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令和2年第1回定例会(第3日) 本文 開催日:2020-03-10
令和2年第1回定例会(第3日) 名簿 開催日:2020-03-10

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  1. 可児市議会 2020-03-10
    令和2年第1回定例会(第3日) 本文 開催日:2020-03-10


    取得元: 可児市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-04-14
    トップページ 検索結果一覧 使い方の説明 (新しいウィンドウで開きます) 2020-03-10: 令和2年第1回定例会(第3日) 本文 文書・発言の移動 文書 前へ 次へ 発言 前へ 次へ ヒット発言 前へ 次へ 文字サイズ・別画面表示ツール 文字サイズ 大きく 標準 小さく ツール 印刷用ページ(新しいウィンドウで開きます) 別窓表示(新しいウィンドウで開きます) ダウンロード 表ズレ修正 表示形式切り替え 発言の単文・選択・全文表示を切り替え 単文表示 選択表示 全文表示 発言者の表示切り替え 全 279 発言 / ヒット 0 発言 すべての発言・ヒット発言表示切り替え すべての発言 ヒット発言 選択表示を実行・チェックの一括変更 選択表示 すべて選択 すべて解除 発言者一覧 選択 1 :  ◯議長(伊藤 壽君) 選択 2 :  ◯議長(伊藤 壽君) 選択 3 :  ◯議長(伊藤 壽君) 選択 4 :  ◯議長(伊藤 壽君) 選択 5 :  ◯2番(松尾和樹君) 選択 6 :  ◯議長(伊藤 壽君) 選択 7 :  ◯市民部長(杉山 修君) 選択 8 :  ◯議長(伊藤 壽君) 選択 9 :  ◯2番(松尾和樹君) 選択 10 :  ◯議長(伊藤 壽君) 選択 11 :  ◯市民部長(杉山 修君) 選択 12 :  ◯議長(伊藤 壽君) 選択 13 :  ◯2番(松尾和樹君) 選択 14 :  ◯議長(伊藤 壽君) 選択 15 :  ◯市民部長(杉山 修君) 選択 16 :  ◯議長(伊藤 壽君) 選択 17 :  ◯2番(松尾和樹君) 選択 18 :  ◯議長(伊藤 壽君) 選択 19 :  ◯市民部長(杉山 修君) 選択 20 :  ◯議長(伊藤 壽君) 選択 21 :  ◯2番(松尾和樹君) 選択 22 :  ◯議長(伊藤 壽君) 選択 23 :  ◯市民部長(杉山 修君) 選択 24 :  ◯議長(伊藤 壽君) 選択 25 :  ◯2番(松尾和樹君) 選択 26 :  ◯議長(伊藤 壽君) 選択 27 :  ◯市民部長(杉山 修君) 選択 28 :  ◯議長(伊藤 壽君) 選択 29 :  ◯2番(松尾和樹君) 選択 30 :  ◯議長(伊藤 壽君) 選択 31 :  ◯市民部長(杉山 修君) 選択 32 :  ◯議長(伊藤 壽君) 選択 33 :  ◯2番(松尾和樹君) 選択 34 :  ◯議長(伊藤 壽君) 選択 35 :  ◯16番(野呂和久君) 選択 36 :  ◯議長(伊藤 壽君) 選択 37 :  ◯福祉部長(大澤勇雄君) 選択 38 :  ◯議長(伊藤 壽君) 選択 39 :  ◯16番(野呂和久君) 選択 40 :  ◯議長(伊藤 壽君) 選択 41 :  ◯福祉部長(大澤勇雄君) 選択 42 :  ◯議長(伊藤 壽君) 選択 43 :  ◯16番(野呂和久君) 選択 44 :  ◯議長(伊藤 壽君) 選択 45 :  ◯福祉部長(大澤勇雄君) 選択 46 :  ◯議長(伊藤 壽君) 選択 47 :  ◯16番(野呂和久君) 選択 48 :  ◯議長(伊藤 壽君) 選択 49 :  ◯観光経済部長(渡辺達也君) 選択 50 :  ◯議長(伊藤 壽君) 選択 51 :  ◯16番(野呂和久君) 選択 52 :  ◯議長(伊藤 壽君) 選択 53 :  ◯観光経済部長(渡辺達也君) 選択 54 :  ◯議長(伊藤 壽君) 選択 55 :  ◯16番(野呂和久君) 選択 56 :  ◯議長(伊藤 壽君) 選択 57 :  ◯観光経済部長(渡辺達也君) 選択 58 :  ◯議長(伊藤 壽君) 選択 59 :  ◯16番(野呂和久君) 選択 60 :  ◯議長(伊藤 壽君) 選択 61 :  ◯市長(冨田成輝君) 選択 62 :  ◯議長(伊藤 壽君) 選択 63 :  ◯16番(野呂和久君) 選択 64 :  ◯議長(伊藤 壽君) 選択 65 :  ◯総務部長(田上元一君) 選択 66 :  ◯議長(伊藤 壽君) 選択 67 :  ◯16番(野呂和久君) 選択 68 :  ◯議長(伊藤 壽君) 選択 69 :  ◯総務部長(田上元一君) 選択 70 :  ◯議長(伊藤 壽君) 選択 71 :  ◯16番(野呂和久君) 選択 72 :  ◯議長(伊藤 壽君) 選択 73 :  ◯議長(伊藤 壽君) 選択 74 :  ◯6番(渡辺仁美君) 選択 75 :  ◯議長(伊藤 壽君) 選択 76 :  ◯総務部長(田上元一君) 選択 77 :  ◯議長(伊藤 壽君) 選択 78 :  ◯6番(渡辺仁美君) 選択 79 :  ◯議長(伊藤 壽君) 選択 80 :  ◯総務部長(田上元一君) 選択 81 :  ◯議長(伊藤 壽君) 選択 82 :  ◯6番(渡辺仁美君) 選択 83 :  ◯議長(伊藤 壽君) 選択 84 :  ◯総務部長(田上元一君) 選択 85 :  ◯議長(伊藤 壽君) 選択 86 :  ◯6番(渡辺仁美君) 選択 87 :  ◯議長(伊藤 壽君) 選択 88 :  ◯総務部長(田上元一君) 選択 89 :  ◯議長(伊藤 壽君) 選択 90 :  ◯6番(渡辺仁美君) 選択 91 :  ◯議長(伊藤 壽君) 選択 92 :  ◯総務部長(田上元一君) 選択 93 :  ◯議長(伊藤 壽君) 選択 94 :  ◯6番(渡辺仁美君) 選択 95 :  ◯議長(伊藤 壽君) 選択 96 :  ◯観光経済部長(渡辺達也君) 選択 97 :  ◯議長(伊藤 壽君) 選択 98 :  ◯6番(渡辺仁美君) 選択 99 :  ◯議長(伊藤 壽君) 選択 100 :  ◯観光経済部長(渡辺達也君) 選択 101 :  ◯議長(伊藤 壽君) 選択 102 :  ◯6番(渡辺仁美君) 選択 103 :  ◯議長(伊藤 壽君) 選択 104 :  ◯総務部長(田上元一君) 選択 105 :  ◯議長(伊藤 壽君) 選択 106 :  ◯6番(渡辺仁美君) 選択 107 :  ◯議長(伊藤 壽君) 選択 108 :  ◯3番(中野喜一君) 選択 109 :  ◯議長(伊藤 壽君) 選択 110 :  ◯市民部長(杉山 修君) 選択 111 :  ◯議長(伊藤 壽君) 選択 112 :  ◯教育長(篭橋義朗君) 選択 113 :  ◯議長(伊藤 壽君) 選択 114 :  ◯3番(中野喜一君) 選択 115 :  ◯議長(伊藤 壽君) 選択 116 :  ◯市民部長(杉山 修君) 選択 117 :  ◯議長(伊藤 壽君) 選択 118 :  ◯3番(中野喜一君) 選択 119 :  ◯議長(伊藤 壽君) 選択 120 :  ◯市民部長(杉山 修君) 選択 121 :  ◯議長(伊藤 壽君) 選択 122 :  ◯3番(中野喜一君) 選択 123 :  ◯議長(伊藤 壽君) 選択 124 :  ◯教育長(篭橋義朗君) 選択 125 :  ◯議長(伊藤 壽君) 選択 126 :  ◯3番(中野喜一君) 選択 127 :  ◯議長(伊藤 壽君) 選択 128 :  ◯教育長(篭橋義朗君) 選択 129 :  ◯議長(伊藤 壽君) 選択 130 :  ◯3番(中野喜一君) 選択 131 :  ◯議長(伊藤 壽君) 選択 132 :  ◯市長(冨田成輝君) 選択 133 :  ◯3番(中野喜一君) 選択 134 :  ◯議長(伊藤 壽君) 選択 135 :  ◯市長(冨田成輝君) 選択 136 :  ◯議長(伊藤 壽君) 選択 137 :  ◯3番(中野喜一君) 選択 138 :  ◯議長(伊藤 壽君) 選択 139 :  ◯議長(伊藤 壽君) 選択 140 :  ◯4番(田原理香君) 選択 141 :  ◯議長(伊藤 壽君) 選択 142 :  ◯教育長(篭橋義朗君) 選択 143 :  ◯議長(伊藤 壽君) 選択 144 :  ◯4番(田原理香君) 選択 145 :  ◯議長(伊藤 壽君) 選択 146 :  ◯教育長(篭橋義朗君) 選択 147 :  ◯議長(伊藤 壽君) 選択 148 :  ◯4番(田原理香君) 選択 149 :  ◯議長(伊藤 壽君) 選択 150 :  ◯教育長(篭橋義朗君) 選択 151 :  ◯議長(伊藤 壽君) 選択 152 :  ◯4番(田原理香君) 選択 153 :  ◯議長(伊藤 壽君) 選択 154 :  ◯教育長(篭橋義朗君) 選択 155 :  ◯議長(伊藤 壽君) 選択 156 :  ◯4番(田原理香君) 選択 157 :  ◯議長(伊藤 壽君) 選択 158 :  ◯教育長(篭橋義朗君) 選択 159 :  ◯議長(伊藤 壽君) 選択 160 :  ◯4番(田原理香君) 選択 161 :  ◯議長(伊藤 壽君) 選択 162 :  ◯教育長(篭橋義朗君) 選択 163 :  ◯議長(伊藤 壽君) 選択 164 :  ◯4番(田原理香君) 選択 165 :  ◯議長(伊藤 壽君) 選択 166 :  ◯教育長(篭橋義朗君) 選択 167 :  ◯議長(伊藤 壽君) 選択 168 :  ◯議長(伊藤 壽君) 選択 169 :  ◯4番(田原理香君) 選択 170 :  ◯議長(伊藤 壽君) 選択 171 :  ◯教育長(篭橋義朗君) 選択 172 :  ◯議長(伊藤 壽君) 選択 173 :  ◯4番(田原理香君) 選択 174 :  ◯議長(伊藤 壽君) 選択 175 :  ◯17番(山根一男君) 選択 176 :  ◯議長(伊藤 壽君) 選択 177 :  ◯文化スポーツ部長(杉山徳明君) 選択 178 :  ◯議長(伊藤 壽君) 選択 179 :  ◯17番(山根一男君) 選択 180 :  ◯議長(伊藤 壽君) 選択 181 :  ◯文化スポーツ部長(杉山徳明君) 選択 182 :  ◯議長(伊藤 壽君) 選択 183 :  ◯17番(山根一男君) 選択 184 :  ◯議長(伊藤 壽君) 選択 185 :  ◯文化スポーツ部長(杉山徳明君) 選択 186 :  ◯議長(伊藤 壽君) 選択 187 :  ◯17番(山根一男君) 選択 188 :  ◯議長(伊藤 壽君) 選択 189 :  ◯文化スポーツ部長(杉山徳明君) 選択 190 :  ◯議長(伊藤 壽君) 選択 191 :  ◯17番(山根一男君) 選択 192 :  ◯議長(伊藤 壽君) 選択 193 :  ◯教育長(篭橋義朗君) 選択 194 :  ◯議長(伊藤 壽君) 選択 195 :  ◯17番(山根一男君) 選択 196 :  ◯議長(伊藤 壽君) 選択 197 :  ◯教育長(篭橋義朗君) 選択 198 :  ◯議長(伊藤 壽君) 選択 199 :  ◯17番(山根一男君) 選択 200 :  ◯議長(伊藤 壽君) 選択 201 :  ◯観光経済部長(渡辺達也君) 選択 202 :  ◯議長(伊藤 壽君) 選択 203 :  ◯17番(山根一男君) 選択 204 :  ◯議長(伊藤 壽君) 選択 205 :  ◯市長(冨田成輝君) 選択 206 :  ◯議長(伊藤 壽君) 選択 207 :  ◯17番(山根一男君) 選択 208 :  ◯議長(伊藤 壽君) 選択 209 :  ◯建設部長(丹羽克爾君) 選択 210 :  ◯議長(伊藤 壽君) 選択 211 :  ◯17番(山根一男君) 選択 212 :  ◯議長(伊藤 壽君) 選択 213 :  ◯建設部長(丹羽克爾君) 選択 214 :  ◯議長(伊藤 壽君) 選択 215 :  ◯17番(山根一男君) 選択 216 :  ◯議長(伊藤 壽君) 選択 217 :  ◯建設部長(丹羽克爾君) 選択 218 :  ◯議長(伊藤 壽君) 選択 219 :  ◯17番(山根一男君) 選択 220 :  ◯議長(伊藤 壽君) 選択 221 :  ◯建設部長(丹羽克爾君) 選択 222 :  ◯議長(伊藤 壽君) 選択 223 :  ◯17番(山根一男君) 選択 224 :  ◯議長(伊藤 壽君) 選択 225 :  ◯建設部長(丹羽克爾君) 選択 226 :  ◯議長(伊藤 壽君) 選択 227 :  ◯17番(山根一男君) 選択 228 :  ◯議長(伊藤 壽君) 選択 229 :  ◯建設部長(丹羽克爾君) 選択 230 :  ◯議長(伊藤 壽君) 選択 231 :  ◯17番(山根一男君) 選択 232 :  ◯議長(伊藤 壽君) 選択 233 :  ◯建設部長(丹羽克爾君) 選択 234 :  ◯議長(伊藤 壽君) 選択 235 :  ◯17番(山根一男君) 選択 236 :  ◯議長(伊藤 壽君) 選択 237 :  ◯建設部長(丹羽克爾君) 選択 238 :  ◯議長(伊藤 壽君) 選択 239 :  ◯17番(山根一男君) 選択 240 :  ◯議長(伊藤 壽君) 選択 241 :  ◯建設部長(丹羽克爾君) 選択 242 :  ◯議長(伊藤 壽君) 選択 243 :  ◯17番(山根一男君) 選択 244 :  ◯議長(伊藤 壽君) 選択 245 :  ◯建設部長(丹羽克爾君) 選択 246 :  ◯議長(伊藤 壽君) 選択 247 :  ◯17番(山根一男君) 選択 248 :  ◯議長(伊藤 壽君) 選択 249 :  ◯建設部長(丹羽克爾君) 選択 250 :  ◯議長(伊藤 壽君) 選択 251 :  ◯17番(山根一男君) 選択 252 :  ◯議長(伊藤 壽君) 選択 253 :  ◯建設部長(丹羽克爾君) 選択 254 :  ◯議長(伊藤 壽君) 選択 255 :  ◯17番(山根一男君) 選択 256 :  ◯議長(伊藤 壽君) 選択 257 :  ◯建設部長(丹羽克爾君) 選択 258 :  ◯議長(伊藤 壽君) 選択 259 :  ◯17番(山根一男君) 選択 260 :  ◯議長(伊藤 壽君) 選択 261 :  ◯議長(伊藤 壽君) 選択 262 :  ◯19番(伊藤健二君) 選択 263 :  ◯議長(伊藤 壽君) 選択 264 :  ◯建設部長(丹羽克爾君) 選択 265 :  ◯議長(伊藤 壽君) 選択 266 :  ◯19番(伊藤健二君) 選択 267 :  ◯議長(伊藤 壽君) 選択 268 :  ◯建設部長(丹羽克爾君) 選択 269 :  ◯議長(伊藤 壽君) 選択 270 :  ◯19番(伊藤健二君) 選択 271 :  ◯議長(伊藤 壽君) 選択 272 :  ◯建設部長(丹羽克爾君) 選択 273 :  ◯議長(伊藤 壽君) 選択 274 :  ◯19番(伊藤健二君) 選択 275 :  ◯議長(伊藤 壽君) 選択 276 :  ◯議長(伊藤 壽君) 選択 277 :  ◯議長(伊藤 壽君) 選択 278 :  ◯議長(伊藤 壽君) 選択 279 :  ◯議長(伊藤 壽君) ↑ 発言者の先頭へ 本文 ↓最初のヒットへ (全 0 ヒット) 1:                                 開議 午前9時00分   ────────────────────────────────────── ◯議長(伊藤 壽君) おはようございます。  本日、会議を再開しましたところ、議員各位には御参集を賜りまして、誠にありがとうございます。   ──────────────────────────────────────   開議の宣告 2: ◯議長(伊藤 壽君) ただいまの出席議員は22名です。したがって、定足数に達しております。  これより前日に引き続き会議を開きます。  本日の日程は、お手元に配付しましたとおり定めましたので、よろしくお願いいたします。   ──────────────────────────────────────   会議録署名議員の指名 3: ◯議長(伊藤 壽君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。  本日の会議録署名議員は、会議規則第86条の規定により、8番議員 勝野正規君、9番議員 板津博之君を指名します。   ──────────────────────────────────────   一般質問 4: ◯議長(伊藤 壽君) 日程第2、前日に引き続き一般質問を行います。  通告がございますので、質問を許します。  2番議員 松尾和樹君。 5: ◯2番(松尾和樹君) 2番議員 松尾和樹です。  コロナウイルスの一刻も早い終息を願っております。
     通告に従いまして、件名のとおり、ごみの分別に対する啓発活動について、一問一答方式で御質問させていただきますので、御答弁のほどよろしくお願いいたします。  それでは早速ですが、可児市塩河にございますごみ処理施設ささゆりクリーンパークを先日視察させていただきました。ここでは、可児市を含む近隣の10市町村、22万6,000人分のごみを処理しております。ちなみに10市町村とは、美濃加茂市、可児市、坂祝町、富加町、川辺町、七宗町、八百津町、白川町、東白川村、御嵩町でございます。これらの10市町村が人口割合やごみの排出割合に応じて負担金を出し合い、可茂衛生施設利用組合を組織し施設を運営していただいております。  以前は美濃加茂市牧野でごみ処理をしておりましたが、施設の老朽化に併せ急激な人口増に伴うごみ排出量の増加、時代の変化によるごみの多様化などへの対応、そして新たに無公害と循環型処理を目標に、今から約20年前にささゆりクリーンパークが建設されました。  なお、建設開始以前に、建設地の決定等、建設施設の設備計画に10年以上の期間を要したと聞いております。また、建設当初からささゆりクリーンパークは40年間で取り壊す前提で建設地の自治会と話合いをしていると伺っておりますので、現在の場所でごみ処理施設が稼働する残りの期間は約20年となります。  そこで、新たな課題が浮上してまいります。  1つ目に、取壊しに数十億円かかってしまうということでございます。2つ目に、新たな施設の建設地を決定しなければいけないということ。3つ目に、新たな施設の建設費用に数百億円がかかるということです。この大きな3つの課題を解決しなければなりません。  そして、これは可児市だけの課題ではなく、先ほど申し上げました、10市町村で協議していかなければなりません。ですが、現状で全体の2分の1のごみを搬出している可児市には、この大きな3つの課題を解決するべき責任も全体の2分の1あると言っても過言ではございません。  さて、ここで現在のごみ処理施設ささゆりクリーンパークを視察させていただいた際に、可茂衛生施設利用組合の方と不燃物処理担当業者の方から2点の困り事を教えていただきましたので、共有させていただきたいと思います。  1点目は、生ごみの水分量を減らせないかということでございます。  可燃ごみには生ごみが約40%含まれます。その生ごみの約80%は水分です。つまり可燃ごみ全体の約30%が水分でございます。この無駄をなくすためには、家庭で生ごみを出す前に水気をよく切る、生ごみをぎゅっと絞るなどの一手間をかけていただきたいということでございました。  2点目は、不燃物のごみの中に指定外のものが多く紛れ込んでいるということです。特に、充電ができるタイプの小型電子機器です。電気シェーバーや携帯バッテリー、電動歯ブラシなどのバッテリーに力が加わると徐々に温度が上がり、最終的には発火につながります。ほかの市町村では、ごみ収集車内でバッテリーが発火して、ごみ収集車が燃えてしまったという例もございます。  そのために、ささゆりクリーンパークでは施設内での火災を未然に防ぐために、持ち込まれた不燃物のごみ袋1つずつを作業員がカッターナイフで開封して、中身を分別するという手間を要しております。  市民の皆様におかれましては、誤った認識で間違った分別をしないように、ごみの出し方ガイドをいま一度御確認いただきたいと思います。日本語標記のほかにも外国籍市民の多い可児市では、英語、ポルトガル語、中国語のごみの出し方ガイドがそれぞれありまして、近年はベトナムの方も増えているということで、新たにベトナム語版の制作も検討されていると伺いました。  また、ごみの出し方ガイドよりさらに詳しく分別のルールを知れるのが、リサイクル・ごみ百科辞典でございます。皆様御存じだとは思いますが、念のためにこのリサイクル・ごみ百科辞典を説明させていただきます。  リサイクル・ごみ百科事典とは、可児市環境課が制作したごみ分別の仕分表でございます。可児市のホームページに掲載されておりまして、ごみの出し方について問合せの多い品目を、それぞれのごみの出し方とともに一覧にしたものでございます。市民の皆様は、ごみの分別方法が分からないときに参考にしていただきたいと思います。  ごみを出す一人一人の行動が全体の無駄を省くことにつながります。市民の皆様にも御理解いただいて、一手間かけていただけるように、改めて御協力をお願いしたいところでございます。  この2点の困り事を解決するために、多くの人に行動を変えてもらうには、具体的にどのようなアクションを起こしていくかを我々は考えなければなりません。  そこで、御質問させていただきます。  そもそもごみの分別に関する市民への説明はいつどのように行われておりますでしょうか。また、文化が異なる外国籍市民の方々は不慣れで分からないことも多々あろうかと思いますが、特別配慮されていることはありますでしょうか。お聞かせください。 6: ◯議長(伊藤 壽君) 執行部の答弁を求めます。  市民部長 杉山修君。 7: ◯市民部長(杉山 修君) それでは、お答えいたします。  ごみの分別につきましては、毎年、「家庭ごみ・リサイクル資源の分け方・出し方」と「ごみ・リサイクル資源収集日程表」を作成、配布することによって、市民の皆様へお知らせしています。  周知方法といたしましては、市ホームページへの掲載のほか、「広報かに」3月号への折り込み、市役所、地区センター、フレビアでの配布、一部商店への設置やアパートの管理会社や人材派遣会社から配布をしていただくなど、外国籍市民を含め、各家庭に行き渡るよう対応しています。可児市に転入された際には、外国籍の方には外国語版のものを転入手続の際にお渡ししています。また、環境課窓口にも設置してありますので、御利用いただければ幸いです。  家庭ごみ・リサイクル資源の分け方・出し方とごみ・リサイクル資源収集日程表は、英語とポルトガル語、中国語版があります。また、自治会の要望に応じ、外国籍市民に分かりやすいように、ごみ集積場に英語やポルトガル語の看板設置や、地域のごみ出しルールを翻訳して看板を作成配布するなど、自治会と協力して取り組んでいます。  以前、外国籍市民の方が多く住むアパートで、不適正なごみ出しにより、道路までごみがあふれたことがありました。外国語版の家庭ごみ・リサイクル資源の分け方・出し方とごみ・リサイクル資源収集日程表のほか、ポルトガル語やタガログ語によるごみ出しルールのチラシ、看板の設置などで周知を行ったところ、以降はきれいな状態を保つことができているといった事例がございます。  今後、可児市で生活される外国籍市民は一層の増加や多様化が予想されます。文化、習慣の違いを御理解いただくのはなかなか困難ですが、ごみ出しは生活の基本ですので、分かりやすい看板や多言語化などで周知に取り組んでいきたいと考えています。以上でございます。                  〔2番議員挙手〕 8: ◯議長(伊藤 壽君) 松尾議員。 9: ◯2番(松尾和樹君) 御答弁ありがとうございます。  外国籍市民の方が多く勤め先となっております派遣会社等、民間業者と既に協力をされているということ。それから、当たり前ではございますが、自治会とも協力をしているということを聞けて安心いたしました。また、外国籍市民は今後一層の増加が予想されているというところにおかれましても、今後もぜひ力を入れていっていただきたいというふうに思います。  ちなみに、今のお話の中で、外国籍の方が可児市に転入する際に市民課や人づくり課の窓口のほうに転入届の提出をされる際に、こちら、英語版なんですけれども「Welcome to Kani City」と書かれたものがございまして、全部で9種類、様々な可児市の情報、インフォメーション、ルール等が載ったものが配付されます。その中の4番目に、ごみの分別、それからリサイクルについて書かれた資料が配付されているということだと思います。  ここで、1つ小さな懸念があるんですけれども、可児市に来たばかりの外国籍の方が9つもの情報を一度に渡されて、これをしっかり目を通すかどうかということでございます。  