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平成25年 9月定例会−09月04日-02号

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  1. 太田市議会 2013-09-04
    平成25年 9月定例会−09月04日-02号


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    平成25年 9月定例会−09月04日-02号平成25年 9月定例会            平成25年9月太田市議会定例会会議録(第2日) 平成25年9月4日(水曜日)  〇出席議員 34名         1番  渋 澤 由紀子          2番  岩 崎 喜久雄         3番  山 崎 正 紀          4番  宮 沢 まりこ         5番  矢 部 伸 幸          6番  山 崎 俊 之         7番  石 倉   稔          8番  久保田   俊         9番  大 島 正 芳         10番  水 野 正 己        11番  星 野 一 広         12番  五十嵐 あや子        13番  深 澤 直 久         14番  山 口 淳 一        15番  正 田 恭 子         16番  伊 藤   薫        17番  大 川 陽 一         18番  木 村 康 夫        19番  町 田 正 行         20番  小 暮 広 司        21番  齋 藤 光 男         22番  尾 内 謙 一        23番  太 田 けい子         24番  川 鍋   栄        25番  本 田 一 代         26番  中 島 貞 夫        27番  上 村 信 行         28番  稲 葉 征 一
           29番  市 川 隆 康         30番  白 石 さと子        31番  高 橋 美 博         32番  山 田 隆 史        33番  永 田 洋 治         34番  半 田   栄  〇説明のため出席した者    市長       清 水 聖 義     副市長      清 水 計 男    教育長      澁 澤 啓 史     企画部長     北 爪   宏    総務部長     大 槻 裕 美     市民生活部長   井 上 稔 仁    福祉こども部長  大 澤 久 男     健康医療部長   三 吉   陽    産業環境部長   浅 香 重 信     産業環境部部長(清掃担当)                                  八 代 敏 彦    農政部長     橋 本 利 明     都市政策部長   石 川 泰 一    開発事業部長   長 澤 正 史     上下水道局長   大 隅 良 也    消防長      見 持 雅 昭     教育部長     林   寛 司    企画部副部長   久保田 義 美     総務部副部長   長 島 榮 一    総務部参事(総務課長)          総務部参事(財政課長)             朝 倉 博 康              赤 坂 高 志  〇事務局職員出席者    事務局長     野 村 惠 一     副局長(議会総務課長)                                  天 笠 秀 男    議会総務課長補佐(議事係長)       総務係長     井 上 恵美子             小谷野 仁 志    主査       大 澤 浩 隆           議 事 日 程(第2号)                              平成25年9月4日午前9時30分開議                              太田市議会議長   小 暮 広 司 第 1  一般質問           本日の会議に付した事件 議事日程に同じ      ◎ 開     議                                       午前9時30分開議 ○議長(小暮広司) これより本日の会議を開きます。  本日の議事日程は、あらかじめお手元に配付申し上げたとおりであります。  その順序により会議を進めたいと思いますので、ご了承願います。  日程に入ります。      ◎ 一 般 質 問 ○議長(小暮広司) 日程第1としまして、昨日に引き続き一般質問を行います。  順次質問を許します。  13番深澤直久議員。 ◆13番(深澤直久) 先ほどの地震で少し驚きました。震源地で余り大きい被害がないことを望みたいと思います。それでは、新政クラブ深澤直久でございます。通告に従い順次質問をいたします。質問形式は一括質問形式で行わせていただきます。  1番、小規模学校教育環境について、2番、1%まちづくり事業について、3番、鳥山地区雨水排水対策について質問をさせていただきます。  小規模学校教育環境について、教育部長にお聞きをいたします。  太田市は、今までどちらかというと学校を分離する、学校をつくるというほうが話題的に多く聞こえてまいりましたし、実質的にもそうでありました。それによる通学区の変更を数年前にも討議、決定がされたのを覚えております。しかし、全国的には、時代は合併のころから、耐震補強を強化するというころから学校の統廃合の動きが強くなってきておりました。太田市には、まだそのような動きは見えておりませんが、人口減少の波はひたひたと押し寄せてきているようでございます。新興住宅地は別として、市街地の中央や農村集落地には、はっきりとその兆候が見えてきております。  質問をいたします。太田市では、学校の適正規模をどのような数値で捉えているのか。小学校、中学校について、ありましたらお聞きをいたしたいと思います。  2番目、太田市は学校の統廃合をどのように考えているか。限界校の定義、どのようにお考えかをお聞きいたします。  3番目、通学区の変更で調整をつける等々の手段はあるのか。また、その運用についてどのような方針を持っているのか、お聞きいたします。  次に、1%まちづくり事業について、市民生活部長にお聞きをいたします。  この事業は平成18年から始まりました。その前に協議があり、研究等がありましたので、足かけ9年強になると思います。この事業は全国的に発信され、いまだに視察があるように注目されているものと思っております。また、これは太田市民に広く支持を得てきていると言ってもよい事業でございます。この事業の8年を検証しながら、お聞きをいたします。  1番、現在どのような状況になっているのか、お聞きいたします。新規がどのくらいあって、再申請、再々申請もあるように聞いていますが、継続というのはどのぐらいの年限をもって進められているのか、お聞きいたします。予算額をどのように設定し、市民会議審査等、どのように進めておるのか、お聞きいたします。  続きまして3番目、鳥山地区雨水排水対策について、都市政策部長にお聞きいたします。  この問題は、しつこいように私は毎年お願いをしてきております。区画整理事業が大変難しい地区なので、雨水排水についてはやっていくという回答はいただいておりますが、なかなか進んでおらないようでございます。ここ数年はゲリラ豪雨というような一時的に多量の雨が降ることが多く見られ、その都度、道路が冠水をしております。この間にも、担当部局では狭隘道路拡幅に努力をされていること、豪雨になったとき、土のう配付やごみの流れの清掃や舗装など努力してもらっております。これはありがたいことであります。ただ、ここは市街化区域で申請があれば家が建ちます。排水をとっていかないと袋小路になってしまい、近年は農地も少なくなり、水も逃げ場を失い、個人住宅により押し寄せてきているようであります。この地区の雨水排水対策、数年前よりお願いしていますが、どのような対策、またお考えかをお聞きしたいと思います。  以上で1回目を終わります。 ○議長(小暮広司) 林教育部長。 ◎教育部長(林寛司) 議員のご質問の1回目、学校の適正規模についてですが、学校教育法施行規則の中で、施設設備基準ではありますけれども、小中学校とも「12学級以上18学級以下を標準とする。ただし、地域の実態その他により特別の事情のあるときは、この限りではない」とされております。しかしながら、教育上では適正規模というものはございません。教育委員会では、教育委員を含めた教育問題等検討会を開催しておりまして、小規模校もその議題に上がりました。また、平成24年度には、小中学校の校長会長も含めて学校規模適正化検討会議を開催しております。大規模校も含めた学校規模適正化について検討しておりまして、会議では教育環境のメリット、デメリットを洗い出し、学校の視察や現況調査なども行っております。この教育問題等検討会におきまして、小学校について特に話をしておりますが、全学年で7学級程度は必要であるという議論がありました。しかし、数字のみで即統廃合するか否かの結論を出すのは現段階では性急であるとの認識に立っております。児童数の動向、今後の予測等は継続してまいりたいと思います。  また、2番目の質問ですが、市教育委員会としては限界校の定義は持っておりません。少子化が進んでいる昨今の状況を考えますと、統廃合の目安を研究しなければならない時期に来ていると考えております。  また、3番目の質問の中で通学区域の変更についてでございますが、過去において分離新設や移転等に伴って通学区の見直しをした例はございますけれども、人数調整のために通学区域を変更することはございません。運用方針も設定しておりませんので、よろしくお願いします。 ○議長(小暮広司) 井上市民生活部長。 ◎市民生活部長(井上稔仁) 1回目のご質問の1%まちづくり事業の現状についてご答弁申し上げます。  平成25年度の当初予算額は6,000万円でございます。8月審査までの申請件数につきましては114件でございまして、うち新規事業は18件、継続事業につきましては96件ございます。次に、採択件数は112件、継続審査は1件、再提案は1件でございまして、採択金額は4,055万8,000円でございます。 ○議長(小暮広司) 石川都市政策部長。 ◎都市政策部長(石川泰一) 鳥山地区排水対策でございますけれども、基本計画は既に策定をいたしております。この地区の特徴といたしますと、幹線となる水路がないために非常に困難を極めている地区でございますけれども、そのような中で蛇川、あるいは八瀬川へ幹線水路を新設することが一番大事な排水対策でありますけれども、距離と時間が非常にかかりますので、費用が莫大にかかってくるというふうな難点もございます。現状の中では、調整池をつくって、そこへ一時貯留して幹線排水を整備していく、これが最終的な抜本対策であると認識しておりますので、ぜひよろしくお願いしたいと思います。 ○議長(小暮広司) 深澤直久議員。 ◆13番(深澤直久) 2回目の質問を行わせていただきたいと思います。  2回目も、小規模学校教育環境についてを教育部長にお聞きいたします。  心配をしている学校があります。小学校では太田東小学校でございます。大変人数が少なくなっていて、ここ数年、1学年十数人という人数で推移しているとお聞きいたしました。私たちは地域に住んでいるものですから、通常その地域で決まった小学校、中学校に行くというのが当たり前であると理解しております。しかし、近年、ここに住んでいるご父兄などから、子どもが同級生や遊べる子がいないので寂しく、将来も同級生が少ないのはかわいそうで、他の私学等に行く準備も考えているという言葉を聞きました。近くには太田小学校もあります。そちらに行くことも考えてよいのではという思いになりました。しかし、卒業生や地域の方に聞くと、学校がなくなるのは寂しい、反対である、伝統校の歴史を閉じることは嫌である、通学区の変更をしても残してほしいというような言葉がはっきりと聞こえてまいりました。それなので、先ほど通学区の変更という形で聞いてみたのですけれども、これもないようであります。  また、中学校では、我が母校ですけれども、強戸中学校が210人から220人、近年、中学校で一番小さい学校になるそうです。その210人、220人という数字は、1学年平均70人という数字になるようです。この10年、11年で実は半分近くになってきてしまっています。将来の推移を見ても、大きい変化は期待できません。気になりますが、単一校であれば、これはしようがないと言える数字なのか、どうなのでしょうか。こちらも範囲が広いものですから、何かの対策をしないとどんどん減っていってしまう気がいたします。学校は、子どもが快適に勉強でき、いっぱいの友達をつくり、団体生活を体験し、これから始まる切磋琢磨や競争の社会に対応すべく、その学習体験をするところでございます。確かに、地域の手助けなしに学校は成り立たないということはわかっております。現在、将来の状況を見比べて対処、判断すべきと思っております。  質問は、太田小学校太田東小学校子どもたちが移動することはできないか。廃校ではなく、休校扱い的な救いはできないか。中学校で一緒になるようなところと交流学習ということでも対処できるのではないかというお話も聞きました。それをちょっと聞いてみたい。また、地域との関係や意見と、子どもの教育環境の充実をどのように見てお考えか、お聞きいたします。  続きまして1%まちづくり事業、2回目も市民生活部長にお聞きいたします。  先ほどことしのデータを聞かせていただきました。ここでは1つ例として、このようなケースがあります。どのようなお考えかをお聞きしたいと思います。強戸地区であります。菅塩であります。果樹を植えました。最初は傾斜地の保全対策で果樹を植えました。ミカンや柿、プラム、数年たちましてイノシシが出没するようになり、植えた果実の中では柿やプラムは大体やられてしまいまして、ミカンが残りました。植えた果実の中で、現状、イノシシ対策にもなるわけですから、刈り払いを続けております。1%まちづくり事業でミカンを追加いたしました。今度は大変数が多いです。まだ剪定や養生をしていかなければなりません。しかし、数年の後、ここにスマートインターチェンジができるころには、果樹の販売や観光農園も夢ではありません。太田市の観光スポットになっていくのではないかとも思っております。まだまだ小さいものが多く、収穫には5年の歳月と管理が必要である。地元の人たちに聞いてみると、我々も年をとってきたが、お世話になっているので、果樹ができたら太田市の皆さんに食べてもらいたい。そのためには、これから世話をしていかなければならないと張り切っております。この地域の動きは、将来、太田市に恩返しができる珍しい事業と自信を持っているとも言っておりました。  ここで質問いたします。ここで収穫される果実のことです。果実は販売してよいのかどうかをお聞きいたしたい。制度上、公費で支援されているものですから、収入をえるというものには制約があるのではないかと思っております。どうでしょうか。  2番目、維持管理費用や労働雇用に、このような収益を使えると思いますが、どのように考えていくのがよいのか、お聞きをいたしたい。果樹などの財産権はどのように解釈しておけばよいのか、お聞きをいたします。  次に、鳥山地区雨水排水対策についての2回目を都市政策部長にお聞きいたします。  先ほどのお答えの中に遊水池という言葉が出ておりました。区画整理事業が中止となり、代替案を考えていく途上というふうにお答えでございますが、計画の途上であっても雨は降ります。正式な計画が策定され、実行するまでの間、私もポイント、ポイントで遊水池、集水池と自分で書きましたけれども、そういうものができれば随分と助かると考えております。今でも1時間半程度の排水時間があれば、既存の排水堀で水が流れていくわけですから、遊水池等で数時間の時差を確保できれば、随分と楽になるわけであります。それは余り深いものではなく、平常時は子どもが遊べるような深さでよい、そうも考えております。この地域には、太田市所有の土地がよいところに残っております。借りることも必要によってはありますけれども、太田市の土地がありますので、その間でも、この土地をどう有効利用するか、これも対策の1つと考えております。どのように思われるか、お聞きをいたします。  以上で2回目の質問を終了いたします。 ○議長(小暮広司) 林教育部長。 ◎教育部長(林寛司) 2回目の質問にお答えします。  太田東小学校の児童数減少につきましては、入学児童が13名だった2年前から特に注目しております。議員ご提案の太田小学校への移動は実質的な統合でありまして、実現は非常に難しいと思います。また、休校の提案についても、実質実施困難であるかと考えます。  小規模学校教育環境の充実についてですが、規模の大小によって学校の特色はさまざまであります。その特色を生かした教育を行うことで学校環境が充実できるものと考えております。先般、青少年交流事業において太田市と稚内市の子どもたちの交流がありました。小規模な学校の子どもたちが太田市の70名の子どもたちと憶せず対等に交流しており、これもまた小規模校からでも、日ごろから他校と交流することなど工夫をして、効果的な教育環境を整えることができる一例かと思います。  最後に、学校とは地域の核であります。その教育環境は、学校だけでなく、地域の協力があって成り立っていると考えられますので、よろしくお願いしたいと思います。 ○議長(小暮広司) 井上市民生活部長。 ◎市民生活部長(井上稔仁) 収穫した果実を販売することができるのかというご質問と、樹木などの財産権は誰に帰属するのかという2点のご質問に対してご答弁申し上げます。  まず1点目でございますが、1%まちづくり事業で想定しております事業収入は、課税取引にならない会費収入や寄附金収入、そして補助金収入等でございます。その理由を申し上げますと、任意団体が収益活動を行う場合、たとえ法人格はなくても、団体としての一定の要件を備えることで人格のない社団と認められますと、税法上は法人とみなされ、法人税法や地方税法の適用を受けることとなりまして、納税義務が課せられます。このようなことから、1%まちづくり事業では、人格のない社団と認められるような団体であっても、収益が出るような販売行為については認めていないということでございます。  次に、樹木などの財産権は誰に帰属するのかというご質問ですが、補助金で購入しておりますので、申請団体に帰属することになります。ただし、荒廃農地の改善事業などにつきましては、1%まちづくり会議の申し合わせによりまして、地権者から10年間土地を無償で借用するよう指導しておりまして、この間、事業を継続して行っていただくことが条件となっております。  なお、1%まちづくり会議では、この10年間事業を継続することで所期の目的が達成できたものと判断し、その後の課題となりますが、補助金を使わず自主運営を行うために果実を販売することは可能かと思われます。1%まちづくり事業も、平成18年度から事業を実施し、早いもので8年を迎えております。この間、市民の皆様が利用しやすい環境を整えるため、採択基準の見直しを図るなど改善に努めてまいりましたが、今後も申請者等のご意見やご要望等をお聞きしながら、利用件数がさらにふえるよう、制度の充実に努めてまいりたいと考えておりますので、何とぞよろしくお願い申し上げます。 ○議長(小暮広司) 石川都市政策部長。 ◎都市政策部長(石川泰一) 調整池の設置の関係でありますけれども、これは一時的なゲリラ豪雨対策、あるいは長期的な排水計画の中でも必要な設備であるという認識は議員と一緒でございまして、調整池をつくる中では、今まで地権者であるとか、地元のご理解をいただかないとなかなか設置ができなかったというふうな状況の中で、幸いにも市有地が現地にございますので、関係課と協議するとともに、地元の皆様とも協議しながら、調整池設置に向けて検討していきたいと思っていますので、ぜひよろしくお願いしたいと思います。 ○議長(小暮広司) 深澤直久議員。 ◆13番(深澤直久) それでは、3回目の質問に移らせていただきます。小規模学校教育環境について、3回目は教育長にお聞きいたします。  今まで聞いておられる中で、子どもの教育環境の保持、将来に向かい社会に出てたくましい子どもをつくっていくことが私は教育の指針であるとも考えております。少子化は太田市に限ったことではありません。日本全国が抱えている問題であります。これが今後太田市にも押し寄せてくるものと理解をしております。教育長は現職のころ、通学区変更の最前線におられた方でもございます。今すぐということでは決してありませんが、将来予測をにらんだ中で児童生徒数の改善が見られなければ、現状を変えていくしかないと私は思っています。これを決めていくのは子どもたちではございません。大人の責任です。小学校、中学校で一緒だった同級生、一生のつき合いになります。私たちは大人の責任として、将来の子どもたちに同じような出会いと学習の場、チャンスをつくってあげるという大きな責任を持っています。いずれにしても、1学年十数名というのは少な過ぎると思います。教育長の見解をお聞きいたします。
