6 ◎ 質 疑
【
桑原委員長】 これより質疑に入ります。
(布施川 富 雄 委 員)
7 【
布施川委員】 おはようございます。質問をさせていただきます。
私は、土木部と
都市計画部に関連して順次お伺いをいたします。まず、
道路用地の買収についてですが、各会計決算に関する報告書の90ページに、道路の新設や拡幅工事に伴う買収費、あるいは工作物等の補償費、98件、2億 8,269万七千余の数字がのっております。土木課における道路の新設、改良等にかかわる用地を取得するのに大変な苦労をされておるものと考えておりますが、平成2年度において用地の取得上どんな問題点があったのか、お伺いしたいと思います。
8 【
加藤土木課長】 お答えさせていただきます。地元からの要望に基づく
生活関連道路でございますので、一刻も早く工事の完成を願っているわけでございまして、住民の方につきましても、単価についておおむね承知をしていると思われておりますので、平成2年度におきましては、特に問題点は聞いておりません。以上です。
9 【
布施川委員】 平成2年度では特に問題点はなかったということですが、私ども議員などには
大変不平不満が出てきております。市民の身近なところを通っている国道とか、あるいは
地方主要道にかかわる整備の単価と、
一般生活関連道路の単価に余りにも開きがあるということだと思います。私の町も現在
大胡藤岡線等の
主要地方道の整備が進んでおりますが、この関係の農地単価、そういったものとは、
生活関連道路の
一般市道とは大変な差があるわけでして、ちょっと計算しても12分の1か13分の1ぐらいの価格であるわけです。国や県の事業では不動産の
鑑定価格を基準に
用地買収の単価が算出をされておりまして、継続事業についても
公示価格の
アップ率等を掛けた、その時点での修正をしながら買収を行っているというふうに聞いております。市道における
用地買収価格はどのように算出されてきているのか、お伺いいたします。
10 【
加藤土木課長】 土木課で実施しております
用地買収につきましては、市単事業と
国庫補助事業との二つの基準に分かれておるわけでございますが、
市単独事業につきましては、固定資産評価替どきの3年ごとに単価のアップを図っておるわけでございますけれども、平成3年度における
アップ率につきましては、
固定資産評価額にかかわる平成3年度の総評価の
平均上昇率を基礎として算出しております。これは宅地、農地に分けまして、その宅地におきましてもA、B、Cと3地区に分けまして、A地区につきましては市街化で
住宅密集地、これが37.6%、B地区がA地区を除いた市街化区域でございますけれども、これが31.4%、C地区でございますが、これが
市街化調整区域でございます。これにつきましては29.7%、こういうことで上げているわけでございます。農地につきましてもやや同率で上げてございます。以上です。
11 【
布施川委員】 市の単独の事業でも
固定資産税の評価替時とあわせて3年ごとに見直しをされているということで、これまでの3年間の今
アップ率ですか、ありましたが、
ランクごとでは37.6から 28.56ぐらいは上がっているということでございますが、ちなみに本市の調整区域内の平成元年度からの3年間の
地価公示等を見てみますと、平成元年度が14.1%アップ、2年度が18.9%アップ、3年度が20.1%アップされており、3年間で約53.1%が上昇されているわけです。
一般市道は
生活関連道路としての性格があるわけでして、整備の際の土地価格は低いことは市民もある程度は理解されておりますが、
アップ率等まで考えてみますときに、大変な大きな開きが出てきている。そういったことで、今後一考を要するものもあるのではないかとも考えられますが、県内の10市や
類似都市の
用地買収価格の
設定方式等がわかりましたら、お聞かせいただきたいと思います。
12 【
加藤土木課長】 県内10市の事情等を問い合わせてみたんですが、やはり前橋と同じような
固定資産評価額を基礎として単価を設定しておるのが多いわけでございます。中には
地価公示、
不動産鑑定を基礎としている場合もございますけれども、その
鑑定価格の二、三割程度を単価にしているということでございます。以上です。
13 【
布施川委員】 県内10市でのいろいろ
価格設定等も本市と同様のように行われているのが多いということですが、
地価公示あるいは
不動産鑑定等を基礎としているところもあるようです。単価の割合は低くとも、
アップ率等はそういったところは本市よりもかなりいいんじゃないかというふうに考えられます。と申しますのは、先ほど申し上げましたように、県あるいは国道等においてはここ3年間で五十一・数%も上がっているわけですから、おいおいにそういったことが考えられるわけでして、市の
単独事業は
生活関連道路であり、生活上非常に利便性が高くなり、単価は低くともやむを得ないというふうに理解している市民が多いわけですが、反面国、県の事業と余りにも価格差が大きく、住民合意が得られずに、なかなか陳情まで持ち込めないというのが多いわけです。上がってきたものは理解しているわけですから、すぐ仕事にも取りかかっていただけるんですが、そこまで来るのに余りにも単価が違い過ぎて、合意が得られないで出てこられないというのもかなりあるわけです。特に県道の拡幅に伴う取りつけ道路は、一定の区間は大変高く、それを超えると即座にその前の土地の価格の15%か20%ぐらいになってしまうというようなこともあります。そのために接続している工事が続けてできないケースが大変あるわけでして、自治会長さん等も大変困っております。その辺も含めて市単の用地の
買収価格を見直す考えがあるのかどうか、お伺いいたします。
14 【
加藤土木課長】 経済基盤を支える高
規格幹線道路と地元住民が
生活道路として使用する
集落内道路とでは、その道路にかかわる利用者の範囲とか性格といったものがおのずから異なるわけでございまして、同一というわけにはなかなかまいりません。また、
類似都市の
用地買収方法等においても、市単独の市町村道においては、まだまだ寄附方式や本市と同様の算定方式が多く、過去の経緯もありますので、国、県と同一単価というわけにはなかなかまいりません。平成2年度決算におきましても、市単独の
道路改良は50路線ほど実施しておりますが、住民、
自治会等からの陳情になかなか追いつけませんのが現状でございます。限られた予算の枠の中でより一歩でも多く地元の要望にこたえられるよう
道路改良事業を進めているわけでございますけれども、地権者、
自治会等の関係者のご理解を得ながらこれからも努力してまいる所存でございますので、よろしくお願いします。
さらに、単価の見直しでございますが、今後十分検討いたしまして、次の機会にまた考えていきたい、このように考えておりますので、よろしくお願いいたします。
15 【
布施川委員】 単価は少し上げたい、あるいは市単道路の改良は一本も余計していきたいということですから、大変虫のよい話であるわけですが、
単独事業の性格を踏まえた上で、単価の見直し等ももう検討する時期に来ていると、そういうふうに考えますので、強く要望しておきたいと思います。
次に、事業主体は建設省であるわけですが、本市に深いかかわり合いのある50号線の拡幅についてお伺いをしていきたいと思います。国道50号線は