そこで、既に先ほどの話の中では随分改善されているということではございますが、新たなといいますか、外国籍の方に対してごみの分別に対する啓発活動の方法をひとつ提案させていただきたいんですけれども、例えばなんですけれども、ばら教室で児童に向けて授業をできないだろうかということでございます。併せて保護者の方向けに対して、ばら教室でごみの分別に対するお話ができないかということが1つ。  それから、フレビアのほうに資料の配付はお願いしておるということでしたが、そちらのほうにできれば出向いて、多くの方に集まっていただいて説明をする機会を設けられないかということ。  それから、派遣会社のほうにも併せて出向いて、ちょっと時間を取っていただいて、従業員の方に説明するというようなことができないかということを御提案させていただきたいのですが、それに対する御回答をお願いできますでしょうか。 10: ◯議長(伊藤 壽君) 市民部長。 11: ◯市民部長(杉山 修君) 御提案のとおり、確かに市民課の窓口でそれらの資料をお受け取りになって、全部読んでいただけるかということは確かに難しいところはあるかと思います。ですので、今御提案いただいたように、言葉の問題はあって、やっぱりサポートは必要になるかとは思いますが、ごみの分別・排出について出前講座などを行うことは可能であるというふうに考えております。以上です。                  〔2番議員挙手〕 12: ◯議長(伊藤 壽君) 松尾議員。 13: ◯2番(松尾和樹君) ありがとうございます。  可児市は外国籍市民の方が8%ほどいるということで、全国的に見ても類いまれに見る数値でございます。今、可児市、本市が既に取り組んでおります多文化共生のまちづくりの一環として、そういったこともぜひ全国の先駆けで積極的に取り組んでいただきたいというふうに思っております。  次の質問に移らせていただきます。  可児市指定のごみ袋には記名欄がございます。名前が記名されていない不燃物袋に指定外の物品が混入しているケースが多いということを、現場の作業員の方から伺ってまいりました。ごみ袋の記名に関するルールや無記名のごみ袋に対する処置は、今現在、本市ではどのようになっておりますでしょうか、お聞かせください。 14: ◯議長(伊藤 壽君) 市民部長。 15: ◯市民部長(杉山 修君) ごみ袋の記名につきましては、排出者責任を明確にするため、家庭ごみ・リサイクル資源の分け方・出し方にごみ出しルールとして記名するよう依頼をしているものです。  ごみ出しルールとしましては、1つ目に、分別して出しましょう。2つ目に、収集日の朝8時までに出しましょう。3つ目に、ごみ袋には地区名と氏名を記入しましょう。4つ目に、ごみ袋1つの重さは20キロ以内にしましょうとなっています。自治会によっては記名するよう徹底されているところもございます。ただし、無記名のごみ袋であっても適正に出されていれば、市の委託業者が収集を行います。  記名されていない不燃ごみ袋に指定外の物品が混入しているケースが多いとの御意見につきましては、ごみを収集する際に混入が分かれば委託業者は収集せず、ごみ集積場に残しています。残されたごみは、周知期間を置いて市が収集・分別し、ささゆりクリーンパークへ搬入しています。一部見逃され、委託業者からささゆりクリーンパークに搬入されることもあるかと思いますが、市としましては混入したごみ袋がささゆりクリーンパークに搬入されないよう取り組んでいます。  なお、ごみ集積場に残されたごみは、アパートの管理者や市が分別し直すことになりますので、市民の皆様にはごみを適正に分別して出していただけるよう、引き続き啓発をしてまいります。以上でございます。                  〔2番議員挙手〕 16: ◯議長(伊藤 壽君) 松尾議員。 17: ◯2番(松尾和樹君) 御答弁ありがとうございます。  中身が見えにくいものですので、なかなか全て確認するというのは難しいと思います。  そこで、今の御答弁の中で、自治会によっては徹底されている場所があるとか、責任というキーワードが出てまいりました。私も聞いた話によりますと、例えば桜ケ丘など一部の地域では、無記名のごみを出すことができないというようなところまで徹底されているというふうに伺ってます。この背景には、自分の自治会のモラルは自分たちで守る、自分の出すごみは自分が責任を持って出すというような理念の行動への表れだというふうに私も理解しております。  ぜひ、多くの方々に、ごみを出す一人一人が全体のことを考えてごみ出しをすれば、ごみ集積場やごみ処理場などでの無駄を省くことができるということを考えていただきたいなというふうに思う次第でございます。  次の質問に移らせていただきます。  ごみ袋のデザインを改良することができるのかということなんですけれども、これをちょっとお伺いさせていただきたいと思います。  ごみ袋に絵などをデザインして視覚で訴えるのはどうでしょうかということなんですけれども、これ、今私が提示させていただきましたのは、以前私が住まわせていただいておりました京都府京都市のごみ袋でございます。ちょっと光の加減で見えづらいんですけれども、上のほうに4つ丸があって、左3つにはペケがついています。これは、ペケがついているものは、簡単に申し上げますと、出してはいけないものです。例えば、缶や瓶はこの可燃、燃やすごみ用には入れてはいけませんと。そのほかリサイクルができる紙類、こういったものもここには入れないでください。あと、1番右のペケがついてない丸に何が書かれているかといいますと、ごみとして出す前に水を切りましょうというようなことが書かれております。  このほか私の提案は、2次元バーコード、いわゆるQRコードと言われるものです。こちらをごみ百科事典の先ほどの可児市環境課のページのほうに誘導するということも考えられるかと思いますが、その可能性についてお聞かせいただけますでしょうか。 18: ◯議長(伊藤 壽君) 市民部長。 19: ◯市民部長(杉山 修君) ごみ袋には、日本語、英語、ポルトガル語でごみ出しルール、地区・氏名記入欄などが印刷されていますが、デザインを改良し、絵やQRコードを入れることは可能と考えております。  なお、QRコードは白地に黒色でないと読み取れないことから、不燃ごみ袋には新たに加工が必要になってきます。ただし、外国籍の方々を含め市民の皆様には、既に様々な形でごみ出しルールのお知らせを行っていることや、ごみ袋のデザインによってごみ出しルールを改めていただける効果がどの程度あるのかを見定める必要があることから、ごみ袋デザインの改良については、経費が上昇しない範囲内で研究をしていきたいと考えています。  また、ある程度の在庫を確保する必要があることや、新年度早々にごみ袋作成業務を発注する必要があることから、タイミングを考慮する必要があることも御理解いただきたいと存じます。以上でございます。                  〔2番議員挙手〕 20: ◯議長(伊藤 壽君) 松尾議員。 21: ◯2番(松尾和樹君) 御答弁ありがとうございます。  確かに費用対効果という考え方はすごく大事なことだと思います。  そこで、まず費用ということで少しお話しさせていただきたいんですけれども、考えられる費用としては、まず1つその費用対効果を研究する研究費ということが1点。それから、デザインを発注するそのデザイン料が1点。それから、新たなデザインに調整をして、印刷する費用というような、この3点かと思いますが、そのほか何か考えられるものというのはありますでしょうか。特にはないかと思い……、ありますでしょうか。 22: ◯議長(伊藤 壽君) 市民部長。 23: ◯市民部長(杉山 修君) 今、議員がおっしゃった内容がそれに当たるのかなというふうに我々も考えております。以上です。                  〔2番議員挙手〕 24: ◯議長(伊藤 壽君) 松尾議員。 25: ◯2番(松尾和樹君) ありがとうございます。  それから、今回私の一般質問に際して、資料の御提出をお願いいたしました。  それは、可児市指定ごみ袋在庫一覧表というものでございます。令和2年2月28日現在のもので出していただきました。在庫といたしましては、可燃物の一番大きい袋が、枚数といたしまして166万枚、可児駅の西倉庫に保管されておると。それから、不燃物の大きい袋が10万7,500枚、こちらは兼山倉庫、旧兼山町役場跡地に保管されていると。そのほか、可燃中、不燃大、不燃小と様々な袋があるわけですけれども、この数値がどれぐらいの期間で消費される見込みであるかということを1点お聞かせください。それから、また一度の発注でおおよそどれくらいの期間分を発注されているかということも併せてお聞かせください。 26: ◯議長(伊藤 壽君) 市民部長。 27: ◯市民部長(杉山 修君) 最初にお聞きいただきました、この在庫がどれくらいの期間を想定しているものかということでございますが、先ほどお答えの中でもお話ししましたように、おおむね半年ぐらいは持っていたいということで、これ、今記載がしてございます内容は、ほぼ半年からもう少し余裕があるぐらいの数量になっております。  ということと、あと1回にどれくらい発注するかという御質問につきましては、今のお話で、この内容のほぼ倍近くの量を年度当初に年間分を一斉に発注をさせていただきます。実際の納入は、今ですと年間13回に分けて徐々に納入していただくという形を取っております。以上でございます。                  〔2番議員挙手〕 28: ◯議長(伊藤 壽君) 松尾議員。 29: ◯2番(松尾和樹君) ありがとうございます。  それでは、デザインを切り替えるに当たってのタイミングがということもお話の中であったと思うんですけれども、そもそもデザインを考える期間も必要になってまいります。  そこでなんですけれども、先ほどデザイン料というお話もさせていただきましたが、デザイン料を抑えるために何か方法はないかなというところでなんですけれども、Kanisuki若者プロジェクトというすばらしいプロジェクトが本市にはございます。  そこで、中学校や高校の美術部の生徒の皆さんと連携をして、デザイン料をある意味抑えて、可児市民全員でその新しいデザインを考えるということができないかということです。その点について、可能性をお伺いできますでしょうか。 30: ◯議長(伊藤 壽君) 市民部長。 31: ◯市民部長(杉山 修君) 御提案のデザインの募集につきましては、現在やはりどうしても硬い表現になっているかと思いますし、そういうデザインを一層軟らかく分かりやすいものにするために、一般公募により作成したほうが市民に親しまれるというものができるものであれば、これも経費が増えない範囲で考えていきたいと思っております。以上でございます。                  〔2番議員挙手〕 32: ◯議長(伊藤 壽君) 松尾議員。 33: ◯2番(松尾和樹君) ありがとうございます。  ぜひ広く、多くの市民の方にその新しいデザインを考えるということで、ごみ分別の啓発につなげていただきたいというふうに思います。  最後に、何度も申し上げておりますが、ごみを出す一人一人が全体のことを考えてごみ出しをすれば、ごみ集積場やごみ処理場などでの無駄を省くことができます。このことを市民の皆様に本市といたしましても様々な角度で広く啓発を続けていただきたいということをお願いいたしまして、私の一般質問を終わりとさせていただきます。誠にありがとうございました。(拍手) 34: ◯議長(伊藤 壽君) 以上で、2番議員 松尾和樹君の質問を終わります。  16番議員 野呂和久君。 35: ◯16番(野呂和久君) 16番議員、可児市議会公明党の野呂和久です。  先ほど松尾議員も指摘をされましたが、コロナウイルスが心配をされているところです。特に、妊婦の方や持病をお持ちの方、また高齢者の方は重症化しやすいということですので、手洗い等を十分にしていただいて健康管理に気をつけていただければと思います。  今回は、高齢者施策について質問をさせていただきます。  2025年、令和7年、団塊の世代全ての方が75歳以上となります。可児市でも、地域包括ケアシステムの構築に向け準備が進められています。  また、可児市の高齢化率は、2019年10月現在で、65歳以上の男性は1万2,842人、女性は1万4,987人の2万7,829人で、高齢化率は27.19%です。  可児市は1970年代以降の団地造成で人口が急増した経緯がありますが、高齢化率を地域別で見ると、高い順に、愛岐ケ丘が49.16%、鳩吹台が45.62%、緑が45.5%となります。次に、低い順に見ていくと、星見台が3.31%、みずきケ丘が5.38%。美里ケ丘が9.56%となり、高低ともに団地が上位を占めており、団地の持つ特性の一つを表しているように思います。  生活の柱の一つに住があります。住み慣れた地域で安心して生活を送ることができるよう、地域包括ケアシステムの構築とともに、今住んでいる家の新築や増築、改修、また室内のつまずき防止の段差の解消や歩行などの補助となる手すりの取付けなど、バリアフリーの整備が必要と考える高齢者も増えてきます。
     また、改修等に際しては予算も念頭に入れなければなりません。現在、可児市では住宅新築リフォーム助成事業を行っています。新築工事やリフォーム、これは改修や修繕、模様替えなどですが、で50万円以上の工事の場合、そのほかの要件もありますが、工事費の10%で、上限はありますが助成されます。  また、介護保険制度では要支援・介護の認定を受けると手すりの取付けや段差解消などの住宅改修を行う場合に費用20万円を上限に、自己負担分を除く7割から9割の支給が受けられます。  質問です。  高齢者65歳以上世帯の中には、先ほど触れた住宅新築リフォーム助成事業や、介護保険制度の支給対象から漏れる世帯、例えば介護保険制度では未認定の方、住宅新築リフォーム助成事業では50万円未満の工事を行うなどがあります。  介護・介助が必要になった主な原因は、骨折、転倒19%が最も多いとする報告もあり、高齢者が介護認定に至らない前段階からの予防的に行う段差解消などの住宅改修に必要な費用を補助する制度、現在、高山市が5年間の期限を設けて実施しておりますが、こうしたことも必要と考えますが、お考えをお伺いいたします。 36: ◯議長(伊藤 壽君) 執行部の答弁を求めます。  福祉部長 大澤勇雄君。 37: ◯福祉部長(大澤勇雄君) それでは、お答えいたします。  介護保険制度における住宅改修費は、高齢者の在宅介護の重視と自立を支援する観点から、福祉用具導入の際に必要となる段差の改修や手すりの設置などを対象としております。  住宅改修に給付を行うことは、個人資産の形成につながる側面があり、持家と改修の自由度が低い借家の方との受益の均衡を考慮し、給付は20万円以下の小規模の改修が対象となっております。  昨年度の実績は333件、給付(助成)額は約3,176万5,000円。このうち、介護予防給付として利用された要支援1・2の方は約4割となります。本年度は、件数、給付額とも若干増の見込みです。なお、給付金を直接施工業者に支払う受領委任払いを導入し、利用者の一時的な経済負担の軽減を図ったところでございます。  一方、住宅新築リフォーム助成事業は、地域経済の振興及び活性化を図る事業として実施しており、昨年度の実績は489件、助成額は4,463万1,000円です。市民を対象とする制度であり、要介護認定の有無にかかわらず利用していただけます。  第7期介護保険事業計画では、団塊の世代の方が75歳以上になる2025年の高齢化率を28.6%と推計しています。高齢化は今後も進行し、介護保険の給付も増大していきます。また、本市の一般財源は限られており、選択と集中により優先すべき事業を選択して実施していくことが重要と考えます。  介護予防の観点から、介護保険や住宅新築リフォーム助成事業の対象とならない方への住宅改修費用の補助制度が必要と考えるが、本市の考えはどうかという御質問ですが、転倒や骨折などの危険性がある方や日常生活に何らかの介助が必要な方は、要介護認定を受けていただき、介護保険の住宅改修費の給付を利用していただきたいと考えます。  本市は、今後、介護予防、重度化防止に向けた取組として、サロンなど通いの場の充実、保健事業と介護予防の一体的実施などの施策に重点を置き、関連事業を推進することとしており、住宅改修に関し新たな助成制度を導入する予定はございません。以上です。                  〔16番議員挙手〕 38: ◯議長(伊藤 壽君) 野呂議員。 39: ◯16番(野呂和久君) 答弁ありがとうございました。  本市では、今年度から高齢者の孤立防止事業として、75歳以上の市内在住者の全員を会員として一軒一軒回って、令和元年10月から回っていただいていると思いますが、そうした訪問等で、高齢者の方から様々な御意見が寄せられたのではないかと思いますけれども、そうした御意見等、どのような御意見があったかお聞きしてもよろしいでしょうか。 40: ◯議長(伊藤 壽君) 福祉部長。 41: ◯福祉部長(大澤勇雄君) 高齢者孤立防止については、先ほどの会員となっていただく方は75歳以上ということで、訪問対象とさせていただいたのは80歳以上ということで、民生委員とか、また介護認定を受けている方についてはケアマネジャーが接触しているというような形でございまして、あと残りの認定を受けていないような方とか、それで、今、民生委員が回り切れない部分については市の職員が直接御訪問をさせていただきました。  非常に大変皆様、私どものほうからはがきを送ったところ、訪問を楽しみにしておみえになりまして、やっぱりよく来ていただいたとか、台風の前なんかにお伺いすると非常に喜ばれて安心につながった事業と考えております。  やはりいろんな自分の身体のこととかそういったことでお話を頂いたところはございますけれど、おおむね可児市の高齢者については9割の方が大体一番身近に相談をする方がお見えになったりとか、孤独感を感じていないのではないかと。そういった中でも、やはり身近な相談場所として地域包括システムの中の包括ケアセンターを御紹介させていただいて、身近な相談場所であるので何でも御相談をしていただけるようにと御案内をしてきたところでございます。以上でございます。                  〔16番議員挙手〕 42: ◯議長(伊藤 壽君) 野呂議員。 43: ◯16番(野呂和久君) 今の御答弁ですと、そうした生活していく上で少し足をつまずいたとか、そういうことでそうした事業で少し家の改修もしたいみたいなようなお話というのは、今回のそうした訪問の中では聞かれなかったということでしょうか。 44: ◯議長(伊藤 壽君) 福祉部長。 45: ◯福祉部長(大澤勇雄君) これ、先ほど申し上げたのは大まかなことでございまして、やはり個別にはそういった身体の制約とか、そういった部分で御心配をお持ちの方はお見えになりますので、そういった方については、やっぱり包括ケアセンターに相談をしていただくようにというような形で御案内をしているというところでございます。                  〔16番議員挙手〕 46: ◯議長(伊藤 壽君) 野呂議員。 47: ◯16番(野呂和久君) 分かりました。  可児市の場合は、この住宅リフォームの事業というのは地域経済の活性化という目的もありまして、先ほど高山市がということをお話をさせていただきましたが、高山市も同じようにこの予防的な住宅の改修とかの場合は、そうした高齢者の方の生活の環境の改善という視点と、もう一つは地域の事業者を対象にその事業、工事をした場合というふうで、やっぱり経済的な部分と両方の観点から、今回この高山市の場合、事業をしているということです。  今回指摘をさせていただいたのは、このバリアフリーの事業を活用する場合には50万円以上という縛りがありますので、例えば、昨日も大平議員から同じような質問があったかとは思いますが、改めて50万円未満の工事も認めるというようなことは難しいでしょうか。 48: ◯議長(伊藤 壽君) 観光経済部長。 49: ◯観光経済部長(渡辺達也君) 昨日も大平議員から御質問がございました。  先ほど福祉部長からも御答弁申し上げましたように、この可児市の住宅新築リフォーム助成金交付要綱につきましては、あくまで目的は地域経済の振興と活性化を図るためというのが趣旨でございますので、もしそういった方向を埋めるということになれば、この目的の中に昨日のようなお話の環境の負荷の低減とかバリアフリー、そういった高齢者対策とかいうことが、そういうことも踏まえて改正するという必要になってまいりますが、現在のところはこの工事金額50万円以上というのは変更する予定はございません。以上です。                  〔16番議員挙手〕 50: ◯議長(伊藤 壽君) 野呂議員。 51: ◯16番(野呂和久君) 50万円未満を対象にできないということの、それは予算的に大変だということなのか、それ以外に何か課題というか理由があるのでしょうか。 52: ◯議長(伊藤 壽君) 観光経済部長。 53: ◯観光経済部長(渡辺達也君) あくまでも経済の活性化といいますと住宅のリフォームというのは、いろんな裾野は広うございます。そうしますと、ある一定規模の金額以上でないと、そういった効果は出ないだろうということで、かつては一番最初のはしりは20万円からスタートいたしましたが、その後いろんな経済対策に絡めまして、これが50万円以上に増えた経緯がございます。  そういった背景も踏まえまして、今の経済の波及効果を高めるための、波及させるための一定の規模というのが、今の金額で現在のところは妥当ではないかというふうに考えております。                  〔16番議員挙手〕 54: ◯議長(伊藤 壽君) 野呂議員。 55: ◯16番(野呂和久君) 経済的な波及効果という点では、50万円にするより20万円にしたほうが利用者が増えるというふうに思うのですが、その点はどうでしょうか。 56: ◯議長(伊藤 壽君) 観光経済部長。 57: ◯観光経済部長(渡辺達也君) あくまでも市内の事業者のほうにそういう改善をやっていただくというところに主眼を置いておりますので、そういう趣旨の制度でございますので、御理解いただきたいと思います。                  〔16番議員挙手〕 58: ◯議長(伊藤 壽君) 野呂議員。 59: ◯16番(野呂和久君) 年齢とともに身体的な衰え、昨日、澤野議員からもそのような指摘がありましたけど、どうしても自分では足を上げているつもりでも上がっていなくてつまずいたりとか、それはもうバリアフリーでないということで家の中でも起こり得ることだと思います。そうした介護に至る、介護制度を利用する前の段階で、そうした生活環境の整備ということと、あと経済的な理由でそうしたバリアフリーが、家の中の改修ができないというような事例もないとは限りません。  例えば所得制限、例えば市民税割等のそうした所得制限なんかも入れながら、こうしたことを検討していく余地というのはないでしょうか。 60: ◯議長(伊藤 壽君) 市長。 61: ◯市長(冨田成輝君) 昨日も同僚の山田議員の質問にお答えした中で、可児市の場合は、これから非常に公共施設の維持等、あるいは大規模改修をやるのに十分な資金も積み立てていませんし、これから本当に大変になる時期を迎えます。そして、高齢者への予算は年々膨大になっております。これから本番を迎えます。  そういう中で、将来に過度な負担をかけないという判断の中で何を優先するかです。  今年の予算も当初ではこういうことをやりたいやりたいというのがいっぱい出てきて、みんなやりたいんですけど、それをやったら、将来非常に禍根を残しますので、そういう中から優先順位を決めてやっていくわけですので、今の話も、おっしゃるとおりそういった必要性は当然出てきますが、高齢者の予算がどんどん増える中でそこを増やすとほかのほうにしわ寄せがいくわけで、全体の歳入というのは決まっていますので、その中で優先順位を決めていくと。  したがって、今は20万円とか、下を下げることは可能だと思いますが、トータル予算が変わらなければ、その分もっと大きな改修をやろうとする人ができなくなるわけで、下げることで全体を増やすとなると、またほかの予算をどっかということになりますので、現在いろいろな市民の方にお話を伺っておりますが、そういう要望は非常に少ないんですね、現実には。それぞれの方が自宅の中でよく分かっているんで注意して行動されているというふうに思いますが、そういうニーズが本当に高いのか、本当に多くの市民が望んでおられるのか、そういうことを1年の予算作業を通じて吟味してやっていくということで、部長が答弁しましたように、現時点でもう予算を出しているばかりですので、予算を今の議会に出したなり検討しますというのは非常におかしいことになりますので、現在ではそういう答弁ですが、来年度の予算の査定の中でそういうニーズが本当にあれば、当然それは検討の中に入れてくと。  