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平成24年度予算委員会_建設水道委員会 名簿 開催日: 2012-05-22
平成24年度予算委員会_建設水道委員会 本文 開催日: 2012-05-22

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  1. 前橋市議会 2012-05-22
    平成24年度予算委員会_建設水道委員会 本文 開催日: 2012-05-22


    取得元: 前橋市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-07-15
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1              ◎ 開       議                                        (午前9時57分) 【笠原(久)委員長】 これより建設水道常任委員会を開きます。 2              ◎ 傍聴の取り扱いについて 【笠原(久)委員長】 初めに、傍聴につきましては許可することといたしますので、ご了承ください。 3              ◎ 議 題 の 宣 告 【笠原(久)委員長】 本日の委員会の運営については、既にお手元にご配付してあります委員会運営要項により進めることといたします。  本委員会は、17日の本会議において付託を受けた議案を議題として審査いたします。  この際、委員会運営上一言申し上げます。質疑に当たっては、重複を避けて簡明にお願いいたします。  なお、当局にお願い申し上げます。答弁に当たっては、職名を告げるとともに、質疑の趣旨を的確にとらえ、簡潔明瞭にお願いいたします。 4              ◎ 質       疑 【笠原(久)委員長】 これより質疑に入ります。                (梅 澤 百合子 委 員)
    5 【梅澤委員】 まず、土地区画整理事業についてお尋ねをしたいと思います。  駒形第一土地区画整理事業における平成23年度末の進捗状況と今年度の予定についてお伺いしたいと思います。 6 【大島区画整理第一課長】 平成23年度末現在の進捗状況につきましては、仮換地指定率約80%、建物移転率約56%、道路施工率約31%となっております。また、平成24年度の予定といたしましては、仮換地指定約1ヘクタール、建物移転約50戸、都市計画道路約200メートル及び区画道路約500メートルの整備を進めてまいります。  なお、順調に整備が進みますと、平成24年度末での見込みの進捗率は、仮換地指定率約82%、建物移転率約62%、道路施工率約35%となります。 7 【梅澤委員】 大変長い区画整理ですので、なるべく早くというふうな言葉しか言えないんですけれども、大分今年度は進むようです。期待しております。  続きまして、区画整理事業の進捗に合わせて、下水道事業としての雨水幹線整備も進んでおりますが、この整備に関連して駒形町の近隣公園予定地に雨水調整池の建設計画があることは存じております。調整池の建設というのは、雨水幹線整備を進める上で必要であるとも認識しております。どのぐらいの規模の調整池を予定しているのでしょうか。また、工事の時期はいつごろなのか。雨水調整池の整備計画についてあわせて伺いたいと思います。 8 【堀越下水道整備課長】 雨水調整池につきましては、雨水排水量が放流先の韮川の許容流量を超過するため、雨水の一時貯留施設が必要となったものでございます。調整池の規模でございますが、面積6,500平方メートル、容量7,800立方メートル、コンクリート二次製品の地下式調整池を計画しております。工事につきましては、平成24、25年度の2カ年をかけて整備を行う予定でございます。 9 【梅澤委員】 雨水調整池整備後の近隣公園は、駒形地区の災害時の避難場所として予定しております。地域の住民も当該近隣公園の早期整備を望んでおります。そこで、雨水調整池が平成25年度に完成予定とのことなんですけれども、雨水調整池整備後の土地利用については、どんな状況になるのかを伺いたいと思います。 10 【大島区画整理第一課長】 雨水調整池完成後の状況につきましては、近隣公園予定地内で一部仮換地の定まっていない土地もあり、約半分の土地の切りかえが済んでいない状況にあるため、原則現状を回復してお返しすることとなります。なお、当該公園の整備につきましては、早期の仮換地指定を目指すことで、周辺の整備と合わせて公園の整備が行えるように、仮換地指定に基づいた移転に従って、土地の切りかえを随時行い、公園用地を確保してまいりたいと考えております。 11 【梅澤委員】 続いて、松並木土地区画整理事業についても伺いたいと思うんですが、松並木土地区画整理事業というのは、平成5年に事業決定以来、18年を経過しています。事業も終息段階を迎えているとは思われますけれども、平成23年度末の進捗状況と今年度の予定について、そしてまた松並木地区内の幹線道路である県道前橋館林線については、昨年度に江田天川大島線との交差点付近の道路整備工事及び中央分離帯の松の移植工事を行ったようですが、今年度の整備予定を伺うとともに、江田天川大島線の開通予定についてもお伺いします。 12 【酒井区画整理第二課長】 まず、平成23年度末現在の進捗状況につきましては、仮換地指定率約98%、建物移転率約95%、道路施工率約68%となっております。また、平成24年度の予定といたしましては、仮換地指定につきましては、指定率100%を目指し、建物移転16戸と都市計画道路及び区画道路約1,000メーターの整備を進めてまいります。なお、順調に整備が進みますと、平成24年度末見込みの進捗率は、建物移転率97%、道路施工率74%となります。  次に、県道前橋館林線、江田天川大島線の今後の予定ですが、前橋館林線につきましては、今年度木工団地入り口付近から東部陸橋までの北側2車線、約560メートルの道路工事を行い、完了させる予定です。また、江田天川大島線につきましては、残り1軒となりました建物移転を年内中に完了し、広瀬川下流の側道橋の架設を行い、平成25年度末の開通を目指してまいりたいと考えております。 13 【梅澤委員】 区画整理についての質問事項というのは、ここまでにしたいと思いますけれども、少し要望をしたいと思います。  区画整理事業とともに、下水道整備をしているわけです。下水道整備というのは、区画整理と一緒じゃなければできないものでもないかと自覚しています。それはどういうことかといいますと、実は駒形の十字路より北側の地域というのは、市街化区域であるわけです。市街化であるにもかかわらず、区画整理の予定区域にも正確にはまだ入ってはいないわけです。そうすると、下水道整備もやがて20年、30年後ということになっちゃうわけです。駒形の区画整理の第一のほうがまだ終息を見ないわけですから、当然第二のほうはもっと先へいくわけです。  ところが、前橋の市街化調整区域のいろんな町別の下水道整備の状況を調べてみますと、調整区域であるにもかかわらず、市街化区域の場所よりも早く開通している。そうすると、区画整理とともにじゃなければできないという認識を持ってしまうわけです。ところが、利根西のある場所では、区画整理を待たずに下水道整備をしてほしいというような要望があったかに聞いております。その場合には、下水道整備を先にやっているということも認識しております。そうすると、計画にも入っていない、検討中であるという答えをいただくのであれば、質問よりは要望のほうがよろしいかなと思いまして、お願いをするのですけれども、もし地域住民の皆さん方にやがて20年、30年後に区画整理とともに下水道整備をするのであれば、先に下水道整備をしてほしいという要望があったならば、そのことについてしっかりと検討していただきたいと思います。  それともう一つは、地域の人たちが市街化区域の人たちは都市計画税というのを払っているよと。ところが、全然認可もされていない、計画にもまだ入っていない、その場所の私たちが一生懸命払っている。だけど、区画整理外の市街化調整区域のあそこは、そういうものをお支払いしていないのにもかかわらず、下水道が整備されつつあるというのは、どういうことなんだろうかと。中にはそんな疑問を持つ方もたくさんいらっしゃるわけです。そういうときにきちんと言いわけのできる状況というのを伺っておかないと困るわけです。ですから、今後そういう地域が出た場合には、きちんと区画整理側と下水道側とで話し合いを持っていただきながら下水道整備もよく考えて、下水道の認定区域にも入れるという方向性も持っていただきたいと思います。よろしくお願いします。  続きまして、道路パトロールについてお伺いします。道路パトロールは大変なことであろうと思います。道路における危険箇所を早期に発見し、安全で安心な通行を確保するために連日道路パトロールを実施しているとはお聞きしております。本市の市道の総延長は現在4,000キロメートルを超えていると聞いておりますけれども、危険箇所の早期発見のための体制を強化していく必要があるのではないかと思います。どうしてこういうことを言うかといいますと、議長さんとともに、決裁をさせていただいているのですけれども、ここのところ大変頻繁に道路上の瑕疵の専決処分が上がってきました。例えば10センチ四方の小さな穴であっても、大型のトラック等が限りなく走っている場合には、あっという間に大きくなってしまう。そういうところへ例えば公用車が何かの都合で入ってしまって事故を起こした場合には、皆さん方に迷惑をかけるし、公用車を運転していた人にも責任が科されるというような内容であろうかと思います。そういうことを未然に防ぐために、道路パトロールをしているだけではなくて、ほかにも何かお考えがあるのかなと思いまして、質問させていただきたいと思います。 14 【稲垣道路管理課長】 道路パトロール以外の早期発見に向けた取り組みにつきましては、平成22年度に前橋地区ハイヤー協議会及び群馬県バス協会前橋高崎地区乗合委員会と道路損傷箇所等の情報提供に関する覚書を締結いたしまして、情報提供を依頼することで危険箇所の早期発見に努めております。また、平成23年度には東京電力株式会社群馬支店及び東京ガス群馬支店と覚書を締結し体制を強化しており、今後も情報収集を拡大してまいりたいと考えてございます。そのほか職員にも情報提供の周知を図るなど、危険箇所の早期発見に向けた取り組みを行っております。引き続き管理体制の充実を図りまして、安全、安心な道路環境を提供してまいりたいと考えてございます。 15 【梅澤委員】 道路の破損というのは、私たちが想像する以上に危険をもたらすということを自覚しております。最近のマスコミから流れてくるものも目を覆うような大変悲しい事故がたくさん出ております。そういう点で、やっぱり子供たちあるいは高齢者の皆さん方、大切な前橋の市民の皆さん方を守っていかなければいけない。そのために行政は何ができるかというふうに考えた場合に、パトロールをすることも大変大事なこと、それから市民の皆さんにも例えば自治会を通して等々、そういった手段を使いながら知らせていただく、知らせてもらえれば皆さん方のノウハウでどういうふうにでも解決の方法はあるかと思います。例えばガードレールをする、あるいは縁石をつくる、それから穴があいた場所には早期に駆けつけて手当てをするということが大事なことではないかと思いますので、くれぐれもこの問題についてはよろしくお願いしたいと思います。  続いて、老朽鋳鉄管の更新について質問をさせていただきたいと思います。前橋の水道は、昭和4年に給水が開始されて、今日まで水道局においてはいっときも途切れることなく市民に安全で安心な水道水を供給し、またその施設の管理にも大変ご苦労をいただいているということに対しましては、感謝申し上げます。そして、敷島浄水場を初め、創設当時の施設や水道管が現在も活躍しているともお聞きしております。市長より平成24年度の水道事業当初予算において、老朽鋳鉄管についても耐震性を有する鋳鉄管への計画的な更新を進めてまいりますという説明がございました。そこで、老朽鋳鉄管というのは、どのようなものなのか、古いものはどのくらいの年数経過をしているのか、またどこに、どのようなサイズの管がどのくらいあるのかお伺いしたいと思います。 16 【内田水道整備課長】 老朽鋳鉄管についてでございますが、老朽鋳鉄管は現在使用されているダクタイル鋳鉄管より以前の昭和40年ごろまで使われておりました鋳物製の水道管で、外力に対してそれほど強くない管であります。その中でも最も年数が経過している水道管は、創設当時から使用され、82年が経過しております。なお、ダクタイル鋳鉄管とは老朽鋳鉄管に比べまして、材料組織上の黒鉛の形を球状にしたことで、引っ張り強さや粘り強さなどを増強させた管であります。  次に、埋設されている場所、管の内径と延長ですが、市街地を中心に内径100ミリから600ミリまでの水道管が存在しており、延長は約13キロメートルとなっております。以上です。 17 【梅澤委員】 ご答弁をお聞きしますと、給水の開始当時から使用されている水道管が市街地を中心に13キロメートル布設されているということです。市街地にお住まいになっている皆さん方もいらっしゃいますし、そしてまた市街地というのは飲食店等も多いかと思います。市民の皆さん方にご迷惑をかけることなく、こういった老朽した鋳鉄管の更新がどんなふうに実施されていくのかということを伺いたいと思います。 18 【内田水道整備課長】 老朽鋳鉄管更新の進め方についてでございますが、内径600ミリメートルなどの大口径管の工事は、市内広範囲の濁りや水圧の低下など市民生活に大きな影響が懸念されます。また、大口径管は小口径、中口径管に比べ強度があり、現在まで漏水や破損もなく、内外面の腐食も進んでいないことから、まず中口径管である内径300ミリ以下の管から耐震管に順次更新し、管網の整備を図っていく考えであります。残る大口径管の更新につきましては、管網整備が整った後流量測定を行い、適切な管径などの検討を行った上で実施していきたいと考えております。  なお、厳しい財政状況でございますので、国庫補助メニュー等を積極的に活用するとともに、コスト縮減を図り、効率的、効果的に進めてまいりたいと考えております。以上です。 19 【梅澤委員】 それぞれご答弁をいただいたんですけれども、ちょっとここでお伺いしておきたいことがあります。  大震災後にどこかから漏水があったとか、どこかがやっぱりちょっと異常な色の水が出たとか、そういった箇所は一カ所もなかったわけでしょうか。 20 【内田水道整備課長】 私が記憶しているとこによりますと、漏水が13カ所ぐらいありました。やはり老朽化しているビニール管、あと老朽化している鋼管の溶接部分が破損して漏水したということを記憶しております。それと濁った水というお話ですけれども、その関係は水道局に連絡は来ておりませんでした。以上です。 21 【梅澤委員】 やはり13カ所あったということ、そしてそれはもちろん早期に手当てをして、もう既に大丈夫の状況になっているということでしょうね。とにかく人は生きるために何が一番大切かといいますと、やはり水かなと思います。それで、前橋の水は大変おいしいというような評判を伺っています。大切な命をはぐくむ水をいつまでも安全に安心に市民の皆さん方に供給できるようにくれぐれもよろしくお願いしたいと思います。  続きまして、改めて駒形町の下水道事業について伺いたいと思います。現在駒形第一土地区画整理事業区域と区域から除外されている隣接する開発等で造成された団地をあわせて事業認可を取得し、区画整理事業の進捗に合わせ下水道整備を推進しているものと認識しております。そこでお聞きしたいのですけれども、現在の下水道の整備状況について改めて伺いたいと思います。 22 【堀越下水道整備課長】 駒形町の下水道整備状況についてでございますが、事業認可区域の106ヘクタールのうち平成23年度末現在約49ヘクタールの区域が整備済みとなっております。 23 【梅澤委員】 随分まだ未整備の部分が多いということですね。  それでは次に、今後の整備計画についてお聞きしたいと思います。区画整理事業に合わせて一体的に下水道整備を推進するということは、コスト縮減あるいは二重投資を避ける観点からも重要であると認識しております。しかしながら、先ほども私が要望を申し上げたのですけれども、下水道の整備面積がおよそ49ヘクタール、また駒形第一土地区画整理事業の平成24年度の見込みの進捗率が仮換地指定率が約82%、建物移転率が約62%、道路施工率が約35%というお答えをいただきました。そうすると、整備が完了するまでには途方もない時が必要かと思います。そういった状況の中で、先ほども申し上げたように高駒線の北側の地域、駒形町の十字路より北側の地域については、将来的には駒形第二土地区画整理事業として事業を行う構想がまずあるかどうか。それから、現時点では基礎的な調査の実施に向けて検討中という、どっちともとれるようなお答えをいただいているのですけれども、本当に検討中であるかどうか。下水道整備については、状況がまだ未定であるというふうに思いますけれども、駒形第二土地区画整理事業の予定地区についての下水道整備を例えば区画整理よりも先に進める、そういうことも必要かと思っているのですけれども、今後はどういった扱いをしていくのかということをきちんと伺わせていただきたいと思います。 24 【堀越下水道整備課長】 駒形第二土地区画整理事業の予定地区の今後の下水道整備方針につきましてでございますが、現在駒形第一土地区画整理事業の下水道工事を進めておりますので、今後の進捗状況や駒形第二土地区画整理事業の事業化に向けての動向等を踏まえまして、関係課と協議、検討を行ってまいりたいと考えております。 25 【梅澤委員】 それぞれお答えをちょうだいしたのですけれども、例えば市長の物の考え方というのは、課を超えて、すべての課を横断して、それで1つの事業をなし遂げるためには、いろんな人々の知恵をかりてこなしていくんだという、基本的にそういった考え方があると思います。その現実にあらわれたものがPTかなというふうに思っております。ですから、例えば下水は下水だけで成り立つわけではないと思っていますので、区画の方、道路の方、いろんな方々が皆さんで1つのグループをつくっていただいて、まちづくりはどうしたら一番市民の皆さん方が納得するか、安心するか、そういったことを考えて、基本に置いて整備を続けてもらいたいと思います。第一のほうが見通しがもう少しということですので、第二のところへいくまでにどれぐらいかかるのかなとは思いますが、第二として全部を網羅して入れていただければ、大変よろしい状態になるというふうに思います。