多治見市議会 > 2020-06-18 >
06月18日-03号

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  1. 多治見市議会 2020-06-18
    06月18日-03号


    取得元: 多治見市議会公式サイト
    最終取得日: 2022-12-31
    令和 2年  6月 定例会(第3回)議事日程 令和2年6月18日(木曜日)午前10時開議 第1 会議録署名議員の指名 第2 市政一般質問 第3 休会期間の決定     -------------------------本日の会議に付した事件 議事日程のとおり     -------------------------出席議員(21名)          1番    山田 徹君          2番    片山竜美君          3番    玉置真一君          4番    城處裕二君          5番    奥村孝宏君          6番    吉田企貴君          7番    佐藤信行君          8番    渡部 昇君          9番    寺島芳枝君         10番    古庄修一君         11番    柴田雅也君         12番    松浦利実君         13番    若尾敏之君         14番    三輪寿子君         15番    若林正人君         16番    林 美行君         17番    加藤元司君         18番    仙石三喜男君         19番    井上あけみ君         20番    石田浩司君         21番    嶋内九一君     -------------------------説明のため出席した者の職氏名         市長         古川雅典君         副市長        佐藤喜好君         教育長        渡辺哲郎君         副教育長       河本英樹君         企画部長       仙石浩之君         総務部長       富田明憲君         福祉部長       鈴木良平君         経済部長       長江信行君         環境文化部長     若尾浩好君     -------------------------職務のため出席した事務局職員         事務局長       柚木崎 宏         書記         皆元健一         書記         虎澤智子         書記         宮地久子         議会事務員      水野靖子     -------------------------市政一般質問  1.石田浩司     新型コロナウイルス感染症対策について  2.古庄修一     多治見市制80周年記念事業について  3.若林正人     「コロナウイルスとの共生」・・・どうなる日本、どうする多治見!  4.三輪寿子     新型コロナウイルス感染拡大から子どもたちを守る支援について  5.井上あけみ    駅北側への新庁舎建設に伴う、南北自由通路の位置づけ等について             公共施設適正配置計画と現本庁舎の跡地利用の考え方について  6.渡部 昇     避難所の感染拡大防止への取組みを  7.片山竜美     コロナ禍における小中学校の熱中症対策とGIGAスクール事業について  8.山田 徹     TAJIMEALGOから始まる多治見市経済活性化について  9.玉置真一     「天災は必ず来るから備えましょう」感染症対策避難所編 10.城處裕二     新型コロナウイルスに負けず、安心・安全にスポーツする為に 11.吉田企貴     新型コロナウイルス関連対策費の増大に伴う今後の財政計画について △開議    午前10時02分開議 ○議長(嶋内九一君) これより本日の会議を開きます。     ------------------------- △第1 会議録署名議員の指名 ○議長(嶋内九一君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。 本日の会議録署名議員は、会議規則第87条の規定により、議長において、18番 仙石三喜男君、19番 井上あけみ君の両君を指名いたします。     ------------------------- △第2 市政一般質問 ○議長(嶋内九一君) それでは、日程第2、市政一般質問を行います。 質問者は、登壇の上、質問されますとともに、できるだけ簡単明瞭に質問されますようお願いいたします。なお、執行部におかれましても、簡単明瞭にして的確なる御答弁をお願いいたします。 答弁において反問するときは、反問する旨を明らかにして議長に許可を得てください。反問を終わるときは、反問を終わる旨を発言してください。 それでは最初に、20番 石田浩司君に発言を許可いたします。   〔20番 石田浩司君登壇〕(拍手) ◆20番(石田浩司君) 20番議員、立憲フォーラムたじみの石田浩司でございます。通告に従いまして、新型コロナウイルス感染症対策について質問させていただきます。 新型コロナウイルスは2019年11月、中国武漢市で発生が確認され、爆発的な勢いで感染拡大をいたしました。 日本でも、2020年1月16日に武漢市に渡航歴のある男性から感染拡大が始まり、現在に至っております。この間、3月13日には新型コロナウイルス対策特別措置法が成立し、4月16日には全国に緊急事態宣言も出され、企業や国民に対し外出の自粛、3密を生まないための営業の自粛、リモート会議やテレワークの推進などの措置が取られるなど、全ての国民生活がストップしたと言っても過言ではないというほど、私たちの生活に大きな影響を与えました。まだ今も与えております。 こうした中で、多治見市でも新型コロナウイルス感染対策に対応するために対策会議が立ち上げられ、毎週木曜日、会議を開き、対応・対策を行っておられました。 地方自治体は直接市民の皆さんにサービスを提供する仕事をしており、様々な対応が求められる中、市長が言われるスピードと正確さを持って職員は職務に当たっております。 特別定額給付金については、5月の連休明けから幼稚園の教諭、保育士などの応援により、申請の封入作業を行い、特別定額給付金ができるだけ早く市民に届くことができるように体制が取られました。 また、多治見市民病院で必要とされるフェースシールド作成のお手伝いを給食調理員が行っており、三の倉センターのごみの収集作業についても、全ての職員が一丸となりコロナウイルス対応に当たっていることに、改めて敬意を表します。 まだまだ続く新型コロナウイルス対策では、補正予算でも上げられておりますように、地域経済の活性化施策や立て直し、救済制度など様々な施策の着実な実行を求められます。市民に大きな影響を与えている新型コロナウイルス対応について質問をいたします。 大きく1つ目です。先ほど述べました一律10万円の特別定額給付金の進捗状況です。まだ給付が遅れている自治体もあるようですが、多治見市の現在はどのようになっているのでしょうか、直接市民から届いていないという声は聞きませんが、給付状況についてお聞かせください。 併せて世帯主に給付されるわけですが、対応など給付についての課題や問題点があるならお聞かせください。 大きく2つ目は、小中学校のGIGAスクール構想の中のICT化によるタブレット端末の学校においての取扱いと自宅での取扱いについてお聞きをいたします。 GIGAスクール構想では、学校における高速大容量のネットワーク環境、校内LANの整備を推進するとともに、特に義務教育の段階において全学年の児童生徒一人一人がそれぞれの端末を持ち、十分に活用できる環境の充実の実現に向けて進んでいき、多治見市では令和4年度までに完成の予定であります。 事業を実施する地方公共団体に対し、国は安心と成長の未来を開く総合経済対策において、国として継続的に財源を確保し、必要な支援を講ずるとし、併せて教育人材、教育内容といったソフト面についても対応を行うとされております。 新型コロナウイルス感染により学校の休校が続き、オンライン学習によるタブレット端末の使い方に注目が集まっております。 多治見市でも今議会で補正予算が組まれ、児童生徒へのタブレット端末が整備をされております。1人1台のタブレットを導入することで、国はデジタル教科書、教材など良質なデジタルコンテンツの導入、各教科ごとにICTの効果的な活用をした学習の活動、AIドリルなど、先端技術を活用した実証の充実を上げておりますが、実際に教育現場でタブレットはどのように活用されるのか、お聞きをいたします。 また、新型コロナウイルス第2波や予期せぬ事態による学校の休校対策として、自宅にいながら学校と通信ができるタブレット端末オンライン活用は大変重要になると考えます。 しかし、タブレット端末を自宅に持ち帰り、インターネットへつなぐことで、どこへでも自由にアクセスができる危険性も発生をいたします。 また、ネット環境がない家庭での支援対策も併せて必要になると考えますが、市として自宅での使用についての考え方をお聞かせください。 そして、夏休みの学校給食についてです。 新型コロナウイルスの影響により、本来夏休みの時期である中授業が行われ、学校給食が実施されることになりました。夏休み期間中である時期に給食を実施するのは初めてであり、食中毒の危険が高まると考えます。 昨年は各教室にエアコンが整備されて授業は快適に行われると思いますが、給食については大畑調理場や共栄調理場と老朽化した調理場での夏の給食業務はとても心配をしております。 しかし、子どもたちのための学習の遅れを取り戻すためには授業は重要であり、そのために安全な給食を実施をしていただきたいとの思いで質問をいたします。 食中毒を起こさないための夏用の給食メニューを考えなければいけません。市長が給食費を上乗せをして対応すると発言をされておりましたが、夏用のメニューはどのようにされるのか。各調理場から調理後の配送について、配送車は保冷車にはなっておらず、調理後の学校までの配送は心配です。配送についての工夫はどのようにされるのか。 また、学校に配送されてからの配膳までの対応についても、時間を空けることなく喫食することが求められますが、どのようにされるのか、お聞きをいたします。 そして大きく3つ目、複合災害の対応についてです。 近頃地震が多発しております。昨日も中濃地方で震度4の地震がありました。また、梅雨に入り、毎年のようにゲリラ豪雨による災害が全国で起きております。 こうした中で、新型コロナウイルスの再拡大の警戒時期に、台風や地震など自然災害が重なることも否定できない状況にあります。自然災害対策に加え、新型コロナウイルス感染防止の対策を準備しなければいけません。他の自治体との連携や避難所の対策をしっかりと進めていくべきであると考え、質問いたします。 県は、岐阜県避難所運営ガイドライン新型コロナウイルス感染症対策編」を示し、各自治体に対応を求めておりますが、市として避難所における対応マニュアルの作成はされているのか、また、避難所における仕切りや民間ホテルを活用するなど避難所の確保はどのようか。併せて災害における他の自治体との広域連携についてお聞きをし、質問を終わります。よろしくお願いいたします。(拍手) ○議長(嶋内九一君) 市長 古川雅典君。   〔市長 古川雅典君登壇〕 ◎市長(古川雅典君) 一律10万円の特別定額給付金状況について、最も新しい情報を答弁いたします。 昨日6月17日現在です。世帯数を分母といたします。全世帯数は4万 7,212世帯、既に給付が終了している世帯、分子は4万 5,626世帯、その比率については、96.6%の世帯に給付を完了しております。金額につきましては、 107億 4,500万円の給付を完了しております。 申請をまだされていない方もありますが、申請者数を分母とすると、99.9%の皆さんに一律10万円の支給が完了しております。ごく僅かな皆さんについては、書類の不備がある、あるいは口座を持っていらっしゃらないから現金の支給を求めていらっしゃる、こういう状況でございます。 次に、この支給については8月13日が締切りですが、いまだに返信がない人、給付の申請がない人については、個別にもう一度郵便を差し上げます。大丈夫ですか、申請まだですよ、加えて7月の上旬の広報についても申請のない方、締切りが迫っています。こういうようなしっかりとしたフォローを行います。 次に、相談の窓口ですが、感染症の関係から直接の人対人の窓口というのは設置をいたしませんでした。原則電話相談、コールセンターを設置いたしました。また、郵送申請といたしました。 この一律10万円の給付のやり方には2つの方法があります。市の職員が直営方式でやる方法、丸々民間委託をする方法、2つがあります。数社の民間から、この業務をやらせてほしいというようなお話もございました。 しかし、多治見市役所は伝統的にこういったことは職員が直営で総力を挙げてやっていこう、こういうような決断をし、横断的にまたぐというようなことですので、今回は非常に異例なことですが、企画部長を中心として全職員、全庁を挙げて一律10万円の給付をする。それもスピード感を持って行う、こういうようなことを行いましたので、今申し上げたような形の給付状況となっております。 ○議長(嶋内九一君) 副市長 佐藤喜好君。   〔副市長 佐藤喜好君登壇〕 ◎副市長(佐藤喜好君) 災害時の避難所についてお答えいたします。 岐阜県の避難所運営ガイドラインをベースに、多治見市の感染症対策を踏まえた避難所運営マニュアルを策定済みです。 具体的には、避難者の間隔を2メートルほど空けることや、適度な換気を考慮するとともに、必要に応じてパーティションの設置等、密を避ける工夫をしていきます。 なお、感謝と挑戦のTYK体育館が避難所となる場合、体調が悪い方は別棟の研修棟へ御案内することとしております。 ○議長(嶋内九一君) 教育長 渡辺哲郎君。   〔教育長 渡辺哲郎君登壇〕 ◎教育長(渡辺哲郎君) 私からは、夏休み期間中の学校給食の食中毒に対応するための対策についてお答えします。 各調理場では、文部科学省が示します学校給食衛生管理基準に従い、日頃から衛生管理には注意し、食中毒を起こすことがないように給食調理を進めています。 具体的には、メニューについては食中毒を起こしにくいメニューを工夫します。例えば、あえ物は出さないというようなことです。 配送につきましては、配送に時間がかかる学校には、雑菌が増える温度帯をできる限り避けるために、通常は冷まして提供するメニューを熱いまま提供する、いわゆる温出しを行います。 配膳につきましては、各学校の配膳室にスポットクーラーを配置します。 ○議長(嶋内九一君) 企画部長 仙石浩之君。   〔企画部長 仙石浩之君登壇〕 ◎企画部長(仙石浩之君) 特別定額給付金について、課題、問題点はとの御質問がございました。 体の不自由な方、高齢の方などで直接対面で相談、あるいは申請を希望される方もいらっしゃいましたので、そういう場合に限り、市役所の窓口において適切に対応させていただきました。 また、DV被害者等給付に当たって配慮が必要な方については、御本人に給付されるよう適切に対応させていただきました。 次に、避難所の関係です。体調が悪い方や配慮が必要な方には別室を設け、避難所運営を行っていくということでございます。 また、市内には84か所の指定避難所が指定してあります。それぞれで感染症対策を充実させていくということで進めておりますので、現状ではホテル等の活用は考えておりません。 また、岐阜県及び県内全ての市町村、あるいは県外の41の市区町村と災害時相互応援協定を結んでおり、広域連携を図っています。 また、可児市とは独自に多治見市と可児市における越境避難に関する協定というものを結んでおりまして、相互応援体制を取っております。 ○議長(嶋内九一君) 副教育長 河本英樹君。   〔副教育長 河本英樹君登壇〕 ◎副教育長(河本英樹君) 私からは、GIGAスクール構想に関わる部分についてお答えをします。 学習端末を使ってどのような授業ができるのか、そして授業充実のための教材センターの構築のために、教員によるプロジェクトチームを組織し動いております。 学習端末の取扱いにつきましては、GIGAスクール補助を活用し、学習端末を整備しますが、その活用は学校での授業が第一であると認識をしております。 学校では児童生徒自らが様々な情報を収集したり、自分の考えをまとめたり、収集した情報をお互いに見せ合い交流をしたりできるよう、タブレットを活用してまいります。 自宅での取扱いにつきましては、今後、コロナ感染再拡大など学校に通えない状況が生じることに備え、オンラインによる授業の在り方や自宅にWi-Fi環境が整っていない、そういった家庭にはモバイルルーターを貸し出すなどの課題について、現在、調査研究をしているところでございます。 ○議長(嶋内九一君) 20番 石田浩司君。   〔20番 石田浩司君登壇〕 ◆20番(石田浩司君) 市を挙げて皆さんで対応しているということがよく分かりましたので、よろしくお願いをしたいと思います。 災害について1点だけちょっとお伺いしたいんですけども、今自分の車を使った、車の中で対応するというようなこともテレビでやっているわけですけども、こういった自分の車を使った避難については、市としてどこか用地を確保するとか、そういったことは考えてみえますでしょうか。
    ○議長(嶋内九一君) 企画部長 仙石浩之君。 ◎企画部長(仙石浩之君) 今回つくった市の災害対応のマニュアルの中にも、車中泊は位置づけております。ただし、やっぱりこれは最後の手段でありまして、基本的にはそれ以外の方法、避難所で過ごしていただく、あるいは自宅やそれ以外のところで過ごしていただくということを基本に据えて、最後の手段として車中泊もありだということで位置づけておりますので、それを避難所の駐車場等での、要は安全な場所での車中泊ということで位置づけているという状況でございます。 ○議長(嶋内九一君) 20番 石田浩司君。   〔20番 石田浩司君登壇〕 ◆20番(石田浩司君) まだまだ新型コロナウイルス続いてまいりますので、しっかりと対応をお願いをしまして、質問を終わらさせていただきます。(拍手) ○議長(嶋内九一君) 次に、10番 古庄修一君に発言を許可いたします。   〔10番 古庄修一君登壇〕(拍手) ◆10番(古庄修一君) 市井の会、10番議員、古庄修一でございます。議長の許可を頂きましたので、通告に従いまして、多治見市制80周年記念事業について、なるべく簡単に質問をさせていただきたいと思います。 今回の一般質問の大半は、新型コロナウイルス感染症に関する質問に集中するのではないかと思われます。世界中の人々を震撼させ、先の見えない混沌とした日々が続き、多治見市においても、市民生活は激変の様相を呈しております。不安と苦悩から一日も早く脱皮し、平常どおりの生活が望まれているところでありますが、コロナに負けない背景下の下で、多治見市にとっては市制80周年という大きな節目のときを迎えております。 新型コロナウイルス感染症によってあらゆる行事が消滅してしまうのか、大変に危惧をいたすところであります。多治見市としてのこの80周年記念事業にどのように関わりを持っていけるのか、こうした観点から次の4項目について質問をさせていただきます。 1点目、1940年に人口2万 6,820人としてこの多治見市が誕生しました。その背景には、多くの先人たちの苦難と血のにじむ努力が今日の市の発展を支えてきたものと思われます。80周年を迎え、ここに大きな節目として、ここに記録として残す具体的なものが必要と思えるが、いかがか。 2点目、80周年を記念する古川市長の思いは、また市民へのメッセージはあるのでしょうか。キャッチコピー等のお考えはいかがでしょうか。 3点目、第7次総合計画の柱「共につくる。まるごと元気!多治見」となっていますが、市民参加についてはどのようでしょうか。 4点目、多治見市には7名の観光大使とされる方が各界幅広い世界で活躍をされています。この記念すべき80周年記念事業に、何らかの形で市民との交流の場は持てないのでしょうか。 以上の4項目について、80周年記念事業という多治見市にとって歴史に残る大変貴重な年を迎えているということに鑑みまして、この記念事業の大切さ、そして意義深い令和2年度の記念事業に対し、多治見市としてどのような御見解をお持ちなのか、1回目の質問をさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。(拍手) ○議長(嶋内九一君) 市長 古川雅典君。   〔市長 古川雅典君登壇〕 ◎市長(古川雅典君) 初めに、市制80周年記念事業を行うか行わないか、庁内の中で大激論を行いました。花火大会、多治見まつり全てが延期という言い方ですが、実は中止でございます。 やっぱり記念式典だからやろうというようなのが大勢で、今週方針を決定いたしました。期日については、8月1日土曜日、午前10時から午前11時まで、僅か1時間で式典を終えます。 バロー文化ホール 1,300人の大ホールを使いますが、密を避けるというようなことで、コンパクトな式典を行います。メッセージは「次の 100周年は私たちに任せてほしい」というようなことで、若い人たちを中心とした式典を計画しております。 総合司会は多治見北高等学校の放送部、全国レベルの生徒2名が総合司会を行います。オープニングで東京オリンピックボクシング代表田中亮明選手、この方がメッセージと同時に、来年の東京オリンピックに対する決意表明と応援を行います。 クロージングが新成人、新しく成人になる方、こういうような人たちが将来に向けてのメッセージをしっかり発信する。 例年ですと、それが終わってから叙勲・褒章の皆さんの式典及び食事を取っての交流会がございますが、これも食事を取っての交流会が全て中止というようなことで、叙勲・褒章の皆さんも一緒になって8月1日土曜日午前10時から1時間で式典を終える、こういった計画でございます。 次に、記念の冊子の関係でございますが、10年前の市制70周年と同様に、市勢要覧、これもコンパクト版にします。写真を多くして、今までの過去80年の歴史をしっかり振り返る、こういった2つの事業を行ってまいります。 ○議長(嶋内九一君) 副市長 佐藤喜好君。   〔副市長 佐藤喜好君登壇〕 ◎副市長(佐藤喜好君) 市制80周年記念事業の市民参加についてお答えいたします。 多治見市制80周年記念事業の冠称及びシンボルマークの使用については、市民の皆さんの利用を認めており、既に74事業を承認しております。市民とともに祝賀する機運をこうして高めております。そして、市制80周年記念事業については、市民、NPO、ボランティア団体、企業など多様な主体と企画・検討してまいりました。 しかし、予定していた事業は、新型コロナウイルス感染症の影響により中止または延期されたものが多く、大変残念な気持ちでいっぱいでございます。 ○議長(嶋内九一君) 企画部長 仙石浩之君。   〔企画部長 仙石浩之君登壇〕 ◎企画部長(仙石浩之君) 市制80周年に向けて市長のメッセージをという御質問がありました。 これまで新型コロナウイルス感染症に対しても、あるいは第7次総合計画においても、ホームページ、あるいは広報等でメッセージを掲載させていただいております。 今回の市制80周年記念事業に向けましても、8月1日号の広報たじみ、あるいは先ほど話が出ました市勢要覧にも市長のメッセージという形で掲載をする予定でございます。 続いて、観光大使についての御質問を頂きました。 市制80周年記念イベントとして、市観光大使の協力を予定していた事業は、新型コロナウイルス感染症の影響により規模縮小、または事業中止を決定しているところでございます。市勢要覧に観光大使を紹介するページを設け、改めて市民の皆様に御紹介・周知を図ってまいりたいと思っております。 また、今後の新型コロナウイルス感染症の状況にもよりますけれども、市の魅力発信に資する観光大使との事業実施を検討しているところでございます。 ○議長(嶋内九一君) 10番 古庄修一君。   〔10番 古庄修一君登壇〕 ◆10番(古庄修一君) 今取りまとめて御報告を頂きまして、ありがとうございます。 8月1日が市制記念日ということで、記念事業にふさわしい市勢要覧を出していただけるというふうにお聞きしました。この中身というのはどのようなものなのか、記念事業にふさわしいものなのか、また、残すべき資料誌としていいものか、こういった点を少しお聞きしたいと思います。 ○議長(嶋内九一君) 企画部長 仙石浩之君。 ◎企画部長(仙石浩之君) ただいま編集中ですので、最終的なものは御覧をいただくということになりますけれども、先ほど答弁の中にもあったように、1つは、市制80周年の歴史をきちんと振り返るというものになります。また、今現在の観光大使のことも先ほど触れましたけれども、活躍をしておられる方等が分かるような、そういったものも考えております。 これ以外については、多少お楽しみということで御覧いただければと考えております。 ○議長(嶋内九一君) 10番 古庄修一君。   〔10番 古庄修一君登壇〕 ◆10番(古庄修一君) 立派な物が出来上がることを期待していきたいと思います。 先ほどからずっとこの新型コロナウイルスに関していろいろ議論が出ていますが、市制80周年に対していろいろなものを妨げているこのウイルスですけど、私は市制80周年記念事業というのはとても貴重な事業ではないかなというふうに思うんです。「八とは開く義なり」とも言いますし、中国では北京オリンピックを見ていますと分かるように、2008年8月8日午後8時8分8秒に北京オリンピックのファンファーレが鳴りました。 