中津川市議会 > 2005-03-18 >
03月18日-04号

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  1. 中津川市議会 2005-03-18
    03月18日-04号


    取得元: 中津川市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-07-25
    平成17年  3月 定例会(第2回)平成17年第2回中津川市議会定例会会議録(第4号)=========================平成17年3月18日(金)午前10時開議◯議事日程 第 1        会議録署名議員の指名 第 2        市政一般に関する質問 ――――――――――――――――――本日の会議に付した案件日程第 1        会議録署名議員の指名日程第 2        市政一般に関する質問質問 順序質問事項質問者発言所 要時間71.合併後における姉妹都市(各種交流事業)及び近隣自治体との連携について 2.合併による職員の教育について 3.合併による職員の退職金について島田千寿15分81.岐阜県立恵那北高校存続問題について宮田美一10分9合併後の諸問題について 1)合併後の市民交流について 2)新市の歴史交流と文化遺産の保護保管について 3)地域振興特別予算の考え方について佐藤光司15分101.市民病院について 2.自動体外式除細動器の設置について 3.修学旅行について 4.先天性風疹症候群の防止について林早苗20分11◯各種イベント(地域別の)の見直し ◯合併記念駅伝について ◯恵那山の整備について葛西勉15分121.木曽、恵北、飛騨地域との広域観光の連携について 1.山口地域の国道19号の交通安全対策と旧県境地帯の環境整備について加藤出15分13◯生命を守るため、イラクへの自衛隊派兵に関して ◯環境問題について ・高レベル放射性廃棄物処分場について ・京都議定書に関連して ・新エネルギーに関係して ◯市民病院における後発薬品について ◯高齢者の増税に関して
    ◯緊急通報システム事業について鷹見信義40分14新市中津川市政一般について ◯道路行政について ◯産業行政について ◯環境問題について ◯行政改革について ◯財政改革について松浦高春15分 ――――――――――――――――――◯出席議員 35名  1番   深谷明宏君  2番   三浦八郎君  3番   宮田美一君  4番   熊谷文雄君  5番   粥川茂和君  6番   吉村俊廣君  7番   中西敏明君  8番   深谷 勲君  9番   中島康浩君 10番   小林 優君 11番   森 廣茂君 12番   曽我喜隆君 13番   加藤 出君 14番   鈴木雅彦君 15番   鈴木清貴君 16番   葛西 勉君 17番   松浦高春君 18番   鷹見憲三君 19番   伊佐治由行君 20番   吉村久資君 21番   今井 誠君 22番   片桐光朗君 23番   小池公夫君 24番   安江俊平君 25番   島田千寿君 26番   平岩正光君 27番   佐藤光司君 28番   鷹見信義君 29番   佐藤和男君 30番   可知いさむ君 31番   三尾順平君 32番   林 早苗さん 33番   千葉 昇君 34番   楯 公夫君 35番   小木曽尚寿君 ――――――――――――――――――◯欠席議員 なし ――――――――――――――――――◯法第121条により出席した者  市長        大山耕二君  助役        加藤晴郎君  収入役       山下芳信君  教育長       可知宗三君  市民病院長     口脇博治君  総務部長      伊奈山隆君  企画部長      林 幹生君  企画部政策局長   片田宣二君  健康福祉部長    遠山義樹君  健康福祉部参事   水野克司君  生活環境部長    五十棲正博君  産業振興部長    市岡惣二君  産業振興部参事   板津好彦君  文化スポーツ部長  吉村幸治君  基盤整備部長    吉村政男君  基盤整備部参事   安藤孝義君  水道部長      林 淳二君  市民病院部長    井口芳明君  山口総合事務所   梅本義広君  坂下総合事務所   楯美津男君  川上総合事務所   小懸博道君  加子母総合事務所  三浦博行君  付知総合事務所   渡辺幸夫君  福岡総合事務所   長瀬正尚君  蛭川総合事務所   柘植貴敏君  消防長       加藤一義君  教育次長      森  勲君 ――――――――――――――――――◯議会事務局職員出席者  事務局長      柘植建夫君  書記        嶋崎雅浩君  書記        坂巻和良君  主任技師      安田充孝君 ――――――――――――――――――  平成17年3月18日(金曜日)  午前10時00分開議 ―――――――――――――――――― ○議長(平岩正光君) おはようございます。これより本日の会議を開きます。 ―――――――――――――――――― △諸般の報告 ○議長(平岩正光君) 日程に入るに先立ち、事務局長をして諸般の報告をいたさせます。 ◎議会事務局長(柘植建夫君) 報告いたします。 地方自治法第121条の規定により、議長から説明のため出席を求めた説明員並びにその委任または嘱託により出席する旨の報告のありました者は、市長事務部局におきましては市長以下24名、教育委員会事務部局におきましては教育長以下2名、消防本部におきましては消防長であります。 なお、市民病院長につきましては、診療業務のため遅参の届け出がございましたので、よろしくお願いいたします。 以上でございます。 ―――――――――――――――――― △日程第1  会議録署名議員の指名 ○議長(平岩正光君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。 会議録署名議員は、会議規則第119条の規定により、議長において   32番 林 早苗さん   33番 千葉 昇君を指名いたします。 ―――――――――――――――――― △日程第2  市政一般に関する質問 ○議長(平岩正光君) 日程第2、市政一般に関する質問を行います。 順次発言を許します。25番・島田千寿君。  〔25番・島田千寿君登壇〕 ◆25番(島田千寿君) おはようございます。通告に基づきまして市政一般について質問をさせていただきます。 まずもって、2月13日の新中津川市誕生に至るまでに、大山市長を初め、職員の皆様の大変なご苦労に対し敬意をあらわすと同時に、感謝を申し上げる次第でございます。本当にご苦労さまでございました。 私もさまざまな場面で直接的、間接的にこの合併問題に携わらせていただく中で、難しい局面もあっただけに、大変いい形で合併できたことにつきまして感慨もひとしおのものがあるわけでございます。とりわけ山口村の関係では、何度も長野県庁まで足を運んで、精力的に要望活動を進めていただいた大山市長、前加藤村長を中心とした関係各位の真摯で熱心な対応に対し、長野県民の皆さん、長野県議会、長野県知事のご理解が得られたものと思っておる次第でございます。結果的にテレビ・新聞などのマスコミを通じ、中津川市は日本じゅうで大変有名になりました。それはそれで大変大きな宣伝効果があったものとありがたく思う次第でございます。 大山市長が言われますように、合併がゴールではなく、これからが新中津川市の本当の意味でのスタートだと私も考えております。合併町村の独自の文化や特徴を継承することはもちろん大切なことですけれども、反面、いかに早く一体感を醸成するかも大変大きな課題と考える次第でございます。地域間のバランスをどうとるのか、医療、教育、福祉、さまざまな切り口からの調整が必要であり、すぐにできることではないにしても、余り時間をかけていいということでもないと思っております。その過程で、さまざまな議論や問題があるにしても、前向きにプラス思考で考えることが肝要ではないかなというふうに思う次第でございます。 また、当初予算の編成につきまして、大変厳しい経済環境の中でよくこれだけうまくまとめたなというふうに正直思うところでございます。余り過大になることなく、身の丈に合った、そして合併した旧町村にも十分配慮した予算だと高く評価する次第でございます。 加えまして、恵那山ろく風穴の保存、電子入札の施行、CATVの実現など、今まで提案してきたことに対しましても予算化をしていただいておりまして、深く感謝を申し上げる次第でございます。 前置きはこの辺にしまして、本題に入っていきたいというふうに思います。 3点ございますけれども、1点目は、合併後におけます姉妹都市、各種交流事業も含めたことでございますが、及び近隣自治体との連携についてでございます。 新中津川市の観光の核となる馬籠を擁する旧山口村が提携しておりました長野県小諸市と神奈川県大磯町との関係については、島崎藤村先生のつながりでございまして、いずれも藤村ゆかりのメジャーな場所と言えます。 それぞれの自治体の簡単な紹介をさせていただきます。 長野県小諸市は長野県の東部に位置しておりまして、雄大な浅間山の南斜面に広がり、市の中央部を千曲川が流れる詩情豊かな高原都市でございます。古くには数多くの縄文・弥生文化の遺跡の発掘により、小諸の黎明が告げられました。その後、農耕、牧畜の進展と律令の制度により官道に駅馬、伝馬制が設けられ、人馬の往来で集落が発展、形成されたまちでございます。懐古園にあります日本最高峰の建築家谷口吉郎氏と思うんですけれども、設計によります藤村記念館には、藤村の小諸時代を中心とした作品、資料、遺品が数多く展示されております。藤村が小諸にやってきたのは明治32年のことで、かつての恩師木村熊二氏に招かれて小諸義塾に赴任したということでございます。以降、小諸で過ごした7年間に『雲』『千曲川のスケッチ』『落梅集』『旧主人』などが生まれ、大作『破戒』が起稿されました。 一方、神奈川県大磯町は神奈川県の中央南部に位置しておりまして、南は相模湾、北は鷹取山を初めとした大磯地塊の丘陵地帯で、東は平塚市、西は二宮町、中井町と境を接しておるという町でございます。大磯ロングビーチで大変有名な町と言った方がおわかりになるかもしれません。 島崎藤村は昭和16年1月14日サギチョウを見に大磯町に行き、温暖な大磯町が非常に気に入り、昭和18年8月22日に72歳で永眠するまでの間の2年間を大磯で過ごしております。山口村との関係は、文豪島崎藤村を通して昭和48年から大磯町と文学姉妹都市を結び、交流を図っておるとのことでございます。昨年も10月30日から31日の2日間にかけまして、大磯町観光協会の主催で山口の方へ児童が何人か来られて交流もあったように聞いておるところでございます。 そういったような背景もありまして、今後さらに馬籠を盛り立てて、中津川市の発展を期するためには、ぜひとも今までの姉妹都市提携を継続し、お互いに発展していくことが重要なことと考えます。 さらに、本年2月17日は中部国際空港セントレアが開港しました。あす19日には東海環状自動車道東回りルート美濃関ジャンクションから豊田東ジャンクション間73kmが開通いたします。あわせて伊勢湾岸自動車道豊田東ジャンクションから豊田東インターチェンジ間3.1kmも同時に開通し、東濃地域と三河地域の移動時間が短縮され、産業や観光などで飛躍的な効果が期待されるものでございます。 また、この25日にはいよいよ愛知万博、愛・地球博も開幕いたします。岐阜県では花フェスタぎふ2005が開催されております。また、土岐のアウトレットモールもオープンし、それぞれ大変盛況であるというふうに聞いておるところでございます。東海地区が、日本じゅうはもとより、世界じゅうからも大変注目されております。同時に大変活気もあるわけでございます。この流れに乗らない手はないと思います。絶好の好機ととらえ、積極的に各種施策を打って出ることが大事ではないかなというふうに考える次第でございます。 各種交流事業で中津川市とのふれあい交流事業として、名古屋市、稲武町との交流があります。稲武町はこの4月1日をもって人口約40万人の新豊田市となり、恵那市のすぐ南側が岐阜県と愛知県境を挟んで豊田市となるわけでございます。当中津川市は、ご案内のとおり自動車関連企業が多く存在し、豊田市を初め、三河地域との関係について非常に強いものがあることは周知のとおりでございます。加えて、先ほど申し上げました東海環状自動車道の開通によりまして、距離的にも時間的にも相当近くなるわけでございます。さらに言えば、これもご存じのことですが、大山市長が豊田市で助役を務められたことも大変重要なことと思うわけでございます。今後、自動車関係の企業の誘致、連携強化も視野に入れ、中津川の工業の基礎を盤石なものにする絶好の機会であると考える次第でございます。何とかして稲武町とのふれあい交流事業を延長して、新豊田市に引き継いでいただき、何らかの形で交流でできれば、中津川市が今後さらに発展していくものと確信する次第でございます。 また、隣接の自治体との関係について考えてみますと、北側では下呂市の協調・連携がとても大切なことではないかなと考えます。加子母地区のふれあいドームやB&Gのこともありますが、何より広域観光の考え方が大切ではないかなと思います。 具体的に言いますと、下呂温泉と馬籠、これをセットとして考えることは無理のない自然な形といえます。馬籠から下呂温泉までは55kmほどですので、自動車で1時間少しで行くことができます。加えて言うならば、中津川の懸案事項でもある城山大橋の無料化についても、下呂市側からも大きな関心を寄せていただいております。なぜならば、城山大橋の料金抵抗をなくすことができれば、当然ながら下呂市への観光客の増加も期待できるからであります。東側で考えますと、中山道を介して妻籠など木曽地域との観光面における関係強化が自然の流れであり、中津、落合、馬籠の3宿を擁する中津川市としてお互いに発展していくためには当然必要なことと考えます。 合併後における姉妹都市、各種交流事業も含むわけでございますけれども、及び近隣自治体との連携について執行部の考え方をお聞かせ願いたいと思います。当然相手のあることでございますので、一方的に言えることではないことは承知しておりますけれども、いずれも中津川市の将来にとって重要なことと考えますので、前向きな検討をお願いする次第でございます。 具体的質問事項ですけれども、マル1小諸市と大磯町との姉妹都市提携について、マル2豊田市との連携について、マル3下呂市、木曽郡との連携について、マル4その他の姉妹都市及び各種交流事業についての考え方についてお伺いしたいと思います。 次に、大きな2つ目ですけれども、合併によります職員の教育についてということでございます。 合併によりまして、定員ベースで906名から1,732名と市職員が大幅に増加いたしました。この際、職員のレベル合わせが必要と考えます。 また、お客様、市民サービス、いわゆるCSの観点から見て、本庁であってもどこの総合事務所であっても同様のサービスを提供する必要があると思います。それについて改めて職員教育、通告では教育と言っておりますけれども、研修の方が適切かもしれません。そういった意味で、それらのことを実施する必要があると考えます。また、職員のレベルアップの観点から考えても、それぞれの階層にふさわしい研修、例えば幹部職員ならマネジメント能力の研修、あるいは窓口業務においてはCSの研修などが必要なのではないかと思う次第でございます。これは今どこが悪いとかどこがよいとかということではなくて、全体のレベルアップのことを言っておりますので、誤解のないようにお願いしたいと思います。執行部の考え方をお聞かせ願いたいと思います。 最後になりますけれども、3つ目の職員の退職金についてでございます。 合併によりまして職員が増加したわけでございます。今まで各町村での退職金は、退職手当組合において応分の負担のもと、それぞれ支払いがなされていたと聞いております。合併により組合を脱退することになると思いますけれども、その清算はどうなされるのか。新聞報道によりますと、同様の清算の際、手数料名目で相当分が差し引かれると聞いておりますけども、そのあたりはどうなるのか。 また、近い将来、団塊の世代の方が順次退職を迎えられると思いますが、一時的にせよ相当の予算が必要と推察されます。現在積み立てしている退職基金は、今までの2億円に加え、今回当初予算で5億円がありますけれども、合計7億円ということです。その取り崩しだけでは大変難しいと推察されます。執行部におかれましては当然その計画もあると思いますので、考え方をお聞かせ願いたいと思います。 具体的質問事項といたしまして、マル1退職手当組合の清算の見通しについて、マル2今後の退職金の考え方について、マル3平成17年度以降5年間の退職者数と退職金の見通しについてでございます。 以上で壇上からの質問は終わります。 ○議長(平岩正光君) それでは、島田議員の質問に対しご答弁を願います。市長・大山耕二君。  〔市長・大山耕二君登壇〕 ◎市長(大山耕二君) 島田議員のご質問の1番目、合併後における姉妹都市及び近隣自治体との連携についてお答えいたします。 私はいろいろな交流事業により、交流する者同士がお互いの文化を理解し、触発されて高まり合うことができるものと考えております。合併前から行われてきた姉妹都市などとの交流事業は、それぞれの市町村の努力の成果であり、貴重な財産と言えます。合併後の新中津川市においても継続してまいりたいと考えております。 また、近隣自治体との産業、文化面での連携は、新市の発展にとって不可欠であります。議員ご指摘のように、特に東海環状自動車道の開通によりまして、今まで以上により広域的に近隣市町村との産業、文化の交流を進めてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。 なお、その他のご質問につきましては担当部長から答弁させますので、よろしくお願いいたします。 以上です。 ○議長(平岩正光君) 続いて、補足答弁を願います。文化スポーツ部長・吉村幸治君。 ◎文化スポーツ部長(吉村幸治君) それでは、島田議員ご質問の第1番目のマル1小諸市と大磯町との姉妹都市提携について、補足答弁を申し上げます。 旧山口村と小諸市並びに大磯町は、島崎藤村を通じて深い結びつきがあり、昭和48年4月20日に姉妹都市提携を締結以来、相互訪問を初めとする交流が長年にわたり続けられております。合併後におきましても、現在まではぐくまれた関係を官民挙げて継続してまいりたいと考えております。 次に、ご質問の1番目のマル2豊田市との連携についてでございますが、当市では名古屋市と稲武町とのふれあい協定によりまして、2市1町の交流を推進してまいりました。稲武町は平成17年4月1日に豊田市と合併いたしますが、ふれあい協定により築き上げてきた従来からの友好関係を今後とも大切にしていきたいと考えております。豊田市は質実剛健の風土を有し、産業、文化交流都市を標榜してみえるとお聞きしており、交流の相手としては最適であると思います。また、大山市長が豊田市の助役を務めていたことから、この人的ネットワークを生かし、さらに東海環状自動車道の開通に伴い、より近くなり、一層の交流を深めていきたいと考えております。 次に、ご質問の1番目のマル4その他の姉妹都市及び各種交流事業につきましては、地域間の交流を尊重し、継続して取り組んでまいりたいと考えております。 なお、それぞれの交流事業につきましては、今後事業を実施していく中で、その効果等について評価をしてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いします。 ○議長(平岩正光君) 続いて、産業振興部長・市岡惣二君。 ◎産業振興部長(市岡惣二君) それでは、島田議員の1番目のマル3下呂市、木曽郡の連携についてにお答え申し上げます。 下呂市と馬籠を含む木曽11宿のある木曽郡については、市と境界を接する地域でありまして、両地域との連携を深め、観光面からも交流をさらに図ってまいります。下呂は下呂温泉、馬籠と妻籠は中山道の宿場と石畳と藤村記念館という知名度の高い観光資源を有しております。それぞれへは飛騨街道と中山道で通じており、その交わりの中に中津川市があります。木曽郡とは県際交流を継続しつつ、中山道を中心にお互いに連携を深めながら観光ルートの掘り起こしを進めることで、観光客の誘致と地域間の交流に大きな展望が開かれると考えます。下呂市とは交通ネットワークの整備とともに、観光資源をネットワークで結び、魅力ある観光エリアの構築を目指します。この257号線沿線には、恵北地域の自然豊かなキャンプ場など観光スポットも数多くあり、四季を通じて快適な滞在型観光が体験できます。両地域と中津川市の連携を強化し、同時に地域の特産品の開発紹介と販売により地場産業の振興を図り、観光で訪れる方々との交流を進めてまいりますので、ご理解、ご協力を賜りますようお願いいたします。 以上です。 ○議長(平岩正光君) 続いて、総務部長・伊奈山 隆君。 ◎総務部長(伊奈山隆君) それでは、合併による職員の教育についてのご質問にお答えします。 職員の教育につきましては、本庁と各総合事務所間の人事交流を行うことにより、各職場での実務の実践指導を強化してまいります。また、職員の意識改革と能力開発を実現するためには、まず管理職の部下に対する指導力を高めることが肝要であります。本庁、各総合事務所の組織力が向上し、住民本位の行政の実施ができるよう、実効性のある研修を行ってまいります。 続きまして、3番目の職員の退職金についてでありますが、退職手当組合の清算は退職手当組合の決算が完了した後となるため、6月ごろに清算される予定であります。退職手当組合からの清算金は約16億円ほどになる見込みであります。なお、退職手当組合脱退時には、規約により積立金額の5%に相当する金額を負担することになっておりまして、清算金はこれを差し引いた額となっております。 次に、退職金の考え方についてでございますが、現在の退職手当制度は国の制度を適用しており、今後も国に準拠して適正化を図りたいと考えております。現在、退職手当基金を設けており、議員ご指摘のとおり、平成17年度の予算においては5億円の積み立てを予定しております。今後も基金への計画的な積み立てを行うとともに、早期退職者制度を活用した退職管理を行うことにより、退職手当の単年度財政負担の平準化を図ってまいります。 次に、平成17年度以降5年間の退職者数と退職金の見通しについてでございますが、病院を除く一般職員の退職者数は定年退職・早期退職合わせて180名程度が見込まれておりまして、退職手当の概算は31億円程度となる見込みでございます。 以上でございます。 ○議長(平岩正光君) これより再質問に入ります。25番・島田千寿君。 ◆25番(島田千寿君) それぞれ大変ご丁寧な回答をいただきましてありがたく思っております。 特に最初の質問の広域交流につきましては、市長も言っていただきましたけれども、ぜひ進めていただいて、中津川市のいいところを宣伝していくと同時に、ほかの地域のいいところも、中津川市で活用できる部分もたくさんあると思いますので、お願いしたいと思います。 また、東西南北、先ほど部分的なことしか申しませんでしたけれども、もっと北の方へ行くと高山市もありますし、飛騨市もございますので、41号を基軸とした観光を中心とした連携の方もお願いしたいというふうに思います。 少し観光で具体的なことを聞きたいと思いますけれども、例えば妻籠があるわけですけれども、そちらの観光協会等との連携がどういうふうに進むのか、どういうふうに考えておられるのか、わかりましたらお答え願いたいと思います。 ○議長(平岩正光君) 産業振興部長・市岡惣二君。 ◎産業振興部長(市岡惣二君) 妻籠と馬籠におきましては、今まで非常に深い連携のような形があるわけでして、今回も中津川3宿ですか、それにプラス妻籠をちょっと入れまして、その中で一応イベントといいますか、そういうことを考えておりますので、よろしくお願いしたいと思います。 ○議長(平岩正光君) 25番・島田千寿君。 ◆25番(島田千寿君) 退職金の関係でございますけれども、約31億円ということで、総務部長が言われたように、当面この5年間ぐらいが山場というかピークであると思うんですけれども、計画的な予算の編成が必要となると思います。いずれにしても、相当な金額が想定されておりますので、その辺の計画的な進行をお願いしたいというふうに思います。 最後になりますけれども、大山市長にちょっとお伺いしたいんですが、本当にこれから東海地域というのが日本じゅうから大変脚光を浴びておりますし、イベントもメジロ押しでございますので、豊田といいますか、三河地区との連携について感想をお聞きして質問を終わりたいと思います。 ○議長(平岩正光君) 市長・大山耕二君。 ◎市長(大山耕二君) 先ほど部長からもご答弁申し上げたところでありますけれども、今、島田議員の方からもお話にありましたように、この中部地域は大変産業、特に製造業の活発なところでありまして、中津川市もそういう意味におきましては、製造業の活発なところでありますので、今後、東海環状自動車道というものの開通によりまして、その交流の範囲の幅が広がってくると考えておりまして、豊田方面の西三河方面ですけれども、それだけではなくて、中濃地域といったところにおいても今後、新しい産業の芽を育てていくというような観点を中心に産業交流をしていく必要があるという具合にして思っております。 