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平成20年度決算委員会_建設水道委員会 名簿 開催日: 2009-09-16
平成20年度決算委員会_建設水道委員会 本文 開催日: 2009-09-16

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  1. 前橋市議会 2009-09-16
    平成20年度決算委員会_建設水道委員会 本文 開催日: 2009-09-16


    取得元: 前橋市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-07-15
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1               ◎ 開       議                                        (午前9時58分) 【中里委員長】 これより建設水道常任委員会を開きます。 2               ◎ 傍聴の取り扱いについて 【中里委員長】 初めに、傍聴につきましては許可することといたしますので、ご了承ください。 3               ◎ 委員会運営要項について 【中里委員長】 本日の委員会の運営については、既にお手元にご配付をしてあります委員会運営要項により進めることといたします。 4               ◎ 議 題 の 宣 告 【中里委員長】 本委員会は、10日の本会議において付託を受けた議案のうち審査日程表の議案を議題として審査いたします。  この際、委員会運営上一言申し上げます。質疑に当たっては、重複を避けて簡明にお願いをいたします。  なお、当局に申し上げますが、答弁に当たっては、職名を告げ、質疑の趣旨を的確にとらえ、簡潔明瞭にお願いいたします。 5               ◎ 質       疑
    中里委員長】 では、これより質疑に入ります。                (阿 部 忠 幸 委 員) 6 【阿部委員】 何点か質問をさせていただきます。  最初に、大胡地区の都市計画道路の決定の経緯についてお話を伺いたいと思います。大胡地区の都市計画道路については9路線あるわけでありますが、このうち県道前橋大間々桐生線県道苗ケ島飯土井線の2線が整備済みとなっております。残りの7路線につきましては、昭和55年に都市計画決定してから既に約30年が経過をしております。なかなか整備が進まない状況にあり、平成20年度末における大胡地区の都市計画道路の改良済み率は全体で25%となっています。  そこで、質問をいたします。大胡地区の都市計画道路については、この9路線がどのような経緯で都市計画決定されたのか、まずお伺いをいたします。 7 【根岸都市計画課長】 旧大胡町は、昭和53年に初めて用途地域を指定し、この区域を中心に昭和55年に7路線の都市計画道路を決定いたしました。そして、樋越南部土地区画整理事業に関連して平成11年に2路線を追加し、合計9路線の都市計画道路が決定された次第でございます。 8 【阿部委員】 53年に用途地域が指定をされて、町並みも住宅地とか工業地とかと区別をされ、インフラの整備も進んで住みよい住宅環境が整ってきているかなと思っています。しかし、反面住宅の建設も進み、昭和55年の都市計画道路決定と比べて住宅の数も非常にふえているのが現状でございます。  先ほどの答弁で、大胡地区の都市計画道路における改良済み率が25%とお話をいたしました。土地区画整理事業と関連して整備した県道2路線以外の7路線については、わずか8%という低い改良済み率となっています。この7路線につきましては、長期間にわたり未整備となっているのが実情であります。都市計画法の第53条により、建築制限を課せられ建物の建てかえに支障が生じている事例もあると聞いているわけでございます。大胡地区は、まちの中央に上毛電鉄が走っており、具体的に各路線の決定内容を見ると、上毛電鉄を立体で交差する路線や高低差が激しい土地、荒砥川を越える計画のある路線も見受けられまして、現在の経済状況の中で本当に整備ができるかどうか、疑問な路線もございます。現在建物や工作物も少なく、工事が進められるんでないかという場所もありますが、そのような計画について、社会経済情勢の急変や地域の事情により選択と集中がより一層求められる現在においては、見直しが必要ではないかなと考えておりますが、大胡地区における都市計画道路の見直しについてお伺いをしたいと思います。 9 【根岸都市計画課長】 大胡地区の都市計画道路の決定内容を見ますと、委員さんのご指摘のとおり上毛電鉄を跨線橋でまたぐものが2路線、トンネルで下をくぐるものが1路線ございまして、それだけでもかなりの建設費用がかかると思われます。また、大胡地区の市街地は比較的起伏に富んだ地形をしており、具体的に整備する際には、切り土や盛り土区間が多く発生し、沿道利用がしにくいなど、課題も想定されるところでございます。現在群馬県におきまして、県管理の国道及び県道の都市計画道路の見直し調査を行っておりますので、そうした結果を踏まえまして、今後大胡地区の都市計画道路の見直しを行っていきたい、そのように考えております。 10 【阿部委員】 都市計画法第53条の件ですけども、許可をとるのにも階数が2以下で、地階を有しないこと、つまり3階は建てられないということになります。そのほかに添付書類は土地の証明だとか、公図だとか、建ぺい率、容積率の表だとかも添付しなければなりませんし、また図面でいけば、配置図だとか、平面図だとか、建物断面図など、非常に厄介なものでございます。書類の作成は業者が行うわけでありますけども、当然費用については建て主が支払うわけで、すぐ10万円とか15万円とかという支払いをするような状況になって、それが確実にその道路が広がるということがわかっていればいいわけですけども、そういう状況じゃないということでございますので、よく実態を見ていただきまして検討いただきたいと、こんなふうに思っています。  次に、道路整備について伺いますけども、16年12月に合併をして間もなく丸5年を迎えるわけでございます。新市建設計画における主なハード事業の実施時期、事業実施状況を見ると、一部の分野では事業が完了したもの、実施中で間もなく事業が完了するものなどがあるわけですけども、事業推進に当たって当局の大変な尽力をいただいていることは改めて感謝を申し上げるところでございます。  それでは、新市建設計画に基づく道路整備の進捗状況について何点かお伺いをいたします。大胡地区の新市建設計画に基づく道路整備についてですが、合併協議の中、都市基盤の道路整備として位置づけられた7路線のうち、現在市道大胡2309号線、市道大胡103号線、市道大胡3号線南の3路線の道路整備が計画的に進められているものと認識をしております。そこで、この3路線の平成20年度の事業費の合計と進捗状況についてお話を伺いたいと思います。 11 【下田東部建設事務所長】 3路線の平成20年度の事業費の合計につきましては、約3億4,000万円でございます。道路整備の進捗状況につきましては、平成20年度末の事業費の進捗率は、大胡2309号線が約90%、大胡103号線が約80%、大胡3号線南が約80%でございます。いずれにいたしましても地元自治会や関係地権者のご理解とご協力により、計画どおり進んでおります。以上です。 12 【阿部委員】 順調に進んでいるというお話をいただきました。本当に自治会の役員の皆様、あと関係の地権者の皆様にご理解とご協力いただいているので、どんどん進んでいるんだと思います。これもあわせて当局が真剣に取り組んでいただいているということだと思いますので、感謝を申し上げたいと思います。予定どおりに事業が進んでいるということにつきましては、理解いたしました。本年度の整備事業について、あわせて伺いたいと思っています。 13 【下田東部建設事務所長】 本年度の整備状況についてですが、大胡2309号線は埋蔵文化財の調査が完了し、道路工事を実施中でございます。大胡103号線は、県道四ツ塚原之郷前橋線との交差点部の工事を実施中でございます。大胡3号線南は、大胡中学校の外構移転補償契約を結び、道路工事を実施中でございます。本年度において3路線が工事完了の予定でございます。なお、大胡2309号線の主要地方道渋川大胡線との交差点部については、大胡警察署や前橋土木事務所と再度協議を行い、早期の供用に向けて調整を図りたいと考えております。以上です。 14 【阿部委員】 突然で恐縮なんですけども、部長にお願い事で、要望なんですけども聞いといていただければありがたいなと思っているんです。  今中学校の外構移転補償の話がありました。中学校の校庭が非常に狭くなっているわけでございます。そんなことで、今後体育館の改築も予定をされているもんですから、新市建設計画にも入っている工事なんですけども、校庭の拡張について少し土地の件を検討していただきたいなというふうに思っているんですね。これは教育委員会の問題でもあるんですけども、道路が絡んでいることもありますので、その辺も検討していただきたいというふうに、突然の要望で大変恐縮なんですけども、また後でお話をさせていただきますけど、ご協力いただけばありがたいと、こんなふうに思っています。  次に、3路線の整備予定についてはわかりました。次に、計画路線として位置づけられている残りの4路線、今後の予定について具体的にお伺いをしたいと思います。 15 【下田東部建設事務所長】 具体的に残りの4路線の今後の予定につきましては、地元自治会と連携し、事業説明会などを開催して地元の皆様のご理解とご協力を得ながら、順次事業化を図ってまいりたいと考えております。本年度においては、路線的には大胡3号線北と大胡1号線の南を着手する予定でございます。以上です。 16 【阿部委員】 ありがとうございました。  次に、西前沖前山線の道路の整備の進捗状況についてお伺いをしたいと思います。上大屋町から泉沢町をつなぐ西前沖前山線の延伸部の道路整備を進めていると思いますが、この路線の進捗状況についてお伺いをしたいと思います。この道路は、18年9月のときの私の質問では、当時の建設部長は長期的な検討になるという話をされたんですけども、幸いすぐやれるような状況をつくっていただきましたんで、非常に思い入れのある路線なもんですから、どんな状況なのかお答えをいただきたいと、こんなふうに思っています。 17 【下田東部建設事務所長】 西前沖前山線の道路整備の進捗状況でございますが、平成17年度に樋越の土地区画整理の道路整備が完了いたしました。南の延伸部については、平成19年度に測量設計、平成20年度に用地取得、移転補償を進め、一部の用地取得を除きほぼ予定どおり進捗しております。以上です。 18 【阿部委員】 予定どおりということですが、最後に今後の予定はどんなふうになっているのか、お伺いをしたいと思います。 19 【下田東部建設事務所長】 西前沖前山線の今後の予定につきましては、本年度に一部残った用地取得を行い、現在道路工事を実施中で、本年度末までに事業を完了する予定でございます。以上です。 20 【阿部委員】 当時の建設部長が、19年度ですけども、今年度は当該箇所の測量及び設計等を実施し、平成20年度に用地の買収及び移転補償を行い、21年度には工事着手、年度内の完成を目指して事業を推進するというふうに答えていたんですけども、22年当初には供用が開始されるようでございますので、本当にうれしく思っておりますんで、今後ともよろしくお願いをしたいと思います。  次に、西前沖前山線の南の新設道路についてお伺いをしたいと思います。本年度の末、22年の当初には西前沖前山線は供用開始になるということがわかりました。その西前沖前山線については、本路線以南の市道10―398号線、これはプラス工場の北口の入り口の道路です。東西道路です。それから、市道10―485号線、これはプラスの南側の道路でございます。この東西道路まで約550メートルを延伸して整備することによって、大胡地区と旧市のつながりがよくなり、道路利用者の利便性がさらに向上すると考えています。この道路も地元自治会から強く整備の要望が出ているかと思いますけれども、本路線以南の継続的な道路新設整備についての計画はどうなのか、お伺いをしたいと思います。 21 【荒井道路建設課長】 西前沖前山線の継続的な道路整備についてでございますが、今年度末に既存の西前沖前山線の事業が完了することから、完了後の道路利用状況や道路整備の効果を検証するとともに、地元自治会等の要望や延伸整備の事業効果等を踏まえ、事業実施の検討を進めてまいりたいと考えております。 22 【阿部委員】 この道路、10―485号線、プラスの南側のほうなんですけども、県道大胡伊勢崎線から県道苗ケ島飯土井線まで非常に道路の交通量も激しいわけでございますので、これが前山線と接続されればより一層道路形態も変わりますし、使いやすくなるかなと、こんなふうに思っていますので、ぜひやっていただけますようお願いをしておきたいと思います。自治会が強く言えば、きっと早くやっていただけると確信をしておりますので、自治会のほうにお話をさせていただきましてお願いしたいと、こんなふうに思っています。よろしくお願いをいたします。  次に、公園の整備について何点かお伺いをいたします。初めに、大胡総合運動公園のサッカー場の改修についてお伺いをいたします。平成20年度会計決算から大胡総合運動公園について伺いたいと思います。この公園は、地域スポーツの振興を図るために建設されました。各種の運動施設が整備されている運動公園でありますが、平成20年度に陸上競技場のインフィールド、すなわちサッカー場が1億440万1,500円をかけて人工芝に改修をされました。その理由と改修後の利用状況について、どんな状況なのかお話を伺いたいと思います。 23 【齊藤公園緑地課長】 サッカー場の人工芝への改修の理由ですが、利用者のニーズに対応した天候に左右されない良好なグラウンドの整備であります。また、改修により維持管理の軽減が図られ、天然芝や土と違い、グラウンドの使用頻度を高める利点もございます。  次に、改修後の利用状況についてですが、改修前に比較し、利用件数で約1.4倍の増加となっております。 24 【阿部委員】 人工芝に改修し、利用頻度も高くなったわけですけども、1.4倍の増加になったという話を聞いて、改めてサッカー人口の多さを感じるところでございます。この大胡総合運動公園は、ほかに野球場ですとか、テニスコートですとか、グラウンドゴルフ場ゲートボール場、弓道場まであり、老若男女が汗を流せる施設でございます。今後とも駐車場の整備や、野球愛好家の皆さんからバックスクリーンを設けてくれないかという要望も来ておりますので、ご検討いただきますようお願いをしておきます。  次に、大胡ぐりーふらわー牧場についてお伺いをいたしておきたいと思います。大胡ぐりーふらわー牧場は、西にオランダ型の風車や展望台、シャクヤクとかアジサイのゾーンがあったり、谷を挟んで東側には子供たちに人気の遊具だとか、牛だとか、ポニーだとか、またさんぽ道が経営するレストランがあって、土曜日、日曜日、休日は大変にぎわっているわけでございます。この牧場のさまざまな施設がある、その谷間に唯一有料施設としてバンガローがあるわけですけども、その利用状況についてお伺いをしたいと思います。 25 【齊藤公園緑地課長】 大胡ぐりーふらわー牧場のバンガローは現在11棟ありまして、日中利用と宿泊利用の2区分で使用をいただいております。平成20年度は日中利用が80件、宿泊利用が45件でありました。なお、冬場の12月から2月までの、3カ月間は閉鎖しております。 26 【阿部委員】 これの数が非常に多いのか、少ないのか、ちょっと利用内容の判断が非常にしづいらいんですけども、場所的にはいいとも悪いとも言いかねるところなんですけども、確かに利用される方がいらっしゃるということでございますので、逆にこういう施設があるんだということを多くの方に知っていただく啓発もぜひお願いをしておきたいと思っています。  それから、今度ぐりーんふらわー牧場の運営と管理なんでございますけど、あの全体面積16ヘクタールのぐりーんふらわー牧場を管理するのは大変だと思いますけども、どのように管理を行っているのか、お伺いをいたします。 27 【齊藤公園緑地課長】 大胡ぐりーふらわー牧場の管理は、業務委託管理と公園緑地課の直轄管理の双方を併用して運営、管理を行っております。具体的には、日常業務のバンガロー、売店、動物飼育、遊具等の点検やトイレの清掃、牧草地の管理などは農事組合法人さんぽ道に委託し、除草、刈り込みなどの管理は地域のシルバー人材センターに委託しております。また、施設の修繕や改修などは公園緑地課が担当し、管理を行っております。 28 【阿部委員】 私、昨日ぐりーんふらわー牧場の風車、展望台、あるいはシャクヤク、アジサイなどのゾーンを見てきました。風車の周りの散策する面は非常にきれいになって刈り込んであって、気持ちよく楽しめたと思っています。しかし、シャクヤクのゾーンだとか、アジサイのゾーンが本当に草だらけだったんですね。ここで広大な大胡ぐりーふらわー牧場を良好な状態で、また維持管理をしていって来場者に喜んでもらうために、どのような配慮をし、管理を行うのか、改めてお伺いをしたいと思います。 29 【齊藤公園緑地課長】 良好な施設の管理運営を進めていくには、計画的な除草等の園地管理や施設点検による早期対応が大変重要なことだと考えております。また、利用者への配慮については、良好で快適な施設の提供とニーズに合った有効な改修が必要であり、そのためには業務委託者との連携が大変大切だと考えております。 30 【阿部委員】 業務委託者との連携が大切とのお話がございました。今までどおりの契約内容では、限界があるんだとは思います。例えば委託料の見直しが必要ではないかと思いますし、検討いただきたいと思います。また、ふらわー牧場の向かいにあるさんぽ道、農産物の直売所は年間を通してにぎわっているわけでございます。ここに来るお客さんのためにも、ふらわー牧場の環境整備は必要だと思いますので、よろしくお願いをしておきたいと思います。  次に、新市建設計画と第六次総合計画にも位置づけられております大胡足軽グラウンド・茂木公園の整備についてですが、平成20年度は現地測量が実施され、本年度には基本計画が作成されるとのことですが、今後の事業計画についてお伺いをいたします。 31 【齊藤公園緑地課長】 大胡足軽グラウンド・茂木公園整備計画についてですが、地元の意見、要望等を確認し、調整を行った上、今年度内に基本計画を策定し、来年度に実施設計を行い、早期に整備着手したいと考えております。 32 【阿部委員】 答弁にもありましたけども、地元の自治会に聞くと、打ち合わせをして進めていますよという話ですので、ぜひいい施設をつくるために公園緑地課の皆様にはご協力をお願いしておきたいと思います。  次に、荻窪公園の整備についてお伺いをいたします。荻窪公園は、あいのやまの湯の西側のエリアに休憩所や池、芝生広場、園路など整備が進められている様子を県道の渋川大胡線から見てとれるわけでございます。公園整備が進められることにより、あいのやまの湯や農産物の直売所の利用者の増加も期待をされます。  そこで、荻窪公園の整備計画及び整備状況についてお伺いをしたいと思います。 33 【齊藤公園緑地課長】 荻窪公園は、豊かな自然環境を生かした自然との触れ合いや健康づくり、コミュニティー機能をテーマとした全体計画面積30.1ヘクタールの総合公園であります。公園区域は、5つのエリアで計画しており、あいのやまの湯を中心としたにぎわいゾーン及び現在整備を進めておりますふれあいゾーン西地区の一部が完成し、平成20年度末の供用面積は10.5ヘクタールであります。ふれあいゾーン西地区は、平成17年度より整備を進めており、今年度に大型遊具やトイレ、身障者対応駐車場の整備を行い、全面供用となります。また、現在荻窪清掃工場北側のふれあいゾーン東地区の実施設計を行っており、今年度末に事業認可の拡大変更を行い、国庫補助事業として平成22年度からの5カ年で整備を進める計画であります。 34 【阿部委員】 県道から見ると、まだ完成ではないんでしょうけども、非常に楽しみな場所だなというふうに見えます。ぜひすばらしい施設ができるよう期待をしております。  次に、最後の下水処理について何点か、お伺いをしておきたいと思っています。公共下水道へのディスポーザー設置について、7月23日の群馬建設新聞にディスポーザーの地域拡大、伊勢崎市、世帯数は1万7,000戸との見出しで掲載をされておりました。伊勢崎市では社会実験を進めており、中心市街地活性化基本計画区域から単独公共下水道区域まで拡大を決めたとのことが新聞に掲載をされました。他の市の資料によれば、ディスポーザー導入により家庭内のキッチンや地域のごみの集積所から生ごみが消え、衛生的になり、ごみ出しの労力が軽減するなどのメリットから、ユーザーの要望も高まっていると言われています。ディスポーザーは、台所の流しの下に設置し、水と一緒に粉砕した生ごみを直接下水道に流すため衛生的であり、家庭からのごみの搬出の軽減にもつながると考えますが、本市のディスポーザーの設置について伺いたいと思います。 35 【高橋下水道管理課長】 ディスポーザーの設置についてでございますが、直接下水道に流すタイプのディスポーザーにつきましては、粉砕された生ごみが格段に増加し、処理施設への汚濁負荷がかかります。また、下水道管路内についても、閉塞のおそれがあるため設置を認めておりません。本市では、旧建設省の大臣認定及び日本下水道協会が作成したディスポーザー排水処理システム性能基準をもとに、前橋市の指針を定め、生ごみと水を分離するタイプのディスポーザー排水処理システムについて適切な維持管理のもと、基準に適合したものの設置を認めているところでございます。 36 【阿部委員】 ディスポーザー排水処理施設について認めている答弁をいただきました。現在までどのぐらい設置をされているのか、お伺いをしたいと思います。 37 【高橋下水道管理課長】 設置状況についてでございますが、指針を制定いたしました平成13年度から20年度末まで10件の設置を認めております。設置件数が少ない理由といたしましては、排水処理システムの機械が高価なこと、また定期的な保守点検が必要であり、専門業者と維持管理の契約を行わなければならないことが考えられます。以上でございます。 38 【阿部委員】 年に1件ではないでしょうけど、非常に少ないということでございます。私自身は普及ができればいいかなとは思いますけど、先ほど課長が答弁したようにいろいろなところに負荷がかかるということでございます。ディスポーザーの導入の利点というのが幾つかあります。家庭内や食品産業からの生ごみがたまらず、衛生的だ、要するに悪臭だとか害虫がない、高齢化社会、住宅の高層化におけるごみ出しの労力が低減する、ごみ集積所が衛生的に保たれやすくなる。悪臭だとか、害虫だとか、カラスだとか、散乱することが少ないとか、ごみを集積する作業の低減、車両数、人件費なども減る。生ごみによる焼却炉の温度低温化が減るなど、いいことがたくさんあるわけでございますけども、その反面、課題、懸念事項もたくさんあります。ディスポーザー導入によって、利点を考えれば研究、検討余地があるかなというふうに思っています。高齢化だとか住宅の高層化を考えると、先ほど言いましたように検討をしてみてもどうかなと思いますけど、地域の指定等々がありますから、一概にこうだとは言えませんけども、ぜひご検討いただきたいと思います。  以上で私の質問は終わります。ありがとうございました。                (小 林 岩 男 委 員) 39 【小林(岩)委員】 おはようございます。何点かについて質問させていただきたいと思います。総括質問の中でも議員のほうからいろいろ質問があったんですけども、若干ダブる点もあろうかなと思いますけども、継続して何点か質問させていただきたいと思います。  まず最初に、本市の発展に大変かかわりがあります幹線道路の整備について、何点か質問いたします。  最初に、現在整備が進められております前橋渋川バイパスについてですが、前橋渋川バイパスは前橋市田口町から吉岡町を通って渋川市半田までに至る約5.7キロのバイパスであります。国道17号の慢性的な交通渋滞の緩和を目的に計画され、早期の開通が期待されております。平成8年度に事業化し、本市内では田口町や関根町で工事が着々と進められ、現在は利根川の橋や盛り土部分が完成に近づいており、地元の期待も大変高まっております。  そこで、21年度の工事内容と開通の見通しについて伺いたいと思います。 40 【根岸都市計画課長】 前橋渋川バイパスの整備につきましては、国土交通省からの情報によりますと今年度も引き続き利根川橋梁工事を進め、最後に舗装工事を行いまして渋川市半田から本市田口町の国道17号までのバイパス区間約4.5キロメートルにつきまして、今年度末に暫定2車線で開通予定と聞いております。これに伴いまして、現道の国道17号につきましても、前橋渋川バイパスとの交差点周辺部で拡幅工事を行っております。なお、渋川市内の現道拡幅区間につきましては、引き続き用地買収及び工事を行い、事業を推進していくとのことでございます。 41 【小林(岩)委員】 ぜひ継続して頑張っていただけるようお願いしたいと思います。  続きまして、上武道路の現状と見通しについて質問させていただきたいと思います。上武道路は、埼玉県深谷市から前橋市田口町の総延長40.5キロの大規模バイパスであります。本市の真ん中を横断するような、大変重要な道路であります。このため合併した大胡、宮城、粕川、そして富士見地区におきましても、今後の産業や赤城山の観光の発展に大いに役立ってくるような道路と考えております。この上武道路については、本市内の8工区において用地買収に着手していない区間があるようですが、順調に整備が進んでいる状況が総括質問の答弁でもありました。また、50号より南の伊勢崎市内及び太田市においては4車線化の工事が順調に進んでおり、交通量が大変多くなっていると感じております。  