今後とも整備状況につきましては、しっかりと地元で見させていただきつつ、要望させていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします  これですべての質問を終わらせてもらいます。                (小曽根 英 明 委 員) 26 【小曽根委員】 それでは初めに、耐震・エコ・子育て住宅改修支援事業について質問させていただきます。  住宅改修支援事業の創設につきましては、東日本大震災で被害を受けた建物の状況を踏まえ、市民の皆さんの生活の場である住宅の早急な耐震化が必要であるということと、また環境対応型の住宅の普及支援、さらに市民が快適に暮らせる住まいづくりを推進する中で、特に子育て世帯向けの住宅改修支援が重要であることから、昨年11月に耐震、エコ、子育ての改修工事を柱とし、予算2,000万円で対象工事費の3分の1以下かつ20万円を限度とした耐震・エコ・子育て住宅改修支援事業をスタートさせましたが、まず平成23年度の事業実績はどうだったのかお伺いいたします。 27 【松嶋建築住宅課長】 まず、平成23年度の事業実績ですが、交付総数が82件、内訳は耐震が1件、エコは断熱材改修や二重サッシへの改修などが66件、子育ては子供部屋の模様がえや増築などが15件でありました。また、交付総額は1,403万8,000円で、20万円の限度額交付が53件、20万円未満の交付が29件でありました。 28 【小曽根委員】 予算額が2,000万円のところ交付総額が1,403万8,000円で、補助金の限度額20万円を満額で支給した場合、100件まで申し込みが可能なところ、交付総数が82件であったわけですが、満額に満たない実績をどのように分析しているのか、お伺いいたします。 29 【松嶋建築住宅課長】 事業実績を分析しますと、事業が11月からのスタートで、募集期間が2カ月間と短かったため、既に改修工事を予定していた市民の申し込みが多く、事業を知ってから初めて改修を計画された方については、募集期間が短かったと思われます。また、工事の期間が正月を含み工事が行いにくい時期であったこともあり、交付総額が予算に達しなかったものと考えております。個別の理由としては、耐震につきましては工事の必要性を強く感じている市民の方が多くいるものの、工事費の負担が大きいため、実施に結びつきにくく1件にとどまったのではないかと考えております。エコや子育てでは、断熱化を含んだ部屋の模様がえや子供部屋の間仕切り壁の設置など、比較的利用しやすかったのではないかと考えております。 30 【小曽根委員】 昨年度の事業分析によると、募集期間が短かったことや工事が行いにくい時期、11月からですから、暮れと正月を挟んでということであります。また、エコや子育てはそれなりに利用されたということですが、耐震については1件、とても極端に少なかったわけですけれど、24年度当初予算を見ると4,290万円、耐震における改修については限度額を20万円から50万円に引き上げていただいた。そこで、今年度の事業の予定についてお伺いさせていただきます。 31 【松嶋建築住宅課長】 今年度の事業の予定についてですが、今年度も昨年度と同様に耐震、エコ、子育ての3つを対象工事とし、予算は4,290万円で、昨年度の約2倍としております。これは、昨年度は市の単独事業でしたが、今年度は社会資本整備交付金を財源とすることができたためでございます。また、木造住宅の耐震改修に伴う改修費の上限を20万円から50万円に拡充し、耐震化の推進を図りたいと考えております。さらに、対象要件としていた所得額600万円以下を廃止することにより、申請書類を簡素化し、市民の皆様がより使いやすい制度にしたいと考えております。 32 【小曽根委員】 住宅改修支援事業に対する市民の関心は、とても高いと思います。昨年度に事業を知って、今年度に工事を予定している市民もいるかと思いますが、事業を推進するのには、より一層市民の方々への周知徹底が大切だと思います。事業の周知をどのようにするのかお伺いいたします。 33 【松嶋建築住宅課長】 市民の方への周知につきましては、募集期間も昨年より長くしまして、広報やホームページ等へ掲載し、周知を図りたいと考えております。また、本事業を初め、住宅用太陽光発電システム設置補助など、本市の補助事業や県及び国の住宅改修に関連する補助事業などをまとめたパンフレットを作成しまして、市内の工務店等の事業者に配布を行い、市民の皆様へ住宅改修を紹介する際に利用していただき、さらなる事業の拡大に結びつけたいと考えております。 34 【小曽根委員】 市内の事業者等へ補助事業のパンフレットの配布は、とても効果的だと思っております。ぜひお願いしたいと思います。また、建設産業関連の協会や組合などにも配布をしていただき、業界またはこの産業に携わる人たちがみずからアピールを市民の方にしやすいというか、その配布する方々も本当にわかりやすいようなパンフレットを市からぜひ発信していただく、作成していただくことをお願いしたいと思います。  そして、前橋市は目的意識を持って耐震・エコ・子育て住宅改修支援事業をスタートしていただいております。他の自治体では、例えばリフォーム補助金と名を打って、大変ハードルを低く、言葉は適切かわかりませんが、入りやすい形でリフォーム事業補助制度を市民の方にアピールしていますけど、前橋は目的意識を持ってやっていただいているので、これが長く続く補助金になるのかなと。エコを考えるなら、子育てを考えるなら、耐震を考えるなら、この制度があるということが、だったら改修工事を今まではためらっていた方々も改修工事をしてみようじゃないかと、違う切り口からも改修工事に踏み切る方々が逆にふえるんじゃないかと。ただ、リフォーム工事をやりますと、助成しますということよりは、私は大変いいかなと思っております。それが地域の工務店さんや市長がおっしゃるようなガテン系の職人さん方にも事業の普及、また経済効果も大変あることだと思います。また今は住宅も新築よりもリフォーム、いろいろな公共施設も橋梁なんかも50年で、いろいろなところを補修工事していかなければならないという、そういった時代の背景があります。住宅もたがわずリフォームがやはり一番今ブームというか、一番必要だと考えている建設関連にもなっておりますので、その辺を踏まえ、ぜひパンフレットから始めていただくわけですけれども、この耐震・エコ・子育て住宅改修支援事業を長く続けていただくことを要望させていただきます。  続きまして、旧大竹家れんが蔵についてお伺いさせていただきます。二中地区第一区画整理事業が平成19年度から始まっております。その区画整理事業区域内に前橋市三河町一丁目所在の旧大竹家れんが蔵等とその土地を平成18年度に都市景観推進事業用不動産として、前橋土地開発公社が取得をしておりますが、どのような目的で取得したのか。また、取得後から現在までに実施した取り組みについてお伺いさせていただきます。 35 【小池まちづくり課長】 まず、取得目的ですが、このれんが蔵は大正12年に竣工した歴史的な建造物であり、本市に残る数少ない赤れんがの産業遺産でございます。この建物を本市のかけがえのない財産として保存し、活用するなど、まちづくりに生かしていくことを目的に取得いたしました。  次に、今までの取り組みについてでございますが、県内事例の視察や本市文化財保護課による文化財調査、前橋工科大学による耐震診断、庁内ワーキンググループによる利活用の検討などを実施してまいりました。また、敷地を利用した暫定的な利用を地元自治会に働きかけ、地域住民による七夕まつりや前橋まつりにあわせた地域住民まつりなどに活用していただいております。平成23年度では、専門的知識を有する前橋工科大学と共同研究を実施し、利活用に向けたニーズ調査や耐震改修方法などについて検討いたしました。 36 【小曽根委員】 平成23年度に前橋工科大学と共同研究を実施したということでありますが、利活用に向けたニーズ調査や耐震改修方法について、どのような研究成果となったのかお伺いさせていただきます。 37 【小池まちづくり課長】 前橋工科大学との共同研究の内容ですが、利活用に向けたニーズ調査と耐震改修方法について調査、研究いたしました。ニーズ調査につきましては、耐震診断の結果、震度4の中程度で倒壊するということで、暫定利用ができない中でのニーズ調査であり、調査にも限界があるため、利活用の方向性を出すことが難しい状況でありました。耐震補強方法については、補強方法の種類別として、木造、鉄骨造、鉄筋コンクリート造で比較検討を行った結果、れんが壁の内側に鉄筋コンクリート造の垂直な壁をつくる補強方法が最も適しているとの提案を受けております。 38 【小曽根委員】 平成24年度予算に旧大竹家れんが蔵の耐震改修設計委託料が計上されておりますが、その計上されている予算の内容と今後の取り組みについてもお伺いいたします。 39 【小池まちづくり課長】 耐震改修設計委託の内容と今後の取り組みについてでございますが、前橋工科大学との共同研究の結果も踏まえ、れんが蔵の中に入ることができるように耐震補強と最低限の改修を行い、当面は暫定的に利用しながらニーズを検証していきたいと思います。このため平成24年度は、耐震改修設計を行っていくものであります。引き続きれんが蔵建物の外の敷地を地域住民が暫定利用しながら早期にれんが蔵の利活用が図れるよう準備を進めていきたいと考えております。なお、耐震診断の結果、現状ではれんが蔵建物の強度が足りないことも考えられますので、敷地を利用する際も安全に配慮していただけるようお話ししてございます。以上です。 40 【小曽根委員】 三河町という場所にあって、区画整理事業の中に入っている旧大竹家は、前橋まつりなんかでも大変いろんな団体の方が要望していただいて、敷地を使わせていただいた経緯もあるようにお聞きしております。耐震診断まででまだ補強工事も済んでいないということですので、敷地を利用するにも建物の倒壊を十分注意して利活用していただく。あの敷地は広いですから、ほうっておくよりは使っていただくというのは大変いいことだと思っております。大竹家れんが蔵は、本市に残る数少ない産業遺産と答弁いただきました。市内では、まだ何カ所かれんが蔵倉庫が見受けられます。その倉庫も例えば今経営者の方々が営業的な利用をしている企業の倉庫、またオーナーがいる倉庫として使われているようですが、いずれは営業的な利用目的では使われない倉庫になっていくのだと思います。この大竹家のれんが蔵倉庫をいかに利活用するかの中で、これをれんが蔵倉庫群みたいな産業遺産の一つの礎というか、産業遺産群のスタートになるような倉庫にしていただければ、これから前橋駅前にあったり、県民会館の近くにあるれんが倉庫などは前橋の産業を語る上でも大変すばらしい産業遺産群になっていくのではないかと思っておりますので、ぜひ市で取得している大竹家のれんが蔵を本当にすばらしく活用できるようにお願いして要望とさせていただきます。  それでは続きまして、前橋公園通線の整備状況についてお伺いします。現在事業中の都市計画道路前橋公園通線は、群馬ロイヤルホテルに接している国道17号からグリーンドーム前橋に至る区間を整備するもので、県庁や前橋公園など公共施設が隣接しており、利便性が向上することから、早期の完成が望まれておりますが、整備に時間を要していると認識しております。そこで、本路線の事業開始年度と整備に時間を要している理由についてお伺いさせていただきます。 41 【高橋道路建設課長】 事業開始年度についてですが、平成9年度に事業着手しております。また、整備に時間を要している理由については、店舗併用住宅、低層住宅などが混在していたことから、地権者による移転先選定や移転に日数を要したこと及び一部地権者と用地交渉が難航しているため事業期間が長くなっているものでございます。 42 【小曽根委員】 どの整備事業でもそうでしょうけど、やはり地権者との交渉が一番重要な課題となってくると思っています。地権者の方々には、いろいろな事情を持った方や少し乱暴ですが、いろいろな性格を持った地権者の方々がいらっしゃると思います。用地交渉の担当者の方が大変苦労しているように見受けられますので、ぜひ課をもってフォローしていただいて、根気よく交渉をお願いしたいと思います。  それでは、進捗率の悪いことに関しては、今ご説明いただきました。整備状況を理解した上で、平成23年度末の事業進捗率についてお伺いいたします。 43 【高橋道路建設課長】 平成23年度末の事業の進捗率ですが、事業費ベースで用地補償が95.7%、工事が74.7%、全体の進捗率は86.9%となっております。 44 【小曽根委員】 用地補償の進捗率が95.7%ということは、残りの4.3%が難航している用地ということがわかりました。本当に大変でしょうけど、よろしくお願いいたします。  関連して、今年度の予算が5億7,600万円余り計上されておりますが、予定している工事内容についてお伺いさせていただきます。 45 【高橋道路建設課長】 平成24年度の工事内容ですが、柳原放水路にかかる橋長86.2メーターの新高浜橋上部工のけた架設を予定しております。また、道路工事については国道17号から県庁までの約250メーターと新高浜橋からグリーンドーム前橋までの約280メーターの改良工事を予定しており、総延長900メーターのうち約530メーターの整備が完了する予定です。以上です。 46 【小曽根委員】 一部の用地交渉は難航したために、総延長900メートルのうち370メートルが24年度でも完成の見込みが立たないということであります。全容はよくわかりました。大手町一丁目地内の住民の方々も大変心配をしていたり、なかなか最終的な仕上げまでいかないねという意見を大分頻繁に聞くようになりました。地権者の方、住民の方の交渉が平成9年度から始めたのに大変難航しているということがよくわかりましたが、ぜひ再々度ですが、根気よく交渉していただいて、完成に結びつけていただきたいと思います。よろしくお願い申し上げます。  以上で私の全質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。                (笠 原 寅 一 委 員) 47 【笠原(寅)委員】 私は、最初に区画整理事業の長期化対策について質問をいたします。  市施行区画整理は、全国一と言われております。住民運動の成果で随意契約保留地方式、それから60坪以下の実質減歩はなし、ほかの都市では30坪以下がゼロなんですが、そして問題は現在も12地区が施工され、さらに新しいところを加えようとしております。そして、事業の長期化で高齢者の皆さんは生きているうちに家屋移転はできるのか心配されています。私は、何回もこの長期化対策を求めてまいりましたが、まずきょうは事業の遅延理由と対策についてどう分析をされているのか、お答えください。 48 【大島区画整理第一課長】 事業の長期化についてでございますが、ご指摘のとおりこれまで本市における土地区画整理事業は、比較的区域面積が大きい傾向でありまして、関係権利者数も多いため、対応に時間を要し、その結果事業期間が延びているのが実情であります。そこで、今現在は事業効果が早目に上げられるよう、なるべく区域面積を大きくしないなどの創意工夫に努め、また全地区の進捗状況を見ながら予算の効率的な運用を図りまして、さらに計画的に事業の促進を目指しているところでございます。 49 【笠原(寅)委員】 大島課長は今総括的に答弁されていて、予算額を確保していくということも答弁されておりますが、やはりおくれの対策は仮換地指定率を上げていくこと、そして家屋移転補償費を増額していく、そのためには仮換地を指定する係と移転係が対象の土地を持っている方に対して、しっかり折衝していくということだと思うんです。そういう意味では、今のままで1年200戸ぐらいだと10年かかると思われますので、市民の皆さんが生きているうちに移転できるのか困っている状況の改善のために努力をしていただきたいと思っております。  次に、駒形地区の区画整理事業のおくれについては、梅澤委員が進捗率について質問をされておりますので、私は同地区の家屋移転が56%、未移転が388戸、同時に事業実施した松並木地区は97%、先ほどの答弁だと100%を目指すという状況で、どうしてこんなに大きな差が生まれたのか。笠原久議員も本会議で質問しておりましたが、きちっとした原因を分析し、どういう対策を立ててこのおくれた駒形町の事業を進めようとしているのか、その点をお答えください。 50 【大島区画整理第一課長】 駒形第一地区は、ご承知のとおり住宅密集地でありますので、建物移転の進捗が事業期間に大きく影響しております。したがいまして、事業進捗の対策につきましては、早期に建物移転を進めるため、公園予定地が一部あきますので、今年度仮設住宅の建設に取り組んでいくとともに、経済的かつ効率的な移転計画を立案し、関係権利者と十分協議を行いながら、円滑に事業を進めてまいりたいと考えております。 51 【笠原(寅)委員】 地域内で仮設住宅の建設に取り組むという点は、一歩進歩だと思いますから、そういう面で課長答弁のようにしっかりと地域との折衝を進めて、おくれている事業の進捗をしていただきたいと思います。  松並木土地区画整理事業については、梅澤委員が質問いたしましたからカットいたします。ただし、41戸のうち16戸をことしにやり、あと残りが25戸というふうになるんですが、高齢で子供がいないから私はこのままでいいと、それからお金がないから保留地も買えないというように非常に経済的な状況も困難で、これからの41戸は進めていく上で大変だと思われますので、対象家屋の地権者に対して、しっかりと経済状況も考慮して、移転協議を進めていただくことを要望しておきます。  次に、21年度に事業開始いたしました文京町四丁目の区画整理でございます。この地域は、消防車も入れない2メートルぐらいの狭い道路もあり、そして高齢化率は平均を上回る25%を超えております。住宅密集地ですから、仮換地指定にも時間がかかる。現在3年が経過していますが、未移転家屋は338戸、事業期間は当初は10年と言っていましたが、37年度までで見込み16年間、どのような計画で進めようとしているのか、お答えください。 52 【大島区画整理第一課長】 文京町四丁目区域の仮換地指定についてでございますが、排水計画の下流地域及び早期に移転の可能な場所から順次地権者との調整を行い、承諾後審議会の審議を経て仮換地指定を行ってまいりたいと考えております。なお、今年度の仮換地指定につきましては、平成23年度末の約16%の指定率を今年度末では約35%の指定率になるよう目標を掲げ、計画的な進捗を図り、事業を進めてまいりたいと考えております。 53 【笠原(寅)委員】 まず、何といっても仮換地指定しなければ家屋移転ができませんので、倍以上の仮換地指定を進めていくということは非常に大事なことだと思うんですが、文京町一、二、三と進み、最後の四丁目の区画整理となりまして、住民の高齢化の中では、最初はとにかくここで区画整理してもらうのは困るというんで、都市計画法の公聴会などでも住民側が意見を出して頑張ってきたんです。