(
市街地整備課長)策定に当たって、
ワークショップでもいろんな立場の人を含めまして議論してきて、公開でやってきましたが、あくまでもこの
アーバンデザインというのは、
中心市街地に関する一つの計画、ルールということで策定しておりますので、これに関しては
中心市街地をこれからどういう方向性で将来に向かってつくっていくかといった一つのものになっているということです。
【近藤(好)委員】しかし、この長期的なビジョン、期間を限定しないということですけれども、一体いつまでやるのかよくわからないのですが、手をつけられるところからやると。要するに推進する立場にもう既になっているわけで、一部分だけではなくて、立地適正化計画とか、
中心市街地の再開発とか、この間前橋市が打ち出している方針、そしてその財政投資、かなりの予算が投入される可能性が今後あるものも含めて、
アーバンデザインというのはここにリンクしていくのだと思うのです。そういう点では非常に重要な都市
デザインだと思うのですけれども、これは一部分ではないと思うので、今のお答えはちょっと疑問に思ってしまうのです。全市民的なまさに中心課題だと思うのですけれども、この点いかがなのですか。
(
市街地整備課長)説明の冒頭でも申し上げたとおり、これまでは
行政主体で計画して、行政主導での
まちづくりを進めてまいったわけですが、これからは
民間主体にだんだんシフトしていく中で、やはり街なかへの市のお金の投入だけでは限界があるので、民主導のまちで、民間も一緒に連携して策定しながら、理解を得ながら、民でもいろんなことをやっていただいて、
まちづくりをしていくということで、だんだん
行政主体のまちからシフトしていくという考えで策定しております。
【近藤(好)委員】私は、かなり問題があると思うのです。具体的にこれを見ると、前橋市のそもそものよさ、前提として何を尊重するのかとかということがどうもよくわからない。まさに都市型の
デザインなのですが、前橋市の市民がよさを感じるのは、田舎だからというと変ですけれども、田舎的なよさというのをすごく感じている人が多いと思うのですが、この
デザインは何かちょっとついていけないというか、都市型
デザインというか、それが何か前提になっているのですけれども、何でこういう発想になってしまうのかがちょっと理解できないのです。都市ではある意味どこにでもあるようなスタイルです。一定の都市の中では、こういうところは結構あります。なぜ前橋市にこれが必要なのか、そこの議論がどうなっていますか。
(
市街地整備課長)資料の最初の3つの柱の中でもありましたとおり、エコディストリクト、エコノミーとエコロジーということで、都会的な部分もありながらも、環境的な部分ということで、居心地がいいとか、そういったところを掲げていたり、あとは
ローカルファーストということで、前橋らしいというところ、都会的な部分だけではなくて、いろんな前橋のそういった文化を重んじながらやっていくところを掲げております。
【近藤(好)委員】よくわかりませんけれども、またかなり流れが激しい広瀬川に穏やかな親水性みたいな感じになるという、この
イメージがちょっとついていけないのですけれども、これも本当にこういう
イメージで進めていくのですか。
(
市街地整備課長)この
イメージパースにつきましては、具体的にまだどういうふうにということまでは踏み込んでいませんが、こういった整備が行われる際には、その流れとか、そういったところも危険とかが生じないようなつくり込みをしていく必要があると思いますので、
イメージ的にはこういったパースで示しているということになります。
(委員長)近藤委員、もうそろそろまとめてもらえますか。
【近藤(好)委員】わかりました。人がたくさん来るという前提で考えられているのですけれども、仕事を創出していかないと
にぎわい創出ができないと思うのですけれども、この辺の提案はないのですが、検討はどうなっているのですか。
(
市街地整備課長)そういった
オフィスというものが、特に前橋は少ないですから、ミクストユースという中で昼間
人口すなわち
オフィスとかを街なかに入れ込んでいくというような提案は掲げているところでございます。
【近藤(好)委員】まとめでいきます。
アーバンデザインをある意味どこにでもあるような中身で、しかも先進的でもないという
