議案第62号から議案第74号までについて(
委員長報告・
委員長報告に対する質疑・討
論・採決)
5:
◯議長(
澤野 伸君) 日程第3、議案第62号から議案第74号までの13議案を一括議題といたします。
これら13議案につきましては、各常任委員会にその審査の付託がしてございますので、その審査結果についての報告を求めます。
初めに、予算決算委員会の報告を求めます。
予算決算
委員長 山田喜弘君。
6:
◯予算決算委員長(
山田喜弘君) 予算決算委員会の審査結果の報告をいたします。
今期
定例会において、当委員会に審査を付託された案件は、平成30年度予算の補正が3件でした。
去る12月7日に委員会を開催し、審査を行いました。
その結果、議案第62号 平成30年度可児市一般会計補正予算(第4号)について、説明の後、質疑に付したところ、ふるさと応援寄附金は全国的にどの程度の伸び率を示しているか、本市の伸び率の県内順位はどれぐらいか、また本市のさらなる増収に向けてどのような方策を推進しているのかとの質疑に対して、平成29年度は、全国のふるさと納税全体は約3,653億円で、前年度比1.3倍、件数は約1,730万件で、約1.4倍という状況である。平成28年度と平成29年度を比べると、本市の平成29年度寄附額は8,226万円、件数は1,089件で、寄附額は若干減、件数は若干増となった。
また、本市の平成29年度県内順位は、42市町村中19位である。本年度は既に約2億円、件数で約5,000件となっており、現在、対前年度比で金額で約4倍、件数で約10倍である。
本市の増収策は大きく分けて4点ある。1点は、昨年度1月末に返礼品の品目をふやし、約400件にしたこと。地域ニーズに応えるため、本年10月より空き家管理サービス、12月より家族の見守りサービスを追加したこと。2点目は、寄附金の申し込み及び支払い方法の拡充のため、今年度よりポータルサイトを2つふやしたほか、コンビニ決済やマルチペイメントを追加したこと。3点目は、寄附金の活用状況がわかるニュースレターとともに、花フェスタ記念公園の優待券や可児グルメのチラシを送付したこと。4点目は、市内ゴルフ場にPRポスターを掲載し、市外からのゴルフプレーヤーに寄附を呼びかけたこととの答弁。
来年10月から導入される地方税の共通納税システム対応のため、改修業務委託料が計上されている。同システムはどのようなものかとの質疑に対して、インターネットによる地方税の総合窓口とでもいうようなものである。現在の法人市民税の電子申告、個人市民税の給与支払い報告書や、償却資産申告書の提出に加え、電子納税により、県または市町村へ納税が可能となるものである。納税者は1回の操作で複数の地方公共団体に電子納税が可能となり、市町村は収納事務の軽減ができるなど、多くのメリットがあるとの答弁。
(仮称)大河ドラマ「麒麟がくる」活用実行委員会負担金500万円は何に使われるのか、今後さらに負担金が必要となるのかとの質疑に対して、市が大河ドラマ館を含め、経済全体の活性化を含めたことを考えるために新設する委員会の負担金である。明智光秀や可児市の誘客宣伝・広報宣伝に係る経費が基本となる。また、そのための負担金を新年度予算でもお願いしたいと考えているとの答弁。
今回の500万円は、今から年度末までにやる事業に使われるのかとの質疑に対して、負担金の執行は今年度となるが、実行委員会として執行する一部は翌年度になるものもあるとの答弁。
めぐみ保育園大規模改造工事費について、当初予算1億3,000万円に対して、今回の補正額2,500万円の増加は、鋼材や人件費の値上がりによるとのことだが、当初予算より2割も上がる詳細な理由はとの質疑に対して、2,500万円増の理由は、鋼材や金属関係の価格が軒並み上昇している。鉄骨の値上がりは、オリンピック関係やさまざまな工事により品薄な状態が続いている。価格は市場からかけ離れたこれまでにない状況で、急激に高騰した工事費が不足したとの答弁。
全体的に鉄鋼材を使用する工事費等は2割程度上昇してきているのかとの質疑に対して、今回は想定を超えたもので、全てのものが今回のように2割上がるというものではない。今回のことを踏まえ、財政部局として建築担当部局としっかり連携をし、予算計上していくとの答弁。