が、いずれにしても決まっていますので、何か新しいことをやれば、全体の予算が増えなければいいんですけど、増やそうとしたらその分何かを切っていくと。それは何なのかということでございますので、今の質問に対しては、部長が答弁したとおり、現時点ではその予定はない。当然、今予算を出しているばかりですので、3月議会で検討しますというのはなかなか言いにくい。ただ、そういうことも踏まえて現在の予算を出しているということで、引き続きそういうニーズが高いということであれば、どうするのか、何をやめていくのか、あるいはトータルを増やさない中で額の小さいものを例えば増やして、大きな金額のものがその分少なくなると。それが経済波及効果として、本当に市内の業者の支援ということでは意味があるのかということを踏まえて、また検討していくということでございます。以上でございます。                  〔16番議員挙手〕 62: ◯議長(伊藤 壽君) 野呂議員。 63: ◯16番(野呂和久君) 予防的ということから考えると、事業的にぜひやっていただきたいかなあと思いますし、今日提案をしたからすぐに予算ということではないとも思っています。検討しながら補正ということも考えられますし、言って、その後からこれからどうしていくかということだと思ってお話はさせていただいておりますので、この点については以上で終わらせていただきたいと思います。  次に、2問目に移ります。  次に、高齢者の車の運転による事故防止対策についてお伺いをいたします。  可児市の統計、平成30年度版ですが、によると、可児市の運転免許保有者数の総数が7万1,194人とあります。これは平成30年12月31日現在の数字です。  65歳以上の高齢運転者は、可児署管内、このため御嵩町も入ってきますが、2万2,565人ということで、全体での数値は26.8%を占めています。この26.8%を仮に先ほどの7万1,194人で計算してみますと、大まかな数値として、65歳以上の高齢運転者の数は約1万9,000人ほどではないかと推計されます。  平成29年3月12日から改正道路交通法がスタートしています。影響は定かではありませんが、可児市の65歳以上の運転免許自主返納者は、平成28年の171人から、翌年、平成29年には234人、平成30年は288人と増加傾向にあります。平成27年度から可児市が始めた運転免許証自主返納者へのバス回数券プレゼントはタイムリーな事業だったのかなと思います。  国は、2019年度の補正予算にサポカー補助金を盛り込みました。新聞報道によると、昨日の9日からサポカー補助金の申請受付が開始と経済産業省が発表とありました。対象となるのは、9日以降に登録をした中古車と2019年12月23日以降に登録した新車のうち、国が指定をした車種で、安全装置の機能や購入する車の種類に応じて、65歳以上に2万円から10万円を補助するとの内容でした。65歳以上の高齢運転者が衝突被害軽減ブレーキやペダル踏み間違い、急発進等抑制装置が搭載された車の購入等の際に補助されるものです。目的は、安全装置等の運転サポート車の導入等を進め、高齢運転者の安全対策を行うものです。  美濃加茂市の場合では、65歳以上を対象に2019年4月以降に新規登録車300万円以下の価格の車の購入者に補助する制度を創設し、高齢運転者に安全自動車の購入を促しました。並行して運転免許証自主返納支援事業も実施をし、65歳以上の市民で運転経歴証明書を提示するとコミュニティバスが無料で乗車できるなどとしています。  愛知県豊明市では、高齢者定期券を発行し、豊明市在住の65歳以上の高齢者に1か月500円と、1年間5,000円の定期券を販売し、高齢者が公共交通を利用するよう促しているようです。  質問に移ります。  可児市は、運転免許証自主返納者への支援を実施しております。市内を走るバス、東濃鉄道路線バス(帷子線)、さつきバス、電話で予約バスの回数券を1回プレゼントしています。しかし、目的は公共交通利用促進で、高齢運転者への安全対策の位置づけではありません。高齢運転者の車の操作の間違いなどから事故の懸念もあります。  可児市の高齢運転者への安全対策はどのようなものがありますか。また、高齢運転者の操作間違いなどの防止へ力を入れるのか、または公共交通へ誘導していくのかなど、今後の方向性はどうでしょうか。  それに伴い、担当課も、ここでいう現在というのは都市計画課のことを指して言いましたが、担当課も現在のままでよいのか。そのためにどのような取組を行っていくのかをお伺いいたします。 64: ◯議長(伊藤 壽君) 総務部長 田上元一君。 65: ◯総務部長(田上元一君) それでは、お答えをいたします。  まず、高齢運転者への安全対策でございますが、防災安全課が中心となりまして、可児警察署、可児地域交通安全協会等と連携し、啓発・教育を積極的に行っております。具体的な取組といたしまして、まず交通安全教室では、高齢者団体からの依頼に基づき、交通指導員が講師となり高齢者の運転免許更新手続に関することや、運転免許証の自主返納により運転経歴証明書が交付されること等について説明をいたしております。  また、年1回開催しております高齢者交通安全大会におきましては、高齢者優良ドライバーの表彰、高齢者向けビデオ上映をするなどしまして交通安全啓発を行っております。  さらに、高齢者交通安全大学校におきましては、可児警察署と連携しまして、自治連合会を単位として1年を1サイクルとして、毎月1回地区センター等で交通安全に関する講義を開催いたしております。この高齢者交通安全大学校では、認知・身体能力テストやサポカー試乗なども併せて行っております。  そのほか、高齢者に特化したものではございませんが、年4回実施される全国交通安全運動期間におきましては、国を挙げて高齢運転者の交通安全を重点項目として取り組んでおられます。  次に、今後の方向性、組織体制、取組内容についてでございますけれども、交通安全施策全般に関わることに関しましては、可児警察署との連携が重要ということから、今後も防災安全課が中心となって各種施策を推進してまいります。  一方で、高齢者の交通安全に関する具体的な施策につきましては、それぞれの部署が持つ専門性、例えば交通安全対策につきましては防災安全課、交通移動支援策につきましては都市計画課、高齢者支援策については高齢福祉課といったそれぞれの専門性を生かし進めていくことといたしておりまして、関係部署との横の連携をより一層密にしまして、一体となって高齢者の交通安全対策を推進していきたいというふうに考えております。以上でございます。                  〔16番議員挙手〕 66: ◯議長(伊藤 壽君) 野呂議員。 67: ◯16番(野呂和久君) 各課の連携、話合いということですが、この高齢運転者の事故の報道というのはよく目にしています。  今回、大津市で就学前の児童16人の方が被害に遭ったということについても、今回予算ではその対策の費用が盛り込まれております。  そういったお話合い、各課の連携ということですが、これまでこの高齢運転者について、どのようなお話というか、ことがあったのかを、その内容についてお伺いします。 68: ◯議長(伊藤 壽君) 総務部長。 69: ◯総務部長(田上元一君) 具体的なお話ということでございませんが、例えば高齢福祉課のほうで策定しております可児市高齢者福祉計画でございますとか、あるいは都市計画課のほうで策定をしております可児市地域公共交通網形成計画、それぞれ自分のところの施策、こういうふうでやっていくよというのがございますし、またその中には、高齢者福祉計画であれば都市計画課が行っておる公共交通の移動支援だとか運転免許証自主返納者への対応みたいなことを、いわゆる他部局についてもお互いしっかり取り組んで連携してやっていこうというふうに記述をしております。  そんなようなことで、それぞれの横の連携という形で、これまでもしっかりと取ってきたというふうに認識をいたしておるところでございます。以上でございます。                  〔16番議員挙手〕 70: ◯議長(伊藤 壽君) 野呂議員。 71: ◯16番(野呂和久君) また引き続き高齢運転者の方の施策をまた進めていただきたいと思います。  今回は高齢者の施策ということでいろいろ質問させていただきました。  また、最初の質問については、市民の方からお話があって今回質問させていただきました。また皆様の声をしっかりと届けてまいります。本日はありがとうございました。(拍手) 72: ◯議長(伊藤 壽君) 以上で、16番議員 野呂和久君の質問を終わります。  ここで、午前10時15分まで休憩といたします。                                 休憩 午前10時01分   ──────────────────────────────────────                                 再開 午前10時15分 73: ◯議長(伊藤 壽君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  一般質問を続けます。
     6番議員 渡辺仁美さん。 74: ◯6番(渡辺仁美君) 6番議員、立憲民主党市民の声、渡辺仁美です。  東日本大震災から9年がたちました。3月は、災害について、いま一度心に思い起こすときと考え、今回の一般質問をさせていただきます。  災害対策についてでございます。  特に、今回は市民生活に密着した大変細かい点についてお尋ねいたしますので御理解の上、御答弁のほどお願い申し上げます。  災害対策の中で備蓄品、これは大きな機材、復旧に必要な機材から、そして身体保護のためのブルーシートですとかアルミシート、あるいは毛布、食料、飲料水などなど多種にわたりますけれども、それらをどのように、どんなものを、どの程度備蓄されるのか、そういった指針がおありかと思います。その点についてお尋ねします。  また、守らなければならない、特に3者、高齢者、乳幼児、そして女性、この3者についてもお尋ねしてまいります。  それから、まずは発災時に必ず起こると言われているその災害、発災時にまずしなければならないこと。まず、自らの命を守る、その後に家族ですとか周りの者を見ていく、そういった順序を私たちは心得ているわけですけれども、災害備蓄については自ら備える、このことが大変重要となってきています。避難生活をされる方も、あるいは家庭での避難が継続して行われる、そんな場合も想定してどのように備えていくか、このあたりを伺ってまいります。  また、そのことを本市がどのように市民に対して啓発勧奨しておられるのか、現状と今後の方針などをお聞かせ願えればと思います。  まず、1つ目の質問、高齢者に関してでございます。  特に介護の必要な高齢者に欠かせないのが紙おむつです。これらの備蓄はどの程度、十分にされていらっしゃるでしょうか。  そして、備蓄品の中でよく見かけるのがアルファ化米のほかに、クラッカーですとかビスケット、そういったものが多いです。これら水分量の少ない備蓄品については、高齢者は果たして食べやすいでしょうか。何か食料で代行は考えられないでしょうかという点と、その他高齢者に配慮した備蓄品の御検討などをされていらっしゃいますでしょうか。御答弁のほどお願い申し上げます。 75: ◯議長(伊藤 壽君) 執行部の答弁を求めます。  総務部長 田上元一君。 76: ◯総務部長(田上元一君) それでは、お答えをいたします。  頻発をする集中豪雨災害や発生が懸念されている南海トラフ巨大地震など、広域的な大規模災害が発生した場合には、公助には限界があり、自らの命は自ら守る自助が何よりも大切であるということにつきましては、これまでもあらゆる機会を通じて市民の皆様にお伝えしてきているところでございますが、今回の議員の御質問でございます災害備蓄に関しましても同様であるというふうに認識をいたしておりまして、各家庭や個人での備蓄、これは最低3日間というふうに言われておりますけれども、これが最も大切であり、公助による備蓄はあくまで自助を補填するものであり、必要最低限のものであるというふうに理解をいたしております。  このことは、以下備蓄に対しての議員の御質問を頂いておりますが、全ての質問について同様でございますので、その考えに立ちまして御質問にお答えをさせていただきたいと思います。  まず、介護が必要な高齢者への備蓄対策ということで大人用の紙おむつでございますが、第1次避難所である市内14地区センターに1,404枚備蓄をいたしております。南海トラフ巨大地震による想定避難者数から算出をいたしました大人用紙おむつの必要枚数は1,032枚でございまして、現在の備蓄は必要な数量を確保しているというふうに考えております。  次に、高齢者を対象とした食料の備蓄については、特に行ってはおりません。しかしながら、現在備蓄をしておりますパンにつきましては、大変軟らかい食感のタイプとなっており、また御指摘がございましたお湯を入れて作るアルファ化米は、水分量を多めに処理することにより、通常より軟らかい御飯ができますので、高齢者への対応は可能であるというふうに考えております。  なお、食料品でございますとか、日用生活品につきましては、スーパーやホームセンターとの間で災害時の物資協定を締結しておりまして、優先的に供給していただけるということになっております。以上でございます。                  〔6番議員挙手〕 77: ◯議長(伊藤 壽君) 渡辺議員。 78: ◯6番(渡辺仁美君) ありがとうございます。  私、とろみ成分と申し上げました。やはり高齢者で飲み込みにくさ、飲み込むことに困難を感じる方も増えてきていると聞いております。そういった誤嚥性肺炎などを避難場で2次災害として誘発されるのが大変危険と考えますので、その点今後御検討を願えればと思います。  2つ目の質問に参ります。  私、本日、液体ミルクを持ってまいりました。  ちょっと映りにくいかもしれません、これは、保存期間が1年ほどのものです。今のところ、知る限りでは1年8か月のものが賞味期限最長と思っております。これは高温処理がされていますので、中、液色がちょっと乳白色ではなくて少し濃い色をしていますので、乳児がそれに気づくと、ちょっとぎょっとするかもしれません。それに乳児は大変味に敏感でして、ミルクや母乳の温度とか甘味とかそういったことに非常に敏感なので、この液体ミルクをすぐに飲めるかどうかは分からないんですけれども、本市が想定されている避難想定数から割り出した避難乳児数25人と想定されていらっしゃいますけれども、その人たちに十分この液体ミルクが例えば母乳や粉ミルクを授乳するのが困難な場合、これが命を守ることになるかと思いますので、これらの備蓄について、どのように考えていらっしゃるか。  質問2でございます。  乳児に必要な液体ミルクの備蓄について、どのように考えておいででしょうか。お願いします。 79: ◯議長(伊藤 壽君) 総務部長。 80: ◯総務部長(田上元一君) 現在の乳児用ミルクの備蓄といたしましては、粉タイプとキューブタイプの2種類で、35万ミリリットル分を市役所で備蓄をいたしております。  南海トラフ巨大地震発生による想定避難者数から算出した乳児用ミルクの必要量は7万5,000ミリリットルでございまして、現在の備蓄は必要な数量を確保しているというふうに考えております。  御指摘のように、現在、液体ミルクの備蓄はございませんが、来年度の備蓄品交換時に、初めて全数量の3分の1程度を国産メーカーの液体ミルクへ変更する予定でございます。  封を開ければ利用できる液体ミルクは、水がなくても使用できる点が大きなメリットとなります。導入する予定の液体ミルクには、令和2年4月からですけれども、専用の飲み口がセットになった商品が販売される予定でございまして、哺乳瓶がなくても缶から直接飲むことも可能となります。  しかし、議員からも御指摘がございましたように、一方では保存期間が粉や固形タイプ商品と比較して短いということで、それから常温での管理が求められるということ。それから、アレルギー対応品ではないということなどがデメリットいうふうに上げられております。  アレルギー対応品の粉タイプであるとか、各個人配布が容易なキューブタイプと併用いたしまして、液体ミルクについても順次備蓄を進めてまいりたいというふうに考えております。以上でございます。                  〔6番議員挙手〕 81: ◯議長(伊藤 壽君) 渡辺議員。 82: ◯6番(渡辺仁美君) 今御答弁のとおり、液体ミルクは保存が非常に難しく、私たちの身近な備蓄倉庫の地区センター横にあります倉庫の中に置きますと、夏の高温時にはこれはもう使えない代物になってしまうくらい高温になると想像されますので、その辺の管理も本当に大変かと思いますけれども、よろしくお願いいたします。  次の質問に移ります。  その守るべき者、3者目なんですけれども、女性ですね。  東日本大震災の避難生活においても、やはり生理用品の不足が報道されておりました。メーカーによる支援物資を待つわけにはいきませんので、これらの備蓄についてのお尋ねでございます。  質問3になります。  女性に必要な生理用品の備蓄は十分でしょうか。そして、基礎化粧品の備蓄について、検討されてはいかがでしょうか。この2点お願いいたします。 83: ◯議長(伊藤 壽君) 総務部長。 84: ◯総務部長(田上元一君) まず、女性用生理用品の備蓄でございますが、第1次避難所である市内14地区センターに2,688枚を備蓄いたしております。  南海トラフ巨大地震発生による想定避難者数から算出をいたしました生理用品の必要数は2,640枚でございまして、現在の備蓄は必要な数量を確保しているというふうに考えております。  次に、基礎化粧品である洗顔料や化粧水等でございますが、現在のところは備蓄を行っておりません。長期の避難生活では必要となるということも考えられますが、全体の備蓄品で考えますと、優先度としてはそれほど高くないというふうに判断されます。  緊急性でございますとか、優先度の高さを考慮した備蓄計画ということで今後も進めてまいりたいというふうに考えております。以上でございます。                  〔6番議員挙手〕 85: ◯議長(伊藤 壽君) 渡辺議員。 86: ◯6番(渡辺仁美君) ありがとうございます。  基礎化粧品と一言に申し上げましても旅行用キットがございます。非常に薄っぺらで、2種か3種、洗顔料と化粧水ですね。化粧水にはアルコールも入っておりますので、皮膚の清潔保持なども確保できると思います。場所を取りませんので、今後御検討いただければと、こんなふうに思います。  それでは、4つ目になります。  今回の新型コロナウイルス、これは本当に市民生活、私たちの安心・安全を脅かす脅威となってまいりました。  今、この備蓄品という観点から考えますと、マスクについて需給のアンバランスがあって、もう購入ができない状況が続いています。  私、先日我が家で、試作品、マスクを1つ作ってみたんですけれども、これは費用が1枚約60円ぐらい。製作所要時間は10分、2枚仕立てにしていまして、薄いガーゼタイプのタオルのほうを剥がしてもう一度再利用するようにつくりました。  これでもやはり台所、キッチンハイターというか塩素系の漂白剤を薄めたものにつけて、そしてよく水洗いして乾かして、また使うという必要はあるかと思いますけれども、こういうものを作ってみました。  私の備蓄の紙マスクがなくなったときには、まだ供給がされなかったら、これが登場することになるかと思います。  こういったマスク一つ取りましても、もう3月、4月となりますと、皆さん箱買いをされる。花粉症の対策として通常ですと普通に買っていらっしゃる。そんな時期を迎えます。  こういったことも懸念いたしまして、備蓄品にもマスクを入れてはどうかと、こんなふうに思います。通常の生活以上に避難生活、避難所では感染ですとか清潔の確保が困難になってくるのではないかと、こんなふうに思います。  質問の4つ目でございます。  清潔確保、そして感染予防のためのマスク、そして手指消毒用アルコールの備蓄はされていますか。お願いします。 87: ◯議長(伊藤 壽君) 総務部長。 88: ◯総務部長(田上元一君) 避難所等における感染症予防対策として、マスクや手指消毒用アルコール液の備蓄は現在行っておりません。  しかし、感染症予防対策として必要な備蓄品であることは、今回の新型コロナウイルスによる全国的な品不足の状況に鑑みますと、災害時における備蓄品として非常に優先度が高いというふうに考えられますので、必要な備蓄としてしっかりと確保していきたいというふうに考えております。以上でございます。                  〔6番議員挙手〕 89: ◯議長(伊藤 壽君) 渡辺議員。 90: ◯6番(渡辺仁美君) 手指消毒用アルコールの備蓄は、耐用年数やそれからボトルが大きいということもあって難しいかもしれませんけれども、やはり今、こういう状況の中、市民生活の中で必需品となってきておりますので、ぜひ御検討のほど願いたいと思います。  そんな中で、本市は今まで備蓄品、自ら備えるということについても大変いろんな啓発、勧奨を行ってこられております。いろんなリーフレットもいろんな場所で見かけますし、どのように、どの品目を、どの備蓄品を家庭でどう備えていくかといったことも指針をお持ちかと思いますけれども、質問5になります。  各世帯での備蓄品をどう啓発されていらっしゃいますか、自ら備えるという観点からお答えいただきたいと思います。 91: ◯議長(伊藤 壽君) 総務部長。 92: ◯総務部長(田上元一君) 冒頭にもお答えいたしましたとおり、災害時の備えは、自助が基本であると認識いたしております。  市では、「広報かに」の防災メモ、わが家のハザードマップ、市ホームページ、職員による防災出前講座、リーフレットの配布、ケーブルテレビでの防災番組など、様々な媒体を通して最低3日、推奨1週間分の備蓄に各家庭、個人で取り組むよう啓発を行っております。  一人一人が自助による災害対策に取り組むことが、防災意識の高揚、ひいては災害に強いまちづくりにつながるものであるというふうに考えております。  今後ともその考えに立ち、継続して啓発を行ってまいりたいというふうに考えております。以上でございます。                  〔6番議員挙手〕 93: ◯議長(伊藤 壽君) 渡辺議員。 94: ◯6番(渡辺仁美君) ありがとうございます。  市民生活、そして私たちが安心・安全を本当に心から感じることができるように、災害備蓄品についても、今後続けて検討をお願いしたいと思います。  1つ目の質問を終わります。  2つ目ですけれども、私、1回目の質問のときから観光推進について、観光行政、観光政策、そういったことについて自ら市民を巻き込んで、そういうことを提言しながら質問を繰り返しさせていただいてまいりました。  本市も観光政策について、いろいろな観点から、本当にいろんな切り口からいろんな取組を行われて、成功事例をたくさんつくってこられ、今に至っております。  昨日の一般質問の山田議員のお尋ねの中で、市長の施政方針を読み上げられて、企業誘致と観光、この2点についてのいろんな御質問もありましたけれども、まさに本市のトップセールスとトップマネジメントで観光をさらに盛り上げていく。いろんな細かい点からもいろんなことを盛り込んだ観光政策が人を呼び込む、人を引きつける、そういったことにつながり、交流人口、関係人口の増加にもつながっていくと、このように考えますので、引き続き提言させていただきながら、一緒に観光について、共に検討していきたいと思っての質問でございます。  再来年の2022年にもNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」、これは、土田渡近辺をイメージできる本当にすばらしい、またとない好機が可児市に訪れたと。このように痛感しているところであります。  「麒麟がくる」を最大限活用しながら進めている今、まさに進んでいる観光推進でございますけれども、それがさらにまた少しエリアが広がって、東のほうから西のほうへも舞台が移っての観光の政策が、観光プロモーションが展開されていくのではないかと、このように期待しております。  特に、私たちのこの可児市には山城があり、明智荘があるわけですけれども、特に今回は私、駅というスポットからお尋ねをしてみたいと思っております。  明智という駅がございます。ここは花フェスタ記念公園には歩いて30分程度。ここを利用して何かまた観光施策を打ち出してはいただけないかと思いました。  質問1つ目になりますけれども、明智という記念切符、明智という名を記した記念切符、これを名古屋鉄道に販売を働きかけたりなど、明智駅への観光客の誘導、これを検討されてはいかがでしょうか、お尋ねします。 95: ◯議長(伊藤 壽君) 執行部の答弁を求めます。  観光経済部長 渡辺達也君。 96: ◯観光経済部長(渡辺達也君) お答えします。  明智駅は名古屋鉄道が管理する施設でございまして、無人駅で自動改札機が設置されておらず、冷暖房を備えた待合室もございません。また、駅前にタクシーの待合、飲食店や売店など、観光客に向けたインフラが十分ではございません。そういったインフラが整備されていなくても、全国から山城ファンが明智駅を利用している事実はございますが、この駅を活用したさらなる誘客は考えておりません。  なお、記念切符の発売を名古屋鉄道へ働きかけてはどうかとの御提案につきましては、名鉄広見線を管轄されます西部支配人室営業総務課に問い合わせさせていただきましたが、実施は考えていないとのことでございます。以上です。                  〔6番議員挙手〕 97: ◯議長(伊藤 壽君) 渡辺議員。 98: ◯6番(渡辺仁美君) 明智駅というのは新可児駅からたった1駅先です。しかも1時間に2本、行きと戻りそれぞれ1時間に2本あります。例えば、鉄道を利用される方は今のところは大変少ないですね。可児市に観光に来られた方のうちのほとんど90%以上の方が車を利用しての観光客であると、このようには伺っております。  しかしながら、ブランディングして明智という名前を使って発信していく必要はあると思いますし、そこに大きな可能性は秘めていると、こんなふうに考えます。  明智駅に降り立ちますと、まず大きなポスターが貼ってあります。それには戦国切符と書いてあって、戦国武将の絵もついております。もちろん無人駅ですので、切符の購入は自動販売機ではありますけれども、ちょっとした物販のスペースとかそういった可能性もなくはないです。駅舎もとてもレトロな感じで、売出し方によっては非常にまだ魅力のある、そんな駅と私は思っております。  これを機会にひとつ明智駅への誘導、既に行われているウェブなどでの御紹介、御案内は拝見しておりますけれども、さらに一つ進んだ売出し方を今後検討していただけたらと、こんなふうに思います。
