令和 3年 3月 定例会(第1回)議事日程 令和3年3月17日(水曜日)午前10時開議 第1
会議録署名議員の指名 第2 議第48号 令和2年度多治見市
一般会計補正予算(第10号) 第3 議第49号 令和3年度多治見市
一般会計補正予算(第1号) 第4 市政一般質問 第5 休会期間の決定 (第2及び第3
質疑~委員会付託) -------------------------本日の会議に付した事件 議事日程のとおり
-------------------------出席議員(21名) 1番 山田 徹君 2番 片山竜美君 3番 玉置真一君 4番 城處裕二君 5番 奥村孝宏君 6番 吉田企貴君 7番 佐藤信行君 8番 渡部 昇君 9番 寺島芳枝君 10番 古庄修一君 11番 柴田雅也君 12番 松浦利実君 13番 若尾敏之君 14番 三輪寿子君 15番 若林正人君 16番 林 美行君 17番 加藤元司君 18番 仙石三喜男君 19番 井上あけみ君 20番 石田浩司君 21番 嶋内九一君
-------------------------説明のため出席した者の職氏名 市長 古川雅典君 副市長 佐藤喜好君 教育長 渡辺哲郎君 副教育長 河本英樹君 企画部長 仙石浩之君 総務部長 富田明憲君 福祉部長 鈴木良平君
市民健康部長 澤田誠代君 経済部長 長江信行君 環境文化部長 若尾浩好君 都市計画部長 細野道仲君 消防長 加地 哲君
-------------------------職務のため出席した事務局職員 事務局長 柚木崎 宏 書記 皆元健一 書記 宮地久子 書記 阪野広紀 議会事務員 水野靖子
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△開議 午前10時00分開議
○議長(嶋内九一君) これより本日の会議を開きます。
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△第1
会議録署名議員の指名
○議長(嶋内九一君) 日程第1、
会議録署名議員の指名を行います。 本日の
会議録署名議員は、会議規則第87条の規定により、議長において、7番 佐藤信行君、8番 渡部 昇君の両君を指名いたします。
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△第2 議第48号及び第3 議第49号
○議長(嶋内九一君) この際、日程第2、議第48号及び日程第3、議第49号を一括議題といたします。
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○議長(嶋内九一君) これより質疑を行います。 最初に、議第48号 令和2年度多治見市
一般会計補正予算(第10号)について質疑はありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
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○議長(嶋内九一君) 次に、議第49号 令和3年度多治見市
一般会計補正予算(第1号)について質疑はありませんか。 6番 吉田企貴君。
◆6番(吉田企貴君) まず、急遽の追加ということですが、議会に対して、このように緊急であってもお諮りいただけるということは大変よいことだと思いますので、その点は執行部に対し感謝を申し上げたいと思います。 その上で、内容について2点、お伺いいたします。 1点目、8号冊の9ページ、2番の
地域公共交通対策関係費 1,099万円に関してですが、タクシー運行に係る補助金ということで、特出しでタクシーに対して支援をするということ、恐らく今多治見市において、タクシーが担っている地域公共交通における役割に鑑みたものだと思いますが、この辺の助成に対するお考えをお聞かせいただきたい。 2点目、11ページの
一般会計税等内訳一覧表の中でですが、今回のエアコンの設置に関しての財源が、財政調整基金のうち災害留保分を用いているという点について、これは前回のエアコンも同様に、災害級の暑さに対応するためというふうには聞いておりますので、その援用とは思いますが、この辺は当然議論になったところだと思いますので、このお金の使い道についての考え方、御所見をお聞かせいただければと思います。
○議長(嶋内九一君) 市長 古川雅典君。
◎市長(古川雅典君) まず、いろいろな形で国からの臨時交付金が入ってきますが、緊急性があるということで専決を多用するという考えはやめようというのが、今市役所の中の意思統一です。議会に必ず諮る。金額的にも大きいですし、内容的にも市長の権限を強くすることよりも市民の代表である議員の皆さんの中でしっかり議論をしてもらう。できれば、これ以降についても臨時議会を多用するという考えは、市長としては持っています。 2点目、タクシーは
プライベート交通だと言う人が一般的ですけれど、多治見市は、タクシーは公共交通だという考え方を持っています。今、飲食店が大変な状況になって、タクシーは非常に台数は動かない、ドライバーの人が大変だというのは、市長としてもいろいろ聞きます。そういうようなところに、バス業者には応援をしましたけれどタクシーに応援がないのか、こういうような声がありました。ある意味、労働組合を通して大変強い声がありました。そのお金を会社に1台当たり3万 5,000円を給付する、そこに運転士に7万円もあげてねって一緒に渡すと、途中でなくなるわけじゃないけど、どこか違うところに置かれちゃうといけないから、会社には1台3万 5,000円ですよ、タクシーの運転手には1人7万円ですよ、それも会社の封筒で入れてもらうと会社の社長がくれたみたいになってしまいますので、多治見市の封筒で多治見市からお渡しします。そのかわり、これ以降についての地域あいのりタクシーへの応援、いろいろな形での、例えば、にこやかなサービスのお願い、こういうようなことを含めて、公共交通という非常に強い意味を持って、今回予算計上を行いました。
○議長(嶋内九一君) 総務部長 富田明憲君。
◎総務部長(富田明憲君) 財政調整基金のうち、災害留保分の考え方でございます。前回、学校の普通教室等にエアコンを整備した際は、暑さ対策、災害級の暑さということで大きくこの財源を使わせていただきました。 今回につきましては、令和2年度全般にそうですけども、
新型コロナウイルス感染症自体が災害級という、災害の扱いということで対応してございまして、必要な財源については、ここの基金を使わせていただくということで運用いたしてございます。
○議長(嶋内九一君) 6番 吉田企貴君。
◆6番(吉田企貴君) 市長の今のお考え、よく分かりました。地域の公共交通を担っていく、まさにデマンド交通の主役を担うのは、これからタクシーであろうと思いますので、今回の補助金を通して、より多治見市の政策が浸透していくことを願います。 今、総務部長がお答えいただきました点ですね。前回も災害留保分を使っておりますので、お金の使い方として間違っているとは思いません。ただ、前回も指摘させていただいたかもしれませんが、災害留保分ということは、基本的には緊急災害が起きたときは、後々国から資金的に補填されることが多いかと思います。ですから、災害留保分で支出したとしても、早期に本来はその分が補填されるということで別枠になっているのかなというふうに私も理解しておったところですが、これは将来的に国のほうから補填等が期待できるものなのか、それともやはり多治見市の財政の融通の中で回復させていかなければいけない性質のものなのか、その辺のお考えをお聞かせください。
○議長(嶋内九一君) 総務部長 富田明憲君。
◎総務部長(富田明憲君) この財源を使ったものに対して、国からの補填ということはございません。後々の市の財政の運用の中で、財源に余裕が出れば、災害留保分も最大15億円と考えてございますが、そこまで戻せるように取り組んでいくというところでございます。
○議長(嶋内九一君) 6番 吉田企貴君。
◆6番(吉田企貴君) 今回の使い道として、時宜にかなったものであるとは理解しております。しかしながら、わざわざ災害留保分を財政調整基金の中に分けているということに鑑みると、できるだけ、この災害留保分に関しては、速やかに金額が回復していくことが望ましいと思います。 本来、財政調整基金を使った分は、財政指標上、悪化していくことが当然でして、それを踏まえて財政全体の均衡を保っていかなければならないというふうに財政上は考えるべきと私は考えておりますので、今回、この災害留保分を使うということ自体は評価をいたしますけども、ぜひともその辺は、非常に厳しい財政運営の中ではありますけれども、財政部局として頑張っていただきたいというふうに思いまして要望を申し上げます。
