• 改正卸売市場法(/)
ツイート シェア
  1. 太田市議会 2016-09-28
    平成28年 9月定例会−09月28日-05号


    取得元: 太田市議会公式サイト
    最終取得日: 2022-12-25
    平成28年 9月定例会−09月28日-05号平成28年 9月定例会            平成28年9月太田市議会定例会会議録(第5日) 平成28年9月28日(水曜日)  〇出席議員 30名         1番  高 橋 え み          2番  渡 辺 謙一郎         3番  大 川 敬 道          4番  秋 山 健太郎         5番  高 田   靖          6番  高 木 勝 章         7番  八木田 恭 之          8番  渋 沢 ゆきこ         9番  水 野 正 己         10番  岩 崎 喜久雄        11番  星 野 一 広         12番  木 村 康 夫        13番  石 川 忠 宏         14番  齋 藤 光 男        15番  高 藤 幸 偉         16番  宮 沢 まりこ        17番  矢 部 伸 幸         18番  尾 内 謙 一        19番  町 田 正 行         20番  五十嵐 あや子        21番  川 鍋   栄         22番  正 田 恭 子        23番  白 石 さと子         24番  市 川 隆 康        25番  高 橋 美 博         26番  山 田 隆 史        27番  石 倉   稔         28番  久保田   俊
           29番  大 島 正 芳         30番  大 川 陽 一  〇説明のため出席した者    市長       清 水 聖 義     副市長      清 水 計 男    教育長      澁 澤 啓 史     企画部長     星 野   晃    総務部長     長 島 榮 一     市民生活部長   岩 崎 道 博    文化スポーツ部長 尾 崎 正 行     福祉こども部長  鈴 木 宏 和    健康医療部長   薊   貞 春     産業環境部長   板 橋 信 一    農政部長     一ノ瀬 和 也     都市政策部長   恩 田 洋 一    行政事業部長   蛭 川 信 一     消防長      久保田 誠一郎    教育部長     菅 間 健 司     企画部副部長(企画政策課長)                                  鈴 木 信 行    総務部副部長   相 澤 一 彦     総務部参事(総務課長)                                  荒 木   清    財政課長     栗 原 直 樹  〇事務局職員出席者    事務局長     石 川 秀 之     副局長(議会総務課長)                                  伏 島   治    議会総務課長補佐(議事係長)       議会総務課長補佐(総務係長)             山 影 正 敏              井 上 恵美子    係長代理     中 村 絹 子           議 事 日 程(第5号)                             平成28年9月28日午前9時30分開議                             太田市議会議長     木 村 康 夫 第 1  議案第82号 太田市文化施設条例の一部改正について─────────────────┐      議案第83号 太田市美術館・図書館条例の制定について        (市文委審査報告)│      議案第84号 太田市奨学金貸与条例の制定について──────────────────┘ 第 2  議案第65号 平成27年度太田市一般会計歳入歳出決算認定──────────────┐             について                               │      議案第66号 平成27年度太田市国民健康保険特別会計歳入              │             歳出決算認定について                         │      議案第67号 平成27年度太田市住宅新築資金等貸付特別会              │             計歳入歳出決算認定について                      │      議案第68号 平成27年度太田市後期高齢者医療特別会計歳              │             入歳出決算認定について                        │      議案第69号 平成27年度太田市八王子山墓園特別会計歳入              │             歳出決算認定について                 (決特委審査報告)│      議案第70号 平成27年度太田市介護保険特別会計歳入歳出              │             決算認定について                           │      議案第71号 平成27年度太田市太陽光発電事業特別会計歳              │             入歳出決算認定について                        │      議案第72号 平成27年度太田市水道事業会計決算認定につ              │             いて                                 │      議案第73号 平成27年度太田市下水道事業等会計決算認定              │             について───────────────────────────────┘ 第 3  議案第74号 平成28年度太田市一般会計補正予算(第2号)について      議案第75号 平成28年度太田市国民健康保険特別会計補正予算(第1号)について      議案第76号 平成28年度太田市住宅新築資金等貸付特別会計補正予算(第1号)について      議案第77号 平成28年度太田市後期高齢者医療特別会計補正予算(第1号)について      議案第78号 平成28年度太田市八王子山墓園特別会計補正予算(第1号)について      議案第79号 平成28年度太田市介護保険特別会計補正予算(第1号)について      議案第80号 平成28年度太田市太陽光発電事業特別会計補正予算(第1号)について      議案第81号 平成28年度太田市下水道事業等会計補正予算(第1号)について 第 4  特別委員会継続調査の件 第 5  特定事件の閉会中継続調査の付託           本日の会議に付した事件 議事日程に同じ      ◎ 開     議                                       午前9時30分開議 ○議長(木村康夫) これより本日の会議を開きます。      ◎ 諸 般 報 告 ○議長(木村康夫) 議事に入る前に、事務局長より諸般の報告をさせます。 ◎事務局長(石川秀之) ご報告申し上げます。  地方自治第180条第1項の規定による専決処分でございますが、今定例会開会後、議長宛てに報告がございましたのは、損害賠償の額の決定及び和解について、1件の報告がございました。  以上のことにつきましては、写しを配付してございますので、ご了承いただきたいと思います。  以上でございます。 ○議長(木村康夫) 本日の議事日程は、あらかじめお手元に配付申し上げたとおりであります。  その順序により会議を進めたいと思いますので、ご了承願います。  日程に入ります。      ◎ 委 員 長 報 告                 委 員 会 審 査 報 告 書  本委員会に付託の事件を審査の結果、下記のとおり決定したから会議規則第109条の規定により報告します。                                      平成28年9月14日 太田市議会議長   木 村 康 夫 様                                市民文教委員長  久保田   俊                       記 ┌───────┬────────────────────────────┬─────┐ │ 事件の番号 │     件              名       │議決の結果│ ├───────┼────────────────────────────┼─────┤ │ 議案第82号 │太田市文化施設条例の一部改正について          │ 原案可決 │ ├───────┼────────────────────────────┼─────┤ │ 議案第83号 │太田市美術館・図書館条例の制定について         │ 原案可決 │ ├───────┼────────────────────────────┼─────┤ │ 議案第84号 │太田市奨学金貸与条例の制定について           │ 原案可決 │ └───────┴────────────────────────────┴─────┘ ○議長(木村康夫) 日程第1、議案第82号から第84号までの3議案を一括議題といたします。  3議案は市民文教委員会に付託いたしたものであります。
     審査報告書の朗読を省略し、直ちに久保田俊委員長から報告を求めます。 ◎市民文教委員長(久保田俊) ご指名によりまして、市民文教委員長報告を申し上げます。  去る9月12日に本委員会に付託されました議案第82号、議案第83号及び議案第84号の3議案につきまして、審査の経過と結果をご報告申し上げます。  本委員会は、9月14日に委員全員及び執行者の出席のもとに委員会を開催し審査を行いました。提案理由及び議案の内容につきましては、9月8日の本会議において説明を受けたとおりでありますが、今回の審査に当たり、再度、執行者より詳細な説明を受け、慎重に審査を行ったものであります。  初めに、議案第82号 太田市文化施設条例の一部改正についてご報告を申し上げます。  本案は、平成29年4月に開館する太田市民会館の名称、位置及び使用料を定めようとするものであります。あわせて、既存の太田市新田文化会館及び太田市藪塚本町文化ホール電気器具持込使用料の見直し及び項目の追加を行うとともに、別表中の字句の整理をするものであります。  委員からは、ホールの使用料の設定根拠についての質疑があり、このことについては、ホールの使用料は市内既存施設である新田文化会館及び藪塚本町文化ホールのほか、近隣の同規模施設の使用料を参考とし、利用区分ごとの金額を設定しているとのことでありました。  また、名称以外の会館の愛称やシンボルマークの必要性についての質疑があり、このことについては、今後の計画に支障が出ないよう、まずはこの条例で会館の名称を決定させていただき、愛称やシンボルマークは、(仮称)太田駅北口駅前文化交流施設の例もあり、市民からさまざまな意見をいただいた経緯もあることから、公募も含め検討中であるとのことでありました。  さらに、ピアノの使用料の設定根拠のこと、照明設備、音響設備の操作を行う専門技術者の選定と、利用者が専門技術者に操作を委託する場合の負担のことなどについての質疑がなされました。  挙手により採決を行った結果、賛成全員により本案は原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。  次に、議案第83号 太田市美術館・図書館条例の制定についてご報告を申し上げます。  本案は、太田駅北口に太田市美術館・図書館を設置するため、必要な条例を制定しようとするものであります。  なお、附則については、施行日を公布の日から起算して4月を超えない範囲内において規則で定める日から施行すると規定するとともに、太田市特別職の職員で非常勤のものの報酬及び費用弁償に関する条例を一部改正し、美術館・図書館運営委員の委員報酬を規定するものであります。  委員からは、中学生以下の者の観覧料の取り扱いについての質疑があり、このことについては、義務教育の児童生徒等には多くの観覧の機会を与えたいという理由から無料とするとのことでありました。  また、障がい者や障がい者を介助する人に対する観覧料の減免のことについての質疑がなされました。  挙手により採決を行った結果、賛成全員により本案は原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。  次に、議案第84号 太田市奨学金貸与条例の制定についてご報告を申し上げます。  本案は、奨学金をより利用しやすいものとし、貸与した奨学金を確実に返還してもらうことを目的とした本市の奨学金制度の見直しに伴い、太田市奨学資金貸与に関する条例を全部改正し、新たに太田市奨学金貸与条例を制定するものであります。  