恵那市議会 > 2012-12-19 >
平成24年第4回定例会(第3号12月19日)

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  1. 恵那市議会 2012-12-19
    平成24年第4回定例会(第3号12月19日)


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    平成24年第4回定例会(第3号12月19日) 平成24年第4回恵那市議会定例会会議録〔第3号〕                                 平成24年12月19日 ────────────────────────────────────────────     議 事 日 程(第4号)                        平成24年12月19日(水)午前10時開議     第1         会議録署名議員の指名     第2         一般質問 ───────────────────────────────────────────   1 本日の会議に付した事件    議 事 日 程(第4号)     日程第1       会議録署名議員の指名     日程第2       一般質問 ───────────────────────────────────────────   1 出 席 議 員      1番  西 尾   努 君       2番  中 嶋 元 則 君      3番  近 藤 純 二 君       4番  橋 本 平 紀 君      5番  深 萱 安 信 君       6番  千 藤 安 雄 君      7番  遠 山 信 子 君       8番  安 藤 直 実 君      9番  鵜 飼 伸 幸 君      10番  後 藤 康 司 君
        11番  林   忠 義 君      12番  小 澤 建 男 君     13番  町 野 道 明 君      14番  畑 村 眞 吾 君     15番  堀 井 文 博 君      16番  荒 田 雅 晴 君     17番  堀   光 明 君      18番  水 野 功 教 君     19番  堀     誠 君      20番  柘 植   羌 君 ───────────────────────────────────────────   1 欠 席 議 員       な し ───────────────────────────────────────────   1 説明のため出席した者の職氏名     市 長        可 知 義 明 君     副市長        三 宅 良 政 君     総務部長       大 塩 康 彦 君     企画部長       小 嶋 初 夫 君     市民福祉部長     纐 纈 誉資年 君     医療管理部長     鈴 木 雅 博 君     経済部長       安 江 建 樹 君     建設部長       安 田 利 弘 君     水道環境部長     古 山 敦 啓 君     総務部次長      渡 辺 厚 司 君     企画部次長      門 野 誠 一 君     市民福祉部次長    樋 田 千 浪 君     医療管理部次長    藤 井 輝 彦 君     建設部次長      可 知 孝 司 君     水道環境部次長    遠 藤 俊 英 君     ぎふ清流国体推進本部長                小 栗   悟 君     岩村振興事務所長   伊佐地 陽 一 君     山岡振興事務所長   宮 地 浩 二 君     明智振興事務所長   河 越 一 男 君     串原振興事務所長   堀   和 昭 君     上矢作振興事務所長  小 椋 義 孝 君     会計管理者      西 尾 昭 治 君     教育委員長      井 口 道 雄 君     教育長        大 畑 雅 幸 君     教育次長       小 林 規 男 君     教育次長       児 玉 光 弘 君     消防長        井 上 源 二 君     農業委員会事務局長  柘 植 和 美 君     代表監査委員     市 岡 孝 之 君     監査委員事務局長   三 浦 幸 慈 君 ───────────────────────────────────────────   1 職務のため出席した事務局職員     議会事務局長     加 藤 勝 巳 君     議会事務局次長    可 知 昌 洋 君     議会事務局書記    井 手 成 之 君     議会事務局書記    和 田 友 美 君     議会事務局書記    樋 田   誠 君 ────────────────────────────────────────────                 午前10時00分 開議 ○議長(柘植 羌君) おはようございます。これより本日の会議を開きます。  日程に入る前に、諸般の報告をいたします。  地方自治法第121条の規定により、本日説明のため出席する旨、報告のありました者を一覧表としてお手元に配付しておきましたので、ごらん願います。  出席一覧表のうち、経済部次長の各務一彦君は、公務のため欠席の届け出がありましたので、ご了承願います。  以上で諸般の報告を終わります。  ここで、新しく教育委員長及び教育長になられました諸君から発言の申し出がありましたので、許可いたします。  まず初めに、教育委員長・井口道雄君。              (教育委員長・井口道雄君 登壇) ○教育委員長(井口道雄君) おはようございます。このたび12月16日より、教育委員長という大変責任の重い立場につくことになりました井口道雄と申します。教育委員にさせていただいて4年目を迎えております。68歳になりました。  先日の可知市長さんの所信表明に安心して住み続けられるまち、住んでよかったまちという一節がございます。私の立場、教育行政の立場から、学校教育を例にとってお話させていただければ、児童生徒ひとりひとりにとって安心して学び続けられる学校、学んでよかったと思える学校づくりに通じていくのではないかなというふうに考えております。  いずれにしましても、浅学非才の微力な私にとって教育行政を推進するに当たって、皆様方の格別のご支援、ご指導をいただかなければ進めることはできません。そのお力添えをいただいて、微力ですけれどもこれからの教育行政の推進、充実、発展に全力を尽くしてまいりたいと思います。どうか、よろしくお願いいたします。(拍手) ○議長(柘植 羌君) 教育委員長の挨拶を終わります。  次に、教育長・大畑雅幸君。              (教育長・大畑雅幸君 登壇) ○教育長(大畑雅幸君) 教育長を拝命しました大畑雅幸と申します。大変な重責に身が引き締まるといいますか、縮こまってなくなってしまいそうなぐらいの気持ちでおります。  西尾前教育長さんのように全てに目配りをして緻密な仕事というのは、今の私には到底まだできないだろうなと思っておりますが、豊富な知識と、そして県内では最も行政経験の長い可知市長さんのご支援を賜りまして、これまた恐らく県内では最も若輩の私だと思いますけれども、精いっぱい教育行政に全力を尽くしていきたいと思います。10年、20年先の恵那市がどういうふうになるかというようなことを考えながら進めてまいりたいと思います。ご指導とご支援をよろしくお願いいたします。(拍手) ○議長(柘植 羌君) 教育長の挨拶を終わります。  次に、12月15日付発令された人事異動により教育次長になられました児玉光弘君に自席にて自己紹介をしていただきます。 ○教育次長(児玉光弘君) おはようございます。このたび教育次長の職を仰せつかりました児玉光弘と申します。よろしくお願いいたします。 ○議長(柘植 羌君) 教育次長の自己紹介を終わります。 ────────────────────────────────────────── ○議長(柘植 羌君) 日程第1 会議録署名議員の指名を行います。  会議録署名議員は、会議規則第80条の規定により、3番・近藤純二君、13番・町野道明君を、12月19日及び12月20日の2日間、指名いたします。 ────────────────────────────────────────── ○議長(柘植 羌君) 日程第2 一般質問を行います。  一般質問の通告者は、お手元に配付いたしましたとおり9名であります。  本日の質問者は、質問順序1番、安藤直実さんから6番、水野功教君までとし、12月20日は、7番、小澤建男君から9番、後藤康司君までといたします。  質問者及び答弁者は、申し合わせ時間を厳守され、簡潔に発言されるようお願いいたします。  それでは、質問順序表により発言を許可いたします。  8番・安藤直実さん。 ○8番(安藤直実君) 8番、市民ネット安藤直実です。改選後初めての一般質問になります。まずは、市長におかれましては3期目の当選、おめでとうございます。恵那市のリーダーとしてこの4年間、将来の子どもたちに誇れる恵那市を目指して、より一層頑張っていただきたいと思います。  私たち議員も市長と同じく市民の皆さんから負託を受けました。議員の数も4人減りました。ますます責任の重さ、重圧を感じておりますが、将来を見据えた恵那市のために、市民福祉の向上のため4年間一生懸命務めさせていただきます。よろしくお願いいたします。  今議会は3標題について質問いたします。  まず初めに、市民の健康づくりについてお尋ねをいたします。  私は、選挙期間中街宣車で各地を回りました。その中で、上矢作地区に行ったときのことです。80歳近い高齢者の皆さんが10人くらいで、地域のゲートボール場で和気あいあいと集っておられました。お話したところ、多少の持病があっても、こうやってゲートボールを楽しめて本当にうれしいよ、そういった声をお聞きしました。  私は、この方々に会って、これだと思いました。このように、皆さんのように健康寿命を延ばしていくことは、生涯にわたる市民の幸せづくりだと思いました。  恵那市は県内でもトップクラスに入る高齢先進市です。健康づくりが増え続ける社会保障費対策の一助ともなると思います。全国に発信できるような健康づくりを恵那市から展開していただきたいと思います。  恵那市は、平成17年に健康づくりの基本計画として、このような恵那市いきいきヘルシープランをつくりました。現在、これを検証しながら次の計画を策定中というふうにお聞きしております。大事な健康づくりの基本計画です。それに関連しまして順番に質問いたします。  初めに、恵那市の国民健康保険の中で、市民の皆さんの健康状況はどうか。また、医療費の状況はどうか、お尋ねいたします。生活習慣病と言われておりますがん、そして心臓疾患、脳血管疾患、糖尿病について、平成18年と23年のデータの中で、件数と費用の推移を教えてください。  また、その状態が岐阜県21市の中で比較しますと、どれぐらいの位置に当たるのか、それも加えてお尋ねをいたします。 ○議長(柘植 羌君) 答弁を求めます。  市民福祉部長纐纈誉資年君。 ○市民福祉部長纐纈誉資年君) それでは、私のほうから今、議員が言われました4つの疾患についての状況をご説明いたします。  まず最初に、悪性新生物、いわゆるがんでございますが、データは年間を通してはなかなか難しいものですから、毎年5月の1カ月間の疾病の統計、主要疾患別医療費というのがございまして、そこからとっておりますので、お願いいたします。  18年度も23年度も5月の状況で比較をいたします。がんにつきましては、件数が平成18年度は893件、23年度の5月は1,173件ということで、比較しますと131.4%ということで増えております。費用につきましても、平成18年度は7,989万9,000円ほどでございました。これが23年度になりますと1億1,732万円で、146.8%というような状況です。  で、かかられた市民の方1人当たりの単価にいたしますと、平成18年度は1件当たり8万9,500円、平成23年度では10万円ということで、これも増えまして、111.8%というような状況でございます。これは、県下の中の順位はどうかということでございますが、県内の順位につきましては、年間の医療費の高い順からということで、県下21市中9位に位置しております。高いほうに入っております。  心疾患につきましても、同じく平成18年度は1,985件の件数で、23年度が3,262件、164.3%ということで非常に増えております。さらに、費用につきましては、平成18年度は6,443万9,000円、これが平成23年度になりますと1億5,239万3,000円ほどで、236.5%というふうに高い伸びとなっております。  また、1件当たりの費用につきましても、3万2,500円が、平成23年度では4万6,700円ということで、143.9%というような伸びになっております。県下の順位は、県下21市中7位ということで、非常にこの辺の疾患も多い状況でございます。  それから、脳血管疾患につきましては、件数が平成18年度が1,455件、23年度が2,338件で、160.7%、費用につきましては、6,609万2,000円が8,028万6,000円ほどで、これも増えておりまして121.5%です。  しかし、早期発見、早期治療の効果があらわれていると思いますが、1件当たりの費用は4万5,400円が、平成23年度では3万4,300円と減少し、比較しますと75.6%となっています。県下の順位は15位ということで、これは後ろのほうになっております。
     また、糖尿病につきましても、同じく平成18年度が1,425件、これが23年度では1,728件で、件数は121.3%と増えております。費用も4,015万9,000円が4,700万円ということで、117%増嵩しておりますが、これも脳血管疾患と同じく早期発見、早期治療ということで非常に効果があらわれると思いますが、平成18年度では1件当たり2万8,200円のところが、平成23年度では2万7,200円と若干減少し、96.5%という状況でございます。県下でも順位は13位ということで、半分より以下ということで、この2つの疾患については若干活動の効果があらわれているというふうに感じております。以上でございます。 ○議長(柘植 羌君) 安藤直実さん。 ○8番(安藤直実君) 今、部長が答弁されたのは、議員の皆さんのお手元に、このように資料にまとめてありますので、またごらんください。  私は、今言われました心疾患、特に費用額が236.5%と5年間で伸びている。そんなような、これは一番大変厳しい状況だと思いますが、患者の件数も年を追うごとにどんどん増えている。そういった状況を知って大変ショックを受けました。だからこそ健康の取り組みは緊急の課題だというふうに思ったわけです。恵那市の国民健康保険は今年度も恵那市の税金から6億円ほど繰り入れをしております。病気の重症な人が増えれば増えただけ税金の投入も多くなります。  私は、このような現状のデータをもっと多くの市民の皆さんにしっかりお知らせして、まず知っていただくということが大事だと思っています。市として、この現状を多くの皆さんにお知らせしていますでしょうか。また、お知らせする機会をもっと増やしていただけないかと考えますけれども、どのようでしょうか、お尋ねいたします。 ○議長(柘植 羌君) 市民福祉部長纐纈誉資年君。 ○市民福祉部長纐纈誉資年君) 今言われましたような状況をどういう形で市民に示しておるかということですが、現状といたしましては、恵那市国民健康保険運営協議会という会がございますが、そこへの報告、あるいは、総合計画の市民委員会の中での説明という形で、今はしております。  が、今、議員言われますように、広く市民に知っていただくためには、今後、公表の手段としまして、恵那市のホームページ、あるいは、広報えな、それからケーブルテレビの活用を検討して、広く市民へ医療の実態をお知らせしていくこととともに、各種検診への受診を今後もさらに促していきたいというふうに思っております。以上です。 ○議長(柘植 羌君) 安藤直実さん。 ○8番(安藤直実君) お知らせしていただけるということでした。やはりまず現状の課題というのを皆さんがしっかり認識していただくということが大事だと思いますので、ホームページ、広報えな、ケーブルテレビとたくさんの媒体を使ってぜひ広報をお願いいたします。  次に、この計画は平成17年に、いきいきヘルシープランとしてつくったようですが、次の計画づくりの前に、しっかりと検証しなくてはいけないと思います。ここにいきいきヘルシープランの概要版があります。この中を見ますと、平成17年度から5年後の平成22年までに達成する目標が6種類示してあります。それぞれ1つ、肥満のある人は減少したか。2つ目、運動習慣のある人は増えたのか。3つ目、日常生活の歩数は増えたのか。4つ目、基本健診受診者は増えたのか。5つ目、塩分の摂取量は減ったか。6つ目、多量に飲酒する人は減ったか。この6つの目標が示してあります。このそれぞれの達成状況というのはどうなったのか、教えていただきたいと思います。 ○議長(柘植 羌君) 答弁を求めます。  市民福祉部長纐纈誉資年君。 ○市民福祉部長纐纈誉資年君) 今、6つの指標についてお尋ねいただきましたが、ちょっと私が今お答えできるのは3つでございますので、よろしくお願いします。  肥満者の減少につきましては、BMIの25以上ですが、これが計画時点では、男性で22.6%、目標を15%としておりましたが、23年度では23%ということで、計画時よりも悪化しております。それから、女性につきましては、計画時が16.3%で、目標を10%としておりました。これにつきましても平成23年度は14%ということで、若干の減少であったということで、まだまだ効果は出ておりません。  それから、運動習慣のある人の増加につきましては、男性のほうが11%ほどの方が、23年度では31.4%まで増加しておりますし、女性につきましても10.6%が23年度では23.7%という形で、計画当初の2倍に増加しております。  しかし、計画では、男性は39%、女性は35%を目指しておりましたので、まだ目標には達していない状況でございます。  3つ目ですが、基本健診の受診率については、平成20年度より特定健診に引き継がれました。平成23年度は40.1%ということで、国の目標が60%ですので、まだ20%ほど達していないのが状況でございます。  そういう中で、健診結果では、先ほど言いましたが、糖尿病の重症化リスクでありますHbA1cが7.0以上の方が2.3%から、23年度では1.6%と、3割近く減少しております。また、人工透析者のうち糖尿病の合併症でもある糖尿病性腎症の新規の割合が、計画時は63%でございましたが、23年度では25%というふうに減少してきております。こういう結果になっておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(柘植 羌君) 安藤直実さん。 ○8番(安藤直実君) 6つ目標があったわけですけれども、今、3つ教えていただきましたが、それぞれ達成していないというもの、また、余りよくなかった。そういったような評価であったと思います。特に、基本健診、特定健診の受診率は県内では高いほうだと思いますけども、目標60%にはなかなか届いておりませんので、頑張っていただきたいと思います。  後の3つについては、これは後で教えていただけますでしょうか。  それでは、次の質問ですが、この計画の全体を通しての成果と課題、それを簡潔に、どのようにお考えでしょうか、お尋ねいたします。 ○議長(柘植 羌君) 市民福祉部長纐纈誉資年君。 ○市民福祉部長纐纈誉資年君) 成果につきましては、先ほど言いましたように、今、健康推進課のほうで広く市民の方にいろいろ啓蒙しながら受診していただく、早期発見に努めてきた結果、若干ではありますが、向上しておると思います。  ただし、課題としましては、高血圧Ⅱ度以上の方が7.6から7.3と、減少が非常に少ない。県下21市の中で見ますと、一番高い1位という悪い状況でございます。  今後は、特に高血圧の予防について強化していく必要があるというような課題を今持って、次期計画につなげていきたいと思っておりますので、お願いいたします。 ○議長(柘植 羌君) 安藤直実さん。 ○8番(安藤直実君) 高血圧の取り組みが課題と思っているという答弁でした。  市として、これから策定する次期のいきいきヘルシープランの重点目標について、どのように考えていらっしゃるでしょうか、お尋ねいたします。 ○議長(柘植 羌君) 市民福祉部長纐纈誉資年君。 ○市民福祉部長纐纈誉資年君) 次期計画の重点目標につきましては、国の基本的な方向性、健康寿命の延伸と健康格差の縮小の実現に向け、3つほどの内容で取り組んでいきたいと思っております。  1つには、生活習慣病の発症予防と重症化予防を図ると。2つ目には、社会生活を営むために必要な機能の維持及び向上を図る。3つ目には、社会環境の改善等の整備に取り組んでいくというこの3つを主にして、先ほど言いました市の健康課題であります高血圧につきましては、脳血管疾患虚血性心疾患など、あらゆる循環器疾患の主要な危険因子でもあるため、この高血圧予防に重点的に取り組むように考えておりますので、お願いいたします。以上です。 ○議長(柘植 羌君) 安藤直実さん。 ○8番(安藤直実君) 先ほど言われました課題に対して、高血圧を予防していく。そういった取り組みを重点にするといった答弁でありました。  次に、この計画づくりについての市民参加の状況をお伺いいたします。  健康は市民ひとりひとりにかかわることであり、市民が自ら実践をすることです。市の主要な計画は、今、計画段階から、市民が参加し意見交換をしながらつくる。そういった仕組みが随分恵那市は整っています。  このいきいきヘルシープランにも、2ページのほう、基本理念に書いてありますけども、計画の策定、取り組みには住民も積極的に参加し、行政と住民が一体となって進める。そのように書いてあります。恵那市の大事な計画づくりの計画について、そういった市民参加の考えはあるのかどうか、お尋ねします。 ○議長(柘植 羌君) 市民福祉部長纐纈誉資年君。 ○市民福祉部長纐纈誉資年君) まず、この次期計画につきましては、国の基本方向に沿って、ライフステージに応じた達成課題53項目について目標を定めていきたいと思っております。この期間、実施期間も10カ年、平成25年度から34年度までということで、5年ごとに検証評価を行っていくこととなります。  その計画につきましても、今、議員言われるように、市民がどこまで参加するかということでありますが、この目標の達成をするまでの過程です。