瑞浪市議会 2020-06-29
令和 2年第2回定例会(第5号 6月29日)
その後、そのときもそうでありましたけども、社会の
状況、世界の
状況が大変変わってきて、
補正予算というようなことになったわけでございます。
そのことは
皆さんもご承知のように、
新型コロナウイルス感染が
世界中に広がる中で、私
たち人間の命や健康について、一刻の猶予もならないというような
状況になって、我々の生活のあらゆる面で自粛の強制がされました。誠に不自由な社会になったと承知をしています。
これは
皆さん方も、既にこの
状況については十分感じてみえると思っています。
この自粛に対して補償せないかんということで、あらゆる面で、国、県、市などの
補償体制が
補正予算として出てきています。
本市で言えば、この今年の
一般会計の総額は、3月に決定したときよりも53億5,610万円増えています。大変な
追加予算になっていて、総額はついに208億8,910万円になりました。
瑞浪市の歴史は長いですけども、こんな膨大な
予算を組んだことはありませんし、行政をやったこともないわけですけども、大変異常な
予算になっています。これは、それぞれ、
新型コロナ感染での問題がありますけども、その中でも、市が用意せなならんという
一般財源がありますけども、それも4億円を超えました。
新型コロナだけでこれだけ。
新型コロナ対策では、42億円ぐらいの
予算が組まれたわけですけども、約1割は自主的というか、本市が用意をせなならんというような財源になってきます。
今後、こういう社会がどこまで続くかということについては、全く分かっていない。こんな地方自治をやっていかなんということについては、この財政面でも、
予算の構造がもう変わってきたと思っています。
一般財源はついに6割を切ってしまいました。総
予算の中の五十何%しかありません。これが、今後の
予算構造を大きく変えていく。相手は国や県がありますけども、大借金をした国や県を相手にして、地方は独立した行政を市民に与えなければならないと思っています。
大変な今後の財政についての考え方を変えなければならないというふうに私は思っています。
こんな
状況でありますけども、私も今日の
状況を鑑みて、今回の
補正予算全体に反対するわけではありません。その中で、
補正予算(第5号)の歳出、4款 衛生費に593万円の
予算が入っています。この衛生費の
予算に強く反対するものであります。
これは、先に政府が社会保障と税の一体化改革のもとに、医療の大幅な削減計画を政策で作りました。それが今、悪名高い「
地域医療構想」となって、地域の首長の大きな悩みになっています。これは、結果的に、最終的にどうなるかというと、公的な病院が本市からなくなる。こういうことをしないと、この医療構想の実現にならないということで、その
病院事業一部事務組合の設立準備に593万円を用意するということでありますけども、これはやってはならないと私は思っています。
市長の考え方もあります。市長は今
議会の冒頭の挨拶で、この病院設立についての発言をされました。推進していくという立場での発言があったわけですけども、そこで今回、この一部事務組合の準備のために負担金の授与を計画されたのであると思っています。
3年前に、
瑞浪市、土岐市の幹部職員、それから、JA県本部の三者により、東濃中部の医療提供体制検討会が発足しまして、そして、この
会議が
瑞浪市、土岐市の病院の一病院化を決定して、最終的には今年の3月24日、
瑞浪市
議会が終了してから、この病院建設の場所の協議がされて、そこで、土岐市内に新しい病院を建てる、そして、公設民営ということで、JA県連が参加するということで、
会議を閉じてしまいました。
ここで、この検討会の任務を終了したということにしたわけですけども、そこでいよいよ、この一部事務組合が出てきたわけであります。
長くなるので、簡単に5点にわたって反対の理由をしたいと思っています。
私はこの三者で行われた検討会は行き詰まったと思っています。行き詰まったから解散した。あのような結果で決定したけども、作る場所もない、お金もない、土岐市と
瑞浪市の意見が一致したということにはなってないと思っています。
そういう中で、あの
会議を閉じてしまったわけでございます。もうあの
会議はありません。後は、我々市
議会と、市長に任されて、どうやって土地を探すか。あるいは、お金はどうやって作るか。いろんなことを今後やらなきゃならんわけですが、それが一部事務組合の仕事ですけれども、私は自信がありません。市長もないと思っています。そういう中での設立にしていくのかどうかということについては、大きな問題があると思います。
そこで、1番目の問題は、あの三者
会議は行き詰まった。とても作るということにはなっていないというふうに思っています。
