各務原市議会 1998-09-22
平成10年第 4回定例会−09月22日-04号
───────────── ● ─────────────
△第一、
会議録署名議員の指名
○
議長(
白木博君) 日程第一、
会議録署名議員の指名を行います。
本日の
会議録署名議員には、
会議規則第八十条の規定により
議長において、二番
田中雅生君、三番
小沢美佐子君の両君を指名いたします。
───────────── ● ─────────────
△第二、
認第一号
○
議長(
白木博君) 日程第二、
認第一号を議題といたします。
─────────────────────
【
議案掲載省略】
─────────────────────
建設水道常任委員会審査報告書
本
委員会に付託の事件は、審査の結果、左記のとおり決定したから、
会議規則第百二条の規定により
報告します。
記
┌──────┬────────────────────┬───────┬────┐
│ 事件の番号 │ 件 名
│議決の結果
│議決理由│
├──────┼────────────────────┼───────┼────┤
│ │ │原案のとおり │ │
│認第一号 │平成九年度
各務原市
水道事業会計決算の
認定│ │ │
│ │ │
認定すべきもの│ │
└──────┴────────────────────┴───────┴────┘
平成十年九月十八日
建設水道常任
後 藤 幸 夫 印
委員会委員長
各務原市議会議長 白 木 博 様
─────────────────────
○
議長(
白木博君)
認第一号について、
建設水道常任委員会における審査結果の
報告を求めます。
建設水道常任委員長 後藤幸夫君。
(
建設水道常任委員長 後藤幸夫君登壇)
◎
建設水道常任委員長(
後藤幸夫君)
今期定例会に審査の付託を受けました、
認第一号 平成九年度
水道事業会計決算の
認定について、九月十八日午前十時より
委員全員と
関係理事者の出席を得て、慎重に審査を行いました。その
審査経過と結果の
報告を行います。
提出者からの説明の後、数多くの質疑がありましたので、主だったものを順次申し上げます。
「鉛管の取りかえを五百十二件施工されているが、計画はどのように立てられ、全部終了するのに何年かかるのか」の問いには、「取りかえ件数は約一万件ある。かなりの費用がかかるので、
年次計画は
経営審議会に諮問してある。
料金改定をしなければならない、原資がない状態である。それらをあわせて今後の計画を立てていく予定」との
答弁があり、また「最近
環境ホルモンが新たに
水質検査項目に加えなければならないという考え方も厚生省の中に出てきている。どう取り組まれているか」の問いには、「四十六項目の他に
快適水質項目、
監視項目を定めている。その中に、一部
環境ホルモンの部分もあり、九年度も一部行っているが、異常はなかった」の
答弁がありました。
「テトラクロロエチレン、トリクロロエチレンが今問題になっている。当市の検査結果では、不検出になっているが、自家用の井戸水を使用している水の調査も必要と思うが、また
硝酸性窒素の検査を見ると、ここ数年数値が上がっている。その
対応策は」との問いには、「
水道部で検査は行っていないが、
生活環境課で行っている。
硝酸性窒素については、全体でみると、
経年変化の上昇はないと考えている」との
答弁がありました。
「二百四十万円ぐらい
特別損失で落としたということだが、
滞納額はどれくらいか」の問いに、「
滞納額は
平成四年度で三千六百万円ほどあった。それが
平成十年三月現在で九百七十六万円で八月末で七百六十三万円になった。滞納になる部分は、ほとんどが市外への
転出者である。本年度からはアパート、
貸家関係の人は大家に賦課することを徹底している。従来から残っている分については、
不納欠損になる部分が多いと思う」との
答弁がありました。
また、「
有収率は九二・二%で
石綿管布設替えでよくなったということだが、
ピーク時に百七十一件漏水があると聞いた。年間を通じてどのくらいの件数があるか」の問いには、「本管の漏れは九年度では七件、他の
補助管などは八十四件であった」との
答弁でした。
「九年度は
企業債の
借り入れがなく、一方で償還の方は元金で二億九千万円、利息で五億七千万円、あわせて八億六千万円と大きくなっている。返済の元利が
ピーク時にはいつでどのくらいになるのか」の問いに、「このまま
借り入れないとすると、
平成十四年度には九億七千五百万円ほど元利償還しなければならない」との
答弁でした。また、「
企業債の金利がかなり経営に影響を与えている。八%というものもあるが、どういう検討をしているのか」の問いには、「
借り入れの条件は、七・五%以上の金利については、一
立方当たりの
資本費が百五十五円以上、有
収水量一リットル
当たりの
給水原価が二百六十一円以上というのが条件で、本市は
資本費が六十円前後、
給水原価が百二十七円で対象にならない。
日水協の総会でも、政府にお願いをしている。また、
全国市長会でも、
企業会計の借りかえの条件が厳しすぎるので、
市長会で要望することになっているが、なかなか国はいい返事をしない」との
