可児市議会 2008-12-19
平成20年第6回定例会(第4日) 本文 開催日:2008-12-19
5:
◯総務企画委員長(
小村昌弘君) おはようございます。
総務企画委員会の審査結果の報告をいたします。
今期
定例会において、当委員会に審査を付託された案件は、平成19年度決算認定が6件、平成20年度予算の補正が1件、条例の一部改正が3件の計10件でした。
去る12月11日に委員会を開催し、審査を行いました。
その結果、認定第2号 平成19年度可児市一般会計歳入歳出決算認定の所管部分については、説明の後、質疑に付したところ、歳入について財産売払収入のうち、土地の売却の件数、その金額の中身はどういったものかとの質疑に対して、小さい土地は随契で、他は入札または公募による売却であり、16件売却をした。金額にして約4,900万円との答弁。
雑入の駐車場利用協力金とはどこの駐車場かとの質疑に対して、本庁に勤める職員が利用する駐車場であり、その職員から徴収するものであるとの答弁。
市民税については、税制度の改悪による結果の増税と考えるが市の見解はとの質疑に対して、税制度の変更に伴う税収の増加との認識であり、一般財源としてはふえた形で入っている。前年に比べて11億円ほどふえているが、その内訳として税源移譲に関する部分が9億円ほど、それと定率減税の廃止に伴う分が2億円ぐらいとの答弁。
収納率が余りよくないが、今後、具体的な対策はとの質疑に対して、基本的には現年度の段階で徴収することに力を入れたいとの答弁。
次に、歳出について、職員研修事業については前年よりふえて非常に活性化していると思うが研修の具体的な中身はとの質疑に対して、自己研修については個人の自主研修が主で、資格取得や各自の分野にかかわる研修に取り組んだものであるとの答弁。
国際交流事業の国際交流員3名とあるが、実態はとの質疑に対して、まちづくり推進課の窓口で外国人市民相談、通訳等の業務を行っている。相談件数が多く、十分対応できないため、20年度から増員したとの答弁。
男女共同参画の法律相談が39件とあるがDV等についても取り扱っているのかとの質疑に対して、この相談でDV、離婚の関係は多い。事務的所管については、こども課のこども家庭係でDVに関することを直接担当しているとの答弁。
統合型地図情報システム管理事業にあるデータの高度利用とは具体的にどういうことかとの質疑に対して、各種個別データの地図を自由に重ね合わせることにより、必要な情報に達することができるシステムとの答弁。
広報発行事業のモニター活動の詳細はとの質疑に対して、広報モニターは10名、1年間全員で全号紙面内容についてチェックし、意見を出していただいているとの答弁。
19年度決算基金運用審査意見書について、現況の評価に文言がないのはなぜかとの質疑に対して、意見書の中では直接評価、つまり現在の監査の仕方として財務の経理が適正であるかということに重点を置いているとの答弁。
臨時職員経費に関連し、長期休暇利用者はあるか、また、あるとすればその理由はとの質疑に対して、19年度は病気による休業が1名、育児休業を30名利用している。育休については給与は支給されない。育休は最長3年とれるが、育児が終了すれば職員として復職する。その間は臨時職員で対応しているとの答弁。
コミュニティバスの問題について、社会的弱者の方々を救済するという視点で考えてはどうかとの質疑に対して、老人、障がいを持った方を中心とした移動手段を確保することを中心的な考えとしているとの答弁がありました。
その他、種々の質疑がありましたが、討論に付したところ、定率減税の廃止等により住民負担増になったので反対との意見。
採決の結果、賛成多数で原案を認定すべきものと決定いたしました。
次に、認定第13号から17号、平成19年度可児市土田・北姫・平牧・二野・大森財産区特別会計歳入歳出決算認定についての5議案について、説明の後、質疑に付したところ、各財産区にそれぞれ管理会費があるが支出の基準は同じかとの質疑に対して、支出の基準は同じであるが、それぞれの活動回数の差により支払金額が違うとの答弁がありました。
全会一致で原案を認定すべきものと決定いたしました。
次に、議案第87号 平成20年度可児市一般会計補正予算(第3号)の所管部分について、説明の後、質疑に付したところ、共済費がふえて補正されている理由はとの質疑に対して、後期高齢者医療制度の共済掛金の料率の引き上げによる負担増が主な要因との答弁。
外国人の子どもの就学支援基金積立金のうち、民間の寄附金2,000万円の目標が達成されないときはどうなるのかとの質疑に対して、引き続き2,000万円に近づくよう努力していくとの答弁がありました。
その他、種々の質疑がありましたが、適正な補正と認め、全会一致で原案を可決すべきものと決定いたしました。
次に、議案第90号 可児市職員の自己啓発等休業に関する条例の一部を改正する条例の制定については、全会一致で原案を可決すべきものと決定いたしました。
次に、議案第91号 可児市基金条例の一部を改正する条例の制定については、説明の後、質疑に付したところ、基金としての枠組みをつくると理解してよいかとの質疑に対して、基金の項目について設置するもので、この積み立てについては予算の中で決まってくるとの答弁がありました。
全会一致で原案を可決すべきものと決定いたしました。
次に、議案第93号 可児市認可地縁団体の印鑑の登録及び証明に関する条例の一部を改正する条例の制定については、説明の後、質疑に付したところ、「主たる」という語句をつけるゆえんはとの質疑に対して、地方自治法の施行規則が改正になり、それに基づいて改正したものとの答弁がありました。
全会一致で原案を可決すべきものと決定いたしました。
以上で、総務企画委員会の審査結果報告を終わります。
6:
◯議長(
柘植 定君) 以上で、総務企画委員会の審査結果の報告は終わりました。
これより、ただいまの審査結果報告に対する質疑を許します。
〔「なし」の声あり〕
7:
◯議長(
柘植 定君) 質疑もないようですので、これにて総務企画委員会の審査結果報告に対する質疑を終結いたします。委員長は自席へどうぞお戻りください。
次に、建設経済委員会の報告を求めます。
建設経済委員長 芦田功君。
8:
◯建設経済委員長(芦田 功君) おはようございます。
建設経済委員会の審査結果報告をいたします。
今期
定例会において、当委員会に審査を付託されました案件は、平成19年度の決算認定が8件、平成20年度の予算補正が2件、条例の制定が2件、その他2件の計14件でした。
去る12月12日に委員会を開催し、審査を行いました。
その結果、まず認定第2号 平成19年度可児市一般会計歳入歳出決算認定の所管部分については、説明の後、質疑に付したところ、道路側溝等清掃業務について、市道ののり面清掃の範囲は非常に広いと思うが、特に草刈りについて、清掃面積の試算なのか、どういう基準で委託をしているのかとの質疑に対し、最終的には刈り取った面積に対しての実績で清算しているとの答弁。
農地・水・環境保全向上対策事業については、これは国が決めたエリアが基準になるのかとの質疑に対して、基本的にそれぞれの地域で立ち上げていただくもので、自主申告によるものであるとの答弁。
商工振興対策経費について、事業補助金の対象となる目的はとの質疑に対して、対象は可児商工会議所と兼山町商工会の2団体。目的は、小規模企業者に対する商工会議所の指導にあわせて、商工業者の振興、業務の安定を図るということであるとの答弁。
屋外広告物管理システムについて、許可手数料の回収方法は申請が出ていないものについてはどうかとの質疑に対し、このシステムを導入したことにより、申請の更新を的確に確認し、未申請の物件を的確に確定することができるので、未申請のものについては発見次第
文書を出し、督促するという形で進めているとの答弁。
可児市の観光資源を紹介するDVD作成について、放映する場所の確保をどういうところで見込んでいるのかとの質疑に対し、あらゆる機会を得て観光PRキャンペーンでの放映、いろいろな部署で行われる市内外の人が集まる会議への貸し出しなどを考えているとの答弁がありました。
そのほか、種々の質疑がありましたが、適正な補正と認め、全会一致で原案を認定すべきものと決定いたしました。
