多治見市議会 > 2021-06-17 >
06月17日-03号

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  1. 多治見市議会 2021-06-17
    06月17日-03号


    取得元: 多治見市議会公式サイト
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    令和 3年  6月 定例会(第3回)議事日程 令和3年6月17日(木曜日)午前10時開議 第1 会議録署名議員の指名 第2 発言取り消しの申し出について 第3 市政一般質問     -------------------------本日の会議に付した事件 議事日程のとおり     -------------------------出席議員(20名)          1番    山田 徹君          2番    片山竜美君          3番    玉置真一君          4番    城處裕二君          5番    奥村孝宏君          6番    吉田企貴君          7番    佐藤信行君          8番    渡部 昇君          9番    寺島芳枝君         10番    古庄修一君         11番    柴田雅也君         13番    若尾敏之君         14番    三輪寿子君         15番    若林正人君         16番    林 美行君         17番    加藤元司君         18番    仙石三喜男君         19番    井上あけみ君         20番    石田浩司君         21番    嶋内九一君     -------------------------説明のため出席した者の職氏名         市長         古川雅典君         副市長        佐藤喜好君         教育長        渡辺哲郎君         副教育長       高橋光弘君         企画部長       仙石浩之君         総務部長       富田明憲君         福祉部長       鈴木良平君         市民健康部長     澤田誠代君         経済部長       長江信行君         環境文化部長     若尾浩好君         都市計画部長     細野道仲君         監査委員事務局長         併選挙管理委員会書記長                    加藤泰治君     -------------------------職務のため出席した事務局職員         事務局長       柚木崎 宏         書記         臼武徹也         書記         虎澤智子         書記         宮地久子         書記         阪野広紀     -------------------------市政一般質問  1.吉田企貴     Society5.0を見据えて~データセンターを多治見に~  2.若林正人     「コロナフレイルを考える」~高齢者を襲う第二の禍について~             コロナ禍で、より深刻化する「孤独・孤立問題」について  3.奥村孝宏     コロナ禍における多治見市の対応について             投票率の向上に向けて  4.井上あけみ    不登校問題、政策転換の時では?             たじっこクラブの現状と利用負担金について  5.三輪寿子     新型コロナウイルス感染症対策のさらなる支援を!  6.古庄修一     新庁舎プロジェクト、早期実現は可能か  7.仙石三喜男    本庁舎建て替えについて『令和3年度地区懇談会延期となった今!』  8.寺島芳枝     がん患者の自分らしい生き方を応援!アピアランスケア支援事業について             重度障がい児者に災害時等非常用電源装置購入費用の助成を             個人所有における市指定文化財の保護事業について  9.城處裕二     セラミックバレー構想国際陶磁器フェスティバル美濃’21について 10.林 美行     多治見市政として文化財への向き合い方について             人口減少への向き合い方について             陶都の杜における交通安全施設の設置について 11.山田 徹     これからの障がい者支援の在り方 12.渡部 昇     私道の道路への安全対策実施について 13.片山竜美     ゼロカーボンシティ宣言で脱炭素社会の実現を多治見市から!             義務教育での読書活動の充実で、心豊かな児童生徒の育成を! 14.玉置真一     ストップ「コロナ・ハラスメント」 15.佐藤信行     節水機器の普及と導入に対する補助金制度の創設を △開議    午前10時00分開議 ○議長(石田浩司君) これより本日の会議を開きます。 日程に入るに先立ち、去る6月14日、新型コロナウイルスワクチン接種について、議長から市長へ申入れを行いましたので御報告をいたします。 本件は、5月28日の本会議における64歳以下の接種について、議会の御意見を伺いたいとの市長の発言を受けたものです。 議会としましては、会派代表者会議、議会運営委員会で議論をした上、2点について、議長から市長へ申入れを行いました。 1点目は、接種を望む全ての市民にできるだけ早くワクチンが行き渡るよう接種を進めていただくこと、2点目は、本会議で市長が発言されたとおり、幼稚園、保育園、小学校、中学校の教職員及び保育士、学校の給食調理員、家庭ごみ収集職員、集団接種に従事する職員の優先接種を進めていただくこと、以上2点について申入れを行いましたので御報告をいたします。 ここで市長より、特に発言の申出がありますので、これを許可します。 市長 古川雅典さん。   〔市長 古川雅典君登壇〕 ◎市長(古川雅典君) 新型コロナウイルスワクチン接種の件が1点、2点目がパブリックビューイングについて、以上2点について御報告を申し上げます。 1点目の新型コロナウイルスワクチン接種につきましては、ただいま議長から報告がございました。新型コロナウイルスワクチン接種をさらに加速をする、このことについては、多治見市医師会、多治見市民病院、岐阜県立多治見病院を中心として、しっかりとしたチームをつくって、さらに加速を進めてまいります。 そして、市が運営をする業務の中で、絶対必ず必要だというエッセンシャルワーカーの優先接種についても、基本的に同意を頂きました。 ここのところ、それぞれの自治体の首長がそれぞれのアイデアで動いていますが、市民からかけ離れてしまっている、あるいは議会のほうに全く意見が届いていない、こういうようなことを反省点として、今回、皆さんに同意を求めました。 しっかりと、今言われましたような職種について、公立、私立、差がなく全ての職種として、そういうような人たちに優先接種をしていく、このように行ってまいりますのでお願いを申し上げます。 2点目は、今議会に議案を提出させていただいておりますパブリックビューイングの対応について、新しく動きがございましたので御報告を申し上げます。 多治見市全体で、田中選手の活躍を祈り、盛り上げていこう、これを目的として、パブリックビューイングを含め、開催や懸垂幕の設置を準備をしてまいります。 一方、6月15日に、岐阜県知事から要請文書が入りました。県主催のパブリックビューイングを中止する、これに伴って、各市町村が行うものについては見直しができないのか、こういった要請がございました。 これまで、田中選手とともに、地元として最大のエールを送りたい気持ちに全く変わりはありません。しかし、一方で、県からの要請についても重く受け止めております。このため、今後、パブリックビューイングについては開催の是非も含め、これまで共に準備を進めてきました各関係団体とともに、県からの要請に添うような形で協議を行ってまいります。 以上2点について、御報告といたします。     ------------------------- △第1 会議録署名議員の指名 ○議長(石田浩司君) 次に、日程第1、会議録署名議員の指名を行います。 本日の会議録署名議員は、会議規則第87条の規定により、議長において、21番 嶋内九一さん、1番 山田 徹さんの両名を指名したいと思います。     ------------------------- △第2 発言取り消しの申し出について ○議長(石田浩司君) この際、日程第2、発言取り消しの申し出についてを議題といたします。 お諮りいたします。15番 若林正人議員から、6月4日の質疑における「◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯」との発言について、お手元にお配りしましたとおり取り消したい旨の申出がありましたので、会議規則第64条の規定により、取消しを許可することに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石田浩司君) 御異議なしと認めます。よって、発言の取消しを許可することに決しました。 この際、15番 若林正人さんに発言を許可します。 15番 若林正人さん。   〔15番 若林正人君登壇〕 ◆15番(若林正人君) 去る6月4日の本会議質疑の場におきまして、私の不適切な発言が多くの関係者各位の皆様をはじめ、多くの方々に不快な思い、御迷惑をおかけいたしました。この場をお借りいたしまして、改めておわびを申し上げます。 同時に、当該発言について、取消しをお願いする次第であります。よろしくお願いいたします。 ○議長(石田浩司君) 若林議員に申し上げます。 議場での発言には重い責任があります。議場での発言に当たっては、十分にそのことを認識されますようお願いいたします。 各議員にも同じようにお願いをしたいと思いますので、よろしくお願いします。     ------------------------- △第3 市政一般質問 ○議長(石田浩司君) それでは、日程第3、市政一般質問を行います。 質問者は登壇の上、質問されますとともに、できるだけ簡単明瞭に質問されますようお願いします。 なお、執行部におかれましても、簡単明瞭にして的確なる御答弁をお願いします。 答弁において反問するときは、反問する旨を明らかにして、議長に許可を得てください。反問を終わるときは、反問を終わる旨を発言してください。 それでは、最初に、6番 吉田企貴さんに発言を許可いたします。   〔6番 吉田企貴君登壇〕(拍手) ◆6番(吉田企貴君) 自民クラブ、6番議員の吉田でございます。本日はトップバッターで質問させていただきますが、私の記憶によると、初日のトップバッターは初めてではないかなと思いますので、少々緊張してございます。 さて、本日は、「Society 5.0を見据えて~データセンターを多治見に~」というテーマで質問させていただきます。 まず、先取り的にお話をしますが、このデータセンターというのは、現在、通信サービスの利用拡大を見据えて、政府のほうで整備を進めているものでございます。現在、地方都市を中心に5か所ほどの有望地を策定中ということで、今月中にその動きがあるだろうと言われています。 また、データセンターの整備というのは、大体1か所数百億円の投資が伴いますし、情報産業の集積に対して有利に働くということで、この立地は今後の都市における産業政策において極めて重要な要素となるというふうに考えています。 そして、御承知のとおり、データセンターには、立地に際しまして、安定した地盤と水害に強い地形、また通信網や電源の確保等が求められますが、東海環状自動車道リニア中央新幹線によって結ばれる東濃は、非常に有力な候補地であるというふうに聞き及んでおります。これについて、提案をしていきたいと思います。 本日の質問のポイントは2点でございます。 1点目、まず、多治見市として、データセンターに意欲があるということをぜひとも発信していただきたいということ、そして2点目、企業立地促進条例に該当しない産業の可能性がありますので、ぜひとも制度面でも優遇をしていただきたいというふうに考えています。 繰り返しになりますが、そもそもデータセンターとは何ぞやということで、DX、デジタルトランスフォーメーションの社会を支えるデジタルインフラと言われるものです。産業の基本になるインフラです。このデータセンターというのは、国家的急務として整備が進んでおります。現在、日本で有名なのは、千葉県印西市という関東にあるデータセンターが有名ですが、全世界的にデータセンターを集約する事業が進んでおります。 少し加えますと、データセンターというのは、要は情報を保管したり、やり取りするための設備です。基地です。実は、経済産業省が今月中にこの方針を決定して、来月ぐらいから策定を進めていく、補助金とかの政策をしていくという話を聞き及んでおります。具体的には、全国に5か所程度設置の見込みでございまして、これは全国を実は7つの区域に分けておりまして、うち関東と関西には既にデータセンターは結構整備されていますので、残りの関東と関西を除くエリアにそれぞれ1か所ずつ、大きいのをどんと。それを核にしながら、小さいデータセンターをたくさん集めていくというような方針であるというふうに聞いています。 そして、実は東濃は、その誘致の最有力候補ではないかという情報を聞いております。その理由としましては、先ほど言ったように、リニア中央新幹線であるとか東海環状自動車道、中央自動車道なんかがあるということもありますし、地盤も安定しているという様々な条件が整っているということで、かなり力を入れて県のほうもやっているというふうに聞いています。 そもそもデータセンターの規模感がどれぐらいかということで、今、建設中の日本最大のデータセンター団地のデータを載せさせていただきます。千葉県の印西市にございますが、駅から徒歩20分ぐらいで約7万坪の敷地面積、延べ床面積10万坪ということでかなり大きいです。順次工事が進んでおりまして、2030年頃には完成すると言われております。 資料⑤は完成予想図です。かなりでかいです。見て分かるように、建物や設備、償却資産もすさまじいので、恐らくこれによる固定資産税や関連するITの人材、それからデータセンターに関係する様々な電気設備工事、飲食等の巨大な産業であると思います。そして、今後の世界を牽引していく産業の核になりますので、このデータセンターが設置されるかされないかというのは、恐らくその都市にとって、半世紀先を見据えたような大規模な効果があるというふうに感じております。 ちなみに資料のパース図は大和ハウス工業株式会社から提供いただきました。 誘致するメリットを改めて申し上げます。既に当市のほうで進めていただいております通常の企業誘致の利点は当然ございますが、それ以外のデータセンターを呼ぶメリットを2点挙げております。 1点目、大規模なデータセンターは大容量の電力と通信回線を必要とするため、データセンターが設置されると、周辺の電力や通信回線の設備が整備されます。そうしますと、その設備を求めてほかの事業者が雪だるま式に増えてくるという。実際、千葉県印西市では、データセンターができたことによって、次から次に集積しておりまして、DC銀座とも呼ばれるような状態になっているということです。 2点目、関連業種が集積しやすくなります。今、データセンターに特に関心を示していると言われているのが、トヨタ自動車株式会社をはじめとする自動車関連産業でして、トヨタ自動車株式会社に至っては、データセンターを自己で設置する方向で動いているというふうに聞いております。また、先ほどの千葉県印西市にあります大和ハウス工業株式会社データセンターには、既にAmazonが入居することも決まっておりますし、Googleなんかも入ることが決まっております。 ここからも分かるように、今まさにデータセンターを必要としている企業が、トヨタ自動車株式会社もAmazonも多治見市にあるため、実に条件がそろっている。さらに、さる情報筋から聞くところによると、ぜひとも東濃にという形で岐阜県も国も動いていただいているというふうに聞き及んでおりますので、ぜひとも多治見市としては、まだ世間がデータセンター誘致に動く前に手を挙げていただいて、意見表明だけでもしていただいて、情報収集に努めていただきたいというふうに考えておりまして、改めて質問を申し上げます。 1点目、データセンターの誘致について名乗りを挙げるべきと考えるがいかがか。 2点目、データセンターが立地する条件はそろっているが、その波及効果を高めていくためには、製造業、運輸業以外にも、情報通信業も企業立地促進条例の対象産業に加えるべきだと考えるがいかがでありますか。 2点について、冒頭の質問とさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。(拍手) ○議長(石田浩司君) 市長 古川雅典さん。   〔市長 古川雅典君登壇〕 ◎市長(古川雅典君) 初めに、データセンターについては、市長として大変強い興味を持っております。 加えて、非常に高い可能性がある。他の都市と比べると確実なアドバンテージを有している。1番は、1枚の花崗岩、非常に強固な地盤の上に立っている地域、これは瑞浪の超深地層研究所があることに裏づけられています。 加えて、日本の地図の完全に真ん中に位置をします。データセンターといえども、有線で数多くの回線を結ばなくてはならない。そういったときのハブ的機能として、中部の中の最も有利な地域がこの多治見である、このように捉えています。 一方で、多くの電気、電力を要しますし、回線を要します。電力需要などのインフラの雇用あるいは千葉県印西市の事例がございましたが、先進地の事例については早急に視察をし、行動を起こします。 データセンターの整備の時期や条件が合えば、現在検討中の新たなテクノパーク候補地に誘致をしたい。このような形で、経済部企業誘致課を中心として、直ちに行動を起こしております。 ○議長(石田浩司君) 経済部長 長江信行さん。   〔経済部長 長江信行君登壇〕 ◎経済部長(長江信行君) 私からは、市長答弁以外についてお答えをします。 情報通信業を指定の対象とする場合は、システム開発部門エンジニア育成部門の設置が必須条件と考えています。これは、多治見市企業立地促進条例に規定する本社機能に該当しますので、市内にデータセンターが建設され、システム開発部門を持つ企業が進出することになれば、条例に基づき、現行のままで奨励金の対象となります。 ○議長(石田浩司君) 6番 吉田企貴さん。   〔6番 吉田企貴君登壇〕 ◆6番(吉田企貴君) まず、市長から大変力強い答弁を頂きまして、大いに期待を高めたところでございます。引き続きの御尽力を賜りますよう、お願いを申し上げます。 その中で一つだけ気になったというか、興味深かったのが、次期テクノパークが合致するならば、候補地にしていきたいということでありましたが、経済部長に伺いますが、テクノパーク、例えば、要はこのデータセンターに合致するためには時期が結構重要になるんですが、いつぐらいまでに策定ができる見込みかというのが、もし分かっていれば教えてください。
    ○議長(石田浩司君) 経済部長 長江信行さん。 ◎経済部長(長江信行君) 新たなテクノパークにつきましては、現在、市内数か所の調査研究をしています。今年度中に候補地として決定できるように検討を進めているところですけども、規模にもよりますが、どんなに早くても四、五年はかかるかなというふうに考えております。 ○議長(石田浩司君) 6番 吉田企貴さん。   〔6番 吉田企貴君登壇〕 ◆6番(吉田企貴君) 承知しました。市長答弁にもございましたが、多治見市の持つアドバンテージを存分に生かしていただくということが誘致につながると思いますし、我々もまた我々独自のネットワーク等もございますので、情報に関しては随時、経済部を通じて執行部に申し入れていきたいと思いますので、手を携えて多治見市発展に尽くしていきたいなと思いますので、それをお願い申し上げまして質問を終わらせていただきます。(拍手) ○議長(石田浩司君) 次に、15番 若林正人さんに発言を許可をいたします。   〔15番 若林正人君登壇〕(拍手) ◆15番(若林正人君) 市井の会の若林でございます。通告に従いまして、今回は、長期化するコロナ禍の現状下において新たに浮き彫りとなっている諸課題の中から、「「コロナフレイルを考える」~高齢者を襲う第二の禍について~」と、さらには「コロナ禍で、より深刻化する「孤独・孤立問題」について」と題した2項目について、市政一般質問をさせていただきます。 では初めに、「コロナフレイルを考える」~高齢者を襲う第二の禍について~の質問を行います。 新型コロナウイルスの感染拡大が止まりません。その中で、不要不急の外出の自粛が呼びかけられて以降、自宅にこもりがちになった高齢者には、新型コロナウイルス感染症とは別の危険が待ち受けていました。感染を避けようと家に閉じこもったことで、体調に異変が生じました。体を動かさない、食事が偏る、人との会話が減る、このような生活が長期に及び、身体や認知機能に影響が出てまいりました。結果といたしまして、介護が必要となる一歩手前の状態であるフレイルに陥る高齢者が増大しております。まさに、高齢者を襲う第二の禍と言わざるを得ません。 さきの3月定例会における当初予算案審議の中でも少し触れさせていただきましたが、フレイルは、私自身を含め、本市高齢者にとっても切実な問題との認識をしております。 私自身、現下の状況においては不要不急の外出を極力控えております。家に閉じこもり、一日中、本を読んだりテレビを見たり、日中、ぼうっと過ごすこともあります。時には昼食を抜いてしまうこともありますし、誰かと話すことも少なくなったように感じております。動かないこと、生活不活発により、確実に筋力量減少している現実を自覚する昨今でもあります。 実は、これが既にフレイルへの招待状であったわけです。常日頃、元気、もっと元気と誠にうらやましい古川市長におかれましては、全く対極の言葉で縁遠いものであるとは思いますが、巣ごもりの結果としての高齢者を襲う第二の禍、フレイル、虚弱・老化に対する市長及び所管部長の現状認識をお伺いいたします。 また、本市においては、今日に至るまで、このフレイル、虚弱・老化問題に対し、どのような検討がなされ、防止対策等が実施されてきたのか、経緯説明を求めます。 さらに、フレイルとは健康と要介護の狭間の状態を指すとも言われています。まさにニッチであり、その認知度も相当低いだろうとは考えていますが、決して放置しておいてよい課題ではありません。健康と要介護の狭間、狭間とは隙間であり、英訳するとギャップであります。多治見市の行政事務の中で、ギャップが放置されていることは想像だにいたしませんが、フレイル対策はどの部署の所管事務として扱われているのか。 以上3点、冒頭の質問といたします。(拍手) ○議長(石田浩司君) 市長 古川雅典さん。   〔市長 古川雅典君登壇〕 ◎市長(古川雅典君) コロナフレイルについて、答弁を申し上げます。 介護の入り口、このまま放っておくと道が二つに分かれて、奈落の底に落ちてしまう人、もう一回気がついて元の生活に戻る、こういった非常に微妙な状況でございます。このことについては危惧をしながら、この後、担当の部長が答弁を申し上げます。 今回、若林議員は高齢者を中心として一般質問の展開をされていますが、市長として、それ以上に危惧するのは若年者です。大学に入学したんだけれど授業に出られない、企業に就職したんだけどリモートワーク、この一番働き盛りのところの3割が治療が必要だ、5割が孤独感を感じている。一方で、こういうようなところもしっかり対応していかなくてはなりません。 今日、この問題を取り上げられて、何となくいつもどおりの元気が若林議員にないのが心配でございます。コツを申し上げます。朝5時半から6時半まで、ストレッチをして、ゆっくり歩いて、早歩きをして、ダッシュをして、こういうのを繰り返してお日様のほうに顔を向ける、そうすると、そういったいろんな嫌なこととか嫌な心の中のガスが抜けていきます。そのときは、人と立ち話をするときだけは私はマスクをしますが、みんなそういうふうに朝早くトレーニングをしたり、それから家庭菜園を楽しんでいます。玉置議員に毎朝会います。 若林議員も、発言の取消をしてちょっとしょげている場合じゃなくて、やっぱりホワイトタウン、まだいい場所がいっぱいありますので、朝5時半から6時半、こういうような活動をしてもらって、近所の人たちも呼び起こす、そして一緒に乗り切ろうよ。ワクチンを打つことによって大分変わってくると思いますので、ぜひとも、私自身もあるいは市の幹部級もそういう気持ちを持って先頭に立って、下を向かない、弱音を吐かない、こういうようなことが重要でございますので、参考にお話をさせていただきました。 ○議長(石田浩司君) 副市長 佐藤喜好さん。   〔副市長 佐藤喜好君登壇〕 ◎副市長(佐藤喜好君) 私からは、フレイル予防の所管部署についてお答えいたします。 高齢福祉課では介護予防の観点から業務を実施しており、保健センターでは健康づくりの観点から業務を実施しております。それぞれの役割に応じて、切れ目のないようにフレイル予防を進めております。 そして、将来的な高齢者の保健事業と介護予防事業の一体的実施に向けた体制づくりを現在検討しております。 ○議長(石田浩司君) 福祉部長 鈴木良平さん。   〔福祉部長 鈴木良平君登壇〕 ◎福祉部長(鈴木良平君) 私からは、フレイル対策の取組内容と経過について御説明を申し上げます。 フレイル対策は、以前から取り組んできております。多治見市高齢者保健福祉計画2018、これは去年までの3年間の計画ですが、この中では、フレイル予防という文言を明示いたしまして、取り組んできております。 今年度からの計画におきましては、フレイル予防を含んだものとして、介護予防という言葉を使っておりますが、その中で介護予防教室、拠点介護予防教室、一般介護予防教室を実施してまいります。 また、地域では、地域で行う例えば、多治見市悠光クラブ連合会が実施する健康づくり事業、多治見市社会福祉協議会が行うサロン活動、こういったものにも支援をしてまいります。さらに充実をしてまいります。 コロナ禍においても、これらの通いの場を全て自粛するのではなく、対策を講じて、できる限り事業を実施してまいります。 ○議長(石田浩司君) 15番 若林正人さん。   〔15番 若林正人君登壇〕 ◆15番(若林正人君) 御心配おかけして、申し訳ございません。決してそういうことはありません。本定例会は、冒頭の松浦議員のこともありまして、確かに心が落ち込んだことは事実ですけど、決して弱気になって、もう私が晩年のフレイルになっている状態ではありませんので、御心配をかけますが、ありがとうございます。 私も、早朝、ウオーキングを欠かさずしようと思ったこともあります。思ったことはあるわけですけど、まあ、何しろ元気な時代でしたので、会う市民の方に「朝帰りか」といつも言われましたので、もうやめて、今は夕方に行くと、また不審者に見られますので、最近、だんだん動かなくなって、これが全てフレイルという言葉を知って、その入り口に差しかかっていると思って、まさに私を支えてくれる同期のメンバーを代表して今回質問しているわけです。私はこの辺のことは非常に不得意な分野です。市長と一緒です。健康というものは、ただで与えられるものだと勝手に思っていましたから。私ももうすぐ70歳なんですね。いろんなことを考えて、松浦君のことも含めて考えたときに、健康は最大の財産であり、最大の節約なんです。これ、最後に言おうと思ったんだけど、冒頭に言いますが、今、改めて、私は感じています。 私も、今言いましたように、このような落とし穴があったことにびっくりしていることは事実なんです。例えば、いろいろ調べました。時間もありました。今回、私、膝の治療で2週間ほど入院しようかなと思っていたんですけども、例えば2週間、この年齢で寝たきりになると、通常の生活の7年間の筋力量を失うんです。7年間で失う筋肉量は、想像ができないんです。相当、またほかのところのバランスもあるし、ますます健康のありがたみが分かってきたわけです。 要は、今、健康のことを言っていますけど、今回の新型コロナウイルス感染症は体だけじゃないんです。日常生活の動作に支障が出てくる。まさに敏捷性がなくなって、今までなかった、多分、この線でもつまずくかもしれません。いろんな転倒リスクとか、そういう身体的問題が当然あります。精神的にも非常に考え込むことが多くなるわけです。とすると、認知機能の障がいですと、うつ等の精神的、心理的問題も当然してきます。おかげさまで、私は今、そうではないと思いますが、これにまた独居の方ですとか経済的困窮等の社会的問題が複合的に重なって、密接して表面化してきたのがフレイルという捉え方のようであります。まさに、体を悪くして、高齢化する、介護のお世話になる。自立、要支援、要介護の辺りの認定作業が目に浮かんでしまうんです。 それで、先ほど、将来的には両課が健康の部分と介護の部分と一緒になって計画をつくっていただくとありました。現時点ではどのような連携をしながら、健康であるうちは市民健康部に、介護が必要になったら福祉部にいらっしゃいでは困るわけです。なかなか線を引きにくい。その辺りについて説明してください。 ○議長(石田浩司君) 福祉部長 鈴木良平さん。 ◎福祉部長(鈴木良平君) 今言われたように、介護は高齢福祉課、健康は保健センターという、一応くくりがあるわけですが、先ほどもちょっと触れましたが、高齢者保健福祉計画という計画をつくっております。これは高齢福祉課のほうで所管をしておりますが、昨年度、これの策定作業をいたしました。これを策定するのに策定委員会というのをつくるわけですが、市民健康部長はそのメンバーに入っていただいておりまして、私もメンバーに入っておりますが、健康づくりの面からも計画に反映させていくというようなことをしております。 その結果として、この計画の中の基本方針として、介護予防、健康づくりの充実・推進ということで、両論併記で、車の両輪というような形で進めていこうという計画にいたしております。 具体的には、保健センターが行っております地区担当保健師による地域の健康づくりの推進ですとか、健康ハッピープランによる運動推進、こういったものも高齢者の計画にも取り入れて、連携をしていくということといたしております。 ○議長(石田浩司君) 15番 若林正人さん。   〔15番 若林正人君登壇〕 ◆15番(若林正人君) 分かりました。フレイル対策についている、多治見市の事業履歴というものを見ていた中で、バローグループにスポーツクラブアクトスというスポーツクラブがございまして、そのスポーツクラブアクトスのホームページの中に、自治体向けの健康づくり支援サービスという紹介欄がございまして、予防介護・フレイル対策プログラム事業、その主な受託実績先として本市の名前も見られるんですけど、行政で皆さんたちがやっているこれまでの事務事業等、アウトソーシング出している。この辺の期間ですとか得られた効果はどのようなことで目的で出されたかという点と、先ほど福祉部長が言われた、高齢者保健福祉計画2018には、施策の展開の中に、フレイル予防教室を開催しますという文言があったわけです。それが、今回最新版の2021になりますと、その文言が削除されている。その辺りについて、行政として、フレイルを今、改めてどのような位置づけとして計画に落とし込んでいるのか。事業展開なり、目指す効果について、少し説明をしていただきたいと思います。 ○議長(石田浩司君) 福祉部長 鈴木良平さん。 ◎福祉部長(鈴木良平君) まず、スポーツクラブアクトスやコパンスポーツクラブなどの委託の話ですが、これは介護保険事業の中の一般介護予防というくくりがありまして、元気な高齢者も含めた介護予防の事業なんですが、こういった中で委託をしておるものでございます。専門的知見を有する、いわゆるプロの業者にこういったものを委託して活用する。効果を上げるために委託に至っております。 内容は、ストレッチを中心とした健康教室として、1クール3か月、週1回、全12回で約1時間程度の教室として実施をしてございます。 民間事業者に委託することで、専門的指導、継続性を持って実施するということができて、予防改善がより進んでおるというふうに考えております。 次に、フレイルという言葉がなくなったというような御指摘だったと思いますが、冒頭の答弁でも申し上げましたが、前回の計画には入れておりましたが、今回、あえてフレイルという言葉は出てきておりません。これは、もう重要でなくなったということではなくて、フレイルも含めたもっと広い意味での介護予防、こちらにしっかり力を入れていきたいというような趣旨で、今回計画をつくっております。当然、フレイル予防は重要と考えておりまして、身近な地域における健康維持に対する支援、介護予防、重度化防止の推進を今回の計画でも掲げてございます。 今後も、フレイル予防を含めて、介護予防という形で事業を進めてまいります。 ○議長(石田浩司君) 15番 若林正人さん。   