答弁がありました。
「
口径別の
メーター設置で、百から百五十ミリメートルの部分はふえていない。料金が負担になるということで、市の給水をやめて、
自家水の利用にかわっているのではないかと思うが、また
料金改定を諮問されたが、そういう動きが加速すると思うが、その対応は」の問いに、「九年度で一件実例はあったが、佐川急便は上水を利用したいということで、三千三百万円の
負担金を払い、上水を引いた。大きい口径についての需要は、
経済状態からいって余りない。しかし、
設備投資をしなければならないところには、応分の負担をしていただく」の
答弁がありました。
質疑を終結し、
討論では、「九年度の
水道事業会計決算については、確かに安全でおいしい水ということでの努力をされているし、有
収水量も年々上がってきているということでの努力は評価する。ただ、今問題になっている
消費税については、この年に五%に上げられたということもあり、負担は大きくなってきているという中身なので、この
認定には反対する」との
反対討論と、「
水道の水質問題に対する
取り組みについて、一層強化してほしい。もう一つは、
平成四年に百七十一件あった本管の漏水が、九年度は七件に減った。しかし一方では、
企業債がふえたという財政的な側面もあるが、これは業務全体の将来を見通した上では、賢明な政策であったと思う。また
有収率が九二%に上がった。これは誇りに思っている。これからも経費の節減に努め、よい水を安く市民に供給していただくよう希望し、九年度の決算には賛成する」との要望を付した
賛成討論がありました。
採決の結果、
認第一号は賛成多数で原案のとおり
認定すべきものと決しました。
以上、
建設水道常任委員会の
委員長報告といたします。
○
議長(
白木博君) 以上で
委員長報告は終わりました。
───────────── ● ─────────────
○
議長(
白木博君) これより
委員長報告に対し、質疑を行います。質疑はありませんか。
(「質疑なし」との声あり)
○
議長(
白木博君) これをもって質疑を終結いたします。
───────────── ● ─────────────
○
議長(
白木博君)
討論の
通告書は、本日午前十時三十五分までに提出してください。
なお、議第五十七号から議第六十五号までの九案件に対する
討論についてもあわせて御提出を願います。
これより午前十時四十分まで休憩いたします。
(休憩) 時に午前十時二十分
───────────── ● ─────────────
(再開) 時に午前十時四十分
○
議長(
白木博君) 休憩前に引き続き
会議を開きます。
───────────── ● ─────────────
○
議長(
白木博君) これより
討論を行います。
討論の通告がありますので、順次発言を許します。
四番
今尾泰造君。
(四番
今尾泰造君登壇)
◆四番(
今尾泰造君)
認第一号 平成九年度
水道事業会計決算について、これを
認定するとしたただいまの
委員長報告に対し、
日本共産党議員団は反対するものです。
石綿管の取りかえが完了し、安全でおいしい水を供給する一定の努力が払われ、
有収率の向上が図られた点では、私どもはこれを評価するものです。
この年は、
消費税が五%に引き上げられました。これは大変な
負担増となったわけです。昨年の
消費税の
値上げは、現在の大不況の要因になっていることは政府も認めるところです。今
消費税の値下げと
食料品非課税を求める声が高まっていますが、当然のことです。毎日使用する水を生活が大変だからと使わないわけにはいきません。まさに生きていくための水、命の水です。
消費税は国が決めたことで、市の運営する上水には関係ないとは言えないものです。
消費税の
値上げに反対し、
日本各地で
消費税ゼロの日を設けた店舗やスーパーがあります。
中小零細業者の中には、みずからが肩代わりをして、
消費者に、税金を転嫁せずに頑張っている
人たちもいるわけです。したがって、
消費税は、国の問題と片づけられない重要な問題として、これを含む
水道会計決算には反対をいたします。
○
議長(
白木博君) 二十二番
中村幸二君。
(二十二番
中村幸二君登壇)
◆二十二番(
中村幸二君)
民主市民クラブを代表いたしまして、
認第一号 平成九年度の
水道事業会計の
決算認定につきましては、若干の要望を沿えて、賛成の立場で
討論いたします。
水道事業の
業務実績の内容を精査いたしますと、四万五百余の御家庭に対して、
給水事業を行っている当市の
水道事業は、年間千七百万トン余にその
給水量が及んでいます。いかにむだを少なくして、各御家庭まで水をお届けするかによって、経営も大きく左右されるものであり、その点から見ますと、
有収率の九二・二%は特筆すべきかと思われます。また、年々職員、車両などの
削減化、さらには
庁内OA化の
促進等を図りながら、
事業の
健全経営に取り組まれたことを評価いたすものであります。良質にして廉価な水を市民に安定供給するのが自治体の責務でもあります。しかしながら、
監査委員による
意見書なども、
水道事業を長期的に展望しても、企業を取り巻く状況は極めて厳しいものと分析されております。今後の
事業経営を予測しても、現状で
