中津川市議会 > 2014-06-12 >
06月12日-03号

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  1. 中津川市議会 2014-06-12
    06月12日-03号


    取得元: 中津川市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-07-25
    平成26年  6月 定例会(第3回)平成26年第3回中津川市議会定例会会議録(第3号)========================= 平成26年6月12日(木)午前10時開議◯議事日程第 1        会議録署名議員の指名第 2        市政一般に関する質問 ――――――――――――――――――――――◯本日の会議に付した案件日程第 1 会議録署名議員の指名日程第 2 市政一般に関する質問質問順序質問事項質問者発言所 要時間81.農業振興施策について粥川茂和40分91.公立病院改革と今後のあり方について伊佐治由行40分101.「子どものいじめ」「大人のいじめに」について 2.リニアを活かしたまちづくり-観光振興について勝彰25分111.子ども・子育て支援制度について櫛松直子30分121.「中津川市における戦後70年を迎える」ことについて 2.「特定外来植物」について佐藤光司30分131.中津川市の多様な地域資源の活用について松浦高春20分 ――――――――――――――――――――――◯出席議員 24名   1番        牛田敬一君   2番        吉村浩平君   3番        岡崎隆彦君   4番        柘植達樹君   5番        勝  彰君   6番        田口文数君   7番        櫛松直子さん   8番        吉村卓己君   9番        大堀寿延君  10番        原 昌男君  11番        深谷明宏君  12番        三浦八郎君  13番        粥川茂和君  14番        吉村俊廣君  15番        深谷 勲君  16番        鈴木雅彦君  17番        鈴木清貴君  18番        松浦高春君  19番        鷹見憲三君  20番        伊佐治由行君  21番        吉村久資君  22番        片桐光朗君  23番        佐藤光司君  24番        楯 公夫君 ――――――――――――――――――――――◯欠席議員 なし ――――――――――――――――――――――◯法第121条により出席した者  市長         青山節児君  副市長        大井久司君  教育長        大井文高君  理事         丸山裕章君  総務部長       田立三博君  企画部長       島崎保人君  定住推進部長     渡邊好夫君  健康福祉部長     早川和子さん  生活環境部長     曽我和幸君  農林部長       鈴木治佐久君  商工観光部長     成瀬博明君  文化スポーツ部長   原 益彦君  基盤整備部長     渡邊弘孝君  水道部長       塚田一義君  病院事業部長     市岡 清君  坂下総合事務所長   氷室 茂君  福岡総合事務所長   内木良治君  坂本事務所所長    梅本真人君  消防長        中島孝彦君  教育委員会事務局長  勝 宏児君  市長公室長      西尾謙二君  行政管理課長     伊藤和通君 ――――――――――――――――――――――◯議会事務局職員出席者  事務局長       齊藤信広君  書記         廣瀬公二君  書記         安田充孝君  書記         嶋崎雅浩君  書記         西尾隆秀君 ――――――――――――――――――――――  平成26年6月12日(木曜日)  午前10時00分開議 ―――――――――――――――――――――― ○議長(深谷勲君) おはようございます。 これより本日の会議を開きます。 ―――――――――――――――――――――― △諸般の報告 ○議長(深谷勲君) 日程に入るに先立ち、事務局長に諸般の報告をさせます。 ◎議会事務局長(齊藤信広君) 報告いたします。 地方自治法第121条の規定により、議長から説明のため出席を求めた説明員、並びにその委任、または嘱託により出席する旨の報告のありました者は、市長事務部局におきましては市長以下19名、教育委員会事務部局におきましては教育長以下2名、消防本部におきましては消防長であります。 以上でございます。 ―――――――――――――――――――――― △日程第1  会議録署名議員の指名 ○議長(深谷勲君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。 会議録署名議員は、会議規則第119条の規定により、議長において   20番・伊佐治由行君   21番・吉村久資君を指名いたします。 ―――――――――――――――――――――― △日程第2  市政一般に関する質問 ○議長(深谷勲君) 日程第2、市政一般に関する質問を行います。 順次発言を許します。13番・粥川茂和君。  〔13番・粥川茂和君質問席に着く〕 ◆13番(粥川茂和君) それでは、早速質問をさせていただきたいと思います。 国はまたしても農業政策を変更しまして、今年度からは米価変動補填交付金を廃止しました。 また、来年になりますと、所得補償制度も廃止した上で、新たに日本型直接支払制度を創設いたしまして、従来の農地・水・環境保全交付金を増強するというような骨子でございます。 しかし、これらの政策は、農地の維持管理や機能の向上に関する費用を補填するものでございまして、農家所得の確保に直接つながるものではないということでございます。我々中山間地域は気温や水温、また農地の肥沃度、それから田んぼ1枚当たりの面積、どれ一つをとりましても米の栽培条件としては悪くて、岐阜県が生産調整のために面積を算出する基礎としております収穫量10ヘクタール当たり520キロにははるか及ばない400キロ以下、また400キロ程度の地域が多くあるのが現状でございます。 したがいまして、当市では、農地集積による農業の大型化だけでは、安倍内閣が言う農業成長産業のようなところにまではとてもおぼつかず、農地を守ることも困難な状況でございます。 したがって、担い手組織が農業を業として経営可能な環境づくりをすることが大切でございまして、このような状況で行政も支援をして、地域の特性を生かすべく関係者が知恵を絞る必要がございます。 そこで今回は、当市における実効性のある農業施策につきまして具体的な議論を行うべく質問をさせていただきたいと存じます。 早速、具体質問に入ります。 大きな1番目の質問でございますが、地域農業振興計画の取りまとめ状況についてお伺いをしたいと思います。 まず、その事務の進行状況についてお伺いをいたします。 ○議長(深谷勲君) 農林部長・鈴木治佐久君。 ◎農林部長(鈴木治佐久君) 中津川市農業振興ビジョンは、地域で提案された事業等を市の理念に基づき、市の主導で組み立て、現在コンサルタントにまとめさせているところでございます。 ○議長(深谷勲君) 13番・粥川茂和君。 ◆13番(粥川茂和君) 市の理念に基づき、市の組み立てというふうなご答弁でございましたが、まずお伺いします。 市の理念というのはどのようなことでしょうか。 ○議長(深谷勲君) 農林部長・鈴木治佐久君。 ◎農林部長(鈴木治佐久君) 中津川市農業振興ビジョンの基本理念であります安全・安心な食の提供、活力ある農業・農村づくりでございます。 ○議長(深谷勲君) 13番・粥川茂和君。
    ◆13番(粥川茂和君) 極めて抽象的でございますが、ここで議論を深めておりますと時間がないので、きょうはこれにとどめます。 もう1つ、市の主導による組み立て、そういう内容でございましたが、これも具体的にお答えいただきたい。 ○議長(深谷勲君) 農林部長・鈴木治佐久君。 ◎農林部長(鈴木治佐久君) 各地域からのビジョンの内容を精査しながら、実施計画を組み合わせ、市で事業メニューを組み立てています。以上です。 ○議長(深谷勲君) 13番・粥川茂和君。 ◆13番(粥川茂和君) 市の事業メニューですね。はい、わかりました。 次へ行きます。 地域への報告ですね。地域から出していただいたわけですから、当然地域にフィードバックが必要だと思いますけれども、地域への報告について、どのように考えていらっしゃいますか。 ○議長(深谷勲君) 農林部長・鈴木治佐久君。 ◎農林部長(鈴木治佐久君) 中津川市総合計画の実施計画と地域で議論していただきました内容の整合を図った上で、10月から11月に検討委員会へフィードバックすることを考えております。 ○議長(深谷勲君) 13番・粥川茂和君。 ◆13番(粥川茂和君) またしてもよくわかりませんが、総合計画との整合とはどういうことでしょう。 ○議長(深谷勲君) 農林部長・鈴木治佐久君。 ◎農林部長(鈴木治佐久君) 市の基幹となります総合計画との方向性を合わせることでございます。 ○議長(深谷勲君) 13番・粥川茂和君。 ◆13番(粥川茂和君) 総合計画との方向性を合わせるということは、総合計画を優先するのであるのか、それから地域の議論、地域の計画内容を優先するのであるのか、どっちなんですか。 ○議長(深谷勲君) 農林部長・鈴木治佐久君。 ◎農林部長(鈴木治佐久君) 市の方向性を示す大枠の計画が総合計画だというふうに認識しておりますので、地域計画と実施計画の整合性を今図っておるという状況でございます。どちらが上とか下とかいう問題ではございませんで、市の総合計画の基本方針に基づきまして実施計画を作成しますので、地域から提案された事業メニューと整合性を図っていくということでございます。 ○議長(深谷勲君) 13番・粥川茂和君。 ◆13番(粥川茂和君) そもそも農業ビジョンを地域に示して、地域の特性に合った計画を立ててくださいというのが事の始まりだったわけです。そのころに計画があったかどうかわかりませんが、総合計画の実施計画というのは後から出たわけですね。それと整合性を図るということは、どちらを優先するじゃないというふうなお答えですが、何のために地域に出していただいたんやということになるんですね。地域で出たものを、仮に総合計画の実施計画との整合性が悪いからといって、これはできませんと言ったら、地域議論をほごにすることになるわけですよ。これはどう考えるんですか。 ○議長(深谷勲君) 農林部長・鈴木治佐久君。 ◎農林部長(鈴木治佐久君) 地域の議論を拒否するわけではございません。どのように事業化できるかの調整を図っているところでございます。また、市のビジョン策定前に地域での課題の検討ですとか、取り組む事業メニュー、こうしたものを精査してビジョンが作成されておればよかったのですが、それが作成されていなかったものですから、地域での検討をお願いしたというものでございます。 ○議長(深谷勲君) 13番・粥川茂和君。 ◆13番(粥川茂和君) この問題もここまでにしておきましょう。改めて総合計画の実施計画が出た段階で、また話をしたいと思います。 次に、大きな1番の3番目の質問に入りたいと思います。 地域から出た計画の内容を確認や見直しをするというふうなことを従前からおっしゃっておりますが、そのための地域とのやりとりというのは行われているのかいないのか、お伺いしたい。 ○議長(深谷勲君) 農林部長・鈴木治佐久君。 ◎農林部長(鈴木治佐久君) 各地域から事業計画書が提出されました平成25年6月以降は、地域の検討委員会とのやりとりは行っておりません。平成25年度は、地域から提出されました計画内容の確認と見直し、集計を総合事務所と行いました。 ○議長(深谷勲君) 13番・粥川茂和君。 ◆13番(粥川茂和君) 総合事務所の農務担当も、それから所長も、当時計画にかかわった職員が全て今そのままの状態でいるとは考えられませんが、それでも総合事務所とのやりとりだけで内容が確認できたわけですね。 ○議長(深谷勲君) 農林部長・鈴木治佐久君。 ◎農林部長(鈴木治佐久君) 地域での検討会の内容を総合事務所が把握しておりますので、可能でございます。 ○議長(深谷勲君) 13番・粥川茂和君。 ◆13番(粥川茂和君) 可能であればそれにこしたことはありませんので、それはいいと思いますが、今後、地域とのやりとりで、どんどんその内容を精査して膨らませていくということは必要であるというふうに思いますので、お願いしたいと思います。 続いて、4番目の質問に入ります。 今年度、この地域の計画に基づいて実施した事業があるというようなお話を聞いたことがありますが、具体的にはどんな事業でしょうか。 ○議長(深谷勲君) 農林部長・鈴木治佐久君。 ◎農林部長(鈴木治佐久君) 新たに事業化しました市単独の事業の主なものとしましては、集落営農法人等への防草シート等の補助でございます。 それから、鳥獣害対策としまして、昨年度から実施の狩猟免許取得補助を今年度から1人当たり3万円上乗せをしまして、16万円の助成としました。 また、県の環境税を活用し、鳥獣被害防止環境保全活動事業実証実験、これは手賀野地区でございますが、これを行う予定でございます。 そのほかに農産物販売所の整備等の検討委員会を設置し、意見の集約を図る予定でございます。 ○議長(深谷勲君) 13番・粥川茂和君。 ◆13番(粥川茂和君) 防草シートの補助につきましては、後ほどお伺いしたいと思います。狩猟免許も同様でございます。わかりました。 それでは、大きな2問目の質問に入りたいと思います。 当市の地域農業振興施策についてでございます。 まず、現行ですね、当市の今年度事業における財政内訳と申しますか、今年度、当市の農業施策にかかわるところの当市の財源ですね、国の財源もある、県の財源、補助もあると思いますけど、当市の財源、国に対してどうだ、全体に対してどうだという意味でございますが、お答えいただきたいと。 ○議長(深谷勲君) 農林部長・鈴木治佐久君。 ◎農林部長(鈴木治佐久君) 平成26年度当初予算の重立った事業でございますが、集落ぐるみで地域営農体制の維持と実践活動を推進する中山間地域等直接支払推進事業は3億3,329万5,000円。岐阜県全体の約3分の1が中津川市の取り組みとなっております。 次に、集落営農組織への機械導入や新規就農者への支援を行う農地担い手対策事業は2,844万5,000円でございます。 電牧柵やワイヤーメッシュ等の設置を行う鳥獣害対策推進事業は344万円です。 また、飛騨牛の優良な雌牛を確保する畜産振興対策事業は234万円です。 この4事業の総額3億6,752万円、国費は1億7,398万2,000円で、率といたしましては48 %、県費につきましては9,666万2,000円で、率にしまして26%、市費でございますが9,529 万9,000円、率としまして26%となります。 ○議長(深谷勲君) 13番・粥川茂和君。 ◆13番(粥川茂和君) そうすると、総じて、県と市は各事業に同様な割合で予算を押さえておるというように聞こえましたが、このうち市が予算をつけていない事業もあるやろうと思いますし、また市単独の事業等があると思いますが、市単独の事業というのは、主にどんなもので、いかほど。 ○議長(深谷勲君) 農林部長・鈴木治佐久君。 ◎農林部長(鈴木治佐久君) 市の単独事業でございます。 農地担い手対策事業の中の主なものでは、農業生産団体等への農業生産方式や販売方式を確立するために補助する提案型農業実践事業というのがございます。 それから、市外から転入した新規就農希望者へ研修期間中の住宅費を助成する新規就農者住居助成事業、それから法人集落営農組織が防草シート等を設置する場合に補助する畦畔管理省力化事業がございます。 また、鳥獣害対策推進事業の中では、侵入防止柵の設置に対する各農事改良組合への補助及び地域協議会への事務費が市単独事業となっております。 ○議長(深谷勲君) 13番・粥川茂和君。 ◆13番(粥川茂和君) それでは、逆に市予算ゼロの、まず国・県の事業ありきという、そういう事業がありましたら。 ○議長(深谷勲君) 農林部長・鈴木治佐久君。 ◎農林部長(鈴木治佐久君) 市の持ち出しゼロという事業でございますが、農地担い手対策事業の中の主なものでは、担い手農家が農業機械、施設を購入する際に補助する経営体育成支援事業、それから満45歳未満の新規就農者へ交付する青年就農給付金事業、土地所有者が園芸作物で新規就農する者へ農地を貸したときに交付する就農支援協力金事業、集落農地を守る営農システム確立事業、これらが10分の10の補助事業でございます。 ○議長(深谷勲君) 13番・粥川茂和君。 ◆13番(粥川茂和君) そういう状況を、今までかかってお聞きしたわけでございます。 次に、2の2つ目の質問でございます。 それでは、国・県の補助事業に対する当市の上乗せ補助事業というのは、そういう理念のもとにあるわけですけれども、その当市の上乗せ補助に対する考え方をお伺いしたいと思います。 ○議長(深谷勲君) 農林部長・鈴木治佐久君。 ◎農林部長(鈴木治佐久君) 中山間地域の農業は、平たんで大規模な農業地帯に比べ農作業の効率が悪いことや収益性が低いことなどの課題があり、ハンデを是正するため、予算の範囲内で補助金の上乗せ補助をする必要があり、市の交付要領に基づき交付しております。事業の公益性や受益者範囲等を考慮して対象事業を選定しております。 また、国庫補助事業に関しましては、県の上乗せ補助の考え方や事業目的等により判断をしております。 ○議長(深谷勲君) 13番・粥川茂和君。 ◆13番(粥川茂和君) 補助制度の理念というのを今お答えいただいたように思うんですけれども、そういう中山間ハンデを克服するために補助制度があるということであるとすればですよ、国・県が補助するものについては、すべからく市も上乗せ補助をするということになると思いますけれども、そうしない場合はあるんですか。 ○議長(深谷勲君) 農林部長・鈴木治佐久君。 ◎農林部長(鈴木治佐久君) はい、上乗せしない場合もございます。 ○議長(深谷勲君) 13番・粥川茂和君。 ◆13番(粥川茂和君) まさに、さっきおっしゃった農機の導入事業、上乗せなしでしたね。はい、わかりました。 じゃあ、3番目。 同様に、制度資金の利息補填に対する考え方をお伺いしたいと思います。 ○議長(深谷勲君) 農林部長・鈴木治佐久君。 ◎農林部長(鈴木治佐久君) 農業は、他産業に比べ自然条件によるリスクが高く、また経営基盤も非常に弱い状況であります。そのため、生産基盤の整備や経営規模の拡大等に必要なものに利子補給を行っております。 ○議長(深谷勲君) 13番・粥川茂和君。 ◆13番(粥川茂和君) 補助金制度と利子補給の制度に対する考え方は、余り変わらないというか、ほとんど同じということでございます。しかし、やはり、恐らく利子補給がない制度資金もあると思いますが、いかがですか。 ○議長(深谷勲君) 農林部長・鈴木治佐久君。 ◎農林部長(鈴木治佐久君) 利子補給する対象事業が5事業ございますが、事業内容により、全額利子補給するものから貸付利率の10分の1までという状況でございます。 ○議長(深谷勲君) 13番・粥川茂和君。 ◆13番(粥川茂和君) ゼロはないということですね、それじゃあ。 ○議長(深谷勲君) 農林部長・鈴木治佐久君。 ◎農林部長(鈴木治佐久君) ただいま申し上げました資金の関係でいいますと、5事業と申しました、担い手支援資金、企業化資金、農業関連資金、農業経営基盤強化資金、こういったものにつきましてはゼロはございません。 ○議長(深谷勲君) 13番・粥川茂和君。 ◆13番(粥川茂和君) 補填がないということは、農業者がハンデを克服するのを手伝わないということですよ。手伝わないということは、農業者が設備投資や何かをするのに重大さを十分理解していないということになると思うんですけれども、これは財政の面もある話ですので、きょうの終盤に企画部長にもお伺いしたいと思いますけれども、金がないと言うと、どうしても現場は萎縮して、利子補給をしたい事業があっても言えない、そんなようなことがあっては困りますので、また改めてお伺いしたいと思います。 続いて、大きな3番目の質問に入ります。 そういう状況下にあって、当市がやるべきことについて、まずお伺いしたいと思います。 当市の農業で課題として認識をしておるということについて、どう捉えているかをお伺いしたいと思います。 ○議長(深谷勲君) 農林部長・鈴木治佐久君。 ◎農林部長(鈴木治佐久君) 課題としましては、農業従事者の高齢化、後継者不足、耕作放棄地や有害鳥獣による被害の増加、圃場整備した農地や用排水路など、農業施設の老朽化、新規就農者及び集落営農組織の育成強化のおくれ等々が、中津川市の農業振興の課題と認識しております。 ○議長(深谷勲君) 13番・粥川茂和君。 ◆13番(粥川茂和君) 早口でよくわかりませんでしたが、これというのは、認識の違いといいますか、考え方の違いかもわかりませんが、私は、こういう事柄は当市の問題やと思うんですね。私が聞いたのは課題でありまして、問題を構成する、問題の要素となっている、それが課題じゃないかということを思うわけで、そういう意味合いから質問したいと思います。 みなし法人、もしくは担い手組織ですね、今、農地施策が国策でもって進められておるわけですけれども、その担い手組織、もしくはみなし法人が集積している農地の割合、どれだけ集積してあるかということをお伺いしたいと思います。 ○議長(深谷勲君) 農林部長・鈴木治佐久君。 ◎農林部長(鈴木治佐久君) 平成26年5月時点でございますが、法人と営農組合の数が41組織、集積率は10.7%でございます。 ○議長(深谷勲君) 13番・粥川茂和君。 ◆13番(粥川茂和君) この10.7%というのは、どのように理解をしていらっしゃいますか。高いの か低いのかちょうどいいのか。 ○議長(深谷勲君) 農林部長・鈴木治佐久君。 ◎農林部長(鈴木治佐久君) 10.7%でございますが、販売権を有する、販売権を有すると申しますと 利用権設定等をしておるということでございます、それが15組織の集積率でありまして、1組織で約20ヘクタールの集約化に取り組まれております。こうしたことは、地域の農業のリーダー役として評価をしておるものでございます。 ○議長(深谷勲君) 13番・粥川茂和君。 ◆13番(粥川茂和君) 当市の課題としてですよ、農地集積というのは国策なんですよ。国の政策のトレンドなんですね。農地集積をして、高齢者農家の土地を集めて大型化して、効率よくして、競争力のある農業にしようというんですよ。それができるかどうかは今後の課題ですけどね。そういう中にあって、10. 7%は高いのか低いのか、どう思うということをお伺いしたい。 ○議長(深谷勲君) 農林部長・鈴木治佐久君。 ◎農林部長(鈴木治佐久君) 地域の集落営農組織のご努力は認めて、10%は非常にご努力いただいておると思いますが、10.7%が高いかといえば、私自身は低いというふうに思っております。 ○議長(深谷勲君) 13番・粥川茂和君。 ◆13番(粥川茂和君) 多くは申しませんが、そういうことでございます。 続いてお伺いします。 中山間の交付金ですね。中山間も協定が必要でございますけれども、中山間の協定率、協定率という表現が正しいかどうかわかりませんが、いかほどかお伺いします。 ○議長(深谷勲君) 農林部長・鈴木治佐久君。 ◎農林部長(鈴木治佐久君) 中山間地域等直接支払制度の平成26年3月末現在の協定数でございますが、135でございます。それから、協定につきましては傾斜率等の要件があり、また個人協定も可能でございますので、分母がちょっと確定できません。協定率の算出はできませんが、協定面積を農振農用地面積で割ったカバー率としましては50.3%になります。 ○議長(深谷勲君) 13番・粥川茂和君。 ◆13番(粥川茂和君) これも同様に、50.3%というと、分母がそういうことです、わかります、そ れはわかるんですけど、乱暴に言って半分しか協定していないということですよ。中山間の交付金たるや、使途によっては担い手組織の育成とかいろいろにすごく有効な交付金なんですけれども、50.3%のカバ ー率をどう評価した。先ほどと同様な質問でございます。 ○議長(深谷勲君) 農林部長・鈴木治佐久君。 ◎農林部長(鈴木治佐久君) 協定締結面積でございますが、これは県下最大でございます。集落ぐるみで取り組んでいただいた結果と評価しております。 ○議長(深谷勲君) 13番・粥川茂和君。 ◆13番(粥川茂和君) どうしてそう答弁がこうなんでしょうね。 私は、50.3%はどう思うかということを聞いているんですよ。先ほど3分の1とおっしゃいましたね 。岐阜県の3分の1の予算を当市で使っていると。県下ではすごいですよ、県下ではね。県下ではすごいですけれども、県下の情勢を鑑みてなんて言っておる場合じゃないんです。当市の50%はどう思う。低いのか高いのか、ちょうどいいのか。 ○議長(深谷勲君) 農林部長・鈴木治佐久君。 ◎農林部長(鈴木治佐久君) こうした中山間地域の農業の作業効率の悪い地域におきましては、中山間地域の直接支払制度と大変有効な制度でございます。できれば100%にもっていきたいのでございますが、地域のご事情もございますので、引き続き制度の普及に努めてまいりたいというふうに思っております。 ○議長(深谷勲君) 13番・粥川茂和君。 ◆13番(粥川茂和君) 高い低いということは、公僕として言えないんでしょうかねえ。まあ、そのことはいいです。 いいですが、高い低いの判断ができない一つの要因に、私は地域ごとにカバー率がわかっていないんじゃないかと思うんですよ。例えば、川上は何ぼじゃ、坂下は何ぼじゃ、神坂は何ぼじゃ、そう地域ごとにわかっていれば、地域ごとの状況も鑑みて、これはいいと判断ができるし、悪いとも判断ができると思うんですね。地域ごとの状況は把握していらっしゃいますか。 ○議長(深谷勲君) 農林部長・鈴木治佐久君。 ◎農林部長(鈴木治佐久君) 地域ごとの協定されておる協定数及び面積は把握しております。 ○議長(深谷勲君) 13番・粥川茂和君。 ◆13番(粥川茂和君) カバー率も把握していらっしゃいますね、そうすると。 ○議長(深谷勲君) 農林部長・鈴木治佐久君。 ◎農林部長(鈴木治佐久君) 先ほど申しましたように、中山間の直接支払、平らなところでは対象になりませんので、農振農用地であっても対象とならないため、カバー率というのは少し乱暴な、先ほど答弁をしたわけですけど、全体の農振農用地を分母にして協定の面積を割ったということでございますので、地域ごとにこれをやろうとしますと少し無理があるということで、現在カバー率というのは出しておりません。 ○議長(深谷勲君) 13番・粥川茂和君。