認定第6号 平成19年度可児市簡易水道事業特別会計歳入歳出決算認定、認定第7号 平成19年度可児市飲料水供給事業特別会計歳入歳出決算認定、及び認定第8号 平成19年度可児市自家用工業用水道事業特別会計歳入歳出決算認定については、適正な執行と認め、全会一致で原案を認定すべきものと決定いたしました。
認定第9号 平成19年度可児市公共下水道事業特別会計歳入歳出決算認定、認定第10号 平成19年度可児市特定環境保全公共下水道事業特別会計歳入歳出決算認定、及び認定第11号 平成19年度可児市農業集落排水事業特別会計歳入歳出決算認定については、説明の後、質疑に付したところ、公債費の総額が減ってきているが、なぜ減少したのかとの質疑に対し、最近は借り入れが若干減ってきているのと、また19年度の償還金の額が18年度に比べると3,000万円ほどふえており、元金の金額は減っているので、市債の現在高が減ってきているとの答弁。
そのほか、種々の質疑があり、討論に付したところ、団地を負担区に加えるときに、行政の説明責任がきちんと果たされていなかったと思われるので反対との意見がありました。
採決の結果、賛成多数で原案を認定すべきものと決定いたしました。
認定第12号 平成19年度可児市可児駅東土地区画整理事業特別会計歳入歳出決算認定については、適正な執行と認め、全会一致で原案を認定すべきものと決定いたしました。
議案第87号 平成20年度可児市一般会計補正予算(第3号)の所管部分については、適正な補正と認め、全会一致で原案を可決すべきものと決定いたしました。
議案第89号 平成20年度可児市水道事業会計補正予算(第1号)については、説明の後、質疑に付したところ、可茂用水と東濃用水を接続する工事によって県水の単価がまた上がるのではないかとの質疑に対し、県のほうはそういった事業を見込んで受水費を決めているので、それによって上がることはないとの答弁がありました。
適正な補正と認め、全会一致で原案を可決すべきものと決定いたしました。
議案第94号 可児市景観条例の制定については、説明の後、質疑に付したところ、第23条で経費の一部を助成するとあるがどういうことかとの質疑に対し、重点地域に対して技術的な支援、また重要な建造物や樹木などに指定した場合には、一定の規制を加えることになるので、改造や防虫などに対して助成をするということを考えており、中身について景観審議会で議論し、定めていきたいとの答弁がありました。
そのほか、種々の質疑がありましたが、全会一致で原案を可決すべきものと決定いたしました。
議案第95号 可児市特定用途制限地域における建築物等の制限に関する条例の制定については、説明の後、質疑に付したところ、広見東部地域とはどのエリアか、あいまいな部分はないのかとの質疑に対し、都市計画審議会で区域を明らかにするよう都市計画決定されたところであり、区域的には広見東部全域であるが、都市計画決定を受けた花フェスタ記念公園は特定用途制限区域に加えるにはなじまないということ、また保安林は除いており、区域が明確になっているとの答弁があり、全会一致で原案を可決すべきものと決定いたしました。
議案第96号 市道路線の廃止について、及び議案第97号 市道路線の認定については、全会一致で原案を可決すべきものと決定いたしました。
以上で、建設経済委員会の審査結果報告を終わります。
9:
◯議長(
柘植 定君) 以上で、建設経済委員会の審査結果の報告は終わりました。
これより、ただいまの審査結果報告に対する質疑を許します。
〔「なし」の声あり〕
10:
◯議長(
柘植 定君) 質疑もないようですので、これにて建設経済委員会の審査結果報告に対する質疑を終結いたします。委員長はどうぞ自席へお戻りください。
次に、文教福祉委員会の報告を求めます。
文教福祉委員長
渡辺重造君。
11:
◯文教福祉委員長(
渡辺重造君) 文教福祉委員会の審査結果を報告いたします。
今期
定例会において、当委員会に審査を付託されました案件は、平成19年度の決算認定が4件、平成20年度の予算の補正が2件、条例の一部改正が1件の計7件でした。
去る12月15日に委員会を開催し、審査を行いました。
まず、認定第2号 平成19年度可児市一般会計歳入歳出決算認定の所管部分については、説明の後、質疑に付したところ、障がい者費はどうなっているのかとの質疑に対し、前年度比5.5%増で2,900万円の増であるとの答弁。市の予算もふえているが、障がい者自身も大変負担がふえている。障がい者の数はふえているのかとの質疑に対し、障がい者の方はふえており、特に精神障がい者の方がふえているとの答弁。
ファミリーサポート事業の市の仕事は利用者とのつなぎだけであり、民間に委託してもいいのではないかとの質疑に対し、確かに利用者とサポートする人とのつなぎ役であるが、行政が実施しているので間違いない方を紹介してくれるという安心感があると思うとの答弁。
ひとり親家庭支援事業について、偽装離婚などはあるのか、あった場合、どのようにしているのかとの質疑に対し、別居はしていても仕送りをしていれば事実婚とみなされる。本市においても事実婚の状態で児童扶養手当の支給を受けていたことが判明し、返還していただいたこともあったとの答弁。
保育料の滞納額とその対策はとの質疑に対し、前年度と比較し、約600万円増の2,423万円である。税と同じように督促状、催告書を発行しているが、徴収のほうが手薄であったことは否めない。収納課の指導を受けながら強化を図っているとの答弁。
学校給食費の未納金はどのように対処しているのかとの質疑に対し、民法上、不納欠損処理は2年でできるが、学校で2年を経過後も納めるよう交渉され、収納されている状況もある。学校と連携をとり、5年以上たったものについて、納入見込みのあるものは落とさずにし、行方不明者については不納欠損処理をしているとの答弁。
ADHD対策事業について、ADHDの子供たちがふえている原因は、またADHDのサポーターをつけただけでは対処療法にすぎない、少しでも障がいを軽減するために小さいうちから取り組んでほしいとの質疑に対し、原因は先天性のもの、そうでない方もいる。近年、子供を育てていく環境の変化も一つの要因と考えられる。解決策として、学級という集団の中で支えていくことも大事なことであると思っているとの答弁。
春秋園の管理費、金山城の史跡調査はどこまで進んでいるのかとの質疑に対し、春秋園の管理費は年3回の除草費、金山城の史跡調査は測量図面、腰ぐるわの断面図・平面図、石垣図の図化等は完成しているとの答弁がありました。
その他、種々の質疑がありましたが、討論に付したところ、積極的な施策も実施され、感謝しているところもたくさんあるが、後期高齢者医療制度が創設されるための準備に伴う支出、自立支援法で障がい者自身も大きな負担となっており、国の社会保障制度に対して反対であり、19年度決算に反対との意見がありました。
採決の結果、賛成多数で原案を認定すべきものと決定いたしました。
次に、認定第3号 平成19年度可児市国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算認定について、認定第4号 平成19年度可児市老人保健特別会計歳入歳出決算認定について、及び認定第5号 平成19年度可児市介護保険特別会計歳入歳出決算認定については、説明の後、質疑に付したところ、事業勘定のその他の項目で1億8,000万円あるが、その他とは何かとの質疑に対し、財産収入とか繰越金、延滞金、加算金、第三者行為の還付などが主な収入で、繰越金が1億6,500万円含まれているとの答弁。
繰越金が1億6,000万円とあるがどういうシステムとなっているのかとの質疑に対し、国保会計は独立採算制で、被保険者の保険税が5割、残り5割が国・県・市というフレーム。繰越金・積立金の内部留保は、美濃加茂市、多治見市に比べ、本市は半分以下である。県下21市で比較しても非常に少なく、将来的な推計として、予備費を医療費の3%で1億5,000万円、積立金を医療費の5%で2億5,000万円の合計4億円であれば、他市と同じ内部留保になると考えているとの答弁。
介護給付費準備金についてはどうかとの質疑に対し、二つの考え方があると思われる。一つは、1カ月分の介護給付費2億7,000万円ぐらい持つ、二つ目は、年間の介護給付費の見込みの3%から5%の1億円から1億5,000万円を持っていたほうがよいのではとの考え方があり、特にこれだけ持っていなければならない、持ちなさいという明確な基準があるわけではないとの答弁がありました。