企業債の
元金累計は百六億円余であり、長期にわたって、計画的に元利を含めて、返済をしなければならず、
ピーク時の
平成十四年には年間約九億七千円程度の返済が予想されるものであります。また、今後の
継続事業として、鉛給水管切りかえ工事とか、あるいは庁舎や
施設等の
経年化による
耐震化への
改良費用なども当然予想しなくてはなりません。
現状をここで二、三点整理いたしますと、当市の
水道料金は、県下十四都市のうち、安い方から四番目の現在の料金の状況、さらには
全国平均の
料金改定期を見ましても、約五年のスパンで実施をされていること、
健全経営上、
経営収支の収益で、
債務返済がなされるのが通常であり、さらに
平成六年ごろ、
議会答弁を通じても、当時の
執行部において、
料金改定の必要時期にきていると見解が述べられています。すなわち、企業の発展や、
健全経営を堅持するための
財源対策は、我が市では
平成二年に料金の改定がなされて以来、十年近く経過した今日、避けて通ることのできない時期にきているともいえます。水源を一〇〇%
地下水に依存している当市の
年間給水量は、千七百万トン余であり、将来にわたっての
地下水の良質な
保全対策は必要不可欠であり、これらの
水質検査や、
保全監視体制をさらに強化する必要がありますし、一元的な
組織機構を望むものであります。また、市内の
企業活動の場におきましても、年間の
揚水量は、ほぼ
水道事業に匹敵したものでありますし、今後とも
各種企業に対しても、
資源保全の立場からも、一層の
節水思想を普及される
取り組みを行政としてなされますよう、あわせて要望いたしまして、
賛成討論とさせていただきます。
○
議長(
白木博君) これをもって
討論を終結いたします。
───────────── ● ─────────────
○
議長(
白木博君) これより採決を行います。
認第一号について、
委員長報告は原案のとおり
認定であります。おはかりいたします。
認第一号を
委員長報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
(
賛成者起立)
○
議長(
白木博君) 起立多数であります。よって、
認第一号は
委員長報告のとおり決しました。
───────────── ● ─────────────
△第三、議第五十七号から第十一、議第六十五号まで
○
議長(
白木博君) 日程第三、議第五十七号から日程第十一、議第六十五号までの九案件を一括し、議題といたします。
─────────────────────
【
議案掲載省略】
─────────────────────
一、
委員会付託省略(第三、議第五十七号から第十一、議第六十五号まで)
○
議長(
白木博君) おはかりいたします。ただいま議題の九案件については、
委員会付託を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
(「異議なし」との声あり)
○
議長(
白木博君) 御異議なしと認めます。よって、ただいま議題の九案件については、
委員会付託を省略することに決しました。
───────────── ○ ──────────────
○
議長(
白木博君) これより
討論を行います。
討論の通告がありますので、発言を許します。
二番
田中雅生君。
(二番
田中雅生君登壇)
◆二番(
田中雅生君) 日本共産党市議
会議員団を代表して、議第五十七号
平成十年度
各務原市
一般会計補正予算(第二号)と、議第六十号
各務原市
国民健康保険条例の一部を改正する
条例についての二議案に対して、反対の立場で
討論を行います。
まず、
一般会計補正予算に関しては、歳出の総務費のブルースカイパーク事業土地購入について、反対するものであります。ブルースカイパーク
事業二期目として、ホッケー場が計画され一般質問でもただしてきましたけれども、市は「このホッケー場は、地盤沈下の恐れがあり、しっかりした土地にして、県に提供する責任がある」と
答弁したように、新たな財政支出が予想されます。この予算にある新たな土地買収は、ただでさえ厳しい財政状況という市の財政に、さらに負担をかけることから反対します。
次に、
国民健康保険条例の一部を改正する
条例についてですが、これは国民健康保険法の一部改悪に伴って提案されたものであります。この国民健康保険法の改悪は、一つ、市町村の国保財政で負担している退職被保険者にかかる老人医療拠出金について、その二分の一を退職者医療制度が負担する。二つ、老人医療拠出金の算定の際の老人加入率の上限を二五%から三〇%に引き上げるとし、これらは財政構造改革の一環として、被用者保険に負担を押しつけて、九八年度で五百十億円の国庫負担を削減するもので、とても認めるわけにはいきません。また、三つ目に、市町村国保の事務
負担金を一般財源化する改悪もあり、これは三十四億円の国庫
負担金を全廃し、国保に対する国の責任を後退させるものであり、許せません。このような国民健康保険法の一部改悪に伴って提案されるこの議案については、反対いたします。
○
議長(
白木博君) これをもって、
討論を終結いたします。
───────────── ● ─────────────
