中津川市議会 > 2014-03-11 >
03月11日-03号

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  1. 中津川市議会 2014-03-11
    03月11日-03号


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    平成26年  3月 定例会(第1回)平成26年第1回中津川市議会定例会会議録(第3号)========================= 平成26年3月11日(火)午前10時開議◯議事日程第 1        会議録署名議員の指名第 2        市政一般に関する質問 ――――――――――――――――――――――◯本日の会議に付した案件日程第 1 会議録署名議員の指名日程第 2 市政一般に関する質問質問 順序質問事項質問者発言所 要時間71.「読書通帳」の導入で読書意欲を高める取り組みについて 2.「防災・減災等に資する国土強靱化基本法」成立から地域計画の策定について 3.自治体主体の「クラウドファンディング」による資金調達について鈴木清貴30分81.青木、斧戸線について 2.農振「農業振興地域の整備に関する法律」について松浦高春30分91.奨学金制度について 2.学校施設の有効活用について 3.こどもファンドについて伊佐治由行30分101.中津川市の成長戦略について 2.消防団の充実強化について 3.定員管理と官製ワーキングプアについて吉村久資40分111.未満児保育の拡充について 2.リニア対応の町づくりについて片桐光朗40分121.中央自動車道神坂PAスマートICの建設促進について 2.市役所庁舎及び文化会館の耐震補強、大規模改修について粥川茂和30分 ――――――――――――――――――――――◯出席議員 24名   1番        牛田敬一君   2番        吉村浩平君   3番        岡崎隆彦君   4番        柘植達樹君   5番        勝  彰君   6番        田口文数君   7番        櫛松直子さん   8番        吉村卓己君   9番        大堀寿延君  10番        原 昌男君  11番        深谷明宏君  12番        三浦八郎君  13番        粥川茂和君  14番        吉村俊廣君  15番        深谷 勲君  16番        鈴木雅彦君  17番        鈴木清貴君  18番        松浦高春君  19番        鷹見憲三君  20番        伊佐治由行君  21番        吉村久資君  22番        片桐光朗君  23番        佐藤光司君  24番        楯 公夫君 ――――――――――――――――――――――◯欠席議員 なし ――――――――――――――――――――――◯法第121条により出席した者  市長         青山節児君  副市長        大井久司君  理事         丸山裕章君  総務部長       田立三博君  企画部長       島崎保人君  定住推進部長     渡邊好夫君  健康福祉部長     早川和子さん  生活環境部長     曽我和幸君  農林部長       鈴木治佐久君  商工観光部長     成瀬博明君  文化スポーツ部長   原 益彦君  基盤整備部長     渡邊弘孝君  水道部長       安彦直之君  病院事業部長     加藤文明君  坂下総合事務所長   氷室 茂君  福岡総合事務所長   内木良治君  消防長        杉本高雄君  教育委員会事務局長  山内鐐司君  市長公室長      西尾謙二君  行政管理課長     伊藤和通君 ――――――――――――――――――――――◯議会事務局職員出席者  事務局長       勝 宏児君  書記         廣瀬公二君  書記         安田充孝君  書記         嶋崎雅浩君  書記         西尾隆秀君 ――――――――――――――――――――――  平成26年3月11日(火曜日)  午前10時00分開議 ―――――――――――――――――――――― ○議長(鷹見憲三君) おはようございます。 これより本日の会議を開きます。 ―――――――――――――――――――――― △諸般の報告 ○議長(鷹見憲三君) 日程に入るに先立ち、事務局長に諸般の報告をさせます。 ◎議会事務局長(勝宏児君) 報告いたします。 地方自治法第121条の規定により、議長から説明のため出席を求めた説明員、並びにその委任、または嘱託により出席する旨の報告のありました者は、市長事務部局におきましては市長以下18名、教育委員会事務部局におきましては教育長以下2名、消防本部におきましては消防長であります。 なお、教育長より、病気による欠席の届けがございましたので、報告いたします。以上でございます。 ―――――――――――――――――――――― △日程第1  会議録署名議員の指名 ○議長(鷹見憲三君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。 会議録署名議員は、会議規則第119条の規定により、議長において   7番・櫛松直子さん   8番・吉村卓己君を指名いたします。 ―――――――――――――――――――――― △日程第2  市政一般に関する質問 ○議長(鷹見憲三君) 日程第2、市政一般に関する質問を行います。 順次発言を許します。17番・鈴木清貴君。  〔17番・鈴木清貴君質問席に着く〕
    ◆17番(鈴木清貴君) おはようございます。 それでは、2日目の1番ということで、市政一般について質問させていただきたいと思います。 最初に、昨日も同僚議員から話がありましたけれども、東日本大地震から本日でちょうど3年ということであります。午後から発災時の2時46分にはサイレンが鳴りまして、この議場においても黙祷するということであります。本当に多くの亡くなった方々、また行方不明の方々に対しましては心よりお悔やみを申し上げますとともに、まだ仮設住宅等で多くの方が復興公営住宅を待ち望んでおるという状況を鑑みまして、心からお悔やみ申し上げたいと思うと同時に、一日も早く復興されるように、私たちでできることはこれからもやってまいりたいと、かように思っておる次第でございます。 それでは、今回一般質問させていただきますけれども、私もこの議場で、数えてみますと四十数回になりますけれども、一般質問をさせていただいておりますけれども、本当に毎回緊張の面持ちで、新人議員と同様な気持ちで、足が震える思いを毎回しておりますけれども、真剣な議論を、前向きな議論をして、明快な答弁をいただきたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。 それでは、今回は3項目質問をさせていただきます。ほとんどが提案の質問になろうかと思いますので、まだこれからの項目も、案件もございますけれども、問題提起ということで受け取っていただきたいと思います。 それでは1番目、読書通帳の導入で読書意欲を高める取り組みについて質問させていただきます。 背景としましては、近年、活字離れが指摘される中、市民に読書に親しんでもらう取り組みの一つとして、読書通帳を導入する動きが各地で見え始めています。この取り組みは、借りた本の履歴を目に見える形で残すことによって、子どもを中心に、市民の読書への意欲を高める効果が期待されておると聞いております。 そのような中、昨年、平成25年9月に、北陸で初めて読書通帳システムを導入した富山県立山町では、自動貸出機で借りた本のデータが併設する読書通帳機に送られ、通帳を入れると、借りた本のタイトル、著者名、貸出日が記帳される仕組みとなっておるそうであります。通帳は、町内の小・中学生には無料で贈呈し、その他の利用者には1冊100円で販売しておるそうであります。本年、平成26年1月末現在の登録者数は600名を超え、そのほとんどが町内の小学生となっており、子どもたちから好評な取り組みとして利用されておるそうであります。 立山町の取り組みの特徴として、行政と学校が一体となって進めたことが上げられます。町内の小・中学校の教員に読書通帳の取り組みを理解してもらい、読書通帳を利用して、読書に挑戦する生徒を先生が励ますことでより一層生徒の読書意欲をかき立てることになり、より高い効果が期待できるそうであります。 また、立山町の場合、取り組みに賛同してもらった地元銀行に通帳制作費を負担してもらったり、地元団体からの寄附を活用し、読書通帳機を購入するなど、地元の理解と協力を得て取り組んでいることも大きな特徴であります。 現在、全国の自治体においても、図書館利用の推進を図るため、地域の特色を生かしたさまざまな取り組みが行われておりますが、読書通帳の導入は、財政負担を抑えた効果的な取り組みの一つとして推進できるものであると私は考えるものであります。 そこで質問をさせていただきます。 中津川市においても、学校の図書室や図書館において、自身の読書履歴が預金通帳のように印字される読書通帳の発行は、どのくらいの読書をしたのかが一目でわかり、読書意欲を上げる効果があると言われております。当市においても導入をぜひとも検討・研究すべきと考えますが、いかがでしょうか、見解をお聞かせいただきたいと存じます。 ○議長(鷹見憲三君) 文化スポーツ部長・原 益彦君。 ◎文化スポーツ部長(原益彦君) 読書通帳の導入は、子どもの読書意欲を促進する一つの手法として考えられますが、導入している自治体も全国で8例ほどにとどまっている状態であり、可児市での手書き方式などを含め、先進自治体の事業成果を注視して、研究してまいりたいと考えております。以上でございます。 ○議長(鷹見憲三君) 17番・鈴木清貴君。 ◆17番(鈴木清貴君) 新しい取り組みだと先進事例も少ないという答弁でございましたけれども、そうであればこそ、やはり効果が非常にあるという取り入れている自治体の話がございますので、ぜひそういう自治体の先進事例を調査・研究していただいて、費用も大変少なくて済むということでございますので、ぜひとも検討をしていただきたいと思う次第であります。 また、金融機関さん等も多くの預金通帳の在庫を抱えております。それを利用する方法も一つかと思いますし、金融機関さんのほうにこういう話を持ちかければ、ご協力は惜しまないんじゃないかなあと思いますので、ぜひともひとつ検討をよろしくお願いしたいと思います。 もう1つ、もしこれを導入する場合は、やはり義務教育課程の子どもたちまでは、立山町の例もありますけれども、無料でこれを贈呈して、自分の読書履歴を通帳に印字して、一目見れば、こういう本も読んだのかというのは一目瞭然でありますので、ぜひとも導入する際には、義務教育課程の子どもたちまでは無料でやっていただきたいと思いますけれども、いかがでしょうか。 ○議長(鷹見憲三君) 文化スポーツ部長・原 益彦君。 ◎文化スポーツ部長(原益彦君) 読書通帳等の制度を導入した場合におきましては、子どもたちへのそのような読書通帳の購入については、無料で配付していくということを検討してまいりたいと考えております。 ○議長(鷹見憲三君) 17番・鈴木清貴君。 ◆17番(鈴木清貴君) 学校図書館だけじゃなくて、中央図書館、あるいは済美図書館等の図書館、あるいは総合事務所の図書室等もございます。そういうところでも、今後利用できるような取り組みをぜひとも検討していただきたいと思いますけれども、教育委員会のほう、この提案に対して何かご意見がありましたらお聞かせいただきたいと思いますけれども。 ○議長(鷹見憲三君) 教育委員会事務局長・山内鐐司君。 ◎教育委員会事務局長(山内鐐司君) 教育委員会としましても、取り組みとしては新しい方式でございます。文化スポーツのほうと協議をしながら研究していきたいと思いますので、よろしくお願いします。 ○議長(鷹見憲三君) 17番・鈴木清貴君。 ◆17番(鈴木清貴君) ぜひとも読書に親しむ推進を、それぞれ文化スポーツ部、教育委員会のほうで取り組んでおられると思いますけれども、より一層の推進を図るための一つの手段として、読書通帳をぜひとも検討していただくよう要望して、この1番目は終わりたいと思います。 それでは、大きな2番目ですけれども、防災・減災等に資する国土強靱化基本法成立から地域計画の策定についてを質問したいと思います。 背景ですけれども、この基本法は、私たち公明党が前から防災・減災については強力に推進をしてまいりまして、防災・減災ニューディールをさきの参議院選でも掲げて取り組んだ背景もありまして、今回の基本法に多くの我が党の政策が反映されておるわけでございますけれども、昨年12月4日に、この防災・減災等に資する国土強靱化基本法が成立したところであります。同年12月17日には、この基本法に基づき、国土強靱化推進本部、本部長は安倍総理でございますけれども、初会合が12月17日に開かれました。巨大地震などの大規模災害が発生した場合、壊滅的な被害を免れるための政策大綱が決定し、防災・減災の取り組みが本格的に今スタートしようとしておるところであります。 この政策大綱では、大きく4つの項目がございまして、1つ目には人命の保護、2つ目には国家の重要機能の維持、3つ目には国民の財産、公共施設の被害最小化、4番目としては迅速な復旧復興、この4つを基本目標として想定しまして、住宅密集地での大規模火災や市街地の広域浸水など、国として避けなければならない事態への対策を分野別にまとめられております。 今後はこの政策大綱をもとにして、より詳細な国土強靱化基本計画、これは第1次でありますけれども、ことしの5月には策定する予定だと聞いております。さらに、同時期には、都道府県、市町村に対する国土強靱化地域計画の策定支援、これは地域計画のガイドラインの策定等に当たるそうですけれども、これも開始される予定と聞いております。 また、防災・減災等に資する国土強靱化基本法では、これから伸びます地方公共団体などに対し、計画策定や施策について、何点かその責務が明記されております。 例えば、地方公共団体の責務といたしましては、第4条でありますけれども、地方公共団体は、第2条の基本理念にのっとり、国土強靱化に関し、国との適切な役割分担を踏まえて、その地方公共団体の地域の状況に応じた施策を総合的かつ計画的に策定し、及び実施する責務を有するとあります。 また、国土強靱化地域計画では、第13条でありますが、都道府県または市町村は、国土強靱化に関する施策の総合的かつ計画的な推進を図るため、当該都道府県または市町村の区域における国土強靱化に関する施策の推進に関する基本的な計画を、国土強靱化地域計画以外の国土強靱化に係る当該都道府県または市町村の計画等の指針となるべきものとして定めることができるとあります。 もう1つ、国土強靱化地域計画国土強靱化基本計画との関係につきましては、第14条に、国土強靱化地域計画は、国土強靱化基本計画との調和が保たれたものでなければならないとうたってあります。 そこで、これからの取り組みになるかと思いますけれども、この基本法が成立しまして、地方自治体の取り組みも、今申し上げたとおり、役割、責務があるわけでございますので、これからだと思いますけれども、当市においても大変重要な施策を今後つくっていかなくちゃいけないということでありますので、それを踏まえた上で、あえて質問させていただきますけれども、1つ目に、ただいま述べた基本理念にのっとり、当市においても地域計画の策定、実施の責務が定められていることから、地域の実情を踏まえ、災害から命を守る計画策定に向け、我が町の地域の基本策定をこの基本法を受けてどのように考えているか、お聞かせをいただきたいと思います。 ○議長(鷹見憲三君) 生活環境部長・曽我和幸君。 ◎生活環境部長(曽我和幸君) 国は、平成25年12月に国土強靱化政策大綱を決定いたしました。本年5月に第1次国土強靱化基本計画を示す予定でございます。 この計画は、防災基本計画生活基本計画エネルギー基本計画社会資本整備計画国土利用計画などの計画の指針となり、減災・防災計画の最上位に位置づけられます。したがいまして、市の国土強靱化地域計画もこれに準じて策定していくことになると考えておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(鷹見憲三君) 17番・鈴木清貴君。 ◆17番(鈴木清貴君) この国土強靱化基本計画を読みますと、具体的に45項目の起きてはならない最悪の事態に対し、まず各省庁がそれぞれ実施する防災・減災に関する施策の達成度を来年の3月、いわゆる26年度末までに総点検すると書いてありました。項目ごとに対策が進んでいるかをチェックするため、対策が不十分な点が特定され、優先順位の高い順から重点的に対策を進めるとうたってありました。 それを受けて、この脆弱性の評価を受けて、国土強靱化基本推進本部、安倍総理が本部長でありますけれども、社会資本整備計画など、国の各種の計画の指針となる国土強靱化基本計画を、これは来年の5月をめどに策定するとあります。それを受けて、いよいよ都道府県、あるいは市町村が国の基本計画に沿って、地域ごとの計画を定めるということであります。まだ1年先だということでありますけれども、今からいろいろ当市の地域性を考慮した計画を、もう今の段階から策定の準備に入らなくちゃいけないんじゃないかなあと、かように思う次第であります。 そういうことで、まだ先だということでありますけれども、今後、大変これは上位に位置されるものに今後なってくるんじゃないかなあと思いますけれども、今後、当市として、どのような具体的な取り組みをしていくか、現時点でのお考えがあれば、お聞かせをいただきたいと思います。 ○議長(鷹見憲三君) 生活環境部長・曽我和幸君。 ◎生活環境部長(曽我和幸君) 国土強靱化基本法や、今後策定されます基本計画の趣旨から、国土強靱化地域計画は広域的な内容になると考えております。本年6月以降の国の計画や支援の内容を見定めて、対応を進めていきたいと考えておりますので、ご理解のほど、よろしくお願いいたします。以上です。 ○議長(鷹見憲三君) 17番・鈴木清貴君。 ◆17番(鈴木清貴君) これは、生活環境の防災担当のところだけでなく、私たち公明党も女性の視点が大事だということで、この基本法には女性の意見を取り入れていこうというようなこともうたってあります。また、学校教育で防災意識を高めていくことも大事だということもうたってありますので、ここら辺、横断的に、各部局単独じゃなくて、教育委員会も含めて総合的に、健康福祉部も含めて策定しなくちゃいけないということでございますので、本当に国の策定が来年3月、あるいは5月ということになっておりますけれども、今からもう準備をしていただいて、本当に中津川市の安全・安心のために大事な事業になってまいると思いますので、ぜひともよろしくお願いしたいと思います。 ちなみに、加子母出身の片田教授は、この国土強靱化基本法について高く評価しておりますけれども、その中で、片田教授はこういうことを言っております。日本は、伊勢湾台風、1959年ですけれども、契機に制定された災害対策基本法によって、行政主体の災害対策が先進国にふさわしいレベルまで整えられ、災害犠牲者を大きく減らすことに成功してまいりました。これまでの防災は、被災後の対応をどうするかが議論の中心でしたが、今回成立した基本法が災害に向けた事前の防災を強調していることは大きな進歩と言え、高く評価しております。一方で、国民自身が行政に頼ることなく、みずからの命をみずから守り抜くという姿勢として、国民の強靱化を私は強く訴えてきました。3・11の東日本大地震を経験し、想定される南海トラフ巨大地震なども考え合わせると、国土強靱化で行うハード対策を超える災害は必ずあります。その対策を超える部分をどうするのかという議論を強化していかなければ、本当の意味での強化にはなりません。今後、基本法に従って、地域計画の策定が進みます。各地域においては、ソフト面の対策についても具体的に政策体系の中に盛り込んでほしいと思いますと、このように群馬大学大学院の片田敏孝教授はおっしゃっております。 そういうことで、ハードだけじゃなくて、片田先生がおっしゃるように、ソフト面も含めて、今後中津川市としてもぜひともその部分、先ほど申し上げました女性の考え、あるいは学校教育という部分、ここら辺もあわせて総合的に取り組んでいただきたいと思いますけれども、そこら辺を総合的に、市長なり副市長、お考えがありましたら、お聞かせいただきたいと思いますが。 ○議長(鷹見憲三君) 副市長・大井久司君。 ◎副市長(大井久司君) ご指摘のとおり、国土強靱化計画、地域計画については、私どもも大変期待をしておりまして、といいますのは、この計画に盛り込んだことによって国の支援が受けられるというぐあいに認識をしております。したがって、今回のこの計画というのは、総合計画や総合計画の基本構想、実施計画、こういった部類にも及ぶというぐあいに認識をしております。したがいまして、先ほど生活環境部長が答弁させていただきましたが、実際にこの計画づくりに取り組むときは、全庁的な体制で取り組みたいと考えておりますので、まだどこを所管部にするかというのは決めておりませんが、いずれにしてもご指摘いただいたように、全ての部署に一貫して取り組めるような体制で臨みたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(鷹見憲三君) 市長・青山節児君。 ◎市長(青山節児君) 中津川市としましても、昨年から安全・安心ということを重要施策として掲げて取り組みをしておるところでございます。 本日、今、鈴木議員から、国の方向性、詳細を示す説明をいただきました。やはり国の基準、大綱の中で命の保護、また国家の重要機能の維持、国民の財産、公共施設の被害最小化、そして迅速な復旧復興、このことにつきましては、一番におきましては、やはり市民に置きかえれば当然のことになります。また、国家を市、国民を市民に置きかえれば、全てできるわけでございます。そして1点が、やはり国の計画以外にかかわる計画という中で、なおかつ整合性を持ってというふうにくくられております。したがいまして、国の方策に、中津川市の特徴として、また中津川市の課題としてあるものをここにしっかりと織り込みすることができれば、今から準備もしっかりとできていく、そのような思いでございますので、国の施策が出る前に、中津川市としても準備を進めてまいる所存でございますので、またこういったアドバイス等もどうかよろしくお願いいたします。 ○議長(鷹見憲三君) 17番・鈴木清貴君。 ◆17番(鈴木清貴君) ぜひよろしくお願いしたい。 この国土強靱化担当大臣は、私たちの地元出身の古屋大臣であります。古屋大臣もこの基本法を受けて、今取り組みをしているということを聞いております。これにあわせて、濃飛横断自動車道も当然でありますけれども、私たち議員連盟、議会でつくりました三河東美濃自動車道もやはり国土強靱化に関係する大変重要な道路だと私は思っておりまして、ぜひともこれを国として取り上げていただきたいと思っておりますので、中津川市だけじゃなくて、やはり広域のことも考えて、今後早急にやっていかなくちゃいけないんじゃないかなと思っておりますので、特に国との連携を市長はとっていただいて、いち早く情報をキャッチして、取り組みのほうをお願いしたいと思いますので、よろしくお願いします。それを要望しまして、最後の質問に入りたいと思います。 最後の質問は、余り聞きなれた言葉じゃないんですけれども、クラウドファンディングによる資金調達ということであります。 クラウドファンディングというのは、ローマ字のスペルで書くとcrowd fundingというスペルになるんで すけれども、これはどういうことかといいますと、賛同するアイデア、あるいはプロジェクトに対して、誰でも簡単に寄附や少額のお金を支払うことができるインターネット上での仕組みだそうであります。私も何かいろいろ自主財源を確保するということで、いろいろ提案をしたり、自分なりに勉強もさせていただいておるんですけれども、たまたまこういう取り組みがあるということがわかりましたので、今回あえて一般質問で取り上げさせていただきました。 具体的には、市町村では神奈川県の鎌倉市の観光商工課が、昨年の平成25年11月1日にクラウドファンディングを通じた観光施設整備事業かまくら想いプロジェクトというのを開始したということが書いてありました。地方自治体が主体となって、観光施設整備事業のためにクラウドファンディングの手法を使って資金調達を行う試みは、全国初として注目を集めています。今後、税金に頼らない施策の一つとして、インターネット上で不特定多数の人々から小口の資金を募るクラウドファンディングを活用し、地域振興に生かそうとする取り組みが広がっていくと予想されると。 この鎌倉のプロジェクトでありますけれども、たまたま私もテレビを見ておりましたらやっておりました。鎌倉は観光地でございますので、案内看板に寄附を募って、例えば鎌倉の大仏、ここから何百メートルという看板の裏に、その寄附者の名前を書いてあるそうです。こういう取り組みを今、鎌倉市では商工観光課のほうでやっておるそうでありますけれども、いずれにしても、小口の資金を全国から、多くの人から募って、寄附した観光客がその看板の裏を見て、自分の名前を見て、私が寄附したのはこれかということで、大変好評だとテレビでもやっておりました。 こういう取り組みはまだまだ少ないかと思いますけれども、私ども中津川市は観光地を抱える市でもありますので、今後の取り組みの一つとして、ぜひともこういう方法もあるということでございますので、一度検討してみたらどうかと思いますけれども、いかがでしょうか。 ○議長(鷹見憲三君) 商工観光部長・成瀬博明君。 ◎商工観光部長(成瀬博明君) 大変いい提案をありがとうございます。私どもとしましても、今後他市の状況などを注視して、クラウドファンディングについて調査・研究を行い、中津川市でも実施できるものがあるか検討をしてまいりたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(鷹見憲三君) 17番・鈴木清貴君。 ◆17番(鈴木清貴君) もうちょっと具体的に何か考えが現時点であれば、お聞かせいただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(鷹見憲三君) 商工観光部長・成瀬博明君。 ◎商工観光部長(成瀬博明君) 今、議員おっしゃったように、やっぱりこの資金調達というのは、ターゲットをいかに広い人から集めるかということが一つ問題があると思います。 それからもう1個、資金管理をどうするかということで、議員お話しのジャストギビングという会社が、鎌倉もこれを活用しておるわけですけれども、これは手法の一つとしては世界一の寄附サイトということで、1つ例を挙げさせていただきますと、ノーベル賞を受賞した山中教授だとか、エベレスト登頂した三浦雄一郎さんが資金を募るために使ったサイトでもございます。これはそれぞれ、例えば中津川でいいますと、観光地であるとか、例えば企業の頑張っておる人たちをターゲットにして世界中に発信をすれば、それに賛同する人は寄附をしていただけるというシステムでございますので、非常に少しダイナミックな、大げさに言えば、世界中から、いい事業であれば寄附を集められるというサイトを鎌倉市は利用しておるということでございますので、ちょっとこの辺も手数料が要るのか、あるいは登録料が要るのかとか、ちょっとまだ調査ができておりませんので、その辺も含めて、いいサイトであれば、何とか中津川市の事業についても活用ができるようなことも研究していきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(鷹見憲三君) 17番・鈴木清貴君。 ◆17番(鈴木清貴君) ぜひとも一度調査をしていただきたいと思いますが、私もネットを調べておりましたら、今度ソフトバンクとNTTドコモがこのクラウドファンディングに参加しようというようなことが載っておりました。日本の大きな携帯電話の会社2社がこれに参加すると、また大きく広がるんじゃないかと思いますので、一度鎌倉の事例を中心に、ぜひとも調査・研究、検討をしていただきたいと思う次第であります。 最後になりますけれども、きょうの新聞に、国の頑張った企業2社に中津川市の会社が載っておりました。本当に喜ばしいことであります。名前は申し上げませんけれども、本当に今後もこういう会社がふえることを期待して、一般質問を終わりたいと思います。以上です。 ○議長(鷹見憲三君) これにて17番・鈴木清貴君の一般質問を終結いたします。 続いて、18番・松浦高春君。  