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  1. 前橋市議会 2020-12-15
    令和2年_総務常任委員会 本文 開催日: 2020-12-15


    取得元: 前橋市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-07-15
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    │       │1 陳情                                 │ │       │(1)マイタク制度充実等を求める陳情書                 │ │       │                                     │ │       │2 その他                                │ │       │(1)次期委員会について                         │ │       │                                     │ │       │                                     │ │       │                                     │ │       │                                     │ │       │                                     │ │       │                                     │ │       │                                     │ │       │                                     │ │ 議   題 │                                     │ │       │                                     │ │       │                                     │ │       │                                     │ │       │                                     │ │       │                                     │ │       │                                     │ │       │                             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│者├─────┼─────────────────────────────────────┤ │ │その他の者│議長                                   │ │ ├─────┼─────────────────────────────────────┤ │ │事 務 局│事務局長総務課長議事課長議事係長                  │ │ │職   員│                      記録書記 剣持副主幹     │ └─┴─────┴─────────────────────────────────────┘ 2                  ◎ 開       議                                        (午後1時51分) (委員長)これより総務常任委員会を開きます。  初めに、傍聴につきましては許可することといたしますので、ご了承ください。                  ◎ 陳       情 3 (1)マイタク制度充実等を求める陳情書委員長陳情についてでございますが、マイタク制度充実等を求める陳情書が11月19日に議長宛てに提出され、ご配付の陳情文書表のとおり、本委員会に送付されました。  まず、当局から対応状況等の報告をお願いいたします。 (交通政策課長)令和2年11月19日付で提出されましたマイタク制度充実等を求める陳情書についての考え方をご説明いたします。  最初に、今回の陳情の趣旨は、マイタク利便性を図るために、利用時間を延長することと利用上限額を引き上げることに加え、マイタク利用におけるマイナンバーカード一本化について、紙とマイナンバーカードの双方でマイタク制度利用できるよう併用の継続を求めるものでございます。  