東毛地域からの往来も本当に激しく、朝夕のラッシュ時はもとより、渋滞も著しいわけでして、早期な整備完成を望む声がクローズアップされてきております。昨年、平成2年度あたりから大変積極的に工事が進められてきておりますが、これまでの進捗状況をちょっとお聞かせいただきたいと思います。
16 【
加藤土木課長】 国道50号線につきましては、東部の
区画整理地区界を起点といたしまして、
上武道路まで5キロございます。
上武道路から赤堀町までの間が4キロ、計9キロほど前橋の地区の中が延長があるわけでございます。現在この上武までの5キロの区間につきまして事業を着手しておるわけでございますけれども、昭和61年度に
用地買収に入っております。現在3件ほどがちょっと難航しておりますので、まだ未買収ということで、現在折衝中ということでございます。工事につきましては、昭和62年度に工事着手いたしまして、起点側より 800メートルの区間が現在4車線として供用開始してございます。この区間は東部第二の区画整理におきまして、南側の拡幅部分につきましては既に用地があいておりました区間でございまして、北側のみの買収の区間でございます。残りの区間につきましては、現在橋梁整備、それと
改良工事といたしまして排水路、擁壁等施工しておりまして、平成3年度末にほぼ完成するということでございます。なお、現在小島田の県道との十字路が朝晩非常に渋滞が激しいということでございまして、この部分につきましても平成3年度末までに暫定的な右折車線を設けるということでございます。以上です。
17 【
布施川委員】
上武道路までの5キロ間の完成予定が平成4年という今お答えをいただきましたが、一日も早い完成を地域住民が希望しているわけでして、ひとつ
建設省高崎工事事務所等へも促進の働き等もしていただきたいと思います。
なお、幅員が20メートルから25メートル、両側歩道、
中央分離帯の設置ということで、これに交差する市道、いわゆる取りつけ道路の整備は当然必要なわけでありますが、これまでどのように取り組まれてきているのか、お伺いしたいと思います。
18 【
加藤土木課長】 この事業がスタートの時点におきまして、建設省と前橋市の関係課と十分協議をいたしまして、道路の北側につきましても大きな排水路をつくっていただきまして、桃木まで抜いていただいたと。また、道路を横断する水路につきましても、設計協議の段階で市の要望等も十分申し入れまして、現在その要望に基づきまして施工しておるわけでございます。
取りつけ道路の関係でございますけれども、全体で9路線ほどございますけれども、平成元年度におきまして2路線が既に完成しております。今年度3路線を現在施工中でございますけれども、平成4年1月の末をもって一応完成の予定でございます。残りの4路線につきましては、今後建設省の工事に合わせまして平成4年度において施工する予定でございます。以上でございます。
19 【
布施川委員】 答弁によりますと、国道50号線の進捗とあわせて計画的に進められている状況とのことです。今後とも市民の期待にこたえられるようお願いしておきたいと思います。
なお、過日の新聞で国道50号の関係が、笠懸、赤堀から前橋市の上武までの4車線化が進められているわけですが、現道の拡幅化、あるいはバイパスを新設するのか、ルートの選定で地元の調整が大変難航しているということで、路線決定がなかなかできないで困っているというような記事が載っておりましたが、本市としてはどのようにその辺の路線を考えているのか、ご所見を伺いたいと思います。
20 【
加藤土木課長】
上武道路から赤堀町までが4キロあるわけでございますけれども、赤堀町から笠懸町の間が新里村等で北のほうへ回していただきたいという、新聞でもご存じだと思いますけれども、要望がございまして、現在まだルートが決定されておりません。したがいまして、前橋の区間につきましても、現在まだ調査中ということでございますので、正式には決定はされておりませんけれども、前橋といたしましてはあくまでも現道を拡幅するということで建設省には要望してございます。以上です。
21 【
布施川委員】 わかりました。前橋市の路線については、前橋市のひとついろいろメリットの高い路線をきちんと定めて進んでいただきたいと思います。国道50号線は県央と
東毛地域を結ぶ大変重要な
幹線道路になるわけでして、速やかに地元調整を図って、促進をされることを望んでおりますので、一層のご努力を要望しておきたいと思います。
次に、前橋駅周辺の
放置自転車の対策について伺っていきます。両毛線の
高架化事業によりまして、駅周辺が整備された際に、駐輪場も整備をされ、官民の協力によって、あるいは適切な指導も行われて、一時は大変よくなってきたと言われておりましたが、また最近は自転車の増加等も加わりまして、放置状況は目に余るものが出てきておりまして、過日の上毛新聞の記事だったでしょうか、
視覚障害者にも大変迷惑をかけているようです。都市景観にも異様な光景が感じられる状況にまたなってきております。前橋駅周辺の
放置自転車に対する取り組みはどうなっているのか。また、この問題に対して、直接関連の深いJR前橋駅はどのような対応をしているのか、お伺いしたいと思います。
22 【
平田道路維持課長】 お答え申し上げます。前橋駅周辺の
放置自転車の対策につきましては、その取り組みと前橋駅当局のどう対応しているか、その2点についてお答え申し上げたいと思います。まず、駅周辺の
放置自転車の状況でございますが、所定の駐輪場に約 2,460台用意してございます。その他
駅前広場周辺には 400台の
放置自転車がされておるわけです。それが今委員さんのおっしゃった景観を損なう原因となっておるわけです。これらの取り組みにつきまして、さきに
総括質問で
土木部長が答弁したとおりでございまして、ここでは補足させていただきますと、月に1回一斉指導日を設けまして、
整理委員会のメンバーにより実施をしているほか、年4回
放置自転車の一斉撤去を行っております。さらに、来年1月から指導員を増員し、指導の強化を図っていきたいと考えております。さらに、高校生等のマナーの問題についても、
教育機関等を通じまして訴えていきたいなと、こう考えておる次第でございます。
次に、前橋駅当局の対応でございますけれども、
対策委員会の副会長としてメンバーに加わっております。一斉指導や撤去の際に職員を派遣していただいたり、日常の清掃業務の傍ら、自転車の整理をしていただくというような協力を願っておるわけでございます。今後も官民一体となった体制で取り組んでまいりたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。
23 【
布施川委員】 市当局も、あるいは民間の方の協力も得て積極的に取り組まれている姿勢はよくわかりました。しかしながら、先ほど言われたように 2,460台ですか、そのほか 400台が大変放置の状況であるということでございますが、やはり絶対的な駐
輪スペースが不足しているということでは、なかなか適切な指導もできないわけです。何かもう対応を考えていかなきゃならないと思いますが、その辺についてお伺いしたいと思います。
24 【
平田道路維持課長】 先ほども申し上げたとおり、来年の1月から指導員の増員を図っております。それから駅東側のJRの高架下の用地がございます。それから市有地がその隣接地にございますけれども、それらを駐輪場として利用する方向でJR及び
