中津川市議会 > 2019-03-06 >
03月06日-02号

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  1. 中津川市議会 2019-03-06
    03月06日-02号


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    最終取得日: 2021-07-25
    平成31年第1回定例会平成31年第1回中津川市議会定例会会議録(第2号)========================= 平成31年3月6日(水)午前10時開議◯議事日程第 1        会議録署名議員の指名第 2        市政一般に関する質問 ――――――――――――――――――――――◯本日の会議に付した案件日程第 1 会議録署名議員の指名日程第 2 市政一般に関する質問質問順序質問事項質問者発言所 要時間 11.児童虐待について 2.風疹・麻疹の感染予防について田口文数30分 21.子牛の繁殖センターについて 2.消防器具庫について岡﨑隆彦20分 31.前期事業実施計画の統括と中期事業実施計画について牛田敬一25分 41.希望する保育園へ入園できることについて 2.坂下病院を診療所にすること及びその関連施策が市民に与える影響と対応について 3.危険箇所への対応と今後の防災行政について鈴木雅彦30分 51.水道事業民営化について 2.病院事業改革について 3.将来都市像の市民周知について粥川茂和40分 61.市街地における都市計画・道路行政について吉村浩平20分  ――――――――――――――――――――――◯出席議員 20名   1番        吉村孝志君   2番        森 益基君   3番        水野賢一君   4番        島崎保人君   5番        柘植貴敏君   6番        木下律子さん   7番        牛田敬一君   8番        吉村浩平君   9番        岡崎隆彦君  10番        勝  彰君  11番        田口文数君  12番        櫛松直子さん  13番        大堀寿延君  15番        三浦八郎君  16番        粥川茂和君  17番        鈴木雅彦君  18番        鈴木清貴君  19番        鷹見憲三君  20番        吉村久資君  21番        佐藤光司君 ――――――――――――――――――――――◯欠席議員 なし ――――――――――――――――――――――◯法第121条により出席した者  市長         青山節児君  副市長        大井久司君  教育長        本多弘尚君  理事         丸山裕章君  政策推進部長     伊藤雅志君  総務部長       市岡 清君  財務部長       西尾謙二君  定住推進部長     片田 毅君  健康福祉部長     小縣智彰君  生活環境部長     坪井 透君  農林部長       林 友義君  商工観光部長     安江裕之君  文化スポーツ部長   大巾裕之君  リニア都市政策部長  山本高志君  基盤整備部長     柴田寛史君  水道部長       塚田一義君  病院事業部長     千村泰史君  消防長        松葉茂幸君  教育委員会事務局長  早川和子さん  市公室長       伊藤恵之君  行政管理課長     林 行典君 ――――――――――――――――――――――◯議会事務局職員出席者  事務局長       嶋崎雅浩君  書記         高木 均君  書記         鈴木美幸さん  書記         青木真之介君  書記         安田充孝君 ――――――――――――――――――――――  平成31年3月6日(水曜日)  午前10時00分開議 ―――――――――――――――――――――― ○議長(大堀寿延君) おはようございます。 これより本日の会議を開きます。 ―――――――――――――――――――――― △諸般の報告 ○議長(大堀寿延君) 日程に入るに先立ち、事務局長に諸般の報告をさせます。 ◎議会事務局長(嶋崎雅浩君) 報告いたします。 地方自治法第121条の規定により、議長から説明のため出席を求めた説明員、並びにその委任、または嘱託により出席する旨の報告のありました者は、市長事務部局におきましては市長以下18名、教育委員会事務部局におきましては教育長以下2名、消防本部におきましては消防長であります。以上でございます。 ――――――――――――――――――――――議会運営委員長報告 ○議長(大堀寿延君) 本日の議会運営について、さきに議会運営委員会が開かれております。 この際、議会運営委員長の報告を求めます。議会運営委員長・吉村久資君。  〔議会運営委員長・吉村久資君登壇〕 ◆議会運営委員長(吉村久資君) おはようございます。 本日の議会に向けまして2月26日に議会運営委員会を開いておりますので、その内容について報告をいたします。 お手元の議事日程に沿って説明してまいります。 日程第1、一般質問の順序についてということで、本定例会の一般質問の登壇者は11名で、通告時間が345分となりました。本日6日に6議員で165分、あすは5議員で180分の通告時間となっております。なお、順序につきましては一般質問通告書のとおりですので、割愛をさせていただきます。 日程第2としまして、中津川市議会委員会条例の一部改正についてを議題としております。 2月25日の本会議初日において、中津川市行政組織条例の一部改正の議決がなされ、部の統廃合等により中津川市議会の各常任委員会の所管に変更が生じました。そのため、中津川市議会委員会条例の一部を改正する必要が出てきましたので、改正することについて確認、決定をいたしました。 なお、内容につきましてはお手元資料の新旧対照表のとおりとなりますが、3月22日の議運において改めて議案を日程とする予定でございます。 日程第3でございます。市民と議会の対話集会について。 これにつきましては、2月12日の議運における各会派の意見と議運のまとめを皆様のお手元に、この議運の資料の中に入っておりますけれども、お手元に表がついております。その表の右側2列に記載をしてございます。これにつきまして各会派等で確認をいただき、意見がありましたら3月20日の午前中までに議会事務局まで申し出ることを確認いたしました。 日程第4、議会における申し合わせ事項について。 これにつきましても、2月12日の議運の検討結果を表の右側に記載いたしました。各会派で確認をいただきまして、意見がありましたら、こちらも3月20日の午前中までに議会事務局まで申し出ることを確認、決定をいたしました。会派のみならず、1人会派の皆さんにおかれましてもしっかりと精査をしていただきまして、意見がございましたら3月20日午前中までに議会事務局のほうへ申し出をお願いしたいというふうに思います。 以上が2月26日の議運の内容でございます。以上で報告を終わります。 ○議長(大堀寿延君) ただいまの委員長の報告について、質疑ありませんか。  〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(大堀寿延君) 質疑なしと認めます。 ―――――――――――――――――――――― △日程第1  会議録署名議員の指名 ○議長(大堀寿延君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。 会議録署名議員は、会議規則第127条の規定により、議長において   17番・鈴木雅彦君   18番・鈴木清貴君を指名いたします。 ―――――――――――――――――――――― △日程第2  市政一般に関する質問
    ○議長(大堀寿延君) 日程第2、市政一般に関する質問を行います。 順次発言を許します。11番・田口文数君。  〔11番・田口文数君質問席に着く〕 ◆11番(田口文数君) それでは、発言通告に基づきまして、一般質問をさせていただきます。 今期最後の一般質問となりましたので、なおかつトップバッターということで緊張しておりますが、お手やわらかによろしくお願いいたします。 それでは、今回は大きく2点の質問をさせていただきます。 1点目に児童虐待について、2点目に風疹・麻疹とありますが、「はしか」と今後呼ばせていただきます。はしかの感染予防についてであります。 初めに、1点目の児童虐待についてであります。 千葉県野田市立小で4年生の10歳の女の子が父親の虐待により自宅浴室で死亡し、両親が傷害容疑で逮捕された事件があり、大きく虐待の報道が取り上げられております。その前は東京目黒区でも5歳児の子が亡くなるという事件があり、そこでも大きく報道がされておりました。 父親の暴力を女の子が訴えた学校アンケートの回答のコピーが父親に渡っていた問題に鑑み、虐待対応に当たる市児童家庭課の資料に、学校が父親にアンケートの実施を伝えたと記載されていたことがわかり、コピーを渡した市教育委員会の行為が虐待リスクを高めたと指摘されるなど、多くの問題がありました。 全国の児童相談所が平成29年に対応した児童虐待の件数は13万3,778件で、前年度より1万1,203件、9.1%ふえ、過去最多を更新したことが、1月30日公表された厚生労働省のまとめでわかりました。調査を開始した平成2年度から27年連続で増加。平成28年度中に虐待で死亡した子どもが77人いたとの死亡事例、心中の28人を含んでおりますが、の検証結果も公表されております。厚生省の担当者は、警察からの通告が増加しているほか、子どもの前で家族に暴力を振るう面前DV(ドメスティックバイオレンス)が認知された通告がふえている。児童相談所の体制強化が必要で、市町村も協力して虐待を防ぐ体制づくりを目指すとしております。 全国210カ所の児童相談所に寄せられた通報や相談、警察からの通報のうち、児童相談所が虐待の疑いが強いと判断し、親への指導や施設入所などの対応をとったケースを集計しました。内容別では、面前DVや他の兄弟との差別的扱いをするなど心理的虐待が7万2,197件、前年度比より9,011件ふえていると最多で、全体の54%を占めております。次いで、身体的虐待が3万3,223件、これも1,298件増加しております。そしてネグレクト、これは育児放棄ですが、2万6,818件、これは976件増加しております。性的虐待は1,540件、これは82件の減であったということでありました。 都道府県別では大阪が1万8,412件、これは669件増加で最多であります。神奈川県1万3,928件で1,734件の増加。東京でも1万3,707件、これも1,213件増加ということで、最少は鳥取県で76件、これは逆に8件減っているという、県によって大きな差が出ているということであります。 児童相談所に寄せられる情報は、警察からの通告が6万6,055件、1万1,243件増加しているということで最も多く、全体の49%を占めております。虐待児童本人からは1,118件で、全体の1%。厚生労働省は、通報や相談を24時間体制で受けられる全国ダイヤル、電話で189で「イチハヤク」を設けており、来年度から通話料を無料にするということを今しているそうであります。 それでは、以下の質問をさせていただきます。 平成25年12月議会で中津川市の現状を一般質問させていただきました。そのときの答弁で、福祉相談室が受けた児童虐待の通告件数が全部で52件、そのうち東濃子ども相談センターが虐待として対応したケースは24件で、内訳は身体的虐待が11件、心理的虐待が8件、育児放棄が5件という答弁でありました。喫緊というか、現在、中津川市の現状はどのようになっておりますか、お伺いいたします。 ○議長(大堀寿延君) 健康福祉部長・小縣智彰君。 ◎健康福祉部長(小縣智彰君) 平成29年度に福祉相談室が受けた児童虐待通告件数につきましては7件です。また、東濃子ども相談センターが虐待として対応したケースは33件で、合計で40件になります。 虐待の内訳については、身体的虐待21件、心理的虐待12件、育児放棄7件となっております。 現在は、市と東濃子ども相談センターそれぞれで通告を受ける体制となっており、連携して対応しておるところです。 ○議長(大堀寿延君) 11番・田口文数君。 ◆11番(田口文数君) 平成24年度のときでは52件全部であったわけですが、今回合計で40件ということでちょっと減っているという状況が見られますが、児童放棄が7件ということでふえているというのが、もうちょっとどういう形なのか調べてやっていかなくてはいけないかなというふうに思います。 それで、この東濃5市ではどのような状況になっていますか、わかりますでしょうか。 ○議長(大堀寿延君) 健康福祉部長・小縣智彰君。 ◎健康福祉部長(小縣智彰君) 平成29年度に東濃5市で東濃子ども相談センターが対応した通告件数で見ますと、多い順から多治見市74件、土岐市51件、中津川市33件、瑞浪市18件、恵那市17件となっております。 17歳以下の人口で比較しますと中津川市は0.27%となっており、2番目に低い状態となっております。 ○議長(大堀寿延君) 11番・田口文数君。 ◆11番(田口文数君) はい、わかりました。 人口の差もありますけど、まだまだ東濃5市でも東濃子ども相談センターがありますが、たくさんこういう状況が出ているということが本当に悲しいなあというのが思いであります。 2つ目の質問です。 児童相談所や市への相談件数は何件ですか。また、児童本人からの相談はありましたでしょうか。 ○議長(大堀寿延君) 健康福祉部長・小縣智彰君。 ◎健康福祉部長(小縣智彰君) 平成29年度の児童虐待を含む家庭児童相談の件数は、新規が68件と継続相談が75件あり、全体で143件です。児童本人からの相談についてはございません。 ○議長(大堀寿延君) 11番・田口文数君。 ◆11番(田口文数君) 新規で68件とありますが、例えば内訳的なものというのはわからないですか。どのような相談で電話があったというような、内訳的なものはありますでしょうか。 ○議長(大堀寿延君) 健康福祉部長・小縣智彰君。 ◎健康福祉部長(小縣智彰君) 新規の内訳ですが、養護に関するもの、虐待、養護等になりますが、これが59件、傷害の関係が1件、非行の関係が1件、育成、不登校等になりますが、これが7件となっております。 ○議長(大堀寿延君) 11番・田口文数君。 ◆11番(田口文数君) はい、わかりました。 この質問の中で、やっぱり相談件数が多いという、子ども本人からの相談はなかったということですが、これだけの相談があるという形ですと、親としてもやっぱり子育てに悩んでいる部分が多いのかなというふうに思いますので、親に対する教育も今後どんどん必要ではないのかなというふうに思いますので、その辺の親の教育というとおかしいですね。親に対するそういういろんな声をかけてあげられることが大事かなというふうに思いますので、そちらのほうもぜひ力を入れていただきたいと思います。 3番目の質問です。 今回の事件では、お父さんに暴力を受けていますと。先生どうにかできませんかという助けを求めることができた学校でのアンケートで発覚したのが、この事件の発端でありました。 中津川市の学校等でこのようなアンケート調査をしておりますでしょうか、お伺いいたします。 ○議長(大堀寿延君) 教育長・本多弘尚君。 ◎教育長(本多弘尚君) 学校でのアンケートについてですが、市内の小・中学校におきまして、年間を通じ複数回行っています。1学期・2学期・3学期と学期ごとの実施に加えまして、心の健康調査などと名前を変えながら、回数をふやしていっております。以上です。 ○議長(大堀寿延君) 11番・田口文数君。 ◆11番(田口文数君) そうしますと、アンケートを複数回やられているということですけど、子どもからのSOSが書かれていたというようなことはなかったでしょうか。 ○議長(大堀寿延君) 教育長・本多弘尚君。 ◎教育長(本多弘尚君) アンケートにより虐待が発覚した、あるいは事件化されたというケースはございません。ただ、その内容につきまして親子関係の改善を図ったと、相談に乗ったというようなことはございます。以上です。 ○議長(大堀寿延君) 11番・田口文数君。 ◆11番(田口文数君) はい、わかりました。 こういう学校の中で、例えば、理由がわからず長期で欠席している児童等もいると思いますが、そういう子たちの把握はできておりますでしょうか。 ○議長(大堀寿延君) 教育長・本多弘尚君。 ◎教育長(本多弘尚君) 不登校の児童・生徒につきましては、ふだんから学校が連絡や訪問など定期的に行っております。親御さんや子どもとのコンタクトに努めております。市内の不登校児童・生徒の中に虐待事案はございません。以上です。 ○議長(大堀寿延君) 11番・田口文数君。 ◆11番(田口文数君) はい、わかりました。 長期で欠席をしている子というのは、必ず何か理由が、病気以外の何かでもしあれば、そういう精神的なことかなというふうに思いますので、もしまたそういう部分であれば、またぜひしっかりと対応していただきたいと思います。 4番目の質問です。 以前の質問で、児童福祉司任用資格を持つ職員が福祉相談室には現在2名いると。そして、もう一人児童福祉司資格員を採る予定とあります。現在は何人お見えでしょうか、お伺いいたします。 ○議長(大堀寿延君) 健康福祉部長・小縣智彰君。 ◎健康福祉部長(小縣智彰君) 現在、福祉相談室には、児童福祉司と同等の資格である児童福祉司任用資格を持つ職員が2名おります。 ○議長(大堀寿延君) 11番・田口文数君。 ◆11番(田口文数君) あとほかにも資格というか、専門の方がいると思います。現状の専門の職員の方の人数はどうなっておりましょうか。 ○議長(大堀寿延君) 健康福祉部長・小縣智彰君。 ◎健康福祉部長(小縣智彰君) 現在、福祉相談室には、専門職として社会福祉士、保健師、保育士の資格を持った者がおります。 ○議長(大堀寿延君) 11番・田口文数君。 ◆11番(田口文数君) はい、わかりました。 結局、虐待等の対応になるといろんな専門職の方が重要になってきますので、この方たちに、ぜひまた増員できるような形で見ていっていただきたいと思います。 5番目の質問です。 児童福祉相談室、警察、弁護士や医師などの連携はどうなっておりますか、お伺いいたします。 ○議長(大堀寿延君) 健康福祉部長・小縣智彰君。 ◎健康福祉部長(小縣智彰君) 毎年、警察や医師、歯科医師、学校などの関係機関の代表者に出席していただき、関係機関が連携して児童虐待の早期発見、早期対応ができるよう中津川市要保護児童・DV防止対策地域協議会代表者会議を開催しております。 また、年度当初には小・中学校長会、生徒指導主事研修会にて児童虐待予防の早期発見、早期対応ができるような協力をお願いしております。 地域においては主任児童委員との情報共有や協力支援を依頼して、地域との連携を図っております。 ○議長(大堀寿延君) 11番・田口文数君。 ◆11番(田口文数君) はい、わかりました。 いろんな機関で連携がとれているということでありますので、またしっかり今後ともお願いしたいと思います。 6番目の質問に移ります。 オレンジリボン運動というのがあり、職員の皆さんもよく虐待防止月間のときにはオレンジリボンのバッジをつけていただいているなどしていただいております。子ども虐待防止シンボルマークとしてオレンジリボンを広めることで、子ども虐待をなくすことを呼びかける市民運動であります。オレンジリボン運動を通して子どもの虐待の現状を伝え、多くの方に子ども虐待の問題に関心を持っていただき、市民のネットワークにより虐待のない社会を築くことを目指しております。 中津川市として、オレンジリボン運動へのかかわりはどうなっておりますか、お伺いいたします。 ○議長(大堀寿延君) 健康福祉部長・小縣智彰君。 ◎健康福祉部長(小縣智彰君) 毎年11月の児童虐待防止推進月間に合わせ、県と協力し、市内の店舗などでリーフレットや啓発物品の配布を行い、オレンジリボン運動の街頭啓発運動を行っております。 また、児童虐待防止啓発ポスターを市内の幼稚園、保育園、小・中学校、高等学校、病院、歯科医院等へ配付をしております。 ○議長(大堀寿延君) 11番・田口文数君。 ◆11番(田口文数君) はい、わかりました。 11月がその虐待防止月間ということなんですけど、この件は本当に全国的に大きな問題になっておりますので、年中広報していただくようなことを要望していきたいと思います。 7番目の質問に移ります。 家族に暴力を振るうDV(ドメスティックバイオレンス)は、命にかかわる危険な状態であります。家族から引き離し保護するなどの事例は、近年では何件ありますか、お伺いいたします。 ○議長(大堀寿延君) 健康福祉部長・小縣智彰君。 ◎健康福祉部長(小縣智彰君) 家族から引き離した事例は、平成26年度が11件、平成27年度が4件、平成28年度が10件、平成29年度が8件です。 ○議長(大堀寿延君) 11番・田口文数君。 ◆11番(田口文数君) はい、わかりました。 年々、ちょっと少ない数のときもありますけど、10件、11件という数は、ちょっと中津川市として多いのではないかなというふうに思います。 この中で、暴力ではないですけど、乳幼児の健診というのも子どもにとってはすごく重要なことであります。この乳幼児健診という形で、未受診者、いわゆる忙しいから子どもを連れていけないというのではおかしいというふうに思います。虐待と同じだと私は思っております。この乳幼児健診未受診者という方は把握されておりますでしょうか。 ○議長(大堀寿延君) 健康福祉部長・小縣智彰君。 ◎健康福祉部長(小縣智彰君) 平成29年度では3人ございました。また、その際については、いずれも入院中であったということで確認をしております。福祉相談室の家庭児童相談員と健康医療課の保健師が自宅等を訪問し、乳幼児の所在の確認、また未受診の理由を把握しているところです。 ○議長(大堀寿延君) 11番・田口文数君。 ◆11番(田口文数君) はい、わかりました。 その辺でしっかりと連携がとれるなら大丈夫かなと思いますので、引き続きもしそういう方が見えましたら、対応をお願いしたいと思います。 それで、この保護をされた子どもたち、保護人ですよね。例えば児童施設等に入ると思うんですけど、そういう情報の管理は、しっかり漏れないように管理されておりますでしょうか。 ○議長(大堀寿延君) 健康福祉部長・小縣智彰君。 ◎健康福祉部長(小縣智彰君) 情報の管理につきましては、保護した後も子ども自身の安全・安心を第一に考え、対応しております。市の福祉相談室と東濃子ども相談センターが常に情報を共有し、子どもの状況を確認しております。 ○議長(大堀寿延君) 11番・田口文数君。 ◆11番(田口文数君) はい、わかりました。 やはり、どういう形で情報が漏れてまた悲惨な事件が起きるとも限りませんので、またその辺も徹底していただきたいと思います。 最後の質問です。 国会も児童虐待に対し強化策を打ち出しております。未来ある子どもを守るため、中津川市として何らかの対策は考えておりますか、お伺いいたします。 ○議長(大堀寿延君) 健康福祉部長・小縣智彰君。 ◎健康福祉部長(小縣智彰君) 現在の子育て環境につきましては、核家族化や地域から孤立している家庭が多く、虐待の誘因となる育児ストレスを抱える家庭が増加しております。福祉相談室と健康医療課が連携し、妊娠から出産、子どもの健診時など機会あるごとに親の不安や悩みを聞き、育児ストレスがなく安心して育児できるよう家庭に寄り添い、受けとめながら支援しております。こんにちは赤ちゃん事業では、出生された赤ちゃんを全戸訪問しております。 市としては、妊娠から子育てまで一体的に支援につなげることができるよう、平成31年度に組織改編を行い、支援体制を強化していきます。 地域での育児の孤立化を防ぐ対策としては、市民の皆さんの見守りや声かけが重要となります。