まあしかしながら、町づくりを前提とした諸施策が今後ともなされていく中で、法定用途地域を前提とした建築基準法が容認する建物規模と、長い歴史の中で形成され、おのおのに実態をあらわす町の中で調和を保つ建物規模との相違について、一つの問題が生じてくることは十分考えられるところでございます。
鉄道高架化に伴いまして、岐阜駅周辺の新都市整備計画が立てられまして、高層ビルが建ち並び整然とした町並みになり、街路はカラー舗装化されるなど、近代的な町づくりが進むことはまことに結構なことでございますが、それだけでは多様化した市民の要求に合致した町づくりにはならないのではないかという心配がございます。
御承知のごとく、南口前の栄町通りはまばらに商店が点在し、商業活動は停滞状態にあります。高架完成後のさま変わりや、駅周辺の整備事業に思いをいたすとき、商店街づくりは構想の核的存在となってまいります。また、至近距離に位置する新本町通りの商店街と、さらに、桜道商店街の活性化を連動させ、来るべき町づくりの期待にこたえるべき行政指導が強く望まれるところであります。
選択 9 : ◯水道部長(辻