前橋市議会 > 2019-10-18 >
令和元年_総務常任委員会 本文 開催日: 2019-10-18
令和元年_教育福祉常任委員会 本文 開催日: 2019-10-18

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  1. 前橋市議会 2019-10-18
    令和元年_総務常任委員会 本文 開催日: 2019-10-18


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    │       │1 報告事項                               │ │       │(1)令和元年台風第19号にかかる対応状況・被害について         │ │       │(2)5Gを活用した救急搬送高度化ソリューション実証実験について    │ │       │                                     │ │       │2 その他                                │ │       │(1)次期委員会の開催日程について                    │ │       │                                     │ │       │                                     │ │       │                                     │ │ 議   題 │                                     │ │       │                                     │ │       │                                     │ │       │                                     │ │       │                                     │ │       │                                     │ │       │                                     │ │       │                                     │ │       │                                     │ │       │                                     │ │       │                                     │ ├─┬─────┼─────────────────────────────────────┤ │ │     │委員長  鈴木(数)  副委員長 豊島                  │ │ │     ├…………………………………………………………………………………………………┤ │ │ 委 員 │委  員 中林、長谷川、中里、浅井、宮田、横山              │ │出│     ├…………………………………………………………………………………………………┤ │ │ (8名) │                                     │ │ │     ├…………………………………………………………………………………………………┤ │ │     │欠席委員 なし                              │ │ ├─────┼─────────────────────────────────────┤ │席│     │副市長、総務部長政策部長情報政策担当部長、財務部長、会計管理者、   │ │ │     │消防局長消防次長防災危機管理課長情報政策課長警防課長       │ │ │ 当 局 │                                     │ │ │     │                                     │ │ │     │                                     │ │者├─────┼─────────────────────────────────────┤ │ │その他の者│議長                                   │ │ ├─────┼─────────────────────────────────────┤ │ │事 務 局│事務局長総務課長議事課長議事係長                  │ │ │職   員│                      記録書記 岸川主任      │ └─┴─────┴─────────────────────────────────────┘ 2                  ◎ 開       議                                     (午前9時57分) (委員長)これより総務常任委員会を開きます。  初めに、傍聴につきましては許可することといたしますので、ご了承ください。                  ◎ 報 告 事 項 (委員長)それでは、報告事項に入ります。  まず(1)と(2)を続けて報告いただき、その後一括して質疑を行いたいと思います。  では、(1)から順次報告をお願いいたします。 3 (1)令和元年台風第19号にかかる対応状況・被害について (防災危機管理課長令和元年台風第19号に係る対応状況、被害についてご説明申し上げます。  1の気象警報等でございますが、10月12日土曜日、午前7時12分に大雨警報が発表されたことに伴い、同時刻に災害警戒本部を設置し、警戒監視を開始しました。また、今回の台風はご案内のとおり今期最大級のものであるという事前情報もございましたので、午前8時には、本庁舎を初めとして、あらかじめ準備していた地区公民館及び市民サービスセンター計11カ所を自主避難所として開設しました。午前11時には、災害警戒本部災害対策本部に格上げするとともに、特に土砂災害が発生した場合に孤立が懸念される地域である宮城支所管内の苗ケ島町湯之沢地区、神東原地区、そして富士見支所管内の富士見町箕輪地区及び大洞地区に対し、警戒レベル3の避難準備高齢者等避難開始を発令しました。また、それと同時に自主避難所のうちこの発令対象地区が所在する宮城公民館及び富士見公民館指定避難場所に移行しています。なお、この時点では土砂災害警戒情報は出ておりませんでしたが、想定される台風の規模に鑑み、早目早目の避難を念頭に置き、地元自治会とも事前に連携して、計画的に避難情報を発令したものです。午後になって雨足も大分強くなり、14時57分には記載のとおり大雨、洪水、暴風警報並びに雷注意報が発表されています。その後、市内主要河川の水位等を警戒監視している中、利根川の県庁裏水位観測所避難判断水位である3.5メートルに達しようとしていたこと、また上流域においても水位がますます上昇する兆候が見られましたので、別紙の資料の避難勧告の利根川というところに対象地域が書いてございますが、20時に利根川流域全体の対象世帯約4万4,000世帯、約9万9,000人、そちらに警戒レベル4、避難勧告を発令しました。また、この発令に先立ち、関係する市内16カ所の指定避難所をあらかじめ開設するとともに、担当職員を配置し、避難者の受け入れに万全を期したわけでございます。その直後、20時12分には大雨特別警報が発表されております。これは、台風や集中豪雨により数十年に1度の降雨量となる大雨が予想されるというものですが、本市においてはこれが発令されたのは気象観測史上初めてのことでございました。それに引き続き、21時27分には赤城山山頂付近土砂災害警戒情報も発表され、予断を許されない状況になってきたことから、21時45分にはさきに大洞地区に発令しておりました警戒レベル3の避難情報警戒レベル4の避難勧告に切りかえ、関係住民の避難を促したところでございます。その後、日付が変わる前に台風もピークを過ぎ、その勢いを徐々に減衰させてきました。以下に記載のとおり、23時38分の土砂災害警戒情報解除を初めとして、13日午前零時10分の大雨特別警報解除、2時03分の雷注意報暴風警報の解除、そして5時15分には大雨、洪水警報強風注意報が解除されるなど、徐々にその鎮静化が図られました。明け方の6時半には、気象や各河川の水位等の状況を総合的に勘案した上で全ての避難情報を解除するとともに、市内16カ所の指定避難所及び10カ所に所在する自主避難所を閉鎖しました。また、8時には第1回災害対策本部会議を招集し、各部から現状を覚知している範囲内での被害状況及び対応状況等について情報共有化を行いました。また、引き続き情報把握に努めるということで確認いたしました。その後、9時30分には災害対策本部を廃止しております。以上が気象警報等にかかわる経緯及び避難情報等の概要でございます。  次に、2の避難者の状況です。まず、自主避難所ですが、先ほども触れましたとおり、当初11カ所を開設しましたが、宮城、富士見公民館指定避難所に移行しました。