そして、仮換地指定案に対しては要望書も提出されていますが、その要望書にこたえた仮換地案が示されていないもんですから、住民の側からはいつになったら仮換地になるのかという声がたくさん出ているわけです。今の課長の答弁どおりしっかりやっていただきたいということであります。  次に、二中地区第一です。中心街の東隣の三河町一丁目、そして地価上昇は見込めないと見て、初めて原価補償方式を取り入れております。この問題点は、昨年の総括でやっておりますから、今回はとにかくこの住宅密集地、そして借地人も70といって、前橋の区画整理地区では一番多い借地人もいる。こういう中での仮換地指定は大変だと思われますが、どう進めていくのか、お答えください。 54 【酒井区画整理第二課長】 二中地区第一の仮換地指定につきましては、平成21年7月に仮換地の原案を発表した際、提出された要望書の内容を参考に、仮換地調整案を作成し、関係権利者、審議会委員及び市の3者による仮換地調整会議を開催し、地権者の内諾をいただき、仮換地指定を行っているところでございます。仮換地指定に当たっては、本地区が住宅密集地のため、福祉センター跡地や成田山清浄院跡地などの先行買収を行った用地を仮換地調整用地としまして、飛び換地などを検討しながら建物移転の促進を図るよう調整、指定を行っております。今後も事業の早期進捗を図るための移転計画を見据えながら、順次指定を行ってまいります。なお、今年度の仮換地指定につきましては、前年度比約16%増の指定率45%を目標とし、進めていきたいと考えております。 55 【笠原(寅)委員】 文京町四丁目は35%だけど、45%というんで、こんなに早く計画が進むのか疑問であります。福祉センター跡地、お寺さん跡地の先行取得した用地があるけども、あれだけの密集地の中で課長の言うように本当に真剣に対応していかない限り45%は難しいと思われます。特に借地、借家人も多い、高齢化も進んでいる、そして住宅密集地、よほど市が用地を先行取得して、移転先を確保しないと難しいと思われるので、ここもしっかりと対応をやっていただきたい。  次に保留地価格と減歩率、住民負担の軽減について質問します。最初に保留地価格についてであります。保留地価格は、土地の広さや道路の広さ、角地かなどによる減歩率がまず示されます。そして、減歩率に基づいて保留地の面積と価格は道路幅ごとにまた決まってくるんですが、市の事業計画書によると、評価額の2分の1となっております。文京町四丁目周辺の24年度の地価公示価格、この地価公示価格をきょう資産税課に行って調べてまいりましたら、評価額の約2分の1という市の計画だと、私の試算では、8メートル道路幅で坪当たり何と12万円にもなる。そうしますと、60坪の方が25%と取られますと、165万円くらいの大きな負担になってきまして、高齢化で年金も減らされている中ではとても負担し切れないという状況なんです。ですので、これから地権者の要望に基づいて今年度中に決められると思うんですが、まず文京町四丁目の保留地価格決定に当たっては、住民負担軽減のために最大限努力をする考えがあるかどうか、その点をお聞かせください。 56 【大島区画整理第一課長】 文京町四丁目区域の随意契約保留地価格を極力引き下げるべきとのご質問ですが、随意契約保留地価格につきましては、本地区における整理後の予定価格及び既に本市で施行中の各地区の随意契約保留地価格も十分考慮しながら、保留地処分特別審査会に諮り、設定してまいりたいと考えております。 57 【笠原(寅)委員】 それは、形どおりの決定であって、私の要望にこたえられていないので、もう一つ減歩率との関連が多いにあるので、減歩率の引き下げについての質問をさせてもらいます。  前橋市の平均減歩率は25%、無償で4分の1もの土地を削られ、そしてその削られた土地はもとに戻すために保留地をつけるというのが60坪未満、60坪以上はパーセントが違いますが、市は減歩率の根拠を当初は減らされても地価額が上昇するからというふうに言ってきたんです。しかし、今はこれから申し上げるように地価は大幅に下落していまして、最近は都市計画部長も私の本会議質問に対しては、4分の1も取られる減歩率の理由は、利便性が向上するんだから協力してくれというふうになってきているんです。私がきょうまず申し上げたい点は、地価下落が大幅に進んでいます。この地価公示価格の7割で固定資産税を割り出す、この表を見ましたらまず三河町のすぐ隣に指定地域がありまして、何と平米当たり13万9,000円が6万9,000円に下がって、ちょうど51%も地価が下落しています。この3年間でも9.4%下落しています。文京町四丁目土地区画整理事業の天川町がやはり地価公示価格の調査場所なんですが、ここのところが平成9年が13万7,000円でしたが、平成24年は7万2,800円というんで47%も下落しているんです。こういう地価下落時の減歩率は、それに沿って住民負担を軽減していくということが大事だと思います。  そして、第2の理由は住民側が保留地も減歩率も、そのくらいは市に協力しようというんで耐えられるんならいいんですが、やはり高齢化の中で地域の協力を得るためには、負担軽減のために減歩率を引き下げる時期に来ていると思われますが、答弁をいただきたいと思います。 58 【酒井区画整理第二課長】 減歩率の引き下げについてですが、土地区画整理事業はご承知のとおり公共施設の整備改善、宅地の利用増進を図るために行う土地の区画形質の変更及び公共施設の新設、変更に関する事業であり、減歩率は事業施行による宅地の利用増進の範囲内で決定するものであります。本市が施行する土地区画整理事業は、保留地価格の変動の影響を多く受ける組合施行と異なり、ご指摘の社会要因による地価動向に直接関係するものではなく、また本市では用地の先行買収による減歩の緩和に努めていることから、平均減歩率25%の引き下げは難しいものと考えております。 59 【笠原(寅)委員】 課長は、社会的要因による地価動向に直接関係するものでないというふうに言われております。この答弁には、私は次の理由で再質問をさせていただきます。  まず、第1点は移転補償による家屋の再築工法、それから引き家工法では、区画整理区域は8割が新築志向というふうに言われている中で、前橋市には固定資産税と都市計画税の増収を確実にもたらすのです。松並木土地区画整理区域内で15年前に古い住宅から新築をいたしましたら、この方の固定資産税は4万数千円だったんです。そして、今度区画整理後に新築をしたら14万円の土地と家屋の固定資産税を払うようになったということです。だから、市は課長が言うように先行投資をし、市の公共投資額もとにかく出していることはよくわかっています。  しかし、一方区画整理の家屋移転、仮換地指定、そして道路が広くなれば、同時に固定資産税の評価額も上がるという仕組みになっているんですから、私が申し上げたいのは、今までどおり減歩率は引き下げられない、引き下げられないというだけの答弁ではなく、今のこういう市がプラスにもなるんだという点をしっかり受けとめていただくという点への答弁をいただきたい。もう一点は課長は地価動向に直接関係するものでないという答弁をされましたが、地価公示価格が下落していることは、まさに前橋市の商業地の下落、住宅地の下落は非常に大きくなってきているのです。そしてこの保留地価格を決めるのにも、当時の地価公示価格なり、不動産鑑定士によってそれぞれの地域ごとに鑑定価格を決めて進めてきているわけですから、この点もきちっと考慮しないということは私はできないと思います。このことについての答弁を求めたいと思います。 60 【酒井区画整理第二課長】 地価が区画整理の減歩に影響しないという話でございますが、結局区画整理というのは宅地の利用増進、要するに公共施設を整備することによって利用増進があると、そういった増進の中での減歩率でございまして、直接地価が上がる、下がるという影響というのは、実際にその事業を運営していく中では、例えば保留地が売りにくいとか、そういったことには影響するんですが、減歩率に直接地価が上がったからということで下げる、上げるという話ではございません。 61 【笠原(寅)委員】 利便性が増すということといい生活道路になり消防車も入れるようになるという点で、前橋の区画整理による都市整備というのは、非常に進んでいると思うんです。だけども、買収方式というのは当然それにかかった人たちのものだけを買収して、そして補償する。ところが、区画整理は4分の1、高いところは30%、35%も減歩される。こういう状況の中で、住民の皆さんは本当に減歩率の問題を深刻に考えております。この点は私の主張と当局の答弁はずっと平行線だと思います。これからまだ決めなくちゃならない文京町四丁目などの保留地価格は、住民の要望に基づいた引き下げをしてほしいということを強く求めて次に進みます。  2番目は、都市計画道路の見直しであります。前橋市の都市計画道路は144本ありまして、総延長は何と31万7,660メートルに及んでおりますが、改良済みは58%で5割強にとどまっております。都市計画道路には、30年代に決定されたものを初め、現在に至っても整備未着手の道路が大変ありまして、昭和30年代が8、平成分が21で29もあるんです。そして、ご承知のとおり区画整理、都市計画道路のひっかかるところは、法に基づく建築制限が行われ、権利制限されているわけでありますから、それを何年も放置しておくということは、やはり市の決定が間違っていたんじゃないかと思われるので、これらの都市計画決定をされた道路の見直しをしていく必要があるのではないかと思いますが、市の見解をお聞きします。 62 【山賀都市計画課長】 都市計画の見直しにつきましては、国の都市計画運用指針、また県の都市計画ガイドラインがありまして、委員さんがおっしゃられた長期未着手の道路につきましては、その必要性を検証して見直しを行うことが望ましいというふうにあります。本市の都市計画道路につきましても、近年の社会情勢の変化を背景に、群馬県が行っております市内の骨格となる国道、県道の見直しの結果を踏まえまして、必要性や優先性を検証した上で見直しを行っていきたいと考えております。 63 【笠原(寅)委員】 都市計画道路は一たん決定するとなかなか見直しが難しいと言われている中で、課長の答弁は了とさせていただきたいと思います。本市においても、今後具体的にどのような手順で都市計画道路の見直しを進めていくのか。  そして、もう一点一緒に質問させてもらうと、都市計画審議会でも質問がありました、都市計画道路の群大北通線が下小出から橋を渡って上細井に抜けるのに三俣下小出線が障害となっていると思われます。こういうものも含めて見直しを図るべきじゃないかと思われるので、2点お答えください。 64 【山賀都市計画課長】 まず、最初の都市計画道路を具体的にどのように見直していくかということですけども、現在都市計画道路のうち国道、県道につきましては、群馬県が見直しを進めております。したがいまして、道路が接続する市や町との調整がまだ完了に至っていない状況です。このため市道につきましても、国道や県道の見直しにあわせまして見直しを検討していくということになるかと考えております。  2点目の都市計画道路群大北通線、現在事業化が図られていない一般県道津久田停車場前橋線、石井県道と言われておりますけども、ここから東側の区間につきましては、今まで具体的な見直しの検討を行っておりません。今後につきましては、地域の実情や今後石井県道までの事業化の結果等を踏まえまして、道路網の検証を行いまして、主要地方道前橋赤城線まで延伸するかどうかを検討するということになるかと思います。 65 【笠原(寅)委員】 次に橋梁の耐震工事についてであります。1点は、市が管理する橋が約1,300あります。高度成長時代に整備された多くの橋梁が近い将来にわたって更新時期を迎えておりまして、これに対して維持修繕を行う多額な費用が必要となります。この耐震診断と今後の耐震工事の計画について2点お答えください。 66 【稲垣道路管理課長】 橋梁の耐震診断につきましては、平成3年度から開始いたしておりまして、平成3年度に18橋、平成7年度に81橋、平成8年度には51橋の調査を行いまして、合計で150橋の橋梁について耐震診断を行ってまいりました。その結果をもとに、緊急性、重要度を考慮しながら、現在までに39橋の耐震補強工事を実施いたしております。また、今後の工事計画につきましては、平成20年度から平成23年度にかけまして、235橋の保守点検及び橋梁長寿命化修繕計画を策定いたしましたことから、その結果を踏まえて耐震補強を含めた橋梁補修計画を平成24年度に策定いたしまして、工事を実施していく予定でございます。
    67 【笠原(寅)委員】 上長磯町から東上野町に通ずる桃ノ木橋についてであります。大変狭くて車も交互交通となっています。そして、越えていくと左側に石関町の学園都市、前工、そして東のほうには前橋東高校がございまして、高校生、そして地域の東上野へ抜ける主要な橋となっています。さきに永明地区自治会連合会から陳情も出されております。この橋も長寿命化計画の対象だと思われますが、どういうふうにこたえてくださるのか、お答えください。 68 【稲垣道路管理課長】 ただいまの桃ノ木橋につきましては、地元の皆様からたくさんのご要望をいただいてございます。そういった中で、ただいま委員さんからお話いただきましたように、長寿命化計画の中にも入ってございます。今後いろいろな形で関係課と協議、またある程度の財源確保も行いまして、整備に向けての検討をしてまいりたいと思っております。よろしくお願いします。 69 【笠原(寅)委員】 最後に、下水道料金について3点お伺いさせていただきます。  水道局は、昨年平成24年度から26年度までの3年間を計画期間とする新たな財政計画を策定し、結果として非常に厳しい財政状況にあるにもかかわらず、3年間の下水道料金の据え置きを決定しました。この使用料の見直しに当たっては、水道料金のほうは総括原価方式として行っております。水道料金のほうは総括原価で損益ベースでやるというのはやむを得ないかもしれませんが、とても下水道は投資的経費などが多い中で、下水道整備状況を踏まえた資金ベースを採用しているということは、市民の立場から評価できるところであります。  しかしながら、昨年策定された下水道財政計画によれば、平成22年度末現在で62億円という大きな累積欠損額が生じており、さらに企業努力をしていかないと、3年後には消費税増税、同時に下水道財政に大きな影響を与えている企業債償還金や資本的支出などが大きな負担となっていきます。私の質問の第1は、企業債についてであります。平成24年度の当初予算下水道事業の資本的支出の中における企業債償還金が前年度との比較では約17億円増で、51億円計上となっております。公営企業にとって、投資的な事業を行う場合の財源としては、国から補助金、そして企業債の発行、いわゆる借入金が主な財源となっており、企業運営において将来大きな負担になります。そこで、平成24年度当初予算においての企業債償還金が大きく増加した要因と過去に借り入れた5%以上の高利の企業債の状況についてお答えください。 70 【齋藤経営企画課長】 まず、平成24年度当初予算において、企業債償還金が大きく増加した要因でございます。これにつきましては、国の制度を活用いたしました公的資金補償金免除繰上償還というものがございます。5%以上の高利債、約22億円が対象となることから、その繰上償還として企業債償還金に計上したというものでございます。  それから次に、過去に借り入れた高利債の残高状況でございますが、6%以上の高利債につきましては、平成19年度から23年度までの間において、既に繰上償還済みでございます。5%以上の高利債につきましては、平成24年度に約22億円が対象となりますので、繰上償還を実施する予定でおります。また、平成23年度末現在での企業債残高でございますけれども、金利4%台が54億円、3%台が53億円、2%台が200億円、2%未満が140億円、23年度末現在で470億円余りの残高という状況でございます。なお、5%以上の高利債につきましては、すべて補償金免除による繰上償還となりますので、低利な民間資金への借りかえ等によりまして、将来の負担となる支払い利息を約21億円縮減できる見込みでございます。 71 【笠原(寅)委員】 上下水道とも多額の残高があった高利の企業債についてここ近年大変努力をされているというのは、水道局の皆さんを評価したいと思います。次の私の質問は、水道局の投資的経費が非常に大きいということで、問題はことしの当初予算の建設改良費が約46億円、その次に大きいのが合流改善事業の約15億円、次いで管渠新設費が9億円、雨水対策費が6億円、処理場建設費で4億円計上となっております。こうした大型事業を圧縮できれば収益的な費用である維持管理費へ回すことが可能なんです。投資的経費においては、入札契約制度によって落札率を下げたり、何といってもやはり中小業者への仕事の発注の大きさで、下水道事業の貢献というのは大きいと思われますが、中小企業の利益も守り、一方では使用する市民の下水道使用料を上げないということを考えると、やはり投資的経費を抑制し、その減った分はまた新しい投資に回していくというような努力をどういうふうにされるのか、お答えください。 72 【齋藤経営企画課長】 投資的経費を見直すための取り組みでございます。平成4年度に見直しを実施した公共下水道の基本構想につきまして、現在未認可区域、それから未着手区域におきまして、公共下水道事業のあり方などにつきまして、平成23年度から再度見直しに向けて着手をしているという状況でございます。また、現状における下水道整備につきましては、住宅密集地から郊外への整備と移行しておりまして、事業の効率性や費用対効果なども十分に検討した上で、今後の汚水処理の整備手法について検討してまいりたいと考えております。 73 【笠原(寅)委員】 下水道関係で最後に質問したい点は、消費税10%への引き上げについてであります。現在政府において消費税10%への引き上げが論議されております。増税となった場合には、下水道料金においても例外なく消費者のほうも転嫁されている消費税が5%から10%にふえるんです。現在の5%での当初予算における消費税額は幾らですか。まず、この点お聞きします。 74 【齋藤経営企画課長】 下水道使用料に係る消費税額の関係でございますけども、当初予算では消費税額は1億5,800万円余りと見込んでございます。 75 【笠原(寅)委員】 10%になると1億5,800万円の倍ですから、3億円を超えるというふうになるのです。増税の料金への影響額は大変大きく、ちょうど3年後の15年というと、料金見直し時期と合わされてしまうわけです。