中津川市議会 2013-12-09
12月09日-02号
△日程第2 市政一般に関する質問
○議長(鷹見憲三君) 日程第2、市政一般に関する質問を行います。 順次発言を許します。22番・片桐光朗君。 〔22番・片桐光朗君質問席に着く〕
◆22番(片桐光朗君) どうもおはようございます。 早いものでことしもはや師走と、残り20日ちょっとということになってしまいましたが、
定例議会一般質問、
トップバッターを務めさせていただきますので、よろしくお願いいたします。 早速質問に入ります。 質問の大きな1つ目、学芸員をふやし、研究発表を行うことについてという題であります。 中津川市の職員のうち、学芸員という資格を持った職員が見えます。増員するとともに、専門職として調査・研究がしっかりできるように体制整備をして、今後の市の発展に一層寄与してもらいたいというふうに願いまして、今回このテーマを取り上げました。 ことし10月に開催された24年度
予算決算委員会のことです。学芸員の資格を生かせる職についている職員は何人で、どんな仕事をしているのかと尋ねたところ、鉱物博物館の1人を加えて計4人だと。任務は企画展示の担当や一般業務という答えが返ってまいりました。私は、資格を持っている職員はまだたくさん見えるのに、たったの4人かと。しかも職員削減の波にのみ込まれて、一般職と同じ業務をして、研究発表ができていない。これは問題だというふうに思いました。 実は話はちょっと飛んでしまうんですけれども、私はリニア駅ができて、東京などに行って買い物をする人やその金額、それと東京などほかから来て中津川で買い物をする人や金額と、どちらが多いと思いますかということをよく周りの人に尋ねるんですけれども、返ってくる答えは、そりゃまあ東京に行く人のほうがよっぽど多いやろうと、残念ながらそういうふうに皆さんは捉えてみえるわけですね。もしそれがそのままになってしまいますと、今市内に落ちているお金が中津川以外のどこかへ、よそへ行ってしまうということになって、要するに中央に金が吸い上げられてしまうということで、これは
ストロー現象という言葉が一般に言うそうですけれども、まさにそういうふうになってしまうということですね。こりゃまずいと。リニア駅をつくることによって逆に中津川に人を呼び込むような手だてをとるということが求められるというふうに思います。 そこで、その手だての一環として、行政全体いろんな職場でどうするかということを真剣にこれから考えていかなきゃいけないという課題が今の中津川にはあろうというふうに思うわけです。そこでその一案として、オンリーワンの当市の歴史や文化などの掘り起こしと、それから学術的により高いレベルの情報発信をすることは極めて重要な意義を持つというふうに考えるわけです。あくまでも一つの分野ということでありまして、行政全体で考えていかなきゃいけないと。今回私が取り上げようとするのは、その中の歴史・文化、オンリーワンの中津川の情報発信、こういうものをしていかなきゃいけないということで学芸員の活動を取り上げようということです。 そのために学芸員として、役割としては調査や研究、資料の収集、情報発信、これを専門家として学芸員はやらなきゃいけないということになっておるわけですね。それが専門性を生かした業務ができないということでは、そういう現状ではいかんということです。市の歴史・文化などの魅力を発信するには、研究などの時間が確保されなければなりません。そういう意味で、増員を含む体制整備をすることが必要だと思うわけであります。 もっとも、学芸員の仕事を考えてみると、リニアの駅ができるとかできないとかにかかわらず、地域の歴史や文化などを明らかにして、さらには高めていくということが行政としての責務であるというふうに思います。今回のテーマでありますから、リニアとのかかわりで
ストロー現象を克服して誘客を進めるような中津川市の今後のまちづくりを考えた場合、学芸員が調査・研究をしっかり行って、学術的、文化的により高いレベルの発表をしていくことは重ねて意味のあることだというふうに思うわけであります。 平成18年の昔のことになってしまいますけれども、私は会派で岩手県遠野市の博物館に行ってまいりました。遠野物語のあの遠野市でありまして、座敷わらしとか山姥などの昔話の宝庫のまちだということです。日本の民俗学の発祥の地というふうに言ってもいいかもしれません。合併前ですので、当時の人口は遠野市は2万7,000人台でしたけれども、観光客は100万人というふうに言われておりました。2万7,000人のまちでも100万人の誘客があるというわけですね。そこで行って私が感心したのは、昔話の宝庫ですから、そういう伝説や、それにまつわるような遺跡をそのまま保存するということではなくて、もちろんそういうことはしているんだけれども、さらに新たに民話や暮らしにかかわる資料などの収集、整理、保存するように努めてみえると、そして情報発信をどんどんしてみえるということでした。それから、もう1つはNPOで
遠野物語研究所を立ち上げて、そこには東京の大学教授が役員をしてみえること。加えまして、観光協会に派遣する市の職員は
博物館勤務歴10年以上の学芸員ということでした。非常に全体として学術的なレベルが高いというふうに思われる上に、しかも語り部活動など市民を巻き込んだ事業が進められておりました。研究レベルも高いけれども、裾野も広いというところでありました。 その活動を中心的な役割を担ってみえたのが学芸員の方たちだったように思います。ちなみに現在は遠野市の場合、これは11月下旬に電話をして改めてお聞きしてみたんですけれども、市の文化課、博物館、調査研究課に学芸員として12人、うち正規職員6人の方が常時勤務をしてみえるということです。遠野市の正規職員は何人ですかというふうにお尋ねをしたところですが、400人弱だというふうに答えていただきましたので、当市と比べると学芸員の割合はかなり多くて、そのくらいの人数をそろえている。割合としても多いけれども、実人数としても極めて多いから、ああいうふうに多くの人を集めてこられるような、また裾野も広い活動がそれだからできるんだなというふうに改めて関心をしたところであります。 そこで質問でありますけれども、当市の学芸員が4人というふうに聞いておりますけれども、これは学芸員の資格を生かしながら勤めてみえる方が4人という意味ですが、当市の学芸員の日常、どんな仕事内容、それからここ数年ではどんな研究を発表してきたのかという点につきまして、改めてお伺いをいたします。
○議長(鷹見憲三君)
文化スポーツ部長・原 益彦君。
◎
文化スポーツ部長(原益彦君) 博物館での学芸員の仕事の内容は、収蔵品の保存、整理や企画展の立案、実施、教室等の開催業務などでございます。 また、
文化振興課所属の兼務学芸員は、全国公募展や市民展の実施など、専門的知識を必要とする業務のほか、広報活動、経理などの
一般行政事務も担当しております。研究発表については、鉱物博物館では市の自然等をテーマに企画展を開催し、「恵那山―その地質と成り立ち」など内容を深めて紹介をしていますが、地域の文化資源への調査・研究発表はここ数年間行っておりません。以上でございます。
○議長(鷹見憲三君) 22番・片桐光朗君。
◆22番(片桐光朗君) 答弁ありがとうございます。 ということで、今の答弁を聞いておりますと、いみじくも調査・研究等行われていないということなんでありますが、そういう面での今の課題があるということだと思います。私は先ほども調査・研究、あるいは発表を学術的に高いレベルで行っていく、そういうところが特に今後のリニア駅での対応、まちの発展ということを考えた場合に非常に大切なことではないか、重要なことではないかということを申し上げたところなんですけれども、その基礎部分というか、基本となるところが課題があるということだと理解をいたしました。 それで、質問の2つ目に入るわけですけれども、そうなると課題があるわけですが、当市の学芸員の将来のあり方、あるいはまた活動の今後の進め方について、どういう方向を考えてみえるのかということが問題になるわけですが、その点はいかがでしょうか。
○議長(鷹見憲三君)
文化スポーツ部長・原 益彦君。
◎
文化スポーツ部長(原益彦君) 学芸員は、それぞれ美術、歴史、自然などの専門分野を持って業務を行っております。博物館法では学芸員は博物館資料の収集、保管、展示及び調査・研究等専門的な業務を行うものとされ、専門分野の見識を広げ、深めながら、特に市民の方への学習支援や地域の調査・研究の牽引者となっていくことが必要であります。 今後の活動につきましては、学芸員は資料の収集や保存、管理など基本的な事業を初め、教室や企画展の開催を行うとともに、博物館等を生涯学習の場としまして市民の方に関心を持っていただき、また学校との連携を進め、より多くの市民の方に利用してもらうなどの活動が必要と考えております。
○議長(鷹見憲三君) 22番・片桐光朗君。
◆22番(片桐光朗君) そうですね。自分で研究していくだけではなしに、当然ながらある面生涯学習分野においても広く市民の皆さんの活動支援、それは本当にそのとおりだというふうに思うわけですが、今の話の中で研究発表、専門的な分野での研究をするということも役割だというふうにおっしゃいましたけれども、その研究したものを発表していくということについては、発表するとなると研究時間も必要だし、それからそれなりの費用なんかも必要になってくると思う。そういう分野における、その点での学芸員の活動の方向性ということについては、どうなんでしょうか。もう少し説明をお願いいたします。
○議長(鷹見憲三君)
文化スポーツ部長・原 益彦君。
◎
文化スポーツ部長(原益彦君) 学芸員は2つの側面を持っていると思います。1つは、ものについての研究をすること。また、そのものについて市民の方への教育普及をしていくということでございます。学芸員につきましては、現在、業務をたくさん抱えておるのが現状でございますけれども、専門職員の業務に支障がないよう組織全体で業務を進めてまいりたいと考えております。
○議長(鷹見憲三君) 22番・片桐光朗君。
◆22番(片桐光朗君) 研究をすることと、それから市民への教育普及と今おっしゃいましたけれども、現在の体制で本当にしっかりと研究活動ができるのかと。役割の2つある中の1つということで今部長おっしゃいましたけれども、本当に研究活動がしっかりできるのかということと、それから市民への教育普及ということをおっしゃいましたけれども、学術的にレベルの高い研究発表ですね。社会教育面で教育的な活動ということで研究発表は大事なんですけれども、みずからの研究をしたものについて発表していくという点についての役割というか、今後進めていかなきゃいかんというような思いはありますか、ないんですか。その点についてお尋ねします。
○議長(鷹見憲三君)
文化スポーツ部長・原 益彦君。
◎
文化スポーツ部長(原益彦君) 特に博物館で業務を行っている学芸員につきましては、毎年、特別展、企画展を開催しております。その開催するに当たりましては、展示する資料について詳細な調査を進めながらよりよい展示をするための研究を進めております。展示会の開催が研究の発表の場であるとともに、また図録等本を発行すると。その中で発表していくこととしたいと思っておりますし、市の博物館だよりというものを博物館全体で年4回発行をしております。その中でもふだんの
業務プラス自分の専門する分野について少しなりとも研究発表をしていくというような業務の仕方を行っておるところでございます。
○議長(鷹見憲三君) 22番・片桐光朗君。
◆22番(片桐光朗君) 博物館に配置されている学芸員についてはお答えをいただきましたけれども、そのほかについてはいかがでしょうか。
○議長(鷹見憲三君)
文化スポーツ部長・原 益彦君。
◎
文化スポーツ部長(原益彦君) 文化振興課での専門学芸員につきましては、業務につきまして
文化振興業務全体を担っておるということで、研究ということの業務については行ってないというのが現状でございます。 しかしながら、各市民からの問い合わせ等もございます。また、地域へ行きまして、特に発掘業務というのがございます。その中でそれぞれの業務に当たる中で研究ができたり、市民の方に相談に応じて開講していくということをやっております。それについて研究発表ということについては、今現在できていない状況でございますけれども、今発行しております鉱物博物館を中心とした年4回の恵那山だよりの中で紹介をできたらと思っておるところです。
○議長(鷹見憲三君) 22番・片桐光朗君。
◆22番(片桐光朗君) ですから、
鉱物博物館勤務学芸員については、それなりに研究発表をなされているということと、1名ですからね、1人だけですからね。残りの学芸員の方たちについてもやっぱり研究発表をしっかりとしてもらうということが大事だろうというふうに思うわけです。 これはちょっと次の質問とも絡んでまいりますけれども、質問の3つ目に入りたいと思いますが、リニアとのかかわりでまちづくりを考えた場合、執行部は学芸員の活動をどのように位置づけるつもりかと。位置づけてきたかということではなくて、これからどういうふうに位置づけるつもりかということなんですが、この点についてはいかがでしょうか。
○議長(鷹見憲三君)
文化スポーツ部長・原 益彦君。
◎
文化スポーツ部長(原益彦君) 今後、学芸員の活動としまして、市民の博物館での生涯学習活動を支援していくことが大切になってまいります。調査・研究活動では市民の方と一緒になってほかにはない地域の文化、歴史遺産を掘り起こし、市の魅力を高めていくことが多くの人を呼び込み、まちづくりにつながるものと考えております。
○議長(鷹見憲三君) 22番・片桐光朗君。
◆22番(片桐光朗君) 市民の活動を支援するということ、これは本当に基本的なところで欠かせないことだというふうに思うわけですけれども、そういう活動だけで本当に人がこれから呼び込めるような力になるのかということを思うわけなんです。もちろん裾野は富士山じゃありませんけれども、高くしようと思えば裾野は広くしなきゃいけないということがあって、その活動はこれからも大いに進めていただかなきゃいけないということは思いますけれども、そこだけでいいのかと。私はそういうことと加えて、学術的にレベルの高い、そういう研究発表をして情報発信をしていくことが大事じゃないかというふうに思うわけです。 そういう意味では、先ほど鉱物博物館だよりに年4回研究発表をしたようなものまで含めて出すというふうにおっしゃいますけど、そういう1つだけの手だてで情報発信できるのかと。ブログということもおっしゃいましたね。そういうことだけでいいのかどうか。それから、鉱物博物館の関係だけでいいのかどうか。もっと中津川には売り込めるものがたくさんあるのではないかと、深く調べていけばね。そういうことができるような状況に実はないと。そして、今の部長の答弁を聞いておりますと、言ってみればそういうふうに進めてきた従来型の延長線でこれからも考えていると。市長、そういう執行部としてのこれからの姿勢だという答弁だというふうに聞こえるんですが、そういう認識でよろしいんでしょうかね。
○議長(鷹見憲三君) 市長・青山節児君。
◎市長(青山節児君) 片桐議員、平成18年に遠野市へ視察に行かれたということで、遠野市の話をされました。私も遠野の市長と名刺交換をさせていただいたときに、やはり遠野市の存在意義といいますか、大変こうしたことに力を入れているという話も聞かせていただきました。たまたま私どもは東濃という地域でございましたので、この東濃が遠野市とよく勘違いをされて大変困りますと。したがって、私どももしっかりとした遠野市のような、ある意味おとぎ話のような部分もあるわけですけれども、こうしたことをこれからしっかりと発掘をしながら、また全国に発信をしたい思いがいっぱいですという話をさせていただいた経緯がございます。 そうしたことを当てはめたときに、じゃあ今この中津川市の中でどういったことが発信できるのかな。昔、苗木城が赤壁であって、白く塗ると木曽川から竜が出たというような話もございます。また、それぞれ秋田県にございます狩猟を中心としたような生活というものも中津川市の一部にはございます。また、木にまつわります伝説もございます。そうしたことを掘り下げていく中では、今言われましたリニアを踏まえたという観点からでは、いろいろな掘り下げてつくっていくこともできるんではないか。したがいまして、これからの可能性の中では今既存の博物館等の維持管理だけではなく、若干夢物語的なところに裏づけをとりながら話の展開ができる、そういったことも学芸員には期待が持てるところではないかというふうに考えておるところでございます。
○議長(鷹見憲三君) 22番・片桐光朗君。
◆22番(片桐光朗君) たまたま市長が遠野市との関係で、民話といいますか伝説の話をしてくださったんですけれども、考えてみれば中津川市も、歴史一つとってみても東山道、中山道の問題、あるいはまた恵那山にまつわる胞衣を埋めたから恵那山だとか、産湯につかってどうのこうのとか、湯舟沢とか、例えばそのような話もありますし、鉱物の話もあります。あるいはまた神坂や落合へ行ってみると、遠方から水路を引っ張ってきて段々畑の独特の風景というのもあります。考えてみれば、いろんなところに素材が実はあるのではないかと。そういうものがしっかりと調査され、そして情報発信されれば、それはそれで今度は大きな実は観光資源になるのかもしれないと。これはいろんな分野がありますから、それはまた学芸員の自分の気に入った、興味のあるところで調べてもらうということが大事なんだろうというふうに思いますけれども、そういうような形でしっかりと学芸員が本当に自由奔放に調査・研究ができる、そしてまた研究発表もどんどん進むというような体制が一つ今後のリニアの時代を見据えた活動としてあってもいいのじゃないかなということを私は考えるわけであります。そういうことに対しまして、現状の話は出ましたけれども、今後の中津川市をどうするというような位置づけの中での話というふうにはなっていないところが残念なところではありますが、総合計画も来年度作成ということでありますから、そういうところとの関係でもまた深めていただきたいものだということを思います。 この件、最後の質問になりますけれども、これまで研究発表が学芸員のほうからなされてきたかどうかということは別として、当市の学芸員の調査・研究のこれまでの蓄積というのはかなりのものがあるというふうに実は私は拝察をしているところであります。その一端を披瀝していただくために、ちょっと質問をさせていただきたいというふうに思います。 新町に桂小五郎の隠れ家というのがありますね。小さな掲示板が出て、隠れ家だというふうに書いた看板が出ておりますけれども、桂小五郎は隠れ家で隠れておって、何を考えておったのかと。また、そこで考えていたことは日本の歴史の上にとってはどういう意味を持つのかということです。これだってしっかりやれば、中山道ウオーキングで歩いて、ここが桂小五郎の隠れ家かといって見て通り過ぎるだけではない深いものを印象として、ウオークラリーなんかに参加された方にはインパクトを与えることができるだろうというふうに思うわけですが、この点については、隠れ家で何を考えて、日本の歴史の中でどういう意味があるのか。いかがですか、部長。
○議長(鷹見憲三君)
文化スポーツ部長・原 益彦君。
◎
文化スポーツ部長(原益彦君) 桂小五郎の中津川宿での動きがつい最近の研究で明らかにされております。桂小五郎が長州藩主毛利慶親の到着を待ちまして、中津川宿本陣で極秘会談を持ってきたことがわかっております。この会議は、桂小五郎が藩主に公武合体から尊王攘夷への転換を説得するもので、結果的には長州藩は尊王攘夷を唱え、やがて討幕運動の中心勢力となりました。この中津川での会議は後の明治維新につながる歴史上重要な会議に位置づけられます。以上です。
○議長(鷹見憲三君) 22番・片桐光朗君。
◆22番(片桐光朗君) 今、部長、長州藩の見解を従来のものから尊王攘夷に変えていく、そういうことをこの中津川で桂小五郎は考えていたというふうにおっしゃいましたが、時間がないんですが、もうちょっとその点詳しくお聞きしたいと思います。 中津川における極秘会談とおっしゃいましたね。極秘会談で正式にそういうふうに決まったということなんでしょうか。それから、そのときにどういう人と会って、この極秘会談が行われたかという点についてももう少し詳しくお尋ねします。
○議長(鷹見憲三君)
文化スポーツ部長・原 益彦君。
◎
文化スポーツ部長(原益彦君) 当時、桂小五郎は、幕府から反逆者ということでお尋ね者となっていたというところでございます。ですので、隠れたといったことでございます。中津川宿の本陣で毛利藩主が宿泊しておったときに、そこに藩の重臣も含めて5名ほどと会議を持ったと言われております。その中に後の伊藤博文も含まれておりまして、藩の今までの朝廷と幕府と一緒になっていくという方針から、倒幕につながらねばならないというように藩主の考えを転換させたということで、今後の明治維新について大きなエポックとなる会議だと位置づけられております。
○議長(鷹見憲三君) 22番・片桐光朗君。
◆22番(片桐光朗君) 重ねてもう1つお尋ねしますけど、なぜそれが、そんな大事な尊王攘夷へと大きく藩を変えていく、その後歴史は対立しておった薩摩とも一緒になって明治維新というのが起こってくるわけですが、そんな大事な会議がなぜ中津川で行われたのかと。この点についてはいかがでしょうか。
○議長(鷹見憲三君)
文化スポーツ部長・原 益彦君。
◎
文化スポーツ部長(原益彦君) 当時、中津川宿といいますと、本陣、また有力な商人の方々は平田学派という研究を進めておりました。その方々は朝廷の方、また公家等の方と非常にふだんから情報共有を行っておったところです。中津川宿といわれますと、京都の方から見ますと非常に朝廷方の人物が多くいるという、中津川市の独特の人たちがいたということで、桂小五郎たちも安心して中津川宿ならこのような会議を持ってもばれないだろうというようなことがあったということが歴史的な背景にあると思います。
○議長(鷹見憲三君) 22番・片桐光朗君。
◆22番(片桐光朗君) 一般質問でこんなことまでお聞きするのはどうかというふうに実は私も思ってはおるんですけれども、わかっていただきたいのは、たった1枚の看板、桂小五郎の隠れ家ということの中身が、実はこれほどの中身を持って日本の歴史を大きく動かす、そういうところにもなっていた。そういうふうになるに当たっての必然性としての平田学派、幕末当時の影響、そういうものをまた中津川の豪商の人たちは受けていたと。しかも、中津川というのは非常に情報の集まりやすいところと。中山道との関係ですね。そういう特徴があったということがわかっていただけたんだろうというふうに思いますが、残念ながら一般的にはまだ市内の人もそういうことが余りわかっていないということなんだろうと思います。そこなんですよ。だから、学芸員が調査・研究をする。たまたま私はこの問題を取り上げましたけれども、そうやって学術的にも高いレベルのところで情報発信をしていただきたいと。この話を聞いていて、そうだったのかというふうに思った方も何人か多分お見えじゃないかというふうに思います、この中でもね。そういうことをやっていく上で学芸員の今後、特にリニア駅を迎えるということについては、非常に大きいものがあるというふうに思うわけです。今後の学芸員のあり方ということについては、どうも聞いていると、残念ながら従来の路線を踏襲していくみたいな言い方しかされていなかったようですけれども、私はこういうところにも誘客を大いに進めていく、そういう要素があるだろうというふうに思います。 ただし、この分野だけではないわけですから、この分野というは学芸員だけの分野ではなくて、本当に全職員で考えていただきたいのですけれども、例えば農林業のあり方をどうするかとかいうことまで含めて、これから中津川市は真剣に考えていかないと、結果としていい道路はつくったけれども、その道路を使ってみんなおりてきた客が下呂や高山のほうへすうっと行ってしまうと。ちっとも寄ってくれないというようなことになると思うもんですから、私自身は若干の危機感を持ちながら、駅ができて、それが本当にまちの発展につながるようにすること。逆に言えば