○
議長(
白木博君) これより採決を行います。
最初におはかりいたします。議第五十七号を原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
(
賛成者起立)
○
議長(
白木博君) 起立多数であります。よって、議第五十七号は原案のとおり可決されました。
─────────────────────
○
議長(
白木博君) 続いておはかりいたします。議第五十八号を原案のとおり同意することに賛成の諸君の起立を求めます。
(
賛成者起立)
○
議長(
白木博君) 起立全員であります。よって、議第五十八号は原案のとおり同意されました。
─────────────────────
○
議長(
白木博君) 続いておはかりいたします。議第五十九号を原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
(
賛成者起立)
○
議長(
白木博君) 起立全員であります。よって、議第五十九号は原案のとおり可決されました。
─────────────────────
○
議長(
白木博君) 続いておはかりいたします。議第六十号を原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
(
賛成者起立)
○
議長(
白木博君) 起立多数であります。よって、議第六十号は原案のとおり可決されました。
─────────────────────
○
議長(
白木博君) 続いておはかりいたします。議第六十一号並びに議第六十二号を原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
(
賛成者起立)
○
議長(
白木博君) 起立全員であります。よって、議第六十一号並びに議第六十二号は原案のとおり可決されました。
─────────────────────
○
議長(
白木博君) 続いておはかりいたします。議第六十三号を原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
(
賛成者起立)
○
議長(
白木博君) 起立全員であります。よって、議第六十三号は原案のとおり可決されました。
─────────────────────
○
議長(
白木博君) 続いておはかりいたします。議第六十四号並びに議第六十五号を原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
(
賛成者起立)
○
議長(
白木博君) 起立全員であります。よって、議第六十四号並びに議第六十五号は原案のとおり可決されました。
───────────── ● ─────────────
△第十二、
請願第五号から第十四、
請願第七号
○
議長(
白木博君) 日程第十二、
請願第五号から日程第十四、
請願第七号までの三
請願を一括し、議題といたします。
─────────────────────
【
請願掲載省略】
─────────────────────
議会閉会中継続審査申出書
本
委員会は、審査中の事件について左記により閉会中もなお継続審査を要するものと決定したから、
会議規則第百三条の規定により申し出ます。
記
┌──────┬────────────────────────┬─────────┐
│ 事件の番号 │ 件 名 │ 理 由 │
├──────┼────────────────────────┼─────────┤
│ │ │さらに検討を │
│
請願第七号 │
消費税減税の
意見書決議を求める
請願 │ │
│ │ │要すると認めたため│
└──────┴────────────────────────┴─────────┘
平成十年九月十八日
総務常任
阿 部 靖 弘 印
委員会委員長
各務原市議会議長 白 木 博 様
─────────────────────
経済教育常任
委員会請願審査
報告書
本
委員会に付託の
請願は、審査の結果、左記のとおり決定したから、
会議規則第百三十四条第一項の規定により
報告します。
記
┌───┬─────┬────────┬──────────┬─────┬───┬─┐
│請 願│ │ │
請願者の │ │審 査│理│
│ │受理年月日│件名 │ │紹介議員 │ │ │
│番 号│ │ │住所・氏名 │ │結 果│由│
├───┼─────┼────────┼──────────┼─────┼───┼─┤
│ │ │ │
各務原市新鵜沼台六ー│ │ │ │
│ │ │ │ │角 弘二 │ │ │
│ │ │ │一四〇 │ │ │ │
│ │ │三十人
学級編成の│ │伊藤正博 │ │ │
│請 願│
平成十年八│ │
各務原市の教育を考え│ │ │ │
│ │ │
早期取り組みに関│ │太田松次 │採 択│ │
│第五号│月二十四日│ │る親と祖父母の会 │ │ │ │
│ │ │する
請願 │ │藤井国雄 │ │ │
│ │ │ │ 代表
三上美喜子 │ │ │ │
│ │ │ │ │
中村幸二 │ │ │
│ │ │ │ 外七千九百八十七名│ │ │ │
