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平成29年 9月定例会-09月07日-02号

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  1. 太田市議会 2017-09-07
    平成29年 9月定例会-09月07日-02号


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    平成29年 9月定例会-09月07日-02号平成29年 9月定例会            平成29年9月太田市議会定例会会議録(第2日) 平成29年9月7日(木曜日)  〇出席議員 30名         1番  宮 沢 まりこ          2番  高 橋 え み         3番  渡 辺 謙一郎          4番  秋 山 健太郎         5番  今 井 俊 哉          6番  中 村 和 正         7番  高 田   靖          8番  水 野 正 己         9番  岩 崎 喜久雄         10番  星 野 一 広        11番  大 川 敬 道         12番  木 村 康 夫        13番  石 川 忠 宏         14番  高 木 勝 章        15番  八木田 恭 之         16番  高 藤 幸 偉        17番  矢 部 伸 幸         18番  尾 内 謙 一        19番  町 田 正 行         20番  五十嵐 あや子        21番  川 鍋   栄         22番  正 田 恭 子        23番  白 石 さと子         24番  齋 藤 光 男        25番  高 橋 美 博         26番  山 田 隆 史        27番  石 倉   稔         28番  久保田   俊
           29番  大 島 正 芳         30番  大 川 陽 一  〇説明のため出席した者    市長       清 水 聖 義     副市長      木 村 正 一    教育長      澁 澤 啓 史     監査委員     高 橋 嘉一郎    企画部長     田 中 洋 史     総務部長     相 澤 一 彦    市民生活部長   岩 崎 道 博     文化スポーツ部長 植 木 佳 之    福祉こども部長  鈴 木 宏 和     健康医療部長   中 里 敏 雄    産業環境部長   板 橋 信 一     農政部長     飯 島 和 則    都市政策部長   太 田 和 之     行政事業部長   高 橋 利 幸    消防長      服 部 隆 志     教育部長     菅 間 健 司    企画部副部長   吉 田   稔     総務部副部長   高 田   進    企画部参事企画政策課長)        総務部参事(総務課長)             青 木 一 男              荒 木   清    財政課長     栗 原 直 樹  〇事務局職員出席者    事務局長     石 川 秀 之     副局長(議会総務課長)                                  伏 島   治    議会総務課長補佐(議事係長)       議会総務課長補佐(総務係長)             山 影 正 敏              中 村 扶美枝    係長代理     荻 野 寛 之           議 事 日 程(第2号)                              平成29年9月7日午前9時30分開議                              太田市議会議長     町 田 正 行 第 1  一般質問 第 2  報告第  5号 平成28年度太田市一般会計継続費精算報告書について      報告第  6号 平成28年度太田市下水道事業等会計継続費精算報告書について      報告第  7号 平成28年度決算に基づく健全化判断比率資金不足比率について      議案第 87号 平成28年度太田市一般会計歳入歳出決算認定について      議案第 88号 平成28年度太田市国民健康保険特別会計歳入歳出決算認定について      議案第 89号 平成28年度太田市住宅新築資金等貸付特別会計歳入歳出決算認定について      議案第 90号 平成28年度太田市後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算認定について      議案第 91号 平成28年度太田市八王子山墓園特別会計歳入歳出決算認定について      議案第 92号 平成28年度太田市介護保険特別会計歳入歳出決算認定について      議案第 93号 平成28年度太田市太陽光発電事業特別会計歳入歳出決算認定について      議案第 94号 平成28年度太田市下水道事業等会計決算認定について      議案第 95号 平成29年度太田市一般会計補正予算(第2号)について      議案第 96号 平成29年度太田市国民健康保険特別会計補正予算(第1号)について      議案第 97号 平成29年度太田市住宅新築資金等貸付特別会計補正予算(第1号)について      議案第 98号 平成29年度太田市後期高齢者医療特別会計補正予算(第1号)について      議案第 99号 平成29年度太田市八王子山墓園特別会計補正予算(第1号)について      議案第100号 平成29年度太田市介護保険特別会計補正予算(第1号)について      議案第101号 平成29年度太田市太陽光発電事業特別会計補正予算(第1号)について      議案第102号 平成29年度太田市下水道事業等会計補正予算(第1号)について      議案第103号 大泉町道路線の認定に係る承諾について      議案第104号 太田市体育施設条例の一部改正について      議案第105号 太田市社会福祉法人に対する助成の手続に関する条例の制定について      議案第106号 太田市地域包括支援センターの人員及び運営に関する基準を定める条例の一部改正について      議案第107号 財産の取得について(高規格救急自動車)      議案第108号 財産の取得について(消防ポンプ自動車)      議案第109号 市道路線の認定について           本日の会議に付した事件 議事日程に同じ      ◎ 開     議                                       午前9時30分開議 ○議長(町田正行) これより本日の会議を開きます。  本日の議事日程は、あらかじめお手元に配付申し上げたとおりであります。  その順序により会議を進めたいと思いますので、ご了承願います。  日程に入ります。      ◎ 一 般 質 問 ○議長(町田正行) 日程第1といたしまして、昨日に引き続き一般質問を行います。  順次質問を許します。  17番矢部伸幸議員。 ◆17番(矢部伸幸) 創政クラブの矢部伸幸でございます。通告に従いまして、一問一答方式にて質問をさせていただきます。  念願の太田市民会館が完成したということで、市民会館の完成を踏まえて、公共施設の今後のあり方について、まず文化スポーツ部長にお聞きしたいと思います。  最近できた公共施設ということで、まず美術館・図書館についてお聞きしたいと思います。太田駅北口にはしばらく何もなく、太田市の玄関口として、市民の皆様にどうするべきなのか問われてきました。多くの議論を重ねたことと思いますけれども、結局太田市の美術館・図書館が完成しました。命名の問題や駐車場の問題などいろいろありましたが、今や多くの市民の方々に愛されつつある公共施設となりました。  ではまず、美術館・図書館の建設までの経緯を教えてください。 ○議長(町田正行) 植木文化スポーツ部長。 ◎文化スポーツ部長(植木佳之) 太田市美術館・図書館は、中心市街地のにぎわい創出と旧北口駅前広場の有効活用を目的に計画されまして、平成25年度に国の交付金を受けて、同27年に工事着手、ことし1月には竣工し、展示室等の一部オープンを経て、4月1日には図書館部分も含めて全館オープンしたところでございます。 ○議長(町田正行) 矢部伸幸議員。 ◆17番(矢部伸幸) 1月に竣工式を開催して半年以上がたちましたけれども、さまざまなイベント等が開かれて、市民の方々にも大分知られてきたのだと思います。もっともっと市民の皆様に利用をしていただきたいと思っておりますけれども、改めて美術館・図書館の市民の利用方法を教えてください。 ○議長(町田正行) 植木文化スポーツ部長。 ◎文化スポーツ部長(植木佳之) 美術館・図書館の利用方法についてでございますが、1階、2階の展示室は企画展を中心とした主催事業を実施しております。3階の視聴覚ホールは市民への一般貸し出しも行っておりまして、意見発表会や講演会のほか、演奏会や舞踊などの表現芸術での利用も可能ですので、この辺についてもホームページなどで周知していきたいと考えております。 ○議長(町田正行) 矢部伸幸議員。 ◆17番(矢部伸幸) 太田駅北口の玄関口に立つ公共施設ということで、美術館・図書館というもので、イメージ的に静かな建物でございますけれども、立地的に駅前ということで、多くの青年たちが利用できる施設になっていただければと思っております。駅前だからこそ、学生たちが集まりやすい施設になり得るものかと捉えています。市内には残念ながら学生たちが集まる場所というのがありません。今後の美術館・図書館のあり方の1つとして、青年の居場所的なものと考えるべきかもしれないと思っています。また、図書館といえば、本を借りたり、読む場所でございますけれども、学生たちの勉強をする場というものにもなっております。ことしの夏はお盆の時期に雨が続いたり、逆に急に暑くなったりと、読めない天気が続きましたけれども、梅雨の時期はとても暑い日が続いたこともありました。美術館・図書館は、見た目がガラス張りであって、気温の上昇に弱いのかなと思っております。学生たちの学習の場に適した環境であったのかどうか知りたいと思いますので、美術館・図書館の空調についてお伺いいたします。 ○議長(町田正行) 植木文化スポーツ部長。 ◎文化スポーツ部長(植木佳之) 美術館・図書館館内の空調についてでございますが、スロープ状の通路部分が大きなガラス面となっておりますけれども、床面に冷暖房の吹き出し口を設けることで館内の空調は良好に保たれております。 ○議長(町田正行) 矢部伸幸議員。 ◆17番(矢部伸幸) 館内の状況がとても良好だったということをお聞きしまして、本当に安心をしました。お客様を迎えられるよい状態であったことがわかりました。  開館以来、宮城まり子さんのイベントを初め多くのイベントを通じて市民の方々に来ていただいたようです。さまざまなイベントでの集客で美術館・図書館の知名度もますますアップしていると考えております。  そこで、各イベントの来客数の推移をお聞きします。また、各イベントで知名度をアップさせたことで、図書館の本来の姿である図書の貸し出し冊数もふえているのかと期待しております。開館当初はまだ貸し本ができませんでしたけれども、今は貸し本もできていますし、どのくらい貸し出し冊数を出しているのか、そこをお伺いいたします。 ○議長(町田正行) 植木文化スポーツ部長。 ◎文化スポーツ部長(植木佳之) 美術館・図書館の主なイベントにつきましては、竣工記念事業としまして「ねむの木学園こどもたちまり子美術展」を1月に開催いたしまして、1万人以上の観覧者においでいただきました。その後、3月までに実施いたしました2つのプレオープン事業が合わせて約8,000人、開館記念展の「未来への狼火」では約6,000人、現在開催中の「本と美術の展覧会」では8月末時点で3,000人を超える方に観覧いただいております。  続きまして、図書の貸し出し冊数でございますが、4月の貸し出し開始から8月末現在で約2万8,000冊の実績がございます。 ○議長(町田正行) 矢部伸幸議員。 ◆17番(矢部伸幸) まず、イベントに本当に多くの方々が来ていただきまして、今言ったイベントだけでも約3万人近い数でありますし、貸し出しした本も2万8,000冊ということで、約3万に近い本を貸し出せているということで、ますます美術館・図書館の需要が高まっているのかと、とても期待をしております。よりその需要に応えるには、やはり魅力のある本をそろえることであろうと思います。当初の予定では絵本などを中心にそろえるということでありました。大人になって思うのですけれども、小さいころによく読んだ絵本は、大人になってから改めて読むととても懐かしく感じて、また楽しむことができて、僕は独身で子どもはいないですけれども、子どものいる方々はそれを子どもに伝えることができます。そういった親子のつながることのできるものとして、美術館・図書館の絵本が活躍してほしいと思っております。そのためには、早目に図書を充実していただいて、子どもたちにいろいろな絵本に触れていただきたいと思います。継続的にしっかりと予算をとって絵本の拡充をお願いしたいと思っております。  ただ、絵本を拡充するところでちょっと心配なのが、先ほど申したとおり、美術館・図書館がガラス張りということで、蔵書が日焼けしないのかどうかというところが心配です。特に建物上、西日が強く当たってしまうのかなと思っているのですが、現状はどのようになっているのか教えてください。 ○議長(町田正行) 植木文化スポーツ部長。 ◎文化スポーツ部長(植木佳之) 図書の日焼け対策といたしましては、カーテンの設置と、あとガラス面紫外線カットフィルム加工を施すことにより対応いたしております。 ○議長(町田正行) 矢部伸幸議員
    ◆17番(矢部伸幸) もう対応していただけているということで、本というのは結構傷みやすいものですから、そういった対策を練っていただいて、本当にありがとうございます。  開館以来、さまざまなイベント等を経験したり、貸し本も始まったり、美術館・図書館の運営も大分なれてきたところなのかなと感じております。開館から半年を超えて貸し本の開始も4カ月たちました。  そこで、今半年を超えたところで、運営上でのふぐあいとか、使い勝手の悪さといったところに気づき始めているところかと思います。できたばかりの公共施設は、特に運営がどううまくできるかというのが重要でございますので、美術館・図書館の運営方法について現状を教えてください。 ○議長(町田正行) 植木文化スポーツ部長。 ◎文化スポーツ部長(植木佳之) 運営方法の現状でございますが、利用者からのご意見といたしまして、館内の平面図や洗面所などの施設に関する案内表記が一部わかりづらいとの指摘もございまして、その見直しと改良を行いました。また、図書の貸し出しでは、手続の簡素化を目的に自動貸し出し機を導入いたしておりますけれども、その機器を初めて利用される方などには職員が丁寧に利用方法の説明を行うなど、利用者目線に立った運営を目指しております。 ○議長(町田正行) 矢部伸幸議員。 ◆17番(矢部伸幸) お客様が大分来ていただくようになって、お客様に対する改善もしていただきまして、ますます市民の皆様に親しまれる公共施設になりつつあると期待しています。館内も、先ほど聞いたとおり、空調が良好で涼しくなっていて、そして案内も充実し、そしていろいろな市民の方々の利用方法もあるということで、太田市の玄関口として、今後の運営によってはより多くのお客様が来ていただけるものかもしれません。  しかし、今後において少し心配なのが、外目から見てとてもきれいなのですけれども、やはり屋上の木と土ですね。屋上には土を敷いて、樹木が立っております。これからもっと成長すれば緑に触れられるところになると思うのですけれども、先ほど述べましたけれども、お盆の時期とかは雨が長く続いたり、逆に今度は秋に向けて台風が来て暴風雨などがあるかもしれません。そういったものに耐えられるのか、この前の長雨のときはどうだったのか、屋上の土について現状を教えてください。 ○議長(町田正行) 植木文化スポーツ部長。 ◎文化スポーツ部長(植木佳之) 屋上の土についてでございますが、雨の多かった先月においても影響は見受けられませんでした。しかし、議員おっしゃるとおり、今後も台風やゲリラ豪雨ということもございますので、それらを念頭に置いて注意を払っていきたいと考えております。 ○議長(町田正行) 矢部伸幸議員。 ◆17番(矢部伸幸) 美術館・図書館においては、駅前という立地的に一番人々が集まっていただきたい施設ということで、本当に期待しておりますので、よろしくお願いします。  次に、過日完成しました新市民会館についてお伺いいたします。  太田市民会館につきましてはいろいろすったもんだがありまして、新市民会館の完成にやっとたどり着いたということでございます。多くの議論を重ねて今の形になりましたけれども、改めて建設までの簡単な経緯を教えてください。 ○議長(町田正行) 植木文化スポーツ部長。 ◎文化スポーツ部長(植木佳之) 市民会館建設の経緯についてでございますが、旧太田市民会館は、昭和44年の開館から40年近くが経過して老朽化が進んでおりまして、建築物として現行法令の基準に適合しない状況となっていたことから、新太田市民会館建設市民会議を組織いたしまして、ここで作成された基本構想、基本計画をもとにして事業を進めました。途中、学校施設の耐震化というより喫緊の事業を優先させるための一時凍結や、施設規模や建設地の見直しを経て、平成26年12月に現在地にて工事を着手いたしまして、本年3月、竣工に至ったものでございます。 ○議長(町田正行) 矢部伸幸議員。 ◆17番(矢部伸幸) 今の答弁であるように、新市民会館の完成までに本当に多くの課題というか、難題がございました。学校の耐震化のために一時凍結をしたり、施設規模とか、建設地の見直しとか、いろいろありまして、かなり計画が変わったようでございます。市民の皆様も、やはり新市民会館ができるというところも決まってからいろいろあったので、完成まで不安視する方も多かったように思います。ただ、計画変更に加えて、当初の予算と、実際完成に至った金額とでは大きく違っているものと記憶しております。予算を補うときには市議会の中でも多くの議論がされまして、当初予算と最終的にかかった金額の大きな差異というものに経緯と理由があると思いますけれども、そこを教えてください。 ○議長(町田正行) 植木文化スポーツ部長。 ◎文化スポーツ部長(植木佳之) 当初計画と最終的な金額の差異ということですけれども、当初計画よりも多様な催事に対応可能な施設に計画変更したこと、それから、労務単価とか建設資材価格等の上昇、さらには人手不足等の社会的要因により建設費用が増加した、上昇したということが大きな理由でございます。 ○議長(町田正行) 矢部伸幸議員。 ◆17番(矢部伸幸) さまざまな時代背景といいますか、時代の流れによって大幅に金額が変わってしまったことというのは仕方ないと市議会も認めたことですし、そういった理解はできます。ただ、やはり本市の財政状況を考えると、30億円から40億円の金額が60億円から70億円の間ぐらいまでの金額に上がってしまったということはやはりかなり厳しいものでございました。しかし、多くの問題を乗り越えて今の新市民会館が完成にたどり着きました。人件費の上昇や人材不足、また急激な建設資材の高騰などはやはり予想しづらいものでございますけれども、今後ともそういった状況というか、時代背景の変化など敏感に情報をいち早く察知して、予算を補うことがなるべく少ないようにしていただきたいと思います。  さて、新市民会館が完成し、今日までにさまざまなイベントや避難訓練などを行いまして、市民会館の運営にもなれてきたところだと思います。もうすぐ運営開始から半年を迎えることになりますけれども、市民会館の運営について、やはり先ほどの美術館・図書館と同じように、ふぐあいとか使い勝手の悪さといったところがあるかどうか教えてください。 ○議長(町田正行) 植木文化スポーツ部長。 ◎文化スポーツ部長(植木佳之) 運営方法の現状についてでございますが、これも先ほどの美術館・図書館と同様ですけれども、利用者から敷地内とか館内の案内表記にわかりづらい部分がある、あと通路の一部がちょっと暗いというご意見がございましたことから、案内表記の見直しと照明の調整を実施いたしました。また、竣工記念式典のころから1回ロビー床のクラックが目立つようになったことから、その補修を実施したものでございます。 ○議長(町田正行) 矢部伸幸議員。 ◆17番(矢部伸幸) 竣工式のころ以来、クラックがというふうにお答えいただきましたけれども、ふぐあいが見つかり次第改善していくということがよい運営につながっていくと思います。施設的なふぐあいと、あとはやはり運営上のふぐあいもあったときに、そういった改善を早期にしていただくことでますます市民に愛される形になるのかなと思います。旧市民会館では駐車場が足りないという問題が大きくありました。こういった施設的な問題が改善するのには大きな予算がかかってしまったり、時間がかかってしまいますけれども、先ほど申したとおり、運営方法とかは即座に対応していただいているということで期待をしております。  さて、先ほども述べましたけれども、旧市民会館は駐車場の台数が大きな問題点でございました。新市民会館はどうでしょうか。過日は吉幾三さんのコンサートが開かれたり、多くのお客様にご来場いただいたと伺っております。その他のイベントでも多くのお客様にご来場いただいているものと思いますけれども、新市民会館での駐車場の台数には問題があるかどうか教えてください。 ○議長(町田正行) 植木文化スポーツ部長。 ◎文化スポーツ部長(植木佳之) 新市民会館の駐車場でございますが、利用者用駐車場として670台分を確保してございまして、問題はございません。 ○議長(町田正行) 矢部伸幸議員。 ◆17番(矢部伸幸) 昔はいろいろなところの詰め込み式の駐車場などにとめましたけれども、今回は大きなコンサートとかのときも、駐車場が足りないとかといった意見もないということで、安心をさせていただいています。  さて、残念ながら、市民会館のふぐあいについての質問の答弁で、やはりクラックのことをおっしゃられました。こけら落としの前に見つかったということで新聞報道などに大きく取り上げられてしまいました。厳しい報道の中では、見通しの甘さが指摘されるのではないかというような厳しい内容でもありました。新市民会館に訪れたお客様の中には、ひびを手でさわって確認をしていたり、いろいろじっくりと見ていたりしているようです。それだけ太田市民の皆様に多く知られてしまっているのが現状だと思います。改めて報道の怖さというのを感じております。一方的な報道だけを信じるわけにいきませんので、見通しの甘さを問う報道がありましたけれども、お客様に対してそういったクラック等々というのは安全上問題はないのか。また、この前現地にお伺いして見させていただきました。まだまだ目立つところもありますけれども、本当によく見なければわからなくなっているところもありました。補修に関してはかなり丁寧な施工がされているようでございます。しかし、完成したばかりの施設でございますので、これからまた何が起こるかわかりません。問題のあった床に対しては今後どのように考えているのか教えてください。 ○議長(町田正行) 植木文化スポーツ部長。 ◎文化スポーツ部長(植木佳之) クラックが発生した箇所については、構造躯体ではないことから安全上の問題はございませんが、補修を行った床面については、今後も引き続き状況を観察してまいりたいと思います。 ○議長(町田正行) 矢部伸幸議員。 ◆17番(矢部伸幸) 今回の問題が大きく取り上げられてしまったということで、建設関係に働いている方たちの意見とかも聞いたのですけれども、床にひびというのは当然入るようなものなのだよと聞いたのですけれども、やはりあそこまで大きく報道されてしまうと、さも太田市の甘さが出たみたいなふうにとられてしまいがちで、どうもそこは本当にそうなのかというふうにいつも考えておりました。  新市民会館や美術館・図書館に共通して言えることですけれども、建設関係にかかわる方々の意見として、建設の工期が十分ではなかったのではないかという意見を聞いたことがございます。今回の問題、特に床のクラックに関しては、急仕上げしたからそういうふうにひびが入ってしまったのではないのというような意見も聞きました。確かに今までの答弁の中で、建設までに紆余曲折があって、かなり計画変更があったことは理解しております。建設決定からの計画変更でございましたので、序盤は変更に対応することで、本当に建設に進めなかったというのが現状だったのだろうと感じています。自分は、工法とか工期といった詳しいところはよくわかりませんけれども、建設に携わる方々の意見として、そのような工期が足りなかったのではないかという意見を聞きました。新市民会館の工期というのは十分であったのかどうか教えてください。 ○議長(町田正行) 植木文化スポーツ部長。 ◎文化スポーツ部長(植木佳之) 先ほども答弁させていただきましたけれども、労働者不足とか資材の調達が困難な社会的要因及び天候の影響も受けて工事におくれが生じた面もございましたが、必要に応じた工期延長を行うことによりまして適正な工期を確保したと考えております。 ○議長(町田正行) 矢部伸幸議員。 ◆17番(矢部伸幸) 次に、都市政策部長にお伺いいたします。  新市民会館も、美術館・図書館もいずれも公共施設でございますけれども、その2つの施設は建設室を設けたり、文化的な内容が高いということで、文化スポーツ部長にお伺いさせていただきました。ただ、市内にはほかにも、各学校、行政センター、老人福祉センターとかさまざまな種類の公共施設がございます。都市政策部長には、市内全域の公共施設の建設や計画に携わる役職ということで改めてお伺いさせていただきたいと思います。  最近完成した公共施設は、先ほどから言っている鏡面仕上げの床である新市民会館であったり、屋上に樹木が植えてある美術館・図書館、そして校舎が楕円形になっている沢野小学校とか、見た目というか、デザインが奇抜な施設が多いような気がしております。今後の太田市において、新たな公共施設の設置もいずれ必要になることもあると思います。そのときに公共施設はどのような方向性で考えているのでしょうか。私は美的感覚というのが乏しいので、最近のデザインの奇抜な施設よりも、より便利なというか、より使い勝手のいいというか、より機能的な施設が必要ではないのかと考えております。どうも立て続けにデザインの奇抜な施設が建設されたということで、本市の方針がデザインに重きを置いているのかなと感じてしまっているのですけれども、改めて本市の今後の公共施設の建設の考え方について、都市政策部長のご所見をお伺いします。 ○議長(町田正行) 太田都市政策部長。 ◎都市政策部長(太田和之) 公共施設の今後の建設の考え方ということでございますが、建築住宅課では、事業担当課からの依頼を受けまして、主に建築物に関する設計業務、設計監理業務、工事監理業務などに当たっておるところでございます。公共施設としての建物用途はさまざまでありますが、その都度、事業担当課からの要望なども含めた建物の機能とデザインの両立を図りながら業務に取り組んでいるところでございます。そのほか、品質、維持管理、コスト、スケジュールなど、さまざまな要素について調整しながら、施設に見合った機能を確保した上で、それを損なうことなくデザイン性にも配慮するよう心がけているところでございます。 ○議長(町田正行) 矢部伸幸議員。 ◆17番(矢部伸幸) 次に、市長にお伺いさせていただきます。  市長には何点かお伺いしたいと思いますけれども、新市民会館の完成はとても大きな期待がございました。しかし、新聞報道から大きくメディアに取り上げられてしまいまして、市民の方々にはかなりマイナスのイメージがついてしまいました。先ほども言いましたけれども、工期が足らなかったのではないかというような意見もあったようです。たびたびの延長をして、工期については問題がなかったというふうに部長がお答えになりましたけれども、新市民会館のような大規模な公共施設に関しては、計画も大事ですが、より慎重につくり上げることも大事なのだと思います。  今後の公共施設の建設の際にも、どのような時代の変化が起きるかもしれません。工期の延長もすると思いますけれども、それでも間に合わないと予想されることもあるかと思います。変化が想定を超えて、計画の変更をせざるを得ないと判断し、市民の方々にもう少し延ばしますと伝えられるのは市長しかいないと思っているのですね。報道には、今回、見通しの甘さなどとも書かれてしまいました。美術館・図書館や新市民会館のオープンについても、建設関係の方の意見を聞くと、思い切った延長もあったのではないかと思っておりますけれども、今後の公共施設の建設方針について市長のお考えを教えてください。 ○議長(町田正行) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) 担当が工期等々を業者と設計者と相談しながら決めておりますので、私が云々ということは、私も技術的には全くわかりませんので出番がないということです。ただ、先ほどの新聞報道というのはクラックの話ですか。これは全く問題がないわけで、私はツイッターに書きましたけれども、あれから幾つかビルを見て、鏡面ではないのですけれども、東京駅前のすぐ左の日本郵政ビルを見てきました。東京大学の博物館みたいなものがツーフロアあるのですけれども、下はクラックだらけです。誰も新聞報道しない。どうしてしないのか、私はわからないのですけれども、だから、ツイッターで上毛新聞、ぜひ日本郵政ビルへ行って、あれをうちと同じように新聞に書いてくださいというようなことを書いたような記憶があります。あるいはすみだ北斎美術館もそうではないかと。あるいは軽井沢にも、やはり美術館系で鏡面か普通のコンクリート遮壁かわかりませんけれども、同じような例があるというふうに聞きました。ですから、それを1つ1つ全部新聞に書いたらいかがですかね。  私どもは、ふぐあいがあれば当然直すわけで、起こった後、直さないままでいるわけではない。だから、工期等々については、私が決めるわけではありません。ただ、いけるということであれば、そういう報告を受けますので、それでいいですけれども、それが原因でクラックが生じてということではない。だから、グランドオープンするまでには修正をして、市民の皆様方に迷惑をかけない、あるいはちょっとおかしいのではないのかと言われないようにしようとして職員ともどもみんなで努力したということであります。 ○議長(町田正行) 矢部伸幸議員。 ◆17番(矢部伸幸) 確かに建設に詳しい方々の意見を聞くと、やはりクラックなどは本当に普通にあるものだというふうな意見を言っていただける方が多かったです。今回、調査に行ったときに、意地悪な質問ですけれども、部長に、このひびというのは想定していたのですか、していないのですかというふうに聞かせていただきました。ただ、そこはやはり市民の方々にきれいで確かな建物を建てたいということで、ひびなどというのは想定していないというふうにお答えをいただきました。部長たちも、執行者の皆さんも、そういったきれいなものを市民の方々に提供しようということで一生懸命努力してきたのを、やはりあの報道で一気にイメージが崩れてしまったことがとても残念で仕方がないと思っているのですけれども、改めて今後の公共施設のあり方で、本当にいいものをつくろうとしていても、そういった書き方をされてしまうと、イメージが一気に変わってしまうのですけれども、そういったところはどうお考えか、教えてください。 ○議長(町田正行) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) 書き方をされたらイメージダウンになるということですけれども、それは書き方をするほうが悪いわけで、私どもは起こった、仮に事後処理を何かしなければいけないことがあれば、それは市民に迷惑をかけないように、やはり事後処理をやる。今回の場合も、建設業者負担で全て事後処理をやったわけで、原因は鏡面仕上げの一面全部が一体型ですね。あれは当然どこかに無理が来るということは、私は誰でもわかっていたような気がします。ぴしっと全部一面で、しかも鏡面ですから。だけれども、結果的に修正をしなければいけなかったとすれば、これはもう修正をする。きれいにしてグランドオープンに向ける。  だから、グランドオープンした後も、ごじごじいっぱい出てきていれば、それは問題かもわかりません。我々は、グランドオープンする前に全ての処理をしようということでありまして、私に言わせれば、何かイメージダウンを狙った報道だったのではないか。ほかのビルに行って見てきてください。ほかのビルも記事にしたらどうですかということです。ほかは何とも誰も文句を言わず、もう厳然にオープンしていますねということです。 ○議長(町田正行) 矢部伸幸議員。 ◆17番(矢部伸幸) 市長の答えが聞きたくて今回の質問をさせていただきました。一方的な報道だけで本当に悪いイメージがついてしまって、それを払拭する場所というのが僕の考えではこの一般質問でしかなかったので、今回この質問をさせていただきました。市民の方々には内容、本音の部分を知っていただきたい。これは議員のほうもいろいろ説明責任がありますので、そういった説明をしていかなければならないなと考えております。  また、先ほど都市政策部長にお聞きしましたけれども、公共施設のあり方として、お客様に多く来ていただくことが大事でございます。美術館・図書館などは太田駅の北口のカンフル剤として大きく期待しているところでございます。しかし、公共施設の一番大切なところは、やはり集客よりも機能性なのかと感じております。使い勝手のいい施設であるから、市民の方々も需要が高まっていくのかと思っています。利便性の高い施設を建設するには、やはりいろいろな施設を見たり、さまざまな経験を生かすことが大事だと思います。図書館についても、貸し出しも返却も機械化されているところも見てきました。たまには奇抜な発想の施設も大事かもしれません。特に同僚議員の質問の言葉を重ねると、巨大ロボットのようなものも建ててもいいのかなと思っていますけれども、しかし、利便性を重視した公共施設というのが大事です。今後、太田市で建設する公共施設の考え方を教えてください。 ○議長(町田正行) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) さっきのクラックの話はそういうことで、私もあそこに立っていましたけれども、お客様で来られた方で下を見て歩く人はほとんどいないです。誰も気がつかないで、多分お客様の中でクラックがあるねと言う人は誰もいないですね。みんな普通のフェース・ツー・フェースで歩いている。あるいは自分の目的に向かって歩いているということで、ゼロでしたね。議員は聞いたかどうかわかりませんけれども、私は全くあそこのそばに行ってそれらしき姿は見なかったということです。  それから、奇抜なといいますけれども、デザインですけれども、例えばご承知のように、駅の北口の美術館・図書館は、どのくらいやっていましたか、約1年ぐらいですか、市民がああでもない、こうでもないといって、あの建物を決定したわけですね。ですから、機能性といいますか、何を求めているかというのは、市民が求めているものを出して、求めているものに対してどういう建物をつくったらいいかということをみんな市民が協議して、あそこにある座布団に全部その経過が書いてありますね。座布団に全部入っていますけれども、お金は当然役所が出しましたけれども、これは全部市民の手づくりですね。ああいったたぐいのものは、今、奇抜と言われますけれども、ほとんど市民参加です。  私が始めたのは、休泊の行政センターも当初の建物は真四角で、2階にとんとんと上がっていく建物でした。ところが、あの作家が入り込んできてああなった。あるいは沢野中央小学校、これも少し変化をつけた。みんな市民の皆様方に意見をいただいて物をつくっていく。オープン教室にしようというのも新しい試みです。だから、奇抜といえば奇抜かもわかりませんが、これはこれで大きな役割がある。みんな市民が入っていますよ。市民が市民委員会をつくって、その中で何を目的とするかということを、こういうものをやりたいねというと、では、こういうのでとごちゃごちゃとやって、自分たちで設計図面を決めていくというやり方を今、太田市はやっていますから、誰かが独断的にこういうのをやるとか、これは奇抜だからよくないとか、そういうことを言う人は今のところいないですね。  その図面を議会に提案して、議会が承認してくれて本設計に移るわけです。だから、もし気に入らなければ、そこで否決してしまったらどうですか。この図面ではうちはだめだ、これは市民が考えていることであって、我々はそのようなものはだめですよということを言ったらいかがなものか、私はそう思います。そういう機会があるわけですから、ぜひそういう判断を下していただければと思います。 ○議長(町田正行) 矢部伸幸議員。 ◆17番(矢部伸幸) 先ほどのクラックの件に関しては、近くの区長がわざわざ、吉幾三さんを見に行ったときに、さわって見ている人が何人かいたよという意見をいただいたので質問させていただきました。タイミングで、そういった人がいるか、いないかというのはまた違うのでしょうけれども、ただ、皆さんいろいろなところで床は大丈夫なのかという質問をされるということは、それだけ市民の方々が知っているという状況なのは把握していただきたいと思います。また、施設の機能性というか、デザインをどちらにするか。機能は十分有した上で奇抜な目立つような施設は大変重要だと思います。市民が参加してそういった施設を決めたということで、今後とも公共施設をつくることがあると思いますので、そういったときも同じく市民の声を大事にしていただけるかどうか、お答えください。 ○議長(町田正行) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) 例えばPal Town城西の杜も、みんながああいう形にして安全性を保つものにしようと。