多治見市議会 > 2020-12-14 >
12月14日-03号

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  1. 多治見市議会 2020-12-14
    12月14日-03号


    取得元: 多治見市議会公式サイト
    最終取得日: 2022-12-31
    令和 2年 12月 定例会(第5回)議事日程 令和2年12月14日(月曜日)午前10時開議 第1 会議録署名議員の指名 第2 市政一般質問     -------------------------本日の会議に付した事件 議事日程のとおり     -------------------------出席議員(21名)          1番    山田 徹君          2番    片山竜美君          3番    玉置真一君          4番    城處裕二君          5番    奥村孝宏君          6番    吉田企貴君          7番    佐藤信行君          8番    渡部 昇君          9番    寺島芳枝君         10番    古庄修一君         11番    柴田雅也君         12番    松浦利実君         13番    若尾敏之君         14番    三輪寿子君         15番    若林正人君         16番    林 美行君         17番    加藤元司君         18番    仙石三喜男君         19番    井上あけみ君         20番    石田浩司君         21番    嶋内九一君     -------------------------説明のため出席した者の職氏名         市長         古川雅典君         副市長        佐藤喜好君         教育長        渡辺哲郎君         副教育長       河本英樹君         企画部長       仙石浩之君         総務部長       富田明憲君         福祉部長       鈴木良平君         市民健康部長     澤田誠代君         経済部長       長江信行君         環境文化部長     若尾浩好君         都市計画部長     細野道仲君         建設部長       知原賢治君     -------------------------職務のため出席した事務局職員         事務局長       柚木崎 宏         書記         皆元健一         書記         虎澤智子         書記         宮地久子         書記         阪野広紀     -------------------------市政一般質問  1.仙石三喜男    多治見ってどんなまち![多治見駅~陶彩の径~モザイクタイルミュージアム~潮見の森公園の魅力アップ!]  2.吉田企貴     多治見市の産前産後サポートについて             ~コロナ禍における対応を踏まえて~  3.佐藤信行     ごみステーションの現状と各種手続きについて  4.古庄修一     本市最大の池、御大典池(みのりがいけ)から下流域住民を守る事前災害対応について  5.林 美行     宅地開発指導要領の見直しについて             駅北・音羽小名田線から多治見駅へ向かう交差点をスクランブル交差点にすべきである             感染症の時代を乗り越えて、これからの多治見市は  6.山田 徹     脱・水銀灯への取り組みについて  7.奥村孝宏     多治見市民の安心安全は誰が守る!  8.玉置真一     『天災は必ず来るから備えましょう』ハザードマップ編  9.渡部 昇     犬・猫の殺処分ゼロを目指して 10.片山竜美     デジタル化の推進と押印の見直しで、行政サービスの利便性と効率性の向上を 11.井上あけみ    子育ちの拠点、児童館をフル活用しよう!             新本庁舎建設、基本構想(案)策定について 12.石田浩司     高齢者支援について(電動自転車補助金と移動販売車) 13.三輪寿子     子どもたちに夢のある公園整備を!             新型コロナウイルス感染症対策への支援について 14.若尾敏之     新型コロナウイルス感染症が本市に及ぼす影響への対応について 15.柴田雅也     セラミックバレーについて △開議    午前10時04分開議 ○議長(嶋内九一君) これより本日の会議を開きます。     ------------------------- △第1 会議録署名議員の指名 ○議長(嶋内九一君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。 本日の会議録署名議員は、会議規則第87条の規定により、議長において17番 加藤元司君、18番 仙石三喜男君の両君を指名いたします。     ------------------------- △第2 市政一般質問 ○議長(嶋内九一君) それでは、日程第2、市政一般質問を行います。 質問者は登壇の上、質問されますとともに、中身濃く、短く、できるだけ簡単明瞭に質問されますようお願いいたします。なお、執行部におかれましても、中身濃く、短く、簡単明瞭にして的確なる御答弁をお願いいたします。 答弁において反問するときは、反問する旨を明らかにして、議長に許可を得てくだい。反問を終わるときは、反問を終わる旨を発言してください。 それでは、最初に、18番 仙石三喜男君に発言を許可いたします。   〔18番 仙石三喜男君登壇〕(拍手) ◆18番(仙石三喜男君) 市井の会の仙石三喜男でございます。通告に従いまして、市政一般質問をさせていただきます。 ただいまも報告のありましたように、コロナ禍のさなかで大変な状況下でありますが、準備が整えば来年には新型コロナウイルスのワクチン接種が可能との朗報もメディアで報道されております。 私たちは、コロナ禍の社会を支えるエッセンシャルワーカーの多くの働く仲間の皆さんに感謝の気持ちを胸に持ち、しっかりと議論してまいりたい。コロナ後の新しい生活様式を踏まえた多治見市のまちづくりを議論する場として、今日、明日の市政一般質問があると私は捉えております。 今回は、トップバッターとなりましたので、元気よく、大きな声を出して質問を進めさせていただきますので、よろしくお願いいたします。 さて、私の今回の質問は、多治見ってどんなまち、多治見駅から歩いて陶彩の径を通り、モザイクタイルミュージアム、そして、車で17分で行けるかさはら潮見の森公園までの魅力アップについてでございます。 2年前の3月議会と6月議会の市政一般質問でも同様の質問をさせていただいております。多治見の魅力アップについて、その後の検証も含め質問をします。 この資料のように多治見駅から陶彩の径、そして、モザイクタイルミュージアム、その先のかさはら潮見の森公園について提案を含めて進めてまいりたいと思っております。 その前に、少しお時間を頂きまして御報告をさせていただきます。来る途中で少し思い出しました。この場をお借りしまして議長にも承認をいただきましたので、2020年度、地域社会デザイングッドデザイン賞に本市の駅北の虎渓用水広場が、特別賞、グッドフォーカス賞に輝きましたことが、素晴らしい報告でございます。 それと併せまして、次に、第15回マニフェスト大賞で、我々の市長、古川市長が大賞、最優秀マニフェスト推進賞を受賞されておりますので、この場をお借りして皆さんと喜びを分かち合いたいということで御報告をさせていただきます。市長、誠におめでとうございます。(拍手) さて、平成18年1月に笠原町と多治見市が合併し、間もなく15年が経過します。合併により、多治見市に魅力あるビッグな公園、かさはら潮見の森公園が新たに加わりました。 合併後の合併特例債事業として、かさはら潮見の森公園の入り口及び陶彩の径の滝呂町から笠原町への入り口、東濃鉄道笠原車庫前までの道路が整備され、その後、平成28年6月にはモザイクタイルミュージアムがオープンしました。 多治見駅を起点とした陶彩の径は、大畑町、滝呂町、そして、笠原町までの約 3.5キロメートルのルートで、多治見市の中でも、より魅力が詰まったルート、地域になったのではないかと捉えております。 ビッグなかさはら潮見の森公園の来園者数は、平成9年の5万 9,965人を最高に、その後は3万人前後と伸び悩んでいるのが現状でございます。ちなみに、最近の実績では、昨年度は2万 9,281人と3万人を切っており、平成22年度以降、約3万人前後を推移しております。片や、平成28年6月にオープンしましたモザイクタイルミュージアムは、開館後3年で既に来館者50万人を達成し、リピーターも多く、市内で人気ナンバーワンの施設となっております。 特にかさはら潮見の森公園については、今までも同僚議員からも各種の提言がなされており、私も先ほど申し上げましたとおり、平成30年の一般質問をさせていただいて、はや2年が経過をしました。 よって、今回の質問は、改めて移住・定住サポートブック#work_life_tajimi、2年前もこの場でお見せしましたが、これは、今回は増刷された第2版でございますが、この移住・定住サポートブック#work_life_tajimiより、多治見ってどんなまちということが中に書かれていまして、このまちづくりの視点を参考にして多治見駅、陶彩の径、モザイクタイルミュージアム、そして、かさはら潮見の森公園について魅力アップを図るための施策について私の提案を含め、大きく四つの質問をさせていただきますので、よろしくお願いいたします。 一つ目の質問は、休日が楽しいまちの視点で、陶彩の径の延長とかさはら潮見の森公園のアクセス道路、市道についてをお伺いをいたします。 先鋭的な空間が魅力のモザイクタイルミュージアムへは、多治見レンタサイクルの利用促進を含め自転車ツーリング健康ウオーキングとして期待ができる陶彩の径を利用して行けます。 多治見駅から笠原川沿いの陶彩の径は、春は大畑町付近の桜のトンネル、滝呂町付近のハナミズキとのどかな風景があり、私も大好きな風景、景観の一つであります。途中、滝呂公園にも日頃お世話になっている方の整備によってきれいなトイレもあり、しっかり休憩もできるコースとなっております。 そして、その先の笠原町のまちの中に、モザイクタイルミュージアムがあります。しかし、陶彩の径は笠原町の入り口の東濃鉄道笠原車庫前で終点となっております。現状、モザイクタイルミュージアムまでつながっていないのが残念でございます。モザイクタイルミュージアムからかさはら潮見の森公園へは、車で17分程度で到着いたします。 今回、よりグレードアップした魅力あるルート、場所として積極的にまちづくりを推進されることを改めて私なりに提案をさせていただくところでございます。 そこで、一つ目の大きな質問は、2年前にも陶彩の径が多治見駅からモザイクタイルミュージアムまでつながるよう、現在の終点、東濃鉄道笠原車庫前から約 1.2キロメートルの延長を提案させていただきました。その際の建設部長の御答弁は、「土地を買収して路線を延長することは困難ではあるが、現道、ある道を利用し、安全なルートが確保できるならば工夫をしながら進めたいと考えている」との御答弁でありましたが、しかし、大きな進展がないまま現状に至っています。 今回は、改めて私の足で、目で、もう一度、現地を再確認をし、歩行者、自転車にとって笠原川沿いの美しい景観と安全安心なルートということをモットーにして少し考えてみました。 既設道路を活用した陶彩の径の延長の私案を、この資料の案で私なりに示させていただきました。 左上の終点部分から太く塗った部分が、今回、歩いてみて、ここだったら自転車も歩行者も大丈夫かなということで、提案させていただく私案でございます。 終点のところから、笠原ショッピングプラザマインのところまでつながり、そして、笠原ショッピングプラザマインからは笠原川沿いにモザイクタイルミュージアムへ向かうというコースで、約 1.2キロメートルでございます。途中、点線の部分は、NTTの電話交換所があり、少し曲がらなければいけない私の私案でございますが、おおむね歩いた限りでは、笠原川沿いの景観を眺めながら歩いて、自転車で行けるコースだということを認識しています。 その途中には、神戸・栄土地区画整理事業によってできました笠原権現公園、あるいは、笠原神戸・栄記念公園が終点にあり、多治見市のいいルートになるのではないかということで、この私案を作成させていただきました。 そして、モザイクタイルミュージアムの下の黒く塗った部分が、また後ほど説明しますが、陶ケ丘公園、そして、左の黒い丸がかさはら潮見の森公園で、車で17分で行けるというロケーションの中での私の私案でございます。 私は、多治見駅からモザイクタイルミュージアムまで一本の道路、陶彩の径としてつながることの影響は、滝呂のまちにとっても笠原のまちにとってもかなり大きな効果が期待できるのではないかと確信をしております。 今回はぜひとも、課題があるかと思いますが、クリアをしていただき、スピード感のある対応で実現を目指していただくよう提案をさせていただきました。 ②かさはら潮見の森公園のアクセス道路(市道)は、2年前の質問の後、一部狭隘部分の樹木の剪定や道路改良を市のほうでしていただき、大型バスの通行も可能となり、私も実証実験に参加したところでございますが、現状、まだまだ課題もあるようでございます。 保安林で対応の難しさは認識はいたしますが、この2年間の公園来園者の反応とバス利用者などの状況がどのようかを少しお伺いをさせていただきます。また、保安林ではありますが、今後の対応計画等があればお聞かせください。 二つ目の大きな質問は、子育ち・親育ちのまち及び人とつながるまちの視点で、かさはら潮見の森公園の整備等について提案をさせていただきます。 コロナ禍のさなか、外出自粛中も三密を避け、市内外の多くの方がかさはら潮見の森公園を利用されました。利用者は意外と市内の方よりも市外の方が多かったようです。緑も多くてとても環境のよい公園、お子さんにとっても親にとっても安心して楽しめるすばらしい公園と、来園者の多くの方から御評価をいただきました。これは、直接かさはら潮見の森公園管理事務所の現地の御担当の方からお伺いをしてまいりました。 そこで、より安心して利用でき、魅力のあるかさはら潮見の森公園を求め、以下の5点について提案をし、要望をさせていただきます。 ①前年度完成の管理棟脇のトイレはすばらしいです。本当にすばらしい水洗便所になっています。そこで、要望の多い芝生公園のトイレ、あるいは、薬草園駐車場のトイレについても第7次総合計画後期計画の実行計画では最終年頃に予算がついていますが、できればもう少し早くならないものかなということで、まずは要望をさせていただきます。 ②芝生公園は現状でも美しい遊具がいっぱい設置されています。資料のようにいっぱいありますが、より一層斬新な、話題になるような、魅力ある子ども向けの遊具の増設をあえて提案をさせていただきます。 ③2年前にも質問いたしましたが、スマートフォンの利用環境の整備は現状どうでしょうか。スマートフォンの利用の普及からも緊急時に安心して使える利用環境は大切と捉えます。この間の進展と併せ、今後の対応はいかがでしょうか。私もかさはら潮見の森公園に登って、再三、私のスマートフォンで試してみましたが、通じるときと、少し離れたところに行きますと通じないということが現実にあるということも認識をさせていただきましたので、あえてこの質問をさせていただきました。 ④かさはら潮見の森公園の広大な第2駐車場を利用しての定期的なイベント開催、例えば、去る11月22日の多治見駅周辺で実施されました、ワン!わんわんマルシェは、他市からの参加者も多数おられ、すごいにぎわいでした。資料の写真は虎渓用水広場ですが、ヤマカまなびパークも会場になっていて、本当に多くの方が来られていました。私もよく知らずに行きましたら、こんなにもたくさんの方がワン!わんわんマルシェに来ていただいておりました。 私は、その後、どういう方が見えているのかなと思って、多治見駅北立体駐車場の車の車番を見たら、本当に多くの市外の車番があったということで認識をさせていただいています。このようなマルシェ、あるいは、夜間の公園特別開放による星空を観る会など、市民の皆さんの手によるイベント等の開催を働きかけてはいかがでしょうか。 ⑤公園アクセス道路脇及び第2駐車場の桜並木化、春は桜、秋は紅葉のキャッチフレーズの下、今以上に特化した公園づくりを目指してはどうでしょうか。また、薬草園についての検証と新たな活用計画の有無などについてもお伺いをさせていただきます。 大きく三つ目の質問でございます。 笠原のタイル、焼き物のまちの視点でかさはら潮見の森公園のグエル公園の再現の提案についてお伺いをさせていただきます。 私は、本年1月にスペインのバルセロナの世界遺産、ガウディとグエル伯爵が夢見たグエル公園を見学する機会を得ました、体験しました。改めて私の身近な笠原のまちなかや公園などにガウディのまちづくりの影響がいっぱいあることを再認識したところでございます。 また、最近では、広報たじみ10月号で中心市街地活性化事業の一環で多治見のまちを美濃焼タイルで彩りをする美濃焼デコレーション事業が既に行われていることも、後追いでありましたが知ることができました。 ごく最近の報道では、多治見駅から本町オリベストリートまでの動線をつなげるため、多治見橋の歩道にタイルをはめ込むデコレーション事業が新聞報道されておりました。 そこで提案でございますが、多治見市を一望でき、伊勢湾・御嶽山・白山など 360度のパノラマが展望できるかさはら潮見の森公園にグエル公園の再現を提案します。グエル公園のように色鮮やかな破砕タイルを山頂の展望台脇や芝生公園の広場の中のベンチや大型作品、オブジェに貼り、タイルを素材にした公園づくりであります。管理棟脇の新しいトイレについては、今は何も色がついていませんが、既にこのような提案が出され、検討がなされていることも聞いてはおります。 提案のタイル貼りは、モザイクタイルミュージアム等々と連携をした方法で子どもたちを主体とした市民の方や観光客など来園者の多くの方の手による手づくりの憩いの場、思い出の場となる公園づくりを目指してはいかがでしょうか、提案させていただきます。 笠原町地内には、笠原町時代からのガウディーパーク構想による笠原花・水・樹ふれあいパーク、セラタウンのアメニティーホール、あるいは、笠原中学校の玄関などの公園や施設にもいっぱいあります。 最近では、笠原神戸・栄土地区画整理事業区域内の笠原神戸・栄記念公園、笠原権現公園においてもタイルを貼った素敵な公園がつくってあります。また、モザイクタイルミュージアムから歩いてたった5分の目と鼻の先には、私も本当は知りませんでしたが、すばらしいタイルの壁画の公園と笠原のまちが一望できる展望台のある陶ケ丘公園、これは、資料の最初のページでお示ししました写真がそうでございます。展望台から写した写真でございます。 そして、まちの中のいたるところにタイルで装飾したごみステーション、これは地域の方のモザイクプリンセスの皆様の制作によるごみステーションなど、タイルがいっぱい、いたるところに使われております。ビッグなタイル作品から子どもたちが喜び、インスタ映えする公園、作品、施設、あるいはオブジェなどがあり、今以上に、かさはら潮見の森公園とモザイクタイルミュージアムが連携すれば、きっと休日が楽しいまち多治見になると私は思って今回の提案をさせていただきました。 大きく四つ目の最後になりますけども、質問でございます。ちょうどいいまちの視点で、移住・定住施策についてお伺いをいたします。 多治見市移住・定住サポートブック#work_life_tajimiに書かれているとおり、多治見はほどよく都会で、ほどよく自然が残るまさに「ちょうどよい」魅力のあるまちだと私も思います。 本年よりスタートいたしました、第7次総合計画後期計画は、「共につくる。まるごと元気!多治見」をキーワードとし、中心市街地と郊外地域が連携したネットワーク型コンパクトシティを形成することとなっております。 目指す本市の政策と絡み、最近の多治見駅周辺では高層マンション建設が多くなされております。駅周辺のマンションに住む方も含め、市民の皆さんが健康的に元気で生活していただくためにも多治見市の魅力を再発見していただくこと。このことが移住・定住施策となり、人口減少対策になると私は思います。 いかがでしょうか、そのためにも多治見市の魅力が分かりやすく適切にまとめられている、この多治見市移住・定住サポートブック#work_life_tajimiの冊子の有効活用、例えば改めて、お金がかかりますけども全戸配布をお訴えし、私の1回目の質問とさせていただきます。御答弁よろしくお願いいたします。(拍手) ○議長(嶋内九一君) 市長 古川雅典君。   〔市長 古川雅典君登壇〕 ◎市長(古川雅典君) マニフェスト大賞についてお言葉を頂きました。心よりお礼を申し上げます。市民、区長会からの政策の提言、それを受けての市役所の職員の政策実現能力、市議会のチェック機能、こういった三位一体のいわゆるPDCAサイクルが認められたと、このように捉えております。 かさはら潮見の森の関係については多く御提案をいただきましたが、1点、押さえたいことがございます。ガウディ構想、14年前の多治見市長選挙に3人が立候補しました。その中の、一候補者が使った言葉です、これは。その候補者は当選することができませんでした。したがって、今の市役所の中には、ガウディ構想なるものについては実現をしていない。このことだけはしっかり押さえて答弁を申し上げます。 初めに、かさはら潮見の森全体の植栽の関係です。緑化公園課長を中心として課員及び地域の皆さんが議論をしてきました。50種の桜を植えよう、3月の下旬から2か月間ずっといろいろな桜を見ることができる、こんなかさはら潮見の森にしようという構想がいよいよ実現化をしようとしています。 薬草園については、専門家の意見を聞いて有効活用を行います。新トイレについては、既に4面をモザイクタイルで貼りつける。その図案まで決定をしております。 市民参加、特に笠原小学校の子どもたちとの考えを持ちましたが、今回、こういうコロナ禍の中ですので、授業が非常に切迫しているというようなことから、小学校、中学校の応援を求める。これは、極めて困難です。どのような方法で行うのか、担当課で行っております。 ○議長(嶋内九一君) 副市長 佐藤喜好君。   〔副市長 佐藤喜好君登壇〕 ◎副市長(佐藤喜好君) 私からは、陶彩の径の延長とかさはら潮見の森のアクセス道路についてお答えいたします。 陶彩の径をモザイクタイルミュージアムまで延長することは、その間に東鉄バスの車庫や一般住宅が張りついているため、極めて困難です。このため、既存の市道を活用して安全に通行できるよう、カラー舗装や外側線を引くなどのソフト分離施策の実施について多治見警察署と連携して対応を協議してまいります。 かさはら潮見の森の道路については、樹木の剪定や退避所の一部拡張により公園入場者には見通しがよくなったなどと好評です。 大型バスの通行は困難ですが、マイクロバスは年間15台程度の利用があると報告を受けております。 ○議長(嶋内九一君) 建設部長 知原賢治君。   〔建設部長 知原賢治君登壇〕 ◎建設部長(知原賢治君) 私からは、市長、副市長答弁以外の所管部分につきましてお答えさせていただきます。 かさはら潮見の森の芝生広場と薬草園の駐車場のトイレの整備の予定でございます。 当該の2か所のトイレにつきましては、令和5年から6年の2か年でトイレの水洗化、建て替えを計画しているところでございます。 芝生広場の子ども向けの遊具の設置でございますが、来年度、老朽化しております木製遊具を撤去いたしまして、新たに安全で楽しい遊具を設置してまいります。 次に、スマートフォンの利用環境でございます。 携帯電話のキャリア4社、これは、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイル、楽天モバイルでございますけれども、そちらの回線につきまして通信やエリアに関する改善を要望しているところでございます。 次に、イベントの開催等ができないかというところでございますが、今のところ予定、予約は入ってございません。定期的なイベントの開催は可能であると考えております。今後、イベント会場としての利用を促進するために、ホームページや広報等を通じてPRを行っていきたいと考えております。 ○議長(嶋内九一君) 企画部長 仙石浩之君。   〔企画部長 仙石浩之君登壇〕 ◎企画部長(仙石浩之君) 移住・定住サポートブックに関する部分について御答弁申し上げます。 御指摘いただいたとおり、多治見市民が、多治見に住んでよかったと感じられる、そうした魅力を充実させていくことが、移住・定住の促進につながると考えております。 そのために、今、市の広報紙において、本市の魅力につながる場所や施策を随時紹介しているところでございます。 今後も移住・定住サポートサイト、これ、ホームページ上にございますけれども、このサポートサイト等を活用して市内外へ多治見の魅力をPRしていく、そう考えております。 ○議長(嶋内九一君) 18番 仙石三喜男君。   〔18番 仙石三喜男君登壇〕 ◆18番(仙石三喜男君) 私も常々こういう一般質問の中で、健康づくり推進員の方が推進されているウオーキングについて御質問する機会をいただいております。 多治見市の健康推進施策として、ウオーキングしましょうねということで、平成20年にはウオーキングコース 100選マップができ、そして、最近では、多治見を歩こう19選ということでウオーキングについてはいろいろな冊子が出ているなということで認識をしているところでございます。 また、各公民館の広報の中にもウオーキングをしましょう、健康のためにやりましょうということで、多治見市の大きな施策になっているのかなということで認識をしておりまして、その中で、今回質問をさせていただきました。まず、陶彩の径をぜひ 1.2キロメートル、モザイクタイルミュージアムまで行けたらいいなということで思っていたことを質問させていただきまして、ただいま副市長から御答弁いただきましたので、少しこれについて確認をさせていただきたいと思います。 方向としては、やっていただける方向に御答弁いただいたなということで伺っておりますが、私の出した私案は笠原川沿いでおおむね公道かなということで捉えておりますけども、その辺のところ、もう少し市道との副市長御答弁された内容で若干食い違うところがあれば、どこがどう問題なのか、もう少し教えていただければと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(嶋内九一君) 建設部長 知原賢治君。 ◎建設部長(知原賢治君) 議員がお示しされました私案につきまして、我々も現地等の確認をさせていただいているところでございます。御指摘ありました笠原ショッピングプラザマインの南側の通路につきまして、こちらは、民有地ではないかというふうに考えております。我々としましては民有地を利用されるということにつきましては、ちょっと推奨ができないかなというふうに考えております。ですので、現道、市道を有効に使っていただきたいというふうに考えております。
