可児市議会 2001-09-21
平成13年第5回定例会(第4日) 本文 開催日:2001-09-21
これら9議案につきましては、各常任
委員会にその審査
の付託がしてございますので、その審査結果について
の報告を求めます。
総務企画
委員長 芦田 功君。
6:
◯総務企画委員長(芦田 功君) 総務企画
委員会
の審査結果報告を申し上げます。
今期
定例会におきまして当
委員会に審査を付託されました案件は、平成13年度予算
の補正が1件、条例
の一部改正が2件、その他1件
の計4件でございました。
去る9月17日に
委員会を開催し、審査を行いました。
その結果、議案第62号 平成13年度可児市一般会計補正予算(第2号)
の所管部分については、事業所、企業統計及び県地域別消費実態調査における内示額
の確定に伴うもの、山火事、行方不明者
の捜索等が年度当初から重なり、予算が不足する見込み
のため、補正を行うなどであります。
質疑では、21世紀新都市構想推進協議会は具体的に何をやる
のかと
の質疑に対して、首都機能移転候補地である21市町村が移転が決定しなかったとしても、魅力あるこの地域をどのような都市にしていったらいいかという構想
の作成や、市民を中心にしたまちづくりを考える活動をしていくものであると
の答弁。
多治見税務連絡協議会
のPRビデオ
の作成はどういうものかと
の質疑に対して、今年度から納税PR
の看板にかえて税務教育をPRするビデオを協議会で作成するものであると
の答弁。
集会施設
の補助として帷子地域振興基金から繰り入れられているが、市から
の補助もある
のかと
の質疑に対して、集会所
の補助は市
の単独補助事業で4分の1助成する制度があり、今回はそれに加えて、地域から
の要望により帷子地域振興基金を取り崩して交付すると
の答弁があり、適正な補正と認め、全会一致で原案を可とすることに決しました。
次に、議案第64号 可児市議会議員及び可児市長
の選挙における
選挙運動
の公費負担に関する条例
の一部を改正する条例
の制定については、公職
選挙法施行令
の改正に伴い、
選挙運動
の公費
の負担
の対象となる経費
の限度額を改定するものであり、
選挙運動用車両
の運転手
の報酬は8時間労働に対して4時間
の超過分が既に含まれている
のかと
の質疑に対し、今回は経費
の限度額
の改定であり、超過分も含め公費負担を超える分については候補者
の負担となると
の答弁があり、全会一致で原案を可とすることに決しました。
次に、議案第66号 可児市税条例
の一部を改正する条例
の制定については、地方税法
の一部改正に伴い、上場株式等に係る譲渡所得
の控除を新たに設けるものであり、全会一致で原案を可とすることに決しました。
次に、議案第69号 岐阜県市町村職員退職手当組合規約
の変更については、一部事務組合等
の構成団体
の変更に伴い、関係規定を整備するものであり、全会一致で原案を可とすることに決しました。
以上で総務企画
委員会
の審査結果報告を終わります。
7:
◯議長(
可児慶志君) 経済福祉
委員長
肥田正志君。
8:
◯経済福祉委員長(
肥田正志君) 経済福祉
委員会、審査結果報告を申し上げます。
今期
定例会におきまして当
委員会に審査を付託されました案件は、平成13年度
の補正予算が2件、条例
の一部改正が1件
の計3件でございました。
去る9月18日に
委員会を開催し、審査を行いました。
その結果、議案第62号 平成13年度可児市一般会計補正予算(第2号)
の所管部分については、今渡渡し場跡整備事業調査設計等委託料や福祉センター大ホール
の営繕工事費等々について補正を行うものであり、説明
の後、質疑に付したところ、道
の駅基本構想策定委託料はどういうものかと
の質疑に対して、道
の駅
の運営について第三セクターや市単独など
のさまざまな形態における採算性を試算し、できるだけよい運営形態を考えていきたいと答弁がありました。
そのほかに、今渡渡し場跡整備事業調査設計等委託料に関して、 500万円といった多額
の補正であるが、詳細な積算根拠はある
のかと
の質疑に対して、計画策定にはさまざまな意見を掌握し、専門業者
のアドバイスを受けながら取り組み
の検討を加えていくため、事業計画が確立されるまでは計算根拠は明確になりにくく、おおよそ
の枠組みで委託料
の予算を計上することになると
の答弁がありました。
また、森林整備事業補助金で、杉やヒノキよりも保水性・保全性・
管理の面で広葉樹を奨励することはできないかと質疑に対して、森林組合としては、森林事業上、杉やヒノキを要望しているが、景観や治山
の観点から根張り
のよい広葉樹にしてはどうかとった市から
の要望は出していると
の答弁がありました。
環境経済部、健康福祉部所管
のいずれ
の補正も適当と認め、全会一致で原案を可とすることに決しました。
次に、議案第63号 平成13年度可児市介護保険特別会計補正予算(第1号)については、説明
の後、質疑に付したところ、介護保険事業計画策定委託料において、1年半
の事業といった説明があったが、来年も予算計上をされる
のかと
の質疑に対して、今年度
の半年分は特別養護老人ホームに入所している方など
の満足度調査をし、十分検討した上で、新年度は施設整備計画
の見直しなどで予算計上する予定であると
の答弁があり、適正な補正と認め、全会一致で原案を可とすることに決しました。
次に、議案第65号 可児市国民健康保険基金条例
の一部を改正する条例
の制定については、国民健康保険事業特別会計において、剰余金が生じた場合
の基金へ
の積立額
の算定及び使途に、介護保険法
の規定による介護給付費納付金を含めるよう改正するものであり、何ら異議なく、全会一致で原案を可とすることに決しました。
以上で経済福祉
委員会
の審査結果報告を終わります。
9:
◯議長(
可児慶志君) 文教
委員長 中村 悟君。
10:
◯文教委員長(中村 悟君) 文教
委員会
の審査結果
の報告を申し上げます。
今期
定例会におきまして当
委員会に審査を付託されました案件は、平成13年度予算
の補正が1件でございました。
去る9月19日に
委員会を開催し、審査を行いました。
その結果、議案第62号 平成13年度可児市一般会計補正予算(第2号)
の所管部分については、今渡南小学校
の給水管