    ◆13番(粥川茂和君) 市長、副市長、理事に後ほどお伺いしますが、何をか言わんやです。 農業施策というのは、どの施策もそうでしょうけれども、まず現状がどうなっているかというのを、まず前提でいろいろ策をめぐらせるというふうに思いますけれども、まずその現状がどうもまだはっきり見えていないような気もいたしますので、またその件については後ほどお伺いしたいと思います。 では、大きい3番の2つ目の質問に移りたいと思います。 いろいろ課題が見えてきましたね。見えてきたし、課題として認識もしていらっしゃいました。これらを解決する施策として、行政にできること、できないことがあると思いますが、今行っていることについて、代表的なものをお伺いしたいと思います。 ○議長(深谷勲君) 農林部長・鈴木治佐久君。 ◎農林部長(鈴木治佐久君) 課題を解決する施策といたしまして、市独自に就農支援セミナーの開催や鳥獣被害防止柵の設置への補助、狩猟免許取得の補助などを行っております。また、6次産業化につきましては、農業振興ビジョンに沿って進めています。以上です。 ○議長(深谷勲君) 13番・粥川茂和君。 ◆13番(粥川茂和君) 新規農業者と鳥獣害防止、それから鳥獣害防止の狩猟免許、それから6次産業ということでございます。これは代表的なもの、あとはいろいろあるんですね。代表的なものでありますが、何かちょっと、まあいいでしょう。 続いて、私のほうから質問します。 担い手組織の育成施策として、県は集落営農セミナーを募集していますね。これはご存じだと思いますけれども、市はこれについて何をやるんですか。 ○議長(深谷勲君) 農林部長・鈴木治佐久君。 ◎農林部長(鈴木治佐久君) 岐阜県の就農営農セミナーのPRですとか、参加募集を市は行っております。 ○議長(深谷勲君) 13番・粥川茂和君。 ◆13番(粥川茂和君) 農業施策について、国や県の事業に乗っかって進めるということも大変重要だと思いますが、PRや参加募集をやっていただいておるということですが、じゃあ、今月たしか予定は26日でしたっけ、今のところ参加希望者は何人いるか、お伺いしたいと思います。 ○議長(深谷勲君) 農林部長・鈴木治佐久君。 ◎農林部長(鈴木治佐久君) 開催予定日は6月27日でございまして、県に確認しましたところ、6月11日現在で19名でございます。 ○議長(深谷勲君) 13番・粥川茂和君。 ◆13番(粥川茂和君) これは恵那管内で19名ということですから、恐らく中津が大部分を占めておると思います。この19名の内訳まではお伺いしませんが、これらのPRや参加募集について、出先事務所の農務担当者の役割というのは明確にされておるんでしょうか。 ○議長(深谷勲君) 農林部長・鈴木治佐久君。 ◎農林部長(鈴木治佐久君) 総合事務所の農林担当者にも、このセミナーの参加につきまして情報提供をし、取りまとめをしておるところでございます。 ○議長(深谷勲君) 13番・粥川茂和君。 ◆13番(粥川茂和君) はい、わかりました。 続いて、農地集積の促進も図らんといかんわけですよ。10.7%、高いとも低いともおっしゃいません でしたが、私は低いと思いますね。農地集積の推進を図るために、何を行っていくということをお考えですか。 ○議長(深谷勲君) 農林部長・鈴木治佐久君。 ◎農林部長(鈴木治佐久君) 今年度から始まります農地中間管理事業を有効に活用し、農家の相談等に対応し、農地集積の促進を図ってまいりたいというふうに考えております。 ○議長(深谷勲君) 13番・粥川茂和君。 ◆13番(粥川茂和君) 農地中間管理事業ですね、それしかしようがないですね。それしかしようがないと思いますが、それにつけても、じゃあその受け皿となる担い手の組織をどうするかとか、それから集積率を10.7%からどこまで上げるとかね、何年何月までにね、そういうような具体的な目標は設定をされて いらっしゃいますか。 ○議長(深谷勲君) 農林部長・鈴木治佐久君。 ◎農林部長(鈴木治佐久君) 農地中間管理機構からは、市へ業務委託されるものでございます。市は業務を行うのみでございまして、目標の設定は行いません。 ○議長(深谷勲君) 13番・粥川茂和君。 ◆13番(粥川茂和君) 私がお聞きしているのは、農地中間管理機構としての目標ではなくて、市が農業振興をやる、農業を守るために、市独自で設定する目標ですよ。例えば、総合計画の実践目標、それにそういう目標を掲げてあるかどうか、そういうことをお伺いしているわけです。 ○議長(深谷勲君) 農林部長・鈴木治佐久君。 ◎農林部長(鈴木治佐久君) 農地の集積と申しましても、農地を守っていけない農家の方が提供される土地、あるいは集落営農組織がこの一帯を、農地を集約して作業したほうが効率がいい、もろもろの要件がございますので、市のほうからそういった形で目標は設定しませんが、当然集落営農組織、あるいは個々で農地を守れない方のご相談を集約いたしまして、少しでも農地の集約化、作業効率が上がるような形で取り組んでいきたいというふうに思っております。 ○議長(深谷勲君) 13番・粥川茂和君。 ◆13番(粥川茂和君) そういう細かいことを聞くのがきょうの本意ではありませんので、きょうはそれ以上はお伺いしません。 次へ行きます。 後継者の問題でございます。 後継者の育成の施策については、どうお考えでしょうか。 ○議長(深谷勲君) 農林部長・鈴木治佐久君。 ◎農林部長(鈴木治佐久君) 新規就農者と同様に後継者育成は重要と考えております。生産基盤等を引き継がれますが、さまざまな支援が必要と認識しており、対策を検討していきたいというふうに思っております。 ○議長(深谷勲君) 13番・粥川茂和君。 ◆13番(粥川茂和君) このこともきょうの質問の本意ではございませんので、また9月にじっくりお伺いしたいと思いますが、聞き捨てならない言葉がきょうも出ました。きのうも誰か聞いていましたね。対策を検討するとかというふうな表現がございましたが、総務部長にお伺いしたいと思います。 検討という言葉はくだんのごとしでございますけれども、このことは進捗管理の対象事項になるかならないかということですが、いかがでしょう。 ○議長(深谷勲君) 総務部長・田立三博君。 ◎総務部長(田立三博君) 当然、進捗管理の対象となります。研究するというふうにお答えしたものについても、同様に進捗管理の対象となります。以上でございます。 ○議長(深谷勲君) 13番・粥川茂和君。 ◆13番(粥川茂和君) 農林部長、進捗管理の対象になるそうでございますけれども、よろしくお願いします。 続いて、草刈りの件についてお伺いしたいと思います。 先ほど防草シートの独自補助をやっておるということで大変楽しい、うれしい限りでございますけれども、これについて、防草シートの補助の内容を当初予算のときに私は聞き漏らしたんですけれども、補助の内容、それから敷設可能面積、こういうものがわかりましたらお答えいただきたい。 ○議長(深谷勲君) 農林部長・鈴木治佐久君。 ◎農林部長(鈴木治佐久君) 防草シートの補助でございますが、1組織当たり事業費の2分の1の補助で、50万円が上限でございます。以上です。 ○議長(深谷勲君) 13番・粥川茂和君。 ◆13番(粥川茂和君) そうすると、敷設可能面積はお答えいただけませんでしたが、50万円で2分の1というふうになると、100万円の事業が可能ということですね。100万円というと、防草シート1枚、1メーターの50メーター巻きが大体、くいと合わせて1万円ぐらいなんですね。そうすると、50平米掛ける100ですから500平米。500平米ばかという話なんですが、それでもないよりましの何とやらでございまして、このことは地域へ情報提供を行っていらっしゃいますか。 ○議長(深谷勲君) 農林部長・鈴木治佐久君。 ◎農林部長(鈴木治佐久君) 面積のことを落としましたので、防草シート、2個通すタイプでございますが、これでいきますと、50万円あれば3,500平米ほどできます。 それから、地域への周知でございますけれども、ことしから始まりました事業でございまして、集落営農組織等が対象となっておりますので、これから周知をしていきたいというふうに思っております。 ○議長(深谷勲君) 13番・粥川茂和君。 ◆13番(粥川茂和君) 3反5畝というと、田んぼののり面ですからね、中山間地ですから、田んぼの面積の大体3分の1がのり面として、3,500平米というと3反5畝、約1町歩の田んぼが防草シートで覆 える、そういうことになるんですね。これは、猪鹿無猿柵の下にも防草シートがいるし、電牧柵の下にも防草シートを張ったほうが効果的なんですが、そういうものにも対応できるということでしょうか。 ○議長(深谷勲君) 農林部長・鈴木治佐久君。 ◎農林部長(鈴木治佐久君) そういったものにも対象となります。 ○議長(深谷勲君) 13番・粥川茂和君。 ◆13番(粥川茂和君) そういうような課題解決のための事業がいろいろあるということでしょうが、いまだ地域は知らないことの大変多いというのが現実ではないかというふうに思います。私はここの質問で、たびたび地域への情報提供をする、また地域で地域の農業を考える組織が必要であるというふうなことを申しておりまして、その都度担当部長さんはおかわりになって、違う答弁をいただいておるんですけれども、きょうまた同じ質問をしたいというふうに思います。 こういった組織は、農業を守る、農業を考える組織が地域に必要ではないか、情報を流す組織が地域に必要ではないかというふうに思いますが、このことは農業委員会からも研究費が出ているんですよね。このことについて、今の部長さんはどうお考えですか。 ○議長(深谷勲君) 農林部長・鈴木治佐久君。 ◎農林部長(鈴木治佐久君) 情報提供をするのみでしたら、農事改良組合で十分かというふうに考えておりますが、やはり地域の農業に精通した農業委員さんといいますか、それから営農組合長さんという者も、名前として上げさせていただきますと、そういった地域の農業に精通した方が情報を提供するということが非常に大事だというふうに認識しておりますので、そういった組織につきましても今後検討させていただきたいというふうに思っております。 ○議長(深谷勲君) 13番・粥川茂和君。 ◆13番(粥川茂和君) ことしから転作カウントされるんですけれども、水田活用米というのがありまして、あさひの夢というのが、ウルチ米なんですけれども、飼料米としてカウントされるということがあるんですけれども、地域では知らないところも随分ありましてね。相変わらず額縁転作や休耕をやっておるところがあるんですよね。これは、まさにそういう組織がないために、こういう事象が起こっておるんです。 だから、農地を守るためには農地を使わないと守れない、なかなかね、というところがありますので、ぜひこの組織については積極的に、今年度中につくるというようなことを約束させるつもりはありませんが、これは水田農業再生協でも議論のあるところですので、市も事務局として出席をされておりますので、ぜひその席上で必要だというふうに主張をいただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(深谷勲君) 農林部長・鈴木治佐久君。 ◎農林部長(鈴木治佐久君) 再生協議会のほうの事務局でも市はございますので、積極的に提案をしていきたいというふうに思っております。 ○議長(深谷勲君) 13番・粥川茂和君。 ◆13番(粥川茂和君) そういうことでございますが、詳しくは9月定例会、9月は休もうと思ったんですけど、お伺いしたいと思います。 続いて、大きい3番の質問に入りたいと思います。 まず市長にお伺いしたいと思います。 こういった当市の状況に合わせた独自の事業も必要であると、もちろん国・県の事業も必要ですが、独自の事業こそがJA出自の青山色を出すということにもなるというふうに思いますけれども、市長が当市の農業に対しての思いを、施策にも生かしたいような思いがありましたら、簡単にお伺いしたいと思います。 ○議長(深谷勲君) 市長・青山節児君。 ◎市長(青山節児君) 簡単にはいかないつもりでおります。 今、本日の粥川市議の質問、農業振興施策、野球に例えますと150キロの直球でどんと提示をされた思いがしておりました。そして今、部長との質問、または答弁の中で聞いておりますと、粥川市議がやはりよくご存じな分野でございます。ストライクゾーンをいっぱいに使って、直球であり、変化球を投げ込まれました。全てがストライクだと思います。そして、答弁のほうでは、粥川市議の立場からすれば、やはり空振りであったり、凡打を繰り返しておるなあと、そんなふうに今聞いておったところです。 したがいまして、私はバックスクリーンへホームランを打ち込みたいという思いで今立ったわけでございますけれども、なかなかこれに至らないという難しさがございます。 したがいまして、先ほどカバー率が出ました。このことをやはりしっかりと押さえておきたい、これが実は中津川市の特色でございます。農業の特徴でございます。農地面積が県下で2番目という、大変農業という面積的な広さは持っておるわけでございますけれども、規模的に言いますと、大変小規模の農家が多い。また、中山間地が非常に多い中での点在をする農地、このことがカバー率の低さにつながっております。 これを、数字をもって、ここまでで何年までにどれだけにするということについては、この7年間ですか、担い手組織を立ち上げて今日ここに至るまで7年間のうちに、当市から5%ぐらいしか上がっていないと思います。このことは、全てやはり現在の中津川市の農業を物語る。このことは、農業をされる皆さんを、農地という感覚ではなくて、個人の財産という思いがやはり強いものがあると思います。 したがいまして、こうした状況の中でカバー率を今後さらに高めるということに対する難しさ、これはとりわけ西濃地域、または中濃地域と比べますと、比べものにならないほど、雲泥の差であるというふうに思っております。 したがいまして、10%台が一つの壁なのかなあと、この思いはございます。ですから、本日のこの6次産業は、当然これから大切なものになってくるわけでございますけれども、この6次産業に取り組む以前に、現在のこの農地を守る、このことがまず中津川市としては重要な施策になるかと思います。その施策については、今、部長がそれぞれのご質問に対して、回答をさせていただいた内容になるかと思います。 そして、農業を語ればいろいろな面から語ることができますが、やはりよく言われます、楽しくできるという農業の仕組みをつくるということも、これはある意味では新たな事業展開という形になるのではないか、この思いもございます。 今の農業は、どの地域でもそうでございますけれども、大半が農業の生産物の出荷額は多い。しかし、これは、米以外は大半が1次産業としての出荷でございます。その後の中津川市以外から購入をする食料品、これは中津川市でとれているものも実は非常に多いわけです。これが一旦市外に販売されまして、市外で加工をされて、中津川市がまた購入をする、中津川市の市民の皆さんが購入をする。このことは、実は大きなお金を生むところになるわけです。 したがいまして、地元で1次産品を加工できる、これがイコール6次産業の大きなヒントになっておるというふうに思います。今、地元ではクリを多くつくっていただいておるわけでございますけれども、多くのクリ、この地元で六十数店の菓子店がございます。これはまさに、ある意味では6次産業の先駆け的な取り組みになっておるわけでございますので、こうしたものを、これからさまざまな中津川市での生産可能な野菜、または果実、そうしたものを踏まえた中で6次産業を目指すということが、これからの新しい6次産業の展開につながっていく、私はそのように考えておるところでございますけれども、今の当面はやはり現状の課題をしっかりと解決する方向を打たなければならない、この思いで現在取り組んでおりますので、どうかよろしくお願いをしたいと思います。 ○議長(深谷勲君) 13番・粥川茂和君。 ◆13番(粥川茂和君) という思いを市長はいつも抱いて市政運営に当たっておられるということでございます。 そこで、副市長にお伺いしたいと思います。 当市の農地というのは、ほとんどが水田でございますね。農地を守るイコール水田を守るということになるわけですよ。そういう背景があって、農産物はどうかというと、例えば当市のトマトは桃太郎、京都市場を中心に出ておるんですね。ところが、恵那は麗華でしょう。名古屋市場中心なんですよ。そこで、当市はもう既に独自性があるんですよね、そういう意味でね。畜産でもそうです。恵那はあんまり盛んじゃないけど、中津川市はすごい盛ん、そういう独自性があるわけですよ。 そういうことを踏まえまして、今の市長の思いを受けて、副市長として、当市の農業のあり方の方向性や重要性、こういうことを関係部署に指示をするという役割も持っていらっしゃると思いますが、今の市長答弁をお聞きになってコメントがありましたら、お伺いしたいと思います。 ○議長(深谷勲君) 副市長・大井久司君。 ◎副市長(大井久司君) 大変いろいろとご指摘をいただきまして、ありがとうございます。 やはり地域の特色といいますか、そういったものを十分生かす必要があると思います。中津川市は中津川市の地域特性というものがございますので、今ご指摘いただいた、例えばトマトであるとか、飛騨牛であるとか、こういったものは当然特産品というような形で売り出しをしていくわけでございますが、1点、私が日ごろから各部に指示しておりますのは、データに基づいて仕事をしてくれということを言っておりますので、これははっきりとデータ分析をしないと、今までやってきた仕事だから継続してやるという、そういう形になります。したがいまして、それぞれの地域の特色をよく把握した上で必要な事業を行うと。これは、当然ご批判もいただくと思います。昨年まではこういった補助があったのに、ことしからないじゃないかといったようなご指摘もいただくかと思いますが、これはやはり中津川市の市政をこれから進めていく上では、必ずデータ分析を行って、ニーズ調査をしっかり行った上で進めていくと、そのことが大切かなあと思います。これは農業ばかりではなくて林業もそうですし、ほかの産業等も全てそうではないか、そのように認識しております。 それから1点、検討するということはやらないということというようなご質問をいただきましたが、これは昨日の例で言いますと、実施する方向で検討せよという指示を出しておりますので、よろしくお願いしたいと思います。以上です。 ○議長(深谷勲君) 13番・粥川茂和君。 ◆13番(粥川茂和君) 副市長の答弁も市長の答弁も同様でございますが、我が意を得たりというところで大変喜ばしく感じておるところでございます。 そこで、理事に、今度はお伺いしたいと思います。 釈迦に説法ではございますが、施策の構築のプロセスというのは、今副市長がおっしゃったように、まずデータを見て現状を把握すると。その現状に基づいて改善を組んでいくというのが施策のような気がしておるわけでございます。 それで、事業実施をしてみて、あとはPDCAサイクルではないかというふうに思いますが、今回いろいろたくさん用意したんですが、たくさんはできませんでしたが、問題も課題も明らかに少しはなったような気がします。課題解決のための施策も余り十分ではないなあというふうに、私は個人的には感じておるところでありまして、当市の農業は地域議論を生かした地域での計画、これは一つもうあるのですね、実際。今度は総合計画の実施計画というのがまたできてきよるわけですね。その2つを融和させるというか、調和させるというか、そういうことが一つ仕事になるわけでございまして、いずれにしても、当市の農地を守る、市長おっしゃいますので、農地を守ったり、農業を守り育てることが重要であるというふうに、そういうことを通じて施策を、2つを調和させて1つのものにつくり上げて進めていくということが必要であるというふうに思いますが、貴職の、あなたの役割として、どのようなことをお考えでしょう。 ○議長(深谷勲君) 理事・丸山裕章君。 ◎理事(丸山裕章君) 答弁の機会を与えていただきましてありがとうございます。 緊張しておりまして、粥川さんの質問、大変厳しいものですから、どうお答えしていいかということを、頭の中で駆けめぐる中で悩んでおりました。 認識としては、市長、副市長と全く変わっておりませんで、ちょっと私の考え方を申し上げますと、計画につきましては、総合計画はある程度方向性を示すもの、それに伴う実施計画というのは施策をきっちり打ち出していくものという認識の中で、ビジョンはその下にあるものという、私は認識を持っています。現状の姿がわからないと、いわゆるあるべき姿がわからないわけで、そういったものを出そうとしたときに、その間が仕事になるわけですね。 これはもう周知の事実ですけれども、基本的に先ほどから議論をしていただいている、その現状を把握されていないというのが大変問題であって、現状を把握されていないと地域別の仕事なんか出てこないんじゃないかという認識を持っております。 大変いいご指摘をいただきましたので、その点を今度まとめるビジョンといいますか実施計画、農林振興ビジョンの実施計画の中に反映をさせて、地域別に事業を選択していただけるような方策を中で打ち出していきたいということで考えております。 私の農業認識というのは、ちょっと違う認識を持っておりまして、いわゆる農業を守るためには、まさに今国がやっている直接支払いを繰り返しながら、農業後継者を確保することだろうと、もうそれしかないんだろうということは考えています。 今後の対策として、いわゆる価格補償はやめて、いわゆる直接支払い型の農業を展開し、農業の担い手の確保を重点的に進めるというのが大きな柱だと思っています。担い手には、例えば家族経営とか法人経営とか集落営農があるわけですけれども、法人経営も一つの手だろうということで考えておりまして、法人経営というのは若手を育てていただく、要するに企業ですので、そういった側面を持っています。また、家族経営とか農協さんを絡ませて、営農組織でやる集落営農を推進することが大変重要じゃないかということで考えておるところでございます。 それから、もう1つ申し上げたいのは、平野の効率の高い地域で生産するやり方と中山間で、例えば水田農業を展開するやり方とは、ちょっと違うんだろうということで考えておりまして、6次産業もさることながら、中山間地域では付加価値の高い生産物をつくるべきだという認識を持っております。そのための施策が、皆様方、市民の方がトマトだとかナスだとかいろんな事業を展開されていますけれども、少し価格がそういったものは高いわけでありまして、種類をふやして、そういった生産方法も一つあるべき姿なのかあということで考えております。 また、それから農業施設とか、それから圃場とか、先ほど防草シートの話が出ましたけれども、これにつきましては、いわゆる補助事業を活用しながら、市もそんなに潤沢にお金があるわけではないですので、補助事業を活用しながら、それに少し上乗せする展開も今後はありなのかなあということで考えていまして、農業経営の安定を図る、生産性を上げるという面では、そういったところにも着目しながら今後のビジョンをしっかりつくり上げていくということで考えておりますので、ご指導のほうよろしくお願いいたします。 ○議長(深谷勲君) 13番・粥川茂和君。 ◆13番(粥川茂和君) 大いに期待をしておるところでございます。どうかよろしくお願いしたいと思います。 そこで、農林部長にお伺いしたいと思います。 こういう流れができたわけでございまして、あなたのセクションとしては、具体的に当市が目指す、市長が目指す、副市長が考えておる、理事の構想にあるようなものも考え合わせてつくっていかならんということだというふうに思います。そのために、いろんな国の補助事業を勉強していただいて、先ほど環境税を使った、環境税というのは山の関係ですよね、あれでもって電牧柵の補助をやるとかいう話もございました。まだ国の地域の活力創造本部の補助金があるとか、頑張れ地域交付金があるとかというふうなことも漏れ伝え聞くわけでございますが、こういったものを研究していただいて、今後事業を構築していく必要があるというふうに思いますが、どうお考えでしょうか。 ○議長(深谷勲君) 農林部長・鈴木治佐久君。 ◎農林部長(鈴木治佐久君) 今ご指摘がございました、現在国で検討されております農林水産業の地域活力創造プランのことだと思います。まだ、これ事業が具体的な段階ではございませんので、研究をして取り組んでいきたいというふうに思っております。 ○議長(深谷勲君) 13番・粥川茂和君。 ◆13番(粥川茂和君) 8割まであと25秒でございますので、まとめに入りたいと思います。 最後の質問にしたいと思いますが、はえある最後の質問は、企画部長にお伺いしたいというふうに思います。 市長、副市長も、農業施策につきましては、こう進めたい、ああ進めたいというふうなことをご答弁いただきました。 しかし、財源が要る施策もあれば、要らない施策もある。これは、金を使えば何でもできるというもんではないものですから、特にマンパワーでもって進める事業というのは、農林部長のところでいろんな推進や地区への説明、聞きませんでしたけれども、あると思うんですね。 ところが、企画部の段階では財源確保に大いに期待をするところなんです。補助金の上乗せも、財源がないからといってできない。制度資金の利息補填も、あんまり企画のほうで金、金言うもんだから、どうもあんまりどんどん言っていけない。そういう状況があるとすれば、これは極めて残念なことだ思うんですね。これは、財源を確保しておる、管理するセクションであることは間違いないんですけれども、市の流れがこの二、三年は農政でがーんと行こうということが決まれば、それはそれに合った財源確保、あなたの部署でやらなきゃどこでやるということになるわけでございますけれども、そういった場合、もしくは担当部署が、これはどうしても認めてくれというような場合、柔軟に対応する用意があるかどうか、お伺いしたい。 ○議長(深谷勲君) 企画部長・島崎保人君。 ◎企画部長(島崎保人君) そのご質問にお答えする前に、まず県下の状況をお話しさせていただきたいなあと思いまして。 中津川市、現在、農林費が21億2,000万円ほど予算計上しているかと思いますけれど、その額でい きますと、今県下の中では2番目に額的には多い状況です。高山に次ぐ中津川市という状況でございます。 その中には林業費とか、それから圃場整備なんかの農地費とか、そういうのも入っていますので、それはその地域、地域で、ことしは圃場整備がどんと出てきたりとか、そういうのがありますので、そういうのを除いた農業費で見ましても、中津川市は、ソフト部分は2番目という状況でございまして、そこでいきますと、中津川市が今7億8,000万円ほどございます。高山が8億4,000万円ほどでして、これにつきましても高山に次ぐ県下で2番目と。 じゃあ、そこに一般財源がどれだけ入っているかというところを見ますと、高山で60.2%が一般財源 、そのうちのですね。中津川市が61.5%ということで、予算額が5億円を超えているところが県下で4 市ほどございますけれど、その中でも決して低くはない、どちらかというと高目の一般財源を投入させていただいているという状況から見ますと、中津川市はしっかり一般財源も投入させていただいていますよという状況でございます。 それと、先ほど粥川議員が言われました、そういう準備があるかということなんですけれど、それはやはり施策をどういうふうに捉えるかということでございまして、中津川市はこの1年、2年かけてこういう施策をやる、それが非常に必要性が高いもので、効率がいいものであれば、当然やっていく必要があるだろうというふうに思っていますので、その辺は今この事業に対してやりますとかやらないとかじゃなくて、そういう考え方でおります。以上です。 ○議長(深谷勲君) 13番・粥川茂和君。 ◆13番(粥川茂和君) 冒頭の農林予算の額が県下で2番目というのは、評価に値しますが、残念ながら農地は県下で2番目に多いですね。だから、あんまりこれはぐっと来ませんね。 しかし、私がまさに意図するところですね。この数年で農政をこうしたい、そういうときには腹を割るということでございますので、安心でございます。そういう熱意を持った説得も、農林部長のほうでおやりいただきたいと思います。 中津川一般会計が61.5。かの飛行機をどんどん、びゅんびゅん飛ばしている国の軍事費3分の1とか といいますから、多けりゃあいい、少なけりゃあいいというものじゃないんですけれども、特に農業が大切としたタイミングのときには、どんと財政を支出してもらいたいということをお願いしまして、質問を終わりたいと思います。ありがとうございました。 ○議長(深谷勲君) これにて13番・粥川茂和君の一般質問を終結いたします。 続いて、20番・伊佐治由行君。  〔20番・伊佐治由行君質問席に着く〕 ◆20番(伊佐治由行君) それでは、通告に基づきまして、一般質問をさせていただきます。 公立病院改革と今後のあり方についてであります。 その前に、初めに、いつも改革、改革と言っておりますけど、先日、中津川市民病院において産婦人科の医師確保ということでご報告をいただきました。こういった管理者、そしてまた病院当局におきましては、ご尽力いただいていることに、また敬意を申し上げたいというふうに思います。 平成17年2月、市町村合併と同時に東濃東部地域の中核病院としての中津川市民病院(360床)、地域医療の拠点病院としての国保坂下病院(199床うち療養病床50床)、そして阿木、蛭川、川上診療所、加子母歯科診療所と、人口8万人自治体の地域医療を担う病院として期待をされております。 しかしながら、特に中津川、坂下両病院とも、社会、経済情勢といったさまざまな時代背景、国の医療施策の変遷の中で、医師や看護師不足とその確保に苦慮しているのに加え、病院経営の財政悪化など、合併当初から課題は山積しておりました。このような問題は、全国の多くの公立病院においても同様で、病院経営環境や医療提供体制の維持が厳しい状況でありました。 そこで、総務省は、平成19年12月、各自治体へ公立病院改革ガイドラインを通知し、地域において必要な医療提供体制を確保するため、平成20年度内に公立病院改革プランを策定し、病院改革に積極的に取り組むよう要請。その中に、公立病院改革の目指す基本的な考え方として、改革を通じ、公・民の適切な役割分担のもと、地域において必要な医療提供体制の確保を図ることにある。このような中で、地域において真に必要な公立病院については、安定した経営のもとで良質な医療を継続して提供することが求められる。このため、医師を初めとする必要な医療スタッフを適切に配置できるよう、必要な医療機能を備えた体制を整備するとともに、経営の効率化を図り、持続可能な病院経営を目指すものとするとあります。 また、公立病院の果たすべき役割の明確化の中に、同一地域の複数の公立病院や国立病院、公的病院、社会保障病院等など併存し、役割が競合している場合においても、その役割を改めて見直し、医療資源の効率的な配置に向けて設置主体間で十分協議が行われることが望ましいと示されています。 そして、次の1.経営の効率化、2.再編・ネットワーク化、3.経営形態の見直しの3つの視点に立った改革を一体的に推進することが必要であるとガイドラインには明記されています。 そこで、以下の質問についてお伺いをいたします。 まず初めに、平成25年度中津川市公立病院評価委員会の報告書において、中津川市民病院の病床利用率が、平成24年度、65.5%と年々低下しておりますが、その原因をお伺いいたします。 ○議長(深谷勲君) 病院事業部長・市岡 清君。 ◎病院事業部長(市岡清君) 一番の原因といたしましては、診療群分類に基づく定額報酬算定制度、いわゆるDPC制度というものの導入によりまして、平均在院日数が、前年度と比べまして0.9日短縮して いるため、入院総患者数で1,054人の減少となっており、その結果、病床利用率が低下したものと考え ております。以上です。 ○議長(深谷勲君) 20番・伊佐治由行君。 ◆20番(伊佐治由行君) DPCによる0.9日の短縮で1,054人ということが主な原因だという答弁でございましたが、それでは先般、私ちょっといただきました手術件数ですね、これとの相関関係というのはあるのかないのか。例えば、平成24年度、これはそちらの市民病院からいただいた資料なんですけど、平成23年が手術件数が2,165件で、24年度は2,258件。若干ふえてはおるんですけど、どちらかといったら、眼科の件数が結構多いんですよ。365件ですか、24年度は。この眼科の手術件数が多い、これは当然、多分白内障とか緑内障のような簡単な軽傷な手術なのかなあということは推測するんですけど、その辺についてはいかがでしょうか。 ○議長(深谷勲君) 病院事業部長・市岡 清君。 ◎病院事業部長(市岡清君) 平成24年度と25年度の実績の比較になりますが、手術件数、24年度が2,258件、25年度が101件ふえた2,359件でございます。今言われた手術の内容まではちょっと把握しておりませんが、いわゆる全身麻酔と言われるものが、この101件のうち14件の増、それから腰椎麻酔、これは整形外科等に多いと思いますが、31件のマイナス、それから局所麻酔が118件の増で、合計が101件のプラスとなっておりますので、ちょっと済みません、その眼科がふえたという手術の内容までは把握しておりませんので、全体としてのご報告とさせていただきます。 ○議長(深谷勲君) 20番・伊佐治由行君。 ◆20番(伊佐治由行君) それでは、次へ行きます。 同報告書において、坂下病院の経常収支比率が、平成24年度、94%と目標値に達することができなかった主な原因をお伺いいたします。 ○議長(深谷勲君) 病院事業部長・市岡 清君。 ◎病院事業部長(市岡清君) こちらの主な原因としましては、入院患者数及び外来患者数が減少したため、医業収益が低下しております。一方で、職員給与費等の医業費用が増加したため、結果的にその比率であります経常収支比率が下がったものと認識しております。以上です。 ○議長(深谷勲君) 20番・伊佐治由行君。 ◆20番(伊佐治由行君) 入院患者が減ったということでございますが、次へ行きます。 同じく坂下病院の職員給与比率、今ほどちょっと出ましたが、平成24年度、57.4%と比率が高くな った原因をお伺いいたします。 ○議長(深谷勲君) 病院事業部長・市岡 清君。 ◎病院事業部長(市岡清君) 今ご説明しましたとおり、分母であります営業収益が低下した一方で、相対的に職員給与費が上昇したものです。具体的に申しますと、職員給与費の中で定年等の退職者が例年に比べて倍増しておりますので、退職給付金が前年の約2倍支出されております。そのため、比率がより高まったものということであります。以上です。 ○議長(深谷勲君) 20番・伊佐治由行君。 ◆20番(伊佐治由行君) それでは、両病院の経営効率化に係る主なもの、平成25年度の実績値は出ておりませんので、実績値をお伺いいたします。 ○議長(深谷勲君) 病院事業部長・市岡 清君。 ◎病院事業部長(市岡清君) 市民病院につきましては、経常収支比率98.5%、職員給与費比率52.5%、病床利用率62.3%、材料費比率18.8%を平成25年度の実績値と見込んでおります。坂下病院につきましては、経常収支比率94.2%、職員給与費比率55.7%、病床利用率72.7%、材料費比率 15.5%と見込んでおります。以上です。 ○議長(深谷勲君) 20番・伊佐治由行君。 ◆20番(伊佐治由行君) 市民病院のほうですが、25年度、100いかなかったということですが、これは多分基準の繰り入れを入れた数字ですか。その辺、お伺いをいたします。 ○議長(深谷勲君) 病院事業部長・市岡 清君。
