その後、そのときもそうでありましたけども、社会
の状況、世界
の状況が大変変わってきて、補正予算というようなことになったわけでございます。
そのことは
皆さんもご承知
のように、
新型コロナウイルス感染が世界中に広がる中で、私たち人間
の命や健康について、一刻
の猶予もならないというような状況になって、我々
の生活
のあらゆる面で自粛
の強制がされました。誠に不自由な社会になったと承知をしています。
これは
皆さん方も、既にこの状況については十分感じてみえると思っています。
この自粛に対して補償せないかんということで、あらゆる面で、国、県、市など
の補償体制が補正予算として出てきています。
本市で言えば、この今年
の一般
会計の総額は、3月に決定したときよりも53億5,610万円増えています。大変な追加予算になっていて、総額はついに208億8,910万円になりました。
瑞浪市
の歴史は長いですけども、こんな膨大な予算を組んだことはありませんし、行政をやったこともないわけですけども、大変異常な予算になっています。これは、それぞれ、
新型コロナ感染で
の問題がありますけども、その中でも、市が用意せなならんという一般財源がありますけども、それも4億円を超えました。
新型コロナだけでこれだけ。
新型コロナ対策では、42億円ぐらい
の予算が組まれたわけですけども、約1割は自主的というか、本市が用意をせなならんというような財源になってきます。
今後、こういう社会がどこまで続くかということについては、全く分かっていない。こんな地方自治をやっていかなんということについては、この財政面でも、予算
の構造がもう変わってきたと思っています。
一般財源はついに6割を切ってしまいました。総予算
の中
の五十何%しかありません。これが、今後
の予算構造を大きく変えていく。相手は国や県がありますけども、大借金をした国や県を相手にして、地方は独立した行政を市民に与えなければならないと思っています。
大変な今後
の財政について
の考え方を変えなければならないというふうに私は思っています。
こんな状況でありますけども、私も今日
の状況を鑑みて、今回
の補正予算全体に反対するわけではありません。その中で、補正予算(第5号)
の歳出、4款 衛生費に593万円
の予算が入っています。この衛生費
の予算に強く反対するものであります。
これは、先に政府が社会保障と税
の一体化改革
のもとに、医療
の大幅な削減計画を政策で作りました。それが今、悪名高い「
地域医療構想」となって、
地域の首長
の大きな悩みになっています。これは、結果的に、最終的にどうなるかというと、公的な
病院が本市からなくなる。こういうことをしないと、この医療構想
の実現にならないということで、その
病院事業一部事務組合
の設立準備に593万円を用意するということでありますけども、これはやってはならないと私は思っています。
市長の考え方もあります。
市長は今議会
の冒頭
の挨拶で、この
病院設立について
の発言をされました。推進していくという立場で
の発言があったわけですけども、そこで今回、この一部事務組合
の準備
のために
負担金
の授与を計画された
のであると思っています。
3年前に、
瑞浪市、土岐市
の幹部職員、それから、JA県本部
の三者により、東濃中部
の医療提供体制検討会が発足しまして、そして、この
会議が
瑞浪市、土岐市
の病院の一
病院化を決定して、最終的には今年
の3月24日、
瑞浪市議会が終了してから、この
病院建設
の場所
の協議がされて、そこで、土岐市内に新しい
病院を建てる、そして、公設民営ということで、JA県連が参加するということで、
会議を閉じてしまいました。
ここで、この検討会
の任務を終了したということにしたわけですけども、そこでいよいよ、この一部事務組合が出てきたわけであります。
長くなるので、簡単に5点にわたって反対
の理由をしたいと思っています。
私はこの三者で行われた検討会は行き詰まったと思っています。行き詰まったから解散した。あのような結果で決定したけども、作る場所もない、お金もない、土岐市と
瑞浪市
の意見が一致したということにはなってないと思っています。
そういう中で、あの
会議を閉じてしまったわけでございます。もうあの
会議はありません。後は、我々市議会と、
市長に任されて、どうやって土地を探すか。あるいは、お金はどうやって作るか。いろんなことを今後やらなきゃならんわけですが、それが一部事務組合
の仕事ですけれども、私は自信がありません。
市長もないと思っています。そういう中で
の設立にしていく
のかどうかということについては、大きな問題があると思います。
そこで、1番目
の問題は、あの三者
会議は行き詰まった。とても作るということにはなっていないというふうに思っています。