委員からは、返済が困難となった場合における本条例案施行後の対応についての質疑があり、このことについては、基本的には現行と同様の対応を考えているが、施行後においては、保証人が連帯保証人であることを本人に認識していただくとともに、悪質なケースがあった際には法的な措置を含め、今まで以上に速やかな対応、円滑な処理が行えるとのことでありました。  また、現行の貸与規定で保証人2名としていたものを連帯保証人2名と変更することは、より利用しやすい奨学金とする改正の目的と乖離するのではないかとの質疑があり、このことについては、親権者以外で市内に居住する保証人2名を求めることを、連帯保証人ではあるが1名は親権者等を、それ以外の1名は市外在住の者も認めることにより、利用者の負担は軽減されると考えるとのことでありました。  また、給付型奨学金の拡充についての質疑があり、このことについては、奨学金の趣旨としては給付型が望ましいが、抜本的な制度改正については国の動向を見ながら考えていきたい、過渡期であることから、現在の仕組みの中で少しでも利用しやすく、また、わかりやすくするための改正を行いたいとのことでありました。  さらに、返還の猶予に規定する「その他の正当な理由」において想定される理由のこと、本市で行っている給付型奨学金の現状のこと、条例施行後における必要な見直しの実施のことなどについての質疑がなされました。  挙手により採決を行った結果、賛成多数により本案は原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。  以上、本委員会に付託されました3議案につきまして、審査の経過と結果をご報告申し上げましたが、よろしくご審議の上、ご賛同賜りますようお願い申し上げまして、委員長報告といたします。      ◎ 質 疑(終局) ○議長(木村康夫) これより質疑に入ります。  ただいまの委員長報告に対し、ご質疑ありませんか。      (「なし」の声あり) ○議長(木村康夫) 別にご質疑もないようですから、以上で質疑を打ち切ります。      ◎ 討     論 ○議長(木村康夫) 議事の都合により、議案第82号から第84号までの3議案についての討論は一括とし、採決は議案ごとといたします。  これより討論に入ります。  討論の通告がありますので、順次発言を許します。  最初に、9番水野正己議員。 ◆9番(水野正己) 日本共産党の水野正己です。  議案第84号 太田市奨学金貸与条例の制定についてにおける主な問題点を指摘して、反対討論を行います。  本案は、現行の太田市奨学資金貸与に関する条例にかわって新たな条例を制定しようとするもので、事実上の条例改定と言えるものです。  その内容は、ただいま市民文教委員長の報告でもありましたけれども、現行条例の貸し付け申請には市内在住の保証人2人を必要とする規定を、連帯保証人2人を必要とし、うち1人は親権者等、もう1人は市外在住者でもよいとすることを初め、特別支援学校の高等部や高等専門学校の在学生も貸与対象として明確に規定し、貸与の額についても、専修学校の在学生について、高等課程と専門課程を明確に区分することなどとされます。  ここで問題となるのは、現行の保証人2人を必要とする規定が、本案によって連帯保証人2人を必要とする規定に変わることです。連帯保証人については、親権者等以外のもう1人は市外在住者でもよいとすることで、市外の人まで含めて広く依頼することができるようにはなりますが、しかし、連帯保証人は保証人とは違い、借りた人と同じ責任を負い、いきなり返済を求められることもあります。保証人ではなく連帯保証人を必要と改定することで、親権者等以外に連帯保証人を引き受けてくれる人が見つからないことも起こり得ますが、そうなると奨学金が借りられなくなってしまいます。  親など親権者等以外に連帯保証人を見つけることがどれだけ大変かは、例えば県営住宅、市営住宅の入居において、生活保護の人が連帯保証人を依頼する場合が象徴的と言えます。生活保護の場合は、生活保護の家賃扶助費が入居者を通さず、直接家賃として支払われるために、生活保護が決定してからの家賃が滞納となることはあり得ず、したがって、生活保護決定後の家賃を連帯保証人が支払うことはあり得ません。ところが、生活保護であるから保護決定後の家賃を連帯保証することはないということをどれだけ説明しても、連帯保証人が見つからないケースがこれまでも複数あります。生活保護の人の県・市営住宅の連帯保証人探し、すなわち事実上、連帯保証することが起こり得ない、そういうケースでも連帯保証人が見つからないという困難を伴うのが実態です。本案によって、親権者等のほかにもう1人、合計2人の連帯保証人を必要と規定することで、結局、親権者等以外の2人目の連帯保証人が見つからずに奨学金を借りられない子どもを生むことにもなりかねません。  もう1つの問題は、返済不要の給付制奨学金の拡大もないままに連帯保証人を必要とする改定をしようとすることであります。これでは子どもの進学、学ぶ意欲を保障するという奨学金制度の趣旨に反してしまい、貧困の連鎖を断ち切るという社会的課題にも背くことになってしまいます。奨学金の申請では、当初は保証人となることに難色を示していた人に、渋沢議員が、連帯保証人のように借りた人と同じ責任を負い、いきなり返済は求められることはないと説明して引き受けてもらったケースも複数あります。確実に返済してもらい、利用しやすくするのが本案の目的とされますが、利用しにくくなる面は否定できないはずだと言えます。  市民文教委員会の審査では、親権者等以外に連帯保証人が見つからず、奨学金を借りられない場合はどうするのかという私の質問に、課長は、連帯保証人が不要の学生支援機構の奨学金を紹介すると答えました。───────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────業者向けの制度資金であっても、無担保無保証人融資が拡大されている下で、学ぶ意欲を保障するための奨学金が利用しにくくなるのは、社会経済情勢に逆行するものとも言えます。  なお、保証人であっても全く返済義務がないわけでないのは言うまでもありませんが、保証人の場合は、連帯保証人にはない催告の抗弁権と検索の抗弁権を行使できることを申し上げておきたいと思います。催告の抗弁権とは、債権者、本市の奨学金であれば市が債権者となりますが、債権者が保証人に債務の履行、つまり返済を請求したときに、保証人が、まず主たる債務者、つまり借りた本人に催告をなすべき旨を請求することができるという民法で規定された権利であるのが催告の抗弁権です。そして民法では、保証人が催告の抗弁権を行使した場合は、債権者が借りた本人への催告を怠ったために返済がされなかった借金については、保証人は、債権者が催告をすれば返済することができた限度において、その返済の義務を免れるとされます。ただし、借りた本人が破産手続開始決定を受け、あるいは行方不明であるときは、催告の抗弁権は行使できないとされますが、民法では、連帯保証人は、催告の抗弁権は有しないとされています。  さらに、検索の抗弁権ですが、これは保証人が債権者に対して、借りた本人の財産処分、いわゆる滞納整理のための財産処分について、執行するまで保証人としての返済を拒むことができるという民法に同様に規定された権利です。民法では、検索の抗弁権を行使するには、借りた本人に返済の資力、つまり財政力があり、なおかつ、執行が容易なことを証明しなければならないと規定され、検索の抗弁権が行使された場合は、債権者は、まず借りた本人の財産に滞納処分の執行をしなければならないとされます。なお、民法では、連帯保証人は、催告の抗弁権と同様に、検索の抗弁権も有しないとされています。  さらに、催告の抗弁権と同様に、債権者が借りた本人への請求を怠った場合は、保証人は、債権者が直ちに催告または執行をすれば返済することができた限度において、その返済の義務を免れるとされています。判例では、検索の抗弁権は、借りた本人に若干の財産があれば行使可能であって、必ずしもそれが借金の全額に及ぶことを必要としないとされています。このように、保証人の場合は、連帯保証人のように、借りた人がどんな状況であっても、いきなり返済を求められることはありません。  市民文教委員会の審査では、私の質問に課長が、連帯保証人に対しても、いきなり取り立てに行くことはなく、今までと同様に、まずは借りた本人に返還を求めていくと答えています。しかし、保証人を連帯保証人に変えた後も、その後も運用を変えないのであれば保証人のままでよいことになります。変える以上は現行とは違う対応、運用も考えているということになります。確かに市内在住者2人という規定を、1人は親権者等、もう1人は市外在住者でもよいとする部分に限っては前進ですが、しかし、本市の奨学金を利用しやすく、借りやすくするというのであれば、保証人を連帯保証人に変えることなく、市内在住者2人の保証人を、保証人のうち1人は親権者等、もう1人は市外在住者でもよいとするか、あるいは連帯保証人は親権者等1人、ほかに保証人1人が必要で、市外在住者でもよいと改定すればよいのだということを指摘するものです。  同時に、仮に保証人も含めて悪質なケースがあった場合には、保証人が催告の抗弁権や検索の抗弁権を行使できないようにすることも含め、機敏に、かつ慎重に手だてをとれば、保証人を連帯保証人に変えなくとも対抗、対処できることも申し添えて、学ぶ意欲を保障するという奨学金制度の趣旨に反し、貧困の連鎖を断ち切るという社会的課題にも背を向けることになってしまう本案に対する反対討論とします。 ○議長(木村康夫) 次に、6番高木勝章議員。 ◆6番(高木勝章) 創政クラブの高木勝章でございます。  議案第84号 太田市奨学金貸与条例の制定について、本案を可決すべきものとした委員長報告に賛成の立場から討論させていただきます。  本案は、本市の奨学金をより利用しやすくすること、そして確実に返還してもらうことを目的として、太田市奨学資金貸与に関する条例を全部改正し、新たに太田市奨学金貸与条例を制定しようとするものであります。  主な改正点は、貸与資格と保証人要件であります。貸与資格では、本市に1年以上居住するという要件を市内に住所を有するという要件に緩和するとともに、特別支援学校の高等部などを対象に加えるなど、貸与の対象を拡大する内容となっています。また、保証人要件では、市内に居住する者という要件を廃止しています。これは少子化、核家族化の進展により、市内で保証人を見つけることが非常に困難だという市民の切実な声を反映したものということであります。このことは、将来を担う若者が経済的理由によって進学をためらうことなく勉学に励むための大きな手助けになるものであります。  一方、貸与する奨学金の財源が市民の皆様からの貴重な税であることを考えれば、確実に返還していただかなくてはなりません。保証人を連帯保証人とすることで、奨学生本人にも返還に対する責任をより一層自覚してもらえるものと思います。また、返還が滞った場合の対応に万全を期していくこととなり、行政に課せられた責務と言えるのではないでしょうか。  とはいうものの、借りたものは何が何でも約束どおりに返さなければならないというわけではありません。返還の意思はあるものの、返還が困難になることもあろうかと思います。そのような場合を考慮し、疾病その他の正当な理由がある場合には返還を猶予するなど、利用者への配慮もなされています。このように本案は、利用者の立場に配慮した、よりよい制度を目指すものと同時に、行政として市民からの負託に応えようとするものであります。  以上の理由から、本案を可決すべきものとした市民文教委員会の決定は妥当であることを申し上げまして、議案第84号についての委員長報告に対する賛成討論とさせていただきます。      ◎ 討 論 終 局 ○議長(木村康夫) 以上で通告による討論は終わりました。  他に討論ありませんか。      (「なし」の声あり) ○議長(木村康夫) 他に討論もないようですから、以上で討論を打ち切ります。      ◎ 表     決 ○議長(木村康夫) これより採決いたします。  最初に、議案第82号を採決いたします。  本案に対する委員長の報告は、原案可決です。  本案を委員長報告のとおり決定することに賛成の方は起立願います。      (起 立 全 員) ○議長(木村康夫) 起立全員、よって本案は委員長報告のとおり決定いたしました。  次に、議案第83号を採決いたします。  本案に対する委員長の報告は、原案可決です。  本案を委員長報告のとおり決定することに賛成の方は起立願います。      (起 立 全 員) ○議長(木村康夫) 起立全員、よって本案は委員長報告のとおり決定いたしました。  次に、議案第84号を採決いたします。  本案に対する委員長の報告は、原案可決です。  本案を委員長報告のとおり決定することに賛成の方は起立願います。      (起 立 多 数) ○議長(木村康夫) 起立多数、よって本案は委員長報告のとおり決定いたしました。      ◎ 委 員 長 報 告                 委 員 会 審 査 報 告 書  本委員会に付託の事件を審査の結果、下記のとおり決定したから会議規則第109条の規定により報告します。                                      平成28年9月23日 太田市議会議長   木 村 康 夫 様                                決算特別委員長  川 鍋   栄                       記 ┌───────┬────────────────────────────┬─────┐ │ 事件の番号 │     件              名       │議決の結果│ ├───────┼────────────────────────────┼─────┤ │ 議案第65号 │平成27年度太田市一般会計歳入歳出決算認定について   │ 認  定 │ ├───────┼────────────────────────────┼─────┤
