│ │ │
│ │1
調査研究事項 │
│ │ (1)
スマートモビリティチャレンジについて │
│ │ (2)
地域公共交通網の再編について │
│ │ │
│ │2 その他 │
│ │ (1)
行政視察について │
│ │ (2)
次期委員会の
開催内容及び日程について │
│ │ │
│ │ │
│ 議
題 │ │
│ │ │
│ │ │
│ │ │
│ │ │
│ │ │
│ │ │
│ │ │
│ │ │
│ │ │
│ │ │
│ │ │
├─┬─────┼─────────────────────────────────────┤
│ │ │委員長 横山 副委員長 藤江 │
│ │ ├…………………………………………………………………………………………………┤
│ │ 委 員 │委 員 小渕、林、近藤(好)、近藤(登)、浅井、石塚 │
│ │ ├…………………………………………………………………………………………………┤
│出│(8名)
│ │
│ │ ├…………………………………………………………………………………………………┤
│ │ │欠席委員 なし │
│ ├─────┼─────────────────────────────────────┤
│席│ │交通政策課長 │
│ │ 当 局
│ │
│ │ │ │
│ ├─────┼─────────────────────────────────────┤
│者│その他の者│議長 │
│ ├─────┼─────────────────────────────────────┤
│ │事 務
局│事務局長、
議事課長、
議事係長 │
│ │ │ │
│ │職 員│ 記録書記 根岸副
主幹 │
└─┴─────┴─────────────────────────────────────┘
2 ◎ 開 議
(午後2時57分)
(委員長)これより魅力ある
まちづくりと
交通政策調査特別委員会を開きます。
初めに、傍聴につきましては許可することといたしますので、ご了承ください。
◎
調査研究事項
(1)
スマートモビリティチャレンジについて
(委員長)それでは、
調査研究事項に入りますが、初めに議題1、
調査研究事項の(1)
スマートモビリティチャレンジについてと(2)
地域公共交通網の再編についてです。
本委員会の
調査研究対象であります本市の
公共交通政策について、当局から説明を求めることといたしました。本日は
交通政策課長に出席していただいておりますので、当局から
スマートモビリティチャレンジについて説明をしていただき、質疑の後、2つ目の
地域公共交通網の再編について説明をしていただき、質疑を行いたいと思います。2つに分けて行いますので、それぞれ委員さん、よろしくお願いしたいと思います。
それでは、
スマートモビリティチャレンジについて説明をお願いいたします。
(
交通政策課長)それでは、
スマートモビリティチャレンジについて、お手元に配付の資料1をごらんください。
スマートモビリティチャレンジにつきましては、先日
総務常任委員会にて概要を報告させていただいたところでございますが、本日は
調査研究事項として、案ではありますが、より詳しい今後の
取り組みの考え方について説明させていただきたいと思います。この資料は対外的にもプレゼンするときに使っている資料でございますので、委員の皆様はご承知のこともあるかと思うのですが、お聞きいただければと思います。
ページをめくっていただきまして、右肩の番号でこれからご説明いたしますが、左上が3ページということでご確認いただければと思います。まずは現状の確認でございますが、3ページに記載の前橋市の
交通課題ということで、ご承知のとおり群馬県の
自動車保有率は全国1位、右の棒グラフにありますが、鉄道、バスの
輸送分担率は3.5%、自動車75%ということで、際立って車の依存率が高く、逆に鉄道、バスの割合が際立って低いことが特徴でございます。
4ページに行きますと、前橋市の
交通課題でございますが、免許を持たない高齢者の外出率が低く、その結果、送迎の負担が非常に大きくなっている課題でございます。
そんな中で、5ページでございますが、平成30年3月に策定しました前橋市
交通再編計画の概要でございます。A3判、表裏の概要版を別途配付させていただいておりますが、こちらは昨年来報告させていただいたとおりですので、本日の説明は省略させていただきます。この中の
重点施策のみ説明させていただきます。まず、1)としまして
広域幹線の設定ということで、市内の
バス路線のめり張りをつけようということで、渋川方面、あるいは南部拠点、玉村町方面に行きます路線を
広域幹線と位置づけまして、
運行本数、利便性を高めようというのが一つの施策でございます。2つ目としまして、
公共交通不便地域には新たな
地域内交通を導入して市内ネットワーク化させようというのが2つ目でございます。3つ目は、街なかにアクセスした際には街なかを回遊しやすいような
都心幹線を設定しようというものでございます。
この
交通再編計画をこれから具体化していくのですが、その具体化する際に必要な視点で、関係者とこれまで議論した結果整理したものが6ページでございます。まず、
幹線交通軸までの
移動手段を確保しなければならないというのが1)でございます。郊外部の低密度の人口集積のところでは、
交通ニーズが少ないというエリアであればあるほどAIを活用した
効率配車が必要だろうというのが2)でございます。3)は、
基幹交通軸の強化ということで、
バス路線本数を充実強化するのですが、どうしても
ドライバー不足、
車両不足ということもございますので、将来を見据えた
自動運転技術の研究も必要だろうという視点で取り組んでおります。
ページめくっていただきまして、7ページ、まず1)の幹線軸までの
移動手段を確保ということで、
幹線交通軸までの
ラストワンマイルの
移動手段をどう確保するかということで、
バス路線できめ細かく設定することは現実的ではありません。ついては、
タクシーを利活用しようということで今後検討していきたいと考えております。
8ページ、2)、AIを活用した
地域交通網の最適な運用で、郊外部において
AI配車システムを活用して
効率配車の実験をご承知のとおり昨年の12月から実施しております。この例は、
ふるさと、るんるんバスでございますが、
NTTドコモの協力をいただいて、
AI運行バスという
システムを活用した配車の効率化の実験をやっておるところでございます。
9ページは、
基幹交通軸の
自動運転バスの
実証実験で、概要のみでございますが、全国初の一般客も乗車した
営業路線バスの実運行の
取り組みを昨年からことしの3月末まで実験を行ったものでございます。このような経緯を踏まえまして、前橋市として
スマートモビリティチャレンジに取り組んでいきたいという状況にあります。
11ページをごらんいただきたいと思います。これまでの本市におけるさまざまな
取り組みを背景に、今後新たな
チャレンジをしようということで、国で
スマートモビリティチャレンジという制度の
公募事業を始めました。ことしの5月、
公募申請がありまして、前橋市が申請した結果、採択されました。全国で28都市ありますが、赤の四角で囲ってあるところが
経済産業省と
国土交通省、両省から指定を受けた都市でございまして、全国で4都市のみでございます。上から日立市、前橋市、静岡市、大津市、この4市が
経済産業省と
国土交通省、両省からの指定を受けて実際の実験の
チャレンジと将来を見据えた調査を組み合わせた
取り組みが進められる都市となりました。
12ページ、
スマートモビリティチャレンジの概要でございますが、右にあります
MaaSの概要、いろんな
交通モードを
効率配車して
乗り継ぎ利便性を高めるという手段の一つとして
MaaSがございます。利用者が目的地を設定しますと最適な経路を検索できて、運賃も表示されて、予約、最終的には決済まで
一括管理ができる仕組みが
MaaSでございますが、
MaaSはそれでとどまるところではなく、移動の目的先の買い物あるいは通院といった
サービスの
事前予約まで組み込もうというものでございまして、
移動手段は
サービスのためにあるという概念でございます。この前橋市でこの
MaaS環境を構築しようということで国に申請したメンバーが左の四角です。NTTデータ、
NTTドコモ、
未来シェア、ジョルダン、
群馬大学、
日本中央バス等々、メーカーと
交通事業者と一緒に
取り組みましょうということで国に申請したところでございます。