関係機関と協議中でございます。以上です。
25 【
布施川委員】 駐車場をつくっていただくとしても、駅舎から大変遠くなると、
放置自転車をされている経緯から見ましても、利用される人が大変少なくなってきて、なかなか放置を食いとめるということはできないと思います。そこで、現在使用している
西側駐輪場は
平面利用であるので、これを効率のよい
立体駐輪場でも考えれば、最善の策ではないかというふうに考えられます。そのような考えがあるのか、ひとつ
土木部長にお伺いしたいと思います。
26 【
酒井土木部長】 確かにお話のように、駐輪場が遠いとなかなか利用していただけないというような実態でございまして、ただいまお話がありましたように、現在東側には立体的な駐輪場が今できているわけでございますけれども、西側が一応今
平面利用ということでございます。それにつきましてもいろいろ私ども検討いたしまして、現在のところ駐輪場も絶対的に不足をしております関係もありまして、先ほど来課長が申しましたように、今後も
立体駐輪場をつくっていくような格好で今計画中でございますし、
関係機関とも今話を進めているところでございます。ある程度まとまって、その方向に向くならば、また委員会のほうにもお話をいたしまして、進めていきたいというふうに考えています。以上です。
27 【
布施川委員】 大分前向きな積極的な答弁をいただきました。ぜひとも早期に実現していただきたいと思います。
なお、
総括質問でもありましたが、駐輪場を管轄している所管が全部違うんです。駒形駅、前橋駅、新前橋駅、総社駅、それから中央駅のところ、所管がみんな違うわけでして、これは大変だと思います。ぜひとも早期に一元化、それを考えていただいて、積極的な全地域に対する駐輪施設の早期実現を要望しておきたいと思います。
次に、
北関東自動車道に伴う
アクセス道路についてでありますが、決算書の 185ページでしたか、
道路新設改良費が21億 6,743万余円のっており、そのうちの委託料 6,639万三千余円に計上されておりますが、その中から
北関東自動車道の
前橋南インターと接続される
都市計画道路の朝倉玉村線の関係の委託が計上されているようですが、その辺の内容についてお伺いいたします。
28 【都丸街路課長】 お答えいたします。
都市計画道路朝倉玉村線は朝倉町より下阿内までの延長 5,850メーター、基本幅員25メーターで、玉村町地内の広域
幹線道路に接続するものであります。このうち第1期事業といたしまして、宮地町の
主要地方道高崎駒形線から下阿内地内の
主要地方道前橋玉村線までの 2,250メーターの区間について平面測量及び中心線測量を平成2年度に土木課において実施いたしました。以上です。
29 【
布施川委員】
北関東自動車道は昭和63年4月に高崎から伊勢崎間が都市計画を決定されており、待望久しかったわけですが、国幹審が去る12月3日に開かれまして、優先着工区間になっております高崎伊勢崎間の約15キロメートルが整備計画路線に格上げされたわけで、今後日本道路公団に対して建設大臣から施行命令が出れば、10カ年ぐらいで開通されると言われております。それらに対応できる
前橋南インターチェンジの
アクセス道路としての機能を有する
都市計画道路朝倉玉村線の事業計画が積極的になされなければならないと思いますが、その辺の事業計画についてお伺いいたします。
30 【都丸街路課長】 平成3年度から第1期事業の 2,250メートルを国庫補助金事業として土木課より街路課が引き継ぎまして事業着手いたしました。事業計画年度は平成3年から10年までの8カ年計画を予定しております。平成3年度に地元関係者等に事業計画の説明を行い、土地境界線の立ち会い、細部測量を実施し、現在道路詳細設計を行っております。本年度一部
用地買収を開始し、三、四年で事業用地を買収し、以後
道路改良工事を行う予定でございます。
31 【
布施川委員】
北関東自動車道の進捗のおくれることのないよう事業を進めていただきたいと思います。
次に、これらの道路の開通に伴い、南部地区の交通の流れが変わってくると思われます。本市の中心地街路と接続する路線についてどのような計画があるのか、お伺いいたします。
32 【都丸街路課長】
主要地方道前橋長野線バイパスは県施行といたしまして、ぬで島町から公田町の高崎駒形線の間、延長約 2,450メートルを
用地買収を95%完了し、現在文化財遺跡調査を実施しております。これが済み次第、暫定2車線で工事着工の予定です。また、高崎駒形線以南は平成3年度に測量を実施し、道路設計後平成6年以降から
用地買収をしたいと聞いております。また、
北関東自動車道の北側に計画されております
都市計画道路横手鶴光路線は市の事業といたしまして、
北関東自動車道の幅員が決定次第、事業着手する必要があるかと考えております。以上です。
33 【
布施川委員】 朝倉玉村線は南のインターに欠くことのできない路線であり、将来玉村町に通ずる主要
幹線道路として大きな役割が果たされるわけですから、地域のひとつ発展や交通緩和にも波及が大変大きいと思いますので、鋭意努力をお願いしたいと思います。
また、
北関東自動車道は前橋にもう一カ所、駒形インターチェンジが計画されており、駒形町の区画整理事業と関連
アクセス道路も計画がありますが、今後上増田に工業団地等の整備も含まれており、これらとの関係のある
アクセス道路の構想等がありましたらば、ご所見をお伺いしたいと思います。
34 【福田都市計画課長】 お答えをいたします。駒形インターの計画に合わせまして
アクセス道路の計画があるかどうかということですが、先ほどお話がありましたように、本年12月3日に基本計画から整備計画に昇格になったということで、いずれ施行命令が出されるであろうと、こういう予定であります。駒形インターの
アクセス道路としまして前橋古河線がございますが、現在53%の進捗率でございます。今年度松並木地区の区画整理事業の区域が都市計画決定になりますと、今後事業が図られるわけでして、さらに事業が進捗していくであろうというふうに考えます。また一方、
都市計画道路の西善駒形線というのも
アクセス道路としてございます。これにつきましては、駒形第一土地区画整理事業と並行いたしまして整備を進めていくということになっております。それから、県道藤岡大胡線でございますけれども、駒形地区において現在県の事業によりまして事業が進められております。以北の国道50号までは
用地買収がほぼ完了しておりまして、平成8年度には完成予定と、こういうことになっております。
それから、2点目の上増田の工業団地の
アクセス道路でございますけれども、この計画につきましては、現在駒形駅の北側の藤岡大胡線からのアクセス、桃木川を渡りまして東へ計画ルートが検討されております。将来的にはこの団地を含みますこの地域の市街化の動向を見ながら、農林サイドとの調整を図る中で、さらには必要な
アクセス道路、こういったものも検討はしていきたいというふうに考えております。以上でございます。
35 【
布施川委員】 市内2カ所できます
北関東自動車道のインターチェンジが有効に利用されて、本市の活性化に大きくつながっていきますよう
アクセス道路の整備に鋭意努力をしていただくよう要望しておきたいと思います。
次に、上武国道について伺いますが、かつて幻の国道と言われた