    ○議長(嶋内九一君) 18番 仙石三喜男君。   〔18番 仙石三喜男君登壇〕 ◆18番(仙石三喜男君) そうしますと、笠原ショッピングプラザマインのところに民有地があるということで、今、お話だったと思いますが、それは、私も分かりませんでしたので、それは、それで受け止めさせていただきます。陶彩の径の終点から東鉄バス車庫へと続くスタートのところに、一部看板が立っていて、ここのところが通りづらくなっていて舗装もされていないところがありますが、そこについては市道認定がされているということを今までの打合せの中で確認させていただきましたけども、そこのところについては、終点から笠原ショッピングプラザマインのところまでぐらいは私の私案で通れるかなということでよろしいでしょうか。 ○議長(嶋内九一君) 建設部長 知原賢治君。 ◎建設部長(知原賢治君) 今の陶彩の径の終点から県道までの間につきましては、河川沿いは市道認定されております。しかし、一部舗装されていない場所もございます。こちらにつきましては、官民境界の査定ができましたら舗装対応することが可能というふうに考えております。 しかしながら、議員御提案の陶彩の径から現道市道については、資料の丸で囲ってあるとこでございますけれども、横断歩道の設置等の安全施設の整備が必要になってくると思います。こちらの横断歩道につきましては、警察、公安委員会の所管という形になってございます。現状の横断歩道から近いというところもございますし、カーブの手前等ということで、引いてしまうと逆に危険であるというふうに考えますので、私どもとしては、議員御提案の川沿いではなくて東鉄バスの南側の市道、2車線の広い道路でございますので、そちらに外側線を引くなりカラー舗装をするなりということで、安全に通っていただきたいというふうに考えているところでございます。 ○議長(嶋内九一君) 18番 仙石三喜男君。   〔18番 仙石三喜男君登壇〕 ◆18番(仙石三喜男君) 改めて、今回、そういう案の御呈示いただきましたので、ここで細かいことは割愛しますけども、私は、冒頭少し申し上げましたが、私の私案は、笠原川沿いの景観が非常にいいのと、安心してモザイクタイルミュージアムまでいくことが可能かなということを私なりに自転車も通れていると思ったところでございますので、ぜひ、御答弁ありましたように横断歩道の問題、それから、市有地等々の問題等ありますが、ぜひ、一歩一歩近づけていただければありがたいなと思いますので、よろしくお願いします。 移住・定住サポートブック#work_life_tajimiにも、私、今回よく見ましたら、この中のマップにも多治見駅からモザイクタイルミュージアムまでがもう結ばれた地図になっているんです。 だから、ひょっとしたら市民の方がこの地図を見て行けるんだなと思われる方がおみえかもしれませんので、もう一度よく見てください、なっていますので、ぜひ、これから少しずつ改良しながらより安全でより景観のいい場所を選びながらやっていただきたいなと思うところですが、そのときには、例えば看板など、案内を示すのか。どのようなお考えがあるのか、分かる範囲で教えていただければと思います。 ○議長(嶋内九一君) 建設部長 知原賢治君。 ◎建設部長(知原賢治君) モザイクタイルミュージアムでございますとか、笠原神戸・栄記念公園等の魅力ある施設がございますので、それらにつきましての案内看板等々につきましては、今後、サイン計画も含めながら検討してまいりたいというふうに考えております。 ○議長(嶋内九一君) 18番 仙石三喜男君。   〔18番 仙石三喜男君登壇〕 ◆18番(仙石三喜男君) よろしくお願いします。 陶彩の径についても、それから、笠原町のモザイクタイルミュージアムの、こういうこの中に書いてあるマップの中にもいっぱい、周辺の案内がされていますので、できる限り分かるような案内表示で、皆さんが分かるようにしていただきたいなと思います。 意外とモザイクタイルミュージアム、かさはら潮見の森公園も、地域の方も含めて市外の方も多いと思いますので、その方たちが多治見駅を降りて歩かれるときに分かりやすい、自転車で行かれるのに分かりやすいような何か施策をぜひ取っていただければありがたいなと思いますので、ぜひともスピード感を持って実現できますようよろしくお願いいたします。 次に、かさはら潮見の森公園について少し御質問させていただきますが、かさはら潮見の森公園については、おおむね御対応は五つ御答弁いただきましたので、ぜひやっていただきたいなと思います。 その中で、トイレについては、実行計画どおり、令和5年、令和6年の2年間での予算がついていることも認識しましたが、できればこういう大変な時期でございますが、早めのなかでいろいろな施策と併せて実行できればいいなと思うところでございますので、よろしくお願いします。 また、スマートフォンの利用環境の整備についても、回線整備をこれから要望していただくということでございますので、ぜひ期待をしております。 その中で、1点、少し質問させていただきますけども、薬草園についてでございますが、これから専門家の御意見も取り入れて有効活用を改めてしていくというような御答弁いただきましたので、ぜひ、期待をするところでございますが、どのような方向性をお持ちなのか、現状の中で薬草園についての御見解がありましたら少しお答えをしていただきたいと思います。 ○議長(嶋内九一君) 市長 古川雅典君。 ◎市長(古川雅典君) 今日の冒頭でも申し上げましたように、新型コロナウイルスの状況が大変になっております。加えて、大型の公共事業については、市長自ら先送りをするということも堂々と宣言をせざるを得ません。 したがって、あるものに対してさらにグレードアップをする。こういうようなものをスピード感を持って前へ倒してほしいという議員の御要望ですが、実現は非常に不可能だというのは御存じだと思います。 絶対的に必要なもの、やらなければならないもの、これを最優先をしていく。できたらいいな、こうなるといいなというようなことについては、ここ、まず、令和3年度の予算編成についてはみんなで我慢をしよう。できれば、先に送らざるを得ない。こういうような状況になっております。したがって、桜、あるいはトイレをモザイクタイルで4面貼る、薬草園、こういったものについては、ある意味できたらいいなという部類に入ってまいります。 したがって、こういうようなことについては、1年ないし2年の先送り、こういうようなこともせざるを得ない。そのためには、絶対やらなければならないようなマストの政策、幼稚園、保育園、高齢者の福祉、こういうようなことについては、絶対に後ろにずらすわけにいかない。あるいは、消防の機能、ごみの収集の機能、これ、絶対にやらなければならない事業とできるといいなというようなことについては、完全に二極化、分類をしている。こういうようなことをしっかり申し上げますので、御理解をお願いをいたします。 ○議長(嶋内九一君) 18番 仙石三喜男君。   〔18番 仙石三喜男君登壇〕 ◆18番(仙石三喜男君) 私も長いこと議員をやっていますので、市長のその辺の発言については重々承知しておりますので、しっかりそういうものを受け止めながら、これからの中に生かす。お互いの中で意見を出し合いながら進めていただければと思うところでございます。よろしくお願いします。 その中で、桜についても、もう現に計画中で、これからどんどんやっていくよというようなことの御答弁もいただきましたので、ありがとうございます。 また、桜については、私の住んでいる、また、柴田議員共々住んでいる滝呂のまちの中でも、桜の会を立ち上げて、滝呂のまちについても桜の魅力のあるまちにしていこうということで、市民の方が頑張っていただいております。例えば滝呂のまち、それから、株式会社TYK横の桜のトンネル、そういう桜を連携してかさはら潮見の森公園までつなぐような、そんな夢のある計画というのを持ちながらこれから進めていかれるのかどうか、少し御所見をお伺いしたいと思います。 ○議長(嶋内九一君) 建設部長 知原賢治君。 ◎建設部長(知原賢治君) 陶彩の径の沿線の桜につきましては、かなり古く老木になってございますので、そういったものにつきましては、間に新たな苗木を植える等々の形で今後も魅力ある陶彩の径をつくっていきたいというふうに考えております。 ○議長(嶋内九一君) 18番 仙石三喜男君。   〔18番 仙石三喜男君登壇〕 ◆18番(仙石三喜男君) 今回、いっぱい魅力をつくるための提案をさせていただいていますが、その中で、先ほど冒頭、市長から御答弁いただきましたガウディ構想、グエル公園の再現については、以前にもどなたかから御提案があって実現もしていなかったということのお話を承りました。 そういう中で、そういう施策をモザイクタイルミュージアムと連携してやっていくことがあればなと思うところでございます。モザイクタイルミュージアムも非常に今まではすばらしい実績を上げてみえましたけども、より一層、この地域の中でタイルと連携した、そういう施策をしていくこともこれから何か大事かなと思うところはありますが、経済部長に少しお尋ねしますが、そういう施策を、今回、私もモザイクタイルミュージアムと連携して何かそういうガウディ構想というようなことの名前を借りて御提案したわけでございますが、その辺について御所見がありましたらお伺いをいたしますが、いかがでしょうか。 ○議長(嶋内九一君) 市長 古川雅典君。 ◎市長(古川雅典君) ガウディ構想という言葉、今回初めて使いましたか。 それ、僕、なぜしっかり覚えているかというと、14年前の市長選挙に笠原町のアザレアホールで3候補者が壇上に上がって政策の披露をしました。そこで、中道候補が、ガウディ構想というのを堂々と発表しました。モザイクタイルを使って 100年、 200年かけてすばらしい地域をつくるんだ。そのときの印象って、僕、忘れません。 それを、今、急に今日ここで言われているんです。それが、僕、ガウディ構想、尾を引っ張っているというふうに聞こえて仕方ないんです。 その言葉を使わなくて、モザイクタイルを生かした笠原のまちの活性化というのは、例えばごみの集積場なんて、みんな市民が一生懸命貼って、ここに入ってくればモザイクタイルのまちです。滝呂から上がってきて川を上がってくると、もう笠原との境のところにモザイクタイルがいっぱい貼ってあってモザイクタイルのまちとやってあります。こういうような動きというのは、さらに加速をしている。 今度、新しく笠原小学校、中学校の統合の校舎についてもタイルをいっぱい使っていこうというのは感覚はあります。それから、モザイクタイルミュージアムをすごく、さらに成長させようということは分かります。 だけれど、ここでガウディ構想と言われると、14年前のその言葉が僕はフラッシュバックします。その言葉を今日初めて使おうとされているのか、ガウディ構想って言葉だけ走ってもらうと困るんです。 議長、反問をさせていただきたいと思います。 ○議長(嶋内九一君) 反問を許可します。市長 古川雅典君。 ◎市長(古川雅典君) ガウディ構想という言葉は、今、仙石議員が使っている言葉なんですか。14年前に中道候補が使った言葉をさらに継承しようとされているんですか、これ、どちらですか。 ○議長(嶋内九一君) 18番 仙石三喜男君。   〔18番 仙石三喜男君登壇〕 ◆18番(仙石三喜男君) 市長の御発言は重々聞きましたけども、私は、まるっきり14年前のことは頭にはありませんでした。(「そうですか」と呼ぶ者あり)まるっきりなしです。まるっきりなしの中で、私が先ほど申し上げたように施設に行ってきたもんですから、それとは違うという中でこういう構想があるということを多くの方々からも聞きました。 ◎市長(古川雅典君) 議長、反問を終わります。 ○議長(嶋内九一君) 18番 仙石三喜男君。   〔18番 仙石三喜男君登壇〕 ◆18番(仙石三喜男君) 笠原神戸・栄記念公園の中に大阪商工信用金庫様から御提供のフェニックス・モザイク、糸車の幻想の断片が置いてあります。 あそこのところの案内文も読むと、それも若干触れてあったものですから、いいのかなということで、こんな作品が、私、あの公園にあるなんていうことを、もう本当に恥ずかしいですけども、今回、歩いてみて初めてこんな大きなもの、すてきなものが寄贈されていることを知りました。 はっきり申し上げます。14年前のあの場を 100%なかったことを明確にしながらおりますので、御承知をください。よろしくお願いいたします。 いずれにしても、私はそういう発想もあるのかなということで、ぜひ新たな視点で笠原のまち、また、私は、今回、この質問を取り上げたのは、そういう陶彩の径がよくなって人が多く出入りする。そして、笠原の道へ歩いて行ける健康なことになれば、私は、私の住む滝呂のまちにも陶彩の径が通っておりますので、元気なまちに大畑、滝呂も一緒になってさせていただくことになりますから、ということが私の案にはありますということだけをお訴えをしておきたいと思います。 ○議長(嶋内九一君) お互いが分かればそれでいいですが、お互いの思い違いがあったということです。 御理解いただけますか。(「了解です」と呼ぶ者あり) それでは、18番 仙石三喜男君。   〔18番 仙石三喜男君登壇〕 ◆18番(仙石三喜男君) そういうことで、市長とは別にけんかしているわけではございませんので、私は堂々とこのことについてもっとあったらいいなと思うところでございます。 また、今回、くどいですが、移住・定住サポートブック#work_life_tajimiも出させていただきました。今、企画部長からは移住・定住サポートサイトの中でしっかりケアしていくからということをおっしゃいましたが、しかし、私はもう高齢者の域に入っていますと、やはりこういう写真とか文書の中で目で確認をして、そこの中で、こんなにすてきな魅力が多治見にあるんだなということをやはり認識することも必要かなと思うところでございます。 ちなみに私はこの増刷版は、11月22日のワン!わんわんマルシェの会場でもらったわけでございます。残念ながら、増刷版を配っていただいていなかったんですが、この中にも当市の政策である空き家再生補助事業とか、空き家・空き地バンクがしっかりチラシも入っていまして、やはりこういうことを通して私は多治見市の政策がしっかり市民の方に伝わり、また、新しい方、また、住む方がこういう政策があるんだなということを認識できるんだなということを私も思いますので、ぜひ、よろしくお願いをいたします。 その中で、時間もそろそろ来ましたけども、今朝ほど、私、NHKテレビを見ていましたら、富山県高岡市の市役所の中で韓国人の若い青年がまちの偵察隊というようなことで採用されて、まちの魅力をまちを歩いて発見する。そして、ずっと住んでいるのに気がつかなかった、こんなところにこんな魅力があったのかなということを、その韓国の青年が今日のNHKの報道の中でもされておりましたけども、そういう見解を持ちますと、私、もう一度、建設部長も滝呂の方でございますのでお伺いしますけども、ぜひ、陶彩の径をそういう視点でしていただければ、多治見駅からかさはら潮見の森までの魅力が再発見できると思いますが、滝呂に住んでいて、どうでしょうかその辺は。 ○議長(嶋内九一君) 建設部長 知原賢治君。 ◎建設部長(知原賢治君) 私も滝呂の住民でございますし、陶彩の径をよくウオーキングをしているところでございます。 そういった中で、やはりいろいろな若い方、老若男女の方が使ってみえますし、市外からの方もお越しいただいておりますので、なお一層PRに努めていきたいというふうに考えております。 ○議長(嶋内九一君) 18番 仙石三喜男君。   〔18番 仙石三喜男君登壇〕 ◆18番(仙石三喜男君) それでは、最後となりましたけども、今年からスタートしました第7次総合計画後期計画、共につくる多治見のまちは、これから我々がしっかりやっていかなきゃいけないことだと私も認識をしております。 そういう中で、私は多治見は本当に心地よい、住みよい、ほどほどのまちだと捉えています。そういう魅力をぜひ我々が、みんなが発信をして、そして認識していくことが多治見市の皆さんが市民の方も喜んでいただける。そしてまた、移住・定住策につながると私は確信しておりますので、ささやかな発見が大きなまちの発展になることを希望いたしまして、私の質問を終わらせていただきます。(拍手) ○議長(嶋内九一君) 次に、6番 吉田企貴君に発言を許可いたします。   〔6番 吉田企貴君登壇〕(拍手) ◆6番(吉田企貴君) 自民クラブの吉田でございます。議長の許可をいただきましたので、通告に従いまして多治見市の産前産後サポートについて質問をいたします。 私に対するイメージからすると若干いつもの質問と毛色が違うなという感じがするかもしれませんが、今回、このテーマでの質問に私が至りましたのは、至極簡単な理由でございます。 すなわち、6月に私自身に第2子が誕生しまして、現在、半年ほどがたち、まさに今回取り上げる産前産後の当事者となっているからでございます。 当事者にならないとなかなか関心が向かず、理解も進まないというのは、我々政治家においても例外ではないというふうに考えまして、私としましては、この貴重な経験をさせていただいている、このタイミングで産前産後サポート体制について質問をさせていただこうかなというふうに考えております。 ただ、妻からは、「あなたは当事者と言えるほどやっているのか」という厳しいお叱りを先ほど受けましたが、そこは割愛させていただきます。 通告しております質問項目は三つでございます。 一つ目、産前産後の各種サポートの利用実態について教えてください。 二つ目、新型コロナウイルス対応として、現在、オンライン対応等を行っておりますが、こちらの利用実績には変化はございましたか。また、利用者の声はいかがでしたか。 三つ目、各種サービスを既に展開しておりますが、その周知はどのように行っていますかという、この3点を伺っております。 私は、この質問に先立ち、市民の皆様に対して簡単なアンケートを実施いたしました。多治見市における産前産後の実態調査の結果の概要版を配付資料としてございますので、適宜御覧いただければと考えます。 アンケートでは、「多治見市の産前産後ケア制度は知っていましたか」という非常に簡単な質問を投げかけております。これに対して「知っていた」と答えたのは、実は 6.1%にとどまっておりました。 実際9割以上が、多治見市の産前産後サポートの内容を知らないというふうにお答えになっております。ただ、この質問は、やや雑駁な聞き方をしておりますので、個別の制度、例えば「新生児訪問という制度がありますが、知っていましたか」というような質問をすると、もう少し知っている人の割合は増えたかなとは思います。 ですから、この回答結果、9割の方が多治見市の産前産後ケア制度を知らないという回答は、あくまでイメージとして多治見市がどういうことをやっているかを漠然と知らないという人が非常に多いと思っていただければ差し支えないかなと考えます。 また、一般質問のすり合わせの段階で職員の方と少しお話しをさせていただく時間がございましたが、そのときに、二つばかり感じたことがございます。 一つは、多治見市は、既に多種多様なサポート制度を展開していらっしゃるということを改めて実感しました。そして、もう一つは、少なくともアンケート結果から見るに、その多治見市が実施しているサービスと市民のニーズとの間に少なくないずれがどうしてもあるんだなということを感じました。 このずれの実態は、もう少々詳細を研究しなければ分かりませんが、少なくとも先ほどの産前産後ケア制度の認知度にも表れているんだろうというふうに感じます。 また、今回、いわゆる統計的なデータとは別に自由記述、多治見市の子育て施策について教えてくださいといったようなことを投げかけております。これにつきましても、資料の後半にそのまま載せてございます。自由記述欄ということで、全く未加工です。そのままコピー・アンド・ペーストしてある状態で、SDGsの観点から文字が小さくなっておりますが、お許しください。 こちらのほうに自由記述欄を載せさせていただきましたが、これは、あくまで個別の方の思いをつづっていただいたということですので、ケース・バイ・ケースで考える必要はございます。ですが、大いに示唆に富む内容であるというふうに私は考えております。 意見の中には、確かに市に対して非常に厳しい御意見もございます。「産後の相談をしたときに非常に対応が冷たかった」とか、そういう答えもありますが、保健師の方をはじめとする職員の皆様や、特定非営利活動法人ママズカフェ等への心温まるメッセージも載っておりますので、ぜひ、皆様の御高覧を賜れればと思います。 前置きが長くなりましたが、本日の質問は、このテーマに対するさわりの質問と私の中では位置づけております。第一段階というふうに思っています。 まずをもちまして、現在の多治見市の産前産後に対するサポートの認識がどのようなものかというような観点から、以下の三つについていま一度御質問いたします。 一つ、産前産後の各種サポートの利用実態について教えてください。 二つ、新型コロナウイルス対応として行ったオンライン対応等によって利用実績は変化がありましたか。また、利用者の声はいかがですか。 三つ、各種サービスを既に展開していますが、その周知はどのように行っていますか。 御回答のほど、よろしくお願いいたします。(拍手) ○議長(嶋内九一君) 市長 古川雅典君。   〔市長 古川雅典君登壇〕 ◎市長(古川雅典君) 産前産後サポートの利用実態について答弁を申し上げます。 8月からオンラインでの教室や相談を開始しております。「受講が分かりやすくなった」こういったのが主な感想です。 情報通信メール、きずなネットの登録も開始し、母親等への母子保健事業への連絡や情報提供に活用しております。 ○議長(嶋内九一君) 市民健康部長 澤田誠代君。   〔市民健康部長 澤田誠代君登壇〕 ◎市民健康部長(澤田誠代君) 私からは、市長答弁以外の市民健康部所管部分について答弁させていただきます。 