また、観光面などでの相互交流あるいは文化関係での相互交流というような形でのいろんななじみが深まることによって、今後この中部圏の方も新しく新市に加わった各地域の農業、畜産業あるい産直住宅というようなもの、石材加工もそうですけれども、そういった産業の消費地にもまたなってくることだという具合にして思いますんで、そういう面からもその取っかかりとしての文化交流というようなものもしっかりとやっていく必要があるという具合にして思っております。 以上であります。 ○議長(平岩正光君) これにて、25番・島田千寿君の一般質問を終結いたします。 続いて、3番・宮田美一君。  〔3番・宮田美一君登壇〕 ◆3番(宮田美一君) おはようございます。通告に基づきまして一般質問をいたします。 私の質問項目は、県立恵那北高校の存続問題についてであります。 今から約30年から40年前、当時付知あるいは加子母から高校へ進学するには、中津まで北恵那電車で1時間以上かけて通学するか、あるいは下宿をしなければならないという条件の中で、経済力に不安のあるこの地域では高校に通わせることは容易なことではありませんでした。旧福岡町の田瀬地内に位置します県立恵那北高校は、そんなこの地域の人たちの「子供に高校教育を受けさせたい、何とかしてこの恵北地域にも高校を」という強い願いが昭和37年からの設立運動となり、その後、行政、住民、そして当時の伊藤県議会議員のご尽力を得る中で県への陳情が繰り返され、そして昭和46年4月に待望の開設になったと伺っております。そして、その後、進学率も飛躍的に伸び、地域を支えていく人材を育てる学校として今日まで歩んできました。30数年を経過する中で5,000人余りの卒業生を送り出し、その70%以上の人が地元に残り、産業・経済・文化・福祉などを支えてきています。この地元定着率の高さは、全国的にも特筆されるそうであります。 この間、恵那北高校では人づくり教育が進められる中、毎日の学習はもちろん、さまざまな部活動、そして老人家庭の草刈りや除雪などのボランティアにも取り組み、また介護ホームヘルパー3級講座など地域の大きな課題であるところの高齢化の問題にも向き合ってきました。これらの活動は、近くにあって地元に密着した高校であればこそと思います。こうして地域を守り、育てるリーダーとなってくれると思います。 こんな恵那北高校でしたが、平成13年12月25日、県の教育委員会は「中津高校への統合」という高校再編計画を盛り込んだ検討委員会の報告書を発表いたしました。これに対し、地元の加子母、付知、福岡の旧3町村、PTA、同窓会を中心とした恵那北高校を守る会、そして住民一丸となった存続要望運動が即座に起こりました。町村議会では存続を望む意見書が可決され、存続を求める署名はほぼ全世帯1万2,000人余りに上り、県への陳情あるいは集会、学習会が開催されるに至ったことは、地域に愛された恵那北高校あるいは地域に必要な高校ということを考えれば自然の成り行きだったと思います。そして、学校の改革も同時に考えながら、存続運動が続いてきています。 その後、中津川市と恵北地域の合併が平成16年7月12日の調印式に向けて進んでいる中、6月に入り、恵那北高校のPTA、同窓会あるい守る会の人たちは、恵那北高校が県立高校として存続困難となった場合、中津川市立高校として存続してほしいという趣旨の要望書を、旧中津川市民も対象として集めた2万4,598筆の署名とともに、新中津川市長であるところの大山合併協議会会長へ提出されて、現在に至っております。 そこで、最初の質問ですが、中津川市立高校として残してほしいという2万4,598筆の署名とともに提出された要望書について、市長はどう受けとめられましたでしょうか。また、恵那北高校の存続を県に要望していくと新市建設計画に盛り込まれていましたが、県教育委員会は「平成19年4月1日をもって中津高校と恵那北高校を統合し、中津高校の場所に集約させる」と、ことしに入って1月24日に発表するに至りました。地元にはそれでもなお存続を望む声がたくさん聞かれます。市長は今後、県に対しまして要望行動などをされるお考えはございませんでしょうか。 次に、今、私は要望書に対する市長の受けとめをお聞きしましたが、この要望の背景には、大きくなった新中津川市に対する地元の住民の皆様の大きな期待があると思います。それと同時に、合併後はいきいきゾーンと位置づけられています。中津川市全体から見ると周辺部になると思われます旧恵北地域は、過疎ということについて不安を持っています。辺地の高校であり、また小規模校でもある恵那北高校には、進学中心の高校にはないものがたくさんあります。地元に密着している恵那北高校が中津高校に統合され、高校の空白地域になることは、過疎化が現実として迫ってくると受けとめなければなりません。合併して大きくなった新中津川市の今後の発展を考えるとき、中心部の発展はもとより、周辺部の発展もなければ新市として合併してよかったと言えるでしょうか。 そこで、2点目の質問をいたします。市長は新市としてのまちづくりの中に恵那北高校をどのように位置づけられるでしょうか。また、恵那北高校をどのように組み込んでいくべきかと考えみえますでしょうか。 以上をお聞きいたしまして、私の壇上での質問を終わらせていただきます。 ○議長(平岩正光君) それでは、宮田議員の質問に対しご答弁を願います。市長・大山耕二君。  〔市長・大山耕二君登壇〕 ◎市長(大山耕二君) それでは、宮田議員の岐阜県立恵那北高校存続問題についてのご質問にお答えいたします。 まず、1点目のご質問、要望書についての受けとめについてですが、市立高校として残してほしいとの約2万5,000名の存続要望があったことに対しましては、大変重く受けとめています。しかしながら、当市規模の自治体として2校の市立高校を持つことは現実的には難しいと考えています。 次に、平成19年4月中津高校との統合発表に対する今後の具体的行動についてお答えいたします。 新市建設計画には「高等学校については、恵那北高等学校の存続の要望など地域の実情を考慮しつつ、地域の中等教育環境の充実を図るよう県に要請していきます」と盛り込まれています。これは恵北地区の願いの集約であり、県の決定には大変不本意なものがありますが、大所高所からの決定であり、やむを得ないものと存じます。今後、通学などにかかわる配慮を県に要請してまいります。 次に、新市としてのまちづくりに恵那北高校をどう組み込むかについてお答えいたします。 恵那北高校については、中津高校と統合することが決定したばかりであるため、今後の方向として、恵那北高校が有効利用されるよう地域審議会の意見をいただきながら、方向を見定めて県に働きかけていきたいと考えていますので、ご理解を賜りますようお願いいたします。 以上です。 ○議長(平岩正光君) これより再質問に入ります。3番・宮田美一君。 ◆3番(宮田美一君) 署名は重く受けとめるが、2校の市立は現実では難しいという答弁だったと思いますが、市立で残してほしいという恵北の住民の願いは、本当に私は大きなものがあると思います。地域を支えてくれました。それから、もし統合になった場合、高校へ行けない子も出てくるかもしれません。それから、10年先20年先の将来を考えたときに、地元の商工業を本当に支えていく人がおるだろうかということを考えますと、地元のこの署名をされた人たちは、私もしたんですが、本当に中津川市にすごい期待というか、したんですが、今、市長は無理だと言われました。こういう言い方は大変失礼かと思いますが、どういう点で無理か、もう少し具体的にお願いしたいんですが。 ○議長(平岩正光君) 教育長・可知宗三君。 ◎教育長(可知宗三君) 県立高等学校の職員は、例えば市立になった場合でも、給与は県の方からいただいておるわけです。そして、運営費は市の方で負担をしているわけです。そうしたときに、現在阿木高等学校に市の方から約4,500万円の維持費を払っているわけでございます。そして、例えばもし恵那北高等学校が市立になった場合には、恐らくその職員も県では認めていてくれるわけではありませんので、財政が市の経費となってくるわけです。そうしたときには、とても阿木高等学校の比ではなく、その運営費と市の職員と両方持っていかなければならない。市のこの財政では大変無理なところがあると思います。 以上です。 ○議長(平岩正光君) 3番・宮田美一君。 ◆3番(宮田美一君) 教育長さんの答弁はわかります。わかりますというのは、納得したということではないんですが、新しい知事さんが決まられました。知事さんは総点検をしていきたいというふうに言われました。今の教育長の言われます給与とか、あるいはそういうことの経費負担などを総点検項目の1つに加えていただくような、そういう要請行動というのは無理でしょうか。 ○議長(平岩正光君) 市長・大山耕二君。 ◎市長(大山耕二君) それについては、私は総点検というのはそれぞれ県の方での主体性の中において行われるものだという具合にして思います。今この高等学校についての新市建設計画での取り組みというものが、新市における1つの合意事項になっているというところからすると、私はこの総点検の中にその点を盛り込むというところについては、していくつもりがございません。先ほどお答えしましたように、今後、通学などにかかわる配慮を県に要請してまいりたいという具合にして考えております。 ○議長(平岩正光君) 3番・宮田美一君。 ◆3番(宮田美一君) 通学の配慮を要望したいという答弁だと思うんですが、具体的にはどんなことを考えてみえますか。 ○議長(平岩正光君) 市長・大山耕二君。 ◎市長(大山耕二君) 交通ということになると思います。交通対策室をこの1月1日の組織改正で新設いたしました。今回、17年度予算にも福祉バスというような形、あるいはその中にはコミュニティバスというものも考え方として含んでいるわけですが、そういった一連の交通の対応の中において、通学というものも含めて取り組みをしていきたいという具合に考えております。その中においての県の方からの財政的な配慮というところもこの高校の統廃合というものに関して要望していきたいという具合にして考えております。 ○議長(平岩正光君) 3番・宮田美一君。 ◆3番(宮田美一君) 今の福祉バスを通学にも使いたいということだと。私も本当に今この後それを提案したいなと思っていましたが、私の場合はその逆でありまして、蛭川の方とかあるいは苗木の方とか、そういう方に恵那北高校へその福祉バスで通ってもらうと。そして恵那北高校の定員をもう少しふやしてもらってすると、私は中津高校が今恐らく全校で600人ぐらいみえるんじゃないかと思うんですが、むしろ中津高校の定員を1クラス恵那北へ来て、そうして福祉バスで通学してもらうというのがいいなというふうに自分自身考えていたんですが、恵那北高校というのは、本当に私考えますに、しつこい話ですが、地元にとってはすごく大事だと思っております。今、市長は、県には重点項目の1つに入れてもらうという考えはないというふうに言われました。それから、教育長はとても経費的に無理だと言われました。しかし、本当に存続を望む声はたくさんありますので、ぜひ重点項目に入れてもらうことも考えながら、もう一度検討していただきたく思います。 以上です。 ○議長(平岩正光君) これにて、3番・宮田美一君の一般質問を終結いたします。 続いて、27番・佐藤光司君。  〔27番・佐藤光司君登壇〕 ◆27番(佐藤光司君) それでは、通告に基づきまして一般質問を行わせていただきます。先ほどの島田議員と若干ダブる部分があろうかと思いますけども、お許しのほどお願いをしたいと思います。 合併後の諸問題ということで、市民交流を中心にして合併を支えていきたいと。こういう気持ちで一般質問をさせていただきますので、よろしくお願いいたします。 合併後の諸問題について、マル1合併後の市民交流について。合併は中津川市の中で確実に歴史を残しました。合併の理念を「多様性の中の統一」とされ、合併前の各地域の歴史・文化が中津川市として1つになりました。各地域での歴史・文化をこれからどのように継承・発展させていくのか。1つの課題となりますし、新たな歴史・文化の構築もどのようにしていくかも求められます。そのためには人の交流が必要と考えます。 私は、合併記念行事の駅伝が交通問題から実現しなかったと聞いたとき、何か情けない気がしましたが、新年度予算で合併記念駅伝大会が予算措置され、関係機関とも調整されて実施されることを強く望むものです。 さらに、駅伝のみでなく、スポーツや趣味を通じて人の交流を図ることが大切と思います。地域審議会を設置して住民の皆さんの声を行政に反映することは大切ですが、住民の皆さんが積極的に交流できるように記念行事を開催することも大切と考えます。旧町村を単体の名称としたり、また歴史の上から付知、加子母、川上を「天領」、福岡、坂下、蛭川を「苗木藩」、中津川、山口を「中山道」など、名称や組み合わせはいろいろできようかと思いますが、市民交流ができる場の提供が大切です。17年度予算において合併記念駅伝大会以外の記念行事を計画していましたらお聞かせください。 2つ目としまして、新市の歴史交流と文化遺産の保護・保管について。そして3つ目には、地域振興特別予算の考え方についてお伺いをいたします。 先ほども島田議員の指摘がありましたように、新市は中山道宿で3つの宿を持つ市になりました。宿と言ったらいいのか、それとも宿場と言った方がわかりやすいのかはわかりませんが、馬籠、落合、中津川の3つの宿場です。17年度予算提案説明でも明らかなように、山口地域において全国的に知名度の高い観光地である馬籠を擁することになり、市内の各観光地とも連携して、観光産業も大きな役割を果たすこととなります。各総合事務所に産業振興課を設け、これらの地域の特色ある地場産業の振興を図るとしています。 新市の中山道は、長野県における妻籠宿から隣の恵那宿までの間に位置しています。イラストマップやウオーキングマップなども多数発行され、観光資源も豊富にあるのではないかと思います。また、中山道は中津川で飛騨街道と交差しています。この交差する道につきましては、苗木街道――これは後ほど述べますけども――こでの木坂から木曽川あるいは茶屋坂から木曽川、この2つの点がしだらの森で一緒になる。どちらの説が正しいうんぬんというのはあるわけですけども、どちらにしても飛騨街道が中山道と交差する中津川の宿で交差するわけです。 苗木街道から南は飛騨街道の名所として、今度は南北街道として豊橋まで続いています。先ほども述べましたが、川上、加子母、付知は天領として統治され、伊勢神宮へご神木を搬出していました。本年もご神木祭りが開催されるものだと思います。福岡、坂下、蛭川は、苗木領として統治され、苗木から蛭川を経由して八百津へ出てくろぜ道を利用し、桑名から舟で物を運搬していたと聞いています。天領から江戸へ行く場合、田瀬、川上を経由して坂下へと出てから中山道を利用していたようです。細かく調べれば切りがないほど歴史的につながっていた地域が、合併を機に1つにつながりました。 自分の経験から申しますと、祭りのことだけ考えてみても、例として蛭川の杵振りおどりを現地で見たのは昨年でした。過去に中津川の祭りに杵振りおどりが参加し、町中で見学させていただいたことがありました。坂下の花馬は話として聞いていますが、見たことがありません。要するに旧中津川市の祭りしか余り見ていませんでした。しかし、これからは中津川市民の1人として祭りを見てみたいものだと思います。各地域で行われているお祭りを各地域のみの開催としていくのか、市内全域で開催していくのかが問われてくるのではないかと思われます。 文化遺産も同様で、日常生活で接しています中山道も文化遺産として貴重な存在です。具体的な質問として、お祭りの交流についての考えをお示しください。 合併を機に閉鎖をされる公共機関や学校など、先日も3月14日に山口村の学校も見せていただきました。そのときに校舎と体育館の間に資料室というのがありまして、この中にはどんなものが入っていますかという質問をしたんですけれども、そのときの言葉ではなかったですけれども、昭和の合併で学校ができて、平成の合併でこの学校が閉鎖になると。そういうようなことも含めて、歴史がこの中に入っているのかなと、もしくはこれからそこに入れておかれるのかなというような気がしました。そういったことが1つの例として、これから各旧町村の中にはこういった歴史的な文書等もあろうかと思いますので、大切に保管されることが大事ではないかと思います。具体的な質問として、所蔵品などの保管はどうですか。 それから、予算提案説明書にあります7番目の柱、きらりと光る歴史・文化の中津川づくりの推進は、歴史的・文化的に価値ある建物、資料の保存を進めるとしています。藤村堂、隠居所の整備保存が行われ、曽我家の建物調査も行われるものと思います。地域振興特別予算は、主に歴史・文化に関連するため、7番目の柱で位置づけ、毎年度独自性、住民参加度合い、集客性、売上などの観点から事後評価を行うとしていますが、建物だけでなく建造物を中心とした中山道エリアとして文化遺産の保存も大切だと思います。 1つの例として、本町の一部を歴史資料館を中心として中山道本町としたり、茶屋坂からこでの木坂までを中山道苗木街道入り口とか中山道飛騨街道入り口とかと名づけたりすることもできるかと思います。エリア的に中山道を観光アピールする必要があるのではないかと考えます。JR中津川駅付近か駅前プラザにミニ中山道の模型を配置し、何度も足を運んでいただくリピーターの確保や次回の訪問者の確保に努めなければなりません。商業的になりますが、中山道中津川をうたい文句にした菓子など宣伝が必要ではないかと思います。 具体的な質問事項です。地域振興特別予算の考えは、建造物など単品とした考え方なのか、エリア的な考えでも適用されるのかをお聞かせください。中山道の3つの宿をもっともっと宣伝する必要があると思います。妻籠宿、恵那宿を含めた中で、馬籠宿、落合宿、中津川宿をもう一度観光資源として見直す必要もあります。中山道を点から線へ結び、線から面へと拡大し、歴史認識を入れた厚みを増すことが求められています。中山道の駒場地域において電柱に銀紙テープが張られ、中山道と書いてありました。2カ所ありました。中山道の道路案内、私は中山道そのものがこういうところに位置しているよということはある程度は思っていて、それなりに歴史の道うんぬんという、そういうプレートなんかもあるわけでしたけども、残念ながらこういうものが電柱に張ってありました。ということは、裏を返せば道路案内がまだまだ不足をしているのかなということがありまして、問題提起とさせていただきました。 こういった目で坂本地域を見たときに、具体的な質問として、坂本地区遺産保存会がプラスチックダンボール、プラダンの立て看板で位置図を表示していましたが、観光協会として統一性も大事だと思いますが、見解をお答えください。 以上をもちまして、壇上からの質問にかえさせていただきます。 ○議長(平岩正光君) それでは、佐藤光司議員の質問に対しご答弁を願います。市長・大山耕二君。  〔市長・大山耕二登壇〕 ◎市長(大山耕二君) 佐藤光司議員のご質問の1番目、合併後の市民交流についてお答えいたします。 歴史・文化が異なるそれぞれの地域が合併を機にお互いを認め合って、力を合わせて一体的に発展していくことが合併の目指すところであり、新市民が心を1つにしてまちづくりに取り組む必要があります。そのためには新中津川市の8つの地域のイベントや施設などの情報を広く市民に発信し、周知することで、相互訪問などにより自発的な交流の輪を広げてまいりたいと思います。 また、1つのことに8つの地域みんなで取り組んでいくことで一体感を醸成してまいりたいと考えていますので、よろしくお願い申し上げます。 その他の質問につきましては、担当部長からお答えいたしますので、よろしくお願いいたします。 以上です。 ○議長(平岩正光君) 続いて、補足答弁を願います。文化スポーツ部長・吉村幸治君。 ◎文化スポーツ部長(吉村幸治君) それでは、補足答弁を申し上げます。 まず、1点目の平成17年度予算において合併記念駅伝大会以外の記念行事を計画しているかについてでございますが、博物館の企画展や文化施設の自主事業など、この事業を記念事業として位置づけたいと考えております。また、ご案内の熊谷守一大賞展は全国公募の事業でありまして、新市を売り出す機会ともとらえております。その他の文化振興事業においてそれぞれ検討を加えまして、合併の記念となるようにと考えておりますので、よろしくお願いします。 次に、2点目の文化遺産の保護・保管についてでございますが、旧町村の歴史として残すべき所蔵品につきましては、現在、各総合事務所を通じまして、美術品も含め歴史資料等の保管状況を調査しているところでございます。議員ご指摘の統合して閉鎖となる学校などにある歴史資料など文化遺産につきましては、基本的にはその地域で保存、管理していくように進めてまいります。 もう1点の中山道案内サインについてでございますが、現在までに市で設置した史跡石柱や説明板、中山道案内標識は49カ所ございます。また、観光協会、歴史の道推進協議会などで数多くの案内板を設置されており、坂本文化遺産の会も坂本地内に手づくりの案内板を設置されております。これら諸団体のご協力もありまして、観光やウオーキングに訪れる皆様に大変喜ばれているところでございます。 今後とも地域団体の取り組みを大切にして、中山道を歩かれる皆様に温かさやぬくもりを感じられるよう設置を進めてまいりたいと存じますので、よろしくお願い申し上げます。 ○議長(平岩正光君) 続いて、産業振興部長・市岡惣二君。 ◎産業振興部長(市岡惣二君) 次に、各地域におけるお祭りの交流についてのご質問にお答えを申し上げます。 各地域での祭りについては、それぞれの特徴を持った伝統ある祭礼や新しい祭りがあります。祭りにかかわる団体や人々、規模も祭りごとに違います。地域に根差した人々の交流の場であり、ふるさとへ帰省された方や観光で訪れられた方など、大切なふれあいの場でもあります。特産品の紹介・販売や郷土芸能の披露も行われ、歴史・文化面においても意義深い行事でありますので、地域の方々の気持ちや思いを尊重していかなければなりません。 祭りの中には開催時期や内容が重なるものもあると思いますが、地域の主催者の自主性のもとで祭りを守り、開催していくことが大切だと思います。市民の皆さんには市全体のわかりやすいお祭りのパンフレットなどでPRをしていきます。多くの市民の方々に祭りに出かけていただき、祭りを通じて市民の一体化をさらに深めてまいりたいと存じますので、ご理解を賜りますようお願い申し上げます。 以上です。 ○議長(平岩正光君) 続いて、企画部長・林 幹生君。 ◎企画部長(林幹生君) それでは、ご質問の3番目、地域振興特別予算の考え方についてお答えいたします。 地域振興特別予算は、合併した旧町村を対象とした独自のイベント、文化や新しいまちづくり、産業おこし、コミュニティの形成などのソフト事業を対象としております。ご質問の建造物など、単体とした考え方かエリア的な考え方かにつきましては、基本的な考えとして旧町村地域を対象としておりますので、よろしくお願いいたします。 なお、この予算につきましては、各町村から事業の目的、実施状況、今後の方向などを聞き取って査定を進めたほか、町村長からもその取り組み等について詳しく説明を求め、慎重に選定してまいりました。この予算は、特色ある地域づくりの推進を図り、活力を増進し、活性化していくための予算であり、毎年度独自性、住民参加度合い、集客性、売上などの観点から事後評価を行いまして、次年度以降の予算においてその評価を反映していくものですので、よろしくお願いいたします。 ○議長(平岩正光君) これより再質問に入ります。27番・佐藤光司君。 ◆27番(佐藤光司君) 先ほど島田議員は姉妹交流をされたところとの交流を大切にしたいという話で、それは大事なことだという具合に私も思いますけれども、私がこの主眼点として置いたのは、今回の合併を機に、新たな市民、そういった形での交流というか親睦というのがこれから必要になると。体育協会などではもう既にいろんな形で交流という形が進められて、3月の20何日かには交流会のようなことも行われるわけです。で、1つの組織がある場合にはこういったことが可能なわけですけども、私がこの壇上から1つ提起したのは、趣味とかスポーツ、そういう中で交流ができないものかというのが1つの提起ということで私は考えています。先ほども、壇上からは言いませんでしたけども、獅子舞なんかもあるわけです。先日も各イベントのところにもらったものには、各地歌舞伎、歌舞伎の保存会についてのお金なんかもこの中で、恐らくこれは共通点があるということで私は出されているんじゃないかということは思っています。そうした中で、私は獅子舞も少しかじったことがあるものですから、旧中津川の中でもいろいろな団体もある。それから、今回新たに町村が加わった場合の祭りの中に獅子舞もある。そういう獅子舞なんかを通じて交流をしていくということが1つの例として考えたわけです。