まず、利用時間の延長及び利用上限額引上げについての考え方です。マイタク制度が始まってから、アンケート調査等においても利用時間の延長を求める声があることは事実でございます。また、マイタク利用者からの問合せ等においても、病院での診察が長引いた場合などに18時を過ぎてしまうことがあるため、夜の時間を延長してほしいとの意見もあります。そこで、利用時間の延長をした場合、財政負担増加タクシー事業者への影響等も想定され、関係機関との調整が必要となりますが、今後検討を進めてまいりたいと考えております。また、利用上限額引上げにつきましては、市の財政負担額増加していることや路線バスとの適正なバランスを考慮しますと、慎重に検討する必要があるものと考えております。  次に、マイタク利用におけるマイナンバーカード一本化の見直しについてでございます。マイタクは平成28年1月23日にスタートした制度でございますが、これまでマイタク利用者からは紙の登録者証利用券は持ち歩きの際に扱いづらいとの声が多く寄せられておりました。また、タクシー事業者からも精算等事務負担が大変大きいと指摘されておりました。そこで、マイナンバーカード活用の目的は、マイタク利用者利便性向上はもとより、タクシー事業者行政事務効率化による人件費通信費などの経費削減負担軽減により、マイタク制度を継続実施できるようにするためであります。このような趣旨で検討しており、仮に紙とマイナンバーカードの併用を継続した場合、今後のマイタク利用者増加を見据えますとさらなる事務量必要経費増加が想定され、マイタク制度そのもの持続性が難しくなります。マイナンバーカード一本化に際しましては、特にマイナンバーカード取得していないマイタク利用者にとっては一定のご負担が生じることになります。しかしながら、一度マイナンバーカード取得して利用していただければ、そのメリットが大きく上回るものと考えておりますので、マイナンバーカード申請時のサポート体制充実や周知の徹底など、多くのマイタク利用者がスムーズに移行できるよう進めてまいりたいと考えております。 考え方につきましては以上でございます。 (委員長)ただいまの報告についてご質疑がございましたらお願いいたします。                  ◎ 質       疑 【中道委員陳情の1について、マイタクの時間延長については検討を進めていきたいとおっしゃったのですが、どのように検討を進めていくのかお伺いします。 (交通政策課長マイタク制度が始まったときにマイタク利用者アンケートを取りました。また、昨年10月頃にもアンケートを取りました。そのアンケート結果から、夜の時間の利用拡大の声が大きいと分析しております。ただし、夜間のマイタク利用が増えますと、タクシー事業者への影響等がございます。そして、利用時間の延長によります財政負担増加、これらを考え合わせながら検討しております。 【中道委員陳情で時間延長については、6時から20時にしてほしいという要望になっているのです。当局も掌握しているというご答弁があり、夜の時間延長の話が中心だったのですが、6時からという要望検討しますと、例えば高齢者といっても一人一人の状況は様々で、近辺の観光名所や名所旧跡などを巡る団体ツアーに参加するなど元気に生活している方もおります。このような方にとっては、例えば前橋駅前に朝早く集合して出かけることなどが多々あるわけですが、そうした場合、6時からマイタク利用できると大変便利です。また、当局からお話があったように、少し遅くまで利用できると便利だと掌握しているようですが、夜の時間については、20時までという要望になっているわけです。病院に行ったときに18時を過ぎることがあって、マイタク利用できないことがあるので延長してほしいという内容は当局も掌握しているようですが、具体的に検討を進める中身については財政的なことも加味してということのようです。高齢者マイタク利用して元気に生活することは市としても喜ばしいことと受け止めるべきだと思いますが、この点についてどのように受け止めていますか。 (交通政策課長高齢者が外出する機会を拡大することで元気な生活が送れるようにという願いでマイタク制度を進めております。ただし、基本的な考え方といたしまして、移動困難者対策を重点に議論した結果としてマイタク制度が生まれており、高齢者移動の時間帯の設定は通院、買物の時間がベストということで、全市域デマンド化研究会で議論し、7時から18時までが望ましいという検討結果となった経緯がございます。そういう状況の中で、朝の時間帯については特段要望を聞いておりませんが、移動困難者の足を支えるという意味からすれば7時からが妥当と考えております。 