また、8月は結婚式が一番多い月だと中国では言われております。やはり、いかにこの8という数字を大事にするか、こういった点ではないかなと思うんですが、私はこの市制80周年記念を、私も含めて市民の皆さんも大変楽しみになさっていたのではないかなというふうに思います。 こうした状況の中で迎えるわけですが、市長としても、大変無念な部分がたくさんあるかと思うんです。この点について御見解があればお願いしたいと思います。 ○議長(嶋内九一君) 市長 古川雅典君。 ◎市長(古川雅典君) これまで1年間、職員、市民、いろいろな人たちとつくってきた計画は全て実行できない。いろいろな形のそれぞれをやるセクションの実行委員会をつくります。市長としてはやってほしいというメッセージを薄く言いますが、やはりこの御時世ですので、花火大会、多治見まつり、美濃焼卸センターでのたじみ茶碗まつり、3密を避けるというようなことを言ったときに、それを全部履行しようとしたときには、催事は3密がないと盛り上がらないですよね。 花火大会をやって誰も来ていなかったら、催事にならないじゃないですか。それをまともに聞かざるを得ないという、こういうような年に私たちが市制80周年を迎えざるを得ない、極めて残念です。 ○議長(嶋内九一君) 10番 古庄修一君。   〔10番 古庄修一君登壇〕 ◆10番(古庄修一君) 市民共々に、また議員も含めて大変残念な思いではないかなというふうに思いますが、当初1番の部分で、多治見市は2万 6,800人から発足しました。昭和30年、40年代においては、九州から私も含めて集団就職で多くの若者をこの地に迎えてくださったわけですが、こうしたことによって多治見市は大発展をしてきました。 また、休日ともなると、銀座通りとか本町通りは人が通れないほどにぎわいを見せたものであります。 また、雇用と住宅という点について、受入れをしっかりしてくれました。笠原町に2か所、そして下沢町に1か所、雇用促進住宅というのを用意してくださったわけでありますが、これもひとえに美濃焼産業の支えの現場の方々が、皆さん本当によく頑張ってこられたのではないかなというふうに思われます。 やはり市制80周年を記念して、何にしてもこのまま忘れられてはいけないという部分もあるかと思うんですが、歴史の1ページとして栄えた原点をやはり大事にしていきたいなというふうに思います。 そのおかげもありまして、多治見市はホワイトタウンが誕生し、市の北部、南部においても多くの住宅団地ができまして、あっという間にまち全体が変わってまいりました。 また、15年前には笠原町と合併をさせていただいたときに、合併特例債の 194億円、本当に多治見市の発展に大きく貢献をしてきたものではないかと深く理解をしているわけでございます。 私は、この言葉が大好きなんですけど、「井戸の水を飲む前に、その井戸を掘ってくれた人のことを決して忘れてはならない」、先人の言葉でありますが、苦難を市民とともにこうして乗り越えてきたそのあかしが、今日の発展に至っていると思うんです。 通告にありませんが、市長もこれまで身を粉にして支えてくれた者の一人ではないかなと思うんですが、長い歴史の中で、市長のこれまでの思いを一言で表してくだされば、私としても大変ありがたいと思いますが、市民の方々もきっと市長の市制80周年の言葉を期待しておられるのではないかなと思いますので、よろしくお願いをいたします。 ○議長(嶋内九一君) 市長 古川雅典君。 ◎市長(古川雅典君) 今いる市民だけでこうした歴史はつくれなかった。私は、子どもの頃、精華小学校の近くに住んでおりましたので、上山製陶株式会社等に九州から多くの皆さんが集団就職をして、一生懸命働いていらっしゃるというのを目の前で見ていました。 また、笠原町については、ほぼもともとの笠原町の人以上に九州のほうからたくさんの集団就職でタイル産業を支えていただいた。こういうようなことは、自分の歴史あるいは記憶の中ではっきり覚えています。 それも発展の一翼、もう一つは、もともと住んでいた人たちが汚してしまったどろどろの土岐川の水をみんなできれいにしてきた。周り全部はげ山にしてしまった山をみんなで木を植えて元に戻してきた。それだけだったら 6.5万人のまちですが、名古屋市を中心として名古屋通勤圏の非常にいい状況から、郊外に大きなベッドタウンを形成してきました。 そういうようないろいろな形があって今日の多治見市があるというようなことですので、当然のことながら古庄議員は九州の思い出、そのことをないがしろにするなということはこの場でよく言われます。 市制80周年の記念の冊子、企画部長がお楽しみにというようなことでございますが、今までいろいろな人にお世話になってきたという温故と、これから先へ向かっていく知新の新しい20歳代、あるいは高校生の息吹、これをまとめた冊子と式典にしていくというようなことで、過去の復古調だけではなくて、やっぱり温故をしっかりすると同時に知新、先に向かって私たちはこういう若い人たちにバトンを託していくんだ、こういうメッセージをしっかり残していく、こういった計画でございます。 ○議長(嶋内九一君) 10番 古庄修一君。   〔10番 古庄修一君登壇〕 ◆10番(古庄修一君) 未来に生きる子どもたち、そしてまた未来を担う若人、こういう人たちの力がこれからはきっと多治見にとって大変大切ではないかなというふうに思います。 もう途中いろいろありますけど、絞って最後にします。そこで、古川市長に伺います。 本市には、7名の観光大使がいらっしゃると先ほど報告がありましたが、市の行事にいろいろ賛否はあるかと思いますが、市民と交流の機会をもっと設けていただきたいなというふうに思うんです。 これは提案なんですけど、今、7人の中でも鈴木ちなみさんは本当に毎日のようにテレビのほうへ出られているんですね、本当にすばらしいと思います。 今度ドリーム・ベースボールというのが多治見で行われる。この後どうなるか、まだ聞いていませんので分かりませんが、ちなみさんは、札幌ドームで始球式、去年の6月13日、また1か月もたたないうちに7月10日には、東北の楽天球場で背番号1番をつけて始球式をなさった。その笑顔がとてもすばらしいと大好評だったというふうに伺っております。 今活躍の7名の皆さんに対しては、市長として今どのように思っているか、また、今後どうあるべきかという点をお聞かせいただければありがたいと思います。 ○議長(嶋内九一君) 市長 古川雅典君。 ◎市長(古川雅典君) 観光大使7名をもっと積極的に使っていこうという考え方でございます。 一方、今年東京オリンピックの聖火リレー、多治見市で行う予定でした。鈴木ちなみさんが聖火ランナーの最終で虎渓用水広場に入ってくる。それを名古屋テレビのドデスカ!で生放送する。すごい企画をしました。 それ以外6名の人たちもいろいろな形で活躍をしている。一方でそういう有名な人、日本、世界に発信できる人じゃないと使ってもあまり意味ないですよね。 厳しい財政状況の折、副市長にしっかり許可を頂きながら観光大使は限られた予算の中で市民の皆さんに対する効果、あるいは喜び、どういうような状況になるかというようなことも含めて、しっかり積極的に対応してまいります。 ○議長(嶋内九一君) 10番 古庄修一君。   〔10番 古庄修一君登壇〕 ◆10番(古庄修一君) ここに今、1冊の本があります。これは私が40年前に書き残した自費出版なんです。これが40年たった昨年の1月10日、ある人の目に留まりまして、これは大変貴重な物であるということになりまして、国立国会図書館に納本をされたということなんです。これは国民共有の文化的遺産として長く保存してまいりますと、国立国会図書館の収集・書誌調整課の秋山課長からいただきました。 これまで私だけじゃなくて、皆さんが本当に多く私たちを支えてくれた感謝の全てじゃないかと思うんです。また、歴史が、多治見の歴史の一部は、ほんの少しかも分かりませんが、この中に国立国会図書館に納められているということも御承知をいただければありがたいと思います。 以上で私の質問は終わります。(拍手) ○議長(嶋内九一君) 次に、15番 若林正人君に発言を許可いたします。   〔15番 若林正人君登壇〕(拍手) ◆15番(若林正人君) 市井の会の若林でございます。今回は新型コロナウイルス対応ということで、異例の形での一般質問となりましたが、古庄議員に続きまして、市井の会を代表して質問させていただきます。 質問するに先立ち、お隣の可児市で複数のクラスターが発生し、3月31日に本市においても、初の感染者報告があって以降のこのまちに漂う何とも言えない閉塞感は、何とも表現し難いものでありました。 結果として、見事なまでに感染の蔓延を封じ込めていただきました。医療機関の頑張りだけでなく、外出自粛を呼びかけた行政、それに応じた市民の力、全ての関係者の頑張りに心から称賛をさせていただきたいと思います。 しかしながら、その衝撃度は、想像以上のものを予見させております。現段階では、単に第1波にすぎないとの声もありますが、その破壊力は、今後への影響を含め、まさに未知の領域のものとの思いを想起させます。 そのような状況下においても、我が国が、そして多治見市がサステーナブルであり続けるために、「コロナウイルスとの共生」・・・どうなる日本、どうする多治見!と題した市政一般質問をさせていただきます。 今にして思うに、令和2年は、本来であれば東京オリンピック・パラリンピックの開催に、今ごろは胸躍らせるハッピーイヤーとの思いであったはずなのですが、当初より胸騒ぎと申しますか、何とも原因不明の違和感があったことが思い出されます。 2月19日、内閣府から公表された2019年10月から12月期の国内総生産の速報値を見たとき、消費税増税による消費の冷え込みについて、なるほど、やっぱりと再認識する程度のものでありましたが、その僅か20日余り経過した3月9日、内閣府は、異例の形で、前年比で 1.6%から 1.8%減に、年率換算では 6.3%から 7.1%減という、さらに下方修正した数値を改定値として発表いたしました。 この数値公表は、消費税増税のダメージが予想以上に大きかったことと同時に、新型コロナウイルスの感染拡大が懸念され始めたころと相まって、この先の不安を増幅させるものとして強く心に残っております。 その後の経緯については、あえて説明をするまでもありませんが、新型コロナウイルスの世界的な蔓延は人類の危機として国際社会全体に暗い影を落とす状況を招いています。 今後の社会経済の動向について、IMFは、2020年度の世界全体の実質成長率をマイナス 3.0%と公表しています。これはリーマン・ショック後のマイナス 0.1%と比べて、いかに今回のコロナショックがもたらす影響の甚大さを示しています。 グローバル化した世界経済の推進エンジンの一翼を担う我が国の状況は、さらに厳しく、単独でマイナス 5.0%との指摘もあります。その結果として、世界中で雇用不安が拡大しています。企業の業績悪化で失業者が増加し、消費も冷え込む経済の悪循環を何としても阻止しなくてはなりません。 そのためには、何よりも世界各国の協調が求められます。1929年の世界大恐慌の後、世界各国が保護主義に陥ったことを二度と繰り返してはなりません。我々は、今まさに世界最大の危機、国難の真っただ中にいます。この見えない敵との闘いは、出口の見えない、さらなる長期戦へと変貌しつつあることを自覚することで、新型コロナウイルスとの共生という新たな日常を真摯に享受できるものと考えています。 多治見市の明日を信じ、新型コロナウイルス感染症に対する行政の受け止め方、見えてきた課題、今後の方向性等々、古川市政の対応能力について、以下の質問をさせていただきます。 古川市長は、就任1年目にリーマン・ショックを、そして平成23年の春、東日本大震災も行政のリーダーとして経験をされております。その意味でも、私は、古川市政、古川執行部は、経験値の高い組織だと信じております。 しかしながら、今後、より身近なところに具体的な形で襲いかかってくるであろう急激な経済低迷は、市民生活はもとより、市長の目指す市政運営にも大いなるダメージを与えるものと想起をさせます。今回の新型コロナウイルス感染症の蔓延について、どのように受け止め、どのように対峙したのか、まずもって率直な思いとともに首長としての覚悟を示されたい。 学校休業、非常事態宣言、休業要請等々、市民生活はもとより、経済活動に対しても多くの拘束が課せられました。結果として、市民生活にもあらゆる方面からの切迫感が色濃く漂い始めています。確かに今回の新型コロナウイルス感染症は、まさに激甚災害であり、その対応である緊急経済支援策についても、基本的には国が主導するべきとの思いは、私とて市長と同様でありますが、国、県からの援軍を待っているほどの、最前線で闘う市民の皆様にそこまでの長丁場を持ちこたえられるだけの体力があるのでしょうか。 多治見市として生活支援、経済支援、そして雇用支援等々、多治見市独自の施策を含め、補正予算(第1号)、補正予算(第2号)、さらには補正予算(第3号)の全てのステージで、職員の英知を結集した最良で最善な措置を現在展開していると自信を持って言えるのでしょうか、疑問でなりません。 市長は、多治見市職員の能力を最大限まで生かし切っているのか、さらには財政面においても、多治見市の限界まで踏み込んだ提案との確信があるのか、それとも現状が古川市政の限界なのか、責任ある答弁を求めます。 最後に、総務部長に伺います。 コロナ禍による来年度以降の財政の見直しについてであります。特に、歳入面への懸念について、さらには総合計画、後期計画期間における事業予算の確保に対しての現状認識について、財政当局としての責任ある答弁を求め、冒頭の質問といたします。(拍手) ○議長(嶋内九一君) 市長 古川雅典君。   〔市長 古川雅典君登壇〕 ◎市長(古川雅典君) 今回の新型コロナウイルス対応の基本的な考え方について、答弁を申し上げます。 初めに、名古屋市のベッドタウンであって、名古屋市にこれだけ多く通勤者がいる中で、多治見市民の感染者を5人で止めることができた、これはすばらしい市民の皆さんの注意力、こういったことにほかならないと捉えております。 また、今回、一息はついていますが、当然のことながら長期戦に備える、そういうようなことで物資、あるいは人的ネットワーク、これの再構築をしようと、今計画を立てております。 政策の選定については、第1波は全員に、皆さんに行き届くという政策ですが、第2波については、困っている人たちはどこにいらっしゃるのか、助けを求めている人たちはどういう助けを求めていらっしゃるのか、これをしっかりリサーチしよう、これを職員に指示をいたしました。 恐らくこうであろうという役人の考えでやると大きな失敗があるというようなことで、現地、現場に出向いて、困っている情報をしっかり得る。それに対してしっかり重点的な予算配分をする、こういった政策を掲げてまいりました。 非常に気になる言葉で、あなたたちは最大限の努力、最大限の財政出動をしてやっていると自信を持って言えるのか、言えるのかということは、若林議員は、まだまだやっていないぞと言われていると同じでございます。再質問の中で、またしっかり深掘りをしながら、私どもが気づかない部分というようなことについては、しっかり対応してまいります。 ○議長(嶋内九一君) 副市長 佐藤喜好君。   〔副市長 佐藤喜好君登壇〕 ◎副市長(佐藤喜好君) 新型コロナウイルス感染症対策の検討経過についてお答えいたします。 多治見商工会議所や多治見市社会福祉協議会、多治見市文化振興事業団などの関係機関、そしてこれまで25回の新型コロナウイルス対策本部会議を開催し、市役所の全部局、全職員が一丸となり、英知を結集して検討、対応してまいりました。 また、財政的には、今直ちに必要な支援について、多治見市配分枠 3.3億円の地方創生臨時交付金などを最大限活用し実施しております。 ○議長(嶋内九一君) 総務部長 富田明憲君。   〔総務部長 富田明憲君登壇〕 ◎総務部長(富田明憲君) 私からは、短期財政見通しについて御答弁申し上げます。 財政部局といたしましても、総合計画を確実に実行、実現してまいりたいと考えておりますが、令和2年度から令和3年度にかけての歳入、特に個人市民税、法人市民税などの市税の落ち込みが懸念されるところでございます。また、消費の落ち込みにより、地方消費税交付金等の減少も想定されます。 しかしながら、歳入にどの程度の影響が出るのかを現時点で推計することは、困難であります。今後の経済の動向を注視して、財政計画の策定や予算編成を行ってまいります。 新型コロナウイルス感染症対策は非常に重要な課題ではありますが、それ以外にも市政の重要課題が山積しております。新型コロナウイルス対策に万全の対応をしつつも、新本庁舎建設など、大型プロジェクトの実行、実現に向けて、財政面からしっかりと対応してまいります。 ○議長(嶋内九一君) 15番 若林正人君。   〔15番 若林正人君登壇〕 ◆15番(若林正人君) それでは、簡潔に再質問させていただきます。 今回の一般質問は、特別な形で、同僚の林議員の分も相当託されていますので、その分も私は、今日気張ると思いますので、よろしくお願いいたします。 市長は、さきの臨時議会の答弁において、本市には、水道料減免だとか、給食費云々等々の支援策を他の自治体のように実施するほどの体力はない、今後については、国、県の動向を見ながら考えていく旨の発言をされました。覚えておいでだと思います。 決して間違いではないと思いますが、私には正直です。平成19年から、この場でいろいろ議論をさせていただいている古川市長の体質といいますか、血の流れから考えますと、そういうネガティブなことをしゃべるような男ではないと思っていました。なかなか、だからこそ大変なんだなと、実は思ったんです。 逆に、先行してしゃべるほうが多い市長なんですけども、今回あえて非常に控え目な発言をされたことに、今後の予測される多治見市の影響度の大きさというのをある意味考えたんですけども、やはりこのまちのリーダーとしての発言としては、指導者であることは間違いないんですけど、市長には指導力がある。リーダーシップを表に出してほしい。やはりそのときに自らが動かないみたいな発言をされることが与えるインパクトというのは、非常に私は残念に思ったわけです。 任しておけ、先頭になって俺がやるから、金がある限りやるからぐらいの気持ちが出れば、私たちもいろいろと思うんですけども、現状一生懸命やっていただいていることは事実ですけども、先ほどのおいおい議論すればという部分にあるように、まだまだ見えないところに大変な部分が潜んでおります。その辺について、改めて今の私の言葉と併せて、発言の真意と多治見市の独自支援策に対する基本的な考えについて、お伺いいたします。 ○議長(嶋内九一君) 市長 古川雅典君。 ◎市長(古川雅典君) 極めて大きな誤解ではないかな。そんなに今まで取ってきた政策についても、例えば特別定額給付金1人10万円の給付の仕方についても、相当強いリーダーシップ、こういう窮地になればなるほど、リーダーは短い言葉で話をする、分かりやすい言葉で話をする、笑顔を忘れるな、職員にはこうやって言いました。市職員としてのスピリットを見せろ、今こそスピリットを見せろと、こういうような形で、みんなを鼓舞して動いてきました。 一方で、あのときに、NHKのテロップを見ていると、分かるでしょう。上段へ、横へずっと流れてきますよね。愛知県のそれぞれの都市が水道料金ただ、給食費ただ、何々ただ、それ見ていて、あれと同じことは、我が多治見市役所、財政力指数0.75の都市はできないということをしっかり申し上げました。 もっと最近の国の政策を見ていれば、よくぞあれだけ適当で、財源の保障も何もなくて、今さら小っちゃなマスクを送ってきて、一生懸命、お金給付すると思ったら株式会社電通に投げてみたり。そういうことにいらいらするよりも、市長としては、ある財源を持って、誰がどこに困っていらっしゃるかということを的確に見よう。見たやつをスピード感を持ってやっていこう、私たち市の職員は、プレイヤーなんですよね。評論家じゃないんです。 そういうような中で、最も重要なのは、底をつくまでやっていいのかということです。東京都の財政調整基金は 9,000億円あったのが 1,000億円ですよね。いよいよ都知事選挙が始まるから、小池百合子さんはやりますよ。千葉県と神奈川県はついてこれないでしょう。僕たちは県境にいるわけです。あのテロップを見て、あれと同じことをやりたいと思っても、できないという現実を言っている。 ただし、春日井市よりもよっぽど早く、これだけ早く特別定額給付金を私たちは、市民の皆さんのところに給付をすることができる。決して、国や県の動向を見て、緩やかに腰を上げる、そんな臆病な人間ではありません。 ○議長(嶋内九一君) 15番 若林正人君。   〔15番 若林正人君登壇〕 ◆15番(若林正人君) 同世代を生きた人間ですから、そのくらいのことを言ってもらわないと、私も張り合いがありませんので、今日は、市長は、ちょっとお忙しそうで、この辺で結構です。 総務部長、今まで私、長いこと総務常任委員会でお世話になっているわけなんですけども、多治見市は、財政規律を守って、議会としても、その健全化には協力して、努力して、努めてきた自負があるわけですよ。 今、何となく残念に思うのは、多治見市は、健全化というよりも、財政的には脆弱な状態だという認識をした。ここ踏ん張りどころではなかったんでしょうか、所管部長の見解を伺えますか。 ○議長(嶋内九一君) 総務部長 富田明憲君。 ◎総務部長(富田明憲君) 本市の財政運営の方針につきましては、財政向上指針等でもお示ししておりますように、財政の健全性を維持しつつ、市政の推進に万全を期していくということでございます。おかげさまで、指数等を含めて、数字自体はそんなに悪くない数字ではございますが、もともと財政力といいますか、財源が豊富にあるわけではございませんので、そこら辺の認識はしっかり持って運営しているところでございます。 ○議長(嶋内九一君) 15番 若林正人君。   〔15番 若林正人君登壇〕 ◆15番(若林正人君) 十分に分かります。 ただ、私これまで、御存じのように、財政調整基金の使い方、基金全般については、なかなか意見が食い違うところがあって、もっと使えというほうなんですね。現役世代で使え、ためて、俺らの金だよ、それをため過ぎてどうするんだということを中心にしゃべってきたつもりだったんですけど、今この段階になると、これだけのことが起きると、正しかったと思うわけですよ、ためといて。 ためといて、俺が間違った、やっぱり有事のためにためておくべきだ、そう自分、実は思ったんです。だったら使うのは、今でしょう。本当に使わないね。何のためにためているのか、実は分からなくなってしまう。今回、例えば 3.3億円もまだありますけども、とりあえず 1.7億円ぐらい使って、まず自分たちの使ったお金をどうしようか、次に入ってくるときはどうしようかと、今後の問題でしょうけど、はっきり言って申し訳ないけど、東京都がいいとは言いませんけど、身銭を明確に切っているような事業があまり見えないんですね。 だから、とやかく言いません。よその自治体では、このときに基金等は、市民からの預り金だから、今こそ使うべきだと、きれいごとかもしれませんが、発言する首長も出ているわけですよ。 ですから、基金等を含めて、使うのは今じゃないのかということと、基金という行政が持つ財産の中で、特に流動的な、基金的なもの、これは誰のものなんでしょう、お答えいただけますか。 ○議長(嶋内九一君) 総務部長 富田明憲君。 ◎総務部長(富田明憲君) 本定例会に提案しております一般会計補正予算(第3号)におきましても、小中学校GIGAスクール構想推進事業費。(「誰のものだと聞いているんだから、そんなこと聞いていない」と呼ぶ者あり) ○議長(嶋内九一君) 副市長 佐藤喜好君。 ◎副市長(佐藤喜好君) 財政調整基金ですけれど、当然まちづくりに向けて、非常のときもございますが、この間もずっと使ってまいりましたので、市民生活のためのものです。ですから、私ども執行部のものではありません。市民全体のものです。 ○議長(嶋内九一君) 15番 若林正人君。   〔15番 若林正人君登壇〕 ◆15番(若林正人君) 私は、そのことについてけんか売ろうとか言っているわけでは全然ない。 ただ、多治見市の場合は、基金のことを一回考える時期がいつか来るよねという話はずっとしてきましたけども、財政調整基金が中核にありますが、今回みたいな非常時におきますと、岐阜県においても、この休業協力金のための財源を、庁舎建設のために積み立てた基金を流用して充てるということも報道されているわけで、多治見市においても、この基金は目的基金だから、これはどうなっても使えないんだじゃなくて、市民全体、多治見市全体の財産の運用の仕方については、ある意味、垣根を越えて、もっと柔軟性を持って臨めば、財源が生まれてくるんじゃないかと私は思っています。 それについては、またゆっくりどこかで議論すればいいと思いますが、今日は通告もしていませんので、その分についてはやめます。では、経済部長に経済支援についての考え方をお尋ねします。私は、緊急時、できる可能性のあることは全部やってほしいと思っているタイプなんです。 テイクアウトへの支援は、思い切った規模にしたことで、市民に漂う閉塞感を非常に和らげる効果があったと、私も思っています。 そして、今回の美濃焼等購入費支援事業であります。これも政策なので、最終的には結果が全てなんですが、現時点で、それについての論評は避けますが、このような状況下で、特定業種への補助事業は初めてのことと存じています。 私自身、いかに補助が出るからといって、このタイミングで美濃焼を買おうという購買行動が起きるのかどうか、いささか疑問なんです。