ストロー現象を克服すること、そういうまちづくりを全体で考えていただきたい。たまたま学芸員の活動ということでは今申し上げたようなところがあるということで、私の質問趣旨を捉えていただきたいというふうに思いますので、よろしくお願いいたします。 時間が随分予定よりも進んでしまいまして、2番、下水道料金の値上げと料金制度についてに入りたいと思います。 今の中津川市政を見ていて、賛成しづらいというふうに思うことがあります。それが何かといいますと、27年度以降も下水道料金を上げるという問題です。下水道料金は23年度から26年度まで4年間毎年値上げをしている最中ですけれども、さらに27年度から30年度までまた引き続き毎年値上げをせざるを得ないという提案がありました。私はどう対処したらいいのかと、非常に悩んでまいりました。市民生活にとっては、アベノミクスの恩恵も感じられず、それから見たところ、リーマンショック以降、所得が低下し低迷するという中で、負担をさらにふやすことは本来行政としてあるべき姿ではないというふうに思うのです。その一方で、市の今後の財政、特に合併特例期間10年を過ぎる平成27年度以降の財政を思うと、法定外の繰入金を減らすということも当然考えなければならないことだというふうにも思います。 一方では市民生活を守らなければならない。他方では下水値上げをしなきゃいけないという相反することに対処するいい方法はないのかということをこの間私も考え続けてまいりました。そこの考えている最中に疑問に思ったのは、同じ公共料金であっても、例えば国民健康保険、介護保険、保育料などほかの公共料金は所得が多いほど支払い額がふえるのに、下水道、水道料金、水にかかわる料金は所得に関係なく一律なのはなぜかということです。国などでも税金や医療保険料などについても所得が多いほど支払い額が多くなります。なのに、なぜ料金の支払い体系に所得によって決めるものとそうでないものと2種類あるのでしょうか。自分で勉強したことがある税金や税制について言えば、これまで税制で定説として確立されているのは応能原則、つまり負担能力に応じた税制が最も公平・公正だということで、累進課税、累進税率というものが採用されているということだそうです。公共料金体系も多くはそれに倣った考え方が取り入れられているのではないかと推測をいたします。 一方、負担のあり方についてはもう1つ、応益原則という考え方があります。この考え方は受益者が特定の人に限られて一般的でない場合、受益の量によって負担する金額が決められるものでありまして、例えばガソリンに対する税金などは導入当時はこの考え方に基づいていたと、かつて教えてもらったような気がいたします。応益原則ということで言いますと、例えば金額幾らということで決めちゃっている町内会費などについてもそういうことが言えるわけなんですが、支払いとしては応益、応能両方の考え方があるということです。 そこで質問に入りますけれども、自治体の公共料金が応能原則、応益原則という考え方に基づいて決められているということでいいのかどうか、確認の意味で最初に伺います。
○議長(鷹見憲三君) 総務部長・田立三博君。
◎総務部長(田立三博君) 租税においては応益、応能原則の考え方が適用されているところです。 下水道料金、水道料金などの使用料は、その使用という受益に対する負担として受益者の皆さんから料金をいただくという、これは応益の考え方に基づいているところでございます。以上でございます。
○議長(鷹見憲三君) 22番・片桐光朗君。
◆22番(片桐光朗君) ありがとうございます。 多分そういうことなんだろうなということで考えてまいりましたが、確かにそうだということがわかりました。 それで、質問の2つ目なんですけれども、下水道料金、水道料金が使用料という応益分で決められて、応能分が含まれていないというのはなぜかということになるわけです。ほかの公共料金は応能料金ということになるわけですが、なぜ水関係だけは応益原則ということでいくのかということなんですね。それは、私がまた推測をするに、受益者が特定の人に限られて一般的でない場合、受益の量によって負担する金額が決められるという考え方を導入当時はもちろんそういうことでありましたから、一部の人しか受益を受けないということでありましたから応益ということで進んできたけれども、それが一般的になった今でも引き続き続けられている。ガソリンに対する税金と一緒ですね。ということではないかというふうに思うんですけれども、いかがですか。
○議長(鷹見憲三君) 水道部長・安彦直之君。
◎水道部長(安彦直之君) 下水道の普及率でございますが、今はまだ70%程度でございます。また、水道の普及率は99%になっておりますが、使用料ということの性格上、同一の使用者に対して応能的な差を設けることは適当ではないと。受益者負担の原則に基づいて使用に見合う適正な負担を求めていくべきだと考えております。
○議長(鷹見憲三君) 22番・片桐光朗君。
◆22番(片桐光朗君) 私の聞いたのとちょっと何か違う。よくわかんなかったです。済みません、もう1回答弁してください、同じことを。
○議長(鷹見憲三君) 水道部長・安彦直之君。
◎水道部長(安彦直之君) 使用料の性格上ですが、同一の使用に対して応能的な差を設けることは適当ではないと。受益者負担の原則に基づいて、その使用に見合う適正な負担を求めていくべきというふうに考えております。
○議長(鷹見憲三君) 22番・片桐光朗君。
◆22番(片桐光朗君) 応能でいこうと応益でいこうと、受益者が払うというのは同じなんですよ。その場合に負担のあり方について、ほかの公共料金、あるいは国の税制まで含めて応能、要するに所得のある人はたくさん払う、少ない所得の人は少なく払うと、そういうことで公平・公正さを保つと。こういうふうにほかはなっているのに、なぜ下水だけは受益の多い少ないということだけで決められるのかと、料金がね。ということをお尋ねしておるわけです。改めて済みませんが、答弁お願いします。
○議長(鷹見憲三君) 水道部長・安彦直之君。
◎水道部長(安彦直之君) 税で言いますと、使用の目的といえばいろんな範囲になっておりますが、下水といいますと施設の維持管理、それから設備投資した起債の償還、それから下水でいいますと環境にいい水をつくるというようなところも維持管理的なところで使われており、目的は限られておるということですね。 その中で全体に使用料はこれだけいただきましょうという中で決まっておりますので、今、議員おっしゃられたとおり、応能ということで差をつけるということになりますと、低所得者の方がつけなければ逆に所得の多い方は多くなるというようなことになるわけですけれども、そうすると不公平さがそこに生じるんではないかというふうに考えています。
○議長(鷹見憲三君) 22番・片桐光朗君。
◆22番(片桐光朗君) 受益の量だけで決めると不公平さが生じるということであれば、じゃあほかの公共料金はどうなんだと。例えば保育料が同じ中身の保育をされておりますよね。保育料をたくさん払っておる人が特別に子どもはよく見てもらうなんてことはあり得んわけです。全く一緒なんです。それなのに料金が変わっているのはどうしてなんだということなんです。 それは所得というのはそれぞれに差があるから、その差をできるだけ均等にしていくという場合に、受けるサービスによって金額が決まるという、サービスの量だけで決まるということだけでは大変大きな問題になるから、だから所得のある人には多く負担してもらいましょうと、少ない人には少なく負担してもらいましょう、そうすることによって日本国民としては生活が公平・公正になるようにしていきましょうという考え方でやられておるわけなんですよ。それは国でも税制云々かんぬん採用している話ですし、それからまた中津川市でもいろんな公共料金がありますけれども、ほとんどの公共料金がそういう考え方でしょう、応能ね。ところが、水だけは違うのはなぜなんだということなんです。ですから、部長、わかってもらえるのかな。ということなんですよ。 それで、時間がありませんから次に行きますが、さて具体的に27年度からも引き続き値上げをしなければならないと提案された下水道料金についてですけれども、料金体系は現行の応益の制度でなければならないと決まっているのかどうなのかということですね。具体的に法律や県条例並びに全国の自治体の実例はどうなっているのかという点についてお伺いをいたします。
○議長(鷹見憲三君) 水道部長・安彦直之君。
◎水道部長(安彦直之君) 下水道法において、使用料は下水道の管理者が条例で料金を定めるところによって使用料を徴収するということがうたってあります。さらに下水の量及び水質その他使用者の使用の対応に応じて妥当なものであること。また、特定の使用者に対し不当な差別的扱いをするものではないと定めております。現行におきましては、他の自治体においても応益負担の料金体系となっております。
○議長(鷹見憲三君) 22番・片桐光朗君。
◆22番(片桐光朗君) 法律としては特に応益なのか応能なのかということは決めていないということですね。それから、全国の自治体の実例ということでいくと応益でいっているんだと。 応能でいっている自治体というのはありませんか。その点はいかがでしょうか。
○議長(鷹見憲三君) 水道部長・安彦直之君。
◎水道部長(安彦直之君) 東濃管内では応益というふうになっておりますが、全国でいいますと低所得者の減免という中で家族の前年度の総所得に段階をつけて、それを翌年度に減免していると。そういった自治体が、これは大阪府八尾市ですとか、奈良県宇治市においてはそういった、これはあくまでも減免でありますけれども、減免制度を設けているところがあります。
○議長(鷹見憲三君) 22番・片桐光朗君。
◆22番(片桐光朗君) わかりました。いろいろと調べていただきまして、ありがとうございました。 現時点における私の到達点について、次に入りたいと思います。 低所得者対策として下水道料金に応能原則を導入できないだろうかというふうに考えるわけです。26年度までは既に料金が決まっておりますから、そこまで手をつけろということではありません。27年度以降も下水道料金については値上げをしなきゃいけないというふうに提案がされておりますので、その27年度以降の値上げ分を所得によって、上げない、予定どおり上げる、もっと上げるとか、値上げ分が少ない、予定どおり、予定以上というようなことにしてはどうかということです。せめて非課税世帯は据え置きとか、上げてもわずかになるようにして、低所得者の暮らしを守るということができないかということです。次善の策もあわせて申し上げますと、減免措置の対象をふやすということですが、公平・公正という点から見ると、減免対象をふやすということよりも所得による区分のほうが数段すぐれているというふうに思います。27年度からの値上げに対応して検討していただきたいと思いますけれども、いかがなものでしょうか。
○議長(鷹見憲三君) 水道部長・安彦直之君。
◎水道部長(安彦直之君) 低所得者の市民の皆さんの暮らしを守るという観点におきましては、現在も生活扶助の減免は実施しておりますが、27年度以降の料金体系につきまして、減免の拡充など何らかの形において検討していく必要があると考えております。 また、応能負担につきましては、今後研究をしていきたいというふうに思いますので、よろしくお願いします。
○議長(鷹見憲三君) 22番・片桐光朗君。
◆22番(片桐光朗君) ありがとうございます。 全国でも私も聞いたことのないちょっととっぴなことを今回提案しておるもんですから、今のような形で研究してもらうということで私も納得をいたします。それから、減免対象をふやすということでありますが、これについてもしっかりと考えていただきたいというふうに思います。 次のこの件最後の質問になりますけれども、私の考えにしても、値上げについて所得あるいは減免措置で緩和措置をとるだけで、結局市民負担がふえるということには変わりはないわけです。そういう面では極めて、実はこう申し上げておってもつらいものがあります。そこで、下水道料金は上げるにしても、別の面で市民サービスを向上させると。そのことによって市政全体としては市民生活を支える、トータルでバランスをとるという考え方を持って今後進めていただきたいというふうに思うわけですが、その点についてはいかがでしょうか。
○議長(鷹見憲三君) 企画部長・島崎保人君。
◎企画部長(島崎保人君) ご存じのように、合併特例期間が終了いたします平成27年度から普通交付税が大幅に減少いたします。それに対応するための一つといたしまして、特別会計の自立化がございます。特別会計が適正な保険料や使用料などを見直し、財源確保を図り、特別会計に対する一般会計からの繰出金を基準内に抑制する必要があるというふうに考えております。 そこで、特別会計の自立化や人件費、公債費の抑制に取り組むことで、将来にわたり収支バランスのとれた財政運営が可能となり、市民サービスを維持できるというふうに考えております。よろしくお願いします。
○議長(鷹見憲三君) 22番・片桐光朗君。
◆22番(片桐光朗君) やっぱり市の財政が企業会計、特別会計含めて繰出金を少なくして独立採算を目指すと、こういうふうになっているんですが、そういうふうにして市の財政がきちんと確立しても、市民の暮らしが確立しなければいけないことなんで、そちらの面もしっかり配慮しながら行政をこれからも進めていただきたいということを思うわけです。その点が実は極めて重要なところでありまして、議会としてはしっかりとそこを言わなきゃいけないというわけです。 最後の質問になります。 市政担当2年、青山市長の所感です。青山市長が当選をされて、はや半期2年が過ぎようとしております。大変な中での船出、市民も議会も世論を二分するという状態でしたけれども、おかげで落ちつきを取り戻しました。絆を標榜して、調和を図ったその功績は大きく、何よりもそこに青山市政らしさがあると私は評価をいたします。 その一方、今後大きな課題ものしかかっております。これまでの2年間、並びにこれからのことを市長はどう考えるか、お尋ねをいたします。
○議長(鷹見憲三君) 市長・青山節児君。
◎市長(青山節児君) 中津川市が多くの課題を抱える中で、和と絆という形でスタートさせていただきました。そんな中で、やはり議会対応、また市民の皆さんへの対応、この2点、そして庁内職員に対する対応、この形をどのような形で行っていくことがいいのかという中で、やはり私はまずオープンにするという、オープンスタンスの構えでスタートをさせていただきました。議会におきましては議員の皆様の代表者会議、また派閥ごとの懇談等の開催をさせていただきました。また、市民の皆様には多くの意見の聞ける場へみずから出向く、このことを実行させていただきました。そして、庁内におきましては、職員にはやはり言いたいことはしっかりと言っていただきたい、そういった発言をしてまいりました。 しかし、一方ではその中には青山色がないという、私を支持いただいた方から厳しいご意見もいただいたところでございます。しかし、そのことに対しましては、ここで色を濃く出すこと自体が、まず絆を掲げた意味合い、もう少し時間が欲しいという思いで2年間やってまいりました。その中で、やはり大きく課題としてございますのは、今の新しい事業として取り組みを現在もしております大きな施設の問題、また地域におきます人口減少、高齢化、そして生活にかかわります地域交通の問題、そして生活のインフラ面、とりわけ老朽化が進んでおります道路、橋梁、またさまざまな施設、そしてこの庁舎、そうしたものをしっかりと取り組まなければならない問題、あわせて第三セクターのあり方と、さまざまな問題が出てきております。この2年間は皆様の多くのご意見をいただくこと、また私としてもより多くを知るということを中心としてやってまいりましたが、これからの2年間に向けましては今申し上げました課題等一つ一つ着実に解決に向けて実行していく、そんな気持ちでいるところでございます。
○議長(鷹見憲三君) これにて22番・片桐光朗君の一般質問を終結いたします。 続いて、6番・田口文数君。 〔6番・田口文数君質問席に着く〕
◆6番(田口文数君) それでは、発言通告に基づきまして、一般質問をさせていただきます。 今回は、大きく2つの質問をさせていただきます。 1つ目に婚活支援で少子化対策について、2つ目に児童虐待についてであります。 最初に、婚活支援で少子化対策ですが、これは以前吉村久資議員からも提案があり、婚活事業に今取り組んでいるわけですが、ライフスタイルや意識の変化などを背景に結婚年齢が高くなる晩婚化が進行しています。あわせて母親の平均出生時年齢も第1子、第2子、第3子ともに上昇傾向にあります。諸外国と比較して日本は婚外子の割合が極めて低く、晩婚化に伴って晩産化も進行しているのであります。少子化が急速に進展する中、未婚率の上昇が少子化の背景にあるとかねてより指摘されてきました。 2013年版厚生労働白書では、結婚、出産、子育てに関する意識調査に基づいて、若者の未婚に関する特集を掲載しておりました。白書では、未婚のうちいずれ結婚しようと考えている人が9割近く上ったことから、若者の結婚願望は決して低いわけではないと分析しております。一方で、異性の友人も交際相手もいないと答えた人が未婚男性の約6割、未婚女性の約5割に上ったことを踏まえて、結婚相手の候補となり得る交際相手がいる若者は限定的と指摘。また、本人の努力や気持ちの変化にのみ期待するばかりでなく、周囲のさまざまな支援によって結婚に至るケースもあると言及しております。あわせて自治体版婚活支援の取り組みについても取り上げておりました。 そこで、婚活支援を少子化対策の効果的な取り組みの一つと位置づけて、中津川市の実情に応じた支援策について質問をさせていただきます。 なお、内閣府は平成26年度予算概算要求に、地域・少子化危機突破支援プログラム推進事業経費として約2億円を計上。地域の実情に応じた少子化対策を進めるため、自治体が主体となって立案するプランを全国から公募し、その中からモデル的な取り組みを選定し、内閣府が主体となって実施する予定です。事業例としては、意識啓発・機運の醸成事業、結婚相談・支援体制整備、妊娠・出産に関する相談体制の整備などが検討されているそうであります。 それでは、質問に移ります。 幸せな結婚を応援します、「ハッピーマリッジプロジェクト」をスタートしてから、ハッピーマリッジサイトに会員登録された方は何人ほどですか、お伺いいたします。
○議長(鷹見憲三君) 定住推進部長・渡邊好夫君。
◎
定住推進部長(渡邊好夫君) ハッピーマリッジプロジェクトは、結婚相談あるいは情報サイトを送るというのがございますし、地域の婚活を支援する補助事業等を有してございます。 今お尋ねのハッピーマリッジサイトは、結婚を望んでいるけれどもなかなか出会いが少ないとか、あるいはあと一歩踏み出せないといった方たちにメールで結婚の交流パーティーだとか、会員とのいろんな交流案内をさせていただいているものでございますが、平成25年11月末現在で260名の登録がございます。このうち約7割が男性というような状況でございます。
○議長(鷹見憲三君) 6番・田口文数君。
◆6番(田口文数君) ありがとうございます。 260人、男性が約7割ということでありますので、結婚を考えている男性が多くいるというふうに私は考えていいかなと思いますので、引き続きこの会員登録をどんどんふやしていただければありがたいと思います。 2番目の質問に移ります。 男性は20歳以上の中津川市に在住となっていますが、女性の登録は市内、市外ではどうなっていますでしょうか、お伺いいたします。
○議長(鷹見憲三君)
定住推進部長・渡邊好夫君。
◎
定住推進部長(渡邊好夫君) 先ほどと同じ平成25年11月末現在でございますが、女性の登録者数は76名お見えになりますが、このうち市内は59名、市外17名という状況でございます。
○議長(鷹見憲三君) 6番・田口文数君。
◆6番(田口文数君) わかりました。私の希望としては、もう少し市外の方がふえていただけるとありがたいなという思いでありますので、またこの辺も人数がふえるようにお願いしたいと思います。 次の質問です。 ハッピーマリッジサロン、結婚相談所としてあります。中央公民館で第1土曜日、福岡公民館で第3土曜日に開設をしておりますが、今まで何人ほどの方がご利用になられましたか、お伺いいたします。
○議長(鷹見憲三君)
定住推進部長・渡邊好夫君。
◎
定住推進部長(渡邊好夫君) 結婚相談所は平成23年7月に開設いたしましたが、2年が過ぎようとしています。 平成25年11月末までの利用人数は延べ231名でございまして、中央公民館は131名、福岡では100名というような状況でございます。
○議長(鷹見憲三君) 6番・田口文数君。
◆6番(田口文数君) 231人の方が相談に来ているということでありますので、延べでありますので同じ方も来ているかなと思うんですが、結婚に対する意識があるというあらわれだと思いますので、引き続きこの結婚相談所も充実した形でいけるようにお願いをいたします。 4番目の質問に移ります。 その相談所ですが、相談の電話ではどのような相談が多いですか。また、本人ではなく親からの相談もあると聞きますが、どれほどありますか、お伺いいたします。
○議長(鷹見憲三君)
定住推進部長・渡邊好夫君。
◎
定住推進部長(渡邊好夫君) 結婚相談所への主な相談内容でございますが、よき相手の見つけ方、あるいは今の仕事や収入について、結婚後の生活など、最近では自分の人生相談のようなことも少しふえているようでございます。 また、結婚相談所はあくまでも独身男女の本人を対象としておりますので、親からの相談は受けておりません。ただ、実際に親さんからのお話、電話は月に二、三件あるというふうに聞いております。
○議長(鷹見憲三君) 6番・田口文数君。
◆6番(田口文数君) わかりました。 今の質問で答えたいただいた相談所の方ですけど、相談所の相談員はどのような方がされておりますか、お伺いいたします。
○議長(鷹見憲三君)
定住推進部長・渡邊好夫君。
◎
定住推進部長(渡邊好夫君) 現在、相談員は6名お見えになりますが、この方たちは公募しまして、相談員としての思いを強く語っていただいた方たちを面接という形で選任して委嘱をしております。任期は3年でございます。 この内訳の中で、男性は1名、女性5名ということで、年齢につきましては50代、60代の方。そして、特別な資格とかそういうことはございませんで、市内在住の主婦や自営業の方たちでございます。
○議長(鷹見憲三君) 6番・田口文数君。
◆6番(田口文数君) 確認ですけど、この相談員になられた6名の方というのは、例えばプロの相談員とかそういうわけではないわけですね。
○議長(鷹見憲三君)
定住推進部長・渡邊好夫君。
◎
定住推進部長(渡邊好夫君) プロではございません。普通の方たちで、やはりいろんな交流の中で相談も受けていたりして、何とかしなきゃとか、いろんなそういう思いを強く持ってみえた方が特に面接でも語っていただきました。以上です。
○議長(鷹見憲三君) 6番・田口文数君。
◆6番(田口文数君) わかりました。できればこの相談員の方もどんどんふやしていただければありがたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 次の質問に移ります。 婚活支援として結婚活動事業がありますが、事業に取り組む市民及び市内の団体の現状はどうですか、お伺いいたします。
○議長(鷹見憲三君)
定住推進部長・渡邊好夫君。
◎
定住推進部長(渡邊好夫君) 現在、市で把握しております活動といたしましては、地域ということで阿木地区や蛭川地区の区長会が婚活パーティーなどを開催してみえます。 このほか市内のNPOやいろんなグループがそのような活動をしてみえるようなお話も少し聞いております。
○議長(鷹見憲三君) 6番・田口文数君。
◆6番(田口文数君) 阿木と蛭川ということですが、例えば婚活に取り組む地域に対して、支援制度というものはございますでしょうか。
○議長(鷹見憲三君)
定住推進部長・渡邊好夫君。
◎
定住推進部長(渡邊好夫君) 支援事業といたしましては、そんなに金額的には多くないんですけれども、中津川市結婚活動支援事業補助金というのがございまして、そこで交付要綱を定めております。基本的には地域が企画していろんな形で動いていただくとか、団体等の自主活動の中で支援できるものはしていくと。 補助金の額につきましては3万円を限度というふうにさせていただいていますし、実際に参加者、ある程度どのような方を対象とすることにつきましては半数以上が市内に居住または勤務する者という形を少し条件としてつけさせていただいております。
○議長(鷹見憲三君) 6番・田口文数君。
◆6番(田口文数君) わかりました。 これも要望になっちゃいますが、今後このように阿木、蛭川の地域でやっている、この地域でもっともっとほかの地域でも取り組みができるようにまたご努力、また支援制度ももう少し拡充できればありがたいと思いますので、要望でお願いいたします。 次の7番目の質問です。 婚活イベント、パーティーなど開催して今まできましたが、成功して結婚されたカップルは何組ほどありますでしょうか、お伺いいたします。
○議長(鷹見憲三君)
定住推進部長・渡邊好夫君。
◎