さて、現在終点となっている亀泉町において上毛電鉄と県道大胡大間々桐生線を連続してまたぐ高架橋の4車線化の工事が進められており、地元から国道50号から北でも4車線化の工事が始まるのではないかという期待の声も上がっております。  そこで、質問いたしますが、亀泉町の高架橋の工事について整備状況と4車線化する目的、また50号から北の4車線化の見通しについてお伺いいたしたいと思います。 42 【根岸都市計画課長】 亀泉高架橋は、昨年6月に上り車線側が開通しており、国土交通省からの情報によりますと下り車線側はほぼ下部工事が終了し、引き続いて上部工事がことしから来年にかけて実施予定であると聞いております。この亀泉高架橋を4車線化する目的ですが、今後上武道路が県道前橋赤城線まで暫定2車線で開通するようになりますと、下り車線を走ってきた車がランプを通じて県道前橋大間々桐生線におりてこられるようにするためであると聞いております。したがいまして、国道50号以北の4車線化につきましては、国土交通省によりますと今のところ時期は未定でありますが、それなりの交通量が発生するようであれば、4車線化を進めるようになるであろうという、そういうお話がございました。 43 【小林(岩)委員】 ありがとうございました。  続きまして、前橋笠懸道路の現状と見通しでございます。前橋笠懸道路については、上武国道との交差点からみどり市笠懸町の鹿交差点までの延長12.5キロの道路でありまして、国道50号の交通渋滞の緩和を目的に現道の拡幅及びバイパスによる4車線化が進められております。前橋市内は現道拡幅で伊勢崎市の赤堀地区から北側ルートで計画され、粕川地区からかなり近いルートになりますので、本市の東部地区の発展のために一日も早い完成が望まれます。  そこで、質問しますが、現在の取り組みの状況と早期整備に向けた本市の取り組みについて伺いたいと思います。 44 【根岸都市計画課長】 前橋笠懸道路の整備につきましては、国土交通省からの情報によりますと昨年度からほとんどの区間におきまして、道路の予備設計に取り組んでおり、現在も実施中であるというお話でございます。特にみどり市内の笠懸小学校北から終点の鹿交差点までの現道拡幅区間につきましては、既に道路の予備設計を終了し、地元地権者などと補償内容や用地買収の協議を行っているとのことでございます。  前橋市内におきましては、現在道路の予備設計を進めるとともに、環境調査、そして橋梁など構造物を設計するための地質調査を実施中と聞いております。また、早期整備に向けた本市の取り組みといたしましては、これまでと同様に沿線の関係市で組織しております国道50号バイパス建設促進期成同盟会を通じ、今後も要望活動を行うとともに、本市独自でも国土交通省や群馬県などに対し引き続き要望してまいりたい、このように考えております。 45 【小林(岩)委員】 ぜひ引き続き要望等を県のほうに出していただければなと思います。  続きまして、景観計画の策定について、現在の状況について伺いたいと思います。前橋は平成16年に大胡、宮城、粕川と合併し、今年4月から中核市となりました。さらに、5月には富士見村との合併を行い、本市も大きく変貌しました。旧市域においては、今日まで自主条例として都市計画条例を制定し、景観行政の推進の役割を果たしてまいりました。景観法が平成17年に制定され、良好な景観形成の促進が国の課題として位置づけられております。地方において地域性と独自性を生かした景観の形成を促進するために、市町村や景観行政団体に条例制定権を認め、権限を委任いたしました。こうした背景のもと、本市でも合併に伴い、中核市移行となり、景観行政団体になることから景観法による新たな景観計画の策定を行っているとのことでございますが、現在の景観計画の策定状況についてお伺いをしたいと思います。 46 【三輪まちづくり課長】 景観計画の策定につきましては、景観法に即した形で新たに平成21年度の中核市移行を見据えて、平成19年度より地域における景観資源の把握や景観に関する住民懇談会を開催いたしまして、作業を進めてまいりました。平成20年度に都市景観審議会において景観計画の景観形成方針や景観形成基準の内容を検討してまいったわけでございます。また、年度途中に旧富士見村との合併が正式決定したことを受けまして、旧富士見村と9月に覚書を取り交わし、合併後に計画を統合することを前提に、旧富士見村の景観計画策定作業を開始し、本市景観計画案との整合を図りつつ、富士見村景観計画案を平成21年3月に作成いたしました。21年度に入りまして、旧富士見村との合併を契機として、策定中であります本市の景観計画と旧富士見村景観計画を1つの景観計画案として取りまとめを行いました。この統合した景観計画案に対し、景観法による景観計画作成の手続として7月にパブリックコメントを実施し、8月には前橋市都市計画審議会の意見聴取を行い、景観計画案の策定作業を進めてまいりました。9月に入り、都市景観審議会を開催し、前橋市景観計画案の諮問を行い、答申をいただき、現在景観計画案の最終調整を進めているところであります。 47 【小林(岩)委員】 先ほど出てきましたパブリックコメントの実施について伺いたいと思います。平成19年度より景観計画の策定に着手して住民懇談会など、地元住民からの意見の聞き取りや計画策定途中に富士見村との合併が正式に確定して、合併後のあるべき姿を見越して両方の計画を進めるなど、景観計画の策定作業には大変ご苦労もあったかと思います。富士見村が前橋市に合併したことで、全国的に有名な赤城山が前橋となり、今後景観に対する人々の関心も非常に高まってくるものと期待するところであります。景観法による景観計画策定の手続に伴い、7月にパブリックコメントを実施したということですが、市民からどのような意見が出て、それに対してどのように回答したのか、伺いたいと思います。 48 【三輪まちづくり課長】 景観計画策定におけますパブリックコメントにつきましては、平成21年7月6日から8月3日までの4週間実施をいたしました。2名の方から赤城山に向かって連続景観を維持してほしいということや、地域に合わせた景観形成が必要とのご意見をいただいております。今回いただいた意見が直ちに前橋市景観計画案を修正させるものではありませんでしたので、パブリックコメントの結果としてご意見に対する市の考え方を前橋市のホームページに公表させていただいております。 49 【小林(岩)委員】 続いて、前橋市都市景観審議会から意見聴取について伺いたいと思います。パブリックコメントでは、市民から赤城山に対する思いや景観形成の推進には地域の特性を生かしたものであってほしいとのご意見があったとのことでした。景観法では、景観計画の策定に際してパブリックコメントとは別に都市計画との整合性という観点から、都市計画審議会の意見を求めているようでございますが、都市計画審議会からどのような意見があったのか、伺いたいと思います。 50 【三輪まちづくり課長】 都市計画審議会からの意見聴取につきましては、景観法の第9条の中に景観計画策定の手続として、景観計画を策定する際に都市計画審議会から意見を聞かなければならないとされておりました。法に基づき、意見聴取を実施したものでございます。8月27日に開催されました第29回前橋市都市計画審議会におきまして、審議委員さんから意見を聴取いたしました。意見といたしましては、3件ほどちょうだいしております。  その内容でございますが、まず1件目は、旧富士見村と合併し、赤城山本体が本市に入ったことに伴い、赤城山から見た市街地の景観を充実させてほしいとのご意見でございました。2つ目は、三夜沢の赤城神社周辺の開発が進んでいる中で、早急な景観的な整備が望ましいとのご意見でございました。3件目は、中心市街地における景観資源を保全してほしいとの意見でございました。いただきましたご意見に対しましては、本計画案に定める景観形成方針や行動計画に基づき、今後地元住民との話し合いを行う中で、その状況に応じた適切な対応に心がけてまいりたいと考えております。 51 【小林(岩)委員】 今後の景観計画の策定予定について伺いたいと思います。前橋市も合併を重ね、人口30万人を超す中核市となりました。赤城大沼の山頂付近まで市域が拡大して大きく生まれ変わりました。中心市街地には広瀬川が満々と水をたたえて、詩人萩原朔太郎を輩出するなどの景観を醸し出し、前橋駅前からは市民に愛されてやまないケヤキ通りが四季折々に表情を変えて訪れる人々の心を和ませていただいております。北に目をやれば、昔の面影を今に伝える棚田や三夜沢の赤城神社、そこに通ずる参道など、本市には四季を通じて地域に応じた味わいのある景観が数多く存在しております。中核市移行を契機として、雄大にそびえ立つ赤城山を背景に、このすばらしい景観を全国に発信していくためにも、景観計画を通じて中核市にふさわしいまちづくりを強く期待するものであります。景観計画に定める景観形成方針や景観計画に基づき、地元住民との話し合いを行っていきながら、適切な対応をしていくことを今後期待したいと思いますが、この計画は実際に実施されるまでにはどのようなスケジュールで進められているのか、お伺いをしたいと思います。 52 【三輪まちづくり課長】 ご指摘のように、本市には全国に誇れる景観がたくさんございます。中核市にふさわしいまちづくりを進めていくためには、景観計画の役割は重要であると認識しておるところであります。景観計画策定の今後の予定でありますが、現在策定中の計画案の内容に即し、景観法で規定が義務づけられております条項を盛り込みつつ、景観条例の制定作業を進めております。景観条例案も景観計画案の策定と同様に、パブリックコメントを実施し、景観条例案といたしまして、3月議会に上程の予定でございます。ご審議後、3カ月間の周知期間を置いて、平成22年7月1日施行を目指して事務手続を進めておるところでございます。景観計画では、地元の皆様の声を大切に、これから継続的に景観診断を行って保全や景観形成に努めていきたいと考えております。本景観計画が前橋市の良好な景観を将来にわたり守り、はぐくんでいけますよう市民の皆様や市議会、都市景観審議会を初めとする関係機関のご意見をいただきながら、適正な条例の制定を目指してまいりますので、よろしくお願いいたします。以上です。 53 【小林(岩)委員】 ありがとうございました。続きまして、南橘町団地市営住宅の建てかえについて伺いたいと思います。  最初に、進捗状況について伺いたいと思います。南橘町団地市営住宅の建てかえ事業については、昨年5月の本委員会において当局から全体計画とスケジュールの説明がございました。平成20年度は実施設計と解体工事を行い、文化財の遺構調査をしたと聞いております。その後平成21年度になってから、本議会の承認を得た後、6階建て48戸のNA棟の新築工事が請負業者と本契約になり、いよいよ工事着手するということでございますが、これまでの南橘町団地市営住宅の建てかえ事業の計画に対する進捗状況について伺いたいと思います。 54 【星野建築住宅課長】 これまでの計画に対する進捗状況ですが、解体する住宅の入居者の方々の協力により、昨年度中に移転が順調に進み、文化財の遺構調査も終え、その後老朽化した住棟を解体することができました。本年度は南橘町団地NA棟の新築工事に着工し、来年度末に完成、平成23年2月ごろ入居できる予定となっております。これまでは、おおむね予定どおりの進捗状況であります。今後も計画どおり進むよう解体予定住棟の入居者に対する移転交渉に力を入れてまいりたいと考えております。そのほか工事に対しては、地元自治会を初めとする地元住民の協力と理解を得ながら進めてまいりたいと考えております。 55 【小林(岩)委員】 今後の取り組みについて伺いたいと思います。現在のところ進捗状況は、おおむね順調であるとのことですが、建てかえ対象入所者の住戸タイプの最終的な希望と計画住戸の整合性及び市営住宅全体のバランスなどについて、再検討などの必要はないかどうか、伺いたいと思います。  また、そのほかに新たな検討が必要な課題はないかどうかなど、今後の取り組みについても伺いたいと思います。  また、前橋市市営住宅ストック総合活用計画は来年度の平成22年度までが計画期間ということですが、その後の計画の予定はあるのかどうか、伺いたいと思います。 56 【星野建築住宅課長】 現在市営住宅では、入居世帯の高齢化が進んでおります。南橘町団地では全般的な高齢化の進行だけではなく、入居時点では世帯で入居した方々が現在は単身者となっている場合などのケースも多く、そのため棟別では単身者や高齢世帯でも入居できる2DKタイプの割合を入居者アンケート結果も踏まえまして、おおむね50%に計画しております。これは、市営住宅全体の住戸タイプのバランスからすると少し違いはありますが、南橘町団地の現状の需要を考えますと妥当な割合ではないかと考えております。  新たな検討課題につきましては、南橘町団地に関しては今のところございませんが、市全体で築後30年以上経過した住棟が多く存在している現状があります。それら市営住宅ストックの長寿命化を図り、ライフサイクルコストの縮減につなげていくため、前橋市市営住宅ストック総合活用計画を継承しつつ、点検の強化及び早期の管理、修繕により更新コストの削減を目指す、仮称ではありますが、前橋市市営住宅長寿命化計画を策定し、今後の予防、保全的管理、長寿命化に資する改善を推進してまいりたいと考えております。以上です。 57 【小林(岩)委員】 ありがとうございました。続きまして、先ほど阿部委員からも質問があったんですけども、違う角度から改修に伴う大胡総合運動公園のサッカー場について質問させていただきたいと思います。  土のグラウンドを人工芝に改修したことにより、サッカー場の利用件数が1.4倍ぐらいふえたとの説明でございました。利用件数がふえるということは、順当な結果であると思います。その利用者や利用の時間帯にも大変変化が見られたのではないかと思います。特に大胡のサッカー場には夜間照明もありますので、社会人の夜間利用もふえているのではないかと思いますが、人工芝に改修したことにより、その利用形態等にどのような変化が見られているのか、お伺いしたいと思います。 58 【齊藤公園緑地課長】 人工芝の特徴は、天候にも左右されず、いつも良好な状態でグラウンドが使用できるということであります。このことから、利用件数や利用者もふえ、利用形態にも変化が見られました。具体的には、少年サッカーの利用や市のサッカー協会が主催するサッカー練習会がふえ、新たに大胡総合運動公園サッカー場を使用したという方々もふえております。また、利用者も改修前は大胡地区の利用者が大半でしたが、改修後は地区外の利用者もふえ、また夜間利用については著しく増加いたしました。 59 【小林(岩)委員】 続いて、改修から生じた新たな大会の開催について伺いたいと思います。利用の形態が変化したということはわかりました。天然芝と違って人工芝ですから、利用回数などの制限もないと思いますので、その特性を生かし、大いに利用していただきたいと思います。また、グラウンドのグレードも上がったことから、いろいろな大会が開催されるようになっておるのではないかと思います。その中で、このサッカー場で開催される大会及び改修後に開催されるようになった大きな大会等があれば、ご答弁をいただきたいと思います。 60 【齊藤公園緑地課長】 サッカーの大会については、改修前から土日の利用はありましたが、改修によってさらにその数がふえ、大きな大会も開かれるようになりました。大会等につきましては、改修前から開催されていたものとして、前橋市民大会、群馬リーグ、群馬女子リーグなどが行われ、改修後には新たに開催さされた大会として、関東クラブユース選手権U―15が定期的に開催されております。また、先日の8月18日から20日にかけては、全国から16の高校生チームが集まり大会を開き、遠いところでは九州や近畿の高校も含まれておりました。このような市、県、関東レベルの大会が毎週の土曜日、日曜日に開催され、平日の夜間においては、市内の少年サッカークラブや社会人のクラブチーム及び市サッカー協会が主催する練習会が行われております。 61 【小林(岩)委員】 人工芝サッカー場の今後の活用について伺いたいと思います。今までのお答えから、人工芝に改修し、利用件数もふえ、利用形態にも変化が見られ、市外のチームを含めた大会等も開催されるようになったようでございます。また、夜間の利用が増大したことから、夜間照明も大いに活用されるようになったのではないかと思います。改修して1年が経過しますが、人工芝のサッカー場は市内の都市公園の中ではこの大胡総合公園1つであるということから、今後このサッカー場をどのように生かしていくつもりなのか、お伺いしたいと思います。 62 【齊藤公園緑地課長】 大胡総合運動公園サッカー場は、人工芝への改修により利用日単位の稼働率は約72%から約85%へと13ポイントも増加いたしました。このことは、サッカー関係者にこのグラウンドのよさが浸透してきたものと思われます。したがいまして、大胡総合運動公園サッカー場につきましては人工芝の特徴を生かし、本市サッカーの普及と強化につながるように、この人工芝グラウンドを生かしていきたいと考えます。また、このためには日常の維持管理に努めるとともに、サッカー関係者へは利用拡大をさらにお願いしたいと思います。 63 【小林(岩)委員】 ぜひそういうことで、管理のほうをしっかりしていただきたいなと思います。  最後になりますけども、水道整備課のほうに伺いたいと思います。前回も私、石綿管整備事業について伺っております。引き続いて伺いたいと思います。  最初に、石綿管の布設がえの進捗状況について伺いたいと思います。水道は、市民生活に欠かせない最も重要なライフラインであり、市民の皆さんが安心して生活を送るためには、いかなるときにも安定供給を維持できる、災害に強い水道施設の整備を進めていくことが必要であると思っております。脆弱な管路の代名詞として使われる石綿管でありますが、本市でも宮城地区にはないものの、旧市域、大胡、粕川地区にはまだ残存している状況でございます。石綿管の布設がえ状況については、これまで私を含め同僚の議員が委員会等で質問させていただきましたが、その答弁の中で旧市域に残存する石綿管については、土地区画整理事業区域などに残っているのみであります。二重投資を避ける意味合いから、当該事業の進捗状況にあわせて整備していく旨の回答をされております。これについては、早期に布設がえをしても、その後道路形態が変わってしまえば無駄な投資となりますので、私はこれについては理解をしております。一方、大胡、粕川地区の石綿管については、平成20年度も引き続き布設がえが実施され、早期解決に向けてご尽力をいただいていると伺っております。  そこで、平成20年度の大胡、粕川地区における石綿管の布設がえ状況及び残存延長について伺いたいと思います。また、本年5月に合併した富士見地区にも石綿管が若干残っていると聞いておりますが、残存延長を伺いたいと思います。 64 【永井水道整備課長】 平成20年度の大胡、粕川地区における石綿管布設がえ工事につきましては、約3.5キロメートル実施いたしました。残存延長につきましては、大胡地区が約3.5キロメートル、粕川地区が約1.5キロメートルでございます。また、合併により事業を引き継いだ富士見地区に残る石綿管の延長につきましては、約0.6キロメートルでございます。
    65 【小林(岩)委員】 今後の整備見通しについて伺いたいと思います。ただいまの答弁によりますと、大胡、粕川地区及び富士見地区に残る石綿管は5.6キロメートルということです。解消までもう一歩のところまで来ていますが、今後の整備見通しについてお伺いして、私のすべての質問を終わりたいと思います。 66 【永井水道整備課長】 石綿管は非常に脆弱な管路でありますので、水道局といたしましても漏水防止や有効率向上の観点から、喫緊の課題ととらえており、全力を挙げて取り組んでおります。平成21年度では、大胡、粕川地区で前年度工事箇所の舗装復旧のほか、約0.5キロメートルの布設がえを予定しております。なお、大胡地区につきましては、残存する3.5キロメートルのうち約1.8キロメートルは下水道事業区域内に残るものであります。下水道建設課と調整を図りながら、当該事業の進捗にあわせて整備したいと考えております。前橋市地域水道ビジョンでは、平成24年度の完了を目途に整備を進めるとしておりますが、大胡、粕川、富士見、3地区の残存管が残りわずかとなったことで、今後1年でも早期の事業完了を目指してまいりたいと考えております。以上です。                (堤   孝 之 委 員) 67 【堤委員】 それでは、順次お伺いさせていただきますので、よろしくお願いいたします。  まず初めに、南部の関係も含めお伺いさせていただきます。世界最大の家具専門店、いわゆるメガショップを都市計画部長とまちづくり課長が訪問したという話を聞きましたが、事実かどうかお伺いいたします。 68 【三輪まちづくり課長】 都市計画部長とまちづくり課長で企業訪問はしました。 69 【堤委員】 どんな目的で訪問なさったのかをお伺いいたします。 70 【三輪まちづくり課長】 企業への開発動向調査でございます。 71 【堤委員】 南部拠点の準工業地域に指定される予定の土地への進出を依頼したという事実はいかがですか。 72 【三輪まちづくり課長】 開発動向調査でございまして、開発などの意向を伺ったものでございます。 73 【堤委員】 前橋市、群馬県の都市計画審議会が後日開かれたわけでありますが、なぜそういったタイミングで、こうした働きかけといいますか、こういう訪問をなさったのかについて再度伺います。 74 【三輪まちづくり課長】 前橋南部拠点Cゾーン、西地区でございますけど、そちらに、南部につきましては民間活力を導入した組合区画整理等を実施するべく、企業からの提案募集を行っております。業務代行方式をとりまして開発整備を進めているところでございましたけど、当Cゾーンにおきまして株式会社熊谷組を代表企業とする業務代行を決定していたわけでございますが、経済情勢の変化ということで、業務代行辞退がございました。その後地元地権者との説明会等を行いながら、対応してまいったわけでございますけども、その際前橋が事務的代行を行うことで、地権者との合意をし、事業を進めるということになりました。そして、地権者説明会等の中で開発をしてくれる企業、進出してくれる企業をぜひとも見つけてほしい、市が全面的に協力してほしいという依頼もございましたので、早急に対応したところでございます。 75 【堤委員】 続きまして、都市計画審議会議事録の中で、高速自動車国道や4車線以上の県道、国道もそうですが、これに隣接して住居系の用途地域の設定ができないと答弁しているようでありますが、その根拠法をお示しいただけますでしょうか。 76 【根岸都市計画課長】 国土交通省によります都市計画運用指針におきまして都市計画制度の基本的な考え方を規定しており、高速道路沿線に指定する用途地域は非住居系とすることから、このたび準工業地域を指定いたしました。 77 【堤委員】 ベイシアが引き受けたとされる南部拠点の土地区画整理事業の業務代行契約について、対象地域のうち、準工業地域、今お話しに出てきましたC地区について計画変更もあり得るという報道を見たことがありますが、事実を把握しているかお願いいたします。 78 【三輪まちづくり課長】 新聞に掲載されました記事は承知しておりますが、具体的内容につきましては把握をしておりません。 79 【堤委員】 過日の代表者会議で示されました中心市街地活性化基本計画策定に関する今後の方針では、認定されることで期待される民間主導の大規模投資を呼び込むことが大変厳しい状況となっているとされておりますが、具体的な投資呼び込みの事実がありましたかどうか、お伺いいたします。 80 【三輪まちづくり課長】 具体的な投資呼び込みということでございますが、特にございません。 81 【堤委員】 6月の都市計画審議会で、都市計画課長が前橋市は中心市街地活性化基本計画の国の認定を受けるべく、素案をまとめているところでありますと答弁していらっしゃいますが、それがわずか3カ月で示されました、先ほど引用いたしました今後の方針では、このような現状では当分の間は認定を受けるメリットを見出すことが難しいとしている。見通しについて、甘過ぎるんではないかと思いますが、これについてはいかがでしょうか。 82 【根岸都市計画課長】 甘いとは思っておりません。認定を受けますと、そのメリットといたしまして、中心市街地に進出してきます民間企業に対しまして、国からの支援措置がございますが、このたび中小事業者の振興などを目的に、ことし8月1日に地域商店街活性化法が施行されました。これは、中心市街地活性化基本計画の認定いかんにかかわらず、国が商店街振興組合などに支援するもので、補助率も認定による支援措置と同じ割合でございます。こうした新たな情報がございましたことから、先ほどまちづくり課長が答弁しましたように、認定のメリットを見出すことが難しい状況を踏まえまして、方針を変更した次第でございます。 83 【堤委員】 南部拠点問題が都市計画審議会を通過し、対象地の市街化編入が済んだ、このタイミングで中心市街地活性化基本計画の認定にメリットがないとするのは、南部拠点準工業地域における特別用途地区の網かけを逃れるための便法だったとしか思えないんですが、この考え方についていかがでしょう。 84 【小池都市計画部長】 南部拠点と中心市街地の関係でございますが、特に南部拠点の特別用途地区の網かけという関連はございません。 85 【堤委員】 民主党の公約どおり高速道路料金の無料化が実現すれば、これからの話ですけど、高速道路周辺の利用価値が一変するという観測が関係者の間にあるとされております。これについてどのようにお考えか、私はコンパクトシティ推進の立場でお伺いいたします。 86 【小池都市計画部長】 本市の将来の都市構造についてということでございますが、本市におきましては一極集中では合併した広大な市域全体の発展を牽引し切れないということから、複数の核を設けまして、特に南部拠点につきましては本市の発展を担う地域核という位置づけで整備を進めるものでございます。 