉稔) 大川陽一議員。 ◆30番(大川陽一) 次に、教育長にお願いいたします。  教育長には、教師のスキルアップについて、そういった今後についてお願いします。 ○議長(石倉稔) 澁澤教育長。 ◎教育長(澁澤啓史) スキルアップは本当に大事なことでありまして、今現在、私どもが行っているのはセミナー研修等、それから毎月、担当者会議の中で指導力を向上しているというのが現状であります。  これからでありますけれども、ようやく先生方にも、発達障がいの大変さという意識が生まれてきておりますが、いかんせん、指導者不足ということはもう本当に強く感じているところでありまして、これからは専門的な指導力を持つ教員をぜひ増員していただけるよう、県教委に強く要請をしてまいりたいと思います。 ○議長(石倉稔) 大川陽一議員。 ◆30番(大川陽一) 続きまして、清水市長にお伺いいたします。  市長には、発達相談のワンストップ化と今後の拡充についてお伺いしたいと思います。 ○議長(石倉稔) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) 今、5課連携の話がありまして、ばらばらで相談を受けて解決も非常に不安定でもあるわけですね。ですから、この問題を長く取り上げていただいて本当にありがたいなというふうに思っていますが、このことをどうするかといったら、全部ひっくるめて1つのところでワンストップをやっていく。そして、その中に、これからの我々の姿勢ですけれども、保健師、保育士、臨床心理士、精神保健福祉士、言語聴覚士、作業療法士、それに先生の資格を持った関心を持った人たちを1つに集めて、発達障がいの子どもたち、あるいは虐待の問題、総合的な子どもたちの障がいをテーマにした室ですか、そういうセクションをつくらなければいけない。  先ほど言いましたように、この中でやったり学校の中でやっても、そんなに楽しくないと思いますので、やはりここから外へ出して、また新しい建物をつくるのは、さっき言いましたように、もう新しいのはやめようという話ですから、お借りするか何かして、ほかの町は結構そういうことをやっていますので、相談に来やすいような環境づくりをしていく。そこで、ワンストップで完璧解決はいかないかもわからないですけれども、指針は出せる、相談には乗れる。そこでもってちょっとした教育もできる、そのような環境をつくっていくことは必要だと思っています。これからそういった方向に向けて調整をしていきたいと思います。よろしくお願いします。 ○議長(石倉稔) 大川陽一議員。 ◆30番(大川陽一) 時間になってしまいました。発達児童センターですか、課題のある児童とか複合で、ぜひそういう方向に進んでいっていただきたい、再度お願いいたします。 ○議長(石倉稔) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) 今、答弁したとおりで、横串を刺していきたいと思います。      ◎ 休     憩                                       午後2時36分休憩 ○議長(石倉稔) この際、暫時休憩いたします。      ◎ 再     開                                          午後3時再開 ○議長(石倉稔) 休憩前に引き続き会議を開きます。  次に、8番水野正己議員。 ◆8番(水野正己) 日本共産党の水野正己です。通告に基づいて一般質問を行います。  まず、1番目の公共交通政策の充実について、全て市長に伺います。  まず、市長には、公共交通の果たす役割を改めて確認させていただきたいと思います。私と市長の認識、思い、立場が一緒だということを信じて確認させていただきますが、公共交通は広い意味での福祉であって、高齢者や障がい者、中高校生、大学生、運転免許を持てない、あるいは持たない人など、交通弱者の通院とか通学とか通勤、買い物など外出の機会を保障することで、市民生活を支える役割を果たすものですよね。その充実は、渋滞の緩和による市民の日常生活の利便性の向上と安全確保にもつながりますよね。そして、交通政策の充実で外出の機会を保障することで、健康寿命の延伸とか認知症を初めとする疾病予防とか、高齢者、障がい者の生きがいづくりと社会参加を促進する効果も期待できますよね。同様に、交通政策を充実することで道路交通も効率化されて、すなわち交通量も減少が図られますよね。そうすると、渋滞緩和によって市民の日常生活の利便性向上と安全確保に加えて、事故防止とか道路の損耗軽減による維持改修費の節減とか、省エネとか低エネルギーのまちづくりとかCO2抑制、こういう効果もいろいろ期待できるという、その立場、捉え方、思いが私と市長が同じだということを信じて確認させてください。 ○議長(石倉稔) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) そのとおりです。 ○議長(石倉稔) 水野正己議員。 ◆8番(水野正己) ありがとうございます。これが大事なのです。  次に、具体的に伺っていきますが、4月から走った無料バスですが、これが私の知り合いで大変便利に喜んで往復利用している人もいるのです。その一方で、目の前を素通りしていく、とまってもらえない。では、どこでとまるのかといったら、これが高齢者の足で10分以上15分くらい、私の足でも10分くらい歩かなければバス停がない、そういう人が実は結構いらっしゃるのです。今の路線上で、本当に少なくない人たちからバス停をふやしてほしいという声が上がっているのです。  私の割と近所で具体的に、バスがとめられて、なおかつそういう声が多いところというと、石原の群銀の向かい側、あそこは茂木町ですけれども、ウエルシアとか韮川団地とか韮川南団地とか、バスを回してほしいとかなり待ち望んでいるのです。バス停をふやすと、1路線の運行時間が長くなってしまうことから、車両も増車ということも必要になり得るのかなと思いますけれども、路線増とあわせて増車、そしてバス停の増設ということを来年度あたり市長もお考えなのではないかなと期待しながら伺います。 ○議長(石倉稔) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) 考えてはいないですけれども、バス停は法制上の問題と地域の皆さん方の要望によって設置していきたいというふうに思います。 ○議長(石倉稔) 水野正己議員。 ◆8番(水野正己) それでは、次が路線バスですけれども、今3路線あるわけですよね。新田線、尾島線、市内循環線、ことしの10月までの7カ月間の利用実績が、なかなか利用が伸びているわけですよね。新田線だと前の年の4月から10月で去年と比べて111.4%、市内循環線で128.1%、ただ、尾島線が90.2%まで落ちてはいますけれども、3路線合計で106.7%と全体として路線バスの利用がふえているのは大変喜ばしいことだなと思います。  交通対策課にも、11月に入ってから市長のところにも伝わっているとは思いますけれども、尾島線を利用して高林のほうの病院というと総合病院ですけれども、そこに行きたいという人が実は電動車椅子で移動する人だったわけですよ。それで、乗れるでしょうかと聞いてみたそうです。そうしたら、尾島線を走っているバスというのが、これが平成19年の車両登録、11年前のバスだったものですから、階段になって上がっていかなければ乗れない。したがって、車椅子の人は乗れないのですよと断られてしまったそうなのです。心配だったから事前に矢島タクシーで聞いたら、そのように言われてしまったということだそうなのです。では、新田線はみんな新しいからノンステップ、低床バス、市内循環線も低床バス、ほとんど段差がなく、車椅子でもちょっと緩やかな何かをかけると、電動の車椅子が上がっていけるバスが新田線、市内循環線を走っているわけなのです。これは社会参加、障がい者の外出の機会を保障するとか、社会参加を促すという点でも、尾島線も車両を導入してからもう11年たっていますから、そろそろ寿命も来ますから、ぜひ低床車、ノンステップバスの導入をお願いしたいと思います。 ○議長(石倉稔) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) 買いかえ時期は低床の車にしたいというふうに思います。 ○議長(石倉稔) 水野正己議員。 ◆8番(水野正己) 来年買いかえてほしいなと思いますけれども、予算も2,000万円かそのくらい、バス1台でかかりそうですけれどもね。  桐生市とかみどり市でも、同じ人がバスを利用したいということで、桐生市やみどり市方面に出かけるのに、役所の担当課に相談をしたこともあるそうです。そうしたら、やっぱり桐生市やみどり市でも全路線低床バスは走っていないそうなのです。ただ、いついつこの時間帯でということを言ってくれれば、ほかの路線を走っているバスと振りかえて、あなたの乗りたい時間帯で、そのときに低床バスを回しましょうというふうにやってくれているのですってね。いわばデマンド・ノンステップバス運行、桐生市やみどり市でやれていることが、この太田市でできない道理はありませんからね。市内循環線のほうが尾島に回すのに距離的にも近いということも、新田線でも回せなくはないのでしょうけれども、低床車導入までの当面の間、そうした他路線からの振りかえ運行ということもやれると思うわけですけれども、いかがでしょうか。 ○議長(石倉稔) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) それは事業者と相談、電動車椅子は何人ぐらい乗っていらっしゃるのですか。例えばみんなでよいしょというので持ち上げて、みんなでそういう協力することはできないのですか。ふだんも1人であちらこちらへみんな動いているわけなのですね。私が質問するのはおかしいですけれども、1人のためにバスを大がかりに動かすというのは、果たしてこれはどうなのですかね。ふだん、どういう状態で動いているのか、買い物に行くときとか、わかりませんけれども、そのバス路線、多分病院に行くためだけにバス1台違うバスを持ってくるというのはどうなのですかね。ちょっと疑問に感じたのですけれどもね。 ○議長(石倉稔) 水野正己議員。 ◆8番(水野正己) 疑問に感じられたわけですね。否定はされたわけではない。その人は、電動車椅子で桐生市やみどり市のバス利用も含めて、あちらこちらに通院や買い物、あるいは遊びに行ったり、まさしく社会参加をしてきている人なのです。介助の人がいたら、太田の尾島線に乗れるかといったら駄目と言われた。とにかく車椅子の人は駄目、こういうふうに言われてしまったのです。  では、その人が介助の人を雇えばいいではないかということになると、一番最初に市長が答弁されたように、高齢者や障がい者、交通弱者の社会参加を促進して外出の機会を保障、こういう役割からいっても、たった1人のためにと言うかもしれないけれども、でも、諦めて乗れていないという人だって潜在的にいらっしゃるかもしれないわけですよね。そういう意味で、路線バスの充実という点で、理屈で技術的にやれないわけはないと思うのです。きょう電話して、きょうの何時にと言われたら、それは間に合わないかもしれないけれども、例えば1週間前くらいに言われたら、そこは回そうと思えば回せないわけはないと私は思うのですが、いかがでしょうか。 ○議長(石倉稔) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) 私は事業者ではないのでわかりませんが、送っていったときは乗せて、帰りも当然そのバスがほかに運行していたものをそのために回すわけですね。事業者に聞いてみなければわかりませんですね。今、返答はできません。 ○議長(石倉稔) 水野正己議員。 ◆8番(水野正己) 選挙までに3月定例会ももう1回残っていますので、じっくり市長と議論を深められるといいなと思います。  