├───┼─────┼────────┼──────────┼─────┼───┼─┤
│ │ │三十人
学級実現を│
各務原市上中屋町四ー│ │ │ │
│ │ │ │ │ │ │ │
│請 願│
平成十年八│求める「
意見書」│七三 │
小沢美佐子│ │ │
│ │ │ │ │ │採 択│ │
│第六号│月三十一日│採択を要求する請│
各務原市母親連絡会 │
今尾泰造 │ │ │
│ │ │ │ │ │ │ │
│ │ │願 │ 代表 河田文代 │ │ │ │
└───┴─────┴────────┴──────────┴─────┴───┴─┘
平成十年九月二十一日
経済教育常任
神 谷 卓 男 印
委員会委員長
各務原市議会議長 白 木 博 様
─────────────────────
○
議長(
白木博君) これら三
請願について、各
委員会における審査結果の
報告を求めます。
最初に、総務常任委員長 阿部靖弘君。
(総務常任委員長 阿部靖弘君登壇)
◎総務常任委員長(阿部靖弘君)
今期定例会において、総務常任
委員会に審査の付託を受けました
請願第七号について、去る九月十八日
委員全員と、市長初め
関係理事者の出席のもと慎重に審査いたしました。その審査の経過と結果について、御
報告申し上げます。
代表紹介議員の補足説明、若干の質疑を受けた後、
討論を許しましたところ、
討論では「本
請願の趣旨は、景気浮揚策としては、一つの緊急避難的措置ではあっても、戦後最悪と言われる現在の不況の原因をクリアすべきものではなく、したがって不況脱出の決め手にはならない。不況の原因は、戦後構築されたもろもろの制度疲労に由来するもので、それらを先送りしてきた政治のツケが不況という形になってあらわれているものと思う。今世界から求められているのは、日本の構造改革そのものであり、小手先の対策ではない。金融不安や雇用不安、あるいは医療・福祉等の
負担増への不安により、
消費者心理は過去最悪であることは事実である。こうした中で、最も生活に身近でわかりやすい
消費税率の引き下げは、市民感情としては大変よくわかるが、根本を直さなければ、少なくともその道筋だけは、しっかりと政府が国民に示さない限り、この不況は回復しないものと思う。税ということだけをとらえても、税制全般の改革にメスを入れ、個人も法人も、税の公平感を実感できるようにならなければ、
消費税を二%減らして三%に戻しても、一時しのぎで、真の景気回復にはならないと思う。本件は、過去二回の
定例会において、いずれも不採択とされているが、国の動向を慎重に見極め、総合的な判断を下すためにも継続審査とすべきである」との
討論があり、採決の結果、賛成全員で、
請願第七号は継続審査すべきものと決しました。
よって、
請願第七号につきましては、
会議規則第百三条の規定により、
議長に閉会中の継続審査を申し出るものであります。
以上、総務常任委員長の
報告といたします。
○
議長(
白木博君) 続いて、経済教育常任委員長 神谷卓男君。
(経済教育常任委員長 神谷卓男君登壇)
◎経済教育常任委員長(神谷卓男君) 御
報告いたします。
今期定例会におきまして、経済教育常任
委員会に審査の付託を受けました各
請願について、九月二十一日、市長初め
関係理事者と
委員全員の出席を得て、慎重に審査を行いました。その経過と結果について、御
報告いたします。
請願第五号 三十人
学級編成の
早期取り組みに関する
請願並びに
請願第六号 三十人
学級実現を求める「
意見書」採択を要求する
請願は、
請願趣旨が同一と解されるので、ともに上程し、一括議題といたしました。
冒頭に、
請願第五号について、千九百十五名の追加署名があり、合計七千九百八十七名の署名になった旨の
報告をいたしました。
続いて、代表紹介議員の補足説明並びに
執行部の参考意見の後、質疑を許しましたところ、質疑では、「中教審の答申の方向では、
学級編成を市町村の教育
委員会の判断を尊重するという方向にかえていこうとする流れがある。教育
委員会として望ましいと思われる
学級編成の人数は、どれくらいと考えているか」との問いに対し、「望ましいという考え方は、単に学級の人数ではなく、教育課程の編成の仕方にあると考える。三十人学級は確かに理想だが、一学級の活力というものはどうあるべきかということを考えた場合に、ある教科では二学級を一緒に学習するとか、学年一緒にやるとかという弾力的な扱いがあって、初めて三十人学級が成立するものと思われる。したがって、今何人がよいのかということであれば、当面言われているのは三十人であるが、子どもの活力ができ、好奇心が伸び、問題を解決していく力がつくためには、教育課程の編成に対しての弾力的な扱いを含んだ上での
学級編成というように考えている」との
答弁がありました。
質疑を終結し、
討論を許しましたところ、「四十人を下回る少人数学級を、全国で二十八県が検討するという、全国的な傾向もある。財源の問題、教室が要る、教員が要るという問題はあると思うが、当面四十人を下回るという意味で、三十五人程度の
学級編成で教師と子どもたちが本当に交流ができる少人数の
学級編成に取り組む方針に賛成するので、この
請願の採択に賛成する」との