妊娠期から子育て期の不安軽減や産後鬱予防のために、相談や教室事業を行っていますが、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、特に個別相談や家庭訪問を重点的に実施しているところです。 母子健康手帳交付時や生後2か月頃に実施する赤ちゃん訪問にて、対象者全てに個別で面談し、保健センター事業や子育て支援事業を紹介しております。特に子育てに不安を感じている家庭については、ファミリー・サポート・センター事業等サービスが開始できるまで丁寧に継続した支援をしているところでございます。 ○議長(嶋内九一君) 福祉部長 鈴木良平君。   〔福祉部長 鈴木良平君登壇〕 ◎福祉部長(鈴木良平君) 私からは、子ども支援課所管部分についてお答えを申し上げます。 子ども支援課における子育て支援の主なサービスについては、次のとおりでございます。 一つ、ファミリー・サポート・センター事業の実施でございます。 二つ、子育て支援事業として、NPプログラム、NPとはノーバディーズ・パーフェクトで、誰も完璧な人はいませんというようなプログラム。それから、BPといいましてベビープログラム、親子ふれあい教室、これらは全て参加型、特に母親の方を対象とした事業でございます。 三つ、児童館・児童センターにおける乳幼児クラブの事業。 四つ、子育て支援センター、駅北親子ひろばの事業。 五つ、保育園におけるゼロ歳児保育、一時預り保育、休日保育。 六つ、保育園における、マイ保育園・マイ幼稚園、園庭解放の事業などでございます。 次に、新型コロナウイルス対応のオンラインですが、親子ふれあい教室フォローアップ講座をオンラインで配信をいたしました。申込みは8人でございましたが、家にいながら安心して講演を聞くことができてよかったという感想をいただいております。 サービスの周知方法でございますが、広報たじみで随時特集等を組んでの周知をしてございます。 それから、子育てに係る情報を掲載した「こそだていろは帖」、これは、子育てに関する情報が網羅されております。これを作成し配布をいたしております。児童館や地域子育て支援センターに設置をしているほか、保健センターが行っている、こんにちは赤ちゃん訪問の際に、出産したお母さん全員に配布をしております。 それから、フェイスブックの活用、これは、多治見市子育ち情報officialという公式アカウントでやってございます。あとは、子育て応援メールマガジン等でございます。 さらなる周知を行うために、現在、アプリを活用した周知方法の検討も進めてございます。 ○議長(嶋内九一君) 6番 吉田企貴君。   〔6番 吉田企貴君登壇〕 ◆6番(吉田企貴君) 今、いろいろお答えいただきましたことは、よく分かります。 実は、私の家も、このNPプログラムとかBPとか児童館を大変利用させていただいております。 また、今、福祉部長の言われましたフェイスブックにおける発信を積極的に行っていただいておるのも承知しております。個人的には日頃ほとんど発信されていない福祉部長がいつもシェアされているのも拝見しております。 今回の質問に至る中で非常に思ったのは、多治見市で行っている政策は決して悪くない。というか、むしろいいと思っています。私も利用者として思いました。ただ、アンケート結果に象徴されるように、かなり知らないというか思いのほか評価してもらえていないという現実があると思います。 これは、ちょっと今後、私も少し研究を進めていこうと思いますが、一つは、広報の仕方がまだまだ稚拙なのかもしれません。もう一つは、やはり、行政や政治家が考える必要と思われることと一般の方のニーズが必ずしも同じではないのかなと感じました。今回、そのことについてここで議論しても恐らく答えも出ないでしょうから、本日お配りした資料、エクセルのデータもございます。後ほどお渡ししますので、ぜひ、御活用いただけたらなと思います。 アンケートには、例えば世帯の構成とか、世帯収入なんかの項目もありますので、クロス集計をかけていただければなと思います。 今、福祉部長からアプリを開発されているという答弁がありましたので、その詳細が少々気になりますので、差し支えない範囲で教えていただけたらと思います。 ○議長(嶋内九一君) 福祉部長 鈴木良平君。 ◎福祉部長(鈴木良平君) 自治体の子育て支援向けのアプリを開発した会社がございまして、他の自治体で既に使っている実績があるそうです。それを、どうでしょうかという紹介を受けたものですから、今、多治見市でそれが活用できないかという検討をしているところでございます。 ○議長(嶋内九一君) 6番 吉田企貴君。   〔6番 吉田企貴君登壇〕 ◆6番(吉田企貴君) 内容の詳細はまだこれからということでしょうから、ここではお答えできないかなと思いますので、また機会があれば、私も窓口のほうへ伺いにまいります。 繰り返しになりますが、今回の質問は、さわりの質問として位置づけております。今後も研究のほうを進めていきたいかなとは思いますが、日々現場でやっていらっしゃる声とともに、こういったビッグデータを収集しながら進めていくということも有効かと思いますので、そういったときにはこういうウェブアンケートなんかはスピーディーにかつ正確なデータを取ることが可能ですので、ぜひともこういった方法も活用していっていただけたらなというふうにお願いを申し上げまして質問を終わらせていただきたいと思います。ありがとうございました。(拍手) ○議長(嶋内九一君) 次に、7番 佐藤信行君に発言を許可いたします。   〔7番 佐藤信行君登壇〕(拍手) ◆7番(佐藤信行君) 7番議員、市民の会、佐藤信行でございます。議長より発言の許可をいただきましたので、通告に従いまして市政一般質問を行います。 今回のテーマは、ごみステーションの現状と各種手続きについてと題しまして質問させていただきます。 今回、この質問をするに至りました背景には、地域からの御相談と要望がございました。その解決に取り組むに当たりまして、より市民サービスの向上になるために、今のごみステーションの現状の把握と新たに設置する際の各種手続に関して見直すことが必要ではないかと感じましたので、質問させていただきます。 まず初めに、現在、ごみステーションを新たに設置する際、戸建て住宅の場合、30戸に1箇所としておりますが、本市にあるごみステーションの現状はどのように把握をされていらっしゃるのでしょうか、実際、1世帯しかごみを出していないところも存在します。そのような箇所は市としてどのような方針なのか。 ごみステーションの移動や新設については、町内の住民同士で話し合って調整するとしておりますが、実際、町内会に加入していない等、様々な理由によって困難な場合が生じているところもあります。 区長会を通してごみステーションの現状把握やそういったごみステーションに関しては、住民同士のトラブルに発展しないよう、市の介入も必要になってくるのではないか。市としても対処していただきたいが、いかがでしょうか。 手続について、現在、三の倉センターまで行かなければなりません。そのため、不便に感じている市民が多いのではないでしょうか。庁舎で手続ができるようにしていただきたいが、いかがでしょうか。 また、設置に関してですが、市有地の場合、担当課の承認が必要とされております。そのため、本庁舎、駅北庁舎、消防本部、三の倉センター等への移動が必要となることが考えられます。 各課連携をすることによって、市民サービスの向上につながるようワンストップサービスでの対応を可能にしていただきたいが、いかがでしょうか。 最後に、今回御相談をいただきました地域では、新たに分譲住宅が開発され、その入居者たちがどこのごみステーションを利用するのかが事の発端となっております。 本市において、今後、人口減少対策として新たな宅地造成や中古住宅への移住・定住が考えられます。そういったところに新規に入居される方が不動産業者を通じて入居前に利用するごみステーションを決定すれば、入居後にトラブルにならずに済むと思いますが、不動産業者への働きかけをお願いできないでしょうか。 以上、最初の質問とさせていただきます。御答弁よろしくお願いします。(拍手) ○議長(嶋内九一君) 市長 古川雅典君。   〔市長 古川雅典君登壇〕 ◎市長(古川雅典君) ステーションの市の対応について答弁を申し上げます。 多治見市は、問題の相談には応じます。ただし、ごみステーションの運営・管理は、利用される地元住民が主体となっております。そこで生じる諸問題についても、地元住民の中で調整をされる。このことが不可欠でございます。 ○議長(嶋内九一君) 環境文化部長 若尾浩好君。   〔環境文化部長 若尾浩好君登壇〕 ◎環境文化部長(若尾浩好君) 私からは、市長答弁以外について答弁させていただきます。 初めに、市内にあるごみステーションの現状ですが、市内のごみステーション 2,510箇所、リサイクルステーション 617箇所の現状は把握しております。 次に、少ない世帯しか出していないステーションの方針ですが、利用者が減少していくごみステーションにつきましては、多治見市土地開発基準等によりまして、地元が主体になって統廃合など効率な運営を行ってもらっています。 次に、ごみステーションの手続について、ワンストップサービスができないかということです。 ごみステーションの新設や移設の申請書類は、三の倉センター及び環境課窓口で受け付けております。しかし、そこが多治見市の土地の場合は、土地所管課と直接しっかりと協議していただく必要があります。責任を持って管理していただくための手続でありまして、御理解をいただいております。 次に、宅地造成等で入居前に不動産業者と通じてごみステーションを決定することが必要だということですが、事前に利用するごみステーションを調整していくことは望ましいと考えております。今後、可能な範囲で不動産業者等へ協力を求めてまいります。 ○議長(嶋内九一君) 7番 佐藤信行君。   〔7番 佐藤信行君登壇〕 ◆7番(佐藤信行君) それではちょっと確認させていただきたいんですけども、利用世帯が少ないごみステーションの場合ですと、地元主体となって統廃合等やっていただくというふうに御答弁をいただいたんですけども、例えば現状としまして利用者が1世帯しかいなくても収集をしなければならない。そこがごみステーションとして登録されているんであれば、しっかりと収集しなければならないというふうになっているんですけども、実際に収集作業の効率化ですとか、あとは、それ以外にごみステーション自体が危険な箇所にあることも予想されます。ですので、そういった作業員、作業に当たる人、収集される方を守るという観点からも、そのごみステーションの配置の見直しについて、市としてのお考えはないのでしょうか。 ○議長(嶋内九一君) 市長 古川雅典君。 ◎市長(古川雅典君) 討論として申し上げますが、人口11万人の都市の中で、ごみのステーションが 2,510箇所というのは多すぎる。これは、ずっと従来、歴代の環境課長が思ってきたことです。したがって、統合をしてしっかりとした安全な箇所、あるいは囲いをしっかり置く、こういうようなことを行いますが、これも強行的に行うことはできません。しがって、総論としては、安全な場所、あるいは統合を行う。こういうような方針でございます。 ○議長(嶋内九一君) 7番 佐藤信行君。   〔7番 佐藤信行君登壇〕 ◆7番(佐藤信行君) 実際にそれをどのように進めていくかなんですけども、30世帯を目安とされているんですけども、新たな住宅が開発された際に、もしかしたら、その30戸以上が1箇所に集中してしまう可能性も出てきますし、逆に、その地元からも、ここ1世帯しか使っていないので、ここを何とか違うところに持っていきたいと、ただ、そこは個人の土地で、しかも登録されている人がなかなか応じていただけないといったこともありますので、一度、市として区長会を通じて、実際にあるごみステーションの問題ですとか少ないところですとか多いところですとか、そういったものをしっかりと把握していくことから統廃合というふうに持っていくのかなというふうにはできるのかなというふうに考えるんですけども、そういったことも難しいんでしょうか。 ○議長(嶋内九一君) 環境文化部長 若尾浩好君。 ◎環境文化部長(若尾浩好君) 議員言われます1世帯のところ、議員が相談にお見えになったところだと認識しておりますけど、そちらにつきましては、先々週、地元のほうからそこの1世帯を含めた周りの世帯一緒になるという形で話がついたと報告を受けております。ですので、そういった形で地元の皆さんが考えていただいて、しっかりそういった、より効率のいい地元の皆さんも使いやすいという形で検討もいただいております。それについては、しっかり相談に乗せていただきます。 ○議長(嶋内九一君) 7番 佐藤信行君。   〔7番 佐藤信行君登壇〕 ◆7番(佐藤信行君) 実際にこれまで、かなりそこは難しいような状況ではあったと認識しておりますし、実際に結構その住民同士で話し合っていただきたいという市の方針は理解はするんですけども、なかなか難しいことがこれからも起きてくるのではないかなというふうに思います。 これから、町内会に加入されていないところですとか、あとは新たに入ってきた人たちをどのようにされていくのかといったところも考えなければいけないといったところで、しかも、また危険な箇所も実際に存在するというふうに認識されていらっしゃると思うんですけど、そういったところも、このタイミングをもって現状の把握をしながら今後どのようにしていくのか、先ほど市長がおっしゃいました、この人口規模で 2,510箇所というのは多いというのであれば、なるべく統廃合、より利用しやすい、収集しやすい安全なところで、また、地域の皆さんが納得していただけるような、そういったところも計画として進めていくことは必要かなというふうに思いますので、そういったところは真剣にこれからも議論して、研究して取り組んでいただきたいなというふうに思います。 各種手続きに関しても、これから地域の役員の高齢化の可能性もございますし、実際に、その手続に関して本庁舎ですとか、あとほかのところに頼みに行かないといけないというのが結構な重労働になるのではないかなというふうに思うんですけども、窓口となって取り次いでいただくですとか、そういったことをやっていただくことってそこまで難しいんでしょうか。環境課が窓口となって、わざわざ三の倉センターまで行かずに、そこで全部処理が済むような形で対応をすることをお願いしたいんですけど、これは難しいんでしょうか。 ○議長(嶋内九一君) 環境文化部長 若尾浩好君。 ◎環境文化部長(若尾浩好君) 例えば新設の場合ですけど、私ども新設の場合、土地がしっかり確保できていて、そこが決まっていれば環境課でも受付できますので、それは、環境課のほうから三の倉センターへ連絡しながらできます。 ただし、今回の件も含めてなんですけど、土地が例えば消防署が管理する土地であったり、福祉施設が管理しているところであったり、ただ道路であったり、こういうところがあります。そこを環境課から全てそちらと連絡調整して、そこでやれるようにしてくれと。それは、やはり難しいことです。 実際に、どういうふうにどう使うか、どこなのか、それはしっかり土地の所管課、そちらとしっかり話し合ったりしていただく必要がありますので、そこはしっかり協議をお願いしたいと思います。 ○議長(嶋内九一君) 7番 佐藤信行君。   〔7番 佐藤信行君登壇〕 ◆7番(佐藤信行君) まだまだ難しい点もあるかと思いますが、今後、より市民の皆さんがやりやすいような格好を研究していただきたいなというふうに思います。 不動産業者に対しての働きかけについてなんですけども、一般廃棄物及び資源集積施設の現状が1箇所につき、例えば30戸を超えてしまった場合、どのような対応をされていらっしゃるんでしょうか。 ○議長(嶋内九一君) 環境文化部長 若尾浩好君。 ◎環境文化部長(若尾浩好君) 例えばミニ開発等によって、30戸に満たないとこも結構あると思います。そうしたところは、新たにそこに設けるのではなくて、近くの集積所と統合していただくような話合いをしてもらうような指導をさせていただきます。 ○議長(嶋内九一君) 7番 佐藤信行君。   〔7番 佐藤信行君登壇〕 ◆7番(佐藤信行君) 現状、市としまして、この新たに宅地開発です、あれで分譲住宅が開発されることによって、ここのごみステーション30戸を超えてしまっていたところまでは把握されていらっしゃるんでしょうか。 ○議長(嶋内九一君) 環境文化部長 若尾浩好君。 ◎環境文化部長(若尾浩好君) それが、30戸を超えてどれだけなのか、30戸、30戸とうまくいくわけないですので、その辺はケース・バイ・ケースだと思いますので、そういったケース・バイ・ケースで相談に応じていきます。 ○議長(嶋内九一君) 7番 佐藤信行君。   〔7番 佐藤信行君登壇〕 ◆7番(佐藤信行君) 実際に、私も以前、不動産業者で働いていたこともあるんですけども、特に、このごみステーションに関しても、入居される方がどこにごみを捨てるのかは関心事の一つだがなかなか責任を持ってその不動産会社がここだと決めるということは、多治見市内においてはあまりないのではないかと感じている。そのため、そういった働きかけをぜひともお願いしていただきたいなと思います。 実際、これまで空き家再生補助金ですとか、そういった分野でも不動産業者の朝の勉強会でお話しさせていただく機会はいただいておったんですけども、ごみステーションの件についても、これから、私からもお願いをしていきたいというふうに思うんですけども、市として、これは、市内全業者の共通の認識になってもらえるような、そういった働きかけもぜひお願いしたいと思うんですけども、いかがでしょうか。 ○議長(嶋内九一君) 環境文化部長 若尾浩好君。 ◎環境文化部長(若尾浩好君) 先ほど答弁したように、可能な範囲なんですが、まず、宅地建物取引業協会というのがあります。そちらのほうを通して事業者のほうへチラシ等で周知をしていきたいと考えております。 ○議長(嶋内九一君) 7番 佐藤信行君。   〔7番 佐藤信行君登壇〕 ◆7番(佐藤信行君) ぜひともそのチラシができましたら、私も頂きたいなと思います。なかなか、宅地建物取引業協会に通知をしても、その下の不動産業者の営業マンに伝わるかというと、なかなか、私の経験ですけど伝わらない場合もありますので、なるべくより多く浸透できるような形をこれからも探っていきたいと思います。 以上で質問を終わります。ありがとうございました。(拍手) ○議長(嶋内九一君) 次に、10番 古庄修一君に発言を許可いたします。   〔10番 古庄修一君登壇〕(拍手) ◆10番(古庄修一君) 市井の会10番議員、古庄修一です。 議長より許可をいただきましたので、通告に従いまして質問をさせていただきたいと思います。 本日、この質問に至りましては、本市最大の池というふうにタイトルをつけております。市民の中でも、この池に対して御存じない方が大変多いのではないかという点で、この御大典池から下流域の住民を守る災害対応について質問をさせていただきたいと思います。 これまで二度にわたって質問をさせていただいたことがありますが、この池の周辺については大変、今、変化が起きています。 その内容としては、この変化や環境と照らし合わせながら、災害から住民を守るこの行政の立場としてさらなる安心と安全が確保できるように、そしてまた、さらに快適に暮らせるまちづくりになりますように、こういった点をお尋ねしてまいりたいと思います。 いつ起こるとも分からない災害、そして、予測もできない、特にこの近年に至っては線状降水帯という一か所に集中的に降る雨の予測等は非常に難しいとされて、自然の猛威は計り知れない。また、人の命をも奪ってしまうものであります。 この御大典池の周辺には、内津峠があります。また、冬場は雪が平地よりも多く、雨量も多く、古川市長がよく言われる高速道路からの水、こうした上流部から来る水が、この池に入り込む、注ぎ込む状況に変わりはありません。 そこで、下流域には、これまでごく自然な田んぼや畑農作が姿多く存在しておりましたが、近年では人口も増え、住宅化され、高齢者の介護施設も多くある感がいたします。こうした新しい環境の変化とともに安心と安全、快適な生活ができることを願う観点から、また、住民を災害から守ることについて、どのような御見解をお持ちかをお聞かせいただきたいと思います。 二つ目に、長野県では、千曲川一帯を襲いました昨年の台風19号の水害で、多くの死者を出しました。そこで、長野県全体における 521か所あるため池について、これが災害の要因でもあるとし、その治水を見直そうと農業の皆さんとともに協議を行い、治水利用の生かし方として実施していくとのことであります。 また、本年、熊本県の人吉地方は球磨川の水害で多くの人々を亡くしました。この人吉地方からは、この多治見市に陶器やタイルの働き手として、多くの人がやってきておられます。その球磨川の流域では、これまでダムがなく再三議論がなされてまいりました。 今回、この状況から一変をし、熊本県の蒲島知事は、下流域住民を守るとし、長野県のような流水型ダム建設を進めてまいりたいと申されております。 下流域に住んでおられる人々の生活の安全対策は、この地で安心して安全な生活ができるのか、こういった現状でよいのか、農業の皆さんとともに協力をお願いしていただいて、流水型治水として本市も長野方式を組み入れてはどうかという提案をいたすところであります。 そこで、次の3点についてお尋ねをしたいと思います。 1点目、御大典池「通称赤坂1号池」の下流域には、新興住宅や介護施設が建設され、これまで住んでおられる人々にとっては、池の存在すら知らない人も。こうした中で、安心して暮らせる環境づくりと周知が必要となってきていると思えるが、いかがか。 2点目、平成23年度の水害では、赤坂1号池の水があふれ、一部では洪水となったことを受け、多治見市は平成25年度から平成28年度にかけて浸水対策を行いました。今後の安心と安全をさらに求める提案として、今、長野県が取り組んでいる治水利用対策を本市も取り入れてはいただけないでしょうか。 3点目、本年10月に行われました庄内川流域治水協議会、これには、国、愛知県、岐阜県両県の会合の中で、古川市長は、多治見市の取組について報告をなされております。 この中で、雨水流出抑制に向けた地下貯水槽や調整池の整備を進めているとし、そこで、市民意識を向上させたいとも述べられています。こうした点はどのようなのか、もっと詳しくお聞かせをいただきたいなというふうに思います。 以上の要項について、執行部の御見解を伺いたいと思います。1回目の質問とさせていただきます。(拍手) ○議長(嶋内九一君) 市長 古川雅典君。   〔市長 古川雅典君登壇〕 ◎市長(古川雅典君) 庄内川流域治水協議会について答弁を申し上げます。 まちを川から守る。点でずっと議論をされてきました。これを流域でしっかり守っていくというのが、この新しい考え方でございます。 国土交通省には、その第1号として庄内川、土岐川を指定してもらいました。名古屋の安全は多治見が守っている、多治見の安全は上流部の土岐・瑞浪・恵那が守っている。 もう一つは、多治見の安全は、その支川である大原川・笠原川・脇之島川、その上にある、今回は、こういった池、これを全体的な流域及び面で守っていく。これが国土交通省の最も新しい考え方です。この第1号にこの流域が認めていただけました。 加えて、このハード面の事業だけでは絶対にまちは守れないというようなことで、三日前、二日前から誰が何をどう情報収集して逃げる準備をするのかという、いわゆるタイムライン、タイムラインも人口11万人規模で多治見市が日本で第1号ということになりました。 本年12月、全国カンファレンスを行う予定でしたが、1年丸々延期となりました。加えて、土岐川観察館、あるいは、土岐川一斉清掃、りばーぴあ、こういった取組を国土交通省本省は非常に注目しております。 1週間ほど前に、中部地方整備局河川部長である河村部長に、約1日間かけてこのまちをしっかり見ていただきました。全国の中でもモデルと言えるような事業を行っているというようなお言葉をいただきました。 今、土岐川自体はほぼ安全な川に生まれ変わっております。記念橋までかわまちづくりが来ておりますが、記念橋から上流部、上山邸の下からずっと株式会社丸治コンクリート工業所の下辺りまでまず整備をすることができないのか、こういうような安全なまちから川を親しむ、こういったまちにしていく、こういった意見交換をすることができました。 ○議長(嶋内九一君) 建設部長 知原賢治君。   〔建設部長 知原賢治君登壇〕 ◎建設部長(知原賢治君) 私からは、市長答弁以外について御答弁させていただきます。 まず、防災の点から、御大典池の周知についてでございます。 平成24年度に岐阜県がため池防災マップを作成し、下流の住民の方々に対しまして説明会を実施され、防災マップを配布されております。