市立保育園改修事業及び私立幼稚園改修事業は繰越明許とし、可児御嵩インターチェンジ隣接工業団地開発事業は債務負担行為としている。この違いは何かとの質疑に対して、複数年度にわたる契約行為をする手続には、債務負担行為、繰越明許費がある。最初から2カ年以上にわたる契約をする予定の場合は、債務負担行為を設定するのが通常であり、何らかの理由で当初年度内に終わる予定が翌年度までかかる場合を繰越明許費とする。当初で2カ年かかる予定の工業団地の設計を債務負担行為とし、市立保育園改修事業は既に発注しているものの、年度をまたいだ変更契約を予定しているので繰越明許費とした。また、市立保育園改修事業は国の補正予算を受けてする事業で、国の予算が今年度予算ということもあり、市は今年度予算に組むということで繰越明許費としたとの答弁がありました。
その他、種々の質疑がありましたが、採決の結果、適正と認め全会一致で原案を可決すべきものと決定いたしました。
次に議案第63号 平成30年度可児市国民健康保険事業特別会計補正予算(第1号)について、説明の後、質疑に付したところ、予備費を2億2,100万円とする必要性、必然性についてどのような見解で行っているのかとの質疑に対して、平成30年度予算は、医療費等の支出につき、県からの保険給付費等交付金で全て賄うこととなっている。医療費等の増額があった場合、予算がないと払えない状況になる。予備費については保険給付費等の3%程度持つことが望ましいと国が予算編成方針の通知で示していたので、その額に達するまで今回増額したとの答弁。
採決の結果、適正と認め、全会一致で原案を可決すべきものと決定いたしました。
次に議案第64号 平成30年度可児市下水道事業会計補正予算(第2号)について、採決の結果、適正と認め、全会一致で原案を可決すべきものと決定いたしました。
以上で予算決算委員会の審査結果の報告を終わります。
7:
◯議長(
澤野 伸君) 以上で予算決算委員会の審査結果の報告は終わりました。
これより、ただいまの審査結果報告に対する質疑を許します。
〔挙手する者なし〕
8:
◯議長(
澤野 伸君) 質疑もないようですので、これにて予算決算委員会の審査結果報告に対する質疑を終結いたします。
委員長は自席にお戻り願います。
次に、総務企画委員会の報告を求めます。
総務企画
委員長 中村悟君。
9:
◯総務企画委員長(中村 悟君) それでは、総務企画委員会の審査結果の報告をいたします。
今期
定例会において、当委員会に審査を付託された案件は、条例の制定が1件、条例の一部改正が5件の計6件でございました。
去る12月10日に委員会を開催し、審査を行いました。
その結果、議案第65号 可児市部設置条例の一部を改正する条例の制定について、説明の後、質疑に付したところ、文化スポーツ部を新設する趣旨は理解できるが、中学生の部活動や、市民参画・協働についてかねてから提起されている課題もある。新たな部設置において、こうした課題への対応についての考えはとの質疑に対して、文化スポーツ部は、スポーツ及び文化・芸術の振興を中心に捉えている。部活動については、今は教育委員会所管として整理をしているので、文化スポーツ部の課題としては持っていない。また、市民参画・協働については、市民部の所管として継続的に課題に取り組んでいくものと認識している。どちらも今回の文化スポーツ部設置に直接的な関連は少ないとの答弁。
文化スポーツ部設置は、市の歴史・文化をこれまで以上にブランド化させ、経済発展につなげるものかとの質疑に対して、文化芸術・歴史は、本市の非常に大切な貴重な資源であり、教育委員会
文化財課を中心に、観光グランドデザインに沿ってその活用に取り組みを始めている。
NHK大河ドラマ「麒麟がくる」は千載一遇のチャンスと捉え、当然のことながら一過性ではなく、全市一体感を持って、さらに発展させていく意向であるとの答弁。
その他、種々の質疑がありましたが、採決の結果、適正と認め、全会一致で原案を可決すべきものと決定いたしました。