〔18番・松浦高春君質問席に着く〕 ◆18番(松浦高春君) それじゃあ、通告に基づきまして一般質問させていただきます。 本日は3・11ということで、東日本大地震でとうといお命をなくされた方にご冥福をお祈りしたいとともに、やはりこれは本当に末永く私たちの問題でもあるかと思います。中津川市の市民団体であるボランティア団体の防災市民会議の方々が、年3回、この春と秋、年末に、皆様方、市民からいただいた貴重な財産を届けて、本当に中津川市と石巻が今も細く長くつながっていることに対して、その方々に対しては感謝申し上げたいとともに尊敬しております。今回も、この春にはツツジの苗木を持って、石巻の学校のほうへ行かれるということをちょっと聞いておりますけれども、やはり本当にそういうことに私たち市民も協力できることはぜひ協力していきたいということを思いながら、質問させていただきます。 今回は、青木斧戸線と、リニア関係にかかわる農振問題について一般質問させていただきたいと思います。 ことし2月13日には、中津川市も合併10年目を迎え、1市7カ町村が合併後の市の一体感を甘受でき、それぞれのまちづくりが着実に行われている合併最後の1年に入りました。合併10年をもとに、来年、平成27年度から平成38年度リニア中央新幹線開業までの12年間、リニアを活用した新しい中津川市総合計画が制定される予定です。大切な26年度を迎えるわけです。 この定例会には、リニアを生かしたまちづくり予算も提出されております。それをこれより見せていただきますと、リニア活用の都市計画検討事業に3,643万、それからリニア中央新幹線関連拠点整備事業に 約1億円という形でまちづくりの予算も提出されておりますので、この青木斧戸線、それから農振についての質問をさせていただきます。 それでは最初に、青木斧戸線について質問させていただきます。 リニアを生かしたまちづくりを、中津川市は民間、行政が一丸となって取り組んでいるところだと思います。リニアを生かしたまちづくりにおいては、リニアを生かしたまちを中心に据え、またそれぞれの地域においては、網の目のように張りめぐらされた地域整備も中津川市にとって最も重要な政策かと思われます。 さて、駒場、手賀野地域においても、都市計画街路は恵北地方よりつながってくる青木斧戸線、またそれにつながり、防災の拠点としての位置づけとされている西小学校を通り、手賀野地区へ抜けていく駒場線については、駒場、手賀野地域の地権者の方々のご理解をいただき、地元区長会、行政職員が一丸となって取り組んでいるところですが、さらにこれらを推し進めるためには、今が一番重要な時期に来ていると思います。そこで、いろいろな観点から、さらに詳しく詳細に青木斧戸線についてお伺いいたします。 それでは、第1番目の質問としまして、現在の進捗状況をお伺いします。 ○議長(鷹見憲三君) 基盤整備部長・渡邊弘孝君。 ◎基盤整備部長(渡邊弘孝君) 事業に伴う平成25年度の進捗状況につきましては、平成24年度の予備設計の成果に基づき、交差点詳細設計と埋蔵文化財試掘調査を行っております。 また、平成24年12月議会で、都市計画道路の青木斧戸線と駒場線の市道認定も行いました。 また、県が実施します前川河川改修を視野に入れまして、用水管理者と平成26年1月に協議を始めたところでございます。以上です。 ○議長(鷹見憲三君) 18番・松浦高春君。 ◆18番(松浦高春君) それでは、2番目の質問をさせていただきます。手賀野・駒場地権者協議会との現状についてお伺いいたします。 ○議長(鷹見憲三君) 基盤整備部長・渡邊弘孝君。 ◎基盤整備部長(渡邊弘孝君) 昨年5月に、手賀野、駒場の両協議会を開催し、予備設計内容について、両協議会から同意をいただきました。両協議会の会員からは、詳細設計に反映するための意見票をいただきました。 また、今月24日に手賀野地区青木斧戸線建設促進協議会、また今月25日には駒場地区青木斧戸線建設協議会を開催していただき、意見票に対する回答と、今年度の詳細設計業務の状況について報告する予定でございます。以上です。 ○議長(鷹見憲三君) 18番・松浦高春君。 ◆18番(松浦高春君) 今、去年の意見書の件が出ましたけど、それについては後ほど関係のところでまた質問を一緒にさせていただきたいと思っておりますので、お願いいたします。 それでは3番目ですけれども、リニアを生かしたまちづくりに重要な青木斧戸線ですが、当初計画の平成30年度完成予定に変わりありませんか。そして、今後のスケジュールについてもお伺いします。 ○議長(鷹見憲三君) 基盤整備部長・渡邊弘孝君。 ◎基盤整備部長(渡邊弘孝君) 平成30年度の完成予定に変わりはありません。 また、今後のスケジュールにつきましては、平成26年度に詳細設計と用地買収等行います。平成27年度から平成29年度にかけて、まだまだあります用地買収と、用地の手当てのできた箇所から工事に着手していきたいと思います。平成30年度までには、工事は全て完了する予定でございます。 ○議長(鷹見憲三君) 18番・松浦高春君。 ◆18番(松浦高春君) それでは、4番目に入らせていただきます。 都市計画によりますと、この青木斧戸線の沿線には準工業地域、第一種住居地域、第一種中高層住居専用地域、近隣商業地域に指定されていますが、まちづくりに支障ありませんか。もし支障があるとしたら、変更の予定はありますか、お伺いいたします。 ○議長(鷹見憲三君) 基盤整備部長・渡邊弘孝君。 ◎基盤整備部長(渡邊弘孝君) 用途地域につきましては、土地の利用方法を住宅地、商業地、工業地などに区分されることによって、長い時間を経て、次第にまちが形成されていきます。地域の特性に応じた快適で効率的なまちづくりを実現すると考えております。 現在、手賀野地区に指定されている用途地域は、都市計画道路青木斧戸線の計画を既に踏まえた上で都市計画決定されているため、今の計画のまま、まちづくりを進めていきたいと考えております。 ○議長(鷹見憲三君) 18番・松浦高春君。 ◆18番(松浦高春君) それでは、その第一種住居地域、それからもう1つ、第一種中高層住居専用地域について再度お伺いしたいと思います。 私もここにちょっと今、中津の地図、網がかかった都市計画を持っておるんですけれども、やはり西小学校に近いところが第一種、そして駒場線から国道19号につきましては第一種中高層住居専用地域、そして19号の両サイドが近隣商業地域と、それからその上にまた第一種住居地域が網がかかっておるわけですけれども、当然19号については両サイドが商店街、自動車工場だとか、日常雑貨品とか喫茶店とか飲食店ができておるんですけれども、ここに青木の信号機から19号に青木斧戸線ができます。そうした場合に、やはりいろいろな商店、もしくは地権者が、少し青木斧戸線にかかって、残りをコンビニでも開いて開放しようかなあという方がお見えでおりますけれども、この第一種と第一種中高の商業、もしくは仮にアパートをつくったりする場合に、どれだけの範囲内、大きさで事業ができるかを伺いたいと思います。 ○議長(鷹見憲三君) 基盤整備部長・渡邊弘孝君。 ◎基盤整備部長(渡邊弘孝君) 第一種住居地域における用途ですけれども、住居の環境を守るための地域として指定しておりますけれども、3,000平米までの店舗、事務所、ホテルなどは建てられる用途にな っております。それから、第一種中高層住居専用地域につきましては、中高層住宅の良好な環境を守るための地域として指定しておりますが、病院、大学、500平米までの一定のお店などが建てられる用途になっております。以上です。 ○議長(鷹見憲三君) 18番・松浦高春君。 ◆18番(松浦高春君) それじゃあ、もう一度確認をいたします。今、500平米ということですけれども、これは建物だけなのか、もしくは駐車場は当然必要になってくると思いますけれども、その駐車場込みなのか、その辺をお伺いいたします。 ○議長(鷹見憲三君) 基盤整備部長・渡邊弘孝君。 ◎基盤整備部長(渡邊弘孝君) 先ほど申しました面積につきましては床面積ですので、建物の面積ということになります。ですので、駐車場は含まれておりません。以上です。 ○議長(鷹見憲三君) 18番・松浦高春君。 ◆18番(松浦高春君) はい、わかりました。 それでは、青木斧戸線につきましては、今、都市計画は青木斧戸線を踏まえてつくっておるという話でしたので、これを見ましても、やはり西小学校に近いところは第一種であり、国道19号に近いところにつきましては3,000平米でできるという形で、相当大きなものが、お店が来ても大丈夫だという網がかかっ ておりますので、これで一つ安心をさせていただきました。 それでは、続きましてお伺いします。青木斧戸線完成に伴い、以前から懸案事項の石屋坂消防庫、手賀野消防庫の統合計画についてお伺いいたします。 ○議長(鷹見憲三君) 消防長・杉本高雄君。 ◎消防長(杉本高雄君) 整備計画が本格化した現在、基盤整備部と連携を図り、また地域、消防団と協議をしながら用地確保を行い、建設をしていく予定でございます。以上でございます。 ○議長(鷹見憲三君) 18番・松浦高春君。 ◆18番(松浦高春君) 統合していくということで、土地をそれに伴って確保していただくということになりますけれども、やはり私も各地域の消防庫の統合を見せていただきましたけれども、相当な立派なものができているようです。やはりそれらについては、地域の防災という形も考えてのことだと思いますけれども、この青木斧戸線につきましては、やはり道路に面したところはできたら商業に使っていただき、消防部庫は一歩そこから奥へ入ったところでいいんじゃないかなあということを思いますとともに、もう1つは、やはりこの近くには西小学校という防災の拠点が今度できるわけですね。そうした場合に、今まで地域にできておった防災の避難所を兼ねたものなのか、もう1つは、この地域には西小学校という防災の拠点ができるわけですので、やはりそういうものは僕は二重には必要ないなあということを思いますので、その辺の、平成30年といいますともうすぐですので、二、三年先のことですので、いろいろな計画を立ててみえるかと思いますけれども、今現在話し合われている中で、決定ではないと思いますが、今現在そんなような形で話し合われているかどうか、ちょっと伺いたいと思います。 ○議長(鷹見憲三君) 消防長・杉本高雄君。 ◎消防長(杉本高雄君) 現在のところは、そういう話し合いはしておりません。以上です。 ○議長(鷹見憲三君) 18番・松浦高春君。 ◆18番(松浦高春君) 中津川市内広しといえども、平らなところは本当にこの駒場、手賀野とか、青木斧戸線の地域が平らな部分です。できたらそういうところには商店とか、いいものを生かし、それともう一つは西小学校、先ほど言いましたけど、防災の拠点がしっかりしたものがありますので、やはり防災を兼ねた消防器具庫というのは、あの地域については必要ないような気がします。ただ、やはり消防団の方々の夜警の拠点であり、それから消防車とか、いろいろなものの備蓄倉庫とかいう形が適切ではないかと思いますので、私の個人的な意見ですけれども、ぜひそのようなことを考えに入れていただければありがたいなあということを思います。 それでは、6番目の質問をさせていただきます。 1年前、各協議会の説明会の折、都市計画街路青木斧戸線整備事業に関する意見書が配られ、ご意見、ご要望を参加者の方々からいただきましたが、その中で多かったご意見、ご要望を報告願います。また、今後の各協議会の説明会にも、ことし3月の24、25にあるようですけれども、同様に意見書を配付して、ご意見、ご要望をいただくかをお伺いいたします。 ○議長(鷹見憲三君) 基盤整備部長・渡邊弘孝君。 ◎基盤整備部長(渡邊弘孝君) ご意見、ご要望につきましては、25人の会員から59件いただきました。最も多いものにつきましては、用地に関するもので24件いただいております。全体の約40%を占めております。今回のご意見、ご要望は、可能な限り詳細設計に反映させていただきたいと思います。 今後の説明会において、新たなご意見、ご要望があれば、その都度お聞きしますが、今後は意見票としていただくことは、現在のところ考えておりません。 ○議長(鷹見憲三君) 18番・松浦高春君。 ◆18番(松浦高春君) 前年度、意見票をいただきましたけれども、やはりこれは皆さん、地権者の方が恐らく100%だったと思います。恐らくそこには関連区の区長さんもお見えだったと思いますけれども、やはり区長さんのほうからは多分意見書は出ていないと思います。私のほうにも、やはり同じ地権者の方ですけれども、出てきておりますのは、また恐らくこの24、25日の協議会の折にも出るかもしれませんけれども、やくやく私のほうへ電話をいただきましたので、この場でもちょっと発表させていただきたいと思いますけれども、やはり今の予定では、19号と青木の交差点、2カ所には恐らく信号機は間違いなくできるんじゃないかと思います。その青木の交差点から国道19号の間に数本の取りつけ道路、今実際に田畑へ行く道路とか、小さな市道が交差しておるのが数本ありますけれども、その中で中山道の交差点が恐らく今現在一番交通量が多いわけです。やはりそういうところで信号機を設置していただいて、交通安全の観点からも、ぜひそういう形をしていただきたいなあということを思いますし、それともう1つは、やはりこの間に信号機がないと、恐らく相当のスピードで車両は通過されると思います。実際、私たちが今現在住んでいるところから旧19号へおりますときには、青木の信号機が赤にならないと、なかなか今の道路へ出られないというのが現状です。ですから、やはり適当な間隔に信号があって、交通のスピードをここで遮断しながら、その間に信号機のない交差点から、そのすき間を縫って横断しなければならないんじゃないかなということを思いますし、もう1つは、西小学校という学校がありますので、恐らく通学路は従来どおりの安全なところを通学路にされると思いますけれども、当然歩道ができますので、その間に自転車とかいろいろなことも、歩く方も出てくると思いますので、やはり安全面からもぜひそういうことをご検討願えればと思いますけど、ご意見ありましたらお願いいたします。 ○議長(鷹見憲三君) 基盤整備部長・渡邊弘孝君。 ◎基盤整備部長(渡邊弘孝君) 先ほど、ご意見、ご要望の中に59件あった中にも、現在ある東西の道路が斧戸線ができることによって分断されますので、そこにも欲しいとか、それから中山道、駒場線にも信号機、または横断歩道を設置してほしいという要望がありましたので、現在、中津川警察署と協議を進めていまして、どういう形になるかはあれですけれども、でき次第、協議会のほうへ回答させていただくというご用意をしておりますので、よろしくお願いします。 ○議長(鷹見憲三君) 18番・松浦高春君。 ◆18番(松浦高春君) 本当にありがとうございます。 それは設計の段階で組み込んでいただければ、本当に安上がりで、途中からまたそれを新たに、交通事故が起きて、慌てて信号設置をするということでは手おくれになると思いますので、やはり最初から、設計の段階でぜひ県とも協議をしながら、交通事故の多発にならない地域にこの青木斧戸線がなっていただければということを、安全面からもぜひお願いしておきたいと思います。 それでは、青木斧戸線、最後になりますけど、青木斧戸線整備事業に関する意見票を最大限活用していただきたいと思いますが、執行部の考えを伺います。 ○議長(鷹見憲三君) 基盤整備部長・渡邊弘孝君。 ◎基盤整備部長(渡邊弘孝君) 昨年5月に、両協議会から提出された同意書には、会員からの意見、要望に配慮し、詳細設計に反映してほしいとのご意見をいただいております。ですので、会員からいただきましたご意見、ご要望については、計画に可能な限り反映させてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(鷹見憲三君) 18番・松浦高春君。 ◆18番(松浦高春君) 済みません、もう1点、青木斧戸線についてお願いしたいと思います。 手賀野、駒場両協議会の方々のご理解はもとより、関係区民、近隣市民の方々にご理解、ご協力を承るためにも、ぜひ地権者だけじゃなしに、この近隣の人たちに、今どういう進行状態、どういう形で行いたいということはぜひ知らしめていただきたいなあと思っています。これはなぜかといいますと、やはり地権者だけでは物は進みません。地権者の協力は当然ですけれども、それに伴う近隣の市民の方たちにも協力をしていただければならないと思いますので、どのような方法、どのような形でそういう人たちに広報をしていただけるか、お伺いいたします。 ○議長(鷹見憲三君) 基盤整備部長・渡邊弘孝君。 ◎基盤整備部長(渡邊弘孝君) 3月24日と25日に、両協議会への説明会を開催させていただきます。その後に、早い時期に区長さんと相談を行いながら、関係区民、それから近隣市民の方への事業説明会を開催したいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(鷹見憲三君) 18番・松浦高春君。 ◆18番(松浦高春君) それでは、2番目の大きな項目に入りたいと思います。 農振、農業振興地域の整備に関する法律についてお伺いいたします。 リニアを生かすまちづくりの基本は、道路、鉄道、リニア岐阜県駅駅前整備、車両基地など土地利用が最大の課題だと考えます。駒場地域、坂本千旦林、茄子川地域の農業振興に係る土地については農振がかかっていると思います。きのうもいろいろ質問がありましたけれども、やはり農振がかかっていますと、そこには同じ農業の方でも、本当に自分でつくったものを売る場もできないというのが農振だと思いますので、農振という課題についてぜひ質問して、答弁をお願いしたいと思います。 1番目としまして、農振、農業振興地域の整備に関する法律の主たる目的と実情をお伺いいたします。 ○議長(鷹見憲三君) 農林部長・鈴木治佐久君。 ◎農林部長(鈴木治佐久君) 農業振興地域の整備に関する法律、以下農振、あるいは農振法という表現でさせていただきたいと思いますので、よろしくお願い申し上げます。 農振法の目的でございますが、同法第1条では、自然的、経済的、社会的諸条件を考慮して、総合的に農業の振興を図ることが必要であると認められる地域について、その地域の整備に関し、必要な施策を計画的に推進するための措置を講ずることにより農業の健全な発展を図るとともに、国土資源の合理的な利用に寄与することを目的とすると規定しております。 市におきましても、法の目的に沿い、農業振興地域整備計画を策定し、毎年、市の情勢等により計画を変更して、実施している状況でございます。 ○議長(鷹見憲三君) 18番・松浦高春君。 ◆18番(松浦高春君) 本当に農振は、恐らく40年ぐらい前から整備されて、農業振興を図るために区画整理をしたり、農業用水を入れたり、それから車が入る道を入れたりとか、そういう農業振興を図るための法律で、本当に貴重な、大事な法律だったと思います。ですけれども、今現在は、それが農業振興にはすごくいいですけど、そこに商業振興、工業振興、俗に言いますけど、リニアのまちづくりをかけていくには、やはりここに大きなネックが来るんじゃないかと思います。 それで2番目の質問に行きますけれども、そのためには道路、鉄道、駅、車両基地など、公共性の高い物件については農振除外ができると思いますが、いかがでしょうか、お願いいたします。 ○議長(鷹見憲三君) 農林部長・鈴木治佐久君。 ◎農林部長(鈴木治佐久君) 農振除外は可能でございます。以上です。 ○議長(鷹見憲三君) 18番・松浦高春君。 ◆18番(松浦高春君) それでは、今、公共性の高いものを伺いました。当然、道路、先方、国道事業で都市計画になりましたけど、19号の両サイドには商業の都市計画の網がかかっております。そうした場合に、今度、民間企業が車両基地の近く、もしくは駅前のロータリーの近くにAという会社がレンタカー会社をつくって、レンタカーを生かしたいと。そこに駐車場は当然必要だという形になります。当然ロータリーは、観光バスとか、路線バスとか、タクシーとか、送り迎えで入るところなので、恐らく駐車場というのは無理だと思います。そうした場合、そこに民間企業、民間事業というのが入ってきたいといった場合には、当然そのロータリーから相当広く農振を除外していただかないと、せっかくリニアのまちづくりで、100年に1度というまちづくりに期待するんですけれども、やはりそれだけで終わってしまう可能性があると思います。いかに道路サイド、そして駅前、それから車両基地の近く、そういうところを民間企業、民間の方々が入っていけるために、公共事業以上の、倍、もしくはそれ以上の農振除外が必要になってくるかと思いますけれども、そういう点については目安というか、そういう考えはどういうぐあいかをお伺いします。 ○議長(鷹見憲三君) 農林部長・鈴木治佐久君。 ◎農林部長(鈴木治佐久君) これも農振法の第15条の2というところに、農用地区域内における開発行為の制限という条文がございます。一部分だけを読ませていただきます。 農用地区域内において開発行為をしようとする者は、あらかじめ農林水産省令で定めるところにより、都道府県知事の許可を受けなければならない。ただし、次の各号のいずれかに該当する行為については、この限りでない。国または地方公共団体が道路、農業用用排水施設、その他の地域振興上、または農業振興上の必要が高いと認められる施設であって、農林水産省令で定めるものの用に供するために行う行為という条文がございます。 あともう1点、第19条では、適用除外というのがございます。これは、農用地区域内にある土地であって、土地収用法第26条第1項の規定による告示があり、かつその告示に係る事業の用に供されるものについては、この章の規定を適用しないと。この章と申しますのは、第5章で、土地利用に関する措置ということで、土地収用法の告示があれば、この農振のほうの適用から除外されるというものでございます。 あと1点、公共性の高いものにつきましては、法律でいきますと、法の施行規則のほうにうたってあります。第4条の4でございます。公益性が特に高いと認められる事業ということで、たくさんございますが、関連したものでいきますと、道路法、道路運送法、それから鉄道法、軌道法、電気通信事業法等々がございますので、そういったものにつきましては公共性が高いという判断で、先ほど民間ということを言われましたけれども、公共性の高いものと一体的に土地区画整理をやる場合なんかにつきましても、協議、県知事の同意等は必要でございますが、除外が全くできないわけではございません。以上でございます。 ○議長(鷹見憲三君) 18番・松浦高春君。 ◆18番(松浦高春君) それでは、農振は、都市計画法もそうですけど、法律で5年ごとにお互い見直しをしてやっておるわけですけれども、これは13年開業ですけど、それでは非常に遅いですので、それより相当前に農振除外をしなければならないと思いますけれども、その農振除外をするまでに期間がどれぐらいかかるか、お伺いします。 ○議長(鷹見憲三君) 農林部長・鈴木治佐久君。 ◎農林部長(鈴木治佐久君) 通常の農振除外でございますけど、受け付けの相談期間後、約8カ月から9カ月ほどかかります。基礎調査のこともご質問でございましたので、基礎調査につきましては、おおむね5年に1回ということでございます。 ただし、リニアのことがございましたので、前回、基礎調査で変更をかけたものは平成19年度ということですが、平成26年度に基礎調査で変更見直しをしていきたいというふうに考えております。以上です。 ○議長(鷹見憲三君) 18番・松浦高春君。
    ◆18番(松浦高春君) 除外まで8カ月、9カ月という形ですので、やはりしっかりと都市計画、その前にちょっとつけ加えですけれども、これにつきましては、まず都市計画の網をかける前に、農振の除外が先で、農振の除外をした後に都市計画の網を張るというのが通常でよろしいでしょうか。 ○議長(鷹見憲三君) 農林部長・鈴木治佐久君。 ◎農林部長(鈴木治佐久君) 同時進行で進めていきたいというふうに考えております。 ○議長(鷹見憲三君) 18番・松浦高春君。 ◆18番(松浦高春君) 先ほど、面積についてもご回答いただきましたので、農振法の13条第2項に、農振農用地からの除外要件についてということが書いてありますけど、それについてちょっとお伺いをいたします。 ○議長(鷹見憲三君) 農林部長・鈴木治佐久君。 ◎農林部長(鈴木治佐久君) 国、地方公共団体が収用法の適用を受ける事業以外の農振除外の場合、法第13条第2項に掲げる5つの要件を全て満たすことが必須でございます。 除外の5つの要件でございます。1つ目に、農用地区域以外に代替地がないこと、2つ目には、除外により、土地利用上、法律的かつ総合的な利用に支障を及ぼすおそれがないこと、3つ目には、農用地の利用集積に支障を及ぼすおそれがないこと、4つ目に、農用地等の保全または利用上、必要な施設の機能に支障を及ぼすおそれがないこと、5つ目としましては、土地基盤整備事業の完了後、8年が経過していること、この5つの要件全てを満たすということが除外要件になります。以上です。 ○議長(鷹見憲三君) 18番・松浦高春君。 ◆18番(松浦高春君) 私も農振の質問を行うのに、実は私は農家の出身じゃございませんので、全くのど素人で、いまだこの十数年、農業、林業に対する一般質問は本当にやったことがない素人ですので、本当に初歩からお伺いしたわけですけれども、農業振興、今度解除の手続については、解除決定者、最終的には首長さんになるかと思うんですけれども、やはり県でいけば知事、当市でいけば青山市長が解除決定権者だと思いますけれども、その手続と、その解除決定権者の首長でいいのか、お伺いします。 ○議長(鷹見憲三君) 農林部長・鈴木治佐久君。 ◎農林部長(鈴木治佐久君) 開発行為許可不要の公益性の高い施設である道路、鉄道などについては、農振除外の手続は必要といたしません。一般的な農振除外手続は、土地所有者からの除外申請により書類の審査、現地検討、関係機関の意見聴取を実施し、県の審査会の同意を得て、農振地域整備計画の変更の決定により除外となります。 農業振興地域内の農用地は、市が農業振興地域整備計画で定めており、農業振興地域内の農用地からの除外決定権者は市長となります。ただし、県知事の同意が必要となります。以上です。 ○議長(鷹見憲三君) 18番・松浦高春君。 ◆18番(松浦高春君) 農振除外については、やはり大変難しい点もありますし、本当に法的にも国・県が絡んできて、大変だなあということをつくづく思いました。ですけど、僕もちょっと本を読ませていただいたところによりますと、やはり経済事情の変動、その他情勢の推移により必要が生じたときには、遅滞なくその指定した農業振興地域を変更し、またはその指定を解除するものとするというのが出ています。 今回、部長が答弁していただきましたように、経済事情の変動、やはりこれはリニアにかかわる、本当に一大プロジェクトだということであります。だから、こういう経済事情の変動、情勢の推移とかいうことにつきまして、大きく農振のかかっている駒場地区、坂本地域は変わろうとしています。ですから、基本的には、当市でいえば青山市長の判断が決定要素となるということになりますので、遅滞なく、ぜひこの機会に農業振興にプラスアルファ商業振興、工業振興が伴ってこそ、中津川市の人口減少の防止にもなりますし、そして若い人たちの働く場所も可能であり、私たちの収益も可能になる。そして、先ほど青木斧戸線で言うつもりでおりましたけれども、やはりそこには全ての税金が入り、市民税が恐らく相当確保されるんじゃないかと。 今現在、市民税はほとんど上がっていません。人口減少であり、本当に100億前後を行ったり来たりですけれども、この青木斧戸線、そしてリニアの関連事業を起爆剤にしてしっかりとした商業振興、工業振興をぜひやっていただき、若者の働く場所、そして人口減少防止にもぜひ力を発揮していただきたいと思います。 最後に市長にお伺いします。 この農振につきまして、相当厳しい法律があったり、いろいろありますし、県知事の許可も要るという形ですので、それを踏まえて27年ですか、中津川市の10年計画が始まりますので、それについて、やはりこの中津川市の今後のまちづくりに非常に大事な農振地域だということを僕は思いましたので、今回こういう形で一般質問に取り上げさせていただきましたので、何かご感想がありましたら、一言でもいいですけどお願いいたします。 ○議長(鷹見憲三君) 市長・青山節児君。 ◎市長(青山節児君) まちづくりにつきましては、リニアを大きなチャンスと捉えるという表現をしておるところでございますけれども、今、土地を有効に、また農地を転換していくということにつきましては、今大切にしておりますリニアのビジョン案、この中には将来のまちづくりについてが網羅をしてございます。産業はもちろんですし、そこには定住もございます。そのために、まずリニアの駅周辺の整備、そして市内全域への広がり、また県内への重要な玄関口という位置づけで取り組みをさせていただいておるところでございます。 