定住推進部長(渡邊好夫君) これは市のほうへ報告があったという数しか把握しておりませんけれども、今お尋ねのパーティー等で出会って結婚された方は2組4名という形。そして、近々結婚されるご予定のカップルが1組あるというふうに聞いております。
○議長(鷹見憲三君) 6番・田口文数君。
◆6番(田口文数君) わかりました。もし結果が出ていなかったら残念だなと思ったんですが、2組結婚があるということで、もう1つあるということでありますので、成果につながったのかなと思いますので、これもまた引き続き取り組みを行っていただきたいと思います。 次の質問です。 ハッピーマリッジプロジェクトは、市外、県外へのアピール、宣伝はどのようにされておりますか、お伺いいたします。
○議長(鷹見憲三君)
定住推進部長・渡邊好夫君。
◎
定住推進部長(渡邊好夫君) 基本的に市外等へアピールする宣伝はインターネットのホームページという形で、このハッピーマリッジプロジェクトを中津川市の公式ホームページや県の結婚支援情報がございますので、そこでも掲載させていただいて、このサイトの登録等、宣伝をしております。以上でございます。
○議長(鷹見憲三君) 6番・田口文数君。
◆6番(田口文数君) わかりました。ホームページということで、あと県のホームページですので、これも今情報といってもたくさんあります。SNS、フェイスブック、ツイッター、いろんな部分でありますので、この部分ももう少し枠を広げて情報発信していっていただきたいと思います。これも済みません、要望になってしまいますが、お願いいたします。 次の質問です。これは提案というか、こうしてみるといいかなという私の思いの質問ですので、よろしくお願いします。 以前、テレビで婚活の番組を見ることがありましたが、本人ではなく親同士で息子、娘の写真とプロフィールを交換するということをしておりました。大事なのは本人の出会いなのですが、今後このような新しい企画等ありますでしょうか、お伺いいたします。
○議長(鷹見憲三君)
定住推進部長・渡邊好夫君。
◎
定住推進部長(渡邊好夫君) 確かに今おっしゃいましたように、あくまでも本人ということで、相談員さんはそういうこともおっしゃっていますが、今の新しい企画ということでございますが、現在のところはそういうものはございません。 ただ、他市でお子さんの結婚を心配する親さんたちが集い語らい合えるような、そういう場を提供しているような市もございましたので、そういう先進のいろんな事例を参考にしながら、親のニーズに対応した新しい企画、場づくりを考えてまいりたいと思います。以上でございます。
○議長(鷹見憲三君) 6番・田口文数君。
◆6番(田口文数君) ぜひ進めていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 次の質問です。 統計調査では、平成20年の婚姻件数が441件あったのですが、平成24年では346件と約100件ほど婚姻件数が減っております。また、生まれる子供より亡くなる方が多いのが現状であります。婚活も少子化対策の一つであります。子育て支援といっていいかもしれませんが、医療費の無料化、不妊治療の助成などのほかに、少子化対策につながる新たな事業は考えてみえますか、お伺いいたします。
○議長(鷹見憲三君)
定住推進部長・渡邊好夫君。
◎
定住推進部長(渡邊好夫君) 少子化対策は婚活支援を初めとしまして、定住という面からも総合的に進めないと効果が出にくいものだと考えております。今、新しい事業というものは申し上げられませんけれども、各施策間の連携を強化していくことが望ましいというふうに考えております。 国も冒頭にございました少子化危機突破ということで、全国の事例をいろいろ把握しながらという動きがございますので、これらも参考にしながら、結婚、出産、子育て、あるいは地元就職しやすいだとか、教育の充実等研究してまいりたいと思います。以上でございます。
○議長(鷹見憲三君) 6番・田口文数君。
◆6番(田口文数君) 新たに事業がないということでありますが、いろいろ企画等、多分若い職員の方は持っていると思いますので、その方たちの意見をたくさん聞いて、ぜひ取り組みをしていただきたいというふうに思います。 また、先ほど私も言ったように、内閣府のほうがモデルという形で各県から吸い上げていくという話をしましたので、また中津川市としてもここで新しい企画をつくり上げて、全国の模範になるような中津川市の取り組みをしていただきたいなと要望したいと思います。 次の質問ですが、県とは何か婚活について連携をとっておりますでしょうか、お伺いいたします。
○議長(鷹見憲三君)
定住推進部長・渡邊好夫君。
◎
定住推進部長(渡邊好夫君) 県は担当しておりますのが少子化対策課というのがございますが、定期的な意見交換のほかに、県のホームページで私どもの婚活イベントの掲載などもお願いしております。 また、県の婚活支援事業で企業、団体に従業員に出会いの場を提供する、そういう情報の介在、それの事業がございますので、中津川市役所もそういう事業所に登録しているところでございますが、これから県に要望しているところは婚活担当者とか結婚相談員、各市町村、自治体にございますので、その意見交換の場とか、先ほどおっしゃった専門的というか、その辺の研修の場もぜひ開催してほしいという要望を上げているところでございます。以上でございます。
○議長(鷹見憲三君) 6番・田口文数君。
◆6番(田口文数君) わかりました。研修等していくということでありますので、またしっかりと取り組みを、県との連携もしながら行っていただきたいと思います。 今回、婚活から少子化というふうに質問させていただきましたが、まずは中津川市に定住するということが一番大事であります。そして、そこから結婚し、子育てをしていくと。この子育て支援というのも最終的に大事になっていくという部分でありますので、婚活から一気に少子化対策という部分で質問させていただきましたが、いろんな順序をとっていくと全ての部分が大事になってくるかなと思います。今後、定住推進、少子化対策というのは14年後、リニアの開通に向けて最大のチャンスになるかなと思います。魅力ある中津川、住みやすい中津川として多くの人が中津川で暮らしていただけるように取り組んでいくことが今後の重要な部分になってくると思います。大変申しわけないです。市長として、市長にこの辺もしお考えがあればお聞かせいただきたいと思います。
○議長(鷹見憲三君) 市長・青山節児君。
◎市長(青山節児君) 先ほど定住部長のほうから話をさせていただきましたように、生活に関するさまざまな分野がしっかりと整理ができるかどうかということがやはり中津川に住みたい、また若い方に定住をしていただけるという一番大きな基本になると思います。したがいまして、今言っていただきましたリニア、さまざまな課題もあるかと思いますけれども、これをしっかりと対住民、またこれからのまちづくりに取り入れていく中で定住化、また若い方との結婚への効果に結びつければという取り組みをしてまいる予定でございます。よろしくお願いいたします。
○議長(鷹見憲三君) 6番・田口文数君。
◆6番(田口文数君) わかりました。また、今後、リニアだけじゃないですが、またしっかりとしたまちづくりをお願いしたいというふうに思います。私たちもしっかりといろんなことを提案させていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。 またもう1つ、市長には今後婚活事業、今回質問しましたが、今後さらに重要になってくる部分だと私は思いますので、少しでも多く、予算じゃないですけど、取り組みを拡大していただきたいなというふうに思いますので、よろしくお願いいたします。 それでは、大きく2つ目の質問に移ります。 児童虐待についてでございます。今、少子化対策という部分で質問して、次は児童虐待かという部分でありますが、質問をさせていただきます。 11月は厚生労働省が定める児童虐待防止推進月間であります。児童相談所の児童虐待相談対応件数は増加傾向にあります。2012年度は過去最高の6万6,807件となりました。これは児童虐待防止法施行前の1999年度と比べて約5.7倍増になります。増加の理由として、児童虐待への意識が向上し、より多くの相談が寄せられるようになったことが一因として挙げられております。しかし、一方で虐待そのものがふえている可能性も指摘されており、一層の対策強化が必要であります。公明党のリードで2000年に児童虐待防止法が成立しました。同法により法律上初めて虐待の定義が、1.身体への暴行、2.わいせつ行為、3.養育の放棄、4.心理的外傷を与える言動などと明確化をされ、虐待を発見した場合の通告義務も定められました。また、2007年の法改正では、児童相談所の立入調査の権限強化などが実現しております。このほか公明党は、子どもや親の相談などに当たる児童福祉司を増員するための配置基準見直しや親権の一時停止を推進するなど、一貫して対策の充実に取り組んでまいりました。 今、多くの職員の方がバッジでオレンジリボンをつけていただいておりますが、ちょっとだけ説明させていただきます。2004年に栃木県小山市で、2人の幼い兄弟が虐待の末に亡くなった事件を受け、同市の市民団体などが虐待防止の啓発のために2005年から始めたオレンジリボン運動のシンボルマーク。オレンジ色は子どもの明るい未来をあらわしている。現在、NPO法人児童虐待防止全国ネットワークが同運動の総合窓口を担っているということでございます。先ほど言いましたけど、11月、もう過ぎてしまいましたが、推進月間だったということでありましたので、今回またこのような質問とさせていただきます。 それでは、質問をさせていただきます。 全国では、大変痛ましい児童虐待のニュースを見ますが、中津川市における児童虐待とした件数はどれほどありますか、お伺いいたします。
○議長(鷹見憲三君) 健康福祉部長・早川和子さん。
◎健康福祉部長(早川和子さん) 平成24年度に福祉相談室が受けました児童虐待の通告件数でございますが、全部で52件あります。 そのうち東濃子ども相談センターが虐待として対応したケースは24件でございます。24件の内訳でございますが、身体的虐待が11件、心理的虐待が8件、育児放棄が5件というふうになっております。
○議長(鷹見憲三君) 6番・田口文数君。
◆6番(田口文数君) 平成24年、24件ということですが、大変申しわけないです、これ他市と比べてどうでしょうか。その辺の数値はありますでしょうか。
○議長(鷹見憲三君) 健康福祉部長・早川和子さん。
◎健康福祉部長(早川和子さん) 東濃5市で子ども相談センターが対応した件数ということでございますが、中津川市は2番目に多くなっております。多治見市が33件、中津川市が24件、土岐市23件、恵那市16件、瑞浪市13件というふうな順になっております。
○議長(鷹見憲三君) 6番・田口文数君。
◆6番(田口文数君) わかりました。東濃では2番目に数が多いということであります。平成24年度だけで24件の虐待があった。24人の子どもがひどい目に遭ったということを考えると、大変に悲しい思いになります。 2番目の質問です。 児童虐待などで相談があると思いますが、相談件数はどれほどありますか、お伺いいたします。
○議長(鷹見憲三君) 健康福祉部長・早川和子さん。
◎健康福祉部長(早川和子さん) 24年度に福祉相談室で受けました児童虐待を含む家庭児童相談の件数でございますが、新規が98件、継続相談が83件ありまして、全体で181件の相談ということになっております。
○議長(鷹見憲三君) 6番・田口文数君。
◆6番(田口文数君) わかりました。この相談内容というのは、多分お互い暴力している人、されている反対の親の側、多分いろんな相談内容かもしれませんが、これだけの相談があるということでありますので、わかりました。 次の質問に移ります。 親による暴力の児童虐待件数が増加傾向にあることも指摘されております。命にかかわることもあり、親から強制的に保護しなければなりません。暴力により強制的に保護した件数はどれほどありますか、お伺いいたします。
○議長(鷹見憲三君) 健康福祉部長・早川和子さん。
◎健康福祉部長(早川和子さん) これも平成24年度中のデータになりますが、親からの虐待を受けまして一時保護されましたケースは7件でございます。 そのほかに、親以外からの虐待ということで一時保護されましたケースも2件ございました。
○議長(鷹見憲三君) 6番・田口文数君。
◆6番(田口文数君) わかりました。正直よくテレビで悲惨なニュースを見ますと、一刻も早く親から引き離すことができなかったのかなということを考えると、残念に思うニュースをよく見ますので、今回中津川でも24年度7件あったということでありますので、もしかしたらもっと多くの子どもがこういう危険な目に遭っているかもしれないということもあると思いますので、またこの辺も注意深く見ていっていただきたいと思います。 次の質問に移ります。 虐待がわかる前に、まず幼稚園、保育園、小・中学校の先生や地域の方からの通報で気づくと思いますが、年間どれぐらいの通報がありますか、お伺いいたします。
○議長(鷹見憲三君) 健康福祉部長・早川和子さん。
◎健康福祉部長(早川和子さん) 通報の件数といいますのが、先ほどの通告件数の52件になるわけでございますが、通告元の内訳が一番多いのが、教育委員会など学校関係が一番多うございまして22件、次に近隣の住民の方からが12件、幼稚園、保育所などから7件、警察が4件、そのほか親族とか民生委員さんの方などから7件というふうになっております。
○議長(鷹見憲三君) 6番・田口文数君。
◆6番(田口文数君) わかりました。このように通報等があるおかげで早く気づくという部分があると思います。教育委員会のほうで22件ということでありましたので、また先生たちには大変、先生たちはすぐ子どもたちを見ればわかると思いますので、またこの辺の子どもの注意を見ていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 次の質問です。 虐待を受けた子どもの心のケアはどうされておりますか。また、どれくらいの期間を見守っていますか、お伺いいたします。
○議長(鷹見憲三君) 健康福祉部長・早川和子さん。
◎健康福祉部長(早川和子さん) 虐待を受けました子どもの心のケアというのは、大変大事なことだと思います。子ども相談センターの心理士とか、学校心理士によります心のケアを行っていただいています。 その見守り期間はケースにより異なりますが、家庭で親子関係が改善するまでしばらくの間見守るということになっております。
○議長(鷹見憲三君) 6番・田口文数君。
◆6番(田口文数君) わかりました。体に受けた傷はいずれは治りますけど、心に受けた傷というのは長年ずっと心に残ると。心の傷というのはなかなか治らない。大人になっても治らないというのが現状だというふうによくお聞きします。虐待を受けた子どもたちのケアのほうはまたしっかりと行っていただきたいと思います。 次の6番目の質問に移ります。 子どもだけでなく、親の指導はどのようにされておりますか、お伺いいたします。
○議長(鷹見憲三君) 健康福祉部長・早川和子さん。
◎健康福祉部長(早川和子さん) 親への指導につきましては、子育ての不安や悩みを聞きながら、適切な育児や子どもへのかかわりができるように親指導というものを行っております。子ども自身に原因があることも多くありまして、必要に応じて発達相談や専門員へのつなぎをしております。 継続的な指導が必要な場合が大変多くあります。子ども相談センターと市が連携をとりながら、両者で継続的に訪問などを行って指導しております。
○議長(鷹見憲三君) 6番・田口文数君。
◆6番(田口文数君) わかりました。なかなか職員の方も家庭訪問という形で大変かもしれませんが、子どものために頑張っていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 次の質問です。 中津川市における児童福祉司は何人見えますか、お伺いいたします。
○議長(鷹見憲三君) 健康福祉部長・早川和子さん。
◎健康福祉部長(早川和子さん) 児童福祉司は、児童福祉に関する専門的な知識、技術を持ち、児童相談所に配属されている職員の方をいいます。 中津川市には児童福祉司というふうに名乗れる者はおりませんが、児童福祉司と同等の資格であります児童福祉司任用資格を持つ職員が福祉相談室には現在2名おります。
○議長(鷹見憲三君) 6番・田口文数君。
◆6番(田口文数君) わかりました。資格を持っている方はいない。でも、それに携わるという方が2名ですので、今後、この方たちをふやしてく予定というのはありますでしょうか。
○議長(鷹見憲三君) 健康福祉部長・早川和子さん。
◎健康福祉部長(早川和子さん) 現在、福祉相談室におります家庭児童相談員のもう1人の職員につきましても、児童福祉司の任用資格を取るようしていきたいと思っております。
○議長(鷹見憲三君) 6番・田口文数君。
◆6番(田口文数君) わかりました。一人でも多く専門的に勉強した方が子どもと触れ合うことが大事だと思いますので、今後多くの方、このような形でつくっていただきたいと思います。 8番目の質問に移ります。 虐待とはまた違うと思いますが、子どもが生まれてから幾つもの予防接種や健診がありますが、中では受診をしていない子どもがいますでしょうか。受けていない親に対してどのような対応をしていますか、お伺いいたします。
○議長(鷹見憲三君) 健康福祉部長・早川和子さん。
◎健康福祉部長(早川和子さん) 予防接種や乳幼児健診を受けていない子どもさんは毎年若干おられます。そのような家庭には丁寧な対応や指導を心がけております。具体的には、予防接種を受けていない家庭は再度案内をしたり、電話連絡をし、予防接種を受けるようにご連絡し、未受診の方はその理由をお聞きするというように把握に努めています。 また、乳幼児健診を受けていないご家庭には、こちらもまず郵便や電話で受診をしていただくようにご連絡をし、それでも受診されない場合は保健師や助産師が家庭訪問をして、直接確認ですとか指導を行っております。予防接種や健診を受けていないということは、児童虐待の可能性のサインというふうに捉えておりまして、適宜福祉相談室とも連携をして対応しております。
○議長(鷹見憲三君) 6番・田口文数君。
◆6番(田口文数君) 予防接種を受けていない、健診していないという方が若干いるということであります。これも虐待につながる一つだと、今、部長のほうから言ったとおり、やはりこれは虐待とは違うかもしれませんが、養育の放棄だと私は思いますので、また親の指導を徹底して行っていただきたいと思います。大事な予防接種、大きくなってからのこともありますので、しっかりこの辺も子どもたちが受けられるようにしていただきたいと思います。 最後の9番目の質問に移ります。 児童虐待を減らすために、市として取り組まれていることはありますか。また、地域ぐるみでできることはありますか、お伺いいたします。
○議長(鷹見憲三君) 健康福祉部長・早川和子さん。
◎健康福祉部長(早川和子さん) 現在の子育て環境は、核家族化や地域から孤立している家庭が多くありまして、虐待の誘因となる育児ストレスを抱えている家庭が多くあります。親の不安や悩みを聞き、育児ストレスがなく、安心して育児ができるように支援していくことが大事だと考えます。 それで、福祉相談室、あるいは健康医療課は連携をしまして、妊娠から出産、子どもの健診時など機会あるごとに話をしまして、育児不安の解消や育児についての指導をしております。例えば平成21年度からは、こんにちは赤ちゃん事業ということで出産された赤ちゃんの全戸訪問を実施しておりまして、これが生まれてからすぐ行われるということで育児不安の解消になるのではというふうに思っております。 また、地域では育児の孤立化を防ぐ対策としまして、市民の皆さんの見守りや声かけが重要となります。地域の見守り役としましては、市内30名の主任児童委員さんがおられますので、連携を図りまして虐待予防や早期発見に努めております。
○議長(鷹見憲三君) 6番・田口文数君。
◆6番(田口文数君) ありがとうございます。 今、部長からありました、こんにちは赤ちゃん事業、また健診時のブックスタート等は、私は本当にすごい事業だと思っております。職員の方は大変ですけど、一軒一軒訪問されると本当にいろんな事情が見えてくると思います。出産から育児という部分から、親としての自覚をもっと今後できるように指導等していただきたいと思います。 今回この質問をさせていただいたのは、私自身も小さい子どもを育てている親として、今回こういうことがよくテレビで見ると、本当に悲しい思いをするということで一つとして上げさせていただきました。自分も親として本当にこの教育というか、私の指導でいいのかな、いろいろ悩みながら生活をしているわけであります。決してこういう児童虐待につながるようなことのないように、つながらないという自覚はありますが、しっかりと私も親として指導を受けながら行っていきたいというふうに考えておりますので、またいろんな方にご指導を受けたいというふうに思いますので、よろしくお願いします。 最後に、安心して子どもを産み育てていくことができる環境をつくることが本来の大事な部分であると私は思います。今、経済に左右され、若い世代の夫婦は大変に苦しい生活になっております。親の収入により塾やスポーツクラブに行きたくても行けない子どもも多くいる教育の格差という部分もあります。いろんな部分で今親の生活状況によって子どもの生活状況も大きく変化していくというのが現状でございます。決して今後中津川としてこの児童虐待という件数がなくなるように指導を進めていっていただきたいと思います。大変申しわけないですけど、市長、これからの時代に必要なことだと思いますので、一言だけよろしければお願いしたいと思います。
○議長(鷹見憲三君) 市長・青山節児君。
◎市長(青山節児君) 中津川市の教育の取り組みの中で、とりわけ園児、また学校関係、この中で話をさせていただく中では、やはり家庭が大事です。そして、園であり、学校が、そしてまた地域が見守るという家庭を中心とした中で地域をつくりましょうという話をよくさせていただきます。 ただ、今回の児童虐待、幼児虐待等につきましては、家庭内で起こることが圧倒的に多いわけですので、今申し上げました流れとしては逆になるようなことになるわけですけれども、当初の家庭を中心とした中で地域が皆さんでかかわれるような地域づくり、そのことが今回の事件が発覚したという中での学校、教育委員会、また相談所でわかったという案件にもつながっておりますので、やはり家庭を中心として、また学校での家庭のかかわり、地域での家庭のかかわり、核から広がっていくという仕組みをしっかりつくり上げることが幼い子どもたちをしっかり守れるということにもなってまいるというふうに思いますので、現在の取り組みをさらに充実して進めてまいりますので、よろしくお願いをいたしたいと思います。
○議長(鷹見憲三君) 6番・田口文数君。
◆6番(田口文数君) 済みません、突然市長に投げかけてしまって申しわけありません。 教育長も今後この部分に関しては、しっかりとまた取り組みをしていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。以上で一般質問を終わります。
○議長(鷹見憲三君) これにて6番・田口文数君の一般質問を終結いたします。 ただいまから13時まで休憩いたします。 午前11時48分休憩 ――
―――――――――――――――――――― 午後 1時00分再開
○議長(鷹見憲三君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続けます。 続いて、8番・吉村卓己君。 〔8番・吉村卓己君質問席に着く〕
◆8番(吉村卓己君) それでは、発言通告書に基づきまして、株式会社クアリゾート湯舟沢の現状と今後の方向性について一般質問をさせていただきます。 株式会社クアリゾート湯舟沢については、昨年の10月、本年の7月と9月の計3回にわたり、全員協議会で商工観光部からクアリゾート湯舟沢の現状と今後の方向性について説明を受けました。 クアリゾート湯舟沢の設置の目的は、平成6年に中津川市の第3次総合計画の中で中津川市東部地域の活性化事業として、ふるさと創生の1億円事業を活用して市民のコミュニケーション、健康づくりの場として整備をされてきたわけであります。施設につきましては、平成6年、公共施設である中津川市健康温泉館クアリゾート湯舟沢と、その1年後に関連施設として花更紗を建設されたわけであります。この2つの施設を株式会社クアリゾート湯舟沢が総合的に管理をしてきております。温泉については、市所有の第1と会社の所有である第2本を掘ったわけであります。株式会社クアリゾート湯舟沢の会社は第三セクターとして資本金の8,100万で半分を中津川市が所有、あとは市内を中心とする事業所28社が出資をされて、社長は歴代市長が務めております。現在は青山市長が就任をされておりますので、この施設は約20年ほどたって、ほとんどその間は改修もされずに今日に至っております。 そこで、具体的な質問をさせていただきます。 先般の7月11日に開催された全協の中で、クアリゾート湯舟沢の再生計画について、事業計画の中にA社という名前が出てきておりますが、はやA社との契約ありきのような説明を受け取ったわけであります。その中で、東京リサーチのA社の評点が100点満点の55点という報告があったわけであります。私なりに大手の会社に聞いてみましたところ、2割ぐらいであったわけでありますので、相当開きがあったというふうに思っております。執行部の所見をお伺いいたしたいと思います。