     2つ目の質問に移りますけれども、これもやはり駅という概念からの発想でございます。  レンタサイクル、レンタルサイクル、どちらが正しいのかちょっと分かりませんけれども、岐阜市では古くからレンタサイクルが行われております。6か所にレンタサイクルポートといって、そこに自転車が置いてあります。元は7か所でしたけれども、利用客の客数の減少で最近6か所になりました。  例えばJR岐阜駅の南口ですとか、それから図書館、そういったところにありまして、自転車の種類も、普通車と、それから電動アシストタイプ、そしてスポーツタイプで、ちょっと名前を忘れました。ファットバイクとかああいう大きなものではなかったと思います。すらっとしたスポーツタイプのものが置いてあります。  それを普通車は1日利用料300円で、電動アシストタイプで1,000円、スポーツタイプで700円といった形で、特に面白いのは、市外在住者の人には最長5日まで延長貸出しできますよと。市内の人は2日間で返してください。ただし電動アシストタイプ以外はどこのポートへ持っていっても返却ができます。そんなシステムで、これは市が管理しておられるようです。  それで、人口規模でも全く違いますし、レンタサイクルは可児市は行っておりませんので、全く初めてのことにはなるかと思うんですけれども、これをお尋ねしたいと思います。  質問の2つ目です。  可児駅、明智駅でのレンタサイクルを今後検討されてはいかがでしょうか。 99: ◯議長(伊藤 壽君) 観光経済部長。 100: ◯観光経済部長(渡辺達也君) お答えします。  田園風景を楽しみながらのんびりと観光ができる自転車での移動は、観光ツールとして魅力的でございます。また、市民や観光客からレンタサイクルを導入してはどうかとの御意見があることも承知しております。  一方で、令和元年5月に総務部防災安全課のほうで、観光客対策として、可児駅、明智駅と花フェスタ記念公園を結ぶ移動手段としてのレンタサイクルの導入について既に検討しておりまして、レンタサイクルを行わない結論を出しております。  観光所管といたしましても、自転車を移動手段とする観光は、駅付近の道幅が狭く、自転車専用道が整備されていないため、地理に不案内な観光客の安全を確保することが非常に困難でございます。  したがいまして、駅を降りられた観光客の移動手段はバス、タクシー、徒歩を基本と考えておりまして、レンタサイクルを導入する考えはございません。以上でございます。                  〔6番議員挙手〕 101: ◯議長(伊藤 壽君) 渡辺議員。 102: ◯6番(渡辺仁美君) 総務部で検証されたのは承知しております。  そのときの御感想というか、どのように、何台で、どこからどちらに向かわれたのか、参考のためにちょっとお聞かせ願えないでしょうか。 103: ◯議長(伊藤 壽君) 総務部長。 104: ◯総務部長(田上元一君) これにつきましては、防災安全課の職員が実際に自転車に乗りまして、可児駅から花フェスタ記念公園までのルート検証を行いまして、自転車で行き来すること自体は可能であるということは確認できました。しかしながら、可児駅、明智駅、花フェスタ記念公園の3か所をステーションとしたレンタサイクルを行ったとしても、観光経済部長が申し上げましたが、バス、これはシャトルバスやコミュニティバス、あるいはタクシーによる対応が十分可能であるということ。また、明智駅からは徒歩での移動が十分可能であるということ。さらには、十分な安全性の確保が大変難しいということなどの理由から、レンタサイクルのニーズ自体は少ないというふうに判断をいたしました。このことは、有識者からの助言においても同様でございました。  以上のことからレンタサイクルを置かないという結論に至ったものでございます。以上でございます。                  〔6番議員挙手〕 105: ◯議長(伊藤 壽君) 渡辺議員。 106: ◯6番(渡辺仁美君) ありがとうございます。  昨日も勝野議員から、自転車は軽車両であると、その安全性についての確保について、一般質問がございました。  確かに安全第一でございますし、ただいろんな切り口からいろんな検証を行われて、観光客が、ああ、これもある、あれもあるという、そういった楽しみ方、そして私たちも迎える側としてもいろんな迎え方ができる、そういった方向を目指すのも一つの在り方かと、こんなふうに考えております。  観光につきましては、本当にトップセールスとトップマネジメント、そういったことを念頭に置かれまして、今後も観光推進について、力強く進んでいただけますようお願いいたしまして、私の一般質問を終わりといたします。ありがとうございました。(拍手) 107: ◯議長(伊藤 壽君) 以上で、6番議員 渡辺仁美さんの質問を終わります。  3番議員 中野喜一君。 108: ◯3番(中野喜一君) 3番議員、減税日本、中野喜一でございます。  事前の通告に従いまして、質問をさせていただきます。  先ほど休憩の間に、会派室に帰って、株価の動向をチェックしましたら、700円以内の下落率ということでちょっと一瞬ほっとはしておりますが、10月から12月、名目GDPが6.3%でしたかね。改定値が昨日マイナス7.1%ということで、かなり悪化しております。  これは消費税減税のみの数値でして、今後1-3月期のGDPはこれに今回新型コロナウイルスの影響、これが加味された数値が出てきますんで、十二、三%近く行ってしまうんではないかなあと思います。  このことから、工業団地の件ですとか、当然企業の設備投資、これ、縮小してまいりますし、あと外国人の問題でも派遣労働者、契約労働者から順次人員を削減していくというのが常ですので、この辺も可児市の対応が必要だと思われますので、何とぞよろしくお願いいたしたいと思います。  本題に入らせていただきます。  多文化共生の現状ということでお聞きいたします。  多文化共生に10年前から取り組んできた本市の姿勢は非常にすばらしいと思います。  しかし、昨年の入管法改正により、今後も外国人のさらなる増加が見込まれるため、現状の外国人に対する支援体制を再構築しなければいけない時期ではないかと思い、質問をさせていただきます。  質問1は、就学前の子供を対象としたひよこ教室について。そして質問2.ひよこ教室の問題点について。そして質問3.多様化する教室の再編について。質問4.就学年齢の子供を対象としたばら教室について。この4問を質問させていただきたいと思います。  まず、令和2年2月2日、可児市多文化共生センターフレビア、これの成果発表会の案内が来ましたので伺わせていただきました。  そして、この中で午前中に行われたさつき教室の10年間の追跡調査報告。これには非常に感銘を受けるとともに、長年の御苦労を痛感いたしたところでございます。そして、Lポートにあるひよこ教室に伺った際も、先生方の御指導に非常に好感を持ちました。その反面、各教室にも問題点があることに気がつきました。  昨年度ですが、教育福祉委員会の視察で土田小学校へ伺ったときにも、外国籍の就学児に対する新たな問題も浮かび上がってきました。外国籍の子供たちに対する支援体制が本当に必要なんだなあということを痛感した次第でございます。  質問1.2019年度のひよこ教室の運営方針。これは5つあります。  1つ、1として、日本の幼稚園、保育園に近いスタイルで取り組みます。2.平仮名、片仮名の読み書き指導は行いません。3.遊びや活動を通じて社会性を学びます。4.母語が喪失しないように、母語を学びます。5.肯定的な対応とスモールステップを大切にする支援を行います。この以上の5点が運営方針として取り上げられておりますが、日本語よりも母語を優先して学ぶ理由、これを教えてほしいと思います。  外国の子供が日本に来て、やっぱり小学校に入る前に日本語の読み書き、これ、非常に必要だと思いますんで、それを行わないと書いてありますんで。その反面、母語を優先して学ぶということになりますので、これが非常に不思議に思いましたんで、これに対するお答えを求めたいと思います。  次に質問2.私が考えるひよこ教室の問題点について、これは1つ、Lポートというちょっと不便な場所にありまして、子供の送迎がございません。そして、9時から始まるんですが、終了時間が15時と早めに終わってしまうということと、あと水曜日が休みであるということ。これは非常に問題だと思います。  そして3点目。昼食は弁当を持参する。これは私の子供2人幼稚園に通わせましたが、送迎もありますし、お弁当を持たせるということは、運動会とかそういう特定の日にしかございませんでした。  外国人の親御さんというのは、派遣社員で働いたりしている方が多いという認識を持っておりますので、その現状を考えますと、ひよこ教室に入室するハードルが非常に高いのではないかと思われますが、いかがでしょうか。  質問3.定住外国人の子供の就学促進事業委託における各教室の名称及び令和元年度、令和2年度のおのおのの教室の予算額を教えていただきたい。  そしてまた、教室の種類が非常に多く、カリキュラムも細分化しているので、複数の場所で運営するよりも、1か所で集中的に開催したほうがよろしいのではないかと思われます。  質問4.日本語が分からない外国籍の児童・生徒を集中的に指導するばら教室ですが、これは小学生が対象になりますが、これ、期間が3か月と非常に短いのではないでしょうかという疑問が湧いております。  そして、日本語の習熟度に合わせて6段階に分割して指導する体制を取っているのですが、これは非常によいことだと思うんですけれども、きちんとその段階別のカリキュラムは確立されているのでしょうか。単に6分割してやっているというだけでは意味がないので、この内容をお聞かせ願いたいと思います。  そして、令和2年度から広陵中学校に第2ばら教室が設置される予定ですが、帷子地区は外国籍の方が少ない。そして、送迎もない。増設する第2ばら教室の運営面で不安な面、要は生徒が本当に来てくれるのかどうかということが不安であります。この場所に設置することになった経緯と理由を教えていただきたいと思います。  以上の質問4点、回答のほうよろしくお願いいたします。 109: ◯議長(伊藤 壽君) 執行部の答弁を求めます。  市民部長 杉山修君。 110: ◯市民部長(杉山 修君) それでは、4つ頂きました御質問のうち、私からは1問目から3問目までについてお答えします。  初めに、1つ目の御質問、ひよこ教室において、日本語より母語を優先して学ぶ理由についてお答えします。  市は、定住外国人の子供の就学促進事業として、市国際交流協会に事業を委託しています。市の委託を受け、協会では就学前の子供については、いわゆる小1プロブレムに対応することを目的とした教室を運営しています。  ひよこ教室は、翌年4月から日本の小学校に入学する子供たちが学校生活に適応できるように指導する教室です。引用のされた5項目は、ひよこ教室の運営方針の大項目ですが、小項目には、自分の名前が分かる、平仮名に親しみを持つとしています。募集の際にも、日本語でお友達や先生とコミュニケーションが取れるように練習しますなど、日本語で教室を運営しています。  年齢的にも日本語の読み書き指導は行いませんが、これまでの指導実績から教室終了時には初歩的な日本語の理解ができていることを確認しています。  母語については、子供たちが理解できる母語を使って講師と学び、遊ぶことで、よりひよこ教室になじみ、興味を持ってもらい、小学校に上がってから学校生活に適応できるようにするというひよこ教室の目標を達成する目的でメニューに加えているもので、日本語より母語を優先しているという状況ではございません。母語は家庭で教えることが原則と考えます。  なお、議員御指摘のとおり、現在の表記の仕方は誤解を招くおそれがあるので、新年度には、市としてのひよこ教室の運営方針を明確にしてまいりたいと考えています。  次に、2つ目の御質問、ひよこ教室の問題点についてお答えします。  協会に就学前の子供の入室について相談があったときには、まずは専用の施設である幼稚園や保育園への入園をお勧めしています。  しかし、来日して日が浅い場合や園に通訳がいないなど、断られる事例もありますので、その場合は協会で対応しています。  Lポートという不便な場所にあるが、送迎がないについては、教室の教材等を据え置きたいという実務上の都合から、ほかに適当な場所がなく、Lポートを使用していますが、協会で送迎をすることは困難なため、保護者に送迎をしていただいています。  終了時間が15時と早く、水曜日が休みであるにつきましては、市内の幼稚園と比べても終了時間は同程度であり、特に早いわけではございません。なお、ひよこ教室については水曜日も開室をしております。後ほど説明しますゆめ教室、さつき教室については、会場や講師がフレビアと直接関係しますので、水曜日を休みとしています。  昼食は弁当持参するについては、協会が行う他の教室と同じ扱いをしております。現在、通っていただいているのは4名で、この条件を受け入れて通っていただいています。  今後、できるだけ利用しやすい運営を目指しますが、現在のところは難しいと考えます。  最後に、3つ目の御質問、各教室の名称と予算と、複数の場所から1か所へ集約することはできないかについてお答えします。  該当する教室については、併せて委託しており共通経費もありますので、その中から直接経費である謝礼金の積算予算額をお答えします。  就学前を対象としたひよこ教室は、令和元年度198万円、令和2年度も198万円。不就学等を対象としたゆめ教室は、令和元年度422万4,000円、令和2年度は369万6,000円。就学年齢越えを対象としたさつき教室は、令和元年度253万5,000円、令和2年度も253万5,000円でございます。  複数の場所での運営から1か所への集約については、フレビア1か所での開催が望ましいというのは承知をしておりますが、施設内で事業に使える部屋は3つの研修室だけであり、平日の昼間を市からの就学促進事業で全部押さえてしまうと、協会事業の開催場所がなくなってしまうことから、ゆめ教室はフレビアで行いますが、ひよこ教室はLポート、さつき教室は総合会館で行うなど、やむなく外の施設を借りて運営をしています。この経緯からすると、それに逆行する集約は困難な状況でございます。以上でございます。 111: ◯議長(伊藤 壽君) 教育長 篭橋義朗君。 112: ◯教育長(篭橋義朗君) 4つ目の質問、ばら教室についてお答えいたします。  ばら教室は、外国籍児童・生徒が日本の学校に通う際に、日本の学校について少しでも理解し、安心して登校できることを目的としています。そのため、日本語の初期指導だけではなく、靴をそろえる、給食の食器を片づけるなど、母国とは異なる日本の学校での生活について学習をしています。  ばら教室で学習する期間は、基本的に3か月と設定しております。しかし、児童・生徒それぞれの習熟度によって、その期間が短くなったり長くなったりすることもございます。  次に、ばら教室でのカリキュラムについては、平仮名、片仮名といった文字の理解、生活に関わる日本語理解、意思疎通で構成されています。また、習熟度により段階別カリキュラムは確立され、6段階に分かれております。  来年度開設する第2ばら教室では、第4段階からの児童・生徒が学習します。児童・生徒によって習熟度が異なるため、日頃から指導しているばら教室の職員の判断に基づいて第2ばら教室へ進むこととしています。  続きまして、第2ばら教室を設置することとなった経緯についてお答えします。  本市では、外国籍児童・生徒の転入及び編入が増加しております。令和元年度は、前年度の1.5倍を超えるペースで増加しました。土田地区にあるばら教室の定員は35人ですが、この数を超える児童・生徒数となり、ばら教室に入室できない待機児童・生徒が令和元年度9月には一時的に25人となりました。  こうした待機児童・生徒を出すことなく、スムーズに外国籍児童・生徒を受け入れる体制を整えていくことが急務となったことによります。  また、広陵中学校に第2ばら教室を設置した理由については、新たな施設をつくるのではなく、既存の施設を有効利用することを基本スタンスとして、外国籍市民の集住地域に比較的近い場所、幹線道路や鉄道の駅が近くアクセスがよい場所、日本の学校、市立小・中学校の生活に慣れやすい場所として、広陵中学校が最もふさわしいと考えたことにあります。  通室については、ばら教室に限らず他の通級指導教室でも保護者の責任で行っていただいておりますので、第2ばら教室も同様に保護者にお願いするものでございます。  幸い広陵中学校は西可児駅から徒歩で10分程度の距離にあります。子供の状況に応じて、保護者の送迎や公共交通機関を利用した通室など、それぞれの対応をよろしくお願いしたいと考えております。以上です。                  〔3番議員挙手〕 113: ◯議長(伊藤 壽君) 中野議員。 114: ◯3番(中野喜一君) 日本語よりも母語を優先する理由というのは非常によく分かりました。  そして、これをちょっと見ていただきたいんですけれども、就学前の子供が通う教室がおひさま教室とひよこ教室、この一番上のところですね。ここに2つ教室があるんですが、この教室は、年長を対象にした前半と後半、1年間6か月ずつに分かれております。ということは、外国籍の子供に関しては6か月間しか日本のことを学ぶ機会がないということですね。  ひよこ教室の運営方針の1番のところに、日本の保育園、幼稚園に近いスタイルで取り組みますとあるんですけれども、果たしてこれが本当に近いんでしょうか。  私の子供2人とも幼稚園に3年間通いました。なぜかというと、やっぱり教育もしていただきたい。そして、学校に行ったときに勉強についていけるか不安であると。入学前に平仮名、片仮名は一通り読み書きができるようになったと、妻から昨晩聞きました。  これは、非常に外国籍の方にとっては、本当にスタートの時点からハンデになるということで、このハンデをそのままにしておきますと、小学校に入学してからも正規の教室になかなか行かれないという状況が出てきますので、その子にずっと指導を個別にしなければいけないという状況ができてきますんで非常に問題点だと思うんですが、その辺いかがでしょうか。 115: ◯議長(伊藤 壽君) 市民部長。 116: ◯市民部長(杉山 修君) 先ほど答弁の中でもお話をしましたように、協会に相談があった場合は、まずは幼稚園や保育園への入園をお勧めしているというところが現状としてございます。  やはり保育園や幼稚園、通常の日本語で学んでいただいたほうが小学校に入ってからの適用というのはしやすいということは、議員御指摘のとおりと考えておりますので、そういうお勧めをしておりますが、それでもやはり断られたり、ひよこ教室に入りたいという方についてひよこ教室に在籍をしていただいているということがございますので、協会としても、今御指摘になった、日本の幼稚園、保育園に近いスタイルを目指して、小1プロブレムに対応できるようにという考えの中で対応しているということでございます。以上でございます。                  〔3番議員挙手〕 117: ◯議長(伊藤 壽君) 中野議員。 118: ◯3番(中野喜一君) そういうことであれば、今あるおひさま教室、ひよこ教室、これは年長さんを対象にしている教室だけではなく、年中・年少に関しても同じような教室をつくって、そして運営していってもらうほうが後々よろしいかと思いますので、御検討をお願いします。  次に、ひよこ教室は送迎がない。そして、昼食の提供がないですね。これは外国籍の親御さんにとっては非常に負担になることだと思うんですけれども、私は、外国人の子供を預かる認可外保育園にも昨年ちょっと足を運びまして、園長にも現状の問題点ですとか、こういう方針で運営しているということを調べてまいりました。  そこの認可外保育園は送迎バスを持っているんで、送迎をきっちりとやる体制を取っております。そして、昼食もどんなようなものを食べているか見ましたが、決して豪華なものではないですけれども、必要最低限の食事は提供しております。
