【三森委員】資料1の特養ホームの入所
申し込み状況結果についてなのですが、平成29年度から
令和元年度まで見てみますと、平成30年は前年度と比べて少し待機者がふえていて、
令和元年は前年度と比べ59人減っているという状況ですけれども、この3年間でふえたり、減ったりという状況の要因をどのように捉えているかというのをまずお聞きできればと思います。
(
長寿包括ケア課長)過去3年の状況につきましては、先ほど三森委員さんがご指摘のとおり平成29年度から平成30年度に10名ほど増加いたしましたが、この辺については大きな差はないというような考え方でございます。平成30年から
令和元年につきましては、昨年の5月1日以降に
特別養護老人ホーム70床の創設がございました。また、ことしの4月1日にはショートステイ床からの転換で10床増加したということもございまして、平成30年から
令和元年にかけては減少しているというふうに考えております。
【三森委員】新設とショートステイからの増床ということでありますけれども、現在の
特別養護老人ホームの状況を見ますと、待機者が600人近くいる一方で空きベッドもあるということですが、空きベッドの状況についてはどのように把握されているのか、お聞きしたいと思います。
(
長寿包括ケア課長)毎月入所可能な人数ということで各施設に照会いたしまして、前橋市の
ホームページのほうにも掲載しております。最新の状況ですと入所可能数、これがいわゆる空きベッドと考えられるとは思うのですが、必ずしもイコールではございませんが、それが82床ということになっております。多い施設ですと19名ということになりますが、少ないところですと1桁またはゼロというところもございます。
【三森委員】入所可能ベッド数が82床ということで、多いところが19床あいているという状況です。各施設によっては待機者数にかなり違いがあると思いますけれども、大体どれぐらいの幅で待機者がいるのか、状況を把握しているかお聞きしたいと思います。
(
長寿包括ケア課長)各施設の待機者数につきましても各施設に照会いたしまして、
ホームページのほうでも公開しておりますが、入所の
申し込みにつきましては1人が1施設ということではなくて、
複数施設に申し込むことが可能となっております。最新の情報ですと全体で2,002名の方が申し込んでいるということになりますが、これは当然ダブルカウント、トリプルカウントがございます。それぞれ多床室、ユニット型個室ですとか、従来型個室という類型ごとに申し込むということになっておりますが、待機者数で一番多いところは100名を超える107名の
申込者、待機者があるというような形で掲載されております。少ないところにつきましてはゼロということになっておりますが、大体三、四十名から八、九十名ぐらいの待機者ということになっております。
【三森委員】一応待機者状況についてはわかりました。依然82床あきがあって、82床受けられれば待機者がその分減るというか、入居できる方がいるわけですけれども、空きベッドがある要因についてはどのように捉えているのか、ちょっと教えていただきたいと思います。
(
長寿包括ケア課長)空きベッドがある要因といたしましては、介護人材の不足ということでケアする職員が確保できないといったような要因もございます。また、そのほか特養関係者の話を聞く中では、実際に待機の順番が来て連絡した場合に既にほかの施設等に入っていたりとかということでお断りされるですとか、在宅の方ですともう少し家で見るとかというような話も聞いております。
【三森委員】例えば在宅で生活できるという状況であれば、ご本人にとってもご家族にとってもそういった判断であると思いますので、それはそれでいいと思うのですけれども、一つの要因として介護人材の不足ということがやっぱり大きいというふうに思っております。この介護人材の不足が解消されないとなかなか空きベッドの解消もできないという状況にあると思いますので、この辺の対応についてもやっぱり必要だと思っています。いろいろ国のほうでも加算であるとか、そういった対応はしていただいているところでありますけれども、本市としてこの間の取り組みとこれからどのように取り組むのかということが大事だと考えておりますので、今後の取り組みについての考え方をお聞きしたいと思います。
(
長寿包括ケア課長)介護人材の確保につきましては、養成、育成も含めて重要な課題ということで考えております。市のほうでもこれから研修を行って、人材確保のための養成研修を行ったり、あとは特養等施設関係者とも連携いたしまして、どのような人材確保の策があるのか一緒に考え、やっていきたいというふうに考えております。
【三森委員】今年度から来年度にかけてスマイルプランのいろいろな見直しも行われていくという時期でもありますので、やっぱり各