目標の評価において、地域住民が主体的に参加し、その意見を積極的に健康増進の取り組みに反映できるように、健康づくり推進協議会というのを市は設置しております。この中で議論をしていただくことにしております。  ちなみに、この健康づくり推進協議会のメンバーでございますが、委員構成につきましては、医師会の代表の方、歯科医師会の代表、それから薬剤師会の代表、それから恵那保健所の代表の方、体力の面で恵那市体育連盟の代表の方、それから、教育委員会の代表の方に入っていただき、住民代表といたしましては、恵那市食生活改善連絡協議会のほうから代表に参画いただく、あるいは、恵那市自治連合会からも代表の方に参画いただいて、この計画についてご議論をいただきたいというふうに考えております。以上でございます。 ○議長(柘植 羌君) 安藤直実さん。 ○8番(安藤直実君) 今、市民参加の状況ということで、健康づくり推進協議会があるというふうにおっしゃいました。  その中で、住民代表として食生活改善協議会、そしてもう一つ自治連合会ということでしたけれども、やはり健康づくりの例えばボランティア活動をやっている方、そういった関心のある市民の方もいらっしゃると思います。当て職もいいですけれども、そういった実際に携わっている方にぜひ入っていただきたい、そのように思いますけれども、その点について答弁をお願いします。 ○議長(柘植 羌君) 市民福祉部長纐纈誉資年君。 ○市民福祉部長纐纈誉資年君) 先ほど申しましたように、この健康づくり推進協議会の設置規定の中の委員会構成が、先ほど申しましたとおりでございます。  そういう中で、今、議員言われるように、これからは積極的にもっと広く市民の方の参加も必要かと考えますので、それは今後の課題とさせていただいて、次期計画策定あるいはその中間での見直しの時点でのそれまでの検証の中に参画いただけるようなことを検討していきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(柘植 羌君) 安藤直実さん。 ○8番(安藤直実君) ぜひ前向きな検討、広くかかわっている住民を入れるということをお願いしたいと思います。  次に、特定健診についてお尋ねをいたします。  今、受診率、そして、保健指導率の向上を目指して頑張っているところですが、メタボ対策と言われているこの特定健診ですけれども、特に、主にどのような病気の重症化を防いでいくか、それについてお尋ねいたします。 ○議長(柘植 羌君) 市民福祉部長纐纈誉資年君。 ○市民福祉部長纐纈誉資年君) 特定健診のほうでございますが、これも先ほどと重複しますが、特に恵那市は、先ほど言いましたように、県下21市中、血圧Ⅱ度、これは血圧の高いほうが160から179の方、低いほうの血圧が100から109の割合が県下で一番高いというようになっております。お配りしております資料の下段にございますように、血圧Ⅰ度というのが140から159、Ⅲ度が180以上。というわけで、1、2、3の真ん中ですが、ここが非常に高い状況でございます。  高血圧は、先ほど言いましたが、脳血管疾患や心疾患を含む循環器疾患を引き起こす危険要因であります。がんと並んで主要死因として大きな割合を占めております。これからは、単に死亡を引き起こすんじゃなく、急性期治療や後遺症治療に医療費が増嵩するため、この早期発見、早期治療が求められているということが今の課題でございます。まず、恵那市が取り組まなきゃならないのは、ここではないかと考えております。以上です。 ○議長(柘植 羌君) 安藤直実さん。 ○8番(安藤直実君) そのためには、健診そのものの精度を高めること、そして、充実していくということが重要と考えます。その辺について、恵那市としてどのようにしていくか、方向性あるのかどうか、お尋ねをいたします。  例えば、検診項目を追加するとか、予防効果の高い年代に受診を勧めるとか、経済負担のない料金設定にする。そういった検診そのものを充実する。そういった方向性についてお尋ねいたします。 ○議長(柘植 羌君) 市民福祉部長纐纈誉資年君。 ○市民福祉部長纐纈誉資年君) 循環器疾患発見のためには心電図検査の実施というのがあります。特定健診の今までの受診では、前の年に検査結果によりお医者さんが必要と判断した場合を対象としておりましたが、恵那市では、独自で来年度から前年度の結果にかかわらず高血圧等で医師が必要と判断した対象者の方及び40歳、45歳、50歳、55歳、60歳の節目年齢の方には心電図を実施することをしたいと考えております。これによりまして発症を見逃すことなく重症化予防につなげていきたいというように考えております。  また、検診項目ですが、特定健診は特に40歳から55歳の受診率が平均を大きく下回っております。受診項目の充実を図るほか、集団検診の回数を来年度はさらに増やし、それから、大腸がん検診につきましても、希望される方については特定健診と同時に行うというようなことも考えていきたいと思っております。  こういう形で少しでも受診しやすい環境をつくり、受診率の向上を目指していきたいと今考えておりますので、お願いいたします。以上です。 ○議長(柘植 羌君) 安藤直実さん。 ○8番(安藤直実君) 今の答弁は心電図検査、これを節目、40、45、50、そういった段階の方たちにしていただくような充実を図ると。後は、40から55歳、そういった方たちに対しての健診の機会を増やしていくと、そういった答弁がありました。  最後に、市長さんにお伺いします。  恵那市は合併以前、健康都市宣言をしていた、そういった記憶がありますが、私は、こういった恵那市の状況を見て、再度、この健康都市宣言を目指していく。そういったことも必要ではないかと思いますが、その点についてお尋ねをいたします。 ○議長(柘植 羌君) 市長・可知義明君。 ○市長(可知義明君) かって恵那市が健康都市宣言をしたことがございます。今、部長が答弁しましたように、恵那市民は決して健康状態がいい状況ではありません。国が発表した健康寿命、これは日常生活に制限のない健康状態をいいますけども、それは男性が70.42歳、女性が73.62歳ということで、平均寿命と比較すると約10年差があります。その10年間はどうなるかというと、やはり今、医療費をかけて健康を保つことになりますので、その寿命の差を縮めるということが一番大事だと思います。  私は人の幸せというのは、元気で長生きすること。これだと思いますね。そのためには、やっぱり健康でなければならないということで、常に健康をひとりひとりが管理していただくことが一番大事だと。そのためは、早目に受診をしていただくということもございます。  今回の恵那病院の再整備には健康管理センターも設置をする考えでございますので、市民の皆さんになるべく早く健診を常にやっていただきまして、予防をしていただきたいと、こう思っています。  健康都市宣言のご質問がございました。私も、このことについてはぜひやっていきたいと、このように思っておりますけれども、ただ宣言するだけではだめですので、それをいかに実現していくかということで、常に市民の皆さんが健康を管理して、そして、それを持続していく。そういうことを市民の中で運動として展開していただく。そういうことを含めて、健康都市宣言を、日本一健康な都市を目指してということで宣言に向けて前向きに検討していきたいと、このように思っておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(柘植 羌君) 安藤直実さん。 ○8番(安藤直実君) ありがとうございました。市長さんはみずからウオーキングされているとか、しっかり健康管理をされているというふうに聞いておりますし、4年間のうちどこまで、早く、できるだけ早くやっていただくことをお願いしまして、この質問を終わります。  次に、標題2、教育委員会についてお尋ねをいたします。  期待をされる役割として、主に福祉部所管の学童保育事業との連携についてお尋ねをいたします。  私は学童保育の充実について何度も一般質問で取り上げてまいりました。おかげさまで、施設面での課題が大きかった長島の学童保育については、ことし施設移転のための予算がつきました。  しかしながら、移転先を決めるのに担当の福祉部の担当課は大変苦労している状況がありました。その理由の一つとしまして、施設整備については福祉部局だけではなかなか進められず、教育委員会、学校教育課との横の連携が大変強く必要とされている、そういった現実があったからではないかと思います。  そのような中で、今回の質問は教育委員会のほうにお尋ねをいたします。平成19年に恵那市放課後子どもプラン基本指針ができました。それによりますと、学童保育施設の場所の選定については、運営組織が学校等公共施設の使用を望んだ場合、市は当該施設の余裕教室や余裕空間を積極的に調査・調整するとともに、可能な限り解放します。そういった文章があります。学童保育施設として最も理想的な場所は、子どもを預ける側から見れば、学校の中の敷地を利用することです。  そうなったときに、当然福祉部子育て支援課だけでは学校を調査することは難しい状況です。この指針によりますと、教育委員会が学校現場との適切なコーディネート役を果たす役割と責任があったと考えますけども、これまでそのような働き、動きがあったかどうか、お尋ねします。  また、今後市内の学童の設置されていない地区について、学校教育課としての取り組み姿勢をお伺いいたします。 ○議長(柘植 羌君) 答弁を求めます。  教育次長・児玉光弘君。 ○教育次長(児玉光弘君) よろしくお願いします。  子どもの放課後活動につきましては、横の連携として、放課後子どもプラン推進協議会で協議を重ねながら進めてまいりました。教育委員会としましても、事務局として社会教育課、委員として学校教育課教育研究所の副所長がかかわっております。ですので、学校現場との調整につきましても、学校教育課、できる限り行ってまいりました。  もう一つ、今後の市内の学童が設置されていない地区についての学校教育課としての取り組み姿勢についてですけれども、この所管課である子育て支援課と連携をして、子どもたちの状況ですとか、保護者の皆さんの声をお聞きしながら、その設置、それから充実に向けては努力をしていきたいなというふうに考えております。以上でございます。 ○議長(柘植 羌君) 安藤直実さん。 ○8番(安藤直実君) 今後努力をしていきたいと、できる限り協力していきたいという宣言、答弁でした。  次に、恵那市の子育て支援の主要事業としての学童保育ですが、これを部局を横断して私はチームとして進めていくことが必要と考えます。学校教育課として学童保育事業を円滑に進めるために、コーディネートする担当さんを明確にしていただきたいと思っていますけれども、その点についてはいかがでしょうか。 ○議長(柘植 羌君) 教育次長・児玉光弘君。 ○教育次長(児玉光弘君) 同じような答えになってしまうかもしれませんけれども、コーディネートをする、しない、その担当につきましては、その時々の状況ですとか、目的等に応じてということになりますので、ちょっとここでは誰が担当ということは即答はできませんけれども、さまざまな今後の学童保育事業を進めていく上に当たって、主管課の子育て支援課、それからまた関係各課、関係者の皆さんといろいろ協議をしながら進めていき、その中でおのずと担当というのも出てくるのではないかなと考えております。以上でございます。 ○議長(柘植 羌君) 安藤直実さん。 ○8番(安藤直実君) 少し抽象的なご答弁だったのでわかりづらいのですが、私は学校教育課の次長さんがしっかりコーディネート役として連携をとっていただきたいと、これは要望しておきます。  次に行きます。生涯学習のまちづくりを進めるために、公民館、コミュニティセンターのあり方について、お尋ねいたします。  恵那市の公民館はコミュニティセンターに名称変更いたしました。改めてそのようにした理由、役割を問い直して、地域自治を進める恵那市にふさわしい施設となってもらいたい、そのために提案をいたします。  恵那市は7月の組織改革の中で、職員3人の配置を生涯学習センターにされました。それを踏まえまして、地域自治区の活性化を進める今後、これからのコミュニティセンターが目指す役割を改めてお聞きいたします。 ○議長(柘植 羌君) 教育次長・小林規男君。 ○教育次長(小林規男君) コミュニティセンター制度につきましては、今ご案内がございましたように、23年4月から機構改革により教育委員会にこの制度を取り入れております。  名称につきましては、コミュニティセンターというふうにしておりますが、制度的には公民館を踏襲しておりまして、目的及び事業につきましては社会教育法に基づくものを基本としておるということでございます。  コミュニティセンターの役割ということでございますが、基本的には、地域の皆様方の集う、学ぶ、結ぶの場所となるということでございまして、目指すところでございますが、人づくり、地域づくりの拠点として各種団体や住民を結びつける役割が最も重要であるというふうに思っております。  その他、子育て支援でございますとか、福祉、防災、環境など、地域の課題を掘り下げていただきまして、その課題の解決に向けた学習、実践活動に地域住民の皆様方と一緒に活動していく拠点としての役割を果たしていただきたいというふうに思っております。
     また、生涯学習の実践の場として、コミュニティセンターが現在、市民三学運動を進めておりますその推進の担い手として、地域のとりまとめ、それから地域三学塾の開催等の役割を現在果たしていただいております。  また、コミュニティセンターの講座は来年度から生涯学習まちづくりセンターが行います市民大学における地域校としての役割を担っていくものと思っております。以上です。 ○議長(柘植 羌君) 安藤直実さん。 ○8番(安藤直実君) 教育委員会サイドにおかれましては、幅広いそういった役割があるというふうな理解をされているというふうに思いました。  私は、今年度の6月議会、後藤議員が質問されましたが、そのときの企画部長の答弁の中で「地域自治区制度を導入する恵那市のコミュニティセンターにおいては、まちづくりの拠点として地域協議会や実行組織の皆さんとともに地域計画を立案、実行しながら、総合的にまちづくり活動を支援することが最も大切な役割」と言われました。私は、そのように思います。  したがいまして、最も大切な役割をしっかり担えるふさわしい事務局、職員としては、協働のまちづくりを推進できる市長部局の職員ではないかと思います。地方自治法に基づく公の施設とすれば、公民館長という役職は不要だと思います。そういった意味で二重行政はなくなり、組織はスリムになりますし、当然、今迄の市民講座やサークル活動も同様のこともできると思います。方向性として、教育委員会の施設から市長部局の施設に変えていく、そういったことが必要ではないかと思いますけれども、その点についてお尋ねします。 ○議長(柘植 羌君) 教育次長・小林規男君。 ○教育次長(小林規男君) 地区のコミュニティセンターにつきましては、市民のまちづくりや生涯学習の拠点として、現在位置づけております。市民、三学運動の柱、求めて学ぶ、学んで活かすを実践する場所としての役割を担っていくということでございます。  現在、第2次行財政改革の行動計画の中で、コミュニティセンターの運営形態についての検討を行っております。これは直営で行う、または、地域への指定管理者制度を導入する、そのような協議を行っております。現在、この方針に基づきまして公民館運営審議会でありますとか、社会教育委員会でありますとかで協議・検討を行っております。早急に他市の事例も参考に、地域の課題解決また人づくりに望ましい施設ということで、そのための望ましい管理運営について、その所管も含めまして決定をしたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。以上です。 ○議長(柘植 羌君) 終わりました。  安藤直実さん。 ○8番(安藤直実君) 時間が来ました。1つ質問を残しましたけど、これで終わります。ありがとうございました。 ○議長(柘植 羌君) 安藤直実さんの質問を終わります。 ────────────────────── ○議長(柘植 羌君) 1番・西尾 努君。 ○1番(西尾 努君) 1番、恵那を考える会の西尾 努です。市民の皆様からのご支持をいただき市政に参加できる機会をいただきました。この4年間、市民の皆様の負託に応え、安心・安全なまちづくり、そして、福祉の向上に努めてまいります。どうぞ、よろしくお願いいたします。  本日は、2項目の標題について質問をさせていただきます。  まず初めの標題ですが、市立恵那病院再整備事業についてであります。  その中から、建設に当たっての質問をいたします。市民病院再整備に当たり、建設位置周辺地区は崩壊しやすい地質であり、十分な地質調査が必要と思われますが、どのような調査が行われるのか、お尋ねをいたします。 ○議長(柘植 羌君) 医療管理部長・鈴木雅博君。 ○医療管理部長(鈴木雅博君) 市立恵那病院の再整備事業でありますけれども、設計業者にプロポーザルを行いまして、着手をしたところでございます。  地質調査につきましては、病院建設の基礎資料といたしまして、ボーリング調査1カ所と、それから土質の分布を明らかにいたします弾性波検査というものを、現在行っております。造成及び建築設計に必要な調査につきましては、設計委託の中に含まれておりまして、今後、行うことになりますけども、その調査はどういったものを行うかといいますと、ボーリング調査と免震設計に必要な弾性波速度検層、こういった2つの種類の地質の調査を行っていくこととしておりますので、よろしくお願いしたいと思います。以上でございます。 ○議長(柘植 羌君) 西尾 努君。 ○1番(西尾 努君) 十分な調査が設計委託の中に含まれていることがわかりました。  次の質問です。東海地震を含む三連動地震が想定されていますが、病院建設に当たり免震構造が考えられていると思います。自然災害は想定外もあると思われるので、免震対策の考えとその内容について、また、病院建設は特殊な構造であり、災害に強い病院機能を確保するため、建設段階での技術検査の採用はどうか、お尋ねします。 ○議長(柘植 羌君) 医療管理部長・鈴木雅博君。 ○医療管理部長(鈴木雅博君) 地震対策でありますけれども、耐震設計はもちろんでありますけれども、さらに、揺れを抑えるための免震構造としたいというふうに考えております。詳細につきましては、今後設計の中で明らかになってくるわけでございますけども、一般的に鉄筋コンクリートづくりの重い建築物でありますけれども、これは免震構造でも積層ゴムという形での免震装置を使いたいというふうに考えております。  近隣では、県立の多治見市民病院でありましたり、それから、近くでは国保坂下病院も免震構造です。それから、国の機関でありますけども、中部地方整備局多治見砂防国道事務所などが免震構造になっているというところでございます。  それから、技術検査の件でありますけれども、建設段階の検査は大変実は重要でございまして、建築物等の給付の確認と品質確保を図るための施工管理委託、こういったものを考えております。  各段階におきましては、検査は施工管理委託業者と市の監督員でもって行うということを考えておりまして、他の第三者に委託をして検査をするということは、現時点では考えておりませんので、よろしくお願いをしたいと思います。 ○議長(柘植 羌君) 西尾 努君。 ○1番(西尾 努君) 市民の皆さんも地震対策には関心があると思いますので、設計内容等についてさらなる検討をお願いしたいと思います。  次の質問です。将来、医療技術の進展、患者からの医療ニーズなどに対応できるか、また、患者の高齢化に対応する手すりや、病室に市長が推進しておられます県産材の木材を使い家庭的な環境を持つ設計計画となっているか、お尋ねします。 ○議長(柘植 羌君) 医療管理部長・鈴木雅博君。 ○医療管理部長(鈴木雅博君) 病院の今後の医療技術の進展ということでございますけども、将来変化が大きいという放射線であったり、内視鏡また化学療法、手術、こういったことにつきましては大きな変化もあるだろうということで、そういった変化に対応できるロングスパンの構造等を導入したいというふうに考えておりまして、その需要に応じましてフレキシブルな対応ができるような病院の構造を考えていきたいというふうに考えております。  それから、県産材等を使う中で、家庭的な環境でもっての病院づくりということでございますけども、再整備計画の中でもあるわけでございますけれども、人にやさしい病院ということで実はうたっております。利用する全ての人に対しまして安らぎと温かみを感じる病院環境を目指しているということでございまして、高齢者や障がい者にとりまして、安全で安心なユニバーサルデザイン、こういったものを基本としたいということでございますし、県産材の木材利用につきましては、例えばリハビリ棟のフローリングであったり、天井のルーバーであったり、また、手すり等の木造、こういったことでありまして、できる限りこういったものを取り組む中で整備をしたいと、こんなふうに考えております。どうぞよろしくお願いいたしたいと思います。以上でございます。 ○議長(柘植 羌君) 西尾 努君。 ○1番(西尾 努君) 安らぎと温かみを感じる病院環境をぜひ目指していただきたいと思います。  次の質問です。市民病院には省エネルギーが利用されると思いますが、どのような手法を考えているか、お尋ねしたいと思います。 ○議長(柘植 羌君) 医療管理部長・鈴木雅博君。 ○医療管理部長(鈴木雅博君) 省エネルギーの利用でありますけども、これも今後設計の中で明らかになってくるということでございます。現在考えられるものを述べさせていただきますと、LEDの照明、また、ペアガラスによります断熱の強化、外壁の断熱タイルなどによる高断熱化、また、太陽光パネル、ルーバーによる西日の抑制であったり、最新の空調システムや、恵那の気候を生かしました自然換気、こういったものが考えられるということでございます。自然エネルギーや省エネルギーにつきましては、目指すべき課題ということの中で計画にもうたわれております。そういったことで設計に盛り込んでいきたいというように考えております。よろしくお願いいたします。以上でございます。 ○議長(柘植 羌君) 西尾 努君。 ○1番(西尾 努君) 災害時での避難場所となった場合のエネルギー対策についても検討いただければと思っております。  続きまして、今度は病院運営についてですが、市立恵那病院は国からの移譲と同時に、地域医療振興協会に指定管理で運営されています。協会は、その際、医師確保については責任を持つとの表明もあり、自治医大とのつながりもあることから、新病院に研修施設の充実を図り、自治医大またはほかの大学からも研修医制度を取り組めないか、お尋ねしたいと思います。 ○議長(柘植 羌君) 医療管理部長・鈴木雅博君。 ○医療管理部長(鈴木雅博君) 医師確保でございますけれども、多くの研修医に市立恵那病院を経験していただく、こういったことが将来の医師確保対策の一つと考えておるところでございますし、多くの病院が研修医の確保に重点を置いているというところが現状でございます。  研修医制度ということで言われましたけれども、この研修医で研修施設をつくるということになりますと、医師法上の臨床研修病院という実は指定が必要になります。これは厚生労働省のほうで実は定められておるわけでございますけれども、その基準は、例えば施設の基準がありましたり、人員の基準があったり、医師法上の実は基準がございます。例を申し上げますと、一般病床が300床以上であったり、市立恵那病院が199床であります。そういった基準があったり、それから、入院患者数が実人員3,000人以上、1年間でありますけれども、こういった基準がありましたり、あと、基準で定められた診療科が幾つか必要と、こういった実は基準があります。  したがいまして、現時点で、市立恵那病院ではこういった臨床研修病院の指定を受けるというのは、実は非常に厳しい状況であります。  現在でありますけども、臨床研修病院で研修を受けられる研修医師を一定期間受け入れます協力型研修病院ということになっておりまして、研修医もその中から実は受け入れて行っているという状況でございます。  医師確保でありますけども、よりよい環境で実は医療に携われる環境が必要だということであります。  恵那市内には公立の医療機関として2つの病院と5つの診療所がございます。市立恵那病院を核といたしましてその医療機関が、へきち医療拠点病院やへきち診療所、こういった地域医療を支える医療機関としての研修のフィールドがあるわけでございまして、こういった研修を活かしまして地域医療の専門医または広軌の研修医を集めいたいというふうに考えております。  病院の再整備に当たりましては、地域医療振興協会と協議をしていきたいというふうに考えております。よろしくお願いします。 ○議長(柘植 羌君) 西尾 努君。 ○1番(西尾 努君) はい、わかりました。  次の質問です。新病院には新設される産婦人科など、病院機能が向上されますが、恵南、笠周地域からの利用者の交通の便は必須の政策と考えています。それの整備についてお聞きします。 ○議長(柘植 羌君) 医療管理部長・鈴木雅博君。 ○医療管理部長(鈴木雅博君) 交通の便のことでありますけども、現状を少しご説明をさしていただきます。  市立恵那病院行きのバスの説明をさしていただきますと、まず恵那病院線というのがございまして、JRの恵那駅を起点といたしまして午前中約30分に1本ずつございますし、午後からは1時過ぎから午後4時半まで1時間おきに運行されているという現状でございます。  それから、丸池線でありますけども、平日上り・下りとも朝8時台に各1本ずつ、それから、中野方線につきましては、上り、恵那駅行きでありますけども、9時台に1本、それから、毛呂窪線につきましては、平日上り・下り、8時台に1本、そして、下りは午後2時少し前に1本ということになります。  それから、南部の皆様方につきましては、明知鉄道をご利用いただきますと、恵那駅でおりていただきまして、そこから恵那病院行きの恵那病院線をご利用いただくと、こういった現状でございます。  この利用者の交通の便でありますけれども、市立恵那病院再整備基本計画の中で基本方針というものがございまして、その中の交通アクセスというところがございます。交通アクセスの充実ということで位置づけをさせていただいております。内容につきましては、高齢化社会に対応するため、公共交通網や病院バスなどの運行につきまして利便性の向上を図る、こういったこととしておりますので、恵那地域公共交通計画の中で検討を進めていきますので、よろしくお願いいたします。以上でございます。 ○議長(柘植 羌君) 西尾 努君。 ○1番(西尾 努君) 高齢化が進むため、安心して利用できるような内容を計画の中でも検討していただきたいと思います。  それでは、次の標題に移ります。リニア中央新幹線を生かしたまちづくりについてですが、市長は所信表明においても、また、講演会のしおりの中でも、リニア中央新幹線の効果を最大限に活かした活力あるまちづくりを上げてみえます。リニア中央新幹線の東京名古屋間の開通予定は2027年となっています。私もそのとき60歳です。したがって、普通であれば生存している可能性が高く大変関心がありますし、リニア中央新幹線を活かしたまちづくりには大賛成です。確かに壮大な公共事業の投資となりますので、失敗は許されないわけですが、失敗を恐れていては何もできません。市長が表明されています、1番、リニア効果による産業振興、2番、雇用の拡大、交通人口の拡大、3番、定住・移住の増大、4番、道路アクセス等道路網の整備、そして、5番の若者に魅力あるまちの仕組みづくり、この5項目について、現段階で市長が考えているそれぞれの具体的な事項を教えていただきたいと思います。 ○議長(柘植 羌君) 市長・可知義明君。 ○市長(可知義明君) リニア新幹線を活かしたまちづくりについて5点ご質問がございました。順次お答えをしていきます。  私はリニア新幹線というのは百年に一度ビッグチャンスというふうな捉え方をしています。これはなぜかといいますと、中央線の恵那駅ができたのが明治35年、いわゆる1902年でした。それから今110年たっておりますけども、そのときは恵那のまち、中心地は恐らく駅のできたところは何もなかった状況だったと。それが駅ができたことによってあれだけの発展ができた。それ以上の効果がリニアにはあると思います。西尾議員は、そのときは60歳と言われましたが、私はそのとき世の中におるかどうかわかりませんけども、一生懸命長生きをして私もぜひその効果を見たいと思いますが、5点について順次お話しますが、アからウまでについては一括してお話さしていただきますけども、2027年、15年後ということでございますけども、これは長いようで短い期間だと思います。ですから、今からこのリニアの駅をどのように活用するかということを考えていかなければならないと思います。  JR東海は、駅はつくるけども、駅前関係だとか、そういうのは一切やらないと思います。ですから、その駅をいかに活用していくかということは我々が考えていくことだと。それをいかに活用していくかということによって、この地域の活性化がどうなるかということだろうと思いますので、今から、あらゆる角度からこのリニアを活かしたまちづくりをしっかり考えていくことが必要だと、こう思っております。  県のリニア中央新幹線の活用戦略研究会というのがございまして、それの試算データによると、リニアの県内駅の利用者数は1日当たり3,200人と予測、そして、国内観光旅行者、外国人旅行者は年間52万人、旅行関連消費額が161億円、観光関連の生産誘発効果は218億円、雇用創出効果は2,041人と、こういう予測をしております。大変な大きな予測でございますが、予測だけではなくて、これが実際にその効果が上がるような、そういう仕組みを考えていかなければならないというように思っています。  リニアの駅を利用する観光客には、恵那に滞留してもらうために、観光資源の磨き上げが大事だと思います。それには、例えば恵那峡の再整備だとか、岩村の城下町の整備など、大変恵那市には大きな魅力ある観光資源がございますので、そうしたものをさらに磨き上げていくことが大事だというふうに思います。  そして、それに伴いまして、いわゆる特産物の開発、そういったものを開発しまして、観光地の土産と同時に、そういったものを東京圏あるいは名古屋圏で観光PRをする。そういうことが必要と思います。  そして、明知鉄道にSLを復活させようと夢を描いたリニアまちづくり明知鉄道沿線住民委員会がこの間設立されました。その中で、夢であるSLをぜひ復活していきたいということがございました。これは中学生と語る会の中で、今回はリニアのまちづくりについての未来をどう考えるかというテーマで、中学生諸君の意見をもらいました。  その中では、大変おもしろい提案がありました。明知鉄道をリニアの駅に乗り込むようにしたらどうかと。いわゆる世界一速いリニアと日本一遅い明知鉄道が、それもSLを開発して一緒にそこでコラボレーションができれば大変おもしろい資源になるんじゃないかと、こういう話もございました。ぜひそういうことを、リニアまちづくり明知鉄道沿線住民委員会ともに実現を目指していきたいと、思っております。  リニアの駅に併設される総合車両所では、従業員が約1,500人が就労ということが言われています。これも県のリニア活用戦略研究会が試算しておるわけでございますけど、その関連消費額は53億円。生産誘発効果は79億円、雇用の創出効果は502人というように予測されています。これによって雇用の拡大あるいは交流人口の拡大にもつながってくるかなと思っています。  そのほかに、総合車両所以外にも、リニア関連企業の企業立地が期待できる。そういうことから、その受け皿として、市内での工業適地の調査、あるいは、住宅団地等の造成を取り組んでいかなければならないと、このように思っております。恐らく総合車両所には当然関連企業も張りつくと思いますので、そうした企業の従業員の、あるいは家族を当市に定住していただくということも考えていかなきゃならないということで、ぜひ快適な住宅環境を、あるいは、良好な住宅地を整備していかなければならないと、このように思っております。恵那市には定住奨励金といったような仕組みもございますので、そういうのを活用していきたいなと思っております。  続きまして、エの道路アクセス等の道路網の整備についてでございますが、私はリニアの活用は、道路アクセスが必須要件だと、このように思っています。リニア駅とのスムーズな交通体系があってこそ、市全体の活用につながってくると思っています。  東西軸は国道19号の瑞浪恵那道路をリニア開業までに必ず開通させること。それから、南北軸は、濃飛横断と三河東美濃高規格道路、これは新城市までつなぐ道路でございますが、これの整備促進や国道257号や363号などの拡充をしっかり県、国のほうへ要望して、早期に実現できるようにしていきたいと。  それから、笠周地域や恵那インターから恵那峡を経由していくリニアの駅に結ぶ北ルート、これは今、農道等しかございませんので、それを県道等に格上げして整備していくことが必要だと思っています。  そして、中央自動車道の恵那峡サービスエリア、ここにスマートインターを設置をする。恐らく中央道の恵那インター、中津川インターは渋滞する可能性がございますので、その中間からスマートインターでリニア駅につなぐということも必要ではないかということもございますので、こうしたアクセス道が、このリニアの活用には欠かせないことでありますので、積極的に取り組んでいきたいと思っています。  最後に、若者に魅力あるまちの仕組みづくりでございます。  これはリニアの駅ができても、若者が外へ出ていってしまったら何もなりませんので、これは先ほどの雇用拡大だとか、そういったものを含めてぜひこの地域に残っていただきたいし、さらに外から、東京圏あるいは中京圏から若者に集まっていただきたい。これが大きなリニアの効果であると思いますので、若者がこの地に行ってみたいという魅力あるまちをつくらなければならないと思います。  それには何をしたらいいかということではございますけども、まずは、私は一つの考え方としては、これは夢かどうかわかりませんが、例えば大学誘致をしたらどうかということであります。あるいは、研究所の誘致ということでございますけども、大学誘致にはかなり広大な面積が要りますが、例えばリニアの残土がたくさん出ると思いますので、そうしたのを埋め立てするようなポケットがあると思います。恵那市にはたくさんあると思いますが、そういうところを造成して大学を誘致する。とりわけ技術系の大学が私は夢かなと思っておりますが、そういうことをぜひやっていきたい。  そうすることによって、恵那市の観光人口400万以上の達成だとか、あるいは、若者の定住するような仕組みができてくると思いますので、ぜひこのリニアを十分にいかしたまちづくりを今からしっかりと取り組んでいくことが、恵那市、そして、この東濃地域の、また岐阜県の活性化につながると、このように思っていますので、以上申し上げたことを今から考えて取り組んでいきたいと、このように思っております。以上でございます。 ○議長(柘植 羌君) 西尾 努君。 ○1番(西尾 努君) 特に若者の魅力あるまちづくりにつきまして、現在の中学生、高校生の考え方を聞くことで、新しい考え方ができるんではないかなというふうに思っております。  市民の健康を守る恵那病院の再整備、そして、リニア中央新幹線開通の大プロジェクトについて、市民とのかけ橋となって、きっと身のある施設、内容になるよう今後も具体的な提案をしてまいりますので、よろしくお願いします。以上で質問を終わります。 ○議長(柘植 羌君) 西尾 努君の質問を終わります。 ────────────────────── ○議長(柘植 羌君) 7番・遠山信子さん。 ○7番(遠山信子君) 7番、日本共産党、遠山信子です。よろしくお願いします。  このたびの選挙で皆さんの負託を受けてこの場に立っているわけなんですが、皆が、私たちの声を届けてや、いろんなことを聞いてやと、たくさんの意見を寄せていただきながら来ました。で、本当にまだ初めてで、皆さんにご迷惑な質問をかけるかもしれませんけども、よろしくお願いします。  でも、皆さんの声を届けることが私の仕事かと思って、初めてですが、勇気を出してここにおらしていただきます。よろしくお願いします。  私が今度の選挙のときに恵南の各地を回りましたら、あちこちで、みんな合併して本当にいいことなかったというこんな声をたくさん聞きました。で、8年たったところで、旧恵那市の人から見たら、恵南のほうがしてってというような声も中には聞いたんですが、それでも合併して結果ですが、今、私が回ったあの4つの上矢作、明智、串原、山岡、そして私の岩村ですが、本当にその8年前と比べるとまちの活気というか、さみしくなったなというふうに思います。  その中で、みんなが大事にしてきたもの、それが、この特別養護老人ホーム福寿苑と介護老人保健施設ひまわり、これは本当に恵南で大事にしてきた施設だと思います。で、今度ぜひ、この1番にこの2つの介護保険施設が指定管理になるんではないかということで、ぜひ質問してくれということだったので、このことで質問さしていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。  まず、この2つの施設ですが、この2つの施設を通して介護保険施設運営検討委員会というものが立ち上げられて2年たったということですが、この立ち上げと経過についてご説明をお願いします。 ○議長(柘植 羌君) 市民福祉部長纐纈誉資年君。 ○市民福祉部長纐纈誉資年君) お尋ねの介護保険施設運営等検討委員会の発足につきましては、今、議員言われるように、平成22年の9月にできて2年ほどたっております。これは恵那市の第2次恵那市行財政改革行動計画に基づきまして、特別養護老人ホーム福寿苑及び介護老人保健施設ひまわり運営の今後のあり方について、指定管理者制度も含めた運営形態を検討するということで発足したものであります。  地域に必要な高齢者の福祉サービスの提供と施設の安定的かつ継続的な提供をしていける経営のあり方について検討するために、先ほど言いました平成22年9月に、この介護保険施設運営検討委員会を設置したものであります。以上でございます。 ○議長(柘植 羌君) 挙手して。遠山信子さん。 ○7番(遠山信子君) 2年間かかって12回ですか、検討されたということは、最初2年間という約束あったかもしれませんが、本当に皆さんが白熱した意見を出されて、このような結果になったと思いますけども、先ほどの今得られた指定管理制度というものについては、この中でどのような方向というか、この会の、どんなふうな方向というか、結論というか、どんな形になっているのでしょうか、教えてください。
    ○議長(柘植 羌君) 市民福祉部長纐纈誉資年君。 ○市民福祉部長纐纈誉資年君) 会のまとめですか。今、議員言われるように、この検討委員会につきましては、今年度までに13回ほどの会合を重ねてまいりました。  検討の内容としましては、急速な少子高齢化、あるいは、今後厳しくなる恵那市の財政事情、それから、市が抱えております公共施設、市職員の適正化計画、市を取り巻く現状と課題、こういうものについて、回数等期間かかっておりますが、検討をしてまいりました。  また、2つの施設については、冒頭に議員言われましたように、非常に大事な施設でございます。この施設を今後運営していくためにどうしたらいいかということで、2つの施設、市外と市内の施設の視察をし、運営状況を確認したり、参考にしたりして現状及び課題の整理、あるいはサービスの方向性などについて検討をしてまいりました。  そういう意味で、現在、最終段階のまとめの段階に入っておりまして、今年度中には会として、ある一定の考え方をまとめていただいて、市長のほうに報告をいただくというようなことになっております。まだ結論について、ここで言える立場には僕はありませんので、よろしくお願いします。 ○議長(柘植 羌君) 遠山信子さん。 ○7番(遠山信子君) 13回もされたので、内容が全然、どのような討論がされたのか聞こえてこないんですが、済みません、1つ例を挙げさせていただいていいでしょうか。これは恵南医師会のある先生が書かれた文章なんですが、「老健の民営化について、恵南地域では恵那市との合併以前に、恵南5カ町村の行政側と住民及び恵南地区委員の働きかけによって、明智町に老健ひまわりが設置された。恵南は1つのかけ声のもと、みんなの力を結集した賜物であった。当時、民間の事業者が介護施設を設計する、建設する計画もあったが、部外者がどんな運営をするか不安な住民も多かった。介護、福祉は自分たちでという思いがそこにあった。昨今恵那市では、行政改革の名のもとで、ひまわりを民間に移譲しようとしている。赤字続きでもなく、地域住民にも好評なのに、なぜなのか理解に苦しむ。国は在宅介護の推進をうたっているが、ひとり暮らしの老人世帯も増える一方で、老健でみとられる入所者も増えており、みとりの場としての役割も重要である」というふうに言ってみえますが、この中では、「ひまわりは赤字でもなく」、この場合は、ひまわり。その福寿苑はちょっと置いて。「老健ひまわりは赤字でもなく、これが民間に移譲」、これは指定管理のことかとも思いますが、「というようなことがなぜか理解に苦しむ」というふうに言ってみえますが、このことについては、ひまわりは赤字経営ではないという、実質的には赤字経営ではないということが、ことしの3月、6月の議会でも上矢作の議員から出された論議されたと思いますが、その赤字でもないひまわりも、この指定管理の対象とされているのでしょうか。 ○議長(柘植 羌君) 市民福祉部長纐纈誉資年君。 ○市民福祉部長纐纈誉資年君) 13回の議論の中身ですが、今、議員言われるように、当然、老健ひまわりの施設長さんの意見もありますが、そのできた経緯については、当然恵南の皆さんの、当時のそれぞれの自治体の皆さん、熱い思いでつくり、福祉の拠点として整備された。そういうことについては、この委員会の中でもさんざんご意見をいただいております。  そういう意味で、この委員会の委員の皆さんは、この施設そのものを廃止するとかというような考え方は持ってお見えになりません。今後とも地域にとって必要な施設、これを安定的に運営していくにはどうしたらいいかというので検討を進めてきたと思います。その一つには、今言われましたように、赤字という問題もございますが、ひまわりについては、設置後ずっと順調に経営は健全でございました。  ただし、23年度の決算では赤字を計上する。今後は、この赤字が解消できずに、ぎりぎりのところでの経営になっていくだろうと考えております。で、これは国の制度が変わってまいりますので、それに対応していかなきゃならん。そういう中で黒字を生み出すというのは非常にむつかしいというような状況になってきております。  で、24年度の、今年度の決算見込みでも2,000万円ほどの純損失が出るのではないかということで、今、危惧しておるところでございます。  そんなような状況でございますので、よろしく。  そういう中で、この施設、市にとって大事な施設でございます。で、1つには、経営の赤字の面と言いましたが、もう一つはマンパワーの面で、先ほども出ましたように恵那市の職員の定員適正化計画、これの中で、合併の時点では、当然各自治体、旧自治体の職員が寄りましたので999人という大世帯でございました。これは全国の類似団体と比較しますと非常に多い数になります。それを適正化計画で760人ほどにしていかなきゃならん。さらに、もっとそれでも多いという意見の中で、施設はどうしても人の手によらないと運営していけない施設です。  そういう意味で、今後とも施設に正規職員を十分に配置するような状況には今後なっていかないだろうと。そうしたときに、入所者の皆さん、それから家族の人が安心して預けられる施設にするために、一つの方法として検討したものでございますので、よろしくお願いいたします。以上でございます。 ○議長(柘植 羌君) 遠山信子さん。 ○7番(遠山信子君) 私は、介護保険運営検討委員会の記録というものを見させていただいているんですが、この中でとても感動した文章がありましたので、読ませていただきます。  この方はこういうふうに言われています。「市職員の人件費が高いと言われるが、実際に高い。ひまわりでは市の正職員が44名いる。年齢的にことし定年を迎える上から順に6番目までは、恵那市から人事異動で派遣された方だ。このころから赤字になってきた。しかし、単年度で帳面上は赤字だが、内部で補填でき処理している。市からの補填なく、老健の収入で補填している。もし指定管理に出すと、現職員44名中42名は、どんな職種でもいいから残りたいと希望している。この人件費は市が負担することになる。そうなると毎年、約3億2,673万4,000円を市が単年度で支出しなければならなくなる。現在は、市が3,000万円ほどの負担をすれば、人件費について現在は誰が払っているのか。これからは市に大変な負担がかかってくることも踏まえて、安易に指定管理、民営という方向に持っていくのは、一生懸命頑張っている者にとってはかわいそうである。公立の施設ということで、市からのさまざまな要請に対して対応しているひまわりでは、支払い能力の低い人でも入所さしている。本当に一生懸命やっているので、市の負担になるなどと表面的なことだけで存続できないと言われるのは、非常につらい」。これ存続できないということではなくて、単独でということですけど。ということを言ってみえるのです。  