討論や、「今の学級規模は、法律で四十人とされていて、この基準によって国庫から教職員の給料が出ている。この基準以下の
学級編成を組もうとすると、当然お金の面で困難が生じ、しかも今の制度だと、市町村は県の認可なしに自主的に少人数の学級を組むことができない仕組みになっている。今市が独自でやれるのは、チーム・ティーチングが精いっぱいのところだと思う。国の責任で三十人学級にするのが大切だと思う。三十人学級を実現して、子どもたちが学ぶことの楽しさが体験できるような学校にしていくことが必要だと思うので賛成する」との
討論。また、「基本的には教職員が多くなるということで、それだけ教育現場が手厚くなるので賛成だ。ただ統一的に三十人だとか三十五人だとかではなく、個々が違うだけに柔軟な教育体制をいかにとれるか、このことの方がむしろ大切なのではないか。そういう意味で加配教員が必要に応じて配置されている。運営の仕方についての工夫がぜひ必要であり、その一つがチーム・ティーチングだと思うが、そのことを念頭に入れていただきたいという意見を付して賛成する」との
討論がありました。
討論を終結し、採決の結果、
請願第五号 三十人
学級編成の
早期取り組みに関する
請願並びに
請願第六号 三十人
学級実現を求める
意見書採択を要求する
請願は、賛成全員で採択すべきものと決しました。
以上で、経済教育常任
委員会の
委員長報告といたします。
○
議長(
白木博君) 以上で
委員長報告は終わりました。
───────────── ● ─────────────
一、
委員会付託(
請願第七号)
○
議長(
白木博君) 総務常任委員長から
委員会において目下審査中の
請願第七号につき、
会議規則第百三条の規定により、議会閉会中の継続審査の申し出があります。
おはかりいたします。
請願第七号を委員長から申し出のとおり議会閉会中の継続審査に付することに御異議ありませんか。
(「異議なし」との声あり)
○
議長(
白木博君) 御異議なしと認めます。よって
請願第七号は委員長からの申し出のとおり議会閉会中の継続審査に付することに決しました。
───────────── ● ─────────────
○
議長(
白木博君) これより
請願第五号並びに
請願第六号についての
委員長報告に対し、質疑を行います。質疑はありませんか。
(「質疑なし」との声あり)
○
議長(
白木博君) これをもって、質疑を終結いたします。
───────────── ● ─────────────
○
議長(
白木博君) これより
討論を行います。
討論はありませんか。
(「
議長、十二番」と呼ぶ者あり)
○
議長(
白木博君) 十二番 伊藤正博君。
(十二番 伊藤正博君登壇)
◆十二番(伊藤正博君)
請願第五号について、ただいまの経済教育常任委員長の
報告に対し、賛成の立場で若干の意見を付し、
討論を行います。
委員長報告にもありましたが、この
請願が提出されて以降、新たに千九百十五名という人々の追加署名があり、合計にして七千九百八十七名という、短期間にて八千名に近い多くの人々の署名になった旨の
報告がありましたが、今子どもたちの教育に対する市民、あるいは親の関心がいかに高いかを示すものであると思うわけであります。
請願趣旨にもありましたように、四十人定員を下回る少人数学級を編成することが一人一人の個性を伸ばしていく、豊かな教育環境を実現できる機会であるという趣旨であり、このことを否定する人はいないと思います。
今期定例会での一般質問でも、複数の議員から三十人
学級実現に向けてのいろいろな角度から質問がありました。確かに三十人学級を実現するには、教室の問題、教師の数の増員など、財源が大きな課題であることは間違いないわけですが、
請願趣旨にもありますように、移行措置として、三十五人学級の
早期実現に向け、本市が全国あるいは県下でのモデル都市になるよう、ぜひ前向きに県教委とともに、今後十分議論、検討をしていただきたいことを強く申し上げまして、賛成の
討論といたします。
○
議長(
白木博君) 三番
小沢美佐子君。
(三番
小沢美佐子君登壇)
◆三番(
小沢美佐子君) 私はただいまの経済教育常任
委員長報告に賛成の立場で
討論を行います。
今、子どもたちを取り巻く状況は深刻です。いじめ、不登校、援助交際から、最近では殺人という問題まで起きてきており、まさにこれは日本社会の社会的危機ともいうべき事態です。日本共産党は、人間を大事にする立場から、政党として、何よりも政府、文部省の教育政策を改め、憲法、教育基本法を、学校教育の中心に据えるべきだと主張してきました。教育基本法の前文では、「我らは、個人の尊厳を重んじ、真理と平和を希求する人間の育成を期する」とうたい、第一条の教育の目的では、「教育は人格の完成を目指し、平和的な国家及び社会の形成者として、真理と正義を愛し、個人の価値をたっとび、勤労と責任を重んじ、自主的精神に満ちた、心身ともに健康な国民の育成を期して行われなければならない」とその教育理念を述べています。
学校教育は、成長期にある子どもたちに知識と体力、情操を子どもの発達に即して身につけさせ、子どもたちが次の時代をみずからの力で創造できる人間として、育っていくことを助けることに専念するものでなければならないと思います。これこそが、憲法や教育基本法の示す、人間を大事にする教育の中心点です。この中心点を政府、文部省が踏みにじってきたところに最大の原因があるのです。