〔15番 若林正人君登壇〕 ◆15番(若林正人君) フレイルという言葉について、私の認識も非常にまだ期間的には短いし、密度も知識量とも少ないことは事実だと思っています。ただ、調べて、いろんな本を読むにしたがって、体だけが衰えてきた問題じゃなく、先ほど言いましたように、このコロナ禍で人との会話が減ったり、旅行も行けない、高齢者なりのモチベーションが下がっている、そういういろんなことを含めて、精神や心理的な問題もある。そして、経済的困窮等も含めた社会的問題、これらが重なり合ってこういう状態になっているわけです。結果として、いろんなことの悪化がどんどん加速化している。つまり、フレイルの悪循環が加速化しているわけです。負のスパイラルなんですね。 そうする中、それでもなかなか言葉では分からないし、フレイルなんて、ぽっと言われても、なかなか。それは一体どうやって調べればいいんだ、誰に相談すればいいか、なかなか市民分かんない。そうした中、多くの自治体が、東京大学高齢社会総合研究機構、飯島研究室が提案するフレイルチェックというものを提唱されております。重症化する以前での早期対策、早期対応を模索するためのテストチェック項目を提供しているとのことであります。これについての認識及び検討の余地、見解をお伝えいただけますでしょうか。 ○議長(石田浩司君) 福祉部長 鈴木良平さん。 ◎福祉部長(鈴木良平君) フレイルについては、今、議員御指摘のように、まず3つの要因があると言われておりまして、1つが身体的要因、これがよく表に出るというか。転びやすくなったとか、体力が衰えたという話ですが、そのほかに精神・心理的要因、社会的要因もあると。こういうのが一体となってフレイルになるというようなふうに言われております。 これについて、議員御指摘のようなフレイルのセルフチェックという表があります。こちらを既に取り入れておりまして、今、私の手元に高齢期の健康ガイドという冊子がありますが、この冊子に載っておりますけども、満65歳になりますと、福祉制度、介護保険制度説明会というものを実施しております。その中で、この冊子、これは国立研究開発法人国立長寿医療研究センターの資料を基に作成しておりますが、5項目のセルフチェック欄があるんですけども、それを使って、一つでも当てはまればフレイル予防をやりましょうというようなことで周知をしておるところでございます。 ○議長(石田浩司君) 15番 若林正人さん。   〔15番 若林正人君登壇〕 ◆15番(若林正人君) 今、福祉部長からもあったように、65歳の介護の現場に入って初めてそういうことの御指導なりがあるということなんですけど、年齢になったから急にここからフレイルの線をまたぐものでもないので、その辺は後でお願いするとして、質問します。 まず、先ほど言いましたように、今、フレイルの悪循環を絶ちきるためには、やっぱり運動すること、そして栄養あるものを摂取すること、口腔衛生をしっかりすること、四つ目がコミュニケーションなんです。人と会話をすること。コミュニケーションの取り方については、高齢者だからこそSNSを使ってもっとしなさいとか、いろんな方法があります。それについてはまた議論していただけばいいと思うんですけど。 やはり、運動と栄養も分かります。非常に分かるんです。ここは、いつも座ってないで動きなさい、外へ出なさい。市長が言われたとおりです。栄養あるものを食べなさい。食べ過ぎちゃいけないわけです。暴飲暴食はいいわけじゃない。カロリーの高いものを適度に食べる。そして、きれいに口の中を衛生的にして、しっかり歯を磨く。これはもう非常に分かるんです。ここにおる多くの皆さん、私たちもそうなんですけど、最近、何か飲み込むときに、水を飲んだり、お茶を飲んだときにむせることがありますよね。これは、誤嚥リスクなんです。喉の筋肉が落ちている。 先ほど、市長と同年代で、皆さん御存じないかもしれない。我々の時代、吉本新喜劇にチャーリー浜さんという、大芸人さんがいました。その方、4月に誤嚥性肺炎で亡くなったんです。誤ったものを飲み込んで肺炎になる、それもフレイルなんです。決して他人事ではないんです。 運動とか先ほど言った栄養、それは市民健康部長のところのたじみ健康ハッピープランでやっていただいているんですけど、口腔衛生についても、歯を磨いてください。ただ、コミュニケーションは誰が取るのか。これは、非常に難しい問題。行政が上から目線で、コミュニケーションを一生懸命取りなさいと言ってできる問題なのか。地域での人とのつながりの中で、コミュニケーションを維持できるような体制づくりがしっかり取れているのか。まさに、一人も残さない、孤立化させないような施策を、行政ではないところでしっかりやっていかなければいけない。この辺りについて、やっぱり地域を支える地域力の出番だと思うんですけど、コミュニケーションに特化して、地域力に期待する部分をちょっと教えてください。 ○議長(石田浩司君) 福祉部長 鈴木良平さん。 ◎福祉部長(鈴木良平君) コミュニケーションは、社会的要因の一つということで、非常に大事ということで認識しております。まさに地域力の出番であるというふうに思っておりますけども。 今年度から、介護保険事業の中の目玉の一つとして、元気な高齢者が活躍をする高齢者サロン、こういったものをもっと地域で立ち上げてほしいという趣旨で支援の充実をいたしました。まず、ここに非常に期待をしております。こういった高齢者サロンに地域の方が通っていただいて、高齢者サロン、介護予防教室、こういったものに出てきていただくことで、そういったコミュニケーションの機能を果たす場になるというふうに考えておりますので、ぜひ、それぞれの地域、地域力の皆さんに、この元気な高齢者の方も含めて、中心となって、より身近な地域で集う新たなサロンの創設、こういったものを大いに期待をしているところでございます。 ○議長(石田浩司君) 15番 若林正人さん。   〔15番 若林正人君登壇〕 ◆15番(若林正人君) 特に、この問題をちょっと時間をかけて読んだときに、やはり今一番大事なのは、人とのつながりが途切れることが一番危険ではないかと私も思いますので。ここは福祉部がするのか、企画部がするのか、くらし人権課がするとか分かりませんが、ここは自助なんだよ、公助じゃないよ、少なくとも共助までぐらいだねと言わずに、ここ、みんなで取り組まないと一番いけない部分だと思いますので、ここは本当に今後の検討課題としてよろしくお願いいたします。 それから、先ほど言いました、市民健康部長のところのたじみ健康ハッピープラン、私の住むホワイトタウンもモデル地域としてラジオ体操、一生懸命させていただいておりますが、まず、非常にこれは私にとって昔はハードルが高かったです。食生活と運動と喫煙対策というのがありましたんで、あんまり読んだこともなかった。ところが、これは保健センターの所管ですので、健康に留意した部分では仕方がないんですけど、今、体の健康以外にも、やはり言葉として、心の健康というものがあるわけです。心の健康とは何ですかと。WHOの定義なんかどうでもいいんです。そんなに難しいことではないんで。要はコミュニケーションと、高齢者が旅行も行けない代わりに、生きるんだというモチベーションを何が支えてくれるかなんだと思うんです。ですから、将来と言わずに、僕は、たじみ健康ハッピープランの中に、コミュニケーションと高齢者の心の健康の分野もなるべく早い段階に一体化して取り組んでいただけないものかと思っているわけです。 例えば2025年問題、私たちよりちょっと上の世代、今、ここら辺でしっかり一体的な取組をしておかないと、今後の新型コロナウイルスの展開いかんに関わらず、介護現場、65歳になった、はい、介護デビューですよでは困るわけで、本市の医療・福祉全般に与える影響は計り知れないものと考えています。結果として、多治見市財政が危機的状況に陥ることも自明の理となってまいります。 今、非常に答えが出にくく、効果が見えにくい事業でありますが、ここをしっかりやっていかないと、非常に将来への負担、使わないような努力を私は今後提案していこうと思うわけなんですけど、ぜひ、ここの辺をしっかりしないと私はいけないと思っているわけです。ぜひ、たじみ健康ハッピープラン再構築を私は図るべきだと思いますが、その辺について御答弁を頂けたらと思います。 ○議長(石田浩司君) 市民健康部長 澤田誠代さん。 ◎市民健康部長(澤田誠代君) たじみ健康ハッピープランにつきましては、今年度、多治見市民健康調査を行います。市民の健康実態の推移や生活習慣を把握し、第2次たじみ健康ハッピープランの取組の効果を図ることとしております。 その上で、令和4年度策定予定の第3次たじみ健康ハッピープランでは、民間の力を活用し、市民の取組の意欲を高め、健康で生き生きとした暮らしにつながる計画を策定したいと考えております。 ○議長(石田浩司君) 15番 若林正人さん。   〔15番 若林正人君登壇〕 ◆15番(若林正人君) 結果的に、より一層の健康寿命の延伸を目指す枠組になっていけばいいわけです。よろしくお願いしたいと思います。 ちなみにですが、先ほどもちょっと出ましたけど、日本アクティビティ協会が非常に興味深い報告をしております。これは都市部なんですけども、認知症予防など孤独対策として、シニア層の間でeスポーツが大変有効であるとされて、民間教室をはじめとして公的機関も講座を開設する等々の大変な人気を集めているということだそうであります。 要するに、外出制限により元気を失いかけている高齢者がオンラインゲームに熱中することで、以前の元気さを取り戻して、対抗心までまたそこに生まれてきて、やる気が起きているということなんです。私は大変結構なことだと思います。ウオーキングをして、適度に運動をしていただいて、ゲームを通じて指先を動かすことで脳の活性化を図る。好奇心も旺盛となり、闘争心も生まれる。栄養のある食事をして、歯を磨いて、早く寝る。まさにたじみ健康ハッピープラン。そして、健康で、すっと最期を迎える、これがこれからの生き方の見本になるものだと私は思います。本市からも、多治見モデルとして強く発信をしていただくよう望みます。 今回のテーマは、自分を含めた世代への警鐘でもあります。先ほども言いましたが、健康は最大の財産であり、最大の節約でもあります。 以上をもちまして最初の質問を終わり、次の質問をさせていただきます。 続きまして、コロナ禍で、より深刻化する「孤独・孤立問題」について質問をいたします。 新型コロナウイルス感染症の流行が長引いていることで、外出自粛など、人とのつながりが薄れ、望まない孤独や社会的孤立に苦しむ人が増えている問題であります。日本社会では以前から多くの人々が苦しんできた問題ではありますが、コロナ禍によってより顕在化したと言わざるを得ません。孤独や社会的孤立は、本人が追い込まれた末に、自ら死を選ぶ危険性があります。 状況の深刻さは、顕著に数字として表れています。2020年の自殺者数は2万 1,081人、これは確定値ですが、昨年と比べて 912人も多く、リーマンショックの2009年以降11年ぶりの増加であり、コロナ禍が様々に影響していることがうかがえます。 特に女性と子どもの命に関する深刻さが指摘されています。女性の自殺者数は 7,026人、昨年より 1,000人近くも増えており、うつ病など健康問題を理由にする人が多いとの報告もあります。また、小学生、中学生、高校生の自殺者数は、統計のある1980年以降、最多の 499人に上っています。 一方で、増加要因としては、女性については非正規雇用が多く、コロナ禍で収入源や失業に遭って生活に困窮する人が増えているという現実があり、子どもに関しては、一斉休校で生活環境の激変に見舞われたことに起因するとも言われています。社会や地域とのつながりも薄れ、助けを求める声を上げられずに追い込まれる状況が生まれているのではないでしょうか。 元来、日本では、生活上の問題が生じたとき、自己責任とみなす傾向が強いとされてきました。しかしながら、個人の努力だけで解決できない問題も多くあるのも事実であります。悩みを抱え込んでいる人が、助けてほしいと声を上げやすい社会状況をつくる必要があると考えます。そのため、行政のみならず、社会全体で横断的に取り組む課題との思いを強く持っております。 このように深刻化する孤独・社会的孤立問題に対する多治見市としての現状認識、今後への展望等々について、責任のある答弁を求めまして冒頭の質問とさせていただきます。御答弁よろしくお願いいたします。 ○議長(石田浩司君) 市民健康部長 澤田誠代さん。   〔市民健康部長 澤田誠代君登壇〕 ◎市民健康部長(澤田誠代君) 自殺の背景には、精神保健上の問題だけでなく、過労、生活困窮、育児や介護疲れ、いじめや孤独などの様々な社会的要因があると言われております。 コロナ禍において、乳幼児を持つ母親や高齢者の方々から、外出の自粛により親族、仲間との交流が持てず、社会とのつながりが減少し、不安やストレスを感じるという訴えを聞いております。 多治見市では、平成26年7月から、「孤立死ゼロ/虐待死ゼロのまち協力隊」が立ち上がり、主に高齢者の見守り強化を図っているところでございます。現在、登録団体は89団体、その方々によって見守りを行っていただいております。 ○議長(石田浩司君) 15番 若林正人さん。   〔15番 若林正人君登壇〕 ◆15番(若林正人君) 新型コロナウイルス感染症の蔓延により、突然生活環境が一変した2020年であったわけでありますが、全国的なレポート、報告等はいいんですけども、多治見市の特徴的なものがありましたら、お示ししていただけますでしょうか。 ○議長(石田浩司君) 市民健康部長 澤田誠代さん。 ◎市民健康部長(澤田誠代君) 多治見市だけではないと思いますけれども、乳幼児訪問や乳幼児健診を実施した中で、やはり先ほど申し上げたように、外出の自粛により、ほかの子育て仲間と交流ができない。孤立育児により、不安やストレスを抱えている母親が増えているという認識はしております。子育てサロンとか、そういうものもなかなか開催ができないので、相談についてもオンラインとかで行っているような状態です。やはりそういったところで、かなりストレスを抱えている方はいらっしゃると思います。 ○議長(石田浩司君) 15番 若林正人さん。   〔15番 若林正人君登壇〕 ◆15番(若林正人君) ですから、そこもやっぱりコミュニケーションの取り方のツールも含めて問題がある。誰にもしゃべれない、話ができない、相談する親もいない、友達にも会えなければ、何らかの対策を取っていかないといけないですよね。やはり、それは今から検討していただくのか、既にプランニングができて、もう実施に動いているのかだけ。 ○議長(石田浩司君) 市民健康部長 澤田誠代さん。 ◎市民健康部長(澤田誠代君) 昨年から、コロナ禍において、なかなかそういった相談もできないということがありましたので、LINEによる相談ですとか電話での相談ということは既に始めておりまして、かなりお母さん方にも利用していただいている状態です。 ○議長(石田浩司君) 15番 若林正人さん。   〔15番 若林正人君登壇〕 ◆15番(若林正人君) それから、先ほど言いましたように、多治見市の数字は私は聞いておりませんけど、日本全体の子どもで、統計のある1980年以来最高の 499人の自殺者が出たということで、大変驚いているわけですよね、本当に。何が子どもをそこまで追い詰めているとの認識なのか。子どもたちのSOSが、コロナ禍において、より見えにくくなっている現状があるのか。我が国の教育現場の実態を俯瞰した答弁で結構です。教えてください。 ○議長(石田浩司君) 副教育長 高橋光弘さん。 ◎副教育長(高橋光弘君) 私から、何が子どもたちを追い詰めているのかについて説明をさせていただきます。 議員おっしゃるとおり、児童生徒の心の不安、ストレス等は全てといっていいほど、昨年度においてはコロナ禍の状況の中で、通常どおりの学校生活、これは家庭生活も関わってきますが、そういったことを送ることができないということがやっぱり深く影響していると認識しております。 ○議長(石田浩司君) 15番 若林正人さん。   〔15番 若林正人君登壇〕 ◆15番(若林正人君) 認識をしていただいていれば結構なんで、ぜひとも多治見市ではそのようなことがないように強く要望しておきます。 この自殺問題につきましては、本市におきましても、平成28年の自殺対策基本法の改正法に基づきまして、平成31年多治見市いのち支える自殺対策計画、5か年計画です。副題として、「誰も孤立することのないまちを目指して」と題した行動指針を定めた計画が策定されております。策定から2年たったわけで、中間年に達する頃なんですけども、これは数値目標も掲げています。その目標達成に向けて、現在の進捗状況並びにコロナ禍にあります自殺対策を支える人材の育成とある、この命の門番、ゲートキーパー、これについて少し説明をお願いいたします。 ○議長(石田浩司君) 市民健康部長 澤田誠代さん。 ◎市民健康部長(澤田誠代君) この計画は、多くの関係機関や関係者と連携し、取り組んでいるところでございます。 令和2年度における命の門番研修や相談、啓発など、成果指標の取組において、全て指標としては達成をしております。 しかし、コロナ禍で、社会現象の影響による若者や女性の自殺が増えている問題については、様々な要因が重なっているため、あらゆる関係機関とさらに認識を持って対策を推進していきたいというふうに考えております。 ○議長(石田浩司君) 15番 若林正人さん。   〔15番 若林正人君登壇〕 ◆15番(若林正人君) 私に何かできるということはないんで、できることをしっかりやる。行政でやっていただくことはしっかりやっていただく、皆さんが自分に置き換えてしっかりやることだと思っています。 最後になりますが、自殺は決して個人の問題でなく、社会の問題として考えるべきだと思っています。自殺リスクが高まるときとは、生きる促進要素、つまり生きることを後押しする様々な要因の全体を指しますが、それよりも生きる阻害要因、生きることの困難さを味わわせる様々な要因の全体像が大きくふくらんだときに、その自殺リスクというのは高まるそうなんです。生きにくい世の中ですよ、今。少しずつでもそこを取り除かないと、ここは何とも前へ進みません。 生きるための促進要因、将来の夢、家族や友人との信頼関係、やりがいのある仕事や趣味、経済的安定、ライフスキル、信仰心等々、いろいろあると思います。 反対に阻害要因とは、つまり全く反対ですから、将来への不安や絶望、失業や不安定雇用、過重労働、借金や貧困、家族や周囲からの虐待・いじめ、病気や介護疲れ、すぐ周りにある課題だらけです。自殺に至る原因は多種多様である。複雑であります。コロナ禍の中では、職を失うリスクやメンタルを病む可能性は誰にだって起こり得る要因であります。その指摘は私の胸にも強く伝わりますが、その最終的な逃げ場が自殺であってはなりません。そんな社会であっていいわけがありません。 多治見市として、多治見市民のために多治見市独自でできることはないのか。また、多治見市の子どもたちを守るトップとして、多治見市の子どものためにこれだけは守っていきたい、最後に責任ある答弁を求めまして質問を終わらせていただきたいと思いますので、御答弁できましたらお願いいたします。 ○議長(石田浩司君) 市長 古川雅典さん。 ◎市長(古川雅典君) まず、小学生、中学生は、本当に去年日本一短い夏休みで頑張り切りました。でも、修学旅行に行けない。体育祭がない。いろいろ学校で準備すると、県から要請が入ります。今回のパブリックビューイングとよく似ています。 ただ、新型コロナウイルス感染症の影響があったら学校を全部止めてしまう。安全第一でやっていましたが、教育委員会が校長と議論をして、本年の6月1日から制度を変えました。最小限で学級閉鎖あるいは一緒に登校した子だけ休ませる、そういうようなことで、学びの保障というのをしっかりしています。実は、学習、学びの保障よりも、精神的な保障ですよね。家に閉じこもって、誰とも会わないようにするというのは無理がある。こういうようなことで、今、教育委員会は制度を大きく変えました。 もう一つは、同じ環境にあっても、それを乗り越えられる人と押し潰されてしまう人、これは、自殺までいってしまうのか、死んだ気持ちになってやってみようというふうになるのか、こういうようなことをお互い話合いができるような形で、多治見市は「孤独死ゼロ/虐待死ゼロのまち協力隊」が平成27年に発足して、みんなで見守ろうとしています。 もう一個はTGK48プロジェクト、健康というのは財産なんだ、健康というのは節約なんだ、役所の医療費を使わないでくれる、こういうようなことをいろいろやってきました。 今回、令和3年度から、新しい政策として、本当に具合が悪くなっちゃったおじいちゃん、おばあちゃんだけ集まってお茶をずるずるとすする、このやり方はもうまずいと。そのもっと手前の、元気な人たちからみんなで集まって、お茶を飲んで、お菓子を食べて、愚痴でもこぼそうぜというようなところに市が公金を注入してお金をしっかり出していく、こういうようなことを行っております。 いずれにしても、同じ年代で生きていた中で、昔はもっと貧しかったです。貧乏な人間と金持ちの人間と顔つきも違っていたし、服も違っていたし、乗っている車も違っていましたが、みんななんとなく豊かになってしまっているけれど、なくしたものがいっぱい、いっぱいある。挙げ句の果てにこの新型コロナウイルス感染症です。あれやるな、これやるな。 こういうような状況なんですが、市の職員というのは、今回の新型コロナウイルスワクチン接種、こういうようなことについても、市民健康部長を孤軍奮闘にしない、企画部長が全庁挙げてみんなで協力してこの難局を乗り越えていくんだ、こういうようなことをやって、少なくとも市職員から過労死あるいは自殺、こういうようなことは絶対出ないようにみんなで見守ろうよ、こういうようなことを行っております。 今回、初めて、あさって、土曜日に区長会を行います。現役の働いている人が区長になったから平日に休めない、こういうような中で新たなステージに入りますが、ぜひとも区長あるいは町内会長、地域を挙げてみんなでそういうところを見守っていこう、こういうようなことをしっかり対応して、命を自分でなくすようなことだけはないように、それをまず多治見市役所から実践をする、こういうような精神でしっかり取り組んでまいります。 ○議長(石田浩司君) 教育長 渡辺哲郎さん。 ◎教育長(渡辺哲郎君) 教育委員会の考え方でございます。 新型コロナウイルス感染症の関係で学校が臨時休業になった場合は、多治見市は、全教員が直接各家庭へ課題プリントなどを配布して、その際に子どもの事情等を確認してまいりました。やはり教育委員会は、子どもの安全、安心を確保して命を守るということが使命です。そのためにも、まず未然防止のために、SOSの出し方の教育、そして弁護士による命の重さの授業を進めています。 2つ目に、やはり早期発見のために、新型コロナウイルスへのアンケートを年4回以上進めていきます。また、ハイパーQU等も行っています。 最後、教育相談です。多治見市は、スクールカウンセラーとかスクールソーシャルワーカーも配置しております。その仕組みを活用して、やっぱり子どもたちにいろんな相談支援があるということをしっかり周知していきたいと思っております。お願いします。 ○議長(石田浩司君) 15番 若林正人さん。   〔15番 若林正人君登壇〕 ◆15番(若林正人君) 大いに期待しております。我々も頑張ります。ありがとうございました。(拍手) ○議長(石田浩司君) 次に、5番 奥村孝宏さんに発言を許可いたします。   〔5番 奥村孝宏君登壇〕(拍手) ◆5番(奥村孝宏君) 市井の会の奥村孝宏です。 議長よりお許しを頂きましたので、通告に従いまして質問させていただきます。 私は、昨年の3月定例会で、新型コロナウイルスの対応についてという質問をさせていただきました。あのときは、小学校が3月末までの一斉休校になったことで、多くの保護者の方が先行き不透明で大変不安に思っていらっしゃいました。あれから1年と3か月、第2、第3、そして現在は第4波と言われています。この間、国、県、市では様々な経済支援を行ってきました。 国では、GoTo系、GoTo何々という支援を行ってきたと思います。ただ、GoToトラベルでは、約 5,400億円も使いながら、GoToトラブルと揶揄される結果となってしまいました。 また、岐阜県におきましては、多治見市が一部を負担している新型コロナウイルス感染拡大防止協力金を4回にわたって飲食店に支出するほか、中小企業に目を向けた支援を行ってきました。 多治見市では、昨年の4月に、新型コロナウイルス感染症事業者相談窓口を本庁舎1階、産業観光課に設けて、新型コロナウイルス感染症で困っている事業者に対し、いち早く対応しています。 資料の写真ナンバー1、本庁舎の1階、産業観光課のフロアに新型コロナウイルス感染症事業者相談窓口の看板が出ています。写真ナンバー2はこの看板が大きくなります。こんな感じで、多治見市の産業観光課としては、去年の4月から、もう既に事業者の相談窓口を設けて、困っていらっしゃる方の対応をしております。 それから、またTAJIMEALGOという支援が行われておりまして、私もテイクアウト弁当を何度か購入したり、さらに美濃焼GOでは少し高価な茶碗なども購入させていただきました。現在はイエ呑みGO+(プラス)が行われ、 3,000円を買うと、TAJIMEALGOお食事券が頂けるんですが、これを私も今ゲットしておりまして、まだ今の段階ではテイクアウトだけだそうですので、この先、食事ができるようになったときに使いたいなと思っております。 そこで、1つ目の質問です。 経済支援について、3点お尋ねします。 1点目、多治見市が行ってきたこれまでの支援の状況についてお伺いします。 2点目は、支援を行ってきたいろんな業界から、どのような反応があったのかお聞かせください。 3点目が、これからの対応、今後何を計画しているのかお尋ねします。 そして、次に、今、市民の多くの皆様が大変関心を持っていらっしゃる新型コロナウイルスワクチン接種についてお尋ねします。 感染拡大を抑える鍵となる新型コロナウイルスワクチン接種が、本市においても、高齢者からスタートしています。個別接種に軸足を置いた対応が功を奏し、報道などで見聞きするような混乱もなく、順調に進んでいるようです。私の母親も、来月上旬に近くのクリニックで1回目の接種を行う予定です。 また、集団接種も今月から始まり、私は第1回目、今月6月5日に駅北庁舎で行われた様子を見させていただきました。初めてということで、私が見学した午前中は、接種を受ける方を少し減らしてスタートしたとのことでした。受付、案内など、スタッフの行き届いた動きでトラブルもなく、接種を終えた方が安心した表情で帰って行かれる様子が印象的でした。おとといの午後は、バロー文化ホールでの様子を見させていただきましたが、こちらも、「案内係」「看護師」などと市民に分かりやすいビブス表示をし、スムーズに進められていました。 そこで、2つ目の質問ですが、新型コロナウイルスワクチン接種について、2点お尋ねします。 1点目、高齢者への新型コロナウイルスワクチン接種の現在の進捗状況についてということと、他都市などで行っていますけども、ワンストップ接種についての考えをお尋ねします。 2点目が、8月以降といいますか、今後の新型コロナウイルスワクチン接種についての計画をお尋ねします。 以上で、1回目の質問を終わります。(拍手) ○議長(石田浩司君) 市長 古川雅典さん。   〔市長 古川雅典君登壇〕 ◎市長(古川雅典君) 新型コロナウイルス感染症に係る経済的な支援について、答弁を申し上げます。 多治見市の産業観光振興計画の中で、令和2年度、令和3年度の戦略に基づいて、迅速であること、柔軟であること、分かりやすく簡単であること、そして発展性がある、こういった政策を展開してまいりました。 一般的にあるプレミアム商品券、あのやり方は大嫌いです。印刷に時間がかかって、1万円買ったら1万 3,000円もらえます。1万円の元銭を出すお金がない人は、この政策というのは全く生きてきません。 もう一つは、多治見市の経済部自体がまちに出ます。まちの人たちが何を困っているのか、何を助けてほしいのか、そのニーズをしっかり拾ってきます。そして、その団体の人たちと話をします。団体の人たちが要望書を出します。ここでこういう応援を多治見市がしてくれれば、私たち、この業界は生き返る、こういうような方法で応援をしてまいりました。 詳細については、後ほど経済部長のほうからお答えをいたします。 こういうようなことを取ってきましたので、例えば応援をしていただいた業界からは必ず、要望書が出たというだけではなくて、その政策の途中にお礼の手紙が入ってきます。例えばタクシーの運転手、タクシー1台について、7万円の現金を直接タクシーの運転手にお渡しする。会社には3万 5,000円、封筒に入れて、車の維持費として役立ててください。一番反響が大きかったのは、ありがとうキャンペーンです。福祉関係、医療関係、こういうような人たちが命ぎりぎりで動いている中で、 500円掛ける5枚、 2,500円のお食事券、たったそれだけのことなんですけれど、多治見市医師会長からは、「古川市長、よくそういうところに気がついてくれたよね。それも、職種で差別をしなくて、みんな一律 2,500円はなかなかよかった」、こういうようなことを頂いております。 イエ呑みGO+(プラス)、これもやるかやらないかでいろいろ議論がありましたが、実は 600万円の交付の関係で、もう予算がきりきりなくなりそうです。6月下旬まで持ちこたえることができないというようなことで、本日午前9時30分から緊急で会議を開いて、追加補正をかけてでもいいから6月末までイエ呑みGO+(プラス)が続けられるように、まちにそういう酒屋さんがいっぱいあるということが分かってきた。酒屋さんも、こういうようなことをすると手応えがある。こういうようなことで行っております。 これ以降については、いろんな形の、まちに出て各種団体の人たちから意見を聞いて、ここを助けてほしい、既にもうネタは持っております。また、同じでGOかよというふうですが、GoToキャンペーンよりも、多治見市のほうが早いですからね、言っときますけど。今度は、ちょっと美しくなりましょうという、ビューティーGOみたいなやつの仕込みに今入っております。 ○議長(石田浩司君) 経済部長 長江信行さん。   〔経済部長 長江信行君登壇〕 ◎経済部長(長江信行君) それでは、私からは、これまでの緊急経済対策の実施状況と今後の対応についてお答えをします。 まず、これまでの主な市独自の緊急経済対策です。TAJIMEALGO、TAJIMEALGO第2弾スイーツ+(プラス)、第3弾ありがとうキャンペーン、第4弾イエ呑みGO+(プラス)の実施、美濃焼GOの実施及びウエブ陶器市への支援、セラミックバレー振興補助制度にECサイト構築事業、新商品開発事業を新たに追加して補助、産業観光課内に事業者相談窓口を設置してワンストップサービスを実施、新型コロナウイルス対応融資への信用保証料の補給、雇用調整助成金の社会保険労務士への委託料補助、雇用調整助成金の上乗せ補助、たじみビジネスプランコンテスト創業者へのフォローアップ補助、多治見で働こプロジェクト参加企業への正社員採用支援補助、以上をスピードを持って実施してきました。 次に、これからの対応につきましては、市長の答弁もございましたように、今後も、これまでと同様に各事業者の現場に足を運んで生の声をしっかり聞いて、新型コロナウイルス感染症の影響を受けながらも頑張っている事業者に対し、効果的な経済対策を実施してまいります。 ○議長(石田浩司君) 企画部長 仙石浩之さん。   〔企画部長 仙石浩之君登壇〕 ◎企画部長(仙石浩之君) 高齢者の新型コロナウイルスワクチン接種の状況についてお答えいたします。 高齢者への個別接種が5月19日にスタートしました。まずは開業医等からスタートし、先ほど御質問にあったように、集団接種も6月5日からスタートしたという状況でございます。 昨日現在で、少なくとも1回目の接種を終えた高齢者の方は1万 7,244名、高齢者全体の49.3%に当たります。ちなみに、昨日現在で全国の平均が37%、岐阜県の平均が49.7%ですから、全国平均はかなり上回っておりますけれども、大体岐阜県平均と同じぐらいのレベルだということでございます。 多治見市医師会、岐阜県立多治見病院、多治見市民病院等、関係者の御協力におきまして、7月末での希望する高齢者への接種、これは完了できる見込みとなっております。 御質問にありましたワンストップ接種は、大きなスペースが必要となります。また、駐車場もかなり大規模な駐車場が必要となります。そういう意味で、現在実施している会場ではちょっと難しいかなと思っておりますが、ただ、それも含めて、小さな改善を積み重ねて、接種方法の最適化、これは常に検討していきたいと考えております。 今後の接種についてです。国が示す優先順位は、高齢者の次は基礎疾患を有する者、さらに社会福祉施設等での従事者という位置づけがなされております。多治見市では、冒頭に市長の発言等にもありましたけれども、それに対して、幼稚園、保育園あるいは小学校、中学校の教員等のエッセンシャルワーカーを市独自で優先順位に加えて、64歳以下の一般接種とある意味同時並行にはなろうかと思うんですが、その中でできる限り優先的に打っていくという形で進めていきたいと思っております。 