そういう意味では、ぜひ水道局も一緒になって、消費税増税に反対の立場をとっていただきたい。私たちは、予算討論で上下水道会計が特別に大事だということで、本来なら賛成をする立場なんですけど、消費税の転嫁があるので反対しているんです。だから、そのことは理解していただきたいんですが、市長も上下水道は上げないということを公約されているんです。だから、3年後になっても上げないという立場をしっかりとっていただきたい。きょうはこれで終わりにさせていただきます。                (長 沼 順 一 委 員) 76 【長沼委員】 それでは、初めに公園整備につきまして2点ほど質問させていただきます。  最初に、須賀の園の整備についてでありますが、須賀の園は昭和初期よりフジの名所として市民に親しまれてきた個人庭園を市当局が取得し、フジの樹勢回復やフジ棚の整備を行い、平成18年度から開催されております須賀の園藤まつりはことしで6回目を迎え、地元自治会の売店や市当局による緑の募金と苗木配布等が恒例行事となったことから、市民への周知が進み、年々来園者が増加しているように思われます。須賀の園は、日本庭園として造成された趣が残され、散策路が石畳となっているところがあり、風情が感じられますが、来園される方は高齢者が多く、車いすの方も来ており、散策するのに苦労されている様子が見受けられ、改善の必要性を感じております。そこで、平成24年度事業で須賀の園の整備が計画をされているようですが、どのような整備を計画されているのか、お伺いいたします。 77 【鈴木公園緑地課長】 須賀の園は、平成17年度より一般開放し、樹齢200年を超える大フジが咲く様子を来園される皆様に楽しんでいただいている状況でございます。整備計画につきましては、ご指摘をいただきました散策園路のバリアフリー化を実施するとともに、ベンチ等も設置をいたしまして、利便性や安全性を高めることにより、お年寄りや体の不自由な方でも安心して散策できるような施設改修を計画しております。以上です。 78 【長沼委員】 高齢者に優しい整備計画のようでありますので、引き続きの整備をお願いしておきます。  2つ目は、荻窪公園の整備についてお伺いいたします。荻窪公園は、あいのやまの湯を中心に整備が進み、あいのやまの湯西側のエリアには、1万6,000株のアジサイが植えられ、荻窪公園アジサイまつりが恒例行事として開催されるようになり、公園らしいにぎわいが見られるようになってきております。また、平成22年8月には荻窪公園が道の駅赤城の恵に登録されたことにより、集客力が上がり、赤城南麓の観光拠点施設として期待が高まり、荻窪公園整備についても注目されております。荻窪公園の全体計画は、現在整備中のエリアから渋川大胡線の南側へ約30ヘクタールの区域を順次整備を進めていくものと認識をしております。そこで、今年度の整備内容及び全体整備計画がどのような計画であるのか、お伺いいたします。 79 【鈴木公園緑地課長】 荻窪公園整備事業につきましては、あいのやまの湯北側のふれあいゾーン東地区の整備を平成22年度より26年度までの5カ年計画で進めております。平成24年度の整備内容といたしましては、公園管理事務所の建築工事及び周辺広場の整備を計画しております。また、荻窪公園全体の整備計画でございますが、ふれあいゾーン東地区の整備が完了した後、最終処分場跡地であります健康の森ゾーン及び県道渋川大胡線南側のスポーツゾーンの整備を順次行う計画であり、平成36年度末の全体完成を目指すものであります。以上です。 80 【長沼委員】 この荻窪公園整備でありますが、上武道路が24年度に前橋赤城線まで延伸予定だということを聞いております。この上武道路が前橋赤城線まで延伸することにより、県外からの集客も多く見込まれるのかなと思っておりますので、整備計画が順調に推移していくことをお願いしておきます。  続きまして、下水道関係につきまして2点お尋ねいたします。最初に、雨天時の浸入水対策についてお尋ねいたします。現在分流式下水道の汚水施設では、雨天時に下水量が急激に増大する現象、いわゆる雨天時浸入水の問題が深刻化している状況となっております。雨天時に増大した下水量が現有汚水施設の能力を超えた場合には、汚水管路からの溢水、処理場における処理機能の低下、処理費用の増大、さらには浸入水に伴い、管渠周辺の土砂を引き込み、道路陥没を誘発するなどの懸念があるため、早急に抜本的な対策が必要であると認識をしているところです。水道局でもこの問題につきましては、積極的に対策を講じていると思いますが、現状の取り組みについてお伺いいたします。 81 【堀越下水道整備課長】 雨天時浸入水対策の現状の取り組みについてお答えいたします。  この問題につきましては、水道局としても重要な問題として認識しております。これまでもいろいろな対策を講じてきたところでございます。流域下水道の流入点には、正確なデータを計測するための流量計を設置し、時間ごとの流量を計測しております。流量計のデータをもとに、浸入水が多い処理分区につきましては、さらに小ブロックごとに流量を計測し、浸入水が多いブロックを絞り込むとともに、原因把握のためテレビカメラ調査を行いまして、破損している管路や継ぎ手部分の内面補修工事、老朽化している取りつけ管の更生工事などを実施している状況でございます。 82 【長沼委員】 この雨天時浸入水対策の今後の対応についてお伺いいたしますが、水道局としてもいろいろな対策を講じているようですが、昨年9月の台風12号の豪雨の際、玉村町の流域下水道県央水質浄化センターには、通常の下水流入量を大幅に超過した流入量があったとのことです。分流式下水道にもかかわらず、雨天時流入量が大幅に増加している状況のままでは、今後予定している県央水質浄化センターの水処理施設の増設などに支障になることも予想されるために、早急に効果的な対策を講じ、成果を上げていくことが必要となるのではないでしょうか。そこで、水道局として、今後の対応についてお伺いいたします。 83 【堀越下水道整備課長】 雨天時浸入水の今後の対策についてでございますが、今年度群馬県が本市、高崎市及び玉村町からモデル地区を選定いたしまして、宅内排水設備の詳細な調査と補修を行い、雨天時浸入水の削減効果を検証する業務を予定しております。つきましては、水道局といたしましても、調査に最適なモデル地区の選定を行い、調査に協力してまいりたいと考えております。 84 【長沼委員】 ただいまの答弁でモデル地区の選定をしてというお話がありましたので、このモデル地区の選定につきましてお尋ねいたしますが、雨天時浸入対策として、確実に成果を上げていくためには、モデル地区の選定基準が非常に大切な要素だと考えます。そこで、どのような基準でモデル地区を選定していく予定なのか、お伺いいたします。 85 【堀越下水道整備課長】 モデル地区の選定基準についてでございます。まず、地区といたしましては、群馬県下水道総合事務所から雨天時浸入水が多いと指摘されている処理分区から選定する予定でございます。その中で、調査の効率性などを考慮いたしまして、比較的規模の大きい住宅団地などを選定していきたいと考えております。 86 【長沼委員】 モデル地区を選定して調査をするということですが、最終的には個人宅内の排水設備に雨水が浸入しているようであれば、直していただかなければならないという市民の皆さんに大変負担をかけるような仕事に最後はなるのかなと思っておりますが、その点は今後ともよく庁内でも調整を図っていただき、また市民の皆さんに了解が得られるような説明会等を計画していっていただきたいと思っております。  続きまして、合流改善事業についてお尋ねいたします。本市における合流改善事業は、平成16年の下水道法施行令の改正に伴い、平成17年度から事業に着手し、公共用水域の水質保全を図っているとお聞きしております。この事業は、はけ口にスクリーンを設置し、ごみの流出を防止すること、またはけ口から河川へ放流される未処理下水の量を減少させるため、雨水滞水池の建設を進めているとのことですが、事業着手以降現在までの進捗状況についてお尋ねいたします。 87 【堀越下水道整備課長】 合流改善事業についてでございますが、平成17年度の事業着手以来計画どおり順調に進めております。具体的な整備状況でございますが、20基設置する計画のスクリーンにつきましては、昨年度末までに16基が稼働しております。また、4カ所計画した雨水滞水池につきましては、前橋こども公園駐車場の滞水池が昨年6月に完成し、水道局職員駐車場、天川ポンプ場の滞水池、刑務所東道路の貯留管が現在施工中でございます。このうち水道局職員駐車場の滞水池につきましては、今年度台風前の6月に完成予定となっております。なお、合流改善事業につきましては、平成25年度の完了を予定しております。 88 【長沼委員】 ただいまの答弁の中で、刑務所東道路は4月の委員会のときに視察をさせていただき、大変大きな工事かなと、こんなふうに感じております。そこで、合流改善事業の今後の対応についてお尋ねいたします。合流改善事業も順調に進んでいるとのことですが、平成24年度下水道事業会計では合流式下水道緊急改善事業として約14億5,000万円余りが計上されておりますが、今年度の施設整備の概要についてお聞きします。また、合流改善事業は平成25年度で事業が完了とのことですが、今後の事業計画もあわせてお聞きいたします。 89 【堀越下水道整備課長】 今年度の整備計画につきましては、前橋水質浄化センター内に容量4,000立方メートルの雨天時貯留沈殿池、中川ポンプ場の能力増強工事、この2件につきましては平成24、25年度の2カ年事業を予定しております。スクリーンの設置につきましては、今年度2基を計画しております。  次に、今後の計画でございますが、来年度グリーンドーム前橋駐車場に容量570立方メートルの滞水池の整備を行います。また、スクリーン2基の整備を行い、事業を完了する見込みでございます。 90 【長沼委員】 大変大雨とか、ゲリラ豪雨等がありますので、この事業の早い完成をお願いしておきます。  続きまして、道路整備に関しまして2点ほど質問させていただきます。初めに、歩行者、自転車道整備につきましてお尋ねいたします。近年信号機のない交差点において、一時停止側の道路から歩道のある道路へ出る場合に、自転車と車両が出会い頭に衝突する事故が非常にふえているような気がしております。車両にスピードが出ていないため、大事故につながらないなど、大きな問題とはなっていませんが、いつ大事故が起きるかわからない状況であると思います。このような交差点も市内には多数あると思いますが、市としてどのような認識を持っているのか、ご見解をお尋ねいたします。 91 【稲垣道路管理課長】 信号機がなく見通しの悪い交差点におきまして、歩道を通行する自転車と車両が出会い頭に衝突するケースにつきましては、多々あるものと承知しております。そこで、警察や地元関係者、市民からの通報による現地確認によりまして、危険箇所の存在についても認識しておりますことから、さまざまな安全対策を講じていく考え方を持ってございます。 92 【長沼委員】 安全対策の取り組みにつきまして再度お尋ねいたしますが、前橋市は自転車王国としての多くの取り組みを行っている中で、このような道路においても改善し、安全、安心な通行の確保をしていくための対策を行っていく必要があると思いますが、市としての見解をお伺いいたします。 93 【稲垣道路管理課長】 市といたしましては、通行の安全を確保し、交通事故を防止するために、具体的には自転車や歩行者を確認するためのカーブミラーの設置やとまれの強調表示、標識の明確化など、安全確保に向けての対策を講じていきたいと考えてございます。 94 【長沼委員】 この整備目標でありますが、市道と国道が交差する部分というのは、ほとんど100%に近いと言っていいほど信号機が設置をされているんかなと思っておりますが、市道と県道が交差するところ、また市道と市道のところは、信号機がないところが非常に多く見られるのかな、そんなふうに思っておりますが、市道と県道の交差するところは、県との協力を得て、安全の整備に努めていただきたい、このように要望をさせていただきます。  最後になりますが、前橋総合卸売市場周辺道路の整備についてお伺いいたします。前橋総合卸売市場周辺には、市場関係車両はもちろんのこと、運輸支局があるため、トラック等の大型車両の通行が多いことから、舗装の損傷、老朽化している箇所が多く、周辺住民からの整備要望、また市場関係者からの要望も大変多い箇所であります。昨年度には県道大間々桐生線の総合市場入り口の信号から運輸支局前の信号のところまでの舗装改良工事をしておりましたが、そこから南側に続く市道も損傷箇所が多く、引き続きの整備が必要であると考えております。つきましては、今後の当該周辺市道の整備計画についてお伺いいたします。 95 【稲垣道路管理課長】 前橋総合卸売市場周辺市道の整備につきましては、以前より地元自治会の整備要望もいただいております。そのようなことから、周辺市道の舗装状態の調査を行った結果、速やかな整備を必要とする箇所であると認識しております。そこで、昨年度は運輸支局前より北側の舗装補修工事を行いましたが、さらに南側につきましても、今後計画的に工事を進めていく予定でございます。 96 【長沼委員】 引き続きの整備をお願いいたしまして、すべての質問を終わります。 97              ◎ 休       憩 【笠原(久)委員長】 暫時休憩いたします。                                       (午前11時54分) 98              ◎ 再       開                                        (午後0時54分) 【笠原(久)委員長】 休憩前に引き続き会議を開きます。  質疑を続けます。                (真 下 三起也 委 員) 99 【真下委員】 それでは、順次質問をさせていただきます。  私は、合併地区の出身でございますので、今回は合併地区関連の質問を中心に行いたいと思いますので、よろしくお願いいたします。  初めに、江木駅前広場の整備内容についてお伺いいたします。上電は自動車等で駅まで行っていただき、電車を利用される方に対して無料の駐車場を提供しております。このことによりまして、利用者のサービスと利便性の向上に努めているところでございます。この江木駅前広場の整備には、平成23年度事業予算として、2,852万5,000円の事業費が計上されております。江木駅の北側に位置する旧江木第4団地跡地を整備し、利用者の利便性と上電の活性化策として実施されたものと承知をしております。そこで、この事業における具体的な整備内容についてお伺いいたします。 100 【稲垣道路管理課長】 上電の江木駅前広場の整備につきましては、幅員6メートルの幹線道路と中型バス程度が旋回可能なロータリーを設置し、場内の歩道につきましては、ユニバーサルデザインを考慮したバリアフリー化を図りながら、夜間の防犯対策として道路照明灯を4基設置いたしました。また、駐車場整備といたしまして、障害者用の駐車場を新設し、約40台が駐車可能なパーク・アンド・ライドの駐車場を整備いたしました。 101 【真下委員】 答弁では、上電の江木駅前広場の整備につきまして、大変車の乗り入れが容易となったということで、利便性の向上につながるものと思います。江木駅の平成22年度の乗車実績は、1日当たり334人の状況でございます。この駅駐車場整備によりまして、地域住民の利用促進が図られれば、本市としてもまた上電の存続の面からも大変よい影響が出ると期待をしております。そこで、今回のこの事業の整備目的についてお伺いいたします。 102 【稲垣道路管理課長】 江木駅前広場の整備目的につきましては、上毛電鉄の利用促進を図ることを主の目的とし、加えて温室効果ガスの削減に向けて、電車利用による環境に優しい通勤、通学への転換を図ることを目的といたしまして、国庫補助金の交付対象でありますグリーンニューディール基金事業の一環として、パーク・アンド・ライドの駐車場を兼ね備えた広場整備を行ってまいりました。 103 【真下委員】 お話のとおり今回の整備事業の完成によりまして、上電の利用促進と環境に優しい通勤、通学への転換が図られるものと思います。山本市長も鉄道基幹交通の充実を重要施策に掲げておりまして、この整備事業は環境保全にも、上電の利用促進にも寄与することなど、未来的な発想の事業であると思います。現在環境整備の済んだ前橋エリアの駅では、上泉駅が13台、大胡駅が32台と送迎車用5台、北原駅が26台、粕川駅が24台整備されております。上電沿線には、今回の江木駅整備と同様の整備事業が実施可能な駅がまだ数カ所あると思いますので、今後とも引き続き駅前整備を進めていただきますように要望させていただきたいと思います。  次に、生活道路後退用地整備事業についてお伺いいたします。本市では、区画整理事業や街路事業などによる道路の整備が進められておりますが、市内には幅員4メートル未満の狭隘道路がまだ多く存在しており、生活環境や消防、救急活動などの観点からも、この整備の推進は本市の重要な課題となっております。建築基準法の規定によりますと、いわゆる2項道路と言われている幅員4メートル未満の生活道路に接する土地に建物を建築する場合、道路後退が必要でございます。そこで、本市では民間における個々の建築行為の機会をとらえ、道路後退用地の整備を進める生活道路後退用地整備事業を実施しておりますが、この事業の概要についてまずお伺いいたします。 104 【中西建築指導課長】 生活道路後退用地整備事業につきましては、建築基準法の規定により道路後退が必要となる4メーター未満の道路について、従来は後退用地の使用貸借による舗装整備を行っておりましたが、市民負担を軽減し、狭隘道路の整備を促進するため、平成18年度から後退用地の寄附を条件に、本市で測量、分筆、登記、奨励金の交付及び後退道路用地の舗装整備を行っているものでございます。なお、寄附によらない使用貸借による場合も引き続き舗装整備を行っております。以上です。 105 【真下委員】 今のご答弁では、平成18年度から寄附による整備を導入し、現行制度に移行したということでございますが、そこでこれまで6年間の整備実績と23年度1年間の整備実績についてあわせてお伺いいたします。 106 【中西建築指導課長】 現行制度とした平成18年度から平成23年度までの6年間の整備実績につきましては、寄附による整備が92件、使用貸借による整備が40件、合計132件で、整備延長は2,917メートルでございます。また、平成23年度1年間の整備実績につきましては、寄附による整備が16件、使用貸借による整備が15件、合計31件で、整備延長は686メートルでございました。以上です。 