今回タイル業界を含めた、この窯業界の中で、この美濃焼というくくりの中で、小売部門に特化した、この補正事業をしたのはなぜなのか、そしてこのターゲットは誰に対してのものなのか。 この事業が事業者にどういう効果をもたらすことを期待しているのか、そして事業全体として、多治見市として、この事業にどういう効果が最終的に生まれることを期待しているのか、ちょっと多くなりますが、まとめてお願いいたします。 ○議長(嶋内九一君) 経済部長 長江信行君。 ◎経済部長(長江信行君) 今回のこの美濃焼GOですが、今まで同様に、市内の陶磁器、タイル産業の現場の生の声をしっかり聞いて考えた事業です。 なぜ小売部門にしたかということですけども、小売店で美濃焼、タイルが売れれば、当然商社やメーカーの販売にもつながりますし、今まで美濃焼を売ってこなかった小売店に美濃焼を置いてもらうきっかけにもなるということで、事業者にとっても、新たな販路拡大になるというふうに考えております。しかも、今回は、同時にウェブサイトの構築も行いますので、多治見市、美濃焼のPRも広く活用できるかなというふうに考えています。 それから、ターゲットということですが、市民はもちろん、近隣の春日井市、名古屋市の方をターゲットというふうに考えております。この美濃焼GOで、市内の美濃焼の販売促進、販路拡大、それからウェブ環境の整備によるPRで、今後の多治見市への誘客につなげていきますので、ぜひ議員の皆様にもTAJIMEALGO同様に、応援をよろしくお願いしたいというふうに思います。 ○議長(嶋内九一君) 15番 若林正人君。   〔15番 若林正人君登壇〕 ◆15番(若林正人君) 消費喚起を促す、いろんな施策をしていただくのは結構だと思います。私も可能な限り、協力させていただきたいと思うんですけども、この先、雇用に関しても、効果が出るものにしていただきたいという思いが強くあるわけなんですけども、先ほども予算の話をちょっとしました。国の1次補正では、ここまで、例えば経済支援的な枠として、枠としても相当なものなんですけど、したんだと。 でも、まだまだ必要な業種、必要な仕事に就かれている方も、いっぱい多治見市にいるわけなんですけども、今回決まりました国の2次補正で、当然それなりのものが交付されてくると思うんですけども、経済部が持っている新たなプランニング、どのようなものを経済的支援のためにしようか、雇用促進に向かってしようかどのように考えているのか、プランニングについてちょっと教えてください。 ○議長(嶋内九一君) 経済部長 長江信行君。 ◎経済部長(長江信行君) 国の2次補正に関しても現場の生の声をしっかり取り入れて、市民にとって真に必要な経済政策を実施して、こういった状況の中で頑張っている事業者の応援をしていきます。 ○議長(嶋内九一君) 15番 若林正人君。   〔15番 若林正人君登壇〕 ◆15番(若林正人君) 企業の悪化によって失業者が増加して、消費が冷え込む。消費が冷え込み、雇用が不安定になるということですよね。 昨今、これは皆さんにお話しした後、新聞紙上で、岐阜県の雇用状況が悪いような記事を目にしたんですよ。これは地方のことだけでなくて、現在でもあるでしょうが、影響が出てくるのはこれからだと思うんですけども、その辺についての把握と現状、多治見市の雇用状況について、分かる範囲でちょっと教えていただければと思います。 ○議長(嶋内九一君) 経済部長 長江信行君。 ◎経済部長(長江信行君) 多治見市内の雇用の実態ですけども、一部の飲食店でアルバイトが解雇されたという話は聞いておりますけども、例えば解雇したとか、解雇されて困っているという話は、私のところには入ってきておりません。 先日ウェブ上での会社説明会「はたらこフェス」というのを開催しましたけども、そんな中で、市内企業21社の参加がございました。こういった厳しい状況の中、大変な企業もありますけども、新たな雇用を求めている市内企業もあるというのが現状の実態です。 ○議長(嶋内九一君) 15番 若林正人君。   〔15番 若林正人君登壇〕 ◆15番(若林正人君) 今後に懸念がありますので、よろしくお願いいたします。 冒頭の質問で、財政が心配だ、特に歳入がと申しましたが、決して歳入だけじゃないわけで、同僚の吉田議員が最後に今後のことを質問していただくので、多くの質問はしませんが、これから新型コロナウイルスの前と後では、生活様式ががらっと変わる。 市長からありましたように、今回2次補正の1兆円を新たな生活様式に対応するための交付金であるというようなこともお聞きしているわけですよ。そうすると、国からいつまで支援していただくかはともかくとして、新たな生活様式に合わせる行政システムにすることが、新たな経費の拡大につながることは当然なんですね。防疫、防衛、そういう面を含めてですね。 そこで、アフターコロナの新たな生活様式への対応、新たな生活様式に対応する行政運営、財政運営とは、いかなる概念を持って行うものなのか、現在の認識で結構ですので、お尋ねいたします。 ○議長(嶋内九一君) 総務部長 富田明憲君。 ◎総務部長(富田明憲君) 感染拡大防止と社会経済活動を両立させる、そして新しい生活様式に対応するということが求められていると思います。市の財政におきましても、経常経費を増加させる要因となり得るということで、財政の硬直化も進むということでございます。今後も一層、慎重な財政運営が求められるというふうに考えております。 ○議長(嶋内九一君) 企画部長 仙石浩之君。 ◎企画部長(仙石浩之君) 新たな生活様式、ニューノーマル等と呼ばれておりますけれども、代表的なものとしてテレワーク等が指摘されていますが、これらの問題について、現時点で何か新たな策に飛びついてしまうようなことではなくて、もう少しきちんとどう変わっていくのか、これを読み解きながら、確実な財政運営、あるいは政策立案を行っていくという覚悟でおります。 ○議長(嶋内九一君) 15番 若林正人君。   〔15番 若林正人君登壇〕 ◆15番(若林正人君) 今、総務部長、企画部長からも御答弁がありましたように、相当行政運営についても一変するような気もするわけです。我々の生活も変わるように、行政の在り方も変わってくる。まして、総務部長の立場におかれましては、今年はともかくとして、来年度以降、どのような財政そのものを組んでいいか、本当に闇の中のような状態だと、私も思うわけです。 しかしながら、現在出されている短期なり中期なりのものが、果たしてどこまで生かせるかという議論もこれからしなくてはいけないんですけども、やはり財政というものの在り方が来年度以降は、なかなか見通しが難しいという中で、第7次総合計画後期計画については、先ほど総務部長は、財源確保を一生懸命努力しながら、計画どおりやっていきたいという御答弁があったわけですけども、新しい生活様式というものを踏まえたものではないわけですけども、そういうものを加味した見直し、歳入含めた財源確保の辺についても、懸念があるものについて、一度見直すという作業が必要と私は感じるんですが、その辺について、企画部長としての見解を求めます。 ○議長(嶋内九一君) 企画部長 仙石浩之君。 ◎企画部長(仙石浩之君) 本当にやらなければいけない事業、先ほどお話がありましたGIGAスクール、これについては、財政調整基金から大きな拠出をする事業でございます。それでも、本当にやらなければいけないものは、実行計画レベルで、前倒ししてでもやっていくという覚悟であります。 新型コロナウイルス感染症対応を理由として、現時点で事業の先送りとか、あるいは見直しということは考えておりません。第7次総合計画後期計画は、多治見市の将来にとって必要不可欠な事業という位置づけであります。 一方、新型コロナウイルス感染症対策についても、本当に必要な対策をスピード感を持ってやっていくという、そういう認識でおります。 ○議長(嶋内九一君) 15番 若林正人君。   〔15番 若林正人君登壇〕 ◆15番(若林正人君) よく言われる言葉ですけども、公共事業は一度動かしたら、誰にも止められない。古川市長には、多治見市の水先案内人としての真価が問われています。最良の判断を期待して、この質問はここで終わります。 ところで、先ほどもありましたが、昨今、飛騨地方をはじめとして、全国の至るところで震度4程度の地震が頻発しております。同時に、梅雨入りも、早々に大雨の洗礼も受けました。 さらに、今年も台風の発生は多そうで、気候変動による集中豪雨、浸水被害等への不安とともに、避難所等の運営に新たな課題も指摘されるなど、心の平穏さを取り戻すためには、まだまだ長い歳月が要するものとの思いを強く思っております。 しかしながら、今なすべきは、この後も決して避けては通れないであろう新型コロナウイルス感染症への第2波、第3波への備えに尽きます。 最後の質問といたしまして、今回の教訓から何を学び、新たな防疫体制、防疫対策についての、多治見市の見解を最後に求めたいと思います。 ○議長(嶋内九一君) 企画部長 仙石浩之君。 ◎企画部長(仙石浩之君) 感染症対応、生活支援、経済支援を含めて、政策を実行するスピードが最重要であると、改めて認識しております。 また、学校や公共施設の休止や再開に見られるように、明確な方針を示し、スピード感を持って決定する、そういったことが大切だという教訓を得ております。第2波、第3波の感染動向を注視し、国、県の対応を待つのではなく、今後起こり得ることをきちんと予測をし、速やかに対応してまいります。 ○議長(嶋内九一君) 15番 若林正人君。   〔15番 若林正人君登壇〕 ◆15番(若林正人君) 本来であれば、今年は、先ほども古庄議員からもありましたように、多治見市にとって市制80周年のメモリアルイヤーであり、多治見プライドを確認する年でもありました。その意味でも、このようなところで立ち止まって、下を向いている時間はありません。ぜひとも多治見市民が一つになり、苦しみや痛みを分かち合い、そしてお互いを支え合いながらこの難局を乗り切っていきたいと思っています。このまちの明日を信じておりますので、よろしくお願いいたします。(拍手) ○議長(嶋内九一君) 次に、14番 三輪寿子君に発言を許可いたします。   〔14番 三輪寿子君登壇〕(拍手) ◆14番(三輪寿子君) 日本共産党の三輪寿子でございます。今回は、新型コロナウイルス感染拡大から、子どもたちを守る支援について、7項目質問いたします。 新型コロナウイルス感染症の世界的大流行(パンデミック)によって、命と暮らしが大変な危機にさらされています。感染症の拡大も、自然災害の一つとして捉えた自治体の在り方が求められています。新型コロナウイルス感染危機から、市民の暮らし、子どもたちの命を守る取組、感染拡大防止対策、支援が急務になっています。 緊急事態宣言が解除された今も、多くの市民は、目に見えない秋以降の流行、第2波、新型コロナウイルス感染拡大の不安にさらされています。 新型コロナウイルスの影響による勤務時間の短縮、所得の減少、子どもたちの教育、子育てへの心配、営業補償など、私の元にも切実な相談が寄せられています。地元事業者の社長、雇用調整助成金の手続が複雑過ぎて、字も細か過ぎる。書類が多過ぎる。このためにハローワークへ何回も足を運び、もう時間がない。手続をもっと簡単にして、早く補償していただきたい。 また、売上げがほとんどない。持続化給付金の手続をして営業を続けていきたい。みんながコロナ禍で苦しんでいるときに、先ほど市長からもありましたが、大手企業が業務委託、再委託など、不透明な税金の無駄遣い問題、巨額の税金を国会の議決なく使える10兆円、予備費の問題もあります。 国民の苦しい実態が届いているとは到底思えません。長い間引き籠っていた青年からは、働きたいけど、所持金も底をついている。心と体、この健康を取り戻して、早く自立したい。この青年については、いち早く生活保護、生活困窮支援など対応措置を取っていただき、本当に安心いたしました。担当職員の粘り強い、寄り添い型の指導に救われました。 6月15日、参議院決算委員会では、我が党の副委員長が、新型コロナウイルスで陥る困窮、生活保護は命綱だと、これを積極的に活用していただきたい。この質疑に対して首相は、文化的生活を送る権利がある。ためらわずに申請していただきたい。こう答弁しております。 なお、厚生労働省の運用については、申請相談では、生活保護の要否判定に直接必要な情報のみを聞いた上で、速やかな保護決定を行う。就労への意欲などは、確認をしなくてもよい。自動車の保有については、柔軟な対応を取るなど、生活保護の運用について、柔軟な姿勢を福祉事務所に求めております。 また、直近では、ひとり親家庭のお母さん、新型コロナウイルスで仕事のシフトを減らされて数万円月収が減っている。生活が大変です。知り合いのお母さんたちで、ひとり親家庭の方が大変多いけど、保育園が休園で、仕事を休まざるを得ない。児童手当などはないでしょうか。子どもの昼食費、光熱費や水道料金もかさみ、二人親家庭でも、どちらかが仕事ができなくなると、家計は火の車、格差と貧困が進んでいる中、コロナ禍がこうした弱いところを直撃しております。 また、GIGAスクールの問題です。学校が休校になり、小学校に入学したばかりのお孫さんたちの食事づくり、宿題を見ているが大変、ICTで本当に子どもたちの育ちがゆっくり積み上げることができるだろうか。これは元教師の方です。 GIGAスクール構想がいよいよ進められますが、インターネット環境のない家庭は、オンライン授業を受けることが困難であるため、工夫やきめ細かな支援が必要になってきます。 先ほどからも出ております特別定額給付金については、職員の方が総動員の作業で、いち早く対応していただき、5月22日の時点で、もう手元に届いたよ、うれしい報告を聞いております。本当にお疲れさまでした。しっかり代休は取っていただけたでしょうか。 全国各地では、オンライン申請にマイナンバーカードが可能になり、マイナンバーカードの低い普及率、16%の拡大を狙ったために、電子証明書の暗証番号設定に混乱を来し、一旦中止になっています。それにもかかわらず、今度は預貯金口座とマイナンバー連結で監視機能、この強化が大変不安視されております。 なお、先ほど我が市の給付率、99.9%ということでございました。全国の給付は35.9%と、大変遅れております。当市にとっては、私は大変誇りだと思っております。営業を続けられるかどうか、ぎりぎりまで耐えている事業者、子どもたちの命と健康、安全の確保など、自粛、休業要請に対する国の財政支援があまりにも遅過ぎます。 6月4日現在、新型コロナウイルスによる雇用状況は、企業の解雇、雇い止めは2万人を超えています。非正規労働者は 100万人近く減って、小規模事業者の倒産や休業、廃業、これも過去最悪になっています。休業補償は、待ったなしです。 12日、ようやくこうした国民の世論に押されて、第2次補正予算が32兆円規模に拡充されました。困窮するひとり親家庭に5万円の支給、第2子以降は3万円加算、労働者が直接申請できる休業給付金制度、これも新設されて賃金の80%、上限33万円、20時間の短時間労働者も支給対象となっています。 学校再開に向けた教員学習指導員の追加配置、このために 318億円、全然足りないと思いますが、感染症対策、学習保障で 421億円など、地方創生臨時交付金は、第1次補正予算1兆円に2兆円を積み増ししました。本来、国会の会期延長で第3次補正予算を審議すべきですが、国の財源を生かして、さらなる当市の独自支援、これを積極的に行っていただきたいと思います。 大人たちのコロナ禍による経済的・精神的な不安が、子どもたちに本当に大きなストレスとなって成長・発達に深刻な影響が心配されています。 近隣の地方自治体では、新型コロナウイルスに関する市民アンケート調査、これで実態を把握し、6月議会の補正予算では、小中学校、こども園の臨時休校・休園に伴う親の負担軽減のため、6月から8月までの給食費の無料化を提案しております。 他市では、手洗い、うがいを優先すべき、こうしたことから水道料金の滞納世帯への給水の再開、水道基本料金の減額、国民健康保険の資格証を短期証発行で安心して医療にかかれるようにするなど、各自治体で積極的な独自の支援が行われています。議会からも幾つかの新型コロナウイルス対策への提案をしておりますが、市長は、各会派からの言葉の羅列、財源なき政策は政策ではないと、議会軽視と思わざるを得ません。確かに十分要点は絞っていませんでしたが、一刻も早く声を届けよう、これが議会の要請です。 財源は、国・県・市と混在しておりましたが、市が独自でできることは、地方創生臨時交付金、これを生かした財源の活用もあるはずです。財源なきという評価は分かりません。現に議会から提案のあった新型コロナウイルスの影響で解雇、内定取消しをされた人を対象に会計年度任用職員を募集されています。 市長は、現実的な対応、困っている人へ即効的にお金が回るように、国の2兆円の補正予算については、課題意識を持って走りながら先手を打つと表明されており、行政も議会も一緒になって、今こそ市民の命と暮らし、雇用を守るための感染症予防対策に取り組むことが求められているのではないでしょうか。 今回は、特に未来を担う子どもたちの命と健康、教育を守るための支援策について、7点、伺います。 1点目、12日に雇用調整助成金を会社が何らかの理由で手続をせず適用されない場合、新型コロナウイルス感染症対応休業支援金制度が新たに設けられた。本人が申請すれば、賃金の8割が支給されるように改善されたが、詳細な情報提供はされているか。 2点目、自粛要請が長引く中、ドメスティック・バイオレンス、虐待に対する相談が過去最多に増加しているが、子どもたちが安心して過ごせる居場所、保護者の悩みを相談できる場の提供、人の確保が求められる。特にスクールソーシャルワーカー等の増員の見通しはどうか。 3点目、学校、保育園の子どもたちが使用するマスク、消毒液、非接触型体温計、ペーパータオルなど物資の配備、保健室の感染防止対策対応マニュアル、発熱等感染が疑われた場合、待機・隔離する場所の確保が求められます。保健室の態勢はどのようか。 4点目、夏休みの給食費無償化が提案されており大変期待されている。引き続き延長して学校給食、幼稚園・保育園の給食費への財政支援はできないのか。また、就学援助制度対象者へ臨時休校に伴い、給食は提供されていないが、その分は差し引かずに支給されているか。 5点目、新型コロナウイルス対策の対応でオンライン授業の活用が求められたが、GIGAスクール構想の導入で具体的に学校・先生、子ども・家庭、どのように使いこなしていくのか。ICT環境が整っていない家庭の格差があるが、個別指導はどうするのか。先生の研修指導も必要になると思うが、どのように進めていくのか。 6点目、たじっこクラブの受入れについて。休校要請中、学校再開に当たって分散登校対応と感染予防対応で緊張の伴う保育が求められたと思うが、人員の確保、運営支援はどうであったのか。 7点目、先生の感染拡大を防ぐ手だて、特に養護教諭など感染リスクが高くなることが心配されるが、長時間過密労働にならないように環境整備など考えられているか。 以上、7点、答弁をよろしくお願いいたします。(拍手) ○議長(嶋内九一君) 市長 古川雅典君。   〔市長 古川雅典君登壇〕 ◎市長(古川雅典君) 休業支援金について答弁を申し上げます。 休んだ従業員、自らが申請をし、その賃金の8割が給付をされるというのが仕組みですが、それ以外は何の情報すら一切多治見市役所には来ておりません。来次第、早急に多治見市のホームページあるいは相談窓口、こういうようなことを設置する計画でございます。 こうした細やかな業務については、国が直営でやるという考え方は恐らくないというようなことで、多治見市役所に業務が回ってくる可能性は多分にあります。こうしたときには、これまで同様にスピード感、そして正確さ、これをもってしっかり対応してまいります。 ○議長(嶋内九一君) 副市長 佐藤喜好君。   〔副市長 佐藤喜好君登壇〕 ◎副市長(佐藤喜好君) 夏休みの保育園給食の無償化についてお答えいたします。 保育園は、保育を必要とする子どものための施設であり、夏休みはありません。通常開園日には、給食を提供し、給食費を通常どおり徴収いたします。ただし、昨年10月からは、幼児教育・保育の無償化に伴い、世帯収入が 360万円未満相当額の世帯や第3子の子どもについては、国の制度に基づき副食費は無償となっております。 ○議長(嶋内九一君) 教育長 渡辺哲郎君。   〔教育長 渡辺哲郎君登壇〕 ◎教育長(渡辺哲郎君) 教育に関しまして、スクールソーシャルワーカー、学校給食、たじっこクラブについてお答えいたします。 まずは、スクールソーシャルワーカーの増員についてでございます。 現在、2名のスクールソーシャルワーカーが毎週全ての小中学校を手分けして巡回して対応することで、児童生徒の支援、家庭の支援を行っており、ニーズには十分応えております。したがって、今、スクールソーシャルワーカーを増員する考えはありません。 次に、学校給食費の無償化の延長についてでございます。 今回の学校給食費無償化は、例年ならば、夏休みの時期が授業日となる小学校、中学校の児童生徒の努力を応援する目的で実施するものです。よって、その期間を延長することや給食費に対して別の財政支援をするという考えはありません。 また、就学援助制度対象者への対応でございますが、就学支援制度の給食費は、実費支給のため、年2回、後払いで支給しています。今回につきましても4月から9月までの実費分を10月末に支払う予定です。 最後に、休校期間中のたじっこクラブの体制についてでございます。 1日保育を行った際の人員確保は、3月中は、小中学校のキキョウスタッフ、ほほえみ相談員、給食配膳員の皆さんに、たじっこクラブの支援を依頼いたしました。また県の非常事態宣言を受けた4月14日から5月22日までは、午前7時30分から午後2時まで教職員が学校での預かりを行いました。 次に、教育委員会としての運営支援につきましては、人員確保の支援のほか、学校内の部屋の確保、消毒薬の配布などを行いました。 続きまして、国などの財政支援は、子ども・子育て交付金による国・県からの補助金を活用いたします。3月分は、1日保育の実施に必要な経費を国が10分の10を負担します。4月分は1日保育の実施に必要な経費に加えて、閉所や利用自粛に伴う利用負担金の還付に必要な経費を対象に国・県がそれぞれ3分の1を負担します。 ○議長(嶋内九一君) 福祉部長 鈴木良平君。   〔福祉部長 鈴木良平君登壇〕 ◎福祉部長(鈴木良平君) 私からは、まず自粛期間中のドメスティック・バイオレンスと虐待への対応と相談対応体制についてお答えをいたします。 今回の新型コロナウイルスの自粛期間中につきましては、ドメスティック・バイオレンスなど虐待への対応として、過去に相談などを受けた方、関わりのあった家庭へ電話による声かけを子ども支援課から72回行っております。その電話の相談内容に応じ、必要な家庭については、新型コロナウイルスで休止をしておりました駅北親子ひろばの場所を利用して、保護者との面談、また子どもの遊びの実施をいたしました。これは8回ほど実施をしております。 また、緊急性の高い家庭につきましては、家庭訪問または子ども支援課にて直接相談を受けております。これも35回ほどございました。 相談体制につきましては、今年度の4月から、子ども支援課に虐待対応専門員1名を増員配置をし、強化をしたところでございます。 次に、幼稚園、保育園におけるマスク等の物資の配備、それから感染症マニュアルの整備、隔離する場所についてお答えをいたします。 幼稚園、保育園におきまして、子どもさんが通常使用していただくマスクにつきましては、原則家庭で準備をしていただくようにお願いをいたしております。なお、忘れてしまったり汚れた場合のために、子ども用のマスクを各園に配備をしてございます。消毒用アルコールや次亜塩素酸ナトリウムなどの消毒液も、当面使用する量は確保ができてございます。 非接触型体温計を準備しておりますが、保育園については各園1個確保しておりまして、今後も追加購入を予定しております。幼稚園は5月に各園3個を発注済みでございます。 感染症対応マニュアルでございますが、これまでのノロウイルスやインフルエンザ対応マニュアルに加えまして、今回の新型コロナウイルスの対応を加え、各園でマニュアルを整備をして実施しております。 保育園、幼稚園は、職員室の一角に医務室がございます。発熱などにより感染が疑われた場合は、この医務室において隔離をし、保護者が迎えに来るまで待機をしていただきます。子どもさんの状態、症状によって感染症マニュアルに基づき適切に対応をしてまいります。 ○議長(嶋内九一君) 副教育長 河本英樹君。   〔副教育長 河本英樹君登壇〕 ◎副教育長(河本英樹君) 私からは、初めに学校の感染予防物資の配備状況、感染防止対策についてお答えをします。 マスク、消毒液につきましては、寄附等もあり十分に確保できております。非接触型体温計については、市のPTA連合会から御寄附をいただき、各校1台以上、今配備をしております。また、市としても購入の手続を進めているところでございます。 ペーパータオルは、約3分の2の学校で使用しており、使用していない学校につきましても、感染予防について十分に配慮して対応しております。 保健室の感染対策についてですけれども、保健室を仕切りで分けたり、別室を用意したりして、発熱症状等の子どもを隔離して対応できるよう各学校で工夫をしております。 次に、学習端末の活用についてお答えをします。 活用の第一は、学校での授業であるというふうに認識をしておりますが、今後、新型コロナウイルス感染再拡大など、学校に通えない状況が生じることに備え、オンラインによる授業の在り方や自宅にWi-Fi環境が整っていない家庭には、モバイルルーターの貸出しなどの課題について調査研究をしているところでございます。 また、職員への研修につきましては、校長会、教頭会、情報主任会を中心とし、ワーキングチームによりその具体について周知するとともに、教職員に向けた研修を計画しております。 続いて、養護教諭の感染リスクや負担軽減対策についてお答えをします。 先ほども申し上げましたように、保健室を仕切りで分けたり別室を用意するなどして、発熱症状の子どもを隔離して対応できるように、まず一つは工夫をしております。また新型コロナウイルス感染防止対策は、全教職員で役割を分担しており、養護教諭のみの負担とならないよう配慮しております。教職員自身もできる限り消毒等を行いながら密を防ぎ、感染防止対策を行っているところでございます。 ○議長(嶋内九一君) 14番 三輪寿子君。   〔14番 三輪寿子君登壇〕 ◆14番(三輪寿子君) 1点目の休業支援金ですね。これはまだ国から詳細が来ていないということでしたが、先回、持続化給付金、この問合せをした際に、産業観光課、大変親切丁寧に答えていただいて、相談者も二度手間が省けたと大変感謝されておりました。 引き続き、こうした一日も早く経済支援、即効的に行えるように、非正規職員、短時間労働者、ひとり親家庭、そういうところにもしっかり届くように、どこの相談窓口でよいのかということですが、電話対応にはなると思いますが、こうした問題については、社会福祉協議会の相談窓口でよろしかったでしょうか。 ○議長(嶋内九一君) 市長 古川雅典君。 ◎市長(古川雅典君) 冒頭申し上げましたように、この政策の詳細が全く何ら示されていません。したがって、どこがどういう対応をしていくのか、これは決まり次第、こういうことについては政策の詳細が決まっていない以上はフライングをして、社会福祉協議会ですよ、市の福祉部ですよ、経済部ですよ、こういうようなことはお答えすることはできません。なるべく早く、今までのような雇用主がもらって従業員に渡す方法よりも、もう従業員にあっという間に手に入るという、いわゆる失業保険の新型コロナウイルス版みたいなものです。 こういうのは、市長として、本来はこういった政策を先に打つべきだというようなことは、全国市長会でも発言をしていました。今回、この政策の詳細とどこがどのようにこの業務に対応していくのか、これが決まり次第、早急に対応を行います。 ○議長(嶋内九一君) 14番 三輪寿子君。   〔14番 三輪寿子君登壇〕 ◆14番(三輪寿子君) 今、市長のスピードをもって当たるということでお話をいただきました。一人でも多くの方が救われるように対応していっていただきたいと思います。 それから2つ目です。ドメスティック・バイオレンス、そういう虐待というのが非常に増えている中で、本当に相談員の皆さんの働きというのは、過酷だと思います。先ほども35回も家庭訪問をされたということを聞きました。今回専門の方を1名増やしたということで、非常に私は心強いのではないかと思います。 ただ、このドメスティック・バイオレンスとか虐待問題というのは、市役所、行政だけではできないということで、家庭や学校あるいは児童相談所、そういうところとワンストップで対応していかないと非常に難しい面があると思いますので、その点の連携についてはどうなっているのか、少しお尋ねしたいと思います。 ○議長(嶋内九一君) 福祉部長 鈴木良平君。 ◎福祉部長(鈴木良平君) 今、ワンストップとおっしゃいましたが、ワンストップ窓口がここだということではございませんが、当然個々のケースケースで、県や警察もありますし、関係機関、常に連携をすぐに取って動ける体制にはなっておりますので、その都度その都度対応をさせていただいておりますので、御安心をいただきたいと思います。