スケジュール的なことで言えば、64歳以下の方には5歳刻みで6月23日から接種券を段階的に発送いたします。7月1日から、世代別になって大変申し訳ないんですけれども、順次予約可能な状況に持っていきたいというふうに考えておりますので、7月は高齢者の接種をまとめ上げる段階であり、逆に次の接種の予約が開始され、一部で始まっていくという月になろうかと考えております。 ○議長(石田浩司君) 5番 奥村孝宏さん。   〔5番 奥村孝宏君登壇〕 ◆5番(奥村孝宏君) まず1つ目の経済支援ですけども、TAJIMEALGO以外にも、先ほどの市長からのありがとうキャンペーン、経済部長から、ウエブ陶器市などの支援が行われているということで、改めてその内容を確認させていただきました。 また、業界からも、タクシー運転手、タクシー業界からのお礼の言葉やお礼の手紙などが届いているということで、評価は大変よいのかなというふうに判断しております。 さて、これからの対応について、これまで同様、事業者のもとへ足を運んでということで経済部長から答弁頂きましたけども、私からは、ここでビューティー何とかという話がありましたけど、私も同じようなことを考えていまして、理容院、美容院への支援について、今、市はどう考えていらっしゃるかということを確認したいと思っています。 美容院、理容院というのは、公衆衛生関係の職種に分かれていると思いますが、私も、こういったコロナ禍になってから、先月5月に市内の理容院と美容院、10軒ほどいろいろ回って、皆さんの困り事だとか、どういったことに対してというような話を聞いてきました。その中でおっしゃられるのは、新型コロナウイルス感染症の影響で収入が半減した事業所に対してはいろいろ支援があるんですけども、美容院、理容院というのは、私も昨日、理容院、床屋に行ってきたわけですけども、行かないわけにはいかないので行くんですが、行く頻度が、普通は1か月に1回行っていた人が2か月に1回になったりだとか、頻度が下がってくることによって収入が減る。 また、美容院のほうは、今年は特に成人式が延期になったり、結果的に縮小という形で5月4日に行われた形になったことで、美容院の利用者がかなり減って、激減したというようなことを、先月たまたま成人式が終わった後に伺っているからそういう話が出たのかもしれませんが、美容院の方はそういう意見を言っていらっしゃいました。 そこで、資料の写真ナンバー4を見ていただきますと、何か変なのが写っているように見えますが、これ、モデルは私です。私が床屋でシャンプーしているときの写真です。自分で撮ったんですけども。コロナ禍になる前は、顔の上にタオルがかけられていたんですけども、感染防止の一環として、使い捨てできる紙にされました。私としては、仰向けになって顔に白い紙をかけられるのが少し抵抗を感じているわけなんですけども、どうしても顔そりなどで接近する、床屋はひげをそったり顔をそったりしますので、少しでも感染防止になるようにということで、これも含めて様々な対応がされています。 また、厚生労働省からは、十分な換気とか30分に1回窓を開けてとか、二酸化炭素濃度1,000ppm以内、これ、もともと理容業、美容業を営む場合の国の基準は4,000ppmでいいところを1,000ppmということを言っているんですけども、そういう指導がされているようです。 ただ、私が行く理容院をはじめ、多くの理容院、美容院は、2方向開放できる構造となっていないところが多いかなと思います。ここにいらっしゃる皆さんも、自分が行くお店をちょっと想像してもらって、入り口側があって、どっか壁もしくは入り口と反対側に窓があるかないかというのをちょっと想像していただければ分かると思います。もちろん、営業を開始するときに、保健所の指導により、厚生労働省が定める厳しい基準をクリアして営業をスタートしているわけですから、それぞれの店に問題はないんですけども、昨年からの新型コロナウイルス感染症で、より換気の必要を求められています。 資料の写真ナンバー5を見てください。これは、多治見市の理容組合の支部長が営んでいらっしゃる市役所近くの理容院です。先ほど自撮りした理容院とはまた別のところですけども、これ、正面の入り口側になりますが、入り口に開放できるドアはありますけれども、ほかのところ、例えば写真ナンバー6は東面です。市役所側から見ると、こういった壁になっています。さらに写真ナンバー7、南面を見ると、こちらも窓はありません。30分に1回窓を開けることはできません。 ただ、南面を見ていただくと、この理容院では、一層換気をよくするために、入り口側の反対側として、南面に、ちょっと分かりにくいかもしれませんが、換気扇の口が2つあるのが分かると思いますが、シルバーの2つが換気扇の排出口になっています。また、これからの時期に厄介なのが、コバエです。コバエが発生するときは、特に開放しての換気は全くできないと思います。結果的に、換気扇を稼働させることで換気を行っていますが、十分な換気なのかどうか、二酸化炭素濃度が1,000ppmかどうかは分からないと思います。皆さんも、今のこの議場の二酸化炭素濃度が分かる方がいるでしょうか。私には分かりません。 こうした中、中部電力ミライズ株式会社が法人向けに、建物内の二酸化炭素濃度を測定し換気の状態などを可視化できる、目で見えるサービスの提供を始めました。今週、ニュース、新聞で報道されていました。しかし、個人で経営している理容院や美容院へのサービスではありません。 そこで再質問しますが、多治見市として、業界に様々な支援を行っていただいていますけども、美容院、理容院に対して、市民の皆さんが安心して利用いただくためにも、二酸化濃度を可視化できる、目で見える化できる器具を配布するなど、御検討いただけないか伺います。 ○議長(石田浩司君) 経済部長 長江信行さん。 ◎経済部長(長江信行君) 理容院、美容院に限らず、幅広い業種、業態で新型コロナウイルス感染症の影響を受けていることは本当に十分認識をしております。 今回御提案の理美容業についても、しっかり現場に行って、現場の声を聞いて、一体何をしてほしいんだという、そういった中で、その業界から要望書を頂きながら、一時的な支援ではなくて、新型コロナウイルス感染症終息後の販路拡大や顧客の増加につながる支援策を検討していきたいというふうに思います。 ○議長(石田浩司君) 5番 奥村孝宏さん。   〔5番 奥村孝宏君登壇〕 ◆5番(奥村孝宏君) 県の東濃保健所で伺ったところによると、今年3月末現在で、市内に理容院が94店舗、美容院が 214店舗、合わせて 308店舗あるそうです。また、それぞれに組合長もいらっしゃいますので、先ほどから市長も言われていますし、経済部長も言われていますように、一度行ってお話を聞いていただけると、どういったことの要望があるかなということは分かると思います。 先ほど、市長がビューティーGOと言われましたけど、私としては、TAJIMEALビューティープラン、ビューティーGOで行かれたらどうかなと思っております。 先ほどから何遍も言っていますけども、どうか現場の皆さんの声を聞いて、今までいろいろな業界に行ってきた経済支援同様、理容業、美容業についても御支援いただきますよう要望して、新型コロナウイルス感染症に係る経済支援についての質問は終わらせていただきます。 次に、新型コロナウイルスワクチン接種についてですが、昨日現在で49.3%、予定どおり、来月末には希望する高齢者全員に接種を終えることができそうだという御発言を頂きました。また、ワンストップ接種についてはいろいろ問題もあり、今のところ、考えていないということでしたが、企画部長も言っていらっしゃいましたように、必要に応じて検討していきたいということでしたので、よろしくお願いいたします。 さて、5月31日の、私がこの質問をするという通告の日から半月以上がたって、新型コロナウイルスワクチン接種についても日々状況が変わってきました。そうした中で、先ほど企画部長おっしゃったように、高齢者と並行していく接種をこれから始めていくということですが、さらに優先接種の枠もはっきり、基礎疾患がある人、いろいろ出ておりますけども、優先接種に位置づけられる方は何人ぐらいを想定されていらっしゃるんでしょうか。 ○議長(石田浩司君) 企画部長 仙石浩之さん。 ◎企画部長(仙石浩之君) 正直に言いますと、数字についてはちょっと予測できないというのが本音です。基礎疾患のある方の数ももちろん想定するのは非常に難しいということと、そういう方で本当に希望される方がそのうちの何割ぐらいかということもちょっと想定が難しいもんですから、ちょっと何とも責任持ってお答えはできないんですけども、当然、数千人の規模というのは多治見市で言えば確実にあるだろうというふうに思っていますけど、それ以上については、申し訳ございません。 ○議長(石田浩司君) 5番 奥村孝宏さん。   〔5番 奥村孝宏君登壇〕 ◆5番(奥村孝宏君) 数千人という話でしたが、私はもっといらっしゃるんじゃないかなという思いがあります。私自身も基礎疾患があるものですので、そういったものを加えると、とりあえず来週発送される60歳から64歳が 7,000人、これにさらに何千人、何万人と加えたときに、優先接種の方だけでも相当な人数になると思うんですけども、優先接種の中でも優先順位というものをつける考えはありませんか。 ○議長(石田浩司君) 企画部長 仙石浩之さん。 ◎企画部長(仙石浩之君) 基礎疾患を有するという方だけで言えば、当然もっと多いだろうと思うんですけども、その方のうちのかなりの部分は65歳以上の接種の中で済んでおりますので、その意味では、先ほど申し上げたような桁で間違いないだろうと思っています。 ただ、今、御質問にあったように、その中で細かな優先順位はつけられないかということですけれども、これは実質、ちょっと難しいだろうと思っています。というのは、今既にキャンセル待ち対応で、かなりの部分、エッセンシャルワーカーの方はじめ、打ち始めています。ですから、この後、またさらに細かなルールづけをして、その中でまたキャンセル待ちをやってということでは非常に効率が落ちますので、さっきも言いましたように、64歳以下の一般接種も同時並行で行きます。キャンセル待ちも同時並行で行きます。優先接種の対応の方も同時並行で行くという形で進めていきたいというふうに考えております。 なお、接種が始まるときの計画で、基礎疾患の方をあらかじめ試算をしておりました。そのときには、 8,000人という形で試算をしておりました。ただ、これも本当に、さっきも言ったように、ちょっと非常にあやふやな数字ですので、御理解ください。 ○議長(石田浩司君) 5番 奥村孝宏さん。   〔5番 奥村孝宏君登壇〕 ◆5番(奥村孝宏君) 私としては、先ほど言った優先接種の中でも、私が一番気にしているのは、施設に入所しているような基礎疾患のある方。多治見市でも昨年末に、高齢者の入所施設でクラスターが発生したと思いますが、24時間同じ空間で生活しているということで、クラスターが発生しやすいと思います。そこでまた働く職員の皆さんも、日常的に入所者と身体的な接触が行われたり、マスクの着用が困難な方も多いことなどから、一層の脅威を感じていらっしゃいます。本当にクラスターも心配されています。 そこで伺いますが、高齢者への接種と並行していくということから、姫にあります、多治見市では唯一の障害者支援入所施設の陶技学園、こちらの施設に対して、優先的に接種していただけると思いますが、現在の予定をお聞かせください。 ○議長(石田浩司君) 企画部長 仙石浩之さん。 ◎企画部長(仙石浩之君) なかなか個別の施設に特化してのお答えというのは非常に難しいんですけれども、まず優先順位の考え方の中で言えば、先ほど私、基礎疾患を有する者と、それから社会福祉施設等の従事者という言い方をさせていただきました。今御指摘の陶技学園は、この社会福祉施設等に当たりますので、そこの従事者については、高齢者の次の優先順位のトップに位置づけられる施設であるということはあります。 ただ、現実にどう接種を進めていくかについては、各施設ごとの、当然、嘱託医がいると思います。そういう医療関係者とのやり取りの中でスケジュールを決めていただくという形になるもんですから、ただ、そういう部分で賄い切れない部分が出れば、例えば市の集団接種の一部でどうかとか、そういう御相談には個別に乗っていくという形になろうかと思っています。 ○議長(石田浩司君) 5番 奥村孝宏さん。   〔5番 奥村孝宏君登壇〕 ◆5番(奥村孝宏君) 分かりました。今ここでどうこうということはなかなか難しいかもしれないけれども、最優先される施設であるという認識を持っていらっしゃるということはよく分かりました。 陶技学園というのは、入所者の方が 165人いらっしゃっていて、通所者とか職員も合わせると 300人を超える人がいます。本当に陶技学園の方と話していると、クラスターをすごく気にしていらっしゃいますので、一日でも早い接種をお願いするということで、よろしくお願いいたします。 最後に、新型コロナウイルスワクチン接種者の管理についてなんですけども、高齢者、もうこれで今、約半分の方が接種されています。高齢者じゃなくても、医療従事者などでも既に接種されている方がいらっしゃいます。この後、事業所、大きな企業であったり、大学で打ったり、いろんなところで打っていかれるんですけども、接種済みになった方の把握というんですか。多治見市民全体の中の接種をした人が、何人接種したかというのは、この後、どのように把握していかれる予定か、お尋ねします。 ○議長(石田浩司君) 企画部長 仙石浩之さん。 ◎企画部長(仙石浩之君) そこが一番今後の課題になっていますし、我々職員の労力も、かなりの部分をそこに関する部分に割いていかないといけないだろうと思っています。 御指摘のように、これからは接種の選択がかなり広がります。職域接種と呼ばれるものですね、職場等の単位で行われるもの。それから、国や県が大規模接種の施設をこれから次々とオープンさせていきます。そこへ行くという手もあります。それぞれ接種券が、できたらあったほうがいい、あるいは絶対に要るという条件がついていますから、接種券のリクエストが来ます。ですから、そういう方に対しては、まだ年代別に送付する前であっても、何とか発行できるような形で進めていきたいと思っています。 ただ、接種券を渡した方は、今度、その方の年代が来て送る順番になったら、抜かないといけないです。抜くという作業もやります。ということで、いろんな選択肢の中で、それぞれが一番いいと思われるところで接種をしていただくわけですけども、その入力はそれぞれの接種したところに任されますので、そこで国のVRSという大きなシステムがあります、接種の。それに入力されていくわけです。最終的にはそれで確認するしかないんですが、途中ではなかなか簡単ではないということを認識していますので、誰々には券を発行した、誰々には発行していない、この管理をきちんとやることで、安心、安全な接種を進めていきたいというふうに考えています。 ○議長(石田浩司君) 5番 奥村孝宏さん。   〔5番 奥村孝宏君登壇〕 ◆5番(奥村孝宏君) 本当に今は、とりあえず来月末までに高齢者というのが大前提で動いているもんですから、そこに向かって、市も、みんなも一生懸命、そこに医療機関も動いているわけです。これでひとつ7月末の高齢者接種が終わったときにちょっとそういうところも考えていただいて、多分、これから64歳以下のところに来ると、現場で働いている、例えば看護師だとか医療従事者の方たちのところにもクーポンが来ると思います。じゃあ、そのもらった人が今度どうするのとか、そのクーポンをどこどこに持っていけとか返すとかという、そういう手続についても、クーポンを出す段階で、例えば私は何月何日に接種しましたという返事を市がもらえればそこでチェックできると思うんです。今、既に60歳から64歳までの事務を進めていらっしゃると思いますが、60歳までで定年の方が多いと思えば、それ以降の方たちについても何か、国の機関からデータをもらえるのがいつか分かりませんけども、市としてやれる部分があれば、企画部長、考えていらっしゃると思いますけども、できるだけロスがないような作業にしていただきたいと思います。 そういったことをしながら、希望する全ての市民の方が一日でも早く接種が終えられるように、市長も言われましたけども、さらなる加速をしていただきますようお願いして、1つ目のコロナ禍における多治見市の対応についての質問を終わります。 ○議長(石田浩司君) 市長 古川雅典さん。 ◎市長(古川雅典君) 64歳以下についても、もう既に企画部が中心となって動いています。7月の末の高齢者接種が終わってからの対応ではありません。これも全て、国の方針転換で全部振り回されています。大阪、東京の大規模接種、7割がらがらですよね。それにめがけて、クーポンだけとにかく配布しろというのがものすごい強い要請です。 ただ、多治見市医師会は、そんなことをしたら多治見市に混乱が起きるから、5歳ずつの輪切りにしなさい。実際に接種する多治見市医師会、多治見市民病院、岐阜県立多治見病院の先生の言うことを聞いたほうが間違いないというのが多治見市の考え方です。それ以外に、外圧で、あれをやれ、これをやれ、異常なほど来ます。今度は職域接種、市内在住じゃなきゃできなかったのが、市内であろうと何であろうと全部やっていい。本来であれば、カードは持っていないけれど、みんなナンバー振っているはずですよね。マイナンバーとリンクをした形でやると言っていたのに、何にもできていない。結局、何が起きるかというと、手作業です。強烈な残業かけてでもいいから、基礎疾患がある人に先に送った。送ったものが、ここの中が抜けているというのは、コンピューターではできない。人力でやらざるを得ない中で、多治見市は保健センターを中心とした、人の力を過労、過大に使ってはいけないというようなことで、一般行政職、もう既に企画部から今週4人が現地に入って、いろんな形の新たな対応に対してしっかり応えている、こういうようなことを行っております。 今回、冒頭に、議会からもありましたように、さらに加速をしなさいというようなことに対して、間違いがないような形の加速、これについては、企画部を中心として全庁挙げて対応してまいります。 ○議長(石田浩司君) 5番 奥村孝宏さん。   〔5番 奥村孝宏君登壇〕 ◆5番(奥村孝宏君) 次の質問に行こうと思いましたが、今、話ありましたので。 確かに、国が次々変わっていることも事実だと思います。それで、多治見市も振り回されないようにと思ってやっていらっしゃるんですけども、最初はクーポンがなければ打てなかった接種が、一時、クーポンがなくてもとりあえず打つことが大前提になったから、現場の医療機関はもっと混乱します。高齢者の方が来て、クーポン持ってくれば絶対分かるんですけども、打って、帰したら、また今度クーポン持ってきて2度打ったら、またそれは医療機関が責められてしまいますので、そういった、やっぱり現場現場も大変混乱しているということは市長言われるかもしれませんが、そのとおりだと思っていますので、私としては、多治見市の中を、今どうしていくかというのは企画部が中心になってやっているわけですから、多治見市の市役所の中をきちっと固めて、市民の方が不安になったり、医療機関が迷うことのないように進めていっていただきたいと思います。 続きまして、大きな2つ目、投票率の向上に向けてと題して、今年1月に行われました岐阜県知事選挙の結果を踏まえた今後の取組について伺います。 資料2ページの令和3年1月岐阜県知事選挙投票率(抜粋)の表は、県内21の市別に投票率を表にしたものです。残念ながら、多治見市は21位で、ワーストでした。4年前はそうでもなかったんですけども、今回の選挙は21位になってしまいました。このことについては、選挙で選ばれている私、議員の皆さんも、市民に対して政治への関心を持っていただくようにもっと努力しなければならないと思いますが、選挙管理委員会としては、この岐阜県知事選挙の投票率について、どう分析されているのかお伺いします。 次に、新聞記事の転載を御覧ください。 これは、岐阜県知事選挙投票日の5日前、今年の1月19日の中日新聞です。ただ、この辺だと東濃版になっていますけど、これ、可茂版ですので見ている方は少ないかもしれませんけれども。 ここを見ていただくと、戦国武将で選挙に興味を持ってもらおうということで、絵が描いてあります。これを拡大すると、可児市の投票済証が写真ナンバー8になります、明智光秀。大河ドラマの影響もあってか、可児市では明智光秀を使われました。そして、写真ナンバー9のほうは、御嵩町で投票済証に使われた可児才蔵の絵がついたものです。これは、期日前用ということで大きいですけども、A5版、A4の半分の大きさで、この投票済証になっています。当日投票に行くと、左の可児才蔵の絵がなくて、右側の御朱印の部分だけで投票済証にしていました。そして、そのほかにも、絵はありませんけども、岐阜市では、子どもが描いた絵が印刷された、本に挟むようなしおりであったり、各務原市では市内の観光地を印刷したものなど、あの手この手と、自治体によって様々な工夫が見受けられます。 そこで、多治見市選挙管理委員会としては、今後の選挙、直近ではこの秋に衆議院議員総選挙が行われる予定ですけども、投票率アップに向けた計画があるのか、お尋ねします。 以上2点、2回目の質問とさせていただきます。よろしくお願いいたします。 ○議長(石田浩司君) 選挙管理委員会書記長 加藤泰治さん。   〔選挙管理委員会書記長 加藤泰治君登壇〕 ◎選挙管理委員会書記長(加藤泰治君) それでは、投票率の向上につきまして、2点御質問頂きましたので、私から答弁をさせていただきます。 最初に、さきの岐阜県知事選挙におけます投票率の分析についてということでございます。 選挙管理委員会としましては、岐阜県知事選挙における本市の投票率が大変低調であったということにつきましては、真摯に受け止めております。県内の各選挙における投票率につきましては、都市部で低く、飛騨地域や町村で高い、そういった傾向にあると捉えております。ただし、様々な要因がございますので、これ以上の分析は難しいというふうに考えております。 次に、投票率アップに向けた計画ということでございますが、現在取り組んでいる選挙啓発につきましては、平常時において、市内の高校でのおとどけセミナーによる講話や模擬投票の実施、小学校、中学校、高校を対象とした選挙啓発ポスターの募集、ホームページによる周知などを行っております。 選挙時においては、ケーブルテレビ、FMPiPi、防災行政無線、多治見駅南北自由通路と駅北庁舎に設置されているデジタルサイネージ、これらを利用した啓発放送などを行っております。 次回衆議院議員総選挙につきましては、これらに加えまして、さらにごみ収集車への選挙啓発マグネットシートの添付、拡声器つきの公用車による選挙啓発放送の実施、SNSでは多治見市公式インスタグラムの活用、また議員の御指摘の投票済証につきましては、本市においても見直しを検討しまして、現在、職員用名刺に使用しています美濃焼と観光のカラー写真、これを配した投票済証の交付を予定しております。これは10種類あるうちから、次回の選挙においては、モザイクタイルミュージアムの写真を活用したいというふうに考えております。 以上のように、新たな取組を加えまして、今後も多くの世代へアプローチした選挙啓発に努めてまいります。 ○議長(石田浩司君) 5番 奥村孝宏さん。   〔5番 奥村孝宏君登壇〕 ◆5番(奥村孝宏君) やっぱりなかなか分析は難しいということですが、現状は21位ということをしっかり把握して、次につなげていただきたいと思います。 また、投票済証に絵をあしらうということで、今の答弁からすると、今度、モザイクタイルミュージアムの写真を使われるということなので、どんな形になるか、大変期待しています。今まで多治見市は文字しかなかった投票済証だったと思いますけども、そこが一風変わってくるかなと思いました。 また、小学校、中学校、高校にポスター募集をしているということでしたので、たしか私が見た岐阜市のしおりも、子どもが描いた、選挙に関する絵が印刷されたしおりだったと思います。 今現在、そうやっていろいろ考えていらっしゃるそうですが、私としては、提案ですが、現在、「やくならマグカップも」というのがCBC、またはBSだったり、おりべ12チャンネルでは「やくも百景」が毎週放送されています。地元の東濃信用金庫が扱っていらっしゃる封筒に「やくならマグカップも」が印刷されて、これがATMだとか東濃信用金庫の銀行のコーナーのところに置いてあるんですけども、また私が行った東濃信用金庫の支店では、中のテレビ放送も「やくならマグカップも」が放送されていて、非常に盛り上げの一翼を担っていらっしゃるかなと思っております。 そこで再質問ですけども、多治見市の投票済証に、先ほどモザイクタイルミュージアムの写真を載せるという案もありますが、今のこのとき、「やくならマグカップも」を採用して、多治見市はもちろんですけども、全国的な話題とし、投票率の向上につなげることができないかお伺いします。 ○議長(石田浩司君) 経済部長 長江信行さん。 ◎経済部長(長江信行君) 「やくならマグカップも」の投票済証への掲載につきましては、私も大変いいアイデアだなと思いまして、制作会社へ依頼、確認を取りましたが、社内の規定によって、選挙関連へのキャラクターの利用はできないと回答がありましたので、大変残念ですけども、投票済証への活用はできませんでした。
    ○議長(石田浩司君) 5番 奥村孝宏さん。   〔5番 奥村孝宏君登壇〕 ◆5番(奥村孝宏君) 特定の人を応援する選挙じゃないから、何かそこら辺はもう少し考えていただけるといいかなと思いますが、制約があって難しいようで大変残念です。 おととい、参議院本会議でコロナ郵便投票法が可決、成立されていますね、国のほうでは。一人でも多くの有権者に投票していただくように、国のほうもいろんな点で動いていると思いますが、多治見市選挙管理委員会でも、前例踏襲ではなくて、知恵を絞って投票率を向上させる方法をみんなと多方面から検討していただき、ぜひ秋の衆議院議員総選挙ではワーストから外れるようによろしくお願いいたしまして、私の質問を終わります。どうもありがとうございました。(拍手) ○議長(石田浩司君) この際、暫時休憩します。   午前11時58分休憩     -------------------------   午後1時00分再開 ○副議長(柴田雅也君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 次に、19番 井上あけみ君に発言を許可いたします。   〔19番 井上あけみ君登壇〕(拍手) ◆19番(井上あけみ君) 市民ネットワークの井上あけみでございます。今回、私は大きく2項目質問をいたしますが、いずれも子ども関連の問題でございます。 最初に、不登校問題、政策転換の時では?というタイトルで質問をさせていただきます。 コロナ禍の中で、教育の現場は大変な努力と緊張を強いられており、行政としてもその負担を少なくするために様々な努力をされていると認識しております。 そのような中での不登校の児童・生徒の状況を教育相談室に伺い、お話を伺ったところ、令和2年度末3月の時点で、小学生で不登校とされる児童64人、中学生では 124人がいわゆる不登校とのことでした。小学生についての推移を見れば、平成28年度が33人、平成30年度が34人、そして令和2年度で64人ですので2倍の増加でございます。中学生については、平成28年度が96人、平成30年度で 118人、令和2年度で 124人となり、平成30年度に一挙20人の増、その後もじわりと増えてきております。 学校にはほほえみ相談員やスクールカウンセラー、そして先ほどの答弁にもありましたようにスクールソーシャルワーカーも多治見市独自に配置をされ、学校も市も努力しているのになぜ不登校は増えるのか。 児童等適応指導教室さわらび学級には、現在、中学生が7名、これは体験の生徒も入れると28名、小学生は1名、体験の児童を入れると6名が通ってきているとのことですが、 124人から28人引いた96人の中学生、64人から6人引いた58人の小学生は学校には来ていませんが、どう過ごしていらっしゃるのか。子どもは笑顔でいるのか、勉強はできているのか、親はどう対応しているのかと思います。 それで今回も子どもの立場に立ち、不登校の子どもたちについて幾つかの問題提起をしながら質問を行います。 1、かつて平成30年12月定例会で、教育機会確保法について質問をし、その際、鈴木副教育長から、勉強会・シンポジウム等を検討する、他自治体の先行事例の調査研究を行う旨の答弁をいただいておりますが、そのような努力をしていただいたのかどうかお伺いをいたします。 2、この法律の制定を受け、様々な自治体が多様な試みをしています。いわゆる適応指導教室の民間委託化、世田谷区では、NPO法人東京シューレが行っております。また、適応指導教室の名称を教育支援室に変えた東京都昭島市、また、適応指導教室とは別個に子どもの居場所をつくったところもあります。これは神奈川県川崎市で、厚生環境教育常任委員会が、令和元年度に行政視察に行った、フリースクールえんというところでございます。そして、学校に来ることができない子でも、学習意欲のある子ども、生徒のためにオンライン授業、また、授業そのものをライブ配信する試みを英語から始めた福岡県福岡市などがあります。 1点目に、このような状況の中で、まず1人1台タブレットについて、不登校の児童生徒にも希望者には同様に貸与する考えはあるのか。その際の条件にはどのようなことがあるのか伺います。 2点目に、不登校の子どもの居場所づくりとして、多治見市学習館の利用率の少ない部屋を提供してはいかがでしょうか。また、子育ち支援の居場所づくりを福祉の視点から、子育て支援課に検討を求めますがいかがでしょうか。 ボランティアによる学習支援、音楽室や視聴覚室を使った楽しめる時間もつくれるでしょう。そして思い切り本が読めます。また、土岐川観察館などの御支援も得られれば、釣りの楽しさも教えていただけることでしょう。このような居場所づくりを週1ぐらいから始められないか伺います。 以上が、私のこの不登校問題、最初の質問とさせていただきます。よろしくお願いします。(拍手) ○副議長(柴田雅也君) 副市長 佐藤喜好君。   〔副市長 佐藤喜好君登壇〕 ◎副市長(佐藤喜好君) 不登校の子どもの居場所づくりについてお答えいたします。 多治見市は、子どもの居場所として市内全小学校区に児童館、児童センターを設置しており、不登校の子どもの居場所としての機能も果たしております。ただし、学校へ行きづらい不登校の生徒には、今ありましたさわらび学級があり、心身の力を蓄える場所となっております。不登校の児童生徒を減らす取組が最も大切な施策ですが、さわらび学級の一層の利用拡大も重要と考えております。 ○副議長(柴田雅也君) 副教育長 高橋光弘君。   〔副教育長 高橋光弘君登壇〕 ◎副教育長(高橋光弘君) 私から議員の質問に対して答弁をさせていただきます。 まず1つ目です。不登校問題についての勉強会の実施についてお答えします。 多様な登校の在り方、選択ができる学校での過ごし方などについて、教育委員会事務局で複数回勉強会を実施しました。また、生徒指導主事会、教育相談主任研修会、適応指導推進委員会などで勉強会も実施しました。これについて、いずれにしても今年度も進めてまいりますし、大変重要な課題であると認識しております。 続いて、他の自治体の調査研究の実施についてお答えします。 不登校児童生徒の対応や適応指導教室の運営など、東濃5市で情報を密にしております。また、宮城県、東京都など他府県の教育委員会にある不登校対策に関する資料を収集し、本市における不登校児童生徒の支援策に活かしておるところです。 続いて、不登校児童生徒へのタブレット貸与についてお答えします。 1人1台タブレットは児童生徒全員に配付されるものですので、不登校児童生徒への支援にも活用を広げていきます。また、このことによって、学校の教員にとっても不登校児童生徒とのつながりを保つことができると考えております。 活用につきましては、まずは各学校が本人や保護者のニーズを確認します。その上でオンラインでの授業参加、あるいはプリントの受け渡し、または電子書籍を読むなど様々な活用方法を紹介しながら進めていきたいと考えております。 ○副議長(柴田雅也君) 福祉部長 鈴木良平君。   〔福祉部長 鈴木良平君登壇〕 ◎福祉部長(鈴木良平君) 私からは、子ども支援課としての不登校の子どもの居場所の提供についてお答えをいたします。 先ほど副市長も答弁いたしました児童館、児童センターは、子どもがその置かれている環境や状況に関わりなく自由に来館できる子どもの居場所でございます。また、児童厚生員をはじめ、大人が見守り関わることができる場であり、不登校の子どもの居場所としての機能も果たしてございます。 また、太平児童センター、総合福祉センターの中にありますが、こちらに中高生スペースという場所もございますので、こういったところも利用していただけると考えております。 ただし、不登校児童の受入れに関しましては、場所の提供だけではなく当該不登校児童との関わりなどの運営方法、または対応する人員の確保等の課題があり、それを解決していく必要がございます。 ○副議長(柴田雅也君) 19番 井上あけみ君。   〔19番 井上あけみ君登壇〕 ◆19番(井上あけみ君) 教育機会確保法は、正式名では義務教育の段階における普通教育に相当する教育の機会の確保等に関する法律ということで、2016年に全会一致で議員立法として成立をしました。そういう中で、学校以外の教育機会を確保する施策を国と自治体の責務として、必要な財政支援に努めるようにするというようなことも書かれております。 学校復帰を大前提としていた従来の不登校対策を転換し、学校外での多様で適切な学習活動の重要性を指摘して、不登校児童生徒の無理な通学はかえって状況を悪化させる懸念があるため、子どもたちの休養の必要性も認めているというようなことでございます。 そういう意味で多様な不登校の子どもの居場所をつくるということで、もう既に経過がされておりますけれども、学習は教育委員会の事務局内でされてきたということですけれども、私がその時に申し上げたのは、もちろんそういうことも必要ですけれども、広く子どもたち、保護者も含めてそういう勉強会を一度したらどうですかというふうに申し上げているんですけれども、その点についてはどういうお考えでしょうか。 ○副議長(柴田雅也君) 副教育長 高橋光弘君。 ◎副教育長(高橋光弘君) 当然、不登校の要因とか対応の仕方はやはり専門家からも学ばないと、我々教育委員会の中だけではやはりこれだという対策が取れないので、議員が言われるように今後も広く勉強を進めてまいります。どういった形式のものにするかについては今後検討をさせていただきます。 ○副議長(柴田雅也君) 19番 井上あけみ君。   〔19番 井上あけみ君登壇〕 ◆19番(井上あけみ君) 教育委員会事務局内で勉強されたということですけれども、その勉強の中でどういう新しい、例えば多治見市の教育委員会としてどういうことを行っていこうかとか、そういうことについて具体的に話していただけないでしょうか。 ○副議長(柴田雅也君) 副教育長 高橋光弘君。 ◎副教育長(高橋光弘君) 従来、登校は例えば学校側が朝の始業に間に合うかどうかというようなところで働きかけをしていたとしたら、そうではなく、午前中だけでもいい、あるいは昼時、給食の時間だけでもいいよ、あるいは放課後だけでもいいよ、要はその子が家庭から一歩出て学校に行こうというところを少しずつ増やしていけるようにということで、柔軟に登校の在り方を検討して学校へ周知しております。 また、居場所も教室に限らず相談室や図書室や保健室などいろんな場所で過ごし、落ち着いて過ごせるように、そういった柔軟な対応も学校へは勉強会を通して学んだこととして周知してきました。 ○副議長(柴田雅也君) 19番 井上あけみ君。   〔19番 井上あけみ君登壇〕 ◆19番(井上あけみ君) つまり学校の中に子どもを戻ってこさせるというか、そういうことに主眼を置いてされてきたというか、それ以外の子どもの居場所づくりとしてはさわらび学級というのがあるんですけれども、その名称も例えば適応指導教室というそのままですよね。 文部科学省も教育支援センターって呼んでいますし、先ほども言いました東京都昭島市などは教育支援室というような形で、学校に戻すということに特化したそういう政策から転換をしているんですけど、それが具体的にどこまで進むかというのは別として、考え方としてそういう考え方を持っていらっしゃるんですけども、多治見市はどうなんですか。 ○副議長(柴田雅也君) 市長 古川雅典君。 ◎市長(古川雅典君) 新しく2016年に制定された法律の解釈はそういう考え方と、市長あるいは教育委員会はそういうふうには読んでいないです。多様な機会均等は必要なんだけれど、一方で8050問題という現象が起きていますよね。ひきこもりの50歳の人を80歳の人が面倒を見ている、この後、最終的にどうなっていくのかと。 僕は、高等学校で不登校だった子たちがどういうふうに大学入学資格検定を受けて、いわゆる社会の中に入れていくか、そういう先生とかなり議論をしたことがあります。多治見市は、これまで児童館、児童センター、それからさわらび学級。さわらび学級の副称・名称を変えろということであれば、それはいつでも僕は変えますよ。 もう一個は、今クローズアップされているスクールソーシャルワーカー、新聞で大きく書いているけど、多治見市なんかは10年も前からとっくにやっているじゃないですか、とっくにやっているでしょう。僕はこの表題が分からないんですよ。今まで多治見市の教育委員会、福祉がやってきた政策を転換しろって言われているということになると、今までやってきた10年間を否定せざるを得ないんです。 今までかなり先進自治体として不登校問題に取り組んできた。今回さらに副教育長が言うように、午前だけでもいいよ、午後だけでもいいよ、どこかで普通のいわゆる学校に上手にフェードインできませんかというようなこと。井上議員の解釈は多分極端に言われていると思うんですけど、一生そういうふうにずっといけるんですかというのが今社会問題として出てきていますよね、8050問題というような形の問題で。相当この問題、不登校問題については、他の自治体と比べて、議員もいろんな形の勉強をしてリクエストをされます。それに対して否定的なことを言わないで十分聞いてきましたよね。だから従来の政策をさらに拡大とか延長ということならいいけれど、転換というのは、これまでを否定して転換しろと言われているんですか。 それと2016年の法律の読み方が、学校に別に行かなくてもいいよというふうに書いてあるというふうに、市長として読むとそういうふうには読めない。無理して行かせる必要ない、無理して行かせちゃいけないんだと、行くと余計に行こうと思った気持ちが阻害をされる。だからいろんなケースをつくろうね、いろんなケースいっぱいつくっていますよね、お得意の児童館、児童センター、こういうふうなところについてもいろんなところがあるし、スクールソーシャルワーカーの配置、あるいはその仕組みということは、僕は少なくとも県内の中では不登校問題について人数は増えていますよ。増えているけれど、頑張って行こうねと言わないほうがいいというふうに変わってきたから、そういう選択肢として絶対数が上がってきている、こういうふうに捉えています。 ○副議長(柴田雅也君) 19番 井上あけみ君。   〔19番 井上あけみ君登壇〕 ◆19番(井上あけみ君) 多治見市がこの不登校の問題について、学校に回帰させるというか戻るために様々な政策をされてきたということは理解をしております。これは評価もしているんですけれども、では具体的に何でこんなにたくさんの子どもたちが、これは1年きりじゃなくて、毎年毎年、100人以上の子たちが家にいるというか学校に来ないわけです。その子たちは一体どこにいるのかっていったときに、やっぱり学校以外の場も用意しておくべき必要があるんじゃないかということで、この政策転換ということを掲げさせていただきました。 学校に戻すっていうことは非常に大切なんですけれども、やっぱり学校の中を子どもたちが来やすいようにするというそのことはすごく努力してほしいし、私もこの後提言するつもりではいるんですけれども、毎年、100人以上の人以上の子どもたちがどこにいるかということを考えたときに、やはりそういう場所をきっちり、確かに児童館と児童センターがありますけど、具体的にその子たちがどの程度来ているかっていうと、やっぱり圧倒的に少ない。不登校の子たちがここに来ているのかどうなのか、それは圧倒的に少ないと思うんですね。 小学校より中学校のほうが多いわけですけども、その子たちに様々な大人が接して、そして人生のいろんな喜びとか悲しみも含めて、いろんな触れ合いを保護者だけじゃなくて様々な教育の現場と関わりのない人たちでも、いろいろな人が接してその子たちを見守ることができれば、その子たちはきっと救われるのではないかと思ってこういうタイトルにしたわけです。 それで、先ほど副教育長は図書館ということをおっしゃいましたよね。でも学校の図書館というのは、図書館司書が常駐でいるわけでもないし、とてもそういう場にはなっていないというふうに思います。例えば、その図書館をもっとそういうふうに充実していただけるとか、そういうお考えもあるんですか。 ○副議長(柴田雅也君) 市長 古川雅典君。 ◎市長(古川雅典君) 人数の増加については、教育委員会も市長もこういうふうに捉えています。行かなくてもいいんだよ、行かないという選択肢を尊重しますよということを最近、ここ五、六年はすごく大切にしましたよね。前は頑張って行こうよ、お母さんも一緒に行くから1時間だけでも行こうよ、それがプレッシャーになるから行けないというふうに風潮が変わったじゃないですか。だから人数は、多治見だけじゃないです、全体的に増えています。 ただ、ずっと一生それで本人もいいと思っていないです、きっと。親はもっと思っていないです。そういうような中で、いろんなところの場所の用意、もう一個、教育に関わらないいろんな広い市民が関わっていく、最高の意見ですよ。ただ、できますか、現実的に。60歳過ぎてもう会社に行っていない、高学歴で高年金の人がホワイトタウンにごろごろいますよね。そういう人たちが脇之島小学校に行って一汗かこうか、1こま 500円の授業とかっていろいろつくるんだけれど、なかなかそれはうまくいかない。 学校に行きたくなかったらどこでどういうふうにやるんですかっていったときに、今回具体的なやつは、多治見市学習館に一部屋設けたらどうですか。多治見市学習館にそんなにすかすかで動いていない部屋があるわけないのと、それが一つで政策転換かっていうのは、物すごく今回の井上議員が言われる部分がどうしても今回どういう形で一般質問の答弁に臨んでいくのか、ここまでこういう形でやっているところについて、さらに手を緩めないでね、この方向は合っているよ、だからこの形でスクールソーシャルワーカーなんかももっと機能的に動かしてねだと副教育長は答えられますが、図書館司書を全校に配置したら図書館が居場所になるんですか。それはないよりはあったほうがいいですよ、だから保健室なんかもすごく充実しましたよね。今回の新小泉小学校の保健室というような対応についてはやっていますので、不登校問題については、他の教育委員会よりも相当綿密に、加えて福祉部も同じような形で応援をしていこうと。 例えば、旭ケ丘地域っていうのは地域全体で不登校の子を見て、旭ケ丘公民館に来て、ちょっとやることがなくて困っている人に声をかけるとかっていうような動きっていうのがありますよね。そういうふうな部分については、多治見市としてはかなり先導的に動いている、こういうふうに認識をしています。 ○副議長(柴田雅也君) 19番 井上あけみ君。   〔19番 井上あけみ君登壇〕 ◆19番(井上あけみ君) 確かに小泉小学校の図書館は感動しました。だけど、あそこを活かすにはやっぱり図書館司書が必要です。1998年にインドニューデリーで開催された国際児童図書評議会に当時の皇后陛下の美智子様が寄せられたビデオメッセージが新聞記事になっておりました。大会でのテーマは「子供の本を通しての平和」ということで、その中で、「本の中で、人生の悲しみを知ることは、自分の人生に幾ばくかの厚みを加え、他者への思いを深めますが、本の中で、過去現在の作家の創作の源となった喜びに触れることは、読む者に生きる喜びを与え、失意の時に生きようとする希望を取り戻させ、再び飛翔する翼をととのえさせます。悲しみの多いこの世を子供が生き続けるためには、悲しみに耐える心が養われると共に、喜びを敏感に感じとる心、又、喜びに向かって伸びようとする心が養われることが大切だと思います。」と、本と子どもの成長との関係を書いておられるんですね。 だから図書館に司書がいるっていうことがどんなに大事であるかっていうことを申し上げて、そこでそのスクールカウンセラーとか、あるいはスクールソーシャルワーカーとかいろんな人がいるんですけど、それ以上に本が子どもの心と成長に与える影響ってすごく生きる力になってくるっていうふうに考えますので、そういう学校におけるそういう場を教育委員会には、副教育長がおっしゃったんですけれども、やっぱりそういうことも考えていただきたいと思います。 それで令和2年10月25日に文部科学省が不登校児童生徒への支援の在り方について、通知を出しています。居場所として、保健室、相談室、そして学校図書館を挙げておられます。そしてさらに他の機関、福祉や保健や医療や労働部局、民間施設と連携し、子どもと家庭とのネットワークづくりを進めていってほしいと書かれている。 先ほど市長は、教育委員会だけではなく福祉部が不登校の子どもの居場所づくりについても尽力しているということで児童館と児童センターを挙げていただきましたが、そうしたときに、その中学生とか高校生が来られるような児童館、児童センターにしていただけるんでしょうか。 ○副議長(柴田雅也君) 市長 古川雅典君。 ◎市長(古川雅典君) そういったメニューとそういった施設は用意をしているというのは多治見市の考え方です。具体的に、ここにこれとこれが足りないからこうしてくださいってしっかり提言したほうが分かりやすいんじゃないですか。 僕は、上皇后美智子様の考え方と全く一緒ですよ。だから小泉小学校の図書館、靴を脱いで正面のところに図書館があって、右側に学童保育がある。例えば、それをやったらこれ、あれをやったらあれと言われるが、図書館司書っていうのは必要ですよ。僕、必要だと思うんですけど、例えば、市民ネットワークの中でボランティアを集めて、あそこの中で何かそういうようなことをやってみようという動きを、一回ぐらいされたらどうですか。もっと、学校の中にそういうような形でボランティアとしてやったらどうでしょうか。 だって、これ以上に恵まれないところって発展途上国にいっぱいあるじゃないですか。ノートが買えない、鉛筆が買えない、本が買えない、そういうような中でも一生懸命やっているところってあるでしょう。今回は不登校問題なのに、急遽、図書館司書の問題になっている。 不登校問題については、多治見市としてこれまで伝統的に議会から市民からある要望に対して、私たちは紳士的にしっかり対応してきている。他の自治体と比べて、こことここが大きく劣っている、これはもうひどいっていう感覚は私どもは持っていません。ただ、どこまでいったって合格点にはならないから、高橋副教育長ももっと勉強しなきゃいけない、いろんなところの先進自治体を見なきゃいけない、それに対してはしっかり対応する、こういうようなことはしっかりお答えをしています。 ○副議長(柴田雅也君) 19番 井上あけみ君。   〔19番 井上あけみ君登壇〕 ◆19番(井上あけみ君) 今はたまたま学校の居場所として図書館というのを挙げられて、文部科学省も図書館ということを挙げられているので、それに今特化した質問になりましたので、すばらしい小泉小学校の図書館、それを活かすために、小泉小学校だけではなく、全ての校区必要だと思いますが、この問題はここまでにいたします。 それで児童館、児童センターですけれども、具体的に不登校の子が行けるような状況というのは無理だと思う。多治見市学習館について、利用率を調べました。その中で、全くゼロっていうことはないですけれども利用率が低いところもあります。それはきちんと調べております。 先ほどの福祉部長が言われたように、これをどういうふうに運営していくかということについては考えました。ただ、場所が要るんですけれども、場所はやっぱり公的な場所を使わせてもらえたら一番ありがたい。そして、そのことが可能であるならば、いろんな志を持った方にこれからお話をして、こういう形で進めていく考えはありませんかということで協力依頼をしていこうかなということを考えておりますが、そういう方が出現して、そういうグループ体制ができたならば、そういう居場所づくりについて市のほうからのそういう形での協力というのはいただけるのでしょうか。 ○副議長(柴田雅也君) 福祉部長 鈴木良平君。 ◎福祉部長(鈴木良平君) やはりソフトというか人材が大切で、その担い手がいるかどうかというのは一番心配しておるところですが、今おっしゃったように、もしそういった方が出てくれば、一度御相談というかお話を聞かせていただいて、どういうことがやれるかというところは考えていきたいと思っております。 ○副議長(柴田雅也君) 19番 井上あけみ君。   〔19番 井上あけみ君登壇〕 ◆19番(井上あけみ君) まず、その回答がいただけるのを待っておりました。 要は教育委員会だけがその不登校の問題を抱え込むのではなく、様々な部局、それから例えば民間というか指定管理者であります、例えば多治見市文化振興事業団、そういう方たちの協力と、または民間のまた別のNPOみたいなそういうところの協力があって、それで少しずつ試行錯誤的に進めるにしても場所が必要ですので、その答弁がいただければ今日はこのテーマについてはここまでにします。ただ、ボランティアに関して、読み聞かせとか私の友人たちはもう一生懸命やっていらっしゃいますのでよろしくお願いします。 次に、たじっこクラブの現状と利用負担金についてお伺いします。 令和2年度から令和4年度のたじっこクラブ運営業務委託の受託法人が特定非営利活動法人たじみ学童保育センターつちびとと、株式会社ハリカ多治見の2つの指定管理者となっております。2つの法人が13クラブを運営することになって1年がたちましたが、その運営の状況と利用者からの声はどのように届いているのか伺います。 1、具体的には、指導員の配置状況、子どもが過密になっているかいないか、また利用者の増減はどのようでしょうか、お伺いをいたします。 2、今回、利用者から負担金の在り方について指摘を受け、他の自治体なども調査をしました。自治体それぞれの考え方、制度があり、ちょっと興味深く学ぶところも大きかったという感想でございます。 それでは、お配りしている資料を見ていただけますでしょうか。 たじっこクラブ利用負担金について、多治見市の放課後児童クラブ、基本登録と延長登録の2つの形態があります。 基本登録は、平日は下校から午後5時まで、土曜日・休校日は午前8時半から午後5時まで、利用負担金は 3,500円です。夏休みに関しては、8月のみ徴収で 7,000円ということになっております。 延長登録は、その基本登録より長い時間たじっこクラブにお世話になっている子どもたちなんですけれども、平日は下校から午後7時までです。土曜日、休校日は午前7時半から午後7時までです。利用負担金は 7,000円ということになっております。夏休みは1万 4,000円になっています。 この利用負担金をじっと見ていたときに、平日の基本登録と延長登録の利用負担金について、利用者の方は不公平であるというふうにおっしゃったんですけれども、不公平という表現はどうかなとは思います。やはりバランス的にどうなのかなというふうに受け止めております。平日、基本登録の方は約3時間、延長登録の方は約5時間滞在しお世話になるということで、これについては理解の範囲だなというふうに考えております。 8月についてですけども、基本登録の方は朝から午後5時までの約 8.5時間ということで、延長登録の方は約11.5時間で、3時間の差で利用負担金が 7,000円から1万 4,000円になるわけです。それで、8月の朝に1時間だけ延長しているという方もいらっしゃって、その方も同じように延長という枠組みの中に入りますので負担金が1万 4,000円というふうになっているわけです。 この規定が合理的であるのか、バランス的にどうなのかということで私も疑問に思いました。それが合理的であるのかどうなのかについて見解を伺います。 さらに8月について、先ほど申し上げたように、早朝のみの1時間の延長であっても、基本登録より 7,000円の負担増になって、倍になってしまうということについての見解も伺います。 それから、基本登録の時間区分が午後5時までとなっている規定でございますが、果たして、この午後5時までという規定が妥当なのか疑問に思いました。パートの方は違うのかもしれませんけれども一般的に午後5時までの勤務の場合、必然的に延長の扱いになります。午後6時までとするのが女性の労働の在り方を考えても妥当ではないかと思うのですが、再考を求めますが見解を伺います。 他の自治体の制度で何本か電話をしてお聞きをしましたので、説明をさせていただきます。 可児市の1か月の利用負担金は、平日 5,000円、土曜日 7,000円。長期休暇が 1,400円から1万円というのは、長期休暇のときだけ子どもを預けるという方の料金です。 1,400円というのは春休みで、 1,800円というのが冬休みです。1万円というのが夏休みだということです。利用時間は下校から午後6時までとなっております。それをさらに延長したい場合は、申し出ていただければ加算はなしですが午後6時半までオーケーですよということで、担当課としてはこども課がされております。 土岐市がまたちょっとユニークだったんですけれども、土岐市は制度的に枠組みが違いまして、子ども教室という考え方で、登録制ではありますが、働かなければならないという働く条件はなしで、国からの定員を設けないので補助金も受けずに、市単で 8,000万円投入されているということでした。夏休みだけ 6,000円ということで、誰が来ても登録してあれば拒むことはないということです。今回、コロナ禍ということで多少の枠は設けたそうです。 大垣市にもお尋ねをしましたら、大垣市は所得に応じてということで、やはり下校から午後6時までということで、長期休暇のときは午前8時から午後6時までとなっています。延長の場合は午後7時までで延長加算はあるということで、教育委員会が担当であるということでした。 非常にそれぞれがそれぞれの制度でやっていらっしゃるということで、大変ある意味では参考になりました。 この件に関しての最初の質問を終わります。よろしくお願いします。 ○副議長(柴田雅也君) 市長 古川雅典君。   〔市長 古川雅典君登壇〕 ◎市長(古川雅典君) たじっこクラブ、多治見ではこういう名前なんですけれど、他の自治体との利用料金の比較を教育委員会がしました。全体的に申し上げて、多治見市は非常に低額の利用料金設定をしています。県内で多治見市より高いところは、岐阜市、大垣市、中津川市、瑞浪市、恵那市、可児市、こういったところが多治見市より高い利用料金の設定をしています。 今回、夏休み等のお話、それから平日の午後5時で終わるのを午後6時にしたらどうか、こういうようなことを含めて、次回のこういった改定については令和5年度が契約期間の改定となります。それまでにしっかり利用者等からのアンケート、他の自治体からの問合せ、今回の一般質問等のことも総合的に勘案をして、令和5年度の契約期間の開始に向けて見直しの作業に着手をしてまいります。 ○副議長(柴田雅也君) 教育長 渡辺哲郎君。   〔教育長 渡辺哲郎君登壇〕 ◎教育長(渡辺哲郎君) 私からは、たじっこクラブの現状と利用者負担金について、市長の答弁以外についてお答えします。 まずは、利用者からの声や支援員の配置状況についてであります。 令和3年度の待機児童数はゼロでございまして、利用者から大きな苦情や意見は届いておりません。 支援員の配置については、全体で 121人を配置しまして、そのうち資格のある有資格者は57人です。これは国の放課後児童健全育成事業の設置及び管理運営に関する基準、そして市の規則、委託契約書に沿った配置となっております。保育所の1人当たりの面積も、今の国の設備運営に関する基準、市の規則に定められています1.65平方メートル以上の全てクリアをしております。 また、利用者数の増減につきましては、新型コロナウイルス感染症の影響がありまして単純に比較できませんけれども、令和2年4月時点の通年利用者は 1,050人、今年の6月時点の通年利用者は 1,017人であり、利用者数に大きな増減はありません。 続きまして、利用者区分の見直しについてでございます。 議員が言いましたように、直近では令和元年度に利用負担金の見直しの検討を行いまして、新たな契約期間の開始に合わせまして令和2年度から改定を行っております。その際、利用負担金の設定につきましては、もっとも利用者の多い通年・延長の登録者につきましては、過度な負担にならないように慎重に積算しまして、月額 7,000円としております。通年・延長の登録者を基に、基本や夏休みの登録者につきまして、分かりやすい利用負担金の区分を設定しております。 仮に夏休みを保育時間の長さのみで利用負担金を設定した場合、基本は1日 8.5時間で1万 5,000円、延長は1日17.5時間で2万円ほどの高額になってしまいます。 次に、夏休み早朝の利用負担金の区分につきましてでございますが、現在の利用料金の体制につきましては、先ほども申しましたように、保護者の過度な負担にならないように慎重に積算した上で、分かりやすさも加味した利用負担金を設定しております。 確かに保護者の皆様の就業状況と保育のニーズは様々であることは認識しています。しかしながら全てのニーズに対応することは困難であるため、主要なニーズに合わせた利用負担金の設定につきましては、今後、調査・研究をしてまいります。 ○副議長(柴田雅也君) 19番 井上あけみ君。   〔19番 井上あけみ君登壇〕 ◆19番(井上あけみ君) 令和5年度の次回の改定のときに改めてもう一度検討をしていただけるということなので、よろしくお願いします。 確かに様々な労働形態の方が利用されているので、一人一人のニーズに合わせるのはもちろん無理だとは思うんですけれども、でも誰が見てもこの程度だったら納得できるなという、そういう数字、規定にしていただきたいなと思います。 朝の1時間だけ延長でも 7,000円からいきなり1万 4,000円を支払わなきゃいけないというのだと、それと比べるということになるんですけれども、納得できないようでしたので、やっぱりみんなが大体これくらいだったら細かいことは仕方ないけれども大体の納得ができるという、そういう規定を用意していただきたいというふうに思います。 それで労働条件というか、支援員の数とかそういう状況についてもお話をしていただいたんですけれども、先ほど来、新型コロナウイルスワクチンでいろいろな議論がされていて、幼稚園の先生とか学校の先生とかは優先的に接種するということだったんですけど、当然学童の指導員たちもその対象にはなるのかなというふうには思ってはいるんですけれども、その点についてはいかがでしょう。 ○副議長(柴田雅也君) 企画部長 仙石浩之君。 ◎企画部長(仙石浩之君) 対象としては考えております。 ○副議長(柴田雅也君) 19番 井上あけみ君。   〔19番 井上あけみ君登壇〕 ◆19番(井上あけみ君) 学童保育についてもいろいろな歴史がありまして、私もこの場で何回か質問をさせていただいて、環境面について改善もしていただいたところでございます。 お母さんたちは、夏はいいんですけれども、冬の夜に迎えに来るのを何か子どもに申し訳ないなと思いながら迎えにきて、子どもたちは玄関のほうをそわそわ見ているという、そういう状況もあるんですけど、でも、たじっこクラブにいたことが少しでもいい思い出になれるように、執行部の皆様にはまた御努力いただきたいし、私もしっかり勉強してまいります。 以上で、私の一般質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。(拍手) ○副議長(柴田雅也君) 次に、14番 三輪寿子君に発言を許可いたします。   〔14番 三輪寿子君登壇〕(拍手) ◆14番(三輪寿子君) 日本共産党の三輪寿子でございます。 今回は、新型コロナウイルス感染症対策のさらなる支援について7項目の質問をします。 感染拡大の第4波が東京、大阪をはじめ全国で広がり、収束のめどがたっておりません。感染力が強く、重症化のリスクが高い新変異株の広がりによる医療危機の下、入院や治療を受けられない患者も増えています。 岐阜県多治見市の医療機関、行政、保健センターの方々には6月20日までのまん延防止等重点措置再延長の下、昼夜奮闘していただいていることに心から感謝したいと思います。 県全体の新型コロナウイルス感染者の延べ人数は、新たなクラスターも含めて 9,000人を超えています。今朝の新聞報道では 9,122人、多治見市は 437人となっています。 感染者数の増加とともに病床使用率も逼迫して、医療機関、宿泊施設の受入れが困難な場合は自宅療養の検討もされておりました。今朝の報道によりますと、病床使用率は27%で減少傾向にありますが、医療関係者の話では、東濃感染症専門病院は土岐市立総合病院で 100床程度、岐阜県立多治見病院で6床と少な過ぎる。また、岐阜県全体では 500人ほどの待機者がいて、ベッドが満床であるという大変な状況と聞いています。 そこで今回、お手元の資料にあります多治見の地域医療充実を考える市民の会では、6月14日、市長宛てに新型コロナウイルスワクチン接種、PCR検査について要望書が出されております。要望書の3番目には、新型コロナウイルスワクチン優先接種対象について、5番と6番については、PCR検査の社会的検査の必要性について挙げられております。 そこで、新型コロナウイルスワクチン接種を担っていただいております地元の医師から、新型コロナウイルス感染症対策について、次のような御意見を伺っております。 新型コロナウイルスワクチン接種は感染症対策には大変効果的であるが、3つの問題点がある。 1、全体接種までの時間がかかる。2、健康被害リスク。若い人などの妊娠できるかどうかの不安に基づく接種敬遠リスク。3、デルタ株など強力に変異した新型コロナウイルス感染症は、新型コロナウイルスワクチンを打っても感染し得ること。 新型コロナウイルスワクチンが普及していない中国本土、オーストラリア、ニュージーランドなどは新型コロナウイルス感染症の封じ込めに完全に成功している。これらの国々は早期から社会的PCR検査を実施し、いかに早く無症状の感染者を見つけ出すかに心を砕いてきた。 新型コロナウイルス感染症はもはや空気感染とも言うべき強力な感染力を持っており、経路が追えない人ばかりである。したがってPCR検査を幅広く行い、いかに早く発見するかが勝負である。PCR検査拡大はコストがかかるが、封じ込めに成功した国や自治体では、必要なコストが新型コロナウイルス感染症拡大で失われるコストより安く、妥当だと捉えられている。和歌山県、鳥取県などは早くから社会的PCR検査が拡充され、結果として感染状況が大変落ちついている。 まずは、ここ多治見市でも学校現場や社会のインフラを回していく上で欠かせないエッセンシャルワーカーに定期的な社会的PCR検査を行うことで、社会を止めず、PCR検査にコストをかけて新型コロナウイルスワクチンが行き渡るまで安全、安心な環境をつくり出すことこそが地元経済を救うことになる。 ぜひ多治見市でも新型コロナウイルスワクチン接種の迅速化とともに、バックアップとしての社会的PCR検査を無症状の人へ、週1回から2回程度の定期検査を改めて拡大すべきと考える。クラスターを発生させないためにもグレーの人にはやるべきである。とのメッセージをいただいております。 さらに専門家の意見では、「第5波は必ず来る。デルタ株は従来の2倍の感染力と言われている。新型コロナウイルスワクチン接種を急ぎ、PCR検査を確実に増やしていくことが切迫した課題である」と指摘しています。 そこで市長から、エッセンシャルワーカー、幼稚園、保育園、小学校、中学校の教職員、保育士、学校給食調理員、家庭ごみ収集職員に、子どもたちの命を守るため、市民のライフラインを守るため優先したいとの提案でありました。新聞報道では既に決定しており、担当者は、議会での議論を通じて市民合意の下で進めたかったと報道されておりました。 善は急げということなので、必要な判断ではあると思いますが、さらに私は冒頭、市長のほうから公立、私立問わずやるんだということをお聞きしましたので、さらにはたじっこクラブの指導員も対象にすべきではないかと提案したいと思います。一日も早い新型コロナウイルスワクチン接種の完了とさらにPCR検査の拡大で、安心して新型コロナウイルス感染症の危機を乗り越えていきたいと思います。 一方、コロナ禍の影響で格差と貧困、生活と仕事の困難や不安が女性に集中し、女性の自殺者、今朝ほども若林議員から指摘がございましたが、虐待の急増、生理の貧困などを抱えています。相談窓口での女性支援の強化、さらに自治体独自の新型コロナウイルス感染対策支援、これを求めて次の質問をいたします。 1点目、市長から冒頭、先ほども申しましたが、公立、私立の差なくエッセンシャルワーカーに優先接種をしていくとございましたので、たじっこクラブに従事する職員も対象とされているのかお尋ねします。 2点目、新型コロナウイルスワクチン接種と同時に新型コロナウイルス感染症封じ込めのためのPCR検査、この体制の拡充実施が必要だと思います。そこで高齢者施設の職員を対象にしたPCR検査の実施について、県との協議結果はどのようであったのか。また利用者、訪問介護職員など拡充が必要と思うがどうか。 3点目、感染拡大防止と安全な教育、保育環境整備のために、秋田市では小学校、中学校、保育職員 5,800人を対象に、新型コロナウイルス感染症抗原検査キットによる自主検査を実施、県内では笠松町が小中学校の教職員 155人と学童クラブ指導員46人を対象に、5月下旬からPCR検査を実施し、9月上旬まで継続するとしています。 