その他、種々の質疑がありましたが、討論に付したところ、平成18年には国民健康保険・介護保険が値上がりし、19年度でも大きな負担となった。国保会計・介護保険の多額な繰越金があり、高く取り過ぎているのではないか。やはり払える保険料にしてほしいというのが皆さんの願いであり、老人保健を含めた3会計については、引き下げをしてほしいという立場から反対との意見がありました。
採決の結果、賛成多数で原案を認定すべきものと決定いたしました。
次に、議案第87号 平成20年度可児市一般会計補正予算(第3号)の所管部分については、説明の後、質疑に付したところ、可児さくら保育園は給食室の完備等、基準を満たしているのかとの質疑に対し、認可保育園としての基準を満たしているとの答弁。
養護訓練センターの児童デイサービス給付費で320万円計上されているが、700人ふえたということかとの質疑に対し、1日3単位で療育をしており、人数掛ける3掛ける日数で、当初4,500単位を見ていたが、12月時点で昨年より大幅にふえ、3月までに700単位増加するための補正であるとの答弁。
養護訓練センターの利用者は増加しているが改築の計画はあるのかとの質疑に対し、今は需要に追いつかない状況になってきたため、拡張は考えていかなければならないが、今時点での計画はないとの答弁。
兼山小学校のマーチングバンドの楽器購入は他校から不公平感の声はないかとの質疑に対し、兼山小学校のマーチングバンドは他校には見られない特色ある学校の取り組みであり、不公平感の声はないとの答弁。
PTAの特別会計で備品を購入している学校があるがとの質疑に対し、市立学校であり、基本的なものは教育委員会が負担すると学校に指示しているとの答弁がありました。
その他、種々の質疑がありましたが、適正な補正と認め、全会一致で原案を可決すべきものと決定いたしました。
次に、議案第88号 平成20年度可児市介護保険特別会計補正予算(第2号)については、全会一致で原案を可決すべきものと決定いたしました。
次に、議案第92号 可児市国民健康保険条例の一部を改正する条例の制定については、全会一致で原案を可決すべきものと決定いたしました。
以上で、文教福祉委員会の審査結果報告を終わります。
12:
◯議長(
柘植 定君) 以上で、文教福祉委員会の審査結果の報告は終わりました。
これより、ただいまの審査結果報告に対する質疑を許します。
〔「なし」の声あり〕
13:
◯議長(
柘植 定君) 質疑もないようですので、これにて文教福祉委員会の審査結果報告に対する質疑を終結いたします。委員長はどうぞ自席にお戻りください。
以上で、各常任委員会の審査結果の報告は終わりました。
これより討論を行います。
通告がございますので、
発言を許します。
12番議員
伊藤健二君。
14: ◯12番(
伊藤健二君) 12番
伊藤健二でございます。
私は、日本共産党可児市議団を代表しまして反対討論を行います。
認定第2号 平成19年度可児市一般会計歳入歳出決算についてでございます。
私は19年度予算討議にて、国の悪政のツケをそのまま市の行財政に持ち込むことは問題ありと指摘をいたしました。決算はそれを裏づけるものとなりました。
今日の雇用と暮らしの危機を生み出したのは、歴代の自民党・公明党の連立政治でございます。とりわけ小泉内閣以降、庶民に増税、負担増が強行され、国民1人当たりの額としましては約10万円の負担増大となりました。定率減税措置の廃止や金持ち減税、低所得者に対しては増税となるような、一律10%化の住民税率への改定など、年金課税の強化、そして庶民いじめの増税が強行されたわけであります。
税源移譲の問題では、所得税と住民税額の合計は、合計で変わらない、これは国民合計では変わらないという意味だと思いますが、そのように説明をしながら、市民1人、個人で見ますと、必ずしも前年度と同じ額にはならない、このようにも説明をしてきました。結果については、低所得者、庶民には増税であったということであります。
また、国は前年に続き、生活保護、母子家庭への上乗せ支給を段階的に廃止するなどして、弱者に冷たい政治でありました。この福祉の心を欠く国政、増税政治をそのまま可児市政に持ち込んだのが19年度でありました。そして、決算の結果は、市民の暮らしはますます苦しく、よくならないのに、個人市民税収は大きく増加するなどの結果となりました。決算案には、後期高齢者医療制度への分担支出、いわゆる広域連合負担金が含まれておりますので、制度の廃止を求める立場からは認められません。
これらの理由によりまして、認定第2号 平成19年度一般会計歳入歳出決算について反対をいたします。
続きまして、認定第3号 平成19年度可児市国保事業特別会計決算認定、認定第4号 平成19年度老人保健特別会計決算認定並びに認定第5号 平成19年度介護保険特別会計決算認定について、一括して述べさせていただきます。
国保会計では、昨年度に続き多額の黒字、約1億9,700万円が出ました。平成15年、そして平成18年度の国保税率の引き上げの上に、今、国保税額は県下でも最高水準の高さとなっております。なぜそうなったのかを検討しますと、高齢者の年金課税強化によりまして、老年者控除等が廃止されてきたためであります。その結果、前期高齢世帯の、いわゆる65歳から74歳の世代の国保加入者、国保税額の増大、そして均等割、平等割などの税率引き上げによる全階層の税額が引き上げになってきた、こうした関係がございます。
高所得世帯におきましては、法定上限がありますので制限を受けます。また、低所得者世帯にとっては法定減免、いわゆる7割、5割等の減免などが対応できますので、全体が上がった中にあっても、高所得並びに低所得の部分についてはそれなりの対応が実現をするわけでありますが、いわゆる中堅層、中間層の重税感が残る結果となるわけであります。
国の税制改定、また中身としては増税政策と連動した結果、今日の可児市の国保税の水準が、やはり高過ぎる国保税となりました。高過ぎる国保税が新たな滞納世帯を生み出したわけであります。現年分の一般の収納率につきましては90.14%となっております。やはり払える水準に値下げをすべきであります。国保税の引き下げを求めて、19年度決算に反対をいたします。
次に、老人保健事業会計でございますが、国は老人保健医療を縮小・廃止しながら、段階的に国保医療に置きかえ、改悪をしてきました。老人保健法による実質的に最後の年度となる19年度決算でありますが、高齢者への負担増と差別医療の本質は何ら変わりません。医療保険制度改悪と連動をした老人保健特別会計決算には反対であります。
3番目に、介護保険特別会計決算についてであります。
介護保険の制度改悪、認定切り下げとサービス悪化の問題、また在宅支援サービスの切り捨てが進行をして、施設入所者の負担が月に15万円から16万円にもなる利用者負担額となっております。苦しい家計に追い打ちをかけ、金の切れ目が介護と命の切れ目になりかねません。自己負担だけでは何ともならない、こうした悲鳴が市民の間から我が党に寄せられております。公的介護保険のあり方が厳しく問われているのだと考えます。
その一方で、サービス需要が大幅に縮小し、余った分は介護保険の基金に積み立てられてきました。介護給付費準備基金は、前年度残高が18年度末で約7,000万円がありましたが、それがさらにふえ、19年度基金残高では、実質で約2億5,000万円となっております。単年度実質収支は約5,200万円の黒字でありました。特別会計のこの基金や繰越金の資金を生かして、介護保険事業に追加をしたり、上乗せ給付などの改善を実施したり、また地域の包括的支援事業、任意事業に対して政策的に誘導しながら積極的に取り組むなどしていく、そうしたことにこの資金を活用し、生かすことが、今こそ求められているのではないでしょうか。
以上の視点から、19年度可児市介護保険特別会計決算には反対をいたします。
以上で、認定第2号並びに3号、4号、5号についての反対討論とさせていただきます。
以上で、反対討論を終わります。
15:
◯議長(
柘植 定君) 次に、10番議員
山根一男君。
16: ◯10番(
山根一男君) 10番議員、みどりの風、
山根一男でございます。
通告に従いまして、本日は認定第2号 平成19年度可児市一般会計歳入歳出決算認定について、議案94号 可児市景観条例の制定について、議案95号 可児市特定用途制限地域における建築物等の制限に関する条例の制定について、以上の3議案につきまして、それぞれ賛成討論をいたします。