この防災マップにつきましては、多治見市のホームページでも閲覧できる状況になってございます。 時間がかなり経過しているために、広報等、ため池の防災マップについて周知をしてまいりたいと考えております。 次に、長野県が取り組んでいる治水利用についてでございます。 現在、激甚化する気象変動の影響を踏まえまして、流域全体で治水対策、流域治水の転換を国・県・市で進めているところでございます。 その対策の一つとして、農業用ため池の有効活用を検討しているところでございます。 次に、庄内川流域治水協議会につきまして、市長答弁以外で説明させていただきます。 今年の10月13日に開催されました第3回庄内川流域治水協議会におきまして、多治見市と名古屋市がリーディング地区として取組を発表してございます。 目標につきましては、オール多治見による雨水流出抑制と市民の防災意識の向上を実践、中流域の役割として下流に位置する市町への流出負担軽減でございます。 ハード対策といたしましては、駅南再開発の雨水貯留施設の新設でございますとか、市内各所にございます調整池に堆積する土砂のしゅんせつ等を行う流出抑制対策でございます。 ○議長(嶋内九一君) 10番 古庄修一君。   〔10番 古庄修一君登壇〕 ◆10番(古庄修一君) 詳しく御説明もいただきまして、ありがとうございます。 日本の中心地でもありますこの場所です。大変モデル地区になることで期待しております。また、それにモデル地区に併せて国からの補助金、こういったものもしっかり獲得していただきたいなということを併せてお願いをしたいと思います。 若干、関連するところもありますので、この件とは離れますが、先ほど仙石議員から第15回マニフェスト大賞について、るる説明がありました。 今回の第15回マニフェスト大賞受賞について、本当によかったなと市民挙げてすばらしい賞をいただいたと思っています。皆さんの協力の下にこういったのができたのではないかなということで、先日、全国紙の読売新聞にも古川市長が大きく紹介されておりました。私も見まして、大変うれしい姿ではなかったかなというふうに思います。通常であれば、大変意義深い大賞であるということで、皆さんとともにお祝いするべきかというふうに思うんですが、ただ、本市の職員を含め末端の人まで、古川市長がこういった賞を頂いたという点については、あまり十分伝わっていなかったかなとちょっと残念な思いがいたしました。 今回の受賞は 2,842件の応募という中で、より優れた最大の栄誉というふうに思います。コロナ禍の中でもろ手を挙げてみんなで祝うことができませんので、私はこの本会議を通して市民の皆様もまたさらに知っていただく機会であることも必要ではないかということで、貴重なこのお席をお借りして、心からお祝いを申し上げたいと思います。 さて、このような喜びのはざまで大変恐縮ではありますが、六つの政策が第7次総合計画で上げられています。これは、政策中心である中で、防災、そして減災の項目が若干表に出ていないのではないかというふうに私なりに思いますが、関連する言葉が見当たりませんでした。もちろん、各部門の中ではしっかりと含まれているかと思います。 私は、平成23年度の多治見市の災害から古川市長は幾つもの成果を上げてこられたものと理解をしておりますが、こうした項目もこれまでの結果としてお示しになられてはいかがかというふうに思いますが、先ほど説明もちょっといただいたんですけど、もう一度、市長のお考えをお聞かせいただけたらというふうに思います。 ○議長(嶋内九一君) 市長 古川雅典君。 ◎市長(古川雅典君) 美しくてきれいで文化的ですばらしいまちに住むというのは、人は誰もが憧れるところです。でも、もっとも一丁目一番地というのは、安全であること。そこにいつも水害があるようなまち、そういうようなことがないことというようなことで、これまで国土交通省と直結していろいろな意見交換をすることができました。県の職員ともいろいろ意見交換をすることができました。 今回、流域治水で日本で第1号を得たということについては、今後の国の予算の重点的配分、これが一番大きく期待をすることができます。もう一つ、国土交通省の本当のキャリアにこのまちまで来ていただき、見てもらう。 100の説明よりも一つの現場視察がいかに早いのか、こういうようなことを思って知原建設部長、あるいは細野都市計画部長も、前回、国土交通省の河村河川部長と一緒に現地を見ました。 こういうような中で、先ほど来言っておりますように、市民が本当にその川を大切にしている。人口11万人の都市で、土岐川一斉清掃、りばーぴあなんてなかなかできないことです。こういうようなことをやっている都市については、やはり災害からの復旧、特に脇之島川からの付け替えというのは、あれだけ巨額のお金というのは多治見市もどう考えても出てきませんが、国のお金を入れていただくことができました。 できる限り、そこの所管をする重鎮にこの都市まで来ていただいて、この都市が今何を行っているのか、これをしっかりPRします。 今、虎渓用水広場というのは、造るときには非常にいろいろな御批判もいただきましたが、国土交通省自体は、ああいった空間をどんどん進めるべきだということで、モデルとなっています。しっかりトップセールスとして動いていく。こういうようなことを行っていきます。 もう一つは、強靭化の問題ですが、市役所の本庁舎がそのまちの強靭化の本丸になる。これは、もう今までの災害で言うまでもない状況です。 今回、国土交通省のキャリアに、来年の春に大震災が起きたときに市役所の本庁舎はどういう機能が必要なのか、どういった耐震指標Is値が必要なのか、こういうようなことをしっかり講演を行ってもらうような計画でございます。 また、先ほど来出ております、中部地方整備局の河村河川部長は、前職が復興庁の福島復興局の次長、そして、内閣官房国土強靭化推進室の参事官、こういった略歴を持っていらっしゃいますので、こういった皆さんにも来ていただいて、私たちが知らない部分、これを市民に、あるいは議会の皆さんに、職員の中でしっかり検討していく、こういった計画も持っております。 ○議長(嶋内九一君) 10番 古庄修一君。   〔10番 古庄修一君登壇〕 ◆10番(古庄修一君) しっかりと答弁をいただいて、安心もできたかなというふうに思います。ありがとうございます。 それでは、皆様のお手元にも配付させていただいております資料を御覧いただいて、若干説明をさせていただきたいというふうに思います。 資料の1番は、御大典池の写真です。今から 106年前の大正4年に設置されたものです。働き手を集めて、線路を造ってトロッコ列車で多くの人を集めて造った池であります。当時、全国の村長議会の会長までやってみえた小池松三郎氏が、この池をお造りになったということであります。稲作をするための農業用水として、この池の水深が実に15メートル、ビル5階分の水がこの中にためられていると言われております。 資料の2番は、先ほど建設部長から御紹介いただきました、ため池防災マップです。平成23年に多治見市に水害がありましたので、平成24年に県が早速防災マップをつくりました。当時は宝町第一公民館で説明会を開いたというふうに伺っておりますが、僕からしたらまだまだ地元の人たちに伝わっていない。当時、一部の人がお聞きになったのかなというぐらいの程度でありますので、この辺を今後検討していただきたいというふうに思います。 資料の3番は、華立断層が載った地図です。あまり知られておりませんが、池田から赤坂、そして、高社の周辺から姫に至るまでの小さい部分でありますが、華立断層というのがここにございます。地図の右側にちょっと笠原断層もあるんですが、私は今回、この華立断層を皆さんに御存じいただきたいというふうに思います。 資料の4番は、中央自動車道付近水路の写真です。市長がよく言われます、中央自動車道からあふれる水、私も一番奥まで行って調べてこの写真を撮りましたが、水路がこのようにできあがって、大半の水がここへ入ってくる、その真下がすぐさまこの池に流入するというところであります。 多治見インターの周辺が一番低いですから、多治見インターに向かって中央自動車道の水が全て宝町や周辺へ流れ込むということはもちろんございますが、第1番目に窓口となってのこの中央自動車道付近の水路ということでございます。 資料の5番は、新興住宅、介護施設等の写真です。御大典池の直下にお住みになっていらっしゃる方々があります。この真ん中を通っている道の左と右に道路があります。この中に、田んぼと見られる箇所が60か所、農業、畑が43か所、耕作放棄に近い箇所が22か所、住宅、下流中心部のみで80か所、そこで、さらに心配なのは、介護施設が赤坂町周辺に7、8か所存在するということなんです。これをどういうふうに災害から守っていくべきかといった点を、私は大変心配をいたすところでございます。 資料の6番は、平成23年の水害後の工事写真です。平成23年度に水害が起きたとき、一番先に多治見市が池の頭首口の工事を行ってくださいました。本当に大変ありがたいと思っています。 資料の7番は、赤坂町2丁目地内の道路工事の写真です。御大典池周辺の水害対策に力を入れようという市長の思いがあって、ここに新しい道路まで造ってくださって、その地下には1メートル四方の水路が建設されております。 資料の8番は、赤坂町1丁目地内の水路工事の写真です。平成23年度の水害のときに、マイクロバスが動かなくなってしまった。場所は、株式会社米田モータースの前あたり、それから、その裏のJR太多線は堤防になるということから、全ての水がそこに集結してしまうということで、この立派な大きな水路を造ってくださいました。大変ありがたいと思っています。 資料の9番は、赤坂1号池の監視カメラの写真です。前回の一般質問でも監視カメラの設置をお願いしましたら、試験的なものですけど、こういうふうにつけていただきました。 資料の10番は、工事終了後の赤坂3号池の写真です。赤坂1号池から2号池、3号池とあったんですけど、2号池は、もう用をなさないということで、今は普通の場所に変わっております。池がないということでございます。 工事は先日までずっと続けてやってくださいました。本当に安心安全な場所にしてくださっているかなというふうに思います。 資料の11番は、現在の大原川の川底工事の写真です。岐阜県が大原川周辺の川底 1,500立米の土を採取するということで、現在工事が行われている場所であります。 一応、私も知る限り、大原川にかかる団子橋は10年間の間に2回にわたって、あと10センチで氾濫するという状況がありました。そういう面から、資料の11番については、本当に川底の土を採取していただくということに対しては、本当に住民の安心と安全になってきているのかなということを考えるわけでございます。 これだけ多治見市が一生懸命手を加え、そしてまた力を入れ、道路建設、そしてまた河川の工事、住民を池から守るということでいただいてはおりますが、古庄君はこれ以上何を期待するのかという観点があるかと思います。私は、やはりずっと申し上げておりますように、この池、長野県のような状況、こういったものを、今、皆さんはよく御存知だと思うんですけど、やはり全国の新聞、マスコミを見ますと、もう本当に、今、池の問題というのは、川も含めて、すごくクローズアップされているんです。やはりそこから災害が起こるんだということでなさっているんですけど、本当に、今、一番注目のときに多治見市がさらに注目を受けるという非常に大事なときに至っているかなという思いがいたします。 「今は、いかなるときかを凝視せよ」と、ある哲人が言っております。コロナも含めて今はどういう時期なのか。そういったときに住民を守る方法は何であるか。こういったところが非常に大切ではないかなと思います。 そこで質問をさせていただきます。 平成24年度に配布されましたため池防災マップですが、これはほとんどの方が知らない。私も先日、町内会長、区長にも聞きましたら「いや、分からないな」とおっしゃいました。こういった、1回だけ出された資料なんですが、もちろんいろいろな面で予算もかかると思います。 多治見市としてもう一回これを、こういったものに関連するような感じで出していただくことはできないでしょうか。建設部長にお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(嶋内九一君) この際、暫時休憩いたします。   午前11時57分休憩     -------------------------   午後1時01分再開 ○副議長(寺島芳枝君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 建設部長 知原賢治君。 ◎建設部長(知原賢治君) 御大典池の防災マップの再配布につきまして、この所管は岐阜県でございます。岐阜県の東濃農林事務所に確認したところ、在庫がないため、再配布は行えないといったところでございますし、再発行も考えていないという回答でございました。 午前中に答弁いたしましたとおり、市のホームページで閲覧ができますので、周知を図ってまいりたいと考えております。 ○副議長(寺島芳枝君) 10番 古庄修一君。   〔10番 古庄修一君登壇〕 ◆10番(古庄修一君) 最初の勢いと今とでは、雲泥の差があるかなというふうに思っておりますが、多治見市では現在、池についてのハザードマップというのが、たしか、 396万円の予算がついていたかなと思うんですが、これについては、いつ頃、配布予定なのか。 ○副議長(寺島芳枝君) 建設部長 知原賢治君。 ◎建設部長(知原賢治君) 昨年度から今年度にかけまして、市内12か所の池の防災マップを作成しているところでございます。今のところ、住民への周知の方法としてはホームページでの公開を予定しているところでございます。 ○副議長(寺島芳枝君) 10番 古庄修一君。   〔10番 古庄修一君登壇〕 ◆10番(古庄修一君) 分かりました。多治見で1番大きいこの御大典池ということで、今注目を浴びていますけど、県が示したマップは平成24年度の、これ、皆さんの手元の資料にもあるかと思います。資料の2番です。これでいくと、万が一、何かが起きたときに、今後どうなるかという部分が示されておりまして、深いところ、池が氾濫したときの最後の部分は2メートル以上の水が浸水するだろうというような予告がなされ、しかも、これ何分置きにこのようになるという部分も示されておりますので、こういった件についてなんですけど、やっぱり、早めにマップを作成していただいて、先ほどから申し上げておりますように、池の下流域には、7つから8つの介護施設がございます。こういう方々はどうやって避難をするのか。どういう指示があるのか。こういった部分が非常に心配される部分だと思います。こういった点についてお聞かせいただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
    ○副議長(寺島芳枝君) 企画部長 仙石浩之君。 ◎企画部長(仙石浩之君) 介護施設についての御質問がございました。平成28年の台風被害だったと思うんですけれども、岩手県で高齢者施設が被害を受けて、逃げ遅れて悲惨な被害を受けたということがありました。この被害を受けて、現在では要配慮者の施設に対して、避難確保計画を提出するよう義務づけられました。また訓練も義務づけられております。多治見市では、これまでに土岐川の氾濫ということで、浸水区域については、これを提出していただいております。来年以降、大原川の浸水想定区域についても、これを御提出いただくということで計画しております。ただし、この御大典池に特化した形での水害想定に基づくものではありません。どう考えても、この御大典池よりも大原川の水位を見て、そこで判断して避難行動をどうするか。これをやったほうが現実的でありますので、そういった計画について、来年以降、御提出いただく計画となっております。 ○副議長(寺島芳枝君) 10番 古庄修一君。   〔10番 古庄修一君登壇〕 ◆10番(古庄修一君) この池に関しては、やはり、組合がありまして、水利権を持つ組合長もいらっしゃるわけでございますが、こういった場合、やはり、危険度といった部分で、1番先に敏感に感じられるのが、この組合長の方々じゃないかなと思いますが、こういった組合長との話合い、協議といった点についてはどのようになっているのか、お聞かせください。 ○副議長(寺島芳枝君) 建設部長 知原賢治君。 ◎建設部長(知原賢治君) 御大典池の有効活用について、今後、地元の水利組合と調整をして、協力して、治水対策ができるように努めてまいりたいと考えております。 ○副議長(寺島芳枝君) 10番 古庄修一君。   〔10番 古庄修一君登壇〕 ◆10番(古庄修一君) 今、企画部長も、大原川がどうなったときにどうなっていくという部分も説明をいただきましたが、大原川は右岸と左岸がありまして、右岸については、多治見市と株式会社平成観光との中で災害協定が結ばれたことは記憶に新しいところでありますが、左岸に関しては、多治見市とは直接交わしませんが、地元の区長、町内会長、私も含めて、株式会社コパンにお願いをさせていただいて、非常時には皆さんを守るという協定を結ばせていただいたことも記憶に新しいところであります。地元でも、こうして一生懸命協力をしてくださっている皆さんがあることも知っておいてほしいというふうに思います。 最後に近くなってまいりましたが、古川市長が11月12日の新聞の中で、流域治水ということで、官民挙げ氾濫被害を最小にしようとおっしゃっています。この中で、多治見市は雨水貯留施設というのは、あんまり全体に広げていないし、あんまり市民の人は知らないですね。例えば、多治見市民病院はたくさんの水を地下に貯留するよ。駅北の各公園にも雨水貯留施設がしっかりあるよ。いろいろな面で、しっかりとそういう水を含む、守る部分がたくさんあるんです。その中で、この雨水貯留施設をもっと僕は市民にも公表する必要があるのではないかなというふうに思います。古川市長は、大量の水を流し、下流域に負担をかけてはならない。川に県境はなく、それぞれの自治体が一連の流れを理解する必要があるとおっしゃっていますね。強調していらっしゃる。また、利水用ダムや農業用水、ため池などを活用して、流域全体で被害を最小限にすることを目指すのが、この流域治水の考えというようにおっしゃっていますが、本当に僕は下流域というか、庄内川を含めて春日井、守山、名古屋、全ての方々がこの言葉を聞いたら、本当にほっとされるんじゃないかなと、多治見が1番関所になっていると思うんです。土岐川で1番重要なポイントじゃないかなと思います。 そこで、大変恐縮ですけど、前回にもちょっと触れたことがあると思いますが、私、地震のありました熊本県南阿蘇村で生まれました。そこで、小学1年生のときに土砂災害に巻き込まれまして、家も両親も姉も全て一瞬のうちに流されてしまいました。牛が流れる、馬が流れる、豚も流れる、その中に人も流れる、こういう姿を小学1年生のときに目の当たりにしました。それは昭和28年6月26日です。この同じ日、古川市長は満1歳の誕生日です。私は、その8歳のときに大きな災害を目の前で見た、1番苦しんだ、その日に、一方では、満1歳のお子さんだということで、本当に親として大変喜んでいらっしゃったときがあったかな、大きな差がそこにあったかなというふうに私は思います。特別な日と私も定めておりますが、やはり、楽しい場面、それから苦しい場面、いろいろこういった積み重ねはあるかと思います。私は、こういった面から、自らが体験をした唯一の議員として、住民を守る立場として、一生懸命、私は訴え続ける議員という使命があって、今日議員になったのではないかなというふうに私なりに考えております。 今回、本市最大の池について質問をさせていただきました。1日も早く長野方式を。池の水を半分以下にする。必要時以外、農業用水として必要とする以外は、その池の水はないという状態にしておく。これが長野方式です。御大典池は、どんな地震が来ても、どんな大雨が来ても、たっぷりためられる容量はある池だというふうに思っております。こういった観点から、どうか1日も早く、それから水利権の皆さんとも協議をしていただいて、どうか、住民の人たちを、地元の皆さんを助けていただきたい。安心をさせていただきたい。こう願いまして、私の一般質問を終わります。ありがとうございました。(拍手) ○副議長(寺島芳枝君) 次に、16番 林 美行君に発言を許可します。   〔16番 林 美行君登壇〕(拍手) ◆16番(林美行君) 16番議員 市井の会、林でございます。通告に従いまして、9月議会に引き続き、まず、宅地開発指導要領の見直しについて質問をいたします。 9月議会で説明されたパトロール日誌については、公文書公開請求で開示された文書で確認をいたしました。報告書は公文書としての内容がしっかりありまして、また、改めて、市内にこんなに確認しなければならない箇所がいろいろあるのかということにも気づかせていただきました。 しかしながら、やはり、パトロールはパトロールの対応ということであります。当然のことですが、私が質問をしております工程表、あるいは施工時防災計画図の課題はパトロールでは解決できません。工程表、あるいは施工時防災工事計画図面は、工事の管理を適正に行うためには必要なものであります。この管理という言葉の中には、事業者の工事を法律に基づいて解決させようという内容と、関係住民の皆さんの安心できる生活を確保していく説明を行うために必要な資料としてというふうに考えます。当然事業者が自分の事業を俯瞰的に見る資料でもあります。私はこう考えます。工程表、施工時防災工事計画図面なしに関係住民の皆さんへ行政としての責任を果たすことができないと考えています。何が起きているのか、市民の方から通報を受けた行政が、事業の進行を把握できていないので、説明ができないということにつながるからです。私には、市民の皆さんから雇われている市役所が市民の皆さんを大切にできていないという典型事例のように考えます。宅地造成等規制関係では、チェックリストに記載がないので必要な情報を提出させられないという考え方が、都市計画部局としては十分ではないのではないでしょうか。市民の皆さんの幸せを支えていくという行政本来のあり方がいつの間にか目的が変わり、結果、市民の皆さんを行政の下に見ると思えるように感じますが、いかがでございましょう。 必要に応じて法律はつくることができます。市民の皆さんに必要な内容であれば、法律違反や憲法に抵触しなければ、法律としてつくることができるわけでございます。宅地造成等規制の適用だけを受ける場合には、工程表、施工時防災計画図面等が必要という記載がないために、今回のようなことが起きる可能性があります。この解決のためには、宅地造成等規制、多治見市宅地造成等規制施行細則の中に、あるいは、都市計画、多治見市都市計画施行細則、都市計画の多治見市土地開発指導要綱、多治見市土地開発指導要綱のこの3つの規制内容を整合させることが私は必要であると考えます。ですので、工程表の提出、防災工事計画平面、防災施設構造図の提出、地域住民との調整結果報告書の提出を加えるべきだと考えますが、いかがでございましょうか。 これで1つ目の質問を終わります。(拍手) ○副議長(寺島芳枝君) 都市計画部長 細野道仲君。   〔都市計画部長 細野道仲君登壇〕 ◎都市計画部長(細野道仲君) 開発指導課では、大規模な工事を定期的にパトロールし、現場に即した的確な指導を事業者にしていくことが最も重要と考えております。工事に関する市民からの通報等に対しても、速やかに現場にて事業者に確認をしており、今後も継続してまいります。 宅地造成等規制の手続においては、工程表や防災計画の添付を義務づけてはいませんが、パトロールや現場対応の過程で、必要に応じ、必要な図面の提出を求めており、防災上の指導に万全を期しているところでございます。 ○副議長(寺島芳枝君) 16番 林 美行君。   〔16番 林 美行君登壇〕 ◆16番(林美行君) それでは、何点か質問をさせていただきます。 パトロールの日誌については、こうやって頂いて、中に記載がしっかりあることは確認をしておりますが、どこで、何が起きているか分からない。現場で見ていく。その報告を受けて、何が起きているんだろうか。どこで、そのデータをもらえばいいかということになるのかもしれませんが、当初から必要な工程表、あるいは図面を提出させていれば、パトロールに行って、そのときそのときに把握するのではなくて、計画的に事務の管理はできると。合理的な事務の管理をするためには、やはり、パトロールだけではなくて、必要な書類の提出は要ると考えるわけです。多治見市の答えとしては、いわゆる工事中の防災計画については、 1,000平方メートル以上の開発事業となるものについては、都市計画の開発指導要綱の手続で、防災計画平面図及び防災施設構造図の提出を求めているとあるんですが、ただ、宅地造成等規制においては、工事中の防災計画、防災措置は、その工事によって、千差万別であることから、法令による技術基準の定めが困難であって提出を求めていないので、追加は考えていないというふうにお答えをいただいております。 