の布設がえ工事、旭小学校
のフェンス新設工事に伴うもの、市史編さんにおける仏像
の調査・鑑定を依頼する大学教授、有識者、市民から
の聞き取りで行う民族調査
の調査員
の方々へ
の謝礼等に伴い、補正を行うものであります。
質疑では、環境教育1プラス1運動推進事業はどのような取り組みかと
の質疑に対して、学校版ミニ環境ISO14001へ
の取り組みにプラスして、蛍
の飼育・放流や里山活動など、それぞれ
の学校
の自慢になるような独自
の環境学習を実施するものであると
の答弁。
地域学校サポートチーム支援事業
のチーム
の構成と活動内容はどういうものかと
の質疑に対し、子ども 110番
の家
の方、民生児童
委員の方、元PTA会長
の方など、20名
の方々がボランティアとして登録をしていただき、地域で
の子供へ
の声かけや巡回活動をしていただく予定であると
の答弁がありました。
また、当該支援事業は子供
の安全に関することなので、本当に機能するよう進めていただきたいと
の意見もありましたが、採決
の結果、適正な補正と認め、全会一致で原案を可とすることに決しました。
以上で文教
委員会
の審査結果報告を終わります。
11:
◯議長(
可児慶志君) 建設水道
委員長
川手靖猛君。
12:
◯建設水道委員長(
川手靖猛君) 建設水道
委員会
の審査
の結果を報告申し上げます。
今期
定例会におきまして当
委員会に審査を付託されました案件は、平成12年度
の決算認定が1件、平成13年度
の補正予算が1件、その他が2件
の計4件でございました。
去る9月14日に
委員会を開催し、審査を行いました。
その結果、認定第1号 平成12年度可児市水道事業会計決算認定については、収益的収入
の給水収益が前年度に比べ1%ふえたと説明があったが、どういった理由かと
の質疑に対して、節水意識
のあらわれなどにより1件当たり
の平均給水量は年々落ちており、ここ5年間においては25トンほど減っている。しかし、平成12年度は給水件数が 465件と節水による給水量
の落ち込みを上回ったことから、収益
の増加につながったと
の答弁がありました。
水道事業費
の内訳
の中で、減価償却費が前年度に比べて 4.6%とふえているが、これから
の見通しはどうかと
の質疑に対しては、下水道工事に伴う管路
の更新工事が主な増加要因である。また、今年度及び来年度に坂戸地内において第2低区配水場
の建設が予定されており、ここしばらくはふえていくと
の答弁がありました。
県水承認計画受水量が約 2,900万円減少しているがどういった理由かと
の質疑に対しては、県水承認計画受水量により県水
の基本料金が決まるため、有収率
のアップや夏における水量を配水池でうまく調節することにより、県水
の基本料金が下がるように常に企業努力していると
の答弁がありました。
その他種々
の質疑がありましたが、適切な執行と認め、全会一致で原案を可とすることに決しました。
また、水道事業において、今年度より一般会計から
の繰り入れが半分
の1億 5,000万円となり、水道料金も平均6.25%値下げした状態
の中で、これからが本当に大変だが、積極的に事業を推進してほしいといった要望がありましたことを申し添えます。
次に、議案第62号 平成13年度可児市一般会計補正予算(第2号)
の所管部分については、市内
の道路改良及び舗装工事費並びに土地購入等々
の補正を行うものであり、説明
の後、質疑に付したところ、堤防
の除草業務とは可児市全域
の自治会などに委託している
のかと
の質疑に対して、1級河川に隣接している自治会
の中から自主的に取り組むといった申し出
のあったところについて協力していただいている。業者に委託することよりも、自分たち
の地域
の川を愛し、みずから取り組むことに意義を感じており、できるだけそういった形で進めるように努めていると
の答弁がありました。
その他質疑がありましたが、適正な補正と認め、全会一致で原案を可とすることに決しました。
また、可児市内における雑草が繁茂するのり面
の除草に対して、何らかの対策を検討するよう要望があったことを申し添えます。
次に、議案第70号 市道路線
の廃止について及び議案第71号 市道路線
の認定については、何ら異議なく、全会一致で原案を可とすることに決しました。
以上で建設水道
委員会
の審査結果報告を終わります。
13:
◯議長(
可児慶志君) 以上で各常任
委員会
の審査結果
の報告は終わりました。
ただいま
の各常任
委員会
の審査結果報告に対する質疑を許します。
〔
発言する者なし〕
14:
◯議長(
可児慶志君) 質疑もないようでございますので、これにて質疑を終結いたします。
これより討論を許します。
〔挙手する者あり〕
15:
◯議長(
可児慶志君) 6番議員
伊藤健二君。
16: ◯6番(
伊藤健二君) 6番議員
伊藤健二です。
私は、日本共産党を代表いたしまして、平成12年度可児市水道事業会計決算認定に反対をいたします。
平成8年度
の 16.54%
の料金値上げがされた以降、高い水道料金に市民は苦しんできました。日本共産党は値上げそのものに反対をしましたので、以降、予算並びに決算に反対をしてまいりました。本件決算認定に対しても反対をいたします。
10年、11年、そしてこの12年度
の決算に共通する問題は、事業費用
の中で第1に受水費、第2に減価償却費
の増大に収支悪化
の主な要因があること。これにメスを入れないままでは、県下14市で最高水準
の水道料金をもってしましても、容易には収支改善ができないということが明らかとなったことであります。かつて
のような急成長時代
の加入者増大が期待できない時期を迎えて、一方で安全で安定した供給
のために、今後とも諸設備更新に大きな金額
の資本投下を継続せざるを得ない状況が続いてまいります。資本的収入に会計する負担金(分担金)、工事負担金など
の処理、減価償却費
の積み立て問題など、会計上
の見直しを行い、また受水費対策と有収率
の向上に加え、営業収支
の改善を構造的に進めることが求められております。
財務上では、30億円を超える巨額
の現金・預金を抱えたまま年間設備投資額を差し引いても、なお15億円規模
の未活用資金を持ち続けるという企業会計上
の不適正さが問題であります。すなわち、流動比率は 1,000%を超え、資金をだぶつかせながら、他方、金利