そこで新型コロナウイルスワクチン接種とともに、当市も小学校、中学校、保育園、幼稚園、たじっこクラブを対象に、職員、利用者の希望する人に定期的なPCR検査の実施が必要と考えるがどうか。 4点目、検査体制の拡充のために、県が全自動PCR検査装置、多治見市民病院が検査キットを導入しているとのこと。新型コロナウイルス感染症封じ込め、早期発見対応のために、県、多治見市民病院と連携し、検査体制を強化していただきたいがどうか。 また、濃厚接触者として対象にならないグレーゾーンの人を対象に公費で検査をしていくとのことだが、無症状でも不安な人も多く含まれていると思う。そこでグレーゾーンの定義は何か。多治見市民病院の検査体制、現状はどのようか。 5点目、自費検査に対する助成制度創設について。 行政検査対象にならない場合、検査費用が2万 5,000円から3万円かかるため負担が重い。無症状感染の拡大を予防するために自費検査に対する助成を検討していただきたいがどうか。 6点目、新型コロナウイルスワクチン接種率向上のために、接種会場まで65歳以上の運転免許証を持たない人を対象に、タクシー、バスの乗車券を補助している自治体がある。瑞穂市では、タクシー協会と協定を結び、片道上限 1,000円を補助。笠松町では、タクシー、バス乗車券を補助。各務原市では、コミュニティバス、オンデマンドタクシー運賃無料などの移動支援が取られている。当市の接種会場までの移動対策支援はどのようか。 7点目、コロナ禍において経済的貧困を背景に、生理用品の準備に困る家庭が増えている。内閣府の調査では、 255の自治体で取組が広がっている。地域女性活躍推進交付金、つながりサポート型事業、これを活用し、生理用品を学校に配備し、トイレに設置する自治体が増えている。県内では高山市、各務原市、土岐市など、災害備蓄品を活用し、無償配布・設置がされています。 そこで当市でも、生理用品を小学校、中学校のトイレへ配備、子ども支援課、福祉課などで無料配布の検討をしていただきたいがどうか。 以上、7点について答弁よろしくお願いします。(拍手) ○副議長(柴田雅也君) 市長 古川雅典君。   〔市長 古川雅典君登壇〕 ◎市長(古川雅典君) 多治見市が行う業務の中で、この人たちが新型コロナウイルス感染症になってしまったら大変なことになるというような人たちを選び込んだ。絶対必要、必要不可欠というようなことでエッセンシャルワーカーという言葉を使いながら、今回の議会の冒頭にも御提案をさせていただきました。 本日冒頭に申し上げましたように、公立、私立、あるいは学校給食等においては民間委託等の職員、こういうようなところには一切差をつけません。この人たちが万が一新型コロナウイルス感染症陽性になったときには、このまちの全てがとまってしまうというようなことで行います。 加えまして学童保育の指導員等については、この部分についても教育関係者等に含まれるというような形で再度しっかり議論をしながら、普通の時間帯の先生たちは受けているんだけど、その後、学童保育の先生たちも必要ではないかというようなことで、早急に会議を開いてエッセンシャルワーカーの中に含んでまいります。 三輪議員から東京オリンピック問題ぐらいのちょっとパンチの効いた一般質問があるかと思いましたが、何もなくてとても肩透かしを受けたような感覚でございます。 まん延防止等重点措置の指定についても、明日の15時から県が主催をする大きな全体会議の中で、今後の予定が明確になってくる。これを受けて、直ちに明日の金曜日の夕刻までに関係各団体があります。社会福祉協議会、文化振興事業団、市役所の中についても、どういうような形で県がまん延防止等重点措置について、完全に解除されますが、県独自のいろんな規制について、何をどこまでしっかり規制をしていくのか。 特に問題になっています飲食店のお酒の提供の問題、あるいは20時までしかお店を開けちゃいけない、このようなことについても明日の15時からの大きな山場の会議を迎えます。そこで得たことについては、直ちに市役所全体に発信をする。 加えて防災行政無線についても、これまで市長として情報発信をしてまいりましたが、少し明るい兆しはできましたが、まだまだ油断をすることはできません。しっかり情報発信を的確に行う、加えて今回の新型コロナウイルスワクチン接種については、議会全体から一致をして、さらに加速をしなさい、そういうようなことについてはしっかり対応してまいります。 ○副議長(柴田雅也君) 副市長 佐藤喜好君。   〔副市長 佐藤喜好君登壇〕 ◎副市長(佐藤喜好君) 私からは多治見市民病院で行った職員のPCR検査についてお答えします。 5月22日に道路河川課職員1名が新型コロナウイルス感染症陽性と判明した際、保健所の指示により、接触者2名のPCR検査を保健所で実施いたしました。この費用は国の負担です。 同じグループ等で仕事をしている職員はほかにも複数ありましたので、特に保健所からの指示はありませんでしたが、市役所庁舎内での感染は初のケースでもあり、市としてはグレーゾーンと捉え、窓口業務の安全性の確保や将来の感染リスクの懸念を考慮して、7名のPCR検査を多治見市民病院に独自に依頼いたしました。この検査は、多治見市役所が雇用主としての責任を果たす目的で実施したもので、費用は雇用主である市負担で行いました。幸い結果は全員陰性でした。まず御報告いたします。 ○副議長(柴田雅也君) 企画部長 仙石浩之君。   〔企画部長 仙石浩之君登壇〕 ◎企画部長(仙石浩之君) たくさん質問をいただきましたので、1つずつお答えしたいと思います。 まず、小学校、中学校、幼稚園、保育園等々の職員について、定期的にPCR検査をというような御提案を含めた御質問でした。前回もありましたけれども、御質問の中で三輪議員が新型コロナウイルス感染症陽性の患者は経路が追えない人ばかりであると、そういう前提でされた御質問だと思います。多治見市の新型コロナウイルス感染症陽性患者は、もう現在ではほとんどが経路が追える方でございます。そういう前提に立って御答弁申し上げます。 感染者が判明した時点で、保健所の指導によって濃厚接触者だけではなく、関係者に幅広くPCR検査をしております。必要な人に必要なPCR検査をすることで感染拡大の防止につなげております。先ほどの候補になっていた人、数千人になると思います。数千人の方に毎週のようにPCR検査をするというのは非現実的だと考えております。感染防止には、マスクの着用や手洗いの徹底、換気など、こうした基本的な行動の徹底、これがやはり基本であって現実的だろうと考えております。 次に、自費でのPCR検査に対する助成制度、具体的な福祉部門での答弁は後ほど福祉部長からさせていただきますけれども、原理原則論で言えば、今申し上げたように必要な人が適切な時期に検査できる体制、これをつくっていくことが大切だと考えており、現在それは整えられていると考えております。 次に、接種会場までの移動手段に対する支援策についてでございます。 多治見市の場合は、特に65歳以上の高齢者については、かかりつけ医での接種を推奨しています。かかりつけ医がない方もいらっしゃいますけれども、お近くの医療機関を紹介するという形で進めております。自宅で介護サービスを受けている方が通院する際は、今でも付添いサービスというものを利用されております。 以上のようなことを含めまして、コールセンターで個別に相談を受け付けております。何らかの情報等があれば、このコールセンターのほうへ御紹介いただければというふうに考えております。 ○副議長(柴田雅也君) 福祉部長 鈴木良平君。   〔福祉部長 鈴木良平君登壇〕 ◎福祉部長(鈴木良平君) 私からは、岐阜県が実施している予防的PCR検査の進捗状況についてお答えをいたします。 岐阜県が実施しております予防的PCR検査につきましては、4月から6月までに市内の希望する事業所で実施をしているところでございます。対象となる事業所ですが、入所系の介護、障がい施設の職員及び入所系施設に併設する訪問介護事業所の職員でございます。 5月28日現在の最新の数字では、市内68の対象事業所のうち47事業所、約69%、それから人数でいいますと、これは推計の数字ですが 1,631人のうち約 1,200人、73.6%がこの検査を実施したと聞いております。この検査によって新型コロナウイルス感染症陽性が疑われる結果は出ておりません。 次に、本市が実施している自費検査に対する助成制度についてお答えをいたします。 市独自のPCR検査補助金としては、介護及び障がい福祉サービス事業所の継続、再開支援策として、次のとおり実施をしております。 市内の介護及び障がい福祉サービス事業所が対象で、介護が 205事業所、障がいが 101事業所ございます。検査期間が3月1日から7月31日まで、補助申請期間は9月30日まで、条件といたしましては、その事業所の職員や利用者に行政検査のPCR検査の受検者がいること、補助額はPCR検査費用の2分の1で、1件当たり上限が1万円でございます。 予算額は総額で 500万円でございまして、さきの3月議会で御承認いただき、令和3年度に繰越しをして実施をしてございます。 周知といたしまして、3月下旬と5月下旬に対象事業所全事業所への周知をいたしました。事業所からの問合せや相談はございますが、現時点で申請件数はゼロ件でございます。 ○副議長(柴田雅也君) 副教育長 高橋光弘君。   〔副教育長 高橋光弘君登壇〕 ◎副教育長(高橋光弘君) 私からは、小学校、中学校のトイレへの生理用品の配備についてお答えします。 現在、市内の全小学校、中学校では、保健室に生理用品を備蓄しております。そして必要となった児童生徒に配付、または貸与しておる状況です。児童生徒の様子を注視し、必要に応じて声かけをしたり、家庭支援を行っている現状があります。 そういった現状を踏まえてニーズには対応できていると認識しておるところです。したがって、現在のところ学校のトイレに生理用品を配備することは考えておりません。 ○副議長(柴田雅也君) 14番 三輪寿子君。   〔14番 三輪寿子君登壇〕 ◆14番(三輪寿子君) 冒頭に市長から肩透かしと言われましたが、今回はパブリックビューイング、そういうものに対する予算付けの問題については本会議で質問をいたしましたけれども、オリンピック・パラリンピックについて、こういう考え方であるということは今回は提言はしておりません。 1点目の学童保育のたじっこクラブですね、そこの指導員にも、教育関係者ということで含まれるので早急に検討をすると市長の答弁でしたので、これはもう本当に早急に、迅速に決定していただきたいと思います。 2点目の高齢者施設、これはかなりの人数がみえるわけですけれども、実際には 500万円を組んであった予算が実質申請者がゼロ件ということは、まだこれは使われていないということですよね。 そこで思うんですが、なぜ手が上がらないのか、その点については行政としてどのように判断をされているのか、ちょっと伺いたいと思います。 ○副議長(柴田雅也君) 福祉部長 鈴木良平君。 ◎福祉部長(鈴木良平君) この制度を検討しているときに多治見市内の該当事業所で検査を受けたいという事例が結構多く出ましたので、早急にこういったことをやれば利用していただけるものと考えてやっておるわけですが、その後、そういった事例が出ておりません。 一部検討をされた、使いたいというような相談は受けておりますけども、そういう意味でちょっとニーズが減ったと考えております。 ○副議長(柴田雅也君) 14番 三輪寿子君。   〔14番 三輪寿子君登壇〕 ◆14番(三輪寿子君) 多治見の地域医療充実を考える市民の会から要望書が出ているところの5番目ですけれども、事業所の高齢者施設のPCR検査を実施するに当たって、申請の手が挙がらないという理由の中に、感染者がもし発見された場合に、事業所の休止や財政的な負担があるのではないかということがここに挙げられておりますけれども、そういう施設の不安に対して行政指導といいますか財政支援、人的支援、これを具体化してくださいということが上げられておりますが、このことについてはどのようにお考えでしょうか。 ○副議長(柴田雅也君) 福祉部長 鈴木良平君。 ◎福祉部長(鈴木良平君) 事業所の休止につきましては、福祉部といたしましては、基本的に介護・障がい事業所については極力やっていただきたいということが原則です。一日も早く検査をして再開をしてほしいというのが今回のこの補助金の趣旨でもございます。 それから財政的負担ですが、これについては公的なものは無償ということですが、やはりこれは任意的検査であるので、多治見市の姿勢として半額はいただこうという中で決定したことでございます。 ○副議長(柴田雅也君) 14番 三輪寿子君。   〔14番 三輪寿子君登壇〕 ◆14番(三輪寿子君) 特に高齢者施設では、名前のとおり高齢の方が多いですので重症化しやすいということで死亡例もかなり増えているわけですけれども、ぜひこれは行政指導の立場でちゃんとPCR検査の徹底、新型コロナウイルスワクチン接種も優先をされるということですので、これと併せてそっちの検査のほう、実施できるような体制を指導をしていっていただきたいと思います。 先ほど多治見市民病院でグレーゾーンの方も無症状の方も検査をして、結果は陰性であったということで本当に安心なんですが、企画部長がもともとこの検査をする前提として、経路が追えていないということを前提で三輪議員は質問をされているとおっしゃいましたけれども、これは専門家の地元医師のアドバイスであって、私はそこまで詳しいことはちょっと分からないんですけど、ただ全体的にPCR検査というのが、発生してからその後に絞ってやっていくという、そういう方向ですよね。 この先生や専門家のおっしゃられることは、発生する前にきちんとこの定期的なPCR検査をやることが非常に無症状者を封じ込める対策の一番の鍵だということをおっしゃっていますので、そういう立場で質問をしております。 いきなり自費検査にいっちゃうといかんのですが、これについても1人当たり2分の1の費用負担ですか、これは高齢者施設に限ってということでしょうか、そういうことですよね。では、一般の方については、全額自己負担というのが今の多治見市の制度ということですね。 ○副議長(柴田雅也君) 企画部長 仙石浩之君。 ◎企画部長(仙石浩之君) 今の制度がない部分については当然自己負担となります。 ○副議長(柴田雅也君) 14番 三輪寿子君。   〔14番 三輪寿子君登壇〕 ◆14番(三輪寿子君) 市長のお言葉を返すわけではありませんが、肩透かしの答弁が非常に多いと思います。というのは、自費検査にしても、例えば会場までの移動支援対策、これについてもほかでやっているということでしょうが、やっぱりこの接種率を少しでも高めて、早く新型コロナウイルスワクチン接種を終わらせていく、PCR検査も同時にバックアップでやっていくという立場を取れば、もっと積極的に検査体制に対する予算、そういうものを取っていただいてもいいのではないかと思います。 それから、小学校、中学校の検査の件なんですが、今新型コロナウイルスワクチン接種というのが一般接種の中で教職員の枠で先生方には進められようとしておりますので、新型コロナウイルスワクチン接種というふうに置き換えたときに、エッセンシャルワーカーの接種を急ぐとともに、市の新型コロナウイルスワクチン接種のスケジュールの枠の下の段の米印、ここのところに「中学生、高校生は別に検討していく」という注意書きがありましたが、今、子どもたちの接種対象年齢っていうのは16歳から12歳まで年齢が引下げられ対象が拡大されました。 例えば小牧市、ここで優先接種の対象者の中に高校生も加えたという報道があります。あくまでも本人の希望というのが前提ということですけれども、高校生、中学生について、多治見市はどのように検討されていくのか質問します。 ○副議長(柴田雅也君) 市長 古川雅典君。 ◎市長(古川雅典君) まずは高齢者を最優先にして、ようやく見えてまいりました。それからいわゆる64歳以下について今接種スケジュールを進めています。これ以降について、中学生、高校生についてはしっかり治験の分析をします。他の団体の状況の分析をします。 小牧市の選択というのは、非常に私は注目をしておりますが、ずばり不評です。それは「ワクチンは魔の液だ」と言うような人たちがどんどん小牧市役所に電話を入れます、メールを入れます。全くおかしなことが起きてしまっています。 こういう中ですので、多治見市としては、いわゆるオーソドックスに64歳以下についても、年齢の高いところから5歳ずつ輪切りで順番順番下りてくる。このあたりの状況の中で、中学生、高校生に対して本当に安全性が確保できるかどうか、これについては、もうあと半年から1か月すれば全国的な状況が見えてくるというようなところも踏まえて、オーケーであれば、ぜひともそういったところに接種をしていくという考え方でございます。 ただ、打つ自由と打たない自由というのがすごく言われていますよね。打った人は体操の時間にマスクを外してもいいけれど、絶対に嫌だっていう人はマスクをしている。これが新型コロナウイルスワクチンの何か一つの差別みたいな形というようなことがございます。ぜひとも慎重な形で進めてまいります。 この新型コロナウイルスワクチン接種の問題とか、例えば恵那市の報道でありましたように、新型コロナウイルスワクチンの関係を行政防災無線で流していたらうるさい、それから脅しをかける、何か非常にモラルハザードが起きています。一見オーソドックスそうですが、多治見市は、多治見市医師会の先生、岐阜県立多治見病院の院長、多治見市民病院の院長、こういった医学的な知見、これは非常に幅広い知見を持っていらっしゃる方ですので、こういったことを聞きながら、安全性の確保ができれば、当然中学生、高校生がクラスター化をしないというような形で安全の担保をしながら、どういうような形で新型コロナウイルスワクチン接種が行っていけるのか、しっかり検討してまいります。 ○副議長(柴田雅也君) 14番 三輪寿子君。   〔14番 三輪寿子君登壇〕 ◆14番(三輪寿子君) これは非常に明るいと思います。かなり慎重なそういう検討が必要だと思いますが、早めの基本方針、これを公表を求めていきたいと思います。 生理用品の問題なんですけれども、現在保健室を通じて必要な子には、忘れた子だとかそういう子に対してはちゃんと対応しているという副教育長の答弁でございましたけれども、今、県の予算で交付金が、例えば岐阜県だったら 1,500万円予算づけがあるわけです。土岐市についていえば、災害備蓄品、そういうものを入替えするわけですよね、そういうものを利用してトイレに配備、あるいは無償配布ということをやっているわけです。やろうと思えばこれ、そんなに大がかりなことではないと思います。なぜかといいますと、本当に児童生徒が安心して登校して、健康で衛生的な生活、これを保障するためにも、例えば今の段階でいいますと、経済的な事情から節約をするために生理用品の購入ができない。トイレットペーパーで代用したり、これは現実の問題です。交換回数を減らすなど大変不衛生なこういう状態があると。こういう中で登校できない子が出てくるというのは、教育保障の観点からいっても私はよくないと思います。 そこで、健康で衛生的な生活を保障する、トイレットペーパーと同様の考え方で学校のトイレに配備、設置をする。窓口での無償配布、これをぜひ私は多治見モデルの中に先進的にやっていただきたいと思いますが、再度答弁願えますでしょうか。 ○副議長(柴田雅也君) 企画部長 仙石浩之君。 ◎企画部長(仙石浩之君) 生理用品のことについて、今御質問の中に防災備蓄の関係がありましたので、その分については私のほうから御答弁申し上げます。生理用品は避難生活に不可欠な物です。ですから、速やかに防災備蓄品としての整備に努めてまいります。また、これは全体としての話なんですけど、昨日国のほうもこの生理用品の購入に対して、交付金等の制度をつくっていくという方針が示されましたので、その件も併せて今後の方針というものは検討してまいります。 それから、この場をお借りして申し訳ないです。先ほど来の新型コロナウイルスワクチンのことで、予防線を張るわけではないですけども一言だけ答弁を付け加えさせてください。 今、国や県から内示が来ているのは6月に市に配付される部分までです。これで高齢者の数は十分に賄えます。しかし、7月以降は正式な十分な量の内示がまだ来ていないんです。ですから、何でもかんでもこの分野も早く打つ、小学生、中学生も早く打つなんていうのは、そういったある程度の数が確保できるというめどがないと軽々に口にできませんので、個別の御要望は全てきちんと整理しておきますけれども、今の段階で明確にお答えできないということも御理解を頂きたいということは付け加えさせていただきます。 ○副議長(柴田雅也君) 14番 三輪寿子君。   〔14番 三輪寿子君登壇〕 ◆14番(三輪寿子君) 企画部長が答弁されました国の交付金がなかなか間に合っていないという中で、市が独自にそれを負担していかなければならないという事態も起きると思いますけれども、ここで言うのもなんですが、例えばパブリックビューイングに約 180万円の補正予算がついておりました。この生理用品の備蓄、これを準備するのに、私は計算はしていないですけれども、そんなにかかるでしょうかね。もう少しこの辺もちょっと数なんかも想定していただいて、私はすぐにできるのではないかというふうに考えます。いかがでしょうか。 ○副議長(柴田雅也君) 企画部長 仙石浩之君。 ◎企画部長(仙石浩之君) 議員にけんかを売るつもりはありません。先ほどの答弁を繰り返します。生理用品は避難生活に必要なことから、できるだけ速やかに整備に努めますというふうに先ほど答えました。交付金を待ってから整えるとは申し上げておりません。交付金の制度ができたので、そういったものも財源に充当していくことはこれから当然あり得ますので全体で考えますが、この避難生活に必要な防災備品については速やかに整備に努めてまいります。 ○副議長(柴田雅也君) 14番 三輪寿子君。   〔14番 三輪寿子君登壇〕 ◆14番(三輪寿子君) そこでです。速やかに準備すると言われたのが災害備蓄品ですよね。だからそれを学校のトイレに配備していただけないかということなんですが、そういうことというのはできないものなんでしょうか。 ○副議長(柴田雅也君) 副教育長 高橋光弘君。 ◎副教育長(高橋光弘君) 学校への生理用品の配備ということで趣旨はよく分かりますが、私も幾つかの学校の養護教諭にどんな状況なのか確認しております。確かに、そんなにたくさんではありませんが、週に数名の生徒や児童が保健室に来て、忘れましたとかということでもらいに来るそうです。そういう状況で、ただそれが貧困によるものなのかとか、そこまでは立ち入れないというところが現状です。ただ、トイレに置くことというのは、養護教諭の立場からすると衛生管理面とか、また新たな何かちょっとそれがなくなっちゃうとか流されちゃうとかという、いろいろちゃんと制度として周知しないと、置くだけではなかなか難しいという感想は得ております。思いは伝わりますが、トイレに置くことについては、現場の方も今のところ声としては、ぜひというような感じでは私のほうには入っておりません。 ○副議長(柴田雅也君) 14番 三輪寿子君。   〔14番 三輪寿子君登壇〕 ◆14番(三輪寿子君) 生理と貧困という問題は、今や社会化していまして、私も初めはちょっと恥ずかしいなという、当時を思い出すと非常に言い出しにくい問題です。でもこれは、子どもたちが教育を受ける権利、これを男性に限らず女性に限らず性教育の一環の問題でもあると思うんですよ。教育委員会として、保健室の先生のところまで生徒がもらいに行くというのも、非常にほかの目もあるでしょうし、トイレットペーパーと同様に常備をするということを、このコロナ禍を機に、ぜひ私は考え方をそっちのほうに変えていっていただきたいと思いますが、再度検討はしていただけないでしょうかね。 ○副議長(柴田雅也君) 市長 古川雅典君。 ◎市長(古川雅典君) トイレットペーパーと女性の生理用品を同等に扱う、そういうような考え方は教育委員会は持っておりません。多治見市行政の中についても、本当に困った人たちは助けなきゃいけない、その応援の手を差し伸べなければならない。そういうようなことで副教育長を中心として養護教諭の先生等についてはさらに徹底をしてまいります。 一方で、丸川珠代内閣府特命担当大臣が女性活躍だから国策としてやろうということをようやく言い出してくれました。そんなに状況が悪くてそんなにそういう貧困状況で、言われるようにトイレットペーパーと同じように生理用品を置くというようなことであれば、丸川珠代内閣府特命担当大臣の動きをしっかり注視をしてまいります。今の状況の学校現場の中では、養護教諭がしっかりサポートをしながら見ていく。一方で、防災倉庫の中には早急に確保する。他の都市でそれを無償化しているのは、先に防災倉庫の中に入れてあったものが消費期限が来ちゃうんですよね。消費期限が来ちゃうから捨てるのもったいない。その一歩手前の物を受付であげる。学校の中に置かしている。これが一般的な他の自治体です。私どもは防災倉庫の備蓄というようなことをしておりませんでしたので、これを早急に対応してまいります。 ○副議長(柴田雅也君) 14番 三輪寿子君。   〔14番 三輪寿子君登壇〕 ◆14番(三輪寿子君) トイレットペーパーと同様にというのは考えていないと今市長が言いましたけれども、やっぱりこれは女性の性教育の問題の一環でも、また、理解の問題でもあると思います。それで、なかなか私も自分の頭を切り替えるのに、非常に一つ気持ちの上で切り替える壁がありましたけれども、本当に今格差と貧困の中で食べることがやっと、ましてや生理用品を買うのはなかなか難しい、そういうことを人に助けてと言える状況がなかなか今難しいと思います。ボランティアの方が一生懸命やっておられますけれども。それを教育の場で、現場の中でそういうことをやられていけば、子どもたちは苦しむこともないと思います。もともとこれ、他市の小学生の子たちが子ども議会かそういうところで発言したことが発端になったというように聞いております。ですから、子どもたちの発想というのは、非常に私はむしろ教えられたということで、ぜひともこの生理用品をトイレに配備したり、無償配布していく問題については、一歩前に取り組んで検討し直していただきたいなというふうに思いますので、他の自治体についてもいろいろ調査をしていただきたいと思います。 最後になりますけれども、今回の当市の新型コロナウイルスワクチン接種について、行政と地域医療を担う医師との連携で本当に緊密に取り組まれている、このことについては大変私はありがたいと感謝をしております。さらに、PCR検査の拡充と、拡充をしながら新型コロナウイルス感染症封じ込めの予算措置、これをぜひ取っていただきたいということを強く申し上げて、先ほども申し上げましたが子どもたちの格差と貧困の問題、生理の問題、こういうことも含めて検討していっていただきたいと、実施を早急にしていただきたいということを申し上げて質問を終わります。(拍手) ○副議長(柴田雅也君) 次に、10番 古庄修一君に発言を許可いたします。   〔10番 古庄修一君登壇〕(拍手) ◆10番(古庄修一君) 議長より登壇の許可を頂きましたので、通告に従いまして質問させていただきます。令和クラブ、古庄修一です。 私の質問も今回で回を重ねること、当選以来節目の40回を超えるに至りました。百戦錬磨の執行部局に対し、質問内容についても反省の連続でしたが、これまで一回も欠かすことなく登壇をさせていただきましたことを改めて感謝をいたしたいと思います。これもひとえに支援をしていただきました皆様方、そして議員の皆様、そして執行部の皆様の協力で登壇できましたことを改めて感謝を申し上げます。 それでは、前置きが長くなりましたが、今回の質問のポイントとその内容は新庁舎建設についてであります。 1点目、新庁舎プロジェクト、早期実現は可能か、今後について、執行部の御見解をお尋ねしてまいりたいと思います。 その背景には、新型コロナウイルス感染症という前代未聞の出来事が世界の人々を震撼させているという状況の中でありますが、時は待ったなしに動いていることも事実であります。こうしたことから、新庁舎は将来構想の立ち上げから既にもう10年の時がたってきております。これからさらに市民の合意を得、実行にはさらに数年の期間を要すると思われますが、新たにゼロベースから考えていく中で、今後の予定計画案はどのようか、こうした点について伺いたいと思います。 2点目、ただいま行われております新庁舎検討市民委員会での意見要旨等について、市としては今後どのように取りまとめ、実現化に向けようとのお考えかについて伺いたいと思います。 3点目、新本庁舎を進めていく上で切り離せないのが現在の本庁舎であり、一部にはその方向性を示す基本構想案があり、今後多くの議論の展開になると予測をします。今すぐにとはいかないかもしれませんが、今後のまちの発展を考えていく上で、有識者を含めた跡地活用委員会等の設置が望まれるが、今後の在り方についてどのような御見解をお持ちか伺いたいと思います。 また、中でも1点目には特に重きを置き、質問をさせていただきたいと思います。 また、今回、私なりに調べてまいりましたパワーポイントの資料も、参考になればと掲載させていただきました。 以上、簡単ですが、執行部の御見解をお聞かせいただき、1回目の質問とさせていただきます。よろしくお願いいたします。(拍手) ○副議長(柴田雅也君) 市長 古川雅典君。   〔市長 古川雅典君登壇〕 ◎市長(古川雅典君) まず、新庁舎に対する新庁舎検討市民委員会の動きでございます。従来の2倍の会議を行うというようなことで報告を受けております。このことについては、委員長及び委員の皆さん合意の中で、市長からあるいは市役所のほうから多くの議論をしてほしい、こういったことは一切言っておりません。秋ぐらいに中間報告を出したい、これは自主的に動いている新庁舎検討市民委員会の今の方針でございます。 次、前回審議未了、廃案になったときに、地区懇談会をやっていないじゃないか、市民の声を聞いていないじゃないか、これは議会からの大きな声でした。今回やろうと思ったらできましたが、これをやると何でこんなどさくさにやった、どっちみち何かを言われるというような状況ですので、今回は秋に再度もう1回仕込みをしようというようなことで計画を立てています。10月中旬から11月中旬、場所等については既に確保をしております。ただ、このときに第5波がきているかどうか。これによってまた大きく状況は変わってまいります。 こういうような状況を勘案して、再度市議会の皆さんに議案を提出するかどうか、これについては十分状況を分析します。もっと言えば、皆さんの雰囲気、これも特別議決ですので3分の2です。3分の2という賛成が得られる状況かどうか。また、特別委員会の委員会構成も変わりました。 ただ、最近になって、全会で動いている本庁舎建設に関する特別委員会の中に小委員会を設置された、こういうふうに聞いております。全体での議論ではなかなか前に進みにくい、ある意味小委員会、各派代表的な部分を見つけて、そこの中で何が問題なのか、何を潰していかなきゃいけないのか、これについては市議会の中の大きな第一歩と捉えております。 もう一つ前回大きく話題になった耐震係数、Is値0.63で大丈夫だ、これいまだに生きています。ミニコミック誌にも書かれています。国の施設はIs値が 0.9必要なんだけど、市役所の本庁舎ぐらいは0.63で十分なんだ。本当ですか。科学的な分析。ここのところできている岐阜県庁、岐阜市役所、各務原市役所、そんなところで 0.6のIs値で造っているところはどこもありません。国の基準はIs値 0.9が必要なんだ。市は不必要なんだ。これについてはしっかり市議会の本庁舎建設に関する特別委員会小委員会の中で御議論をいただきたい。こういうようなことを総合的に含めて今後のスケジュールを立てていきます。当初計画をしました令和6年の完成というのはもう全く無理だというのは誰が考えても当たり前です。 もう一つ、議決をする皆さんがその気持ちになられているかどうか。そういうようなことも含めて、何が足りないのか、どの資料を出してほしいのか。これは本庁舎建設に関する特別委員会小委員会の中でしっかり議論をしていただいて、出せる資料については全て出します。全て出した中で御議決をいただく、これが現在の考え方でございます。 ○副議長(柴田雅也君) 総務部長 富田明憲君。   〔総務部長 富田明憲君登壇〕 ◎総務部長(富田明憲君) 市長答弁以外について御答弁申し上げます。 まず、新庁舎検討市民委員会の意見の取りまとめについてでございます。 新庁舎検討市民委員会はこれまで4回開催し、「本庁舎の建て替えの必要性」、「多治見市の将来像と新しい市庁舎構想」、「新庁舎に求められるもの」、「駅周辺と現本庁舎周辺のまちづくり」をテーマとしまして御議論をいただいております。秋頃をめどに中間報告を行う予定とされてございます。 その中間報告を受けた後に、地区懇談会の状況等も見ながら、市としての考え方をまとめてまいります。 次に、現本庁舎の跡地活用委員会についてでございます。 本庁舎が駅北に移転することが決まれば、現本庁舎敷地などの利活用について委員会の設置の有無も含め、この地域の皆さんの意見を聞きながら検討してまいります。 ○副議長(柴田雅也君) 10番 古庄修一君。   〔10番 古庄修一君登壇〕