で、本当にこういう、逆に言えば、ひまわりの場合は指定管理に出したら、そこから出た職員の人たちが一般職になったりしたら、その人件費はもっと今よりもかかるだろうというふうに言ってみえるんだと思いますけども、このことについては、どうお考えでしょうか。 ○議長(柘植 羌君) 市民福祉部長纐纈誉資年君。 ○市民福祉部長纐纈誉資年君) 今のお答えですが、そういう議論も委員会の中でございました。ただし、現在のひまわりの職員は、全て指定管理になったとして、市の職員として残った場合の話ですが、当然、市の職員ですから解雇はありません。ほかの職場へ配置転換させます。これは人件費が負担じゃなくて、現在、恵那市は非常に多くの臨時の職員の方にお手伝いしていただいて運営しております。そういうところで不足しておる職場へその職員が配置されるわけですので、今言われたように3億円もろもろ増えるということはなくて、その人件費は解消できるというふうに考えております。  それから、人事異動につきましても、これは恵那市の施設ですので、恵那市の職員としての適正配置をしておりますので、その人員配置が悪いと言われましても、市全体の中で考えていく配置でございます。そういう中で、福寿苑にしようが、ひまわりにしようが、特定専門職でないと難しい職場でございます。  そういう意味で、その専門職を配置するには、先ほど言いましたように、今後恵那市の職員の適正化の中で十分な配置はしていけない。それはひいては、将来サービスの低下につながっていくということもありますので、それを踏まえて、どうしたら防止できるかということで、今、検討していただいたものですので、ご理解のほどよろしくお願いいたします。 ○議長(柘植 羌君) 遠山信子さん。 ○7番(遠山信子君) もう一つ意見を聞いてもらいます。上矢作の住民だと思いますが、「現状を維持していただきたい。何とかして直営を続けていくのが資料を見る限り大変なことだろう。でも、上矢作の住民は福寿苑建設時に、県の指導で恵南地区での一部事務組合で実施するということで始まった。しかし、各市町村の事情もあり実現せず、上矢作単独での建設となった。上矢作の人たちは病院と福寿苑に自分たちの将来を託す気持ちで最終的にまとまり、この福寿苑ができ上がった。そういう気持ちもあり、指定管理についてまだ理解しがたい。理解しようとしないことも理由かもしれない。よくわからない」と。「仮に指定管理になったとすると、業者の人たちはどのように選ばれ、どのように運営していくのか非常に不安に思っている。まちに委託した以上、市が何とかしてくれるだろうという思いがある。町民は財政状況や指定管理制度についてはわかっていなく、上矢作町に預けたのを、恵那市に預けたのと、預け先が変わったくらいにしか考えていない、こういうふうに市民の人たちが、町民の人たちが考えている中で、今お話を聞いた中では、指定管理のほうにまだ決まったほうに方向が向いているわけではないというふうに解釈させていただいてよろしいでしょうか。 ○議長(柘植 羌君) 市民福祉部長纐纈誉資年君。 ○市民福祉部長纐纈誉資年君) 検討委員会の方向性について、ここでは私は今まだ報告書が出ておりませんのでお答えしませんが、13回の議論の中では、このままの経営は非常に難しいと、直営では難しいというような委員の皆さんの考え方は感じております。  今言われましたように、上矢作町民の思いですが、当然、私ども現地でご説明しておりますので、作ったときの経緯、それから、上矢作の上矢作病院と福寿苑の関係、それから、今言いましたように、町民の皆様がみずからの身銭を切って設立されたと、これをどうしても残したい、そういうことは切々とわかっております。  そういう中で、今上矢作の地区の方もそうはいっても本当に残してくれるかということで、先日は、長野県のほうへ、上矢作町のほうから自ら視察をされまして、これも指定管理者制度で運営している施設を視察していただいて、どういうものかまた勉強していかないといけないということで、今一緒になって動いている。私たちも、指定管理になったから知らないよとか、そういうことではありませんので、この施設を、恵那市の施設をいかにみんなが守っていくにはどうしたらいいかということで議論をしているわけですので、一緒になって今後も考えていきたいと思っております。以上です。 ○議長(柘植 羌君) 遠山信子さん。 ○7番(遠山信子君) 今その指定管理の方向でという話が出ましたが、ぜひまだまだ時間はとっていただいて、十分検討していただいて、例えば、上矢作の人たちがもっと、逆にいえば社会法人をつくってするという方法もあるというようなこのアドバイザーのご意見もありましたが、そういうことで考えると、この24年度、25年度に指定管理の方向ありというような方向が早急に出ないようにしていただきたいというふうに思います。また、人件費ということもありましたけど、人件費も介護職で雇えば、一般職よりもお給料が違うということで、そういう専門の人も若い人たちを雇っていくという、いろんなある方法をして、赤字ではなく、また、福寿苑についてはまだ赤字であるかどうかについては時間がかかると思いますが、住民のことも考えて指定管理ありき、行財政改革ありきという方向ではなく、いろんなことを試してみて生きていくという方向を考えてみたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いします。  そして、済みません、市長さんにお伺いしてよろしいでしょうか。私、今度、80代のお年寄りの人たちに何度か出会って話をさせてもらいました。そしたら、お年寄りの願いは何、2つ、二度と戦争はしたくない、死ぬまで家におりたいと、この2つがお年寄りの願いだったんですね。今は、こういう大きな施設以外に在宅でケアをするという方法がたくさん出されて、今市でもそれを行っているという状態になっていると思いますが、本当にそのおばあさんたちの願いが、最後まで家にいたいと。私のうちの隣のおばあさんは92歳で、最期までみとられていかれました。本当に幸せな生き方だったと思います。  ただ、独居老人がたくさんになって、家でみとる人がもういなくなっているというのが現状ですね。そして、それから、子どもが遠くにいてとても看れる状態ではないと。あるいは経済的にも看れる状態ではないという方がたくさんみえるとしたら、私も独居老人ですけども、考えてみたら、最期は、ひまわりとかあるいはその福寿苑とかでお世話になるということになるのかなというふうに思いました。  私の知り合いの方がひまわりに見えて、その人はもう家が壊れてありません。それから、旦那さんも亡くなりました。それで、娘は、生活保護を受けて苦しい生活です。その人はでもひまわりに入れたんです。年金で間に合っているのって言ったら、息子が出してくれて、私は今ここにおれるの。でも本当に安心、本当に幸せ、本当にこの後が安心だなって言われたんです。これは、本当に温かい福祉の心があって、このみとりということが、これからは施設では問題になってくると思いますけども、市長さんは、どのようにお考えでしょうか。 ○議長(柘植 羌君) 市長・可知義明君。 ○市長(可知義明君) 恵那市は、東濃5市の中で一番高齢化率が高い、28.6%以上になっていると思いますけども、私が今回の選挙の中でも申し上げたのは、みんなで支える、健やかなまちづくりを考えていきたいと話してきました。これは、施設が幾らあっても恐らく恵那市は足りなくなると思うんです。これ日本全国一緒だと思います。介護保険の趣旨は在宅介護です。ですから、地域を挙げて、家庭も当然ですけど、地域を挙げてやっぱりみんなで支え合っていく、そういうことが必要になってくると思います。昔から向こう三軒両隣ということがありますけども、私の子ども時分はそういうことでした。ですから、そうした地域で支え合うことをさらに復活をして、みんなで見守っていく、そういうことが必要じゃないかと思います。ですから、恵那市の場合は、東濃でも先進地になるわけですから、そういう意味からいっても、やはりまずは家庭から、そして、地域からという形で、皆さんで支え合っていく、そういう仕組みをしっかりつくっていかないといけないと思う。  それから、先ほど安藤議員よりお話があったように、やはり、健康でぴんぴんころりという言葉がありますけども、そういう形をつくっていかない限りは、恵那市の施設がどれだけあっても足りないと、このように思いますので、そういった意味のことをこれからはしっかりやっていきたいなと、こう思っております。 ○議長(柘植 羌君) 遠山信子さん。 ○7番(遠山信子君) 市長さんの安心して住み続けられるまち、住んでよかったと思えるまちというのはまさに実現していただけるとありがたいと思います。この2つの介護施設についても早急に結論を出さないで、みんなと合意と納得をこれからまだまだ進めてほしいと思いますので、よろしくお願いします。 ○議長(柘植 羌君) 市長・可知義明君。 ○市長(可知義明君) 先ほど部長が答えましたように、この検討委員会は、平成22年の9月に設置をしました。これは、もちろん上矢作町あるいは明智町のこともありますけども、恵那市の施設ですから、恵那市がどのような形で運営していくかということについて、皆さんにご意見をいただきたいということで、2年余にわたって、13回にわたっていろんな角度から議論していただいております。それを、方向としてまとめていただきますので、私はそれを受け取って、それを重く受けとめて、そして、方向を出していきたいと、このように思っていますので、その辺はぜひご承知をいただきたいと思います。 ○議長(柘植 羌君) 遠山信子さん。 ○7番(遠山信子君) また、そのときにはご意見をよろしくお願いします。ぜひ皆の地域の人が願っているように、いけるように願っていますのでお願いします。  それでは、次いいですか。 ○議長(柘植 羌君) 遠山信子さん。 ○7番(遠山信子君) 済みません、時間がなくなってしまうので済みません。指定管理について、続いてお尋ねします。岩村保育園と山岡保育園のことですが、この2つの園についての指定管理への説明会が持たれてきたと聞きましたが、この経過と現在はどうなっているかお知らせください。 ○議長(柘植 羌君) 市民福祉部長纐纈誉資年君。 ○市民福祉部長纐纈誉資年君) 保育園の関係、指定管理者制度の件ですが、前段で、これは第1次恵那市の、先ほど言いました行財政改革大綱及び行動計画の中で公立保育園の課題であった保育士不足、保母さんの不足や年々増加する運営経費の問題などを打開策について、市が責任を持って、将来にわたり公立保育園を維持し、保育サービスの充実を図るために、指定管理者制度により民間活力の導入が必要と判断されたものであります。  行動計画の中で、城ヶ丘保育園、長島保育園、岩村保育園、山岡保育園、明智保育園の各園について、指定管理者制度の導入をするという方向で決まりました。これは、平成20年の2月に、先ほどのと同じようですが、恵那市公立保育園指定管理者制度導入検討委員会というのを、委員14名で立ち上げ議論いただき、22年の1月5日に市長に報告をいたしました。ここでも13回ほどにわたる協議と、22回に及ぶ保護者会への説明会などを実施し、子どもたちへの保育環境を重視した意見や保護者との連携などについて多くの意見が出される中で、城ケ丘、長島、岩村、山岡、明智の5つの保育園については、指定管理者制度による運営が恵那市全体の保育環境の充実のためになる、必要と報告されました。  この報告を受けまして、23年度では、城ケ丘保育園、今年度、24年度では、長島保育園を指定管理者制度で導入して、今現在運営しております。  ご質問の岩村と山岡の保育園につきましても、平成22年の10月から、保護者会、役員をはじめ、全保護者に対して説明会を何度か実施しております。  今年度になって、2つの保育園のほうでそれぞれ検討委員会を設置していただくように今お願いをし、準備をしておるところでございます。今後は、この検討委員会が決まり次第、それぞれの保育園の中での保育内容や行事、地域独自の行事、それから、独自のサービスについてまとめていただき、検討していただき、どういう形で運営していくかというのを今後最後の詰めをしていきたいというふうに考えております。以上です。 ○議長(柘植 羌君) 質問者は、議長の許可を受けて発言願います。遠山信子さん。 ○7番(遠山信子君) お願いします。検討委員会は、保護者の合意を得てということだったですよね、皆が、それでできたということですか。保護者の人たちがみんな合意を得て、検討委員会がまずできて、それから、皆が検討するということじゃないですか。みんなが、指定管理ありきということで検討委員会ができたのか、検討委員会ができてから、指定管理ありきというふうに検討するのか、ごめんなさい、もう一度教えてください。 ○議長(柘植 羌君) 市民福祉部長纐纈誉資年君。 ○市民福祉部長纐纈誉資年君) 先ほど最初に言った公立保育園の指定管理者制度導入等検討委員会というのが一つの検討委員会でございます。そこでは、言いましたように、5つの保育園については、指定管理者制度の導入によっていかないと、今後保育士の確保、それから、増大する保育ニーズに対応できないので、民間活力を導入すべし、早期に導入すべしという報告をいただきました。それを受けて、今2つの保育園について、それぞれの保育園の検討委員会を設置する。これは、私どもの解釈では、指定管理者制度の導入に向けて、どういう形でこの保育園の運営を将来にわたってしていくかというのを検討していただくというふうに理解しておりますので、お願いいたします。 ○議長(柘植 羌君) 遠山信子さん。 ○7番(遠山信子君) 父母の中には、まだこういうふうに理解してない人もたくさんいるみたいなんですが、まだまだこれは私は山岡の人なんですが、子どもにとってプラスにならないので、サービス向上につながるとありましたが、本当にそのようになるのでしょうかって、納得をしてない方がたくさんまだ見えますが、このようなこのご意見についてはどのようにお考えでしょうか。 ○議長(柘植 羌君) 市民福祉部長纐纈誉資年君。 ○市民福祉部長纐纈誉資年君) 当然100%ということになってないことは承知しております。今後とも、私ども、子育て支援課を中心にして、保護者会等への説明会には出かけていってご理解賜るように努めていきますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(柘植 羌君) 遠山信子さん。 ○7番(遠山信子君) 時間にもなりますので、また保育園のことについてはまた次回にまた続きをやらせていただきますので、よろしくお願いします。  済みません、最後の質問になりますが、山岡のほうに行ってみましたら、こんな地図をもらったよって見せてもらいました。これは、土砂災害警戒区域という、そういう指定をもらったんだよというふうなことでもらったんですが、その土砂災害警戒区域指定地について、どんなものか教えてください、お願いします。 ○議長(柘植 羌君) 建設部長・安田利弘君。 ○建設部長(安田利弘君) 土砂災害防止法の概要についてお話させていただきます。これは、平成11年6月29日に広島市、呉市で、集中豪雨で土砂災害が325件発生して、土石流は要援護者施設を飲み込み、24名の多数の犠牲者を出した。この災害を発端として、土砂災害、特に崖崩れ、土石流、地すべりの発生が予想される箇所では、施工工事のハード事業とソフト事業、特に、土砂災害警戒区域を指定して、住民の生命、身体を守るため、危険の周知、警戒避難体制の整備のソフト事業を充実していくということになりました。平成12年5月の8日に土砂災害防止法が公布され、平成13年4月1日から施行されております。  少し言葉では難しいですので、写真と絵でお話をさせていただきたいと思います。警戒区域は、土砂災害警戒区域イエローゾーン、この図面にありますように黄色の部分です。それから、土砂災害特別警戒区域、これはレッドゾーン、赤い部分でございます。イエローゾーンは、土砂災害が発生する恐れがあり、地形上土砂が到達をする可能性がある範囲です。避難が必要な区域です。特に法規制はありません。しかし、レッドゾーンは、土砂災害が発生した場合、建物が崩壊され、住民に大きな被害が生じる恐れがある区域ですので、住民等の新規立地の抑制、開発行為の制限等、規制がかかるところでございます。  それで、今回の指定、私どもとしては、昨年の3・11東日本大震災のときの津波、あの状況を踏まえても、災害が予想されるような場合、その場合には、事前に危険な場所を知って、みずから避難すること、また、地域全体で避難経路を確認して、共助で安全を確保する、こういう部分が求められていると思います。そのように感じておりますし、概要は以上で説明を終わります。 ○議長(柘植 羌君) 遠山信子さん。 ○7番(遠山信子君) 恵那市内ではどれぐらい指定地になっているのでしょうか。 ○議長(柘植 羌君) 建設部長・安田利弘君。 ○建設部長(安田利弘君) 今までの指定されたところ、今後のことも含めてちょっと面積ではなくって、地区ごとでご回答させていただきたいと思います。よろしくお願いします。土砂災害警戒区域等における土砂災害防止対策の推進に関する法律に基づく急傾斜と土石流の指定済み区域は、平成20年7月から24年11月までの間に、岩村町、明智町、串原、上矢作町であります。今後の指定につきましては、山岡町と旧恵那市の区域であります。以上でございます。 ○議長(柘植 羌君) 遠山信子さん。 ○7番(遠山信子君) それは、個人のところに知らせていただけますね。 ○議長(柘植 羌君) 建設部長・安田利弘君。 ○建設部長(安田利弘君) 既に、今地域で、今までのところは説明会の前後において、このレッドゾーンだとか、そういう地域にかかった方については通知がされておりまして、先ほど議員言われましたように、こういう図面をもらいましたよというのがありましたですよね。ああいうのが既に届いている、そんな状況でございます。以上です。 ○議長(柘植 羌君) 遠山信子さん。 ○7番(遠山信子君) ありがとうございます。それで、その方は、そういうもしレッドゾーンとかイエローゾーン、自分はどっか何かかかったみたいですが、それで、固定資産税を取られるのかなと心配していましたので、この税金のほうのことよろしくお願いします。 ○議長(柘植 羌君) 総務部長・大塩康彦君。 ○総務部長(大塩康彦君) 今建設部長がお話した中で、この土砂災害防止法の区域の指定につきまして、これ岐阜県が行いますことをつけ加えさせていただきます。よろしくお願いします。  それで、今固定資産税のことを聞かれました。建設部長がお話しましたように、住宅等の新規立地の抑制、あるいは開発行為の制限等の規制がかかるということになりますので、やはり、その影響を考慮するための評価額の補正というものをしなくちゃいかんだろうということを考えております。東濃ですと、多治見市が既にそういった導入をしておりますので、恵那市でも平成25年度に向けて、現在検討中でございますのでよろしくお願いします。なお、補正の率とかにつきましては、中津川市等とも近隣ですので、影響がございますので、そちらとの調整もとりながらしていきたいというふうに思っていますので、よろしくお願いします。 ○議長(柘植 羌君) 遠山信子さん。 ○7番(遠山信子君) 以上で終わります。また、緊急なときにはよろしくお願いします。ありがとうございました。 ○議長(柘植 羌君) 遠山信子さんの質問を終わります。  ここで市民福祉部長より発言の申し出がありますので許可いたします。市民福祉部長纐纈誉資年君。 ○市民福祉部長纐纈誉資年君) 済みません、恐れ入ります。先ほど安藤議員さんの質問の中で3点ほどお答えできなかったところについて、ここで今お答えさせていただきます。6つのうちの残りの3つですが、日常生活での歩数ということにつきましては、現在集団での教室では把握していないため、歩数についてはちょっと数が出ません。特定検診の質問用の項目の中で、日常生活の中で歩行または運動を1時間以上実施しているものの割合は出ておりますが、44.3%であります。これ歩数ではなくて、運動を1時間以上しているという割合で、今後もこれでこの方法で確認をしていきたいというふうに考えております。  それから、もう一点の塩分の摂取ですが、計画時点では14.5グラムでありました。23年の県民栄養調査で該当した恵那市の一部の地域の値は13.1グラムということで若干低い数値となっております。  それから、飲酒の問題ですが、これは、過量飲酒で、現在男2合以上、日本酒に換算して2合以上、女性1合以上を毎日飲む方は過量飲酒ということになるということで計画しております。計画当初もそれも換算をすると、当初は男性で14.9%が23年度数字では12%にちょっと下がっておる。それから、女性は、計画時6.6%でございましたが、これが、23年度で6.4%で、ちょこっと下がっているというような状況で、今後とも、この飲酒については啓蒙して、大量飲酒につながらないように指導していきたいと思っておりますので、よろしくお願いします。以上でございます。 ○議長(柘植 羌君) ここで1時まで休憩いたします。 午前11時53分 休憩 ────────────────────── 午後 1時00分 再開 ○議長(柘植 羌君) 休憩前に続いて会議を再開し、一般質問を行います。 ────────────────────── ○議長(柘植 羌君) 17番・堀 光明君。 ○17番(堀 光明君) 17番、政風会の堀 光明です。新生恵那市の誕生後、3期目の議会となりました。議員定数も1期目、30人から3期目、20人となり、議員1人当たりの責任も多くなったと感じています。  今議会は、新教育長に対して、恵那市教育の発展のための考え、にぎわいのあるまちづくりについての2標題について質問をさせていただきます。  標題の1つ目、恵那市教育についての考えを、今回、新たに教育長に就任された大畑さんにお尋ねしたいと思います。  今回の教育長の就任は、大方の予想を外した人事でした。定年まで年数を残した就任で、本人はまだ教育現場で子どもたちと接したいとの考えもあったと推測します。しかし、若い教育長で教育現場の教師に近いともいえ、今後の手腕に期待できるとも言えます。  最初に、教育長に就任され、まだ実感は湧かないと思いますが、感想・豊富をお聞きします。 ○議長(柘植 羌君) 答弁を求めます。