87 【堤委員】 高速道路料金無料化について、これからのことでありますが、実現されれば既存のまちのにぎわいの力をそぎ、多極的な発展を阻害する危険性もはらむ部分があるとも思われます。準工業地域への特別用途地区の網かけ、1万平米超の大規模集客施設の禁止は活性化基本計画の認定の有無にかかわらず、推進しないと前橋市の都市計画マスタープランに沿わない結果をもたらす。つまりバランスのとれたまちづくりにならないのではないかと思っております。この点についてお伺いいたします。 88 【小池都市計画部長】 本市といたしましては、特別用途地区の指定を前提としてまちづくりを推進するものではなく、都心核と南部拠点などの地域核、また地域拠点、生活拠点とが連携を持ちながら、1つの都市として市全体が地域とともに発展する、そういったまちづくりを目指しております。 89 【堤委員】 それでは、いろいろお答えいただきましてありがとうございます。今質問させていただいて、お答えいただいた関係について、市長から総括的にご意見いただければと思いますので、お願いいたします。 90 【高木市長】 堤委員の南部拠点についての質問でありますけれども、先ほどから課長、部長から答弁をさせていただいておりますとおり、認定を受けるメリットが見出せないことはご理解をいただいているんじゃないかと思うんですね。今こういう景気の中で中心街、議会を挙げて、さらには市を挙げて活性化には取り組んでおりますけれども、なかなか企業なり、大きな商業施設の進出が見込めないということは、今日までの実態で、状況でありますので、そういう意味から認定を受ける、受けないということにつきましては、認定を受けるメリットがないということで、計画自体の策定は粛々と進めておりますので、ご理解をいただきたいと思います。  それと同時に、重複しますけれども、部長から答弁をいたしましたとおり、311.7平方キロの新生前橋市が誕生したわけであります。一極集中だけでは広大な市域全体を牽引し切れないということも前々から、計画の段階から考えていたわけであります。都心核と地域核、複数の核を持って、その連携をしっかりとるということが前橋の発展につながっていくというふうに私は考えております。南部の拠点地区につきましても、それぞれの予算においても議会で議決をいただいて今日に至っているわけでございますので、新しい時代に新しい新生前橋として、幾つか核をしっかりつくって、その核の連携ということが大事だと思っております。今後特に北関東自動車道の全線開通ということになりますと、無料か無料でないか、それは別といたしましても、南部拠点地区のポテンシャルというのは大変高くなるというふうに思っておりますので、これを生かすということが今の前橋の発展にとって大変重要だというふうに考えております。ぜひまた南部拠点についていろいろと発展的なご意見やら、また皆さん方のきょういただいているような意見もしっかり受けとめさせていただいて、間違いのない前橋市、新生前橋をつくれるようにしたい、このように考えております。 91 【堤委員】 ありがとうございました。それでは、私は私の立場で今のご質問に対する要望をさせていただきたいと思います。  私の本市のまちづくりの基本的な考え方につきましては、国や県が示しているように、コンパクトなまちづくりを進めることが必要だと思っております。第六次前橋市総合計画は、基本構想の土地利用について次のように述べております。今後の土地利用の方向性を考えると、全国でも有数の生産額を誇る本市の農業は、将来都市像を達成するために必要な地域特性の一つであることから、その生産基盤となる農用地の継続、保全が必要になります。さらに、人口減社会を迎える中、これからの地域社会はコンパクトなまちづくりを進め、地域の特性を生かしながら都市機能を効果的、効率的に集約させることが必要とされています。このような基本構想に沿った土地利用、まちづくりを進めていただくように要望させていただいて、この項の質問を終わり、次の項に移ります。  それでは、前橋公園の安全管理についてお伺いいたします。前橋公園の夜桜見物についてお伺いいたします。前橋公園は、昨年開催されました全国都市緑化フェアの総合会場として整備が進み、今や本県を代表する公園であります。イベントや観光、また防災の拠点としても有効活用が期待されています。前橋公園は、明治38年に建設され、本市で最初の公園であり、以前から桜の名所としても市内外から親しまれております。これからも大いにお客さんにも見ていただき、前橋公園がにぎわってほしいと思っております。そのためには、公園の管理対策が重要なことだと思いますが、この点についてをまずお伺いいたします。 92 【齊藤公園緑地課長】 花見時期の管理対策ですが、前橋公園では日中は職員による施設点検と園内の巡回を行うとともに、照明灯の点灯時間を延長しております。また、混雑が予想される週末には、駐車場からの安全を確保するため、午後10時まで交通誘導員を配備いたしました。公園内のパトロールについては、前橋警察署に適宜巡回をお願いしており、さらには安全安心課との調整で、防犯委員さんの詰所を公園内に設置し、夕刻よりのパトロールも実施していただいております。 93 【堤委員】 花見時期の防犯パトロールなどの安全対策についてはわかりました。それでは、花見の一つとしての夜桜見物があります。特に前橋公園は多いと聞いております。公園内の照明灯は日常の管理を想定し、設置したものでありますが、夜桜見物への照明対応も安全と景観向上からぜひ必要であると思っております。特にさちの池の東側の旧厩橋城土塁跡にある桜は、花見に合わせてちょうちんが点灯されて風情ある夜桜が今までは見ることができました。しかし、昨年の都市緑化フェアのときから花見のちょうちんが点灯されなくなって、情緒もですが、歩道の足元が暗く、夜桜見物の安全が心配だという市民からの声もふえました。そこで、歩行者安全の観点から、ちょうちんの点灯についてどのようにお考えか、お伺いいたします。 94 【齊藤公園緑地課長】 花見時期のちょうちんは、観光コンベンション協会が観光対策の一環として設置してきたものでありますが、ちょうちんの管理と経費不足から本年度は見送ったと聞いております。お尋ねの旧厩橋城土塁跡にある桜には、花見の時期に多くの夜桜見物もありますので、来園者の安全には注意を払わなければならないと考えております。この土塁跡の桜には、改修によりましてライトアップを行い、景観の向上を図っておりますが、ちょうちんの設置、歩行者の安全ということからも、観光コンベンション協会と今後協議を行っていきたいと考えております。 95 【堤委員】 ぜひそのようにお願いいたします。私どもというよりも、市民要望が非常にふえまして、足元の暗さ、いわゆる安全を保っていただきたい、そういうことがありましたものですから、ぜひよろしくお願いいたします。  それでは、続きまして、坂東工業団地周辺の土壌汚染関連について、浄水課にお伺いいたします。坂東工業団地周辺においては、カーバイトのかすを埋設してから50年の歳月が経過しておりまして、土地の改変なども行われ、埋設当時の状況とは異なっております。また、複数の当事者が関与していることから、土壌汚染対策法上の位置づけについても課題があると考えております。県では、これまでカーバイトかすによる地下水汚染区域の調査を実施し、今後の対策を講じるために平成21年5月28日の建設水道常任委員会で報告がありました。今年度、その後土壌汚染対策法の適用を視野に坂東工業団地周辺の土地汚染関連について専門家会議が開催をされたという報告も聞きましたが、市民の浄水の安全確保のために、その後の動きがどういうことであったか、進捗状況についてお伺いいたします。 96 【村田浄水課長】 坂東工業団地の地下水汚染対策の動きでございますが、県の専門家会議の第1回目が7月7日に東京都の都道府県会館で環境、法律、水質など5人の専門家を集めて行われました。内容につきましては、これまで群馬県が行った調査結果の解析、追加調査の必要性、対策手法等について審議が行われました。現在県では、周辺の井戸の水質について追加調査を行っているところであります。今後は第2回を10月に、第3回を12月に開催する予定であると聞いております。水道局の対応といたしましては、昨年に引き続き群馬県に坂東工業団地における有害物質の撤去により、土壌汚染の恒久的な改善策を早期に講じるよう要望いたしました。また、県の専門家会議の結果について注視していきたいと考えております。以上でございます。 97 【堤委員】 おっしゃるとおり、ここの土地についてといいますか、土壌汚染について所轄はもちろん今県でご苦労いただいているわけですが、管理、そして使っていただいている本市の市民の安全を守るために今後ともよろしくお願いいたしまして、私の質問を終わります。                (細 野 勝 昭 委 員) 98 【細野委員】 それでは、順次質問をさせていただきます。  まず、区画整理事業についてお伺いいたします。文京町四丁目の区画整理も長い間ボトルネックの状態にありましたが、いよいよ事業認可がされて事業執行となりました。そこで、20年度の決算書の中に文京町四丁目土地区画整理事業費として、2億4,623万6,203円の決算となっております。そこで、既に公有財産購入、先行買収12件、建物等の補償、先行取得14件となっておりますが、今後の取り組みについてお伺いいたします。 99 【大島区画整理第一課長】 先行買収の今後の取り組みについてでございますが、平成21年度に約4,400平米と平成22年度に約1,000平米を買収して、全部の買収を終了する予定でございます。 100 【細野委員】 当該地区の区画整理には、墓地の存在、土地の高さの低い地区、さらに東西を河川に挟まれるという土地柄から、事業執行に対する障害あるいは事業の効率性など、どのような点に留意をされているのか、お伺いいたします。 101 【大島区画整理第一課長】 墓地についてですが、お寺の周りの墓地については移転を最小限に検討しますが、城東朝倉線の東側の墓地については、現在の墓地の場所で都市計画道路の拡幅や区画道路設定に伴う移転を考えております。  また、地形等に対する留意点でございますが、区画整理事業は安心、安全な公共施設の整備、改善を図ることを目的としております。施工計画の中で防災対策などに十分配慮して、雨水排水計画では基本的に流末から施工することを考えております。なお、東に1級河川広瀬川、西に宮川用水が流れるという特性を生かしまして、景観や公共施設の整備、改善に努めてまいりたいと考えております。 102 【細野委員】 今防災に配慮したというふうにおっしゃっておりました。特にあの地区は、要するにかつても水が出たという場所でもありますので、特にその辺については十分なご配慮をお願いしておきたいと思います。  次に、事業執行に当たり21年9月末には審議会の立ち上げに向け、審議委員の選挙による選任及び市長による学識経験委員の選任が行われますが、そこで事業に携わる選挙選出委員及び学識経験委員の行政組織における位置づけ、役割、権限についてお伺いいたします。 103 【大島区画整理第一課長】 学識経験委員の行政組織における位置づけでございますが、審議委員は地方公務員法第3条第3項第2号で規定する非常勤の特別職地方公務員となります。役割といたしましては、事業に際して権利者の意見が十分に反映され、かつ公平に執行されるようにするとともに、施行者、権利者との意思疎通を図り、事業が円滑に進めることができるようにする役割がございます。また、権限といたしましては、区画整理法の規定に基づき、換地計画、仮換地の指定、減価補償金の交付に関する事項等について施行者に対して同意や意見を述べる権限がございます。 104 【細野委員】 今審議会委員の方は、地方公務員法第3条第3項第2号で規定する非常勤の特別職地方公務員というふうにご答弁いただきました。いずれにしても、またこれから選挙で選ばれる方みんな素人の方ですから、ぜひこういった特別職地方公務員という方の職務権限だとかということについても、選挙が終わって選ばれたらよく説明しておいていただきたいということをお願いしておきたいと思います。  次に、今後事業展開の中で、仮換地原案、たたき台ですけれど、仮換地指定をされていくわけですが、仮換地案の策定、さらにはどのようなプロセスを経て仮換地指定がなされ、かつ地権者にはどのタイミングで公示をされるのか、お伺いいたします。 105 【大島区画整理第一課長】 仮換地指定についてでございますが、現在仮換地原案の作成中でございます。原案作成に当たっては、基本的に照応の原則に基づいて作成しております。原案作成後、これから発足予定の審議会に原案発表の方法等についてご相談した後、地元の公民館等で一斉に発表する予定でございます。なお、ご指摘のとおり権利者の方から要望等が想定されますので、一定の期間を設けて要望書を文書で提出していただき、可能なものは反映させた調整案を作成して街区単位など一定の範囲ごとに権利者と協議を行い、承諾を得られたならば審議会の審議を経て指定してまいりたいと考えております。 106 【細野委員】 今ご答弁いただきました。仮換地案、また仮換地指定というのは、住民にとってはスタートの段階ということになるわけです。特に区画整理事業そのものが地域住民にとっては、期待と不安が交差をしている部分かなというふうに思いますけれど、ぜひこの辺についても丁寧にやはり説明をしていただきたいということを重ねてお願いをしておきたいと思います。  次に、移転費用の積算の根拠についてお伺いいたします。移転費用については、地権者それぞれ違って当然なことと思いますが、積算の中身、また地権者への通知はどのタイミングで、どのような形で通知をされるのか、お伺いいたします。 107 【大島区画整理第一課長】 移転補償金の算定は、仮換地指定に基づいた移転計画により権利者との移転協議のもと、権利者の所有する建物等の調査を行い、移転を必要とする物件を確定した後に補償金の算定に移ります。移転補償金を権利者へ伝えるのは、基本的には移転補償契約を締結する時点ですが、権利者から移転に際しての資金計画を立てたいという要望があり、市の移転計画に整合する場合には、補償金の算定が済んだ段階で権利者へ概算額をお知らせしております。 108 【細野委員】 次に進みます。区画整理が終了した地区の多くの住民の方から、住環境はよくなったよと、しかしながら一方では、地域の人間関係がぎくしゃくをしているよというようなこともよく言われます。区画整理事業は人がやることでありまして、特に事業に携わる各種の人、とりわけ推進役となる人の資質に起因する部分であるというふうに私は思っております。学識経験委員選任の考え方について、事業に知識、経験を有する者、公平、公正で中立性が確保できる者、事業の円滑な推進に努める者が選任の基本となり、各資質をバランスよく兼ね備えている者を選任することだというふうに、先日ご答弁をいただきました。公平、公正ということより、委員の事業知識や経験のみを優先させてきたことが大きな要因かなというふうに私自身は考えております。どなたが選任されるかわかりませんが、民意ということを視野に入れて、改めて部長のほうにご答弁をお願いいたします。 109 【小池都市計画部長】 学識経験委員の選任に当たって、民意を視野に入れてということでございます。文京町四丁目の土地区画整理事業の実施に当たり、現在お話しのとおり土地区画整理審議委員の選任作業を進めております。公共団体施行の土地区画整理事業の場合、法で委員の選任が義務づけられておりまして、当該地区では10人の定員ということでございます。このうち、土地所有者、借地権者の区分からは8名の委員を選任いたしまして、学識経験者として2名の委員を選任することとなりますが、この学識経験者は市長が選任をする定めとなっております。このことから、現在選任の事務を進めておりまして、細野委員さんからお話しのありました民意や事業に対する専門知識、経験など総合的に勘案をして、これから市長が選任をするということになると考えております。その際には、十分委員さんの今お話しのあった点を勘案して進めることになるというふうに考えております。どうぞよろしくお願いをいたします。 110 【細野委員】 今部長から答弁いただきました。文京町四丁目の区画整理事業は、地域住民はもとより、周辺住民からも大変注目をされている事業かなというふうに考えております。公平、公正な事業執行がなされるのか、いずれにしてもストッパーとなるのが、やはり施行者である区画整理課であるというふうに考えております。学識経験委員に任せ切りではなく、行政主導で推進をしていただいて、だれが見ても納得のいく事業展開となりますよう強く要望しておきたいと思います。  次に、土木費についてお伺いいたします。まず、道水路補修改良工事についてお伺いいたします。道水路補修改良工事事業費の決算12億8,879万4,724円が計上されております。工事内容は、道水路の維持、溢水対策を講じ、安全で円滑な交通確保と沿道住民の生活環境の向上に努めたとあります。そこで、溢水対策について対応された箇所は何カ所ぐらいあるのか、またそのときの現場の状況はどうであったのか、また恒久的な対策はとられたのかどうか、お伺いいたします。 111 【牛込道路管理課長】 道水路補修改良事業における溢水対策関連工事として対応した箇所は10カ所で、工事費の総額は7,145万2,500円でございます。工事内容につきましては、側溝改良工事が主で、既設の水路断面を広げ、排水能力を向上させたもので、現時点では改善後に溢水被害が発生したとの報告は確認しておりません。今後も引き続き改善状況の検証をしながら継続的に調査を行い、既設の排水施設につきましても効率的活用に努め、安全、安心な地域整備を進めてまいりたいと考えております。 112 【細野委員】 次に、道水路等小破修繕件数は、東部建設事務所を含め件数として1,131件となっております。これは、要するに道路パトロールによって発見されたものなのか、あるいは市民からの通報によるものなのか、さらに修繕に至るプロセスについてお伺いいたします。 113 【牛込道路管理課長】 道水路小破修繕における危険箇所の発見についてでありますが、道路パトロールや直接市民からの通報を受けるものと、県土木事務所、警察署等の関係機関及び自治会関係者からの通報によるものが主なものでございます。また、危険箇所の発見から修繕に至るまでのプロセスにつきましては、常に市民や道路利用者に安全で安心した道路環境を提供することが重要であると認識しております。このことから、道路パトロールや関係機関との通報制度等を活用した早目な情報収集により速やかな現地確認を行い、常に迅速な行動をとれる管理体制を整えております。今後も引き続き管理体制のさらなる充実を図り、市民に安全、安心な道路環境を提供してまいりたいと考えております。 114 【細野委員】 次に進みます。先日の新聞報道によりますと、群馬県はレーダー装置を搭載した空洞探査車による調査で、管理する道路のうち少なくとも30路線の地下に道路の陥没につながる可能性がある空洞が46カ所あったと発表しております。道路陥没は重大な災害や事故につながる危険性が考えられますが、本市は県同様に市道調査など実施をされているのかどうか、お伺いいたします。 115 【牛込道路管理課長】 群馬県がレーダー装置使用により調査した路線は、河川の護岸近くの道路や陥没歴がある箇所を中心に調査を実施したとお聞きしております。前橋市におきましては、レーダー装置使用による調査は実施しておりませんが、現在1万6,220路線、総延長にして約4,027キロの市道を管理しております。この市道管理の現状につきましては、職員による道路パトロールや関係機関との通報制度等により、常に道路の安全に努めており、緊急時には早急に対応できる体制を整えております。今後は、空洞調査につきましても交通量が多い主要幹線道路や過去に陥没歴がある箇所、路面にたるみなどの異常が確認された箇所等の調査を検討していく必要があると考えております。 116 【細野委員】 次に、交通安全施設整備についてお伺いいたします。交通安全施設整備事業費として、1億2,671万4,000円が事業費として上がっております。交通の安全と円滑化を図るため、区画線等各種交通安全施設の整備を実施したということであります。しかしながら、いろいろと自転車だとかで歩いてみますと、歩車道分離ブロックに乗り上げて動けなくなっている車両だとか、あるいは交差点の歩道のところに巻き込み防止用のブロックの設置など、安全というよりむしろ危険であるというふうに感じますが、そういったものの設置だとか取りつけの背景、見直しなど当局の整備方針についてお伺いいたします。 117 【牛込道路管理課長】 歩車道境界ブロックや巻き込み防止用の縁石は、歩行者を車から守るために設置しているものであり、設置基準等が道路構造令により詳細に定められております。このことから、縁石の撤去などはできませんが、事故が多発する箇所や危険と思われる箇所につきましては、縁石上に反射板やポストコーンを設置するなどの対策を講じていきたいと考えております。 118 【細野委員】 今設定基準等は、道路構造令により詳細に定められているというふうにご答弁いただきました。理解はいたしますけれど、やはり縁石の高さだとか、そういった形状の見直し、さらにはやはり段差ということについても、ぜひ点検をしていただきたいなということだけ要望しておきたいと思います。  次に、道路照明灯設置工事についてお伺いいたします。近年環境問題の観点から、以前のものと比較し、明るく見やすい上に、消費電力が削減できるLED式の信号機をよく見かけますが、道路管理課の所管事業でLED化等は検討されているのかどうか、お伺いいたします。 119 【牛込道路管理課長】 LED道路照明灯につきましては、半導体自体が発光するため、従来の水銀灯に比べて使用電力やCO2排出量が削減され、照明灯の寿命も大幅に伸び、水銀使用などもなくなる利点がございます。その反面、降雨や濃霧時の視認性が十分確保できない場合や価格が高額になるなどの課題がございましたが、近年開発が進み、価格面や照度等の機能も改善されております。このことから、今後は環境に優しいLED道路照明灯使用につきましては、財政状況や社会情勢等に考慮し、整備を検討してまいりたいと考えております。 120 【細野委員】 次に進みます。  次に、前橋駅北口広場整備計画事業についてお伺いいたします。前橋駅北口広場からケヤキ並木に向かって歩行者が円滑に移動することを基本コンセプトとして、西側をバス、タクシーエリア、東側を一般車両エリアとして、歩行者と自動車交通を分離したゾーニングのデザイン案に基づき、平成20年度に基本設計をしたと認識しておりますが、事業執行に向けた現在の進捗状況についてお伺いいたします。 121 【荒井道路建設課長】 前橋駅北口広場整備計画の進捗状況についてですが、基本構想に基づき関係機関と協議を重ね、平成20年度に基本設計を完了しております。本年度は実施設計を発注し、施設や構造物など具体的に決定し、来年度から工事着手を予定しております。 122 【細野委員】 次に、県都前橋の顔としての駅、前橋を訪れた人に印象づける場所としては、いささか寂しい思いがするわけであります。ことしも駅前ケヤキ通りの活性化に向けた取り組み、前橋けやき並木フェスタ2009が前橋駅前ケヤキ並木通りで、県、市、商工会議所ほか多くの諸団体の参加のもとで実施をされておりますが、取り組みの成果などはどのように評価をし、また基本計画との整合性が図られるような活動及び体制になっているのかどうかお伺いいたします。 123 【荒井道路建設課長】 前橋駅北口広場整備につきましては、平成19年度から群馬県、前橋市、警察署、工科大、JR、商工会議所、バス協会、ハイヤー協議会のメンバーで構成される前橋駅前北口広場整備検討会により協議を重ねまして、基本設計を完了しております。基本設計では、広場中央部に駅と中心市街地を結ぶ歩行者主動線の広場空間を確保しており、けやきフェスタ等のイベントに対応可能な規模であるとともに、駅前ケヤキ通りへの連続した景観軸にも配置された設計となっております。今後につきましても、関係機関との協議を重ね、前橋市の顔として誇れるような前橋駅北口広場整備を進めてまいりたいと考えております。 124 【細野委員】 次に、関連質問となるんですが、前橋駅前広場、ケヤキ並木通りの延長線上に五差路の本町二丁目の交差点があります。この五差路は、国道、県道、市道の3者に加え、警察、学識経験者を加えた国道50号本町二丁目交差点渋滞対策検討委員会が平成12年度に設置をされたと伺っておりますが、具体的なその活動についてお伺いいたします。 125 【根岸都市計画課長】 国道50号本町二丁目交差点渋滞対策検討委員会は、平成12年度に設置され、平成14年度までに計3回ほど開催されまして、短期間でできる対策などを検討してまいりました。この結果、交差点の改良案が4つほど提案されましたが、自動車の流れを優先すると歩行者や自転車の横断距離が長くなってしまうなど課題があり、最良策が絞り切れませんでした。そうしたことから、現在国土交通省や群馬県、そして前橋市が同時に進めている表町一丁目交差点改良事業が完成すれば渋滞が緩和できるのではないか、そうした効果も検証することになりまして、検討委員会での協議が中断している状況でございます。 126 【細野委員】 検討委員会の協議が中断しているということは、大変残念に思いますけど、私、前橋市のまちづくりの最大のポイントは五差路の改善にかかっているなというふうにも認識をしているわけであります。具体的な提案等については、次回の総括質問の中でまたさせていただきたいというふうに考えております。 127               ◎ 休       憩 【中里委員長】 暫時休憩いたします。                                       (午前11時56分) 128               ◎ 再       開                                        (午後0時59分) 【中里委員長】 休憩前に引き続き会議を開きます。  