さらには、途中で臨時的にかすかわ老人福祉センター自主避難所としたことから、最終的には差し引き10カ所の自主避難所となりました。指定避難所に関しては、先ほど申しました宮城、富士見公民館を含めて計16カ所ということです。資料に記載のとおり自主避難所で最大320人、指定避難所で602人の計922人が避難しましたが、9時30分時点では全ての避難者の方が退室されておられます。  追加の資料1をごらんいただきたいと思います。これにつきましては、先ほど申しました自主避難所、それから指定避難所の内訳が書いてあります。その裏ですが、写真が白黒で申しわけございません。避難所対応職員から送られてきた避難所の状況を幾つか抜粋したものです。避難所の受付が上に4枚ございます。左上の写真ですが、受付で避難所の確認を行うということで、ちょっとわかりづらいのですが、避難所職員がここにブルーシートを引き、学校施設を汚さないように配慮したということでございます。左下の受付と簡易間仕切りの状況でございますが、受付の横に簡易間仕切りというのがございます。今回はここまでする必要はなかったとは思うのですが、たまたまそこの避難所の職員が間仕切りを展開し、プライバシーについて配慮させていただいたということでございます。それから、これもちょっとわかりづらいのですが、夜間の避難だったために常備している発電機を電源といたしまして、通路に照明を設置し、避難者の安全確保を図ったというのが右下の写真です。中段の避難者への物資提供、情報提供の左の写真でございますが、備蓄倉庫の物品を受付脇に配置し、随時避難者へ配付しました。水とか簡単なクラッカー程度でございます。右の写真は、ホワイトボード情報提供をさせていただいたところでございます。一番下の居住スペース、体育館の様子ということですが、4枚写真がありますが、これについてはせんだってからご説明しておりますように、当市においては避難所配置図事業というのを市内公立小中学校68校全てに、実際に学校施設が避難所になった場合の使い勝手を打ち合わせしておりますが、それに基づきましてブルーシート等居住スペースを確保し、こういった形でスムーズに運営を行えたという事例でございます。全てではございませんが、避難所担当職員から上がった声があり、いずれの避難所も避難者の皆さんは整然粛々と避難されておられたということです。また、100名以上の避難者がいた場合には職員を増員して応援がうまく機能し、対応していただいたということです。資料は以上のとおりです。  引き続きまして、資料の裏面、3の降雨状況河川水位の状況ですが、それぞれ記載のとおりでございます。ちなみに、総雨量に関しては、赤城山の観測所で降り始めから13日の午前7時30分までの間に累計321ミリを記録しています。これは、6月22日に集中豪雨がありましたが、そのときは196ミリということでしたので、単純計算で申し上げますと約1.5倍の降雨量があったということです。ただ、台風とスポット的な集中豪雨との比較ですので、単純な比較はできないのですけれども、いずれにいたしましても相当量の降雨があったということでございます。  次に、水位周知河川等河川水位でございますが、利根川の県庁裏観測地点をごらんいただきますと、22時10分には5.6メートルを記録しています。これは、氾濫危険水位である4.01メートルをはるかに超えているという状況であり、非常に危険が切迫していた状況でした。  次に、4の被害状況でございます。10月13日15時現在の状況ということで集約しておりますが、記載のとおり人的被害住家被害についてはございません。道路につきましても、一時国体道路、下川町の市道の一部、桃ノ木川サイクリングロードの一部が通行どめとなっておりましたが、いずれも翌日には解消されています。利根川周辺市有公園においては、前橋公園や大利根緑地などが一部浸水しております。また、公園ではございませんが、国体道路に乗り上げた水がグリーンドームの第3から第6駐車場に浸水いたしました。市有スポーツ施設については、宮城や粕川の運動場で設備の一部が破損しました。その他道路への土砂流出や倒木、道路冠水ということですが、いずれも対応済みでございます。その他現時点において農業や産業に係る甚大な被害報告は届いていませんが、一部の農作物やビニールハウスなどの農業施設に関する被害報告を受けています。  おおむね以上ですが、今回の台風規模の割には押しなべて被害が軽微であったものと考えています。なお、市有施設の修繕等に関しては、今後既決予算の流用、あるいは予備費の充用ということで対応してまいる予定ですので、あらかじめご承知おきいただきたいと思います。  最後に、5のその他ですが、10月12日付で群馬県が本市に対して災害救助法の適用を決定したとの連絡がありました。また、今回新しい動きとして、台風15号で千葉県が大分やられたということもありましたので、災害対策本部に東京電力さんからオファーがあり、東電の群馬総支社及び陸上自衛隊、大規模災害のときに担任していただく相馬原の第48普通科連隊から連絡員の派遣を受け入れ、情報共有し、不測の事態に備えました。 4 (2)5Gを活用した救急搬送高度化ソリューション実証実験について (情報政策課長)5Gを活用した救急搬送高度化ソリューション実証実験に関する報告をさせていただきます。本件については、情報政策課消防局警防課からの報告でございますが、情報政策課から一括して説明させていただきます。  1の実施日でございます。今月末の10月31日、木曜日、午後1時半から約1時間程度を予定しています。  2の実施場所でございますが、市役所本庁舎11階会議室を中心に、救急車及びドクターカー車両置き場として議会棟西駐車場図書館駐車場を使用いたします。  3の実施者でございます。資料にありますとおりNTTドコモを中心に、前橋赤十字病院、前橋市医師会など関係各機関の協力を得て実施されるものでございます。  4の実施内容でございます。今回の実験内容は、資料下部のイメージ図にありますとおり、救急車、救急指定病院かかりつけ医ドクターカーの4者間を5Gで結びまして、高精細な映像を一斉配信することで患者に関する情報を同時に共有し、初期対応の高度化、効率的な受け入れ態勢に関する実証を行うものでございます。  最後に、5の前回実験との相違点でございます。今回の実験では、日ごろから患者の状況を把握しているかかりつけ医、このかかりつけ医が新たな情報共有者として実験に参加することとしております。これは、かかりつけ医が把握している患者に関する情報を救急搬送中に関係者間で5Gを活用した高精細な画像とともに情報を共有することで、救急搬送中に処置についての協議、検討が可能となり、早い段階で患者に対する適切な措置が可能となって、さらなる救急救命の高度化につながることが期待されるものでございます。                  ◎ 質       疑 (委員長)ただいまの報告についてご質疑がありましたらお願いいたします。 5 (1)令和元年台風第19号にかかる対応状況・被害について 【宮田委員】台風19号にかかわる災害につきましては、今なお避難者がおられます。幸い前橋市の被害については、極めて少ない、あるいはなかったと言っても過言でないような状況で、幸いだとは思っているわけですが、何点か教訓にして今後取り組むべき課題も見えてきたと思うわけでございます。1つ申し上げれば、大河川と言われるような利根川を中心とした大きな河川に流入する中小河川の氾濫、いわゆるバックウオーターと言われる現象で堤防が破壊されたということが明らかになっているわけですが、本市におけるバックウオーターの危険性のある河川、こういった部分については現段階では当局は把握されているのか、お伺いしておきたいと思います。 (防災危機管理課長)現状の地図におきますとバックウオーターまでは想定してございません。ですので、今後そこら辺が課題になるだろうと考えてございます。 【宮田委員】現実的に多くの被害がこのバックウオーターによって発生したという事実に基づいて、本市でも速やかにバックウオーター現象の起こり得る、想定できる河川はどこかをぜひ把握しながら対策を講じていただければと思っております。  かてて加えまして、中小河川については従前から河川監視用カメラを提起しているわけですが、なかなか財政問題もあり、国あるいは県でも若干の配慮はしているようですが、一旦災害が起きると極めて正しい情報をいち早く、常に求められるわけです。こういったことについても配慮していかなければいけないと考えますが、それについてのお考えはいかがですか。 (防災危機管理課長)一部カメラのついているところもあるのですが、なかなか全てというわけにはまいりません。ご指摘のとおり今後そこら辺につきましても、市だけで解決する問題ではございませんので、関係機関と対応を検討してまいりたいと考えてございます。 【宮田委員】設置箇所の問題もあろうかと思いますけれども、河川の状況を見ますと、いわゆる河川堤防が比較的しっかりしていないところも見受けられるわけですから、とりわけそういった箇所に、少なくとも河川水位計あるいはカメラを配慮していただく。ここはもう絶対安心と言われるようなところももちろんあるわけですが、そういった危険箇所と思われるような状況についても現状の把握をお願いいたしておきたいと思います。  次に、きょう配付された資料1で、人数が出てまいりました。