運転免許返納者への支援ですけれども、これは9月定例会で久保田議員が運転経歴証明書の発行で1,100円手数料、書留郵送料で900円、何らか支援をと求めたのに対して、市長も証明書の発行手数料は出してもいい、こうお答えになったわけですものね。1,100円もそうですけれども、書留郵送料も多分セットで市長は考えているのだろうなと信じています。あわせて、運転免許を返納した後の足の確保という点でも、県内の全ての市町村がやっているわけではないですけれども、運転免許を返してしまった後の人の足の確保のためのタクシー券とかの交付とか、路線バスの回数券とか、そういうことをやっている市町村も広がっているわけですね。試行的に始まった綿打行政センターからの送迎も含めて、そうした足のない人、移動手段を持たない人の足の確保として、バス停までの足の確保とか、高齢者へのタクシー券交付とか、そろそろ踏み出すべきではなかろうかなと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(石倉稔) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) 綿打でスタートしましたが、実験で3月まで様子を見て、これを拡大するのと、あとは無料バスを拡大する。無料バスというとおかしいですけれども、通学バスを無料のバス化してしまう。そういうことをやって太田市に張りめぐらすラインをふやしていきたいというふうに思っています。 ○議長(石倉稔) 水野正己議員。 ◆8番(水野正己) 運転経歴証明書の発行と、それを受け取るための書留郵送料、市長が出してもいいと言われたのだから、そろそろ具体的にお答えを。郵送でないと取りに行かなくてはならない。 ○議長(石倉稔) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) 書留というのは私はわかりませんけれども、その証明書をもらうための費用が1,100円、これは回答したとおりです。 ○議長(石倉稔) 水野正己議員。 ◆8番(水野正己) 9月定例会に証明書の手数料を出してもいいと言われて答弁されて、今もう出しますと市長は言ってくださったのだから、いつから始まるのかくらいは市長の腹づもりを。 ○議長(石倉稔) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) さかのぼって4月からやればいいかなと。だから、3月の補正、12月は入っていませんので、3月に補正を組んで、さかのぼってやるということでいいと思います。 ○議長(石倉稔) 水野正己議員。 ◆8番(水野正己) わかりました。公共交通政策の充実は、この辺にとどめておいて、次に大きな2番目に移りたいと思います。  これは、読み上げると法令遵守を徹底するためのぐんま国際アカデミーから買った学校債の期日前償還についての質問になりますけれども、もっとはっきりわかりやすく申し上げれば、私立学校であるぐんま国際アカデミーに貸し付けてあった7億5,000万円のうち、まだ返済の期日が示されていない6億円を、速やかにその返済を求めなければならないということを念頭に置いて幾つか伺いたいと思います。  11月16日の総務企画委員会で会計管理者から報告がありました。財政調整基金で購入したGKAの学校債が11月1日に1億5,000万円返済されましたけれども、残り6億円は11月5日付で来年の3月末までの返済を求める通知をGKAに出した、平たく言うと、こういう報告がされました。  ただ、残りの6億円が直ちに返済されなければ、これはどういうことになるかというと、9月の決算特別委員会で相澤総務部長が条例に則しているとは言えないと認めざるを得ない、こう答弁されたわけですよね。この日本語を端的にわかりやすく表現するなら、条例には適合していないものだと。もっとわかりやすく言えば、日本語の解釈の仕方は条例に違反しているものだというふうになってしまうのですね。秋山決算委員が相澤総務部長に質問したら、総務部長がそう答えたのは9月20日でしたものね。条例に適合していない、則していない、違反しているということを事実上、9月20日に認めて、11月1日に1億5,000万円は確かに返済されました。だけれども、これは期日前償還ではなかったのですね。1カ月余りたって期日が到来しての返済だったわけです。  そうすると、残りは来年3月末までに返しなさいと求めているのだけれども、これは言葉を言いかえれば、来年3月末までに返せばいいと言ったと限りなく同じ意味になってしまうのです。ということは、太田市として返済期日を来年3月末ということは、総務部長答弁から6カ月は条例に適合していない状態を太田市が続けるのだと宣言したということにもなってしまいかねないのですよ。返ってくればどうということはないですけれどもね。そうすると、幾ら何でも半年も猶予期間を与えるというのは、コンプライアンス徹底、法令遵守という点から考えても、これは私はとても理解できないわけですよ。速やかに返済を求めるべきだと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(石倉稔) 清水市長。