     教育長・大畑雅幸君。 ○教育長(大畑雅幸君) 発言の機会をいただきましてありがとございます。今、議員も言われたように、予想を外した人事でございまして、私も、やがてはもう一度、現場に戻していただいて、校長をやらせてもらえるというふうに思っておりましたので、当初、大変戸惑いました。  まだ、豊富を語るというほど心の余裕もございませんので、ちょっと恵那市の学校教育の流れといいますか、堀議員さんも、学校教育に関してということだと思いますので、そのことで私の思いを話をさせていただきます。  恵那市の学校教育が大事にしておる言葉に、「規律」と「対話」という言葉がございます。これは小栗元教育長さんの時代からの言葉です。当時、これは日本全国、中学校が荒れておりまして、「規律」と「対話」という言葉、これは恵那市も同じような状況がありまして、要は社会性の育成ということでございます。  これをずっと恵那市の学校教育は重点を置いて大事にしてきております。ここへ加えて西尾前教育長は、「情けある教育」ということを言われました。これは情け深いというだけではないと、情けない教育をするなということと、子どもたちひとりひとりに目を向けてよく見て、丁寧な教育しなさいと、こういうことだというふうに私は捉えております。  今、おかげさまで恵那市の学校は、全般、落ち着いております。反面、ちょっとおとなしいといいますか、かつて指示待ち族というような言葉もありましたけど、そういう部分を若干感じます。  この先、社会がどんなふうになるかわかりませんですけど、その中で、ひとりひとりの子どもたちがやがて大人になり、力強く生きていくためにもう一つ必要なのは、私は主体性の育成だというふうに思っております。ぜひこの部分を加えて、教育行政をやっていきたいなと。  残り私、あと、現場におりますならば、5年余り定年まであったわけですけど、その部分をこの恵那市の教育に精いっぱい傾けたいと思いますので、ご指導よろしくお願いいたします。 ○議長(柘植 羌君) 堀 光明君。 ○17番(堀 光明君) 大畑さんらしい、新教育長の豊富でした。思いを学校教育の中で実現していただきいと思います。  次に、学校適正化問題についてお尋ねします。  現在、明智の小学校の統合問題が着実に進んでいるようですが、説明会等の状況は、いろんな意見が続出しているとも聞きます。  以前聞いた話ですが、小学校の統合に対しては、中津川市の福岡町では4校の小学校があり、いずれも小規模です。  地域に学校があれば、現地の先生が在籍して人が増える要因ともなっている。中学校はともかく、小学校はたくさんあったほうがいいとの話を聞いたことがあります。  地域づくりをしているときに、学校は1つの文化との拠点と考えれば、なくしていくことは合理性を求めて、地域の文化を消していくことにもなると考えられます。学校適正化の問題では、恵南で中学校1校となるんです。学校規模は、生徒が多ければ部活の多様な選択が増えて、生徒たちに多様な能力を来すことも可能と思います。  ただ、地域の実情を考えたとき、実現の可能性が低い案とか、困難が予想される案は果たしてよかったかと思うところです。教育委員会で反対があっても、粛々と実現に向けてやっていく姿勢がどの程度かもわかりません。適正化は1段階は2校で実施し、その後、1校に進める案が一番現実と考えますが、考え方をお聞きします。 ○議長(柘植 羌君) 教育長・大畑雅幸君。 ○教育長(大畑雅幸君) 学校側の地域の文化の拠点と、そのとおりだというふうに思っております。  また、地域の方々のお気持ちもよくよくわかりますけれども、学校が余りにも小さくなり過ぎるということは、やっぱり客観的に見てマイナス要因が多いというふうに考えて、適正化を図ろうとしております。  中津川市のお話もありましたけど、福岡町、4小学校についても、中津川市教委は統合を目標にして取り組んでおると、地域説明などを進めておられるというようなことを確認しておるところです。  今、吉田小学校と明智小学校の統合については、検討協議会を立ち上げていただきまして、9回ほど会議をしていただきまして、教育委員会のほうへ報告をいただきました。  この報告を教育委員会で審議をいたしまして、地域協議会のお考え、特にまた吉田小学校のPTAの方々の願いというのを精いっぱい尊重した形で、教育委員会として市長のほうに具申をしたところでございます。  やがて、市長さんのほうから、今度は明智地域協議会のほうへ諮問をなされると思いますので、また、その地域協議会で十分にご検討いただければというふうに思っております。  それから、旧恵南地区の中学校でございますけども、今、本当に急激に生徒数が減っておりまして、例えば、串原中学校は、本年度20名です。これが来年には12名になり、翌年には11名になると。  それから、上矢作中学校も本年度44名というようなことで、中学校は当然のことながら教科担任制でございます。この専門教科の教員が定数の関係で配置できないと。それから、子どもたちの数が少ないですので部活動も極端に制限させると、こういう状況の中で、中学校の時期に体験させたい、学ばせたい、つけたい力というのが十分に身につけさせられないということを、大変私どもも悩んでおるところです。  で、旧恵南地区の中学校をやがては1つの中学校にというようなことを以前、この答弁でもさせていただいたところですけども、今、堀議員さん言われたように、この恵南地区の中でも、今の串原、上矢作の切迫した実情と、それから岩村、山岡、明智、小さくはなりつつあるんですけども、まだ100人以上はあると状況が違うもんですから、今、言われたように、段階的にというようなことも、一つの選択肢であるというふうには思っております。  いずれにしても、学校統合というのは、その親さんの、保護者さんの世代の価値観、その上の世代の方々の価値観と多様でございまして、またデリケートでございまして、皆さんのお声を十分に聞いて進めていきたいというふうに考えております。よろしくお願いします。 ○議長(柘植 羌君) 堀 光明君。 ○17番(堀 光明君) 1校とか2校はなかなか難しそうですので、次に移ります。  次に、学力問題については、一般質問でたびたび取り上げて、学力向上について聞いています。  恵那市は全国平均より高く、県平均より少し低い傾向が継続しているようです。全国学力テストからは、全国的に過去の成績と同様な傾向が見られ、各県、各自治体の教育委員会での指導力の差になっていると感じられます。  学力テストの高い自治体は、地域の教育力、家庭の教育力が高いとも言われております。新教育長は、東濃で小学校の手本となっている多治見市の養正小学校の勤務の経験もあり、高いレベルの教育を経験していると承知しています。  恵那市では、家庭学習クラブ等の導入で、学力向上にてこ入れしています。成果は徐々に出てくると期待しています。  今の政策の上に、伸び代のある小学校の低学年に対して、授業時間を高学年に合わせ、授業時間の増、あるいは授業におくれがちな児童に対しての補習教育の実施、言い方は悪いですが、100ます計算等の詰め込み教育をすればよくなると考えますが、学力向上に対しての課題、向上に向けた考えをお聞きします。 ○議長(柘植 羌君) 教育長・大畑雅幸君。 ○教育長(大畑雅幸君) 子どもたちの学力については、これまでも何度かご質問いただきまして、答えが同じようになってしまいますので、ちょっと違う観点で私の考えを申し上げます。  とかく平均点をとりまして、県平均よりどうだとか、国平均よりどうだというようなことで、私たち話をしますけども、これは1つの目安でございまして、やはり義務教育で最終的に願っておることは、ひとりひとりの子どもたちについてどうだというようなとこだというふうに、私は考えております。  ですので、子どもたちには、当然、確かな学力、あわせて義務教育ですので、人格形成ということがございますし、そのためには、私は先ほどの主体性の育成ということを申し上げましたけども、何しろ恵那市の子どもたちはよく学ぶ子であると、あるいはみずから求めて学ぶ子であると、こういう姿勢を持った子どもたちにしてきたい。そのための施策といいますか、各学校での教育活動を教育委員会として指導・助言をしていきたいというふうに思っておりますので、そういう学校体制になってくれば、おのずと結果は出てくると思っていますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(柘植 羌君) 堀 光明君。 ○17番(堀 光明君) 新教育長の主体性の教育で結果を出すとの答弁でした。結果も、教育施策の一つの指標ですので、よろしくお願いしたいと思います。  次に、地域に信頼を得る学校にするためには、保護者に信頼される教師の存在が必要です。特に小学校では、担任が1日中、児童と行動をするために影響が大です。教員の資質にも差があり、全体の資質向上のため、教育研究所では年間を通じて支援事業も指導していると思います。  財政当局に研究所の人員増などはとても言えない、予算上の制約もあるかと思いますが、教育研究所の強化、人員増が教員の資質向上の特効薬と考えます。教員の指導力、資質向上のための考えをお聞きします。 ○議長(柘植 羌君) 教育長・大畑雅幸君。 ○教育長(大畑雅幸君) 教員にとりまして、「いい先生だね」と言われることは、もうこれ以上にないうれしい言葉でございまして、ところが、この「いい先生」というのは、子どもたちや保護者さんの言われることを、まるっきりそのまんま聞くというのが、「いい先生」というふうに私は思っておりません。  言いかえれば、要は、指導力の高い先生ということだというふうに思っております。そのために、教育研究所の役割は大変大きいというふうに思っています。  来年度、恵那市の教育研究所は、指導主事を1名増員いたします。現在の2名から3名にいたします。そして、恵那市は生涯学習の都市宣言をしとるわけですけども、そのスタートを小学校1年生ではなしに幼児教育から始めると、そういうふうに考えておりますので、今後ともご支援よろしくお願いします。 ○議長(柘植 羌君) 堀 光明君。 ○17番(堀 光明君) わかりました。この標題の最後になりますが、今年、いじめに対する事件があり、この問題の話題がたくさん報道されました。恵那市では、対策がいろいろされていて問題が起きるとは考えていませんが、一度、事件が起きれば、教育現場では教育どころではなく、保護者の対応に追われてしまいます。  報道では、いじめの件数が多い県は、いじめに対する問題の発生が少ないというニュースもありました。  全国的には、いじめの問題に対していじめ条例、児童生徒が自主的に取り組み、対応に当たるスクールバディ、PTAが学校に常駐して対応、それから警察が学校に常駐して対応、このような施策があると言われています。  PTA、警察の対応になってしまっては、大問題だと思います。いじめの問題については、9月議会で大先輩の藤議員が質問されました。そのときの答弁では、可児市のいじめ条例を見据え、恵那市の対応としては、課題として検討させていただくとの答弁でした。  また、いじめ未然防止の指導資料をこれですね、こういう大変立派ですね、物すごい内容がありました。いじめ未然防止の指導資料を全教委に配付を予定しているとの答弁でした。  いじめの現在の恵那市の件数の現況、いじめ未然防止の指導資料の配付と利用状況、いじめ条例の対応、スクールバディについての考えをお聞きします。 ○議長(柘植 羌君) 教育長・大畑雅幸君。 ○教育長(大畑雅幸君) いじめというのは、私は、どこの学校にでもあると思っておりますし、この先、なくなることもないというふうに思っております。  それは、これはいじめというのは動物の本能であると。人間も動物ですので、自分を安定させるための一番短絡的なというか、動物的なそういう行為だというふうに思っておりますが、私たち人間は、それでとどめとってはいけません。やはりいじめというのは、早期発見、早期解決ということに全力を挙げることは言うまでもございません。  今ほど堀議員さん、手に持たれたこの手引書なんですけども、これ、県教育委員会から各学校に2冊配られました。2冊では学校ではなかなか使いにくいので、これを恵那市では全教員に増刷しまして、あわせて恵那市のオリジナルを加えて、全教員に配って学校で活用せよと、こういうふうにもう既にやっております。これの活用を今、見守っておるところです。  それから、いじめ条例についてですけども、これはさきにもう可児市さんのほうで制定されたわけですけども、私どもも、今、話題にしておりますが、内容については、このいじめ条例でいじめを取り締まるというようなものではなしに、やはり安心できる温かいそういう学校、そういうものにしていくための啓発的な内容にしていくというようなことで、今、検討をしておるところでございます。  それから、スクールバディについては、これはいじめを未然に防止するために、子どもたちがみずからいろんな企画、取り組みをして、例えば校内放送を使ってとか、あるいはポスターや新聞づくりをしてとか、劇をやってとか、そういうことですけども、これこそまさに主体性ということだと私は思っておりますので、各学校の創意工夫を促していきたいと思っております。よろしくお願いします。 ○議長(柘植 羌君) 堀 光明君。 ○17番(堀 光明君) ちょっと今、1点、いじめの現在の恵那市の数字がなかったので、ひとつよろしくお願いいたします。 ○議長(柘植 羌君) 教育長・大畑雅幸君。 ○教育長(大畑雅幸君) これ、一番最新のものっていうのは本年度1学期のものですけど、恵那市では小学校36件、中学校18件の報告が私のところへ来ております。これはよそさんと比べると、ちょっと数字が大きいんやないかというふうに言われますけども、恵那市教育委員会から各学校長への指示は、何しろ、校長のところへ耳に入って、これは大きさにかかわらずいじめであるというふうに捉えたものは、市教委に報告してほしいということで言っております。アンテナを高くしておるということです。単純に平均すれば、各校、1学期2件あったと、こんなところです。 ○議長(柘植 羌君) 堀 光明君。 ○17番(堀 光明君) しっかりと対応されていますので、気を抜かないように対応をお願いし、新教育長に激励を込めた質問は終わります。  それから次に標題の2つ目、にぎわいのあるまちづくりについてお尋ねします。  市長は、所信表明の中で6つの重要取り組みを延べられました。第5番目に、健全で自立可能な自立する行財政改革基盤の確立したまちづくりがあります。  現在の予算では、合併特例債があるため、財政調整基金の取り崩しもなく予算が組めています。総合計画、実施計画では、平成24年度の経常収支比率は77.8で、平成32年は92.0です。また、実質公債費比率は平成24年が11.9で、平成32年が17.1です。平成32年の主要は、予算の弾力性が極端に悪くなっています。財政の悪化で、良質な行政サービスに影響が出ているかと思います。これでは行財政改革基盤の確立したまちづくりになってないと思います。  基金を利用した繰り上げ償還等で、指数が悪くならないようにしていく必要があると考えます。長期財政計画はこれでいいのか疑問です。考えをお聞きします。 ○議長(柘植 羌君) 副市長・三宅良政君。 ○副市長(三宅良政君) それでは、長期財政計画に対するご質問でございますが、長期財政計画は、中・長期的な財政資質の見通しを立てることによりまして、将来の健全な財政運営を確保するための指針策定、そして、総合計画を着実に実行するための財源の裏づけをなし、また、財政事情を公表することで、行政と市民が財政状況について共通認識を持ち、身の丈に合った健全財政運営を目指すため、策定をしているものでございます。  ただ、一定の条件で推計しておりますので、状況が変われば、当然、推計も変わってくるということでありますので、ご理解をお願いしたいと思います。  そんな中、議員ご指摘の財政指標でございますが、借入金返済の実質的な負担割合をあらわす実質公債費比率につきましては、これは地方債協議制度のもとでは、その比率が18%以上の団体は、地方債の発行に際し許可が必要となると。さらに、25%以上では、単独事業に係る地方債が制限されるなど制限がございます。  そして、平成32年度までの長期財政計画においては、これは実質公債費比率が18%未満を堅持すると、そういう財政運営をするということにしております。  また、その財政の硬直度を示す経常収支比率につきましては、議員ご指摘のとおり、平成32年の見込みでは92%ということでございます。これは平成22年度の決算の類似団体指標、これは全国の人口、産業構造が似ている団体128団体の平均でございますが、それが87.9%なんですね。  それと比べると、その92%というのは確かに高めでございますが、市の財政運営としては、90%台前半をこれは上限目標として、財政運営を進めることとしております。  いずれにいたしましても、現在はこの合併特例により、交付税の加算や合併特例債の活用をしたまちづくりを進めていますが、特例期間、これは平成31年度ですが、これが終了した時点で、交付税等が30億円以上減少することが想定されていますので、総合計画を着実に進めることによって、魅力あるまちづくり、さらには、経営と協働の観点から、第2次行財政改革をより一層進め、歳入の維持確保に努め、持続的な財政基盤の確立に努めてまいりたいと、そのように考えております。よろしくお願いします。 ○議長(柘植 羌君) 堀 光明君。 ○17番(堀 光明君) 今の財政状況が良すぎるとも聞こえましたんですけども、次に移ります。  岩村町、山岡町、明智町のまちづくり事業も、平成25年度でほぼ完成します。各地区とも8億円を超える投資をしています。現時点では、各町の独自のまちづくりになっています。いわば点の段階です。  岩村町では、電線地中化でまちなみが整備され、今年度初めてまちなみで実施されたいわむら城下おかげまつりは大変なにぎわいでした。山岡町では、おばあちゃんの店が繁盛しているようです。明智町では、イベントにだんじりが登場して、大変な人が集まったようです。  このように、各地区の魅力を明知鉄道を利用して線で結び、面化することが重要と考えます。各地区と明知鉄道を結び、回遊型の観光地化して、交流人口を増加させたらと考えますが、まちづくりの事業後のソフト面の施策をお聞きします。 ○議長(柘植 羌君) 建設部長・安田利弘君。 ○建設部長(安田利弘君) 最初に恵那南部地区における社会資本整備総合交付金事業の取り組みを、最初にお話させていただきます。  事業の目的は、観光交流及び都市農村交流を促進し、雇用の機会の創出と定住促進を目的に、3つの柱で組み立てております。  1つ目は、まちなみの再生ということで、自然・歴史・文化等の地域特性を生かしたまちなみの再生、具体的には岩村町の電線類地中化事業や明智町のまちなみ修景などであります。  2つ目は、にぎわいの再生で、公共施設や空き店舗、空き家、空き地を活用した交流拠点づくり、具体的には岩村町の上町交流施設整備事業や明智町の駅前交流施設整備事業、山岡町のふれあい広場整備事業等でございます。  3つ目、雇用の機会の創出でございます。観光交流促進によって、地場産業の振興と観光のネットワーク化を推進するための基盤整備であります。具体的には、公共交通の結節点である各地区の駅前広場整備事業などであります。  議員も言われましたように、最終の事業の完了前でございますが、これまでの実績として、岩村町では、電線類等地中化事業が完了し、全線にわたって景観が改善されました。11月4日に開催された、岩村町おかげまつりでは1万3,000人の集客があり、これまでの回遊性の低かった新町から西町までの区間で多くの方がにぎわい、これまでまちなみとしての高い評価をいただきました。  次に、明智駅前プラザでは、当初、農業者16名の方が出店して農産物を販売して、月20万円程度の売り上げでございましたが、先月11月では登録者数が54名で、80万円ほどの売り上げがあったようです。  山岡町の手づくりの店では、改装8カ月間で前年対比50%増の売り上げがあり、雇用機会の創出につながっているというふうに考えております。  それで、ご質問のソフト事業の展開について、大きく2点、お話させていただきます。  1つ目には、自然・歴史・文化等の地域資源を活用した交流促進であります。単に見るだけの観光では集客は先細りとなります。リピーターを生み出すための継続的な交流が求められます。このため、地域資源、特性を活用した交流促進が必要と考えます。  具体的には、岩村町では、歴史文化的な資源、例えば建物、人物、文化、文化的な行事など活用した交流でありますし、明智町では、大正村をテーマとした文化交流、山岡町では、寒天を素材とする健康食品の提供、里山景観を活用した都市農村交流、陶芸教室など体験学習の提供であります。  このことは、各地域協議会や関係団体との連携により、推進することとなると考えます。  2つ目です。明知鉄道を基軸とする地域連携による観光ネットワーク化の推進であります。これ、議員言われましたけども、現在の観光動態から分析すると、恵那市の観光は、市外の他の目的地に向かう立ち寄り先の性格であることから、ツアーバスの滞在時間は1時間程度と短く、観光需要の増大につながっていないと考えます。  市内の観光ネットワーク化を進め、滞在時間及び宿泊者数を拡大することが、重要な課題となっています。具体的には、明知鉄道と観光協会の連携による観光ツアーの開発であります。  また、既に先ほども市長のほうから話がありました、本年10月に発足した、リニアまちづくり明知鉄道沿線準備委員会が、SLの復活や沿線の景観整備など、リニア中央新幹線との連携による広域ネットワーク化を検討し始めている状況にあります。  先ほど私が述べました活動にプラスして、今後とも、このようなソフト展開がさらに重要ですし、求められているというふうに考えているところでございます。以上です。 ○議長(柘植 羌君) 堀 光明君。