そこで、お聞きしたいのは、避難所開設を早々にしたことは是とするものでございますが、それぞれの自主避難所等々含めて、避難所ごとに職員の体制はどうであったのかということについてもぜひ資料提供いただければと思っています。一例を申し上げれば、私も総社地区の避難所である総社市民サービスセンターの現状をお尋ねしましたが、当日夜中の1時過ぎにお伺いしましたら、担当者がたった1人でした。避難してくる20名というのは、来る時間はばらばらですから、避難者の誘導をしなければいけない、あるいは公民館に問い合わせがあれば電話ということで、避難所に電話してもなかなか出ないという状況はこれまた不信を招くわけですから、電話対応をどうするかといった課題もあるわけです。したがいまして、最低でも2名という職員体制をとらないと、避難所を開設しただけではその機能は発揮できないと思っています。その辺は1名で事足りるという判断でそれぞれ配置されたのか、あるいは基本的には2名だということで対応されたのか、どちらですか。 (防災危機管理課長)これにつきましては現状ではそれぞれの判断に任せております。1名で、あるいは2名でという指定はしていません。ただ、やはり規模の大きいところになりますと、2名配置するとか、あるいはかぶらせて交代でやるとか、そういった形もとっております。今後、ご指摘の点もございますので、そこら辺についても検証を重ねまして、自主避難所とはいえ、やはり避難されてくる方については同じでございますので、検討させていただきたいと思っております。 【宮田委員】検討するに際しても、今申し上げたように避難者を誘導し、あるいは適切に対応する、あるいは電話の対応もしなければいけないということになれば、最低でも2名と思っています。それを含めて検討していただきたいということとあわせて、指定避難所ということになると避難場所も広く、避難人員も多くなることを想定すると、一定の想定人数、最低これだけといった部分は防災危機管理課としても把握しながら措置されるように対応いただければと思っています。お願いしておきたいと思います。  それから、避難所の対応ですが、12日の夜、少し寒いような季節にもなってまいりました。それぞれの避難所には毛布が配置してあると思っているのですが、毛布が欲しかったけれども、毛布は出してもらえなかったという避難所もあるようです。そういう実態把握はされておられますか。 (防災危機管理課長)毛布等のお話でございます。指定避難所に関しては、現状といたしますと毛布、非常に大きな枠でいいますとアルミブランケットという、アルミの保温性のあるもの、そういうものを含めまして700人分ご用意しています。今回、純粋な毛布につきましては100枚、アルミブランケットが600枚ということなのですけれども、ご希望する方には配らせていただいたということでした。毛布が足りなかったというご指摘なのですが、市役所本庁舎が当初から自主避難所として開設してございました。記載のとおり120人以上の方がお見えになりまして、この方々に対してお隣の桃井小学校の避難者の状況等を検討し、そちらから移してお使いいただいたという経緯もございますが、基本的にはご要望にはお応えしたものと考えております。ただ、詳細な部分までは把握していませんので、さらに詳細を把握して、今後の参考にさせていただきたいと思っております。 【宮田委員】詳細の把握はまだということですが、私のところにも情報として毛布の配付はなかったというお話も届いておりますので、指定避難所はもとよりですが、自主避難所の対応についても求めておきたいと思います。  次に、自主避難所の関係ですが、情報の把握というのは極めて大事です。それぞれの市民サービスセンターの実態を考えますと、いわゆるテレビで台風の目が今どこまで進んでいるか的確な把握をするために、テレビ情報というのは貴重だと思うわけです。ところが、各市民サービスセンターにあるテレビは、視聴覚室には存在しますけれども、ロビーだとか、あるいは事務所だとか、こういったところにはテレビを置けるような設備がなされておりません。つまりテレビ配線がされていないのです。そうしますと、職員は先ほどの1人でということになると、避難者の対応をする、電話の応対もしなければいけない、テレビの情報を見るなら視聴覚室へ行かなければいけないと、こういう状況になっているのです。したがって、少なくとも市の職員が情報を把握する、あるいは的確に伝える、さらには避難者もそういう情報をいち早く知りたいわけです。今台風がここまで来ている、あと何分後には抜けると、こういう話になるわけです。テレビを通常、日常置けとは言いませんが、情報提供をするためにも、配線だけでも事務室、あるいはロビー、避難場所、こういったところで視聴できるような設備だけは整えておくべきかなと。そうすれば、視聴覚室のテレビをどこに置くかという判断も含めて、情報を得られる一つの手段として対応できると思っているのですが、こういった市民サービスセンターの現実の設備機能について防災危機管理課としてどこまで把握されているのか、実態についてお伺いしておきます。それは、指定避難場所も同じです。中学校では体育館の中にはテレビ配線というのは入っていないですよね。したがって、なかなか情報を得にくい状況があるということもありますが、それも含めてご答弁いただければと思いますが、いかがですか。 (防災危機管理課長)私も情報の把握というのは、非常に大切なことだと思っております。市役所庁舎の自主避難所については、資産経営課でテレビを用意しまして、情報提供させていただいたということでございます。自主避難所となる各市民サービスセンター等につきましては、テレビ配置について承知しておりませんが、やはり避難された方が今の状況を知るだけでも安心するということはございます。そこら辺につきましても即刻状況把握し、今後どうするか、市民部なり教育委員会とも協議しなければならない問題だと思っておりますので、対応してまいりたいと考えております。 【宮田委員】21時45分に赤城の大洞地区避難勧告が出されました。夜も大分遅かったわけですが、避難勧告に基づいて避難する場所までにどのようなルートでもって対応することになっていたのかをお伺いします。 (防災危機管理課長大洞地区ですが、指定避難所として前橋市赤城少年自然の家を指定してございます。宮城支所管内あるいは富士見支所管内の4地区については、土砂災害警戒区域ということで非常に注意を要する地域、地区でしたので、あらかじめ各自治会にはこういった場合にはこういう形で避難してくださいという話をしてありまして、各自治会、あるいは該当の住民の皆さんとの間でそういった避難の形が協議されているのだろうと思っております。ただ、結論を申し上げますと、赤城少年自然の家は避難された方はおりませんでしたので、やはりそこら辺につきましてはなぜ避難されなかったのかということも含めて、検証することは必要だと思ってございます。 【宮田委員】つまり大洞地区の方々が事前に、少なくとも警戒レベル3の時点で既に赤城少年自然の家以外の避難所に避難していたということもあり得るとは思うのですが、大洞地区の方々が、結果的には指定になっている場所については行かなかったけれども、ほかに行っていたと、こういう実態把握はされておられるのですか。 (防災危機管理課長)詳細までは把握してございません。 【宮田委員】その辺も含めて把握していただければと思いますし、時間帯も時間帯ですから、指定している場所に避難しなかったということなのかもわかりませんけれども、大洞地区から赤城少年自然の家まで、距離感も含めて夜間に移動する困難も当然あるわけです。だとすれば、大洞地区の中で何か避難できるような適切な箇所、こういったものの選定というのはあり得ないのですか。 (防災危機管理課長)大雨、台風だけではございませんので、耐震、堅牢性、あるいは居住の関係だとか、トータルで考えますと現状は赤城少年自然の家しかございません。あとは、本当に自主避難されるという中で危なくない場所にご自分たちで協議されて避難されるということはあるのでしょうけれども、前橋市が用意できるほかの施設がございませんので、そこしかないという現状です。 【宮田委員】公的な施設だとそこしかないということなのか。民の施設であればもう少し近くで確保できるような要素があるとすれば、民の力もおかりしながら、そういった場合についてはぜひお貸しいただければ、あるいは避難場所として提供いただければと、こういう対応についても求めておきたいと思いますけれども、いかがですか。 (防災危機管理課長)私も一時期赤城少年自然の家におりましたので、承知しておりますが、なかなか現状は難しい問題だと思います。まだ地元の方からどういった避難行動をとったのか、あるいはしなかったのかということを聞き及んでおりませんので、そこら辺につきましても検討させていただきたいと思います。 【宮田委員】多くを語りませんけれども、いずれにしても本市の被害は極めて少なかったということでございますが、被害を受けた他の自治体等々の問題も含めて教訓にしながら、ぜひ避難行動、あるいは避難場所の充実、こういったことで少なくとも市民から行政としてやるべきことはやっていただいたと評価されるような体制の構築について求めて、私の質問を終わります。 【中林委員】前橋の南のほうなのですけれども、公助としての役目に対しては、皆さん本当に感謝しているということを最初にお伝えしたいと思います。  その上で、私も今まちの組長をやっているものですから、広瀬中に避難の状況を見に行く時間がありませんでした。