上武道路も現実のものとなりまして、昭和61年には埼玉県深谷市の17号バイパスのジャンクションを起点に事業が着手され、昭和63年1月には本市の飯土井町、城南工業団地まで片側2車線が開通され、平成元年3月には本市の今井町、国道50号線までが開通になったわけですが、平成2年度以降の進捗状況と今後の見通しについてお伺いいたします。
36 【福田都市計画課長】 お答えをいたします。平成2年度以降ということですので、その点に限ってお答えをいたします。現在
上武道路の起点であります深谷バイパスのジャンクションから、新上武大橋を経まして本県の国道 354号までの区間は、本年度の供用開始に向けて工事を急ピッチで進めております。これが完成しますと、国道17号深谷バイパスジャンクションから直接
上武道路に乗り入れられまして、国道50号線までは暫定2車線で全線開通、供用開始ということになります。国道50号線以北については63年度に都市計画決定され、元年度から
主要地方道前橋大間々桐生線までの 4.9キロメートルを事業化しておりまして、設計協議、用地測量を経て、現在一部
用地買収に着手しております。建設省高崎工事事務所の考え方といたしましては、事業化されている 4.9キロメートルの進捗状況を勘案をして、完成を待たずに前橋大間々桐生線以北を事業化して、現在進めている
用地買収と並行して進めていきたいと、こういう意向でおります。以上でございます。
37 【
布施川委員】 詳細な説明がありまして、これまでの進捗状況、あるいは今後の見通し等についてはわかりました。上武国道の沿線の各市町村、あるいは住民の皆さんは一日も早い全線開通を待ち望んでおるわけですが、これまで建設省に促進の働きかけ等をやってきたのか。もしなされてきたとすれば、どんな内容の働きかけをしてきたのか、聞いておきたいと思います。
38 【福田都市計画課長】 お答えをいたします。
上武道路の建設促進につきましては、埼玉、群馬県、2県で組織をいたしました上武国道建設期成同盟会というのがございます。この同盟会といたしまして建設省に対しまして年に1ないし2回陳情を毎年行っております。それから、この同盟会の中にさらに群馬県支部ということで8市町村の組織がされておりまして、この群馬県支部におきましても、それぞれ必要に応じて建設省に対しまして、あるいは県に対しまして陳情あるいは働きかけを行っているというのがこれまで行ってきた内容でございます。以上でございます。
39 【
布施川委員】 上武国道の建設期成同盟がありまして、それを通してこれまで陳情等をされてきた。そういった努力をしておるようで、敬意を表したいと思いますが、上武国道の全線開通により市場圏の拡大、あるいは流通過程の合理化など経済効果も大変大きいことが期待できますし、地域開発効果等にも期待を寄せられるわけでして、本市の活性化にも大きく影響してくるものと思われます。そういったことで、現在は本市内の路線だけになってきておりますので、本市独自の促進運動も力を入れるように要望いたしまして、私の質問を終わります。
(宮 田 和 夫 委 員)
40 【宮田委員】 順次お伺いをしてまいりたいと思います。
まず、決算書 185ページの道路補修及び水路改良事業に関連をいたしましてお伺いをいたしたいと思います。市政概要によりますと、本市の道路延長が 2,341キロ、こういう長さに及び、その道路舗装率は78.5%となっております。道路は生活を営む上で必要不可欠でございますが、単に道路を新設すれば事足りるということではございません。道路法第42条には、道路管理者は、道路を常時良好な状態に保つように維持し、もって一般交通に支障を及ぼさないように努めなければならないというふうに明記をされておりますように、その維持管理は極めて重要であり、その不断の努力に対しまして冒頭敬意を表する次第でございます。
さて、報告書によると、道水路等小破修繕が 410件、道路改装工事 113件、水路
改良工事、これが 303件、溢水対策による水路
改良工事13件余とありますけれども、道路法第42条の意を体しまして実施しております道路パトロール、これらの関係につきまして点検実績と、その対応策についてまずお伺いをいたします。
41 【
平田道路維持課長】 道路パトロールは市民の交通安全を確保するために重要な事柄であると考えております。平成2年度につきまして道路パトロールについては、パトロール車を2台配置いたしまして、市内全域を土木部職員により2班体制で行っております。その結果、 4,681件の点検実績がありました。その内訳でございますが、路面の破損が90%で最も多く、交通安全施設の保全5%、水路等の破損 2.4%、雑草、小枝切り、ごみ等が 1.5%、不法占用 1.1%等であります。それらの中で簡単なものにつきましては、パトロールの時点で処理し、また道路補修センターで対応しております。これ以外のものにつきましては、最寄りの業者に工事発注いたしまして、処理をしておりますので、よろしくお願いしたいと思います。
42 【宮田委員】 パトロール車2台、土木部自体で2班体制ということで、実績も 4,681件と、かなりの成果を上げておられるというふうに思います。そういう意味合いでは土木部所管の2台の車の大変な運行距離にもなろうかと思いますけれども、それぞれ発見し、早期に処置がされておると一応理解をいたしたいというふうに思っております。
次に、決算書 185ページの道路新設改良事業に関連をいたします関越自動車道の側道についてお伺いをいたしたいというふうに思います。関越道の工事用道路として築造されまして、完成後に本市に管理移管をなされたものと、こういうふうに理解をしておりますけれども、現在は数多くの車両がその利便に供しておるわけでございます。大型車両の通行も比較的多い関係もあろうかと思いますけれども、路面の損傷が激しい道路の一つと、こういうふうになっておるわけでございます。既に土木課におきましてはオーバーレイ、こういうふうな工事対応では既に済まないというようなことで、路盤整備からの
改良工事を年次計画で対応なされる旨伺っておるわけでございますが、道路を築造する場合に、道路法の30条の規定に基づきまして道路構造令が制定されておるわけでございます。その23条2項におきましては、計画の交通量、あるいは自動車の重量、あるいは路床の状態、さらには気象状況等を勘案して、自動車の安全かつ円滑な交通を確保することができる構造とし、3項においては、自動車の輪荷重、これについては5トンを基準とすると、こういうような内容になっておろうかと思います。したがいまして、今後開通予定の北関東横断道路、これらの築造に当たりましては、関越道路の悪い状況、こういうものを学びながら、当初は工事用の道路であったとしても、やがて本市に移管をされるということを念頭に置く。したがって、事前協議、こういったような段階から道路構造令に合うような築造について、少なくとも道路公団等々に対しまして強く要請をし、本市にとってみれば自後多くの資本投下をしなくてもできるような対応を最大限すべきと、こういうふうに思うわけでございますけれども、当局の見解をお伺いをしておきたいというふうに思っております。
43 【
加藤土木課長】 関越自動車道の側道におきましては、今ご指摘のように前橋が管理をいたしてから相当大型車の通行も激しく、舗装の傷みも激しいわけでございまして、それに要する費用も相当かかるわけでございます。したがいまして、今ご指摘の北関東横断道路でございますが、現段階では側道等ができるというようなこともまだ決まっておりませんので、もし側道等ができるような場合においては、関越道のようなことのないように設計協議の段階で十分道路公団のほうへ要望してまいりたい、このように考えております。