     このように認可外保育園にできることが何でフレビアでできないのかと。もう10年運営しているわけなんで、そろそろやってもいいんじゃないかなと非常に痛感しました。  このことに関しての御意見をお伺いしたいと思います。 119: ◯議長(伊藤 壽君) 市民部長。 120: ◯市民部長(杉山 修君) そういった御意見があることは、改めて国際交流協会にもお伝えしまして、今後の課題としていきたいとは考えておりますが、今のところ協会の体制として、そこまでできないという現実はございますので、その中でどこまでできるかということは考えていきたいと思っております。以上でございます。                  〔3番議員挙手〕 121: ◯議長(伊藤 壽君) 中野議員。 122: ◯3番(中野喜一君) 今後一層の早急な改善をお願いしたいと思います。  そして、今度は就学年齢の子供、このばら教室についてなんですけれども、こちらもばら教室の予定されている教室がどんなものかというのも見てまいりましたが、4段階から6段階の子供を第2ばら教室で受け入れて教育していくということなんですけれども、大きな教室が1つありまして、その中をパーテーションか何かで区切って、3分割してやるのかということを、非常に疑問に思いました。声もハウリングしますし、ばら教室KANIのほうはきちっと壁とドアで区切られている普通の教室ですんで、環境が悪化してしまうと。冷暖房も当然ないと思われますので、その辺、むしろ第2ばら教室がオープンしたときには、どのような対策を取られるのか、具体的にもう予算がついているわけですから、具体的に教えてください。 123: ◯議長(伊藤 壽君) 教育長。 124: ◯教育長(篭橋義朗君) 今度できる広陵中学校の教室につきましては、区画をパーティションで切りまして、空調も入れるということで今予算が入っておりますので、そういうことができるということになります。                  〔3番議員挙手〕 125: ◯議長(伊藤 壽君) 中野議員。 126: ◯3番(中野喜一君) 空調入れるというのは、天つりのエアコンなのか、冷風機なのか、その辺も教えていただきたいのと、あとそもそも私、ばら教室KANIに行ったとき、事前連絡なしで行ってしまったんですが、生徒の数が段階は4つの段階で4つの教室でやっていたんですけれども、生徒がトータルで13名ほどしかいなかったんですよ。35名でもういっぱいいっぱいだから第2ばら教室をつくるということなんですけれども、私が行った日というのは本当に特別の日だったのかなあと思って不思議でしようがないんですけれども、そもそも増設する必要が本当にあるのかということと、あとばら教室KANIの環境、広陵中学校は特別教室にエアコンがないということで非常に保護者のほうからもクレームが来ていまして、PTAが資源回収の費用、冷風機2台にその資源回収の費用を充てて、現在、音楽室に2台設置しておるんですが、そういうさなか、これに天つりのエアコンがつくということになると、非常に不公平感が出てくるんじゃないかと思うんですけれども、この2点についての回答をお願いします。 127: ◯議長(伊藤 壽君) 教育長。 128: ◯教育長(篭橋義朗君) エアコンにつきましては、今年度予算に入っておりますように、各教室と同じようなエアコンが入るという予定をしております。  学校のエアコンについては、御質問からは外れますけれども、普通教室全室に入っておって、今は特別教室には入っていないという、御承知のとおりありますけれども、これについては今後の課題ということで、今のところ特別教室を追加するという予定はございませんので、普通教室を活用しながら学校運営をしていただきたいというふうに思っております。  それから、通っている子供の数については、これは年間、特にこれから5月、6月、7月頃になると、毎年増えてきます。これは日本以外の国の教育制度にもよりますし、来日する時期が上下しますので、多いときは、先ほど言ったように35人ほどの待機があるし、今後の我が国の外国籍の方々を受け入れるという政策からすれば、今の増設をするという判断を、そういう意味でいたしましたので上下があるということを御理解願いたいと思います。                  〔3番議員挙手〕 129: ◯議長(伊藤 壽君) 中野議員。 130: ◯3番(中野喜一君) 一応前向きな検討はしていただきたいと思いますし、もし第2ばら教室でも今からでも中止なり延期なりできると思います。なぜかといいますと、先ほども言いましたように、企業の設備投資が減ってきますんで、今後。そうすると、派遣労働者の契約を更新しないということが想定できますので、そうすると増える増えると思っていた児童も増えないというような状況も当然考えられますんで、その辺もう一度再検討していただく必要もあるかと思います。  そして最後に、生意気なことを言って申し訳ないんですけれども、市に対しての提言といいますか提案なんですけれども、これ、外国人を集中的に扱う、今の純粋ライン組織で役所というのはなっていますんで、どうしても各課ごとの仕事になって、なかなか情報共有ができそうでできていないというのが現状だと思いますんで、これを一本化して、きちっと管理する体制を取っていかないと、外国人の方というのは増減が結構激しいと思いますし、来日する月も決まっていませんし、それで非常に対応が大変だと思いますんで、このような形でやっていただけるとスムーズに運営が進むんじゃないかと思うんですけれども、もし、事前通告、市長は入ってないんですけれども、市長にその点に関して御意見を伺えたらと思いますが、いかがでしょうか。 131: ◯議長(伊藤 壽君) 市長。 132: ◯市長(冨田成輝君) すみません、聞いていたんですけど、趣旨がよく分からなかったんですが、外国籍児童に対する各部の意思疎通といいますか、そういうのは不十分なんで、一本化した組織をつくるという御指摘なんですかね。ちょっとすみません、よく理解できなかったんでもう一度今の御提言の趣旨を教えていただけるとありがたいです。 133: ◯3番(中野喜一君) これは、就学前の子供は可児市多文化共生センターフレビアでやっていると。ばら教室KANIとかそういったのは公立学校でやっているということで運営母体の違いがあるので、何とか一本化できたらと思って質問させていただきました。  以上で終わりたいと思います。 134: ◯議長(伊藤 壽君) 市長。 135: ◯市長(冨田成輝君) おっしゃるとおり、一本化にするにこしたことはないんですけれども、やっぱり義務教育と全く違いますので、それとやっぱり予算もありますけれども、本来義務教育としてやる部分と、これは可児市の独自政策でやる部分と、これは当然組織は違ってきますし、法律も違いますし、現在のやり方、義務教育の中にこれを取り込むというのは非常に現実には難しいですので、今は市からの委託ということで、より専門的な組織にお願いをしておるということで、これはどんな仕事もそうですが、どんな部局も完全に一致ということはございませんが、いろんな方式を取って連携できるようにしておるつもりでございます。以上です。                  〔3番議員挙手〕 136: ◯議長(伊藤 壽君) 中野議員。 137: ◯3番(中野喜一君) もう一度きっちりと整理してから場を改めまして質問していきたいと思っております。  何とぞ、初めてなもんで拙いところがあったと思いますが、御了承願いたいと思います。  これで質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。(拍手) 138: ◯議長(伊藤 壽君) 以上で、3番議員 中野喜一君の質問を終わります。  ここで午後1時まで休憩といたします。                                 休憩 午前11時23分   ──────────────────────────────────────                                 再開 午後1時00分 139: ◯議長(伊藤 壽君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  一般質問を続けます。  4番議員 田原理香さん。 140: ◯4番(田原理香君) 4番議員、会派きずな、田原理香です。  通告に従いまして、大項目1点、質問をさせていただきます。  今回私は、不登校を取り上げました。それは、友人の子供が学校に行けなくなっていたことや、うちの子供も学校に行きづらくなった時期もあって、人ごとではなく、議員になってどこかでしっかりと取り上げたいと思っておりました。  さて、文部科学省の報告によりますと、全国の小・中学校における不登校児童・生徒は、平成30年度で16万人を超えており、依然として深刻な問題です。また、不登校とひきこもりやニートなどとの関連も指摘されており、不登校問題は、学校に限らず将来における社会的事実という視点からも、より有効的な支援の手だてが求められております。  今回、私は市内小・中学校の校長先生や教頭先生、養護の先生、特別支援の先生、通級の先生やスクールカウンセラーの方、スマイリングルームの室長、保護者の方、子供、ほか市の担当者の方々など、様々な立場の方とお会いして、実情や課題などじっくりとお話を伺うことができました。  そうしたお話の中で、まず驚いたことは、義務教育を受けられなくなっている児童・生徒が実に多くいるということです。頂きました資料によりますと、30日以上の欠席者数は、令和元年度1月までで、小学校で33人、中学校で104人、合わせて計137人です。その137人の中で、市のスマイリングルーム、このスマイリングルームというのは集団生活や学校生活に適応できるよう学校復帰を目指して支援をするところですが、このスマイリングルームに通えている子は、平成30年度で27%、37人くらい。そうすると、引き算すると100人もの児童・生徒が自宅から動き出せずにいるということになります。100人もです。  文部科学省でも、学校に登校するという結果のみを目標にするのではないと、社会的に自立することを目指す必要があるとの通知も出されました。  東京家政大学の相馬先生の不登校児童・生徒に出されましたアンケートによりますと、3,000人のうち、何と22.8%が20歳でニートになっていたとの報告もございました。  ひきこもりにならないようにするために、外に一歩踏み出せるようにするために何ができるでしょう。自宅以外の居場所をどう考えたらいいのでしょう。この義務教育のうちに何とか手だてを打つことが必要です。  先生のお話では、ちょっとこだわり感があるとか、人一倍敏感だったりとか、人と関わることが苦手、うまく自分のことを伝えられない児童・生徒がクラスに大体、一、二割いるとのことでした。そうした児童・生徒は、何らかのきっかけで学校に来られなくなるかもしれない、そうした可能性もあるんだと。先生方は、そうならないように常に学校につなぎ留めておく努力をされているとおっしゃっていました。  市の不登校対策全体計画では、目指す目標に、教育相談の体制の充実を図り、新たな不登校児童・生徒を出さない、未然防止に努めるとあります。市はこれまで市費でスクールカウンセラーやサポーターなどを設け相談に乗るなど、不登校対策には努めておられ、どの学校からも、とても助かっている、また教育委員会ばかりでなく市の福祉支援課、こども課、いじめ防止専門委員会などとの連携も取れており、とてもありがたいとの声を学校あちこちで聞きました。今回、スクールカウンセラーや通級指導などの専門家の方や現場最前線の先生方から、課題や課題解決のための提案をも頂きました。  日頃から現場重視の教育委員会です。まず今日この一般質問の機会を生かして、学校やスマイリングルームに通うことができていない児童・生徒においては、外へ踏み出せるような手だてを、そして学校に行きづらい、または行ってはいるけれど何らかのきっかけで行けなくなる可能性がある児童・生徒を不登校にさせない手だてを、やり取りする中で一緒に考えていけたらと願っております。どうぞ前向きの御答弁をよろしくお願いいたします。  では質問です。  可児市の小・中学校の不登校(隠れ不登校を含む)の現状について、過去5年の推移と、不登校になった原因をお示しください。  現場の先生方や保護者が持ってみえる危機感を市は共有できているのでしょうか。  現状で市が行っている施策はどのようなものでしょう。  大きく質問2です。  先ほど説明しましたが、市の適応指導教室であるスマイリングルームには、平成30年度2月末現在では、市内の不登校児童・生徒118名のうち、32名の児童・生徒が活用しております。室長によると、スマイリングルームに来られない児童・生徒の方が圧倒的に多く、残念ながらスマイリングルームが不登校児童・生徒への解決につながっているわけではない。その理由として、スマイリングルームが学校に広く認知されていないこと、そして学校に行くまでのエネルギーを持たない子供たちにとって、スマイリングルームですら敷居が高いこと、開設の時間帯が9時から3時までのため、送り迎えをされるには勤めのある親御さんとは実情に合わないこと、そして対応されるスタッフが圧倒的に少ないことなどが上げられるとのことでした。  平成30年度可児市適応指導の報告書に、適応指導教室の守備範囲がこれまでより広がってきた、これを適応指導教室と学校との両者の問題、課題として考えていかなければならないとあります。市として現在のスマイリングルームの持つ課題をどのように考えておられるでしょう。  質問3です。  令和元年10月25日付で、文部科学省から不登校児童・生徒への支援の在り方について通知が出されております。その内容は、不登校児童・生徒への支援に対する基本的な考え方は、不登校児童・生徒への支援は学校に登校するという結果のみを目標にするのではなく、児童・生徒が自らの進路を主体的に捉えて、社会的に自立することを目指す必要があること、児童・生徒の才能や能力に応じ、それぞれの可能性を伸ばせるよう本人の希望を尊重した上で、様々な関係機関等を活用し社会的自立への支援を行うこと、また不登校児童・生徒の個々の状況に合わせ、その環境づくりのために適切な支援や働きかけを行う必要があること、その保護者にも状況に応じて働きかけを行うことが重要であることとあります。  市は、文部科学省からのこの通知をどのように受け止めておられますか。また、その通知に沿ってどのような具体的な施策を考えておられるのでしょう。大事なことは、学校に行けなくなった子供たち、また行きづらいと感じている子供たちの居場所をきちんと確保すること、そして教育の機会をもきちんと確保することだと思います。そして、一人一人の実情に合わせた丁寧な対応が求められます。  質問です。  学校では、教室のほかにはどのような場所が考えられ、どのような人材を配置することができますでしょうか。  学校以外では、スマイリングルームのほかにはどのような場所が考えられ、どのような人材が必要だと考えますでしょうか。  教育長は、不登校児童・生徒への支援に本気で対応していく覚悟はございますでしょうか。  以上です。御答弁よろしくお願いいたします。 141: ◯議長(伊藤 壽君) 執行部の答弁を求めます。  教育長 篭橋義朗君。 142: ◯教育長(篭橋義朗君) では、よろしくお願いします。  1項目め1つ目の1つ目、可児市における不登校児童・生徒数、これは文部科学省が定義する年間30日以上の欠席者数についてお答えします。  平成27年度は、小学生33人、中学生64人、合計97人。平成28年度は、小学生23人、中学生67人、合計90人。平成29年度は、小学生20人、中学生108人、合計128人。平成30年度は、小学生32人、中学生106人、合計138人。令和元年度は、令和2年1月現在ですが、小学生33人、中学生104人の合計137人であります。  田原議員御質問のいわゆる隠れ不登校は、統計としては取っていませんが、令和2年1月現在では、小学校8人、中学校3人の合計11人となっております。  不登校になった原因は、学力や仲間関係、また家庭における不安から学校に行きづらくなり、その不安から無気力となったことなどが上げられます。  2つ目の質問、現場の先生方や、保護者が持ってみえる危機感を市は共有できているのかについてお答えします。  多くの不登校児童・生徒が通う適応指導教室、スマイリングルームの職員や各小・中学校の不登校担当教諭から現場の教員や保護者の声は上がっており、共有できております。  3つ目の質問、市が行っている施策についてお答えします。  県が費用負担する県費のスクールカウンセラー6人が各中学校区に配置されているほか、市が費用負担する市費のスクールカウンセラー9人を全小学校に配置し、学校規模に応じて週1回から2回、困り感を抱いている児童・生徒や保護者の声を聞き、個別の支援につなぐなど、児童・生徒やその保護者の不安を心理的な側面から支援しております。  また、4つの中学校区に市費スクールソーシャルワーカー3人を各校区に対して週1回配置し、個別のケースに応じて関係機関と連携しながら、社会的・福祉的側面から支援を行えるようアドバイスできる体制を整えております。  ほかに児童・生徒の不安を早期に発見するために、可児市が小・中学校在籍の児童・生徒にQ-U検査を、小学校1年生は年1回、その他の学年は年2回実施しております。Q-U検査とは、学校生活における児童・生徒の個々の意欲や満足感及び学級集団の状態を質問紙によって測定するものであります。その検査を基に、不安を抱かれている児童・生徒に対して個別に支援を行っております。  さらに、学校になかなか登校できない児童・生徒には、スマイリングルームへの通室を進め、学校復帰に向けた支援を行っています。スマイリングルームでは、該当学年の学習を中心に、個に応じた支援を進めるとともに、仲間との関わりを通して集団生活への適応能力の育成も図っております。併せて学校との連携も密に図り、児童・生徒の情報を共有し、学校につなぐことができております。  これまで、学校、こども課、福祉支援課、人づくり課、フレビアなどの関係機関と連携し、不安を抱えた児童・生徒や保護者の支援を行いながら、早期発見、早期対応ができるように取り組んでまいりました。しかし、それにもかかわらず不登校児童・生徒が増加している現状は重く受け止めております。  小項目2つ目の質問、本市の適応指導教室、スマイリングルームについてお答えします。  不登校児童・生徒が適応指導教室を利用している割合は、全国的には不登校児童・生徒全体の10から20%ほどと言われております。現在、スマイリングルームでは、不登校児童・生徒の27.7%が利用しており、可児市は全国データとの比較として多くの児童・生徒が利用しております。  特に、近年は学校との連携強化により通室生が増加しており、指導員不足となってまいりました。この点については、非常勤の指導員がこれまでの2人体制から3人体制で対応できるよう、令和2年度予算案に計上いたしました。  また、スマイリングルームに通う児童・生徒の増加に伴い、発達障がい、トランスジェンダーなどの性的少数者、学力不振などから集団生活に適応できないなど、通室生の多様化も課題として上げられます。個に寄り添うことを大原則として、今後もよりよい方向を模索してまいります。  小項目3つ目の1つ目の質問、文部科学省からの通知については、不登校児童・生徒の最善の利益を最優先に支援を行うことが重要であり、児童・生徒が自らの進路を主体的に捉えて、社会的に自立することを目指す必要があると記載されており、同様に受け止めております。具体的な方策としては、スマイリングルームの充実、ICT等の利用などが考えられます。今後、文部科学省や県教育委員会の動向を見ながら、具体的な施策について検討をしていきます。  2つ目の質問、学校では、教室のほかにどのような場所が考えられ、どのような人材を配置できるかについてお答えします。  教室に入ることができない児童・生徒は、学校の相談室等で学習等を行うことができます。相談室登校の児童・生徒に、個別に通常の教室で行う各教科の授業を同じように実施するためには、現在の法律での教職員数では限界があります。そのため、学校の相談室対応のため、市費のスクールサポーターなどの配置を検討しております。  学校や適応指導教室に通うことができない児童・生徒には、現在、県のスクール相談員が家庭訪問を行い、家での生活の状況を把握したり、学習への意欲づけを行ったりするなどの対応をしていますが、さらに人員の増加を国・県に要望してまいります。  また、不登校は教育機関だけで解決できる問題ではなく、様々な関係機関と連携・協力していく必要があると考えています。  3つ目の質問、学校の外では、スマイリングルームのほかにはどのような場所が考えられ、どのような人材が必要なのかという点についてお答えします。  市教育委員会としては、現行のスマイリングルームのさらなる充実を図ることが最優先であると考えております。  4つ目の質問、不登校児童・生徒への支援を行う覚悟については、当然しっかり対応していく姿勢で取り組んでおります。ただし、不登校は学校だけの問題ではなく、様々な児童・生徒を受け入れることができる社会となる必要があります。つまり、社会全体の課題であるとも言えます。そういった点では、予測困難な社会に対応できる力の育成、人と人をつなげるコミュニケーション能力の育成など、教育の面で果たすことができることは今後も継続して力を入れてまいります。併せて家庭への支援、福祉サービスなどについては、引き続き様々な機関と連携・協力していきたいと考えております。  また、可児市子育て健康プラザ マーノと連携し、幼児期から支援が必要な子供の早期発見、早期対応を行い、就学前から義務教育段階への円滑な接続につなげてまいります。  さらに、Q-U検査の分析結果をさらに有効に活用し、困り感を持つ児童・生徒に対して、学校全体で共通理解して継続観察したり、個別に声かけをしたり、カウンセリング等を進めたりするなど、個に寄り添った支援を充実させるなど、笑顔の学校の実現に向けて努力していく所存でございます。以上です。                  〔4番議員挙手〕 143: ◯議長(伊藤 壽君) 田原議員。 144: ◯4番(田原理香君) 御答弁ありがとうございました。  社会全体の課題だったり、それから早期対応、それから幼児期からということは一緒でございます。
     御答弁の中でとても気になったことがあります。それは、一番最初に言いましたように、学校にもスマイリングルームにも行けない子供たちが現に100人いるということです。そちらにおきましては、相談員が家庭訪問したり、それからスマイリングルームに来るように呼びかける支援をするということですが、でもそのままそれは変わっておらず、スマイリングルームの方の報告書からも、学校から毎月長欠報告と、変わらない人数で毎月、とにかく長いことを休んでおりますよという長欠報告が研究所に出されており、その都度どのような働きかけをしているんだろうかというようなことが課題として研究所のほうから出されておりました。  そういった不登校でうちからも出てこられないということに、外に一歩出させる手だて、もしくは行く場所ということにおきまして、全然学校にもスマイリングルームにも行けていないという子におきましては、声をかける、訪問をする以外の場所としては何かお考えはないでしょうか。 145: ◯議長(伊藤 壽君) 教育長。 146: ◯教育長(篭橋義朗君) 場所につきましては、可児市においてはスマイリングルームが最善であろうというふうに我々思っていまして、欠席している子供に対しては、中学校区にいるスクールカウンセラーが家庭訪問しながら、また担任の先生が定期的に家庭訪問したり電話をしながらつながりを持つように努力をしているところであります。                  〔4番議員挙手〕 147: ◯議長(伊藤 壽君) 田原議員。 148: ◯4番(田原理香君) 先ほど質問の中で、市に危機感を共有しているかというふうにお聞きしたところはまさにそこのところで、親御さんからすると、このままひきこもりにさせたくないと、どうしたら外へ出るだろうかということで日々悩んで、手探りでいらっしゃるというのがその状態でございます。今のままだと全然親御さんにも相談の方にもなかなか会えずに、それが外に出るということにはなっていないのでお聞きしましたが、それに教育機会確保法というところもありまして、多様な適切な学習活動というのをもっとつくったらどうだということで、議員立法のところからも出ておりますが、何とか外に出ることにならないかということで、ちょっと提案をさせてください。  親御さんにいろいろお聞きしますと、うちの子は、図書館ならば喜んでというか、快く行くんだと。それで以前、鎌倉市の図書館の司書に、あなたの居場所はほかにもあるよと、いつでもおいでというところで多くの不登校の児童・生徒が救われているということの記事を読んだことがありますが、可児市に限らず岐阜県には、様々ないい図書館がいっぱいあります。そういう中で、図書館同士が、例えば連携を取って、昼間に、例えば中学生や小学生の子が来ると、あれどうしたのということにはならないように、そういった子が気軽に図書館に行けるように、行ったときはほかの教育委員会の方、または図書館の方に、うちの市の子が行くかもしれないからよろしくねというような、要は図書館もそういう場として位置づける。すぐ出席どうこうということは難しいかもしれないけれど、図書館もそういうところに位置づけるということで、少し他市のところに行っていただける、そういったことの働きかけ、呼びかけをしていただけるということはできないのかなということ。  それからあと、とにかく外へ出てくる、どうしたら外へ一歩出てくるかというふうに考えたときに、そういった親御さんと話をすると、山や川や自然で関わるとか、いろんな催し、物づくり体験、例えばカワゲラウオッチング、めだかの楽校でありますし、我田の森でも山で様々な作業があります。そして、植物や花の好きな子には花フェスタ記念公園、歴史好きな子供たちには、先日オープンしました大河ドラマ館、それから兼山の戦国ミュージアムも郷土歴史館もあります。  物づくりにおきましては、わくわく体験館とか久々利陶芸苑とか、要は市内におきましてもいろいろあるけれど、そういったことを少しでもひょっとすると何かきっかけになって出てくる、外へ出かけようということにつながる、その子の能力につながるということに、社会につながるということになるかもしれませんが、そうした情報は、親御さんからするとなかなか分からない、勤めていてなかなか入ってこない、もしそうであれば、行ったときに、そういった情報とかも積極的に渡すとかいうことにならんでしょうか。とにかく何とか外へ出ることにならないかというところでの提案ですが、いかがでしょう。 149: ◯議長(伊藤 壽君) 教育長。 150: ◯教育長(篭橋義朗君) 保護者においては、大変心労であろうというふうに思っております。先ほどのカウンセラーにつきましても、子供ではなく、子供と一緒に親と、または親だけの悩みも聞く機会を学校でつくっておりますので、そういうことも現実に起こっておりますし、そういう部分で解消していけたらなあということは続けてやっております。  先ほど具体的に図書館にということを言われました。家庭にいる不登校の子供たち、我々同じように、やはり社会とつながるということがとても重要なことでありますので、ただいまの提案については、可児市、または可児市以外でも、図書館にとか、いろいろな公共交通機関でもいいと思いますけれども、行けるような後押しをしていきたいなというふうに思っております。  それから、自然との触れ合いとか、いろいろな体験をさせてあげたいということを言われましたが、可児市においても、学校以外でそういう体験事業、いろいろな各社会教育機関、文化機関、それから団体というところが、子供と接してつながって活動する、または子供を募集している活動がたくさんありますので、それは紹介することはもちろんやぶさかではございませんので、紹介はしていきたいと思いますが、それぞれの団体も、もういろいろなPRをしているはずですので、保護者においてもそういう情報を取ることもお願いできたらなあと、お互いにやっていきたいなあというふうに思います。                  