こういった事業者とともに、13ページにございますが、どんなことを取り組むかというものでございます。概略で申し上げますと、(1)から(8)まであるのですが、まずは(1)
前橋版MaaSアプリ、プラットフォームの開発と検証を行っていきます。それと(2)定時定
路線バスと鉄道と
デマンド交通を
一括検索できるような
MaaS環境を整えます。(3)
ワンマイルタクシーの
実証実験ができないかということで議論を今進めておりまして、先ほど説明させていただきました
バス路線と
ラストワンマイルの
タクシーを組み合わせた
MaaS型の
乗り継ぎ環境の構築と、この辺の
実証実験を検討していきたいということでございます。(4)は、行く行くは
決済機能、
新規周遊チケットができるよう今年度検討していきたい。それと、(5)は
自動運転バスとの連携、さらに(6)は
商業施設等の連携、移動先の
商業施設での
割引サービス、あるいは
ポイント、クーポンの付与等、そういった
サービスと連携させる方策について検討していきたい。さらに、(7)は将来構想、将来の
交通体系の構築に向けた
効果検証も行っていく。一番重要なのは(8)の
市民機運の醸成のための
シンポジウムも開催していくという柱立てになっております。
この
MaaS全体像でなかなか把握しづらいので、モデルケースが14ページにございます。例えば大胡、宮城、粕川地区を走っております
ふるさとバスのエリアは現在区域内しか移動できませんが、
上毛電鉄の大胡駅が
結節ポイントになっておりますので、
ふるさとバスから
上毛電鉄へ乗り継いで、
シャトルバスあるいはけやき
ウォークまでの
延伸計画と絡めてこういった
デマンド交通と
上毛電鉄と
路線バスを
一括検索ができて、予約できる仕掛けの実験をことしの秋ぐらいから取り組んでいきたいと考えております。
続きまして、15ページ、先ほど言葉に出ましたが、仮称でございますが、
ワンマイルタクシーの
実証実験もできないかということで議論を進めております。この
イメージは、いわゆる
デマンド交通は
区域運行でございますので、区域から外に出られない。
定額サービスではある半面、区域から出られないという制度になっていますので、これをどう組み合わせるかなのですが、左側にあります往路、例えば自宅から最寄りのバス停までに限っては定額、割安の運賃で
タクシーを利用し、その
路線バスに乗り継いで例えば前橋駅、中心部にアクセスすることができないかということでございます。これまでは
バス路線はあってもバス停から遠い方がなかなか
公共交通を利用しづらいところを
ラストワンマイルで
タクシーの組み合わせができないかということでございます。復路は、逆に事前の予約で自宅まで予約ができるような仕掛けができないかと考えております。
16ページ以降は、さらに将来的な構想でございますが、新たな
料金体系を研究していきたいと考えております。現在、運賃については鉄道、バス、
タクシー、それぞれ別の
認可制度で設定されておりますが、例えばバス、鉄道、
タクシーを使ってこの
一括利用をすると1,430円なのですが、これを
一括検索して乗り継いだ場合に、割引、あるいは
ダイナミックプライシング制度を活用した割引、1,430円が1,000円で使える仕掛けも考えられないか。これは、それぞれの
交通モードの
運賃政策を考えると同時に、この
MaaSという
システムによって実現はできることでございますので、その辺の研究をしていきたいと考えております。
また、17ページ、
自動運転バスと
MaaSの連携でございます。右側にございます昨年度の
取り組みは、
自動運転バスの
走行実験をやりました。それと連動した
運行管制システムが現在疑似的に
群馬大学にありますが、今後市内の交通網を構築する
MaaSの
システムとリンクさせることによって
自動運転バスの走行、あるいは乗車の情報を
自動運転バスに入れることによって、
安全運行、あるいは事故時の対応といった親和性をここで持たせられるかを研究していきたいと考えております。
また、18ページ、
商業施設等との連携でございます。いろんなケースが考えられますが、現在例えばけやき
ウォークあるいは
中心商店街協同組合とも協議を始めておりますが、ケース1として、いろんな
交通モードを乗り継いできた先に映画館とか商店街、温泉といった施設の利用券も事前の
一括予約、場合によると決済という仕組みも研究していきたい。あるいは、ケース2として、定額制というものが現在国でも議論されておりますが、
公共交通と
利用施設を
一括定額料金を払うと
乗り放題、施設も利用し放題といった制度も考えていきたい。さらに、ケース3としては、
公共交通を利用するたびに
ポイント付与することで、そのたまった
ポイントで
抽せんチケットや入浴券の
サービスといった
サービスともリンクができないかということでございます。
19ページは、
スマートモビリティチャレンジパイロット地域となった都市に
経済産業省は支援してくれるということで、
事業計画の策定支援だったり、事業性、
ビジネス性があるかといった分析や
市民機運醸成のイベント、
シンポジウム等、あるいは会議体の運営といったものを
経済産業省の
直轄事業として支援していただきます。国に任せっきりではなくて、地域の事業者と我々前橋市が一緒になって取り組んでいきたいと考えております。
このような
スマートモビリティチャレンジ、メーンの柱は
MaaSでございますが、この
MaaSの
取り組みを契機としまして、20ページ記載のとおり、下段にあります
交通事業者、行政はもとより、利用者もそれぞれ課題を解決できるし、メリットが生じる。さらには、一番の
ポイントは、移動の目的だけではなくて行き先の
サービスともリンクすることで、
経済活性化とも絡めて他産業への
波及効果も大きいというもので、こういった関係者間で
MaaSを意識共有できればと考えております。
以上、
スマートモビリティチャレンジの
取り組みでございますが、これまでの
取り組み経緯を踏まえて国の指定を受けました。
MaaSの将来像みたいな話もありまして、現実的に直ちにというものではないものも含まれております。
MaaSを目指した
研究課題として現在考えられる案として整理したものでございますので、よろしくお願いいたします。
説明は以上でございます。
(委員長)
スマートモビリティチャレンジについての説明をいただきました。きのうの
総務常任委員会の中でも概略の話がありましたけれども、この
特別委員会ではさらに深く掘り下げた説明をいただいたわけであります。
それでは、これから今の説明につきましてご質疑がありましたら、お願いしたいと思います。
【
浅井委員】
MaaSについてなのですが、最近よく使われている言葉で、わかっているような、わからないような感じを個人的には持っているのですけれども、私どもで
イメージをつかむために、例えば日本ではこんなことをやっている、これ自体が
MaaSという考え方や事業ということや、
あと外国において、ドイツや
フィンランドでやっていると思うのですけれども、そういうところでこんなことをやっていて、これが
MaaSの
イメージだみたいなのを少し詳しく教えてもらわないと、
MaaSのところで多分ひっかかってしまうと思うのですが。
(
交通政策課長)確かに
MaaSという言葉からどういうことかということでわからないと入り口から突っかかってしまうのですが、国もわかりやすい表現を今検討しているようですが、全国的な事例としまして、
日本国内で完全なる
MaaSはまだ例がございません。多様な
交通モードをつなぎ合わせて
一括検索、予約、決済までできるというものなのですが、プラスそこに
サービスプラス決済までというのは、完全なるものは日本ではありません。ただ、似たような
チャレンジをしているのが静岡市や大津市です。前橋市と同じように今回
モデル都市の指定を受けて具体化をしようとしています。例えば静岡市は、静岡鉄道と
タクシーと
路線バス、この異なる
交通モードを
一括検索ができる環境までつくろうというのが国内での事例でございます。それと、もっと進んでいるのは、JR東日本が
小田急グループと組んで、
観光型MaaSということで、JRをおりた先の2次交通のバスと
一括検索、予約ができて、観光地での施設の予約まで一括でできる実験をことしの9月から始めるということでございまして、まだ概要ははっきりしないのですが、それが国内の事例でございます。もともとは
フィンランドでウィムということで
MaaS環境がもう2年ほど前から構築できておるのですが、これは鉄道、バス、
タクシー、自転車、あるいは
カーシェアも含めて全て検索、予約、決済までできる環境が当然のようにできている。また、