平成19年度可児市一般会計は、当初予算248億5,000万円でスタートいたしました。予算編成の方針といたしまして、1、第3次総合計画に定める五つの将来目標の実現と、安全・安心のまちづくり、住みやすさを実感できるまちづくり、元気なまちづくりの推進、2として、市税等の収納率向上、新たな財源確保等による歳入の確保、3として、費用対効果面からの経常的事業の検証と、
選択と集中による投資的事業の重点化、以上の3点を重点項目としておりました。
それでは、幾つかの施策に絞りまして、評価する点、改善を望む点について述べたいと思います。
まず、19年度の事業の中で特筆すべきものの一つに、多文化共生センター、フレビアの建設事業があります。1億2,400万円ほどの決算額でしたが、外国人の割合が高い当市にとって大変意味のある事業だと思います。これはいち早くばら教室KANIを開設して、全国的にも注目されたことに続く画期的なことだと思います。外国人移住者に対する当市の温かい気配りとも言えます。ほかにも外国語版災害時緊急メールと広報メールをポルトガル語と英語で立ち上げたり、広報かにをポルトガル語版に加え、英語版を月1回の発行にするなど、きめ細やかな対応がなされるようになりました。外国人に対する各種の取り組みについては、まだまだ課題点は多いと思いますが、フレビアという拠点もできたことであり、さらに充実を図っていただきたいと思います。
次に注目に値します点は、電子入札システム導入事業です。事業費は約256万円となっています。この事業は平成18年度より導入が始まり、19年度から本格運用となりました。その結果、建設工事及び測量、建設コンサルタント等の平均落札率が87.3%と、前年の92.6%から5ポイント以上下がっています。電子入札導入前は95%でしたので、かなり大きな効果があったと言えます。これは19年度の予算方針にある、新たな財源確保とも言えるほどの効果があったものと評価したいと思います。
同じく財源確保につながる19年度事業として、屋外広告物管理システムの導入があります。決算額は約270万円です。これまで紙ベースで管理されていた屋外広告物を、コンピューターにより画像を含めたデータベース化したということです。これにより、19年度屋外広告物許可手数料は約905万円となり、前年度の約521万円から倍増に近い増収となっています。
しかし、まだまだ市内には不法に手数料を払わない広告物はあるかと思います。ぜひこのシステムをさらに活用してしっかり徴収していただき、払わない広告物は撤去命令を出すくらいの手段を講じていただき、より良好な景観を保っていただきたいと思います。
子育てや福祉の分野では、こんにちは赤ちゃん事業は大変ユニークで温かみのある事業だと評価いたします。事業費はわずか約85万円ですが、10人のスマイルママと呼ばれる訪問員がおおむね4カ月を経過した第2子以降の乳児宅を訪問し、母子保健事業、子育て支援事業の紹介や、簡易な発育測定、保護者の育児相談に応じるというもので、19年度は157件訪問したということです。
この事業は、核家族化が進む中、特に子育てに対して、より大変な状況にある第2子以降の乳児宅というところに、きめ細やかな配慮が感じられます。実は、私の娘もこのスマイルママの訪問を受けまして、大変感激しておりました。個人宅を訪問するということで、訪問員のスマイルママさんたちはさぞかし大変な思いをされていると思いますが、精神的にも不安定になりがちな2人以上の子育て中の若いお母さんにとっては、とてもありがたいサービスだと思います。少子化が加速する中で、大きな予算を割かなくても可能なこのような血の通った事業は、今後ともぜひふやしていっていただきたいと思います。
環境関連では、19年度よりリサイクルステーション、エコドームが稼働し始めました。19年度決算では約147万円の管理運営費を支出していますが、この施設の建造費は約4,600万円となっています。現在も可児市生活学校に運営を委託していますが、稼働日が月のうちに2日間だけということで、いまだ能力的にはごく最小限しか発揮されていないように思います。
ちなみに可児市生活学校は、エコドームを使った月2回の資源回収で、年間500万円ほどの収益を上げておられるようです。ぜひ、市内の他の環境団体や福祉団体で別の日を受け持ってもらい、さらにエコドームの稼働率を高めていただくようお願いしたいと思います。
観光関連では、19年度では木曽川船遊び事業で約704万円ほど支出されています。私も一度乗船させていただきましたが、ふだん見る景色とは違い、川面からの風景はとても新鮮でした。当市にはいろいろと観光資源は多いと思うのですが、いま一歩開発がおくれているように感じられます。
このような付加価値をつけた形での新しい観光開発はとても夢がありますし、市の将来像である心豊かで活力と潤いのある住みよいまち可児、市民が誇りを持つまち、持てるまちというキャッチフレーズにもつながっていくように思います。
最近では、サヨリ飯というこの地域では古くからあったメニューが日本五大名飯として脚光を浴びているようですが、ぜひ今後とも、多くの方の創意工夫によりまして、当市の隠れたお宝を世に出していってほしいと願います。
少し気になるところでは、総務企画委員会でも指摘いたしましたが、戸籍住民登録事業において、各連絡所での諸証明発行に伴うファクスの年間保守点検料が15台分で約338万円、同じくファクスの借上料が約334万円と、1台当たり年間約45万円ほどのコストがかかっていることがわかりました。証明にかかわるファクスですので、これだけのコストが必要なのかもしれませんが、安くて性能のいいIT関連機器がどんどん出ている中で、少し高過ぎるように思いました。来年度からは100万円くらい下がるという回答でした。
このことに象徴されますように、IT関連のシステム構築費とか保守委託費、ソフトウエア使用料とかという名目で、多額の経費を費やしています。その価格が本当に妥当なのかは専門家でなければわかりません。また、技術革新のスピードが速いことから、導入当初では適正であったとしても、一、二年の間に業界での価格が下がっているようなケースもあるかと思います。このような費用に関して、ぜひその価格が妥当なのかを毎年検証するよう、見直ししていくような体制をつくっていただきたいと思います。
もう一点、先ほどの可児市生活学校の例を挙げて恐縮ですが、資源回収で年間500万円の収益を上げていながら、社会教育一般経費の中から年間18万円の補助金が出されている点について、文教福祉委員会で指摘がありました。もちろんこの補助が妥当かどうかは詳細に検証してみないとわかりませんが、補助金の中には、既得権益のように毎年機械的に計上されているケースが散見されます。各種団体を取り巻く環境は毎年変わっています。一度決めたら未来永劫定額の補助金を出し続けるのではなく、ゼロベースや半額ベースから必要最小限の金額を積み上げていくような方法など、新たな方策を練らなければならない時期になっているかと思います。大変厳しいことだと思いますが、この点につきましては、19年度方針の費用対効果面からの経常的事業の検証と、
選択と集中による投資的事業の重点化という観点からも、ぜひ実施していただきたかったところでございます。
以上のように、平成19年度可児市一般会計歳入歳出決算につきましては、課題点も少なくありませんが、新規施策の中にも弱者の視点に立った各種事業もあり、大変評価できると判断いたし、賛成討論とさせていただきます。
引き続きまして、議案94号 可児市景観条例の制定についての賛成討論に移ります。
この条例は前文の最後に、本市の良好な景観を市民共有の資産として次の世代へ受け継いでいかなければならないという強い意志のもと、市民、事業者及び行政が一体となって魅力ある景観を形成し、次世代へと引き継いでいくためにこの条例を制定しますとあります。自然環境に恵まれ、歴史的な遺産も多い当市にとって、まさに待ちに待たれていた条例だと言えます。
条例案では、第2条の2項において、景観まちづくりを規定して、人々の営みや生活の積み重ねの中で、良好な景観を守り、育み、または創造することによって、心に残る魅力あるまちをつくるということを言うとなっております。この心に残る魅力あるまちという部分は、当市の景観条例の根幹をなすものと理解しております。このことはこの条例のバックボーンとなる可児市環境計画の中でも、心の景観を大切にする視点が語られています。このことは、単に自然環境の保全だとか、文化遺産の保護とかといった課題を超えて、この町に住む市民一人一人の思いを大切にしようという姿勢がありありと浮かび上がってまいります。
