多治見市議会 2020-03-17
03月17日-04号
令和 2年 3月 定例会(第1回)議事日程 令和2年3月17日(火曜日)午前9時開議 第1
会議録署名議員の指名 第2
市政一般質問 第3 休会期間の決定
-------------------------本日の会議に付した事件 議事日程のとおり
-------------------------出席議員(21名) 1番 山田 徹君 2番 片山竜美君 3番 玉置真一君 4番 城處裕二君 5番 奥村孝宏君 6番 吉田企貴君 7番 佐藤信行君 8番 渡部 昇君 9番 寺島芳枝君 10番 古庄修一君 11番 柴田雅也君 12番 松浦利実君 13番 若尾敏之君 14番 三輪寿子君 15番 若林正人君 16番 林 美行君 17番 加藤元司君 18番 仙石三喜男君 19番 井上あけみ君 20番 石田浩司君 21番 嶋内九一君
-------------------------説明のため出席した者の職氏名 市長 古川雅典君 副市長 佐藤喜好君
教育長 渡辺哲郎君 副
教育長 鈴木稔朗君 企画部長 鈴木良平君 総務部長 打田浩之君 福祉部長 富田明憲君
市民健康部長 柳生芳憲君 経済部長 長江信行君 環境文化部長 若尾浩好君
都市計画部長 細野道仲君 建設部長 久野重徳君 水道部長 藤井 憲君 消防長 加地 哲君 会計管理者 松田真由美君
監査委員事務局長 併選挙管理委員会書記長 澤田誠代君
-------------------------職務のため出席した事務局職員 事務局長 仙石浩之 書記 皆元健一 書記 虎澤智子 書記 宮地久子 嘱託員 水野靖子
-------------------------
△開議 午前9時01分開議
○議長(嶋内九一君) これより本日の会議を開きます。
-------------------------
△第1
会議録署名議員の指名
○議長(嶋内九一君) 日程第1、
会議録署名議員の指名を行います。 本日の
会議録署名議員は、会議規則第87条の規定により、議長において3番 玉置真一君、4番 城處裕二君の両君を指名いたします。
-------------------------
△第2
市政一般質問
○議長(嶋内九一君) それでは、日程第2、
市政一般質問を行います。 質問者は登壇の上、質問されますとともに、昨日同様、簡単明瞭に質問されますようお願いいたします。 なお、執行部におかれましても、昨日同様、簡単明瞭にして、的確なる御答弁をお願いいたします。 答弁において反問するときは、反問する旨を明らかにして、議長に許可を得てください。 反問を終わるときは、反問を終わる旨を発言してください。 それでは、5番 奥村孝宏君に発言を許可いたします。 〔5番 奥村孝宏君登壇〕(拍手)
◆5番(奥村孝宏君) 市井の会の奥村孝宏でございます。 議長よりお許しをいただきましたので、通告に従いまして、多治見市の空き家対策と
新型コロナウイルス対策につきまして質問させていただきます。 初めに、多治見市空き家対策について伺います。 私が住んでいる南姫小学校区には、19の町内会があります。その中の一つに大針第二町内会があります。 お手元にお配りしました、多治見市の空き家対策についてP1というのをごらんください。 大針第二
町内会取り組みとして、町内会の地図がついていると思いますけれども、この地図は、今年度の町内会長がつくられたものです。もともとつくられた原本には、それぞれ家に名前が入っておりましたけれども、その名前は消した形で掲載させていただいております。 ここは、50年ほど前、昭和40年代中ごろに開発された野松団地というところです。住宅用地は全部で 167世帯ありますが、17件の空き家と17の空き地があり、現在は 133世帯の方が住んでいらっしゃいます。 このほかにも、
JR太多線下切駅の東側の
白山みどり町内会でも、この大針第二町内会と同様の
白山みどり町内会住民地図というものをつくっていらっしゃいます。 多治見市は、現在、多治見市
空き家等対策計画(案)を作成し、今後、第7次総合計画の柱の一つである、安心安全で快適に暮らせるまちづくりに向けて頑張っていかれると思います。 そこで、私は空き家情報の収集手段として、各町内会長が持っていらっしゃる、こういったデータを区長経由などで集めれば、よりよい情報が集まると思います。 また、地域力向上のためにも、こういった地図をつくっていない町内会には、◯◯町内会図的なものをつくるよう導いていけば、空き家だけでなく、町内会の未加入者の把握や、今議会で条例提案されております避難行動要支援者に関する情報などを、一括して把握できると思います。 ただ、個人情報の問題がありますので、それは慎重に行うことが必要かとは思います。 そこで、1つ目の質問ですが、現在、空き家の実態把握はどのように行っているのか。また、今後どのように行っていくのか。データがある範囲で構いませんが、例えば10年間の空き家の推移を教えてください。 次に、空き家のあっせんについてお尋ねします。 空き家にも、利用可能な空き家と、そうでない空き家があると思います。 先ほどの実態把握をして、情報を入手したならば、現地調査が行われると思います。そこで、利用可能な空き家は、できるだけ利用いただくことがベストだと思います。 このことに関しては、昨年から多治見市も
空き家バンクを立ち上げました。 昨年の夏ごろに、多治見市の
ホームページから
空き家バンクを見たときは、「何これ」と思うようなものでしたが、最近では驚くほどこれがきれいになっております。これならさぞかし多くの人がアクセスし、多くの人から問い合わせがあるのではないかと思いますので、まだごらんになっていない方は、ぜひごらんください。
多治見市役所では、
空き家バンクのほかにも、移住定住に向けた施策をいろいろと行っていらっしゃいます。 そこで、空き家の中でも、利用可能な空き家のあっせんについてお尋ねします。 1つ目、