の長期固定負債である水道事業企業債を27億円余借りております。公営企業金融公庫と徹底した交渉を進めていく必要があります。問題点とあるべき方向については、以上だと考えております。
最後に、水道料金
の引き下げを日本共産党は一貫して要求してまいりました。1999年
の6月及び9月議会で
の我が党議員
の質問、さらに2000年6月議会で
の市長
の水道料引き下げ
の決断を求めた質問など、料金値下げ
の根拠を指し示して、執行部にその執行を求めてきたところであります。本年6月より、平均6.25%
の水道料金値下げを、すべて
の利用者に実施されたことは大きな喜びであり、大いに評価をしております。
私は、平成13年度
の予算審議に際して、建設水道
委員として、可児市水道会計事業
の今後4年間
の計画・見込みを論議し、市当局
の値下げに当たって
の決意と努力を確認をいたしました。今後、指摘しました問題点を長期的展望
の中で改善をし、安全で安価、そして安定供給
の上水道事業を目指すことを要請いたしまして、私
の反対討論を終わります。
〔挙手する者あり〕
17:
◯議長(
可児慶志君) 1番議員
服部よね子さん。
18: ◯1番(
服部よね子君) 1番議員
服部よね子でございます。
私は、可児市議会公明党を代表しまして、認定第1号 平成12年度可児市水道事業会計決算認定について、賛成
の立場から意見を述べさせていただきます。
長期化する景気
の低迷等により、昨今は、国を初めとして地方自治体におきましても厳しい財政事情を強いられています。そのような中で、本可児市水道事業会計が改善されていることは明るい話題であり、これに携わっておられる職員
の努力と創意工夫に対して、まずもって御苦労さまですと申し上げたいと思います。
平成7年度
の決算見込み額で累積欠損金が約11億 7,000万円に達するという見通し
の中、平成8年度に料金
の改定をし、同時に一般会計から毎年3億円
の補助金を繰り入れし、平成15年度まで
の8年間でこの累積欠損金を解消する予定になっていたことは御承知
のとおりであります。このような想定
の中、平成12年度は過去最高
の3億 6,772万 4,609円
の純利益を計上し、未処理欠損金は 786万 1,540円にまで縮小されました。その結果、本年度、13年度における料金引き下げと一般会計から
の補助金を半減するという成果に結びつきました。
この総括
のもとに、その要因となったところ
の賛成
の主な根拠を挙げてみたいと思います。
1点目に、有収率
の向上です。私は本年5月
の下旬、市道で水栓
の漏水調査に来た職員にたまたま遇いました。ほんのわずかに水がしみている程度
のように見えましたが、工具を使って栓を閉めておりました。こうした日常
のきめ細やかな作業や老朽配水管
の更新等によって、平成9年度以来、90%を超える高い有収率を保っている
のだと認識を新たにした次第です。その上に、12年度においては 93.23%という数値を達成されました。これは、同規模都市
の平均値をあらわす年鑑指標
の88.2%を5%も上回る数値であります。
2点目に受水費
の抑制です。基本料金は、最大使用月
の日平均使用量に対してかかってきます。水道需要は夏場にピークになりますので、夏を前にした時期に配水池で
の流入調整等が夜を徹して注意深く行われています。こうした人目につかない作業によって平成11年度
の最高月
の使用実績が前年分に比べ減少したため、受水料金
の基礎料金部分
の抑制ができております。12年度は基本料金額が8億 2,406万 6,000円となったことで、受水費は前年比 2.5%に当たる 2,988万 9,000円減少しています。
3点目に、前に述べました2点とともに、給水戸数
の増加によって有収水量が増加し、給水収益である水道料金が前年比で 1.0%増加しました。これにより、供給単価は214.41円となり、給水原価
の213.19円を全量受水後初めて上回り、1立方メートルを給水するごとに約1.22円
の利益を生むことができました。
4点目に、職員給与費
の減少です。前年比で2名
の人員削減などにより約 1,000万円
の減になっています。損益勘定職員で見た場合、営業費用全体
の職員給与費
の占める割合は 4.8%で、さきに引用した年鑑指標が20.4%である
のに対して、4分の1以下
の低い数値です。営業収益に対する職員給与費をあらわす労働分配率も、17.2%
の年鑑指標に対して 4.3%で、同様に4分の1以下
の低い数値です。労働生産性においては、本市は16万 1,742円となり、年鑑指標
の5万3円
の3倍を超えています。OA化が進み、パソコンで
のデスクワークが多くなり、ともすると動き
のない労働風景は、市民
の目から見るとき、職員
の数が多過ぎるともとらえられることがあります。まして失業率が悪化した現況では、鋭い市民
の視線が市
の職員
の働きぶりに注がれています。こうした折に、職員数をぎりぎりにまで抑え、企業努力をしている姿勢は、市民にも理解されるものと考えます。
5点目に、修繕費
の対応です。12年度は 4,717万 8,684円で、例年比で実質的には25.1%
の減少となりました。これをそのまま計上せず、過去5年間分
の平均額に照らし合わせて 2,000万円を修繕引当金として計上し、今年度
の反動や予想外
の修繕
の備えとしております。この措置は一般家庭でいえば非常準備金ともいえ、経営状況が良好だからこそでき得たものと思います。
以上、水道事業財政
の好転が見られますので、一般会計から
の繰り入れを早期になくすべく企業会計として
の一層
の努力を期待しながら、平成12年度可児市水道事業会計決算認定について
の賛成
の討論といたします。以上です。
19:
◯議長(
可児慶志君) ほかに討論はございませんか。
〔「なし」
の声あり〕
20:
◯議長(
可児慶志君) 討論もないようでございますので、これにて討論を終結いたします。
これより採決をいたします。
ただいま議題となっております9議案
のうち、認定第1号を除く8議案を一括採決いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
〔「異議なし」
の声あり〕
21:
◯議長(