2番目の問題は、現在のこのコロナ禍の中で、国がこれを進めてきたわけですけども、もうこの地域医療提供体制の政策を今までどおり進めるということは、国も方向を変えなならんということを思っております。
一部で既に準備が進んだところは、病院の統合が進んでいくと思いますけども、このまま行けば、とても病院を減らしたり、ベッドを減らすということはこの社会に合っていかない。そういう
状況が現れています。
全国の市
議会や町村
議会の
議長会が出しています「地方
議会人」という雑誌の6月号に、この自治体病院の新しい時代の特集を載せました。これをつぶさに読んでみました。全く疑問だらけでございます。
やらなならんという政府の方針は支持するけども、いざやろうと思うと大変な問題が起きてくるということを、ここにいろんな論文が書かれていますけども、誰もそういう形で締めくくっています。
とても今の行政の中で、病院の一元化を進めるというような
状況になっていませんし、政府自ら3月17日にこの方針の、撤回はしませんでしたけども、9月までに結論を出せという要請について、もう一度、地域で協議をして、地域の事情に合った方向を考えてくださいというように方向転換をしました。
とてもコロナ禍の中で病院の一元化は、どなたが見ても無理な方向だということに気が付いたと思っています。
3つ目の問題を言います。この事業が遂行されて、最大の被害者は私たち
瑞浪市民です。恵那市の方が一部見えると思いますけども、今までもお付き合いを願ったわけですけども、一番被害を受けるのは、
瑞浪市民が、病院が土岐市にできて通えなくなったり、あるいは、十分な体制にならないというようなことが起こってきます。被害者は
瑞浪市民であるということを自覚したいと思っています。
4つ目の問題に入ります。4つ目の問題は、本市にはこのような400床もあるような病院を作るような財政は、お金はありません。あったら見せてほしいと思います。私はそう思っています。膨大な費用がかかると思っています。
あの検討会の中で、土岐市の幹部に言いました。「
瑞浪市に応分の負担をせよ」と。そうだと思います。応分の負担をしないことにはできないと。それは、額も分からんわけですけども、負担しなきゃできないと思っています。
そのお金は、
瑞浪市の今後の財政を考えたときには、下水、水道の問題もありますし、いろんな問題があります。これ以上、どうやってこの財源を作り出せるでしょうか。
今回、この593万円の財源でさえ、財政調整基金を取り崩さないと出せないという、こういう実態があるわけです。どこかから持ってくるということはできない。だから、今まで積んだ財政調整基金を取り崩して、ようやくこの593万円の財源を作り出す。
そういうことをきっちりと見たら、後世に大きな負担を負わせるような市債の発行が必要になってくると思っています。
今回の
一般会計の
予算を見ても、大きな財政負担が今後、必要な社会になってくる。このことを見ても、火を見るよりも明らかに大変なお金がかかってくる。後世に負担をかけるということになってくると思っています。
5つ目の理由は、本市はこのような公的な病院、あるいは、市民病院や診療所も持った経験がありません。全て昭和病院とか
東濃厚生病院に任せて、土地も財政も運営も任せて、一部補助金は出しましたけども、そういうノウハウもない。そう思っています。
土岐市はあります。大赤字を作ったということになっていますけども、土岐市は何とかして市民病院を存続させる。現在も知恵を出されまして、指定管理者制度を導入して、市民病院の存続を続けられています。
いろいろノウハウがあるわけですけども、本市にはないわけですので、このことは万が一、一部事務組合を作ったら、市
議会にもこの知恵を出さなならんと思っていますけども、大変なことであります。
委員会での
討論の中にありましたけども、これからは我々市
議会がどれだけ知恵を出すかということにかかっているのではないでしょうか。
私にはとても、この病院一元化で進めていくというようなことについて、
議会としての任務は大きな負担になっていきます。
こういうことを申し上げまして、ちょっと長くなりましたけれども、私の
補正予算(第5号)の歳出、4款 衛生費の、たった593万円の
予算ですけども、反対をせざるを得ん。そういうことで、
補正予算に反対の
討論とさせていただきます。
どうもご清聴ありがとうございました。
○
議長(
成瀬徳夫君)
次に、7番
樋田翔太君。
○7番(
樋田翔太君)
それでは、議第67号
令和2年度
瑞浪市一般会計補正予算(第5号)に対して、賛成の立場で
討論させていただきます。
今回の
補正予算については、主に
新型コロナウイルスにより、本来、
令和5年までに整備予定だった小・中学校のタブレット購入などの前倒しによるものであります。
第2波、第3波の感染拡大も考えられることから、6月