地域の見守り役としての市内30名の主任児童委員さんが見えますので、連携を図り、虐待予防、早期発見に努めてまいります。 ○議長(大堀寿延君) 11番・田口文数君。 ◆11番(田口文数君) はい、わかりました。 一番やっぱり地域の見守り、これが最終的に私は必要かなというふうに思いますので、また引き続きこの中津川市としての子どもに対する対応をお願いしたいと思います。 今は、学校関係ではスクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカー、スクールポリスなどさまざまな専門職が学校にかかわる時代となってまいりました。そして、学校で発生するさまざまな問題について、子どもの最善の利益を念頭に置きつつ教育や福祉等の視点を取り入れながら、法的観点から継続的に学校に助言を行う弁護士、これをスクールロイヤーというそうです。スクールロイヤーを導入している自治体が今ふえているそうであります。岐阜県下でも岐阜市がこれを導入しているそうです。 国は、市町村における相談体制を強化するため必要な職員を確保して、子ども家庭総合支援拠点の設置を促進すると、今回の事件があり、新骨子に入れてあります。中津川市の全ての子どもに対して、切れ目のない支援を今後提供できるようにお願いをしたいと思います。 という形で国も今どんどん動いておりますが、ぜひ青山市長から一言、もしこの児童虐待についての今後中津川市の決意があればお願いしたいと思います。 ○議長(大堀寿延君) 市長・青山節児君。 ◎市長(青山節児君) 実は、先ほど部長が答弁いたしました家族からの引き離し保護、この件数が中津川市でも、先ほど議員が言われましたように多いなあという思いです。私も子育てをした立場でございますので、ある意味これは親として、人としてという部分になりますけれども、何とかこうしたことを、弱い者をしっかりと守ることも重要ということを考えているところでございます。 そして、実は最近でございますけれども、大堀議長さんと一緒にある施設の方とお会いをいたしました。その施設の親との関係、子どもさんのどういう状況でという実態の話をいろいろとお聞きをしました。先ほどの千葉県の例もあるわけでございますけれども、そこまでは至らないんだけれども、まさに近い、そうした子どもさんが実はたくさんいるんだよと。表面化していない人もいるんだと。そうしたところには、まさにこれも議員が言われましたように、みんなでしっかりと見守るという体制をつくること。あわせて、やはり今、人口減少、若い方の地元離れという中で、そうした職場で働ける方の離職率も大変高い。そして、新たな募集にもなかなか応募される方がいない。また、国のそうした施策の中での現場との多少の温度差というものもある。さまざまな意見もいただいたところでございます。 したがいまして、私ども地方自治体として、これからやはり地元の声、そしてまた地元の現状というものを国にもしっかりと訴えさせていただく。あわせて、みんなで子どもさんたちを見守る。児童虐待のないような地域づくりをしたい、そんなお話をさせていただいたところでございます。 以上、そのお話をさせていただいたことを思いとして伝えさせていただきますので、お願いいたします。 ○議長(大堀寿延君) 11番・田口文数君。 ◆11番(田口文数君) 市長におかれましては、中津川市をそういう状況の中で今後しっかりとまたお願いしたいというふうに思います。 私も今子育て真っ最中の身ですけど、本当にああいうニュースを見ると考えられないというのが思いであります。今、いろんな形で社会的に大人も病んでいるのかなと。それが子どもに出てしまうのかなと思うと、本当に悲しい時代になっていると思いますので、またしっかりと中津川市としてこういう悲惨な事件が起こらないように努めていただきたいと思いますので、何とぞよろしくお願いいたします。 市長、突然済みませんでした。 それでは、大きい2つ目の質問に移らせていただきます。 最近、岐阜県ではインフルエンザが流行し、全国でも上位に上がるなどし、また豚コレラにかかったイノシシが発見され、その後5府県に拡大するなど大きな事例が発生しております。 今、世界中で、そして日本中で拡大しているのが風疹とはしかであります。今議会でも補正予算に計上されているのは、風疹の感染予防事業であります。 実は、きのうのニュースなんですけど、風疹の患者数は先月2月24日までの1週間に新たに109人報告され、ことしの患者数は650人になりました。1週間の患者が100人を超えるのはことし初めてで、国立感染症研究所は、ことしは大きな流行になるおそれがあるとして注意を呼びかけておりますという、きのう現在のニュースがありました。平成25年が一番ピークだったんですけど、それ以上にことしは流行するのではないかというふうに言われております。 この風疹ですが、妊婦が感染すると赤ちゃんが難聴や白内障などになって生まれる可能性があり、風疹の感染拡大を防ぐため、今回、国の公明党の提案で対策が大きく進みました。定期予防接種の機会がなかった39歳から56歳の男性を対象に、ことし4月から2021年度末までの約3年間ワクチン接種が無料になることになりました。2019年度予算案で風疹対策に2018年度予算の5倍に当たる12億円を計上。2018年度第2次補正予算案にも17億円が盛り込まれました。対象者は1962年(昭和37年)の4月2日から1979年(昭和54年)4月1日に生まれた男性が対象者になります。これらの男性は抗体保有率が79.8%とほかの世代より低いことから、無料化されることになっております。ワクチンを効率的に活用する対象者の無料の抗体検査を受け、抗体が十分でない場合、無料で予防接種を受けることになります。対象者は居住する市区町村の医療機関で予防接種や検査を受けますが、より多くの人を検査につなげる観点から、企業の健診実施を厚生労働省は要請しているという状況であります。 それでは、以下の質問をさせていただきます。 市民病院では、風疹の発症者が見えた場合、対応はどのようになっておりますか、お伺いいたします。 ○議長(大堀寿延君) 病院事業部長・千村泰史君。 ◎病院事業部長(千村泰史君) 風疹の疑いがある方で事前に電話等で連絡をいただいた場合は、一般患者と接触を避けるために時間をずらして来院いただくか、車内で待っていただき、ほかの患者さんの受診が終了してから診察をさせていただいております。なお、問診等を行った時点で風疹の疑いがある場合は、他の患者さんと別の部屋で待っていただき、診察を行います。また、保健所から風疹の対応について通知がありまして、全数報告となっておりますので、保健所へ届け出を行い、拡大防止に向けて対応をしております。以上です。 ○議長(大堀寿延君) 11番・田口文数君。 ◆11番(田口文数君) はい、わかりました。 しっかりと保健所のほうに連絡をしなくちゃいけないということでありますが、市民病院内、ついこの間までインフルエンザが大流行したときは、面会もできませんという形になっておりました。そういうときに来る全患者さん等に、例えばマスク着用等の喚起というか、そういうことはされておりましたでしょうか。 ○議長(大堀寿延君) 病院事業部長・千村泰史君。 ◎病院事業部長(千村泰史君) 病院の施設内もしくは出入り口等に、そういった周知の張り紙をしております。あと、マスクにつきましても、基本的には患者さんご本人さんが用意をしていただくわけですけれども、いろんな事情により当日購入ができない、もしくはマスクをされていなかった方につきましては、当日病院のほうで用意をしているマスクを配付しまして、次回以降用意していただくというような対応をとっております。以上です。 ○議長(大堀寿延君) 11番・田口文数君。 ◆11番(田口文数君) わかりました。 ちょっとこういういろんなことがありますので、今後は市民の皆さんへの注意喚起とか、広報等で今後そういうお知らせ的なものですよね。例えば、風疹かもしれないと思ったときにどうしたらいいのかとか、そういう部分の市民の皆さんへの注意喚起、そういうのは今後どうされますでしょうか。 ○議長(大堀寿延君) 健康福祉部長・小縣智彰君。 ◎健康福祉部長(小縣智彰君) ただいま風疹、またはしかも同じですが、発疹また発熱などではしか等の症状が疑われる場合については、事前にかかりつけ医または医療機関に連絡をいただいて、そして医療機関の指示をいただく。そして、マスクを着用して、公共交通機関等の利用をできるだけ避けて病院にかかっていただくということで、国または県等でも今、既に広報を流しているところです。 ○議長(大堀寿延君) 11番・田口文数君。 ◆11番(田口文数君) はい、わかりました。 ことし、もしかしたら流行するかもしれないと言われておりますので、この辺も徹底して市民の方への呼びかけをしていただきたいと思います。 2つ目の質問です。 風疹は、風疹ウイルスに感染することで発症します。風疹ウイルスに感染した患者さんの喉や鼻水などを介する飛沫感染により、他者への感染が成立します。気道から侵入した風疹ウイルスは、鼻や喉などのリンパ節で増殖し、血液を介して全身へ広がって、発熱や発疹などの症状を引き起こすようになります。 そしてはしかですが、はしかウイルスによって起こる感染症で、人から人へ感染します。感染経路としては、空気(飛沫核)感染のほか、飛沫や接触感染などさまざまな経路があります。感染力は極めて強く、はしかの免疫がない集団に1人の発症者がいたとすると、12人から14人の人が感染するとされております。マスクをしても感染予防に効果がないとされていますが、医師・看護師さんへの感染を心配します。その対策はされておりますでしょうか、お伺いします。 ○議長(大堀寿延君) 病院事業部長・千村泰史君。 ◎病院事業部長(千村泰史君) 両病院において麻疹、風疹、水痘、おたふくの4疾患について、職員の抗体価測定、ワクチン接種等行い、職員の管理を行っております。 ○議長(大堀寿延君) 11番・田口文数君。 ◆11番(田口文数君) はい、わかりました。 もう既に病院関係の職員の方はしていただいているということで、安心しております。 しかし、今後さらにはやると言われておりますので、そこもまたしっかりと、もし職員の方で打てていない方が見えましたらお願いしたいと思います。しっかり対応していただきたいと思います。 3番目の質問に移ります。 今回の3月補正でも出ておりますが、今後のクーポン郵送などの計画はどのような計画となっておりますか、お伺いいたします。 ○議長(大堀寿延君) 健康福祉部長・小縣智彰君。 ◎健康福祉部長(小縣智彰君) 国は、全国統一で日本医師会と全国知事会で集合契約を結び、4月1日から抗体検査と予防接種が全国の医療機関で実施できるよう準備を進めております。国が示す詳細な内容が決まり次第、できるだけ早く対応します。 国が示す内容としては、クーポン券、抗体検査受診票、予防接種予診票等の仕様となっております。 ○議長(大堀寿延君) 11番・田口文数君。 ◆11番(田口文数君) はい、わかりました。 今後、順次、決まり次第配られるということであります。 4番目の質問に移ります。 中津川市では9,640人の方が対象とされておりますが、医療機関はどれだけあって、対応が可能なのかお伺いいたします。 ○議長(大堀寿延君) 健康福祉部長・小縣智彰君。 ◎健康福祉部長(小縣智彰君) 抗体検査と予防接種を実施する医療機関は現在未定で、今後、厚生労働省が取りまとめ、公表します。 今回の事業は、全国の医療機関で抗体検査と予防接種が受けられるよう集合契約を行いますので、実施医療機関が不足するということはないと考えます。 事業開始当初、混乱を防ぐため3年間で対応を行うこととしており、平成31年度の事業対象者は、昭和47年4月2日から昭和54年4月1日まで、約3,800人となっております。 ○議長(大堀寿延君) 11番・田口文数君。 ◆11番(田口文数君) はい、わかりました。 3年間に分けて、この対象の方も3つに分けてという形で3,000人という人数になりますけど、例えばこの3,000人の方が平成31年度で受けられなかった場合は、次の年に受けても可能ですかね、これは。 ○議長(大堀寿延君) 健康福祉部長・小縣智彰君。 ◎健康福祉部長(小縣智彰君) 可能だと思います。 ○議長(大堀寿延君) 11番・田口文数君。 ◆11番(田口文数君) はい、わかりました。 できるだけこの9,640人、実は私も含まれるんですが、できるだけ全員の方が抗体検査、もしくはワクチンを打っていただくという形を、市のほうで強力的に進めていただきたいと思います。 5番目の質問に移ります。 もしこの風疹やはしかなどが拡大したとき、隔離等の入院をされるのでしょうか。また、入院された場合の入院の部屋は大丈夫でしょうか、お伺いいたします。 ○議長(大堀寿延君) 病院事業部長・千村泰史君。 ◎病院事業部長(千村泰史君) 隔離につきましては個室にて対応しますが、同じ疾患で患者さんがふえてきた場合、1つの大部屋で隔離対応を行い、感染拡大防止対策を講じていますので、入院は可能でございます。ただし、市内で感染が拡大した場合でも、重症化した場合以外は入院の必要はございません。あと、部屋につきましてですが、この件につきましては基本的に入院の部屋を定めてはおりませんので、そのときの入院患者数の状況等によって対応することとなりますのでよろしくお願いいたします。 ○議長(大堀寿延君) 11番・田口文数君。 ◆11番(田口文数君) はい、わかりました。 入院をするかしないかはまた病院等で決められるということでありますので、ただ心配するのは、この感染が拡大しないようにどう病院側で取り組んでいただけるかということが重要になってくると思いますので、また出た場合はぜひ対応をよろしくお願いしたいと思います。 最後の6番目の質問となります。 今回は風疹の抗体検査と予防接種ですが、はしか・風疹混合ワクチンを接種する予定であるのでしょうか、お伺いいたします。 ○議長(大堀寿延君) 健康福祉部長・小縣智彰君。 ◎健康福祉部長(小縣智彰君) 今回の集合契約では、抗体検査の結果が陰性の場合、原則、麻疹(はしか)と風疹の混合ワクチンを使用することとなっております。
    ○議長(大堀寿延君) 11番・田口文数君。 ◆11番(田口文数君) 先ほどもお聞きしましたけど、3年間の間で分けられて、例えば平成31年度に本来ならワクチンを打たなくちゃいけないけど打てなかった場合、翌年に持ち越しても打てるわけでしょうか。 ○議長(大堀寿延君) 健康福祉部長・小縣智彰君。 ◎健康福祉部長(小縣智彰君) 先ほども申し上げましたとおり可能だと思いますが、平成31年度については決定しておりますが、平成32年度以降は平成31年度の状況を見て対応するということで国がなっておりますので、そういうお答えにさせていただきます。 ○議長(大堀寿延君) 11番・田口文数君。 ◆11番(田口文数君) はい、わかりました。 先ほどから何遍も言うように、今回はもうことしは流行するおそれがあるということでありますので、今、全国でもかなりのところで拡大のニュース等も出ておりますので、絶対に中津川市でもこの拡大を防いでいただきたいという思いで質問させていただきました。 最後となりますので、今回ちょっとだけ話をさせていただいて、質問はこれで終わりますが、今期で勇退される議員の皆様もおられます。大変にお疲れさまでした。そして、大変にお世話になりました。そして、今年度で退職される執行部の皆様、中津川市行政に長い間多大なるご尽力をいただきまして本当にありがとうございました。今後も中津川市の発展のために第2、第3の人生を活躍していただきたいというふうに思います。私も議員にさせていただいたときが36歳でありましたので、本当に皆さんにはすごい年下の議員として、大変皆さんにはお世話になったというふうに思っております。また今後ともいろんな部分でお世話になりたいと思いますので、何とぞよろしくお願いします。 以上で質問を終わらせていただきます。 ○議長(大堀寿延君) これにて、11番・田口文数君の一般質問を終結いたします。 続いて、9番・岡崎隆彦君。  〔9番・岡崎隆彦君質問席に着く〕 ◆9番(岡崎隆彦君) 今、議長さんのお許しが出ましたので、通告による一般質問を行いたいと思います。 大変久しぶりな質問でございます。それに加えまして、私としての最後の質問になるかもしれませんので、優しいご答弁をお願いしたいと思います。 それではまず、1つ目の子牛の繁殖センターについてを質問したいと思います。 飛騨牛は当市のブランドとして定着をしております。過去には口蹄疫や福島での原発事故などで飛騨牛の販売に大きなダメージがありましたが、近年その問題もなくなり、徐々に人気が上がっており、飛騨牛の販売も上昇してきているのが現状であり、今後が期待されます。リニア開通後の食での観光客誘致に活用できるのではないでしょうかということで質問をさせていただきたいと思います。 1つ目でございますが、中津川市内の肉用牛の生産農家数と肥育頭数についてお聞きしたいと思います。 ○議長(大堀寿延君) 農林部長・林 友義君。 ◎農林部長(林友義君) 平成30年2月1日時点の県が行いました家畜・家禽頭羽数調査では、肉用牛生産農家数は35戸、肥育頭数は1,729頭です。以上です。 ○議長(大堀寿延君) 9番・岡崎隆彦君。 ◆9番(岡崎隆彦君) それでは、肉用牛が子牛から販売できるまでの年数をお聞きしたいと思います。 ○議長(大堀寿延君) 農林部長・林 友義君。 ◎農林部長(林友義君) 一般的には生後10カ月程度の子牛を導入後、18カ月から20カ月で出荷がされております。以上です。 ○議長(大堀寿延君) 9番・岡崎隆彦君。 ◆9番(岡崎隆彦君) それでは3つ目の質問でございます。 市内の繁殖牛の生産農家数と繁殖頭数についてお聞きしたいと思います。 ○議長(大堀寿延君) 農林部長・林 友義君。 ◎農林部長(林友義君) 平成30年2月1日時点の、県が行いました家畜・家禽頭羽数調査では、繁殖牛生産農家は33戸、繁殖頭数は471頭でございます。以上です。 ○議長(大堀寿延君) 9番・岡崎隆彦君。 ◆9番(岡崎隆彦君) この生産農家数といいますか、繁殖牛の生産農家数と繁殖頭数については、前年と比べましてふえておるでしょうか、お伺いしたいと思います。 ○議長(大堀寿延君) 農林部長・林 友義君。 ◎農林部長(林友義君) 平成29年2月1日時点の家畜・家禽頭羽数調査では、繁殖牛生産農家数は35戸、繁殖頭数は477頭で、生産農家は2戸、頭数では6頭減少している状況です。以上です。 ○議長(大堀寿延君) 9番・岡崎隆彦君。 ◆9番(岡崎隆彦君) 基本的には減少しているというようなことでございまして、中津川市においては肉用牛の子牛を導入する場合は、他県からの導入が基本になっておるようでございます。これは、岐阜県の繁殖の牛が少ないというのと、平均的に岐阜県の子牛の単価が高いというのがあると思いますが、他県からの導入数をお聞きしたいと思います。 ○議長(大堀寿延君) 農林部長・林 友義君。 ◎農林部長(林友義君) JAひがしみのに確認しましたところ、平成29年度実績での他県からの導入牛は1,196頭で、全体の約80%を占めています。以上です。 ○議長(大堀寿延君) 9番・岡崎隆彦君。 ◆9番(岡崎隆彦君) そうしますと、20%がこの地域での繁殖ということでございます。大変厳しい状況かなというふうに思いますが、導入の主な内訳といいますか、どのあたりから導入されておるのかお聞きしたいと思います。 ○議長(大堀寿延君) 農林部長・林 友義君。 ◎農林部長(林友義君) 他県からの内訳でございますけれども、岩手県が831頭で全体の約55%と最も多く、続きまして栃木県が305頭で約20%、その他でございますけれども、愛知県、長野県、宮崎県、長崎県からも、わずかでございますが導入がされている状況です。以上です。 ○議長(大堀寿延君) 9番・岡崎隆彦君。 ◆9番(岡崎隆彦君) 大変遠いところから、55%ですかね、岩手県は831頭というようなことで、大変効率が悪いというふうには思っております。 5番目の質問に移りたいと思いますが、市内の繁殖頭数では肉用牛の子牛は賄いきれないというのが、もう絶対的な状況だと思います。JAひがしみのさんとの共同事業というふうに書きましたが、共同で事業をやるわけじゃないと思いますので、連携事業というようなふうにご理解いただければありがたいと思いますが、連携事業としての子牛の繁殖センターの構想の進捗について、どうなっているのかお伺いしたいと思います。 ○議長(大堀寿延君) 農林部長・林 友義君。 ◎農林部長(林友義君) 平成28年5月以降、恵那地域飛騨牛繁殖センター建設検討協議会を初め、31回の協議を通じて施設整備や運営主体、それから運営方法などの検討を重ねておりますが、現在の段階で決定には至っておりません。以上です。 ○議長(大堀寿延君) 9番・岡崎隆彦君。 ◆9番(岡崎隆彦君) 早くできればありがたいなと思っておるんですが、検討がおくれておるような状況はどういったところか、ちょっとお聞きできればありがたいと思います。 ○議長(大堀寿延君) 農林部長・林 友義君。 ◎農林部長(林友義君) 関係機関の経費負担であるとか運営方針、経営方針、また子牛の出荷方法などさまざまな課題があり、最終合意に至らない状況でございます。以上です。 ○議長(大堀寿延君) 9番・岡崎隆彦君。 ◆9番(岡崎隆彦君) 大変難しい問題のところで検討されておるということでございますので、余りこれ以上は突き詰めても難しいかなというふうには思いますが、早く話し合いができればとは思っております。 6番目の質問に移りますが、もしこの事業を行う場合は、国庫補助金や県単独事業の活用はできるんでしょうか。もしできるとすれば、その補助率をお伺いしたいと思います。 ○議長(大堀寿延君) 農林部長・林 友義君。 ◎農林部長(林友義君) 事業内容や規模によりどちらかを選択することになりますが、国庫補助金または県単独事業の活用は可能です。国庫補助事業では、畜産・酪農収益力強化整備等特別対策事業は、いわゆる畜産クラスター事業になりますが、補助率は国が定める基準額の2分の1でございます。それから県単独事業では、強い畜産構造改革支援事業があり、事業内容によりますが、補助率は3分の1から4分の1でございます。以上です。 ○議長(大堀寿延君) 9番・岡崎隆彦君。 ◆9番(岡崎隆彦君) 県単独事業が3分の1から4分の1と大変厳しい数字でございます。県は今、豚コレラでそれどころじゃないかなというふうに思いますので、国庫補助金の獲得が一番いいかなというふうに思いますが、そのような場合、その補助金を受けられた場合に、市としてはこれは補助裏としての支援策はあるでしょうか、お聞きしたいと思います。 ○議長(大堀寿延君) 農林部長・林 友義君。 ◎農林部長(林友義君) 県からの支援をいただければ、市からも最大限の支援をしてまいりたいというふうに考えております。以上です。 ○議長(大堀寿延君) 9番・岡崎隆彦君。 ◆9番(岡崎隆彦君) 県からの補助金の場合でしたら支援はできるということでいいですね。 クラスター事業ですと、支援は難しいという理解でよろしいですか。 ○議長(大堀寿延君) 農林部長・林 友義君。 ◎農林部長(林友義君) クラスター事業であっても、県の支援があれば市としても支援をしてまいりたいというふうに考えております。 ○議長(大堀寿延君) 9番・岡崎隆彦君。 ◆9番(岡崎隆彦君) 大変ありがたいご答弁でございまして、ありがとうございます。 できればクラスター事業の補助金をいただいて、県も支援していただいて、市も支援をしていただければありがたいなというふうに思います。 最後になりますが、肉用牛の生産農家については、ほとんどが家族経営です。ですので、他から導入するというのは大変厳しい状況でございまして、いい子牛になりますと大体1頭100万円ぐらいです。