あわせまして、1月に答申を受けました中津川市の総合計画が27年度から始まります。そうしたものを一つ一つ丁寧にしっかりと実行していくことが、今質問をいただきました農振地域に対する考え、急激に降って湧いたような形の中で農振の除外を対応していくということは、決してまちづくりの中ではいい形にはならないというふうに思っております。したがいまして、リニアの策定ビジョン、また市の総合計画、ここの計画をしっかりと押さえながらながら対応を進めてまいるつもりでおりますので、よろしくお願いをいたします。 ○議長(鷹見憲三君) 18番・松浦高春君。 ◆18番(松浦高春君) 本当に中津川市総合計画に本当に大事な部分ですので、しっかりと行政の中でも練っていただき、議会の私たちもぜひそれについていろいろ勉強させていただきたいと思いますので、将来の中津川市がこの12年間の都市計画に本当に左右されるんじゃないかなということを思いますので、ぜひひとつ今後とも中津川市の発展のためにご尽力をお願いしたいと思います。 以上をもちまして、一般質問を終わります。 ○議長(鷹見憲三君) これにて18番・松浦高春君の一般質問を終結いたします。 続いて、20番・伊佐治由行君。  〔20番・伊佐治由行君質問席に着く〕 ◆20番(伊佐治由行君) それでは、通告に基づきまして、一般質問をさせていただきます。 実は、本日3項目全て教育長への所見をお伺いするという提案型の質問でしたけど、きょう答弁者がお見えにならないということで、ちょっと肩透かしを食ってしまいましたが、事務局長に期待を申し上げて、3項目質問をさせていただきます。 中津川市総合計画(案)基本構想の3つの理念のうち、「人々がかがやくまち中津川」の中で、将来を担う人材が育つまち、子どもは未来の中津川のまちづくり人という子育て理念に基づき、子どもたちのよりよいひとり立ちを願い、心身ともにたくましい子の育成を目指した教育を進めるまち、家庭や地域の教育力の向上を目指し、学校、家庭、地域が連携して、社会全体で子どもたちを健やかに育て、将来の地域やまちづくりを担っていくことができる人材が育つまちと、目指すまちの姿が描かれています。私もこの理念、政策には大変共鳴するとともに、賛同するものであります。 次代を担う子どもたちが生き生きと力強く育ってくれることが、この中津川が活力を持って発展するものと考えます。未来を担う人づくりという観点で、3項目について質問、ご提案を申し上げたいというふうに思います。 初めに、奨学金制度についてであります。 以前、テレビで奨学金制度の現状についての番組が放送されていました。それは、デフレ不況のもと、家計の収入は減少の一途をたどり、大学で学ぶためには奨学金を利用せざるを得ない人がどんどんふえている。一方、大学の授業料は、国立、私立を問わず値上がりをし、今や大学生の2人に1人が何らかの奨学金を借りているということでありました。また、奨学金の7割は有利子が占めるなど利用者負担が増大し、返済の厳しさ、さらには就職氷河期にあって、正社員になることもままならずに非正規労働などの低賃金で収入が安定せず、奨学金を返したくても返せない。そして、滞納が続いた場合、個人信用情報機関(ブラックリスト)に登録され、将来、住宅ローン、クレジットが利用できなくなることもあるなど、奨学金を返せない多くの若者がいるという番組でありました。 基本的には、借りたものは返すのは当然でありますが、希望と可能性を持った若者が学ぶために借金を背負い、経済的にも精神的にも追い詰められている不条理を感じるものであります。 そこで、以下についてお伺いをいたします。 1.中津川市選奨生の過去5カ年の募集状況をお伺いいたします。 ○議長(鷹見憲三君) 教育委員会事務局長・山内鐐司君。 ◎教育委員会事務局長(山内鐐司君) それでは、過去5カ年の応募者の状況をお答えいたします。答える順番としまして、高等学校、高等専門学校、高校の部、それから短期大学、大学、大学の部、それから合計という形で年度ごとに説明させていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。 21年度、応募者数、高校の部27名、貸与者24名、それから大学の部、応募者72名、貸与者67名、合計で、応募者99名、貸与者91名です。22年度、高校の部、応募者11名、貸与者11名、それから大学の部、応募者62名、貸与者59名、合計で、応募者73名、貸与者70名です。23年度、高校の部、応募者18名、貸与者18名、大学の部、応募者77名、貸与者56名、合計で、応募者95名、貸与者74名です。平成24年度、高校の部、応募者25名、貸与者25名です。大学の部、応募者71名、貸与者53名、合計で、応募者96名、貸与者78名です。それから25年度、高校の部、応募者10名、貸与者10名です。大学の部、応募者70名、貸与者70名です。合計で、応募者80名、貸与者80名です。以上でございます。 ○議長(鷹見憲三君) 20番・伊佐治由行君。 ◆20番(伊佐治由行君) 今、過去5年間の推計をお聞きして、高校のほうは充足している。大学のほうは、25年度においては70の70ということですが、それ以前の4年間は、応募に対してなかなか応えることができなかったという数字の報告でございました。今の状況は、中津川市のほうの奨学金は、大変頑張っていただいておるというふうに感想を受けました。 それでは、ちょっと突然示して大変申しわけございませんが、ちょうど昨日の新聞に、母子福祉資金貸付制度なるものが、父子、要はお父さんの家庭にも今年度つきますよというのが載っておりましたが、福祉の関係でそういう制度があるということでございますが、健康福祉部のほうとしては、この状況というのは把握しておみえになりますでしょうか、お伺いをいたします。 ○議長(鷹見憲三君) 健康福祉部長・早川和子さん。 ◎健康福祉部長(早川和子さん) 母子家庭につきましては、福祉資金の貸付制度がございます。それにつきましては今把握しておりますが、父子のほうにつきましては、ちょっとまだ把握しておりません。 ○議長(鷹見憲三君) 20番・伊佐治由行君。 ◆20番(伊佐治由行君) 突然お聞きして大変申しわけなかった思いますが、父子のほうはまだこれから制度ができるそうでありますので、現行は母子の修学資金制度しかないようでございます。 じゃあ、次に質問をさせていただきます。 本市奨学金における返済がどのような状況であるのか、お伺いをいたします。 ○議長(鷹見憲三君) 教育委員会事務局長・山内鐐司君。 ◎教育委員会事務局長(山内鐐司君) それでは、平成24年度の決算額でお答えをいたします。 平成24年度に返済されるべき額は8,867万3,000円でございます。返済された額は7,367万 6,000円です。滞納額は1,499万7,000円です。 今回の議会で、返済しやすい環境を整備するために、中津川市奨学金貸与条例の全部改正を今ご提案しておるところでございます。主な改正内容としましては、償還年数をもう少し長くし、返済しやすくする。それから、返済の手続の合理化を図るような内容にしております。以上でございます。 ○議長(鷹見憲三君) 20番・伊佐治由行君。 ◆20番(伊佐治由行君) 本市の奨学金制度だけでも1,499万の滞納があるということでありますの で、学生支援機構の奨学金とか、またほかにも民間の奨学金制度も、有利子の奨学金制度もあるようでございますので、それを多分含めたら、もう少し大きな滞納金の額になるのかなあと。本市出身の若者も大きな借金を背負って、なかなか返せない状況にあるのかなあということが推察されるわけですが、次に質問をお伺いいたします。 本市の奨学金における返済期間の猶予はどのような制度になっているのか、お伺いをいたします。今ほども事務局長のほうから条例改正があるということで、私も今回この質問を提出させていただいた後に条例化するという提出説明がございましたので、まだこれから審査されますので、事前審査にならない程度にお答えください。 ○議長(鷹見憲三君) 教育委員会事務局長・山内鐐司君。 ◎教育委員会事務局長(山内鐐司君) 返済の猶予につきましては、選奨生であった方からの申請によって猶予を認められることになっております。これは次の3点でございますが、1点目、上級の学校に進学した場合。これは、高校の奨学金を受けておって大学に行った場合は卒業するまで、それから大学を卒業して大学院へ行ったときも卒業するまで、これが猶予の1点目です。それから2点目でございますが、病気で働くことができないとか、その他返済が著しく困難であることを教育委員会が認めた場合でございます。それから3点目としまして、災害等で被災した場合。これも教育委員会の中で決定をして、申請をいただいた分で決定をしていくということでございますが、そういうときも猶予するという形にしております。以上でございます。 ○議長(鷹見憲三君) 20番・伊佐治由行君。 ◆20番(伊佐治由行君) 今、猶予の話でしたけれども、減免はいかがでしょうか。 ○議長(鷹見憲三君) 教育委員会事務局長・山内鐐司君。 ◎教育委員会事務局長(山内鐐司君) 減免の基準につきましては、選奨生本人がお亡くなりになられた場合とか、そういうときは減免しておりますし、そのほかにつきましては、やむを得ない事情により、奨学金の一部または全部の返済を免除する場合ですが、これは基本的に身体障害者手帳の交付を受け、かつその他障がいの程度が1、2級の者、それからこういう障害手帳とか福祉手帳を交付して、1、2級を持ってみえる方が生活に困窮されている場合という形の免除規定しか今の条例ではなっておりません。以上です。 ○議長(鷹見憲三君) 20番・伊佐治由行君。 ◆20番(伊佐治由行君) 健常者の方も今の社会情勢の中で大変、就職できなかったり、非正規であったり、フリーターであったり、やむを得ずアルバイトをしているという、多分大学を出られて、そういった方も多々いるというように思うんですね。それは、就職したくてもなかなか社会状況がないということであります。ぜひともその辺のところの減免制度も、いま一度私は考えていただくべきではないのかなあとご提案申し上げたいというふうに思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(鷹見憲三君) 教育委員会事務局長・山内鐐司君。 ◎教育委員会事務局長(山内鐐司君) ご指摘のあったことは、そのとおりだというふうに考えておりますが、これも多くの意見を聞きながら研究していきたいと思いますので、よろしくお願いします。 ○議長(鷹見憲三君) 20番・伊佐治由行君。 ◆20番(伊佐治由行君) 次に行きます。 4番目、本市出身者の中にも、学ぶために奨学金ローンという重い荷物を背負って社会に出ている若者もいることと推察いたします。これは先ほどのとちょっとつながるかもしれませんが、教育委員会はその状況を把握しているのか、お伺いをいたします。 ○議長(鷹見憲三君) 教育委員会事務局長・山内鐐司君。 ◎教育委員会事務局長(山内鐐司君) 市の奨学金制度以外のものにつきましては、個人情報でございますし、特に把握はしておりません。また、特に相談も受けていない状況でございます。以上でございます。 ○議長(鷹見憲三君) 20番・伊佐治由行君。 ◆20番(伊佐治由行君) 把握はできないということでありますが、相談も受けていないということですが、相談窓口というのはどこに設置してあるのか、お伺いをいたします。 ○議長(鷹見憲三君) 教育委員会事務局長・山内鐐司君。 ◎教育委員会事務局長(山内鐐司君) ただいまのところ、相談窓口というものは設置していませんが、もしそういう相談があれば、受けていきたいなあというふうに考えています。 ○議長(鷹見憲三君) 20番・伊佐治由行君。 ◆20番(伊佐治由行君) ぜひとも、私、冒頭でお話をさせていただきましたが、多くの若者が奨学金という名の教育ローンに苦しんでいる状況があるということであります。先ほどの滞納額の数値をお伺いしても、やはり当市の出身の若者も同じような状況があるという、1,499万の奨学金の滞納額があるという ことは、多分そうであろうというふうに推察されますので、ぜひともこの相談窓口のほうも設置を一度考えていただけたらというふうに思います。これは要望にしておきます。 次にお伺いをいたします。 さまざまな有利子の奨学金があります。中津川市奨学金利子補給制度をつくることをご提案いたしますが、そのお考えをお伺いいたします。 ○議長(鷹見憲三君) 教育委員会事務局長・山内鐐司君。 ◎教育委員会事務局長(山内鐐司君) 他の奨学金への利子補給制度につきましては、他自治体の状況などを調査し、今後研究してまいりたいと思います。 現在の中津川市の奨学金制度は無利子であり、近隣市と比較しても、貸与額及び貸与者数とも充実した制度となっております。これは先ほど議員がおっしゃったとおりですが、そういうことですので、よろしくお願いしたいと思います。 ○議長(鷹見憲三君) 20番・伊佐治由行君。 ◆20番(伊佐治由行君) 一度検討していただけるということでありますが、今ある奨学金制度は、中津川市は無利子なんですが、どうも調べたところ、学生支援機構も含めた奨学金制度の約7割が有利子なんです。それも、例えば昨今の住宅ローンの銀行貸付を、先般、年1.38ぐらいで貸していただけるんですよ 。奨学資金はもっと高いですもんね。最高、学生支援機構のほうの第2種で年3%だということなんですね。学生の学びの奨学金という名のもとの、本当にこれは消費者ローンに近いようなローンですよね。ぜひともその辺のところも。 それともう1つは、奨学金も、例えば一つの奨学金を借りている生徒さん、子どもというのは少ないんだそうです、最近は。特に地方から都会に出て、例えば東京なり、関西、また名古屋等へ出られますと、私立、また国公立、いろいろあるわけですが、アパートとか下宿代も含めると、月々かなりの金額が必要だそうです。例えば大学が私立の場合ですと、年間だけでも二百数十万、学費を含めて生活費が要るということであります。 そういう中で、中津川市の奨学金は最高額が60万ですので、月5万円ということですよね。これでは足りないという状況だから、多分2つ、3つ奨学金を借りている子がおる。なおかつ、卒業したら数年では返せないから、10年、最高で多分20年ぐらいのローンなんですかね。そういった長期にわたる返済期間になってしまうということであります。だから、3%という利息というのはばかにならないんですよね、若者にとっては。だから、ぜひともこの辺の利子補給も考えて、そういった自治体もあるそうでありますので、中津川市もぜひとも一度ご検討いただけたらというふうに思います。 次に、今回これが最後になりますが、中津川市選奨生募集要項の目的に、学業に対する意欲と能力を有しながら、経済的理由により修学が困難と見られる方に対し、有用な人材を育成することを目的として奨学資金の貸し付けを実施しますとあります。また、教育基本法4条3項では、国及び地方公共団体は、能力があるにもかかわらず、経済的理由によって修学が困難な者に対して奨学の措置を講じなければならないと、教育機会の均等の中にも規定をされております。真に修学を支援するのであれば、返済不要の給付型奨学金制度を創設されることをご提案いたしたいと思いますが、教育委員会のご所見をお伺いいたします。 ○議長(鷹見憲三君) 教育委員会事務局長・山内鐐司君。 ◎教育委員会事務局長(山内鐐司君) 教育委員会のほうの所見というか、説明、よろしくお願いします。 限られた財源を多くの方に活用していただくためには、現在の貸付制度が有効と考えています。財源が担保されるのであるならば給付制度も可能であると思いますが、現在のところ、申しわけありません、困難と考えています。給付の場合につきましては、やはり人数も限られてしまうような気がしますので、こういう形で進めたいと思っております。よろしくお願いします。 ○議長(鷹見憲三君) 20番・伊佐治由行君。 ◆20番(伊佐治由行君) 給付の場合は人数が限られると。私は、広くこれをやるんじゃなくて、やはり限られても仕方ないのかなあというふうに思います。 1点ご提案申し上げたいのが、今、中津川市、また東濃地域で進められております医師とか看護師さんの修学資金制度というのがありますよね。例えば看護師さんであれば、中津川市、例えば坂下病院とか、市民病院に勤務していただければ、貸した修学金を免除しますよという制度があります。医師のほうも東濃地域で、同じような制度の内容でやられております。私は、これを企業に呼びかけて、例えば東京、また都会で学んで、中津川市で地元企業に就職してくれれば、その修学資金を免除できますよというようなことも、Uターン、地元企業にとっても大変優秀な生徒を確保できるということでは、私は一つの手段ではないのかなあというふうに考えますが、いかがでしょうか。 ○議長(鷹見憲三君) 教育委員会事務局長・山内鐐司君。 ◎教育委員会事務局長(山内鐐司君) 新しい提案をいただきまして、検討する必要があるかなあと思います。先ほども申しましたように、財源が担保されるなら給付制度というものも重要だと思いますので、今後検討していきたいというふうに考えています。 ○議長(鷹見憲三君) 20番・伊佐治由行君。 ◆20番(伊佐治由行君) 一度、中津川市内の企業、もしくは商工会議所等の方にもこんなような制度はどうかというふうに、先行投資、地元企業の皆さんには先行投資をしていただくということも、私は相談を持ちかけるのもやぶさかではないのかなあというふうに思いますし、また寄附金の中には、寄附をしていただければ所得と住民税の控除がございますよね。こういったのも多分企業の皆様方は、所得税控除とか住民税控除、寄附の場合できるということは、その制度のことを知っている方は多いかというふうに思いますので、こういったものも利用していただきながら、一度寄附型の中津川版の奨学金制度を考えていただけたらなあと思いますが、工業振興課の立場からして、いかがでしょうか。 ○議長(鷹見憲三君) 商工観光部長・成瀬博明君。 ◎商工観光部長(成瀬博明君) 初めてのご提案ということで、ちょっと戸惑っておるところですけれども、今、原資を市へ出すか、企業で募るかというところに関しては、非常におもしろい試みだというふうに思っています。 秋だったと思いますが、報道で、国際社会に勝つために、政府のほうで民間資金をたしか200、300億ぐらいだと思うんですけれども、そういう資金を募って、留学生に対してという制度をつくっていこうという国の動きがあることは報道で知っておるところでございますけれども、ちょっと伊佐治議員が言っておる制度と若干違うかもわかりませんけれども、国もそういう動きがある中で、ただやっぱり市内の企業さんだけの資金だけではなかなかそういった、例えば貸与、あるいは免除するというところまで至るかどうかわかりませんけれども、いずれにいたしましても新しい試みということで、私どものほうとしても商工会議所、あるいは北商工会なんかとも議題として取り上げさせていただきたいというふうに思いますので、よろしくお願いしたいと思います。 ○議長(鷹見憲三君) 20番・伊佐治由行君。 ◆20番(伊佐治由行君) 一度検討していただけるということですので、期待を申し上げたいというふうに思います。 次の項目に進みたいと思います。 学校施設の有効活用についてであります。 本年2月の12日、緑政会会派視察において東京都江戸川区へ、学校施設を有効活用したすくすくスクール事業の視察に江戸川区立大杉第二小学校へお伺いをいたしました。 さて、江戸川区のすくすくスクールとは、小学校の放課後や学校休校日に、校庭、体育館などの施設を利用して、児童が伸び伸びと自由な活動ができる事業であります。遊びや学び、集団生活、多くの人との触れ合いを通じて視野を広げ、子どもみずからが発想し、コミュニケーション力を高め、年齢に応じた自立を目指すものであります。学校、地域、保護者の連携によって、世代の違う多くの大人や異年齢の児童と交流し、豊かな心を育むとともに、保護者が就労などで留守になる児童を預かる学童クラブ機能を包括するものであります。 事業内容として、1.対象児童、区内在住の小学生全学年であります。活動日時は、平日(祝日、年末年始を除く)放課後午後5時までで、土曜日、学校休業日は午前9時から午後5時まで。学童クラブ登録者は平日(学校休業日を含め)午後6時まで。登録は、育成料は無料で、保険料が年額500円。学童クラブ登録は月額4,000円、減免制度があるということであります。活動内容は、スタッフの見守りの中、児童 が登録区分に関係なく、さまざまな活動を自分たちで考えながら行う。また、地域のボランティアや保護者が体験教室やイベントにかかわり、特色ある活動を展開しているものでありました。 実施状況は、江戸川区全73校全てで実施。登録児童数、平成26年2月1日現在でありますが、全児童数3万5,894人の67%に当たる2万4,146人が登録、うち学童登録が3,540人。以下、添付資 料をご参照願いたいと思いますが、私たちがお邪魔したときは放課後の時間帯で、午後4時ごろでしたが、校庭では地域のボランティアの方と多くの子どもたちの元気な声が響き渡り、サッカーなど、子どもたちの伸びやかな活動光景が見られました。また、教室では、高齢者の方と将棋を楽しむ子や折り紙などを安全・安心な活動場所である学校施設を活用したさまざまな学び、活動を見学することができました。これこそ地域と学校、家庭の連携を図る共育だと感銘を受けました。 そこで、以下についてお伺いをいたします。 1、最初ですが、百聞は一見にしかずと言います。ぜひ江戸川区のすくすくスクール事業の視察をされたらいいと推薦しますが、いかがかお伺いをいたします。 ○議長(鷹見憲三君) 教育委員会事務局長・山内鐐司君。 ◎教育委員会事務局長(山内鐐司君) 現在、市では、放課後の児童の居場所として学童保育、それから放課後子ども教室、地域で子ども・子育てモデル事業を実施しております。 今後の事業展開について、子どもの安全・安心な居場所の確保の観点から、すくすくスクール事業は有効な手法の一つと認識しています。視察を含めて、各地の先進事例を今後も研究していきたいというふうに考えております。よろしくお願いします。 ○議長(鷹見憲三君) 20番・伊佐治由行君。 ◆20番(伊佐治由行君) 次、本市において、放課後等の学校施設を有効に活用した取り組みは十分可能であると思います。江戸川区では、すくすくスクール事業を行うことで、地域の方々の協力と学校施設の有効活用によって、さまざまな地域独自の活動、触れ合い、交流が生まれているということであります。本市においても、まずはモデル校を決めて実施されてみてはと考えますが、教育委員会のご所見をお伺いいたします。 ○議長(鷹見憲三君) 教育委員会事務局長・山内鐐司君。 ◎教育委員会事務局長(山内鐐司君) 今は各学童保育の安定的な運営支援を行うことが重要と考えておりますので、まずは学童保育の支援に力を入れていきながら、学校施設を有効に活用した先進地事例の研究等、中津川市の現状に合った対策を探っていきたいと考えております。 すくすくスクール事業など先進的な取り組みについて、必要があると認識しておりますので、モデル事業の実施についても、地域の実情に応じて、生かせるところは生かしていくような研究をしていきたいと思います。よろしくお願いします。 ○議長(鷹見憲三君) 20番・伊佐治由行君。 ◆20番(伊佐治由行君) 学校施設の有効活用というのは、江戸川区立のこの大杉第二小学校へちょっと伺ったわけですが、そんな難しいことはないんですよね。本当に教室を放課後利用して、子どもたちが自由に教室、私たちが見せていただいたのは3教室ございました。それからあと、校庭を全て開放しておるわけでありますけど、中津川市でも十分同じようなことができるのかなあと。空き教室じゃなくて、今ある教室を利用してすくすくスクールと学童クラブを、実際にもう江戸川区は全73校で全てやっているわけでありますので、子どもも江戸川区のほうが、中津川市を思えば児童数も断然多いわけであります、1校当たり。教室ももう満杯だということであります。 そういう状況で、中津川はどちらかといえば子どもが減少して、これから空き教室が今もふえている状況ではないのかなあというふうに思いますので、私は、学校施設は親さんにとっても、今度教育委員会のほうで防犯カメラも設置されるわけですよね。であるんであれば、学校施設というのは、親さんにとってみれば、預かりとか学童保育を考えた場合、一番安全・安心な居場所なんですよね、ここが。ここを活用せずに、今度、落合地域にも学童保育という建物をわざわざ建てていただくわけですけど、私はこれも学校施設を有効に活用すれば、わざわざ借りたりとか、新たに建てる必要はないのかなあということを思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(鷹見憲三君) 教育委員会事務局長・山内鐐司君。 ◎教育委員会事務局長(山内鐐司君) まだ江戸川区のほうを視察させてもらいながら、検討していかんならん部分もございますが、ちょっと中津川市と江戸川区では、地形的にも人口密度的にも随分差があります。それがそのまま使えるかというのはちょっとなかなか、今後の課題になりますが、今言われた学校の施設を有効に使うという部分ではすごくいい話ですので、そこも含めて考えていきたいなあというふうに思っておりますので、よろしくお願いします。 ○議長(鷹見憲三君) 20番・伊佐治由行君。 ◆20番(伊佐治由行君) 人口密度とか、地形的なものというのは、学校施設の有効活用という観点からは余り関係ないのかなと。中津川市のほうが、東京の江戸川区と比べれば児童数は少ないですし、それからある意味、田舎というコミュニティーは多分中津川のほうが、全体的な地域のコミュニティーもまだまだ、東京を思えばいい状況にあるのかなあということは思いますので、ぜひとも一度ご検討をしてくださいと思います。 それでは、最後の質問に移りたいというふうに思います。 子どもファンドについてでございます。 これも本年1月の24日、同じく私ども緑政会会派視察において、高知市へコミュニティーの再構築についてお伺いをいたしました。 そこの中で、こうちこどもファンドについての紹介がありました。 こどもファンドとは、子どもたちが自主的に提案、行動するまちづくりの活動への助成を通じて、自分たちがふだん生活をしているまちを見直すきっかけとし、みずから提案する力と実行力を育てていきたいというものであります。また、子どもたちの自主的なまちづくり活動を社会全体で応援することで、子どもたちを中心としたまちづくりの活性化につなげていくことを目的とした助成制度でありました。 それでは、助成団体はどのようにできるのかであります。 それぞれの申請団体で、申請された活動に対する思い、活動目的などを子どもたち自身がプレゼンテーションを行い、応募してきた子どもたちと同世代の子どもたちに子ども審査員として加わってもらい、子どもの視点で審査を行い、その意見を最大限尊重して、助成団体を決定するものでありました。 子どもファンドは、未来のまちづくりを支える子どもたちの自分たちのまちをよくしたいという思いを市民、企業が応援する事業であります。こうちこどもファンドについては、添付資料を参照願いたいと思いますが、そこで以下についてお伺いをいたします。 2027年、リニアを見据えた中津川のまちづくりの主役は、間違いなく次代を担う子どもたちであります。中津川版子どもファンド事業を立ち上げたらと私はご提案申し上げたいと思いますが、ご所見をお伺いいたします。 ○議長(鷹見憲三君) 定住推進部長・渡邊好夫君。 ◎定住推進部長(渡邊好夫君) 済みません、コミュニティーとか、まちづくりというところで、教育委員会ではなく、定住のほうでお答えさせていただきます。 ご提案いただいた子どもファンドは、みんなで人を育てるということでは大変よい事業だと思います。子どものころから地域社会とのかかわりを深めて、ふるさとへの愛着だとか、誇りを育てていくということで、意義あるものと考えております。また、今お話しいただいたように、子どもたちがまちをつくる側にいる、あるいはそこにいようとすることが本当に大切だということは、おっしゃるとおりだと思います。 既に中津川市ではがんばる地域サポート事業で、これは子どもだけじゃなく、大人も入った形で一緒に取り組んでいるものもございますが、やはり将来を担う子どもたちからのまちづくり提案を受けとめる中津川バージョン、先ほども中津川版ということでございましたが、それはこれから教育委員会を初め、関係部署と一緒に話し合っていきたいと思います。以上でございます。 ○議長(鷹見憲三君) 20番・伊佐治由行君。 ◆20番(伊佐治由行君) 大変前向きなご答弁をいただきました。 高知市のこどもファンドは、20万円で幾つか、子どもたちが考えるまちづくりに対しての市民と企業からの助成金で、ファンド、先行投資をするということであります。