○議長(鷹見憲三君)
商工観光部長・成瀬博明君。
◎
商工観光部長(成瀬博明君) 株式会社クアリゾート湯舟沢の再生については、全員協議会の中で幾つかの再生計画のうち、良策と思われるものを説明させていただきました。A社の信用度については、経営コンサルタントが事業内容やA社の決算状況、信用調査会社のデータ等を検証して総合的に評価をいただいており、妥当だと考えております。よろしくお願いいたします。
○議長(鷹見憲三君) 8番・吉村卓己君。
◆8番(吉村卓己君) 議会に説明をし、議員がどう判断をするか。その結果を受けて行政が決めると。いかにも多くの議員の賛成者があれば決断する、そんな行政がどこにあるのか。行政はもっと汗をかき、営業は当然努力すべきであるわけであります。行政が決めて提案をし、それを議員が議決をするということが本意ではないかなというふうに思いますが、ご答弁をいただきたいと思います。
○議長(鷹見憲三君) 総務部長・田立三博君。
◎総務部長(田立三博君) クアリゾート湯舟沢の再生にかかわるような大きなプロジェクトにつきましては、議員の皆様方に丁寧に説明し、さまざまな角度からご意見をいただくことが必要と考えております。このため、3度市議会全員協議会を開催していただき、プロジェクトの内容をご説明申し上げたところでございます。したがいまして、議会の皆様方のご意見、ご指摘を踏まえ、課題の解決方法を検討し、議論を繰り返しながら方向性を判断していくことが行政運営には欠かせないものと考えております。以上でございます。
○議長(鷹見憲三君) 8番・吉村卓己君。
◆8番(吉村卓己君) 市長は当然営業をし、汗をかき、今回については7億という合併特例債ばかりということで、健康につながる中で、今後はそういったことで市長が汗をかくということに対しては、それぞれ県にはお金がございません。国は借金はたくさんあってもお金はあるわけでありますので、そういった意味で経済産業省の健康の意味の中で特区という活用も当然あるわけであります。課長補佐級のキャリアの人はたくさん見えますので、そういったところに営業をしながら、こういうものを活用するということなら、非常に大きなことであります。 そういう意味で、市長としてはどういうふうに思われるかということと、議会に説明すると同時に、市民にも赤字があるということを当然もっともっと報告するべきではないか。議会にも3回こうしておるわけでありますので、何も図書館の問題と変わっていないというふうに思っておりますので、市長も約2年たつわけでありますので、そういった意味でもっと市民にいろんな面で報告していくべきではないかということで再質問させていただきます。
○議長(鷹見憲三君) 市長・青山節児君。
◎市長(青山節児君) 株式会社クアリゾート湯舟沢の経営につきましては、当初の温泉館、吉村議員が申されましたように、大変大きな目的を持ってスタートをしております。とりもなおさず、やはり市民のコミュニケーションの場であり、健康づくり、また将来的な観光の基地にしたい、そういった思いがございました。市民の皆様には開設当時、多くの方に利用いただきました。また、市内外からも多く利用をいただきましたが、昨今に至っては利用者が当初の半数近くになってしまった。しかし、大きな理念に変わりはございません。あわせまして、まさに20年前、このときの高齢者比率が10%台であった時代、そして今30%に近づこうとしている時代にあっては、この当初の目的、理念はさらに重要度を増すんではないかというのが、このリゾート湯舟沢を考える上で欠かせない部分でございます。したがいまして、このことにつきましてはより慎重に、そしてもう1点は、決して皆様の多数を得たから皆様に委ねる、そういった方向ではございません。先ほど部長が説明しましたように、より多くの方に現状を理解していただくこと、そして5つの方策を示させていただきましたけれども、この方策の中でこの方法が今後のスキームをつくっていく中ではいい方法ではないかということでお勧めをさせていただいておるところでございます。多くの課題、また疑問点もいただきました。現在はその課題、疑問点を説明ができるように詰めをさせていただいておるところでございます。 それから、現在の経営状況でございますけれども、大変大きな負担も間違いございません。このことにつきましては、市政報告等でも、またホームページ等でもお知らせをしておるところでございますけれども、ことしのとりわけ市政懇談会におきましては、私がみずから現在の経営状況、また多くの方にご利用いただきたい、そのような説明をさせていただいたところでございます。
○議長(鷹見憲三君) 8番・吉村卓己君。
◆8番(吉村卓己君) 市民への報告という中では、市長か総務かわかりませんけど、企画か、そういう意味でどういうふうに報告をされていきますのか、お伺いしたいと思います。
○議長(鷹見憲三君) 総務部長・田立三博君。
◎総務部長(田立三博君) 株式会社クアリゾート湯舟沢も含めまして、第三セクターの経営状況は毎年議会に報告をさせていただいておるところでもあり、市の方針や評価も含めてホームページに公表するなど、市民にお知らせしているところでございます。 また、市政懇談会や市有財産運用管理マスタープランの説明会で質問に答える折には、会社の状況などを説明しているところでございます。以上でございます。
○議長(鷹見憲三君) 8番・吉村卓己君。
◆8番(吉村卓己君) そうすれば、市報にはまだ一度も掲載されていないということでよろしいでしょうかね。
○議長(鷹見憲三君) 総務部長・田立三博君。
◎総務部長(田立三博君) 第三セクターの状況については、25年度に市の広報でお知らせしたということはございませんけれども、以前には三セクの関係で広報にもお知らせをしております。最近で広報でお知らせをしているところはございません。今後、広報にもしっかり載せてお知らせをしていきたいと思います。以上です。
○議長(鷹見憲三君) 8番・吉村卓己君。
◆8番(吉村卓己君) 本年11月17日に、いとこ会を30人ほどでやりました。ホテル花更紗で1泊利用させていただきました。泊まりは非常によかったと思います。料理がいまいちかいまにで、女性から非常にブーイングを受けまして、もうあんなところではやりませんということで非常にお叱りを受けたわけで、私も副幹事という中で大変痛い目に遭ったわけであります。そういった意味で、今後どうされるかということと、現在の従業員は何人かと。また、最近やめた人は何人、悩んでいる人、やめた人、こんなふうではということで、私もある程度支配人ないしいろんな人からそれぞれ一問一答で聞いたわけでありますが、その点詳細にわかればお願いいたします。
○議長(鷹見憲三君)
商工観光部長・成瀬博明君。
◎
商工観光部長(成瀬博明君) 料理のよしあしにつきましては、以前から私どもにもさまざまなご意見を頂戴しております。ただ、個々の嗜好につきましては感じ方が違うと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。今後の対応につきましては、苦慮しておるところでございますけれども、改善に向けて努力してまいりますので、よろしくお願いいたします。 従業員につきましては、今は約40名でございます。この一月ぐらいのうちにやめたといいますか、退職した従業員につきましては3名ということで伺っております。
○議長(鷹見憲三君) 8番・吉村卓己君。
◆8番(吉村卓己君) 私は個々に、先ほど言いましたように話を聞いてまいりましたけど、部長のほうへか執行部のほうへ、悩んでいる人はいないかお聞きしたいと思います。
○議長(鷹見憲三君)
商工観光部長・成瀬博明君。
◎
商工観光部長(成瀬博明君) 私のほうに直接悩みということは伺っておりませんけれども、今言った議会であるとか、役員会での説明はできるだけ親切に従業員のほうには伝えようというふうにしておりまして、説明会もやっておるところでございますので、よろしくお願いいたします。
○議長(鷹見憲三君) 8番・吉村卓己君。
◆8番(吉村卓己君) 11月には方向を示すと言われたわけであります。3回にわたって私どもも説明を聞いて、はや今月は師走で12月ですけど、市民のお金を7億円という、市からしてみれば大したことはないと思いますけど、市民の方が考えたら大きな金と、会社が7億5,000万、合計で14億5,000万。もう時期が来ております。ここで本当に廃止をするのか、存続をされるのか決定をしていく時期ではないかなというふうに思っておりますので、お願いいたします。
○議長(鷹見憲三君) 副市長・大井久司君。
◎副市長(大井久司君) 前、全員協議会のほうで私のほうからちょっと説明をさせていただきました。施設については必要であるという認識でございます。いかに再生を図っていくかというところで今大きなプロジェクト、大変なお金がかかると、そういう状況でございますので、全員協議会の中でもご指摘を賜りましたように、細部についてもう少し調査をする必要があるといったことで、また別の角度から現在調査を進めているところでございます。 いずれにいたしましても、あの施設は必要であると。ただ、その管理の方法で、今第三
セクター方式で管理をしていただいておるところでございますが、第三セクターの経営状況はこのままでは苦しいと。そういった現状でございますので、何とかこれを打開したい、そのように取り組んでいるところでございます。
○議長(鷹見憲三君) 8番・吉村卓己君。
◆8番(吉村卓己君) 現在ここに見える人は、10年後には決定権があるかないかわかりませんが、ほとんど行政にも加わっておりませんし、ほとんどはいないわけであります。当然こういう施設を始める、また再生をするにしても、当然5年、10年、先見性を持つということが非常に大事であります。そういったことでは、せめて30年ぐらいのスパンでこういうものをやっていただくということで、歴代の当初の市長がそのように1億円のふるさと創生でやっていたわけでありますけど、そのときに加わった人はここに1名ぐらいしか見えないわけでありますので、そういった部長以上の人は見えないわけでありますので、先見性をきちっと持つということは大事なことであります。市長以下、執行部はそれぞれ何回ぐらい議員に説明するまでにこういう会議を持って、そういう経過を説明していただきたいというふうに思います。
○議長(鷹見憲三君) 副市長・大井久司君。
◎副市長(大井久司君) 会議記録は今持ってきておりませんが、クアリゾートに関する会議については数え切れないほどの会議を繰り返しております。といいますのは、議員ご指摘のとおり、大変大きな費用がかかるということでございますので、いかにこれを市民の皆様にご理解いただくかということと、これについては今お話のあったように10年先、20年先を見越してという形で考えておりまして、特に14年後のリニアが来るころには中津川にああいった施設が必要だろうと。そういったことから考えておりますので、会議の回数についてはちょっと手持ちがございません。まことに申しわけございません。
○議長(鷹見憲三君) 8番・吉村卓己君。
◆8番(吉村卓己君) 今リニアの話が出たわけであります。14年後ですので、今この再生をしたとしても14億5,000万という大きなお金を投資して、5年はまたうなぎ登りにある程度やっていけると思いますけど、10年たちますとまた非常に改修工事もお金がかかり、14年後にはそれこそ大変なお金を投じて、どういう方向が出ておるのかということが非常に疑問視されるわけでありますので、せっかく副市長もリニアの話が出ましたので、今の5年、10年、14年後にはどのぐらいの金がかかって、どういうふうな方向になっているか、お聞きしたいと思います。
○議長(鷹見憲三君) 副市長・大井久司君。
◎副市長(大井久司君) 今回の再生スキームでございますが、前回、全協のところで説明をさせていただきました。毎年1億4,000万ずつ会社側から積み立てをしていただける、市のほうに寄附をしていただける。さらにそのほかに改修のための費用についてもキャペックスという形で積み立てをさせていただくということでございますので、一旦は今回市のほうから持ち出しという形で大きなお金を投資するわけでございますが、それについては10年間かけて回収をしていくと。さらに10年後には民間経営ということで、市のほうは一切かかわらない、そういうスキームで組み立てております。したがって、このスキームが実現できないと意味がないもんですから、その点についてしっかりと検証させていただいているということでございます。
○議長(鷹見憲三君) 8番・吉村卓己君。
◆8番(吉村卓己君) そうしますと、会社へ売却するということは、今ある土地、3つに分かれておりますけど、そこも全部売却をして固定資産税もいただく、入湯税もいただく、利益が出ればそのようなお金もいただけるということになりますでしょうか。
○議長(鷹見憲三君) 副市長・大井久司君。
◎副市長(大井久司君) 将来計画としましては、これは全て売却という方向で考えております。 ただ、売却だけじゃなくて貸し付けという方法も出てくるかと思いますので、この辺の判断については今後してまいりたいと思います。
○議長(鷹見憲三君) 8番・吉村卓己君。
◆8番(吉村卓己君) 先ほどに戻りまして、11月には大体方向性が決まるということでしたけど、これはいつになって決まるんでしょうか。
○議長(鷹見憲三君) 副市長・大井久司君。
◎副市長(大井久司君) 一番難しいご質問でございまして、私どもはできるだけ早くしたいということで検証を急いでおるところでございますが、新たに検証を依頼したコンサルタントがございますが、ここは結果が出てくるのが1月中旬というぐあいに伺っております。 いずれにいたしましても、その方向性というのは年度内に出さないと再生は難しいというぐあいに考えておりますので、今しばらくお時間をいただきたいと思います。
○議長(鷹見憲三君) 8番・吉村卓己君。
◆8番(吉村卓己君) 特例債を使って7億ということです。12月ですけど、1月半ばとか、下手すれば2月にずれ込むことに対しては当初予算で組めるということでしょうか。
○議長(鷹見憲三君) 副市長・大井久司君。
◎副市長(大井久司君) 事業の実施が決まれば当初予算の中に何とか組み込みたいというぐあいに考えております。 ただ、事業の方向性について検証した結果、この方法ではもう少し議論すべきという決断が出れば補正予算でお願いしてまいるということも考えられると、そう思っております。
○議長(鷹見憲三君) 8番・吉村卓己君。
◆8番(吉村卓己君) そうすると、継続で補正予算で7億組むということになるでしょうか。
○議長(鷹見憲三君) 副市長・大井久司君。
◎副市長(大井久司君) したがいまして、当初予算に何とか間に合わせる形で結論を出したいと思っております。
○議長(鷹見憲三君) 8番・吉村卓己君。
◆8番(吉村卓己君) 思っておるということは、まだわからんということですので、もうここで11月でずうっと延びていますので、決断できるかできんか、お伺いいたします。
○議長(鷹見憲三君) 副市長・大井久司君。
◎副市長(大井久司君) 現在のスキームについて、実施するかしないかということが方向性がまだ出ておりませんので、予算はその次だと思っております。
○議長(鷹見憲三君) 8番・吉村卓己君。
◆8番(吉村卓己君) では、市長にお伺いいたします。 市長は、今、社長、また市長であります。そのことについて、前に一度お話を皆さん聞いております。社長としてはやめたいけど、市長としては続けないかん。このことについてのきちっとした説明はいただけますでしょうか。
○議長(鷹見憲三君) 市長・青山節児君。
◎市長(青山節児君) 第三セクターという形の中での社長でございます。先ほど吉村議員みずから申されましたように、代々市長が社長に就任という一つの流れもございました。したがいまして、一番最初に話をいただいたときに、この会社を今引き受ける方は実際いるだろうかというのがまずスタート地点でございました。しかし、第三セクターを立ち上げた時点で地元企業の皆さん27社、市を入れまして28、大勢の皆さんに協力をいただいたわけでございます。そして、社長としてならという話もさせていただきました。9月の議会でございました。なぜ社長としてはという言い方をしましたのは、行政から応援はいただかない、要するに自社努力の中で踏ん張ることができるかどうかというのが大前提にございます。したがいまして、社長の判断としては一種死に体ではないか、企業としては死に体ではないか、そういう判断から社長としては立ち退きを決断せざるを得ないだろうという発言をさせていただきました。 しかし、市長としましては、これは社長になる以前の条件でございます。冒頭申し上げましたように、吉村議員も言われましたように、大きな目的がございます。そして、この目的が今後ますます必要となるのが現在の人口の高齢者比率、またリニアに向けてのまちづくり、観光の一つの機関、そうした観点からすれば行政としては何としても存続をする上でやっていきたい。私はそのような考えで社長として、また市長としてはという分けた判断で答弁をさせていただきました。
○議長(鷹見憲三君) 8番・吉村卓己君。
◆8番(吉村卓己君) 中津川市には市長も副市長もおります。そういった意味で、社長兼市長というふうにお話をいただいたわけであります。今後、これを経営する、進めるに対して、今までの経緯の中で、私は途中で言いましたように、国へ行って、できるだけ汗をかいて、補助金、この特区を活用するには、まるきり2億や3億は1年で簡単にとれるわけでありますので、そういった営業努力とか、そういうことは今までされたことはあるわけですか。
○議長(鷹見憲三君) 市長・青山節児君。
◎市長(青山節児君) これは市内には道の駅、またふれあい牧場、湯舟沢以外にも第三
セクター方式で行っている事業がございます。このことは湯舟沢に限定をした話だけではなく、第三セクターの維持管理、このことについては大変難しい状況である。これは各省庁、とりわけ経済産業省等へ行ったときにはこの話をさせていただいております。また、地元選出の国会議員の先生方にもこうした状況にある中で、今後第三セクターのあり方、またこれを改善していく上でご協力をお願いしたいという話も何度もさせていただいております。 ただ、現状の中ではそのことも同時に進めながら市民の皆さんに多くご利用いただく、このことがやはり最優先でございますので、先ほど申し上げましたように、市政懇談会等におきましては極力皆様のご利用をしていただきたい、こういったお願いをしておるところでございます。済みません、お願いではございません。営業をしておるところでございます。
○議長(鷹見憲三君) 8番・吉村卓己君。
◆8番(吉村卓己君) 営業努力をしておれば、もう少しいい方向になってほしいなというふうに思っております。というのは、私も以前そういう営業をしたことがあるわけですので、一番力があるのは課長補佐級であります。全部東大のエリート、キャリアばかりですので、そういった人を上手に話をかけて、ちょっと夜には一杯飲みに行くかいと。そのぐらい仲よくならないといろいろ教えてくれないわけです。ちょっとした栗きんとんを持って話をするだけではまず不可能です。どこの市町村もみんな同じ考えですので、中津川としてはこういう営業努力をしておるんやというようなことで、2人も、市長も副市長もどちらかは営業して、少しでも営業といったら、ここにどーんとして、いろんなところへ出て挨拶をしたり、いろいろ見に行くばかりじゃなくて、どちらかが自分の金も使いながらやってもらいたいと思いますが、どうでしょうか。
○議長(鷹見憲三君) 市長・青山節児君。
◎市長(青山節児君) 事例ごとに一件一件申し上げるには余りにもたくさんございますので、1件ごとは申し上げませんけれども、そうした努力もさせていただいております。
○議長(鷹見憲三君) 8番・吉村卓己君。
◆8番(吉村卓己君) 以上、クアリゾート湯舟沢の現状と今後の中津川市の方向性についてを終わります。
○議長(鷹見憲三君) これにて8番・吉村卓己君の一般質問を終結いたします。 続いて、9番・大堀寿延君。 〔9番・大堀寿延君質問席に着く〕
◆9番(大堀寿延君) それでは、議長のお許しをいただきましたので、市政一般について質問をさせていただきます。 一言お断りを申し上げておきますけれども、自己管理が悪かったもんですから、ちょっとお聞き苦しい点があろうかと思いますけれども、お許しをいただきたいと思います。 それでは、今回の質問は
公共下水道坂本処理区の未整備区域の今後の計画についてと、そして濃飛横断自動車道の計画についてであります。 最初に、
公共下水道坂本処理区の終末処理場建設までには、足かけ17年の長い年月を経ての建設でございました。公共下水道事業は河川や水路などの公共水域の水質保全と衛生的な生活環境を図る事業として期待すると同時に、未整備地区の坂本区民の皆さんは一日千秋の思いで水洗化を待ち望んでおるわけであります。また、2027年にはリニア開通、車両基地工場を建設される予定になっております。人口増加は当然するものと想定されます。坂本地区まちづくり計画も大きく変わるものと思われるわけであります。そして、厳しい財政状況でありますけれども、計画的に事業を推進し、そしてスピードを上げての整備を切望するものであります。 それでは、質問に入ります。 1つ目は、坂本処理区の整備状況、これは24年度までで結構でございます。そして、25年度末までの予定整備状況についてお聞かせをいただきたいと思います。
○議長(鷹見憲三君) 水道部長・安彦直之君。
◎水道部長(安彦直之君) 坂本処理区の整備状況につきましては、認可面積142ヘクタールに対しまして、平成24年度末整備面積は59.12ヘクタール、整備率は41.6%となっております。 また、平成25年度末の予定の整備面積は71ヘクタール、整備率は50%となる見込みでございます。以上です。
○議長(鷹見憲三君) 9番・大堀寿延君。
◆9番(大堀寿延君) 年度当初の計画よりも若干おくれておるような感じもしないではありませんが、整備率は整備率としての状況としてお聞きいたしておきます。 次に、2つ目の質問に入ります。 このリニアの開業に向けて、車両基地工場、そして区画整理事業、そして雇用拡大、移住・定住のビジョンが示されている中、現在処理槽は1系列であるわけでありますけれども、処理槽2系列の整備計画についてお尋ねをいたしたいと思います。
○議長(鷹見憲三君) 水道部長・安彦直之君。
◎水道部長(安彦直之君) 2系列目の整備計画ですが、現在25年度に実施設計を行っております。27年度から工事に着手して、30年度に供用開始の予定で進めております。 現在の認可区域内の整備目標であります27年を目安として、区域内の水洗化が進み、1系列目の処理能力を超えると予想される平成30年度からの供用を目指しております。お願いします。
○議長(鷹見憲三君) 9番・大堀寿延君。
◆9番(大堀寿延君) そうしますと、この2系列目、1系列目でこれからしようとしているリニアに伴うまちづくりの中で、車両基地工場もできる、あるいは1,000人近くの人口がふえてくるということであっても、今の1系列である程度乗り切っていけることはできるわけですか。
○議長(鷹見憲三君) 水道部長・安彦直之君。
◎水道部長(安彦直之君) 坂本の全体の計画は3系列までつくる予定になっております。リニアにつきましては、実際は駅、それから車両基地のほうの概略の数字は聞いておりますが、それに伴いまして人口増とかも考えられますので、その辺は状況を見ながらこれから見直しをする必要があると考えております。
○議長(鷹見憲三君) 9番・大堀寿延君。
◆9番(大堀寿延君) ありがとうございました。 それでは、次の質問に入ります。 2027年、リニア中央新幹線開通に向けて、下水道工事もまちづくり計画と並行して集中的に整備をしていく必要があると思います。また、リニア関連、濃飛横断自動車道、市道改良工事等々で地域は大変混沌としてくるわけでありますが、この中間駅周辺の下水道整備はどのように考えておられますか。