次に、議案第66号 可児市一般職の任期付職員の採用等に関する条例の一部を改正する条例の制定について、説明の後、質疑に付したところ、現在のところ特定任期付職員はいないとのことだが、今後採用の可能性はあるかとの質疑に対して、現時点では採用の予定はないとの答弁。
その他、種々の質疑がありましたが、採決の結果、適正と認め、全会一致で原案を可決すべきものと決定いたしました。
次に、議案第67号 学校教育法の改正に伴う関係条例の整理に関する条例の制定について、説明の後、質疑に付したところ、専門職大学の制度新設に伴い、専門職大学の前期課程を修了した者は短期大学の卒業者と同じ学位が与えられるとのことだが、給与・経歴等の扱いも同様かとの質疑に対して、給与については高卒、短大卒、四年制大学卒で区分するとの答弁。
その他、種々の質疑がありましたが、採決の結果、適正と認め、全会一致で原案を可決すべきものと決定いたしました。
次に、議案第68号 可児市議会議員の議員報酬等に関する条例の一部を改正する条例の制定について、採決の結果、適正と認め、全会一致で原案を可決すべきものと決定いたしました。
次に、議案第69号 可児市常勤の特別職職員の給与に関する条例の一部を改正する条例の制定について、採決の結果、適正と認め、全会一致で原案を可決すべきものと決定いたしました。
次に、議案第70号 可児市職員の給与支給に関する条例の一部を改正する条例の制定について、説明の後、質疑に付したところ、改正後の予算の増加分はどの程度かとの質疑に対して、今年度予算で給与は430万3,000円、勤勉手当は904万5,000円の増加となるとの答弁。
民間と公務員の給与格差は依然として大きく、今後の優秀な職員確保の方策はとの質疑に対して、特に土木技術職の応募者は少なく、辞退等もあって、今年度の試験がほぼ終了した現在も採用者はゼロであり、民間との給与差の影響は一部感じている。魅力とやりがいを伝えるため、新たにSNSを活用した情報発信などの検討や、一般教養を確認するようなペーパー試験を廃し、面接試験により採用するなど、新卒者だけでなく転職者も視野に入れた職員確保も行っているとの答弁。
その他、種々の意見がありましたが、採決の結果、適正と認め、全会一致で原案を可決すべきものと決定いたしました。
以上で総務企画委員会の審査結果報告を終わります。
10:
◯議長(
澤野 伸君) 以上で総務企画委員会の審査結果の報告は終わりました。
これより、ただいまの審査結果報告に対する質疑を許します。
〔挙手する者なし〕
11:
◯議長(
澤野 伸君) 質疑もないようですので、これにて総務企画委員会の審査結果報告に対する質疑を終結いたします。
委員長は自席にお戻り願います。
次に、建設市民委員会の報告を求めます。
建設市民
委員長 板津博之君。
12:
◯建設市民委員長(
板津博之君) それでは、建設市民委員会の審査結果の報告をいたします。
今期
定例会において、当委員会に審査を付託された案件は、一部事務組合規約の一部改正が1件でした。
去る12月11日に委員会を開催し、審査を行いました。
その結果、議案第74号 可児川防災等ため池組合規約の変更について、採決の結果、適正と認め、全会一致で原案を可決すべきものと決定いたしました。
以上で建設市民委員会の審査結果報告を終わります。
13:
◯議長(
澤野 伸君) 以上で建設市民委員会の審査結果の報告は終わりました。
これより、ただいまの審査結果報告に対する質疑を許します。
〔挙手する者なし〕
14:
◯議長(
澤野 伸君) 質疑もないようですので、これにて建設市民委員会の審査結果報告に対する質疑を終結いたします。
委員長は自席にお戻り願います。
次に、教育福祉委員会の報告を求めます。
教育福祉副
委員長 勝野正規君。
15:
◯教育福祉副
委員長(
勝野正規君) それでは、教育福祉委員会の審査結果報告をいたします。
今期
定例会において、当委員会に審査を付託された案件は、条例の一部改正が3件でした。
去る12月12日に委員会を開催し、審査を行いました。
その結果、議案第71号 可児市教育に関する事務の職務権限の特例を定める条例の一部を改正する条例の制定について、採決の結果、適正と認め、全会一致で原案を可決すべきものと決定いたしました。