    ◎病院事業部長(市岡清君) 繰り入れはいただいておりますが、主な原因としましては、いわゆる入院患者数が減少しております。そのため、当初見込んでおりました収益確保ができなかったため、前年より悪化したというふうで考えております。以上です。 ○議長(深谷勲君) 20番・伊佐治由行君。 ◆20番(伊佐治由行君) 入院患者が減ったということは、以前は麻酔科医さんがいないということが主な原因だという話を伺ったことがあるんですが、それが原因なんでしょうか。 ○議長(深谷勲君) 病院事業部長・市岡 清君。 ◎病院事業部長(市岡清君) 入院患者さんの減少につきましては、単純に今言われるような麻酔科医、いわゆる手術件数の問題だけではなくて、域内の、要するに医療圏内の人口減に伴うものが一つありますし、それからいわゆる社会的入院といっていたものが、福祉・介護の施設の増加に伴って、そういった方々の病院等での社会的入院がなくなっていくことが一つあります。 それから、先ほど申しましたように、そもそもが平均在院数が減っていますので、患者様の数が一緒でも病院に残っている日数が減ったことで延べ患者数が減っていくというのが現状としてあります。これは中津川市民病院に限ったことではなくて、この東濃圏域の中でも東部については、恵那病院も含めて入院患者数が減っている現状がありますので、地域的な要因もあるだろうというふうに認識しております。以上です。 ○議長(深谷勲君) 20番・伊佐治由行君。 ◆20番(伊佐治由行君) 同報告書において、経営効率化に係る計画及び実績、民間的経営手法の導入において、両病院とも未達成、特に事務職員の病院採用ができなかったため、病院業務に精通した事務職員の育成はできなかったとありますが、なぜできなかったのか、お伺いをいたします。 ○議長(深谷勲君) 病院事業部長・市岡 清君。 ◎病院事業部長(市岡清君) この関係は職員採用にかかわる内容ですので、本庁総務部人事課との協議を以前から進めておりましたが、いわゆる即戦力者と言われる方と、または新規学卒者の方、そういった採用のあり方の問題、また採用後の中・長期的な専門職員としての人材育成計画、そういったものを踏まえた職員そのものの採用計画などを、この24年度中にまとめることができなかったため、このようなできなかった項目となっております。 なお、平成25年4月には、最終的にこういった採用計画が総務部との協議の中で作成できましたので、昨年夏、25年度には採用試験を実施しまして、平成26年4月1日付で病院事務の専任職員を3名採用させていただきました。今後はこういった病院業務に精通した専任事務職員として、計画的に育成してまいりたいと考えております。 ○議長(深谷勲君) 20番・伊佐治由行君。 ◆20番(伊佐治由行君) 採用ができなかった理由は、計画的でなかったということでありますが、病院経営、私どもが視察でいろんな病院を訪れたときによく聞くのは、一般行政職から、うちの病院は公営法の一部適用でありますので、一般行政職の職員が行かれるわけですよね、事務職員として。そうした場合、長い方は多分5年、10年というふうにおるかもしれませんけど、短い方だと2年、3年でかわってしまう。病院事務って本当に、私も素人で難しいなあ。ちょっと本を読んだだけではなかなか理解できない部分が多いわけですが、そういった観点からしたら、病院職員、特に事業部長以下こういった職員は、ある程度、私は長期的にプロフェッショナル的な職員ということで考えたほうがいいというふうに思いますけど、その辺についていかがでしょうか。 ○議長(深谷勲君) 病院事業部長・市岡 清君。 ◎病院事業部長(市岡清君) 今ご指摘のように、病院事業部という事務方の専門部門の中では、なかなか経験者が少ないのが現状でございます。その中でも、合併前から市民病院または坂下病院の経験している者が実際のところでは戦力になっているという部分も事実ですが、いかんせん人事異動の中で常にかわる中での異動であります。そういったところが一つの弊害ということで、病院、事務職であっても、ほかの医療職と専門的な分野で協議ができ、渡り合えるような専任職が要るのではないかということから、今回このような計画を策定し、具体的に採用計画まで立てて採用に至ったということです。 しかしながら、入った職員を専任職員で採用したといいましても、まだ初年度でありますし、実際に専門として十分働けるようになるまでには、特に会計制度から違うものですから、相当な年数も要るのも事実ですので、ただそうであっても、そういった中でそういった専任職を育成し、将来的には病院のことは何でも任せてくれと言われるような職員を市としても育成していくと、それは必要なことと考えておりますので、今後さらに計画的に進めていきたいというふうに考えております。 ○議長(深谷勲君) 20番・伊佐治由行君。 ◆20番(伊佐治由行君) 病院の管理者責任である市長はいかがでしょうか。 ○議長(深谷勲君) 市長・青山節児君。 ◎市長(青山節児君) 私も同様な考え方でございまして、とりわけ病院の経営につきましては、やはり専門家、また医師とある程度議論のできる、そうした事務方が必要というふうに思っております。したがいまして、これからの中ではやはり専門の職員を多く育てる必要があるというふうに考えております。 ○議長(深谷勲君) 20番・伊佐治由行君。 ◆20番(伊佐治由行君) 新たに育てるということもいいでしょうけど、連れてくると、そういった方を募集するということも一つの方法ではないかというふうに思います。 それでは、次の質問に移ります。 両病院において継続的に看護師不足の状況はありますが、どのような対策をとられているのか、お伺いをいたします。 ○議長(深谷勲君) 病院事業部長・市岡 清君。 ◎病院事業部長(市岡清君) この看護師不足に対します一番の対策でございますが、看護職員修学資金貸付制度の導入でありまして、ここ数年その成果は上げてきております。 市民病院では、平成22年度の正規職員としての新規採用者は8名で、そのうち修学資金貸付制度による採用者は2名でした。4分の1ということです。ところが、ことしの春、平成26年度は、新規採用者16名のうち、修学資金制度による採用者は14名ということで、約9割にまでなっております。そもそも看護師不足によって病床を休床したという経緯がございますので、現在ここにあります看護師不足というところが、先ほど言った評価の中に載っておるわけですけど、現状の中では、配置に必要な看護師数というものも市民病院では増加している、多少なりとも増加している中で、確保はできているというような認識をしております。 ただ、一方で坂下病院についてなんですが、平成21年度より修学資金制度を導入しておりますが、平成25年4月に2名、平成26年4月に3名と少しずつでありますが、その制度を利用した職員採用ということで成果を上げ始めておりますが、市民病院に比べ、そもそも希望者も少ないため、現在も坂下病院においては慢性的な看護師不足が続いているというのが現状です。 ○議長(深谷勲君) 20番・伊佐治由行君。 ◆20番(伊佐治由行君) それでは、看護師不足、だんだん成果を上げてきたということですが、その見通しとしてはいかがでしょうか。 ○議長(深谷勲君) 病院事業部長・市岡 清君。 ◎病院事業部長(市岡清君) 1つは、今回の平成26年度の診療報酬改定に伴ってということがあります。そもそも市民病院におきましては、7対1を導入する時点から絶対数が足らなくなってきていて、その結果として病床の一部休床ということも出てきております。7対1というのは、急性期病床に対する看護基準という形になっておるんですが、今回の報酬改定の中で、その辺のところが大きなポイントとなっております。2006年当時に7対1の病床というのは全国で約4万床と言われていたものが、現在32万床ですか、約8倍になっている現状の中で、国のほうでは、それを2025年問題に向けて約20万床ぐらいまで減らしたい、16万床か20万床だと思いますが、約半分ぐらいにしたいということが国の医療費抑制の中で出ております。 したがって、当院におきましても、全ての病床を7対1で維持できるかというと、決してそれは難しいだろうというふうに認識しております。 したがいまして、今後病床の中では、病床によっては7対1から10対1、または13対1といったものへの転換も必要となるということで現在検討しているわけですが、そうなってきますと、現在の看護師の中で十分やりくりできる人数になるのかなあというふうに考えております。 坂下病院におきましては、ご承知のように、10対1で現在やっておりますが、それでも足らない現状の中です。ここにつきましても、今後については、先ほど議員の中でもご指摘のありました、公立病院のあり方の中で、坂下病院の病床の再編成というものも、市民病院同様に今後は考えていく人の中で、看護師不足についても対応していきたいと、そのように考えております。 ○議長(深谷勲君) 20番・伊佐治由行君。 ◆20番(伊佐治由行君) 次に、両病院の直近の医師数、常勤医・非常勤医を別にお伺いをいたします。 ○議長(深谷勲君) 病院事業部長・市岡 清君。 ◎病院事業部長(市岡清君) 市民病院におきましては、直近ということで6月1日現在、常勤医師48名、非常勤医師57名の合計105名となっております。なお、常勤医師48名のうち2名は研修医でございます。 続きまして、坂下病院についてでございますが、同じく6月1日現在、常勤医師が10名、非常勤医師が40名の合計50名となっております。こちらにつきましても、常勤医師10名のうち1名は研修医となっております。 ○議長(深谷勲君) 20番・伊佐治由行君。 ◆20番(伊佐治由行君) ありがとうございます。 大変、市民病院のほうは48名ということで、常勤医がふえておりますね。大変病院サイドの努力がうかがえるのかなあと、数字をお伺いしましたが、一方で坂下病院は厳しい状況なのかなあということがうかがえます。 それでは、次を伺います。 同じく報告書において、坂下病院では、常勤医師の退職後、医師の補充ができなかったとありますが、今後の見通しについてお伺いをいたします。 ○議長(深谷勲君) 病院事業部長・市岡 清君。 ◎病院事業部長(市岡清君) 大変、非常に厳しい状況にあるというふうに言えると思います。ご承知のように、全国的な医師不足の中で、特に地方の病院には医師派遣が厳しくなっておるのが現状になります。 そのため、市民病院もそうなんですが、坂下病院につきましても、医師が来ていただけるような病院づくり、魅力のある病院づくりというものを目指しておるところであります。坂下病院につきましては、今までもそうなんですが、今後も引き続きまして、愛知医科大学を中心に各大学と協力関係を一層強化していく中で、何とか医師確保の今後の見通しにつなげていきたいというふうに考えております。 ○議長(深谷勲君) 20番・伊佐治由行君。 ◆20番(伊佐治由行君) 次、合併当初から中津川市民病院と坂下病院の医療機能、役割など、そのすみ分けが課題であり、取り組みを行っていただいていると思いますが、これまでの成果と実績をお伺いいたします。 ○議長(深谷勲君) 病院事業部長・市岡 清君。 ◎病院事業部長(市岡清君) 公立病院のあり方につきましては、平成21年3月、公立病院改革プランを、それから平成21年5月には地域保健医療計画をそれぞれ策定し、それに基づいて医療機能や役割分担を明確にしてきております。両病院の副院長等幹部医師を中心に公立病院のあり方検討会を、24年7月から2カ月に1回程度開催してきております。その結果、坂下病院から市民病院は、眼科や外科などのいわゆる医療機器の貸し出しが行えるようになっております。 一方で、市民病院からは、先ほども申しましたように、坂下病院の医師不足の関係もあるんですが、坂下病院のほうへ小児科医の医師または整形外科の医師の応援体制をとっております。また、恵那医師会と市民病院、坂下病院、両病院の医師によります医療懇談会、そういったものを年1回開催して、連携を図っております。 今年度からですが、事務におきましては、市民病院に事務長という者を置きまして、病院事務長を両病院の調整役としての役割を明確にしております。 ○議長(深谷勲君) 20番・伊佐治由行君。 ◆20番(伊佐治由行君) 市民病院と坂下病院、根本的な、本当にすみ分けができているのかなあということを感じるわけであります。例えば、先ほどちょっと手術件数のお話をさせていただきましたけど、坂下病院のほうでも一般の急性期を担っていただいておるわけなんですね。特に整形外科、それから眼科ということで坂下病院のほうはやっていただいております。この急性期の部分をもし市民病院のほうに統一したら、どんなような環境になるんでしょうか。 もう1つは、きのうも田口議員ほうから地域包括ケアという一般質問をされましたが、そういう中で、中津川市民病院で手術をされた、急性期の状態は過ぎた、その後、じゃあどこへ行くかと、どこの病院へ行くんやとなったときに、多分回復期とか急性期なり、リハビリという形になってくるというふうに思いますが、私は医療機能のすみ分けの中において、中津川市はそのバックアップ、要は回復とかリハビリの病床が少ないというふうに感じておるわけですが、健康福祉部長、その辺のところはどう考えておみえになるんですか。地域包括ケアシステムという、これから進めていこうという状況の中での話です。 ○議長(深谷勲君) 健康福祉部長・早川和子さん。 ◎健康福祉部長(早川和子さん) 地域包括ケアシステムの充実の中では、やはり今の回復期病棟とかリハビリについての病棟につきましては、現在、坂下病院ですとか民間の病院にございますけど、絶対数としまして大変不足している状態かというふうに思っております。 ○議長(深谷勲君) 20番・伊佐治由行君。 ◆20番(伊佐治由行君) 同じく病院部長にお伺いをいたします。 ○議長(深谷勲君) 病院事業部長・市岡 清君。 ◎病院事業部長(市岡清君) まず最初に、ちょっと言われていた手術件数を統一したらどうかというご提案がございましたが、それにつきましては、一般的に緊急を要する、いわゆる2次救急的なものについては市民病院で行っているのが現状ですし、ただ坂下病院のほうでも救急病院としての役割を持っておりますので、ただ内容によってすみ分けが必要かなあというふうに考えています。 まして、今の外科に関しますと、坂下病院の先生、今、常勤医の先生1人しかいないので、外科的なものについては市民病院が、特に救急的なものについては担っていくというようなすみ分けが今後必要になってくるだろうと思っています。 それから、今の包括ケアに関する考え方は、今健康福祉部長が言われましたように、現状の中でいうと、回復期、リハビリ期の病院が足らない。それは間違いなく足らないですし、事実、他市のそういった病院のほうへお願いしなければいけない事例というのもたくさんあるのは事実であります。 もう1つは、先ほど申しました2025年問題に向けた医療改定に中で、そういったものを一つ考える必要がありますし、今後つくっていきます地域保健医療計画の中で、そういったものがこの地域の中で、市内の中ではどのぐらいいるのかということを十分検討しながら必要な数というものを出して、その上でそれを新たにつくるのか、今ある病院機能の中から、先ほど申しましたような7対1から10対1、13対1の変更をする中で回復期の病床というものを生み出していくのかと、そういったところも全て検討して、計画の中に盛り込んでいく必要があるだろうというふうに考えております。 ○議長(深谷勲君) 20番・伊佐治由行君。 ◆20番(伊佐治由行君) 私が何を言いたいかというと、冒頭ちょっとお話をさせていただきましたが、このすみ分けの問題というのは、合併当初の平成17年から、すみ分け、すみ分けと言っているんですよ。もう10年たってしまいました。10年たったけどまだすみ分けができない。確かに私たちの命のとりででありますので、慎重になって構えることはいいんでしょう。しかしながら、もう10年たってしまって、なかなかすみ分けできないというのが今の実態ではないかということでありますし、それから、先ほどご報告いただきましたが、病床利用率が市民病院のほうもだんだん低下していっている。ましてや87床休床して、今稼働しているのは273床でありますよね。こういったことを機能を分担してやっていけば、坂下病院でじゃなくて、今の市民病院で外科的な手術、急性期のほうの手術をやれば、多少なりとも病床利用率の稼働が上がるのではないのかなあということで、素人ながらに思うわけであります。 その中で、地域医療活性化モデルを目指してという中で、これは平成23年9月11日に、私も行きましたけど、歌舞伎ホールで、中津川市の医療について考えるシンポジウムが行われました。これはちょうど林総務部長が事務局長をやって、この多分レポートをまとめられたというふうに思いますが、ここの中に、浅野前院長のお話が載っておりまして、ちょっと紹介をさせていただきますと、地域医療改革のキーポイント、浅野院長はこのように言っております。医療資源は限られているので、お互いの病院が倒れないように、無駄を排除し、経営効率、経営のコンパクト化が必要ですと。また、そういう中で、必要なところでは医療機関の統合・集約化が必要です。統合・集約化するには、住民の方の反対もあるでしょうから、よく理解をしていただいて、考えていただきたいと、必要であるというふうに、浅野院長はこのレポートの中では書いておみえになるわけなんです。この辺について、どう思いますか。 ○議長(深谷勲君) 病院事業部長・市岡 清君。 ◎病院事業部長(市岡清君) 今のお話の中で、前浅野院長が言われた限られた資源、お互い倒れないように、そして資源を集約しながら効率よくやっていくと、ご指摘のとおりだと思います。 ただ、統廃合の問題になりますと、なかなか難しい問題がございます。 1つは、いわゆる坂下病院が果たしている役割というのが、やさか地区における公立病院、それ以外には川上の診療所しかございませんので、市民病院との統合というのは、現実問題として非常に現状の中では難しいものがあるので、どうしてもやさかを、民間病院がない限りは公立病院がその役割を担っていく必要があるだろうというふうに考えています。 また、木曽のほう、南木曽町及び大桑村のほうからも、この坂下病院に関しましては医療圏の中の中核病院ということでの位置づけの中で、いろいろな要望もいただいておるのも事実でございます。 ただ、そういう中でも、先ほど議員のほうからご指摘のありました手術とか、または科によっては統廃合も前向きに考えながら、地域にとってどうしても必要なものは残しながら、効率化できるところは統合も考えていくというスタンスは必要だろうというふうには考えております。 ○議長(深谷勲君) 20番・伊佐治由行君。 ◆20番(伊佐治由行君) 私、病院の統合とか集約と言ったつもりじゃなくて、医療の機能の集約とか、医療機器ですね。例えば、手術するときに多分高額な医療機器、この辺のところを一つにすれば効率的にもいいのではないのかということなんです。 ここの中で、本当に浅野前院長は、共倒れ防止というふうに、ちょっと太い字で書いてあるんですけど、私もこの辺のところを今大変危惧をしておりまして、この質問をさせていただいておるわけなんですが、ぜひともこれから、後ほど質問させていただきますけど、今年度、診療報酬改定があって、その中で国のほうもだんだんハードルを高くしているというか、医療費削減という格好の中で首を絞めてきましたので、中津川市の病院のあり方というのも、多分これからが正念場になるのかなあということは思います。 じゃあ、次、伺います。 公立病院改革は、効率的な健全経営も大切でありますが、何よりも医療の質が重要であると考えます。中津川市民病院は、急性期医療を担う病院として、DPC医療機関や、先ほど言いました7対1の施設基準の導入など、診療報酬にふさわしい病院機能、サービスを有した病院であるのか、ご所見をお伺いいたします。 ○議長(深谷勲君) 病院事業部長・市岡 清君。 ◎病院事業部長(市岡清君) 急性期の入院医療を担う病院としてふさわしい機能を、中津川市民病院は有しているというふうに考えております。 DPC対象病院及び7対1施設基準につきましては、厚生労働省から一定の基準を満たした病院のみに認可されるものであります。それらの基準を満たす病院であるということは、逆に言えば、急性期入院医療を担う病院としてふさわしい機能サービスを有しているあかしであるというふうに考えております。 ○議長(深谷勲君) 20番・伊佐治由行君。 ◆20番(伊佐治由行君) ふさわしい病院であってほしいと、私も願っております。 DPCとか7対1で診療報酬が高いということは、患者さんがそれだけ高い医療費を払っておるんですよね。同じ風邪で坂下病院にかかるのと市民病院にかかるとじゃあ料金が違うわけですよね。どれだけ違うんですか。アバウトで結構です。 ○議長(深谷勲君) 病院事業部長・市岡 清君。 ◎病院事業部長(市岡清君) 済みません、正確な数値を持っておりませんのでわかりませんが、7対1から10対1に変わると、坂下病院が10対1ですので、ちょっと調べて後ほど報告させてもらいます。 ○議長(深谷勲君) 20番・伊佐治由行君。 ◆20番(伊佐治由行君) そういったことなんです。要は7対1というのは高度医療を目指して、やはり私たち市民が安心して、重篤な病気にかかってもこの中津川で受けられるというのが、私はすばらしい病院、それがすばらしいことではないのかなあ、医療の質だというふうに考えるわけです。ぜひともそこの部分、要は高度先進医療とまではいいませんけど、高度医療にかかわるようにふさわしい市民病院になってほしいし、今言いましたそれ以上の病院になっていただきたいなあというのが私の思いでありますので、ぜひともその辺のところの、今言いましたDPC、それから7対1にふさわしい病院であり続けてほしいなあということを要望しておきます。 次に伺います。 公立病院改革には、民間的経営手法の導入を図る観点から経営形態の見直しが求められていますが、市民病院、坂下病院の経営形態をどのように考えておみえになるのか、お伺いをいたします。 ○議長(深谷勲君) 病院事業部長・市岡 清君。 ◎病院事業部長(市岡清君) 公立病院改革プランでは、経営形態として、いわゆる地方公営企業法全部適用を基本に、地方独立行政法人化、指定管理者制度などの検討を考えております。現状では、医師確保の問題もありまして、経営状況の推移を見ながら、当面は地方公営企業法の一部適用を継続していきたいというふうに考えております。 ○議長(深谷勲君) 20番・伊佐治由行君。 ◆20番(伊佐治由行君) 私は、今、一部適用ということで、全部適用また独立行政法人ということも視野に入れながら考えておるということでございますけど、早い自治体ですね、病院改革プランの中でもう既に多くの公立病院が経営形態に移行しているんですよね。 総務省のウエブサイトを見ますと、かなりの病院、ちょっと済みません、資料がどこか行ってしまいましたけど、二百幾つの病院がもう既に経営形態を見直して、経営改革を取り組んでおみえになるということから考えますと、先ほども申しましたが、うちの病院は改革のスピードがなかなか慎重で遅いなあということを感ずるわけですが、そのスピードアップについて、経営形態をどうするのかというのは、そのめどというのは、いつごろを置いておみえになるんでしょうか。 ○議長(深谷勲君) 病院事業部長・市岡 清君。 ◎病院事業部長(市岡清君) 現在の公立病院改革プランの中では、今言ったようなところの一部適用の計画ということなんですが、予定でありますと、今年度国から新たな公立病院改革のガイドラインが示されるというふうに聞いております。また、県のほうでも地域医療ビジョンを新たに策定するというのを聞いておりますので、そういったものを踏まえながら、地域に必要な医療を継続していくために、どの形態が最も適しているのか、医師確保の現状とあわせて結論を出していきたいというふうに考えております。 ○議長(深谷勲君) 20番・伊佐治由行君。 ◆20番(伊佐治由行君) 資料が出てまいりました。ちなみに、これは総務省のほうでの調査結果ですが、平成25年3月31日の調査日でありまして、対象病院が897病院だそうです。を調査されて、平成21年度から平成24年度までの経営形態の見直しを実施した病院は212病院あるそうです。それから、平成25年度以降に見直しを予定している病院が44病院、含めて256病院が独立行政法人、もしくは指定管理者制度、もしくは民間譲渡という形の経営形態の見直しをもう既に行ったということでございますので、中津川市もそれほど財政状況がいいわけじゃありませんので、この辺のところは、病院管理者であります市長も含めて、多分院長なり病院当局と、しっかりこの辺のところについては、私は十分な議論をしていただきたいなあというふうに思います。 というのは、中津川市の今の財政の状況を見ておりまして、私は素人でわかりませんけど、8万の人口の中で、財政力からして、2つの病院を2つとも公立の一部適用で運営していくというのはなかなか厳しいのではないのかなあということで素人ながらに思うわけですが、その辺いかがでしょうか。 ○議長(深谷勲君) 病院事業部長・市岡 清君。 ◎病院事業部長(市岡清君) ご指摘のように、2つの病院を管理するという意味では、大変経営的には厳しいものがあるのは事実であります。 特に、東濃5市の状況を見ますと、ご承知のように県病院は独立行政法人化になっております。それから、多治見市民病院は木沢記念病院の指定管理に出していると。それから、市立恵那病院に関しましても、地域医療振興協会のほうへ指定管理に出しているということで、現在、公立病院の中で市立のものは、市立土岐病院、それから上矢作病院と中津川市の2病院ということであります。 今言われたようなことも、経営状況が十分採算がとれれば問題はないかと思いますが、そういった中では十分検討には値するだろうと思いますが、どちらにしましても、そういった全部適用なり、独立行政法人化するにしましても、管理者を置いて、その上での相手を探していくという形が必要になってきますので、先ほど申しましたような、今度国から示されるガイドライン等を踏まえた上で、そちらのほうは検討していきたいというふうに考えております。 ○議長(深谷勲君) 20番・伊佐治由行君。 ◆20番(伊佐治由行君) やはり経営形態のほうは、繰り返しますけど、しっかりと考えていただきたいなあと。それは、もう1つつけ加えて言うんであれば、坂下病院も市民病院もそうですが、債務残高といいますか、それよりも起債残高がなかなか減っていかない。坂下病院も建設されて何年たつか知りませんけど、聞きますところ、まだ起債が50億ちょっと残っておる。市民病院も急性期病棟を建てて、40億近く起債がある。そいつプラス債務があるということですので、2つ足すと100億以上いってしまうという。だから、この100億以上の負債を、今の経営状況からして、何年かかって返すんやということを考えてしまうわけですが、そういったことも、やはり多分病院当局、市長を初めとした当局のほうも考えていただいているというふうには思いますけど、やはりこのことが私たちのとりででありますので、先ほどの浅野前院長じゃありませんけど、共倒れ、私は坂下病院も必要ですし、中津の市民病院も必要であるというふうな前提に立って、今、質問させていただいております。必要でないなんていうことは思っておりません。必要でありますので、これが共倒れにならないような改革を早く進めていただきたいということをまず要望しておきます。 同じくさきに示した診療所の経営形態のあり方をお伺いいたします。 ○議長(深谷勲君) 健康福祉部長・早川和子さん。 ◎健康福祉部長(早川和子さん) 診療所は、民間医療機関がない地域で、かかりつけ医として1次医療を担っておりまして、継続的な運営が必要であると考えております。現在、名古屋大学医学部総合診療科が、診療所を拠点に地域包括ケアの推進、総合医の育成を進めているところなので、当面は現状のとおり、直営で運営していきたいと考えております。 ○議長(深谷勲君) 20番・伊佐治由行君。 ◆20番(伊佐治由行君) 先ほど言いました全てですか。蛭川、加子母、それから阿木、川上、4つ診療所がございますが、全て直営ということで考えておみえになるんですか。 ○議長(深谷勲君) 健康福祉部長・早川和子さん。 ◎健康福祉部長(早川和子さん) 現在のところは、総合診療科のほうで、そういった拠点にしておりますのが川上診療所と阿木診療所。ただ、蛭川診療所につきましても、その視野には入っておりまして、今後医師の定年なども控えているところから、そういった今後の対策につきましては協議が必要であるとは思っております。現状では直営を考えていますが、その後、名古屋大学との連携、寄附講座などの終了の時期もございますので、その点につきましては関係機関等、あるいは関係者などとの有識者などの意見も聞きながら検討をしていく必要があると思っております。 ○議長(深谷勲君) 20番・伊佐治由行君。 ◆20番(伊佐治由行君) 診療所においては、川上診療所と阿木診療所が、総合医療医ということで地域包括ケアの枠組みの中で動いているというのは承知をしておりますが、蛭川診療所と加子母歯科診療所においては、例えばかつて落合の診療所もそうでしたが、無医村の地域であったんですが、ここは民間へ譲渡して、今、曽我先生という民間の方にやっていただいております。