○議長(嶋内九一君) 7番 佐藤信行君。
◆7番(佐藤信行君) 2点質問させていただきたいと思います。 先ほどありました8号冊の9ページ、2番の
地域公共交通対策関係費なんですけども、乗務員1人当たりに対して直接お渡しするということは、非常にすばらしいことだというふうに思います。 この対象となる業者というのは、市内全事業者なのか。それとも、地域あいのり
タクシー協力事業者に限ったものなのか。また、この乗務員に関しては、市内在住者だけなのか。それとも、事業所がある対象業者全ての方が対象となるのか。 次に、10ページ、9番の成人式関係費なんですけども、久々に図書カードという言葉を耳にすることができましたが、図書カードでなければならなかったのかといったところをお聞きしたいと思います。 例えば、市内には
アマゾン多治見フルフィルメントセンターがありますので、Amazonのギフト券ですとか、そういったものを活用することはできなかったのか。絶対的に図書カードでないといけなかったのかを確認させていただきたいと思います。
○議長(嶋内九一君) 市長 古川雅典君。
◎市長(古川雅典君)
Amazonギフト券を送ると
楽天グループ株式会社が怒ります。ビール券を送るとビールを飲まない人がいろいろ言います。かといって、封筒の中にダイレクトで送ろうとすると、現金は絶対だめです。 今回はいろいろ議論をして図書カードにしました。実は、多治見市の緊急経済対策で、ひとり親家庭の皆さんに、申請制ではなくてプッシュ型で子ども1人当たり1万円の図書カードを送りました。実は、図書カードって、今すごく使い道がよくて、本じゃなくてもいいんですよね。文房具、雑貨、ああいった大きな本屋さんのところに売っている物は何でもいいというような中で、いろいろ議論をして図書カードということに決めました。
○議長(嶋内九一君) 都市計画部長 細野道仲君。
◎都市計画部長(細野道仲君)
タクシー事業者は、市内に今3事業者ありまして、イコール地域あいのりタクシーの協力事業者ですので、3社に対しての支援になります。乗務員につきましては、多治見市内を運行エリアとして働いていらっしゃる方全員を対象として支給をさせていただきます。
○議長(嶋内九一君) 15番 若林正人君。
◆15番(若林正人君) 7号冊7ページの保健衛生費の5億 6,803万 4,000円についてなんですけども、このうちの 1,000万円については、多治見市医師会に対する補助金の追加、これは十分に分かりましたが、その次の中に
集団接種謝礼金 6,400万円とあるがよく分かりません。この辺について、説明をしていただきたい。 それと、委託料4億 1,696万円の内訳についても、教えてください。
○議長(嶋内九一君)
市民健康部長 澤田誠代君。
◎
市民健康部長(澤田誠代君)
集団接種謝礼金につきましては、医師と看護師に対しまして集団接種の会場で従事していただいた分の謝礼を払うものが 4,900万円でございます。これは国が指示する単価ではなくて、医師と看護師さんに半日従事していただいたら幾らという謝礼をお支払いするものです。 委託料については、個別接種の単価が決まっており、 2,070円に打った人の2回分の数をかけて、消費税を合わせまして3億 2,300万円ほどになります。16歳以上の方で想定していますのが、7万 1,000人に対する打っていただく接種費用が主です。 あとは、
新型コロナワクチンコールセンターの追加配置分とか、超低温冷蔵庫の管理委託料とかといったものが細かなものにはなりますが、一番大きいものにつきましては接種費でございます。
○議長(嶋内九一君) 15番 若林正人君。
◆15番(若林正人君) 8号冊の9ページの事業内容の説明書を見て、個別接種のところに3億 4,400万円云々ありますので、それは分かるんですけども、ここに書いてある委託料を合計しても、なかなかこの数字にならなかったんで、ここに出ていないほかの委託料があるのかと思って質問いたしました。 それから、同じ事業内容にあります職員時間外勤務手当 5,292万円についてですけど、時間総数や支給期間等、どのような想定の中で、この数字が算出されたのか、教えてください。
○議長(嶋内九一君)
市民健康部長 澤田誠代君。
◎
市民健康部長(澤田誠代君) 職員の時間外勤務手当につきましては、主には集団接種の会場で受付や事務処理をするような形で従事していただきますので、そういった時間外が入っております。
○議長(嶋内九一君) 15番 若林正人君。
◆15番(若林正人君) 分からなくもないんですけども、大体これは年内ぐらいまでの数字を想定して出しているのかとか、間違っても 300時間を超えはしないだろうかとか、いろいろ心配するわけですよ。それは、所管の常任委員会でやっていただきたいと思います。 それでは最後にしますけども、昨日、一般質問によって、市長から3割を集団接種で、7割については、市内のクリニックでの個別接種を想定しているという答弁がございました。
市民健康部長が言われた、7万 1,000人というのは、どの数字に当たるのか、個別接種なのかなと思うんですけども、この議案の説明書で頂く中に、
基本型接種施設、市内7か所にて
サテライト型接種施設へのワクチンを小分けという資料を頂いたわけですけども、まずこの
基本型接種施設7か所とはどこを指しているのか、またこの施設には、要は
ディープフリーザーが置かれているところなのか。 それから、1月に頂いた資料には、多治見市の接種想定人員について、8割程度の8万 8,000人という数字であった。16歳以上が対象なので少し多いような気もするんですけど、仮に8万 8,000人といたしまして、その7割を個別接種にしますと6万 1,600人です。これは2回接種ですので12万 3,200回の接種を市内のクリニックにお願いするということになります。個別接種は、42か所という答弁を頂いていますので、単純計算をしますと1つの医療機関で 3,000回弱ですよね。 3,000回弱を1つのクリニックにお願いするというスキームがどうしても分からないんですよ。接種後、待合所で30分なりの待機時間も必要となる中、市内のクリニックでそういう対応が本当にできるのか、非常に疑問になるんですね。この辺について、分かる範囲で結構です。教えていただけますか。
○議長(嶋内九一君)
市民健康部長 澤田誠代君。
◎
市民健康部長(澤田誠代君) まず、
基本型接種施設の7か所は、
ディープフリーザーを置く場所を指しております。そこからサテライトの医療機関のほうに配送をしていただく場所でございます。ただし、今現実に来ているのは、岐阜県立多治見病院と
多治見市民病院の2か所ですので、これから随時届くと最終的には7か所になるという形になります。 あと、回数でございますが、インフルエンザの予防接種についても、10月から始まりますと、かなりの回数を各医療機関でやっていただいておりまして、1か月で1万 8,000人ぐらいやっていただいているような状況でございますので、可能だというふうに考えております。
○議長(嶋内九一君) 市長 古川雅典君。
◎市長(古川雅典君) 個別接種が7割、集団接種が3割で、それのペーパープランは役所が勝手につくったものではありません。各クリニックで「それだけ打てますか」、「打った後、安静時間をそれだけ確保できますか」、これは多治見市医師会の加納会長と十分協議の上で、双方が合意をして7対3、こういう数値を見出しておりますので、役所だけの机上計算ではございません。
○議長(嶋内九一君) 17番 加藤元司君。
◆17番(加藤元司君) 8号冊の9ページ、3番の
生活困窮者自立支援事業費について取組が書かれており、今回は、 1,000万円の補正予算がされているわけですが、この説明の中に、今回の想定は 100人で、令和2年度支給見込みが60人と書いてございます。 多治見市として、生活困窮者への対応というのは過去に何回かありました。そして、比較的そこのところにしっかりと手当していただいているというふうに見ておりましたので、多治見市の生活困窮者については、行政がしっかり目を向けてくれているなという印象で私自身受け取っておりましたし、それが行政として本当にやるべきことだろうというふうに承知しておりました。 思うんですが、この60人という数が本当に生活困窮者をしっかりとフォローする人数なのか、本当にこれでいいのかという気が、今回の説明でちょっと疑問に思ったもんですから、この辺の実績とか中身を説明していただけないでしょうか。
○議長(嶋内九一君) 福祉部長 鈴木良平君。