ことし七月末に、教育課程審議会が幼稚園、小学校、中学校、高等学校、盲学校、ろう学校、及び養護学校の教育課程の基準の改善についての答申を発表しました。今回の答申の重要課題の一つは、二〇〇二年からと予定されている学校週五日制完全実施に備えるためです。答申では、「真にゆとりのある教育を可能にするため、学習内容を三割前後削減した」と述べています。しかし、この答申に対して、現職の教師や元教師たちからは、「履修困難な内容をそのまま残した」とか、「重要な内容だけを削減の対象とした」とか、「これでは子どもの負担はかえって増すだけ」とかの声が上がっています。現行の小学校の国語は、一年生から平仮名、片仮名、漢字の三種類の文字学習を並行して行うなどの詰め込みで、スピード授業を余儀なくされています。平仮名を一通り学ばせるには、最低でも八十時間前後必要だということです。一年生の場合、さらに漢字を八十字も学び、一時間に四字も五字も扱う計算になります。先生たちの実感では、新しい漢字は、低学年で一時間にせいぜい二個、高学年でも二個から三個が限界だということですが、漢字が多すぎるとの現場からの声にも、答申では答えず、現行の千六字から減らしていないのです。このように厳選は基礎的な学習を軽視する一方、難しい学習内容を残しています。さらに答申は、小学校から習熟度別学級を可能にすると言っておりますが、これはできる子、できない子でクラスを分けることであり、早くから差をつける内容となっています。中教審の答申は、こうした問題点がある一方で、学級定数については、県の教育
委員会の認可方式を改め、事前協議制、または届け出制によって実施できるようにするものです。これは三十人学級をかたくなに拒否し続けた文部省の態度に風穴をあけるものです。現在の硬直したやり方と比べ、前進したものと思います。
学級編成基準のある国の
学級編成では、小学校一年生の
学級編成で、イタリア十五人、ノルウェー十八人、ルクセンブルク十八人、オーストリア十八人、レバノン十九人、オーストラリア二十名、カナダ二十五人という具合です。アメリカの場合、学級規模は州ごとに異なりますが、大体が一年生で二十人から二十五人前後です。世界の常識は二十人前後であり、日本の四十人は教育の後進国であり、恥ずかしい限りです。今重要なのは、高度に競争的な教育制度を根本的に改革することです。そして、三十人学級の実現を初め、学校教育を子どもたちにとって、物事がよくわかり、学ぶことの楽しさを体得できるような場とする改革が求められていると思います。
以上申し上げまして、賛成の
討論といたします。
○
議長(
白木博君) これをもって、
討論を終結いたします。
───────────── ● ─────────────
○
議長(
白木博君) これより採決を行います。
請願第五号並びに
請願第六号について、
委員長報告は採択であります。
おはかりいたします。
請願第五号並びに
請願第六号を
委員長報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
(
賛成者起立)
○
議長(
白木博君) 起立全員であります。よって、
請願第五号並びに
請願第六号は
委員長報告のとおり決しました。
───────────── ● ─────────────
○
議長(
白木博君) これより暫時休憩いたします。
(休憩) 時に午前十一時十二分
───────────── ● ─────────────
(再開) 時に午前十一時十三分
○
議長(
白木博君) 休憩前に引き続き
会議を開きます。
───────────── ● ─────────────
一、
日程追加(市議第五号)
○
議長(
白木博君) ただいまお手元に配付したとおり市議第五号が提出されました。
おはかりいたします。この際、市議第五号を日程に追加し、議題といたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
(「異議なし」との声あり)
○
議長(
白木博君) 御異議なしと認めます。よってこの際、市議第五号を日程に追加し、議題とすることに決しました。
───────────── ● ─────────────
第一、市議第五号
○
議長(
白木博君) 市議第五号を議題といたします。
─────────────────────
【
議案掲載省略】
─────────────────────
○
議長(
白木博君) 職員の朗読を省略し、
提出者の説明を求めます。
二番
田中雅生君。
(二番
田中雅生君登壇)
◆二番(
田中雅生君) 市議第五号 三十人
学級編成の
早期実現を求める
意見書について、案文を朗読して、説明といたします。
三十人
学級編成の
早期実現を求める
意見書(案)
少年犯罪、いじめ、自殺、不登校発生などの一因に人間同士の関わりの希薄さが考えられる。少子化、核家族化の現代ではあるが、子どもたちが人と人との関わりを覚えるのは主に家庭であり、それを補えるのは地域と学校である。その学校において、子ども同士、また教師と生徒が関わろうとしても、四十人学級では、一人ひとりが密に関わることが難しい現状になっている。