従来の住宅団地は、みんな十の字が入っていて、すぐそこに出口がある。あそこはほとんど中で対応できる。いいかどうかわかりません。でも、そういった安全性を確認した後、緑化を中心とした団地をつくったわけです。ああいうものも奇抜です。ですから、変わった団地だと私は思いますよ。だけれども、あれはあれでみんながそういったものを選んで、そこに住みたいという人が住んでいるわけですから、私はそれでいいのかなと。狙いが決まっていれば、できるだけ市民の声を聞いて、それに合うような建物をつくっていく。私ども執行者としたら、市民の声が出てきたときに拒否はするつもりはありません。だから、そういったことを中心に考えていますので、ぜひご理解をいただければ。  群馬大学などもそうですよ。群馬大学もテクノプラザと一体型になってしまいましたけれども、機能性とか、そういったものであれも役所のほうで押しつけたものでも何でもないです。ぜひご理解いただければと思います。今後とも、真四角の昔の学校がいいといえばいいですけれども、真四角の学校からちょっと脱皮したのが休泊小学校の耐震化なのです。あれなども全く違う発想で耐震化をやった。そういういろいろな知恵を入れていくことが、何でも四角くければいいというものではない、それは私は思いますね。でも、それが奇抜ではない。奇抜という言い方はどうもちょっと引っかかりますけれども、奇抜なわけではない。機能性を持って、市民の使い勝手がいいように考えているというようなことだとご理解いただきたいと思います。 ○議長(町田正行) 次に、8番水野正己議員。 ◆8番(水野正己) 日本共産党の水野正己です。  まず、大きな1番目の国民健康保険税の引き下げについて、最初に健康医療部長に伺います。  健康医療部長には、まず最初に、国民健康保険税にかかわる質問ですから、1958年に成立して、1961年に施行された、当時、厚生省が国保新法と呼んでいた法律の制定に当たって、当時の社会保障制度審議会が2度にわたって政府に行った勧告があるわけで、この勧告をどのように捉えているかを伺います。 ○議長(町田正行) 中里健康医療部長。 ◎健康医療部長(中里敏雄) 昭和33年の新国民健康保険法成立の際は、社会保障制度審議会から国庫負担の増額の答申も行われているようですが、成立から58年が経過しているため、現在の状況は当時とは異なっているのではないかと考えております。 ○議長(町田正行) 水野正己議員。 ◆8番(水野正己) 当時とは大きく異なっているのは全くそのとおり、これは後の質問で市長に申し上げたいと思います。  それでは、2点目、来年4月からの国民健康保険の県単位化、県と市町村の共同運営化について伺います。既に昨年度中に県が市町村に求める県単位化に当たって必要とされる事業費納付金、要するに、県と市町村が共同運営する国民健康保険事業に必要な事業費として県が市町村に求める運営費の負担金、それから市町村の標準保険料の試算、仮算定の額を既に2回報告しているわけですね。昨年度1回、今年度に入って1回。当然、太田市でも2回報告しているわけですけれども、今回、ちょっと予定より早かったようですけれども、第3回目の試算として8月末を期限に県に試算額、仮算定額を既に報告しているわけですね。第3回の試算は、これまでの2回の試算とは大きく変わっている点が3つばかりありますね。  1つは、2018年度とされている公費の拡充分1,700億円、当初3,400億円と取りざたされていましたけれども、現状で1,700億円公費が拡充される。そのうちの1,200億円を試算に織り込んだ上で、医療費の伸びが低かったことしの2月の診療分までの実績を反映させることが求められていると。  続いて2点目に、昨年度中に法定外繰り入れだとか、基金からの取り崩しで、群馬県で言うなら国民健康保険税の値上げを抑制した市町村では、その法定外繰り入れ、基金の取り崩しと同額を今年度、2017年度に繰り入れた上で試算を行うようにということも求められています。  3点目に、国民健康保険税の伸びを一定割合で頭打ちする激変緩和も求められている。これが今回、国から求められた第3回目の試算の大きな特徴と言えます。  もう1つ求められているのは、国に情報提供することが必要だとして、市町村ごとの実際の1人当たりの保険料額、国民健康保険税額、1世帯当たりの国民健康保険税額と試算した額との比較も情報提供、国に上げるようにということも求めているわけですね。  その上で、この第3回目の試算に伴う国からの通知だと、法定外繰り入れと同額の繰り入れや激変緩和措置を示した上で1人当たり、あるいはモデル世帯当たりの国民健康保険税額の比較の情報提供も求めているという大きな特徴があるわけです。この第3回試算、8月末までに県に上げてあるわけですが、この内容を伺います。  あわせて、他市町村の事業費納付金や来年4月からの国民健康保険税の試算額もあわせて伺います。 ○議長(町田正行) 中里健康医療部長。 ◎健康医療部長(中里敏雄) 今回の試算結果につきましては、平成29年度に国民健康保険制度の改革を行ったと仮定し試算したものでございまして、平成30年度の納付金や標準保険料率と大きく異なる可能性がございます。公表することにより被保険者の混乱を招くことが懸念されるため、公表は控えさせていただきたいと考えております。 ○議長(町田正行) 水野正己議員。 ◆8番(水野正己) 6月定例会と同じ答弁でありましたね。県は、4回目の試算、10月のうちには国から係数システムが示されてきて、11月には4回目の試算が市町村からも上がってくるだろうから、それは県が公表する、こう6月の段階では県の担当者は述べていたわけです。  では次に、直近3年間の太田市の決算時の国民健康保険税の収納率、現年分について伺います。 ○議長(町田正行) 中里健康医療部長。 ◎健康医療部長(中里敏雄) 今、議員からおっしゃられましたように、各年度とも現年課税分ということで収納率についてご答弁させていただきます。  平成25年度が84.83%、平成26年度が85.45%、平成27年度が85.02%となってございます。 ○議長(町田正行) 水野正己議員。 ◆8番(水野正己) それでは次に、やはり直近3年間の国民健康保険税の滞納額、滞納累計総合計額と言ったほうがより鮮明、わかりやすいですか、これを伺います。 ○議長(町田正行) 中里健康医療部長。 ◎健康医療部長(中里敏雄) 各年度の収入未済額につきましては、平成25年度が約45億9,400万円、平成26年度が約44億1,700万円、平成27年度が約41億8,700万円となってございます。 ○議長(町田正行) 水野正己議員。 ◆8番(水野正己) では、今度は国民健康保険税の不納欠損額、やはり直近3年間で伺いますけれども、これは現年と滞納繰越分を合わせた額で伺います。
    ○議長(町田正行) 中里健康医療部長。 ◎健康医療部長(中里敏雄) 各年度の不納欠損額でございますが、平成25年度が約2億9,700万円、平成26年度が約4億2,600万円、平成27年度が約4億6,800万円となっております。 ○議長(町田正行) 水野正己議員。 ◆8番(水野正己) では次に、いわゆる福祉医療費ペナルティー、県や太田市が共同で、あるいは県にのせて太田市もやっていますね。医療費の無料制度に対して国が国庫支出金を減額調整してくる。我々はこれをペナルティーと呼んでいて、地方六団体も同様にペナルティーと呼んで廃止をずっと求めてきて、太田市議会でも、この廃止を求めた意見書を政府に上げたこともありますが、この福祉医療費ペナルティーの直近3年間における額を伺いますが、県の分と太田市の分おのおのと合わせた合計額をそれぞれ伺います。 ○議長(町田正行) 中里健康医療部長。 ◎健康医療部長(中里敏雄) まず、お尋ねの県制度分になりますが、平成25年度が約1億1,100万円、平成26年度が約1億500万円、平成27年度が約1億700万円でございます。市単独分につきましては、3カ年とも約1,000万円となってございます。 ○議長(町田正行) 水野正己議員。 ◆8番(水野正己) 県制度分、太田市単独分は1,000万円ですけれども、県制度分の半分は太田市が持っているから、その半額には太田市が補填を行わなくてはならないということになるわけですね。  次に、その福祉医療ペナルティーが廃止されれば、太田市の国民健康保険税は1世帯当たりでどのくらい引き下げが可能なのかを伺います。 ○議長(町田正行) 中里健康医療部長。 ◎健康医療部長(中里敏雄) 福祉医療ペナルティーによる国庫削減額は、平成27年度において約1億1,700万円でございましたので、これを単純計算いたしますと、1世帯当たり年間約3,400円に相当することになります。ただし、この削減分につきましては、現在、県からの補助と一般会計からの繰り入れで措置をしてございます。 ○議長(町田正行) 水野正己議員。 ◆8番(水野正己) それでは次に、直近3年間の太田市国民健康保険の純粋な赤字補填額、純粋なとただし書きをつけるのは、今質問した福祉医療ペナルティーの補填を除いて、いわゆる基金がなくなって赤字補填をしている、その赤字補填の額を直近3年間で伺います。 ○議長(町田正行) 中里健康医療部長。 ◎健康医療部長(中里敏雄) 収支不足によります一般会計からの繰入額でございますが、平成27年度が約2億4,000万円、平成28年度が約4億900万円となってございます。また、今年度につきましては、3億2,600万円の予算措置となってございます。 ○議長(町田正行) 水野正己議員。 ◆8番(水野正己) それでは、次は県内12市の国民健康保険の2015年度決算における同様に純粋な赤字補填額、同様にですから、福祉医療ペナルティーに対する補填は除くという、その補填額をどう把握しているかを伺います。 ○議長(町田正行) 中里健康医療部長。 ◎健康医療部長(中里敏雄) 平成27年度におきましては、県内では前橋市、高崎市、伊勢崎市など7市では該当がなく、館林市を初めとする4市で一般会計からの繰り入れを行っております。 ○議長(町田正行) 水野正己議員。 ◆8番(水野正己) 続いて、市長に伺います。  市長には、まず1点目に、時間も限られていますので、少し割愛もして伺いたいと思いますけれども、今もろもろ太田市の国民健康保険の現状と他市の状況も少し伺いました。今の部長答弁からわかるのは、例えば国民健康保険税の収納率、それから滞納額、不納欠損額の推移、これらから見ていくと、市長も既に何度もこの議会で答弁されているように、太田市だけではないですけれども、国民健康保険税の負担はもう限界を超えていると。市長は限界に来ているという表現だったと思いますけれども、私はもう限界を超えていると言わざるを得ない状況にあるのだなと思っているのです。  ちょっと振り返りますけれども、今の太田市の国民健康保険税は、さかのぼること5年前に資産割を廃止して、医療分の平等割を1,000円下げて、1世帯平均だと1万2,000円の引き下げがされたわけですね。その年、2012年度の当初予算のときに想定した現年分の収納率というのが一般国民健康保険で87%、退職国民健康保険で96%だったわけですね。決算時の収納率は、今、部長が答えたとおりですけれども、ざっくり2013年度からいくと84.83%、2014年度85.45%、2015年度85.02%、2016年度86.22%と収納率は、頑張っているから加入者も頑張る、激しい取り立てではなくして、収納を執行して少しずつ収納率が上がってきているけれども、大体85%から86%。滞納額で言うと、2013年度が45億9,400万円、2014年度が1億7,700万円減って44億1,700万円、2015年度2億3,000万円減って41億8,700万円、2016年度が3億2,900万円減って38億5,800万円。不納欠損額だと、2013年度2億9,700万円だったのが2016年度、部長は2015年度までお答えくださったわけですけれども、2016年度は4億9,200万円と不納欠損も行ってきている。  では、当初予算の収納率はどう変わってきたのか、どう想定してきたのかというと、3年間で見ると一般国民健康保険の加入者で2015年度88.7%、2016年度87.8%、2017年度87.0%。退職国民健康保険は3カ年度ともに96%で見てきている。だから、収納率はなかなか高くは見られない。でも、当初予算で何とか頑張って払ってもらえると思ったのだけれども、決算で締めてみると当初予算のときより落ちてしまっているという現状ですね。  納税課とか収納対策課の対応というのは、去年の12月定例会に当時の渋沢議員の質問に当時の総務部長が答えたように、滞納に対しては負担能力をよく見きわめる。その上で対応せざるを得ない人、払いたくても払えない人の実情に応じて分納相談や分納誓約にも丁寧に応じて、差し押さえをする場合でも国税徴収法の原則に従って、その人の生活を壊すことのないように対応して、その結果、滞納は少しずつ圧縮されてきているけれども、しかし、負担能力を超えて、もういただけないものは不納欠損で落とさざるを得ないという現状ですね。  そういう現状があるから、今の太田市の国民健康保険税だって、2015年度2億4,000万円赤字補填、昨年度4億円の赤字補填、今年度も当初予算で3.2億円計上している。こうやって数字で見ていくと、国民健康保険税の負担が限界を超えているという認識は、市長も私も共通していると思っているわけですけれども、改めて市長の認識を伺います。 ○議長(町田正行) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) 課税額は正しいのですよ。課税額は正しいのです。当然、負担できる能力を超えて課税はしていない。これは計算上そうなっているわけで、ですから、滞納するということは正当化されないのですよ。これは正当化されない。だから、今、赤字補填で一般会計から繰り入れている額が、ことしはちょっと少ないみたいですけれども、発生するということは、その正当性があるにもかかわらず、本人がいろいろな理由をもって支払わない。それが結局、社会保険に入っている人たちに迷惑をかけている。あるいは一般の固定資産税を払っている人に迷惑をかけている。そういう正当性があるにもかかわらず払わない人たちに対して、市の税金から補填をせざるを得ない。そうでないと保険制度が維持できない。実を言いますと、これが全国的に、現実に蔓延しているわけです。  ですから、県が主たる保険者となって運営するようにということで、我々は国のほうに強い要求をしてきたわけなのです。だから、結果として今度県が運営するようになりますけれども、我々の意図をちゃんと知って県が保険者にならなくてはいけない。今までどおりで今までと同じように、それは市が悪いのだから、そっちに住んでいる人が悪いのだから金をよこせというやり方で保険のあり方をやったら、これは我々の意図したことと大分違う話になってしまう。だから、これからは県を中心にして県と協調して、県のほうが本当に主体的になって国民健康保険を真剣に考えてもらうという体制を築いてほしいと思います。  もう1つ、正当性があるにもかかわらず、40億円以上のお金が滞納されているわけです。前にも言いましたけれども、例えば自分が5万円滞納していたら、ぜひ1割の5,000円はきちんと払ってくださいということをやることによって、一般会計からの繰り入れはなくなるのです。被保険者も、そういう正当性がある金額を要求されているわけですから、それに対して、さらに滞納がまだあるとすれば、その中でも1割は最低でも毎年払ってもらう。このことによって国民健康保険会計が非常に健全化される。お友達でいましたら、よく説得してください。ぜひよろしくお願いしたいと思います。 ○議長(町田正行) 水野正己議員。 ◆8番(水野正己) 毎回こういう議論になるわけです。法律と条例で定めた国民健康保険税ですから、それは調定された額、賦課された額は法律違反ではないわけです。そういう意味では正当と言えるのかもしれませんが、しかし、収納する側、収納対策課や納税課は、どうやって収納しているかといえば、やはり実際の負担能力を超えていれば、それ以上は取るわけにいかないから、だから、丁寧に分納相談、誓約にも応じるし、不納欠損もやらざるを得ない。これもまた正しいやり方ですね。だから、市長が言われたように、赤字補填をせざるを得ない。構造的な制度矛盾によるものだということになるわけです。  滞納額の累積は、部長に答えてもらったように間違いなく減っていますからね。不納欠損でどうこうというのもありますけれども、不納欠損は法令の基準と規定に照らして合致するから落とすわけですから、便宜を図って落としているわけでも何でもないので、そうすると、落とせるもの、落とすべきものは落として、執行停止になって3年たって時効になったものだって法律の基準どおりですからね。そうやって考えていけば滞納額は減ってきているのですよ。払うほうも頑張る、むやみやたらに取り立てはしていないと信じているし、そうあってほしいと思っていますけれども、優しくこつこつと促して、滞納額も減ってきている。しかし、赤字補填はせざるを得ないのが現状ですね。  そうやって考えていくと、やはり市長、負担の限界は超えているのですよ。収納対策課や納税課は怠けていませんからね。本当に丁寧、私がごくごくたまに、実は滞納があるのだけれども、督促がされていないのだけれども、大丈夫かななどという人がいて一緒に行くと、払う収入がない人だから、もう執行停止になっていますという対応だってしていてね。でも、差し押さえるべきところは差し押さえる。生活は壊さない。だから、現状で負担の限界が超えているとしか言えないわけで、そうやってしているときに、その負担の限界を超えている部分、払いたくても払えない部分というのは、これはいただけないのだから、その分はこの際だから引き下げてしまうということも私は必要だと思っているのですけれども、いかがでしょうか。 ○議長(町田正行) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) 課税は、税を課する場合は正当性があるのですよ。それは根拠があるのです。ですから、根拠がないものだったら下げてもいいですけれども、根拠があるものは下げられない。と同時に、資産税のときと同じように、もし矛盾しているようなものがあれば、当然取り除くことはできます。総体的に課税感が高い。特に国民健康保険について高いというのは、社会情勢というのがすごく影響していると思いますよ。それは今まで小間物を売っていた人が、周りの人がみんな買ってくれたので結構お金が入って最低でも税金を払いますよ。誰も買わなくなったら、これは大変だねと。でも、最低限は払わなくてはいけないねということになれば、当然重課税感は感じるわけですね。社会が、景気がみんなよくなって所得が高まって、消費が拡大して、全体の調子がいい、前に進んでいくというような状況であれば、重税感というのは少なくなるのではないかと思いますね。  ですから、私は景気の専門家ではありませんけれども、今、結構停滞している。消費も減っている。所得はふえているのかもわかりませんけれども、今度もきょうの日経などを見ると、会社はもうかっているけれども、余り金を払わないみたいなことが書いてありました。