◎福祉部長(鈴木良平君) この事業につきましては、令和2年度の6月補正で 1,000万円を認めていただいた市独自の給付金制度でございますが、対象者は、昨日の一般質問でもありました
生活困窮者自立支援事業の対象者ということで、主に
住居確保給付金をお使いの方ということでございますが、先日も述べましたけども、
住居確保給付金につきましては、コロナ禍の前は年間1件、2件という状況の中で、今年度コロナ禍になりまして、この事業で現在で52件です。
住居確保給付金で四十数件というような状況でございまして、多治見市としては相当な伸びがあるということで、相談件数も昨日述べましたように 1.5倍ということで、増加している中で対応した状況の結果でこの数字が出てきているということです。困った方があれば相談に来ていただくような周知もしておりますし、その中でのこういった数字というふうに受け止めております。
○議長(嶋内九一君) 17番 加藤元司君。
◆17番(加藤元司君) ただいまの説明で、多治見市としては、予算の執行とか、今の生活困窮者への手当というものが、やれる範囲でしっかりできていると理解しました。
○議長(嶋内九一君) ほかに質疑はありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(嶋内九一君) これにて質疑を終結いたします。
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△委員会付託
○議長(嶋内九一君) ただいま議題となっております議第48号及び議第49号は、お手元に配付いたしました議案付託表のとおり、所管の常任委員会へ付託いたします。
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△第4 市政一般質問
○議長(嶋内九一君) それでは、日程第4、市政一般質問を行います。 質問者は登壇の上、質問されますとともに、中身濃く、できるだけ簡単明瞭に質問されますようお願いいたします。 なお、執行部におかれましても、簡単明瞭にして的確なる御答弁をお願いいたします。 答弁において、反問するときは、反問する旨を明らかにして議長に許可を得てください。反問を終わるときは、反問終わる旨を発言してください。 それでは、10番 古庄修一君に発言を許可いたします。 〔10番 古庄修一君登壇〕(拍手)
◆10番(古庄修一君) 一般質問の本題に入ります前に、このたび小泉小学校新校舎の完成に当たりまして、各関係の皆様、そして、本当にいろいろとお世話いただきました皆様、ありがとうございました。地元の議員として、心から感謝を申し上げます。また、この学び舎からこのまちの将来を担う人材が輩出されることを期待したいと思います。 それでは、議長より発言の許可を頂きましたので、今回は、世界中を震撼させております
新型コロナウイルス感染症がもたらす影響について、質問させていただきたいと思います。10番議員、市井の会、古庄修一です。 初めに、コロナ禍における医療の現場の方々におかれましては、家庭や自らの命をも顧みず、現場で働いておられることに、この席をお借りして深く感謝を申し上げる次第でございます。 私の自宅の近く、赤坂町の
株式会社松本電気設備様方では、夜間、白とブルーのネオンで、
医療従事関係者の皆さんを励ますエールを送り続けておられ、コロナ禍が解除する日までともし続けるということで、私は熱いものを感じています。併せて感謝を申し上げたいと思います。 まさにコロナ禍のもたらす影響は、家庭にあっても在宅時間が増えたことなどを機にDV相談が増大化するなど、世の中全体の大きな変化に危惧をする一人であります。 こうした背景の中、未来を担う子どもたちの現状は、どのようになっているのでしょうか。また、このコロナ禍によって、多くの人々が実生活に苦しんでおられることも事実であり、こうした中から一人でも犠牲者が出ないように祈りながら、この点についてもお尋ねをしてまいりたいと思います。 非常事態宣言のコロナ禍では、これまで耳にしなかった多くの言葉が行き交いました。パンデミック、テレワーク、時短、三密、ソーシャルディスタンス、テークアウト、おうち時間、サブスク新生活など、こうした言葉が日常となってきております。 本市に至っては、午後5時10分になると、防災無線を使い、連日にわたって、古川市長から「市民の皆様にお願いします。緊急事態宣言が出ています。昼も夜も不要不急の外出を避け、最大限の感染予防をしてください」と呼びかけてみえます。これまでにこうした呼びかけは、歴代市長にとって一度もなかったことと思います。事の重大さを感じます。 そして、感染拡大を一歩でも食い止めたいという必死な思いの下、訴え続けられたことには、市民の命を守る強い願いが込められていたものと拝します。こうした背景の下、多治見市民が行政に求めることは計り知れないものがあるものと思います。 そこで、3つ質問させていただきます。 1点目、コロナ禍における学校現場の実情はどのようか。 2点目、
新型コロナウイルス感染症の終息が見えない中、全国では
自殺が増加している報道が目立ちます。本市の実態はどのようか。また、その対応については、どのようか。 3点目、
新型コロナウイルス感染症は、一部では病の災害とも言われています。困窮化、そして疲弊化しているとき、市民が行政に求められておられる点は非常に多い。先の見えない不安と闘っておられる市民に対し、多治見市長としてどのようなお言葉をおかけになるのか。また、未来を担うお子さんに対してはどのようか。市民の皆さんに対してはどのようか。今、このような大変な時代だからこそ、市長の発言は、後世に残る貴重な発言として私は受け止めたい。 今回の質問は、市民の皆様が少しでも明るく一歩ずつ前に進んでいかれることを願いまして、この3点について執行部の御見解をお聞かせいただき、1回目の質問とさせていただきます。よろしくお願いをいたします。(拍手)
○議長(嶋内九一君) 市長 古川雅典君。 〔市長 古川雅典君登壇〕
◎市長(古川雅典君) 新型コロナウイルスに対する多治見市民の総力を挙げての対応に、まず市長として心より感謝を申し上げます、ありがとうございますと。終息はしておりませんが、昨日、岐阜県下で、本当に久しぶりに新型コロナウイルス感染者ゼロが出ました。多治見市内は、ここ2週間ほどゼロが続きながら、出ても1人か2人という状況です。多いときには、1日20人ほど、東濃県事務所の尾崎所長、あるいは県の健康福祉部の兼山部長から、市長の携帯電話に必ずその日の状況の連絡を頂いていました。 もう一つすごいなと思ったのは、飲食業界の時短要請です。ほぼ 100%の皆さんが時短要請にしっかり応じていただく、県の職員、市の職員と現地を視察に行っても、しっかり時短の要請については従っていただいている、これは本当にすばらしいことだなと思いました。 特に感謝をしなければならないのは、医療関係です。岐阜県立多治見病院、
多治見市民病院、もう一つはPCR検査に懸命に動いた多治見市医師会、こういったところが協力をして、この難局を今乗り越えようとしています。 加えて、株式会社平成観光から 100万円の寄附を頂きました。コロナ禍で頑張っている皆さんにすぐに早く渡るように、カラカラののどを潤すようなものを配ってほしい、こういうような申出がありましたので、多治見市とオフィシャルドリンクの協定を結んでいる株式会社伊藤園が、 100万円出したんですけれども2倍弱のものを配送してくれました。贈呈式は消防本部で行われました。そこから医療関係の皆さん、あるいはごみの収集で頑張っている市の職員、こういったところにしっかり渡すことができました。 今回の補正でも上げているように、そのお金が誰にどのタイミングでどのように行っているのか、それをしっかり見える化をしていくというのが、今回の新型コロナウイルス関連の一番大きな基です。今回は15万円という金額ですが、明治安田生命保険相互会社から多治見市のワクチン会場で頑張る医療従事者に飲み物を届けてほしい、こういうような具体的なリクエストを頂く、こういうような状況になっています。 一方で、去年の3か月間、小学校、中学校は休みになりました。これを日本一短い夏休みで乗り切っていった子どもたちにエールを送ります。特に、現小学校6年生、中学校3年生は、一番の思い出づくり、修学旅行も体育祭もなくなった中で、本当に子どもの力というのはすごいなと思って見ています。こういうような形で企画防災課の職員から、緊急事態だから市長の声で直接市民の皆さんに注意喚起をしてはどうか、こういった提案がありました。私は、それが効果があればということで二つ返事で了解をしました。 こういうような形で、みんながみんな一生懸命努力をした結果、多治見のまちは