    ○議長(嶋内九一君) 14番 三輪寿子君。   〔14番 三輪寿子君登壇〕 ◆14番(三輪寿子君) ぜひお願いいたします。 それから、特別定額給付金について、被害者当事者も1人10万円の給付を受け取ることが可能ということを総務省が言って以降、多治見市は最善の努力をされておるというふうに認識しておりますが、対象者の方へ全て届いているのかどうか、その点について伺いたいと思います。 ○議長(嶋内九一君) 企画部長 仙石浩之君。 ◎企画部長(仙石浩之君) 100%全部行き渡っているかどうかについては、今確認を取れておりませんが、申請等について一人一人丁寧にしていただいて、確実に渡るような手はずを取っております。該当については、約15件ほどありますけれども、確実に渡るような事務を行っております。 ○議長(嶋内九一君) 14番 三輪寿子君。   〔14番 三輪寿子君登壇〕 ◆14番(三輪寿子君) ぜひ、その点についてはよろしくお願いいたします。 それから、先ほど、虐待対応専門員の方を今年1名増やしたということでしたが、スクールソーシャルワーカーの人員体制について、教育長が現在のスクールソーシャルワーカーについては2名で、各校を巡回して、ちゃんとニーズに対応しているという答弁をいただきましたが、今後の方向性としては、増員の見通しというのは考えておられるのかどうか。 ○議長(嶋内九一君) 教育長 渡辺哲郎君。 ◎教育長(渡辺哲郎君) 今、2人体制で本当に順調にやってもらっています。今後その件数が本当に多くなった場合については、その増員というのは考えざるを得ないというふうに思っておりますが、今のところは本当に満足しております。 ○議長(嶋内九一君) 14番 三輪寿子君。   〔14番 三輪寿子君登壇〕 ◆14番(三輪寿子君) 子どもの人権とか、命を守る、このために専門職員、これの複数配置ということを今後もぜひ検討して拡充していただきたいと思います。 それから、先ほど新型コロナウイルス感染対策物資は、一定程度整備をされているということで安心いたしました。授業も3密にならないように環境の工夫がされているのかどうか、この点について伺いたいと思います。 ○議長(嶋内九一君) 副教育長 河本英樹君。 ◎副教育長(河本英樹君) 授業におきましては、現在教室の窓を開けながら密にならないように、そして教室の児童生徒の机を極力広げながら、密を防ぐように工夫をしております。 ○議長(嶋内九一君) 14番 三輪寿子君。   〔14番 三輪寿子君登壇〕 ◆14番(三輪寿子君) 例えば、少人数学級がもう非常に行き届いているところでは、教室も広く対応できるということですけど、マンモス校の小学校、中学校なんかを考えますと、できる限り広げてといっても限度があります。それは教室を移すとかそういうことはされないのか。 ○議長(嶋内九一君) 副教育長 河本英樹君。 ◎副教育長(河本英樹君) 教室に余裕教室がある場合については、そういった配慮も可能ではありますけれども、そうではない学校もございますので、限られた環境スペースの中で極力スペースをとってやっております。 ○議長(嶋内九一君) 14番 三輪寿子君。   〔14番 三輪寿子君登壇〕 ◆14番(三輪寿子君) これは、国や県に申し出ないと難しいと思いますけれども、こういう新型コロナウイルスのこういう感染症対策ということを考えた場合にでも、やはり少人数学級、20人程度学級というのをぜひ国・県に上げていっていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。 あと、給食費の問題です。 無償化の延長は難しいということ。もう一つ、保育園はもともと無償化だということがございましたが、今回新型コロナウイルスで自粛要請で保育園が休みになったり、学校が休校になったりということで、給食は食べていないわけですよね。家で3食、子どもたちの朝・昼・晩と作らなきゃいけないと。そこでその昼食支援ということを私は特に言いたいです。 これは、新型コロナウイルス感染症対策による臨時休校に伴う令和2年度の要保護児童生徒援助費補助金、これは学校給食費の取扱いについてということで、厚生労働省が、要保護者への学校給食に係る就学援助については、新型コロナウイルス感染症対策による臨時休校期間中、地方自治体が例外的に学校給食が実施されたこととみなして、要保護者に学校給食相当額を支給する場合、当該の経費は令和2年度要保護児童生徒援助費補助金の補助対象経費として計上して差し支えないと、こういうふうに通知が5月19日に届いていると思いますけれども、これを根拠に、それと平成21年、学校給食法の第1条、目的は学校給食も教育の一環だと、食育だということがうたわれております。 義務教育は無償であると、こうしたことから、私は今回要保護者に学校給食相当額、これを昼食支援金としてできないのか。延長ではなくても、3月、4月、5月の3か月間とか、そういう形でできないのかどうかを再度お尋ねしたいと思います。 ○議長(嶋内九一君) 教育長 渡辺哲郎君。 ◎教育長(渡辺哲郎君) その考えはございません。今回、準要保護の皆さんには、図書券1万円分を支給しているということで、給食費は多治見市は実費の支給でございますので、国の言っていることは、今考えておりません。 ○議長(嶋内九一君) 14番 三輪寿子君。   〔14番 三輪寿子君登壇〕 ◆14番(三輪寿子君) 本当は、このコロナ禍において特例として国が認めたわけですから、こういうのを大いに活用して、本当に大変な特に所得が激変したひとり親家庭、そういったところへのこうした支援金というのは、非常に私は大切だというふうに思いますので、次の第2次、第3次に当たっても検討を願いたいと思います。 次に、1人1台タブレット、この問題ですが、今回の補正予算で大きく打って出ましたね。相当教育に力を入れてみえるということが、この数字から伺えます。 ただ、国立成育医療研究センターによると、「コロナ×こどもアンケート」の中で、3か月ぶりの学校再開で、子どもの学習の遅れと格差、この広がりが指摘されております。友達に会えない、学校に行けない、外で遊べない、勉強が心配、何もやる気がしない、家庭の困窮や家庭内のストレスから、先ほど言いました虐待も増えています。 今、子どもたちに必要なことは、心のケア、体のケア、福祉的な支援、子どもたちの心に本当に寄り添って、ゆったり受け止める態勢が求められていると思いますけれども、夏休みや行事の削減で授業時間数の詰め込みにならないような配慮はされているのかどうか、お尋ねします。 もう一つ、やる気のある子はどんどん進んでいくと思いますが、このGIGAスクール構想ですね。そうでない子の働きかけ、指導はどうするのか、この二つ、お尋ねします。 ○議長(嶋内九一君) この際、暫時休憩いたします。   午後0時02分休憩     -------------------------   午後1時00分再開 ○副議長(寺島芳枝君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。 副教育長 河本英樹さん。 ◎副教育長(河本英樹君) 先ほど午前中に、お二つの御質問があったかと思います。一つは授業日数を増やすことによって詰め込みになるのではないかという一点、それからICT、1人1台端末を持つことによって学力の差がなお広がってしまうんじゃないかということだったかと思いますので、お答えをさせていただきたいと思います。 一つ目、授業日数を確保することによりまして、1時間1時間の授業時間がきちんと確保できますので、1時間当たりの詰め込みがなくなるものというふうに考えております。また、行事を行う時間数も確保できておりますので、新型コロナウイルスの影響でできないということはありますが、時間数を減らすことによってできないということはないものというふうに考えております。 二つ目ですけれども、ICT、1人1台端末を使ってどんどん学習を前に進めていくことについては、大いに進めていければいいと思っております。一方で、学習が前に進まないお子さんにつきましては、これまでどおり、やはり個別の指導をきちっと行ってまいりたいと考えております。 ○副議長(寺島芳枝君) 14番 三輪寿子さん。   〔14番 三輪寿子君登壇〕 ◆14番(三輪寿子君) 授業時間数の詰め込みにはならないと、行事についても確保できるというそういうお答えでした。 あと格差の問題については、やはり個別指導が要ると思います。その際に本当に学ぶことが楽しい、こういうふうに思えるような意欲を引き出す指導というのが非常に必要だと思いますけど、その際の条件整備、例えば担任の方1人ではなかなか難しいと思うんですが、そういうことに詳しい支援員みたいな方はついていますか。 ○副議長(寺島芳枝君) 副教育長 河本英樹さん。 ◎副教育長(河本英樹君) 小学校におきましては、キキョウスタッフという者がついておりまして、個別、いわゆる教員が前に立って授業をする、それをサポートする者はついております。 中学校につきましては、そういった制度はございませんが、相談員という形でついておりますので、そういったものがフォローすることもできております。 ○副議長(寺島芳枝君) 14番 三輪寿子さん。   〔14番 三輪寿子君登壇〕 ◆14番(三輪寿子君) ぜひとも丁寧な対応をしていただきたいと思います。 次ですが、たじっこクラブ、学校の先生総動員でキキョウスタッフ、ほほえみ相談員、相談員で今回やられたということで非常に大変だったと思います。普通以上に神経を使われた新型コロナウイルス対策のそういった面でも大変だったと思うんですが、改めてたじっこクラブの役割、存在意義、そういうものが認識されたと思うんです。 そこで、今後ですけれども、指導員の体制・拡充、あと待遇の改善ですね。そういうのが必要になってくるかと思いますが、当市としてはどのように考えてみえるでしょうか。 ○副議長(寺島芳枝君) 教育長 渡辺哲郎さん。 ◎教育長(渡辺哲郎君) 休校中、法人の皆さんには、本当に一生懸命にやってもらいました。高齢の方が多い中で、本当に自分自身がかかるということも心配しながら、本当に面倒を見ていただきました。 また、処遇改善につきましては、国・県の支援員のキャリアアップの補助金を事前に使うということと、それから、今年から利用負担金を値上げをしてそれを処遇改善に充てるということで、予算も7%アップしております。 その契約の中で、各法人にその処遇改善計画を出させるようにしております。その中で、法人のほうから賃金のベースアップ、それから育児介護休業制度の見直しとか、退職金の掛金の増額等の対応については、それを実施していくということを確認しております。 ○副議長(寺島芳枝君) 14番 三輪寿子さん。   〔14番 三輪寿子君登壇〕 ◆14番(三輪寿子君) 一度に正規の指導員待遇ということは難しいかもしれませんけれども、ぜひそれに近づける形で指導していただきたいと思います。 これ、最後になりますけれども、養護教諭が最前線に立たされているということで、非常に大変な受入れ態勢がなされると思います。先生たちが分担でということがありましたけれども、やはり先生たちが過重労働、負担にならないために、もう少しここも増員体制ということが必要ではないかと思いますが、その点はどのような形で行われていくのか、お尋ねします。 ○副議長(寺島芳枝君) 副教育長 河本英樹さん。 ◎副教育長(河本英樹君) 今、国の2次補正の予算で、スクールサポートスタッフというような者の配置があります。今これを急いで進めているところでございます。 ○副議長(寺島芳枝君) 14番 三輪寿子さん。   〔14番 三輪寿子君登壇〕 ◆14番(三輪寿子君) ぜひよろしくお願いします。 地元の中学生が、学校の広報というのを届けてくれました。これをちょっと読んでみましたら、心のケア、新しい学校のルールの徹底ということで、学校再開に当たって子どもたちのアンケートの結果がこの広報の中に載っておりました。先ほど紹介しましたように、非常に学校の再開を楽しみにしていると、友達と会える、先輩と会える、そういったことなどを書かれておりました。 先ほどのGIGAスクール構想ですけれども、本当にそれを子どもたちのケアをまず第一に受け止めて、あまりこれを先行し過ぎてしまいますと、子どもたちは、ついていけない子、そういう家庭について格差が出てしまいますので、ぜひその点での配慮をお願いしたいと思います。 それで、最後に市長にお尋ねしたいですが、さっき就学援助制度、要保護・準要保護に対して昼食支援、こういうものを国が出しているので、私はあえて独自に市費の負担なくて臨時交付金で対応できると思います。この文面を読みますと。ですから、ぜひ冒頭市長の言葉を借りますと、現実的な対応、困っている人への即効的にお金が回るように先手を打っていくと、考えながら課題認識を持って進んでいくということをおっしゃっておりますので、この昼食支援金について、本当に再検討していただきたいと思いますが、この点についてはどのようにお考えでしょうか。 ○副議長(寺島芳枝君) 市長 古川雅典さん。 ◎市長(古川雅典君) 既に学校は再開されておりますし、もうその間、おうちがいかに大変だったかというのは十分理解をしております。今後、担当課を中心として、どういう方法があるのか、それを行うことができるのかというようなことについては、しっかり協議をいたします。 ○副議長(寺島芳枝君) 14番 三輪寿子さん。   〔14番 三輪寿子君登壇〕 ◆14番(三輪寿子君) 学校が再開しておりますけれども、3月、4月、5月と遡って、これが適用できるかどうかというのを検討していただきまして、本当に困ったところへこうした昼食支援金、こういうものが届くように、現実的にこれを実施してできるように考えていただきたいと思います。 以上で、質問を終わります。(拍手) ○副議長(寺島芳枝君) 次に、19番 井上あけみさんに発言を許可いたします。   〔19番 井上あけみ君登壇〕(拍手) ◆19番(井上あけみ君) 市民ネットワークの井上あけみでございます。今回私は、本庁舎の問題を大きく2項目に分けて質問をさせていただきます。 今議会の市政一般質問は、コロナ対策への質問が大変多くありました。その中でもその10万円の特別定額給付金が、よその市と比べて本当に迅速な対応がされたことに関しては、私も喜んでおります。他の自治体の議員から、多治見市はどのようにして早くできたのかということを尋ねられて回答した覚えがあります。 私からは、国の決定が下りる前から事前に周到な準備をさせていただいたということと、それから多治見市の職員が一丸となって担当課に協力をしたということと、それから具体的なシステムの会社を尋ねられましたので、会社名をお聞きしてお伝えをいたしました。各務原市の市議会議員の方にお答えをしております。 それでは、本庁舎の問題、まず1項目め、駅北側への新庁舎建設に伴う南北自由通路の位置づけ等についてお伺いをいたします。 駅北分庁舎の隣接地に本庁舎を建設する議案、つまり建設場所とする条例案は、本庁舎建設に関する特別委員会で3月議会に続き、この6月議会でも閉会中の継続審査となっております。新たに示された基本構想は、駅の南北自由通路を本庁舎、分庁舎へとつなぐことが前提となっており、これに規定され、一階部分はその通路の高さに合わせて議会議場を整備するという図が資料で示されました。 そもそもこの南北自由通路は、駅北にテナントビル等を設け、これにつなぐという説明がなされていたことを記憶しておりますが、庁舎につなぐことを目的に計画されたものではなかったと記憶しております。駅から直に通路がそのまま市役所の中に入り、執務室の前を通ることのメリットがいかほどあるのか、疑問です。 先回、3月議会で私は一階を駐車場にし、土日・祝日を開放、虎渓用水広場と連携、現在駐輪場となっている都市計画道路、公有地ですが、これを公用車専用駐車場等に活用するメリット、これによって 1,400万円の年間借地料と大がかりな立体駐車場建設を不要とし、他の市民サービスに市の財政を回せることを提案いたしました。 駐車場は、新庁舎一階の駐車場約50台、大踏切そばの都市計画道路で 110台は確保可能で、駅北立体駐車場の定期利用を削減するなどすれば、30台を確保できて、約 200台近くを確保可能と考えております。 新型コロナウイルス感染症の問題で財政の圧縮状況の中、多くの市民は、広報たじみ6月号での庁舎のイメージ図などを見て、こんなときに大丈夫か、お金はあるのか、お金は自分たちの幸せのために使ってほしいと願っております。 以上のことから、前回、私が示したプランについて市長が実現可能なら受け入れる準備があるとの貴重な答弁をいただきましたが、担当課の総務課が真剣に検討したというような誠意は見られなかったことも踏まえ、以下の4点について質問をいたします。 1、駅の南北自由通路について、あくまでも分庁舎までつなぎ、一階に議場等を整備するという意思を持っているのか。 2、あくまでも立体駐車場を借地料を払って建設する意思があるのか。この二つの質問につきましては、本庁舎建設に関する特別委員会の中であくまでもということではないという答弁をいただいております。それに基づいて、また後ほど再質問をさせていただきますのでお願いします。 3として、また、広報たじみ6月号で、本庁舎の基本構想とイメージ図が示されましたが、これまでに市民からどのような反応があったのか、お伺いをします。 4、コロナ禍で財政的にも市民の生活状況からも大変な時期に本庁舎移転建設の事業を進めるのは困難ではないかとも推察をいたしますが、見解をお伺いします。 以上、大きな1回目の質問とさせていただきます。よろしくお願いします。(拍手) ○副議長(寺島芳枝君) 市長 古川雅典さん。   〔市長 古川雅典君登壇〕 ◎市長(古川雅典君) まず、南北自由通路については、当初から、駅北に既に建設が終えております駅北庁舎と連続性を持つというようなことで、駅南側の出発点、それから駅北庁舎の受入地点、これが既に完了しております。こういうような中から、当初から建物と建物とをつなげる南北のバリアを取り払うというような形で構想を持って進んでまいりました。 低層階の活用としては、議場の多目的利用の案として示したもので、この件については、ある一例を示しております。今後、本庁舎建設に関する特別委員会の中で積極的に御議論をしていただくようにお願いをいたします。 駐車場問題について、今の質問ですと、(仮称)白山豊岡線を凍結あるいは中止をする、こういうようなことをすれば、そこを公用車の駐車場というようなことをすることは可能でございますが、今の状況で、あの大踏切のままでいくのか、こういうようなことを含めて、都市計画全体の議論の中で方向性を、ぜひ議会の皆さんと議論をさせていただきます。 次に、広報たじみ6月号です。このことについては、ずばり言うと、大変よく分かった、あれだけ深掘りをした記事と分かりやすさで非常によく分かったというような御意見を頂いております。パブリック・コメントについては、6月15日現在でわずか3件というようなことでございます。 昨日、区長会でしっかりと説明をさせていただきました。パワーポイントを使って、なぜ今、新本庁舎が必要なのか。大きな地震があったときにしっかり対応するため、こういうようなことを含めて説明をさせていただきました。 質問等はございませんでしたが、しっかり市長としてお約束をしたのは、現日ノ出町の本庁舎の跡地利用、この跡地利用については、地元の区、いわゆる養正校区をしっかり協議の基本とする、こういうようなことを1区の区長をはじめ、養正校区の区長のほうにしっかりお話をさせていただきました。さらに分かりやすくするために、7分程度のユーチューブ、これで、なぜ本庁舎が必要なのか、どういう議論をしてきたのか、そして、その財政計画はどうなのか、こういうようなことについても議会から指摘をしていただいているように、さらに市民に分かりやすく説明をする、こういうような計画でございます。 ○副議長(寺島芳枝君) 副市長 佐藤喜好さん。   〔副市長 佐藤喜好君登壇〕 ◎副市長(佐藤喜好君) 本庁舎の移転建設事業の進め方に関してお答えいたします。 新型コロナウイルス感染症による各方面への影響が極めて大きいことは承知しております。しかし、現本庁舎をこのまま使用し続けるにも地震等の危険性から限界がございます。新本庁舎は災害対応拠点として大変重要な役割を担うため、本事業については粛々と進めていくべきものと認識しております。 ○副議長(寺島芳枝君) 総務部長 富田明憲さん。   〔総務部長 富田明憲君登壇〕 ◎総務部長(富田明憲君) 私からは、立体駐車場の建設について御答弁申し上げます。 先ほども市長から少し答弁ございましたが、民有地を借りての立体駐車場建設というものは、あくまでも現時点での有力案としてお示ししたものでございます。議員の御提案を含め、その他の案についても検討を進めてまいります。具体的な案ができ上がった段階で改めてお示しさせていただきたいと思います。 ○副議長(寺島芳枝君) 19番 井上あけみさん。   〔19番 井上あけみ君登壇〕 ◆19番(井上あけみ君) まず、南北自由通路を分庁舎までつないでいくということについてはやっていくという答弁だったと思います。 最初の計画のイメージ図では、南北自由通路の図ではなくて、新しい本庁舎と駅北庁舎がつながりますという、そういう資料を見ております。 この南北自由通路については、市庁舎の中を通っていくということで、執務室の前を通っていくというふうになっております。例えば、現在のコロナ禍でいろいろ問題になっていますけども、外側につけるということではなくて、中に造るというような計画については、もう変えるつもりはないのかどうなのか、お伺いをします。 ○副議長(寺島芳枝君) 市長 古川雅典さん。 ◎市長(古川雅典君) 3月議会のときの継続審査の申し出の中の一つとして、基本的な構想をしっかり示せということを言われました。したがって、ある意味素案として示しておりますので、完全にこれがコンクリートで固められたもので、びた一文動かない、こんなような考え方は持っておりません。 こういうような中で、一つ一つの問題を本庁舎建設に関する特別委員会の中でしっかり議論をして、最もいい方法を選択をしていく、こういった計画でございます。 ○副議長(寺島芳枝君) 19番 井上あけみさん。   〔19番 井上あけみ君登壇〕 ◆19番(井上あけみ君) 確かに、そういう議論をして選択をしていくということなんですけども、例えば、議論の方向というか、一つの到着点を持っていくためには、具体的な案を、例えば1、2、3、4とか、そういう形で、1つだけをもってこれをたたいてくださいということじゃなくて、そういう議会の中での議論を踏まえた上で、幾つか例をつくって、どういうものがいいのかというふうにしていかないと、いつまでたっても決まっていかないというような印象を持ちました。そのため、具体的なものを、幾つか提示していただかないと、なかなか議論が進まないというふうに考えております。そういうふうな提案の仕方もされるのかどうか伺います。 ○副議長(寺島芳枝君) 市長 古川雅典さん。 ◎市長(古川雅典君) 私、市議会議員も県議会議員も経験をしています。一般的に、位置を先に決めますよね。決めたところで基本構想をつくって、基本計画をつくって、実施計画をつくるというのが一般的な流れです。一般的な流れですが、もっと具体的に示していいというようなことを、位置の決定の議決がなくてやってもいいというようなことであれば、さらに加速化をすることはできます。 本庁舎建設に関する特別委員会の委員長が、位置を決めてからじゃなくてもいいんだよと、行政実例でありますよと、全部造っちゃう。全部造っちゃって、さあできましたから、場所は白山町1丁目にしますというやり方でもいいよというんだけれど、多治見市はそういうやり方じゃないよねということを言われています。 したがって、それ以上に深掘りをして、南北自由通路、1案、2案、3案を出していいよということであれば、私どもはそこにもう着手をする準備はあります。もっと言えば、しっかりとした地形の測量、あるいは、地質として下は丈夫なのか、悪いものは出てこないのか、こういうようなことも引き続きやらなければいけないというのは、市長としての考えです。 ただ、職員のほうは継続審査の申し出により、十分議員の皆さんも市民の声をもっと吸い上げる努力をしようとされているというようなことでございます。 したがって、あの案でびた一文動かないということではなくて、例えば、本当ポンチ絵でも結構ですから、こういう方法もあるんじゃないのというようなことを言っていただければ、ある意味、技術屋がラフな絵を描いて、こういう方法もあるでしょう。そういうようなところから着地点を見いだしていく。こういうような私どもは腹積もりでございます。 もう一度申し上げます。そのためには、位置を決定をしていただくというのが一般的なルールですが、それはそっと置いておいてもまだいいよということであれば、今言われるような南北自由通路の1案、2案、3案、こういうようなことをつくって協議をするというようなことは全くやぶさかではありません。 ○副議長(寺島芳枝君) 19番 井上あけみさん。   〔19番 井上あけみ君登壇〕 ◆19番(井上あけみ君) 場所を決めなければそういうものができないというふうな、どっちが先、鶏が先か卵が先かみたいなことなんですけれども、よそがどういうふうにして自治体が庁舎を造っているかというのを見ますと、やはり同時並行的にやっていって、まず庁舎造りますよという議論を始めて、その中で有力な案として一つ出していって、それに基づいて議論をして、決定をして、それはもちろん市民を交えた、市民主体の検討委員会とかそういうものを、あと専門家も含めた庁内の委員会等、そういうものがあって、そういう中で両方を一つのイメージとしてまとめていかれるという例を見ましたので、場所を決めなければ次のいろいろな案が出せないということではなく、精密でなくてもいいので、基本的なもの、基本構想はあくまでもたたき台と言うんでしたら、いろいろな意見を聞いていただいて、先ほどポンチ絵とおっしゃいましたけども、市のほうでも簡単なイメージ図を出していただくことも可能ではないかと思いますのでよろしくお願いします。 それから、敷地の面積について、ちょっと疑問が出てきまして、敷地面積は 2,371平米というふうに聞いているんですけども、建築面積というか、最大可能な床面積が1階から4階まで 2,720平米あって、基本構想の図案では 2,310平米というふうにあるんですけども、その具体的な面積について、例えば北側の道路の建設用地に含んでいるのかどうなのかとかに疑問があるんですけど、もし答えられるんでしたら答えていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 ○副議長(寺島芳枝君) 市長 古川雅典さん。 ◎市長(古川雅典君) 大変重要な発言がございます。位置を定めなくても、さらに精度を高めた基本構想あるいは基本計画に移行する手続を取っている自治体もありますが、その方法で良とされるというのが井上議員個人なのか、議会全体の御意見であれば、私どもはそういった方向に着手をする、全くやぶさかではありませんし、逆にそういったところで、きちっとした実質的な議論がしやすいというようなことであれば、私どもはその方法を取ります。 ただし、今日は、今、井上議員が一議員としての発言ですので、一度取りまとめをしていただいて、いろいろなことを言ったけれど、きれいな絵は描けないから、ポンチ絵だけでも役所の人間描いてよというようなこと、あるいは、立体駐車場を民間から買ったり借りたりしなくても、(仮称)白山豊岡線を都市計画を断念をしてでもいいから、そこを駐車場にしていいというようなことが議会総意としてあれば、私どもはそういった検討に着手をすることができます。 ただし、得る駐車場の借地代もありますが、将来にわたって、あの大踏切をあのままの形にして南北の自由の往来を窮屈にする。どちらを取るかというのは議論です。議論の中というようなことがございますので、そのことについては、初めてこういった御提案を頂きました。本庁舎建設に関する特別委員会でしっかり御議論をいただいて、さらに精度を高めていいぞ、あるいは土地の面積の問題、今、総務部長が答えますが、もっとしっかりとした測量を行いたい。あるいは、地質的に中に悪いものが入っていないかどうか、あるいは、地盤として強いかどうか、こういうようなところについては、着手、その方向に向かって歩んでいく、こういった計画でございます。 ○副議長(寺島芳枝君) 総務部長 富田明憲さん。 ◎総務部長(富田明憲君) 新本庁舎の用地の敷地の面積の関係でございます。 面積の建蔽率の算出に当たりましては、議員御承知のように、虎渓用水広場の面積も含めたところから割り出した面積ということでございまして、先ほどおっしゃった 2,310平米というものは、議会にもお示ししております基本構想のイメージ図の建物の面積ということで御理解を頂きたいと思います。 それから、北側の道路と言われたのは、新本庁舎建設予定地と現駅北庁舎の間の道路ということの御質問でしたが、そこは面積に含んでございません。 ○副議長(寺島芳枝君) 19番 井上あけみさん。   〔19番 井上あけみ君登壇〕 ◆19番(井上あけみ君) 貴重な答弁を頂いてありがとうございました。 あと、広報たじみ6月号で、市長はずばりよく分かったという意見だったというお言葉をお聞きしたということだったんですけど、私のところには、かなりきつい電話が入ってきまして、あの図を見てびっくりして、もう決まったのかということと、それから、我々はもっと違うことをやってほしいから、市の財源を使って、署名活動するんだったらやりますけどというふうな、そういうお電話が1本ありました。 それから、もう一本は、やっぱり何でそれが必要なのかということで、その新しい庁舎を造らなきゃいけないかということについての、やっぱり理解ができないということでした。 それに対しては、やっぱり私たちもしっかりと説明をしなければいけないというふうには思っていますし、それについては電話でお答えをしております。 しかしながら、やっぱり、もっと市民の意見を聞いて住民投票みたいなこともやることはできないのかというふうな御意見がありました。 あと、今、コロナ禍で大変なときに、財政的に大丈夫かという、そのような意見でしたけれども、市長は今のような意見についてはどのようにお考えでしょうか。 ○副議長(寺島芳枝君) 市長 古川雅典さん。 ◎市長(古川雅典君) そういった御意見も頂くことはあります。 物すごく重要なことなんですが、こんなときに本庁舎かよ、市の職員や市長や市議会議員がかっこいい庁舎に住んでいいことやりたいのかよ、いかにもぜいたく品みたいな議論になりそうになったときに、いや、違いますよ、もう、この計画は5年も6年も前からきちっと議論をしていますよ、もう一つ、副市長が答えたように、大きな災害、地震が起きたときに、もともとの耐震値 0.3を5年前に 0.6まで最低限で引き上げています。こういうような状況の中を同世代でできた庁舎というのは、土岐市役所は既にもう建て替えが終わっています。 ここが重要なんですが、決してぜいたく品ではなくて、大きな災害が起きたときに、行政機能が麻痺をします。これは東日本大震災でも熊本地震でも明らかに経験をしています。そういうような中ですから、新型コロナウイルス感染症への対策もやりますが、この本庁舎のこともやります。物すごく聞こえがいいですよね。コロナ禍に庁舎なんかやめろと。その金使って、私たちの生活の糧に使ってくれ。でも、ここで重要なことは、地震があったときの対応として大丈夫か、こういうようなことをしっかり説明をしなければいけません。 前回の3月議会の中で、市民の声が拾えていないというのは理由の一つです。もう一つが、構想が示されていない。 私自身はすごく疑問なんですが、市民の声が拾えていないという文章の中に、主語がありません。それは、市長が、市の職員がなのか、市議会議員がなのか、全く主語のない文章です。私どもがそれを当然市長も市の職員もそうであろうというようなことで、いろいろな形で広報たじみを使ったり、あるいは、区長会をやったり、地元にもっと早く入ろう、オーダーがあれば、ありますよというようなことを言っています。 したがって、決してぜいたく品を造る、こんなときに本庁舎かよと言われたときに、いや、市議会議員として井上議員は、私たちも今までこういう議論をしてきた、こういうことをしてきた、こういうときにこういうようなものが必要なんだというような説明を既にされていると思いますし、さらに、今回、また9月議会まで審査を継続されるんだったら、市側、執行部側も努力をいたしますが、市議会議員の皆さんもさらにそういうような声をしっかり皆さんに聞いていただく、あるいは説明をしていただく、このようにお願いを申し上げます。 ○副議長(寺島芳枝君) 19番 井上あけみさん。   〔19番 井上あけみ君登壇〕 ◆19番(井上あけみ君) 当然、私たち議会も本庁舎建設に関する特別委員会の中で市民に対しての説明会、対話集会をですね、していかなければいけない。それに当たって、こういうコロナ禍の中でどういう方法でできるのかというのは、本庁舎建設に関する特別委員会の委員長と、広報広聴研究会の会長が、これから打ち合わせを多分されるというふうに考えております。 それで、一つには、52億円という財政の問題なんですけど、私が非常に残念だったのは、ちょっと市長にもお尋ねしたかったんですけども、この本庁舎の建設については、国が市町村役場機能緊急保全事業という交付税措置の補助金のようなメニューがありました。それをしっかりと使っていくために、岐阜市も土岐市もいろいろなところが、その交付税措置を利用して本庁舎の建設を進めてきたところでございます。 多治見市も当初の資料では、そういう補助事業があるというのを分かってみえたような記述がありましたけども、結局、その8億円、本庁舎建設に関する特別委員会の質疑の中では、それが多治見市の場合、受け取れる金額はどの程度かと、お聞きしましたら、8億円ということをおっしゃいました。 多治見市は、この事業については、経過措置もありまして、令和2年度までに実施設計に着手すれば、この事業の交付税措置については適用しますよという、そういう国の方針も示されていたわけですけれども、多治見市は、その8億円というものを受け取ることができなかったわけです。 私は、先ほど言った借地料の問題とか、新たな、本当に立体駐車場がそれだけお金をかけて必要なのかというふうに問題提起してきたんですけども、8億円という数字は、もう本当に何というか、それを逃したということはもう無念で仕方がありません。 そういう中で、なぜ、1年でも前倒しして獲得するという、そういう準備ができなかったのかということについては、通告をしておりませんけども、市長としてはどのようにお考えになりますか。 ○副議長(寺島芳枝君) 市長 古川雅典さん。 ◎市長(古川雅典君) 当然のことながら、岐阜市や土岐市のようなスピード感を持って、私どもは対応したいという考えを持っていました。 ただ、今日ここに至ってもまだ継続審査でしょう。こういうことは慎重にやれ、もっと大切にしろ、時間をかけろというような形で、あの状況の中では、令和2年までに実施設計に突入をする、そういった雰囲気は全く感じられませんでした。 したがって、世論をしっかり醸成をする、こういうようなことを行っています。今になって結果論として8億円逃したじゃないかというような言い方については、私としては非常に心外です。 もう一個、これを引き続き全国市長会の中でも、さらに延長を求めています。どうせもう8億円もらえなかったら新型コロナウイルス感染症の対応が必要ではないか、もっとゆっくりやればいいじゃないか、もっと延ばせばいいじゃないか、そういうような議論だと全くのぜいたく品ですよ。きらびやかなものです。だから、災害があったときの拠点としなければならない。なぜ8億円取り逃したのか。8億円は欲しくて欲しくてしょうがありませんでした。 ただ、そういう環境が議会の中には醸成をされていなかった。その空気感を市長としては読みました。そのため、こういうスピード感で、本年の3月に初めて位置の決定というようなことを行いました。 ○副議長(寺島芳枝君) 19番 井上あけみさん。   〔19番 井上あけみ君登壇〕 ◆19番(井上あけみ君) ちょっと私としても心外というか、きちっとそういうことの説明がされていなかったし、その議会との協議ももう少し早く進めなければいけなかったというふうに思います。 そのことについては、やっぱり私たち、どこに補助金があるかとか、そういうのを私たちも勉強しますけど、やっぱり市の職員の責務として、きちっと、やっぱりそういうことを議会の側にも伝えて進めていかなければいけなかったのではないかというふうに思います。 その点について、何か議会の責任かのようにおっしゃられたんですけども、市役所の職員の責任はないということですか。 ○副議長(寺島芳枝君) 市長 古川雅典さん。 ◎市長(古川雅典君) こんな大きな問題を議会が 100ゼロで悪いとか、市の職員が 100ゼロで悪いなんてことは議論ができるわけありません。これまで何回も何回もあるんですけど、ずっと事前に資料も渡して協議をしてお話をしているんだけれど、際になると聞いてない、そんなこと知らない、いっぱいいっぱいありました。 したがって、それは責任はどこにあるかと言えば、当然私どもにもありますし、双方の責任である、こういうふうに言わざるを得ません。 ○副議長(寺島芳枝君) 19番 井上あけみさん。   〔19番 井上あけみ君登壇〕 ◆19番(井上あけみ君) この議論については、ちょっと水かけ論になるかと思いますので、前向きにきちっと着々ととおっしゃられましたけども、本当にしっかりした議論をして一つ一つ決めていけるようにしないと、決められないままずっと長引いてしまうことはよくはないかなと思うんですけども、そのことを市民の方に納得していただける、財政の問題も含めて、それによって市民の生活が圧迫されるようなことがあってはならないと強く思いますので、また議論を進めていきたいと思います。 では、次の質問に入ります。 次の質問なんですけども、自分でも矛盾はしているなというふうには思うんですけれども、差し迫った問題があるものですから、あえてこの市政一般質問の中に取り入れさせていただきました。公共施設適正配置計画と現本庁舎の跡地利用の考え方について質問をさせていただきます。 現在、坂上児童館を養正公民館の南側広場に移転統合する計画が進められ、新型コロナウイルス感染症問題が落ち着けば、地元説明会が行われる予定と聞いております。 前回3月議会、私は市政一般質問の中で、現本庁舎に近い坂上児童館、中央児童館、この中央児童館については、産業文化センター内に移転統合するという計画があります。この2つの児童館を現在の本庁舎移転後の跡地に統合、利用者等の理解が前提でございますが、さらに子ども情報センターを統合する案を提案いたしました。 部長の答弁は、本庁舎の移転が駅北地区に決定後、跡地利用については、地元と協議をし、先ほど市長もおっしゃられましたけれども、検討していく。そして、公共施設の統合廃止については、公共施設適正配置計画を進める中で考えていくとの、3月議会の答弁があったわけです。 無論、この案は本庁舎の場所が駅北庁舎隣接地に決定されることが、現在の状況では前提になりますので、難しい部分もありますが、跡地利用をどう示していくかは本庁舎の移転の動きを加速するものになるかとも考えます。 いずれにしても、流動的な状況ですが、さきの3月議会の答弁を踏まえ、以下、質問をさせていただきます。 当然、本庁舎の位置が駅北地域に正式に決まらなければ進まない話であることは道理ですが、夢のある子育てのエリアをつくるチャンスを残しておくことは必要ではないでしょうか。 坂上児童館の養正公民館への移転統合について早急に進めることはせず、しばらく棚上げとしてはどうかと考え、お伺いをいたします。 それから、前回3月議会の答弁は、つまり跡地利用と公共施設適正配置計画は別物で検討には値しないということなのか確認をいたします。よろしくお願いします。 ○副議長(寺島芳枝君) 企画部長 仙石浩之さん。   〔企画部長 仙石浩之君登壇〕 ◎企画部長(仙石浩之君) 最初に、計画をしばらく棚上げをしてはどうかという御質問でした。 坂上児童館を利用する子どもたちの安心安全を確保するためにも、養正公民館への統合は早期に進める必要があると考えております。そのため、現本庁舎の跡地利用決定まで棚上げするということは考えておりません。 また、これに向けて、既に地元の第2区とは具体的に協議を進めているところでございます。 本庁舎の建て替え・移転は、最も早くても令和6年、進捗によっては令和8年度以降になるという見込みでございます。 議員御提案の計画を実施できる時期は、本庁舎の解体とか、その後の新施設の建設を考えると、それよりもさらに先になりますので、その意味で非常に現実的ではないというふうに認識しております。 次に、本庁舎の跡地利用と公共施設適正配置計画、いわゆるFM(ファシリティマネジメント)ですね、これは別物で検討に値しないのかという趣旨でございますけれども、市政一般質問で事前通告を受けたことについてはきちんと検討して答えていますので、検討には値しないということでは全くございませんが、公共施設適正配置計画は、今ある施設を活用して、機能を維持しつつ、今後、施設の数、規模、どう圧縮していくのか、そういった計画でございます。 一方、現本庁舎の跡地利用は、地元養正校区の活性化、ひいては、市全域の影響も踏まえて、時間をかけて協議する課題だろうと考えております。 先ほど市長答弁にもありましたように、地元の区長さんたちといかにあるべきかということは、もうきちんと議論を始めている段階でございます。ごめんなさい、地元市議会議員、あるいは地元区長さん、それは両方含めてという意味合いで申し上げました。 そういう意味で、両課題は、性格が異なるということは一言申し上げたいと思います。 ○副議長(寺島芳枝君) 19番 井上あけみさん。   〔19番 井上あけみ君登壇〕 ◆19番(井上あけみ君) 棚上げはしないということで、それはちょっと時期が延びてしまうからということだったんですけども、地元の区長さんたちとお話しするということでしたが、区長さんたちも大変大切な方だと思います。 私は、もっと広く、例えば少子化対策をしていく中で、やっぱり子どもが喜んでもらえる、若い親子が喜んでわくわくするような、そういう施設の必要性というものが大事ではないかというふうに思います。 とりあえず決まったからこうじゃなくて、安全安心ということは非常に大切ですけども、応急手当をしていただいて、使いやすいように多少の手直しはしていただくことは可能かと思います。 そして、やっぱり夢のある、子どもにとっても親子にとっても、そして地域が高齢化していく中で、若い人たちがその周辺に住みたいなと思っていただけるような、そういう場所、そういう跡地利用ということも、考慮に入れていただきたい。お母さんたちは、子どもを連れてそういう場に、いろいろな場に出ていくことができませんので、そういう人たちの意見、若い人たちの意見を聞いていただくということは、区長さんということでしたけども、市長はできないですか。 ○副議長(寺島芳枝君) 市長 古川雅典さん。 ◎市長(古川雅典君) 幾らでもできます。それを加速していくと、何やっているんだ、移転するなんて俺ら決めてないぞと言われる可能性があるわけです。それも前半の質問と一緒で、もういっていいよということが、一議員ではなくして全体的な御意見であれば、私どもはもっと広く、地元市議会議員、地元区長さん、もっと言えば、お母さん、実は、もっと困っているのは、この地域というのはおじいちゃん、おばあちゃんなんですよね。そういうようなことも含めて、文教の地域であるよ、高齢化が進んでいますよ、オリベストリートとして観光にはすばらしい地域ですよ、プラス子どもの子育てとしてどういうものがいいんだろうか。こういうようなところに着手を、オッケーを頂ければ、私どもは積極的に動いてまいります。 ○副議長(寺島芳枝君) 19番 井上あけみさん。   〔19番 井上あけみ君登壇〕 ◆19番(井上あけみ君) 先ほども言いましたけど、卵が先か鶏が先かですけども、移転した後の跡地利用の計画がすてきなものであれば、各層にとっていいねといったものがあれば、市役所があるよりかは、あちらのほうがずっといいから、移転にどんどん賛成しようかなと言っていただける可能性もあるわけです。 先ほど、地元議員とおっしゃいましたけれども、城處議員とは一緒に現地を見たり、教えていただいたりして、しっかりとお話し合いはさせていただいております。非常に頼もしい方だっていうふうに私は捉えておりますので、よろしくお願いします。 そういう意味で、やっぱりおじいちゃん、おばあちゃんももちろんですけど、ずっとおじいちゃん、おばあちゃんであってはいけないし、おじいちゃん、おばあちゃんもどんどん来ていただけるような、そういう場所として、やはり子ども、若い人たちがここに住むことになれば、おじいちゃん、おばあちゃんも元気になっていくだろうと。そして、この跡地は広いので、単に子育てに特化しろとかそういうことは言ってはいません。広場を上手に使って、低いステージをもって、屋根もドームもつけるような形で、その地域のイベント等にもしっかりと使っていただける。それで、駐車場も広いですので、ある程度確保して、散歩に行かれる方も散歩の駐車場、非常に少ないですので、利用していただけるようなそういうプランを示して、こういうプランもあるよ、こういうプランもある、こういうプランもあるよというふうなことを話す中でイメージが湧いてくるということもあります。 そのため、もし、これ進めてしまうと、決めたからということではなく、せっかくのその一歩、大変皆さん、私、若いお母さんたちに話すとすごく喜ばれるんです、これ。ですから、後戻りができないようなそういうふうにしないで、もう一度、再度、検討してみるということは必要ではないかと思いますが、いかがですか。 ○副議長(寺島芳枝君) 市長 古川雅典さん。 ◎市長(古川雅典君) 全く、それ決め打ちで、跡地利用なんて決めてないですよ。一例として、芝生の広場ですよ、こういうようなところに、さて、その上に何を置きましょうか、こういう素案を示しています。 これ以上進んでいいという、今日、前半の議論もそうですよ。もう議会として進んでいいよということであれば、私たちは胸を張って進みますし、そういった予算についてもしっかり計上させていただく。その前に、地元市議会議員と地元区長さんに対しては、しっかり説明をさせていただきます。 城處議員もちょっと困った顔をされていますので、私が一緒にやっていると言ったときには、幸町のほうからアドバイスをする程度で、このあたりはしっかり養正校区選出の市議会議員と区長さんが、ある意味ずばり申し上げます。もともと持っている市役所、官庁街の中核を失うわけです。失う対価として何がここにあればいいのか、この観点というのは、その痛みを一番に感じられる地元の住民、その代表者の区長さん、市議会議員、こういうようなことで、多治見市役所の場合は、最終的には必ず全議員の皆さんに提案をし、政策の決定、予算の承認、こういうようなことを頂きます。 その前に、地元の皆さんが納得するという計画をしっかり示して、あとは全体の議論に持ち込む。今回もそういう計画で一歩一歩進んでまいります。 ○副議長(寺島芳枝君) 19番 井上あけみさん。   〔19番 井上あけみ君登壇〕 ◆19番(井上あけみ君) 先ほどの答弁でちょっとはっきりさせておかなければいけないということがありました。跡地の計画については、公共施設の適正配置計画とは別物であるということでしたので、新たな施設を跡地に考えることも可能であるということでよろしいですか。 ○副議長(寺島芳枝君) 企画部長 仙石浩之さん。 ◎企画部長(仙石浩之君) 今まで井上議員が御指摘のように、この跡地利用は、単に施設の集約とかそういったスタートで検討すべきものではなくて、地元にとって、あるいは、今、多世代にとってというようなお話もありましたけども、どういったものが欲しいのか、どういった機能をここにつくっていったらいいのか、そういう議論を地元の人を中心に進めていこうという性格のものです。 一方で、公共施設適正配置計画というのは、今既にある施設をどうやって集約していくかという議論なんで、性格が別のものですというお答えをさせていただきました。ただし、結果として、何か施設を造るということは当然あり得ますので、施設は一切造らないという趣旨の答弁ではありません。もともとのスタートが別方向の議論だということでございます。 ○副議長(寺島芳枝君) 19番 井上あけみさん。   〔19番 井上あけみ君登壇〕 ◆19番(井上あけみ君) じゃ、再度確認します。 新しい話し合いの中で、地元の方たちとの中で、新しい施設が建設できる可能性があるということでいいですね。 ○副議長(寺島芳枝君) 市長 古川雅典さん。 ◎市長(古川雅典君) キーワードはすごく分かりますよ、新しい施設って。だから、それは従来ある施設を統合したことによって新しい施設という考え方もあるでしょう。井上議員は、統合は統合で、こっちで全く新しい別の物を造ってもらえますよねって、そういうふうにしか聞こえません。 だから、それは企画部長がお答えをしたとおりに、スタートの考え方が違う。けれど、できたものについては複合化も含める可能性はあります。 ○副議長(寺島芳枝君) 19番 井上あけみさん。   〔19番 井上あけみ君登壇〕 ◆19番(井上あけみ君) 皆さん、理解されましたでしょうか。私は、割と思考が単純なものですから、なかなか、ちょっと、今の言い回し、理解できないんですけども、一応そういう複合化の可能性もあるということで、別物ではあるけれども、結果として複合化したような施設の可能性もあるということですね。首をうなずいていただきましたので、それでよろしいかと思います。 この問題、非常に難しいものですけれども、一つ、ぜいたくなものはつくらないということを--失礼しました。先ほどは第1項目めの質問でしたので、それはやめます。しっかりと跡地利用についても広く、区の責任者の方はそれなりの重荷を背負って発言されると思うんですけれども、これから長くこの地で生活をしていっていただけるような若い世代の人、その若い世代の人が住みたいと思う跡地利用も考えていただきたい。 うちの娘が言うんですけれども、「お母さん、児童館のそばに住むとすごくいいわ。学童保育に入れなくてもすぐに児童館があれば本当に助かるから、もう絶対今度引っ越しするといったらあの児童館のそばがいいと思うわ、私」と言ったんです。そういうことでまた非常に学童保育が過密にはなっているんですけれども、せっかくの児童館を夢のあるものにして、若い人たちに、ここは駅にも近いし、住むのはとても便利ですよというふうなアピールも大切かと思いますので、付け加えて、私の市政一般質問は終わらせていただきます。(拍手) ○副議長(寺島芳枝君) 次に、8番 渡部 昇さんに発言を許可いたします。   〔8番 渡部 昇君登壇〕(拍手)