【中道委員高齢者といってもいろいろな方がいらっしゃるので、そうした人たちに合わせることも一つの要望を受け入れるという意味で大事ではないかと思っておりまして、6時からという要望をかなえていただきたいと思っているわけです。財源も加味して検討を進めていきたいということですが、本日は大勢の方が傍聴に見えておりますので、どうすれば具体的になるのか、もう一度皆さんにお聞かせしていただきたいのですが。 (交通政策課長)今後もマイタク利用者の声をつぶさに聞きながら要望等に対応していきたいと思っております。また、マイタク利用者は増えており、財政負担も増えておりますので、財政負担との兼ね合いも加味しながら今後検討していきたいと思っております。 【中道委員】今後つぶさにマイタク利用者の声を聞いていきたいというのですが、今までも十分聞いていて、先ほど承知しているというお話があったわけですので、この先どのように聞いて、どのように検討するのかとなるとまた先延ばしになっていくと思うのです。今までも十分お聞きしているわけですから、検討結果を早く出せるようにしてほしいと思っていますので、もう一度ご答弁お願いしたいのですが。 (交通政策課長マイタク制度が始まって5年以上が経過しており、今後マイタク制度見直していくのとセットで考えていきたいと思っていますので、アンケートだけではなく、窓口でマイタク利用者の声を極力把握していきたいと思っております。 【中道委員マイタク制度見直しセットとおっしゃるわけですが、強い要望が出ている時間延長については直ちに検討して、具体的に答弁ができるように求めておきたいと思います。高齢化社会となっている現状で、高齢者施策にお金をかけることは当然のことと受け止めなければならないと思っています。マイタク利用して元気に生活できることを喜ばしく思わなければならないと思いますので、むしろ市がこういう意見を応援する必要があるのではないかと思いますので、ぜひ早く検討結果を出して、時間延長されるように強く求めておきます。  続けて、陳情の1のもう一つは料金の軽減についてと受け止めておりますが、これは既に当局も認識していることではないかと思いますが、いかがでしょうか。 (交通政策課長アンケート結果から申し上げますと、時間延長を望む声が一番多く、支援額の増額の声もありました。また、マイタク制度を運用していただいてありがたいという声も多くありました。 【中道委員郊外に住んでいるとマイタク料金が高くて利用できない、同じ市民なのに不公平だということもアンケート結果に出ていると思うのです。こうした声は既に当局も認識していると思いますが、これについてはいかがですか。 (交通政策課長)繰り返しになりますが、マイタク制度見直しを見据えて今いろいろと検討しておりますが、現状においても郊外にお住まいの方と市街地周辺にお住まいの方で利用頻度に差がございます。郊外の方は迎車回送料金がかかり利用料が高くなってしまうため不公平感があるという声は届いております。したがいまして、郊外デマンド交通充実等マイタク制度見直しと一緒に検討していくべきと考えております。 【中道委員マイタク制度見直しと一緒に考えるというのですが、どのように考えるのでしょうか。 (交通政策課長タクシー運賃制度認可制でございますので、一自治体では運賃を安易に安くできません。迎車回送料金は法にのっとった料金です。したがいまして、郊外の方が長距離を利用する場合についてどうするかは、現在進めております交通再編の中で郊外デマンド交通から街なかにアクセスする幹線交通との乗り継ぎ割引制度検討して、郊外の方でも安く移動できるような仕組み検討しております。 【中道委員乗り継ぎについてはこれまでも強く述べてきたのですが、高齢者利用するマイタクですので、乗り継ぎはなるべくしたくない、一本で目的地に行きたいというのが大方の意見です。ですから、乗り継ぎで便利にしようと考えずに、料金を安くする検討が必要だと思っています。前にも、例えば、距離数に応じて3段階ぐらいに分けて料金設定したらどうかという提案もしてきましたが、それには今全く答えておりませんが、こうした検討はされたのでしょうか。 (交通政策課長)重複いたしますが、タクシー運賃制度認可制となっておりますので、独自の料金プランを設定できません。したがいまして、3段階という料金設定は非常に難しいということでございます。認可された料金の中でいかに安く利用するかという点につきましては、今年度国が相乗り制度を実験的に進めておりますので、郊外の方が相乗り利用して割り勘ということができれば安くサービスを受けられるという研究を現在しているところでございます。 