107 【真下委員】 この生活道路後退用地整備事業は測量、分筆、登記など市で負担をし、市民負担を軽減することを図り、個々の建築行為にあわせて狭隘道路の整備を行うものであり、市民の方々がみずから参画する身近なまちづくりという観点からも、大変積極的に事業を推進することが重要と考えますので、今後の取り組みについてお伺いいたします。 108 【中西建築指導課長】 今後の取り組みについてですが、これまでと同様に、建築確認申請時における制度の紹介、広報やホームページへの掲載、建築関係団体への情報提供等を通した周知活動を積極的に進めてまいります。また、本事業の対象となる狭隘道路が多く存在する区画整理事業の未整備区域や市街化調整区域、新市の区域の既存集落内などにつきまして、広報活動とともに道路部局等と連携をして、事業の推進を図ってまいりたいと考えております。  なお、今年度からはこれまで国庫補助の対象とならなかった道路後退が済んでいる現況幅員4メートルの道路につきましても、新たに本市の単独事業として測量、分筆、登記及び舗装整備等の対応を行ってまいります。このような新たな取り組みによりまして、さらなる事業の推進を図り、引き続き生活道路の整備に努めてまいりたいと考えております。以上です。 109 【真下委員】 ありがとうございました。お話のとおり市内には幅員4メートルに満たない生活道路が数多く存在しているところでございます。そこで、本市では従来から後退道路の整備に取り組み、平成11年10月から後退道路整備要綱を定めて施行しておりましたが、平成18年10月より整備要綱を改正し、身近な生活道路の整備を推進しているところでございます。主な改正点は、今お話のとおり後退用地の寄附を条件にして、市で測量、分筆、登記等を行い、奨励金も交付するというような内容を聞いております。合併4地区におかれましても、4メーター未満の狭隘道路が多く存在しているわけでございます。今後は、市民のご協力をいただきながら、後退道路の整備を積極的に進めていただき、安全で潤いのある魅力あるまちづくりの推進をお願いしたいと思います。よろしくお願いします。  次に、上下水道事業について何点かお伺いいたします。初めに、稲里浄水場の関係でございます。平成23年3月11日の東日本大震災では、東北、関東に未曾有の被害をもたらしました。今もなお復興も道半ばという状況でございますが、その体験の中で我々は水の大切さ、重要性を再認識し、水道施設や水道管の耐震化が急務と確信をいたしました。さて、この稲里浄水場配水池は私も以前質問をいたしましたが、平成20年12月に既設浄水場の隣接地に約2,900平米の土地を取得し、平成22年度から23年度にわたり債務負担行為事業として計画され、耐震化も図り、12時間分の貯留用水が確保され、容量1,700立方メートルのドーム型の配水池で、粕川地区南部へ安定給水するための重要な施設でありまして、その事業につきましてもこのたび4月10日をもって更新工事が完了したということでございますが、この用地についてお伺いいたしたいと思います。  また、稲里浄水場配水池は地震など大規模な災害の際には、重要な給水拠点となることから、災害時にはどのような活用が想定されるのか、その内容についてお伺いいたします。 110 【内田水道整備課長】 稲里浄水場の用地につきましては、もう既に取得をしておりまして、工事も完成しております。  次に、稲里浄水場の災害時における活用でございますが、供用開始となりました浄水場の配水池は、災害時においても配水池内の水が確保できるよう、緊急遮断弁が設置してありますので、粕川地区の重要な応急給水の拠点として活用を考えております。更新されました浄水場は、震災時における地域住民への水の供給はもとより、給水タンク車を活用して病院や避難所への応急給水の拠点施設として機能することになります。以上です。 111 【真下委員】 答弁のとおり災害時には、給水用のタンクを活用されて、病院や避難所への応急給水も可能というお話でございますが、この配水池の供用開始により粕川地区南部へも大変安定した給水を行うための整備が進められると思いますが、今後の整備計画についてお伺いいたします。 112 【内田水道整備課長】 稲里浄水場配水池の完成に伴う今後の計画でございますが、稲里配水区と隣接する月田浄水場の配水区をそれぞれ適正規模の配水区に変更するため、月田配水区を縮小させまして、配水池の更新により余裕のできました稲里浄水場の配水区の拡大を行う予定でございます。これによりまして、稲里浄水場配水池の建設目的であります粕川地区南部の2つの配水区の安定給水が図れることになります。現在この作業の準備といたしまして、女渕地内で耐震管による配水管の整備を進めているところでございます。以上です。 113 【真下委員】 お話のとおり稲里浄水場の配水池の完成によりまして、合併前からの長年の懸案でありましたこの粕川地区南部の安定給水が実現できました。水道は、住民生活にとって最も重要なライフラインであり、確立されたことは地域住民も大変喜んでおりまして、私からも感謝を申し上げる次第でございます。  さて、水道局では東京電力福島第一原発の事故によりまして、昨年は200回余りの放射性物質の測定をし、水道水の安全を確認したと伺っております。さらに、本年4月からは水道水に含まれる放射性セシウムの基準が1キログラム当たり10ベクレルに強化されたことで、引き続き放射性物質の測定に万全を期していただきますよう、34万市民のために安全な水道水の供給に今後もご尽力いただきますよう要望させていただきたいと思います。  次に、膳城址公園整備についてお伺いいたします。平成16年12月の市町村合併から7年が経過をいたしました。新市建設計画も残すところあと3年となり、各事業においても進捗がそれぞれ図られていると思います。粕川地区の後期事業の目玉でありまして、新市建設計画に位置づけられております膳城址公園につきましては、地域のスポーツ、レクリエーション、文化活動の拠点、さらに災害時の広域的な避難場所となる公園として地域の期待が大変高まっている事業でございます。そこで、この事業着手に向けての現在の進捗状況についてお伺いいたします。 114 【鈴木公園緑地課長】 膳城址公園の進捗状況につきましては、平成19年度より地元協議を重ねまして、公園区域を決定し、調査、測量等を行い、平成23年度には実施設計及び用地買収を完了し、整備着手に向け準備を進めているところでございます。以上です。 115 【真下委員】 これまで地元協議の中で、さまざまなご意見もございました。実施設計や用地買収が完了し、整備に着手したことは大変喜ばしいことでございますが、この間当局には大変ご迷惑をかけたと思っております。膳城址は、戦国時代の面影を残す歴史的価値のある史跡でありまして、隣接する歴史民俗資料館、文化財管理センターとの一体的な活用ができる公園整備が期待されております。平成23年度には、実施設計が策定されたことでございますが、膳城址公園の具体的な整備概要についてお伺いいたします。 116 【鈴木公園緑地課長】 膳城址公園の整備内容でございますが、膳城址及び歴史民俗資料館、文化財管理センターとの一体活用や防災機能、地元協議の中での要望等を踏まえ、計画策定をしており、グラウンドゴルフやゲートボール、地域のコミュニティ活動の場となり、災害時の1次避難地となる多目的広場や遊具を配置した子供の遊び場、健康づくりのための周回散策園路と、健康遊具等を配置し、駐車場を設けるほか、防災機能を持たせた休憩施設等を取り入れる計画でございます。以上です。 117 【真下委員】 膳城址公園の整備概要につきましてはわかました。そこで、平成24年度の予算では膳城址公園整備事業として2,300万円の事業費が計上されておりますが、現時点での事業内容と膳城址公園整備の年次計画等わかる範囲で結構でございますので、お伺いしたいと思います。 118 【鈴木公園緑地課長】 平成24年度の膳城址公園の整備計画でございますが、文化財の試掘調査の後、敷地造成及び外周歩道整備に着手する計画でございます。平成25年度に公園施設整備を行い、年度末の完成を目指し、事業を進捗する計画でございます。以上です。 119 【真下委員】 要望でございますけれども、この膳城址公園は粕川地区のハード事業の目玉事業ということで、地元住民も大変長らく待ち望んでおりました。今後は、予定どおりの事業が計画的に進捗できますようにご努力をお願いしておきたいと思います。よろしくお願いします。  次に、東部建設事務所管内の諸課題について何点かお伺いいたします。平成16年12月の合併により、3支所の建設課がそれぞれ道路整備を初め、関連事業を行ってまいりましたが、その後3地区の均衡あるまちづくりと効率的な運営を推進するため、平成18年4月に東部建設事務所を設置していただき、合併時の約束であります新市建設計画における主なハード事業の都市基盤の分野を計画的に実施するため、10年間の実施期間を前期と後期に分けまして事業実施が行われてまいりました。新市建設計画に位置づけられた道路整備も、平成17年度から平成23年度まで丸7年が経過したわけでございますけれども、平成23年度までの進捗状況についてお伺いいたします。 120 【三輪東部建設事務所長】 平成23年度末までの新市建設計画に位置づけられた道路の進捗状況についてでございますが、全体計画の22路線のうち21路線に着手いたしました。着手した延長は、完成した路線も合わせて、実施計画延長約3万1,000メートルのうち77%に当たる2万4,000メートルの区間であり、完了延長は1万1,500メートルとなっております。以上です。 121 【真下委員】 大変よくわかりました。ただいまの答弁を聞いて、新市建設計画に位置づけられた道路につきましては、順調に進捗をしているということでございますけども、そこで今年度、平成24年度の事業内容についてお伺いいたします。 122 【三輪東部建設事務所長】 平成24年度の事業内容につきましては、平成24年度に完成を予定している宮城3247号線を初め、大胡1号線及び粕川1号線などを中心に、9路線で約2,000メートルの整備工事を予定しております。また、用地買収や測量調査設計などを合わせると15路線で事業を予定しております。以上です。 123 【真下委員】 今のお話ですと、3地区で9路線、約2,000メートルの整備工事を予定しているということでございます。また、用地買収や測量の基礎調査などを合わせて15路線ということでございますけれども、その中で私の地元の粕川地区の事業内容について具体的にもしわかればお願いしたいと思います。 124 【三輪東部建設事務所長】 平成24年度におきます粕川地区の事業内容につきましては、粕川1号線、上中村大前田線、粕川新設道路(室沢地区)、粕川3085号線の4路線で、約700メートルの整備工事を予定しております。測量調査設計業務につきましても、粕川新設道路(室沢地区)の1級河川粕川を横断します橋長24メートルの橋梁詳細設計業務を初め、粕川1号線、上中村大前田線、粕川3085号線の4路線を予定しております。また、用地買収につきましては、粕川1号線と粕川新設道路(室沢地区)の2路線を予定しております。以上でございます。 125 【真下委員】 大変具体的な答弁をいただきまして、ありがとうございました。多くの路線について、事業を予定しているということでございますけれども、特に粕川1号線は大型車両の通行も多く、通学路としても利用されております。児童生徒の登下校時には大変危険な状況も見受けますので、安全性の面から車道と歩道が分離される通学路として、早期の完成を期待しております。また、合併特例債や道整備交付金などが平成23年度までとなっておりますので、この期限内にできるだけ多くの区間で事業化をしていただき、それらの整備が完了するよう全力で事業の推進を図っていただくことを要望させていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。  次に、生活関連の生活道路及び水路の整備についてお伺いいたします。日常生活に密着する生活関連の道路及び水路の整備や維持管理は、地域住民が安全かつ安心して快適な生活を送るため、欠かすことのできない重要な施策であり、迅速な対応が望まれております。また、市民から多くの要望が寄せられると思います。そこで、3地区の自治会から寄せられた要望件数とその実施率についてお伺いいたします。 126 【三輪東部建設事務所長】 3地区の自治会から寄せられております要望件数は、合併時から平成23年度末までの集計で671件ございました。要望に対する実施率は約46%となっております。 127 【真下委員】 今の答弁のとおり大変な数の要望が自治会から上がっているということでございますけれども、この中で粕川地区には、大変生活に支障を来たしている道路がまだ何本か残っております。その中で、通学路として利用されております道路もあります。そこで粕川地区の要望内容についてどのようなものがあり、今後どのような形で整備を進めているのか、お伺いいたします。 128 【三輪東部建設事務所長】 粕川地区の要望内容についてでございますが、舗装関係が全体の約5割、水路、側溝関係が約4割、道路拡幅等が約1割となっております。舗装や道路拡幅要望の中には、通学路に指定されている道路もありますので、緊急性、地域バランス等に児童の安全確保も検討項目に加え、整備を進めていきたいと考えております。以上です。 129 【真下委員】 ここで要望でございますけれども、最近の報道によりますと、全国的に大変通学路で痛ましい事故が発生をしております。先ほども申し上げましたが、通学路の安全確保は、児童生徒を悲惨な交通事故から守る最重要課題と私も今考えております。本市といたしましては、東部建設事務所管内から一人の犠牲者を出さないように、ぜひ緊急的に調査を行いまして、その対応策をお願いいたしまして、私のすべての質問を終わります。ありがとうございました。                (関 谷 俊 雄 委 員) 130 【関谷委員】 私は、平成24年度の予算議会において、本委員会に付託を受けました議案のうち、何点かについてお尋ねいたします。大変時間をはしょっていただきましたので、たっぷり時間をかけて質問したいと思います。  元総社町に長い間利用されていなかった県有地がございまして、それは1級河川の染谷川の両岸であります。そこで、県営住宅の建築や住宅供給公社の賃貸住宅の建築のための開発計画が行われておると思いますけれども、既に右岸の住宅供給公社の現場は、工事が開始されているようであります。この開発計画の概要についてお尋ねいたします。 131 【中西建築指導課長】 元総社町の1級河川染谷川両岸にある県有地の開発計画についてご説明をいたします。
     初めに、左岸側県営住宅整備予定地についてでございますが、開発区域全体の面積が1万676平方メートルで、整備予定の建築物につきましては、県営住宅が6棟80戸及び集会所1棟の整備が予定されております。開発行為に関する手続につきましては、群馬県建築住宅課から都市計画法に基づく協議が提出をされ、平成23年8月16日に協議を終了しております。また、右岸側の住宅供給公社の開発計画につきましては、開発区域全体の面積が6,095平方メートルで、整備予定の建築物につきましては、保育園、デイサービスセンターを併設いたしましたコレクティブハウス12戸及びサービスつき高齢者向け賃貸住宅60戸の建物1棟が予定されております。開発行為に関する手続につきましては、群馬県住宅供給公社から都市計画法に基づく協議が提出をされ、平成23年12月13日に協議を終了しております。以上です。 132 【関谷委員】 この県営住宅の建設に当たり、地元で説明会がございました。この開発区域外ではありますけども、県営住宅への取りつけ道路の位置の変更やまた牛池川にまたがる若菜橋という橋がありますけども、この橋を拡幅してほしいという地元要望を県のほうには伝えてあります。これらの要望について開発許可制度上、事業者である群馬県に対し、取りつけ道路の位置の変更やまた橋の拡幅整備を求めることができるのかどうか、お伺いいたします。 133 【中西建築指導課長】 開発区域が接する既存道路ですとか、開発区域内の新設道路、排水施設等につきましては、都市計画法で開発行為の許可基準といたしまして、その技術的内容が規定をされております。県営住宅用地への取りつけ道路である既存道路につきましては、現況で6.3メートルから8メートルの道路幅員がございまして、技術的基準を満たしておりますので、道路の改良や道路位置の変更を事業者に求めることは難しく、群馬県の任意の計画によることとなります。また、若菜橋の整備につきましては、近接した場所に位置しておりますが、開発区域の外であることから、今回の県営住宅等整備による計画人口を考慮いたしましても、その拡幅整備、実際には橋のかけかえになるのかと思いますが、この整備を群馬県や住宅供給公社の行う今回の開発行為において求めていくことは難しいものと考えております。以上です。 134 【関谷委員】 では、市の事業として元総社県営住宅までのアクセス道路を蒼海西通線と県道足門前橋線の交差点部に接続させることや、また若菜橋を拡幅することが可能なのかどうか、お伺いいたします。 135 【高橋道路建設課長】 元総社県営住宅のアクセス道路を都市計画道路蒼海西通線と県道足門前橋線との交差点部へ接続させる件ですが、市の事業としては整備することは財政状況等を考慮すると難しいことから、現道の拡幅は群馬県の費用負担で行う予定でありますので、この件についても原因者負担で拡幅可能か協議してまいりたいと考えております。また、若菜橋の拡幅につきましては、予算状況や優先順位等を勘案すると、元総社県営住宅建設に合わせた拡幅は難しいと考えております。 136 【関谷委員】 今の答弁は原因者負担で、それも検討するということですか。 137 【高橋道路建設課長】 お願いする。 138 【関谷委員】 お願いするということですね。それは、ぜひ私からもお願いしておきます。これは、6メーター幅員の道路に面している開発行為は、民間の申請であれば簡単に開発許可がおりるもんですけども、これは公対公のことですから、ですから群馬県は前橋の都市計画事業も審査してちゃんと認可しているわけです。だから、このところに区画整理事業で都市計画道路が来ると。まして、蒼海の区画整理事業で進捗しているということもわかっているわけですから、ましてこの土地はいわくつきの土地で、県営住宅には不向きだと県議会ではさんざん議論があったものなんです。塩漬け土地だった期間というのは、そういう問題だったわけです。ですから、県が言ってきたからといって、はい、そうですかというんではなくて、前橋市は前橋市ではっきり地域開発の理念を持って、都市計画にのっとったことを要望すべきだと思うんです。ぜひ今度副市長さんも県から来たので、副市長さんを先頭に県と対等の関係で話をしていただきたいことを要望しておきます。  それから、都市計画道路の県庁群大線につきましては、平成8年度に事業に着手、平成11年度から用地買収を始めたものであります。