    ◆10番(古庄修一君) 市長のほうから議会のほうに言葉を投げかけていただきました。これから何をすべきか、何をしていくのかといったことが少しずつ分かってきた感じがいたしますが、私もこの質問に関してはもう既に1年も前からこの計画を立てておりましたが、地区懇談会もなくずっともだえておりまして、やっとこの機会を頂いたわけでございますが、なぜ新庁舎が必要か、私なりに考えてみました。 現在この新庁舎につきましては、議会も新しい委員長、副委員長が誕生して、また新たな新体制の下、本庁舎建設に関する特別委員会に臨むことになりました。また、外部有識者を含むこの新庁舎検討市民委員会は既に4回の開催となり、さらに今、議会への提案は新庁舎検討市民委員会への予算計上もなされております。議会とこの新庁舎検討市民委員会の2本立ての意義としては、今後の進捗状況に大きく左右していくものであると私は理解しております。 そこで今回、私は今後の新庁舎への提案を含めました確認という観点から、ほかの自治体などを参考にさせていただき質問をさせていただきたいと思います。 それでは、新庁舎はなぜ必要か、ポイントだけちょっと絞りながらお尋ねをしてまいりたいと思います。皆さんのお手元に届いている配付資料には、私感でいろいろ出させていただいておりますので、その辺を参考にしてくださればありがたいと思いますが、この中で少しずつ確認をしながら進めていきたいと思います。 配付資料の1ページの「特色」という部分でいいますと、人口中心地として重要な位置であり、核となる部分を兼備していると、この多治見市の位置を示しておりますが、今日は冒頭に吉田議員より国規模のデータセンターの誘致という大きな話がございまして、それにふさわしい非常にいい立地条件を持った多治見市であると私は思っております。また、多治見市においては、美濃焼を中心として陶芸の中でも人間国宝、それから国宝の永保寺、こういったものも兼備しております。こういったところが多治見市の一つの誇るべきすばらしい場所ではないかな、ここに新庁舎があればというようなことを考える一人でございます。 配付資料の2ページの「何故、今」という部分では、これからの時代を見据えた多治見市の象徴的な新庁舎であるということが望ましいのではないかなというふうに私も思います。これからの時代、人口も国が今回新たに出しておりますが、配付資料2ページの右側の上「国交省の専門委員会では」に、国土交通省は8万人から10万人の人口を基本的に進めていくという、今回新しくこういったものを専門委員会で国土づくりという部分から出してきました。こういったものを我々も拝見しながら、多治見市もこれに向かってまた大事に人口を維持しながら、それから企業の誘致をたくさんしながら、まちが発展していくことが一番望ましいのではないかなと。私は市民の1人として、本当にこのまちが大好きであります。でも大好きであっても、どこを捉えて大好きというのか。やっぱりいろんな観点から見る部分があるかと思います。私は本当にそういった面から、この多治見市は大きな岐路にも立っている部分もあるかと思うんです。人口だけじゃなくて、過去には岡多線が笠原鉄道と結ぶ計画もありました。3市1町の合併もありました。過去の大型ビジョン、大学の誘致もありました。若尾靖男元市議がおっしゃった中に、美濃焼卸センターは大学誘致の場所であったといったこともありました。こういった大型プロジェクトがなかなか実現していかなかった、大きな過去の悩みも多治見市は抱えております。 だから、ここにおいて非常に重要な基地と位置の場所であるという観点から、多治見市の特色をしっかりとアピールできるのもこの新庁舎ではないかなと私は思います。 配付資料の「今後の計画はいつ実行へ」には、この計画について、いつ頃までめどにしていかれるのか。その上には既に市長も令和6年の供用開始とおっしゃっていましたが、これに基づいてどういう方向で進められるのかお聞かせいただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 ○副議長(柴田雅也君) 市長 古川雅典君。 ◎市長(古川雅典君) ここの中に、ゼロ番、一丁目一番地として絶対必要なもの。市民に言わなきゃいけないのは、東海・東南海沖地震が起きる確率は非常に高いですよと。それが起きたときに、現在の日ノ出町庁舎は、ガチャンと潰れてぺったんこにはなりませんが、業務継続ができません。もう今回も冷房装置が一旦液漏れを起こして大きな補修を行っています。同時期にできた土岐市役所は、もうああいうような形で地震に備えています。これはあったらいいなというような夢がたくさん書いてありますが、市長として一番言っているのは、大きな地震が起きたときに市民を守る最前線は岐阜県庁でも国土交通省でもないんですよね。多治見市役所なんです。多治見市役所が機能不全になったときに市民を守ることができない。それが七、八年前に最低限かけた耐震係数0.63、これでいいんだという意見がある一方で、それではもたないというのが一番の根底なんです。業務継続ができない。天井は落ちるでしょう。いろんな形の配管、電気系統はかなり寸断されるでしょう。それがあったらまずいから、10年前から議論をスタートしている。 もう一つ、駅北庁舎があそこに行った時点から隣に多治見市の土地は用意していますよね。これを議会の皆さんに、将来については新本庁舎専用なのか、あるいは商業との複合施設なのか、全くそれが頓挫したら商業だけで行くのか。3択ですよ、そういうようなこともずっと言い続けてきました。ただ、それをまだまだ議論が足りないというようなことで前回は6か月延期になりましたよね。半年継続審査し、審議未了廃案。こういうような状況になった中では、大きな地震があったときにこの建物ではもたない。もつという意見ともたないという意見を科学的に分析をして闘わせないと、ボタンの第1ボタンがかかりません。これは市議会の中で、これでいいんだ、もつんだという意見がいまだにあるじゃないですか。いまだにミニコミック誌に書くじゃないですか。そういうようなことをつまびらかに本庁舎建設に関する特別委員会小委員会の中でしっかりしていただく、これがない限りはここの議論の中に移行していくことができません。 ただ、本当にありがたいことに、新潟県燕市から三重県亀山市までこういうような状況ですが、Is値 0.6台で基本設計に入っている役所というのはどこもありません。 ○副議長(柴田雅也君) この際、暫時休憩します。   午後3時03分休憩     -------------------------   午後3時20分再開 ○議長(石田浩司君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 10番 古庄修一さん。   〔10番 古庄修一君登壇〕 ◆10番(古庄修一君) 先ほど市長のほうからるるお話をいただきまして、やはりこの本庁舎は地震という部分が一番重きを置いているんだという部分であるんですが、新庁舎検討市民委員会の皆さんも第1回目にこの本庁舎の地下から全て内容を見ていただいて、大変こんなに酷くなっているのかなという部分を見ていただいたというのが大変よかったかなというように思うんです。本当に状況が、本庁舎自体が大変な状況。この前もこの部屋の横ですかね、雨がザーザーぼたぼたと落ちていましたので、本庁舎も大変な、考える時期であるのかなというように思うんですが。 そこで市長は先ほど本庁舎建設に関する特別委員会小委員会からたくさんの材料を集めろ、また本庁舎建設に関する特別委員会のほうへまとめて持ってこいという言葉のように受け止めましたが、私はそこで、確かにそのとおりだと思うんですけど、持ってこいはいいんです。でもお尻が決まっていないといつまでにどうするのかということがあると思うんです。要するにいつまで引き延ばしていいのか、この本庁舎はどうするのか。私は造ってほしいと思います。また議員もそんな多くの反対はないと思うんです。いろんな部分がそれぞれの意見があるかと思うんです。でも、お尻が決まっていない、着地点が分からない。それではどうしていけばいいんでしょうか。市長からお聞きしたいと思います。 ○議長(石田浩司君) 市長 古川雅典さん。 ◎市長(古川雅典君) 市長からお尻を決めるわけにはいきません。口が裂けても言えませんよ。結局決め打ちじゃないかと言われるじゃないですか。配付資料の「資料1」の下に書いてある「私は、延ばす理由に何が生まれるかという点について伺いたい。」を変えてくださいよ。「市長は、延ばす理由に何が生まれるかという点について伺いたい。」私は全く同じ意見です。今回、本庁舎建設に関する特別委員会小委員会ができたということは、議論を豊富化する、活性化する。そのときに、これまで再三資料を出して再三議論をしたんだけれど、あれが出ていない、これを聞いていない。それ、際になってから随分ありましたよね。だから、何年までに完成をさせたいなんていうことは市長として言いません。ただ、大きな地震があったら危険ですよ、どうするんですかというところまでしか言えません。 もう一つは、本庁舎建設に関する特別委員会小委員会の中で、執行部に対してこの資料とこの資料を出しなさいと。それがあれば審議をします、それがあれば議決をします、こういうふうにしていただかないと、私たちは動けません。 ○議長(石田浩司君) 10番 古庄修一さん。   〔10番 古庄修一君登壇〕 ◆10番(古庄修一君) 分かりました。大きな政治の流れがどのように展開するかという部分もあるかと思いますが、これ以上私は申し上げませんが。 奈良県橿原市亀田市長。配付資料の「資料2」に奈良県橿原市を書いているんですけど、びっくりしました。築60年たっているんですが、多治見市と同じように、令和6年にオープンを目指した。ところが、予算が12億円上回ったため、今年3月18日の特別委員会で、建て替えを白紙にするとおっしゃっているんです。本当に議会もざわついたようでありますが、皆さんが一生懸命こぎ着けてきた部分が非常にこんな形になってしまったということで、残念な方もいらっしゃったんじゃないかなというふうに思います。しかし、予算上で12億円上回った点にはやはり何か原因がたくさんあったのではないかなというふうに思います。よく検討して話合いをして進めていくということも大切かと思います。 あちこちの新庁舎や駅周辺の新庁舎について調べたものを記載しておりますが、やはりそこから学ぶものというのはたくさんあると思うんです。今、総務課長が真剣に新庁舎検討市民委員会のほうも我々の議会のほうも立ち入って第一線で頑張っていらっしゃるんですが、市長が全部お前に任せたぞというぐらいの気持ちでやっていらっしゃる、部長も含めてやっていらっしゃるんですが、これでやはり先進地、たくさんあると思うんです。今コロナ禍で動けないとはいうものの、今しっかり下調べをする必要があるのではないかなと。奈良県橿原市の場合もいろいろあって12億円プラスになってしまったといったこともあったりいろいろしているもんですから、やはり事前にしっかりとした精査調査、そしてゴー、こういった形が望ましいのではないかなと私は思いますが、市長が総務課長に全権大使していらっしゃる以上は、そういったことも必要かなと。そして外を見てしっかり学んで、全部それを生かすような方向はいかがでしょうか。 ○議長(石田浩司君) 市長 古川雅典さん。 ◎市長(古川雅典君) 全てを審議してゴーと言うのは市長じゃないですよ。ゴーと言うのは議会なんですよ。議員がゴーと言わなきゃ1個も前に進めないじゃないですか。 もう1個、どういうまちにしてどういう景観にするか、それを決めてから位置決めろというでしょ。一般的に位置を決めてからそれを決める。それは本末転倒だと皆さん言ったじゃないですか。皆さんが言うとおりに言うとおりに変えている状況です。したがって、大垣市、土岐市、岐阜市、羽島市、これずっと令和2年から令和3年まで続いていきますよね。位置を決めてから基本構想をやっている。そのことについて、前回はノーと言わなかったでしょ、皆さん。地区懇談会やっていないじゃないか、Is値0.63でいいじゃないかで審議未了廃案にしたでしょう。だったらもうゴーというのは、議案出していいぞというのは、阿吽のアイコンタクトですよ。そんなことは議長も言えないし、議会運営委員会委員長も言えない。だけれどそこの中で、本庁舎建設に関する特別委員会小委員会の中で足りない資料は何なんだ、これとこれをはっきり言えよ、お前ら隠しちゃいないのかというようなことの議論をしていただける大きな一歩を踏み出した、これは物すごく大きなことです。何となく、何となく嫌なんだとか何となく決めたくないと。もっと言えば、何となく次の市長選挙の政争にしたい。そんなような雰囲気がぷんぷん臭うじゃないですか。だから、そういうところに持ち込むべき話かどうかということは、これ以上は市長から言えませんよ。皆さんの腹です。ただし、大垣市、土岐市、岐阜市、羽島市というのは、ちゃんと議会が議決をしているんですよね。議会が議決をするまでの資料が足りないと言われるから、僕たちはどんな資料でも出しなさい、それを総務課長に言ってあります。どんな資料でも出します。それが恣意的なものだ、点数表が間違っている。だったら正しい点数表を出してください。こういうような議論をしっかりしていく、これが今後の予定です。 ○議長(石田浩司君) 10番 古庄修一さん。   〔10番 古庄修一君登壇〕 ◆10番(古庄修一君) 分かりました。やはり議会に全権大使、任せているという部分をいただいておりますので伺いたいと思いますが、こうして延びてきた中にやはり地区懇談会が今回も開催されない。昨年も開催されなかった。多分断腸の思いかなというように思いますが、この地区懇談会を延期するという判断はいつなさったのか、お聞かせください。 ○議長(石田浩司君) 市長 古川雅典さん。 ◎市長(古川雅典君) 地区懇談会の最初の会場が養正小学校であったと思います。その1週間前に決めました。今、恵那市とか瑞浪市は、まん延防止等重点措置でも懇談会をやっていますよね。やったら言うでしょう。どさくさでやるなと。やらないと、ほら、地区懇談会をやっていないでしょうと言うでしょう。だから、地区懇談会というのはマストですか。地区懇談会をやっていないから議決ができないということを言われたときには、これ秋にできなかったら、ああ、議決しなくていいんだというようなことになるでしょう。それまでに広報も使っています。区長会も使っています。各種団体と議論をしています。そういう人たちとやると、それは市政ではないと言ったでしょ。各種団体の意見だけだ。こういうようなことでありますので、地区懇談会は秋に再度開催をしたい。ただしそのときに、東京2020オリンピック・パラリンピックの余波がどう出ているかどうか。これ極めて不安ですよね。まん延防止等重点措置よりも状況が悪くなっているのか、一方で新型コロナウイルスワクチンの効果が出ているのか、それは分かりません。いろんな政策について、約1週間前に判断をしなくてはならない。今回の地区懇談会をやるかやらないか、養正小学校体育館での開催の1週間前に決めました。 ○議長(石田浩司君) 10番 古庄修一さん。   〔10番 古庄修一君登壇〕 ◆10番(古庄修一君) 秋に実施というふうにお願いしたいと思います。 それで、新庁舎についての議論がいろいろなされているわけなんですが、皆さんがよく御心配なさっている駐車場の問題について、質疑を出しておりますのでお尋ねをしていきたいと思います。自己保有というのは全く不可能なんでしょうか。この点について 200台の計画があるという中の自己保有という部分についてお聞かせください。 ○議長(石田浩司君) 総務部長 富田明憲さん。 ◎総務部長(富田明憲君) 駅北になった場合の駐車場についても幾つかの案を考えてございます。 そのうちの一つが、土地を借りてそこに立体駐車場を新たに造るというものでございまして、そこの土地を自己保有ということでという御質問であれば、現段階においては駅北周辺の地価は上昇傾向にございます。なかなか近隣での売買も行われていない、実例が少ないという地域でございますので、そこの土地を購入するということについては甚だ困難かと捉えております。 ○議長(石田浩司君) 10番 古庄修一さん。   〔10番 古庄修一君登壇〕 ◆10番(古庄修一君) なかなか困難に直面しているという答弁でありますが、仙台市の場合は脱クルマ都市というふうに掲げて、お越しの際はなるべく公共交通機関を使ってくださいというふうに出しているんですが、東京都のほうで平成25年度に調査した結果がありまして、過去20年間を調べたということで、車の台数と駐車件数、駐車台数は 2.6倍増えたのに対して、自動車の保有台数は 1.3倍ということで約半分ですね。もちろんこういうように持っている人と使う人の分野が相当違うということは、これからの時代はやはり私も含めて10年後は80歳、90歳に皆さんがなって、車の免許返上になっていくと思います。 今、役所ではマイナンバーカードだとかデジタル、また押印廃止とか、本庁舎に行かなくてもさらにデジタル化が加速するだろうと言われています。病院側でももう自宅でオンライン診療ができるような形が進んでくると思います。今多治見市でも高田郵便局ではそういった手続が一部できるということも進んできています。こうしたことから鑑みましたときに、本当に駐車場というのはそれだけの確保が必要なんかなというふうに思うんです。5年、10年、15年、20年先の今の人口と車の保有数。こういったものをしっかり精査をして、それに基づいて駐車場といったことも考えることが見えてくるんじゃないかなと思いますが、こういった点はいかがでしょうか。 ○議長(石田浩司君) 総務部長 富田明憲さん。 ◎総務部長(富田明憲君) 駐車場の台数でございますが、もちろん数十年単位で捉えれば車の駐車台数についてはもう少し減らすことが可能ということも考えられるかと思いますけども、現在この本庁舎で所有しておる公用車が約70台でございます。それから、本庁舎前の来客用駐車場が 100台分ということでございますが、少し大きな会議等がございますと 100台でもやや不足しておるような日もございます。そのようなところから、公用車と来客者用合わせて 200台という想定をしてございます。 何年先か分かりませんけども、新庁舎の供用開始時には、まだ大きな台数を減らすということは困難かと考えておりますので、現在と同程度の駐車場を確保するということで準備を進めておるところでございます。 ○議長(石田浩司君) 10番 古庄修一さん。   〔10番 古庄修一君登壇〕 ◆10番(古庄修一君) 最後になりますが、これまで多くの議論が、議会内でもこの件については話されてまいりました。二転三転としてまいりましたこの新庁舎の建設ですが、新委員長吉田企貴議員を中心に進められていくと思います。委員長のこの性格からきっと遠回りはしない人、スピード感を持ってこの重要な課題に立ち向かわれる。私もこれに大きな期待をし、多治見市のまちの発展、将来のために早期プロジェクト実現を目指していきたいと、こう申し上げて終わりたいと思いますが、もう一言最後に言わせてください。 新庁舎が駅北にできた場合、それで喜ぶ人も、否、反対に喜ばない人も生じてきます。このとき、不均衡にならないように、平等で栄える権利を市民の皆さんはお持ちであることを、この心こそ大切であれ、こうしたことを忘れず進めていかれることをお願いし、私の一般質問を終わります。ありがとうございました。(拍手) ○議長(石田浩司君) 次に、18番 仙石三喜男さんに発言を許可いたします。   〔18番 仙石三喜男君登壇〕(拍手) ◆18番(仙石三喜男君) 市民の会の仙石三喜男でございます。 今、NHKの朝ドラを毎日見ております。今は「おかえりモネ」という番組をやっていて、若い女性の方がこれから気象予報士になりたいなという夢を託した番組だと思います。今日のこの中にも、知識は武器、知っているだけでは駄目だよと、知っているものを有効に活用して、それを生かしていく、それが大事だよということを今朝の番組の中にもありました。私も今朝これを見て勇気づけられて今ここに登壇したところでございます。 また、今朝ほどの同僚の若林議員からは、70歳に間もなくなりますよ、コロナフレイルにならないように頑張りますということをおっしゃいましたように、私も同様の年齢になりましたので、その思いを持って、古庄議員に負けないようにしっかりこの後やってまいりますので、よろしくお願いいたします。 それでは、私の質問はただいま質問を終えられました古庄議員と偶然にも同様の内容かと捉えますが、事前に通告しました質問題名「本庁舎建て替えについて『令和3年度地区懇談会延期となった今!』」についてであります。古庄議員の質問及びただいまありました市長、総務部長等々の答弁と重複する部分が多分あろうかと思いますが、事前通告をさせていただいておりますので、通告に従いまして一般質問を進めさせていただきますことに御理解をお願いいたします。 令和3年度市主催の地区懇談会は、先ほども出ましたけども、5月17日から小学校区13か所での開催予定がコロナ禍により昨年に引き続き中止となり、本当に残念であったと受け止めております。私は、議会主催で昨年市内8か所で開催しました市民と議会との対話集会及び公民館等に設置をした意見箱に寄せられました御意見を元に、昨年9月定例会一般質問のこの場では、「本庁舎建て替えについて『一定の市民合意は得られたか』」と題して質問をし、その中でぜひともできる限り地区懇談会を開催してくださいねというお願いをさせていただいた経緯もあり、令和3年度の地区懇談会は私としても期待をしておったところでございます。 がしかし、先ほどからも出ましたように、5月臨時会の5月13日に古川市長から新型コロナウイルス感染症の変異株がここまで急拡大したことにより延期を決意され、秋に再開を予定する旨の報告を頂きました。残念ではありますが、この状況下では私も致し方ないと捉えております。 さて、本庁舎建て替えの議論は、新庁舎検討市民委員会が市主催で開催され、2月2日以降この間4回開催をされてきました。あわせて、この地域1区から8区までの現本庁舎周辺の地域の皆さんは、川南まちづくりプロジェクト実行委員会を立ち上げ、ワークショップを実行されていると伺っております。また、4月30日には、市主催のまちづくり講演会「多治見市の元気と安全をこれまでも、これからも。」が市民委員、区長、市職員、そして私たち市議会議員等々を対象として開催をされました。私たち市議会においては、先ほども出ましたように昨年3月定例会に上程されました「多治見市役所の位置を定める条例の一部を改正するについて」が3月、6月の定例会では2度の継続審査、そしてその後の9月定例会では廃案ということになりました。9月議会終了後に本庁舎建設に関する特別委員会の正副委員長の交代はあったものの、目立った議論の進展がないまま現在に至っているものと私は捉えております。 現場のコロナ禍の実態などを考慮しますと、地区懇談会の開催は今後においても少しハードルが高いのかなと予測されるところがあります。よって、今回の質問は、地区懇談会が延期となった今、本庁舎建て替えについて私が今まで一般質問等で訴えてまいりました思いや経過を踏まえ、質問をさせていただきます。現本庁舎の耐久性能や老朽化の課題、2庁舎体制の解消を進め、市民福祉の向上と今後起こり得る災害に平時の今から備えることの重要性をしっかり認識をし、本庁舎建て替えの議論のスピードをより加速させ、本庁舎の位置についても今決断のときとの強い意志を持って、今回大きく以下の4点を質問をさせていただきます。 1つ目、5月17日から6月25日までの各小学校13か所での開催予定であった令和3年度地区懇談会は、本庁舎建て替えについてどのような方針で市民の皆様に説明をされ周知をされ、市民合意を得られる御予定であったのか、その辺の見解をお伺いをいたします。 2つ目、地区懇談会の延期は、市長としても私は極めて難しい厳しい決断をされたと捉えましたが、いかがでしたでしょうか。5月13日、先ほども申しましたが、市議会への説明では、今回は延期とし秋に実施を検討するとの説明であったと思いますが、現状のコロナ禍の情勢を考えますとどのような日程をお考えかお伺いします。これについては先ほど10月中から11月中との御返事があったためお伺いをしております。 3つ目、新庁舎検討市民委員会においては、第4回目は先日6月14日月曜日に開催がされております。当初計画では、令和3年度は4回程度の開催予定でありましたが、今議会6月定例会の補正予算で8回程度の開催予定と、2倍の回数の変更となりました。私もこの間ずっと4回とも傍聴してまいりましたが、1回目の新庁舎検討市民委員会の委員長報告では、まず秋には中間報告をしたいとの報告もされましたし、報道もなされておりました。が、改めて現状どこまで議論されているでしょうか。この場を借りて皆様にも御周知していただければありがたいなと思うところです。 また、今後追加開催予定となりました4回の委員会での議論は、どのような議論展開をお考えか併せてお伺いをさせていただきます。 4つ目、今までの議論の経過のポイントと昨年9月の私の一般質問でさせていただいた内容について、その後私なりに市民の皆様からいただいたお声を背にして、進捗状況や課題など確認と併せてその後どうなったのかなという気持ちを持って質問を進めさせていただきます。 本庁舎建て替えの議論の経過については、平成23年策定の市庁舎将来構想において建て替えの方針が決定され、平成25年6月定例会では第6次総合計画の基本計画の変更が議案として上程をされました。確かにこれは第6次総合計画の後期計画であったと認識をしております。その内容は、変更前の「分庁舎を整備するとともに、本庁舎を建て替えるための検討をします」から「分庁舎を整備します。本庁舎については建て替えることとし、建設基金を積み立てます。また、建て替えまでの間、安全に使用するため、本庁舎を耐震化します」に変更する議案で、変更が可決されました。あわせて、この議案とともに、庁舎建設基金条例の設置議案が上程され、現在庁舎建設基金は目標の20億円に達しております。 私は、平成25年6月定例会の総合計画の基本計画の変更については、慎重審議のもと、本市の健全財政の確認、防災・減災事業の一環として国から地方財政措置制度による交付金の支援の働きかけを要望するとともに、一定の市民合意を得て早い議論が始まることを期待し、賛成討論をしたことを今も忘れておりません。まだしっかりそのときの賛成討論は、私のファイルにしまってあります。その後の第7次総合計画前期基本計画では「本庁舎の建設場所などを検討します。」そして、昨年度よりスタートしました第7次総合計画後期計画基本計画では「新本庁舎について、建設地を決定し、建設します」の議案においても私は賛成をし、議会としても可決され、現在に至っているものと捉えております。 本庁舎の建て替えは、本市にとっても私にとっても長い議論を重ねてきた重大な案件であり、市の最高位の計画である総合計画基本計画に基づいた事業であります。 そこで、早い議論と市民合意を得るためにも、私が特にお尋ねしたい以下の7項目について質問をさせていただきますので、よろしくお願いします。 大きな4つ目の1、現本庁舎の耐震性能、インフラの劣化による老朽化現象及び現状の2庁舎体制による業務の無駄や災害時の役所機能の低下などの現状の課題からの早期脱却。そのためにも市政運営の拠点、災害時の防災拠点となる本庁舎は、国の基準であるIs値 0.9以上の本庁舎建設を早期に望むところでございます。本庁舎建て替えのための多治見市役所の位置を定める条例の一部改正の議案の再上程を含めた、このような日程も含めた今後の本庁舎に関わる日程は今どのようなお考えを持っておられるのか、通告したとおりに読まさせていただきましたけども、改めてお考えをお伺いをさせていただきます。 2、コロナ禍で歳入減の厳しい財政が今後ますます予測される中、建て替えの財源の確保の見込み、及び中期財政計画に見直しの有無などがありますか。また、国からの地方財政措置制度による市町村役場機能緊急保全事業の対象延長など、支援策の進捗状況はどうですか。そして、庁舎建設基金の今現状の20億円に対して、もう少し積み増しなどの御予定はあるかお伺いをいたします。 また、駅北で庁舎建設の場合の建設費用については、駐車場建設費が 4.5億円を含めた積算額51.8億円は、その後縮小、見直しなどこの間検討されましたでしょうか。その内容について少しお伺いをさせていただきます。いかがでしょうか。 3、駅北庁舎の場合の駐車場については、昨年の9月での御答弁で、利便性を生かし、費用対効果が大きい方法を検討していくとの御答弁をいただいておりましたが、その後の検討結果をお伺いします。 駅北周辺に土地を借り、新たな立体駐車場を建設するには、次世代に負担を残さないためにも市民の方の理解を得ることは厳しいのかなと思われますが、この点どのような進捗状況かお伺いをいたします。 4、駅北庁舎周辺道路の交通渋滞についてお尋ねをいたします。 昨年9月の答弁では、たしか平成27年の調査データだと思いますが、混雑度は0.69の1未満であるためスムーズに走行ができ、大きな渋滞は予測していないとの御見解でありました。しかし、駅南の住人として本当にスムーズな移動が可能かどうか、少し心配でございます。また、別の視点で駅南から駅を通過して駅北に行くことに負荷がかかり、心配しておられる市民の方もその後お聞きをしております。そこで、駅北庁舎付近一帯の道路事情の分かりやすい説明を改めて求めますが、いかがでしょうか。 あわせて、今後渋滞解消の大きな事業となる(仮称)平和太平線及び(都)音羽小田線について、さらに具体的な説明や見通しをお伺いします。この質問については、市民の方にも少し分かりやすく説明してあげる必要があるのではなかろうかなとの思いを持って質問をしております。 5、公共交通政策については、現状の政策にプラス新たな政策、例えばこの7月からスタートします小泉、根本校区でのAI(あい)よぶくるバスなど、新しいモビリティ社会の実現に向けたAIを活用した将来の交通政策についてお伺いをいたします。 6、新庁舎検討市民委員会委員の方からも御意見が出ておりましたが、必要以上に役所に行かなくても申請手続や証明等が得られる、市民にとって利便性が向上した新しい役所体制や仕組みづくりについてはどのようなお考えをお持ちかお伺いをいたします。 7、最後に、現本庁舎の跡地利用は、この場所が今後の多治見市のまちづくりを含め貴重な場所であり財産であることを共有して、本庁舎の位置を決定後に速やかに地域、商店街、多くの階層の市民の皆様の御意見、御要望をしっかり受け止め、内容によってはプロのアドバイスも頂き、跡地をどう活用していくのか、基本構想は市として責任を持って進めると約束していただきたいと思いますが、御見解はいかがでございますでしょうか。 最後となりましたが、いろいろ述べましたが、今このタイミングで決める、やり抜く、決断を求める覚悟は私にとっても必要であり、多治見市の市政運営、市民の皆様のことを考えますと必要かとの思いを持ってお伺いをして、1回目の質問といたします。 御答弁よろしくお願いいたします。(拍手) ○議長(石田浩司君) 市長 古川雅典さん。   〔市長 古川雅典君登壇〕 ◎市長(古川雅典君) 多治見市役所の位置を定める条例の一部改正の再提出の時期について答弁を申し上げます。 全く未定でございます。これは、市議会の皆さんが、資料請求あるいはこういったことについて議論が必要だというようなものについて、全て出し切った中で小委員会の議論、そして全体会議の中の議論、これが終わるというようなことが大前提でございます。加えまして、今活発に動いていただいております新庁舎検討市民委員会からの御意見。最終的に皆さんが持っている最も重要な権利、議決権、地方自治法第96条。このために市議会議員を僕はされていると言っても過言ではございません。議決権をきちっと行使をしていただけるような形、それまでの議論。この資料が足りないというようなことがあれば全て請求をしていただいて、総務課長を中心として総務部長が総合的にコントロールをしています。こういうような相整った中で、皆さんのほうが議員としての最も重要な権利、議決権を行使をして議決をするんだ、こういう状況にならない限りは議案を提出しても前回の二の舞です。のるか反るかで出すような議案ではありません。 一方で、都市計画、まちづくりの中核となるのが本庁舎です。もう一つは再三言っているように、大きな地震があったときに業務が継続できるかどうか、これが一番の一丁目一番地です。だから夢のような話とかすごくいい話とか、ましてや立派な本庁舎造ってそこに入りたいのか、こんなような議論を言う人もいます。こういうような中で市議会の皆さんが議決をしようという雰囲気をどういうふうに感じ取るか、これは小委員会のこれからの動き、それから全体の会議での動き、これを見極めた中で特別議決に臨めるような状況ができると判断したときに、市長としては条例を提出をさせていただきます。 ○議長(石田浩司君) 副市長 佐藤喜好さん。   〔副市長 佐藤喜好君登壇〕 ◎副市長(佐藤喜好君) 私からは新庁舎駐車場についてお答えいたします。 まず駅北立体駐車場につきましてですが、コロナ禍以前は一般利用が多く新庁舎の来庁者専用に利用することは難しいと判断しております。なお、コロナ禍以前の駐車場の経営状況は5億円の起債償還費が15年償還ですが、十分収益で賄われております。