空き家バンクの
アクセス件数の状況、
問い合わせ件数、また実績についてわかる範囲で教えてください。 2つ目、空き農地、多治見市農地及び
空き家再生補助金制度の実績についてお尋ねします。 3つ目、空き窯、多治見市
陶芸工房バンクの実績について、それぞれお願いします。 次に、空き家の中でも利用が困難な空き家についてお尋ねします。 平成26年に
空き家対策特別措置法、いわゆる空き家法が制定されてから5年がたちました。 私も名古屋市の東消防署で予防課長をしていたころですが、この空き家法に絡んで、当時市の関係機関で横断的な
プロジェクト組織をつくり、毎月1回の会議で情報の共有化と早期改善に向けた取り組みを行っていました。 組織は区役所の
まちづくり推進室、安心安全で快適なまちづくりの主管をするポジション、それから環境衛生の保健所、道路管理の土木、ごみ、環境、火災予防の消防です。 特に、平成27年は立ち上げのときでしたので、情報があれば現地に赴き、いろいろな方面から見て、特定空き家に指定するか否かを、毎月の会議で検討して、幾つかを特定空き家に指定し、まずは所有者を調べ、文書を送付し、必要に応じて所有者に面談するということを繰り返し行い、改善に向けて全体で取り組んでいましたが、なかなか難しいのが現状でした。 それでも、一つまた一つ解決されると、隣近所の方々や地域の方々は安心され、喜ばれ、私たちもやりがいを感じていました。 そこで、特定空き家についてお尋ねします。 現在、多治見市で特定空き家に指定されている空き家は何件ありますか。 また、この1年どのように指導されてきたかを教えてください。 繰り返しになりますが、1つ目、現在空き家の実態把握はどのように行っているのか、また今後どのように行っていくのか。2つ目、多治見市内の空き家の推移がどうなっているのか。3つ目、
空き家バンクの
アクセス件数の状況、
問い合わせ件数、また実績について。4つ目、空き農地。5つ目、空き窯。6つ目、特定空き家に指定されている空き家の件数、1年間の指導について、以上7点、それぞれお願いします。 以上で、1回目の質問を終わります。(拍手)
○議長(嶋内九一君)
都市計画部長 細野道仲君。 〔
都市計画部長 細野道仲君登壇〕
◎
都市計画部長(細野道仲君) 私から、まず空き家の実態把握等についてお答えいたします。 空き家の実態は、5年ごとに実施されます、住宅・土地統計調査によりまして、推計値として把握しております。 空き家の数につきましては、平成20年 5,520件、平成25年 4,900件、平成30年 6,740件と推移しております。 空き家率は、平成20年12.0%、平成25年10.5%、平成30年13.9%と推移しており、県内平均よりやや低く、全国平均並みとなってございます。 なお、今後につきましては、市民や自治会からの情報提供、水道の閉栓情報、あるいは国勢調査による調査区要図等を駆使し、より実数に近い実態調査を行う予定としております。 次に、空き家・
空き地バンクについてです。
アクセス件数はこの11カ月間で 2,300件で、相談件数につきましては、空き家が14件、空き地が24件です。また、成約件数については、空き地が2件で、登録件数については、空き家7件、空き地23件となってございます。 また、空き家・
空き地バンクにつきましては、市の
移住定住ポータルサイトや
陶芸工房バンクと相互にリンク設定をしておりますし、官民協働で無償で作成しました
空き家対策啓発冊子にて、当バンクのPRを実施し、
アクセス件数の増加をふやしております。
○議長(嶋内九一君) 経済部長 長江信行君。 〔経済部長 長江信行君登壇〕
◎経済部長(長江信行君) それでは、私からは多治見市農地及び
空き家再生補助金制度と、
陶芸工房バンクの利用状況についてお答えをいたします。 まず、多治見市農地及び
空き家再生補助金制度の
問い合わせ件数は、平成30年度14件、令和元年度3件で、今のところ利用実績はありません。 次に、
陶芸工房バンクの物件登録数は、今までに17件で、現在
ホームページで14件掲載中でございます。利用登録者は17人で、今までの成約件数は13件となっています。
○議長(嶋内九一君) 企画部長 鈴木良平君。 〔企画部長 鈴木良平君登壇〕
◎企画部長(鈴木良平君) 私からは、特定空き家の件数と指導状況についてお答えをいたします。 現在、特定空き家に認定されている空き家は2件ございます。指導状況ですが、1件は、所有者に適正管理を促す内容の文書を4回発送しておりますが、一切応答がなく、接触ができておりません。 もう一件は、文書を発送いたしまして、関係者を特定し、やりとりをしておりますが、複数の相続人がいらっしゃり、かつ高齢等の理由で、本人たちへの指導がなかなか難しい状況でございます。
○議長(嶋内九一君) 5番 奥村孝宏君。 〔5番 奥村孝宏君登壇〕
◆5番(奥村孝宏君) 初めに、全国的な問題として、空き家の件数はふえていて、多治見市は岐阜県下の中では、平均以下ということですが、ふえていることには別状なく、現在六千何がしということがわかりました。 特効薬はないと思いますが、こつこつと根気よく頑張っていくことが大事だと思います。 また、空き家の実態把握は、いろいろな方法で今後もお願いしたいと思います。特に
空き家バンクについてですが、
アクセス件数や問い合わせが意外と少ないなというふうに思いましたが、まだまだ始まったばかりですので、今後も移住定住に向けて頑張ってください。 また、空き農地については、現状、残念な状況ですけども、これもあらゆる機会を捉えてPRをお願いします。 さて、空き家の中でも利活用できる空き家とできない空き家の話は、先ほどいたしましたが、私がもと消防だったからというわけではありませんが、火事になったまま1年以上放置されている建物、当然空き家なんですけれども、市内に2件あると伺いました。 資料1の下の段をごらんください。 この事案1につきましては、平成19年9月定例会で、当時の中山勝子議員が、昭和47年12月に発生した火災建物について、市民の長年の懸案、市はどう考えているのかというタイトルで一般質問されています。 そのときの