計画どおり事業が進捗せずに、過去に2度事業延伸を行っていると聞いております。昨年9月の委員会でも、私が質問をいたしました。この県庁群大線の事業完了年度は、平成23年度で年度末の進捗率が全体で約82%であったと記憶しております。そこで、今年度予算を計上しておりますけども、当然事業を延伸したものと考えますけれども、何年度まで延伸したのか、お伺いいたします。 139 【高橋道路建設課長】 県庁群大線の事業延伸についてですが、平成23年度末に事業延伸の手続を行い、現在の事業完了予定年度は、平成27年度となっております。以上です。 140 【関谷委員】 今回で3度事業を延伸するということになります。これは何かが障害となっていると思いますけれども、延伸している主な理由についてお尋ねいたします。 141 【高橋道路建設課長】 都市計画道路県庁群大線の事業延伸した主な理由ですが、一部地権者の同意が得られず、用地買収が難航しているためでございます。以上です。 142 【関谷委員】 午前中の小曽根委員の都市計画道路と同じ答えですけども、大変な仕事です、時間もかかるし。こういう人は塩はまくけども、お茶は入れてくれないと思いますけども、粘り強く市民のためですから、仕事をしていただきたいと思います。  それから次に、駒形駅前通線の2期工事は、本年度予算において2,600万円計上されておりますけども、予定している事業の内容についてお伺いいたします。 143 【高橋道路建設課長】 予定している事業内容ですが、主要地方道前橋館林線のガーデン前橋東信号から駒形駅南口広場までの全線約600メーターの現況測量を行う予定でございます。また、主要地方道前橋館林線からの約100メーター区間につきましては、道路詳細設計もあわせて行う予定でございます。よろしくお願いします。 144 【関谷委員】 これの供用開始年度もお伺いしておきたいと思います。 145 【高橋道路建設課長】 供用開始年度ですが、事業区間に墓地を移転する箇所があり、移転先の選定等に多くの期間を要すると予想されることから、地元利用者の利便性を考慮し、ガーデン前橋東交差点から市道12―316号線、通称中通線までの約100メーターについて、平成26年度末の供用開始を目指し、先行して整備したいと考えております。以上です。 146 【関谷委員】 次に、古市安中踏切道路改良事業として、本年度予算では8,300万円計上されておりますけども、予定されている事業の内容について、またその幅員構成についてお尋ねします。 147 【高橋道路建設課長】 古市安中踏切道路改良事業の事業内容ですが、踏切改良工事をJR東日本に委託するための負担金と踏切改良工事にあわせた市道の舗装工事を予定しております。また、幅員構成ですが、車道幅員5メーターと片側歩道2メーターで、路肩を含め全幅は8.5メーターとなっております。以上です。 148 【関谷委員】 滝川から利根川に流している放水路が暗渠になりましたが、その道路整備と一緒に継続してやるものと私は思ったんだけども、そのずれについて、課長は経過をわかっていますか。 149 【高橋道路建設課長】 JR東日本と協議をいたしましたところ、業務的に少し込み合っているということで、JR東日本のほうから少しおくらせていただきたいというような要望がございました。以上です。 150 【関谷委員】 次に、群馬総社駅周辺整備事業の調査費が500万円計上されておりますけれども、今年度どんな調査をやるのか、お尋ねいたします。 151 【山賀都市計画課長】 調査の内容についてですけれども、第六次総合計画で地域拠点として位置づけられているJR群馬総社駅周辺において、高い交通利便性を生かしました駅周辺の機能充実を図る目的で、地域の特性や課題を分析するための基礎的な調査を行うものでございます。 152 【関谷委員】 今答弁いただきましたけれども、駅周辺整備にあわせて、西口の開設も私は検討することがいいと思っていますけれども、当局はどのようにお考えでしょうか。 153 【山賀都市計画課長】 JR群馬総社駅の西口開設についてですけれども、駅周辺の一体的なまちづくりを進める上でも重要であると認識しておりますので、庁内関係課と連携を図りながら検討していきたいというふうに考えております。 154 【関谷委員】 この開設に伴って、アクセス道路や広場などの整備が必要だと思うんですけれども、いろんな整備手法があると思うんですけれども、その整備手法についてお尋ねいたします。 155 【山賀都市計画課長】 整備手法についての考え方でございますけれども、交通や防災上の緊急度、また費用対効果などを考慮した上で、早期に整備することに重点を置きまして、どのような整備手法がいいか、この調査の中で検討していきたいというふうに考えております。 156 【関谷委員】 次に、オープンガーデン事業についてお尋ねいたします。  花と緑のぐんまづくり2012in前橋、ふるさとキラキラフェスティバルが、先日大盛況のもとに行われたと聞いております。このイベントの前身となる第25回全国都市緑化ぐんまフェアが前橋公園と敷島公園ばら園で盛大に開催されました。その中で、個人のお庭を一般公開するオープンガーデンを緑化フェアに合わせて敷島公園ばら園周辺で企画し、緑化フェア期間中の数日間、しきしまオープンガーデンフェスティバルが開催されましたが、先日今年度開催のチラシを拝見いたしました。今も継続して開催されることを知って、私は喜んでおりますけども、オープンガーデンは見ず知らずのお客様に自分の庭を見てもらうものでありますので、オープンガーデンを主催する各お庭の所有者の気苦労も大変なものと推察されます。そこでお伺いいたしますけれども、オープンガーデン事業が開始された4年前と比べ、オープンガーデンを開催する団体数及び会員数に変化があったかどうか、またその推移についてお伺いいたします。 157 【鈴木公園緑地課長】 オープンガーデン事業の実施団体数と参加会員数の推移についてでございますが、平成20年の全国都市緑化ぐんまフェアのときは、敷島公園ばら園周辺の18軒のお庭の参加がありました。1団体18名でありましたが、その後新しい団体の参加はなく、敷島の18名も参加者の入れかわりはありましたが、本年度も参加人数は18名でございます。以上です。 158 【関谷委員】 このオープンガーデンのお庭を持っている所有者が庭を見ていただくために、また楽しんでもらうためには、いろいろ手間暇もかかると思うんです。それで、個人としても団体としても費用がかかると思いますけども、公園緑地課に事務局がある前橋市まちを緑にする会がオープンガーデン事業に対して補助金等の助成を行っていると聞いておりますけれども、助成対象や助成内容についてお尋ねをいたします。 159 【鈴木公園緑地課長】 オープンガーデン事業に対します助成についてでございますが、前橋市まちを緑にする会が所管をしておりますオープンガーデン活動支援事業補助金交付要項に基づき実施をしております。主な内容といたしまして、まず補助金の対象となる方については、市民10人以上で組織された団体としております。次に、補助金交付の対象となる事業及び経費については、団体構成員全員が使用する花苗等の原材料費やチラシ、看板作成費、団体が主催する研修会経費等でございまして、上限は10万円となっております。以上です。 160 【関谷委員】 前橋市まちを緑にする会がオープンガーデン実施団体に対して上限10万円の補助金を支援しているというお話ですけれども、この会は前橋市の緑化推進事業の一翼を担い、ほかの事業についても補助金の助成やイベントの開催実施をしていると伺っております。そこで、前橋市まちを緑にする会の原資、すなわち歳入についてはどのようになっているのか、お尋ねいたします。 161 【鈴木公園緑地課長】 前橋市まちを緑にする会の歳入についてでございますが、本会は水と緑の調和した潤いと安らぎのあるまちづくりを進めるため、昭和46年5月に全市民を会員として発足した市民運動組織であり、主な歳入といたしましては、1世帯当たり年間15円の会費と各公園に設置してあります自動販売機収入でございます。以上です。 162 【関谷委員】 これは大変実績数が少ないように聞いているんですけども、もう少し啓蒙して、もっと団体がふえるように、あるいはもう少し歳入のほうから補助金を出すとか、いろいろ工夫してぜひ事業を拡大、または推進していただきたいと思います。  同じような質問になりますけれども、前橋市のやっている生け垣づくりの推進事業についてお尋ねいたします。この水と緑のまちをリードする事業ではないかと、私は思っております。昨今叫ばれておりますヒートアイランド現象の顕在化や地球温暖化の進行などにも効果があると思います。そのような中、生け垣づくり奨励事業は、昭和55年度から緑豊かな住みよい生活環境を創出することを目的に実施され、民有地の緑化推進に大いに役立っていると伺っています。事業の活用によりブロック塀から生け垣にかわることにより、安全対策、地震対策にも効果があると思われます。このような状況の中、今年度生け垣づくり奨励事業に係る要項が改正されたようですけれども、改正前における実績として、事業開始から平成23年度までの交付総件数と過去3年の交付件数についてお尋ねいたします。 163 【鈴木公園緑地課長】 この事業は、昭和55年度から緑豊かな住みよい生活環境を創出するため、生け垣づくり奨励事業ということで進めてまいりました。昭和55年から平成23年度末までの交付総件数は、1,021件であります。また、過去3年間の交付件数ですが、平成21年度は9件、平成22年度は7件、平成23年度は8件ということでございます。以上です。 164 【関谷委員】 次に、公園緑地愛護会の活動についてお伺いいたします。  市内の各公園には、地元自治会等を中心に管理を行う公園愛護会が設立されています。公園内の清掃や除草活動に地元の方々がボランティアで活動されていますけども、この活動について現在の設立数、それから維持管理の範囲、報奨金についてお伺いをいたします。 165 【吉田公園管理事務所長】 本市の公園緑地愛護会の歴史は古く、昭和29年に敷島公園で自分たちの公園は自分たちで守るという声が自発的に起こり発足しました。現在でも同様の趣旨で毎年設立がふえておりまして、公園緑地愛護会以外に河畔緑地等愛護会、街路樹愛護会も組織され、その数は平成23年度末で338団体が設立されております。その活動の範囲ですが、公園内の清掃、除草、簡単な生け垣の刈り込みなどの維持管理のほか、公園施設の破損や病害虫を発見したときの公園管理事務所への連絡をお願いしております。また、その活動への報奨金は、管理面積に応じて支出しております。参考に金額を申し上げますと、6段階に分かれており、最小は管理面積301平方メートルから500平方メートルの公園が年間1万6,000円、最高は管理面積9,001平方メートル以上の公園が年間6万円となっております。平成24年度予算では、1,520万9,000円を計上しております。 166 【関谷委員】 市内の数ある公園のトイレについて、清掃が行き届いて非常にきれいなところから汚れの目立つところまでいろいろ見受けられます。公園利用者が気持ちよくトイレを使用できるように衛生面からも配慮が必要であると思っています。また、トイレをきれいにすることは、市職員のつけているバッジのようにおもてなしの基本であると私は考えています。トイレ清掃は、年間定期的に必要なものであり、いろいろ苦労を要すると思われますけれども、市のほうはどのような対応をしているのか、お尋ねいたします。 167 【吉田公園管理事務所長】 市内の公園のトイレの管理についてですが、旧市内の公園のトイレにつきましては、一部の公園を除き公園管理事務所から市ごみ減量課南部清掃事務所に依頼し、対応していただいております。新市区域の公園のトイレにつきましては、公園管理事務所からシルバー人材センターに業務委託を発注しております。また、公園愛護会活動の活発な公園につきましては、この清掃にとどまらず、地域独自で清掃されているところもございます。 168 【関谷委員】 旧市の公園のトイレは、市ごみ減量課南部清掃事務所が対応しているということでありますけども、参考にその業務の内容についてお伺いいたします。また、今後は対応可能な公園愛護会については、トイレ清掃も含めて愛護会の活動として報奨の上乗せが可能になれば地元も励みになる、そういう愛護会もあるのではないかと私は思いますけども、お考えをお伺いいたします。 169 【吉田公園管理事務所長】 市ごみ減量課南部清掃事務所に依頼している市内の公園のトイレの清掃につきましては、南部清掃事務所に確認したところ、清掃事務所直営で230カ所、業務委託で60カ所のトイレ清掃を行っているとのことでした。なお、この業務委託につきましては、公園管理事務所所管以外の公衆トイレ10カ所を加えた70カ所を年間約1,300万円で業務委託しているとのことでございます。清掃回数は、利用頻度に応じて週5回から週1回となっております。愛護会へのトイレ清掃分の報奨上乗せにつきましては、愛護会の会員数や活動内容が地域により差があること、これまでの清掃活動等に比べまして、作業頻度が増すなどのことから、各公園愛護会の集まりであります公園緑地愛護会連合会などの意見も伺いながら検討していきたいと考えております。 170 【関谷委員】 最後に、関連の要望をまとめて話をして質問を終わりたいと思いますけども、この間この委員会で市内視察をやりました。松並木の区画整理事業を見てまいりました。また、行く先々や六供の区画整理区域も通っていきましたけども、前橋は区画整理事業をたくさんやっていますけれども、うちが移転したり、新築されたりすると、経済的な理由で外構工事が最後に残っています。あれは、私はやっぱりはっきり言えば経済上の理由でそういう仕事が後回しになっているんだと思うんです。ですから、この補助金というのはもっと上げてもいいんじゃないんかなと、そういうふうに思います。  そして、この間の東日本大震災の被害なんかを見ても、ブロックの倒壊というのは大変多いです。ですから、そういう町並みにしないためにも、この生け垣事業を推進してやっていくということが一番いいのではないかと。もっと大きな問題で言うと、外国の人なんかは日本の住宅をウサギ小屋というふうにやゆしますけれども、そのウサギ小屋に人工的な塀をしているんですから、余計変なものです。ですから、私たちは議員活動として先進都市に視察で行きますけれども、駅におりてあるいはホテルの窓から町並みを見たときに、やっぱり緑のあるまちというのは、何だか潤いがあります。ですから、私はこういう事業は地味だけども、本市は水と緑と詩のまちということを標榜してもう長いんですから、こういうことを着実に啓蒙し、またある程度経済的な支援もしていきながら、歴史的にまちを守り、またつくっていくということがまちづくりの哲学として大変必要じゃないかと、そのように思います。職員の皆さんのご労苦には感謝を申し上げますけれども、もう一段のご努力をお願いしておきたいと思います。  トイレのことに関してもそうなんですけども、おもてなしのまちまえばしといったって、これは迎えるほうの精神的な問題です。私たちが個人として生活をしても、きょうはだれだれが見えるということがわかっていれば、当然まず玄関ぐらいは掃除しておくと。靴ぐらいそろえておくとか、ご家庭のだれがやるにしても。あるいは11時に見えるということになると、お昼ぐらいのことは考えておかなきゃならないかと、まずそういうふうに考えます。朝8時に来るというんだったらば、お昼の心配をすることはないが、常識的には。だけど、その次に心配するのはトイレがきれいだったかなと、こう考えます。関谷さんちに午前11時に行くけども、ついでにトイレをかしてくれといってアポを入れる人はいません。ですからいつ来られてもいいような体制、これが私は大事だと思うんです。ですから、イベントが中心市街地にあると、人が来ると、そうしたら市内の周辺の河川緑地だとか、そういうところに公衆トイレありますけど、そういうトイレの体制をどういうふうにするかということは、市民のボランティア活動やそういう善意に任せていたんじゃ前橋市は変なまちと思われると私は思うんです。  私もさっき行政視察の話をしましたけど、我々はシングルルームに大概宿泊するんですけども、まずトイレをあけます、自分の割り当てられた部屋へ行って。トイレをあけて、ああ、ここはウォシュレットか、ウォシュレットじゃないかということをまず確認します。それで、着がえてウォシュレットじゃないトイレのときは、今度は共用スペースにそれがあるかどうか確認するんです。私は痔持ちですから、トイレを見るということは大事なことなんです、自分が快適に一日を過ごすためには。歌でもトイレの神様なんていうのがあるでしょう。ですから、トイレというのはああいう精神的な哲学の問題だと思うんです。ですから、ぜひおもてなしの心を標榜する新市長さんの時代になったんですから、そのことを基本に据えて各事業を推進するようにお願い申し上げまして、質問を終わります。ありがとうございました。                (鈴 木 俊 司 委 員) 171 【鈴木委員】 それでは、小暮土地区画整理事業について進捗状況をお伺いいたします。  小暮土地区画整理事業は、平成6年に事業計画決定以来17年を経過しておりますが、昨年度は県道前橋赤城線の整備が完了し、歩道の幅も広くなり、隣接する時沢小学校の児童が安全に通学できるようになったと感じております。今後は、竜の口川東側区域の整備を進めることとなると思われますが、現在の進捗状況と今年度の予定、また昨年度にかけた仮称、3号橋の供用についてお伺いいたします。 172 【酒井区画整理第二課長】 平成23年度末現在の進捗状況についてご説明いたします。  仮換地指定率約78%、建物移転率約86%、道路施工率約66%となっており、全体としましては約76%の進捗状況でございます。今後は、整備の残っている竜の口川東側区域を中心に仮換地指定、建物移転及び道路工事を進め、事業の進捗を図っていきたいと考えております。なお、平成24年度につきましては、仮換地指定約0.5ヘクタールと建物移転4戸を行う予定です。工事に関しましては、竜の口川にかかる仮称、4号橋の橋梁工事と区画道路約180メーターの整備等を進めていく予定でございます。また、現在未供用となっております仮称、3号橋につきましては、左岸側に仮舗装を行い、暫定供用していきたいと考えております。 173 【鈴木委員】 質問を続けさせていただきます。  県道前橋赤城線の整備が終了し、全体の進捗状況は約76%あり、さらに今年度は竜の口川にかかる4つ目の橋梁整備も予定していることから、いよいよ事業の終了も見えてきたことと思います。そこで、事業の完了予定年度と仮称、4号橋橋梁工事の施工予定時期についてお伺いいたします。 