そういう循環が悪いと正当な課税をしているのですけれども、重税感に陥って、私は払えないよという話になってしまうかもしれない。でも、我々は、保険税は、市民税もそうですけれども、正当性をもって公平に課税はしているという信念でいますので、来た納付書は大事にして、そのまま納めていただくようにぜひ推進をよろしくお願いしたいということであります。 ○議長(町田正行) 水野正己議員。 ◆8番(水野正己) きょうの日経もそうですし、会社はもうかっている。もうかったものが何になっているか。とうとう大企業の内部留保が400兆円を超えてしまった。だけれども、働いている人たちの賃金は減り続ける。減る一方。働いている人の賃金が減れば、消費は伸びない。消費が伸びなければ、自営業者だって物が売れない。市長の言われるとおり悪循環ということなのです。  赤字補填でもう1度伺いますけれども、今回3回目の国が求めてきた試算は、赤字補填しているなら、それも入れて来年からの国民健康保険税を算定してみてくれといって来ているわけです。だから、赤字補填は続けるしかないということをようやく厚生労働省も気づき始めたとも言えるわけですね。だから、赤字補填は続けないわけにいかないと言えるのです。それで部長に答えてもらった2015年度、平成で言うなら27年度、赤字補填をしているのが太田市のほかに4市あったと。生数字で国民健康保険加入者1人当たりの赤字補填額を今申し上げますけれども、2015年度平均の加入者数で言いますと、沼田市が5,009円、館林市6,225円、藤岡市7,823円、安中市、すごいですね、1万8,855円、太田市4,008円という数字ですね。太田市が極端に低いとも言えない。2015年度というのは、まだ基金が残っていましたから、2億3,000万円ばかり基金を吐き出しましたからね。  では、2016年度の太田市の1人当たりの赤字補填額はというと、4億900万円入れたのを人数で割ると7,340円。今年度当初は3億2,600万円当初で入れていて、これでもつかどうかというのもありますね。だから、そうやって考えると、太田市だって、よそさまだって、基金がなくなっても、市長が言われるように上げるわけにいかない。だから、補填をせざるを得ない。  では、全国平均でどうなのか。その前に群馬県の平均、群馬県全体でならしてみると、ちょっと古い資料しかなかったのですが、8年前、2009年度で群馬県の平均が1人当たり5,097円、全国平均はこのとき既に1人当たり1万143円入れていた。2012年度、群馬県の平均がどういうわけか下がって1人当たり2,684円、全国平均はちょっとふえて1人当たり1万959円、2013年度は群馬県で1人当たり6,432円で、全国平均1人当たり1万1,044円。市長が言われるように、払えない現状が全国に蔓延してしまっている、広がっているということがあるわけなのです。  では、その原因をつくったのは何かといえば、景気が悪いのもあります。この景気は天災とは違って、国民負担増をふやして続けてきた。最低賃金も十分上げ切っていない。そういう政策的な不況だと我々は考えて言ってきているわけですが、ただ、国民健康保険税に限って言うと、全国の市町村国民健康保険の歳入に占める国庫負担の割合が、1984年からたびたびどんどん減らされ続けてきたわけです。1984年に大きく削減される前の年までは、全国市町村国民健康保険合計歳入に占める国庫負担割合は49.8%。2014年度、全国合計で見ると何と24%、半分以下になってしまった。  では、太田市ではどうなのか。1983年、49.8%から2014年度に25%になって、総額で1兆6,000億円国庫負担が削減されてきたわけですけれども、では、太田市で言うとどうかというと、太田市は2016年度決算、平成28年度決算で見ると国庫負担割合を23%、全国平均より低い。どうやら福祉医療ペナルティーも影響していると思います。  では、仮にこの23%しかない太田市国民健康保険に対する国庫負担割合を49.8%まで取り戻したとしたら、太田市の国民健康保険税はどれだけ下がるのかなと思って計算してみたら、びっくり驚き。1世帯当たりで20万7,304円引き下がる。そうしたら、1世帯当たり8万円くらいの国民健康保険税で済んでしまう。ただ、これは2016年度から4億円の赤字補填を織り込み済みですけれども、4億円を3万世帯くらいで割ったって、赤字補填をやめたって1世帯平均9万円くらい、そこまでいくのです。  私が何を言いたいかというと、思いは共通していますね。国がひどいのだと。県だってもっと出さなくてはだめだという思いが共通しているわけだから、例えば4回目の試算、来年度の10月から11月にかけて行う試算をするときもそうだし、議案に上がってくる、来年の3月定例会で上がってくるのでしょうけれども、そのぎりぎりまで県にも国にも、県も国も一緒ですけれども、県にも福祉医療ペナルティーにとどまらず、言ってみれば、県が広域連合の司令塔となって納付金を求めるわけだから、市町村が容易ではないのを、市町村のせいなのだから市町村で何とかしろと機械的に納付金を振るのではなくて、県も今以上に金を出せということを県にも求めながら、国にも福祉医療ペナルティーの廃止だけではなくて、落としてきた、削減してきた国庫負担金をもとに戻せということを、市長を先頭に旗を振ってリーダーシップを持ってかなり強気で迫っていくことが私は必要だと思っているのです。それをやりながら、それがかなうまでの間は頑張って太田市でも踏みとどまって、せめて上げないという態度で臨んでいくのだと、できればこの場で意思表示をしていただければありがたい。 ○議長(町田正行) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) 保険の主体が県のほうに移りますので、これは県の意思が非常に強く働くわけです。でも、市町村とすれば、当然のことながら主体が自分でリーダーシップをとって、国から激変緩和で1,700億円云々とかありますけれども、そうでなくて恒久的に非常に厳しい環境の中で保険料が上がらない施策を、具体的な対策を十分に練ってもらう。ただ、足りないから、では、お前のところで金を出せといって市町村に請求書ばかりもらっても本当に困る話でありまして、これは主体的に県が行っていく。ぜひ値上げがないような環境というのはつくらなければいけない。そのために頑張っていきたいと思っています。  後期高齢の連合長を私はやっていますけれども、後期高齢は、ある意味で収納しやすいところからお金を取っていますので、非常にうまいぐあいにいっているのです。私自身にとってみれば悩みが非常に少ない。連合長をやって群馬県で私が牛耳っているみたいなものですけれども、非常にさわやかにやることができるのです。だけれども、国民健康保険は県としてもなかなか難しいと思いますよ。でも、これは自分が主体ですから、私たちはこれからも県に対して、やはり最終的には群馬県全体が同じ保険料率で動くようにしていく。もし足らなければ、県のほうも予算をその中に放り込んでいく。群馬県で保険を使う場合には、みんなどこのまちも、高崎市も前橋市も太田市も、あるいは大泉町もどこもみんな同じ値段で保険料率が決まるというような形が私たちが願っている形なのです。ですから、そういう方向に向けて頑張ってやっていきます。 ○議長(町田正行) 水野正己議員。 ◆8番(水野正己) もう1回伺います。6月定例会の市長の答弁は、あのときは時間がなくてあれで終えましたけれども、市長答弁で物すごく重要な大事な答弁を市長がされているのです。私が県知事だったらと市長は、要するに、国民健康保険の県単位化に当たって、自分が責任者だったら、これはお金を出してでも負担をふやさないようなことを考えるのだと市長は言われて、私は本当にその観点が大事だなと。そのときの趣旨、意向が今の市長の答弁にも、県とも図りながら負担をふやさない方向で研究、検討していきたいという答弁になったのだなと思っています。その方向でぜひ頑張っていただきたいと思いますけれども、国に強く迫っていく。全国知事会が今回の国民健康保険県単位化で1兆円出せと言っているのです。国庫負担の1兆円の増額。  これをやるとどういうふうになっていくかというと、激変緩和で1,700億円などと言っていますけれども、1,700億円もらったって、法定外繰り入れをやがてはやめろなどという話になったらつじつまが合わなくなって逆に負担がふえてしまうわけで、知事会が求めている1兆円の国庫負担増がされると、2014年度ベースで計算したら、1兆円出させれば全国ならして1人3万円の国民健康保険税が減額可能になる。4人家族だったら掛ける4というふうになっていくわけで、その水準だと協会けんぽと国民健康保険の保険料負担率が全く同じ。これは根拠があって知事会も求めているわけで、市長も群馬県市長会、かつては関東市長会長、今でもその影響力ははかり知れないと信じて、国に迫っていく決意をここで表明していただきたい。 ○議長(町田正行) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) やはり国民健康保険は、所得格差がこのようにある社会の中で、所得格差といいますか、生活格差もそうですが、どちらかといったら格差の下のほうにいると言われている人たちが入っている保険です。ですから、ここには手厚い、概算ですけれども、今でも50億円徴収して200億円の予算を組んでいるように、依存財源で保険が運営されています。でも、そういったところに対してどうやって光を与えるかという社会保障全体の問題でもありますので、私たちは機会を見て国のほうにも働きかけ、やはり今の格差社会を解消するための1つのシンボリックなものであることを認識して、これからも頑張ってやっていきたいと思います。 ○議長(町田正行) 水野正己議員。 ◆8番(水野正己) では、続いて大きな2番目、健康寿命の延伸と生きがいづくりについて、健康医療部長に伺います。  部長には、健康おおた21の取り組みと進捗状況をまず最初に伺います。 ○議長(町田正行) 中里健康医療部長。 ◎健康医療部長(中里敏雄) 太田市健康づくり計画「健康おおた21」は、平成20年3月に策定し、10年が経過して本年度最終年度を迎えます。健康寿命の延伸と生活の質の向上を目指し、食生活や運動習慣など特定7分野を定め、子どもから高齢者に至る各世代に応じた施策を実施してまいりました。平成24年度には中間評価を実施いたしまして、本年度が計画期間の最終年度に当たることから、市民の皆様3,000人を抽出し、アンケート調査を実施しているところであります。そのアンケート調査をもとに計画の最終評価を実施いたしまして、次期計画に反映させていきたいと考えております。 ○議長(町田正行) 水野正己議員。 ◆8番(水野正己) それでは、3点目、健康おおた21の運動習慣に私は着目したいと思います。今の1次計画というか、健康おおた21におけるその運動習慣の目標をどう達成して、2次計画ではどう推進、達成しようとしているのかを伺います。 ○議長(町田正行) 中里健康医療部長。 ◎健康医療部長(中里敏雄) 第2次計画につきましては、社会経済の変化や進展する科学技術等、急速な時代の変化に的確に対応していくため、計画期間を5年間とし策定いたします。施策といたしましては、働く世代の鬱病、自殺予防対策など、心の健康づくりや生活習慣に起因する要介護状態の予防のための取り組みの推進など、時代の変化に伴う新たな課題に対応しながら、健康寿命の延伸を目指し策定することとしております。 ○議長(町田正行) 水野正己議員。 ◆8番(水野正己) では、ここでことしの3月定例会の私の質問と当時の健康医療部長の答弁を引用したいと思います。私は、生涯スポーツとか軽スポーツに利用できる公園とか施設がどんどん整備されて活用されて、そして総合型地域スポーツクラブが普及推進していけば、健康おおた21の目標達成にもつながって、医療費や介護費の節減にもつながるのではないかと質問したら、当時の部長は結論として期待できると答えているわけです。今もその考えに変わりがないことを改めて確認させてください。 ○議長(町田正行) 中里健康医療部長。 ◎健康医療部長(中里敏雄) 健康づくりのためには、運動習慣の定着を図ることが効果的であり、そのことが健康寿命の延伸につながり、認知症予防や介護予防、医療費などの節減にもつながるものと考えております。継続的に運動するためには、市内の各種運動施設や公園を初め、地域のスポーツクラブの利活用を普及拡大させることが大切であると考えております。 ○議長(町田正行) 水野正己議員。 ◆8番(水野正己) そうすると、健康寿命の延伸、生きがいづくりの推進のためには、文化スポーツ部と協議を行って、利用できる公園とか施設の整備活用と総合型地域スポーツクラブの普及、推進、拡大を図っていくことが求められると考えるわけですけれども、いかがでしょうか。 ○議長(町田正行) 中里健康医療部長。 ◎健康医療部長(中里敏雄) 議員のおっしゃるように、健康づくりにとって運動は大変重要な項目であると考えております。市民が参加しやすいスポーツクラブ等の育成、拡大、その中でも特に団体を引っ張っていくリーダー育成など、運動を継続して実践できる環境の整備のためには、部局間を越えた連携の推進は重要であると考えております。 ○議長(町田正行) 水野正己議員。 ◆8番(水野正己) 続いて文化スポーツ部長に伺います。  文化スポーツ部長にも、ことしの3月定例会の私の質問と前部長の答弁をちょっと引用しますけれども、3月定例会で私が求めたのは、自主性に任せるだけでは総合型地域スポーツクラブを普及推進していくことはできないわけで、やはり仕掛けることが大事だと。あわせて環境整備、要するに、施設整備も進めることが大事だと聞いたところ、当時の部長は、総合型地域スポーツクラブについては研究、検討していきたい、地域住民の自主的、主体的な活動につながるよう取り組んでまいりたい。具体的には研究していきたい、検討していきたい、施設整備は順次計画を立てながら進めていきたいと答えているわけなのですけれども、あれから半年たって研究、検討した結果、今後どう展開しようとしているのか伺います。 ○議長(町田正行) 植木文化スポーツ部長。 ◎文化スポーツ部長(植木佳之) 3月定例会以降の研究から、国の総合型地域スポーツクラブ推進の現在の方向性については、スポーツ基本法において平成29年度から平成33年度を期間とする第2期スポーツ基本計画にその方針を確認することができ、その内容といたしましては、クラブ数の量的拡大から質的な充実に重点を移して施策を推進するとされております。そして、多世代、多種目、多志向という理念や受益者負担から成るクラブの自主運営という総合型地域スポーツクラブの基本的な考え方に照らして、既存のスポーツ少年団や各種クラブチームといった社会教育、社会体育関係団体との兼ね合いやマネジメントという観点からの人材、場、財源確保などの課題も浮き彫りになってきているということも改めて認識するに至りました。  とはいえ、健康寿命の延伸や生きがいづくりに身体運動やスポーツの果たす役割は大きいと考えることから、本市としては多世代、多種目、多志向という総合型地域スポーツクラブの理念をも踏まえ、今後も引き続き住民との連携を意識したスポーツレクリエーション祭の開催やラジオ体操普及事業などを推進していく中で、市民の自主的、主体的な活動を促進していきたいと考えております。  なお、スポーツ施設の整備については、利用者の向上のために適宜設備等の充実を図ってまいりたいと考えております。 ○議長(町田正行) 水野正己議員。 ◆8番(水野正己) 市長に伺います。  市長は3月定例会で女性健康クラブを強調して、ああいうところが広がっていけばいいと言われたわけですけれども、補助金をもらえる総合型地域スポーツクラブだって広げていったほうがいいにこしたことはないと思っているわけですけれども、いかがでしょうか。 ○議長(町田正行) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) 各クラブ、高齢者は高齢者でいろいろありますけれども、むしろリーダーということを考えれば、まちの中にあるいろいろなスポーツクラブがありますね。ああいったところと連携していくということは非常に大事かなと思います。これはひいては総合型地域スポーツクラブを太田市全体に拡散するという方法ではないかと今思いました。      ◎ 休     憩                                      午前11時02分休憩 ○議長(町田正行) この際、暫時休憩いたします。      ◎ 再     開                                      午前11時20分再開 ○議長(町田正行) 休憩前に引き続き会議を開きます。  次に、30番大川陽一議員。 ◆30番(大川陽一) 創政クラブの大川陽一でございます。通告に従いまして、一問一答方式で質問をさせていただきます。  最初に、教育部長にお伺いいたします。  本市でも人口減少社会を迎えようとしておりますが、今後、市有施設の統廃合に着手せざるを得ない時代がやってくるのは間違いないことでしょう。その対応策として、まずは少子化の現状を把握し、その方針を定めることであります。校舎や体育館など学校施設は教育委員会の責務だと考えております。公共施設等総合管理計画によると、学校施設は公共施設全体の38.9%になっております。一方、小学校で今後教室不足が懸念され、早急な整備を必要とする事例もあるようでございます。この先、厳しくなるであろう財政状況下で、学校施設の改修、建てかえなどの課題にどう向き合っていくのか、お伺いをいたします。 ○議長(町田正行) 菅間教育部長。 ◎教育部長(菅間健司) 市内の小中学校におきましては、人口減少、少子高齢化に伴う児童生徒数の減少により生じる余剰施設の転用等により柔軟な利用を検討する必要がございます。今後、改築が必要となる校舎は、その整備費用の平準化を図るため、長寿命化改修を実施しながら、学校規模に適した整備を計画的に行う方針でございます。また、来年度、教室不足で整備が必要となる旭小学校におきましては、児童数の増加が一時的と想定されるため、目的が終了した後に撤去または転用を考慮した整備を検討しているところでございます。 ○議長(町田正行) 大川陽一議員。