可児慶志君) 御異議がないと認めます。よって、これら8議案を一括採決いたします。
お諮りいたします。本8議案に対する各常任
委員長
の報告は、それぞれ原案を可とするものでございます。よって、本8議案はただいま
の報告
のとおりそれぞれ原案を可とすることに御異議ございませんか。
〔「異議なし」
の声あり〕
22:
◯議長(
可児慶志君) 御異議がないものと認めます。よって、本8議案はそれぞれ原案
のとおり決しました。
次に、認定第1号を採決いたします。
お諮りいたします。本議案に対する建設水道
委員長
の報告は、原案を可とするものであります。よって、本議案を
委員長報告
のとおり原案を可とすることに賛成
の諸君
の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
23:
◯議長(
可児慶志君) 起立多数と認めます。よって、認定第1号は原案
のとおり決しました。
──────────────────────────────────────
請願3号及び請願4号について(
委員長報告・
委員長報告に対する質疑・討論・採決)
24:
◯議長(
可児慶志君) 日程第3、請願3号 抜本的な地球温暖化防止政策
の推進と京都議定書
の早期批准・発効を求める意見書
の提出を求める請願書及び請願4号 市内にNTT「情報通信総合案内窓口」を求める請願書
の2件を一括議題といたします。
これら
の請願につきましては、それぞれ所管
の常任
委員会にその審査
の付託がしてございますので、審査結果
の報告を求めます。
経済福祉
委員長
肥田正志君。
25:
◯経済福祉委員長(
肥田正志君) 経済福祉
委員会
の請願審査結果報告をいたします。
請願3号 抜本的な地球温暖化防止政策
の推進と京都議定書
の早期批准・発効を求める意見書
の提出を求める請願書についてを本
委員会で審査いたしました。
各
委員に意見を求めたところ、衆参両院とも既に京都議定書発効
のため
の国際合意
の実現に関する決議を採択して進めているところであるので、地方議会から意見書を提出する必要はない
のではないかといった意見。それから、京都議定書
の問題は世界的に重要な問題であり、国と地方議会は一体でなくてはならない。京都議定書から離脱したアメリカへ
の呼びかけも込めて、地方
の考えを国へ発信するべきであり、請願書を採択すべきといった意見。意見書とは、国民
の意思や要望が国
の施策に反映しないとき、地方議会から提出するべきであって、今回
のように国が京都会議
の議長国であった責任を果たす努力をしているときに、地方議会からあえて意見書を提出する必要はない
のではないかといった意見。今、地球温暖化に手をつけなければ手おくれになる
のは明らかである。日本において、京都議定書実施に必要な予算措置が図られたとしても、京都議定書
の早期批准を求めることは人類
の将来に向かって大切な課題であり、地方議会から発信すべきといった意見。京都議定書
の批准に対しては賛成であるが、衆参両院で決議されて、国
の方でも一生懸命批准に向けて努力している中で、意見書提出
の時期ではないといった意見。それから、国
の動き、また時期を逸しているかもしれないが、地方議会として意見書を提出しなければならないものは当然やるべきと考え、採択すべきといった意見などが出されました。
採決
の結果、採択、不採択同数でありました。よって、
委員会条例第16条
の規定により
委員長が裁決し、本請願については不採択すべきものと決しました。
以上で、経済福祉
委員会に審査を付託されました請願
の審査結果報告を終わります。
26:
◯議長(
可児慶志君) 総務企画
委員長 芦田 功君。
27:
◯総務企画委員長(芦田 功君) 総務企画
委員会
の請願審査結果報告をいたします。
請願4号 市内にNTT「情報通信総合案内窓口」を求める請願書について、
委員からは、国がNTT
の株を46%保有していることからして、収益よりも住民サービスを優先すべきであり、国に積極的に指導を求めるべきである。また、高齢化社会に向けて対面サービスを受けることができる窓口は必要であり、採択すべきと
の意見。バリアフリーを考えたときに、対面サービスを受けることができる機構は、極めて公共性
の高い情報通信分野においては残していくことが大切であり、採択すべきと
の意見がありました。
一方、インターネット・携帯電話は販売店
の対応、料金収納は、コンビニエンスストア
の利用や金融機関で
の振替、故障電話はNTT-ME営業所が可児市を含めて県内に10ヵ所あり、実際に窓口を必要とする人はわずかである。国が株を保有していても、中身は競争相手
のいる一民間企業であり、その一つに対して可児市に窓口をつくれと言える
のか、また、それを内閣総理大臣まで上げることが議会として適切かどうか、以上から、不採択にすべきと
の意見。交通手段
のないお年寄りにとっては、時間をかけて窓口に行くよりも電話で連絡してきてもらった方が細かくサービスを受けることができる
のではないかと
のことから、不採択にすべきと
の意見。この問題はNTT
のグループ内で対応をしてもらった方がいい
のではないかと
のことから不採択にすべきと
の意見がありました。
以上
のように、
委員からは採択すべきと不採択にすべきと
の意見が出されましたが、採決
の結果、本請願については賛成少数で不採択にすべきものと決しました。
以上で、総務企画
委員会に審査を付託されました請願
の審査結果報告を終わります。
28:
◯議長(
可児慶志君) 以上で、各
委員会
の審査結果
の報告は終わりました。
これより各
委員長
の報告に対する質疑を許します。
6番議員
伊藤健二君。
29: ◯6番(
伊藤健二君) 請願3号につきまして
の委員会審査を報告されました経済福祉
委員会
委員長に1点だけお尋ねをします。
本請願は、抜本的な地球温暖化防止政策
の推進と京都議定書
の早期批准
の発効を求める意見書を提出するよう求める請願であります。本請願
の採決
の結果、3対3で賛否が同数に分かれた結果、
委員長裁決となったということでありますが、傍聴させていただきました結果、事前に
委員長
の見解なるものをお話しなされたように聞こえております。それで、
委員長が本裁決をするに当たって判断
のよりどころとされました