子どものころに経験したまちづくりというのは、きっと大人になったときに中津川市の中心的なリーダーになっていただける子どもに育ってくれるのではないのかなあということを思います。ぜひとも、今部長のほうから前向きなご答弁をいただきましたので、早いうちにご検討願いたいということを要望しておきます。 最後になりますが、21世紀は物の時代から知の時代と言われております。中津川市の将来は、知恵と人材をいかに育み、活用することができるかと言っても、私は過言ではないというふうに思っております。リニアを見据えたまちづくりは、定住推進とか企業誘致、さまざまなものに、やはりこの中津川市の教育環境というものは、私は大変重要なテーマではないかというふうに考えております。そういった観点で、市長、何かご意見がございましたら、お願いをいたします。 ○議長(鷹見憲三君) 市長・青山節児君。 ◎市長(青山節児君) 大変これからの方向性の中でご意見をいただきまして、ありがとうございます。 とりわけ江戸川区、私も3年ほど住んでおりまして、江戸川区のまちは、隅々とまでは言いませんけれども、知っておるまちでございます。そして、今の子どもファンドの話を聞いておりましたときに、やはり坂本龍馬が頭に浮かびました。といいますのは、こういったことが大切だという裏には、やはり龍馬が明治維新に向かって活躍をした、そうした土壌があるんだというのは一つの思いでした。先ほどの江戸川区につきましても、当時の成長を続ける東京のまちの中にあっては、庶民的なまちの中で、周りの人たちが寄ってたかってといいますか、子どもに関係する。だけど、当時忙しくて、なかなか子育てに集中できないといったのが多くのまちの中で見受けられました。そんな中、高齢者の方々が子どもたちに声をかけて、公園で一緒に遊んだりという土壌もございました。また、今の子どもファンドにつきましては、やはり高知、坂本龍馬であり、幕末を駆け抜けたというまちの歴史、そういったものがバックボーンにあるのかなと。 そうした中では、中津川らしさという言葉を私どもはよく使うわけでございますけれども、そうした歴史を踏まえた中での次の大きな施策というものは、必ずそこにヒントはあるというふうに思っております。今回の子どもファンドのみならず、中津川市の特色を生かした中で、こうしたものを大いに参考にしながらそういった施策が打っていければなあと。大変参考になりました。ありがとうございました。 ○議長(鷹見憲三君) 20番・伊佐治由行君。 ◆20番(伊佐治由行君) これをもちまして、一般質問を終わらせていただきます。 ○議長(鷹見憲三君) これにて20番・伊佐治由行君の一般質問を終結いたします。 ただいまから13時20分まで休憩をいたします。  午後0時06分休憩 ――――――――――――――――――――――  午後1時20分再開 ○議長(鷹見憲三君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続けます。 続いて、21番・吉村久資君。  〔21番・吉村久資君質問席に着く〕 ◆21番(吉村久資君) 発言通告に基づきまして、市政一般について質問をいたします。 今回の質問は、中津川市の成長戦略について、消防団の充実強化について、定員管理と官製ワーキングプアについてであります。 質問に入ります前に、既に同僚議員からもありましたし、また本日黙祷をする形になっておりますけれども、東日本大震災から3年となりました。亡くなられました方々に哀悼の意と、被災されました皆様方にお見舞いを申し上げ、一日も早い復興を祈念するところであります。 それでは質問をいたします。 最初に、中津川市の成長戦略について質問をいたします。 中津川市の50年、100年先を描くには、中津川市総合計画の基本構想機関である平成38年までの12年間が大きな土台となると考えます。土台を支えるのはやはり財政であり、自主財源であります。自主財源を支える柱は、中津川市に定住する人や観光等で中津川市を訪れ外貨を落としてくれる人をふやすこと、あわせまして法人や企業をふやすこと、そして既存の法人企業等が元気になることだと考えます。 端的な発想でございますが、中津川市が成長するには、中津川市が持つあらゆる資源にさらに磨きをかけ、いろんな方法で発信すること、そしてリニア効果を起爆剤とすることだと考えます。静、いわゆる今あるものを活用する、そして動、いわゆる発展的将来を手繰り寄せる、この2方面から質問をいたします。 質問でございます。活気あふれる中津川の基本構想から質問をいたします。 岐阜県リニア中央新幹線活用戦略研究会が作成した、リニア中央新幹線を県内の活性化に生かす取り組みの指針となるリニア活用戦略(案)の全容が先月17日に明らかになりました。その戦略(案)の24ページに産業振興戦略があります。中津川市基本構想の52ページ、このところに企業誘致があるわけでございますが、これを比べますと、はるかにリニア活用戦略のほうが具体的になっておるのかなあというふうに見るところでございます。このリニア活用戦略、これにつきまして中津川市の考え方と一致をしているのか、まずそれを伺いたいというふうに思います。 ○議長(鷹見憲三君) 企画部長・島崎保人君。 ◎企画部長(島崎保人君) 当市が策定いたしましたリニアのまちづくりビジョン、この策定に当たりましては、県の東濃振興局、恵那事務所長、恵那土木事務所長並びにリニア推進事務所長にオブザーバーとしてご参画をいただきました。 また、県の活用戦略(案)の作成に当たりましては、当市から副市長、経済界、観光協会の代表の皆様が参画をしており、その下部組織である3つの部会があります。そこには担当部長が出席をいたしまして意見を申し述べてきております。したがいまして、県の活用戦略(案)、これにつきましては当市が策定したリニアのまちづくりビジョン、その考え方が盛り込まれおり、整合性があるというふうに考えております。 ○議長(鷹見憲三君) 21番・吉村久資君。 ◆21番(吉村久資君) 基本構想の企業誘致のところに記述してあります多種多様な業種の誘致を図ります。これが大きなポイントであるというふうに思うわけでございます。これをなくして中津川市の成長はないと私は考えます。ここにあります首都のバックアップ機能、大学との研究機関、医療機関、学校等々ありますが、もう少し具体的な構想がございましたら伺いたいというふうに思います。 ○議長(鷹見憲三君) 商工観光部長・成瀬博明君。 ◎商工観光部長(成瀬博明君) リニアで飛躍的に高まる本市の地理的優位性や知名度と、リニアのつくり出す新たな人の行き来を生かし、製造業はもとより企業の本社機能、研究開発機能、車両関連企業、IT関連産業などの誘致を推進します。推進に当たっては、中津川市らしさを損ねることのない手法で地域特性に配慮をいたします。 雇用面においても、企業側が求めるすぐれた地元人材を輩出できるよう人材育成にも努めてまいります。地元企業と進出企業が連携し、地元産業の経営規模の拡大による地元経済の活性化を支援してまいります。 ○議長(鷹見憲三君) 21番・吉村久資君。 ◆21番(吉村久資君) 過去に首都機能を東京から東濃へという言葉があったというふうに思いますが、その辺のところは意識をしておるのかどうか、伺いたいと思います。 ○議長(鷹見憲三君) 企画部長・島崎保人君。 ◎企画部長(島崎保人君) それにつきましては、県が、首都機能移転問題研究会だったと思いますけれど、そういう会を設置しております。一昨年からその中で、特に首都機能のバックアップ機能ということで検討を進めております。具体的に、今のところはこういう施設、こういう国の機関というものは上がっていないですけれど、そういう場の中で検討は進められております。
    ○議長(鷹見憲三君) 21番・吉村久資君。 ◆21番(吉村久資君) 私は、数ある企業等という言い方がありますけど、国の施設を誘致するということはベストであると。ぜひ何らかの形で努力をしていただいて、国の施設を誘致していただきたいというふうに考えますが、そんなところの意気込みを聞かせていただければというふうに思います。 ○議長(鷹見憲三君) 商工観光部長・成瀬博明君。 ◎商工観光部長(成瀬博明君) 国の施設の誘致は非常に得策だと考えておりますけれども、戦略はこれから考えていきたいというふうに考えております。 あわせてリニアのまちづくりビジョンに基づき、首都圏のバックアップ、本社機能、研究開発機関等を幅広い視点で誘致していくことが重要と考えておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(鷹見憲三君) 21番・吉村久資君。 ◆21番(吉村久資君) 中津川市の行政組織規則を見ますと、企業立地に関することは工業振興課にあるわけでございます。首都機能移転に関すること、それからリニア関連事業に係る計画及び調整とまちづくりビジョン策定はリニア推進課に置いております。また、周辺施設の整備は計画課にあるわけですね。多種多様な業種でありますから、これらを誘致する所管というのはどこを考えればよろしいでしょうか。 ○議長(鷹見憲三君) 商工観光部長・成瀬博明君。 ◎商工観光部長(成瀬博明君) 現在、企業誘致は私ども工業振興課の所管業務になりますが、いろんな面でリニア推進課と情報共有をして連携をした誘致活動を進めてまいりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(鷹見憲三君) 21番・吉村久資君。 ◆21番(吉村久資君) そこで提案でございますが、これは機構改革すべきだというふうに思います。すっきりと総合誘致課、仮称でございますが、私が勝手に言っているだけでございますが、こういうものをつくりまして誘致に関するものを一括してやると。そんな機構が必要ではないかというふうに考えますが、いかがでしょうか。 ○議長(鷹見憲三君) 総務部長・田立三博君。 ◎総務部長(田立三博君) そのとおりでございまして、平成26年4月に工業振興課に企業誘致係を設置し、体制の強化を図っていきます。選任の係長を置いて、そこでしっかりしていくと。この先の状況によっては、室や課に位置づけていくということも可能性があるということでございます。以上です。 ○議長(鷹見憲三君) 21番・吉村久資君。 ◆21番(吉村久資君) 組織的には考えていただいているということでございますが、ごめんなさい、ちょっと一つの例というか、申しわけないんですが、多治見市のことを話して申しわけないんですが、テクノパークへ企業誘致ということで、企業誘致課を設置しておりますね。その結果という言い方をしていいかどうかわからないんですが、23年度に日本通運及びアマゾンジャパン、それからトヨタ自動車、トヨタ紡績とそれぞれ立地協定をしておるわけです。課長以下4名の課員で、うそか本当か、聞いた話でございますが、中におらんでもいいで外回ってこいと、課員の者は市役所帰ってこんでもいいと、そのそのぐらいの檄があったということを聞いておりますが、やはり誘致に当たってはそのぐらいの気概が必要ではないかというふうに私は思います。その辺の気概、こういう考え方というのはどういうものか、伺いたいというふうに思います。 ○議長(鷹見憲三君) 総務部長・田立三博君。 ◎総務部長(田立三博君) 確かに多治見市には企業誘致課がございます。瑞浪市には企業誘致室、それから岐阜市にも企業誘致課、高山市、本巣市には企業誘致課推進室とございます。したがいまして、こういった室、本当に企業誘致を担当する職員がしっかりそこで仕事ができると、周りからもバックアップできると、部の中からもバックアップできると、あるいは全庁的な体制の中でバックアップできると、そんな組織に将来はして、しっかり取り組んでいくということが必要だと思います。以上です。 ○議長(鷹見憲三君) 21番・吉村久資君。 ◆21番(吉村久資君) ちょっと質問が悪かったんですが、その組織はまた次にちょっとお聞きいたしますが、ということでなくて職員の気持ちですよね。組織がしっかりしておっても、中でデスクワークばっかりしておっては、それは何のこっちゃという話になりますので、もう一月帰ってこんでもいいと、とにかく外回ってこいと、そのぐらいのことを、その辺はトップが言うべきことだというふうに思いますが、そんなような気概を持たせるべきだというふうに思いますので、あえて質問しませんが、そんな気概だけは持っていただきたいというふうに思います。 それで、多種多様な業種を誘致するためには、多くの課題が出てくるというふうに思います。候補地の決定、それもありますが、法規制をクリアする各種手続とか、それから道路とか排水路、上下水道というようなインフラ整備、多くの所管にまたがります。それらを一気に対応、解決すると。そのためには、今の誘致課、課があるのは当然ということでございますが、それとは別にそれら横のつながりを一気に解決していくと。そういう形の中のスピーディーな対応ができるような形で、プロジェクトチームですよね。そこに任せるだけのものがあって、そういうものを提案したいというふうに思います。 また多治見市の例を出させてもらって申しわけないんですが、多治見市は平成19年に設置をして、先ほどお話しをしたような多くの企業が平成23年に協定を結んでおるという形の中で、やはりかなりの年数がかかる、これは間違いない話ですので、そういうことを横のつながりを大切にしたプロジェクトチームというようなものを設置して進めていくのが一つの方法ではないかと私は思うわけでございますが、その辺についての見解を伺いたいというふうに思います。 ○議長(鷹見憲三君) 総務部長・田立三博君。 ◎総務部長(田立三博君) 平成25年6月に企業誘致を含めた土地の利活用を検討するプロジェクトチームである土地利活用戦略会議を副市長をトップとして設置をしております。この戦略会議の下部組織として関係課を入れた横断的なワーキンググループも設置をしております。企業誘致用の土地の抽出などに取り組んでいるところでございます。 また、平成25年12月には企業誘致戦略会議、これは企業誘致に絞ったものでございますけど、それを立ち上げ、企業誘致の取り組みや企業誘致の選定について検討を始めているところでございます。今後もプロジェクトチームについては、必要に応じて目的と役割を明確にして設置をしていきたいと思います。 先ほどの件ではございませんけれども、職員の気概をしっかり出して取り組んでいきたいと思います。以上でございます。 ○議長(鷹見憲三君) 21番・吉村久資君。 ◆21番(吉村久資君) 私の意図しておるのに近い形の中で、既にいろんな形で動いているというふうに承りました。ぜひ横の関係をしっかりととっていただきましてスピーディーな対策というか、対応というものをお願いしたいというふうに思います。 そして、何を誘致するにしても、やはり敷地というのが必要になってくるわけでございます。昨日の牛田議員の質問に、まだ場所は公表できないという形ではありますが、数カ所候補地があるというふうに答弁をされておりました。再度、牛田議員への答弁以外のものがありましたらお聞かせいただきたいというふうに思います。 ○議長(鷹見憲三君) 商工観光部長・成瀬博明君。 ◎商工観光部長(成瀬博明君) 企業誘致のためには、受け皿となる用地の整備、確保が必要というふうに考えております。現在、リニア関連にとどまらず、数社の企業からの当市への進出オファーもいただいており、その対応が急務というふうに考えております。需要に応じた適正な規模の区画の確保を段階的な土地開発や未利用地、遊休地の活用を進めてまいります。企業誘致戦略会議の中で、市有地の活用についても精査をして進めてまいりますのでよろしくお願いいたします。 ○議長(鷹見憲三君) 21番・吉村久資君。 ◆21番(吉村久資君) 多治見市は、第2の工業団地というような構想もあるというふうなことも聞いておるわけなんですが、今部長からの形の中では、その候補地ですよね。これというのが、例えば市のほうであらかじめそういう工業団地というか、そういうものをつくってやる形なのか、それともそれぞれの企業の形の中で決めてから集団的ということじゃなくて、点在してくるかもわからないんですが、そういう土地の確保というのを考えてみえるのか、その辺の方策、示せるところまでで結構でございますが、お願いしたいと思います。 ○議長(鷹見憲三君) 商工観光部長・成瀬博明君。 ◎商工観光部長(成瀬博明君) 今までどおり宅盤を整備してという一遍等のやり方ですと塩漬けになるという懸念もあるもんですから、これはやっぱり場所によってはそういった方法もありますし、それから企業さんのニーズによっては現地のままほしいという方もお見えになるというふうに私のほうで認識しておるもんですから、それについては相手のニーズにも応えながら両面で増設するというか、そういった候補地をつくっていきたいというふうに思っておりますのでよろしくお願いいたします。 ○議長(鷹見憲三君) 21番・吉村久資君。 ◆21番(吉村久資君) 両面でということでございますが、ぜひ効率的な進展をお願いしたいというふうに思います。 中津川市か、恵那市か、飯田市か、どこを定住の地にしますかと、そういいますとなかなか中津川市だという答えは返ってこないのかなというふうに思います。そういう声もまた聞きます。中津川市以外から定住しようとする条件に、やはり学力のレベルが避けられないものだというふうに思うところでございます。 教育というのは、非常に幅が広いものでございますので、だけどもそのうちの一つには学力レベルというものがあるというふうに私は考えます。中津川市のレベルを選択していただくと、そういう観点から現在の中津川市のレベルをどのように分析してみえるのか、お伺いをしたいと思います。 ○議長(鷹見憲三君) 教育委員会事務局長・山内鐐司君。 ◎教育委員会事務局長(山内鐐司君) 学力レベルにつきましては、3年ほど前までは小学校・中学校とも全国平均をやや下回る程度でございましたが、ここ2年ほどでは、小学校では全国平均程度、中学校では全国平均を上回る程度の学力がついてきていると分析をしております。 学力とは、単にテストの得点や順位だけで判断できるものではなく、学んだことを活用しようとする意欲や態度なども含めた総合的な力として捉えています。特に本市の特徴としましては、生活習慣や学習習慣が身についている児童・生徒の割合が高い状況にあります。家庭生活の向上、家庭学習の定着を目指して取り組んでいる学力アッププログラムや読書の習慣化、読み取る力の育成を目指した絆プランなど、施策の効果が少しずつあらわれ始めてきたものと考えております。以上でございます。 ○議長(鷹見憲三君) 21番・吉村久資君。 ◆21番(吉村久資君) レベルが上がっておるというような事務局長からのお話をいただいたわけなんですが、誘致する中に、例えば私の一つの方法論としては有名な大学ですよね。それを中津川キャンパスというような形で持ってくる。大学をそういう形のキャンパス的な誘致をするというのも方法かなというふうに思うわけなんですが、先ほど話しましたように中津川市在住の方でも小・中までは中津川市におりますが、高校になると名古屋へ行くとか、そういうことでやはりその高校のレベルというか、そういうところを求める方というのは多くおるんだというふうなところは、多分把握してみえるというふうに思うわけなんですが、それでレベル、何とかやっぱりそういう外からの方たちが中津川市にその学力レベルということを一つの条件として望んでおるんであれば、やはりそれは答える必要もあるというふうに思うわけなんですが、レベルの向上というのは何も大学の誘致ということではなくて、逆に小学校・中学校・高等学校、ここを考えたほうが早いのじゃないかというふうに思うわけなんです。言葉をかえると私学を誘致するということも僕は一つの方法だというふうに考えるんですが、今回のこの基本構想の中というか、リニアを見据えた中にそういう私学の誘致ということを考えているのかいないのか、その辺についてちょっと伺いたいというふうに思います。 ○議長(鷹見憲三君) 教育委員会事務局長・山内鐐司君。 ◎教育委員会事務局長(山内鐐司君) まず教育委員会としましては、現在の小・中学校の学力向上を最優先に取り組んでいます。私学の学校には、公立にはない柔軟なカリキュラムや教育方法があり、魅力があります。誘致をするかどうかにつきましては、市全体の人づくりの中で考えていく必要があると考えております。以上でございます。 ○議長(鷹見憲三君) 21番・吉村久資君。 ◆21番(吉村久資君) これは絶対だということは、私はないというふうに思っておりますが、一つのやはり定住というか、人に住んでいただける方法論であるということも視野に入れて、またこれは短期に結論を出すべきものではないというふうに思いますけれども、ぜひご検討の一つに加えていただければというふうに思います。 次に、まちづくりに関して少し質問をさせていただきます。 基本構想に出てまいります住みたいとか、訪れたいと思われるまちという表現があったというふうに思いますが、具体的にこれはどのようなまちをイメージすればいいのかというところを伺いたいと思います。 ○議長(鷹見憲三君) 定住推進部長・渡邊好夫君。 ◎定住推進部長(渡邊好夫君) 具体的ということでございますけれども、住みたい、訪れたいということには、いろんなアンケート等からも利便性、安心・安全とか、環境とか、基礎的な部分に何かプラスするものが必要だというふうには考えております。中津川市の総合計画のもととなります長期的なリニアビジョンの理念にもありますけれども、この訪ねてよし・住んでよしの中では、外の地域から人、ものを呼び込んで観光や産業の振興が図られて、多くの人が訪れ、活気とにぎわいのあるまち、あるいは美しい自然、景観や地理的優位性を生かして、広い地域から移住、定住を促し、誰もが多様なライフスタイルを実現できると、そういうことがありますが、そして加えるならば、そこに住む人、私たち市民が誇りに思い自慢することが選んでもらえることにつながるというふうに考えております。以上でございます。 ○議長(鷹見憲三君) 21番・吉村久資君。 ◆21番(吉村久資君) 住みたいとか、今部長ご丁寧に説明をしていただいたんですが、例えばこの市内に住んでみえる方にとってみれば、住み続けたいということになるのかなというふうに思いますが、住みたいとか、訪れたいというのは、市外の方が思うことでございますが、この辺のどんなまちが住みたいまちなんだと、どんなまちが訪れたいまちなんだと、そういう調査というのは過去においてどのような形でなされているのかというのを伺いたいと思います。 ○議長(鷹見憲三君) 定住推進部長・渡邊好夫君。 ◎定住推進部長(渡邊好夫君) それは、各全国の自治体が非常にしのぎを削っているそのアンケート等、あるいは国が、総務省等がまとめたものから見ますと、やはりそういう移住を決めていったところには自然環境だとか、交通利便のほかに文化、歴史とか、その地域は住むことに対しての細やかな情報発信をしているということはございますし、あるいは全国の自治体の中で、皆さんがあなたの自治体に住んだ決め手は何だという調査がございまして、50%以上効果があったという形で決め手は企業誘致、住宅建設、交通基盤、観光資源の非常に楽しいとか、いろんな体験ができるとか、そういうようなものが評価として出ていると。それらも私ども参考にさせていただいております。 ○議長(鷹見憲三君) 21番・吉村久資君。 ◆21番(吉村久資君) 10年後とか、リニア開業時、また開業後、中津川市をつくっていくのは、中津川市に生まれた10歳前後の子どもたちが住み続けたいまちをどのように考えているかということも一つあるというふうに思いますが、10歳前後の子どもたちを対象にした中津川市の将来、望むもの、そういうような形で調べたり、調査をしたりということを、現在、その辺の子どもたちの考え方を把握をしているのかということについて伺いたいと思います。 ○議長(鷹見憲三君) 定住推進部長・渡邊好夫君。 ◎定住推進部長(渡邊好夫君) 10歳前後の子どもたちということでの意向調査はしておりませんけれども、今年度、域学連携という取り組みの中で、ある地域、加子母でございますが、中学生と大学生が一緒になって開催した地域の魅力ワークショップ、この中で、子どもたちが住みたい、住み続けたいというところでは、そういう外からの気づきもあるんでしょうけれども、本当にいいところに住んでいると気づいたとか、地域のために頑張りたいなどの声がございました。これから、そのシティープロモーション、新年度取り組んでいくとか、そういう域学連携の取り組みの中でも、子どもたちという部分が住み続けたいという声を教育委員会などとも一緒になって意見をいただきながらしっかり組み立てていきたいというふうに考えております。以上です。 ○議長(鷹見憲三君) 21番・吉村久資君。 ◆21番(吉村久資君) ぜひ今お話がありましたように26年度ですか、子どもたちというか、10歳前後というか、そういうところの声という把握をしていただきたいというふうに、とっても大事なことだというふうに思いますんで、今教育委員会という声もありましたので、ぜひそういう横の連携、タイアップしながら一度つかんでおいてもらわないとというふうに思いますので、参考にできるものが僕は多々あるんじゃないかと思います。私の頭からは、参考になるものはもう出てきませんので、若いところからそういうものをぜひ吸収していただければというふうに思います。 そしてシティープロモーション、イメージがよくつかめないんですが、プロモーションというのは直訳すると販売促進という捉え方でいいのかどうかというのもわからないんですが、このシティープロモーション、中津川市は何をプロモーションするのか、その辺のところをいま一度お聞かせいただきたいというふうに思います。 ○議長(鷹見憲三君) 定住推進部長・渡邊好夫君。 ◎定住推進部長(渡邊好夫君) 今シティープロモーション、私どもは全市まち自慢というような感じで、基本的にこの中津川市に住む子どもから大人まで魅力を認知して育んでいくと。そして自慢する。誇りとして発信していくというような意味でシティープロモーションというのを考えているわけですけれども、その何をということでございますが、合併して中津川には大変多くの歴史、文化、自然、そしていろいろな人がお見えになりますし、暮らし方もいろんな文化の中であります。こういうあらゆるものを資源と捉えて発信していきたいというふうに考えております。 そして、またこれらを組み合わせたり、その背景を探ること、あるいはつなげることで資源を磨くこともできますので、私どもとしてはそういう今までの歴史とか、人の部分をしっかりかかわり、大切にしていきたいというふうに考えております。以上です。 ○議長(鷹見憲三君) 21番・吉村久資君。 ◆21番(吉村久資君) 次に、中心市街地について2つほど質問をさせていただきます。 なかなか中心市街地、明るい将来を語る人がいないとは言いませんが、非常に衰退するんじゃないかと危惧している人は多いというふうに思っております。特に、リニアにあらゆる拠点が坂本へ坂本へという、今そんな風が吹いておる中、衰退というものが危惧されるわけなんです。それで、中心市街地をやはり衰退させてはいけないというふうに思うわけなんですが、その衰退させない戦略を現在お持ちであれば伺いたいというふうに思います。 ○議長(鷹見憲三君) 商工観光部長・成瀬博明君。 ◎商工観光部長(成瀬博明君) 中心市街地には、中山道を軸とした歴史資産と、名産となる和菓子を扱う店舗が多くあります。こうした資産を生かしながら市街地の活力とまち全体の魅力の向上を図ることが必要と考えています。新たにご当地グルメや音楽イベントなどに加え、流入人口の確保を図り、和菓子を中心とした買い物観光という切り口で推進をしてまいりたいと考えております。特産品の活用や地産地消を目指すため、できる限り買い物は市内で行うことなど、市内の消費環境を図るための市民意識の向上を目指してまいりたいと考えております。 ○議長(鷹見憲三君) 21番・吉村久資君。 ◆21番(吉村久資君) 岐阜市にまちづくりを話し合う岐阜市中心市街地活性化リゾームというのがありますね。リゾームというのは、樹木の根とか茎のように相互に関連し合って多様性のある組織だというふうに伺っております。商店街を中心に行政、それから大学、メディア等で構成して存在感が光っているのは学生であるというふうに伺っております。このように官民一体、もしくは商店街独自でも結構ですが、そのような戦略会議というのは開かれておるのかどうかというところを伺いたいと思います。 ○議長(鷹見憲三君) 商工観光部長・成瀬博明君。 ◎商工観光部長(成瀬博明君) 毎週水曜日に中心市街地活性化事務局会議というのを商工会議所で開いております。それから、月に1度は商工会議所の副会頭、私も参加をさせていただきまして中心市街地活性化拡大会議というのを月に1度行っております。