    ◆30番(大川陽一) 申しおくれましたが、最初の質問は小中一貫校についてを質問させていただいておりますので、ご了承いただきたいと思います。  学校施設の改修、建てかえを適切なタイミングで実施し、良好な学習環境を維持することが重要な課題と改めて感じているところでございます。施設の改修、建てかえなどを行う際には、公共施設等総合管理計画の方針に基づいた施設整備を推進していただきたいと考えております。  さて、夏休み終了後の9月1日前後は子どもの自殺が一番多い時期と言われ、夏休み明けの始業式前後でございますが、学校ヘ行くのが苦痛な日と言われております。いじめ防止が議論され続けています。中1ギャップの解消策も議論されていますが、的確な解決策はなかなか見つかっていないようであります。不登校児童生徒も年々ふえております。そのような中で、本市の新たな学校教育の取り組みについて質問していきたいと考えておりますので、よろしくお願いをいたします。  まず、文部科学省が公表した公立小中学校の適正規模・適正配置の基準や考え方について、教育委員会ではどのように受けとめているのか、また、市内の小中学校の現状についてもお伺いいたします。 ○議長(町田正行) 菅間教育部長。 ◎教育部長(菅間健司) 小中学校の適正規模・適正配置についてでございますが、学校規模につきましては、小中学校とも12学級以上18学級以下が標準とされております。しかしながら、学校配置を含め、地域の特性に応じて柔軟に対応してよいことになっておることから、太田市もそのような対応をさせていただいております。  市内の小中学校の現状といたしましては、12学級未満の学校は小学校で2校ございます。2校とも異学年交流や縦割り活動等を取り入れ、小規模ならではの充実した教育活動を行っているところでございます。 ○議長(町田正行) 大川陽一議員。 ◆30番(大川陽一) 児童生徒が集団の中で多様な考えに触れ、認め合い、協力し合い、切瑳琢磨することを通じて1人1人の資質や能力が伸びていくと考えております。小中学校では、一定の集団規模の中でコミュニケーション能力が身につくと考えております。これが学校の特質だと思っております。文部科学省は、「公立小中学校の適正規模・適正配置等に関する手引」において、クラスがえが全部または一部の学年でできない、あるいは児童生徒が切瑳琢磨する教育活動ができないなどの場合、学校統合により魅力ある学校づくりを行うことを推奨しているようでございます。  次に、以前質問させていただきました小中連携の取り組みについて質問させていただきたいと思います。今回の小中一貫教育とは別物でございますけれども、よいところは同じだと思います。例えば以前、県外の小中連携校に伺ったときに、小学校の英語授業でしたけれども、ALTとともに中学校の先生が児童と一緒に楽しそうに取り組んでいる姿が記憶に残っております。よい小中連携校の一例だと思います。この小中連携教育のスタートから本日までの成果について、部長にお伺いいたします。 ○議長(町田正行) 菅間教育部長。 ◎教育部長(菅間健司) 小中連携の成果についてご答弁申し上げます。  太田市では、平成24年度から学校区ごとに小中連携の指定をかけ、全市的に取り組んでまいりました。その結果、さまざまな成果が出ております。例を挙げますと、児童会、生徒会による合同挨拶運動や合同クリーン作戦、小学校6年生による中学校の授業、部活動、体育祭、合唱コンクールへの参観・参加、生徒主体の新入生オリエンテーション、教師による相互授業参観や合同研修会、学校課題や指導の重点の情報交換など、児童生徒、教職員の活発な交流が図られております。また、旭小学校の算数と英語、家庭科の授業、強戸小学校の理科の授業を旭中学校や強戸中学校の教員が行うなど、小中連携の実践も行っております。これらのことにより教職員の専門性を生かした教育や小中の連続性のある教育を行うことができるようになってきました。また、小中双方の共通理解が深まり、児童生徒の指導に生かすこともできるようになったと報告を受けております。 ○議長(町田正行) 大川陽一議員。 ◆30番(大川陽一) 続きまして、教育長にお伺いいたします。  文部科学省は、学校教育制度の多様化及び弾力化を推進するため、小中一貫教育を実施し、新たに義務教育学校の制度をスタートさせたと聞いております。義務教育学校は、小中学校の義務教育を9年間の一貫したカリキュラムで運営する新たな学校で、教育的価値が高いと言われております。そこで、義務教育学校について改めて教育長にお伺いいたします。 ○議長(町田正行) 澁澤教育長。 ◎教育長(澁澤啓史) 義務教育学校でありますけれども、今、大川議員がおっしゃったとおりでありまして、特別に私がお話しする必要はないのかなという気もしておりますけれども、とりあえず学校教育制度の多様化、あるいは弾力化を推進する上で小中一貫というものを文部科学省が進めてまいりました。その中で特に力を入れ始めているのが義務教育学校の制度である、そのように認識をしておりまして、2016年4月からスタートをしております。  この特色でありますけれども、義務教育の9年間を一貫して教育するということでありまして、その中でも特に特色があるのは、いわゆる学年区分というものを柔軟にしてよろしいと。例えば子どもの発達段階を考えて、1年生から4年生までを1つの固まり、それから5年生から中学1年生までを1つの固まり、そして中学校2年生、中学校3年生を1つの固まりというような学年区分であったり、あるいは1年生から5年生を1つの固まり、残り6年生から中学3年生までを固まりという中での柔軟な取り組みができる。そして、特にこの中の施設といいますか、タイプは、いわゆる施設一体型、つまり小学校と中学校が同一の建物の中で学校が存在するというタイプと施設分離型、学校は別々であるけれども、小中一貫的な取り組みをする、そのような中で、この義務教育制度がスタートをしているということであります。 ○議長(町田正行) 大川陽一議員。 ◆30番(大川陽一) 戦後72年たった現在、国が検討に検討を重ねた結果が義務教育学校の制度だったのではないのかと推測いたします。歴史を振り返ると、我が国に小学校だけしか義務教育がなかったものを、戦後GHQが政策として中学校を加えたと言われております。後から加えられたわけで、義務教育が小学校と中学校で分かれていることに余り意味がないものとも言えます。私たちは義務教育の6・3制という既成概念を持っているだけかもしれません。ただ、現実には、小学校6年間、中学校3年間の区切りが現在も続いておりますが、子どもたちの発達状況も戦後間もなくと現在では随分変わってきました。そこで、新たな義務教育9年間に変えていく、これが義務教育学校の考え方だ、私はそう考えております。  具体的な例を挙げれば、小中学校の教員相互の乗り入れをする授業もできますし、英語教育を初め、算数については1度つまずくとつまずいたところを直さないと次のステップに進めないのが算数の教科であります。中学校の先生なら、そこへ戻って指導ができます。また、生活面においても、中1ギャップの解消に大きな期待が持てる取り組みでもあります。小学校と中学校の違いや見えない壁を感じ、中学校生活になじめない子どもがふえ、不登校が急増しているようでございます。小学校の学級担任制と中学校の教科担任制のギャップを初め、中学に進学した子どもたちが感じる小中学校間の学校制度や教職員の指導などのギャップがあるのも事実でございます。  そこでお伺いいたしますが、義務教育学校のメリットとデメリットについて教育長にお伺いいたします。 ○議長(町田正行) 澁澤教育長。 ◎教育長(澁澤啓史) メリット、デメリットでありますけれども、文部科学省は最初に中高一貫というものを進めました。これが先行して、なぜかその後に小中一貫という動きになっている。議員がおっしゃったように、本来であるならば、やはり小中一貫を先行させておいて、さらにそれを充実させていく上で中高一貫、いわゆる初等教育と中等教育というものの考え方、私の個人的な考えでありますと、ちょっとずれてしまったのではないかなと考えております。  そういう中で、この義務教育学校制度が生まれた。そのメリットは、先ほども申し上げたように、9年間一貫した教育が実践できる。とりわけ、ご理解いただけると思うのですが、例えば小学校はそれぞれ学校の教育目標を立てます。そして、その目標を具現化するための具体的な方針を立てます。それぞれが小学校はそういう形をとる。そこで学んだ子どもたちがいずれかの中学校に入って、また新しい中学校の学校の目標があり、そして、それを具現化するための具体方針がある。これがこの義務教育学校によりまして1つに統一できる。つまり、まさに9年間というものを、学校の教育目標を打ち立てて、子どもの発達段階に応じた具体方針を立てて、そしてそれが実践できる、これが大きなメリットであろう。もちろん、柔軟なカリキュラムを編成実施というものもあります。あるいは先ほど申し上げたような学年区分の弾力的な設定というものもあります。でも、やはり一番大きな違いというのは、先ほど申し上げたような9年間をずうっと見通した中での方針が打ち立てられて、それが実践に移されるということではないか。それに付随をして、議員もおっしゃっていましたけれども、中1ギャップといったものの解消にも大きな成果を上げられるということではないかと思っています。  それから、デメリットでありますけれども、これは今申し上げたように、小学校と中学校が一体になるわけですから、当然それを教える指導者は両方の免許を有していないと資格としてはあり得ない。これがまず大きなデメリットになるかなと。そして、実際にそれが実施されたときに、当然小学生と中学生が同一空間で動き出すわけですので、例えば校庭であるとか体育館であるとか、そういう施設の部分での困難さも生まれてくる。さらには、学校の統廃合にうまく利用されてしまうというデメリットもあるかなと。やはりこれは9年間を見通すわけですから、当然そこには困難さがありますので、教職員の多忙化にもつながってしまうという懸念も当然デメリットとしてあるのではないかと考えております。 ○議長(町田正行) 大川陽一議員。 ◆30番(大川陽一) 確かに、メリットとして挙げられるものは9年間の系統性を重視した指導方法が実施できる。さらには、小中学校の教員間の乗り入れ、これは私が先ほど申し上げましたけれども、場合によっては小中学校の指導内容を入れかえることができたり、そして教育長もおっしゃっていました中1ギャップの解消が図れる。これは結構大きな問題だなと思っております。また、デメリットについては、教育長がおっしゃるように、世界的にも我が国の教師の多忙感は非常に大きいと言われております。そういうことで教員の負担感があるかもしれません。  私の知るところでは、佐賀県多久市では市内全て小中一貫校です。さらに、全国的に今非常にふえつつあると聞いております。また、隣の栃木県のある自治体では準備を進めているということも伺っております。ただ、群馬県内はまだ動きが全くないようでございます。そういうことでございますので、再度教育長の次の質問に移りたいと思います。  確かに、少人数学級は1人1人に応じたきめ細やかな指導ができるなどのよさはありますが、学校で身につけなければならない力は、学力や技能のほかに将来を生き抜くためのたくましい人間力が私は一番大きいのかと思っております。こうした総合的な力を育んでいくには、どうすればいいかということであります。ですから、小規模校だからいいとか、大規模校だからいいのだというふうな考え方ではないと私は思っております。加えて申し上げれば、優しい思いやりと豊かな人間性を身につけさせることではないでしょうか。その辺のお考えを教育長にお伺いいたします。 ○議長(町田正行) 澁澤教育長。 ◎教育長(澁澤啓史) 小規模校、大規模校のそれぞれについてでありますけれども、全く議員のおっしゃるとおりだと思っております。例えば小学校、一口によく言われるのがきめ細かな指導が小規模校の場合にはできる、あるいは学年等の交流が密になる、そして1人1人の活躍する場も与えられやすくなるというようなことがよく言われております。また、逆に大規模校であれば、これは大きな小規模校と違うところでありますけれども、教師団が経験年数、あるいは専門性、そして男女比率といったもののバランスのとれた指導者を布陣できる。そして、友達同士で切磋琢磨するような経営活動も展開できると言われておりますけれども、これはあくまでもそういう傾向があるというだけでありまして、やはり学校現場とすれば、自分の与えられた学校規模、あるいは子どもの実態、保護者の様子といったものを総合的に捉えながら教育計画を立てていく。そこには大規模であれ、小規模であれ、そのようなことは全く関係ないものと思っております。要は、子どもの可能性づくりのためにどれだけそれぞれの学校が工夫をできるのか、そういうところに力点を置いて学校を経営していく、あるいは運営をしていくということに尽きるのだろうと考えております。 ○議長(町田正行) 大川陽一議員。 ◆30番(大川陽一) 教師をやられているある先生に意見を聞いたのですが、教育の現場では児童生徒が数多くの多様な意見に触れていくことも非常に大切だと思いますよということをお聞きしました。スポーツでも、野球やサッカーなどでは少人数ですとチームができないということも考えられます。スポーツを通じて子どもたちの心と体を鍛えるということも大切ではないかとも思っております。今、教育長がおっしゃったように、切磋琢磨してお互いに成長していってほしいと私は思います。競争心を養ってもらいたいわけでございます。子どもたちのためのよりよい教育環境をつくり上げてほしいと心から願っているところでございます。  次に、小規模校の今後のあり方について伺います。この問題は、以前から定例会や特別委員会などで同僚議員から質問が出されてきました。小中学校の適正規模・適正配置の観点からも、クラスがえができない、さらに児童生徒が切瑳琢磨する教育活動ができないなどの課題があるわけであり、それらの諸課題解決のための施策を教育長は何かお考えでしょうか、お伺いいたします。 ○議長(町田正行) 澁澤教育長。 ◎教育長(澁澤啓史) 議員がおっしゃるとおり、確かに過去いろいろな議員から小規模校の学校のことについての質問がございました。多分具体的には太田東小学校を議員は指しているのだと思いますが、その太田東小学校のことについて、結論的には統廃合を考えたらどうだということが主でありました。そういう質問を我々として受ける中で、すぐに統廃合というような考えには至らない。やはり小規模校なら小規模校らしいよさを出す、あるいは先ほど部長が申し上げましたけれども、小中連携というものでカバーできないだろうかということでいち早く連携をスタートして、その様子をるる確認してきたわけであります。そういうことがまず1つ、この小規模校、太田東小学校のことについて検討してきているわけですけれども、やはりこれはもう少し前向きな教育改革の中で太田東小学校の存在というものを位置づけていく必要があるのではないかとも考えました。  もう1つは、物理的に例えば太田東小学校を分離させてしまうということによって、中心は韮川西小学校が北中学校に進学する。そうなったときに、今度は北中学校の存在が危うくなってしまう。今、ぎりぎりの状態で太田東小学校と韮川西小学校のバランスをとりながら、北中学校が存在をしております。よく調べましたら、韮川西小学校も5年後には100人の児童が減るというデータもあります。もしそういうことであるならば、東小学校を分離させてしまうことによって北中学校そのものの存在も危うくなってしまう。そういうことよりも、やはり今ある姿をうまく生かしながら、もっともっと教育的な成果、効果が上がるような制度というのを考えていくことが大事ではないかということで、議員もご質問のありましたように、義務教育学校施設一体型を教育委員会としてはひそかに研究してきております。  このよさは、先ほど申し上げたように、9年間の目標を立てて指導ができるというのも1つあります。それから、同一空間の中で中学校と小学校の教師が動けるということです。例えば数学は中学校の2年の何々でつまずきが多いというのを中学校の教員は把握しておりますので、小学校の授業に乗り入れることによって、そこに十分な手当てができる。また、きめ細かな子どもの接し方をもともとの中学校が小学校の先生方の対応を見ることによって、さらに資質向上につながる。さらには、先ほどの切磋琢磨というお話がありましたけれども、同学年同士の切磋琢磨ももちろん必要であります。しかし、もっと必要なのは、子どもたちがモチベーションを上げながら、その学校生活をおくるのは、自分はこうしてみたいとか、こうやってみたいとか、こういう人になりたいという高い志を持って学校生活を送ることであろうと私は思っております。  したがって、そういう姿は、中学生の懸命に頑張っている姿を小学生の子どもたちが見ることによって、高い志を植えつけていってくれるのではないか。そういういろいろなよさがこの義務教育学校にはありますので、私としては非常に魅力を感じておりますし、これからも今のようなお話をした観点から調査研究を進めていきたいと思っております。 ○議長(町田正行) 大川陽一議員。 ◆30番(大川陽一) 続きまして、市長にお伺いいたします。  以前から小規模校の改変計画が話題になっていましたが、改めて太田東小学校を含めた小規模校の今後について市長のお考えをお伺いいたします。 ○議長(町田正行) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) 今、教育長と議論していましたけれども、余り小規模校というものにとらわれない考え方にしていきたい。これは今、話がありました義務教育学校ですね。小中一貫というよりも、むしろ義務教育をくくってしまうという考え方、これを教育委員会も、前に教育会議のときに私も提案したのですけれども、教育委員会も詰めてきましたので、教育長も私も任期が一緒なのですけれども、任期中につくってしまう。もう計画に入る。そして、できるだけ早く学校をつくってしまう。義務教育学校、名前はどうなるかわかりませんけれども、北中学校の校舎の中に韮川西小学校と太田東小学校を入れてしまう。体育館をもう1つつくる、校舎をつくる、あるいはスポーツができるスペースをつくるといったようなことで、できるだけ早く、何年後ですか、今、計画で中身的には一生懸命教育委員会がやっていますので、できるだけ早くスタートしたい。次はどこかといいますと、世良田と尾島ですかね。尾島全体を一くくりにしてしまうというようなことが考えられるのではないか。それまで私がいるかいないかわかりませんが、ぜひ実行に移して成果を見たい。  もう1つ私が体験しているのは、ぐんま国際アカデミーです。これは小中が一貫でありまして、しかも学年をできるだけばらそうというような考え方で、小中、あれは高もくっついていますけれども、義務校が全部1つで運営されているようになっています。教室のあり方としても、今の公立高は1年1組、2組、3組と並べます。しかしながら、あの学校へ入ると非常におもしろいですけれども、1年1組と4年1組と6年1組が、つまり異学年が1つのエリアの中でビレッジを組んでいる。つまり、同じ学年が並ばないというようなやり方で異学年でお互いが協力できるような形をとる。だから、これが中学生まで一貫していけば、全部お互いが助け合う。1人のお子さんも結構多いのですね。そうすると、お兄ちゃんがいる、お兄ちゃんには妹がいるというような感じで、ひとりっ子でも、そういう上下の関係で助け合うことができるということを今GKAでは実践しているわけです。同じようなことを今度の義務教育学校で行えれば、教育成果は非常に高いと私は思っておりますので、早急に手をつけて、できるだけ早く開校に結びつけたいと思っております。 ○議長(町田正行) 大川陽一議員。 ◆30番(大川陽一) 市長の熱い思いを聞かせていただきました。市長の頭の片隅にちょっとだけ入れておいていただきたい点があります。当然、北中学校に集中しますと施設があきます。