【中道委員】どこかにグループでお花見に行くとか、お買物に行くということなら相乗りはあるかもしれないですが、なかなか相乗り病院に行くとはならないことを前にも強くお話ししたことがあると思います。それにもかかわらず、相乗りで安くする方法を考えているのであれば、次元が違うのではないかと思うのですが、いかがですか。 (交通政策課長現状タクシー運賃制度では、相乗りで安くするしか仕組みが考えられないと思っております。したがいまして、ほかの交通サービスとの組合せで安く移動できる手段を考えざるを得ないと考えております。 【中道委員】そうなると、マイタク制度を便利に使いたいという市民の願いに応えられない内容にだんだんとなってきているのではないかと思うのです。ですから、もう一度最初に戻って、率直に市民要望に応える方法を考えていかなければならないのではないかと思っておりますので、マイタク利用する市民要望に沿って料金の改善をすべきだと思います。マイタク利用者が増えて予算がかかると、利用制限を考えておられますが、それは大問題だと思います。いかにして多くの方にマイタク利用していただくか、便利にマイタク利用していただくかが大事なのではないでしょうか。高齢化が進行しているのですから、交通弱者移動の自由を保障する施策として、予算を増やし、低料金で乗車できることを強く求めておきます。  続きまして、マイナンバーカードの関係ですが、マイナンバーカードに不安を感じている人も少なくないことから、マイタク制度利用に当たっては、マイナンバーカードに一本化するではなく、これまでどおり登録者証利用券も継続していただきたいと思います。そもそもマイナンバーカード取得は任意であることを当局はどのように認識していますか。 (情報政策担当部長マイナンバーカードにつきましては、国から2023年3月末でほとんどの住民がカードを保有するという目標値が示されております。それに従いまして当市でもマイナンバーカード交付円滑化計画を策定しまして、2023年3月末に市民の90%以上がマイナンバーカード取得することを目指して今いろいろな取組をしているところでございます。 【中道委員】その計画は、国からの指示に従った計画で、前橋市が考えてつくった計画ではないことを確認しております。2023年3月末に市民の90%以上がマイナンバーカード取得というお話がありましたが、前橋市民マイナンバーカード取得率が2023年3月末に90%以上になるとは思っていないのに、その数字を計画に盛り込んであることも確認してあるので、ひどい計画ではないかと思っております。  そして、マイタク利用マイナンバーカードに一本化することになれば、実質的にマイタク利用したい方にマイナンバーカード取得を強制することになると思いますが、いかがですか。 (交通政策課長)現在マイナンバーカード取得環境充実マイナポイント事業を進めておりますが、来年からは健康保険証サービスも進みます。そういったマイナンバーカード普及拡大見通して考えますと、マイタクの運用につきましても、今後の事務負担あるいはマイタク利用者増に伴う財政負担増を見据えて、マイナンバーカードに一本化することによる効率的な運用を目指さない限り、マイタク持続性に課題があるという認識でおります。 【中道委員マイナンバーカード取得しなければマイタク持続性に課題があるというのは詭弁ではないですか。マイナンバーカード取得したくない方はマイタク利用できないことになり、行政公平性に欠けると思います。マイナンバーカード普及拡大見通しを持っているというのですが、あくまで見通しで、市民幾ら利便性がよくなるといってもなかなか進まないのではないかと思っています。行政公平性が欠けることについてどのように受け止めていますか。 (交通政策課長現状マイナンバーカード取得率は23%程度でございますが、最近の様子を見ていますと、マイナンバーカード取得が増えていること、また一旦登録されてマイタク利用された方からは非常に便利だという声も届いておりますので、今後丁寧に出張申請対応マイナンバーカード取得環境サポートをし、市民に寄り添いながら対応してまいりたいと考えております。 【中道委員マイナンバーカード取得させるために異常なほどにお金や人を使い、それで今マイナンバーカード取得率が23%ぐらいなのです。行政効率化を口実に行政サービスに不公平が生じることは避けなければならないと思っております。もともとマイナンバー制度は、財界の要求であった共通番号制度の導入で国民が納めた税や保険料の額と社会保障の給付額を比較できるようにして、公正な給付と負担の名で徹底した給付抑制を実行し、国の財政負担や大企業の税や保険料負担を削減していくことが最大の狙いです。