〔4番議員挙手〕 151: ◯議長(伊藤 壽君) 田原議員。 152: ◯4番(田原理香君) ありがとうございます。  なかなか親御さんからすると、確かにそういう情報も取っていくということもありますけれど、それは一緒になってできる限りこの子にはこんなことをどうだろうみたいなことが、その窓口だったりまたは相談に行かれたところで、家庭訪問したところでお伝えできればと思います。  先ほどスマイリングルームについて、これからスマイリングルームの拡充、充実ということを御答弁いただきました。実際、ふだんから教育委員会、教育長はそのスマイリングルームの方々とやり取りをされているということは重々承知しておりますので、課題ということにおいてもお分かりになっていらっしゃると思います。今回、2人から3人ということで、1人補充、増やされるということがありましたが、今日頂きましたスマイリングルームの利用状況におきましても、本当に多い日は一日16人もいらっしゃっていて、とても利用率が高くなって、対応し切れていないということをおっしゃっております。  それで、御存じだと思いますが、スマイリングルームから出ておりますこの可児市の適応指導という、これ平成30年度ですけれども、この平成30年度を振り返ってというところのこの文章に、成果と課題、改善への視点が書かれておって、とても中身が濃いものが出されております。その中に、人のところはもちろんですけれど、先ほどの時間帯、スマイリングルームのパンフレットに、自分の来ることができる日、時間に来てくださいよというふうに書いてありますが、御存じのように、ここに子供はなかなか自力で、自分で行くということが難しいケースが多いようです。ほとんどの方が、保護者の方が連れてみえるということで、親さんからすると、もうちょっと早くから、またはもうちょっと遅くからだとありがたいなという声も聞きますし、それは保護者だけでなく、スタッフからも、もうちょっと長いとということはやっていらっしゃるスタッフからも聞きました。  そして、もう一つ残念なことに、平成31年3月まで体験学習やレクリエーションや高校見学などにバスが出されていたので、岐阜市のほうにこういう学校があるよとか、いろんなところへこのバスを使って行っていた。ところが、このバスが廃止になってしまった。そうしたことで、親御さんがそこの現地まで送っていくことができないので、やむなく行けなくなったという児童・生徒が多くいらっしゃるというふうに聞きますし、とてもそれは残念なことです。  ふだんスマイリングルームにも行けなくても、その一月に1回やる、またはそういうちょっと行きましょうというような催しには行っていたけれど、それがバスがあったからということで、そのバスが廃止になったということはとても残念です。  保護者からもスタッフからも成果があった、それがよかったと言われているものがなくされるということについて残念がっておられましたが、この辺のスマイリングルームの今充実ということを先ほど答弁でおっしゃいましたが、もう一度その視点から、バスの視点と、それから時間帯のことでのお考えをお聞かせください。 153: ◯議長(伊藤 壽君) 教育長。 154: ◯教育長(篭橋義朗君) バスについては、体験というか、外に出ていくということが確かに減ってきているとは思いますけれども、それは別の事業をやっているわけで、総体として後退しているということではないと考えております。  それから、時間については、当初はやはり学校へ行けるようにするためには、学校の時間に合わせてやるべきであろうというふうに考えられて、午後3時頃、学校の同じような時間に開設ということになっております。この時間を延ばすということについては、またこれはスマイリングルームにいる専門家等と協議しながら考えてみたいなと思います。以上です。                  〔4番議員挙手〕 155: ◯議長(伊藤 壽君) 田原議員。 156: ◯4番(田原理香君) ありがとうございます。  バスにおきましては後退しているわけではないということですが、高校見学は、これはとても楽しみしておられるようですし、それを今後の次につなげていくところで、いい機会だと思いますので、どうぞよろしくお願いしたいと思います。そちらもなくなったというふうにちょっと聞いておりますので、お願いしたいと思います。  もう一つ、可児市が全体計画を立てておられる未然防止についてのところでございます。  先ほど場所として相談室というふうにおっしゃいました。確かに教室以外で行くところというと相談室になるかと思いますが、子供たちに聞いてみたら、相談室はちょっとやっぱりふらりと入るには非常に敷居が高いということでありました。やっぱりさっき言いました、ちょっと嫌なことがあったなあ、ちょっとといったときに行く場所ということを、せっかくある相談室というふうにするのであれば、ちょっと相談室は気軽に入れる場所じゃないと。  また、ふだん学校に行けていない子がちょっと学校に来ました、教室に入れない子が学校に来ました、そうすると、相談室に行くと、さっきスクールカウンセラーの方が対応されるというお話でしたが、スクールカウンセラーの方は週に1回しかいらっしゃらないので、そのとき空いている先生が、何々先生空いている、それじゃあ入ってねってと言って代わりばんこにして、そのとき見えた方の対応をされるということでした。  そうすると、今、求められているとか、大事な、あるといいなというところは、気軽に入れるところ。もしそれが相談室が気軽に入れるようになれば、ネーミングを変えるとか、またはもうちょっと工夫があるかもしれない、とにかく入れるような場所。そして、そこはいつも人がいる、見ていてくれる、お話ができる。そういうように、場所だけあっても、やっぱりそこには人がいる。よう来たね、何があったのと、ああそういうことやったかねみたいな、そこに人が欲しいと。  じゃあその先生なんかは忙しくていないじゃないかと、どうするんだという、またそこで人が出てくるんですけれど、そういう中では、やはり元学校の先生、それから場合によっては地域の方でもとおっしゃっている校長先生もいらっしゃいましたが、そういうフリーな人がいるといいなというふうにいろんな方々からお聞きして思ったり自分もそう思いましたが、その辺の相談室の上手な使い方、人の置き方ということについてはいかがでしょうか。 157: ◯議長(伊藤 壽君) 教育長。 158: ◯教育長(篭橋義朗君) 相談室に入りにくいという子もいるでしょう、それはいろいろな子供がいますから入りにくい子供もいると思いますけれども、大事なのは相談するかどうかであって場所ではないと思っております。相談室でよければ相談室でやりたいと思っていますけれども、それは廊下の片隅とか、教室とか、運動場とか、そういうところで先生にちょっと話をという相談ができれば、それはそれで大丈夫でありますので、要するに悩んでいる子供が相談できる相手なり雰囲気を学校がつくることが大事だろうなと、場所ではないとは思っております。ただ、統一的に相談室というところは学校にはつくってありますので、そこに来てくれればそれが1番いいなとは思っております。  そこにいる人の問題については、中学校それぞれ先生たち、空いている先生、入れ替わり立ち替わりそこにおるようにしていますので、そこには、来ているときはスクールカウンセラーかもしれない、先生かもしれない、それは日によって違うと思いますけれども、そういう相談に乗る体制は整ってはおります。  御提案の退職された先生方とかそういう人材についても、我々オファーをかけながら、経費の問題もございますので、そういう人材がいれば御協力願えればありがたいなと思っております。                  〔4番議員挙手〕 159: ◯議長(伊藤 壽君) 田原議員。 160: ◯4番(田原理香君) 先生方の実情ですと、とても本当にどの学校も、養護の先生がいろんな先生に振ってみえる、教頭先生が振ってみえる、そのときたまたまピンポンと押して来た子の対応をした子がどなたかの先生に振ってみえる。でもそのときなかなか空いている先生もいない、そんなときに行事も重なっていたりするとなかなか対応する人が実はいなくて、せっかくえいやあと思って外から学校に行けない子が、たまたま来たけどうまいこと対応がし切れなかったということもやっぱりあるので、その辺はやっぱり必ず誰かがいるというようなことがきっと子供にとっても安心してということになろうかと思います。  場所においては、別にたまたまその相談室があって、大体空いているということだったので、それが相談室と書いてあって、なかなか入るにはちょっと敷居が高いということを子供たちからも聞いていたので、ちょっとその辺のところが、ふらりと気軽に入れるような、そんな場を考えていただければと思いました。  次の質問に行きます。  市費でスクールカウンセラーとかスクールソーシャルワーカーとか、置いているところというのは調べると本当にないんですね。別に褒めようとかそんなんやなくて、本当にその辺は学校の先生からも本当にようやっていただいていてすごく助かると、だから県費のスクールカウンセラーを中学校に充てることができるといって、いろんなところにそういう相談の体制ができているということは本当にいろいろとお聞きしている中で、本当によう分かりました。  だけど、もったいないという話もあったんです。何でかというと、スクールソーシャルワーカーは来ているは、スクールカウンセラーは来ているは、通級の先生は県から来ているは、それから相談員は来ているはといっていろんな先生が来ているけれど、大体事後相談が多い。こういうことがあったけどどうしましょうというのがあって、通級の先生からすると、例えば、その学校はそうやったかもしれんけど、ケース会議があると不登校の専門の先生がおられん、そんな中でケース会議を開いていると。もしくは、いろんな子供たちがいる中で、本当に担任の先生がそういったスキルを持っているのか。ちょっとこの子にはこういうふうに言ったほうがいいんじゃないかというように、スキルがあれば、別にその指導員ばっかりがいつもいるわけじゃないのでということで、できればこういったスクールカウンセラー、それから相談員、それから県から来ている通級の先生、指導員の方々のその1時間を、そういった先生方に、学校体制だったりこうやるといいよということに生かしたそういうその場を指導するという、先生方に指導するということがあって、もっと専門家の方を学校体制に生かしたらというような話が随分と聞こえてきましたが、もちろんやっていらっしゃる学校も多々あるかと思いますが、その辺はまばらで徹底はなかったので、その辺についていかがでしょうか。 161: ◯議長(伊藤 壽君) 教育長。 162: ◯教育長(篭橋義朗君) 各学校では、一人一人ケース会議というようなものを開きながら、専門家を入れてその子に対応する方策をグループでケースごとに検討しながら、どういうふうにやっていこうということで、情報を共有しながら対応しているところであります。それは、タイムリーにはなっていなかったことはあるかもしれませんが、振り向いたら横にカウンセラーがいるという状態は学校では無理だし、そういう、例えば順番を待つとか、そういうことも社会的な社会のルールとか、優先とかそういうことも感じてもらいたいなあというふうに思っておりますので、タイムリーにということ、それからいつでも誰かがいるということではなく、話したい人がいれば、カウンセラーじゃなく何々先生とか、前の担任の先生とか、そういうその子が話したい時間をつくって接触するということでもできるわけで、そのことを表明できるようになるということが重要だと思ってはおります。                  〔4番議員挙手〕 163: ◯議長(伊藤 壽君) 田原議員。 164: ◯4番(田原理香君) ありがとうございます。  私が申し上げましたのは、学校の先生方のスキルアップにこのカウンセラーの方を生かしたらどうかなというところでございましたので、連携が取れているということは分かっておりますが、ちょっと学校によっては通級の先生のほうから、もっと僕らを生かしてほしいというような声があったので、せっかく、週に1回しか来られない人なのでということで申し上げました。  今回、こうやって先生方とやり取りをしていてやっぱり一番感じること、これは教育長も一番感じていらっしゃることだと思いますけれど、先日も昨日も働き方改革ということも出ておりましたが、これは先生の言い方ですと、担任の先生はきつきつで手いっぱいだと、これはこのままの言い方ですときつきつで手いっぱいなのよと。それで、不登校児の学校への復帰の一番の力は何かというと、担任の先生の思いと働きかけが学校復帰の一番なんだと、もうそこに尽きるんだということをどなたもおっしゃっていました。  ところがさっき言ったみたいに、きつきつで手いっぱいと。何かクラスに問題があると、もうそちらに目が行かないし、そんな中、児童・生徒に心の変化があるとなかなか気づいてやれないかもしれないというようなことを先生方がおっしゃっていましたし、またさっき横との連携で各学校のスマイリングルームも、教育相談担当との連絡や情報交換はできているけれど、担任の先生とのコンタクトが実は十分やないんだと。なぜならそのとき担任の先生というのはなかなか忙しくて、そのことをやり取りができんのだということがあったので、やっぱりこの担任の先生というのが一番なんだなというふうにずうっとやり取りして感じております。  それで、いろんな方々から、提案で先ほどスクールカウンセラーをうまく生かすということを言いましたが、スクールサポーターというのは先生の免許を持っているので、基本このスクールサポーターというのは先生の教科の補助、後ろのほうで補助をされているというのがスクールサポーターなんですが、だけど、おっしゃるにはその担任の先生の、毎回毎回やない、どの人も全部やないけれど、毎回やないけど何かあったときの担任の先生の代わりに教科を授業を受け持ってもらえたらどんなに担任の先生は助かるやろうかと。もちろんスクールサポーターでも、ちょっと私それはできませんという人もあるかもしれんので、それは最初の契約のところであるだろうけど、今ある制度、このスクールサポーター制度の今ある制度を利用したら担任の先生がもっと余裕が出る、そして担任の先生が少しでも個々の子供の対応に目が行くんじゃないかというような提案、スクールサポーターを生かすということの提案ですが、その辺についてはいかがでしょうか。 165: ◯議長(伊藤 壽君) 教育長。 166: ◯教育長(篭橋義朗君) 一つの授業を行うについては、先生方はそれぞれそのその授業の進め方というか、押さえ方というか、ストーリーを考えながら、毎時間毎時間それはあるわけで、それをすぐスクールサポーターにお願いしますというわけには、これはいかないと思いますので、本当の補助的なことで手が空かないときについては、それはスクールサポーターが補助なりクラスを見ている時間というのは、学校、または教育委員会のほうでそういうふうにしましょうということになればできる制度ですので、それは先生、またはスクールサポーターと話しながら一番いい方法になっていけばいいかなと思っております。 167: ◯議長(伊藤 壽君) 田原議員に申し上げます。  質問は簡潔明瞭にお願いしたいと思います。よろしくお願いします。                  〔4番議員挙手〕 168: ◯議長(伊藤 壽君) 田原議員。 169: ◯4番(田原理香君) すみません、ついつい質問の前に説明をしてからと思いましたが、了解、分かりました。  あともう一つ大事なことというのは、やはり親御さん、家庭への理解です。もちろん親御さんの中でも御理解いただいている方もいらっしゃいますけれど、やはり親御さんへの啓発というか、そういったこういうふうにして寄り添って、こういうふうにやっていくといいんだよということをなかなか伝えていく機会がない。子供は親御さんとずうっと一緒にいるわけですけれど、その辺の親御さんへの伝え方、啓発ということ、理解を求めるというこの辺の機会ということに関しては、どのようなお考えでしょうか。 170: ◯議長(伊藤 壽君) 教育長。 171: ◯教育長(篭橋義朗君) 先ほども申し上げましたように、定期的ではありませんが全部に家庭訪問をしているわけであります。そういうところで親御さんの悩みとか不安を共有できればいいのかなと思いますし、不登校で悩んでいる子供を救う一番の人は誰かというと、それはやはり保護者でしかないわけで、学校なり教員のそれで治ってしまうということは、私はないと思っています。やはり家庭のほうで、保護者のほうで、学校と歩調を合わせながら、相談しながらやっていくことが一番大事だと思いますので、ぜひ学校と話合いをしながらするような機会もつくっていきたいと思いますので、そういうところで共有しましょうということをやっていきたいなと思っています。                  〔4番議員挙手〕 172: ◯議長(伊藤 壽君) 田原議員。 173: ◯4番(田原理香君) おっしゃるとおりだと思います。本当にどの先生に聞いても、何にしたってやっぱり保護者やと。でもなかなかその親御さんも、みんながみんな会えるわけではない、相談に伺ってもお会いできるわけではないということで非常に悩んでおられる。アポイントというかその連絡も取れないという親御さんもいらっしゃるということを聞いております。  最後にちょっとだけ述べさせていただきます。  現場の先生も、市の担当の方々も、それから教育委員会、教育長も、皆さんが本当に連携を取って、何とか児童・生徒が不登校にならないように、どの子も楽しみに学校に来て、みんなと一緒に遊んだり学んだりできることを願って一生懸命取り組んでおられるということは、本当によう分かりました。  だけどその中で、やっぱりみんなと一緒にいることがちょっと苦手やな、どうやってうまいことやっていけたらいいのかなという子もやっぱり大勢おられて、そういう中で先生とか専門家の方々が、そのときそのとき本当に大事にして、その子の能力が開花できるようにして、大事にも、対応されていることもよう分かりました。  でも実際、最初に言いましたように、100人の子がやっぱりうちにおると、外に出ておられずやっぱりうちにおるということで、また今の学校に行っている子たちも、ひょっとしたら不登校になったら、ひきこもりになったら、本当にそれは不幸なことです。  義務教育だから、この義務教育のうちに、市や県も本当にできる限りの手だてを打って、不登校にならないように人もお金もできれば惜しまずに、何かをなくすとか減らすとかはやめて出していただけたらということを本当に願います。  いつも市長もおっしゃっていますけど、どの子も将来可児の未来を担う大事な子供たちです。本当にこの子たちの未来、みんな夢や希望を持って生きていけるように、みんながそうなるように願って、私の一般質問を終わります。ありがとうございました。(拍手) 174: ◯議長(伊藤 壽君) 以上で、4番議員 田原理香さんの質問を終わります。  17番議員 山根一男君。 175: ◯17番(山根一男君) 17番議員、立憲民主党市民の声、山根一男です。  通告に従いまして、本日は大項目2件につきまして一般質問いたします。  マスクをしたまま大勢の人の前で話をするというのは、生まれて初めてのことですので、お聞き苦しいことがあると思いますが、万が一にも市役所で感染が広がってしまっては大変なことになりますので、御理解いただきますようにお願いします。  さて、NHKの大河ドラマ「麒麟がくる」の放送が始まっています。我が可児市は、初回視聴率が19.1%という今のところ一番高いところで番組終了後に紹介されました。これは、地方自治体にとっては大変なことだと思います。その宣伝効果たるや値千金といったところでしょう。  中でも、可児市の紹介のところで明智城址の登り口に当たる桔梗坂に紫色の可憐なキキョウの花が映し出されました。これはまさに可児市議会、高校生議会の意見交換会の中で桔梗坂なのにキキョウが咲いていないのという高校生の素朴な疑問から発案され、それがきっかけで有志議員や地域の方、高校生らによって植えられたものです。あれだけきれいに咲かせるためには大変な苦労があったことを私も知っておりますので、キキョウの画面を見たときは大変感動いたしました。  先週の放送でも、まだ舞台は明智荘になっていますので、ああ我がまちで、470年ぐらい前でしょうか、こんなことがあったんだなあと思うとわくわくしながら見ています。  さて、「麒麟がくる」の放送によります地域の盛り上がりも、今、最高潮になろうというところだと思いますけど、また一つビッグニュースが飛び込んできました。もう既に市長が施政方針の中でも触れられていますが、2年後の2022年のNHK大河ドラマが、三谷幸喜作、小栗旬主演で「鎌倉殿の13人」と決まったことです。こちらは、今から遡ること800年、鎌倉時代の初期に歴史の教科書に出てくる承久の乱というものがありましたが、その合戦の初戦の舞台が大井戸渡、現在の可児市土田ということです。  鎌倉殿というのは、鎌倉幕府の将軍のことで、頼朝の天下取りには13人の家臣団が支えていました。1192年に初めて武家政権となる鎌倉幕府を開いた源頼朝は、その絶頂期で謎の死を遂げ、2代将軍頼家も3代将軍実朝も次々と暗殺され、天皇家の血を引く源氏将軍が鎌倉から滅亡し、1219年以降、頼朝の奥方でありました北条政子が鎌倉幕府を実質的に手中に収めることになりました。鎌倉幕府、すなわち鎌倉殿の政務は頼朝正室の北条政子が代行し、執権である弟の北条義時がこれを補佐するという体制となってきました。  このような幕府内の混乱に乗じて、公家勢力が政権の回復を図ろうとして承久3年、1221年5月に、後鳥羽上皇を中心に討幕の兵を挙げたのが承久の乱です。  可児市域では、承久3年6月5日、この日の夜ですけれども、大井戸渡で、これが今の土田ということですけれども、鎌倉を起点に東山道を上ってきた鎌倉幕府軍5万騎、山梨とか長野とかそういった軍勢が中心だと思いますけれども、それと美濃太田側に陣取った朝廷軍2,000騎、これが木曽川を挟んで対峙しました。圧倒的な数の差もあって朝廷軍は撃破され、この戦いの優劣の差から1万7,500騎とされる朝廷軍は総崩れとなり、宇治・瀬田で京都を守るとしましたが幕府軍の総計は10万騎 ── 相当誇張があるかもしれませんけれども一応そういう記録になっておりますが ── を前に大敗を喫し、6月14日には幕府軍は京都になだれ込んで勝敗が決しました。その後、後鳥羽上皇は隠岐島に島流しとなり、京都には六波羅探題が置かれ、朝廷は皇位継承を含めて幕府の監視を受けるようになり、完全に幕府に従属するようになりました。歴史上、朝廷側が負けた戦というのはこれだけです。  承久の乱には、鎌倉と京都の二元政治を終わらせて、武家政治を確立するという意義があったとされますが、その初戦の最大の山場は、私はこの現在の可児市土田で展開された大井戸渡での合戦だと思います。  質問、一問一答ですので移ります。  承久の乱に関しまして、可児市史第2巻通史編の第4章、武士政権の誕生、承久の乱のくだりを少し引用します。  源頼朝が正治元年、1199年に死去した後、有力御家人が反乱するなどで混乱したのに乗じて、公家勢力が政権の回復を図ろうとした。そして、承久3年、1221年5月に後鳥羽上皇を中心にして討幕の兵を挙げたのだった。しかし、頼朝の妻の北条政子や執権北条義時を中心に幕府は団結し、官軍(討幕軍)は鎮圧された。官軍は防衛線を木曽川とし、その京都側、西側に布陣して幕府軍を迎えたが撃破されてしまった。可児市域では、承久3年6月5日、大井戸渡(土田)で東山道を上ってきた討幕軍、東軍と、太田、現在の美濃加茂市側の官軍、西軍との間で対峙したと記述されています。  この大井戸渡とは、具体的にはどの辺りのことだかもし分かりましたらお願いしたいと思います。 176: ◯議長(伊藤 壽君) 執行部の答弁を求めます。  文化スポーツ部長 杉山徳明君。 177: ◯文化スポーツ部長(杉山徳明君) よろしくお願いします。  大井戸の地名は、現在存在しておりませんが、中世においては可児市土田地区が大井戸郷と呼ばれていました。その時代の渡し場の正確な位置は不明ですが、土田地区にある渡という地名が示すように、中世のある時期において渡地区付近に渡し場があったと考えられます。  なお、一部の史料には、大井戸・河合とあるので、戦場となった場所は川合地区から土田地区にかけての木曽川一帯の広い範囲に当たる可能性もあります。以上でございます。                  〔17番議員挙手〕 178: ◯議長(伊藤 壽君) 山根議員。 179: ◯17番(山根一男君) そうですか、河合という表現もありましたですね。  5万騎というのは確かに歴史学者から見ても誇張があるといいますけれども、1万5,000騎ぐらいではないかという説もあるようですし、話を10分の1、5,000騎としても800年前にそこにそれだけの軍勢が集まった、土田、あるいは川合の地区に集まったというこれが事実だということであれば、非常に大変な歴史があったということを認識します。