都市計画部長は、市として具体的な対策はとれずに、非常に苦慮しているという状況はそのままでございます、と答弁され、あれから12年間、現在もそのままの状態です。 もう一件は、資料2、裏面をごらんください。 平成30年12月に発生した火災です。
グーグルマップの写真と罹災建物を3方向から見た写真が載っていましたが、場所、建物、所有者が特定できてしまうということから、あえて白塗りにしてあります。 私が今から説明しますので、皆さんがそれぞれイメージしていただければ幸いでございます。 まず、
グーグルマップですが、事案1とは異なり、戸建ての住宅が並ぶ団地をイメージしてください。 次に、その
右側写真ナンバー3、東から見たところは木造亙ぶき一部2階建ての住宅、2階の屋根は抜け落ち、2階部分は一部の柱と壁が残っているだけです。また、1階部分の屋根亙は今にも落ちそうな状況をイメージしてください。庭先にはいまだに火事の後の焼けた残骸が放置されています。 次に、
写真ナンバー4、南隣から見た家から見た様子は、2階で使っていたと思われるエアコンの室外機が傾いた1階屋根の上にあり、亙ともども今にも落ちそうです。南隣に住んでいる方は、敷地境界線上に緑色のネットを張って、飛散してくる物の防御に努められていますが、重い室外機や亙が落ちてきたときのことを考えると、気休めだと話していらっしゃいます。ましてや2階部分に残っている壁がごっそり落ちてくるかもしれません。
写真ナンバー5、右下の写真ですけれども、西隣の家から見た様子は、火事のあった建物の敷地が2メートルほど高いところにあるものですから、いつ倒れてくるかと心配されています。 いずれにしても、強い風が吹くと、灰や粉じんが近所の住宅に飛来し、晴れた日も独特の焦げたにおいが漂い、隣だけでなく、団地内の方々が不快感を訴えています。 空き家の管理については、所有者が管理するということは重々わかっておりますが、いつ起こるかわからない、東海・東南海地震に備えて、自助、共助、公助と市民に広報している一方で、隣に住んでいる方は、大きな地震が来たら倒壊するのかと心配されています。 そこで再質問しますが、この事案1と事案2について、昨年中、いつどのような指導を行ってきたのか、教えてください。
○議長(嶋内九一君) 企画部長 鈴木良平君。
◎企画部長(鈴木良平君) まず、事案1でございます。これは昭和47年の火災ということで、所有者が20年ほど前にお亡くなりになっておりまして、相続人が不明の状況が続いておりましたが、調査をいたしまして、相続人については今調査中でございます。特に、現在危険な状態であるという認識ではなく、特定空き家には指定をしておりません。 次に、事案2でございますが、こちらは所有者と、火災以後連絡がとれない状況が続いておりましたので、家族の方に連絡を取り、指導をしておりました。その後、本人に2回接触ができておりまして、取り壊しについてお願いをしております。 今後も所有者自身が自主的に解体をしていただく、危険を除去していただく指導を引き続き行ってまいります。
○議長(嶋内九一君) 5番 奥村孝宏君。 〔5番 奥村孝宏君登壇〕
◆5番(奥村孝宏君) 先ほども言いましたが、空き家の管理はあくまでも所有者です。公費を投入してすぐに対応しろということは、私は言いません。 ただ、事案2の場合、一昨年の12月に火災に遭ってから1年以上たっています。事案1は相続人がある程度固まってきた、事案2も2回ほど面会されて、その後の管理について対応しているということですけれども、行政としては、市役所内で積極的に対応する仕組みをつくって、市民の負託に応えていかなければならんと思いますので、よろしくお願いします。 また、2年前にも、3月定例会で佐藤議員がほかの物件で、同様の質問をした際、古川市長から、手紙、電話、家まで出かけて、これを何回も何回も繰り返してということで、答弁されています。おっしゃるとおりで、行政ができることは、所有者に対して、取り壊しも含め、きちっと管理するよう指導することだと思います。 配付資料に写真も載せられずに残念ですけども、本当に隣に住んでいる方、周辺の方々が安心して暮らせるよう、多治見市が掲げる第7次総合計画の柱の一つである安心・安全で快適に暮らせるまちづくりの実現に向けて、どうか一日でも早く解決されますことを強く要望して、1つ目の質問を終わります。(拍手) 続きまして、2つ目、
新型コロナウイルス対策についてお尋ねします。 その前に、きのうまでに
新型コロナウイルス関連でお亡くなりになられた方が全国で35名いらっしゃいます。心からお悔やみを申し上げますとともに、
新型コロナウイルス関連に従事されています多くの方々に敬意を表します。 この問題につきましては、大変多くの方が関心をお持ちで、通告を見たということで、激励や御意見をいただいております。一部いただいた意見も後ほど述べさせていただきます。 また、この同様の問題で、昨日、柴田議員とダブるところがありましたら、答弁を割愛していただいても構いませんので、よろしくお願いいたします。 傍聴席も、皆さんマスクをしていただいて、本当にありがとうございます。よろしくお願いします。 さて、私がこの質問を通告したのは、2月21日で、その後事態は激変し現在の状況です。 そこで現在の市役所への来庁者、市職員への周知と子どもたちへの注意喚起など、現在の市役所庁舎、地区事務所なども含めた問題と、幼稚園、保育園、小学校、中学校にどう対応しているかお伺いします。 2つ目、
市民相談窓口についてお尋ねします。 市民の一番近くにある地方公共団体の市として、市民からの相談窓口を設けるのかと思いましたが、昨日、