174 【酒井区画整理第二課長】 事業につきましては、平成27年度に事業が完了する予定でございます。また、仮称の4号橋の施工につきましては、構造形式を管渠形式の一体構造で施工を行うため、ことしの秋に発注し、年度内の完成予定でございます。 175 【鈴木委員】 続いて、仮称、1号公園の整備についてお伺いいたします。  小暮土地区画整理事業の区域内には、3カ所の公園予定地があり、そのうちの1つ、仮称、1号公園は面積4,000平方メートルある街区公園であり、今後整備予定があります。現在地区内には行人山公園があり、面積は約3,000平方メートルで、少年野球を初め、グラウンドゴルフなど子供からお年寄りまで幅広く公園を利用しております。この行人山公園は、区画整理事業により移転することとなりますが、仮称、1号公園の利用方法と整備計画についてお伺いいたします。 176 【酒井区画整理第二課長】 仮称、1号公園の利用方法につきましては、小暮土地区画整理事業認可以前から地元地権者による実行委員会と協議した経過がございます。地区内で水に親しめる環境整備案として、仮称、1号公園予定地を流れる用水路を利用した整備を検討しましたが、水量が安定せず衛生上も好ましくないため、現在も公園の利用方法は決定しておりません。引き続き行人山公園の代替を考慮しまして、地元自治会や区画整理審議会の意見を取りまとめ、仮称、1号公園の利用方法を決めていく予定でございます。  整備計画としましては、平成24年度に造成計画の作成と用水路切りかえ工事を行い、平成25年度に造成工事、平成26年度には公園整備工事を行う予定でございます。 177 【鈴木委員】 要望となりますが、行人山公園の縮小により、現在行人山公園を利用している長寿会のグラウンドゴルフ、子ども育成会の少年野球、この人たちの練習場所がなくなってしまうというようなことで、今後整備については特段のご配慮をお願いしたいと思います。  続いて、富士見地区の道路整備についてお伺いいたします。新市基本計画に位置づけられた道路整備の進捗状況についてお伺いいたします。富士見地区は合併して3年が経過し、道路整備につきましては、円滑に事業を推進していることと認識しております。新市基本計画に位置づけられた道路整備事業は、全部で10路線あり、計画的に事業推進が図られていることと思います。これらの路線の中には、交通量が多く、小中学校の通学路に指定されている路線もあり、児童生徒の安全、安心の面からも早急に完成することが望まれております。そこで、道路整備の進捗状況及び今後の予定についてお伺いいたします。 178 【高橋道路建設課長】 新市基本計画に位置づけられた道路整備状況についてですが、平成22年度に文教福祉施設等アクセス道路、平成23年度に8132号線、6034号線、林道下横道線の計4路線について整備が完了いたしました。今年度は、石井原東線、小暮石井線、林道葦窪線の3路線について引き続き推進する予定です。今後の予定ですが、各路線の関係者皆様のご理解とご協力を得るとともに、現在事業中路線の進捗状況を勘案しながら、順次新たな路線についても事業化を図り、安全、安心に配慮した道路整備を推進してまいりたいと考えております。以上です。 179 【鈴木委員】 続いて、舗装の整備事業についてお伺いいたします。  舗装整備の要望に対する取り組みでは、富士見地区の未舗装の道路や水路など補修が必要な箇所が多くあり、地元自治会から市に整備要望が出され、それに基づき整備を進めていることは承知しております。しかし、富士見地区については、合併前と合併後の舗装率の伸びは1%程度であると聞いております。整備要望は地元住民にとって通行の安全や生活環境の改善に大きく影響することから、早期に改善されることを期待して提出されていることと思っております。そこで、舗装整備要望に対する取り組みについてお伺いいたします。 180 【高橋道路建設課長】 舗装整備要望に対する取り組みについてですが、現在の厳しい社会情勢による限られた財源の中で、緊急性や安全性などを考慮するとともに、自治会等との調整、地域バランスなど総合的に勘案して整備に取り組んでまいりたいと考えております。 181 【鈴木委員】 舗装整備要望に対する取り組みについては、理解いたしました。  それでは、平成23年度の富士見地区自治会からの舗装整備の要望件数及び実施した件数についてお伺いいたします。 182 【高橋道路建設課長】 平成23年度の富士見地区自治会からの舗装整備要望についてですが、9件要望がありまして、そのうち3件について整備いたしました。 183 【鈴木委員】 9件の要望というのは、ちょっと少ない気がいたしますが、そのうちの3件整備していただいたということであります。合併後の舗装率の伸びが1%程度で、しようがないかななんて思っております。  次に、狭隘道路整備についてお伺いいたします。富士見地区は、自動車のすれ違いのできない4メートル未満の狭隘道路も多くあり、緊急車両の通行や地域住民の円滑な通行にも支障を来しているため、これらの整備要望も自治会から多く上がっていることと思います。安全、安心で快適な生活を送る上でも、早期に整備されることが望まれております。そこで、狭隘道路の整備に対する取り組みについてお伺いいたします。 184 【高橋道路建設課長】 狭隘道路の整備につきましては、現在の幅員や線形、交通量を調査し、費用対効果を総合的に勘案して、効果の高い路線から整備を進めているところです。拡幅には沿線関係者の協力が必要となりますので、事業化が難しい場面もありますまた、整備に当たっては、国庫補助等の財源確保に努め、安全、安心で暮らしやすいまちづくりを目指し、狭隘道路の解消に取り組んでまいりたいと考えております。以上です。 185 【鈴木委員】 富士見地区住民の生活環境の改善が図れるよう舗装の新設、狭隘道路の拡幅整備等を推進するよう要望しておきます。  続いて、水道料金等検針地区見直しによる検針月の一部変更についてお伺いいたします。検針地区の現状と見直しの理由についてでありますが、水道使用量の検針は2カ月置きに行われておりますが、なぜ今回検針地区の見直しを行うこととしたのか、現在の検針地区の現状を含め、見直しの理由をお伺いいたします。 186 【齋藤経営企画課長】 水道使用量の検針につきましては、町ごとに偶数月の検針と奇数月の検針とに分け、検針月の1日から15日までの間に検針を行っております。しかしながら、偶数月検針と奇数月検針との地域が隣接して混在しているため、検針業務や料金徴収業務などが非効率な状況となっていることから、業務の効率化とより一層の市民サービスの充実を図るため、検針地区の見直しを行おうとするものでございます。 187 【鈴木委員】 検針地区見直しは、業務の効率化と市民サービスの充実を図ることが目的であることはわかりました。具体的に検針地区見直しをどのように行うのか、その実施内容、変更対象件数、実施の時期についてお伺いいたします。また、見直しに伴う水道料金等の請求方法はどのようになるのか、あわせてお伺いいたします。 188 【齋藤経営企画課長】 まず、実施の内容でございますが、本市のほぼ中央を走っている国道50号線を境に、北側は偶数月の検針地区、南側は奇数月の検針地区、利根川の西側地区は奇数月の検針とすることを基本としております。  次に、検針月が変更になる対象件数ですが、偶数月から奇数月検針への変更、奇数月から偶数月検針への変更、それぞれ約3万5,000件であり、合わせて約7万件が変更対象となります。実施の時期につきましては、来月の6月から7月までの間に行う予定でございます。  また、見直しに伴う水道料金等の請求方法でございますが、偶数月から奇数月へ変更となる場合は、4月は通常どおりの検針を行いまして、本来であれば次回は7月検針で3カ月の使用水量となるわけでありますが、1回で支払う負担がふえてしまうことから、6月に4月検針時の使用水量と同量を認定し請求をさせていただき、7月は1カ月分を請求させていただくというようなことになります。逆に、奇数月から偶数月への変更となる場合でございますが、5月は通常どおりの検針を行い、見直しにより6月も検針を行うことになりますので、その6月の1カ月分を請求させていただくということになります。 189 【鈴木委員】 実施内容等につきましては、よくわかりましたが、6月、7月の検針地区見直し時期については、水道料金等が通常の2カ月分請求から1カ月請求になるとのことであります。そこで、検針地区見直し及び水道料金等の請求方法については、どのように市民に周知されたのか、また検針地区見直し後には、どのような効果があらわれるのか、お伺いいたします。 190 【齋藤経営企画課長】 まず、検針地区の見直し及び水道料金の請求方法の周知についてでございます。  2月と5月の水道局だより、それから3月15日号の広報まえばしに記事を掲載させていただきました。また、変更となる対象世帯に対しましては、4月と5月にお知らせ通知を配布させていただきまして、周知を図ったところでございます。検針地区見直し後の効果でございますけれども、まず検針業務等では、検針地区がまとまることから、移動時間の短縮や配置職員の見直しが図られ、作業効率の向上と運用コストの削減を図ることができます。さらに、お客様からの電話での問い合わせ、あるいは現地調査などに今まで以上に迅速な対応が可能となり、より一層市民サービスの充実を図ることができるものと考えております。 191 【鈴木委員】 引き続いて、検針員の教育及び指導についてお伺いいたします。  検針員の対応については、日ごろから非常に親切丁寧で評判がいいと聞いております。例を挙げますと、自宅で漏水をしていたことに気づかず、検針員が検針に来たときに水道メーターのパイロットが回っていたため、漏水しているかもしれないということを教えていただいた。その後水道局指定の水道工事店に見てもらったところ、やはり漏水しており、教えていただいて非常に助かったという事例もあります。また、使用水量についてもふだんより多くなっていれば教えてくれるとのことで、非常に親切であるというようなことであります。そこで、検針員の教育指導について、ふだんからどのようなことを行っているのか、お伺いいたします。 192 【齋藤経営企画課長】 まず、現在の検針員の状況ですけども、水道局の受託法人でございます株式会社ジーシーシー自治体サービスの専門員といたしまして、検針業務を行っておりますが、大多数はベテランでございまして、検針業務に精通しているものと認識しておるところでございます。検針員の教育指導につきましては、株式会社ジーシーシー自治体サービスにおきまして、検針マニュアルや検針員の行動基準等を作成し、基本業務を徹底させるとともに、定期検針時の状況報告を義務づけ、お客様への迅速な対応、適正な処理ができるよう指導しているところでございます。さらに、毎月検針会議を実施いたしまして、事例に基づく対策や周知事項の徹底等業務改善にも取り組み、検針員は水道局の歩く窓口というような認識のもと、機械的な検針ではなく、常に親切で責任あるサービスを心がけるよう指導しているところでございます。 193 【鈴木委員】 引き続いて、富士見地区の下水道工事の進捗状況についてお伺いいたします。  富士見地区につきましては、旧富士見村当時公共下水道事業受益者負担金を下水道工事施工前に賦課徴収をしていることから、とりわけ重点的に下水道整備を行っていると認識しております。また、平成23年度に時沢地区13ヘクタールの認可拡大を行い、下水道全体計画のすべてが下水道認可区域となりました。合併して3年が経過いたしましたが、合併前と合併後の下水道整備率についてお伺いいたします。 194 【堀越下水道整備課長】 委員さんご質問のとおり、富士見地区につきましては受益者負担金賦課済みということでございまして、重点的に下水道工事を推進しております。富士見地区の下水道工事進捗状況でございますが、合併前の平成20年度末の整備率は75.7%でありました。昨年度末の整備率は80.1%で、4.4ポイント向上しております。 195 【鈴木委員】 そこで、富士見地区の下水道整備完了予定をお聞きいたします。  富士見地区につきましては、重点的に下水道整備を行っていただき、80%を超える整備率となっておりますが、早期に下水道整備を要望している住民の声を多く聞いております。そこで、富士見地区全体の下水道整備がいつごろ完了するのか、お伺いいたします。 196 【堀越下水道整備課長】 旧富士見村当時に事業認可を受けました地区につきましては、平成26年度末までに下水道整備を行う予定でございますが、平成23年度に事業認可を受けました13ヘクタールの区域も含めまして、富士見地区全体の下水道整備完了につきましては、おおむね平成30年度をめどに完了する予定でございます。 197 【鈴木委員】 最後に、小暮地区の下水道工事の進捗状況についてお伺いいたします。  富士見地区全体については、重点的に下水道工事を行い、整備率も相当上がっているところでありますが、小暮地区は現在区画整理事業が行われていることから、下水道工事の進捗状況について懸念しているところです。今後の予定についてお聞きいたします。 198 【堀越下水道整備課長】 小暮地区についてでございますが、区画整理区域内で下水道本管は埋設済みであるものの、流末が整備されず未供用になっている路線が約500メートルあります。このうち350メートルは、現在施工中の工事が6月完了予定後には供用開始が可能となります。残る150メートルの未供用路線につきましては、区画整理の進捗にあわせ整備を進めてまいりたいと考えております。また、辻地区と小暮地区を結ぶ下水道管整備につきましては、今年度2路線の工事を予定しております。富士見地区全体では平成26年度末までに約4,900メートルの整備を進める予定でございます。 199 【鈴木委員】 公共下水道事業の進捗率は、生活水準のバロメーターでもございます。今後とも速やかな整備をお願いして、すべての質問を終わりにいたします。ありがとうございました。                (藤 江   彰 委 員) 200 【藤江委員】 初めに、水道事業についてお伺いいたします。  水道水は、水源から取水し、浄水処理した水を給水区域に広く給水するため、浄水場や配水池のほか、長い管路を有していますが、これらの施設や管路が地震により被害を受けると水を各家庭まで配水することができなくなり、断水などの被害が生じます。水道局のホームページには、水道事業ガイドラインに基づく業務指標が公表されております。平成22年度の指標として、全配水池容量に対する耐震化された配水池容量の割合を示す配水池耐震施設率は17.8%で、全管路延長のうち耐震性のある材質と継ぎ手により構成された管路の割合を示す管路の耐震化率については、2.7%となっております。これらの数値を見ますと、本市の水道施設や管路の耐震化が進捗していない状況がうかがえますが、近年大規模な震災が全国各地で発生していることを考えると、水道施設の耐震性を強化していくことが急務かつ喫緊の課題であると認識しております。24年度水道事業当初予算に水道の耐震化計画策定業務1,250万円が計上されておりますが、この耐震化は22年度から3カ年で計画策定に向け取り組んでいると承知しております。そこで、これまで実施した業務の概要についてお伺いいたします。また、本年度は最終年となりますが、どのような業務を予定されているのか、あわせてお伺いいたします。 201 【内田水道整備課長】 初めに、これまで2年間の業務概要でございますが、1年目の業務につきましては、耐震化基礎調査として主要水道施設の耐震性1次診断、施設の被害想定、2次診断対象施設の抽出などを行いました。そして、2年目につきましては、管路の被害予測、需要者被害予測、地震対策にかかわる課題の抽出、老朽鋳鉄管更新計画の検討などを行いました。次に、3年目となる本年度の業務でございますが、これまで実施した基礎調査の結果を踏まえまして、耐震化対策として、耐震化ルートの設定や施設、管路更新における優先順位の検討などを行う予定でございます。さらに、上位計画である前橋市地域防災計画との整合を図りながら、災害発生後の応急対策として、病院や避難拠点等への運搬給水計画、管路の応急復旧計画の検討及びそれら効果の検証などを行いまして、最終的に水道の耐震化計画を取りまとめる予定でございます。以上です。 202 【藤江委員】 大規模な震災が発生した場合は、水道施設の被害を最小限にとどめ、市民に対する給水をできる限り確保することが重要となりますし、災害に強いより信頼性の高い水道システムを構築するため、早期に施設の耐震化を進めるとともに、災害対策面での充実も図っていく必要があると考えております。そこで、耐震化計画策定後には、どのように耐震化に取り組まれるのか、お伺いいたします。