それを18カ月から20カ月育てるというのは、ほぼ50万円とか60万円単位の餌代がかかるということになりますので、100万円で買ってきても150万円や160万円で売らないととんとんにならないという状況でございますんで、家族経営では大変厳しいということでございますので、子牛の繁殖センターについては大変期待をされております。これは家族経営の方が特に期待をされておると思いますが、繁殖センター構想を今後どうしていかれるか、お伺いしたいと思います。 ○議長(大堀寿延君) 農林部長・林 友義君。 ◎農林部長(林友義君) 当市は県内2位の飛騨牛の産地であり、将来にわたり畜産農家が安定的に飛騨牛を生産できる体制を整えることは非常に大切で、繁殖センターは重要な施設であると十分認識をしております。 今後も建設を目指して県との相互協力により、市としても最大限の支援を行えるよう協議会での検討を重ねてまいりたいと考えております。以上です。 ○議長(大堀寿延君) 9番・岡崎隆彦君。 ◆9番(岡崎隆彦君) 大変いいご答弁をいただきましたので、今後力強く進めていっていただきたいと思いますので、よろしくお願いをしたいと思います。大変、家族経営で厳しい状況で運営をされておりますので、話し合いをうまくしていただいて、何とか早い時期に繁殖センター構想ができ上がればありがたいなというふうに思っております。 それでは、2つ目の質問に移りたいと思います。 消防器具庫についてでございます。 消防団は、各地域を分団構成としてそれぞれ器具庫を整備していく計画だと聞いています。現状では1年に1器具庫を建設している状況であり、全て器具庫を整備するのにかなりの年数が必要であります。消防団の皆さんは、自分の仕事のほかに消防団活動をしていただいています。少しでも早く整備する必要があると考えております。整備計画について質問をしたいと思います。 1つ目の質問でございます。 消防器具庫の全体整備数をお聞きしたいと思います。それと、今後どのくらい整備していかなきゃいけないというのも、つけ加えて説明していただければありがたいと思います。 ○議長(大堀寿延君) 消防長・松葉茂幸君。 ◎消防長(松葉茂幸君) 消防団器具庫につきましては、現在、市内に85カ所ございます。市有財産マスタープランでは、65カ所までの統廃合を目指しておるところでございます。建設につきましては、10カ所の整備をしてまいりたいと考えております。 ○議長(大堀寿延君) 9番・岡崎隆彦君。 ◆9番(岡崎隆彦君) 今、ちょっと書けなかったんですけど、10カ所、20カ所ですか。再確認。 ○議長(大堀寿延君) 消防長・松葉茂幸君。 ◎消防長(松葉茂幸君) 器具庫の減少数が20カ所減らす予定でございますので、それを統合して10カ所を建設して、全部で20減らしたいと考えております。 ○議長(大堀寿延君) 9番・岡崎隆彦君。 ◆9番(岡崎隆彦君) ちょっと僕の頭が老化してきておるのかわかりませんが、今後建設をする計画の器具庫はお幾つぐらいですか。 ○議長(大堀寿延君) 消防長・松葉茂幸君。 ◎消防長(松葉茂幸君) 10カ所の建設を予定しておりまして、例えば3カ所を1つに統合するといった形になってまいりますので、10カ所を建設しまして、合計で、要するに30カ所分を10カ所にしちゃうというような形になる。トータルして20カ所が減るという計算でございます。以上です。 ○議長(大堀寿延君) 9番・岡崎隆彦君。 ◆9番(岡崎隆彦君) 大変細かいご説明をしていただきましたので、余計わかりにくかったかなあと思いますが、基本的には10カ所整備でございますね。1年に1カ所やるということは、最低でも10年かかるということになろうかと思います。 整備は地域的な公平を原則にして計画されておるのか、お聞きしたいと思います。 ○議長(大堀寿延君) 消防長・松葉茂幸君。 ◎消防長(松葉茂幸君) 平成29年に消防団の幹部と協議をいたしまして、施設の老朽化や駐車場の有無、トイレの有無、団員数や管轄面積、当然、地域的な公平性によりまして整備を図っているところでございます。 ○議長(大堀寿延君) 9番・岡崎隆彦君。 ◆9番(岡崎隆彦君) ありがとうございました。 何年で完了する計画でございましょうか。 ○議長(大堀寿延君) 消防長・松葉茂幸君。 ◎消防長(松葉茂幸君) 先ほど説明しましたように、統廃合も当然やっていくわけでございますが、それに伴いまして老朽化した消防器具庫も当然更新・整備をしていかなければならないと思っておりますので、完了年というのは設定をしておりません。以上でございます。 ○議長(大堀寿延君) 9番・岡崎隆彦君。 ◆9番(岡崎隆彦君) ありがとうございました。 4番目でございますが、大変簡単な質問でございますが、基本的には市有地でつくるということでよろしいですか。 ○議長(大堀寿延君) 消防長・松葉茂幸君。 ◎消防長(松葉茂幸君) 議員おっしゃるとおり、原則として市有地を考えておりますが、造成費が高額になるといったことがあるのであれば、土地購入も考えていかなければならないと考えておるところでございます。以上です。 ○議長(大堀寿延君) 9番・岡崎隆彦君。 ◆9番(岡崎隆彦君) ありがとうございました。 市有地でもお金がかかる場合は、別途ほかの計画を進めていくということで理解をしておきます。 5番目の質問でございます。 器具庫の整備内容をお聞きしたいと思います。 ○議長(大堀寿延君) 消防長・松葉茂幸君。 ◎消防長(松葉茂幸君) 器具庫につきましては、基本的には団員が詰める詰所、車庫、駐車場、倉庫、砂場、ホース等を備えます。団員数や車両数により広さや構造は変わってまいります。以上でございます。 ○議長(大堀寿延君) 9番・岡崎隆彦君。 ◆9番(岡崎隆彦君) 整備の内容については分団の大きさによって多少は違ってきますが、ほとんど整備する内容そのものは一緒というふうに理解をしておきます。 6つ目の質問でございます。 平成31年度当初予算では何カ所の整備を予定されておるか、お聞きしたいと思います。 ○議長(大堀寿延君) 消防長・松葉茂幸君。 ◎消防長(松葉茂幸君) 平成31年度の当初予算では、消防器具庫の新築の予定はございませんが、蛭川地区の消防器具庫建設予定地となっております旧蛭川幼稚園を解体して、建設の準備をいたします。以上です。 ○議長(大堀寿延君) 9番・岡崎隆彦君。 ◆9番(岡崎隆彦君) 蛭川幼稚園の解体ということで、建設そのものは何も計画はないということですね。これまだ10カ所やらないかんということで、少しでも早く建設をしていかないと大変間に合わないような状況というか、厳しい状況になると思いますが、建設ができないような特に課題とかありましたらお聞きしたいと思いますが。 ○議長(大堀寿延君) 消防長・松葉茂幸君。 ◎消防長(松葉茂幸君) 平成31年度の当初予算では、山口地区の消防器具庫の建設を計画しておったところでございますが、予想以上に建設費用が高騰しておりまして、当初予算の査定時には折り合いがつきませんで、現在、消防団とも協議して規模等の見直しを検討しておるところでございます。 見直しの具体的な内容といたしましては、敷地の造成面積の縮小や、建物の木造化、車庫の部分の構造について検討をしておるところでございます。以上です。 ○議長(大堀寿延君) 9番・岡崎隆彦君。 ◆9番(岡崎隆彦君) ありがとうございました。 山口地区が予想以上の金額ということでございますが、建設するという事業は市の単独事業だと思います。補助金を待って補正で上げるというような性質のものじゃないので、上げていただきたいと思いますが、どの程度の予想以上の金額か、ちょっと財務のほうでお聞きできればと思います。 ○議長(大堀寿延君) 財務部長・西尾謙二君。 ◎財務部長(西尾謙二君) 平成31年度の当初予算におきまして予算査定を行ってきたわけでございますけれども、消防のほうから出てきた金額が造成で2,000万円、建物で5,000万円ということで合計7,000万円の金額で上がってまいりました。これは一昨年、平成29年度、ある地域で建設を行ったときに不落になりまして設計を一度見直した経緯がございまして、平成30年度でもう一度入札をかけたということがございまして、それの金額を上回っておりましたので、財務部の査定としてはゼロ査定とさせていただいたところでございます。 ○議長(大堀寿延君) 9番・岡崎隆彦君。 ◆9番(岡崎隆彦君) 大変驚くような金額でございまして、その平成29年度のある地区の建設については、私の記憶では3,000万円弱やったかなというふうに思っております。そうすると、そのある地区の器具庫でいえば2つ半できるというような状況でございますが、今のところ安くなるというか、7,000万円よりはかなり安くしないと大変厳しい状況やと思いますけど、検討する余地は十分あるでしょうか。 ○議長(大堀寿延君) 消防長・松葉茂幸君。 ◎消防長(松葉茂幸君) 財務部長も申しましたように、坪単価で申しましても3倍近い坪単価となっているような状況でございますので、先ほども申させていただきましたけど、敷地の造成面積を縮小させたり、建物を木造化にしたり、車庫部分の構造等について少しでも安価になるように研究してまいりたいと考えております。以上です。 ○議長(大堀寿延君) 9番・岡崎隆彦君。 ◆9番(岡崎隆彦君) 少しでも安価というよりは十分安価な金額にしていただいて、当初予算と言わなくても補正予算に何とか上がるようなことをしていかないと、どんどんおくれていくというようなことになろうかと思いますので、かなりの検討をお願いしたいと思います。 私は加子母に住んでおりますが、加子母も3分団になります。加子母で考えておるのは、市有地で平たんな土地で、できるだけお金がかからないところを今考えておるわけです。これは、加子母以外のほかの地区でも恐らく同じように考えられておると思っておりますので、いろいろな、先ほど2つ目にお聞きしました地域的公平なことを基本に計画されておると。消防団と協議しながらということでございますけど、地域的かつ財政的にも効率的なというか、安く仕上がるようなところも優先にしていくというような検討も必要じゃないかと思いますので、そのことについてはいかがでしょうか。
    ○議長(大堀寿延君) 消防長・松葉茂幸君。 ◎消防長(松葉茂幸君) 大変厳しい財政状況の中でございますので、当然、余分な費用のかからない場所を選定していかなければならないと考えております。以上です。 ○議長(大堀寿延君) 9番・岡崎隆彦君。 ◆9番(岡崎隆彦君) 最後の質問でございます。 財政的にも厳しい計画と考えておりますが、大切な消防団活動にとって必要な施設であり、早い時期での整備完了を目指していただきたいと考えております。市としての最終的な見解をお伺いして一般質問を終わりたいと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(大堀寿延君) 消防長・松葉茂幸君。 ◎消防長(松葉茂幸君) 消防器具庫の整備につきましては、消防団が活動しやすく、出動等を考慮し、適正な場所に建設することが必要と考えております。そして、団員数の減少や、団員のサラリーマン化による地域の人口変化などに対応いたしまして、消防器具庫の統廃合を行うことによりまして、消防力が集中できるよう適正な配置を進めてまいりたいと考えております。 しかしながら、先ほどから申しておりますように、建設費の高騰など財政面を考慮して、規模や構造などの見直しを消防団や市関係部局と連携をしながら、計画的に、なるべく早期に整備をしてまいりたいと考えております。以上でございます。 ○議長(大堀寿延君) 9番・岡崎隆彦君。 ◆9番(岡崎隆彦君) 大変ありがとうございました。 大変消防の方も心配をされておりますんで、何とか早い時期に完了をしていただきたいと思います。 これで私の一般質問を終わりたいと思います。ありがとうございました。 ○議長(大堀寿延君) これにて、9番・岡崎隆彦君の一般質問を終結いたします。 続いて、7番・牛田敬一君。  〔7番・牛田敬一君質問席に着く〕 ◆7番(牛田敬一君) それでは、通告に基づきまして一般質問を行いたいと思います。 今回は、前期事業実施計画の総括と中期事業実施計画についてです。 背景としましては、中津川市総合計画の前期事業実施計画が終了し、中期事業実施計画が始まりました。中期事業実施計画を策定するに当たり、前期事業実施計画の総括をしたものと認識しております。今回は、主な事業についてどのような総括を行い中期事業実施計画につなげていくのかを質問していきたいと思います。 まず、前期事業実施計画の確認ということで、定住推進にかかわるところを申し上げます。 この実施計画のコメントとしましては、前期事業実施計画では、重点的に取り組むべき定住推進に必要な要素であるまちづくり、人づくり、仕事づくりの切り口から、前期期間に特に戦略的に実施する事業を戦略事業と位置づけたとありました。それで、定住推進にかかわる人・物・金の観点より、以下の質問を行います。 まず1番目に、定住推進部の組織強化はどのように図られたのか伺います。 ○議長(大堀寿延君) 総務部長・市岡 清君。 ◎総務部長(市岡清君) 定住推進につきましては市役所全体で取り組んでおりまして、定住推進部はまたその取りまとめを担うという役割を持っております。 前期事業実施計画の戦略事業につきましては、いずれも定住推進につながるものでありまして、当然のことながら定住推進部だけではなく市役所全体で取り組むと、そういった必要がございます。 そういった観点から、組織としましても平成26年11月には、リニアを生かした定住推進を図れるようにリニア都市政策部を設置しております。また、平成28年4月には、各部署が連携して定住推進に当たれるように、そうやって横串を入れる政策推進部を設置するなどしまして、市役所全体として定住推進に取り組む組織強化を図っているというところでございます。以上です。 ○議長(大堀寿延君) 7番・牛田敬一君。 ◆7番(牛田敬一君) 今、答弁の中に政策推進部ということがありました。そこが横串だということですが、串がそれていたり、刺しても串が短かったりということがないように、適切な串を刺していただけるようにお願いしたいと思います。 次に、4年間の人員推移を伺います。 ○議長(大堀寿延君) 総務部長・市岡 清君。 ◎総務部長(市岡清君) ここでは少し定量的なものになりますので、総合事務所、地域事務所を除く定住推進部の職員数でお答えをさせていただきます。 事業が始まりました平成26年度では15人、それから平成27年度も同じく15人、平成28年度は17名、それから平成29年度は18名、平成30年度も18名ということで、この間に3名の増員をしております。以上です。 ○議長(大堀寿延君) 7番・牛田敬一君。 ◆7番(牛田敬一君) 次に、定住にかかわる目に見える施策はどのような事業があり、どのような効果をもたらしたのか伺います。 ○議長(大堀寿延君) 定住推進部長・片田 毅君。 ◎定住推進部長(片田毅君) 少し長くなるのでご容赦いただきたいと思います。 戦略事業では、平成27年度から域学連携事業、移住希望者へのPR事業や移住・定住支援のための各種補助金交付事業。平成28年度は住宅取得等補助のふるさとお帰り支援事業、それから新婚世帯向け家賃補助、新婚さんいらっしゃい事業や中津川体験ツアーを開始。平成29年度は新たに中津川で暮らそう家賃補助事業、空き家再生リフォーム補助事業の開始や、名古屋市内JR中央線沿線世帯に向けた移住PR。平成30年度は、新たに移住促進ドラマの制作・放送を実施しました。 移住・定住施策による移住者は、平成27年度75世帯182人、平成28年度132世帯343人、平成29年度141世帯345人と右肩上がりに増加しました。 域学連携事業では、地元高校生を含む中心市街地周辺をフィールドとした拠点づくりに取り組み、本町に拠点施設coagariを整備いたしました。域学連携の効果は、連携協定を9大学と締結し、年間約6,000人を超える若者の活力で地域の活性化に取り組むことができました。また、地元高校生の地域への愛着の醸成につながる取り組みができました。2月現在で延べ420人の大学・高校生に参加いただいております。うち103人を高校生が占めて、参加をしていただきました。 ほかにも数多くの事業を実施していますが、今後もこの取り組みを続けていきますのでよろしくお願いいたします。以上です。 ○議長(大堀寿延君) 7番・牛田敬一君。 ◆7番(牛田敬一君) 多くのメニューを用意されて取り組まれているということで、再認識をさせていただきました。 この施策によって、移住・定住者も今右肩上がりになっているということで、先月、東京のふるさと回帰支援センターを訪問しまして、中津川市の評価をこそっと聞きましたけど、やはり大変中津川市への移住者が多いということで、支援センターも高い評価をされていたということです。 それと、今の域学連携の事業なんですが、2月23日の土曜日に域学連携の成果報告会に出席させていただきました。本当に大学生たちのアイデアが大変参考になったということで、このような内容を生かしてもらいたいというふうに思っておりますが、今後の取り組み方や考え方があれば伺いたいと思います。 ○議長(大堀寿延君) 定住推進部長・片田 毅君。 ◎定住推進部長(片田毅君) 当日は、一般の方が60名ほど来ておられました。市役所の取り組みにいろいろと影響する内容がございましたので、ああいった情報をまず流していくことが大事かなということで、その中で活用していくものをしっかりと私どもも確認しながら、学生さんの意見を伺いながら、あと担当部に影響することについては、また我々のほうからも担当部のほうに情報提供をして、新しい取り組みにつながればというふうに思いますので、あの成果報告をしっかりと生かしていきたいなというふうに考えております。以上です。 ○議長(大堀寿延君) 7番・牛田敬一君。 ◆7番(牛田敬一君) 今、担当部と言われておりましたが、ほかの部署の方をお見かけしたかどうかちょっとよくわからないところがあるので、またそこのところも皆さん聞いていただければ、本当にいいことですので、またそんなことで参加を促していただければと思います。 次に、上記の施策に関する実行費用を伺います。 ○議長(大堀寿延君) 定住推進部長・片田 毅君。 ◎定住推進部長(片田毅君) 移住・定住支援事業及び市民協働事業の域学連携にかかわる費用につきまして申し上げます。 平成27年度が574万7,000円、平成28年度が968万9,000円、平成29年度が1,868万8,000円、平成30年度は見込みになりますが2,989万5,000円となっておりまして、4年間の費用合計が6,401万9,000円となっております。以上です。 ○議長(大堀寿延君) 7番・牛田敬一君。 ◆7番(牛田敬一君) ぜひよろしくお願いしたいと思います。 次に、前期事業実施計画の確認の予算規模ということで、これも平成26年度の策定時のコメントが、合併特例期間終了に伴う普通地方交付税の一本算定による段階的かつ大幅な減少により、予算規模を縮小しなければなりませんということで、平成26年度の一般会計予算363億円、これが平成30年の計画では342億円というふうになっておりますが、私がずっと調べているところを見ますと、かなり実績としては上がっておるということです。 それで、計画と実績が大きくかけ離れていることについて、ご説明をお願いします。 ○議長(大堀寿延君) 財務部長・西尾謙二君。 ◎財務部長(西尾謙二君) ご指摘をいただきました財政計画と実績との乖離につきましては、平成30年度で見てみますと29億円という大きな開きとなっておるところでございます。平成29年3月議会でも平成29年度の状況について同様の趣旨のご質問をいただいており、財政構造の側面からはこのときにお答えさせていただいた内容と大きく変わるところはございませんが、中津川市はリニアのまちづくりを初めとする社会資本整備がまさに正念場の局面を迎えており、市の持続的発展のため、さらには将来世代に市の活力をつなぐために必要な投資と捉えているところでございます。また、平成26年度に策定をしました前財政計画以降、現在までの間に追い風となる状況変化のあったことも、計画を上回る規模での事業の実施を可能にしていると言えます。 この状況変化の主なものといたしましては、1つとして合併特例債の活用期限について、平成31年度までとされていましたが、さらに5年間延長され平成36年度までとなったこと。2つ目としまして、合併特例期間終了による普通交付税の段階的縮減が、市町村の姿の変化に対応した算定方法の見直し、これによりまして減少幅が圧縮され、以前の計画で見込んでいた合併算定がえと一本算定の差額24億円だったものが、平成30年度現在約17億5,000万円となりまして、約6億5,000万円の圧縮ができたこと。3つ目としまして、国・県に対する積極的な要望活動により補助金を多く獲得することができており、これによって一般財源の持ち出しが少なくなっていることなどがございます。 こうした状況の変化を踏まえ、平成30年10月に新たな財政計画を策定いたしましたので、平成31年度以降はこれに基づいて財政運営を行ってまいります。平成31年度当初予算では、新たな財政計画で想定する374億円を大きく超えておりますが、PDCAサイクルの中で決算状況等を踏まえ、チェックをしっかりと行うことにより、事業の積極的な推進と健全財政の両立に努めてまいりますのでよろしくお願いいたします。以上でございます。 ○議長(大堀寿延君) 7番・牛田敬一君。 ◆7番(牛田敬一君) 詳しく説明をいただきました。 前期事業実施計画との差はあるということですが、今申されました積極的な推進と健全財政を両立するという答弁にかわりました。 そうしますと、市民は安心して暮らしておいていいと、そういうふうに思っておってよろしいんでしょうか。いかがでしょうか。 ○議長(大堀寿延君) 財務部長・西尾謙二君。 ◎財務部長(西尾謙二君) 安心か安全でないかというところで言えば、安心であるという認識でございます。 財政計画は、総合計画、事業実施計画を進めるための指針でございまして、健全財政のためのよりどころとするものであるというふうに考えておるところでございます。これを高速道路で例えるなら、80キロメートル制限のところを70キロメートルで走って燃費をよくしましょうよというような考えのもとというふうに私は思っておるところでございます。しかし、必要に応じてそれ以上で走ることも必要になってくると。アクセルとブレーキを適切に使い分ける必要があるというふうに考えるところでございます。 昨年10月に策定をしました新しい財政計画につきましては、中期における事業推進に重きを置いた計画となっておりますが、あわせて健全財政を両立させることとしていますので、よろしくお願いしたいというところでございます。以上です。 ○議長(大堀寿延君) 7番・牛田敬一君。 ◆7番(牛田敬一君) きょうは珍しく、すごく例え話でよくわかる説明をしていただきまして、ありがとうございました。 安心というのは心配がないということですから、やはり心配事がないことが安心ということになりますから、よろしくお願いします。 それで1点、広報「なかつがわ」で毎年の予算を家計に当てはめているという表示をしていただいておりました。私が一般質問したときの次からやっておりまして、2012年から2016年まではそのような家計に当てはめて表示をされておりましたが、2017年から新しく、また難しい表示に戻っております。そんなところも、市民に安心感を与えるということなら、そのように家計にしたほうがやはりいいんではないかというふうに思いますので、またその辺も配慮していただければと思います。 次に、2番目、税収をふやす取り組みとして、都市計画税の議論が平成25年6月、また平成26年12月にされておりました。答弁の中で、都市計画税の使途を明確にし、周知・公表をしっかりしていく考えでおりますと。また、都市計画マスタープランの中でリニアの波及効果も考慮し、市域全体を把握した中で区域の見直しも検討してまいりたいと考えておりますというのが平成25年6月の答弁でした。 都市計画税の使途を明確にし、周知・公表はされていますでしょうか。 ○議長(大堀寿延君) 財務部長・西尾謙二君。 ◎財務部長(西尾謙二君) 都市計画税につきましては、使途が特定されている目的税でございまして、課税目的に沿った適切な運用をしているところでございます。その使途につきましては、総務省の通達に従いまして、ホームページで広く周知・公表をしておるところでございます。 具体的に申し上げますと、予算に関しましては平成27年度からホームページにて公表しており、平成31年度からは予算概要にも記載をし、広く周知を図っております。 また、決算につきましては平成27年度決算分を平成28年度からホームページで公表しており、これに加えまして平成30年度決算における主要施策に関する資料、この中でも公表していく計画でございます。以上です。 ○議長(大堀寿延君) 7番・牛田敬一君。 ◆7番(牛田敬一君) その平成31年度予算で、どのような事業に充てているのか伺いたいと思います。 ○議長(大堀寿延君) 財務部長・西尾謙二君。 ◎財務部長(西尾謙二君) 中津、坂本地区で整備中の下水道事業と、過去に整備をいたしました都市計画道路ですとか中津川公園、下水道のために借り入れた地方債の償還、リニア岐阜県駅周辺の土地区画整理事業に充当しておるところでございます。 ○議長(大堀寿延君) 7番・牛田敬一君。 ◆7番(牛田敬一君) 今回の予算を見ますと、その都市計画事業の中の下水道事業と土地区画整理事業のみということで、街路事業だとか公園事業が今回は入っていないということですので、またその辺の配慮もぜひしていただきたいなと思います。 次に、区域の検討は見直しされていますでしょうか、伺います。 ○議長(大堀寿延君) リニア都市政策部長・山本高志君。 ◎リニア都市政策部長(山本高志君) 平成26年度に策定しました都市計画マスタープランでは、地形的条件や土地の需要、道路網の整備状況等を総合的に勘案して、将来的には都市計画区域を検討しますとしておりまして、今現在は都市計画区域を見直す状況に至っていないという判断から、見直し検討は行っておりません。 ○議長(大堀寿延君) 7番・牛田敬一君。 ◆7番(牛田敬一君) 今までの答弁を調べても、ああ言えばこう言うというような形で、いつの時代も現段階においては見直しは考えていないということがずっと記載されておりますので、見直す気はないなあということを認識しました。 ただ、受益者負担の観点から公平性が欠けているというふうに思いますが、その辺はいかがでしょうか。 ○議長(大堀寿延君) 財務部長・西尾謙二君。 ◎財務部長(西尾謙二君) 公平性が欠けているという観点からということなんですが、これは都市計画税という観点で私はお答えさせていただきますが、都市計画税だけをとって不公平があるということではないと私は考えておりまして、実際に事業が進むことによって地価が上昇してくるとかそういったメリットもございますので、それと事業を実施できることでその地域の方の利便性もよくなるということもございますので、そういったことだけで不公平感があるというのは違うかなというふうに思っております。 ○議長(大堀寿延君) 7番・牛田敬一君。 ◆7番(牛田敬一君) またいろいろと議論させていただきたいと思います。 それではその次の、都市計画区域を見直した場合、税収はどのくらい増加しますでしょうか。 ○議長(大堀寿延君) 財務部長・西尾謙二君。 ◎財務部長(西尾謙二君) 都市計画税は、都市計画区域内の宅地と家屋に、用途地域区域は全ての土地と家屋に課税となりますが、現時点で都市計画区域の見直し検討が行われていないことから、税収の試算は困難な状況となっております。以上です。 ○議長(大堀寿延君) 7番・牛田敬一君。 ◆7番(牛田敬一君) さっきの答弁ですと、見直し検討が行われないことから税収の試算は困難ですということですけど、見直しがされるという方針に変わると試算ができるのかどうかということになるんですが、前回も質問しましたが、例えばでいいんですけど、仮でいいですから、この税額はどうなるのかなあというところをもう一度聞きたいと思います。 ○議長(大堀寿延君) 財務部長・西尾謙二君。 ◎財務部長(西尾謙二君) 課税対象となります宅地と家屋の評価額をもとに試算をいたしますと、最大で2億円程度の増収になると見込まれます。 ○議長(大堀寿延君) 7番・牛田敬一君。 ◆7番(牛田敬一君) 次に、前期事業実施計画の確認の定員管理計画について伺います。 これもコメントにあるように、確実な実行により総人件費を圧縮させなければなりませんということで、平成26年一般会計予算人件費73億円、これを平成30年計画では72億円というふうになっておりますが、私がずっと調べてみたところを見ると、このような形ですごく下がっているということで、人件費は大幅に下がっていますが、嘱託や臨時職員などの人員の推移を伺いたいと思います。 ○議長(大堀寿延君) 総務部長・市岡 清君。 ◎総務部長(市岡清君) 牛田議員の発言通告書中に記載がありました、今言われた数字で人件費の金額でございますが、少し実績値についてご説明をさせていただきます。 平成29年度当初予算により、性質別歳出の人件費の算定を総務省自治財務局の統計方法、いわゆる決算統計と整合させるために少し変更しております。 内容は、それまで人件費に計上しておりました給食調理員などの嘱託職員や常雇保育士の賃金等を、人件費から物件費に計上することに変更したものであります。このため、発言通告書の中にあります平成29年度から平成31年度の実績値が大幅に下がっているように見えますが、正しく比較するためにはまた人件費に戻すという算定方法に戻す必要があります。 これを以前と同じ方法で計算いたしますと、平成29年度が62億1,000万円ではなく70億2,000万円、構成比が17.0%ではなく19.2%。それから平成30年度実績が同じく74億6,000万円で、構成比が20.1%。平成31年度実績が69.5億円で構成比17.9%となりますので、申しわけございませんがお願いを申し上げます。 続きまして、ただいま質問にありました嘱託や臨時職員等の人員の推移でございます。病院関係を除きます嘱託職員や常雇職員、臨時職員の人員推移を申し上げます。 平成26年度でございます。嘱託職員、常雇保育士につきましては332人、臨時職員については802人、合計で1,134人でございます。平成27年度、同じく嘱託職員、常雇保育士につきましては317人、臨時職員が764人、合計1,081人でございます。平成28年度、嘱託職員、常雇保育士が332人、臨時職員が767人、合計で1,099人でございます。平成29年度は嘱託職員、常雇保育士が313人、臨時職員が771人、合計で1,084人。平成30年度でございますが、嘱託職員及び常雇保育士が302人、臨時職員が773人、合計が1,075人。 年度により多少でこぼこがございますが、徐々に減少しているという状況でございます。 ○議長(大堀寿延君) 7番・牛田敬一君。 ◆7番(牛田敬一君) そうしたら次の、人件費が減少する一方でということで、先ほど数値が違っておるということですが、通告どおり質問させていただきます。 人件費が減少する一方で予算は増大しており、あらゆる面で効率化を図ったと認識をしております。どのような効率化を図ったのか、事例を紹介願います。 ○議長(大堀寿延君) 総務部長・市岡 清君。 ◎総務部長(市岡清君) 先ほど申しました数字でございますが、金額的には上がっておりますが、そちらにつきましては、実際のところ人事院勧告に基づきますもの、平成25年度までは人事院勧告は下がるないし据え置きだったものが、平成26年度以降人事院勧告が上がっておりまして、その結果、平成26年度から平成29年度まで3.7%、平成30年度までを含めますと4.2%上がっております。その関係で約2億2,000万円ほど、それから計画しておりました定員につきましても、平成30年度もともと796人が804人と8人ふえております。これは、ご承知の社会情勢の変化によりまして待機児童の抑制が必要となりましたので、保育士・幼稚園教諭等を平成29年に動員したといったもので、3,000億円ということで、それを足しますと、大体この当初の計画どおりの5,000万円の削減となっております。 ということで、今、質問にありました具体的にどのような効率化を図ったかという事例でございますが、企画・立案などの正職員が行うべき業務に集中して当たることができるように、委託が可能な業務につきましては外部委託を進めることによりまして効率化を図ってまいりました。具体的な事例といたしましては、市民課、国民健康保険課、税務課の窓口受け付け業務の外部委託などにより8人分の職員の削減が図られております。そのほかには、具体的な数量ではあらわせませんが、市有施設の削減、第三セクターの解散などによりまして、それに携わります業務の削減を図ってまいったところでございます。以上でございます。 ○議長(大堀寿延君) 7番・牛田敬一君。 ◆7番(牛田敬一君) わかりました。 次に、職員の時間外勤務の推移を伺います。 ○議長(大堀寿延君) 総務部長・市岡 清君。 ◎総務部長(市岡清君) 病院、医療職を除く正職員の時間外勤務でお答えをさせていただきます。 1人当たりの月平均でございますが、平成26年度が13.8時間、平成27年度が13.9時間、平成28年度は14.2時間、平成29年度が13.9時間でございます。 なお、平成30年度につきましてはまだ年度途中でございますので、4月から12月までの9カ月平均でお答えをさせていただきます。この9カ月平均では14.2時間となっておりますが、平成29年度年間が13.9時間でありますが、4月から12月までの9カ月平均は14.2時間となっておりますので、前年並みということでほぼ横ばいとなっております。以上です。 ○議長(大堀寿延君) 7番・牛田敬一君。 ◆7番(牛田敬一君) 次に、代休の消化状況を伺います。 ○議長(大堀寿延君) 総務部長・市岡 清君。 ◎総務部長(市岡清君) 平成28年度まではシステム上の集計データがございませんので、申しわけございません、平成29年度のみの状況となりますのでお願いをいたします。 平成29年度の振りかえ休暇の取得済み時間数は、1人当たり平均で39.7時間、平成29年度末に未取得の時間数は、1人当たり5.2時間でございます。この年度末での未取得の時間ということでございますが、振りかえ休暇というのは前4週間、後8週間以内にとるようにということで決められておりますが、そのまま取得期限を過ぎてしまった分はシステム上集計ができておりません。そのため、実績値を把握できていないため、年度末の数値を示させていただきます。 なお、このシステムにつきましては平成31年度に改修をして、しっかり集計ができるようにする予定でございますのでよろしくお願いをいたします。 ○議長(大堀寿延君) 7番・牛田敬一君。 ◆7番(牛田敬一君) 今のシステムは、どこかの統計問題みないな話にならないようにしていただきたいなと思いますが、やはりこれからも事業がふえるといったところでは、職員の方々の健康管理ということをしっかりと見ていただかないといけないのかなと思います。職員の方は真面目で一生懸命やられておると思うんですが、いろいろとその職員の家族の方から見ると、代休なんかとれているんかなあというようなことも少し聞いたりしますので、ぜひ健康管理ということについてしっかりと取り組みをしていただきたいなと思います。 次に、前期事業実施計画の確認の中津川市外部評価委員会等ということで、1つ目、1年ごとの結果に対する外部評価委員会の評価内容、ポイントを伺います。 ○議長(大堀寿延君) 政策推進部長・伊藤雅志君。 ◎政策推進部長(伊藤雅志君) 外部評価委員会の評価内容についてでございますが、外部評価では前期事業実施計画に位置づけた中堅事業を検証いただき、おおむね順調に進捗していると評価いただきました。 一方で進捗が思わしくない、効果が上がっていない、廃止すべきと評価された事業もあります。 平成28年度の外部評価では、市民の健康づくりのための8万人のヘルスアップ事業などが事業内容の見直しが必要と評価されました。また、事業着手に至らなかった中津川市の地場産品を活用したスマートハウスづくりに取り組む事業については、事業自体の見直しが必要と評価をいただきました。 平成29年度は、特産品のPRに取り組む事業や市営墓地の拡張整備に取り組む事業などで事業内容の見直しが必要と評価されました。また、リニアを活用した遠距離通勤を促進する事業については、内容が未確定として事業自体の見直しが必要と評価をいただきました。 平成30年度は、平成28年度、平成29年度の2年間で進捗の思わしくない事業について引き続き評価をいただきました。外部評価を契機とし、常に評価・改善を意識しながら事業を進める手法を定着させてもらいたいというようなご意見もいただいております。以上でございます。 ○議長(大堀寿延君) 7番・牛田敬一君。 ◆7番(牛田敬一君) 次に、評価を踏まえて中期事業実施計画に留意した点を伺います。 ○議長(大堀寿延君) 政策推進部長・伊藤雅志君。 ◎政策推進部長(伊藤雅志君) 中期事業実施計画に留意した点でございますが、外部評価でのご意見を踏まえ、中期事業実施計画では目標値を設定することで事業効果を検証する仕組みをつくり、取り組み内容を継続的に検証することができるようにしました。また、事業自体の見直しが必要と評価された事業は廃止し、特産品のPRに取り組む事業など事業内容の見直しが必要と評価された事業は、見直した内容を反映して計画に盛り込んでおります。以上でございます。 ○議長(大堀寿延君) 7番・牛田敬一君。 ◆7番(牛田敬一君) 総論としてはそういうことなんですが、やはりもう少し具体的に、先ほど財務部長が答弁されたような例え話でも結構なんですけど、こういうことをしたから、こういうことを言われたから、このようなことを今回の中期事業計画の1つの事業はこうしたというようなことを少し言っていただけると大変ありがたかったなあと思っておりますので、いずれにしても、PDCAを回してしっかりと事業をしていただきたいということが趣旨ですので、ぜひよろしくお願いをしたいと思います。 次に、中期事業実施計画についてということで、1つ目になります。 中期事業実施計画の重点施策に、若者の地元定着、移住促進の強化が明記されております。若者の地元定着、移住促進の強化の中で就職コーディネーターが大学や近隣高校を訪問し、市内企業の情報を提供、また連携強化とありますが、詳細を伺いたいと思います。 ○議長(大堀寿延君) 商工観光部長・安江裕之君。 ◎商工観光部長(安江裕之君) まず平成30年度の状況でございますが、近隣の大学15校、それから高校12校を訪問いたしまして、現在の就職状況であるとか課題等の聞き取りを、キャリア支援や進路指導の教諭など約30名の方から行うことができました。また、あわせて中津川市の若者の地元就職に向けた施策説明なども行いました。また、平成30年9月に包括連携協定を結びました中部大学と連携しまして、平成31年1月に同校学内で地元企業を学生に紹介する業界研究会というものを開催しまして、市内企業と大学とのつながりを密にする催し物を開催いたしました。 またさらに、最近では、インターンシップ受け入れ可能な市内企業の情報提供を行いまして、19社が研修先企業として受け入れていただいたために、その実施に向け準備を進めているところです。 ほかの大学等につきましても情報交換を行い、市内企業のインターンシップ参加に向けた取り組みを進めているところでございます。以上です。 ○議長(大堀寿延君) 7番・牛田敬一君。 ◆7番(牛田敬一君) 今の19社というお話もありましたし、ぜひこれからも一人でも多くの若者が中津川市で働いていただけるように取り組みをお願いしたいなと思います。 また、インターンシップと簡単に言うんですけど、その大学とその企業の思惑が多分あると思うんですね。それで容易に実現できるものではないというふうに思いますが、もしご苦労されているような点があれば教えていただきたいと思います。 ○議長(大堀寿延君) 商工観光部長・安江裕之君。 ◎商工観光部長(安江裕之君) やはり学生さんの住んでいらっしゃる場所とこちらの企業との距離、そういったことで交通手段であるとか、また期間等による滞在方法、そういった点を企業さんにいろいろと無理をお願いせんならんというケースもございます。 それからまた、研修の内容は、研修することによって大学側としては単位の取得の1つというふうに組み入れているところもありますので、そうなった場合に、やはり企業さん側、研修してもらう内容がアルバイトとかそういった臨時的なふうに終わらないようにしていかなくちゃいけないということで、そういったメニューなんかも改めて組んでいただかないかんといったようなこともございます。以上です。 ○議長(大堀寿延君) 7番・牛田敬一君。 ◆7番(牛田敬一君) 今言われたようなヒントが大変多くあると思いますので、その辺はまた定住につながるようなことだと思いますので、また政策推進部の方も定住に向けても一緒にやっていただければと思います。 次に、中津川西部テクノパークへの企業誘致の実施で新たな動きがあるのか伺いたいと思います。 ○議長(大堀寿延君) 商工観光部長・安江裕之君。 ◎商工観光部長(安江裕之君) 平成30年度は、岐阜県からの情報提供を中心に16件の県外企業からの土地の照会がございました。また、そのうちテクノパークに関心を寄せる企業も出始めている状況でございます。 また、東京に本社を置く企業2社に対しましてはテクノパークの情報提供を行うとともに、これまでつながりを持った企業との継続的な情報交換にも努めているところでございます。 今後も企業側が求める操業時期などさまざまな条件と立地のタイミング、そういったものに注目しながら誘致活動を進めてまいりたいというふうに考えております。以上です。 ○議長(大堀寿延君) 7番・牛田敬一君。 ◆7番(牛田敬一君) 今の企業のところですが、このテクノパークは、どちらかというと製造ではなくて研究・開発だとか物流でしたか、そういったところだと思うんですが、今の新たな動きの中はそういった企業ということになるんでしょうか。 ○議長(大堀寿延君) 商工観光部長・安江裕之君。 ◎商工観光部長(安江裕之君) やはり企業さんによっては内容、そういったものもまだまだそこまで詰め切れていないところもございますが、こちらの思惑としては、今議員おっしゃったとおり研究・開発、そういった分野のほうを重視しております。以上です。
    ○議長(大堀寿延君) 7番・牛田敬一君。 ◆7番(牛田敬一君) 次に、中津川西部テクノパーク以外に企業誘致に関する新たな動きがあるのか伺いたいと思います。 ○議長(大堀寿延君) 商工観光部長・安江裕之君。 ◎商工観光部長(安江裕之君) リニアの開業や高速道路の充実に加えて、企業誘致推進室、そちらのほうの設置というものも影響があろうかと思うんですが、平成26年度以降、主に県外企業からの土地照会は40件ございまして、市所有地を中心に企業へ提案をしているところでございます。 その中で、旧中津川市資源センター跡地への誘致に向けて企業との間で調整を続けておりまして、所管であります生活環境部と連携・協力を行いながら、地元の皆様の理解を得て誘致に向けて進めているところでございます。 また、市有地以外では、坂本地内において企業の立地可能な箇所の選定、そういったものを進めている状況でございます。以上です。 ○議長(大堀寿延君) 7番・牛田敬一君。 ◆7番(牛田敬一君) この間聞いた講演の中では、研究・開発企業なんかは、新幹線だとか高速道路があることがまず要件だということになりました。特に中津川市はリニアが来るということですから、特にもっとポテンシャルが高くなるのではないかと思いますので、その辺をうまく使いながら誘致をしていただけるようにお願いをしたいと思います。 それで1つ質問なんですが、今、学校の跡地など市内の遊休土地活用も有効な手段だと思っておりますが、こうした活用方法をさらに進めるべきではないかと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(大堀寿延君) 商工観光部長・安江裕之君。 ◎商工観光部長(安江裕之君) 学校跡地については、旧恵那北高校の跡地において岐阜県の協力を得ながら企業立地を行った実績もございまして、今後もこのケースを参考にしながら、関係機関の皆さんと連携しながら有効活用、そういったものを進めていきたいというふうに考えております。以上です。 ○議長(大堀寿延君) 7番・牛田敬一君。 ◆7番(牛田敬一君) ぜひよろしくお願いします。 次に、新斎場建設事業の計画が中期の中ごろから後期になっているということです。ここの表に示すとおりです。 それで、この計画は前期事業実施計画以前からのもので、この事業ができない最大の原因を伺います。 ○議長(大堀寿延君) 生活環境部長・坪井 透君。 ◎生活環境部長(坪井透君) さまざまな理由で候補地の選定が困難となっている状況でございます。 新斎場につきましては必要であるという認識は、市民の皆様にご理解いただいているものと考えております。しかしながら、建設候補地については、敷地造成、道路を含む建設コスト、立地条件等を考慮して選定する必要がある中であります。候補地の近隣地域に住まわれる方々としては生活環境を危惧されることもあり、選定が困難となっているものと認識しております。以上です。 ○議長(大堀寿延君) 7番・牛田敬一君。 ◆7番(牛田敬一君) 最大の原因は何かというところなんですが、なかなか今のご答弁では少し難しいところもあるのかなと思いますので、もう少し現状把握をしっかりしていただいて、現状把握がはっきりしていないと対策がずれてしまうんではないかと思っております。 これぐらいにしておきまして、次の新斎場建設事業計画の現在の進捗状況を伺います。 ○議長(大堀寿延君) 生活環境部長・坪井 透君。 ◎生活環境部長(坪井透君) 現在、候補地選定の段階ではございます。 現在、苗木地区で協議をしているところでございますが、苗木地区内の当初の候補地でありました場所について建設が困難な状況となっているため、現在、苗木区長会と協議をしておるところでございます。以上です。 ○議長(大堀寿延君) 7番・牛田敬一君。 ◆7番(牛田敬一君) 検討するというのはやらないというようなもの、絵で描いているようなところもあったりなかったり。この大型事業の取り組みのこの棒グラフというかこの線も、ずうっと1本線が走っておるということで、これが本当に計画というふうに言えるのかどうかといったところが若干わからないところがあるんですが、今まで見てきた斎場は、やはり今まであったところを改修するといったところが大体基本でして、なかなか新しいところにつくるというのはもう無理ではないのかなというふうに思います。 そんなことで、そろそろ方向修正ということも視野に入れながら進めていくべきではないかと思いますが、その辺はいかがでしょうか。 ○議長(大堀寿延君) 生活環境部長・坪井 透君。 ◎生活環境部長(坪井透君) やはり、先ほどのさまざまな原因で斎場に抱くイメージという点で、選定が困難となっているところでございます。 計画といたしましては、建設の候補地の調査、決定から建設まで、造成も含めて5年ほど、早くても4年かかる予定でございます。したがいまして、平成33年までには候補地の調査と決定が終わりまして、平成38年までには工事を終えたいというふうに思っておりますけれども、ただ候補地を決定した時点で、先ほどもありました合併特例債の延長、そういった話でありますとか、ほかの大型事業との絡みもございますので、候補地決定の段階で、再度以降の建設スケジュールについては詰めていく必要があるのかなというふうに考えております。以上です。 ○議長(大堀寿延君) 7番・牛田敬一君。 ◆7番(牛田敬一君) ぜひ前へ進めていただけるようにお願いをしたいと思います。 最後の質問なんですが、中期事業実施計画を推進する上で、柔軟に対応できる体制を構築するために行政組織が変更されていますが、人材育成の観点から将来を見据えた登用を行う必要があると考えておりますが、見解を伺いたいと思います。 ○議長(大堀寿延君) 総務部長・市岡 清君。 ◎総務部長(市岡清君) 済みません、まず最初に、先ほど2番目にありました定員管理計画のご質問の中で、私のほうが3,000万円と言うべきところを3,000億円と発言したようですので、ちょっと訂正しておわびします。 ただいまの質問でございますが、ご答弁させていただきます。 中期事業実施計画が平成31年度からスタートすることとなりますが、既にその前倒しとしまして、本年1月1日付で新たな組織の設置と将来を見据えた登用を行っております。 引き続き4月1日付の定期人事異動におきましても、中期事業実施計画をしっかりと推進する組織体制に合わせまして、将来を見据えた登用を行ってまいりたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いをいたします。以上です。 ○議長(大堀寿延君) 7番・牛田敬一君。 ◆7番(牛田敬一君) 我々の企業では部長が十何人も1年にやめてしまうということはまずなくて、やはりどうも年功制が強いという感じがします。特に若い方の登用をもっとやっていくべきではないかと思っておりますので、ぜひその辺をよろしくお願いしたいと思います。 今まで質問をずうっとさせていただきましたが、今回は本当に各事業を進める上では、やはりPDCAをしっかり回していただきたいということを強く要望しておきます。 それで最後に、総務省のICT地域活性化対象の2019年に、中津川市が行うインターネットによるバス経路検索の充実に向けた取り組みが、応募総数115件の中から決勝大会に進出すると。その中の11団体に選ばれたということで、こういういいことをすごくやっていただいているということで、これからもやはり事業の見える化、いつも私言うんですけど、PDCA、その辺を行いながら、業務の棚卸しを進めて、定型業務の効率化を図っていただいて、このような新しい取り組みに力が注げるような組織をつくっていただきたいと思います。 ということで、以上で質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(大堀寿延君) これにて、7番・牛田敬一君の一般質問を終結いたします。 ただいまから13時15分まで休憩をいたします。  午前11時58分休憩 ――――――――――――――――――――――  午後 1時15分再開 ○議長(大堀寿延君) 休憩前に続いて会議を開きます。 一般質問を続けます。 17番・鈴木雅彦君。  〔17番・鈴木雅彦君質問席に着く〕 ◆17番(鈴木雅彦君) それでは、一般質問をさせていただきます。 2020年の東京オリンピック、2025年の大阪万国博覧会及び2027年リニア中央新幹線の開通が計画される中で、日本経済が少し落ち込みかけているというお話を伺うことがございます。幸いにして中津川市の場合、リニア関連事業の関連で、そうした状況と異なる面も多く見受けられます。しかしながら、例外なく、子育て中の方々の多くは共働きが当たり前という状況であります。 本議会の議会の初日、青山市長のほうから、平成31年度予算編成に当たって下記のように言われました。 未来を担う若者の市外流出の抑制と地元定着を図り、若い世代が安心して家庭を築き、子どもたちを産み育てることができるまちづくりを進めるため、若者の地元定着・移住促進の強化に努め、優先的かつ横断的に取り組んでまいります。 また、異常気象等による影響は看過できない状況になっており、本市においてもこれを今日的な課題と捉え、必要な対策を迅速に講ずることで、市の防災体制の強化に努めるとともに、子育て、教育、医療、福祉などの基本政策に丁寧に取り組み、市民の皆様の暮らしと安全・安心の向上を図ってまいります、このような提案説明がございました。 私もこの提案説明の内容に全く同意であり、まさしく今の中津川市、国民の多くが経済的に不安に感じる、また市民の皆さんが感じている、そういう中で、そのような施策を推進していくことが、この中津川市の定住を促進し、中津川市はいいところだ、住みやすいところだと、教育しやすいところだと、そうしたことを皆さんが捉え、この中津川市に住み続けることだと、こう考えております。そこで、そうした点を今回質問させていただきたいと思います。 1つ目であります。 希望する保育園へ入園できることについてということで、昨年の市民と議会との対話集会において、苗木会場において、ある女性が、来年度、苗木保育園に希望しながら入園できないお子さんが出そうなんですが、大丈夫ですかといった趣旨の発言をされました。当日、私も含めてそこにいた議員の一人として、そんなことはないでしょうといった反応でありました。これまでの経験の中で、苗木保育園に希望して入れなかったという話を聞いたことがございませんでした。 正月明けてから、その方から電話があり、10人近くの子どもさんが苗木保育園入園を希望しながら入園できないような状況になりつつある。何とかできませんかということでありました。大変驚きました。詳細を確認していく中で、43人ほどの方が苗木保育園入園を希望しているのに、約10名の方が、すなわち約4分の1の方が入園できないといった状況にあるということでありました。 そこで1つ目の質問でありますが、子育て、教育、医療、福祉などの基本政策に丁寧に取り組み、市民の皆様の暮らしと安全・安心の向上を図ってまいりますといった、この予算編成に当たっての趣旨説明からして、こういった状況をどのように認識されますかということが1つ目でございます。 ○議長(大堀寿延君) 教育委員会事務局長・早川和子さん。 ◎教育委員会事務局長(早川和子さん) 第1希望の園に入園いただけるようにすることが理想であると思っておりますが、地域の出生数の増減や送迎などの利便性、求める保育内容により特定の園を選択されることなど、入園希望の園が偏ることがあり、入園調整が必要となっています。苗木地区は、平成31年度に3歳児となる子どもが多かったことに加え、地域の園を、苗木保育園を希望される保護者が多かったことから、想定を超える申し込みがありました。苗木保育園を初め、そのほかの園でも希望に沿えなかった方があり、申しわけなく思っていますが、入園調整の結果、平成31年度4月の段階での待機児童は発生いたしませんでした。今後もできる限り希望する園に受け入れができるように、保育士確保対策などに取り組んでまいります。以上です。 ○議長(大堀寿延君) 17番・鈴木雅彦君。 ◆17番(鈴木雅彦君) 今のご答弁では、全員が要するに待機児童になることはないというご答弁でありました。それは最低限、中津川市はしていただいておるという解釈はできます。 昨日、中学校の卒業式があって、苗木中学校の卒業式には教育長が来ていただいた。私もほかの議員と一緒のように卒業式に参加させていただき、その様子を見ていました。昨日の卒業生は保育園の入園のときから卒園、そして小学校入学、卒業、また中学校入学と、見てきているわけです。そして、その子どもたちを育てた親御さんたちの中にある思いというのは、もちろん私立の幼稚園等を希望されて行く方もおられたし、私立の地域にある保育園を希望された方もおられる、こういうふうであります。しかし、きのうの様子と、それまでの子育て中の皆さんの思いというのは、行ければいいということで決して満足はされていない状態です。特に、中津川市のような大きな地域で一自治体があり、そしてそれぞれの地域に個性があって、歴史があって、そうした中で子どもたちを育てていこうという考えの中には、もっと機微な、教育に携わる親たちの思いというものがあると思うんです。このところをどのように解釈されたかということが一番今回の課題じゃないかなと思うんですが、いかがでしょうか。 ○議長(大堀寿延君) 教育委員会事務局長・早川和子さん。 ◎教育委員会事務局長(早川和子さん) ご指摘のとおり、地元の園で、地元の地域の中で子育てをしたいという親御さんの思いというものは、苗木にかかわらず、ほかの園でも同様のことがあるかというふうに思ってはおります。その点では、全てのご希望に沿うことができず申しわけなく思っております。 ○議長(大堀寿延君) 17番・鈴木雅彦君。 ◆17番(鈴木雅彦君) 望まれる体制を整えていくために、いろんなことを考えて施策をしていく、これが行政の本筋ではないかなあというふうに私は解釈している中で、何が一番今回の原因だったかということは、こんな事態になったかということは、どのようなお考えでしょうか。 ○議長(大堀寿延君) 教育委員会事務局長・早川和子さん。 ◎教育委員会事務局長(早川和子さん) 苗木保育園の今回の状況でございますが、平成31年度の入園希望者が多く、在園児と合わせると111名となりまして、施設の利用定員90人を大きく上回りましたので、これにつきましても、利用定員を変更しまして大勢受け入れをしたいと思いまして、101人までの受け入れを計画いたしました。それでも受け入れ切れなかった方が10人出ましたので、そちらの方に入園調整ということで他の園に、第2希望、第3希望、またはそれ以外の園に、ご理解をいただいて調整をさせていただいたということでございます。 ○議長(大堀寿延君) 17番・鈴木雅彦君。 ◆17番(鈴木雅彦君) 各地域に保育園、小学校が存在することが、地域の活性化という観点からしてやっぱり重要だというふうに私は思っております。少人数になっても、限界を超えない限り閉鎖あるいは合併をしないというのが重要ではないかと思っております。同時に、今回の苗木保育園のように、自分の住んできた、親御さんたちが住んできた、そしてこれからも住んでいこうと思う地域に、保育園に入園させて子育てをしていきたいと思われるのは、これは家族の方々にもさまざまな思いがあってのことだと思います。そうした点から、予算編成の趣旨ですね。先ほどの市長が編成に当たっての趣旨からして鑑みると、今からでもできる、先ほどは入園定員を90名から、その施設限界の101名まで上げたんだよ、それでも入れなかったよという話だと思います。そして、何が足りなくてあとできないんだという話の中で、そういうことは今からでもできることはないんでしょうか。いかがでしょうか。 ○議長(大堀寿延君) 教育委員会事務局長・早川和子さん。 ◎教育委員会事務局長(早川和子さん) 今回の苗木保育園につきましては、今からでも常雇保育士や臨時保育士を確保することにより、入園可能な人数をふやすということを考えております。保育士の確保など受け入れ体制が整った場合には、転園や途中入園となりますが、希望される方にご案内をし、少しでもご希望に沿えるよう考慮してまいります。 保育士確保のために、非正規保育士の待遇改善や大学訪問、大学の就職説明会、民間と協力しての職場体験など、そういった施策を行うことによりまして保育士確保に努めてまいりたいと考えております。 ○議長(大堀寿延君) 17番・鈴木雅彦君。 ◆17番(鈴木雅彦君) 今、ご答弁いただいたようなことで、市民の皆さんの期待に応えられる行政、これは教育だけではなく全てについてだと思うんですが、そうしたものをできるだけ対応していくということを続けてやってほしいです。 この話の中で、私はこういう話もお伺いしたんです。中津川市は現在保育士が少ないということで、補助を10万円近く渡し、その方が短大であれば2年間で約240万円の金が入ってくるわけです。その方がもし7年以上勤務していただければそのお貸ししたお金は本人が取得していいよというお話の中で、一人でも多くの保育士の方を確保しようというのが現在の中津川市だというふうに認識しておりました。しかしながら、何かの原因で中津川市の保育士を希望しても入れなかった方が岐阜市で採用されている、あるいは恵那市で採用されている、こういう現実を聞かされたときに、やっぱり貴重な中津川市出身の女の子たち、男の子たち、そして中津川市で勤務して、自分たちの後輩に当たる子どもたちを育てていこうという取り組みをしようという子どもさん、並びにその親御さんの意思が、何となくむげにされたような気もせんでもないわけです。その辺のところの状況を考えると、もう少しやっぱり細かい手当てを何とか早目に打っていただきたかったなあということを感想で申しながら、お願いしていきたいと思います。 では、次の話に行かせていただきます。 次は、先日も説明がありました、坂下病院にかかわる話であります。 2つ目は、坂下病院を診療所にすること及びその関連施策が市民に与える影響と対応についてという題で質問させていただきたいと思います。 先日、ある方から相談を受けました。内容は、坂下病院を診療所にすることにより、看護師さんが市民病院に異動されていく。これは事実だろうと思いました。また、一部では退職されていると。そんな中で、訪問看護ステーションほほえみ、先日もあそこに出ていました。の看護師さん初めスタッフが不足し、これまで利用されておられた方々が、今まで同様のサービスが受けられなくなる事態にならないか心配であるということでありました。 そこで1つ目でありますが、上記のような事態、すなわち今までのような訪問看護を受けられないことが発生するようなことはないかということについてお答えいただきたいと思います。 ○議長(大堀寿延君) 病院事業部長・千村泰史君。 ◎病院事業部長(千村泰史君) 訪問看護サービスにつきましては、これは今までと同様のサービスを継続していくということで考えております。 訪問看護ステーションにつきましては、平成30年4月から看護師を1名増員させ、訪問看護体制の強化を行いました。さらに、市民病院内に訪問看護ステーションほほえみの中津川出張所を設置し、やさか地区及び北部以外の中津川地区への訪問看護の対応を目指し、現在準備を進めている状況です。事業自体の開始時期はまだ未定ではございますが、現在、市民病院内に設置した訪問看護ステーションほほえみは、市の高齢支援課から在宅医療介護連携支援センターの業務委託を受け、在宅医療・介護連携に関する相談支援、医療・介護関係者の研修等の業務を行っています。今後も地域包括ケアシステム構築の中で、訪問看護ステーションをより一層充実していく必要があるというふうに認識をしております。以上です。 ○議長(大堀寿延君) 17番・鈴木雅彦君。 ◆17番(鈴木雅彦君) 2つ目であります。 現在、中津川市内で訪問看護ができ得る施設の数、最近及びこれからの変動についてはいかがでしょうか。 ○議長(大堀寿延君) 健康福祉部長・小縣智彰君。 ◎健康福祉部長(小縣智彰君) 市内の訪問看護の事業所につきましては、保険医療機関等のみなし指定を含めると75カ所あります。指定居宅介護サービスとして県の指定を受けている事業所は7カ所あります。第7期の介護保険事業計画で計画しました、日中・夜間を通して訪問介護と訪問看護のサービスを提供する定期巡回・随時対応型訪問介護看護事業所1カ所が、平成31年3月1日、新たに開設をされております。 第7期計画では、通所を中心に利用者の選択に応じて訪問看護のサービスやお泊まりのサービスを組み合わせたサービスを提供する看護小規模多機能型居宅介護事業所1カ所の整備を計画しております。 ○議長(大堀寿延君) 17番・鈴木雅彦君。 ◆17番(鈴木雅彦君) 次に、その方のお話の中で、恵那市にある施設が、今説明があったような同様の施設が中津川市に出向かないと、中津川市内の需要を満たせないといったお話を聞かせていただいたんですが、この辺はいかがでしょうか。 ○議長(大堀寿延君) 健康福祉部長・小縣智彰君。 ◎健康福祉部長(小縣智彰君) 訪問看護の事業所につきましては、県の指定の事業所であり、事業所がサービス提供区域、地域につきまして届け出している地域であればサービス提供ができる、恵那市の事業所でも利用可能となっております。恵那市と接する坂本、阿木地区などでは、距離が近い恵那市の事業所を利用される方も見えます。また、市民の方が地域的に便利であれば、他市の事業所も利用できます。他市の市町村の方も中津川市の事業所を利用できることとなっております。 ○議長(大堀寿延君) 17番・鈴木雅彦君。 ◆17番(鈴木雅彦君) 今ご答弁いただいたように、確かに地域によってそちらのほうが便利だと、有効だという思いの中での利用は、それは全くいいことじゃないかと思うんですが、先ほどちょっと聞かせていただいた、需要を満たせないんじゃないかという不安を発せられたことに関してのご答弁はいかがでしょうか。 ○議長(大堀寿延君) 健康福祉部長・小縣智彰君。 ◎健康福祉部長(小縣智彰君) 中津川市、恵那市という市のくくりで事業提供をしているものではなくて、事業所によって、恵那市の事業所、中津川市の事業所、木曽の事業所、それぞれが事業を地域を指定して提供しておりますので、不足するということはないと考えます。 また、施設整備につきましては、その辺の需要を考え、また次の計画のときに反映をさせていく形をとらせていただきます。 ○議長(大堀寿延君) 17番・鈴木雅彦君。 ◆17番(鈴木雅彦君) 次の質問であります。 何年か前だったと思うんですが、市民病院内もしくは外郭に、訪問看護の部署をつくられるというお話があったように記憶しておりますが、それは一体どのようになっているんでしょうか。どうなったでしょうかということでお願いします。 ○議長(大堀寿延君) 病院事業部長・千村泰史君。 ◎病院事業部長(千村泰史君) その件につきましては、市民病院内でも訪問看護及び訪問リハを行う計画を、現在準備を進めております。 まず訪問看護につきましては、訪問看護ステーションほほえみの中津川出張所を設置し、先ほどと重複しますけれども、やさか地区及び北部以外の中津川地区への訪問看護の対応を目指し、準備を進めている状況です。現在は、市の高齢支援課から在宅医療・介護連携支援センターの業務委託を受け、在宅医療・介護連携に関する相談支援、医療・介護関係者の研修等の業務を行っております。 また、訪問リハにつきましては、平成31年度中に事業所を立ち上げるため、今準備を進めている状況でございます。以上です。 ○議長(大堀寿延君) 17番・鈴木雅彦君。 ◆17番(鈴木雅彦君) 今のご答弁に関しては、確実に年度内のそうした体制ができ、またできるような体制をつくっていただくことをお願いしながら、今の質問を終わらせていただきます。 次に、子育て、教育、医療、福祉などの基本政策に丁寧に取り組み、市民の皆様の暮らしと安全・安心の向上を図ってまいりますといった趣旨からして、今後どのようなことをされていかれるのでしょうか。 ○議長(大堀寿延君) 病院事業部長・千村泰史君。 ◎病院事業部長(千村泰史君) 中津川市の地域包括ケアシステム構築の中で、訪問看護ステーションをより一層充実していく必要があるというふうに認識をしております。訪問看護ステーションは、在宅でも安心して療養生活が送れるよう、訪問看護師等がかかりつけ医連携のもとに看護サービスを提供し、心身機能の回復を支援するものです。中津川市には、公的機関の訪問看護ステーションほほえみを含め、7つ事業所がございます。また、在宅ケアを支える機関として保健センター、病院、診療所、地域包括支援センター、居宅サービス事業所、通所施設、入所施設などがありますが、相互に連携を図り、安全・安心の向上に取り組んでまいりたいと思っております。以上です。 ○議長(大堀寿延君) 17番・鈴木雅彦君。 ◆17番(鈴木雅彦君) 今ご答弁いただいたようなふうに、しっかりと取り組んで仕上げていっていただきたいと思います。よろしくお願いします。 最後の大きな質問についてです。 危険箇所への対応と今後の防災行政についてということで質問させていただきたいと思います。 最近、苗木城跡が注目され、テレビで放映されることから、還暦を迎えた苗木小・中学校の還暦LINEで、私も入らせていただいている、いついつに苗木城跡が放映されるよというような内容が流れてきておりました。ある方がその放映を見られて、木を切り過ぎたんじゃないというコメントを出されていました。また、石積みの間に木の根があって、根が枯れ、石積みが崩れるのではないかといったご意見もいただきました。 そんな中で、この苗木城跡、大変きれいで見やすくなって美しい状態ではあるんですが、この事業を実施するに当たって、専門家からの助言等はいただいておられたかをお伺いしたいと思います。 ○議長(大堀寿延君) 文化スポーツ部長・大巾裕之君。 ◎文化スポーツ部長(大巾裕之君) 苗木城跡の雑木伐採につきましては、苗木城が岩山に建てられているという特徴をあらわすため、議員ご承知のとおり、地元まちづくり協議会から当時の状態に戻したいという要望があり、実施した事業であります。伐採に当たりましては、伐採の専門家である森林組合と、石垣のプロである石工に相談しながら実施してきました。なお、森林組合からは、伐採したからといって簡単に切り株や根が朽ちていくものではないとの意見をいただいております。以上です。 ○議長(大堀寿延君) 17番・鈴木雅彦君。 ◆17番(鈴木雅彦君) では、2つ目ですが、そうした心配される意見をいただいた方には、大丈夫ですよとお答えしてよろしいですね。 ○議長(大堀寿延君) 文化スポーツ部長・大巾裕之君。 ◎文化スポーツ部長(大巾裕之君) はい。 伐採を行ったということで、転石の危険がある石が確認されましたので、苗木城跡石垣修復工事にかかわっている石工に現地を見てもらい、石の撤去を行いました。将来的には状況の変化も考えられますので、安全確認を行っていきたいと考えております。 ○議長(大堀寿延君) 17番・鈴木雅彦君。 ◆17番(鈴木雅彦君) 日々、先ほど部長が言われたように、森林の専門家、石工の専門家、そうした人を通しても大丈夫だという話が一番であると思います。まだそれでも心配しながら、状況を見ながら、これは危ないと思ったらそれに対応していただければ問題ないことかなあというふうに思いますので、お願いします。 次に、最近、学生時代の同期や後輩と会う機会がある中で、彼らは全国の地方自治体、都道府県や市等で防災担当として仕事をしている話を聞きました。同期や後輩は、各自治体の防災訓練を策定し、演習・訓練等を采配しています。 自衛隊と自治体が演習・訓練をし始めたのは、私が市ヶ谷で勤務していたころからです。私自身も阪神・淡路大震災や地下鉄サリン事件にも対応しましたが、その後すぐに東京都中央区からお呼びがかかりました。その後、沖縄県那覇駐屯地に勤務し、その際、防災訓練で多くの自治体職員や消防団の方々と演習・訓練をしました。 3・11の災害以降は、自衛隊のOBが各自治体の防災担当として勤務することが大変多くなっております。もとより、自衛隊は国民の負託に応えるべく最善を尽くしておりますが、災害発生時における初動がいかに大切かは周知の事実であります。日ごろからの演習・訓練を通じての連携が、その初動に大きく影響することを見てきました。 また、これは先ほどの最初の予算説明の趣旨のところにありましたが、そこで、異常気象等による影響は看過できない状況になっており、本市においてもこれを今日的な課題と捉え、必要な対策を迅速に講ずることで、市の防災体制の強化に努めるとともにと趣旨を踏まえてお聞きしたいと思います。 1つ目でありますが、岐阜県内も県・市等で自衛隊OBの防災担当を配置しております。中津川市はどうでしょうか。 ○議長(大堀寿延君) 生活環境部長・坪井 透君。 ◎生活環境部長(坪井透君) 自衛隊のOBの方を市の防災担当職員として配置することにより、自衛隊の派遣を必要とするような大規模災害時には、自衛隊の迅速な受け入れの対応など有効であると考えております。今後、自衛隊のOBの方を配置している県内の自治体における防災担当職員としての役割や活動の状況、そういったものを調査と研究をしてまいりたいと考えております。以上です。 ○議長(大堀寿延君) 17番・鈴木雅彦君。 ◆17番(鈴木雅彦君) 阪神・淡路の際、これはまだ今の法律と違いますから、大規模災害に対する災害派遣要請、知事からの要請しか出動できない自衛隊、近傍災害派遣という項目を使い、部隊の近くにある災害に対して対応し始めたところもあるわけなんですが、大きな組織を迅速に動かしていきたいという気持ちは、そういう災害が起こったときには、これまでの3・11でも全くそのとおりの動きをしたのを映像でも見ています。