新庁舎専用にすればその負担は発生いたします。 次に、(仮称)白山豊岡線用地での駐車場整備につきましては、(仮称)白山豊岡線は市の道路網構想路線として位置づけており、期間を限定した暫定的な利用しか行うことができず、立体駐車場のような恒久的な利用は困難です。 また、新庁舎1階を駐車場とする案は、駐車台数が十分確保できず整備費用も10億円を上回るほどの多額で、コストがかかりすぎるため現実的ではありません。 以上のことから、新庁舎の近くで新たな立体駐車場を建設する案が借地料を含めても最も利便性、コスト面で優れていると考えております。 ○議長(石田浩司君) 企画部長 仙石浩之さん。   〔企画部長 仙石浩之君登壇〕 ◎企画部長(仙石浩之君) 地区懇談会について御答弁申し上げます。 今年度の地区懇談会は新型コロナウイルス感染症対応を考慮しまして、執行部の出席者をできるだけ限定するなどぎりぎりまで開催の可能性を追求いたしました。また、内容についてはスライドを使って説明を行う予定でございました。 その具体的な内容とは、本庁舎の建て替えをメインテーマとしまして、これからの庁舎に求められる機能、それから行政サービス、災害対応の拠点としての役割、必要な耐震性能等について説明を行う予定でございました。 また、地区懇談会延期のスケジュール感ですけど、先ほどから答弁にありますとおり、現時点では10月中旬から11月中旬までの間で行いたいというふうで計画をしております。 ○議長(石田浩司君) 総務部長 富田明憲さん。   〔総務部長 富田明憲君登壇〕 ◎総務部長(富田明憲君) 私からは、市長、副市長答弁以外の所管部分についてお答えいたします。 まず、新庁舎検討市民委員会の進捗状況についてでございます。市民委員会は2月2日に設置をいたしまして、これまで4回開催されました。本庁舎の建て替えの必要性について確認していただいたほか、「多治見市の将来像と新しい市庁舎構想」、「新庁舎に求められるもの」、「駅周辺と本庁舎周辺のまちづくり」をテーマに議論を進めていただいております。第3回目まで幅広く委員の皆様から御意見をいただき、4回目以降、論点整理をしてまとめ上げていき、これを踏まえて秋頃を目処に中間報告に持っていくという見込みと聞いてございます。 次に、財政的な面での御質問でございます。 まず庁舎建設の財源につきまして、庁舎の建設費には庁舎建設基金と起債であります一般単独事業債を充てまして、駐車場建設につきましては公営企業債を充てる予定でございます。 次に、中期財政計画につきましては、現在の4年間の中期財政計画には庁舎建設費を盛り込み済みでございます。庁舎建設基金につきましては、財政向上指針において残高目標を20億円以上としてございまして、令和2年度でこの額に達したところではございますが、今後の財政事情を見ながら積み増しを検討したいと考えてございます。 次に、国からの財政支援についてでございます。 有利な起債であります市町村役場機能緊急保全事業、これは令和2年度で事業期間が終了いたしましたが、引き続き国に対しての要望等を検討してまいります。 それから、庁舎建設費費用の縮減につきましては、建設地の決定を踏まえて今後精査を行ってまいります。 次に、市役所に出向かなくてもよい環境についてでございます。 ICT技術の導入につきましては、各種手続のオンライン化による市民サービスの向上、ペーパーレス化やリモート会議による事務の効率化、省エネ化等が期待できるものと考えてございます。 その他、様々な分野での導入について調査研究をしてまいります。 次に、現本庁舎の跡地活用についてでございます。 本庁舎が駅北へ移転する場合には、地域の歴史や特徴を踏まえつつ、現本庁舎敷地を利活用した将来に向けたまちづくりについて、この地域の皆さんの御意見を聞きながらじっくりと検討してまいります。 ○議長(石田浩司君) 都市計画部長 細野道仲さん。   〔都市計画部長 細野道仲君登壇〕 ◎都市計画部長(細野道仲君) 私からは、周辺道路と公共交通についてお答えをいたします。 道路の状況につきましては昨年の9月議会で御答弁したとおり、本庁舎が駅北に移転したとしても付近一帯の混雑度は、現本庁舎の利用台数を加味したとしても0.73ということで1未満でありまして、大きな混雑はないと判断しております。 また、南北の移動につきましては、JRの横断に寄与する都市計画道路音羽小田線が供用開始すれば、一層スムーズな移動が可能になると考えております。 その(都)音羽小田線につきましては、昨年度予備設計を実施いたしました。今後は都市計画変更に向けJRや岐阜県と協議を行い、早期の供用開始を目指してまいります。 また、(仮称)平和太平線につきましては、市単独での整備は困難です。現在は岐阜県と連携し、事業費削減に向けた方策の検討をしており、引き続き岐阜県と協議を行ってまいります。 市の公共施策といたしましては、路線バス、ききょうバス、地域あいのりタクシー等がそれぞれの役割分担の中で公共交通網を形成しております。将来的なAIの活用を見据え、まずは今回小泉、根本校区のAI(あい)よぶくるバスの実証実験をこの7月1日から行うこととしておりまして、引き続き新たな交通手段の可能性を模索してまいります。 ○議長(石田浩司君) 18番 仙石三喜男さん。   〔18番 仙石三喜男君登壇〕 ◆18番(仙石三喜男君) 今回私も当初この質問をこのタイミングで行うかどうか、本当正直迷いました。しかし、先ほど申し上げましたように、5月13日に市長から地区懇談会やめちゃうよということがありましたので、そうすると今までの議論がまた少し緩やかになってしまうのかなという懸念を抱いたところです。 また、今回の地区懇談会については、区長会を通して各地域の方もぜひ意見をということで期待をされていたこともあったのではないかなということの中で、そういうことも踏まえて、私も冒頭の中で言いましたように、昨年ぜひ市民の皆様に合意を得られる1つの手段ということで地区懇談会を御提言した兼ね合いもありましたので、この地区懇談会がない、なくなった段階で私も私なりの気持ちをしっかり持つべきだなということで今回の質問を取り上げました。 先ほどから市長も言われましたように、私も今5期目でございますが、地方自治法第96条の議決権が我々の最大の武器でございます。その武器を私は持っているんだけれども、なかなか今までこの議論の中で使うことができませんでした。 先日、いみじくもある市民の方から、あなたの質問は本庁舎に対して質問はしているんだけど、読んでもなかなか自分の思いとか結論が伝わっていないんじゃないのという御指摘を受けまして、また改めて私も今回今まで私が質問いたしました一般質問を読んでみました。また、市長の御答弁も読まさせていただきました。そういう中で、先ほど申しましたように、この本庁舎については本当に長いスパンをかけて本日に至ったんだなということを認識するところでございます。 その中で私は一般質問の中では平成28年、29年、30年、令和2年の9月と、毎年ほぼ1回はやってきていますけれども、その中に常に訴えてきたのは、もう早くやらなきゃいけない、前倒しにしてでもこの庁舎問題はやるべきではないですかということで訴えてきたつもりなんですけども、言葉の表現が優しすぎたのか、現状の予定は令和5年を目標にしてやるということで市の政策は現実に至ったのかなと思ってはおります。しかし、私は今回改めてこの質問をすることも併せまして、もうこのタイミングで自分の思いを言わなきゃいけない、そして、皆様にそれを知っていただいて、議会として進まなきゃいけないタイミングにきたという思いをもって、今回質問をさせていただいています。 したがいまして、はっきり申し上げまして、私は今回の質問は皆様もお聞きになって感じられたと思いますけれども、あくまでも駅北をイメージとしてその中で何が課題なのか、何を今、これを早く解決してオープンしなきゃいけないか。先ほど市長が言っておられましたように、それはまたこれから小委員会で議論が進むかと思いますが、そのヒントになればということで私なりに質問をさせていただきましたので、よろしくお願いします。 その中で少し具体的に質問をさせていただきます。まず、最初のインフラの劣化、それから老朽化、2庁舎体制についてでございますが、今朝も私が登庁しますと玄関で建物管理担当の方と顔が合いまして、どうだと聞きましたら、昨日も庁舎3階の女子トイレの配管から水が漏れて2階に水が漏れてしまったよということを聞いて、朝からそんな事件を聞いて登庁したところでございます。また、私も何回とはなく地下1階の電気室を見させていただきましたけども、もう私の見た限りではこの電気設備、それからインフラの状態については限界だともう既に思っておりました。それと、一番驚きましたのは、3階の北側の道路河川課のエリアが冷房しても33度になってしまうんですよということを地下に行って、いろいろな話をしているときに聞かされたときが一番私はショックでした。私たちの部屋はボタンを押すと涼しい環境になるんだけれども、3階はそんな状況であったのかということを私も残念ながらそれを聞くまで、そんな劣悪なのかということも認識をしていなかったのが恥ずかしい思いで捉えたところでございます。雨漏り、空調設備、いろんなことを、私も電気については少しかじっておりますけれども、電気の非常電源設備等々含め、どれを見ても非常に不備な状態だと認識をしております。空調設備については平成五、六年には一度テコ入れされたとのことですが、ほとんどはお金が投入されていないままに、現在に至っておりますので、先ほどから市長もいみじくもおっしゃっていますように私はIs値 0.9を目指して一刻も早くやるべきだという思いはもう平成26年のときの総合計画の基本計画の変更のときに私は以降ずっと同じ思いをもっております。 その中で、改めてお伺いしますけれども、今の2庁舎体制について、少しお伺いしますけれども、2庁舎体制については私たちもいろいろ大変だなと思うところがあるんですけど、働く職員の方たちにとって、また市民の皆さん方にとって、2庁舎体制に対してどのような御見解をお持ちか少しお尋ねをさせてください。 ○議長(石田浩司君) 市長 古川雅典さん。 ◎市長(古川雅典君) これをお金で換算をしたらどれだけのロスか。私どもは大きな会議は本庁舎で行いますが、駅北庁舎からの部長級、あるいは予算編成の要望、人事の詳細な打ち合わせ、時間をかけてきます。車で早く来ても15分程度、渋滞があればもう少しかかる。これのロスというのは異常に大きい。当初から言っておりますように駅北庁舎ができた横、今ツリーバイネイキッドがある場所を用意をしていますよね。将来についてはあそこで統一化をする、これはもう10年前から皆さんにお伝えをしていることです。経済換算をしたらどれだけのロスになるのかというようなことについては一度試算をしてみます。 もう1つ、仙石議員は一貫して早くするべきだという今日論調でしたが、前回議案提出したときに審議未了廃案で、同じ歩調を取られましたよね。あのときにそれはおかしいんだと、もう議論をしてきたじゃないかという議員が1人か2人は僕いらっしゃると思ったんですけど。あのときの雰囲気と僕は未だに覚えているあのときの委員長報告のフレーズ、誇らしいと言われましたよね、今回の対応は議員として。その後どうするかっていうことを言われなくて、きょう今日まで来ていますよね。 だから、もう1回申し上げますが、地方自治法の第96条議決権というのは皆さんが持っている最も重要なポイントなんですよね。50年に1回あるかないかの本庁舎をどうするのか。この議論を避けていただいてはいけない。前回、あれが足りないこれが足りないって後で言われたことについては、今回事前に吉田委員長、それから玉置副委員長、各小委員会の皆さんから言えるものは全部言いなさいと。そこで取捨選択していただかなくて結構です。全部の資料を出した中で議論をしていく。最終的に14票の賛成が得られるかどうか。それを執行部、特に市長としてはそれを分析して、タイミングを図って、議案を提出する。それまでに大きな地震がないことを祈りましょう。それまでエアコンがパンクしないことを祈りましょう。綱渡り、綱渡りでいいということであれば、綱渡りでいい。だから、前回の審議未了廃案のときに前段の古庄議員も今の仙石議員も違うんだと。今、議決すべきじゃないかというような活発な議論がなかった部分については、市長としての目測の誤り、政治的な判断の誤り、これを大きく反省点として今回は同じ轍を踏まないような形でしっかり議論をさせていただきます。 ○議長(石田浩司君) 18番 仙石三喜男さん。   〔18番 仙石三喜男君登壇〕 ◆18番(仙石三喜男君) 私も地方議員の一議員として、地方自治法第96条の議決権が私も最大の権利だということは認識をしておりますし、また、それは忘れてはならないということは市長のおっしゃるとおりだと思います。私もそのとおりであると思いますし、そうでなければいけないと思います。 弁解ではございませんけれども、市長があえて申されましたので。今まで私の態度に対して、不自然さがあったじゃないかという御指摘だったと思いますけれども、私はそれについて少し御説明させていただきます。第7次総合計画後期計画が、2019年12月に決定し、その後すぐに新本庁舎にかかる建設の話が出てきまして、すぐ新本庁舎の位置の話が出てきましたものですから、私はもう少し、当初の予定では翌年にその辺の位置に対する決定後、後期計画が決定後のその翌年からスタートするものだということで、そういう位置についての検討は決めるんだというアクションは令和元年度からスタートするものと思ったんですが、早めに出てきたので少し拙速ではないのかなという少し思いを持っていて。それを総務課長にお伝えしたことは、僕はあります。これも今から言ってももう終わった話ですので、しっかり受け止めながらこれからの中でやっていきたいなと思います。 次に、今日通告した質問の中でコストの問題について少しお尋ねをします。 今回庁舎建設については、51.8億円という建設費の総額が示されておるわけでございますが、その中には今回先送りとなりました設計費用の 1.4億円、あるいは駐車場建設費用の 4.5億円、あるいは解体費の 2.8億円等々が入って、51.8億円でございますが、実質の建設費は平米当たり48万円の建設費の計算で41.5億円の費用計算になっております。市民の方から見ると、52億円だけ動き出して、それで建設費が高いじゃないのというような評価にもなっているんじゃないのかなと危惧するところでございます。この辺の出し方の捉え方についてどうなのかなということと、併せまして、先ほど市債については公営企業債を充当するということで御答弁がありましたが、先ほど質問しました熊本地震以降の国のほうの財源措置については鋭意努力を続けるということで再度今日も御答弁がありましたが、この辺の可能性、約7億円ということで試算されていますけれども、今後もまだ可能性があるものなのか、タイミング的には国からの財源措置は難しいものなのか、改めてお伺いします。 ○議長(石田浩司君) 総務部長 富田明憲さん。 ◎総務部長(富田明憲君) 1点目の御質問の51.8億円の積算についてでございますが、これは当然詳細な設計をした上で出したものではございませんので、あくまでも概算ということでございます。見せ方としてはあれもこれもと後から付け足すというよりも、総額でこれくらいということを先に示したほうがいいという判断の下で52億円という金額は表向けに説明をさせていただいておるところでございます。 今後、場所が具体的に決まって、面積等も確定してまいりましたら、より確かな数字が出していけるものだというふうに考えてございます。 それから、市町村役場機能緊急保全事業の起債の関係でございますけれども、令和2年度で終了ということでございまして、現実的にこれを復活させることは相当難しいというふうに考えてございます。単に年数の延長だけでなくて、本市の場合は既に一旦Is値を0.63まで上げるという耐震化工事を行ってございますので、耐震化未実施の市町村庁舎が該当するということであって、2つ問題をクリアしなくてはいけないので、再度認めていただくようになるというのは相当難しいかなと思いますが、岐阜県市長会等で要望する機会があれば一度検討していきたいということで考えてございます。 ○議長(石田浩司君) 18番 仙石三喜男さん。   〔18番 仙石三喜男君登壇〕 ◆18番(仙石三喜男君) 国の財源措置については、全国市議会旬報を読んでいますと、全国市議会議長会のほうでもまたそれを復活しようね、申請しようねという記事が時たまアウトプットされてきますけれども、なかなか難しいのかなと私もつぶやいておりますし、現に20億円の基金も積んでくることができました。それと、先ほど申しました中期財政計画の令和3年度のものを見させていただいておりますが、この中においては総合計画経費については、令和2年度に比べて令和5年度、令和6年度の総合計画経費が高くなってきていますけれども、この辺のところに新本庁舎の建設費が組み込まれているのかなと予測をするところでございます。これを組み込んだとしても中期財政計画の中で、枠組みはできているという受け止め方をすればいいものなのか、いかがでございますでしょうか。 ○議長(石田浩司君) 総務部長 富田明憲さん。 ◎総務部長(富田明憲君) 令和3年度以降、4年間の中期財政計画におきましては、令和4年度、令和5年度の2か年に本庁舎建設費を見込んでございます。これを組み込んだ上での財政推計といいますか、計画を立ててございますので、財政調整基金とほかの事業も併せて大きな取り崩し、あるいは起債の借入ということも想定する中で、収支を合わせておるという計画となってございます。 ○議長(石田浩司君) 18番 仙石三喜男さん。   〔18番 仙石三喜男君登壇〕 ◆18番(仙石三喜男君) その中でお金が足りなくなったら財政調整基金からという考えがあるかもしれませんけれども、財政調整基金についてもこの計画によりますと、令和3年度末には約38億円、そしてその後若干取り崩しがありますけれども、財政指針の5%をキープしながら財政調整基金のほうについてはおやりになる計画になっておりますので、私はそれらの中でやっていただければいいのかなと思うところでございます。 去年、9月議会後に設計費の 1.4億円が先送りになってしまいましたけれども、その辺のところを今年についてはぜひ来年度これからの議論になると思いますが、先送りせずに進めていただきたいというのが私の今の現状の思いでございます。 次に、つい先日、新しいハザードマップが全戸世帯に配付されてまいりました。その中で、改めて企画防災課のほうにこのハザードマップを持っていって、聞いてまいりました。現本庁舎と駅北庁舎のL1、L1といいますと 100年に1回レベルでどうなるのということを確認させていただきました。この新しいハザードマップによると、現本庁舎では 100年に1回程度の降水量ですと、1メーターから3メーターの浸水予測、そして駅北庁舎については50センチ未満で床下程度かなということで企画防災課の担当の方に伺ってきましたけど、この辺のところについてちょっとこれ通告してなかったかもしれませんが、浸水というテーマも少しありました。もし企画部長何か見解がありましたらこういう機会ですので、ありましたらで結構ですので、お尋ねをします。 ○議長(石田浩司君) 企画部長 仙石浩之さん。 ◎企画部長(仙石浩之君) これまでの本庁舎建設の比較検討の中で、総務のほうからも答弁されていると思うんですけど、その洪水のリスクについてはほぼ同程度だと、今の現本庁舎と駅北の候補地ですね。という評価がなされています。今、議員がお示しされた地図も非常に微妙な部分での小さな差ですので、必ずしもどちらかが決定的に有利だというような状況にはなっていないというふうに理解しております。 ○議長(石田浩司君) 18番 仙石三喜男さん。   〔18番 仙石三喜男君登壇〕 ◆18番(仙石三喜男君) ちょっとこれに関連して、以前虎渓用水広場を作るときにもちょっと議論した記憶があって、降水量が多くなったときに虎渓用水広場と駅北地区が池になってしまわないのかなという危惧が少しあったので、またお尋ねをさせていただきましたけど。今回このハザードマップをいただきまして、しっかり読まさせていただいて確認もしましたら、そういう見解でしたので、その見解に基づいて、私は私なりの判断をしていきたいなと思います。 それでは次に、駅北の駐車場問題についてお尋ねをいたします。私は今回この駐車場問題はずっと以前から同僚議員の多くの方が御質問されていますけど、大きな課題だと思います。 その中で、去る6月14日の新庁舎検討市民委員会の第4回、先ほど御答弁いただきました中で初めて明解な方向がこの委員会の中で示されました。駐車場については、先ほど御答弁がありましたように選択肢が明解に表現されたわけでありますけれども。この資料を読みますと、私も改めてどこが本当に私たちも駅北に移った場合の駐車場がベターであれベストかということを少しこの資料を見たことによって戸惑いを感じておりますけれども。先ほど副市長の御答弁では当初予定の民間所有地を借り上げ、立体駐車場を新設するのがベストであるというような御答弁であったように認識しておりますけれども。これはもう一度もう少し審議しなきゃいけない内容なのか、あくまでもこの方向を当初の方向どおり進めていかれるのか、確認をさせてください。 ○議長(石田浩司君) 総務部長 富田明憲さん。 ◎総務部長(富田明憲君) 新庁舎検討市民委員会に出させていただいた資料につきましては、あくまでも4つの選択肢があるという形でお出ししております。現段階で先ほど申しましたように、民有地の借り上げを決定したわけではございませんが、1つは新庁舎検討市民委員会のお声もいただく中で、ある程度費用計算等もしながら検討していくということの材料としてお出ししたものでございます。 それから先ほどの仙石議員からの御質問の中で、2庁舎体制にした場合のコストのロスといいますか、かつてこれ試算したことがございまして、年間 2,590万円というふうに出してございます。 ○議長(石田浩司君) 18番 仙石三喜男さん。   〔18番 仙石三喜男君登壇〕 ◆18番(仙石三喜男君) 都市計画で少しお尋ねしますけど、コンパクトシティという視点からいって、これから駅北に庁舎ができた場合には、私は極力公共交通で来ていただいて、駐車場も極力少なくして、そういう庁舎ができればいいねということを前から思っているところでございますけれども。多治見市の政策として、コンパクトシティという政策の中で、駐車場を押さえてでも公共交通のこれからの新しいモビリティ政策を進めながら、あとまだ数年ちょっとありますけれども、やっていくことがベターなのかそれはそれとして考えながら、先ほども努力はするけれどもということをおっしゃいましたけど、その辺の兼ね合いについて少し御答弁があればお願いします。 ○議長(石田浩司君) 都市計画部長 細野道仲さん。 ◎都市計画部長(細野道仲君) 公共交通を充実させて、公共交通に転換していただくという思いは大変強いところがあります。ただし、現実的にはまだまだやはりマイカーに頼るところが強いという認識は持ってございます。したがいまして、公共交通の利便性を向上させる一方で、渋滞等の対策、あるいは庁舎におきましては駐車場の確保というのは当然必要になってくるというふうに都市計画としても認識しております。 ○議長(石田浩司君) 18番 仙石三喜男さん。   〔18番 仙石三喜男君登壇〕 ◆18番(仙石三喜男君) この駐車場の問題と、それから公共交通政策、あるいは渋滞というのはもう三つ巴のような気がしてならないのかなと思います。 そういう中で、1つ市民の方から御意見をいただきましたのでお尋ねをさせていただきます。その方々の御質問では、現本庁舎は市の職員の駐車場も近くにあるんだけど、駅北にしてしまうと市の職員においても渋滞の問題も兼ねながら考えて駐車場にも制約が出てくるけれども、その辺はどんなふうに考えておられるのか。また、市の職員の方の意識も多分変わっているかもしれない。今までは自分のマイカーで行きたいと思ったけれども、こういうことを通して、公共交通の中で考えていこうという考えをお持ちになるか、その辺の御見解がありましたらお伺いします。 ○議長(石田浩司君) 総務部長 富田明憲さん。 ◎総務部長(富田明憲君) 駅北に決まれば、おそらく職員の一定割合の者についてはもう公共交通機関の利用に切り替えるということもあろうかと思います。ただどうしてもマイカー通勤の者も出てくるかと思いますが、なかなか近隣では費用的にもやや高めになりますし、台数も限られておる部分もございますので、やや広いエリアも含めて、各自で駐車場については確保するということになろうかと考えております。 ○議長(石田浩司君) 18番 仙石三喜男さん。   〔18番 仙石三喜男君登壇〕 ◆18番(仙石三喜男君) こういうテーマを通して、ぜひ職員の皆さんにおいても2庁舎体制、それから駐車場の問題についても市で働く皆さんの気持ちも、これも大事な要素だと思いますので、職員ファーストというわけではございませんけど、しっかりまた残りの時間の中で議論を進めていただきたいなと思います。 それと駅北立体駐車場について少しお尋ねいたしますけれども、コロナ禍に入りまして、駅北立体駐車場が多治見まちづくり株式会社の決算書類見させていただきましたら、ここへ来て非常に苦しい状態になってきております。多分その固定貸しと時間貸しの状況も変わってきていると思います。今、 417台の駅北立体駐車場の使い勝手、それからこの1年の状況をどんなふうに今捉えておみえかお伺いいたします。 ○議長(石田浩司君) 企画部長 仙石浩之さん。 ◎企画部長(仙石浩之君) 経済部所管なものですから、なかなか具体的な数字までは申し上げられませんけれども、今回のコロナ禍における経済支援の枠組みの中で駐車場支援についても予算化をしてやっておりますので。必ずしもそこで経営が全部だめになっちゃうとかそういうことではなくて、コロナ後を見据えて経営がきちんと成り立っていうような支援をして、その後また元通り稼いでもらえるような体制をどのように作っていくかということを課題にしております。 ○議長(石田浩司君) 18番 仙石三喜男さん。   〔18番 仙石三喜男君登壇〕 ◆18番(仙石三喜男君) ちょっと思い付きの質問をしてしまいました。なぜこれ聞いたかというと、駐車場の選択肢が新庁舎検討市民委員会で出てきまして、今まで私は駅北立体駐車場を使えばいいじゃないのと簡単に思っていましたけれども、今コロナ禍で併せて契約、時間貸しよりも固定貸しが増えているような気がします。その人たちにまた庁舎を建設するから出ていけよということは、何かこの状況下の中、また駅北地区の駐車場鑑みますと、非常に難しいこともあるのかなと思うところがありました。 それでまた話を戻しまして、駐車場の整備手法については今回改めて副市長からの御答弁をいただきましたし、選択肢もあります。その中には若干幅がありますけれども、もう一度その辺をこれから詰めていく必要があるような気がしますけれども。私たちも小委員会でもやっていかなきゃいけないと思いますが。ぜひ駐車場については市民の方にもぜひ御意向を聞いていただきたいなと思います。 それはなぜかと言いますと、ちょっとこの機会に申し上げますと、今回障がい者団体との意見交換会による課題の整理という冊子が私どもに配られまして、そこの中に非常に駅北庁舎地下駐車場のことがいっぱい障がい者の方の視点で書かれておりましたので、少し最後の時間の中で御披露させていただきます。こんなにも障がい者の方が駐車場について思いがあるのかなということを認識しました。例えば、駅北庁舎地下駐車場は雨にぬれず庁舎に入れるところがよいね、とか。それから、駅北庁舎地下駐車場は駐車しやすい、やっぱり駅北庁舎地下駐車場はとても使いにくくて、渋滞していることが多い。障がい者はなぜ渋滞しているのか話を聞くことができないということも書いてありました。その中で、できる限り思いやりスペースをもっと増やしてほしいねとか、いっぱいこの中で書かれてありました。最後に、駅北庁舎地下駐車場の障がい者用駐車スペースに、健常者であるのに駐車している方が多くいる。障がい者用駐車スペースが空いていても満車として入れない。非常に残念だというような御意見がその中で報告されていまして、ぜひ駐車場の問題はいろんな視点が僕はあると思います。元気な方、そして障がいのある方、小さなお子様等々がありますので、もう1回いろんな視点をもって、新しい駐車場はどうなるのか進めていく必要があるような気がしますけれども。その辺もう一度御見解がありましたらお尋ねをいたします。 ○議長(石田浩司君) 総務部長 富田明憲さん。 ◎総務部長(富田明憲君) 駐車場問題は非常に大きな課題だと捉えてございます。新庁舎検討市民委員会には先ほど議員御指摘いただきましたような資料をお出しして、説明しておるところでございますが、議員の皆様にも実はこの資料についてまだ御覧いただいておりませんので、またどこかの機会でもって、説明をさせていただきたいと思いますし、比較検討をしながらよりよい選択肢を選んでいくように努めてまいります。 ○議長(石田浩司君) 18番 仙石三喜男さん。   〔18番 仙石三喜男君登壇〕 ◆18番(仙石三喜男君) 最後となりましたけれども、私も新庁舎検討市民委員会を4回ともすべからく全部聞かせていただきまして、非常にいい意見がいっぱい出ていたし、本当に真剣に委員の方が御発言をされていたと私は認識しております。 その中で最後に本庁舎が、例えば駅北に移転して、この日ノ出町現本庁舎の跡地利用についての課題についても、先ほど出ましたけれども、議論がされまして、非常にすばらしい案も委員の方から出ておりました。私も今日、お答えしたかったのは、もう一生懸命皆さんこのことについてお考えを地域の方を含めていただいていますけれども、早くやはり本庁舎の移転の場所が決まらないと、なかなか本腰が入らないというのが私は実態のような気がしてなりません。したがいまして、1日も早く本庁舎の位置を定めて、そしてその後、先ほど総務部長から御答弁ありましたように、利活用についてはじっくり腰を入れて検討していく、それが私たち最大の方法かなと思います。中身は別にしても。ぜひそうして多治見市のまちが、そしてこの地域がまた元気になるようにしていくことが、今回の重要なことだと思いますので、この機会をあわせてお伺いをさせていただいて私の質問を閉じます。(拍手) ○議長(石田浩司君) 次に、9番 寺島芳枝さんに発言を許可いたします。   〔9番 寺島芳枝君登壇〕(拍手) ◆9番(寺島芳枝君) 9番、公明党の寺島芳枝です。本日最後の登壇となりました。また1年ぶりの一般質問に緊張しておりますが、大きく3項目思いを込めて、質問、提案させていただきますので、よろしくお願いいたします。 最初に、がん患者の自分らしい生き方を応援!アピアランスケア支援事業について。 がん医療の進歩や、また早期発見、早期治療をとの健診受診率アップの努力もあり、がんの生存率は改善し、仕事をしながら通院、治療をする患者さんは増加をしています。それだけに、治療前と変化した容姿が気にかかり、社会との交流を避けたり、離職を選択される場合もあります。患者が本人らしく生活の質を保ちながら過ごすためのアピアランスケアの重要性は高まっています。国が示す第3期がん対策推進基本計画の中に、がんとの共生、就労支援のみならず治療に伴う外見、アピアランスの変化、生殖機能の喪失及びがん患者の自殺といった社会的課題への対策が求められていると初めてアピアランスケアの問題が明記されました。 そこで、私たち公明党岐阜県女性局はこれまでの市民相談等も踏まえ、平成31年度県知事予算要望としてがん治療に伴う副作用による脱毛に医療用のウイッグへの購入費用の助成を、令和2年度には乳がん治療による術後の補正具の購入費用の助成を求めてまいりました。ウイッグは平成31年度から補正額2分の1、上限1万円、補正具も令和2年度から補正額2分の1、上限1万円で購入費補助がスタートしました。しかしながら、実施している県や市町では補助額上限2万円のところが多く、自らがんの闘病者でもあり、美容院を営む店長さんの体験を伺う中で、高額のものもあるが、品質も安定しており、お手入れのしやすさを考えると5万円程度のものを自らも使用したと伺いました。補助金額が気がかりでした。そんな中、岐阜県内の多くの市町が県の補助額に上乗せをして2万円を上限とした助成が始まっています。多治見市民の心と体の健康の維持、増進、緩和への取組を期待して、質問、提案をいたします。 1、岐阜県によるアピアランスケア支援事業の本市の利用実績はどのようか。 2、支援事業の周知及びケアに対するサポートを市内の理美容院に協力してもらってはどうか。 3、がん患者の精神的負担の軽減、経済的負担の軽減と、治療と就労等の社会参加の両立をさらに後押しするために、本市におけるアピアランス、外見のケア支援事業を実施をしていきたいが、いかがか。配付をさせていただいた資料には、今年度より実施をされる医療用ウイッグ、乳房補正具の購入費用の助成が受けられますとの県内の市町村の申請先、お問い合わせ先を記したチラシを掲示をさせていただきました。多治見市は右下、下から2番目、東濃保健所が窓口となっています。参照していただけましたらと思います。 4、コロナ禍における各種健診受診率の低下が懸念をされる中、早期発見、早期治療が大切ながん検診の本年度の取組はどのようか。