そういった方法もこれから考えていく必要があるというふうに私は思っております。 先ほど、今はということでお答えがございましたが、ぜひとも経営形態のあり方も含めて、計画として上げていただくことがいいのではないのかなあというふうに思いますが、計画として持っていただくことがいいのではないのかなあというふうに思いますが、再度お伺いをいたします。 ○議長(深谷勲君) 健康福祉部長・早川和子さん。 ◎健康福祉部長(早川和子さん) 今年度、地域保健医療計画の策定を今行っております。これは、以前つくりました計画が一応25年度で終了いたしまして、1年延長をして、今、26年度もその計画を行っているわけでございますが、新たな見直しをしまして、27年度からの中津川市の地域の保健医療に関する計画を示していきたいというふうに思っております。その中で、先ほどの両病院のあり方、それから診療所のあり方につきまして、一定の方向が出せればというふうに思っております。 ○議長(深谷勲君) 20番・伊佐治由行君。 ◆20番(伊佐治由行君) 次に行きます。 改革プランにおいて、再編・ネットワーク化に係る計画など、検討・協議することも明記されていますが、どのような再編・ネットワーク体制をお考えなのか、お伺いをいたします。先ほどちょっとここに触れた部分もございますが、お伺いをいたします。 ○議長(深谷勲君) 病院事業部長・市岡 清君。 ◎病院事業部長(市岡清君) 公立病院改革プランでは、地域完結型医療を推進するため、より広域な地域連携を目指しております。具体的には、各病院、診療所等での連携や、糖尿病、脳卒中、大腿骨頸部骨折といった症例に対する地域連携クリニカルパスなどの推進により、病院と病院の連携、いわゆる病病連携や、病院と診療所の連携、いわゆる病診連携というものを強化していきたいというふうに考えております。 将来的には、ネットワークインフラの整備により、よりスムーズな連携強化を図っていきたいというふうに考えております。 ○議長(深谷勲君) 20番・伊佐治由行君。 ◆20番(伊佐治由行君) 今、中津川の1次医療圏ということで市民病院部長は答えていただきましたが、これはかつて病院部のほうでもいろいろと言われて、医療圏というもう少し大きな枠組みで、これからは医師の不足とか看護師不足という観点から考えたら、もっと大きな医療圏で考えたほうがいいやないかということも、病院の先生たちは言っておみえになります。 そういった観点からしたら、お隣の恵那市民病院、市立病院が、今、平成27年度開業に向けて再整備計画をされておりますが、私は、恵那市とは隣でありますし、後ほど出てきますけど、リニアを見据えたまちづくりという観点の中からしたら、こことのネットワーク、病院部長は病病連携というふうに使われましたが、それこそ市民病院と、それから恵那市民病院とのすみ分けなり、医療機能の分担というのが私は必要であるというふうに思いますが、その辺について、病院管理者であります市長は、恵那市民病院の恵那市長さんとはどのような連携、お話をされているのか、お伺いをいたします。 ○議長(深谷勲君) 市長・青山節児君。 ◎市長(青山節児君) 今回の恵那市の新しい病院の建設が出てからは、話はしておりません。が、この計画が出る以前には、これからの地域医療については、やはり質を高める、また医師・看護師の確保という観点からすれば、近隣の自治体が一緒になってやるべきではないでしょうかという話し合いはさせていただきました。が、冒頭申し上げましたように、恵那市の発表があってからは、その話はしておりません。 ○議長(深谷勲君) 20番・伊佐治由行君。 ◆20番(伊佐治由行君) 多分なかなか難しい、何が難しいかというと、中津川のこの市内の中でも坂下病院と市民病院とのすみ分けがまだできていないという状況でありますので、お隣の市の病院のことまでなかなか口を挟むことはできないというのも、まず1つあるのではないのかのかなあというふうに思いますけど、今後、恵那も199床で、18もしくは19診療科ですか、産科と小児科も含めた、どうも救急はやらないみたいですけど、そういった病院の再整備、指定管理者ということで考えておみえになります。ぜひとも恵那市と中津川市、2025年問題ということになりますと、2つ合わせても人口がたしか12万7,0 00人ぐらいの人口になってしまうんですよ、2025年には。そういったことを考えた場合には、やはりここの連携も、私はしていくべきではないかというふうに思いますので、その点も恵那市との協議のほうもよろしくお願いをいたします。 次に、2014年診療報酬改定は、社会保障と税の一体改革で示された2025年問題に向けた改革ですが、両病院への影響はどのようになるとお考えなのか、それぞれお伺いをいたします。 ○議長(深谷勲君) 病院事業部長・市岡 清君。 ◎病院事業部長(市岡清君) まず市民病院におきましてですが、一番影響を受ける項目というのは、急性期入院病院の大病院への集約化と言われるものであります。具体的に言いますと、7対1入院基本料に対する要件の厳格化というものと、7対1対象病床の削減といったものが大きな影響になるだろうと。その影響によりまして、市民病院でも、いわゆる7対1病床の削減とその削減した病床の亜急性期病床、長期療養病床等への転用というものを検討してまいりたいと考えております。 次に、坂下病院における影響でございます。 今回の改定では、今言ったような7対1といった、いわゆる市民病院も含めました大病院への影響がほとんどでございます。したがいまして、坂下病院に影響、10対1という現状の中での影響というものは、今回の改定ではそうはないだろういうふうに考えております。 ○議長(深谷勲君) 20番・伊佐治由行君。 ◆20番(伊佐治由行君) ということは、やはり市民病院のほうは、今度の診療報酬改定の中で、急性期の病床を減らすというふうに国のほうが示されておりますので、その要件が、先ほど言いましたけど、中津川市民病院にとってはハードルが高くなったということでありますので、そういった病床を国が何とかしなさいと言ってきておるので、そういったことからも考えて早く、厚労省へ申し出るのが多分本年9月までですよね。それで間違いないのか、9月までにどうするのか届け出が必要なのか、ちょっと確認しておきます。 ○議長(深谷勲君) 病院事業部長・市岡 清君。 ◎病院事業部長(市岡清君) いわゆる猶予期間というのが半年というふうになっておりますので、9月中にそれが届け出る必要があると認識しておりますが、ただその辺がまだちょっと流動的なものもありまして、ひょっとすると延びるやもしれないというふうに聞いていますので、どちらにしても今年度中には最終的に、ただ中津川市民病院としては9月までにめどをつけたいというふうに考えております。 ○議長(深谷勲君) 20番・伊佐治由行君。 ◆20番(伊佐治由行君) ということは、中津川の市民病院は、先ほど申しましたけど、87床休床しておりますので、この利用も、一方ではメリットもあるかもしれませんけど、他方では、私が先ほど言いました高度急性期医療に期待をしたいという部分においては、デメリットなのかなあということを思うわけであります。そういったことを考えたときに、早く、やはり坂下病院と市民病院、この両病院の機能分担、すみ分けをしていかないと、中津川市民病院のほうの機能が何か低下するように、私は考えてしまうんですが、その辺についていかがでしょうか。 ○議長(深谷勲君) 病院事業部長・市岡 清君。
    ◎病院事業部長(市岡清君) 現在、市民病院が担っております機能というものは、少なくとも近隣の病院が変われるものではないというふうに認識しておりますので、回復期、リハビリ期等に関して考えれば、1つは、逆に恵那の市民病院のほうで療養型がなくなるというような話を聞いていますので、その受け入れ先をどうするのかという問題が出てくるだろうというふうに思っていますが、そういったことも含めて、先ほど言いましたような市民病院の休床している病床の転用というのは、検討できる部分はあるかと思います。 ただ、全体の中で、この地域医療圏、要するに実際に来てもらえる範囲内のことを考えなければいけませんので、そういう意味の医療圏という中で必要な病床数というものが出てくるだろうと。 ただ、現実に病床変更についての届け出が時期は決まっておりますので、そういった中での届け出は、どちらにしてもしていく必要があります。 ただ、それは常に状況を見ながら変更できていけるものだったら、報酬としては追いついてこないものですから、経営には影響が出てくることは間違いないというふうに考えていますけど、どちらにしましても、必要数をしっかり見きわめる中で、要するに急性期から回復期、リハビリ期と言われるような病床への変更というものは見きわめていく必要があるだろうというふうに考えております。 ○議長(深谷勲君) 20番・伊佐治由行君。 ◆20番(伊佐治由行君) 私、心配し過ぎかもしれませんけど、今は、先ほど常勤医が48名ということで、本当にふやしていただいてありがたいというふうに思っております。これも多分、名古屋大学の医学部の総合医療科との寄附講座という部分も大きいのではないのかなあということを考えるわけです。いつまでも寄附講座があるのかなあというふうに考えた場合に、私は、例えば外科手術において、坂下病院でもやり、こっちの市民病院でもやるというよりも、その部分は集約をして、やはり名古屋大学から研修医の先生が来て、また若い先生が中津川に来ていただくということは、多分ここでキャリアアップしたい、経験を積みたい、経験を積みに多分来てくれていると思うんですよ。そういう経験が、早くしないと、機会が減るということにつながっていくのではないのかなあと、ということを危惧するわけであります。その辺についてお伺いをいたします。 ○議長(深谷勲君) 病院事業部長・市岡 清君。 ◎病院事業部長(市岡清君) 確かに、今言われるような研修医の先生方が魅力ある病院でないとなかなか来ていただけないというのも現実としてありますので、そういった意味では、研修医に限らず若い先生方もある程度症例がないと来ていただけないというのが現実であります。そういう意味では、市民病院への集約というものも当然必要になってくるんですが、ただ坂下病院におきましては、外科手術というもの自体が既に件数的には非常にもともと少なくなってございまして、そういう実態の中から、外科の先生というか、名大のほうの外科のほうが引き上げるということで、現在外科の先生が1名になっている現状でございます。 したがいまして、外科に関しましては既に坂下病院での手術というよりも、当然簡易な縫合等については救急医療の中でできることですので、坂下病院でもやっていただいていますが、いわゆる手術室でオペをする形になれば複数の医者が要りますし、そういう意味では既にそういったものは市民病院のほうで受け持っていると言っても過言でないかとは思います。 ただ、整形外科とか、先ほど申しました眼科とか、そういったものについては双方の病院でそれぞれやられておりますので、そういったところが議員のご指摘する集約化につながるのかなあというふうに思います。 ここでちょっと手術が出ましたので、先ほどご指摘のあった件でご報告できなかった点、眼科の手術の件でございますが、手術件数、平成23年度が305件、平均在院日数2.7日だったものが、平成24年度 、眼科手術が363件で3.0日。件数が2割ほどふえております。平成25年度が434件、ここもふえ ておりまして、平均在院日数が2.7日。ご指摘のとおり、眼科の平均在院日数が少ないものですから、件 数がふえることが病院全体の平均在院日数の低下と、短くなると、それに影響しているということが言えると思います。以上です。 ○議長(深谷勲君) 20番・伊佐治由行君。 ◆20番(伊佐治由行君) もとに戻っちゃいますけど、今の手術件数を聞いておりますと、今度の診療報酬改定では、多分眼科の軽易な手術のほうは診療報酬の除外になるというふうにちょっと聞いておりますので、ぜひともそのハードルを上げて、要は外科手術ですね、外科手術を多くできるような病院の質を上げていただきたいということを要望しておきます。 最後になりますが、2025年を見据えて、またリニア時代を見据えた中津川の医療政策をどのように捉えて考えているのか、ビジョン、あり方をお伺いいたします。 ○議長(深谷勲君) 市長・青山節児君。 ◎市長(青山節児君) 2025年、またはリニアを見据えた中では、本日一番最初に議員が言われました総務省の出しております公立病院の改革ガイドラインの中にございます、やはり地域において必要な医療提供体制の確保を図ることにある、このことが実は維持ができなければ、これも先ほど出ました医療範囲の医療圏が大変広範囲の中で議論がされておる。したがって、この広範囲の中で、広範囲といいますのは、もう名古屋まで含めたという中での広範囲でございますけれども、ここに総合的なものがあればという考えを言われる方は、実は私の今までお話しさせていただいた方の中にも随分ございます。まず、この状況にならないということを大前提に取り組みをしていかなければならない。したがいまして、この岐阜県東濃東部の総合病院として、また中核病院としての役割機能を継続できる体制をまずつくっていく必要があるということになると思います。 そして、2025年では、やはり団塊の世代の皆さんが後期高齢世代に入る。大変、高齢化率も35%を超える状況になってまいります。その中では、医療関係だけではなく、やはり生活習慣病、健康づくり、そうした分野にも医療とかかわった中で対策をしっかり打っていく状況になっておるというふうに思います。あわせまして、慢性期、それから介護、療養型医療を充実していかなければ、これが一つの高齢者対策になります。 あわせまして、リニア時代を見据えてという中での若い方たちの対策としましては、安心して定住をしていただける。このことにつきましては、お産にかかわりますこと、またはお産に伴います小児科の充実、そして救急医療などを充実させる必要がある。このようなビジョンの中で計画をしているところでございます。 そのためには、やはり医療機関の役割分担については、本日しっかりとご意見をいただきました。方向性としては同じ方向を向いているというように、私は考えております。もう少しの時間が必要かというふうにも思っておりますけれども、その方向の中で役割分担、また役割分担をすることによります連携の大切さ、そして地域の包括ケアの推進、ただし、この地域包括ケアにつきましては、やはり総合病院があって初めてこの地域包括ケアが生きてくるというふうに、私は考えておるところでございます。こうしたことを含めた中で、2025年を見据えて病院の事業計画を進めてまいりますので、ご理解を賜りたいと思います。以上でございます。 ○議長(深谷勲君) 20番・伊佐治由行君。 ◆20番(伊佐治由行君) 本日は、公立病院の改革と今後のあり方ということの中での、私は特に医療機能のすみ分けということを重点に置いて質問をさせていただきました。 私は、市民病院と坂下病院をどういうふうにマネジメントしていくのか、この大なたを振るうのは病院管理者である市長さんが大なたを振るうマネジメント者でありますので、この辺のところは、両病院長が話し合って決めていくというのはなかなか難しいところがあるのかなあということは思いますので、この役割は市長なのかなあというふうに思います。 終わりになりますけど、今言われた、私もそのとおりだと、病院が欠けてもだめ、それから教育の分野が欠けてもだめ、何が欠けても、やはり次の世代に残してやる2025年、リニアにおいてのまちづくりというのは、やはり質の高い医療を残していただくことが、この地域のまちづくりの一助となるというふうに思いますので、よろしくお願いをいたします。 以上、これをもちまして、一般質問を終わります。 ○議長(深谷勲君) 病院事業部長・市岡 清君。 ◎病院事業部長(市岡清君) ご質問のありました中で、1つお答えしておりませんものをお答えさせてもらいます。 市民病院がDPCをとっておることでどのぐらい高くなるかということなんですが、外来につきましては、いわゆるDPCの対象ではございませんので、あくまでも出来高ですので、市民病院がほかの病院に比べて変わるということはございません。ただ、基本、紹介状がないと、今1,080円は要りますけれども、 診療そのものにかかわる経費は変わらないというふうになります。 それから、入院につきましては、7対1、10対1という基本料がありますが、これもDPCで丸められてしまっていますので、ケースによって違うものですから、一概に幾ら高いということは算定できないので、よろしくお願いをいたします。 ○議長(深谷勲君) これにて20番・伊佐治由行君の一般質問を終結いたします。 ただいまから13時30分まで休憩をいたします。  午後0時26分休憩 ――――――――――――――――――――――  午後1時30分再開 ○議長(深谷勲君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続けます。 続いて、5番・勝  彰君。  〔5番・勝  彰君質問席に着く〕 ◆5番(勝彰君) 通告に基づき、市政一般について質問をいたします。 私の質問は、子どものいじめ、大人のいじめについてと、リニアを生かしたまちづくり、観光振興についての2点であります。 1番目の子どものいじめ問題について質問いたします。 子どもたちは、いじめは見つからないように行います。いじめは、悪いことということを知っているからです。だから発見が遅くなり、いじめが発覚したときは、被害者は痛手を負っています。 平成23年9月、大津市内で起きた中学生の自殺によりいじめが発覚し、学校や教育委員会の対応のまずさが表面化し、全国的にいじめが取り上げられました。平成24年度には、いじめ防止対策推進法が国会で可決され、その後は、国、文部科学省が主導となり、いじめ対策が実行され、地方自治体でもさまざまな施策、取り組みがなされました。 中津川市においては、平成18年4月、市内の同じ中学校出身の高校生による女子中学生殺人事件が起きました。遊び仲間であった者同士の殺人事件でお互いの命、人格を尊重しない出来事であり、市民、学校現場、子ども、保護者に大きなショックを与えました。報道でも大きく取り上げられました。 また、その年の秋、10月には、瑞浪市内の中学校で女子生徒の自殺がありました。部活内での人間関係を苦にして、4人の名前を残して自殺をしたことがいじめ問題として大きく取り上げられました。それを受け、中津川市内の学校では痛ましい殺人事件、いじめ問題を起こさないように、全国に先駆けて命の教育、自分の命、他人の命を大事にする教育実践を全小・中学校で、全幼稚園・保育園で始め、現在も続けられています。 昨年、一昨年の全国的ないじめ問題に対して、教育長は命の教育の継続的な指導で取り組んでいると答弁しました。 これらのことを踏まえて、平成25年度の中津川市内の学校のいじめの実態とその指導についてお尋ねいたします。 最初に、全小・中学校で平成25年度いじめ調査をされたと思いますが、件数についてお伺いします。 ○議長(深谷勲君) 教育長・大井文高君。 ◎教育長(大井文高君) 最初のご質問ですが、いじめの調査については行っております。 全国的に自治体で行われますのは、児童・生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査ということで、文部科学省が行っておりますが、この結果としまして、中津川市としましては、いじめの件数は小学校で65件、中学校で30件でした。男女比については、小学校では65人中、男子36人、女子29人で男子がやや多く、中学校では30人中、男子11人、女子19人と女子が男子のほぼ2倍となっております。小・中31校中24校でいじめの報告があります。いじめは、どこでも起こり得るとの緊張感を持って日々取り組んでおります。 ○議長(深谷勲君) 5番・勝  彰君。 ◆5番(勝彰君) 今、合計、小学校65件、中学校30件の95件ということで、それぞれ男女別の件数も報告いただきました。これらについて前年度、24年度に比べてはどうでしょうか。 ○議長(深谷勲君) 教育長・大井文高君。 ◎教育長(大井文高君) 24年度で見ますと、小学校は64件ということで、25年度65件と、ほぼ横ばいとなっております。中学校につきましては、24年度44件、25年度は30件と減少をしております。 ○議長(深谷勲君) 5番・勝  彰君。 ◆5番(勝彰君) そうしましたら、今年度の、25年度の95件の小・中別に、いじめの内容についてお伺いします。 ○議長(深谷勲君) 教育長・大井文高君。 ◎教育長(大井文高君) 調査項目には、幾つかの項目が上げられておりますが、この項目からいきますと、冷やかし、からかい、悪口、あるいは脅し文句を言われるというような内容のものが小学校で32件、中学校で22件、それから仲間外れ、集団による無視というものが小学校で13件、中学校で10件。遊ぶふりをしてたたかれる、軽く蹴られたりするというものが小学校で22件、中学校で3件、強くたたかれたり、強く蹴られたりするという項目に当てはまるものが、小学校で2件、中学校で2年、金品を隠される、盗まれたりする、捨てられるというようなものが小学校で5件、中学校で2件、嫌なこと、恥ずかしいことをされたりするというものが小学校で6件、中学校で3件、この分類に入らないものとして、その他として、小学校2件、中学校3件というような状況でございます。 ○議長(深谷勲君) 5番・勝  彰君。 ◆5番(勝彰君) このいじめの内容についても、前年度と比べて、前年度の24年度の内容についてお伺いします。 ○議長(深谷勲君) 教育長・大井文高君。 ◎教育長(大井文高君) 前年度に対してということですが、特徴的な変化というのは見られません。おおむねこのような傾向で出ております。 ○議長(深谷勲君) 5番・勝  彰君。 ◆5番(勝彰君) これらの実態を踏まえて、教育委員会で指導されてると思いますけど、今度、指導の姿勢についてちょっと質問したいと思います。 いじめを教育委員会、学校現場ではどのようにいじめの定義をされて指導しているのか、お伺いします。 ○議長(深谷勲君) 教育長・大井文高君。 ◎教育長(大井文高君) いじめの定義といいますのは、いじめ防止対策推進法でも定められておりますが、平たく言いますと教育委員会、学校ともにいじめられた子がいじめと感じている行為、これがあった場合にはいじめというふうに捉えて対応するようにしております。いじめというのは、どの子にも起こり得るものだろうという認識のもとに、全ての児童・生徒の問題であり、全ての大人の問題でもあるというふうに考えております。 ○議長(深谷勲君) 5番・勝  彰君。 ◆5番(勝彰君) やられたほうの立場から物を考えていくということがわかりました。 それでは、こういういじめの定義に対して基本的な指導マニュアル、そういうものはあるのか。あればどんな概要かということをお伺いしたいと思います。 ○議長(深谷勲君) 教育長・大井文高君。 ◎教育長(大井文高君) いじめの指導マニュアルにつきましては、いじめ防止基本方針として市内の全ての小・中学校で作成をしております。その中身については、1点目は教師の構え、2点目には未然防止、3点目には早期発見と、そのためのポイント、4点目、早期対応マニュアル、5点目、対策組織、6点目は、関係諸機関との連携というような内容でそれぞれの項目をまとめております。 ○議長(深谷勲君) 5番・勝  彰君。 ◆5番(勝彰君) いじめの定義、そして基本的な指導マニュアルは全小・中学校で備えられているというか、基本的な考え方を持ちながら指導しておるということがわかりました。じゃあ、それを受けて、先ほど伺いました25年度のいじめ調査結果に対して、各学校ではどのような具体的指導がなされたのか、継続されている指導もあると思いますけれども、お伺いしたいと思います。 ○議長(深谷勲君) 教育長・大井文高君。 ◎教育長(大井文高君) まず第一は、当事者への指導ということでございますが、学級や学年全体の問題としても捉えながら生徒全体への指導というものも行っております。また、保護者との懇談を含め、時間をかけてじっくり取り組んでおります。 いじめの未然防止策として、学級づくりに軸を置き、日ごろから子どもたちの人間関係づくりに努めるとともに、保護者への啓発のための勉強会なども行っております。 ○議長(深谷勲君) 5番・勝  彰君。 ◆5番(勝彰君) そのような指導の結果、解決した件数、それから未解決の件数はどうなっているのか。また、未解決のいじめ問題に対しては、今のどのような指導が続けられているのかをお伺いいたします。 ○議長(深谷勲君) 教育長・大井文高君。 ◎教育長(大井文高君) 指導の結果、解決できた件数は、小学校では65件中51件で78%、中学校では30件中17件で56%となっております。 未解決の問題は非常に複雑な背景を伴う場合が多いので、教育相談室を中心に学校全体の教師で対応するだけではなく、スクールカウンセラーや外部の相談機関、医療機関などと連携して指導に当たっております。 ○議長(深谷勲君) 5番・勝  彰君。 ◆5番(勝彰君) この未解決というのが、大変難しい問題だろうということと思います。学校だけではなく教育委員会、また外部機関も入れて、ぜひ気の長い指導をぜひしていただきたいということを思います。 ちょっと視点を変えて、幼児教育の部分について、ちょっとお伺いしたいと思います。 幼稚園・保育園では、いじめであるのか、けんかであるのか、非常に難しい段階であります。でも、命とか人権教育については指導は必要であります。幼児期のいじめの実態・指導についてお伺いします。 ○議長(深谷勲君) 教育長・大井文高君。 ◎教育長(大井文高君) 幼児期は、人間関係が未熟な段階にあり、幼児間のトラブルもの発生するわけですが、発達に必要な経験と捉えて指導に当たる場合が多くあります。幼児間のトラブルをいじめと捉えるのは、時期尚早というケースも多いのではないかというふうに考えております。人間尊重、命の尊厳を学ばせることが大切と考え、命の教育に幼児期から取り組み、他の子の存在を大切にする教育指導に努めております。具体的には、毎年各園に獣医を講師に招いて、実際に動物と触れ合いながら命の大切さを学んでおります。 また、元中学校養護教諭を講師に招き、親子で命の誕生について学び、自分の命も相手の命もかけがえのないものであることを知り、自他を大切にする心情を育てております。 ○議長(深谷勲君) 5番・勝  彰君。 ◆5番(勝彰君) 幼児期からぜひそういう命を大切にする、人権を大切にするという実践を進めていただきたいということを思います。 子どものいじめの最後の質問であります。 いじめ問題の解決のための今指導の中で、学校現場の中で課題、それについてはどんなことがあるのか、お伺いしたいと思います。 ○議長(深谷勲君) 教育長・大井文高君。 ◎教育長(大井文高君) いじめ問題は、どれとして同じケースではありません。いじめが起きる背景や原因はさまざまで、その対応や指導にはきめ細かな多くの時間と多くの人の手を要することが課題です。学校は、いじめの根絶を目指して、大変なエネルギーを要して取り組んでおります。いじめ問題を解決、あるいは未然に防ぐためには、他者を自身を敬愛するのと同様に敬愛する豊かな人権感覚の醸成が最も大切であると考えております。しかし、豊かな人権感覚とは何なのかという点での価値観に大きな食い違いがあったり、あるいは自己愛、個人の権利の主張が優先されるケースがしばしばあります。こうしたケースは、大人社会の感覚構造によってももたらされていることも多く、教育としての浸透、定着が図りにくいことは大きな課題であると考えております。 ○議長(深谷勲君) 5番・勝  彰君。 ◆5番(勝彰君) 今、大きく言って多くの人と多くの時間をかけなければ解決し切れない問題、もう1つは、大人社会の問題も背景にあるというようなことをお伺いいたしました。学校でのいじめ問題については、継続は力なりです。ぜひ命の教育の継続的な指導をお願いし、次の大人のいじめ問題について質問いたします。 子どものいじめ問題について、大人たちは自分たちの生き方を棚に上げ、学校、教育委員会、自治体を非難しています。マスコミの報道のあり方にも問題があると思います。社会教育の基本、子どもは大人社会の反映、大人が変われば子どもは変わるということがよく言われます。子どもは、大人が誰かの悪口を平気で言う、職場のいじめの話をする、そのようなことを電話で話をしているという大人の姿を見聞きしています。 また、青少年や成人が携帯のLINEなどを使い、集団で1人の者を徹底的に痛めつけ、最後は殺してしまうような事件を起こしていることを知っています。こんな大人社会を見て、子どもはいじめをやめるでしょうか。大人がいじめをやめない限り、子どものいじめの問題は根本的に解決できません。 私は、昨年の6月議会で大人のいじめ問題を取り上げました。厚生労働省発表の個別労働紛争の相談では、いじめ、嫌がらせが断然トップ、10年前の10倍の5万件、自衛隊員の自殺の増加、女性の多い職場でのいじめの存在など、大人のいじめを指摘し、大人もいじめを絶対にしない中津川市をどうつくるかを質問しました。 そこで、この1年間でどんな取り組みをされ、今後どのようなことに取り組まれるのか具体的にお尋ねします。 最初の質問です。昨年の6月議会後、どんな取り組みをされたのか、お伺いします。 ○議長(深谷勲君) 生活環境部長・曽我和幸君。 ◎生活環境部長(曽我和幸君) 大人のいじめ実態把握のため、人事課と相談の上、市役所内で庁内ネットワークによるアンケートを実施いたしました。3月に開催いたしましたいじめ対策部会でアンケート結果を報告し、議論をいただきましたが、職場のいじめだけではなく、大人社会全体で考えた内容で啓発するべきではないかとのご意見をいただき、啓発案を現在検討しております。以上です。 ○議長(深谷勲君) 5番・勝  彰君。 ◆5番(勝彰君) 今の答弁にもありましたけど、もう一度改めて、今の答弁の内容になるかもしれんけどご質問します。 アンケートを実施したことからどんなことがわかったのか、お伺いしたいと思います。 ○議長(深谷勲君) 生活環境部長・曽我和幸君。 ◎生活環境部長(曽我和幸君) あくまでもアンケート上の数字ではございますが、同僚からのいじめは、経験ありが16%、見たり聞いたり22%、上司からのいじめは、経験あり22%、見たり聞いたり24%でした。