    ○17番(堀 光明君) かなりのソフト展開、よろしくお願いします。  次に、リニア新幹線の開業が15年後に現実のものとなろうとしています。その開業に合わせて道路網の整備の話があります。瑞浪恵那道路、西三河高規格道路が話題となっています。  この話、2つの道路からは、山岡町、明智町、串原が抜けています。もう1本の国道257号から363号、主要地方道豊田明智線を結んで、40万人の豊田市、37万人の岡崎市と結ぶ道路の整備は、絶対必要と考えます。  363号は、現在、山岡町で改良が進んでいます。豊田明智線につきましては、センターラインのない部分、多くあります。バス、大型トラックが経由して、距離は長いが別の国道を選択して走っています。  串原の対岸の豊田地区で、トンネルが抜ければ愛知県側ほぼ完成です。岐阜県側を改良すれば、西三河からの最短の道路となります。物流の流れが変わり、交流人口の大幅な増加が見込めると考えます。  リニア新幹線を見据え、この南北道路は必要と思います。リニア戦略の中に取り入れていったらと考えますが、考えをお聞きします。 ○議長(柘植 羌君) 建設部長・安田利弘君。 ○建設部長(安田利弘君) 現在、リニア関連でのアクセス道路を検討しておる大きなものは、リニア中間駅と恵那市を結ぶ路線、そして濃飛横断自動車道とを結ぶ三河東美濃連絡道路であります。この道路は、国道257号を基軸にしたところでございます。  私ども、まずは、三河東美濃道路について、地域高規格道路の候補指定するよう、国・県へ要望活動を実施し、推進しなければならない、まず、これが最初だろうというふうに考えています。  ご質問の国道363号や豊田明智線の整備につきましては、管理者は県でございます。県は、県土整備ビジョン、これを策定しています。県の考え方として、恵那市南部地域の国道257号や国道363号が、骨格幹線ネットワークと位置づけております。一部で整備を行っております。  豊田明智線については、急峻な山と川に平行して高い企画の道路整備は困難で、防災対策の視点で安全・安心を目標に、落石や土砂流出による通行規制への対策として、道路改良工事や一部で拡幅防災工事を行うとしておるところでございます。  今は県がやっていだたかなきゃいけないというふうに考えるわけですが、恵那市といたしましても、議員言われますように、豊田と恵那市を結ぶ道路整備は重要と考えていますので、関係自治連合会協議会等で構成しています、恵那市南部幹線道路改良促進協議会とも連携して、地域の方々とともに、引き続き国・県に対して改良要望していきたいと考えていますんで、ご理解を賜りたいと思います。以上です。 ○議長(柘植 羌君) 堀 光明君。 ○17番(堀 光明君) ひとつよろしくお願いします。  最後の質問となりますが、今議会の市長の所信表明で、安心して住み続けられるまち、住んでよかったと実感できるまちの構築が、市長としての心情との発言がありました。  私どももよく使う言葉です。この言葉は、恵那市内各地でインフラが整備していく中、恵那市全体がよくなっていく姿をイメージしています。  市長として考えて見えるイメージを聞きたいと思います。就任したときに目指したまちは、市長として4年後の評価、8年後の今、どのような評価かお聞きします。あわせて、この4年間で、市長の所信表明での夢と希望のある明るく元気のあるまちづくり、重要課題の6つのまちづくりありますが、特に3点ほど上げて、意気込みをお聞きします。 ○議長(柘植 羌君) 市長・可知義明君。 ○市長(可知義明君) 私の2期8年、そして、これから4年のまちづくりについてお尋ねがございました。  まず、夢と希望のある新生恵那市の基盤づくりということで、第1期目の公約をさせていただきました。それは暮らしやすいまち、住んでよかったと実感できるまちを目指して、合併協議会から託された未調整項目、これが半分以上あったわけでございますが、これらの調整や、上下水道、あるいはケーブルネットワーク、あるいは国民健康保健とかそういったところの差をなくしていこうということを、基盤づくりという位置づけで実施させていただきました。  1期目で、基盤づくりを全力で進めてきましたが、まだまだできないところがたくさんございました。2期目は引き続いてそれをやっていこうということで、2期目もそれを踏まえて安心して住み続けるまち、合併してよかったと思えるまちを目指してまいりました。  皆さんのご支援のおかげで、市の一体感ができてきたと思っておりますし、総合計画の後期計画、そして第2次の行財政改革大綱の策定ができました。  そして、その計画に基づいて、2つの計画を市の両輪としてまちづくりをしてきた8年間であると思っております。  そして、3期目の今回は、市民の皆さんに総合計画、平成27年で終了します。そして、第2次の行革大綱も、平成27年で終わりますけども、それを着実にしっかり実行していく。そして、その結果をしっかりと検証して、次なる計画につなげていくというのが、私の市民にお約束したいわゆる公約でございます。それをしっかりと進めていきたい。それによって、夢と希望のある明るく元気なまちづくりを目指していきたいと思っています。  そのために6つのまちづくりを掲げてきました。その中で3点、申し上げろとこういうことでございますので、私のほうから3つ申し上げますが、まず第1点としては、健康で安心・安全なまちづくりとして市立恵那病院を再整備して、そこに産婦人科と健康管理センターを新設する。そして、それに併設して、老人福祉施設を設置したいと、こういうことでございます。  今、東南海地震がいつ来ても不思議でない状況にあります。これに向けて、災害に強いまちをつくっていきたいということで、幸いにして恵那市は、幼稚園、保育園、小中学校全て耐震化が済みました。しかし、まだ、明智振興事務所など、公的機関でまだ耐震化が進んでいないとこがあります。とりわけ市民の皆さんの木造住宅、昭和56年以前の建物については、ぜひ耐震検査をしていただきまして、そして耐震化に取り組んでほしいということで、今、補助金がございますけども、もう補助金だけでは、賄い切れない大きな工事になると思いますので、今の考え方では、市として融資制度を設けて、利子補給するような制度を考えていきたいなと、こう思っています。  そして2つ目に、元気で活力あるまちづくりとして、人口減少が一番恵那市の大きな課題になると思いますが、これは全国、どこの市もそういうことが言えると思いますけども、これをいかに歯どめをかけるかということが、大変大きな課題であります。  従いまして、若者の移住・定住促進、あるいは働く場所の確保、そういったところに力点をおいて、企業立地、あるいは地元企業の立地促進を図っていきたいと思っております。  そして、人口は減ることがやむを得ないとしても、交流人口を増やしていきたい。交流人口400万人を総合計画で目標に立てていますので、ぜひこの交流人口400万人を達成させたいと思っています。それによって、恵那市に大きなにぎわいができるんじゃないかと思います。  3点目は、先ほど、西尾議員からもご質問がありましたけども、リニアの新幹線の効果を最大限に活かすということが、この恵那市にとっても大きな活性化の源だというふうに思いますので、それに向けて、あらゆる角度から研究をして、恵那市あるいは中津川市、東濃地域、岐阜県が活性化に向くような、そんなことを市を挙げて検討して、それを活かしていく方向を見出していきたいと、このように思っております。以上でございます。 ○議長(柘植 羌君) 堀 光明君。 ○17番(堀 光明君) 力強い市長の決意を聞きました。ありがとうございました。これで終わります。 ○議長(柘植 羌君) 堀 光明君の質問を終わります。 ────────────────────── ○議長(柘植 羌君) 町野道明君。 ○13番(町野道明君) 13番、公明党の町野道明でございます。可知市長におかれましては、三たびのご当選、おめでとうございます。私も、恵那市民の皆様のために働いてまいりますので、よろしくお願いします。  それでは、質問に入ります。標題の1は、公用車の活用と買い物支援についてであります。  公用車の利用については、合併後、ここ数年、事故の報告が多いと思っております。公用車使用時の安全運転、適性な配置、効率的な運用や車検更新、リース契約など、管理の規定や車両台帳については、どのような管理状況になっているのかお尋ねをいたします。 ○議長(柘植 羌君) 総務部長・大塩康彦君。 ○総務部長(大塩康彦君) まず、公用車はどのぐらいあるかというお尋ねですけれど、自動車共済に加入している台数ということで、ちょっとお話しますけど、消防団に配置する消防車両など含めまして、全てで371台という台数でございます。  なお、この中で運転報告書で財務課が掌握している公用車、消防団の持っている車両とかそういうものを抜きまして、公用車は161台。で、各課でエコセンターで23台、消防本部で13台、あるいは岩村の消防署で10台、給食センターで8台と、こういったものが各課で管理するという占有車でございます。これ136台ございます。  そして、この裏にとまっています集中管理車というのが25台ございます。この集中管理車の内訳としましては、普通車が16台、軽自動車が4台、トラック2台、ワゴン車が3台、このほかにマイクロバスがそれぞれ全てで6台ございます。  で、使用記録簿については、公用車の運転記録ということで、これは安全運転管理規定というのが設けてございまして、運転日誌をつけるということになっています。これは年月日、あるいは運転者の所属、氏名、行き先、出発・到着時間、それから距離掲示の指示数、距離計、これを書くと。それから点検、異常があったかなかったか、これは運転管理日誌は、何かあったときのための見る補助簿というような位置づけになっております。  で、使用の記録としては、簡単な内容になっておりまして、行き先の記入方法、あるいは現在では市内に行ったとか、あるいは中津川市に行ったとかと、こういったような記載としております。  公用車の使用につきましては、通常業務の中での位置づけになっておりまして、所属部署で、それぞれその内容については報告されているというふうに考えておりまして、そういった運転記録ということでしておりますので、よろしくお願いします。 ○議長(柘植 羌君) 町野道明君。 ○13番(町野道明君) 今、安全運転の規定があるということですので、やっぱし安全運転はされていくと、こういうふうに私は思いますけども、割かし、この何年間で事故の件数の報告があるわけですけども、そういった件数についてどのような認識をお持ちなのか、改善していくのか、その辺のところをお尋ねしたいと思います。 ○議長(柘植 羌君) 総務部長・大塩康彦君。 ○総務部長(大塩康彦君) 事故の件数ということですけど、23年度、こちらのほうに報告があったのは全部で38件です。対人、対物がその中で3件、けが1件ございまして、これは消防自動車を運転していて後ろから高速で追突されてというようなのがございます。23年度の12月のことを言いますと、12月末で23件ございました。対人、対物が2件でございました。24年度、今年度は29件ですので6件の増ということになっております。今回、この29件と言っておりますけれど、この中には、例えば市内の市民のところに、お客さんのところへ行かなくちゃいけない。そのときに少し段差があって、そこに下の部分をぶつけたというんですか、といったものがございまして、かなり軽微なものも含めて全て交通事故案件としてうちとしては掌握しておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(柘植 羌君) 町野道明君。 ○13番(町野道明君) じゃ事故のほうも少し減らすように努力していただきたいと、このように思います。  それで、さっき下の公用車の話が出ましたけども、一般公用車での台数の適正だとか、あるいは効率的な運用が求められましたけど、そういった状況は法律的にはいいのかどうなのか、その辺のところをお尋ねします。 ○議長(柘植 羌君) 総務部長・大塩康彦君。 ○総務部長(大塩康彦君) できるだけ公用車数は減らしていきたいと、こういうふうに思っておりまして、効率的な運用ということです。それは、各課で持つよりも集中管理していったほうが皆さん、要するに各課で共有していけるという考え方でありますので、そういったもので公用車の管理をしていきたい。できるだけ台数についても減らしていきたいと、こういう考え方でおりますのでよろしくお願いします。 ○議長(柘植 羌君) 町野道明君。 ○13番(町野道明君) わかりました。それでは、6人とか7人乗る公用車のワゴン車もありますが、これは利用状況はどうなのかお尋ねします。 ○議長(柘植 羌君) 総務部長・大塩康彦君。 ○総務部長(大塩康彦君) ワゴン車の台数につきましては、平日で93%の利用があるというふうに考えております。 ○議長(柘植 羌君) 町野道明君。 ○13番(町野道明君) 93%、かなり高いわけですけど、私、もう少し低いかなと思ってましたけども、じゃあマイクロバスの公用車の利用状況は、もしパーセントで出るならお尋ねします。 ○議長(柘植 羌君) 総務部長・大塩康彦君。 ○総務部長(大塩康彦君) マイクロバスは、これは低くて、平日はトータルしますと18%です。  ちなみに、設置場所のことを言いますと、市役所のバスは39%、それから岩村は平日が21%、上矢作が14%、串原が10%、山岡10%、明智が12%、トータルで18%という数字になっております。 ○議長(柘植 羌君) 町野道明君。 ○13番(町野道明君) 確かにマイクロバスは非常に使用目的が限られてきますので利用状況も狭くなってくるということはわかるわけですけども、どうしても維持費の問題とか効率性の悪さとか、それから市の厳しい財政などの視点を考えますと、使えるものは使用しないといけないという考え方もありますので、管理のやり方を見直すとか、そういうことも必要ではないかと思いますので、その点よろしくお願いしたいと思います。 ○議長(柘植 羌君) 総務部長・大塩康彦君。 ○総務部長(大塩康彦君) マイクロバスの管理はこの10月に見直しておりまして、特に南部の振興事務所のマイクロとしまして、山岡と明智につきましては今、岩村に配置しておりまして、今後、廃止というようなことで、利用頻度も少ないということもありまして処分を考えていきたいというふうに今、検討しております。 ○議長(柘植 羌君) 町野道明君。 ○13番(町野道明君) わかりました。じゃあ買い物支援とも、今、マイクロバスが影響してきますので話を続けていきますけども、買い物支援についてのお尋ねに入りますが、今回の市長の所信表明では交通弱者の安心・安全というのがありました。全国で行われている買い物支援のうち交通整備では、例えばバスの送迎とか移動販売車の記事が多くあるわけです。先ほど質問しましたけども、マイクロバスを廃車するというようなこともありますので、当然これらも効用性を、このマイクロバスを使うということは厳しいと、そういうふうに理解しなければいけませんが、そういうことでよろしいですか。 ○議長(柘植 羌君) 企画部長・小嶋初夫君。 ○企画部長(小嶋初夫君) マイクロバスを買い物支援等に利用できないかというお尋ねでございますけども、今、総務部長がお答えしたように10月からマイクロバスは市全体で4台に集約しておるという状況ですし、今後さらに走行年数とか距離の長いものについては順次廃止をしていくという、そういう方向性ですので、やはりこれを買い物支援等に使うということはやや現実的ではないのかなというふうに捉えております。 ○議長(柘植 羌君) 町野道明君。 ○13番(町野道明君) わかりました。現実性がないということですので、私も理解しました。  それで、買い物支援で事業者と連携した仕組みをつくったり、また、企画部としてもそういった企画をつくる必要があるかと私は思いますが、例えば飲食店にはマイクロバスがある事業者も多いようです。そういったことで食事と買い物のサービスをセットにしたバスの構想を提案したり、そうしたことによってビジネスや高齢者の福祉サービスの充実も可能性があるかと思いますが、そういった企画とか支援については市の考えはあるのかどうなのか、お尋ねします。 ○議長(柘植 羌君) 企画部長・小嶋初夫君。 ○企画部長(小嶋初夫君) 今、ご提案をいただきましたように、飲食店などマイクロバスを所有しておられる民間事業者の方が、そのマイクロバスを活用されまして高齢者の福祉サービスでありますとか、あるいは買い物サービスをセットしたような、そういった事業をビジネスの可能性も含めて市のほうへご提案いただけるというようなことがあれば、これについては大変いいことだと思いますので支援できるところは支援させていただきたいと思いますが、ただ、なかなか多分採算性がやはり低いところが買い物に困っておるということですので、これも現実的には、そういったご提案がいただければいいですけど、これは多分難しいのではないかなというふうに今、思っております。 ○議長(柘植 羌君) 町野道明君。 ○13番(町野道明君) わかりました。提案がなかなか来ないというような感じを受けて見えるという話ですので、少しはそういった発信もしていくことも大事ですので、今の経済冷え切ってる中で、そういったセットでコースをするというのも割かしいいと思いますんで企画をしていただきたいと、こういうふうにも思うところであります。  それで、最近、過疎債でですね過疎法の改正がありまして、福祉や医療の充実のためにソフト事業もできるようになったと、こういうのを聞いております。その中でお尋ねしたいのですけども、買い物支援について国から恵那市の場合は過疎自立活性化交付金などを受けて実証実験を行っておるわけですけども、その状況で実験をやった課題とか、その結果の方向性についてはどのようにお考えになってるのか、お聞きしたいと思います。 ○議長(柘植 羌君) 企画部長・小嶋初夫君。 ○企画部長(小嶋初夫君) 今、議員おっしゃったように、昨年度は過疎地域における買い物弱者に対する支援策の実証実験ということで、串原地域では移動販売方式で、そして上矢作地域では宅配サービス方式で買い物支援サービスを、これ実証実験という形で試行させていただきました。  この事業の成果につきましては、ここにございますけど、こういった報告書に取りまとめをしております。この報告書の中身でございますけど、要点といたしましては、上矢作町のように小売の店舗が地域内にあるケースでは、その商品を車に積んで販売する移動販売方式が望ましいのではないか。また、串原のように町内に小売店舗がない地域につきましては、例えばささゆりの湯のような交流観光拠点での移動販売、そして、そこまでの送迎サービスを組み合わせたようなサービスが考えられるのではないかという、そういう内容になっております。ただ、どちらのケースにいたしましても採算性が非常に低いわけでございますので地域が一体となって買い物サービスを支える仕組みでありますとか、あるいはそういった意識を持っていただく必要があるのではないかということを思っております。  現在の状況といたしましては、上矢作地区では地域での話し合いでありますとか、あるいは昨年度の利用者の意見などから、平成25年度から外出支援事業の一環として買い物支援を実施する方向が決められたというふうに伺っております。これは県の地域支え合い体制づくり事業の補助金を社会福祉協議会が請け負うことになりまして、地域のまちづくり委員会とともに、仮称でありますけれども、上矢作福寿の里支援センターというのを立ち上げられまして、その運用の準備を始められておって、その中で買い物支援サービスにも取り組んでいただけるというふうに伺っております。そして、串原地区におきましては、串原の地域づくり検討委員会で今後の買い物支援サービスのあり方を話し合いになられまして、その結果、やはり串原でも移動販売車の運行が必要であるということで、25年度へ向け、市として串原地区の活動にどういった支援ができるのかということを今、検討しておるところでございます。以上です。 ○議長(柘植 羌君) 町野道明君。 ○13番(町野道明君) わかりました。実証実験の結果を受けて25年度から比較的買い物支援サービスが少しずつ前向きになってくると、こういうことで理解をさせていただくわけですが、過疎地に限らず、市内でも今後は買い物弱者というのはこれ増えていくと、こういうのはもうデータが出ておると思います。特に、そういうことであると対象者の範囲も広がってくるので、そういった意味からもう一歩深く、恵那市として支援対策についてはどういうふうにお考えになるのか、お聞きしておきたいと思います。 ○議長(柘植 羌君) 企画部長・小嶋初夫君。 ○企画部長(小嶋初夫君) 先ほどからいろんなところで市長も答弁しておりますように、平成27年には恵那市の高齢化率も33%に達するということで、本当に議員おっしゃるように、これからは過疎地域だけではなくて市内の至るところでこういった買い物弱者が増えますので、買い物支援策は必要になってくるというふうに考えております。  それで、平成23年度に行いました、先ほどのこの実証実験の結果を踏まえて、25年度からは新たな買い物支援事業を実施されるような地域の団体に、何とかもう補助金のような形で支援できないかということで現在、検討しておりますので、また予算が通ればそういったような支援をさせていただきたいなという方向でおります。以上です。 ○議長(柘植 羌君) 町野道明君。 ○13番(町野道明君) ありがとうございます。25年度からは団体に補助金をされていくようなこと、検討されているということですので、ぜひそういうふうに支援をしていただけるようにお願いをしておきたいと思います。  それでは、標題の2に入りますけども、標題の2は、安全・安心の政策についてお尋ねをしてまいりたいと思います。  学校や施設の主要構造部分っていうのは耐震化がほとんど、9割近くほど進んでいます。しかしながら、天井材とか壁材、窓とか照明器具とかそういうような、非構造部材というふうに言いますけども、そういった耐震化は非常に低いということを言われてまして3割程度にとどまっているのではないかと、このような調査の実績もあるようです。  そこで、恵那市の小中学校の教室で天井材とか壁材、照明器具など、こういった非構造部材の耐震化対策というのはできているのかということをちょっとお尋ねしていきたいわけですけども、震災があった場合、天井材とか照明器具が落下してけが人があるということも確認をされているわけです。そして、非構造部材については脱落しないようにっていう程度にとどまっていることから耐震化も非常におくれていると。また、全国の小中学校では非構造部材の耐震化は、対策の調査を最近実施しまして点検が進んできてると、こういうような指摘もありますけども、そこで恵那市のことをお尋ねしたいわけですけども、非構造部材の耐震化とか点検の状況についてはどのようにご認識なされているのか、お聞きしたいと思います。 ○議長(柘植 羌君) 教育次長・小林規男君。 ○教育次長(小林規男君) 初めに、小中学校の非構造部材の耐震化につきましては、文部科学省から示されております点検チェックリストの学校用というのがございまして、これを用いまして平成23年の9月に各校で配布をし、点検を行いました。同月中に取りまとめを行ったところでございます。その結果に基づきまして、非構造部材の耐震化が必要な箇所につきましては平成24年度予算に計上して、必要な箇所の耐震化整備を計画的に実施しているところでございます。平成24年度におきましては、点検結果に基づきまして、まず家具等の転倒防止策といたしまして図書室等の書棚や理科室等の薬品庫を金具で固定をすることでありますとか、ピアノの滑り防止や転倒防止、それから職員室等の90センチを超えます書架等の固定作業等を実施しているところでございます。  その他、防災対策といたしまして、避難所となります学校について飲料水の確保対策として、これは受水槽の設置されてる学校に限っておりますが、地震が来たときにその受水槽の揺れを感知して受水槽の水の流れをとめる緊急遮断弁というものがありますが、それを設置する工事を平成24年度におきましては5校について行っております。5校につきましては、大井小学校、大井第二小学校、恵那東中学校、恵那北中学校、山岡中学校の5校で24年度は行っております。25年度につきましては、恵那北小学校、中野方小学校、上矢作小学校、明智中学校の4校で実施をする予定としております。以上です。 ○議長(柘植 羌君) 町野道明君。 ○13番(町野道明君) チェックリストによって整備をされてきていると、こういうことですから一安心はしてますけれども、いずれにしても蛍光灯なんかは、蛍光灯を入れる小さい袋みたいなものがありますので、そういうものでも安くできるということも聞いてますが、いずれにしても整備していただきたいというふうに思いますし、学校の体育館なんかは避難所にもなってるし、天井も高いということで落下物はスピードがとんと落ちてくるということも考えられますけども、体育館での天井材などは、非構造物の安全化ちゅうのはどうなのか。もし計画があるところがあればお尋ねをしたいと思います。 ○議長(柘植 羌君) 教育次長・小林規男君。 ○教育次長(小林規男君) 体育館等の状況でございますが、小中学校の体育館につきましては、災害時におきまして避難所として利用されるということから天井材または外壁材が使用されている学校がございます。これは岩邑小学校、大井第二小学校、山岡中学校の3校でございますが、この屋内運動場につきまして平成25年度から順次、非構造部材、これは天井材、外壁、それから照明器具等でございますが、耐震対策の工事を実施する予定にしております。