それ以外に太鼓での交流ということもあろうかと思いますし、考えれば幾らでもあるんじゃないか。そういうことをやはり具体的に進めていく。ただ単にお祭り的に同じ時期で開催するということではなしに、交流する場をどう確保するかということが私は大切じゃないかと。そのための1つの方策として、スポーツもしくは趣味ということがあるということで私は指摘をしたつもりなんですが、その点を含めて各地域での催し物、まだまだこれから掌握していかなければならん問題がたくさんあろうかと思いますけども、こういった基本的な考え方で私は交流を進めることが大切だという具合に思いますが、企画部長に答弁いただけますか。 ○議長(平岩正光君) 企画部長・林 幹生君。 ◎企画部長(林幹生君) 議員の質問の交流の場ということで、スポーツ等なんかを通じてお互いに交流しながら、またその地域の特性のあるお祭りとか、それから獅子舞、地歌舞伎なんかを知ってもらうというようなことは大切だと思いますので、今後検討していきたいと思っております。 ○議長(平岩正光君) 27番・佐藤光司君。 ◆27番(佐藤光司君) 各地域でいろいろなことがあると思いますので、文化を調べていただいて、交流を積極的に進めていただきたいと、そのように思います。 それから、壇上からも話をしましたけども、やはりこの新しい中津川を売っていくには、藤村堂あるいは中山道、そういうものをどんどん利用する必要があるという具合に思うわけです。余り商業主義的になっては悪いわけですけども、このことがやはり新しい中津川を潤していく。中山道が栄えていけば、飛騨街道も栄えていくと、私はそのように思っております。こうした道のつながりというものがいろいろ人の交流もつくっていきますので、そういった点を含めて、先ほどエリア的に中山道というものをもう少しできないかというのが壇上からの提起ですけども、特別振興予算との兼ね合いでいろいろ提起をしたものですから、予算の関係の問題がいろいろ出ちゃったかもしれませんが、中山道について、どのようにしてこれからPRをしていくのかということ。今回の中で藤村堂の隠居所の整備保存が行われるということになっていますけども、中山道そのものと、それから藤村堂の中での隠居所の隣といいますか、下のところに農機具なんかのたしか脱穀機とか昔の物が置いてあったような記憶を私はしておりますけれども、こういった農具なんかでも整備をされていくのか、この2点。中山道に対してどのようにPRを考えているのか。それからもう1つは、藤村堂の隠居所の整備保存が計画されていますけども、その中に置いてあった農機具等も含めてそこは整備されるのかどうか。この2点を、観光の関係がいいのかな、文化スポーツ。 ○議長(平岩正光君) 産業振興部長・市岡惣二君。 ◎産業振興部長(市岡惣二君) 観光面におきましては、やはり中山道のPRということは大事ですので、17年度におきましては旧県境のところ、石畳は今つぶれておるわけですが、そこの復元の形で120mほど予算上いただきまして、その中で整備をしていくということで、またそこも含めてPRしていきたいということで思っております。 ○議長(平岩正光君) 文化スポーツ部長・吉村幸治君。 ◎文化スポーツ部長(吉村幸治君) 藤村堂の隠居所にありますそれぞれの民具ですけども、今回の事業主体が藤村堂記念郷という団体になっておりまして、実際民具の展示等もできるのかということにつきましては、今後その記念郷とも詰めながら、スペースの問題、どのようなものがあるか、あわせて検討していきたいと思います。 ○議長(平岩正光君) 市長・大山耕二君。 ◎市長(大山耕二君) 私の方からも補足をしますけれども、先ほど島田議員の方からのお尋ねでご答弁させていただいたとおり、中山道については木曽11宿というような形での両地域の連携を深め、観光面からも交流をさらに図っていくということで基本的に考えております。単に馬籠、妻籠、中津の2宿というだけではないとは思っていますけれども、その4宿を中心に11宿というのも考慮に入れて、まさに道の文化という観点から、あるいはウオーキングの道の軸になるものというような観点から取り組みをしていくことを考えております。 また、今の農具という部分についてでありますけれども、これについては藤村記念館のルーツが本陣ということにあるというところからすると、そこにおいて物事を取り組むというところについてはどうかなという気がいたします。 それから、追加的に先ほどの交流の場とかお祭りという部分ですが、祭りの一番根本的なところは、その地域における自発的な取り組み、いわばその地域に住む人々の発露といった形で取り組まれるところが大事であって、それがしっかりしていないと長続きもしないということになると思います。そういう意味にはおいては、官民の役割分担の中において、これからますます行政側において財政の厳しい中において、そういう点について配慮しながら盛り上げていくということになりますと、主体的ではなくて誘導的に取り組んでいくという程度にとどまるかなという具合にして思います。 いずれにしましても、先ほど申し上げましたように、祭りにつきましては地域におけるそこに住む方々の発露というのが大事でありますので、それを重視する中において、その発露と発露が融合するというか、そういう動きが出てくるとすれば、また、それについてはその動きを大事にしていきたいと思いますけれども、まずはそこが一番肝心なところかという具合にして思っております。 以上です。 ○議長(平岩正光君) 27番・佐藤光司君。 ◆27番(佐藤光司君) 基本的な考え方は人的交流を含めて変わりはないという具合に私は思っています。ただ、その交流の仕方の分野が、確かに基本的に、今度新たに町村が入ったわけですから、単体の方が単体として交流をされるということも大事ですけれども、先ほども言いましたように、付知、加子母、川上、ここを1つのグループにするとか、そういう中での交流というものもやはり位置づけて、全体的なものの新中津川市というものを築き上げていくということが私は大事じゃないかなという具合に思っていました。単体でやられることは、それはそれで結構ですし、前々からあるお祭りならお祭りを大事にするということも大切ですけれども、やはり持ち出せるものは一回持ち出してみるという、そういう発想も私は大事じゃないかと。そういうことが、壇上から言いましたように、杵振りおどりなんかは、正直言ってかつて中津川の祭りで見たことがあるものですから、そういうものをしながら市民交流の場としてやっていく、もしくはまた違う地域での祭りを中津川の人に行ってもらうとか、ちょっと具体的なことは例は出せませんけども、そういうことがこれから大事じゃないかなという具合に思っています。ただ、交流をして新しい中津川市を築き上げていくということについては、基本的に変わりはありませんので、方法論の違いだけだと思いますので、それは私の1つの参考意見としていただければありがたいなという具合に思いますので、よろしくお願いいたします。 それから、先ほど言いました藤村堂の記念館のところに、たしか私の記憶でいきますと、先ほど言いましたような古い農機具が置いてあって、見てきたという記憶があります。今それがもうなくて、どこか違うところで保存がしてあるということでしたら別ですけれども、今回それを島崎藤村だけに一本に絞って、その農機具はまた違うところに保管をするということなのか、それともそういうものはこれから全く要らないという話なのか、そこらの考え方を示していただければありがたいと思います。 ○議長(平岩正光君) 文化スポーツ部長・吉村幸治君。 ◎文化スポーツ部長(吉村幸治君) 今ご指摘の民具、農具等でございますけども、先ほど言いましたように、所有が藤村記念郷という団体にございますので、そこら辺も十分協議しながら進めていく必要があろうかと思いますので、そこら辺を確認しながら進めていきたいという考え方でございます。 ○議長(平岩正光君) 27番・佐藤光司君。 ◆27番(佐藤光司君) はい、わかりました。そういう農業文化といいますか、そういうことも大切ですし、子供たちにも伝えていかなければならん大事な問題だと思いますので、よろしくお願いをしたいと思います。 この中で、全般的に言いますと、中山道をもっと売り出してもいいよと。そういう具合で、特別振興予算についても、地域ということだけではなしに、中山道そのものをやはり売るような、商業的な言葉で言いますとPR材料に使っていけばお互いに潤うんじゃないか。そのことを最終的に申し上げまして、私の一般質問を終わらせていただきます。 以上です。ありがとうございました。 ○議長(平岩正光君) これにて、27番・佐藤光司君の一般質問を終結いたします。 続いて、32番・林 早苗さん。  〔32番・林 早苗さん登壇〕 ◆32番(林早苗さん) それでは、通告に基づきまして市政一般に関する質問をさせていただきます。 今回は4点ほどお伺いをいたしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 市民病院についてですが、今回は特に巨大地震の発生ということで新聞紙上をにぎわしているわけですけど、この防災対策について、住民の方も市民病院は大丈夫なのかと、こんな声が寄せられておりますので、そのことについて質問をさせていただきます。 地域医療を担う自治体病院として中津川市民病院では、建設中の急性期多機能棟が完成の運びとなり、3月31日には竣工式が行われます。国保坂下病院との機能分担をしながら、広域的な連携でより質の高い効率的な医療の提供に市民は大きな期待を寄せております。市民病院は東濃東部の災害拠点病院としての役割も担っており、いざというとき混乱を最小限に食いとめるには、防災計画が有効に活用されることが最も重要であり、そのためには医療従事者の教育と病院職員全体の訓練、病院職員と地域住民との合同防災訓練の充実が必要であると考えます。 日本の周辺では10年に一度ぐらいの割合でマグニチュード8クラスの巨大地震が起きると言われており、日本でも2年に一度ぐらいは被害の出る地震が起こるであろう、こんな報道もされております。巨大地震に備えて私たちができること、また行政が取り組むべき課題が問われております。災害医療は平成7年に発生した阪神・淡路大震災と東京地下鉄サリン被害後に対策の重要性が改めて認識され、法や体制が次々と改善されております。災害拠点病院は被害地の災害医療を担う拠点病院として24時間の緊急対応が可能であること、ヘリコプターによる搬送機能を有し、同乗できる医師を派遣できること、医療救護班の派遣体制があることなどが指定条件と伺っております。 阪神・淡路大震災のときには、陸上の交通網が寸断されているにもかかわらず、日常的にドクターヘリを活用していなかったために、せっかくある設備を有効に活用できなかったという同じ失敗を繰り返してはならないと、災害医療の課題の手記の中で静岡県立大学短期大学部牧野助教授は強調されております。2月13日をもって新中津川市が誕生、人口もふえ、面積も広くなり、市民病院の新棟も完成しましたので、地域の災害拠点病院としての災害マニュアルの見直しも必要であると考えます。災害現場の医療、生物化学兵器などの災害へ迅速に対応し、市民の生命・安全を守れる体制の整備、防災訓練の強化についてのお考えをお伺いいたしたいと存じます。 次に、2点目ですが、自動体外式除細動器の設置についてお伺いをいたします。 日本では毎日100人近い人が心臓性の突然死により命を落としている。こんな記事を目にし、びっくりいたしましたが、ここ数年、身近なところでも40代、50代前後の若い方の突然死が多くあったように思います。心臓性の突然死を防ごうと、全国各地で緊急の際の心臓蘇生法を学ぶ講座が開かれております。特に自動体外式除細動器が2004年7月から、医療従事者や航空機の乗務員だけでなく、救命の現場に偶然居合わせた一般の方でも使用できるようになり、市役所や総合体育館、文化センター等、公共施設に設置した自治体もあり、市民の命を時間の壁を越えて守る施策として注目をされております。 心臓の突然死の多くは、血管が詰まるなどして心臓の心室が細かく震え、ポンプ機能が失われる心室細動が原因であり、この状態を正常に回復させる除細動器の使用による救命率が非常に高いと言われております。心臓がトラブルを起こしてから4分で脳に障害が出るおそれがあり、処置は1分間おくれると救命率が10%落ちるとも言われております。救急車が到着する前に心肺蘇生をすることは重要であり、除細動器の普及が救命率向上に効果があると思われます。扱い方は簡単で、シール式の電極パットを患者の胸に張りつけ、装置の電源を入れると、自動的に心電図を計測、音声の指示に従ってボタンを押すだけで作動するため、専門の知識がなくても使用できるのが特徴です。 当市でも除細動器を市民が多く集う公共の施設や学校等に設置し、万一の場合、迅速に対応できるよう、心肺蘇生法とあわせて除細動器の取り扱い方の講習会を開催していただきたいと存じます。合併後は、人口もすべての施設もふえましたので、計画的に実施すべきと考えます。市当局のお考えをお伺いいたしたいと存じます。 次、3点目に、修学旅行についてお伺いをいたします。 近年余りに多い凶悪事件に何が原因であろうかと国民皆が心を痛めております。我慢することができない、友達をつくれない、学習意欲が沸かない、体力の低下など、子供自身の変化の問題が指摘をされております。相次ぐ国際調査で日本の子供の学力低下が浮き彫りにされ、教育現場に厳しい現実が突きつけられております。学力向上を叫んで学校現場のしりをたたくだけでは、むしろ弊害が大きいのではないかとの見方もあります。学力向上はみんなの変わらぬ願いであり、求められるのは変化の激しい現代に通用する新しい学力だと思います。学力の形成には心の教育の裏づけや自然体験など、諸体験の支えが不可欠であることを教育現場では忘れないでほしいと願います。 ここ数年前から修学旅行の見直しをしている学校が何校かあります。物見遊山の修学旅行ではなく、体験学習や総合的な学習と連動させるなどの試みが広がっております。生徒に目的意識を持たせるだけでなく、事前の調査や体験先との交渉など、中学生にとっては生き方を考える機会ととらえ、震災学習を位置づけて野外総合活動の展開、昨年は命の学習、生き方学習の位置づけも含めて、神戸市など被災地を中心にクラス別の体験に取り組み、語り部ボランティアの方と交流、地域のボランティアの方と炊き出しを体験。町歩きを通して、震災に負けない人間の知恵や心のきずなを実感しました。体験活動だけでなく、お礼に地元の人に合唱を披露。文化を通した人との交流の輪も広がり、心和やかないっときを過ごすことができ、思い出に残る修学旅行となりました。広島での平和学習とファームステイを柱とした修学旅行に取り組んだ学校もあり、生徒たちが自主的に実行委員会をつくり、すべて自分たちで企画、農家に分宿し、乳搾りなどを体験、温かい人情に触れる旅となりました。限られた時間を有効に使って体験するためには、事前の準備やアポイントをとることは前提条件であり、一人一人が責任を持って行動するこの体験は子供たちにとって大きな支えになると思います。当市でも修学旅行について子供たちと話し合いながら新しい試みに挑戦していただきたいと存じます。 次に、4点目ですが、先天性風疹症候群の防止についてのお伺いをいたします。 例年になく局地的に流行、「風疹の感染にご用心」。こんな見出しで昨年から局地的に風疹が群馬県、大分県、鹿児島県などで流行しているとの報道がされております。風疹の恐ろしさは、妊娠初期にこの風疹に感染すると、目、心臓、耳に障害が出る先天性風疹症候群と言われる病状を持った新生児が生まれる可能性が極めて高いと言われていることです。風疹ウイルス感染によって発症し、特有の発疹や発熱が主な症状ですが、この発疹を伴うウイルス感染症にはほかにもたくさんあり、症状のみでは区別が困難なことが多く、本人の答えも半数は当てにならないと言われております。インフルエンザなどと同様に感染性が高いのですが、ウイルスに感染しても症状が全く出ないことも20%から30%はあるそうです。母親の胎盤を介して胎児にウイルスが感染し、ウイルス血症を起こして多くの器官にウイルスが感染、免役機能が働く3カ月ごろまで持続感染すると言われております。この先天異常の発生の頻度は、妊娠1カ月で50%、2カ月で約35%、3カ月で18%、4カ月で8%、さらに5カ月ごろまで先天性風疹症候群は発生すると言われ、この治療は根本的には予防しかないのが現状だと言われております。 日本における風疹ワクチンの接種は、1977年ごろから女子中学生を対象に集団接種されていましたが、89年からは幼児を対象に、はしか、風疹、おたふく混合ワクチンが行われました。93年度には中止となり、95年からは風疹の単独ワクチンを幼児期の男女に行うようになっています。集団接種の時代に比べ、風疹ワクチン接種率の低下に伴い、免役のない20代から30代の人たちがふえている現在、妊娠可能年齢の女性は数ccの血液で判明する風疹抗体のチェックを受け、免役のない人には風疹の予防ワクチンの接種を勧めていくべきではないかと思います。 少子化社会と言われている現在ですが、その割には障害を持った子供の数はふえているように思います。このことのみが原因ではなく、ダイオキシン、食生活などたくさんあると思いますが、たくさんの中の1つととらえ、実施していただければと思います。市当局のお考えをお伺いいたしたいと存じます。 以上で壇上からの質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(平岩正光君) それでは、林議員の質問に対しご答弁を願います。市長・大山耕二君。  〔市長・大山耕二君登壇〕 ◎市長(大山耕二君) それでは、林議員の1番目のご質問、市民病院についてお答えいたします。 風水害や地震災害に加え、地下鉄サリン事件など、最近の緊急的医療の需要はますます多様化してまいりました。このような中で、平成17年度予算案の中に災害時における活動指針となる地域防災計画の全面的な見直しを行う費用も計上させていただいております。その中で最新のノウハウに基づいて災害時医療のあり方を検討いたします。 それに基づき、大規模な災害が発生した場合、市民のとうとい命を守るため東濃地域の災害拠点病院として位置づけられています中津川市民病院や国保坂下病院等の公的医療機関と多くの民間医療機関が一致協力し、水の確保、医薬品の確保、医療設備の整備を進めるとともに、各医療機関をネットワークで結び、情報を共有するなど災害時に活動し得る体制を整備してまいります。 また、研修訓練を進め、それらを使いこなす能力の向上に取り組んでまいりたいと考えていますので、よろしくお願いいたします。 なお、その他のご質問につきましては担当部長が答弁いたしますので、よろしくお願いいたします。 以上です。 ○議長(平岩正光君) 続いて、教育長・可知宗三君。 ◎教育長(可知宗三君) それでは、林議員の修学旅行についてのご質問にお答えいたします。 議員ご指摘のように、今、学校教育に求められているのは、変化の激しい現代社会に通用するたくましく生きる力を持った子供の育成であり、それを支える心の教育や体験的な活動の推進であります。その中で、修学旅行は近年、物見遊山から目的を持った体験学習を取り入れた取り組みが各校で積極的に行われております。 当市の中学校では、東京方面への修学旅行では2年生時の地元での職場体験学習を土台とするなどして、その延長上に修学旅行を位置づけています。子供たちみずからアポイントをとりながら事前学習を積み上げ、東京都庁での職員体験、日本航空での整備士体験、浅草の商店街での店員体験、ハンセン病国立療養所全生園での交流等を行っております。また、広島・長崎方面では事前学習を積み上げた上で、語り部や被爆者の方とのふれあいを体験することで平和学習を進めています。小学校では主に京都・奈良方面で日本の歴史・文化を間近に触れさせることを中心に、発達段階、安全確保の面から見学場所を限定し、その中から子供たちが選択し、事前学習を生かした班別行動で学習させる取り組みがなされています。また、班で行動することを通して、仲間とともに責任ある集団行動をとる学習も大切にされています。小学校、中学校とも体験学習を大切にして子供たちが自分たちで目的意識を持ち、自分たちでつくり上げ、計画していく修学旅行に変化しております。 今後、各学校では今まで以上に体験的学習を重視しながら、これから生きていく子供たちに必要な力をつけさせていくことを課題として、修学旅行の取り組みを進めていきたいと考えております。 以上です。 ○議長(平岩正光君) 続いて、補足答弁を願います。市民病院部長・井口芳明君。 ◎市民病院部長(井口芳明君) 市民病院について補足答弁を申し上げます。 先ほど市長答弁でも申し上げましたとおり、当院は東濃地域の災害拠点病院であり、常に災害時の備えを万全にしておく必要があります。当院では災害が発生した場合に備えて災害対策マニュアルを整備し、マニュアルに沿った訓練も毎年2回実施しております。 災害対策の施設整備については、病院全体の電力供給が坂本と後田の2つの変電所から行われ、一方がダメージを受けてももう一方で対応できることとなっております。また、17年4月に運用が開始される急性期多機能棟においては、非常用発電機の燃料補給が2系列の配管で行われ、さらに1、2階のトイレの洗浄水は雨水を利用しており、断水時には備蓄した雨水で賄うことができます。そして、1階の多目的ルーム、リハビリテーション室は、災害時には暫定診療室、病室に使用できるように酸素や吸引など医療ガス設備を完備しております。このたび、急性期多機能棟の運用開始により災害対策マニュアルの見直しを行いますが、新棟の災害対策の機能を最大限に利用した内容に改正していきたいと考えております。 次に、防災訓練は、従来から毎年2回実施しており、災害時に受け入れ患者の症状を判別するトリアージ訓練や薬品調達訓練、患者避難訓練、初期消火訓練、炊き出し訓練などを行っています。岐阜県や消防署、警察署、電力会社、薬品会社などと連携して訓練を行ったり、当院で東濃地域の医療、防災の各関係団体が参加し、サリンなどの薬物を使ったバイオケミカルテロの訓練なども実施しました。防災訓練は職員の災害に対する危機管理意識を高揚させる絶好の機会であり、繰り返し行うことで技能や能力の向上につながるので、関係団体との共同訓練やいろいろな災害想定のもとで継続して行っていきたいと考えております。 また、全国の医療機関の職員を対象に国立病院東京災害医療センターで実施される防災研修には、隔年で医師、看護師、薬剤師、事務で医療班を組織して参加し、病院職員の防災意識の啓蒙に役立っていると考えております。今後も引き続き実施していきたいと思いますので、ご理解のほどをよろしくお願いいたします。 以上でございます。 ○議長(平岩正光君) 続いて、生活環境部長・五十棲正博君。 ◎生活環境部長(五十棲正博君) それでは、林 早苗議員のご質問の2点目、自動体外式除細動器の設置についてお答えをいたします。 自動体外式除細動器の普及が、心臓疾患が原因の突然死の救命率向上に大きな効果があることはご指摘のとおりでございます。平成16年7月、厚生労働省はこの効果に着目し、一定の条件のもとで必要な講習を受ければ、市民など非医療従事者であっても使用を認める通知を出しております。このため、心肺停止による突然死を防ぐためにも、その場に居合わせた市民を含めた非医療従事者が参画し、救命救急士に適切に引き継ぐことで、議員ご指摘の時間の壁を乗り越え、市民のとうとい命を助けることになり、救命の体制強化にもつながることから、講習を担当いたします消防本部とも連携をとり、他市の状況を早急に調査し、市民が多く利用する施設、スポーツ関連施設、指定避難施設などに重点配備をする方向で検討してまいりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(平岩正光君) 続いて、消防長・加藤一義君。 ◎消防長(加藤一義君) 2番目のご質問の中にありました自動体外式除細動の使用取り扱い講習についてお答えいたします。 自動体外式除細動器は、AEDとも言いますが、自動的に心室細動等の心電図波形を検出し、適応がある場合に電気ショックを与える心肺停止患者の救命向上の目的で開発されたものであります。 現在、消防本部におきましては、各署所の救急車両7台にそれぞれ積載しまして活用しておるところでございます。議員お説のとおり、平成16年7月1日から一般市民の方にもAEDが使用できるようになりましたが、救急の現場に居合わせてAEDを使用する市民の皆さんが、心肺停止患者の安全を確保した上で積極的に救命に取り組んでいただくためには、使用に関する講習は必要であります。講習時間はおおむね3時間程度が示されておりますが、現在、当市におきましては訓練用AEDを導入しまして、中津川市民を対象に3時間以上の応急手当講習の中に基本的心肺蘇生法とあわせてAEDの使用に関する知識、技術の講習を実施しているところであります。 消防本部では、今後も地域あるいは職場、学校における各種行事、活動など機会をとらえ、取り扱いが安全で、心肺停止患者の救命に有効なAEDの使用を含めた応急手当の普及啓発に努め、地域における救急救命の輪を広げてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(平岩正光君) 続いて、健康福祉部長・遠山義樹君。 ◎健康福祉部長(遠山義樹君) それでは、4番目のご質問、先天性風疹症候群の防止についてにお答え申し上げます。 風疹ワクチンの予防接種は、予防接種法に基づき実施しておりますが、平成6年に関連法令の改正がなされ、その対象者と接種方法が変更されたことにより、移行期間の世代で未接種者が増加しました。このため、当市では市広報等で未接種者が多い年代の方々に接種の呼びかけを行い、接種を希望される方には平成15年9月30日までに無料で実施し、延べ60名の方々に接種していただきました。 現在、定期予防接種の未接種者には個別に接種のお知らせをしておりますが、今後とも抗体検査と予防接種の必要性を、転入される方々も含めお知らせしてまいります。 以上でございます。 ○議長(平岩正光君) これより再質問に入ります。32番・林 早苗さん。 ◆32番(林早苗さん) ありがとうございました。 それでは、まず1点目に、病院の防災について少しお伺いをいたしたいと思います。 答弁によりますと近隣の医療機関とネットワークをつくってということで、大変綿密に防災訓練がされているように伺っておりますが、例えば病院の近隣の地域の皆さんとの防災訓練も必要ではないかなということを思うんですけど、地域との防災訓練についてはどのように考えておられるか、すみません、お願いします。 ○議長(平岩正光君) 市民病院部長・井口芳明君。 ◎市民病院部長(井口芳明君) 病院の訓練におきまして、基本的には職員の訓練ということを今までも主眼に置いてやってきておりましたですけれども、訓練の中にはバイオケミカルテロとか、あるいは炊き出し訓練、初期消火訓練等、住民に参加をお願いいたしまして、それでやっていく必要も十分あろうかと思いますので、今後その辺の検討を進めていきたいと思います。 地域の医療機関との連携におきましては、先ほど市長答弁のところにもございましたように、今後十分その辺も進めていきたいというふうに考えております。 ○議長(平岩正光君) 32番・林 早苗さん。 ◆32番(林早苗さん) 災害時には1人のお医者さんが1人の患者を集中的に診るということは、これはなかなかできないことで、よく災害時、テレビなんかを見ておりますと壮絶な現場がいつも放映されているわけですけど、そういったときに、看護師さんもお医者さんも皆さんの救護に当たるわけですけども、自分たちも被害者になる場合もあります。それで、そういった人手不足という段階に陥ったときには、中津川市の市民病院としてはどこの医療機関から応援をいただけるのか。そういうこともきちんとしておかないと、いざというときにはちょっと大変かなということを考えるわけですけど、そういった事態にどこの医療機関から中津川市への派遣をしていただけるのか、その点についてお伺いをいたします。 ○議長(平岩正光君) 市民病院部長・井口芳明君。 ◎市民病院部長(井口芳明君) 先ほどご答弁申し上げましたように、市民病院については災害医療指定拠点病院ということで、岐阜県から指定を受けております。 病院としての現在の医療連携ということでございますが、1つ岐阜病院が基幹災害医療センターということで指定されておりまして、ここが中心となりまして地域医療センターが各地域にそれぞれ岐阜、西濃、中濃、東濃、飛騨それぞれ1カ所指定されております。中津川市は、市民病院は東濃の医療圏の1つとして指定されておりますのですけども、現在その中で岐阜県広域災害救急医療情報システムというのが確立されておりまして、毎日、病院の救急・応急情報あるいは人工透析情報、それから支援情報、どれだけの支援ができるかというような情報なんかを入力して、いざというときにすぐに対応できるような状況として確立されております。 ○議長(平岩正光君) 32番・林 早苗さん。
    ◆32番(林早苗さん) ありがとうございます。 医師の関係ですので、恐らく病院長でないとわからない部分があるかなと思うわけですけど、きょうはちょっと病院長が出席をされておりませんので、後ほどでも結構ですので、またそういった部分についてもしお伺いできればありがたいと思います。 ちょっと確認の意味でお伺いをしますけども、ドクターヘリについての訓練もされているのかどうかお伺いしたいと思います。 ○議長(平岩正光君) 市民病院部長・井口芳明君。 ◎市民病院部長(井口芳明君) 特別にドクターヘリというところについての訓練はまだしておりませんので、今後、県等との対応において訓練ということを実施していきたいと思います。 ○議長(平岩正光君) 32番・林 早苗さん。 ◆32番(林早苗さん) 地震とか災害時には多分一般の交通が寸断されますので、壇上でも申し上げましたけど、そういった部分に備えるためにはやはり常日ごろの訓練もないと、いざというときには間に合わないかなということも思いますので、今後の課題としてぜひ取り組んでいただきたいと思いますので、これは要望しておきますので、よろしくお願いします。 それから、国保坂下病院についても、中津川市民病院と同じように、坂下地域の皆さんの拠点というか、 災害時にはやはり坂下病院が主に治療に当たるという部分になると思いますので、市民病院とあわせて坂 下病院についても、合併したばかりですので、まだそこまでは多分把握ができていないかとも思いますけ ど、よろしくお願いしたいと思います。これは要望しておきますので、今後よろしくお願いしたいと思いま す。 それでは、次に、除細動器についてお伺いをしますが、これについて、例えば出前講座のような形で地域から要望があれば来ていただけるのか。それと、講習をしていただくには何人ぐらいの方が集まっておればそこへ来ていただけるのかについてお伺いをします。 ○議長(平岩正光君) 消防長・加藤一義君。 ◎消防長(加藤一義君) 今の講習につきましては、現在も応急手当講習を何回かやっております。その中で、含めて講習をしておりますので、その点につきましては進めていきたいと思います。ただ、地域におきましての人数ということにつきましても、特に限りをしておりませんので、数名おればこちらの時間も都合をつけまして出前講座をさせていただきますので、ぜひともご利用をしていただきたいと思います。 ○議長(平岩正光君) 32番・林 早苗さん。 ◆32番(林早苗さん) ぜひよろしくお願いしたいと思います。 それと、特に中津川市役所の職員である皆さんには、議員も含めてですけど、ぜひ講習を受けていただいて、やはり市民の皆さんは一番先にどこへ持っていくかというと、そういったところに持っていくと思われますので、そういったことにも今後よろしくお願いしたいと思います。 それから、修学旅行についてお伺いをいたします。 中津川市でも大変皆さん取り組んでいただいておりますが、まず、子供たちが本当に自分たちの力ですべてを行ってという部分が一番大事かとも思います。今の子供たちにはすぐ投げ出すという部分が大変あって、そういうお話はいつも伺うんですけど、最後まできちんとできないという部分を踏まえますと、やはりこの修学旅行という1つの機会を利用して、子供たちにすべてのことを任せて、先生たちは後ろで見ながら資料を提供していくといったような形で、すべて子供たちにやっていただけるような形がいいなと思います。前、広島の方へ行ったときにはやはり自分たちで原爆で亡くなった方たちの慰霊碑の前で、自分たちだけのセレモニーをやったり、それから平和宣言をしたり、そういうことを行っているところもあるわけですが、中津川市でもそんな取り組みをしていただいているようですが、ただ、災害地で大きな何十人もの御飯をつくるといったような、そういう炊き出しもやはり現地で体験をしていただくということは大変大事なことかなということも思いますけど、そういったことについてはどのように考えておられるか。 ○議長(平岩正光君) 教育次長・森 勲君。 ◎教育次長(森勲君) 修学旅行の大きな変化ということは教育長の方で答弁させていただきましたが、改めてもう一度整理してみますと、修学旅行については従来の物見遊山から体験的な研修になってきていますよ。それからもう1つは、あれもこれもという総花的なものから非常に重点的、例えば平和なら平和で長崎一本という。それから中学校3年生だとか小学校6年生という学校を代表する大集団ではなしに、グループ化しての行動であると。ということは、子供一人一人の持っているテーマみたいなものを大切にしながら、先ほど教育長が言いましたように、アポイントをとるところから始めて修学旅行が組み立てられていくと、そういう方向で今動いているわけですが、最後の出どころとしては、8月6日前後に第一中学校さんが平和学習ということで駅前でいろんな活動をされている。あのことが1つの出口としての非常にいいものではないかというようなことを思っています。 それから、林議員が指摘されました、例えば神戸大震災の、我々はある学校でそういう実践をやったという実践記録も読ましていただきましたが、修学旅行にタイムリーと言ったら被災者の方に大変失礼なわけですが、そういう活動も今後は重々あり得るだろうと。ただ、修学旅行の取り組みが、恐らく2年生の10月から11月ぐらいから始まっていきますので、そういうことを踏まえると非常にタイムリーと言ったら失礼ですが、そういう場所があるのかどうかということを含めて、もし子供たちがそういう急遽こういうところへということであれば、修学旅行の従来持っているイメージも大きく変わっていく質的な変化を起こすだろうというふうに思っていますが、ぜひそのあたりも視野には入れておきたいと、そんなふうに考えていますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(平岩正光君) 32番・林 早苗さん。 ◆32番(林早苗さん) よろしくお願いしたいと思います。 それでは、風疹の生ワクチンのことについてお伺いをしたいわけですけど、生ワクチンの効果というのは接種後の年数によって人の体によっては減っていってしまう、低下するというそういう記事を私読んだことがあるんですが、小さいときにやったからずっとそのままでいいというわけではないと。こんな記事を見たことがあるんですが、そういった部分についての何か資料などを用いているかどうか。子供のときにやったからいいよというのではなくて、やはり子供のときに生ワクチンを接種しましたが、体の何か都合によって出産時には抗体の力がなかったと、こういったようなことをご存じかどうかお伺いをします。 ○議長(平岩正光君) 健康福祉部長・遠山義樹君。 ◎健康福祉部長(遠山義樹君) データは現在持ち合わせておりませんので、後ほどわかり次第お答えしたいと思います。 ワクチンは年数とともにワクチンの効果が薄れてくるというのが一般的でございます。ただ、この風疹のワクチンにつきましては、7歳半までに受けることということで現在指針をいただいておりますので、そのことも含めてお知らせをしております。現在、予防接種で受けられなかった方については、先ほど申し上げましたように、個別にご連絡をし、日時をお知らせしておりますけれども、それでも受けられない場合については医療機関で受けてくださいという形で個別にお願いしておりますので、今後ともPRには努めていきたいと思います。 以上でございます。 ○議長(平岩正光君) 32番・林 早苗さん。 ◆32番(林早苗さん) 引き続きよろしくお願いをしたいと思います。 それで、ちょっとお伺いしたいんですが、きょう病院長さんはこちらにお見えになるのかどうか。もしお見えになってくださるんであれば、先ほどのお話をぜひじかにお聞きをしたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。 以上で終わります。 ○議長(平岩正光君) 市民病院部長・井口芳明君。 ◎市民病院部長(井口芳明君) 申し訳ございません。病院長は午後から出てくる予定でございます。それから、ちょっと先ほどのご質問の中の、どこから救援が受けられるかということでございますが、先ほど説明させていただきました地域医療センターの中での連携の中では……。 ○議長(平岩正光君) すみません。病院長が見えるのは何時になるのですか。 ◎市民病院部長(井口芳明君) 12時半に来る予定をしております。 ○議長(平岩正光君) 12時半には見える。わかりました。じゃ、休憩に入りますので、時間を残しておいていただけます。よろしいですか。 ただいまから13時まで休憩といたします。  午後0時05分休憩 ――――――――――――――――――  午後1時00分再開 ○議長(平岩正光君) 休憩前に続いて会議を開きます。 生活環境部長・五十棲正博君。 ◎生活環境部長(五十棲正博君) 災害時におけます医療救護体制につきましてお答えをさせていただきます。 現在、中津川市と社団法人恵那医師会との間におきまして災害時の救護に関する協定の締結について協議を進めさせていただいております。協定の内容につきましては合意の段階でございますが、この中で、中津川市が災害時の医療救護活動を実施する上で必要があると認めた場合は、恵那医師会に対して医療救護班を要請するものとなっております。災害時には地域医師会のご協力をいただいて医療救護を実施する必要があることから、この協定によりまして一層の協力関係を深めて災害時に生かしていきたいということを考えておりますので、お願いいたします。 ○議長(平岩正光君) 続いて、市民病院部長・井口芳明君。 ◎市民病院部長(井口芳明君) 先ほど林議員のご質問の中でドクターヘリについて実施したことがあるかということでございましたが、過去において一度実施したことがございますので、おわびして訂正させていただきます。 ○議長(平岩正光君) 続いて、健康福祉部長・遠山義樹君。 ◎健康福祉部長(遠山義樹君) 先ほど林議員から、何年たつと免疫力が低下するかというご質問でございましたが、国立感染症研究所感染症情報センターからは公式データは発表されておりません。それで、一般的に10年から15年たつと免役が低下する場合もあるという見解でございます。 以上でございます。 ○議長(平岩正光君) 32番・林 早苗さん。 ◆32番(林早苗さん) 大変お忙しい中、病院長にわざわざお越しいただきまして大変恐縮しております。ありがとうございます。先ほども質問させていただいたわけですけども、せっかくお見えになりましたので、質問させていただきます。 今、部長さんの方からドクターヘリについての答弁もあったわけですけど、ドクターヘリの防災訓練については今後どうするかという病院長さんの見解と、それから災害時には1人の医師が1人の患者をずっと診るということはできませんし、当然被害者になる可能性もありまして、人手不足が予想をされます。そういった事態になった時点で、中津川市民病院としてはどこの病院から応援をいただけるのか、どういう形で応援をいただけるのか、そういった部分についてのご見解をお願いしたいと思います。 ○議長(平岩正光君) 市民病院長・口脇博治君。 ◎市民病院長(口脇博治君) ただいまの林議員のご質問に対してお答えをいたします。 岐阜県で災害拠点病院として各病院が決まっているわけですけども、特に被災地、災害センターを中心にしまして岐阜の赤十字病院とか大垣市民病院、木沢病院、それから私どものところと高山日赤病院というような連絡――これは県立の岐阜病院を中心にしましてそういう連携ができるという広域のものですね。それから近くは、今度は中津川市になりました坂下病院、市立恵那病院、東濃厚生、それから土岐総合といったようなところとも連携をとれるようにしているつもりですが、実際にそういう訓練をやったことはありません。 それから、ドクターヘリの件なんですが、これまでに訓練をやっておりますけども、もちろん中津川市民病院というのは東濃医療圏の中では2次救急ができる医療圏、医療の病院ということに過ぎませんので、3次をできる病院というのは各医療圏で1個決まっておりまして、それが県立の多治見病院でありますので、多治見病院との密接な関係のためにドクターヘリの必要性は十分思っておりますし、そういう連携をとるようにしていかなければいけない。その訓練ももちろん必要になりますので、そういう連携は考えて、これからやっていこうという計画は持っております。 以上でございます。 ○議長(平岩正光君) 32番・林 早苗さん。 ◆32番(林早苗さん) 大変ありがとうございました。 災害時には病院との連携というのが本当に大事ですが、訓練はしておりませんということでしたけども、意思の統一とか同じ認識とか、それから基準で危険度を評価しての対応とか、やはりいろんな部分では何らかの訓練とかそういったものは必要ではないかなということを思いますので、同じ認識に立って行動しないと、大きな災害が起きたときには対応ができないのではないかなということを思いますので、今後の要望といたしまして、そういった部分での訓練なり意思の統一をぜひよろしくお願いしたいと思います。 ありがとうございます。これにて終わります。 ○議長(平岩正光君) これにて、32番・林 早苗さんの一般質問を終結いたします。 続いて、16番・葛西 勉君。  〔16番・葛西 勉君登壇〕 ◆16番(葛西勉君) 通告に基づきまして一般質問をさせていただきます。 今回の3月定例会より、合併に伴い13名の新しい議員さんが加わっていただきまして、35名定員で行われているわけでございますが、中津川市のため、また地域のために、全員で知恵を出し合い頑張っていきたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いをいたします。 今回は2月13日合併後、初の議会ということで、合併に伴う質問を中心にさせていただきます。昨日から数えて11番目ということで、一般質問の内容が重複するところが多々あるかと思いますが、よろしくお願をいたします。 今回の合併で、特に長野県との越県合併が全国区になり、今、日本で一番有名な市になっているとも言われているようでございます。その後痛ましい事件が起き、悪いイメージでも有名になってしまいましたが、ビジネスチャンスは今まさに目の前にあるわけでございますから、外貨獲得に乗り出す施策をいかに立案、実行していくか問われると思います。そのために、新年より機構改革が行われ、産業振興部が設けられ、商工観光局、観光課が設置されたことはこれからの中津川が目指す方向性を明確にする意味からも大変評価できるものであると私は思っております。視点を変えて考えれば、それだけ重要な仕事を任されるわけでございますから、部長さん以下、スタッフの皆さんがあらゆる知恵を絞り、アンテナを張って、どうしたら観光都市としてやっていけるか形にしていっていただきたいものでございます。 私も市民の1人として考えたとき、新中津川市にはいっぱい観光として売り出す歴史、文化、景観があると思います。特に中山道の馬籠宿は、観光の目玉として既に有名ですが、広く全国に発信していくべきであると考えますが、先ほども申し上げたように、知名度は全国区でございますので、あとはキャッチコピーを考えたりだとか、イベント開催の内容、日時などのPR、交通網の充実、現地での付加価値、ボランティアの人たちの協力等いろいろ考えられると思います。そのほかにも、おいでん祭を初め、杵振り祭り、山口の五平祭り、いろいろ数え出したら切りがないくらい多くのイベントがありますが、これらを単発ではなく、土日や祭日を利用して中津川で泊まっていただけるような日程調整ができればと思っております。もちろん伝統行事だから日にちは変えられないと言われるかもしれませんが、実行可能かどうか、執行部のお考えをお聞かせいただきたいと思います。 予算書を見ますと、中山道石畳整備工事費として2,000万円、馬籠の藤村隠居所に2,131万5,000円、旧町村で各種イベント事業として坂下の920万円から加子母の250万円までが計上されていますが、石畳などの整備費は当然観光客増員、増収になると思われますので、よいと思うのですけども、問題は旧町村のイベントだというふうに思います。旧中津川も含め、独自でイベントをしていては今までと何ら変わらないわけでございます。合併してお互いの文化を理解し合うため、また観光客誘致のためにも今までのスタイルを変えていく必要があるかと思います。その1つが開催日の変更であり、おいでん祭でのジョイントであると思いますが、執行部としてできるか否か、その方向で考えているかお聞きいたします。 また、合併前に機運が盛り上がっていました合併記念駅伝ですが、補正予算説明の中で、部長さんが交通整理などの諸事情で開催ができなくなったとの説明をされ、非常に落胆をいたしました。市長は就任時より、できない理由ではなく、どうしたらできるかを考えろと言われてきました。その観点からすると、今回の決定は非常に寂しいものであります。よその地域ではできて、中津川ではできないわけがないと私は思います。そんな気持ちで17年度当初予算を拝見しますと、体育振興費の交付金として60万円が計上されているのを見つけて、ほっといたしました。 市長さんにお伺いしますが、計上はしたが、できなかったので補正で減額、削除したというようなことのないようによろしくお願いをいたします。このあたりでは揖斐川マラソン、犬山、名古屋シティーマラソンなど有名なロードレースが多数あります。合併記念駅伝大会を1回だけで終わらせるのではなく、継続的に行い、また地形をよく精査して、ランナーの立場を考え、戦略性に富んだ、そしてもう一度走りたくなるようなルートを、それこそ交通事情も考え設定していただきたいと思います。 8つの市町村が合併したわけでございますから、地域対抗駅伝にしたり、ハーフマラソンやフルマラソンといった1人でも参加できるような種目にして毎年行い、全国からたくさんのランナーや見物客の方々が多く来ていただけるような継続性のある計画を立てるべきだと思いますので、文化スポーツ部長さん、しっかり実現できるように頑張っていただきたいと思います。 次に、恵那山についてでありますが、恵那山はこの地域のシンボル的存在であり、多くの画家が多数の絵をかいてみえることからも、我々の心のふるさととも言える山だと私は思っております。小学生低学年のときに父に連れられて黒井沢から初めて登山をしたのを今でもよく覚えておりますが、その後3回ほど恵那山登山をいたしました。山登りは大変きつく苦しいものではありますが、頂上に立ったときの達成感が忘れられず、また登ってしまいます。もちろんご来光を仰ぎに登山をされる方もみえますが、何にしても登山家がそこに山があるから登ると言われるように、大変魅力のあるものであります。ここ10数年、恵那山には登っておりませんが、数年前御嶽山に登る機会がございました。頂上の剣ケ峰に立ったときの爽快感は何とも言えないものでした。眼下に三の池が青というより深緑した姿をどうだと言わんばかりにアピールをしておりました。宗教的なことは抜きにして、心が洗われる思いがいたしました。 話は恵那山に戻しますが、それほどすばらしい登山なんですが、悲しいかな、恵那山は頂上に立ったときに我が中津川の中心部が見えません。恐らく3つほどあるこぶの一番奥が頂上だというふうに私は思いますが、そういうことで中津川から見えているのが最初のところのこぶだというふうに思います。それで、頂上のところに中津川が見えるような展望台を建て、町が見えるようにするか、最初のこぶのところまで道路整備をして、中津川がパノラマで見えるようにできないものかお考えをお聞かせください。もちろん自然環境との兼ね合いもあるでしょうから、慎重に行わなければならないことは重々承知していますが、実現に向けて前向きに対処していただきたいと思っております。 それと、以前先輩議員も質問してみえましたが、登山道の整備をいま一度お願い申し上げます。 最後に、今回の予算説明で、合併特例債や過疎債など有利な起債を活用して、後年度への財政負担が少しでも小さくなるような財政運営に努める。特に10年の期限つき合併特例債は、最初の5年間にウエートを置き、限度額いっぱいではなく、200億円くらいにとめたいとのお考えを述べられましたが、私も同感でございます。ただ、合併後初の予算ですので、はっきり言ってよくわからない部分があります。今までそれぞれの地域で独自に行っていた行事、公共物の建設、運営などでありますが、それぞれの委員会でしっかり議論していただき、部長さん方も就任して時間もなく大変でしょうが、しっかり頭に入れご答弁をお願いしたいと思います。 いずれにいたしましても、今年度から市民による行政評価委員会を立ち上げて、行政改革に取り組んでいかれるわけでございますから、むだを省き、優先順位を明確にして、新中津川市初代市長として末代まで語り継がれるような偉大な市長になっていただけることを切に希望いたしまして、簡単でございますが、私の一般質問を終わらせていただきます。 ありがとうございました。 ○議長(平岩正光君) それでは、葛西議員の質問に対しご答弁を願います。市長・大山耕二君。  〔市長・大山耕二君登壇〕 ◎市長(大山耕二君) それでは、葛西議員のご質問の3番目、恵那山の整備についての答弁を申し上げます。 議員ご指摘のとおり、恵那山頂の展望につきましては、登山愛好者から他の日本百名山に比べ眺めが悪いと言われておりまして、登山の一番の楽しみである登頂の達成感が半減するという具合に考えております。