     2番目ですけれども、中濃大橋の美濃加茂市側にある国道沿いの案内看板には、承久の乱古戦場跡として、承久3年、1221年に起こった承久の乱の木曽川合戦では、後鳥羽上皇率いる朝廷軍と鎌倉幕府軍が木曽川間で戦いました。この辺りが戦場の北端であったと言われます。可児市側が幕府軍、太田側が朝廷軍と記されています。  この場所で繰り広げられた合戦の名称は何と呼ぶのが適当でしょうか。その辺り当事者見解があればお願いします。 180: ◯議長(伊藤 壽君) 文化スポーツ部長。 181: ◯文化スポーツ部長(杉山徳明君) 中濃大橋北詰付近の右岸側に美濃加茂市が設置した御案内の案内看板には、「木曽川合戦」と記されております。両軍が木曽川を挟んで対峙し、承久の乱の口火を切ったことになるこの戦いは、「木曽川合戦」「木曽川の戦い」「大井戸合戦」「大井戸の戦い」など呼称がありますが、どれが正しいという呼び方は定まっておりません。  可児市といたしましては、可児市と美濃加茂市を挟んで行われた戦いであることを明確に示すために、具体的な地名の入った「大井戸の戦い」の呼称を採用してまいりたいと考えております。以上です。                  〔17番議員挙手〕 182: ◯議長(伊藤 壽君) 山根議員。 183: ◯17番(山根一男君) それが一番ポピュラーではないかと思います、私も賛成です。  やはりそれを表記するにしても、統一した呼称で呼ぶようにしてもらったほうがいいかと思います。  3問目ですけれども、承久の乱は歴史の教科書にも登場します。武家政治が確立した、言わば歴史の転換点とも言える重要な史実です。2年後のNHK大河ドラマでも登場する可能性が高いと思われます。  現在、この重大な史実を示す何の表示板も当市には見当たりません。しかるべき場所で表記すべきではないではないかと思いますが、いかがでしょうか。 184: ◯議長(伊藤 壽君) 文化スポーツ部長。 185: ◯文化スポーツ部長(杉山徳明君) 現在、土田渡八幡神社北詰の木曽川河川敷付近に「旧跡土田(大井戸)の渡し場跡」の標柱を設置しています。これは可児市教育委員会が平成17年に設置したものですが、大井戸の戦いについての説明は記載されておりません。大井戸の戦いに関する解説板の設置については既に着手しておりまして、庁内関係各課が設置場所、形状、記載内容などについて協議を進めているところです。令和2年度の早い時期に適切な場所に設置する予定としております。以上です。                  〔17番議員挙手〕 186: ◯議長(伊藤 壽君) 山根議員。 187: ◯17番(山根一男君) それはありがたいことといいますか、ぜひそうしていただきたいと思いますし、ちょうど土田の多目的広場の近くというか、あの辺り一帯が多分そうなると思いますので、適切な場所を選んでいただきたいと思います。ただ、提案も含めまして、表示板につきまして、もう1点私の考えですけれども、私は承久の乱という歴史の史実を知ったのは恐らく中学校の教科書だと思いますけれども、20年ぐらい前に岐阜県に引っ越してきまして、岐阜市まで車で移動中に各務原市の木曽川沿いで前渡という、ここは摩免戸の戦いという一番規模の大きな戦いがあったところだということですけれども、そこに承久の乱合戦供養塔という看板を見つけましていたく感激したものでした。教科書に出てくるような歴史上の事件がこの場所であったんだと思うだけで興奮を覚えたものです。  この場所は、承久の乱の木曽川合戦、これは9か所ぐらいであったということですね。一番北端が大井戸渡で、ずうっと下流も含めましてあった中で、朝廷側が摩免戸では1万騎をそろえた言わば戦場だったわけですけれども、そのときに、正直、承久の乱が可児市でもあったということを全く知らずにおりました。それを知ったのはごく最近です。つまり、なるべく交通量の多い道路から見える場所にも案内版があれば、より多くの方が認識し、興味を持つ方も出てくるかと思います。  なので、国道41号線の中濃大橋のたもと付近ですとかに案内板があればかなりアピールできるんじゃないかと思いますけれども、いかがでしょうか。その場所自体も合戦の舞台であったと思われる場所です。その辺りまで考えていただいているでしょうか。 188: ◯議長(伊藤 壽君) 文化スポーツ部長。 189: ◯文化スポーツ部長(杉山徳明君) 御案内いただきましたように各務原市の前渡といいますけど、前渡にはそういった看板も含めて岐阜県内であった合戦の状況の場所とか、そういうのも入っておりますし、御案内いただいた中濃大橋付近ということですと、占用の関係もございますので、そういった関係機関とも協議して適切な場所に、できるだけ皆さんに触れていただけるようなところで設置していきたいと考えております。以上です。                  〔17番議員挙手〕 190: ◯議長(伊藤 壽君) 山根議員。 191: ◯17番(山根一男君) ぜひ案内板ということでも結構ですので、そういったことも同時に考えていただければと思います。  4番目ですけれども、承久の乱が可児市を舞台に展開されたという記述は、可児市が出しております「可児のじまんとほこり」には載っていません。中学校の歴史などではどのように取り扱っているんでしょうか。その辺りもし事情が分かりましたらお願いします。 192: ◯議長(伊藤 壽君) 教育長。 193: ◯教育長(篭橋義朗君) この戦につきましては、可児市の全中学校で採用されている社会科の歴史的分野の岐阜県版資料集に、「木曽川の戦い」としてその内容についての記述があります。  社会科の承久の乱の授業では、資料集を使ってふるさと可児にも関わりがあった歴史的事実であることを生徒に伝えるなど、生徒がより関心を持って学習できるように「木曽川の戦い」については触れられています。  また、より関心を持った生徒は、夏休みを利用して、さらに「木曽川の戦い」について調べたり、現地へ視察したりするなど、自由研究の題材として活用しております。  なお、「可児市のじまんとほこり」については、本市にある自慢できること、誇りとなるようなもののうち、代表的なもの30を厳選して掲載したものであります。それ以外にも「木曽川の戦い」のように多くの「じまんとほこり」があります。兼山地区では昨年10月に「兼山じまんとほこり」が発行され、広見地区や姫治地区、土田地区などでも「じまんとほこり」の編さんに取り組まれていると伺っております。  こうした地区ごとの「じまんとほこり」作りがさらに広がることを期待するとともに、市全体版の「じまんとほこり」の今後の改定における掲載内容の見直し、検討もしていきたいと考えております。                  〔17番議員挙手〕 194: ◯議長(伊藤 壽君) 山根議員。 195: ◯17番(山根一男君) 副教材は岐阜県が出しているものですから、承久の乱だけを取り上げているわけじゃなくて、先生が中学校の時点で皆さんはそこの点を強調して教えられている、伝えられているという認識がないように私は思ったんですけど、それはそんなことはないんですね。もう一度確認です。 196: ◯議長(伊藤 壽君) 教育長。 197: ◯教育長(篭橋義朗君) それを授業で1時間やるというボリュームではないと思っております。                  〔17番議員挙手〕 198: ◯議長(伊藤 壽君) 山根議員。 199: ◯17番(山根一男君) 先生がそういったことを情熱を持って、可児市でもこんなことがあったんだよというふうに話してもらえば、多分生徒たちの歴史に対する関心度も違ってくると思いますので、ぜひ、そうしていただいているということで理解いたしました。  じゃあ最後ですけど、令和2年1月より放送が始まりましたNHK大河ドラマ「麒麟がくる」では、視聴率19.1%の初回放送で当市が紹介され、当市は歴史上も注目されることになりました。  この流れの中で、2年後の大河ドラマ放送時にも注目される可能性がありますが、このことを観光誘客にどのようにつなげていく計画といいますか、何かお考えがありましたらお願いしたいと思います。 200: ◯議長(伊藤 壽君) 観光経済部長。 201: ◯観光経済部長(渡辺達也君) 2022年のNHK大河ドラマは、北条義時が主人公と決まり、本市が再び取り上げられる期待はございます。  しかしながら、主人公に小栗旬氏、脚本家に三谷幸喜氏、ドラマのタイトルや平安末期から鎌倉初期の時代を描くことが発表されただけでございまして、どのようなドラマ展開になるのか分かりません。また、承久の乱の主戦場が可児市ではないこと、脚本家の三谷氏は新しいコンセプトの作品作りを得意としておられると伺っており、承久の乱がドラマに取り上げられるのかも分かりません。したがいまして、現時点では必要以上に大きく取り扱うことはせず、粛々と従来から行ってまいりました木曽川渡し場遊歩道をはじめとした木曽川左岸一体の整備とプロモーションを引き続き行ってまいります。以上です。                  〔17番議員挙手〕 202: ◯議長(伊藤 壽君) 山根議員。 203: ◯17番(山根一男君) 来年の2021年6月5日が承久の乱木曽川合戦の大井戸の戦いから800年ということですよね。何か因縁めいたものを感じますけれども、これを何か観光プロモーションの一つのチャンスでもあると思いますけれども、もしそんなことも含めまして、市長は何かこの件で詳しい情報とか、お考えがありましたらお願いしたいんですけど、よろしいでしょうか。 204: ◯議長(伊藤 壽君) 市長。 205: ◯市長(冨田成輝君) 今回の「麒麟がくる」も、私ども非常に慎重に行ってきました。今、部長が申し上げたように、最近の傾向を見ていますと、あまりみんなが知られてないところが脚光を浴びる。明智荘が実は舞台になったのもあまり知られていないから、全国的には、というのも大きな原因があるんじゃないかなとは思いますけれども、私ども、今回の「麒麟がくる」ですとちょうど2年前に、これは2年前にいつも発表されますので、それ以降NHKと、いろんな情報を頂きながらあまり大騒ぎせずに協力し合うというのがコツだと私は思っていますので、令和3年の6月、この頃までにどんな動きが出てくるのかじっくりと、これはなかなかNHKはガードが堅いので難しいんですが、今回の「麒麟がくる」でいろんなことも学びましたので、そういう情報を仕入れながら、邪魔をしないように十分注意しながら、でも市民の皆さんに、今、山根議員がおっしゃったような歴史があるということを知ってもらうのは、これはとても大事なことですので、兼ね合いを考えながら、もし大きなチャンスが来たときには十分生かせるように、今から準備を進めてまいりたいなというふうに考えております。以上でございます。                  〔17番議員挙手〕 206: ◯議長(伊藤 壽君) 山根議員。 207: ◯17番(山根一男君) ありがとうございます。  確かにまだ今は明智光秀だけでも手いっぱいなところだと思いますけれども、非常に明るいニュースだと思いますので、非常にこういった路線でまたさらに可児市がいろんな形で注目され、それによって市民の皆さんもより郷土に誇りを持っていけるようになるといいかなと思います。  1問目はこれで終わりたいと思います。  では、2番目の質問に移ります。  街路樹の整備の考え方についてです。  一昨年9月の台風21号の被害によりまして、市道14号線、広見土田線のケヤキの街路樹が皆伐されました。生命・財産の危険回避ということで、議会としても承認したことでありますので、このことの是非を問うものでありません。私自身も同じ責任を負うものだと思っております。  ただ個人的には、街路樹がなくなってしまうとまちの様子があまりにも殺風景で、心にぽっかり穴が開いたような気持ちになりました。ほかにもそのように感じた方の市民の声も聞き、自戒の念も込めまして、このことにつきましての検証という意味で今後に生かしていきたいということを感じましたので、質問をする次第です。  そもそも街路樹の歴史は古くて、世界では3,000年も前にインドで国境につながる幹線道路で樹木が植えられ、日本でも6世紀後半に難波の市に桑の並木を作ったという記録があります。  その役割として、木陰を作り、夏の暑い日差しを遮ります。葉の蒸散作用によって涼しくなります。町並みに彩りを添え、まちの統一感を醸し出します。人に安らぎを与え、季節の移り変わりを感じさせます。騒音を和らげ、植物の呼吸や大気汚染物質の葉への吸着によりまして空気を浄化します。二酸化炭素を取り込んで、酸素を作ります。ヘッドライトの光を遮ったり、車の飛び込みを防いだりして交通安全の助けにもなります。地震や災害時には、火事の延焼や家屋の倒壊を防ぐなど防災の助けにもなります。  反面、その裏返しとして、倒木すれば生命・財産に危害を与える危険性もあり、そのメンテナンスについては相当なコストを強いられることにもなります。つまりはいい点もあればは悪い点もあるわけですが、古来より洋の東西を問わず存在していることを考えれば、やはり基本的には必要なものであるに違いないと私は思います。  当然のことながら、そこはケース・バイ・ケースで判断していくより仕方がありません。以前に酒井議員が街路樹に関する質問をされていましたが、そのときの回答で可児市にはおよそ6,000本の街路樹があるという回答でした。日本全国では約670万本あるということです。場所によっては様々な苦情もあると思いますが、それぞれ折り合いをつけながら存在しているのが実情だと思います。  このことを踏まえまして、こちらも一問一答でいきます。  1番、一昨年の台風21号による街路樹の倒木件数など、被害はどのようであったでしょうか、お願いします。 208: ◯議長(伊藤 壽君) 執行部の答弁を求めます。  建設部長 丹羽克爾君。 209: ◯建設部長(丹羽克爾君) 平成30年度に襲来した台風21号により、本市では街路樹の倒木が40件ありました。そのうち市道14号線では6件の倒木があり、うち1件が沿線にある店舗の附属物を損壊させました。このほか倒木には至らないものの傾き危険な街路樹が8件あったほか、複数箇所で街路樹が配電線に接触し停電の一因となりました。以上です。                  〔17番議員挙手〕 210: ◯議長(伊藤 壽君) 山根議員。 211: ◯17番(山根一男君) じゃあ2番目ですけど、その後の、それが私どもは理由だというふうに受け止めていたんですけれども、伐採件数など実績はどのようでありましたでしょうか。  また、伐採に至るまで、倒れそうな木だけではなくて全て切るという結論に達したところ、地域への同意の取付け方、手順、あるいは経費など、そういった情報がありましたらお願いします。 212: ◯議長(伊藤 壽君) 建設部長。 213: ◯建設部長(丹羽克爾君) 台風21号の後、市道14号線などにおいて120本の街路樹を伐採しました。その経費として委託費935万4,960円を支出しております。なお、この委託費については、平成30年9月議会で承認いただいております。  伐採に至るまでの地域への同意の取り方については、議員も御理解いただいておりますように、今回の伐採は、市民や道路利用者の生命・財産を守ることを最優先として実施いたしました。  市道14号線については、全てのケヤキを伐採することとしたため、関係する各自治連合会長の皆様などに電話あるいは面会により経緯を説明した上で、御理解を頂いております。その上で、実施に際して当該地区の自治会に文書にて周知いたしました。  市道14号線以外の街路樹は、台風21号の後に実施した健全度調査の結果を基に伐採を行いました。この調査では、健全度を3段階に区分し、軽微な枯損はあるものの全体的な異常はないものをレベル1、部分的な枯損、腐食はあるが枝打ち処理で対処できるものをレベル2、全体的に枯損、腐食があり数年以内に倒木の可能性があるものをレベル3としました。  レベル3と判定された街路樹は、倒木の危険性が高い樹木ですので、施設管理者の責務として伐採を実施し、当該地域への事前説明等は行っておりません。以上です。                  〔17番議員挙手〕 214: ◯議長(伊藤 壽君) 山根議員。 215: ◯17番(山根一男君) 3日ほど前ですけれども、私もずうっと気になっていましたので、市役所の前から土田の東山交差点付近まで歩いて往復してみました。ずうっと切り株の数を数えていったんですけれども、広見土田線、道の南側で86本、土田東山交差点から南のほうへ下りていくところで両側で21本、広見土田線の北側で68本、この中には市役所の正面入り口にある4本と、さつきバスの待機場にあったケヤキ1本、これも含まれています。合計すると全部で175本ということなんですけれども、この差はどういうことでしょうか。 216: ◯議長(伊藤 壽君) 建設部長。 217: ◯建設部長(丹羽克爾君) まず、台風21号の後に一斉に伐採した本数でございますが、市道14号線に関しましては85本でございます。議員今御紹介いただきました175本でしたでしょうか、との差でございますけれども、まず今議員おっしゃった土田というお話でございますけれども、これは多分県道、信号から土田小学校のほうへ向かう道路のことを指してみえるとすれば、これは県道部分でございますので、県が伐採されたものでございます。  その残り、議員のほうは切り株のほうで数を数えられたということでございますけれども、これまでに平成14年とか平成17年、それから平成29年、少なくとも私どもが今承知しておるだけでもその年に台風等で倒木というか傾きがございまして、常に危険な、ケヤキについてはその当時から伐採を行っております。  その後、平成28年度、こちらからは下恵土自治連合会からの要望がございまして、危険な樹木を中心に、年間20本ほど既に伐採しておりますので、今回との差といいますのは、事前に既にもう伐採が終わっておるものも議員のほうが数えていただいたというふうに考えます。以上です。                  〔17番議員挙手〕 218: ◯議長(伊藤 壽君) 山根議員。 219: ◯17番(山根一男君) レベル3の危険というのが年間に二、三十本は出るということなんでしょうか。その数からいっても何か多いようには思うんです。  それと、私が思ったのは、太い木だけじゃなくて、15センチぐらいの木も15本ぐらいありましたでしょうかね。ほかの地域では倒れる可能性のある木だけを切りました。ですが、市道14号線につきましては、そのときに説明らしきことがあったかもしれませんですけれども、全て切るという方針だというふうに受け止めましたけれども、その理由といいますか、その辺りはどういうことになりますでしょうか。 220: ◯議長(伊藤 壽君) 建設部長。 221: ◯建設部長(丹羽克爾君) 先ほどもお答えいたしましたように、既に何年かにわたって傾いたり倒木の危険性がある樹木がたくさんもう既に分かっておりました。その原因といたしましては、議員も御覧いただいたと思いますけれども、市道14号線の植栽ます、ケヤキが植わっておるスペースでございますけれども、実際土があるところは六、七十センチしかないんですね。そこに大きくなったケヤキの株が入っておるわけなんですけれども、一部は縁石を倒すような、歩道の舗装を持ち上げるような状況になっておりました。  ケヤキもですが、ソメイヨシノとか、一般的に浅根性といいまして根が浅い性質があります。根が浅くて横にはう性質がありまして、これからまた、先ほど小さい木も切ってしまったというお話なんですけれども、10年とかそういうスパンで考えればすぐ大きくなる木でございます。そうしたときに、同じような危険性がまだ残っていくわけでございますので、今回は、道路空間に対してケヤキの木があまりふさわしくなかったと、現在から、結果でいえばそういったところもあると思いますけれども、そういったことで、今回、ケヤキは全て広見土田線に関しては皆伐させていただきました。以上です。                  〔17番議員挙手〕 222: ◯議長(伊藤 壽君) 山根議員。 223: ◯17番(山根一男君) そうしますと、市役所の前とか、結構歩道広いですよね。あとバスの待機場に、あの下にはマツバギクの花がいつもたくさん咲いてすごくきれいだったんですけれども、あの辺り一切木がなくなってしまいました。これもやっぱり余地が少ないということで切ったんでしょうか。その辺もし情報が分かればお願いします。 224: ◯議長(伊藤 壽君) 建設部長。 225: ◯建設部長(丹羽克爾君) 今おっしゃったのは道路の街路樹のことでございましょうか。まず市役所に入るところは同じでございます、考え方は全く一緒でございます。  バスの待機場は駐車場ですので、街路樹という考え方では対応しておりません。以上です。                  〔17番議員挙手〕 226: ◯議長(伊藤 壽君) 山根議員。 227: ◯17番(山根一男君) 一つ同意の取付け方なんですけれども、自治連合会の会長とかには相談したということなんですけれども、そのタイムラグ、相談してから切るまでの間に、例えば各単位自治会とかで話し合ったりするような時間的に余裕があるものだったんでしょうか。そこまでお願いします。 228: ◯議長(伊藤 壽君) 建設部長。