    203 【内田水道整備課長】 耐震化計画策定後の施設の耐震化に向けた取り組みでございますが、当該業務では施設の簡易的な耐震性1次診断は、平成22年度に済んでおりまして、平成25年度から詳細な2次診断の実施を予定しております。その結果に基づきまして、既存施設の耐震性、必要となる補強内容、概算事業費などを把握することになります。そして、総合的な検討を行いまして、施設更新あるいは施設補強における順位づけを行い、実施計画を策定し、施設の耐震化に向けた整備を進めていく予定でございます。以上です。 204 【藤江委員】 続いて、経年管の更新についてお伺いいたします。  耐震性が低い経年管には、石綿管、鋳鉄管、塩化ビニール管などがあり、このうち石綿管の更新については、23年度で事業が終了し、旧市域と大胡地区に残る石綿管は都市計画事業区域や下水道整備区域に存在するため、当該事業の進捗状況にあわせて更新をしていくと伺っております。水道事業当初予算には、新たに経年管整備費350万円が計上されておりますけども、この事業内容についてお伺いいたします。 205 【内田水道整備課長】 石綿管の更新については、委員さんの認識されているとおり、平成23年度をもちまして水道局単独で施工可能な箇所につきましては、更新が終了しております。また、今年度に予算計上いたしました経年管整備事業費でありますが、平成25年度から更新を進める老朽鋳鉄管の設計業務を委託するものでございます。以上です。 206 【藤江委員】 老朽鋳鉄管の更新は、25年度から進めていくということでございますが、続いて塩化ビニール管の更新についてお伺いいたします。  塩化ビニール管は、昭和29年に日本工業規格化され、昭和30年代から布設が進められ、現在も市内に多く残存しており、中でも布設してから長い年月がたつ、いわゆる経年した塩化ビニール管は漏水発生の大きな原因になっていると伺っております。そこで、限られた貴重な水資源を無駄なく効率的に活用していくために、積極的な更新が必要だと感じておりますが、塩化ビニール管の布設がえをどのように進めていくのか、お伺いいたします。 207 【内田水道整備課長】 塩化ビニール管の布設がえの進め方についてでございますが、委員さんご指摘のとおり経年化した塩化ビニール管は、継ぎ手部の破損など漏水多発の原因となっているため、有収率の向上や漏水防止の観点からも、大変重要な施策であります。これまでも布設がえによる更新を実施してまいりましたが、引き続き漏水が多発している路線を中心に進めたいと考えております。以上です。 208 【藤江委員】 ぜひ漏水の発生が多い路線などを優先して、早急に布設がえを行い、有収率の向上を図っていただきたいと思います。また、経年した塩化ビニール管を更新する際は、どのような管を使用するのか、お伺いいたします。 209 【内田水道整備課長】 塩化ビニール管の更新に使用する管の種類でありますが、水道局では平成21年度から配水管等にかかわる工事は、原則として耐震管で施工しております。管種につきましては、地理的条件などを勘案し、継ぎ手部に耐震性を有するダクタイル鋳鉄管や配水用ポリエチレン管などの耐震管を使用しております。今後も大規模な震災に強い水道管の更新を進めていきたいと考えております。以上です。 210 【藤江委員】 先日も利根川水系の浄水場で有害物質のホルムアルデヒドが検出され、千葉県を初めとする関東南部の都県では、取水や給水を停止する事態が発生しました。千葉県内では柏市など5つの市で最大約35万世帯が断水し、同県では住民への給水のため自衛隊に災害派遣を要請するなど大きな問題へと発展いたしました。このニュースから水道は最も大切なライフラインの一つであると痛感し、水を安全に安定的に、また確実に供給することが水道事業に求められる使命であると実感したところでございます。また、記憶に新しいところでは、昨年3月に発生した東日本大震災、発生直後より各自治体や自衛隊などから給水車が派遣されました。平成7年1月に発生した阪神・淡路大震災では、神戸市の西部では断水が続き、地震に伴う火災が発生した長田区では、十分な消火活動ができず、人的にも物的にも大きな被害をもたらしたと認識しております。このことからも、大規模災害時にまず窮するのは水であることがわかります。本市においても、避難場所や救急指定病院など優先順位を考え、施設や水道管の耐震性の強化を図っていただくよう要望いたします。よろしくお願いいたします。  次に、下水道事業についてお伺いいたします。下水道は、重要なライフラインの一つであり、地震などの災害時においても、その機能を維持することが必要とされています。震災などにより、下水道施設の機能が不能になった場合には、各家庭のトイレが使用できないなど、住民生活に影響を与えるだけでなく、汚水の停留、未処理下水の流出による公衆衛生の悪化、雨水排除機能の低下、喪失による浸水被害の発生、さらには道路陥没による交通障害の発生など、住民の生活、財産や社会経済活動に重大な支障を来すことになります。そこで、24年度下水道事業当初予算では、新規事業として、下水道総合地震対策事業費2,000万円が計上されておりますが、その事業概要についてお伺いいたします。 211 【堀越下水道整備課長】 下水道総合地震対策事業でございますが、下水道施設の防災、減災を目的といたしまして、平成21年度に国土交通省が創設した事業で、県庁所在地など地震対策に取り組む必要性が高い地域が対象となります。なお、この事業で交付金を受けるためには、下水道総合地震対策計画を策定し、国の承認を受ける必要があります。その委託費として2,000万円を計上させていただきました。 212 【藤江委員】 文部科学省研究開発局地震・防災研究課が公表している資料には、群馬県は相模湾から房総半島南東沖で発生する地震で被害を受ける場合もあるというふうに記されており、日ごろから備えが重要かと考えております。本年度は、地震対策の計画書を策定するための委託費ということでございましたけども、翌年度以降はどのような対策事業を行うのか、お伺いいたします。また、地域防災計画との関連についてもあわせてお伺いいたします。 213 【堀越下水道整備課長】 本事業で行う対策事業につきましては、生命の保護、都市活動の維持の観点から、最重要拠点の排水機能の確保や最重要道路及び鉄道等の陥没防止による交通機能の確保など、下水道が最低限有すべき機能を確保するため、耐震化を緊急に行うものでございます。具体的には、地域防災計画に位置づけられた防災拠点や避難地等と下水処理場までの区間の道路に埋設されている下水道管及び同じく地域防災計画に位置づけられた緊急輸送路や軌道下に埋設された下水道管の耐震化を行うもので、地域防災計画と密接な関連を持った事業でございます。 214 【藤江委員】 近年では防災の観点から避難所に指定されている公園や学校などにマンホールトイレというものを設置している自治体が多く見られます。本市においても、ぜひ検討していただきたいのですが、それ以前に下水道が生きていなければ何にもなりません。ぜひ下水道施設の耐震対策について、特段のご努力をお願いしておきます。  次に、道水路の整備についてお伺いいたします。24年度当初予算では、道水路補修改良事業として13億6,000万円余りが計上されております。新規事業の子どもを守ろうプロジェクト関連工事のほか、道水路や舗装の新設、改良工事、小破修繕や溢水対策関連などの事業が含まれていると承知しております。そこで、本年度の溢水対策として、どのような事業を行う予定であるのか、お伺いいたします。 215 【稲垣道路管理課長】 平成24年度の道水路補修改良事業につきましては、溢水対策の主な事業として、けやきウォーク西通線にボックスカルバートを新たに布設する予定でございます。そのほかにも側溝の新設、改良など溢水箇所の状況に応じた対策を行っていく予定でございます。 216 【藤江委員】 ちょっと地元のことで恐縮なんですけども、永明地区を流れる清水川は例年ゲリラ豪雨や台風により増水し、あふれることが多く、昨年の台風12号では護岸が決壊し、周辺一帯が浸水するという被害に遭っております。現在は復旧しておりますが、原状復旧のため今後も浸水する可能性は高いと思われます。今までもさまざまな溢水対策をとっていただいておりますが、今後の対策についてお伺いいたします。 217 【稲垣道路管理課長】 清水川につきましては、これまで特に溢水が発生する箇所につきましてのかさ上げやしゅんせつを行い、地元の水利関係者と水門管理等について調整を行うなど、溢水解消に向けての対策を行ってまいりました。しかしながら、抜本的な解決策とはなっていないのが現状でありますことから、水路系統調査等を行い、流入量の分散を図るなど、いろいろな視点からの対策において溢水の解消を図ってまいりたいと考えてございます。 218 【藤江委員】 ご答弁にもありましたように、さまざまな溢水対策を講じるなど、ご努力をいただいております。しかし、増水時には清水川から広瀬川へ流す暗渠管も布設していただいてありますけども、残念ながら毎年局地的な豪雨時などに溢水の危険性が指摘されております。住民の方々は、大雨が降るたびにいつ川があふれてしまうのかと不安に思っております。ぜひとも水がどこから清水川に流れてくるのか、水路系統の調査をしていただき、抜本的な対策を講じていただきたく要望いたします。よろしくお願いいたします。  続いて、通学路の歩道の整備についてお伺いいたします。最近の歩道整備では、高齢者、障害者といった身体的弱者に配慮したバリアフリーの考え方やだれにでも使いやすいユニバーサルデザインを取り入れて、利用者だれもが安全で安心して利用できる構造としなければならないと伺っておりますが、具体的な整備方針についてお伺いいたします。 219 【稲垣道路管理課長】 歩道整備の整備方針につきましては、群馬県が策定いたしましたゆうゆう歩道整備マニュアルを適用し、歩道等の形式につきましては、歩道と車道を分離する縁石を連続的に設置するセミフラット方式を用いまして、車道側から見た歩道の明確性を確保することによって、利用者に優しい歩道整備を実施しております。 220 【藤江委員】 車の通行量の多い歩車道分離の通学路において、特に幅員の狭い歩道で縁石での分離では走っている車が近くに感じて低学年の児童が怖いですとか、それから児童にとっては危険ではないのかという声が私のところにも寄せられております。通学路の安全を考えますと、このような箇所には安全さくの設置などの対策が必要かと思いますが、ご見解をお伺いいたします。 221 【稲垣道路管理課長】 歩車道分離の施設整備につきましては、地元自治会の要望や通行面から利用空間を広くし、歩道利用者が余裕を持ってすれ違いができるように既設のガードレール等を撤去して、縁石を設けて歩車道を分離する歩道整備を行うことが近年多くなってきております。しかしながら、ご指摘をいただきましたように、場所によっては歩行者の高い安全性を確保しなければならない場所もございますので、自治会や学校、地元関係者などと協議を行いながら、縁石だけでは安全確保が難しい場所につきましては、詳しく調査を行い、危険なところについてはガードレール等の安全さくを設置することも含め、検討してまいりたいと考えております。 222 【藤江委員】 児童生徒の通学時における痛ましい事故が相次ぎ、過日の総括質問の中でも多くの議員さんがこの件について質問されました。本当に詳しく調査していただいて、危険なところについては安全さくの設置などをぜひ検討していただきたいと思います。よろしくお願いいたします。  次に、都市公園の長寿命化計画についてお伺いいたします。近年我が国においては、高度経済成長期に集中投資した社会資本ストックの老朽化が急速に進行しており、現在の財政事情のもとでの適切な維持管理は、施設管理者にとって重要な課題となっております。本市の公園施設なども例外ではないと考えております。こうした状況の中、国において平成21年度に公園施設長寿命化計画策定補助制度が創設されたことを受け、本市においても計画的な公園施設の維持管理のため、都市公園の長寿命化計画策定に向けた事業を講じてきたと認識しております。そこで、これまでの取り組み状況についてお伺いいたします。 223 【吉田公園管理事務所長】 都市公園の長寿命化計画策定への取り組みですが、平成22年度に国の補助事業として業務委託を発注し、前橋市全域の都市公園を対象に公園の施設、遊具等の現況調査や基本点検、劣化点検を行い、また各施設の基準への適合性や健全度を判定し、調査票などの取りまとめを行いました。これまでに長寿命化計画策定のための基礎資料の収集や調査を完了しております。 224 【藤江委員】 24年度当初予算では、遊具等公園施設の長寿命化に向けた保全計画の策定に3,000万円が計上されておりますが、本年度の取り組みについてお伺いいたします。 225 【吉田公園管理事務所長】 長寿命化計画策定事業の本年度の取り組みですが、平成22年度以降国の補助事業による公園施設の長寿命化計画策定に向け、国への補助要望を行い、計画的な事業の推進を図ってまいりましたが、東日本大震災の影響などから国の補助減額の内示があり、今年度公園施設の長寿命化計画策定の委託を発注する予定でありましたが、先送りとさせていただきます。なお、長寿命化計画策定に基づく公園施設の改修更新などの国の補助事業が平成26年度より始まると聞いておりますので、その事業を取り込めるように対応していきたいと考えております。 226 【藤江委員】 長寿命化計画に基づく公園施設の改修更新などの国の補助事業は、26年度からとのことですが、それに間に合うように保全計画を策定しなければならないわけですけども、具体的な計画策定の内容と今後の取り組みについてお伺いいたします。 227 【吉田公園管理事務所長】 具体的な計画策定内容についてでございますけども、本年3月に国から長寿命化計画策定指針案が示され、その中で公園施設を計画的に補修、更新する予防保全型管理と更新のみの事後保全型管理に分け、予防保全型管理施設についてライフサイクルコストの縮減効果を算出し、更新計画を取りまとめることになっております。また、公園施設の特性としまして、遊具などはコスト面よりも子供を初め、利用者の安全を最優先することも示されております。これらを踏まえまして、平成26年度からの長寿命化計画に基づく国庫補助に向けて、平成25年度に計画策定を予定しておりますが、国庫補助の採択方針などまだ不明な点もございますので、国の動向を確認しながら計画策定を進めたいと考えております。 228 【藤江委員】 公園施設における長寿命化計画を策定し、国の補助を取り込みながら計画的に維持管理をするなど、ライフサイクルコスト縮減への取り組みも大切なことではありますけども、調査から計画策定、そして事業実施までの間公園利用者などへの各公園施設の安全対策については、どのように対応するのか、お伺いいたします。 229 【吉田公園管理事務所長】 公園施設の安全対策につきましては、平成22年度以降は業務委託の調査資料をもとに、緊急性の高いものについて、早期に安全対策を図っております。また、定期的な点検も実施しておりますので、来園者の安全確保を最優先に公園施設の維持管理に取り組んでいきたいと考えております。 230 【藤江委員】 公園は、市民の憩いの場でもあり、子供さんたちが安全で、安心して遊べる場でもあります。また、最近は高齢者の方の軽い運動を促す遊具も設置されております。公園に集う市民の皆さんの安全確保に向け、一層のご努力をお願いしておきます。ありがとうございました。  最後に、建築物等耐震化推進事業についてお伺いいたします。阪神・淡路大震災以降全国各地で大きな地震が頻発して、建物などの倒壊により多くの人的被害を受けております。昨年の東日本大震災の被害は、とりわけ甚大なものがあり、減災に向けた安全で安心なまちづくりに取り組む上でも、建築物の耐震化は極めて重要な課題であると考えます。24年度当初予算にも建築物等耐震化促進事業として540万円計上されています。そこで、本市における住宅及び建築物の耐震化率の現状をお伺いいたします。 231 【中西建築指導課長】 本市における長屋、共同住宅を含めました住宅の耐震化率につきましては、平成23年度時点の推計値で約73%となっております。また、学校、病院、百貨店、事務所など多数の者が利用する一定規模以上の特定建築物につきましては、約80%という状況でございます。以上でございます。 232 【藤江委員】 地震時の建物崩壊による被害を軽減するためには、過去の地震被害の状況から見ても、住宅の耐震化が重要であると思います。本市では、これまで木造住宅の耐震診断、耐震改修に対する支援を行っていますが、これらの実績についてお伺いいたします。 233 【中西建築指導課長】 住宅の耐震化につきましては、平成18年度から木造住宅耐震診断士派遣事業により、耐震診断を無料で実施しており、平成20年度からは木造住宅耐震改修費補助事業に取り組み、古い耐震基準により建築されました木造住宅の耐震改修工事費の助成を行っておりまして、耐震化の促進に向け取り組んでおります。これまでの実績といたしましては、平成23年度時点で338件の耐震診断を実施いたしまして、このうち市の補助を受けて耐震改修工事を行ったものが9件でございます。以上です。 234 【藤江委員】 最近では、首都圏での直下型地震の発生も危惧されており、いつ、どこで発生するかわからない大地震に対して、人命を守るために今後さらに住宅の耐震改修を促進する必要があると感じております。全国的にもなかなか耐震改修が進んでいないという状況もあると伺っておりますが、事業の利用促進に向けた今後の取り組みについてお伺いいたします。 235 【中西建築指導課長】 住宅の耐震改修につきましては、対象住宅が建築後30年以上経過した木造住宅でございまして、傾向といたしまして、所有者の方の高齢化が顕著でありまして、長く住み続けることができないというような状況も目立っています。そのため建物の構造躯体の改修となりますと、工事費の負担も大きいことから、全国的に耐震化が進まないという状況がございます。本市では、耐震改修費の負担軽減を図るため、建築住宅課所管の耐震・エコ・子育て住宅改修支援事業の創設とあわせまして、制度の拡充を図っております。具体的には現行規定されております耐震基準まで耐震性を向上させなくても、1階部分だけ耐震性を高めるなどの簡易な耐震改修に対する補助につきましても、事業を実施しております。今後も広報紙、ホームページ等により制度の周知を図るとともに、関係課の関連事業と連携を図りながら、耐震改修費補助事業の利用促進に向けて努めてまいりたいと考えております。以上です。 236 【藤江委員】 今後も耐震改修に向けご努力いただきたいと思います。  これですべての質問を終わります。ありがとうございました。 237 【笠原(久)委員長】 ほかにご質疑はありませんか。                (「なし」の声あり) 238 【笠原(久)委員長】 ほかにご質疑もないようですので、以上で質疑を終わります。 239              ◎ 討       論 【笠原(久)委員長】 これより討論に入ります。  討論については、委員会運営要項に基づき、本会議にゆだねることといたします。 240              ◎ 表       決 【笠原(久)委員長】 これより付託を受けた議案5件を採決いたします。  初めに、議案第50号、第56号、第58号、第59号、以上4件を一括採決いたします。  本案は原案のとおり決することに賛成の委員の起立を求めます。                (起立多数) 241 【笠原(久)委員長】 起立多数です。  よって、議案第50号、第56号、第58号、第59号、以上4件は原案のとおり可決すべきものと決まりました。  次に、残る議案第73号を採決いたします。  本案は原案のとおり決することに賛成の委員の起立を求めます。                (起立全員) 242 【笠原(久)委員長】 起立全員です。  よって、議案第73号は原案のとおり可決すべきものと決まりました。 243              ◎ 委員長報告の件 【笠原(久)委員長】 お諮りいたします。  委員長報告の文案については、正副委員長に一任願えるでしょうか。                (「異議なし」の声あり) 244 【笠原(久)委員長】 ご異議もありませんので、そのように決定させていただきます。 245              ◎ 散       会 【笠原(久)委員長】 以上で本委員会に付託を受けた議案の審査を終了いたしましたので、会議を閉じます。                                        (午後2時52分) 当サイトに掲載されているすべてのコンテンツは前橋市議会の著作物であり、日本国内の法律および国際条約によって保護されています。 Copyright (c) Maebashi City Council, all rights reserved. ↑ ページの先頭へ...