このようなベースにある理念に対しまして大変共感するもので、この可児市景観条例の制定について賛成討論とさせていただきます。
最後に、議案第95号 可児市特定用途制限地域における建築物等の制限に関する条例の制定についての賛成討論に移ります。
この議案は、今後の当市のまちづくりについての一つの結論を示すものだと思っております。すなわち、市街化地域と市街化調整区域の線引きをしていない当市にとって、良好なまちづくりを進めていくには、この条例に定めるところによります特定用途制限地域に指定することによって、その目的が達成されることになります。いずれにいたしましても、そこに住む人たちの、住民たちの合意が必要ということになりますが、今後ますます自分たちの住む町、自分たちの町は自分たちで守るという市民自治の視点が重要になってくると思われます。
この条例ができたからといって、すぐさま町の良好な開発が約束されるものではありませんが、住民にとっては強力な
ツールを手にしたことになります。今後、この条例を適切に適用して、より望ましいまちづくりが進むことを願いまして、議案95号 可児市特定用途制限地域における建築物等の制限に関する条例の制定についての賛成討論とさせていただきます。
以上でございます。ありがとうございます。
17:
◯議長(
柘植 定君) 以上で、通告による討論は終わりました。
これにて討論を終結いたします。
これより採決をいたします。
初めに、ただいま議題となっております27議案のうち、認定第2号から認定第5号まで、認定第9号から認定第11号までを除く20議案を一括採決いたします。
お諮りいたします。本20議案に対する各常任委員長の報告は、原案を可とするものであります。よって、本20議案は各常任委員長の報告のとおり、それぞれ原案を可とすることに御異議ございませんか。
〔「異議なし」の声あり〕
18:
◯議長(
柘植 定君) 御異議がないものと認めます。よって、本20議案はそれぞれ原案のとおり決定いたしました。
次に、認定第2号 平成19年度可児市一般会計歳入歳出決算認定についてを採決いたします。
お諮りいたします。本案に対する各常任委員長の報告は認定であります。よって、本案は各常任委員長の報告のとおり、認定することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
19:
◯議長(
柘植 定君) ありがとうございました。
起立多数と認めます。よって、本案は認定することに決定いたしました。
次に、認定第3号 平成19年度可児市国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算認定について、認定第4号 平成19年度可児市老人保健特別会計歳入歳出決算認定について、及び認定第5号 平成19年度可児市介護保険特別会計歳入歳出決算認定についてを一括採決いたします。
お諮りいたします。これら3件に対する文教福祉委員長の報告は認定であります。よって、これら3件は委員長の報告のとおり、認定することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
20:
◯議長(
柘植 定君) ありがとうございました。
起立多数と認めます。よって、これら3件は認定することに決定いたしました。
次に、認定第9号 平成19年度可児市公共下水道事業特別会計歳入歳出決算認定について、及び認定第10号 平成19年度可児市特定環境保全公共下水道事業特別会計歳入歳出決算認定について、認定第11号 平成19年度可児市農業集落排水事業特別会計歳入歳出決算認定についてを一括採決いたします。
お諮りいたします。これら3件に対する建設経済委員長の報告は認定であります。よって、これら3件は委員長の報告のとおり、認定することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
21:
◯議長(
柘植 定君) ありがとうございました。
起立多数と認めます。よって、これら3件は認定することに決定いたしました。
──────────────────────────────────────
請願第4号について(委員長報告・委員長報告に対する質疑・討論・採決)
22:
◯議長(
柘植 定君) 日程第3、請願第4号 「汚染米」の食用への転用事件の全容解明と日本農業の振興、食の安全性の確保を求める請願書を議題といたします。
この請願につきましては、建設経済委員会にその審査を付託してございますので、その審査結果についての報告を求めます。
建設経済委員長 芦田功君。
23:
◯建設経済委員長(芦田 功君) 建設経済委員会の請願審査結果の報告をいたします。
今期
定例会におきまして、当委員会に審査を付託されました請願第4号 「汚染米」の食用への転用事件の全容解明と日本農業の振興、食の安全性の確保を求める請願書について審査をいたしました。
意見を求めたところ、ミニマム・アクセス米の輸入は義務だと強弁とあるが、政府としては、輸入量は決定されているものではないという、こうした表現はとっていないはずである。また、いわゆる汚染米、事故米については、ミニマム・アクセス米は確かに原因ではあるが、この流通経路に問題があるというところに端を発しているので、ミニマム・アクセス米がこの汚染米事件を引き起こしたと直結させるのは安易である。一番の問題は、米のトレーサビリティーや表示を含めた米の流通サービスの見直しであると思うとの意見。
需要のない外米の輸入はやめるということだが、これはさきのウルグアイランドの農業合意の中によって、日本はこういうことをしなければならないということに決まっているもので、これをやめることはできないと思われる。また、減反政策を見直すということだが、正式には生産調整であるとの意見。
請願事項としてはそぐわないが、汚染米については大切だと思うので、趣旨を酌んで、委員会発議で意見書を出してはどうかとの意見が出され、討論に付したところ、中身全体的に見ると挑発的な部分もあり、新しく委員会で考え直して提出したいとの御意見が出され、採決の結果、本請願については全会一致で不採択とすべきものと決定いたしました。
以上で、建設経済委員会に審査を付託されました請願の審査結果報告を終わります。
24:
◯議長(
柘植 定君) 以上で、建設経済委員会の審査結果の報告は終わりました。
これよりただいまの審査結果報告に対する質疑を許します。
15番議員 冨田牧子さん。
25: ◯15番(冨田牧子君) 15番、日本共産党、冨田牧子でございます。
中身につきましては討論のところでやりたいと思いますが、1点お尋ねをいたします。
この中で、請願事項としてはそぐわないがという以降の部分で、中身的、全体的に見ると挑発的な部分があるというふうに書いてありましたが、挑発的な部分と言われるのはどこであるのか、そしてだれがだれに対して挑発をしているのか、どういうふうなお気持ちでこれが書かれているのか、ぜひ知りたいところであります。私はこの請願の紹介議員といたしまして、請願をされました方が、そのように挑発的だというふうに、このように言われることに対して大変おかしいことだというふうに思っておりますので、その説明をお願いいたします。
26:
◯議長(
柘植 定君) 芦田委員長。
27:
◯建設経済委員長(芦田 功君) お答えします。
これは委員さんの御
発言をそのまま集約いたしたものでありますが、その真意までは確認はいたしておりません。ただ、こういった御意見の集約をする段階で、趣旨は皆さんがおおむね御理解をいただいておりましたが、こういう文面、今出しておられるその請願内容の中について、多分こういう
発言になっただろうと思います。私は委員長ですので、まとめ役ですので、委員さんの
発言を、そしてまた討論は1件だけでございましたので、このまま報告をさせていただきました。
28:
◯議長(
柘植 定君) 冨田牧子さん。