市民健康部長から、県の東濃保健所が相談の窓口との答弁がありました。 そこで、質問ですけども、東濃保健所との連携を含め、市民相談についてどのように対応されているのか教えてください。 次に、
多治見市民病院についてお尋ねします。 先日、友人から、
多治見市民病院には自動で
アルコール消毒ができる機械があって、消毒液の容器に触れなくてよいし、盗まれることもなくていいね、と言われました。私自身も、きのう
多治見市民病院で見てきましたが、受付の隣に置いてあって、手をかざすと上から消毒液が出てきて、一切触れずに消毒ができるというもので、こういったものがあるんだなと、私は初めて知りました。もともといろんなところにあったかもしれませんが、後でネットで見ると、いっぱいそういった種類がありました。 また、1週間ほど前には張ってなかったと思いますが、臨時待合室の案内なども
多治見市民病院に張られておりました。
多治見市民病院も
新型コロナウイルスに対する準備ができていると思いますが、そこで質問しますが、
多治見市民病院の現在の対応状況を教えてください。 次に、救急隊についてお尋ねします。 幸い、多治見市では感染者が発生しておりませんが、いつ救急搬送するかわかりません。 私はもと救急隊員ではありませんでしたが、救急隊が出動する現場は、病院などの医療機関とは異なり、傷病者に対する情報が少ないという現場の特殊性から、常に保安帽、マスク、感染防止衣、手袋を着用していました。 また、交通事故現場など、血液や体液が飛散している可能性のある現場では、さらにゴーグル、アームカバー、
シューズカバーも着用します。 最近では、昨年3月に総務省消防庁から、救急隊の
感染防止対策マニュアルで指導されていると思います。そこで消防長にお尋ねします。 多治見市消防本部は、救急救命士などの専任救急隊員の絶対数の問題から、
乗りかえ救急をされていると思います。いわゆる消防車で出動する消防隊員が、待機勤務中に救急要請があれば、救急隊員として出動することがあると思います。 またPA連携といって、私が勤めていたところでは、消防車に5人、救急車に3人が乗り、一つの救急事案に同時出動することもありました。消防車のポンプ車のPと、救急車のアンビュランスのAでPAといいますけども、多治見市は消防車のかわりに、軽自動車の支援車2人で出動しているようですけれども、いずれにしても、こうした実情から出動隊員は救急隊だけではないと思います。 それで、救急隊員の感染を防ぐための装備はより充実させる必要があると思いますが、現在の対策はどのようになっているのでしょうか、お尋ねします。 最後に、イベントの開催などの今後の対応について質問すると通告しましたが、きょうの新聞に、た
じみ陶器まつりも中止という記事が載っていましたけれども、
新型コロナウイルス対策本部の会議決定事項として、市の
ホームページにイベントのことについては掲載されておりますので、この質問は割愛させていただきます。 ということで、市役所庁舎、地区事務所、幼稚園、保育園、小学校、中学校への現在の対応、市民相談どのように行っているのか、
多治見市民病院の現在の状況、救急隊員の感染防止の装備など、以上4点について、それぞれお答えを願い、1回目の質問を終わります。
○議長(嶋内九一君) 市長 古川雅典君。 〔市長 古川雅典君登壇〕
◎市長(古川雅典君)
多治見市民病院の対応について答弁を申し上げます。
多治見市民病院に対して、診療の問い合わせがあった場合には、帰国者・
接触者相談センターに相談をするよう案内をしています。また、病状が疑われる患者が直接
多治見市民病院に来院をした場合には、一般患者の待合室とは隔離をします。そして、先ほど言いました、帰国者・
接触者相談センターに連絡をとり、その指示に従って対応を実施いたします。
○議長(嶋内九一君) 企画部長 鈴木良平君。 〔企画部長 鈴木良平君登壇〕
◎企画部長(鈴木良平君) 私からは、市役所庁舎、地区事務所等における対応についてお答えいたします。 業務は通常どおり行っております。各庁舎施設の出入り口と
エレベーターホールの前に、来庁者用の
アルコール消毒液を設置いたしております。また、窓口対応職員につきましては、3月からマスク着用の義務づけをいたしておるところでございます。 幼稚園、保育園、小学校、中学校については、きのうお答えしたとおりでございます。
○議長(嶋内九一君)
市民健康部長 柳生芳憲君。 〔
市民健康部長 柳生芳憲君登壇〕
◎
市民健康部長(柳生芳憲君) 私からは、市民への窓口対応について御答弁申し上げますが、答弁につきましては、昨日の柴田議員に答弁したとおりでございます。 なお、東濃保健所とは常に連携をとっております。
○議長(嶋内九一君) 消防長 加地 哲君。 〔消防長 加地 哲君登壇〕
◎消防長(加地哲君) 私からは、救急隊員の感染防止についてお答え申し上げます。
新型コロナウイルスへの対応につきましては、 119番通報時に詳細な情報を聞き取りまして、そこでまず第一にブロックいたします。そのときに疑わしい情報が入った場合には、それ相応の対応をしてまいります。 上下別の使い捨ての感染防止衣、N95マスク、フェイスシールド、手袋、キャップ、
シューズカバー、こういった装備をいたしまして対応することになりまして、それについての訓練もそれぞれの所轄で実施しております。
○議長(嶋内九一君) 5番 奥村孝宏君。 〔5番 奥村孝宏君登壇〕
◆5番(奥村孝宏君) 今、消防長の答弁の中で、感染防止衣上下という話がありましたが、昨年3月の感染マニュアルには、上下はなくて上だけだったのが、最近、総務省消防庁から上下という指示が出ておりましたので、まさにそのとおりということで安心しております。 本日、市内の中学校では在校生がいない中、保護者の出席も制限した状態で卒業式が行われております。規模は縮小されましたけど、人生の節目である思い出の卒業式を決行していただきました。