     次に、1%まちづくり事業についての3回目は市長にお聞きいたします。  8年を迎えて、先ほどの数字を見ますと、繰り返し的な継続が随分と多いようでございます。仕分けをしていく必要がある時期に来たのではないかと思います。どういうことかというと、期限を決めて、その事業から卒業していく。先ほど2度目の質問であったのは、10年をもってというものがあるようで、実はそこも初めて聞いたものですから、文章は後追いになってしまいましたけれども、ああ、そういうものもあるのだ、やはりそれをつけ加えていかなければならないなと今思いました。  もう1つは、特に地区の管理や奉仕活動、毎年のこととなっていて、もうこれはこの地区での外せない重要な事業になっているのであれば、担当部局を変えても、予算に組み込んでいってもいいのではないかという気もいたします。ただ、これは、そういう予算体系にして予算を使う人たちが使いにくくなってはいけないのですけれども、協働と参画、地元から上がってきたものが本予算になって現在太田市でも執行されている、これは物すごい評価だと考えております。協働と参画というところから始まったこの事業であります。  もう1つ、新規事業が大変少なくなっている。ことしは例年よりも多い、担当者の努力が実ってきたと思います。八戸市というところが太田市よりもちょっと先に行っておりましたので、何回か八戸市に行きまして、その間の経緯等を聞いてもまいりました。実は八戸市でも同じ現象が起こっておりまして、新規事業の応募者が大変少なくなっている。太田市民にも、これは大変支持があるものですから、仕分けの中で太田市が行きたい方向、またやってみたい方向、テーマを決めて募集したらいかがでしょうか。観光や起業、特に女性の起業などには大変これは使える。ただ、実質的に将来的に市民のためになるかどうかというのがテーマですから、その枠を外しながら、枠をつけていくという時期にもう来たのではないか。個人の力を市政にという分野でいいのではないかという気もいたします。あくまでも事業がやりやすいように、希望が多く出てくるようにが質問の本位であります。使いにくくなるのだったら今のままがずっといいとも思います。市長はどのようにお考えで、この1%まちづくり事業を今後どのように推進されていくか、お聞きいたします。  続きまして、鳥山地区雨水排水対策について、これも市長にお聞きいたします。  これだけ家ができてくると、もう待ったなしになってきております。道の狭いところを順次広くしてもらっております。ただ、ここのところ、開発や住宅計画がばらばらにできているようで、本来、都市計画でこのようなところこそ、指導があって調整をつけていく場所ではないかとつくづく思います。また、将来を見据えていくには、法律には違反するのですけれども、許可をしていかないということも計画の中に入れていかないと、どんどん計画性がなくなっていく場所になってきてしまっているようです。スマートインターチェンジも近くにできます。きっと太田大間々線バイパス、足利伊勢崎線までつながりました。近いうちに今度は鳥山十字路から石橋十字路まで太田市に移管されると考えております。太田市が整備していかなければならなくなってまいります。その中で雨水対策は待ったなしでございます。市長のお考えをお聞きいたします。  以上で3回目を終わります。 ○議長(小暮広司) 澁澤教育長。 ◎教育長(澁澤啓史) まず、議員のご指摘、ご心配は非常にありがたいと思います。太田市の子どもたちの教育、あるいは将来について心を砕いていただいていること、まずもって感謝申し上げたいと思います。  当然、改善を考える上で児童数というのは大切な要素の1つであります。今後も人数については注視してまいりたいと考えております。しかしながら、現段階での統廃合につきましては研究の段階と思っております。また、たくましい子の育成ということでありますけれども、大規模校、小規模校を含め、さまざまな学校を経験してまいりましたが、経験上、どのような環境におきましても、たくましい子は育つことが可能だというふうに私自身は感じております。大事なことは、学校の特性を考慮しつつ、学校に応じた教育活動を工夫するということで対応が可能かと思います。しかしながら、ますます少子化が進む中、何事もこのままでよいと思っているわけではありません。教育委員会といたしましても、引き続き研究してまいりたいと思います。 ○議長(小暮広司) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) 1%まちづくり事業についても、鳥山の水害といいますか、住環境についても、考え方は全く同じです。過日、1%まちづくり事業についても担当の課長を呼びまして、マンネリ化していないか、税金を使うわけですから税金を使っているという意識を市民の皆さん方が本当に持ってくれているだろうか、自分たちの自発的な社会に貢献する力を発揮できる、そのためにお金を使って事業実施していくという意識が本当にあるかというようなことをただしました。ともすれば、ここにうまく入っていけば増額になる。昔よりも多くのお金が使える。結果としてはにぎやかになっているのだと思いますけれども、そういった気配も見られる。細かいことはちょっと怠っているのではないだろうかということで、ある意味での仕分けの厳しさというのが足らなくなっているというようなことを指摘しました。  例えば議員にお願いして補助金をふやしてもらったとか、あるいは市役所の偉い人に言って補助金をふやしてもらったとか、そういうまちづくりから変えて、自発的な考え方でまちを盛り上げてもらおうというのが趣旨でありますので、補助金をもらってありがたかったな、もうちょっとふやしてもらえばということがなくなることによって、そのようなことならその分だけ意欲を燃やして頑張ってもらいたいという意思ですから、ぜひ原点に返って、市民会議の皆様方にも知恵を使って、あるいはこういった事業を展開したいという人も、同じような気持ちで事業展開していただければ大変ありがたいと思っています。ちょうどいいタイミングで指摘をしていただいて大変ありがたく思っています。本当に貴重な税金を使うわけですから、これからも気を引き締めて対応していくことがいいと私も思います。  もう1点については、調整池は、ご承知のとおり、あそこの地形は県道が高くて、ここに集落構成されている場所は低い。しかも、通り抜けの水路がない。いわゆる閉じ込め型のところ、それを解消するために区画整理をやろうと思いましたが、あちらの雰囲気の人たちが反対をしまして、ビラを配り、区画整理はやってはならぬと、それに全体的に動いてしまったということなのです。我々も、計画はできていたけれども、実行に移せなかった。その後、地価が下がり始めたときに乱開発が行われてしまった。そこに住むわけではないのだから、土地があれば売ってしまうということで、また買う人も買う人で、雨の日には、あそこにはいかない。お天気の日に見に行って、いい場所だねといって買ってくるわけです。でも、その後がひどい目に遭うわけであります。  私たちも何とかしなければいけませんが、公有地で今あるのが鳥山保育園の南に一部残っています。とりあえず私たちの姿勢を示す意味で、担当とも相談しながら調整池をつくる。もう1つは、大きな地主で、もしかしたらもうかった人もいるわけですね。深澤議員は地主ではないのですか。(「違います」の声あり)地主さんで、本当だったらそうは売れなかったわけを売ってしまったわけです。そういった人たちも協力していただいて、土地のある人に、本当に小さな調整池でもいいですから、上から下に向かって段々で道路の端に調整池をつくっていくということを、もう仕方がないですから、そういう計画を立てていきたいと思っております。どうしても道路が高いものですから、集落の排水が道路の側溝のほうに届かないということもありますし、非常に難しい地域だと思っています。調整池を中心に考えてみます。  もう1つは、排水路をつくるとすると、鉄道を越えなければいけないというのが非常に難問なので、厳しいところなのです。(「既存のもあります」の声あり)ありますか。あってもなかなか厄介なことが1つ生じていますので、いずれにしろ、十分検討してよりよい生活環境になるようには努力していきます。 ○議長(小暮広司) 次に、11番星野一広議員。 ◆11番(星野一広) 公明クラブの星野一広でございます。通告に従いまして、順次一問一答方式で質問を行いたいと思います。  それでは、初めの質問です。(仮称)新太田市民会館建設事業について、市民生活部長にお聞きいたします。  この新しい市民会館ですけれども、ずっと議会でも議論をさせていただきまして、いよいよもって建設地が決まったということで所管の委員会にも報告があったようであります。九合行政センター西側の土地ということでありますけれども、今のところの進捗状況、そして今後のスケジュールについて、まずはお聞きしたいと思います。お願いします。 ○議長(小暮広司) 井上市民生活部長。 ◎市民生活部長(井上稔仁) 進捗状況と今後のスケジュールについてご答弁申し上げます。  去る8月22日の市民経済委員会協議会で報告いたしましたが、敷地周辺の将来性と利用者の利便性を視野に入れ検討しました結果、建設地は当初の九合行政センターの南側敷地から九合行政センターの西側敷地へと変更となりました。それに伴い、新しい建設地が決まったことから、現在実施設計を進めておるところでございます。今後のスケジュールでございますが、建設工事については平成26年9月に着工予定とし、オープンは平成28年の後半を目途に事業を進めてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(小暮広司) 星野一広議員。 ◆11番(星野一広) これから実施設計ということです。昨年度、自分が総務企画委員会に所属していました。そのときに、改めて基本設計の部分で絵が1回出されましたね。そのときに感じたことをちょっと振り返りますと、この市民会館の当時の基本設計というのは、音楽に、コンサートホール的なところに特化したものとした設計というのが感じられました。市民会館ですから、イベントとか演劇とか、さまざまな使い方が、ましてや1,500席のホールでありますから、あると思いますけれども、そこら辺の設計概要をもう1度確認させていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。 ○議長(小暮広司) 井上市民生活部長。 ◎市民生活部長(井上稔仁) 設計概要についてご答弁申し上げます。  基本設計の概要ですが、1,500席の客席を有する臨場感あふれるホールとリハーサルの場としての使用のほか、音楽、舞踊、演劇など幅広いジャンルの練習や発表の場として利用できるスタジオ、そして音楽などの練習や会議、文化活動の場として利用できる多目的室を備えた施設も考えております。また、1,500席の客席を有する新市民会館が完成いたしますと、1,000席の客席を有する新田文化会館と500席の客席を有する藪塚本町文化ホールの3館となり、地域性においてもバランスのとれた3種類のホールを持つことになりますので、オープン後は3館で連携し、多種多様な市民ニーズに対応できるよう運営を図ってまいりたいと考えております。  設備の概要といたしましては、まずホールの音響ですが、太田市はクラシックコンサートを初め、多様なジャンルの音楽系のイベントが開催されておりますので、クラシックコンサートのような生音の演目とジャズ、ポップスなどの電気音響を伴う演目のそれぞれに対応可能な計画とし、上質で最高レベルの音響環境を目指しております。また、音楽以外のイベントへの対応といたしましては、最小限必要な機能と設備を備えておりまして、大規模な舞台転換などの演出には多少の制約がございますが、学校の催事や演劇、そして発表会、講演等にも対応可能な計画となっております。  先ほど申し上げましたように、九合行政センター西側敷地に決定したことから、設計を再開したところでございますが、設計を進めるに当たり、平成18年度の新太田市民会館建設市民会議でさまざまな事業に対応する多目的ホールを目指すと答申を受けていることから、可動式の音響反射板や多くの舞台設備を収納するためのフライタワーを備え、多様な演目にも対応し、使いやすい市民会館になるよう事業計画を進めてまいりたいと考えておりますので、何とぞよろしくお願いいたします。 ○議長(小暮広司) 星野一広議員。 ◆11番(星野一広) 以上で市民生活部長への質問を終了いたしまして、市長に伺いたいと思います。  今、市民生活部長から基本的な設計概要、フライタワーというのですか、舞台のところでいろいろなものがおりてくるタワー、あるいは可動式の音響板というのも備えつけた設計にするというような答弁をいただきました。  改めて、旧市民会館を取り壊したのは平成20年の事業だったと思いますけれども、それから大分時間がたちました。当然、学校の耐震化を優先ということで議会も承認させていただいて、いよいよ市民会館に取りかかるということであります。この間、例えば九州の日田市民文化会館を当時の議員のほとんどが見学をさせていただいたり、また、その後、「キャッツ」ですか、シアターホールがいいのではないかという話も出たりしました。私的には、先ほど部長からもありましたけれども、新太田市民会館建設基本構想・基本計画の答申が平成19年2月に出されていますけれども、その基本に返って改めてつくってもらいたいという気がいたしました。そういった意味で今回質問をさせていただきましたけれども、いろいろ変わってきました。いよいよ本当に始まるということですけれども、太田市の芸術、文化の中心拠点になる器になるわけですけれども、太田市にとってシンボリック的なものになると思います。市長の新しい市民会館建設事業に向けてのご所見をいただけたらと思います。 ○議長(小暮広司) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) 市民会館に関しては反省することが非常に大きいです。「キャッツ」などという話を私はここでしたような気がしておりますけれども、基本的にクラシックはエアリスを使えばいいのではないかということ、もう1つ財政的な問題がありました。いっとき財調が減りまして、太田市の災害とか危機的な状態に対応できるかというようなことを考えたことも実はありました。そのときに、果たして太田市でこれだけのホールが必要であるか。よく比較される桐生とか、そういったものがこのかいわいにはありましたが、もっと安くできないかということを常に考えていました。  結論的には、今お話がありましたような答申にもう1度戻ろうということになったのは、今年度の財調が、きのうちょっとお話し申し上げましたように、約60億円まで復活したということが大前提で、財政がしっかりしていないと事業実施するときにどうしてもブレーキがかかるというようなこともありまして、耐震が終わった段階で、そういう状況であるから、いよいよ答申どおりやっていこうと。特に計画の中から欠けていたのがフライタワー、音響を移動する反射板、これをマイク型の市民会館でいいのではないかというような考え方がありましたので、こういったものをちょっと取り除いていたのですけれども、復元をすることにしました。そして、ほかのまちの市民会館と同等の、あるいはそれ以上のものにしていこう。しかも、経費はそれほど高くなく、坪当たりも値段を安くしてやれる方法で今実施設計をやっております。  また、ロケーションが当初の「キャッツ」を考えたときと変わりまして、本格化しようということで場所を変えて、常磐高等学校にもご理解をいただいて、周辺の将来環境も考えて位置づけをしました。恐らく数年後、ロケーションはとてもよくなると私は思っています。幸いにして今度建設する南側は調整区域であります。すぐ西側には駐車場を備えておりますし、あるいはベイシアとも話があって、万が一あふれる場合には利用させていただくというような環境から、南から見ても今度の市民会館は丸見え、西からも入れる、東からも入れる、全体から見て、ある意味で非常に活用しやすい場所だと。