新型コロナウイルス感染症が今ゼロになっている。ただ、次に怖いのは変異株の問題です。こういうようなことも含めて、しっかり
多治見市民病院今井院長、多治見市医師会の加納会長の知見を頂きながら、油断することなく、新型コロナウイルスに対してこれからしっかり対応してまいります。 また、ありがとうキャンペーンということで、 2,500円の食事券を医療、福祉、こういった皆さんにお配りをしました。感動するものが送られてきましたので御披露申し上げます。 多治見市の福祉施設の方から、ありがとうキャンペーンに対して、本当に熱くなるようなメッセージを頂きました。みんながみんな、現地、現場で頑張っている、頑張った総合力が多治見だというようなことで、次、こういうような機会があったとしても、多治見市役所、多治見市議会、多治見市区長会、こういったところが全力を挙げて新型コロナウイルスに対抗していく、闘っていく、こういった覚悟を強くいたしました。
○議長(嶋内九一君) 教育長 渡辺哲郎君。 〔教育長 渡辺哲郎君登壇〕
◎教育長(渡辺哲郎君) 私からは、子どもたちへの言葉かけについてお答えします。 多治見の子どもたちは、この1年、様々な試練にさらされてきました。一斉休校による学習の遅れ、感染予防、修学旅行や運動会などの学校行事の中止や縮小、入学式や卒業式の簡素化、部活動の制限など、あらゆることに我慢を強いられ、つらい思いをしてきました。 しかし、日本一短い夏休みや授業の工夫で学習の遅れをしっかりと取り戻すことができました。また、中止された行事の代わりに様々な体験を自分たちで企画し、実行したりと工夫し、楽しい学校づくりに励んできました。これから子どもたちが夢に向かって進んでいく途中でいろいろな困難に遭遇したときに、コロナ禍を乗り越えたこの体験が、必ず大きな力となって子どもたちの背中を押してくれると確信をします。以上のようなエールを送りたいと思います。
○議長(嶋内九一君) 副教育長 河本英樹君。 〔副教育長 河本英樹君登壇〕
◎副教育長(河本英樹君) 私からは、コロナ禍における学校現場の実情についてお答えをいたします。 まず、元気に学習 310作戦によりまして、3月までに全ての学習を終えることができるよう、夏休みを短縮し、学校では指導内容の精選、学校行事の見直し等を行い、これにより学習内容は、ほぼ終えることができております。 また、保護者へのアンケートの中には、学習の遅れを心配するお声もありましたが、学校報等によりまして学習の遅れは取り戻しつつあるということをお知らせし、安心をしていただいております。 コロナ禍での影響で不登校への心配もございましたが、現在、不登校者数は、小学校で60名、中学校で 122名でございます。昨年度は小学校53名、中学校は 117名、一昨年度は小学校34名、中学校 118名と、年々少しずつ増加をしております。ですので、今回のこの新型コロナウイルスの影響であるかどうかということについては、今はまだ断言ができない段階でございます。 ただ、不登校児童生徒への学校の対応としまして、家庭訪問ですとか電話連絡などで家庭とのつながりを保つように努めております。場合によっては、スクールカウンセラー、あるいはスクールソーシャルワーカーとの面談を行いまして、本人や保護者への支援を行っております。 また、学校と適応指導教室であるさわらび学級が連携をとり、児童生徒の支援に当たっております。 運動会や修学旅行等の行事の中止、縮小による影響についてですけれども、行事を中止、縮小しただけではなく、学校ごとに様々な代替案を児童生徒と共に企画をし、今できることを行いながら、児童生徒の思い出づくりや学校生活の充実に努めてまいりました。 また、こうしたコロナ禍でもアイデアを出し合い、工夫する力を鍛えることができ、児童生徒が自ら考え、活動に対する主体的な企画や運営につながったと考えております。 調査の結果、学校に行くのが楽しいと回答した児童生徒が、昨年度に比べまして 4.4ポイント上昇しております。これは、学校の指導のたまものではないかというふうに考えております。 また、学校のトイレでの感染症対策といたしまして、昨年6月に教育長の指示を受け、水道、蛇口に水栓レバーを、全国的な品薄状態の中、多治見市管工事協同組合の協力を得まして購入し、学校の校務員が速やかに取付けをし、短期間で対応することができました。 また、手洗いに際しましても、間隔を空けて並ぶように床にマークをつけました。ほかには、常時換気ですとか薬用石けんでの手洗い、それからアルコール消毒の徹底、トイレ掃除につきましては、手袋を着用し、使い捨ての掃除用品を使用し、さらには各学校担当の薬剤師にトイレの使用時やトイレ清掃時の感染対策について相談をし、実施してまいりました。 さらに、教室の消毒等感染症対策に関する業務を行うために、8月1日付でスクールサポートスタッフ48名を19校に配置しております。
○議長(嶋内九一君)
市民健康部長 澤田誠代君。 〔
市民健康部長 澤田誠代君登壇〕
◎
市民健康部長(澤田誠代君) 私からは、本市の
自殺の状況についてお答えいたします。 本市では、岐阜県の地域
自殺対策強化事業補助金を活用し、精神科医による心の相談やメンタルヘルスチェック、「こころの体温計」の啓発、命を支える人を増やすためのゲートキーパー養成研修を実施しております。 平成27年から令和元年の
自殺死亡者数は、本市は89人、人口10万人当たりの
自殺死亡率では15.8%、県は17.1%、全国では16.8%であり、国県よりは低い状況であります。 本市の特徴といたしましては、男性の20歳から39歳の有職者で同居の
自殺者数が最も多く、原因としては、職場の人間関係や仕事の悩みが背景にあるということが分かっております。 岐阜県地域
自殺対策推進センターの専門員相談窓口の紹介や県主催の会議において連携し、本市
自殺対策事業を進めているところでございます。
○議長(嶋内九一君) 10番 古庄修一君。 〔10番 古庄修一君登壇〕
◆10番(古庄修一君) るる、説明をいただきまして、また背景に対しても詳しく御説明をいただきまして、ありがとうございます。 細かい部分をいろいろお聞きしたいと思っていたんですけど、全般に渡って今、説明をいただきましたので省略する部分もあるかと思いますが、一、二点、お尋ねをしてまいりたいと思います。 市長が、元気に学習 310作戦ということを議会で発表されました。本当にこの3か月間の分をどういう形で取り返していくのかな、子どもに対して相当な負担がかかるのではないかな、こういったことを個人的に思いましたが、結果としては二重丸ということで、本当に努力していただいた。また、その裏方として、先生やPTAやいろいろな方々の努力が背景にあって、本当に苦しかった部分もあったと思うんですけど、よく乗り越えて元気に学習 310作戦を成功していただいたことに関して、まずは感謝をさせていただきたいと思いました。ありがとうございます。 ただ、一つだけ副教育長にお尋ねしますけど、この中で詰め込み授業というのはなかったのでしょうか。お聞かせください。
○議長(嶋内九一君) 副教育長 河本英樹君。
◎副教育長(河本英樹君) 先ほど少し申し上げましたが、指導内容を精選いたしまして、この部分とこの部分を合わせて指導することによって、詰め込みという形ではなくて、合理的な形での指導ができたというふうに考えております。
○議長(嶋内九一君) 10番 古庄修一君。 〔10番 古庄修一君登壇〕
◆10番(古庄修一君) 先ほども不登校に関して、御説明をいただきました。 以前、不登校の対応、対策ということで私も一般質問をさせていただいて、子どもたちから標語をたくさんいただいて、その中から地元の企業の方々に協力していただいて、今多治見市内の電柱 400本にいじめ防止の看板が付けてあります。これは、いじめや不登校の児童生徒に対して、言葉を通して訴えているのではないかなというふうに感謝をさせていただきたいと思っています。 私は、毎日子どもの見守りをさせていただいていて、10年になるんです。3か月間を乗り越えた後どうだったのか。本当に嫌々学校に行く子や泣いて行く子、とうとう家から出てこない子もいました。そしたら子どもたちがお互いに手分けして、家に行き、何とかその子を一緒に連れて学校へ行こうとしていました。子どもたち仲間の力を僕も見てきました。まだまだ、完璧ではない部分もあるかと思うんですけど、本当によくこれまで乗り越えてきたのかなということを、感謝をしたいと思います。 不登校の背景には、いじめといった問題も抱えていると思うんです。多治見市もこのいじめ防止対策ということで、小学校5年生、6年生、また中学校1年生ということで、誰もが幸せになる権利ということで、予算も一昨年の3倍を計上していただきました。これは弁護士費用ともいう部分もあるかと思うんですが、8万 1,000円から23万 1,000円という、金額ではないと思うんですけど、多治見市もしっかりと支えて応援していくよという部分が心の中にあるのではないかなということを私は思います。 それから、今報告がありました運動会や修学旅行、また送る会、様々な行事が縮小したということでした。運動会では、自分の一番いい姿を見せたいというのが子どもじゃないですかね。それができなくなってしまった部分があったと思うんですけど、アイデアをそれぞれ出し合うことができて、学校に行くのが楽しいと回答した児童生徒が、 4.4ポイントもアップしたという言葉をいただきまして、本当にありがたいと思います。 それから、