それを前提としてご質問しますが、地元で言われたのは利根川です。課長が丁寧にラジオから聞きやすいように言っていただくのは、ラジオを持っている人は聞きやすいのですけれども、余りにも具体性がない。小さなお子さんを抱えている家族の方は広瀬中に避難を早々にできました。問題は、まちの自治会長を含めて、独居老人、なおかつ垂直避難ができない平家のうちのおばあちゃん、おじいちゃんにどう対応するかということで、8時から苦慮した時間帯がございます。あの台風の風の中でお年寄りを連れ出す危険性のほうが高いと判断したまちもありました。利根川がレベル4になるためには、どこに氾濫する危険があって、どこに影響があって、どこが5メートル以上になるのだという情報の研究を始めろと宿題が出てしまいました。というのは、下川淵地区に関しては、余りにも広瀬中は遠いです。それは、5メートルで埋まるという単なる絵のおかげで下川淵小と七中が使えなくなってしまったのですが、そうなると次の日、埋まらなかったではないかと、国ではないのだから、もうちょっと情報を正しく細かく、伝えるべきだというお小言を大分いただきました。結果論です。命が助かったのでいいだろうというのは、こっち側の理屈で、お年寄りは体を動かさなくてはいけないので、不安感が募った1日だった。我々は真摯に反省しなくてはいけないと思いました。実はそんな中で、ここにも書いてありますけれども、下川町、新堀町でありますけれども、この住民の人たちはいよいよ利根川が氾濫したという誤解とうわさで、大変な大騒ぎがありました。道路排水の逆流というのは朝わかっただけであって、当時は大騒ぎでありました。今宮田委員も言いましたけれども、最大級の台風が来ると言っている割には情報が細かくなさ過ぎる。だから、動けない人たちにとってはかえって不安感が募ってしまった。これは、現状の行政の体制ではいたし方ないと私は認識していますけれども、また同じところが氾濫したり、同じところが避難できなかった場合が必ず出てくるという想定で、全庁でも課題を持っていただきたい。地形の問題ではありますけれども、下川町がまた40センチも50センチも水浸しになるようなことになってしまった場合、行政に責任があるのかないのかというのを問われてしまうと思って泥を片づけていました。今現在では公助としての役目は限界だと思っています。管理体制はありますが、これからまた台風ではないけれども、大雨が来る中でどうにか利根川のどこが氾濫したらどのくらい埋まって、どのぐらい影響が出るという情報を伝えていかないと、単なるレベル4だけでは不安を募らせますということをお伝えしたいと思います。研究を始めてほしいと思います。行政側の連携は、防災危機管理課から道路管理課に対して迅速な指示が出てくれたおかげで、現場は本当に感謝しているということを重ねてお伝えしたい。その上で、消防局は最大の台風が来ると言っておきながら、消防団には待機指示を出さなかった。利根川周辺の一部でありますけれども、お金がかかるからといううわさまで飛んできて、消防局は何を考えているのだという自治会からの声もお伝えしておきます。何で消防団に待機指示を出さなかったのか。 (警防課長)消防団につきましては避難準備避難勧告、発令が出た段階で消防団の警戒レベルを第3体制に移行しまして、第1から第4、第8、第9、20分団、こちらの方面団を詰所待機ということで発令させていただいています。 【中林委員】総論はいいのです。12分団に指示を出していないのは何で。委員会なので、細かく聞きます。下川町の40センチの氾濫は、利根川が氾濫したといううわさが飛んだのです、夜中、真っ暗な中で。消防団はみんな行ってくれたけれども何もできなかったですよ。消防局は来なかったよ。だけれども、彼らは詰所に自主待機した。総論ではなくて、うちは被害が出たので、何で指示を出さなかったの。
    警防課長)下川町の関係でございますけれども、団地内広範囲の冠水ということで消防局で水防出動してございまして、署隊で土のうを大量に持参して対応したということでございます。 【中林委員】では細かく言いますけれども、消防団が消防局に連絡したのだよ。彼らは自主的に行っているのだよ。だから、周りの人は消防団のおかげだと言っているのだよ。ああやって40センチ、50センチを通告してくれたのは消防団です。消防局ではない。土のう袋はその後持っていったのだよ。つまり用が足りないのだよ。俺が言いたいのは、あんなに頑張っている消防団に何で待機させなかったのか、自主に任せてしまったのか。結果論ですけれども。それを後で報告して下さい。各論なので、ほかの人はわからないけれども。  続いて資料裏面ですが、本当に命が失われなかったのが救いだけれども、実際に被害状況がこれだけ出ていて、毎回国体道路は埋まる、何にもしないと市民はみんな笑っている。それプラス下川町の氾濫があった。この被害状況を踏まえて、今後、毎回こういう被害状況で、前橋市は命が救われればいいのですか、副市長。はっきり言いますけれども、早く護岸工事できるところを国に要求していけと強く言われているのです。そういう動きを一度もこの10年間やっていらっしゃらないので、どう考えているのか。命がまだ失われないうちにちょっとずつそういう政策をつくり上げたらいかがですか。せっかくここまで防災危機管理課がやっている。副市長、どう思われますか。 (副市長)いろいろお答えさせていただいておりますけれども、やはり前橋は安全だという部分で、今までそういった気持ちといいますか、頭があったのかというところであります。それで、今回大きな被害はなかったわけですけれども、見えない部分でいろいろ課題が出ています。今委員さんからもお話があった、大きな災害が当たり前になってきている状況もあります。そういった中で、我々行政がどう対応していくかというのは、まさに今言ったようにこれからもう少し先を見据えて基本的なものに対応していかなくてはいけない部分もいっぱい出てきているのだと思います。そういった中で、前橋市としての今後の取り扱いについては、やはり県だとか国にもいろいろ働きかけながら対応を考えていかなくてはいけない、そのように考えています。 【中林委員】どこからでもいいです。ちょっとずつでいいから護岸工事をしてください。ぜひお願いしたいと思います。さらに、宮田委員と重なりますが、民間だけれども、やっぱり農協ビルを巻き込んでほしいのです、うちの地区にとっては。みんなが一番早く逃げられて一番頑丈なビルは農協ビルなのです。広瀬中に行っている間に台風で事故が起きてしまうのです。下川淵小の3階でもいいし、七中の3階でもいいから、そういう発想を強く打ち出してくれませんか、副市長。一部署の課長では無理です。一時的にという考え方もありましたけれども、農協ビルか七中かを提供できなければ、住民は広瀬中まで行けません、申しわけありませんけれども。台風の場合は風があんなに吹いているのだから、かえって危ない。ぜひ再考していただいて、もっと細かく指示を出していただくように検討してください。 (防災危機管理課長)農協ビル、七中のお話がございました。浸水想定地域は、ご案内のとおりハザードマップでございますけれども、例えば今回の台風19号の話もそうですが、宮城県丸森町の話もありましたが、ああいうところに避難所を設置するとどういうことになるのかはもう目に見えているわけでございまして、例えば仮にそこに一時的に避難する。高所垂直避難ということで、高い階のところに避難される。それはそれでよろしいかと。ただ、そこで急病人が出たり、けが人が出たりしたときに、救急搬送ができないとかいろんな問題も出てまいります。隘路がありますので、そういうところを抜けないとこれを指定するお願いをするというのは非常に厳しいと考えています。これは、七中地区に限ったお話ではございません。ほかの地区でも、例えば浸水地区で学校の上ならいいだろうとか、いろいろと議論はあるのですが、そういったご要望なり議論を承知した上で今そういうことをやっているわけなのですが、なかなか厳しいものがございますので、もう少しそこは検討させていただきたいと思います。 【中林委員】そういう答弁だとまた再質問してしまうのだけれども、急病人が出る想定より、近くの安全なところに逃がすのが公助の仕事だ。今の課長の話は現場を知らな過ぎる。万が一の話をしているのではなくて、一番安全なところにいち早く逃がすということを考えてくれないと現場は動かない。急病人が出ることはその後想定しなさい。うちの地区であれば、日赤が近くにあったり。現場はそんな悠長な話ではない。認識が甘いと思います。一生懸命やっていることは認めるけれども、根本的に現場を知らな過ぎる、悪いけれども。副市長、悪いけれど、自治会長も何も、もう一回考え直してもらわないと現場が動かない。だから、早くレベル4を出すことはみんなありがたいと思った。だけれども、本当にこのレベル4がレベル4なのか、レベル3なのか、わからないというわけ。そこら辺の研究を始めてほしいと緩やかに言ったつもりだけれども、病人が出たら困るからそんなところ避難所にできないなんていう発言は許されません。では、病人が出てもいいような体制をつくりなさい。課長以下みんながそう思っているのだったら、それは単に形を整えているというだけで、災害対応ではありません。ちょっと苦言を呈します。 (防災危機管理課長)いろいろご指摘をいただきましてありがとうございます。