    │ 議案第66号 │平成27年度太田市国民健康保険特別会計歳入歳出決算認定に│ 認  定 │ │       │ついて                         │     │ ├───────┼────────────────────────────┼─────┤ │ 議案第67号 │平成27年度太田市住宅新築資金等貸付特別会計歳入歳出決算│ 認  定 │ │       │認定について                      │     │ ├───────┼────────────────────────────┼─────┤ │ 議案第68号 │平成27年度太田市後期高齢者医療特別会計歳歳出決算認定│ 認  定 │ │       │について                        │     │ ├───────┼────────────────────────────┼─────┤ │ 議案第69号 │平成27年度太田市八王子山墓園特別会計歳入歳出決算認定に│ 認  定 │ │       │ついて                         │     │ ├───────┼────────────────────────────┼─────┤ │ 議案第70号 │平成27年度太田市介護保険特別会計歳入歳出決算認定につい│ 認  定 │ │       │て                           │     │ ├───────┼────────────────────────────┼─────┤ │ 議案第71号 │平成27年度太田市太陽光発電事業特別会計歳歳出決算認定│ 認  定 │ │       │について                        │     │ ├───────┼────────────────────────────┼─────┤ │ 議案第72号 │平成27年度太田市水道事業会計決算認定について     │ 認  定 │ ├───────┼────────────────────────────┼─────┤ │ 議案第73号 │平成27年度太田市下水道事業等会計決算認定について   │ 認  定 │ └───────┴────────────────────────────┴─────┘ ○議長(木村康夫) 次に、日程第2、議案第65号から第73号までの9議案を一括議題といたします。  9議案は、決算特別委員会に付託いたしたものであります。  審査報告書の朗読を省略し、直ちに川鍋栄委員長から報告を求めます。 ◎決算特別委員長(川鍋栄) ご指名によりまして、決算特別委員会の委員長報告を申し上げます。  去る9月12日、本会議において付託されました議案第65号から第73号までの9議案の決算認定につきまして、審査の経過と結果をご報告申し上げます。  本委員会は、9月20日、21日及び23日の3日間にわたり、執行者及び参考人並びに委員全員の出席のもと、慎重に審査を行ったものであります。  それでは、決算審査における主な質疑、意見及び要望について順次ご報告申し上げます。  初めに、一般会計の歳入につきましては、将来負担比率の適正な目標値についての質疑があり、このことについては、具体的な目標値は定めずに、過去の実績値を目安に改善していきたい、本市にとって必要なものは、現在使っている人だけで負担するのではなく、将来使う人も負担する、世代間負担の原則に従って行っていきたいとのことでありました。  また、市営住宅の共益費について、入居率の低い住宅では入居者負担が大きくなるのではとの質疑があり、このことについては、入居率を上げる工夫や、同規模の住宅で共益費の金額に大きな差が出ない方法を検討していきたいとのことでありました。  さらに、予算現額と収入済額及び支出済額の差が大きい要因のこと、おおた市民債の発行状況のこと、ふるさと応援寄附金の増額要因のことなど、多くの質疑、意見、要望がなされました。  次に、教育費に係る歳入につきましては、奨学資金の返済方法及び滞納状況についての質疑がなされました。  次に、歳出について申し上げます。  初めに、2款総務費につきましては、市美術館・図書館の駐車場及び駐輪場の整備状況と、まちなかのにぎわい創出の役割について質疑があり、このことについては、駐車場40台、駐輪場10台を予定しているが、太田駅高架下の市営駐輪場を利用した場合の減免について、今後検討していきたい。また、開館企画として、ねむの木学園の子どもたちの作品を展示予定であり、この企画や、まちじゅう図書館などのさまざまなイベントによるにぎわい創出について、今後検討していきたいとのことでありました。  さらに、市掲示板撤去に伴う行政センターだよりの充実のこと、老朽化している公共施設の把握のこと、グリーンベルト設置による交通安全対策のことなど、多くの質疑、意見、要望がなされました。  次に、3款民生費につきましては、民営化される新田第一保育園について、必要な保育士数が確保されているのかとの質疑があり、このことについては、新田第一保育園と他の市立幼稚園に勤務する非正規職員に対して意向調査を実施しているが、現在の新田第一保育園の職員数に近い人が雇用を希望しており、新たな法人に対しては、職員雇用について働きかけ、確実に運営できるよう引き継ぎしていきたいとのことでありました。  さらに、ひとり暮らしの高齢者見守りのこと、セルフネグレクトへの対応のこと、生活保護費の不正受給防止のことなど、多くの質疑、意見、要望がなされました。  次に、4款衛生費につきましては、子宮頸がん予防ワクチン接種による健康被害についての質疑があり、このことについては、本市に相談があった人は5人で、当該ワクチン接種者は全て把握しているので、接種者にアンケート調査を行い、現在の健康状態を確認した上で、補助等の実施を検討したいとのことでありました。  さらに、スズメバチ駆除と啓発のこと、ごみステーションの不法投棄対策のこと、クリーンセンターの環境整備と施設見学のことなど、多くの質疑、意見、要望がなされました。  次に、5款労働費につきましては、勤労者向け制度融資の現状と利率引き下げのこと、浜町勤労会館の移転及び改修計画のことなどについての質疑、意見、要望がなされました。  次に、6款農林水産業費につきましては、土地改良事業に係る陳情案件についての質疑があり、このことについては、平成27年度までに859件の陳情を受理し、264件が未了となっている。未了案件を全て実施した場合の試算では約27億円を要するが、実施困難な案件もあるので、一定の年数が経過したものは、地元にその必要性を確認し整理して、事業実施に向けた調整をしていきたいとのことでありました。  さらに、有害鳥獣対策のこと、新規就農者増加の取り組みのこと、農村環境改善センターの今後のことなど、多くの質疑、意見、要望がなされました。  次に、7款商工費につきましては、卸売市場対策費補助金と株式会社太田地区総合卸売市場の今後についての質疑があり、このことについては、総合卸売市場は本市の出資などにより開設されたが、大手スーパーの進出などで経営が振るわなくなり、足利、桐生などとの広域整備計画も頓挫したため、本市は出資を引き揚げた。その際に、経営安定のため、平成23年度から10年間、毎年300万円の補助金を交付する取り決めを行った。今後については、現時点で行政が介入することは非常に難しいとのことでありました。  さらに、産学官連携事業についてのこと、中心市街地の空き店舗対策と新たな補助制度創設のこと、市街地の回遊性向上のことなど、多くの質疑、意見、要望がなされました。  次に、8款土木費につきましては、まちかど美術館の管理運営委託についての質疑があり、このことについては、ギャラリー使用許可の確認受付業務の補助や日常の清掃業務などを委託しており、清掃についてはエントランスホールや共用部分も含まれ、委託団体が管理人として、訪れる人への案内やギャラリーの利用指導を担っている部分もある。所管が複数であることを含め、組織的に問題があれば原因を追求し、まずは稼働率を高めていきたいとのことでありました。  さらに、空き家に関する相談窓口の設置のこと、太田駅南口地区市街地再開発事業の複合施設における企業の保留床取得のこと、耐震診断・耐震改修事業の今後についてのことなど、多くの質疑、意見、要望がなされました。  次に、9款消防費につきましては、付近に太田断層の存在が想定される市防災センターにおける防災備蓄食糧の保管についての質疑があり、このことについては、防災センター以外にも各行政センター等、備蓄食糧の保管場所は確保している。1カ所に偏らない分散した備蓄対応に配慮していきたいとのことでありました。  さらに、避難所の運営等を明記した実効性のある地域防災計画見直しのこと、浸水想定区域内における具体的な避難方法のこと、消防救急無線デジタル化に対する評価についてのことなど、多くの質疑、意見、要望がなされました。  次に、10款教育費につきましては、30人程度学級実施の成果及び今後の見通しについての質疑があり、このことについては、1クラスの人数が減少したことにより、きめ細やかな指導がなされ、児童の発言機会も増し、学習内容の定着が確認できた。今後は教員の研修等も充実させ、児童の学力向上、心身の健全育成を図っていきたいとのことでありました。  また、いじめへの対応及び障がいに対する教育についての質疑があり、このことについては、毎年100件以上の報告があるが、継続する案件は少なく、解消している。今後も、いじめを生み出さない方策、早期の解消に努める。障がい児に対しては、十分に学習できる環境を整えるとともに、障がいに対する教育を大事にしており、相手を思う気持ち、お互いを尊重する心を醸成しているとのことでありました。  さらに、子ども安全協力の家との連携強化のこと、体育大会出場に係る助成充実のこと、学校給食での食物アレルギー対応のことなど、多くの質疑、意見、要望がなされました。  次に、財産に関する調書につきましては、株式会社田園都市未来新田の経営状況改善による貸付金の繰り上げ償還のことについての質疑があり、このことについては、返済については将来的な健全運営に対する資金計画を立てており、議会へもお示ししている。今後の経過については引き続きチェックいただきたいとのことでありました。  また、行政財産及び普通財産の増減の内訳のことなどについての質疑、意見、要望がなされました。  次に、特別会計に対する質疑につきまして申し上げます。  初めに、国民健康保険特別会計につきましては、平成30年度から群馬県によって運営される国民健康保険制度の利用者への影響のことについて質疑、要望がなされました。  次に、住宅新築資金等貸付特別会計につきましては、財源の内訳及び現在の貸し付け状況のこと、返済滞納者への対応のことなどについての質疑、要望がなされました。  次に、後期高齢者医療特別会計につきましては、今後の財政運営のこと、後期高齢者医療広域連合制度のメリットのことなどについて質疑、意見がなされました。  次に、八王子山墓園特別会計につきましては、管理料の長期滞納者への対応のこと、共同墓地の無縁墓地としての利活用のことなどについての質疑がなされました。  次に、介護保険特別会計につきましては、認知症徘回者行方不明時の早期保護のための取り組みについて質疑があり、このことについては、徘回する可能性のある人を事前登録する仕組みを構築中であり、今年度中に制度設計を完了したいとのことでありました。  さらに、介護保険料及び介護サービス利用料の減免と介護保険基金残高の推移のこと、本市独自のサービスの実施のことなどについて質疑、意見がなされました。  次に、太陽光発電事業特別会計につきましては、市条例が施行される前に設置された太陽光発電設備に関する景観悪化や土砂災害の不安についての質疑があり、このことについては、条例施行前は国が設置の認可をし、市には情報が入らない状況であった。散見されるトラブルを回避すべく条例を制定した経緯があり、条例施行前に設置された太陽光発電設備については遡及適用とならないが、設置者に万全な対策を図るよう伝えるとともに、万が一、事故等があった場合には、行政として何らかの対応をとりたいとのことでありました。  さらに、平成32年から本格実施となる電力自由化のことなど、質疑、意見、要望がなされました。  次に、公営企業会計につきまして申し上げます。  水道事業会計につきましては、平成27年度の石綿セメント管布設がえの延長及び費用のこと、浄水場改修費用のこと、群馬東部水道企業団における今後の太田市の石綿セメント管布設がえなどについての質疑がなされました。  