質疑を続けます。 129 【細野委員】 次に、景観計画についてお伺いいたします。景観形成に関する調査、審議のため、平成20年度に3回の都市景観審議会が開催されておりますが、審議会での委員の意見などはどのようなプロセスを経て景観計画策定に反映されていくのか、お伺いいたします。 130 【三輪まちづくり課長】 都市景観審議会で出されました主な意見といたしましては、広瀬川などの保全や計画推進体制、庁内体制の整備などがございました。それぞれの意見に対しまして、広瀬川などの保全については、重点地区等の指定方針を定め、推進体制につきましては行動メニューで具体的に表現し、庁内体制の整備につきましては都市計画を中心として庁内の推進体制を計画の中に盛り込んでおります。景観計画策定に当たりましては、このような経過をたどりながら、より実効性の高い計画書として機能するよう審議委員さんからのご意見を随所に反映させながら計画の策定を進めてまいりました。 131 【細野委員】 先ほどの議員さんの中でもありましたけれど、この前の委員会でもちょっと報告あったんですけど、パブリックコメントが2件というふうに当局は報告をしておりました。行政用語ということが正しいのかどうかわかりませんけれど、例えばパブリックコメントだとか、よくワンストップサービスと言われるんですけど、なかなか一般の市民の方は言葉の意味そのものがわかんないんですね。ですから、ぜひそういった意味合いにおいては、もっとわかりやすい言葉で市民のほうにお聞きをするということのほうが、むしろ景観計画をつくるに当たって生の声を聞くことができるんかなというふうにも考えておりますので、特に片仮名語の使い方、その辺についてはまたご一考願いたいなというふうに思います。  次に、景観アドバイザー事業で3万4,000円、景観啓発事業で17万3,709円、屋外広告許可事業で16万416円を決算されておりますが、それぞれの事業が有機的に連動していかないと景観事業に対する効果というのは生まれてこないと考えますが、推進体制についてどのように考えているのか、お伺いいたします。 132 【三輪まちづくり課長】 ご指摘のとおり景観計画を推進していくためには、今後現在実施しているそれぞれの事業が一体となり、連携をとらなければ市民に対する啓発の効果も薄れてしまうと考えます。景観啓発事業につきましては、景観展等を継続して実施していくことを考えております。また、景観計画の策定後は、市民の皆様に計画の趣旨を説明し、ご理解いただくことが重要であり、その中で市民から景観に関して意見を求めつつ、本計画の啓発に努めてまいる予定でございます。  地域からの意見につきましては、専門的な知識が必要な事項に関しましては、景観アドバイザー制度を活用し、景観アドバイザーに適切な助言をいただきながら、景観啓発に反映していきたいと考えております。  また、屋外広告物に関しては、事業者の登録制度導入に伴いまして、看板業者等の方を対象に講習会等を予定しておりますので、その中で本計画の趣旨を説明するとともに、啓発に努めてまいりたいと考えております。このように景観計画の策定後は、景観計画の周知を図るとともに、景観に関する市民の意向、意識向上を図るために、各事業との連携を図りながら景観事業を効果的に活用し、啓発に努めてまいりますので、よろしくお願いをいたします。 133 【細野委員】 ぜひその辺のところにご留意願いたいなというふうに考えています。  次に、公園緑地愛護会活動支援事業と身近な公園緑地整備事業についてお伺いいたします。公園緑地愛護会活動支援事業費1,503万3,000円が決算となっておりますが、公園愛護会活動については公園の管理や運営を通じて地域のつながりやコミュニティーができ上がって、地域にとって重要な組織と考えております。  そこで、愛護会設置状況について、さらに公園の規模に応じた愛護会への支援についてはどのように対応されているのか、お伺いいたします。 134 【齊藤公園緑地課長】 公園愛護会の設置状況ですが、現在350カ所の公園が開設されており、297団体の公園愛護会が設立され、活動をしております。公園の規模に応じた愛護会への支援につきましては、公園面積に対応して愛護会報奨金を交付しております。報奨金額については、公園管理面積により6段階に分かれ、301平米から500平米が1万6,000円、501平米から799平米が2万円、800平米から3,000平米が4万5,000円、3,001平米から6,000平米が5万円、6,001平米から9,000平米までが5万5,000円、9,001平米以上が6万円であります。 135 【細野委員】 金額の多寡は別として、愛護会団体のないところがまだあるわけですから、ぜひその辺についてはできるようにしていただきたいということと、やはり規模ということについては、ぜひ管理している自治会とよく話をしていただいて、いろいろとやはり知恵だとか工夫というものを提供してあげていただきたいなということだけ、お願いをしておきます。
     次に、公園の整備により区域を越えて多くの市民が集う姿をよく最近見受けます。本来であれば、その地区の愛護会が公園の管理を実施しておりますが、区域を越えて利用者が利用するということになりますと、当該地区の住民だけではなく、地域を越えて利用している人にも公園の清掃だとか美化に協力をしていただくような呼びかけ、あるいは協力要請が必要と考えますが、当局の見解をお伺いいたします。 136 【齊藤公園緑地課長】 公園愛護会は自治会を中心とした地域の方々により組織されており、除草、清掃、刈り込みなどのほか、市とのパイプ役として大変助かっております。しかしながら、公園によっては愛護会活動も大変で、思うような管理運営ができないことも伺っております。地域以外にお住まいの公園利用者の協力は大変望ましいものであり、今年度も公園愛護会連合会総会の場でも地域を越えての愛護会活動を協力要請の看板設置を提案し、事業として開始させていただきました。地域の公園は、地域の方々による管理を基本に置きながら、各愛護会の意見や要望なども伺い、公園愛護会会員以外の活動協力の要請につきましては今後も検討し、取り組んでまいりたいと考えております。 137 【細野委員】 ぜひ呼びかけ、協力要請等々については、お願いをしておきたいと思います。  次に、身近な公園緑地整備事業費については、5,514万5,475円の決算となっております。最近では公園計画の段階から住民参加のもと公園整備が行われており、地域のコミュニティーが活発化し、良好な住環境の促進に大きく寄与していると思われます。また、少子高齢化が進む中で、身近な公園に健康遊具が設置されるケースも多く見受けられ、公園整備のあり方も変化しているように思われますが、身近な公園緑地の設置の目的と効果及びこれからの推進に対する考え方をお伺いいたします。 138 【齊藤公園緑地課長】 身近な公園緑地は近隣に居住されている市民の利用を目的として設置され、住環境の向上と緑のある憩いの広場の整備を目的として設置しております。このことから、身近な公園緑地整備は地元の皆様に親しまれる公園整備が第一と考えております。そのためには、公園計画の段階から地元の皆様に参加していただき、要望や意見を集約し、地域のニーズに合った公園づくりを推進することが大切であります。最近では、健康志向の向上から健康遊具やグラウンドゴルフに使用できる広場の設置要望がふえている状況であります。身近な公園が整備されることにより、地域のコミュニティーが生まれ、その後の公園愛護の活性化につながるものと考えております。 139 【細野委員】 最後に、水道事業会計についてお伺いいたします。平成20年度末における給水人口は、行政区域内人口32万2,614人に対して32万2,023人で、前年度に比べ808人の減少となっております。年間総給水量は4,710万7,286立米で、前年度に比較し105万6,118立米減少、一方県央第一、第二水道からの受水量は2,558万2,850立米で、前年度と比較し28万4,427立米増加し、総給水量に占める割合は前年度を1.8ポイント上回る54.3となっておりますが、人口減少は当然のことのように使用量の減少に影響すると思われます。一方では、受水量は増加しているということは、水が余っている状況、また無駄な水を買っているとも考えられますが、当局はこの状況についてどのような認識を持っておられるのか、お伺いいたします。 140 【柿沼総務課長】 県央水道からの受水量につきましては、県企業局との協定で決めております。県央第二水道の当初協定は平成10年3月に締結いたしましたが、水需要が減少傾向にあることから、これまで3回の変更協定を交わし、受水量を縮小してまいりました。平成20年3月に交わしました変更協定では、20年度から22年度までの3年間、当初協定水量を約6割縮小する水量で締結しております。前年度対比で受水量が増加いたしましたが、これは比較対象の19年度の県央第二水道受水量が協定水量に達しなかったためでございます。しかし、この場合にも未達分の80%については受水費を支払うことになります。今後も水需要を反映いたしました協定締結に努めてまいりたいと思います。 141 【細野委員】 次に、給水原価と供給単価についても、過去3年間にわたって給水原価が供給単価を上回っており、総収支比率についても同様のことが言えます。いわゆる売れば売るほど赤字が出ると判断してよいのか、そこで20年度と19年度で給水原価と供給単価の差が2円32銭と大きな開きの出た要因はどこにあるのか、また給水原価、供給単価が全国平均に比べて大きく乖離をしておりますけれど、この辺の要因がどこにあるのか、お答えを願います。 142 【柿沼総務課長】 給水原価と供給単価との差でございますが、19年度が12円45銭でございました。20年度は14円77銭になり、2円32銭拡大いたしました。1立方メートルの水道水の給水に147円2銭を要しており、これを132円25銭で売っている、供給しているわけですが、差が拡大いたしました要因は、給水原価の経常的費用の圧縮に努めてまいりましたが、これを上回る年間有収水量の減少が大きく、給水原価が2円10銭増加したことが原因と分析しております。また、給水原価と供給単価が全国平均と比較しまして大きく乖離している要因ですが、全国平均は1立方メートルの水道水の給水に171円6銭を要し、170円62銭とほぼ同額で供給しておりますが、本市では1立方メートル当たり147円2銭を要するにもかかわらず、14円77銭安い132円25銭で供給していることが原因であると考えております。 143 【細野委員】 次に、決算内容の改善方策の一つとして、給水量に応じた受水量の取水、受水単価の引き下げ、自己水源の活用など検討されているのか。2つとして、遠方監視システム導入等に見られるような事務の合理化などの施策展開について。3つ目として、今後の水需要予測は節水意識の浸透などによって厳しくなることが必定であります。いわゆる水を買う時代ですから、ペットボトルの水などはイベントだけではなく、市内の飲食店などへの販売促進活動など新たな発想の転換を視野に入れた検討が必要と考えますが、見解をお伺いいたします。 144 【柿沼総務課長】 決算内容の改善策としての給水量に応じた受水量の取水でございますが、水需要の減少傾向にあることを反映した受水協定を県企業局と締結してまいりたいと考えております。また、受水単価の引き下げにつきましては、20年3月の県央第二水道変更協定締結の際、県事業局に働きかけまして、1立方メートル当たり単価117円を110円に引き下げていただきました。自己水源の活用につきましては、県央水とのバランスを考えて活用し、水源涵養に努めてまいりたいと思います。  事務の合理化につきましては、浄水場の遠方監視業務の委託を初め水道料金、下水道使用料徴収業務委託、水質浄化センター水処理施設、汚泥処理施設運転管理業務委託等、各種民間委託による経費節減のほか、低利な資金による公的資金補償金免除繰上償還により企業債支払利息の縮減を図っております。  販売促進につきましては、おいしい前橋の水の給水を前橋まつりやシティマラソン開催時等に給水車で行い、PRしてまいりましたが、さらに機会を拡大し、水需要の掘り起こしに努めてまいりたいと思います。 145 【細野委員】 最後に、滞納額についてお伺いいたします。滞納額については、18年度で2億1,314万5,695円、19年度で1億9,397万5,873円、20年度で1億7,516万564円と、3年連続して圧縮されております。これが19年度に実施した料金システム改善の効果のあらわれというふうに理解をしてよろしいのかどうか。厳しい決算状況から、滞納整理は重要な仕事であることは事実だと思います。また、厳しい生活環境の中で公共サービスをとめられ、社会問題化している事例もあります。実態についてお伺いいたします。また、滞納額の圧縮は収支改善に不可欠であります。取り組みにおける今後の考え方についてお伺いいたします。 146 【柿沼総務課長】 滞納額の縮小につきましては、料金システムの再構築などにより、事務処理の効率化が図られ、納付を早める手段としての納付書を兼ねた停水予告書を早期に送付することが可能となったことや、早期の停水執行、訪問徴収など滞納対策の強化を図ったことによるものと考えております。また、支払い額につきましては、収入に応じて分納を認めるなど、納入に向けた相談を行っております。今後も滞納額がたまらないうちの早期の滞納対策、あるいは法的措置などを活用し、滞納額の圧縮に努めてまいりたいと思います。 147 【細野委員】 いろいろとご答弁ありがとうございました。これで、私のすべての質問を終わります。ありがとうございました。                (岡 田 行 喜 委 員) 148 【岡田(行)委員】 初めに、公共下水道についてお伺いいたします。公共下水道事業は、公共用水域の水質保全はもちろん、衛生的な生活環境を確保していく上で重要な事業と認識しております。公共下水道事業は、昔から文化都市のバロメーターとも言われております。20年度の事業で、大変お世話になった地元東善町、中内町ですが、両町内の周辺は住宅団地の拡張などにより混住化が大変進み、住民の環境への関心がますます高くなっております。  そこで、お伺いしますが、平成18年度より工事着手となった東善町、中内町の下水道の整備状況についてお伺いいたします。 149 【林下水道建設課長】 東善町及び中内町の下水道整備状況でありますが、今年度につきましては一部工事を発注し、現在施工中でありまして、今後の工事発注予定箇所を含めますと今年度末で整備率は約85%となる見込みであります。 150 【岡田(行)委員】 東善町及び中内町の下水道整備状況は、今年度で85%になるとのことですが、公共下水道が整備された後、整備された地域においては地域住民が下水道にできるだけ早く接続することが必要であると私も思っております。今までにも早期接続への啓発を行っておると思いますが、社会経済が不況の中で住民の生活状況も当然違います。下水道が整備された後に、行政として下水道接続への促進についてどのように取り組んでいくのか、お伺いいたします。 151 【高橋下水道管理課長】 下水道接続への促進の取り組みにつきましては、地元説明会におきまして下水道整備後の公共下水道への接続に向けた普及促進をお願いしております。現在約95%と高い接続率ではありますが、さらに高めるための工夫をし、各種イベントでのPR活動やはがきによる啓発を行い、下水道への早期接続を呼びかけております。 152 【岡田(行)委員】 東善町、中内町は、市街化区域と市街化調整区域が混在する地域でありまして、その地域の中で受益者負担金と分担金の2制度により負担しておりますが、それらの相違点についてお伺いいたします。 153 【林下水道建設課長】 下水道受益者負担金と分担金の相違点でございますが、東善町は市街化区域と市街化調整区域が混在しております。公共下水道を整備するに当たり、市街化区域につきましては都市計画法の事業認可を受けていることから、都市計画法に定める受益者負担金でお願いするものでございます。また、市街化調整区域については、都市計画法の事業認可を受けていないことから、都市計画法で定める受益者負担金の適用が及ばないため、地方自治法で定める分担金でお願いするものでございます。以上でございます。 154 【岡田(行)委員】 冒頭お伺いしましたけども、東善町及び中内町については、今年度の工事箇所を含めると整備率が約85%とのことでありますが、未整備の箇所の整備は今後どのような考えで行っていくのか、数字だけ見ると15%が残っているわけですが、今後の見込みをお伺いいたします。 155 【林下水道建設課長】 東善町及び中内町における今後の工事予定でありますが、宅地化が進み、下水道管の布設が必要となったところから随時整備をしてまいりたいと考えております。 156 【岡田(行)委員】 東善、中内町は、先が見えた状態であります。ただ私どもの南部地域は大変広い農村地帯でありまして、特にこの南部地区については朝倉町、広瀬町、山王町、東善町並びに今お世話になっている中内町は、流域関連公共下水道、公田町は農業集落排水、下川町は住宅団地排水処理施設により、およそ南部地区の65%が整備されている状況になると思います。それ以外の地域については、下水道は未整備となっております。水田を含めると、先ほども話しましたが、およそ1,700ヘクタールからの面積があるかなと思っております。地域の住民にすると、将来はうちのほうも公共下水が入るんかなと、そんな期待を持っておりますけども、この南部地区が今後開発される中で、地域の環境整備や公共用水域の水質保全の観点からも公共下水道の整備が必要かと思われますが、今後の下水道整備についてお伺いいたします。 157 【林下水道建設課長】 今後の南部地区における下水道整備計画でございますが、この地域は群馬県汚水処理計画では長期計画として位置づけられておりますが、公共下水道の全体計画からは除外されております。この南部地区につきましては、現時点では公共下水道による効率的かつ効果的な整備を行うことは大変難しい状況であります。そのため公共下水道以外の整備手法も視野に入れ、進めていきたいと考えております。以上でございます。 158 【岡田(行)委員】 公共下水道が除外されているということであります。今現在は合併処理浄化槽ですか、水質もいいというふうな話も聞いておりますけれども、やはり地域の市民の方々に何らかの形で方針をはっきり出してもらう、そういうことをしてもらわないと、住民はうちのほうも公共下水道が入るんでないかと、待っていればそのうち入るのではないかと、そういう方々も当然おります。そういう点ではある程度しっかりした形の中で方針を出してもらえればいいなと、そんなふうに思っていますので、今後のそういう考え方の対応も正式に住民に知らせていただければいいと思っていますので、よろしくお願いいたします。  次に、南部拠点開発について何点かお伺いいたします。まず初めに、前橋市南部拠点開発に関連して幾つかの質問をさせていただきます。平成20年度前橋市会計決算の大要の土木費、都市計画費の項目を見てみますと、土地区画整理費の中に南部拠点地区組合等区画整理事業として4,108万7,554円の決算報告がされております。これは、南部拠点地区土地区画整理組合、仮称ですが、そこへ施行に係る費用の一部を助成したとありますが、具体的に何の費用に対して助成を行ったものか、お伺いいたします。 159 【三輪まちづくり課長】 南部拠点地区土地区画整理組合仮称への施行に係る費用の一部助成につきましては、現在南部拠点東地区土地区画整理組合の前身であります準備組合に対しまして、道路などの公共施設用地に対する文化財の本調査費として助成したものでございます。 160 【岡田(行)委員】 補助制度の詳細についてお伺いしたいと思います。公共施設用地の文化財調査として助成を行ったということですが、組合土地区画整理事業を地権者で組織された組合が事業実施していく場合、先ほどの文化財調査に対する助成など、組合に対して市が行っていく補助金などの支援は、その他にもあると思いますが、南部拠点地区の組合土地区画整理事業に対する前橋市の補助制度の詳細についてお伺いいたします。 161 【三輪まちづくり課長】 南部拠点地区の組合土地区画整理事業に対する補助制度につきましては、他の地区同様に当該年度の前橋市組合等土地区画整理事業補助金交付要項に沿って助成を行うことになります。先ほどの南部拠点地区土地区画整理施行に係る費用の一部の助成につきましても、この交付要項に従って公共施設部分の用地に関する部分の埋蔵文化財の本調査費の補助金を予算の範囲内で執行させていただいたものでございます。この補助金交付要項については、交付の対象となる要件等をすべて満たすことが必須条件となりますが、具体的な交付金額の内容は文化財の試掘調査費につきましては全額、本調査費については公共施設の用地に関する部分の調査費用、それと都市計画道路、区画道路の工事費の2分の1、都市計画道路、区画道路の用地費の2分の1がそれぞれ予算の範囲内で助成をされます。 162 【岡田(行)委員】 それでは、これまでの経過についての確認をさせていただきたいと思います。前橋南部拠点地区の進捗状況についてお尋ねしますが、9月6日の新聞紙上でも載りましたが、南部拠点開発が始動し、土地区画整理組合が東地区で設立と大きな見出しがありました。北関東自動車道より南側約49ヘクタールの組合区画整理による開発について、これまでどのような経過で進められてきたのか、お伺いいたします。 163 【三輪まちづくり課長】 北関東自動車道の南側約49ヘクタールにつきましては、民間活力を導入した組合施行等の土地区画整理事業による開発を進めるために、平成18年10月より地元まちづくり対策協議会との協同によりまして、事業実施を前提とした企業からの提案募集を実施し、その結果、東地区A、Bゾーン、約29ヘクタールにつきましては、ベイシアの提案が採用され、平成19年7月に土地区画整理組合設立準備委員会が結成されました。また、西地区、Cゾーンでございますが、約20ヘクタールにつきましては、平成19年11月に代表企業、株式会社熊谷組の提案が採用されましたが、経済情勢の激変を理由に辞退したため、組合設立準備委員会や地権者の皆様と協議を重ね、前橋市が事務的代行を行うことで事業実施に向けて進めることとなりました。 164 【岡田(行)委員】 それでは、現状と今後の見通しについてお伺いしたいと思います。南部拠点地区の開発については、平成6年に前橋・高崎地方拠点都市地域基本計画として、群馬県知事の承認を受け、インターチェンジ活用型流通研究開発拠点の形成を図るべく、都市機能の集積、住環境の整備を重点的に行う拠点地区に位置づけられました。平成8年には、地元自治会や地権者、関係行政機関から成る前橋南部拠点地区まちづくり対策協議会が設立され、南部拠点についての検討がされてきました。私も9年から顧問もさせていただいて、南部拠点開発の検討に参加させていただいておりますが、昨今の経済状況の中で組合区画整理事業を進めていくことは大変厳しいものがあるかなと思っております。そこで、南部拠点地区における東、西組合区画整理事業推進に当たっての現状と今後の見通しについてお伺いいたします。 165 【三輪まちづくり課長】 南部拠点東地区、A、Bゾーン、29ヘクタールにつきましては、平成21年3月16日にA、Bゾーン組合設立準備委員会よりA、Bゾーン施行区域となるべき区域の公告申請が提出されました。公告、縦覧、借地権の申告等の手続が完了しております。また、6月9日付でA、Bゾーン組合設立準備委員会より南部拠点東地区土地区画整理組合設立認可申請が提出されました。審査を経て、前橋市より8月11日、組合設立の認可が出されました。さらに、先ほどお話が出ました9月5日には前橋南部拠点東地区土地区画整理組合が正式に発足され、今後は株式会社ベイシアと業務代行契約を行うなど、組合が中心となりまして、着々と土地区画整理事業が進むものと考えております。  南部拠点西地区、Cゾーン約20ヘクタールにつきましては、平成21年5月14日にCゾーン組合設立委員会より、Cゾーン施行区域となるべき区域の公告申請が提出され、公告、縦覧、借地権の申告等の手続が完了しております。また、7月26日付でCゾーン組合設立準備委員会より南部拠点西地区土地区画整理組合設立認可申請が提出されました。今後審査を経て、10月上旬に認可となる予定でございます。 166 【岡田(行)委員】 補助金、そしてまた助成の要綱など今後のスケジュールはわかりました。9月5日に東地区の設立総会がありまして、私も総会の資料を見させてもらいました。何点か課題があるような内容かなと見ております。その事業に助成、また補助金を出す、そういう立場から、組合にもしっかりした指導も含めて、この事業に取りかかるわけですから一日も早くその事業が完成するよう、また技術、いろいろ補助金も含めてもご協力をお願いしたいと思います。  次に、先ほどもう既に前の議員さんから景観に関係して質問もありまして、何点か重複するかもしれませんけども、景観計画についてお伺いしたいと思います。社会の成熟化に伴って人々の生活環境も変化し、そうした社会情勢に応じて取り巻く環境に大きく目が向けられるようになり、景観法が平成17年度に制定されました。本市では、平成8年に策定した現行の前橋市都市景観形成基本計画に即して景観行政を行ってきたと思いますが、国のこうした動きに乗じて新たな前橋市景観計画を平成19年度より策定し始めたと聞いております。本市が今年度旧富士見村と合併したことに伴い、旧富士見村の区域について計画にどう反映していくのか、お伺いいたします。 167 【三輪まちづくり課長】 前橋市景観計画におけます旧富士見村の区域についてでございますが、平成20年度の夏に旧富士見村との合併が正式に決定したことを受けまして、その9月に旧富士見村との協議の上、覚書を取り交わしまして、合併後に計画を統合することを前提とした富士見村景観計画の策定作業を進めることといたしました。その後富士見地区における住民懇談会の実施、景観形成方針、景観形成基準の内容を検討いたしまして、本市景観計画との内容と整合を図りつつ、平成21年3月に富士見村景観計画を取りまとめました。