しかし、思うようにマイナンバーカード取得が進まず、市民の様々な個人情報を個人番号に結びつけて活用を進め、取得率を上げようとしていますが、情報漏えいを100%防ぐ完全なシステムの構築は不可能で、一度漏れた情報は流通し、売買され、プライバシーが侵害されるおそれが高まることなどを危惧しているのが実態です。当局は市とタクシー事業者との精算手続が簡単に処理できると、利便性と効率性を強調してマイナンバーカードによる利用を進めておりますが、マイナンバーカード取得率は2割程度です。この実態をどのように受け止めていますか。 (交通政策課長)平成30年から紙とマイナンバーカードの併用を始め、当時のマイタク利用者マイナンバーカード取得率は約10%でしたが、年々増えており、ここへ来てさらに登録者の割合が増加しております。給付や税などのためにマイナンバーカードを使うのではなく、せっかく用意されたマイナンバーカードの空き領域を有効利用してマイタク制度を効率的に運用しようということでございます。 【中道委員当局は合理的に運用しようと勝手に理解しているわけですが、市民はいろいろな面で心配があって、あまりマイナンバーカード取得したくないのです。マイナンバーカード取得率が年々増えているというのですが、どれだけお金を使って、どれだけ人を配置して、マイナンバーカードを取らせようとしているか、市庁舎1階フロアを見れば分かります。そうやって必死にマイナンバーカードを取らせようとしているではないですか。マイナンバーカードの安全性が十分に理解されていないので周知が必要と言いますが、マイタク利用者高齢者です。現在のIT社会では本人に不利益な使い方をされる問題も起きており、市民は不安に思っています。政府は今年個人情報保護法を改定しましたが、我が党の塩川衆議院議員が国会で質問したところ、個人の権利、利益が実質的に守られるものになっていないことが明らかになりました。  本市では、これまでも市民利便性を強調してマイナンバーカード取得率を上げようとしてきましたが、結局なかなか思うように進みませんでした。ところが、マイタク利用マイナンバーカードを一本化する禁じ手を使って、何が何でもマイナンバーカード取得率を上げようとしています。総務省も地方自治体にマイナンバーカード取得率を上げさせて、スーパーシティ構想につなげていこうとしています。本市は、政府のマイナンバーカード普及方針に追随し、マイタク登録者証利用券にひもづけるとともに、今後も国民健康保険証をひもづけして機能の拡大を進めようとしています。マイナンバーカード健康保険証化については、医療機関から、患者がマイナンバーカードを持ち歩くことで紛失の可能性がある、病院内ネットワークがオンラインで常時病院外とつながっていることで、医療情報を含む患者のプライバシーが流出する危険性が高まる、災害時に停電すれば機能しなくなるなど、多くの問題が指摘されています。陳情でもマイナンバーカードの普及率が全国的にも低いのは総務省の調査でも明らかになっていることが述べられております。高齢者に限らず、紛失した場合には悪用される危惧、個人情報が漏えいする危険性を感じているわけです。特に高齢者を対象にしたマイタク利用によるマイナンバーカードの一本化はやめるべきです。  最後に、前橋市独自のマイタクカードを作ることを提案しまして、質問を終わります。 【近藤(登)委員】マイタク利用時間の延長について、アンケート結果を踏まえて検討しているという当局の答弁でありました。今私の手元に、ある議員さんと山本市長の連名のチラシがあります。このチラシにマイタクで買物も通院も安心という項目がありまして、その中で既にご利用いただいているマイタクマイナンバーカードでの利用の場合は夕方7時まで利用時間の延長を行いますと記載されております。当局ではその検討をされているということなのでしょうか。
    交通政策課長マイナンバーカードの一本化に向けての検討は、先ほど来説明しているとおりでございます。マイタク利用時間の延長については、先ほど説明させていただきましたが、財政負担タクシー事業者への影響等を考えながら今後検討していく段階でございます。 【近藤(登)委員】山本龍後援会事務所というクレジットタイトルがあるチラシにそれが書いてあるわけですが、夕方7時までのマイタク利用時間の延長は決定ではないということでしょうか。 (交通政策課長)ご指摘のとおりでございます。 【近藤(登)委員】このチラシについては、林幸一議員と山本市長の連名のチラシになっているのですが、このことについて私から林幸一議員に直接お聞きするのが議員間討議になって問題だとすれば、委員長から聞いていただくことはできますか。 (委員長当局はそのチラシの記載事項を承知していないようです。林幸一議員と市長の連名というご指摘があり、当事者が本委員会に出席しておりますので、もしご発言があれば。なければないで。 