地元山岳関係者や登山愛好者、森林管理署などと山頂付近の伐採について以前から協議を重ねておりますが、自然保護の関係もあり、森林管理署の同意は得られていないのが現状であります。しかしながら、中津川市のシンボル的な恵那山は、全国から年間約1万人の登山客が訪れる名山ですので、今後は簡易な展望台設置の可能性も考慮しながら、引き続き検討してまいります。 次に、登山道の整備についてですが、現在までに丸太橋の設置や手すりロープの取りつけ、風倒木の処理、登山道の下刈りなどを行っています。今後も山岳会、勤労者山岳会、観光協会、行政が一体となって登山者の安全とともに植生環境に十分配慮して整備してまいりますので、ご理解賜りますようよろしくお願い申し上げます。 なお、その他の質問につきましては、担当部長から答弁いたしますので、よろしくお願いいたします。 以上です。 ○議長(平岩正光君) 続いて、補足答弁を願います。産業振興部長・市岡惣二君。 ◎産業振興部長(市岡惣二君) それでは、各種イベントの見直しについてのご質問にお答え申し上げます。 合併によってイベントやお祭りがふえましたが、その中には新しい観光資源として大いに期待されるものもありますので、市民の皆様に周知するとともに、全国にPRしていきたいと考えております。 議員ご指摘のように、イベントを単独ではなく、日程調整をして同時に開催し、大きなイベントとして全国的にPRしていくのも1つの方法でありますが、各地の祭りは祭礼など地域に根づいた伝統や過去の経緯、風習などさまざまな状況がありますので、主催者や地域の関係団体の自主的な判断にお任せしたいと思います。ご理解のほどよろしくお願いいたします。 ○議長(平岩正光君) 続いて、文化スポーツ部長・吉村幸治君。 ◎文化スポーツ部長(吉村幸治君) 2番目のご質問、合併記念駅伝についてお答えを申し上げます。 合併記念駅伝につきましては、合併を記念に各地区の幅広い層の交流を深め、地域の一体感を醸成するため計画しているところでございます。現在、各総合事務所とコース、実施方法等を検討し、準備を進めているところでございます。また、参加内容につきましても地域別、グループ別、職域別等、老若男女が参加できる大会を検討しているところでございます。 なお、次年度以降の開催につきましても継続できる方向で進めておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(平岩正光君) これより再質問に入ります。16番・葛西 勉君。 ◆16番(葛西勉君) どうもありがとうございました。 それでは、最初、各種イベントからお尋ねをいたします。これは先ほど企画部長さんからの答弁でも、各種イベントは今年度やってみて、そしてまた中を精査して、次年度どうするかというような予算面も含めてやっていかれるということでございましたので、当然そういうことだというふうに思います。ただ、私は今までの旧町村の首長さんの公約から予算化されてきたという部分が多いかというふうに思っております。ですので、その地域だけの祭りで終わってしまうというような予算化じゃないかなと、このイベントに関しては思うんです。ですから、これを先ほど言ったように、おいでん祭の中に巻き込んでやるとか、あと月曜日が振り替え休みになるという10月の昔の体育の日を含めたような、ああいう3日間の日にちで日程調整ができて、そこにある程度まとめられるか、または私たち旧中津川の者が、仮に加子母の大杉のなめくじ祭りに参加できるような、そういう余り知られていないというか、地域的にはわかっていますけども、全体的にやるということが、その地域の文化を知るということにもなるかと思いますので、その辺のところの市民に対するPRもお願いをしたいというふうに思います。 また、できたらその地場の特産物と展示というか、販売、そういうものもこの際あるところにまとめて展示でき、また販売ができるようなことにしていただきたい、これは要望でございます。 ということで、おいでん祭で一緒にできるイベントというようなものがあるかないか、またそういう可能性はあるかちょっとお聞きします。 ○議長(平岩正光君) 産業振興部長・市岡惣二君。 ◎産業振興部長(市岡惣二君) 先ほどちょっと話をいたしましたが、神社とかそういう形に伴うものについては、やはりその日にちを変えるとかそういうことはできないと思いますので、それ以外のものについてできるものもあるかもしれませんので、そこは検討しながら進めていきたいと思います。よろしくお願いします。 ○議長(平岩正光君) 16番・葛西 勉君。 ◆16番(葛西勉君) そのようにはからっていただきたいというふうに思います。 ただ、先ほどちょっと佐藤光司さんの方からも出ていましたけども、杵振りを中津川で踊られたことがあるというようなこともありましたので、その辺のところもちょっと考慮していただきたいというふうに思います。 続きまして、合併記念駅伝でございますが、こちらの予算の方が60万円ということでついていますが、この根拠というか、60万円で足りるのか足りないのか、どのレベルなのかということで、私ちょっとよくわからないんですけども、60万円というその予算の内訳を教えていただきたいと思います。 ○議長(平岩正光君) 文化スポーツ部長・吉村幸治君。 ◎文化スポーツ部長(吉村幸治君) 今回の60万円の予算ですけども、ゼッケンとか基本的な部分の消耗品の部類が基本となっておりまして、この駅伝の内容によりましては、もちろんこの金額では不足する可能性もございますので、また具体的な計画が決まりましたら、補正等でもお願いせんならんときが来るかと思いますが、あわせてお願いしたいと思います。 ○議長(平岩正光君) 16番・葛西 勉君。 ◆16番(葛西勉君) それで、大体何kmぐらいのレースを予定しているかおわかりでしょうか。 ○議長(平岩正光君) 文化スポーツ部長・吉村幸治君。 ◎文化スポーツ部長(吉村幸治君) まず、基本的に一番困難なコースといいますか、いろんな部分で旧町村と中津川市の総合事務所あるいは市役所等をつなぐコースをまず絵でかいていただいたんですけど、なかなか80kmというような距離で、主要国道は使わないコースでかきますと80kmぐらいございます。したがいまして、このコースでは交通規制等が当然困難と思いますので、1日でできるぐらいの距離のコース、10kmから20kmぐらいの範囲で考えたいということで今、検討をしております。 以上です。 ○議長(平岩正光君) 16番・葛西 勉君。 ◆16番(葛西勉君) ということは、全域を回るんではなしに、ある程度の地域を限定して回るというか、片道なのかということになるんでしょう。 ○議長(平岩正光君) 文化スポーツ部長・吉村幸治君。 ◎文化スポーツ部長(吉村幸治君) そのあたりのコースの選定を、各地元といいますか、一番コースがわかっている各担当課の課長さんあるいは担当者の方々を含めて、あるいは体育関係の関係団体がございますので、そういう中でこれから決定をしていくという段階でございます。 ○議長(平岩正光君) 16番・葛西 勉君。 ◆16番(葛西勉君) 私は今、市の職員だけじゃなしに、関係の方というところで、ああ、そうだなというふうに思っています。やっぱりこれには専門家の意見を聞くということが大事かというふうに思います。特に中津商業は全国大会にアベック出場、それから女子の場合は連続出場というようなことで非常にレベルも高く、市民の皆さんの機運も上がっているというところでございますので、できれば商業の渡会先生だとか橋場先生とか専門的にわかってみえる方のご意見をしっかりお聞きして、先ほど壇上で申しましたように、魅力のあるコースにした方がいいかと。もしくは戦略性のあるというか、そういう感じがしますので、よろしくお願いします。また、これは恐らく記念ということで、だれでも参加できるような、阿木川湖ロードレースのような市民全員が出られるようなふうになるかもしれませんので、その辺のところで多少易しいコース、難しいコースということが振り分けができるかもしれません。よろしくお願いします。 また、ほかのところのロードレースなんかは、参加費は要りますけども、Tシャツを出して、そこに自分のところの名前を入れてやるようなふうにも大体のところはなっておりますので、もしそういうことで記念でやるということであれば、中津川の合併記念というようなものをやっぱりロゴを入れてやるようなふうに計画を立てていただきたいというふうに思いますので、よろしくお願いいたします。 それから、最後、恵那山の整備でございますが、今、市長さんの方から伐採等なかなか難しい部分があるということでございますが、ぜひ一番自然に影響のない部分で、何とか実現ができるような方向で行っていただきたいというふうに思います。 今、予算書の中には風穴については予算等ついておりますけども、恵那山道の登山の整備には予算はついていないんでしょうか。 ○議長(平岩正光君) 産業振興部長・市岡惣二君。 ◎産業振興部長(市岡惣二君) そこの部分については予算はありませんが、やはり先ほど申しました観光協会とかそういう支援費のような形でお願いしておるわけでして、予算的にはありません。 ○議長(平岩正光君) 16番・葛西 勉君。 ◆16番(葛西勉君) ということで、予算がないんですけども、何とか補正でつけていただくとか、また、そういうときには知恵を絞っていただきたいというふうに思います。 また、恵那山の登山道も1カ所じゃないですから、たくさんのルートというものも考えていただきたいなというふうに思います。 全体的には私の考えた答弁でございましたのでいいんですけども、またちょっと戻りますが、先ほど、各種イベントのところなんですけども、私は壇上で個々のボランティアの人たちのお力ということで申し上げたところは、妻籠の宿に脇本陣というのがございまして、あそこにはボランティアで語り部の方がいろいろ説明をされて、うちがどういううちだというようなことでやられております。そのようなことで、できれば中津川のそういう名所、旧跡のようなところでも語り部のような方がたくさんボランティア的な活動でやっていただけるような、市の方からもそんな働きかけをしていただければありがたいなと思います。これは要望でございますけども、これで再質問を終わらせていただきます。 ありがとうございました。 ○議長(平岩正光君) これにて16番・葛西 勉君の一般質問を終結いたします。 続いて、13番・加藤 出君。  〔13番・加藤 出君登壇〕 ◆13番(加藤出君) 新生中津川市の歴史に残る合併後の初市議会ににおきまして、議長さんから発言できる場を与えていただきまして大変ありがたく感謝をしているところでございます。合併前は理事者として答弁をしてきましたが、今回は立場をかえて質問者としての初デビューですので、ひとつよろしくお願いしたいと思います。何か複雑な気持ちでございますけども、通告に基づきまして一般質問をさせていただきたいと思います。 その前に一言お礼を述べさせていただきます。このたびの旧山口村の越県合併に際しましては、昨年の9月半ば時点から突然の田中県知事の迷想から予期せぬ混乱を招きまして、中津川市、中津川市議会、市民の皆様方、そして旧恵北6町村の皆様方に大変なご不安とご心配をおかけし、また12月県議会での合併関連議案の提案をめぐりまして大きな攻防の山場の際には長野県庁まで駆けつけていただき、力強い激励やご支援をいただきました。本当にありがとうございました。 紆余曲折がありましたが、最後は田中知事の決断と長野県の一員であった歴史を踏まえつつ、終始山口村を温かく迎え入れようという姿勢でお取り組みをいただきました中津川市さん初め、岐阜県の皆さん方のおかげでございまして、本当にありがとうございました。 平成の市町村合併では全国初となる46年ぶりのこの越県合併が実現でき、旧山口村は中津川市の1地域として、積み残している問題を解決しながら、新しい地域づくりに向けて歩みを始めたところでございます。ここに改めて皆様方に、元山口村長として、また旧山口村民にかわって心から厚く感謝と御礼を申し上げます。 それでは、質問をさせていただきたいと思います。先輩の島田議員、佐藤(光)議員、また葛西議員と重複するところがあると思いますけども、お許しをいただきたいと思います。 質問事項の1つ目として、山口区域の馬籠宿には島崎藤村の記念館があり、全国各地から大勢の人でにぎわいを見せております。例年ですとこの時期は観光客は少ないところでございますけども、ことしは休日ともなると大勢の観光客でにぎわっており、地元の人たちはこの異変に少し驚いている様子であります。これも合併効果かもしれません。今までは県境があるために、隣の落合宿、中津川宿との連携が思うように図れずにいましたが、旧山口村が合併したことにより、全国で余り例がないと思われますが、同一市内に馬籠、落合、中津川の3つの宿場が誕生したことになります。私はこの歴史的な合併を機会に地域の歴史、文化、郷土の持つ魅力を改めて見つめ直し、中山道の魅力を一層高めるために一体感のある中山道整備を進め、この3つの宿の歴史的遺産を生かし、さらに隣接する大井宿、妻籠宿を初め、その他の文化施設との連携を図り、そして先日視察をした恵北地域の優れた文化遺産、観光資源をネットワーク化する広域観光を推し進めることで、新たな観光産業の創出と地域の活性化につなぐものとして、大いに期待している1人であります。新中津川市を中心にしたこの地域が、木曽や裏木曽の森林文化と街道文化を保有した全国に、あるいは世界に誇れる大きな財産となる確信をしております。 ここで質問でございますけど、今後において新中津川市として、とりわけ木曽地域との広域観光の連携をどのように考えておられるでしょうか。また、恵北地域や飛騨地域との広域観光の結びつきをどのようにお考えでありましょうか。そして、これらを地域経済の活性化にどう生かしていかれるでしょうか。大山市長さんのお考えをお聞きしたいと思います。 質問事項の2つ目として、国道19号の交通安全対策と旧県境地帯の環境整備であります。旧山口村を縦断している国道19号の区間は約8.7kmありますが、昭和40年ころの道路改良であり、歩道も最小幅で80cmと狭い区間もあり、現在の道路構造令規格から見れば、まことに貧弱で安全な歩道とはとても言えない状況にあり、常に子供やお年寄りの歩行者は危険にさらされております。国道19号の交通量も年々増加傾向にあり、1日の交通量は山口地点で約2万台で、しかもそのうち貨物車両が1万2,000台であり、全体の6割にも達しております。また、中央自動車道の恵那山トンネルは5km以上の長大トンネルのために、法規制により危険物の積載車両は通行禁止となっております。地域住民はいつも危険にさらされ生活しているのが実態であります。私も旧山口村村長在任中におきましては、住民の生活の安全確保と交通事故防止のために国土交通省へ交通安全対策の要望を機会あるごとにしてきております。歩道については新設していただいたところもありますが、未整備の区間の方が長く残っております。また現在、交差点改良を1カ所工事中でありますが、引き続き歩行者や通行車両の安全確保のため、安全な道路づくりに向けて取り組みをしなければならないと考えております。 そこで、このような状況にある中で、旧県境地帯、落合の清水平地籍あたりからでございますけども、この山口区内の国道19号の本線改良も含めた交通安全対策をどのようにお考えを持ってこれから取り組みをしていただけるのか、大山市長さんのお考えをお聞きしたいと思います。 また、国道19号の旧県境地帯の環境整備についてでありますが、この地帯は合併前は当然のこと、中津川市の落合の北外れでありましたが、合併された現在は中津川市の中心地近くに存在することになりました。この地帯を見ますと、現在は岐阜県中津川市、長野県山口村というかつての県境を示す案内道路標識は取り外されており、どこが県境であったかは一見にしてわからない現状であります。 また、落合地籍には飲食営業をしていた建物が休業状態にあり、その近くには青少年の健全育成上好ましくない有害図書等の販売施設があり、最近この施設が目立つようになってきております。私の見る限り、この地帯の環境は、失礼な言い方と思いますが、余りよくない状態にあるように感じ取っております。旧山口村も住民も合併して早くこの中津川市あるいは落合地籍との一体感を感じられることができる環境整備を、新しい地域づくりを進める上でも大切であると思っております。平成の合併では全国初の46年ぶりの越県合併で県境が取り外された地帯でもあります。 私は、この地帯の環境整備の1つとして、いろいろと問題が出てくるかと思いますが、国土交通省の協力を得て小公園、ミニパーク的な施設を設置していただいて、そして木曽と美濃の接点とし、また長野・岐阜の県境の地であったという歴史的なあかしを碑文などにして後世に語り継いでいける憩いの場所として実現できたらと思いますが、いかがでしょうか。長年の道路行政にかかわってきたエキスパートであられる大山市長さんに期待するものが大であります。大山市長さんの国道19号の交通安全対策と旧県境地帯の環境整備についてお考えをお聞きしたいと思います。 以上で質問を終わらせていただきたいと思います。ありがとうございました。 ○議長(平岩正光君) それでは、加藤議員の質問に対しご答弁を願います。市長・大山耕二君。  〔市長・大山耕二君登壇〕 ◎市長(大山耕二君) それでは、加藤議員の木曽、恵北、飛騨地域との広域観光の連携についてのご質問にお答えを申し上げます。 議員ご指摘のとおり、全国的に知名度のある馬籠宿を含む木曽地域は、木曽11宿の街道文化で結ばれております。木曽路の玄関口である当市と国道19号線沿いのこれらの地域と連携を図りながら、馬籠宿を中心に観光の発信拠点として、中山道の道の文化を活用したウオーキングルートの設定や特産品の紹介、販売などを進めてまいります。恵北地域や飛騨地域については椿街道の整備により交流を図るとともに、各地域にある道の駅を連携させ、宿場めぐり、温泉めぐり、博物館めぐりや名所めぐりなど魅力ある親近感のある広域周遊コースを設定し、新たな観光客の取り組みにつなげたいと思います。 また、中津川インターチェンジ付近に新中津川市の観光サインを設置し、当市に観光客をお迎えする姿勢を示したいと考えております。 今後とも観光協会とも連携しながら、東海環状自動車道でますます緊密性を増す名古屋都市圏をターゲットに広域観光を戦略的に展開し、交流人口の増加を図りたいと思います。あわせて市内各地域の特性を生かした特産品のブランド力を高め、提供することにより、地域経済の活性化につなげてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。 その他のご質問につきましては担当部長から答弁させますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(平岩正光君) 続いて、補足答弁を願います。基盤整備部長・吉村政男君。 ◎基盤整備部長(吉村政男君) 続きまして、ご質問の2番目の1点目、山口地域の国道19号の交通安全対策についてにつきましてお答え申し上げます。 合併前の旧山口村におきまして、管轄の飯田国道事務所へ強く要望されてきた経緯は十分承知しているところであります。継続的に改良要望に取り組みされてきたその熱意とご努力は大変であったこととご推察いたします。当地区では特に大型車両等が多く、また信号機の数も少ないために、かなりのスピードを出しての走行が見られ、地域住民に対しての危険性も高く、安全で快適な生活ができるようにと改良工事や交通安全対策等について要望されてきており、多くの課題のあることは認識しております。 また、今回ご要望の区間につきましては、国道19号本線の改良工事等、地形上大変難しいものもございますが、旧山口村の意思を引き継いでまいりたいと考えております。今後は中津川市全域を対象に改良、交通安全対策等の事業について市民の立場から見た必要性について優先順位をつけて、要望してまいります。 なお、本年4月から国土交通省も管轄が多治見砂防国道事務所へ変更になりますので、中津川市といたしましても引き続き要望してまいりたいと考えております。 次に、2点目の旧県境地帯の環境整備についてでございますが、議員ご指摘のように休業状態の店舗や無人販売所があり、環境面は余りよくない状況にありますが、その建物、土地はいずれも個人所有でありますし、有害図書等の販売につきましては教育の観点から今後も指導してまいりたいと思います。 また、この地帯の1つとして旧県境という歴史的なあかしの設置につきましては、可能かどうか、多治見砂防国道事務所ともその可能性について協議してまいりたいと考えますので、ご理解を賜りたく存じます。 以上でございます。 ○議長(平岩正光君) これより再質問に入ります。13番・加藤 出君。 ◆13番(加藤出君) 市長さん初め、部長さんから積極的なお考え方をお聞きしまして大変ありがとうございました。 1つここで確認をしたいんですが、地域振興部長さんにお聞きしたいんですが、私は特に木曽との広域観光の連携をお聞きしたところでございますけども、実は木曽路の北の玄関口であった木曽宿とかあるいは奈良井宿で有名な楢川村は、来る4月1日から塩尻市に編入合併されることになりました。そういうことからして、木曽の広域観光の連携を塩尻市あたりまで視野に入れていく考え方があるかどうか1点お聞きをしたいと思います。 ○議長(平岩正光君) 市長・大山耕二君。 ◎市長(大山耕二君) 大変広い話ですので、私の方から答弁させていただきます。 先ほど議員が紹介されました長野県議会での団体意思の決定の際にも、長野県議会の方からも特に観光という点に着目しての広域的な連携を、引き続き旧山口村が長野県の中で果たされていたそういう広域的な連携の内容を合併後においても取り組みをしてほしいというお話をいただいているところであります。それについて、そのような形で今後も木曽との連携については取り組みをしていきたいという具合にしてお答えしているところです。そういう意味では、長野県側からの木曽11宿への入り口としての塩尻と、それから岐阜県側からの入り口としての中津川という、そういう両方からの取り組みということは大いに意味のあるところだという具合に思いますので、また、そういう意味では旧山口村の皆さん方のかけ橋という役割をご期待しながら、そういった道も探っていきたいという具合にして思いますので、逆にご協力もお願いしたいという具合に思います。 以上です。 ○議長(平岩正光君) 13番・加藤 出君。 ◆13番(加藤出君) そこで、木曽との広域連携は木曽だけにとどまらず、本当に新しく今度は北の入り口になる塩尻市ともぜひ連携をしていただきたいと思います。 実は一昨日、小口塩尻市長さんと話をする機会がございましたので、私の方から木曽あるいは中津川市との広域観光の連携についてお話をさせていただいたところですが、小口塩尻市長さんは、ぜひ望むところだということで、大分意欲的な話をしていただきまして、私自身も大変うれしく思ってきたところでございます。今、大山市長さんも言われたんですが、私も微力ながら塩尻市、木曽との連携をするための橋渡し役を担っていければと考えております。協力は惜しまないところでございますので、どうかひとつ塩尻市の方まで含めて広い中で考えていただければありがたいと思います。 また、さらに飛騨方面に向けて、先ほど椿街道のお話もしていただきましたけども、ぜひ椿街道も早く完成していただいて、そして坂下、付知、加子母を通って下呂、飛騨の方へ広がりができるようにお願いを申し上げたいと思います。 そういうことで、広範囲のこの地域の共栄共存になるようにぜひ、行政はもちろんでございますけども、商工観光関係の民間の力を結集していただきながら、中津川市を中心とした広域観光の連携を戦略的かつ積極果敢に関係者ともども行動に本当に移してほしいと、そんなことを私は要望させていただきたいと思います。 それから、基盤整備部長さんにちょっとお伺いしたいんですが、先ほど山口村は長野県であったということで、当然飯田の国道事務所の方の管理あるいは事業のそういう事務所でございましたんですが、この4月から今度は多治見砂防国道事務所の方へ移行されるというお話でございました。私はぜひ山口村内が、本当に住民だけが通る道路じゃなくして、川上、坂下あるいは木曽の方から山口村を通ってたくさんの方々、若い人たちが中津川市の市内で仕事をさせていただいております。本当に見たところ大変危険な状態でございますので、そうした若い人たちが交通事故にも巻き込まれないような安全な道路づくりを私はぜひしていただきたいなと思っておりますので、私が旧山口村の村長在任中に要望してきている交通安全対策の事業につきまして、早速、多治見とも相談していただきながら工事を進めていただきたいなと思います。 既に着工している大沢交差点改良もあれば、17年度から本格着工の予定となって、この八重島交差点改良の工事もあります。これももう既に家屋移転が2個ありまして、それも全部完了しておりますし、用地買収の方もほとんど終了しております。ですから、こうした事業も引き続き、旧山口村にかわってぜひ早期に完了されるように特段のお力を入れていただきたいと思いますし、また未整備の歩道も含めて、また冬場の凍結防止といいますか、除雪問題も大変な問題でございます。