フィンランドの場合は定額制も定着している。月額幾らか払うと
公共交通は
使い放題、施設も利用し放題ということで、
公共交通利用者もふえるし、車社会から転換しているという成果もあらわれている。この辺のわかりやすさや導入した効果を国と今話をしている中で、どれだけわかりやすく表現するかが課題と思っています。
【
浅井委員】今のお話の中で一番わかりやすいのは、
ゾーン料金がわかりやすいと思うのですけれども、先ほどの電車、バス、
タクシーでうちまで帰るみたいな図があったのですが、前橋市の目指していくものは割とそんな感じで、例えば何を使おうが、うちまで帰れる形のものが割と簡単にわかって、定額であれば一番わかりやすいのですけれども、それが一々料金計算しなくてもいい、そんなふうになるのかということが1点と、
あと群馬県でも明和町か館林市で
タクシーの定額料金が始まっていると思うのですけれども、こういったものを始めていくには定額料金もかなり有力な手段になるのだと思うのですが、前橋市で進めていく実験の中ではそういった部分はどんな感じになるのでしょうか。
(
交通政策課長)順番が逆になるかと思いますが、明和町での
タクシー定額の実験はほかの
交通モードがないからこそ端的にできるということなのですけれども、もう一つは、道路運送法上で定額制はなかなかできないので、旅行業という事業の届け出によって実現をしている。明和町の
タクシー事業者とJTB、要は旅行業の免許を持っている事業者が組んで実験をやっているというのが事例です。逆を言いますと、ほかの
交通モードとの乗り継ぎではなくて、定額で
タクシーが利用し放題という実験が明和村の事例です。前橋市の場合は既存の
交通モードがいろいろありますので、その異なる
交通モードをつなぎ合わせる仕組みが必要ですし、制度改正も必要で、かなりハードルは高いのですが、おっしゃられたように
MaaSを考えるときに、例えばどんなに
バス路線の本数をふやしても、鉄道とバスを別々に紙で調べるのは容易なことではない。それと、
タクシーを今後
ラストワンマイルで組み合わせたときに、みんな異なる
交通モードそれぞれの時刻を調べるのは現実的ではない。それをAIアプリで自動検索をして運賃まで計算をしてくれる仕組みを構築しようということでございます。制度改正はいずれ必要になるのですが、ただ実験としてはその
MaaSアプリで、実験はほかの都市でも今始めようとしていますので、前橋市はそんな
取り組みをしていきたい、こんな考えでおります。
【石塚委員】まず最初に、今回の国の指定ですか、
実証実験の指定を受けたことに関して、国が前橋市を選んだ理由と、前橋市がその
MaaSということに対しての
取り組みが先進的だったのかどうか、それから前橋市にとって具体的に指定を受けることに対してのメリットはどういうことを考えられているのでしょうか。
(
交通政策課長)これが全てではないと思うのですが、前橋市は郊外部で運行効率化をしようということでAIを活用した配車実験を昨年から進めていたこと。これは全国的には余り例がないということと、あと将来を見据えますと自動運転の研究もしている。やっぱり先進性があるということで国が目をつけてくれて、前橋市に国関係者が視察に年間30回ぐらい来たという経緯がございます。では、それがこの
MaaSにつながるかというと、決してそうではないのですが、国と意見交換する中で前橋市の
交通課題を議論している中で、やはり前橋市は鉄道もバスも
タクシーもあるが
バス路線がわかりにくい。では、わかりやすくするのにはどうしたらいいのか、どうしても
バス路線も本数が多いところと少ないところがいろいろあり、乗りかえをしなくてはならない。特に郊外部は
デマンド交通を入れている。
バス路線と結節している。さらには、
タクシーと乗りかえを今後考えるに当たって、こういう都市の
公共交通を再編するには、一番最適なのはやっぱり前橋市が
MaaS環境を構築することだろうということで国の方の意見もありまして、
公募事業で前橋市も手を挙げたということです。
前橋市がなぜ手を挙げたかといいますと、メリットは2つあると考えているのですが、1つには、
公共交通網再編計画をこれから具体化するのですが、それが有効化するのではないか。計画論だけ進めて、いつの間にか
バス路線が充実しても、それは市民に知られなければ利用率が高まりませんので、わかりやすく市民の方に利用していただける環境をつくるということで、再編実施計画の有効化というものでございます。その有効化というのは、例えばバスと
タクシーを組み合わせる仕組みをつくったときにわかりやすく使えて、利用率も高まるメリットがあると考えております。もう一つは、これは本来的な目的ではないのですが、そういった利用環境を整えることによって収支率が上がって財政負担が軽減できるのではないかと考えております。きょうは調査研究ということなので、かなり突っ込んだお話をしてしまいますが、マイタクという制度があります、マイタク利用者がどんどんふえて、支援額はふえます。そのかわりバスの利用者が減っています。バスの赤字補填もふえています。では、そういう環境を変えるのには、バスの利用者もふえて、
タクシーもふえてという環境を整える、これこそ
ワンマイルタクシーを入れる意義があるのではないのかと考えております。
【石塚委員】それともう一つは、具体的に
スマートモビリティチャレンジ実施事業一覧と書いてあり、先ほどの説明では大きな柱が
MaaSとおっしゃっていました。原則民間が主体となって研究開発を進めると書いてありますが、それぞれ参画する事業者が、例えばNTT何とかさんとかが(1)はこの民間業者が担当してという役割があるのかどうか。例えば前橋市民の方をそのモデルに選んでいただいて、その市民がモデルとなって
実証実験を進めるというケースも出てくるのかどうかということと、それから前橋市として、行政としてどういう立場、どういうスタンスでこの
実証実験を進めて、研究開発は実際民間が主体となったときに前橋市はどんなことをするのかという、その辺の
取り組み方を教えていただきたいのですが。
(
交通政策課長)基本的には、(1)から(8)の
取り組みは全て民間の
取り組み、プラス例えば将来構想ですとか
シンポジウムは
経済産業省が直接ということでございます。例えば
MaaSアプリ環境の構築ですとか、いろんな周遊チケットの創出ですとか、
自動運転バスとの連携とか、そのための
システム開発は、基本は民間で開発していただけると。その民間の開発事業に対して
国土交通省は2分の1支援をしてくれるということでございます。それで、行政の立ち位置なのですが、それぞれのプロジェクトを進めるに当たってトータルコーディネートをしなければなかなかこのプロジェクトは進みません。
交通事業者との調整、地域との調整、市民の理解協力というところを行政が担ったり、トータルのこのプロジェクトの進行管理とコーディネートをしようということで、この応募申請も行政が窓口となって申請しております。その中で、もう一つは、実験地域をこれから見定めていくのですが、ラスト
ワンマイルタクシーみたいな実験をやるエリアをこれから決めるに当たって、その地域の方、市民の協力もいただこうかと考えております。
【石塚委員】最後、この
実証実験というのは期間が決まっているのですか。何年間の事業とか、その期間について。
(
交通政策課長)この国の指定による事業そのものは今年度ですので、来年の3月までが期間でございます。したがって、基本的には
実証実験は来年の2月ぐらいまでには終わらせたいと考えております。もちろんここに書いたことは全て終わるわけではありませんので、この構想は国とも話しをしている中で二、三年をかけたプロジェクトということで、まずは今年度できる範囲内で実験を一旦は終わらせるということでございます。
【近藤(登)委員】14ページに
前橋版MaaSアプリの開発というのがありますけれども、これはいつごろできるというようなお話だったのでしょうか。
(
交通政策課長)鋭意努力を今しておりますが、あくまで目標として聞いていただければと思いますが、11月末ぐらいに着手できればいいということで各事業者と今詰めております。といいますのが、余り先に行ってしまうと冬場になって外出機会が少なくなることと、やはり実験をやった結果の検証期間も必要かと考えております。
【近藤(登)委員】確認というか、こんがらがってしまったので教えていただきたいのですけれども、先日出張するときに関越交通の高崎駅行きのバスに乗って高崎に向かったわけですけれども、そのバスの中に