21年度に入りまして、旧富士見村との合併後、策定中の旧前橋区域の景観計画案と統合いたしまして、新生前橋市の景観計画として策定作業を進めてまいりました。したがいまして、本景観計画案は富士見地区も区域に含んだ計画となっております。 168 【岡田(行)委員】 それでは、私たちの生活の中での景観についてお伺いいたします。私たちは、法という規制の中で生活をしていますが、お互いにそうしたルールに従ってくれれば社会の乱れは起きないものと思われます。なかなかうまくいきませんが、社会基盤が整備され、世の中が潤いのある生活空間を求めるようになりますと、身の回りのことに大きな関心が集まります。本市では、中核市移行に伴い、新たな景観計画が策定中でありますが、中核市に相応し、きれいなまちづくりを望むところであります。こうした機会をとらえて目を向けてほしいところがあります。市街地を走る主要道路の交差点付近などに非常に多くの目に余る屋外広告物が乱立しているのが見受けられます。せっかくの町並みが損なわれる大きな要因の一つになっていると思います。こうした目に余る屋外広告物などは条例に違反しているものもあるかと思いますが、中核市移行に伴い、前橋市屋外広告物条例も制定された中で、今後このような違反広告物に対し景観計画との整合をどのように図っていこうと思っているのか、お伺いいたします。 169 【三輪まちづくり課長】 中核市移行に伴いまして、平成21年4月に施行されました前橋市屋外広告物条例におきましては、広告板や広告塔、壁面広告など屋外広告物の種類ごとに個別の基準が定められております。ご質問にございます屋外広告物は、恐らく案内誘導を目的とした内容のものが多いかと思われます。そのような案内誘導広告物につきましては、交差点から5メーター以上離すことが基準として定められておりまして、条例に違反している屋外広告物が少なからずあるのではないかと思われます。本市といたしましては、今後屋外広告物許可事務を行っている群馬県や隣接する市と協議の上、歩調を合わせながら違反広告物の取り締まりや指導を強化していくとともに、景観計画の策定を契機といたしまして、景観に関する意識の高揚や啓発、そして後世に残すべき景観の保全等に努めていきたいと考えております。 170 【岡田(行)委員】 次に、景観の保全についてお伺いいたします。先ほどの前の議員さんからもありましたので、内容は少し割愛させていただきますが、私たちの景観ということを人間の立場から見ると、人間がつくってきた人工的なまちの景観と、それと昔から歴史の中で生きてきた自然の景観と大きく分けることができるかなと、そういう中で文化と一緒に都市がつくられた、そういう景観はまた後に消えることもあるし、ところが先ほどの議員さんからも出ました赤城山を初め歴史の中で生きてきた自然の景観を未来永劫そういうふうな形を長く残してくれるかな、そんなことも踏まえると前橋には大変すばらしい広瀬川初め利根川、そしてまた今言う赤城山、そういうものがありますけども、この景観資源について現在策定中の景観計画の中でどのような保全を考えていくのか、お伺いいたします。 171 【三輪まちづくり課長】 本市にはご指摘のありましたとおり、自然豊かな田園風景とともに、広瀬川やケヤキ並木通りなど、本市を代表する良好な景観を形成している地区が数多くございます。平成19年、20年度に実施いたしました住民懇談会におきましても、これらの貴重な景観資源に対しまして、後世に残す景観施策の実施についてたくさんの要望がございました。景観計画の中で、景観形成方針にこれらの景観資源を生かした観光戦略に取り組むことも掲げておりまして、今後地元住民との話し合いを行う中で、合意形成が得られたものはその保全に努めてまいりたいと思います。 172 【岡田(行)委員】 それでは、1点お伺いいたします。景観を守るために、ただその景観を守るというんじゃなくて、私は見た景観が市民の心に残って初めて守られていくものだと、そんなふうに思っています。そういう点から、前橋の持つ景観資源を保全して活用するために、景観スポットを指定して観光戦略や景観啓発につなげようとする場合、地域ごとの誇りとする姿を踏まえた上での指定がなければ、多くの市民の理解が得られないと思います。また、指定する場所の設備や管理についても啓発事業を行う上で重要な要素であると思っております。  そこで、市はどのような方法で景観スポットの指定を考えておられるのか、お伺いします。また、今後景観に関して市民への啓発活動をどのように考えているのか、あわせてお伺いいたします。 173 【三輪まちづくり課長】 景観スポットの指定につきましては、現在の景観計画案の中ではありませんが、今後前橋市景観計画に景観形成重点地区の制度を設けて都市景観審議会等の関係機関のご意見をいただく中で検討してまいりたいと考えております。  また、市民への周知、啓発につきましては、計画策定後市民の皆様に計画の趣旨を説明し、ご理解いただくことが大変重要と考えておりまして、そのためにも啓発活動といたしまして、随時地元に入り、景観に対する関心度を高めるとともに、市民から直接ご意見をお聞きしながら、景観形成重点地区制度の活用をしていきたいと考えております。 174 【岡田(行)委員】 それでは、要望をさせていただきます。平成21年7月に本市景観計画が出され、9月にはパブリックコメントの結果も公表されるようでありますが、一言で景観といっても幅が広く、人工的につくられた都市景観、先ほども申し上げましたが、歴史とともに生きてきた自然景観と分けることができるかと思います。前橋には水と緑と詩のまち、キャッチフレーズのすばらしい言葉があります。今後市民の声を聞き、各地に景観スポットを設置して、そこから見える赤城山をながめ、赤城山を初めふるさとの思いが詩や俳句、短歌が市民から生まれたら、本当に朔太郎を輩出した前橋、水と緑と詩のまち前橋に新たな前橋のイメージが生まれるんではないかな、すばらしい前橋になると思っております。人が生きる、地域が生きる前橋へ、景観スポットの設置を強く要望して、次に移りたいと思います。  先ほど細野委員さんからも、文京町四丁目の土地区画整理事業について質問がありまして、なるたけ重複しないようにしたいと思っていますが、よろしくお願いいたします。  文京町四丁目土地区画整理事業が事業開始となったと聞いております。現在施行中の地区と比べると比較的小さな区域設定になっていると思いますが、始めた以上一年でも早い完成を希望している人が多いのも事実であります。施行期間を含めて事業概要についてお聞きいたします。 175 【大島区画整理第一課長】 事業概要ですが、本地区はJR両毛線前橋駅より東、約1.5キロメートルに位置し、地区の北側はJR両毛線側道、東側は1級河川広瀬川に接し、南北約570メートル、東西約280メートルの地区でございます。本地区周辺は、土地区画整理事業により整備済みでありますが、当地区は公共施設が未整備であり、無秩序な市街地が形成されております。このため、地区内の都市計画道路6路線と区画道路や公園等をあわせて整備して交通の円滑化を図り、宅地の利用増進と防災上良好な住環境を確保することで、健全な市街地造成を目的として施行するものであります。  なお、事業面積約16ヘクタール、総事業費は74億6,000万円でございます。施行期間といたしましては、平成21年度から平成37年度まででございますが、清算期間の5年間を含めておりますので、仮換地指定、建物移転及び道路工事等が終了後に行う換地処分まではおおよそ12年間を予定しております。以上です。 176 【岡田(行)委員】 私もお店をやっている知り合いもおりまして、そういう中で時代がこういう時代なもんですから、息子さん夫婦ができたら改装でもして、あるいは建てかえしたり、検討しながら早目に同居をしたいと、そういう方が何人かおりまして、ただ区画整理に入るということで制約もあります。そういう中で伊勢崎にその息子さん夫婦がうちを買ってしまい、結局両親は高齢になってきて、後をどうしようかと、大変な悩みを抱えている方もおります。先ほども申し上げましたが、スムーズな形で事業が進捗すればいいなと、それで今現在の現状と今後の取り組みについてお伺いいたします。 177 【大島区画整理第一課長】 現状といたしましては、平成21年5月8日に事業認可を受け、現在仮換地原案の作成中でございます。今後につきましては、仮換地原案の公表を行い、仮換地調整、仮換地指定を経て建築物等の移転や道路工事の実施を予定しておりますが、審議会委員を初めとする関係地権者の意見を聞きながら事業を進めてまいりたいと考えております。以上です。 178 【岡田(行)委員】 次に、先行買収の進捗状況と土地の価格についてお伺いしたいと思います。文京町四丁目の地区を通ってみると、過少宅地の減歩緩和などのために行っている先行買収地と思われる土地が幾つか見受けられます。先行買収の進捗状況と買収済みの土地の価格についてお聞きしたいと思います。 179 【大島区画整理第一課長】 文京町四丁目地区の先行買収は、面積1万5,000平方メートルを予定しております。平成19年度から始めまして、平成19年度は約2,400平米、平成20年度は約7,200平米の合わせて約9,600平米を買収済みでございます。率にいたしますと約64%となります。  また、先行買収地の価格につきましては、個々に鑑定をとって決定しておりますが、平成19年度、20年度に先行買収済みの土地の単価は、その土地の形状や接道、間口等個別の要因により異なりますが、平均いたしますと1平米当たり約5万4,000円です。1坪当たりに直しますと約17万8,000円でございます。以上です。 180 【岡田(行)委員】 次に、審議会の関係についてお伺いいたします。審議会は、区画整理には一番重要なかなめかな、そんなふうに思っております。当然地権者、そしてまた学識経験者ということで選ばれるんだと思いますが、その辺の人数、構成等含めてお聞きしたいと思います。 181 【大島区画整理第一課長】 審議会の人数構成についてですが、土地区画整理法及び同法施行令に施行面積が50ヘクタール未満の場合は10人と定められております。前橋市都市計画事業文京町四丁目土地区画整理事業施行規定において、地区内の権利者の代表である所有者及び借地権者から選出される委員の定数は8人、公正な意見を審議に反映させるために施行者が選任する学識経験委員の定数は2人と規定されております。以上です。 182 【岡田(行)委員】 文京町四丁目の方々、これから審議会委員が選ばれると思います。そういう中で、やはり信頼のできる方、またそういう地域の方々の中から選ばれる、地権者の中から選ばれる方はもちろんですが、特に学識経験者と言われる方、こういう方が一人でも多くの地権者、住民の方に信頼される、その辺が私は仮換地に向かっての大きな事業がスムーズにいく大事な要素になるんかなと、そんなふうに思っています。選ぶのはもちろん市長さんですから、また別な形ですけども、現場で仕事をする方々がリスクをしょわないような方が選ばれて事業がスムーズに進めばいいなと思っていますので、その辺もまた町内に入って、地域に入って住民の方々とご努力をしていただければと思っています。  最後に、嶺公園について2点ほどお伺いいたします。嶺公園は、本市の中心市街地から北へ10キロ、赤城山ろく南面の景勝地に位置しており、墓地公園として昭和52年より整備を進めていると伺っております。嶺公園は、標高350メートル前後の緩やかな傾斜地で、公園内には森林や沼などの自然条件にも恵まれ、墓地でありながら公園としても市民が潤いと安らぎを得られる憩いの場、野外レクリエーションの場として広く活用が図られております。現在も墓所整備工事が進められております。平成20年度の決算でも122基の造成を行ったと報告されておりますが、このように墓所整備を進めていることは市民の需要も高いものと推察いたします。  そこで、お伺いいたしますが、現在移転の墓地を除き、市民へ分譲し、管理している嶺公園の墓地基数と昨年度の販売実績をお伺いいたします。 183 【齊藤公園緑地課長】 嶺公園の墓地基数でありますが、平成21年3月末現在の移転墓地を除く一般分譲の墓地基数は7,251基であります。また、平成20年度の嶺公園墓地の分譲実績は全部で129基でありました。 184 【岡田(行)委員】 それでは、墓地取得の市民要望への対応ということでお伺いしたいと思います。昨年度122基の造成を行って、129基が分譲されたとのことですから、市民にとって嶺公園の墓地人気は高いものがあると推測いたします。墓地を持っていない市民にとって、最後は嶺公園と考え、そこに墓地を持ちたいという気持ちがわいてくるのは当然であります。そこで、申し込みの条件を見ますと、遺骨を所持していることとあります。生前の取得はできないようであります。遺骨がなくても自分の墓地は自分でつくりたい、取得をしたいと考える方も多いと聞いておりますので、生前での墓地取得は可能なのか、お伺いいたします。 185 【齊藤公園緑地課長】 墓地の使用につきましては、遺骨を所持していることが条件であります。以前は未納骨の遺骨が条件でありましたけども、遠隔地からの墓地移転の要望などもあり、平成19年4月より条件を改め、改葬も可能といたしました。これにより遺骨の所持があれば、生前であっても嶺公園墓地の取得は可能であります。 186 【岡田(行)委員】 最後に、要望させていただきたいと思います。墓地は、未納骨の遺骨所持であったということですが、遺骨の所持がなければ墓地取得ができないという、その辺が多くの一般の方々には理解されておりません。というのは、今の社会のこういう状況の中で、私ももう高齢ですけども、高齢の両親が体でもちょっと弱ってくると、息子夫婦に墓地だけは買っておこうか、取得しておこうかと、そういったときに私は今の、きょう政権もかわりますけども、国もどっちかといえばお金を持っているのは高齢者だと、その高齢者のお金を幾らかでも使うことが幾らかでも社会の活性化にというふうな、そういう声を聞いたときもありました。そういうことから思うと、まじめな市民が、善良な市民が息子に、あるいは息子夫婦にと思う気持ちに行政がこたえられない、そういうまじめな方にサービスができないということは、私はいかがなものかなと、できたら19年に条例を改正されていますけども、そんなところも今後酌んでいただければいいなと思っていますので、よろしくお願いして、終わりにします。                (近 藤 好 枝 委 員) 187 【近藤委員】 順次質問させていただきます。  初めに、市営住宅の問題ですが、昨年度の建てかえ実施状況と今後の予定についてお伺いいたします。 188 【星野建築住宅課長】 市営住宅の建てかえ事業の平成20年度の実施状況でございますが、南橘町団地NA棟の建てかえ事業がございます。これにつきましては、既存老朽住宅の入居者の移転が順調に進み、予定どおり解体することができました。並行して南橘町団地NA棟の実施設計を計画どおり行いました。以上でございます。 189 【近藤委員】 ご答弁ありましたが、昨年度南橘団地NA棟の建てかえの実施設計があったということですが、この南橘団地のNA棟1棟を3年もかけて建設する計画となっております。南橘団地3棟の建てかえに9年間も費やすというんです。高齢者の方は、早く建てかえてもらわないと生きているうちに入居できないと、こう言っております。これでは、余りにも速度が遅いと思います。なぜこれほど期間がかかるのか、理由をお聞かせください。 190 【星野建築住宅課長】 建てかえの期間が長過ぎるということでございますが、建てかえについては既存の解体予定住宅に入居者が住みながらの事業でございますので、住みかえをまずしていただかなくてはいけないということがございます。住みかえ移転に期間がかかること、及び6階建ての建物ですので、工事期間がかかることなどで、1期の工事が3年かかっているという状況でございます。以上です。 191 【近藤委員】 最初このNA棟については、やむを得ず3年というふうに考えても、3棟建てかえるのに9年間かかるというんです。国土交通省も2年での建てかえを認めているし、南橘団地は数年前から1、2階は入居を停止して住みかえ先の空き住宅を確保してあります。南橘団地の建てかえ地には、老朽住宅は除却されて建築できるスペースもあります。いつでも建設できる状態です。問題は、早期に建設するかどうかという当局の姿勢、構えであると思います。高齢者が多い状況であることは、当局もよくおわかりかと思っていますので、当初計画よりも前倒しして建設するよう強く求めますが、見解を伺います。 192 【星野建築住宅課長】 委員さんの言われる事情はよくわかります。したがいまして、今現在は南橘団地については3期9年ということでございますが、どのくらい早くなるか、できるかについては今後の検討課題にさせていただきたいと思います。以上でございます。 193 【近藤委員】 ぜひ早期に建設していただけるようによろしくお願いいたします。  次に、本市の市営住宅のうち、本来は建てかえるか、耐震補強しなければならない住宅は何棟ありますか。阪神・淡路大震災で倒壊しなかった壁式構造と倒壊の危険性があると言われているラーメン構造とがありますが、昭和56年以前に建設した市営住宅のうち、耐震診断はいつ行われて、耐震補強が必要と診断された住宅はどこと、どこと、どこなのか、具体的にお答えください。この住宅の建てかえ計画あるいは耐震補強計画についてもお伺いいたします。 194 【星野建築住宅課長】 新耐震設計前の昭和56年以前に建設しました中層住宅を平成7年度に1棟、平成9年度に1棟耐震診断を行いました。その後平成10年度に入り、133棟について簡易耐震調査を行いました。その結果、耐震性が低い建物がわかりましたので、それらについては平成11年度から平成13年度に詳細な耐震診断を行いました。その結果、補強が必要な住棟は、南橘団地解体予定の1棟を除きますと9棟でございます。  これからの予定でございますが、建てかえとは違いまして、市営住宅は入居しております。入居しながらの耐震補強工事となりますと、24時間生活しているということになりますので、そういったぴったりとした工法が必要となります。この工法については、他市の工事実績等の情報を収集しながら適正な工法を定め、できる限り早く耐震補強工事を施工していきたいと考えております。以上でございます。 195 【近藤委員】 今お尋ねしましたが、どこと、どこと、どこの棟がその対象となるかということをぜひお答えいただきたいと思います。同時に今後耐震補強工事をできる限り早くという答弁でしたが、平成13年には、お答えありましたが、地震に耐えられない危険な建物であることがわかりながら、なぜすぐに耐震補強工事に着手しなかったのでしょうか。同時に耐震補強工事は1億円から2億円の経費がかかると言われております。給水設備の老朽化に伴う取りかえなど、付随する経費を含めますとかなりの経費がかかると言われております。場合によっては、新規の建設も視野に入れ、検討すべきとも思います。例えば岩神団地は、同じ岩神地内にある市有地、共愛学園跡地に建てかえるとか、つまり新規建設をすれば長期に居住でき、費用対効果もよいとも考えられる対象住宅もあると思います。この点、耐震補強工事で延命を図るのか、あるいは市の公有地に建てかえるのか、考慮しながら進めるべきと思いますが、見解をお伺いいたします。 196 【星野建築住宅課長】 耐震補強が必要な住棟はどれかということでございますが、これについては今の段階で住宅を示すことは、住んでいる方に不安を与えるということでございまして、耐震補強工事の計画等とあわせて発表のほうも検討していきたいと思います。  それから、住みながらの補強工事が困難ということで、新しい市営住宅を建てたらということでございますが、市営住宅の新設については多大なる費用もかかります。今現在前橋市では、総住宅戸数を他市と比較して前橋については多いという状況もありますので、ここで住宅戸数をふやすという考えは今現在持っておりませんので、耐震補強についても住みながらの工法でやるという考えでいます。  それから、早くということでございますが、他市との実績等の情報収集しながら工法を定めて、できるだけ早く耐震補強工事を施工していきたいと考えております。以上でございます。 197 【近藤委員】 どの住戸であるかということを今の段階では発表しないという話ですけれども、耐震補強工事が必要な市営住宅の住民というのは、365日そこに住み続けて生活しているわけですから、自分の住宅がどういう状態であるのか、十分周知して、そして当然耐震補強工事をしますよということを周知する、これは当然のことだというふうに思います。いつ災害が起こるかわからないのですから、早急に耐震補強工事あるいは建てかえについては、新規戸数をふやすことになるからだめだというお話がありましたが、建てかえて古いところを除却すれば戸数としてはふえることはありませんので、この点も十分検討していただき、そして今耐震補強工事は入居したままできるという技術が開発されたと聞いておりますので、危険な住宅を解消するために、一般の建てかえや補修の工事、これと分けて補正予算も組み、直ちに実施すべきだというふうに考えますが、見解を伺います。 198 【星野建築住宅課長】 今委員さんのおっしゃった内容について、また改めてというか、それらも全部含めまして、今までに平成22年度までありました前橋市のストック活用計画を今年度から長期寿命計画に変える策定をいたしますので、その中で十分検討していきたいと思います。以上でございます。 199 【近藤委員】 私は、補正予算も含めて早急に対応していただきたいというふうにお尋ねしたんですけれども、ぜひそういう方向でお願いしたいと思います。  次に移ります。市営住宅の昨年度のバリアフリー化ですね、エレベーターとかトイレの改修を行っておりますけれども、この内容についてお伺いいたします。 200 【星野建築住宅課長】 バリアフリー化についてでございますが、平成20年度は5階建て中層住棟4棟にエレベーターを設置いたしました。また、トイレについては洋式化でございますが、7住戸行いました。以上でございます。 201 【近藤委員】 エレベーターのバリアフリー施策として、順次進めていただいているということですが、計画予定は9棟まで設置するという予定しかないんですね。これでは高齢者のバリアフリー施策としては余りにも少な過ぎると思うんです。設置すべき住宅というのはかなり多くあると思うんですけれども、今後どのように具体化する考えなのか、お伺いいたします。 202 【星野建築住宅課長】 エレベーターの設置が早いことが望まれているという状況にはありますが、市営住宅の全体事業費が限られているということがございます。今年度は南橘団地NA棟の建設工事がありますので、残念ながら今年度は1棟のみの設置ということになっています。今後も高齢者のためにエレベーターは設置していきたいと考えておりますので、予算の状況を見ながら設置していくという考えでございます。 203 【近藤委員】 予算の状況を見ながらということなんですけれども、長寿命化計画は今後行うというお話もありましたので、ぜひ高齢化に対応できるエレベーターの設置を早急に具体化し実現していただきたいというふうに思います。  あとトイレの改修なんですけれども、7住戸ということですが、これは西片貝の住宅というふうにお聞きしておりますけれども、住民の方にお話を聞きますと、トイレの改修が自分たちの住宅が対象だとは知らなかったと、全戸トイレ改修してもらえるとは知らなかったというお話が何人かの住民から寄せられております。この周知、説明不足、こういうことを訴えておりますが、この点に問題はなかったのか、お尋ねいたします。 204 【星野建築住宅課長】 西片貝の改良住宅の洋式化については、洋式が必要になった時点で工事の関係上、重なっている住戸すべてをやらないと配管等の関係もございまして、そういう状況になったときにやるということになっております。住んでいる方がそういう状況でやる、やらないが決まっていたということは知らなかったということでございますので、この点については今までと同じように洋式化等が必要になった時期に関係している縦の人たちにも説明をしながら、全部の戸数の協力が得られれば進められると考えておりますので、周知については考えていきたいと思います。以上です。 205 【近藤委員】 住民の皆さんは基本的に改修していただければ非常に生活が改善されるわけですから、説明をしていただいて協力していただくというふうに、そういう点では改善をお願いしたいと思います。  次に移りますが、入居を待っている方が昨年来500世帯以上となっております。市営住宅は不足していると考えられます。入居待機者を解消するためにも、民間住宅を1棟丸ごと借り上げるとか、1部屋ずつ借り上げるとか、多様な供給方式の活用をして借り上げ市営住宅の設置をする考えをお伺いいたします。 206 【星野建築住宅課長】 入居待機者の解消のための借り上げ住宅のことについてでございますが、入居待機者は待機する期間が長くても自分が望んでいる生活利便性の高い住宅団地を希望される方が多く、郊外の団地では現在も空き住戸はございますので、そちらのほうであればすぐにでも入居の案内ができる状態となっております。このように現在も市営住宅に空き住戸があることから、民間住宅を借り上げて市営住宅とすることにつきましては、当面は難しいものと考えております。以上でございます。 207 【近藤委員】 市営住宅はあきもあって充足しているというお話ですけれども、入居希望者の希望は今や市営住宅というのはついの住みかとなっていることから、長く住み続けられる住宅、子供がいらっしゃれば学校が近いとか、高齢者なら1、2階に必要に迫られて住むと、近くにお医者さんがいるとか、入居希望者が慎重に住まいを選択して、そして安心して生活できる条件を求める、これは当たり前のことだというふうに考えます。その上に立って、しかしこうしたニーズにこたえられるような戸数が充足していないということは、これは明らかなんです。そういう点で、この願いにこたえて市営住宅を増設する。これが行政の役割だと思いますが、しかし建設費等の問題もありますので、借り上げ市営住宅というのをぜひ検討していただきたいと思いますが、もう一度お伺いいたします。 208 【星野建築住宅課長】 市街地に市営住宅の希望が多いことは事実でございます。借り上げ市営住宅についてでございますが、建設費の節減には確かになります。国のほうも、地方のほうに財政的に不足してあるのであればこういう方法がありますという紹介がございます。しかし、これ一たん借り上げますと、その後10年、20年と継続して管理しなければなりません。それのための事務費及び修繕費などの負担が多くかかりますので、また前橋市は近傍類似都市と比較して管理戸数が多いということも現状であります。そういうこともありまして、今の経済、財政状況下では難しいと考えている次第でございます。以上です。 209 【近藤委員】 管理にお金がかかるから難しいというお話ですけれども、現実に500世帯以上が待っているということで、これに対応するのが行政の役割だと思いますので、ぜひ検討していただきたいと思います。