29: ◯15番(冨田牧子君) 済みません、私はこれを認めますと、今後、こういうふうに市民がいろんな意見で請願を出されるというふうに思うんですけれども、それはやはり今足らないとこ、そして国の政治に対して不満に思っているとことか、そういう点が請願としてもちろん出てくるわけでありますので、そういうことに一々挑発的だとか、そういうことを言われてはとても請願は出せないというふうに思っております。この部分をぜひ取り消していただきたいと思うんですが、いかがでしょうか。
30:
◯議長(
柘植 定君) 芦田委員長。
31:
◯建設経済委員長(芦田 功君) それは委員会での御
発言でございますので、それを先ほど報告書として申し上げましたとおりでございます。
ただ、全体的に、委員長としては個人的な意見を申し上げるわけにはいかないわけでございますが、こういう請願につきましては、もうどなたが見てもこのままいいなとおっしゃっていただけるような請願にしていただきたい。部分採択ができないもんですから、私どもの委員会としては、全会一致で、皆さんの御意見を集約して改めて意見書を出そうと、こういうことになったわけでございます。
今、出していただいておりますこの請願については、部分的に、先ほど報告申し上げましたとおり、意に沿わないとこが出ておりましたので、こういう結果報告にさせていただきました。
なお、今、御
発言のその言葉じりの部分ですが、これは委員から
発言をされたものをそのまま引用させていただいておりますので、御理解いただきたいと思います。
32:
◯議長(
柘植 定君) 冨田牧子さん。
33: ◯15番(冨田牧子君) 大変おかしなことをおっしゃったと思うんですね。意に沿うような請願を出せと、それはそれぞれ個人が、または団体が出されるんですから、意に沿うか沿わないか、そんなことはいいと思います。私は立場の違いはいろいろあるんで、そんなことはいいと思うんです。だけど、そういうことに対して挑発的だととられるその議員さんの態度というのが許せないなというふうに思っております。こういうことは、意見は違うけれどもということで言っていただければいいんであって、挑発的であるというふうなこのような文言で、私どもが紹介議員となりましたこの永井勝さんの請願に対して言われるということは大変不愉快に思っております。
以上です。
34:
◯議長(
柘植 定君) ほかに質疑はございませんか。
〔「なし」の声あり〕
35:
◯議長(
柘植 定君) 質疑もないようですので、これにて建設経済委員会の審査結果報告に対する質疑を終結いたします。委員長は自席にどうぞお戻りください。
これより討論に入ります。
通告がございますので、
発言を許します。
15番議員 冨田牧子さん。
36: ◯15番(冨田牧子君) 15番、日本共産党、冨田牧子でございます。
私は、日本共産党可児市議団を代表いたしまして、先ほどの請願に対して、ぜひ採択をしていただきたいという立場から討論をさせていただきます。
米の輸入自由化がされました1995年以降、昨年度まで、2008年度までですね、農水省や商社が国内で販売した事故・汚染米は3万5,000トン以上ということでございます。これが、しかもその汚染米の75%がミニマム・アクセス米なので、ミニマム・アクセス米がこの汚染米事件を引き起こしたと直結させるのは安易であるとの批判は当たらないと思います。
また、その汚染米・事故米のうち、農水省が不正流通されたと公表しているのは、そのうちのわずか5,285トン、これはミニマム・アクセス米の量です。全体としては7,000トンですけれども、事故米で不正流通がわかったのは7,000トンにすぎず、商社を通じて流通した分については、ほとんど解明されていない状況であります。ゆえに、全容解明はほど遠い状態であるというのが今の状況ではないでしょうか。
また、現在、77万トンが年間ミニマム・アクセス米として輸入されております。それは日本の年間の消費量の8.4%に当たります。輸入しても、実際には膨大な在庫となって国内産米を圧迫し、米価下落の大きな要因となっております。
今月にも行われようとしておりますWTOのドーハラウンドでは、関税の大幅削減を押しつけられ、例外となる重要品目をわずか最大で6%しか認めないという内容であります。しかも、重要品目には低関税で輸入量をふやす代償措置が求められ、日本の米ではミニマム・アクセスが現行77万トンから114万トンになってしまいます。義務でもないのに義務だと言って、どんな不衛生な米でも輸入してきましたが、政府が今度このような理不尽な合意案を受けては、もう全く日本農業が崩壊し、世界最低の自給率がさらに低下するのは必至です。
日本の食の安全と農業振興には、ミニマム・アクセス米の輸入中止が不可欠だと思います。この立場から、ぜひこの請願、3項目ございますが、特に2番目は、需要のないミニマム・アクセス米の輸入はやめることという点が載っておりますが、この請願をぜひ採択いただきますようにお願いいたしまして、私の討論とさせていただきます。
37:
◯議長(
柘植 定君) 以上で、通告による討論は終わりました。
これにて討論を終結いたします。
これより請願第4号 「汚染米」の食用への転用事件の全容解明と日本農業の振興、食の安全性の確保を求める請願書を採決いたします。
お諮りいたします。本請願に対する建設経済委員長の報告は不採択であります。よって、本請願は委員長の報告のとおり、不採択とすることに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
38:
◯議長(
柘植 定君) 起立多数と認めます。よって、本請願は不採択とすることに決定いたしました。
──────────────────────────────────────
請願第5号について(委員長報告・委員長報告に対する質疑・討論・採決)
39:
◯議長(
柘植 定君) 続きまして、日程第4、請願第5号 銃刀法の改正・強化をはかる法令の改正、規制の見直しを求める請願書を議題といたします。
この請願につきましては、総務企画委員会にその審査の付託がしてございますので、その審査結果についての報告を求めます。
総務企画委員長
小村昌弘君。
40:
◯総務企画委員長(
小村昌弘君) 総務企画委員会の請願審査結果報告をいたします。
今期
定例会におきまして、当委員会に審査を付託されました請願第5号 銃刀法の改正・強化をはかる法令の改正、規制の見直しを求める請願書について審査いたしました。
請願を朗読の後、意見を求めたところ、請願内容に一部不十分なところがある。また、11月28日、既に請願事項の趣旨を酌んだ法律改正も参議院本会議で全会一致で可決されたこと等、今の時点でこの請願は必要ないとの意見。
そのほか、種々の意見がありましたが、討論に付したところ、法律が可決されているので、今取り急ぎ本市議会として意見書を出す必要性は薄いので、不採択とすべきとの意見がありました。その他の意見も不採択が妥当ということで、全会一致で本案を不採択とすべきものと決定いたしました。
以上で、総務企画委員会に付託されました請願の審査結果報告を終わります。
41:
◯議長(
柘植 定君) 以上で、総務企画委員会の審査結果の報告は終わりました。
これよりただいまの審査結果報告に対する質疑を許します。
〔「なし」の声あり〕
42:
◯議長(
柘植 定君) 質疑もないようですので、これにて総務企画委員会の審査結果報告に対する質疑を終結いたします。委員長はどうぞ自席にお戻りください。
これより討論を行います。
通告がありませんでしたので、これにて討論を終結することに御異議ございませんか。
〔「異議なし」の声あり〕
43:
◯議長(
柘植 定君) 御異議がないものと認めます。これにて討論を終結いたします。
これより請願第5号 銃刀法の改正・強化をはかる法令の改正、規制の見直しを求める請願書を採決いたします。
お諮りいたします。本請願に対する総務企画委員長の報告は不採択であります。よって、本請願は委員長の報告のとおり、不採択とすることに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
44:
◯議長(
柘植 定君) ありがとうございました。
起立多数と認めます。よって、本請願は不採択とすることに決定いたしました。
──────────────────────────────────────
発委第6号について(提案説明・質疑・討論・採決)
45:
◯議長(