路線バスと鉄道の時刻表検索アプリができたということで、試しに入れてみたのです。それは群馬県のぐんまちゃんのアイコンになっていたのですけれども、それだと本当に富士見温泉から高崎駅に行く電車等がスムーズに検索できていたのです。前橋版の
MaaSアプリというのはそこに、例えば富士見地区であれば、るんるんバスの配車予約時間、到着時間、そういったものまで入るという
イメージでいいのでしょうか。
(
交通政策課長)基本的にはおっしゃる通りで、群馬県が開発したぐんま乗換コンシェルジュは鉄道とバスの路線検索です。
デマンド交通ですとか、あるいはマイバスとか、そういったものは対象になっておりませんので……失礼しました。マイバスは対象になっておりますが、いわゆる
デマンド交通は対象になっていませんので、前橋の場合は
デマンド交通の検索、予約と一般の
路線バスの検索を組み合わせたいということでございます。
もう一点は、群馬県がバスデータをオープンデータ化ということで共通フォーマット化しましたので、そのデータ環境が整っているので、それをフルに活用して前橋版の
MaaSを開発したいということです。その前橋版
MaaSは、単なる検索で終わりではなくて、運賃計算と予約だったり、将来的には決済まで発展できるような仕掛けをつくろうというものでございます。
【近藤(登)委員】確かにぐんま乗換コンシェルジュだけでも本当に利便性が高いなと思った中で、例えば富士見地区、あるいは大胡、宮城、粕川の
ふるさとバスもあわせた中で考えれば
ワンマイルタクシーとしての使い方も十分できるのかということで、今これから実験をするのに当たっては、そういったところは大いに可能性があると感じました。ただ、どうしても我々の親の世代ぐらいですと、みんな自分の軽トラで自分のうちの庭から人のうちの庭まで行ってしまうのが現状であり、なかなかデマンドバスも使っていただけていないというところがありますけれども、できる限りそういうのを使っていただけるように周知して、その利便性を実感していただくということが大切なことなのかと思いますので、そういった実験ができるようなときには周知をよろしくお願いしたいと思います。
【近藤(好)委員】今のお話ですとアプリの完成は11月末ぐらいとなりますと、実験期間がとりあえず2020年2月。先ほどの説明でどこまで到達するということになるのですか。
(
交通政策課長)いろんな組み合わせの実験になりますので、一概にちょっと申し上げられないのですが、スタートが11月末で、最終は来年の2月ぐらいまで、その中の実験は幾つか組み合わせようかと考えております。
【近藤(好)委員】そういう意味ではまだこれから詰めていくというお話のようなのですけれども、先ほどの説明がありましたけれども、例えば観光とか、そういうある程度特化したものだとかなりわかりやすいような気がするのですが、そもそも既にバス、鉄道を利用されている方を考えると、もう既にどういうふうに効率的に乗るかという工夫をされているので、余りそういう方にとってはそんなに期待感はないかと思うのですけれども、一体どこの階層、どこの人たちを対象として考えていらっしゃるのですか。
(
交通政策課長)一言で申し上げますと、
公共交通を利用できる方で、現実には車を使ってしまっている方、この方々に
公共交通を利用してもらいたい、そのための仕掛けと考えております。
【近藤(好)委員】そうするとなかなか難しいというか、車のほうが便利ですし、難しさがあると思うのですけれども、そういう点では、先ほど言いましたけれども、前橋市の観光とリンクすると結構
実証実験としてわかりがいいような気がするのです。前橋市が今持っている既存の
公共交通を組み合わせることで、
実証実験としては成り立つのかもしれないけれども、住民にとっては一体どうなのかというのがもう一つよく見えないのですけれども、その辺を今後どのように掘り下げていくか、深掘りしていくかという、その辺はどうなのですか。
(
交通政策課長)なかなかまだ漠然としていて、わかりにくくて大変申しわけないのですが、いろんな組み合わせを今考えておるのですが、アンケートをとった結果、
バス路線があるけれども、自宅最寄りのバス停を知らないという方が6割もいらっしゃいます。それと、時刻表がわからない、あるいは
デマンド交通も使いたいのだけれども、予約をどうするかわからないとか、そういった状況を解決するために、よりわかりやすいような仕掛けをつくるのが一つの目的かと考えておりまして、またいろんな組み合わせはあるのですが、モデルケース的に取り組むケースについて、よりわかりやすく住民の方にその地域へ伺って説明の機会は設けたいと思っています。
【近藤(好)委員】何だかわかるような、わからないような、よくわからないのですけれども、例えば外から観光に来て、アプリ入れてスマホで予約をするというのは、外から来る観光客の方にとっては非常に便利なような気がするのですけれども、今利用している
ふるさとバスで高齢者がお医者さんに通うとか、そういう人たちと競合するのではないかという心配をしてしまうのですけれども、その辺は検討されているのですか。
(
交通政策課長)この実験を通して、例えば
ふるさとバスの利用率がより高まれば配車効率化プラス車両の増車とか、その辺を考えると思います。したがって、まずは実験をやってそのニーズを把握するということかと考えております。
【近藤(好)委員】そういう点では、例えば一番利用されているお医者さんに行く朝とお昼、その時間帯を除いて実験するとか、
実証実験ですから、もう少し深く検討していく必要があるのではないかと思うのです。地元の方が利用できなくなったら問題だと思うので、実際の利用に当たってはその辺の検討も実態に合わせてやる必要があるのではないかと思うのです。
それと、アプリで予約するということなのですが、
総務常任委員会ではたしか電話でもできるようにするという話もあったのですけれども、両方でできるということでよろしいのですか。
(
交通政策課長)理想はアプリの一本での予約なのですが、当然過渡期は電話での予約でも利用できるような実験をやります。
それと、戻りますが、例えば
ふるさとバスのエリアで利用されている方は大胡、宮城、粕川地区から出られない。その域内での移動は
ふるさとバスの利用で十分なのですが、もっと域外、郊外、街なかですとかに出られるときは乗り継がなくてはならない。そのときに非常にほかの
バス路線というのは本数が少なかったり、わかりづらいということがあるので、いろんな交通網を乗り継いで移動がしやすいような環境をつくるのがこの
MaaSの目的と考えています。したがって、パーソントリップ調査とか、平成27年に群馬県が調査しましたので、そういったデータに基づいたり、今回の実験で実際に大胡、宮城、粕川地区の方にどういう移動ニーズがあるのか分析しながら、域内だけではなくて郊外に移動する際のわかりやすい路線案内、ダイヤ案内をこの
MaaSを使って案内ができればと考えております。
【近藤(好)委員】
MaaSという全体像、何となくわかって、今の説明で中身についてはある程度、実際やってみないとわからない部分もたくさんあるようですけれども、高齢者が使えるということをぜひ考えていただきたいと思うのです。高齢者がアプリを使って予約してというのはなかなか難しい面もあるので、
実証実験で高齢者が排除されるようなことがないように、ぜひこの点は改めて申し上げたいと思いますので、よろしくお願いします。
【
浅井委員】済みません、もう一つだけ質問させていただきたいのですけれども、このご説明を聞いていて、
基幹交通軸へアクセスして、そこからあっちこっちに行くのが前よりもわかりやすくなることはそれだけ利用するのがふえるというのはわかるのですけれども、
ワンマイルタクシーについても、どういうことなのかと思って、この図面だけ見ていると、その
基幹交通軸へのアクセスが主体であるのですけれども、現状コミュニティバスやデマンドバスは予約だからいいのだけれども、コミュニティバスは現実問題乗りかえられないような状況になっているのだと思うのです。そういう日常生活圏の交通状況とこういう
基幹交通軸へアクセスして高崎へより行きやすいとか、東京へより行きやすいことがミックスされてくると物すごく、こういった
公共交通に対するニーズが高まるのだと思うのですけれども、その辺をどう考えているかということと、あと現状では余りそういうことをやってこなかったのだと思うので、こういう実験をすることによって随分今まで気づかなかった簡単な問題点というのが出てくるような気がするのです。ですからぜひその中でその地域の生活圏の
地域内交通みたいなことをこの