教育長にはお礼を申し上げます。 さて、私が南姫小学校、南姫中学校でPTA会長をやっていたとき、PTAで何か行事を行うとか、部活動の時間を割けないかと、学校側に相談したことがありますが、時間がないということで、学校側からは難しいという話をされました。 特に、中学校では、月曜日から金曜日までの5日間1日6時間授業だとして、週30時間になりますが、水曜日を5時間授業とするため、毎週29時間でいっぱいなんですとのことです。 文部科学省から示されている学習指導要領など、学校を運営していくことは大事かと思います。 ただ、このことからすると、今月2日から修了式の前日25日までに登校すべき日が17日間あり、計算上では93時間分の授業を行うこととなります。 授業の進め方は、先生個々に任されていると思いますので、今年度分をおおむね終了した先生、また、そうでない先生がいらっしゃると思います。 そこで、再質問しますが、国の要請で休校したことは十分理解しますが、不足の93時間分を今後どのように埋めていくおつもりなのか教えてください。 また、子どもたちが食べていない3月分の給食費はどうなるのか。 さらに万全を期されると思いますが、4月以降、給食センターが再開した場合の、職員に陽性が出るような事態を想定したBCP事業継続計画はできているのか、あわせてお伺いします。
○議長(嶋内九一君) 副
教育長 鈴木稔朗君。
◎副
教育長(鈴木稔朗君) 学習の補習についてお答えします。現在各学校において教務主任を中心に、未実施分の学習内容を洗い出して、次年度に確実に引き継げるように整備をしております。 次年度の開始とともに、未実施となっている内部については、一定程度期間を設定しまして、そこで解消する予定でございます。小学校、中学校の連携にももちろん十分に配慮してまいります。
○議長(嶋内九一君)
教育長 渡辺哲郎君。
◎
教育長(渡辺哲郎君) 休業中の学校給食につきましては、3月2日から給食を提供しておりませんので、3月分の給食費は徴収いたしません。 続きまして、BCPの話ですけれども、もし職員が感染した場合は、すぐ出勤停止、そして職員の経過観察2週間ということです。そして一時閉鎖しますので、その間は給食を提供しないというBCPがございます。
○議長(嶋内九一君) 5番 奥村孝宏君。 〔5番 奥村孝宏君登壇〕
◆5番(奥村孝宏君) もう一点、お尋ねしたいんですけれども、多治見市の判断で、今、自分の通っている小学校で受入れをしていただいています。非常に私はいい判断だと思いますけども、そこに今受入れている数がもしわかりましたら、お願いしたいというのが1点と、もう一点がけさのニュースなどを見てみますと、他の市では学校再開の動きもあるようですけれども、多治見市は、今の予定は、当然春休みまで休みという予定になっておりますけれども、そこら辺について何か考えていることがあれば、教えてください。
○議長(嶋内九一君)
教育長 渡辺哲郎君。
◎
教育長(渡辺哲郎君) 緊急の受入れにつきましては、市内全体で54人のお子さんが通っております。 それから、休業につきましては、大きな変化がない限り26日までは休業し、新年度は予定どおり再開したいと思っております。
○議長(嶋内九一君) 5番 奥村孝宏君。 〔5番 奥村孝宏君登壇〕
◆5番(奥村孝宏君) 先ほど、給食費の話だとか、授業のこれからどうするかといった話も含めて、保護者の方の中には、勉強大丈夫かなと心配される方が大勢いらっしゃいます。 先が見えない中、大変だとは思いますけども、今の給食費のことも含めて、できるだけ早い時期に保護者の方へお知らせいただきますようにお願いいたします。 また、最後に市長にお願いします。質問ではありません、お願いなんですけども、きのう長期的になることも想定して、商工会議所の方とも話し合う予定があるとのことでしたけども、こういった経済が冷え込んできます。中小企業や
新型コロナウイルスの影響を受ける事業者の方々に対し、財政支援や既に他の都市では行われているような市税の納付猶予などの検討は、一番スピード感が必要なことだと思います。 先ほど学童保育、学校で子どもを受入れるというような、見守り制度と同じように、知恵を出し合って対応いただきますように、お願いをしておきます。 以上で、一般質問を終わります。(拍手)
○議長(嶋内九一君) 次に、16番 林 美行君に発言を許可いたします。 〔16番 林 美行君登壇〕
◆16番(林美行君) 16番議員、市井の会の林でございます。 通告に従いまして、駅南再開発事業における、多治見市が抱える課題についてを質問いたします。 まず、多治見市が所有することになる床、3階の床はどのような活用が考えられているのか。貸し出すのか、市が事業を直営で行うのでしょうか、どのような見通しでしょうか。また、それぞれの場合、多治見市が負担するコストをどのように推定しているのか伺います。 またこの床を活用する場合、来場される方の駐車場利用の経費は市としての負担になるのか、利用する方たちの負担になるのか、そこも教えてください。 次に、駅西駐車場への補償額は適正なのかとお伺いします。 補正予算額にある駅西駐車場への補償額は、上物に対する補償と伺いましたが、駐車場事業への補償ということはないのでしょうか。 駅周辺整備事業で購入した土地を活用するもので、使用料収入が多くあった駐車場であったと考えてますが、いかがでしょう。 次に、権利床の配分を決めた交渉において、多治見市の主張はどのようなものであったのでしょうか。全国的に見ると、このような再開発がいい効果を出すためには、公共である程度の負担をし、権利床の価格を下げるような事業計画にしなければならないという知見があるのですが、そのような対応はなされたのでしょうか。 次に、この土地は国鉄清算事業団から70億円で購入した土地の一部であります。多治見市で一番地価が高い場所にありますが、この駐車場の土地、近傍価格しかないかもしれませんが、この評価額を教えてください。