    ◎市長(清水聖義) もう議員にその質問は必要がないというふうに、早急にします。早急に学園側に申し入れます。また、学園も同じような気持ちで対応するということでありますので、もう質問しなくても結構です。 ○議長(石倉稔) 水野正己議員。 ◆8番(水野正己) それは早急に返済するように求めて、学園側も同じであると言われたということはめどが立ったというふうに理解しないと、市長やGKAの考える早急というのが2週間後なのか、1カ月後なのか、2カ月後なのか、なかなかわからない。例えばいつごろというめどがたっているなら、この場でお答えいただければ、時間は残っても質問は終わることになると思いますけれども。 ○議長(石倉稔) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) そのことについては、学園で理事会を開かなくてはいけないということがあります。年内には理事会を開けると思いますので、そこで決定をしたいというふうに思います。と同時に、もう1つ肝心なのは、太田市が認定してきた私立の学校と全く同じでありますので、私たちはGKAを支える。太田市が特区申請して、太田市が受けた学校であります。ですから、そのことを念頭に置いていきたい。我々太田市としては、太田市が受けた学校ということを念頭に置きたい。ただ、今のコンプライアンスの問題がありますので、この問題については本当に早急に理事会を開いて、そして結論を出すように私どもで申し上げたということで、それは全体の共有事項になっていますので、よろしくお願いします。もう質問は要らないです。 ○議長(石倉稔) 水野正己議員。 ◆8番(水野正己) 返済期日が決まっていると言われれば、この質問はここで終わるのですけれども、年内に理事会を開いてそこで決めるということは、返済期日が決まるのかどうかなというのは開いてみないとわからないのでしょうけれども、理事長に質問するわけにいかないので、市長にしか質問できないので、それは本当に法令遵守、コンプライアンスという問題は重大だと市長もお認めになっているから、そのように、そういう結果を出さないとならないというのはそこは同じ考えですね。早期にこの問題を解決すべく対応していただきたいと思います。  このGKAの学校債の問題では、実はもう1つ残っているのです。それは、まずは期日前償還が可能だと、あそこの学校債は募集要項にうたってあったわけですよね。期日前償還が可能ということは、これは5年物の学校債、いわゆる償還期間5年、5年後に返済する借金なのだけれども、5年たたないうちに返済できるものだというふうに学校債の募集要項にうたっていて、だから9月の私の質問でも、6月の秋山議員の質問でも会計管理者は、地方財政法の第4条の3第3項に規定しているその他の証券等に当たるから、その他の証券等になるから問題ないのだと言ってきたわけですよ。  ところが、地方財政法の解釈の仕方は、そこには総務部長も言及しなかったですけれども、太田市財政調整基金条例は非常に具体的に規定してあったものですから、条例に則していないと認めたわけですね。議会答弁で、この間、一貫して、この間も総務企画委員会の答弁でも、会計管理者や総務部長が一貫して答えていたのは、期日前償還可能だということなのですよ。そうすると、地方財政法の趣旨からいけば、なぜ期日前償還が可能でなければならないかというと、換金の容易性、いつでも現金化ができるということと元本保証が確実だ、この2つの要件を満たしていないと地方財政法で学校債を運用できないことになっているわけですよ。  恐らく太田市の財政調整基金条例も、読み上げるまでもないですけれども、「基金に属する現金は、金融機関への預金その他最も確実かつ有利な方法により保管しなければならない」、第3条第2項で「基金に属する現金は必要に応じ、最も確実かつ有利な有価証券に代えることができる」。恐らく太田市財政調整基金条例は、地方財政法の2つの要件を反映させて、このような規定、条項にしてあると思えるわけなのです。そうすると、いつでも現金化できなければ、換金の容易性が担保されていないのだから、だから期日前の償還が可能だと言っていたのに、年末までに何とか結論を出すように求める、そして、それが実行できるはずだと市長は言われたけれども、そもそも9月20日から3カ月以上も期日前償還ができないのに、期日前償還ができるという学校債になってしまっているわけですよ。  だから、3カ月が早いか短いかは脇に置いたとしても、だけれども、期日前償還というのは常識的に考えたら、預金と同じように現金にかえられなければ期日前償還と言えないですからね。2カ月過ぎて、3カ月たってようやく期日前償還ができるかどうかで期日前償還可能と言ったら、これは看板に偽りあり。あそこで出した学校債の看板に偽りあり。つまり、虚偽だった、イコールうそだったのではないか、こういうことになってしまうわけです。学校債購入は、最終的に判断したのは市長ですものね。あのときに期日前償還可能というのは何をもって判断されたのでしょうか。 ○議長(石倉稔) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) 判断基準は、確実かつ有利な貸し方、預け方です。確実とは何ぞやというと、太田市があの学校をつくったわけです。いわゆる太田市が認可を受けて、太田市が受けたわけですね。ですから、確実であるということですね。有利というのは、0.3にしたのですけれども、これはどこの国債と比較しても、あるいはどこの債権と比較しても有利なものです。ですから、太田市が積極的な関与でできた学校であるということが確実であるということ、もう1つは有利であるということ、これは満たすというようなことで始めたわけですが、やはりグレーな面があるということであるので、学園側に早期の償還をお願いするということで理事会を開き、やはり銀行もそれを申し受けて受けるというようなことになりますので、そういう手続があるので、きょう言ってあしたというわけにはいかないということです。ただし、もう質問は大丈夫です。 ○議長(石倉稔) 水野正己議員。 ◆8番(水野正己) 結果を見てあれこれ批判しているわけではないのですよ。経緯の問題、期日前償還が可能だと言ってきたのに、年末までに返してもらったって、3カ月たってようやくの返済、これを預金と同じように、きょう言ってあしたは無理だとしても、3カ月かかってようやく返すようなのを期日前償還と信じてしまったのはどうしてなのでしょうねと私は伺ったわけですよ。  それともう1つは、確かに名実ともに太田市が認可して、太田市と合併。(「国が認可です」の声あり)国が認可したのは、太田市が設置認可する権限を与えることを、構造改革特区申請を太田市がしたのを国が認可しただけ。だって、企画政策課のホームページから入っていったら、ぐんま国際アカデミーの認可は太田市長が認可とちゃんと書いてありますからね。