2番目
の問題は、現在
のこのコロナ禍
の中で、国がこれを進めてきたわけですけども、もうこ
の地域医療提供体制
の政策を今までどおり進めるということは、国も方向を変えなならんということを思っております。
一部で既に準備が進んだところは、
病院の統合が進んでいくと思いますけども、このまま行けば、とても
病院を減らしたり、ベッドを減らすということはこの社会に合っていかない。そういう状況が現れています。
全国
の市議会や町村議会
の議長会が出しています「地方議会人」という雑誌
の6月号に、この自治体
病院の新しい時代
の特集を載せました。これをつぶさに読んでみました。全く疑問だらけでございます。
やらなならんという政府
の方針は支持するけども、いざやろうと思うと大変な問題が起きてくるということを、ここにいろんな論文が書かれていますけども、誰もそういう形で締めくくっています。
とても今
の行政
の中で、
病院の一元化を進めるというような状況になっていませんし、政府自ら3月17日にこの方針
の、撤回はしませんでしたけども、9月までに結論を出せという要請について、もう一度、
地域で協議をして、
地域の事情に合った方向を考えてくださいというように方向転換をしました。
とてもコロナ禍
の中で
病院の一元化は、どなたが見ても無理な方向だということに気が付いたと思っています。
3つ目
の問題を言います。この
事業が遂行されて、最大
の被害者は私たち
瑞浪市民です。恵那市
の方が一部見えると思いますけども、今までもお付き合いを願ったわけですけども、一番被害を受ける
のは、
瑞浪市民が、
病院が土岐市にできて通えなくなったり、あるいは、十分な体制にならないというようなことが起こってきます。被害者は
瑞浪市民であるということを自覚したいと思っています。
4つ目
の問題に入ります。4つ目
の問題は、本市にはこのような400床もあるような
病院を作るような財政は、お金はありません。あったら見せてほしいと思います。私はそう思っています。膨大な費用がかかると思っています。
あの検討会
の中で、土岐市
の幹部に言いました。「
瑞浪市に応分
の負担をせよ」と。そうだと思います。応分
の負担をしないことにはできないと。それは、額も分からんわけですけども、
負担しなきゃできないと思っています。
そのお金は、
瑞浪市
の今後
の財政を考えたときには、下水、水道
の問題もありますし、いろんな問題があります。これ以上、どうやってこの財源を作り出せるでしょうか。
今回、この593万円
の財源でさえ、財政調整基金を取り崩さないと出せないという、こういう実態があるわけです。どこかから持ってくるということはできない。だから、今まで積んだ財政調整基金を取り崩して、ようやくこの593万円
の財源を作り出す。
そういうことをきっちりと見たら、後世に大きな
負担を負わせるような市債
の発行が必要になってくると思っています。
今回
の一般
会計の予算を見ても、大きな財政
負担が今後、必要な社会になってくる。このことを見ても、火を見るよりも明らかに大変なお金がかかってくる。後世に
負担をかけるということになってくると思っています。
5つ目
の理由は、本市はこのような公的な
病院、あるいは、市民
病院や診療所も持った経験がありません。全て昭和
病院とか
東濃厚生病院に任せて、土地も財政も
運営も任せて、一部補助金は出しましたけども、そういうノウハウもない。そう思っています。
土岐市はあります。大赤字を作ったということになっていますけども、土岐市は何とかして市民
病院を存続させる。現在も知恵を出されまして、指定
管理者制度を導入して、市民
病院の存続を続けられています。
いろいろノウハウがあるわけですけども、本市にはないわけですので、このことは万が一、一部事務組合を作ったら、市議会にもこの知恵を出さなならんと思っていますけども、大変なことであります。
委員会で
の討論の中にありましたけども、これからは我々市議会がどれだけ知恵を出すかということにかかっている
のではないでしょうか。
私にはとても、この
病院一元化で進めていくというようなことについて、議会として
の任務は大きな
負担になっていきます。
こういうことを申し上げまして、ちょっと長くなりましたけれども、私
の補正予算(第5号)
の歳出、4款 衛生費
の、たった593万円
の予算ですけども、反対をせざるを得ん。そういうことで、補正予算に反対
の討論とさせていただきます。
どうもご清聴ありがとうございました。
○
議長(
成瀬徳夫君)
次に、7番
樋田翔太君。
○7番(
樋田翔太君)
それでは、議第67号
令和2年度
瑞浪市一般会計補正予算(第5号)に対して、賛成
の立場で