また、新型コロナウイルスワクチン接種と重なる時期での各医院での特定健診に予約が取れるか心配だから今年はやめておこうかと思うなどの声が既に寄せられていますが、各医療機関での受診体制は大丈夫でしょうか。受診状況により、期間の延長などは考えられないか。 5、日常生活の中での制限からストレスを抱えている人が多い。本市が導入をしている気軽に落ち込み度を視覚的に見ることのできるこころの体温計は有効だと思う。コロナ禍での利用状況はどのようか、また支援につながっているか。 6、ワクチンの効果が見直される中、積極的な勧奨を控えているが子宮頸がんワクチンの実施数はどのようかをお伺いして、1回目の質問といたします。よろしくお願いします。(拍手) ○議長(石田浩司君) 市民健康部長、澤田誠代さん。   〔市民健康部長 澤田誠代君登壇〕 ◎市民健康部長(澤田誠代君) まず、岐阜県による多治見市民への助成実績でございますが、ウイッグにつきましては令和元年度29件、令和2年度が26件、乳房補正具は令和2年度からの開始でございまして、昨年度4件ございました。今後の理美容業組合も含めた周知方法については、研究してまいりたいと思っております。 次に、県の助成に、市の上乗せ助成を行うことについてでございますが、現在大垣市、岐阜市、多治見市、中津川市が行っておりませんので、ほかの市の様子を見ながら検討してまいりたいと思っております。 次に、健診でございますが、昨年度はコロナ禍の中、各種がん検診の受診率は大幅な低下もなく、実施できました。本年度も感染対策を講じながら、実施してまいります。また、特定健診につきましては、各医療機関に対して既に説明会を実施いたしました。期間は例年どおりの10月までとしておりますが、対応が難しい場合は個別に相談させていただくこととしております。 次に、こころの体温計でございますが、啓発の効果もあり、令和2年度は令和元年度と比較して約 6,000件増加、令和元年度が2万 1,830件でございましたが、令和2年度は2万 7,992件ということで、必要な支援につながっているのではないかと認識しております。 次に、子宮頸がんワクチンにつきましては、平成30年度は2人、令和元年度は20人でした。少し緩和をされたということで、令和2年度は小学校6年生から高校1年生の対象者全員に11月に個別通知で情報を提供しましたので、 110人という少し伸びた状況でございます。今年度につきましても、11月頃に新たな対象者となります小学校6年生の女子に個別通知で情報提供をしていく予定でございます。 ○議長(石田浩司君) 9番 寺島芳枝さん。   〔9番 寺島芳枝君登壇〕 ◆9番(寺島芳枝君) 利用実績を伺いました。令和元年度29件、令和2年度、ウイッグが26件、乳房補正具が4件ということです。1人につき1回だけの支給なので、2年間で59人近い方たちが利用をしたことになります。そういったことも踏まえていくと、1万円ということです。年間にしたら30万円ぐらいかなと思います。この数字をどのように見るかということです。ほかの今やっている市町のほうを研究していくというような御答弁でございました。他の市町の数も伺っております。半分ぐらいが昨年から2万円でやっておられます。どこの市町村もやっぱり人数が多いところは多いのかなということは伺いますけれども、今2人に1人はがんにかかるということを考えますと、この補助をすることに躊躇があるのかなと思います。研究していただけるということなので、1年、2年、3年待たない、本当に来年からでも始めていただけるような、補正を組んででも、他の市町村は2万円だけども多治見市は、ということがないような措置をぜひお願いをしたい。 また、周知など、理美容院の協力を仰いだらどうかということに関しては研究していくということでございました。先ほどの質問の中でも紹介をさせていただいた美容師の先生は、全国の理美容師の作文コンテストというものがございますが、そこで最優秀賞を受賞しておられ、多治見市内の先生も含めて入賞作品3作を読まさせていただきましたが、どの先生も美容業界の仕事を通して、社会貢献をもっとしていくべきとの共通認識をお持ちでございました。市内にも多くの理美容院があると思います。市で行っている施策など、もっともっとこの理美容院の皆様の対話力、また傾聴力を使って市の施策を宣伝もしていく、またこういうことをやっているよということをお知らせをしていく、またアドバイスをしていく、これは市民も、市内の事業者を巻き込んだ市のPRになるかと思いますので、ぜひ積極的に行っていただきたいなと思います。 それから、がん検診の取組は、あまり減少はないということで皆さん本当に健診を受けなきゃという意識が定着をしてきたかなと思います。ありがたいことです。特定健診の取組ですが、10月末までですが、個別健診の相談も受けるということなのでそこら辺の周知をぜひしていただきたい。私本当に始まってすぐにこれ、いただいたんですね。今、市内の病院がこれだけ新型コロナウイルスワクチン接種で先生方頑張っていただける中で大丈夫なのかって、本当に健診の封筒をすぐにいただきましたので、ぜひそういう市民の皆さんの不安を払拭するようなPR、周知等、広報なのか分かりませんけど、私たちもしてまいりますけれど、していただきたいなと思います。 また、こころの体温計の利用でございます。大変一生懸命周知もしていただいて、使っていただいております。ありがたいなと思います。その中で市民の支援につながっているのかなというお話でございましたが、私が1番いいなと思うのが、やっぱり相談先がきちんと出てくるところで、自分がどこへ行ったらいいのかという相談先が出てくるところが1番いいので、その相談先への相談がきているのか、きていないのかというのをちょっとお伺いしたいなと思ったんですが、分かれば教えてください。 ○議長(石田浩司君) 市民健康部長、澤田誠代さん。 ◎市民健康部長(澤田誠代君) こころの体温計の中でも赤ちゃんママモードの利用というのは少し調べておりまして、令和元年度が 625件で、令和2年度が 619件でそんなに変化はないんですけれども、やはり駅北庁舎3階の子育てフロアでの連携した支援事例というのはそこの中から幾つかございますので、相談に来ていただいていると認識しております。 ○議長(石田浩司君) 本日の会議は議事の都合によりあらかじめこれを延長します。 9番 寺島芳枝さん。   〔9番 寺島芳枝君登壇〕 ◆9番(寺島芳枝君) 赤ちゃんママモードを使っていただいているということで、相談体制につながっているのではないかなということでした。自殺対策、私も傾聴ボランティアをやらせていただいていますが、やっぱりこのコロナ禍なので相談におみえになりません。PRを一生懸命やりますけど、なかなかおみえにならないというのが現実です。やはりLINEだとか、また電話だとかそういったものを使いながら。多分リスクが毎月こころの体温計のどういう結果だったかっていうのが多分市には届いていると思うので、それを見ながらなるべくプッシュをしていただきたいなということをお願いをいたします。 それから、子宮頸がんワクチンの実施です。平成30年度が2人、令和元年度20人、また令和2年度が 100人ちょっと、ということでした。令和3年度、新小学校6年生に新しくはがきで通知を出していただけるということでした。令和2年3月定例会の一般質問で、定期接種化になっているので、せめて対象最後の年齢の方には送っていただきたいということも訴えさせていただきました。令和2年度にはそのことをやっていただいて増えたということでした。小学校6年生は新たにはやっていただきますが、今年度も最後ですよという高校生の最後の年代の方にも送っていただける。新しい人と最後の人というふうに判断してもよろしいですか。どちらか片方だけということでしょうか。 ○議長(石田浩司君) 市民健康部長、澤田誠代さん。 ◎市民健康部長(澤田誠代君) 昨年度に小学校6年生から高校1年生の女子に送っておりますので、今年については新たな対象の小学校6年生の女子を予定しておりますが、検討させていただきます。最後の年齢ということであれば。 ○議長(石田浩司君) 9番 寺島芳枝さん。   〔9番 寺島芳枝君登壇〕 ◆9番(寺島芳枝君) これ結論付けられてもおりません。未だに定期接種化になっておりますので、知らなかったって、何で教えてくれなかったんだって、定期接種化である以上、周知を行う義務は自治体にはあると思いますので、受ける、受けないかは本人たちが決められると思いますので、しっかりこの周知はしていただくことは積極的勧奨にはならないと思っておりますので、ぜひ1人の女性の命や新しい命のことにも関わってくるのでお願いをしたいと思います。 それでは、最後にもう一度、何とか多治見市も最後の1市にならないように、上乗せ助成をぜひ行っていただきたいということをお願いをして、次の質問にいきます。 2つ目の質問、重度障がい児者に災害時等非常用電源装置購入費用の助成を。 平成30年7月、令和2年7月に襲った豪雨は記憶に新しいところであります。4月には災害対策基本法が改正をされ、市長が発令をする避難勧告を廃止、避難指示に一本化をされました。激甚化、頻発化している自然災害に備え、命を守る自助への支援と共助による要支援者への配慮がとても重要であります。中でも災害による停電で電源を喪失することにより、命の危険にさらされる医療的ケアの必要な重度障がい児者における人工呼吸器や痰の吸入器への非常用電源装置等の備えや電源確保のための支援体制の整備が急がれます。去る6月11日に、公明党としても長年取り組んできた医療的ケア児支援法が超党派による議員立法で全会一致で可決、成立をしたところであります。 2011年東日本大震災において、一般社団法人日本ALS協会による支援の報告がされています。ALS等の重度障がい者は3日以上対応できる非常用外部電源の整備が必要として、被災直後の3日間は自分で自分の命を守る覚悟と備えが必要であること。その電源の確保が課題であることを私たちに教えています。電源が途絶えることが、即、命に直結をするからです。 2018年7月の西日本豪雨時、広島市安佐南区に住む重度心身障がい児である次男13歳を持つお母さんは人工呼吸器をはじめ、痰の吸引器や体温調節のためのエアコンマットなど、計6種類に及ぶ機器を前に電源なしのケアは不可能だと命の危険を感じ、その思いを公明党の市議会議員にぶつけました。2020年度より、広島市は人工呼吸器の在宅使用者向けの非常用電源の購入を補助する制度、発電機や蓄電池など非常用の電源設備を購入する場合、1台当たり12万円を上限に、市が9割を補助する制度を設けました。そのほか、大分市、富士見市、札幌市などでも実施をされています。 本市においても、早急な制度構築に向けての準備が必要ではないか、お手元の資料2枚目の写真を紹介します。多治見市在住の和也君24歳です。幼いころ、低酸素脳症になり、先に紹介をした広島市の事例のお子さんのように、人工呼吸器をはじめ、痰の吸入器、加湿器、パルスオキシメーターなど、電源の必要な機器は6種類に及びます。現在、自発呼吸は30分程度可能なため、お風呂や施設、病院への通院時に車までの移動はできております。しかし、移動中の車の中は非常時ではなく、常時、上の写真にあるように4時間ほど持つポータブル電源を車に乗せて走っておみえです。また、下の写真は車に乗り込んだときの電源を使って機器を動かし、帰宅するときの様子でございます。病院での待ち時間が長くなったときや渋滞時にはハラハラする、非常時を思うともう1台あると安心だが、体温調節のためほぼ1年中使用するエアコンなどによる電気代もばかにならず、購入には至っていない。また、こうして通っている施設等で準備していただけたらどんなに安心だろうかと話していただきました。 実際、既に実施をしている市町、または今年度より岐阜県においては補助を行う市町に2分の1の補助制度を新規事業として予算づけをしています。その補助金交付要綱においても、災害時に取るべき避難行動をあらかじめ決めておく個別計画の策定が必要となります。本市においては、逆手上げ方式による災害時避難行動要支援者名簿の作成をし、本年度より区長会を通して町内まで降りたところであります。要支援者に対する個別計画策定が努力義務化されたところでもあり、まずは重度障がい児者から個別計画を作成し、非常用の電源装置の整備に向けて関係部署が鋭意協力をし、実現に向け、取り組んでいただきたいと思うが、いかがか。 ○議長(石田浩司君) 福祉部長 鈴木良平さん。   〔福祉部長 鈴木良平君登壇〕 ◎福祉部長(鈴木良平君) 私からは重度障がい児者への非常用電源装置等への支援体制整備ということで、市民からの要望ニーズがあるかといったことも含めてお答えいたします。 今回、岐阜県が補助制度を作っておりますが、その対象となるのが呼吸器機能障がいの身体障害者手帳所持者というのが入っています。本市での身体障害者手帳所持者は6月14日現在89名いらっしゃいますが、その中で電源を必要とされている方が何名いるかということまでは把握ができておりません。 これまでに人工呼吸器等を使用されている方から非常用電源についての要望、ニーズについては聞いておりません。しかしながら、支援体制の構築は重要と考えており、まず対象者の把握に努めてまいります。 次に、今回のこの補助金制度の中で、議員がおっしゃったように、災害時の避難行動の個別計画を作ることが要件とされております。この点についてどうかということでございますが、先ほど申し上げましたように、まず対象者の把握をしっかりとさせていただくと。それから、この件とは別に、福祉避難所の運営という課題の中で、今年度福祉課のほうで個別計画の策定も含めてどう対応するかということを事業所等と協議をすることにしております。個別計画の策定はやはり1人1人事情に応じて作るものですので、かなりハードルが高いのかなというふうに考えておりますが、この辺りをどう解決するか。こういった解決すべき課題が多くありますので、関係部署や障がい者の事業所と連携をして、今後具体化をしてまいります。 ○議長(石田浩司君) 9番 寺島芳枝さん。   〔9番 寺島芳枝君登壇〕 ◆9番(寺島芳枝君) 現在、把握している方が89名で、その中で電源を必要とされる方が何名いるかは把握をしていないということでございました。これは今後していただけると理解してもよろしいでしょうか。 ○議長(石田浩司君) 福祉部長 鈴木良平さん。 ◎福祉部長(鈴木良平君) 福祉課のほうで障がい者団体の方等との意見交換会は毎年開催しておりますので、そういったところを通じてニーズ把握に努めてまいりたいと考えております。 ○議長(石田浩司君) 9番 寺島芳枝さん。   〔9番 寺島芳枝君登壇〕 ◆9番(寺島芳枝君) 先ほどの本庁舎建設の話ではありませんが、災害がいつくるか分からないというのが現状で、地震もそうですけれども、この豪雨という、また停電は多治見市でも道を挟んで1本向こう側は停電していてみたいなところは起こったのは記憶に新しいかと思います。なので、いつくるか分からないということを踏まえますと、やっぱり早急に調べていただいて、手当をしていただきたい、きてからでは遅いのかなと思います。 さっきの個別計画の策定のテンプレートみたいなのがありました。もっと複雑なのかなと思ったら、割とそんなに複雑ではない内容でございましたので、災害時避難行動要支援者名簿の更新を今年出したばっかりですが、更新をしていく中で電源確保が必要な方かどうか、使っている器具等をぜひ記入をする欄を災害時避難行動要支援者名簿の中に作っていただいて、和也君も数年前は多分人工呼吸器を使っていなかったと思います。やっぱり年齢が重なるたびにそういう器具が増えていくということも伺っておりますので、ぜひ、災害時避難行動要支援者名簿の段階で作っていただきたいと思います。 障がい児の支援を山県市で営むNPO法人のらいふくらうどゆうというところの纐纈代表にも少しお話を伺いました。平成30年7月の豪雨時において、その纐纈さんはぎふハチドリ基金を活用して、施設として非常用の電源装置を用意をされておりました。非常用電源装置をもしかしたらと思って、自宅に持ち帰ったそうです。心配な方にはメール等で安否確認等も含めてしたところ、てんかんを持つ娘さんを育てるシングルマザーのお母さんより停電になっているが、準備をしていないというようなSOSが入ったそうです。雨の状況を把握した上で、止んだ隙間を狙って、その電源をお届けになったそうです。2日間の停電だったそうですけども、直接医療用の機器をつないだということはありませんが、懐中電灯なども少し貧困で生活が大変だったということもあり、災害時の用意をするような余裕がなかったということで準備がなく、実際に電源装置を持って走ったというようなお話も伺いました。 そういったことを考えると、災害時避難行動要支援者名簿の中にそういったことも書いてあったりすると、近くの集会所、公民館等の配備等も今後考えていけるのかなと思います。地域の中で配慮ができていければ1番いいのかなと、近い方が用意する、そういう方を分かっているということが大事なことかなと思いますが、その辺のところはいかがでしょうか。 ○議長(石田浩司君) 福祉部長 鈴木良平さん。 ◎福祉部長(鈴木良平君) 災害時避難行動要支援者名簿の中に、確か特記事項を書く欄はあったかと認識しておりまして、これは書いていただければそこで把握はできるんですが。本人とか家族が書かないとちょっと把握ができないということになります。 先ほど障害者手帳の話で89名と申しましたが、その中で1級、重い方は23名なんですね。多分この中の方が対象になってくるのかなと思っておりますので、個別にこの辺りは把握、アプローチするということは可能かと思いますので、その辺りで状況把握をした上で先ほどの個別計画の策定、これがこれからの課題で取り組み始めたところですので、どういう形でこれを整備していくのか。健常者の方も含めて、避難者名簿の方は作る努力義務があるということで、企画防災課のほうとも連携はしておりますけれども。特に命に関わるような方については、疾患のほうを中心で取り組んでいきたいと考えております。
    ○議長(石田浩司君) 企画部長 仙石浩之さん。 ◎企画部長(仙石浩之君) 少し補足になりますけれども、逆手上げ方式による災害時避難行動要支援者名簿というのができたばかりです。次の課題は、議員御指摘のとおり、個別避難計画の策定だろうという認識を持っています。ただ、本当に個別計画をどの優先順位というか、本当に必要な人からちゃんと作っていけるかどうかということ自体を今検討しているところですので、今日の御指摘を参考にさせていただいて、真に必要な方が真に必要な情報をちゃんと書いていただいて、名簿に生かされるような。そこからきちんと始めていきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(石田浩司君) 9番 寺島芳枝さん。   〔9番 寺島芳枝君登壇〕 ◆9番(寺島芳枝君) ぜひよろしくお願いいたします。 個別計画を立てるに当たり、広島市では災害時における要配慮者の緊急輸送の協力に関する協定を締結しておられます。これは介護タクシーグループによる緊急指定避難場所から福祉避難所等への要配慮者の緊急輸送や災害の状況、被害状況等の収集などを行うとされております。介護タクシー事業者は旅客輸送に必要な普通自動車二種免許とホームヘルパー2級以上の資格を持ち、車いすやストレッチャー対応の車両など、要配慮者が移動するための介助、福祉環境が整えられております。協定を結ぶことで、今後の個別計画が立てやすくなるのではないかと思いますが、御見解をお聞かせください。 ○議長(石田浩司君) 福祉部長 鈴木良平さん。 ◎福祉部長(鈴木良平君) 介護タクシーについて多治見市は、リフト付福祉タクシーという形で既に運用はいたしております。ただ、これは対象者が寝たきりの方とか車いすの方ということで通常でも使っていただいております。登録されている業者は9社ございますが、多治見市内には1社しかございません。災害時については今までちょっとそういう話をしておりませんので、災害時でどうかというところは今後の課題としてアプローチをしていきたいなと思っておりますが、大規模災害のときに機能するかどうかというのは、若干ちょっと危惧はありますけれども、準備ということでは努力をしてまいりたいと思っております。 ○議長(石田浩司君) 9番 寺島芳枝さん。   〔9番 寺島芳枝君登壇〕 ◆9番(寺島芳枝君) 実際には協定を結ばなくても、やっぱりそういう方々は自分が常日ごろ乗せているお客さんが気になって、走っていただいているというのが現状でございました。市と協定を結んで、きちんとしてくることがまたその人たちのモチベーションを上げていくことにもなると思います。ちょっと1社だけということなので大変かと思いますが、また今後の課題として取り組んでいただきたいということをお願いして、最後の質問にまいります。 最後に、個人所有における市指定文化財の保護事業について。 多治見市では有形無形を合わせて、多くの文化的価値の高い文化財が指定をされ、「多治見の文化財」なる雑誌も改訂第9版に進化しています。その保護には多くの知識と厚い人の手をかけ、大切に維持され、広く市民への周知、啓発を行っていただいているところです。 多治見市文化財保護条例第5条において、指定文化財の管理、修理、または保護に関して、多額の経費を要するとき、その他特別の事情がある場合には市長はその経費に充てさせるため、予算の範囲内で必要な条件を付して、補助金を交付することができるとの所有者の管理義務がうたってあり、第6条においては指定文化財の所有者はこの条例及びこの条例に基づく規則並びに教育委員会の指示に従い、当該指定文化財を管理しなければならないとあり、さらに、第10条においては指定文化財の管理が適当ではない場合、または、棄損している場合において、その保存のため必要があると認めたときは、教育委員会は所有者に管理の方法、または修理等について助言をすることができるとあります。多治見市指定の多くの文化財が建造物や絵画、彫刻、工芸、古文書、天然記念物、史跡と呼ばれる遺跡や窯跡、多治見の生活の成り立ち、生きていく糧を想像させるまさに文化の宝であります。そこで、この宝物を後世まで残し伝えていくために、以下の質問、提案をします。 1、市指定の文化財のうち、多治見市所有の文化財の保護、管理の状況はどのようか。 2、市指定の文化財のうち、個人所有の文化財の保護等に関する指導、助言、補助の状況はどのようか。 3、高齢化をしている個人が管理する文化財の継承をどのように考えているか。 4、個人所有であるが、地域の宝との考え方もあると思うが、仕組みは考えられないか。資料の写真は個人所有であります連房式登窯、明治から昭和30年ごろまで使用をされていました。昭和53年2月に市の文化財に指定をされ、今日美濃に残る唯一の磁器を焼成した連房式登窯の現在の様子でございます。参考にしていただけたらと思います。 ○議長(石田浩司君) 市長 古川雅典さん。   〔市長 古川雅典君登壇〕 ◎市長(古川雅典君) 個人所有の文化財の保護について、答弁を申し上げます。特に今回資料を提出していただいております根本の連房式登窯、これについてはこの所有者、あるいは地域の方、多治見市、この三者の中で調整をし、ともに保存活動を行っていけるというようなことであればその方向で動いてまいります。ただし、この所有者自身が複数いらっしゃる中で、保存をしてほしいという方と、いやちょっと違うという方といらっしゃると報告を受けております。市長として、西浦庭園の保護、保全の場合も周りの人たちはすごく盛り上がりましたけれども、その御遺族の方の意見が分かれるというようなことがあります。いずれにしても、しっかり三者で調整をして、どういう方法で保護、保全ができるのか。特に所有者の意向が優先されますので、しっかり調整をしてまいります。 ○議長(石田浩司君) 教育長 渡辺哲郎さん。   〔教育長 渡辺哲郎君登壇〕 ◎教育長(渡辺哲郎君) 私からは市長答弁以外についてお答えいたします。 まず、市指定文化財のうち、多治見市所有の文化財の保護、管理の状況についてでございます。多治見市には岐阜県から委嘱を受けています文化財保護巡視員が2人おられます。その方からの報告とか各保存会や近隣の方からの連絡を受けて、保護、管理を行っております。令和2年度中の主な対応事業は笠原町にある狐塚古墳の地内の樹木の伐採事業、また、西浦庭園の土塀の屋根瓦の修理と剪定業務などがございます。 次に、市指定文化財のうち、個人所有の文化財の保護等に関する指導、助言、補助の内容でございます。同じく所有者の方や文化財保護巡視員からの報告や近隣の方からの連絡を受けて保護について所有者と協議を行っています。また、状況に応じて、補助金を交付しています。市指定文化財の保護事業に対する補助金の負担割合は市の負担が4分の3でございまして、所有者の負担は4分の1でございます。令和2年度中に市補助金を交付した事業が3つございます。1つが、市天然記念物である高田町のケヤキの保護事業、2つ目が市天然記念物の平野町のケヤキの保護事業、3つ目が市天然記念物で大薮町のしだれ桜樹勢回復事業でございます。 最後の、高齢化している個人管理の文化財の継承に対する市の考え方でございます。市としましては、指定文化財の意義を改めて御説明し、保存の計画に向けまして、所有者、地域の皆様と協議をし、丁寧に対応してまいります。 ○議長(石田浩司君) 9番 寺島芳枝さん。   〔9番 寺島芳枝君登壇〕 ◆9番(寺島芳枝君) 市長からも御答弁いただきました。しっかり三者で話し合っていくということでございました。市の指定になっているものにつきましても、近隣からの連絡を受け、行っているという話でした。北小木町の蛍等も下草刈りのボランティアも募集したりして、市民を巻き込んだ管理をやっていただいているなということも普段の中で見聞きをさせていただいております。 個人所有の文化財の指導、助言を行うのはどのくらいの周期で行っているのか。例えば1年に1回だとか、2年に1回だとか、また、先ほど言ったように近隣から等の連絡を受けたときにするのか、御本人様からの連絡を受けたときにするのか、その辺の周期。個人所有が11か所あったと思います。どのように行っているのか。また、訪問時の記録等はしてみえるのかどうかということ。指導や助言とは、修復の仕方や見積等も含まれているのかどうか。お聞きいたします。 ○議長(石田浩司君) 教育長 渡辺哲郎さん。 ◎教育長(渡辺哲郎君) 先ほど申し上げました巡視員でございますけれども、国、県、市等の指定文化財について、適宜回っております。また、市の学芸員も、何回とはいいませんけど、気になったところは定期的にまわっております。当然その記録等については、残っております。 ○議長(石田浩司君) 9番 寺島芳枝さん。   〔9番 寺島芳枝君登壇〕 ◆9番(寺島芳枝君) 最後の3つ目の修復の助言というのは、修復の仕方や見積等も含まれるのかどうかということ。 ○議長(石田浩司君) 教育長 渡辺哲郎さん。 ◎教育長(渡辺哲郎君) 当然助言の内容としては、ある程度の見積もりも提示しながら協議をしております。 ○議長(石田浩司君) 9番 寺島芳枝さん。   〔9番 寺島芳枝君登壇〕 ◆9番(寺島芳枝君) 個人所有の有形文化財が11か所あります。補助率が先ほど教育長にお答えいただきました市が4分の3、個人が4分の1ということです。神社仏閣等のものの補助率とまたこの個人所有のものとの補助率が同じっていうふうになっておりますが、この辺は同じでしょうか。確認いたします。 ○議長(石田浩司君) 教育長 渡辺哲郎さん。 ◎教育長(渡辺哲郎君) 申請者の状況に応じまして区分はしておりません。あくまでもその所有者の管理が原則ということで動いております。 ○議長(石田浩司君) 9番 寺島芳枝さん。   〔9番 寺島芳枝君登壇〕 ◆9番(寺島芳枝君) 成り立ちや文化財の性格が違うと思うんですね。そこは柔軟な対応、所有者との協議をされる、補助率についてですね、今一応4分の3に決まっているけれども、その状況などによって柔軟な対応をされる余地はあるのでしょうか。決まっているものは決まっているということでしょうか。 ○議長(石田浩司君) 教育長 渡辺哲郎さん。 ◎教育長(渡辺哲郎君) 補助率は4分の3ですね。決まっておりますけれども、市長も言いましたように、その所有者の方、地区の方々が何をどういうことを望んでおられるのか、しっかり丁寧に説明をして、協議を進めていきたいと思っております。 ○議長(石田浩司君) 9番 寺島芳枝さん。   〔9番 寺島芳枝君登壇〕 ◆9番(寺島芳枝君) 要綱なので、その辺は話し合いで、状況で動いていただけるということで理解をさせていただきます。 文化財審議会というものが行われています。文化財審議会の議事録等も見させていただきました。記念物やそういうものに対して、本当に愛情を持った審議がされているなと思います。その文化財審議会の中でその所有者の状況だとかそういったものを考慮して、この補助率等もこの文化財審議会の方たちに御相談をするというようなことは可能でしょうか。 ○議長(石田浩司君) 市長 古川雅典さん。 ◎市長(古川雅典君) 4分の3が公、4分の1が個人所有、この大原則というのは崩すわけにはいきません。それを4分の4に、公で出しなさいということが、寺島議員はどうも言いたいわけですよね。その例外を作ったときに、その例外はなぜそこだけ例外なのか。これ1件だけは特別だよということを言ったときに、じゃあ残りの4分の1個人所有についてもみんな公が出して4分の4にしてくださいというようなことになっていきます。教育長は少し含みを持って言いましたが、4分の4にしなければならない特別な理由、そこだけが別枠で他には波及しませんよということを言わなきゃいけないというのが教育委員会ですし、市役所です。そういうようなことを含めて、少し柔軟な発言を教育長が言いましたが、お金の問題については4分の3と4分の1、これを大原則として地域の中でお話をさせていただきます。 ○議長(石田浩司君) 9番 寺島芳枝さん。   〔9番 寺島芳枝君登壇〕 ◆9番(寺島芳枝君) そういった中で私は神社仏閣等の釣鐘とかそういうものと、登窯というもの。神社仏閣はきれいにしたり保護していく中で、人もおみえになると思います。そうではない、こういったものと同じ補助率っていうのが公平なのかどうかっていうことは少し疑問に思うんですが、その辺のところはいかがでしょうか。 ○議長(石田浩司君) 市長 古川雅典さん。 ◎市長(古川雅典君) 今後については文化財審議会の委員、あるいは広くいろんな人たちとの議論を重ねていきます。これまで神社仏閣等についても、あるいは個人所有の登窯等についても同じような状況できましたが、神社仏閣は檀家もいるし、結構お金もあるし、4分の1は出してもらえばいいじゃないというような議論がありますので、これまでの成り立ちとかいろんな経緯というようなことも含めて、同等がいいのか、特別な形とするのか。ただし、例外って1個作るとみんな例外規定になるというようなことがありますので、その辺りについてはしっかりそういった知識、経験を持った皆さんと再度協議をさせていただきます。 ○議長(石田浩司君) 教育長 渡辺哲郎さん。 ◎教育長(渡辺哲郎君) 市の4分の3の補助は、国、県の4分の3でございます。いわゆる補助をするのは所有者ではなくて、財産ですね、指定文化財としての価値です。先ほど説明しましたように、去年もケヤキの2つの例を出しました。これも個人の所有で全く同じだと思います。あくまでも文化財の財産ということで補助をするということで、個人の収入というのは関係はございません。 ○議長(石田浩司君) 9番 寺島芳枝さん。   〔9番 寺島芳枝君登壇〕 ◆9番(寺島芳枝君) 所有者の状況によって、また家族等にその精神、思いが伝わっていくかどうかということにもよりますし、例えば 100万円だったら4分の1で25万円を出せるかどうか。シビアに言うと、そういうことになってくると思いますので、先ほど市長言われたように文化財審議会の方たちはきちんとその辺のところも文化財的な価値、それからやれないからとほかっておいて、棄損をするまで待って、また4条にあるように指定解除をするという理解になっていってしまう。そのようなことがないように、地域を巻き込んだ、また文化財審議会の人たちの御意見等もお聞きをして柔軟な対応をお願いいたします。 最後に、「やくならマグカップも」で注目をされる水月窯の建屋も含めた空間と美濃焼の生産技術、また磁器焼成をされた唯一の根本の連房式登窯など、美濃焼に注目が集まる今だからこそ、多治見の地域の宝として持続可能な維持管理の構築を粘り強くしていただくことをお願いをして、終わります。ありがとうございました。(拍手)     ------------------------- △散会 ○議長(石田浩司君) 本日の会議はこの程度に留め、本日はこれをもって散会をいたします。   午後5時28分散会     ------------------------- 上記会議の顛末を記録し、相違なきことを証するためここに署名する。  令和3年6月17日               多治見市議会議長   石田浩司               多治見市議会副議長  柴田雅也               多治見市議会議員   嶋内九一               多治見市議会議員   山田 徹...