事業者、各家族とか、いろいろな関係者からよく話を聞きながら解決策について努力していただければと思っています。いろいろな介護施設からお話を聞きますと、担当課は違いますが、実地指導だとか、運営監査であるとか、そういった中では人員基準のことを非常に厳しく言われると。ここ何年か非常に厳しく言われるという状況を聞いております。人員基準の状況だけ厳しく言うのではなくて、それも大事な面もあるのですけれども、いかにして人材を確保していくかということが担当課のみならずやっぱり全庁的にしっかり検討する必要があると思っておりますので、その辺は全庁挙げて取り組んでいただきたいと思います。副市長がおられますので、これは副市長にお聞きできればと思いますが、いかがでしょうか。
(副市長)ご指摘いただいた部分については、関係するところと十分協議してまいりたいと思います。
【三森委員】ぜひ全庁的にしっかりと取り組んでいただきたいと思います。2025年問題、2050年問題という問題もありますので、しっかりと少子高齢社会に対応できるように、またあわせて自宅でも生活が続けられるような体制づくりについてもお願いしておきたいと思います。
【近藤(好)委員】三森委員のほうからも質問がありましたが、介護保険制度が変わりまして、要介護1、2は対象とならず、特例入所という形の対象になると思います。昨年度からこの要介護1、2についての人数調査をしていないということなのですが、この理由についてお伺いします。
(
長寿包括ケア課長)この入所
申し込み状況は県のほうで行っておりまして、県のほうの基準として要介護3以上の方が
特別養護老人ホームに入所するということが前提になりましたので、県のほうの調査からそこが外れたという形になっております。我々とすると県のほうから情報をいただいて整理させていただいたということでございます。
【近藤(好)委員】やはり要介護1、2も特例入所の対象になりますし、非常に困難な、例えば認知症の方、なかなかひとり暮らしとか難しい方もいらっしゃるし、そういう点で要介護3になり得る、今後移行する可能性もあるということで本市として把握する必要があるのではないかと思いますが、いかがでしょうか。
(
長寿包括ケア課長)それはあくまでも特例入所という形ですので、一般的な把握というのはなかなか難しい部分があるところでございます。現時点でそこまで広げて把握するということは考えておりません。
【近藤(好)委員】平成29年から要介護1、2が入っていないことによって人数そのものも確かに減りつつありますけれども、こういう背景があって減っているということをぜひ前提として特養ホームの
申し込み状況について勘案していただきたいと思います。そういう中で要介護1、2について今後特例入所というものがあり、しかも一定の緩和もされたということですので、この辺はぜひ目配りといいますか、十分視野に入れていただきたいと思いますので、これは要望しておきます。
その上に立って、この特養ホームの要介護3以上の人数が減っているということですが、実際にこの減っている背景には、例えばサ高住とか、
有料老人ホームとか、今他の民間の施設が前橋には非常にふえておりますので、特養を申し込むよりはそういうところにもう入らざるを得ないという背景があるのではないかというふうに思いますが、この点はどのようにお考えですか。
(
長寿包括ケア課長)先ほど近藤副
委員長さんがお話しのように、今いろいろな施設ございます。
特別養護老人ホームもございますが、いろいろな選択肢はあるという中でご家族がいろいろな事情の中でそれぞれの施設を選んでいるという状況であるかと思います。
特別養護老人ホームにつきましても、先ほどお話ししましたように、昨年度70名の施設が創設されまして、またショートステイ床からの転換ということで、この4月に10床分転換をしたところです。そういった面もございまして減少したということがありますので、必ずしも特養の待機者の方がサ高住ですとか
有料老人ホームへ入ったから申し込んでいないという状況ではないと思っております。
【近藤(好)委員】それと、待機者に対しておおむね1年以内というのを目標にしているようですけれども、この1年というのも非常に長いのではないかと思いますが、この点いかがですか。
(
長寿包括ケア課長)先ほどお話ししましたように順番が来て連絡した際に、既にほかの施設へ入っているので今はいいですとか、在宅でもう少し対応できますといったようなお話もあったりということで、その辺については各施設のほうも緊急度について検討しているところであると思いますので、我々とすると1年ということは一つの目安として今後も考えていきたいと思っております。1年待たずに入れる事例というのも多々ありますので、その辺も含めてご理解いただければと思います。
【近藤(好)委員】ぜひその期間の短縮というのを考えていただきたいというふうに思います。その中で先ほど介護職員、介護人材の確保、処遇改善などの問題のご報告がありましたが、先日も地元の特養のお祭りに参加させていただきましたら、インドネシアからおいでになっている研修生を3人受け入れているという話で、例えばパース大学などでは今3分の2が外国の方でいらっしゃるということで、非常に介護人材の深刻さがここにあらわれているのではないかというふうに思うのです。やっぱり市として特養の空きベッドをしっかりと解消するという点でも、この介護人材の確保、処遇改善、これは市単独で一定の支援をするということまで踏み込む必要があるのではないかと思いますが、いかがでしょうか。