イメージを持ってしまったのです。また、かなり非現実的な感じがします。私は前橋のよさということを十分前提として考えていただいて、周辺に住んでいる方も含めて、全市民的に意見を聞いて、
官民連携だからといって、今後莫大な投資をする可能性のある事業をこういう形で進めることは、私は非常に疑問ですし、もう一度再考していただきたいと思います。
【浅井委員】私は反対に非常によくできていると思うので、これはこれでいいと思うのです。むしろ
官民連携をどうやって進めていくかが一番難しいと思うのです。実際民間と一緒にやっていくと、民間は投資スピードやいろんな計画スピード、結構スピード重視ですから、どんどんやる気になれば進んでいくのだけれども、例えば行政はこうした議会のチェックも含めて、なかなかそのスピードについていけなかったりすると、果たして本当に
官民連携が望んでいるような形になるのかどうかという問題もあると思うのです。計画自体は、かつてのけやきフェスタをやっているころの
ケヤキ並木の
イメージだったり、広瀬川はそれこそ無数のプランがあって、その延長線上のものなので、結構それなりに長い時間やたくさんの方たちがかかわってきたものの延長線上にできているのだと思うので、実現は可能だと思うのです。ではそれをどうやっていくかが本当に一番大変なのだと思うのです。一番感じるのは、誰が何をやるのかが切り分けてはあるのですけれども、具体的に余り
イメージが湧かないのが一番だと思うのです。その部分が曖昧なままだと各論部分でブレーキがかかるようになってしまう。だから、行政がどのようなことを担うのかをもう少しはっきり出していかないと実際問題できないと思うのです。ですから、そういうことについてどのように考えていらっしゃるのか。
それから、先ほど民間団体の話がありましたけれども、それを誰がやるのだろうということなのです。それはもう今日本全国結構お金がありますから、お金と将来性、投資の回収性がミックスされれば、民間もどんどん出てくると思うのです。でも現状でいくと、それを待っていた10年、20年という歴史の中では、余り実際は来なかったという現実があると思うので、スタート段階で仕掛けていかないと、実際問題そういうものも十分にできないと思うのですけれども、そういうものに対する見込みみたいなものをどう考えているのか伺います。
(
市街地整備課長)まず、やはり民間のそういったマネジメントをしていく役割ということで、街なかでは前橋の場合、低未利用地が多いというところで、調査をしてみるとどうしていいかわからない不動産オーナーの方々が非常に多いという現状がございます。あとは、そういった情報とかがない中で、事業をやりたい方がなかなか現実的に店舗が出店できないということもございますので、そういった両者のマッチングを行うような立場の民間の
まちづくり団体といいますか、そういったものが育って、その両者を結びつけて事業を実現していく役割が期待されるところであります。今後これから勉強会等を重ねていきながら、いろんな実績をつくっていただいて、だんだん
民間主体で最終的には
エリアマネジメントができればいいのではないかと考えております。
【浅井委員】では例えば直近の5年ぐらいの間、例えば行政とすると、どういう投資をするからそれを前提に民間業者にそれを活用した投資といいますか、計画を求めるお考えというか、ある程度固まったものはあるのですか。
(
市街地整備課長)行政の立場としますと、先ほどの例えば勉強会をこれからやっていく中では、急に民間に全部預けることはできませんので、その辺は当初は行政も当然支援していくというところでございまして、あとは制度的な活用とか、国の交付金等も含めて、そういった民間の
まちづくりに対する助成とか、規制緩和的なものは継続していきたいと考えています。
【浅井委員】お願いなのですけれども、具体的にみんなによくわかる事例を大至急という言い方もおかしいですけれども、なるべく早くつくっていただきたい。目的や手法は違いますけれども、私も長い間こういった計画を見ていますが、最初の一歩のかけ違いみたいなことが多くて、当初考えていたものと全然別なものになって進んでしまったり、それと物すごく普通の再開発みたいなことになってしまったりしたことが結構多く、特に余り具体的ではなくて、あとは個人の好みみたいなことで恐らくいろんなことを多分言われるような計画だと思うので、きちっと具体策を見せておかないと、なかなか理解されないと思うので頑張っていただきたいと思います。