     次に移ります。入退去問題ですが、高齢者や生活保護世帯など、保証人を確保できないために入居を断念する人がいます。こうした人たちに対して、例えば横浜市では65歳以上の高齢者、生活保護世帯、障害者など保証人を確保することが困難な入居希望者に対して保証人免除規定をつくっています。本市もこの例に倣い、保証人免除規定をつくる考えをお聞かせください。 210 【星野建築住宅課長】 入居時の連帯保証人の免除制度の創設のことでございますが、今現在では特別な事情があると認める場合には、現在も免除することとしております。それ以外の通常の入居者の連帯保証人を免除するためには、免除した場合の補完措置が同時に必要となりますので、制度化することについては今後の検討課題とさせていただきたいと思います。以上でございます。 211 【近藤委員】 ぜひ特別な事情の場合というのがあるというお話ですけれども、これを規定という形である程度緩和していただいてつくっていただきたいと思います。本当に入居者は切実な問題になっておりますので何としても実施していただきたいと思います。  次に移りますが、高齢で施設に入所しなければならない人、生活保護世帯など市営住宅を退去せざるを得ない方、この生活に困窮している方に対して、退去するときに市営住宅の改修費免除制度の規定をつくる考えをお伺いいたします。 212 【星野建築住宅課長】 これまでも建築住宅課では家賃滞納などがございますと、明け渡し請求ということで、やむを得ずそういう措置をとることもございます。ただ滞納に至るまでの間については、建築住宅課のほうは相談をいただければ相談に乗り、減免措置もしますし、経済状況が変われば家賃を算定し直して安くするなど、いろいろ努力しているところでございます。それで、先ほどの問題等もありますが、そういった入居された方についてはご相談いただいて、いろんなことを建築住宅課でやっておるわけでございます。先ほどのは入居する前のお話、それから今回は退去するときの修繕費がどうにかならないかということでございます。入居中については、大変私どもも努力しているところでございます。それで、退去時の修繕免除制度の創設でございますが、免除する内容が入居者の日常生活で生じた修繕費用でございますので、受益者負担の考え方から、現状では市で負担することは難しいと考えております。以上でございます。 213 【近藤委員】 入居者の負担でしてもらわないと困ると、できないというお答えでしたが、例えば高齢者が4階や5階から住みかえを希望しても、なかなかあきがないと同時に、住みかえに当たってようやくあきができ、住みかえようとしても、退去時の修繕にお金がかかり、住みかえられない、こういう実態もあります。高齢者が住み続けられる住宅へ、住宅の改修と同時に総合的に勘案し、もちろんすべての方に対応ということではありません。こういう修繕費が払えない実態のある、こういう方に限って免除規定というのをつくって適用していただきたい、これをぜひ検討していただきたいと思います。市営住宅政策というのは、昨年来の景気の悪化を受けて、住宅に困窮している市民が増加しています。この状況のもとで、独自財源を使ってでも耐震補強を初め新規建設、建てかえなど必要な施策をし、拡充すべきだというふうに考えます。  次に移ります。水道事業についてですが、初めに平成14年4月からの水道法の改正によって、水道業務の民間委託ができるようになりました。本市では、これにより平成19年度より浄水場運転監視業務委託が行われております。ご承知のように、水道は安心で安全な水を安定供給することが使命です。民間委託により、この役割が後退してはならないと考えます。この間の民間委託業者への委託業務内容と指導体制についてお伺いいたします。 214 【村田浄水課長】 委託業務の内容につきましては、敷島浄水場内での市内45カ所の施設について遠方監視システムによる1日24時間の監視業務、また外部にある浄水場施設や配水施設の点検業務、各施設の緊急時の初期対応などが主な業務でございます。また、指導体制でございますが、業者への指導についてですが、まず業務委託契約約款や浄水場運転監視業務仕様書に基づき、業務が確実に履行されていることを日々ミーティングや報告書等により確認し、適正に業務が行われるよう指導しております。以上でございます。 215 【近藤委員】 今ご説明いただきましたけれども、今回委託契約したのは株式会社ヤマトです。十分機能しているというような中身の報告がありましたが、このヤマトが複数年の契約となりますので、これが終了すると他の会社との契約も可能になるということですが、これはもちろん慎重に業者選定をしていただいたというご報告もいただいておりますが、技術と経験を積んだヤマトの職員であれば、次の契約時に業務を今までの業者に任せられるということで、その結果、他の企業には変えられなくなり、業務委託の独占化になる、こういうことは懸念されます。やがては水道局の経験豊富な職員は退職し、民間委託の企業の職員から事実上、技術指導を逆に教えられる、こんなことになるのではないかと非常に懸念しておりますが、この点どうお考えでしょうか。 216 【村田浄水課長】 複数年の委託期間ということでございますが、平成20年4月から24年3月までの複数年でございます。契約の中で、仕様書かな、そちらの中で、もし次回他の業者になったときには、その引き継ぎについてはノウハウをしっかり引き継いで、その間はフォローするというようなことを示されておりますので、特に現在請け負っている会社がすべてということではないというふうに思っております。以上です。 217 【近藤委員】 私は、こういう点でも非常に問題が生じる可能性があるというふうに思っております。  次に、浄水場の運転監視業務委託は、水道局の根幹を揺るがす重大な業務の変更ですけれども、民間委託して業者任せにしてしまえば安全確保できるのか、大いに疑問を持っております。水道局の職員がかかわるという点が非常に大事ですが、どのように日常的に行っているのか、また施設の保守点検をするとか、熟練した知識と技術、十分な点検業務、あるいは緊急時の対応などにこたえられる経験と技術の伝承、このようなことも非常に重要だと思いますが、どう進めているのか、お伺いいたします。 218 【村田浄水課長】 水道水の安全確保につきましては、仕様書に基づき運転監視等の業務及び内容の分担表により業者と水道局のすみ分けを行っております。重大な事故、例えば取水量、配水量等の水の運用及び異常時発生時の対応など、重要な事柄につきましてはそれらの決定は水道局職員が責任を持って業務を行っております。したがいまして、職員が業務を把握した上での委託でございますので、技術の伝承につきましても安全な水を安定供給することが水道事業に携わるものの責務であり、将来に向けても持続させることが必要であると考えております。  職員のほうですが、浄水課職員についてはベテラン職員と若手職員が現場に赴き、何かあったときとか、通常現場に赴き人材を指導、育成し、水道技術の向上と伝承を図るとともに、また受託業者についても仕様書の中にある技術の伝承を記載しております、先ほど説明させていただきましたが、伝承を記載しておりますので、仕様書に基づき監視、管理技術の伝承をするように指導をしております。以上でございます。 219 【近藤委員】 異常時の発生も含めて十分業務の把握をし、行っているというお話ですが、異常時の発生という点では、既にご承知だと思うんですけれども、北海道の北見市で2007年6月に起きた大事故がありました。浄水場に前日の豪雨で大量の濁った水が流れ込み、ろ過処理できず、3万5,000世帯に水を供給することができなくなるという非常事態となりました。この事故は、業務委託によって市の職員は夜間、浄水場に残らなかったんですね、委託会社の職員だけで、しかも職員の数が少なかった、この時間帯に起こりました。緊急時には職員に連絡をとること、これも当然マニュアルにありましたが、委託会社の職員が少な過ぎて、対応に追われ、連絡することさえできなかったという事故報告があります。夜間の事故にどれだけの人数が緊急事態に対応できるのかが問われました。公営企業と民間企業では、経験や相談に乗れる熟練者の数、全体で動く体制、こういう点でも圧倒的に違いがあると、事故調査をした有識者が述べておりますが、本市ではこういう事態というのを想定した場合、今回の業務委託、本当に安心、安全というのを確保できるのかということをお伺いします。 220 【村田浄水課長】 北見市ですか、北海道の例をお伺いしましたが、非常に安全、安心、安定供給というのが我々の使命でございます。今受託している業者におきましても、夜間2名で監視体制を行っており、通常何回ということはありませんが、異常があれば即職員、係長以上ですね、係長なり課長のほうへ即連絡が来て指示を受けるということでやっております。私が4月に異動になった後も、ポンプが故障してあわやというか、断水になる危機もありました。それは、当然ヤマト、受けた受託業者のほうで即連絡して職員が対応、それで浄水課の職員だけでなく、水道整備課、水道に携わる職員で一致団結してその事故の対応に携わり、断水することなく解決できたということで、地震、そのほか災害等もございますが、異常の際には即その連絡網、水道局職員だけでなく、東電、NTT等も含めて連絡体制を密にして、これからも安全、安心、安定供給をモットーに職員も取り組みたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。以上です。 221 【近藤委員】 ご努力していただいているのは十分理解してはいるんですけれども、しかし業務委託という、こういう具体的な大事故の事例があります。そして、夜間2名で対応しているということですが、これも非常に問題が起こる懸念があると私は思います。重大な事故につながる可能性を考えると、まず中枢の敷島浄水場の保守点検、管理だけでも、まず直営にすべきであると考えますが、見解を伺います。 222 【村田浄水課長】 職員並びに委託業者で、課長といたしましては十分に安全対策がとられているというふうに考えています。以上です。 223 【近藤委員】 まず、敷島浄水場だけでも直営にすべきというふうに考えているんですが、この見解をお伺いしているんですけども、それをまずお答えいただきたいと思います。 224 【村田浄水課長】 現在敷島浄水場内で委託業者、受託業者ですか、もおり、我々職員も昼間おるというような状態でございます。敷島浄水場だけをというのは考えていないと、一括して委託して、重要な事項については職員で指示し、対応するというような考えでございます。以上です。 225 【近藤委員】 私は、中枢部分だけでもと、本来は民間委託はすべきではないというふうに思いますが、そういう提案をさせていただきました。  次に、この浄水場の運転監視業務委託について、先ほど契約期間のお話がありましたが、昨年来の経済不況で、大企業でも経営破綻するという状況の中、業者指導や研修等により知識と経験が蓄積された委託業者が経営破綻した場合でも水道水の安全、安心で安定供給できる体制を堅持する、このためにどのような対応を考えているか、お答えください。 226 【村田浄水課長】 まず、職員の技術の伝承、それは先ほども委員さんのほうからもお話しいただきました。技術の伝承が大事なことと思っています。まず、水の安定供給という面では、水道事業の最大の使命であり、そのため運転監視業務につきましても、局として経営破綻ということがあれば、次の業者を経営の安定した業者を選定し、即委託契約というような形をとるつもりでございます。それと、業者が決まるまでの間については、水道局の職員が運転監視する必要があり、そのために当然日々の技術の伝承が大事なことであるということでございまして、このような場合でも緊急対応と同様水道局職員が一丸となって運転監視業務を遂行していきたいというふうに考えております。以上です。 227 【近藤委員】 私の質問に十分お答えになっていないというふうに思います。経営破綻した場合には、技術の伝承というのはできないわけですから、つまりそういうことを継続する業者がいなくなるという点では、これはどうするかというのははっきりお答えいただきたいというふうに思います。 228 【村田浄水課長】 まず、職員と言ったのは日々の職員の伝承が大事であり、業者のほうには点検とか、それから監視、そういったものを日常していただいていますので、そういった業務以外の重要な業務については局の職員、浄水課の職員がしております。ですから、業者にやっていただいている業務についても、当然市の職員もできますので、それで対応していくという考えでいます。以上です。 229 【近藤委員】 職員がいるから大丈夫だというお話なんですけれども、実際に当該の水道局職員かどうかというのはわかりませんが、この4年間で職員は41名減っているという点では、非常に私は不安が残るというふうに思います。  次に、水はライフラインということで、本当に水道事業も水質の安全管理、保全など公共性が求められます。だからこそ絶対に事故があってはいけないという、そういう重大な使命を持っている、公的な責任を明確にしているわけです。したがって、私は利潤追求にはなじまないというふうに思います。民間委託は問題であるというふうに思いますけれども、そこで一つ確認したいんですが、太田市では水道業務の包括委託という、丸ごと委託しているという、こんな自治体があることに私は驚いたんですが、本市はこれ以上の業務委託は決してすべきでありません。この考え方について見解をお伺いしたいと思います。 230 【飯塚公営企業管理者】 先ほど北見の話も出されましたけれども、昼間の時間帯による事故と、それから職員が手薄になる勤務時間外の事故とで、また状況が違うんだと思うんですね。北見の状況をつぶさに承知はしておりませんが、多分夜間ではなかったかと思うんですよ。前橋でも北見でも、多分夜間は職員の数は極めて少なくなると思うんですね。そういうときに突発的な大きな事故が起こってどう対処するかというのは、それぞれの事業体でそれぞれシミュレーションを描いて訓練とか何かをされているんだと思いますけれども、それ以上の事故が起きたのではないかと思っています。そういう事態になると、民間でやっていたから大きな事故になったと必ずしも言い切れないんではないかと思うんですけれども、そういう意味で前橋市において民間委託したのが悪で、直営でやれば善というような単純な話ではないと思っております。  それと、太田の話が出ましたが、太田では包括委託というの確かにやっておりますが、今総務課にどういう状況のもとで、どれだけの業務を委託しているかというのをつぶさに調べさせております。包括委託といっても、職員全部を引き揚げちゃって、全部丸投げのような形でやっているわけではございませんから、当然職員には技術系の職員もいるし、事務系の職員もいるし、その指導のもとに委託契約されて業務運営がされているものと思っております。委託がすべて悪いかというと、委託によって利益を生み出すんじゃなくて、3年も前橋市の水道局も欠損金を出しているような状況でございますので、なるべくコストを下げていきたい、料金の改定も先延ばししたいというのが本音でございまして、その辺はしっかりと受けとめていただいて理解をしていただきたいと思っております。 231 【近藤委員】 私の質問に答えていただいていなんですが、包括委託を太田はしていますけど、これ以上前橋市は業務委託をする考えがあるかないか、この点をお答えいただきたいと思います。 232 【飯塚公営企業管理者】 検討の結果では、包括委託に移行する可能性もあると思っております。 233 【近藤委員】 これは、ひどい答弁だと私は思います。コストを下げたいために、先ほどお話しがありましたけど、コストを下げるということを目的に業務委託していると、それは市民にも利益があるんだというお話しですけれども、しかし私この間るるお話しさせていただきましたけれども、業務委託そのものは本来は水道法で公的責任を今まで明らかにしていたのが規制緩和によって大きく後退したということです。そういう点では問題がある可能性というのは、この間指摘しましたけれども、これも十分答えていただいていないというふうに思います。そういう点では、本来は民間委託ではすべきではないというふうに思います。ぜひともそういう立場で実施していただきたいと思います。  次に移ります。平成20年度の水道の需要状況から、給水世帯は前年より増加した一方で、給水量は減少しています。そこで、近年の水需要の現状と見通しについてお伺いいたします。 234 【永井水道整備課長】 本市の水需要の現状につきましては、節水意識の浸透や節水機器の普及、生活様式の変化などにより、平成2年をピークに減少傾向に推移している状況であります。委員さんがおっしゃいますように、平成20年度決算で年間総給水量が4,710万7,286立方メートル、前年に比べまして105万6,118立方メートル減少しております。1日平均では、2,533立方メートル減少している状況でございます。今後の見通しにつきましては、前橋市地域水道ビジョンで将来水量の推計を行っておりまして、水需要は緩やかに減少するものと見込まれております。以上です。 235 【近藤委員】 水需要は緩やかに減少するというお話がありましたが、この水需要の減少に伴って水道事業の経営を圧迫する受水単価の割高な県央第二水道ですね、この県央第二水道の契約水量の見直しが必要だと考えておりますが、今後の考え方をお伺いいたします。 236 【永井水道整備課長】 県央第二水道の契約水量につきましては、水需要の動向にあわせまして県企業局との間で3年ごとに見直しを行っております。平成19年度末に締結した協定によりまして、平成20から22年度の契約水量は日量1万8,790立方メートルとなっております。また、県央水につきましては、平成20年度における総給水量に占める割合につきましては、自己水が45.7%、県央水が54.3%の状況であります。自己水は限りある資源であり、将来的に見ると揚水量の減少や水質面等で懸念材料はございます。ただ表流水の水質事故や渇水等による県央水の不測の事態に備えて、必要不可欠な水源でありますので、安全、安心な市民生活への危機管理の観点から、自己水と県央水の2つの水源を保持し、適正に活用していくことは極めて重要なことであると認識しております。したがいまして、今後の県央水受水につきましては、水需要の動向を注視して慎重に現状を把握するとともに、自己水と県央水のバランスを勘案しながら、適正受水に努めてまいりたいと考えております。以上です。 237 【近藤委員】 水需要の動向を注視しながらという話ですが、この間、県央第二水道の水量については減らしてきた経過がありますし、つまり供給量の減少に伴って減らしてきたということは確認できたと思います。その上に立って、今後の水需要計画を踏まえると、県央第二水道はこれ以上ふやすという検討ということではないというふうに考えられます。そういう点では、県企業が行っている県央第二水道の水利権、八ツ場ダムが水利権の一つになっておりますが、これは建設中止すべきだと私は考えます。県央第二水道の水利権について、農業用水からの転用で賄っており、八ツ場ダムの水利権を買わなくとも間に合っていると、八ツ場ダムの建設をこのまま計画どおりに続ければ、むしろ財政負担がふえて県企業局によりますと八ツ場ダムは県央第二水道の水利権を買う計画で進められておりますが、水利権負担は68億円と聞いております。これは、県央第二水道の受水費に含まれるということです。利水上、中止しても影響はありません。八ツ場ダムは中止しても、市の損失はないことははっきりしていると考えますが、見解をお伺いいたします。 238 【永井水道整備課長】 一般論になってしまうと思うんですが、水道は市民生活や都市活動を維持するための極めて重要な社会基盤でありますので、水道事業者の責務としていかなる状況においても安定給水が確保できる、準備しておく必要があると認識しております。このことから、水道局といたしましては将来にわたる県央第二水道の安定受水確保の観点から、本市を含めた桐生市、伊勢崎市、渋川市、玉村町の4市1町で構成する受水団体の立場で県企業局や国に対して安定的な水利権確保に向けた働きかけを行っていきたいと考えております。以上です。 239 【近藤委員】 私たちは、八ツ場ダム建設が持ち上がった当初から、巨大なダム建設は治水上も利水上も必要ないと考えてきました。さらに、県央第二水道の受水団体である前橋市の水道にとっても必要ないということは明確であると思います。八ツ場ダムの建設は中止をすべきであるということを改めてお話ししておきたいと思います。  次に、地下水の水源確保、先ほどもお話がありましたが、この水源確保は最も重要な課題です。まず、地下水の水質が悪化して廃止、休止とした水源がありますが、自己水源の現状と今後の考え方についてお伺いいたします。 240 【村田浄水課長】 自己水源の能力につきましては、平成20年度市全体の1日平均給水量が約12万9,000トンに対し、自己水量は約7万9,000トンであります。しかし、自己水源は広範囲にわたり点在し、地形や施設などの設備状況により取水能力の全量分を水系ごとに均等に給水することは難しい現状であります。自己水については、約5万9,000トンを供給しているのが実情でございます。今後のことですが、今後も安定供給を行っていくためには、自己水と県央水をバランスよく運用していくことが大切であると考えております。今後の自己水の見込みについても、水源能力の低下を防ぎ、隔年で揚水試験などを行って、井戸ごとの適正な揚水量を定めながら、水源の延命化を図っていく考えでおります。以上です。 241 【近藤委員】 自己水と県水とのバランスをとりながら、安定供給をするために自己水の保全をしていくというお話がありましたけれども、県央第二水道に比べて自己水は安く供給できる貴重な資源であると思います。そのためには、自己水源の供給水量をふやす、これが非常に大事なことだと思います。前橋のおいしい水を確保して供給水量をふやす、この考えについてお伺いします。 242 【村田浄水課長】 先ほども述べさせていただきましたが、各水源ごとに配水区域がおおむね定められており、ほかの水系に回すには地形上の問題、あと設備の問題というのは、当然配水池といいますか、水源に近いところについては太いパイプ、だんだん細くなっていくというようなこともございますので、すべてがすべて、量的にすべての量を足して、それが供給している量にどうかというのが結びつきづらい面があると、それが地形の状態、それから施設の状態ということでございます。ですから、例えば低いところにある野中の浄水場から芳賀のほうに揚げるために、ただ量的にはオーケーであっても、例えば能力、要するに揚げるためには当然ポンプを使わなくてはならない。そうするとポンプを新たに設置し、それにパイプを全部伏せていかなくちゃならないというようなこともございますので、地形的な問題、施設の問題等があります。ただ当然水運用というのがございますので、横の連絡を密にし、その辺を県央水とのバランスをとりながら、自己水源の保全に努めていきたいという考えでございます。以上です。 243 【近藤委員】 自己水の保全を図るために、とりわけ水質の悪化を防ぐことが大事だというふうに思うんです。現在金丸の大規模な養鶏農家の進出、これをやめてほしいという住民運動があります。あるいは、柏倉町に建設しようとしている産業廃棄物業者の肥料工場など、水源のそばにあるという点で水源の汚濁に不安を持って建設反対の世論と運動が広がっています。水道局は水源を保全して安全な水源の供給に責任を負う立場から、水質の悪化を防ぐということも含めてどのようにこの水源を保全する考えをお持ちなのか、お伺いいたします。 244 【村田浄水課長】 水道局の使命といたしましては、貴重な資源である地下水を守り、将来にわたり維持保全していくことは大変重要なことであるとの観点から、例えば先ほどお話しいただきました廃棄物の埋め立て施設や大雨による汚染物質の流出など、地下水を汚染する可能性のある場合については、埋立地や施設の管理を徹底していただき、万全な地下水汚染対策を施すようお願いしております。今後とも市関連部局や群馬県とも連携を図り、水質保全に努めてまいりたいと考えております。以上です。 245 【近藤委員】 そういう点で、水源確保の明確な姿勢を示すべきだというふうに私は思うんですけれども、荒牧町にあった旧水産試験場跡地の水源涵養地、これは大事な水源として地域からも要望があり、土地の取得をむしろすべきではなかったのか、このように地下水の保全をするとか、あるいは公的施設には雨水をためるとか、利用できる計画を持つとか、自己水の確保に全力を尽くすべきだというふうに思うんですね。しかし、残念ながら結果として余りおいしくない、そして価格が高い利根川の表流水を買い、県水に依存する、こういう方針は転換すべきだと考えます。  そこで伺いますが、地下水を将来にわたって水質と水量の両面から保全を図り、安定した水の確保をするために、本市でも地下水保全条例を設置するお考えについてお伺いいたします。 