次に、議案第72号 可児市教育研究所設置条例の一部を改正する条例の制定について、採決の結果、適正と認め、全会一致で原案を可決すべきものと決定いたしました。
次に、議案第73号 可児市放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定について、説明の後、質疑に付したところ、支援員の資格要件について、5年以上の従事に加えて、市長が適当と認めた者とある理由はとの質疑に対して、5年間適正に職務を遂行したと判断できる者に資格要件を認めるという意味であり、5年間という期間は原則常勤で5年間と考えているとの答弁。
その他、種々の質疑がありましたが、採決の結果、適正と認め、全会一致で原案を可決すべきものと決定いたしました。
以上で教育福祉委員会の審査結果報告を終わります。
16:
◯議長(
澤野 伸君) 以上で教育福祉委員会の審査結果の報告は終わりました。
これより、ただいまの審査結果報告に対する質疑を許します。
〔挙手する者なし〕
17:
◯議長(
澤野 伸君) 質疑もないようですので、これにて教育福祉委員会の審査結果報告に対する質疑を終結いたします。副
委員長は自席にお戻り願います。
以上で各常任委員会の審査結果の報告は終わりました。
これより討論を行います。
通告がありませんでしたので、これにて討論を終結いたします。
これより採決を行います。
ただいま議題となっております議案第62号から議案第74号までの13議案を一括採決いたします。
お諮りします。本13議案に対する各常任委員会の審査結果の報告は、原案を可とするものであります。よって、本13議案は各常任委員会からの報告のとおり、それぞれ原案を可とすることに御異議ございませんか。
〔「異議なし」の声あり〕
18:
◯議長(
澤野 伸君) 御異議がないものと認めます。よって、本13議案はそれぞれ原案のとおり決定いたしました。
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議員派遣について
19:
◯議長(
澤野 伸君) 日程第4、議員派遣についてを議題といたします。
お手元に配付しましたとおり、地方自治法第100条第13項及び可児市議会会議規則第167条の規定により、平成31年1月25日に開催いたします子育て世代による意見交換会及び平成31年2月5日に開催いたします高校生議会に議員を派遣いたします。これに御異議ございませんか。
〔「異議なし」の声あり〕
20:
◯議長(
澤野 伸君) 御異議がないものと認めます。よって、議員派遣についてはお手元に配付のとおり派遣することに決定いたしました。
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閉会の宣告
21:
◯議長(
澤野 伸君) 以上をもちまして、今期
定例会に付議されました案件は全て終了いたしました。
ここで、市長から
発言を求められておりますので、これを許します。
市長 冨田成輝君。
22: ◯市長(冨田成輝君) 平成30年第5回可児市議会
定例会の閉会に際しまして、一言御挨拶を申し上げます。
去る11月29日から本日までの22日間にわたり、本会議並びに各委員会を通じまして慎重な御審議を賜り、御理解をいただいた上で各種の重要案件を御議決いただき、厚くお礼申し上げます。
今議会を通じて頂戴いたしました貴重な御意見や御提案につきましては、今後の市政運営に反映してまいる所存でございます。
一昨日の定例記者会見において、平成30年の可児市10大ニュースを発表いたしました。
可児市子育て健康プラザmano(マーノ)のオープン、公民館を地区センターにするなど、これまでの取り組みを着実に進めることができた年であったと思います。
さらに、大河ドラマ「麒麟がくる」の決定、2019年全国山城サミット開催地に決定など、可児市を全国に発信する大きなチャンスを得た年でもあります。このチャンスを生かすために年明けから、企画部、観光経済部、市長公室など、関係部を中心にさらに本格的な準備を進めてまいりたいと考えております。来年、再来年と市を挙げての集中的な取り組みとなってまいりますので、市民、議員の皆様の御理解と御協力をよろしくお願いいたします。