性別による差別、嫌がらせについては、経験ありが10%、見たり聞いたりが6%でございました。以上です。 ○議長(深谷勲君) 5番・勝  彰君。 ◆5番(勝彰君) そういう1番、2番の今の質問を受けて、子どものいじめと大人のいじめにどのような関係があるのか、もしわかったことがありましたらお伺いしたいと思います。 ○議長(深谷勲君) 生活環境部長・曽我和幸君。 ◎生活環境部長(曽我和幸君) 今回の取り組みで特にわかったことというのはございませんが、日本国憲法第11条で国民に基本的人権が保障されておりますが、社会にはあらゆるいじめが存在し、基本的人権が侵害されている現状があり、これらの現状の背景には、家庭、学校、企業、地域社会などのそれぞれの要因が複雑に絡み合った根深いものであると思われます。 議員がおっしゃられます社会教育の基本、子どもは大人社会の反映、大人が変われば子どもは変わる。大人が自覚し、大人のいじめをなくすことが子どものいじめを少なくするという関係にあるのではないかと考えております。 ○議長(深谷勲君) 5番・勝  彰君。 ◆5番(勝彰君) そういうぐあいに受けていただければ、大変ありがたいと思います。 それを受けて、今後具体的にどんなことに取り組まれていくのか、お伺いします。 ○議長(深谷勲君) 生活環境部長・曽我和幸君。 ◎生活環境部長(曽我和幸君) いじめはあらゆる人権侵害の根源であると捉えまして、市民の皆様に対して有効な啓発を行ってまいりたいと考えております。その手法といたしまして、いじめ防止リーフレットやステッカー作成など子どものいじめ防止と大人のいじめ防止の双方を啓発できるような、いじめ防止リーフレットも考えております。今後、広報「なかつがわ」への掲載や学校教育の現場での啓発をしてまいりたいと思っておりますので、よろしくお願いします。 ○議長(深谷勲君) 5番・勝  彰君。 ◆5番(勝彰君) まず、小さなことからだと思いますので、ぜひ取り組んでいただきたいと思います。 今のリーフレットとか、そういうものについてどのように進めていくのか、進め方についてお伺いします。 ○議長(深谷勲君) 生活環境部長・曽我和幸君。 ◎生活環境部長(曽我和幸君) 子どものいじめ問題については、いじめ対策部会において調査・研究を進めておりますが、あわせて大人社会のいじめ問題に対しましても、今後部会において議論を進めてまいります。 また、いじめ対策部会でいじめ防止リーフレットやステッカーの作成について検討をしていただき、広報や学校配付物などで啓発を行いたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(深谷勲君) 5番・勝  彰君。 ◆5番(勝彰君) よろしくお願いします。 それでは、ちょっと部署を変えまして、社会教育、青少年担当の文化スポーツ部での取り組みというのはないでしょうか、お伺いします。 ○議長(深谷勲君) 文化スポーツ部長・原 益彦君。 ◎文化スポーツ部長(原益彦君) 中津川市青少年育成市民会議では、大人が変われば子どもも変わるをスローガンに、今年度から温かい言葉かけ運動に取り組むことを決定しております。この運動は、大人の社会で思いやりのある人間関係づくりをさらに高めることが目的となっております。具体的には、言葉をかけ合うことや、かけてもらってうれしかった温かい言葉を募集しまして、各地域でコンクールなどの開催、広報紙へ掲載などを行います。 まず大人が自覚し、いじめのない社会づくりに取り組むことで、子どもたちの健全育成につなげてまいりたいと考えております。以上でございます。 ○議長(深谷勲君) 5番・勝  彰君。 ◆5番(勝彰君) 温かい言葉かけ運動、ぜひ実のあるものにしていただきたいということを思います。 いじめ問題の最後に、大人いじめ問題に対して、先ほど市役所でアンケートと言われましたので、市の総務部長、また市長のお考えを伺いたいと思います。 ○議長(深谷勲君) 総務部長・田立三博君。 ◎総務部長(田立三博君) 市役所庁舎のアンケートということからご質問いただきました。私のほうは、市役所の職員の関係についてお答えします。 市役所庁内で行ったアンケート結果を見ますと、心理的な苦痛を感じた案件が相当あることを職員それぞれが認識して、お互いを尊重し、いじめにつながらない環境を整えることが大切と考えております。 なお、ことしの3月でございますけれども、セクシャルハラスメント防止等に関する要綱を見直しまして、パワーハラスメント等を加えるとともに、具体的な指針を定めまして職員に周知をしたところでございます。以上です。 ○議長(深谷勲君) 市長・青山節児君。 ◎市長(青山節児君) いじめを私どもも随分、対策といいますか、勉強会等にも参加をさせていただいた経緯がございます。そんな中で、やはり最初に入りますのは、子どものいじめから入ります。このときに、必ずよく講師の方が言われたのは、安心・安全理論、いじめのグループにみずから入ることによって、身の安全、安心を図る、この心の作用が大きく大人になっても影響する。したがって、若いうちにこの安全・安心ないじめグループに入らない、入らない環境をつくることが大切、こういった講習をよく受けた記憶がございます。大なり小なり、大人になりましてもそうした子どもの時代の影響といいますか、そういったものを持った中でのいじめもあるかとも思います。 また、職場におきましては、仕事というものを通した中で、これはいじめなのか、叱咤激励なのか、よくわからない部分もあります。そして、冒頭にありましたように、本人が感じる、いじめと感じるというところが実は大変難しい部分もあります。そして、大人の場合ですと、やはりいじめているということを意識した中で行動をとる場合、また本人には、その気持ちがないのに結果としていじめられた、またそれがいじめとして感じた相手方が大変つらい思いをしたと。この意識がないうちにというところが、実は大変な問題ではないかというふうに思うところでございます。 今、それぞれ部長が答弁してくれましたように、こうした大人のいじめ社会、いじめにつきましてはやはり弱者に対する思いやりの心、こうしたものをいま一度醸成していく必要があるというふうに思います。これ一言で言えば、やはり道徳観が非常に重要である、私はそのように考えておるところでございます。 ○議長(深谷勲君) 5番・勝  彰君。 ◆5番(勝彰君) 道徳観、人権教育、命の大切さというところじゃないかなということを思います。子どものいじめに対して、学校、教育委員会は、今後一層努力していくことは当然でありますけれども、大人が変われば子どもも変わる、この大原則で弱い者の立場から、いじめのない安心して生活できる中津川市になるために、大人の認識を変える取り組みをぜひしていただきたいと思います。 それでは、2番目の大きな問題、リニアを生かしたまちづくり、観光振興について質問いたします。 この問題は、きのう鈴木議員、鷹見議員、吉村議員が質問され、同じような内容もありますが、よろしくお願いします。 ご承知のように、リニア中央新幹線は最高時速500キロで品川・名古屋間を40分で結ぶ、総工費5. 4兆円の巨大プロジェクトであります。JR東海は、13年後の2027年の開通を目指し、5月23日に環境影響評価書を国土交通省に提出しました。6月6日の新聞に、環境省の意見書が公表されていました。意見書の骨子は、地下水や河川水への影響を最小に、自然環境や生態系の影響を最小限に、トンネル掘削で発生する土の量の抑制、汚染の調査、地方自治の意見を十分聞き、住民の関与の確保であります。中津川市内のことでは、準絶滅危惧種のオオタカに配慮して工事を進めるようにと求めています。 国交省は、これらの意見を取りまとめ、JR東海に伝達します。JR東海は、国交省の意見を踏まえ、環境影響評価書を補正し、8月に工事の実施計画の認可を申請し、秋ごろの着工を目標としています。中津川市では、リニア中央新幹線開業をまちづくりの千載一遇のチャンスと捉え、持続的に発展する中津川市を願い、昨年8月、中津川市リニアまちづくりビジョンを策定しました。ビジョン第4章、リニアを生かしたまちづくりの方向に示されている4項目め、訪ねてよしのまちづくりの取り組み方策について質問いたします。 質問内容は、方策1、既存の地域資源の向上と活用、方策2、新たな観光スタイルの提案、方策3、広域連携の促進についてであります。 具体的に質問します。 方策1、既存地域資源の魅力の向上と活用を進めますについてお尋ねします。 最初に、地域の個性が観光客の魅力となる、訪れる者の視点でもう一度見直し、新たな魅力として、さらに磨きをかけていきますとあります。新たな視点で見直すということは、どういうことを行うことなのか、お尋ねいたします。 ○議長(深谷勲君) 商工観光部長・成瀬博明君。 ◎商工観光部長(成瀬博明君) 今までは中津川、こちら側の目線で観光地づくりを行ってまいりましたが、今後は市外からの観光客、あるいは中津川市出身者の方のアンケート、インタビューなどを行い、他の地域の人が気づくことを観光地づくりに取り入れ、訪れた方が魅力的に見える観光地づくりを行ってまいりたいと考えております。 ○議長(深谷勲君) 5番・勝  彰君。 ◆5番(勝彰君) アンケート、インタビューを実施していくということですね。 次の質問です。 よく磨きをかけるという説明を聞きます。磨きをかけるということは、具体的にはどういうことを行うのか、わかりやすく説明をお願いします。 ○議長(深谷勲君) 商工観光部長・成瀬博明君。 ◎商工観光部長(成瀬博明君) 地域住民の活動が観光資源の磨き上げのポイントであると考えています。行政の役割としては、地域資源の魅力をアップさせるための環境や施設の整備、体験観光を組み込んだり、イベントを行うなどの仕掛け、ポスター、パンフレット、ホームページなどでのPRを行うことだと考えております。 ○議長(深谷勲君) 5番・勝  彰君。 ◆5番(勝彰君) 磨き上げるポイントは、地域住民だということは今言われましたけど、地域住民の意識を高め、活動を活発にする手だてについて何かありますか、お伺いしたいと思います。 ○議長(深谷勲君) 商工観光部長・成瀬博明君。 ◎商工観光部長(成瀬博明君) 行政の側面支援としては、他の観光地によるまちづくりの先進的な取り組みなどを情報提供したり、意見交換をして、行政と地元が連携して観光客のおもてなしに努めるなどして、地域住民の意識高揚を高め、活性化させていきたいと考えております。 ○議長(深谷勲君) 5番・勝  彰君。 ◆5番(勝彰君) そういうことで、新たな視線で見直して観光スポットをつくっていくということですけれども、次の質問に行きます。 第5章にある、各地域の具体的な取り組みの2番目に、地域の魅力、観光内容が記載されています。この魅力、観光内容やまたほかの団体で取り上げられる内容を訪れる者の視点で見直し、磨き上げ、新たな魅力に変える作業を実施されると思います。そのつくられた新たな魅力を今後どのようにして活用していくのか、お伺いしたいと思います。 ○議長(深谷勲君) 商工観光部長・成瀬博明君。 ◎商工観光部長(成瀬博明君) 新たな魅力となった観光資源を他の観光資源と連携させるよう、テーマでくくった回遊性を持たせ、観光誘客や滞在時間の増加を促すような仕掛けを考えたいと思っております。
    ○議長(深谷勲君) 5番・勝  彰君。 ◆5番(勝彰君) テーマでくくると、あと情報発信ということですけれども、次の問題です。 この活用、情報発信を行うとすると、他の自治体とか団体の連携がどうしても必要になってくると思います。また、地域の独自も当然必要でありますが、他の自治体、各団体との連携をどのように進めていくのか、基本的な考え方、方法についてお伺いします。 ○議長(深谷勲君) 商工観光部長・成瀬博明君。 ◎商工観光部長(成瀬博明君) 現状は、東濃ぐるりん観光事業実行委員会、下呂・中津川広域観光振興協議会、木曽観光連盟、中津川・恵那広域行政推進協議会、県際交流等の団体がありますが、既に連携している複数の自治体のグループの意見も伺いながら県にも働きかけるなど、グループ同士の連携を進め、連携の輪を大きくしていこうと考えております。 ○議長(深谷勲君) 5番・勝  彰君。 ◆5番(勝彰君) 現在も幾つかのところで連携しているということですけれども、じゃあ、次の質問に移ります。 市内の地区により、新たな魅力づくりとか、磨き上げるということがなかなか進まない地域ということもあると思います。こうした地域差が出てくると思いますけれども、それぞれの進む地域、または進まない地域など、各地区へどのような支援や協力していくのか、お伺いします。 ○議長(深谷勲君) 商工観光部長・成瀬博明君。 ◎商工観光部長(成瀬博明君) 地域によりましては、馬籠のような有名観光地を抱える地域から観光資源の掘り起こしが進まない地域まであると考えています。現状では、地域との意見交換ができておらないところもありますので、行政が担うべき役割を明らかになっていない部分を補足しながら、まずは地元とよく意見交換をし、行政として各地域の実績に応じた支援、協力体制をとっていきたいと考えております。 ○議長(深谷勲君) 5番・勝  彰君。 ◆5番(勝彰君) 地元と意見交換をしということですので、ぜひ地元に出かけてフットワークの軽い職員として、ぜひ連携を深めながら地元を応援していただきたいと思います。 次の問題に行きます。 各地区の魅力をつなぐ、線でつなぐことについて特に発展させる必要があります。線でつなぐことに対する考え方、方法についてお伺いします。 ○議長(深谷勲君) 商工観光部長・成瀬博明君。 ◎商工観光部長(成瀬博明君) 現在、自家用車で訪れる観光客の方向づけは、中津川総合パンフレット 「小旅手帖」というのがございますけれども、そういったものや観光ガイドマップなどで観光ルートの提案をしております。JRで訪れる観光客の方には、現在、下呂・中津川広域観光推進協議会でJRとのタイアップ事業などによる周遊バスツアーなどを実施しております。今後は、これらの取り組みをさらに充実させ、磨き上げを行った地域支援をテーマでくくって、他の地域、観光資源と連携させ、市内を回遊してもらうことで滞在時間を長くとってもらい、地域で消費をしてもらうような仕組みを強化していきたいと考えております。 ○議長(深谷勲君) 5番・勝  彰君。 ◆5番(勝彰君) 観光スポットをつなぐという話は、3番目の補足のところに関連をしますので、またそちらのほうで質問したいと思います。 次に、方策2、新たな観光スタイルを提案しますについてお尋ねします。 こんなことをしてみたい、ゆっくり過ごしたいの体験型、滞在型観光を提案し売り込みたい、そのために既存の観光資源のさまざまな体験機会を組み合わせていくとあります。 最初の質問です。 市内には、現在どのような体験型観光があるのか把握していますか。どのような体験型があり、幾つあるかをお伺いします。 ○議長(深谷勲君) 商工観光部長・成瀬博明君。 ◎商工観光部長(成瀬博明君) 種類としては、収穫、自然教養、スポーツ、レジャーなどの体験観光がありますが、数は申しわけございません、把握はできておりません。今後は、観光課が中心となって実態把握や自然観察、カヤックなど、新しい商品の造成を観光団体や地域の人たちと一緒に進めてまいりたいと考えております。 ○議長(深谷勲君) 5番・勝  彰君。 ◆5番(勝彰君) 種類、数など、まだ十分把握されていないということですけれども、今ある方向は示していただきましたけど、もう少しその辺、今後どうしていくかについて、もう一度お尋ねしたいと思います。 ○議長(深谷勲君) 商工観光部長・成瀬博明君。 ◎商工観光部長(成瀬博明君) 現在の体験型観光は、民間事業者において商品化されつつありますが、まだまだ体験型観光の取り組みが始まったばかりで、商品数やPRが不足しているのが現状でございます。行政の役割としては、市内での滞在時間の増加や消費を促すため、体験型観光商品のPRなど民間業者のバックアップに努め、当市ならではの体験観光の種類、数をふやしてまいりたいと考えております。 ○議長(深谷勲君) 5番・勝  彰君。 ◆5番(勝彰君) 主に民間が多いという話ですので、民間のところをどう活性化していくかということでまたお願いしたいと思います。 その次の問題いきます。 中京圏、首都圏、海外向けなど地域に合わせた内容をつくると記載もされています。それぞれの地域のどのような観光スタイル、体験型観光を提案していくのか、お伺いします。 ○議長(深谷勲君) 商工観光部長・成瀬博明君。 ◎商工観光部長(成瀬博明君) 中京圏、首都圏では、都会では体験できないもの、例えば高原や山などの自然ガイド、海外向けには日本の、特に中津川ならではの歴史文化などを提案していきたいと考えております。 ○議長(深谷勲君) 5番・勝  彰君。 ◆5番(勝彰君) それでは、今そういう内容をそれぞれの地区にどう売り込んでいくのか、売り込み方法について、考え方等も含めてお伺いします。 ○議長(深谷勲君) 商工観光部長・成瀬博明君。 ◎商工観光部長(成瀬博明君) 中京圏、首都圏は、JRなどの観光事業者とのタイアップによる観光商品の造成、キャンペーンやホームページにより情報発信をしていきます。 一方、海外へは、ホームページやランドオペレーターの招待などの活用をして情報発信をしてまいります。 いずれにしても、国内外へのシティープロモーションとして積極的に情報発信をしていくつもりでございますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(深谷勲君) 5番・勝  彰君。 ◆5番(勝彰君) まだこの分野については、まだまだ十分でないということを思いますので、今後それこそ磨き上げをして売り込んでほしいということを思います。 最後に、方策3、広域連携を促進しますについてお尋ねします。 昨年の8月、会派の行政視察で2015年度、来年ですけれども、北陸新幹線開通を控えた飯山市を訪問しました。飯山駅は、広域観光情報のハブ機能を備えた駅、交通のハブ機能を持つ駅として建設されています。 また、広域観光ブランド戦略として、千年風土の豊穣の地「信越自然郷」をテーマに、信越9市町村で広域観光連携会議を立ち上げて進めていると伺いました。この広域観光ブランド戦略の課題は、北陸新幹線開通に対して9市町村間で相当な温度差があり、同じ意識になるのは大変難しいということでした。具体的には、広域ブランド戦略の経費とか、駅の運営費などの負担について一致することは大変難しいということです。 中津川市においても、早期に大きな構想、綿密な計画を持って進まなければ、方策3の広域観光の戦略を実現することは相当難しく、リニア効果は発揮されません。方策3では、市内に点在する観光スポットを結んで線にし、その線を隣接する地域、恵那市、東濃、木曽、飯田を太い線で結ぶ、知名度の高い下呂、高山、郡上、白川村と結んでさらに太い線にし、インパクト・魅力のある圏域づくりを進めますと記載されています。観光スポットを点から線に、線から面にすることであります。 具体的にお尋ねします。市内に点在する新たな魅力、観光スポットを結んだものを隣接する市内とどのように結んで太い線にしていくのか、考え方、構想、方法についてお伺いいたします。 ○議長(深谷勲君) 商工観光部長・成瀬博明君。 ◎商工観光部長(成瀬博明君) 既に連携している東濃5市、下呂市、木曽地域、阿智村の意見も伺いながら県にも働きかけるなど、東西南北あらゆる角度から、さらに大きな枠組みにしていきたいと考えております。 ○議長(深谷勲君) 5番・勝  彰君。 ◆5番(勝彰君) もう少し基本的な考え方、構想についてお伺いしたかったんですけれども、どうもまだその辺はできていないということを思いますので、そういう構想、考え方、方法をいつまでにきちんとしたものをつくるかについて、ちょっとお伺いしたいと思います。 ○議長(深谷勲君) 商工観光部長・成瀬博明君。 ◎商工観光部長(成瀬博明君) 広域のことですので、いつまでということはなかなか難しいわけですけれども、リニアが13年後ということでございますので、こういったことも念頭に置きながらできるだけ早い時期にということで、枠組みを考えていきたいというふうに思いますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(深谷勲君) 5番・勝  彰君。 ◆5番(勝彰君) 次の問題。 さらに広い地域と線で結び、太い線、面にすることについて、考え方、構想、方法についてお伺いします。 ○議長(深谷勲君) 商工観光部長・成瀬博明君。 ◎商工観光部長(成瀬博明君) 県が進めておりますリニア中央新幹線活用戦略や、国が進めております昇竜道プロジェクトなどと整合性をとりながら、連携の拡大を進めてまいります。 ○議長(深谷勲君) 5番・勝  彰君。 ◆5番(勝彰君) インパクトと魅力のある圏域づくりということにつながると思います。これをこれから取り組まなければならない重要な課題であります。現段階での課題についてお伺いいたします。 ○議長(深谷勲君) 商工観光部長・成瀬博明君。 ◎商工観光部長(成瀬博明君) 先ほどお答えをさせていただきましたが、中規模な圏域での取り組みはしておりますが、リニアのまちづくりビジョンにお示ししている少し大規模な圏域の中での取り組みが、これから課題であるというふうに考えております。今後は、そういった少し大規模な圏域の取り組みを進めていきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(深谷勲君) 5番・勝  彰君。 ◆5番(勝彰君) 課題は、このことをやっていないことが課題だということに受け取りましたけど、そうするとインパクト・魅力のある圏域づくりの基本的な考え方、方法及びタイムスケジュールのめどについてお伺いしたいと思います。 ○議長(深谷勲君) 商工観光部長・成瀬博明君。 ◎商工観光部長(成瀬博明君) この問題につきましては、各自治体あるいは県との調整が必要ですので、具体的な方法、あるいはスケジュール等は今明確にはお答えはできませんけれども、今年度から現在連携しておる自治体との考え方などを伺うようなことも始めて、できるだけ早い時期にやっていきたいというふうに思っております。 ○議長(深谷勲君) 5番・勝  彰君。 ◆5番(勝彰君) 私の観光振興についての質問は、大体以上です。 リニア効果を発揮するためには、まちづくり戦略、住んでよし、訪れてよしの2つの戦略の長期的な展望を持ち、綿密な計画づくり、着実に進めなければなりません。未来の中津川市づくりのために、働く市役所に期待して、私の質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(深谷勲君) これにて5番・勝  彰君の一般質問を終結いたします。 続いて、7番・櫛松直子さん。  〔7番・櫛松直子さん質問席に着く〕 ◆7番(櫛松直子さん) それでは、通告に基づきまして一般質問をさせていただきます。 今回、私は子ども・子育て支援制度についてというテーマで質問をしたいと思っておりますが、実は子ども・子育て支援制度といいますか、実際は子ども・子育て支援新制度という形で資料もございますけれども、これは内閣府と文部科学省と厚生労働省の所管で、新たに来年の4月から導入される制度でございます。 実は、たまたまこの3つの省庁の担当官の方とお話をする機会がありまして、この内容についても話を伺ったんですが、パンフレットは大変かわいらしい、こんな本当に子ども・赤ちゃんのイラストが書いたものなので楽しい内容かなと思ってお話を聞きましたら、大変いろいろ複雑なことが多くて、このままでは大変わかりにくいということがございました。それで、ちょっと今回質問をさせていただくわけです。できれば、できるだけかみ砕いて市民の皆さんにもわかっていただきたいというところがございますので、そういう観点でお願いしたいと思います。 この子ども・子育て支援制度ですが、平成24年に成立した子ども・子育て3法を背景に、現在国が進めている子ども・子育て支援新制度が導入されると、中津川市の幼児教育や保育などに大きな影響があると考えられます。不確定、あるいはまだ決まっていない部分もあると思いますが、子育て世代の市民の皆さんにとっては切実な問題でもございます。 平成27年度から導入されるこの制度については、なかなか状況がわからないという声も大変聞きます。特に、対象の年齢の子どもを持つ子育て中の方、あるいは働きながら子どもを育てているお父さん、お母さんからは、何がどう変わるのかが見えにくいという声も多く聞かれます。 同時に、幼稚園、保育園にかかわる方々からも、今後の対応に苦慮しているという話も聞いております。子どもの保育、教育に大きな影響があることですから、未確定の部分も含めて内容と進捗状況について確認したいと考えております。で、今回取り上げることにしました。 質問をしていきたいと思います。 まず最初、大きな1つ目で、子ども・子育て支援新制度の概要ということで、現在までの新制度についての状況の確認で、まず制度全般についての質問をします。 まず1つ目として、この制度の背景となっている、いわゆる子育て3法の趣旨はどのようなものでしょうか。 ○議長(深谷勲君) 教育委員会事務局長・勝 宏児君。 ◎教育委員会事務局長(勝宏児君) 子育て3法の趣旨でございますけれども、子育てをめぐる課題の解決に向け、幼児期の教育、保育、地域の子ども・子育て支援を総合的に推進するというものでございます。 ○議長(深谷勲君) 7番・櫛松直子さん。 ◆7番(櫛松直子さん) じゃあ、この子育て3法、どうして今回、24年に制定されたかというところも、もう少しお伺いしたいと思います。 ○議長(深谷勲君) 教育委員会事務局長・勝 宏児君。 ◎教育委員会事務局長(勝宏児君) 今、子育てをめぐる状況、課題というものはさまざまございます。そのうちの具体的な例といたしまして、急速な少子化の進行ですとか、晩婚化、それから子育ての孤独感と負担感の増加、こういうことによって育児不安が募るというようなこと、それから深刻な待機児童の問題、このような問題がございます。それを解決するために、政府として質の高い幼児期の学校教育とか、保育の総合的な提供をするというようなことから、こういった制度が始められたということでございます。 ○議長(深谷勲君) 7番・櫛松直子さん。 ◆7番(櫛松直子さん) 次の質問ですが、この制度の趣旨をもう少しお伺いしたいと思います。 ○議長(深谷勲君) 教育委員会事務局長・勝 宏児君。 ◎教育委員会事務局長(勝宏児君) 質の高い幼児期の教育、保育の総合的な提供、それから保育の受け入れ人数の確保など、保育の量的拡大・確保と、それから職員配置の改善、研修の充実など、教育、保育の質的改善、地域の子ども・子育て支援の充実を図ろうというような趣旨でございます。 ○議長(深谷勲君) 7番・櫛松直子さん。 ◆7番(櫛松直子さん) 次に、子ども・子育て支援新制度の導入のスケジュールについて教えていただきたいと思います。 ○議長(深谷勲君) 教育委員会事務局長・勝 宏児君。 ◎教育委員会事務局長(勝宏児君) この制度でございますが、平成27年4月のスタート予定でございます。そのために、9月議会で新制度導入に必要な各種基準を定めるための条例を制定させていただきます。それから、11月には新制度による認定事務、新入園児募集が11月に始まりますので、そういった認定事務を行ってまいります。27年の3月までに、中津川市子ども・子育て支援事業計画を策定いたします。以上です。 ○議長(深谷勲君) 7番・櫛松直子さん。 ◆7番(櫛松直子さん) 来年の4月スタートということとか、もう9月に条例制定ということでいろいろ、今ちょっとお聞きしただけでもたくさんまだ準備しなければいけないということなんですが、これ本当に来年の4月にスタートするような形で準備ができるかどうか、ちょっと確認したいと思いますが。 ○議長(深谷勲君) 教育委員会事務局長・勝 宏児君。 ◎教育委員会事務局長(勝宏児君) 国は、27年4月からスタートというふうに言っておりますので、スタートするわけですけれども、国自体の制度設計がおくれております。省令等で決まった基準が順番に送られてくるということで、それをもとに市の準備作業にもおくれが出ているような状態でございますが、今後のスケジュールについてはおくれのないように、影響のないように進めてまいりたいと思っております。 現在、子育て世代を対象に行ったニーズ調査をもとに、子ども・子育て会議で議論を行いながら、今後中津川市が取り組むべき子育て支援策について検討を進めておるところでございます。 ○議長(深谷勲君) 7番・櫛松直子さん。 ◆7番(櫛松直子さん) 先ほどの答弁で、1つちょっと認定事務という言葉があったかと思いますけど、この認定事務の認定というのは何を認定するということでしょうか。 ○議長(深谷勲君) 教育委員会事務局長・勝 宏児君。 ◎教育委員会事務局長(勝宏児君) これは、子育ての保育の必要性について認定するということでございまして、必要性の事由とそれから保育の必要量、そういったものから、これは法の19条に1号は満3歳以上の教育を必要とする子ども、それから2号認定ということで、3歳以上児で保育を必要とする子ども、それから3号認定ということで、満3歳未満児で保育を必要とするお子さんということで、3つの認定区分に分けて認定をするということでございます。 ○議長(深谷勲君) 7番・櫛松直子さん。 ◆7番(櫛松直子さん) 今、ちょっとお伺いしただけでも大変、今までと耳なれないこともあるような感じですが、次の質問としては、この新制度導入に向けての準備の進捗状況についてもう一回、先ほどもちょっとおっしゃっていただいたかと思いますけど、いま一度、どこまでどのぐらい進んでいるのか。国が、どこまで出してきて決めなければいけないというふうに、いつまでというような、もし時期とかがありましたら教えていただきたいと思います。 ○議長(深谷勲君) 教育委員会事務局長・勝 宏児君。 ◎教育委員会事務局長(勝宏児君) 時期につきましては、先ほど申し上げましたように、本来、国は6月議会で上程してほしいというところでございましたけれども、省令等がおくれておりまして、ほとんどの市町村では9月議会の上程になるわけですけれども、地域型保育事業の認可基準、それから放課後児童クラブの運営認可基準、そのほかに利用者の負担額、いわゆる保育料、そういったものを子ども・子育て会議の意見を聞きながら基準を決めていくということで、それを条例化するということでございまして、これは9月議会に上程をさせていただきたいということです。