今までは木曽の飯田の国道事務所の方から飛んできておりましたけど、木曽の方で多く雪が降りますと、なかなかこちらの方まで来ていただけなかったときもありましたけども、今度はそれも木曽の国道事務所から国道を管理する事務所は、多分岐阜県側の事務所になると思いますので、ぜひそういう除雪が必要とする場合は、速やかに取りかかって、安全な通行ができるように、そんなこともぜひ国道事務所あるいは多治見の砂防事務所ともご相談いただいて、住民の皆様方が本当に安全で通行ができ、また住民の命を守る立場でどうかひとつよろしくお願いをしたいと思います。 そんなことを要望いたしまして、私の再質問を終わらせていただきたいと思います。ありがとうございました。 ○議長(平岩正光君) これにて、13番・加藤 出君の一般質問を終結いたします。 続いて、28番・鷹見信義君。  〔28番・鷹見信義君登壇〕 ◆28番(鷹見信義君) 通告に基づき一般質問を行います。 生命を守るため、イラクへの自衛隊派兵に関して。イラク戦争開始から2周年を迎える3月20日、イラク占領反対などを掲げ、今こそ平和を守るとき、国際行動3・20集会が開かれます。3・20集会の開催日を中心に、世界と日本各地でアメリカの大義のないイラク戦争を糾弾し、占領軍の撤退や平和秩序を守ることなどを求めて一斉行動が繰り広げられます。自衛隊のイラク派兵をめぐる訴訟で新たにバクダッド在住のイラク人2人を含む208人が2月15日国を相手取り、派遣の差しどめなどを求め、大阪地裁に提訴しました。防衛庁は15日、イラクに派兵した陸上自衛隊の活動で最大の目玉にしてきた給水について、今月4日、基本的に終了したことを明らかにしました。それでも、派兵を継続しております。 市長さんにおきましては、イラクへの自衛隊派兵反対表明と即時撤退を求めていただきたいと思います。 3万円の国庫支出金から委託金として自衛隊官募集事業事務費が来ておりますが、中津川市民を戦場に送らず、命を守るために自衛隊官募集事業を中止してはどうか。自治体が市民を戦場へ送る手助けは行うべきでないと思います。 坂下の事件、今回の補正予算の生命を守る月間推進委員会の交付金の削除、来年度当初予算から本年度あった生命を守る月間推進委員会の交付金が組まれていないことを見ますと、大山市政は生命を守る行政に消極的ではないのかと心配をしております。改めて市役所庁舎に「平和・生命を大切にしましょう」等のスローガンの懸垂幕を掲げることを要望し、ご所見をお伺いをいたします。 環境問題について。高レベル廃棄物処分場について。この件については、今議会では4番目の質問になり、4番せんじとなるわけでございますが、3番せんじに負けないような味つけをしながら考えてみたいと思うわけであります。 さて、「恵那山ろくを核のごみ捨て場にしないで」、旧動燃がひそかに行っていた高レベル廃棄物処分場の候補地選定作業で処分場候補地は東濃・恵那山ろくに集中していました。その中に阿木山の天狗森山が含まれていました。大変なことであり、私からも質問するわけであります。それで、1月31日、日本共産党中津川市委員会と日本共産党中津川市議会議員団が大山耕二中津川市長あてに要請書を渡しました。それは、核燃料サイクル開発機構は1月28日、1986年から1988年にかけて行った高レベル放射性廃棄物の処分地設定に関する調査の報告書を、市民団体が同報告書の不開示処分の取り消しを求めた訴訟で、同機構が敗訴したことに伴い、開示しました。開示された同報告書では、全国25カ所が放射性廃棄物の処分地の候補地として記載され、その中に中津川市天狗森山付近という地名が記載されていました。また上矢作町(現在恵那市)の2カ所も記載され、県内では4カ所の地名が記載されていました。 この開示で20年近く前に当時の旧動力炉・核燃料開発機構が調査を行っていたことは明らかになったことについて、岐阜県の地域計画局の担当者さえ知らなかったと話しているように、国による原子力政策の秘密主義、秘密体質、非民主的体質が今回も明らかになりました。さらに重大なことは、核燃料サイクル開発機構が同報告書について、記者会見で中間処理施設を選定する際に利用する可能性があるとしていることであります。 今回の事態も含め、我が国の原子力政策は重大な問題を抱えております。これについての見解はさまざまありますが、少なくともこの核廃棄物の処分地問題や、たび重なる原子力発電所における爆発、放射能漏れ事故などに対する国・同機構の対応が秘密体質的なものになってくることについて、多くの国民、地方自治体が共通して厳しい批判の声を上げております。梶原前知事も2001年の県議会で処分地問題について、「たとえ市町村が(候補地の)応募に応じても、私は反対したい」と答弁しているほどであります。先日、3月10日には古田新知事も同様の発言、反対表明をされました。この処分地選定問題は、自治体に不信を与えております。今回の同機構による放射性廃棄物処分地の報告書開示に当たって、日本共産党中津川市委員会と党議員団は、以下の3点について中津川市が市民の安全と郷土の環境を守る立場から適切な対応をするよう強く要請しました。 その要請事項は、1、核燃料サイクル機構が、放射性廃棄物の処分地として中津川市地内で秘密裏に調査を行い、当市を候補地として選定していたことを20年近くも秘密にしていたことに強く抗議をしていただきたい。2、同機構に対して、同報告書を放射性廃棄物中間処理施設を選定する際に利用しないように強く要請していただきたい。3、中津川市及びその周辺での核廃棄物処分地の選定について、中津川市として絶対に反対することを早急に表明していただきたい。 この要請事項の3点についてどうされたのか、どうされるのかをご答弁ください。 追加説明になりますが、高レベル廃棄物処分地の候補地適正地が、6カ所が恵那山ろくで共通していることは、1つは国有地にかかわって人が住んでいないこと、2番目には恵那市の超深地層研究所に近いこと、3番目は領家帯伊奈川花崗岩という地質であること、4番目は六ケ所村から船で運び、トンネルで現地まで運ぶために海からさほど遠くないこと、5番目に電源立地交付金を受けていないことなどがあります。 それで、質問は、市長さんはこの問題について、いつ、どのようにお知りになったのか。この問題の重要性について、どのように認識されておられるのか。原子力依存政策を安全優先の立場から根本的に見直すよう政府に求めていくことに市長の考えをお願いします。 若干追加の説明をします。2002年5月に電源立地特別交付金3法が改正され、瑞浪の超深地層研究所は100万kW以下の原子力発電所とみなされることになりました。これによって瑞浪市、土岐市、恵那市など、瑞浪市とその隣接市町村10カ所に総額13億円余が20年間にわたって交付されることになったようです。瑞浪市では昨年度の2倍近い額が本年度予定されているようであります。これは処分地の受け入れを認めてもらうためではないかと推測をされております。 それで、質問は、中津川市にもこの交付金が給付されることになったら、受け取るのか、それとも断るのかをお答え願います。 次の質問で、放射性廃棄物の持ち込み拒否を確実なものにし、市民の不安をなくすために条例を制定すること。この条例は、使用済み燃料や高レベル放射性廃棄物、再処理廃棄物などの最終処分場あるいは関連施設、研究開発施設などをつくらせないことを目的にしたものです。このような条例の制定について市長さんのお考えをお尋ねいたします。 環境問題の次の問題であります。京都議定書に関連して、COP3(気候変動枠組み条約第3回締約国会議)で採択された地球温暖化防止議定書は、2月16日、アメリカの京都議定書離脱などの困難を乗り越えて発効することになりました。これは地球温暖化の防止を願う国内外の世論の成果であると思います。COP3の議長国であった日本は、国際公約である1990年比6%削減の目標達成が厳しく求められています。そのために2003年までの増加分8%を合わせて14%の削減が必要となっております。温暖化ガス排出量の8割を占める産業・公共分野の思い切った削減対策こそ重要であります。 ところが、今、政府が策定を進めている京都議定書目標達成計画では、エネルギー起源のCO2削減目標について排出増加を容認する目標修正が検討されているようですが、少なくとも削減の総量を定めた上で事業所ごとの排出量策定、削減計画の報告、目標達成状況の公表制度や業種ごとの計画と国及び地方自治体との協定化、環境税などの経済的な手法の活用、実効ある仕組みの導入が必要と思われます。地方自治体が地域の指導的な役割として、ごみ処理施設など多くの公共的施設を抱える事業所として責任ある対応が求められています。それで、中津川市での計画や構想をつくり対応することが必要ですが、方針や対策をお聞きします。 次に、新エネルギーに関係して。放射性廃棄物をつくらないためには、原子力発電に依存したエネルギー政策を、自然を活用した新エネルギーに転換していくことが求められております。 中津川市第四次総合計画では、地球環境を重視した循環型社会づくり――これまでの大量生産、大量消費、大量廃棄型の経済活動や生活様式は、日常生活の利便性や快適性を飛躍的に高めましたが、その反面地球の温暖化、オゾン層の破壊、酸性雨などの地球的規模での環境問題を引き起こし、すべての生物の生存基盤である環境に深刻な影響を与えております。既に数々の国際的な取り組みが始められております。人類の生存にかかわるこれらの地球環境問題に対して、何よりまず私たちのこれまでの日常生活や事業活動のあり方そのものを見直し、行動に移すことが求められています。また、日常生活の中から排出されているさまざまな化学物質のうち、人体や動植物に何らかの影響を及ぼす可能性のある内分泌攪乱化学物質、いわゆる環境ホルモンの存在も新たに指摘されています。そのために、環境への負担が少なく、環境と調和した循環型社会への転換を目指して自然環境を保全するとともに、ごみの減量、資源リサイクル、新エネルギーの有効利用など市民、業者、行政が協力し合い、身近な分野から取り組みを進め、かけがえのない環境を将来に引き継ぐことが極めて重要な課題となっております。同時に内分泌攪乱化学物質などが生物の生存や私たちの健康にどのような影響を及ぼすか調査をしていくことが必要であります。と基本構想では書かれております。 分野別計画でのエネルギーという欄では、中津川市新エネルギー計画に基づいて南小学校、中津川保育園等の公共施設への太陽光発電システム導入などを初めとするモデル事業の推進に努めるとともに、市民や企業の協力による全市的な新エネルギー活用の推進に努めます。えびす公園等の都市公園における太陽光発電システムの導入を進め、災害時の一時避難所としての機能向上を図り、防災型新エネルギーシステム展開のまちづくりを進めます。自然エネルギーを環境保全のみならず、創造性豊かな市民生活に活用できるよう、自然エネルギーに対する意識喚起と環境関連学習の充実に努めます。新エネルギーの導入促進策の一環として、太陽光発電システムの普及を促進するために、国の太陽光発電システム導入に対する助成制度への上乗せ制度を継続推進します。地域特性に合った新エネルギーの導入を進めるために、風況調査等による導入可能性の調査を研究してまいります。 省エネルギーの推進。エネルギーの大量消費に依存した状況を改善していくために、市民、企業の省エネルギー意識の啓発に努めるとともに、庁舎等の公共施設におけるエネルギー効率を高め、環境にやさしい建物への転換を推進しますと総合計画ではうたっております。 そこで質問は、住宅用太陽光発電システムは、現在中津川市でどれだけ入っているのか、旧町村分を含めてご報告ください。これからの増設推進の方針はどうされるのかお伺いいたします。来年度予算では、1,400万円ですが、何基設置と予想されていますか。来年以降の方向はどうか。国の助成の見直しを含めてお聞かせください。 昨年度から中津川市が新エネルギービジョン策定事業を行ってきたはずですが、調査、研究の結果はどうであったのか。中津川市地域での新エネルギー活用の可能性はどうなのかお伺いをいたします。 環境センターで発電した実績はどうか、供用開始からことし2月までの数値でご報告ください。それは当初の計画数値に比べてどうかをお示しください。それは環境センターで使用する電力の何%を賄っておるのかをお伺いします。 燃料電池を使ったにぎわいプラザの足湯の利用者数はどれだけか。この足湯はこれからどうするのかお伺いをいたします。 廃食用油のリサイクル燃料化の実績はどれだけになっているのか。ごみ収集車、資源回収車の燃料の何%を賄っているのかをお伺いいたします。 愛・地球博は風力発電をたくさん使った博覧会になっているようであります。 次に、市民病院における後発薬品について。だれもが安心できる医療制度への改革の1つとして、私たちは新薬による大手製薬会社のぼろもうけにメスを入れるなど、薬価を適正な価格に引き下げることを主張しています。各地の議会で私たちの同僚議員が提案して、公立病院で安価な後発医薬品を使用することで新薬の比率を下げ、住民負担を減らす動きが広がっております。 後発医薬品は、ジェネリックと言うそうですが、新薬、先発品の特許が切れた後に同じ成分でつくられる医薬品。ジェネリックは「一般的」などの意味です。先発品と同様の効果と安全性を証明し、厚生労働省の基準に合格すると製造承認がされます。開発費用が必要ない分、安価で薬価も先発品の4ないし7割、欧米では数量で50%。イギリスでは先発品が8%の伸びに対して、後発品は38%、フランスでは先発品が6%に対して後発品は35%の伸びを示しているようであります。日本では10%、日本の先発品3%に対して後発品は2%の伸びとなっている程度であります。 仙台市議会で同僚議員が、医療改革からでき得る方策をとって市民生活の防波堤となる自治体の役割を強調し、市立病院で後発品使用を提案しました。党議員団は市立病院の2000年度医薬品購入実績のうち、内用薬について購入価格上位100品目について独自に調査しました。後発品に切りかえて1カ月650万円から720万円も購入額を減らすことができるとし、全品目2,000品目を対象にすると、少なく見積もっても年間で1億円以上にもなるということを明らかにしました。市立病院の患者は46%が国民健康保険の被保険者であり、安い後発品によると国保財政にも大きく寄与するとしています。 北海道保健福祉部が全国都道府県立病院での後発医薬品の2003年度の実績の採用状況を調査したところ、岩手県が最も多く採用しております。岩手県は後発品目数415、後発品採用比率12.9%。岐阜県は後発品品目数264、後発品採用比率5.5%。隣の長野県は後発品品目数130、後発品採用比率5.1%、愛知県は後発品品目数211、採用比率は4.1%のようであります。 岩手県医療局業務課の渡辺誠さんという方は、「確かに高いといえば高いが、実態はまだまだです。うちは県立病院が27カ所もあり、医療財政の厳しさから見て、もっと採用を進めたい」と話していられるそうです。岩手県では本格導入の前の2002年度、後発品使用は214品目で、全使用品目の7.21%でした。それが2003年度は415品目12.9%に。そして2004年度は、まだ途中ですが、13.7%に広がっております。採用の方法は、後発品が厚生労働省の保険薬価に登録されたら、まず医療局のワーキングループで情報を集め、品質や安全性を詳しく分析する。同一の薬効の薬に幾つもの後発品が出る場合もあるそうです。そのままでは現場での採択が大変なために、対応する1銘柄を決定し、各病院にその採用を検討してもらうそうです。病院では医師、薬剤師、看護師、事務職などで構成する薬事委員会で検討し、採用を決めておられるようであります。 同県の2003年の後発品利用実績は、先ほど申したように、415品目、5億5,700万円で、「これが全部先発品のままだったら同年で4億5,000万円の上乗せになる」と渡辺さんは言っております。患者負担分3割では1億3,500万円が軽くなる計算で、島田文彦業務医事担当課長さんは「日本はもっと薬価を下げ、技術料を厚くすることが本来の姿。後発品を使う流れはますますふえる」と期待しております。 中津川市の駒場のある方が、市民病院で診察日に担当医に現在処方していただいている服薬中の先発薬のパナルジン100、薬価額では87.6円、後発品チクピロン、薬価額で35円、約40%に当たります。先発薬のザイロリック100、同35.9円、後発薬でアロチーム14.4円、40%安くなります。先発薬のアダラートL20%が同43.1円、後発薬はアロトップL20ということで17.2円で、これは39.9%と安くなっているわけで、これを要望したそうであります。が、担当医師は「あなたはそのことをどこから聞いたか、当院ではその薬は扱わない」との返事で、もろちん要望の後発薬は処方してもらえなかったと。後日、処方せん薬局で薬剤師さんに聞いてみると、「後発薬は少し時間がかかるが、そろえることはできる」とのことだったそうです。薬剤師さんは「日本の医師は権限が強過ぎる」との感想であったということであります。 で、質問は、中津川市民病院でも後発医薬品を使うようにしてはどうかと要望されました。それで、中津川市民病院での後発薬品の使用はどうなっているのかお伺いします。病院経営の安定のためにもぜひ具体化されることを要望いたします。 高齢者の増税について。国では税制改革が行われようとしています。これまでの改革では1999年に定率減税が行われたときと同時に、大企業・お金持ちの減税が行われましたが、政府与党は定率減税の縮小・廃止を言いながら、これには全く手をつけようとしておりません。この20年間の税制改正の歴史は、庶民増税と、大企業・大金持ち優遇税制づくりの歴史、つまり税制の仕組みの根本を変えるものでした。消費税が3%で導入され、5%に増税される一方で、40数%だった法人税率は30%に、75%だった所得税高額税率は37%にと引き下げられました。税率だけではありません。連結決算による減税や研究費減税など、大企業には至れり尽くせりであります。これまで消費税収入約148兆円が大企業減税で消えており、税金の使い方も問題です。むだな公共事業や軍事費に使われていることは問題であります。 今回の政府の大増税路線の計画は、2005年1月に年金者生活への増税(所得税)、公的年金等控除の縮小、所得税の老年者控除の廃止、6月から専業主婦がいる世帯への増税(住民税)、住民税の配偶者特別控除の廃止、2006年1月からは定率減税の半減による所得税増税、4月介護保険料の値上げ、介護保険料の見直しで年金からの天引き増税、6月年金生活者への増税(住民税)、所得125万円以下の高齢者の住民税非課税措置の廃止、住民税の増税・定率減税の半減による住民税増税、2007年1月には取得税の定率減税廃止、6月住民税の定率減税廃止などが行われます。三位一体改革に伴う税源移譲による所得課税の全面見直し、消費税の大増税と、政府の大増税路線がしかれています。負担増になって税金の滞納がふえてくる可能性があります。 で、質問は、市民税滞納状況と滞納克服の取り組みはどうなっているのか伺いたい。市民税の収納率は、平成11年度に94.03%、平成12年度では94.04%、平成13年では93.83%、平成14年では93.08%、平成15年では92.76%と下がってきております。16年度の見通しはどうか、収納率向上の取り組み状況を報告していただきたい。 高齢者の住民税非課税世帯の廃止の影響はどうなるのか。政府は2006年の6月から所得125万円以下の65歳以上の高齢者の住民税非課税措置の廃止を打ち出しています。中津川市の場合、その対象者は平成16年度で換算すれば何名になるのか。その措置で増収は幾らになるのか。また、その人々の生活に与える影響はどうか。この廃止に伴う救済の特別な対策があればお示しください。 最後に、緊急通報システム事業についてであります。2002年、平成14年厚生労働省の人口動態統計によれば、家庭内事故で死亡した人は1万1,109名だそうです。そのうち65歳以上の高齢者の占める割合は75.3%、実に8,368人も上ります。同年の交通事故で死亡した65歳以上の高齢者の数が4,746人ですから、家庭内事故は非常に多いわけです。65歳以上の高齢者の家庭内事故死の8,268人のうち、溺死が32.9%、平面状での転倒事故で10%、階段からの転落・転倒は3.5%、建物などからの転落は2.0%、その他51.6%(不慮の窒息、火災、有害物質の中毒死、他)となっております。 中津川市は、ひとり暮らし高齢者等が急病や緊急時に迅速かつ適切な対応を図るために緊急通報システムを設置されています。平成14年度には消防本部に設置された本体システムが更新しました。万が一を考慮して、需要は高いようですが、毎年20台程度導入して設置されているものの、当初設置した機種は老朽化し、故障や誤作動がふえております。待機者が多く、解消できないこととあわせて、検討課題になっております。平成13年度は327台、平成14年度は307台、平成15年度は314台、平成15年度末の待機者は68人、平成15年度は新規20台と古い機械の移動で41台が設置されています。さきに示した全国的に家庭で死亡される老人の32.9%が溺死されています。先日も緊急通報システムを申請した待機者が、ふろ場で溺死されました。死亡されて翌日の9時ごろ発見されました。 質問と要望は、1つは緊急通報システムをもっと増加する必要があります。ぜひ毎年の設置数をふやしていただきたい。2番目には、合併した旧市町村を合わせて今、何台の設置数になるのか。平成17年2月末の待機者は何人おられるのか。もう1つは、通報ペンダントは防水性のものにかえるべきだと思います。先日起きましたけども、結局ふろ場に持っていけないために、そこで押せないということがあってふろ場で死亡される方が多いということになります。したがいまして、そういうものにかえるべきだと思いますが、前向きのご検討をお願いします。 以上をもちまして壇上からの質問を終わります。 ○議長(平岩正光君) それでは、鷹見信義議員の質問に対しご答弁を願います。市長・大山耕二君。  〔市長・大山耕二君登壇〕 ◎市長(大山耕二君) それでは、鷹見信義議員の1番目の命を守るためイラクへの自衛隊派兵に関してのご質問にお答え申し上げます。 1点目のイラクへの自衛隊派兵反対表明と即時撤退を求めることについてでございますが、イラクに対する医療活動、給水活動、公共施設の復旧活動などの人的支援や資金的援助が実施されていると承知しているところであります。 我が国に目を転じますと、第2次世界大戦後、平和が確保されたからこそ我が国の繁栄、発展があったと思うとき、私は平和を守ることは何にもまして大事なことと認識していますが、自衛隊のイラク派遣については、国際問題に関する国政上の課題であり、市政を担当する立場としては特に働きかけを行う考えはございません。 次に、命を守る行政に消極的ではないかとのお尋ねでありますが、私は公約の7つの柱の1つに、安全で便利な暮らしをつくりますを掲げております。よって、命を守る月間の取り組みについては、昭和43年の痛ましい事故の原点に立ち返り、新設の生活安全課により身の回りの危険の除去に今まで以上に積極的に取り組んでまいります。 なお、その他のご質問につきましては市民病院長や担当部長から答弁しますので、よろしくお願いいたします。以上で終わります。 ○議長(平岩正光君) 続いて、市民病院長・口脇博治君。 ◎市民病院長(口脇博治君) 鷹見議員の市民病院における後発品についてのご質問にお答えいたします。 当院では薬品の採用に関しては医師を中心に構成される薬事委員会で決定しております。ご指摘の後発薬品については、新薬に対しても安全性や供給の安定性などのデメリットも指摘されるところがあり、市場調査や各専門医などが慎重に決定すべきものであると考えております。新薬は開発に多くの時間と手間、費用がかけられており、薬品情報も豊富なため、医師としてはどうしても新薬に頼りがちになりますので、データの少ない後発薬品は使用する側の医師の判断が重要になります。当院では症状に比較的影響が少なく、また多量に使用するものを選定して採用いたしております。 現在、市民病院で採用している薬品は1,218品目になっております。そのうち後発薬品は約60品目で、後発品採用比率は約5%となっております。 議員のご指摘のように、後発薬品の使用は新薬と比較しますと確かに安く、厚生労働省の考え方も医療費を削減する方向で推奨しており、経営の観点から見ますとコストの削減につながり、なるべく多くの後発薬品を採用してまいりたいわけですが、先ほど申しました薬事委員会で厳しく検討を加えながら徐々に採用してまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いしたいと思います。 以上でございます。 ○議長(平岩正光君) 続いて、補足答弁を願います。生活環境部長・五十棲正博君。 ◎生活環境部長(五十棲正博君) それでは、補足答弁を申し上げます。 1番目のご質問、命を守るため、イラクへの自衛隊派兵に関しての2点目、4点目のご質問にお答えいたします。 まず、2点目の自衛隊官募集事業の中止についてでございますが、自衛官の募集につきましては国からの法定受託事務として広報「なかつ川」に募集記事を掲載するなどしているものでございまして、受託事務は継続してまいりたいと考えております。 