    ◆8番(渡部昇君) 8番、公明党の渡部昇でございます。公明党を代表して、今回の新型コロナウイルス感染症でお亡くなりになりました多くの方々に心よりの御冥福をお祈りいたしたいと思います。 公明党としても、新型コロナウイルス感染症に係る特別定額給付金、当初は家計が急変した家庭に30万円の給付でしたが、影響が全国民に及んできたことを受け、全国 3,000人の公明党議員の提案を受けながら、公明党の山口那津男代表は、新たな状況に即した政策でなければ国民の理解は得られないと判断し、異例ではありましたが、安倍晋三首相に1人一律10万円の給付を直談判したことで、全国民全ての人に給付をすることができました。多治見市もスピード感をもって配付され、大変皆さんも喜んでみえます。 それでは、通告に従いまして、避難所の感染拡大防止への取組を質問させていただきます。 今回の新型コロナウイルス感染者は世界に広がり、世界の感染者、6月16日現在ですが、 800万人を超え、死者は43万人、日本の感染者は1万 7,593人、死者は 938人にもなります。今まで経験のない状況で急速に広がりました。 新型コロナウイルスの感染者対応については、多治見市は2月25日に第1回新型コロナウイルス対策本部会議を開催し、6月10日までに25回の新型コロナウイルス対策本部会議が開催され、市が一丸となり、市民への感染防止に尽力されました。多治見市も5名の感染者が発生しましたが、市の感染防止対策及び不要不急の外出及び3密を避けるなどの努力を重ねられた結果であると思います。また、広報でも毎日、感染予防の放送をしていただき、大変ありがたく思っております。また、幼稚園や保育園、小中学校への対応、主な施設の休館、主なイベントの中止、事業者向け支援、税金についての支援、生活困窮者への支援等、しっかり対応していただきました。多治見市独自のテークアウト 200円OFF大作戦カードの11万 5,000食、市民の皆様が大変に喜んでみえました。これらも全て3密を避けるために取られたことでございます。 岐阜県においても、5月14日に緊急事態宣言が解除され、特定警戒都道府県との移動自粛は継続、3密を避ける努力が必要と話がありました。 今、新型コロナウイルスが猛威を振るっていますが、このときに地震や風水害等の災害が重なると、避難所の対応も感染防止を頭に置いた対応が必要でございます。 岐阜県は、先ほどから話がありましたように、岐阜県避難所運営ガイドライン新型コロナウイルス感染症対策編」を県下の市町村に掲示し、市町村はこれを受けて市町村の現状に合った避難所運営マニュアルを策定中と書かれておりました。岐阜県避難所運営ガイドライン新型コロナウイルス感染症対策編」には、事前対策として住民への広報、資機材の備蓄、避難所不足への対応、避難所のレイアウト作成、感染者等の避難方法の具体化など、9項目が細かく分かりやすく書かれております。 今回の新型コロナウイルス感染において、各災害避難所での運営が大きく変わります。多治見市として、新型コロナウイルス感染後の避難所の運営をどのように対応されるのかお聞かせください。(拍手) ○副議長(寺島芳枝君) 市長 古川雅典さん。   〔市長 古川雅典君登壇〕 ◎市長(古川雅典君) 質問の趣旨にありました多治見市の避難所運営マニュアルは、既に策定を完了しております。ベースにしたのは岐阜県のガイドラインでございます。 ○副議長(寺島芳枝君) 8番 渡部 昇さん。   〔8番 渡部 昇君登壇〕 ◆8番(渡部昇君) 従来の避難所に加えた後の施設の活用ということでもう決められたということなんですが、どのように増やされるのか。教室、公民館、いろいろありますけれども、まず、指定避難所を増やす内容を教えていただけますか。 ○副議長(寺島芳枝君) 企画部長 仙石浩之さん。 ◎企画部長(仙石浩之君) 従来のように一律的避難を求めるのではなくて、自宅避難、あるいは知人宅の避難等を選択肢に入れるなど、国や県自体が大きく方針を変更しています。本市においても、避難者の感染リスクを避けるために、指定避難所以外の避難について今後広報等で広めていこうと考えています。 御質問の件なんですけれども、現在、指定避難所は、小中学校、公民館を中心に84か所指定しています。感染症対策をこの84か所で今充実を図っていますので、新たにホテルとかそういったものを確保していくという考え方は持っておりません。 なお、参考までにですけれども、5月27日、国から災害時における避難所等への活用について前向きな宿泊者リスト、全国で 300か所が示されました。今週の6月16日にはこれが 1,200か所に増えたんですけれども、この中に東濃地区のホテルは含まれておりません。付け加えさせていただきます。 ○副議長(寺島芳枝君) 8番 渡部 昇さん。   〔8番 渡部 昇君登壇〕 ◆8番(渡部昇君) 今回の感染症対策についての避難所のガイドラインだと思うんですけれども、感染症対策として、熱のある方とか体調の悪い方など、状況によって要避難者の新たな避難所が必要であると思うんです。感染もあるわ、災害もあるということで、2メートル間隔にもされるということですので、避難所自体も今までどおりの人数は集められないということになりますので、要避難者を例えばもう体育館に入らなかったら教室に入れるとか、そういうことになると思うんですけれども、その辺のことを加味して公民館とかホテルも大きな災害になったときに必要となると思いますので、その辺も御検討をお願いしたいというふうに要望いたします。 それから、先ほど今日は感染の話が多くありましたけれども、車中泊は推奨できませんけれども、車中泊も完全になしとはできないと思うんです。小学校の運動場とかそういうところを車中泊にされると思いますが、この辺もしっかりと決めていただきたいと思います。 次に、避難所受入れ時の健康状態をどのようにチェックするのか、お聞かせ願いたいと思います。 ○副議長(寺島芳枝君) 企画部長 仙石浩之さん。 ◎企画部長(仙石浩之君) お答えの前に、今御要望いただいたとおり、当然、体育館だけではなくて、体調の悪い方用に別室を用意する、教室を用意する等も既に準備を始めておりますので、申し添えさせていただきます。 今の御質問の件ですけれども、どのように体調チェック等を行うかです。これは大きく言って2つです。一つは、避難所の入り口に受付を設けるということです。この受付にて、例えば、非接触型の体温計等を設置しまして体調を見極めるという作業をいたします。ヒアリング等も行います。もう一つは、先ほどPRをすると申し上げましたけれども、その紙にも事前にチェックしておけるようなシートをつけておきます。もちろん、それをお持ちでない方は受付でお渡ししますけれども、自己申告のような形で体調をチェックして提出するシートをつくって、それで体調の把握等を図っていきたいというふうに考えております。 ○副議長(寺島芳枝君) 8番 渡部 昇さん。   〔8番 渡部 昇君登壇〕 ◆8番(渡部昇君) 岐阜県避難所運営ガイドラインの「新型コロナウイルス感染症対策編」の中にもありましたように、避難者カードとか、それから健康状態チェックカード、それから体調チェック表という3つのものが出ておりました。非常にこれも大切なことで、これから感染のいろいろ支障があるときに、これを見ればすぐ分かると、判断できるということになりますので、ぜひとも避難者カードとか健康状態チェックカードをうまく利用してお願いしたいというふうに思います。 それから、先ほども言いましたように、健康状態を見ながら避難所での配置とかが決まっていくわけですけれども、そのときにもこの地域ではもうこれ以上入れないというような状況のときに必要となりますので、そのときに考えられてもいいんですけれども、できたらホテルとかそういうところも1つでも2つでも予定に入れていただきたいというお願いでございます。 次に、避難所のレイアウトがどのようになるのかお聞きしたいと思います。 ○副議長(寺島芳枝君) 企画部長 仙石浩之さん。 ◎企画部長(仙石浩之君) 先ほどお答えしたことと重なるかもしれませんけれども、従来の避難スペース以外の部屋も用意をして、避難者の健康状態に合わせて区分けを行っていくということです。体調不良の人や要配慮者にはできるだけ別室を設けるとともに、パーテーションとか、あとは専用トイレも使えるような形を、今、各避難所ごとに検討を進めている状況でございます。 ○副議長(寺島芳枝君) 8番 渡部 昇さん。   〔8番 渡部 昇君登壇〕 ◆8番(渡部昇君) 専用スペースの中の専用トイレとかそういうものも段ボールであるらしいので、そういうものもお役に立つかと思います。 あと、要するに、学校の教室を使用する場合にはパーティションとか簡易テントとかを設けなくてはいけないというふうに書かれていましたので、その辺もよろしくお願いしたいと思います。 今度は、資機材の手配状況ということでお聞きしたいんですが、資機材の手配状況は今どのような状況になっておりますでしょうか。 ○副議長(寺島芳枝君) 企画部長 仙石浩之さん。 ◎企画部長(仙石浩之君) 今回の6月議会の補正予算で、非接触型体温計 100個、高さ2メートル程度のパーティションを30基、多目的簡易ベッドを30基購入予定でございますが、今御指摘の趣旨からいえば、既に小中学校の避難所では、小中学校として使える幾つかの体育館に備付けの備品がありますので、そういったものと今申し上げた補正予算で追加する分をうまく組み合わせて避難所設営をしていきたいと考えております。 また、保健センターにて、消毒薬、マスク、防護服、手袋等を備蓄しておりますので、これらの消耗品的なものについては、全ての市域で被災するような大規模な災害が起こったとしても、数日分の備蓄は十分にあるというふうに考えております。 ただ、アルコール消毒液については、その後も使うニーズが多いと思いますので、引き続き備蓄の強化に努めてまいります。 ○副議長(寺島芳枝君) 8番 渡部 昇さん。   〔8番 渡部 昇君登壇〕 ◆8番(渡部昇君) 例えば、学校の手すりとかドアノブ等の共用部分に使用する消毒液も手配されていますでしょうか。 ○副議長(寺島芳枝君) 企画部長 仙石浩之さん。 ◎企画部長(仙石浩之君) 先ほど言いましたように、アルコール消毒液、ひとまずは十分ありますけれども、今おっしゃられたようにニーズが非常に高いので、さらなる備蓄を目指して今取り組んでおります。 ○副議長(寺島芳枝君) 8番 渡部 昇さん。   〔8番 渡部 昇君登壇〕 ◆8番(渡部昇君) 岐阜県避難所運営ガイドラインの「新型コロナウイルス感染症対策編」に沿った内容だと思いますが、全てあの内容に沿ってやることはとても無理だと思うんですけれども、多治見市に沿った内容でよろしくお願いしたいと思います。 本年5月、岐阜県が、岐阜県避難所運営ガイドライン新型コロナウイルス感染症対策編」として県下の市町村に出されました。事前対策として9項目あり、初動期の対応(発災後24時間)、展開期以降の対応など、非常にきめ細かく書かれております。書かれていること全て準備するのは難しいですが、市民のために多治見市に合った内容をしっかりと取り入れ、すばらしい避難所運営をされますことをお願い申し上げ、質問を終わります。(拍手) ○副議長(寺島芳枝君) 次に、2番 片山竜美さんに発言を許可いたします。   〔2番 片山竜美君登壇〕(拍手) ◆2番(片山竜美君) 2番議員、公明党、片山竜美でございます。 新型コロナウイルスの影響で様々な方面に支障を来しておりますが、元教員の私としてはどうしても学校が気になります。約3か月間の休校中、各家庭へのプリント配布や電話連絡、さらにはホームページによる動画の配信など、先生方の奮闘に心より敬意を表します。 また、FMPiPiでは、小中学校の先生方のインタビューを放送していただき、子どもたちへのメッセージや勉強の仕方、先生方のこれまでの苦労や学校再開への喜びを聞くこともできました。ある保護者の方から、この放送を大変喜んでいるとの声を聞いております。 このように学校が再開されたことは大きな喜びですが、まだまだ新型コロナウイルス感染の予防対策は続けなくてはなりません。また、子どもたちの健康面だけでなく、今までにないストレスがかかることも予想され、その心のケアも必要になってきます。そのための先生方の苦労はいかばかりかとお察しいたします。学校だけで抱え込まずに、情報を発信しながらPTAや地域の皆様も巻き込んだ子どもたちの支援をよろしくお願いいたします。 それでは、通告に従い、教育に関する質問を大きく2つさせていただきます。 大きな1つ目は、コロナ禍における小中学校の熱中症対策についてお聞きします。 今年は新型コロナウイルスの影響で夏でもマスク着用を余儀なくされています。日本一暑い多治見市ですが、本年は夏休みが大幅に短縮されることもあり、熱中症に対し、今以上の対策が必要です。 長期予報では、今年の夏は暑いと言われていますが、本格的な暑さを迎えるこのときに以下の質問をいたします。 1つ目です。私が昨年12月議会において特別教室にもエアコンの設置を要望しましたが、市長より優先順位は低いとの答弁がありました。困っている方を最優先に支援する財政状況の中で、いま一度、特別教室にエアコンを設置してくださいとは言いません。そこで、夏の暑い時期に特別教室で行う授業はどのようにされるのか、お聞きします。 私は個人的に中学校の理科が心配です。理科室を使わずに実験などできるだろうか。せめて理科室だけでもと思ってしまいます。現場の声を聞き、普通教室ではできない教科の特別教室だけでも優先に、レンタルでもいいのでエアコンを設置できないでしょうか。またできないとなると、特別教室で行う授業はどのような工夫がされるのでしょうか。 2つ目です。教室の換気です。政府は小まめな換気を呼びかけていますが、ほとんどのエアコンでは換気ができません。エアコン作動時における換気はどのようにされていますか。 3つ目です。灼熱の太陽の中、子どもたちはマスクをして登下校することになるでしょうが、マスク着用では熱中症のリスクが高まると聞いております。子どもたちだけになる登下校が大変心配です。ある学校では、晴れた日でも傘を差して登校することでソーシャルディスタンスが保たれるため、マスクをせずに登校するというニュースを拝見しました。これが本当に効果的かどうかは分かりませんが、多治見市の登下校での熱中症対策を教えてください。 大きな2つ目は、GIGAスクール事業についてです。 このたびの補正予算にて、LAN設備の整っていない全ての学校への無線LAN設置と普通教室への大型モニターの設置、小学校4年生以上への全児童生徒への端末の配備などが計上されました。大型モニターについては、1年前の6月議会で私が議員になって初めて要望したことが実現に向けて動き出しているかと思うと大変うれしい限りです。しかも、私が教員時代には大きくても50インチだったものが65インチとなり、ただただ羨ましい限りです。 GIGAスクール事業によって、多治見市の目指す誰もが分かりやすいインクルーシブ教育やアクティブ・ラーニングの指導、さらには個に応じた指導など、以前にも増して教育の幅が広がると期待できます。総額11億 3,700万円の予算を計上してまで導入を決断されたことについては大いに賛同いたします。 しかしながら、セキュリティーや日常の管理、そもそも使いこなせるかどうかも含めて課題も多くあります。これらの課題を導入までの間にしっかり吟味し、来年度には本格的な稼働を期待しております。 それでは、GIGAスクール事業について4点ほど質問させていただきます。 1つ目です。今回のGIGAスクール事業は、会派としても賛成した令和元年度の補正予算が不採択となったため不執行となり、改めて今回の計上となりました。その際、5月の臨時議会で市長より国の補助金が減額されたとの話があり、これはいかなることかと教育総務課長に事情を聞き、その上で私は国会議員を通じて文部科学省に質問をしました。その回答は以下のとおりです。 令和元年度に交付決定を希望する学校設置者から御提出いただいた要望額の積算根拠を確認したところ、適切な仕様に基づき、適正に積算されている設置者が多くある一方で、ネットワーク仕様の構成が標準仕様と比較して過剰となっているものや、機械等の数量が過大であったり、単価が割高になっているもの、学校以外の設備費が含まれているなどにより、要望額が他と比較して高額となっている設置者も多くありました。そのため、自治体間の不公平感が生じないよう、かつ適切に補助金を執行する観点から、適正に積算されている設置者の見積り等を参考として補助に要する単価を定めました。 市長のおっしゃるとおり、この内容はLAN工事に関する補助金を実質減額するものです。補助金の変更の事情は理解しつつも、もう少し何とかならないかと、今度は自ら文部科学省に電話しましたが、現状は変わりませんでした。そのとき、ある中部地方の自治体が当初見積りとして 1,874万円を計上したところ、文部科学省が精査すると 699万円になったとの記事を見つけました。 今度は視点を変えて、多治見市の積算のほうが過剰になっているのではないかと考え、LAN工事に係る費用を近隣都市と比較してみました。それが私の配付した資料の資料1です。もちろん、学級数の違いや工事内容の違いはあろうかと思いますが、他市と比較してみても多治見市はかなり高額になっているのではないでしょうか。国が示すようにもっと精査すれば「減額された」と騒がなくても、ある程度は国の示す金額に近づくことができたのではないでしょうか。多治見市はなぜこのような高額になるのか。その理由をお示しください。 2つ目です。幾らICT環境が整っても活用できなければ意味がありません。多治見市はプロジェクトチームを立ち上げ、先進校でもある多治見西高等学校附属中学校から学びながら準備を進めていくと聞いていますが、やはりこういったことに不得意な先生方は大変窮屈な思いをされることと思います。そこで、国は、スクールサポーター事業や、退職校長や学生による人材バンクを用意し、そういった先生方への手助けをしてくれるようですが、多治見市として活用される予定はあるでしょうか。 3つ目です。この授業で1人1台の端末を導入するのであれば、ぜひとも障がいのある子どもたちのために開発された日本障害者リハビリテーション協会から出ているマルチメディアデイジー教科書を導入していただきたいです。このデイジー教科書は、通常の教科書と同様のテキスト・画像を使用し、テキストに音声をシンクロさせて読むことができるものです。ユーザーは音声を聞きながらハイライトされたテキストを読み、同じ画面上で見ることもできます。現在、8人に1人が何らかの障がいがあると言われています。大人ではなかなか気づきにくい障がいもあります。特別支援学級の子どもたちだけでなく、学習に遅れのある子どもや視覚的に黒板が見づらい子ども、なかなか集中できない子ども、あるいは日本語を学ぶ外国籍の方にも有効であると聞いております。 資料2を御覧ください。これは、この教科書を活用した方へのアンケート調査の結果を抜粋したものです。私は、この資料の3ページ、上段にある「自己肯定感や自尊感情が増した」に着目しました。このアンケートでは、「大いにそう思う」と「ややそう思う」が60%を超えています。これはほかの年代の調査も同じような結果です。また、利用者の感想も資料として載せさせていただきました。 このような喜びの声がある中で、さらにこれがいいのは、端末へのダウンロードであれば無料であるということです。GIGAスクール事業導入を契機に活用してみてはいかがでしょうか。既に活用されているかもしれませんが、今以上に広くたくさんの子どもたちに行き渡るようにしていただけませんでしょうか。 4つ目です。GIGAスクールは、学校に来ることができない子どもたち、あるいはさわらび学級の子どもたちへの学習支援としても大変重要な役割を担っています。現在注目されているオンライン授業の配信は、平時にあってはこういった子どもたちのためであると私は考えます。もちろん、本人の学習意欲やインターネット環境もありますが、私が接してきた学校へ行けない子どもたちの多くは学習したいという気持ちを持っております。粘り強く配信することで学習の場を提供すると同時に、登校意欲も湧いてくることを期待するものです。ぜひこれについては来年度からではなく、今からオンライン授業の先駆けとして挑戦していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。現状として、こういった子どもたちへの活用はどのようにされるか。また、さわらび学級の活用も含めて教えていただきたいです。 以上で、私の最初の質問とさせていただきます。御答弁のほど、よろしくお願いいたします。(拍手) ○副議長(寺島芳枝君) 市長 古川雅典さん。   〔市長 古川雅典君登壇〕 ◎市長(古川雅典君) 特別教室のエアコンについて答弁を申し上げます。 教室へのエアコン設置は、昨年、普通教室全てにエアコンを設置いたしました。今後、特別教室の設置については、国等の補助の制度、こういったものをしっかり注視をしてまいります。 今年の夏どうするのか、教育委員会が現場と協議をしております。できる限り、特別教室を使用しない。普通教室を使って授業を極力行っていく。こういった方針でこの夏は乗り越えていこうと、こういった計画でございます。 ○副議長(寺島芳枝君) 副教育長 河本英樹さん。   〔副教育長 河本英樹君登壇〕 ◎副教育長(河本英樹君) 私からは、市長の答弁以外の部分でお答えをします。 初めに、エアコン稼働中の換気対策についてですけれども、エアコンの使用と同時に窓を一部開けながら換気をし、新型コロナウイルス対策と熱中症対策を並行して行ってまいります。 次に、登下校時の熱中症対策についてですけれども、登下校時に一定の間隔を取ればマスクはつけなくてもいいと今学校に周知をしておるところです。また、学習用具をできる限り学校に置いていって身軽な状態で登下校する。そういったことで負担を減らすということも今周知をしております。 次に、GIGAスクール事業についてでございます。 初めに、LAN工事事業費についてですけれども、多治見市においては、積算にあたっては規模等から複数の学校を抽出し、複数事業者から見積りを聴取して全校の工事費を算定しております。また、現在、各校の工事設計を委託発注をしており、配線経路や使用資機材の検討を進め、極力、工事費用の圧縮をこれから図ってまいるところでございます。 GIGAスクールサポーター、それから人材バンクの活用についてでございますが、GIGAプロジェクトチームの調査研究に文部科学省のICT活用推進アドバイザーの助言は活用したいと考えております。