そのほか、子ども・子育て支援の事業計画を策定するためのニーズ調査をしておりますので、その精査をしながら、3月までに計画を策定していくという状況でございます。以上です。 ○議長(深谷勲君) 7番・櫛松直子さん。 ◆7番(櫛松直子さん) ますますたくさんまだ決めなければいけないことがあるというふうに、ちょっと聞いた感想ですけど、これ本当に条例の制定ということになりますと大変仕事の内容、量についてもたくさん出てくると思いますが、具体的にその人員の配置とか、今のかかわっている方でこのあたりは十分間に合うというようなことでしょうか。それとも、追加で誰か手伝っていただくような配置等は必要かどうか、ちょっとその点についていかがでしょうか。 ○議長(深谷勲君) 教育委員会事務局長・勝 宏児君。 ◎教育委員会事務局長(勝宏児君) 今、本当に少ない人数でやっておるわけですが、これでやっていけるという、人が確保できればそれにこしたことはございませんけれども、今の人員で何とか精いっぱいやっていきたいというふうに考えております。 ○議長(深谷勲君) 7番・櫛松直子さん。 ◆7番(櫛松直子さん) 大変重要なことであるかと思いますので、配慮した形で人員の配置などまたご検討いただきたいと思います。 次の質問ですが、この新制度の主なポイント、資料を見ますと大変いろいろ書いてあるんですけど、ちょっとそれこそわかりにくい言葉ということでお聞きしたいんですけど、費用給付の方法ということで施設型と地域型の創設、施設型というのは従来、地域型の創設ということが書いてございましたが、この内容についてちょっとご説明をお願いします。 ○議長(深谷勲君) 教育委員会事務局長・勝 宏児君。 ◎教育委員会事務局長(勝宏児君) 教育、保育施設を利用する子どもに対する財源支援の仕組みが変わるということでございまして、施設型給付は幼稚園、保育園、認定こども園を利用した場合に、それぞれの教育、保育をした費用について施設型給付費として支給するものでございます。 また、地域型保育給付は小規模保育、家庭的保育、居宅訪問型保育、事業所内保育を利用した場合に支給されるものでございます。それぞれの給付費は、国が義務的に支出しなければならない経費で消費税が充当されるものでございます。 ○議長(深谷勲君) 7番・櫛松直子さん。 ◆7番(櫛松直子さん) ちょっと今、施設型と地域型の話、ご説明がありましたが、現状で中津川では施設型と地域型という分け方でもし分けるとしたら、そういう形で分けることができるのかどうかということをちょっと教えていただきたいと思います。 ○議長(深谷勲君) 教育委員会事務局長・勝 宏児君。 ◎教育委員会事務局長(勝宏児君) 今、施設型ということで、幼稚園、保育園、認定こども園という3施設を申し上げましたが、現在は幼稚園と保育園がございます。地域型保育は、小規模保育、家庭的保育、これは保育ママと呼ばれる施設でございますけれども、それから居宅訪問型保育、これはベビーシッターでございます。あと、事業所内保育ということで、現在、中津川市では小規模保育、利用定員が6人以上19人以下という、そういった保育園に満たない無認可の保育施設でございますけれども、ここが2カ所ございます。それから、事業所内保育、従業員のお子さんとそのほか地域のお子さんも保育が提供できるという施設でございますけれども、これが3カ所ございます。 ○議長(深谷勲君) 7番・櫛松直子さん。 ◆7番(櫛松直子さん) もっといろいろ詳しくお聞きしたいところですけど、時間もございますので、次の質問に移ります。 次、6番目の質問ですが、この子ども・子育て新支援制度、市民の方への周知はどのように行っていくのでしょうか。 ○議長(深谷勲君) 教育委員会事務局長・勝 宏児君。 ◎教育委員会事務局長(勝宏児君) 広報「なかつがわ」や移動教育委員会、そのほか乳幼児学級などで市民への周知を行ってまいります。広報「なかつがわ」では、6月号に特集ページということで広く市民に向けたPRを実施いたしたところでございます。 ○議長(深谷勲君) 7番・櫛松直子さん。 ◆7番(櫛松直子さん) 制度についてなんですけど、周知はそういう形で行っていただくということですが、具体的に教育委員会のほうに問い合わせはありましたでしょうか。 ○議長(深谷勲君) 教育委員会事務局長・勝 宏児君。 ◎教育委員会事務局長(勝宏児君) 6月の広報を見られて、1件でございますけれども、問い合わせがございまして、保育の必要性についてという内容についてご質問がございました。今後は、それぞれの保育園、幼稚園に入園してみえる方の保護者の方からいろいろな質問が出ることが予想されますので、それぞれの園で対応できるようなことで今取り組みをしております。 ○議長(深谷勲君) 7番・櫛松直子さん。 ◆7番(櫛松直子さん) 実は、私の会社の周りでも、聞きたいけど何を聞いていいかわからないというのがどうも正直なところのようで、新しい制度が入るということは子どもを持っていらっしゃる皆さんはわかっていられるようですけれども、そんな状況ですので、ほとんど問い合わせはないということですけど、今後、またそういう形でご丁寧な対応をお願いしたいと思います。 次の7番目の質問ですけれども、今回この制度が新制度に変わるということなんですが、この制度が変わるに当たって、中津川市としてはどのような形で何を決めるのか、そのことについてちょっとお伺いしたいと思います。
    ○議長(深谷勲君) 教育委員会事務局長・勝 宏児君。 ◎教育委員会事務局長(勝宏児君) 新制度の施行については、基本的には国が定める制度、基準にのっとって進めていくわけですけれども、中津川市の子ども・子育て支援事業計画の策定に当たりましては、今後中津川市が取り組むべき子育て支援のあり方など、独自性も盛り込んで進めていきたいというふうに考えております。以上です。 ○議長(深谷勲君) 7番・櫛松直子さん。 ◆7番(櫛松直子さん) 具体的な基準を決めていくというようなことだと思いますし、あと独自性というようなところも、今回、国の施策としては自治体に求められる部分なんですけれども、それはどういったことかもちょっと具体的に教えていただければと思いますけれども。 ○議長(深谷勲君) 教育委員会事務局長・勝 宏児君。 ◎教育委員会事務局長(勝宏児君) 国は、必須項目として盛り込むもの、それから任意で盛り込むもの、そして市の独自性で盛り込むものという3通りありまして、市は独自性のものも盛り込もうというところでございますけれども、独自性は現在、次世代行動計画で26年度まで行動計画があるわけですが、今度子ども・子育て支援事業計画に移行するに当たって、その中で、次世代行動計画から外れるものについては、外さないで盛り込んでいこうというようなところが独自性になります。具体的には、例えば乳児医療とか、特定不妊治療の計画などの小児医療の充実とか経済支援、あと命の教育の充実、教育相談体制の充実、教育施設の安全対策、それから地域の見守り活動団体、子ども会等の連携強化を図るなど、家庭や地域の教育力の向上など、そういった項目を盛り込む予定でございます。 ○議長(深谷勲君) 7番・櫛松直子さん。 ◆7番(櫛松直子さん) 次の質問ですが、この制度を導入するに当たっては、子ども・子育て会議が各自治体で設置されておりますけれども、中津川市の設置状況はどのようになっていますでしょうか。 ○議長(深谷勲君) 教育委員会事務局長・勝 宏児君。 ◎教育委員会事務局長(勝宏児君) 中津川市では、平成25年8月に設置をいたしました。現在までに、全体会を5回、子育て検討部会を5回、基準検討部会を3回開催して議論を進めておる状況でございます。 ○議長(深谷勲君) 7番・櫛松直子さん。 ◆7番(櫛松直子さん) では、さらに次の質問ですが、新制度が導入と、来年の4月ということですが、関係する市民の皆さんに、先ほどの基準とか、独自性とか、具体的な事柄が周知される、知らされるのはいつの時期になりますでしょうか。 ○議長(深谷勲君) 教育委員会事務局長・勝 宏児君。 ◎教育委員会事務局長(勝宏児君) 新入園児の募集時期、大体11月になろうかと思いますけれども、その時期に保護者による申請等の事務が始まりますので、できるだけ早い時期に具体的なことをお知らしてまいりたいというふうに考えております。 ○議長(深谷勲君) 7番・櫛松直子さん。 ◆7番(櫛松直子さん) そうですね。特に、来年入園を控えているという方からは、やっぱり問い合わせを聞く場合もあるので、できるだけ早目にお願いしたいというふうに思います。 じゃあもう少し、次に、もっとさらにこの制度の具体的な内容について、今いろいろ細かいところまで教えてはいただいておりますけれども、やはり実際、子どもを育てていて幼稚園、保育園に入れなくてはいけないという方に関して、もう少し説明が必要なところがあると思いますので、お聞きしていきたいと思います。 大きな2つ目の新制度の内容についてというところの、1つ目の質問になります。 この新制度を導入するに当たって、自治体で幾つか取り組まなければいけないことがあると思いますが、先ほどもいろいろ言っていただきましたけれども、改めて具体的にもう少しお答えいただきたいと思います。 ○議長(深谷勲君) 教育委員会事務局長・勝 宏児君。 ◎教育委員会事務局長(勝宏児君) 大きく2つあると思います。1つは、市が策定した条例に基づいて子ども・子育て会議を設置しています。それから、もう1つは、子ども・子育て支援事業計画の策定を進めてまいります。以上の2つが大きなものでございます。 ○議長(深谷勲君) 7番・櫛松直子さん。 ◆7番(櫛松直子さん) 2つ目の支援事業計画なんですが、このスケジュールとそれからその計画ということで、その中に事業を行うというような内容になるかと思いますけど、その計画に位置づけられた事業はどういうものになりますでしょうか。 ○議長(深谷勲君) 教育委員会事務局長・勝 宏児君。 ◎教育委員会事務局長(勝宏児君) これは、先ほど申し上げました必須のものと任意のものとかあるわけですけれども、この計画に位置づけられた必須のもので、1つ目は子ども・子育ての支援支給ということで、先ほど来出ております施設型給付と地域型保育給付、この2点。もう1つは、現金支給というのがございまして、その現金支給は児童手当ということでございます。それから、地域子ども・子育て支援事業、これは13事業ございまして、そういう形で13事業の、例えば利用者支援事業ですとか、地域子育て支援事業、ファミリーサポートセンター事業、一時預かり事業、延長保育事業、いろんな13事業がございます。そういったものを盛り込むということでございます。 ○議長(深谷勲君) 7番・櫛松直子さん。 ◆7番(櫛松直子さん) 2つ目の質問に行きます。 子ども・子育て会議とそれから事業計画ということで言われたと思いますが、この子ども・子育て会議についてを、ちょっと改めてお聞きします。実際、どのような内容を検討しているかということをお聞きしたいと思います。 済みません、ちょっといろいろ質問が何回かかぶるようなところがあるかと思いますけれども、少しずつお聞きしていかないと複雑でちょっとわかりにくい部分がありますので、改めて子ども・子育て会議についてお答えいただきたいと思います。 ○議長(深谷勲君) 教育委員会事務局長・勝 宏児君。 ◎教育委員会事務局長(勝宏児君) 子ども・子育て会議では、子ども・子育て支援事業計画の策定に向けてニーズ調査の集計データの分析、計画に盛り込む事項の協議、事業実施に向け条例化する基準の内容、その他中津川市の子育て支援に必要な施策などについて検討を行っております。 ○議長(深谷勲君) 7番・櫛松直子さん。 ◆7番(櫛松直子さん) では、次の質問ですが、今回、国は地域の自治体の独自性とか、簡単に言うと自治体でいろいろ決めてくださいという、そういう形でその施策をおろしてきてるわけですが、実際さっき、現在一生懸命頑張っていろいろ進めていただいているということは言ってはいただいていますけれども、自治体で決定しなければいけない事項が幾つかあると思いますけど、これらはどのくらいまで今決めてきたのか、進捗状況についてちょっとお伺いしたいと思います。 ○議長(深谷勲君) 教育委員会事務局長・勝 宏児君。 ◎教育委員会事務局長(勝宏児君) 先ほど来申しておりますけれども、まだ国のほうが基準を出してきたばかりでございますので、今、子育て会議の基準検討部会のほうでいろいろ議論を始めたばかりでございます。幼稚園、保育所などの利用者負担のいわゆる保育料とか放課後児童クラブの設置基準など、市が条例で制定する項目について、9月議会の上程に向けて今そういった形で検討部会で議論をしていただきながら準備を進めているという状況でございます。 ○議長(深谷勲君) 7番・櫛松直子さん。 ◆7番(櫛松直子さん) 済みません、本当に国のほうからのいろいろな決定される事項のおりてくるのが遅いというのはいろんなところで聞くところでなので、そんなこともあってちょっと確認をさせていただいております。特に、私も聞きますのは、教育委員会のほうがなかなか動いていないのか、動けないのか、動きにくいのか、なかなか動きが見えないというような話を聞いておりましたので、ちょっとその確認のための質問ということでお願いしたいと思います。 次の質問ですけど、先ほど市町村子ども・子育て支援事業計画の策定をしなければいけないという話でしたが、その計画の策定のスケジュールとか、どなたが計画をつくっていくのかというところについてちょっとお伺いしたいと思います。 ○議長(深谷勲君) 教育委員会事務局長・勝 宏児君。 ◎教育委員会事務局長(勝宏児君) 子ども・子育て支援事業計画は、子ども・子育て会議の意見を聞きながら、平成27年3月までに市が策定をいたします。子ども・子育て支援事業計画は、幼児期の教育、保育、地域子育て支援について、5年間の計画期間における需要と供給の計画でございます。計画の内容は、国が必須事業と位置づけている一時預かり事業や延長保育事業、放課後児童クラブなどの13事業については、需要見込み量と提供体制の確保の内容、実施時期について定めるものでございます。そのほか、次世代計画からの継続事業も市の独自項目として盛り込んでまいります。以上です。 ○議長(深谷勲君) 7番・櫛松直子さん。 ◆7番(櫛松直子さん) まだまだ計画なんかもいろいろ立てなければいけないということで大変だなと、さらに今思っております。 次の質問ですけど、また具体的な内容について、またちょっとお話をお聞きします。 今回の資料を見ますと、保育の必要性の認定という言葉が出てきます。簡単に保育園に入るか入らないかというようなことなのかどうかということで、ちょっと私も問い合わせがあったんですけど、今回ちょっとそこの部分は今までと変わっているようなので、この保育の必要性の認定というところについてご説明をお願いいたします。 ○議長(深谷勲君) 教育委員会事務局長・勝 宏児君。 ◎教育委員会事務局長(勝宏児君) 保育の必要性の認定とは、親の就労や妊娠、出産、求職活動などの保育に必要性の事由、それから親の就労時間による保育の必要量、またひとり親家庭や生活保護世帯などの優先利用の項目により、優先順位をつけるものでございます。保育の必要性の認定には、3つの認定区分で認定をいたします。また、就労状況により保育利用可能な時間も11時間の保育標準時間と、8時間の保育短時間のいずれかに区分されるということでございます。 ○議長(深谷勲君) 7番・櫛松直子さん。 ◆7番(櫛松直子さん) やはり今までと変わるということで、ちょっと今詳しく話もお伺いしましたけど、もうちょっと保育の必要性ということで、今まで対象になってた方と今回追加になった方、それから保育の時間の変更なんかについての変わったところだけ教えていただきたいと思います。 ○議長(深谷勲君) 教育委員会事務局長・勝 宏児君。 ◎教育委員会事務局長(勝宏児君) 保育の必要性というところで、今までは保育に欠けるということで保育園に入所しておったわけですけれども、今度は保育の必要性ということで、4項目ほど保育園に入所できる項目がふえたということです。1つは求職活動、もう1つは就学、そして虐待やDVのおそれのあること、それから育児休業取得時に既に保育を利用している子どもがいて継続利用が必要であるというような4項目がふえました。 それから、保育時間につきましては、今までは通常保育と長時間保育ということで、これも8時間、11時間でございましたけれども、料金については一緒でございました。しかし、今回は2つの区分ができまして、就労体系によりまして、パートタイム就労を想定いたしまして、保育短時間が8時間、それからフルタイム就労を想定いたしまして保育標準時間ということで11時間、この2つのタイプに分かれております。以上です。 ○議長(深谷勲君) 7番・櫛松直子さん。 ◆7番(櫛松直子さん) 今までよりは長く延びる部分も、短く使えるということも入ったということで、あときのう牛田議員が質問されていましたワーカーサポートセンターでの内職希望者の話、ああいう方たちも休職中だけれども、働きたいけど保育園に預けられないということで内職というような方が多いようですので、そういう方も今後は使っていけるんじゃないかなということで安心いたしました。 じゃあ、次の7番目の質問に行きます。 以前は、総合こども園という名称で幼保一体にするという大きな方針が国から出ておりましたが、今回の新制度で、先ほどから出ておりました認定こども園という名称ですね、この総合こども園と認定こども園という違いをお伺いしたいと思います。 ○議長(深谷勲君) 教育委員会事務局長・勝 宏児君。 ◎教育委員会事務局長(勝宏児君) 総合こども園と、認定こども園の大きな違いといたしましては、以前の総合こども園法、これは潰れたものですが、案でございますけれども、それは新たな事業主体としまして株式会社やNPO法人の参入が認められていましたけれども、新たな認定こども園では、企業等の参入は認められておりません。それから、総合こども園制度では、幼稚園、保育園は総合こども園に移行するよう義務づけられておりましたけれども、新たな認定こども園では移行の義務づけがなされておらないというところでございます。 ○議長(深谷勲君) 7番・櫛松直子さん。 ◆7番(櫛松直子さん) いち早く私の周りでも、認定こども園のほうに入園させたいという方もいらっしゃって、中津川ではどうでしょうかというふうに聞かれたんですけれども、中津川市ではあるのかないのか、その辺を教えていただきたいと。 ○議長(深谷勲君) 教育委員会事務局長・勝 宏児君。 ◎教育委員会事務局長(勝宏児君) いずれは認定こども園に移行する園もあるかと思いますけど、今のところまだ未定の状況でございます。 ○議長(深谷勲君) 7番・櫛松直子さん。 ◆7番(櫛松直子さん) 新制度導入でもう少し聞きたいことがあるんですけれども、次の8つ目の質問で、今回の新制度になった場合、今ある保育園の運営ですけれども、何か変わることがあるのかないのか、その点についてもお伺いしたいと思います。 ○議長(深谷勲君) 教育委員会事務局長・勝 宏児君。 ◎教育委員会事務局長(勝宏児君) 大きな変更点でございますけれども、今までもちょっとご説明申し上げておりますが、入所手続に保育の必要性の認定が加わったことでございます。また、保育時間は親の就労時間により保育短時間8時間と、保育標準時間11時間の2区分ということでございます。また、保育内容につきましては大きな変更はないと考えております。 ○議長(深谷勲君) 7番・櫛松直子さん。 ◆7番(櫛松直子さん) じゃあ、同じく次に、幼稚園はどのようになるでしょうか。 ○議長(深谷勲君) 教育委員会事務局長・勝 宏児君。 ◎教育委員会事務局長(勝宏児君) 幼稚園での大きな変更点は、利用料金が現在の定額から所得に応じた応能負担となります。県が行っております私学助成、就園奨励費の制度がなくなり、施設型給付費となります。ただし、私立幼稚園が新制度に移行せず現行どおりの運営方法を選択した場合は、現行どおり私学助成、就園奨励費による運営となります。この場合、利用料金は設置者が設定いたします。それから、保育の必要性の認定は、基本的に教育のみでございますので、1号認定ということでございます。いずれも、幼稚園での教育の内容については大きな変更はないと考えております。 ○議長(深谷勲君) 7番・櫛松直子さん。 ◆7番(櫛松直子さん) 済みません、今ちょっと幼稚園のところで選択で従来のままと、新制度に合わせた形でというふうに話がありましたけど、この10番目の質問では、まさにこの親が負担する費用がもしかすると園の方針によって変わってくる可能性があるということでいいかどうかをお聞きしたいと思います。 ○議長(深谷勲君) 教育委員会事務局長・勝 宏児君。 ◎教育委員会事務局長(勝宏児君) まさに議員おっしゃるとおり、園の選択によって変わってまいります。費用負担、利用者負担につきましては、幼稚園も保育園と同様に所得に応じた応能負担ということになります。先ほど申しましたように、新制度に移行しない私立幼稚園については、現行どおりの設置者が設定いたしますので定額ということになります。この利用料金の設定については、国の示す基準額を基本として子ども・子育て会議で意見をお聞きして検討するということでございます。 ○議長(深谷勲君) 7番・櫛松直子さん。 ◆7番(櫛松直子さん) では次の質問、これも聞かれたんですが、実は障がいを持つお子さんについて、あるいはゼロ歳未満のお子さん、この部分は特に公的な中津川市のほうが担う部分が大変多いのですが、ここ今までは公立と私立と、公の部分が多いんですけど、私立のほうでやっていただいた部分もあります。新しい制度になると、こういった役割分担とか、担う対象とかそういったところが変わってくるのかどうかを次はお聞きしたいと思います。 ○議長(深谷勲君) 教育委員会事務局長・勝 宏児君。 ◎教育委員会事務局長(勝宏児君) 新制度に移行した場合でも、公立、私立それぞれが担う役割については大きな変更はないというふうに考えております。 ○議長(深谷勲君) 7番・櫛松直子さん。 ◆7番(櫛松直子さん) じゃあ次、12番目の質問ですけど、これも大変要望が多い病児保育、それから病後保育、保育だけじゃなくて一時預かりというような要望も大変私も受ける場合が多いんですが、それらは今回の新制度ではいろいろ導入されるというような話がさっきありましたけれども、具体的にどういうふうになるのかを教えてください。 ○議長(深谷勲君) 教育委員会事務局長・勝 宏児君。 ◎教育委員会事務局長(勝宏児君) 病児・病後児保育については、中津川市子ども・子育て支援事業計画に定める必須事項として位置づけております。現在では、市は病児・病後児保育を実施しておりませんけれども、このニーズ調査の状況を踏まえて導入するかどうかを検討してまいりたいと思っています。 ○議長(深谷勲君) 7番・櫛松直子さん。 ◆7番(櫛松直子さん) 今、必須事項ということでお答えいただきましたけど、ということは、必ず今回の制度が変わったら行わなければいけないということですが、今やっていないということですけれども、では必須になった場合に、どこがどういう形でこういった子どもさんを預かるのか。その点、もし決まっていたら教えていただきたいと思います。 ○議長(深谷勲君) 教育委員会事務局長・勝 宏児君。 ◎教育委員会事務局長(勝宏児君) まだ、具体的には決まってございません。実施するには、病院との連携が必要でございます。病院に設置する場合も、それから保育所に設置する場合もあろうかと思いますけれども、いずれにしても医療関係との協議、看護師確保ということもありますし、新しい制度の中で保育士の研修を含めて、保育士でもできるような方向もちょっと聞いてございますので、その辺も含めて検討を進めていきたいというふうに考えてはおります。 ○議長(深谷勲君) 7番・櫛松直子さん。 ◆7番(櫛松直子さん) ありがとうございました。 じゃあ次に、大きな3つ目のところに入りたいと思います。 次は、放課後児童クラブについての話を聞きたいんですが、実は私、初めて議員になって最初の6月議会での質問が、放課後の子どもの居場所づくりということで、思い起こせば約7年前になりますが、お聞きしたと思います。 企業の中で働いていて子どもを育てている方がたくさん周りにおりまして、大きな要望の第一番です。当時もそうですし、今でもそうです。もう少し年配の方になりますと、介護とか病院とかという話になりますけれども、やはり子育て、次には病院介護という大きな2本の柱があるんですが、それで今回ちょっと、特に放課後児童クラブについては取り上げさせていただいております。幼稚園、保育園、認定こども園という今回の新制度の中では、特に放課後児童クラブ、いわゆる学童保育の部分についても改定が盛り込まれているということにかなり注目をさせていただいているんですが、ここは女性の就労ということが最近よく言われていますけれども、そこを延ばすためにも現在働いてる人にとっても大変必要な部分でもありますので、ちょっと確認を具体的にしていきたいと思います。 まず1つ目で、放課後児童クラブとか、それにかかわるところなんですが、新制度の導入で大きく変わる点はどのようなところでしょうか。 ○議長(深谷勲君) 教育委員会事務局長・勝 宏児君。 ◎教育委員会事務局長(勝宏児君) 新制度による変更点は、放課後児童クラブの設備運営基準を市が条例で定めるようになったところでございます。現在は、国・県のガイドラインですとか、市の実施要綱に基づき運営しておりますけれども、それが条例化されるということです。利用者にとって大きな変更はないと考えております。 ○議長(深谷勲君) 7番・櫛松直子さん。 ◆7番(櫛松直子さん) 利用者にとっては変更はないということなんですが、市が条例できちんと定めるということは、やっぱり今までと何か具体的に違うところが出てくると思いますけど、何か本当に具体的に違うというところはどういうことでしょうか。 ○議長(深谷勲君) 教育委員会事務局長・勝 宏児君。 ◎教育委員会事務局長(勝宏児君) 今までと違う点といいますと、放課後児童クラブの質を確保する観点から条例化するということで国は言っております。それは、例えばどういうことかと申しますと、職員でございますけれども、放課後児童支援員、これは支援単位ごとに2人以上配置するというように、これは従うべき基準ということで条例で設置ということになっております。資格としましては、保育士、社会福祉士等というようなものであって、都道府県知事が行う研修を終了した者と。こういったことで、質を確保するということが大きなところだと思っております。 ○議長(深谷勲君) 7番・櫛松直子さん。 ◆7番(櫛松直子さん) では、次の質問ですが、中津川市においては、放課後の児童の居場所ということはいろいろな形で行われております。地域とか、親御さんの運営とか、今回の新制度が導入されると、今後この運営の方法等は1つになるのか、今までどおりなのか、その辺を教えていただきたいと思います。 ○議長(深谷勲君) 教育委員会事務局長・勝 宏児君。 ◎教育委員会事務局長(勝宏児君) 現在、放課後の居場所として放課後児童クラブのほかに、放課後子ども教室というのがありますけれども、新制度により放課後児童クラブと放課後子ども教室の運営が同じになるということはございません。 ○議長(深谷勲君) 7番・櫛松直子さん。 ◆7番(櫛松直子さん) 今の関連した質問ですけど、それぞれの所管とか目的も違いますので、いろいろな形で今分かれているということですけど、子育て中の小学生の子どもを持つ親さんたちにとっては、子どもの安心・安全ということには、放課後、どこかで預かってもらうということが必要不可欠なんで、そういった安心・安全という観点からすると、この部分を公的な支援をもうちょっと今以上に、さっき条例という話がありましたけれども、公的に運営してもらえるような期待も大変多い部分があります。そういった形に変わっていくかどうかというようなところはどうでしょうか、今の状況で。 ○議長(深谷勲君) 教育委員会事務局長・勝 宏児君。 ◎教育委員会事務局長(勝宏児君) 実は、先般5月20日の新聞でございますけれども、安倍首相が小1の壁というもの、いわゆる保育園で保育してきたけれども、今度小学校に上がると保育できないので仕事をやめなければならないという小1の壁といいますけれども、その解消策として学童保育30万人分を拡充するという方針を表明されました。これは、放課後子ども総合プランに盛り込むということで、成長戦略として考えているというところでございますけれども、そういった国の動きもございますので、国の動きを注視していきたいというふうに思っております。 ○議長(深谷勲君) 7番・櫛松直子さん。 ◆7番(櫛松直子さん) そういう国の政策もありますし、また中津川市ではいろんな事業所、商工業で働いている勤労者の方が大変多いということですし、あと保育園の待機児童というのは中津川市にはほぼ存在しませんので、その部分はいいんですけれども、なかなか学童保育に入れないという声は聞きます。親さんの費用の負担もありますし、そこの定員がいっぱいだと、2人目についての入れるかどうかというようなことはなかなか難しいというような話も聞きますので、そういう背景を考えて、先ほどの国の政策もあって、3つ目の質問ですけど、中津川市としては、この部分の充実というのが重要というふうに思いますが、今後何かもう少し支援をしていくというようなことは、ご検討はされているでしょうか。 ○議長(深谷勲君) 教育委員会事務局長・勝 宏児君。 ◎教育委員会事務局長(勝宏児君) 当事者のニーズの把握に努めまして、未設置校区での開設支援や、施設に関する経費の負担軽減などの支援を行えるように進めてまいりたいと思っております。公設民営の方針のもと、家賃補助など施設に関する支援を行い、保護者の負担軽減を図ってまいります。 また、新制度の中で子ども・子育て会議で議論をしていただき、保護者のニーズに合った基準を策定してまいりたいというふうに考えております。以上です。 ○議長(深谷勲君) 7番・櫛松直子さん。 ◆7番(櫛松直子さん) この部分は、本当にまた今後必要になるかと思いますので、さらにご検討をいろいろよろしくお願いしたいと思います。 最後に、大きな4番目として、その他必要とされる事業ということで上げたんですが、実は新制度では、保育緊急確保事業とうたっておりますが、国が支援を行うメニューがたくさんあります。 1つは、さっきから出ています施設型給付、地域型保育給付に移行する事業、それから2つ目としては、地域子ども・子育て支援事業に移行する事業の大きく2つに分かれているんですが、さらにもっと細かなメニューがいろいろ用意されています。かなりたくさん資料を見ますと、並んでいるんですけど、全て導入はなかなか難しいとは思いますけれども、特に地域子ども・子育て支援事業という、そこに移行する事業という形で書いてありますけど、例えば国とか法人の幼稚園、保育園を運営されているところじゃなくて、ボランティアとか地域のサポート、そういったところで担っていただかなければいけない部分があるというふうに思います。現在でも、もういろいろやっていただいているところはありますが、新制度導入に合わせて、その担い手をふやす必要があるんじゃないかというふうに今回ちょっと資料もいろいろ見て思っております。せっかく細かないいメニューがあるんですが、受け皿がなければなかなか導入してもらえないかなというところもありまして、ちょっとこれ所管は別になりますけれども、ファミリーサポート事業や子育てサポーターというのも中津川市では充実でやっていただいているところなので、質問としては、教育委員会として、これらの部門と連携するということは検討されておりますでしょうか。 ○議長(深谷勲君) 教育委員会事務局長・勝 宏児君。 ◎教育委員会事務局長(勝宏児君) これまでも、次世代育成支援対策行動計画において他部署との連携を図りつつ実施しておりますが、本制度においてもより一層の他部署との連携を深めて推進してまいりたいと考えております。 ○議長(深谷勲君) 7番・櫛松直子さん。 ◆7番(櫛松直子さん) ぜひとも、もっと連携のほうを強くしていっていただきたいと思います。 次に、2つ目の質問なんですけど、今回の新制度の導入に当たっては、子ども・子育て関連3法に対する附帯決議で、子ども・子育て支援の量的拡充と質の改善ということがうたわれております。それに基づいて考えると、質問としては、保育士や放課後児童クラブの指導員など人的育成や配置など、これはぜひ全市を挙げて取り組まなければいけないというふうに私は受け取っておりますが、人的充実の点についてどのような検討をされているか教えていただきたいと思います。