本格的な設計に入って早急に事業実施に移りたいと思っておりますので、過去、大変申しわけなかったと思いますが、これからもまたご支援いただければ大変ありがたいと思います。 ○議長(小暮広司) 星野一広議員。 ◆11番(星野一広) 次の質問に移ります。いじめ対策について、これは全て教育長に伺います。  大変な質問を持ってきてしまったというのが実感ですけれども、教育長、大津市の中学生の自殺の事件以降、社会現象と社会問題化するような形でいじめが改めてクローズアップをされました。また、それに伴い、逆に今までこんなにあったかというぐらいの事件が続々と出てきたというのが普通に考えての実感であります。また、その前にも桐生市の小学校でも自殺の事件が身近でも起きていた。ことしに入っても奈良県ですか、これはラインを使ったいじめの結果、自殺した子どもが出たといったことであります。この後、法律ができたという話もしますけれども、学校の問題でもなく、当然家庭の問題も含めて、地域社会、そして国会も取り上げて法律をつくるまでになった。社会全体で1人も漏れなくいじめをなくす決意で動かなければならない。そして、結果、自分で自分の命を縮めるようなむごい事件は二度とあってはならないというのが社会参画する大人の責任だと改めて思って今回の質問を取り上げさせていただきました。  総論として、まずは教育長の今のいじめ、ずっと子どもたちを見てきていただいた教育者としての立場からもあると思いますけれども、教育長のいじめに対する認識の基本的な考え方を伺いたいと思います。よろしくお願いします。 ○議長(小暮広司) 澁澤教育長。 ◎教育長(澁澤啓史) 議員がおっしゃるように、いじめ、そしてその結果、悲惨な状況になっていることを考えますと、本当に心を痛める問題であります。当然、太田市におきましても例外ではありません。こういう状況の中で、昨日も答弁はいたしましたけれども、まず指導者側のスタンスとして、いじめはどこにでも起きるのだという認識を根底にしながら、子どもと対峙をしていくということが非常に大事になると思います。そして、さらにいじめが起きた場合に、隠蔽するのではなくて、やはり正直にそれを報告し、誠意を持って対応していく。これができないと、なかなか厄介な問題になる。例えば先ほど大津市のお話もされていましたけれども、まさに大津市などはその典型的な例かと思っております。したがいまして、学校現場としましては、早期発見は当然でありますけれども、そういったことを踏まえつつ、前向きに今後いじめに対して取り組んでまいりたいと思っております。 ○議長(小暮広司) 星野一広議員。 ◆11番(星野一広) 1個1個気になる点をお聞きしたいと思います。  まず、先ほどもちょっと申し上げましたけれども、いじめ防止対策推進法というのができました。与野党6党が提出をしてできたようですけれども、ここにまず、自治体においては地域いじめ基本方針を策定すること、また、各学校で学校の実情に応じた基本的な方針をつくるということが載っているようであります。こういうような基本路線があるようですけれども、これについての教育委員会においての認識と今後の対応についてお聞きしたいと思います。よろしくお願いします。 ○議長(小暮広司) 澁澤教育長。 ◎教育長(澁澤啓史) 学校では、当然このいじめ防止対策推進法ができる以前から、それぞれの立場でいじめというものに対して早期発見ないしは早期対応に努めてまいりました。しかしながら、こういう法律が生まれたということは、学校現場にとっても非常に取り組みが確固なものとなったと思いますし、大変意義深いものと思います。そして、学校にそういった取り組み体制をつくるというのが明記されていますけれども、実際には学校現場にそういったものをお任せするというのは非常に難しいだろうと思います。したがいまして、教育委員会としましても、その運用の指針をまず示す。そして、学校がこの法の趣旨に従って取り組みがしやすいように支援をしていきながら、太田市全体がいじめに対する取り組みをしてまいりたいと思います。 ○議長(小暮広司) 星野一広議員。 ◆11番(星野一広) 細やかな対応を教育委員会としても各学校に対してやっていただきたいと思います。  続いて、昨日も一般質問の中に出てきましたが、携帯電話とかメールとか、SNSとかインターネットとか、いろいろな形でのいじめというのが、この新しい法律の中にも明記されているようであります。特に最近はラインというのが顕著な形であるようです。一番最初にちょっと申し上げましたけれども、奈良県の子ども、奈良県の橿原市立中学校1年生の女子生徒がネットいじめで自殺をしたというふうにされています。これも大きな社会の流れの中で、使う、使わないというところで言うと使わざるを得ないとは思いますけれども、教育委員会としても最重要課題だというふうにも思います。教育委員会、教育長としての認識と今後どう対応するかということについてお伺いしたいと思います。 ○議長(小暮広司) 澁澤教育長。 ◎教育長(澁澤啓史) 議員がおっしゃるように、今の世の中ではインターネット、あるいは携帯電話等々、子どもたちとは切っても切れない状況であるということは事実であります。当然、例外なく太田市におきましても、こういった中からいじめが起きているのも事実であります。大変心を痛めているところであります。しかしながら、この問題につきましては、子どもたちのしんまで迫る要素が非常に難しい。最終的には、どうしても家庭の協力を得ざるを得ないのかなと思っております。したがいまして、携帯電話等を持つ親御さんから、ぜひそういった責任を自覚していただいてご指導いただく。当然、学校でも、それに基づいていろいろな指導はしますけれども、学校の指導に対してもご理解をいただく、ないしはご協力をいただく。そういう中で学校、そして家庭、さらには地域といったものから、ネット等からのいじめを防がざるを得ないかなと思います。 ○議長(小暮広司) 星野一広議員。 ◆11番(星野一広) ちょっと角度を変えて、学校現場、教育現場での生徒1人1人、子どもたち1人1人に対してのきめ細やかな指導というのが大切だと思っています。国も、この問題を受けて2010年度予算から、またその後の補正でしょうか、お金をつけてスクールカウンセラー、あるいはスクールソーシャルワーカーの増員、また、それに対する予算措置をしてきたようであります。また、きめ細やかという、いじめとは直接的にはないかもしれないですけれども、例えばぐんま少人数クラスプロジェクトさくらプランとかわかばプランもあります。そういった意味では、子ども1人1人に対して先生が身近になるという意味では、これも1つの重要な観点の動きだと思います。今後もやるべきでありますし、さまざまな角度から重要性を持っていると思います。この点についての教育長のご所見を伺いたいと思います。 ○議長(小暮広司) 澁澤教育長。 ◎教育長(澁澤啓史) きめ細かな指導ということでありますけれども、基本的にきめ細かな指導というのは、児童生徒1人1人の実態に応じた適切な指導であると考えております。したがって、それを保障していくための方策というのが当然あるわけですけれども、その1つが議員もおっしゃっていましたけれども、心のケアの部分で言うスクールカウンセラー、あるいは太田市が取り組んでおります悩みごと相談員等がその対応を図る。さらに、学習支援におきましては、少人数等も含めましてステップアップの教員、さらにはおおたん教育支援隊などが学習支援に対応している。このような人員配置を含めまして、きめ細かな指導に当たっていく。今後も、このきめ細かな指導ということは不可欠でありますので、さらに充実をするような指導になればということで取り組んでまいりたいと思います。 ○議長(小暮広司) 星野一広議員。 ◆11番(星野一広) 続いて、地域との連携という観点で質問したいと思いますけれども、国としても地域参加による学校づくりを進めているようであります。文部科学省、国土交通省、また厚生労働省を含めて連携して、さまざまな対応をするべきという指針もあるようです。県内でもさまざまな形で教育現場に地域の人が入っていく。太田市でも当然土曜スクールなどもやっております。直接的にはどうなのかちょっと悩みますけれども、その状況と考え方、認識を教育長に伺いたいと思います。 ○議長(小暮広司) 澁澤教育長。 ◎教育長(澁澤啓史) それぞれの学校で学校支援センターというのをまず設けております。そして、学校の必要に応じていろいろな方々を派遣していただいている、これが現状であります。例えばある学校が書道をもう少し充実したいということであれば、書道に堪能な方をお招きして子どもたちの指導に当たっていただける。ひいては、先ほどご質問がありましたようなものも1人1人のきめ細かな指導に当たるだろうと思います。こういう形で地域の教育力が直接学校の教育力の向上に結びつく、その1つの成果かとも思っております。教育委員会といたしましても、このような学習支援が学校にとって価値あるものと考えておりますので、今後もその活動を可能な限り支援してまいりたいと思っております。 ○議長(小暮広司) 星野一広議員。 ◆11番(星野一広) 角度はまた変わりますけれども、学校の教職員も、昔は学校の先生がよく放課後も含めて子どもたちと遊ぶということはあれですけれども、もっともっと近づいていたという感覚があります。今の学校の先生はすごく忙しい、残業も多くしているという話をよく聞きますし、生徒指導、子どもたちの指導までなかなか手が回らない。イコールいじめがあったとしてもなかなか気がつかない。気がつくことができなかったというような話も聞きます。太田市でも、C4thというのですか、校務支援標準システムということで、これは文部科学省のホームページから太田市のガイドブックが出てきますけれども、そのような取り組みもされています。先生自体が少しでも子どもたちと向き合える時間をふやすことが当然必要だと思います。教員の皆さんの多忙化解消についてご所見を伺いたいと思います。 ○議長(小暮広司) 澁澤教育長。 ◎教育長(澁澤啓史) まず、教員の多忙化の解消でございますけれども、教育委員会としますと、まず1つは事務の効率化を念頭に置きながら、行事、あるいは会議といったものを精選するよう学校に促しているところであります。また、多忙化を解消するということは、議員もご心配のように、教員と子どもとの触れ合う時間が保障されていくということであります。したがいまして、再三質問の中で、例えばきめ細かな指導であるとか、地域人材の有効活用というご質問がありましたけれども、こういうものは全て教員のゆとりを生み出すものにつながっていく。したがいまして、教員が子どもとじっくり向き合える時間がふえるという形になると思います。こういうことが1つ1つ実現されていくことで、質問のテーマであります真のいじめ対策に直結をしていくものではないかと考えております。 ○議長(小暮広司) 星野一広議員。 ◆11番(星野一広) ありがとうございました。まとめというか、いろいろな観点から質問をさせていただきました。総論からすると、学校現場が悪いというふうに指摘をする質問ではありません。地域も含めて、また議員としても、いろいろな方がいると思いますけれども、いじめの相談に乗ったりもするわけであります。ということは、太田市としても、一番頭に申し上げましたけれども、いじめをなくすこと、また、いじめで悩んでいる子を1人でも救っていくこと、ましてや命を失うことの防止を本気になって考えていかなければいけないと改めて今回の質問で思いました。  私自身は、いじめはやはりいじめるほうが悪いという徹底した指導、また、それに遭ったときに相談を受けることは決して格好悪いことではなくて、いろいろな人に話をしてもらって、1人でも多くの子どもたちが幸せになれること、また、希望ある未来を開くことができることを望みたいと思います。対教育委員会ということではなくて、常に一緒に胸襟を開いて、また情報も教えていただきながら、当然学校中心、地域中心、ましてや家庭が中心の話題でありますけれども、私自身も力を注ぎたいと思っております。もう1回、教育長の決意というか、この問題に対する抱負をお聞かせ願って質問を終了したいと思います。よろしくお願いいたします。 ○議長(小暮広司) 澁澤教育長。 ◎教育長(澁澤啓史) 子どもたちのことについてご心配いただいていること、大変ありがたいと思います。いずれにしましても、子どもが命を失う、これは絶対に避けなければならないと思います。しかしながら、どういうわけですか、いじめ防止対策推進法につきましても、オープンにすることをどうしても学校現場が嫌う。その結果、対応がおくれて多くの組織で適切な対応ができない状態になってしまう、これだけは避けたいと思っております。したがって、どこの学校現場におきましても、まずはいじめ等があったときには報告をしてほしい。そして、ともに解決をしましょうということをお願いしている状態であります。そして、議員もおっしゃっていましたが、教育委員会と学校現場が常に一体となって子どもたちの成長を見守るといった仕組みができればいいなと思っております。今後、さらなる努力をしてまいりたいと思います。      ◎ 休     憩                                      午前10時45分休憩 ○議長(小暮広司) この際、暫時休憩します。      ◎ 再     開                                       午前11時5分再開 ○議長(小暮広司) 休憩前に引き続き会議を開きます。  次に、2番岩崎喜久雄議員。 ◆2番(岩崎喜久雄) 議席番号2番、新政クラブの岩崎喜久雄でございます。  観光協会理事の立場でございますので、一言お礼の挨拶を冒頭にさせていただきます。去る8月14日、15日の両日、今日、当太田市の風物詩となり、本年度も多くの観光客の皆様、そしてまた、入場者を見ることができました。太田市尾島ねぷたまつり、真夏の熱帯夜の勇壮で、そしてまた華麗に彩り、14日は8万人、そして15日は7万人と市内外からの見物のお客様を迎えることができました。今回は初めて見学される方が非常に多く見受けられたということでもございます。このお客様の心を捉えることができ、このことは多数の関係各者、そして各位の皆様方のご尽力のたまものと厚く感謝申し上げ、御礼とさせていただきます。ありがとうございました。  では、通告に従いまして、一問一答方式にして質問させていただきます。  1の項といたしましてスポーツ施設の現状と整備について、2の項といたしまして災害関連設備についてであります。  では、1の項のスポーツ施設の現状と整備について、教育部長にお願いいたします。  冒頭、本題からちょっと外れますが、委員会等で伺っております、先日、東日本大震災で小中学校の体育館や武道場、そしてまたプールなどのつり天井、講堂の施設落下、そしてまた崩落や倒壊が多く見受けられた経緯がございます。体育館などは特に災害避難所としての指定が多くされているわけでございますが、地震に対しての構造上の脆弱さが非常に指摘されているわけでございますが、本市では既につり天井、講堂の施設におきまして、万全の対策と対応等、手法は折り込み済みであるとお伺いいたしました。さらに、確かな安全、そしてまた安心の施設でありますことを望むものでございます。  それでは、本題に入らせていただきます。本市での学校体育、スポーツ振興の意味で小中学校、そして特別支援学校の体育館は何カ所ございますか、お答え願います。 ○議長(小暮広司) 林教育部長。 ◎教育部長(林寛司) 小中学校、特別支援学校の体育館の箇所数についてお答えいたします。  小学校は全校の26校、中学校は太田中学校を除く16校と特別支援学校1校にそれぞれ1カ所ずつ、合わせて43校に整備されております。 ○議長(小暮広司) 岩崎喜久雄議員。 ◆2番(岩崎喜久雄) 人格形成上、大切な授業といたしまして武道が行われていると察しますが、どのようなシステム、そしてまた、どのような指導のもとで推進授業が行わているのか、お聞きいたします。 ○議長(小暮広司) 林教育部長。 ◎教育部長(林寛司) 市内17校の中学校のうち、14校で柔道を選択しております。そのほか空手道が2校、なぎなたを1校選択しておりまして、主に柔道に関しての対応をご説明したいと思います。学習時間は、各学年で8時間から10時間程度実施しております。1、2学年は男女とも必修です。3学年については、学校選択制になりますけれども、平成25年度は5つの中学校の3年生も実施予定ということです。授業は、服装や挨拶などを含めた礼節からまず学習を始め、準備運動で受け身の練習を毎時間行っております。わざの練習では、体さばきを十分に行い、約束練習を中心に行っております。試合形式の練習をする場合には、寝わざを中心に安全面を特に重視して行っております。 ○議長(小暮広司) 岩崎喜久雄議員。 ◆2番(岩崎喜久雄) 学校教育上での本市における中学校での武道場として設備のない学校はないと考えますが、もしありますればお答え願いたいと思います。なぜと聞くよりも、その経緯と経過、そしてまた、今後の方針、政策等のご答弁をお願いいたします。 ○議長(小暮広司) 林教育部長。 ◎教育部長(林寛司) 中学校の武道場の整備状況についてでございますけれども、尾島中学校と太田中学校の2校については整備してございません。尾島中学校については隣接の尾島体育館を利用しております。また、太田中学校においては、商業高校施設を共用できるためでございます。今後においても、現状の使用形態を継続していきたいと思いますので、よろしくお願いします。