そういったご指摘も受けまして、現状もございますので、研究を重ねてまいりたいと思います。 【長谷川委員】今回私たち市議団にも市民の方からかなり意見や要望が出されました。今回大洞地区避難勧告が出され、避難されたわけですけれども、今回利根川周辺の浸水危険地域は4万4,000世帯で約10万人に避難勧告が出されました。課長の生の声を私も聞きましたけれども、防災無線、防災ラジオ、スマホの緊急メールで、利根川周辺にお住まいの方は速やかに避難行動をとってくださいというかなり切迫した連絡がありました。ほかの方からも質問がありましたとおり、それ以上の説明はなかったのです。危険水位を超えて、これからさらに水位が上がって、場合によっては氾濫の危険があるというような説明はないのです。ところが、実際に避難された方は九百数十人で、1,000人未満と。9万人の避難勧告に対して、実際に避難された方は1%です。そのギャップをどんなふうに防災危機管理課は考えておられるのか。幸いにも利根川が氾濫したり、小河川が氾濫したりせず、人命にかかわる問題が起きなかったからよかったですけれども、千曲川や阿武隈川のように堤防が決壊して、岩神地区だとか敷島地区などに洪水が発生したとすれば、この1%の避難では大変だったと思うのです。9万人の中には1,319人の避難行動要支援者も含まれていたわけです。ですから、実際にそういう方をどう手だてしたのか。私もちょうど8時の課長の避難勧告を聞いて、外を見ると物すごい雨で、この時間帯で避難するのは大変だな、断続的ではなくてずっと降っていましたから、高齢者が徒歩で避難するのは大変だなと。よく桃川小学校に124人の方が行かれたと思いましたけれども、そういう状況で大丈夫だったのだろうかと思っているのです。1%しか避難しなかったことに対して今どんなお考えをお持ちなのか、まず課長さんの答弁をいただきたいと思います。 (防災危機管理課長)ご指摘のとおり数字上で言うとそういう話になってまいります。これは前橋に限ったことではなく、ほかの地域においてもそういう話は聞いております。大雨、洪水については、避難所に逃げるだけが避難ではないというのはご案内のとおりで、垂直避難もございます。ですので、ご自分の住んでいらっしゃる地域が浸水想定地域でどの程度のものかというのをまず把握していただいて、浸水がマックスで来ても3メートル以下であれば2階以上のおうちの方は垂直避難していただければ済む。あるいは、災害のときは、自分のこととして捉えられないというようなこともございます。私どもも、地元の方が防災訓練をおやりになる際に防災アドバイザーを派遣しまして、浸水想定地域の訓練について、この地域はこういった場合必ずこうなりますから、避難場所はこうですというのを啓発させていただいています。個人個人が自分事として動いていただく、地味な作業でございますが、そういったことを少しでもアシストするために、啓発を続けていくしかないと考えています。 【長谷川委員】翌日13日に避難勧告が出された地域の下小出町、荒牧町、私の周辺地域の方々に聞いてみましたら、避難勧告が出されたこと自体知らなかったと。全然無線も聞こえない、防災ラジオも持っていない、スマホも持っていない、そういう方は朝まで知らなかったと、そういう方がかなりいらっしゃったと思うのです。そういうことになると、例えば平家に住んでいて、実際に洪水があったら知らないうちにもう逃げられなくて亡くなるということだって起きたかもしれない。だから、翌日各派代表者会議で集まって会議したときに、防災無線と防災ラジオだけではなくてできる限り、例えば消防団や消防署の車で、音で避難勧告が出されましたというような周知をして避難を促す。垂直避難も含めてですけれども、促すことが必要だったのではないか。一切それがなかった。それから、先ほど皆さんも言われたが、情報の内容がよくわからない。もうすぐ逃げないと危ない状況なのかどうなのか、あのラジオの情報提供だけでは危険性がわからない。そういう危険性を市民に迅速かつ正確に知らせる情報連絡体制、これが今回は不十分だったのではないかと言われている方が緑が丘町、岩神町や何かは、大勢いらっしゃいます。そして、避難所が遠過ぎる。下小出町なんかは若宮小ですよね。あそこまでとても歩いていけないということで、ある方は上小出公民館に避難したと。そうすると、自治会の方が朝まで上小出公民館で対応してくれて、毛布もどこかから個人的に集めてきて、寝られたと。そういう対応をされた自治会もあるのです。だから、先ほど言われたとおり避難所が遠過ぎて行けない方はどうしたのだろうかとか、いろいろあります。情報をできる限り正確に、決まり文句のひな形で勧告するのではなくて、特にどこが決壊しそうだとか、どの辺が危ないというような、もっと前橋的な、具体的な勧告があったっていい。勧告はひな形どおりやったって、その後につけ加えて、状況を見てまた連絡しますとか、頻繁にすればいいわけですから、そうすれば自治会長から各組長、班長に伝わって、かなり周知がされるかもしれない。とにかく勧告が抽象的でした。今の情報連絡、それから避難指示、避難の支援、大きな検討課題がここで浮き彫りになったと思うのですけれども、いかがですか。 (防災危機管理課長)情報伝達の関係でご指摘いただきました。マイクで放送する内容が非常に抽象的というご指摘をいただきましたけれども、実は今回内部でもどこまでというのがございました。ただ、資料にも記載のとおり、対象の自治会が非常に多かったものですから、長いお話になると聞き漏らしてしまったとか、逆に伝わらない部分も出てくるというのがあります。なので、一番端的にシンプルな形でということで今回やらせていただいたわけでございます。それと防災ラジオ、それから無線という話ですが、無線は外部にあります。音というのは物理的なものですので、台風のときのように大風や大雨で阻害されて、音が外ではほとんど聞こえないというのは、これはもう宿命だと思っています。あとはラジオ、携帯。これはお持ちではない方もいらっしゃる。そういった中で、先ほども申しました私どもが地域でご説明する、あるいは自主防災会で講話させていただく際に、これは一つのアイテムでございますが、テレビのデータボタンというのがございます。あれを押して、特にNHKなんかを押していただきますと、ほぼリアルタイムです。私どもがどの地区に避難情報を発信したかというのが、県の情報を通じてマスコミにリークされ、出るようになっています。ですので、テレビをお持ちではない方はほとんどいらっしゃらないと思いますので、そういったこともこれから普及させていただき、対応したいと思っています。いずれにいたしましても、いろいろ課題とかご指摘をいただいた中に、内部検証すべき問題は多々あろうかと思いますので、今後またそういうことを一つ一つ検証しながら、具体的に実現できるものについては対応してまいりたいと考えています。 【長谷川委員】自主避難所に毛布や水がない、提供がなかったという声がたくさん来ています。本庁は桃井小から急遽届けたという対応をされたようですけれども、やはり自主避難の方も夜までいるわけですから、毛布や水や、場合によっては乾パンだとか食料の提供も必要だと思いますので、それは検討していただきたいと思います。  それから、先ほどJAの亀里町の本部に避難できないかというお話がありましたけれども、そういう意見はたくさん出ています。避難所が遠過ぎると。荒牧小が避難所になっていません。しかし、洪水の危険が迫っているときに、あの雨の中、小河川が氾濫しそうになっているときに、そこを車で行って流されたりということもあるわけだ。車で行けないですよね。基本は歩きということですから、非常に夜間なんか危険が多いわけですから、とりあえず建物が高い小中学校に避難するということは、荒牧小や南橘中などに一時的に避難というのはあり得ると思うのです。そして状況を見てきちっとした避難所に移動するということだってあり得るわけですから、それが必要だと思います。和式トイレしか体育館になくて、校舎を急遽あけてもらって洋式トイレを使ったというのも聞いていますし、家族同様に育てているペットを連れて避難所に行ったらちょっと敬遠されたとか、いろんな意見が1%の避難者の中でも出されています。自宅にとどまった方も知らなかったとか、いろいろ問題があります。私は思うのですけれども、今回市が発令した避難勧告を市民がどのように受けとめてどのように行動したかなどを、余り時間がたたないうちにアンケート調査などを実施して、情報伝達方法の改善や避難所運営の改善に生かす必要があると思うのです。こういう緊急調査を実施すべきだと思うのですけれども、そのお考えがあるかどうかお願いしたいと思います。 (防災危機管理課長)先ほどからお話しさせていただいている検証は非常に大切なことだと思っております。これは、住民の皆様もそうですし、我々行政もそうだと思っております。そういった中で、住民の声も聞くということは非常に大切でございますので、どういった形になるかわかりませんが、検討させていただきたいと思っています。 【長谷川委員】要望させていただきます。地球温暖化による異常気象というのがもうずっと続いていまして、記録的な豪雨だとか記録的な暴風雨とか、そういうことが頻繁に起こってくると思います。これまでの地域防災計画などを抜本的に見直して、正確な情報を直ちに知らせて、必要な避難をしっかり確保していくという体制整備などをぜひ検討していただきたいということを強く求めておきたいと思います。 