お互いの情報交換をする中で、問題の共有と事業の企画、立案、実施、検証に至るまで官民協働で検討し、中心市街地の活性化を推進しておりますのでよろしくお願いいたします。 ○議長(鷹見憲三君) 21番・吉村久資君。 ◆21番(吉村久資君) なかなかこういう市街地というのは、行政が笛を吹くだけでは難しいところがありますが、かといって行政が主導しないと動いていけないところもあるというふうに思いますので、ぜひその戦略会議、拡大会議等、活発な議論をお願いしたいというふうに思っております。 県内の各自治体の平成26年度の当初予算を見ますと、例えば障がい者福祉とか子育て、未満児保育等の福祉を柱としているところが多いというふうに感じるところでございます。各自治体の特色の出しやすい分野と考えますし、基本構想に温かい福祉のまちをうたい込んでおります。施策の力を打ち出す必要があるのではないかというふうに考える観点から、障がい児保育にちょっと目をつけさせていただいて質問をいたします。 現在、障がい児保育を行っているのが中津川保育園、そして坂本保育園だというふうに認識をしておりますが、そこのそれぞれ園におきます現状についてお伺いしたいというふうに思います。 ○議長(鷹見憲三君) 教育委員会事務局長・山内鐐司君。 ◎教育委員会事務局長(山内鐐司君) 平成25年4月1日現在の発達支援クラスの園児数は、中津川保育園が18人、それから坂本保育園が12人でございます。発達支援センターや発達相談室等関係機関と連携しながらよりよい支援の方法を検討し、園児一人一人の支援計画を作成して計画に基づいて保育を行っております。 また、保護者との連絡ノートや懇談によって保育園での様子や家庭での様子を伝え合い、信頼関係に基づいた保育に取り組んでおります。以上でございます。 ○議長(鷹見憲三君) 21番・吉村久資君。 ◆21番(吉村久資君) それぞれの中津川保育園、それから坂本保育園におけます保育士さん、それから看護師さん、このスタッフの状況、伺いたいと思います。中津川保育園、保育士何名、看護師さん何名という形で人数を伺いたいというふうに思います。 ○議長(鷹見憲三君) 教育委員会事務局長・山内鐐司君。 ◎教育委員会事務局長(山内鐐司君) 平成25年の発達支援クラスの担当保育士は、中津川保育園が13人、坂本保育園が6人でございます。それから、中津川保育園に臨時看護師2人でございます。保育士1人で1人から2人の園児を受け持っております。月1回の公立保育園発達支援研修会に支援クラスの保育士全員が参加し、情報の交換や知識の習得に努めております。 ○議長(鷹見憲三君) 21番・吉村久資君。 ◆21番(吉村久資君) それぞれというよりも、この障がい児保育の保護者のニーズですよね。それと中津川保育園、それから坂本保育園の受け入れ体制、このバランス、いわゆる普通で言う待機児童というような言い方をしていいかどうかわかんないんですが、その辺の実績というのはどういうものか伺いたいと思います。 ○議長(鷹見憲三君) 教育委員会事務局長・山内鐐司君。 ◎教育委員会事務局長(山内鐐司君) 基本的には、全て受け入れております。待機児童はいない状況でございます。ただし、集団生活が難しく、医療行為が必要な児童は受け入れが難しい場合もあります。しかし、その場合も保護者と個別の面談の場を設けて、その子どもに合った支援策を考えております。以上でございます。 ○議長(鷹見憲三君) 21番・吉村久資君。 ◆21番(吉村久資君) どこの職場も同じという言い方をしなければならないかなと思うんですが、保育士さんとか、看護師さんの心身に与える影響、負担というのははかり知れないものがあるのではないかというふうに考えるわけです。やっぱり負担を少しでも緩和する体制づくりは必要だというふうに思います。もっと具体的に言えば、やはり今これだけの人で、現在は全て受け入れておるということなんですが、保護ニーズというのはひょっとしたらもっと長時間という観点もあると思うんです。そうなると、やはりスタッフが不足してくるし、今のスタッフでそれをやろうとすると負担が大き過ぎるという形になってくるのかなというふうに思いますし、現在の状況でも本当に負担がどうなんだということを考える必要があるというふうに思いますが、やっぱり負担を少しでも緩和してあげる体制づくりというのは必要だというふうに思いますが、その辺につきまして伺いたいというふうに思います。 ○議長(鷹見憲三君) 教育委員会事務局長・山内鐐司君。 ◎教育委員会事務局長(山内鐐司君) 一人一人の発達に合わせた保育が必要であるため、受け持ちの人数は少しでも少なくし、支援を要する子どもの増加に合わせて人材の確保に努めてまいっております。研修会の機会を設けて必要な知識や習得、支援の方法などについても学びをして、少しでも技術を向上させてもらいながら不安をなくしていきたいというふうに考えておりますし、障害援護課、健康医療課、発達支援センター、発達相談室、医療機関等の関係部署との連携も図りながら専門分野から支援方法を指導してもらうことにより、支援の迷いや悩みを軽減していきたいと考えております。よろしくお願いします。 ○議長(鷹見憲三君) 21番・吉村久資君。 ◆21番(吉村久資君) 今事務局長のお言葉にもありましたんですが、やはり技術の習得とか向上、これ非常に大切なことだというふうに思いますので、ぜひそれがおろそかにならないような体制、そういうものをしっかりと確立していっていただきたいというふうに思います。保護者が求めるものと、それから保育で対応できる範疇ですよね。いわゆる保育なのか、療育なのか、先ほど事務局長の口からも出てきたんですが、非常に厳しい課題だというふうに考えるわけでございますが、そこら辺についての見解を伺いたいというふうに思います。 ○議長(鷹見憲三君) 教育委員会事務局長・山内鐐司君。 ◎教育委員会事務局長(山内鐐司君) 保育と療育は異なるものと考えていますが、子どもにとってどういった支援が必要かを園児1人ごとに関係部署と協議し、保護者のニーズに応えております。保育は、子どもが集団の中で生活の基礎、基本を身につけ、発達に応じて生き抜く力の基礎となる心情、意欲、態度など、総合的に育むことを目指すものでございますし、療育は、医療や訓練等の専門医療機関に通うことで、一人一人の状況に合わせた発達の促進を目指すものでございます。療育が必要な子どもは、保育園入所後も継続して発達支援センターへ通所できるように配慮をしております。以上でございます。 ○議長(鷹見憲三君) 21番・吉村久資君。 ◆21番(吉村久資君) 中津川市は、これ大山前市長の方針だったかどうなっておるか、それが今全市的な市のあれになっているのかちょっと定かでないんですが、障がい児保育は公でという、たしかそういうものだったというふうに思っております。まだ、それ継続されておるんだというふうに僕は理解しておるわけなんです。そういう形であれば、やはりこの障がい児保育につきましては、行政のでき得る最大限の努力をお願いしたいというふうに思うところでございますが、そんな努力というところについて重複するような質問で申しわけないんですが、見解がございましたらお願いしたいと思います。 ○議長(鷹見憲三君) 教育委員会事務局長・山内鐐司君。 ◎教育委員会事務局長(山内鐐司君) 障がい児保育につきましては、公立への重要な役割の一つと考えております。発達支援センターと保育園とが連携し、手厚い支援を要する子どもたちへの保育の充実に図ってまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いします。 ○議長(鷹見憲三君) 21番・吉村久資君。 ◆21番(吉村久資君) 市長に質問をいたします。 障がい児保育、もともと障がい児保育って市長部局にあったんですよね。ところが保育というのは、今教育委員会のほうへ行って、教育委員会の中で動いておると思います。これ市長部局にある自治体というのは非常に多いわけでございますし、あってもおかしくないものだというふうに考えるところでございます。そんなへ理屈をつけながら、今の障がい児保育に対する市長の見解というか感想、そういうものがありましたらお聞かせいただきたいというふうに思います。 ○議長(鷹見憲三君) 市長・青山節児君。 ◎市長(青山節児君) 障がい児保育につきましては、やはり今こういった時代においては非常に重要な分野になってきております。今、療育という言葉の中でふっと思っておったんですけれども、やはり保育の中に医療を含んだ中で保育機能を果たしていくというやり方、またこれには当然その問題もやっぱりあるわけですから、今私常日ごろ思っている一つの中には、医療を中心とした中に保育を組み込む、これもまた違った分野の中で子どもさんの成長を見守っていく、そうした分野もこれからは必要になってくるんじゃないかという思いもあります。 したがいまして、市長部局とか、どこにあって云々ということではなくて、今のこの状況、またさまざまな子どもさんが見える中で、一番この方にどこが中心となって支援ができるのかと、このことをむしろ大切に思っておりますので、市長部局にある云々ということについては、私は特段のこだわりがあるということではございません。 ○議長(鷹見憲三君) 21番・吉村久資君。 ◆21番(吉村久資君) 次に、消防団の充実強化について質問したいというふうに思っております。 昨日も田口議員のほうから消防団を取り上げておりましたけれども、田口議員も現役の消防団でございますし、私もまだ現役でございますので、そんなやっぱり現役としては充実強化というのは気になるものであると、そういうところでご理解をお願いしたいというふうに思います。若干田口議員と重複するところがございますが、お許しをいただきまして答弁をお願いしたいと思います。 中津川市には、常備消防、そして非常備消防、いわゆる消防団でございます。それから、女性防火クラブ等があるわけでございます。さらに消防団には、機能別消防団がサポート隊として組織されており、市民による参画と安全が守られているというふうに考えるところでございます。 また、近年は入団者が退団者を上回るというような状態であると認識をしております。基本構想の中に消防団の充実強化が記載されておりました。構成団員等についてご質問をいたします。 まずは、既に皆さんご承知だと思いますが、長い消防団歴を持つ消防長でございますが、今月末で定年退職という形になるわけです。直接の消防活動から離れられるわけでございます。これまでの経験から消防団に望むもの等がありましたら一言、二言、三言お願いしたいというふうに思います。 ○議長(鷹見憲三君) 消防長・杉本高雄君。 ◎消防長(杉本高雄君) 消防団は、地域に密着した重要な組織であります。入団当初は、地域のおつき合いとして半強制的に入団した記憶であります。消防団員として火災の消火や行方不明者の捜索、操法大会等を経験するうちに、自分の地域は自分で守らなければならないという意思から30年余りも消防団員を続けてまいりました。 そこで、消防長という立場も兼ねてお願いをさせていただきます。昨今は、地域のつながりが希薄となり、隣の人が亡くなっていても気づかないというようなことが起きている社会現象の中で、高齢化も進む中、地域の中心的な存在である消防団員の皆さんが、今後ますます地域に密着した活動をしていただき、地域の皆さんの潤滑剤的な役割を担っていただけたらと考えます。また、消防団を退団されますと地域との関係が薄れてしまっていましたが、現在は消防団OBの消防サポート隊も発足し、活躍の場も広がっております。地域とのつながりを大切に地域防災力のかなめとしての活躍を期待しております。以上でございます。 ○議長(鷹見憲三君) 21番・吉村久資君。 ◆21番(吉村久資君) ありがとうございました。また、お疲れさまでございました。今嫌々から始まって30年余ということでございますが、消防団の非常に必要性というか、そんなところも説いていただいたというふうに思っております。 また地域との密着、この言葉は後でまた質問に使わせていただきますが、2つ目の質問に女性団員数の質問を入れておりますが、昨日の田口議員の中で20名というふうに伺っておりますので、これにつきましては割愛をさせていただきたいというふうに思いますが、現在の女性防火クラブを中心としたソフト分野の活動というのは、評価していきたいというふうに思っておりますが、ハード部門への女性の進出はこれからあってしかるべきだというふうに思うわけでございます。某所の火災の折に、消火活動を手伝えたらよかったのにという女性の声があったということも伺っておりますし、機関の取り扱いができる女性がふえることは頼もしい限りと考えます。 また、中津川市消防団のホームページに加子母分団の女性団員の手記が掲載されております。見た方あると思うんですが、これ中津川市消防団のホームページでございますが、ここに加子母分団団員、名前までは言いませんが、女性の方の手記が載っておるわけです。この方は地区分団の大会にも、操法の大会にも出たというふうに聞いております。彼女の手記の最後に、多くの女性が入団を希望され、私たちと一緒にふるさとを守っていただけたら大変うれしく思いますとあります。ソフト・ハードを兼ね備えた女性団員を増員する必要性について、若干昨日、田口議員のところにも触れられたというふうに思いますが、この必要について再度伺いたいというふうに思います。 ○議長(鷹見憲三君) 消防長・杉本高雄君。 ◎消防長(杉本高雄君) 消防団員の7割がサラリーマン化になっている現状を見ますと、昼間の男性の不在時には女性消防団員の活躍が期待できますので、今後、女性消防団員の活動内容を検討し、条例定員の中で増員に向けて努力してまいります。以上です。 ○議長(鷹見憲三君) 21番・吉村久資君。 ◆21番(吉村久資君) 現在、全国を見た場合に女性消防団員の総数というのは、約2.2%に当たる2 万人弱見えます。私は、個人的には中津川市消防団に女性分団を組織するべきだというふうに、できるといいなというふうに思っておりますが、いきなりということでは、やはり無理だということはわかっております。であれば、まず人数をふやしていくことを考える必要があるというふうに思うわけでございます。 消防署に消防庁の女性職員の笑顔のポスターが掲示してありますが、中津川市として、まずこの啓発、募集、裾野を広げる、そういうことから始めていただきたいというふうに思いますが、お考えを伺いたいと思います。 ○議長(鷹見憲三君) 消防長・杉本高雄君。 ◎消防長(杉本高雄君) 女性消防団員の存在がまだ認識されていない状況ですので、消防団と協議をしながらポスター、電子広報版、ホームページなどで啓発、募集を行ってまいります。以上でございます。
    ○議長(鷹見憲三君) 21番・吉村久資君。 ◆21番(吉村久資君) 先ほど消防長のほうからありましたんですが、やっぱり昼間とか、サラリーマン化というところの対応をぜひ、危険なことをしてということではないんですが、機関の取り扱い等も覚えていただければ大きな力になるというふうに考えるところでございますので、一度消防団長も含めながら検討していただいて、私は少しでも多くの女性の方にそういう機関の取り扱いも覚えていただきながら地域を守っていただければありがたいなというふうに思っております。 次に、中津川市の職員の消防団員の数、これについても昨日、田口議員の質問の答弁に145という数字が示されたというふうに思いますが、確認だけさせていただきます。それでよろしいですよね。 ○議長(鷹見憲三君) 消防長・杉本高雄君。 ◎消防長(杉本高雄君) 現在145人でございます。以上です。 ○議長(鷹見憲三君) 21番・吉村久資君。 ◆21番(吉村久資君) その145人でありますが、10代から20代の市の職員の消防団への加入率というのはどのぐらいになるのか教えていただきたいと思います。 ○議長(鷹見憲三君) 消防長・杉本高雄君。 ◎消防長(杉本高雄君) 10代、20代の男性職員は31人中12名であります。加入率は38.7%で ございます。以上です。 ○議長(鷹見憲三君) 21番・吉村久資君。 ◆21番(吉村久資君) 公務員ということは外しまして、今の全国の消防団員の10代、20代の加入率というのはこのぐらいかなというふうには思ってはおります。消防団はやっぱり貴重な地域力であり、先ほど消防長から話もありました防災力だというふうに考えております。 それで市の職員、4月1日から奉職されるわけなんですが、そのときにらしい話、らしいという言葉を使っておりますが、余りストレートに書いちゃいかんかなと思ったんですが、例えばその今の、そのときに市役所へ入られた10代、20代の方に消防団どうだと、そういうお話をされているのかどうか伺いたいと思います。 ○議長(鷹見憲三君) 総務部長・田立三博君。 ◎総務部長(田立三博君) らしいではなくて、新規採用職員に対する説明会において消防団活動の必要性を説明し、積極的な入団をお願いしているところでございます。消防団の未入団者である一般行政職の20代から30代前半の男性職員につきましては、消防団に加入している市の職員がございますので、そこを通して入団を促進しているところでございます。消防団活動のほか、ボランティア地域団体の活動にも積極的に参加するよう話をしております。 ちなみにでございますけれども、10代、20代のパーセントは低いんでございますけれども、35歳未満の一般行政職の男性に限りますと70%入団しているという状況でございます。65人中45人が消防団に入団しているという状況でございます。以上でございます。 ○議長(鷹見憲三君) 21番・吉村久資君。 ◆21番(吉村久資君) ありがとうございます。先ほども話をさせていただきました地域力、地域の力だというふうに思っております。ぜひ今の先輩たちがこれだけ大きな加入をされておるということも一つの材料だというふうに思いますので、ぜひ若いところにも消防団入っていただいて行政の仕事もしていただきながら、また地域の安全も守っていただきながら、コミュニケーションも図っていただきながらと、そんなバイタリティーのある職員を育てていただければありがたいなというふうに思っております。 本年2月8日に恵峰会保育消防サポート隊が設立されました。ぜひ女性職員と言いたいところですが、以前にも質問しましたように職員全員が応急手当普及員ぐらいの力をつけていただければ、それだけで災害時の安心の一つの確保だと、確保できるんだという考えがあるわけでございます。全ての職員に救急救命の力をつけていただきたい、そのように考えるわけでございますが、ご見解をお伺いいたします。 ○議長(鷹見憲三君) 総務部長・田立三博君。 ◎総務部長(田立三博君) ご指摘のとおり、職員には市民の安心・安全を守るための使命の一つとして救急救命の力をつけていきたいと考えております。 防災訓練の際には、各地域の職員派遣も行っており、地区担当の職員として応急手当、救護の講習を受講しているところでございますと。繰り返し講習を受け、身につけていく必要がございますので、今後もより多くの職員が受講するようにしてしっかり身につけていきたいと考えております。以上です。 ○議長(鷹見憲三君) 21番・吉村久資君。 ◆21番(吉村久資君) ありがとうございます。ぜひ職員全員が、中津川市の職員は全てそういう技術を持っているという、見本となるような自治体であることも必要かなというふうに思っております。 次に、3番目の大きな質問でございます。 定員管理と官製ワーキングプアについて質問をいたします。 年金と雇用の継続、これにつきましては、事業者については高年齢者雇用確保措置が平成16年改正で義務づけられております。また中津川市においては、中津川市職員の再任用に関する条例が平成14年4月1日に施行されておりますが、本年3月末で退職される方は、年金受給年齢が61歳という形になりまして1年弱の無給の期間ができるという形で、どこの自治体も再任用制度の運用となってきておるところでございます。運用が始まりますと、非常に定員管理が懸念されるところでございます。 それから、4月から消費税が3%アップするというところの、それに伴う時給について若干質問をさせていただきます。 補正予算の説明の折に、一般会計の定年退職者は特別職を含め30名とありました。本年3月末の会計を問わずの正規職員の総退職者数を伺いたいというふうに思います。できましたら職種別にお願いをしたいというふうに思います。 ○議長(鷹見憲三君) 総務部長・田立三博君。 ◎総務部長(田立三博君) 正規職員全体では、これは医師を除きますけれども、49名の予定でございます。一般行政職27名、消防職6名、保育士5名、幼稚園教諭1名、技能労務職3名、看護師4名、介護員1名、放射線技師1名、理学療法士1名でございます。 ○議長(鷹見憲三君) 21番・吉村久資君。 ◆21番(吉村久資君) ありがとうございます。ちょっと予想以上に細かくいただきましたが、同じく定年退職者数も伺いたいというふうに思います。これも職種別にお願いをいたします。 ○議長(鷹見憲三君) 総務部長・田立三博君。 ◎総務部長(田立三博君) 定年退職者数につきましては、これも医師を除きまして32名の予定でございます。一般行政職19名、消防職5名、保育士2名、技能労務職3名、看護師2名、介護員1名でございます。以上です。 ○議長(鷹見憲三君) 21番・吉村久資君。 ◆21番(吉村久資君) ありがとうございます。それでは、4月1日から再任用される職員数の現在の職種別でお願いをいたします。 ○議長(鷹見憲三君) 総務部長・田立三博君。 ◎総務部長(田立三博君) 平成26年度4月から再任用する職員は14名の予定でございます。一般行政職が9名、消防職1名、保育士1名、技能労務職3名でございます。 ○議長(鷹見憲三君) 21番・吉村久資君。 ◆21番(吉村久資君) それでは、次に4月1日付で新規採用される職員数、これも職種別で伺いをいたします。 ○議長(鷹見憲三君) 総務部長・田立三博君。 ◎総務部長(田立三博君) 新規採用職員は29名の予定です。一般行政職12名、土木技術職2名、消防職4名、保育士、幼稚園教諭6名、学芸員2名、病院選任事務職3名でございます。 ○議長(鷹見憲三君) 21番・吉村久資君。 ◆21番(吉村久資君) 済みません、数字をいろいろありがとうございました。 そうしますと、算数をしますと再任用が14名、新規採用が上と同じ感覚の中でいくと29名ということは、43名ということでございます。総退職者数が49名でございますので、人数的には6名の減という形になるというふうに思います。定員管理という形で、今ちょっとこれからお話ししたいなというふうに思いますが、本年度と来年度というのは再任用される方は1年なんですよね。年金に追いつくまでですので、ところが、これ単発的にはそういうことなんですけど、再来年度以降は3の倍数でふえていくわけですよね。3年おって、だから1年じゃなくて、その次はというふうに伸びていくわけなんですが、一般的に心配されるのは、再任用者がふえてくると新規採用の方の数が減ってくるんではないかと、定員管理の枠があるのでというのが一般的に心配されることなんですが、その辺再任用がこれからずうっと続いていくと、再任用の数がどんどんどんどんふえていくという形になりますので、その辺の定員管理の考え方について伺いたいというふうに思います。 ○議長(鷹見憲三君) 総務部長・田立三博君。 ◎総務部長(田立三博君) 再任用職員は定数内でございます。それを勘案した上で全体のバランスを考慮し、新規採用を行い、定数管理を行っていく予定でございます。 なお、25年度につきましては、再任用職員を12月に募集をしたところでございますけれども、26年度については、4月、5月当たりで再任用職員を募集していきたいと。その結果を受けて職員採用の計画も立てていきたいということでございます。 なお、平成32年度まで、医療機関を除く職員数を737人にするという定員管理計画がございますけれども、再任用の関係、それからリニアの事業展開の関係、こういったことを考えまして、26年度にこの定員管理計画を見直していきたいと考えております。以上です。 ○議長(鷹見憲三君) 21番・吉村久資君。 ◆21番(吉村久資君) 済みません、ちょっと勉強不足で悪いんですが、今のこの平成32年に737人というのは、26年度に見直した後の数字という解釈をしてよろしいわけですか。 ○議長(鷹見憲三君) 総務部長・田立三博君。 ◎総務部長(田立三博君) 現在の定員管理計画は737人でございますので、これは平成32年度までに737人にすると。したがいまして、これを見直すということでございます。 ○議長(鷹見憲三君) 21番・吉村久資君。 ◆21番(吉村久資君) 最初は、定数内で再任用でバランスをとって、それで新規採用をかけていくという話になってくると、しわ寄せが新規採用のほうへ来るのかなと、ちょっと冒頭の総務部長の話やと心配したわけでございますが、26年度に見直しをかけるということですので、ぜひ再任用というか、雇用と年金の継続というのは、これはもう国が認めたというか、国民が認めた、民間でもやっていることですので、これを保護することはできませんので、そういうものを生かしながら、さらに新規採用ということであれば、結果的にはこういうところへ行きつくのかなというふうに思いますので、ぜひお願いしたいというふうに思っております。 それから次に、臨時職員の時給についてちょっと伺いたいと思います。 何年か前に時給が740円から800円に上げたというふうに記憶しておるところですが、本年4月から消費税が3%上乗せされるわけですよね。生活費が3%上がるという解釈ができるわけなんです。そうすると、消費税分だけ上げないと、今のままだと賃下げになるというふうな解釈もできるわけですが、その辺はいかがでしょうか。 ○議長(鷹見憲三君) 総務部長・田立三博君。 ◎総務部長(田立三博君) 消費税のアップと臨時職員の時給の賃上げは、直接は関係するものではないというふうに考えております。臨時職員の時間給につきましては、岐阜県の最低賃金時間単価及び県内各市の動向を見ながら、中津川市が特に低いようであれば改定をする必要があるというふうに考えております。 なお、県内の21市で言いますと、高いところでは1,000円というところもございますけれども、大 きな市で言いますと、岐阜市と大垣は750円でございます。大体平均すると800円ぐらいのところでございます。中津川市の臨時賃金は800円ぐらいかなと。それから求人情報の中で、市内14市の企業の求人の内容もちょっと調べてきましたけれども、それも大体750円から900円のあたりと。県内の関係で言うと、事務職は751円ぐらいということなんで、臨時賃金としては妥当なところに設定してあるのかなという判断をしております。以上です。 ○議長(鷹見憲三君) 21番・吉村久資君。 ◆21番(吉村久資君) 私も県下の最低賃金を承知しておりますので、決して800円が安いということは言いませんし、ただ消費税が上がった分だけ、2円40銭でも上げてあげないと合わないのかなという観点から質問させてもらったんですが、次ちょっと違う観点で申しわけないんですけれども、算数の話で申しわけないです。現在、臨時職員、時給800円で6時間勤務ですよね。日給としては4,800円になるの かなというふうに思うわけなんですが、今度は費用弁償、通勤手当のことをちょっと言いたいなと思っておるんですが、通勤距離、例えば8キロの方ですよね。この人がリッター8キロの車に乗っておると。往復で2リッター消費するわけなんです。160円の単価とすると、320円ガソリン代が要るということなんですよね。これ日給の6.7%に当たるわけなんです。これ時給に直して計算すると、今800円いただいて おるんですが、8キロの人は時給746円になるわけなんですよ。先ほど、これ最低賃金より確かに高い話なんですが、この臨時職員の方もやっぱり費用弁償を、僕してあげるべきではないかと思うんです。ただ、今8キロの話をしたんですが、もっと10キロ、12キロ、それから中には車を使わない方、だからその分だけ、費用弁償というのは、僕は臨時職員でもできる話だというふうに解釈しておりますので、こういう話をするわけなんですが、正規職員と同じように2キロ以上の方に費用弁償するべきだと考えますが、いかがでしょうか。 ○議長(鷹見憲三君) 総務部長・田立三博君。 ◎総務部長(田立三博君) 確かに臨時職員の方にも通勤手当ということで支給をすることは可能でございます。ただ、その支給については時間給と同様、県内の各種の状況とかを参考にしながら時間の単価とあわせて勘案して考えていきたいというふうに考えております。以上です。 ○議長(鷹見憲三君) 21番・吉村久資君。 ◆21番(吉村久資君) ちょっと時間がございませんので、続きはまた今後します。 もう1問通告しております。 社会では、ワーキングプアと言われる勤労者が多くおります。大変申しわけありませんが、時給の方を除いて、中津川市という自治体において官製ワーキングプア、俗に言う年収200万未満になるのかなというふうに思いますが、勤労者を生まないということは必要だと考えますが、いかがでしょうか。 ○議長(鷹見憲三君) 総務部長・田立三博君。 ◎総務部長(田立三博君) 議員ご指摘のとおり、官民問わず社会的問題として取り上げられているワーキングプアといわれる労働者を生まないことがやっぱり望ましいというふうに考えております。今後社会の情勢に目を配って経済対策による雇用情勢の推移を見守って考えていきたいと思いますけれども、ただし、行政サービスというのは非常に幅広くて、職種や勤務形態も多種多様でございます。柔軟に対応するとともに、臨時の職員も必要というふうに考えております。以上です。 ○議長(鷹見憲三君) これにて21番・吉村久資君の一般質問を終結いたします。 ただいまから14時45分まで休憩をいたします。  午後2時33分休憩 ――――――――――――――――――――――  午後2時45分再開 ○議長(鷹見憲三君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 ただいまより、東日本大震災で亡くなられた方々に哀悼の意をあらわすため、黙祷を始めます。傍聴者の皆さんもよろしくお願いします。 一同ご起立ください。 黙祷。  〔黙  祷〕 ○議長(鷹見憲三君) 黙祷を終わります。 ご着席ください。ご協力ありがとうございました。 一般質問を続けます。 続いて、22番・片桐光朗君。  〔22番・片桐光朗君質問席に着く〕 ◆22番(片桐光朗君) それでは、通告に基づきまして、一般質問に入らせてもらいます。 今回私は、お手元にありますように、2つの大きな問題について質問をいたしたいと思っております。 早速、質問に入ります。 大きな質問の1つ目、未満児保育の拡充についてであります。 今回私は、希望しても保育園や幼稚園に入れない待機児童の問題を取り上げます。潜在的な待機児童がいることから、当市における未満児保育の拡充について、その必要性と緊急性を訴えたいというふうに思います。 私はこれまで、中津川市の現状は3歳未満児の場合はどれだけかの待機児童が年度途中で出てくるものの、3歳になれば全員が幼稚園か保育園に行くことができると、肯定的にある面誇らしく思っておりました。ところが、阿木の若いお母さん方の話を聞く機会に恵まれまして、話を聞いて、またお母さん方が自発的に行ったアンケートの結果を見せてもらうと、未満児の受け入れ体制が不十分なために、要望は切実だけれども、実は潜在化しているという側面が結構あるんだということがわかりました。私は、自分の認識が甘かったというふうに反省をしているところであります。 話やアンケートによりますと、山間地域はガソリン代など思いのほか生活費がかさんで、働きたいという強い思いがある。しかしながら、働く上での責任ということを考えてみると、地元で未満児保育をしてもらうと同居している親の協力も得られて、仕事についても責任を持ってやれると。要するに働きやすいというふうに思ってみえるということであります。 それから、また上の子が阿木保育園に入っているけれども、下の子を別の地域の未満児保育に入れるとなると、毎日あちこち回って送り迎えをしなきゃいけない。それが大変負担に感じるというわけですね。特に、どちらかの子が病気などで呼び出されるというような緊急事態というのも、もちろん小さい子どもですからあるわけですので、2カ所をそういう中で回らなきゃいけないなどということも非常に負担が大きくて、そういうことからついついうちに、働きに行きたいけれども行けないということであります。 加えまして、発言通告書にはありませんけれども、未満児保育がないと、子どもを産むのを遠慮してしまうと、こういうアンケートに寄せられたご意見もありました。あるいは、また阿木に未満児保育があれば預けて職場に復帰できるけれども、保育園が遠いと、預ける場所に合わせて職場を探さなきゃいけないというハンデをしょうんだということです。加えまして、仕事に復帰したいけれども、近くに保育園がないために悩んでいると、山合いだからこそ、未満児保育や一時保育の場所が欲しい。こんなアンケートに寄せられたご意見もありました。 要するに、地元で未満児保育を実施していないために、働きたいのにできないと我慢をしている人が意外と多いのです。潜在的な待機児童がいるということであります。経済的に同居の親に頼るということは、負い目を感じて、さらに家庭の中で耐え忍ぶということになります。結局、共働きのできる場所に出ていってしまって、地域の過疎化に拍車がかかるということになります。 中津川市、特に旧市は、職場の近くで未満児保育を実施したほうが働きやすいという考えで来たというふうに思います。ある面、これは未満児保育をやる上では積極的な施策だったと思うのですけれども、今日の若い親御さんたちは、送迎などの負担がより少なく、より責任を持って働くことができる。親と同居の場合は、その同居を好条件として生かせるような、地域生活における未満児保育のニーズがやっぱり高い。それに応えきれていないということです。働きたいと願う人たちがより一般化しているので、それに合わせた対応が求められるということだと思います。 私は、さきの12月議会の一般質問で当市における下水道料金など公共料金の値上げ問題を取り上げて、料金を上げるにしても別の面で市民サービスを向上させて、市民生活を支え、トータルでバランスをとることが大切だと申し上げました。未満児保育はまさにその対策の一つで、1つの世帯での生活を支えるだけでなく、若夫婦と同居の親とがより対等の関係に近づいて、加えて地域の活性化をもたらすというものです。ぜひ未満児保育の実施園を拡充していただきたいというふうに思います。そういう視点に立ちながら、質問を行っていきます。 質問の1つ目は、未満児保育について、現在ニーズをどのようにつかんでみえるのか、また潜在化したニーズがあるという認識をお持ちかどうかという点について伺います。 ○議長(鷹見憲三君) 教育委員会事務局長・山内鐐司君。 ◎教育委員会事務局長(山内鐐司君) 未満児保育のニーズでございますが、毎年の未満児保育の申し込みの数の推移や、国の未満児保育の利用率推計をもとにして把握に努めております。現在、子ども・子育て支援事業計画の策定中でございまして、この中で実施した保護者のニーズ調査により把握ができるものと考えております。調査結果は、今現在分析中でございます。 また、潜在化したニーズにつきましては、あると認識しております。保育の受付窓口や電話のやりとりなどから推測しております。以上でございます。 ○議長(鷹見憲三君) 22番・片桐光朗君。 ◆22番(片桐光朗君) そうすると、潜在化したニーズがあるというふうに思ってみえると。それに対しても対応するような形で、子ども・子育て会議が進行しているというふうに考えてよろしいんでしょうか。 ○議長(鷹見憲三君) 教育委員会事務局長・山内鐐司君。 ◎教育委員会事務局長(山内鐐司君) そのことも含めて検討しておる状況でございます。 ○議長(鷹見憲三君) 22番・片桐光朗君。 ◆22番(片桐光朗君) 今、検討という言葉が出ましたので、質問の2番目に、それでは移らせてもらいます。 子ども・子育て会議で、未満児保育対策が検討されておるというふうに思うわけですけれども、その検討の中で、今後どういうふうに対応をしていくおつもりか、お尋ねをいたします。 ○議長(鷹見憲三君) 教育委員会事務局長・山内鐐司君。 ◎教育委員会事務局長(山内鐐司君) 未満児保育は、子育て支援、それから移住・定住政策としても重要でございます。保育士の確保や、市全体のバランスなどの問題をクリアしながら、地域の特性を踏まえた未満児保育の実現に向けて取り組んでまいります。今後も、民間にお願いできる部分は民間にお願いし、公立は中山間地や手厚い支援を必要とする子どもの保育を担うなど、私立と協働の役割分担を進めて、保育の受け入れ体制の充実を図ってまいりたいと考えおります。よろしくお願いします。 ○議長(鷹見憲三君) 22番・片桐光朗君。 ◆22番(片桐光朗君) そうしますと、今でも未満児保育の実施園というのはあるわけなんですけれども、これを公立・私立含めて、今後実施していこうということで具体的な対策が考えられているということなのでしょうか、ちょっと現状の展望をお尋ねいたします。 ○議長(鷹見憲三君) 教育委員会事務局長・山内鐐司君。 ◎教育委員会事務局長(山内鐐司君) 現在につきましては、ニーズ調査に基づいて今後検討していこうと、今考えています。ニーズ調査がまだはっきり出ていない状況でございますので、これが出たら検討していきたいというふうに思います。 ○議長(鷹見憲三君) 22番・片桐光朗君。 ◆22番(片桐光朗君) そのニーズ調査というのは、いつごろ行って、いつごろ結果が出るものですか。 ○議長(鷹見憲三君) 教育委員会事務局長・山内鐐司君。 ◎教育委員会事務局長(山内鐐司君) ニーズ調査につきましては、25年12月に3日から20日まで行いました。対象は、ゼロ歳から小学校6年生の親御さんという形で進めております。 これにつきまして、回収が1月に終わりまして、今、全体の数字だけ出ています。この分析を今している状況ですので、3月の中、もう少しで出るという状況でございます。 ○議長(鷹見憲三君) 22番・片桐光朗君。 ◆22番(片桐光朗君) 今、私は未満児保育のニーズについて、特に念頭に置きながら質問をしたところですけれども、お答えは、4歳から小学生というふうにおっしゃって、3歳未満児のことについてのニーズ調査というのが行われたかどうかということですが、その点はいかがでしょうか。 ○議長(鷹見憲三君) 教育委員会事務局長・山内鐐司君。 ◎教育委員会事務局長(山内鐐司君) ゼロ歳から小学校6年生というふうにお答えしたつもりです。申しわけありません。 ゼロ歳から2歳につきましては、郵送で自宅のほうへ送らせていただいております。 ○議長(鷹見憲三君) 22番・片桐光朗君。 ◆22番(片桐光朗君) わかりました。 じゃあ、十分未満児保育についてもニーズ調査されておるし、それなりの内容がわかる、そういう調査だということになるわけですね。 しかしながら、分析結果を待たずとも、潜在的な点まで含めて、未満児保育についての要望というのが実際にあるんだというふうなご認識を持ってみえるということで、ちょっと改めてくどいようですけれども、よろしいでしょうか。 ○議長(鷹見憲三君) 教育委員会事務局長・山内鐐司君。 ◎教育委員会事務局長(山内鐐司君) そういうふうに把握しております。 ○議長(鷹見憲三君) 22番・片桐光朗君。 ◆22番(片桐光朗君) 私もどうも自分の不勉強というか、認識不足だったということを先ほど申し上げましたけれども、アンケート結果を待たずとも、そういったことはやっぱり思うわけです。とりわけ、先ほど吉村久資議員がワーキングプアの話をなさいましたけれども、最近は非常に若い人たちの間でも非正規で働く人たちもふえて、見ていると、結婚をなかなかしないとか、ましてやそういう非正規で働く方たちが結婚して出産ということになっても、勢い、どうしても子どもを産むことができないというような問題を見るにつけ、どうも残念ながらさらに広がるのではないかという気がいたしまして、そういう点においても、この未満児保育対策をどうすると。未満児ばかりではなくて、保育制度そのものも含めて対策をどうするということは非常に大きな問題であろうというふうに思っております。加えまして、やっぱり人口減少社会を迎えるという中で、とりわけ周辺の地域は人が減ってしまって、学校まで統廃合の対象になるなんていうようなことになってくると、本当にみんな夢を持って住めるのかというようなことも思うもんですから、この特に乳幼児の対策というのをきちんとしていかなければいけないということを思っておるところです。 そういう点でいきますと、質問の3番に入るわけなんですが、未満児保育、そういう点でいくとふやしてもらわなきゃいかんというふうに思っておるわけですが、ふやすということになると、実際には保育士さんを確保しなきゃいけないという具体的、現実的な問題に突き当たってしまいまして、いきなり一気に全地域で実施するというふうにはいかんのだろうというふうに思うのです。やっぱり順次拡大していくということになろうというふうに思います。そういう面で、局長は先ほど分析中であるというふうにおっしゃいましたけれども、ニーズがあるということを前提にして伺いたいと思いますが、未満児保育実施園の拡充については具体的にどんな方法をとるおつもりなのか、お尋ねをいたします。 ○議長(鷹見憲三君) 教育委員会事務局長・山内鐐司君。 ◎教育委員会事務局長(山内鐐司君) 私立との協力体制のもとで、子ども園化の推進や民間力のさらなる活用を図る中で、地域的な特性を踏まえた実施園の拡充を進めていきたいと考えております。保育士の確保が課題でございますが、民営化などによる人的、それから財政的なメリット、こういうことを充てることによっても確保できるかなというふうに考えておりますし、さらに保育士の拡充、なり手のほうの努力もしていきたいというふうに考えております。よろしくお願いします。 ○議長(鷹見憲三君) 22番・片桐光朗君。 ◆22番(片桐光朗君) 済みません。ちょっと後半部分が聞き取りにくかったんですけど、もう一度お願いいたします。 ○議長(鷹見憲三君) 教育委員会事務局長・山内鐐司君。 ◎教育委員会事務局長(山内鐐司君) 申しわけありませんでした。 保育士の確保が課題でございますが、民営化などによる人的、それから財政的なメリットが出ると思いますので、これを充てることとか、それから保育士の確保に努めていきたいというふうに思っていますので、よろしくお願いします。 ○議長(鷹見憲三君) 22番・片桐光朗君。 ◆22番(片桐光朗君) 子ども園化や民営、民営というのは、市の人口の多いところということなんですけれども、そういうところから進めていきたいということなんですか。それとも、ある面行政というのは、住民自治を育てるというか、支えるというか、応援するといいますかね。やはり地域の中で要望や運動の強いところを大事にしながら、市民の皆さんにも自分たちで運動してやっていけば、市もよくなっていくんだ、自分たちの生活もよくなっていくんだというようなことをしっかり認識してもらうために、やっぱり期待の強いところ、運動の進んでいるところなどはやっぱり優先させていくというような考え方もあろうというふうに思うわけなんですが、どういう形で具体的に拡大・拡充をしていくのか、その辺はいかがなものでしょうか。 ○議長(鷹見憲三君) 教育委員会事務局長・山内鐐司君。 ◎教育委員会事務局長(山内鐐司君) 未満児保育に場所として、地域として、どうしても欲しておるところについては早目に対応していかないかんというふうに考えております。 未満児保育を全地区にそれぞれつくるということは、不可能な部分もちょっとあるかもしれませんので、そういうところも勘案しながら地域を限定していきたいというふうに思っております。 ○議長(鷹見憲三君) 22番・片桐光朗君。 ◆22番(片桐光朗君) わかりました。 それから、やっぱり周辺地域は、対象となる園児数というのが非常に少ないと思うんですよね。最低でも何人というような考え方はおありですか。最低でも何人以上あればやりますよというようなね。 ○議長(鷹見憲三君) 教育委員会事務局長・山内鐐司君。 ◎教育委員会事務局長(山内鐐司君) 先ほど申しましたように、地域的で必要なところにつきましては、ゼロというところはできませんけど、人数、要望があればしていきたいなというふうには考えております。 ○議長(鷹見憲三君) 22番・片桐光朗君。 ◆22番(片桐光朗君) それは、もちろんゼロは要望はないということですが、例えば3人とか4人とかということでもやっていく、要望が切実であったり、強ければやっていくというふうに考えてよろしいんでしょうか。
    ○議長(鷹見憲三君) 教育委員会事務局長・山内鐐司君。 ◎教育委員会事務局長(山内鐐司君) 地域的を考えて、そうしていきたいというふうに思っています。 ○議長(鷹見憲三君) 22番・片桐光朗君。 ◆22番(片桐光朗君) 地域性を考えながら、要望の強いところなどは早目にというようなことであれば、それと人数がゼロ以外であればという話は、本当に欲してみえる方たちにとってはありがたい答弁ではないかというふうに思います。 質問の4つ目に入らせてもらいます。 一時保育についても、拡充の考えというのはありますでしょうか。あれば、その内容がどうなっているのか、お尋ねをいたします。 ○議長(鷹見憲三君) 教育委員会事務局長・山内鐐司君。 ◎教育委員会事務局長(山内鐐司君) 保護者のニーズ調査結果を踏まえて策定する子ども・子育て支援事業計画の中で検討していきたいと考えております。 保護者が一時的に保育ができないときの一時預かり事業は、子ども・子育て支援新制度の事業として位置づけられております。以上でございます。 ○議長(鷹見憲三君) 22番・片桐光朗君。 ◆22番(片桐光朗君) 調査結果に基づくということなんですけれども、調査をやってみて、既にアンケートとしては寄せられておるわけなんですけれども、非常に高いというようなことになれば、具体的にはどのような形で進めるということになるんでしょうか、過程の話なんですが。 ○議長(鷹見憲三君) 教育委員会事務局長・山内鐐司君。 ◎教育委員会事務局長(山内鐐司君) 一時保育につきましては、現在、公立では高山保育園1つが行っておる状況でございます。あと、民間保育園が3園やっている状況でございます。こういうことを含めながら、全体を見て考えていきたいなというふうに考えておりますので、よろしくお願いします。 ○議長(鷹見憲三君) 22番・片桐光朗君。 ◆22番(片桐光朗君) わかりました。 教育委員会としては、このアンケートの結果、非常に多くの要望があるということであれば、実施するという方向で取り組むと。具体的なやり方としては、また全体を見ながら考えていきたいというふうに思ってみえるという受け取り方でよろしいんでしょうか。 ○議長(鷹見憲三君) 教育委員会事務局長・山内鐐司君。 ◎教育委員会事務局長(山内鐐司君) そのように考えていただければありがたいと思います。 ○議長(鷹見憲三君) 22番・片桐光朗君。 ◆22番(片桐光朗君) ありがとうございます。 これにつきましても、非常に前向きな姿勢を持った答弁が出てきたのではないかというふうに思います。 それでは、質問の5番目に入ります。5番目というのは、大きな一つ目のうちの5つ目の質問に入ります。 平成21年3月議会の一般質問のことです。鷹見憲三現議長がこのときに、阿木保育園で未満児保育をというふうに訴えられまして、執行部は、前向きに検討する、緊急経済対策で対応できないかなどと回答してみえます。あれから5年たちました。また、阿木地区市政懇談会の場でも毎年要望が出続けて、去年までに6年間だそうです。まだ、実現をしておりません。阿木のお母さん方は、時間は待ってくれない。早く実施してもらわないと、子どもが保育園児どころか小学生になっちゃうと、こういうふうについ最近も焦りぎみに言ってみえたわけです。そのときは思わせぶりの答弁をしておいて、阿木の未満児保育をどうするつもりかということについてお尋ねをいたします。 ○議長(鷹見憲三君) 教育委員会事務局長・山内鐐司君。 ◎教育委員会事務局長(山内鐐司君) 市内の中山間地域がそれぞれの地域的な特性を踏まえた保育ニーズがあると考えております。 阿木地区の未満児保育も大きな課題と考えております。それは、未満児保育実施園から極めて離れている地域的な特性を踏まえて、保育士が確保され次第、未満児保育を進めてまいりたいと考えております。 現在までは、地域の要望に応えることができなかったというところにつきましては、保育士の確保ができていないというところが大きな問題でございました。よろしくお願いします。 ○議長(鷹見憲三君) 22番・片桐光朗君。 ◆22番(片桐光朗君) 私は、未満児保育をやるという場合に、単年度だけということではなしに、先生方を雇用して、それで進めていくということになるもんですから、保育士の身分保障というようなことも考えると、長期的に見てニーズがあるかどうかということは、これも大事な実施する上での要素ではないかというふうに思うのです。 それで、そういう視点から見てみると、たまたまお母さん方が行われたアンケートによると、阿木に未満児保育が必要だと感じたことがありますかという設問に対しまして、これは去年の10月に行われたアンケートなんですけれども、3歳児の子どもを持つ親御さんのうち、11人が「ある」と答えているんですね。2歳児については7人、1歳児は12人、ゼロ歳児は7人なんですよ。10月の途中ですので、11月以降に生まれた親御さんについては対象になっておりませんが、ゼロ歳児でも7人が。こうしてみると、ここ3年ぐらいは連続して、やはり継続して実施していけるような素地が、連続して3年なりゼロ歳児の親まで含めて素地があるということは、その後についても同じような傾向があるのではないか。むしろ、先ほども申し上げましたように、若いお父さん、お母さんたちの働くあり方が非正規などという人がふえてくるということからいくと、ずっとこれを続けられる余地というのはあるのではないかというふうに思っておりますので、ぜひ早く先生を確保していただきまして、実施をされるようにと、してもらいたいと、そういう熱い親御さんたちの思いに応えていけられる中津川市にしていただきたいというふうに思いますので、お願いいたします。 ということで、時間の半分を使いましたが、残りの時間を質問の大きな2つ目、リニア対応のまちづくりについてに入っていきたいというふうに思います。 過日、名古屋の吹上ホールで行われたリニアの勉強会で、中部圏地域づくりフォーラムに参加した際、パネルディスカッションが行われました。この中でパネラーが、「新幹線の駅の経験から、観光客が減らないように周辺のまちづくりをすることが大切だ。1年目はお客さんが集まるが、その後ダウンするのが一般的だ、効果が継続する施策を」というふうに言ってみえました。多くの議員を初め職員の方も行っておみえだったもんですから、ここの中でも覚えてみえる方があろうというふうに思います。 それから、その場で、同じくパネラーに立った名古屋市長が、逆ストロー現象を狙って、1,000メー トルの高さの塔をつくると。これは、東京スカイツリーよりもさらに大きな世界一の塔をつくるんだということを言ってみえました。名古屋城の天守閣も木造にかえるなどというふうに発言をしておみえだったですね。ちょっと提出した発言通告書の文章を変えておいていただきたいんですが、発言をしてみえました。 また、岐阜県リニア中央新幹線活用戦略案を見ると、開業すればおのずと地域が活性化するというものではないと。あるいは、また地域独自の魅力を発揮することがこれまでになく求められているというふうに書かれております。実をいいますと、リニア中央新幹線岐阜県駅がこのあたりにできると聞いて以降、ずうっとストロー現象と市の借金がふえるということを大変心配し続けております。しかしながら、坂本にできるということで決定したわけです。そういうわけですから、それに対応したまちづくりをしなければなりません。 それは、名古屋や東京とは全く違った、中津川市が持つ自然や環境、あるいは歴史を生かした新しい魅力をつくることだろうというふうに思うわけです。新しいといいますか、中津川独自の魅力をつくるということだろうと思います。駅ができるということは、リスクも実はつきまとうというふうに思います。新幹線の駅や高速道路のインターチェンジができると、客が大都市に奪われて周辺の経済力が低下するというストロー現象が起きるというのが一般的です。また、駅からおりた客がその道路を使って、下呂や高山に直行して、当市に立ち寄ってくれないようではいけません。駅ができれば、道路もつくらなければならない。それは、たとえ国や県がつくってくれたとしても、青木斧戸線じゃありませんけれども、市の負担はこれは当然ついて回ります。交差する市道は全て市の負担で改良しなければならないとか、あわせて道路を構えば、水道・下水道工事などの負担も発生するなど、これは借金がふえるということを覚悟しなければいかんということも思います。 これらを乗り越えて、名古屋や東京圏からも客が来て、中津川にとどまるようなまちづくりが必要だというふうに思うわけです。それは、リニアが来れば、自然発生的に中津川が発展するなどという甘い期待と決別をして、危機感を持って臨まなければならない課題だというふうに思います。 冒頭述べたフォーラムのパネルディスカッションにおいて、青山市長は、リニアのまちづくりの課題として、交通アクセス対策、それから癒やしの非日常空間をつくる、3つ目に、車両基地を生かすというふうに考えを上げておみえでした。これは、取り組みの基本方向性としては、それなりに納得できるというふうに私は思いました。また、新年度予算説明を聞いて、リニア岐阜県駅に対応した対策が重点になっていることも当然のことと受けとめました。 しかしながら、当市に親光客をとどめるとか、定住を図る仕掛けが具体的に見えてこないのですね。リニアのまちづくりビジョンに沿ったまちづくりに取り組むというふうに言っても、地域をどういうふうにして変えようとしているのか、よくまだ腑に落ちないというところです。 そこで、質問の1つ目に入りたいと思います。 リニア岐阜県駅の対応でどんなまちにするのか、またその方向を決める道筋をどのようにしようとしているのか、総論でいいですが、お尋ねをいたします。 ○議長(鷹見憲三君) 企画部長・島崎保人君。 ◎企画部長(島崎保人君) まず、どんなまちにするかということでございますけれど、リニアのまちづくりビジョンにもお示しをしたとおり、各地域がリニアの波及効果を有効に活用し、観光や幅広い分野の産業を盛り立てて地域の雇用を生み出すとともに、多くの人が訪れ、また移り住んでいただくようなまちにしていきたいということでございまして、どうしようとしているのかにつきましては、今後は先行的、優先的に進める必要がある取り組みといたしまして、これもビジョンでお示しをしておりますけれど、「体験のまち”なかつがわ”においでんさい」「いろんなもの誘致」「なかつがわで暮らそう」「リニア車両基地を活かそう」「『癒し』の駅前づくり」、この5つの重点プロジェクトを着実に推進していく必要があり、そのためには、行政はもちろんでございますけれど、議会、各地域、経済界、各種団体が連携をさらに図りながら、まちづくりに取り組んでいくことが必要というふうに考えております。 ○議長(鷹見憲三君) 22番・片桐光朗君。 ◆22番(片桐光朗君) 私、ここにも、中津川市リニアのまちづくりビジョンを読ませてもらいまして、持ってまいりました。これを読んで、なおかつ今の部長答弁を聞いても、まだちょっとぼやけてしまって、一つ一つの言葉というのはそれなりに理解もできるし、それからこのリニアのまちづくりビジョンについても対応として出していくということであれば、欠かしてはいかんわけですから、こういうような総合的なものとして出していくんだろうということはそれなりにわかると。それはわかるんですが、読んでみても、イメージとして、まだまちづくりによってつくられたまちのイメージが浮かばないということです。 それで、質問の2番で、もう少しその辺のイメージが湧かないものかなと思って支度をしておりますので、その質問の2に入らせてもらいます。 私は、再三再四触れられておる自然や環境、歴史を生かしたまちづくりと、向かうべき方向としては自分でもそう思うんですよ。自分としては、湯布院とか安曇野のような、ああいうイメージも持ったりもするわけなんですが、名古屋で市長がおっしゃった癒やしの非日常空間、きのうもおっしゃいましたか、というのがどういうものなのか、ちょっとイメージが持てるような形でご答弁をお願いできたらというふうに思います。 ○議長(鷹見憲三君) 市長・青山節児君。 ◎市長(青山節児君) 癒やしの非日常的空間という言葉は、現在ではいろんなところで使われております。決して私は目新しいことを言ったつもりもないですし、この非日常的空間ができれば、中津川らしさが出せるという思いでこの言葉を使わせていただきました。 ただ、この非日常的空間という言葉につきましては、視点的にはやはり訪れていただく方をイメージする。その方がよそに住まわれていて、ここを訪れたときに、そこには非日常的空間がある。したがって、観光客をイメージしたというのが、この言葉になってくるわけです。とりわけ都会から見える方が圧倒的に多いということをイメージした場合には、やはり都会との比較、都会にはあって我々にはないもの、また都会にはないんだけど我々が、この中津川市が持っているもの、そういったことをやはり明確にしなければならないという思い。そのことといいますのは、とりもなおさず我々がふだん当たり前と思っているものが、やはり都会にはないであろう。都会から見えた人が、こういったところがすばらしいなと。それが意外と我々には当たり前になってしまっている。