しかしながら、やっぱり大規模な災害が起きたときに、初動というのが、これは、はい来てくれ、はい対応できますという話では決してないわけです。ふだんからの市の防災担当者、そして関係する消防署、消防団、警察、あらゆるそうした対応できる組織との関係を日常的に築くことによって初動態勢ができるものというふうに見てきました。ぜひともできるだけ早くそうしたことを見ていただきながら、他の自治体、先進自治体は何をされているのかというところも見ていただきながら、お考えいただきたいと思います。 最後ですが、今後どのような手段で大規模災害に対応されていこうというふうに考えておられるかをお答えください。 ○議長(大堀寿延君) 生活環境部長・坪井 透君。 ◎生活環境部長(坪井透君) 中津川市では、災害に強いまちづくりに向け、みずからの命はみずからで守る、自分たちの地域は自分たちで守るという、自助・共助の取り組みを進めております。公助としてそれを支援し、市民が安心して暮らせる社会づくりに取り組んでいきたいと考えております。 また、大規模災害時には、自衛隊のほか、国・県内外の自治体、指定公共機関、あるいはまた民間団体、多くの団体と連携をして対応することとしております。そのために、災害協定等も今進めているところでございますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(大堀寿延君) 17番・鈴木雅彦君。 ◆17番(鈴木雅彦君) 災害の話で、今まで見てきた限り、やはりふだんからの連携をつくっておかないと簡単にできないことを感想で申し上げながら、本日の一般質問を終わらせていただきます。どうもありがとうございました。 ○議長(大堀寿延君) これにて、17番・鈴木雅彦君の一般質問を終結いたします。 続いて、16番・粥川茂和君。  〔16番・粥川茂和君質問席に着く〕 ◆16番(粥川茂和君) それでは、早速質問を行いたいと思います。 今回は、大きく3点でございます。 1つ、水道事業民営化について、2つ目に病院事業改革、3つ目に将来都市像の市民周知についてでございます。 最初、水道事業民営化についてお伺いしたいと思います。 昨年の12月ですが、水道事業の運営権を民間に売却可能とする改正水道法が公布されました。同年6月の大阪北部地震で、21万人以上が被害を受けた水道管の老朽化問題が契機となったものと聞いております。 水道設備の耐用年数は40年、多くが高度成長期時代の整備でございまして、どれも老朽化しておる。人口減少により水道料金が減って、更新費用の財政負担が大きくなっておる。こういったことの対応でございます。早晩、当市も議論をすることになると思いますので、以下の質問を行います。 まず、当市の現状についてお伺いしたいと思います。 老朽化した全国の水道管更新に要する期間は130年が常識でございました。自治体での運営には限界があるとして、民間の力を取り入れるというのが政府の主張でございまして、当市の施設整備は中津川上水道、以下、上水といいますが、昭和25年に始まりました。もう68年。同年3月には霧ヶ原簡易水道、以下、簡水でございます。それから福岡簡水と続きまして、昭和55年から平成2年にかけて各地域で整備が始まったわけであります。まさに高度成長期でございます。 そういうことから、設備の更新は40年後、整備をして40年後は平成32年から約20年間あたりが最盛期を迎えるという計算になりますということで、質問でございます。 1番の質問です。 施設の建設計画について。整備じゃなくて建設です。未整備地域、いまだ上水、簡水が未整備地域があるやなしや、まずお伺いします。 ○議長(大堀寿延君) 水道部長・塚田一義君。 ◎水道部長(塚田一義君) 現在、神坂塩野地区が市内唯一未普及地域でありまして、これは整備をしていくという計画でございます。 そのほかの整備計画はございません。以上です。 ○議長(大堀寿延君) 16番・粥川茂和君。 ◆16番(粥川茂和君) 最初の整備から68年を経て、まだあるということであります。早速整備をしていただきたいと思いますが、この塩野地区、整備計画はございますでしょうか。 ○議長(大堀寿延君) 水道部長・塚田一義君。 ◎水道部長(塚田一義君) 平成29年度に山口・馬籠峠地区の皆様のご理解をいただきまして、旧峠簡水から塩野地区へ水道水を融通していただけるということになりました。県営事業の道路改良工事にあわせて配水管を埋設し、未普及地域の解消を図っていく計画でございます。以上です。 ○議長(大堀寿延君) 16番・粥川茂和君。 ◆16番(粥川茂和君) 塩野地区はそもそも水源に問題があって、このことがネックでおくれていたという理解でよろしいか。 ○議長(大堀寿延君) 水道部長・塚田一義君。 ◎水道部長(塚田一義君) 塩野地区は、山水といいますか、水源がきれいだったということもあって、山から水をとって使っていただいていたという意味では、水は使っていたんですけれども、水道の整備がなかったということでございます。以上です。 ○議長(大堀寿延君) 16番・粥川茂和君。 ◆16番(粥川茂和君) それで、やっと整備の計画があるということで、ご当地の皆さんは救われるわけですけれども、この計画の達成時期はいつになるかお伺いします。 ○議長(大堀寿延君) 水道部長・塚田一義君。
    ◎水道部長(塚田一義君) 塩野地区の未普及地域解消事業につきましては、平成31年度に予定の道路改良工事にあわせまして配水管布設工事を行います。また、先ほどご説明したように山水を使っていたということから、管の漏水調査、それから修繕等を実施した後、メーター等を設置しまして完了する予定でございます。以上です。 ○議長(大堀寿延君) 16番・粥川茂和君。 ◆16番(粥川茂和君) ありがとうございます。 では、次の質問に参ります。 施設更新計画でございます。いよいよ更新の計画であります。 まず、設備更新計画の有無についてお伺いしたいと思います。 ○議長(大堀寿延君) 水道部長・塚田一義君。 ◎水道部長(塚田一義君) 設備の更新計画につきましては、平成28年度に中津川市水道事業経営戦略を策定し、その中の当市計画の中で、平成29年度から10年間の更新計画を定めております。しかし、この10年間で全ての設備を更新するということは難しい状況でございまして、財政状況などを勘案しながら、少し長い期間になりますけれども、順次計画を定めながら取り組んでいこうというふうに考えております。以上です。 ○議長(大堀寿延君) 16番・粥川茂和君。 ◆16番(粥川茂和君) その経営戦略によって進んでいるわけですけれども、進捗状況というのはどのようになっていますか。 ○議長(大堀寿延君) 水道部長・塚田一義君。 ◎水道部長(塚田一義君) 経営戦略の中の整備の進捗状況ということでご説明をさせていただきます。 平成29年度末の時点で、耐震化率につきましては、主要管路は全体の延長に対しまして11.6%、それから配水池、これは容量に対しまして58.7%といった進捗の状況でございます。以上です。 ○議長(大堀寿延君) 16番・粥川茂和君。 ◆16番(粥川茂和君) 先ほど、経営戦略は10年スパンで立てられておるという話でございます。 平成29年度ですから11.6%、随分早い進捗であると思いますが、果たして計画の最終年度、平成38年度の進捗目標というのはどのようにお考えでしょうか。 ○議長(大堀寿延君) 水道部長・塚田一義君。 ◎水道部長(塚田一義君) 平成38年度ということは、これから7年、8年ということですので、7%から8%の増加ということですので、約20%というところでございます。以上です。 ○議長(大堀寿延君) 16番・粥川茂和君。 ◆16番(粥川茂和君) 全国平均のことを思いますと随分な進捗で、頼もしい限りでございます。 もう一つお伺いします。 なお、このスピードアップはできないか。全国平均130年かかるところを10年で20%ですから随分早いんですが、こんなに早くできればもっと早くできないかと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(大堀寿延君) 水道部長・塚田一義君。 ◎水道部長(塚田一義君) スピードアップということでございますけれども、これはやっぱり収入といいますか、財政状況と人員の確保といったことが必要になるというふうに考えておりまして、現在の状況ではなかなか難しいというふうに考えております。ただし、これからリニアに関連した事業ですとか企業誘致、それから道路改良などが始まる中では、人・金といった面で耐震化に特化していくと、両方両立でやっていくというのはなかなか難しいかなというふうに考えております。以上です。 ○議長(大堀寿延君) 16番・粥川茂和君。 ◆16番(粥川茂和君) 今までは、いろいろな要素が好転して順調よく耐震計画が進んでいた。これからそのように進むという保証はないわけですね。今おっしゃった財政状況もあるし、マンパワーの問題もある。そこで、40年ですから古い順から恐らく整備をされるというふうには思いますが、あらかじめ順序よく整備を進めていけば、整備効率もいいし、コストだって最低限でおさまるわけですね。あっちやりこっちやりじゃ非効率ですから。しかし、今後の進行状況によって老朽化に整備が追いつかない、そういう状況が出てきたときはどのような対応をお考えですか。そういうこともあると思います、今後。 ○議長(大堀寿延君) 水道部長・塚田一義君。 ◎水道部長(塚田一義君) 先ほども質問の中で、水道の耐用年数40年だというお話をいただきました。まさにそのとおりでありまして、ただ、40年たったら全部管が壊れちゃうかということではございませんので、そこは長寿命化といいますか、少しでも長く使いつつ更新をしていきたいというふうに考えております。そのためには、優先順位をある程度決めて、避難所に近いところですとか、それから重要幹線ですとか、そういった優先順位を決めた中で進めていきたいというふうに考えております。以上です。 ○議長(大堀寿延君) 16番・粥川茂和君。 ◆16番(粥川茂和君) その優先順位も経営戦略に組み込まれるということでしょうか。 ○議長(大堀寿延君) 水道部長・塚田一義君。 ◎水道部長(塚田一義君) はい。当然優先順位を考えた中で経営戦略にも盛り込んでおりますし、今後もそうしていかないといけないかなというふうに思っております。以上です。 ○議長(大堀寿延君) 16番・粥川茂和君。 ◆16番(粥川茂和君) ありがとうございます。 今のところ順調よく進んでいるということで、一安心でございます。 これも更新計画、耐震計画に大いにかかわるところでありますが、料金についてお伺いしたいと思います。 水道料金の全国平均額は、家庭用ですから口径20ミリメートルで、二、三人家族を想定して月間20立方メートル、これがこれから申し上げる平均月額の基準なんですけど、全国平均は3,227円、月額ね。全国の料金を調べますと、高低額に7倍の差があるんです。それは、週間ダイヤモンドという雑誌が本年1月号に2016年のランキング、何でもランキングです。ランキングを発表しております。安いランキングは、兵庫県赤穂市、月961円なんですね。2番目が和歌山県白浜町の1,070円。高い順の1位は埼玉県寄居町であります。7,695円、これは家庭用は13ミリだそうですけれども、それにつけても高い。次、北海道江差町6,965円、続いて夕張の6,800何がしというところであります。岐阜県内のランキングも当然ございまして、当市は3,888円の県下30位、安い順でね。1位は羽島市さんで1,620円で、1位の2.4倍なんですね、うちは。平成17年、合併当時は旧自治体で1,800円から3,780円とばらつきがあったんです。平均は3,031円でありましたが、徐々に料金統一を図っていただいて現在に至っておるものであります。 そこで質問でございます。 当市の料金ランキング、県下30位の高さですね。これについての所見をお伺いしたいと思います。 ○議長(大堀寿延君) 水道部長・塚田一義君。 ◎水道部長(塚田一義君) 当市は県営水道を受水をしておりまして、その受水費が水道料金に転嫁をされているということもありまして、38団体中の30位となっているというふうに考えております。以上です。 ○議長(大堀寿延君) 16番・粥川茂和君。 ◆16番(粥川茂和君) 県水が高いですか。県水の受給割合というのはいかほどなんでしょう。 ○議長(大堀寿延君) 水道部長・塚田一義君。 ◎水道部長(塚田一義君) 受給割合というお話ですけれども、平成29年の決算ベースで配水量の割合になりますけれども、61.6%という状況でございます。以上です。 ○議長(大堀寿延君) 16番・粥川茂和君。 ◆16番(粥川茂和君) 決算認定のときに水道事業部の決算を拝見しまして、毎回県水の給水率が出ます。私の記憶では年々上昇している。どうして年々、県水の受給率といいますか、給水率といいますかが上昇しているのか。どんな事情があるかお尋ねします。 ○議長(大堀寿延君) 水道部長・塚田一義君。 ◎水道部長(塚田一義君) 県水が、受水費といいますか、受水量といいますか、年々上昇をしているというお話でございましたけれども、これは昨年、恵下第2配水池といいまして、市内の大きな地域を賄う配水池をつくりました。安全・安心という面で市内へ安定供給していくという中では、従来、実戸で自己水をつくっていた面もありますけれども、これを県水へ切りかえたというのが一つございます。ただ、上がっているというお話ですけれども、県に受水費の値下げの要望もいたしておりまして、一方では約10%の金額的な値下げも実現したという状況でございます。以上です。 ○議長(大堀寿延君) 16番・粥川茂和君。 ◆16番(粥川茂和君) 県水の値下げによって、県水の受給率の向上は行ってこいというか、そういうことになるということだと思います。 次に参ります。 県下のランキングで、飛騨市は2,484円でございます、月。高山市は同様に3,002円、かなり安いですが、所見がありましたらお伺いしたい。 ○議長(大堀寿延君) 水道部長・塚田一義君。 ◎水道部長(塚田一義君) 飛騨市、高山市におきましては、清浄で豊富な自己水源があるということだというふうに思っておりまして、それが水道料金が安く設定されている原因ではないかなあというふうに考えております。安全な水を計画どおり受水できる水源があって、伏流水や井戸水といった水源がしっかり確保されているということだというふうに思っております。以上です。 ○議長(大堀寿延君) 16番・粥川茂和君。 ◆16番(粥川茂和君) ということは、飛騨市も高山市さんもご両市は自己水が豊富だと。しかもきれいで余り浄化にコストがかからないということですね。 水道事業の環境というのは、例えば全国2位の白浜町はコンパクトなんですね、まちが。コンパクトだから管路が余り長くない、コストが安い、そういうことだそうです。逆に、北海道江差町だとか夕張市さんは、広大な土地に民家が散在していると、管路がすごい。これは誰が考えても高い安いはわかるわけでございます。 当市は残念ながらきれいな自己水源は余りないということですが、現時点で耐震化のコストや、それから料金、ほかの市に比べて安い高いがありますので、値上げ・値下げを含めて見直しの予定というのはお考えでしょうか。 ○議長(大堀寿延君) 水道部長・塚田一義君。 ◎水道部長(塚田一義君) 平成22年度から平成26年度まで、料金を統一するという目的のもとで水道料金を調整させていただきました。水道事業では、赤字経営から黒字経営へと転換することができまして、旧簡易水道事業では、一般会計からの繰入金の減少という形で一定の効果をさせていただいたというふうに思っております。今後、水道施設の更新など、必要な投資に対して財源を確保すると、使用料をいただくという上では、平成31年度から適正な料金のあり方について検討を始めさせていただきたいなというふうに思っております。以上です。 ○議長(大堀寿延君) 16番・粥川茂和君。 ◆16番(粥川茂和君) 適正な料金とは何ぞやというところなんですよ。料金設定の重要要件として、財政、いわゆる水道事業というのは特別会計ですね。企業会計です。それの収支均衡もしくは耐震化費用の捻出がありますので、それも重要だと。片や、少しでも安価に市民の公共の福祉に供すると、できるだけ安価にしたい。その相反する2つの要素がありますが、事業部としてはどっちを大事にしたいとお考えでしょうか。 ○議長(大堀寿延君) 水道部長・塚田一義君。 ◎水道部長(塚田一義君) 今、ご指摘がありましたように、水道事業は企業会計でありまして、独立採算が原則であります。安定した事業経営を継続していくには、適正な収入が必要であるというふうに考えております。水道使用量などは一般会計からの補填ではなく、使用者にご負担をいただくという形で受益者負担という形で進めさせていただいているという中では、施設の減価償却ですとか資産の維持費などを加味しまして、収入と支出のバランスを考慮しながら決めていかないといけないかなというふうに思っているところでございます。以上です。 ○議長(大堀寿延君) 16番・粥川茂和君。 ◆16番(粥川茂和君) いずれにしても、水道料金は勝手に市が上げるわけにもいかないので、そのために料金の見直しの組織がありますね。値下げはいいにしても、値上げの場合は十分な市民理解をいただいて行う必要があるというふうに思います。私も、水道事業の財政的な要素も市民福祉の要素も、両方とも大事だと思います。 次に、水源確保の計画についてお伺いしたいと思います。 蛭川地域は水源環境に課題があるというふうに聞いております。当地は立地などのいろんな条件が恵まれておりまして、今後の移住・定住が大いに期待をされるところであります。そのことを考えると、この水源環境について根本的な対策を講ずる必要があると私は思うんですが、所見を伺います。 ○議長(大堀寿延君) 水道部長・塚田一義君。 ◎水道部長(塚田一義君) 蛭川地域の中でも、遠ヶ根水系、最上部に当たるところですけれども、水源は和田川の主流の小さな谷でありまして、水量に余裕が余りないため、少雨、雨が少ないと渇水ですとか、それから軽微な漏水等がありますと水位が低下するというような影響を受けやすい施設であるという状況でございます。将来のまさに土地活用、土地利用などを考えると、新たな水源の検討も今後の課題だというふうに考えております。以上です。 ○議長(大堀寿延君) 16番・粥川茂和君。 ◆16番(粥川茂和君) ほかにもそういう課題の地域はありますか。どうでしょうか。 ○議長(大堀寿延君) 水道部長・塚田一義君。 ◎水道部長(塚田一義君) ほかにもう一つ、山口地域の旧簡水になるわけですけれども、これも小さな水源を有するものが多くございまして、天候などの影響を受けやすく、水量が低下しましたり、軽微な漏水などによって配水池の水位が低下するなど、脆弱なところがあるというふうには認識をしております。以上です。 ○議長(大堀寿延君) 16番・粥川茂和君。 ◆16番(粥川茂和君) こういった施設整備にもお金がかかる。したがって、軽々な水道料金の値下げというか見直しはなかなか難しいという事情はわかります。それに、我が国の経済は、かつてのような高度な発展は今のぞめない状況であると。それで3番目の質問ですが、そういう状況だから、水源を県水から引っ張ってくる長い管路にコストがかからないようにするためには、LPガスのようにボンベで、アルプスの天然水をボンベで持ってくる。そんな発想もあると思うんですが、そんな計画というか、そんな構想というか、そんな思いはおありじゃあないでしょうか。 ○議長(大堀寿延君) 水道部長・塚田一義君。 ◎水道部長(塚田一義君) ガスのようにボンベでという話でございますけれども、現在、水道水を供給しております区域においては、経済性、公平性といった視点から、ご質問のような方法は考えておりません。しかし、今後、局地的に人口が急激に減ったような場合には、給水車において宅配的に家庭に水を配るといった方法も、法的な面もございますので、そういった面も含めて、今後検討はしていく課題かなあというふうに考えております。以上です。 ○議長(大堀寿延君) 16番・粥川茂和君。 ◆16番(粥川茂和君) ボンベは極論かもわかりませんが、いずれにしても水源確保という課題は重要だというふうに思います。今後、移住・定住のトレンドも含めて、あわせて考える必要があるんですが、これについては10年単位の水道事業の経営戦略、これに組み込むというようなお考えはありませんか、お伺いします。 ○議長(大堀寿延君) 水道部長・塚田一義君。 ◎水道部長(塚田一義君) 反問ではございませんけれども、ちょっと確認をさせていただきたいんですが、よろしいでしょうか。 先ほど言われた蛭川だとか山口だとかを経営戦略に入れてはどうかというご質問でしょうか。 ○議長(大堀寿延君) 16番・粥川茂和君。 ◆16番(粥川茂和君) さようでございます。 ○議長(大堀寿延君) 水道部長・塚田一義君。 ◎水道部長(塚田一義君) 経営戦略につきましては、3年ごとに見直しをするということで、中で決めているところでございまして、今後、経営戦略に反映していくということも考えていかないといけないかなあというふうには思っております。ただ、先ほども申しましたように、一方では収入もないと整備もできていかないということですので、費用対効果、収支のバランスを考えて、ここは長期的な視点で少し考えたいなあというふうに思います。以上です。 ○議長(大堀寿延君) 16番・粥川茂和君。 ◆16番(粥川茂和君) それはわかります。経営戦略というのは3年スパンの見直しで、計画期間が10年ですからね。乗せちゃうとどうなっておるという話になりますから、それはわかりますが、せめて戦略に乗せるのが困難であれば、まず経営構想か何か、そういうものに乗っておかないと、いつまでたっても話が進まないと思います。どうか業務引き継ぎの際には、経営構想なるものをご考慮いただくようにお願いしておきます。 次に、事業経営状況についてお伺いしましょう。 水道事業の費用の多くは固定費であるということは周知の事実でありまして、人口が減って需要が減ったとしても、コストは余り変わらない。自治体の多くは水道料金の収入、人口が減りますから需要も減って収入が減っておりまして、給水費用を料金収入で賄う料金回収率が100%以下のところも散見される状況であります。 そこで、当市の料金回収率は、平成17年、合併当時、簡水が62.9%、100を割っている、むちゃくちゃ。上水は97.2%でありましたが、さきの料金改定によりまして平成26年には簡水が84.3%、上水は128.8%になっております。平成29年では、会計が上簡合同になりましたから、平成29年には2つ合わせて平均97.5%まで改善をされておるわけであります。 また、一般会計からの繰入金、先ほど部長が言及されましたが、平成17年は上簡合計で3億余円の繰入金があったわけですけれども、徐々に減少して、平成29年度には半額以下の1億3,393万1,000円になっておることは、高く評価をしなければいけないと思っておるわけであります。 そこで質問でございます。 当市の水道事業経営戦略ですね、3年見直しのうち、経営の安定を図るため、収入拡大について考えていらっしゃることは先ほどちょっとおっしゃいましたが、どのようなことをお考えでしょうか。 ○議長(大堀寿延君) 水道部長・塚田一義君。 ◎水道部長(塚田一義君) 収入拡大ということですけれども、現状では給水人口は、やはり人口が減少している分減少はしております。ただ、給水件数、戸数につきましては年間100件程度増加をしておる、核家族化ということなのかなというふうに考えておりますけれども、したがいまして、給水収益は現状では横ばいの状況であるという状況でございます。 そこで、経営戦略は平成31年度に見直しを予定しておりまして、将来のリニア関連の具体的な水需要を給水収益の増加として計上して、リニアに関連する区画整理や企業誘致、リニア車両基地計画、これを生かすことによりまして収益の拡大を図ってまいりたいというふうに考えております。