私の本当の私案でありますが、今、児童生徒の課題の多い、例えば不登校児童生徒のふれあい教室の拠点、あるいは通級教室に通う子どもが県内でも非常にふえているというふうに、この間、上毛新聞にも出ていました。そういった通級教室、そういうことを全部ひっくるめて子ども相談センター、もちろん発達障がいの子どもたちもその中にしっかり入ってもらいます。親も相談していただく。済みません、これは私のライフワークなので、ぜひそういったことも頭の片隅に入れていただくことをお願いしたいと思うのですが、市長のご意見を伺います。 ○議長(町田正行) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) それは発達障がいとか、そういったもろもろのことを含めますので、ハードといいますか、建物だけがあればいいというわけではない。当然、ソフトができ上がって初めてハードが動き始めると思っています。ですから、あいた土地があるからというよりも、むしろソフトを充実させていくことが大事だと思っております。もちろん、必要性は感じます。八王子市に私の友達の市長がいたのですけれども、八王子市で登校拒否児等々がまた学校に、だから、矛盾しているのですね。学校が嫌で登校拒否した人が、またその人たちが通う学校をつくる。非常に不思議な学校だったですけれども、それほど精彩がなかったですかね。だから、ソフトを考えて、それからどういう構造にしていくかということを考えたほうがいいと私は思います。 ○議長(町田正行) 大川陽一議員。 ◆30番(大川陽一) 2問目に移りたいと思います。2問目は元気な中高年の健康づくりについて行政事業部長にお伺いいたします。  今回の質問は、時間の関係で自力で動ける方を対象にした健康づくりについて伺いたいと思います。元気でアクティブな高齢者世代のことをプラチナ世代、そんなに多くは言っていないのですが、一部の方が言っております。シルバーというほど地味でもなく、長きにわたって輝き続けるという意味でプラチナ世代と言われているそうです。高齢社会の進展とともに、健康問題が市民の大きな関心になってきました。高齢者の認知症や寝たきり、あるいは介護などをおくらせ、自力で活動できる期間を延ばして、いつまでも健康で暮らしていこうという健康寿命を延ばすことは市民にとっても大変重要だと思っております。さらに、太田市の財政にとっても、医療費削減は大きな課題でもあります。介護予防や予防医学といった施策が重要であり、市として高齢者への健康寿命を延ばすためのアプローチが大切になってきていると思います。  そこで、プラチナ世代のウオーキングによる健康づくりについてこれから伺ってまいります。まずは、数多くある市内ハイキングコースの中で金山ハイキングコースの整備状況について行政事業部長にお伺いいたします。その前に、東山コースは8年前ぐらいに木材チップを遊歩道に100メートル近く敷き詰めたのです。非常に歩きやすくなりました。議会でも常任委員会で市内視察した経緯があります。しかし、以後チップは粉々になったり、無残にも今は跡形もありません。下地になっている大きな石がごろごろして、コースの端を歩いている人が多くおります。今後の木材チップによる整備について伺います。  また、金山ハイキングコースの整備状況についてもお伺いいたします。 ○議長(町田正行) 高橋行政事業部長。 ◎行政事業部長(高橋利幸) まず、木材チップによる整備についてでございますが、木材チップはいい面もありますが、虫が発生したり雨で流れたりする、このようなことから現在のところ、計画はございません。指摘いただいた東山コースの遊歩道については、受楽寺脇を上ったところだと思いますが、管理用道路として車両も通ることから、滑らないように石が敷かれております。石があるとないとでは、ないほうが歩きやすいとは思いますが、ご理解のほどよろしくお願いいたします。  次に、現在行っているハイキングコースの整備ですが、委託による除草が主なものであります。ところが、滑りやすい箇所もございますので、こちらにつきましては市民からの意見、要望等により個別に改修等の対応をしております。最近対応したものとしては、西山と東山をつなぐ御城橋への滑りどめの設置、滑りやすい斜面にある遊歩道の階段状への改修がございます。なお、これらにつきましては、直営により迅速に対応いたしました。今後も緊急性を考慮しながら、個別に整備を実施し、市民の健康づくりにつながるようなハイキングコースの整備に努めてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(町田正行) 大川陽一議員。 ◆30番(大川陽一) 続きまして、健康医療部長にお伺いいたします。  まず、部長に中高年齢者が歩くことのよさを私は1つ申し上げたいと思います。まず、心臓のやわらか物質というSODという物質があります。これは酵素でございます。このSODを体内でたくさん分泌させることができれば、年をとっても心臓がずっとやわらかく、加齢とともに心臓というのはかたくなりますから、拍動が弱くなってしまうという癖があります。ですから、SODをたくさん出すような工夫ができるのがウオーキングであります。単なるウオーキングでないということを少し皆様にお話ししたいと思います。  まず、高齢者の血液をある機関が調べました。1位が熱海市、2位が長崎市、3位が呉市、4位が佐世保市、5位が横須賀市、そして6位が尾道市、おわかりになりますね。坂です。坂歩きが心臓にとって大変有効なのです。ですから、中高年齢者の皆様には坂を歩く、これが一番いいと思います。そして、本市は丘陵地にたくさんハイキングコースがあります。ぜひあしたからでも試していただきたいと思います。市内の中高年齢者に対し、現在行っている事業についてお伺いいたします。 ○議長(町田正行) 中里健康医療部長。 ◎健康医療部長(中里敏雄) 本市におきましては、平成20年3月に策定いたしました太田市健康づくり計画「健康おおた21」の中で、特定7分野の1つに運動習慣を定めまして、子どもから高齢者まで各世代に応じた取り組みを推進しております。現在実施している具体的な事業は、おおた健康運動塾と題しまして、40歳から64歳までの人を対象にウオーキングを主とした運動教室を開催するほか、特定健診などの受診者に健診後のフォローとして運動指導を行ったり、健康相談における運動指導などを実施しております。また、総合健康センターの各種事業を通じまして、アクアビクスやヨガ教室などを実施しております。 ○議長(町田正行) 大川陽一議員。 ◆30番(大川陽一) ウオーキングは、気軽に、楽しく、無理せず、効果的に継続できるようになれば、市民の皆さんも健康が維持できると思っております。そこで、歩数計や活動計を用いたウオーキングによる健康づくりが実施できればいいなと考えております。歩数データが蓄積でき、消費カロリーや体脂肪燃焼量などいろいろな表示が可能であります。データをもとに保健師からのアドバイスも受けられたり、機器の貸与、あるいは市民に対してプレゼントすることがあれば、市民の皆さんもモチベーションが高くなって効果的に継続されると思います。そういった機器を持っていることによって、毎日歩くようになるのです。不思議です。そういったことは私も今、体験中でございますが、要は個人の意欲を高めるための施策が必要ではないでしょうか。歩数計を使うことにより市民のモチベーションを上げ、市民自らが健康を意識して継続的にウオーキングすることにつながると私は思います。  そこで、歩数計やスマートフォン、ITなどを使い、健康ポイント制度も加え、市民参加型の健康づくりの取り組みについて部長にお伺いをいたします。 ○議長(町田正行) 中里健康医療部長。 ◎健康医療部長(中里敏雄) 歩数計などを使った市民の健康づくりの活動にポイントを付与する、いわゆる健康ポイント制度の事業を導入する自治体が全国的に広がりつつあると認識しております。この事業につきましては、運動や健康に無関心であったり、また、健康づくりの重要性は認識はしていても、いまだ具体的な行動に至っていないという人たちに対して、楽しく、気軽に、無理せず取り組んでもらう仕組みを提供し、健康づくりに関する意識を高め、運動などを行うように誘導する手法として注目されてきているものと考えております。  本市におきましても、市民の健康意識を高めるために各種事業を実施しておりますが、健康意識の低さによる生活習慣病等の発症増加は大きな課題となっておりまして、医療費等の負担増が懸念されておるところでございます。今後、さらなる高齢社会に直面する中、市民の健康意識を高め、参加する人が楽しみながら食生活の改善や運動の実践に取り組め、効果を実感できるような事業の実施に向けて調査検討を進めてまいりたいと考えております。 ○議長(町田正行) 大川陽一議員。 ◆30番(大川陽一) 次に、市長にお伺いいたします。  まず、歩数計を市民にプレゼントする。私は、当初貸与がいいのかな、あるいは補助金を出すのがいいのかなと思ったのですが、やはり人の使ったものを借りるのはちょっとというふうなこともあるでしょう。他市のことは余り言いたくないのですが、例えば横浜市は人口が300万人います。群馬県よりはるかに多いのですが、横浜市の取り組みで23万人が参加しているのです。計算してみますと、約五、六%の人が参加している。しかも、横浜市の場合は低年齢者の方にも出していますので、その辺も考慮すれば、そんなに高価な金額にはならないのかなと思って、プレゼントがいいのかなと今は思っております。さらに、ポイント制を導入するなどし、市民がモチベーションを上げて継続することにより、市民自らの健康にもつながります。市民が健康づくりに楽しく気軽に励んでいただくという市民参加型の健康づくりについて市長のお考えをお伺いいたします。 ○議長(町田正行) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) プレゼント型というのは検討したのですけれども、例えば中之条でやっているようなものでも1つ2万円は超えますね。これが仮に1,000人ですと2,000万円のプレゼントということになるわけです。集中管理するというやり方ももちろんあります。上げっ放しだと当然だめですから、必ずデータは本体に来るというようなやり方で、指導ができるような形にしていく。それに付随してポイント制度をつくるというようなこともありましたけれども、これは財政的に広がっていったときに果たしてできるかという問題点。できるだけ自分で、歩数計は今スマートフォンを使っているのですか。(「はい」の声あり)あるいは外国などにも腕輪で心臓がとまっているとか、心拍数とか、全てが出るようなものがある。2万円近くするものがほとんどだと思いますが、自分で健康意識を高揚させてほしいということがまず第一だと思います。  でも、今考えているのは、特に健康と透析に注目しようと思ってはいるのですけれども、健康は健康です。もう1つの健康は、透析患者をできるだけ少なくしたい。透析は病気になってしまったら本当に大変であります。本人も大変。医療費も、1人頭年間500万円ぐらいかかるということで、現在でも600人ぐらいいるのですかね。そうすると、医療費だけでも30億円程度はかかってしまう。ですから、本人もつらいですけれども、保険を払うほうも、本人もお互い大変なこと。だから、そこで何とかとめられないかという施策も、今そういったことも含めて考えて、高齢者のことも考えてというようなことで、今、市民健康意識向上モデル事業というのを、この9月補正予算の中に入っていますけれども、事業者を選定してお互いに知恵を出し合って、官と民で今お話があったようなことを研究して、できるだけ集中で管理ができて、サジェスチョンができるような、示唆ができるようなシステムをつくりたい。何か貸与しても、上げてもいいのですけれども、これが行きっ放しになってしまわないで、必ずフォローができる、あるいはそれに対してアクションができる関係をできるだけとりたいというのが今このモデル事業なのです。      ◎ 一般質問終局 ○議長(町田正行) 以上で一般質問を終わります。      ◎ 休     憩                                       午後0時10分休憩 ○議長(町田正行) この際、暫時休憩いたします。      ◎ 再     開                                       午後1時15分再開 ○議長(町田正行) 休憩前に引き続き会議を開きます。      ◎ 議 案 上 程  報告第  5号 平成28年度太田市一般会計継続費精算報告書について  報告第  6号 平成28年度太田市下水道事業等会計継続費精算報告書について  報告第  7号 平成28年度決算に基づく健全化判断比率資金不足比率について  議案第 87号 平成28年度太田市一般会計歳入歳出決算認定について  議案第 88号 平成28年度太田市国民健康保険特別会計歳入歳出決算認定について  議案第 89号 平成28年度太田市住宅新築資金等貸付特別会計歳入歳出決算認定について
     議案第 90号 平成28年度太田市後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算認定について  議案第 91号 平成28年度太田市八王子山墓園特別会計歳入歳出決算認定について  議案第 92号 平成28年度太田市介護保険特別会計歳入歳出決算認定について  議案第 93号 平成28年度太田市太陽光発電事業特別会計歳入歳出決算認定について  議案第 94号 平成28年度太田市下水道事業等会計決算認定について  議案第 95号 平成29年度太田市一般会計補正予算(第2号)について  議案第 96号 平成29年度太田市国民健康保険特別会計補正予算(第1号)について  議案第 97号 平成29年度太田市住宅新築資金等貸付特別会計補正予算(第1号)について  議案第 98号 平成29年度太田市後期高齢者医療特別会計補正予算(第1号)について  議案第 99号 平成29年度太田市八王子山墓園特別会計補正予算(第1号)について  議案第100号 平成29年度太田市介護保険特別会計補正予算(第1号)について  議案第101号 平成29年度太田市太陽光発電事業特別会計補正予算(第1号)について  議案第102号 平成29年度太田市下水道事業等会計補正予算(第1号)について  議案第103号 大泉町道路線の認定に係る承諾について  議案第104号 太田市体育施設条例の一部改正について  議案第105号 太田市社会福祉法人に対する助成の手続に関する条例の制定について  議案第106号 太田市地域包括支援センターの人員及び運営に関する基準を定める条例の一部改正について  議案第107号 財産の取得について(高規格救急自動車)  議案第108号 財産の取得について(消防ポンプ自動車)  議案第109号 市道路線の認定について ○議長(町田正行) 次に、日程第2、報告第5号から第7号までの3件及び議案第87号から第109号までの23議案を一括議題といたします。      ◎ 提案理由の説明 ○議長(町田正行) 朗読を省略し、直ちに執行者から順次提案理由の説明を求めます。  相澤総務部長。 ◎総務部長(相澤一彦) それでは、総務部が所管いたします報告第5号から報告第7号までの3件についてのご報告と、議案第87号及び第95号の2議案についての提案理由のご説明を申し上げます。  初めに、報告第5号 平成28年度太田市一般会計継続費精算報告書について、議案書の1ページをお開きください。  本件は、太田市一般会計継続費に係る新市民会館建設事業ほか2事業につきまして、それぞれ継続事業として執行してまいりましたが、別紙継続費精算報告書にお示ししましておりますとおり、事業が完了したものでございます。  次に、報告第6号 平成28年度太田市下水道事業等会計継続費精算報告書について、議案書の3ページをお開きください。  本件は、太田市下水道事業等会計継続費に係る第一・第二浄化センター再構築事業ほか1事業につきまして、継続事業として執行してまいりましたが、別紙継続費精算報告書にお示ししましておりますとおり、事業が完了したものでございます。  次に、報告第7号 平成28年度決算に基づく健全化判断比率資金不足比率について、議案書の5ページをお開きください。  本件は、平成28年度決算に基づく健全化判断比率及び資金不足比率を報告するものでございますが、実質赤字比率及び連結実質赤字比率につきましては、赤字額がなかったことから算定されなかったところでございます。  実質公債費比率につきましては6.4%、将来負担比率につきましては50.6%と、いずれも前年度比で改善されるとともに、早期健全化基準及び財政再生基準、いずれも基準を大きく下回っております。  次に、資金不足比率につきましては、下水道事業等会計及び太陽光発電事業特別会計の2つの公営企業会計において、いずれの会計も資金不足がなかったことから算定されなかったところでございます。  なお、これらの指標の算定方法につきましては、参考資料として添付いたしましたので、後ほどごらんいただきたいと存じます。  また、公表につきましては、本年9月に市ホームページ、11月に市広報にそれぞれ掲載するほか、総務省において9月末に個別団体の暫定値の公表を、11月末には確定値の公表を予定しております。  以上、総務部が所管いたします3件についてご報告申し上げましたが、よろしくお願い申し上げます。  次に、議案第87号 平成28年度太田市一般会計歳入歳出決算認定について、提案理由のご説明を申し上げます。議案書の8ページ及び別冊の太田市歳入歳出決算書の3ページをお開きください。  平成28年度の一般会計の決算につきましては、歳入決算額は871億4,786万7,438円で、前年度比3.5%の増、歳出決算額は831億6,293万9,564円で、前年度比3.4%の増となり、歳入歳出差引額は39億8,492万7,874円となりました。このうち、継続費逓次繰越額161万9,670円、繰越明許費繰越額7億8,708万4,192円は、それぞれの繰り越し事業に充当いたしますので、差し引きでは31億9,622万4,012円が剰余金となり、この歳計剰余金につきましては、剰余金の2分の1を下らない額を基金に積み立てるという財政調整基金条例の定めに基づきまして30億円を積み立てました結果、差し引き1億9,622万4,012円を翌年度への繰越金とさせていただきました。  なお、決算につきましては、既に監査委員の審査も終了いたしておりますので、意見書を付し、関係書類を添えてご提案申し上げる次第でございます。  次に、議案第95号 平成29年度太田市一般会計補正予算(第2号)について、別冊の補正予算書(9月補正)の1ページをお開きください。  本ページにおきましては、平成29年度太田市一般会計補正予算の歳入歳出予算の補正、債務負担行為の補正、地方債の補正について定めたものでありまして、歳入歳出それぞれに14億4,712万5,000円を追加し、歳入歳出予算の総額を798億3,712万5,000円とするものであります。  