MaaSの中でうまく回転するような形をお願いできないかと思うのですが、その辺についてのお考えを伺います。
(
交通政策課長)おっしゃるとおり、日常生活圏での
移動手段をどうするかということで、公共政策としてきめ細かいものは現実的には難しいと考えております。例えばボランティア移送をやっているNPO団体があります。あるいは、社会福祉法人が施設入所者への移動
サービスもある。そういったいわゆる生活圏内交通があります。それと
公共交通はすみ分けになってしまうとは思うのですが、ただ、ふくそうするかもしれませんけれども、やっぱり
公共交通、ラスト
ワンマイルタクシーでバスに乗りかえる利便性を高めれば、日常の
移動手段である生活交通とどうリンクしようかと考えられる環境は整うのではないか。今例えば城南地区でも
地域内交通を地域主体でやっていますけれども、そこも地域主体で運行する
地域内交通だけで十分ではないわけですから、ではいろんな
交通モードを組み合わせができるような環境を紹介して、地域の方が理解しやすいような環境を整えることが我々行政の役割と考えています。また、おっしゃるとおり今まで机上でこういうふうにずっと議論していました。その反省とは言いませんけれども、計画論で机上だけで議論していてもどうにもならないので、地域の方々の移動実態も把握すると同時に、実験をやりながらこの地区はこういう
システムがいいのではないのかという、先ほどの生活圏の
移動手段等、やはりもっとラスト
ワンマイルタクシーの本数をどうしようか。それは地域ごとに異なると思うのです。その辺を実験をやりながら見きわめていきたいという考え方で進めております。
(委員長)各委員さんから貴重な意見をいただいたと感じました。また、いろいろとこれから進めるに当たりましては整理して取り組んでいただきたいと思います。特に13ページに関しましては、項目が縦に(1)から8項目ありますけれども、この実験をするためにはもう少し時系列化の整理をした上で取り組むことが重要と感じましたので、よろしくお願いしておきたいと思います。
3 (2)
地域公共交通網の再編について
(委員長)それでは、2番目の
地域公共交通網の再編についての説明をお願いしたいと思います。
(
交通政策課長)それでは、
地域公共交通網再編について、別冊の資料2をごらんいただきたいと思います。
地域公共交通網再編につきましては、概要版にありますとおりでございますが、本日はその中の主要施策であります、ここに記載の1から3、1は
広域幹線の設定、それと2は
都心幹線の設定、3は例でありますが、城南地区の
地域内交通の実験という3本の
重点施策について、今後の進め方や課題について報告させていただきます。
お開きいただきまして、3ページでございます。まずは
広域幹線の設定についてということで、渋川方面の現況が記載してございます。
4ページのところ、この路線を今後どうしようかということでございますが、1つには、今それなりの
運行本数は走っているのですが、ダイヤがわかりにくいという意見も多くあります。今後パターンダイヤ化をしたり、あるいは新道の駅ができますので、そちらへ乗り入れたらどうか、さらには、運行効率化もしない限り
ドライバー不足という課題もありますので、そういった課題も解消しながら再編していきたいと考えています。
さまざまな検討をしているのですが、一つの例としまして5ページがございます。左側は、現状の路線網の概念図でございます。今後は右のようにするのですが、時間の関係で1本1本は説明できないのですが、簡単に申し上げますと、例えば南橘団地経由の路線も今後は
群馬大学荒牧キャンパス、さらには道の駅まで足を延ばしたりすることによって群大荒牧キャンパスまでの本数をふやし、路線の見直しとかをやっていきたいと考えています。もう一つは、群大荒牧キャンパスどまりの路線がありますので、これを道の駅まで延ばすということです。1本1本を分析していると非常に細かい話になってしまうのですが、全体のダイヤを見直しして、最終的には上の言葉で書いてありますとおりピーク時は10分間隔、オフピーク時は15分間隔でこの区間は運行するダイヤにしていきたいと考えております。これは、ただ自主運行されている関越交通の路線でございますので、事業者との十分な検討が必要ということでございます。
6ページは、現状の時刻表を記載してありまして、右側が計画でございます。パターンダイヤ化すると。これまで群大病院までの便が多かったのですが、そこでとまるのではなくて、足を延ばすということによって荒牧キャンパスまでの本数をふやしていきたいという考え方でございます。
また、7ページでございます。その便利なダイヤに設定するのに加えて課題も多くございます。新道の駅へ乗り入れできればいいという課題はありますが、では土日のみなのか、平日も含めてなのか、あるいは新道の駅へ発着したらいいのか、あるいは現在の路線を経由したらいいのかという課題も現在、道路建設課あるいは
交通事業者である関越交通と協議を進めております。さらには、(2)に記載のとおり附帯設備ということで、
バス路線の本数を充実するに当たって、その幹線軸の利便性の向上の一つとしてパーク・アンド・バスライドの駐車場、あるいは自転車でそこまでアクセスして、駐輪してバスに乗りかえる場所の選定作業を現在進めております。さらには待合設備の環境、ぽつんと時刻表だけが立っているのではなく、屋根つき、あるいはわかりやすいサイネージ等々の待合環境の充実を検討していきたいということが渋川方面の路線でございます。
また、8ページは玉村方面でございます。これは現況でございます。
9ページでございますが、運行経路の効率化ということで現在研究を進めております。右の図面をごらんいただきますと、現状は黒い路線になっております。今後は本数をふやしながら赤い路線に集約していくことで、より前橋駅にアクセスしやすくなることとともに、けやき
ウォークにアクセスして買い物の利便性等も高められたらどうかということでございます。
10ページが玉村方面の
バス路線の概念図でございます。これは、現在1本1本分析しておりますが、概念的なものでございます。左側の概略図が現状の路線概略図でございます。今後はわかりやすい系統にしまして、
運行本数をふやしていきたいという考え方でございます。
11ページは、玉村方面に行く路線についてもパターンダイヤ化ということで、現在、日中の時間帯を中心に1時間1本ということで結果的に使われない路線になっておりますが、基本的には全ての時間帯2本、30分間隔で運行できるような路線網に再編できるよう検討しております。
12ページは、こちらも同じ課題があります。路線の変更を一部伴いますので、地域のご理解、ご協力をいただくことが1点。それと、(2)、附帯設備、パーク・アンド・バスライド駐車場、サイクル・アンド・バスライド駐輪場をどこに設定したらより利用率が高まるかというものでございます。さらには、待合設備の設置検討、あるいは春日中跡地の利活用等々、検討作業を現在進めておるところでございます。以上が
広域幹線の充実策の方向性と課題でございます。
次が
都心幹線の設定ということで、14ページが概念図でございますが、15ページをごらんいただきたいと思います。15ページが再編案でございます。現在、大方の
バス路線がご承知のとおり前橋駅から50号を通って17号を北上する路線が圧倒的に多いのと、県庁に行く路線が多いのですが、今後は街なかを回遊しやすいように前橋駅から中央前橋駅、立川町通りを通って県庁、グリーンドーム方面といった路線網を新たに設定する。さらには、けやき
ウォークまで延伸することによって広域アクセス手段を高めながら街なかに来たら回遊性を高められればという考え方で再編作業を進めております。緑色にありますのは、仮称でございますが、本町ライン、現在、日中最大で25分間隔のダイヤになっていますが、ただ運行間隔はばらばらでございます。鉄道ダイヤに例えば続けて3本、4本が数珠つなぎで運行して、後は40分待つというのが現状でございますが、今後はこの区間であれば日中最大でも10分間隔でバスが走っているようにしたいと考えております。今度青いほうが中央前橋ライン、仮称でございますが、現在おおむね1時間に1便運行しております。これを必ず日中15分間隔で運行できるような再編ができればと考えております。この16ページにありますとおり、この考え方は委託路線全体を見直しすることによって車両配置転換で生み出していきたい、さらには運転手の休憩時間と労務管理も加味しながら検討しなければならないということを踏まえながらダイヤ案の作成作業を現在進めております。これは形成計画で方針を示したものでございますが、実際の労務管理も踏まえたダイヤ案を1本1本つくって国の認定を受けるための作業が再編実施計画ということで、現在