246 【村田浄水課長】 このことにつきましては、以前もご質問があり、お答えしているところと聞いておりますが、地下水を保全するためには、広範囲な地域を指定していく必要があります。また、地下水の規制等に関しましては、国や県などの広域な視野に立って対応する必要があるものと考えております。以上です。 247 【近藤委員】 熊本市では、100%自己水を供給して地下水保全に大変力を入れています。本市も水と緑と詩のまちと、こういうふうに言っているわけですから、前橋市にふさわしく地下水保全条例をぜひつくっていただきたいと思っております。上下水道部長の答弁を求めますが、お願いします。 248 【梅山上下水道部長】 先ほど浄水課長からお話ししましたように、これは広範囲にわたる問題でございますので、今後の研究課題とさせていただきます。 249 【近藤委員】 地下水保全条例については、私ども研究をし、今後提案させていただきたいと思っております。 250 【飯塚公営企業管理者】 保全条例の関係につきましては、地下水を守るという、その考え方はなぜかここでは近藤委員さんと意見合うんですよね。ただ我々も地下水をくみ上げている一企業でございますから、前橋市内においても地下水をくみ上げている企業はたくさんあるわけです。ですから、我々のところで例えば地下水を保全する条例を制定をする必要があるとしても、我々のところの所管じゃなくて、生活環境というんですかね、環境部門での前橋市としての取り組みが必要じゃないかと思っているんですよね。さらには、今部長が申し上げましたように、前橋という行政エリアだけでなく、少なくとも群馬県、都道府県単位のやっぱり規制というか、規制というのが正しいかどうかわかりませんけども、そうあるべきだと思っております。 251 【近藤委員】 同じ立場だということを確認させていただいたので、大変ありがたいと思います。今後十分関係各課と連携して検討していくということが大事だと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。 252               ◎ 休       憩 【中里委員長】 暫時休憩いたします。                                         (午後3時8分) 253               ◎ 再       開                                        (午後3時38分) 【中里委員長】 休憩前に引き続き会議を開きます。  質疑を続けます。 254 【近藤委員】 次に、合併3町村、大胡、宮城、粕川の生活道路の整備についてお伺いいたします。まず、東部建設事務所の平成20年度の道路整備等の決算額及び合併3町村の生活道路の舗装率についてお伺いします。  次に、生活道路の舗装率について、旧前橋市に比べ旧3町村は大分舗装率が低い値となっていると思いますが、旧3町村の中でもとりわけ宮城地区は防じん処理されている道路を含めれば舗装率が低い状況だと認識しています。しかも、防じん処理されている道路は40年以上が経過し、老朽化しています。とりわけ大前田地域などは当該道路が多く、住民は舗装整備を願っています。こうした現状を勘案し、舗装整備、改良を優先的に行い、舗装率を引き上げる考えをお伺いいたします。 255 【下田東部建設事務所長】 まず、平成20年度の東部建設事務所の道路整備事業の決算額についてでございますが、全体額が約11億3,000万円でございます。また、平成20年度末の舗装率につきましては、道路管理台帳に基づきまして集計してまいりました結果、旧前橋市が87.5%という一つの実績がございます。そして、合併3町村は、まず大胡が61.7%、宮城が35.5%、粕川が56.5%でございます。委員さん指摘のとおり、宮城地区は低いという状態でございますが、合併3町村においては昭和40年代に多く実施された防じん処理舗装の道路を含めますと、舗装率は大胡が66%、宮城が73%、粕川が58%という数字でございます。以上です。 256 【近藤委員】 先ほどもお話しありましたけれども、防じん処理をされている道路、40年以上経過しておりますので、ぜひ老朽化して舗装が必要であるというふうに思いますので、舗装を優先的に進めていただきたいと思います。  2点目は、宮城支所わき道路の改善についてですが、平成20年度から宮城支所の建てかえが行われ、県道四ツ塚線から支所西側を通る道路改修を行っていただきましたが、その道路の西側の歩道はいまだ段差のある歩道となっており、通行しにくい状況です。学校周辺で学童が最も通行する地域ですから、段差を解消していただきたいと考えますが、見解をお伺いいたします。 257 【下田東部建設事務所長】 ご指摘の宮城支所わき道路の改善に至った経緯と実績状況につきましては、側溝のふたが道路面よりも15センチほど上がっております。利用度や安全の向上のために、支所の建てかえを契機にふたの上がっている部分132メーターについて、車道の高さに合わせて平らな状態に改善いたしました。その後改善の予定につきましては、今委員さんが言われましたように、道路の西側の状態は15センチほど上がっているような状況でございますけれども、今整備された132メーターのところの道路の利用状況や地元自治会の要望を踏まえまして、検討してまいりたいと考えております。以上です。 258 【近藤委員】 ぜひ周辺地域の住民の皆さんも要望しておりますので実施していただきたいと思います。  以上で私のすべての質問終わりますが、最後に1点だけ要望させていただきます。  県道苗ケ島飯土井線についてです。本年9月18日より鼻毛石の市道3429号線交差点から市道3224号線まで供用開始となりますが、当初の計画は国道353号まで早期に開通する予定で進められていたと聞いております。開通すれば、大型トラックなど通過車両の通過道となり、交通安全上も周辺住民は安心できると思います。県の道路整備の予算状況から見ますと、流動的な状況であると聞いております。宮城地区住民の整備要望を尊重し、早期開通に向け県に対して働きかけていただくよう要望いたしまして、私のすべての質問を終わりにいたします。                (関 谷 俊 雄 委 員) 259 【関谷委員】 平成20年度の決算に当たりまして、街路事業についてお尋ねをいたします。市街化区域の道路整備を基本とした街路事業による幹線道路の整備は、円滑な交通の確保と魅力ある市街地の形成にとって大変重要であると考えております。平成20年度決算においては、県からの委託事業を含め、県庁群大通線、前橋公園通線、敷島公園大師線、前橋長瀞線の4路線が街路事業により整備進行中となっておりますけども、決算書を見ますと4路線の事業費約6億1,000万円のうち、平成18年度及び19年度から繰り越された事業費が3億4,000万円で、決算額の56%となっております。また、平成20年度から21年度への繰越明許費は、予算約9億9,000万円のうち約5億7,000万円となっており、58%が繰り越しとなっておりますけども、そこで街路事業費における繰り越しの主な原因について、何点かあると思いますけども、お尋ねをいたします。 260 【荒井道路建設課長】 街路事業の繰り越しの原因についてお答えします。街路事業で施行している路線は、本市が施行主体となっている県庁群大線と前橋公園通線の2路線と県の受託事業であり、用地買収、建物移転補償事務を行っている敷島公園大師線と前橋長瀞線の計4路線であります。街路事業は、主に市街化区域内の住宅密集地を整備することから、事業費の繰り越しが多い主な原因として、地権者との用地買収、建物移転交渉において、土地の境界問題の解決、代替地の選定及び交渉、補償金額の内容確認、契約締結後の移転計画の遅延等、地権者の要望にこたえるため不測の期間を要したものとなっております。 261 【関谷委員】 今課長の答弁で、繰り越しの主な原因というのは用地取得関連だということをお伺いいたしました。特に土地の境界問題は、街路事業にかかわらず、いろんな市の、例えば区画整理事業とかそういうことでもいろいろ問題が見受けられます。いろんな複雑な解決方法があるわけですけども、この解決というのは大変時間がかかることだと思っておりますけども、この用地取得時間の短縮というのは用地買収単価の問題、関係地権者に対する公平性の確保や事業の早期完成のために非常な、これを解決していくためには避けて通れない重要な事項だと考えております。  そこで、問題解決のため法務局というか、法務省ですね、平成18年より導入した筆界特定制度を利用する方法もあると思いますけども、その予定についてお伺いをいたします。 262 【荒井道路建設課長】 法務局による筆界特定制度の利用予定についてでありますが、土地の境界問題の解決が難航している案件については、最終的な手段として大変有効な制度の一つであると認識しております。しかし、この制度は土地所有者が申請し、費用を負担する制度であります。民地と民地の境界問題が解決されない場合、その隣接土地所有者が費用負担することも考えられ、隣接土地所有者の理解を得ることも大きな要素となります。また、申請に際しては、多数の書類提出等も求められると聞いておりますので、粘り強い交渉を続け、必要に応じこの制度を利用していきたいと考えております。 263 【関谷委員】 この事業のおくれによる繰越金額という金額から見まして、土地の境界問題だけではなくて、私はいろいろな地権者の方から相談を受けたりすることもあるんですけども、当局のほうが地価を提示する、買収価格を提示する、土地の買収価格あるいは建物の移転補償価格ということに分けて考えますと、特に土地の問題なんですが、提示価格が適正じゃないと、適正じゃないというか、相手は少しでも多いほうがいいんですからね、その辺に大きな溝があると、例えば今年度執行しようと思って鑑定をとっておやりになるんだと思うんだけれども、なかなかそれが、表現が悪いですけれども、粘り得というか、ごね得というか、そういう相手に、地権者にそういう意図があって3年も4年もその地権者に対して繰り越しになってくると、そうするとまた、ずっと平成の初期のほうから土地は鑑定評価はどの評価をとっても右肩下がりですから、そこに大きな落差が生じてくると、そういうずれで、どうにも解決にならないというようなものがあるのかどうか。もう一つは、こういうお骨折りをいただいている大事な仕事なんですけども、職員の方が粘り強くやっていただくと思うんですけども、俗に職員の顔を見て、自分の思いが行政のほうに伝わらないもんだから、おまえの顔なんか見たくないからもう来るななんて言われると、そういうことも私はあるんじゃないかと思うんですが、イエスかノーかでいいですから、課長答えてください。 264 【荒井道路建設課長】 先ほどの価格の点なんですけども、私どもが事業遂行に不動産鑑定士さんの意見を取り入れて鑑定価格しています。1年以上たちますと、また時点修正というのを行いますので、確かに今委員さんの言うように右肩上がりじゃなくて、今土地の地価も下がっております。そういうときは時点修正で下げさせてもらっております。それと、あと用地交渉をしている人間等もありますけども、なるべく地権者の意見を聞きながらやっているということで、私なんかも器量はよくないほうですから、思うんですけど、粘り強く交渉しているのが現状です。 265 【関谷委員】 面構えというのは大変な悩みだと思う、それは私も同じ気持ちでありますけども、市の職員ですから、公僕ですから、丁寧にまじめにやっていただけると思うんですけども、相手は損得勘定が先に立つもんですからね、そういう塩をまくとか、口もきかないとか、もう二度と来るなとかという、いろんな暴言を浴びせられたりすると思うんですけども、その辺は前橋市のために耐えていただいて、業務の執行をスムーズにやっていただくようにお願いをしておきたいと思います。  市施行の街路事業の完了年度というのは、県庁群大線については平成23年度、前橋公園通線については平成24年度までと聞いています。事業の早期完成は市民の一致した願いであります。さまざまな要因から、事業はおくれることについても理解しているところでありますけども、特に県庁群大線のように地域住民の生活に密着した路線については、事業を延伸するような場合は関係住民に広く周知し、理解を求めることが開かれた行政の基本姿勢であると考えます。  そこで、今後事業を延伸した場合に地域の住民に対してどのような対応をとっていくのか、お伺いをいたします。 266 【荒井道路建設課長】 地域住民の方々に対する対応でありますが、特に市施行である県庁群大線につきましては、平成8年9月に事業実施に向けた説明会を開催したのを初めとし、都市計画変更や進捗状況と今後の予定等についての説明会を計7回開催してまいりました。今後につきましても、事業の延伸があった場合には、関係機関との協議を踏まえ、必要に応じ説明会等を開催し、地域住民と一体となって早期に事業が完成するよう努力してまいりたいと考えております。 267 【関谷委員】 こういう事業というのは伸びるとかいうのは、市民のほうから見ると一言で職員の皆さんも耳にする言葉だと思うんですけども、役所の仕事は遅いというシンボル的な事業なんですね。あるいは、一般市民の方がよく年度末に事業があちこちに道路が掘り返されるとか、そういうようなことが市民の間に言われます。これは、予算が余りそうだから、慌てて3月末にやっているんだなんていうことも聞きますけども、象徴的な街路事業だとかというのは、そういうものだと私は思っているんですよね。  それで、これ部長にちょっとお伺いしたいんだけども、毎年3億円あるいは5億円という金が繰り越しになってここに来ると、そうしたらきょうの建水の私の前の委員さんの質問なんかも、あそこの都市計画道路やってくれと、ここをやってくれと、こういう要望があるわけでしょう。そうしたら、そういうもの例えば建設部内だけででも年度途中に現場の進みぐあいを見て、そっちに振りかえて使うような方法ってあるんですかね。 268 【齋藤建設部長】 事業の内容によっては、それをできるときもあります。ですけども、なかなか組み替えというのは県との協議とか国との協議、そういうのが必要になりますので、やはり事業を推進するに当たり、計画性をきちんと持って来年度の事業についても方法についてとか、検討をしっかりして予算をとってやっていかなくちゃならないというふうに思っています。 269 【関谷委員】 わかりました。だから、予算は今度年度当初に盛るときに、これだけ繰り越しの金があるんだからゼロでいいとか、1,000万円ぐらいでいいとかというようなことにも途中でできるようにすれば、最初の段階でやる工夫は、現場の進みぐあいと、現場を担当している方がよくわかるわけですよね、一人一人の地権者の家族構成だとか、ほとんどわかるわけですから、よく思われてないとか、いろいろわかるわけですから、ことしはだめだなと思うようなことというのは担当者はわかると思うんですよ。だから、その辺をちゃんと精査して、最初の予算執行の段階で予算をつくるときにそういうことにして、その分はほかの要望のあるところたくさんあるわけですよね。都市計画の区画整理のほうなんかでも同じことが言えるんだけども、予算さえあれば進むというところもあるんですね。だから、そういうところを同じ部内なんですから、よく話し合ってというか、情報を共有して大切な税金の執行なんですから、無駄のないように、しかも市民から遅い、遅いと言われないような、そういう信頼ある行政を展開していただきたいと思います。  次に、JR上越線の石倉町の古市安中踏切整備について、これは道路建設課にお伺いをいたします。古市安中線の踏切については幅員が狭く、非常に危険な踏切であり、地域住民からも踏切の拡幅改良に対して強い要望があると聞いております。また、群馬県が平成15年度から実施した滝川の放水路整備にあわせて一体性を持った踏切改良整備や道路整備が必要であると言っております。しかしながら、本事業は平成19年度に踏切及び取りつけ道路の改良工事に伴う調査、測量を実施しましたが、平成20年度、そして本年度と工事着手に至っていないと私は認識しておりますけども、この現状についてお伺いをいたします。 270 【荒井道路建設課長】 古市安中踏切整備の現状についてでありますが、平成19年度に用地測量、路線測量、詳細設計を実施いたしました。踏切道の拡幅においては、軌道敷内に埋設されている特別高圧電線ケーブルの移設が必要であり、その移設に伴う費用は事業の原因者である自治体が負担することになっております。しかし、ケーブルの移設については、JRの提示では当初整備計画と異なり、新前橋駅から群馬総社町駅までの全延長において行う必要性があり、その移設には膨大な費用がかかるとのことであったため、現在経費の見直しや施工方法の再検討をJRに求めております。このことから、平成20年度以降につきましては、JRとの施工方法についての内容の精査や庁内における財源確保等の検討を進めたため、一時的に事業を休止しており、現在JR、国、群馬県、前橋市で再調整をしております。 271 【関谷委員】 新前橋と総社町間のケーブルといえば相当な費用になると思うんですけども、今後のこの問題をどういうふうに解決していくかと、放水路の開渠だったところが県の工事でふたがかかって暗渠になりましたから、その道路の交差点の不規則交差点もあることですから、その解消も含めて、またその踏切はいろんな事例があるんですけども、市民の命にかかわる問題ですから、めり張りをつけて緊急にこういうものはやっていただきたいと思うんですけども、今後どのように課長、取り組む予定なんですか。 272 【荒井道路建設課長】 この踏切整備については、地元から根強い要望があり、また道路管理者、県公安委員会、鉄道事業者で組織されております踏切改善促進会議において改善が必要とされている踏切であることから、踏切内の事故防止や交通の円滑化を図るために努力してまいりたいと考えております。  また、今後の取り組みにつきましては、新たにJR側から提示されるケーブル移設の精査や国庫補助事業取り入れ等の財源確保、事業実施に対する諸課題を整理した上で、費用対効果を踏まえ、事業実施に向けた判断を行いたいと考えております。 273 【関谷委員】 それから、今の踏切からもうちょっと群馬総社寄りのところに、群馬総社の駅のほうに向かって線路の左側に王山運動公園というのがあるんですが、これ問屋町の通称産業道路の交差点から踏切というか、線路のほうに入ったきたところに王山公園運動場があるんですが、昔ここが向こうの大渡の工業団地のほうに渡れていた踏切なんですよね。それで、これは本委員会に所管は関係ないんですが、元総社区域の小中学校の通学区域の見直しに関して、子供の通学路の安全性や近い学校に行くための安全性のインフラ整備というのを一緒に考えるというような、教育委員会のほうの話もあるわけです。ここの踏切をあけていただくということは、今車量がうんとふえていまして、非常に要望が高いんですね、あの踏切、また再開してくれというか、あけてくれというのが。それは手法的に陸橋にするのがいいのか、地下方式にするのがいいか、技術的なことは私わかりませんが、ここが渡るようになりますと、今言うように学校に、問屋町を突っ切るとすぐ北小と元総社中学が並んであるところなんですよね。ですから、ここのところをぜひ今言うように財政的な問題もあるということも十分承知なんですが、将来的なこととしても早急に考えていただきたいと思うんですが、道路建設課の所見をお伺いします。 274 【荒井道路建設課長】 ご指摘のありました箇所につきましては、以前主要地方道前橋安中富岡線跨線橋の整備に伴い、地域の皆様との検討の上、踏切を廃止した経緯があると認識しておりますが、当該箇所は南の、先ほど申した主要地方道前橋安中跨線橋ですね、と北側の総社町三丁目の踏切のいずれからも約600メートルの距離に位置していることから、2つの道路を地下道で結ぶことにより、この地域の東西方向の交通の流れが大幅に改善されることは期待されます。しかしながら、この整備計画については、多額な事業費がかかることに加え、周辺の地形、地物の地理的制約等を考慮する必要があることから、今後地域の皆様の声を聞きながら、費用対効果等を踏まえた検討課題としてまいりたいと考えております。 275 【関谷委員】 課長、地域の皆様の声を聞きながらじゃなくて、地域の人の声を代弁して私が今言っているんだから、もう聞いたんだから、頭の中によく入れて前向きに検討していただきたいと思いますよ。地域の声をもっと詳しく聞きたいというんなら、すぐ陳情署名を集めてまいりますので、よろしくお願いします。  それから、駒形駅前通線の整備状況についてお伺いします。現在まちづくり交付金事業によって、都市計画道路駒形駅前通線の第1期事業として主要地方道の前橋館林線から市道00―095線までの500メートルの部分を整備していると思いますけども、今回の第1期事業だけでなくて、駒形駅前から市道の00―095線の全線の整備を実施することが地域住民や道路利用者にとって重要なことであると私は考えておりますし、この駒形線は駅前まで行って初めて機能する道路ではないかと、私はそのように思っておりますが、今の整備状況についてお伺いをいたします。 276 【荒井道路建設課長】 駒形駅前通線は、北関東自動車道駒形インターチェンジ付近から駒形駅主要地方道藤岡大胡線、前橋館林線を経由し、市道00―095線を結ぶ都市計画道路で、インターチェンジから駒形駅までの間は北関東自動車道整備に伴い、既に整備が完了しております。現在は、主要地方道前橋館林線から市道00―095線までを第1期工事区間として、近隣に整備された住宅団地の基幹道路の確保や道路利用者の利便性と安全性を高めるため整備を推進しております。その整備状況についてでありますが、平成18年度用地測量を実施以降、平成20年度には道路改良工事を実施し、平成22年度の事業完了を目指しております。 277 【関谷委員】 おおむね22年度完成ということでお伺いしておりますけども、その後の未整備区間、バイパスから向こうですね、それは今後どのようにやっていくつもりなんですか。
    278 【荒井道路建設課長】 未整備の都市計画道路駒形駅前通線については、駒形駅から主要地方道前橋館林線までの第2期工事区間として第六次総合計画に位置づけ、事業実施を予定しており、路線全体の利便性がさらに高まると認識しております。また、本路線の整備につきましては、地元からも強く要望いただいておりますので、効率的な整備手法等を研究し、早期に事業着手いたしたいと考えております。 279 【関谷委員】 地元の要望もそうですけども、あれはやっぱり駒形の駅のほうからずっとつながらなければ、私は意味がない道路だと思っていますし、地元の人の声だとあの道路は大型商店が、オリックスか、あれができるので、市がつくったもので、こっちのほうは当てにできないんだと考えている地権者もいるんですよね。だから、私も時たま今回建水の委員だから、質問の機会があったら聞いておくよというんで、この質問をきょうしたんですけど、そう見ている地元の人もいますから、ぜひ行政の公平性とか透明性とかという点からいっても、しっかり要望を受けてやらなければならないと思うんですよね。あそこは、さっきの群大通線や前橋公園なんかと違って、そんなこと言ったら変ですけども、そんなに土地を買収していくのに障害になる要件は私はないように見えますし、ほとんど農地が多いですし、やりやすいところだと思うんですね。だから、そういうところで3億円、5億円と事業化ができないで繰り越しするぐらいなら、そういうところに早く回して行政の信頼をこういう道路行政に特に求められることですから、市民の信頼を得ていただくようにお願いをしておきます。  次に、都市計画について幾つかお伺いをいたします。平成20年度の決算によりますと、都市計画総務費に都市計画及びまちづくりの推進のための調査業務として、幹線道路関連まちづくり調査事業を実施したということであります。聞くところによりますと、落合地区の都市計画についての調査であるということです。この落合地区は、私も何度もこの話をしておりますけども、この調査した結果の内容についてお尋ねをしたいと思います。 280 【根岸都市計画課長】 調査内容についてですが、1つ目は、都市計画で決定済みの西部第一土地区画整理事業の施行区域におきまして、実施していく区域あるいは除外していく区域の検討を行いました。2つ目は、西部環状線と国道17号及び県道前橋安中富岡線との交差点におきまして、既存の交通実態調査結果を活用し、交通容量の解析などを行いました。 281 【関谷委員】 ここで除外するとか、除外しないでとかと言っているんですけども、これどういう意図があってといいますか、目的があってこの調査したんですか。 282 【根岸都市計画課長】 西部第一地区は、約77ヘクタールが未整備となっておりますが、平成19年度に道路や水路など公共施設の実態調査を行いました結果、未整備地区の一部では既に生活道路や排水路が確保されている状況でございました。ところで、国は以前は土地区画整理事業施行区域の縮小などをなかなか認めようとしませんでしたが、最近になりまして、こうした未整備地区におきまして道路状況など一定の条件を満たしていれば、施行区域から除外するなど都市計画の見直しを認める柔軟な考え方に変わってきております。こうしましたことから、西部第一地区の未整備地区におきまして事業を実施していく区域と実施しないで除外する区域の検討を行い、さらに国や群馬県など関係機関との協議資料を作成するため、調査を実施いたしました。 283 【関谷委員】 私もこの区域を見直すということは大賛成なんです。ですから、ただそれにはその区域の、市街化区域ですから、私の家もこっちが始まるときは一緒にやってくれるんじゃないんかと思っている人もいますし、あるいは53条の規定で、しつこく言えば一種の財産権の凍結に陥っている人もいるわけですから、地域の住民に十分説明して対処していただくことが必要だと思います。  