下水道事業等会計につきましては、コミュニティープラントや農業集落排水で生じる余剰汚泥の処分と再利用の方法について質疑がなされました。  次に、ただいまご報告申し上げました多くの質疑、意見、要望を踏まえての総括質疑について申し上げます。  初めに、健全財政の堅持と財政運営についての質疑があり、このことについては、平成27年度の実質単年度収支はマイナスであったが、ここ数年、財政状況は改善しているので特に問題はないこと、また、今後については、為替相場の変動などにより法人市民税の減収が予想されるので、歳出の一層のスクラップ・アンド・ビルドにより健全な財政運営を図りたいとのことでありました。  さらに、道路網の整備については、渋滞解消のためには幹線道路網の整備が必要であり、特に太田東部幹線が重要であることから、地元とよく協議をしながら整備を進めていきたいとのことでありました。  次に、市街地再開発事業等補助金についての質疑があり、このことについては、国の制度に基づき市から補助金支出をしていること、また、再開発によりまち並みが変わり、地価公示価格上昇の一因となっており、今後、固定資産税の増収が見込まれるとのことでありました。  さらに、市立保育園・幼稚園の民営化については、現在、市内の私立保育園・幼稚園は積極的な運営をされていることから、公立で運営するという認識を改める時期に来ているのではないかとのことでありました。  そのほか、人口減少対策のこと、おおた市民債発行のこと、介護保険料のことなど、多くの質疑、意見、要望がなされました。  次に、討論につきまして申し上げます。  平成27年度決算については、正規職員削減と非正規職員増員による人件費の削減と、市立保育園・幼稚園民営化による市民サービス向上への逆行、費用対効果の疑問が残る市美術館・図書館の建設、太田駅南口民間再開発ビルへの多額の補助金交付、57.3ヘクタールもの産業団地の造成、総事業費15億円以上の野球場建設、保険料の値上げを継続したままの後期高齢者医療、水道事業における包括業務委託の実施など、多くの問題点について指摘せざるを得ないことから、議案第65号、第68号、第69号、第70号、第72号及び第73号の一般会計、後期高齢者医療特別会計、八王子山墓園特別会計、介護保険特別会計、水道事業会計及び下水道事業等会計の決算に反対するとの討論がありました。  これに対して、平成27年度決算については、一般会計の実質収支は24億5,645万8,000円の黒字、6つの特別会計及び2つの企業会計でも黒字決算となっており、限られた財源を有効配分し、効率的かつ効果的な財政運営に努めた結果であり、評価するものである。また、新生太田総合計画を基本に、新市民会館の建設、太田駅周辺整備などの諸事業が推進され、さらには、財政力指数の上昇、実質公債費比率、将来負担比率の改善など、健全な財政運営を行ったことは大いに評価するものである。今後については、引き続き公債残高削減に向けた取り組みと、「人と自然にやさしい、笑顔で暮らせるまち太田」の実現のための実効性のある取り組みを要望し、賛成するとの討論がありました。  挙手により採決を行った結果、議案第65号、第68号、第69号、第70号、第72号及び第73号の一般会計、後期高齢者医療特別会計、八王子山墓園特別会計、介護保険特別会計、水道事業会計及び下水道事業等会計の平成27年度歳入歳出決算については、それぞれ賛成多数により認定すべきものと決定されました。  議案第66号、第67号及び第71号の国民健康保険特別会計、住宅新築資金等貸付特別会計、太陽光発電事業特別会計の平成27年度歳入歳出決算については、それぞれ賛成全員により認定すべきものと決定されました。  なお、執行者に対しましては、市民の信頼に応えるため、本委員会における審査内容を今後の行政運営に取り組んでいただくとともに、平成29年度の予算編成に積極的に生かしていただくよう要望した次第であります。  以上、決算特別委員会の審査内容について申し上げましたが、よろしくご審議の上、ご賛同賜りますようお願い申し上げます。      ◎ 質 疑(終局) ○議長(木村康夫) これより質疑に入ります。  ただいまの委員長報告に対し、ご質疑ありませんか。      (「なし」の声あり) ○議長(木村康夫) 別にご質疑もないようですから、以上で質疑を打ち切ります。      ◎ 討     論 ○議長(木村康夫) 議事の都合により、議案第65号から第73号までの9議案についての討論は一括とし、採決は議案ごとといたします。  これより討論に入ります。  討論の通告がありますので、順次発言を許します。  最初に、8番渋沢ゆきこ議員。 ◆8番(渋沢ゆきこ) 日本共産党の渋沢ゆきこです。  2015年度決算における議案第65号、第68号、第69号、第70号、第72号、第73号、すなわち2015年度の一般会計、後期高齢者医療特別会計、八王子山墓園特別会計、介護保険特別会計、水道事業会計、下水道事業等会計の各決算について、主な点を指摘して反対の立場から討論させていただきます。  まずは本市の決算に影響を与える2015年度の国の予算、政策などはどうだったのでしょうか。国の予算規模は年々膨らみ、特に軍事費は3年連続で大幅な増額、また、大型開発事業費についても前年度より増額の一方で、生活を支えるために必要不可欠な社会保障費は、年金や生活保護費などが次々削減され、介護や医療の負担増も加わり、国民には重い負担と社会保障の削減が同時並行という年であったと言えます。また、消費税8%の値上げが2014年4月から継続されたままであり、働く人の実質賃金は減り続け、高齢者にとっても勤労者世帯にとっても経済的に厳しさを増す年でありました。  社会的な課題としては、地域とのつながりが希薄になり、相談する人がいないといった高齢者の孤立、孤独の問題、若者の非正規雇用と低賃金、使い捨て労働の問題、または経済的格差の広がりから子どもの貧困、下流老人という言葉も使われるようになり、アベノミクスの経済政策の恩恵が庶民までは届いていないということを実感する年であったと思います。国民には自己責任論を植えつけて、精神的にも経済的にも不安と負担を押しつける一方で、大企業や一部の大資産家は空前の利益を上げ、巨額な資産をため込むといった逆立ちした政治が行われ、一体誰のための政治なのかと強い疑問と怒りがこみ上げてきます。公的責任を削減して民間任せ、個人任せ、お金のあるなしで差別、区別されるような国の政治を変えていかなくてはならないと私は思います。  さて、国の政治が、今申し上げたような国民の生活実態に背を向け、サービスをお金で買うような格差社会を推進しているからこそ、地方の各自治体が、より市民目線で生活密着型の政治を行っていかなければならないのではないでしょうか。果たして本市の2015年度の決算状況は、こういった社会状況から市民の暮らしと健康や福祉を守る立場に立ち、無駄な歳出を抑え、市民に寄り添う税金の使い方になっているのでしょうか。そういったことが問われる決算であると思います。  本市の2015年度決算は、ソフト事業よりハード事業中心、特に大型な公共事業が幾つも重なり、大きな予算が建設事業に注がれた年であるということをまず認識しなければならないと思います。駅周辺事業として整備計画を申請すれば国の補助金が見込めるということで、北口には太田市美術館・図書館を建設、着工し、南口には民間の15階建てのマンションと、8階建ての駐車場とテナントのオフィスビルの建設を着工しました。国が誘導したこととはいえ、緊急性、重要性から言って、本来この建設事業を行うべきではなかったのではないかと指摘いたします。
     特に南口の再開発ビルは、総事業費が約55億8,000万円程度とされますが、そのうち国、県、市の補助金は全て合わせると約20億6,800万円にも上るということです。これは本市の負担する補助金分だけでも総額約7億7,400万円という大きな金額になります。決算の総括質疑でも指摘されたように、総事業費約55億8,000万円のうち、約37%もの20億6,800万円の補助金で建設された、この民間ビルに関東建設の本社が入り、実質的には国の補助金も本市の負担した分の税金も、一部の民間企業のために有利になるような仕組みとなってしまうことに対して、税金の使い道として、市民感情からすれば許せない、市民の同意は得られない大きな問題だと強く指摘させていただきます。民間のマンションに多額の補助金を出すよりも、市営住宅や学校の校舎、学童保育所や消防団の詰所などを整備するほうが優先ではないかと指摘させていただきます。  さらに、新市民会館では、人件費や資材の高騰する時期に、舞台や音響にこだわり、当初の予定より建設費が増額となるのであればこそ、大勢の人を集客できる周辺駐車場が確保できる建設場所を選ぶべきではなかったのではと思います。今後については、さらに道路も含め環境整備をしていかなければ、交通渋滞により来場者に迷惑をかけることになるのではと大変危惧します。今までの保健センターや福祉会館などの移転場所についてもそうですけれども、公共施設の建設場所、市民にとって使いやすい配置について、今後これまで以上に計画的で慎重な判断を行うよう指摘させていただきます。  また、本市は今までも工業団地造成を推進してきましたが、2015年度は(仮称)吉沢・原宿地区産業団地の造成計画をさらに進め、今まで以上に企業が活躍しやすい状況を整備するということであり、大切な税金の優先的な使い方、配分という点から、また、そういった工場で働く人の賃金や雇用の安定について、どこまで確保されるのかという点で不安が残り、自治体として整備する規模を超えた、リスクを伴う大きな事業という点も指摘させていただきます。  また、富士重工から受けた9億円の寄附を活用して、新たな野球場を約15億円以上かけて整備しようとする計画については、そういった整備に多額の整備費を盛り込む前に、小中学校の校庭の排水対策のためのグラウンドの工事費を早急にとっていただきたいと指摘させていただきます。昨年もことしも雨の日が続き、運動会の練習の確保が大変でした。子どもたちが毎日利用している校庭が、学校によって水はけに違いがあるということのないよう、工夫、改善してもらいたいと思います。ぜひ、少しでも前倒しの改修計画と予算の確保をお願いし、運動場の整備という点で、子どもたちの使う場所こそ優先的に行うべきと指摘させていただきます。  今回の決算審議の中でも多くの委員から指摘されたように、身近な住民要望や道路環境整備についての地域の陳情が、予算の関係上なかなか進まない状況があることが明らかになりました。陳情関連予算は3億円ほどとったということですが、住宅件数や車の台数がふえている状況を考えれば、さらに大幅に予算をふやすことが必要と考えます。と同時に、予算だけでなく、工事に携わる設計や現場担当の職員もふやすことが、市民からの要望、陳情早期実現のためには必要だと思います。側溝などの排水路や通学路の安全点検、危険箇所への信号機やカーブミラーの設置、防犯灯など、まだまだ地域からの要望はたくさんあり、あらゆる要望の早期実現という点で決して十分とは言えない決算であったと指摘いたします。ぜひ、市民の身近な住宅環境整備や子どもたちの過ごす学校生活の環境整備に今後より力を入れて配分をお願いいたします。  また、職員の賃金について、2015年4月1日時点で本市の臨時嘱託職員が合計で687人ということ、その職員の今年度の時給は900円に引き上げられたということですが、決算審査の中で非正規職員の平均賃金は約183万円ということが明らかになりました。年収200万円以下では、幾ら結婚応援隊を設置しても経済的な安定にはほど遠く、少子化対策からも逆行するのではないでしょうか。本市の市民サービスを支えている職員の働く環境を守り、賃金格差を持ち込まないよう要望します。  そして、大きな問題と指摘せざるを得ないのが、現在残っている公立の保育園と現在4園ある公立の幼稚園のうち1園を建てかえ、改修とともに民営化しようとすることです。この問題については、何度も水野議員が、職員の雇用や処遇についてや、子どもの保育料や給食の問題についてなど、公立を残すことの意義や大切さ、民営化とすることで子どもたちのサービスに格差が生まれ、公的責任の後退につながりかねないと指摘し、市立の園を残すよう求めてきました。市立の保育園や幼稚園の民営化により、保育に関する公的責任が曖昧、後退するようなことがあってはなりません。この間の議会答弁から、新田第一保育園や藪塚本町幼稚園の民営化による経費削減は約2億円とのことですが、公立の保育園、幼稚園を民営化して、コスト削減を最優先とする考え方は改めていただきたいと強く指摘させていただきます。コスト削減と言うのであれば、今後の維持管理費がかかる北口の太田市美術館・図書館こそ見直すべきではなかったかと再度指摘いたします。  高齢者のための施設についても同じです。新しい取り組みとして地域に高齢者の集えるカフェをオープンしたことについては一定の評価をしますけれども、やはり第二老人福祉センターを廃止して、その地域の人たちの楽しみや居場所を奪うことになってしまったことについては、コスト削減を優先して、将来にわたって市民の健康と福祉の増進という観点から外れてしまっている残念な考え方と言わざるを得ません。  