だから、名実ともに確かにあの学校は太田市が認可したのですよ。太田市がつくったと言っても過言ではないですね。合併前の1市3町の出した出捐金、そして合併前から太田市が出した補助金、合併した年が開校の年、その翌年度までに出捐金、建設補助金合わせて7億3,300万円、たっぷり税金を出しているから、名実ともに太田市がつくった私立学校です。  なのに、太田市がつくった私立学校だから信用できると市長は言われたけれども、3カ月もたってようやく返せるか返せないかという判断は、私は、これは甘かったのではないかなと。ただ、気づいたところで早期にするというのは大事ですけれども、その問題はもう1度市長に苦言を呈しておきたい。市長も、あの学校は太田市長として自分が認可して、自分がつくった学校だから、あの学校が期日前償還可能だと言ったら心配ないのだ、こう判断したのは、自分がつくった自分と一体の学校だから、まさしくあの学校の期日前償還が可能というのも、市長が決めたのと同じだというふうに、私もそういうふうに思ってしまうくらいですからね。でも、それはやはり甘かったと言わざるを得ないと苦言を呈しておきます。  それともう1つは、期日前償還というのは、財務が健全だったら、お金を持っていれば、あるいはすぐに銀行から借りられれば、借りたお金で返せるわけですよ。そうすると、3カ月もかかってようやく6億円、残りが返せるか返せないかというか、11月1日の1.5億円も含めて、9月20日から3カ月以上たって7億5,000万円返し切るかどうか。ようやくここまで来ているということは、私は財務健全と言えなかったのではないかと思うのですよ。何をもって財務健全と市長が判断したのか、外部監査が入っているそうですけれども、監査法人というのはいっぱいありますから、甘い審査をするところもあれば、辛い審査をするところもあるのだと思うのです。  監査法人は1者らしいですけれどもね。(「3者です」の声あり)3者ですか。その3者の監査結果が健全だと示されているからというのは会計管理者、もう何度も答えていますけれども、でも本当に健全だったら、法令遵守のために期日前に返せると言ったものがなぜ3カ月もかかるのか、財務健全というのは、このままいったら、これも虚偽答弁になりかねない。虚偽答弁だったら、どこかの国会の総理大臣と同じで、うそつき答弁になってしまいますからね。私は、太田市の市長がうそつきになってほしくないから、あえて申し上げているのだけれども、何をもって財務健全と。太田市がつくった学校だというのはだめですよ。 ○議長(石倉稔) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) これは県の学事法制課に報告をして、指摘を受けるなら指摘を受けるというようなルートになっています。ですから、学事法制課に全て出している。もう1つは、監査法人も3つの団体が1つになって監査していますけれども、ここから指摘されたこともないということであります。県からもないということであります。いずれにしても、もう質問をする必要がありません。 ○議長(石倉稔) 水野正己議員。 ◆8番(水野正己) 答弁を伺っていると、監査法人が3者一緒に審査をして、県の学事法制課からも何も言われたことがないから、だから健全なのだという答弁だったようですね。でも、本当に健全だったら看板に偽りありの状態にはならないですよ、市長。預金と同じようにできるのが期日前償還なはずですから、会計管理者に聞きましたよ。GKAは私が聞いたって、どのような学校債だったのか、一切あなたには答えないと事務長がはっきり言いましたからね。全然答えようとしない。利害関係人でないあなたには答える義務はありませんからと、あの学校はそうやって言ってしまうのです。法律はそういうふうになっていますけれどもね。でも、法律がそういうふうになっていて、法律を盾にとって、あなたに答える必要はないのだと言うのだったら、なぜGKAは法律どおりにたった今、即座に金を返さないのか、私はこういうことを申し上げたいと思いますよ。市長として理事長によくお伝えください。  それはいいのですけれども、やはり県が言わないとか、監査法人がそうだとかいっても、本当に健全だったら何で時間がかかるのですかと思いますよ。私がちょっと心配になったのは、市長が9月定例会の私の質問に答えて、子どもが今1,000人くらい来ている。先生が100人くらいいるのだ、元気にしっかり勉強しているのだということを言われていましたね。ウエブサイトで教育採用.jpという民間のウエブサイトがあるのです。ここにGKAのことが載っているのですけれども、確かに市長答弁と同じように、子どもの数が1,012人、教職員数130人、こういうふうに書かれているのです。市長答弁と大体同じくらいの数です。  そうすると、先生100人で子どもを1,000人といったら、先生1人につき子どもが10人ですよね、市長。さすが太田市が税金を投入してつくった私立学校だなという感じがしました。だけれども、片や公立学校はというと、市長肝いりで30人程度学級、本当は中学校までやりたいけれども、なかなかお金もかかってやりきれないでいて、でも、小学校は太田市で単独採用して人件費をかけて、今はもう文部科学省も県も幾らか少人数学級でお金を出すようになりましたけれども、ようやく太田市で小学校6学年で30人程度学級でしょう。中学校、高校はまだ40人程度ですから、GKAが何十人学級になっているかというのは私は確かめていないけれども、先生100人で生徒1,000人といったら、かなり人件費がかかっているとしか私は思えないのです。  誰にも迷惑かけないで授業料とか入学金とか、純粋な寄附金でその水準を維持しているのだったら、私は何も言いたくないですけれども、税金は7億3,300万円既に入っています。それでもって条例に適合していない状態で、もう2カ月過ぎて3カ月くらいかかってしまう。でも、先生は手厚く配置している。こういう学校を支え続けるというのは、太田市がつくったけれども、法律上、私立学校ですから、もう一本立ちするように市長として理事長にはっきり言われたほうがいいですよ。 ○議長(石倉稔) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) これは小学校に入る段階では30人から35人です。なぜ教員が多いかといいますと、IBをやっているのですよ。マンツーマンで、いわゆる社会に飛び立つための英語力強化とか、これが高等学校で実はIB、高校2年生からやっているところに多くの先生を注ぎ込んでいるのですよ。これが最大の特徴なのです。小学校から中学までは全く義務教育と同じような形で、30人学級ぐらいが原則であります。約100人です。それが3クラス、3クラスに分かれてやっているわけです。ですから、何ら普通の公立と変わらないような状況でやっているということなのです。  それから、もう1つは、学校に特色がある、これは私はそんなに批判されることではないと。例えば中高一貫校は、今、太田の学校がありますね。ここは選抜試験がありますけれども、でも、あれはあれで非常に特色があっていいと私は思っていますし、人気もあります。また、今度の義務教育学校、これも小中一貫校で何か公立の中で特別な扱いみたいですけれども、でも、これはこれで非常に特色があって太田の教育を象徴するものだというふうに思っていますね。  ですから、そういう特色のあるIBを持っているとかいうことに対して、私は、それを否定する必要はないというふうに思うのです。学校に行ってみていただければ、見学は、お金は取りますけれども、ぜひ見てくれれば、これは30人学級でやっています。ですから、ぜひごらんになっていただければありがたいと思います。 ○議長(石倉稔) 水野正己議員。 ◆8番(水野正己) 誤解のないように申し上げますけれども、私はさっきの質問で言いましたでしょう。法律上は紛れもない私立学校だから、特色のある教育をするのは何もああだこうだ文句を言うつもりは全くないのですよ。私立学校だから、いろんな特色のある教育をやっていいのだと思いますよ。IB教育もバカロレアもその1つだと思いますけれども、ただ、私がさっき申し上げたのは、そうはいっても、市長が自らお認めになったでしょう。IB教育をやっているから、ほとんどマンツーマンだから、その分、先生を置かなくてはならないのだと。(「高校生ね」の声あり)高校生ね。やはりそれは手厚い教員配置になっているわけ。それはやったっていいのですよ。法令さえきっちり守ってもらえれば、太田市に特別の公的資金注入をこれ以上求めずに、法令もきっちり守ってもらえるなら、私学なのですから、どんどん特色のある教育にたくさん先生を置くのもいいのだと思いますよ。でも、やはり心配なのです。そういうふうに人件費も含めていろいろかかっているから、なかなかうたった期日前償還の実行ができないのではないか。  そこで、さっきも申し上げたのは、過去のことはいろいろあって、どれだけ税金を入れるかとかというと、これは見解の違いとか、価値観の違いということもあるでしょうけれども、こういうコンプライアンスという点で疑問を抱かざるを得ないような状態を、そういう事態をもう二度と招かないように、市長としても、あの学校は紛れもない私立学校として扱うし、それからあの学校に対しても、ほかの私立学校と同じように、自前で私学助成金と寄附金と授業料、入学金、あとは厚生費とか施設費とか、そういうもので独立して自立していけるように、そういうことを設置者の責任として、あの学校に求めて一本立ちさせる。太田市がつくった学校だから支える、支えると言ってむやみやたらに曖昧にしないで、これ以上公的資金を入れるとか、コンプライアンス、法令に抵触する状態をいたずらに長引かせるとか、そういうことのないように、市長として、設置者として一本立ちするように、あの学校に厳しく求めていただきたいということをもう1度伺います。 ○議長(石倉稔) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) 本当に私学でほかの学校と同じように、いわゆる私立の幼稚園もそうですし、保育園もみんなそうですけれども、同じような扱いでこれからいきたい。それと、コンプライアンスの問題がありましたけれども、過去を振り返れば、あれは確実で、そして利子が高いという点があったのですよ。この確実性が少しグレーだということなのです。今、言ったように、グレーではなくて黒だということを言うわけですけれども、しかし、確実に市民に対して還元することができたことも事実なのです。だから、ぜひほかの太田市が認可した学校と同じようにこれからもやっていけるように、今度、学園の理事会が開かれますので、よく言っていきたいと思います。あとは質問は要らないですよ。      ◎ 一般質問終局 ○議長(石倉稔) 以上で一般質問を終わります。      ◎ 議 案 上 程  議案第 89号 平成30年度太田市一般会計補正予算(第2号)について  議案第 90号 太田市地域活動支援センター条例の一部改正について  議案第 91号 太田市新田福祉総合センター条例の一部改正について  議案第 92号 太田市尾島健康福祉増進センター条例の一部改正について  議案第 93号 太田市放課後児童クラブ条例の一部改正について  議案第 94号 太田市福祉医療費支給に関する条例の一部改正について  議案第 95号 太田市土砂等による埋立て等の規制に関する条例の制定について  議案第 96号 太田市廃棄物の処理及び清掃に関する条例の一部改正について  議案第 97号 指定管理者の指定について(太田市新田ななくさ地域活動支援センター)  議案第 98号 指定管理者の指定について(太田市木崎放課後児童クラブ)  議案第 99号 財産の取得について(内部情報系端末及びディスプレイ)  議案第100号 財産の取得について(給食室調理機器一式) ○議長(石倉稔) 次に、日程第2、議案第89号から第100号までの12議案を一括議題といたします。      ◎ 提案理由の説明 ○議長(石倉稔) 朗読を省略し、直ちに執行者から順次提案理由の説明を求めます。  相澤総務部長。 ◎総務部長(相澤一彦) それでは、総務部が所管いたします議案第89号 平成30年度太田市一般会計補正予算(第2号)について、提案理由のご説明を申し上げます。  なお、今回の補正予算は、事業実績見込みを勘案した予算の増減及び組み替えが主なものであります。  それでは、別冊の補正予算書の1ページをお開きください。  本ページにおきましては、平成30年度太田市一般会計補正予算の歳入歳出予算の補正、繰越明許費、債務負担行為の補正について定めたものでありまして、歳入歳出予算それぞれに8,888万9,000円を追加し、歳入歳出予算の総額を804億9,705万5,000円とするものであります。  第2条繰越明許費以下につきましては、別表にその内容が記載してありますので、4ページをお開き願います。第2表繰越明許費でありますが、新田給食センター改修事業につきまして、年度内に事業が完了しないことから、記載された金額を翌年度に繰り越しするものでございます。次に、第3表債務負担行為補正でありますが、新田ななくさ地域活動支援センター指定管理委託ほか1事業につきまして新たに追加するものであります。  続きまして、歳入歳出の主な内容を事項別明細書によりご説明申し上げますが、まず5ページには総括として歳入を、6ページから7ページには歳出を款別にそれぞれ記載してありますので、款全体はこちらでご確認願います。  初めに、歳入でありますが、8ページをお開き願います。まず、14款1項2目民生費国庫負担金2,666万6,000円及び15款1項2目民生費県負担金666万6,000円につきましては、児童手当給付費の増に伴い、それぞれ増額計上するものであります。  続きまして、15款2項5目農林水産業費県補助金792万5,000円につきましては、野菜王国・ぐんま強化総合対策事業費補助金の追加採択に伴い、増額計上するものであります。  続きまして、18款2項1目財政調整基金繰入金4,663万2,000円につきましては、財源調整のため増額計上するものであります。  次に、歳出でありますが、10ページをお開き願います。主なものといたしまして、まず3款2項2目児童措置費4,000万円につきましては、児童手当給付費の増加に伴う実績見込み額を勘案し、増額計上するものであります。  次に、6款1項4目園芸振興費1,188万6,000円につきましては、野菜王国・ぐんま強化総合対策事業費補助金の追加採択に伴い、増額計上するものであります。  続きまして、8款2項1目道路橋りょう総務費、3目道路新設改良費、6目幹線道路整備費及び3項2目河川水路新設改良費につきましては、それぞれの事業の進捗に合わせて予算の組み替えを行うとともに、2項6目幹線道路整備費のうち調査委託料416万9,000円につきましては、路盤状況調査及び舗装補修断面設計業務委託を実施するため、増額計上するものであります。  次に、10款3項1目学校管理費100万円につきましては、台風24号の被害を受けた中学校4校の屋根瓦等の修繕をするため、5項1目学校管理費200万円につきましては、経年劣化している特別支援学校の屋根の防水修繕をするため、それぞれ増額計上するものであります。さらに、8項4目学校給食費2,000万円につきましては、新田学校給食センターの調理室内にエアコンを設置するため新規計上するものでありますが、春休み中の工事を予定しており、年度内に事業を完了することが難しいため、あわせて繰越明許費とするものであります。  なお、16ページには債務負担行為に関する調書を添付いたしましたので、後ほどごらんいただきたいと存じます。  以上、総務部が所管いたします1議案について提案理由のご説明を申し上げましたが、よろしくご審議の上、ご賛同賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(石倉稔) 堤福祉こども部長。 ◎福祉こども部長(堤順一) それでは、福祉こども部が所管いたします議案第90号から第93号まで、第97号及び第98号の6議案について、提案理由のご説明を申し上げます。  初めに、議案第90号 太田市地域活動支援センター条例の一部改正について、議案書の6ページをお開きください。  本案は、障害者の日常生活を総合的に支援する法律が改正されたため、本条例の条文を精査したところ、差異が発見されましたので、条文の一部を改正するものでございます。第1条中、「第77条第1項第9号の規定に基づき」を「第5条第27項に規定する施設として」に、第3条第1号中、「第77条第1項第4号」を「第77条第1項第9号」に改めようとするものでございます。  なお、附則につきましては、この条例の施行日を公布の日とするものでございます。  次に、議案第91号 太田市新田福祉総合センター条例の一部改正について、議案書の7ページをお開きください。  本案は、太田市新田福祉総合センターにおいて、施設の現状と条例の表記に差異がありますので、現状に即した表記に条例の一部を改正するものであります。また、施設利用者への経済的負担の軽減を図るため、カラオケ利用料金等の使用料の見直しを行う旨、条例の一部を改正するものでございます。  なお、附則につきましては、この条例の施行日を平成31年4月1日とするものでございます。  次に、議案第92号 太田市尾島健康福祉増進センター条例の一部改正について、議案書の9ページをお開きください。  本案は、太田市尾島健康福祉増進センター条例について、施設の障がい者の利用促進及び経済的負担の軽減を図るため、福祉浴室使用料の見直し等条例の一部を改正するものでございます。  なお、附則につきましては、この条例の施行日を平成31年4月1日とするものでございます。  次に、議案第93号 太田市放課後児童クラブ条例の一部改正について、議案書の10ページをお開きください。  