したがいまして、都会的発想の中で、中津川市のよさというものを探さなければ、非日常的な空間はつくれない。これが基本にあります。 その中で、きょう、例えばということで安曇野と湯布院を出していただきました。私は、実は申しわけないですが、湯布院はまだ訪れたことがありません。漠然としたイメージの中には、やはり温泉というイメージを持っております。また、温泉のグレード感、そして湯布院という名前、これにはやはり非常に魅力を感じるところでございます。 また、安曇野につきましては、回数としては数回ですけれども訪れました。やはり小・中と言ったらいいかと思います。安曇野のアルプスが見える大変すがすがしい場所に、美術館であり、記念館であり、また地元の多くを特産としたお土産屋さん、そうしたものが点在している。そして、また私が非常に印象に受けますのが、農道が非常に有効に使われている。そこには、道祖神がまた多く見られる。それがやはり非日常的空間というものにつながっていくのではないかという思いで、私は好きな場所でございます。 したがいまして、そうした場所を都会的発想の中で、この中津川市の中に取り入れることができれば、さらにいいんではないかという思いで、この言葉を使わせていただいたところでございます。 そして、もう1点が、今回のリニアでございますけれども、私は大きなポイントは、観光という観点からしますと、京都がリニアのルートに乗っていない。外国から見た場合に、日本を代表する都市、やはり東京であり、京都、また長崎、広島というのが外国人に多く知られた地名となっております。とりわけ、東海道の中では、京都は今まで外されてない場所でございますけれども、この京都が今回のリニアの駅には入っていない、ルートに入っていない。このことがまさに日本人の観光というものに対して乗り継ぎをしながら目的のところへ訪れる。ますます京都は非日常的なまちになっていくという思いもあります。そうした魅力等もいろいろまちの中に多く存在することが、そのまちの魅力をさらに増すということでございますので、この地形的にはやはり安曇野的な、またそうしたどこへ行ってもという意味ではやはり京都的な、そういったものをイメージした中で非日常的空間という思いでこの言葉を使わせていただきました。以上でございます。 ○議長(鷹見憲三君) 22番・片桐光朗君。 ◆22番(片桐光朗君) 皆さんが阿木へ来ていただくと、おやというふうに思われるのは、きっと蔵がたくさんあるという、中津川市の中でもあれだけ田舎の景色で、なおかつたくさんの蔵があるというのを、おやというふうに思われるのではないかなというふうに思います。私が神坂などへ行ったりすると、田んぼのぼたが割り石で積み重ねられてできておりますね。おやというふうに思ったり、あるいはまた落合の段々畑などでも、これいいなとか思ったりもするわけです、管理が大変だろうけどとか思うわけですけど。 吉村久資議員の質問に対して、先ほど渡邊部長が、歴史、文化、自然等のあらゆるものを資源として発信していきたいというのは、多分そういうものも資源というふうにしたいという思いがあるのではないかななどというふうに思いながら私は見せてもらいました。 しかし、まちづくりビジョンを見ると、各地域の取り組みということも書いてあるんですが、移住・定住、それから観光・産業ですね。農とか林とかということも、全く一通りどこにもそういうふうに触れられておるわけなんですけれども、そういう方たちがこの地域を守っていくという上で、自分たちの財産に気づいて、それを支えていこまいか、守っていこまいかというふうになるには、いま一つ何か仕掛けが要るのではないかと。ここにそういうふうに書いたからできるということじゃなしに、いま一つ何かそういうよさが地元の人たちにわかってもらえるような、そういう働きかけが要るのではないかと。例えば、それが域学連携であったり、このまちづくりビジョンも岐大の先生なんかを初めとして、そういう方たちの知恵もかりておりますから、そういうふうでもいいのかもしれませんが、そういうものがないと当たり前としか捉えられないと、資源と思えないというところがあるんじゃないかと思いますが、その辺のアプローチはどういうふうに考えておみえなんでしょうか、お尋ねをいたします。 ○議長(鷹見憲三君) 市長・青山節児君。 ◎市長(青山節児君) 合併をしまして、まちづくり協議会が各地域に存在しております。このリニア、当初は我々の地域には関係ないよという地域もございましたが、今、片桐議員が言われましたように、それぞれの特色をしっかりとつくり出すという説明をずっとしてまいりました。今、それぞれの合併以前の旧町村、そういったところの歴史であり、伝統・文化、そういったものに対する認識、またそれを中心としてまちおこしとして組み立てをしていきたい。そうしたのも、私は強烈にとは言いませんけれども、しっかりと根づき、また広がってきておる段階に今入ったというふうに認識をしておるところでございます。 ○議長(鷹見憲三君) 22番・片桐光朗君。 ◆22番(片桐光朗君) 方向ができて、これから具体的にアプローチしていくという段階に入ったと、こういうことだろうというふうに思います。 そういう面では、やはり総合政策は、このリニアのまちづくりビジョンでできて、それに基づいて総合計画、あるいは新年度予算ということもあるんですけれども、私はやはりもう一度自分たちの地域のよさを見直すということでいくと、ほかの地域の力ですね。場合によっては、専門家になるかもしれませんし、運動家になるのかもしれませんし、学生さんということになるのかもしれませんけれども、そういう人たちの力もおかりしないと、自分たちのよさというのがなかなかわからないんじゃないかという気がするのです。 阿木なんかでいくと、ひょっとすると、農家が多いもんですから外便所が今でもあるんですよ。そんなものを残している地域ということだって、やり方によってはこれも資源になるのかもしれないななんて思ったりもします。人が来れば、これは民宿とか開けるかなとも思うんですが、さあ、いかんせん民宿を開くようなノウハウ、お客さんを接待するノウハウが全然ないと。資源にはなっても、生かすことができないと。ここを詰めていくということが、これからの市の課題として進めていただかないと、どうしてもここは埋まっていかない。絵に描いた餅に終わらせないためにはそこを何か詰めていくと、そういう作業がこれからの中津川市には非常に大切ではないのかという気がいたしますけれども、そこはいかがでしょうか。 ○議長(鷹見憲三君) 定住推進部長・渡邊好夫君。 ◎定住推進部長(渡邊好夫君) まさにおっしゃるとおりだと思います。 私どもが、シティープロモーションをお話ししている中には、みんな、ここに住んでいる子どもたちを含めて、地域の魅力をしっかりと認知して、それを誇りに思って発信していくと、その流れになっていくわけですけれども、その結果が最終的にブランドになってくるわけですが、ただそこには今おっしゃったように、外からの力というか、気づき、例えば大学生が地域に入って、ここすばらしいよねと言っていただくことで子どもたちが気づくだとか、あるいはテレビとかで放映されたものを初めて地域としては見て、俺たちはこんなにすばらしい地域に住んでいるというか、こんなことをやっているのかというような認知がどんどん今出てきております。ですから、こういう面ではしっかりと取り組んでまいりたいというふうに考えております。以上です。 ○議長(鷹見憲三君) 22番・片桐光朗君。 ◆22番(片桐光朗君) そのほかにも、自分たちの住んでいる地域の価値というものを学術的にもしっかりと深く認識するというようなことも非常に大事なところだろうというふうにも思うわけですが、これは後の話にしておきまして、質問の3つ目に入らせてもらいます。 企業誘致についての考え方、これはちょっとこれまでの中で大分出てしまいましたので、何ですが、私からもお尋ねをいたします。 ○議長(鷹見憲三君) 商工観光部長・成瀬博明君。 ◎商工観光部長(成瀬博明君) 企業誘致は、定住促進、経済対策というまちづくりを進めていくための重要な施策であり、人口流出に歯どめをかけ、持続的発展を守るために大切なものと考えております。 特に、リニア駅等開業を見据えた積極的な誘致活動を展開してまいります。企業誘致に関するリニアのまちづくりビジョンなどとの整合を図り、エリア選定、候補地、その周辺の土地利用状況、アクセスとなる道路状況など基本条件を整理し、具体的な候補地が選定できる資料を作成してまいります。 ○議長(鷹見憲三君) 22番・片桐光朗君。 ◆22番(片桐光朗君) ありがとうございました。 ここでお聞きしたいこともあったのですが、吉村久資議員が大分聞いて、答えてもらえましたので、これはここまでにいたしまして、質問の4に入らせてもらいます。 リニア岐阜県駅ができるということになると、全市的な対応が求められるというふうに思います。 そこで、各部は今、リニア岐阜県駅に対応してどんなことを考えてみえるのかという点について、これは主な部ということで結構ですので、お答えをそれぞれの部長からお願いしたいと思います。 ○議長(鷹見憲三君) 企画部長・島崎保人君。 ◎企画部長(島崎保人君) まず、企画部でございますが、企画部は事業者、JRでございますが、国・県を初めとする関係機関や議会、各地域、経済界、各種団体等との連携を図りながら、リニア中央新幹線事業の円滑な推進を図っていくということと、リニアの関連事業はもちろんでございますけれど、新しい総合計画の実施計画にその事業を盛り込み、毎年度の予算編成を通して確実に実施に移していきたいというふうに考えております。 引き続きまして、リニア岐阜県駅への対応ということで、主な部から説明をさせていただきます。 ○議長(鷹見憲三君) 定住推進部長・渡邊好夫君。 ◎定住推進部長(渡邊好夫君) 定住推進部は、次の3つの柱で進めたいというふうに考えております。 1つは、未来の人づくりということで、26年度から新しい学生支援等、そういうものも取り組みながら、子どもたちにもしっかり取り組んでいきたいと。そして、2番目が自主自立の地域づくりということで、公民館とかいろんな地域づくりのこともございます。それに取り組んでいくということ。そして、先ほど来お話をさせていただいている中津川の魅力発信ということでございます。 これらは、リニアのまちづくりビジョンに基づくものでございまして、ここにあります産業振興につながる人材育成、暮らしの充実につながる地域コミュニティーの醸成、ふるさとを愛する心の醸成、情報発信というのがございますので、それらを重点施策として取り組むものでございます。 特に、私どもとしましては、域学連携とシティープロモーションに力を入れて、市内からも、あるいは市外からも、そして市民だけでなく、企業市民も含めて、選んでいただけるような中津川にしていきたいというふうに考えております。以上でございます。 ○議長(鷹見憲三君) 基盤整備部長・渡邊弘孝君。 ◎基盤整備部長(渡邊弘孝君) 基盤整備部といたしましては、リニア事業を受け、快適で暮らしやすい都市構造の形成が必要だと考えております。 リニア岐阜県駅のできる坂本地区を癒やしの非日常的空間を前提として、コンパクトに機能が集約した広域交通拠点として整備をいたしたいと思います。既成市街地である中津地区は、従来の土地利用を基本方向は尊重しつつ、将来の土地利用を勘案して、住居、商業、工業のすみ分けを促進し、産業の発展を目指します。これら2つの拠点、中津地区と坂本地区を一体的に機能させる都市構造が必要であると考えております。以上です。 ○議長(鷹見憲三君) 生活環境部長・曽我和幸君。 ◎生活環境部長(曽我和幸君) 生活環境部の観点から申し上げますと、環境につきましては、市の豊かな自然環境などの有効な地域資源を活用し、観光や農林業の推進、太陽光発電、小水力発電などの自然エネルギーを導入することによりまして、当市の自然のすばらしさをPRしていきたいと考えております。 また、安全・安心は市民の暮らしの基礎であり、移住する際の最も重要な判断要素となることから、リニアの開業前から、消防、救急、防災、防犯などの日々の暮らしに直接関係する分野を中心にまちの機能を高めていきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。以上です。 ○議長(鷹見憲三君) 農林部長・鈴木治佐久君。 ◎農林部長(鈴木治佐久君) 中津川市には、美しい田園風景や、世界的にも大変まれな温帯性針葉樹林が市内の国有林にございます。また、それらの環境を背景に農林畜産物の地場産業が盛んであるため、さらに魅力あるものとなるよう、ブランド化、販路拡大を行い、美しく住みよい自然環境を守りながら、農林畜産業の生産等につながる施策を進めていきたいと考えております。以上です。 ○議長(鷹見憲三君) 商工観光部長・成瀬博明君。 ◎商工観光部長(成瀬博明君) 商工観光部としては、中津川の広域的な位置づけとして、広域連携している市町村とともに、首都圏に向けた情報発信を行い、観光資源を磨き上げ、観光ルートづくり、鍾乳洞プロジェクトとの連携により、交通の拠点として首都圏域から誘客を図りたいと考えています。 また、リニアを契機とした観光まちづくりへの方向性として、車両基地の見学コースや、リニアの走行を観賞できるスポットを整備するなどリニア自体を観光資源化することや、企業誘致や雇用の拡大、周辺市街地の活性化を図り、眺望観光、産業観光、買い物観光といったものを一体で推進したいと考えています。 さらに、リニアによる交通利便性、人の行き来の高速化という特性を生かし、企業、大学などの研究開発機能、企業の本社機能やデータセンター、災害時における企業・行政機関のバックアップ機能など幅広い分野の企業等を誘致して、雇用の拡大を図っていきたいと考えています。 ○議長(鷹見憲三君) 文化スポーツ部長・原 益彦君。 ◎文化スポーツ部長(原益彦君) 文化スポーツ部では、訪ねてよし、住んでよしのまちづくりのために、文化、スポーツ、生涯学習の活動を推進し、ほかにはない地域の歴史・文化資源の魅力の向上と活用を図る中で、潤いのある暮らしの環境づくりを進めてまいります。 市民の方が積極的に生涯学習やスポーツ活動に参加できるよう、活動の場の充実に取り組むとともに、都市部との文化やスポーツを通じた交流の促進を図っていきます。また、ここにしかない魅力でもあります苗木城跡や中山道などの文化財、地域固有の歴史・文化、清流やハナノキなどの自然・景観を後世に保存・継承し、これらを有効に活用して誘客に取り組みます。以上でございます。 ○議長(鷹見憲三君) 22番・片桐光朗君。 ◆22番(片桐光朗君) それぞれの部長、ありがとうございました。 まちづくりビジョンを見ると、まだ教育の問題とか、あるいは病院のあり方の問題とかというところまで含めて書いてありまして、私が制限をしたものですから、答えたくても答えられないということであったかと思って申しわけなく思います。 それで、これは商工観光部長に聞くのが一番いいのかな。ちょっと部長にお尋ねしたいと思いますけれども、先ほど観光資源を磨き上げるというふうにおっしゃいました。やっぱりそういうことだろうと思うんです。今あるものをそのままでは原石くらいのことで、やっぱりたくさんの人に来てもらうということは、本当にせめて国内くらいは通用するような、願わくば世界と言いたいのですけれども、そこまでは言わなくても、中部圏、あるいは東京圏あたりの人たちにも通用するようなふうに磨き上げていくという、そこがやっぱり非常に大事だろうと思います。その磨き上げをどういうふうにして進めていくのかと。先ほども聞いちゃったところですので何ですが、お考えがありましたらお尋ねをいたします。ここは、やっぱり非常に大事なところだろうというふうに思いますので。 ○議長(鷹見憲三君) 商工観光部長・成瀬博明君。 ◎商工観光部長(成瀬博明君) 先ほど議員もおっしゃったように、地域というところの自慢できるもの、都会から見ると、本当に珍しいものというのはいっぱいあると思います。私としては、今、地域も回らせていただきまして、本当に地域の自慢できるものをそれぞれの担当職員であったりとか、私も見せていただいて今磨き上げるものを抽出しております。 1つ例を挙げさせていただきますと、中津川出身の方が、例えば苗木城のCGをああいうふうに広めていただきまして、今、非常に苗木城そのものが脚光を浴びるということで、市外の人からもこういった磨き上げるお手伝いをしていただいたというケースもございますので、やっぱり私ども担当課だけでは、こういう広い中津川市のものを全部磨くということはなかなか難しいもんですから、何とか地域の皆さんと磨き上げの素材であるとかお手伝いをしていただいて、そいつを私どもが担当部として、例えば日本に広めるだとかPRをしていくというふうなことをしていくことで連携をとりながら磨き上げをしていくということでやっていきたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いしたいと思います。 ○議長(鷹見憲三君) 22番・片桐光朗君。 ◆22番(片桐光朗君) ありがとうございます。 まだまだお聞きしたいことはありますが、もう一つほかの部長にお尋ねをしたいと思います。 先ほど農林部長、ブランド化とか販路の拡大ということをおっしゃいましたけど、森林のことについてちょっと触れられなかったもんですから、お尋ねしたいと思うんですが、やっぱりこの中津川の岐阜県駅に立ったら、周辺の山が、ヒノキ山ばかりじゃなしに、四季折々の落葉広葉樹が植えてあって楽しめると。春は春、秋は秋で楽しめるというような昔のような山にもう一度ならんもんかなと。これは奥山はいいんですけれども、里山がね、そんな気がするところです。 そういうことによって、また安曇野なら安曇野に近づくというようなことができるのではないかというような気がするのです。そういう何か山づくりについて、もう一度市内の観光客に喜んでもらえるようなそういう山の景観をチャレンジできないかということを思うわけですね。そういう点でのお考えというのはありますでしょうか。 ○議長(鷹見憲三君) 農林部長・鈴木治佐久君。 ◎農林部長(鈴木治佐久君) 中津川市の全面積の8割が森林ということでございます。里山整備につきましても、非常にたくさんの面積を有しております。 観光資源という里山整備以外にも、有害鳥獣の発生等の予防にも当然なってまいりますので、いろんな補助事業等を活用しながら、里山整備にも取り組んでいきたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(鷹見憲三君) 22番・片桐光朗君。 ◆22番(片桐光朗君) 以前、私は湯布院のまちづくりについて、向こうへ行ってお聞きしたことがあるんですけれども、向こうの方がおっしゃってみえましたね。やっぱり落葉広葉樹は季節感が非常に出るというんですね。春の新芽の芽吹いたとき、それから枯れ葉になったとき、あるいはその枯れ葉が落ちて風に吹かれて舞うさままで含めて、一年間通して楽しんでもらえるというんですよ。それで、花の咲く木はどうなんですかと聞いたら、花の咲く木については、その花が咲くシーズンは瞬間人が来るんだけれども、あとなかなか来てもらえないということで、落葉広葉樹を非常に大事にしながら植えていくと。その植え方についても、道路に沿って1本線で植えていくということではなしに、3本セットにして、自然に生えているような形にして、植えていくんだと。そういうふうにすることによって、地域の中に雰囲気をつくることができるんですよとおっしゃってみえまして、何かそのような細かいところまでやっぱりアドバイスを受けながら、中津川のまちづくりをブラッシュアップしていく、磨き上げていくということが必要じゃないかというふうに思いながらおります。 最後のお尋ねをいたします。 移住・定住ということについて、これは非常に市の対策の中でもキーポイントになっておる、そういう大きな柱の一つということだと思いますが、各部長それぞれ答えていただきました中で、それとの関係で、もう一度自分の部とのかかわりで移住・定住、うちの部はこういうようにということを言っていただきたいと思います。 ○議長(鷹見憲三君) 定住推進部長・渡邊好夫君。 ◎定住推進部長(渡邊好夫君) 私ども、先ほどお話しした3つが、移住・定住の一番ポイントだと思ってお話ししたもんですから。 要は、今度の当初予算の概要に、定住推進という大きなくくりがあったということが、それは非常に意味あることだと思っています。ですから、移住・定住という、市民の皆さんにアンケートをとっても評価が低かったというのは、今までの取り組みもありますし、もっと大きな定住推進という一つの考え方がこれから認識としてどんどん広まることが大切かなと。そういうことでは、総論としましては、みんなで共通認識を持って、みんなでやっていきたいということだと思います。以上です。 ○議長(鷹見憲三君) 22番・片桐光朗君。 ◆22番(片桐光朗君) いや、私が申し上げたかったのは、人に住んでもらえるということは、場所ができるということではなしに、やっぱり魅力を感じてもらう、その魅力をうちの部としてはこのような形で考えていますよということを言ってもらえたらというふうに思ったもんですから、そういうことを申し上げたところです。 ○議長(鷹見憲三君) じゃあ、代表して定住推進部長、改めて定住推進部長・渡邊好夫君。 ◎定住推進部長(渡邊好夫君) 本当にそういうお話をしっかり意識して、選ばれるまち、中津川をしっかりつくっていきたいと思います。以上です。 ○議長(鷹見憲三君) これにて22番・片桐光朗君の一般質問を終結いたします。 続いて、13番・粥川茂和君。  〔13番・粥川茂和君質問席に着く〕 ◆13番(粥川茂和君) それでは、一般質問をさせていただきます。 さきに発表されました岐阜県リニア中央新幹線活用戦略(案)によりますと、リニア岐阜県駅は、岐阜県東部の玄関口として位置づけられることから、長野県の西南部からの利用も視野に入れたアクセス圏域の拡大が求められているとしております。 そのために、既存の道路や鉄路などの連携や再構築が必要であるとしまして、北陸新幹線は37年に敦賀まで開通する。北陸自動車道は、平成30年に白鳥から清見まで4車線化になる。また、東海環状自動車道については、平成32年に完成、いずれも予定ということでございますが、そのような紹介もしておるところでございます。また、さらには交通ネットワークの障害となる不便さの克服が重要であるとしておるところでございます。 そういう意味合いにおきまして、中央自動車道神坂サービスエリアに設置が望まれておりますスマートインターチェンジにつきましては、その不便さの解消の最たるものであるというふうに考える次第でございます。 また、ことし新春に行われました各団体が主催をされました新年互礼会の席上で、リニア中央新幹線の岐阜県駅の設置場所の決定を受けまして、このスマートインターの話題で持ち切りでございました。特に、地元選出の県議会議員でありますとか古屋大臣、このご両名は口々にその必要性を口にされまして、私たちも頑張れと督励をされるとともに、その推進に当たっては一生懸命協力したいというようなことも明言をされておるところでございます。 それを受けたわけではありませんが、我々市議会としましても、昨年末に設置促進議員連盟を再編いたしまして、活発に活動をするということを目指しておるところでございまして、1つ目の質問をさせていただきたいと思います。 中央自動車道のスマートインターについてでございます。 中央自動車道の園原インターは、恵那山トンネルの麓にあるわけでございますけれども、あそこは中央自動車道が開業してから何年か後に設置をされておるということはご案内のとおりでございますけれども、その設置前と設置後において、昼神温泉に多大な影響があるというふうに思うわけでございますけれども、そのことについてご認識がありましたら、ご答弁を願います。 ○議長(鷹見憲三君) 基盤整備部長・渡邊弘孝君。 ◎基盤整備部長(渡邊弘孝君) 阿智村役場に問い合わせをいたしました。 平成4年3月、園原インターチェンジの供用開始により、昼神温泉の入り込み客数は、平成3年度の供用開始前は5,616人、供用開始後の最大人数は平成17年度で7,942人、平成24年度は6,899人 となっております。以上です。 ○議長(鷹見憲三君) 13番・粥川茂和君。 ◆13番(粥川茂和君) 先ほど、片桐議員もおっしゃっておりましたが、最初の年はふえるけれども、あとは何とやらということですけれども、いずれにしましても、園原インターの設置前と比べると、格段の入り込み人数の増加が見られるわけでございます。 そこで、神坂スマートインターにも大いに期待をされるところでございますけれども、当市として必要性の認識があるのかどうかを確認したいと思います。必要だと思われる部長さん方はそれぞれご発言をお願いしたい。 なお、要らないという部長さんもおりましたら、遠慮なくご発言を願いたいと思います。 ○議長(鷹見憲三君) 基盤整備部長・渡邊弘孝君。 ◎基盤整備部長(渡邊弘孝君) スマートインターチェンジ建設から得られる効果としましては、1つ目に、名古屋、関西方面及び長野、関東方面からの馬籠宿へのアクセス性の向上による集客数の増加が上げられます。 2点目に、中央自動車道、国道19号の災害時における災害救援強化及び代替ルートの確保、3点目は緊急医療体制の強化、4点目に、交通の分散化による生活道路の環境改善など、4つの効果があると、認識しております。 また、椿街道や県道などとの連絡により、市内観光の促進につながるものと考えております。以上です。 ○議長(鷹見憲三君) 生活環境部長・曽我和幸君。 ◎生活環境部長(曽我和幸君) 私のほうからは、危機管理上の必要性ということでお答えいたします。 中央自動車道での交通事故や恵那山トンネル内の事故などに対しまして、緊急車両の出入り口としての活用や、今、基盤整備部長がおっしゃいましたが、国道などの市内の主要道が破損して通行できない場合の代替経路として中津川インターチェンジと神坂スマートインターチェンジの間が活用できるようになるというふうに考えております。以上です。 ○議長(鷹見憲三君) 定住推進部長・渡邊好夫君。 ◎定住推進部長(渡邊好夫君) 定住推進のほうでご答弁させていただきます。 定住推進としましては、居住者、来訪者の利便性向上による交流人口の拡大に一定の効果があると考えております。 また、各地域のまちづくりビジョンにも位置づけられておりまして、物流の効率化による企業誘致の促進や地域産業の活性化にもつながると認識しています。以上です。 ○議長(鷹見憲三君) 商工観光部長・成瀬博明君。 ◎商工観光部長(成瀬博明君) 商工観光部としては、高速交通網を初めとした交通インフラの充実が当市のポテンシャルを高めることとなり、企業誘致の推進につながることと思っております。また、中央自動車道を利用して当市を訪れる観光客のメリットとなり、観光促進にもつながるものと考えています。 中津川市の東の玄関口として、市内各所への誘客を図り、歴史や文化、観光資源等を回遊してもらいたいと考えています。 ○議長(鷹見憲三君) 13番・粥川茂和君。 ◆13番(粥川茂和君) ありがとうございました。 要らないということをおっしゃる部長さんは、おいでやないというふうに思います。 まだ言及はされませんでしたけれども、このスマートインターは企業立地にも有効ではないかというふうに思われますし、それからまた定住については活用戦略案に、車両基地に従事する方々の定住には有効であるというようなことは書いてありませんけれども、有効であるというふうに私は思うわけでございます。 総じて必要であるという解釈をさせていただきまして、3番目の質問をさせていただきますが、民間団体であります神坂・馬籠スマートインターチェンジ誘致推進協議会があるわけでございますけれども、ここからの要望内容がありましたら、ご紹介をいただきたいと思います。 ○議長(鷹見憲三君) 基盤整備部長・渡邊弘孝君。 ◎基盤整備部長(渡邊弘孝君) 最近では、平成24年2月にスマートインターチェンジ整備促進に関する要望を受けております。 これらの要望を受けまして、市建設課や地元協議会の方々も入った平成の神坂村会議の中で整備イメージ図の作成及び地域活性化について議論しているところでございます。以上です。 ○議長(鷹見憲三君) 13番・粥川茂和君。 ◆13番(粥川茂和君) このように、市執行部にも必要論があふれておると。市民の皆さんからも待望されておるというスマートインターでございますけれども、現在の状況ですね。現在、スマートインターを取り巻く状況はどのようになっておるか、ご案内をいただきたいと思います。 ○議長(鷹見憲三君) 基盤整備部長・渡邊弘孝君。 ◎基盤整備部長(渡邊弘孝君) 現在の状況ですが、現在は地元の同意が得られない状況でございます。 平成25年6月に、神坂、馬籠両地区の住民でつくる平成の神坂村会議から提出のあった整備イメージ図をもとに、市は8月より道路基準など技術的検討を行い、地元との協議をしているところでございます。 ○議長(鷹見憲三君) 13番・粥川茂和君。 ◆13番(粥川茂和君) 8月というのは、25年8月ということですか。 ○議長(鷹見憲三君) 基盤整備部長・渡邊弘孝君。 ◎基盤整備部長(渡邊弘孝君) 済みません。25年8月でございます。 ○議長(鷹見憲三君) 13番・粥川茂和君。 ◆13番(粥川茂和君) こういう状況、地元の合意というのは、確かに必要であるというふうに私も思うところでありますが、地元の同意を得られるような説明、お願い、これは当然市として絶対必要な事項であるというふうに思います。 しかしながら、新聞報道や、地元の一部の方でございますけれども、余り市は一生懸命やってないんじゃないかというような報道もありますし、そういったことも聞き及ぶこともあるわけですけれども、それについて何かコメントがございましたらお願いします。 ○議長(鷹見憲三君) 基盤整備部長・渡邊弘孝君。 ◎基盤整備部長(渡邊弘孝君) 計画図を地元に提出する前に、地元の協議会の方々と、それから区長さん方と説明をしまして、そこで計画図の案を地元の地権者を交えた説明会でさせていただいております。その後、個々に地域地域に入って説明をさせていただいていますので、丁寧な説明をさせていただいておるというふうに考えております。