44 【宮田委員】 効率的な財政運営というふうなことを考え合わせますと、事前協議の段階というのは極めて重要だと、こういうふうに思っておりますので、当局の一層の努力をお願いをしておきたいというふうに思います。
それから次に、先ほど安全パトロールの際にも回答ございましたけれども、関越道等々にかかわる雑草問題についてお尋ねをしておきたいというふうに思っています。関越道ののり面に植栽をされました樹木管理、これらについてある一定期間に、期間というんですか、場所においては手入れがなされておるものの、かなり多くの部分が全く手入れがされておらないで、放置をされているような状態、こういったものを私も散見するわけでございますし、なおかつ雑草につきましても、境界線からはみ出しまして、側溝を越えて、さらに側道帯にまで張り出しておる。したがって、交通に支障を来すような現況というものも存在をしておるというふうに思うわけでございます。これらについても単に側道管理ということだけでなくて、関越高速道路の管理をする日本道路公団、こういったような責任が当然あるわけでございますので、そういう意味合いではこういう問題につきましても、当然本市として道路公団に積極的に対応しながら、市民の交通安全について配意をすべきと、こういうふうに思うわけでございますけれども、今までどういう対応がなされてきたのか、あるいは今後どういうふうな対応をなさろうとしているのか、見解をお伺いをいたしたいと思います。
45 【
平田道路維持課長】 ご指摘につきましては、交通安全上これは重要なことだと考えております。パトロールの都度、発見次第、日本道路公団沼田工事事務所に連絡しておりますが、工事事務所の話によりますと、年次計画で除草等を実施しているようでございますけれども、なかなか手が回らないのが実情であるということでございます。しかし、指摘ございました問題につきましては、早急に要望にこたえるよう努力したいということでございますので、よろしくお願いしたいと思います。
さらに、今後このような事態が起きました場合については、引き続き公団に要請をしてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いしたいと思います。
46 【宮田委員】 積極的に対応なさるということで理解をいたしたいというふうに思いますけれども、幸いに本市におきましては、空き地の環境管理に関する条例というものが昭和50年に制定をなされております。関越道ののり面の雑草が直ちに該当するかどうかは極めて厳しい面もございますけれども、現況こういった部分の実態からすれば、第2条1項で、特に市長が認めたときと、こういうことで本市が対応することも私は可能だと、こういうふうに思いますので、道路公団の対応いかんによっては、本市においてはこの空き地の環境管理に関する条例、こういったこともありまして、特段の配慮、あるいは清掃について協力をお願いをしたいということを含めまして積極的に対応していただくことをお願いをしておきたいというふうに思います。
次に、昨年6月にスパイクタイヤ粉じん発生の防止に関する法律が施行されまして、県内においてはことしの4月から本市を初めといたしまして14市町村でスパイクタイヤの使用が禁止となりました。この法律はスパイクタイヤによる粉じんを防止し、国民の健康や生活環境を守るのが目的でございますけれども、副次的には道路保全の立場からも歓迎されるべき法律であり、スパイクタイヤによりまするところの区画線の損耗被害が減少すると、こういうような期待は大きなものがございます。そこで、この際大型車両によるわだちやスパイクタイヤによる区画線の損耗など、改良整備事業への従来に増しての投資を行いまして、より安全かつ円滑な交通を確保すべきと、こういうふうに私は考えるわけでございますが、当局の見解をお伺いをしておきたいと思います。
47 【
加藤土木課長】 スパイクタイヤによるところのわだちでございますけれども、市内におきましてはスパイクタイヤによる路面の影響は山間部と異なりまして、それほど大きいものは出ておりません。しかし、大型車両の通行の多いところにつきましては、わだちもできやすく、また交差点部分におきましては、夏場の路面の温度が上がっているときには、交差点に来てブレーキをかけますと、どうしても路面が波を打ってしまう。こういう被害も多いわけでございます。したがいまして、今後市内全域を十分調査させていただきまして、順次計画的に整備をしていきたい、このように考えております。
48 【宮田委員】 計画的に整備をなさるということでございますが、先ほど申し上げましたように、たまたま目的は違ったとしても、副次的に区画線等の損耗、こういったものは従来からすれば少なくなる要素というのはあるわけでございますから、そういう意味合いでは従来の範囲の中で、財政の許す範囲というんでしょうか、そういう中でもって対応するということよりも、1年度の投資金額は多くなったとしても、その投資効果というものが2年あるいは3年ということであらわれる状況が出てくるわけでございますから、そういう意味合いでは今後の財政運営といいますでしょうか、予算措置についても特段の要請をして、当局の努力に期待をしておきたいというふうに思っておるわけでございます。
次に、土木費の財政についてお伺いをしておきたいと思います。元年の土木費の予算に占める構成比が25.3%、これが前年比マイナス 7.2%、2年度においては24.2%ということで、さらに前年比マイナス 1.1%と、こういうような状況になっておりまして、結果的には表現すれば、漸減傾向という状況にあろうかと思いますけれども、主な事業は土地区画整理事業、街路事業、道路新設改良事業、道路補修及び水路改良事業、公園整備事業、あるいは市街地再開発事業等でありまして、年度毎の事業別計画によって若干の変動があるということは私も否定するわけではございませんが、一つ理解できないのは、道路補修あるいは水路改良事業等々につきましては、道路新設や土地改良事業によりまして年々増加をする。例えば道路延長につきましては、2年度において10キロを超えるような状況に達しておりまして、関連をいたします水路についても増加の一途をたどっており、いわんや最近の市民要望では溝ぶた設置、こういったような要望も極めて高い状況下にありますが、その財政は元年度においては前年比マイナス12.6%、2年度におきましては前年比プラス11.4%と、こういうふうになったものの、63年度と比較しますと 3,000万円減の1億 1,300万円余りと、こういうふうになっておる状況でございます。身近な社会資本の充実を求める市民要望は確実に増加をしておりながら、財政は63年度よりも減少し、かつコストアップ、こういったことを考慮すれば、実質工事量は大幅に減少せざるを得ず、結果として市民要望の負託にこたえることができないと、こういうような事業運営になろうかと思いますが、その辺はいかがか当局の見解をお伺いをしておきたいと思います。
49 【
平田道路維持課長】 予算状況につきましては、委員さんのおっしゃるとおりでございます。今後におきましても、道水路の補修あるいは水路改良等において、市民生活に直結した道路を安全に快適に維持するため財源の確保に努めてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いしたいと思います。