(
長寿包括ケア課長)その点につきましては9月の決算
委員会でも質疑があったところだと思いますが、処遇改善につきましては介護保険課のほうの担当になります。人材確保につきましては
特別養護老人ホームの関係者とも去る8月に意見交換をさせていただきましたが、そういった中でいろいろなご意見と課題等をいただきましたので、そういった点も踏まえまして人材確保につきましては人材確保の事業も行っている群馬県ですとか、福祉マンパワーセンターのある県の社会福祉協議会、また特養を含めた介護の関係団体とも情報交換を行いながらそれぞれ連携させていただいて、いろいろな取り組みを市としてもやっていきたいと思っております。
【近藤(好)委員】ぜひ踏み込んだ対応で待機者を解消していただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
9 (2)
市営住宅を活用した
障害者グループホームの
使用開始について
【三森委員】
グループホームの関係なのですけれども、今回初めて
市営住宅の
空き部屋の
有効活用ということで、江木第一団地で始まるという状況です。これまで私も議会で取り上げてきた経過もありますけれども、まず今回入居される4名の障害種別についてはどのようになっているのか教えていただきたいと思います。
(
障害福祉課長)今回でございますが、一部屋に男性2名、それからもう一部屋に女性2名が入居いたしました。いずれも知的障害のある方で、男性は70歳代と60歳代の方、女性は50歳代の方が2名ということでございます。
【三森委員】これも確認なのですけれども、10月3日から
使用開始されたということで、4名の方の生活状況についてはどのようになっているか教えていただければと思います。
(
障害福祉課長)前橋あそか会に確認いたしましたところ、10月3日と4日に事業所職員が一緒に宿泊し、5日から10日までについては就寝時間の夜9時まで職員の方が駐在するという体制をとったということでございます。現在は、世話人の方が朝と夕方にお伺いするという通常のサポート体制となっているということでございます。
【三森委員】現在もいろんなアパートの活用だとか、法人によって行われているケースもありますけれども、その場所が
市営住宅という形に変わってきている中で1つお願いになりますが、
市営住宅の
空き部屋の
有効活用、これももちろん大事なことでありますけれども、
市営住宅でありますので地域との共生という観点からもいい事例をこれからつくっていただきたいということで、後方支援というか、そういったところも行政としてぜひ頑張っていただければと思っております。令和2年にはゆずりは会で予定されているということですので、今回の経験がまた来年度にも生かされていくように、しっかりと取り組んでいただくようにお願いしておきます。
【近藤(好)委員】
市営住宅を活用した
障害者グループホームの
使用開始についてですけれども、この施設を改修するに当たっての経費、これはこの法人さんのほうで持つということでよろしいのでしょうか。この内容についてお伺いします。
(
障害福祉課長)今回入居するに当たりまして、まず市のほうで整備したものといたしましては、電気設備、それからガス設備についての通常の入居前整備に準じた工事を行っております。工事内容については、住戸内の電気容量増設に伴う引き込み配線の改修を主に、既存コンセント、スイッチ、ガスコック等の交換でございます。費用につきましては、二部屋分で約72万円と聞いております。それから、
運営事業者であります前橋あそか会のほうで整備したものにつきましては、消防法や建築基準法などの関係法令に基づく工事及び入居者の利便性を改善する工事を行っております。関係法令に基づく工事内容といたしましては、消防機関へ通報する機能を有する
自動火災報知設備、誘導灯の設置、それから壁クロスの仕上げを難燃材以上とする等でございます。利便性改善の工事内容といたしましては、浴槽が広い風呂の設置、それからテレビ、エアコンを各部屋で対応できるように増設したということでございます。費用のほうは、二部屋分で約466万円ということでお聞きしております。
【近藤(好)委員】本市として支援できるところはぜひしていただき、そして
市営住宅を活用するという点で今後も対象となる可能性があるところがありましたら進めていただきたいと思います。よろしくお願いします。
10 (5)令和2年度
市立幼稚園の
入園申込状況について
【三森委員】
市立幼稚園の
入園申し込み状況については今ご報告いただいたとおりの数ですが、特に
宮城幼稚園なのですけれども、今年度は5名ということで、昨年度が9名になっています。この9名が来年度は年中さんになって、今回申し込まれている5名が年少さんということになります。また来年度以降のことも考えますと非常に人数が少ない状況が予想されるのですが、やっぱり子供たちが初めて集団生活の場に出る場所というふうに思っていますので、集団生活ができるような、また