    ○議長(深谷勲君) 教育委員会事務局長・勝 宏児君。 ◎教育委員会事務局長(勝宏児君) 人的育成でございますけれども、保育士の人材育成については研修や、保育現場での先輩の保育士から指導を通じて資質向上に努めております。 配置については、保育士不足が深刻な状況のため、保育科のある大学訪問を行い、保育士確保につなげる取り組みを今始めておるところでございます。 また、放課後児童クラブの指導員の育成については、研修会等の情報を指導員に提供し、資質向上を図っております。また、指導員の確保については、それぞれのクラブが努力しておりますが、厳しい状況となっております。 ○議長(深谷勲君) 7番・櫛松直子さん。 ◆7番(櫛松直子さん) 全てそうというわけではありませんけれども、特に保育士さんの確保のために国から支援のお金が出てはまいりますけれども、それがイコール保育士の確保につなげてもらえるかどうかというのは、きちんと決まって、これだけの金額なんで何人にしなさいというところまではまだ決まっていないような状況なので、ここは必要だと思いますので、そういった面からもぜひお願いしたいというふうに思います。 最後に、ちょっとこれ質問は教育委員会ではなくて、ほかの所管の部長にお聞きしたいんですが、この子育て支援は、例えば定住移住には大変に大きな動機、中津川市に来ていただくためには、子育ての制度が大変充実しているよということは大変大きな動機になると思いますので、定住推進部長と商工観光部長に、この新制度導入に当たってそれぞれの所管の部でどういうふうにご検討されておられるかをちょっと教えていただきたいと思います。 ○議長(深谷勲君) 定住推進部長・渡邊好夫君。 ◎定住推進部長(渡邊好夫君) 総合計画の市民アンケートでも、少子化対策とか子育て支援というのは、医療と同じ大変一番高いところにニーズとして出ておりました。 議員ご指摘のとおり、移住定住の推進の中で、特に若者の定住ということでは保育、教育体制の充実というのは最も大切なことだというふうに考えております。現在、教育委員会や商工観光部などと連携しまして、子育てしやすい中津川のためにということで、市街地にあります子育てママの交流場所の「ねこのて」の利用者に子育てのアンケートなんかも実施しているところでございます。 いずれにしましても新制度というのは、若者の就職だとか結婚、出産、そして子育て、さらにはいろいろ出ておりますこれからの働き方というところにもかかわってまいりますので、今まで以上に関係部署と連携しながら、選んでいただける中津川を市民、市外にPRしてまいりたいというふうに考えております。以上です。 ○議長(深谷勲君) 商工観光部長・成瀬博明君。 ◎商工観光部長(成瀬博明君) 労働行政の側面からも、労働者の就業生活と家庭生活の両立が図られ、子育てしやすい家庭や職場環境を整えることが重要と認識しております。 今後も、次世代育成支援行動計画及び新制度に基づいた良好な子育て環境が確保できるよう、市内の企業との連携に努めてまいりたいと考えております。これを踏まえ、市内企業に対する新制度の理解促進のための普及啓発に取り組みます。 また、ご紹介していただきましたように、今重複するかもわかりませんが、現在行っている制度としては、ファミリーサポートセンターにおいては、仕事、育児、介護両立のための総合援助活動の展開、あるいはワーカーサポートセンターでは、各種の相談業務を初め、セミナー、講習会、勤労者福祉の対応をやっております。 そのほか、今も出ましたが、ねこのてなんかは子育て世代を中心とした支援を行っておりますので、今の制度の改正に伴いまして、また新しいニーズに伴うような取り組みをしてまいりたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(深谷勲君) 7番・櫛松直子さん。 ◆7番(櫛松直子さん) 大変ありがとうございました。 最後に、できれば市長にも、子育てにかける中津川市での充実ということについて、コメントございましたらお聞かせいただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(深谷勲君) 市長・青山節児君。 ◎市長(青山節児君) ただいま両部長が回答させていただきましたように、やはり移住定住を考えた上では、若い方をイメージした場合に働く場所の確保、そして出産、子育て、また教育、医療、全てのことが平均より上位に必ずあることが移住定住への第一歩という位置づけで取り組みをしております。したがいまして、今、両部長が説明しましたことを私自身がしっかりと、その方向で行くという指示をさせていただいておりますので、どうかよろしくお願いしたいと思います。 ○議長(深谷勲君) 7番・櫛松直子さん。 ◆7番(櫛松直子さん) 先ほどもありましたように、実施への検討という形でぜひともお願いしたいと思います。 あと、前にも申し上げましたけれども、孟母三遷という、孟子のお母さんが自分の子どもの教育のために何回も住居を変わって、教育環境をよくするために引っ越しを重ねたということわざがありますが、中津川市に来ていただくように、そういうお母さんたちにアピールしていただければと思っておりますのでお願いをしまして、質問は以上とさせていただきます。どうもありがとうございました。 ○議長(深谷勲君) これにて7番・櫛松直子さんの一般質問を終結いたします。 ただいまから3時40分まで休憩をいたします。  午後3時20分休憩 ――――――――――――――――――――――  午後3時40分再開 ○議長(深谷勲君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 続いて、23番・佐藤光司君。  〔23番・佐藤光司君質問席に着く〕 ◆23番(佐藤光司君) それでは、通告に基づきまして一般質問をさせていただきます。 今回、偶然なことに、これから中津川西の議員が2人続きます。3人同時に1つの議会で連続して続くというのは珍しいかなと思っています。こういうこともあろうかなと思います。よろしくお願いいたします。 今回、私は、2点の問題で質問をさせていただきます。 1点は、来年、戦後70年を迎えるに当たりまして、中津川における戦後70年はどんなものだろうかと。 それから、目の前にあります特定外来植物オウキンケイギク、かなり中津川の中にも咲いていますので、それについての駆除についての取り組み、そういうものを質問させていただきます。 それでは、まず第1点の中津川における戦後70年を迎えることについてということで、質問をさせていただきます。 来年、2015年は終戦70年目を迎えます。私は1949年生まれで、終戦5年目に生まれました。小学校、中学校、高校、社会人と親のもとで育てられました。子ども心に正月、十日市で白装束に兵隊の帽子をかぶり、足は片足で松葉づえを使い、アコーディオンかハーモニカを演奏し、首に箱をぶら下げるか、足元に箱を置いて、道行く人にお金を求めていました。家には、戦死をしたおじの遺影が飾られていました。私のおじは南方の海の輸送船で移動中に船が沈み、戦死したと聞いています。私の戦争に対する身近での情報はこんな程度でした。 戦後教育で育ったせいか、赤紙、俗に言いますと兵隊になるように召集令状の話や千人針、武運長久、出征兵士などなど、言葉で理解できても、実物や行動は勝手に想像するしかありません。ほかでは、映画や雑誌で戦争場面や体験話を聞く程度しかありません。 先日、海外での話になりますけど、6月6日には、ノルマンディーの上陸が、こうした記念のことがあって、オバマ大統領とロシアのプーチンさんがその場で顔を合わせたということもありましたし、2カ月ほど前の4月6日には、特攻隊の戦闘機に乗られた方の話をNHKで放映をしておったと。そんなようなことで、いまや昔の情報として、いろんな語りや物語でしか知ることができません。 そこで、戦後70年を迎えるに当たりまして、戦争体験者が希少の中で、語り継ぐ経験や戦争の遺品など、後世に平和のとうとさを伝える義務感から、中津川における戦争体験を中心とした一般質問を行います。 まず、一般論として、中津川市として戦争の歴史について考えを述べてください。 ○議長(深谷勲君) 総務部長・田立三博君。 ◎総務部長(田立三博君) 難しいご質問でございますけれども、一般論として考え方を答えさせていただきます。 我が国は悲惨な戦争を経験してきました。また、唯一の被爆国でもあります。太平洋戦争から69年の歳月が経過しましたが、恒久平和は人類共通の願いであり、二度と戦争の悲劇が繰り返されないよう、その歴史を次の世代に語り継いでいくことが重要な使命であると考えております。 ○議長(深谷勲君) 23番・佐藤光司君。 ◆23番(佐藤光司君) 後で言われましたように、繰り返させないということが、私は大事じゃないかなというぐあいに思います。そのためにどうするのかということが大事に思います。 それで2番目に、過去の中津川の歴史があるわけですけれども、坂下町史に記されています満蒙開拓団の話をどのように次の世代に伝えますかという質問ですが、よろしくお願いいたします。 ○議長(深谷勲君) 文化スポーツ部長・原 益彦君。 ◎文化スポーツ部長(原益彦君) 坂下町史に記載をされております満州開拓団に関する資料は貴重な戦争関連資料で、後世に伝え残していかなければならないと考えております。資料の保存、整理を進めながら、機会あるごとに公開を行ってまいります。また、坂下町史のほか、満州開拓団の歴史や体験談についてまとめられた冊子が発刊をされております。図書館などでこれらの記録集を周知して、記録を伝えてまいりたいと考えております。 ○議長(深谷勲君) 23番・佐藤光司君。 ◆23番(佐藤光司君) 大変大事なことですので、少し恵那地域史と坂下町史について、若干触れてみたいと思います。 恵那地域史の中に、第24章・戦争と地域の生活、第1節・満州への開拓移民。 開拓移民の状況ということで、元坂下町長でありました吉村新六さんが「再び戦いはすまじ」という文を書いておられるという紹介がされてます。その文章の中で、「私の長い生涯のうちの最大の悪夢は満州開拓の思い出である。当時、満州開拓は重要国策の一つであったが、戦争の不敗を信じ、町の拓務係として、開拓民の創出に全力を注ぎ、結果として数多くの犠牲を出したことは、一生忘れることのできない痛恨事である」というぐあいに書かれています。その中身が坂下町史の中に書かれております。 移民募集という中で、これは満州開拓坂下分村への道、移民募集。「国策に沿って、国のために親戚の中から誰か1人をと強要されれば、身内の誰かを説得して、それに従うのが当然とされた時代であった。移民募集は、最初のころは一応志願者募集という形で行われたが、やがてそれが次第に困難となってきた」というふうにも書かれております。 そして、数値として上がっておりますのが、七星坂下という団の名前で牡丹江省、選出母体は恵那郡坂下町、在籍が553人、死亡が219人、未帰還、帰らなかった人が27人、帰還した人が307人、それで満州創出人員表というのがありまして、この中には坂下町は開拓団が487名、義勇隊が15名、合計の502名。中津川市、これは開拓団には151人、義勇隊には72人、合計が223人ということが資料として載っております。そういう歴史のもとに現在の坂下町なり、そして中津川市があるわけです。 そういうような歴史を、今言いましたように中身だけに触れますと、こういう細かな内容が出てくるわけですけれども、確かに文化部長が言われましたこういう恵那の地域史とか坂下の町民史なんかを図書館へ行けば読めますよという中身ですけれども、こういうのをもう少し広く前へ出すといいますか、市民に啓蒙するという方法は何かございませんか。 ○議長(深谷勲君) 文化スポーツ部長・原 益彦君。 ◎文化スポーツ部長(原益彦君) この坂下町の満州開拓団の資料につきましては、昨年、苗木遠山史料館の展示会の中におきまして、坂下地域の歴史展という展示会を行っております。その中でも紹介をしたところでございますが、また各地域の図書室、また図書館におきまして、毎年8月ごろになりますと戦争に関する特集コーナーを設けまして紹介をしております。戦争に関する書籍、また戦争資料もお借りしまして、あわせて展示しておるところでございます。そのような機会を活用いたしまして、戦争のことを考えていただく機会としたいと思っております。 ○議長(深谷勲君) 23番・佐藤光司君。 ◆23番(佐藤光司君) わかりました。いろんな機会、365日全てこういう歴史だけということにはならないとは思いますけれども、時を得て訴えていただきたいなと思います。 そういう点も含めていきますと、③の質問になりますけれども、戦争体験者が少なくなっていますが、記録や資料はどのようになっていますかという質問です。 ○議長(深谷勲君) 文化スポーツ部長・原 益彦君。 ◎文化スポーツ部長(原益彦君) 戦争に関する記録や資料の主なものにつきましては、各市町村史におさめられております。また、従軍回想録、平和の礎など、記録集は市立図書館に数多く所蔵されております。また、千人針、軍隊手帳など現資料につきましては、苗木遠山史料館や福岡の郷土資料館などに収集保存され、大切に保管をされております。以上でございます。 ○議長(深谷勲君) 23番・佐藤光司君。 ◆23番(佐藤光司君) 先ほども言いましたけれども、保管は保管で大事ですけれども、それを公表していくような機会というのは、先ほどと同じような回答でよろしいでしょうか。 ○議長(深谷勲君) 文化スポーツ部長・原 益彦君。 ◎文化スポーツ部長(原益彦君) はい。ただ、保存管理するのではなくて、機会があるごとに資料等の公開をしてまいりたいと考えております。 ○議長(深谷勲君) 23番・佐藤光司君。 ◆23番(佐藤光司君) 4番目の質問に入ります。 記録や資料を市民から募集したり、市民に公開しませんかという質問ですが、後ほども言いますけれども、写真なんかが比較的多いかなと思いますが、あと文書とか、先ほども言いましたように武運長久、日の丸の中にいろいろ書かれた、生きて帰ってこいよと書いてあったかどうかは覚えがありませんけれども、そういうものなんかでも市民が保管をしておるというのが、私なりには記憶をするんですが、そういうものを募集するような考えはございませんか。 ○議長(深谷勲君) 文化スポーツ部長・原 益彦君。 ◎文化スポーツ部長(原益彦君) 平成7年度に市民に幅広く、戦争記録や資料の提供の呼びかけを行い、約90点の資料の寄贈を受けまして、苗木遠山史料館で「戦争の50年、平和の50年」と題した企画展を開催した経緯がございます。今後、戦後70年記念事業といたしまして、全市的に資料の提供を呼びかけながら、展示会開催の企画をしてまいりたいと考えております。 ○議長(深谷勲君) 23番・佐藤光司君。 ◆23番(佐藤光司君) 5番のほうの質問に答えが先に行っちゃいましたけれども、4番目の中で、私が聞く話でいきますと、たまたまですけれども、市民の方の親が東京の巣鴨の拘置所に、どういう理由で入っておったかというのは、ちょっと私はそこまでは詰めておりませんけれども、そういうのが経験をされて、戦争はやっぱり嫌だと言われました。そのときに掛け軸を保管がしてあるということで、ちょっと見させていただいたんですけれども、そんなに大きなものじゃなかったですけれども、どういう中身かというのが余りわかりませんでした。そういう点も含めて、平成7年には90点だということでしたけれども、写真とか、今言った掛け軸、あとそういうような戦争にまつわるような、次の世代にこういうものは見せていきたいなというものを市民に公開をしていくということの取り組みはどんなもんでしょうか、もう1回。 ○議長(深谷勲君) 文化スポーツ部長・原 益彦君。 ◎文化スポーツ部長(原益彦君) 過去の戦争などの体験集、また記録を集めて公開をしていくということが必要だと考えております。平成27年度に市内全域の戦争資料をもう一度集め直しまして、苗木遠山史料館で、合併後初のこのような展示会を開催したいと考えております。 ○議長(深谷勲君) 23番・佐藤光司君。 ◆23番(佐藤光司君) そうしますと、5番目に質問事項として入れてあります、本年から準備にかかり、記録や資料を戦後70年として公開できませんかということの質問ですけれども、それにつきましては、平成27年度に予定をするという解釈でよろしいですか。 ○議長(深谷勲君) 文化スポーツ部長・原 益彦君。 ◎文化スポーツ部長(原益彦君) はい。今各地域で郷土資料、行政資料の調査を行っております。地域の方の協力を得ながらの調査でございます。その方々と一緒になって、今から展示会の開催に向けて準備をしていきたいと考えております。 ○議長(深谷勲君) 23番・佐藤光司君。 ◆23番(佐藤光司君) そういうことで、来年、戦後70年という一つの節目ですので、何とかやっていただきたいとお願いをいたします。 そうしますと、6番目の質問ですけれども、それこそ戦争で亡くなられた方を支えた家族の皆さんも高齢化になっています。俗に言いますと、遺族会の皆さんとの話も含めて、来年、戦後70年を迎えるに当たって、遺族会の皆さんとの取り組みというのは、何か考えられておるかどうかをお聞かせください。 ○議長(深谷勲君) 健康福祉部長・早川和子さん。 ◎健康福祉部長(早川和子さん) 中津川市遺族会連合会の取り組みは、今後検討される予定でありまして、その結果を受けて、市としてできることを協力していきたいと考えております。 ○議長(深谷勲君) 23番・佐藤光司君。 ◆23番(佐藤光司君) 俗に言いますと受け身という格好よりも、私はそういう体験といいますか、そういう経験をされた方というのは少なくなってきておる。そういうことからいきますと、次の世代にしっかり伝えていくとなると、受け身じゃなしに行政として、戦後70年、先ほど総務部長から話がありました、やはり繰り返してはならない、恒久平和に向けた取り組みというのは中津川市が行う必要があるんじゃないかということで、私はあえて遺族会との関連かなということで書かせていただきました。もうちょっと積極的に平和について、遺族の皆さんと何か一緒にやるというような姿勢はないですか。 ○議長(深谷勲君) 健康福祉部長・早川和子さん。 ◎健康福祉部長(早川和子さん) 遺族会の皆様とは日ごろから懇談をしたり、いろいろなご相談をさせていただいているところです。この戦後50年、60年という記念の年につきまして、今までは遺族会連合会として特別な行事を行ってきておりませんでしたので、またこの辺につきましては、遺族会連合会の方とご相談しながら取り組んでいきたいと思っておりますが、これは連合会の意向もございますので、こちらから特別お話を、積極的なというところで言いますとあれなんですけれども、お話を持っていくということは今のところ考えておりません。 ○議長(深谷勲君) 23番・佐藤光司君。 ◆23番(佐藤光司君) 私も遺族会の終戦に向けての行事といいますか、参加させていただいたことはございます。俗に言いますと法要という形よりも、私はあえて遺族会の皆さんとの話で、戦争を繰り返してはいかんという運動を何とかして提起はできんかなと。承知はしています。遺族会の皆さんが主体になるんじゃないかという考えもありますし、行政として、一つはこういうものもやったらどうですかという提案、結果はどうなるかはわかりません。だけれども、やはり恒久平和、それから戦争を繰り返さないということでの一回提起はしていただきたいと思いますが、どんなもんでしょう。 ○議長(深谷勲君) 健康福祉部長・早川和子さん。 ◎健康福祉部長(早川和子さん) 今後、遺族会連合会の皆様とご相談申し上げたいと思っております。 ○議長(深谷勲君) 23番・佐藤光司君。 ◆23番(佐藤光司君) 議会の一般質問でこういうような提起があったということは、紹介をしていただきたいなと思います。それ以上は相手のあることですので、何とも言いませんけれども、一つのモーションだけはかけていただきたいなと要望しておきます。 これは俗に言いますと一般論です。今度は教育現場としてということで、ここに新聞の切り抜きだけ持ってきました。 6月2日付、中日新聞1面に前衆議院議員・牧野良三さんの話が掲載をされていました。見出しは「政府に苦言も戦争防げず」、こういったことでした。高山市出身の政治家で法務大臣を務めた牧野良三さんが、終戦直後、戦争を推し進める政府に苦言を呈することしかできなかった自責の念を書いた手紙が高山市内で見つかったと報じています。このことが1面に書いてありまして、最後に、この右側の本当に端っこのほうですけれども、これを提供された方が今の国会議員の多くが戦争を知らない世代だとして、「当時の議員の率直な思いを知り、立ちどまって考えるきっかけになれば」と結んでいます。こういうことが書いてあります。 私は、先ほど冒頭で言いました戦争を知らない世代ですけれども、こういう戦争は嫌だという気持ちだけは持っています。こういうことを思いながら、過去に教職を経験し、戦前教育と戦後教育を経験された教師の方も数多く存在すると思います。過去のことに触れたくない方も多くいます。いろいろな文献とか何か物語なんかでも、今まで教えておった内容と180度変わった内容を教えていくということについて疑問を持たれた方も多くいました。戦前の教育に疑問を持たず、若者を戦場へと駆り出した教師は、自分自身の責任を重く考え、命を大切にする戦後教育の運動に力を費やした教師の話も聞きます。先ほどありました勝議員との話の中で、動物との触れ合いは命の大切さを教えているんだというのが一つの学校の教育の方針ということはありました。私はやはり戦争の参加、命という問題と教育は密接につながっているものと思います。教科書や教師の教育も密接につながっているものと解釈します。 教育の政治的中立の確保の考え方に基づいて、具体的な質問を行います。 7番目、戦争の歴史をどのように子どもたちに伝えていますか。 ○議長(深谷勲君) 教育長・大井文高君。 ◎教育長(大井文高君) 戦争の歴史にかかわっては、主に社会科、あるいは国語の授業で取り扱っております。小学校6年生の社会科において「長く続いた戦争と人々の暮らし」、中学校では歴史分野において、「第2次世界大戦と日本」の学習を行っております。国語では、平和学習教材を扱う際、読み取りを深めることを目標に、戦時中の時代背景を捉える学習を行っております。学習の際、地域の高齢者に戦争体験談を聞く活動を仕組んだり、地域の郷土資料館等の資料を活用したりして、学習が具体的に展開することを大切にしております。 ○議長(深谷勲君) 23番・佐藤光司君。 ◆23番(佐藤光司君) 先ほど紹介しました坂下町史なんかは使われていますか、いませんか。 ○議長(深谷勲君) 教育長・大井文高君。 ◎教育長(大井文高君) 学習の子どもたちの発達の段階というのがございますので、坂下町史等、これは非常に記述が複雑というか難解な部分もございます。ですから、それを直接扱うというようなことはありませんが、例えば身近な事例である場合に、そういったところが触れられるケースはあるのではないかというふうには思っております。 ○議長(深谷勲君) 23番・佐藤光司君。 ◆23番(佐藤光司君) それこそ、先ほどの文化スポーツ部長の話の中身であります図書館とかいろんなところにそういった資料はありますので、勝手にこういうものを使いなさいということじゃないですけれども、興味のある人はこういうところに行けば見ることができますよと、そのぐらいの程度はできるんじゃないかなと思います。 今は子どもたちのことでしたけれども、これからは教師の問題です。 教師の研修として戦争の歴史は実践されていますか。 ○議長(深谷勲君) 教育長・大井文高君。 ◎教育長(大井文高君) 特に、このテーマだけを取り出しての研修というものは行ってはおりません。ただ、教師として歴史を学ぶことは、人格、資質を高める上で大変重要であるということは思っております。例えば国語科、あるいは社会科の教科の学習指導を進める上で、教師自身が戦時下の生活の様子、あるいは時代背景を捉えるというようなことを目的にした研修というのは、この中に位置づけて行う場合はございます。 ○議長(深谷勲君) 23番・佐藤光司君。 ◆23番(佐藤光司君) 今の先生、60といいますか50代ぐらいの方は、私と同じような考えを持つのかもしれませんけれど、20歳そこそこというと言葉は悪いですけれど、若い人はそういう話、戦争を体験した話すらも聞いたことがないだろうということを思いますので、あえて戦争の歴史というものは一体どうなのかということが、研修の場で取り扱われているのかということを質問させていただきました。実践というと叱られますけれども、歴史を学ぶ機会をつくっておるということで、9番目の質問については解釈をいたします。 今後の研修内容で、満蒙開拓というのでインターネットで調べますと、すぐ近くで阿智村のところに満蒙開拓平和記念館というのが出てきまして、これはどうも民間の方が去年の4月ぐらいにつくられておるそうですけれども、そこのところでいろんな、やっぱり伊那のほうから満蒙開拓に出られた人がたくさん見える、そういうような資料がありますので、そのようなところも見られるとどうかなというぐあいに思っています。私も、まだ行く機会がなかったものですから、1回行ってからもっと話はしたいなと思いますが、そういうような実際の写真とか動向なんかも見たり聞いたり、先生そのものが戦争の話を聞くという研修はされたことはありますか。 ○議長(深谷勲君) 教育長・大井文高君。 ◎教育長(大井文高君) 私自身も教職として若い時代に、例えばインパール作戦に従軍された方のお話をお聞きする会を教員仲間でつくって勉強したりしたこともございます。そのように、主体的に教師自身が学んでいくということ、そういう場をつくり出していくということは大切ではないかなということは思っております。 また、戦後69年を過ぎておりまして、戦争体験談を話していただける方も非常に高齢化し、減少してきているということを考えますと、教師自身が間接的ではありながらも学びながら、その体験談に類したものを次世代に語り継いでいくという役割を担っていく必要はあるのではないかなというようなことは思っております。 ちなみに、例えば山口小学校へ参りますと、中国の書とかそういったものが校長室にはたくさん掲載されてございますが、これも山口地域というのが、葉山嘉樹という方が満州への開拓団の送り出しをかなり尽力されたというようなことがあって、中国とのつながりがあるというようなことの関係で、そういったものも多数残されているということもお聞きしています。そういったことも、学校訪問の際には話題にしたりしております。 それから、中津川市にゆかりのある方では、せんだっては、青山泉という方の「戦場からの恋文」というような書籍も出版されまして、これはもちろん議員さんもごらんになられたと思いますが、そういったような身近な事例もございます。こういったものも、また私たちは勉強していきたいということを思っております。 ○議長(深谷勲君) 23番・佐藤光司君。 ◆23番(佐藤光司君) 戦争のない社会、平和な社会を今では語り継いでいくということしか、あとは記録で平和を求めていく。そういうことしか、とりあえずは私はできんのじゃないかなと思いますので、よろしくお願いいたします。 大きな項目の2つ目、特定外来植物について。 昨年の5月に、中津川環境センターにおいて一斉清掃の話があり、私も区の環境委員の一員として参加をしました。その折に特定外来植物についての説明がありましたが、区へ持ち帰っても口頭説明のため、役員や区民に駆除意識が伝わらず、オオキンケイギクという名前だけを説明いたしました。 そして、本年5月8日、環境委員として、私は参加できませんでしたけれども、かわりの方に行っていただきましてオオキンケイギクのチラシ、これは後ほど広報の中に折り込みとして入りましたので、皆さん見て一目でわかったかなと思いますが、そのときもそういう話はさせていただきましたけれども、その後も19号線を車で走行するときに黄色い花を見かけます。昨年と同じようなところでことしも見かけました。我が家の周りを歩きながら見渡しますと、田んぼのぼたでも咲いていることに気がつきました。 そして、今言いました6月、広報「なかつがわ」の折り込みに特定外来植物、そして、その裏側には特定外来生物について訴えがありました。地域の生態系に及ぼす外来植物、非常に強健な植物で、一度定着すると在来の草花を駆逐し、景観を一変させてしまうとしています。オオキンケイギク、オオハンゴンソウ、アレチウリが特定外来植物とされ、駆除にご協力くださいと訴え、具体的な駆除方法とポイント、処理方法も記載されていました。