委員長見解、もしくはこうした請願趣旨に対する
委員長
の御判断
の基準というものをお示しいただきたいというふうに質問をさせていただきます。よろしくお願いをいたします。
30:
◯議長(
可児慶志君) 経済福祉
委員長
肥田正志君。
31:
◯経済福祉委員長(
肥田正志君) 可児市議会会議規則第39条によりまして、報告に対して自己
の意見を差し加えることはできないことになってございますが、
委員会審査
の結果、裁決でございますので、そのときに了解を求めて
委員会に申し上げた
委員長
の結果
の報告を申し上げます。
まず、地球温暖化
の防止、京都議定書
の発効につきましては、これは非常に早急にすべきものと理解をしておるところであります。そして、請願に出されましたこの趣旨は、6月
の議会に向けて7月におけるCOP6
の再会合
の合意を求める請願という趣旨に理解をさせていただきました。また、国における4月18日
の参議院
の決議、並びに4月19日
の衆議院
の決議につきましても、早期批准という意味については非常に重いものを感じておりますけれども、この議会におきましても、6月議会を焦点として7月
のCOP6再会合
の合意を求めるという決意であったわけであります。したがって、一つ
の理由として、その時期を逸して、7月
のCOP6
の結果は包括的合意がなされて、一歩批准
のために進展した、足を踏み出したということを理解し、一つ
の理由とさせていただきました。
もう1点は、2000年
の京都議定書
の発効に向けて、日本
の国内は来年度
の予算を京都議定書に盛られた6%
の目標に最大限努力すべきということで、温暖化防止対策は、国民運動
の展開として2億 8,000万円
の予算要求がなされようとしておりますし、もう一つは、京都議定書実施に必要な体制整備ということで、10億円などが実施されて、特に47都道府県に地球温暖化防止活動センターを設置しようという意気込み
の中で国内整備をし、そして京都議定書
の発効に進みつつあるというところを理解して、
委員長は不採択
の裁決をさせていただきました。以上であります。
32:
◯議長(
可児慶志君) ほかに質疑はございませんか。
〔挙手する者あり〕
33:
◯議長(
可児慶志君) 3番議員 小川富貴さん。
34: ◯3番(小川富貴君) すみません。通告に基づかない質疑をさせていただきます。
今
の議論をお聞きした中で、2点、
委員長
の方にお尋ねしたいと思います。
早期批准を求める今回
の請願であったと思います。その早期批准がされているか、されていないかという具体的な、審査される
委員会において
の共通理解がされていた
のかどうな
のかということをお尋ねしたいと思います。採決済みだから必要がないという御意見があったようにお聞きします。採決済みと議会決議がきちんと早期批准に向けて国会でされている
のかどうな
のか、それからもう1点、時期でないという議論がございました。時期でないと申しましても、結局COP6では具体的な取り組み
のところまで、正直申し上げて持っていけなかって、結局これがCOP7に持ち越されているわけです、10月
の。その10月
のCOP7に向けてより具体的な話を進めていく、その中で、みんなが今努力して早期批准に持っていこうという流れがあるはずですが、この点についていかがお考えになっている
のか、この2点についてお尋ねしたいと思います。よろしくお願いいたします。
35:
◯議長(
可児慶志君) 経済福祉
委員長
肥田正志君。
36:
◯経済福祉委員長(
肥田正志君) 最初
の問題につきましては、個人的判断を申し上げることになりますので、ここで答弁は控えさせていただきたいと思います。
2番目におっしゃられました7月におけるCOP6
の件で、決議と申し上げたということであれば、ここで訂正をさせていただきたいと思います。包括的に合意に達したということでございますので、ひとつ御理解をいただきたいと思います。
37:
◯議長(
可児慶志君) ほかに。
〔挙手する者あり〕
38:
◯議長(
可児慶志君) 3番議員 小川富貴さん。
39: ◯3番(小川富貴君) 申しわけない、今、1番目については個人的な意見というふうにおっしゃったわけですが、私がお聞きしている
のは、明確に国会で批准に向けた議決がされている
のか、されていない
のか
の御確認を
委員会
の中でされていたかどうかということについてお尋ねをしたわけです。それは個人的な考えになるから答えられないという
のは、ちょっとおかしいんではないかと思います。
あわせてCOP7について、10月に向けて今準備が進んでいるんですが、そのことについてはどうお考えになるんですかということに対して
のお答えもちょっとずれているような気がするんですけど、もう一度その2点について、確認
のために質問させていただきます。
40:
◯議長(
可児慶志君) 経済福祉
委員長
肥田正志君。
41:
◯経済福祉委員長(
肥田正志君) では、裁決でございますので、個人的意見を加えさせていただくならば、10月
のCOP6再会合がさらに進展するであろうと理解しております。
42:
◯議長(
可児慶志君) ほかに質疑はございませんか。
〔「なし」
の声あり〕
43:
◯議長(
可児慶志君) 質疑もないようでございますので、これにて質疑を終結いたします。
これより討論を許します。
〔挙手する者あり〕
44:
◯議長(
可児慶志君) 6番議員
伊藤健二君。
45: ◯6番(
伊藤健二君) 6番
伊藤健二でございます。
私は、請願3号、並びに請願4号について
の委員長報告に反対をする討論を行わせていただきます。
まず最初に、請願3号についてであります。
COP6再開会合、いわゆるボン会議で
の政治合意を受けた今日、9月
の時点で継続審査となっていますこの請願をどうすべきか、このことが今問われております。
二酸化炭素最大排出国
のアメリカ
の京都議定書離脱宣言と日本政府
の批准発効に対する妨害抵抗によって大きな困難に遭遇していたCOP6ボン会議は、本年7月23日、閣僚級会合で京都議定書
の運用ルール
の大枠についてようやく政治的合意に達しました。
合意
の内容について簡潔に紹介しますと、一つは技術移転や温暖化へ
の対応をめぐって発展途上国を支援する基金
の問題。二つ目は、京都メカニズムについて
の諸課題。それから三つ目は、森林