それゆえにパトロールをして事業者を指導しているという話につながるわけですが、基本的には、土地開発指導要綱の中に災害の防止の項目があって、そこでは、工事の施工に当たって、防災工事を先行し、崖崩れ、土砂の流出、地滑り、出水等の災害が発生しないよう、適正な措置を講じなければならないという規定を入れていって、かつ、事業者は開発区域周辺の建物及び住民並びに開発区域周辺を通行する者に対して、被害が生じないよう適正な措置を講じなければならない。また、事業者は工事の施工に当たっては、火災その他の緊急災害に対応できる措置を講じておかなければならないというふうに、都市計画に関する別の法律では、そういう規定を既に入れているわけです。ですので、この宅地造成等規制のいわゆる指導のための施行細則等の中にその基準を入れれば、解決する話で、基準を入れさせることがなぜできないのか。法律的には、いろいろなやり方があるから難しいと言っているけど、大きくはこうなんだというものがなければ、実際の仕事もできないし、それに応じた監督もできないと。ですので、必要なものを求めるということはする必要があるんじゃないかと思うんです。いかがでしょう。 ○副議長(寺島芳枝君) 都市計画部長 細野道仲君。 ◎都市計画部長(細野道仲君) まず、宅地造成等規制におきましては、いわゆる工事施工中の防災計画につきましても千差万別、その現場現場によって、いろいろ違ってきますので、一律に法律で規定することはできないというのは、前回申し上げたとおりです。許可の際には、条件を付すということで、工事の区域の内外において必要な防災措置を講ずること、また、工事中に災害等が発生した場合は、直ちに災害復旧工事を行うとともに遅滞なくその旨を多治見市に報告するというような条件を付して対応しているということです。 なぜ、宅地造成等の規制の申請にそういった法律にないから義務づけないというのも、一理あるんですけれども、宅地造成の申請の多く、ほとんどと言っては言い過ぎかもしれませんが、約7割以上は個人宅であるとか、小規模な宅地分譲です。それはおおよそ 200平米から 300平米といった小規模なものです。こういったものにつきまして、そういった防災計画等を添付させるということにつきましては、過度な点と、必要はないということもありますので、現場パトロールで現場対応して、必要に応じて、必要なときに必要な図面、あるいは書類、そういったものの提出を求めるというようなことで、対応しているところでございます。 ○副議長(寺島芳枝君) 16番 林 美行君。   〔16番 林 美行君登壇〕 ◆16番(林美行君) 今の説明で、70%ぐらいは小規模なものだと、そうしましたら、小規模なものというのは置いておいて、 300坪とか、 1,000平米ですよね。そういうものについては必要であるというふうに書き込むだけで、不安定になる状態から解放されて、どこで、何が、どんなふうに、現状がどんなふうだ、市民の方から問い合わせがあったら、ちゃんと答えられる。そういうことができるようになるわけですけど、そこは改めて考えていくべきであると考えるんです。多治見市の上乗せというのは、ほかにもあるわけですので、法律に違反がなければ、ぜひ、そういう取組をして、安全、安心な市民生活を確保していただくというのが合理的な結論かと思いますので、その辺のところの検討をぜひお願いをしたいと思うんですが、考える余地はあるんでしょうか。 ○副議長(寺島芳枝君) 都市計画部長 細野道仲君。 ◎都市計画部長(細野道仲君) 宅地造成規制区域内でありましても、 1,000平米を超えると多治見市開発指導要綱にかかってきますので、その段階で、先ほどの施工時防災計画の提出を求めているということです。 1,000平米超えれば、そういった要綱にちゃんとかかるということですので、宅地造成等規制において、そういった書類の添付を求めるということは、今のところ考えてはおりません。 ○副議長(寺島芳枝君) 16番 林 美行君。   〔16番 林 美行君登壇〕 ◆16番(林美行君) ここで、この質問を止めようかと思ったんですが、実際に金岡町5丁目の場合というのは、土地区画整理事業ということもあって、規制が緩和されているわけですけど、宅地造成等規制という点においては、許可が必要なもので、県はそのための手続を取ったと。県には当然その書類が出ていたと。ところが、多治見市はその書類を県に求めることもしなかったというふうに聞いているんですが、現実に起きていることが、住民の方たちにとって課題であるという問題については、できるだけ、それに対応できるように考えていくべきというのが行政のやり方の基本ではないかと思うんですけど、そのところは、よくよくお考えをいただきたいと思います。 それでは、2つ目の質問に移りたいと思います。 それでは、大きな2つ目の質問。駅北・音羽小田線から多治見駅へ向かう交差点をスクランブル交差点にすべきであるとの質問を行います。 先日、音羽町の住民から手紙が届きました。駅北交差点を1番安心して横断できるスクランブル交差点にできないかという内容でございました。駅北の交差点を青信号で北に渡りかけたところで、南進右折してきた軽自動車にはねられそうになり、命の危険を感じましたという内容でした。 私も常々、当該交差点は音羽小田線の幅員が広く、歩行者にとっても、車の運転者にとっても、ストレスが多い交差点だと感じてきました。道路幅が広い上、歩行者と同じ青信号で車も通行できるため、歩行する場合も、車を運転する場合も、落ち着いて横断、運転することが難しい交差点になっていると考えるからです。将来難しい交差点になるというふうに当初から考えておりました。この問題を解決するためには、ペデストリアンデッキという仕組みが1番効果的でございますが、残念ながら、駅から遠過ぎてコストが合わないため、歩車分離が根本的にできない。駅周辺整備事業が見落とした大きなマイナスのポイントだと考えてはおります。 スクランブル交差点は、交差点内に入る全ての方向の車両を一時停止させて、歩行者が自由に横断できる交差点。メリットは何より安全で安心して横断できることです。デメリットは、青信号の時間がやや短くなるため、渋滞を生じやすいということのようです。 この住民は、「このあたりには駅も含めすばらしい公園もある。多治見市の顔になるところ。多治見市には歩行者にも優しいスクランブル交差点がありますよと大きくメッセージを発信できるのではないか」との思いを語られています。 今や、構想から40年、加藤直樹市長のときから始まった多治見市の歴史上からも最大であった駅周辺整備事業も完了し、このエリアは、多治見市のシンボルとしての役割を果たすことが求められています。 また、一方、多治見市は、平成6年スタートのハートビルから平成12年の高齢化への対応や障がい者への社会進出等への対応に向けて、社会のバリアフリー化を点や線から面に広げる必要があるため、交通バリアフリー、それをさらに進化させて、平成18年に策定された多治見市交通バリアフリー基本構想、そして、今、JR多治見駅周辺において、定住人口や町の動向に変化が生まれつつあることを反映した、多治見市バリアフリー基本構想が近年制定されています。この動きには、誰もが安心して暮らせる町に一歩でも近づこうとしている多治見市の姿を見ることができると思います。 誰もが安心して暮らせる町に一歩でも近づこうとしている、この町のビジョンを伝えるためにも、多治見市のシンボルとしての交差点、歩行者も車の運転者も安心できる交差点にするためにスクランブル交差点を改良して造るべきと考えますがいかがでしょう。 交通上の時間のロスが少しできるかもしれないが、シンボルとしての駅周辺整備事業を構成する大きな要素になります。しかも、基本的に白線を引く以外のお金はかからずに実現できるものと考えております。 以上でございます。これで2つ目の質問を終わります。 ○副議長(寺島芳枝君) 市長 古川雅典君。   〔市長 古川雅典君登壇〕 ◎市長(古川雅典君) 結論から申し上げます。スクランブル交差点にすることはできません。スクランブル交差点にするか否か、権者は多治見警察及び岐阜県公安委員会でございます。本市から既に現地調査の依頼をいたしました。1時間あたり、測定をしたのは16時から17時の1時間です。横断歩行者数は 151人、このうち直角に2度横断をする歩行者は14人の1割未満です。この頻度では、多治見警察及び岐阜県公安委員会は、スクランブル交差点に指定をすることはできません。 ○副議長(寺島芳枝君) 16番 林 美行君。   〔16番 林 美行君登壇〕 ◆16番(林美行君) 公安委員会とお話をいただいて議論をされたということで、一歩は進んだかとは思うところですけれど、いわゆる通行量が少ない。当然、これから駅周辺の整備がされていくと増えていくわけですので、どこかで、その人数が増えていくということになると思うところですけど、いわゆる公安委員会が考える基準、何人以上という説明は、十分に確認をしていないところですけど、どのような基準があるのか、説明が簡単にいただけるとありがたいです。 ○副議長(寺島芳枝君) 建設部長 知原賢治君。 ◎建設部長(知原賢治君) 公安委員会といいますか、多治見警察署の確認でございます。明確に何人以上というような数字は持ってみえないということでございました。現に直角に2度横断をする歩行者は1割未満というようなことでございますので、それが2割、3割に増えてくる状況になりましたら、その時点で考えていただけるというところになってまいります。 ○副議長(寺島芳枝君) 16番 林 美行君。   〔16番 林 美行君登壇〕 ◆16番(林美行君) いわゆるこの町のシンボルである駅周辺。そこにある非常に道路幅員の広いところにある横断歩道、ここでの歩者の安心、安全な形の通行を認めるものというのは、多治見は特にバリアフリーという形で駅周辺を重点的にして進めているという点を考えると、特に強く求むべきものであるなと。公安委員会とは地域の要望と地域の要請と公安委員会との協議を重ねる中で答えが出るもので、これはこうなんだというものは基本的にはないと考えております。上野町の横断歩道においても、地域の方たち、それから過去の経緯を含めて横断歩道を残すという判断をしてもらえたわけですし、それぞれの地域の方たちの望まれるものがちゃんと伝われば、対応はしてもらえると思うところで、それが1つと。 2つ目は、ここで、仮に車の渋滞があっても、音羽町の交差点では渋滞をしている。あるいは大踏切では渋滞をしている。あるいは国道19号線に出るところも渋滞をしている。旧保健センター前へ行くところも、今、複雑な渋滞の形になっているところで、ここで微妙に立ち止まったとしても、そのことが大きく影響を与えないだろうと。道路が広く、通る人が少ないと余計事故になる確率、運転する人にとってはいらいらが募る可能性があると。だから、そういうことを防ぐことができるような仕組みを積極的に考えなきゃいけないだろうと。その点の補足になりますが、多治見市では基本的に渋滞が多いため、赤信号でも進入することが多いと。そのため、待たされる車の運転者が知った人であった場合にバツの悪い思いをすることも多くある。そういう、ちょっと都市計画の上では難しい町になっていると、このような町では、いい市民性を育てることができない、そういう課題にもなっていると思うわけです。ですので、そういったことを改善していくと、こんないい町になるんだというシンボルとして解決をすべきものだと思うんですが、この辺いかがでしょうか。 ○副議長(寺島芳枝君) 建設部長 知原賢治君。 ◎建設部長(知原賢治君) スクランブル交差点のメリットといたしましては、先ほど来からおっしゃるとおり、交差点内の事故が減少するというところでございますけれども、逆にデメリットも生じます。歩行者、自動車ともに待ち時間が増えることによりまして、横断歩道ではないところを横断される歩行者が増えてきたり、車の渋滞の延長が増えるというおそれもございます。また、先ほど線を引くだけということでお金がかからないというふうにおっしゃりましたけれども、斜めの横断歩道を設置するということになりますと既存の歩道にガードパイプがあったり、縁石のブロックの切り下げでありますとか、点字ブロックの改修等々、そういった工事等も生じてくるといったところでございます。 ○副議長(寺島芳枝君) 16番 林 美行君。   〔16番 林 美行君登壇〕 ◆16番(林美行君) 絵に描いてあるようなデメリットの説明を受けました。私も公安委員会のほうで、交通1課で、いろいろ話を聞かせてはいただいたんです。必要なことは車を運転する人、歩行者の方の安全性、安心できること。それが渋滞につながるかどうかという話で警察も言いましたけれど、だけど、さっき説明したみたいに、どっち行っても渋滞に突っ込むことになるので、その道を通らないとそこにそれぞれ入れないわけですので、渋滞の問題は、この信号交差点では全然問題がないと、そういう特徴を持った交差点なんです。だから、今言われたお金がややかかると言いますけれど、道路を築造するお金からすると、もうはるかに小さいと。それは、町のシンボルとして、バリアフリーの町だと安心して暮らせるということを皆さんに伝えていく、目に見せていくということができる、実に政策的効果の高い事業だと私は思うところですので、改めてしっかり考えていっていただきたいと思います。歩行者、運転者がともに落ち着いて通行できる交差点になって、駅北のシンボルとして、市民の方の誇りとなることが楽しみになるようなものですので、地域の多くの市民の皆さんと共に実現に向けて、粘り強く働きかけをさせていただくことにしておりますという話で、2つ目の質問を終わります。 次に、3つ目のテーマ、感染症の時代を乗り超えて、これからの多治見市はについて質問をいたします。 まず、新型コロナウイルス感染症の今後の多治見市の対応についてでございます。 この新型コロナウイルス感染症がどの程度の期間で終息していくものと考えるのか。影響を受ける市民の方に対して、行政として、どのように対応していくのか。これは、財政に余裕がないため、国・県の指示待ちなのか。独自にもできることを行うという姿勢なのか。市として対応すべきことは、どのような現状把握の体制から生まれてくるのか。例えば、女性の自殺の8割増という最近のニュース。ここに対して、多治見市は小口の貸付金20万円、総合支援金20万円の対応で、それを増やしたからいいと考えておられるのか。また、人口13万 5,000人の神奈川県海老名市は、財政規模は 430億円で、財政力は約 1.0、こういう町でございますが、全常勤職員の給与をカットすることになりました。また、京都市が北海道夕張市の後を追う財政再建団体になる可能性。このことは、赤字財政が続いているところに新型コロナウイルス感染症で、約5%の市民税減収を想定して、そうなんだという、こんなニュースがずっと流れておりますが、多治見市として、どのような対応を考えていかれるのでしょうか。 次に、財政への影響の分析。私は、総合計画の見直しが必要になる程度のものであると考えていますので、その質問をいたします。 財政に対し、どのような問題が、どのような経年変化をする中で、影響を与えていくのか。この国の経済はV字回復をする、二、三年程度は悪影響が続く、国からの支援があるので乗り切れると考えるのか。地域の産業構造まで変化する大きな変換期を迎えたと考え、限られた財源で、地域経済や地域社会が自立していく方向、持続可能性を高めていく方向にあると考えるのかと伺います。 私は、総合計画の見直しが緊急に必要になる。特に不要不急なコンクリートの上物事業は、緊急以外は停止して、持続可能性が高くなる分野、交通渋滞や教育の体制整備、福祉を成長戦略の中核にする方向の強化、21世紀型の新しい産業体制の整備などが求められており、これは対応が早ければ早いほど、効果が高く、遅れれば遅れるだけ、財政が急速に弱体化して、必要な取組ができなくなると確信をしております。多治見市はどのような認識でございましょうか。 次に、現在の感染拡大、世界での拡大。先進国からワクチンということですが、打ち終わるまでの期間、ワクチンが用意できない国も出そうな状態から考えると新型コロナウイルスの影響が長く続きそうで、影響が長く続く結果、世界での消費額は低下し、需要が低下するということです。世界の経済は下降する。この結果、世界の経済は痛み続け、金融機関にまで及べば、世界恐慌のようなことも起きないとは言えません。1929年のアメリカでの出来事は、3年後に世界恐慌をもたらしました。今、中国の清華グループ、清華大学を持つグループがファーウェイに関しての半導体のことが起きて、デフォルトとまでは行かないんでしょうが、大変心配な状態になっている。こんな状態があるわけですけれど、そうなるとリーマンショックのような救世主の役割を中国は果たすことはできません。そうすると、私たちはかなり真剣に身構えなければならないのではないかと考えるわけですが、いかがでございましょうか。 次に、今、この町が求められている次のステージへの歩みの方向は、どのようなものになると考えておられるのかとお伺いします。これは、新型コロナウイルスで経済的に課題が起きるという前提での話です。 多治見市が今行っているコンパクトシティ化というのは、私から見るとディズニーランド方式、人が生活して歴史をつくり出していくという本物の姿からは残念ながら遠いのではないか。生活が持続でき、20年、30年の期間の中で順番にコンパクト化する方向でなければ、町の発展はないのではないか。この進め方は過去において、全国に流行の銀座が生まれましたが、同じ内容で勝負するという構造のため、当然ながら財政力の弱い全国の市町村の銀座は廃れ、結局、東京一極集中になってしまいました。いわゆる国主導の都市政策にとらわれ過ぎてしまったせいではないでしょうか。 人々の歴史の中での生活を通して全国に伝える光を生み出した町は今後生き残れるが、流されていく町は、当面新しい姿に輝くが、それは新しい価値をこの地域に生み出さないため、時間とともに輝きを失っていく。その頃は、立地適正化の実施によりヒンターランド、これは経済圏を支える後背地ということですが、ヒンターランドであるべき周辺の合併した町村、例えば、市之倉、滝呂、あるいは、高田とか、小名田とか、そういうところは、スポンジ化が進んで、生活基盤を弱体化させてしまう。結果、消滅可能性都市への流れの中に改めて埋没していってしまうのではないか。そんな姿しか考えられないのですが、いかがでしょう。 この町が輝く町であり続けるためには、人的資本、コミュニティ活動や住民自治の充実、最後は人の輪しかないからです。 美しい町へ、次に、どこから見ても美しい町、例えば、土岐川、河岸段丘の緑を生かす町全体の美観形成。美しい町でなければ、移住・定住における人口確保、転入者増は基本的に無理だと考えるのです。 また、経済の非物質化、これは21世紀の方向に見合う対応がなければ、それも総合的でなければ、先がないと私は考えます。このためには、公民館を基盤とする地域の自治活動の自立、土岐川を中心とする中心市街地のリノベーション、生活工芸の町として、世界の中で生きられる取組、先端的研究機関の誘致、新しい地場産業の育成の可能性を高めるなどの政策体系が必要であると考えますが、今ならまだ間に合います。時代の転換点とも考えられる今回の感染症がもたらす可能性を分析して身構え、生き残り策を考え抜くときではないでしょうか。必要なものは、一つ、お金が構造的に増加していく仕組み、構造をつくり出していく以外にはないのです。言葉だけでは構造はつくれません。 次に、本庁舎問題への緊急の視点です。 本庁舎建設については、総合計画を変更し、ワンサイクル、20年程度の先送りをする。フロアごとのエアコン設置、給排水部分の排水を行う。これは基本的に20年程度で定期の実施が必要であるということ。これを行うことで、本庁舎の先送りは可能であって、そのほうがコスト的にも、また、ハザードマップで浸水するエリアになっている新庁舎建設場所を考え直す時間が生まれることからもふさわしいのではないでしょうか。 新しく庁舎が建設される場合でも、その新しい庁舎でも、20年程度で給排水、電気系統の改修は必要とされるもので、庁舎移転と同時期であるために大きな課題になるということになっていますが、20年程度というワンサイクルを置けば問題がありません。また、20年後、今の政策のままなら人口は8万人台。大き過ぎる庁舎は自然に無駄な建物となります。 一つ問題は離れた2か所となる庁舎ですが、これから必要になるリモートでの対応、また15分間隔で移動できるコミュニティバス。このバスで多くの市民が歴史と生活のある町なかへ流れるようにもなり、中心市街地のリノベーションが加速できるのではないでしょうか。このことで生まれる凍結した庁舎建設費は、緊急に必要となる部分、(仮称)イオンモール土岐開業に伴う国道19号線の混雑解消の対策などとして、(都)上山平和線の国道 248号線までの延伸、土合橋の増強など、骨格的事業に使えます。 本庁舎は、このようにする中、人間の生活時間、20年から30年程度の時間をかけて中心市街地のリノベーションを行うことで、まちづくりに市民参加、また、合理的なまちづくりを進めていくことになるのではないかと考えております。 これで3つ目の質問を終わります。 ○副議長(寺島芳枝君) 市長 古川雅典君。   〔市長 古川雅典君登壇〕 ◎市長(古川雅典君) 新型コロナウイルスと総合計画について答弁を申し上げます。 初めに、神奈川県海老名市の事例を掲げられました。市長として、職員の給与カットのカードは最後の最後の最後しか切りません。それを言われるのであれば、議員自ら身を切る。議員自ら身を切るという提案をしてから、そういう言葉を使ってください。 9月議会におきまして、令和3年度の予算編成は極めて厳しくなる。議事録に残るように、本庁舎建設事業及び一部の大型ハード事業、星ケ台運動競技場の整備、こういったものを市長自ら先送りをする、こういった発言をいたしました。財政状況により実施時期を先送りするケースはありますが、基本計画の見直しは、現時点ではありません。 ○副議長(寺島芳枝君) 副市長 佐藤喜好君。   〔副市長 佐藤喜好君登壇〕 ◎副市長(佐藤喜好君) 私からは、新庁舎を凍結して、その財源を他の用途に活用するとの意見について答弁をいたします。 現在の本庁舎の状況から、大規模改修を行わないままで長期間使用を継続するという延命措置を講ずる状況ではございません。大規模修繕には高額な費用が必要であり、20億円の積立金を他の事業に回せるほど剰余金は出ないと試算しております。 ○副議長(寺島芳枝君) 企画部長 仙石浩之君。   〔企画部長 仙石浩之君登壇〕 ◎企画部長(仙石浩之君) 新型コロナウイルスと総合計画に関してお答え申し上げます。 現時点で収束時期を想定することは、極めて無責任な態度だと考えております。令和2年度には適宜新型コロナウイルス対応の補正予算を計上しておりますし、令和3年度につきましても、引き続き計上していく予定でございます。 それから御質問の中で、いつまでも国の指示待ちというような御指摘がありましたけれども、もともと、そんな姿勢で臨んでおりませんので、お答えのしようすがございません。国からの財源だけでなく、独自財源を投入しながら困難な状況を乗り越えるために、支援策、例えば、夏休み期間中の特別給食の問題とか、あるいは、「TAJIMEALGO」「美濃焼GO」と行ってまいりましたし、新しい生活様式、ニューノーマルを目指した投資、例えば、GIGAスクール構想等になりますけれども、こういったことを各種団体や医療関係者等の意見を伺いながら、市独自に実施をしてまいりました。また、幾つかの事例を基に総合計画を全面的に見直したらどうかというような御指摘もありました。しかし、昨年度1年間かけて御議論いただき、御議決をいただいた計画、今1年目を迎えているところでございます。全てが多治見市の将来にとって必要不可欠な事業ということで位置づけていただいたものと考えております。ですから、我々は、この計画を現時点では歯を食いしばって実行実現していく所存でございます。 ○副議長(寺島芳枝君) 総務部長 富田明憲君。   〔総務部長 富田明憲君登壇〕 ◎総務部長(富田明憲君) 私からは、新本庁舎建設を20年程度先送りするべきではないかとの御質問についてお答えさせていただきます。 現本庁舎につきましては、平成27年度において、それ以後10年程度利用することを見込んだ耐震補強工事を実施しており、20年もの先送りは考えてございません。本庁舎建設のスケジュールにつきましては、議員の皆様と共につくり上げた第7次総合計画に基づくものでございます。現本庁舎の給排水設備の老朽化は著しく、それを更新するには、天井の張り替えやトイレの使用制限、騒音等を伴うため、来庁者及び職員の執務に対する影響が極めて大きいものとなります。