【林(幸)委員】そのチラシは、市長と討議する中でその方向で進めていきたいという考え方を示しており、方向性を広報しているわけです。 (委員長)そのチラシの連名者のお一人が本委員会に出席されていましたので、発言を求めまして、林幸一議員からご発言をいただきました。少し理解に苦しむところはありますが、一応発言の趣旨としてはそういうことでございます。今回はマイタク制度充実等に関する陳情委員会でございますので、発言についてはこれで一旦終わりにします。これを受けまして、ほかにご質疑があればお願いいたします。 【中道委員】チラシに夕方7時までマイタク利用時間の延長を行いますと書いてあり、チラシを配っているわけですから、チラシを見た人は夕方7時まで延長するのだと理解します。当局はチラシの内容までは承知していないということですので、ぜひこの委員会が終わったらこのことについて市長にこういう意見が出たとお伝えしていただきたいのですが。 (政策部長)山本龍後援会事務所のチラシについて、我々は関わっていませんし、存じていません。想定になってしまうのですが、マイタクのみならず、全体的に市民の期待や要望に対して応える寄り添いの思いでそういうことが示されているのかと思います。事務方も市民に身近な地域行政を担っておりますので、マイタク制度見直しについては、当然市民タクシー事業者から意見を聞きながら具体な検討を進めていきたいと考えております。先ほど中道委員さんがおっしゃったことは、市長に伝えておきます。 【中道委員】市長に伝えていただいて、訂正するか、あるいはマイタク利用時間の延長を実行するのかを確認していただきたいと思います。 (委員長)一旦確認しますが、中道委員からの質問に関しては政策部長から市長に伝えていただき、その回答を委員に報告いただけるということでよろしいでしょうか。各委員、よろしいですか。                  (「はい」の声あり) 【阿部委員】今近藤委員さんがチラシを出しましたが、それを委員会で取り上げるということは、これから各委員が委員会に何かを持ってきて質問することになるので、前例をつくるのはよくないと思います。 【近藤(登)委員】このチラシの内容は、今回の陳情に関しての根幹に関わる部分、要望事項に関係があり、それが決定されていると告知されているので、当局にどうなのですかと尋ねたわけです。                   (何事か声あり) 【宮田委員】先ほどの説明でアンケート結果のお話がございましたが、アンケートはどのくらいの数で行い、回答率はどのくらいだったのでしょうか。また、アンケートの中身でマイタク利用時間の延長延長してほしい理由まで尋ねたのかをお伺いしたいと思います。 (交通政策課長マイタク制度を始めた平成28年のアンケート結果は今持っていないのですが、令和元年7月から9月までに行ったアンケートですと、当時の登録者2万5,890人から1,000人を無作為に抽出し、その1,000人のアンケート結果で傾向を分析しております。その中では、現状マイタク利用時間や目的などを聞いております。また、今後のマイタク利用に当たっての自由な意見を求めております。自由意見欄ではマイタク利用時間の延長の声が一番多くありました。 【宮田委員】自由意見の特徴的な部分で、先ほど医療機関にかかって夕方6時を過ぎてしまうという意見があったのですが、それは何件くらいあったのですか。 (交通政策課長病院で時間がかかってしまうという意見は四、五件かと思います。 【宮田委員】利用実態をもう少し精査する必要があると思います。  それから、今後財源問題を含めて検討というお話でございますが、現状の財政支出は2億円では足らなくて3億円になるのかと思ったら、コロナ禍で若干利用が落ちているようです。また、今後団塊の世代が高齢者になってくるとさらに利用が増え、財政に直接関わってくる問題になろうかと思っています。そのような中で登録者数と利用者数に乖離があるわけでございます。一般的に言われている1,000円の基本料金範囲内での利用が多く、郊外利用率は低いということは当局の従来の見解でも分かっています。現状で登録者数1人当たりの還元額の上限は12万円です。12万円掛ける登録者数を念頭に置いて財政計画を立てているかというと非常に難しいです。利用率はもっと低く見積もるわけです。その辺の財政計画の立て方は当局も非常に難しいでしょうし、現実にはそれだけの財源を想定して財政計画を立てることは絶対あり得ないわけです。当局利用時間や料金について一定の見通しを立てない限り財政計画という話にはならないわけです。検討検討と言いますが、現実的にはどのくらいの利用率を見込むかになると思うのです。1人世帯で現在の支援額の120回を全て使うとすれば、年間54週と考えますと、買物での往復利用で週1回です。