    ○議長(小暮広司) 岩崎喜久雄議員。 ◆2番(岩崎喜久雄) 学校における学校教育の意味で、適切なアドバイザーといいますか、できる指導者をも配置していただきまして、さらに一歩充実いたしました方策等、また、武道を愛するまちとしてより一層育んでいただきたいと望むものでもあります。教育部長の考えをお聞かせください。 ○議長(小暮広司) 林教育部長。 ◎教育部長(林寛司) 武道の学習においてですけれども、まず、外部の指導者を導入している中学校というのは1校ということであります。そのほかの13中学校については保健体育科の教諭が指導しております。平成24年度から武道が必修化されたことに伴って、教育委員会としても安全指導資料を示すとともに研修を進めてまいりました。これらの取り組みによって、太田市の中学生が授業において安全に、なおかつ礼節をわきまえた学習ができる指導体制を整えたと考えております。また、学校からの要望があれば、地域人材活用事業として地域の柔道の指導者に柔道授業の時間に協力していただくことも体制としては整備しておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(小暮広司) 岩崎喜久雄議員。 ◆2番(岩崎喜久雄) 市民生活部長にお願いいたします。  では、お尋ねいたします。本市でスポーツ施設があると思いますが、まだ耐震化の滞っている施設が幾つかあると伺っておりますが、その辺について教えていただきたいと思います。そしてまた、あるようでしたら、耐震診断による整備計画についても同時にお答えいただきたいと思います。お願いいたします。 ○議長(小暮広司) 井上市民生活部長。 ◎市民生活部長(井上稔仁) 施設の耐震化についてご答弁申し上げます。  昭和56年以前に建築されました不特定多数が利用する大規模な公共建築物で床面積が1,000平米以上の体育館及びこれに類する運動施設は耐震診断調査が義務づけられており、太田市体育施設において耐震診断が完了していない施設は昭和54年度に建設されました太田市運動公園野球場、同じく昭和54年度に建設されました尾島体育館、そして昭和47年度に建設されました尾島第2体育館の3施設でございます。これら3施設につきましては、平成25年度事業として既に耐震診断業務を委託し、同年10月8日に太田市運動公園野球場の耐震診断調査を既存建築物耐震性能判定委員会に、10月11日には尾島第2体育館、11月14日には尾島体育館の耐震診断調査を群馬県建築物耐震判定委員会に諮る予定でございます。また、耐震診断は完了しておりますが、耐震補強工事が未実施の体育施設として昭和48年度に建設されました太田市運動公園陸上競技場がございます。以上4施設における今後の耐震改修整備計画でございますが、平成26年度に判定委員会の診断に基づいた耐震補強実施設計を業務委託し、平成27年度は耐震補強工事を完成する計画でございますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(小暮広司) 岩崎喜久雄議員。 ◆2番(岩崎喜久雄) 次に、ことしは非常に猛暑と言われております。この猛暑の中で、全日本大学野球選手権大会で群馬の上武大学が優勝したわけでございます。そしてまた、全国高等学校野球選手権大会では、群馬の雄であります前橋育英高校が実に初出場で優勝したわけでありますが、そのゲーム中、誰もが報道にかじりつき、そしてまた一喜一憂し、すばらしいゲームであったと思います。その瞬間、歓喜、感動は鳥肌の立つような人が大半であったと推測いたします。小学校1、2年からひたすら努力、そしてまた練習し、ほとんどの野球少年は両親が一緒になってともに夢を描き、また、うちの子はとポジティブに、さらにはモチベーションを全力で投球して日々努力していると考えられます。まさに、特にことしの場合、群馬県の野球少年、そしてまた太田市の野球少年は、この現実を仮想として、自分がこの波に乗り、励みになりまして、大きな夢をたぐり寄せるような努力と精進、そしてまた野球魂を入魂していると察しております。  ところが、現在、太田市におきまして野球場が不足し、練習もままならないという現状であります。過去に同僚議員から要望があった経緯がございます。そこで、野球練習ができる施設の状況はどのようになっておるのか、また、予約の方法はどのようになっているのか、利用状況についてどのようになっているのか、昨年度の平成24年度実績でよろしいと思いますが、硬式と軟式等に分け、今日の現況として質問をいたします。また、この中で市外チームもあるということでございますが、市外チームがどのような形で予約とか何チームあるか、知らせていただければ幸いであります。よろしくお願いします。 ○議長(小暮広司) 井上市民生活部長。 ◎市民生活部長(井上稔仁) 野球場施設、予約方法及び利用状況についてご答弁申し上げます。  最初に、野球場の施設でございますが、硬式野球ができる施設は太田市運動公園野球場と東山球場の2施設、そして軟式野球ができる施設は体育施設のグラウンドが16施設、公園施設のグラウンドが6施設、計22施設ございます。次に、予約方法でございます。まず、年間調整会議において市主催事業や行事を優先して日程を編成し、その後、一般利用予約となります。この予約者は、体育施設予約システムe−パレスを利用していただき、受け付け期間内に予約抽せんを申し込みます。なお、抽せんはインターネット上の機械抽せんとなります。続きまして、硬式野球と軟式野球の利用状況でございますが、平成24年度利用実績では、硬式野球が全体利用で347件、うち市外利用者は20件ございます。全体利用者の6%でございます。軟式野球につきましては、全体で4,514件、うち市外利用者は119件ございまして、全体利用の3%に当たります。よろしくお願いいたします。 ○議長(小暮広司) 岩崎喜久雄議員。 ◆2番(岩崎喜久雄) 市民生活部長への最後の質問になります。市内の中学校、愛好されている硬式野球チームのことであります。現在、市内の硬式リーグという形になるわけですけれども、野球チームに所属している中学生は甲子園への出場など、大いなる夢を抱き日夜練習に励んでいるわけでございますが、この頑張っている中で施設も市民の皆様が平等に利用できるよう、そしてまた、どのような形で市内の中学校の硬式愛好野球チーム、これはリーグという形で先ほど申しましたが、数は幾つありますか。そしてまた、どのような形で予約や利用をしているのか、現状についてお聞きいたします。 ○議長(小暮広司) 井上市民生活部長。 ◎市民生活部長(井上稔仁) 市内の中学生硬式野球チームの数と利用状況についてご答弁申し上げます。  市内の硬式野球チームは3チームございます。予約につきましては、硬式野球が可能な施設は太田市運動公園野球場と東山球場の2施設のため、予約申し込みが多く利用しにくい状況となっております。平成24年度の太田市運動公園野球場と東山球場の中学生硬式野球の利用実績につきましては、利用総数347件、そのうちで40件でございます。以上でございますけれども、よろしくお願いいたします。 ○議長(小暮広司) 岩崎喜久雄議員。 ◆2番(岩崎喜久雄) 次に、農政部長、お願いいたします。  1問お願いいたします。種々な形で情報によりますと、イオンの西方、大谷幹線の大谷遊水池の西側にあります土地を利用して硬式野球練習場として対応すると聞き及んでいましたが、その後の進捗状況をぜひお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(小暮広司) 橋本農政部長。 ◎農政部長(橋本利明) ご質問の大谷幹線遊水池のD池につきましては、硬式野球場及び練習場として利用することができるよう、造成するための諸条件について再三にわたりまして検討を重ねてまいりました。しかしながら、面積的に狭く、不整形な形状でありまして、また、大雨のときには遊水池であるために水が流れ込み、計画的に使用することは難しい状況にあります。それから、周辺が住宅地であるため、遊水池外周を憩いの場として散策する人も多く、その人たちの安全を確保するための高い防球ネットの設置についても検討してまいりました。費用対効果やさまざまな要因から硬式野球場として整備していくには適切ではないと考えておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(小暮広司) 岩崎喜久雄議員。 ◆2番(岩崎喜久雄) では、市長、お願いいたします。  このたび、太田市役所の野球部、官公庁の全国野球大会で準決勝、1−0ということで惜敗でございました。実に惜しかったと思いますが、今後、臥薪嘗胆されまして、国体に出場ということでございますので、ぜひ国体で頑張っていただけると思うわけであります。  市長がせっかくここにお座りいただいていますので、平成11年8月に戻っていただきたいと思うのです。この年は、私が推測するには桐生第一高等学校が甲子園の夏の大会に優勝した年であると私は思うのですけれども、この年に実は大阪の舞洲球場で太田ボーイズの子たちが、やはり同じ大阪、全国大会に進みまして決勝で奈良県の橿原コンドルボーイズというチームに惜しくも負けた経緯があります。この年の準決勝では、今ではプロ野球でも名高いダルビッシュ君が一緒のチームに準決勝で太田ボーイズが勝ったというような話も伺っております。その中で、やはり全国大会の決勝、そしてまた準優勝の報告を市長のところ、役所に報告訪問されたと記憶されていると思いますが、よろしいでしょうか。そして、そのときに硬式野球場、少しでも練習できるような施設をという話も、その当時の監督、コーチの方からも聞いております。昨今でも、スポーツ振興、青少年育成の意味で施設の充実は当然であると思います。市長におかれましては、ついこの間ですけれども、硬式野球場整備のことについて楽観的なお話をされておる経緯があります。  その中を私も鑑みまして私の提案ですが、利根川の河川敷に上武ゴルフ場の東側の広大な土地がございます。国土交通省の玉村町のほうへ行っても、いつでも使ってくださいというような話も伺っております。これに移動的のバックネットをつくりさえすれば、ネットも何も要らないということで、かなり経費も浮くのではないかと思います。そして、その中でサッカー場とかテニスコートとか、スポーツ施設を拡幅していただきまして、西部のスポーツの拠点として自分は推奨したいと思うのですけれども、現実として野球場の予約がとれないとか、練習ができないというジレンマの中で、小さい体の中で大きな野望を抱き、野球少年が我こそと大きな夢を抱いて特訓をしているわけです。せめて練習場、1週間に半日、いや3時間でもできる。早急に対応してほしくて、太田市におけるスポーツの位置づけとして市長とともに野球少年への励みのレールを敷いてやりたいと私は望みますが、多くの関係者は憤りを感じていると思います。私ばかりではないと思いますが、市長の明るい答弁、そしてまたご所見をお願いいたします。 ○議長(小暮広司) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) 練習場を1つ、野球場をつくると多分10億円程度はかかると思うのですが、これはなかなか明るい答弁にはならないですね。しかも、ボーイズ、シニア、ポニーですか、この3チームも太田市内の子どもたちが何人いるか、よく私はわかりません。もっと広域的なチーム構成をされているのだと思います。とはいえ、太田を中心にして動いているということであれば何か考えなくてはいけない。その1つは遊水池だったのです。遊水池は現実に今話がありましたように、全てオールマイティーではない。ノックをする、守備練習をする、走塁練習をする、あるいはバント処理をする、レベルとしたらそういうレベルで極めて限定的になります。仮に打つとなると、約10メートルのフェンスを張るということは非常に多額のお金がかかるのと、十分満足いかない環境の中で果たしていいのだろうかということも1つ考えられまして断念をしたということであります。  私も、さきの選挙のときに、シニアの皆さんのところに行って、必ずつくりたい、あるいは練習ができる環境をつくりたいということを話してきました。ボーイズではなくてシニアです。話してきたのですけれども、結果としてはなかなか厄介で難しい。東山球場はベストな場所です。練習会場としてもベスト、試合会場としてもベスト、ちょっと広過ぎるぐらいのところでありますけれども、そこを土曜日、日曜日を中心にしてほかのチームとのやりくりをしながら、ぜひ使ったらいいのではないだろうか。これはスポーツのうちの担当課のほうに話をしました。これは最高の練習会場です。もう1つは、太田高校はちょっと狭いですけれども、太田東高校とか太田商業高校とか、あるいはほかの高校があります。そこは硬式球場がありますので、あるいは太田工業高校ですか、そういったところとの連携を十分に密に図って使わないときは使うという形にしていけば、かたいボールも練習ができるのではないかと思います。  また、1つ認識が違うのは、軟式をやっていた子どもも高校野球で頑張っています。かたいボールをやった子だけが高校で頑張っているのではなくて、軟式をやった子どもたちも、今、例えば桐生第一高等学校で頑張っている。特定の名前を言ってはうまくないかもわからないですけれども、いずれプロになって大きな仕事をやってくれるのではないかという子がいますけれども、あれもそうですね。あるいはことし、ピッチャーでいいのが行きましたけれども、これもやわらかいボールを使っておりました。ですから、別にかたいボールだけが甲子園の道ではないというふうな認識であります。練習場は、そういった形で少し調整をさせていただきたいと思っています。 ○議長(小暮広司) 岩崎喜久雄議員。 ◆2番(岩崎喜久雄) 2の項といたしまして、災害関連設備について、都市政策部長、お願いいたします。  まずは昨年度、私がこの議会の一般質問で早川、利根川の堤防の決壊の危機として、カラシナの菜の花の群生、そしてまた根の群生の件を申し伝えた経緯があります。今年度はさま変わりしまして、この菜の花が完全に消滅しました。1年で以前の堤防に生まれ変わりました。これは市役所執行者の皆様方の自助努力と国土交通省八斗島出張所の対応に感謝申し上げたいと思います。これからもよろしくお願いしたいということと、これから台風シーズンでございます。1つ心配等がなくなりまして万全の体制であります。ありがとうございました。  では、質問に入らせていただきます。昨今、気象現象の変化に伴いまして、ゲリラ豪雨等によりまして市民の皆様方から側溝に関する案件が非常に多く寄せられています。この側溝ですが、土砂で大半が埋まり、側溝としての役割、機能、能力に大きく欠けており、疑問視する問い合わせが殺到している現状でもあります。この側溝のふたの上で川状態になっているというふうな話とか、従前はしゅんせつの意味で区とか自治区、そしてまた、会社ごとに側溝清掃をしていたと記憶していますが、この件について部長のお考えをお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(小暮広司) 石川都市政策部長。 ◎都市政策部長(石川泰一) まず最初に、菜の花の対応、議員から大変ありがたいお言葉をいただきまして、このお言葉につきましては国、県のほうにも伝えていきたいと思います。本当にありがとうございました。  早速質問の答弁をさせていただきますけれども、道路側溝は道路の雨水排水の対策とともに、地区の生活環境を保つために重要な貴重な施設でございます。市民の皆様から、議員ご指摘のように、側溝清掃に関する要望が地区の区長を通じまして多数寄せられておる現状でございます。基本的には、地区内の側溝清掃につきましては、地区の清掃をしていただきまして、作業に必要となる道具といったものの貸し出しやしゅんせつをした汚泥の回収、これらは市のほうで行うということで、ホームページ等でも周知をいたしております。そのような中で、現在でも地域の中では春と秋のクリーン作戦といったものに合わせまして側溝清掃を実施していただいている地区が多数ございます。しかしながら、高齢化や堆積している土砂が非常に多いという状況の中で、地元でできないような場合には市のほうで事業委託で実施をしている現状でございます。また、ゲリラ豪雨等の対策の中で主要幹線の道路につきましては、直営班によります路面清掃車や人力で清掃を実施しているとともに、側溝の夾雑物といったものも直営で即時対応しているのが現状でございます。今後とも議員のご指摘のように、地域での防災意識を高めまして、側溝清掃活動につきましては地域でお願いできますように積極的に行動していきたいと考えておりますので、よろしくお願い申し上げます。 ○議長(小暮広司) 岩崎喜久雄議員。 ◆2番(岩崎喜久雄) 先ほどの市長の話ですけれども、水は低いところに流れる、これは当然の話ですが、藪塚、新田、太田方面からの雨水が65%強ですか、実は石田川に、新田町を源流とする短い距離なわけですけれども、非常に激流となって合流しております。その際、水門等の開閉、そしてまた人事面、各職員、消防関係者の皆様方のご尽力が改めて、そのような天候状況において認識されておるわけですけれども、この現実の中で十数年来続けてきました体制が実は平成23年度で廃止されまして、平成24年度より新規の体制で実行されるというふうなことを伺っておるわけですが、そのメカニズムと関係者の人数と役割について、防災、減災の意味でお尋ねしたいと思います。お願いします。 ○議長(小暮広司) 石川都市政策部長。 ◎都市政策部長(石川泰一) 石田川並びに早川にございます樋管水門の操作につきましては、合併以来、尾島プロジェクトチームがご尽力いただきまして作業を実施していただきましたけれども、平成24年4月に解散となりました。平成24年度からの新体制におきましては、尾島プロジェクトチームから引き継ぎました石田川の2カ所、早川の5カ所の樋管水門については都市政策部が5課、農政部が1課でそれぞれ対応しておりまして、台風等による大雨で河川水位の上昇が想定されるときには、災害時の連絡網により担当課が配置につきまして水門の操作を行いまして、水害の防止に努めておるところでございます。これから台風シーズンに入りますけれども、国、県並びに危機管理室との連携を図り、台風の進路、あるいは雨量の情報等を収集しながら、今後も迅速に対応していきたいと考えておりますので、よろしくお願い申し上げます。 ○議長(小暮広司) 岩崎喜久雄議員。 ◆2番(岩崎喜久雄) 本市には国土交通省の管理する1級河川、県知事の管理する1級河川、そしてまた、本市内の河川中、準用河川、そして普通河川という形で、増水とか氾濫、洪水等、地域住民に多大なる損害が出たという場合を仮定しまして、市サイドは損害賠償の責任対象となるか、またはならないのかということでございますが、この点、部長にお聞きいたします。よろしくお願いします。 ○議長(小暮広司) 石川都市政策部長。 ◎都市政策部長(石川泰一) 河川での増水、氾濫、洪水は、近年の予想を超える大雨によりまして各地で河川の氾濫による被害が報道されておりますけれども、ご質問の河川による増水で水害が発生した場合の住民がこうむる被害に対してですけれども、水害につきましては自然的原因による災害でございます。道路のような人工的な営造物とは異なりまして、水害を100%防止することは極めて難しい状況でございます。こういったことから、重大な瑕疵や因果関係が証明されない限りは損害の対象とはならないというふうに解釈されておりますので、よろしくご理解のほどお願い申し上げます。 ○議長(小暮広司) 岩崎喜久雄議員。 ◆2番(岩崎喜久雄) 総務部長、お願いいたします。  時間の都合上、集約して質問させていただきます。ことし、8月30日より特別警報という聞きなれない言葉が新聞紙上、報道で皆さんご承知だと思います。命を守る行動をとれというふうな形で発令されるという意味合いだそうでございます。皆様方におかれても、既に万全、周知されていると思いますが、このようなことは100年に1度ぐらいであってほしいと思うわけであります。  