以上です。 ○議長(大堀寿延君) 16番・粥川茂和君。 ◆16番(粥川茂和君) 収益の拡大はリニアに大いに期待するということでございます。その段取りについては、また別の機会がありましたらお伺いするにして、収益の拡大とコストの削減、この両方で経営改善というのは大いに進むというふうに思いますが、今までコスト低減はどのように取り組みでございましたか、お伺いします。 ○議長(大堀寿延君) 水道部長・塚田一義君。 ◎水道部長(塚田一義君) 当然、経費の削減というものを努力しないといけないというふうに考えております。 今まで行ってきましたことを少しご紹介しますと、合併以降、職員数が60人ほどいたんですけれども、半分の30人へと削減してきたということ。それから、県営水道の値下げ交渉をしてきた、先ほども少し触れましたけれども、平成26年に約10%値下げの交渉をしてこれを実現してきた。それから、業務のアウトソーシング、民間委託ということですけれども、料金徴収ですとか、それから検針業務ですとか、施設の点検ですとか、施設といいますのは浄水施設ですとか配水施設、こういった施設の点検、それから維持管理、それから漏水修理といったところをアウトソーシング、民間に委託をしまして、8年間で4,000万円ほどの効果が上がってきているということ。それから、先ほど未普及解消というお話をしましたけれども、過去に川上地区も未普及でありまして、これの整備のために補助金を使って整備をしてきた。それから恵下第2配水池というのを昨年つくったという話をしましたけれども、これもほかの小さな配水池を統合ができたというようなこと。それから、平成19年には企業債を低利のものへ借りかえをしまして、その利息分を浮かせてきたというようなことの努力をしてきたところでございます。以上です。 ○議長(大堀寿延君) 16番・粥川茂和君。 ◆16番(粥川茂和君) 地味な事業といいますか、地味な部署ではありますが、地道に努力をしていただいた結果が今の繰入金の減少であり、それから収支均衡が生まれてきておるというふうに思います。ご苦労さまでございます。 同じくもう一つ質問をしたいと思います。 その戦略に広域化という記述があるんですね。経営戦略ですよ。広域化の記述がありますが、これについて具体な取り組みはどのようにされておるかをお伺いします。 ○議長(大堀寿延君) 水道部長・塚田一義君。 ◎水道部長(塚田一義君) 一番最初のところで水道法の改正というお話がございました。この中でも広域化というお話がございまして、水道法の改正では広域連携の推進がうたわれております。都道府県に対して市町村の枠を超えた広域的な見地から、水道事業者等の調整を行う責務を規定し、広域連携の推進役として位置づけられたという文言がございます。そこで、経営戦略にお示しをしているように、岐阜県東部広域水道とそれを受水している受水市町、11市町あるんですけれども、岐阜県東部上水道広域研究会が平成28年度に設置をされまして、広域連携について議論を現在もしているというところでございます。現在までに危機管理、それから水質管理、施設整備などに係る広域連携を協議してきており、今後、他県の状況などを調査検討して比較して進めていくという予定になっております。 また、平成29年度には、岐阜県、これは薬務水道課になるわけですけれども、これが主体になりまして岐阜県水道事業広域連携研究会というものが設置をされ、県内を4つのブロックに分けて、その広域化の可能性について調査研究をしているという状況でございます。以上です。 ○議長(大堀寿延君) 16番・粥川茂和君。 ◆16番(粥川茂和君) わかりました。 続いて、水道改正法の内容について二、三お伺いしたいと思います。 水道改正法は、大きく5つのポイントがありまして、まず1つが、ルールをつくる組織と運営する組織を分けるということで、運営に好都合なルールをつくるのをやめさせるという目的があります。それと、広域連携。それから、3つ目に適切な更新計画、これをやれと。4つ目が、民間委託を可能にせよと。5つ目が、業者指定を期限つきにして、その事業者のレベルと不良工事等々を防止するというような内容でありますが、それはご周知のことと思いますけれども、民営化によって料金の値上げや設備改修の遅延ですね、災害時の対応などのマイナス効果をあおる情報があるんです。どんなものにもこういう情報はあるんですけど、法案はこれらのリスクを回避するための配慮が当然なされていると承知しておりますが、以下このことに確認をさせていただきたいと思います。 まず1点目、料金の値上げについてはいかがでしょうか。 ○議長(大堀寿延君) 水道部長・塚田一義君。 ◎水道部長(塚田一義君) 水道法の改正に伴う料金の値上げということだというふうに思いますけれども、今回の改正では、厚生労働大臣が適正な料金設定であることを確認した上で、民営化を許可するという仕組みになっております。まず地方自治体が法に基づきまして条例で料金の枠組み、上限をあらかじめ決定し、民間事業者はその範囲内で料金を設定するということになっているため、民営化イコールその料金の値上げということにはつながらないというふうに考えております。以上です。 ○議長(大堀寿延君) 16番・粥川茂和君。 ◆16番(粥川茂和君) 急いでまいります。 設備改修の遅延、これについてはどうでしょうか。 ○議長(大堀寿延君) 水道部長・塚田一義君。 ◎水道部長(塚田一義君) 設備改修につきましては、地方自治体は法に基づいて実施方針、それから実施契約によりまして、設備投資を含めた業務内容や管理運営レベルを明確に定めるということになっています。その上で、市が業務の内容を定期的にモニタリング、いわゆる検査をして、早期に問題点を指摘し、改善を要求することによって、その実施契約の確実な履行を担保するという制度になっておりますので、それによって設備改修の遅延ということも防げるというふうに認識をしております。以上です。 ○議長(大堀寿延君) 16番・粥川茂和君。 ◆16番(粥川茂和君) まさにルールをつくる組織と運営する組織を分けるということですね。 続いて3番目、大規模地震など諸災害に対する危機管理対応、これについて。 ○議長(大堀寿延君) 水道部長・塚田一義君。 ◎水道部長(塚田一義君) 災害時の対応につきましては、基本的には地方自体が最終的に責任を負った上で実施し、復旧作業に対する国庫補助金などの財政支援も、これまでと同様に行われるということでございます。自治体と民間企業の役割の分担については、あらかじめ実施契約で定め、地方自治体と民間事業者によって確実に災害対応に当たることという、こういった仕組みとなっておりますので、厚生労働大臣はこの役割分担が明確に定められているかどうかを確認した上で民営化を許可するということになっておりますので、災害対応は自治体のもとで行うということでございます。以上です。 ○議長(大堀寿延君) 16番・粥川茂和君。 ◆16番(粥川茂和君) これも大丈夫ということで理解をさせていただきました。 次、4番目でございます。 改正水道法にはコンセッションとありますが、私はコンセッションよりも指定管理制度のほうがよりかたいというふうに思いますが、指定管理制度への移行に関する所見がございましたらお伺いしたい。 ○議長(大堀寿延君) 水道部長・塚田一義君。 ◎水道部長(塚田一義君) 当市は包括委託という、アウトソーシングをしているよという話を先ほどさせていただきましたけれども、コンセッション、それから指定管理、それから包括委託、どれも選択肢の一つであるというふうには考えております。現時点では、費用対効果の検証もできていない、それから運営悪化リスク、運営が悪くなったら撤退されてしまうというような部分の検証もできていないということなどを総合的に判断しますと、拙速にコンセッションや指定管理を導入するということは難しいというふうに考えております。以上です。 ○議長(大堀寿延君) 16番・粥川茂和君。 ◆16番(粥川茂和君) いずれにしても、法律でやってもいいということになったからには、その可能性は否めないわけであります。このことは後から出ますので、これで水道事業の公営化についてはとりあえず終わりたいと思います。 2番目の大きな質問でございます。 病院事業改革についてであります。 改革の実施によりまして、市民病院への通院患者が増大することは当たり前でございまして、公共交通アクセスの適正化はもとより、高齢者を意識した直通バスの運行、これは改革効果を高めることになると思いまして、以下質問をさせていただきます。 昨年6月の定例議会で、市民病院の公共交通利用不便を指摘させていただいた上で、通院対策に関する質問に、特に通院増加が予想されるやさか地域は、将来的に坂下病院と市民病院へのシャトルバスの運行ということで検討を進めていく必要があると答弁をいただいておりますが、その後の状況はどうでしょうか。 ○議長(大堀寿延君) 病院事業部長・千村泰史君。
    病院事業部長(千村泰史君) 平成31年の4月から、坂下診療所-市民病院間のシャトルバスを試行運行する予定でございます。以上です。 ○議長(大堀寿延君) 16番・粥川茂和君。 ◆16番(粥川茂和君) その試行運転というのは、試行によってどんな状況を目指すというものでしょうか、お伺いします。 ○議長(大堀寿延君) 病院事業部長・千村泰史君。 ◎病院事業部長(千村泰史君) 今現在考えておりますのは、10人乗りのワゴン車を用いまして、1日2便、8時30分、10時30分に坂下診療所を出発して、市民病院を今度9時20分、11時20分に折り返すというふうなことで、この時間帯について今現在こういった案で当面運行をして、利用者の状況等を見たいということで考えております。 ○議長(大堀寿延君) 16番・粥川茂和君。 ◆16番(粥川茂和君) 私がお伺いしたのは、試行運転によって何を目指しておるのか、そこなんです。試行運転をその10人乗りのワゴン車で2往復、それは試行運転の方策ですね。その試行運転をすることによって何を図って何を目指すのかということをお伺いしておるわけであります。 次の質問ですけれども、過日、やさか地域まちづくり懇談会というものがありまして、市長も途中で出席をされましたが、市長が出席される前に、中途のバス停で乗車可能、シャトルバスは中途で乗車できませんから、中途のバス停で乗車が可能にすることが望まれたんですよ。坂下病院を出て山口の総合事務所で乗って、それから乙姫建設の前で乗って、そういうことですよ。そういういわゆる定期バスのような事業ができないかという、してほしいという要望がありました。これは運送法によれば、北恵那バスの路線バスを使わない限り無理なわけですね。私は、何を目指した試行かとお伺いしたのは、やがてその結果で、北恵那バスが坂下総合事務所、山口総合事務所、市民病院、川上も入るかな、そういう路線を組むために、どのようなニーズがあるかを見定めるために試行をやるのかどうかということをお伺いしたかったんですが、もう一回お伺いします。 ○議長(大堀寿延君) 病院事業部長・千村泰史君。 ◎病院事業部長(千村泰史君) 今、病院事業部の分析としては、過去に平成29年度、坂下病院を利用されている患者さんの利用方法等の調査をしたことがあります。その結果を見ますと、7割以上の方が、坂下病院、ある意味地域に近い方ですね、でさえ7割以上の方が自家用車の利用をされているという実態がわかりましたので、実際に中津まで市民病院に行ったときに、実際どのぐらいの方が公共交通機関を必要とされるのかということを、ちょっとここは予測がつかない部分であります。 それと、4月からは、特に患者さんが一番多い診療科、内科、整形外科、それから眼科については今までどおり診察をしますので、非常勤の先生で対応をしている皮膚科、婦人科、呼吸器、神経内科というところについて、これは週に2回とか1回の診察日しかない状況のところですので、1日平均で4.数人の方の利用ですので、そういったことで、実際に4月から診療科が一部集約されたときに、空気を運ぶような状態になってもいけませんので、実際にどのぐらいの状況があるのか、それによっては今議員がご指摘されたように、どういった規模のもので運用するかということは、その後の検討になってくるかと思いますけれども、当面はそういう1日平均5人に満たない方という状況と、それからアンケートの結果では7割以上の方が坂下病院でさえ自家用車で利用されていると。そういったことから、その辺の検討をさせていただきたいということで今の提案をしているということです。以上です。 ○議長(大堀寿延君) 16番・粥川茂和君。 ◆16番(粥川茂和君) アンケートはいつの時点でおとりになったかわかりますか。有床診療所が決まる前か後か、そこら辺はいかがですか。 ○議長(大堀寿延君) 病院事業部長・千村泰史君。 ◎病院事業部長(千村泰史君) これは平成29年度のアンケート調査でございますので、診療所に決まる前の時点でのアンケート調査になります。 ○議長(大堀寿延君) 16番・粥川茂和君。 ◆16番(粥川茂和君) その状況は大きく変わっておるわけであります。それで、アンケート結果だけでは不十分だということで、試行されるという理解をさせてもらいましたが、いずれにしてもその試行は、よくよく地域の方に周知をした上でないと意味がないですね。試行をやりますからどうぞ利用してくださいという周知はどのようにするかというのをお伺いします。 ○議長(大堀寿延君) 病院事業部長・千村泰史君。 ◎病院事業部長(千村泰史君) まだこの午前中2便試行運行というのは最近中で決まったものですが、1月の時点で区長会の方には、4月からそういった試行運転をやりたいというような話はしております。今回、実際に午前中2便というところも決まっておりますので、そういったことについては今後、毎月の坂下地区でいいますと区長会の集まりがありますのでそういったところ、それから3月の下旬には出前講座ということで依頼も、これはまち協の方も含まれているというふうにお聞きしておりますが、そういったところでも直近ではお知らせをしていく中で、あとは広報等の紙面も当然活用しますし、院内での掲示等もさせていただきたいというふうに思っております。 ○議長(大堀寿延君) 16番・粥川茂和君。 ◆16番(粥川茂和君) ぜひやってください。大々的にエリアトークもくどいぐらいに流していただきたいと思います。そこら辺の広報のあり方については、総合事務所ともよくよく検討なさって、広く知らしめていただきたいと思います。 私は、どうしても直通バスにこだわるわけですよ。ですから、各停留所というか各拠点で乗って、拠点で帰りは降りる、それが一番の最高のサービスだというふうに思いますが、いろいろ予算のこともあって難しいと思います。しかし、3つ目の質問、予算の枠組みを大きく変えることなく北恵那バスの運行を行うには、既存の路線バスの夕森公園線でありますとか藤沢線でありますとか、川上地域の通学バスの運行を見直すことによって捻出できるような可能性もあるのではないかというふうに考えます。 折しも数年前の川上地域のまち協では、乗り合いタクシーの試行をやったんです。当時はまだ病院改革の話が出る前でしたけれども、坂下病院までの交通不便があるので、乗り合いタクシーでドア・ツー・ドアでやったらどうかという試行をやったんです。そのときは免許証をお持ちでない高齢者の方々をリストにして、全部に口頭で案内して、こういう試行をやるから利用しませんかと案内をしてやったんですけど、なかなかうまくいかなかった。坂下病院の予約が毎日あるわけですよ。毎日あって、川上の高齢者の方で運転免許のない方は余りたくさんなかったもんだから、ばらばらで4人そろわなかった、毎日。そんなこともあって、いわゆるパイが少ないのでうまくいかなかった。それは川上だけでやったからですね。市の助成はもらっていないです、お金は。だけど、それは上野とか外とか、そういう交通不便のところを対象にしてやれば、何かいい結果が出る可能性はあるんですね。そのためには、各地域のまち協の連携も必要であるが、市の協力も必要であると思うんです。 それでお伺いしますが、今申し上げたことを、すぐにできるとは思いませんが、北恵那さんの事情もあることですから。そういう取り組みを市としてもできるかどうか、そこら辺をまずお伺いしたいと思います。 ○議長(大堀寿延君) 定住推進部長・片田 毅君。 ◎定住推進部長(片田毅君) 今、病院というところから少し幅広い地域のというふうに理解をいたしますけれども、それにつきましては、さまざまな状況も考慮しまして、交通予算全体を変えることなく地域の状況により運行を見直していきたいというふうに考えます。 また、今おっしゃられたとおり、交通事業者の関係するところもあるので、そこの関係もしっかりと調整が必要になろうかと思います。 なお、平成31年度、来年度のことになりますが、苗木の地区でタクシーを利用したグループタクシーの実証実験を予定しておりますので、結果の検証を行いながら地域の意見をお聞きし、また導入の検討を考えていきたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(大堀寿延君) 16番・粥川茂和君。 ◆16番(粥川茂和君) ぜひやってほしいですよ。まち協の条例も通るかどうかわかりませんが、できることですから。今後、地域と行政がうまく連携して事業をやっていくというのは必要だと思うんです。後の質問にも影響しますが、ぜひやってもらいたい。まち協の役員が、毎日日曜日の人もいますけど、それぞれ仕事を持っていらっしゃる。ですから、専門でかかるというのはなかなか難しいですからね。ぜひこれも部長、3月末までにうまく引き継ぎをお願いしたいと思います。 3番目です。 そんなこともありまして、3番目、当市の将来像を市民周知することに質問をしたいと思いますが、さきの水道事業の民営化について、外国での失敗例、コンセッションで失敗しておるんですよ、外国はね。失敗もあると。失敗例を過剰な表現で発信しているサイトもあるんです、実は。それをごらんになった市民は、不安を感じていらっしゃる。当市の水道事業が民営化の可能性を残しておるとすれば、残しておりますね、法律ができるわけですから。施行されるわけですから。そういう可能性があるとすれば、早い機会に市民に周知をしていただいて、不安の解消や料金の適正化について理解をしていただく必要があると思います。これは水道事業に関することですね。このことは、昨年9月にも質問をさせていただいたことがありますね。当市の将来像を示して、あのときはコンパクトシティーを例に出しましたが、将来像を示すこと並びに市民との対話の重要性について質問しました。ところが、きょうのように時間がなくて慌ててやったもんですから、またきょうも同じことをやる。質問の内容が、私の意図するところがうまく伝わっていなくて、市長の例の答弁となった。きょうはそんなことはないと思います。 それで、水道事業のことも含め、再度、当市の将来像、市民周知、市民との協議、これについて執行部の所見をお伺いしたいと思います。 ○議長(大堀寿延君) 水道部長・塚田一義君。 ◎水道部長(塚田一義君) 水道のことに関してということになりますけれども、先ほども少しお答えをしました。現在、民間へ事業をお渡しする考えはございませんが、将来的に民営化を検討するということになった場合には、やはりまずは市民の皆様の生の声を十分お聞きした上で、上下水道経営審議会という組織もございますので、ここにお諮りをし、答申を受け、議会に説明をし、審議いただいた後に、多くの方法で市民に周知を図ってまいりたいというふうに考えております。以上です。 ○議長(大堀寿延君) 16番・粥川茂和君。 ◆16番(粥川茂和君) ありがとうございます、部長。 私はこっちへ向いて質問しておるから、こっちで答えてほしいと思いますが、水道事業の公平化というのは、一つの事例ですよ。コンパクトシティー化というのも一つの事例で申し上げた。重要なことは、中津川市の将来について市民との話を、市議会議員を通じなくても直接話ができるような環境ですね。今までなかったです、余り。市長の直行便とかいうやつが今あるかどうかちょっと確認していないですが、そういうことじゃなくて、全体的に市民の声を聞く。病院でもあらかじめ聞く方法があったかもわからない。条例をつくるときに、つくってからパブコメじゃなくて、こういう条例を考えているんだけどアイデアありませんかというようなことをあらかじめ聞くとかね、新しいそういう市民との対話の環境づくり、これが新しい中津川の潮流になっていくんじゃないかと僕は思うんですよ。 市長は2期目でいらっしゃいますが、最初お出になったときは、あのような目標を掲げて当選を果たされまして、市長が最初におっしゃったことはもうおおむねできているわけですよ。次は新しい、私は市長には3期はやってもらいたい、個人的にね。あなたはどういうお考えかわかりませんが、3期やってもらえるといい。そのためには新しい潮流をつくる。全国そこかしこで新しい潮流が生まれつつあることはご存じだと思いますけど、そういうものを出してもらいたいと思うんです。だから、それの一つの案が乗り合いタクシーのまち協との共同研究であったりするわけですよ。そのことについて、私は口下手でうまく言えませんが、気持ちばっかり前へ行って言えませんが、よくよく言葉の端々を理解いただいて、もう一回お伺いしたい。こっちじゃなくてこっちにお伺いしたい。いかがでしょうか。 ○議長(大堀寿延君) 定住推進部長・片田 毅君。 ◎定住推進部長(片田毅君) 粥川議員さんの2番目の内容の、市民の声を聞くという件につきましてですけど、市民の声が聞こえやすい環境づくりとしましては、引き続き市政懇談会を初め、若者との懇談会、女性との懇談会、高齢者との懇談会など、市民との意見交換を行うほか、さまざまな機会を設けること、また関係する団体や関係機関などへの説明会を開催して意見を伺うなど、広く市民の声を聞く機会をつくってまいりたいと考えております。以上です。 ○議長(大堀寿延君) 16番・粥川茂和君。 ◆16番(粥川茂和君) 市政懇談会や女性懇談会は今までやっていることですよ。そのやり方を大きく変えるということを私は申し上げておる。それは否定しませんよ、市政懇談会もいろんな意見が出て、建設的な意見も出るときもありますね。否定はしませんが、そうじゃなくて、ご存じじゃないですか、方々で新しい潮流が生まれているというのは。そこをやらないといけないんじゃないかということを私は申し上げておるんです。 同じ質問は3回まで、あと2回残っておる。 ○議長(大堀寿延君) 副市長・大井久司君。 ◎副市長(大井久司君) 3回あるようでございますので、まず2回目ということでよろしくお願いしたいと思います。 今、ご質問いただいているのは、広報広聴の関係だと思います。要は、市民の皆さんといかに意思疎通を図って事業を進めていくかということだと思いますので、この辺につきましては、まさに議員おっしゃられるように新たな潮流、潮流とまで言えるかどうかわかりませんが、広報広聴のあり方について、もう少し研究をしてまいります。 いずれにいたしましても、我々施策を展開するときには、市民の皆さんのご理解をいただいて進めるということでございますので、こういったことについて、できるだけ早い時期にお示しをしてご意見を伺う、そのように進めてまいりたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(大堀寿延君) 粥川議員。同一事項については2回までですので、よろしくお願いします。 16番・粥川茂和君。 ◆16番(粥川茂和君) 2回に短縮になったそうでございますが、それではお願いするしかない。 今、副市長がおっしゃったことは、ぜひお願いしたいと思います。坂下病院の問題だって、もっと前から広報すれば、こんなことはなかったかもわからないですね。それが許されない状況だったと、それは十分わかっています。わかっていますが、許されない状況というのがどういうことかというと、新しい潮流じゃなかったということですから、そういう意味で私は申し上げておるわけであります。 