浜町勤労会館についても、今後数年間は取り壊さないと言いながら、大きな修繕もせず、老朽化を待っているのでは、第二老人福祉センターと同じ廃止の道をたどることになってしまい、新しく建てかえの計画もないということを指摘いたします。要は何が必要で何が不必要なのか、しっかり見きわめることが大切であり、その根本の考え方が、住民の福祉と健康を守る立場の自治体の役割を優先するのではなく、優先して行うべきでない公共事業への投資や大企業応援の政策に移行してきていると言っても過言ではないと私は思います。  決算審査では、2015年度末で基金残高が約87億6,000万円以上ということが明らかになりました。こういった基金を市民の切実な願いを実現していくために活用していくべきではないでしょうか。おうかがい市バスの登録者、利用者ともにふえてきていることを考えれば、新年度はバスの台数を1台増便したとはいえ、今後はさらに予約しなくても乗れるバス、土日、祭日も運行するバスの充実が必要だと考えます。高齢になっても、免許を返上しても、車を手放しても、住みなれた地域で自立して生活していきたいと願う市民の声にぜひ耳を傾けてください。今後は、今生活している市民の目線に立って政策を展開していってほしいと思います。87億円の基金もぜひ活用して、高齢になっても太田市に住んでいてよかったと思う政策づくりをお願いいたします。そのための公共交通政策としては十分でなかったと指摘いたします。  後期高齢者医療特別会計では、2013年度から保険料の値上げを継続したままであり、高齢者の医療を支えていくにはまだまだ十分とは言えないと指摘させていただきます。  八王子山墓園特別会計では、2014年10月から墓地の永代使用料をそれまでの年間49万円から55万円に値上げし、さらに、2015年4月から管理料を年額3,150円から5,000円に値上げしたままであるということを指摘させていただきます。  介護保険特別会計では、2015年4月から介護保険料基準額で7,200円値上げしたことで、総額6億300万円の負担増になったことを指摘させていただきます。  水道事業会計では、水道事業の包括業務委託が9年目を迎え、水道水の安全性と安定的な供給という点から考えれば包括業務委託はやめるべきであるということ、同時に、今年度4月から3市5町の水道企業団に統合されたことで、市民サービスの向上と水道料金の値下げにつながるのかが不透明であるということを指摘させていただきます。  下水道事業等会計では、2012年からの退職金手当の削減を継続したままであるということを指摘させていただきます。  以上、2015年度決算における一般会計、後期高齢者医療特別会計、八王子山墓園特別会計、介護保険特別会計、水道事業会計、下水道事業等会計の各決算における主な点を指摘して、反対討論といたします。 ○議長(木村康夫) 次に、5番高田靖議員。 ◆5番(高田靖) 創政クラブの高田靖でございます。  決算特別委員会に付託されました議案第65号から第73号までの9議案、すなわち平成27年度太田市各会計の歳入歳出決算の認定に当たりまして、委員長報告に賛成の立場から討論をさせていただきます。  平成27年度の決算状況は、一般会計では歳入総額841億7,073万8,000円、歳出総額804億3,864万2,000円で、前年度に比べまして歳入は2.6%の増、歳出は2.0%の増、差引額37億3,209万6,000円となり、翌年度への繰り越し財源を除く実質収支も24億5,645万8,000円の黒字でありました。  また、国民健康保険特別会計を初めとする6つの特別会計においても、全て黒字決算でありました。さらに、公営企業会計においても、水道事業会計及び下水道事業等会計とも黒字決算でありました。  全ての各会計において黒字決算となったことは、それぞれが適正な予算執行に努め、限られた財源を有効配分し、効果的かつ効率的な財政運営に努めた結果であり、評価できるものと考えます。  さて、次に一般会計を中心に決算内容を見ますと、まず歳入でありますが、市税については、緩やかな景気回復を受け、個人市民税や固定資産税の償却資産は増額となったものの、法人市民税の予定納付分の平準化に伴う減額や評価がえによる固定資産税の土地・家屋の減額等により、前年度比6.3%減の411億2,363万3,000円となりました。歳入に占める割合は48.9%となり、昨年度よりは下がったものの、昨年度に引き続き400億円を超えるものでありました。今後の動向につきましては、税制改正などにより厳しい状況が想定されますが、財政力強化に向けた自主財源確保の取り組みを期待したいと思います。  今年度の決算特別委員会では、財政調整基金に関する議論がありました。そこで、過去平成17年度から平成26年度までの10年間の財政調整基金残高を見てみたいと思います。一番少なかったのは平成21年度末で、39億257万3,000円、逆に一番多いのは平成26年度末で、82億9,114万5,000円で、10年間の平均は54億2,491万2,000円となっています。平成27年度末は87億6,629万6,000円となっており、10年間の平均額を33億4,000万円上回るばかりか、ここ10年間で一番多かった平成26年度を4億7,515万円ほど上回っており、高く評価したいと考えます。  次に、市債発行額は50億9,275万4,000円であり、前年度比15.4%増となりました。しかしながら、平成27年度末の一般会計の市債残高は731億8,684万8,000円となり、前年度より22億2,672万4,000円減少しています。市債発行については、過去の決算特別委員会においてもたびたび議論になったところでございますが、平成27年度においても、臨時財政対策債を含めた市債全体で償還元金を超えない市債の発行の基本目標を達成できたとのことで、4年連続となります。平成28年度は、新市民会館建設事業などの大型事業により増加することが想定されており、今後さらに老朽化した公共施設の更新も迫っていることから、大幅な市債の発行を余儀なくされることも考えられます。次世代に過度な負担を残さないように市債対象事業を厳選し、市債残高の適正な管理に向けた取り組みの継続を要望するものであります。  次に、歳出における主要事業を見てみます。  まず、安全安心なまちづくりの取り組みとして、市内38カ所に防犯カメラ71基を設置するとともに、平成25年度からの継続事業で実施しておりました消防救急無線デジタル化整備事業が、平成27年度の高機能指令センターの整備で全て完了したほか、新設の防犯灯については、平成26年度と合わせ1,035灯を集中的に整備したとのことであります。  次に、施設整備に関連して、文化施設整備、住宅施設整備、教育施設整備が挙げられます。文化施設整備では、新市民会館建設事業と(仮称)太田駅北口駅前文化交流施設整備事業があります。両施設とも平成28年度完成に向けて本格化した工事が進んでいるようでありますが、待ち望んでいる市民のためにも、一日も早い完成を願いたいと思います。住宅施設整備では、鳥之郷市営住宅1期工事が完了し、平成31年度まで随時計画されているようであります。教育施設整備では、中央小学校の相談指導棟改修工事、沢野小学校のグラウンド整備や外構工事が完了し、快適な学習環境が確保できました。また、(仮称)藪塚本町認定こども園建設事業では、平成28年度完成に向けて工事が本格化しており、通園している子どもたちも心待ちにしていることと思います。  次に、ソフト事業では、国の緊急支援交付金を活用した太田市人口ビジョン・総合戦略を策定したほか、子育て世代の女性に対する就業支援や地元企業と連携したグローバル人材育成事業などに取り組まれました。また、繰り越し事業となりました農業の雪害対策では、農業被災者に対する補助金の支給を無事に完了することができたようであります。さらに、継続実施の第3子以降子育て支援事業、19校に拡大したこどもプラッツ推進事業、隔年実施の住宅リフォーム支援事業、30人程度学級を目指したおおた教育プロジェクト推進事業など、本市独自の施策を実施できたことは、本市の元気さがあらわれた結果でありますが、今後も続けていただけるよう期待したいと思います。  最後に、主な財政指標に触れますと、財政運営の弾力性の目安となる経常収支比率は89.9%と前年度より9.0ポイントの上昇、つまり悪化となりました。これは前年度に比べて法人市民税などが大きく減少した結果のようでありますが、今後も経常経費の削減を念頭に、さらなる改善に取り組んでいただきたいと思います。  また、財政健全化判断比率等につきましては、実質公債費比率は6.9%、将来負担比率は51.7%となり、年々改善傾向を示しており、いずれの指標も早期健全化基準等を下回る結果となっております。しかし、将来負担比率の県内12市の平均は、平成27年度で36.4%程度のようでありますから、さらに改善する必要があるようです。引き続き、健全財政に向けた取り組みを緩めることなく、適切な財政運営を進めていかれるよう、重ねて要望するものであります。  以上、一般会計を中心に平成27年度決算について申し上げました。景気は回復基調ではありますが、多くの人々は景気回復が実感できないところであると思います。そのような環境下にあっても、平成27年度決算は安定した財源の確保と効率的な予算執行が行われたものと認められ、高く評価したいと思います。  終わりになりますが、執行者におかれましては、決算特別委員会での議論を踏まえ、審査の中で出された多くの意見や要望などを十分に検討されまして、今後の予算執行や新年度予算に的確に反映させていただくよう強く求めるものであります。また、今後の市政運営に当たりましては、健全財政を堅持しながら、市民が安全で安心して暮らせるまちづくりに取り組んでいただくことを要望いたしまして、委員長報告に対する賛成討論とさせていただきます。      ◎ 討 論 終 局 ○議長(木村康夫) 以上で通告による討論は終わりました。  他に討論ありませんか。      (「なし」の声あり) ○議長(木村康夫) 他に討論もないようですから、以上で討論を打ち切ります。      ◎ 表     決 ○議長(木村康夫) これより採決いたします。  最初に、議案第65号を採決いたします。  本案に対する委員長の報告は、認定です。  本案を委員長報告のとおり決定することに賛成の方は起立願います。      (起 立 多 数) ○議長(木村康夫) 起立多数、よって本案は委員長報告のとおり決定いたしました。  次に、議案第66号を採決いたします。  本案に対する委員長の報告は、認定です。  本案を委員長報告のとおり決定することに賛成の方は起立願います。      (起 立 全 員) ○議長(木村康夫) 起立全員、よって本案は委員長報告のとおり決定いたしました。  次に、議案第67号を採決いたします。  本案に対する委員長の報告は、認定です。  本案を委員長報告のとおり決定することに賛成の方は起立願います。      (起 立 全 員) ○議長(木村康夫) 起立全員、よって本案は委員長報告のとおり決定いたしました。  次に、議案第68号を採決いたします。  本案に対する委員長の報告は、認定です。  本案を委員長報告のとおり決定することに賛成の方は起立願います。      (起 立 多 数) ○議長(木村康夫) 起立多数、よって本案は委員長報告のとおり決定いたしました。  次に、議案第69号を採決いたします。  本案に対する委員長の報告は、認定です。  本案を委員長報告のとおり決定することに賛成の方は起立願います。      (起 立 多 数) ○議長(木村康夫) 起立多数、よって本案は委員長報告のとおり決定いたしました。  次に、議案第70号を採決いたします。  本案に対する委員長の報告は、認定です。  本案を委員長報告のとおり決定することに賛成の方は起立願います。      (起 立 多 数) ○議長(木村康夫) 起立多数、よって本案は委員長報告のとおり決定いたしました。  次に、議案第71号を採決いたします。  本案に対する委員長の報告は、認定です。  本案を委員長報告のとおり決定することに賛成の方は起立願います。      (起 立 全 員) ○議長(木村康夫) 起立全員、よって本案は委員長報告のとおり決定いたしました。  次に、議案第72号を採決いたします。  本案に対する委員長の報告は、認定です。  本案を委員長報告のとおり決定することに賛成の方は起立願います。      (起 立 多 数) ○議長(木村康夫) 起立多数、よって本案は委員長報告のとおり決定いたしました。  次に、議案第73号を採決いたします。  本案に対する委員長の報告は、認定です。  本案を委員長報告のとおり決定することに賛成の方は起立願います。      (起 立 多 数) ○議長(木村康夫) 起立多数、よって本案は委員長報告のとおり決定いたしました。      ◎ 休     憩                                      午前10時43分休憩 ○議長(木村康夫) この際、暫時休憩いたします。      ◎ 再     開                                      午前11時35分再開 ○議長(木村康夫) 休憩前に引き続き会議を開きます。