討論させていただきます。
今回
の補正予算については、主に
新型コロナウイルスにより、本来、
令和5年までに整備予定だった小・中学校
のタブレット購入など
の前倒しによるものであります。
第2波、第3波
の感染拡大も考えられることから、6月議会において早期
の補正を行い、整備
の時間を確保することが望ましいというふうに考えております。
反対討論で述べられておりました東濃中部
の医療提供体制検討会では、
瑞浪市、土岐市、
岐阜厚生連
の三者で議論が行われ、
瑞浪市と土岐市
の医療を存続させるためには中間点に公設民営
の新
病院建設を行うことが望ましいと
の結論に至ったものです。
今回
の補正予算では、一部事務組合設立準備会
の設置及び建設位置
の検証をするため
の調査費を計上したものであり、否決されれば、新
病院建設
の妥当性
の検証ができないと思います。
準備会としては適地
の検証とともに、市民へ
の説明など、いろいろな役割も持っているというふうに聞いております。
今回
のような感染症
の蔓延を受けて、国
の医療構想に関する考え方を見極めながら、議会としても、市民
の代表として、準備会設立
の際には意見を交わしていく必要があるというふうに考えております。
このように、東濃中部
の医療提供体制をどのように守っていくか、建設的な議論を行うためにも、会
の設置が必要不可欠であると私は考えます。
以上
の理由から、議第67号
令和2年度
瑞浪市一般会計補正予算(第5号)について賛成
の討論とさせていただきます。
以上です。(拍手)
○
議長(
成瀬徳夫君)
そのほか、ありませんか。
〔「
なし」と呼ぶ者あり〕
ほかにないようですので、
討論を終結いたします。
--------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
○
議長(
成瀬徳夫君)
これより、議第67号について
採決を行います。
採決は起立により行います。
本案に対する
委員長報告は、可決であります。
お諮りします。
本案は、
原案のとおり決することに賛成
の諸君
の起立を求めます。
〔賛成者 起立〕
起立多数であります。
したがって、議第67号は、
原案のとおり可決されました。
--------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
○
議長(
成瀬徳夫君)
続いて、議第68号について
討論を行います。
討論はありませんか。
〔「
なし」と呼ぶ者あり〕
別段
発言もないようですので、
討論を終結いたします。
これより
採決を行います。
お諮りします。
本案に対する
委員長報告は、可決であります。
本案について、
原案のとおり決することにご
異議ありませんか。
〔「
異議なし」と呼ぶ者あり〕
異議なしと認めます。
したがって、議第68号は、
原案のとおり可決されました。
--------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
○
議長(
成瀬徳夫君)
次に、
日程第20、
請願第1号
新型コロナウイルス感染症にかかる
雇用調整助成金特例措置の期間延長に関する
意見書提出に関する
請願書を
議題といたします。
ただ今、
議題といたしました
請願第1号につきましては、経済建設
委員会に付託してありますので、その
審査の経過及び結果
の報告を求めます。
経済建設
委員長 渡邉康弘君。
○経済建設
委員長(渡邉康弘君)
皆さん、おはようございます。去る6月18日、本
委員会に付託されました
請願1件について、慎重に
審査をいたしましたので、その結果をご
報告いたします。
請願第1号
新型コロナウイルス感染症にかかる
雇用調整助成金特例措置の期間延長に関する
意見書提出に関する
請願書について、
質疑はありませんでした。
討論では、本市
の基幹産業である陶磁器業界は今後
の経済活動へ
の不安や心配を抱えている。本
請願は現状に即した内容で、必要かつ大変重要であり、賛成すると
の討論があり、
反対討論はありませんでした。
本
請願については、
採決の結果、採択とすべきものと決しました。
以上、本
委員会に付託されました
請願1件について
の審査結果
報告といたします。
○
議長(
成瀬徳夫君)
ご苦労様でした。
ただ今
の報告に対して、
質疑はありませんか。
〔「
なし」と呼ぶ者あり〕
別段
発言もないようですので、
質疑を終結いたします。
--------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
○
議長(
成瀬徳夫君)
これより、本
請願について
討論を行います。
討論はありませんか。
〔「
なし」と呼ぶ者あり〕