【中里委員】職員の方は12日早朝から13日にかけて長い時間、2交代制とも聞いていますけれども、それぞれの立場で役割を果たしていただきました。結果論ですから、いろんなことを行政が言われるのも宿命であり、教訓にしていかなければならないことだと思っておりますので、申し上げにくいところも言わせていただかなければならないと思っています。  まず1つは、自主避難の認識の薄さです。避難勧告を出しても避難しないほうが悪いと、そういう極端な発想もあるけれども、避難しない住民の側にはそれなりの住民の基準というのがあって、例えば緑が丘町は2回目の勧告が出ました。うちの地域の場合は、まず前橋ゴルフ場が浸水する、そしたら逃げるのだとか、地形が南に下っているから冠水することはないとか、いろんな考え方があって、最終的には垂直避難。さまざまな条件、理由があって避難しない方が多かったと思います。ただ、避難勧告を出しておいて避難しないままでいいのかどうか、これはもう大きな課題だと思っています。検証する中で住民、自治会、そして一番問題だった自主防災会、この力のなさ、連携のなさ、これはことごとく感じました。もちろん土曜日ですから、やろうと思えばできたわけです。そういう中での自主防災組織との連携、関係性もぜひ十分に検証、検討いただきたいと思っています。  皆さんからも出ていますが、地域が浸水区域になっている地区においての避難所、これは岩神地区も同様なのです。あんな立派な建物を建てておいて、何で第三コミセン、教育プラザが避難所にならないのだ、みたいな言い方をされる場合もあります。ただ、先ほどの答弁をお聞きすると、浸水になった場合の連携の難しさ、こういったものも理解できないわけではありません。まして市役所本庁だって浸水区域になっているわけですから、31階で避難所を開設すること自体も逆に言えばおかしな話である。いろんな考え方がありますので、浸水区域にある中の地区の避難場所のあり方もぜひ検討していただきたいと思います。  最後に、先ほど長谷川委員からもありましたけれども、防災無線は聞こえない。まして深夜の風雨の強い時期でもあった。そういう中で、具体的に利根川流域東西、全面的に避難勧告が出されてはいるけれども、状況がわからない。私に聞かれてもわからないですけれども、さまざまな方から問い合わせがありました。ですから、ぜひ前橋市内に届く防災ラジオ、これは市民が対象だと思っています。それとまちの安全ひろメール、これも市民が対象だと思っています。こういう市民が対象で独自で使える、発信できるアイテムをフルに活用する、これが大事だと思います。それができても全て網羅するわけではないとは思いますけれども、ただ単に命を守る行動をとってくれ、テレビでは言いますけれども、それと同じような見解で、防災ラジオでもまちの安全ひろメールでも発信しているだけではもったいないと思っています。先ほど課長から答弁いただいた、話が長くなると聞き漏らす、これも一理あると思いますが、発信しないよりはいい。利根川流域の東西の立地環境でも全然違います。東は絶壁に守られているみたいなイメージもありますし、西のほうはある程度低い、そんな環境でもありますので、一律に流域に勧告というイメージだけではなかなか伝わるべきものが伝わらない、そんな思いもありますので、全て要望というか意見でとどめまして、申し上げておきます。 【浅井委員】1点だけお願いしておきたいと思うのですけれども、今回はテレビ等で大分おどかされたので、住民の方の危険意識は高かったと思うのですけれども、実際スーパーやコンビニで金曜日には物がかなりなくなっていたような現象もあります。一番問題なのは、その中でやっぱり先ほどからお話が出ている10万人対象の避難勧告に対して1%しか実際に行動に移さなかったというのは、これはきちんと検証されたほうがいいと思うのです。正直僕が住んでいる地域でも、利根川があふれるなんて思っていないのです、基本的には。雨の被害がなければ、皆さんたかをくくっているというか。私も実は利根川の水位を見に行ったり、雨の降っている状況を見に何度か出たのですけれども、単純な雨だったらゲリラ豪雨のほうがよっぽど降るのです。だから、道路冠水なんかはゲリラ豪雨のときよりも少ないので、実際危機意識がないのだと思うのです。でも、その割には地震のときもそうですけれども、避難勧告も、携帯電話からカンカン音がして勧告が出るので、これになれてしまうと、それこそ10年、20年、100年に1遍の大水で利根川の水が万が一あふれたときには、本当に甚大な人的被害が出かねないと逆に感じました。細かいところはこれから徐々に積み上げていっていただければいいと思うのですけれども、この辺の警報の出し方だとか、情報提供というのはかなり深刻な問題として早急に改善されないと、ピーターとオオカミではありませんけれども、にぎやかでちょっと今回は大げさだったなぐらいのことで済んでいるうちはいいのですが、万が一のときに本当に大変なことになりかねないので、その辺については、済みませんけれども、よろしくお願いいたします。 【横山委員】各委員さんからいろいろな意見だとか要望が出されたと思います。ぜひこれを踏まえて行政当局の皆さんも今後どういうふうに前橋市を守るかということの考えを新たにしながら対応していっていただきたいと思います。  私が感じたのは、今回は利根川があふれなかったのですが、相当あふれる要因はありました。というのも、今回の大雨は群馬県の西部、北部、そしてまた川でいいますと鏑川、そしてまた吾妻川と言われていますけれども、吾妻川への大雨が今まで利根川の暴れをもたらしてきました。今回は、幸いにして八ツ場ダムが完成したために、その水をコントロールできたのかと思います。そういう意味では、八ツ場ダムができてよかったという思いはしておりますけれども、今後はダムをどうやって放水するかという部分が八ツ場あるいは利根川水系のダムにかかっております。これらの情報というのは中流にある前橋市としては十二分に把握する必要があると思います。  私なりに思った部分を3項目ぐらい、要望という形にしておきますけれども、ハザードマップのギャップといいましょうか、これがある程度判明してきたのではないかという思いがしております。先ほど委員の皆さんから避難所のあり方について話が出ましたけれども、ぜひ高所垂直避難、この関係につきましては早急に民間あるいは県の施設もありますので、まちの声をよく聞きながらぜひ協議して個別に決めていただきたいと思います。  2つ目なのですが、やはり情報の正確な提供、これをどうするかということがあります。仕方あるいは工夫、そしてまた行政内の体制づくり、こういうことが肝要かと思いますので、これもお願いしておきたいと思います。  それから、3つ目なのですけれども、やはり先ほど言いましたダムの放流の情報と同時に護岸の整備の話も出ました。ここは、前橋公園のグリーンドーム周辺は完全に逆流しています。広瀬川放水路が逆流して、そしてまたさちの池まで水が来ています。これは何回も来ています。そういうことを考えると、いわゆる河畔の護岸の整備というのは早急に必要だろうと感じます。  それから、避難所におけるいろんな対応、バリアフリー対応、そしてトイレ対応、この辺もできておりません。どういう状況になっているのかということをぜひ調べていただきたい。避難所という形になっていますので、各幼稚園等の施設状況等も含め、学校を使う部分で対応できるのではないか。学校の施設も小中学校だけではありませんので、高等学校、私立の学校、あるいは大学も含めて検討をお願いできればと思います。あってはならない災害でありますけれども、やっぱりみんなで考えて、どうやって守るかというのが必要かと思います。  それからもう一つ、私は、自衛隊の水の供給の問題、それからいろんな問題があった後の処理の仕方、いわゆる大きなごみ、粗大ごみになったものを含め、その辺の対応まで考えておいていただくことが必要と思いますので、ぜひ全庁を挙げて、考え方を新たにしながら取り組んでいくことをお願いしておきたいと思います。また、議員の皆さんにはこれから各派代表者会議の中で議員各位がどういうふうに感じたのかということも一緒に整理してまとめていただければありがたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。 【長谷川委員】横山委員の言われるとおりで、先ほど災害、台風の対応でいろいろな意見が出されて、その方向での整備が必要だと思うのですけれども、1つだけちょっと気になることがあるので、私たちの立場で意見を申し上げたい。八ツ場ダムについて言うと、今試験貯水をやっていて、今度の台風の豪雨であっという間に満水になったわけです。通常ダムというのは、気象状況を見ながら放流を計画的にやって、集中豪雨でも耐えられるように貯水するのですけれども、去年からことしにかけて予想を超えた流入量があって、それに耐えられなくて何時間後に緊急放流します、本体が崩壊するおそれがあるということでダムの緊急放流をやると。そうなると、八ツ場ダムのような巨大なダムになると、大変な緊急放流量になって、水位が一気に上がることで危険性が出てくると思う。ダムの治水機能というのは今赤信号がともっていますので、横山委員も当然それは承知の上でお話しされたと思うのですけれども……                   (何事か声あり) 【長谷川委員】幸いにということだったけれども、ダムの危険性というのはやはり我々はあると考えています。