    ○議長(鷹見憲三君) 13番・粥川茂和君。 ◆13番(粥川茂和君) その段取りにおいて、段取りを間違えると、なかなかボタンのかけ違いが発生をしたりなんかもしまして、できる交渉もできなくなるというようなことも考えられるわけですけれども、今の答弁によりますと、私が感ずるところ、段取り、もしくは踏んでいく段階においてそんなに問題はないように思うわけですけれども、そういう認識ですか。 ○議長(鷹見憲三君) 基盤整備部長・渡邊弘孝君。 ◎基盤整備部長(渡邊弘孝君) 通常の事業と同じような段取りを踏んで、説明をしておるつもりでございます。以上です。 ○議長(鷹見憲三君) 13番・粥川茂和君。 ◆13番(粥川茂和君) わかりました。 地元合意というものは、スマートインターができてから、これはずうっと設置が続くわけでございますので、非常に大切なポイントであるということは私も同感でございます。 そこで、今後、建設促進に向けた当市の取り組みの考え方、これを項目ごとにお伺いしたいというふうに思います。 まず、さきに示していただきました総合計画、27年から38年までの12年間の市の総合計画においては、このスマートインターという文言が載ってないわけです。前の総合計画にはちゃんと載っていたわけですけれども、今回載っていない。載っていないんですが、載っていないということは、そういう状況を踏まえてあえて載せなかったのか、必要であるけれどもちょっと腰が引けているのか、そこら辺はどうなんですか。 ○議長(鷹見憲三君) 基盤整備部長・渡邊弘孝君。 ◎基盤整備部長(渡邊弘孝君) 中央自動車道の神坂パーキングエリアスマートインターチェンジの建設促進につきましては、後期事業推進計画において、市民生活の利便性を高め、円滑で活発な産業活動を誘導するための幹線道路網の整備に位置づけております。 具体的には、6番目の柱建て、リニア時代を見据えた夢があふれるまちづくりの中の施策、幹線道路網の整備において、神坂パーキングエリアスマートインターチェンジ設置検討事業として位置づけております。現総合計画基本構想では、大分類9、社会基盤の整備において、中央自動車道神坂インターチェンジの建設促進を位置づけております。以上です。 ○議長(鷹見憲三君) 13番・粥川茂和君。 ◆13番(粥川茂和君) 確認をいたします。 ということは、以前の総合計画の策定時と比べ、何ら後退をするものではないということなんでしょうか。 ○議長(鷹見憲三君) 基盤整備部長・渡邊弘孝君。 ◎基盤整備部長(渡邊弘孝君) 今後は、総合計画の実施計画の中でうたっていきたいというふうに考えております。 ○議長(鷹見憲三君) 13番・粥川茂和君。 ◆13番(粥川茂和君) しかし、後ほどまた伺いますけれども、この意気込みというのは、地元の同意をいただくために、市として一生懸命この必要性を説いてお願いしていくという立場上、この総合計画に盛り込むパフォーマンスといいますか、姿勢は非常に重要だというふうに思いますので、そのことはあえて申し上げておきたいと思います。 続いて、そうであれば、26年度、新年度予算についてはどのように反映されているか、お伺いいたします。 ○議長(鷹見憲三君) 基盤整備部長・渡邊弘孝君。 ◎基盤整備部長(渡邊弘孝君) 平成26年度の当初予算につきましては、調査測量設計委託料200万円を計上しております。 ○議長(鷹見憲三君) 13番・粥川茂和君。 ◆13番(粥川茂和君) 私の記憶では、調査測量委託料の200万円は過年度において、今年度でしたか、振りかえをしたということがありますが、使わないから振りかえをしたというような記憶がありますが、いかがでしたか。そうじゃなかったですか、私の記憶違いですか。 ○議長(鷹見憲三君) 基盤整備部長・渡邊弘孝君。 ◎基盤整備部長(渡邊弘孝君) 今年度の予算につきましても、先ほど言いましたイメージ図の構造検討等で使用させていただいております。 ○議長(鷹見憲三君) 13番・粥川茂和君。 ◆13番(粥川茂和君) とすれば、私の認識不足でございます。失礼いたしました。 総合計画にも載せ、新年度予算にも計上する。これで市の姿勢はわかるわけですけれども、一生懸命やるという姿勢であるということを認識できたわけですけれども、しからば、当初計画のあった建設については、14億とも20億円ともかかるという試算が出ておったように記憶しておるわけですけれども、そんな多額な建設費用は合併特例債に頼るというのが常道であるというふうに思いますけれども、この合併特例債の活用についての所見をお伺いしたいと思います。 ○議長(鷹見憲三君) 基盤整備部長・渡邊弘孝君。 ◎基盤整備部長(渡邊弘孝君) 合併特例債につきましては、活用期限が5年間延長されまして、平成31年度まで活用できるというふうに伺っておりますので、事業実施に当たっては、その合併特例債を有効に活用していきたいと考えております。以上です。 ○議長(鷹見憲三君) 13番・粥川茂和君。 ◆13番(粥川茂和君) 31年まで延長だということは承知をしておるわけですけれども、そうすると31年までに建設が必要だということにもなるわけであります。 ところが、交渉事でございますので、31年までに交渉がうまくいかないということも想定されるわけですけれども、このことについての対応は仮定の問題ですから答えられませんね。わかりました。私は、そういった場合は基金造成をしていけばどうかなというふうにも思ったわけですけれども、そういった質問は行わないようにいたします。 最後に、こういった状況において、市としては総合計画に盛り込んで、本年度も当初予算にも予算を計上して、地元への合意に向けて一生懸命取り組むということであるというふうに思いますけれども、今後、用地交渉、地元との交渉、これが一番のポイントであるということは言うまでもないわけですけれども、この地元との話し合いについてどのように進めていくかというのは、市長にぜひ意気込みといいますか、心意気といいますか、姿勢を、考え方をお伺いしたいと思います。 ○議長(鷹見憲三君) 市長・青山節児君。 ◎市長(青山節児君) 確認をさせていただきますが、用地交渉ですか。 ○議長(鷹見憲三君) 13番・粥川茂和君。 ◆13番(粥川茂和君) いえいえ、用地交渉も含めた地元の合意を得られるような今後の取り組みということでございます。 ○議長(鷹見憲三君) 市長・青山節児君。 ◎市長(青山節児君) 私は、今回のこの件につきましては、今それぞれ部長の方から賛成という立場の中で部門別に話をしてくれました。そういったことが全て網羅されておるのが、この神坂インターに対する期待というふうに捉えております。 あわせまして、先ほどから出ておりますリニアにつきましても、実は飯田で乗って、中津でおりよう、中津で乗って、飯田でおりようという話も飯田市とはしておるところでございます。この間の交通につきましては、やはり自動車で動く、こうした幅広い中では、これからの観光的な展望も踏まえた中では非常に有効になってまいる。そして、何より地元の方が行動範囲を広げていただく、そしてまた遠方よりこの地を目指して来ていただける。さまざまなところでこの効用は大きいと思っております。 したがいまして、今、26年度の当初予算の計上、合併特例債の活用云々というご意見もいただいたわけでございますけれども、前へ進めるんだということで、現在担当部署には指示をしておるところでございます。以上。 ○議長(鷹見憲三君) 13番・粥川茂和君。 ◆13番(粥川茂和君) 市長として、いま一度確認をさせていただきたいと思いますが、中津川市長として、スマートインターの設置について、その必要性を認め、地元の合意を得るために一生懸命前に進めるということで理解してよろしいですか。 ○議長(鷹見憲三君) 市長・青山節児君。 ◎市長(青山節児君) そのように理解をしていただいて結構でございます。 ○議長(鷹見憲三君) 13番・粥川茂和君。 ◆13番(粥川茂和君) 我々も、できることを議員連盟として一生懸命やりたいというふうに思います。どうか議会と市が一体となって、この問題を早期着工を目指して進めていきたいというふうに思います。よろしくお願いしたいと思います。 続いて、新庁舎及び文化会館の耐震補強……。 ○議長(鷹見憲三君) 粥川議員、ちょっと答弁がまだ漏れておるらしいので。 基盤整備部長・渡邊弘孝君。 ◎基盤整備部長(渡邊弘孝君) 大変申しわけありません。 先ほどの1番目の質問で、単位をちょっと間違えていまして、5,600人と言いましたが、56万1,600人の間違いで、大変申しわけありません。平成3年度が56万1,600人、平成17年度が79万4,200人、24年度は68万9,900人ですので、訂正させていただきます。申しわけありませんでした 。 ○議長(鷹見憲三君) 13番・粥川茂和君。 ◆13番(粥川茂和君) 私も素直に聞いて、大変失礼をしました。昼神温泉の皆さんには大変失礼をしたと思います。 続きまして、2番目の大きな質問に移りたいと思います。 さきの全員協議会の中で、市役所庁舎及び文化会館の耐震補強と大規模改修について説明があったところでございます。あの席上での質疑、質問等はいろいろな制約がございますので、きょう改めて、あのとき疑問に感じたこと等をお聞きしたいというふうに思うところでございます。 まず、1番目の質問でございますけれども、公立病院などは、どこも赤字経営のところが多いという話はよく聞くところでございますけれども、その赤字の最たる原因といいますか、大きな原因の一つに施設が豪華過ぎると、施設に金をかけ過ぎているということがあるということを聞くわけでございます。 そこで、新庁舎の建設については、平成23年度に6案を出しまして、25年度まで検討して1案に絞り込んだ上で建設よりも大規模改修、耐震工事のほうがいいという選択をしたという説明でございましたが、そのグレードですね。1案に絞り込んだ新庁舎建設のグレードといいますか、規模といいますか、そういったものは、言葉に言いあらわせるものかどうかわかりませんが、言葉で表現をすれば、松竹梅か上中下かどういうふうになるかわかりませんが、具体的に言葉で言いあらわしてどのようなグレードになるか、お伝えを願いたいと思います。 ○議長(鷹見憲三君) 総務部長・田立三博君。 ◎総務部長(田立三博君) 新庁舎を建設する費用の見積もりということでございますけれども、類似施設や平均的なオフィスビルの設計単価を使っておりまして、あくまでも庁舎機能を満たす仕様で検討をしております。したがって、必要最小限の見積もりという考え方でございます。 細かな見積もりはしておりませんけれども、このほかに外構の工事等も入れております。以上です。 ○議長(鷹見憲三君) 13番・粥川茂和君。 ◆13番(粥川茂和君) ということは、何ですか、5階とか6階建てというふうになろうかと思いますけれども、少なくともプレハブではない。プレハブではないが、五、六階の建物であって、震度幾つにも耐えうる構造であると、その程度でけんらん豪華、華美ではないということなんでしょうか。 ○議長(鷹見憲三君) 総務部長・田立三博君。 ◎総務部長(田立三博君) そのとおりでございます。 ○議長(鷹見憲三君) 13番・粥川茂和君。 ◆13番(粥川茂和君) わかりました。 次に、市民目線での課題というのが何項目か載せてありましたですね、説明資料に。それの一つに、駐車場の問題があります。これは、文化会館も同様でございましたけれども、市民の目線によらなくても、我々の目線でも中津川の庁舎かいわいは駐車場が不足しているというのは、万人が認めるところであるというふうに思いますけれども、しからば耐震補強、大規模改修をしても、駐車場がふえるわけじゃないですね。この駐車スペースを確保するために、るる検討されたというふうに思いますけれども、例えば水道庁舎でありますとか北分室、これはそんなに広いスペースじゃないですけれども、あれを取っ払うことによって、駐車場の確保、少なくとも駐車場のスペースがふえるということは思うわけですけれども、そういったことは検討の中に入っておったかどうか、お答えお願いいたします。 ○議長(鷹見憲三君) 総務部長・田立三博君。 ◎総務部長(田立三博君) 水道分室と北分室は、取り壊しをして駐車場にしていきたいと、そういう考え方でございますけれども、耐震補強、それから大規模改修をやる場合、これは仮設の庁舎が必要になります。この仮設の庁舎というのが、結構なお金がかかりまして、約2億円に近いお金がかかるということでございますので、この仮設庁舎を残すというか、そのお金を新しい分室庁舎というものをつくっていって、そこに北分室とそれから農林のほうへ入ってくるんですね。その辺の職員を集中させたいということでございますので、駐車場については大体行って来いと、そういう考え方でございます。 ○議長(鷹見憲三君) 13番・粥川茂和君。 ◆13番(粥川茂和君) 仮設の庁舎を建てて、そこに、今駐車場は行って来いと。行って来いということは、現在の状況からの改善はないという、そういうことでしょうか。 ○議長(鷹見憲三君) 総務部長・田立三博君。 ◎総務部長(田立三博君) 駐車場については、行って来いということでございますので、改善はございませんけれども、外構の周辺工事ということで予算を見積もっておりますので、全体の文化会館のほうも含めた外構ですね。外の周りの周辺ですね。市役所周辺、そこの中で幾らか確保できていかないかなと、そんな考え方でおります。 ○議長(鷹見憲三君) 13番・粥川茂和君。 ◆13番(粥川茂和君) 財政厳しき折ですね。そういった考えになりがちだというふうに思いますけれども、もう一つお聞きしたいと思います。 その駐車スペースの確保については、駅前のにぎわいプラザですね。まだ100%有効に活用されていない。有効にというか、稼働率が低いフロアもあるやに僕は感じておるところとでございます。 また、新町の旧ユニー跡地も、活用のアイデアの中に入れて検討をされたかどうか、お伺いしたいと思います。 ○議長(鷹見憲三君) 総務部長・田立三博君。 ◎総務部長(田立三博君) にぎわいプラザも旧ユニー跡地の活用についても検討をさせていただきました。 にぎわいプラザについては、駐車場が不足しておって、庁舎機能の拡充はあそこは難しいというふうに判断をしております。それで、にぎわいプラザについては、国のまちづくり交付金を活用しておりますので、現在の4階の事務所以外は庁舎にはできないという状況でございます。旧ユニー跡地の活用は、面積が3, 500平米と狭く、新たに駐車場整備も必要となるため、検討はしましたが、困難という判断に行き当たりました。 本庁舎周辺には公共施設、これは国・県の施設や商工会議所等もございますけれども、こういった公共施設があって、これまで行政機関をここへ、市が主導で集中をしてきました。コンパクトで利便性が高く、エリアが形成されていると思います。この場所を離れて移転するというようなことは、よい選択ではないというふうな判断になりました。以上です。 ○議長(鷹見憲三君) 13番・粥川茂和君。 ◆13番(粥川茂和君) この計画に反対とかそういうことではなくて、あくまでも最初に申し上げましたように、あのときに浮かんだ素朴な質問を次々とやっておるわけでございます。 今、ユニー跡地については、スペースの問題で活用を断念したというふうなことでございましたけれども、私がお聞きしたのは、ユニー跡地に水道及び北分室の移転をするという前提で検討したかどうかということですが、いかがですか。 ○議長(鷹見憲三君) 総務部長・田立三博君。 ◎総務部長(田立三博君) ユニー跡地に水道分室等の市役所の、いわば機能の一部を移すということの検討はしてきておりません。 ○議長(鷹見憲三君) 13番・粥川茂和君。 ◆13番(粥川茂和君) 検討に値しないという判断をまずやったということですね。わかりました。 続いて、文化会館についてお伺いしたいというふうに思います。 文化会館も、やはり耐震補強と大規模改修をやるという説明でございました。 その理由に、文化施設はさっきの説明もあったように、中心に置いて、利用しやすい環境を保持するというような意味合いの説明でございました。そういうことでしたね、文化会館は市の中心付近にあって、利用しやすい環境であるから、文化会館は残して改修するというような説明だったというふうに記憶しておりますが、その理由はともかく、お聞きしたいのは、文化会館については座席数が912ありまして、市のああいった施設の中で最大であるということは承知しておるわけでございます。しかし、築41年がたっておるわけですね。だから、改修、耐震も必要だということなんですけれども、あそこにああいった施設が必要であるという議論は、築41年ですから41年前の発想なわけですよ。41年前は、中津の中心にあって、ああいう施設があることは非常に有効であるという発想で、あそこに先輩がお建てになったというふうに思うんですけれども、今やそういう発想でいいのかどうかということもあるわけです。 例えば、本屋は駅前で当たり前、パチンコ屋さんも駅前が当然だという時代がありましたね。また、食品スーパーも市中にあって、お客さんが来やすい環境が望ましいというのがかつての定説であったわけですけれども、今はどうなんでしょう。本屋さんは郊外へ行った。パチンコ屋さんも郊外ですごいのができたですね。食品スーパーについてもやはり郊外へ行っている。これで経営は成り立っておるわけで、駐車場の確保も容易にできますしね、そういうことなんですよ。そういうこともあるもんだから、この文化施設については、東美濃ふれあいセンターもある、付知のアートピアもある、福岡にも文化センターがある。福岡、付知についてはまだ新しいんですね。平成6、7年の建築やというふうに伺っておるところですけれども、そこで十分カバーができるんじゃないかというふうに思いますが、そういった検討がなされたかどうかお伺いをしたいと思います。 ○議長(鷹見憲三君) 文化スポーツ部長・原 益彦君。 ◎文化スポーツ部長(原益彦君) 中津川の文化会館は、先ほど座席数912ございます。これは、市最大の文化施設でございます。次に多いのが、歌舞伎ホールの604席でございます。大きな大会、集会、また多くの集客が見込まれる舞台公演を行うための必要な施設でございます。 また、改修につきまして、市民や利用団体から要望もございます。中津川文化会館は、他の施設では代用できないと考えております。以上でございます。 ○議長(鷹見憲三君) 13番・粥川茂和君。 ◆13番(粥川茂和君) 私がお聞きしたのは、検討をされたかどうかということで、必要性をお聞きしたわけじゃないんです。検討されて、この結論に至った経緯をお聞きしたい、検討の経緯をね。そういうことでございます。 ○議長(鷹見憲三君) 文化スポーツ部長・原 益彦君。 ◎文化スポーツ部長(原益彦君) 市内の文化施設4施設を今後どうしていくかという中で、中津川文化会館の特異性を考える、そういうことを検討する中で中津川文化会館につきましては、耐震改修をしていくという結論に達したわけでございます。 ○議長(鷹見憲三君) 13番・粥川茂和君。 ◆13番(粥川茂和君) わかりました。十分検討されたということで理解をさせていただきます。 この十分の検討の問題は、私がお聞きをしたいのは、十分に検討した期間でございます。資料によりますと、平成23年に耐震工事6案、それから新築6案をお立てになりまして検討して、平成25年に耐震2案、新築1案に絞り込んで検討した中でご案内の計画の説明に至ったということでございますけれども、23、24、25、3年間おかけになったということですが、3年間で3回の検討なのか、3年間で300回の検討なのかじゃあ、随分検討の密度と内容が違うわけでございますけれども、どのような検討を、回数、内容等々どのような経過があったか、お伺いしたいと思います。 ○議長(鷹見憲三君) 総務部長・田立三博君。 ◎総務部長(田立三博君) 平成24年4月から計画に着手して、9カ月で整備計画を作成してきたわけですけれども、平成23年度に市庁舎耐震補強及び改修等検討委員会、これは職員の内部組織でございますけれども、それを3回ほど開催をいたしました。そして、一応報告書というのを取りまとめております。 その後、やっぱり検討会の中で数値的なもの、幾らぐらいかかるんだと、そういうことがわからないと、難しいということもございまして、平成24年度は、専門的見地から検討するために、本庁舎の耐震補強等の検討業務というのを委託をしまして、耐震診断の実施や耐震改修計画、それから新庁舎の整備計画等の調査をしてきました。平成25年に入りまして、最初は4月8日だったというふうに記憶しておりますけれども、最初に政策会議を行いまして、その会議も含めまして3回の政策会議を行い、その間、いろんな関係部署に意見等をいただいて庁議をかけまして、最終的な方向を決めさせていただいたところです。 先ほど、ちょっと説明不足でございましたので、水道の分室と北分室をユニー跡地に持っていくような検討をしたかというようなご質問をいただきまして、私検討しませんでしたというふうにお答えをしましたが、実は北分室と水道分室ではございませんけれども、教育部門と健康福祉部門、それから定住推進の部分、このあたり170人ぐらいに人がなるわけですけれども、その部分をユニー跡地のところに持っていけないかというような検討はいたしました。ただし、庁舎機能を分割していくような形になりますので難しいというふうに判断をしたところです。以上です。 ○議長(鷹見憲三君) 13番・粥川茂和君。 ◆13番(粥川茂和君) 十分な検討の結果、全協での説明に至ったということで理解をさせていただきます。 最後の質問でございます。 この計画を実行するに当たって、少なからず費用がかかるという説明でございましたけれども、耐震補強の場合は、ご案内のように中性化の進行防止、これも必要でございます。これは当然入っていると思いますし、また今話題の地中のくいの補強ですね、これも必要ではないかというふうに思っております。地中のくいということは、地震によって地中のくいがもろくなっておるという可能性もあるということなんですね。それが入っているかどうかということと、それから耐震補強の方法が6つか8つありましたね。そうすると、著しく美観を保てないような工事もあるわけでございます。この美観の保持なんかを考慮した内容であるかということをお聞きしたいと思います。 ○議長(鷹見憲三君) 総務部長・田立三博君。 ◎総務部長(田立三博君) まず、美観の関係と工法の関係でございますけれども、交換ブレス工法といって、ブレスというのは筋かいのことですけれども、一番シンプルな形で、その分が一番お値打ちということもございまして、その工法で試算をしております。 それで、景観については、そこまで細かな景観をどうするかというところまで踏み込んでおりませんので、それにつきましては基本設計をする段階の中でいろんな提案をいただきながら、やっていきたいというふうに思っております。パイルについては、この庁舎のところではパイルは打ってないというふうで確認をさせていただいておるところでございます。 ○議長(鷹見憲三君) 13番・粥川茂和君。 ◆13番(粥川茂和君) まだ外見の仕上がりはどうなるかわからんと、そういう意味だというふうに理解をさせていただきます。 それで、さっきの説明資料では、金額の明示もあったわけですけれども、あの金額でやった場合の財政に与える影響といいますか、財政の状況はどう変わるか、実質公債費比率だけでもいいですけれども、どういうふうな財政支出の予測をしておるかということをお伺いします。 ○議長(鷹見憲三君) 企画部長・島崎保人君。 ◎企画部長(島崎保人君) それでは、実質公債費比率につきましてお答えさせていただきますが、その予測に当たりましては、直近の平成24年度決算指標に今回予定をしております整備内容に応じた合併特例債の借入額を加算いたしまして、比率を試算しておりますので、よろしくお願いしたいと思います。以下のそれぞれの条件ごとにお答えをいたします。 まず、新築ということで7,000平米の庁舎を約34億円、それから6,000平米の文化会館を約32.7億円で新築した場合としてお答えをさせてもらいますが、総事業費は約66.7億円ということで、合併特例債を53.5億円で試算をしますと、年間の返済額は約4.3億円になります。4.3億円増加すること によって、比率が0.8ポイント上昇をいたします。 それから、次に改修ということで、庁舎を約28億円、それから文化会館を約8.5億円で耐震補強大規 模改修をした場合でございます。この場合は、総事業費が約36.5億円でございまして、合併特例債を2 8.6億円借りることになります。そういうふうに試算をいたしますと、年間の返済額が約2.3億円でございます。2.3億円増加いたしますと、比率でいきますと0.5ポイント上昇することになります。 あと一部移転ということでございますが、これは先ほどからも総務部長がお話をしておりますが、計画の中では事業費の試算をしておりませんので、比率につきまして予測をしておりません。よろしくお願いします。 ○議長(鷹見憲三君) 13番・粥川茂和君。 ◆13番(粥川茂和君) 大規模改修でも実質交際費率は0.5上昇ということでございますけれども、例 の借金の額が少ないということで、すぐまた盛り返すということで理解していいですね。合併特例債の借入額が少ないもんだから、早期に返済ができるので0.5%、それから新築の場合は0.8%の上昇で、0.3%しか変わらないが、上昇している期間の違いがあるということですか。 ○議長(鷹見憲三君) 企画部長・島崎保人君。 ◎企画部長(島崎保人君) これは、あくまでも合併特例期間の間に特例債を借りたということでございますので、交付税の措置がございます、その間ですと。その分が借金返済額から控除されますので、率としては余り変わりないと。 ただ、やはり借金の返済額というのはここの数字でわかるように、新築ですと、毎年4.3億円返済しな ければならないと。それと、大規模改修では2.3億円の返済ということで、借金の返済額でいきますとや はり2倍近くの差が出てくるということでございます。 ○議長(鷹見憲三君) 13番・粥川茂和君。 ◆13番(粥川茂和君) わかりました。ありがとうございました。 いずれにしましても、当市の財政状況というのは承知をしておるつもりでございますし、これからリニアに向けたまちづくり、これもあります。スマートインターもあります。いろんな課題がある中で、そんな新築なんてとんでもないということは私も全く同感でございます。 しかしながら、十分な議論をして、それで計画を立てて取り組むということは非常に大切なことであるという観点から質問をさせていただいたわけです。 今、図書館の新刊に、「財政支出ゼロで220億円の新庁舎を建てる」というような本があります。溝口禎三さんという方がお書きになったんですけれども、これは東京都豊島区の例でございまして、当市とはまた環境も違いますので、そんなうまい話になろうとは思いませんけれども、市有財産のマスタープランの早期実現等々を踏まえて健全財政を保ちながら安全・安心な行政施設を保っていくということは大事であるというふうに思います。 これで終わります。 ○議長(鷹見憲三君) これにて13番・粥川茂和君の一般質問を終結いたします。 以上で、本日予定いたしました市政一般に関する質問を終結いたします。 これをもって本日の日程は全て終了いたしました。 本日はこれにて散会いたします。どうもご苦労さまでした。  午後4時47分散会 ――――――――――――――――――――――会議録署名議員 中津川市議会  議長   鷹見憲三         署名議員 櫛松直子         同    吉村卓己...