また、現本庁舎の空調を個別エアコンに置き換えたらとのことでございますが、多数のエアコンと受変電設備を新規に設置する必要があり、それを置くスペースはございません。工事に伴う振動や雨水の浸入によって、外壁の劣化も深刻になってまいります。 ○副議長(寺島芳枝君) 16番 林 美行君。   〔16番 林 美行君登壇〕 ◆16番(林美行君) いろいろ御説明をいただいたんですが、まずは、新型コロナウイルスによって、どのくらい世界の経済、日本の経済が傷つくか。それによって、どれだけの財政の影響があるかという問題。いわゆる財政に対する問題とそれから多治見市が力を入れて行ってきた人口推計の問題で、2040年10万人を維持したいという数字が以前出されたわけですが、平成30年の10月1日、あるいは令和元年の10月1日の人口を見ると残念ながら想定した数字をクリアできてなくて、想定した2040年に10万人を切るという数字に近づいています。今のところは、 500人程度、 490人ぐらいが数字を減少を止めていますけど、毎年 100人程度は減っていくんで、あと四、五年で、多分想定どおりの人口減少になると。1番基本である人口とそれから総合計画をつくるときに十分な財政計画がなかったわけですけど、どんなふうに数字が動いていくかと分析する、財政力を上げていくために何をしなきゃいけないかということができにくい体質があるので、その2つからすると、今ここで立ち止まらなきゃいけない、というのを前提にして話をしております。その前提、どのぐらい経済が毀損する可能性があるかというところをそれなりに明らかにしてもらわなきゃいけないんですが、企画部長のお話は、今、そこで言うことはとてもできないという話なんですが、とりあえず、ワクチンが来れば、それなりに落ち着くだろうということにはなっています。それ以外は、世界が混乱することで、世界の消費需要が減るために供給過剰になって、順番に世界経済が金融のほうに傷を与えていくという話の2つが大事なポイントかと思うところです。 新型コロナウイルスのことで、3月の末か4月ぐらいにワクチンが来るかもしれない。6月にワクチンが打てるかもしれない。今、どのくらいの規模になるかで、3か月か、4か月かかるだろうと。必要なワクチンが手に入っても、半年ぐらいは、これからだと約1年ぐらいは、多分、今の状態が続くんじゃないかと、そういう世界の状態を見ながら経済のことを見ていくということが、今、多治見には求められていると思うところです。 企画部長にお伺いするんですが、新型コロナウイルスのワクチンは、多治見では、いつ頃、打てそうなのか、ということは分かりますか。 ◎市長(古川雅典君) 議長、反問をさせていただきたいと思います。 ○副議長(寺島芳枝君) 反問を許可します。市長 古川雅典君。 ◎市長(古川雅典君) 市議会議員自ら歳費をカットする。身を切る。こういうような覚悟があってのお話ですか。 ○副議長(寺島芳枝君) 16番 林 美行君。   〔16番 林 美行君登壇〕 ◆16番(林美行君) 今、そういう覚悟があるかどうかの話じゃなくって、どのくらい追い込まれてくるのか、そういう見通しを持たないといけないという話です。これは、この質問全体に新型コロナウイルス感染症の影響を受けた後にどういうふうに多治見が動いていけるかということを総体的に、それこそ、俯瞰的に質問しているわけですよ。それを個別の議員が覚悟があるかないかという話ではないですよ。反問に答えさせていただくと、いよいよ財政調整基金も尽きた。だけど、市民の皆さんのためにはお金を出さなきゃいけない。国のお金も当てにできない。そういうときに、じゃあ、どうするか。それはもう職員の給料、それから議員の報酬、そういうのを下げるというのをしてでもやるしかないと私は思っていますので、それは仮定のことでございますが、ただ、そこまでやっていかなきゃいけなくなる時代が来るんではないですかと。多治見市は、そういうことにはならないと。なったら、また、考えるということでよろしいんですか。 ○副議長(寺島芳枝君) 市長 古川雅典君。 ◎市長(古川雅典君) 反問を続けます。10年間かろうじてもたすと言った、この本庁舎のIs値は 0.6台です。 0.6台で20年間もたすということで大丈夫ですか。 ○副議長(寺島芳枝君) 16番 林 美行君。   〔16番 林 美行君登壇〕 ◆16番(林美行君) 一般的にIs値が 0.6を超えていれば、耐震の問題は基本的にない。例えば、阪神淡路大震災のときに、私、ちょうど出雲市を視察する途中でしたので、偶然、庁舎の周辺、1番、建物が壊れているところへ行ったんですけど、直下に断層があったと。その結果、神戸市庁舎も、隣の水道庁舎も1階がぐしゃっと潰れています。その断層上にあるところは大きな建物もかなりが倒れているということに遭遇したわけですが、震度7を超える揺れがある直下の地震、益城町周辺の多分庁舎と思うんですが、動く断層が東南海とそれから、それ以外……。 ○副議長(寺島芳枝君) 林議員に申し上げます。市長の反問についてだけお答えください。 ◆16番(林美行君) Is値が0.63でいいかという話ですので、0.63というのは、どういう数字なのかということを説明をしたわけですよ。具体的な現場を説明……。 ○副議長(寺島芳枝君) 林議員に申し上げます。市長の反問にお答えください。もう1回反問をお願いします。市長 古川雅典君。 ◎市長(古川雅典君) 林議員の中で、多治見市本庁舎の今のIs値0.63で大丈夫だって言ったじゃないですか。大丈夫ですねって、僕は念を押しているんです。だから、大丈夫なのか、大丈夫じゃないのか、それだけ答えてもらえば、結構です。でも、もう1回、あなたは大丈夫って言い切ったんですよ。0.63のIs値で大丈夫。これが全てのずれからやるというのはよろしくないですから、0.63で大丈夫と言われましたよね。 ○副議長(寺島芳枝君) 16番 林 美行君、今の市長の質問に答えてください。   〔16番 林 美行君登壇〕 ◆16番(林美行君) Is値が0.63あれば、建物は壊れません。 ◎市長(古川雅典君) 議長、反問を終わります。 ○副議長(寺島芳枝君) 16番 林 美行君。 ◆16番(林美行君) 全員協議会の問題でも、その推計値、計画の根底になっている数字がもう既に想定を満たしていない。それから財政についても、しっかりした長期の見通しが立てられないという状態で、総合計画は維持ができない。ですので、見直すべきであると。見直すことというのが必要だというふうに私は言っているんですけど、市長は見直す必要はないと。ない根拠は何か。というのは、過去の積み上げてきたものがあるから、もう、それでいいと。これから何が起きるかということを想定して、それに身構えるということが私はできてないと思うんですけど、その必要はないですか。 ○副議長(寺島芳枝君) 市長 古川雅典君。 ◎市長(古川雅典君) 大型の公共事業を先送りをする。これは一つの見直しです。 ○副議長(寺島芳枝君) 企画部長 仙石浩之君。 ◎企画部長(仙石浩之君) 人口推計について御質問が出ましたので、お答えいたします。 議員は、あたかも人口目標とずれているからおかしいという言い方をされましたけれども、我々は討議課題集等で、人口推計というのを出しています。その人口推計よりは、人口の減少の仕方は、若干ですけれども、緩やかになっています。高い目標を立てたので、その目標には達してないという今状況でございます。ですから、目標に達してないから計画を変えるというのは全くおかしな議論で、筋が全く通りません。 ○副議長(寺島芳枝君) 16番 林 美行君。   〔16番 林 美行君登壇〕 ◆16番(林美行君) 企画部長が言われたのは、人口推計の数字と実人口の乖離というか、その状態が想定した目標人口と比べれば、大分接近してきたと、あと四、五年たてば、人口推計の数字になってしまうという、人口推計の数字より実人口が四、五百人、 500人ちょっと切るぐらいが多い状態で、毎年 100人程度減っていくという構造になっているんですよ。だから、今、企画部長が言った話は、あと5年後には、実人口が推計人口より小さくなってしまいましたという話なんですよ。そうすると、総合計画を、2040年10万人を確保していくということで進めている内容が効果があったか、なかったか。じゃあ、どうしなきゃいけないかという問題につながるわけですが、現実に数字が見えているわけですので、それを大きく変える。それが急に 100人、 200人、 300人増えていく、そういう根拠があるという話なら別ですけど、それをなしにそういう議論をしていただいては、私は困ると思う。何か理由はありますか。 ○副議長(寺島芳枝君) 企画部長 仙石浩之君。 ◎企画部長(仙石浩之君) 2つのことを申し上げます。今お示しいただいたのは、新型コロナウイルスとは全く関係なく、ここ数年来の傾向を示しておられます。それをもってして、コロナ禍だから計画を変えろというのは全く論理が矛盾しておりますので、お答えのしようすがないというのが先ほど申し上げた点で、1点。 もう1点は、単に減っていく総数が毎年 500人とか、 600人等々の数字を以前も申されていますが、前回私は、3年前、4年前の 500人、 600人減っているのと、ここ1年、2年の 500人、 600人減っているのは、質が全く変わってきているという発言をここでさせていただきました。以前は社会減が主体でもって人口が減っておりました。しかし、いろいろな施策を繰り返してくる中で、ここ1年、2年というのは、社会減はかなり小さなものとなっています。年間数十人のレベルです。むしろ自然減。要は、これは世代構成ですね、年齢構成等によって、生まれる方と亡くなる方の数字の増減が非常に増えてきてしまっているので、同じマイナス 500人とか、 600人でも、質がかなり変わってきているということを申し上げました。ですから、議員がおっしゃるように、ただ単に悪い数字が並んでいるから、今回新型コロナウイルスで政策を変えるとか、そういう議論ではなくて、もう少し丁寧な中身で議論をすべきだということでお答えをさせていただきました。 ○副議長(寺島芳枝君) 16番 林 美行君。   〔16番 林 美行君登壇〕 ◆16番(林美行君) 企画部長のお話も分からないわけじゃないんですが、実際の結果としての数字が想定した数字より大きく低下してきている。これを変えることができなければ、結局2040年10万人が維持できない。その結果、市内の経済循環がさらに低下していく。順番にスパイラルを描いて低下していくということになるということなんですけど、そういうことになっているので、総合計画のその部分がそれでいいかどうかの検証を急いでやらなければいけないと。もう一つ見直さなければいけないというのは新型コロナウイルスで収入がどうなるのかということなんですよ。時間があまりないので質問を続けますが、法人市民税は、1億 6,000万円ぐらい減少という話だったんですが、国のほうの指針としては、マイナス5%ぐらいを想定しなさいというような話なんですけど、実際の推移を見ていくと、そこで収まらない可能性があると。それと含めて、法人市民税あるいは一般の市民税、どの程度まで推計できる力を持っているかを教えてください。 ○副議長(寺島芳枝君) 企画部長 仙石浩之君。 ◎企画部長(仙石浩之君) 御質問について、少し訂正をお願いしたいんですけれども、想定した数字よりもかなり悪化しているという発言を先ほどからされておりますけれども、何度も言うように、我々が目標とした数字に達してないという意味です。想定した数字よりも高い数字になっています。それは、その表をよく見てください。想定した数字よりも人口は多いはずですよ。それから、国勢調査の結果が出るたびに想定値は変えていますから、想定した数字よりも悪いというのは、聞いておられる方に相当に間違ったメッセージを与えます。想定した数字はかなり厳しいものがある。ですが、多治見市は計画を立てて、高い目標で推移させるようにということで、去年1年間皆さんに御議論いただいたわけです。1年間御議論いただいて、その前提で立てた計画ですから、まだ始まった1年目で、全てぶち壊しで、前提がおかしいという議論は、多数決で御議論いただいて、議決いただいた総合計画に対する冒涜ではないかと思いますので、我々は歯を食いしばって、それを実行実現していくという姿勢でございます。 ○副議長(寺島芳枝君) 総務部長 富田明憲君。 ◎総務部長(富田明憲君) 税収の質問に対して、お答えいたします。 現時点におきまして、今後の経済情勢等を推計していくことは困難ではございます。ただ、新年度予算編成におきまして、一定程度の見積もりをする必要があるということで、現時点といいますか、10月の時点、予算を編成し始めた時点におきまして、市税収入は対前年度比でマイナスの 6.9億円と見込んでございます。今後年末にかけまして、一大計画等発表されますので、それらを精査して、さらに精度を高めていきたいというふうに考えております。 ○副議長(寺島芳枝君) 16番 林 美行君。   〔16番 林 美行君登壇〕 ◆16番(林美行君) 令和3年度予算はそれで立つかもしれない。だけど、令和4年、令和5年というのは、どんな想定を立てられるでしょう。 ○副議長(寺島芳枝君) 市長 古川雅典君。 ◎市長(古川雅典君) 国の地方財政計画を考えたとしても、全く今予測がつかない状況です。国債の発行額はリーマンショックの約2倍まで上げてきています。借金の返済をどうするかというのは全く関係なしで、ここは与野党こぞって一気にこの難局を乗り切るときだというようなことです。今、この時期に、この時点で、企画部長にワクチンはいつできるのか。令和4年、令和5年、令和6年の財政計画はどうなるか。全くお答えをすることができません。ずばり申し上げます。この6か月、ほぼ企画部長は不眠不休です。昨日も緊急の幹部会議で来て、新型コロナウイルスのクラスターが発生している、どういうふうに対応するのか、こういうようなことを行っております。議長が、今回の議会の一般質問の中ではっきり言われました。時間は短く、内容は濃く、私たちも時間は短く、内容は濃く。これをまた毎回の堂々巡りの一般質問です。誠に失礼です。これだけ 365日の体制でやっているところに対して、誠に失礼。加えて、これから職員の給与の発言をするのであれば、自ら市議会議員が身を切る。そのことを言ってから発言をしてください。 ○副議長(寺島芳枝君) 16番 林 美行君。   〔16番 林 美行君登壇〕 ◆16番(林美行君) 市長の言葉に一々反応していても仕方がないので、多治見市は成人式を行うということになっていますが、PCR検査を全員に行ってという自治体もあると。多治見市としては、東京など大都会からの参加者に対して、PCR検査等をする。そういうようなきめ細かい独自の政策を考えるということはあるのか、ないのか、まず、それ一つ。 それから、もう一つ、昨日は高齢者施設で14人もの感染というニュースが入ったんですが、感染率が高くなってきた場合に、高齢者、障がい者、子ども施設等でのPCR検査を実施するという準備が私は必要と考えていますが、つい最近、東京都文京区から、10月から、こういうことをやりますよという内容が来て、その本人から、古田知事にも提案をしていくか、自治体からも声を上げてほしいということだったんですが、そういう取組をやはり一つ一つやっていかなければいけないんじゃないかと思うんですが、いかがでしょうか。 ○副議長(寺島芳枝君) 市長 古川雅典君。 ◎市長(古川雅典君) まず、成人式は誤解を招くといけませんので、しっかり申し上げます。成人式は実行委員会方式です。新しく二十歳を迎える人たちが1年前から準備をします。市役所が来年の成人式をやりましょう、やめましょう、どちらかというと、やめましょう、非常に厳しい状況ですというお話をしますが、今回はバロー文化ホールで、大ホールと小ホールの2部制で時間をずらして行います。これは新成人がぜひとも成人式を行いたい。強い強い要望を市長にいただきました。これをもって、担当課がしっかり対応しながら行っていく。これが正しいこれまでの経緯です。 ○副議長(寺島芳枝君) 企画部長 仙石浩之君。 ◎企画部長(仙石浩之君) 若干重なりますけれども、イベント等については、今発言があったように規模や方法を徹底的に見直して、できるものはきちんとやっていくという方針でおります。PCR検査を医療に関係した部分での検査ではなくて、もう少し広く行えないかというような部分については、問題意識は持っております。ただ、我々も一所懸命調べておりますけれども、全国的に幾つか、行政である程度面的にPCR検査やろうなんていう動きがなくはないです。ただ、じゃあ、そこが陽性者の数が減っていったかというと、どうも、その因果関係が見えないんです。ですから、そのあたりの効果も見極めながらということで、問題意識は持っておりますけど、現時点ですぐやるという状況ではないと判断しております。 ○副議長(寺島芳枝君) 16番 林 美行君。   〔16番 林 美行君登壇〕 ◆16番(林美行君) 成人式で、東京、大学生の方たちだと、直接その学校から来ることになるんですが、そういう人たちがとりあえずは陰性ですよという話になるようにしておかなければいけないと思うんです。2メートルの距離を取って換気をすればいい、場所をどうされるか分からないけれど、参加者を制限するというわけにはいかないので、そういうことをする必要が私はあるかと思うんですけど、その辺も多少心配なんです。 それから、もう一つ、政府が決めたひとり親世帯に第1子5万円、第2子3万円というお金を年度内だったか、12月までだったか、ちょっと分からないんですが、支給するということになって、土岐市では、議案が出て議決をされた。議案が出たという話ですけど、多治見市は、その支給について専決で行くという形なんでしょうか。その2つ教えてください。 ○副議長(寺島芳枝君) 企画部長 仙石浩之君。 ◎企画部長(仙石浩之君) 成人式については、先ほど規模や方法を見直している段階で、議員が御指摘のように、陰性証明がなければ、出席させないというところまでは、現在計画はしておりません。ただし、感染防止対策を万全に取るという形での実現を何とか今模索をしているという段階でございます。 ○副議長(寺島芳枝君) 総務部長 富田明憲君。 ◎総務部長(富田明憲君) ひとり親世帯への給付金の再支給に関しましての予算の扱いでございますが、9月補正のときに1回目の支給について補正予算という形でお願いをいたしました。その執行残がですね、当時の9月補正の見積もりがなかなか精度高い見積もりが困難であったものですから、そのときの執行残の範囲内で、おおむね今回の再支給については行けるだろうということで、議決既にいただいておる予算を使って執行できる見込みということでございますので、専決等は考えてございません。 年内12月中の支給ということで準備を進めてございます。 また、ひとり親世帯の方々への支給ですけども、通帳にいきなり振り込むということだけではなくて、個々に少し市のほうから新型コロナウイルスで苦しんでみえる方々への応援のメッセージを込めた形で、それが分かるような形での通知を差し上げるということも予定をしてございます。 ○副議長(寺島芳枝君) 16番 林 美行君。   〔16番 林 美行君登壇〕 ◆16番(林美行君) よく分かりました。ワクチンの問題に行きますが、大体いつ頃になる可能性があるのか。どのような手だてでやるのか。民間の病院でやるのか、岐阜県立多治見病院でやるのか、土岐市立総合病院でやるのか、どうしていくのか。そのためにどのくらい日数がかかるかということは、今からもう半年もない先のことですので、ある程度見通しを立てておかなければいけないのですけど、そういう見通しがあるか、やらなければいけないことだと思うんですけど、どうかということです。 それから、10月21日に東京都文京区で出た高齢者、障がい者、子ども施設等のPCR検査の実施についてという要綱がここにあるわけなんですが、とにかく、できることはやって、感染対策をする。14人もの感染があることを前提にしていなかったんですけれど、そういう心配なところについては、上乗せで市がやらなければいけないと思うところですけど、その辺はどうかと。 第3次の地方創生交付金1兆 5,000億円というものがあるんですが、こういうお金を当てにしてでもできるんじゃないかと思うんですが、いかがでしょう。 それから、もう一つ、第1次のときに約3億円、それから第2次は8億 7,000万円、合わせて12億円ぐらいのお金ですけど、内容というのは、各自治体に割り当てられている金額なのか。取りにいって増やせる金額なのかということを併せて教えてください。 ○副議長(寺島芳枝君) 企画部長 仙石浩之君。 ◎企画部長(仙石浩之君) まず、ワクチンの件ですけれども、これについては、既に準備を始めています。この準備は、先ほどの市長からの答弁があったように、いつの段階で、どのくらいの数が来るかというのは、実はまだ分からない状況ですけれども、どういう数字で、どのタイミングで来ても、すぐに対応できるようにということで、市民の方に対する通知はどういう様式で、どのタイミングで出すのか、あるいは、集団接種になるのか、医療機関での接種になるのか、それもどの程度の割合で、どういう形になろうが対応できるようにということで、関係機関と今調整を図りながら準備は進めているところです。ですから、今明確に、こういう形でというところまでは決めつけた言い方はできませんけれども、準備を進めているということだけは申し上げておきます。 また、東京都文京区のPCR検査のお話が出ました。先ほどの繰り返しになりますけれども、現段階では、我々は問題意識を持って見守っているという段階でございます。 ○副議長(寺島芳枝君) 16番 林 美行君。   〔16番 林 美行君登壇〕 ◆16番(林美行君) まだ、いろいろと本当は質問したいことがあるんですけれど、1番大事なところというのは、財政の見通しが、やはり、長期の想定、推定がなかなかできにくいところがあると。これはシンクタンク機能が市にないせいだろうと思うんですけど、なければ、東濃信用金庫の地域活力研究所を頼ることができるんでしょうが、税情報の扱いというのは、なかなか市の外へ出せないので、本当は多治見市の中で、そういうデータの整理、分析ができる人材を用意しとかなければいけない。こういうことをしないと将来どういうふうにできるか、財政的に困難だということはできないので、そういう体制をつくっておかなければいけないと思うんですが、これはよく考えていただきたいと思います。 それから、もう一つですが、本庁舎の問題ですけど、昔、私が質問したときに、維持管理費は、四、五千万円から 6,000万円という話が、今や、駅北庁舎は 9,000万円という数字で、笠原庁舎と保健センターと3つ合わせたときの数字と比べると 5,000万円ぐらい多いと。今度造る本庁舎はどのくらい残すかというのも、やはり、きちんとした分析をしていただかないと、私はいけないと思いますので、そういうことを一つ一つ積み上げていかないといけないと。特にコロナ禍ですので、いろいろな問題が起きてくる。そういうときには、あまりこだわらずに何が必要かという判断をして、検証に出していっていただきたいと思います。 あと11秒ですので、これで質問を終わります。ありがとうございました。 ○副議長(寺島芳枝君) 次に、1番 山田 徹君に発言を許可いたします。   〔1番 山田 徹君登壇〕(拍手) ◆1番(山田徹君) 自民クラブ、1番議員の山田 徹です。議長の許可を得ましたので、通告に従い市政一般質問を行います。 今回は、脱・水銀灯への取り組みについてと題しまして、多治見市内の街路灯、公園内照明、小中学校の体育館、グラウンド、その他市が維持管理を行っている施設における脱・水銀灯について質問をさせていただきます。 なぜ、この質問になったかといいますと、国内では、2020年12月31日に規制が開始される水銀に関する水俣条約というものがあり、その水銀に関する水俣条約の規制が開始されることにより、2021年以降には、一般照明用の高圧水銀ランプ及び蛍光灯の製造、輸出または輸入が禁止になることからです。 では、水銀に関する水俣条約とはどういうものかといいますと、水銀及び水銀化合物の人為的な排出から人の健康及び環境を保護する目的で、水銀の採掘、貿易、製品や製造プロセスへの使用、排出等の規制を包括的に定めた国際条約になります。この条約があって、先ほど言いました2020年12月31日に規制が開始されます。しかしながら、水銀灯や蛍光灯はいまだ当たり前のように、公共、民間を問わず多くの施設で使用されています。多治見市も今後人の健康や環境の保護のため、LEDをはじめとする次世代照明機器への交換をより早く進めるべきではないかと思います。もちろん既に交換されている箇所も多く見受けられますが、いまだ水銀灯や蛍光灯は目にいたします。今回のこの件に関しては、環境問題だけではなく、一般社団法人日本照明工業会の調べでは、水銀灯からLED電灯に変更した場合およそ80%、蛍光灯からLED電灯に変えた場合65%ほどの電気代が節約できると言われております。さらに、寿命も 6,000時間からおよそ6万時間へ長寿命化されるということで、交換作業のメンテナンス費用、人件費等の削減も見込まれるのではないでしょうか。今後、人口減少や税収減も心配される中、電気代及びメンテナンス費用の削減は市にとっても大きなメリットになり得ると考えます。 以上のことを踏まえ、以下の3点を質問させていただきます。 1つ目、水銀灯が今後なくなっていく現状につきまして、今後LED化等を含め、どのような方向へ進まれていくのか、教えてください。 2つ目、今現在、市が保有している水銀灯等のストックは、どれくらいの量があり、交換を行うとしたときに、どれくらいの期間もつ量になるのでしょうか。 3つ目、多治見市が維持管理する施設の中で、脱・水銀灯が行われている割合はいかほどになるのか。 以上の3点となります。御答弁をよろしくお願いいたします。(拍手)