次に、4点目の平和・命を大切にしよう等のスローガンの懸垂幕の掲出については、命を守る月間の趣旨に沿って8月に掲出する予定でおりますので、ご理解のほどよろしくお願いいたします。 続いて、2番目の環境問題についての2点目、京都議定書に関連してについてのご質問にお答えします。 当市では地球温暖化推進法実行計画は、平成10年度に中津川市地球温暖化防止実行計画、エコクリーン中津川運動として計画を策定し、省エネルギー、省資源、職場廃棄物の減量、緑化の推進及び環境保全意識の向上を目標に取り組んでまいりました。また、本庁、健康福祉会館、消防本部などは、ISO14001の認証取得を受けております。国におきましては、5月までに京都議定書目標達成計画を閣議決定すると報道発表されております。それを踏まえまして、市としての必要な計画の見直しや市民一人一人の具体的な行動指針、啓蒙など必要な対策を講じてまいりたいと考えておりますので、ご理解をお願いいたします。 次に、3番目の新エネルギーの活用に関係してのご質問にお答えします。 1点目の住宅用太陽光発電システムの設置状況ですが、平成17年1月末で237件。これは新中津川市の市域でございます。そのうち平成9年度から始まっております新エネルギー財団の補助金を受けました設置件数が、平成15年度末で中津川市は140件、旧町村が22件の合計162件でございます。 これからの増設推進の方針ですが、地球温暖化対策として太陽光発電システムは新エネルギーの中でも市民が取り組みやすいものであり、市としても新エネルギー政策の中心に据えていきたいと考えております。来年度の設置予定は新市となりまして、60件ほどを見込んでおります。 また、今後につきましては、環境基本計画で平成25年までに補助件数は250件の設置を計画しておりますが、合併に伴い数値目標は戸数比率から見直しますと350件程度になりますので、設置の状況を見ながら目標に見合った施策の展開を図っていきたいと考えております。 国の助成の見通しですが、現在のところ国・県からは正式な通知をいただいておりませんが、補助金はこのところ毎年度削減されてきている状況でございます。 2点目の中津川市の新エネルギービジョンの調査、研究の結果及びこの地域での新エネルギーの活用の可能性でございますが、太陽光発電、太陽熱利用、バイオマス、風力発電、小水力発電などの導入エネルギー量を試算し、近い将来に実現可能な新エネルギーとして、比較的日照時間が豊富な太陽光発電や太陽熱利用、地域の豊富な間伐材などが利用できるバイオマス、そして地区内の中小河川や豊富な用水路を利用した小水力発電が分散型エネルギーとして有効であり、今後においては自給エネルギーの確保や環境保全はもちろん、自然環境や地域の特性を活用した新エネルギーの導入が効果的であると考えております。 3点目の環境センターの発電状況についてのご質問にお答えいたします。 供用開始から2月末までの発電数値でございますが、累計で396万4,020kWhでございます。当初仕様書での計画数値から計算いたしますと、458万1,120kWhということで、比較しますと実績値は87%でございます。これは環境センターで使用している全電力の55%を賄っております。しかし、灯油の使用量が計画値を超過いたしておる状況ではございます。 4点目の燃料電池を使ったにぎわいプラザの足湯の利用者数ですが、これは岐阜県が平成16年3月から本年2月までの1年間にわたり、にぎわいプラザにおいて燃料電池の実証試験を行なったものでございまして、3月になり撤去しており、期間中1,476名の方の利用があったと伺っております。 5点目の廃食用油のリサイクル燃料化の実績と使用状況についてでございますが、廃食用油燃料化施設は平成15年8月から回収・精製作業を始め、回収及び生成作業は社会福祉法人ひがし福祉会に委託しています。平成16年度の生成状況は2月末までの累計で8,934Lを生成することができました。利用状況では資源回収車4台に使用し、ごみ収集車、資源回収車の年間消費燃料の32%を賄っております。ごみの減量、資源化を進める循環型社会を構築していくため、収集地区の拡大を図りながら事業を進めてまいりますので、ご理解をお願い申し上げます。 以上でございます。 ○議長(平岩正光君) 続いて、企画部長・林 幹生君。 ◎企画部長(林幹生君) それでは、鷹見信義議員の2番目のご質問、環境問題についての高レベル放射性廃棄物処分場問題についてお答え申し上げます。 ご質問の1点目の、要請事項の3点についてどうされたのか、どうされるのかについてでございますが、近日中に文書にてご回答させていただく予定でありますので、よろしくお願い申し上げます。 次に、ご質問の2点目の、市長はこの問題についていつ、どのように知ったのかについてでございますが、今回のことにつきましては1月28日夕方の新聞報道により確認しました。なお、一昨年議員が一般質問された内容は確認しております。 次に、ご質問の3点目の、問題の重要性についてどのように認識しているかについてでございますが、当市は基本的に強固な姿勢として処分地を受け入れる考えは全くありませんので、ご理解を賜りたいと存じます。 なお、今回の調査は地質環境的に良好な地域として調査会社が推薦したに過ぎず、この結果により旧動燃事業団がこの地区を精密調査を行う場所や処分候補地として選んだものではないと認識しておりますが、岐阜県議会2月定例会の一般質問の答弁で、古田知事が「事前に相談なく行われたのはまことに遺憾だ。二度とないよう厳重に申し入れる。処分場については県内に受け入れる考えはない」との方針を示されておりますことから、当市といたしましても県と連携して行動してまいりますので、ご理解を賜りたいと存じます。 次に、ご質問の4点目の、原子力依存政策を安全優先の立場から根本的に見直すよう政府に求めることについて市長の考えをについてでありますが、電気は市民生活に欠くことのできないライフラインであり、その電力の35%程度を生み出している原子力発電所については、代替電源がない現在においては見直しを要請する考えはありません。 次に、ご質問の5点目の、中津川市にも交付金が給付されるようになったら受け取るのか、それとも断るのかについてでございますが、処分地を受け入れる考えがありませんので、交付金の給付はないと考えております。 次に、ご質問の6点目の、放射性廃棄物の持ち込み拒否を確実なものにし、市民の不安をなくすために条例を制定すること。このような条例の制定について市長の考えを尋ねるについてでございますが、処分地を受け入れる考えがありませんので、条例の制定は予定しておりません。よろしくお願い申し上げます。 次に、ご質問の4番目、高齢者の増税に関してについてお答えいたします。 まず、市民税の滞納状況についてお答えします。 平成16年度当初の中津川市における滞納繰越額は約2億200万円、旧町村分の過年度滞納繰越額は約4,400万円となっております。 平成16年度の現年、過年を合わせた市民税の収納率につきましては、今後の収入見込みは特別徴収が大半であり、昨年並みの収納率は確保できると考えております。 収納率向上への取り組みでございますが、通常の収税係による訪問徴収、納税相談、電話による催告、催告書の発送、悪質滞納者への滞納処分警告書の発送を行うほか、現年度分については、税務課職員による休日一斉収納を実施し、収納率向上に努めています。 また、合併後の総合事務所管内の対策としましては、収納業務に対応する総合事務所担当を設置し、17年度においては過年度滞納額1億円の削減目標に取り組むとともに、国税、県税、近隣市と連携し、情報交換を行いながら収納体制の強化に努めてまいります。 次に、高齢者の住民税非課税世帯の廃止の影響はどうなるのかについてでございますが、所得125万円以下の高齢者65歳以上の対象者は16年度で換算すると2,300名ほどになります。廃止に伴う住民税の増収は860万円ほどとなります。生活に与える影響としては、若干の増税感はあると思われますが、廃止に伴う救済の特別の対策として、地方税法の課税経過措置により、初年度においては算出税額の3分の2を減額、第2年度は3分の1を減額することになります。非課税措置の全面撤廃は平成20年度からとなります。 以上でございます。 ○議長(平岩正光君) 続いて、健康福祉部長・遠山義樹君。 ◎健康福祉部長(遠山義樹君) それでは、5番目のご質問、緊急通報システム事業についてお答え申し上げます。 毎年新規購入及び再利用により設置をしておりますが、平成17年度の設置予定は新規購入分が40台です。 2点目の合併後の設置台数の合計は503台です。 3点目の平成17年2月末の待機者は84人です。 4点目の、通報ペンダントの防水性のものにかえるべき検討をについてでございますが、現在のシステムは防水性ペンダントのある機種とは互換性がないため、現在の機種メーカーに早急に開発するよう求めてまいります。 以上でございます。 ○議長(平岩正光君) これより再質問に入ります。28番・鷹見信義君。 ◆28番(鷹見信義君) 最初に、命を守る関係のことですが、推進委員会の交付金が減額されて、そのときに全協で部長さんがこれからの方向みたいなものを話されましたが、そのことについてこの場でもその方向について報告をしてください。 ○議長(平岩正光君) 生活環境部長・五十棲正博君。 ◎生活環境部長(五十棲正博君) この命を守る月間の活動におきましては、先ほど冒頭で市長の方からお答えがございましたように、命を守るという責務の中で、特に今年度から機構改革によりまして専門の課を設けて取り組むということにしております。したがいまして、そういった一貫した中の業務の執行ということでございます。 16年度の事業費につきましては、前回全協のときにお話をさせていただきましたが、その時点におきまして予算の請求がないと、歳出の請求がないということもございまして、そういった観点から私どもとしましてはこれを減額させていただきました。 今後につきましては、こういった活動につきましては、この活動が始まる時点から行政としての活動、それから民間としての活動ということで、それぞれ熱心に活動を続けてきていただいたという状況でございます。したがいまして、それぞれの活動の中で実行委員会の方々が活動されたものの中から、特に市の一般的な行事の中からそういったものの趣旨に沿った形で、行政として費用の分であるとか、あるいはそのほかのところで連携を図りながら、できるものについてはそういった対応で今後取り組ませていただきたいということでお話をさせていただきました。 ○議長(平岩正光君) 28番・鷹見信義君。 ◆28番(鷹見信義君) それでは、市民病院の後発薬品について再質問させていただきますが、この問題を提起したときに、ある有名なドクターから手紙をいただきまして、「小さな民間病院ではいいけれども、市民病院みたいな大きな基幹病院では本当に慎重にやらないと大変になる」というお話を伺ったんですよ。客観的には中津川市民病院がこういうものをたくさん取り入れていくことによって地域の民間医療にも大きな影響を持ちますし、当然薬局でも大きな影響を持つというふうになるわけです。しかし今、全国的な方向とか、それからやっぱり取り上げましたけど、年金が減らされたり、それから老齢者に対する増税があったりする中で、安く病院にかかって治療を受けるという、こういうこともどうしても必要になってきている事態だと言えます。 そこで、病院長さんにちょっと質問したいわけですが、やはりお医者さんの社会的使命の中に安く治療をやっていただくということも含まれるんじゃないかと思います。特に患者さんに対して、この薬とこの薬と2つありますということなんかも提示しながら、患者さんがこっち側の薬を選択するというような、そういう場面というものも必要ではないのかというふうに思いますが、そこら辺のお医者さんの社会的使命等について若干コメントをいただきたいなと思います。 ○議長(平岩正光君) 市民病院長・口脇博治君。 ◎市民病院長(口脇博治君) お答えいたします。 医師としての本分と申しますのは患者さんの命を守るということでありまして、安全で有効な、しかも早い迅速な医療が大事であるということは十分認識しております。しかしながら、医療費の高騰は単に地域的な問題ではなくて、国家的な大問題でありますので、医療人としてはもちろん真剣に考えていかなければならない問題であると思っております。 社会福祉制度等の中の医療費は、例えばなんですけども、生活保護医療と申しますが、これについては毎年岐阜県の監査がありまして、後発品の利用や材料費の節約などが医療費の削減についての問題で指摘されており、医師も医療費の節約といった考え方は認識しておりますが、まだまだ徹底されるまでには時間がかかると思いますけども、安全などの医療の特異性を考慮しながら医療費を減らしていく努力してまいりたいと思いますので、よろしくお願いします。 以上です。 ○議長(平岩正光君) 28番・鷹見信義君。 ◆28番(鷹見信義君) もう1つこのことで再質問をお願いしたいわけですが、そういう手紙をいただきまして、私もいろいろ勉強しようと思いましたが、一般質問の中では仙台の市民病院とそれから県立病院のことをちょっと取り上げたわけですが、ここに長野県の国立病院というか、長野病院という名前に変わっておりますが、そこでの後発医薬品の取り組みが『週刊社会保障』3月14日付という雑誌に載っておって、紹介されています。この雑誌は、今回は病院での取り組みですが、次回では薬剤師、上田市の薬剤師さんとメーカーさんと、それから厚生労働省に聞くという形で、薬にかかわる研究が発表されるというふうに書いてありますが、その中で、病院では5段階、5つのステップを使って後発薬品を広げていくというふうに書いてあります。その中でよく読んでみますと、この病院で言いますと、造血剤をこのことにかえたことによって随分助かったというふうに書いてあるんですよ。実際に造血剤というのは市民病院の中で使う薬でして、個々の患者さんとの関係ではない話ですが、中津川市民病院の造血剤なんかはそういうふうに後発医薬品で使えるかどうなのか、急な話ですが、ちょっとお伺いしたいなと思っております。 ○議長(平岩正光君) 市民病院長・口脇博治君。 ◎市民病院長(口脇博治君) ご指摘のとおり、それは可能でありまして、徐々に検討していかなきゃいけないと思っておりますが、この4月からも確実にふやしていっております。 それで、私どもが一番気を使いますのは、なるべくこれまで飲んでおられた薬と剤型、それから色、取り出し方ですね、そういうものまで従来と変わらないようなものはないかというところまで検討いたしまして、あくまでも利用される患者さんの立場に立って細かく検討いたしております。先ほど申しましたような基本的な立場から、これはだんだんふえていくはずです。これから勉強いたしまして、だんだんふやしていきますので、よろしくお願いいたしたいと思います。 以上です。
    ○議長(平岩正光君) 28番・鷹見信義君。 ◆28番(鷹見信義君) 長野病院でいうのをちょっと調べましたら、470床の病院で、造血剤だけで年間に2,000万円程度安くなる効果があったということが報告されております。先生にはお忙しいところおいでいただきましてどうもありがとうございました。 次に、高レベルのところに再質問をかえたいと思いますが、これは昨日から4番目ですが、きょうは核燃の方も傍聴していただいておるわけですが、本当にこれは重要な問題で、1つ再質問で聞きたいのは、恵那山ろくが、先ほどから、きのうからもやっていますが、最適地じゃないというふうに答弁があるわけですが、これは核燃さんら見ればそうじゃなくて、実際にその立場に立ったときには最適地だというふうに私は思うんですよ。先ほど言いました5つ点から見ると、最もいわゆるそういう貯蔵、処分場、正確には貯蔵所かと思いますけど、それをつくるに当たって、最適地はこの恵那山ろくではないのかというふうに私は思うんですが、そこら辺の最適地でないというところの認識がちょっと違うわけで、さっき5点を取り上げて言いましたけど、ちょっとそこの最適じゃないというところの認識について、答弁がされていないから、もう一回聞いておきたいと思います。 ○議長(平岩正光君) 続いて、企画部長・林 幹生君。 ◎企画部長(林幹生君) 最適地ではないということで申し上げたと思いますけども。 ○議長(平岩正光君) 28番・鷹見信義君。 ◆28番(鷹見信義君) わかりました。そこのところ、全体の認識と議論がちょっとずれておりますので、次にいきます。 1つは、この問題がいわゆるお金で買うというような動きがあるということを1つ紹介したいなというふうに思っています。1つは、この候補地の立候補について、今まででも実際には若干の県でそういう動きがあったようです。それで、実はことしの1月4日には鹿児島県の笠沙町というところで町長さんが立候補するという表明をされたそうですね。そうしたら、4日後にやはり地域住民の皆さんや議会の反対で撤回したといういきさつがあります。ここの予定地の宇治群島というところで、鹿児島の地形から約80kmぐらい先に島があって、その島の地下に埋めるという計画だから、だから町長さんはいいかもしれんと思って手を上げたけれども、やっぱり反対でやめたということなんですね。その中に、もしかして立候補した場合、最初の文献の調査費だけで1億円予算がつくそうでしたね。それから、受け入れればもちろん年間10億円ずつずっと来るというのが今回をつくっていく財政計画ですから。笠沙町というのは人口3,700人の町ですから、これだけもらっていけばもう税金をとらなくてもやっていけるというふうになるところは、今回お金でそれをつくっていこうという動きの中のあらわれでした。 で、質問したいことは、先ほど壇上で言いましたけど、いわゆる交付金が瑞浪を中心にして去年13億円配られたわけですが、あのときに瑞浪と隣の町というところでずっと配られたんです。あのとき岩村町は隣ではなかったけれども、配られたんです。だから合わせると、去年、恵那市は約3億円受け取ったという話になるわけね。ことしはどうされるかわかりませんけど、そうするともうそこのお金がこれから20年間ずっと支給していくという話ですから、受け取っちゃうと当然そこにつくるということについて拒否できんということもあります。 で、質問したいのは、さっき反対しておるから受け取らないと言いますけど、その交付金も県の梶原知事はつくらんということを表明しながら、一方では交付の支給に対しては、県の音頭で大体こんなものと受け取ったらどうかという、いわゆる行政上の指導と言いませんけど、提案で各町村が受け取ったという経過なんです。だから、それが、瑞浪のからの距離が、隣じゃなくても中津川市の近くだから受け取ったらどうですかという形で来る可能性があるんだよね。そういうとき、もう絶対受け取らんということを改めて表明していただきたい。特にそうなってくると、中津川の天狗森ではなくて、できる場合は三森にできると。あれは恵那市ですから、受け取っておるからこれは可能性でもあるわけですので、改めてそういう電源立地法の補助金について受け取らないという、いわゆる今のこのお金は瑞浪の超深地層研究所に対する激励金というか、補償金ですから、当然関係ないという形で来る可能性もありますが、そのことについて改めて質問したい。 ○議長(平岩正光君) 市長・大山耕二君。 ◎市長(大山耕二君) 再質問にお答え申し上げます。 この議会の冒頭のあいさつで申し上げましたように、私は合併の財政上のメリットがある10年の間に、将来にわたって自立的に持続的に存在し得る新中津川市を戦略的に打ち立ててまいりますという具合に申し上げました。そういう意味におきましては、今お話のような交付金というものは、自立的に持続的に存在し得るために考えてはおりません。 で、きのうも申し上げましたように、候補地を受け入れる考えはございませんし、ましてや候補に手を挙げていくという考えもありません。そういう形の中において当然交付金というものを受け取るということはありません。 ○議長(平岩正光君) 28番・鷹見信義君。 ◆28番(鷹見信義君) まとめで終わりますが、いずれにしましても、きのうも話しましたように、電気は全国民が使っておるんですね。そこでやっぱり廃棄物が出れば、どこかで処分しなきゃならんというこういう関係にある話になります。したがいまして、私たちとしては原発による電気を極力減らしていくというか、代替の電源をつくっていくと。そのためには中津川市での自然エネルギーを活用したそういう取り組みというのもどうしても必要ではないかと、やっぱり廃棄物がどんどんふえていくという話になってくるわけですね。そうすると、どこかで処分しなきゃならん。どこかに置かなきゃならんとなってくるわけですので、そういうことも含めたトータル的な政治として、これからも研究をしながら、住みよい環境をつくるために取り組んでいく必要があるんじゃないのかということを要望しまして終わります。 ○議長(平岩正光君) これにて、28番・鷹見信義君の一般質問を終結いたします。 ただいまから15時20分まで休憩といたします。  午後3時04分休憩 ――――――――――――――――――  午後3時20分再開 ○議長(平岩正光君) 休憩前に続いて会議を開きます。17番・松浦高春君。  〔17番・松浦高春君登壇〕 ◆17番(松浦高春君) 一般質問の前に大変長い休憩をいただきまして、頭がすっきりしたところで、答弁の方々も一般市民の方にわかる言葉で答弁いただきたいと思います。 質問に入る前に、先ほど加藤議員の方から長野県山口村を代表されまして岐阜県の方に合併に対するお礼をされましたですけども、私は逆に、今度岐阜県中津川市の代表としまして、旧山口村との平成の越県合併につきまして全国に報道され、注目を集めました合併後初めての議会でありますので、長野県議会の議長さん、総務警察委員会の皆さん、木曽郡選出の村上議員さんを初め、多くの長野県議会の皆さんのご協力がなければ、この越県合併がなり得ないなと思いましたので、この場から長野県議会の皆様に御礼を申し上げます。 本当にこの一般質問は、合併後、新市計画のスタートになりますので、5年、10年のスパンでやはりこれから新市がどうスタートしていくかビジョンをぜひ示していただきたいなと。質問は割と簡単にいきますけども、答弁の方はなるたけ細かくやっていただきたいなと思います。ひとつよろしくお願いいたします。 それでは、通告に基づきまして一般質問をさせていただきます。 新市・中津川は、多様性の中の統一の理念のもと、東濃東部の個性ある拠点都市を目指して、豊かな自然と独自の歴史・文化が光るいきいきとした広域のふるさと新中津川をつくるため、本年2月13日、中津川市は旧恵北6カ町村及び旧長野県木曽郡山口村との合併が成立し、未来に向かってスタートしました。ここに新しい13名の同僚議員を迎え、平成17年度一般・特別・企業各会計予算編成による合併後初の新市建設計画がスタートしますので、市政一般について質問させていただきます。 初めに、道路行政について伺います。 合併により市街地を中心に、東は山口、神坂、坂下地区、西は蛭川地区、南は阿木地区、北は加子母地区と広域になり、市役所、各地域総合事務所、各消防署・各分署、市民病院、坂下病院、環境センター、工業団地、運動公園、中央高速道路中津川インターチェンジ、中央線のJR中津川、坂下、落合、坂本の各駅などの各拠点を結ぶ地域内幹線道路のネットワークの整備が重要だと思われます。 以前、大山市長は議会で道路網を人の血管に例えられ、広域の幹線道路を大動脈、地域の生活道路を毛細血管と表現し、答弁されています。人が移動し、物が移動する1本の幹線道路が、新市の将来を左右すると言われています。広域の幹線道路大動脈について、中期、長期計画、また都市計画路線青木・斧戸線、中津川有料道路、俗名城山大橋の現況と無料化への見通しについてお答えいただきたいと思います。 続いて、産業行政について伺います。 議会初日、大山市長の冒頭あいさつに「最初の5年間に積極的かつ戦略的な投資を行い、それぞれの地域の得意とする産業を振興し、自前の産業という馬力ある機関車により産業振興を図り、福祉や生活の安全、利便の向上、地域の豊かな自然と歴史・文化を守り、育て、誇りを持って暮らすことができるふるさと・新中津川市をつくります」と表明されました。本年1月1日付で市行政組織の組織改革により、産業振興部に工業、商業、観光、農業、畜産、林業の各振興課を、また各地域の総合事務所におきましても産業振興課が発足されました。これによりきめ細やかな産業振興を図ることが可能となります。例えばお茶、栗、トマトなどの特産品の振興のほか、五平もち、イノシシ、キノコ料理などの食産業の振興が図られます。さらに新中津川の一員となりました山口地区の観光産業、蛭川地区の石材産業、加子母地区の木材・林業産業の振興にも大きな期待がかけられています。それらに加え、中津川地区の工業、商業など各産業振興の具体的な実施について、将来についてお答えをいただきたいと思います。 また、各地域が個々の特色を最大限に生かし、競争し合い、自立的に地場産業を盛り上げ、市税など自主財源の増加に一役買うこと、将来的には地域総合事務所の自主財源として政策に反映できると考えますが、当局の見解をお聞かせください。 次に、環境問題についてお伺いします。 先日、地球温暖化の原因となる温室効果ガスの削減を義務づける京都議定書が発効され、世界共通の問題として地球規模での環境問題が大きくクローズアップされました。