新型コロナウイルス感染症に関しては、やはり学校のトイレに問題があると思うんです。そこから感染が拡大していく、どこの学校も最大の配慮をしていただいているかなと思うんですが、学習指導員等配置事業費で、スクール・サポート・スタッフ38人を配置して教室の消毒等感染症対策業務を行っていただいているので非常に安心している。実際にこの38人はいらっしゃるんでしょうか。
○議長(嶋内九一君) 副教育長 河本英樹君。
◎副教育長(河本英樹君) 既に、学校に勤務しているキキョウスタッフの方や、あるいはそうではない一般の方々がこういったスクール・サポート・スタッフという形で御協力をいただきまして、本当に学校は感謝をしているところでございます。
○議長(嶋内九一君) 10番 古庄修一君。 〔10番 古庄修一君登壇〕
◆10番(古庄修一君) 私が心配したのは、学校の先生がトイレなども消毒されているのかなと思っていましたが、しっかりと配置がなされ、先生への負担はなかったということで、大変安心をいたしております。 それでは、今回の一般質問の中心的な課題として取り上げさせていただいた点に移らさせていただきたいと思うんですけど、
自殺対策という点であります。 本当に、いろいろな面で今、新聞などで報道されている。今日の新聞には、2020年の小学生、中学生、高校生の
自殺者数が 499人に上ったという悲しい記事が載っておりました。本当にいろいろな対策という部分で、多治見市もお考えになって、例えば、こころの相談や、子どもLINE相談などを通してやっていただいているということなんですが、私はこういった非常事態というこのときに、本当に多治見市としてどう市民を守るのか、ここが一番最大の課題ではないかなと思っています。これは、個人個人の問題やないか、家庭の問題やないかというふうに捉えがちだと思うんですが、やはり自治体としては、市民の命を守るという部分からいくと、非常に大切な
自殺の対策になっていくのではないかなと思います。 先ほど、多治見市の報告を伺いました。生活困窮者や失業者への支援について、失業者への就労支援対策として、市の市有施設、いろいろたくさんあるかと思うんですが、こういったところに失業者の方を支えるために雇用する自治体もあると伺っておりますが、本市についてはどのようか、お聞かせいただきたいと思います。
○議長(嶋内九一君) 福祉部長 鈴木良平君。
◎福祉部長(鈴木良平君) 生活困窮者等につきましては、失業者も含めてですが、多治見市社会福祉協議会の相談をまず受けていただいて、就労支援にまずはつなげるということを行っておりまして、本市における市有施設等への雇用ということは現在行っておりません。
○議長(嶋内九一君) 10番 古庄修一君。 〔10番 古庄修一君登壇〕
◆10番(古庄修一君) 残念ながら、雇用については対応していないということなんです。でも、せめて一人でも二人でも僕はいいんじゃないかな、どこかに穴があいたところもあるかと思うんです。どうか、多治見市は一人でも二人でもその中で採用したよという声があってもいいんじゃないかなと、これが愛情じゃないかな。でも、その一人、二人をやること自体が、多治見市はちゃんとそれに適用してやっているよということが、市民の皆さんにも支えとなっていくのではないかなと思います。 では、今度は命についてお尋ねをしたいと思います。多治見市の教育委員会の中で、命についてどのように子どもたちに伝えられているのか、お聞かせいただきたいと思います。
○議長(嶋内九一君) 副教育長 河本英樹君。
◎副教育長(河本英樹君) まず、道徳の授業を中心といたしまして、人権教育という形でいろいろな方面、角度から、命の大切さについて指導をしております。その中には、各教科の教材の例えば理科の生命の誕生ですとか、そういったものを通しながら、生命の尊重について学習をしております。 また、学校にはほほえみ相談員を配置をしておりまして、いつでも悩みを打ち明けられる環境をつくっておりますし、また外部の機関とも連携をしながら、そういった相談ができる体制をつくっております。
○議長(嶋内九一君) 10番 古庄修一君。 〔10番 古庄修一君登壇〕
◆10番(古庄修一君) ある哲学者がおっしゃっていました。人間の命は地球よりも重い。なぜなら人間の血管をつなぎ合わせると、4万キロメートルを超してしまう。人間には、地球一回りを超えてしまうだけのものを持ち合わせているということをおっしゃった哲学者がいましたが、本当にそれだけ貴重な命、それを大切にしていくことが、大切かなということを思います。 今回は、
自殺対策について質問させていただいたんですが、本当に今、非常事態なんですね。ちょっと調べたことを伝えさせていただきたいと思います。
自殺の実態についてです。 この16日から22日のわずかの間に30件以上の人身事故、鉄道事故が起きている。18日一日だけでも、一日7件が起きたということが報告されています。東京の東武スカイツリーライン、京成本線、常磐線、武蔵野線、小田原線、東急多摩川線、西武鉄道新宿線、京都嵯峨野、JR神戸線、それから高崎線、宇都宮線、名鉄瀬戸線、こういったところで起きており、15日には西鉄天神大牟田線でも起きています。見る限り女性が多いんですね。 これだけなってきたら国の問題でもある。列車が止まってしまうと皆さんに大変迷惑をかけてしまう。全ての機能が動かなくなってしまうんですね。だから、その前に何とか方向性を示すことができないものかということを思います。 これは、私の身内で起きたことなんで大きいことは言えませんが、22歳の青年が
自殺をしました。どことは申しません。愛知県の自治体で起きた問題でありました。上司から、明日から来るな、みんなはお前に辞めてほしいと言っているぞ。給料泥棒、こんなことが分からんのか。お前のせいで来年は工業高校の生徒を取れんわなといったパワーハラスメントで、本人を苦しめてしまっていた。こういうパワーハラスメントに至る前に使用者責任とか、また心身に過度の負担がかかった場合は、叱責が日常的にやっぱり行われていたのかなということを思いまして、私は部長と課長にお会いさせていただきまして、何でこうなったんですかとお尋ねをしました。でも、遺書もありませんし、対応するものがありません。本当にこういったことが私の身内から起きているわけでございます。大きな大所帯を預かる古川市長、本当にトップとして大きな責任もあるんではないかなというふうに、私は思います。 22歳の青年が何で亡くならなければならなかったのか、悔しい思いもいたしますが、今日は人の上、明日は我が身の上という言葉があります。どうか、こういった点もお含みおきいただきまして、ひとつこれからの多治見市政にも市長として頑張っていただきたいというふうに思います。 最後に、冒頭に申し上げましたように未来を担うお子さんに対してのお言葉をいただきたいということ。それから、市民の皆さんに対するお言葉をいただきたいということ。先ほどの言葉だけでよろしいでしょうか、市長に最後にお尋ねをいたします。
○議長(嶋内九一君) 市長 古川雅典君。
◎市長(古川雅典君) 必ず未来を担う子どもにはワンフレーズしか言いません。カムバックサーモン。多治見市に中学校までいて、大海に出るがいい。大海に出るんだけれどやっぱり自分が生まれ育ったまちというのはすごいまちだったじゃないかというのを、幼稚園、保育園から小学校、中学校につなげていく一連の教育、これが多治見市の大きな特徴です。 実は、中学校のときに市長に言われたよ、それを覚えているよっていう子が時々声をかけてくれます。多治見市役所に入る子もいます。ここにずっととどまるじゃなくして、大海を見るがいい、大海を見るんだけれど、やっぱり我がふるさとはすばらしいんだという環境整備は私たち大人がやりますし、教育は幼稚園、保育園の先生、小学校、中学校の教職員が命をかけて、真心を込めて教育をしている。これが子どもたちに送る市長としてのメッセージです。 もう一つは、多治見市役所は非常に高い行政レベルを求めます。市長として。したがって、時として強い指導をせざるを得ないということもあります。これをパワーハラスメントと呼ぶのか、高い行政レベルを求める強い指導と呼ぶのか、これ非常に微妙なんですが、市長として行っていることはたった一つです。褒めるときはみんなの前、注意をするときは個別、たった一人呼ぶ、こういうようなことを行いながら、やっぱり多治見市の職員は多治見市民を幸せにする仕事ですので、相当厳しい局面に立ったとしても、強い精神をしっかり持って、逃げない、ごまかさないというようなことを行いながら、人事課に保健師をしっかり置いて職員の心、体の健康も合わせてしっかり注視をしながら、早期発見、早期対応を行ってまいります。