50 【宮田委員】 財政数値につきましては、そのとおりということでございまして、今後の当局の一層の努力に期待をすると同時に、先ほど申し上げました溝ぶた設置、あるいは水路改良等については、相当多くの要望があるわけでございますので、一層の努力を期待しておきたいというふうに思います。
次に、報告書の89ページに関連をいたしまして、交通安全施設整備事業についてお伺いをしておきたいと思います。本事業は交通安全施設等整備事業に関する緊急措置法に基づきまして5カ年計画により計画案を策定し、事業実施がなされておるというように理解をしておりますけれども、平成3年度以降の市単で事業実施をいたします2種事業の計画案は、過去の実績値をもとにいたしまして積算を、計画策定した模様でございまして、その総額が聞き及ぶところによりますると6億 500万円、つまり単年度では1億 2,100万円になるようでございます。ちなみに2年度の事業実績が1億 2,700万円余でございますけれども、ここ数年の実績値は1億 2,000万円で推移をしておりまして、先ほども申し上げましたけれども、積算単価等を勘案をすれば、事業量は実質減というような状況にあると言わざるを得ませんが、当局の見解をお伺いいたします。
51 【
平田道路維持課長】 交通安全施設整備事業のうち2種事業についての財源は、交通安全特別交付金と自主財源を充てております。事業の実施に当たりましては、パトロールの成果、警察、学校、市民等からの要望箇所について検討を行い、設置が必要と認めた箇所については、順次対応してまいりたいと考えております。以上です。
52 【宮田委員】 一応お答えいただきましたけれども、とかく交通安全対策というものは、事故が起きなければ対応しないというふうに一般的には言われておるわけでございますけれども、昨今の交通戦争と言われるような状況を勘案をいたしますると、それでは対応が遅過ぎるわけでございます。2種事業につきましては道路照明、あるいは防護さく、道路標識、区画線、道路反射鏡、つまりカーブミラーでございますけれども、報告書にありますように、なおかつ先ほど回答いただきましたように、交通安全対策交付金に現状は若干 2,000万円程度の上積み額をもってここ数年来絶対額というふうにしておるわけでございまして、特交交付金が予算策定上では約1億円を見込みまして、一般財源が 2,000万円、特交交付金が 9,000万円であったとすれば、一般財源が 3,000万円の上積みということの事業実施が過去の実績値からは見られるわけでございます。そういう意味合いでは、これらの交通安全整備対策事業につきまして1億 2,000万円がもう限度額ですよと、その範囲の中でやれる範囲でやりなさいという事業実施については、私は若干問題視せざるを得ないというふうに思っておるわけでございます。とりわけ腐食や摩耗、こういったものの2次改良、さらには新規需要にこたえるための具体的計画があって、その計画に基づいた財政措置、これが本来の財政運営でございまして、まず絶対額を策定して、その範囲の中で事業実施をするということについて、若干問題があろうかというふうに思いますし、それらの対応であったとすれば、結果として市民要望の負託にこたえられないと、こういうふうなことになろうかと思いますが、その辺はどうであるかお伺いをいたします。
53 【
平田道路維持課長】 委員さんのご指摘の特交金プラス 2,000万円を絶対額ということはございません。年次計画に基づきまして自主財源の確保に努めておりますし、積極的に対応していきたいと考えております。ちなみに本年度の決算見込額は1億 4,200万円でございます。以上です。
54 【宮田委員】 たまたま平成3年度以降の事業計画、これらの計画を見させていただいた状況の中では、今後5年間で6億 500万円と、したがって単純では先ほど申し上げたような金額で、過去やってきた金額と、今後5年間やろうとする計画事業の金額がたまたま合致をしておると。そういう意味合いで、今回答ございましたけれども、平成3年度決算におきましては1億 4,000万円ということでございますので、従来の意味合いからいけば、若干の上積みでそれぞれ年次計画ということの内容におきましても、市民要望の負託にこたえるような体制になりつつあるのかなと、こういうふうに思いますけれども、私が申し上げました意を体しまして、今後またさらに積極的な事業運営をなされるように要望を申し上げておきたいというふうに思います。
次に、街路樹の管理についてお伺いをしておきたいというふうに思います。本市の街路樹につきましては、当局の努力もございまして、ケヤキ並木あるいはイチョウ並木と、まさに水と緑と詩のまちにふさわしい景観を創出し、市民に潤いと安らぎを与えております。その数も既に1万本を超えている旨であり、春の訪れの若葉、秋の訪れの紅葉と、町中にあって季節を感じさせてくれるのでございますけれども、路面に落ちた大量の落ち葉の処理について、現在どう対応がなされておるのか。あるいはその利活用について検討がなされているのか、お伺いをいたしたいと思います。
55 【吉沢公園管理課長】 落ち葉の対策と、その利活用ということでございますが、その点についてお答えさせていただきます。確かに街路樹の落ち葉というものが原因になりまして、道路の交通に支障になったり、あるいはマンホールが詰まったりという原因になろうかと思いますが、街路樹というのは夏だけの問題でなくて、冬のことが大変関係してくる関係で、どうしても常緑樹が植えられない。冬の日照の関係ですね。そんなようなことがありまして、どうしても落葉樹が主流になっております。したがいまして、残念ながら落葉樹の宿命ということで、落ち葉は避けて通れません。これは全国的な問題であろうかと思いますが、私たちが知っている範囲では、東京都の日比谷公園の隣のトチノキの並木だか、あるいは横浜の山下公園の通りのイチョウ並木とか、非常に木が大きくて、大量に落ち葉が落ちること。それともう一つは、住民がいないんで、住民で清掃ができないというようなことで、東京都や横浜が直営で落葉樹の時期に対して清掃しているようでございますが、それ以外の道路については、それぞれの住民のご協力をいただいて清掃しているのが実情のようでございます。したがいまして、前橋でも非常に理解を得られまして、住民協力で街路樹の清掃をやっております。
それから、街路樹の活用でございますが、この落ち葉もいろいろございまして、前橋の場合は、先ほど委員さんがおっしゃられたように約1万本ほどの街路樹がございますが、その4割に当たります 4,000本がイチョウでございますので、イチョウの落ち葉はちょっと活用という面で考えられる腐葉土には不適だと思いますが、ケヤキ等は最適でございます。これは前橋駅前とか、あるいは県民会館の通りだとかのケヤキの落ち葉につきましては、近所の住民が掃いて袋に入れてとっておいてくれると。それを菊づくりの方とか、あるいは草花をつくる方が約束をしておいて、片づけに行ってくれるというようなことで活用しております。しかし、私たち行政の中では実情といたしまして、街路樹の落ち葉を腐葉土にするというところまではちょっと手を染めかねているのが実情でございます。以上です。