    229: ◯建設部長(丹羽克爾君) まず連合自治会長のほうに御連絡させていただきまして、その後、実際の伐採までには時間があったという担当のほうの記憶でございますので、下部の団体のほうにそういった情報を流す時間はあったと思います。  ただ、今回の場合は道路管理者として必要な、先ほどの繰り返しになりますけれども、市民とか道路通行者の生命・財産を守るために必要な対応だというふうに考えておりますので、御理解いただきたいと思います。以上です。                  〔17番議員挙手〕 230: ◯議長(伊藤 壽君) 山根議員。 231: ◯17番(山根一男君) そうしましたら質問3に移りますけれども、今回の伐採に関しまして、市民からその後、苦情とか問合せがどの程度あったか、幾つか例もありましたら教えていただきたいですが。 232: ◯議長(伊藤 壽君) 建設部長。 233: ◯建設部長(丹羽克爾君) 市道14号線の街路樹伐採に関して、電話による問合せが5件、書面による意見が1件ありました。  その主な内容としては、景観や木陰がなくなったことを惜しむ意見が4件、伐採時の地元への周知方法に関する問合せが1件、伐採を感謝する意見が1件となっております。  その他の地区の伐採についての問合せ等はございませんでした。以上です。                  〔17番議員挙手〕 234: ◯議長(伊藤 壽君) 山根議員。 235: ◯17番(山根一男君) 4番目です。  街路樹の伐採や剪定、新たに街路樹を植えるに当たって、そのような場合、どのような専門的知見や住民の声を聞いているのでしょうか。今回のこれも含めましてお願いしたいと思います。 236: ◯議長(伊藤 壽君) 建設部長。 237: ◯建設部長(丹羽克爾君) 街路樹の伐採については、平成30年度に実施した街路樹健全度調査結果に基づき順次実施しており、これまでに専門的知見、これは有識者ということでお答えいたしますけれども、専門的知見をお聞きするような機会は設けておりません。  剪定については、可児市造園協同組合に加盟している専門業者に委託しており、剪定の実施や時期、度合いなどは自治会要望を含め、市民の皆様の御意見も可能な限り業務に反映しております。  街路樹の新設事例として、可児駅東地区では、可児駅前線と今広東線にヤマボウシの植栽を行っております。街路樹を植栽するに当たり、市民や有識者、大学教授でございますが、こういった方々をメンバーとしたワークショップを4回開催し、その成果を基に計画案を策定し、地域住民の方に説明を行っております。以上です。                  〔17番議員挙手〕 238: ◯議長(伊藤 壽君) 山根議員。 239: ◯17番(山根一男君) ワークショップを開いてというのは、それは植栽する場合のことなんでしょうかね、ちょっと今聞き取りにくかったんですけれども、お願いします。 240: ◯議長(伊藤 壽君) 建設部長。 241: ◯建設部長(丹羽克爾君) 今お答えいたしましたのは、街路樹の新設事例としての御紹介でございます。以上です。                  〔17番議員挙手〕 242: ◯議長(伊藤 壽君) 山根議員。 243: ◯17番(山根一男君) では、もう一度伐採する場合のことにつきまして戻ります。  今回の、下恵土だけじゃなく土田広見を含めました大量伐採につきまして、専門的知見といいますか専門家の声を聞いていたんでしょうか。今、聞いている限りは造園業の協同組合ということですけど、私からするとそれはもう利害関係者ではないかと思うんですけれども、可児市には園芸アカデミーとかもありますし、そういった声を聞いたり、あるいは環境審議会ですとか、景観審議会とか、そういったところへ答申するというお考えはなかったんでしょうか。建設部の独断でやられたんでしょうか。お願いします。 244: ◯議長(伊藤 壽君) 建設部長。 245: ◯建設部長(丹羽克爾君) 何度も繰り返しになりますけれども、街路樹の必要性は、議員も質問の中で十分御説明いただいたとおりでございますけれども、今回、広見土田線、市道14号線の伐採に関しては、これは道路管理者としての責任といいますか、道路を安全に通行していただく、それから今回もたまたま店舗の自転車置場のひさしを壊した程度で済みましたけれども、もしそこに人が見えたりとか、住宅自体にぶつかったりするようなことがあってはなりませんので、これはそういった側面から道路管理者、先ほど議員が建設部の独断とおっしゃいましたけれども、市として責任を持ってやった対応でございます。                  〔17番議員挙手〕 246: ◯議長(伊藤 壽君) 山根議員。 247: ◯17番(山根一男君) 可児市の地球温暖化対策実行計画には、都市緑化の推進という項目の中で、道路の緑化としてこのように書かれています。  街路樹の植栽。緑は、それ自体が二酸化炭素が吸収するだけでなく、その蒸散作用等による気温の上昇を抑える効果があり、緑化の推進は、ヒートアイランド現象の緩和とそれに伴うエネルギー消費量の削減に有効な対策とされています。公園等都市緑化によるそうした効果を高める対策として、道路の中央分離帯や歩道等に植栽帯を設置し、公園などの点在する都市緑地をつなぐ緑のネットワーク、このことにより風の通り道を創出しヒートアイランド現象の緩和を図ります。これはちょっと古いですけど、2013年度までに新たに道路延長、約390メートルの両歩道の植栽帯に高木、低木を設置します。これらの緑化により年間32トンのCO2の吸収が見込めますとあります。  また、平成28年度の可児市第2次都市計画マスタープランにも、公園緑地の基本方針の中で、都市緑化の推進と緑のネットワークの形成として、地球環境への配慮や良好な生活環境の創出のため、公共施設、主要な幹線道路、水辺、民間地の緑化を推進し、点在する公園・緑地と連続した緑のネットワークの形成を図るとなっています。  緑のネットワーク、これは建設部も当然関わってくると思いますけど、こういった理念や計画とはまるで逆方向だと思うんですけど、その辺の整合性というのはどうなんでしょうか。 248: ◯議長(伊藤 壽君) 建設部長。 249: ◯建設部長(丹羽克爾君) 何度も繰り返しになりますけれども、今回は市民の生命・財産の安全を守るためということでございます。  市道14号線は、まだ低木が整備といいますか残されております、ほとんどのところで。そういった面もありますし、また地域の御意見を伺って、また今回、新たな補植といいますか、街路樹の更新といいますか、そういった要望があれば、それについては私どももしっかり受け止めて対応していくつもりでおりますので、全く今御紹介いただいたような方針と違いはありません。  あと、多分330メートル、街路中の新設を行いますという御紹介が今あったと思いますけれども、これは可児駅前線のことでございますので、今実際に植栽等は進めております。以上です。                  〔17番議員挙手〕 250: ◯議長(伊藤 壽君) 山根議員。 251: ◯17番(山根一男君) 生命・財産のことを取られますと我々議員も反対できませんし、非常に広い見地で見ていただきたい。今後のことです、これにつきましては、切られてしまったものは元に戻りようがありません。  ただ、今の発言の中で、要望があれば植えることも、新たに違うものを植える考えはあるということをおっしゃいましたけれども、それは要望があればということで、それがなければ今のままずうっとあそこは切り株のままで終わるということでよろしいでしょうか。 252: ◯議長(伊藤 壽君) 建設部長。 253: ◯建設部長(丹羽克爾君) これまで街路樹につきましては、酒井議員ですとか渡辺議員からも同様の御質問を頂いていると思います。その中でもお答えしましたように、今まで街路樹についてはいろんな御意見があると思います。近くに、沿道に住まわれる方、それから遠くから眺められる方、そういった中で、一方的に市の意見を押しつけるということではなくて、地域で街路樹をまた新たに植えるのか、そうではなくて、歩道としてもっと広げて高齢の方でも通行しやすいような道路にするのか、そういったことは私どもだけではなくて、地域のまず御意見を伺ってということでございます。以上です。                  〔17番議員挙手〕 254: ◯議長(伊藤 壽君) 山根議員。 255: ◯17番(山根一男君) 最後の問いのところにも入ってしまっているかもしれませんけれども、街路樹の伐採、剪定、新たな整備に対する考え方や課題についてはどうかということにつきまして、道路管理の立場でいえば、とにかく街路樹はないほうがいいぐらいのふうに受け止めますけれども、やはりもっと広い見地で、市全体で、市民全体の声を聞いて、1本、2本倒れかけの木を切るのはそれはもう仕方ないことですけれども、100本単位で、85本ですか、というときにやはり慎重であってほしい。今後そのようなことがあればですけれども、あってほしいなと思うんです。  この5番目のところで、何らかの伐採、剪定基準とか、そういったものは市として用意しているんでしょうか。お願いします。 256: ◯議長(伊藤 壽君) 建設部長。 257: ◯建設部長(丹羽克爾君) 今の御質問の中で、私ども道路管理者として街路樹がなければいいというような御発言がございましたけれども、私ども一切そういう考えはございませんので、それはまず否定させていただきます。  お答えに入ります。  伐採については、先ほど御説明した街路樹調査の結果に基づき、レベル3について今後も順次実施してまいります。  剪定については、調査結果のレベル1、レベル2の街路樹について、幹線道路の通行に支障を及ぼさないように、あるいは地域要望に応じて実施していきます。  伐採後の新たな整備については、自治会要望を基に検討してまいりますが、令和元年度はこれに関する要望は頂いておりません。  今後も市民の生命・財産を守ることを最優先とする観点から、街路樹の経年変化の確認が必要と考えますので、定期的な健全度調査と、それに基づく適切な維持管理の実施が課題であると考えております。以上です。                  〔17番議員挙手〕 258: ◯議長(伊藤 壽君) 山根議員。 259: ◯17番(山根一男君) ぜひ植えるというところも含めまして、市民の要望を聞きながらお願いしたいと思いますし、剪定のやり方によってはいろいろと維持できるものもあると思いますので、極力、これは財産ですので、もちろんその土地、その地域の人には多大なる御迷惑をおかけしたりすることもあると思いますけれども、それはもう全体に言えることですので、ぜひ広い見地で、今後、特に大量に、10本以上とか切られるときには慎重にお願いしたいと思います。  質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 260: ◯議長(伊藤 壽君) 以上で、17番議員 山根一男君の質問を終わります。  ここで午後3時まで休憩といたします。                                 休憩 午後2時46分   ──────────────────────────────────────                                 再開 午後3時00分 261: ◯議長(伊藤 壽君) 休憩に引き続き会議を開きます。  一般質問を続けます。  19番議員 伊藤健二君。 262: ◯19番(伊藤健二君) 19番 伊藤健二です。  今日は、美濃桃山陶の聖地・久々利の歴史的景観を守るためにということで、1問大項目で質問をいたします。  質問の趣旨はお手元の質問要旨に書いてありますが、リニア中央新幹線地上走行がこの地に及ぼす自然環境破壊と騒音の問題、これはまだ現実には実施されておりませんから、どの程度なのかというのは想像だけでは分からないところがありますけれども、少なくとも500キロのスピードの移動物体が5分から10分間隔の間に交互に行き交う、これはとても人間の耐えられるレベルではないと私は考えています。  また、再度地下化を要請をする段階に来たんではないか、この点について今日は質問をさせていただきたいと思います。  また、周辺の久々利の大萱地区の山林の産業的な開発、例えば太陽光パネルであるとか、こうしたものがどんどん周辺地区につくられてきている現状に鑑みますと、こうした歴史的景観を守るためには、市がいま一つ市の景観条例を前に進めて、指定地区についてはどうなのか。こうした問題提起をしたいと思いまして、質問をさせていただきます。  詳細に入ります。  リニア新幹線事業につきましては、御存じのように2020年度で工事の実施計画から5年目を迎えます。2019年度末までの既支払い額、これはリニア中央新幹線の名古屋から品川間の工事に関わります支払い金額というのは、5,026億円を超えていると伝えられています。  国が2017年に実施をしました3兆円の財政投融資、これは税金が元ですから、まさに国が全面的に後押しをしている、まさに国策事業として3兆円もの莫大なお金をこのリニア中央新幹線工事に融資をした。超低利であります。この区間の工事に使用目的を限定されている、これが財政投融資というわけであります。  また、国土交通省の再評価実施要領というのがございますが、国が関わっている事業に関わっては、一定期間がたてば再評価をきちっとやるべきだと、これは当たり前のことなんでありますが、補助事業等国庫からの補助、出資または貸付けに係る事業を対象にしております。こうした視点で見ますと、このリニア中央新幹線事業が2020年度で5年目を迎えていく。また2020年度以降で、この可児市大萱区、あるいは大森のほうの工事についても、実施計画がもう提示されなきゃいけない時期に来ておるわけであります。しかし、まだ提示されていないという現状に鑑みますと、改めてこの事業なるものが、一体、本当に国民にとって、可児市においてはどういった代物となるのか、改めて高い次元でも再評価がされなければいけないというふうに私は思います。  国は、深刻な環境破壊や住民被害が発生していることを真摯に受け止めて、リニア中央新幹線事業の再評価を実施すべきだと、まず主張したいということであります。  工事につきましては、品川駅トンネル工事、北品川工区におきまして汚染土壌が出ました。これで1月から3月27日までかけて、鉛、ヒ素、シアン、カドミウム、六価クロムを全量除去するということになります。東京都には、都民の健康と安全を確保する環境に関する条例、これに基づきまして土壌汚染対策を実施するとなっております。  また、岐阜県での土砂崩れの問題、地上陥没、山口トンネルの崩落事故等が続きました。また、名古屋駅周辺の用地取得がまだ取得が7割ほどしか到達しておらず、大量に搬出される残土の処分が未解決の問題として山積しております。汚染土壌の港湾への投棄処分計画や、御嵩町町有林への最終処分地計画案などが発表されたりしておりますし、昨年の私の一般質問で、可児市にも汚染土、要対策土の仮処分地を設置する計画案やそういう方向性、そして、それ以外のいわゆる濃度の薄い健全土についても、可児市内の県道沿いに10万トン程度は処分をしていくという計画などが、方向が明らかになってまいりました。  環境基準超えの汚染土壌の搬入は、地元住民、自治体の同意は得られないものです。事実、御嵩町の町議会でも、こうした問題に対する町長の答弁は、環境基準超えの汚染土壌は認めないと、こういうことが言われております。  まさにリニア中央新幹線工事の問題で、残土の問題、トンネルの掘り出し残土、特にその中で汚染土壌の問題は重大な大きな課題となっている。これがまさにこの工事のネックにもなっているということではないでしょうか。  リニア中央新幹線の2027年開業が見通せない状況だと、昨年の暮れから1月20日頃までは各報道機関から報道されておりましたが、その後は新型コロナウイルス問題で、文字どおり報道関係が一色に染まりましたので、こうした問題は一旦立ち消えたような状況になっているようにも思います。  JR東海は一旦立ち止まって、この計画を再考すべきときに来たと私は言いたいと思います。酸性化が心配される汚染土壌、要対策土は、美濃帯土壌の特性であります。美濃帯というのは、私はこの美濃地方だけに特有かと思って当初は考えたんですが、そうではなく、地質学で調べていくと、ある先生に教えてもらいましたけれども、東海地方全域に広がっている、岐阜県の北のほうまで広がっている土質であります。まさに黄鉄鉱を含んで酸性化しやすく、そして有害重金属が溶け出すおそれが大変高い物質でありますので、どこかを掘れば、ほぼこの地域ではこうした汚染土壌が搬出されてくる。これがリニア中央新幹線工事の決定的な弱点になっているということではないでしょうか。  汚染残土仮置き場が僅か5年で済むとは、到底こうした点から考えれば、考えられない点であります。最終処分場が万が一決まらなければ、どこも最終処分で、今JR東海が考えるように埋め立てて処分をするというやり方では、到底汚染残土を処理することができないわけであります。  僅かの可児市の敷地に、可児市がつくりましたストックヤードの跡地に、そこに仮に大森の財産区の住民が貸すという返事をしたと仮定しても、そこへ積み上げられる量は掘り出されてくる汚染土の僅かしか対応できない、そういう可能性すらあるわけであります。下手をすれば、事実上の永久仮置場になりかねない危うさがこの問題の背景にはあるということをしっかり見ておくことが必要です。  豪雨や台風下洪水の危険、そして里山の山林開発、例えば太陽光メガソーラーの設置や大規模土砂採掘等があれば、山が荒れれば河川を汚染、汚濁する結果にもつながりかねません。ため池、新田川、そして大森川や久々利川、その元である可児川の安全、自然を継続的に守ることが汚染残土問題への最大最高の価値基準であると私は考えます。  そこで、1問目であります。  我が可児市議会におきましては、平成25年、2013年の12月に、可児市長、可児市議会議長は地元の請願採択を踏まえまして、地下化を求めてきたところでありました。市の文化遺産、美濃桃山陶の聖地の保存とは、当時の環境、美濃桃山陶が焼かれた当時の林野の環境をそのまま残すことだと教育部からの答弁にはありました。しかし、市民総意を受けた可児市長のこうした意見は、事実上県行政の中では無視され、その後、岐阜県知事はリニア地上走行計画を是認したという経過があります。  昨年、JR東海自らが地下化への再検討を約束をしました。これは我々が求めてきた立場と、この地下化への再検討をした結果、地下化するとなれば、大変よい結果が期待できるわけであります。  2014年6月議会で可児市長は、具体的協議に応じて地区のためになるように努め、歴史的、文化的価値を後世に残し、住環境への影響について現実的な対応を図るため、JR東海の計画を基に本格的協議に入り、解決策を模索していきたいとの方針を示されました。  私は、そういう判断をしたということでありますので、その時点でそれをやむなしとしたわけでありますが、2019年末時点で、先ほどの紹介のように地下化への再検討を住民に対し約束をしたわけでありますから、JR東海はその公的責任においてきっちりと検討をすべきでありますし、またこうした事態に対し、ある意味最後の好機だと私は考えます。  JR東海に対して、可児市の行政がさらに言及すれば、議決を上げて地下化を求めてきた可児市議会も、そして今、地域で共同墓地をはじめとして、地域としては地下化してくれなければ困ると、理由が納得できるものにはなっていないという形で頑張っている地域の住民、そして、そこで陶芸、作陶を続けようとしている陶芸関係者の皆様のこうした声、願いをしっかり受け止めて、改めて解決策を地下化に求めるべきときだと考えます。  この点について、質問という形でお尋ねしますが、リニア中央新幹線地上走行計画を地下化する案の再検討をJR東海が約束しました。この際、再度市の見解、地下化すべきとの見解をJR東海に示し、要請し、市としても地下化を求めるということについて、可児市の考えはどうでしょうか。この点についてお尋ねをいたします。お願いします。 263: ◯議長(伊藤 壽君) 執行部の答弁を求めます。  建設部長 丹羽克爾君。 264: ◯建設部長(丹羽克爾君) お答えいたします。  リニア中央新幹線の地上走行につきましては、慎重な審議を経て、平成26年10月に全国新幹線鉄道整備法に基づき工事実施計画が認可されました。  本市として地下化が望ましいという考えに変わりはありませんが、平成26年6月議会における伊藤健二議員の一般質問に対してお答えしたとおり、地上走行を前提としたJR東海の具体的な計画を基に、地域の皆様、県、JR東海と本格的な協議に入っていき、解決策を模索していきたいという考えに変わりはなく、現時点では再度の地下化の要望を行う考えはありません。  地上走行に伴う測量設計の実施の条件としてJR東海が約束した、地元住民の立場に立った地下走行の再検討の結果を注視するとともに、引き続き地域に寄り添った対応を行ってまいります。以上でございます。                  〔19番議員挙手〕
    265: ◯議長(伊藤 壽君) 伊藤健二議員。 266: ◯19番(伊藤健二君) はい、分かりました。  実施計画を、それでよしということでゴーサインを出したのは県ですので、市としてはこうだということをどれだけ言っても効果が期待できないということであるなら、それはそれとしてやむを得ませんね。  それでは、続いて第2の質問に入ります。  可児市には、地区の景観を守るための条例があります。しかし、指定地区はまだまだ少ない状況となっています。このほかにもまちづくり条例等があるわけですが、この景観を守るための条例、法的にはこの30年間で、判例としては歴史的な景観の認知は有効な方策の一つということで認識はされておるようですけれども、いわゆる歴史的環境権というような形で法理としては確立するには至っておりません。ですから、この美濃焼の里が、こういう地域があり、まさに森があり、清閑な里山と深山の森が基礎にあって初めて成り立っていると我々は感じておるわけですが、こうした市民の感情理解とは、この景観権が必ずしも沿う形にはならないという現実が厳然としてあります。  美濃焼はこの地で生まれ育った、美濃桃山陶の聖地として、丸ごとこの状態を残していく。また、そこで人間国宝荒川豊蔵先生も生まれ、そしてそれが今の可児市の芸術文化の上でも大きな役割を与えているという事実を認めることができても、これがこのまま歴史的な景観の状態として保障せよというふうにはなりません。  それで、いろいろ考えてはみたんですが、何らかの形でこの美濃桃山陶の聖地を守るという視点で歴史的景観権を主張してみて、景観保全の指定地区にこの大萱地区を指定する、こういう方向で何らかの解決策を求めることができないだろうかというふうに考えてみたんですが、専門家の意見をお聞きしたいと思いまして、この問題をお尋ねします。お願いします。 267: ◯議長(伊藤 壽君) 建設部長。 268: ◯建設部長(丹羽克爾君) お答えいたします。  可児市景観条例では、市民の景観まちづくりに意識が高い地区や良好な景観形成のための行為制限を定める必要がある地区を景観形成重点地区に指定できることとしております。  景観法では、景観行政団体、可児市も景観行政団体でございます、が定める景観計画において、建築物または工作物の形態または色彩の制限、高さの最高限度、最低限度などを定めることができるとされていますが、建築物や工作物の設置そのものを制限することはできません。  また、同法において、景観行政団体が定める景観計画は、道路、河川、鉄道等の施設に関する国の計画と調和が保たれていなければならないとされており、可児市景観条例に基づき、大萱地区に景観形成重点地区を指定したとしても、国が認可した工事実施計画に基づく地上走行を制限することはできないと考えます。太陽光パネルなどの工作物についても、景観計画において形態、色彩、高さに関する制限を定めることはできますが、大萱の皆様が求めている設置そのものを制限することは難しいと考えます。  現在、太陽光発電設備に関する他の自治体の条例や、市民が感じている課題など調査しておりますので、議員の御意見も今後の太陽光発電設備に関する条例制定等の中で検討してまいります。以上でございます。                  〔19番議員挙手〕 269: ◯議長(伊藤 壽君) 伊藤健二議員。 270: ◯19番(伊藤健二君) 再質問ですが、太陽光パネルについては、建築物ではなくて工作物という認定があります。今、景観行政団体として見たときには工作物も対象になっているんで、要は大きさというか面積量のようなもので、建築それ自体は止められない、そこに設置することは止められないけど、巨大なものを、例えば500以上は駄目だけど、400以下なら大丈夫とか、造られてしまうとか、そういう差異はあるんでしょうか。 271: ◯議長(伊藤 壽君) 建設部長。 272: ◯建設部長(丹羽克爾君) 先ほどもちょっと答弁の中で御説明したんですが、形態、色彩、高さに関する制限でございますので、形です。一般的に太陽光発電はパネルでございますので、これを制限というのはなかなか難しいと思いますし、色彩も今、黒が基調になっていると思います。ということになりますと、あまりけばけばしい色とかそういうことはここのほうで制限かけることができますが、そういった太陽光パネルをあまり見かけませんので、難しいと。  あと高さについてもですが、通常の高さであれば規制の対象には当たらないというふうに考えております。以上です。                  〔19番議員挙手〕 273: ◯議長(伊藤 壽君) 伊藤健二議員。 274: ◯19番(伊藤健二君) 分かりました。ぜひ可児市における太陽光発電、ソーラー発電に関する必要な、適正な条例の制定に生かしていただくようにお願いをして、私の一般質問を終わります。ありがとうございました。(拍手) 275: ◯議長(伊藤 壽君) 以上で、19番議員 伊藤健二君の質問を終わります。  以上で、通告による質問は全て終了しました。  これをもって一般質問を終了いたします。   ──────────────────────────────────────   議案第19号から議案第22号まで、議案第24号から議案第29号まで及び議案第32号につい   て(質疑・委員会付託) 276: ◯議長(伊藤 壽君) 日程第3、議案第19号から議案第22号まで、議案第24号から議案第29号まで及び議案第32号の11議案を一括議題といたします。  これより質疑を行います。                 〔「なし」の声あり〕 277: ◯議長(伊藤 壽君) 通告がございませんので、これにて質疑を終結いたします。  ただいま議題となっております各議案につきましては、配付いたしました付託表のとおり、それぞれ所管の常任委員会へその審査を付託いたします。   ──────────────────────────────────────   散会の宣告 278: ◯議長(伊藤 壽君) 以上で、本日の日程は終わりました。  お諮りします。委員会審査のため、明日から3月24日までの14日間を休会といたしたいと思います。これに御異議ございませんか。                〔「異議なし」の声あり〕 279: ◯議長(伊藤 壽君) 御異議がないものと認めます。よって、明日から3月24日までの14日間を休会とすることに決定いたしました。  本日はこれをもって散会いたします。  次は3月25日午後1時から会議を再開しますので、よろしくお願いいたします。  本日は誠にお疲れさまでございました。                                 散会 午後3時22分  前記のとおり会議の次第を記載し、その相違ないことを証するため、ここに署名する。     令和2年3月10日         可児市議会議長     伊  藤     壽         署 名 議 員     勝  野  正  規         署 名 議 員     板  津  博  之 発言が指定されていません。 Copyright (c) KANI CITY PLENARY ASSEMBLY MINUTES, All rights reserved. ↑ 本文の先頭へ...