○議長(嶋内九一君) 10番 古庄修一君。 〔10番 古庄修一君登壇〕
◆10番(古庄修一君) 将来の方向性、未来の子どもたちへメッセージいただきましてありがとうございます。 厳しく叱る、叱られる、褒められる。やはり言葉として善知識と悪知識というのがあって、全ていいほうに捉えるのが善知識で、悪知識はこのやろうと思って自分に受け入れないことだと思います。この善知識の方向へ向かっていく姿が一番いいのではないかなと個人的に思っております。
自殺等がこれから起きないように、今日は人の身の上、明日は我が身の上ですので、一つしっかりと盤石な体制を整えていただいて、一人一人配慮していただきたいと思います。こういったことは何度も言えないと思いますが、自らの体験として伝えさせていただきました。 以上をもちまして、一般質問を終わります。ありがとうございました。(拍手)
○議長(嶋内九一君) 次に、6番 吉田企貴君に発言を許可いたします。 〔6番 吉田企貴君登壇〕(拍手)
◆6番(吉田企貴君) 自民クラブ6番議員の吉田でございます。本日はGIGAスクール構想と電子図書についてというテーマで質問をさせていただきたいと思います。 今の古庄議員の質問の中で、市長がカムバックサーモンの話をされておりましたが、私もそういえば学生の頃に市長に言われたことがあったなと思いましたね。大学生の頃、たまたま東京から帰ってきたときに言われたのをふと思い出しました。 余談はさて置き、私の質問もそういう意味でいうと、カムバックサーモンにつながるような質問ではないかと思いますので、よろしくお願いいたします。本日は、珍しく原稿も書いてきましたので、よろしくお願いします。 「真理がわれらを自由にする」、この言葉は、国立国会図書館法の前文にうたわれております理念です。ここでいう真理とは知識のことを指し、すなわち図書のことを言っております。国立国会図書館はその設立の精神において、真理がわれらを自由にするという確信に立って、憲法の誓約する日本の民主化と世界平和とに寄与することを使命とすることを述べています。 知識、すなわち図書の果たす役割が、国民において自由と公正の精神を涵養し、民主国家の礎を築かんとする点にあることを高らかに宣言しているわけであります。 新型コロナウイルスは、我々人類に対して大いなる警鐘を鳴らしています。その影響は、経済活動はもちろんのこと、文化や芸術、精神面においても甚大であると言わざるを得ません。通信技術の発達は確かに物理的な距離を短くしたかと思います。その反面、その乱用は人と人との心理的な距離感を狂わせるのではないでしょうか。コロナ禍は、人と会わなくても仕事ができるようになったからこそ、人と会える機会を大切にしていくことを教えてくれたのではないでしょうか。 政府の進めるGIGAスクール構想は、時代の要請として行わるものであって、日本が世界と伍していくためには必要不可欠な政策であることは否定いたしません。しかしながら、とりあえず端末だけは導入しようというのは少々安易な面もあるのではないかと危惧しております。だからこそ、多治見市においてはハードの整備にとどまることなく、ソフト面においてこそ一層の充実を図っていただきたいと考えております。 その意味で、先日、寄贈を受けましたSCHOOL-E-LIBRARY、電子図書のアカウントは時宜にかなったものであったと承知しております。このアカウントがあれば、タブレット端末を使って場所を選ばずに電子図書を読むことが可能になります。コロナ禍で公共施設等が利用しにくい状況がある中で、子どもたちに読書の機会を提供できるという意味で画期的な取組であったと思います。県下全小中学校に対して、41ライセンスずつが寄贈されたと承知しておりますが、多治見市に限っては諸般の事情により、倍の82ライセンス、児童数の多い精華小学校では 123ライセンスが利用可能になっていると伺っております。 冒頭述べたように、読書とは単に余暇を楽しむためにとどまるのではなくて、人々に自由と公正、すなわち理性を涵養するという点において極めて有効であります。これは、子どもたちにとって愈々顕著であることは言うを待ちません。コロナ禍を通じて人心が荒れ、時には心ない事件を見聞きすることも増えました。こういった時代だからこそ、読書を通じて、将来の夢や明るい豊かな社会の実現に向けて、子どもたちが前向きに考える機会を増やしていっていただきたいと思います。 以上のような趣旨に基づきまして、以下のとおり質問いたします。電子図書についての質問がメインでございますが、学校教育におけるタブレット等の活用についても伺いますので、御了解ください。 1つ目、電子端末を活用した授業はどのように行われるのか。 2つ目、教材、図書等を電子化することで統計データの集積が可能となると思いますが、これについて活用は考えているか。 3つ目、コロナ禍において、子どもたちは読書の機会が減っている反面、読書の果たすべき役割はますます増大していると考えます。コロナ禍だからこそ、子どもたちに読書を通じて将来の夢や明るい未来について考える機会としていただきたいが、その活用はどう考えているか。 以上、3点にお答えいただきますよう、お願い申し上げます。(拍手)
○議長(嶋内九一君) 市長 古川雅典君。 〔市長 古川雅典君登壇〕
◎市長(古川雅典君) まず、GIGAスクールの全体像について答弁を申し上げます。 これまで、GIGAスクールに対して、多治見市は14億円を投入してきました。これに係る年間のランニングコストは約 2,200万円、毎年必要となってきます。トータル14億円を児童生徒の数で割ってみます。1人当たり17万 8,000円を今回導入しました。これはあくまでスタートラインだということをずっと言ってきました。 1人当たり17万 8,000円、トータル14億円を使ってどういう授業をするんですか、従来よりもどれだけ理解力が上がるんですか。河本副教育長に相当厳しくリクエストをしてきました。できたのが、学校の先生用のICT活用ブックです。副題がついています。「誰でもできる、これならやれる」、先生がこれを見てタブレットを使いこなして新しい授業をやっていこう、笑っちゃいますよ、これ。タップ、ダブルタップ、ドラック、フリック、こんなことも知らないんですかって、今の人たちはみんな言うんですけれど、学校の先生はこういったことよりも、今までの紙ベースの教科書で、いろいろな形の授業展開をしてきました。この先生が持っているいろいろなノウハウの先を走っている先生がまとめて、中段、あるいは後方段にいる学校の先生たちに、これを使ってしっかり教材を共有していこう、これが多治見市の一番の大きな違いです。 これを多治見ティーチャーズネットワーク、略してTTネット、なんか音楽ユニットみたいな感じですけど、先生たちがそういった持っている知識を全部さらけ出して、自分のものにしないでやっていこう、こういうTTネットというのを、河本副教育長を中心として行ってくれました。 次に、図書のお話です。新小泉小学校を内覧していただいて、靴を脱いで入った正面に何があるかっていうと、図書館でしたよね。図書館の右側になんと学童保育が一番いいところにいました。図書は、子どもの栄養、これは市長としてずっと思ってきました。図書は子どもの栄養、まずは紙ベースで、昔の図書館は随分離れたところに行って、渡り廊下を上がっていったところが図書館というふうでしたが、新小泉小学校は入ってもうそこが図書館で2階まで吹き抜け、まず紙ベースでいっぱいいっぱい触れてみる。その前に、幼稚園、保育園では相当、本を読むという癖をつけていく、こういうようなことが大海を見る。大海を見て、またこの町に帰ってくる。帰ってきたくなる、そういうものが図書だと捉えて、その一番シンボリックなものが、新小泉小学校でございます。 これ以降については、新たなツールがどんどんどんどん開発をされていきますが、やっぱり基礎基本というのはぱらぱらっとめくってみる。インクのにおいがする。そこからいろいろな派生の進化系がある。このように捉えております。