【小渕委員】浅井委員のおっしゃるとおり、すばらしい
アーバンデザインというか、こういうふうになったらいいなという
デザインなのですけれども、改めてお聞きするのですけれども、この予算はどのくらいかかっているのでしょうか。
(
市街地整備課長)
アーバンデザイン策定の金額ですが、1度変更いたしまして、最終的には4,449万6,000円になっております。
【小渕委員】業者さんはどちらでしたか。
(
市街地整備課長)業者は、株式会社石井設計、それから株式会社石井
アーバンデザインリサーチの業務共同提案体という形になります。
【小渕委員】こういう
まちづくりをしていくには、やっぱり核たる店舗とか、そういった部分が必要だと思うのですけれども、そういった部分に関しては、この
アーバンデザインの中で何か大型店を誘致するとか、そういった趣旨はあるのかないのか。
(
市街地整備課長)この
アーバンデザインの中で大きな施設を誘致とか、そういったものというのは全く定めてはおりません。
【近藤(登)委員】今るるご説明ありましたけれども、前橋のこの街なか再生という部分で考えれば、数年前の前橋ビジョン、めぶく、に前橋市の再生という部分もありました。また、商工会議所からのグリーンアンドリラックスとか、あと総合計画の中でもまちの中の活性化という部分がいろいろあるわけですけれども、ここでまたあえて
アーバンデザインという形で、計画はたくさんあるのだけれども、その整合性とその序列的な部分も整理しないと、わかりづらくなっていくのではないのでしょうか。その辺はどのようにお考えになっているか。
(
市街地整備課長)序列的な部分ですが、第七次前橋市総合計画が一番上位にありまして、その下のいろんな関連計画があるのですが、それとは整合、連携をとりながらということで、序列というのは一概になかなかないのですけれども、こういった前橋の将来的なビジョンが今までないという中で
官民連携してつくった将来的なビジョンということで、そこは横並びといいますか、整合を図りながらになります。
【近藤(登)委員】横並びというか、ちょっと並び立っているので、よくわからないという部分もあるかと思います。それともう一点ですけれども、こういった新しい考え方の中で、どうしても横文字が多くなってくるのは否めないのですけれども、これから多くの人にこの内容を知ってもらうのに当たって、エコディストリクト、ミクストユース、
ローカルファースト、これはそれぞれのところに日本語で補足的な説明はありますけれども、もうずっと前から言われている行政の横文字多用という部分ももう少し考えるべきところに来ているのではないかと思います。市民の方にわかっていただくためには、横文字はなくせとは言いませんけれども、その辺の意味合いをもうちょっとわかるような形でやらないと、市民がこの物事についての共有の価値観を持っていきづらいのではないかと思っておりますが、その辺の見解についてお聞きします。
(
市街地整備課長)確かに横文字が多いというところはございまして、今後勉強会等も各エリアで開かれていく中では、そういったところはなるべくわかりやすく伝えるようにはしていきたいと考えております。
【藤江委員】計画としてでき上がってきて、これからできるところから実行に移しますというお話なのですが、例えば16ページの
街路ネットワークの
改善イメージを見ると、街なかの通過交通を外へ逃がしますという、これは全体的なことだと思うのです。できるところからになると、例えば
中心市街地で4番、8番の開発が今始まろうとしています。そういうところの整合性をどこでとっていくのか、全体のものと
エリアマネジメントといっていましたけれども、そこの整合性をどこがどうやってとっていくことになるのでしょうか。
(
市街地整備課長)今千代田町の4番、8番のところも基本構想をこれからつくっていくわけですが、短い期間で、例えば今の自家用車に頼ったスタイルは、すぐには変えられないとは思っておりまして、街なかに通過交通を入れないというのも、かなり時間がかかるとは思います。ただ、ずっと今の交通のスタイルではよくございませんので、将来的には公共交通にシフトしていくという中で、例えば外周でバイパス的なものをつくるというと非常に時間かかりますので、例えば街なかに入り込みづらい仕組みにするとか、車線を少し規制するとか、信号制御を変えるとか、そういったできることからやっていくというのが1つございます。