落合在住の市民からオオキンケイギクの駆除に関する要望もいただき、一部の市民の問題ではなく、全市的に取り組む必要性を感じ、一般質問をいたします。 ①としまして、落合在住市民の要望では、オオキンケイギクについて市民周知が必要、出前講座の開催で、さらなる周知を訴えていますが、対応はどうですか。 ○議長(深谷勲君) 生活環境部長・曽我和幸君。 ◎生活環境部長(曽我和幸君) 市では、既に外来生物の駆除に関するチラシの全戸配付や、住みよい環境づくり推進員を通じた啓発を実施しております。今後は、要望があれば出前講座についても取り組んでいきたいと考えております。 広報6月号において、特定外来植物についてチラシを全戸配付したところ、多くの市民の方から問い合わせをいただき、一斉清掃の中で駆除していただいたというお話も伺っております。実際に、8日の市内一斉清掃におきまして、蛭川地区、田原、町切、下沢など、多くの地域で一斉清掃をやっていただいたということを聞いております。以上です。 ○議長(深谷勲君) 23番・佐藤光司君。 ◆23番(佐藤光司君) やはりさらなる周知、市民の皆さんにこういうのがありますよ、それに対して協力してくださいという訴え、啓蒙活動がとりあえずは大事であると私は理解をいたします。 2番目の質問、年間を通じて根から引き抜くなどの駆除作業をするよう国に対して要望してくださいとしていますが、どうですかということですが、この方は落合の地域の中で一旦は抜いたと、そうしたらまた出てきたという話で、その跡のところにアスファルト舗装をしてもらったと。そうしたら生えてこなくなったということも聞きましたが、なかなかそこまでも、私も実際、今刈るだけではまた出てくるという話だけはわかりますけれども、抜いた後は一体どうなるのかということですけれども、あと国との関係でいきますとどんなもんでしょう。 ○議長(深谷勲君) 生活環境部長・曽我和幸君。 ◎生活環境部長(曽我和幸君) 現在、国や県に対しまして、主要幹線道路などでの駆除の要望を口頭でお願いしております。今後も主要幹線道路などで駆除が不可欠であると認識しておりますので、引き続き、国道、県道沿いの繁殖地などを取りまとめ、国土交通省・多治見砂防国道事務所や岐阜県恵那土木事務所などに、駆除を文書にて要望していく予定でございます。 また、市内での繁殖区域を抑制するためには、地域での駆除も必要と考えておりますので、啓発活動を引き続き行ってまいりたいというふうに考えております。 ○議長(深谷勲君) 23番・佐藤光司君。 ◆23番(佐藤光司君) 先ほども言いましたように、とりあえずは啓蒙活動を強めるという解釈ですけれども、3番の質問に行きます。 田んぼのぼたに咲いていますが、他人の所有物でありますから勝手に抜けません。①落合地区の要望のオオキンケイギクについての問題とも関連をしますけれども、区長会連合会を含め、周知方はどうですかという、ちょっと啓蒙活動の具体的なものですけれども、どんなもんでしょう。 ○議長(深谷勲君) 生活環境部長・曽我和幸君。 ◎生活環境部長(曽我和幸君) このオオキンケイギクにつきましては、見た目がきれいでございまして、それで刈り残しをしたりとか、わざわざよそから移植してふえてみえるというような方もおるというふうに聞いております。 住みよい環境づくり推進員などを通じた周知は、これまでも行っておりますが、今後は地域における駆除意識のさらなる向上を目指し、区長会などとも連携して周知し、市民の皆様に協力を呼びかけてまいりたいと考えております。特定外来種の駆除は地域全体で取り組む必要があるため、個人の土地での駆除も当然重要だと考えております。ただ、その対応につきましては、基本的には土地所有者の管理責任として行われるべきだというふうに考えております。以上です。 ○議長(深谷勲君) 23番・佐藤光司君。 ◆23番(佐藤光司君) 私もこの問題を取り上げたときに、自分の区の中を回ってみました。前川の近くで田んぼのぼたにあったのと、それから1軒のうちには、きれいな花だからということで、わざわざ西山のほうから取ってきたという人が1人。それと特定外来種ということは知ってはおるけれども、やっぱり何かきれいだからということで、あった人もいました。あとお墓のそばで、これは民有地かどこかちょっとわかりませんでしたけれども、抜くだけ抜いて、3本ぐらいありましたかね、3本といっても株ですけれども、それだけ抜いてほかっておいたんですけれども、ちょっとそのときに罪の意識といいますか、人のところの土地に行って抜いてきたということがどうもあったもんですから、ちょっと罪的なことを。あとのほかのところは、1件の人は、これはやはりだめだから抜きましたよという報告がありましたし、もう1件の人は、刈ったよという話はありましたけど、根っこからは抜かないんで、また来年生えるかもしれんという話でしたけれども。 ここのことで再確認ですけれども、駆除の方法のポイントというところと、それから罰則規定ですね、これは外来生物のほうに載っていますけれども、外来植物でも同じことなのか、罰則規定なんかもちょっと説明をしてください。 ○議長(深谷勲君) 生活環境部長・曽我和幸君。 ◎生活環境部長(曽我和幸君) 駆除のポイントといたしましては、根ごと引き抜いて、ビニール袋などに詰めて密封をしていただきたいと。それを1週間から2週間置いていただきまして、それを燃えるごみとして出していただきたいということが書いております。これは、今の先ほど議員が言われました6月号の広報のチラシの中の外来植物のほうの下のほうに書いてあります。 それからもう1点、特定外来生物を違法に取り扱うとということで、これは法律的なものでございますけれども、最高で個人の場合、3年以下の懲役、もしくは300万円以下の罰金、法人の場合は1億円以下の罰金が科されるというようなことになっております。以上です。 ○議長(深谷勲君) 23番・佐藤光司君。 ◆23番(佐藤光司君) 確認ですけれども、こちらの外来生物について罰金規定というのが書いてあるんですけれども、オオキンケイギクなんかの特定外来植物についても適用されるかどうかだけ確認をお願いします。 ○議長(深谷勲君) 生活環境部長・曽我和幸君。 ◎生活環境部長(曽我和幸君) 同じだというふうでございます。 ○議長(深谷勲君) 23番・佐藤光司君。 ◆23番(佐藤光司君) きょう昼御飯を食べて、ちょっと上がってきましたら、市役所の敷地内にも一部ありました。これは私が勝手に取るものなのか、それとも市役所の管理としてやるものなのか、ちょっと教えてください。 ○議長(深谷勲君) 生活環境部長・曽我和幸君。 ◎生活環境部長(曽我和幸君) 議員のほうで取っていただいても差し支えはないと思います。ただ、私のほうとして、その辺のところ認知しておりませんでしたので、またその場所等教えていただければ、私のほうで撤去いたしますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(深谷勲君) 佐藤議員、残り時間が来ておりますのでまとめてください。 23番・佐藤光司君。
    ◆23番(佐藤光司君) 今言った件は、お昼御飯を食べて商工会議所のほうから上がってきた坂の途中にあります。要するに別棟の前ですね。あそこのところに1株ありました。それから、あともう1つは市史編さん室、昔の営林署ですね、あそこのところの水路がぐるっと回っていますけれども、南小学校寄りのところにありました。これは、たまたま私が車から見ただけですので、確認はしていませんけれども、恐らくそうだろうというぐあいに思いますので、よろしくお願いします。 最後、特定外来生物についても広報「なかつがわ」で訴えていますが、アライグマやカミツキガメなど知らない市民が多いと思います。知っていてもどうしようもない現実があります。有害駆除などの対策はどのように対処されていますか。 ○議長(深谷勲君) 生活環境部長・曽我和幸君。 ◎生活環境部長(曽我和幸君) 有害鳥獣駆除につきましては、農作物の被害を防ぐ対策をした上で、さらに被害が遭った場合に駆除を行っております。アライグマ、ヌートリアについては、農作物の被害が報告されており、捕獲の対象になっているので駆除を行っていきます。アライグマ、ヌートリアにつきましては、特定外来生物に指定されており、中津川市駆除実施計画書を作成し、計画に基づいて駆除を実施しております。特定外来生物につきましては、一般の市民の方でも簡易な講習を受講することで、被害や狩猟免許の有無に関係なく捕獲を行うことができます。 一方、カミツキガメやセアカゴケグモなどの特定外来種につきましては、市内での確認事案はございませんが、通報があれば岐阜県と連携し、調査や捕獲に努め、法令に基づき処分するなどの対処を行ってまいります。以上です。 ○議長(深谷勲君) 23番・佐藤光司君。 ◆23番(佐藤光司君) 私も協力できることは協力しますので、よろしくお願いいたします。 これで質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(深谷勲君) これにて23番・佐藤光司君の一般質問を終結いたします。 続いて、18番・松浦高春君。  〔18番・松浦高春君質問席に着く〕 ◆18番(松浦高春君) それでは、通告に基づきまして一般質問をさせていただきます。 今回は、中津川市の多様な地域資源の活用についてのみの1点でありました。 きのうからきょうにかけまして大勢の議員がこれに関する質問をされまして、ほとんど回答は出尽くしたなあと。いろんな角度から回答を求めようと思いましたけど、ほとんど出尽くして、これ以上、どうやって聞こうかなと悩んでおるのが現状です。 ですけれども、私は違った角度から質問をしていきたいなあと思っております。 冒頭に、市長の中津川市リニアのまちづくりビジョンに、市長挨拶のところでありましたけど、ここを最初にと思いましたけど、最後の最後にここを質問したいと思いますので、コメントだけお願いしたいと思います。 それでは、中津川市リニアのまちづくりビジョン、これは平成25年8月に出されたものですけれども、市長挨拶は後にさせていただきまして、中津川の多様な地域資源という形で、別紙14ページにいろいろな地域資源が載っているわけです。その中には、観光スポットであり、自然、景観、地域産品、食、歴史、文化と5つに分かれて載っておるわけですけれども、この中で、きょうもこのインターネットを見てみえる方にわかりやすく、本当に身近なところで、根の上高原と星ケ見公園を中心とした景観スポットについて質問をしたいと思っています。 その前に、今申しましたように多様な地域資源とありますけれども、この地域資源は私が思うに全てが地域資源になると。神社であり、仏閣であり、お祭りであり、そして小川であり、石畳であり、本当に中津にあるもの全てが地域資源になるという中で、いかにこの地域資源を活用していくかということが大きな大きな問題であり、また大変難しいんじゃないかなということを思いますので、よろしくお願いいたします。 それで冒頭に、実はJR東海の須田相談役が平成5年に「産業観光」という本を出されました。その中に観光の言語で、これは約2,000年前の中国にさかのぼるそうですけど、「観」は国、もしくは地域をあ らわし、「光」は地域のすぐれたものを人々に見せ、また見ることによって、人的交流を図ることが王の大切な努めであると教えられていたというのが、須田相談役からの文章にあります。この中にもう一つあったのが、観光は4つの要素から構成されていると。やっぱり観光者、観光に来る人ですね、観光に来る動機、観光資源、これが私たちの観光資源、いかに資源を提供するかと、そしてそこに観光支援基盤があると、これが4つの要素がぐるぐる回っているんだということが書かれています。そして、観光資源は観光の対象、社会現象、観光行動の目的となるもの、自然現象、社会現象、景観、歴史的・伝統的文化財、ないしはそれらの複合体だということがうたわれています。やはりそういうことを思いますと、いかにこの地域を、いかに観光資源を磨いていくかにかかっていると思いますので、具体的に質問いたします。 まず、根の上高原について。 1番、胞山県立自然公園根の上高原は、春はミズハショウ、ツツジの花、新緑から夏の涼を求め、秋は紅葉、そして冬のワカサギ釣りと1年を通じて楽しめる観光スポットですが、都会のドライバーには危険箇所が多い道路が続いています。国道363号線、主要地方道413号線、東野中津川線がありますが、危険箇所の改良工事計画を伺います。 ○議長(深谷勲君) 基盤整備部長・渡邊弘孝君。 ◎基盤整備部長(渡邊弘孝君) 国道363号線につきましては、平成16年度から事業を進めておりまして、平成26年度も道路改良を予定しております。一般県道東野中津川線につきましては、現在改良計画はありませんが、市で危険箇所等の調査をしたり、県での現地調査・補修等対応についても、市から要望していきたいと考えております。 ○議長(深谷勲君) 18番・松浦高春君。 ◆18番(松浦高春君) 私も年に数回この根の上に行くんですけど、やはり上るときは363号線、川上から通っていきます。非常に急ですけど、やはり対向車もわかりますし、使いやすいなと。帰りは主要地方道、県道をおりてきます。ですけれど、つい先日大雨がありまして、中津川市民の方々にも、床下浸水とかいろいろな形で被害に遭われた方が大変多いと思いますけど、やはりああいう災害に危険な箇所が相当あるんじゃないかなと思ってます。 それで、363号線の川上から根の上高原を利用したほうが僕は安全だと思いますが、手賀野から根の上高原へ行く主要地方道413号線の東野中津川線を利用する他府県ナンバーの車と多くすれ違います。主要地方道は通行どめも多く、たしか雨量の交通規制もあったと思いますので、363号線を安全に利用する方法はないかをちょっと伺いたいと思います。 ○議長(深谷勲君) 基盤整備部長・渡邊弘孝君。 ◎基盤整備部長(渡邊弘孝君) 他府県ナンバーの車が周知できるように、国道363号線への案内看板の設置やインターネットによる通行どめ等の啓発を行うよう、県などの関係機関に要望していきたいと思っています。 危険箇所につきましては、カーブミラーの設置や警戒標識の設置などにより、安全な通行を確保するよう要望してまいりたいと思います。 ○議長(深谷勲君) 18番・松浦高春君。 ◆18番(松浦高春君) 先日、根の上へ行ったんですけれども、ちょうど363号線を通りましたら、大井副市長宅から、一、二キロ上がったところで、やはり倒木がありまして片側路線を塞いでおりました。すぐに市役所へ電話をしましたけれども、うちのカーナビを入れても、やっぱり主要地方道を案内するわけですね。363号線は全然案内しないんです。それと国道19号を見ますと、手賀野の交差点には、根の上高原両サイドから上る案内がありますけれど、中村信号機にはありません。やはりそういうことも検討していただいて、ドライバーにわかりやすい丁寧な道案内ができればと思います。よろしくお願いします。 それと3番目に、根の上開発協会の方々が草刈りとか伐採、散策路の整備、案内標識の確認等を行っておると思いますけれども、恐らくいろいろ問題が出ておると思いますけれども、それについてお伺いしたいと思います。 ○議長(深谷勲君) 商工観光部長・成瀬博明君。 ◎商工観光部長(成瀬博明君) 根の上高原一帯について、維持管理や整備など根の上高原観光保勝会の方を中心にお願いをしております。そのほか地元、自然保護団体、企業、市職員などもボランティアで清掃活動も実施しております。根の上高原の清掃につきましては、問題なく順調に行われていると認識しておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(深谷勲君) 18番・松浦高春君。 ◆18番(松浦高春君) 私もずうっと歩きますけれども、やはり木道が少し腐りかけたとか、それから雨降りなんかですと水たまりがあるとか、そういう形が多く見られると思いますので、やはりその点についても整備していただければありがたいなあと思います。 そして、一番大事なところですけれども、根の上高原展望台はリニア岐阜県駅、リニア中部車両基地、リニア新幹線の苗木瀬戸山の田から恵那市との境まで展望でき、また濃飛横断自動車道、中央道中津川インター、国道19号線から今度新しくできる予定の青木斧戸線から国道257号線、JR中津川駅、中津川市街地から苗木城址など、中津川市内、坂本、苗木地域まで眼下におさめ、遠くは二ツ森山、高峰山、笠置山、はるか先に御嶽山まで見ることができるすばらしい眺望の展望台ですが、木立がその展望を妨げ、また展望台に行くまでの案内標識も少なく、もったいない限りだと思います。この展望案内が必要だと考えますが、いかがでしょうか。お伺いします。 ○議長(深谷勲君) 商工観光部長・成瀬博明君。 ◎商工観光部長(成瀬博明君) ご指摘のように展望台の存在は、今余り知られておらず、観光客への案内がわかりづらいというふうに認識はしております。この場所は市内が一望できるすばらしい展望スポットですので、導線看板、展望施設に訪れた方に喜んでいただいていると思います。改めて現場を確認の上、順次整備を進めていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(深谷勲君) 18番・松浦高春君。 ◆18番(松浦高春君) 展望台は、今ペンキを塗られ、板を少し張りかえてきれいにしていただいていますけど、展望台を上ったところに案内版があります。大体60センチの80センチぐらいに15の施設、当然、市役所、市民病院、苗木城、女夫岩、いろいろありますけれども、約20年前、たしかできたのが2005年だと思います。ですからその間、非常にわかりにくくなっていますし、もう1つはやはり案内板が小さいので、これは今度リニアがコース、車両基地なんか本当に目の前に見えますし、それから坂本中学校の校庭が見えますので、リニアの駅が高くなれば当然見えますので、ぜひそういうことを踏まえながら、それともう1つは木を、多分その当時切ったものだと思いますけど、やはり春になりますと青々と生い茂って、本当に見にくくなっていますので、そういう点もぜひやっていただけるかどうかも伺います。 ○議長(深谷勲君) 商工観光部長・成瀬博明君。 ◎商工観光部長(成瀬博明君) 今ご指摘のように展望台につきましては、平成26年3月にペンキ塗り、床板の張りかえなど、軽微な改修は行っております。今後、整備改修をする計画は今のところ、すぐにはございません。しかしながら、入れ込み数が増加していくということであれば、安全性なども調査しながら整備改修計画を立て、必要によっては改めて整備をしてまいりたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(深谷勲君) 18番・松浦高春君。 ◆18番(松浦高春君) やはりきのう、きょうも出ていましたけれども、いかにPRをするかということだと思います。あそこに行けば、本当にすばらしい展望が待ち構えております。ですから、やはり待つのやなしに、そういうのは先駆けで、リニアが通らなくたって工事の段階から、その工事をやっている段階が見えますので、そこはいかに多くの人たちに来ていただくかということだと思いますので、ぜひそういう点も考えてやっていただければありがたいかなと思います。お願いします。 ○議長(深谷勲君) 商工観光部長・成瀬博明君。 ◎商工観光部長(成瀬博明君) 昨日からリニアというところで、新しい観光スポットということでお話があります。特に、やっぱりいろんなところからリニアが見えるビューポイントというのは幾つかできると思いますので、その一環として、今おっしゃるようにその辺の景観も配慮しながら、また検討していきたいというふうに思いますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(深谷勲君) 本日の会議時間は、議事の都合によりあらかじめこれを延長いたします。 18番・松浦高春君。 ◆18番(松浦高春君) それでは次に、風致公園星ケ見についてお伺いします。 星ケ見は、今奇岩スポットであり、清流木曽川など、いろいろなものがあります。そして、風致公園のほかにも、神谷の池、ひょうたん池とか、西山第一、第二、第三ため池、そしていろいろな風光明媚な公園であり、市民の散歩公園となって広く愛されています。 そこで、お伺いしたいのですが、風致公園について、市内には幾つありますか。そして、風致公園という公園の定義について、お伺いします。 ○議長(深谷勲君) 基盤整備部長・渡邊弘孝君。 ◎基盤整備部長(渡邊弘孝君) 市内に風致公園は星ケ見公園1カ所です。風致公園の定義としましては、主に自然の風景などの趣を受け入れ、味わい楽しむことを目的に良好な水辺地、樹林地の自然環境が残されている土地や歴史的に意義深い土地等を一帯として取り込んだ都市公園となっております。以上です。 ○議長(深谷勲君) 18番・松浦高春君。 ◆18番(松浦高春君) 中津川市内には1カ所しかないと。今の自然があり、水辺、ため池もあり、本当にすばらしいところなんです。それから奇岩があり、ぜひ生かしていただきたいと思います。そして、やはり僕が知る限りでは、京都、奈良は全て風致公園になっております。それに匹敵するくらい立派な公園だと思いますので、よろしくお願いいたします。 それでは、駒場地区13区から各1名が星ケ見開発協会役員として選出しており、各区から5名が出て、草刈りとかいろいろやっていますけれども、星ケ見公園の協議会の役員だけではなかなか整備ができませんので、星ケ見開発協会から出される要望書があると思いますけれども、お伺いします。 ○議長(深谷勲君) 基盤整備部長・渡邊弘孝君。 ◎基盤整備部長(渡邊弘孝君) 平成26年1月26日に星ケ見公園開発協会と駒場地区区長会より連名で要望書が提出されております。要望内容といたしましては、遊歩道の整備などが3カ所、看板等の補修が8カ所でございます。 ○議長(深谷勲君) 18番・松浦高春君。 ◆18番(松浦高春君) 僕も月に二、三回行くんですけど、あの案内では星ケ見へ着きません、申しわけないですけど。僕たちいつも行っているから着けますけど、よそから来た人は星ケ見岩まで着けませんので、何分よろしくお願いいたします。 それと3番目に、星ケ見岩は、以前、雑誌にパワースポットとして写真入りで紹介され、中津川市民や東海、関東、近畿地方からパワースポットに関心のある多くの人が訪れました。また、伊勢神宮外宮にもパワースポットがあり、多くの人の話題になって関心を集めておるのが記憶に新しいところです。 行政として、この星ケ見パワースポットに対して、何か行動を今までとられたかどうかをお伺いします。 ○議長(深谷勲君) 商工観光部長・成瀬博明君。 ◎商工観光部長(成瀬博明君) 星ケ見岩パワースポットにつきましては、中津川市総合パンフレット「小旅手帖」の中津川エリアの部分で、パワースポットとして掲載しているほか、平成24年11月には中津ウオークが、パワースポット、星ケ見岩、巨岩、奇岩、史跡めぐりというコースを設置し、ウオーキング大会を行いました。さらに平成25年度、中津川市の春のキャンペーンチラシの奇岩めぐりの中で紹介をしております。 ○議長(深谷勲君) 18番・松浦高春君。 ◆18番(松浦高春君) 星ケ見へ何回も電話があったそうですので、星ケ見から行政のほうへ電話したら、その当時の観光課長さん、係の人が見えたそうですけど、来ただけで何もやらずそのまんまというのが現状です。僕は申しわけないですけど、星ケ見から電話が来ましたので、5月でしたか。7月初めに地域の草刈りがありますので、僕は四、五日、昼から3時間ずつ星ケ見コースを草刈りしました。それがどうのこうのでなしに、せっかくいいことを情報誌が流してくれるから、いかにそれを利用するかです。やはり、そこが今後とも大事だなあということを思います。 それでは4番目、星ケ見公園もリニア中央新幹線車両基地近くにあり、駒場地区には桃山の女夫岩、大岩薬師、西山の鞍岩など、また近くには苗木城址の多くの奇岩スポットがあり、さらに木曽川にかかる城山大橋から見る恵那山、笠置山、二ツ森、高峰の山々、木曽川に映える朝日、夕日、春のコブシ、山桜、新緑の美しさ、旧北恵那鉄道の橋などなど、自然に満ちあふれ、景観にすぐれた多様な地域資源が豊富にあります。これらについて、いかに活用するかをお伺いします。 ○議長(深谷勲君) 商工観光部長・成瀬博明君。 ◎商工観光部長(成瀬博明君) 地域性として中津川市の地質の特性が岩盤であるため、苗木城址を中心とした巨岩、奇岩をめぐる観光ルートづくりを。また、星ケ見岩は車両基地にも近く、将来は車両基地も絡めて、物づくり観光と眺望観光とセットで活用をしていきたいと考えております。 地域資源を磨き上げるためには、地域住民の協力が必要と考えておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(深谷勲君) 18番・松浦高春君。 ◆18番(松浦高春君) 本当にすばらしい地域です。僕はほれぼれと酔っております、そういうのに。 それと、最後ですけど、JR中津川駅から電動自転車レンタルを利用された観光客が苗木城までサイクリングを楽しんでいると聞いています。今後、中津川の観光スポットをサイクリングやウオーキングで楽しくめぐる人々がふえると思いますが、サイクリングロードの整備、各スポットの休憩所とかトイレ水洗化の整備についてお伺いします。 ○議長(深谷勲君) 商工観光部長・成瀬博明君。 ◎商工観光部長(成瀬博明君) 観光客が増加すれば、当然トイレや休憩施設が必要と考えます。これまでも、観光地の要所にはトイレや案内看板などを整備してまいりました。しかし、一気に整備をすることはできませんので、入り込み数やお客様のニーズを捉えて、市役所の関係部署とも連携し、おもてなしや安全・安心の観点から必要に応じて整備を行っていきたいと考えますのでよろしくお願いいたします。 ○議長(深谷勲君) 18番・松浦高春君。 ◆18番(松浦高春君) 確かに予算もあることですので、何をするかは重点項目をぜひ設けていただいて、今年度は何、来年度は何と、来年度から総合計画が打ち出されますので、やはりそこにもぜひ盛り込んでいただきたいと思います。 最後、いろいろことが変わりますけれど、この三野新聞にも、観光マップ・パンフレットに不満という形でなっていますね。外国の人が来ると、友人、家族の紹介、インターネットで検索してきたと。自然環境がすばらしい、歴史的建物がすばらしい、まち全体の雰囲気がいいということが書かれています。ただ、悪い点としては、外国の案内・紹介が何もないという形が載っていますので、ぜひそういう点を気をつけていただきたいと思います。 そして最後に、市長にコメントをお願いしたいと思いますけど、ここの市長挨拶の中で、一人一人が人生を楽しむようなまちづくりを目指したいと。ライフスタイルを見つけ出してほしいということと、やはり時速500キロで本市を訪れる人々に、時速3キロでゆっくり歩いて楽しんでいただきたいということはすばらしいことだなあと思うし、やはり市民に愛されたものでなければ、観光客にも見透かされると思いますので、その点についてお伺いしたいと思います。 ○議長(深谷勲君) 市長・青山節児君。 ◎市長(青山節児君) 本日も2025年の話が出ました。大変やはり成熟社会になってくるのがリニア時代であるというふうに思っております。やはりその中で意識しましたのは、時間のできる方、そういった方が多くなった中では、それぞれのライフスタイルも大きく多様性に富んでくる、このことがそれぞれの暮らしに合った中での、一人一人の人生の楽しみ方という表現をさせていただきました。 そして、リニアを使って当市に来ていただく方につきましては、地上を走るものとしては未知の500キロでございます。そんな中、3キロにこだわりましたのは、みずからも楽しさを発見してほしい。また、中津川市のまちの中には、発見をしていただけるような、そうした楽しみも折り込みたい。両方の中での500キロ対3キロという思いでございます。そんな思いで、これからの中津川市の外から来ていただく人、またこのまちで住んでいただける人にも楽しんでいただけるようなまちづくりに取り組む所存でございます。 それから、今やはり2カ所の観光スポットの話をしていただきました。昨日も鈴木議員、または鷹見議員の質問にも答えさせていただきましたように、私は中津川市には素質のあるといいますか、良質なものは非常にたくさんあるというふうに思っております。その中で、やはりこれをさらに上の上質に持っていく、これが現在の取り組みであると思います。そんなわけで大変申しわけございませんけれども、やはり場所を案内する一つの看板ですね、このことについては、今からしっかりできることですので、そして、ここにはこういったものがあるということがわかっていただけるための一番の近道でもあると思います。したがいまして、若干指示が空回りしているところもあるのかなという思いも、現在、今持ちました。そうしたことを踏まえた中で、これからの観光地づくり、しっかりと行っていく所存でございますので、またぜひご指示、アドバイス等をいただきたいと思います。よろしくお願いいたします。 ○議長(深谷勲君) 18番・松浦高春君。 ◆18番(松浦高春君) やはり、この須田相談役の本の中に、観光資源足り得るのは対象の発掘、再発見と観光資源としての意味づけ、働きかけですね。やはりストーリー、そして最後は的確な情報発信が不可欠だと。もう一つ書いてあるんですけれども、観光対象があっても、情報発信がされていなければ観光資源とはならないとはっきり示されています。だから、いかに地域にはすばらしい資源が眠っておりますけれども、そこをいかに世間に発信することが大事かなあと。やはり桃山の公園の女夫岩の上にはお寺がありますけれど、そこには大きな立派な弘法大師があります。昔は駅から弘法大師が見えたというぐらいのあれですけれども、やはりそういうことも眠っておる観光資源はいっぱい僕はあると思うんです。それをいかに世の中に発信するかが、今後の中津川市の行政の使命かなあということを思いますので、ぜひそれをお願いしまして、一般質問を終わります。どうもありがとうございました。 ○議長(深谷勲君) これにて18番・松浦高春君の一般質問を終結いたします。 以上で、本日予定いたしました市政一般に関する質問を終結いたします。 これをもって本日の日程は全て終了いたしました。 本日はこれにて散会いたします。どうもご苦労さまでございました。  午後4時57分散会 ――――――――――――――――――――――会議録署名議員 中津川市議会  議長   深谷 勲         署名議員 伊佐治由行         同    吉村久資...