2人の高齢者世帯では、買物等を一緒に行動するとすれば往復利用で週2回は使えます。こう考えていくと、何回までが妥当なのかという議論になるわけです。1,000円を2,000円にすると直接財政問題に関わってくるので、当局検討する際には利用率を想定しながらでないとなかなか結論が見いだせないと思います。したがって、検討の際にはこれらも含めて検討されるべきだと思うのですがいかがでございますか。 (交通政策課長)登録者全てが現在の支援額の120回を使うとした場合、現実的にはその経費を負担することができません。現状を分析しながら予算との兼ね合いを考慮しておりますが、現状マイタクの登録者、約2万8,000人のうち実際に利用されているのは約40%でございます。また、支援額の平均を分析しており、上限は1,000円ですが、平均は約630円でございます。そういった現状を踏まえた予算、財政計画を立てておりまして、その現状から今後マイタク利用者が増えるとどれぐらい財政負担が増えるといった分析もしております。 【宮田委員】この事業については、国の助成制度は存在しているのですか。 (交通政策課長)この事業については、国の助成制度はございません。 【宮田委員】ということは、市の単独で経費を支出しなければならないということです。平均が約630円ですと、基本料金で行ける範囲の利用が極めて高いことが見てとれるわけです。利用率が高まることは否定しませんが、支援額が1,000円から2,000円になれば、当然郊外利用利用率が上がるのは分かる話なので、一方で財源措置が本当に可能なのかを考える必要があります。国の制度はというと、団塊の世代が高齢者になる、したがって医療費が増える、医療費が増えるから高齢者についても200万円の所得を境に1割負担から2割負担を求めるという制度になるわけです。今後本市でも、所得条件を加味した制度にしないと事業を継続できなくなると思うのです。したがって、事務が煩雑になるとは思いますが、申請時に所得が把握できる書類の提出を求めることなどは財政問題と絡めて議論しなければならない課題になりつつあると思っているところでございます。陳情事項の1についてはぜひそういったことを含めて精査していただきたいと申し上げておきます。  それから、陳情事項の2に関連して情報政策担当部長にお聞きしたいのですが、マイナンバーカード健康保険証利用するということですが、全国の自治体がマイナンバーカード健康保険証として利用しなければならないというのは、法律で決められるのですか。そこまで情報は入ってきていませんか。 (情報政策担当部長)法律で決められるという情報は入ってきておりませんが、国の目標として2021年3月にはマイナンバーカード健康保険証として利用を開始するという情報は入ってきております。また、本市においても、今年10月から市庁舎1階の総合支援窓口においてマイナンバーカードの登録作業をお手伝いしているところです。 【宮田委員】一番気になるのは、全国の自治体が健康保険証としてマイナンバーカード利用しなくては駄目なのかということです。また、2023年には運転免許証についてもマイナンバーカード利用するという議論になっています。今後並列で対応していくとなると、IT化するに伴って行政がいつまでたっても並列で対応することになり、事務の手数料と手間を考えると、何のためだろうという思いもするわけです。したがって、国はその辺の方針を明確にもっと打ち出すべきだということを、末端の自治体として意見提起すべきだと思っています。  それから、事務作業量の関係で、行政におけるマイナンバーカードと帳票類の精査、それからタクシー事業者における精査については、行政タクシー事業者も臨時的に雇用を増やして行っています。この臨時的な雇用の経費が今後増えるとさらに事務が煩雑化することも検討する際には考えておくべき事項だと思っています。  若干気になるのは、マイナンバーカードを紛失した場合の情報漏れです。また別問題として、マイナンバーカードを紛失した場合、マイナンバーカードが再発行されるまでの期間はマイタク利用できなくなるわけです。運転免許証を紛失した場合、運転免許証が再発行されるまでの間は車を運転できないのと同じように、マイナンバーカードが再発行されるまではマイタク利用できないとなると、現状でも2か月、さらに今後申請が増えると2か月以上はマイタク利用できなくなり、いわゆる行政サービスの提供そのものを阻害することにもなりかねません。したがって、対応を考えざるを得ないと思うのですが、その辺はどのように検討していますか。 (交通政策課長)現在の運用では、紙の利用券を紛失すると、金券相当ということで再発行はできませんので、その年度は全く使えなくなります。