国補助によりますGIGAスクールサポーターについては、現段階では考えておりません。人材バンクの活用につきましても、ICT関連分野の登録もないことから活用が困難であるというふうに考えております。 また、障がいのあるお子さん、特別な支援を必要とするお子さんのために開発されましたデイジー教科書についてですけれども、現在は15人の児童生徒が活用しております。また、今年度から教育委員会でライセンスを取りましたので、今後、全ての小学校・中学校で使用できるように準備を進めているところでございます。 1人1台端末に関わってでございます。学校に来ることができない児童生徒やさわらび学級に通っているお子さんに対してですけれども、在籍校の活用方法に従いながら活用してまいります。 そこで、例えば、宿題などで自分が取り組んだことを担任の先生に見てもらって認めてもらう。そういったことで学力をつけるだけではなくて、担任の先生との距離が縮まり、登校につながるものになるのではないかと考えております。 さわらび学級には、既にタブレット端末は配備されておりまして、通級生は自分の力に合わせて漢字の学習ですとか、計算、あるいは調べ学習、そういったものに既に取り組んでおります。 ○副議長(寺島芳枝君) 2番 片山竜美さん。   〔2番 片山竜美君登壇〕 ◆2番(片山竜美君) エアコンについて何度も質問して大変申し訳なく思っていますが、去年の市教育課題研究発表会の中で、普通教室は涼しかったんですけど、理科室だけがとにかく暑かったので、そういうこともあってこういう質問をさせていただきました。本当に工夫をしながらやっていただける答弁を頂きましたので、ぜひとも、なかなか難しいとは思いますが、先生方の工夫にかかっているかなと思いますので、何とぞよろしくお願いいたします。 それから、今、荷物を極力置いていくようにということがあったんですけど、ある保護者の方が先生に「教科書を置いていっていいか」と相談したところ「駄目だ」と断られたそうです。いわゆる置き勉のことなんですけど、いま一度、これについては今副教育長が言われたとおり基本的には置いていけという指導ということで、よろしいでしょうか。 ○副議長(寺島芳枝君) 副教育長 河本英樹さん。 ◎副教育長(河本英樹君) 学校の実態に応じて、これについては置いていっていいというものを選別しながら、各学校で判断をしております。 ○副議長(寺島芳枝君) 2番 片山竜美さん。   〔2番 片山竜美君登壇〕 ◆2番(片山竜美君) その保護者の方にはそうやって言っていたよと伝えておきますので、よろしくお願いします。 熱中症対策については、これからまたコバエ等もあって大変だと思いますけど、ぜひ学校内で対応をお願いいたします。 続きまして、GIGAスクールについて質問します。 先ほどの予算についてありましたが、はっきり言って過剰な積算ではないですよね。一応、答弁をお願いします。 ○副議長(寺島芳枝君) 副教育長 河本英樹さん。 ◎副教育長(河本英樹君) 先ほど申しましたように、見積りによる積算でございますので、過剰ではないというふうに考えております。 ○副議長(寺島芳枝君) 2番 片山竜美さん。   〔2番 片山竜美君登壇〕 ◆2番(片山竜美君) 先ほどの文部科学省からの回答の中にも、先ほど副教育長が言われたICT活用教育アドバイザー事業の活用をするというふうな答弁があったんですが、これをしながら積算についてもアドバイスいただけるということをお聞きしておりますが、それのアドバイスを受けるという認識でよろしいでしょうか。 ○副議長(寺島芳枝君) 副教育長 河本英樹さん。 ◎副教育長(河本英樹君) そういったアドバイザーの助言も頂きながら、そういった検討する部分につきましては検討してまいりたいと思っております。 ○副議長(寺島芳枝君) 2番 片山竜美さん。   〔2番 片山竜美君登壇〕 ◆2番(片山竜美君) 他市と比較しても多いような金額に見えるので、今の副教育長の答弁からすると、まださらに減額してくるということも予想されますので、ぜひそこら辺をまた我々も注視しながら見ていきたいというふうに思いますので、よろしくお願いいたします。 あと、スクールサポーター事業についての様々なことはありましたけれども、先生方が使い慣れるということがすごく大事になってくると思うんです。ちょっと一つ、これは私の提案なんですけど、先生方がオンライン授業に慣れるという意味でも、端末に慣れるという意味でも、例えば、オンライン職員会とかオンライン学年会ということもやってもいいのかなと思います。私、Zoomというアプリを使ってみたんですけど、意外と簡単で割とすぐできました。 なぜこんなことを言うかというと、私が学年主任のときに、小さなお子さんを抱えている人には早く帰っていただきたいと思いながらもなかなか帰ってもらえない、帰せないという状況もあって、そういういうときに家に帰ってからオンラインでやるといいよといったこともできるのかなと思います。あるいは、最初の市教育研究会をオンラインでやるとか、あるいは校長会や教頭会などの諸会議をオンラインもやってみると、いわゆる出張で学校を空けるリスクも少なくなるし、多少の要するに出張旅費も節約できるし、またさらに働き方改革にもつながってくると思うんですが、これらについての御所見をお願いいたします。 ○副議長(寺島芳枝君) 副教育長 河本英樹さん。 ◎副教育長(河本英樹君) 例えば、今、もう既に校長会等がオンラインを使った研修をし、実際にこうやって使えるということを校長たちはもう認識をしております。 ○副議長(寺島芳枝君) 2番 片山竜美さん。   〔2番 片山竜美君登壇〕 ◆2番(片山竜美君) やってみて、こういうのも使ってみて初めてよさも欠点も分かったので、そういう経験が大事かと思います。それをさらに広げていくといいのかなというふうに思います。 続きまして、デイジー教科書についてはもう既に導入されてライセンスも取ったということで、大変ありがとうございます。先ほどは喜びの声もたくさんありましたけれども、なかなか使い切れない部分もあります。そういう感想も多少ありますので、ぜひその辺のところも検証しながらしっかりと使いこなせるようにしていただけたらと思いますので、これについてはこのままにしておきます。 最後の学校に来られない子どもたちへのオンライン授業ですけれども、精神的にそうやって使う中で第2波に備える。先ほどから出ているオンライン授業ということも進めていけるのかなというふうに思います。 一つ聞きたいんですけど、実は文部科学省からオンライン授業について、児童生徒の全員が受講できないからやらないのではなく、できるところからやってくださいという趣旨の指導があったというふうにお聞きしていますが、これから来ると予想される第2波も含めて、文部科学省からの指導についての見解をお聞かせください。 ○副議長(寺島芳枝君) 副教育長 河本英樹さん。 ◎副教育長(河本英樹君) 第2波、第3波に備えて、オンライン授業についてはこれから準備を整えていく必要があるというふうに思っています。 ○副議長(寺島芳枝君) 2番 片山竜美さん。   〔2番 片山竜美君登壇〕 ◆2番(片山竜美君) ある意味、めどをつけなきゃいけないと思うんですけど、どれぐらいまでに何とかできるような仕組みを整える予定ですか。 ○副議長(寺島芳枝君) 副教育長 河本英樹さん。 ◎副教育長(河本英樹君) 現在、GIGAプロジェクトチームを結成しまして、その運用の仕方については様々な観点から検討しておりまして、まず、とりあえずは秋口ぐらいまでには一つのめどをつくっていきたいというふうに考えております。 ○副議長(寺島芳枝君) 2番 片山竜美さん。   〔2番 片山竜美君登壇〕 ◆2番(片山竜美君) あともう一つ、オンライン授業だけじゃなしに、第2波が来て学校が休校になったときに、よく子どもたちのリズムが狂ってしまったということで、せめて朝の会だけでもやってくれないかという要望もあったんですけど、それについてはどう思われますか。 ○副議長(寺島芳枝君) 副教育長 河本英樹さん。 ◎副教育長(河本英樹君) その件につきましても、実際、御家庭に端末がない御家庭もあったりします。そういった部分も踏まえながら、どのようにして速やかに導入できるかということを今検討中でございます。 ○副議長(寺島芳枝君) 2番 片山竜美さん。   〔2番 片山竜美君登壇〕 ◆2番(片山竜美君) できるだけ早くできるといいなというふうに思います。 これだけの大きなお金、財政調整基金を活用して高額な事業をするということで、職員の皆様も先生方も多分十分この意義というのは分かっていらっしゃいますので、そういったことも含めて、GIGAスクールを導入するに当たっての教育長の決意とか思いを話していただければありがたいです。 ○副議長(寺島芳枝君) 教育長 渡辺哲郎さん。 ◎教育長(渡辺哲郎君) 今回のGIGAスクールにつきましては、最近、オンラインばかり重視されておりますけれども、もともとは学校の授業でいかに使うか。そして、日本の情報活用能力が本当に低いということで、令和のスタンダードということで国は進めております。多治見市もガラパゴスにならないように、本当に岐阜県環境ナンバー1にふさわしいそういうものを目指していきたいと思っております。 ○副議長(寺島芳枝君) 2番 片山竜美さん。   〔2番 片山竜美君登壇〕 ◆2番(片山竜美君) そういう言葉を聞くと、僕も現場に戻ってもう一遍やりたいなという気持ちも少しは湧いてきて、すごく自分自身も楽しみですし、どんな授業が展開されるか、僕だったらこうやるぞというのが実はあるんですけど、非常に楽しみです。 最後に、GIGAスクールによってSDGs4番目の目標である「質の高い教育をみんなに」を達成していただきたいと考えております。子どもたち一人一人に合わせた教育、誰もが分かったと言えるインクルーシブ教育や多治見市の教育がさらに前進し、SDGsの理念である誰一人置き去りにしないような効果的な活用ができることを期待して、私の質問を終わらせていただきます。(拍手) ○副議長(寺島芳枝君) この際、暫時休憩とします。   午後2時46分休憩     -------------------------   午後3時01分再開 ○議長(嶋内九一君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 次に、1番 山田 徹君に発言を許可いたします。   〔1番 山田 徹君登壇〕(拍手) ◆1番(山田徹君) 1番議員 自民クラブの山田です。通告に従い、TAJIMEALGOから始まる多治見市経済活性化について、市政一般質問をさせていただきます。 今回、新型コロナウイルス感染者拡大による緊急事態宣言の中、自粛が始まったときに、私は、多治見市は多治見市独自のプレミアム商品券を出してはどうだろうかと思い、その思ったころには、私の友人からも、プレミアム商品券は出さないのかというような問い合わせもありました。 しかし、多治見市は、第1の矢として、今回、多治見市独自のTAJIMEALGOを始められました。TAJIMEALGOが始まってみると、チケットも要らず、すぐにその場で現金が値引きされる。しかも、始まったらすぐ使えるという便利さもあり、友人から、新しいお店に何度も行けた。おいしいお店が発見できた。私が行ったお店の店主さんは、新規のお客様が増えたなど、多くの市民を巻き込み、大変な盛り上がりを見せ、今、終盤を迎えております。これぞ、まさに、市長が普段から言われるとおりの、無駄を省いた、スピード感のあるすばらしい政策だったと私は思います。 その中で、多治見市が用意する第2の矢として、美濃焼GOといった新しい施策を打ち出し、地場産業である美濃焼の活性化を図ろうとしております。明日19日からは他県への移動自粛の緩和もされる予定となっておりますが、今後、多くの方に多治見に来てもらうためにも、美濃焼GOは大変活用されるべきものであると思います。 理由としましては今、自粛生活が続く中、フェイスブック、インスタグラム等のSNS上では、芸能人やインフルエンサーと呼ばれる人々が、料理の写真を多くアップし、その料理が盛り付けされている食器がすごくかわいい、かっこいいと話題になっていて、某通販サイトでも、売り上げが急増していると聞いています。これは今回、美濃焼GOが目指している通販と活用できるものではないかと私は思っております。 他市では、持続化給付金の対象外とされた事業者に独自の給付金を交付したり、水道代の値引きなどと、いろいろなことを考えておりますが、多治見市が独自の次の一手、第3の矢としてどのようなものを今後お考えなのかをお聞きしたいと思います。第3の矢、目指しているものは何なのか。交付金の割合はどのように配分されていくのか、今後の経済対策について、以下の質問をさせていただきます。 1、自主財源でTAJIMEALGOを始めるに当たり、支援する分野や対象、具体的な支援内容の決定に至った経緯を教えてください。 2、国の第1次補正予算1兆円の地方創生臨時交付金を活用した美濃焼GOの支援内容策定における基本方針について、教えてください。 3、第2次補正予算として、地方創生臨時交付金2兆円が追加されることは見込まれていますが、本市としては、どのような方針を持って、この地方創生臨時交付金を活用されるのでしょうか。 以上の3点となります。御答弁、どうぞよろしくお願いいたします。(拍手) ○議長(嶋内九一君) 市長 古川雅典君。   〔市長 古川雅典君登壇〕 ◎市長(古川雅典君) TAJIMEALGOのルーツについて答弁を申し上げます。 新型コロナウイルスの関係でどういう政策を打つのか、多治見商工会議所、笠原町商工会、市内金融機関、こういうような生の声を聞きました。と同時に、飲食店・喫茶店組合から最も疲弊をしている。ここを何とか早く助けてほしい。こういった要望が寄せられました。経済部若手女性職員といろいろ議論をしていました。 そういうような中で、とにかく早く、とにかく簡単に、こういうようなことからテイクアウト 200円OFF大作戦を考え、1食について応援メッセージを書けばもうそれでいい、こういうようなことを行いました。 実は、スマートフォンで申し込めばいいですよ。ファクシミリで申し込んでくださいよといったときに、両方とも使えませんという飲食店業者が一番困っているというのが分かりました。直接職員が出向いて、ここにもう書いて判こを押すだけでこっちでやるからというようなことで、テイクアウト 200円OFF大作戦、1食当たり 200円の補助というようなことについては非常に早かったのと、もう1つ、使う市民としては好評でございました。 今になって、いろんな飲食店の業者から、あのときにああいうことをやってくれた、さらに加速をするために、増額の補正予算を5月臨時会で行いました。非常に感謝をいただいております。 この後は美濃焼GOです。市内だけではなくて春日井市、名古屋市、こういうようなところに積極的にPRを行います。陶器商あるいは窯焼き、それだけではなくて、カフェ、いろんなところに美濃焼を置いてもらって、40%オフ、 3,000円上限、 1,200円オフですよ。こういうようなことをやって、これまで以上に次に疲弊をしているのは美濃焼業界、タイル業界でございます。こういったところに弱いところ、困っているところをしっかり職員が出向いて、自分の目で見てみる。そして、政策を打つときに自分の頭で考えてみる。 プレミアム商品券を印刷をする。 2,000円払ったら 3,000円分もらえる。そんなまどろっこしいことはもうやらないほうがいいというようなことは、過去の経験値として頭に入っております。 今後についても、経済部は現地現場にしっかり出向いて、自分たちでニーズを集めてきて、次は、第3弾はどこか。こういうようなことについては、経済部長を中心としてしっかり対応してまいります。 ○議長(嶋内九一君) 経済部長 長江信行君。   〔経済部長 長江信行君登壇〕 ◎経済部長(長江信行君) それでは、私からは、市長答弁以外についてお答えをいたします。 美濃焼GOについては、新型コロナウイルスの影響により、非常に厳しい状況にある陶磁器、タイル業界の販売促進を支援するもので、さらに、販路開拓、例えば、TAJIMEALGOで美濃焼を使った飲食店でその美濃焼を販売するなど、新たな販路につながる支援を実施するものです。また、市内にある店舗での販売を促進するとともに、今後を見据え、利用拡大が期待されるウエブサイトでの活用支援を実施してまいります。 次に、国の第2次補正予算の地方創生臨時交付金について、どういった方針で活用していくかという御質問でございますが、国の2次補正予算にかかわらず、今後も、現場の生の声を取り入れ、市にとって真に必要な経済政策を実施して、こういった状況の中で頑張っている事業者を応援してまいります。 ○議長(嶋内九一君) 1番 山田 徹君。   〔1番 山田 徹君登壇〕 ◆1番(山田徹君) 今本当に、真に困っているところ、一番最初に、やっぱり出てきたのが、3密を避けるということで、飲食店であったということも、多分大きく影響があるのではないかと思っています。 今後ですね、今お話しいただいた中で、販路拡大という話がありましたが、例えば、私がお店をやっているとして、全く陶磁器を扱ったことのないお店であった場合、そういった方に対する仕入れの状況、問屋さんやメーカーさんへ、市のほうに何かをすればつないでいただくことはできるのかというのが1点。あと、先ほどの政府がGoToというキャンペーンを始まるのと同時に、今、アニメ化が発表されている「やくならマグカップも」があると思うんですが、現状どんな感じなのか。それが今後、何らかの形で、アニメ好きの方で聖地巡礼という言葉があるように、今後発展する可能性があると思うんですが、何かありましたら、そこら辺を教えていただければと思います。 ○議長(嶋内九一君) 経済部長 長江信行君。 ◎経済部長(長江信行君) お店の紹介ですけども、多治見陶磁器卸商業協同組合などを通じて、しっかりとした紹介を行っていきたいと思います。 それから、「やくならマグカップも」、これはことしから来年にかけて、観光の大きな目玉になります。美濃焼GOの活用をしながら、しっかりとした周知、PR、関連する事業を行ってまいります。 ○議長(嶋内九一君) 1番 山田 徹君。   〔1番 山田 徹君登壇〕 ◆1番(山田徹君) 多治見市が今、考えていることがよく分かりました。今後も、現場の声を聞いていただき、本当に困っているところからのフォローから始まりながら、今後もどんどん経済が上向いていくようにしていただければと思います。 私たち議員も、市民の皆様の声を聞きながら、いろいろ今後も提案をさしていただきたいと思っております。多治見市のまちが、この経済が元気であり続けるために、スピード感を持って取り組んでいただけるようお願いして質問を終わります。(拍手) ○議長(嶋内九一君) 次に、3番 玉置真一君に発言を許可いたします。   〔3番 玉置真一君登壇〕(拍手) ◆3番(玉置真一君) 議席番号3番、自民クラブの玉置真一でございます。 議長よりは、市政一般質問におきまして発言の許可をいただきましたので、通告に従いまして、天災は必ず来るから備えましょう。今回は、感染症対策避難所編といたしまして、市政一般質問をさせていただきます。 新型コロナ感染症対策に考慮いたしまして、内容を濃く、短く、簡潔を心がけてます。しかし、本会議、また、今までの質問等で、私の質問は全て御回答いただいておりますけども、通告をさせていただいてますので、誠に申し訳ないですけど、質問をさせていただきます。それでは始めます。 発症確認からこれまで、日々刻々と状況が変わる中、国、県、そして多治見市は、新型コロナウイルス感染症に関する様々な対策をされてまいりました。特別定額給付金10万円は、市長を初め執行部、職員皆様、休日返上までなど、まさに、多治見市役所ワンチームの体制により、素早く対応されたことに改めて感謝いたします。また、今後の追加対応に対しても、議会とともに考え、スピード感を持ってともに取り組んでまいりましょう。 さて、地場産業を初め、新型コロナウイルス感染症により、まだまだ通常の業務、市民生活が戻らない中で、早急の支援、対応が今、最大の急務と認識しておりますが、このたびは、緊急避難所など、感染対策に特化しての質問です。 ここ最近、長野県または岐阜県飛騨地方で、小規模ではありますが、地震が多発しており、また、水害が増える梅雨の時期を迎えるに当たり、岐阜県では、先ほどからお話ありましたが、現行の避難所運営ガイドライン新型コロナウイルス感染症対策として、新たに追加すべく対策、充実すべき対策を取りまとめた緊急避難所ガイドラインを完成させました。多治見市でも、緊急時には、行政と市民が協力し、円滑な避難所運営が行われるよう、新たにマニュアルを整備されたと聞きました。 先ほどもお話ししましたが、質問の中で既に回答もいただいておりますが、もし、そういった質問の内容を私が質問しましたら、「既に回答しています」という御答弁でも構いません。 そもそも、感染症を疑われる症状のある方が、直接避難所に来られるとは思いませんが、県が策定した避難所運営ガイドラインでは、体調の不良のある人に専用のスペースを授けることなどが示されています。 感染症対策のための養生テープ、ポール、パーティションなど、2メートルの間隔を確保したレイアウトなど、現状での限られたスペースでありますが、そういった、きちっと指示がされております。 避難所及び緊急避難場所での3密を避ける対策について、先ほど、御答弁の中で、感謝と挑戦のTYK体育館等、別棟を用意されているとの御答弁をいただきましたが、その別棟とは一体、テントなんでしょうか。それか、別のあいている部屋なのでしょうか。もし、分かれば、お答えいただくとありがたいです。 また今後、各避難所、避難場所に対する別棟もしくは感染者の別隔離施設等に対しても、それぞれ策定をされるというお考えをお聞きしましたので、それについても、分かる範囲でお答えいただければありがたいです。 次に、住民が避難する前に、準備、検討すること、事前に周知しなくてはいけないと考えるが、新しく作成したガイドラインの数値はどこまでされるのか。また、どこでされるのか。 もう1つ、避難所不足対策として、先ほどの御答弁の中で、民間宿泊施設の活用については特別お考えではないという御回答をいただきましたが、今後、多治見市と民間宿泊施設の間での、災害時緊急避難所利用について、取組について考えることはあるでしょうか。 次に、今回、補正予算でもございましたが、避難所のプライベートテント、非接触型体温計、もしくはその他、拡充されるということでございますが、その中で、いろいろ、この新型コロナウイルス感染症が始まってから、サーモグラフィだとか、先ほどお話がありました段ボールベッドだとか、後はゴーグル、フェースシールドなど、そのような備蓄品の拡充は考えておられるのか。また、そのような避難所での3密に対する考えを御答弁いただければありがたいと思います。 以上、1回目の質問を終わらせていただきます。よろしくお願いします。(拍手) ○議長(嶋内九一君) 市長 古川雅典君。   〔市長 古川雅典君登壇〕 ◎市長(古川雅典君) 避難所の3密対策について答弁を申し上げます。 3密とは何か、もう既に議論が終わっております。感謝と挑戦のTYK体育館、別棟というのはテントではありません。例えば、3階の柔道場、人数が多くなったら、第2のアリーナ、こういうようなことを考えないと、とても無理です。 国が方針を今回、大きく変えました。 先ほど、企画部長が答弁を申し上げましたが、水害があったり、大きな地震があったら、まず逃げてください。とりあえず、避難所に行ってください。これが従来の国の方針でした。新型コロナウイルス感染症があってからころっと変わりました。全く大きく変わりました。避難所に急いで行かないほうがいいです。うちにいてください。特に、熱があるような人はうちの2階に上がってください。近くに親戚ありませんか。避難所なんか来ちゃだめです。こういうふうに、全く 180度方針を転換をしました。 それでも来ちゃったらどうするかと言ったときには、段ボールベットを買ったりしても、そんなのは恐らく役に立たないんです。感謝と挑戦のTYK体育館であれば、少人数であれば、柔道場に上がっていただく、こういうような方向をもって別棟にする。その前に、来ないほうがいい、来ていただかないほうがいいというような周知を、今後徹底をしてまいります。 ○議長(嶋内九一君) 企画部長 仙石浩之君。   〔企画部長 仙石浩之君登壇〕 ◎企画部長(仙石浩之君) 別棟について今、市長から答弁ありましたけれども、少し補足をさしていただきます。 感謝と挑戦のTYK体育館には、確かに研修棟という別棟ありますし、今答弁あったように、柔道場、剣道場等あります。一般の小中学校の場合は、先ほど御答弁さしていただいたように、教室の活用というのも考えております。これについては、校長会で既に説明をして、各学校で、どの部屋が一番有効に活用できるのか、専用のトイレも使えるような形になるのかということを各学校に照会中であります。学校ごとにきちんと計画を立ててまいります。 次に、ガイドラインの周知をどのように行っていくかということですけれども、ガイドライン自体は、スタッフがより詳しく理解して運用していくものです。ですから、市民の皆様にガイドラインそのものを周知するということではなくて、市民の皆様には、避難の在り方、今、市長から話がありましたように、どこが一番安全なのかということを、最優先にまず考えて行動していただく等のことを、その避難の在り方をきちんと周知を図っていく。これは広報たじみあるいはチラシ、あるいは区長会、様々な機会をとらえて周知してまいります。 民間施設との協力の在り方。確かに、今までの答弁で、新たにホテル等と、避難所としての協定ということは今考えてないと申し上げましたけれども、現実に、今、例えば、とあるパチンコ店ですけれども、そこの駐車場の活用などについては、もう協定を結んでおります。