56 【宮田委員】 イチョウの関係につきましては、なかなかその利活用というんですか、この道が探れないと。ただし、ケヤキの落ち葉については、菊の腐葉土等で利活用ができると。そして、現在駅前通りにおいては、各自が自主的に落ち葉を清掃したものを、菊の腐葉土ということでそれぞれ欲しい方に分けてあげるというような状況が今答弁の中であったわけでございますけれども、先ほど後段の部分の回答にございましたように、できればあれだけのケヤキ並木でございますから、相当の落ち葉の量になろうかと思います。市民個々人が清掃して腐葉土で分けてあげるという対応でなくて、前橋が積極的にそれらの部分の方々と相談をしながら、前橋の落ち葉についてはこういう利活用もしておりますと、こういうようなことで対応なされることの積極性が私は必要なんではないかなと、こういうふうに思うわけでございます。
引き続いてお伺いをいたします。回答にございましたように、歩道部分の落ち葉については、近隣の方々がボランティアということで清掃していただいている実態、私も承知をいたしておりますが、問題なのは車道の清掃でございます。過去におきましては、前橋駅前で清掃中に死亡事故が発生しておりまして、交通安全の危険を伴うと、こういうふうな状況や、なおかつ雨が降れば路面排水にも支障を来すと、こういうふうな現状にかんがみまして、昨年の決算委員会でも指摘があったわけでございます。そのときの管理部長の答弁というのは、全部と言わないまでも、その最盛期に何回かに分けて清掃する必要があろうと考えておりますので、今後とも
関係機関と研究をさせていただきたいと、こういう回答をなさっておるわけでございます。したがいまして、この1年間これらの道路部分における落ち葉の対策、どういうふうに検討がなされてきたのか、現状と今後の取り組みについてお伺いをしておきたいと思います。
57 【吉沢公園管理課長】 街路樹の管理というのは、私どもが緑の関係で管理をさせていただいておりますが、広い道路の面、道路管理というふうになると、道路管理者がかなり協力いたさないとできない話であると思います。したがいまして、例えば前橋駅前の通りは県道でございますし、あるいは国道、市道と三つの管理者に分かれると思いますが、県にも話したり、それから例のムクドリのことまで含めましていろいろ協議しているんですが、県も一時期に相当の広範囲ということで、なかなか計画的に回せないのが実情のようでございますので、さらに委員さんからご指摘のありましたように、それならばどういう方法でいくか、いろいろまた県あるいは市と街路樹という問題から道路問題まで含めまして研究させていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。
58 【宮田委員】 1年間の研究の成果については、余り上がっておらないと、こういうふうな実態の中で、非常に残念に思うわけでございますが、聞き及ぶところによりますると、道路維持課で管理しております道路清掃車、この部分で市役所前通りは1回清掃したよと、こういうふうなお話を伺っておるわけでございまして、清掃についてはかなりの成果があるというような状況をお聞きしておるわけでございます。したがいまして、市道部分の清掃につきましては、少なくともこれらの利活用を図りながら、関係各課と調整を図りながら、市民が、あっ、汚いなと言われるような状況だけは現出しないように、最大限の努力をお願いをしておきたいというふうに思います。
次に、決算書の 195ページの公開緑地事業についてお伺いいたします。この事業は昭和56年度から国におきまして制度化されましたけれども、本市におきましては59年の1カ所から始まりまして、2年度に1カ所ということで、現在合計で10カ所の公開緑地が造成をされました。地域的に見ますると、利根西地区が8カ所ということで集中しておりますけれども、本制度の趣旨からすれば、行政はもっと制度の積極的なPRを行う中から、公園施設廃止のないようなまちづくりを進めるべきと考えておりますけれども、当局の見解をお伺いをしておきたいというふうに思います。
59 【稲田公園緑地部長】 公開緑地整備事業の趣旨等は全く委員さんのおっしゃられたとおりでございます。この制度は特に人口の密集地で子供さん方の安全確保が必要な住民要望が高い地域に緊急措置として土地を借りて整備するものでございまして、もっとPRをしてということでございますが、やはり土地の賃貸の関係でなかなか思うようにまいりませんが、今後PRはしたいと思っております。ただし、この制度によって各都市でも施行しておりますけれども、近県において土地所有者が高齢化いたしまして、相続による税金対策等で苦慮しておるような実態がございまして、そうするとこの緑地の存続が危ぶまれる状況下にあります。このような状況を踏まえまして、建設省では相続税の特例措置を検討の段階としておりますので、国の動向を見ながら制度の推進については十分検討してまいりたいと考えております。
60 【宮田委員】 後段部分の賃貸の関係で実施をするという状況で、相続等々があったときに相続税の支払い関係、あるいは名義変更に伴う賃貸借の継続の関係、難しい状況を私も理解しないではございませんが、この制度の趣旨からすれば、勢い未整備地区における公園、こういったものの整備が今日本の国内において極めて高い要望がなされてきておると。しかし、面的整備が実施でき得ない地区については、これらを補完する意味合いで便宜的に多くの財政投下を要しない中でも、賃貸借によって一日でも早く公園、緑地を確保して、市民の公共の福祉の向上のために対応するということが法の趣旨でございますよね。公園が必要だからということで、全部行政がその用地を取得をして公園をつくるということは不可能でございまして、それらを補完する意味合いの制度でございますから、そういう意味合いでは後段であったような問題があったにしても、それは派生したときは派生したときの問題で対応するということが重要であって、制度はあるけれども、行政としてなかなか踏み込めないというようでは、本制度を全く無視をするといいましょうか、形骸化するということになりかねないので、これらについては当局の一層の努力を要望しておきたいというふうに思うわけでございます。
次に、中央児童遊園地についてお伺いをいたしたいと思います。決算報告書によりますると、遊器具年間延べ利用人員が前年より10万 6,000名余り減少をしておるわけでございます。報告書によりますると、この原因をこの3年間連続をして天候不順のためということで、一言で片づけておるわけでございますが、原因はほかにあるのではないかと、こういうふうに思うわけでございます。と申しますのは、ここ数年の利用数を見ますると、昭和63年度が前年より9万 3,000人減っていますと、そして元年度が3万人さらに減りましたと、そしてさらに2年度が10万人減りましたということでもって、この中で減った人数というのが全体をすれば20万を超えているんです。天候だけの原因分析だとすれば、この3年間毎年雨が多くて、天候が不順だったのかということになると、この原因分析では私は理解をでき得ないのでございますけれども、当局はどういうふうな原因分析をなされておるのか、お伺いをいたしたいというふうに思います。