○議長(鷹見憲三君) 水道部長・安彦直之君。
◎水道部長(安彦直之君) まちづくり計画でありますとか、JRの施設計画を加味しまして、リニア、鉄道基盤等の関連部署とも連携をとりながらリニアに向けた下水道計画の見直しも視野に入れまして、手戻りのない計画を立てて取り組んでいきたいと考えております。 駅周辺の整備につきましては、市政懇談会でもいろいろお話がありました。その後、10月末に駅周辺の役員の皆様方にも今後の計画を説明させていただいておりますが、地元の皆様に情報提供を行いながら進めていきたいと考えております。
○議長(鷹見憲三君) 9番・大堀寿延君。
◆9番(大堀寿延君) ぜひ地元の方もそこら辺のところを心配しておるわけでありますから、しっかり情報だけは開示してやっていただきたいと思います。 次に、リニアのまちづくりビジョンの理念の中に、「リニアのホームタウン 水と緑のなかつがわ」と掲げておるわけでありますけれども、下水道完備をしていなければ新しい人はまず住まないというふうに思っております。リニア開通までにどの程度の全体にわたっての進捗率を考えておられますか。
○議長(鷹見憲三君) 水道部長・安彦直之君。
◎水道部長(安彦直之君) 現在の下水道の全体計画の整備目標年度は平成37年度、2025年ということになっております。リニアが2027年ということになりますので、したがってリニアの開通時には現在の計画で進めば整備は完了している見込みとなります。
○議長(鷹見憲三君) 9番・大堀寿延君。
◆9番(大堀寿延君) 済みません。今のしまいのほうがちょっとわからなかったです。ちょっとお願いいたします。
○議長(鷹見憲三君) 水道部長・安彦直之君。
◎水道部長(安彦直之君) 失礼しました。 現在の下水道の整備計画の目標の年次は平成37年度になっております。2025年ということです。リニアが2027年の開通ということですので、開通時には整備は完了しているということになるというふうに考えております。
○議長(鷹見憲三君) 9番・大堀寿延君。
◆9番(大堀寿延君) 37年には達成しちゃっておるという意味でいいわけですか。私は27年度までにどのぐらいの達成率があるのかなという意味でお聞きしたわけですけど。
○議長(鷹見憲三君) 水道部長・安彦直之君。
◎水道部長(安彦直之君) 失礼いたしました。 下水道の計画は平成37年度であります。リニアのほうは平成39年度ということでお聞きしておりますので、リニアの開通までには全部整備は済んでおるという予定でございます。
○議長(鷹見憲三君) 9番・大堀寿延君。
◆9番(大堀寿延君) それでは、次に5つ目の質問に入ります。 これは当然大きな面積でありますし、大きなお金がかかるわけであります。財政確保、そして事業の効率化、そして計画的な整備が課題となってくるわけでありますが、その辺のところはどのように考えておられるか、お聞きいたします。
○議長(鷹見憲三君) 水道部長・安彦直之君。
◎水道部長(安彦直之君) 下水道整備につきましては、国・県の補助金確保に努めて効率的な整備を進めていきたいというふうに考えております。 また、水洗化の促進とあわせまして、バランスのとれた整備を計画していく予定でございます。バランスのとれたという説明につきましては、幹線管路を優先しまして、次に枝線をやっていくというようなことでございます。事業を進めるには、そういった安定した予算の確保が不可欠でございますので、議員の皆様方からもまたお力添えをお願いしたいと思います。 今年度につきましては、国の経済対策を目的としました追加補正の情報も既にございますので、積極的に要望をしていきたいというふうに考えております。
○議長(鷹見憲三君) 9番・大堀寿延君。
◆9番(大堀寿延君) ぜひそうした追加予算等々はしっかりとって事業を早期に進めていただきたいというふうに思います。 次に、下水道に伴う事業認可の変更申請、この時期と取得予定は何年度に予定しているか、そこをお聞きしたいと思います。
○議長(鷹見憲三君) 水道部長・安彦直之君。
◎水道部長(安彦直之君) 事業の変更申請につきましては、26年度、来年度に認可変更の手続を行い、区域の見直しの予定を計画しております。岐阜県からの回答も26年度に見込んでおります。 また、認可変更につきましては、おおむね5年から7年程度で見直しを行っていくという予定でございます。
○議長(鷹見憲三君) 9番・大堀寿延君。
◆9番(大堀寿延君) 当初の地元の説明の中での計画は、変更申請部分は26年度以降に工事着手すると説明しておるわけでありました。今の計画では28年度からというふうに言われておるわけでありますけれども、やはりリニアを見据えたまちづくりをしていかなければならない。だから、早い段階の変更の認可も私は進めていっていただきたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いします。
○議長(鷹見憲三君) 水道部長・安彦直之君。
◎水道部長(安彦直之君) 26年度、来年度に認可変更を行う予定です。お願いします。
○議長(鷹見憲三君) 9番・大堀寿延君。
◆9番(大堀寿延君) 次、行きます。 坂本処理区の未整備区域内に、やはり市民にわかりやすい管路予定図の看板を設置したらどうかというふうに思っておりますが、その辺のところはどのように考えておられますか。
○議長(鷹見憲三君) 水道部長・安彦直之君。
◎水道部長(安彦直之君) 大変よいご提案をいただきまして、ありがとうございます。 看板による整備状況の提供によりまして、水洗化の促進も期待できると考えます。下水道への加入促進は事業の大きな目標でありますので、看板につきましては坂本事務所のほうへ設置できたらいいなと考えておりますので、お願いいたします。 また、整備状況につきましても地域広報紙の広報「さかもと」等に掲載して市民の皆さんにまた情報の発信をしていきたいと考えます。お願いします。
○議長(鷹見憲三君) 9番・大堀寿延君。
◆9番(大堀寿延君) 坂本は非常に広いところでありますので、地区内で幾ら説明会を開いてもなかなか出席される方も見えないというようなことで、やはり年度ごとの工事、あるいは着手範囲、施工区間などを記した看板が人の見やすいところにあれば、そういうところへ行って住民の人は見られるということで、大変私はいいことだというふうに思いますし、無駄な説明に歩く必要ないと思いますんで、ぜひそこら辺は考案をしていただいて、しっかりとした看板をつくってやっていただきたいなと思います。要望しておきます。 同じような質問になって恐縮でありますが、市長にお尋ねをいたします。 坂本処理区内全域の下水道整備率100%を達成するまでにはいつまでを目標に定めているのか、それをお聞きしたい。
○議長(鷹見憲三君) 市長・青山節児君。
◎市長(青山節児君) そのご質問を実は坂本地域の皆さんからも多くいただいております。そして、先ほど部長がお答えしましたように、現在の全体計画では37年度という計画でございますが、これは市内全域を含む中で、当然この中にも坂本の多くの地域が入っているのが現状でございます。これは各地域との整合性も当然保ちながらということになるわけでございますけれども、当然この坂本地域にとりましてはリニアとともにこれからの利用、また利用の変化が大きく広がる地域というふうに考えております。したがいまして、この状況の変化に迅速に対応できる、まずは庁内の体制、そして計画の柔軟性、このことを今頭に描きながら、計画に描きながら、リニアの計画とあわせて一体的なまちづくりとして進めてまいる計画でございますので、よろしくお願いをしたいと思います。
○議長(鷹見憲三君) 9番・大堀寿延君。
◆9番(大堀寿延君) ありがとうございました。 このリニアまちづくりビジョンの中でも、産業振興、そして企業誘致、雇用拡大、移住・定住などの活性化を可能と述べておられるわけでありますし、また地域のまちづくりの中でも、坂本地区も定住・移住の促進に取り組むとしておられるわけでありまして、中津川市の中でも下水道整備が一番おくれておると。県下でも中津川市坂本は大変おくれている地域と言われておるわけであります。ひとつリニアのまちづくりに沿って、今市長が言われましたように早期に完成をしていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。 次に、これまで整備したところは比較的世帯数が集約されたところが多く、面的な整備で効率的であったわけでありますが、これからの整備地区は世帯、人口が分散しておりますので、想定される費用の面を考えて、区域内の家屋分散地域、そして地形的要件、経済性の観点から合併浄化槽への転換を早急に図る必要があると思いますけれども、その辺のところはどのようにお考えでしょうか。
○議長(鷹見憲三君) 水道部長・安彦直之君。
◎水道部長(安彦直之君) 下水道計画区域内でありましても、地形的な要因、例えば道路より家屋が低い、ポンプアップしなければならない、かなり分散している、そういった要因によりまして下水道による整備が難しい箇所につきましては、計画の見直しの中で合併浄化槽の設置をお願いして、水洗化をお願いしていきたいと考えております。
○議長(鷹見憲三君) 9番・大堀寿延君。
◆9番(大堀寿延君) やはり公共下水道地域にありながら、合併浄化槽にしてくれというようなことはなかなか地域の方にお話しするというのは心苦しいところがあろうかというふうに思いますけれども、しかしこれは市の助成金でやられるわけだというふうに思いますけれども、ひとつ丁寧に説明してあげて、進捗率を高めていただきたいと思います。 次に、事業の計画の中で平成28年度から37年度工事予定になっておるわけでありますが、とても当該地区の方は待ち切れない、二軒屋、旭、そして曙などが早急な対応を考えるべきと思いますが、この辺はどのようにお考えでありますか。
○議長(鷹見憲三君) 水道部長・安彦直之君。
◎水道部長(安彦直之君) 未整備地区の早期解消に向けて計画的な整備促進を行っていきたいと考えております。おっしゃるとおり、かなりおくれるということになりますので、現在、計画区域内で認可区域外のところで、今言われた二軒屋、曙と、その辺のところの地区の早期水洗化加入を希望されている方につきましては、合併浄化槽の補助の対応を行っておりますので、お願いします。
○議長(鷹見憲三君) 9番・大堀寿延君。
◆9番(大堀寿延君) ぜひひとつお願いしたいと思います。特に二軒屋地区処理場とは隣の地区であって、相当近くにあってなかなか管を引いてもらえないと。この分水嶺も違うというようなことから、大変金のかかるところでありますけれども、今言う財政的に苦しいところもあろうかというふうに思いますけれども、あそこらは少し離れておるわけですから、やり方によっては金がかかるけれども、しかし今言われるように財政的な問題、合併特例債も少し延びるというような話があるわけですから、そこら辺の金も有効に使っていただいて、ぜひこの二軒屋、それから曙、それから旭地区、ここらのところもしっかりと一つ対応を考えてもらいたいと思います。 次の質問に移ります。 それから、隣接する坂本北部農業集落排水事業100%の整備率であるわけであります。水洗化率が大体85%とお聞きしております。今後、リニア関連において人口増加が想定されます。処理能力が限界とみなしたときに坂本処理区への接続は可能か、お考えをお聞きしたい。
○議長(鷹見憲三君) 水道部長・安彦直之君。
◎水道部長(安彦直之君) 農集の坂本北部は、国の補助金を受けて整備した施設であります。現時点ではすぐ下水道への切りかえということはできないと考えておりますけれども、今後リニアの影響によりまして坂本北部の人口状況が変更するというふうに考えておりますので、将来的には統廃合も視野に入れて下水の計画づくりをしていきたいと考えております。
○議長(鷹見憲三君) 9番・大堀寿延君。
◆9番(大堀寿延君) ぜひそれはお願いしたいと思います。特に坂本北部はリニア関連にして、比較的今でもどんどんどんどん人口がふえてきておるということでありますので、ぜひひとつ早目の対応をお願いしたいと思います。 次に、中津川市の公共下水道、特定環境保全公共下水道事業の整備率90.5%、そして水洗化率87.3%、こうしたあと少しのパーセンテージの方の未加入者はどのような対応を今はされておるか、それをお聞きしたい。
○議長(鷹見憲三君) 水道部長・安彦直之君。
◎水道部長(安彦直之君) 下水道の供用開始前に水洗化の説明会を実施し、また広報紙への掲載、また市のホームページによる啓発を行ってきております。 新しい取り組みといたしまして、ことしの11月から市内全域の水洗化されていない家屋への戸別訪問も取り組み始めました。水洗化向上を目指して今現在取り組みを行っております。11月には特環の落合地区、苗木地区の254軒を訪問いたしました。12月には特環の付知、現在坂下の572軒を訪問中でございます。1月からは福岡、蛭川、旧中津川地区の訪問を予定しております。下水に接続されていないという市民の皆様の生の声を聞いて、今後の下水道整備に生かしていきたいというふうに考えておりますので、お願いいたします。
○議長(鷹見憲三君) 9番・大堀寿延君。
◆9番(大堀寿延君) 未加入の方は市役所へ訪れて聞くということもなかなかしづらいところもあるかと思いますので、ぜひこれもサービスの一環として未加入者の自宅へは訪れて進めていただけるとよろしいかなというふうに思います。 それじゃあ下水道、最後の質問になります。 恵那市境との家屋がありますわね。そこら辺は高低差、やっぱりいろいろな状況下があるかと思いますけれども、そこら辺の連携というのはどのようにとっておられるか、お聞きしたい。
○議長(鷹見憲三君) 水道部長・安彦直之君。
◎水道部長(安彦直之君) 恵那市境の下水道整備につきましては、平成16年に協議を検討しておりますが、結果として行政区域内の整備ということで今現在進めております。恵那市は既に下水道整備を完了して、整備区域外は合併浄化槽で対応しているというふうにお聞きしておりますので、したがって連携は困難かなというふうに考えております。
○議長(鷹見憲三君) 9番・大堀寿延君。
◆9番(大堀寿延君) ぜひそこらはしっかりと調整をしてやっていただきたいと思います。 次に、2番目の濃飛横断自動車道の計画についてご質問をいたします。 濃飛横断自動車道は、郡上から下呂を経由しまして中津川へ至る約80キロの地域高規格道路として計画をされており、既に和良、下呂間5.1キロは供用されております。2.9キロは整備区間。そして、八幡-和良区間は調査区間として17キロとなっております。下呂-中津川間約55キロが計画路線であるわけであります。そして、濃飛横断自動車道は県の北部の中部縦貫自動車道と、そして県南部の東海環状自動車道の中間に位置し、郡上市、下呂市、中津川市を結ぶ路線であります。高規格幹線道路である東海北陸自動車道と中央自動車道を連結して、県の高速交通体系を補完する地域高規格道路として位置づけられております。 この自動車道は、観光地下呂へアクセスする道路として、郡上、下呂、中津川の地域を相互に連結し、広域交通ネットワークを形成し、沿線の観光、産業の発展に貢献する道路として位置づけられていると認識しております。よって、広域的な視点で整備される道路であって、整備することによって観光振興、産業振興など多様な効果や地域に与える影響が広範囲に及び幅広い影響が生じることから、市民の理解と協力を得ていくことがより一層必要であり、広域的観点から議論し、意思決定のプロセスについての透明性、公正性、そして妥当性が求められるわけであります。 坂本地域に建設予定されているリニア駅と車両基地工場との地域高規格道路への結節は大変重要であります。坂本地域は自然景観、中山道の歴史的な遺産、ハナノキ、シデコブシなど天然記念物の豊かな自然環境の地域であります。だからこそ市民参画型の道路計画が必要であって、この道路計画が市民の理解を得るためには計画内容が合理的であり、計画策定のプロセスが適切でなければならないと思っております。 それでは、質問に入ります。 中津川市は濃飛横断自動車道をどのように位置づけられておるか、お聞きしたいと思います。
○議長(鷹見憲三君)
基盤整備部長・渡邊弘孝君。
◎
基盤整備部長(渡邊弘孝君) 濃飛横断自動車道は、東海北陸自動車道や中央自動車道などの主要骨格幹線ネットワーク道路を補完する骨格幹線補完ネットワーク道路として位置づけられております。市としてリニアに特化して言いますと、県内各地や県境を越えた広い圏域からリニア駅にアクセスする広域道路網の南北軸には濃飛横断自動車道と国道256号、257号がその役割を担うと認識しております。
○議長(鷹見憲三君) 9番・大堀寿延君。
◆9番(大堀寿延君) 大変自動車道の位置を重要視されていることはよくわかりました。やはりこの道路において車両基地工場では多くの従業員が勤務することから、多くの人の流れが生じるとともに、物流面の流れも大きく生じることが想定されます。地元だけでなく、やはり東濃圏域での基幹道路としての議論をすることが必要と思われますので、広域的な議論をお願いしたいと思いますが、よろしいですか。
○議長(鷹見憲三君)
基盤整備部長・渡邊弘孝君。
◎
基盤整備部長(渡邊弘孝君) この道路につきましては、先ほど議員おっしゃられたように広域的な道路というふうに位置づけておりますし、私どもも位置づけておりますけれども、下呂市とも、それから郡上市とも協議会をつくってやっておりますし、東濃5市の中でも横の連携ということで濃飛横断自動車道、それから国道19号の広域的な幹線道路が必要だという位置づけで協議をしておりますので、今後も進めていきたいと考えております。
○議長(鷹見憲三君) 9番・大堀寿延君。
◆9番(大堀寿延君) 今、近隣の都市とも話し合いをされておるということでありますけれども、またくどいような質問になるかもしれませんが、このリニアのまちづくりビジョンの中でも濃飛横断自動車道の事業促進、それから三河東美濃連絡道路の具体化に取り組むとしておるわけでありますけれども、これも今言われましたように中津川市、近隣市、どのようにここら辺も協議をされておるのか。詳細にわかれば教えていただきたいと思います。
○議長(鷹見憲三君)
基盤整備部長・渡邊弘孝君。
◎
基盤整備部長(渡邊弘孝君) 濃飛横断自動車道につきましては、濃飛横断自動車道事業促進期成同盟会において、また三河東美濃連絡道路につきましては、三河東美濃地域高規格幹線道路建設促進協議会において建設促進に取り組んでおります。 濃飛横断自動車道事業促進期成同盟会は、下呂市、郡上市、東白川村、中津川市で組織し、総会や要望活動などを行い、下呂、中津川間の早期調査区間、整備区間への格上げなどを国・県に要望しております。 三河東美濃地域高規格幹線道路建設促進協議会には、新城市、豊田市、設楽町、東栄町、豊根村、恵那市及び中津川市にて組織されており、次期広域道路整備基本計画策定時には地域高規格道路の候補路線に指定するよう、愛知県及び岐阜県に対し要望しております。また、まちづくりの中でですが、既に実施している事業としては、下呂市と中津川市において観光連携協定を結んでおります。以上です。
○議長(鷹見憲三君) 9番・大堀寿延君。
◆9番(大堀寿延君) ありがとうございました。ぜひ熱のこもった議論をしていただければありがたいかなと思います。 次に、今回、濃飛横断自動車道の坂本地区で一部の計画案が示されましたが、下呂、中津川間のルートが概略であっても示されるべきであったなと思います。また、将来を見据えての三河東美濃連絡道との結節点を考えての大きな概要も示してほしかった。ここら辺のところは県と協議をされましたか、どうでしょうか。
○議長(鷹見憲三君)
基盤整備部長・渡邊弘孝君。
◎
基盤整備部長(渡邊弘孝君) 県は美恵橋から北については、現在のところ、現道の活用を想定して交差点改良などの部分的な整備を検討するとしており、概略ルートは現道、国道256号と257号ですが、現道としております。 また、三河東美濃連絡道路につきましては、現段階では白紙としております。濃飛横断自動車道について、市として速達性の問題から下呂、中津川間の全てを自動車専用道路的な整備を要望していきたいと考えております。三河東美濃連絡道路につきましても、県境を越えた広い圏域からリニア駅にアクセスする広域道路網の南北軸として重要であると認識しておりますので、引き続き要望していきたいと考えております。
○議長(鷹見憲三君) 9番・大堀寿延君。
◆9番(大堀寿延君) 今後、専用道路として働きかけていきたいということでありますけれども、今このリニアまちづくりビジョンの中でも名古屋駅勢圏、そして岐阜駅勢圏、そして長野駅勢圏と表示されておるわけでありますが、この南北軸たる骨格道路の構想が見えないと、長野、名古屋の駅勢圏に押し潰されてしまう可能性が非常に私は大きいというふうに思うわけであります。やはり岐阜駅勢圏の命綱は南北の軸、すなわち濃飛横断自動車道、やはり専用道路として大変大切であります。やはり広域行政の中でここもしっかりと広域の中で議論をしていただくことをお願いいたします。 次に、道路計画が市民の理解を得るためには、計画的な内容が合理的であって、そして計画策定プロセスが適切でなければならない。それにはやはり透明性であること。やはりこの計画プロセスに関する情報が誰でもわかるように開示していただきたい。そして、公正性、計画プロセスの進め方や判断に偏りがなくて公正性を保つということが私は本当のリニアのまちづくりの中で大切かというふうに思いますが、その辺のところはどのようにお考えですか。
○議長(鷹見憲三君)
基盤整備部長・渡邊弘孝君。
◎
基盤整備部長(渡邊弘孝君) 議員ご指摘のとおりであると認識しております。本路線について事業主体ではありませんので、その手法についてコメントはできませんけれども、今後、透明性、公平性について都市計画決定というプロセスの中で関係住民の方々の意見を取り入れながら進めていきたいと考えております。 道路計画が示されたからといって、これで決定ではなく、十分な理解が得られるよう県は努力されると認識しております。
○議長(鷹見憲三君) 9番・大堀寿延君。
◆9番(大堀寿延君) 今、本当に住民の皆さん方はしっかり勉強なさっておるわけでありますので、やはりしっかり対応をとっていただくことが大切であろうし、今言ったこれからの濃飛横断自動車道ばっかやなくして、市道にしても、それから取りつけに関連する道路にしても、まちづくりにしても、非常にそういうところはしっかりしたプロセスを持っていないと、1つたがが外れるとがたがたになってしまって収拾がつかなくなるというようなことがあろうかというふうに思いますので、そこら辺のところもあわせてお考えいただきたいと思います。 それから、これからの市民の説明は、なぜこのルートなのか、そして最適ルートである説明、そして経済効果、ルートの複数案、それに対しての比較評価を県と市は情報を共有して、やはり市民に丁寧に説明すべきと思いますが、どのようにお考えか。
○議長(鷹見憲三君)
基盤整備部長・渡邊弘孝君。
◎
基盤整備部長(渡邊弘孝君) これも議員ご指摘のとおりであると認識しております。 今後、事業説明を行っていく中で、丁寧な説明をしていただくよう事業主体である岐阜県に要望していきたいと考えおりますので、よろしくお願いします。
○議長(鷹見憲三君) 9番・大堀寿延君。
◆9番(大堀寿延君) これはようやくリニア中央新幹線ルート、そして駅舎、車両基地工場の位置が明らかにされてきました。今まで全く見えてこなかったまちづくり、それから交通網アクセス等々が、そうした構想が示していただけるのはそう遠くないかなと思っておるわけでありますけれども、県と住民、先ほどお話ありましたように42市町村の担当者で構成されておりますリニア中央新幹線活用戦略研究会基盤整備部会が開催されているというふうに報道されておるわけでありますけれども、我々市民にとっては大切な情報源であるわけでありますので、市民にもぜひわかりやすく情報開示をしていただいて、市民の皆さんに理解をしていただくことが大切かというふうに思っておりますので、よろしくこの辺のところをお願いいたしまして、私の一般質問を終わります。ありがとうございました。
○議長(鷹見憲三君) これにて9番・大堀寿延君の一般質問を終結いたします。 ただいまから14時25分まで休憩をいたします。 午後2時11分休憩 ――
―――――――――――――――――――― 午後2時25分再開
○議長(鷹見憲三君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続けます。 続いて、2番・吉村浩平君。 〔2番・吉村浩平君質問席に着く〕