あるいは、一部の飲料メーカーとか食品の関係のところなんかとも提供いただくような、そういう民間との協定は既に進めておりますので、必ずしも民間施設、全く、市独自で全てやっちゃうんだというつもりで言っているわけではなくて、先ほども言いましたように、84か所、もう指定してあります。これをいかに充実させていくかのほうが、今は優先度が高いものですから、今すぐにどこかのホテルと契約をして増やすという立場に、現状ではないということでございます。 最後に、備品をさらに充実させて。 これも、先ほどの答弁でも触れましたけれども、今回の補正予算で一定程度の備品については整備できると考えておりますが、ただし、消毒液というのは、先ほども言ったように非常にニーズが高いので、これは常に、今後も備蓄に努めていくと、そういう考え方でおります。 以上でございます。 ○議長(嶋内九一君) 3番 玉置真一君。   〔3番 玉置真一君登壇〕 ◆3番(玉置真一君) 先ほどから、多々皆さん、御質問された内容と重複する場面がありましたが、本当にありがとうございます。 民間の旅館等、ホテル、宿泊施設との話について、全くやらないことではないと。今後、そういった事態になれば考えるということはありましたんで、私、元そういった仕事もしておりますので、もし、そんな方で間に入れればよろしいかなと思います。 再質問、いろいろ考えておりましたが、ほぼ回答をいただいてますんで、1点だけ質問さしていただきます。 感染症対策のガイドライン、新たにつくられたということですが、そのガイドラインをもとにした、例えば避難訓練など実施が考えておみえになるか、質問さしていただきます。 ○議長(嶋内九一君) 企画部長 仙石浩之君。 ◎企画部長(仙石浩之君) 8月29日に多治見市総合防災訓練を計画しております。この訓練の中で、感染症対策を踏まえた避難所設置訓練を行う予定でございます。受付時には、健康状態チェックシートの提出や非接触型体温計を活用した検温を実施する予定です。また、避難スペースでは、2メートルの間隔を設けるといった訓練を実施する予定です。またさらに、今回の総合防災訓練では、ペットの同行避難のブースも設ける予定でございます。 なお、今年度の多治見市防災訓練、場所は感謝と挑戦のTYK体育館でございます。対象は、昭和校区の中の2つの区が対象となります。 以上です。 ○議長(嶋内九一君) 3番 玉置真一君。   〔3番 玉置真一君登壇〕 ◆3番(玉置真一君) 新しい避難所ガイドラインにのっとった訓練がされるということで、これは本当、市民に周知もしくは感染症対策として、非常にいいことだと思います。また、今、企画部長がおっしゃられました、ペットとともに同行避難、2つぐらい前に質問さしていただいて、それ以降、うちも愛犬がおりまして、ぜひ機会があれば、愛犬とともに同行訓練に参加さしていただきたいと思います。 ○議長(嶋内九一君) 企画部長 仙石浩之君。 ◎企画部長(仙石浩之君) 途中で腰を折ってすいません。 今回の総合防災訓練ですけれども、こういうコロナ禍の中での訓練なものですから、大変申し訳ございませんけれども、参加者をあらかじめ限定をさしていただいた上での訓練となりますので、その点だけ申し添えさせていただきます。申し訳ございません。 ○議長(嶋内九一君) 3番 玉置真一君。   〔3番 玉置真一君登壇〕 ◆3番(玉置真一君) 3密を避ける訓練が3密になってはいけないと。まさに、おっしゃるとおりだと思います。いろいろ御答弁ありがとうございました。 話の中でありましたが、避難とは、難を避ける行動のことです。避難所に行くことだけが避難ではありません。自宅が浸水する可能性がない場所、土砂被害の危険がない場所の場合には在宅避難、すなわち、その場にとどまるということも重要です。ハザードマップ、防災マップで自宅の安全性を確認し、検討・判断することが大切だと思います。その上で、自宅が危険な場所であるなら、早めに避難することが重要です。新型コロナウイルスの感染リスクにかかわらず、いざというときにどう行動すべきか。一人ひとりがあらかじめ考えておきましょう。 以上、市政一般質問を終わります。(拍手) ○議長(嶋内九一君) 次に、4番 城處裕二君に発言を許可いたします。   〔4番 城處裕二君登壇〕(拍手) ◆4番(城處裕二君) 4番議員 自民クラブの城處裕二でございます。 議長より、一般質問におきましての発言の許可をいただきましたので、通告に従いまして、「新型コロナウイルスに負けず、安心・安全にスポーツするために」と題し、市政一般質問をさせていただきます。 新型コロナウイルスの1日も早い終息を願うばかりであります。 緊急事態宣言が解除され、少しずつ、日常を取り戻しつつも、感染拡大防止に国民一丸となって取り組む中、本市においては、ジュニアクラブの活動に対して、一貫して活動自粛要請という対応をとってきました。各種施設の再開、学校開放の再開に向けて、安心・安全にスポーツを楽しめるよう、以下の質問をさせていただきます。 1、ここで言うジュニアクラブとは、どのような団体を指すのか。 2、活動について、それぞれの団体が決定としているが、どのように自粛を要請しているのか。また、自粛はどの程度実行されているのか。 3、再開に向けて、3密を避けるとかアルコール消毒の準備、マスクの着用等、活動を再開するに当たってのガイドラインは種目別に行われているのか。 4、中学校における部活動については、どのような考え方で取り組んでいくのか。 5、全国高等学校総合体育大会、全国高等学校野球選手権大会等中止に当たり、それを代替する大会開催のための補助の動きが国のほうであると認識しております。中止となった全国中学校体育大会に代替する市大会等のお考えはあるのでしょうか。 以上、5点について質問させていただきます。御答弁よろしくお願いいたします。(拍手) ○議長(嶋内九一君) 市長 古川雅典君。   〔市長 古川雅典君登壇〕 ◎市長(古川雅典君) ジュニアクラブの定義について答弁を申し上げます。 議員におかれましては、PTAの役員等務めておられましたので、十分御承知のことと思います。 ジュニアクラブは中学校の部活動にある種目をもとに、保護者や地域の社会人の管理下において、活動の充実を希望する生徒が任意に加入し活動している団体です。現在、市内には82の団体が登録されております。 先ほどの一般質問の中でございましたように、現日ノ出町の本庁舎の跡地利用、こういったことについては、城處議員、あるいは地域の区長さんと、しっかり今後、さらに協議を加速させていきますので、よろしくお願いをいたします。 ○議長(嶋内九一君) 環境文化部長 若尾浩好君。   〔環境文化部長 若尾浩好君登壇〕 ◎環境文化部長(若尾浩好君) 私からは、環境文化部所管部分について答弁させていただきます。 初めに、どのように自粛を要請したのかということです。 部活動の自粛に併せ、ジュニアクラブ各団体に自粛を要請する通知文書を出しました。また、市のホームページにも、自粛要請内容を掲載させていただきました。体育施設の窓口において、ジュニアクラブによる利用申請があった場合は、活動自粛をお願いすることとしておりました。なお、自粛については、しっかり実行されておりました。 次に、再開に当たってのガイドラインや注意事項です。 再開に当たっての注意事項は、施設ごとに違います。体育施設におきましては、施設ごとに利用人数制限を設けるとともに、利用者全員の健康状態を確認するチェック表の提出を求めております。 学校開放施設の再開に当たっては、学校と協議し、事前に責任者を定め、利用上のルールを守る旨の誓約書を提出してもらうこと、利用の際には、利用者全員の健康状態を確認すること、利用者自らがドアノブや使用した器具等の消毒を実施することなどを行ってもらう予定です。
    ○議長(嶋内九一君) 副教育長 河本英樹君。   〔副教育長 河本英樹君登壇〕 ◎副教育長(河本英樹君) 私からは部活動の進め方と全国中学校体育大会にかわる市内大会の計画についてお答えをします。 部活動は、県の学校再開ガイドラインにおける部活動の留意事項を遵守しながら、種目ごとに3密をつくらないように配慮して活動に取り組んでまいります。 中体連の代替についてでございますが、全国中学校体育大会の代替は一律には行いませんが、部活動の成果を発揮する場を望む生徒に対して、各種目協会を中心にしまして、教育委員会も協力をして、試合等が行えるよう、現在計画をしているところでございます。 ○議長(嶋内九一君) 4番 城處裕二君。   〔4番 城處裕二君登壇〕 ◆4番(城處裕二君) あえて、ここでジュニアクラブの定義をお伺いしたのは、広く、児童生徒の関わるそういったスポーツの団体として、スポーツ少年団、ミニバスケットボール等の地域クラブ、また、特定非営利活動法人フットボールクラブオリベ多治見のような、仕事としてやってみえるようなスポーツ団体もあるわけですけど、そういったものについては、どのような対応をされたのか、お伺いします。 ○議長(嶋内九一君) 環境文化部長 若尾浩好君。 ◎環境文化部長(若尾浩好君) そういったクラブにつきましては、体育施設を利用する場合は施設管理者から、学校開放施設を利用する場合は文化スポーツ課からそういったクラブへ注意喚起を行っております。 ○議長(嶋内九一君) 4番 城處裕二君。   〔4番 城處裕二君登壇〕 ◆4番(城處裕二君) そういう中で、中学校の部活に起因する82団体、ジュニアクラブについては、特別に活動自粛の要請をされたということなんですが、この判断については、文化スポーツ課独自のものなのか、教育委員会との調整等で決められたことなのか、どちらでしょうか。 ○議長(嶋内九一君) 環境文化部長 若尾浩好君。 ◎環境文化部長(若尾浩好君) 学校側、教育委員会とは情報共有して、しっかりとすり合わせておりまして、最終的には、市長が判断したというものでございます。 ○議長(嶋内九一君) 4番 城處裕二君。   〔4番 城處裕二君登壇〕 ◆4番(城處裕二君) ジュニアクラブのガイドライン等を見ると、そこには結構、こういった伝染病等の記載もありまして、自粛ではなく中止を求めるというようなことも記載があるので、中止でもよかったのかなというふうに思うところであります。 また、これについて、文化スポーツ課がイニシアチブをとってみえるような形ですので、このジュニアクラブについてどのように感じ、あるいは把握しているかという点で、クラブ代表者、クラブ指導者、コーチ等については把握してみえるのでしょうか。 ○議長(嶋内九一君) 環境文化部長 若尾浩好君。 ◎環境文化部長(若尾浩好君) 団体は全て登録されております。代表者や指導者、メンバー、全てにおいて登録名簿がありますので、そちらのほうで把握してございます。 ○議長(嶋内九一君) 4番 城處裕二君。   〔4番 城處裕二君登壇〕 ◆4番(城處裕二君) 今度の活動の再開に当たっては、代表者なのか、指導者までなのか、そのノウハウといいますか、注意すべき点について周知されたのか、その点はいかがでしょうか。 ○議長(嶋内九一君) 環境文化部長 若尾浩好君。 ◎環境文化部長(若尾浩好君) 代表者宛てに書面で指導をさせていただきました。 ○議長(嶋内九一君) 4番 城處裕二君。   〔4番 城處裕二君登壇〕 ◆4番(城處裕二君) というのも、私の知る多くが、指導者とか代表者は大体保護者が担っているわけですけれども、いずれにしても素人なもんですから、やはり、文書を送られてもなかなか、いろいろな対応に戸惑うというような御意見を伺ったので、あえてお伺いをさせていただきました。 一番最初の質問の中で、全国中学校体育大会にかわる大会については、なかなか現実に難しいかもしれませんけれども、状況が整い、ニーズもあるようでしたら、ぜひとも応援してあげていただくことをお願いいたします。 また、今度はこの施設利用についてなんですが、室内に特化して恐縮なんですけれども、体育館等の各種の施設大会のとき、また、施設の使用制限にタイムラグがあったということで、何かというと、感謝と挑戦のTYK体育館と笠原体育館の使用を止めるのは他市よりも遅く、再開は他市よりも早かったという中で、そのタイムラグの期間中、市外からの受け入れがかなりあった。 私も、多治見市は25日に再開して、その週の土曜日、日曜日に見に行ったんですけど、感謝と挑戦のTYK体育館は、春日井ナンバーや尾張小牧ナンバーの車がいっぱい来ていたという状況がありました。 そんな中で、確かに、ジュニアクラブとして使っているわけではないんですけれども、そういった他市からの受け入れのある中で、多治見市の子どもたちも個人利用で使っていたというものを見たときに、どうなのかなという疑問を持ったんですが、それについてはいかが思われますか。 ○議長(嶋内九一君) 市長 古川雅典君。 ◎市長(古川雅典君) 御指摘のとおりです。閉鎖をするのは遅い。オープンをするのは逆に早い。それは学校まで完全にもう中止になっている中で子どもの居場所づくり、体の動かす場所、こういうのはしっかり用意をするべきだというのは、市長としての考え方でした。もっと言えば、公園等、潮見の森の駐車場も閉鎖しろ。これは、県が相当強く圧力をかけてきました。 じゃあ、子どもはどこに行けばいいのかというようなことで、できる限り、オープンをしていこうというのが多治見市の議論の中及び市長としての最終判断でした。結果、何が起きたかと言うと、言われるとおりです。 ただ、あの時点で、春日井市の方は来るな、土岐市の方は来るな、可児市の方は来るな、こういうようなことはなかなか言える状況ではございませんでした。最終的に、開けていればいるほど言われます。閉めてしまうと、何で閉めるのかということを言われます。そういう声を冷静に聞きながら、最終的に職員と議論をして、最終決断をするのは市長でございます。 したがって、御指摘のとおりの状況がありましたが、そういうスポーツをしたい、活動をしたいというような居場所づくりが必要だというようなことで、最終判断を行いました。 ○議長(嶋内九一君) 4番 城處裕二君。   〔4番 城處裕二君登壇〕 ◆4番(城處裕二君) 現実、クラスターが起きているわけではないので、これ以上言うつもりはないですけれども、このために、市外からの利用が結構増えていて、何かほかの施設よりもお値打ちに使えるような部分があって、このまま、それが常態化するような動きもあるようなことも聞いていますので、料金体系等、それから、今後また、施設の閉じたり再開ということもあると思いますので、今のような状況については、いま一度、頭の中に置いておいていただきたい、そのように思います。(「どういうふうに検討すればいいのか」と呼ぶ者あり) 私の見解といたしましては、1日も早くというよりは、周囲との状況と合わせた形でやるべきであるのではないかなと考えております。 次に、部活動再開等、ジュニアクラブの活動自粛解除の時期を併せたという形で、活動自粛を解除されたというふうには解釈しておるんですけれども、ジュニアクラブの多くが学校開放施設を活動拠点としており、学校開放施設の再開に併せた解除が本当は妥当ではなかったのかというふうに思っております。活動再開に当たって、児童生徒の安全を守るために、部活動の様子を見ながら、部活顧問とクラブ指導者の調整が必要であると考えているんですが、いかがでしょうか。 ○議長(嶋内九一君) 環境文化部長 若尾浩好君。 ◎環境文化部長(若尾浩好君) ジュニアクラブによっては、一般の体育施設などを使用している団体も多くあります。ジュニアクラブの再開を部活動の再開に併せたことは正しい判断だと考えております。 児童生徒の安心・安全を第一に、学校及び教育委員会等、文化スポーツ課などでしっかりと調整した上での判断でありますので、適切であると考えております。 ○議長(嶋内九一君) 4番 城處裕二君。   〔4番 城處裕二君登壇〕 ◆4番(城處裕二君) 先ほど申し上げましたとおり、ジュニアクラブの活動責任者は、実際保護者であり、指導者というのは、半分ボランティアのような形でやってくれている人たちで、プロではないわけです。 学校におかれては、学校再開という形で、先生方はそういった3密を避けるとか、常日ごろ、新型コロナウイルス対策ということを頭にしながらやってみえるということがあるので、部活動の再開に当たっても、それを応用していけばいいと思うんですが、やはり、ジュニアクラブの指導者、保護者というのは、文化スポーツ課とか教育委員会からの情報をもとに、そういうのが頼りになるかと思うので、そういう意味では、もう少し慎重な再開があってもよかったのではないかな、そういうふうに思うところであります。 いろいろとお話させていただいて、見解の分かれるところもあると思うんですけれども、今回、この新型コロナウイルスの対策という形で、部活動とジュニアクラブ、どのように対処されたかというのを見させていただきました。その中で、やはり、部活動とジュニアクラブにまつわる問題点というのを再確認したように私は思います。 ここからは、今回の通告からは若干外れることを御了承いただきたいと思いますが、もともと、PTA現役当時は、部活復興論者であった私です。ですが、もはや、そのようなことは夢物語であることは承知いたしております。 ジュニアクラブ移行から十数年が経過しました。2015年に多治見市部活動・クラブ活動検討会議が提言書を出してから、もう既に5年が経過しております。今回、いろいろなことを調べる中で、全国中学校体育大会への複数学校の連合チームの参加が認められたりとか、部活強制加入の見直し等も検討されるなど、発足当初の前提条件が崩れ、時代背景も大きく変化してきたということを感じています。いま一度原点に返り、考え直す必要性を感じています。ぜひとも児童生徒が安心安全にスポーツに取り組める環境を整えていくために、今後、一緒に取り組んでいっていただくことをお願いさせていただいて、本日の質問に代えさせていただきます。(拍手) ○議長(嶋内九一君) 次に、6番、吉田企貴君に発言を許可いたします。   〔6番 吉田企貴君登壇〕(拍手) ◆6番(吉田企貴君) 6番議員、自民クラブの吉田でございます。通告に従いまして、一般質問をさせていただきたいと思います。 本日は、自民クラブとしましては4名の議員が登壇いたしまして、山田議員から始まりまして、経済、防災、そして今、スポーツと、3分野にわたって質問を展開してまいりました。図らずも、私が本一般質問の締めを取らせていただくわけでございますが、私は自民クラブとして財政の観点から新型コロナウイルス関連対策費の増大に伴う今後の財政計画についてと題しまして質問をさせていただきます。議長からも中身を濃く、短くと言明されておりますので、簡潔に質問をさせていただきます。 新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、当市としても積極的な財政出動を図っているところであります。このことを高く評価する一方で、財政的負担についても一定の懸念を抱いているということを改めて申し上げます。今回の関連支出は、第7次総合計画後期計画策定時には想定されていなかった事態であり、いまだ、この新型コロナウイルスの影響は収束の見込みが立ち難い状況ではあるものの、このタイミングで当市の財政計画について、以下の4点におきまして大まかな考え方をお尋ね申し上げます。 1点目、現時点における新型コロナウイルス関連支出の内訳についてお教えください。この内訳というのは、財源の内訳、すなわち一般財源をどれほど充当しているのか。身銭をどれだけ切っているのかということです。 2点目、財政判断指数についての見込みは立っているのか。 3点目、財政調整基金はどこまでが充当可能であると考えているのか。 4点目、取崩しが可能な基金等は現在考えられるのか。 以上、4点を質問とさせていただきます。御解答よろしくお願いいたします。(拍手) ○議長(嶋内九一君) 市長 古川雅典君。   〔市長 古川雅典君登壇〕 ◎市長(古川雅典君) 財政調整基金の充当可能限度額について答弁を申し上げます。18億円以上を確保するとしております。これは、第4次の財政向上指針において明らかにしており、この額が一定の目安となります。ただし、必要な場合には、その額を超えて取り崩す、こういったこともあり得ます。 ○議長(嶋内九一君) 総務部長 富田明憲君。   〔総務部長 富田明憲君登壇〕 ◎総務部長(富田明憲君) 私からは市長答弁以外について御答弁申し上げます。 まず、新型コロナウイルス関連支出の内訳についてでございます。これまで新型コロナウイルス感染症関連で一般会計予算の補正を3回行いました。4月1日付の専決予算、5月臨時会提案の補正予算、6月定例会提案の補正予算でございます。補正第1号から第3号までの合計で 116億円余りの関連事業費を計上いたしました。その財源には、財政調整基金の災害留保分 2.1億円余を充てております。補正予算で計上した事業につきまして、国の地方創生臨時交付金を活用すべく、実施計画を提出しており、今後、採択を受ければ財政調整基金の取崩し分を振り替える予定としております。 次に、財政判断指数の見込みについてでございます。新型コロナウイルス関連事業は、主に財政調整基金の災害留保分を活用していることから、財政調整基金充足率に大きな影響を与えるものではございません。しかしながら、この先、新型コロナウイルス関連による税収等の動向、あるいは経常経費の増加具合によっては、経常収支比率の悪化につながるおそれがございます。 次に、取崩し可能な基金はないのかという御質問でございます。現行の規定において、財政調整基金のほかには自由度の高い基金はございません。各基金は特定の目的を持って条例で設置しているものでございます。 ○議長(嶋内九一君) 6番 吉田企貴君。   〔6番 吉田企貴君登壇〕 ◆6番(吉田企貴君) 私がこの質問を思い立った動機というのは、冒頭にも申し上げましたが、どうしても災害に等しい新型コロナウイルスの影響におきまして、今後の財政計画に大きな影響が出るのではないかという懸念をしておりました。それに対しまして、今の御解答を得ると、まずは災害留保分を充てるということもあり、大きな影響は見込めない。これは確認でございますが、これから国のほうの予算に採択が受けられれば、既に取り崩した財政調整基金分に関しても振替をする予定であるというふうに伺いましたので、つまり、今後の動向にもよりますが、大きな身銭を切らずに今までの対策を実施し得るというふうに理解してよろしかったですか。 ○議長(嶋内九一君) 総務部長 富田明憲君。 ◎総務部長(富田明憲君) 新型コロナウイルス関連の対策には迅速な対応が求められておったということから、財政調整基金を緊急的に活用したということでございます。補正1号、2号当時は、地方創生臨時交付金の状況も詳しく分かってございませんでしたので、まずは財政調整基金から充てたということでございますが、はっきり額も固まってまいりましたので、計画に上げたものは、その財源を活用させていただくということでございます。 ○議長(嶋内九一君) 6番 吉田企貴君。   〔6番 吉田企貴君登壇〕 ◆6番(吉田企貴君) 国の動向が見えない中で、大変大きな額を切ったというのは、まさに清水の舞台から飛び降りる思いでの財政出動だったろうかなというふうには想像に難くはございません。 くしくも、先ほどの先輩議員であります若林議員のほうから、予算というのは誰のお金であるのかという御質問がありましたが、その中で市民のお金であるという回答がありました。私もこれは全面的に肯定いたしますが、先ほどの論調では、むしろ、だからこそ市民のために身銭を切って使うべきだというような御質問だったかと思います。ただ、議員にはいろいろな考え方が当然あるわけでございまして、私は市民のお金だからこそ、やはり大切に使うべきであろうと。できるだけ予算の執行に関しては節減に努めるべきだということは、当選以来、常々申し上げてきたと思います。 その中でも、今回、既に支出した費用が国の予算において充当できるということになりますと、大きく財政計画には影響が見づらい。もちろん税収等の影響はまだまだ分かりませんが、一つ、この質問を通して安心はできたかなと思います。また、それと同時に、市長のほうからも時に応じては財政調整基金の取り崩しは大胆に行うという旨の御発言がありました。これもひとえに今までに多くの資金を先人の努力によってためてきた結果であろうと思いますし、それが正しい財政調整基金の使い方だと思いますので、逆に今回の国の予算措置に乗じまして、引き続き弾力的な運用ができることに期待を申し上げまして、質問を終えたいと思います。(拍手)     ------------------------- △第3 休会期間の決定 ○議長(嶋内九一君) 日程第3 休会期間の決定を議題といたします。 お諮りいたします。議事の都合により、明日から28日までの10日間は休会したいと思います。これに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(嶋内九一君) 御異議なしと認めます。よって、明日から28日までの10日間は休会することに決しました。     ------------------------- △散会 ○議長(嶋内九一君) 以上をもって、本日の日程は全て終了いたしました。本日はこれをもって散会いたします。   午後3時57分散会     ------------------------- 上記会議の顛末を記録し、相違なきことを証するためここに署名する。  令和2年6月18日               多治見市議会議長   嶋内九一               多治見市議会副議長  寺島芳枝               多治見市議会議員   仙石三喜男               多治見市議会議員   井上あけみ...