         ◎ 発言の取り消し ○議長(木村康夫) この際、お諮りします。  水野正己議員から、先ほどの討論での発言について、会議規則第64条の規定により発言取消申出書に記載の部分を取り消したい旨の申し出がありました。  この取り消しの申し出を許可することにご異議ございませんか。      (「異議なし」の声あり) ○議長(木村康夫) ご異議なしと認めます。  よって、水野正己議員からの発言の取り消しの申し出を許可することに決定しました。      ◎ 持ち越し議案に対する質疑  議案第74号 平成28年度太田市一般会計補正予算(第2号)について  議案第75号 平成28年度太田市国民健康保険特別会計補正予算(第1号)について  議案第76号 平成28年度太田市住宅新築資金等貸付特別会計補正予算(第1号)について  議案第77号 平成28年度太田市後期高齢者医療特別会計補正予算(第1号)について  議案第78号 平成28年度太田市八王子山墓園特別会計補正予算(第1号)について  議案第79号 平成28年度太田市介護保険特別会計補正予算(第1号)について  議案第80号 平成28年度太田市太陽光発電事業特別会計補正予算(第1号)について  議案第81号 平成28年度太田市下水道事業等会計補正予算(第1号)について ○議長(木村康夫) 次に、日程第3、議案第74号から第81号までの8議案を一括議題といたします。  これより質疑に入ります。  質疑の通告がありますので、発言を許します。  9番水野正己議員。 ◆9番(水野正己) それでは、議案第74号及び第81号について伺います。議案第74号が一般会計補正予算、第81号が下水道事業等会計補正予算ですけれども、最初に、一般会計補正予算の歳入の14款2項1目総務費国庫補助金と、歳出の2款1項9目情報推進費について、企画部長に伺います。  マイナンバーシステム整備費補助金ですけれども、総務省分で500万円余り、厚労省分で900万円余りが補正増とされていますが、これに見合う歳出として、マイナンバーシステム整備委託料として1,700万円余りが補正増で計上されているわけですが、このシステム整備の具体的な内容を伺います。あわせて、マイナンバーシステム整備に係る費用は、私の認識だと全て国庫負担、国の負担でシステム整備の財源が充てられると認識していたわけですけれども、そうすると、今の歳入と歳出で、国庫補助が1,400万円入るのに対して、歳出で1,700万円、この差額が何によるものなのか、この2点について企画部長に伺います。  続いて、2款2項2目文化施設等管理費について、文化スポーツ部長に伺います。  太田市美術館・図書館管理運営費ですけれども、工事請負費が700万円増に対して、備品購入費が650万円ほど補正減とされているわけですが、その増減の具体的な内容と経緯とその理由を伺います。あわせて、美術館・図書館のオープンが来年1月からと変更されましたけれども、この補正の増減とオープンのおくれとが関係があるのかどうかについても伺います。  続いて、3款2項1目児童福祉総務費について、福祉こども部長に伺います。  親子ふれあい支援事業委託料が1,588万円の補正増とされているわけですけれども、この補正増とされた事業の内容をできるだけ具体的にお答えいただきたいと思います。あわせて、補正増となった経緯とその理由についても伺います。それから、この事業が民間の児童遊戯施設の利用料を補助する事業だとされているわけですけれども、そうすると、対象となる民間児童遊戯施設の利用状況を2014年度、2015年度、2016年度、3カ年さかのぼって伺いますが、とりわけ今年度については、4月から6月、そして、この利用料補助券が月初めから使われることになった7月、8月についての前年同月との比較もわかればお示しいただきたいと思います。  それから、3款2項5目児童館管理費について、福祉こども部長に伺います。  工事請負費が180万円補正増とされていますが、この工事請負費の具体的な内容と、関連して、九合児童館の遊び場の借地契約解除に伴う歳出額とその中身についても伺います。  続いて、8款3項2目河川水路新設改良費2,350万円にかかわって、都市政策部長に伺います。  河川水路新設改良費が2,350万円補正増とされているわけですけれども、これも含めて、陳情を処理するための予算の補正増となった額がこの補正で一体幾らになっているのか、当初で陳情関連予算が幾らだったのか、それを足すと補正後の陳情処理関連予算が幾らになるのかを伺います。  続いて、10款8項2目の用地購入費2億1,889万円について、文化スポーツ部長に伺います。  この用地購入の具体的な内容を伺います。その具体的な内容というときに、買おうとしている土地の場所と面積と使う目的を伺います。それから、土地は買っただけでは使えないわけで、活用するために必要となる費用、その予算計上の時期、整備活用のための具体的な計画などもあわせて伺います。  それから、議案第81号 平成28年度太田市下水道事業等会計補正予算(第1号)についてですけれども、第2条で業務予定量を補正しているわけですが、この第2条の業務予定量補正となった経緯と理由について、都市政策部長に伺って、1回目の質問を終わります。 ○議長(木村康夫) 星野企画部長。 ◎企画部長(星野晃) 順次お答えいたします。  番号制度システム整備の具体的な内容ということでございますが、マイナンバー制度に対応するために、本市の住基や税等のシステム改修が必要となります。これにつきましては、平成26年度、平成27年度の2カ年で行いました。平成28年度のシステム整備内容としては、情報連携に関するテストというのがございまして、具体的には、他市や国の機関等とマイナンバーを介した個人情報の照会や提供をするための機能が正常に作動するかどうかを確認するものでありまして、今後、太田市の税や福祉などの各システム間の確認テストを実施して、他機関と個人情報などを照会、提供する情報提供ネットワークシステムへの統合準備や確認というものを行っていく予定になってございます。  また、もう1点でございますが、システム整備費補助金と委託料が一致しないということでございますが、システム整備費補助金につきましては、住民基本台帳システムや国民年金システムなどのように全額国庫補助となっているものと、税務システムですとか福祉関係のシステムについては、整備費の3分の2が国庫補助で、残り3分の1が交付税措置となっているということがございますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(木村康夫) 尾崎文化スポーツ部長。 ◎文化スポーツ部長(尾崎正行) まず、2款2項2目文化施設等管理費のうち、市美術館・図書館管理運営費の補正増減の具体的内容でございますが、美術館・図書館の備品として予定していました書架の一部は、建築物に合わせた既製品の改造や照明器具の取りつけが必要なため、美術館・図書館開館準備室の備品購入費702万円を建設担当の文化スポーツ総務課の工事請負費へ組みかえし、対応しようとするものでございます。  なお、備品購入費につきましては、美術館・図書館に設置するAED購入費として46万3,000円を増額補正したため、差し引き655万7,000円の減額として計上したものでございます。  また、今回の補正予算と施設のオープン時期のおくれにつきましては、関連がございません。  続きまして、10款8項2目保健体育施設費のうち、スポーツ施設管理運営費における用地購入費でございますが、購入を予定している土地は、運動公園の北東に接している県道太田大泉線を挟んだ反対側の既存駐車場の北側、地番は内ケ島町345番の群馬県土地改良事業団体連合会東部事業所用地、面積は3,478.40平方メートル及び市民体育館の北側に隣接する内ケ島町333番ほか2筆の旧結婚式場跡地の一部、面積は4,866.82平方メートルであり、2カ所合わせての面積は8,345.22平方メートルでございます。購入目的でございますが、駐車場用地として活用しようとするものであり、収容予定台数は2カ所合わせて300台程度を見込んでおります。購入用地の駐車場整備計画につきましては、今後、平成29年度の当初予算に計上を図り、新年度事業として整備を進めてまいりたいと考えておるところでございます。 ○議長(木村康夫) 鈴木福祉こども部長。 ◎福祉こども部長(鈴木宏和) それでは、補正対象事業の具体的内容につきまして、また、補正増の経緯と理由、屋内型遊戯施設Bのくにの利用状況につきましてお答え申し上げます。  今回の事業につきましては、平成25年に実施いたしました子ども・子育て支援事業に関するニーズ調査や市民満足度アンケートの自由意見欄等に、乳幼児等が利用できる屋内遊戯施設の要望が複数ございまして、市民等関係者から成る太田市親子ふれあい支援事業実行委員会も含めまして実施の検討をいたしましたところ、市で整備するのは時間や財源が必要なため、民間施設を利用したらどうかということになりまして事業を計画したものでございまして、既存事業である桐生市のカリビアンビーチの利用助成を参考に計画したものでございます。  事業内容でございますが、通常平日2時間、休日1時間の子どもの利用料金700円のうち、600円を助成するものでございまして、利用割引券を児童館やこども館、こども課で発行いたしまして、利用者が施設で提出した利用割引券の枚数によりまして、市が委託した太田市親子ふれあい支援事業実行委員会より施設に助成金として毎月払う事業でございます。  今回の補正増につきましては、利用者負担額を近隣の施設並みにするため助成額を上げたことや、当初見込み以上の需要が見込まれたため補正したものでございます。  なお、平成26年度、平成27年度の利用実績につきましては、これは民間であるために詳細は把握してございません。  また、本事業につきましては、本年6月14日から始まりまして、前年度に比べ助成利用分がふえている状況は明らかでございまして、助成利用件数につきましては、8月末で7,045件でございます。  それから、児童館管理運営費の180万円の工事請負費の具体的な内容と関連いたしまして、九合児童館館庭の借地契約解除に伴う歳出額と内容につきましてお答え申し上げます。  児童館管理運営費の補正予算180万円の工事請負費につきましては、九合児童館の水道管布設工事に係る費用となります。工事概要につきましては、九合児童館館庭返還工事に伴いまして、急遽九合行政センターから児童館へ仮設で水道管の引き込み工事を実施いたしましたが、新規に水道管を引き直す工事を実施するものでございます。  また、九合児童館の館庭につきましては、借用地返還に伴う工事費等といたしまして1,400万円程度を支出することになりました。その工事費等の主な内訳につきましては、物置、自転車置き場撤去工事、遊具撤去及び移設工事、樹木伐採工事、水道管・排水管・電気・電話線撤去及び新設工事などでございます。 ○議長(木村康夫) 恩田都市政策部長。 ◎都市政策部長(恩田洋一) 最初に、道路整備課及び道路保全課が所管する道路、河川水路の新設、改良、維持等、陳情関連の予算額についてご答弁させていただきます。  まず、平成27年度と平成28年度当初予算額でございますが、平成27年度、8億6,821万円、平成28年度、12億5,352万2,000円でございまして、前年度比3億8,531万2,000円の増、平成28年度は平成27年度に比べ約1.4倍の予算であります。  次に、平成28年度9月補正予算案でございますが、5,530万円の増額で、当初予算と合わせまして13億882万2,000円となります。  次に、公共下水道事業のうち、管渠整備事業が減額補正となった経緯と理由についてでありますが、2点ございまして、まず1点目は、本年4月1日付の人事異動による職員の定員減等により、職員の給与、手当、法定福利費の差額を減額したものであります。  2点目は、宝町地区及び新田下田中町地区の流域下水道新田処理区への編入が予定より1年ずれ込み、予定しておりました管渠工事の実施設計も来年度以降に先送りとなったため、委託料を減額したものでございます。 ○議長(木村康夫) 水野正己議員。 ◆9番(水野正己) それでは、2回目は全て市長に伺いますが、まず、3款2項5目児童館管理費にかかわって伺うわけですけれども、公共用地の確保に対する市長の考え方をこの場で改めて伺いたいと思います。九合児童館も、今部長が答弁されたように、借地契約解除に伴って歳出が生じてきた。もっと言うと、同じ時期に韮川児童館の第二駐車場も借地を返還することになって、今、市長がいろいろ計らってくれて動いてはいるようですけれども、こういう公共用地の確保に対する考え方を伺います。  それからですね、親子ふれあい支援事業ですけれど、関東建設が経営するBのくに(後刻発言の訂正あり)に補助金を出すと。これは当初予算は420万円だったわけで、これが近隣のというと足利のキッズピアが参考になったんでしょうね、どうやらね。あそこが3,000万円で、足利市が委託契約しているので、それを参考に2,000万円まで、Bのくに(後刻発言の訂正あり)には補助するのだということで、当初予算の420万円に、1,580万円補正増をかけて、足して2,000万円としたものだというのはわかるんですけれども、それは数字上の話で、それはそれで流れはわかったわけですが、あそこの施設というのは、ようやくきのう中に入って見せてもらいました。