紙の利用券マイナンバーカードに移行されれば、仮にマイナンバーカードを紛失しても再発行されれば年度途中でもマイタク利用できるようになりますので、サービス向上になります。しかしながらご指摘のとおり、再発行までの期間はマイタク利用できなくなりますので、代用のサービスの方法について現在検討を始めているところでございます。 【宮田委員】仮にマイナンバーカードへの一本化を前提に考えるとすれば、今指摘したような内容についても当然併せて検討されるべき課題だと思っています。現在日にちだけは当局の考えが示されておりますが、それに併せて今提起したような内容についても考え方を整理して明らかにすべきだと思いますので、お願いしておきます。 【阿部委員】広報まえばしにマイナンバーカードの記事が掲載されていましたが、ほかにどのように市民に周知されるのかをお伺いしたいと思います。 (交通政策課長)周知を始めたのは12月15日号の広報まえばしからでございますが、マイタクの運用に当たってマイナンバーカードが便利です、そちらに移行をお願いしますという周知のチラシも作成しており、各自治会や各老人会への説明等を始めるところでございます。また、現在の登録者には来年の3月に令和3年度分のマイタク利用券を発送します。令和3年4月からの新規登録者はマイナンバーカードのみの利用となります。令和年4月からは現在紙の利用券利用している方もマイナンバーカードに移行しますという案内文により周知したいと考えております。また、それ以外にも出張申請受付の窓口で丁寧な対応をしていきたいと考えております。 【阿部委員】1枚の文書だけでは理解に苦しむことがたくさんありますので、今まで以上に丁寧に説明をしていただきたいと思います。  マイナンバーカード取得については、市が丁寧に説明してサポートすることが非常に大事だと思います。不安を少しでも払拭する努力をしなくてはならないと思うのです。したがって、マイナンバーカードを申請するときのサポートが必要だと思うのですが、どのようなお考えをお持ちですか。 (交通政策課長)現在マイタク利用していて、不安を感じた方や疑問を持った方は交通政策課にお問合せいただいて、その都度丁寧な電話対応をしており、窓口に来られた場合も丁寧に説明しております。マイナンバーカードマイタク利用することについて不安を感じる方も確かにいらっしゃいますので、来年1月からはマイナンバーカードの出張申請受付を各市民サービスセンターでも順次展開してまいります。 【阿部委員】ぜひ出張申請受付をこれまで以上にやっていただきたいと思いますし、希望があれば出前講座などもしていただいて、多くの方に理解していただけるようにご努力いただきますようお願いしたいと思います。 【中道委員】先ほどお聞きしたのですが、答弁まで行かなかったので再度お聞きしますが、マイナンバーカード取得は任意です。したがって、どうしてもマイナンバーカード取得したくない方がいると思うのです。このような方はマイタク利用できなくなるのですか。 (交通政策課長)令和年4月からはマイナンバーカードのみでマイタク利用できるようになりますので、マイナンバーカードがない方は利用できなくなります。 【中道委員】それはひどいと思います。先ほども言いましたが、マイナンバーカード取得は任意ですから、その人がマイナンバーカードを取る、取らないは自由だと思うのです。それに対してマイタク利用できないのは不公平ですし、どの市民にも平等に行政を進めていかなければならないと思うので、それは絶対に中止すべきだと思いますので、強く求めておきます。 (委員長)ほかに質疑はございますか。                  (「なし」の声あり) (委員長)ないようですので、以上で陳情については終了いたします。                  ◎ そ   の   他 (委員長)次に、その他でありますが、次期委員会につきましては、必要が生じた場合、正副委員長で協議し、招集することでよろしいでしょうか。                 (「異議なし」の声あり) (委員長)それでは、次期委員会は必要が生じた場合、正副委員長で協議し、招集することといたします。                  ◎ 散       会 (委員長)以上で本日の議題は全て終了いたしましたので、会議を閉じます。                                        (午後2時5分) 当サイトに掲載されているすべてのコンテンツは前橋市議会の著作物であり、日本国内の法律および国際条約によって保護されています。 Copyright (c) Maebashi City Council, all rights reserved. ↑ ページの先頭へ...