どの程度の地価で計算され、交換された権利床は何平米で幾らとなりますか。 次は、事業完成後、再開発事業はどのような運営体制になるのでしょうか。これが一番大事なことと考えますが、多治見市としてのかかわりは、地権者ということか、役員を出すということなのでしょうか。 運営に赤字が発生した場合は、どのようなかかわりになるのでしょう。 私たちは、民間の開発事業だからと言われて、事業の推移を心配してきたのですが、このような市民生活に大きな影響を与える事業について、大いに活用できる都市基盤整備という視点と、将来にわたる財政の問題については、そろそろ確認をさせていただきたいと考えているわけです。 今回の再開発は、周辺の道路、駅南、あるいは駅南北、田代町方向などの問題があり、また、あと70人で11万都市という規模を失うところまできている人口減少、名古屋駅前との競争、地場産業の低迷などの弱点を持つ多治見市としては、この再開発事業が生み出す地域商業事業が十分経営できるように、できるだけのお手伝いをすることが必要であると考えていますが、大きな構造的な弱点が解消されてない現状で、商業業務棟を市が引き受けるようなことにならないようにする対応が必要と考え、質問するものであります。 質問の最後になりますが、私は、特に、まちづくりの政策に大切なことは、経済と都市計画がつながっていることと考えるんですけれど、この点は十分なものであったのでしょうかということを、最後にお伺いして、1つ目の質問を終わります。(拍手)
○議長(嶋内九一君) 市長 古川雅典君。 〔市長 古川雅典君登壇〕
◎市長(古川雅典君) 権利床に対する市の考え方は、次の4点です。 1、市単独の新規設置は行わない。2、細分化は行わない。3、にぎわいの創出。4、市民の利便性の向上。以上です。
○議長(嶋内九一君)
都市計画部長 細野道仲君。 〔
都市計画部長 細野道仲君登壇〕
◎
都市計画部長(細野道仲君) 私からは、市長答弁以外についてお答えいたします。 まず、市権利床の運営についてでございます。 再開発ビルの床につきましては、床管理運営会社に貸し出し、転貸する枠組みとなってございます。運営コストは、床管理運営会社にて詳細を今後検討する予定です。 また、駐車場の利用の経費につきましては、テナント及び利用者の負担となります。 次に、駅西駐車場の補償につきまして、補償額は、公共補償基準に基づきまして、適正に算定されております。審査委員3名により妥当性を客観的に審査されております。 市の評価額は、土地が6億 1,817万 9,000円、建物が 5,623万 4,000円、その他工作物が 2,690万 7,000円、合計で7億 132万円でございます。また、営業補償につきましては、公共補償基準に基づきまして、対象外となってございます。 市の権利変換対象額は6億 7,441万 3,000円で、権利床面積は商業棟の3階で435.06坪、評価額は6億 5,967万 7,000円です。 商業業務棟の運営体制は、今後設立を予定しております床管理運営会社により運営されます。 多治見市のかかわりとしましては、床の所有者としてかかわってまいりますが、市が赤字を補填するということはございません。以上です。
○議長(嶋内九一君) 16番 林 美行君。 〔16番 林 美行君登壇〕
◆16番(林美行君) それでは、何点か再質問させていただきます。 補償の金額で受け取ったものというのは、適正な金額になっているかと思うんですけれど、ただ、土地の評価額というのを考えてみると、駅の周辺であり、坪単価が50万円とか、70万円とかする価格になっているかと思うんですけど、その価格と比べると、金額的に少し少ないんじゃないかと思うところです。 2,500坪ほどあると言われる市の土地に50万円掛けていけば、12億円ぐらいになります。こういうふうな計算、半額ぐらいの金額にしかなっていない、その理由というのは、固定資産税の評価額でみて、そういう交換の資料にしたのかという点を、一つお伺いをします。 まず、1つずついきましょうか。
○議長(嶋内九一君)
都市計画部長 細野道仲君。
◎
都市計画部長(細野道仲君) 近傍地から比準するわけですけれども、この市の土地は、形状が細長い形状をしておりまして、そのあたりの利用勝手が他の基準地と比べて悪いということで、少し減点要素があるということで、こういう評価になっているというふうに認識しております。
○議長(嶋内九一君) 16番 林 美行君。 〔16番 林 美行君登壇〕
◆16番(林美行君) そうやって金額が出されて、3階の床ということになっているんですが、この床の活用の方法というのは、まとめて使うという話のようですが、3階にあるフロアというのは、別々に分かれた建物になっているというふうに説明を受けた、図面では見たんですけれど、その辺のところを、どんな形で活用されるのかという点をもう少し詳しく教えてください。
○議長(嶋内九一君)
都市計画部長 細野道仲君。
◎
都市計画部長(細野道仲君) 権利床として取得するときに、いわゆる残ったところを1階の少し、2階に少し、3階に少し、こういった飛び飛びで取得するということはしないという方針です。まとまったエリアで、今回は3階で取得できたということ。 この利用方法につきましては、詳細は今後になりますけれども、市民の皆様の利便性の向上、サービス機能の向上というようなことを視野に入れておりまして、例えばですが、子育て支援施設であるとか、医療関係であるとか、そういったことを今、視野に入れて、いろいろテナントの誘致に、これから本格的に動くところでございます。
○議長(嶋内九一君) 16番 林 美行君。 〔16番 林 美行君登壇〕
◆16番(林美行君) 一番問題に多分なるところは、床の価格が幾らぐらいで、それに対応できる民間の会社があるかどうか、床の価格を下げて、公で持つような形にしないと難しいかと思うんですけれど、床の価格というのは、平均的に見て幾らなのかということを伺った上で、その辺のところ、民間の方が出てくる見通しを持てるかどうか、もう一度確認します。