管理の吸収分等
の問題。四つ目には、削減目標を達成できなかった場合
の扱い、遵守
委員会
の構成比率など
の問題がありました。
特に不遵守に関する項目
の規定化
の問題では、先ほど小川議員も言われましたけれども、COP7、この10月に開催されるCOP第7回会議において行うということが合意されたわけであります。ですから、今回
の合意という
のは、ルールづくりについては、この10月に行われる、これから
の会議で最終的には煮詰められる。こういう意味では一たん合意には達したわけでありますが、その内容を確実に条約化をし、国際的なルールとして世界的に体制を確立していくには、まさにこのCOP7が重要な役割を持つということであります。
今、私たちはこのCOP7
の開催される前、9月で継続審議となった請願3号をどうすべきかが問われているわけであります。私は、
委員長報告にある不採択という結果が、とても許されないものであることを論証したいと思います。この本会議が勇気ある
選択をして、国、そして可児市
の環境基本方針
の流れを正面から受けとめて、請願3号をぜひとも採択するよう強く訴えるものであります。
今回
の国際会議
の議論という
のは、その経過を、簡単にですが、踏まえなくてはなりません。今回
のボン会議
の意義について、2点について述べたいと思います。
第1点は、アメリカ抜きで京都議定書
の発効に向けた合意に達したということ、これが大変画期的な内容だということであります。御存じ
のように、アメリカは超大国として登場した戦後国際政治
の世界におきましては、国際秩序
の基本を左右する問題で、これほどアメリカ
の参加なしに国際的合意を形成することは基本的に不可能でありました。ましてや現在
のブッシュ政権は、そのことをいわば盾にとって米国
の理解を世界に押しつけ、アメリカ一極支配
の世界秩序を形成しようと図っているといっても過言ではありません。ですから、今回
の事態はなおさらでありました。米国抜き
の発効という点についていえば、まさに1989年
の気候変動枠組条約づくり
の交渉開始以来、まさに10年以上
の国際的な努力、国際交渉が払われてまいりました。とりわけ95年
のCOP1から
の議定書づくり
の延々たる国際的交渉努力が払われてまいりました。その交渉
の蓄積をすべて白紙に戻しかねない
のが、京都議定書
の死文化という問題でありました。そして、今回、この京都議定書が死文化される
のを阻止したものとして、国際会議で
のプロンク議長、さらにEU
のさまざまな国々
の代表者
の政治的妥協があったわけであります。そして、その結果として、政治合意は生まれたわけであります。しかし先ほど言いましたように、この政治合意はまだ具体化を残したまま、その大枠組みを維持したということであります。
二つ目には、このボン会議で、温暖化防止にとって、この合意したこと
の意義そのものについても見ておかなくてはなりません。
時間
の関係ではしょりますけれども、森林吸収問題で日本が相当ごねてまいりました。大きな抜け穴をつくったと国際的にも言われております。そして、先進国が90年に比べて平均 5.2%
の削減という京都議定書が守られ、発効に向けて
の道を開いたことを積極的に評価しなければなりません。これから我々日本社会、特に私たち
の政府
のその態度が、この京都議定書
の生きるか死ぬかという問題について左右する状況であります。ですから、特に今回
のボン会議で日本政府、小泉政権
の対応については問題がたくさん残されました。簡単にいえば、アメリカが京都議定書離脱を表明する中で、京都議定書
の発効条件、いわゆる55%問題と言われておりますけれども、排出量
の55%を超える国々が合意をして条約を締結しなければ、もう国際体制は発効しないというわけであります。そして、日本
の批准が必要不可欠という状況を日本政府が意図的に利用し、抜け穴
の最大限拡大というものを図ってきました。まさにごね得追及
の交渉姿勢をとったと世界的には言われております。日本
の政府
のこうした姿勢は大変象徴的にそのことを示しました。
こうして、京都議定書
の2002年発効に向けて
の政治合意は何とかできたわけでありますが、今最も大事なことは、55%
の壁
のかぎを握っている日本政府が早期に批准
の意思を表明するかどうかと、この点にあります。明確に批准
の意思を表明することが国際的には求められております。その時期は10月29日から11月9日にモロッコ
のマラケシュで開催されるCOP7
の前でなければなりません。なぜなら、COP7ではCOP6再開会合で
の、ボン会議で
の政治的合意に基づいて、先ほど言いました具体的な実施ルールを取り決めることが予定されているからであります。ですから、この点を今我々が明確に認識をした上で、審査付託されてきたこの請願3号について答えを出さなくてはならないわけであります。
具体的な点について触れたいと思います。
不採択意見については、第1点目に文面が古いという反対理由もあったかと思います。しかし、それは理由に当たりません。請願趣旨には賛成といいながら、根拠もなく継続審査に賛成をした議員、議会
の側
の責任にかかわる問題であります。
二つ目は、国がやっているから地方議会が温暖化防止施策推進を意見する
のは無意味と
の反対意見が、先ほども紹介をされました。しかし、国内体制をつくらなければならない云々という議論もありましたが、国内体制をつくる
のは当然
のことであります。そのためにも今なすべきことは何かといえば、今
の内閣は環境基本計画、これ自身を本当にどこへ置き忘れてきた
のかと言わなくてはならない態度ではないでしょうか。地方である可児市が、県内でも数少ない防止対策具体化
の環境自治体であることを自覚して、既に約2年前に審議決定をしております可児市
の環境基本計画
の推進、これを山田市長を先頭に実施していこうという今日、この請願趣旨に反対をする我々
の理由という
のは何もないと考えます。
また、
委員長報告では、
委員会が可否同数により
委員長
の裁決により不採択とすべきとしました。環境を、地球を救えと願う市民請願に対し、議会がノーといって否決をすることを求めてきている答えであります。しかし、これには正当な理由がございません。請願を否決すべき根拠がないと言わなくてはなりません。
委員長判断
のもとになった幾つか