交通事業者と一緒に作業を進めておるところでございます。
こちらも課題がございます。17ページでございます。新たに中央前橋ライン、緑色のラインを引くに当たっても多くの課題がございます。課題解決に向けて関係機関と協議を進めております。1点は、左上にありますが、1)、千代田町三丁目交差点の改良、交差点付近の渋滞がありますので、バスの定時制が確保できないという課題をどうしようかというのが1点目でございます。2)としまして、中央前橋駅をターミナル化していこうという課題がございます。3点目は、本町二丁目交差点の改良計画と連動させながら進めていきたい。4)は、けやき
ウォークに延伸することによってその敷地内をどういうふうに走行するかという課題の検討を進めております。
18ページは少し詳しい話なのですが、千代田町三丁目交差点の改良としまして、真ん中下に交差点の拡大図がございます。現在、立川町通りを西方面に向かうところが、左折と直進が同じレーンになっております。これを例えば19ページにございますとおり立川町通りから西に向かうところを右折、直進、左折を別のレーンで設定することによって待機する車両を回避するということで渋滞解消ができないかということで、現在交通量や道路幅員、そういった課題解消に向けた検討を進めております。
また、20ページは中央前橋駅のターミナル化でございます。現在、中央前橋駅前の駅広が狭いので、
タクシーとバスが全てここに入り切れておりません。特に
バス路線が入っておらず、図面の上のほうにありますが、中央前橋駅前バス停がこの外に配置されている。これらの
バス路線、これは赤城山方面に向かう路線なのですが、重要な路線でありながら外に出てしまっています。今後中央前橋ラインの本数をふやすに当たって、やはり中央前橋駅の広場の中に一括集約していきたいということでございます。それが中央前橋駅ターミナル化の考え方でございます。
21ページは、
シャトルバスの
延伸計画でございます。現状は中央前橋駅とJR前橋駅を結んでいる
シャトルバスを22ページにありますとおり第1期の
延伸計画としまして、けやき
ウォークまで延伸していきたいと考えております。ただ、土日、祝日のみという考え方でございます。その理由は、1つには、けやき
ウォークは買い物客が中心ということでございますが、土日の需要は高いだろうということ。それ以上に大きい課題は、
ドライバー不足、
車両不足ということもございまして、土日であれば何とかドライバーと車両をこちらに振り向けることができるだろうということで現在
交通事業者と協議しております。
23ページは、第2期の
延伸計画でございまして、
シャトルバスの延伸の第2期としまして中央前橋駅から立川町通りを通って県庁、グリーンドーム方面へ向かう路線の
延伸計画を進めていきたいと考えております。こちらについては、特に立川町通りの渋滞の課題等々がございますので、その課題調整をしながら第2期の
延伸計画を進めていきたいと考えております。
また、24ページはけやき
ウォークへのバスの乗り入れでございます。地図がございますが、現在けやき
ウォークの周辺、ほとんどのバス停が周辺に点在しておりまして、けやき
ウォーク利用者がどこのバス停に行けばどこへ向かえるのかと非常にわかりにくいという意見が届いております。一部けやき
ウォークの中には
バス路線が入っているのですが、非常にわかりにくいルートになっていますので、今後
広域幹線を設定して全ての路線をけやき
ウォークに結節した場合に、このけやき
ウォークの中にどういうふうに
バス路線を回すかというのを現在検討を進めております。いずれにいたしましても、この検討は
上毛電鉄の活性化とリンクしまして、
上毛電鉄の沿線の方々が例えばけやき
ウォークに行くに当たっても非常に不便で親の送迎とかになっているのを、中央前橋まで行けば1本でけやき
ウォークまで行ける、あるいは上電沿線の方々が県庁方面への通勤の際に中央前橋駅から新たなアクセスしやすい
バス路線ができれば上電を利用して県庁、グリーンドーム方面にアクセスしやすい、そういった視点で検討を進めております。
また、3番は城南地区を例にとった
地域内交通の
実証実験の結果と今後の進め方でございますが、こちらについては特段説明はしませんが、結果の概要を申し上げますと、27ページでございます。城南地区の地域が主体となった運営委員会で実験を行ってきた結果でございますが、期間は昨年の12月13日からことしの2月末までということで、総デマンド数は746件ありました。総乗車数は778人。この方式は、実験のやり方として事前の申し込みをして事前登録いただいた方が利用できるという仕掛けでしたので、申込者は345人でございました。それで実験結果が28ページにあるとおりですが、日々の利用者でございます。少ない日は二、三人という日もあるのですが、平均して15人から18人なのですが、多い日は24人、最大は2月末の27人という日もありました。1台で運行したということもありますので、評価としましては、登録者の数と照らし合わせますとそこそこではなかったかと考えております。
29ページ以降は実験の結果ということで、もう少し細かいデータがございますので、後ほどご参照していただければと思います。
説明は以上でございます。
(委員長)ありがとうございました。具体的な、また進んだ計画を示されたのかと感じましたけれども、それぞれの委員さんのご質疑を賜りたいと思いますが、どうぞよろしくお願いいたします。
【石塚委員】
都心幹線の設定の関係なのですけれども、再編の考え方、基本的な考え方として本町ライン、それから中央前橋ラインとそれぞれ書いてありますけれども、これまでよりバスを増便させる、ピーク時とオフ時の間隔が書いてありますが、ちょっと言葉は悪いですけれども、乗る人がいようがいまいが増便させて活性化していこうという、そういう基本的な考え方ですか。
(
交通政策課長)一番理想なのは増便させて利用率を高めるということなのですが、現実で考えますと、では増便した際の経費は誰が持つのだということになりますので、基本的には現在偏った
バス路線を再編してパターンダイヤ化しようということでございます。これまでは前橋駅からの発着便が多くて、例えばJRの着時間に合わせて4台が連ねて行ってしまって、3台目、4台目はほとんど利用者がいない。今度JRのダイヤがないというか、JRの列車が来た後のダイヤの後は40分待ちだとか、非常に偏った
バス路線になっている。それを全て再編して、10分間隔、15分間隔に再編するのですが、この区間だけではありません。渋川方面、南部方面あるいは城南方面、さまざまなところからアクセスしていますので、その全部の路線のダイヤを変えることによって、例えば前橋駅からの本数が偏っているのを中央前橋ラインに振り分けるという再編作業をやっています。つまり、全部の路線をシャッフルして組み直すという編成作業でございます。済みません、説明がなかなか難しいのですけれども、単純にこの区間だけ増便ということではなくて、この区間だけ増便しても、やっぱり広域アクセスの方はここで乗りかえることになってしまうので、そうではなくて広域からアクセスした方がそのまんま自分の理想的なラインに、乗れるラインにしようという考え方で再編作業を進めております。
【石塚委員】それともう一つ、前にも聞いたことがあるのですけれども、そもそも論の話で、
広域幹線の設定で前橋駅を中心とした設定をされていますが、利根西には、新前橋駅、群馬総社駅、JRの2駅があって、こっちには高崎駅という上越、長野、北陸新幹線を抱えた駅があって、
地域交通網の再編に当たって、この利根西のことを聞いたときには、別途で計画するみたいなことで前は言われていたと思うのですけれども、今後この利根西地区の関係と、あとは隣の高崎市との連携はどう考えているのですか。
(
交通政策課長)昨年の議論でもこの高崎方面、利根西方面をどうするかということで議論させていただいたのですが、
バス路線の再編の中での
広域幹線軸は縦軸、先ほど説明したとおりでございます。では、横軸は何かというと、基本的には鉄道、JR線。高崎方面はJR線の活性化という視点で考えております。それと競合するような
バス路線というのは余り好ましくない体系でございますので、基本的にはJR線を活性化、
運行本数の増強プラスダイヤの見直し等をJRと協議していきたいと考えております。ただ、そうしますと利根西地区の方々のきめ細かい
移動手段については、先ほど説明した
地域内交通もしくは
ワンマイルタクシーの仕掛けで幹線軸までアクセスしやすい新しい体系を考えるという現時点での考え方でございます。