○議長(嶋内九一君)
都市計画部長 細野道仲君。
◎
都市計画部長(細野道仲君) 価格につきましては、今後、床管理運営会社を設立しまして、そこが直接テナントに転貸するという形をとりますので、今の段階で価格については申し上げられません。
○議長(嶋内九一君) 16番 林 美行君。 〔16番 林 美行君登壇〕
◆16番(林美行君) 権利床と保留床があって、保留床を売ることで事業費を出していくという形で、床の価格が定まらないと、基本的に事業ができないものというふうに理解しているんですが、こういうふうではなくて、価格というのは変更させることができるというものですか。
○議長(嶋内九一君)
都市計画部長 細野道仲君。
◎
都市計画部長(細野道仲君) その辺の交渉につきましては、我々がちょっと関知できるところではございませんけれども、今後、速やかに床管理運営会社を立ち上げまして、そこで事業がしっかり成立できるような、テナント賃料を設定していくというふうに認識しております。
○議長(嶋内九一君) 16番 林 美行君。 〔16番 林 美行君登壇〕
◆16番(林美行君) その場合に、民間が入っていただけるという話ならいいんですけど、私は、ある程度価格を下げる作業をしないと入っていただけないんじゃないかというふうに考えるんですが、そういう対応をするという姿勢を、多治見市は検討してみえるかどうかという1点。 それから駅南の事業の権利変換というのは、原則型で行われているか、地上権非設定型か、全員同意型か、いわゆる床をどこがどのように所有するかということになるわけですが、どういうやり方の変換をされたんですか。
○議長(嶋内九一君)
都市計画部長 細野道仲君。
◎
都市計画部長(細野道仲君) もう一度、最初の質問をお願いします。
○議長(嶋内九一君) 16番 林 美行君。 〔16番 林 美行君登壇〕
◆16番(林美行君) 最初の質問というのは、いわゆる床が高くってその結果、賃料が高くって、なかなか出てこれないというのが、現実の問題として起きるだろうと見てまして、それに対して多治見市としては、当然のことながら、それだけの対応をしていく姿勢を固めておかないと、先行き、問題が起きるかと思う。募集するときから、そういう説明をして、ちゃんと公共がかかわって、にぎわいをつくり出すという視点で、住民の方、皆さんの了解をとった上でやろうという姿勢がないと、行き詰まってからやっては遅いと思うのでという意見です。
○議長(嶋内九一君)
都市計画部長 細野道仲君。
◎
都市計画部長(細野道仲君) 今回の再開発ビルの運営方法は、全ての床を、床管理運営会社に、まず相場よりもやや低い金額で貸し出します。それは、所有者は安定的に一定の収入があるということになります。 サブリースですので、その相場よりも安い価格で借りた床管理運営会社が、直接テナントに相場の金額で貸し出す、そこに少し利益が出てきますので、それでもって床の管理をしていくということに充てられるものでございます。 したがいまして、多治見市の床を多治見市が直接テナント会社に貸し出すとか、多治見市の床だけを少し安くするとか、そういうことではありませんので、それは全て床管理運営会社が、全ての床を一括で借りて、それを転貸する形で運営をしていくという形になります。
○議長(嶋内九一君) 16番 林 美行君。 〔16番 林 美行君登壇〕
◆16番(林美行君) 大分よくわかってきました。床管理運営会社が床の持ち主から多少安く借りて活用していくということで、事業展開を図るということは理解できました。 基本的に、私が心配をしていますのは、まちに経済的な勢いがなくなってきている、それから基本的に道路網がよくない、あるいは全体の開発の規模が小さいとか課題があって、運営が難しいだろうと思っていますので、多治見市として投資をした金額に、見合うだけの効果を出すためになかなか難しいでしょうけれど、よく考えた対応をしていかないと、時間がたつにつれて、どうしようという話になってくると思いますので、その辺は注意をして進めていただきたい。 特に、この事業というのは、最初に映画館ですとか、有名百貨店だとかいう話からここまで来ている話ですので、現実にそういうふうなメリットが実際出せるか、どんな形のまちがつくれるかという、ひとつつながなきゃといけないと、そのことは、基本的に都市政策の問題であるというと、それは経済政策を含んだものだということになると思うんです。その辺のところが少し心配な面があったわけですけど、ここまで来てしまった以上、前に行くためにはそういうことも含めてうまく活用されることというのを考えていただきたいということ、これはお願いです。 そのためには、お客さんに来ていただけるような都市基盤整備がさらに追加的に必要になると思いますが、その辺の理解はいかがでしょうか。
○議長(嶋内九一君)
都市計画部長 細野道仲君。
◎
都市計画部長(細野道仲君) もちろんにぎわい創出、お客様に来ていただいて、経済的にも多治見市が潤うようなことを念頭に置いて、ビル全体のにぎわいを創出するために、今、組合のほうでしっかりと、一流の企業を誘致するように頑張っております。 また、先ほど、権利変換の方法につきましての御質問につきましては、地上権の非設定型でございます。 ということで、にぎわいの創出の必ず起爆剤になるようなビルにしていきたいというふうに考えていますので、よろしくお願いします。
○議長(嶋内九一君) 16番 林 美行君。 〔16番 林 美行君登壇〕
◆16番(林美行君) 地上権を設定しないというやり方は、合筆されて一筆になると、建物とともに共有となるタイプという理解でいいですか。もう一つ、所有権は多治見市に四百何十坪の分があるという理解でいいですか。
○議長(嶋内九一君)