◆2番(吉村浩平君) それでは、発言通告書に基づきまして、一般質問をさせていただきます。 冒頭に、先日リニア中央新幹線の停車駅の詳細位置並びに車両基地の詳細位置が発表されました。また、岐阜県からは濃飛横断自動車道の概略ルートが示されております。中津川市がリニアを見据えた新たなるまちづくりの時代に移っていることを意識しつつ、将来像をしっかりと見据えた計画をつくり、その計画に基づいた市政、市民の目線での市政を実行することを考えていきたいと思っております。その中で幾つかの具体的な例を取り上げて、今回は質問として3つの項目を上げさせていただいております。 それでは、最初の項目、ネーミングライツについてでございます。 リニアのまちづくりの中で、ネーミングライツ等を活用すること、他市に先駆けることや近隣他市と協力していく部分、現状において明確にできる部分と多少幅がある部分があると思いますが、現在の状況、将来の市としての考え方をお尋ねいたします。 まず、ネーミングライツについてですけれども、これを検索しますと知恵蔵2013の解説に以下のようにあります。1980年代以降、米国で定着した主としてスポーツ施設の建設・運用資金調達のための手法。施設の名称にスポンサー企業の社名やブランド名を付与する広告概念。 現在の命名権取引では、施設所有者とスポンサー企業が直接取引を行うケースと、施設所有者とフランチャイズ契約を結んだプロチームがスポンサー企業と直接取引を行うケースという2種類があります。前者は施設所有者の多くが公共団体であるため、施設収入をふやし、納税者の負担を軽減することが目的であります。後者の場合、プロチームは従来のチームスポンサーからの収益を確保しつつ、命名権販売によって新たな収入源を得ることができます。スポンサー企業には広告効果と従業員に対する無料チケットの割り当てといった福利厚生上のメリット、他の飲料メーカーやレストランに納入権を与えるビジネス機会、施設内でのイベントを通した販促等のプロモーション機会が与えられます。2003年3月には、東京スタジアムと味の素との間で日本で初の契約が結ばれ、スタジアムの名称が味の素スタジアムに変わりました。契約は5年間で、金額は12億円であります。これを踏まえて質問させていただきます。 現在の中津川市としてのネーミングライツに関する見解、あるいは取り組み等をお尋ねいたします。
○議長(鷹見憲三君) 総務部長・田立三博君。
◎総務部長(田立三博君) ネーミングライツにつきましては、新たな資金調達の方法として有効であるというふうに考えております。しかしながら、現在のところ、これを活用した事例はございません。
○議長(鷹見憲三君) 2番・吉村浩平君。
◆2番(吉村浩平君) 現在はまだ事例がないということですけれども、中津川市においては今ある資産を活用するということを考えておられませんでしょうか、お尋ねいたします。
○議長(鷹見憲三君) 総務部長・田立三博君。
◎総務部長(田立三博君) 今ある資産の活用ということで、比較的規模が大きい集客力のある施設が対象になってくるというふうに考えられます。したがいまして、東美濃ふれあいセンターや中津川公園の競技場、中津川公園のテニスコートなど、そういったものが対象になるというふうに考えますので、こういったものの資産の活用ができないかということで考えていきます。
○議長(鷹見憲三君) 2番・吉村浩平君。
◆2番(吉村浩平君) 中津川公園の野球場、夜明け前スタジアムというふうに命名されておりますけれども、こちらについての命名の経緯をお尋ねしたいと思います。
○議長(鷹見憲三君) 総務部長・田立三博君。
◎総務部長(田立三博君) 中津川公園野球場につきましては、平成20年3月に完成をしたところでございます。これは愛称募集によって181点の中から夜明け前スタジアムに決定をしたところです。こういったことも踏まえると、愛称を変えていくということは難しいのかなと、そんなふうに思います。
○議長(鷹見憲三君) 2番・吉村浩平君。
◆2番(吉村浩平君) しかしながら、ネーミングライツ、今後とも私としては進めていくほうがいいというふうに思っておりますけれども、今後どのような方向性を持って行う予定であるか、お尋ねいたします。
○議長(鷹見憲三君) 総務部長・田立三博君。
◎総務部長(田立三博君) 市場のニーズを調査した上でメリット、デメリットを研究し、施設の運用資金調達の一つの手法として方向性を考えていきたいと思います。以上です。
○議長(鷹見憲三君) 2番・吉村浩平君。
◆2番(吉村浩平君) そうしますと、これに対する市としてのルール、新たなルールづくりというものが当然必要になってくるというふうに考えられますけれども、その点はいかがお考えでしょうか。
○議長(鷹見憲三君) 総務部長・田立三博君。
◎総務部長(田立三博君) そうですね。他市の状況を参考にしながら、基本的な方向づくりを研究していきます。
○議長(鷹見憲三君) 2番・吉村浩平君。
◆2番(吉村浩平君) 他市の状況を参考にしながらということでありますので、現在、ネーミングライツに関するルールをつくっている他市、またはほかの自治体等の例がありますでしょうか、お尋ねいたします。
○議長(鷹見憲三君) 総務部長・田立三博君。
◎総務部長(田立三博君) 現在では岐阜県がネーミングライツ導入に関する基本方針を定めているところでございます。大きな都市では、東京、横浜、名古屋、神戸、それから夕張だとか鎌倉とか大きな市がございます。以上です。
○議長(鷹見憲三君) 2番・吉村浩平君。
◆2番(吉村浩平君) それでは、県内ということで絞らせていただいてお尋ねしますが、県内には新聞等にもありましけれども、他市の例もあるやに思いますが、県内の他市の例というのはどうなっておりますか、お尋ねします。
○議長(鷹見憲三君) 総務部長・田立三博君。
◎総務部長(田立三博君) 県内では岐阜県で2件、岐阜市で1件の活用の実績がございます。また、可児市においても1件募集中でございます。
○議長(鷹見憲三君) 2番・吉村浩平君。
◆2番(吉村浩平君) それでは、視点を変えまして、中津川市の一部を通過しております明知鉄道におきましては、列車愛称命名権として1往復5,250円でのネーミングライツを行っておるというふうにお聞きをしておりますが、この手法についてどのように評価をしておりますか、お尋ねいたします。
○議長(鷹見憲三君) 総務部長・田立三博君。
◎総務部長(田立三博君) これにつきましても、新たな資金調達の方法として非常に参考になるというふうに考えております。いずれにしましても、他市の事例を参考にして市としての基本的な方針づくりの中でいろいろなアイデアを検討していきたいと考えております。
○議長(鷹見憲三君) 2番・吉村浩平君。
◆2番(吉村浩平君) 明知鉄道につきましては、前回も中津川市も赤字補填ということで行っておるということをお聞きしておりますので、ここに倣ってまたいろんな方法を工夫していただきたいと思っております。 続きまして、私の認識では、名古屋市では街路灯を利用したネーミングライツパートナーを募集しているというふうにお聞きをしておりますが、この街路灯を利用したネーミングライツパートナーの手法についてどのように評価し、中津川市も取り入れることができますでしょうか、お尋ねを申し上げます。
○議長(鷹見憲三君) 総務部長・田立三博君。
◎総務部長(田立三博君) 名古屋市の街路灯パートナー事業というのがございまして、パートナーを募集しておるところですけれども、これにつきましても新たな資金調達の手法としてまちづくりを進める中で参考になりますので、一つの手法として研究をしてまいります。
○議長(鷹見憲三君) 2番・吉村浩平君。
◆2番(吉村浩平君) それを少し進んだ考え方として、例えば構造物をつくる場合にあらかじめネーミングライツに対応した場所、壁等、そういったことをつくりながら構造物をつくるということも今後可能になってくると思いますけれども、そういった点についてはいかがでしょうか。
○議長(鷹見憲三君) 総務部長・田立三博君。
◎総務部長(田立三博君) 可児市に事例がございまして、集客力のある施設を新たに設置する場合にはネーミングライツを想定して整備するという方法もございます。今ある施設の場合は命名企業等の負担により看板等を書きかえてもらうということを考えていますが、新たに施設をつくった場合にはそういったことも、ネーミングライツも念頭に置いてどういうふうにできるのか、検討をしていきたいと思います。以上です。
○議長(鷹見憲三君) 2番・吉村浩平君。
◆2番(吉村浩平君) それでは、視点を変えまして、過去にこの件についての一般質問につきましては、平成22年12月定例会の折に鈴木清貴議員が質問をされております。その内容は、社会基盤の老朽化に伴う公有資産の有効活用や、それに必要な資金調達の合理化という点での質問でありまして、当時の大井総務部長が資産の貸し出しやネーミングライツなどに新たな資金調達の方法を探ってまいりますというふうに3年前の答弁でございますが、これは間違いございませんでしょうか。
○議長(鷹見憲三君) 総務部長・田立三博君。
◎総務部長(田立三博君) そのようにご答弁申し上げております。民間資金を活用した新たな資金調達の方法であると認識をしているところです。
○議長(鷹見憲三君) 2番・吉村浩平君。
◆2番(吉村浩平君) ちょうど3年前ということでありまして、ネーミングライツのほかに中津川市ではそれに類似した新たな資金調達の取り組みをしておりますか、いかがでしょうか。
○議長(鷹見憲三君) 総務部長・田立三博君。
◎総務部長(田立三博君) ネーミングライツのほかに新たな資金調達でございますけれども、民間資金を活用するために平成21年度から市役所1階に広告つき施設マップというのを設置しております。今年度、新たに募集し、更新をしまして、これにつきましては年間48万円の収入が確保できています。 また、平成23年度から市役所1階、健康福祉会館、市民病院にモニター広告を導入しまして、これにつきましては年間84万円の収入がございます。さらに平成18年度からホームページのバナー広告を導入しまして、現在では12枠中10枠が利用されておりまして、年間120万円の収入がございます。以上です。
○議長(鷹見憲三君) 2番・吉村浩平君。
◆2番(吉村浩平君) ありがとうございます。 3年前からそこまでのことができておるというふうに理解をさせていただきます。そのほかに印刷物、封筒等ですとかそういうもの、それからバス、公用車などを使うなどについての検討が考えられますが、そちらの検討は可能でしょうか、お尋ねします。
○議長(鷹見憲三君) 総務部長・田立三博君。
◎総務部長(田立三博君) バス、公用車を使っての現在の新たな資金づくりということは行っておりませんけれども、広告つきの封筒につきましては平成21年度から市民課で導入をしておりまして、これにつきましては年間5万枚、あるいは5万枚以上と、そういった封筒を広告つきで寄附をしていただくと、そういった取り組みをしております。コミュニティーバスや公用車などについても全体的な基本的な方針づくりの中で研究、検討をしていきます。
○議長(鷹見憲三君) 2番・吉村浩平君。
◆2番(吉村浩平君) 例えばですけれども、中津川市全体ということ以外に地域ごとということの取り組みをしていただいておる地域もあるというふうにお聞きしております。蛭川では観光バスの後ろの面にきね振り踊りの写真をPRとして入れており、加子母では加子母だよりという地域会報みたいなものだと思いますけれども、その中に地元企業の広告を入れたりと、そういうこともしておると聞いておりますので、そのような活動がもしあればまた支援の方法も考えていただければいいかと思いますけれども、こちらについては何か答弁があればお聞きしたいと思います。
○議長(鷹見憲三君) 総務部長・田立三博君。
◎総務部長(田立三博君) 各地域だとか、そういったところで既に取り組みを若干されてみえるところもございますけれども、全体の方針、あるいは基本的な考え方、そういったものをまとめまして、その中で対応を考えていきたいと思います。
○議長(鷹見憲三君) 2番・吉村浩平君。
◆2番(吉村浩平君) それでは、今後ともそれぞれの部門、あるいは地域、また今の地域ということもありますけれども、ネーミングライツやそれに準ずる中津川市の資産を活用した資金調達に関して、民間との協力もあると思いますけれども、模索しながらそれを推進していただくということで期待しますので、よろしくお願いいたします。 続いて、大項目の2番、住居表示についてに移らせていただきます。 私の住んでいる東町の近隣地域もそうですけれども、中津川市中津川という住所の表示がされている地域が中津川市の中で広い範囲にわたっていることはご承知のことと思います。その中で不都合や、あるいは表示に関する違和感というものを感じておられる市民の方より、たびたびこの住居表示を何とかわかりやすいものにできないかというお話をお聞きしております。 そこで質問ですけれども、中津川市の住居表示の改良というか、そういったことができるのかどうかということを含めました法律的な見地、あるいは今後の方針というものをお尋ねいたします。
○議長(鷹見憲三君) 企画部長・島崎保人君。
◎企画部長(島崎保人君) 住居表示につきましては、住居表示に関する法律によりまして、住所をわかりやすく表示するため、昭和37年につくられた制度でございまして、表示の方法は道路、河川など、恒常的な施設で区画した地域に住居番号をつける区画方式をほとんどの自治体が採用をしております。また、街区方式による住居表示の実施基準、そこでは3,000平方メートルから5,000平方メートルに約30戸程度が密集する市街地が適当としております。そのため住居表示制度の運用に当たりましては、住居表示に関する法律に従いまして街区方式による住居表示の実施基準を参考に運用をしております。今後につきましても、街区方式による住居表示の実施基準を満たした場合、地域住民の方の了解を得た上で進めてまいりたいというふうに考えております。
○議長(鷹見憲三君) 2番・吉村浩平君。
◆2番(吉村浩平君) 今おっしゃったとおりだと思いますけれども、住民の方からの中津川市中津川という住居表示をどうにか変えられないかという件についての対応につきましては、再度になると思いますけれども、どういう対応をされるか、お尋ねを申し上げます。
○議長(鷹見憲三君) 企画部長・島崎保人君。
◎企画部長(島崎保人君) 住居表示には、先ほどもお話をさせていただきましたけれど、街区方式による住居表示の実施基準により建物が密集する市街地で土地の利用が大きく変わらないという状況を満たしたところで実施すべきというふうに考えているところでございます。 中津川市中津川は、その基準を満たしていないというふうに判断をしておりまして、現状では実施すべきではないというふうに考えているところでございます。
○議長(鷹見憲三君) 2番・吉村浩平君。
◆2番(吉村浩平君) 合併をしてからもう8年余りということになりますけれども、合併時にはそれに伴う住居表示の変更の要望などというものは市民の側からはありましたでしょうか、お尋ねいたします。
○議長(鷹見憲三君) 企画部長・島崎保人君。
◎企画部長(島崎保人君) 合併に伴いまして住居表示の変更要望というのはございません。
○議長(鷹見憲三君) 2番・吉村浩平君。
◆2番(吉村浩平君) それでは、今後ということになりますけれども、土地区画の整理事業というものがあった場合に、それとともに住居表示の変更を行うような事例はございますでしょうか、お尋ねいたします。
○議長(鷹見憲三君) 企画部長・島崎保人君。
◎企画部長(島崎保人君) 土地区画整理事業とセットで住居表示を実施する自治体はございます。 ただ、中津川市では土地区画整理事業を実施したことはございませんので、該当する事例はありません。
○議長(鷹見憲三君) 2番・吉村浩平君。
◆2番(吉村浩平君) それでは、先ほど大堀議員からの質問にもありましたけれども、リニアに伴って今後発展が見込まれる、予測される坂本地区、そちらについて住居表示の件について、今後何か方針があればお尋ねしたいと思います。
○議長(鷹見憲三君) 企画部長・島崎保人君。
◎企画部長(島崎保人君) 大変くどくて申しわけございませんが、先ほどもお話をさせていただきましたが、住居表示の設定につきましては住居表示に関する法律に従いまして、街区方式による住居表示の実施基準を満たせば、住民の方の了解を得た上で実施をしていくということになります。 しかし、現時点では坂本地区はその状況ではございませんので、今後リニア駅周辺整備の方向性が示され、その整備の状況によりまして検討してまいりたいというふうに考えております。
○議長(鷹見憲三君) 2番・吉村浩平君。
◆2番(吉村浩平君) それでは、少しさかのぼって申しわけないですけれども、駒場地区、あるいはかやの木町という住居表示に今現在なっていると思いますけれども、それに至った経緯をご説明をお願いしたいと思います。
○議長(鷹見憲三君) 企画部長・島崎保人君。
◎企画部長(島崎保人君) 駒場地区の住居表示につきましては、中津川市が国から住居表示を適用する第1次整備都市として推進のモデル地区に選ばれました。それにより昭和38年10月1日に実施をされたものでございます。 また、かやの木地区の住居表示につきましては、市の庁舎が昭和47年にえびす町から現在の場所に移転したことに伴いまして、かやの木地区を計画的市街地として将来の市街化を予想いたしまして、昭和47年10月1日に実施をされたものでございます。
○議長(鷹見憲三君) 2番・吉村浩平君。
◆2番(吉村浩平君) ありがとうございました。過去には見越して行ったという事例もあるということで理解をさせていただきます。 それでは、ちょっと変わりますけれども、ほかにも中津川市の中で川上(かおれ)と川上(かわうえ)というような、同じ文字を使いながら読み方が違うというような若干間違いやすいと思われる地域もありますが、この地域の方のもちろん地元の要望ということもあると思いますけれども、例えば平仮名を使った表記を考えてみるとか、そういったことも考えられるかと思いますので、今までの固定概念というか、そういったことでこの地域はこういう名前だとかいうことにとらわれず、またこの住居表示ということに関して取り組んでいただきたいと思いますけれども、そちらに対してのコメントがあればお伺いしたいと思います。
○議長(鷹見憲三君) 企画部長・島崎保人君。
◎企画部長(島崎保人君) この点につきましても、大変くどくて申しわけございませんが、法律に従いまして街区方式による住居表示の実施基準を満たすことになった場合、地域の皆様方の了解を得た上で実施をしてまいりたいというふうに考えております。したがいまして、現在ではそういう状況ではないというふうに判断をしておりますので、今の現況では考えておりません。
○議長(鷹見憲三君) 2番・吉村浩平君。
◆2番(吉村浩平君) それでは、この問題につきましては、今の地域住民のということですね。法律的なこともありますので、またそういう時期になりましたら考えていただきたいというふうにお願いをしておきます。 続きまして、3番に移らせていただきます。 リニアを見据えた
シティーセールスについてということでございます。 先日行われました多くの若者を集客したイベントである中津川ソーラー武道館には私も驚きを隠せませんでした。これほどの若者が中津川に来訪した記憶が私もありませんでした。中津川においても定住人口の減少を食いとめることが大きな課題であるとともに、観光等による中津川市への来訪者の掘り起こしは今後の経済活動やまちづくりに直接影響を与える問題だと認識をしております。人口減少を食いとめ、地域のコミュニティーを維持していくためにも、若者を初めとして外部から移住者を呼び込む。そして、この中津川に定住してもらうということが大切であると考えております。民間活力を生かす取り組み等が今後さらに必要になってくるかと思います。そうした現状の対策についてお伺いをしたいと思います。 まず、中津川市の特産品の開発についてお尋ねをしますが、恵那市では先日リニア弁当なるものが販売されたと聞いております。この件の経緯、それから中津川市におけるこのような商品に類するものが何かあるか、把握されておればお伺いしたいと思います。
○議長(鷹見憲三君)
商工観光部長・成瀬博明君。
◎
商工観光部長(成瀬博明君) 恵那市の企業関係者が14年後のリニア操業に向けて試作品として考案をしたものというふうに伺っております。ただ、現在はまだ販売はされておりません。 当市においては、リニアに関する商品で現在JRから名称を使用する許可を得て販売しているというふうに伺っている商品は、元祖リニア焼きというのがございます。こういった商品があるということを認識しております。
○議長(鷹見憲三君) 2番・吉村浩平君。
◆2番(吉村浩平君) それでは、今後ということですけれども、市としてはリニアを冠した何か商品を開発、あるいは売り出すということは考えておられるか、お伺いしたいと思います。
○議長(鷹見憲三君)
商工観光部長・成瀬博明君。
◎
商工観光部長(成瀬博明君) 今後、リニアが具体的になれば、こういった商品がますます出てくるというふうに思います。 ただ、これからリニアということになりますと、JR東海の許可だとか、例えば商標登録、あるいは事業者さんの採算性なんかもこれから検討する必要があると思いますので、具体的にそういう事例も含めてそういった事業者、あるいはJR東海なんかとも協議をしながら進めていく必要があると思いますので、よろしくお願いいたします。
○議長(鷹見憲三君) 2番・吉村浩平君。
◆2番(吉村浩平君) それでは、ちょっと範囲を広げまして、現在市としてはリニアの知名度をいかにして活用していくか。いわゆる
シティーセールスということですけれども、その
シティーセールスにつながる考え方をどのように考えておられるかを伺いたいと思います。
○議長(鷹見憲三君)
商工観光部長・成瀬博明君。
◎
商工観光部長(成瀬博明君) リニアの名前を活用することは中津川の知名度向上には有効な手段であるというふうに考えています。リニアまちづくりビジョンで示した方向性に沿って、JR東海や特産品の製造、販売をする事業者、商工会議所、北商工会、観光協会などとも協議をしながら地元産品のブランド化や販売拡大に取り組んでまいりますので、よろしくお願いいたします。
○議長(鷹見憲三君) 2番・吉村浩平君。
◆2番(吉村浩平君) そうしましたら、その考え方に基づきまして、具体的に現在取り組んでいる、あるいは想定されていることがあればお伺いしたいと思います。
○議長(鷹見憲三君)
商工観光部長・成瀬博明君。
◎
商工観光部長(成瀬博明君) 現時点では、会議所さんあたりは配布用のリニア煎餅であるとか、私ども試行的に六斎市でリニアからすみなんかをやってみました。 ただ、これにつきましてはさっき説明させていただいたように、いろいろな商標登録だとか採算性の問題がありますので、そういったものはみんなが知恵を出しながらこれから進めていきたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いいたします。
○議長(鷹見憲三君) 2番・吉村浩平君。
◆2番(吉村浩平君) 先日、視察をさせていただきました佐世保市においては、アンテナショップに力を入れておるということでございましたけれども、そういったアンテナショップという考え方を参考にする、あるいは観光協会と連携した特産品の開発PRという点については検討されていますでしょうか、お尋ねいたします。
○議長(鷹見憲三君)
商工観光部長・成瀬博明君。
◎
商工観光部長(成瀬博明君) アンテナショップは有効な手段であるというふうに考えておりますけれども、これは立地条件や採算性など幾つかの課題があるので、県や他市との連携、広域的な取り組みで進めていく必要があると思います。 観光協会では独自のブランド、今、なブランドというふうに言っておるわけですけれども、その販売促進を図っておりますけれども、今後観光協会とも連携をしてブランドの定義を定めて特産品のブランド化を確立していきたいと思います。
○議長(鷹見憲三君) 2番・吉村浩平君。
◆2番(吉村浩平君) それでは、中津川市ではアンテナショップ自体を過去に立ち上げた、あるいは今後立ち上げる計画、予定等ありますでしょうか、お尋ねをいたします。
○議長(鷹見憲三君)
商工観光部長・成瀬博明君。
◎