利用料を取られるかと思ったら、見学で、遊ぶのでなければいいですよと支配人が言ってくださって、説明も受けてきましたけれども、子どものいない私が中に入ってみれば、中は確かに楽しく遊んでいる親子も3組、4組いたのはいました。平日、午後1時から1時間くらいいたわけです。ただ、中はそうなのですが、外はパチンコ屋の入り口の横を通ってあそこに入っていくわけですよね。そうすると、児童の健全育成上、好ましくはない施設だと言わざるを得ないわけですね。  さらに、子どもの屋内の遊び場、親子で屋内で遊べる場所が子ども・子育て会議でも要望が出されていたという部長の答弁がありましたけれども、そういうふうに考えると、合併して何年かたってからでしたね、児童館の日曜開館をやめてしまった。日曜日は児童館を閉めてしまったわけです。だから、屋内での親子の遊び場というのであれば、児童館の日曜開館こそ実行すべきではないかということを申し上げて、市長のお考えを伺います。  あわせて伺いますが、市内にBのくにと同様の民間施設があるなら補助金(後刻発言の訂正あり)を出されるのかどうかも伺います。  そして、Bのくにというのは太田市の北東の端に位置するわけで、そうやって考えていくと、私の住んでいる地域からだと車で10分くらいで行けてしまうわけですね。毛里田方面でも10分かからないで行ける。藪塚方面だと大体30分くらい。ところが、例えば尾島地区からだと45分くらいかかってしまう。新田花香塚、世良田、伊勢崎に隣接するところは1時間以上たっぷりかかってしまう。遠くなってしまう。そうやって考えていくならば、たまたまあそこにあの施設があって補助するようにしたようですけれども、もっと身近な場所で、屋内で子どもが遊べる施設と考えると、やはり児童館日曜開館が優先して実行されるべきだと私は考えるわけで、この点についての市長のお考えを伺います。  それから、補助の上限2,000万円は足利のキッズピアを参考にされたようですけれども、しかし、2,000万円とした明確な具体的な根拠は、やはりこの場でお示しいただきたいと思います。  それから、補助するのは紛れもない民間施設で、民間施設というのは社会経済情勢で経営が今後どうなるか。Bのくにがそうなると決めつけるわけではありませんけれども、廃業だとか倒産だとか、民間施設はそういうこともあり得るわけですね。この間、私がいろいろ地域経済の活性化のために、業者の制度資金の貸し出し量をふやすだとか、補助するだとか、こういう質問をするときに、市長は、補助は補助で必要だからやるけれども、しかし、例えば貸し付けた制度資金が赤字になって代位弁済がされて、債権を放棄するようなことになってしまっては好ましくない、補助金を出したけれども、業者が廃業するようになっては好ましくないということを言われてきたわけなのですが、今回のあそこの施設への補助も含めて、経営状況をやはり補助する場合は、民間業者に2,000万円からの補助(後刻発言の訂正あり)ですからね、そうすると、経営状態も把握する必要が私はあると思っているのですが、市長はどうお考えなのかを伺って、2回目の質疑を終わります。 ○議長(木村康夫) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) 九合児童館はちょっと変わっている用地の借り方をしたわけですね。手前を借りて奥を買った。ちょっと変形ですね。ですから、家賃を提示されたとき、常識から見ても異常な家賃、ちょっとこれはひどいのではないかと。私たちは公平性から見て断らざるを得ない、その値段では借りられないということになったわけで、同じような事例はもうやらない。公共用地はできるだけ買うということで、返したときに公共用地が使えなくなってしまうような環境というのはつくらないということは原則にしたいと思っております。  それから、親子ふれあい支援事業、これは、基本的に施設にお金を出しているわけでなくて、利用する人に与えているものなのですね。これはカリビアンビーチと全く同じで、カリビアンビーチも、太田市民が5,000人から行っていますけれども、それもカリビアンビーチにお金を出しているわけではない。そこに行って、波のプールとか、そういったところで楽しむ子どもたちに、あるいは親と一緒に行くかもわかりませんけれども、子どもたちにお金を出そうということで、施設にお金を出しているわけではない。基本的に考え方が違うということですかね。  それから、パチンコ屋のそばとか、いろいろありました。中央小学校はどうするのですか。それは全く関係ないですよ。中央小学校がいっとき、いろいろ言われました。だけれども、それによって中央小学校の子が健全育成されていないかというと、それは言い過ぎでありまして、それはないですね。うちの子どもも行きましたけれども、普通に育って、やっております。  2,000万円は、先ほど議員も言いましたけれども、足利がその程度。1億円の施設費を出して、3,000万円の補助金を施設に出しているのですね。うちの場合には施設でなくて子どもたちに出しているということで、大きな違いがあるということであります。  あと、位置の問題ですけれども、先ほど言ったカリビアンビーチは、綿打から行けば近いですし、龍舞から行けば遠い。こどもの国も同じで、市外からもいっぱい来ますけれども、遠いからうちの近くにつくってくれという人はいない。こういう施設の共有というのは、どうしても多少の遠距離、近距離ということは生じるということだと思います。  あと、児童館日曜開館ですけれども、家庭の日といいますか、1週間に1回ぐらいは親子で楽しむ、親子できずなを強めることはいいということで、日曜日はぜひ親子で、自分で計画をして、自分で楽しんでもらうというふうにしてもらいたい、そういう趣旨であります。(「同様の施設」の声あり)  同様の施設があれば考えましょう。一緒に考えたほうがいいと思いますね。 ○議長(木村康夫) 水野正己議員。 ◆9番(水野正己) 児童館の日曜開館について、市長は家庭の日と言われました。日曜日くらいは家庭で親子で触れ合ってほしいということのようですね。確かに当時、実は児童館を日曜日閉めることになった、そのときの所管の委員会に私はいたのです。さっきは発言を取り消しましたけれども、今度は間違いなく、児童館の日曜日を閉館とするときの理由が、市長が今言われたとおりのことを担当の課長が言われたのです。日曜日は家庭で親子で触れ合ってほしいので、児童館は閉めるのですということを言われました。ところが、Bのくには土曜でも日曜でも祝日でも平日でも市長が利用料の補助をしているわけですよ。それで、きのう行って、はっきりした具体的な数字は伺えなかったですけれども、きのう火曜日、午後1時から1時間くらい私がいたときに、大体3組から4組親子連れがいましたが、土曜日、日曜日、祝日は相当混むでしょうねと聞いたらば、受付のところに、それこそパチンコ屋さんの入り口に近いところまで行列ができてしまうのですって。それで、余り混むようだと危ないので、管理者側が少し利用を手控えてもらうような配慮もしている。土曜、日曜、祝日、やたらめちゃくちゃ込んでいる。ぎゅうぎゅう詰めにはならないようにしているということでしたが、市長は今、日曜日は家庭で親子で過ごしてほしいということから、児童館は日曜日は閉めたままにしておくのがいいのだと言われたけれども、Bのくには日曜日のほうが混んでしまっているのです。この現実を一体市長はどのように説明されるのか。要望としては、日曜日、家庭でくつろぐことだってあるでしょうが、日曜日しかお父さん、お母さんが子どもとそろって休みをとれないときは、家庭でゆっくりする時間もあるけれども、近所の児童館にでも遊びに行ってみたい、こういう声があるのは現実ですからね。そういうことも考えて、児童館の日曜開館をやっていくことが必要だと改めて申し上げたいと思います。  それから、中央小学校は、ああいう繁華街に囲まれているような場所ではありますけれども、ただ、今、都市計画上、藪塚でも用途区域、建物の制限をかけるときは、学校の近くには遊技施設はつくらないように規制がかかっているわけですよ。中央小学校はああいうふうになっていますけれども、それは歴史的に、どうしてもそうならざるを得なかった背景があったのは現実ですから、受け入れるしかないと思っていますが、何もわざわざパチンコ屋さんの入り口の横を通っていく児童施設に補助金をつくらなくても、それこそ16地区に整備されている児童館で親子が触れ合える、そういう親子ふれあい支援事業を児童館の日曜開館でやっていくほうがはるかに健全だと私は思っているのです。もう1度それについて伺います。  それと、キッズピアが3,000万円で、1億円もかけて足利市が整備して、太田はイニシャルコストはかけていないのと、民間施設だから1,000万円くらい少なくした。親に対する補助だと市長は言われるけれども、お金の流れでいけば、100円の利用券を持っていった子どもの利用券の数で、親子ふれあい支援事業実行委員会を通じて太田市から補助金が払われるわけで、直接的に親にお金が行くわけではないですからね。性格的に親に対する利用料負担軽減補助なのだと言われても、結果的に関東建設に2,000万円を上限として、この予算、税金が入っていくのは事実で、そうすると、余り言いたくはない話ですけれども、この間の南口の再開発ビルの補助金を想起せざるを得ないのです。そういうことも考えて、16地区ある児童館でBのくにと同じように日曜日遊べるような日曜開館、こちらにこそ税金を使うほうが私はよほど合理的だと。  それと、同じ施設があれば市長は補助金を出すと言われましたけれども、じゃあ仮にBのくにでうまくいっているから民間業者が同じような施設をこれからつくっていったら、当然今の市長の答弁だと出していく。じゃあBのくにが2,000万円(後刻発言の訂正あり)で、新たにどこかにできたのが500万円というわけにはいかないから、同じ2,000万円といったら、3つもできたら6,000万円。幾らできるかわからないですけれども、それだったら児童館の日曜開館に予算を充てたほうが私はよほど合理的だなと思います。イオンにも親子で遊べるスペースはあるわけですね。ただ、イオンの中には遊具が置かれていないわけです。イオンの中にはスペースだけ。遊具は置かれない。親子で遊ぶスペースがあって、時々イベントで遊具が来るくらいですけれども、あそこには補助金は出さないで、Bのくにを利用する親には補助金は出す、この違いはどういうことによるものなのかも伺います。 ○議長(木村康夫) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) まず、訂正してもらいたいですね。Bのくにに補助金を出すということを再三言っていますけれども、これは全く違うので、まず訂正を要求したいと思います。 ○議長(木村康夫) 訂正しますか。 ◆9番(水野正己) 訂正というか、では、より正確に表現しましょう。      ◎ 休     憩                                       午後0時11分休憩 ○議長(木村康夫) 暫時休憩します。      ◎ 再     開                                       午後2時40分再開 ○議長(木村康夫) 休憩前に引き続き会議を開きます。      ◎ 発 言 の 訂 正 ○議長(木村康夫) 先ほどの水野正己議員の議案質疑の中で、お手元に配付しました発言訂正申出書のとおり、「Bのくに」を「Bのくにの利用者」に、「同様の民間施設があるなら補助金」を「同様の民間施設があるならその利用者に補助金」に、「民間業者に2,000万円からの補助」を「民間業者に市が委託した親子ふれあい支援事業実行委員会からの2,000万円からの助成」に、「Bのくにが2,000万円」を「Bのくにの利用者に2,000万円」に訂正したい旨の申し出が水野正己議員よりありましたので、これを許可します。