    ○議長(柘植 羌君) 町野道明君。 ○13番(町野道明君) 次には、庁舎についてちょっとお聞きしたいと思いますが、庁舎とか施設も同じようなことになりますが、照明器具とかは従来の蛍光灯であります。震災で落下する危険性もあると、あるいは天井材は大丈夫かと、私も庁舎とか施設を見て歩いたんですけども、蛍光灯なんか結構昔のもので落ちるとぱりんと割れるんじゃないかと、こういうふうに思いましたけども、こういった落下物によって職員のけがとか、もっと言えば庁舎や施設での災害の対策本部や避難所の設置、こういうとこにこういう落下物の影響でおくれてしまっては市民への災害の対策のスピードがおくれてしまいますので、庁舎とか施設の天井材とか照明器具などの非構造物材の耐震は安全なのかどうか。点検しているか。学校と同じようなことですが、どうですか。 ○議長(柘植 羌君) 総務部長・大塩康彦君。 ○総務部長(大塩康彦君) 現在、市の建物、こういう施設についての安全、今の点検というのはまだしておりませんので、今後こういった点検を実施しまして必要な措置をとっていきたいと、こういうふうに考えております。よろしくお願いします。 ○議長(柘植 羌君) 町野道明君。 ○13番(町野道明君) 気にしているのは、対策本部がおくれることが一番心配してますので、それが本庁にそういう支障があっておくれてしまってはいけませんので速やかにやっていただきたいと、そういうふうに思います。  それで、今の照明器具の話で少ししたいと思いますけども、照明器具は最近、発光ダイオードというもので、LEDっていうのが非常に今、話題を呼んでいます。以前の、従来の蛍光灯の照明器具に比べて大幅な節電効果とか二酸化炭素の削減も期待できると、こういうこともありますので、節電対策の視点、観点あるいは、さっき言ったように強固に固定を見直すとか、こういったことで庁舎あるいは施設にLEDの導入の計画があれば、また考えがあればお聞きしたいと思います。 ○議長(柘植 羌君) 総務部長・大塩康彦君。 ○総務部長(大塩康彦君) 今現在の庁舎の中では、やっぱしメンテナンスにも効果がある、あるいは省エネに効果があると、こういうことは十分承知してますけど、これまた新たに今の、現在の庁舎の中に設置するとなると、もう費用が結構かかりますので、今後場所を決めてLEDの設置については考えていきたい。また、新庁舎については、また新たにそれを検討していきたいというふうに思ってますのでよろしくお願いします。 ○議長(柘植 羌君) 町野道明君。 ○13番(町野道明君) 救いの点ですけども、市内の防犯灯ですね、これにはLEDの設置が見受けられますけども、こういった部分については当然補助制度とか実績なんかもあるかと思いますが、その点どのように把握をしていらっしゃいますか。実績とか補助の関係は。 ○議長(柘植 羌君) 建設部長・安田利弘君。 ○建設部長(安田利弘君) LEDの防犯灯補助金制度についてのご質問でよろしかったですか。  まず、全体的に防犯灯設置補助金というのがありまして、これは自治会、それから自治会に準ずるような、類するような団体が公共用の道路に防犯灯を設置する場合に補助する制度でございまして、経費の50%で限度額を設けておるような、そんな状況でございます。  ご質問は、LED防犯灯のご質問でしたのでそこだけをお話させていただきますが、LEDを使用した防犯灯の導入を促進するため、昨年9月に防犯灯設置補助金制度を改正しました。これは、東日本大震災以降、全国で節電が求められておるというようなことから、市でも環境に優しいっていうことで改正をしたところでございます。LED防犯灯への更新も補助対象としたことと、特にLED防犯灯補助金の上限額を5,000円上乗せして3万5,000円~4万5,000円にしたところでございます。  それから、実績のお話ありました。全体で、23年度の実績で答弁させていただきますが、全体で申請団体が33団体あって、そのうちLED防犯灯にするのが20団体です。それから、設置数、全体で80基あるんですが、LEDが59基、これは74%になっています。それから、補助金額が175万1,000円で、そのうちLED防犯灯が136万5,000円というような数字になっております。  参考までに、本年度途中ではありますけども、やはり今年度もLED防犯灯に対する申請団体、それから設置数も伸びておるような状況でございます。以上でございます。 ○議長(柘植 羌君) 町野道明君。 ○13番(町野道明君) わかりました。こういったLEDの活用も、今後は庁舎も進めていただきたいと、こういうふうに思います。  次に、老朽公共物の点検について話をさせていただきたいんですけども、ちょうど最近、35年前に開通した山梨県の中央自動車道の笹子トンネルで天井材の崩落事故があったわけです。これは社会資本の老朽化問題の深刻さが改めて浮き彫りになりました。あと橋とか道路などの多くは高度成長時代に建設されまして老朽化が非常に進んでいると、こういったことで、地方自治体が管理している橋とか、損傷などによった通行どめになった橋もことし1年間で約26%も増えていると、こういったデータもあるようです。それで、橋や道路などの安全性を点検し、優先度の高いものから予防的な修繕をしていくことも必要だと私は思ってますけども、まず恵那市内のトンネルの点検の確認ですけども、市にあるかないかちゅうこともあるんですが、市、県、国の管理しているトンネルっていうのは、恵那市内では幾つあるのか。そして、笹子トンネルは35年前に開通しているわけですけども、市内の小沢山トンネルとか木の実トンネルはいつごろ開通されているのか、2つあわせて質問します。 ○議長(柘植 羌君) 建設部長・安田利弘君。 ○建設部長(安田利弘君) 恵那市内でのトンネルは、国管理の国道になるんですが、ゼロカ所です。それから、県管理が11カ所ございます。市管理は1カ所で、旧木の実トンネルで、現在は閉鎖中でございます。  個別のトンネルの完成年次のお話されました。257号にある小沢山トンネルは、完成年は昭和63年、それから新木の実トンネルは平成元年に完成しておるところでございます。以上でございます。 ○議長(柘植 羌君) 町野道明君。 ○13番(町野道明君) 県のほうがほとんど管理があるということと、63年、元年という開通の時期もございました。そういったことでいうと、当然県とかそういうところから点検はされているのではないかと、こういうふうに考えますが、そういった点検されている報告などもあるのかどうなのか。その辺のとこはどうですか。 ○議長(柘植 羌君) 建設部長・安田利弘君。 ○建設部長(安田利弘君) 実は、12月18日、中日新聞、岐阜新聞にも、県も既に動いてみえます。県は笹子トンネル事故を受けて、緊急に県内172のトンネル点検されました。その中で、先ほど言いました小沢山トンネルは12月の5日、新木の実トンネルは12月6日に、これは目視点検ということでしてみえます。それから、例えばこの2つに限って言えば、前年、平成23年度に高所作業車にて打音検査を実施してみえるところでございます。現在のところ特に問題ないようですし、市内には笹子トンネルのような吊り形状のトンネルはありません。以上です。 ○議長(柘植 羌君) 町野道明君。 ○13番(町野道明君) 県がほとんどですので、市、言ったところで難しい問題ですけども、目視でやったというような報告を受けてると、こういうことですけども、やっぱ恵那市としては市民生活の安全が第一ですから、そうした目視とか点検検査したちゅうことを受けて何かお考えすることがあれば一言ちょっとお願いしたいと思いますが。 ○議長(柘植 羌君) 建設部長・安田利弘君。 ○建設部長(安田利弘君) 簡単に、目視っていうのが非常に簡単なように思われるんですが、目視というのは、例えばひび割れがしたらどこまで影響するかとか、そういうこともあるわけですね。だから、県さんが、今は管理者県ですんで、県さんがやられてみえることをやはり私どもは適正にやっていただいて、また、市の報告に至るということではないかなというふうに感じておるところでございます。以上です。 ○議長(柘植 羌君) 町野道明君。 ○13番(町野道明君) わかりました。じゃこれはこれで終わりたいと思います。  それで、恵那市ではトンネルとともに市民生活の重要な道路は、国道では約1%、県道は19%で、残りの80%は市道であると、こういう状況であります。橋梁、橋ですね、橋梁は、国は12橋、県は116橋、市は704橋の状況で、市が管理する道路や橋の数は80%以上ということで非常に膨大な数であると。  それで、自治体の場合は財政力とか技術力も十分ではなく、データも少ないという、こういうことも言われてますけども、しかし、そういった中でも市民生活のための修繕については、こういった道路とか橋は即効性がすごく求められてきます。そこで、市民との協働とか情報の提供も求めていくことも大事であるし、日ごろからの維持管理をするような点検なんかは非常に大事であると、ウエートが高いと思いますが、そういった意味で、まず橋の点検なんかはどのようになされているのかお聞きしたいと思います。 ○議長(柘植 羌君) 建設部長・安田利弘君。 ○建設部長(安田利弘君) 議員言われましたように、市道の橋梁、橋は704橋あります。このうち平成21年と22年に15メートル以上の橋梁131橋の点検を行ったところでございます。残りの573橋、これを調査しなきゃいけないということもあります。私どもは今回のトンネル事故を踏まえて、同じインフラ整備ですんで、現在、建設部職員により緊急的に点検を行っておるところでございます。今後は、今回の職員による簡易点検を行って、必要に応じて詳細点検を行う。それが委託になるのか専門家になるのかというところがあると思いますが、まずは至急、市の職員によって点検を進めていくということを考えておるところでございます。以上です。 ○議長(柘植 羌君) 町野道明君。 ○13番(町野道明君) よろしくお願いしたいと思います。3分の1は点検が終わっているような、橋だと117ですか、3分の1は点検が済んでるということですが、あとの分もしっかりやっていただきたいと思います。  そして、そういった点検の結果によって橋梁の長寿命化計画というものがもしあるならばお考えをお聞きしたいと思います。 ○議長(柘植 羌君) 建設部長・安田利弘君。 ○建設部長(安田利弘君) 先ほど言いました15メートル以上の橋梁を含めて、平成21年、22年度に点検をしているわけなんですけども、これの点検によって老朽化等による健全度を把握して従来の自己的な修繕だとか、架け替えから、最も効率的、効果的な修繕を予防的に実施し、安全で安心な道路サービスの提供やライフサイクルコストを縮減するために橋梁長寿命化計画、これを昨年度、23年度に策定したところでございます。この計画に基づいて、今年度より緊急性の高いものから始めようということで、永田川にかかる長島橋から修繕を行っていくと。これは、その計画に基づいて順次進めていきたいというふうに考えておるところでございます。以上です。 ○議長(柘植 羌君) 町野道明君。 ○13番(町野道明君) わかりました。計画があって順次やっていくと、こういうことで理解をいたします。  最後に、恵那市の今後のインフラ整備について全般的な話になりますが、どちらかと言えば、インフラ整備というのはトップダウンといいまして、国から県へとか、あるいは県から市町村へという、こういう指示が来るようなことも言われてますけども、国の環境のインフラ整備と市町村のインフラ整備ちゅうのは非常に違いがあると思います。さっきも出てましたけども、身の丈に合った、実情に合わせた維持管理が必要であるし、あるいは地域の特性もあって、地域ごとのオーダーメイドのような感じの維持計画というか、そういうものも進めていく時代に今なってきてます。そうしたことで、恵那市の今後の手段インフラ整備で、公共のマネジメントの計画というもの、あるいはそういうものを一冊にまとめた計画書っていうものをつくる必要があるのではないかと考えてますけど、そういった計画とか一冊の計画書をつくるとか、こういうことについては財務もかかる、財務の関係ある総務部長としてはどんなふうにご認識なされるかお聞きします。 ○議長(柘植 羌君) 総務部長・大塩康彦君。 ○総務部長(大塩康彦君) インフラだけに限った計画書っていうのはありませんけれど、やはりこれ現在、今、公共施設の新たな整備あるいは修繕といったものは総合計画の主要事業に当てはめて、そして財源計画をくっつけて管理している。そして、公共施設の移譲、廃止あるいは統廃合といったものは行財政改革の行動計画の中で、これも計画に位置づけておりますので、この2つの計画書でもって、やはり今後はしっかり、市民生活に影響のないような形で管理していくということが必要だと思いますんで、これをしっかり進行管理していきたいというふうに思ってますんでよろしくお願いします。 ○議長(柘植 羌君) 町野道明君。 ○13番(町野道明君) 最近、恵那市の経営という一冊の本がずっと前から配布されて、非常に恵那市の経営状況よく確認して、見直しながらいろいろ改善されてきましたので、そういったすっとわかるような、やっぱしインフラ整備、さっき言ったいろいろのことも、計画あると言ってましたけど、一冊にさっとまとめて、ぱっと見分けして、仕分けできるような、そういった計画性もこれからは必要ではないかと私はこういうふうに考えますので、その点をもう一回お願いをして質問を終わりたいと思います。ありがとうございました。 ○議長(柘植 羌君) 町野道明君の質問を終わります。 ────────────────────── ○議長(柘植 羌君) 18番・水野功教君。 ○18番(水野功教君) 18番、日本共産党、水野功教です。一連の選挙戦が終わりました。きょうは、市議会選挙などでこの間、市民の皆様からお聞きしたご意見を中心に幾つかお伺いをいたします。  まず、市長の3期目に当たっての所信についてお伺いをいたします。  今回の市長選挙は、わずかな準備期間で、市議1期で、政治家としての経験は可知市長とは比較にもならない纐纈満氏が挑戦されました。結果は9,300票ということで可知市長が勝利をされました。今議会初日、市長の所信表明では、これまでの8年間、新市の一体感の醸成と新市の基盤づくりが着実に進展してまいりましたと述べられていますが、この9,300という数字を市長はどのように受けとめておられますか。お伺いをいたします。 ○議長(柘植 羌君) 市長、可知義明君。 ○市長(可知義明君) このたびの選挙で纐纈候補、そして私が市民の皆さんに、市長選に当たって自分の考えあるいは政策を述べて、そしてそれに対する市民が、有権者が投票されたという結果と私は思っております。  私なりに選挙の結果について分析をさせていただきましたが、恵那市は合併して以来、3回の市長選がありました。平成16年が第1回、20年が第2回、そして今回であります。2回目は無投票でしたので、これは省きますが、第1回目の選挙のときは、私のほかに2人、要するに3人の候補者がございました。得票率を見ますと、1人は13%、もう一人は25%、私が62%でありました。今回の選挙の結果を見ますと、纐纈候補が約30%、そして私が70%という結果でございました。それを見ますと、私の得票率は8%伸びております。したがいまして、先ほど水野議員も言われましたように、私の2期8年の政策、そしてこれからの私の考えてる市政に対する考えを市民の皆さんが、有権者の皆さんが賛同していただきまして、そうした得票が伸びたということではないかなと、このように私は判断をしております。 ○議長(柘植 羌君) 水野功教君。 ○18番(水野功教君) 最初の年、最初のときの選挙に比べて得票率が8%伸びてると、こういう評価でございますが、私は、確かに数字としてはそういうような見方もできますが、9,300というのは大変大きな数字だと思います。私たちは野党ですが、このような市民の評価、これをしっかり意識して、これから議員活動に取り組まなければと思っておるところでございます。  次に、今後の4年間についてでありますが、これについて総合計画と行財政改革大綱をまちづくりの柱として、夢と希望ある、明るく元気なまちづくりに全力で取り組むとも宣言されております。国の地方いじめの中での平成の大合併で、恵那市は原則新設合併など、最初から多くの矛盾を含んだスタートでありましたが、職員も市民もそれぞれ必死になって頑張ってまいりました。私も議員の立場でこれに参加してまいりましたが、しかし、今後4年間について、これまでと同じような目線とスピードで進めていいものでしょうか。今、市内各地を回って市民の暮らしや市勢を見るとき、恵那市政を取り巻く外部要因などは大きく変化をしております。ここで一度立ちどまって考えるときではないでしょうか。  例えば周辺部は日常生活に必要なものを買うお店もなくなる。ガソリンスタンドもなくなる。農協も金融だけになってしまい、その日に欲しい農業資材も地元では手に入らない。恵那市はこのような悩みに相談に乗ることもできず、市役所自体が振興事務所の宿日直をなくし、統合の条件であった保育園通園バスを取り上げようとし、また、三郷町佐々良木では子育て拠点の保育園もなくなりました。笠周地域では、安全安心の拠点として約束していた消防北分署計画はどこへ行ってしまったのか。救急車を呼んでも1時間10分もかかって病院へ到着する実態は何ら改善されておりません。恵那市役所が率先して周辺部に今、人が住みにくくしているのではないかとひねくれて見たくなるくらいであります。職員の削減は10年でという計画を5年でと短縮し、退職勧奨により中堅幹部職員などがやめたことで目標は達成されました。しかし、仕事は減るどころか国の責任放棄で逆に複雑な仕事が増える方向であります。それを臨時職員で補おうと、今やボーナスもない臨時職員が340人、35%です。行政が不安定雇用を推進し、格差社会を拡大させていると言われる状況であります。  総合計画について言えば、合併当時、身の丈に合った投資しかしないということでありましたが、これまで合併特例債に依存した大型公共投資が幾つか進められております。例えばテクノパーク南出口の道路建設、あれだけの規模のものは本当に必要なのかとか、また、大正村広場4億8,000万円のお祭り広場の活用の見込みはどうなのかなど、市民から心配される声を聞くところであります。こういう状況で、じゃ国はどうでしょうか。衆議院選挙は終わりましたが、1,000兆円もの借金がある上に、この不景気に消費税を増税して庶民をいじめて、この上100兆円をばらまいて経済対策をするという勢力が大勝をしました。合併特例債は7割を国が交付税で加えてくれると言いますが、国にはそんなお金があるのでしょうか。  そして、恵那市の行財政改革、これの目玉政策である高齢者介護施設や保育園など福祉施設の運営を民間にお願いするとか、保育園バスを取り上げるなど、福祉の行革はいずれも住民、市民の抵抗で難渋をしていると聞きます。  こういうような実情を冷静に見て、そして9,300の票の重み、これに配慮して、これまで進めてきた行革大綱、総合計画は一度立ちどまって見直すべきと思いますが、ご意見を聞かせてください。よろしくお願いします。 ○議長(柘植 羌君) 市長・可知義明君。 ○市長(可知義明君) 私は、3期目の市長選のときに公約をこうやって市民の皆さんに約束しました。公約と言えると思いますが、それはなぜかといいますと、平成27年に終期を迎えます後期総合計画、そして、第2次の行財政改革大綱をしっかりと着実に実行し、そしてその結果を踏まえて次なる計画につなげていくということが、私が選挙戦で市民の皆さんに約束したことであります。したがいまして、この約束は私の市民に対する責任を果たすことでありますので、これは着実に実行してまいる考えであります。そして、今回の総選挙においても民主党の大敗はマニフェストをしっかりやれなかったということだと思います。私は自分の考えをぶれないように、しっかりと前へ進めること。選挙民はやっぱり候補者の言うことを信じて投票するわけですから、それを裏切ることはするべきではありません。したがいまして、今、お話がありましたように、立ちどまってという話がございましたが、そのつもりは毛頭ございません。しっかりと前へ進めていく考えでございますのでよろしくお願いいたします。 ○議長(柘植 羌君) 水野功教君。 ○18番(水野功教君) 立ちどまるちゅうわけにいかんのでこのまま進めていきますよと。しかも、大きく言われましたんですが、行革大綱、午前中の審議にもありましたが、本当に周辺のほうは心配をしとるわけです。このままいってどうなのかというふうな心配の中で、市長はあくまでも公約は守らなきゃならんのでと突き進みますので、市民の皆さん、覚悟のほどはよろしくということが今の発言だと思います。私たちも市民の声をしっかり議会に、市政に反映させていくために頑張っていきたいと思いますが、それでは次に、不適切な事務処理問題についてお伺いいたします。  昨年、不適切な事務処理があったとの報道から1年5カ月が経過いたしました。この間、議会の場でもその真相解明と再発防止について議論されてきました。昨年12月議会には、法令遵守の推進等に関する条例が制定されるなど、再発防止についての体制もとられてきたところであります。しかし、行政をチェックすべき議会が、当時、最大会派らの合意が得られず調査特別調査委員会が設置できず、個別の議員任せの状態になっており、一般質問の答弁では、警察の調査中を理由にして真相が明らかにされないままでありました。12月7日、この一般質問の通告後、容疑者が職務強要罪で逮捕されたとの報道がありました。今回の容疑者逮捕によって何が明らかになったのかお伺いいたします。お願いします。 ○議長(柘植 羌君) 総務部長・大塩康彦君。 ○総務部長(大塩康彦君) 新聞での報道のとおり、12月7日に昨年7月に発覚しました不適切な事務処理問題に関連し、職務強要容疑で恵那市大井町在住の不動産会社役員が逮捕されました。しかしながら、改めて不適切な事務処理問題で市民の皆様からの信頼を失墜し、多大なご迷惑とご心配をおかけましたことを深くおわび申し上げます。このたびの逮捕で不適切な事務処理問題での事件の真相と不当要求の存在が明確になると同時に、職員に対しての刑事的な責任も明らかになるものというふうに考えておりますので、その状況を見守りつつ、複数の弁護士と再度事件の検証を行いまして、損害賠償の額の確定、損害賠償の考え方のまとめ、それから、警察の捜査で明らかになった時点で、職員の処分についても検討していきたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(柘植 羌君) 水野功教君。 ○18番(水野功教君) もう少し明らかになってからと、次のことをというふうに理解はされるわけですが、一定の進展はあったというふうに、市民は見ておるわけだと思います。私もそういうふうに理解するわけですが、報道機関に配布された市長コメントによれば、今後裁判に協力するということでありますが、今回の問題は大変複雑な問題だと思います。このコメントには、職員が不適切な事務を行った原因は脅迫であったとされておりますが、それではなぜ職員が容疑者に脅されることになったのか、その原因には触れられておりません。なぜ恵那市の職員が脅されることになったのか、私は昨年の9月議会で3人の弁護士の調査報告書をもとに質問をいたしました。それは、県道のつけかえ工事の迂回路について、高橋容疑者が、県の計画に異論を唱え、恵那市としてはその問題解決は県でやってもらおうという強い姿勢を示しておりました。しかし、県土木事務所長が来庁され、道路建設の予算を人質に恵那市に処理を押しつけられたのではないかと私は伺いました。新東雲橋44億円を含めて60億円の膨大な予算の大型事業、これについての意見というふうなわけであるわけですが、その去年の私の質問はこういうことでございます。この調査報告書では、丸池の件について、第一の事実として、平成18年10月、A氏の要求により、県が予定していた仮設迂回路設置場所を、本件道路工事場所に変更し、仮設迂回路設置工事費用147万円及び測量費15万5,471円を支払うというものでありますが、丸池新東雲橋線は県道であり、恵那市としては、架設道路は本来県が対応すべきであることから、県に設置してもらう姿勢であった。しかし、県土木事務所長が来庁し、恵那市で解決するよう求められ、市で解決しなければ工事が遅れるということも告げられたとなっており、結局、副市長らはA氏の要求に従い、A氏要求に市の費用負担で仮設迂回路を設置することを決めたと記されていました。  可知市長は、土木事務所長が来庁されたこと、このような発言があったことはご存じですねとお伺いをしたのでありますが、このときに可知市長のご答弁は、所長はお忙しい方ですので、直接お話ができない場合でも、いろいろな会議でいろいろな接触をさせていただきまして、事業が円滑に進むよう情報交換をさせていただいております。今ご指摘のように、恵那蛭川東白川線の東雲バイパスについてのご指摘もあったかもしれませんけども、私は一般的な情報交換の話というふうに認識をしておりましたと答えられております。  そこで確認いたしますが、普通職員は外部の方との懇談の記録を残すはずであります。この日、土木事務所長と職員との懇談記録に、恵那蛭川東白川線の東雲バイパスについて触れられた関係者の記録、そして、そのことを市長や副市長に報告した記録は残っておりませんか。 ○議長(柘植 羌君) 総務部長・大塩康彦君。 ○総務部長(大塩康彦君) 全般のことを申し上げますけれども、市長が面談されて、そのときに同席した場合に、必ずしもそのメモ、復命書というんですか、打ち合わせ記録というのはとるとは限りません。それは、状況によって必要とあれば残すという形になっておりますので、よろしくお願いします。  今回の場合、このとこは担当者による記録は残っておりません。出席したものの記録は残っておりません。しかしながら、出席していない部下がその上司がこのように語ったというようなメモが数行にわたって記録はされておるというふうに思っております。以上です。 ○議長(柘植 羌君) 水野功教君。 ○18番(水野功教君) ちょっと微妙なご答弁でありますが、普通、私らが市の職員とお話しても必ずメモをとられて、あと記録として上司に報告されておるというふうに思うんですが、このような大事な大きい方が恵那市に来られたときに、その記録は正式に残しておらんということについては、ちょっといささかというふうに思いますが、これについてはまたいろいろ裁判等で当然問題になってくると思いますので、この場ではとても時間がありませんので、また、議会がつくった特別委員会なんかでも、これについてはできたらやっていきたいというふうに思います。お願いします。  それでは、この問題について、次に、質問の責任の取り方についてお伺いいたします。逮捕容疑について、報道によれば2010年1月22日農業振興課職員2人に対して午後4時ごろ来庁、翌日午前5時半まで脅迫したとあります。この場には、この2人だけでしたか、恵那市の関係者は。 ○議長(柘植 羌君) 総務部長・大塩康彦君。 ○総務部長(大塩康彦君) この件につきましては、ただいま捜査中でございます。したがって、ここでは発言できませんのでよろしくお願いいたします。 ○議長(柘植 羌君) 水野功教君。 ○18番(水野功教君) 一番肝心なとこだと思いますが、やはり、部下が起こした始末を上司が責任が取らなきゃならん。これは組織として当然のことであります。たまたまこれには2人と書いてありますが、聞くところによると、責任者、事務方の責任者と言われる方が同席してみえたが、途中で帰られたというふうな話も聞いております。  そこで、こういうことについて部下の起こした責任を上司はどうとるかということですが、先日、兵庫県の元南光町の町長が恵那市に来られました。彼は32歳で当選し、7期25年間町長を務めた共産党員の町長で、それまで不当な圧力で混乱していた南光町の町政の同和行政の正常化に取り組んだことなど話されました。彼は、窓口となる職員は町民との対応には逃げられないのであり、それまでのこの南光町政では、対応する現場の職員が不当な圧力で脅されているのに、課長や町長は逃げ回っていたんだそうです。山田さんは、町長になって、不当な圧力に対して、みずからが直接対応し、町政の正常化に先頭に立って対応したと言われました。そういうことから、正常化をして、そして、彼は25年間も共産党員でありながら町長を続けることができた。そういう市民から支持が得られたわけであります。そこでお伺いいたします。組織人員として、特に公に奉仕する人として公に奉仕することについて、法令遵守委員会というものが今つくられています、恵那市には。この中で、副市長が法令遵守委員会の委員長であります。これについて、下で働く職員の頂点にいるものとして、職員が不当に監禁されたことに対して、みずからの責任をいかのように考えていますか、それについてお伺いをいたします。 ○議長(柘植 羌君) 副市長・三宅良政君。 ○副市長(三宅良政君) それでは、お答えさせていただきます。まだ先ほど総務部長が申し上げましたように捜査段階でございますので、具体的な答弁は差し控えさせていただきますが、私としては、早い時期に責任をとらさせていただきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(柘植 羌君) 水野功教君。 ○18番(水野功教君) 副市長は、9月議会でみずからの責任のとり方について、市長が6カ月30%減給の責任をとられたがどうですかというふうに聞いたら、副市長は、市長は政治的責任をとられたものであり、自分は、警察の捜査が終わり、事実確認ができた段階で責任をとると思っております。副市長は、政治的責任というものについては、どう考えておみえになりますか。 ○議長(柘植 羌君) 副市長・三宅良政君。 ○副市長(三宅良政君) 市長は、選挙で選ばれた方で、市政の運営を任されている方でございます。したがって、その方がとる責任は政治的責任だというふうに考えております。以上です。 ○議長(柘植 羌君) 水野功教君。 ○18番(水野功教君) 副市長は、議会が承認する役職でありまして、政治的責任は十分考えなきゃならんと私は考えております。  それでは、これに関して最後に恵那市政のあり方について少しちょっとお伺いいたしますが、私のところへ市長さんほうから、選挙に私のところへ支持をしてくださいというはがきが届きました。あれ、私にも来るのかなというふうに思いましたが、それは市民だから当然だということでありますが、驚きましたが、現職の市会議員のほとんどが推薦人に名を連ねておられました。現職というか、その当時はまだ27日前ですので現職でありますが、勇退される方ならおつき合いということでまだ理解はできますが、市民の代理人として、議員となって、議会で市長の仕事をチェックする任務につきたいということで、この同時期選挙に出てみえる方でありますが、公然と可知市長を推薦するということを明らかにされております。なお驚いたのは、労働法で、労働者の権利が保護されている職員組合が推薦人になっているではありませんか。市民からもまるで大制翼賛政治だというふうな指摘が私のほうにありました。今の恵那市政に対する市民の目をどう見ておられるのかということであります。今回の不適切な事務事業、これが市民に対して、恵那市政の不信があるということであります。これを不信でないというふうに思ってみえればもう別でありますが、これまでも内部的には支持、推薦の関係はあったかもしれませんが、職務から見て、公然と市民に訴えることでしょうか。特に、今不適切な事務処理について厳しい市民の目があるときに、このようなことは控えるべきではないでしょうか。誰もこのような観点で、こういうはがきを出すというようなことについて、意見、指導する人がいなかったと思うと、恵那市の政治的良識の限界というふうに言われる方もみえます。しかし、私はそうは思いたくありません。市長のご見解があればいただきたいんですが、はがきについて。 ○議長(柘植 羌君) 市長・可知義明君。 ○市長(可知義明君) 選挙において、私の考えとして、政策について同調していただいた、あるいはその内容について、同じ志を持った、同じ考えを持った方々がたくさんみえて、あるいはそういう組織も団体もあったと思いますが、推薦をいただきました。それは、私と同じ志、同じ考えを持って恵那市をよくしていこうという方々だというふうに私は思っております。したがいまして、そういう方々に推薦を受けましたので、それは、やはり皆さんに知っていただく必要があるということで、そのはがきにも記載をさせていただきました。また、団体については、組織内において、私の考え方について同調されて、機関決定をされて推薦されたと、このように思っております。以上です。 ○議長(柘植 羌君) 水野功教君。 ○18番(水野功教君) 平生のときならば、今市長さんのおっしゃったような話はわかりますが、今回、職員の中でも非常にこの先どうなるかという不安に思っているようなそういうふうな時期、特に恵那市政が信頼を回復しなきゃならんと、そういうふうなとき、そして、短時間で履行したのにかかわらず9,300というふうな票をとった人がいる、そういうふうなことから考えていくと、市長のほうもひとつ遠慮されてもよかったのではないかと私は思います。
     それでは、次の質問に入ります。今回の市議会議員の選挙で私らも地域回りました。その中で幾つか市民の皆さんからの声を聞きました。これについて少しお伺いをいたします。  市民の暮らしを応援する政治を一つ頼むということでありますが、介護保険料が、ことしから38.3%という大幅な引き上げがありました。この大幅な引き上げによって、市民、高齢者の暮らしは本当に大変になっております。このまま放置できない状況だと私は思います。国の制度改正がそもそも必要でありますが、その前に一般会計から繰り入れすることにペナルティはありません。一般会計から繰り入れして、そして、高齢者を支援していただきたいというふうに思います。それができないとするならば、どうするのか、それについて考えてみえるかお伺いをいたします。 ○議長(柘植 羌君) 市民福祉部長纐纈誉資年君。 ○市民福祉部長纐纈誉資年君) 介護保険料の見直しということでございますが、介護保険料につきましては、介護保険法の規定で3年間を一つの期として介護保険事業計画に基づいて定めているものであります。現在の介護保険料は24年度から26年度までの3年間を期間とする第5期介護保険事業計画に定める介護サービス費用見込み額に基づいて算定したものでございます。この額につきましては、3月議会で議員の皆さんにもご提示し、条例改正をお願いする議決をいただいております。  したがいまして、この計画期間中についてこの額を変えるとか、そういうことは想定しておりませんので、よろしくお願いいたします。 ○議長(柘植 羌君) 水野功教君。 ○18番(水野功教君) 高齢者がこの高負担で非常に苦労していると、困っているということについて、当局としては何らか手を打つとか対策とかそういうことは考えられませんか、お伺いいたします。 ○議長(柘植 羌君) 市民福祉部長纐纈誉資年君。 ○市民福祉部長纐纈誉資年君) 非常に高額になったというご意見もいただいております。それから、介護保険料を納めていただく方と、それから、介護保険料を使って介護を受けられる方、それはイコールではございません。元気なお年寄りの方もたくさん見えます。そういう方たちに対しても同じ保険料をお願いしておりますので、今検討しておりますのは、健康でおられる方たちに対して、何らかの形での還元をするような方向での施策を考えていきたいということで、今内部のほうで検討しておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(柘植 羌君) 水野功教君。 ○18番(水野功教君) 健康な方に還元をするということでありますが、それを介護保険の会計からやっちゃうと、またいずれにしてもお金が要りますので、それは、一般会計のほうから支援をしていただくというふうにして、高齢者に負担が少しでもいかないように、少しでも助けるという福祉の精神をしっかりと可知市政もとっていただきたいというふうに思います。これは要望であります。  次に、子育て世代を応援するために学校給食費を免除する政策を提案をいたします。兵庫県相生市では、今年度から幼稚園、保育所、小中学校給食費を無償にしております。東京江戸川区では3分の1を補助しておりますが、そのためかどうかわかりませんが、出世率が東京都平均の1.0人に対して1.26人と高くなっているというふうな報告もあります。お伺いいたします。小学生全員としたら財政負担はどれだけかかりますか。また、それでは余りにも大きいということならば、また、中学生の以下の第3子目からとしたら税負担はどうでしょうか、お伺いをいたします。 ○議長(柘植 羌君) 教育次長・小林規男君。 ○教育次長(小林規男君) 小学生全員としたら給食費の年間総額は幾らになるかというご質問でございます。平成24年の11月1日現在の小学生の児童数でお答えをしたいと思います。児童数に1食当たりの単価、実施日数を掛けたものをお答えをしたいと思います。小学生の人数が2,842人でございます。単価が278円掛ける実施日数が195日ということでございますので、年間1億5,406万5,000円となります。給食費はご承知のように、給食の材料費というものを保護者負担というふうにされております。  それから、中学生以下の第3子以降というお尋ねでございますが、こちらにつきましては、児童手当の支給者から第3子の方を推計をしますと、学年に約60人ほどいうことでございますので、中学生が180人、小学生が360人いるというふうに見込みます。合計540人と見込みますと、中学生は180人掛ける単価315円掛ける195日で1,105万7,000円、小学生は360人掛ける単価278円掛ける195日で1,951万6,000円、合わせますと3,057万3,000円ほどと思います。以上です。 ○議長(柘植 羌君) 水野功教君。 ○18番(水野功教君) 小学生全員とすると1億5,400万円、一般会計300億円とすれば0.5%ということになりますし、第3子だけということになりますと、3,000万円といえば0.01%になるかと思います。やり方によってはできる話だと思いますので、いろいろ定住人口、少子化対策やっておるメニューの中にぜひともこれを加えていただいて、東濃で、岐阜県で一番になるかとも思いますが、ひとつこれを取り上げて、子育て世代を応援されることを要望しておきます。ぜひとも検討していただきたいとも思います。  次に、標題4、リニア中央新幹線についてです。リニア中央新幹線が、恵那市の大井町から長島町、武並町の地上地下を通ると。細かいことは来年10月ごろに明らかにされるようでありますが、市民の間では、居住環境や川の水がなくなり稲作に支障が出るのではないかなど、環境への影響が大変心配されております。出前講座が行われておるようでありますが、リニア新幹線について、市民出前講座、どのようなご意見が出ておりますかお伺いいたします。 ○議長(柘植 羌君) 企画部長・小嶋初夫君。 ○企画部長(小嶋初夫君) リニアに関する出前講座でございますけれども、まず、この内容につきましては、リニアの基本的な仕組みでございますとか、山梨実験線の現場の状況、そして、リニアの効果を生かしたまちづくり構想の紹介などを行っております。大井町を中心に任意のグループや自治会などで4回ほどお呼びがかかりましてやっておりまして、延べ98人のご参加をいただいておるところでございます。  どんなご意見が出たかということでございますけれども、意見というよりやはりご質問が非常に多うございまして、具体的に来年の秋というものの市内のどこら辺を通るのかわからんかとか、やはり電磁波とか騒音の心配もあるということを聞いておるが、実際はどうなんだとか、そういったようなご質問が多いということでございます。  お答えにつきましては、昨年6月に岐阜県で行われました、沿線各県で行われましたJR東海のリニア中央新幹線計画に関する説明会、このときに提示された資料を使ってお答えをしておると、そういった状況でございます。 ○議長(柘植 羌君) 水野功教君。 ○18番(水野功教君) 私がこの選挙の間に回ったところでは、環境破壊などいろいろ心配される方が多くありました。恵那市として、市民の不安に応えるための体制など前触れに考えていかなきゃならんと私は思います。既に三郷町では、残土置き場について地権者と話し合いが進められているというふうにお聞きをいたしました。環境保全の対策などは県に任せてあるようでありますが、恵那市の環境基本計画などと照らし合わせて、どのように対応をしようとされているのかお伺いをいたします。 ○議長(柘植 羌君) 企画部長・小嶋初夫君。 ○企画部長(小嶋初夫君) 残土処分の候補地につきましては、今後、県を窓口として、沿線自治体に順次協力が求められてくるというふうに思っております。それを受けまして、市の公共事業以外での残土活用策につきましては、市内各地域から提案をいただいて、それを県を通じてJR東海に要望していくというふうになろうかというふうに考えております。  そういうことでございますので、去る12月の4日に開かれました地域協議会等、自治連合会長の合同会議におきまして、リニアについて説明をさせていただきながら、各地域でもこの残土処分地の候補となるようなところがありましたら、ぜひ情報をいただきたいというようなお願いをしたところでございます。そして、この残土処分に伴います環境影響対策につきましては、これにつきましては、9月のこの定例市議会でも議員のご質問にお答えしましたように、環境影響評価法によりまして、まずは事業者がみずから調査、予測評価を行って、国民や地方公共団体などから意見を聞いて、それを踏まえて環境保全の観点から事業計画をつくり上げていくという、こういうことでございます。リニア中央新幹線も当然この対象となっておりますので、まずは、JR東海側でしっかり対策を考えていただくということが基本であるというふうに思います。  それで、これと市の環境基本計画の関係でございますけども、やはり、環境影響評価法による規制のほうがやはり強いわけでございますので、当面は、この環境影響評価法にのっとってやっていただくべきだというふうに捉えております。 ○議長(柘植 羌君) 水野功教君。 ○18番(水野功教君) 環境影響評価法のほうが強いというか、上にあるというふうな位置のようでありますが、しかし、実際、恵那市民がここで生活をしておるわけであります。やはり、責任位置は、やっぱり恵那市が責任をとらにゃいかん、ことだというふうに思います。ですから、県とかJRが、なかなか事業が進めにくいことはオープンにしてくれません。しかし、住民にとっては死活問題というか大事な問題であります。野畑地域を通るという話がありまして、弟が測量会社に行っていると。その弟から連絡があったと。兄貴、もううちなんかかまうなよと。動かにゃあかんようになっちゃうぜというふうな話も出ておるし、先ほど言いました、三郷町のほうでは残土が50万立米が入るんやと。じゃあ、その下流はどうなるんやと。いうことなんかは何ら聞こえてきていない。当局も聞いてもはっきりまたこれについては言われませんわけですが、そういうようなことで、大変大きな事業が進められようとしております。恵那市の環境、やはり自分たちの環境です。自分たちで守るようにしていかなきゃならんと思います。いたずらに上に脅されてやっているようだけでは、やはり国土を守っていく責任が果たせないのではないかというふうに思います。ぜひとも慎重に、しかも、情報は前触れに取るようにしてやっていただきたいというふうに思います。以上で通告の質問は全部終わります。 ○議長(柘植 羌君) 水野功教君の質問は終わります。 ────────────────────────────────────────── ○議長(柘植 羌君) これで本日予定された一般質問は終了いたしました。  なお、明日は引き続いて質問順序表の7番から行いますので、よろしくお願いします。  それでは、本日はこれにて散会いたします。どうもご苦労さまでした。                 午後2時57分 散会 ──────────────────────────────────────────     地方自治法第123条第2項の規定によりここに署名する。             恵那市議会             議    長      柘 植   羌             署名議員   3番   近 藤 純 二             署名議員  13番   町 野 道 明...