去る7月12日ですが、夕方から極端なゲリラ豪雨がありました。この太田市においても、短時間の記録的な雨量であったと私は推測いたします。危機管理上、河川の内水、そしてまた外水被害のなきよう、また、源流が新田町と短い河川ですから、昨年度から石田川水量が刻々とインターネットで見られるようになりました。すぐに予測できることといち早く警戒ができるわけであります。ありがとうございます。おとといですか、越谷市、そしてまた野田市のほうでも大きなフェーズツーというふうな竜巻があった。皆様方も記憶に新しいと思いますが、7月12日、突風による被害の状況と対応について、7月12日になりますけれども、夕方から突風、そしてまた強風、豪雨の中で、総体作用されまして、幅60メートルぐらいで約4キロメートル前後だと思います。屋根やトタン、そして車庫や農作物が広大で大きな被害、そしてまた災害が発生いたしました。被災された件数と、どのような形での補助なり、そしてまた迅速な対応をしていただいたとのことを伺っておりますが、どのようにされたのか、経過と経緯をお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(小暮広司) 大槻総務部長。 ◎総務部長(大槻裕美) ご質問の7月12日、本市南西部において発生した突風被害の状況でございますが、屋根瓦の落下等による住宅の一部損壊が47棟、そのほかプレハブ倉庫の転倒や倒木などが10件、合計57件の被害がございました。地域別の内訳を申し上げますと、尾島地区が52件、新田地区が3件、宝泉地区が2件でありました。次に、災害対応でございますが、消防本部や区長からの報告を受けまして、住家人的等被害調査員制度に基づき、翌日、職員による調査を実施したものでございます。また、災害見舞金を所管する社会支援課とも連携いたしまして、情報の共有化を図ることによりまして、迅速な災害見舞金の支給に努めてきたところでございます。 ○議長(小暮広司) 岩崎喜久雄議員。 ◆2番(岩崎喜久雄) 農政部長、お願いいたします。  太田市の石田川の排水機場でお尋ねいたします。いつも排水機場ではお世話になっておるわけでございますが、昨今、非常に気象の変化が読みにくいと思います。とともに、ますます威力とか、またゲリラ豪雨、そして内水、外水被害に対する排水機場の稼働検証ということですが、どのようにされていますか、お尋ねいたしたいと思います。 ○議長(小暮広司) 橋本農政部長。 ◎農政部長(橋本利明) 石田川排水機場での関係でございますけれども、石田川排水機場につきましては、毎分最大で115立方メートルの吐き出し能力のあります口径900ミリメートルの横軸斜流ポンプ2台が設置してあります。通常時、ポンプ1台で対応可能ですが、緊急時には2台を稼働させて対応できるように、春、秋の定期点検及び毎月の電気設備点検の実施をいたしまして、設備機器の稼働検証を行っているところでございます。よろしくお願いします。 ○議長(小暮広司) 岩崎喜久雄議員。 ◆2番(岩崎喜久雄) この排水機場ですとスタッフ、係員がゲリラ豪雨の中、到着しスイッチを作動するには最近の雨量が余りにも多くて、従前と違いまして、昨今のゲリラ豪雨は、皆様もご承知ですけれども、内水、外水という被害が非常に増大しているわけです。作動できる排水機場の赤色灯が点灯するわけです。そのときに、せめて自動で起動する装置にしていただきたいということの要望が非常に強くあるわけですけれども、部長の所見をお願いいたします。 ○議長(小暮広司) 橋本農政部長。 ◎農政部長(橋本利明) 石田川排水機場が警戒水域に達しますと、先ほどもお話がありました排水機場の屋根に設置しております赤色回転灯が回り出します。と同時に、石田川樋管のゲートが封鎖されまして、押切境地区石田川排水機場管理組合の皆さんが排水機場に参集していただけます。その後、電気操作によりましてポンプの電源を入れて始動させることで、排水は吐き出し槽へ送られ、石田川へと放流されますが、組合員の皆さんが参集し、ポンプ始動までに時間がかかりますと、予想外の大雨の場合には周囲に水があふれ出ることも想定されます。そこで、赤色灯の回転と同時にポンプの始動も自動化させることで、周囲に水があふれ出すことを防ぐことができ、より迅速、効率的な排水作業が可能となりますので、今後改善を図ってまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(小暮広司) 岩崎喜久雄議員。 ◆2番(岩崎喜久雄) 市長、お願いいたします。  都市政策部長にも申し上げました。堤防の危機としてカラシナによる菜の花の群生の一件ですが、除去、一掃されましてまことにありがとうございました。ダウンバーストということでなくて、突風ということでございます。風水害、7月12日に被災されました60世帯強の、翌日には即刻見舞金をと、その迅速な対応にただただ感謝しております。お願いがございます。6年前に私が質問の中で高齢化の進む中、25名が昼夜排水ポンプにごみが入らないように何トンもの流れ着くごみを手で、むつごですくい上げる。そしてまた、堆積場に運ぶわけですが、画期的な除じん機を導入していただきまして、人数も8名減、そしてまた、今現在15名できょうに至っておるわけです。この中で市民の皆様にも、ぜひこの現場を、雨の降っている作業しているときを見ていただきたいと私は思うわけです。自分の家とか家族をも記憶することなく、職責を全うするその姿は非常に心に響くものがあります。  昨今のゲリラ豪雨対応の意味で、赤色灯が点灯の際にポンプが作動する自動起動装置の配備とごみの堆積場に問題がありまして、しゅんせつされた土砂や多くのごみ、除じん機からの大量のごみと木くず、あらゆるごみが集積し、堆積土など、ごみの集積場の置き場が実は平らなわけです。そして、勾配がないために、1週間もしますと堆積された土砂が激臭を伴ってきまして、腐敗臭、そしてまた変敗臭ともいいます。さらにはガスも発生しまして、実は7月12日から7月27日の世良田祗園の日も含めまして、以来、排水機場の赤色灯が4回点灯しております。これも今までになかった事例にもなったわけでございますが、とにかくかっぱを着て全身びっしょりで、この暑い中、汗まみれで深夜12時ごろまで活動しているわけであります。なぜかといいましたら、先ほど農政部長のお話の中で石田川の水位が下がらないと帰れないということが現実なわけです。ごみ、土砂、堆積場に溝とか排水口を整備していただきたくてお願いするものでもあります。ほかに方策があれば考案していただきまして、何とぞ善処のほどよろしくお願い申し上げまして、私の質問にかえさせていただきます。 ○議長(小暮広司) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) 陳情受付所みたいになってしまいましたけれども、おっしゃるとおり、今、担当と相談してやらせていただくという方向でおりますので、よろしくお願いいたします。      ◎ 休     憩                                      午前11時52分休憩 ○議長(小暮広司) この際、暫時休憩します。      ◎ 再     開                                          午後1時再開 ○議長(小暮広司) 休憩前に引き続き会議を開きます。  次に、4番宮沢まりこ議員。 ◆4番(宮沢まりこ) おおた政研クラブの宮沢まりこです。通告に従いまして、一問一答方式で質問させていただきます。  まず初めに、大きな1番、介護予防とまちづくりについて、健康医療部長、お願いいたします。  はつらつプラン21の中で介護予防の位置づけはどのようになっているのでしょうか、お願いいたします。 ○議長(小暮広司) 三吉健康医療部長。 ◎健康医療部長(三吉陽) 介護予防事業の位置づけについてお答えいたします。  はつらつプラン21では、高齢者の健康づくりを基本といたしまして、介護、予防、また医療、生活支援、住まいの5つのサービスを一体化して提供していくことが基本となっております。この中で介護予防事業につきましては、高齢者がずっと元気でいられる健康づくりや要支援、要介護者にならないための重要な役割を担っております。今後ますます重要になってくると考えております。 ○議長(小暮広司) 宮沢まりこ議員。 ◆4番(宮沢まりこ) そうしましたら、そのはつらつプラン21、どのように現場や地域で高齢者に働きかけているのでしょうか、お願いいたします。 ○議長(小暮広司) 三吉健康医療部長。 ◎健康医療部長(三吉陽) 働きかけの方法についてですが、現在、65歳以上の健康な人を対象といたします一般高齢者事業と生活機能の維持向上が必要な人を対象とする特定高齢者事業に分けまして、各種運動教室などを実施しております。周知につきましては、一般高齢者事業では広報おおた、行政センターだより、また、チラシの配布等により案内をしておりまして、特定高齢者事業につきましては、介護認定を受けていない人に基本チェックリストを郵送いたしまして、回答を得て、その結果、運動教室への案内をしている状況でございます。 ○議長(小暮広司) 宮沢まりこ議員。 ◆4番(宮沢まりこ) 実際、その効果は上がっているのでしょうか。 ○議長(小暮広司) 三吉健康医療部長。 ◎健康医療部長(三吉陽) 効果というと難しいのですが、実際、効果につきましては各種運動教室において、参加者自体が運動を続けることの大切さを自覚していただくことで、健康面への効果が出てくるものと認識しております。 ○議長(小暮広司) 宮沢まりこ議員。 ◆4番(宮沢まりこ) そうしましたら、介護給付費の過去3年の推移をお示しください。 ○議長(小暮広司) 三吉健康医療部長。 ◎健康医療部長(三吉陽) 給付費の過去3カ年の推移ですが、介護給付実績となりますが、平成22年度につきましては約101億7,717万円、平成23年度約106億8,416万円、対前年度比で約5%増となっております。平成24年度が約115億461万円、対前年度比で約8%の増加となっております。平成24年度につきましては、報酬改定の影響もあるというふうに考えております。
    ○議長(小暮広司) 宮沢まりこ議員。 ◆4番(宮沢まりこ) 介護給付費は年々増加している現状があるようですが、その要因は何でしょうか。 ○議長(小暮広司) 三吉健康医療部長。 ◎健康医療部長(三吉陽) 要因ということになりますけれども、太田市におきましては高齢者人口は毎年約4%程度ずつ伸びております。それに伴いまして、介護保険サービス受給者も毎年、人数にして240人ほどふえております。また、介護認定を受けた人の中で介護サービスの利用割合がふえており、平成19年度で80%が平成24年度で83%、3%強ふえております。さらに、1人当たりの介護サービス量もふえてきております。介護予防事業の効果につきまして、当然あると思われますが、それ以上に給付の負担がふえている現況であると考えております。 ○議長(小暮広司) 宮沢まりこ議員。 ◆4番(宮沢まりこ) 部長の答弁でもいただきましたが、介護予防事業についての効果は当然あるという中で、ますます給付費と高齢者人口、サービスを受けている人の人数もふえているところです。私は、身近なところから健康づくりができる散歩や公園施設のような場所で気軽に運動ができて、ひいては介護予防ができることが重要だと考えます。今後の介護予防の事業はどのように取り組んでいくおつもりでしょうか、よろしくお願いいたします。 ○議長(小暮広司) 三吉健康医療部長。 ◎健康医療部長(三吉陽) 今後の取り組みということですけれども、これまでの各種運動教室や介護予防講話を継続的に実施していく以外に、あわせて議員のおっしゃられるとおり、日常生活の中で気軽にできる介護予防というもののPRを実施していきたいと考えております。 ○議長(小暮広司) 宮沢まりこ議員。 ◆4番(宮沢まりこ) 次に、市長に伺います。  部長の答弁でもいただきましたが、私は、保健や介護の部分だけでは高齢者の健康づくり、ひいては介護保険給付の抑制は限界があると考えております。まちづくりにポイントがあると思います。気軽に運動ができる環境づくりが大切です。そこで、気軽に歩くことができるまちづくりはどうでしょうか。新潟県見附市では、スマートウエルネスシティー構想を掲げまして、高齢者が歩いて生活をすることを基本としたまちづくりをして、健康づくりに無関心な高齢者たちの行動に変化をもたらせるまちづくりをして、年間1人当たり約10万円の医療費の抑制の効果が見られたそうです。このように、高齢者が気軽に歩くことができ、気づかないうちに自然に健康になるまちづくりを進めてはいかがでしょうか。 ○議長(小暮広司) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) いいのではないでしょうか。非常にいいと思いますね。 ○議長(小暮広司) 宮沢まりこ議員。 ◆4番(宮沢まりこ) ありがとうございます。今後増加が見込まれる高齢者が自分の足で用事を済ますことができ、地域で気軽に健康づくりができるように、道路などインフラ整備の際、気を使っていただきたいです。そして、スマートウエルネスシティー構想を太田市都市計画マスタープランにしっかり位置づけをしていただきたいと思いますが、市長の考えをお聞かせください。 ○議長(小暮広司) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) 私の親しい人でも、健康のためなら死んでもいいという方がいるのですよ。つまり、ウオーキングを中心にして自己管理をやっているのです。この方もそうですが、今、運動公園等々へ行きますと、交通事故がないものですから、そこで自分自身で自分の健康管理を行っている。これは各地区でそういったことはやっています。北部運動公園においてもそうです。ですから、健康とか、私たちが快適に生活していくためには、誰かに何かをやらされるというやり方でなくて、さっきの人ではありませんけれども、死んでもいいぐらいのつもりで自分で健康管理をしていくことが私はいいと思うのです。計画を立てて計画どおりやれば、市民が計画どおり動くかというと、そのようなことは絶対ありません。健康とか、あるいは生きてきた今までの歴史とか、みんなそれぞれ違いますでしょう。ですから、これがベストです、太田市はこういうものでいきます。見附市は見附市でいいのですけれども、それはそれでいいですよ。だけれども、全部そういうふうにコントロールされるようなシステムというのは私はどうかなと。私たちは、できるだけ多くの公園をつくるとか、ウオーキングできるとか、あるいは皆さん方が楽しく会話できるようにするとか、あるいはカルチャーをやるとか、いろいろな形で自ら参加するという環境づくりをこれからもやっていきたいと思います。余り決めつけ、計画だから実行しなさい、実行したからチェックしなさい、そして新しいプランニングをしなさいという経営サイクルといったものはいかがなものかなというふうに思います。 ○議長(小暮広司) 宮沢まりこ議員。 ◆4番(宮沢まりこ) 次の質問に移らせていただきます。男女共同参画の視点から見る女性職員の昇任のあり方についてを伺っていきたいと思います。企画部長、お願いいたします。  男女共同参画の立場から伺います。市職員の場合、男性と女性の昇任の現状はどのようになっているのでしょうか。係長の男性及び女性の平均年齢、課長補佐の男性及び女性の平均年齢を伺います。 ○議長(小暮広司) 北爪企画部長。 ◎企画部長(北爪宏) 係長及び課長補佐の男女別の平均年齢でございますが、平成25年4月1日現在の消防職員を除きます平均年齢で申し上げますと、係長は男性49歳6月、女性53歳8月、課長補佐でございますけれども、男性54歳7月、女性57歳5月でございます。 ○議長(小暮広司) 宮沢まりこ議員。 ◆4番(宮沢まりこ) 女性の昇任の年齢が男性に比べて係長が3年何カ月、課長補佐で2年10カ月くらい平均年齢が高いようです。昇任した年齢も高いと読み取れますが、男性と女性の昇任の年齢差の理由を教えてください。 ○議長(小暮広司) 北爪企画部長。 ◎企画部長(北爪宏) 男女別の平均年齢、ただいま申し上げましたものが異なっておりますのは、能力主義の原則に基づきまして任用を行った結果であると考えてございます。 ○議長(小暮広司) 宮沢まりこ議員。 ◆4番(宮沢まりこ) そうしましたら、管理職の任用に係る明確な判断基準をお示しください。 ○議長(小暮広司) 北爪企画部長。 ◎企画部長(北爪宏) 管理職への任用につきましては、公正及び能力主義の原則により行わなければならないものでございます。具体的には、職員の能力、識見、指導力、実績及び経験等を総合的に判断いたしまして、任命権者が任用しております。 ○議長(小暮広司) 宮沢まりこ議員。 ◆4番(宮沢まりこ) そうしましたら、管理職の任用に係る平均年齢の差は能力の差ということなのでしょうか。 ○議長(小暮広司) 北爪企画部長。 ◎企画部長(北爪宏) 平均年齢の差でございますけれども、先ほど来申し上げましたとおり、能力主義の原則に基づいて任用を行っております。その結果でございますが、これは性別によっての能力差があるということとは異なるものでございまして、性別によって能力差があるとは考えてございません。むしろ、定員適正化計画のもとで、少ない職員数で多様化する行政ニーズに対応するためには、女性職員の活用が必要であると考えてございます。 ○議長(小暮広司) 宮沢まりこ議員。 ◆4番(宮沢まりこ) 私は、この結果から見て、どう見ても女性の昇任が遅いと判断していますが、私は、女性のさらなる資質向上など、人材育成に努めてもらいたい、そして女性に活躍できる機会を与えてもらえるようにしていただきたいと考えますが、部長の見解を伺います。 ○議長(小暮広司) 北爪企画部長。 ◎企画部長(北爪宏) 私ども職員につきましては、性別に関係なく、各種研修、あるいはさまざまな機会を通じまして自己研さんに努めているところでございます。また、管理職としての必要な能力や資質を高め、さまざまな経験を積ませるためにも、引き続き性別に関係なく、各部局への積極的な配置を行うなどして人材育成に努めてまいりたいと考えてございます。よろしくお願いします。 ○議長(小暮広司) 宮沢まりこ議員。 ◆4番(宮沢まりこ) 次に、市長、お願いいたします。  男女均等に昇任の機会を与えるべきだと考えます。昨日の本田議員の質問にもありましたが、昇任の機会を得ることでやる気ある女性職員がふえるのではないでしょうか。すぐには難しいと思うのですが、徐々に差を詰めてもらえるようにしていただけないでしょうか、市長のお考えをお聞かせください。 ○議長(小暮広司) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) 先ほど企画部長が話をしましたように、登用については能力主義で行っているということです。一般企業もそうですが、役所が東京大学に入るとか、群馬大学に入るとか、偏差値で試験をやっているわけではないのです。だから、みんなそうですけれども、前橋高校に行く子は頭がいいから昇進するのだってねとか、あそこの学校へ行ったら昇任できないのだよねとか、そういうものではないですね。ですから、そこに入った環境の中で周りの人が、あの人は上司としてふさわしい人だろうというようなことが大きな前提になっているわけですよ。ですから、テストして1足す1が2というのがすぐできたとか、できないとか、そういうレベルのものではない。もっと総合的な判断で能力によって決めている。結果として女性の登用がおくれているということなのです。  では、女性の登用を、能力など関係ない、女性であれば部長をやってもらおうではないかと、そのとき、果たしてどういう組織ができ上がりますか。女性だからというのは、それだけが差別ではないですか。私は、そういうやり方は好ましくないと。今、企画部がやっている考え方でぜひ人事等々は進めてもらいたいと思っております。 ○議長(小暮広司) 宮沢まりこ議員。 ◆4番(宮沢まりこ) 確かに、市長のおっしゃる女性だから登用するということではないのですけれども、能力主義に係る昇任のやり方ということですが、果たして現在の女性職員の中に、男性職員よりも劣っている職員がいるようには私は思いません。もしも今後、昇任するような能力のある女性職員がいないとするのであれば、さらなる能力のある職員を採る努力が必要だと私は考えるのですけれども、情報によりますと、ある企業では女性の管理職の登用を開示しているところがあるそうなのです。開示することによって、さらなる優秀な女性職員を獲得することにつながるとしています。今後、積極的に昇任状況の情報を開示するのも1つの方法ではないかと思うのですが、今後、昇任に係る具体的な市長の見解を伺えたらと思います。 ○議長(小暮広司) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) 議員もカエデ会とかに出られたと思うのですけれども、開示しているというか、顔を見れば、あの方がこういう役職についているのだな、随分大勢いるなということは確認できると思うのです。さらに言えば、あとは部長になってもらう。ずっと見ていて、あの人、部長にいいなという人はいますか。(「います」の声あり)いるのですか。そうしたら、後でまた企画部長に推薦してみたらどうですか。その人がなるか、ならないかは別にして、言ったほうがいいですよ。あの人は優秀だよと言ってくれれば、どういう理由で優秀ですかと必ず言うと思います。あとは採用について、うちも男女で差別して分けていることはありません。全て試験とか、あるいはディベートとか作文とか、そういったものを中心にして採用しております。もし優秀な人で、これこれこういう理由で、あの人は絶対太田市のためになるという人がいたら私にも推薦してください。いいですよ。別にそうはしませんけれども、昇任しないかもわからないけれども、それは宮沢流の選び方で、私たち流の選び方と違うかもわからないですね。でも、言ってくれて結構ですよ。 ○議長(小暮広司) 次に、5番矢部伸幸議員。 ◆5番(矢部伸幸) おおた政研クラブの矢部伸幸です。通告に従い、一問一答方式にて順次質問させていただきます。  まず初めに、太田市の平和教育への取り組みについて、教育部長にお聞きします。  戦後68年という長い月日がたちました。毎年、夏になり終戦記念日が近くなると、テレビなどで戦争の悲惨さ、戦争の体験談など、さまざまなものが放映されます。また、近年の外交問題では、総理大臣が靖国神社に参拝するか否か等々が大きく報道されるようになりました。ことしは改めて戦争や国際事情に対して思いをめぐらせた方も結構多いのではないかと考えています。私もそうなのですが、戦争を知らない世代が多くを占める時代となりましたが、やはり戦争を知らないからこそ、平和教育を充実させるべきだと感じています。では、太田市として平和教育についてどのように取り組んでいるか、お聞かせください。 ○議長(小暮広司) 林教育部長。 ◎教育部長(林寛司) 太田市の取り組みですけれども、子どもたちの発達段階に応じて各教科等の中で多面的に行っております。例えば国語では、戦争を題材にした教材で平和の大切さを考える学習をしております。また、社会科の歴史や公民では、戦争の歴史、平和条約や軍縮の取り組み、戦争放棄の理念などを学習しております。そのほか、道徳でも平和な世界を築くための人々の努力や苦労などを考える学習をしております。 ○議長(小暮広司) 矢部伸幸議員。 ◆5番(矢部伸幸) 以前、駒形小学校では遺族会の方々と連携をして、戦争体験をお聞きするような授業を行ったとお聞きしました。その授業では、戦争の悲惨さだけでなく、親と子どもの愛情や大事な命の大切さを生の声で学べたと聞いています。そのように太田市内の小中学校で単独で平和教育に取り組んでいるような例などがありましたら教えてください。 ○議長(小暮広司) 林教育部長。 ◎教育部長(林寛司) 確かに、小学校では太田市の遺族会に依頼しまして、戦時中の写真を見せていただいたり、防空頭巾や当時の生活用品について説明したりしていただいております。戦争体験を語っていただいたりすることなどで戦争中の人々の生活の様子を理解する学習をしており、遺族会に依頼して平和学習をする小学校は年々ふえております。中学校に関しては、修学旅行などで広島の原爆ドームと平和資料館を訪れ、戦争の悲惨さや平和の大切さなどを体験的に考えさせる学習をしております。 ○議長(小暮広司) 矢部伸幸議員。 ◆5番(矢部伸幸) では、実例を挙げてもらっていますけれども、太田市として平和教育を充実していけるような取り組みというのは考えているでしょうか。 ○議長(小暮広司) 林教育部長。 ◎教育部長(林寛司) これまで同様ですが、今後も平和教育は欠かすことのできない内容であると認識しております。先日、東京大空襲を題材とした出版物による授業風景をDVDで発見したことがあります。子どもの新たな感受性が芽生える非常に有意義なものと感じておりました。このように、さまざまな情報ソースを厳選して市内各校に紹介するなどして平和教育の取り組みなどをしていきたいと考えておりますので、よろしくお願いします。 ○議長(小暮広司) 矢部伸幸議員。 ◆5番(矢部伸幸) では、ここで少し角度を変えてみますが、これからの日本は高齢社会に突入してしまうのは火を見るよりも明らかでございます。高齢化率も世界の主要国の中でも高い数値になっております。さて、高齢者の方々にいろいろな分野で活躍していただくのが今後の大きな課題となると感じています。ぜひ教育という分野で高齢者の方に活躍していただければ、子どもたちは大きな知恵とか経験をいただけますし、高齢者の皆様は子どもたちと触れ合うことで元気に長生きする希望、生きがいとかやりがいなどが生まれるのではないでしょうか。では、太田市として子どもと高齢者が触れ合うような取り組みというのはしているのでしょうか。 ○議長(小暮広司) 林教育部長。 ◎教育部長(林寛司) お年寄りと子どもが触れ合うことについての意義は、議員ご指摘のとおりでございます。子どもたちとの触れ合いについては、お年寄りにとって大きなやりがいや元気の源になると考えております。また、お年寄りとの触れ合いは、子どもたちにとって豊かな生き方や考え方を学ぶ絶好の機会となっております。特に核家族化が進んでおりまして、お年寄りと暮らす子どもたちが少なくなった昨今では、お年寄りと子どもたちの触れ合いについては、お互いにとってよい学びの機会であります。刺激になるとも考えておりますので、今後もお年寄りとの接触を続ける機会をふやしていきたいと思います。よろしくお願いします。 ○議長(小暮広司) 矢部伸幸議員。 ◆5番(矢部伸幸) では、先ほどの質問と同じように、小学校単独で高齢者と触れ合うような実例などがありましたら教えてください。 ○議長(小暮広司) 林教育部長。 ◎教育部長(林寛司) 小学校ですが、生活科の昔遊びの体験でお年寄りが先生となりまして、竹トンボ、お手玉、ビー玉、羽根つきなどのやり方を子どもたちに教えて、子どもと一緒に活動していただいております。また、土曜スクールの体験活動で、お年寄りからしめ縄づくりの指導をいただいたり、囲碁や将棋を教えていただいたりしております。中学校においては、総合的な学習の時間で地域のお年寄りを訪ね、歴史や文化についてお話を伺ったり、職場体験で老人ホームを訪れ、介護体験をしたりして交流を深めるなどしております。 ○議長(小暮広司) 矢部伸幸議員。 ◆5番(矢部伸幸) 先ほども述べたように、やはり今後、太田市は高齢社会を迎えます。高齢者の方々に大きな活躍をしていただくのが生きがい、やりがいにつながると感じています。改めて太田市として子どもたちと高齢者が触れ合えるような取り組みをこれから充実させるような考えはございますでしょうか。 ○議長(小暮広司) 林教育部長。 ◎教育部長(林寛司) お年寄りと子どもたちの触れ合いについては、お年寄りにとっても子どもたちにとってもお互いに意義のあるものであると思います。したがいまして、教育委員会としては、学校教育のさまざまな場面でお年寄りと子どもたちの触れ合う機会を一層持たれるように必要な支援をしていきたいと思います。例えば学校支援センター等でお年寄りの登録を受けて、お年寄りの参加をお願いするとか、そういう事例もありますので、今後とも続けていきたいと思いますので、よろしくお願いします。 ○議長(小暮広司) 矢部伸幸議員。 ◆5番(矢部伸幸) 続いて、教育長、お願いいたします。  先日、学校の図書館において「はだしのゲン」の閲覧に制限を設けるような陳情が上がり、ある市の教育委員会は校長会に「はだしのゲン」の閲覧制限を求めたというような報道がありました。そこでは暴力描写や歴史認識という観点で教育的配慮をしたという判断だったようです。私も、小学校時代に学校の図書館で堂々と漫画が読めるという単純な考えで「はだしのゲン」を読んだ記憶があります。前半の原爆の被害に遭ったところがとても印象に残っていて、いまだに強く記憶に残っています。ただ、それが精神的なショックであったかと聞かれたら、これはもうただ単に戦争とか原爆の悲惨さを強く覚えているようなものだったと思います。悲惨さを学べたという点では読んでよかったと今思っています。さて、「はだしのゲン」について、教育長はどのようにお考えでしょうか。 ○議長(小暮広司) 澁澤教育長。 ◎教育長(澁澤啓史) まず、「はだしのゲン」の閲覧の制限でございますけれども、結論的には制限する考えはございません。その理由といたしまして、「はだしのゲン」には確かに残酷なシーンだとか凌辱シーンなどが描かれており、子どもたちがショックを受けるような場面もあることは事実であります。しかし、それ以上に、この作品そのものが戦争の悲惨さや恐ろしさ、あるいは平和のとうとさを子どもたちに考えさせたり、平和な国を築いていこうという気持ちを持たせていくという面で教育的価値のある教材であると思っております。戦後68年が経過いたしまして、戦争の経験をした方々も少なくなっている現在でありますので、戦争の実態や悲惨さ、後世に伝えていくために大切な作品であると思います。私だけの考えではなくて、現場の声も気になりましたので、先日、市内の校長先生方に話を聞きましたところ、皆同じ意向でありました。したがいまして、「はだしのゲン」は子どもたちが読みたいときに自由に読めるよう、戦争について学びたいときに学べるよう、環境を整えていくことが大切と思っております。 ○議長(小暮広司) 矢部伸幸議員。 ◆5番(矢部伸幸) やはり平和教育をする上で戦争体験や戦争の悲惨さを生の声で伝えるのが一番子どもたちの心に残るのではないだろうかと感じています。確かに、いろいろな映像や「はだしのゲン」のような漫画で視覚に訴えるのもいい方法かもしれません。ただ、先ほど教育長もおっしゃったとおり、終戦を迎えて68年という月日がたち、子どもたちと生の声を聞かせられるお年寄りとの触れ合いを持てる機会がとても少なく、年々減っていってしまっています。ぜひいち早くこういった機会を太田市として設けていただいて、子どもとお年寄りが触れ合いながら平和教育を学んで、お年寄りには生きがい、やりがいを持っていただきたいと思いますけれども、教育長のお考えをお聞かせください。 ○議長(小暮広司) 澁澤教育長。 ◎教育長(澁澤啓史) 教育部長の答弁にもありましたように、子どもたちは各学校でさまざまな平和学習をしております。その中で、お年寄りから直接戦争体験を聞く、こういう話は子どもたちにとっても生きた教材である、それは同じ考えであります。しかしながら、直接お話をしてくださる方が今現在は非常に少なくなっている、これが現実であります。今後も各校でこのような機会がもし得られるのであれば、ぜひ実現してほしいと思います。そして、そのことが子どもたちが戦争の悲惨さや平和のとうとさについて考えを深めていくきっかけになれば大変ありがたいと思っております。 ○議長(小暮広司) 矢部伸幸議員。 ◆5番(矢部伸幸) 次の質問に移ります。次は太田市の第3子以降子育て支援制度の充実について、福祉こども部長にお伺いします。  先日、総務企画委員会の中で報告のあった市民満足度アンケートの結果で、例年ですけれども、子育てのしやすいまちとして認知されているという報告がございました。確かに、地域の皆様の声を聞いても、太田市は子育てがしやすいという意見がとても多いです。特に太田市として力を入れているのが、この第3子以降子育て支援制度であると思います。では、この支援制度の内容を改めて確認させてください。 ○議長(小暮広司) 大澤福祉こども部長。 ◎福祉こども部長(大澤久男) 第3子以降子育て支援事業についてご答弁申し上げます。  初めに、この事業の概要でありますけれども、第3子以降の子どもを有する家庭に対し、経済的な負担を軽減するための事業でありまして、太田市独自の事業となってございます。事業の内容でありますけれども、初めに出産祝金でありますが、第3子以降の子どもが生まれたとき、10万円を支給しております。また、次に幼稚園、保育園についてでありますけれども、第3子以降の子どもの保育料を全額免除としております。また、市で認定している準認可保育につきましても、一般の保育園と同様に保育料の全額助成を行っております。また、さらに今年度、平成25年度からは小中学校等の児童生徒に対して学校給食費の助成が開始されたものでございます。 ○議長(小暮広司) 矢部伸幸議員。 ◆5番(矢部伸幸) この制度については、内容も充実しておりますが、やはりその分、金額的なものも大きなものになっていると感じています。そうしましたら、近年の支援制度の総額の推移、3年ぐらい教えていただければと思います。 ○議長(小暮広司) 大澤福祉こども部長。 ◎福祉こども部長(大澤久男) 過去3年間の事業の総額の推移でありますけれども、対象となる事業につきましては、先ほど申し上げました事業のうち、学校給食費を除いた総額で説明させていただきたいと思います。平成22年度が2億261万2,255円、平成23年度が2億2,023万3,699円でありました。平成24年度が2億3,689万5,006円でございました。 ○議長(小暮広司) 矢部伸幸議員。 ◆5番(矢部伸幸) では、支援制度の結果で、やはり数字があらわれてくると思います。そうなると、太田市の合計特殊出生率に反映されてくるのかと思うのですが、こちらの近年の推移、3年ぐらいを教えてください。できれば、太田市だけでなく、群馬県との比較も教えてください。 ○議長(小暮広司) 大澤福祉こども部長。 ◎福祉こども部長(大澤久男) 過去3年間の合計特殊出生率の推移でありますけれども、群馬県が公表している数値によりますと、太田市では平成21年度が1.59、平成22年度が1.57、平成23年度が1.61でございました。また、群馬県全体では、平成21年度が1.38、平成22年度が1.46、平成23年度が1.41という状況でございました。なお、平成24年度の数値についてはまだ公表がされてございません。 ○議長(小暮広司) 矢部伸幸議員。 ◆5番(矢部伸幸) では、実際この太田市で第3子以降の子どもはどのくらい生まれている、ふえているのでしょうか、わかる範囲で教えてください。 ○議長(小暮広司) 大澤福祉こども部長