また現在行われている四十人定員は、少子化によってクラス数が減少し、教職員の減員という事態を生みだし、教師の抱える負担を増している。
未来の社会を担う心豊かな子どもの育成は、国の重要課題であり、財政的理由で左右されるべき問題ではない。少子化の今こそ、学級の定員数を減らして、一人ひとりの個性を伸ばしていく豊かな教育環境を実現できる機会である。
よって、政府におかれては、当面移行措置としての三十五人学級の実現と、ゆとりある教育が望める三十人学級の
早期実現をされるよう、地方自治法第九十九条第二項の規定により
意見書を提出する。
議員の皆さんの御賛同をよろしくお願いします。
○
議長(
白木博君) 以上で説明は終わりました。
───────────── ● ─────────────
○
議長(
白木博君) これより質疑を行います。質疑はありませんか。
(「質疑なし」との声あり)
○
議長(
白木博君) これをもって質疑を終結いたします。
───────────── ● ─────────────
一、
委員会付託省略(第一、市議第五号)
○
議長(
白木博君) おはかりいたします。ただいま議題の市議第五号については、
委員会付託を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
(「異議なし」との声あり)
○
議長(
白木博君) 御異議なしと認めます。よって、ただいま議題の市議第五号については、
委員会付託を省略することに決しました。
───────────── ● ─────────────
○
議長(
白木博君) これより
討論を行います。
討論はありませんか。
(「
討論なし」との声あり)
○
議長(
白木博君) これをもって、
討論を終結いたします。
───────────── ● ─────────────
○
議長(
白木博君) これより採決を行います。
おはかりいたします。市議第五号を原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
(
賛成者起立)
○
議長(
白木博君) 起立全員であります。よって、市議第五号は原案のとおり可決されました。
───────────── ● ─────────────
一、
可決意見書の取り扱い
○
議長(
白木博君) おはかりいたします。ただいま可決されました
意見書の取り扱いについては、これを
議長に御一任願いたいと思います。これに御異議ありませんか。
(「異議なし」との声あり)
○
議長(
白木博君) 御異議なしと認めます。よってそのように取り計らいます。
───────────── ● ─────────────
一、閉会
○
議長(
白木博君) 以上で
今期定例会に付議された事件はすべて議了いたしました。本日の
会議はこれをもって閉じ、
平成十年第四回
各務原市議会
定例会を閉会いたします。
(閉会) 時に午前十一時十七分
───────────── ● ─────────────
(閉会式)
◎
議会事務局長(丹羽忠夫) 御起立をお願いいたします。
ただいまから
平成十年第四回
各務原市議会
定例会の閉会式を行います。
◎市長(森真君)
平成十年第四回市議会が閉会するに
当たりまして、ごあいさつを申し上げます。
本議会におきまして、議員各位におかれましては、提出各議案について、慎重かつ御熱心な御討議をちょうだいし、適切な御決定をいただきまして、心から感謝を申し上げるところであります。執行に
当たりましては、議会の意を体し、慎重に執行してまいりますので、よろしくお願いを申し上げます。
なお、このたび米国サウスダコタ州及びワイオミング州両知事から私に対して意見交換及び先進地視察の招聘状がまいりました。テーマは、一つ、二十一世紀環境共生都市像について。二つ、ビジターズインダストリーの振興について。三つ、国際地域間交流についてでございます。したがいまして、十月十一日、日曜日の夕方から十九日夕方まで米国を訪問いたしますので、あらかじめ御案内を申し上げます。どうもありがとうございました。
○
議長(
白木博君) 昨日から台風の心配がされております。私はこの台風がくるたびに、宮沢賢治の歌を思い出すわけであります。「雨にも負けず、風にも負けず、雪にも、暑き夏にも負けず」という言葉がありますが、どうぞ今までのこの残暑厳しい折、おのおの議員の方々が市民福祉向上のために御努力をいただきまして、この秋には体を十分養って、一層市民福祉に向上されるよう、お願いをしておきます。
今市長からもお話がありました、今
定例会においては、十三人の多くの同僚議員からの発言がございました。
執行部におかれましては、この発言を十二分に把握されまして、市勢発展のために、一層御努力されることをお願いして、閉会のごあいさつといたします。ありがとうございました。
◎
議会事務局長(丹羽忠夫) これをもちまして閉会式を終わります。
───────────── ● ─────────────
右
会議録の正当であることを認め左に署名する。
各務原市議会議長 白木 博
各務原市議
会議員
田中雅生