八ツ場ダムについて言うと、国、県も財政投資して、9,000億円とか、もう膨大な額で整備したわけです。                   (何事か声あり) 【長谷川委員】いやいや、それで護岸整備がおくれているわけですよ。今のテンポで利根川の護岸整備をするには200年もかかるということが推計されている。さちの池や駐車場が何回も冠水するというのをわかっていながら、お金をかけられない原因というのはそこにあるということをしっかり自治体側も見抜いて国や県に物を言っていくことが必要だと思いますので、それは私たちの見解ですので、申し上げておきたいと思います。 【宮田委員】ちょっと聞き忘れてしまったのですが、災害復旧にかかわる部分というのは、防災危機管理課では今後の対応というのは何か把握はされているのですか。 (防災危機管理課長)先ほどもご説明申し上げましたが、今回は台風の規模の割には押しなべて非常に軽微だったと認識しています。これにつきましては、各施設管理の所管で即刻復旧に向けて対応しております。新たな報告はありませんので、重篤な被害はないと思うのですけれども、そこにつきましてもまた今後こういった大規模災害、台風とかがあっても、そこに注意できるように我々も気にとめておきたいと思います。 【宮田委員】先ほど利根川の県庁裏の水位が、4.01メートルを上回って5.60メートルとありました。前橋公園の親水公園は、本当に浸水公園になっているわけでございますけれども、そういった意味合いでは今後常に浸水ということが想定できるわけです。そうすると、そこに何度も何度も災害復旧ということで財政投資することがベストなのかという問題も起きてくると思うのです。先ほど来堤防の強化ということですが、あそこは河川区域ですから堤防をつくれないと思うのです。つくるとすると余計に利根川水面の横断面積が少なくなり、余計水位が上がるということになるわけですから、多分つくれないと思うのです。したがって、ある意味ではあそこの親水公園についてはもう前橋市としては廃棄せざるを得ないという状況の判断だって私は場合によっては出てくる要素があるかと思っているのです。したがって、今度は反対側の部分でいくと、前橋商業高校は移転しましたが、あそこのグラウンドについては、前橋市が県から専有許可をいただいているグラウンドということになったわけです。そうすると、所管は公園ですから、建水ですね。副市長にお伺いしておきたいのですが、あそこの部分については災害復旧ということで前商のグラウンド、ボーイズが使っているグラウンドと、今2面あるわけですけれども、あそこはスポーツ振興という立場で復旧する方向で対応していくのかどうなのか。もう一つは、利根川の水位が上がるというのは、ここ何十年来河床が上がってきている現実があるのです。従来は、いわゆる玉石採石、こういった業務を行っていた業者があったわけですが、今群馬県のほうで採石事業については一切だめということで、もう何十年と採石をやっていないのです。自然のうちにもう河川断面が上がってくると。当然流水量も限界が来ておりまして、高くなってくる。こういった状況があるのです。堤防ももちろん大事ですが、これはもう副市長の立場でぜひ県に、採石しないために河床が上がってきてしまっていると。少なくとも堤防に影響がない範囲で採石していかないと利根川の対応というのはなかなか難しいと思っていますので、堤防をつくることが可能なのかどうなのか、採石することがどうなのか、そういうことは県の対応になると思うのですが、もし副市長のほうで、対岸のグラウンドの整備の考え方だけ、今日の段階でわかっていれば教えていただければと思います。 (副市長)先ほど中林委員さんにもお答えしましたけれども、今回の災害を受けて、国あるいは県とお話はさせていただきたいと思っております。一部新聞報道等にもありましたけれども、今回の豪雨でダムがそこのところを緩和してくれたというお話もありますし、あるいは今現在は河川を少し掘り下げないとなかなか全部水が受け入れられないというような、そんな指摘もされております。そういったことを踏まえて、また県とも相談させていただきたいと思っております。  また、反対側のグラウンドの関係でありますけれども、前橋商業高校が新しいグラウンドをつくって引っ越したという状況もございます。その後前橋市としてどういうふうに取り扱うかも今検討中でございます。そういった中で今回こういった災害が起きたわけでありますので、それにつきましても改めて庁内で少し議論していきたいと思っております。 【豊島委員】多分見回りはしていると思うのですけれども、粕川水系の水位がここに載ってきていません。今回はなかったと思いますけれども、粕川も南の護岸が崩れたり、護岸のほうが高い地域もあると思うのですけれども、粕川水系についてはどのようなお考えなのでしょうか。 (防災危機管理課長)粕川でございますが、市内に5つの大きな水位周知河川というのがございますけれども、その中には入ってございません。ただ、いろいろとモニターしている中、あるいは情報をいただく中で、今回粕川支所の西側の住民が住んでいらっしゃる一部の地域で少し河床なり岸がえぐられたという話があります。自主避難所にかすかわ老人福祉センターを加えたのは、万一の場合に備え、そういった方々に避難していただくためということで開いたのですが、今後におきましても、中小の河川につきましては簡易な水位計というのを県を中心につけていただいていますので、順番もあるのですが、その中で監視体制を強めるという意味で、粕川のみではございませんが、いろいろな形で県に要望し、設置していただくように、警戒監視ができるように対応してまいりたいと考えてございます。 【豊島委員】自主避難所もしくは指定避難所に避難してきた方々が、朝起きたら何人も避難所にいなかったと。各自、自分の判断で自主避難所を出ていっても構わないのですか。待機するときの条件というか、どういう状況になっているのかお聞きしたいのですけれども。 (防災危機管理課長)あくまで自主避難所というのは、災害が発生する前に避難に不安を抱えている方が自主的に入っていただくものです。これにつきましては、指定避難所も同じなのですが、途中で退室するということは、よほどの危険な状況でなければご自分の判断ということになろうかと思っております。ですので、よほどの事態になれば係員が制止すると思うのですが、ご自分で状況を見ながら判断されるということはあると思います。 【豊島委員】わかりました。今回のように時間を経て好転した状態であれば何ら問題ないと思いますけれども、状況の判断が難しいときなんかは気をつけていただければと思います。  あと、一晩だけだったので、そんなに苦にはならなかったのだろうと思うのですが、寝ている間、体育館なんかだと足音が気になってという意見も聞きました。心の問題になろうかと思いますけれども、長期間の避難生活になると寝られないとかという問題も起こる可能性もあります。長期間の避難生活を送る場合も想定されますので、その辺も考慮に入れて今後考えていただきたいと思います。 【横山委員】後日災害に関するデータを整理したものを、2点ばかりいただければありがたいと思います。  1つは、河川の水位の関係です。利根川、滝川、桃ノ木川と、いろいろありますが、ここでは最高水位が示されておりますけれども、先ほどの話の中で、利根川の氾濫危険水位が4.01メートルと言われました。それぞれの川の氾濫危険水位がどのくらいなのかというデータが1つ。  それからもう一つは、各まちで避難勧告に従って避難いたしました。その結果、約10万人の対象に対して920人の方が避難された。それぞれのまちの状況がわかるようであればお示し願えればと思います。 【宮田委員】それでは、先ほどの私の質問した避難所、自主避難所の体制も。 (委員長)担当職員体制の資料請求ですよね。 【宮田委員】それもあわせてお願いしておきます。 (委員長)はい。 【長谷川委員】情報政策課長にお尋ねしますけれども、12日の夜に市民の皆さんが市役所のホームページにアクセスしたら開かなかったと、一番大事なときに。その原因がはっきりしたのか、今後そういうことがないようになるのか、その辺をちょっと、聞き漏らしましたので。 (情報政策課長)この件に関しましては、関係課とも現状の確認と原因の確認、それと今後の課題について検討させていただいたところです。まず、考えられる原因ですけれども、当日テレビ、またラジオ等でもお近くにお住まいの方はホームページ等でハザードマップを至急確認してくれと、そういった案内が非常に多く、これはどこの自治体も同様だったと思いますけれども、それによって前橋市のホームページもハザードマップを確認するアクセスが非常に多かったと。市政発信課によりますと、当日は通常の約10倍のアクセスがあったということです。その主なアクセスはやはり防災情報、その中でもハザードマップの閲覧だったと考えております。このハザードマップは、非常に容量の大きい情報でございまして、通常時であればそれほど閲覧に支障はない、またはそれが他の閲覧に影響を及ぼすということは考えられないのですが、事前に市政発信課もホームページを軽量版にする等の対応もとっていたのですけれども、実際にはそれが追いつかず、市民の方が見づらい、または一時的につながらないという状況になってしまったということでございます。