    福祉こども部長(大澤久男) 第3子に限定しての年間の誕生する人数でございますが、これについては残念ながら把握はしておりませんが、この第3子以降の事業で出産祝金の支給を受けた方の人数で説明を申し上げますと、平成22年度が318名、平成23年度が336名、平成24年度が291名という状況でございました。 ○議長(小暮広司) 矢部伸幸議員。 ◆5番(矢部伸幸) 合計特殊出生率の数値やただいまの第3子以降の誕生数などを見ると、やはり太田市が他市よりも秀でているという政策が打ち出せているのではないかと感じます。この子育て支援の政策において、他市とどういった違いがあるのかがもしありましたら教えてください。 ○議長(小暮広司) 大澤福祉こども部長。 ◎福祉こども部長(大澤久男) この事業における第3子としての認定方法でありますけれども、県内の状況で説明をさせていただければと思います。今実施をしている全ての市におきましては、税等に滞納がないことは共通事項でありました。次に、認定要件でありますが、第1子の年齢制限はないが、3人扶養していることが条件、第1子の年齢制限は18歳未満で3人扶養していることが条件、また所得制限があるということの条件など、さまざまでございました。なお、沼田市、渋川市、安中市、みどり市については、この制度についての実施はありませんでした。太田市での要件でありますが、第1子の年齢が20歳までとしてございます。また、未婚であることが要件となっております。なお、扶養していること、また所得制限ともございません。 ○議長(小暮広司) 矢部伸幸議員。 ◆5番(矢部伸幸) では、逆に太田市でこの子育て支援が適用されない方というのはいるのでしょうか。 ○議長(小暮広司) 大澤福祉こども部長。 ◎福祉こども部長(大澤久男) 本市における適用がない場合のことでありますが、まず、1年の居住要件が必要になってきますので、太田市に転入して1年を経過していない世帯については該当から外れるということになります。また、先ほど申し上げました税の滞納、保育園、幼稚園等の保育料の未納、それから市営住宅の家賃の未納、さらに学校給食費の未納がある場合については申請ができないというふうになってございますので、よろしくお願いします。 ○議長(小暮広司) 矢部伸幸議員。 ◆5番(矢部伸幸) では、その中身を細かくお聞きしますけれども、もし第3子、3人目の子どもが誕生後、早目に保育園に入園して最後まで支援を受けられたとすると、1人当たり総額でどのくらいになるでしょうか。 ○議長(小暮広司) 大澤福祉こども部長。 ◎福祉こども部長(大澤久男) 第3子の支援に係る仮定としての総額について説明申し上げたいと思います。  まず、出産祝金が10万円でございました。それと、保育園に入園したとして平均の保育料の月額が1万3,500円として最大6年9カ月間でありまして、109万3,500円となります。また、学校給食費の助成でありますけれども、小学校が月額で4,000円で6年間で26万4,000円、中学校が月額4,800円で3年間で15万8,400円でありまして、総額で161万5,900円、仮定の金額でありますけれども、そういった金額になっております。 ○議長(小暮広司) 矢部伸幸議員。 ◆5番(矢部伸幸) では、先ほどの答弁の中に今年度から少し変わった部分がございました。この支援事業で変更等がある部分、あと、それに伴って金額も変わってくると思いますので、そこを教えてください。 ○議長(小暮広司) 大澤福祉こども部長。 ◎福祉こども部長(大澤久男) 今年度のこの事業に係る変更点でありますけれども、変更点は2つございまして、まず初めに、日本で暮らす外国人の方の申請要件でありますけれども、従前は3年という在住の必要性がありましたけれども、昨年の住民基本台帳法の改正によって、ことしの4月から日本人と同じ在住1年ということの条件となった点でございます。また、本年度から、先ほども申し上げたとおりでありますけれども、学校給食費の助成が開始されたものでありまして、これが大きく変わった点であります。また、参考まででありますけれども、学校給食費の助成に係る総額が約7,300万円となる予定であります。 ○議長(小暮広司) 矢部伸幸議員。 ◆5番(矢部伸幸) では、市内、市外からとても称賛をいただいている支援事業ですけれども、打ち切られてしまうような例というのがあるでしょうか。 ○議長(小暮広司) 大澤福祉こども部長。 ◎福祉こども部長(大澤久男) 打ち切られるような場合についてでありますけれども、先ほども申し上げたとおり、第1子の20歳の要件というのがありますが、第1子が20歳に達したその年度末の3月を過ぎますと対象から外れるという状況になっております。また、第1子等の子どもが結婚した場合についても該当要件から外れるということでありますので、よろしくお願い申し上げます。 ○議長(小暮広司) 矢部伸幸議員。 ◆5番(矢部伸幸) 次に、市長、お願いします。  まず、先ほどの最後の答弁で子どもが20歳になった時点で打ち切られるという答弁がございました。確かに部長のおっしゃるとおり、20歳というところで、子育てというところに当てはまらないのかなという気はします。他市と比べても、先ほどほかの市では18歳までという年齢になっているところを太田市は20歳になっているところも評価できるのですが、20歳で子育てに当てはまらなくなるという部分がちょっと気になるのですけれども、そこについて市長はどういうふうにお考えですか。 ○議長(小暮広司) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) 多分この事業は他市に比較してうちがやっているわけでなくて、うちがやっていて他市がやっているというふうに私は認識しているのです。ですから、うちはうちで、人は人ということですね。今の20歳についても、誰かが働き始めて、1人の経費が軽減される。それが15歳かもわかりませんね。あるいは18歳かもわかりません。あるいは22歳かもわかりません。あるいは浪人をして25歳になるか、大学院に入って28歳になるかわかりません。でも、どこが一番適切かというところの1つの区切りは成人した20歳というふうに私は思うのです。ですから、この区切りが15歳で働き始める子、あるいは大学院へ行って27歳までやっている子、これはいろいろいるでしょう。30歳までお医者さんでかかる子、いろいろいるでしょうけれども、適切なところが20歳ではないか。もう1つ、随分他市を気にしているようですけれども、ほかの市はいいではないですか。私たちのまちの子どもたちが健康で、そして私たちのまちに暮らして本当によかったなという環境をつくるために、私たちがどういうまちをつくったらいいか、これが主軸でありまして、ほかの家と比較してどうのこうのというのはどうでもいいことだと私は思います。 ○議長(小暮広司) 矢部伸幸議員。 ◆5番(矢部伸幸) 他市と比較させていただいたのは、太田市が他市より充実していて評価できるということなので、うれしい部分ですから、そこはご理解ください。  ただ、今の答弁の中で、15歳で働いたりという年齢もありますけれども、今ほとんどの子どもが大学や専門学校に行くという時代になりました。そう考えると、特に4年制の大学を考えれば、20歳という年代にとてもお金がかかってしまう年代になるのかなと考えています。そのようなときに、今まで支援を受けられていたものが、一番お金のかかる大学生が20歳になったときに打ち切られてしまう。親は、今まで支援してもらったものは確かに思っているのでしょうけれども、やはり打ち切られたというイメージのほうが強く残ってしまうのではないかと思うのです。今、太田市で単独で支援を受けられるのは、中学校3年生の給食費が最後ですね。それが終わるまで、上の兄弟が何歳でとかと制限を設けるのではなく、3人目の子どもが中学校3年生まで、最後まで支援を受けられたほうが、打ち切られたという変なイメージよりもいいのではないかと思うのですけれども、ご所見をお願いします。 ○議長(小暮広司) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) それは大学生、大学院、ドクターコースは別の問題だと私は思います。第3子は、3人赤ちゃんを抱えて、これは大変だなというのが当初の目的です。ですから、大学に入ってお金がかかるから支援をしなければいけない、これは奨学金制度とか、あるいはお金はないけれども、ドクターまで行った子をどうするかとか、これは別の問題と私は思うのです。いわゆる子育て支援策の中には入らない。これは感覚が矢部議員と私とは全く違うかもわかりません。でも、子育て支援策ではない。私は第3子は子育て支援策として実行しているということなのです。 ○議長(小暮広司) 次に、12番五十嵐あや子議員。 ◆12番(五十嵐あや子) 公明クラブの五十嵐あや子です。通告に従いまして、一問一答方式で質問いたします。  初めに、迅速救急へ向けた「子ども安心カード」の活用についてお伺いいたします。  消防長、お願いいたします。  さて、渋川市において全国初の消防本部と市が連携した子ども安心カードの導入が話題になっております。内容は、市内の小中学校などで児童生徒らが病気やけが、アレルギー症状で救急搬送される際、学校と消防署などが迅速に連携できるよう、子どもの病歴などを記入する緊急時対応のカードです。このカードは、小中学校の校長室に学年別にファイルに保管し、救急車の出動要請後に職員が該当する子どものカードを取り出し、救急隊に渡し、救急対応が終了後は学校に返却することになっております。緊急時は現場が混乱することも考えられるために、一刻を争うときのやりとりに安心カードは非常に有効と評価されております。  さて、本市の状況についてお伺いいたします。太田市内の学校、における生徒や園児の救急搬送は年間どのくらい発生しているのでしょうか。また、搬送理由についてもお伺いいたします。 ○議長(小暮広司) 見持消防長。 ◎消防長(見持雅昭) それでは、搬送状況についてお答えを申し上げます。  平成23年から申し上げますと、市内の生徒、園児で救急搬送された傷病者の総数は93名でございました。事故種別による内訳につきましては、急病が47名、一般負傷24名、運動競技19名、その他3名でございました。次に、平成24年においては総数90名でございました。急病が54名、一般負傷20名、運動競技14名、その他2名でございます。続きまして、平成25年1月から7月までのことでありますけれども、総数61名でございまして、急病32名、一般負傷19名、運動競技10名でございました。この内訳でございますけれども、まず、急病の主なものは、けいれん発作、過換気症候群、熱中症、特異なものとしてはアレルギー疾患であります。また、一般負傷、運動競技などの主なものは転倒などの打撲、骨折、挫創などであります。 ○議長(小暮広司) 五十嵐あや子議員。 ◆12番(五十嵐あや子) 搬送された人数をお伺いいたしました。思ったよりちょっと多いかなというふうに思いました。さて、搬送する際ですけれども、一刻を争うことですね。このときに、搬送の際の必要な情報についてお伺いいたします。 ○議長(小暮広司) 見持消防長。 ◎消防長(見持雅昭) 救急搬送時の必要な情報についてお答えを申し上げます。  救急業務においては、医療機関と連携するに当たりまして必要な情報として、住所、氏名、生年月日、性別、既往歴、現在の内服薬、アレルギー、かかりつけ病院などを聴取いたしまして、医療機関に情報提供しているという現状でございます。 ○議長(小暮広司) 五十嵐あや子議員。 ◆12番(五十嵐あや子) では次に、教育部長、お願いいたします。  昨年12月、東京都調布市で食物アレルギーのある小学校5年生の女児が給食をおかわりし、死亡した事故がありました。このことを受け7月、文部科学省の有識者会議は、再発防止策の中間報告をまとめました。まず、アレルギー対応のガイドラインの徹底、校長などの管理職のほか、一般教員、栄養教諭、養護教諭、調理員など職種に応じた研修の必要性を強調、そして、食物アレルギーの重篤な症状であるアナフィラキシーショックが発症した場合、教職員がエピペンを適切に使用できるように、消防署との間で情報共有するなど連携が重要と指摘しております。  まず質問させていただきます。本市における食物アレルギー等に対する研修の進捗状況についてお伺いいたします。 ○議長(小暮広司) 林教育部長。 ◎教育部長(林寛司) 本市における食物アレルギーに対する研修の進捗状況についてお答えします。  昨年12月の調布市の事故を受けて、昨年度末から教職員の研修を進めております。内容は、食物アレルギーについての講義とエピペンの使い方実習です。学校医や養護教諭を中心に学校ごとに実施し、8月までに2回目の学校を含め、小中学校全校で実施をいたしております。さらに、8月22日に太田市学校保健会との共催で、食物アレルギーについての講演会を市内全教職員を対象に開催しまして、会場いっぱい、エアリスホールに集まっております。 ○議長(小暮広司) 五十嵐あや子議員。 ◆12番(五十嵐あや子) 3月でも随分この研修状況等をお伺いしましたが、今お伺いして随分進んだのだなと思いました。  2番目の質問に入ります。文部科学省の学校のアレルギー疾患に対する取り組みのガイドラインを受けての本市の対応についてお伺いいたします。 ○議長(小暮広司) 林教育部長。 ◎教育部長(林寛司) 本市のガイドラインということですが、アレルギー疾患について公益財団法人日本学校保健会より、平成20年3月に「学校のアレルギー疾患に対する取り組みガイドライン」が示されておりましたが、調布市の事故を受けまして、平成25年3月22日付で文部科学省から「学校給食における食物アレルギー等を有する児童生徒等への対応等について」の通知がされました。内容については、学校給食が原因となる食物アレルギー症状の発症を防ぐための対応とアレルギー疾患の緊急時対応が中心となります。これを受けまして、太田市で実施しているアレルギー食対応ですが、原因食を除いて給食を提供する除去食対応というのが68人おります。また、原因食を給食から除かれることによって失われる栄養価を別の食品で補い給食を提供する代替食対応が82人となっております。これらの対応につきましては各学校へ通知し徹底しているところでございます。 ○議長(小暮広司) 五十嵐あや子議員。 ◆12番(五十嵐あや子) 今、68名と82名ということで、足すと150名の方がアレルギー食対応ということでお伺いいたしました。さきの東京都調布市での事故ですが、このとき、おかわりをしたということで死亡したということがありました。このことを踏まえて、食物アレルギーのある子は当面おかわりを全面禁止にする学校もあるというふうに伺っております。本市の対応についてお伺いいたします。 ○議長(小暮広司) 林教育部長。 ◎教育部長(林寛司) 本市の対応としては、安心カードに類似したものですけれども、緊急時利用カードというのがありまして、それを各子ども単位で学年ごとに持っておりますので、その中にある程度情報が入っております。その中で対応ができればと思っておりますので、よろしくお願いします。 ○議長(小暮広司) 五十嵐あや子議員。 ◆12番(五十嵐あや子) 今、緊急時利用カードというものを渡して、それについてやっているということだったのですが、今、私が質問しましたのは、食物アレルギーのある子はおかわりをするかどうか。おかわりをすることを禁止している場所があるのですね。太田市はどういう状況になっているかという質問をさせていただきました。 ○議長(小暮広司) 林教育部長。 ◎教育部長(林寛司) 特におかわりについての制限というのは、各担任が先ほど話をしました緊急時利用カード等の情報を、1年から3年まで情報が、各学年ごとにどんどん状況を仕入れておりますので、それに基づいて個別対応をして行っております。 ○議長(小暮広司) 五十嵐あや子議員。 ◆12番(五十嵐あや子) 今回の質問は渋川市の安心カードということでやらせていただいております。迅速な救急搬送を目的とした救急隊への情報提供について、渋川市は安心カードを渡していますが、本市の取り組みについてお伺いいたします。 ○議長(小暮広司) 林教育部長。 ◎教育部長(林寛司) 本市の取り組みということですが、子どもたちの個別取り組みについての情報を受けまして各担任等で対応しております。緊急時等については、各学校で職員が全員情報を共有できるような緊急時利用カード等の対応で体制をとっておりますので、よろしくお願いします。 ○議長(小暮広司) 五十嵐あや子議員。 ◆12番(五十嵐あや子) 今、部長のご答弁で、緊急時利用カードというものが太田市にもあるということで伺いまして、私も先日見せていただきました。今、渋川市の子ども安心カードが非常に話題となっておりますが、太田市は既に緊急時利用カードということで使っているということで、さすが太田市というふうに思っております。ただ、渋川市と太田市の違いというのは、渋川市は救急隊が来たときにそのカードを渡す。しかし、太田市は、そこで見て写すということが違うということ、もう1点は、そのカードに記入していただくときに、渋川市の場合は渋川市教育委員会と渋川広域消防本部に出すというのが明記されているのです。そこで渋川市が話題になったと思います。そういった部分で太田市も緊急カード、すばらしいものがあります。よりいい方向に行けたらと思うのですが、改善される点がございますでしょうか。 ○議長(小暮広司) 林教育部長。 ◎教育部長(林寛司) 緊急時利用カードですが、確かに渋川市と類似しているものがありますが、特にエピペン等の処方について詳細な項目を加えて対応していきたいと思っておりますので、よろしくお願いします。  先ほどおかわりの話をいたしましたけれども、おかわりについては、おかわりなしという対応をさせていただいておりますので、よろしくお願いします。 ○議長(小暮広司) 五十嵐あや子議員。 ◆12番(五十嵐あや子) ただいま部長のご答弁で、エピペンの処方を加える、使っているかどうか、これは非常に重要なことで、ぜひこれを加えて子どもの命の安全安心に取り組んでいただきたいと思います。  次に、教育長、お願いいたします。  教育長へは、アレルギー疾患等を持つ児童生徒の命を守る体制づくりについてお伺いいたします。 ○議長(小暮広司) 澁澤教育長。 ◎教育長(澁澤啓史) アレルギー疾患等を持つ児童生徒の命を守る体制づくりについてお答えをいたします。  この体制づくりには2本の柱があると考えております。1つは、学校と家庭、あるいは消防署、医療機関との連携を強化することと考えます。具体的には、先ほど教育部長から説明がありましたような緊急時の利用カードによる迅速な情報提供もその1つであると思います。また、一刻を争いますアナフィラキシーショックに対しましては、エピペンを処方されている児童生徒が在席する学校につきましては、意図的に地域の消防署等にアレルギーの情報提供をして、いざという際への迅速な搬送等ができるよう、日ごろから連携に努めていく必要があると思います。  2つ目の命を守る体制づくりでありますけれども、これは教職員の研修であります。今年度、市内中学校でアレルギー反応を今まで起こしていなかった生徒がいきなりアナフィラキシーショックを発症したという事例がありました。学校でもノーマークであったということから、太田市におきましてもアレルギー反応による事故はどの学校でも起こり得るという認識で、各学校に研修を進めていただくことが大事であると思います。その結果、万が一の事態に冷静に対処でき、また、どの職員でもエピペンを打てる体制づくりが進められれば、この子どもの命を守る体制づくりに寄与するかなというふうに思っております。以上の柱を今後もますます充実させまして、アレルギー疾患等を持つ児童生徒の命を守れる体制を一層強化してまいりたいと考えております。 ○議長(小暮広司) 五十嵐あや子議員。 ◆12番(五十嵐あや子) 教育長、ご答弁ありがとうございました。これはつけ加えたいことなのですが、給食のアレルギー事故で小学5年生の娘を亡くした母親が7月に新聞の取材に応じ語ったところを読ませていただきたいと思います。母親はアレルギーを自覚していた娘がなぜおかわりをしたのかわからず、苦しんでいた。だが、新盆に娘の親友が語ってくれたことを聞いて納得した。親友によると、あの日、給食に出たチーズ入りのチヂミは不人気で、たくさん残っていた。娘はめったにしないおかわりをした理由を、クラスに貢献したかったと親友に語っていたという。クラスでは、給食を残さない完食記録を目指していた。クラスのために頑張ろうと無理をして、このようなことになり残念。でも、そうだったのかと納得した。母親は涙ぐんで話した。科学者を目指していた娘は、アレルギーの子を助ける研究をしたいと将来の夢を語っていた。食物アレルギーのほか、ぜんそくやアトピー性皮膚炎もあったが、尊敬していたヘレン・ケラーと自分を重ね合わせ、私も三重苦じゃんと明るく話していたそうです。  