     清水市長。 ◎市長(清水聖義) 児童館日曜日開館ですけれども、今、担当とちょっと話をしてきたのですが、日曜は親子では来ない、基本的に子どもだけが児童館に来るケースが多いということで、日曜開館があれば児童館が親子の触れ合いの場になるということは極めて少ないというか、なかったというようなことであります。      ◎ 持ち越し議案に対する質疑終局 ○議長(木村康夫) 以上で通告による質疑は終わりました。  他にご質疑ありませんか。      (「なし」の声あり) ○議長(木村康夫) 他にご質疑もないようですから、以上で、8議案に対する質疑を打ち切ります。      ◎ 委員会付託の省略 ○議長(木村康夫) お諮りいたします。  8議案につきましては、会議規則第37条第3項の規定により委員会への付託を省略いたしたいと思います。  これにご異議ありませんか。      (「異議なし」の声あり) ○議長(木村康夫) ご異議なしと認めます。  よって、8議案につきましては、委員会への付託を省略することに決定いたしました。      ◎ 討 論(終局) ○議長(木村康夫) 議事の都合により、議案第74号から第81号までの8議案についての討論は一括とし、採決は議案ごとといたします。  これより討論に入ります。  討論ありませんか。      (「なし」の声あり) ○議長(木村康夫) 別に討論もないようですから、以上で討論を打ち切ります。      ◎ 表     決 ○議長(木村康夫) これより採決いたします。  最初に、議案第74号を原案のとおり可決することに賛成の方は起立願います。      (起 立 多 数) ○議長(木村康夫) 起立多数、よって本案は原案のとおり可決されました。  次に、議案第75号を原案のとおり可決することに賛成の方は起立願います。      (起 立 全 員) ○議長(木村康夫) 起立全員、よって本案は原案のとおり可決されました。  次に、議案第76号を原案のとおり可決することに賛成の方は起立願います。      (起 立 全 員) ○議長(木村康夫) 起立全員、よって本案は原案のとおり可決されました。  次に、議案第77号を原案のとおり可決することに賛成の方は起立願います。      (起 立 全 員) ○議長(木村康夫) 起立全員、よって本案は原案のとおり可決されました。  次に、議案第78号を原案のとおり可決することに賛成の方は起立願います。      (起 立 全 員) ○議長(木村康夫) 起立全員、よって本案は原案のとおり可決されました。  次に、議案第79号を原案のとおり可決することに賛成の方は起立願います。      (起 立 全 員) ○議長(木村康夫) 起立全員、よって本案は原案のとおり可決されました。  次に、議案第80号を原案のとおり可決することに賛成の方は起立願います。      (起 立 全 員) ○議長(木村康夫) 起立全員、よって本案は原案のとおり可決されました。  次に、議案第81号を原案のとおり可決することに賛成の方は起立願います。      (起 立 全 員) ○議長(木村康夫) 起立全員、よって本案は原案のとおり可決されました。      ◎ 特別委員会継続調査の件               閉 会 中 継 続 調 査 申 出 書  本委員会は、調査中の事件について下記により閉会中もなお継続調査を要するものと決定したから、会議規則第110条の規定により申し出ます。                                      平成28年9月27日 太田市議会議長  木 村 康 夫  様                         有害鳥獣対策調査特別委員長  正 田 恭 子                       記 1 事  件 八王子丘陵、金山丘陵周辺、渡良瀬川周辺等において増加する有害鳥獣の被害対策について、集中的に調査研究を行うことについて 2 理  由 なお調査を要するため ○議長(木村康夫) 次に、日程第4、特別委員会継続調査の件を議題といたします。  有害鳥獣対策調査特別委員長から、目下、委員会において調査中の事件につき、会議規則第110条の規定により、お手元に配付いたしました申出書のとおり閉会中の継続調査の申し出があります。  お諮りいたします。  委員長から申し出のとおり、閉会中の継続調査に付することにご異議ありませんか。      (「異議なし」の声あり) ○議長(木村康夫) ご異議なしと認めます。  よって、委員長から申し出のとおり、閉会中の継続調査に付することに決定いたしました。      ◎ 特定事件の閉会中継続調査の付託            閉 会 中 継 続 調 査 申 出 一 覧 表 ┌─────────┬───────────────────────────────────┐ │ 委 員 会 名 │         件               名         │ ├─────────┼───────────────────────────────────┤ │議会運営委員会  │ 1 議会の運営に関する事項について                 │ │         │ 2 議会の会議規則、委員会に関する条例等に関する事項について    │ │         │ 3 議長の諮問に関する事項について                 │ ├─────────┼───────────────────────────────────┤ │総務企画委員会  │ 1 市行政の総合企画のことについて                 │ │         │ 2 行政改革の推進のことについて                  │ │         │ 3 行財政運営及び市有財産の管理のことについて           │ │         │ 4 防災・防犯対策のことについて                  │ │         │ 5 市税の賦課等のことについて                   │ │         │ 6 市税の徴収及び公金滞納整理のことについて            │ │         │ 7 消防・救急体制のことについて                  │ ├─────────┼───────────────────────────────────┤ │市民文教委員会  │ 1 住民サービスの向上及び市民生活の支援・相談のことについて    │ │         │ 2 公共交通体系のことについて                   │ │         │ 3 地域コミュニティ及び行政センターのことについて         │ │         │ 4 文化振興、生涯学習及び社会教育のことについて          │ │         │ 5 スポーツ振興のことについて                   │ │         │ 6 学校における教育環境の整備等のことについて           │ │         │ 7 青少年の健全育成のことについて                 │
    │         │ 8 文化財の保全及び活用のことについて               │ ├─────────┼───────────────────────────────────┤ │健康福祉委員会  │ 1 社会福祉のことについて                     │ │         │ 2 保険事業、医療年金及び保健衛生のことについて          │ ├─────────┼───────────────────────────────────┤ │都市産業委員会  │ 1 商業・観光施策及び工業・労政施策のことについて         │ │         │ 2 環境衛生及び清掃事業のことについて               │ │         │ 3 農業施策のことについて                     │ │         │ 4 都市計画の策定及び区画整理等の基盤整備のことについて      │ │         │ 5 道路、住宅の整備及び維持管理のことについて           │ │         │ 6 下水道事業等のことについて                   │ │         │ 7 公園、緑地の整備及び維持管理のことについて           │ │         │ 8 公有地の拡大及び取得のことについて               │ └─────────┴───────────────────────────────────┘ ○議長(木村康夫) 次に、日程第5、特定事件の閉会中継続調査の付託を議題といたします。  議会運営委員長及び各常任委員長から、目下、委員会において調査中の事件につき、会議規則第110条の規定により、お手元に配付いたしました申出書のとおり閉会中の継続調査の申し出があります。  お諮りいたします。  各委員長から申し出のとおり、閉会中の継続調査に付することにご異議ありませんか。      (「異議なし」の声あり) ○議長(木村康夫) ご異議なしと認めます。  よって、各委員長から申し出のとおり、閉会中の継続調査に付することに決定いたしました。      ◎ 議 長 挨 拶 ○議長(木村康夫) 平成28年9月定例会の閉会に当たり、ご挨拶を申し上げます。  本定例会は、9月6日から本日までの23日間にわたり開催されました。この間、皆様には、平成27年度の決算認定を初め、数多くの重要議案等について熱心にご審議をいただき、それぞれに適切妥当な結果を得て、本日閉会の運びとなりました。  議長といたしまして、本会議及び委員会における議員各位の多大なるご支援と執行者各位のご協力に対しまして、深く感謝を申し上げる次第であります。  ことしの夏の天候を振り返りますと、猛暑はもとより、全国的に台風や前線の影響等により天候が不順となり、各地で災害が発生いたしました。幸い本市では大きな被害を免れましたが、今回の自然災害を教訓として、あらゆる災害に対する地域の防災力の向上と、市民1人1人の防災意識を高め持続する必要性を強く感じたところでございます。  さて、本定例会における審議は、まさに課題解決に向けた取り組みそのものであり、示唆に富んだ多くの意見や要望が出されております。執行者各位におかれましては、これらの意見、要望を十分に尊重し、より効果的な行財政運営に努めていただきたいと思います。  また、今回成立を見た議案等の執行に当たっては、議案審議における意見や要望を反映させていただき、市政運営により一層努力されることをお願い申し上げる次第であります。  議会といたしましても、市民の誰もが笑顔で暮らすことができる太田市であるように、執行者とともに、より一層の努力をしていきたいと思っております。  結びに、夏の暑さも一段落し、秋の気配が感じられるころとなりましたが、皆様におかれましては、お体に気をつけていただきながら、市政発展のためにご尽力いただきますことをお願い申し上げ、簡単ではございますが、閉会に当たっての挨拶といたします。ありがとうございました。      ◎ 市 長 挨 拶 ○議長(木村康夫) 続きまして、市長からご挨拶があります。  清水市長。 ◎市長(清水聖義) 定例会の閉会に当たりまして、一言ご挨拶を申し上げます。  9月6日から本日までの23日間でございましたが、慎重な審議をいただきまして、平成27年度決算を初め、全ての議案について可決をいただきまして感謝を申し上げます。  過日、「縮小ニッポンの衝撃」、これはNHKでごらんになった方がいらっしゃるかと思いますけれども、本当にうかうかしていると、まちも滅びていく。しかも、市民サービスもどんどん減少し、地域住民に行政事務のほとんどを任せてしまうということが全国各地で起こりつつあるというような放送がありました。NHKの放送です。これは、私は見ていて本当に怖くなった。うっかりしていると、あるいはただ市民サービスだけを拡大していく、あるいはハード物をどんどんつくっていく、これが計画的に行われていないとすれば、非常に大変な次の世代を迎えなければならないという実際の姿を見せられたわけであります。  今回、議会の中で議論がありました。本当に多くの要望もありました。あるいは行政改革の必要性についても議員の皆さん方から強く要望もされました。やはりそういった事柄を私たちは大事にしながら、当然執行部はそれを意識しながら、市民のために頑張っていかなければならないと非常に強く心に誓ったわけであります。  幸いにして今の太田市の状況は悪いわけではありません。極めて快調に走っていると思っております。企業は本当に頑張ってくれていますし、市民の皆さん方も本当に全力でまちづくりのために対応してくれている。大変ありがたいわけであります。このことを背景に、これからも子どもたちにとって非常に環境のいいまちづくり、あるいは障がい者にとっても、高齢者にとっても、よりよい環境をこれからもつくっていきたいと思っておりますし、また、これらについてもご協力をいただけるように、よろしくお願いしたいと思っております。  今後の問題については、法人市民税が落ちていく。いわゆる税率を下げられるとか、あるいは円高とか、非常にいろいろな環境の変化がありますけれども、私たちはそれらに順応していかなければならない。決して市税も今と同じような状態で推移するわけでもありませんし、今年度のように800億円を超えるような決算ができるわけでもありません。ぜひ、議員の皆さん方と本当に協力し合って、ここは我慢しなければならないところ、ここは伸ばさなければいけないところ、こういっためり張りをきちんとつけて、しかも、私たちのまちが、ここは本当にいいまちだなと言えるような、実感できるようなまちづくりをこれからしていかなければと思っております。  大変お世話になって、全ての議案が可決されたわけでありますが、今後も議員の皆さん方と一緒に、あしたの太田市のために役に立てるように頑張っていければと願っております。大変お世話になったことに心から感謝申し上げまして、ご挨拶にさせていただきます。ありがとうございました。      ◎ 閉     会 ○議長(木村康夫) 以上をもちまして今定例会の議事全てを終了いたしましたので、これをもって閉会いたします。                                       午後2時55分閉会      地方自治第123条第2項の規定によりここに署名する。        太田市議会議長   木   村   康   夫        太田市議会副議長  大   島   正   芳        太田市議会議員   宮   沢   ま り こ        太田市議会議員   矢   部   伸   幸...