の、先ほど
の質問によって明らかにされましたが、この
委員長見解という中で述べられました内容について、2点、反論をしたいと思います。
ボン会議で国際合意ができたことは、先ほど紹介をいたしました。そして、批准を明記した日本国会
の衆参議決が上がっているから、これでもう要らない、これ以上
のことはする必要がないという意見も紹介をされておりました。つまり、本請願はこれら
の理由をもってその役割を終えた、このように判断をして採択必要なしという判断をとったというふうに聞こえてまいりました。しかし、明確な、これはすりかえと言わなくてはなりません。
第1番目に、請願
の趣旨は、この表題に書いてありますように、地球温暖化防止政策
の推進と京都議定書
の早期批准・発効を求めるものであります。それで、ボン会議で
の合意は、まさにこの発効をしようとすれば、その運用にかかわるルール等をきちんと決めなくてはなりません。そして、それはこれから行われる国際会合COP7で決められようとしているわけであります。国際協力体制を10年余
の時間をかけつくり上げてきた今日、日本政府が批准をするかどうか、そのことを明確に示すことが、今、これほど求められているときはありません。
また、もう1点は、批准
の手続に関する法律から明らかであります。憲法
の73条、内閣は条約
の締結をすると書かれております。国会がどれだけ議決をしても、それは十分条件にはなりません。そして、内閣が条約
の締結をするという意思表明をし、それを国会にかけ、国際的条約、こうした内容は締結をされるわけであります。そして、日本が批准をしなければ、地球温暖化防止へ
の国際的体制は水泡に帰してしまい、この10年余
の努力がまた白紙に戻されてしまうということになるわけであります。そうした点で、日本
の内閣が今この時期に批准をするという態度を表明し、そしてそれを国会
の議決に回すということが大変重要であり、今求められている内容であります。その趣旨から、本件
の請願3号はいまだに有効であり、京都議定書批准
の意思表示をと、こういう市民
の声を代表するものとして、今我々はこの請願を採択すべき時期にきていると考えます。
国
の基本方針であります第2次環境基本計画、これは森内閣閣議決定をされましたが、2000年、昨年
の12月に決定をされております。そして、政府も基本的にはこの環境基本計画、第2次計画に基づいて今その作業をしているわけであります。にもかかわらず、京都議定書が、日本
の内閣による意思表明がないままずるずると2002年
の発効に向けて、その声明を閉ざされようとしている状況が今生まれております。ぜひとも、可児市でも合意された環境方針、そして国・県
の地球温暖化防止を進めようという内容に呼応して、何らこれに反対する理由がないわけですから、ぜひともこうした市民
の生活
の実感、とりわけことし
の夏
の暑さ
の中で市民が感じた生活
の実感、地球環境を守れという願いを正面から受けとめ、請願採択に賛成をし、
委員長報告に反対されるように訴えるものであります。
以上で私
の3号に対する討論といたします。
次に、NTT
の情報通信問題について
の請願4号に対して
の討論をいたします。
私は総務企画
委員長報告に反対をし、請願4号は採択すべきものと主張をいたします。その請願趣旨にも明らかなとおり、NTTは政府保有株46%
の公益企業、いわば半国営
の大企業であります。本請願はNTT法第3条で、「電話
の役務を適切な条件で公平に提供し、公共
の福祉
の増進に資する」と義務づけられているNTTに対し、対面サービス
の確保・向上を図って情報通信分野
の総合的な案内窓口を設置するよう求めるものであります。情報通信
の恩恵に浴するのに、格差が今広がり、少子・高齢化が一段と進む中で、対面方式
の身近な総合案内窓口があってしかるべきではないでしょうか。この要望
の実現を求めるものであります。以上によりまして、
委員長報告に反対をいたします。以上であります。
46:
◯議長(
可児慶志君) ほかに討論はございませんか。
〔挙手する者あり〕
47:
◯議長(
可児慶志君) 3番議員 小川富貴さん。
48: ◯3番(小川富貴君) 私は、請願3号 抜本的な地球温暖化防止政策
の推進と京都議定書
の早期批准・発効を求める意見書
の提出を求める請願書
の委員長報告に対する反対討論を行います。
本議会、きょうが始まる前に、皆さん、ここでアメリカ
のテロ
の問題について黙祷をされました。その黙祷をされたお気持ち、そういったお気持ちでこの問題をお考えいただけたらと思います。
4月に、環境会議に行きましたときに、アジア太平洋地域
の女性が涙ながらに、自分たち
の住む場所がなくなる、年に何度も高潮で島じゅうが水浸しになって、暮らしそのものがされていかなくなっている状況を報告されました。本当に深刻な問題が起き上がっています。もちろん私たち
のこの夏でも、みんなが肌で温暖化が進んでいることを感じていらっしゃるんではないかと思います。確かに、テロで一遍に大勢
の人が亡くなる。私たち
の目にはっきりと見える形で行われます。でも、少しずつ進む中で、確実に住めない、自分が育ってきたところにもう住めなくなっていくという国がふえている
のも確かです。自分たちが見えるものだけではなく、見えないものを感じ取って、そして将来世代に間違い
のない次
の世代を、今
の私たち
の世代責任としてきちっと判断し、実行していく、その一つ
の通り道で重要なものが、今回
の地球温暖化防止政策と京都議定書
の早期批准・発効を求めるものであると思います。具体的な一歩一歩を進めるために、ぜひきょう黙祷をささげられた皆さん
のお気持ちでこの問題を考えていただきたいと思います。以上です。
49:
◯議長(
可児慶志君) ほかに討論はございませんか。
〔「なし」
の声あり〕
50:
◯議長(
可児慶志君) 討論もないようでございますので、これにて討論を終結いたします。
これより各請願について採決いたします。
初めに、請願3号 抜本的な地球温暖化防止政策
の推進と京都議定書
の早期批准・発効を求める意見書
の提出を求める請願書を採決いたします。
本請願に対する経済福祉
委員長
の報告は不採択でございます。よって、本請願を
委員長報告
のとおり不採択とすることに賛成
の諸君