どうか十分研究なさって、あと1年で十分研究をなさって、新しい潮流、立派な潮流をつくり出していただきたいとお願いしまして、終わりにしたいと思います。ありがとうございました。 ○議長(大堀寿延君) これにて、16番・粥川茂和君の一般質問を終結いたします。 ただいまから15時15分まで休憩いたします。  午後2時58分休憩 ――――――――――――――――――――――  午後3時15分再開 ○議長(大堀寿延君) 休憩前に続いて会議を開きます。 一般質問を続けます。 8番・吉村浩平君。  〔8番・吉村浩平君質問席に着く〕 ◆8番(吉村浩平君) それでは、議長のお許しをいただきましたので、通告に基づき一般質問をさせていただきます。本日最後ですので、よろしくお願いいたします。 中津川市においては、平成31年度主要な取り組みの中に、リニア開業に向けた基盤整備として6つの項目が上げられております。それは、東濃東部都市間連絡道路、土地区画整備事業、中心市街地拠点施設整備、西部テクノパーク整備、青木斧戸線、神坂パーキングエリアスマートインターの、いずれも大切な6つの大きな柱であります。今回の質問は、中心市街地から少し範囲を広げさせていただき、市街地における都市計画・道路行政についてとして質問をいたします。 市街地の発展の歴史は、江戸時代より中山道という幹線があったことが大きいことは言うまでもありませんが、現在のJR中津川駅が設置されたことは、それに続く大きな出来事だと思います。当初、当時の国鉄が計画をしていた中央線の路線は、もう少し南を通るものだったとお聞きをしております。当時の中心市街地の住民が、蒸気機関車による騒音や排煙に反対したために、少し北へずれて、以前は湿地であった現在の中津川駅の位置になったということであります。その中津川駅を中心にして、駅前から南方向、恵那山に向かって駅前通りが走り、また駅前を中心に東西へと道路が延伸していくことで、中津川の市街地の発展があったと言えると思います。 私の記憶では、以前の駅前通りは現在の旧国道19号、市道中津100号線でありますが、そちらで突き当たりとなっておりました。また、駅前から東西への道路は両側ともにすぐに突き当たりやクランクとなり、現在の道路状況と比較すると、全く機能的ではない構造になっておりました。現在では、駅前通りはレジストロ通りとなり4車線で国道19号まで延伸しており、東西へは、東は大明神トンネルの完成もあり、幹線道路として19号の北野方面に通じ、西側も中津川の端の位置まで延伸しております。そこにはまさに、突き当たりばかりだった道路を十字路に改修して交通の利便性を追求していった歴史や、先人の努力が見てとれます。 そこで、過去からのまちづくりを改めて振り返りながら、新たな都市計画に関してお聞きすることを含めて、具体的な質問に入らせていただきます。 それではまず、市街地における都市計画・道路行政についてお尋ねしますが、現在の市街地での都市計画と道路状況を踏まえての市の基本的な考え方をお伺いいたします。 ○議長(大堀寿延君) リニア都市政策部長・山本高志君。 ◎リニア都市政策部長(山本高志君) 中津川市の都市計画に関する基本的な方針をまとめました中津川市都市計画マスタープランに、市の都市計画の基本的な考えをお示ししております。 このプランでは、市街地である中心地区は、都市の拠点として安全で快適な環境を創出することになっておりまして、土地利用の状況を見きわめながら用途地域の変更を検討すること、また都市計画道路などの幹線道路を整備することなどを掲げておりまして、市の基本的な考え方となります。 ○議長(大堀寿延君) 8番・吉村浩平君。 ◆8番(吉村浩平君) そちらのマスタープランのほうにも当然入っておりますけれども、青木斧戸線の開通時期の見通しについては、当初から見ると1年ほどおくれておるかなと思いますけれども、開通まであと2年ほどというふうにお聞きしておりますので、その中で幾つかお尋ねをさせていただきます。 まず、都市計画の面から、青木斧戸線沿いの平地を商業開発が誘導できる用途に変更する必要があると思いますが、その具体的な方針はお持ちでしょうか。 ○議長(大堀寿延君) リニア都市政策部長・山本高志君。 ◎リニア都市政策部長(山本高志君) 青木斧戸線及び西小学校周辺の区域は、良好な住宅居住環境の形成を図ると都市計画マスタープランに位置づけております。今年度、青木斧戸線沿線の一部につきまして、都市計画マスタープランを基本としながらも、商業開発の動向や地域住民のご意見も踏まえながら、具体的な方針を出すための検討業務を行っているところでございます。 ○議長(大堀寿延君) 8番・吉村浩平君。 ◆8番(吉村浩平君) 今出ましたけれども、青木斧戸線沿線の西側を準居住地域などへ変更する必要がございますでしょうか、お伺いいたします。 ○議長(大堀寿延君) リニア都市政策部長・山本高志君。 ◎リニア都市政策部長(山本高志君) 生活利便性の向上につながる一定規模の商業開発等の誘導を行おうとする場合、良好な住宅居住環境の形成を守りながら、準住居地域等への用途地域の変更が必要になるというふうに考えておるところでございます。 ○議長(大堀寿延君) 8番・吉村浩平君。 ◆8番(吉村浩平君) それでは、この路線の開通での、市街地の交通状況における影響が多大なものであると考えておりますけれども、通常、国道257号から来た車両が直接国道19号へと接続ができる、そういう効果とともに、付随する効果として、市役所周辺の渋滞緩和にも十分寄与すると考えられますが、現在と比較して、その交通量はどのように変化すると見込んでおられますでしょうか。 ○議長(大堀寿延君) 基盤整備部長・柴田寛史君。 ◎基盤整備部長(柴田寛史君) 青木交差点での交通量推計によりますと、苗木方面から市役所方面への現況交通量1日当たり5,027台が、将来交通量は1日当たり1,819台に減少すると見込んでおります。以上です。 ○議長(大堀寿延君) 8番・吉村浩平君。 ◆8番(吉村浩平君) 今、本当に大きな数字が出たと思っております。5,027台から1,819台ということは、約5分の2以下の交通量になるということでございますので、かなりの効果が得られるかなと思います。 そうしましたら、次の質問でございます。 国道19号への接続交差点の構造は、十字路というふうにお聞きしております。その構造についてはどのようなものか、ご説明いただけますでしょうか。 ○議長(大堀寿延君) 基盤整備部長・柴田寛史君。 ◎基盤整備部長(柴田寛史君) 国道19号と青木斧戸線の交差点は平面十字交差点になりまして、信号機を設置する予定でございます。以上です。 ○議長(大堀寿延君) 8番・吉村浩平君。 ◆8番(吉村浩平君) ということは、先ほどから言ってますけれども、この突き当たりじゃなくして、十字路ですので、信号つきの平面十字路とういうことでございますので、また通りやすさもその分かなりできるのかなと思いますけれども、その構造にすることでの今の交通環境における効果はどのようなものと考えておられますでしょうか。 ○議長(大堀寿延君) 基盤整備部長・柴田寛史君。 ◎基盤整備部長(柴田寛史君) 平面十字交差となり、右折車線を設置することで東西南北のどの方向からも右左折が可能となります。以上です。 ○議長(大堀寿延君) 8番・吉村浩平君。 ◆8番(吉村浩平君) 今の交差点につきましては、十分右左折可能ということで効果があるというふうに承りました。 それでは、その先の交差点、もう一つ先の交差点があると思いますけれども、その構造はどのようなものになり、また商業開発を誘導できるような用途になりますでしょうか、お伺いします。 ○議長(大堀寿延君) 基盤整備部長・柴田寛史君。 ◎基盤整備部長(柴田寛史君) 国道19号より南側の道路高は、現況地盤とほぼ同じ高さになります。また、現在の用途地域として、国道19号の道路境界より50メートルまでは商業系の立地を可能とする近隣商業地域、そこから以南の沿道は準住居地域となっておりますので、規模にもよりますが、一定規模の商業開発の誘導ができる地域となっております。以上です。 ○議長(大堀寿延君) 8番・吉村浩平君。 ◆8番(吉村浩平君) せっかくそういった地域になるということでございますので、市としてもその地域も含めて商業の開発に寄与するように指導していただければありがたいと思います。 それでは、続きまして7番のほうでございます。 その青木斧戸線には、西小学校への進入路ということがもう一つの大きな要素となっておりますが、その西小学校への進入路の利便性につきまして、大型バスが入れるようになるということも聞いております。そういうことがあるなど、直接的効果が上がることは予想できますが、そのほかにも付随する効果があるように感じますが、付随する効果としてはどんなことが期待されますでしょうか。 ○議長(大堀寿延君) 基盤整備部長・柴田寛史君。 ◎基盤整備部長(柴田寛史君) 西小学校は、中津西地区の指定避難所にもなっていることから、災害時の物資輸送路や避難路として利便性が高まり、また車道と歩道を分離することにより児童など歩行者の安全性が高まります。以上です。 ○議長(大堀寿延君) 8番・吉村浩平君。 ◆8番(吉村浩平君) 今、避難所としてということと、それから歩行者の安全性ということがございますので、これもしっかりと、もちろん計画に入っていると思いますけれども、西小学校の児童が安全に通学できるようにということで、しっかりとした計画を立てまして、あるいは通常の歩行者に関しても、あの周辺の道路は非常に狭い道路ばっかりですので、児童ばっかりでなくして普通の歩行者等も大変危険ですので、その辺が危険回避できるように設計していただければありがたいと思います。 それでは、続きまして次の3番の方に移らせていただきます。 次は、都市間連絡道路の計画の具体的効果ということについてお尋ねをさせていただきます。 リニア駅の効果を最大限に生かすための、この道路のコンセプトはどのようなものでしょうか。 ○議長(大堀寿延君) リニア都市政策部長・山本高志君。 ◎リニア都市政策部長(山本高志君) 東濃東部都市間連絡道路のコンセプトは、中津川市の既成市街地、中部総合車両基地、リニア岐阜県駅、中津川西部テクノパーク、そして恵那市をつなぐ幹線道路とすることでございます。 ○議長(大堀寿延君) 8番・吉村浩平君。 ◆8番(吉村浩平君) 市街地を結ぶ幹線道路ということで、それが最大のコンセプトということですけれども、それでは続きまして2番のほうです。 市街地から病院の方へアクセスするためにも大変有効な道路となると思います。その最大限の効果を得るために、スムーズに病院へ向かうためには、その構造をどのような構造にすることが有効と考えておられますでしょうか、お伺いします。 ○議長(大堀寿延君) リニア都市政策部長・山本高志君。 ◎リニア都市政策部長(山本高志君) 東濃東部都市間連絡道路は、市街地から中津川市民病院へのアクセス機能も兼ね備えた道路として計画しており、市民病院への速達性を考慮し、可能な限り近接したルートでアクセスする構造で計画しているところでございます。 ○議長(大堀寿延君) 8番・吉村浩平君。 ◆8番(吉村浩平君) ありがとうございます。 もちろん言葉で表現するとそういうことでございますが、もう少しその辺計画があれば、もう少しお伺いしたいと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(大堀寿延君) リニア都市政策部長・山本高志君。 ◎リニア都市政策部長(山本高志君) 病院付近につきましては、現在の住宅の、既存の建物の立て込み状況等も考慮しながら、そういったところを避けながら路線の計画をする中で、現存の市道を使いながら病院にスムーズにアクセスできるようにといったような設計を今考えておるところでございます。 ○議長(大堀寿延君) 8番・吉村浩平君。 ◆8番(吉村浩平君) ありがとうございます。 やはり中津の駅のほうから病院に行くというのは、非常に利用の頻度も高いと思いますので、ぜひともその辺はしっかりとお願いしたいと思います。 次の質問であります。 中津川の、先ほど申しましたけれども、橋ですね。あそこの橋の部分では、現在突き当たりになっておりますが、この交差点の利便性の悪さが非常に私も感じるところでございます。その利便性の悪さの解消の見込みはいかがでしょうか。 ○議長(大堀寿延君) リニア都市政策部長・山本高志君。 ◎リニア都市政策部長(山本高志君) ご指摘の交差点につきましては、東濃東部都市間連絡道路を新たに整備し、十字交差点にすることによりまして安全性を向上させ、利便性を高めていきたいと考えております。 ○議長(大堀寿延君) 8番・吉村浩平君。 ◆8番(吉村浩平君) その交差点が十字交差点ということでございますが、そういった形で開通した場合の効果、先ほども若干ありましたけれども、効果のほうはどのような予想を立てておりますでしょうか、お願いします。 ○議長(大堀寿延君) リニア都市政策部長・山本高志君。 ◎リニア都市政策部長(山本高志君) 東濃東部都市間連絡道路を整備することによりまして、走行性と速達性が向上するとともに、現況の周辺道路の交通課題も改善されると見込んでおります。 ○議長(大堀寿延君) 8番・吉村浩平君。 ◆8番(吉村浩平君) 周辺道路ということで伺いましたので、桃山の交差点が非常に朝夕混んで、とまっているほうが全然行けないという状況になってますので、その辺も含めて多分解消できると思いますけれども、十分その辺も考慮いただいてお願いしたいということと、それからもう一点、今、正面に会社が存在しておるわけですけれども、その辺の見込みのほうをもしわかればお知らせいただきたいと思います。 ○議長(大堀寿延君) リニア都市政策部長・山本高志君。 ◎リニア都市政策部長(山本高志君) 現在の都市間連絡道路のうちの一工区というふうに位置づけております桃山地区内の道路でございますけれども、ここは昨年の4月1日付で都市計画決定と打たせていただいております都市計画道路ではございますが、現在のところまだ事業化には至っていないところでございます。現在は、リニア岐阜県駅の近くにございます濃飛横断自動車道のインターチェンジから、駒場の国道257号までの間の約4.8キロメートルの区間を事業化して、整備を先行して取り組んでおりますので、こちらの進捗状況と合わせながら、その先、次の段階で整備をしていくということになると思います。 今、具体的に地域での説明では、リニア開業後になりますというようなお話もさせてきていただいてはおりますけれども、それではちょっと遅いのかなという印象も持っておりますので、今後の進捗の状況を見ながら検討させていただきたいと思います。 ○議長(大堀寿延君) 8番・吉村浩平君。 ◆8番(吉村浩平君) ということは、これからしっかり交渉していただいて、そこが曲がるような交差点になってしまっては本当に意味がないので、しっかりと交渉していただいて、早期に開通の計画が実現するようにお願いしたいと思います。お願いしておきます。 それでは、続きまして小川町の通りについてお尋ねさせていただきます。 市道中津485号線が、北野側からの進入路から小川町を通り桃山方面へ抜ける道路の利便性を考えるときに、10年ほど前に2車線化が完成しております四ツ目川左岸道路を延伸して、市道中津485号線から続く道路と接続することによって、利便性がかなり向上すると思われますけれども、道路延伸の検討はありますでしょうか、伺います。 ○議長(大堀寿延君) リニア都市政策部長・山本高志君。 ◎リニア都市政策部長(山本高志君) 将来のまちづくりを見据えて計画しております都市計画道路網に、ご質問のありました道路は含まれておりません。したがいまして、現時点では検討はしていないという状況でございます。 ○議長(大堀寿延君) 8番・吉村浩平君。 ◆8番(吉村浩平君) 現在は入っておらないということでございますが、将来、交通量がふえたり、またあすの佐藤議員の質問にもあるようですけれども、小川町あたりの開発といいますか、そちらのほうも全体的な均衡のある開発という意味では順番に出てくるかと思いますので、また検討をお願いしたいと思います。 それでは、続きまして次の質問に入ります。 中津高校の裏手の市道中津190号線、そして中津191号線の接続についてお尋ねをいたします。 市道中津190号線の開通では、中津高校の生徒の利便性や、住民の利便性がどうアップされたかお伺いします。 ○議長(大堀寿延君) 基盤整備部長・柴田寛史君。 ◎基盤整備部長(柴田寛史君) 道路幅員が広がったことにより、車両通行が可能となった区間や、全線で車両のすれ違いも容易になりまして、歩行者への安全性も向上したと考えております。
    ○議長(大堀寿延君) 8番・吉村浩平君。 ◆8番(吉村浩平君) 市道190号線の開通では、中津高校の生徒の利便性、住民の利便性がどうアップしたかということについては、今言われたことになると思いますので、2番のほうに行きます。 市道191号線が市道中津190号線へ接続することにより、中津高校の生徒の通学の安全性、利便性のアップはどの程度図られると考えておられますか。 ○議長(大堀寿延君) 基盤整備部長・柴田寛史君。 ◎基盤整備部長(柴田寛史君) 市道中津191号線の幅員を広くし、手すり等を整備することで、中津高校生徒の通学路としての安全性が高まると考えております。 ○議長(大堀寿延君) 8番・吉村浩平君。 ◆8番(吉村浩平君) そのとおりでございまして、これも地元からはかなり前から要望があると聞いておりますので、ぜひとも早期に実現していただきたいんですけれども、その意味で、この接続の早期実現の展望はいかがでしょうか。 ○議長(大堀寿延君) 基盤整備部長・柴田寛史君。 ◎基盤整備部長(柴田寛史君) 中津190号線につきまして、平成30年9月に完成しておりますので、今後、中津191号線の整備に向けまして地元と協議を始める予定でございます。以上です。 ○議長(大堀寿延君) 8番・吉村浩平君。 ◆8番(吉村浩平君) 先ほど申しましたけれども、地元からはかなり前から要望があるということを聞いてますので、早急にまた地元と調整をお願いしたいと思います。 それでは次に入ります。6番の、今度は子野の国道19号のガソリンスタンドの交差点の話でありますが、ここの十字路化についてお尋ねをさせていただきます。 子野区、17区からの要望も出されている案件でもあります。国道19号の、ガソリンスタンドのある交差点を十字路にすることで、駅方面から真っすぐに中山道方面に抜けていく道路の実現のための方策を検討されておられると思いますが、その状況はいかがでしょうか。 ○議長(大堀寿延君) 基盤整備部長・柴田寛史君。 ◎基盤整備部長(柴田寛史君) 地蔵堂交差点の十字交差点化に向け、関係機関との事前協議は完了し、中山道までの区間の土地所有者の方との交渉を現在行っております。以上です。 ○議長(大堀寿延君) 8番・吉村浩平君。 ◆8番(吉村浩平君) 既に土地所有者との交渉に入っておるということでございますので、早期の実現をこちらもお願いするとともに、この道路が中山道まで伸びて接続することへの効果というものは、どのようなものがあると把握されておられますか。 ○議長(大堀寿延君) 基盤整備部長・柴田寛史君。 ◎基盤整備部長(柴田寛史君) 中山道に隣接する地域の皆さんの国道19号へのアクセスが容易となり、交通の利便性が向上すると考えております。 ○議長(大堀寿延君) 8番・吉村浩平君。 ◆8番(吉村浩平君) そのとおりでございますので、ぜひともまたお願いしたいと思います。 それでは、続いて7番のほうに入ります。 市役所から旧国道19号、今の市道中津100号線でございますが、こちらへつながる交差点を十字路化して、中津川に沿って北へ延伸することを検討できないかというお尋ねでございます。将来、都市間連絡道路に接続することにより、リニア駅方面から市役所へのアクセスもこれにより向上すると思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(大堀寿延君) リニア都市政策部長・山本高志君。 ◎リニア都市政策部長(山本高志君) 平成28年度に都市計画道路の見直しを行いまして、ご提案のルート近くで計画されておりました都市計画道路を廃止したという経緯がございまして、現在のところ延伸の計画というのは検討していないところでございます。 ○議長(大堀寿延君) 8番・吉村浩平君。 ◆8番(吉村浩平君) 現在は計画にないということでございますが、また将来的にこういったことも必要になってくることも考えられますので、ちょっと頭に入れていただきまして、よろしくお願いしたいと思います。 続いて8番、その他の路線・交差点などについてということでございますが、その1番目に新町の複合施設の計画地の利便性の向上のためには、レジストロ通りからのアクセス道路が必要であろうと思いますが、その見通しをお伺いしたいと思います。 ○議長(大堀寿延君) 政策推進部長・伊藤雅志君。 ◎政策推進部長(伊藤雅志君) 平成31年度、中心市街地に市民の交流と回遊の拠点となるにぎわい創出施設の整備に向けて、実施計画の作成に取り組むところとしており、施設の機能や設備、構造、管理運営の方法のほか、動線を含めた敷地内のあり方についても検討してまいります。以上です。 ○議長(大堀寿延君) 8番・吉村浩平君。 ◆8番(吉村浩平君) 検討に入っているということでございますので、ぜひとも私としてはレジストロ通りからのアクセスがあると、かなりの利便性向上になると思いますので、正面の新町側からももちろんですけれども、そちらからの検討もしっかりとしていただきたいと思いますので、お願いいたします。 最後に2番ということで、その他担当部として現在注視している、または将来改修の可能性のある道路などがあればお願いしますというふうに書いてありますけれども、例えば、市役所から今度は逆に国道19号の方面へ出ようとしたとき、皆さん通っていますのでご存じだと思いますけれども、非常に出にくい、どこから行っても非常に出にくい状態でございますので、そのことなんかもありますけれども、そういったことがもしあればお答えいただけるとありがたいと思います。 ○議長(大堀寿延君) 基盤整備部長・柴田寛史君。 ◎基盤整備部長(柴田寛史君) 先ほどのご質問にありました路線でございますけれども、中津110号線の桃山大橋から西側の都市計画道路、本町後洞線は中津川市市街地から市民病院、中部総合車両基地、リニア岐阜県駅、西部テクノパークを経由し恵那市を結ぶ都市間連絡道路の一部として、また青木斧戸線とともに市街地の環状道路として整備が必要と考えている路線でございます。以上です。 ○議長(大堀寿延君) 8番・吉村浩平君。 ◆8番(吉村浩平君) 今お答えいただいたように、まだまだいろいろなところが今後また整備の必要になるところも出てくると思いますので、その都度しっかりと計画をしていただいて、今上げたところのほかにまた検討いただければありがたいと思いますが、今言いました平成31年度の主要な取り組みの中にも見られますように、今後の中津川市の発展のためには現存の市街地の都市計画であったり、道路行政が大変重要になってくると思いますので、リニアのまちづくりに向けた今市街地のインフラ整備というものを継続的、あるいは計画的に実施することをお願いしまして、私の一般質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(大堀寿延君) これにて、8番・吉村浩平君の一般質問を終結いたします。 以上で、本日予定いたしました市政一般に関する質問を終結いたします。 これをもって本日の日程は全て終了いたしました。 本日はこれにて散会いたします。どうもご苦労さまでございました。  午後3時45分散会 ――――――――――――――――――――――会議録署名議員 中津川市議会  議長   大堀寿延         署名議員 鈴木雅彦         同    鈴木清貴...