ところで、私は何度も申し上げていますが、西部環状線と南部大橋線はつながってこそ、その機能を果たすわけでありまして、ここは県都前橋の西の玄関口でありますし、先ほど前の委員が駅前の50号の五差路というか、あの交差点の混雑状況改良の質問もしておりましたけども、市街地を通り抜けて前橋の東方面に行くという道路と、渋川方面に、北のほうに行く、あるいは赤城南麓のほうに行くというのが全部群馬大橋を、バイパスを渡って群馬大橋のほうへ渡っていくわけですよね。だから、余計渋滞するんですよ。ですから、南部大橋線というか、南部環状線というんですかね、これとヤマダ電機のあるところ、17号の、ここから西部環状線を早く区画整理と同時に抜いていただくと、それで先ほど言ったように大友西通線というんですか、あそこにつなげるということになれば、これは前橋の市街地を通らずに赤城山の南面に、あるいは旧合併した町村のほうに行くいいアクセス道路に私はなると思いますし、中心市街地の交通渋滞にも、私はなると思っているんです。これ国ともいろいろ協議していると思うんですけども、17号と西部環状線との交差点について、交通量の解析などを行ったということですけども、どのような結果が得られたんでしょうか。 284 【根岸都市計画課長】 国道17号から北側の西部環状線が整備されますと、6車線の国道と4車線の市道が十字型に交差しますので、交通量が大変多い交差点になります。さらに、国道17号高崎方面から南部大橋方向への車の流れが将来も多いことが予測されましたので、その影響による交通渋滞対策も重要な課題であると認識しております。いずれにいたしましても今回の調査結果を活用し、国土交通省や群馬県警と十分な協議を重ねる必要があると考えております。 285 【関谷委員】 そういうことになると、今答弁いただいたように6車線と4車線の交差道路になりますから、これは前橋にそんな交差点ないですよね。だから、これは大変なことになると思うんですけども、平成18年度から20年度で毎年実施してきたそれらの調査結果踏まえて、今後どのように取り組んでいく予定なんでしょうか、お伺いいたします。 286 【根岸都市計画課長】 今まで作成した資料を活用しまして、西部第一土地区画整理事業の施行区域の都市計画変更や国道17号との交差につきまして、国土交通省や群馬県、そして群馬県警などと引き続き協議を進めていきたい、このように考えております。 287 【関谷委員】 ひとつよろしくお願いいたします。  それから、二中地区について区画整理二課に2点ほどお伺いいたします。この二中地区は、昭和45年に都市計画決定されて以来、4工区に分割して事業が進められてきたと認識しています。工区区分した第1工区については、仮換地原案を発表し、要望を受け付けているというようなことを聞いておりますけども、その事業の進捗状況についてお伺いをいたします。 288 【酒井区画整理第二課長】 二中地区第1の進捗状況についてですが、二中地区第1は平成19年度に事業決定を行い、ことしの7月に仮換地原案を発表させていただきました。この仮換地原案に対しまして、全地権者の約35%に当たる142通の要望書が提出されました。今後は、この要望書内容を精査し、これに基づいて新たに仮換地原案などを作成し、調整を進めてまいりたいと考えます。 289 【関谷委員】 第1工区の中に、お寺さんが4つありますよね。それで、事業が始まる前の計画では、4カ寺の墓地については嶺公園へ移転する予定と私は聞いていたんですけども、墓地の対応はどうなっているんでしょうか、お伺いいたします。 290 【酒井区画整理第二課長】 4カ寺の墓地の対応についてですが、1つのお寺につきましては既に嶺公園へ墓地移転が完了しております。また、残りの3寺院の墓地につきましては、お寺の要望により現地に残ることとさせていただきました。 291 【関谷委員】 私は、区画整理で嶺公園に移ると聞いていたんだけども、移るのは移るのでいいんだけども、その跡地はどういうふうに事業化は取り組んでいくんかなと、墓地の跡地を換地で一般の人にやるというのは大変なわざですから、現地でいるということで私はほっとしているんですけど、それについて公園緑地課かな、二中地区の区画整理移転墓地の対応として嶺公園に墓地移転のための用地を確保しているわけですけども、二中地区第1地区での墓地移転の当初の計画が変わって、今言うように4カ寺から1カ寺だけがそっちに行くと、そうすると用意した移転用地はあくことになりますけども、その面積はどれくらいあるんですか。 292 【齊藤公園緑地課長】 嶺公園の移転墓地には、二中地区土地区画整理事業により3カ寺と天川霊園の計4墓地が移転いたしました。事業内容の変更から、現在あいている墓地移転対応の面積は約1.3ヘクタールでございます。 293 【関谷委員】 どうもありがとうございました。公園緑地課にお願いをして質問終わらせていただきたいと思うんですけども、墓地のことではないんだけれど、嶺公園に子供が魚を釣っている池があるんですよね。あそこの池に藻が生えていて、子供の釣り道具みんなひっかかっちゃってだめなんですよね。あの藻の除去、それから釣りをしているところの足場、あの付近水が深くないからおぼれるようなことはないと思うんだけれども、池の縁で遊んでいて滑り落ちたり何かする、そういう危険もあると思いますので、あそこのところの釣り場整備を、そんなにお金をかけたものでなくていいんですけども、心して整備をお願いして、私の質問を終わります。どうもありがとうございました。                (前 原 健 一 委 員) 294 【前原委員】 まず最初に、本日皆様にご心配をかけてしまいましたことを深くおわび申し上げます。きょう議会のほうに来る際に、交差点でとまっておりましたところ、後ろからわき見運転の車が追突してきまして、その後警察とのいろいろ事故処理や調書をつくっている段階がありまして、午前中の委員会のほうにおくれてしまいました。また、午後は少し吐き気のほうがしてきましたんで、病院のほうに行きましてレントゲンの写真を撮り、お医者さんに見てもらった結果、むち打ちとのことの診断が出ました。特に早急に危険なわけではないので、その後の委員会のほうは大丈夫ということで、また午後委員会のほうに参加させていただいております。改めまして、ご心配をかけてしまいましたことを深くおわび申し上げます。  それでは、順次質問のほうに移させてもらいます。まず、宮城支所管内の水道整備についてお伺いいたします。合併時の水道関係の引き継ぎについてですが、平成16年度の合併に際しての新市建設計画において、上水道事業では老朽管等の更新を挙げており、合併地区の均等ある施設整備を図るとしておりますが、合併によるスケールメリットを生かした水道整備事業を推進する必要があると思われます。間もなく合併して5年を経過することから、合併地区から引き継いだ事業について合併特例債などを有効に活用した新市建設計画の着実な実施が合併地区の市民にとって大いな願いでもあります。こんな状況において、水道局として合併後の節目としての5年を受けようとしている現段階での水道整備事業の進め方についてお伺いいたします。 295 【永井水道整備課長】 水道局では平成17年度に水道事業計画を策定し、この計画に沿って合併地区の施設整備についても実施してまいりました。水道事業計画の概要といたしましては、貯留容量の不足する配水池の更新など、施設の整備、施設間を結ぶ新市連絡管の整備などでございます。特に新市連絡管におきましては、粕川地区の中之沢浄水場から宮城地区の苗ケ島浄水場に送水する連絡管を整備いたしました。今後も合併地区において、効率的な水運用と安定供給のため水道整備を実施する予定であります。 296 【前原委員】 ありがとうございました。続いて、水道施設の整備方針についてお伺いいたします。水道事業の多くが高度経済成長期の昭和40年代から50年代の初めに施設の多くが建設され、管路についても同時期に大量に整備されました。整備されてからおよそ40年を経過しておりますが、今後更新期を次々に迎えることが明白であります。この大量更新に対応するには、財政面などでも大きな課題となっていることは認識しております。このような厳しい状況下において、水道事業の遂行についてご苦労は理解しており、また感謝もしております。本市の状況ですが、宮城支所管内の水道施設についても、高度経済成長期に建設された施設が多く、合併以前から施設や管路の老朽化が指摘されており、水漏れが多発していたと聞いております。そこで、現在の宮城支所管内における水漏れ状況と老朽管の整備状況、今後の整備方針についてお伺いいたします。 297 【永井水道整備課長】 本市の水道施設及び管路につきましては、議員さんのご指摘のとおり昭和40年から50年代の市域の拡大と水需要の増加に対応するため、その多くが建設されてきました。宮城地区の水道施設、管路も同様でございます。宮城地区に限らず、本市全体の水道施設としても大きな課題になっております。  次に、漏水状況につきましては、平成20年度に本市全体で1,138件、うち宮城地区で84件発生しておりまして、率にしまして7%となります。19年度が89件でありましたので、5件の減少となっております。  宮城支所管内の整備状況ですが、20年度には比較的漏水が多く発生している路線を中心に、2.4キロメートルの布設がえを実施いたしました。今後の整備方針は、漏水が多い路線を優先に順次老朽管の布設がえを実施していく予定であります。以上です。 298 【前原委員】 ありがとうございました。続きまして、宮城支所管内の道路整備についてお伺いいたします。先ほど近藤好枝委員が話したところと大分重複するところが多いかと思いますが、ご了承ください。  宮城支所管内の道路整備についてお伺いいたします。平成16年12月の前橋市と大胡、宮城、粕川の旧3町村の合併から、間もなく5年を迎えようとしております。また、大胡、宮城、粕川の新市域における道水路整備事業を効率よく公平性をもって実施していくことを目的に、東部建設事務所が平成18年度に設置され、その後の3年間において迅速な地元対応と新市建設計画の道路整備事業及び地域住民に密接な生活関連道路等について計画的な事業実績を行い、舗装率の向上や地域の安全と生活環境の改善に大きく寄与してきたものと承知しております。しかしながら、宮城地区においてはまだまだ未舗装道路が多く、大雨時においては砂利の流出が見受けられる箇所もあり、また防じん処理されている道路についても老朽化により路肩が崩れていたり、至るところに雑草が生えて通行に支障があることから、舗装整備が必要であると思われます。  そこで、平成20年度決算においても、前橋市全体では道路舗装を含めた事業費として約13億円の支出がされておりますが、平成20年度末における宮城地区の市道の舗装率についてお伺いいたします。 299 【下田東部建設事務所長】 平成20年度末の宮城地区の道路舗装率につきましては、道路管理台帳に基づいた延長集計から道路延長約350キロメーターに対しまして、舗装延長は約124キロメーターでございます。舗装率は35.5%でございます。先ほど近藤委員さんにもお答えいたしましたが、昭和40年代まで宮城地区で実施された防じん処理舗装の道路を含めますと73%でございます。以上でございます。 300 【前原委員】 ただいまの答弁により、宮城地区の道路舗装率については35.5%とお聞きいたしましたが、これは宮城地区の農村地域である地域特性を勘定しても低い値であると思われます。また、防じん処理されている道路を含めると、73%の舗装率に換算されるとのことですが、その道路についても三十数年も経過しており、道路面も大分傷んで、でこぼこ状態にあることから舗装整備が必要であると考えております。宮城地区におきましては、防じん処理をされている道路のことを宮城地区のほうではスタビ舗装というんですけれども、これがたまたま安価でできることと砂利等の材料が安価で手に入るため、ほかの地区においては数%しかつくられていないこの防じん処理された道路なんですけれども、宮城に関しては30%以上で宮城地区の半分近くを占めるような比率になってしまいました。当時としては、とても経済的でよかったのかもしれないですが、さすがに今では路肩が崩れてしまい、消防車が通れないぐらいの道になってしまっているところもあります。  そこで、舗装整備について東部建設事務所としてどのような方針で事業実施していく計画なのか、お伺いいたします。 301 【下田東部建設事務所長】 舗装整備の実施につきましては、危険性や優先度などについて検討し、地元自治会との協議を行いながら、限られた財源を有効に利用して段階的な整備を行ってまいります。また、宮城地区は、先ほど議員さんがおっしゃったようにスタビ舗装、防じん処理舗装とされている道路が多くあります。傷んだところが見受けられている今日でありますけれども、オーバーレイなどの表層舗装による整備手法も検討しながら行ってまいりたいと考えております。以上です。 302 【前原委員】 ありがとうございました。続きまして、通学路の安全確保についてお伺いいたします。ただいまの答弁により、道路舗装の計画的な進め方についての見解をお聞きいたしましたが、次に児童が毎日利用している通学路についてお伺いいたします。  宮城地区の通学路については、歩道が未整備の道路が多く、裏道の狭い未舗装道路であったり、ところによっては防護さくが必要な危険性の高い道路を利用しており、学童児童の安全確保が必要であると考えております。そこで、そのような通学路に関する整備についてお伺いいたします。 303 【下田東部建設事務所長】 通学路の整備については、危険箇所の調査、精査を行い、学校や地元自治会などとの連携により、舗装整備や路肩整備並びに転落防止さくなどの施設の整備を行い、児童生徒の安全確保に今後も努めてまいりたいと考えております。以上です。 304 【前原委員】 ありがとうございました。通学路の安全確保については、道路及び安全施設の整備を行い、今後ともより一層の努力をいただきますようお願いいたします。  次に、道路整備事業の実施についてお伺いいたします。地元要望の生活道路等の拡幅整備事業については、地元自治会の協力のもと地権者との協議を行いながら事業実施を行うものと考えておりますが、前橋市による道路整備事業については地元周知を含めどのように進めていくのか、実施のスケジュールの概要についてお伺いいたします。 305 【下田東部建設事務所長】 生活道路などの整備事業の実施のスケジュールの概要についてでございますが、初めに地権者全員が道路整備に対して理解された同意書の添付のもとに整備要望などを精査した上で、現地測量を実施し、平面図の作成をいたします。次に、計画道路線形について地元説明会を実施し、概略の線形に基づき地権者の用地の確認をいただき、路線測量、詳細設計、幅ぐいの設置になります。次に、丈量図による買収面積及び補償物件の提示を行い、契約完了後に工事の実施となります。いずれにいたしましても生活関連道路整備事業につきましては、地元自治会や関係地権者との協議を重ね、ご理解とご協力をいただくことにより事業の実施が進められるものでございます。以上でございます。 306 【前原委員】 いろいろとお答えいただき、ありがとうございました。  以上で私の質問を終了したいと思います。本日はありがとうございました。                (富 田 公 隆 委 員) 307 【富田委員】 まず、長期優良住宅の認定制度についてお伺いいたします。日本と欧米の住宅の平均耐用年数を比較しますと、日本では約30年、イギリスでは77年、アメリカでは55年と言われております。我が国においてこのように短期間で住宅を建てかえることは、環境や限りある地球資源にとっては好ましいことではありません。我が国でも質の高い住宅を建設し、世代を超えて長期にわたり使用することで、環境負荷の低減を図りつつ、良質な住宅を次の世代に残すことが必要と考えます。平成21年6月4日に長期優良住宅の普及の促進に関する法律が施行され、長期優良住宅は別名200年住宅と言われるように、良好な状態で長期に使用するための措置が講じられた住宅を、その建築及び維持保全について行政庁が計画を認定する制度として始まったとお聞きしておりますが、まず認定制度の概要についてお聞きします。 308 【松嶋建築指導課長】 認定制度の概要としましては、長期優良住宅を建築し、維持保全しようとする者が行政庁に認定申請を行い、行政庁は認定基準に基づき審査し、建築維持保全に関する計画の認定を行います。認定基準には、十の項目があり、具体的には構造躯体の劣化対策、耐震性、維持管理、更新の容易性、可変性、バリアフリー性、省エネルギー性について一定の性能を有し及び居住環境への配慮、一定規模以上の住戸面積、建築後の維持保全、資金計画についてとなっております。  また、認定により建築された住宅の定期点検と必要な補修、交換等を実施することにより、長期間にわたって使用可能な良質な住宅がストックできるとともに、住宅履歴の作成と保存を行うことで、既存住宅の流通の促進を図るものでございます。 309 【富田委員】 長期優良住宅の認定制度には配慮しなければならない事項が多数あり、住宅の建築後も建物を良好な状態に保つため、適切な維持管理をしなければならないことがわかりました。制度が始まったのが6月からとのことですが、長期優良住宅の申請及び認定状況についてお伺いいたします。 310 【松嶋建築指導課長】 長期優良住宅の認定申請につきましては、8月31日現在で55件でございます。このうち認定となったものが53件でございます。内訳としましては、ハウスメーカー51件、一般工務店2件、建て方としましては、プレハブ造46件、在来工法7件でございます。なお、国の試算では2から3年後には新築着工戸数の1割程度が認定を受けると推計されております。 311 【富田委員】 長期優良住宅の認定状況についてはわかりました。ただいまの答弁によりますと、大手のハウスメーカー、いわゆるプレハブ住宅の申請が圧倒的に多く、一般の工務店で大工さんが施工する住宅は極めて少ないように感じました。そこで、今後一般の工務店が認定制度を活用していくための課題はどのようなものが考えられるか、お伺いいたします。 312 【松嶋建築指導課長】 現在大手のハウスメーカーが認定申請の圧倒的な数字を占めていますのは、制度が始まって間もないことから、早くから制度の内容を研究し、設計への対応や営業力によるものと思われます。なお、長期優良住宅の建築には手続の費用や建設費が建築主への負担を伴いますが、建設費が高くなり、負担が増加する分、固定資産税など一般住宅の負担額以下に抑制する特例措置が受けられるとともに、所得税の特別控除や住宅ローン減税の創設が行われております。  一般の工務店が認定制度を活用していくための課題としましては、認定基準など制度の内容をまだつかみ切れていないことが考えられ、市としても講習会等において制度の普及に努めてまいりたいと考えております。 313 【富田委員】 ありがとうございました。一般の工務店が認定制度を活用できるよう認定基準など、制度の内容に対し市が講習会等行うということでありますが、ぜひともこの講習会に一軒でも多くの工務店の方々に参加していただき、この新しい需要に対する受注をしてもらいたいと考えますので、これからもこの制度の普及にぜひともご尽力いただきたいと思っております。  続きまして、中心市街地の活性化に向けた取り組みについてお伺いいたします。昨年の4月にスタートした第六次前橋市総合計画に位置づけられた都心核に含まれる中心市街地の活性化は、本市の重要課題として、これまでもソフト、ハードの両面からさまざまな施策を展開してきたことと思いますが、これまでにどのような取り組みをしてきたのか、また今後どのように取り組んでいくのか、まずお伺いいたします。 314 【三輪まちづくり課長】 中心市街地の活性化は、本市にとりまして長年の課題でございまして、これまでにもソフト、ハードの両面からさまざまな事業を展開してきております。その中には、年間約140万人もの利用者がございます前橋プラザ元気21の整備や広瀬川河畔緑地の歩行者空間再整備など、具体的な成果に結びついている事業もありますが、中心市街地の活性化には厳しい状況であります。このような状況にございますけれども、現在中心市街地の活性化に向けた事業の早期具現化を最優先と考え、中心市街地活性化基本計画との整合を図りながら、都市再生整備計画を策定し、事業の具体的な推進を図っていきたいと考えております。 315 【富田委員】 中心市街地の活性化に向け、事業の具体的な推進を図るため都市再生整備計画を策定していくとのことですが、この都市再生整備計画とはどのような計画なのか、その内容についてお伺いいたします。 316 【三輪まちづくり課長】 都市再生整備計画でございますが、市町村が国庫補助事業としてまちづくり交付金を受けるために策定する計画でございます。所管する国土交通大臣に提出し、全体計画の評価で採択を受けるものでございます。計画の内容といたしましては、交付期間、整備計画の目標、目標設定の根拠、目標の実現状況、定量化する指標、交付期間内に実施する事業などを記載いたします。都市再生整備計画の策定に当たっては、中心市街地活性化基本計画との整合を図った上で、また事業実施に当たってはまちづくり交付金の支援措置を活用した財源確保に努めながら、効果的に事業を推進してまいりたいと考えております。以上です。 317 【富田委員】 ただいまお答えいただいた都市再生整備計画に定めた事業については、まちづくり交付金を財源に効果的に推進していくようですが、まちづくり交付金の交付対象はどのようになっているのか、お伺いいたします。 318 【三輪まちづくり課長】 まちづくり交付金の交付対象でございますが、基幹事業と提案事業がございまして、交付金の限度額が算定対象となっております。  基幹事業といたしましては、道路、公園、土地区画整理事業等の事業がありまして、従来のハード事業が対象でございます。事業費の40%が交付となっております。  また、提案事業といたしましては、まちづくりの目標を達成するために必要であれば幅広い事業が対象となりまして、ソフト事業面においても地域の創意工夫を生かした個性あるまちづくりをより効果的に推進することが可能となります。 319 【富田委員】 中心市街地の活性化について最後の質問といたしまして、広瀬川河畔緑地再整備についてお聞きします。広瀬川河畔緑地の再整備については、中心市街地の活性化に寄与するため、バリアフリー化に対応した歩行者空間としての再整備も実施されてきており、今年度も引き続き取り組まれておりますが、未整備区間も含めて今後の整備についてお伺いいたします。 320 【三輪まちづくり課長】 広瀬川河畔緑地の再整備でございますが、萩原朔太郎などの多くの詩人にうたわれてきました歴史ある広瀬川の水辺空間を生かした中心市街地の顔といたしまして、人々が集う魅力ある歩いて楽しい緑の歩行者空間づくりを、そして中心市街地の回遊性の向上を図るために、平成19年度から再整備を進めております。再整備の進め方につきましては、広く市民との協働を図るために有識者、障害福祉団体、まちづくり団体、商工会、地元自治会及び公園愛護会で構成する検討会に諮りながら、施設計画をまとめ、施行しております。昨年度までに厩橋から久留万橋までの左岸と比刀根橋から諏訪橋までの右岸の整備が完了しました。工事完了後には、検討会と同様に検証会を実施し、その結果を次の整備計画に反映しているところでございます。21年度も引き続き厩橋から比刀根橋までの右岸の整備を実施する予定になっておりますが、未整備区間となります諏訪橋から久留万橋の右岸につきましては、平成23年度から順次再整備を進める予定でございます。以上です。 321 【富田委員】 それぞれご答弁ありがとうございました。今後とも中心市街地の活性化に向け、ソフト、ハードの両面で効果的な事業の推進をよろしくお願いいたします。  最後といたしまして、前橋駅北口広場整備の進捗状況と今後の取り組みについてでございますが、細野委員さんのご質問と重複いたしますので、要望のみとさせていただきます。  都市の駅前というのは、その都市の顔であり、公共交通機関で前橋市を訪れた多くの人々の玄関口であるとともに、その都市のまちづくりに対する姿勢やセンスがうかがえる場所であると思います。そういった面から、県都前橋の顔とも言うべき前橋駅の北口広場整備をゾーニングやレイアウト等も今後ともしっかりしていただいて、しっかりとした整備を行っていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。  以上で私のすべての質問を終わりたいと思います。ありがとうございました。 322 【中里委員長】 以上で質疑を終わります。 323               ◎ 討       論 【中里委員長】 これより討論に入りますが、討論については、委員会運営要項に基づき、本会議にゆだねることといたします。 324               ◎ 表       決 【中里委員長】 これより付託を受けた議案第78号及び第85号から第87号まで、以上4件を一括採決いたします。  本案は認定することに賛成の委員の起立を求めます。                (起立多数) 325 【中里委員長】 起立多数であります。  よって、議案第78号及び第85号から第87号まで、以上4件は認定すべきものと決まりました。 326               ◎ 委員長報告の件 【中里委員長】 お諮りいたします。  委員長報告の文案については、正副委員長に一任願えるでしょうか。                (「異議なし」の声あり) 327 【中里委員長】 ご異議もありませんので、そのように決定をさせていただきます。 328               ◎ 散       会 【中里委員長】 以上で本委員会に付託を受けた議案の審査を終了いたしましたので、会議を閉じます。                                        (午後4時54分) 当サイトに掲載されているすべてのコンテンツは前橋市議会の著作物であり、日本国内の法律および国際条約によって保護されています。 Copyright (c) Maebashi City 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