○議長(嶋内九一君) 副教育長 河本英樹君。 〔副教育長 河本英樹君登壇〕
◎副教育長(河本英樹君) 私からは市長答弁以外の部分について、お答えをいたします。 まず、電子端末の活用についてですけれども、まずは検索サイトを活用して調べる学習、それからカメラ機能を使って観察の記録を残す、自分の演奏ですとか、演技を動画で撮影して見直しをする。今おっしゃたように電子書籍を閲覧するなどの活用ができるというふうに考えております。 また、資料のやりとり、思考の可視化、意見の共有が簡単に行うことができる授業支援ソフトを積極的に活用しながら、児童生徒が自ら考え表現する協同的な学びにつなげられるようにしてまいります。 教材の電子化につきましては、県の教育委員会が小学校の算数において、ウェブ上で学習に取り組めるシステムを提供しています。こういったものを活用しまして学校では学習状況に応じて活用しております。また、これが学習のログが残るものになっておりますので、どこまで進んだかということを振り返ることができるようになっています。 また、御寄附をいただきました電子書籍閲覧サービスにつきましては、各学校の閲覧履歴ですとか、状況が1か月ごとに届けていただけるというふうに聞いておりますので、そういったデータを活用しながら、読書指導に生かしてまいりたいと考えております。 また、校長会、教頭会、あるいは図書主任会において、こういったものの積極的な活用がなされるよう、今後働きかけを行ってまいります。また、今後の活用につきましては、令和3年度の活用状況を見ながら検討していきたいというふうに思っています。 なお、既にもう先行的に取り入れていらっしゃる学校がございまして、児童が家庭でSCHOOL-E-LIBRARYを使って読書をしたというようなお話も聞いています。
○議長(嶋内九一君) 6番 吉田企貴君。 〔6番 吉田企貴君登壇〕
◆6番(吉田企貴君) まず、市長もおっしゃいましたが、意外と思われるかもしれませんが、私は紙の本が意外と好きです。電子化が進んでいるように見えますが、電子化は電子化でいいんですけども、やはり紙を手に取って読むところがやはり基礎にあって、はじめてこの電子端末のよさも分かってくるところがあって、かと言って紙が絶対だから電子化は拒否するというのもまた違うと思いますが、両方を使いこなせる、そういう寛容な精神というか、度量の広い態度が大事かなと思います。 先日、新小泉小学校、私も内覧させていただきましたが、非常にいいですね。吹き抜けになっていまして、上からも見えるということもあって、本を読んでいる姿を皆さんが共有できるということはとてもいいことだと思います。その上で、やはり今回の電子図書を活用して、どういうふうにでも見えるというふうには、どの立場の子たちも手に取れるように、少しでも近づくという点は高く評価していきたいなと思います。ぜひとも御活用をいただきたいかなと思います。 再質問を少しだけさせていただきますが、1つ目の電子端末を活用した授業の点で、いろいろと市長並びに副教育長のほうから御説明がございました。ICT活用ブック、誰でもできる、これならやれる、ぜひちょっと内容を見てみたいと思いますので、もしよろしかったら一度見させていただきたいんですが、今の話を聞きますと、多治見市の先生たちの努力で教材を作っていらっしゃるという感じですが、教科書の電子化の今後の展望がどうなっていくかというのはお持ちですか。国の政策とも大きく関わると思いますが、その辺がもし分かればお願いします。
○議長(嶋内九一君) 副教育長 河本英樹君。
◎副教育長(河本英樹君) 国のほうでも、児童生徒用の電子教科書の導入について今検討しているところです。そういった動向を見ながら考えていきたいというふうに思っています。
○議長(嶋内九一君) 6番 吉田企貴君。 〔6番 吉田企貴君登壇〕
◆6番(吉田企貴君) 分かりました。これだけ国が、国を挙げて電子化を進めるのであれば、図書館にせよ、教科書にせよ、国のほうで一括負担をして全て電子的に配付できるようになってくると、はじめてGIGAスクール構想が進むのかなと思います。 それまでは、はっきり申し上げて自治体レベルでやるにはちょっと費用対効果は悪いのでできないとは思いますけども、ぜひとも現場の声を、我々議員も労力を使って訴えてはいきますけども、ぜひ市長のほうからもそういった要望を上げていっていただきたいなと思います。なかなか権利の関係もあって難しいですけど、電子図書館が国立で設置されれば、かなり本を皆さん読むことができるようになります。もちろんそれは購入の問題がありますから、なかなか難しいでしょうけども、そういう段階になってくると、まさにタブレット端末の意味が出てきますので、ぜひとも要望していっていただければなというふうに思います。 長く質問するつもりはございませんので、最後に1点だけ。今回、多治見市に対して、電子図書のアカウントが他市と比べて多く配っていただけました。それはやはり関係者の方が、ぜひとも多治見は岐阜県で一番本を読んでくれる町になってほしいという願いが込められていると聞いております。ぜひとも、なかなか初めてのことで導入が進まない点もあるかと思いますが、学校現場においてこの電子端末を通じて、より電子図書を読んでいただけるような、そういう取組や意気込みがもしあれば副教育長、お聞かせいただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
○議長(嶋内九一君) 副教育長 河本英樹君。
◎副教育長(河本英樹君) 先ほど少し申し上げましたが、タブレットがあれば本を好きな場所で読むことができる。そして、紙の本だとなかなかできないわけですが、1人1台ずつタブレットがあって1人1ライセンスがあれば、全員が同じ本を同じ時間帯に読むことができる。そういったメリットもありますので、そういった使い方をして有効に活用していきたいと思っています。
○議長(嶋内九一君) 6番 吉田企貴君。 〔6番 吉田企貴君登壇〕
◆6番(吉田企貴君) 分かりました。まだライセンス数に限りがございますので、全ては難しいかとは思いますが、ぜひとも朝の会とかも利用しながら、読書の時間をつくっていただくようにお願いしたいと思います。 また、要望ですが、今後、教材であるとか、場合によっては教科書なんかも電子化が進む中で、電子化と紙の最大の違いは統計のデータがとれるということです。ある問題を間違える率だとか、傾向、場合によっては体力と学力の関係、より踏み込んでいえば家庭環境と学力の関係なんかを統計的な処理をしようと思うと、電子化というのはかなり有効になっています。 個人情報の関係もあるので、なかなか難しいことは承知していますけども、電子化のもたらすメリットの部分にもよく光を当てていただいて、かつそのデメリットの部分も十分注意をいただきながら、多治見市は電子化に限らず教育日本一を目指していただくように引き続きお願いを申し上げまして、市政一般質問を終わらせていただきたいと思います。(拍手)
○議長(嶋内九一君) 次に、1番 山田 徹君に発言を許可いたします。 〔1番 山田 徹君登壇〕(拍手)
◆1番(山田徹君) 自民クラブの1番議員の山田 徹です。議長の許可を得ましたので、通告に従い、市政一般質問を行います。 今回の質問において、とある先輩議員から並々ならぬ応援もいただいておりますので、期待に応えらえるようしっかりと質問をさせていただきますので、よろしくお願いいたします。 さて、ついに4月から多治見市を舞台としたアニメ「やくならマグカップも」が放映されます。実は、私、ガンダム世代でして、アニメ好きなアニオタです。そんなアニオタとしては、自分が暮らすまちがアニメの舞台になるということで、このことに非常に大きな喜びと感動を感じ、この放送開始を首を長くして待っている状態です。 その中で、多治見市の広報活動の一環として、配付した資料の1ページ目にあります、インターネット上で「市長、すげえなぁ」と話題になっているこのピンクのラッピングカーです。こちらが公用車として市内を移動し、さらに市役所本庁舎の壁面、資料の2ページ目にあります、多治見駅北口では駅北庁舎と駅北立体駐車場の壁面、国道 248号線多治見インターチェンジ交差点の歩道橋です。資料の3ページ目を見ていただくと、多治見駅南再開発地区の壁面、そして多治見駅のコンコース、今回画像の用意はできませんでしたが、豊岡駐車場の南側壁面にもこのようなアニメ放送をお知らせする「やくならマグカップも」の看板や垂れ幕が出ています。 そして、先々回発行された議会だよりも、広報広聴研究会長の提案により、表紙に「やくならマグカップも」を使用し、広報たじみの表紙も「やくならマグカップも」を取り入れるなど、市民への周知も進んでいると感じています。