【藤江委員】最終的にこれができ上がるのを何年後ぐらいに想定しているのでしょうか。期間はわからないというお話だったのですけれども、具体的に何年後ぐらい先を目指してこれをつくったのか。
(
都市計画部長)先ほど来いろいろと委員さんからお話がありますが、お配りしてあります資料の一番最終ページの実現に向けた
取り組みプロセスで一旦策定は終わりましたけれども、
アーバンデザインの策定がまず始まりの第一歩で、この
アーバンデザインの内容につきまして、冒頭に申し上げた
ワークショップで11回、延べ200人の人たちの意見等を反映しております。また最終ページの中でお話ししたように、ここからまた一つ一つ現実味を出していくという始まりでございますので、今何年後というお話なのですけれども、今の段階では長期というお答えしかできなくて申しわけないのですが、ただ2年、3年、5年でこれをなし遂げられるかといえば、そうではないと認識しております。
【林委員】絵に描いた餅というのがありますけれども、だけれども、やっぱり絵は描かないと進まない、これが大切なのです。だから、一応目標を持ってやるということが大切だと思いますので、高崎市とどうしても比較されてしまうのですけれども、高崎市があれだけなったのは、お金を投資して高崎市の財政が大変ではないかということを不動産業者といろいろ話をしたのです。だけれども、何かああなると、お金がだんだん集まってくるらしいのです。魅力のあるところにお金が集まってくるということがあるらしいのです。だから思ったほど高崎市は金を出さないで済んでいるというような話を聞いたのです。だから、前橋市もやはり魅力です、広い範囲を全部やろうとしてもなかなか難しいと思うので、何かどこか魅力を出せば、その魅力にだんだんと集まってくるような形にしていただけたらと私は思って、ぜひ一生懸命やってもらいたいと応援しています。よろしくお願いします。
(委員長)それでは、
調査研究事項につきましては、ここまでとして、
都市計画部長及び
市街地整備課長さん、大変ありがとうございました。
ここでお引き取りいただこうと思いますので、よろしくお願いします。お疲れさまでした。
◎ そ の 他
4 (1)
次期委員会の開催内容及び日程について
(委員長)次に、
次期委員会の開催内容及び日程についてお諮りいたします。さきの委員会におきましてご確認いただきましたとおり、
次期委員会の開催内容は、これまでの調査研究を踏まえた中で、各委員の皆さんもそれぞれのお考えをお持ちのことだと思いますので、委員間の討議を中心に行いたいと考えておりますが、よろしいでしょうか。
【近藤(登)委員】テーマというのは、全般にわたっての話ですか。
(委員長)事務局、概略を話していただけますか。
(事務局)この委員間討議については、1つには公共交通について、2つに
まちづくりについて、
アーバンデザインと市内視察のアンケートを含めた形で委員間討議をしていただきたいと考えております。
(委員長)
まちづくり、
アーバンデザインを含めた、それから一番最初にありました市内視察を行ったアンケートを含めての内容ですが、よろしいでしょうか。
(「異議なし」の声あり)
(委員長)それでは、そのように決めさせていただきたいと思います。できるだけあわせた経過表とか、資料は事前にお配りできればと考えております。
続いて、日程でありますけれども、案として1月22日、水曜日、午後3時から開催したいと思います。この日は、午前10時に市民経済常任委員会、午後1時から建設水道常任委員会、この委員会の後に開催ということになりますが、どうでしょうか。
(「異議なし」の声あり)
(委員長)それでは、
次期委員会は1月22日、水曜日、午後3時から開催することとしたいと思います。
◎ 散 会
(委員長)以上で本日の議題は全て終了いたしましたので、会議を閉じます。
(午後4時11分)
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