議会において早期の補正を行い、整備の時間を確保することが望ましいというふうに考えております。
反対討論で述べられておりました東濃中部の医療提供体制検討会では、
瑞浪市、土岐市、岐阜厚生連の三者で議論が行われ、
瑞浪市と土岐市の医療を存続させるためには中間点に公設民営の新病院建設を行うことが望ましいとの結論に至ったものです。
今回の
補正予算では、一部
事務組合設立準備会の設置及び建設位置の検証をするための調査費を計上したものであり、否決されれば、新病院建設の妥当性の検証ができないと思います。
準備会としては適地の検証とともに、市民への説明など、いろいろな役割も持っているというふうに聞いております。
今回のような感染症の蔓延を受けて、国の医療構想に関する考え方を見極めながら、
議会としても、市民の代表として、準備会設立の際には意見を交わしていく必要があるというふうに考えております。
このように、東濃中部の医療提供体制をどのように守っていくか、建設的な議論を行うためにも、会の設置が必要不可欠であると私は考えます。
以上の理由から、議第67号
令和2年度
瑞浪市一般会計補正予算(第5号)について賛成の
討論とさせていただきます。
以上です。(拍手)
○
議長(
成瀬徳夫君)
そのほか、ありませんか。
〔「
なし」と呼ぶ者あり〕
ほかにないようですので、
討論を終結いたします。
--------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
○
議長(
成瀬徳夫君)
これより、議第67号について採決を行います。
採決は起立により行います。
本案に対する
委員長報告は、可決であります。
お諮りします。
本案は、
原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者 起立〕
起立多数であります。
したがって、議第67号は、
原案のとおり可決されました。
--------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
○
議長(
成瀬徳夫君)
続いて、議第68号について
討論を行います。
討論はありませんか。
〔「
なし」と呼ぶ者あり〕
別段発言もないようですので、
討論を終結いたします。
これより
採決を行います。
お諮りします。
本案に対する
委員長報告は、可決であります。
本案について、
原案のとおり決することにご異議ありませんか。
〔「異議
なし」と呼ぶ者あり〕
異議
なしと認めます。
したがって、議第68号は、
原案のとおり可決されました。
--------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
○
議長(
成瀬徳夫君)
次に、
日程第20、請願第1号
新型コロナウイルス感染症にかかる
雇用調整助成金特例措置の
期間延長に関する
意見書提出に関する
請願書を
議題といたします。
ただ今、
議題といたしました請願第1号につきましては、経済建設
委員会に付託してありますので、その
審査の経過及び結果の
報告を求めます。
経済建設
委員長 渡邉康弘君。
○経済建設
委員長(渡邉康弘君)
皆さん、おはようございます。去る6月18日、本
委員会に付託されました請願1件について、慎重に
審査をいたしましたので、その結果をご
報告いたします。
請願第1号
新型コロナウイルス感染症にかかる
雇用調整助成金特例措置の
期間延長に関する
意見書提出に関する
請願書について、
質疑はありませんでした。
討論では、本市の基幹産業である陶磁器業界は今後の経済活動への不安や心配を抱えている。本請願は現状に即した内容で、必要かつ大変重要であり、賛成するとの
討論があり、
反対討論はありませんでした。
本請願については、
採決の結果、採択とすべきものと決しました。
以上、本
委員会に付託されました請願1件についての
審査結果
報告といたします。
○
議長(
成瀬徳夫君)
ご苦労様でした。
ただ今の
報告に対して、
質疑はありませんか。
〔「
なし」と呼ぶ者あり〕
別段発言もないようですので、
質疑を終結いたします。
--------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
○
議長(
成瀬徳夫君)
これより、本請願について
討論を行います。
討論はありませんか。
〔「
なし」と呼ぶ者あり〕
コロナ禍での市
議会でありましたけども、これをもちまして、
令和2年第2回
瑞浪市
議会定例会を閉会いたします。
ご協力ありがとうございました。
午前9時52分 閉会
地方自治法第123条第2項の規定により、ここに署名する。
議 長 成 瀬 徳 夫
署 名 議 員 熊 谷 隆 男
署 名 議 員 加 藤 輔 之...