商工観光部長(成瀬博明君) 以前、平成22年ごろにアスナル金山ですか、あそこで1年間やったこともございます。それから、今、中日ビルにある福岡の方の出店してみえる業者さんに2年ほど委託販売をさせていただきましたけれども、これも24年で終了になっております。といいますのも、やっぱり採算性だとか、店舗を構えると、どうしても維持管理費がかかるもんですから、なかなか継続をしないというのが現状でございます。 ただ、しかしながら、何らかの形で特産品をPRする、あるいは市外の方に中津川のものを知っていただくということは必要だというふうに思っておりますので、これから中津川の出身、あるいは都心部で活躍してみえる方が多く見えますので、そういった方の協力も得ながらPRをするというふうに検討していきたいと思います。今のところ、アンテナショップ等を立ち上げるという予定はございません。
○議長(鷹見憲三君) 2番・吉村浩平君。
◆2番(吉村浩平君) 他市と比べてということになってしまいますけれども、ほかの自治体では新たな商品開発あるいはマスコットキャラクター等々、
シティーセールスという部門でかなり進んでいる自治体もあるというふうに認識をしておりますけれども、そういった点につきましては当市ではどういうふうにお考えでしょうか、お尋ねいたします。
○議長(鷹見憲三君)
商工観光部長・成瀬博明君。
◎
商工観光部長(成瀬博明君) 現在取り組んでいる一つの例として、商工会議所を中心に協議会を立ち上げ活動している中津川とりトマ丼というものがございます。現在40店舗でやっております。ほかにもしょうゆだれ倶楽部であるとか、そのほかPRを行うためのきっかけとしてキッチンカーの導入も今回させていただきました。このキッチンカーについては他市からの注目もされており、中津川市のPRにつながっているものと考えております。今後も商工会議所、北商工会、観光協会などとも連携しながら、官民協働による新たな商品開発に取り組んでまいります。
○議長(鷹見憲三君) 2番・吉村浩平君。
◆2番(吉村浩平君) その点しっかりとまた新しい考え方も取り入れながらやっていただきたいと思っておりますけれども、よくあるマスコットキャラクター、いわゆるゆるキャラというのがございますけれども、そういったことも一つの方法ではないかというふうに考えておりますが、こちらについてはどのようなお考えをお持ちでしょうか。
○議長(鷹見憲三君)
商工観光部長・成瀬博明君。
◎
商工観光部長(成瀬博明君) 中津川市にはサーラちゃんを初め、多くのキャラクターがあるわけでございますけれども、これはイベントの都度、活用の仕方だとか盛り上げの仕方が異なってまいりまして、1つにしてしまうとかということではなしに地域だとかイベントの内容によって活用していきたいなというふうに思っております。 また、今後、そういったマスコットキャラクター的なものが、例えばリニアだとか違った意味の活性化ということになれば、また新たにという検討はあるかと思いますけれども、今のところは今のキャラクターをフルに活用させていただいて活性化につなげていきたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いいたします。
○議長(鷹見憲三君) 2番・吉村浩平君。
◆2番(吉村浩平君) それでは、ちょっと視点を変えさせていただきます。 最近、文化遺産を観光などに生かすという試みが各地で行われていると認識しておりますが、前回質問させていただきました埋蔵文化財についてのマップ作成と、それから埋蔵文化財保護のほうですけれども、その後どうなっているかということと、それから何か活用することができればというふうに考えておりますが、その点についていかがでしょうか。
○議長(鷹見憲三君)
文化スポーツ部長・原 益彦君。
◎
文化スポーツ部長(原益彦君) 埋蔵文化財のマップ作成につきましては、現在各地域の遺跡分布確認調査をさらに進めておるところでございます。また、リニア本線及び車両基地の予定地内の埋蔵文化財につきましては、職員により埋蔵文化財の事前確認調査を行ったところです。 また、活用面でございますけれども、埋蔵文化財は地域のシンボルであり財産でもあります。地域に対する誇りや愛着を育てていくためにも欠かせない文化財でございますけれども、市の独自の魅力でもございます。この魅力をまた外に向かって売り出してまいりたいと考えております。
○議長(鷹見憲三君) 2番・吉村浩平君。
◆2番(吉村浩平君) 本当に中津川はリニアに関して、車両基地はもちろんですけれども、あるいは自然、歴史、文化、産業といういろんな要件がありますので、そういったものを生かしながらどんどん
シティーセールスをしていただいて、知名度を上げるという努力を市としてもしていただければありがたいと思っております。 続きまして、次の質問ですけれども、青山市長も先日出席をされましたと思っております。ことしの9月21日、22日と2日間にわたり、中津川公園で行われました中津川THE SOLAR BUDOKAN2013という事業があります。この事業のコンセプトは、ありったけの太陽エネルギーだけで行う世界初の野外音楽フェスティバルをフェスの聖地中津川でというものでありました。私も参加させていただきましたけれども、大変すばらしいものでありました。中津川をPRするまたとない題材じゃないかというふうに感じております。そこで、この中津川THE SOLAR BUDOKAN2013への中津川市としての協力体制と、またこの事業の効果についてお尋ねをしたいと思います。 まず、総体的な協力体制について、どのような形だったかをお尋ねさせていただきます。
○議長(鷹見憲三君)
商工観光部長・成瀬博明君。
◎
商工観光部長(成瀬博明君) これにつきましては、イベントの後援ということで、観光のPRの交通整理であるとか、側面的な支援を行わせていただきました。あくまでも興業ということで、全面的な支援はなかなか難しいので、できるだけ側面的な支援をバックアップしたということでご理解いただきたいと思います。
○議長(鷹見憲三君) 2番・吉村浩平君。
◆2番(吉村浩平君) この事業につきましては、実行委員会というものが立ち上がっておったと思いますけれども、市としてはその実行委員会にはどのようなかかわり方をしておったか、お尋ねしたいと思います。
○議長(鷹見憲三君)
商工観光部長・成瀬博明君。
◎
商工観光部長(成瀬博明君) 私ども市の担当の窓口であるとか、駐車場の係であるとか、あるいは各機関とも調整というような役割も仰せつかりました。ですから、私どもとしては市としての役割を実行委員会のメンバーとともにやらせていただいたということでご理解いただきたいと思います。
○議長(鷹見憲三君) 2番・吉村浩平君。
◆2番(吉村浩平君) 実行委員会にもかかわったということでございましたけれども、それではかなりの金額もかかっておるというふうに認識をしておりますけれども、予算的な部分の協力体制についてお尋ねをいたします。
○議長(鷹見憲三君)
商工観光部長・成瀬博明君。
◎
商工観光部長(成瀬博明君) 中津川市からの補助金としては300万を助成させていただきました。財源としては、岐阜県からの清流の国地域振興補助金を2分の1活用しました。補助金の目的は、自然エネルギー産業のPRと全国からの来場者に地域の特産品、観光資源をPRすることでございます。
○議長(鷹見憲三君) 2番・吉村浩平君。
◆2番(吉村浩平君) 300万円ということでございましたけれども、それではあれだけの数の若者が中津川を訪れていただいたということに対して、どのように評価しておるか、お尋ねしたいと思います。
○議長(鷹見憲三君)
商工観光部長・成瀬博明君。
◎
商工観光部長(成瀬博明君) 民間の活力を生かし、しっかりしたコンセプトの音楽フェスティバルとして全国に発信することができたと思っております。全日本フォークジャンボリーの聖地として多くの若者に中津川はすてきなまちという印象を与えました。来場者の満足度は総じて高く、来年度も参加したいという数多くの意見を頂戴いたしました。
○議長(鷹見憲三君) 2番・吉村浩平君。
◆2番(吉村浩平君) ありがとうございます。 来年度も参加したいという意見もあったというふうにお伺いしましたけれども、運営上、何か問題等がありますでしょうか、お尋ねをいたします。
○議長(鷹見憲三君)
商工観光部長・成瀬博明君。
◎
商工観光部長(成瀬博明君) 特に大きな問題はなかったと認識しております。
○議長(鷹見憲三君) 2番・吉村浩平君。
◆2番(吉村浩平君) それでは、続いて中津川市全体への経済効果ということに対しましてはどのような評価をいたしておりますでしょうか、お尋ねします。
○議長(鷹見憲三君)
商工観光部長・成瀬博明君。
◎
商工観光部長(成瀬博明君) チケットの販売など興業部門を含めると約1億円程度の経済効果があったと考えています。入り込み客1万1,000人、うち宿泊400人ということを想定して、岐阜県観光消費額の基準から換算すると、そういった経済効果は5,600万円というふうに見込んでおります。 実行委員会の報告として、タクシーやシャトルバスの来場者が町なかに繰り出し、居酒屋や土産物店など訪れたと伺っております。また、中津川ブランド、ソーラーパネル、特産品などを全国に発信でき、今後の効果が期待できると考えております。
○議長(鷹見憲三君) 2番・吉村浩平君。
◆2番(吉村浩平君) そういったことの全国発信ということですけれども、そのほか中津川市自体のPRの効果ということについてはどう評価しておりますか、お尋ねします。
○議長(鷹見憲三君)
商工観光部長・成瀬博明君。
◎
商工観光部長(成瀬博明君) このことにつきましても、事前にインターネット、あるいはラジオ等で全国にPRができたというふうに考えております。
○議長(鷹見憲三君) 2番・吉村浩平君。
◆2番(吉村浩平君) それでは、ことしはこういうことであったわけですけれども、この事業の今後のあるべき姿、あるいはまたその際に具体的な市の支援策等々に対する考え方はいかがでしょうか、お尋ねします。
○議長(鷹見憲三君)
商工観光部長・成瀬博明君。
◎
商工観光部長(成瀬博明君) 循環型社会を意識したこのようなイベントは当市の新しいイメージづくりにつながると考えております。環境に優しいまちづくりをつくり上げるための事業として、引き続き支援をしていきたいと考えております。市からの補助金については、国や県の補助金を獲得しながら予算編成の中で検討をさせていただきたいと思います。
○議長(鷹見憲三君) 2番・吉村浩平君。
◆2番(吉村浩平君) ぜひともそういった形でまたお願いしたいと思います。 それでは、興業という部分について、市としてはどういった形でかかわれるのかどうか、お尋ねをしたいと思います。
○議長(鷹見憲三君)
商工観光部長・成瀬博明君。
◎
商工観光部長(成瀬博明君) あくまでも民間レベルのイベントということで、先ほど申し上げましたように、側面的な支援ということで行っていきたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いいたします。
○議長(鷹見憲三君) 2番・吉村浩平君。
◆2番(吉村浩平君) それでは、側面的な支援ということですけれども、市が側面的な支援をすることによって、市としてもさらにまた続けていくというようなお話も聞いておりますけれども、さらにどのような点で将来またいいものにしていければいいというふうに思われておりますか、お尋ねいたします。
○議長(鷹見憲三君)
商工観光部長・成瀬博明君。
◎
商工観光部長(成瀬博明君) ソーラー武道館イコール中津川というイメージが定着し、リニア開通を見据え、当市の魅力を全国にアピールし、交流人口、定住人口の増加が図られると考えています。自然環境に優しいライフスタイルへの変革、自然エネルギー産業のPR、全国からの来場者に当市の特産品や観光資源のPRなどにつなげていけると考えております。
○議長(鷹見憲三君) 2番・吉村浩平君。
◆2番(吉村浩平君) もちろん中津川市は現状でもいろんな魅力のある場所等々ありますけれども、また新たな価値の創造ということにつきましては、この事業を取り上げて、どんな方向に進むほうがいいというふうに考えておられるか、お尋ねしたいと思います。
○議長(鷹見憲三君)
商工観光部長・成瀬博明君。
◎
商工観光部長(成瀬博明君) 申し上げましたように、やっぱり次世代のエネルギー、新しい循環型社会を構築するというイメージのまちづくりをつくっていく必要があるということを発信していきたいというふうに考えております。
○議長(鷹見憲三君) 2番・吉村浩平君。
◆2番(吉村浩平君) 聞くところによりますと、今回の主催者もリニアが開通するまでは続けていきたいというふうに言っておるということをお聞きしておりますので、また市としてもぜひ次の段階に進めるようにバックアップを期待しております。この件につきましては、以上とさせていただきます。 続きまして、3番目に入ります。 現在、全国の多くの自治体で移住・定住に関する取り組みが行われております。中津川市においてもUターン、Iターンの促進を初めとして人口減少対策としてさまざまな取り組みがなされております。中津川市に住んでみたい、あるいは訪れてみたいという希望者の掘り起こしについての情報発信についてのお尋ねであります。中津川市への移住希望者に対しての情報発信などの現状について、再度お尋ねしたいと思います。
○議長(鷹見憲三君)
定住推進部長・渡邊好夫君。
◎
定住推進部長(渡邊好夫君) 移住を希望される方のニーズの大きなものに情報というのがございます。現在、市では公式のホームページのほかに、「中津川市に住もう」というタイトルページで、中津川市の魅力、子育て、雇用、地域情報、そして既に中津川に移住された方のインタビューなどの情報を発信してPRしているところでございます。 また、県と連携しまして、名古屋市とか東京都で移住相談を行っておりますが、全国の移住交流の情報を発信している、総合的に発信しているJOINという移住・交流推進機構というのが地域活性化センター内にございますので、そこのホームページにもリンクさせていただいて発信しているところでございます。
○議長(鷹見憲三君) 2番・吉村浩平君。
◆2番(吉村浩平君) 新たな時代、いわゆるインフラが進んできますと、いろんな方法が考えられるということでありますけれども、そのように即したPR方法に変えていく、あるいはJOINというのが私も民間なのか、どういう団体なのかちょっとわかりませんのであれですけど、また民間とのタイアップという意味においてもどのように考えておられるか、お尋ねしたいと思います。
○議長(鷹見憲三君)
定住推進部長・渡邊好夫君。
◎
定住推進部長(渡邊好夫君) 定住推進では中津川の魅力をより多くの人に知っていただくということが大切だと考えております。今、議員のおっしゃった対外的に魅力を売り込んでいくというシティセールスでございますが、今回の答弁で私もシティプロモーションという言葉を使わせていたことをお許しいただきたいと思います。このプロモーションといいますのは、2つの役割があるというふうにされております。1つは、売り出したいとか、買いたいという動機をつくるということがございます。それからもう1つはブランドですね。魅力、ブランドをつくって守り育てていくということがございますので、今回私どもはこれから市民に向かってもPRして、みんなで魅力を育てて発信していきたいということでおります。 リニアという新しい時代を見据えまして、訪ねてよし、住んでよしの中津川のイメージを、認知度を高めるための取り組みとしてシティプロモーションを位置づけて、既存の活動の継続だけでなく、発展を含めて体系化しながら具体的な手法を検討してまいりたいというふうに考えております。以上でございます。
○議長(鷹見憲三君) 2番・吉村浩平君。
◆2番(吉村浩平君) シティプロモーションという言葉自体が私も今回初めて知った言葉でありますが、今言った動機とブランドということになると思いますけれども、じゃあ具体的にその施策は現在何か行われているのか、また今後具体的にどのような展開で行っていくのかということについてお尋ねをしたいと思います。
○議長(鷹見憲三君)
定住推進部長・渡邊好夫君。
◎
定住推進部長(渡邊好夫君) 現在のところはまだ具体的なものはございませんが、この中津川の個性を明らかにするということですね。今、2つの視点、1つは中津川のよさを発掘していく。これは外からの視点というのがございまして、私ども気づくということもございます。それと、こうして市民が認識するという、魅力を知るということで、底辺の拡大ということがございますので、それをしっかりやっていきたいと。 具体的ということでございますが、やはり商工観光部とか庁内だけでなくて、具体的に市民、民間団体とか企業、大学等もございますので、そういう方たちに呼びかけながら実行組織みたいなものをつくってまいりたいというふうに考えているところでございます。そういう組織を核にしながら、このシティプロモーションということについての戦略をまとめることができるんではないかなと。そのような中で、いろいろな具体的なPR方法にも取り組んでいけるものというふうに考えております。以上でございます。
○議長(鷹見憲三君) 2番・吉村浩平君。
◆2番(吉村浩平君) 組織をつくるということでありますと、やはり若干行政の手を離れるというようなイメージもありますけれども、その中で、当然行政としては中核というか、そういった形で運営されると思いますけれども、もう少しシティプロモーションのイメージというところについて、お伺いしたいと思います。
○議長(鷹見憲三君)
定住推進部長・渡邊好夫君。
◎
定住推進部長(渡邊好夫君) 最近、特に中津川市内でいろんな人が活躍されている、あるいは自然等もございますが、そういう分野でもいろんな人がお見えになりますので、人に着目するということもございますが、現在行っている取り組み、域学連携とか体験ツアー、あるいは先ほどもございましたイベント等を通じて、それに地域も協力してファンを拡大していくだとか、あるいは映画、テレビ等のPRもあるんじゃないかなと思います。 また、今後の話の中で、民間で行われている、地域で行われているものも含めまして、一つのシティプロモーションの認定事業みたいなこともできないかというふうに考えているところでございます。以上でございます。
○議長(鷹見憲三君) 2番・吉村浩平君。
◆2番(吉村浩平君) ありがとうございました。 今後ということですので、例えばどういう認定をするとかということも出てくるかと思いますけれども、きょうは私も知識がないので失礼いたしますけど、リニアの時代を迎えるということで、先ほどから言っておりますけれども、定住推進という部門の運営について、また新しい考え方を今お聞きしたわけですけれども、市の方針としても新たにますます中津川に住もうという強い情報発信をするべきであるというふうに私も考えますので、またひとつよろしくお願いいたします。 最後に、リニア開通まで14年という期間ですけれども、先ほどの大堀議員等からもありましたけれども、14年というのは長くないと、短いというふうに私も思います。その14年の間にいろんな解決すべき問題が本当にクリアされるかというところが大事なところだというふうに考えております。また、市の執行部の皆さんとともにスピード感を持って取り組むことが大切であると思っておりますので、ひとつまたよろしくお願いいたします。 以上で一般質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。
○議長(鷹見憲三君) これにて2番・吉村浩平君の一般質問を終結いたします。 続いて、1番・牛田敬一君。 〔1番・牛田敬一君質問席に着く〕
◆1番(牛田敬一君) お疲れさまです。 通告に基づきまして、一般質問を行います。 今回は、あすの中津川市づくりについてです。 背景としまして、市民の皆さんと接しているときに何度か聞かれる項目と、青山市政誕生から1年と11カ月が経過した中で感じた内容を伺います。また、ことしの秋に各地で開催されました市政懇談会と、11月に開催した市民と議会の対話集会における市民の意見、要望などを加味して伺いたいと思います。 まず初めに、中津川市への思いと理念についてです。 平成25年1月号の広報や、予算編成に当たっての挨拶など、現在の中津川市を取り巻く環境などが記載されていますが、将来に向けて今中津川市がやっておかないといけないこと、思いや理念、スローガン等が市民にとって見えにくい状況と感じます。いかがお考えでしょうか。
○議長(鷹見憲三君) 企画部長・島崎保人君。
◎企画部長(島崎保人君) 予算の編成に当たりまして、中津川市の将来に向けた思い、それからスローガン、これはなかなか市民の方には見にくいというご指摘がございまして、そのとおりの部分もあるかというふうに思っています。予算の概要など、広報「なかつがわ」や市のホームページにわかりやすく掲載するということはもちろんでございますけれども、あらゆる機会を通じまして繰り返し市民の方にPRをすることで、理解を少しでもいただけるよう努めてまいりたいというふうに考えております。
○議長(鷹見憲三君) 1番・牛田敬一君。
◆1番(牛田敬一君) 先日もいろんな職員の方とお話をさせていただきました。特に我々出前講座というのを少しやらせていただいておりまして、4カ月に1回職員の方に来ていただいて、いろいろお話を聞かせていただきます。職員の方は大変一丸となった形で説明もしていただいておりまして、大変一体感ができていいものではないのかなという雰囲気を持っております。さらにそういうことでよくなるとありがたいなと思います。その代表が市長ですので、3本の柱と市民との8つの約束というのは大変重要だと思います。中でも、ことしのポイントはこうなんだというような、いろんな項目がありますので、先ほど言ったみたいにキャッチフレーズみたいなものですね。何とかことしはこんなことをしていきたいというようなアピールを少しでも市民にしていただけると方向がわかりやすくて、市民も安心するのではないかというふうに思いますが、いかがお考えでしょうか。
○議長(鷹見憲三君) 企画部長・島崎保人君。
◎企画部長(島崎保人君) 10月末に予算編成方針を示させていただきました。そこにおきましても、リニア、産業振興、それから防災という部分をメーンとさせていただいて26年度予算編成に当たっていくということにさせていただいております。あくまでも市民の方にわかりやすくということでございますので、その辺は予算概要等の作成に当たっても説明をしっかりさせていただきたいなというふうに思っています。
○議長(鷹見憲三君) 1番・牛田敬一君。
◆1番(牛田敬一君) 次に、和と絆を育むまちづくりについて質問をいたします。 この言葉は大変よい言葉だと思います。かけ声だけではなくて、さらに風通しのよい組織づくりを期待しております。その中で質問させていただきます。 職員間の絆はどのような形としてあらわれていますでしょうか。
○議長(鷹見憲三君) 総務部長・田立三博君。
◎総務部長(田立三博君) 市民の願いをかなえるため、職員間の連携により係や課といったチームで仕事に取り組むことを基本として進めており、絆を高めているところです。朝礼や夕礼、部内の会議により報告、連絡、相談を徹底することで情報を共有し、議論できる体制づくりに取り組んでおります。課や部を超えた職員間の連携については、十分でない部分もあるというふうに感じておりますので、部長会等を通じて指示などを出し、改善に取り組んでおります。 また、横の連携を進めるために横串を入れるというような役割を市長公室で担いながら、それぞれ横の連携も踏まえて職員間の絆を高め、チーム力を高めているところでございます。以上です。
○議長(鷹見憲三君) 1番・牛田敬一君。
◆1番(牛田敬一君) 今の横串を入れる役割ということで、市長公室ということがありました。その機能が果たされているのかというのが若干疑問というふうに考えておりまして、和と絆のコントロールタワーというのは市長公室だと思いますが、その辺の取り組みがありましたらお聞かせください。
○議長(鷹見憲三君) 副市長・大井久司君。
◎副市長(大井久司君) 市長公室でございますので、私のほうから若干お答えをさせていただきたいと思います。 市長公室については、今総務部長が申し上げたとおり、情報共有、こんなようなことのかかわりをやっていると。具体的に何をやっているかといいますと、現在、重要事業としまして66事業を進捗管理しております。さらに政策会議、連携会議、こういった取りまとめ、あるいは情報収集、情報提供といったことを進めておりますので、若干見えてこないという部分は残念でございますが、一生懸命やってくれていると、そのように思っております。
○議長(鷹見憲三君) 市長・青山節児君。