第2条債務負担行為補正及び第3条地方債補正につきましては、別表に内容が記載してございますので、5ページをお開き願います。  まず、第2表債務負担行為補正でありますが、市内道路緊急補修事業ほか2事業につきまして、新たに追加するとともに、太田市土地開発公社の借入金及び利子に対する債務保証につきましては、今後の用地取得を見込み、限度額を増額するものでございます。  次に、第3表地方債補正につきましては、それぞれの事業進捗等に合わせまして、土地改良推進事業ほか8事業及び臨時財政対策債の限度額をそれぞれ変更するものでございます。  続きまして、6ページからは歳入歳出補正予算の事項別明細書となりますが、6ページには歳入を、7ページから8ページには歳出をそれぞれ款別に記載してございますので、款全体はこちらでご確認願います。  初めに、歳入の主なものについてご説明いたします。9ページをお開き願います。  まず、2段目の10款1項1目地方交付税1億9,087万6,000円につきましては、普通交付税の交付額の確定によりまして増額補正するものでございます。  次に、中段の14款国庫支出金ですが、1項2目民生費国庫負担金3億6,530万円につきましては、主に給付費の伸びに伴う障がい児施設措置費・給付費等負担金の増額や、園児数の増や制度改正に伴う保育所等運営費負担金の増額を計上するものでございます。  また、11ページ上段の2項7目土木費国庫補助金5,668万3,000円につきましては、交付額の内示に伴いまして、社会資本整備総合交付金等をそれぞれ補正するものでございます。  次に、11ページ中段の15款県支出金ですが、1項2目民生費県負担金2億3,489万2,000円につきましては、国庫支出金と同様の理由により増額計上するものであります。  次に、13ページ中段の18款繰入金ですが、2項1目財政調整基金繰入金2億1,307万5,000円の増額につきましては、財源調整によるものであります。  次に、13ページ下段の20款諸収入のうち、6項6目雑入6,806万8,000円につきましては、主におおた渡良瀬産業団地の発掘調査に伴う各種調査委託金の増額によるものであります。  次に、15ページ上段からの21款市債につきましては、第3表地方債補正でご説明申し上げましたとおり、起債対象事業費の変更に伴う補正をそれぞれ行うものであります。  続きまして、歳出の主なものについてご説明いたします。17ページをお開き願います。  まず、職員給与費の補正につきましては、各款において計上しておりますが、人事異動及び新陳代謝等により、トータルでは1億7,472万円の減額となります。  2款総務費では、下段の1項8目企画費において、市内農産物の出荷拡大及びブランド化に向けた取り組みとして行う地方創生交付金推進事業1,000万円を新規計上したものであります。  次に、3款民生費でございますが、主なものといたしまして、27ページ中段の1項5目障がい者自立支援給付費では、給付実績見込み額の伸びを考慮して、障がい児通所給付費1億1,369万4,000円を増額計上いたしました。さらに、29ページ下段の2項4目保育管理費では、園児数、保育単価及び処遇改善加算の増に伴い、保育園児童委託費負担金4億2,550万6,000円、地域型給付費負担金838万3,000円、施設型給付費負担金1億5,704万1,000円をそれぞれ増額計上するものであります。  次に、4款衛生費でありますが、33ページ中段の1項7目環境衛生費においては、さきに策定いたしました太田市地球温暖化防止対策実行計画の取り組みといたしまして、二酸化炭素排出抑制対策事業を実施するため、各種業務委託料1,704万1,000円を新規計上するものであります。  次に、6款農林水産業費でございますが、37ページ中段の1項8目土地改良事業費において、世良田地区の圃場整備事業費の前倒しに伴う県営土地改良事業等負担金の増額を含む土地改良推進経費として1,712万8,000円を増額計上するものであります。  続きまして、8款土木費でありますが、41ページ上段の1項1目土木総務費のうち、空家等除却補助金4,800万円につきましては、申し込み件数の伸びを勘案し増額計上するものであります。また、45ページ上段の4項1目都市計画総務費のうち、(仮称)太田スマートインターチェンジ周辺整備事業につきましては、パーキングエリア南側駐車場の整備及び成塚団地内交通安全対策工事費として8,000万円を新規計上いたしました。さらに、2目街路事業費8,902万2,000円、47ページ上段の7目区画整理費のうち宝泉南部土地区画整理事業1億3,713万8,000円及び尾島東部土地区画整理事業1,012万5,000円につきましては、国庫補助金の交付内示に伴いまして、それぞれ増額補正するものでございます。  次に、10款教育費でありますが、51ページ最下段の2項2目教育振興費のうち教育振興事業につきましては、市内全小学校に英語室を整備するため、備品購入費2,300万円を新規計上するものであります。また、下段の就学援助事業2,779万7,000円及び53ページ上段の3項2目教育振興費における就学援助事業616万3,000円につきましては、準要保護認定者数の増加に伴いまして、それぞれ増額計上するものでございます。さらに、59ページ、8項2目保健体育施設費のうちスポーツ施設管理運営費につきましては、尾島公園を含む各施設に係る整備工事費1,800万円を増額計上するものであります。  以上が歳入歳出の主な内容であります。  なお、61ページから68ページには給与費明細書、69ページ以降には継続費、債務負担行為並びに地方債に関する調書を添付いたしましたので、後ほどごらんいただきたいと存じます。  以上、総務部が所管いたします2議案につきまして提案理由のご説明を申し上げましたが、よろしくご審議の上、ご賛同賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(町田正行) 中里健康医療部長。 ◎健康医療部長(中里敏雄) それでは、健康医療部が所管いたします議案第88号、第90号、第92号、第96号、第98号、第100号及び第106号の7議案について、提案理由のご説明を申し上げます。  初めに、議案第88号 平成28年度太田市国民健康保険特別会計歳入歳出決算認定について、議案書の9ページ及び別冊の太田市歳入歳出決算書の16ページをお開きください。  平成28年度の太田市国民健康保険特別会計の決算につきましては、歳入決算額は256億6,345万1,764円、歳出決算額は256億6,063万5,308円で、歳入歳出差引額は281万6,456円となりました。この歳計剰余金につきましては、翌年度への繰越金とさせていただきました。  次に、議案第90号 平成28年度太田市後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算認定について、議案書の11ページ及び別冊決算書の30ページをお開きください。  平成28年度の太田市後期高齢者医療特別会計の決算につきましては、歳入決算額は19億9,130万6,227円、歳出決算額は19億8,612万7,279円で、歳入歳出差引額は517万8,948円で、翌年度への繰越金とさせていただきました。  次に、議案第92号 平成28年度太田市介護保険特別会計歳入歳出決算認定について、議案書の13ページ及び別冊決算書の40ページをお開きください。  平成28年度の太田市介護保険特別会計の決算につきましては、歳入決算額は147億6,820万4,901円、歳出決算額は143億7,978万4,352円で、歳入歳出差引額は3億8,842万549円となりました。この歳計剰余金につきましては、介護保険基金条例の定めに基づきまして、内訳の基金繰入額に記載のとおり、2億円を積み立てまして、残りの1億8,842万549円のうち348万4,000円を繰越明許費とし、差し引き1億8,493万6,549円を翌年度への繰越金とさせていただきました。  以上、3議案に係る決算につきましては、既に監査委員の審査を終了しておりますので、意見書を付し、関係書類を添えてご提案する次第でございます。  次に、議案第96号 平成29年度太田市国民健康保険特別会計補正予算(第1号)について、別冊補正予算書の73ページをごらんください。  本ページにおきましては、平成29年度太田市国民健康保険特別会計の歳入歳出それぞれに4,835万3,000円を追加し、歳入歳出予算の総額を263億4,983万円とするものであります。  それでは、事項別明細書によりご説明申し上げます。79ページをお開きください。  初めに、歳入でありますが、2款国庫支出金につきましては、制度関係業務準備事業費補助金の交付見込み額を勘案し計上するものであります。  また、3款療養給付費等交付金につきましては平成28年度追加交付分の確定、4款前期高齢者交付金につきましては平成29年度交付金の確定に伴い計上するものであります。  9款繰越金につきましては、決算に基づき確定した繰越金を計上するものであります。  次に、81ページをお開きください。歳出でございますが、3款後期高齢者支援金等につきましては、支援金及び事務費拠出金の確定、4款前期高齢者納付金等につきましては、納付金及び事務費拠出金の確定に伴い計上するものであります。  次に、83ページをお開きください。6款介護納付金につきましては、納付金の確定に伴い計上するものであります。  7款共同事業拠出金につきましては、高額医療費拠出金と保険財政共同安定化事業拠出金の見込み額を勘案し計上するものであります。  11款諸支出金につきましては、一般被保険者保険税還付金の見込み額と平成28年度の事業実績確定に伴う国庫負担金等の返還見込み額を勘案し計上するものであります。  12款予備費につきましては、保険給付費等の充当に備え、計上するものであります。  次に、議案第98号 平成29年度太田市後期高齢者医療特別会計補正予算(第1号)について、別冊補正予算書の95ページをお開きください。  本ページにおきましては、平成29年度太田市後期高齢者医療特別会計の歳入歳出それぞれに567万7,000円を追加し、歳入歳出予算の総額を19億7,963万5,000円とするものであります。  それでは、事項別明細書によりご説明申し上げます。101ページをお開きください。  初めに、歳入でありますが、3款1項繰越金の増額につきましては、前年度の繰越金の額が確定したことに伴い計上するものであります。  次に、4款2項1目保険料還付金の増額につきましては、交付見込み額を勘案し計上したものであります。  次に、103ページをお開きください。歳出につきましてご説明申し上げます。  1款1項総務管理費の増額につきましては、一般管理経費の執行見込み額を勘案し計上するものです。  2款1項後期高齢者医療広域連合納付金の増額につきましては、前年度分の保険料収入が確定したことに伴い計上するものであります。  3款1項1目保険料還付金につきましては、執行見込み額を勘案し計上するものであります。  4款1項予備費につきましては、歳入歳出の調整により計上するものであります。  次に、議案第100号 平成29年度太田市介護保険特別会計補正予算(第1号)について、別冊補正予算書の115ページをごらんください。  本ページにおきましては、平成29年度太田市介護保険特別会計の歳入歳出それぞれに1億6,347万4,000円を追加し、予算の総額を157億377万円とするものであります。  第2表債務負担行為は、別表に内容が記載してありますので、118ページをお開き願います。  第2表債務負担行為でありますが、地域包括支援センター業務委託を実施するに当たり、期間と限度額を定めたものでございます。
     それでは、事項別明細書によりご説明を申し上げます。122ページをお開きください。  歳入でありますが、4款支払基金交付金につきましては、前年度給付実績に基づく返還金を交付見込み額で充当するものでございます。  6款1項一般会計繰入金につきましては、職員給与費分の減額等を計上するものでございます。  7款繰越金につきましては、決算に基づき繰越金が確定したため計上するものでございます。  124ページをお開きください。歳出でありますが、1款総務費につきましては、職員給与費減額分を計上するものでございます。  4款地域支援事業費につきましては、見込み額を勘案し、予算の再編成を行うものでございます。  次に、126ページをお開きください。7款1項償還金及び還付加算金につきましては、給付実績に基づく国への返納金を計上するものでございます。  8款予備費につきましては、給付費の充当に備えるべく計上するものでございます。  なお、128ページから135ページには給与費明細書、136ページには債務負担行為に関する調書を添付いたしましたので、後ほどごらんいただきたいと存じます。  次に、議案第106号 太田市地域包括支援センターの人員及び運営に関する基準を定める条例の一部改正について、議案書の21ページをお開きください。  本案は、介護保険法施行規則の一部改正に伴い、所要の条文の整備を行うものでございます。  改正の要旨につきましては、地域包括支援センター等に配置されている主任介護支援専門員の定義が変更され、更新制が導入されたことに伴い、主任介護支援専門員の定義について言及している当該条例についても、改正後の省令と同様の基準に改めるための整備となります。  なお、附則につきましては、この条例は公布の日から施行するものとし、あわせて条例の改正に伴う経過措置を定めるものでございます。  以上、健康医療部が所管いたします7議案について提案理由のご説明を申し上げましたが、よろしくご審議の上、ご賛同賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(町田正行) 太田都市政策部長。 ◎都市政策部長(太田和之) 都市政策部が所管いたします議案第89号、第94号、第97号、第102号、第103号及び第109号の6議案について、提案理由のご説明を申し上げます。  初めに、議案第89号 平成28年度太田市住宅新築資金等貸付特別会計歳入歳出決算認定について、議案書の10ページ及び別冊決算書の25ページをお開きください。  平成28年度の住宅新築資金等貸付特別会計の決算につきましては、歳入決算額は3,270万5,482円、歳出決算額は2,651万1,491円で、歳入歳出差引残額619万3,991円を翌年度への繰越金とさせていただくものでございます。  次に、議案第94号 平成28年度太田市下水道事業等会計決算認定について、議案書の15ページ及び別冊太田市下水道事業等会計決算書5ページの損益計算書をお開きください。  営業収益、営業費用、営業外収益、営業外費用をもとに算出した経常損失に特別利益及び特別損失を加えますと、平成28年度は3,106万6,504円の純損失となります。  また、決算書の12ページには事業報告書を記載しておりますが、総括事項にありますように、公共下水道事業では23.37ヘクタールの整備を行いました。  以上、2議案に係る決算につきましては、既に監査委員の審査を終了いたしておりますので、意見書を付し、関係書類を添えてご提案申し上げる次第でございます。  次に、議案第97号 平成29年度太田市住宅新築資金等貸付特別会計補正予算(第1号)について、別冊補正予算書の85ページをお開きください。  平成29年度太田市住宅新築資金等貸付特別会計の歳入歳出それぞれに619万2,000円を追加し、歳入歳出予算の総額を1,691万5,000円とするものであります。  それでは、事項別明細書によりご説明申し上げます。91ページをお開きください。  歳入でありますが、3款1項1目の繰越金につきましては、前年度繰越金を確定するのに伴い619万2,000円を増額計上するものであります。  次に、93ページをお開きください。歳出でありますが、歳入と同額の619万2,000円を4款1項1目の予備費に計上するものであります。  次に、議案第102号 平成29年度太田市下水道事業等会計補正予算(第1号)について、別冊補正予算書の147ページをお開きください。  第2条は、各事業の業務の予定量を補正するものであります。  第3条の収益的収入及び支出でありますが、収入の補正につきましては、各事業とも一般会計からの負担金、補助金の調整が主なもので、支出の補正につきましては、減価償却費の増が主なものでございます。  第4条の資本的収入及び支出でありますが、収入の補正につきましては、企業債の減が主なもので、支出の補正につきましては、職員給与費の増加に伴う増が主なものでございます。  この結果、資本的収入額から資本的支出額を差し引きますと8億6,647万円の不足となりますが、第4条本文に記載のとおり、損益勘定留保資金等をもって充当するものでございます。  また、150ページ以降に実施計画等資料を添付してありますので、後ほどごらんいただきたいと思います。  次に、議案第103号 大泉町道路線の認定に係る承諾について、議案書の17ページをお開きください。  本案は、道路法第8条第3項の規定により、道路管理者が行政区域を越えて路線認定を行う場合には、関係市町村長の承諾を得ることを定めており、本件についても太田市の区域を介することについて、太田市長の承諾が必要となります。また、これを承諾するに当たり、同法第8条第4項において議会の議決が規定されていることから、本定例会に議案を提出するものでございます。なお、路線の詳細につきましては、18ページに記載しております位置図のとおりでございます。  次に、議案第109号 市道路線の認定について、提案理由のご説明を申し上げます。議案書の28ページをお開きください。  本案は、公共事業による新設道路の整備により、1路線118メートルを認定しようとするものでございます。なお、路線の詳細につきましては、別冊の平面図のとおりでございます。  以上、都市政策部が所管いたします6議案につきまして提案理由のご説明を申し上げましたが、よろしくご審議の上、ご賛同賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(町田正行) 高橋行政事業部長。 ◎行政事業部長(高橋利幸) 行政事業部が所管いたします議案第91号及び議案第99号の2議案について、提案理由のご説明を申し上げます。  初めに、議案第91号 平成28年度太田市八王子山墓園特別会計歳入歳出決算認定について、議案書の12ページ及び別冊決算書の35ページをお開きください。  平成28年度の歳入歳出決算につきましては、歳入決算額8,136万2,272円、歳出決算額7,147万8,516円で、歳入歳出差引額988万3,756円を翌年度への繰越金とさせていただきました。  以上の議案に係る決算につきましては、既に監査委員の審査も終了いたしておりますので、意見書を付し、関係書類を添えてご提案申し上げる次第でございます。  次に、議案第99号 平成29年度太田市八王子山墓園特別会計補正予算(第1号)について、別冊補正予算書の105ページをお開きください。  