そして、資料の4ページ目になりますが、テレビ放送に先行し、CBCラジオでは、「やくならマグカップも~織部学園放送室~」が1月9日土曜日から毎週土曜日、22時に放送をスタートしています。 この放送、市長をはじめ執行部の皆様、多治見市職員の方々、そしてここにみえる議員の皆様は既にお聞きになっていると思います。この番組は、豊川姫乃役の田中美海さん、久々梨三華役の芹澤優さん、成瀬直子役の若井友希さん、この若井友希さんは実は岐阜県出身という声優さんです。これアニオタ情報です。青木十子さん役の本泉莉奈さんが今回のアニメの裏話など、ここだけの話や実際にロケを行った多治見市の魅力を、ガールズトーク満載で毎週楽しく放映され、リスナーからはメールやSNSのメッセージなどもあり、毎週楽しく私は聞かせていただいております。 「やくならマグカップも」は、先ほど名前を上げさせていただいた声優たちが、実写パートで実際に多治見市内をめぐり、その姿が放映されることもあり、インターネット上でも多くのサイトで紹介され、アニメファンならず声優ファンの間でも大変注目を集めております。 ここ数年来、聖地巡礼といわれるアニメの舞台への観光が大変大きな盛り上がりを見せていることは周知の事実です。「やくならマグカップも」は、多治見市の名所を聖地巡礼スポットとして、アニメと実写で数多く紹介できます。また、近年フランスを中心とするヨーロッパ諸国においても、日本のアニメだけではなく陶芸の人気も高まっており、「やくならマグカップも」は日本の観光客のみならず、海外からの観光客増加の起爆剤にもなり得るものではないかと考えています。 そこで、海外も含めて多くの観光客の方々に、多治見に来ていただくために美濃焼、製陶を産業観光の観点も含め、今後の多治見市の方針について、以下の質問をさせていただきます。 1、アニメの放送時間、曜日等のスケジュールについて。 2、アニメ放送開始までの現状での準備や今後の広報活動のスケジュールについて。 3、実写として紹介されていくスポットについて、今後、観光スポットとしてどのように活用されるのか、その準備について。 以上の3点となります。御答弁のほどよろしくお願いいたします。(拍手)
○議長(嶋内九一君) 市長 古川雅典君。 〔市長 古川雅典君登壇〕
◎市長(古川雅典君) 「やくならマグカップも」の放送がいよいよスタートします。期日は、4月2日金曜日24時55分から30分間、深夜帯です。チャンネルについては、CBCテレビを使って第1回が放映されます。これに対して、多治見市は、実行委員会をつくりながら経済部を中心として、ロケ地のマップ、バスのマップ、スマートフォンのアプリで声優がロケ地スポットを紹介するコンテンツ、こういったものを既に準備しています。また、旅行事業者によるロケ地スポットを巡る観光ルートの造成に既に着手しております。山田議員の資料にはありませんでしたが、運送業で株式会社平中サービス、「やくならマグカップも」を自社のプリンターでプリントし、10トン車の巨大トラックにラッピングしました。青森から九州まで駆け巡る、こういった協力を行っていただいております。 また、企業版ふるさと納税では、既に「やくならマグカップも」の応援に対しまして、 1,000万円を超える寄附が全国から寄せられています。これは、「やくならマグカップも」の原作である株式会社プラネットの小池和人会長が全国のいろいろなお客さんに対して「やくならマグカップも」の応援を呼びかけている結果です。 新型コロナウイルスで大変まち自体が緊張しているこんなときに、あんなピンクの公用車を作って駄目じゃないかと言われると思いましたが、今のところ、直接私のところには言われておりません。きっといろいろなところでささやいている人がいると思います。ただ、これの経済効果、1年後にもう1回ここの中でしっかり議論をさせていただいて、それで多治見のまちにどれだけたくさんの人に来てもらったんだ、どれだけいろいろな物が売れたんだ、どれだけ多治見の知名度が上がったんだ、もう一つは、こうしたコロナで大変低迷をしているすさんだ気持ちが、この「やくならマグカップも」でどれだけ盛り上がっていったんだ。映画のほんのワンシーンしか出なかった高山のお隣の市が、あの駅舎から見る景色だけ見たくてどっと来ました。ただ、その後、どっと誰も来なくなりました。まず第1弾の効果はありますが、こういったものを使って多治見市の陶磁器意匠研究所のレベルの高さ、あるいはこの美濃焼の文化を、例えばもっと売れるような形で海外展開ができないのか。実はその第2弾についても、経済部長を中心として地元の多治見陶磁器卸商業協同組合、陶磁器意匠研究所がチームをつくって「やくならマグカップも」の後にその戦略をしっかりつくっていく、こういうような形で「やくならマグカップも」は動いております。
○議長(嶋内九一君) 経済部長 長江信行君。 〔経済部長 長江信行君登壇〕
◎経済部長(長江信行君) 私からは市長答弁以外についてお答えをします。 放送時間については先ほど市長から答弁がありましたが、アニメ界のゴールデンタイムになります。放送開始までの準備と今後の広報活動のスケジュールにつきましては、ポスターや広報紙、横断幕や懸垂幕、多治見駅や春日井駅のデジタルサイネージでの放映、ラッピング公用車などで積極的に広報を行ってきました。また、ロケ地マップの作成や案内看板、ロケ地を紹介する音声コンテンツ、モニターツアーやおみやげコンテストの開催など受入体制を万全に整えています。 今後、4月からの放送に合わせ、先ほど市長からの答弁にありましたが、市内の元気のある物流企業株式会社平中サービスのデザイントラックの運行や東濃鉄道の路線バス内での広告掲載、JRやおりべテレビなどの民間事業者の協力を得て、地域を挙げてPRをしてまいります。
○議長(嶋内九一君) 1番 山田 徹君。 〔1番 山田 徹君登壇〕
◆1番(山田徹君) 先ほど言われました4月2日金曜日24時55分からということは、4月3日土曜日の0時55分からという時間帯でよろしいんですか。
○議長(嶋内九一君) 経済部長 長江信行君。
◎経済部長(長江信行君) 制作サイドの発表によりますと、全国の先頭を切って4月2日の毎週金曜日の24時55分からのスタートとなりますが、通常の言い方に変えますと、4月3日土曜日の早朝深夜午前0時55分からのスタートというようになります。
○議長(嶋内九一君) 1番 山田 徹君。 〔1番 山田 徹君登壇〕
◆1番(山田徹君) 今、この時間帯、先ほど経済部長がアニメ界のゴールデンタイムと言われましたが、まさしく深夜アニメは、本当にこれはもう一番いい時間帯なので、ちょっとアニメオタクとしては、うれしい時間帯ですので、僕いいと思います。 あと、先ほどスマホのアプリやロケ地マップ、バスマップといろいろ出ているということで、こちら、ホームページ上で確認できるものということでよろしいでしょうか。
○議長(嶋内九一君) 経済部長 長江信行君。
◎経済部長(長江信行君) はい、ホームページ上でも確認ができます。
○議長(嶋内九一君) 1番 山田 徹君。 〔1番 山田 徹君登壇〕
◆1番(山田徹君) 今後の展開ということも先ほど市長の答弁からいただきましたが、「やくならマグカップも」が終わった後の戦略は既にあるというふうにおっしゃられましたので、ちょっと追加で質問させていただきます。 今回、産業観光の観点から考えたときに、セラミックバレーとの関連性は外せないものだと思いますが、今後、セラミックバレーとの連携についてはどのようにされていくのか、お考えをお示しください。
○議長(嶋内九一君) 経済部長 長江信行君。
◎経済部長(長江信行君) この「やくならマグカップも」の取組は、まさしくセラミックバレーそのものだというふうに考えております。セラミックバレーに賛同する民間事業者と一体となって「to美濃」「from美濃」、この多治見市だけではなくてこの地域全体を世界に情報発信して、日本中、世界中から誘客をしていく、そうして地域全体を盛り上げていきたいというふうに考えております。
○議長(嶋内九一君) 1番 山田 徹君。 〔1番 山田 徹君登壇〕
◆1番(山田徹君) そうしましたら、しっかりと連携をしていただき、先ほど市長もおっしゃられたように、今の1回盛り上がってすぐまたならないように一過性のものではなく、今後もこの美濃焼を盛り上げていけるようにやっていただければというふうにお願いしたいと思います。 もう一点なんですが、実写パートについてです。 「多治見るこみち」のように、いろいろな活動をされている方から募集などを行い、その活動を紹介したりすることはできるでしょうか。また、そういったものの選定に関して、今、どなたが決められる決定権があるのでしょうか。
○議長(嶋内九一君) 経済部長 長江信行君。