【石塚委員】先ほどの
スマートモビリティチャレンジの中にも
都心幹線の丸の中には新前橋駅も入っていて、今後国との連携する中でもこの辺も、今おっしゃられたようなこともぜひ考えていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
【
浅井委員】基本的な疑問として、都心部のバスが増強されたとして、便利になったとして、乗る人の
イメージが余り湧かないのですけれども、一番最初の
MaaSという考え方でいけば、交通は
サービスだから、結局利便性がいいと
サービスが上がる。やっぱりただ漠然と交通があるのではなくて、どこからどこへ移動するのにこういう方法をとると便がよくなるからというようなことなのだと思うのですけれども、そういう面から見て、実際この
実証実験をやる過程の中で、今の縦軸の話、あと中央部の話というのは
MaaSという観点から見ると合理性はどうなのでしょうか。
(
交通政策課長)
MaaSの実験をやりながら考えていく話なのですが、例えばの発想としまして、現在例えば前橋駅から県庁までバスを使っている方、そこだけのターゲットですと何ら変わらないのです。現状として例えば県外から来られた方がバスを使いづらかったり、あるいはお年寄りが日常的にマイバスは使うけれども、
路線バスで郊外に行くという、使いづらいという環境をよりいろんな
交通モードをわかりやすく表示する仕組みが
MaaSと考えております。それと、都心部をパターンダイヤ化することは、やはりより多くの来場される方がおりますし、目的も多くあります。いろんな集客施設もあります。今後
MaaSの
取り組みの中でも考えようとしておるのですが、イベント時の対応かと思っているのです。イベントをやるたびに駐車場不足で大渋滞を起こしていますので、街なか周辺でイベントをやる際には
公共交通を乗り継いでイベント参加してください、車で来られると飲酒もできませんし、回遊しづらい、それを改善していくのが一つの実験になるのかと考えております。
【
浅井委員】あともう一点、今の横はJRだということは、それはそれで別にいいと思うのです。ではそのJRの前橋駅が近い人、群馬総社駅が近い人、あと新前橋駅が近い人といると思うのですけれども、例えばそこを横に移動すると結局戻っていくか、歩いていくか、JRの駅へ行かないと横に移動できないという部分があるのだと思うのです。ですから、何を言っているかというと、ではそこへ行くまでの移動というのは、合理的な方法が何かないと実際
MaaSにならないような気がするのです。その辺というのは、既存の
バス路線でなければさっきの案の
ワンマイルタクシーという部分もありましたが、それもある程度明確に打ち出していかないと、実際問題、根本的な意見とすると、前橋を中央幹線と、あと今の話だと
都心幹線だけで交通計画をやること自体に無理があるような気が物すごくするので、できることをやっていくという面ではまずはここからということだと理解しているのですが、でも実際JRを使うのであれば、使うのだからこそそのJRの各駅へのアクセス方法は少し明確に出しておかないと何か起承転結が少し整わないような気がするのですが、いかがでしょうか。
(
交通政策課長)おっしゃるとおりでございます。
広域幹線と
都心幹線だけやっていれば便利になるかというと、決してそうではないわけでございます。やはりきめ細かい
移動手段をどうするかということで、一つの案として
ワンマイルタクシーを考えております。では、どこの地区でもいきなり
ワンマイルタクシーが実現できるかということは非常に難しいものですから、これから事業者とも協議をしながら、一番やりやすい地区でまず実験をやった結果を踏まえてほかの地区でも展開して、では鉄道駅へもアクセスしやすいような
ワンマイルタクシーをできるところから考えていきたいと考えております。
【
浅井委員】済みません、最後にお願いになるのですけれども、本当に便利になるかどうかというのはやっぱり
地域内交通とその基幹交通をどうやって結ぶかということに尽きると思うのです。ですから、今回はいろんなことをやるわけですから、それでいろんなデータもとれますし、場面によっては新しい規制緩和みたいなことの提案もできるのでしょうから、ぜひ中途半端に
公共交通が便利な前橋市としてではなく、本当にこれなら便利だというようなことができるようにぜひ進めていただきたいと思います。
【近藤(好)委員】そうしますと、まず
広域幹線、
都心幹線の設定、この調整というか、これをまず最初に最優先でやるという考え方だということなのでしょうか。確認したいのですけれども。
(
交通政策課長)
都心幹線、
広域幹線の設定から優先的に取り組んでいきたいと考えております。ただ、それだけで終わりとは思っておりません。
【近藤(好)委員】先ほどもお話ありましたけれども、地域交通をどうするかというのは、それぞれの地域の皆さんの大きな要望と関心事なのです。ここになるべく早く手をつけていただきたいという要望があるわけですが、これにはどういう形で今検討され、またどのぐらいの見通しを持っていらっしゃるのかを聞きたいのですが。
(
交通政策課長)
広域幹線、
都心幹線を優先すると言いましたけれども、その意味合いは市内の
バス路線全体を今後どう維持していくか、今の
バス路線、放射状に延びた路線をそのまんま維持は現実的ではない状況に陥ってしまっているのをいかにめり張りをつけて維持していくかという視点で考えております。その検討とあわせて郊外部での
地域内交通なり、
デマンド交通なり、今後の
ワンマイルタクシーなりをどう考えていくかということはセットで考えようと思っています。1つには、既存の
デマンド交通を運行しております
ふるさとバスについても利用者が年々減っております。その原因を分析したりしておるのですが、今後の運行効率化だったり、利便性を向上するのが1つ。るんるんバスの利用率はふえています。さらにどこと結節点をつなげると便利になるのかという検討をしております。さらには、ほかの地区もいわゆる
公共交通不便地域と言われているところはございますので、今後の
スマートモビリティチャレンジの調査研究と実験の中で
ワンマイルタクシーの実験のエリアを十分検討していきたいと考えておりまして、それは後回しというわけではございません。
【近藤(好)委員】マイバスの延伸もかなり要望が強いのですけれども、マイバスについてはどうなのでしょうか。
(
交通政策課長)マイバスについては、4路線走っているのですが、それぞれの運行路線によって特徴が違うかと思っていまして、そういう視点で今後考えていきたいと思っています。西循環、東循環については、そのエリア内を循環する路線として貴重な足でもあります。北循環、南循環は、今後の
都心幹線の設定とあわせて重複する部分もあるかと思いますので、その辺をどういう路線にしたらよりすみ分けができるかということで検討していきたいと考えております。
【近藤(好)委員】地域のさまざまな要望は把握していらっしゃると思いますので、ぜひその点も反映していただきたいと思います。
1点この報告の中で、細かい質問で申しわけないですが、10ページの再編案の検討で、ヤマダグリーンドーム前橋から天川原町のこっち側、右側のこういうU字みたいな形で今まで行っていた、既存のところは通らないということなのですか。もしそうなるとしたら、なぜそういう判断したのかをお尋ねしたいと思うのですが。
(
交通政策課長)済みません、今データ、ダイヤ表がなくて申しわけないのですが、この天川原町経由の路線、系統が本数がそれほど多くないのと、あと利用データを分析した結果、利用率は非常に低いということがございますので、この路線をどう再編したらいいかということで検討しようとしています。その方向性とすると、ここの本数を追加することによって利用者がふえる見込みがあるのか、あるいは運行を効率化するために路線を集約したほうがいいのかという両面で検討していきたいと考えております。いずれにしろ、天川原町とか今現在の生川方面の路線もこちらに寄せますので、要は真ん中に集約することによって本数がふやせるという考え方でおります。ただ、これはまだ事業者とも協議中でございます。地域にも説明しておりません。今後の検討の中で考えていきたいと思っています。
【近藤(好)委員】具体的な例としてお聞きしたのですけれども、9ページでも今まで通った路線を集約化するという考え方になっているようですので、これは地域の方からすれば今まで通っていた
バス路線が通らなくなるという結果になる可能性もあるので、多くの要望などが寄せられる可能性があると思うのです。だから、その辺は非常に大変なことだと思うのですけれども、先ほど