幼稚園ですので教育環境ということもありますので、そういった環境に対して数だけ見ると非常に不安だという状況にあります。そこで、現在利用されている
保護者または地域からは、先ほど
保護者、地域の声を聞きながらということでありましたけれども、どのような意見、声があるか参考にお聞きしたいと思います。
(
総合教育プラザ館長)
宮城幼稚園ですが、確かに少ないということでございます。宮城地区なのですが、来年度入所予定というか、対象になる年齢の子供が33名おりまして、そのうち26名がもう既に他施設に入所しているということで、引きますと7分の5が希望されているということになります。過日、
市立幼稚園PTA連絡協議会の要望書提出の際に、宮城に限らず、ぜひ3園ともに存続を希望するということでありました。おおご
幼稚園、まえばし
幼稚園も少なくなっておりますが、
宮城幼稚園は特に少なくなったから不安だというような声は上がっておりません。一人一人を大切に、また丁寧に見ていただける、逆にありがたいということと、また地域のつながりも大切にしてきたいということで、そういう声が上がっております。
【三森委員】そういう声があるということでありますけれども、例えば集団生活の中で、お部屋の中でいろんな行事をして遊ぶとかというのは通常あるわけですけれども、運動会だとかいろんな行事をするときにどうかという心配もやっぱりあります。そういった状況も踏まえながら今後何かしらの対応が必要かというところで、具体的に私のほうからこういうふうにという提言がまだできる状況ではないのですけれども、何かしらの対応が必要かと考えております。その辺についてはいかがでしょうか。
(
総合教育プラザ館長)再来年度以降の
市立幼稚園のあり方につきましては、市全体の幼児の数は減少傾向にあります。したがって、市有施設である保育所、民間の
こども園との関係も踏まえる必要もあるかということから、今後
福祉部と協議を進めていく必要があると考えております。先日には担当者レベルということで、
福祉部と第1回目の情報交換というか、今後のあり方について少し情報交換をしたところでございます。
【三森委員】参考に、宮城地区は民間の保育園とか企業の保育園というのはありますでしょうか。
(
総合教育プラザ館長)民間のほうは、赤城育心
こども園というのが1つございます。
【三森委員】
保護者の声もいろいろ聞いているという状況はお聞きしましたけれども、子供たちにとって一番いい方法を今後慎重にぜひ検討いただきたいというふうに思っていますので、きょうはお願いだけしておきます。
【近藤(好)委員】
幼稚園の
入園申し込み状況についての報告がありましたが、確かに
宮城幼稚園の
申し込み人数というのは少なくなっているというふうに具体的にあらわれて、私自身も心を痛めているわけですけれども、宮城地区の子供たちがそもそも少なくなっているという背景があるのですが、非常に歴史と伝統もありますし、地域の核となっているという点でこの
宮城幼稚園が今後も
保護者の皆さんのご要望のように存続し、地域に貢献するという大きな役割あるいは幼児教育の実践園という点でも重要だというふうに思っておりますが、改めてどのようにお考えでしょうか。
(
総合教育プラザ館長)
幼稚園の存続の意義ということですが、前橋市の目指す子供像に多様な人と協働しながら、主体的、創造的に活動する子供を育むということがあります。育む上で幼児教育は、その根幹となる重要な教育の場であると考えており、今後も
教育委員会としまして
市立幼稚園を維持したいと考えております。また、
市立幼稚園は今後も幼児教育センターの実践園として位置づけ、市全体の幼児教育の充実を図る仕組みを継続、発展させていきたいと考えております。その際、特別な支援を必要とする園児への支援、保幼小連携の取り組みや親が親として育つための支援など、幼児教育、保育に係る課題の解決に向け、幼児教育センターの支援のもと実践的研究に取り組んでいくということでございます。
【近藤(好)委員】今ご報告ありましたが、そういう非常に重要な意義があると思いますので、ぜひ今後もしっかりと支援して存続していただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
(
委員長)ほかに質疑はありませんか。
(「なし」の声あり)
(
委員長)ないようですので、これで質疑を終了いたします。
◎ そ の 他
11 (1)
次期委員会の
開催日程について
(
委員長)次に、
次期委員会の
開催日程についてですが、案として11月18日、月曜日、午後1時から開催したいと思いますが、いかがでしょうか。
(「異議なし」の声あり)
(
委員長)それでは、
次期委員会は11月18日、月曜日、午後1時から開催することといたします。
◎ 散 会
(
委員長)以上で本日の議題は全て終了いたしましたので、会議を閉じます。
(午後1時47分)
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