そういったことを踏まえまして、今対応させていただいたところもあるのですけれども、ハザードマップはいろいろと試行錯誤し、データ容量を10分の1以下に圧縮して、閲覧するのにネットワークに負荷がかからないような形で対応させていただきました。また、今後ほかに、例えば複数のサーバーに分散するとか、そういったところは費用対効果も検討しながら、関係課と協議して対応していきたいと考えております。 【豊島委員】委員会が違ってしまうのかもしれないのですが、最終的には財政の話になろうかと思います。農業被害も多少あったのかと思います。広範囲に被害が起きた場合にはかなり細かい公的支援があろうかと思うのですけれども、数が少ないとなかなかそれが難しいのかと思います。市としてもまた考えていただきたいと思いますので、お願いしておきます。 (副市長)被害状況はまだ全部把握できていないと思いますので、農政部、農政課を中心にそういった部分は頭に入れてやっていきたいと思います。 6 (2)5Gを活用した救急搬送高度化ソリューション実証実験について 【中里委員】実施内容を見るところ、説明いただきました救急車と救急指定病院かかりつけ医ドクターカーの4者間が5Gでつながるということだと思います。それで、映像を見ながら判断するという理解なのですが、これは基本的にはドクターカーのみという解釈でよろしいのですか。 (情報政策課長)情報共有、映像、音声、これも全て4者で情報を共有するという形で行います。 【中里委員】救急車には全部ドクターが乗っているわけではないと思うのです。ドクターは技術、知識、経験があるから、それなりの判断ができて、初期対応はできると思っているのです。救命士のみの場合の救急車というのはどうなのでしょう。 (警防課長)今回の実証実験は、こういった形で運用するということで提示させていただいていますが、これが救急車のみで5Gを使った場合ですと、ドクターカーがなくて直接緊急の指定病院と5Gを活用しまして、その情報を指定病院のほうに送り、そこで必要な処置とか病院の体制整備、これに生かしていこうという実証実験になろうかと思います。 【中里委員】ということは、ドクターカー、あるいはドクターが乗車しない救急車の場合でも全て救急車は5Gでつながるというイメージでいいということですね。 (警防課長)5Gの外部環境等が整った場合を想定しての実証実験でございまして、救急車も、高性能のウエアラブルカメラというヘルメット等につけるカメラがあるのですけれども、その辺の整備も整い、指定病院のタブレット等の受信側の整備も整ったということを前提で、実証実験を行うものでございます。 【中里委員】何で先の先までこんな細かいことを聞くかというと、導入を図ろうと思って実証実験をやっているわけでしょうから、導入した先のイメージもわからずに実証実験だけ終わってよかったねという話にはならないと思うのです。その中でドクターカー以外の救急車、救命士でも対応ができるというところに私はよさがあると思うのです。ドクターカーはドクターが乗っていれば大抵の初期対応ができるわけですから、救命士のみの救急車であっても行く行くは5Gの環境が整ったら、というところがみそだと思いますけれども、そんなすぐ簡単には整わない。まずは実証実験の段階とは思いますが、行く行くのイメージということで認識させていただきたいと思っております。ありがとうございました。 【長谷川委員】将来のことですけれども、かかりつけ医というと、前橋市は医療機関が多いですから、個人診療所、病院も含めてたくさんある。そういうところが5Gを使って患者さんの既往状況なんかも知らせながら救急搬送していくということになると、相当設備投資がかかりつけ医に必要になってくると思うのです。今後市としてこれを本格的に運用していくとなるとかなり支援が必要だと思うのです。大規模な群大とか、そういうところはかかりつけ医ではないわけですから、ほとんどが小規模な診療所、医療機関だと思います。どのように考えておられるのかお聞きしたいと思います。 (情報政策課長)今回はあくまでも将来を見据えた新しい5Gの技術で、どういった点の地域課題を解決できるかということで取り組ませていただいております。やはりこれが一般的な技術として普及するまでには長い時間とさまざまな技術的に解決しなければならない課題もあると考えています。そういったところも今回の実証を通じて通信事業者等とも共有し、具体的な解決策を必要に応じて国に要望するなどしながら、そういったハードルを超えられるように、またこれを実装できる社会を目指してしっかりと前橋市としての役割を果たしていければと考えております。 【横山委員】かかりつけ医の話が長谷川委員から出ましたけれども、パソコンを通じて情報交換するということですから、そういう面では大きな負担にはならないと私は感じております。その中でかかりつけ医がこれから対応していく問題は、木曜日を含めて、土日祭日はお医者さんがほとんど休みなのです。そうしたときに、この情報がドクターカー、あるいは救急車に伝わらないだろうということも考えられます。その辺を一つの課題として取り組んでいただければと思います。これについてはどう思いますか。 (情報政策課長)こちらについては、前回の実証実験からプラスする形で、前橋市医師会のご協力をいただいて、今回かかりつけ医の先生にも参加していただくということでございます。今横山委員さんからご指摘いただいたところについては、やはり今後の電子機器の技術の向上ですとか、通信料の低廉化ですとか、そういったところを待つ部分もあると思います。将来的な形とするとスマートフォンとかタブレットで、例えば休日の先生にもそういったものを持っていただいて連絡がつくようにしてもらうとか、技術の発展とともに、そういったところを医師会、また関係機関とよく協議していければよろしいかと考えてございます。 【浅井委員】マイナンバーカードのいろいろな施策の中で、マイナンバーカードにひもをつけた患者の共通電子カルテみたいな話が計画の中にあったと思うのですけれども、こんな大げさなことをやらなくても、個人情報の問題は当然あるのでしょうけれども、電子カルテみたいなことを導入したほうが手っ取り早いし、お金もかからない。それとあと土日もないというようなことになるかと思うのですが、その辺については何かお考えがあるのでしょうか。 (情報政策担当部長)マイナンバーカードの医療分野での活用ということでございますが、今回も前回の実証実験に引き続きという形なのですけれども、患者さんがマイナンバーカードを持っているという想定で、そこに例えば緊急の連絡先ですとか、かかりつけ医の情報が入っていると、そういった前提で今回も実証実験を行うこととしております。ただ、これはあくまでも前橋市のほうで一方的に想定して実証している状況でございますので、現実的にそういった技術、または制度が整っているというところではございません。ただ、今後の医療分野での活用については、国の方針では来年、令和3年3月のタイミングで保険証としての活用、また同じ時期に特定健診情報の閲覧、こういったものを進めようとしていると聞いております。また、その先になりますが、令和3年10月には薬剤情報、また医療費の情報、こういったものも閲覧できるようにすると聞いております。この発展として、令和4年1月には医療費情報を閲覧できる環境を整えることによって確定申告時に医療費の情報を、申告を受ける側で活用できる、そういった環境を整えていこうということで国は動くと聞いております。今浅井委員さんからお話いただいたマイナンバーカードの医療分野での活用、当然これはセキュリティーの確保が大前提だと考えておりますけれども、そういった動向も見ながら前橋市でもそれに合わせた施策を検討できればと考えております。 【浅井委員】委員長にお願いなのですけれども、きょうはかなり重要な議論がいろいろあったと思うので、委員会の議事録ですけれども、私どもにもできるだけ早くいただけると非常にこれからの対応がしやすいのでお願いします。 (委員長)はい。  ほかにご質問は大丈夫でしょうか。                   (「なし」の声あり) (委員長)今回は、避難所ごとの担当者数、そして河川水位、氾濫危険に関するデータ、避難者の詳細データの資料請求と、あとは議事録で早期対応して委員のほうに配付まで含めてお願いしたいということで出ておりますので、それぞれの対応をよろしくお願いいたします。  ほかに質疑がないようですので、これで質疑を終了いたします。                  ◎ そ   の   他 7 (1)次期委員会の開催日程について (委員長)次に、次期委員会の開催日程についてですが、案として11月18日、月曜日、午前10時から開催したいと思いますが、いかがでしょうか。                  (「異議なし」の声あり) (委員長)それでは、次期委員会は11月18日、月曜日、午前10時から開催することといたします。                  ◎ 散       会 (委員長)以上で本日の議題は全て終了いたしましたので、会議を閉じます。                                    (午前11時43分) 当サイトに掲載されているすべてのコンテンツは前橋市議会の著作物であり、日本国内の法律および国際条約によって保護されています。 Copyright (c) Maebashi City Council, all rights reserved. ↑ ページの先頭へ...