ワンマイルタクシーがありましたが、代替案はどうするのかということも含めてやはり丁寧に検討する必要があると思いますので、この点をぜひ改めて地域の皆さんの理解を得られるようにお願いしたいと思います。
【林委員】22ページなのですけれども、
シャトルバスの延伸を11月から始めるということで、私も大分昔から気になっていて、延伸したほうがいいという気持ちでいたのですけれども、実際けやき
ウォークに歩いている人がいっぱいいるので、多分成功するのではないかと期待しておるところなのですが、その見込みはどんな、私はそういう見込みなのですが、課長の考え方は。
(
交通政策課長)これまでの上毛線の活性化で地域と議論している中で、やはり多くの方がけやき
ウォークまで行きたいという意見は多く届いております。また、パーソントリップ調査の結果においても、けやき
ウォークまでの
上毛電鉄沿線の方のアクセスは非常に多く、肌感覚としましても前橋駅から、あるいは中央前橋駅から歩く学生さんやらお年寄りの姿をよく見るということと、けやき
ウォークの方々と意見交換しても、やはり
上毛電鉄の延伸という意味合いで
シャトルバスを延伸していただけると効果が高いのではないかということで期待しております。
【林委員】できれば、けやき
ウォークの中で駐車場が設けられればいいと思っております。ことしの夏も大分暑い中歩いている人がいたので、バスがあったらいいと思っております。ぜひこれをやっていただいて、成功へ導いて、前橋駅の乗降客数がより一層ふえるようにお願いできたらと思っています。
【藤江委員】済みません、
広域幹線、それから
都心幹線の関係なのですけれども、パターンダイヤ化するというのもあるのですが、これは今6社バス会社が入っていると思うのですけれども、当然共同運行を目指して進めていくという考え方でよろしいのでしょうか。
(
交通政策課長)このパターンダイヤ化するに当たって6社それぞれと個別協議をしておりますが、今後は共同運行を見据えた検討をしていきたいと考えております。国でも運賃プール制等も含めた共同運行の方策を模索しております。そのモデルケースがずばり前橋市ということもありますので、検討を進めていきたいと考えております。
【藤江委員】そういうことであれば、例えば前橋駅が大きなターミナルになるかと思うのですけれども、今現在1番から5番、6番ですか、方面別に分かれてはいるのですが、時刻表がそれぞれ会社ごとだったような気がするのです。そういうところも含めて、よりわかりやすくしていただきたい。共同運行するのであればもう方面別の時刻表だけでいいわけだと思いますので、バス停留所の再編というのですか、その辺も含めてぜひ検討していただきたいと思うのですけれども、いかがでしょうか。
(
交通政策課長)これまでも前橋駅前広場の整備で、もともと9バスあったものを6バスに集約したのですが、基本的な考えとしては方面別に集約したわけではありますが、ただその中でもまだまだ会社別の時刻表案内になっていまして、利用者からすると非常にわかりにくいという声が多く届いています。したがって、今後共同運行の方策を考える中で、いかにわかりやすいバスダイヤの案内をするか、バス停の案内表示の仕方も考えていきたいと思っております。
【藤江委員】ぜひよろしくお願いします。
それと、これはちょっと外れてしまうかもしれないのですけれども、先日八戸市に視察に行ったときに、上限運賃制を設けていたのです。市内は300円上限、市外でも八戸市圏域だと、8市町村あるのですけれども、その中は500円上限と決めて運賃を設けています。かなり安くなっているのですが、逆に利用者がふえたと聞いているので、幾ら持っていけばバスに乗れるというのは非常に安心感があると思うので、今回のとは別になってしまうかもしれないのですけれども、一つの検討材料にしていただけたらありがたいと思っています。これは要望です。
それともう一つ、これも外れてしまうかもしれないのですけれども、せっかく前橋駅の利用者をふやそう、ふやそうと、前橋駅以外でも新前橋駅でも群馬総社駅でもそうだとは思うのですが、残念ながら例えば渋川吾妻方面から来る電車は今新前橋駅どまりになってしまっていて、例えば高崎駅から帰ってきたいというときも乗り継ぎをしなくてはならないような、不便な状況もありますし、日中の本数なのですけれども、前橋高崎間については、もう2年ぐらい前でしょうか、20分間隔から30分間隔になっているというところもあって、残念なことになっているのですけれども、その辺JRさんとはどのような話し合いといいましょうか、協議をしているところなのでしょうか。
(
交通政策課長)前橋の
交通体系で一番充実強化しなくてはならないのが両毛線、上越線、鉄道
幹線交通軸ということでずっと検討しております。JRと協議の中で、ご承知のとおり、両毛線複線化とは言いませんが、
運行本数の増についての要望をすると必ず返ってくるのが現在の駅利用者数では厳しいという話と、2年前のダイヤ改正で本数を減らされたときにもJRとも協議したのですが、毎回、JRとの協議のときに出てくるのが現在の利用者数では過剰な本数だというのがあります。わかりましたではなくて、JRと協議する中で、では今後JR活性化、本数をふやすには、何といっても2次交通が充実している都市でないとだめですよね、ではということで、私は一言で言えば、これは
チャレンジなのです。JRがそういうふうに言うのだったらやってやろうということで、この
バス路線の再編をやろうと。
広域幹線、
都心幹線でバス利用者をふやして、JRもふやして、その結果
運行本数をもとに戻して、さらにはさらにふやしてもらいたいという戦略で進めております。そういった考え方に対して、
MaaSも含めてJRからは大いに賛同いただいて、そういう視点であれば
MaaS環境も一緒につくろうというような意見調整をしております。
【藤江委員】ありがとうございます。先日の上毛新聞にも前橋駅の利用者数が2000年以降、ずっと伸びているという記事もありましたけれども、さらにまた
チャレンジを進めていっていただければありがたいと思いますので、よろしくお願いします。ありがとうございました。
(委員長)ほかに質疑はございませんか。
(「なし」の声あり)
(委員長)それでは、調査研究につきましてはここまでとしたいと思います。
交通政策課長さん、そしてまた職員の皆さんにはここでお引き取りいただこうと思います。お疲れさまでございました。よろしくお願いいたします。
交通政策課を中心としていろいろと動いていることがわかったと思いますし、またこれを具体的にどうやってまとめていくか、これには時間とお金もかかると思いますけれども、私たちもやはり市民のそういう利用のために促進を図らなければいけないと感じました。今後ともどうぞ委員の皆さんよろしくお願いしたいと思います。
◎ そ の 他
4 (1)
行政視察について
(委員長)次に、議題2のその他の(1)
行政視察についてでございますけれども、ご配付の令和元年度魅力ある
まちづくりと
交通政策調査特別委員会行政視察の案をごらんいただきたいと思います。さきの委員会におきまして、視察先については正副委員長に一任をいただきましたので、この案のとおり、金沢市及び高岡市において視察を行いたいと思います。よろしくお願いいたします。
5 (2)
次期委員会の
開催内容及び日程について
(委員長)次に、(2)
次期委員会の
開催内容及び日程についてでございます。さきの委員会においてご確認いただきましたとおり、
次期委員会の
開催内容は、
まちづくりについて報告を受ける予定ですが、その中でアーバンデザインについての報告を所管課である市街地整備課から説明を受けた上で質疑などを行いたいと考えておりますが、よろしいでしょうか。
(「異議なし」の声あり)
(委員長)ご異議もありませんので、そのように決めさせていただきたいと思います。
日程についてでございますけれども、11月に開催される常任委員会の日程を基本として開催したいと思いますが、11月の常任委員会の日程がまだ決まっておりませんので、開催日につきましては正副委員長で調整して、各委員に連絡させていただきたいと思いますが、よろしいでしょうか。
(「異議なし」の声あり)
(委員長)それでは、そのような形で
次期委員会の日程を調整して開催することといたします。
◎ 散 会
(委員長)以上で本日の議題は全て終了いたしましたので、会議を閉じます。
(午後4時30分)
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