柘植 定君) 日程第5、発委第6号 「汚染米」の食用転用の再発防止と、農業振興・食の安全の確保を求める意見書を議題といたします。
提出議案の説明を求めます。
建設経済委員長 芦田功君。
46:
◯建設経済委員長(芦田 功君) 先ほど、請願4号、審査結果不採択の報告をいたしましたが、各委員の意見集約として、この請願の趣旨を尊重し、委員会発委で提出することになりました。朗読をもって発案させていただきます。よろしくお願いいたします。
「汚染米」の食用転用の再発防止と、農業振興・食の安全の確保を求める意見書案。
米穀加工販売会社「三笠フーズ」に端を発した、いわゆる「汚染米」の食用への転用事件は、食の安全・安心を脅かす事件です。その影響は、各地の学校給食や保育園、医療・福祉施設までも巻き込み、弁当やおにぎりとしても広く販売されたといいます。
この事件は、国民の健康や命を軽視する一部の企業の身勝手な行為が直接の原因ですが、農林水産省による監視体制も極めてずさんなもので、今回の不正が長期にわたって行われた原因となっています。
今回問題になっている汚染米は、有機リン系殺虫剤「メタミドホス」が検出された中国産や発がん性物質のカビ毒「アフラトキシンB1」が検出されたベトナム産等であり、最低輸入量(ミニマムアクセス)米として輸入されたものです。
いま世界は食料危機に直面しており、米不足と米価高騰は深刻です。このような状況の中、日本の水田の4割で生産調整が行われていることは、世界の食料事情からも憂慮にたえません。ミニマムアクセス米等の輸入米の検査・管理体制の強化及び事故米の輸入の中止と生産調整の取り組みを見直す時です。
よって、国におかれましては、一日も早く「汚染米」転用事件の全容を解明し、再発防止策を講じるとともに、国民の主食は日本の大地から生産できるよう国内農業の振興をはかり、食の安全・安心を確保するために、その措置を講じるよう強く求めます。
1、「汚染米」事件の再発防止策を講ずること。
2、ミニマムアクセス米等輸入米の検査及び管理体制を強化し、事故米の輸入はやめること。
3、生産調整の取り組みを見直し農業振興をはかるとともに、国内農生産物の消費を基本とした食の安全を確保すること。
以上、地方自治法第99条の規定により、意見書を提出します。
47:
◯議長(
柘植 定君) ちょっと読んでいただけますか、最後まで。
48:
◯建設経済委員長(芦田 功君) 済みません、失礼しました。
平成20年12月19日。岐阜県可児市議会。
衆議院議長 河野洋平様。参議院議長 江田五月様。内閣総理大臣 麻生太郎様。厚生労働大臣 舛添要一様。農林水産大臣 石破茂様。経済産業大臣 二階俊博様。消費者行政推進担当大臣 野田聖子様。
以上です。よろしくお願いいたします。
49:
◯議長(
柘植 定君) これより質疑を許します。
15番議員 冨田牧子さん。
50: ◯15番(冨田牧子君) 15番、日本共産党、冨田牧子でございます。
委員長にお伺いをいたします。先ほど、趣旨を酌んでつくりましたとおっしゃいましたけど、私はこれを読んで、似て非なるものであるということを思っております。
まず1点、1番、この文面の中には、汚染米転用事件の全容を解明し、再発防止策を講じるというふうになっておりますけれども、意見書の事項の中には「全容解明」という言葉が入っておりませんが、もうこの全容解明はできたのかどうか、どうお考えなのか、お聞きをしたい。
それから2点目、ミニマム・アクセス米は、事故米の輸入はやめることということなので、事故米以外のミニマム・アクセス米は、たとえどんなに量がふえても輸入してもいいということでしょうか。先ほど、私はドーハラウンドで77万トンが114万トンになるということを少し触れさせていただきましたけれども、このようにたくさんのミニマム・アクセス米がさらにふえるということに対しても、事故米の輸入をやめるだけでよいと思っておられるのか、その点をお聞きをいたしたいと思います。
51:
◯議長(
柘植 定君) 建設経済委員長 芦田功君。
52:
◯建設経済委員長(芦田 功君) 1番目の、先ほどのお話の分は、今、農水省、そして警察のほうでもかなり調査、そして捜査が進んでおります。というところで、この文言は当初の請願にありましたけれども、そういった意味でこれは外しております。
それから、事故米の輸入はやめることということで、事故米の輸入をするわけに、これは輸入米の検査をもっと強力に、強化してその輸入をやめることということについて、冨田さんの御意見とはちょっと違うところであります。
質問の内容がちょっともう少しわかりにくい。
53:
◯議長(
柘植 定君) 冨田牧子さん。
54: ◯15番(冨田牧子君) それで、済みません、分けてお聞きすればよかったと思うんですけど、さらにこのミニマム・アクセス米を輸入しなければならないというような状況になったときに、その量がふえても事故米以外の輸入はしてもよいというお立場なのかどうなのかということです。もっとふやしてもいいのか、どう思ってみえるのかということです。
55:
◯議長(
柘植 定君) 芦田功君。
56:
◯建設経済委員長(芦田 功君) 個人的な意見をこの場でお聞きいただいてもと思いますので、これは正副委員長で吟味して、そして委員の方にも御相談をして仕上げた結果でございますので、お答えしかねるということにしたいと。
57:
◯議長(
柘植 定君) 冨田牧子さん。
58: ◯15番(冨田牧子君) じゃあ、済みません、もう一点だけお聞きしたいんですけど、これを仕上げるとき、先ほど私が言いましたドーハラウンドの調整案について、いろいろ意見を聞かれましたでしょうか。
59:
◯議長(
柘植 定君) 委員長。
60:
◯建設経済委員長(芦田 功君) そういう難しいことを聞かれても、私にはわかりません。
61:
◯議長(
柘植 定君) 冨田牧子さん。
62: ◯15番(冨田牧子君) ありがとうございました。
63:
◯議長(
柘植 定君) ほかに質疑はございませんか。
12番議員
伊藤健二君。
64: ◯12番(
伊藤健二君) 12番 伊藤でございます。
御提案いただいた意見書案についての中で、事故米の輸入の中止というふうに限定してあります。実際には、今のシステムでは、まず輸入先にありきで輸入をするんですね。閣議決定で輸入をするぞと決めて、量も決めて輸入してきます。輸入した、入ってしまってから検査をしてあれこれするんですよ。そういう仕組みだということを前提にして、そして最近でも、2007年度、輸入米の在庫点検することを放置して、相当期間が経過して、共産党からの指摘を受けて初めて慌てて検査をするという事態まで起きていますが、検査をせよというのは大事なことですけども、事故米の輸入の中止というふうには仕組み上なっていないんですが、この事故米の輸入の中止を要請するというのは、どういうシステムをお考えなんですか、この点が1点。
質問は2項ありますので、もう一点言っていいですか。
65:
◯議長(
柘植 定君) 一問一答でお願いしたいと思います。
芦田委員長。
66:
◯建設経済委員長(芦田 功君) 事故米の輸入を進めるわけにはいかないということですので、だからこれは政府に対して輸入をやめることという意見書でございますので、御理解いただきたいと思いますが。
67:
◯議長(
柘植 定君)
伊藤健二君。
68: ◯12番(
伊藤健二君) 単に言葉じりの問題じゃないんですよね。現行の仕組みが、まず輸入をすると、輸入をしたものの残りで分けると。委員長が提案された内容は、輸入した後にまずいのだけ外せと、検査をしてということだけども、そもそも輸入するんだと言っているんだから、輸入をやめると書かないで、あえて事故米の輸入の中止というのは表現的におかしいんじゃないですかということを聞いているんです。それについては、事故米が入ってもらっちゃ困るという趣旨だとおっしゃるけど、事故米として認定をしたものを輸入しているわけじゃないんです。入ってきたものを調べた結果がわかるという仕組みなんで、輸入を中止せよと言うなら趣旨が通るし、わかってきますが、輸入を前提にして事故米なるものを認定しようとしてもできないんで、そこはどういう関係ですかという問い合わせなんですが、お答え願えますか。
69:
◯議長(
柘植 定君) 芦田委員長、委員会で審査のあった件だけについて御報告ください。
70:
◯建設経済委員長(芦田 功君) 先ほど申し上げましたね、報告書のほうで。委員の皆さんから御意見が出たことについては申し上げましたが、この事故米の輸入はやめることという部分で、今、御質問ですけれども、私どもはこれが正しいと思っておりますので、御理解いただきたいと思います。
71:
◯議長(
柘植 定君)
伊藤健二君。
72: ◯12番(
伊藤健二君) 事実認定と見解が全く違うということなんで、これは、じゃあそういうことにしましょう。
もう一点ありますので、お願いします。
生産調整の取り組みを見直すときだと認識をし、その結果、要請事項としては、3番目に生産調整の取り組みを見直し、農業振興を図れと、大変いいことだと思うんですが、問題なのは取り組みをどう見直すのかということですが、この点については御議論を深められたでしょうか。生産調整の見直し、その中身です。どういう方向に向かって見直していくのか。見直すという言葉は中身が指定してありませんので、生産調整をやめろということなのか、いや、もっとふやせというふうなのか、どういうことでしょうか。
73:
◯議長(
柘植 定君) 芦田委員長。
74:
◯建設経済委員長(芦田 功君) これは余り御議論はなかったんですね、実は。この細かい、今おっしゃられるようなところまでの御意見はなかったと思っておりますが。生産調整については、減反という言葉が出ておりましたので、委員さんから減反という言葉は生産調整だよと御意見が出ました。ですから、ここで文言を変えさせていただきました。詳しい御意見は余り出ておりません、今おっしゃった件については。
75:
◯議長(
柘植 定君)
伊藤健二君。
76: ◯12番(
伊藤健二君) 中身については未確定のまま、ともあれ農業振興を図る意図だということについては書いてあるということで、そういうふうに理解すればよろしいわけですね。
じゃあ、私の質疑は以上で終わります。
77:
◯議長(
柘植 定君)
伊藤健二君の質疑を終了しましたが、ほかに質疑はございませんか。
〔「なし」の声あり〕
78:
◯議長(
柘植 定君) 質疑もないようですので、これにて質疑を終結いたします。委員長は自席にお戻りください。
ただいま議題となっております本発委については、会議規則第37条第2項の規定により、委員会への付託はいたしません。
これより討論を許します。
15番議員 冨田牧子さん。
79: ◯15番(冨田牧子君) 15番、日本共産党、冨田牧子でございます。
私は日本共産党可児市議団を代表いたしまして、ただいま提案されたこの意見書について反対をいたしたいと思います。
これは私どもが提案した請願と、内容は似ておるようですが、全く違います。特に、2番目のミニマム・アクセス米については見解が全く違うということで、我々は日本の農業を振興するためには、このミニマム・アクセス米の中止はどうしてもされなければならないというふうに考えております。その点、この意見書では、事故米の輸入はやめ、あとは認めるというふうなことですので、立場が全く違うというふうに思っておりますので、この意見書には反対をいたします。
80:
◯議長(
柘植 定君) ほかに討論はございませんか。
〔「なし」の声あり〕
81:
◯議長(
柘植 定君) 討論もないようですので、これにて討論を終結いたします。
これより発委第6号 「汚染米」の食用転用の再発防止と、農業振興・食の安全の確保を求める意見書を採決いたします。
お諮りいたします。本発委は原案のとおり決定することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
82:
◯議長(
柘植 定君) ありがとうございました。
起立多数と認めます。よって、本発委は原案のとおり決定いたしました。
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閉会の宣告
83:
◯議長(
柘植 定君) 以上をもちまして、今期
定例会に付議されました案件はすべて終了いたしました。
ここで市長から
発言を求められておりますので、これを許します。
市長 山田豊君。
84: ◯市長(山田 豊君) 去る11月28日から本日まで、本会議並びに各委員会を通じまして、平成19年度各会計決算認定16件、予算案件3件、条例案件6件、その他の案件2件を慎重に御審議を賜り、本日ここに全議案につきまして御承認、御議決を賜りましたことに対し、厚く御礼を申し上げます。
なお、会期中に議員各位より賜りました御意見、御教示につきましては、十分にこれを尊重し、今後の市政運営に反映してまいるよう、万全を期す所存でございます。
さて、平成20年もいよいよあとわずかとなってまいりました。この1年間の市政にかかわる主な動きを振り返りますと、まず職員の不祥事が相次いで起きましたこと、無念千万であります。管理職による地方税法違反事件は、市民の信頼を失墜させ、可児市政の根幹を揺るがすものでありました。また、11月には窃盗罪により職員への懲戒処分を行いました。市民を初め多くの方々に御迷惑と御心配をおかけいたしましたことに、改めて深くおわびを申し上げます。
一方、1月には、災害時において助けを必要とする高齢者や障がい者の方々に対して、直ちに地域で支援ができるよう、災害時要援護者支援制度を開始しました。要援護者の登録は2,000人を超え、台帳と位置図を整備し、地域で備えていただいております。
4月は、多文化共生センター、フレビアが開館しました。日本語の学習及び支援や交流の場の提供など、在住外国人の支援を初め、国際交流の拠点として役割を担っていくことで、だれもがともに安心して生活できる社会を目指してまいります。
6月には、平成18年7月の着工以来、皆さんに御不便をおかけしておりました庁舎増改築耐震補強事業が完了し、福祉部門の移転に伴い、利便性が向上するとともに、震災時の拠点施設としての整備を終えました。
9月には、可児市のバラとしてファミーが選ばれました。このバラは花弁が愛らしく、さわやかな香りがあります。名称は、皆さんの応募の中から「かに乙女」と命名されました。サツキともども、市の花として多くの方々に親しまれることを願うものであります。
同じく9月は、ごみの減量と地球温暖化対策のため、レジ袋の削減を目指し、市内協賛店の御協力のもと、レジ袋有料化がスタートしました。その後、辞退率は9割弱に達するなど、皆さんの環境意識も高いようであります。未来に快適な自然環境を残していくため、今後とも、市民・事業者・行政が協働して取り組んでまいります。
11月には、総合会館1階に常設型の子育てサロン「絆るーむ」を開設いたしました。スタッフが常駐し、乳幼児とその保護者の方々に気軽に立ち寄っていただき、子育て情報の入手や交流の場となるよう活用していきます。
以上、簡単に平成20年を振り返りましたが、このほかにも多くの事務事業を計画し、着手することができ、また着実に推進することができました。これもひとえに議員各位を初め、市民の皆様の多大なる御支援、御協力のたまものでございまして、心から深く感謝を申し上げる次第でございます。
景気の減速の影響受け、市政運営は今後一段と厳しさを増してまいりますが、皆様の御理解と御協力のもと、さらなる行財政改革を進め、この難局を市民の皆様とともに乗り越えてまいる所存であります。そして、職員一同、全体の奉仕者としての使命と責任をしっかりと自覚し、誠心誠意職務に取り組むことで、市民の皆様との信頼関係を築き、期待にこたえてまいりたいと存じます。議員各位におかれましても、市政発展と市民福祉の向上に一層の御尽力と御協力を賜りますよう、衷心よりお願い申し上げるものでございます。
年の瀬も迫り、これからは寒さも一層厳しくなってまいります。皆様方におかれましては、くれぐれも御自愛いただき、幸多き新年をお迎えくださいますよう、心からお祈り申し上げ、第6回
定例会の閉会に際しましてのごあいさつといたします。
85:
◯議長(
柘植 定君) これをもちまして、平成20年第6回可児市議会
定例会を閉会いたします。
長期間にわたりまして、まことにありがとうございました。御苦労さまでございました。
閉会 午前10時36分
前記のとおり会議の次第を記載し、その相違ないことを証するため、ここに署名する。
平成20年12月19日
可児市議会議長 柘 植 定
署 名 議 員 川 合 敏 己
署 名 議 員 小 村 昌 弘
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