本案は、休泊小学校区で現在開所している放課後児童クラブ及びこどもプラッツにおいて児童数が大幅に増加している状況であることから、太田市休泊児童館放課後児童クラブを新規に設置することに伴い、所要の改正を行うものでございます。  なお、附則につきましては、この条例の施行日を平成31年4月1日とするものでございます。  次に、議案第97号 指定管理者の指定について、議案書の30ページをお開きください。  本案は、太田市新田ななくさ地域活動支援センターを社会福祉法人新田愛和会に平成31年4月1日から3年間、指定管理者として管理を行わせようとするものでございます。  次に、議案第98号 指定管理者の指定について、議案書の31ページをお開きください。  本案は、太田市木崎放課後児童クラブを社会福祉法人木崎育援会に、平成31年4月1日から5年間、指定管理者として管理を行わせようとするものでございます。  以上、福祉こども部が所管いたします6議案につきまして提案理由のご説明を申し上げましたが、よろしくご審議の上、ご賛同賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(石倉稔) 中里健康医療部長。 ◎健康医療部長(中里敏雄) 健康医療部が所管いたします議案第94号 太田市福祉医療費支給に関する条例の一部改正について、提案理由のご説明を申し上げます。議案書の11ページをお開きください。  本案は、群馬県福祉医療制度の見直しにより群馬県福祉医療費補助金交付要綱の一部改正に伴い、在宅療養や施設入所者との公平性の観点から入院時食事療養標準負担額の支給について、重度心身障がい者及び高齢重度障がい者とされる者に対して所得制限を加えるなど、所要の条文の整備を行うものでございます。  なお、附則につきましては、この条例の施行日を平成31年4月1日とし、あわせて条例の改正に伴う経過措置を定めるものでございます。  以上、健康医療部が所管いたします1議案について提案理由のご説明を申し上げましたが、よろしくご審議の上、ご賛同賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(石倉稔) 有本産業環境部長。
    ◎産業環境部長(有本尚史) それでは、産業環境部が所管いたします議案第95号及び第96号の2議案について、提案理由のご説明を申し上げます。  初めに、議案第95号 太田市土砂等による埋立て等の規制に関する条例の制定について、議案書の13ページをお開きください。  本案は、土砂等の埋め立て等による汚染や崩落等の災害を防止するため、必要な規制を定める条例を制定しようとするものでございます。規制の範囲につきましては、群馬県の条例において3,000平方メートル以上の埋め立て等について規制しているため、本市では、群馬県の条例により規制できない1,000平方メートル以上3,000平方メートル未満の埋め立て等について規制を行うものでございます。  なお、附則につきましては、この条例の施行日を平成31年4月1日とするものでございます。  次に、議案第96号 太田市廃棄物の処理及び清掃に関する条例の一部改正について、議案書の29ページをお開きください。  本案は、清掃センターにおけるごみ処理コスト及び近隣自治体との均衡を踏まえた適正な水準に事業系一般廃棄物の処理手数料を改定する必要があるため、10キログラムにつき「130円」から「200円」に改正を行うものでございます。  なお、附則につきましては、この条例の施行日を平成31年4月1日とするものでございます。  以上、産業環境部が所管いたします2議案について提案理由のご説明を申し上げましたが、よろしくご審議の上、ご賛同賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(石倉稔) 正田企画部長。 ◎企画部長(正田吉一) 企画部が所管いたします議案第99号 財産の取得について、提案理由のご説明を申し上げます。議案書の32ページをお開きください。  本案は、太田市職員が事務に使用する内部情報系端末の一部を、取得予定価格2,786万4,000円で、指名競争入札により、株式会社カワムラ代表取締役小板橋勉から取得しようとするものであります。  現在、太田市職員が使用している内部情報系端末のうち、平成26年2月に設置したものについては、減価償却資産としての耐用年数である4年を経過しており、また、メーカーの修理対応期間が5年であることから、33ページに記載の附属資料のとおり、更新配備しようとするものでございます。  以上、提案理由のご説明を申し上げましたが、よろしくご審議の上、ご賛同賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(石倉稔) 高橋教育部長。 ◎教育部長(高橋徹) 教育部が所管いたします議案第100号 財産の取得について、提案理由のご説明を申し上げます。議案書の34ページをお開きください。  本案は、太田市立藪塚本町小学校給食室新築に伴い、調理機器を整備するため、裏面に記載の給食室調理機器一式を2,300万4,000円で、日本調理機株式会社群馬営業所から取得しようとするものでございます。  以上、教育部が所管いたします1議案について提案理由のご説明を申し上げましたが、よろしくご審議の上、ご賛同賜りますようお願い申し上げます。      ◎ 散     会 ○議長(石倉稔) 以上をもちまして本日の日程は終了いたしました。  お諮りいたします。  議事の都合により、12月4日及び12月5日の2日間は休会いたしたいと思います。  これにご異議ありませんか。      (「異議なし」の声あり) ○議長(石倉稔) ご異議なしと認めます。  よって、12月4日及び12月5日の2日間は休会することに決定いたしました。  次の会議は、12月6日午前9時30分から開きますので、ご出席願います。  本日はこれをもって散会いたします。                                        午後4時2分散会...