◎市長(青山節児君) 市長公室の設置につきましては、昨年1年間公務を行った上で、やはりそれぞれの問題が担当部署制で対応されておりました。そうした中で、案件によっては部をまたぐ、また将来的なことも他の部署を交えた中で検討するのが一番いいんではないかという思いから、そのコントロールといいますか、その場所に参加をして横へのつながりを強力に推し進めていく、そんな思いで市長公室を設置させていただきました。そして、ただいま副市長が言いましたように、66事業の中でのかかわりも全て持っております。したがいまして、市民の皆様にはなかなか伝わりにくい部分ではございますけれども、市の行う施策等につきまして横への連携、また部だけの目ではなくて、違った角度から物事に気づく、こういったことにも重点的に取り組むということで現在進めさせていただいておりますので、よろしくお願いをいたします。
○議長(鷹見憲三君) 1番・牛田敬一君。
◆1番(牛田敬一君) 今、情報交換という話の中で、我々企業ではCCタイムといいまして、コミュニケーションとコンセントレーションということのCCということなんですが、毎週水曜日の午前中は全て会議を入れない、またはその午前中には所属長とのコミュニケーションを図るとか、緊急な電話も他部署にはしないというような形で、1週間のうちの1日の午前中をそんな形で使うという形でめり張りをつけているということで、そんなところでも和と絆を少しは育むことができるんではないかなというふうに思いますので、そんなところも提案をさせていただきたいと思います。 次に、市民と行政の絆はどのような形としてあらわれていますでしょうか。
○議長(鷹見憲三君) 市長・青山節児君。
◎市長(青山節児君) この課題に対しましては、数値でお答えすることはできませんので、あくまで私が感ずるという部分でございますけれども、きょう午前中、片桐市議の質問でも答弁をさせていただきましたように、この2年間の間、市民の皆さん、また各種団体、組織、そうした方面、また市政と女性懇談会、そうした中でもこれは将来に向けての提言、当然課題等の解決を望む声も多くございますが、将来に向けての提言も多くいただけるようになってまいりました。そのことが絆が広がったかなという私の感じでございます。
○議長(鷹見憲三君) 1番・牛田敬一君。
◆1番(牛田敬一君) 今、数値ではあらわせないというお話でしたが、絆とか和というのを具体的にイメージをしておけば、若干数値にもなるんではないかなというふうに思います。例えば出前講座なんかも一応表示はしてありますが、行政のほうから出向くということは多分ないと思います。ですから、少しでも自主的に出向いていく、そんなところを年に1件でも2件でもやろうということになれば、2つという目標値が出ると思います。そんな形で市民と行政との絆の一つのはかりというか、メジャーをそんなふうにつくってもらったらどうかというふうに思います。よろしくお願いしたいと思います。 次に、市民と行政の和と絆に関係する市民要望の対応について伺います。
○議長(鷹見憲三君)
基盤整備部長・渡邊弘孝君。
◎
基盤整備部長(渡邊弘孝君) 道路、河川などの要望件数についてお答えします。 平成24年度で743件の実績がありました。また、平成25年11月末現在では727件の要望があります。以上です。
○議長(鷹見憲三君) 1番・牛田敬一君。
◆1番(牛田敬一君) 次に、要望に対する対応方法、報告、連絡、相談について伺いたいと思います。特に道路改修だとか、雑草除去ということで。
○議長(鷹見憲三君)
基盤整備部長・渡邊弘孝君。
◎
基盤整備部長(渡邊弘孝君) 要望につきましては、優先度を考慮しながら実施判定を行い、修繕をしております。要望内容の重要度により、私に報告、連絡、相談があります。私で判断できないものについては、内容によりますが、市長、副市長へ報告、連絡、相談を行って判断をしております。それから、地元への連絡につきましては、現地確認後、事業実施の必要性を判断し、その場で回答をしております。できないものについては後日回答することになります。また、完成後については回答書を持って報告をしております。以上です。
○議長(鷹見憲三君) 1番・牛田敬一君。
◆1番(牛田敬一君) 平成24年度の要望件数は743件ということでしたが、その対応状況を伺います。
○議長(鷹見憲三君)
基盤整備部長・渡邊弘孝君。
◎
基盤整備部長(渡邊弘孝君) 24年度の要望件数743件のうちですが、完了件数につきましては530件完了しております。残りの件数につきましては、この事業を繰り越すもの、それから検討が必要なもの、それから不要なもの、それから国・県関係の要望ということで分けております。平成25年度11月末の要望件数は727件のうち、完了・発注件数につきましては271件でございます。
○議長(鷹見憲三君) 1番・牛田敬一君。
◆1番(牛田敬一君) 残りの件数が言われましたが、市としては道路改修などの要望はその都度ではなくてまとめて発注するというようなことも聞いておりまして、業者から完了報告が来ないと終わったことにならないというふうに聞いておりますが、そのとおりでしょうか。
○議長(鷹見憲三君)
基盤整備部長・渡邊弘孝君。
◎
基盤整備部長(渡邊弘孝君) 業者へ発注した工事につきましては、修繕も含めまして完成書類が提出された後に現場確認、検査を行っております。ですので、そういう形の中で工事検査をし、うちが完成したものを受け取っているという状況でございます。
○議長(鷹見憲三君) 1番・牛田敬一君。
◆1番(牛田敬一君) 昨年、ことしと市政懇に出ておりまして、特に苗木の地域の要望に対する連絡だとか、回答がうまくいっていないという意見をいただいております。今伺ったように、依頼件数は大変多いということは認識しておりますが、きめ細かな対応をお願いしたいと思いますが、いかがでしょうか。
○議長(鷹見憲三君)
基盤整備部長・渡邊弘孝君。
◎
基盤整備部長(渡邊弘孝君) 今の苗木の件につきましては、市政懇で住民からの要望がありまして、こちらが回答した件数と、それから住民が思っておる件数がちょっと食い違いがありましたので、帰ってきて調査を行ったところ、事務所では受け付けをしておりましたけれども、これが本庁のほうへ上がっていなかったという案件がありました。それで、区長への回答ができてないこともありましたので、今後につきましては連携を密にして、要望については漏れのないように対応していきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
○議長(鷹見憲三君) 1番・牛田敬一君。
◆1番(牛田敬一君) 先ほどの全て終わらないと完了ができていないというような形で、やはり要望者のほうは1つしか、対応というか、自分のところしかわからないもんですから、行ってみるとできているのに全然連絡がないという形がありますので、できましたら、700件もあるので大変かと思いますが、その都度とりあえずできたということだけでもご一報いただければ、そんなような食い違いはなくなるんではないかなというふうに思いますので、よろしくお願いをしたいと思います。 次に質問ですが、今、市民から尋ねられることは、斎場、新衛生センター及び汚泥乾燥施設建設事業、図書館跡地、クアリゾートなどです。どれも平成25年度の予算編成を見ても具体的に記載がされておりません。スクラップ・アンド・ビルドと提言をされていますが、肝心な項目がスクラップにされていないでしょうか。各項目について、いつまでにどのような見通しを立てられているのか、伺いたいと思います。
○議長(鷹見憲三君) 企画部長・島崎保人君。
◎企画部長(島崎保人君) 関係地域と協議中のもの、また具体的な活用方針を検討中のものなど不確定な部分が多いため、平成25年度予算では斎場と新衛生センター及び汚泥乾燥施設建設事業についてのみ事業費を計上している状況でございます。 事業実施に当たりましては、いずれの事業も大きな事業費が必要であり、これらの事業を一度に実施することが困難であるため、地元の了解が得られるなど、実現可能性の面で優先順位をつけて実施してまいりたいというふうに考えております。 各事業につきましてお答えをさせていただきたいと思いますけど、斎場につきましては現在本年度中に地元の同意が得られるよう努力しているところでございまして、地元同意が得られた後に、調査、測量設計、工事を経て30年度をめどに供用開始をしてまいりたいというふうに考えております。 新衛生センター及び汚泥乾燥施設建設事業につきましては、市内6カ所の候補地を選定し、現在は各候補地の地権者や地域の皆様への説明を行い、今年度中の候補地決定を目指しているところでございまして、候補地が決定をした後、調査、測量設計、工事を経て、30年度をめどに供用開始をしてまいりたいというふうに考えております。 それから、図書館跡地につきましては、現在文化施設等を核とした複合施設、民間の活用を含む共同事業、または民間主体の事業の3案をもとに調査、検討を続けている段階でございます。時期的な見解はまだ示すことができませんが、基本的にくいを生かすことを視野に、民間からの意見も収集いたしまして中心市街地ににぎわいを創出できる活用を考えているところでございます。 それから最後に、クアリゾート湯舟沢につきましては、先ほどもお話が出ましたが、総合的な観点から再検証し、将来的な財政負担を明確にし、方向性を判断するための調査を現在進めている段階でございます。以上です。
○議長(鷹見憲三君) 1番・牛田敬一君。
◆1番(牛田敬一君) 答弁ありがとうございました。 もし我々が企業で今のような答弁をしましたら、5W1Hが一つも入っていないので、もう一度やり直してこいということで大変お叱りを受けるわけですが、そういう形からすると大変厳しいとか難しいということはよくわかりますので、ぜひ一つずつ何とか前向きにやっていただくようにということで意見をこの辺でとどめておきたいというふうに思います。あと、これからの2年間で、市長、先ほどやっていくということですので、また期待をさせていただきたいと思います。 次に大きな中で、災害に強いまちづくりについて質問いたしたいと思います。 平成25年度の予算編成に当たっての3本柱の1つである災害に強いまちづくりがあります。市民より橋梁の耐震化が気になるといった意見をいただいております。橋梁の耐震化について伺います。1つ目、中津川市の橋梁数を伺います。
○議長(鷹見憲三君)
基盤整備部長・渡邊弘孝君。
◎
基盤整備部長(渡邊弘孝君) 市道の橋梁数は928橋でございます。
○議長(鷹見憲三君) 1番・牛田敬一君。
◆1番(牛田敬一君) 各自治体によっては橋梁の長寿命化計画が作成されています。中津川市も長寿命化計画が作成されていますでしょうか。
○議長(鷹見憲三君)
基盤整備部長・渡邊弘孝君。
◎
基盤整備部長(渡邊弘孝君) 平成20年度から定期点検を実施しておりまして、全橋梁の点検が終了するのが本年12月末でございます。その完了をもちまして、今年度末までに長寿命化計画を策定する予定でございます。
○議長(鷹見憲三君) 1番・牛田敬一君。
◆1番(牛田敬一君) 次に、中津川市がこれまでに行ってきた耐震補強の概要を伺います。
○議長(鷹見憲三君)
基盤整備部長・渡邊弘孝君。
◎
基盤整備部長(渡邊弘孝君) 全橋梁928橋のうち、耐震補強対策橋梁は379橋、対象外橋梁については549橋でございます。
○議長(鷹見憲三君) 1番・牛田敬一君。
◆1番(牛田敬一君) 今の耐震補強対象橋梁とは、どのような定義になっていますでしょうか。
○議長(鷹見憲三君)
基盤整備部長・渡邊弘孝君。
◎
基盤整備部長(渡邊弘孝君) 市道橋梁で緊急輸送路、1次、2次に指定されている道路をまたぐ橋梁、また輸送路上の橋梁、第三者被害が想定されるJR跨線橋、避難所等への緊急物資輸送上必要な橋梁など、耐震補強橋梁として定義をしております。
○議長(鷹見憲三君) 1番・牛田敬一君。
◆1番(牛田敬一君) 今の中の1次、2次緊急輸送路に指定されている橋梁数は何橋あり、対象橋梁の対策状況を伺いたいと思います。
○議長(鷹見憲三君)
基盤整備部長・渡邊弘孝君。
◎
基盤整備部長(渡邊弘孝君) 1次輸送路では国道19号が対策済みが3橋、対策不要が3橋、未実施が5橋の合計11橋あります。国道257号は一つもなし、ゼロです。それから中央道につきましては、対策済みが12橋、対策不要が12橋の24橋でございます。 また、2次輸送上の橋梁につきましては、市道橋梁になりますが、対策済みが1橋、対策不要が5橋、未実施が8橋の合計14橋ございます。以上です。
○議長(鷹見憲三君) 1番・牛田敬一君。
◆1番(牛田敬一君) 先ほどの定期点検を実施されているというふうに言われておりましたが、定期診断というのは何年間隔で行われていますでしょうか。
○議長(鷹見憲三君)
基盤整備部長・渡邊弘孝君。
◎
基盤整備部長(渡邊弘孝君) 橋梁の定期点検につきましては、5年間隔で行っております。平成20年度から点検を実施しておりまして、平成26年度から2回目の点検に入っていくということを考えております。
○議長(鷹見憲三君) 1番・牛田敬一君。
◆1番(牛田敬一君) よく聞かれるのは木曽川にかかる玉蔵橋ですが、いつ建設されて、今日までにどのような対策がとられたのか、伺いたいと思います。
○議長(鷹見憲三君)
基盤整備部長・渡邊弘孝君。
◎
基盤整備部長(渡邊弘孝君) 玉蔵橋につきましては、道路管理者であります岐阜県に確認を行いました。確認をしたところ、昭和41年1月に完成をしております。その後の対策としては、塗装の補修を3回、コンクリートひび割れ補修を1回などを行っております。以上です。
○議長(鷹見憲三君) 1番・牛田敬一君。
◆1番(牛田敬一君) 今の塗装補修というのは3回ということでしたが、定期的な点検というのは何回ぐらい行われたんでしょうか。
○議長(鷹見憲三君)
基盤整備部長・渡邊弘孝君。
◎
基盤整備部長(渡邊弘孝君) 平成13年度から詳細点検を実施しておりまして、今までに4回の点検を実施しているということです。今後についても、引き続き5年ごとに点検を行うということで伺っております。
○議長(鷹見憲三君) 1番・牛田敬一君。
◆1番(牛田敬一君) 次に、平成26年度の橋梁に関する予算はどの程度を予定していますでしょうか。
○議長(鷹見憲三君)
基盤整備部長・渡邊弘孝君。
◎
基盤整備部長(渡邊弘孝君) 橋梁耐震化に関する平成26年度予算でございますが、予算要求額ですけれども、約1億円程度を予定しております。
○議長(鷹見憲三君) 1番・牛田敬一君。
◆1番(牛田敬一君) 次に、中津川市の長寿命化計画や橋梁耐震化計画の予算割合を近隣自治体や同規模自治体と比較評価をされていますでしょうか。
○議長(鷹見憲三君)
基盤整備部長・渡邊弘孝君。
◎
基盤整備部長(渡邊弘孝君) 東濃4市の平成24年度の土木費の橋梁補修、耐震に対する決算額でございますけれども、平均1億5,000万円程度であります。中津川市につきましては、平成24年度は9,000万円でございました。以上です。
○議長(鷹見憲三君) 1番・牛田敬一君。
◆1番(牛田敬一君) 今の感じですと、橋梁費用が約9,000万ということですが、逆に東濃5市の橋梁数はどのぐらいあるでしょうか。
○議長(鷹見憲三君)
基盤整備部長・渡邊弘孝君。
◎
基盤整備部長(渡邊弘孝君) 長寿命化対策橋梁数でございますけれども、多治見市が63橋、土岐市が61橋、瑞浪市が73橋、恵那市が136橋、中津川市が225橋でございます。
○議長(鷹見憲三君) 1番・牛田敬一君。
◆1番(牛田敬一君) そうしますと、多治見市、土岐市、瑞浪市の橋梁数と比べて、橋梁費用が大変低いように思いますが、もう少し予算を上げるとかいうことが必要ではないんでしょうか。
○議長(鷹見憲三君)
基盤整備部長・渡邊弘孝君。
◎
基盤整備部長(渡邊弘孝君) 耐震化の促進には多額の費用が必要であります。多くの予算を要求していきたいというふうに考えておりますけれども、厳しい財政状況の中、基盤整備の耐震補強ばかり無理を言えないのが実情でございますので、今後は長寿命化計画とあわせて耐震化促進をしていきたい。それには社会資本総合整備交付金を活用してコストを縮減し、実施していきたいと考えておりますので、ご理解いただきたいと思います。
○議長(鷹見憲三君) 1番・牛田敬一君。
◆1番(牛田敬一君) 今の橋梁の長寿命化計画と橋梁耐震化計画の整合性はとれていますでしょうか。
○議長(鷹見憲三君)
基盤整備部長・渡邊弘孝君。
◎
基盤整備部長(渡邊弘孝君) 今年度策定する長寿命化計画とあわせて橋の予防保全という観点で手戻りのないよう整合を図り、計画を進めてまいりたいと思います。 耐震化と長寿命化ではそれぞれ評価が異なるため、別々の優先順位がつきます。耐震化工事と同時に補修工事を行うことにより二重投資を避け、コスト縮減を図って整備していきたいと考えております。
○議長(鷹見憲三君) 1番・牛田敬一君。
◆1番(牛田敬一君) ぜひ二重投資がないようにお願いをしたいと思います。 次に、災害に強い人づくりについて質問いたします。 あすの中津川市づくりの冊子にも防災行政無線の整備状況が記載されています。市民からはよく聞こえるようになったと言われる方や、聞こえないと言われる方などさまざまです。これからの時代に行政がハード面に多額なお金を投入することには限度があるように感じます。その1点目としまして、災害に強い人づくりに関する今後の計画を伺います。
○議長(鷹見憲三君) 生活環境部長・曽我和幸君。
◎生活環境部長(曽我和幸君) みずからの命はみずからで守ること及び自分たちの地域は自分たちで守ることを原則としまして、平成24年5月に策定されました中津川市災害に強いまちづくり計画に基づき、地域ごとの防災士育成や防災講演会の実施、家族防災会議の推進、さらに防災訓練、防災運動会などへの参加を呼びかけ、市民一人一人の防災知識の向上、防災・減災意識の高揚を目指してまいります。以上です。
○議長(鷹見憲三君) 1番・牛田敬一君。
◆1番(牛田敬一君) 今の答弁の中にありました家族防災会議の推進とはどのような内容なのか、伺いたいと思います。
○議長(鷹見憲三君) 生活環境部長・曽我和幸君。
◎生活環境部長(曽我和幸君) 家族防災会議というものは、家族そろって防災について定期的に実際に地震が発生したというようなことを想定いたしまして、災害から身を守る方法を話し合いまして、いざというときに適切な行動がとれるようにするものです。具体的には避難道、避難場所を確認したり、持ち出し品をチェックしたり、一人一人の役割分担を決めまして、家族がもし離れ離れになった場合、連絡方法などを確認するようなことを日ごろからやっておきます。これによりまして、自助の基本でありますみずからの命はみずからで守るというところを再確認するという目的でございます。以上です。
○議長(鷹見憲三君) 1番・牛田敬一君。
◆1番(牛田敬一君) 次に、平成25年度の防災計画の中でハード事業とソフト事業の割合を伺いたいと思います。
○議長(鷹見憲三君) 生活環境部長・曽我和幸君。
◎生活環境部長(曽我和幸君) 現在、防災行政無線の整備を行っておりますので、予算に対するハード事業の割合はおおむね9対1と高くなっております。事務量に対しましては、ソフト事業の割合がおおむね7対3と高くなっております。 主なハード事業といたしまして、防災行政無線の整備、防災備蓄倉庫の設置などを行っております。また、主なソフト事業といたしましては、総合防災訓練の実施、ハザードマップ、避難所開設運営マニュアルの作成、防災講演会、防災士養成講座などを実施しております。
○議長(鷹見憲三君) 1番・牛田敬一君。
◆1番(牛田敬一君) ある自治体でも何事も市民の関心を高めるということに力を入れているというところがあります。防災に限らず、市民の関心を高めるような活動をぜひお願いをしたいと思います。 次に、防災士等の養成計画と狙いということで、何年先にはどのような状態を描いているかということを伺いたいと思います。
○議長(鷹見憲三君) 生活環境部長・曽我和幸君。
◎生活環境部長(曽我和幸君) 災害に強いまちづくり計画に基づきまして、平成24年度から平成28年度までの5カ年計画で、市内263の自主防災会に1人以上の防災士を設置するために、毎年50名程度を養成するのが目標でございます。 防災士の皆様方には平時には自助、共助の啓発や防災訓練、研修などで地域のリーダーとして活躍していただき、災害時には救援活動、避難所の運営などで指導的立場を担い、自主防災会長が交代した場合でも地域の防災力の向上を目指し、継続的に活躍していただきたいというふうに考えております。以上です。
○議長(鷹見憲三君) 1番・牛田敬一君。
◆1番(牛田敬一君) 防災士がふえるということは大変結構なことです。私も防災士なんですが、防災士のモチベーションというのを上げるためには、やはり市のほうから積極的に活動内容を報告してもらうなど、そういうきっかけづくりをしないとなかなかモチベーションが上がらないということがありますので、そのような働きかけが必要だと思いますが、いかがでしょうか。
○議長(鷹見憲三君) 生活環境部長・曽我和幸君。
◎生活環境部長(曽我和幸君) 今の議員言われたとおり、防災士の資格を取った方のスキルアップを上げるためにも、防災士の方の活動報告会とか、または意見交換会、または防災関係施設、先進地等の視察なども行いながら検討をしていきたいというふうに思っていますので、よろしくお願いいたします。
○議長(鷹見憲三君) 1番・牛田敬一君。
◆1番(牛田敬一君) もう1つ、災害に強い人づくりの原点というのは、市の職員の姿勢にあらわれるというふうに感じます。以前にも一般質問で提言をしましたが、職員の防災士の育成は進んでいますでしょうか。
○議長(鷹見憲三君) 生活環境部長・曽我和幸君。
◎生活環境部長(曽我和幸君) 議員からそういった指摘を去年いただきました。今現在、私どもで把握しておりますのが、市の職員として5名おります。昨年度の防災士の養成講座におきまして私も取るようにいたしまして、今資格を取っております。 それで、今年度につきましては7名の職員が養成講座を受講予定でございまして、そのうち防災安全課の職員が5名受講するというふうな計画をしております。今後も職員の防災育成を進めていきたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いいたします。
○議長(鷹見憲三君) 1番・牛田敬一君。
◆1番(牛田敬一君) 大変ありがたい話です。防災士の資格を取得することが目標ではないので、ぜひ有益な研修等に職員の方を派遣していただいて、リーダーを一人でも多く育てていただきたいというふうに思います。 最後ですが、情報弱者、災害時要援護者に対する具体策を伺いたいと思います。
○議長(鷹見憲三君) 生活環境部長・曽我和幸君。
◎生活環境部長(曽我和幸君) 災害対策基本法が平成25年6月21日に改正されました。避難行動要支援者名簿――これは改正前には災害時要援護者名簿と言っておりましたが――の整備が義務づけられました。これまでも個人情報の開示同意を得て名簿を作成し、自主防災会などの支援団体と情報を共有しております。今後も引き続き個人ごとの避難方法をまとめた個別計画の作成など、支援体制の整備を進めてまいります。 また、具体的な情報伝達手段といたしまして、目が不自由な方には音声情報といたしまして防災行政無線、耳が不自由な方には視覚情報といたしまして緊急速報メールを中心とした複数の手段を用いて情報発信を行っております。以上です。
○議長(鷹見憲三君) 1番・牛田敬一君。
◆1番(牛田敬一君) 先ほど避難行動要支援者ですか、それの名簿を作成すると言われておりましたが、対象者は何名ほどいますでしょうか。
○議長(鷹見憲三君) 生活環境部長・曽我和幸君。
◎生活環境部長(曽我和幸君) 身体障がい者の方たちなどの登録者数をもとにやっております。そうしますと、おおよそ1万2,000人ほどの対象者がございます。平成25年12月現在でその1万2,000人のうちの1,502名の登録をいただいております。以上です。
○議長(鷹見憲三君) 1番・牛田敬一君。
◆1番(牛田敬一君) 今、対象者が1万2,000人に対して登録者が1,500人ですか、約1割ということですので、さらに登録者の数をふやすようにお願いをしたいと思います。 最後になりますが、先ほども災害に強い人づくりということを申し上げましたが、それとプラス環境変化に対応できる人づくりもあわせて取り組んでいただくことをお願いしまして、質問を終了させていただきます。ありがとうございました。
○議長(鷹見憲三君) これにて1番・牛田敬一君の一般質問を終結いたします。 以上で、本日予定いたしました市政一般に関する質問を終結いたします。 これをもって本日の日程は全て終了いたしました。 本日はこれにて散会いたします。どうもご苦労さまでした。 午後3時57分散会 ――
――――――――――――――――――――会議録署名議員 中津川市議会 議長 鷹見憲三 署名議員 伊佐治由行 同 吉村久資...