本ページにおきましては、平成29年度太田市八王子山墓園特別会計の歳入歳出それぞれに1,003万2,000円を追加し、歳入歳出予算の総額をそれぞれ2億2,945万7,000円とするものでございます。  それでは、事項別明細書によりご説明申し上げます。111ページをお開きください。  初めに、歳入予算3款1項1目の繰越金につきましては、前年度繰越金の確定をしたことに伴い、988万2,000円を増額計上するものでございます。  5款諸収入1項1目の雑入につきましては、消費税還付金として15万円を増額計上するものでございます。  次に、113ページをお開きください。歳出でありますが、5款1項1目の予備費1,003万2,000円の増額につきましては、歳入歳出の調整を図ったものでございます。  以上、行政事業部が所管いたします2議案について提案理由のご説明を申し上げましたが、よろしくご審議の上、ご賛同賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(町田正行) 板橋産業環境部長。 ◎産業環境部長(板橋信一) 産業環境部が所管いたします議案第93号及び議案第101号の2議案について、提案理由のご説明を申し上げます。  初めに、議案第93号 平成28年度太田市太陽光発電事業特別会計歳入歳出決算認定について、議案書の14ページ及び別冊決算書の47ページをごらんください。  平成28年度の太田市太陽光発電事業特別会計の決算につきましては、歳入決算額は3億1,365万976円、歳出決算額は2億9,195万2,672円で、歳入歳出差引残額2,169万8,304円を平成29年度への繰越金とさせていただきました。  なお、決算につきましては、既に監査委員の審査も終了しておりますので、意見書を付し、関係書類を添えてご提案申し上げます。  次に、議案第101号 平成29年度太田市太陽光発電事業特別会計補正予算(第1号)について、別冊補正予算書の137ページをごらんください。  平成29年度太田市太陽光発電事業特別会計予算の歳入歳出それぞれに2,169万7,000円を増額し、歳入歳出予算の総額をそれぞれ3億648万円とするものでございます。  それでは、事項別明細書によりご説明申し上げます。143ページをごらんください。  初めに、歳入の5款1項1目繰越金につきましては、前年度の繰越金の額が確定したことに伴い、2,169万7,000円を増額計上したものでございます。  次に、145ページをごらんください。歳出の4款1項1目予備費につきましては、歳入歳出額の調整を行うために、繰越金と同額の2,169万7,000円を増額計上したものでございます。  以上、産業環境部が所管いたします2議案につきまして提案理由のご説明を申し上げましたが、よろしくご審議の上、ご賛同賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(町田正行) 植木文化スポーツ部長。 ◎文化スポーツ部長(植木佳之) 文化スポーツ部が所管いたします議案第104号 太田市体育施設条例の一部改正について、提案理由のご説明を申し上げます。議案書の19ページをお開きください。  本案は、太田市サン・スポーツランドテニスコートの使用料を1時間について1コート800円から1コート300円ヘの改定を行い、市民の利便性向上と施設の利用促進を図ることを目的に条例の一部を改正しようとするものでございます。  なお、附則につきましては、この条例の施行日を平成29年10月1日とするものでございます。  以上、文化スポーツ部が所管いたします1議案について提案理由のご説明を申し上げましたが、よろしくご審議の上、ご賛同賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(町田正行) 鈴木福祉こども部長。 ◎福祉こども部長(鈴木宏和) 福祉こども部が所管いたします議案第105号 太田市社会福祉法人に対する助成の手続に関する条例の制定について、提案理由のご説明を申し上げます。議案書の20ページをお開きください。  本案は、社会福祉法に規定された社会福祉法人に対し、助成を行うに当たって必要な手続について規定するものでございます。  社会福祉法第58条第1項の規定では、地方公共団体は、必要があると認めるときは、当該地方公共団体の条例で定める手続に従い、社会福祉法人に対し、助成をすることができると規定されており、社会福祉法人に対し助成を行うに当たっての手続を定めるものでございます。  なお、附則につきましては、この条例の施行日を公布の日からとするものでございます。  以上、福祉こども部が所管いたします1議案につきまして提案理由のご説明を申し上げましたが、よろしくご審議の上、ご賛同賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(町田正行) 服部消防長。 ◎消防長(服部隆志) 消防本部が所管いたします議案第107号及び第108号の2議案について、提案理由のご説明を申し上げます。  初めに、議案第107号 財産の取得について、議案書の23ページをお開きください。  本案は、救急業務の充実強化を目的に、高規格救急自動車1台を3,717万9,690円で、群馬日産自動車株式会社代表取締役菅田隆志から取得し、更新配備しようとするものでございます。  なお、配置先につきましては、西部消防署藪塚分署を予定しております。  次に、議案第108号 財産の取得について、議案書の25ページをお開きください。  本案は、消防団の消防装備の充実強化を目的に、消防ポンプ自動車CD-Ⅰ型2台を3,330万5,200円で、小池株式会社代表取締役小池裕之から取得し、更新配備しようとするものでございます。  なお、配置先につきましては、太田市消防団、細谷町地内の第3分団第3部、東長岡町地内の第4分団第2部を予定しております。  以上、消防本部が所管いたします2議案について提案理由のご説明を申し上げましたが、よろしくご審議の上、ご賛同賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(町田正行) 次に、高橋監査委員から報告を求めます。  高橋監査委員。 ◎監査委員(高橋嘉一郎) それでは、ご指名によりまして、初めに、平成28年度太田市各会計決算の審査結果をご報告申し上げます。  市長から審査に付されました各会計決算書、その他の調書等につきまして、計数の確認、予算の執行状況及び財政状況について審査をとり行いました。  なお、審査に当たりましては、定期監査及び例月出納検査の結果並びに関連資料も参考として実施したものでございます。  まず初めに、審査意見書の2ページをごらんいただきたいと思います。平成28年度一般会計及び特別会計の総計を記載いたしました。歳入歳出差引残額は44億1,911万9,878円となっており、このうち繰越事業における財源として7億9,218万7,862円を翌年度へ繰り越しておりまして、繰越財源を除きました実質収支額は36億2,693万2,016円でございます。  5ページからは普通会計決算の状況を記載いたしました。財政力指数につきましては、対前年度比で0.028ポイント増の1.010であり、1を超えた高い数値となってございます。財政力指数は地方公共団体の財政力の強弱を示す指数でありまして、数値が高いほど財源に余裕があると言うことができます。本市の財政力指数は例年高い数値で推移しておりますけれども、県内12市を見ましても最も高い数値となっております。なお、前年度の12市の平均数値は0.78でございます。また、実質収支比率につきましては対前年度比で1.8ポイント増の6.8%となってございます。6ページの経常収支比率につきましては86.4%であり、対前年度比で3.5ポイント改善しております。この数値は80%を超えると財政の弾力性を失いつつあると考えられておりまして、自治体財政の硬直化は全国的にも避けられない傾向にあるため、経常的経費のより一層の抑制に努められることを望むものでございます。次に、実質公債費比率は6.4%であり、おおむね財政計画に配慮した運用が図られていることが認められました。市債につきましては、償還元金を超えない市債の発行を堅持し、借入金が将来の負担とならないよう要望するものでございます。  以上のことから、総体的に健全な財政運営が行われていると認めることができました。財政状況を把握するためのこれらの指標につきましては今後も特に注視していただき、引き続き適正かつ効率的な財政運営に努められることを望むものでございます。  次に、8ページには一般会計の決算状況を記載いたしました。  歳入歳出差引残額39億8,492万7,874円から翌年度へ繰り越すべき財源を差し引いた実質収支額は31億9,622万4,012円でありまして、財政収支の均衡は保たれており、健全な財政運営に努めていることが認められました。なお、剰余金のうち30億円が財政調整基金に積み立てられており、残額の1億9,622万4,012円は平成29年度に繰り越されております。  また、一般会計の決算状況に続きまして、歳入の決算状況について記載してございます。歳入決算額につきましては、対前年度比3.5%増の871億4,786万7,438円で、予算現額に対する収入率は96.7%でございました。  9ページには、歳入決算額を自主財源と依存財源に分類して記載してございます。平成28年度の自主財源の占める割合は62.9%でありました。前年度に引き続き、依存財源の占める割合を上回ってございます。今後につきましても自主財源の確保につきまして一層の努力をお願いするものでございます。  次に、10ページ以降には款別収入状況を記載いたしました。歳入の主たる財源であります市税の収入済額は、対前年度比7.3%増の441億3,643万6,795円となってございます。特に市民税につきましては、対前年度比12.7%増の232億3,660万8,456円となってございます。これは、ご存じのとおり、輸出関連企業等の業績が引き続き好調なことにより法人市民税が増加したことが主な要因となってございます。一方、市税の収入未済額は27億5,003万9,037円となっておりまして、前年度と比較して2億4,454万9,293円減少してございます。収納対策につきましては、預貯金及び給与等の換価しやすい債権の差し押さえの強化や納税相談を早期に行うなど、積極的に取り組んでいることは評価するところであります。今後につきましても、取り組み効果を検証するとともに、収入未済額の縮減に向けて一層の努力をお願いするものでございます。なお、市税に対する不納欠損処分につきましては、関係法令にのっとり適正に処理されていることが認められました。  次に、23ページからは歳出の決算状況について記載をいたしました。歳出決算額につきましては、対前年度比3.4%増の831億6,293万9,564円で、予算現額に対する執行率は92.2%でございました。  歳出につきましては、新太田市民会館建設事業、市美術館・図書館整備事業などの大型事業や、「人にやさしいまちづくり」への取り組みとして、フードバンク事業や子どもの学習支援事業、こどもプラッツ推進事業の拡充などの諸事業が実施され、住民ニーズや行政需要に対し、諸課題への積極的な取り組みが見られました。これらの歳出予算につきましては、おおむね適正に執行されていることが認められました。  次に、34ページ以降には特別会計を記載してございます。歳入歳出差引残額は対前年度比7.0%増の4億3,419万2,004円であり、そのうち2億円を基金に積み立て、348万4,000円を繰越事業における財源としており、残りの2億3,070万8,004円は平成29年度に繰り越されております。特別会計につきましては、それぞれの目的に沿って事務事業が推進されていることが認められました。しかしながら、厳しい財政状況となっているものもあり、健全な財政に向けて一層の努力をお願いするものでございます。  次に、49ページの実質収支に関する調書及び50ページの財産に関する調書につきましては、その計数は正確でありました。また、51ページの基金の運用状況につきましても、それぞれの設置目的に応じ適正に運用されていることが認められました。  次に、公営企業会計の審査結果につきましてご報告申し上げます。  下水道事業等会計の決算状況につきまして、65ページ以降に記載をいたしました。
     70ページの経営成績に記載しましたように、総収支につきましては、総収益から総費用を差し引きますと3,106万6,504円の純損失となってございます。また、営業収支につきましては、営業収益から営業費用を差し引きまして20億626万9,457円の営業損失となってございます。純損失額が営業損失額に対して縮小している要因としては、営業外収入における一般会計からの多額の負担金、補助金の繰り入れがございます。当年度の主要事業としては、公共下水道事業において長寿命化計画に基づいた終末処理場の設備更新工事が実施されました。また、引き続き、終末処理場の設備について、第2期長寿命化計画が策定されたところでございます。  当会計においては、一般会計から多額の補助金が投入されていることや、今後も下水道施設整備や維持管理において多額の費用が必要とされることから、独立採算の原則のもと、事業内容、整備計画及び財政計画のより一層の精査をし、収益の確保と安定した経営の強化に取り組まれることを望むものでございます。  以上、公営企業会計の決算審査の概要について申し上げましたが、関係諸帳簿等との照合の結果、計数は正確であり、予算の執行、経理につきましても、地方公営企業法に規定されております経営の基本原則にのっとって企業経営が行われておりまして、本決算は適正なものと認めることができました。  それでは最後に、太田市全体の決算について申し上げたいと思います。  平成28年度の日本経済は、アベノミクスによる取り組みのもと、経済再生、デフレ脱却に向けた進捗が見られ、好調な企業業績を背景に雇用、所得環境は改善しており、緩やかな回復基調が続いておりました。しかし、平成26年の消費税率引き上げ以降、個人消費は力強さを欠いた状況にあり、所得から支出への波及におくれが見られました。こうした状況の中で、政府は経済・財政再生計画に基づき、経済再生なくして財政健全化なしを基本方針として、経済再生、デフレ脱却と財政健全化に向けた金融政策の取り組みを進め、経済の好循環が進展する中で、物価の基調においても緩やかな上昇が見られる状況となりました。  本市におきましては、一般会計の歳入につきまして、自主財源であります市税が大幅な増収となってございます。なお、一般会計では市税等に、特別会計では国民健康保険税等に多大な収入未済額が見られました。収入未済額の縮減については、新たな滞納者の抑制と滞納繰越額の縮減に努めているなど、収納関係部課の努力が認められるところではありますが、公平性確保の観点から、今後とも、効果的な収納対策により、収入未済額のさらなる縮減に向け努力されることをお願いするものであります。  一般会計の歳出につきましては、新生太田総合計画の最終年度として、まちづくりの目標であります「人と自然にやさしい、笑顔で暮らせるまち太田」の実現を目指し、多様化及び高度化する市民ニーズに対応した各種の事業が実施されました。限りある財源の中、経済性、効率性、有効性を考慮した予算執行でございました。また、今日的な課題であります人口減少や少子高齢化が急速に進展している中において、市民サービスの充実を図るための行政需要は増大しており、財政運営を取り巻く環境は厳しい状況が予見されております。このため、持続可能な行政運営や政策課題に重点的かつ優先的に取り組み、引き続き事務の効率化及び合理化による歳出抑制に取り組まれることが求められてございます。  今後におきましても、国の経済対策等を注視しながら、引き続き健全な財政構造を堅持し、市民満足度を高める施策の選択と集中により、限られた財源を最大限に有効活用し、市民サービスの充実と市民福祉のさらなる向上に努力されるよう要望いたしまして、平成28年度太田市各会計決算の審査結果報告とさせていただきます。どうぞよろしくお願い申し上げます。  引き続きまして、地方公共団体の財政の健全化に関する法律に基づく平成28年度健全化判断比率等の審査結果の報告を申し上げます。  市長から審査に付されました健全化判断比率及び資金不足比率並びにその算定の基礎となる事項を記載しました書類が適正に作成されているかどうかを主眼として審査を執行いたしました。  なお、審査過程において関係部課長の出席を求め、内容を聴取いたしました。  審査の結果、健全化判断比率等及びその算定の基礎となる事項を記載した書類は、いずれも適正に作成されているものと認められました。  実質赤字比率、連結実質赤字比率、実質公債費比率及び将来負担比率から成る健全化判断比率につきましては、いずれも早期健全化基準を下回り、良好であることが確認されました。特に、実質赤字比率及び連結実質赤字比率につきましては、前年度に引き続き当年度も黒字となっておりまして、当該比率には該当がございません。また、実質公債費比率及び将来負担比率につきましては、毎年度、良好な数値となっておりますが、実質公債費比率は前年度と比較して0.5ポイント改善されて6.4%、将来負担比率につきましても昨年度と比較して1.1ポイント改善されて50.6%と、さらに良好な数値となってございます。  また、公営企業における経営状況の健全性を判断する資金不足比率につきましても、経営健全化基準を下回り、良好な状態にあることが認められました。  なお、参考といたしまして、地方公営企業会計を適用している下水道事業等会計について、民間の企業会計における1年基準に基づく実質的な資金不足比率を算出いたしました。  この結果、算出した比率につきましては経営健全化基準を上回ることになるため、さらなる設備の有効活用に取り組むとともに、適正な資金運用計画に基づく効率的な事業運営を望むものでございます。  地方公共団体の財政の健全化に関する法律は、財政状況の悪い自治体を早期に発見し、早期に治療しようというものであります。健全な財政運営を行うためには、適切な内部統制機能を発揮し、経営改善を図っていくということが必要でございます。  今後におきましても、健全化判断比率及び資金不足比率がさらに良好な数値となるよう長期的な視点に立った財政運営を行い、改善が必要な事務の執行につきましては、積極的な対応を要望いたしまして、平成28年度健全化判断比率等の審査結果の報告とさせていただきます。どうぞよろしくお願い申し上げます。      ◎ 散     会 ○議長(町田正行) 以上をもちまして本日の日程は終了いたしました。  お諮りいたします。  議事の都合により、9月8日から9月11日までの4日間は休会いたしたいと思います。  これにご異議ありませんか。      (「異議なし」の声あり) ○議長(町田正行) ご異議なしと認めます。  よって、9月8日から9月11日までの4日間は休会することに決定いたしました。  次の会議は9月12日午前9時30分から開きますので、ご出席願います。  本日はこれをもって散会いたします。                                       午後2時21分散会...