    ○副議長(寺島芳枝君) 市長 古川雅典君。   〔市長 古川雅典君登壇〕 ◎市長(古川雅典君) LED化について答弁を申し上げます。 建設部長からの提案を基に1年間庁内で議論をしてきました。道路照明灯については、来年1年間をかけて、全てLED化を行う。公園灯については、期間を設けてLEDに変えてまいります。道路照明灯は、いわゆる地域の防犯灯とは違って、交差点なんかについているかなり明るい大きなものです。これについては、 1,447基、全て来年1年間をかけてLED化を行います。かかる費用については、1億 7,000万円ですが、8年で元が取れる。9年目からは全部プラスになっていくというようなことで、建設部長の提案について1年間議論をした結果、今日ここで発表することができます。 色目については、いろいろな色目がありますが、昼光色に統一をしていこうというようなことで行っております。地域にあります防犯灯は、ほぼ、蛍光管でしたが、皆さんの御協力により五、六年前に、防犯灯LED化事業補助金交付による市の2分の1の補助で、LED化を終えることができました。あの色も昼光色ですので、あの色で統一を行ってまいります。 詳細につきましては、建設部長からお答えをいたします。 ○副議長(寺島芳枝君) 教育長 渡辺哲郎君。   〔教育長 渡辺哲郎君登壇〕 ◎教育長(渡辺哲郎君) 教育委員会が所管する水銀灯の現状と今後の対応についてお答えします。 現在、小中学校の体育館については、10校で水銀灯を使用しています。本年度はそのうち、建て替えや照明改修工事で4校のLED化を実施しました。残りの6校については、令和7年度までにLED化を目指します。また、外灯については、17校で水銀灯を使用しています。体育館と同様に令和7年度までにLED化を目指します。 続きまして、水銀灯の在庫の期間ですが、小中学校の水銀灯はLEDの工事に際し、撤去したもののうち、使用可能な水銀灯を保管しています。そのため、令和7年度までの期間については、交換可能な数量を確保しています。 最後に、水銀灯以外の照明灯が使用されている割合です。小中学校の脱・水銀灯率は、令和2年度末で、体育館が71%、外灯が39%です。 ○副議長(寺島芳枝君) 建設部長 知原賢治君。   〔建設部長 知原賢治君登壇〕 ◎建設部長(知原賢治君) 私からは、市長、教育長答弁以外の所管部分について答弁させていただきます。 今後の対応でございますけれども、市長から先ほどお話ありましたとおり、道路照明灯につきましては、来年度 1,447基全灯のLED化を実施する予定にしております。また、公園灯につきましては、公園施設長寿命化計画に基づいて、令和5年度までに 603基全灯のLED化を目指してまいります。 次に、玉替え用のストックでございますけれども、道路や公園の玉替え用の水銀灯につきましては、現在市では確保してございませんが、業者が保有している在庫で十分対応可能だと考えております。 次に、脱・水銀灯の割合でございます。道路照明灯につきましては、現在約12%、公園灯につきましては、28%となってございます。 ○副議長(寺島芳枝君) 環境文化部長 若尾浩好君。   〔環境文化部長 若尾浩好君登壇〕 ◎環境文化部長(若尾浩好君) 私からは、体育施設における対応について答弁させていただきます。 感謝と挑戦のTYK体育館第1競技場及び笠原体育館第1競技場については、既にLED化済みでございます。感謝と挑戦のTYK体育館の2階吹き抜け部分及び第2競技場、笠原体育館の第2競技場、第3競技場につきましては、令和3年度にLED化する予定でございます。 その他の体育施設の照明は、ほとんどがメタルハライドランプまたは高圧ナトリウム灯であるため、緊急性はありませんが、経過的にLED化を目指してまいります。 次に、水銀灯ではない割合でございますが、体育館及び屋外体育施設の脱・水銀灯率は、令和2年度末で98%でございます。 ○副議長(寺島芳枝君) 1番 山田 徹君。   〔1番 山田 徹君登壇〕 ◆1番(山田徹君) 道路に関して、来年1年間で 100%のLED化というのは、物すごいことだなと思っています。そういうふうだと思ってなかったので、びっくりしつつ興奮しています。いきなりこんな発表があると思ってなかったので、本当にびっくりしました。まだ時間がかかるものと思っていたので、単純にすごいなと思います。ありがとうございます。 ただ、照明機器の寿命がおよそ15年というふうになっておりますが、今回、こういう全てのものを、1番長くて令和7年までというふうでやられる予定なんですが、器具の交換に関しては、買取りでの交換を行うのが主になるのか、ある程度、リースも含めた考えでやってみるのか、教えてください。 ○副議長(寺島芳枝君) 建設部長 知原賢治君。 ◎建設部長(知原賢治君) リースにつきましても、私ども検討をいたしました。リースに伴う必要経費が工事費の約2割程度というふうに聞いておりますので、ざっと計算しますと、道路照明灯と公園灯で 3,000万円強という数字になりました。この結果から、経済性を比較しまして、全て買取りによって交換するという予定にしてございます。 ○副議長(寺島芳枝君) 1番 山田 徹君。   〔1番 山田 徹君登壇〕 ◆1番(山田徹君) 先ほど市長が言われたように、9年後にはプラスに転ずるというところを教えていただけたので、リースだとプラスにならないと思っていましたので、これも英断というか、すばらしいと思います。 最後に、先ほど市長もおっしゃられていたように、市が平成29年まで行っていた区や町内会が維持管理している既存の防犯灯のLED化なんですが、場所によって、まだ、LED化されてないところがあると思いますが、今後そのような地区のLED化に関してはどのような方向性というか、どのようなことをされていくのか、対応等がありましたら教えてください。 ○副議長(寺島芳枝君) 市長 古川雅典君。 ◎市長(古川雅典君) 区長会としっかり協議をさせていただきます。当初3年という期限を切って、それを延長して5年、残り1年間は、もうこれが最後ですよ、よろしいですか、よろしいですかと再三言って、今回、幕切りになっています。ある意味、それを的確に言うことを聞いて、地元2分の1、市役所が2分の1の負担で行ったところと、ずうっと、やれない、やれないと言って、引っ張り切ってきちゃったところとの公平性がいかがなものかというようなことの議論が区長会の中でございます。一度本当に残っているところが残り2分の1の補助を受けてでもやられるのか、やられないのか。未実施のところへの意見照会とともに、全体的な区長会の中で議論をさせていただきます。 ○副議長(寺島芳枝君) 1番 山田 徹君。   〔1番 山田 徹君登壇〕 ◆1番(山田徹君) 最初のほうでも言わせていただきましたが、やはり、省エネという部分も、かなり大きな部分になりますし、国際的な条約の下、このようなことが起こりますので、少しでも早くと今回お願いしようとしていたところだったのですが、かなり早い段階で、道路照明灯を一気に変えられるということなので、このスピード感は本当にすごいと思います。改めて驚きましたという一言で、今日は終わらせていただきたいと思います。ありがとうございました。(拍手) ○副議長(寺島芳枝君) この際、暫時休憩します。   午後2時45分休憩     -------------------------   午後3時05分再開 ○議長(嶋内九一君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 次に、5番 奥村孝宏君に発言を許可いたします。   〔5番 奥村孝宏君登壇〕(拍手) ◆5番(奥村孝宏君) 市井の会の奥村孝宏です。議長よりお許しをいただきましたので、通告に従いまして、質問させていただきます。 今の休憩時間に見ましたところ、今年の漢字が「密」と発表されました。新型コロナウイルスに始まり新型コロナウイルスに終わる1年、来年の早い段階で収束し、東京オリンピックで低迷する景気が一気に向上することを祈るばかりです。 さて、今回は、多治見市民の安心、安全は誰が守ると題して、認知症サポート制度と防災行政無線の放送、特に緊急メールの配信について、大きく2点質問させていただきます。 初めは、認知症サポート制度についてです。 私の同級生のお父さん、現在87歳ですが、認知症になったのは今から2年前85歳のときです。この家族は、80代の御両親、同級生夫婦、子ども2人の6人家族。認知症になったおじいさんが家の外へ出て行ってしまいます。昼間はおばあさんが見ていますが、寝静まった夜中に出て行ってしまい、気づいたおばあさんが、おじいさんがいないとなると、夜中の2時だろうが3時だろうが、家族みんなでおじいさんを探しに何度も何度も家の近くや姫町内を探したそうです。あるときは、旧国道 248号線沿いの路肩に座っていました。また、あるときは、どこかで転んだのか、額から血を流し姫川沿いでうずくまっていたそうです。今は施設に入り、そういった心配はありませんが、年のせいか、日に日に足が細くなり、今では徘回どころか歩くこともできないそうです。子どもの頃の地域運動会で大活躍していた姿がうそのようです。年齢的なこともありますが、私の周りでは、こういった話をよく聞きます。そんな中、先月、南姫公民館で開催されました認知症サポーター養成講座に参加して、大変参考になりました。高齢化社会ではやむを得ないことですが、本人や家族が安心できる社会を築くことは、行政が中心となっていかなければならないと思います。 そこで、お手元にお配りしました「多治見市民の安心安全は誰が守る!」というリーフレットを御覧ください。 写真ナンバー1、これは、令和2年10月26日に行方不明になった大薮町の方の捜索活動の写真です。10月26日に不明になり、27日月曜日の朝に市内14分団から約70名の消防団員の皆さんが集結いただいたときの写真です。 次の写真は、翌週日曜日の11月1日に、第30区による捜索活動に地域の皆さん約 140人が集まって、多治見警察署の方と一緒に捜索活動をしたときの写真です。 そんな中、多治見市では、前回の令和2年第4回多治見市議会定例会で、石田議員も質問されていました、認知症高齢者等みまもりシール交付事業を東濃地域では1番早く導入していらっしゃいます。 次の写真は、「うながっぱ」がついたみまもりシールですけども、認知症高齢者等みまもりシールということで、たじみ議会だより令和2年11月1日号の石田議員の一般質問のコーナーにも、この写真が載っておりましたけども、今、多治見市は、今年の8月の広報たじみでも、こういったことを紹介して、どんどん進めていってもらっています。ただ、写真ナンバー4のヘルプマーク、また、写真ナンバー5のマタニティマーク、これらはかなり多くの人に知れ渡っていますけども、まだまだ、これから、この認知症高齢者等みまもりシールについては、PRをしていかなければならない、まだまだ頑張っていかないといけないかなと思っております。 私は、こういった多治見市が取り組んでいる事業をもっともっと推し進めていくことが大事だと思い、次の3点について質問いたします。 1つ目、多治見市の認知症者の数、推移について数字がありましたら教えてください。 2つ目、この認知症高齢者等みまもりシール交付事業が今年の7月から始められて半年ほどたちましたが、岐阜県下での導入状況と多治見市の登録件数がどのようになっているのか、お尋ねします。 3つ目、認知症サポーター養成講座も計画的に開催されていると思いますが、開催状況、開催計画、また受講者数などについて教えてください。 次に、2つ目、防災行政無線の放送、特に緊急メールの配信について伺います。 令和2年11月10日に虎渓山町で熊の目撃情報があり、テレビのニュースで放送され、翌日の中日新聞にも載っていました。資料の写真ナンバー6、これは岐阜県警察防犯アプリに載っているものです。「多治見市虎渓山町地内で熊の目撃。午後1時50分頃」ということがここに書いてあります。これが14時41分に配信されたというのが、このアプリで確認できるところです。 そして、写真ナンバー7、多治見北高等学校の緊急メールですけども、こちらには、ちょっと見にくいですが、午後7時6分に登下校のときに熊に注意してくださいよということが学校から保護者、生徒に配信されているメールです。 私は、この熊の情報は夜の9時頃に名古屋の知り合いから聞いてびっくりしました。熊がいたかどうかという議論はさておき、多治見市役所として、市民の安全を守るために注意喚起は必要ではなかったのかと私は思います。 また、その4日前の令和2年11月6日に宝町で強盗事件が発生しています。私は、この強盗事件について幾つか疑問に思い、多治見警察署や各学校の保護者の方に話を聞いてみました。 事件が起こったのは、翌日の中日新聞にも掲載されていますが、6日の未明でした。6日午前1時45分頃、多治見市宝町のということで、この黒塗りは個人情報で、中日新聞さんから、個人情報は消してくださいということでしたので、黒塗りしてありますけども、こういった強盗事件があったという記事が11月7日の新聞に載っておりました。 そして、その強盗事件について、警察からは民家強盗の事件ということで、午前7時7分、先ほどの未明にあった事件の朝、午前7時7分に警察からメールの配信がありました。さらに、事件があった宝町が校区にあるということか、小泉小学校、ほか小泉中学校や池田小学校でも、午前7時43分、登校のときに安全に気をつけてくださいというメールが配信されています。さらに、写真ナンバー11、「すぐメールかに」という、これ可児市のメールなんですけども、こちらで、可児市では午前10時47分に、多治見市の宝町で、5丁目地内で、身長がどうだこうだという、こういう情報で事件の発生を伝えております。 その後、南姫小学校では、お昼頃に、今度下校時のことについて、保護者に、こういった強盗事件があったということをお知らせしています。多治見市の緊急メールが遅くてですね、午後3時58分に緊急メールが発信されています。事件が起こって、最初に警察が朝の7時。その後にいろんな学校関係が出て、可児市まで午前中なのに、多治見市の緊急メールが午後3時58分、同じ時間に防災行政無線の放送もされています。また、内容も、身長や外見など、可児市のメールにも、学校からのメールにも記載はあったが、多治見市の緊急メールにはそこまでの情報がありませんが、こういった緊急メールが発信されています。 言いたいのは、熊の目撃情報とは異なって、防災行政無線だとか、緊急メールの配信はあったんですけども、どうしても遅いんではないかなと私は思います。警察から多治見市への連絡が朝7時。教育委員会に口頭で情報提供もあり、また、くらし人権課へも午前中にファックス送信があったということです。可児市役所では、朝に岐阜県警察防犯アプリを見て、可児警察署経由で多治見警察署に情報提供してよいかの問い合わせを行い、午前10時47分に配信。こういった防災行政無線の放送、緊急メールについては、平成25年第5回多治見市議会定例会で松浦利実議員が質問されていますけども、それを踏まえた上で、多治見市役所の対応について、3点お尋ねをいたします。 1つ目、多治見市の緊急メールの目的と導入の経緯について改めてお尋ねします。 2つ目、緊急メールの配信マニュアルについて、どういったものがあるのか、お尋ねします。 3つ目、熊の目撃情報。これは結果的に配信はされなかったんですけども、どこの部署が担当していて、また、なぜ、配信されなかったのか、教えてください。 以上、認知症サポート制度の3件と併せて6件についてお伺いし、1回目の質問を終わります。御答弁よろしくお願いいたします。(拍手) ○議長(嶋内九一君) 市長 古川雅典君。   〔市長 古川雅典君登壇〕 ◎市長(古川雅典君) 宝町の強盗事件の対応について答弁を申し上げます。 御指摘の件につきまして、令和2年11月6日に強盗事件が発生をいたしました。午前6時50分から各小学校、中学校及び幼稚園、保育園に情報を提供し、保護者メール等において注意喚起を行いました。初動の対応はしっかり着実に取ることができました。しかし、防災行政無線の配信が警察からの要請の後、5時間を要した。これは極めて大きな問題ですし、大きく反省をしております。今後、この点についてしっかり改善を行ってまいります。この際、御指摘の岐阜県警察防犯アプリも活用をしてまいります。 ○議長(嶋内九一君) 福祉部長 鈴木良平君。   〔福祉部長 鈴木良平君登壇〕 ◎福祉部長(鈴木良平君) 私からは、認知症サポート制度についてお答えをいたします。 認知症の方の数の推移というお尋ねでございますが、認知症という定義での人数の把握は困難でございますが、現在、介護保険制度の要介護認定時の指標であります認知症高齢者の日常生活自立度、これのチェックの状況によって、2以上の方を日常生活に支障を来すような症状・行動や意思疎通の困難さがある人として把握をしております。その人数が平成28年度末で 3,041人、平成29年度末 3,122人、平成30年度末 3,140人、令和元年度末 3,252人、今年の9月末で 3,311人で、年々増加をしてございます。 次に、認知症高齢者等みまもりシールの交付事業についてでございますが、岐阜県下の導入状況と本市の登録件数でございます。 岐阜県下では、岐阜市、恵那市、美濃市、関市、本巣市、北方町が導入をいたしております。本市では、現時点で16件の登録がございます。 次に、認知症サポーター養成講座についてお答えいたします。 今までの受講者数や今後の計画ということでございますが、本市では、平成20年の2月から、この認知症サポーター養成講座をスタートいたしておりまして、今年の9月までで、延べ 9,385人のサポーターを養成をいたしております。引き続き中学校や企業にも働きかけ、認知症サポーターを増やしてまいります。また、多治見警察署の方にも受講いただく予定で、認知症の方と接する可能性の高い職業の方にも広めてまいります。 今後は、受講されたサポーターの方がボランティアとして活躍できる機会を創出してまいります。 ○議長(嶋内九一君) 企画部長 仙石浩之君。   〔企画部長 仙石浩之君登壇〕 ◎企画部長(仙石浩之君) 防災行政無線と緊急メールの件についてお答え申し上げます。 冒頭で市長の答弁にもありましたように、御指摘の点の中で改めるべきは改めるということで、きちんと反省し、対応を取ってまいります。その上で具体的な御質問ということでございますけれども、まず、緊急メールの位置づけですけれども、防災行政無線による情報伝達を補完する手段として、平成19年6月から運用開始されております。文字による情報発信は難聴区域の住民あるいは聴覚障害者の方、市外にいる方などに極めて有効だというふうに考えております。 現在の登録者数は約1万 6,000人でございます。ちなみに、この登録者数の推移でございますけれども、平成24年が 8,000人、平成28年が1万 2,000人、現在1万 6,000人ということで、かなり、ここ数年の中で伸びてきているという状況でございます。 続いて、この緊急メールの配信マニュアルについての御質問です。 メールを配信する行政側としては、運用規程という形でマニュアルを整備しております。具体的には、比較的頻度の高い配信については、そのタイミングとか、ひな型を現在準備して対応しているということでございます。 最後に熊の関係です。今回のことにつきましては、多治見市としては、こういう判断で対応を取りました。 令和2年11月10日に永保寺付近で熊らしき動物が目撃されたということでございまして、有害鳥獣担当者、これは産業観光課でございますけれども、有害鳥獣の担当者が即座に現場確認に向かいました。現場確認の結果、熊の可能性は低いという判断をいたしました。その関係で、防災行政無線あるいは緊急メール等はやらないという判断をこの件についてはしたということでございます。 ○議長(嶋内九一君) 5番 奥村孝宏君。   〔5番 奥村孝宏君登壇〕 ◆5番(奥村孝宏君) 岐阜県警察防犯アプリの活用については大変前向きな御答弁で、私も、これからもっと市民のためにうまくいけばいいかと思っております。 まず、認知症サポート制度のほうから伺います。 多治見市も、先ほどの数字で増えているということですが、令和2年10月21日の中日新聞に、全国的には7年間で倍増しているというような記事も載っておりました。これは警察庁のデータなんですけども、この記事では、地域ぐるみの見守り体制づくりが必要ということで、記事は結ばれています。まさに、今、多治見市が行っている認知症高齢者等みまもりシール交付事業や認知症サポーター養成講座は地域ぐるみの見守り体制づくりそのものだと思っております。 また、先週の金曜日、まだ3日ほど前ですけども、私も伺いましたが、高齢福祉課と地域包括支援センター、さらには、多治見警察署が一体となって、認知症安心声かけ訓練というものが多治見駅南北通路と多治見市役所駅北庁舎で行われておりました。声かけの実践訓練も行うなど、40名ほどが参加されて、熱心にやっておられたのを見ました。そんな中、私の町内の御夫婦で、75歳の奥さんが認知症のため、最近2度行方が分からなくなり、一度は根本町地内で、一度は可児市の大森地内で、警察官に発見、保護されるという事案がありました。こちらの方は2人暮らしのため、旦那さんは24時間気が抜けないというふうにおっしゃっていらっしゃいました。おとといのことですが、私は、認知症高齢者等みまもりシール交付事業のことをこの方に紹介し、休み明けですから、今日からなんですけども、南姫の包括支援センターへ相談に行かれるようにお話をさせてもらいました。本当にこのままだと認知になった方を一所懸命見守っている方が、その方のストレスになってしまうんじゃないかな、その方が潰れてしまわないかなということを大変心配いたしました。 そこで、再質問させていただきますけども、秋田県の大館市では、このみまもりシールで発見されたという事案があったそうです。岐阜県下でも、先ほど7つのところでやってらっしゃるそうですけども、身近なところで、そういった奏功例があれば、御紹介ください。 2つ目、資料を見ていますと、多治見市は、この認知症高齢者等みまもりシールの交付に実費負担として 500円を頂いているということですが、いろいろな市町のことを見ると無料でやってらっしゃる自治体が多いと聞きますが、 500円を徴収することにした経緯をお願いします。 次に、緊急メール、先ほどの御答弁は、大変うれしく思っていますけども、緊急メールの目的が防災行政無線で聞き取れなかったときなどの補完的な位置づけということですが、私から言わせてもらうと13年前に導入したときと今では皆さんが持ってらっしゃる機器、ガラ携からスマホに変わったスマホ元年が平成24年だと言われていますが、こういった持ってらっしゃる機器がどんどん新しくなっているので、市が発信する情報も今の防災行政無線の補完的なものに加えて、さらに文字での情報が加わればよいかなと思います。先ほど福祉部長から答弁があったように、 8,000件、1万 2,000件、1万 6,000件とどんどん増えていく。そもそも、この緊急メールは市民側から自らが登録しているものですから、防災行政無線がやかましいとか、聞こえないとか、いろいろな声がある中で、自らが情報を取りに来てらっしゃるところには、どんどん情報提供をすればいいと思います。そこで再質問させていただきます。先ほどの答弁で、流れの中で遅れたということがありましたが、警察や市民からの情報を受信してから配信するまでの市の中の流れがどのようになっているのかを教えてください。 ○議長(嶋内九一君) 福祉部長 鈴木良平君。 ◎福祉部長(鈴木良平君) それでは、まず、みまもりシールを使った事例で、成果が上がった市があるかということですが、お聞きしましたところ、岐阜市と関市の2市で、このみまもりシールを使って発見された事例があるというふうに確認をいたしました。 それから、もう1点、みまもりシールを有料化した理由ということで、多治見市は当初の交付の際に 500円を負担していただくことにいたしましたが、やはり、これは無料というよりは、使っていただく方にみまもりシールを大切に使っていただきたいという思いも込めて、有料とさせていただきました。 ○議長(嶋内九一君) 5番 奥村孝宏君。   〔5番 奥村孝宏君登壇〕 ◆5番(奥村孝宏君) 高齢者等みまもりシールの 500円についての趣旨は分かりました。また、岐阜市、関市で成果があったということですので、そういった情報をどんどん発信していきながら、必要とされる方に1人でも多く御利用いただき、市民の安心、安全を守っていただきたいと思います。 では、次の質問です。 緊急メールの導入の経緯については、13年前に防災行政無線の補完的なものとして導入したということでしたが、平成19年の頃は、私もまた多くの皆さんがガラ携を持ってらっしゃったと思いますが、平成24年頃から今のスマートフォンが主流になってまいりました。スマートフォンでは情報がどんどんたくさん送れるわけですので、防災行政無線で放送した文面と同じものを補完という意味でメールとして配信するのは結構なんですけども、先ほどあったように、より詳しい情報を提供されてはいかがかと思っております。 そこで、緊急メールの内容と配信の判断は、誰がどのように行うのか、教えてください。 ○議長(嶋内九一君) 企画部長 仙石浩之君。 ◎企画部長(仙石浩之君) 先ほども規程という名のマニュアルがあるというふうにお答えしましたけども、正確には防災行政無線管理運用規程という名称でございます。この中で放送する、あるいはメールをする情報の範囲と担当課があらかじめ決められております。各担当課で、その要否及びタイミングを判断して、企画防災課に要請をし、企画防災課でそれを実行していくということであります。ただ、最終判断ということでございますけども、ケース・バイ・ケースではあるんですが、ただ、運用に関して、最終的な責任は無線管理者である企画部長、私が負うことになっております。 ○議長(嶋内九一君) 5番 奥村孝宏君。   〔5番 奥村孝宏君登壇〕 ◆5番(奥村孝宏君) そういった形で、担当課がそれぞれ判断してらっしゃる。警察から来た情報また市民から来た情報を受信してから配信するまでは、各担当課が受信して、判断して、企画防災課に回すということの流れだということで認識させてもらいますけども、その中身がですね、例えば、先ほど言った宝町の強盗事件で、身長 180センチだとかという情報などについては、警察から来ていなかったからメールにも載ってないのか。それは内部で中身を精査していく中でやめたのか、その辺はどうでしょうか。 ○議長(嶋内九一君) 環境文化部長 若尾浩好君。 ◎環境文化部長(若尾浩好君) 今回の内容でございますけど、警察から、こういう内容で流してくださいという依頼がありましたので、その内容を流したということでございます。 ○議長(嶋内九一君) 5番 奥村孝宏君。   〔5番 奥村孝宏君登壇〕 ◆5番(奥村孝宏君) 警察にも聞いたときに、防災行政無線の放送の内容は細かいことを流すのではなく、概要を流し、先ほど言ったように、メールにはもう少し細かい情報があってもいいかと思いますので、最初に市長から御答弁いただきましたように、岐阜県警察防犯アプリも今後活用していかれるそうなので、その辺のすみ分けをしっかりしてやっていただけたらよいかと思っています。 再再質問をする予定でしたが、岐阜県警察防犯アプリを活用していくということになりましたので、私のほうとしては、今後もまた警察と共に連携しながら市民の安心、安全を守るために、積極的な活動をお願いしたいということと、それから市長はじめ執行部の皆さんも、私たちも、多分向いているほうは同じ方向を向いていると思いますので、市民の安心、安全に向けて頑張っていきたいと思います。 最後に、セラミックバレーのチラシを先ほどもらってきましたが、「世界は美濃に憧れる」という、こういうタイトルがついていました。私としては、いろいろなことで、市民の安心、安全を守りながら、みんなが多治見に憧れる。そんな町になるように共に頑張っていきたいと考えております。よろしくお願いして、私の質問とさせていただきます。どうもありがとうございました。(拍手) ○議長(嶋内九一君) 次に、3番 玉置真一君に発言を許可いたします。   〔3番 玉置真一君登壇〕(拍手) ◆3番(玉置真一君) 議席番号3番 自民クラブの玉置真一でございます。よろしくお願いいたします。 質問に先立ちまして、新型コロナウイルス感染症が1日も早く終息することを願っております。 それでは、議長より、一般質問におきまして発言の許可をいただきましたので、通告に従いまして、「天災は必ず来るから備えましょう」シリーズ、これまで、ペットの同行避難、地下水利用編、避難所での感染症対策、防災・減災教育と行ってまいりましたが、今回はハザードマップ編といたしまして、新型コロナウイルス感染症に考慮いたしまして、短く、内容を濃く、簡潔を爽やかに心がけて質問させていただきますので、よろしくお願いいたします。 お手元の配布資料ですが、白黒で細かく大変見にくいと思いますので、もし、カラー版が必要の方は後日申し出てください。御用意させていただきます。 近年、全国各地で豪雨災害が頻発しております。北海道にも連続して台風が上陸し、記録的な豪雨により土砂災害が広い範囲で発生、次々に観測史上最大の雨が報じられる中、私たちが今後も当事者とはならずに済む保証はありません。気象庁では、将来、大雨や強い雨の頻度が増すということが予測されております。地球温暖化と聞きますと、南の島の水位が高くなってしまうとかいう遠いものに感じられますが、もっと私たちに身近なことは、海水温が上昇して壮大な水蒸気が発生します。これまでの台風の観測によりますと、将来、勢力の強い台風が増えると予想されております。 名古屋大学の研究によれば、平成25年にフィリピンを襲ったスーパー台風、名前がハイエンだそうですが、スーパー台風ハイエン並みの勢力の台風に私たちも襲われるという驚くべきシミュレーションが出ております。これは、配付資料1ページ上段、国土交通省中部地方整備局庄内川河川事務所のホームページからの資料です。資料1ページの左上、河川整備計画による想定浸水区域、これは多治見市の地図です。資料1ページの右上、想定し得る最大規模の洪水のマップ、左上がリミット1、L1ですね。右上がL2。 次に、資料1ページ左下、今、策定が行われているだろう、こちらは、河岸浸食による地図でございます。 資料1ページ右下が、家屋倒壊予測地区、いわば、氾濫流が起こるであろうという地図でございます。また、浸水した場合に、この地域がどれだけの時間浸水するかという想定がされた地図は、庄内川河川事務所のホームページから見ることができます。 次に、資料1ページ下段、このたび、多治見市は、このL1、L2に対応した新たな浸水想定ハザードマップを作られたということで、他の地域のハザードマップ及び冊子を調査しました。私の手元にも現物があります。 土岐市、可児市、御嵩町、愛知県瀬戸市、愛知県春日井市のハザードマップ及び冊子の現物がございます。 近隣の地域のハザードマップは、もう熟知されていると思いますので、内容等は、ここでは話しませんが、1つだけ紹介させていただきます。 この土岐市のハザードマップが、全戸配布されたときの資料でございますが、防水のためのファイルに入れて全戸配布されました。これはひとつ参考としてください。 本日、この中で紹介させていただくのは、1つ目、愛知県清須市、2つ目、埼玉県戸田市です。なぜ、この2市を今回紹介させていただくかといいますと、両市とも河川が氾濫した場合に、市内の多くの地域が水没するという想定がされております。もう、本当に緊急性を持った気持ちで作られている資料でございますので、今回は紹介させていただきます。 資料2ページ、愛知県清須市は、平成12年の東海豪雨での内水氾濫により甚大な被害を被りました。市内には、五条川、新川、庄内川が流れており、それぞれの河川が氾濫した場合のときにどう対応したらいいか、今、タイムラインということが言われますが、タイムラインをつくるに当たって、この図の色により、お気づきマップという表現の仕方、逃げどきマップという表現の仕方が非常に分かりやすく色分けされております。 次に、同じく資料2ページ、先ほどの国土交通省のホームページにもありましたが、どのくらい浸水するのかという浸水の深さ、浸水の想定時間、こういったものが非常に分かりやすく説明されている冊子がハザードマップとともに配布されています。実際、私、清須市役所に訪問いたしまして、1部 200円で2部購入しまして、1部は企画防災課に差し上げました。この冊子は、3万世帯、約3万 5,000部を 1,100万円で作成されたとのことでございます。 次に資料3ページ、先ほどお話しました埼玉県戸田市のハザードブックです。これも市の南部に荒川という川がありまして、堤防が決壊したとき、市の全域が1メートル以上浸水、場所によっては4メートルも浸水すると想定されております。指定避難所も3階以上の高層部しか利用できないところも想定しております。多治見市でも今後作られるL2のハザードマップ等は、そういった意味で、今まで避難所、もしくは指定避難場所に指定された場所が見直しによって数が減ったところ等いろいろ変化はあると思いますので、ハザードマップができた時点で、一度見させていただいて、担当部署とお話をさせていただきたいと思います。 ここで、まず、1番大事なところ、資料3ページ上段左の1想定にとらわれない云々が書いてあります。これが資料3ページ上段右のマップでは、家屋倒壊氾濫想定区域が明記されています。要は、先ほどで言う氾濫流ですね。それと、資料3ページ中段左には、戸田市の自治会でどのような取組をしてきたかということが詳しく書かれております。 そして、資料3ページ中段右の我が家の防災対策、これは、いわば、お家で一緒に皆話してみよう。1番大事なのは、本当はマイタイムラインを作ることです。自分の家は今何色の場所なの。そこ、どのくらいになったら水没しちゃうの。どこへ逃げようか。お父さん、お母さんの連絡先等を書いてある避難者カードみたいなもの、こういった説明も非常に分かりやすくありますので、今回愛知県清須市と埼玉県戸田市の事例を紹介させていただきました。 改めて、これで質問をさせていただきます。 1つ目、マップ作成後、市民への周知について、どのように取り組まれる予定か。 2つ目、消防訓練や市民との対話を通じてのハザードマップ説明会など取り組まれる予定はありますか。 3つ目、従来のL1とこのたびのL2の基準値の違いを改めて確認したい。 4つ目、従来のマップでは、洪水、浸水の想定ではなかった地域が今回対象となる住民は、どのように捉えたらよいか。 5つ目、内水浸水想定地域から対象外になった地域もあると思いますが、その大きな要因は何であるか。 6つ目、市町村にて、ハザードマップの基準値というか、記録とか、表記が統一されていない。これが統一されると非常によろしいと思うが、どのようにお考えか。 7つ目、平成29年に可児市と越境協定を結ばれているが、他の市町村への広域避難について、多治見市はどのように考えておられるか。 最後に、防災・安全社会資本整備交付金があると思いますが、その活用について、新たなハザードマップの策定には、この交付金は申請されたか。または交付される予定か。 以上、御答弁よろしくお願いいたします。 ○議長(嶋内九一君) 市長 古川雅典君。   〔市長 古川雅典君登壇〕 ◎市長(古川雅典君) マップをどのように住民が捉えるかについて答弁を申し上げます。 どれだけ浸水対策を施したとしても災害をゼロにすることは極めて困難です。マップによって、自宅が浸水や土砂災害の危険性があること、これを知ってもらうことが第1の目的です。早めの避難、命を守る行動につなげる必要がある。これを認識していただくことが重要です。 L2の次は必ずL3があります。次、L4があります。どんどんどんどんやって、もうほぼ全域水害になるぞ、このぐらいのことをやるしか、中央官庁はなかなか方策はない。前は 100年に一度、これが1000年に一度、1万年に一度、こういうような形でどんどん危険度を増してくる。こういうようなことが想定されます。 御紹介いただきました愛知県清須市につきましては、庄内川流域整備のメンバーですし、会議のときに、ちょうど清須市長は私の隣に座ってもらいます。ぜひとも、非常に分かりやすい表記、ああいうものが1番重要ということで、小学校の5年生の子が見ても分かるような表記、これについては、しっかり清須市長、あるいは清須市役所と連携をしながら、いただけるものについては、こっちがしっかりいただく。このような形で、より精度を高めてまいります。 ○議長(嶋内九一君) 企画部長 仙石浩之君。   〔企画部長 仙石浩之君登壇〕 ◎企画部長(仙石浩之君) 答弁に入る前に、ハザードマップは現在校正中です。最終校正になって、間もなく印刷に入っていくという段階でございます。その上で、その中身なんですけども、御提案にあったように、マイタイムラインに近いようなページも作っております。どのタイミングで、誰と、どこへ、何を持って、あるいはどのくらいの時間をかけて行くかというのをそれぞれで書き込めるような欄を設けるなどの工夫をしておりますので、また完成後にはいろいろな御意見等もいただければと思います。 その上で、具体的な御質問にお答えをいたします。 まず、ハザードマップ公開時において、市民に対して、どう周知していくか。これについては、令和3年6月までに全戸配布をする予定でおります。このタイミングに合わせて、広報紙や市ホームページ、あるいは、FMPiPi等を通して周知を行っていきたいと考えております。 また、市民との対話等を通してという御質問もございました。ハザードマップ公開後は、おとどけセミナーや各地域で行われています防災訓練等で十分に活用しながら、コミュニケーションを取りながら普及を図っていくということを考えております。また、マップを用いた訓練というものも、おとどけセミナーのメニューに加えていくようなことも考えております。 L1とL2の基準の違いを改めてということでした。一般的な言い方で言えば、L1は 100年に一度の規模の降水量を想定していますし、L2は1000年に一度、正確には違うらしいんですけれども、一つの目安として、1000年に一度ぐらいの規模の降雨を想定してということでございます。何ミリといった基準値は河川によって違いますので、一概には言えないということでございます。 次に、内水浸水想定地域から、今回ちょっと外れた、要はプラスに転じたというところの御質問がございました。今までの内水ハザードマップは、平成26年に作成したんですけども、同時進行で「 100mm/h安心プラン」などと呼ばれるようないろいろな対策を土岐川周辺で行ってきました。左岸、右岸のポンプ場の整備や脇之島川の付け替え工事等ですけれども、この取組の結果、氾濫区域が減少するといった地域もございました。 あと、市町村でハザードマップの表記が統一されてない。先ほど幾つか御紹介をいただきましたけれども、当然市町村がそれぞれで工夫をしながら作っている。タイミングも違うということで、どうしても統一されていないということでございますけれども、さっき御質問にあったL1、L2というのは、今回国のほうで、ある意味、統一的な基準でもってお示しをいただいたもんですから、その統一的な基準を基に、各市町村がそれぞれ工夫をして作っているということでございます。 配色とか、ファイルにくるむとか、いろいろなアイデアがあると思います。それは、ちょっともう間際なもんですから、多治見市もこれから工夫できるところとできないところがありますけれども、できる限り工夫をしていきたいと思っております。 ただ、L1、L2のことで一言だけ申し上げると、やはり、我々が防災ということに対して具体的な対策を立て、それに対応した行動を取っていただくというときに、どうしても、やっぱり、L1を中心に、 100年に一度の雨を想定していろいろな訓練していただくとか、そういうことでやらざるを得ないだろうと思っていますんで、大きさからいくとL1中心のマップにはなります。ただ、L2もきちんと載せて、いざというときに最大これだけまで降るんだよという認識だけは持っていただくという形のものにしようと思っています。 次に、可児市との越境協定はあるけれども、ほかはどうかということです。御案内のように、可児市と多治見市は、住居地域が密接している形で隣接しています。そういうようなことで可児市とは越境協定があったんですけれども、ほかの地域とは同様の協定までは今想定をしていない。ただ、防災上の協定は御案内のようにいろいろなところと結んでおりますので、助け合う精神だけは持っていきたいというふうに考えております。 それから、最後に、防災・安全社会資本整備交付金についてでございます。 令和2年度の効果促進事業に関わる交付金ということで、総合防災訓練経費の2分の1、それから今話題にしましたハザードマップの作成業務に係る費用の2分の1について、既に申請済みでございます。実際に入るのは、もう少し後になりますけれども、申請は済んでおります。 ○議長(嶋内九一君) 3番 玉置真一君。   〔3番 玉置真一君登壇〕 ◆3番(玉置真一君) まず、ハザードマップの周知について、広報、ホームページ、FMPiPiなど、いろいろな媒体というようなお話がありました。 資料3ページ下段、これは、富山市の洪水ハザードマップの地図の見方・使い方という動画です。動画は流せないんですけども、非常に分かりやすく富山市さんが作成したハザードマップの見方の動画、これユーチューブにアップされていまして、富山市さんからも、ぜひ、御紹介くださいということで、今日は出させていただきました。札幌市もこういったものがございます。 次に資料4ページ上段、多治見市内水浸水想定地域減少の要因、先ほどの内水氾濫のハード対策で、浸水対策実行計画「 100mm/h安心プラン」の効果ですね。これで、ポンプとか、かさ上げとか、こういう対策によって、ハザードマップ上の色のついたところが、色がなくなって、少し安心になったという、これは本当に、非常に浸水対策効果がありますので、今後もよろしくお願いいたします。 次に資料4ページ中段、平成28年7月18日の可児市との越境協定のときの写真です。特に姫、それから可児市桜ケ丘の手前、要は同じ地域の中で、市境があるところは、やっぱり近いところに避難ができるということで、こういった協定を結ばれたということです。 多治見市の取組についてよく分かりました。 そうしましたら、再質問をさせていただきます。 先ほどの社会資本整備総合交付金の防災・安全交付金の対象になるものに、今もありました、ハザードマップがあります。防災教育、その他もろもろありまして、2分の1の補助を受けられる予定ということでした。 先ほどの愛知県清須市もこれを活用して、3万 5,000部作られ、費用は 1,100万円とありましたが、半分の 550万円で作られました。 この交付金ですけども、今後またハザードマップ以外にいろいろ使われると思うんですけども、今までに、この交付金を受けられた事例がありましたら、もしくは、今後このようなものに使いたいということがありましたら、よろしくお願いします。 ○議長(嶋内九一君) 企画部長 仙石浩之君。 ◎企画部長(仙石浩之君) この交付金は今御指摘のハザードマップの作成費以外に、毎年開催しております総合防災訓練の費用の2分の1ということで申請をしております。 ○議長(嶋内九一君) 3番 玉置真一君。   〔3番 玉置真一君登壇〕 ◆3番(玉置真一君) 交付金は今後も活用していただきたいと思いますので、よろしくお願いします。 次、さきの御答弁と重複する部分がありますが、ハザードマップとして形になるものは、単なる広告物であり、たかだか印刷物、あるいはホームページのデータに過ぎません。目的である災害時の避難行動の促進と住民の防災意識を啓発することを図るために、今後行政が取り組まなくてはいけない1番大事なことは何とお考えでしょうか。 ○議長(嶋内九一君) 企画部長 仙石浩之君。 ◎企画部長(仙石浩之君) ハザードマップを配布するだけでは意味がありません。それを一人一人が見て、それに対して、自分なりの行動等につなげていただくような、そういう意識を持っていただくということが1番大切ですので、一つには、議員も参加をいただきました、今年度根本地区で、地区タイムラインを作成するという活動を続けてまいりましたが、これを来年度以降、ほかの地域にも広げていこうと思っています。その際には、新しく作ったハザードマップ等を活用して、それぞれの地域に合った行動を意識づけをするということをまず第1に考えて、行動してまいりたいと思っております。 ○議長(嶋内九一君) 3番 玉置真一君。   〔3番 玉置真一君登壇〕 ◆3番(玉置真一君) そうですね、やっぱり、作る側と使う側が機能しないと、これは活用されてこそ、市民それぞれ自分の身は自分で守るということが大切だと思います。 先ほど可児市の取組について、ハザードマップ等の資料を提示させていただきましたが、日本語以外の表記は、多治見市はどのように取り組まれていく予定でございますか。 ○議長(嶋内九一君) 企画部長 仙石浩之君。 ◎企画部長(仙石浩之君) 申し訳ございませんが、ハザードマップの多言語化については、現在予定がありません。それを補う意味で、今年度、間もなくですけれども、リリースを予定しております防災アプリ、これについては、日本語だけではなく、英語、中国語の対応を考えております。このアプリの中で、いろいろな情報喚起をしていきたいと思うんですが、ただ、ハザードマップと全く同じようなところまで、そこでお示しできるかというと、そこまでではないもんですから、とりあえず、ハザードマップをそのまま多言語化をするというところまでの準備は、現状のところではございません。 ○議長(嶋内九一君) 3番 玉置真一君。   〔3番 玉置真一君登壇〕 ◆3番(玉置真一君) そうですね、やはり、多治見市も外国人の方多くこれからも住まれる、今現在も住まわれていますんで、アプリ等も必要ですが、いろいろな媒体も今後取り組んでいただければよろしいかなと思います。 今、この画面に出ているのが、これ可児市、先ほどハザードマップ等、防災の冊子お見せしたんですけども、それはもちろん日本語になっております。それ以外に、ポケットサイズなんですけども、ポルトガル語と英語の防災ポケットガイドが配布されております。ぜひ、御参考にお願いします。 現在、ハザードマップを含め、いろいろなホームページ、紙媒体等で様々な情報を得ることができます。今後、国土交通省の重ねるハザードマップポータルサイトと言って、いろいろなものを重ねることができ、土砂災害、浸水その他もろもろですね。自分の地域からも、もっと細かくもなりますし、広い範囲でも見れます。これはぜひホームページからも見れます。 このようにですね、様々な情報を得ることができます。皆様の御記憶にもあるかと思いますが、2018年7月多くの死者を出した倉敷市真備町を御存じでしょうか。災害と同時に、ハザードマップの浸水想定地域と同じところが浸水被害に遭いました。ハザードマップが作成され、全戸に配布されていましたが、公益社団法人日本地理学会の調べでは、内容を理解していた方がたったの24%、その他の方「見たことある」51%、「知らなかった」25%であり、避難行動に大きな差が出たということでした。ハザードマップは、安全な場所を確認する地図ではございません。危険な場所を把握する地図です。自分の命は自分で守るのが基本です。まずは、自助の備えはどうであったか、自らの命は自らで守る、住民一人一人が主体的な考えを持つためのツールの一つがハザードマップと考えます。 今後、今まで以上に、ハード面、浸水対策はもちろん、市民への周知、防災・減災教育などソフト面も積極的に取り組んでいただきたい。 以上で一般質問及び要望を終わります。ありがとうございました。(拍手)     ------------------------- △散会 ○議長(嶋内九一君) 本日の会議はこの程度にとどめ、本日はこれをもって散会いたします。   午後4時06分散会     ------------------------- 上記会議の顛末を記録し、相違なきことを証するためここに署名する。  令和2年12月14日               多治見市議会議長   嶋内九一               多治見市議会副議長  寺島芳枝               多治見市議会議員   加藤元司               多治見市議会議員   仙石三喜男...