当然、多くの市民一人一人が環境意識を持って生活しています。行政は、今後環境が悪化することなく、環境への負荷も少なく、豊かな自然と協和・共存した環境を未来に引き継ぐために、ごみの減量、資源のリサイクル、新エネルギーの有効利用にと循環型社会の構築を目指し、日々努力されていることと思いますが、現在、環境センターは排ガスの窒素酸化物、一酸化炭素の測定平均値が高く、大気汚染の問題を抱えており、さらに各下水処理場、衛生センターの汚泥問題、木質系、畜ふん、農作物、食品廃棄物等のバイオマス利用など数々の問題が山積しています。これらの循環型社会の構築についてお伺いしたいと思います。 また、私は平成16年6月議会にて、新環境センターが稼働後、旧ごみ焼却場の解体、ダイオキシンを含む焼却灰の処理、埋め立て処理場の処分、以上3点についてダイオキシン、水質汚濁による環境問題と木曽川上流域に位置している当市の責任について見解を伺いましたが、その後約10カ月がたち、また新年度になり、国・県の動向と市行政の取り組みについて、改めてこれまでの経緯とこれからの見通しについてお聞かせを願います。 最後に、合併の大きな役割であり、避けて通れない問題である行政・財政改革についてお伺いします。 多様性の中の統一の理念のもと、新市建設計画に掲げましたビジョンは、未来志向で活力ある新市を目指しています。 そこでまず、合併の重要課題である行政改革について伺います。 平成17年度一般会計予算に占める義務的経費の人件費は、78億4,400万円、構成比22.7%と前年比4.8%減少していますが、これは旧町村の三役、議員の人件費の減少額であります。ほかの扶助費、公債費を含む義務的経費は増加し、新市建設の投資的経費が減少した厳しい予算であると思われます。合併により病院関係者を除く一般職員は、1,050名と大所帯になり、行政のスリム化が重要課題であると考えます。新市建設計画によると、10年後には850名体制と計画されていますが、総務省発表の2004年の10月1日現在の推計人口によりますと、日本の人口は平成17年度がピークで、平成18年度から減少が始まると言われています。35府県で減少し、当岐阜県も0.08%減少していくと言われています。当市も人口減少と少子高齢化がさらに進む現況を考え合わせ、職員数の適正化計画と行政改革のスピードアップについての見解をお聞かせください。 次に、財政について。平成17年度予算は、国の三位一体の改革により国庫支出金、県支出金が大幅に減額され、また自主財源比率は前年度52%から本年度は41.3%と、10.7%の減と大きく下がり、経営環境が大変厳しい状況となることを非常に憂慮しております。平成17年度予算345億6,000万円から年々予算額が減少していくことに加え、先ほども述べましたが、義務的経費が増加し、投資的経費が減額されることにより、新市建設計画の減速、達成時期の遅滞が予想され、そこで市税による自主財源の増額・確保の見通しについてお考えをいただきたいと思います。 以上、新中津川市スタートに伴う一般質問をさせていただきましたが、行政におかれましては今後一層の行政と財政の改革に努め、市民との意思にずれがなく、信頼関係を構築し、広域になり、新たな中津川市の住民となった市民を含めた地域の自治組織を図り、新しいまちづくりが繰り広げられることを期待して、壇上からの質問を終わらせていただきます。 ○議長(平岩正光君) それでは、松浦議員の質問に対しご答弁を願います。市長・大山耕二君。  〔市長・大山耕二君登壇〕 ◎市長(大山耕二君) それでは、松浦議員の1番目の質問、道路行政についてお答えいたします。 まず、そのうち1点目の広域幹線道路計画についてですが、中津川市として広域的な観点から市民が必要とする度合いに応じて必要性をしっかりと見極め、優先順位をつけ、新市の道路整備基本計画を策定してまいります。それに従って、国・県の所管する幹線道路について、部分改修を含め、着実に予算を確保するように要望してまいります。 次に、3点目の城山大橋の無料化の現状と見通しについてですが、昨年5月の市長就任以来、6月22日に知事要望を行い、9月3日には応分の負担を前提に書面にて申し出を行い、その後、県建設管理局長にもたび重なる要望を行うなど精力的に要望活動を続けてまいりました。11月5日の知事要望においては、早期の低負担での無料化をお願いしましたが、県の財政状況が厳しく、前知事からは具体的な回答を得るには至らず、知事交代の端境期に入ってしまいました。そのため、この働きかけの継続性を示す意味からも12月市議会において無料化に向けての社会実験の補正予算をお認めいただいたところであります。古田新知事着任後の多忙なスケジュールの中、3月16日に改めて中津川有料道路無料化について必要性、可能性、他県の無料化例などを説明しましたところ、知事としてはまず社会実験を受け入れる旨の回答をいただきました。早期に社会実験を実施し、その結果を踏まえ、今後とも早期の無料化に向けて努力してまいりますので、よろしくお願いいたします。 なお、その他のご質問につきましては、担当部長からお答えしますので、よろしくお願いいたします。 以上です。 ○議長(平岩正光君) 続いて、補足答弁を願います。基盤整備部長・吉村政男君。 ◎基盤整備部長(吉村政男君) それでは、松浦議員の1番目の2点目、都市計画道路青木・斧戸線についてのご質問にお答えいたします。 都市計画道路青木・斧戸線につきましては、1つ目として市の骨格を構成する、2つ目として市内の主要な交通発生源を相互に連絡して交通需要に対応する、3つ目として比較的長いトリップを有する交通を効果的に主要幹線道路に連結する道路などの役割のほか、手賀野・駒場両地区の生活環境整備のための基幹事業として事業化に向けて、地元関係者とのコンセンサスをとりながら、地権者や地元関係者で構成する手賀野・駒場両地区に建設促進協議会が平成13年度に発足しました。現在、2名を残し同意を得ておりますが、引き続き地元促進協議会と協働して同意率100%を目標に早期事業化に向けて進めているところでございます。 また、この間、県施行の事業となるよう、岐阜県へ要望を再三行っておりまして、平成16年度には岐阜県恵那建設事務所において交通量調査等、事業化に向けた必要な段取りを行っていただいているところでございます。 今後も早期事業化に向けて原県議とともにお願いしてまいりたいと考えておりますので、ご理解をいただきたいと思います。 以上でございます。 ○議長(平岩正光君) 続いて、産業振興部長・市岡惣二君。 ◎産業振興部長(市岡惣二君) 次に、松浦議員の産業行政について2番目のご質問にお答えを申し上げます。 産業行政につきましては、市長公約の7つの取り組みのうち、5.産業を活発にし、働く場を充実しますとして、積極的に進めてまいります。 まず、1点目の各産業の振興策についてのご質問ですが、農業につきましては生産組織、団体の育成、安全・安心・健康なクリーン農産物の拡大、ブランド化の確立を進めます。林業につきましては、東濃ヒノキの産直住宅を推進し、一層のブランド化促進を図ります。畜産業につきましては、新規就業者への支援、安全・安心・健康な畜産物の安定供給とブランド化の推進を図ります。商業につきましては、中心市街地の活性化、にぎわいの創出を進めてまいります。工業につきましては、産業のニーズに合った交流の場づくりを行い、その芽を育て、優良企業の誘致条件を整えてまいります。また、各地域においては工業適地を選定し、企業誘致に努めてまいります。観光につきましては、新しい観光資源を取り込んだ魅力ある市内観光ルート及び広域観光ルートをつくることにより集客力を高めます。これらの施策を推進することにより各産業を活発化し、中津川市の財政力を高めてまいります。 次に、2点目の各地域総合事務所の自主財源として政策に反映できないかというご質問にお答えをいたします。 各地域に根差した産業の活発化によりそれぞれのところで活力が生まれ、その相乗的な効果により各地域がさらに活発になり、それにより中津川市全体の活力が増していきます。議員のご提案については大変興味を引く内容であると思っています。その方法などにつきましては、議員の皆様方のご意見、アイデアなどをちょうだいしながら研究していきたいと考えますので、よろしくお願いいたします。 以上です。 ○議長(平岩正光君) 続いて、生活環境部長・五十棲正博君。 ◎生活環境部長(五十棲正博君) 3番目の環境問題の1点目、循環型社会の構築についてお答えいたします。 現在、廃棄物問題は行政の最も重要で深刻化している政策課題の1つでございます。大量生産、大量消費を続けてきた生活実態により大量の廃棄物が排出され、身近な生活環境にさまざまな影響が懸念されています。廃棄物の発生を極力抑え、発生した汚泥、木質系、畜ふん、生ごみなどを廃棄物として処理するだけでなく、できる限り環境への負荷を与えないよう再生利用や資源化を促進する循環型社会の形成を目指す必要があります。限りある大切な資源を効率的に活用する総合的なシステムづくりを進めてまいります。 2点目の旧ごみ焼却場の解体、ダイオキシンを含んだ焼却灰の処理、埋め立て処分場の処分の3点について、国・県の動向と市行政の取り組みについてお答えいたします。 国・県の動向でございますが、それぞれ具体的な対策に変わりはありませんが、旧ごみ焼却場の解体に関しましては、施設解体後の跡地利用の関係で国の補助制度に変更がございました。平成17年度から施設単独の廃棄物処理施設整備費補助金が廃止され、循環型社会形成推進交付金の制度が創設されます。これは廃棄物処理及びリサイクル施設の整備に関して、国・県が構想段階から参画し、市町村と共同して計画を策定し推進することになったからでございます。そのために17年度から循環型社会形成推進地域計画を作成してまいりたいと考えております。 次に、市行政の取り組みでございますが、議員ご指摘のように、木曽川上流に位置している当市の責任は重いものがあり、そうした認識の上に立って事業を推進してまいります。旧ごみ焼却場の解体については、県との協議を行い、本年度はダイオキシン類調査を実施しております。調査の結果を見て補助制度の活用及び財政負担の平準化を図ってまいりますが、早くても平成18年度以降の解体工事となる見込みでございます。 次に、ダイオキシンを含んだ焼却灰の処理については、地区内処理の方法を調査・研究しておりますが、もうしばらく調査・研究を継続してまいりたいと考えておりますので、ご理解をよろしくお願いいたします。 次に、埋め立て処分場の処分につきましては、本年度は地形調査及び浸出水調査を実施しております。17年度からは地質調査などの環境測定を実施し、閉鎖に向けた取り組みを進めてまいります。 いずれにいたしましても、国・県の指導をいただきながら、地元の皆様と十分に協議を行い、事業を進めてまいりますので、ご理解を賜りますようよろしくお願いいたします。 ○議長(平岩正光君) 続いて、総務部長・伊奈山 隆君。 ◎総務部長(伊奈山隆君) それでは、行政改革についてご答弁申し上げます。 ご指摘のとおり、厳しい経営環境の中、新市の経営は最も効率的に行う必要があると考えております。行政改革につきましては、民間活力の活用が可能な分野については積極的に取り組むなど、市と民間の役割分担を見直し、また効果的な研修や多方面の経験を積む機会をつくることにより、職員の能力開発や意識改革等を行うとともに、業務の効率化を図ることによって新市建設計画における職員数の削減等を定めた職員定員管理計画を前倒しで進めてまいります。 いずれにしましても、日々新たなスピード行政、効率行政を進めることは、市長公約であり、最も効率的な行財政運営を目指すために早期に行政評価委員会を立ち上げ、外部評価を尊重して、早目に行政改革を進めてまいりたいと考えておりますので、ご理解のほどよろしくお願いします。 ○議長(平岩正光君) 続いて、企画部長・林 幹生君。 ◎企画部長(林幹生君) それでは、ご質問の5番目、財政改革についてお答えいたします。 議員ご指摘のとおり、本市の財政状況は大変厳しい状況であり、市税による自主財源確保は必要不可欠なことと考えております。 また、収納率が伸び悩む中で本市においても長期的な景気の低迷、少子高齢化による生産年齢人口の減少等による税収の減少は避けられない状況でありますが、産業の振興と定住人口の拡大に努め、公平・公正な課税を基本として市政運営にとって最も重要な自主財源である税収確保に鋭意努力し、取り組んでまいりますので、よろしくお願い申し上げます。 ○議長(平岩正光君) 産業振興部長・市岡惣二君。 ◎産業振興部長(市岡惣二君) 先ほどの答弁の中でちょっと訂正をお願いしたいと思います。 工業につきまして、産学のニーズというところを産業と言ってしまいましたので、産学のニーズで訂正をお願いしたいと思います。どうも申し訳ございません。 ○議長(平岩正光君) これより再質問に入ります。17番・松浦高春君。 ◆17番(松浦高春君) 本当に細かいところまでご丁寧に答弁いただきましてありがとうございました。本当にわかりやすい答弁で非常によかったと思います。ですけども、せっかく最後ですので、記念の合併後の一般質問ですので、ちょっと質問させていただきたいと思います。 先ほども地域で一生懸命産業を興して、本当に2割、3割の5年、10年先に産業が発達したということに対する地域の取り組みに還元するということで、本当にありがたいお言葉だと思います。やはり努力した者が報われるという、それが原則だなと思います。やはり努力してこそ、その地域の発展があるということになりますので、ぜひその辺を取り入れていただきたいなと思いますけども、ひとつそれは要望とお願いいたしたいと思います。 それと、行政改革につきましては、今、平成25年までに850名体制にしていくということで、前倒しをして行政改革に取り組むという話になっていますけども、今年度の予算を見させていただきますと、職場によっては非常に違ったり、それから各部局、各総合事務所によっても違うと思いますけども、臨時職員の人件費が相当たくさん見込まれております。やはりこれはその地域地域によっては違いますけれども、行政改革で一般職員が10年で300名減るんですけども、問題になって逆に臨時職員が倍にも3倍にもふえるようでは、行政改革はおぼつかないと思いますが、現在の内容、行政に支障がない範囲内で、わかる範囲内で臨時職員の金額とかそれから人数とか、その辺の割合なんか、それからもしくは、年間を通してどういう臨時職員の方がみえるか。俗に言う短期間の職員の方がみえるか、その辺をわかる範囲内で、支障のない限りの範囲内でちょっとお示ししていただきたいと思います。 ○議長(平岩正光君) 総務部長・伊奈山 隆君。 ◎総務部長(伊奈山隆君) 現段階のところでは正規職員以外の職種別の職員数とか、あるいは雇用期間等については詳細な調査をいたしておりませんが、今わかる範囲でお答えいたしますと、まず、すべての臨時職員、それから嘱託職員等の一般会計の人件費の総額でございますが、約9億円でございます。 それから、特別会計につきましては、約10億円が、臨時職員、嘱託職員、それから委託職員というのもありますけれども、の額でございます。 それから、臨時職員のみの人数でございますが、これは本庁、総合事務所、それからその他の出先機関ですけれども、合計して、これは臨時職員のみですが、400人程度でございます。 季節的な部分での雇用期間についてはちょっと把握しておりませんが、この400人については年間雇用の人数だと思います。 以上です。 ○議長(平岩正光君) 17番・松浦高春君。 ◆17番(松浦高春君) ありがとうございました。やはり行政改革の主たる目的はそこに尽きると思います。やはり人件費抑制が本当に事により投資的効果が財源にも回るということになりますので、それこそ能率的に、ぜひ早目にそういうことも考え合わせながら行政改革に取り組んでいただきたいなと思います。 そして、次、環境についてちょっとお伺いしますけども、実は中津と同じように古い焼却炉から新しく変えた地区が、京都議定書の地球温暖化とかダイオキシン類の問題で、全国にたくさんあったと思います。やはり今相当の地域で古い焼却場が残されていると思いますけども、いろいろの国とか地域の予算の関係やらで相当たくさん問題を抱えておりますが、現在、県内外で取り壊しとかそんなようなことでわかっている事例がありましたら、ちょっとお示ししていただきたいんですけど。 ○議長(平岩正光君) 生活環境部長・五十棲正博君。 ◎生活環境部長(五十棲正博君) お答えを申し上げます。 県内で私どもが情報として知り得ておりますのは、羽島市が16年度、17年度2カ年ということで、旧焼却場の解体工事、その後の跡地利用ということでリサイクルセンターを建設したいという計画がございます。 それで、先ほどの答弁の中で17年度から循環型社会形成の交付金ということでございますが、羽島市におきましては16年度から工事を始めるという形の中で、補助制度を使って工事を行うということを承っております。 ちなみに、補助額につきましては2分の1ということでございまして、通常は4分の1でございますが、公害防止地域の指定地域だということで、岐阜は大垣地域がございますので、そういったこともございまして計画的に取り組んでみえるということを承っております。 以上でございます。 ○議長(平岩正光君) 17番・松浦高春君。 ◆17番(松浦高春君) やはりそういう国の補助なんかはぜひ利用していただきまして、なるたけ中津川市民の税金を少なくやっていただけるようにひとつお願いしたいと思います。 それと、環境につきましてやはり市民一人一人の問題だと思います。環境を守るためにはごみは出さない、最後まで使い切る、リサイクルは最後の手段であるという考え方により、やはり市民の皆様が環境に取り組んでいただければ、本当に新しい環境センターも長生きしますし、20年の後、30年もっていただきたいなということにもつながってくると思いますので、そういう教育的にも広報を通じながらもぜひPRに努めていっていただきたいなと思いますし、それから昨年のノーベル平和賞受賞者で、ケニア副環境相のワンガリ・マータイさんが「もったいないという言葉の精神を世界に広げたい」というようなことを新聞で話ししておられました。やはり私たちが育った時代は、本当に御飯一粒落ちても、おじいさん、おばあさん、両親がもったいないと、それを拾って食べる、それから茶わんに御飯が残っていれば、そこにお茶を入れてかき回して、それをすするという、本当にもったいないという精神が当たり前の時代でしたけども、現在、死語になって、本当にもったいないという言葉は今使われていません。やはりこのもったいない精神もぜひ有効に、日本には本当に立派な言葉がありますので、何とかそういうことにも敏感に市民の方々にも知らしめて、ぜひ環境問題に取り組んでいただきたいなと思います。 最後に、道路関係につきまして、先ほども有料大橋の問題、それから青木・斧戸線、いろいろ出されております。これから合併新市計画でいかれる場合もたくさんありますけども、現在取りかかっておりますのもそういう問題がありますし、市道270号線の青木ケ原線についても、やはり早期完成を目指して一生懸命努力していただきたいなと思います。そうすることによって、少しでも早く完成することになれば、主要道路が使える工業団地、運動公園なり、それから今度逆に市民病院の救急車のスピードアップにもなりますので、ぜひそういうことに努めていただきたいなと思います。 それと、この間14日、15日と管内視察をしてきまして、苦になりましたのは道の駅がこの管内に山口、坂下、加子母、付知と4カ所ございます。やはりその地域の地場産業を展示され、その地域の人たちが働き、産業、それから雇用の場にもなり、大変いいんじゃないかと思います。その点、今、中津川につきましては、土地の問題、いろいろ諸般の問題がありますけども、この青木・斧戸線なり、それからいろいろつながった場合に、やはりどこか中津川にもそういう道の駅的な問題、そこまでいかなくてもそういうようなことがあれば非常に産業雇用にもなると思いますけども、そういう考えがあれば、構想だけでもあればちょっと考えを示していただければと思います。市長さん、何かありましたら。 ○議長(平岩正光君) 市長・大山耕二君。 ◎市長(大山耕二君) 道の駅の連携については、先ほど加藤議員のご質問にもお答えさせていただき、既存のものを連携させて、また力を増していくということでお答えしたわけですが、まさに旧中津川市においてのお尋ねですけれども、19号と257号筋という、ある意味では木曽の方面とそれから飛騨の方面のちょうど結節点になるということで、これが1つのポイントで、そこにおいてまた旧中津川市域の特産品を売り出していくということも大事だという具合に思います。 で、どういった場所においてできるのかとことが次の話になろうかと思いますが、その具体的な話までにおいてはまだ持ち合わせてはおりませんけれども、そんな形で考えているところです。 また、いろんな要望もいただきましたが、もったいないという精神においては、私はきのうの答弁では「始末する」という言葉も言わせていただいたんですが、そういった点においても全市環境ISOというような形で取り組みをしていきたいという具合にして思っております。 また、賃金の抑制という部分については、片方においてはその代替の産業が要るという部分もございますんで、そういった形でやっていきたいと思いますが、そんな背に腹はかえられないという状況もあるというのは認識しておりますので、そういう形で運営をしていきたいと。特に外部評価の行政評価委員会の立ち上げとその検討というものを早急に図って、その方向性の中で取り組んでいきたいという具合に思っています。 以上です。 ○議長(平岩正光君) 17番・松浦高春君。 ◆17番(松浦高春君) 先ほどお伺いすることで、ちょっと飛んじゃいまして申し訳ありません。 産業で、環境産業につきまして各皆さんが質問されています。先ほど市長さんもちょっと答弁されましたですけども、環境につきましては長野県議会から、ぜひ協働でやろうじゃないかというラブコールを受けておるわけですけども、やはり中津川市としてもそれにぜひ対応して、ぜひその返事をして、協力し合っていける面があればぜひ協力をしていっていただければ、観光は点では何もならないので、やはり線でつながらないことには観光産業は成り立たんと思いますので、その辺、お伺いしたいと思いますけど、よろしくお願いします。 ○議長(平岩正光君) 産業振興部長・市岡惣二君。 ◎産業振興部長(市岡惣二君) 先ほどの話がありましたが、今、西は旧山口村、それから東は楢川村、今度塩尻市になるということですが、その中で木曽観光連盟というのがあるわけですが、そのことについて協働してイベントとか、いろいろ聞いたわけですが、今のところそのイベントはないということですので、先ほど話のありましたウオーキングルートの設定とか、そういう形について中山道の道の文化を守るという形の中で何とか11宿という形の中で考えていくということで、やはり広域的なことでいきたいと考えております。 ○議長(平岩正光君) 17番・松浦高春君。 ◆17番(松浦高春君) 最後、要望になるのか質問になるか、考えをお示ししていただきたいと思いますけど、実はあす19日、高規格幹線道路の東海環状自動車道東回りルートが開通するわけです。これは豊田市の豊田東ジャンクションから関市の美濃関ジャンクションの開通になります。これになりますと、先ほど皆さん産業発展にもいいということですけど、私は逆に、確かにここから物は流通で出てきます。ですけど、それをやりますとこの中津川インターをおりまして、有料大橋を通って下呂、飛騨へ行くルートが非常に寂れるんじゃないかと。観光産業の面にしましても。これは本当に懸念しています。やはりこれには、これから調査していただかねばわからないと思いますけども、東京から来れば松本からトンネル、関西から来れば郡上から、東京方面からは今豊田から関へ入って郡上というルートができますと、大変憂慮していますので、ぜひその辺も考え合わせながら、行政を今後5年、10年先を見据えてやっていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。 質問を終わります。 ○議長(平岩正光君) 続いて、総務部長・伊奈山 隆君。 ◎総務部長(伊奈山隆君) 先ほど人件費の額につきまして、ちょっと数字の読み上げを間違えましたので、訂正をさせていただきたいと思います。まことに申し訳ありません。 一般会計につきましては約9億円でございますが、特別会計は10億円と申し上げましたが、1億円の間違いでございます。それで、合計が10億円ということで、まことに申し訳ありません。訂正させていただきます。 ○議長(平岩正光君) これにて、17番・松浦高春君の一般質問を終結いたします。 以上で本日予定いたしました市政一般に関する質問を終結いたします。 これをもって本日の日程は全部終了いたしました。 本日はこれにて散会いたします。どうもご苦労さまでした。  午後4時01分散会 ――――――――――――――――――会議録署名議員 中津川市議会  議長   平岩正光         署名議員 林 早苗         同    千葉 昇...