の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
51:
◯議長(
可児慶志君) 起立多数と認めます。よって、本請願は
委員長報告
のとおり不採択とすることに決しました。
次に、請願4号 市内にNTT「情報通信総合案内窓口」を求める請願書を採決いたします。
本請願に対する総務企画
委員長
の報告は不採択でございます。よって、本請願を
委員長報告
のとおり不採択とすることに賛成
の諸君
の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
52:
◯議長(
可児慶志君) 起立多数と認めます。よって、本請願は
委員長報告
のとおり不採択とすることに決しました。
──────────────────────────────────────
発議第5号について(提案説明・質疑・討論・採決)
53:
◯議長(
可児慶志君) 日程第4、発議第5号 米国における同時多発テロに関する決議を議題といたします。
提出案件
の説明を求めます。
17番議員 亀谷 光君。
54: ◯17番(亀谷 光君) 発議第5号、朗読をもちまして発議にかえさせていただきます。
米国における同時多発テロに関する決議。
別紙
のとおり発案する。
平成13年9月21日提出、提出者、可児市議会議員 亀谷光、賛成者、可児市議会議員 奥田俊昭、村上孝志、芦田 功、
川手靖猛、中村 悟、肥田正志、冨田牧子。
可児市議会議長
可児慶志様。
米国における同時多発テロに関する決議(案)。
9月11日に起きた米国
の中枢部を狙った同時多発テロは、不特定多数
の市民を巻き添えにし、死者及び不明者
の総数が数千人にのぼると言われている。
犠牲者並びにその御家族
の方々に、謹んで哀悼
の意をあらわすとともに、不明となっている被害者
の方々が早急に救出されることを願うものである。
今回
の無差別に市民社会を狙ったテロは、自由な社会や民主主義を脅かす卑劣な犯罪行為として、国際社会において厳しく糾弾されるべきである。
よって、可児市議会は、日本をはじめとする世界
の各国が一刻も早く真相解明
のため
の国際的な協力を進め、テロ行為
の根絶と真
の国際社会
の平和と安定
の実現に向けた取り組みを進めるよう、強く求めるものである。
以上決議する。
平成13年9月21日、岐阜県可児市議会。
以上です。
55:
◯議長(
可児慶志君) これより質疑を許します。
〔「なし」
の声あり〕
56:
◯議長(
可児慶志君) 質疑もないようでございますので、これにて質疑を終結いたします。
お諮りいたします。ただいま議題となっております発議第5号につきましては、会議規則第37条第2項
の規定により
委員会へ
の付託を省略いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
〔「異議なし」
の声あり〕
57:
◯議長(
可児慶志君) 御異議はないものと認めます。よって、発議第5号については
委員会へ
の付託を省略することに決しました。
これより討論を許します。
〔「なし」
の声あり〕
58:
◯議長(
可児慶志君) 討論もないようでございますので、これにて討論を終結いたします。
これより本発議について採決いたします。
お諮りいたします。本発議を原案
のとおり決することに御異議ございませんか。
〔「異議なし」
の声あり〕
59:
◯議長(
可児慶志君) 御異議がないものと認めます。よって、本発議は原案
のとおり決しました。
──────────────────────────────────────
閉会
の宣告
60:
◯議長(
可児慶志君) 以上をもちまして、今期
定例会に付議されました案件はすべて終了をいたしました。
ここで、市長から
発言を求められておりますので、これを許します。
市長 山田 豊君。
61: ◯市長(山田 豊君) 平成13年第5回可児市議会
定例会の閉会に際しまして、一言ごあいさつを申し上げます。
ただいま決せられました発議
のアメリカ合衆国における同時多発テロに関しましては、決議文
のとおり、不特定多数
の罪なき市民を巻き添えにした、許しがたい犯罪行為であります。犠牲になられました方々
の御家族に対しまして、改めてお悔み申し上げますとともに、行方不明
の方々
の安否を気遣わずにはおられません。そして、この先、こうした悲惨なテロ行為
の起きない平和な国際社会が実現することを願ってやみません。
さて、去る9月3日から本日まで、本会議並びに各
委員会を通じまして、長期間にわたり慎重な御審議を賜りました議員各位
の御労苦に対しまして、心より感謝
の意を表する次第でございます。おかげをもちまして、本日、本年度
の補正予算を初め各種重要案件を原案どおり御議決を賜り、厚くお礼を申し上げます。議案審議
の中で、種々賜りました各位
の御意見、御教示につきましては十分にこれを尊重し、検討を重ねまして、今後
の市政運営に反映してまいる所存でございます。
順調な進展を続けております本市ではございますが、まだまだ課題を多く抱えております。厳しい行財政環境
の中、これら
の諸課題
の解決に向けて、全庁一丸となって事業
の円滑な推進を図ってまいります。議員各位におかれましても、何とぞ一層
の御指導、御協力を賜りますよう重ねてお願いを申し上げます。
何かと行事が多く、多忙な時期でございますが、皆様にはくれぐれも御自愛いただきまして、一層
の御健勝を心からお祈り申し上げ、第5回
定例会の閉会に際しまして
のごあいさつといたします。
62:
◯議長(
可児慶志君) それでは、これをもちまして平成13年第5回可児市議会
定例会を閉会いたします。
長期間にわたりまして、まことに御苦労さまでございました。
閉会 午後2時43分
前記
のとおり会議
の次第を記載し、その相違ないことを証するため、ここに署名する。
平成13年9月21日
可児市議会議長 可 児 慶 志
署 名 議 員 大 雅 清 光
署 名 議 員 伊 藤 健 二
発言が指定されていません。 Copyright (c) KANI CITY PLENARY ASSEMBLY MINUTES, All rights reserved. ↑ 本文
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