そこで、教育長、お願いしたいのが今いろいろな職員、皆様への研修もありましたが、二度と同じような事故が起きないように、再度子どもたちに対しても食物アレルギーを正しく理解できるよう、授業の中で指導をお願いしたいと思います。教育長のご所見をお願いいたします。 ○議長(小暮広司) 澁澤教育長。 ◎教育長(澁澤啓史) 議員のおっしゃるとおりだと思います。意外に緊急時利用カードに書かれている内容だけで、場合によっては担任等が子どもの把握で終わってしまうということもあろうかと思います。しかしながら、今のお話のように、いつ起こるかもわからないアレルギーの危険性といったものは、子どもを預かる教職員としては全ての教員が認識をしていく必要があるだろうと思います。したがいまして、いろいろな場面、機会を設けまして、アレルギーの危険性、そして多くの教職員がそのことに正しい知識を持って対応できるよう、教育委員会としても促しをしてまいりたいと思っていますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(小暮広司) 五十嵐あや子議員。 ◆12番(五十嵐あや子) 次に、公用車へのドライブレコーダーの設置についてお伺いいたします。  消防長、お願いいたします。  ドライブレコーダーとは、映像や音声などを記録する自動車専用の車載装置のことです。まず、2つのタイプがあります。まず、常時録画タイプは、車両の動作に関係なく連続して映像を記録するタイプのドライブレコーダーです。次に、イベント記録タイプは、車に衝撃が加わったとき、事故の衝突の際や急ブレーキなどに自動的に映像を記録するドライブレコーダーです。そして、衝撃が加わったときの前後の映像を自動的に記録することで、もしもの事故の際もしっかりと映像を残すことができます。これがドライブレコーダーで、皆様知っているかと思います。  さて、最近いろいろな事故がありますので、まず質問に入ります。1点目、太田市消防本部の公用車の内訳と台数についてお伺いいたします。 ○議長(小暮広司) 見持消防長。 ◎消防長(見持雅昭) 最初に、公用車の台数についてでございます。太田市消防本部の所管いたします公用車は全部で75台ございます。内訳でありますけれども、救急自動車11台、消防車17台、特殊車両10台、その他の緊急車両が30台、一般車両が7台でございます。 ○議長(小暮広司) 五十嵐あや子議員。 ◆12番(五十嵐あや子) それでは、ちょっとつらい質問なのですが、事故件数についてお伺いいたします。 ○議長(小暮広司) 見持消防長。 ◎消防長(見持雅昭) 公用車の事故件数ですけれども、残念ながらございまして、平成23年度から申し上げますと、平成23年度が7件、平成24年度が9件、平成25年度、現在まででありますけれども、4件でございました。その内訳といたしましては、火災の出動中が5件、救急出動中が7件、その他8件で、いずれも人身事故はございませんでした。 ○議長(小暮広司) 五十嵐あや子議員。
    ◆12番(五十嵐あや子) 3月の予算特別委員会でも危険性ということで質問させていただきましたけれども、最近、車で走っていまして、救急車に道を譲るのが下手な方が随分ふえています。そういった部分で、これについて消防長、何かご意見がありましたらお願いいたします。 ○議長(小暮広司) 見持消防長。 ◎消防長(見持雅昭) ただいまのご質問についてでありますけれども、まず、消防というのは車両と人員が現場に行かなければ活動ができないといった面で、緊急車両はサイレンを鳴らして前照灯をつけて、赤灯をつけてということになります。今おっしゃった流れでありますけれども、基本的には窓が閉まって冷房の状態ですとか、あるいは緊急車両に道を譲っていただけない、これは道路交通法でうたわれておるのですけれども、なかなかできないということがあります。加えて、道路工事ですとか、それから通勤時のラッシュですとか、そういうときにも我々は緊急車両として困った事実がございます。 ○議長(小暮広司) 五十嵐あや子議員。 ◆12番(五十嵐あや子) わかりました。市民として、私たちも救急車両が来たときに、いかに早く救急車両が通れるようにということはしっかり訴えていかなくてはと思っております。3月の予算特別委員会のときに、救急車がいつも非常に危ないということで、ドライブレコーダーをつけたほうがいいのではないかという提案をさせていただきましたら、非常に早く11台の救急車にドライブレコーダーを設置していただきました。やはり危険性、これは非常に必要な時期だったのだと思います。そういった部分で、次の質問はドライブレコーダーの活用についてということでお伺いいたします。 ○議長(小暮広司) 見持消防長。 ◎消防長(見持雅昭) 救急車のドライブレコーダー設置、全車両、11台でございますけれども、つけさせていただいた経緯がございます。この目的につきましては、まず事故防止は常にしなければならないと思って研修、指導は行っております。加えて、その事故の検証、さらには訴訟対応の観点からドライブレコーダーは、特に救急車については人命、患者を乗せているものですから、そのためにも優先度を高くしたという経緯でございます。今後につきましては、緊急車両、いわゆる消防車につきましては今後検討してまいりたいと考えております。 ○議長(小暮広司) 五十嵐あや子議員。 ◆12番(五十嵐あや子) 消防長、ありがとうございました。  次に、総務部長、お願いいたします。  ただいま消防長より救急車にはつきましたということで、次に消防車にも今後はつけていきたいということでご答弁をいただきました。次に、公用車は救急車両だけではなくてたくさんあるということで、総務部長へは消防長と同様の質問をいたします。まず、消防本部を除いた数でお願いいたします。公用車の台数と過去3年の事故件数についてお伺いいたします。 ○議長(小暮広司) 大槻総務部長。 ◎総務部長(大槻裕美) 初めに、公用車の台数でございますが、平成25年8月末現在で申し上げますと、消防車両や特殊車両を除きまして568台となっております。次に、公用車の事故件数でございますが、やはり同じように消防本部を除きまして、平成22年度が被害者、加害者合わせまして21件、平成23年度が19件、平成24年度が19件でございます。 ○議長(小暮広司) 五十嵐あや子議員。 ◆12番(五十嵐あや子) やはり本当に事故というのは怖いですね。わかりました。  次に、公用車の安全安心な運行について、市として取り組んでいることについてお伺いいたします。 ○議長(小暮広司) 大槻総務部長。 ◎総務部長(大槻裕美) 公用車の安全安心な運行でございますが、まずは職員の安全運転に対する取り組みということで、職員研修の一環といたしまして、人事課によります交通安全研修を毎年実施しております。また、所管であります管財課におきましても、公用車の利用頻度の高い所属を対象に安全運転意識に関する自己診断アンケートを実施するほか、職員向けに安全運転の啓発を随時行っている状況でございます。 ○議長(小暮広司) 五十嵐あや子議員。 ◆12番(五十嵐あや子) 日ごろから交通事故等には大変に留意しているということでわかりました。  さて、ドライブレコーダーは、やはり公用車はみんなつけたほうがいいのではないかと思っております。ちょっとおもしろい取り組みをやっているところがあります。坂戸市が全公用車にドライブレコーダーを設置し始めました。これは、ただ交通事故とか、それだけではなく、資源ごみの泥棒対策にも活用しているということでございます。そういった部分では、このドライブレコーダーは最初に2つのタイプがあると申し上げましたが、事故の瞬間を記録するものもあり、また、走っている最中ずっと記録するものもあるということで、あるところでは青パトにドライブレコーダーを設置しまして、いろいろなパトロールをしながら犯罪の抑止力にするというところも出てきていると伺っております。そういった部分では、太田市もドライブレコーダーの設置が求められているのではないかと思いますが、部長のご所見をお伺いいたします。 ○議長(小暮広司) 大槻総務部長。 ◎総務部長(大槻裕美) 今、議員からもお話がありましたドライブレコーダーですが、確かに長時間録画することによりまして犯罪抑止につながることもあるかと思います。また、最近では、車両に故意に衝突するケースとか、あるいは歩行者が信号無視してぶつかるというケースもありますので、ドライブレコーダーを設置することによる効果というのは確かにあると考えております。今後につきましては、公用車の利用実態、あるいは利用目的などを考慮しながら、設置については検討してみたいと考えております。 ○議長(小暮広司) 五十嵐あや子議員。 ◆12番(五十嵐あや子) 最後に質問させていただきます。公用車が市民と事故を起こしたとき、やはり非常に主張しづらいと思います。そういった部分でも、職員もしっかり頑張っているわけでもありますし、その事故対策としてぜひ順次危険性の高いものから設置していただけるよう、よろしくお願いいたします。それについてご答弁をお願いいたします。 ○議長(小暮広司) 大槻総務部長。 ◎総務部長(大槻裕美) 確かに事故等を起こしますと、どうしても市というのは立場上なかなか厳しいものがあるのも事実であります。そういう意味では、客観的に事故原因なり、そういったものを究明するためにも、ドライブレコーダーの有効性というのはあるかと考えております。先ほどもご答弁申し上げましたが、公用車の利用頻度であるとか、どのように使われているのか、その辺を含めまして検討してみたいと考えております。 ○議長(小暮広司) 五十嵐あや子議員。 ◆12番(五十嵐あや子) 3番目の質問に入ります。これは6月定例会でも質問させていただきましたが、犬猫の殺処分ゼロのまちづくりについてお伺いいたします。  産業環境部長、お願いいたします。  6月の時点では、ペットとの共存というタイトルで質問させていただきました。この状況を考えたときに、やはり犬猫の殺処分ゼロのまちづくりということで進んでいかなくてはいけないということを痛感いたしました。その意味で質問させていただきます。犬猫の殺処分ゼロを目指して、改正動物愛護管理法が今月9月より施行されました。改正の概要についてお伺いいたします。 ○議長(小暮広司) 浅香産業環境部長。 ◎産業環境部長(浅香重信) 動物の愛護及び管理に関する法律の改正の概要についてご答弁申し上げます。  今回の改正につきましては、大きく3点の改正がございました。1点目につきましては、動物の所有者や動物取扱業者の責務といたしまして、動物がその命を終えるまで適正に飼養すること、終生飼養が明記されたということでございます。また、これに伴いまして、都道府県等につきましては終生飼養に反する理由によります引き取りとしまして、動物取引業者からの引き取り、飼い主からの繰り返しての引き取り、あるいは老齢や病気を理由とした引き取り等を拒否できるというふうになってございます。  2点目でございますけれども、動物取扱業者による適正な取り扱いを推進するために、哺乳類、鳥類、爬虫類の販売を業として営む者は、販売に際しまして、あらかじめ購入者に対しまして現物を確認し、対面説明することが義務づけられました。例えば、これは小さいかわいい犬でも飼っているうちにどおんと大きくなったり、そういうこともありますし、爬虫類等ですと毒性を持ったもの等もありますので、そういう説明をしっかりするということでございます。これにあわせまして、生後56日、これは8週間ということになると思いますが、経過しない犬及び猫の販売または販売のための引き渡し、展示は禁止され、幼齢の犬及び猫の販売制限が設けられたということでございます。また、犬及び猫を販売する業者につきましては、犬猫等健康安全計画の策定、個体ごとの帳簿の作成、管理、毎年1回の所有状況の報告が義務づけられております。  3点目の改正ですけれども、これは法の罰則が強化されたものでございまして、愛護動物を殺傷並びに虐待した場合につきましては2年以下の懲役または200万円以下の罰金、愛護動物を遺棄した場合、これは新たに設けられたわけですが、100万円以下の罰金に処せられるというものでございます。 ○議長(小暮広司) 五十嵐あや子議員。 ◆12番(五十嵐あや子) 犬猫の命やペットの命を守るためにいろいろなことが改正されました。  では、次にお伺いします。前回は犬について伺いましたが、今回は猫の引き取り頭数と処分頭数についてお伺いいたします。 ○議長(小暮広司) 浅香産業環境部長。 ◎産業環境部長(浅香重信) 猫の引き取り頭数の処分頭数についてお答え申し上げます。  平成22年度から順次お答えしたいと思いますが、引き取り頭数が2,126頭、処分頭数につきましては2,100頭でございました。平成23年度の引き取り頭数につきましては1,566頭、処分頭数につきましては1,523頭、平成24年度の引き取り頭数につきましては1,562頭、処分頭数が1,523頭となってございます。 ○議長(小暮広司) 五十嵐あや子議員。 ◆12番(五十嵐あや子) やはり猫は多いですね。本当に守ってあげたいなと思います。  3点目の質問は、現在、犬の避妊手術の助成金が80万円、また猫の避妊手術に120万円の助成金を出しています。これは本当にありがたいことだなと思います。しかし、これは犬猫ともに雌の場合の避妊でありまして、雄の去勢については入っていないのです。ぜひ雄の去勢も入れていただきたいと思います。そちらのほうが手術も簡単でありますし、いろいろな効果がございます。まず、雄猫に去勢をした場合は攻撃性の低下が出てくる。また、性格が穏やかになる。しつけもしやすくなる。尿のマーキング、知らなかったのですが、ぴゅっとやるものですけれども、それが減る。あと、90%近くの雄猫に対して防止ができるというのです。また、最後には発情期に雌猫を探して家出をしなくなるという利点があるそうです。これは雄猫の去勢の場合です。今度は雄犬の去勢に関しては、前立腺の病気がなくなる。肛門周辺の腫瘍とか、ヘルニアの予防にもなる。犬の場合も攻撃性が低下する。また、性格が穏やかになる。しつけもしやすくなる。また猫と一緒なのですが、尿のマーキングが減る。そしてまた、発情のストレスがなくなるという利点が非常にございます。そういった部分では、今まで雌の避妊ばかりに力を入れておりましたけれども、もうそろそろ、雄のほうが手術も簡単でありますし、非常にいいかなと思いますので、この辺のお考えについてお伺いいたします。 ○議長(小暮広司) 浅香産業環境部長。 ◎産業環境部長(浅香重信) 雄の去勢手術ということでございますけれども、現在、猫の避妊手術の助成につきましては当然雌なのですが、予算の枠の中でいっぱいいっぱいになっている。先ほど120万円というお話がありましたけれども、1頭につき3,000円の助成をしておりまして、400頭の手術を助成しているという状況でございます。そういう意味では、まだまだ雌に対する手当も少ないのかなと感じるところであります。また、雄に対する去勢手術につきましても、さまざまな効用はあると今お話をいただきました。そちらに対する効果につきましても、今後十分検討してまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(小暮広司) 五十嵐あや子議員。 ◆12番(五十嵐あや子) 最後は、市長にお願いいたします。  前回に引き続き、犬猫殺処分ゼロを目指してということで質問させていただきます。前回、市長は大切なコメントをしていただきました。犬猫殺処分について、殺してしまうというのは最悪の事態で、先ほど言いましたように、1人1人ちょっとした勇気をみんなで持って動物を愛護するという気持ちを私たちも持たなければならないということを思っていますとおっしゃってくださいました。実は先ほどお話がありましたけれども、9月より改正動物愛護管理法が施行されました。いろいろな縛りができたわけです。罰則もできました。また、県は、県央に引き取り手がなく殺処分される犬や猫を減らすために動物愛護の拠点施設を設置する方針を固め、2015年4月の開設を目指しているということで、体制は少しずつ整いつつございます。  しかし、体制が整っても、今、私たちが暮らしている太田市の市民の1人1人が殺処分ゼロを目指すという心がなければ、前回もありましたけれども、愛護センターで引き取れないと言われた場合に、そのまま例えば清掃の場所に犬とか猫を捨ててしまうとか、そういう人が見えないところで本人の手によって殺処分してしまうということが出てくると私は思います。そういった部分で今回、小さな運動なのですけれども、捨てる命を産ませないために、先ほど部長にもお話ししましたが、犬猫の去勢の助成金をもうちょっとアップしていただきたいということが1点目。また、市民に対して、殺処分の現状についてもっと知っていただきたいと思います。その例としては、ペットの殺処分の現状を伝える写真のパネル展というのも、全国でまだそんなに多くはないのですが、始まりつつあります。こういうものも太田市でやりながら市民に見ていただく。動物愛護センターというのは動物をかわいがってくれるところではないのだ、最終的には動物を殺すところなのだというところをぜひ見ていただきたいと思いますので、市長のご答弁をお願いいたします。 ○議長(小暮広司) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) 先ほど話がありましたように、猫は雌猫の避妊をこんなに積極的にしていただけるとは私は思わなかったですけれども、約400匹でしょう。昔は猫というのは手がつけられないものだというふうに思っていたのですけれども、猫400匹というのはすごいと思います。犬は結構落ちついてきたということですかね。先ほども担当部長とも話したのですが、次年度、また額については今200万円ですけれども、400万円に増額しようかと。雄ということはまだちょっと私は考えていませんが、動物病院と相談をして、たまたまこの話をくれた人が金子先生という方なのですね。だから、金子先生を初め動物病院のお医者さんと話をして、どんな形でいいか相談をして手法については決めていきたいと思います。ぜひ殺処分がないように、そしてまた、動物愛護は大事ですから、私たちは心がけていかなければならないと思います。      ◎ 延     会 ○議長(小暮広司) お諮りします。  本日の会議はこの程度にとどめ、延会したいと思います。  これにご異議ありませんか。      (「異議なし」の声あり) ○議長(小暮広司) ご異議なしと認めます。  よって、本日はこれをもって延会することに決定しました。  明日は午前9時30分から会議を開きますので、ご出席願います。  本日はこれをもって延会します。                                       午後2時35分延会...