61 【吉沢公園管理課長】 児童遊園の利用者の減でございますが、いわゆる人出の多いシーズンの日曜日とかは確実に込んでいるんですが、ふだんの平日の利用減が大きく響くと思います。それというのは、ご存じのように隣の伊勢崎市でかなり児童遊園地の器械を新しいものを入れたとか、そういうようなことで春や秋の旅行シーズンになりますと、毎年利根や沼田地方、吾妻地方の幼稚園や低学年の利用があったわけですが、このごろそれが確実に減っておりまして、何か伊勢崎のほうへ流れているのが一つの原因じゃないかというふうにも考えられます。それからまたもう一つ考えられる原因は、私どもの管理しております中央児童遊園は幼児、低学年向きの施設でございますので、今話題になっております子供の減少というのも、定かではございませんが、関係しているんではないかというふうに考えております。以上です。
62 【宮田委員】 原因の一つが伊勢崎へ流れているんではないかと。あるいは二つ目として幼児の減少というようなこと、冒頭では天候の関係も言われましたわけでございますが、私はこれだけじゃないんじゃないかなと。端的に言ってみれば、伊勢崎に流れるという原因、これは前橋の児童遊園が魅力がないからと。なおかつその原因は、この3年間減ってきたということは、この3年間施設整備について遊具何にもしておらないと。そのことは公園構想に基づいて移転が既に確定しているところに、新たな投資をして遊具を設置するわけにはいかないと。これは当然財政部門からすれば当たり前のことでございます。しからば、この移転構想のかかわりの問題でお伺いをいたしたいわけでございますが、平成2年の第3回定例会における私の総括質問に対しまして大嶋前部長は、市だけで実施計画書の立つところを優先しながら考えてまいりたいと、こういう答えをいたしております。これは何かというと、具体的には前橋の児童遊園地、あそこは前橋の市有地でございます。したがって、市独自の判断で移転ができるものについては優先して対応したいというのが回答の趣旨だというふうに理解をいたすわけでございます。さらに、半年後の平成3年3月の予算委員会においての質問に対しましては、鋭意その移転予定地の詰めをさせていただいて、できるだけ早い機会に移転地を定め、具体化を図ってまいりたいと、こういう答弁でございました。これらの答弁の経過からすれば、現在相当大きな進展があるというふうに理解をいたすわけでございますが、現在の検討状況についてお伺いをいたしたいと、こういうふうに思います。
63 【稲田公園緑地部長】 ただいま委員さんから平成2年の第3回定例会の件、それから本年の予算委員会においてもご質問に対しまして答弁をさせていただいておりますが、それ以降計画の具体的進展はございません。移転先につきましては、申し上げるまでもなく交通の利便性を初めといたしまして、周辺の環境問題、規模、そして遊器具、機種の選定やサービス施設の充実等を考え合わせ、慎重に検討を要するものと考えます。しかしながら、前橋公園整備構想を進めるためには、でき得る限り早い機会に計画の具体化を図っていかなければならないものと考えてはおりますが、県庁舎の建替えや周辺整備、さらには県有施設の移転問題等もありますので、これらとの整合、調整を図りながら推進していくことがよろしいのではないかと考えられますので、今後研究させていただきたいと思います。
64 【宮田委員】 答弁を聞いて、今がっかりしたところなんでございますけれども、全く進展がないよと。慎重に対応するということを私は否定をいたしません。それで、後段の回答にあった部分、県庁の建替え、周辺整備、これは跡利用の問題でございます。跡利用です。遊園地の移転先、先に造成をするということはいつでも可能なんです。跡利用をどうするかということは、それは時間かかっても結構でございますけれども、そういう部分であってしかるべきだというふうに思うんです。既に競輪場の取り壊し、これについては2期工事のスタンドまで進展しておると。また、今議会におきましては、議案第 105号で県スポーツセンターや武道館の移転用地絡みでの土地介入議案、こういうものも既に上程されておるわけです。しかし、先ほどの回答を聞くと、この児童遊園の移転の関係については全く進展をしていないと。これはしていないというだけでは済まなくて、従来の回答の答弁からすれば、全く矛盾をするというんですか、誠意がないというんですか、そういうふうな部分に私は思わざるを得ないわけでございますけれども、少なくとも今日以降、この児童遊園の利用率のアップ、これらの対処策と、さらには将来を担う子供たちに夢を与えると、こういうような公園構想について一日も早い計画促進を強く要請をして、次に移りたいと思います。
次に、決算書の 197ページ、まちを緑にする会についてお伺いをいたしたいと思います。時間の関係もございますので、端的にお伺いをいたしたいと思いますけれども、その前に助役さんがせっかくおられるようでございますんで、助役さん、この前橋市まちを緑にする会、こういった部分についてご存じかどうか、それだけお伺いをしたいと思いますが、いかがですか。
65 【平松助役】 はい、承知しております。
66 【宮田委員】 助役も承知をしておるということでございますので、続けて質問をしてまいりたいと思います。会の規約を見ますると、46年につくられて、既に20年以上の実績がございます。前橋まちを緑にする会の定期総会議案によって目的や活動内容、こういった部分については十分承知をし、なおかつその目的や趣旨、それから事業、こういったものについて私は理解をいたし、否定するものではございませんけれども、若干この会の規約について疑義を呈するところがございますので、以下羅列的に申し上げますので、それぞれお答えをいただきたいというふうに思います。
一つは、規約第8条によりまして、会員は前橋市民をもって充てるとあるが、どういう機会で入会を確認をしているのか、まずお伺いをいたしたいと思います。規約上では、前橋市民全員がこの会の会員になっておるということでございますけれども、昨日二、三の議員、あるいは市職員の何名かにお聞きしましたけれども、自分がこの会に入っておるという認識は全くございませんでした。そういう意味合いでこの規約第8条について、どういう機会で入会の勧誘をし、確認をいたしておるのかお尋ねをしたい。
二つとして、規約第5条で役員定数がございまして、会長が1、副会長が7名以内、委員60名以内、監査3名と規定されておりますけれども、第8条によって、この委員は行政自治委員会、地区婦人会連絡協議会及び厚生保護審議会の推薦によって会長が委嘱することとなっておりますけれども、実態はこの今申し上げた3団体のメンバーだけが網羅されており、一般市民が皆無なのはなぜなのか。
三つ目は、規約第12条により、総会は年1回会長が招集をするということになっておりますけれども、総会の通知方法と総会の運営についてはどのように行われているのか。
四つとして、規約第13条では経費について規定されておりまして、会費、助成金、寄附金をもってこれに充てるというふうにありますけれども、会費は幾らで、いつ、どういう方法で決定されたのかお伺いをいたしたいと思います。
五つとして、収支決算書を見ると、規約第13条に該当しない分担金という収入項目がありますが、これは何ですか。
六つとして、分担金は1世帯当たり15円の実績収入になっていますけれども、その分担金の徴収根拠規定と従来の集金方法をどのように行っているかお伺いをしたいと思います。
七つとして、役員定数について、副会長2名欠、委員16名欠というような状況になっておりますけれども、それはなぜなのかお伺いをいたしたいと思います。