都市計画部長 細野道仲君。
◎
都市計画部長(細野道仲君) 一筆で区分所有ということになります。持ち分所有です。
○議長(嶋内九一君) 16番 林 美行君。 〔16番 林 美行君登壇〕
◆16番(林美行君) 大分よくわかってきましたが、ただ、固定資産税で換算した場合の価格で、多分鑑定価格とかがあって、6億円とかいうような土地の鑑定になっていると思うんですけど、実際に売買の実勢価格等で見ていくと、50万円とか、60万円という金額になるので、優遇して安い地価で譲ったんじゃないかと思うところもありますけど、市民の方にいい結果が出るように、さらに努力をしていただきたいということを申し上げて、1つ目の質問を終わります。 それでは、2つ目の質問、文化財行政の今後についてを伺います。 発掘事業を多治見市文化振興事業団に委託することについてでございます。 新年度予算で、発掘業務が多治見市文化振興事業団に委託されるということがわかりましたので、質問をいたします。 文化財保護法というのは、開発事業など、利害関係がもろにぶつかる分野を管理する強い法律ですので、どのような形で、どのような人たちに、発掘事務を担当させるのでしょうか。 想像できる範囲で、決裁権者は行政職員、発掘事務だけ多治見市文化振興事業団ということでしょうが、積み重ねてきた経験、知識が、職員の中で蓄積されて、そのことによってまちアイデンティティーをつくっていく、その基礎が少しずつつくり上げられ、熟成されていく道筋になるものと考えます。 汗と土にまみれ、炎天下での作業などとても大変なものです。だから、他の自治体や県では、広域での専門の外部組織をつくるという取り組みがなされています。特に多治見市は鎌倉・室町の時代の山茶わんが大量に焼かれており、手にとってみると何だこんなものという気になり、とても仕事に対する大変さが増すものです。 しかしながら、山茶わんというのは、すごく高貴な茶わんであり、また土岐一族の武力を支えたものが、この茶わんの全国流通による商業、そういうもので、以前、私たちが歴史で習った、馬借という商業を扱った形ができてくるより、古い時代から、多分全国に流通していたということになっているんだろうということが、順番に各地の発掘によってわかってきています。 また、江戸時代の瀬戸物という、尾張藩の力があったせいか、六古窯という形で、美濃のことは少し軽く見られていましたけれど、発掘して調査を続けていく結果、瀬戸は中断があった時期があるけれど、美濃は一度も中断がされず、陶器が焼かれ続けられていること。 それから、そういうことも含めて、瀬戸と言われていたのが、瀬戸、美濃、それが今や美濃、瀬戸と言われるようになって、七古窯とする活動を起こせるところまで、実は来ています。 そのような大切な部局です。基本的には一般職は誰もやりたがらない職種ですが、歴史や文化に興味のある人材を自己申告制度で配置、また専門職としての嘱託、当然職員並みの給与を持つことで配置すべきものです。今の形で文化財というのを順番に行政の外に出していくということになりますと、きっと取り返しのつかない事態になることと考えます。歴史文化という基本的な視点は、順次失われていくということにつながるものと考えています。 多治見市は、地場産業を陶磁器とするまちであり、ここから離れた政策は無理であり、このためにも多治見市全体の歴史的視点がつくられ、共有されなければならないと考えますが、多治見市の文化財を委託に出していくような考え方を見ていますと、こういう多治見市全体の歴史的視点をつくっていく、そのアイデンティティーをつくっていくということを、どのようにして担保できるのでしょうか。 目立つところを消費するだけのやり方では、このまちのアイデンティティーが失われるきっかけとなり、大きな財産をこのまちは失うことになると考えますが、いかがでしょう。 多治見市文化振興事業団に事業を任せるとするならば、どのようにすれば多治見市文化振興事業団において専門性を生かして、長期の人材の育成、あるいは発掘した成果の維持をしていくことが可能なのでしょうか。 次の質問ですが、文化とまちづくり、さまざまな分野からなる文化、どのような考え方で捉えておられるのでしょうか。 文化振興事業団という名称なので、文化はすべからくという文化振興事業団ということなのでしょうか。それとも行政全体として、豊かな市民生活を送ることができる分野として支えを行っていくのでしょうか。 文化という視点で、行政分野全般を充実させていくための体制は今、多治見市にあるのでしょうか。多治見市が考えている文化とはどういうものなのでしょうか。 また、市民文化をより豊かなものにしていく、そういう方向性が構造としてあるのでしょうか。行政には文化は不要な分野、取り組みがたい分野ということなのでしょか。 1980年代ごろから、文化行政の大切さが話題にされ、金沢市や横浜市、神戸市など積み重ねた取り組みがなされてきたまちは輝いており、多くの人たちを集め、人口減少も起こしていないのではないでしょうか。 次に、文化をテーマにする場合、市民の皆さんの主体的なかかわりが必要になりますが、どのようにして、市民の皆さんの力を大きく強くできるのでしょうか。多治見市の現在の考え方は、どのような構造の中で生まれるものと考えておられるのか伺います。 そして、具体的にいうと、陶祖以来育まれてきた事績、そういう地域文化をどのように考えていくのか、荒れ果てかけた陶祖「景増」の墓、それから現在までつながる窯跡の荒れ方、大事な財産を失いつつあるのだろうと考えます。陶都中学校裏では、行基さんの窯跡の跡形もありません。緑釉を焼いた窯跡もありません。鎌倉時代の日本文化の拠点であった永保寺と焼き物をつなぐ糸も切れてしまっています。 このような形で、多治見市は多くの文化財を失ってきたのではないかと考えています。現在の多治見市で行われている文化財行政の考え方、政策の体系はどのようなものかとお伺いいたします。 質問の最後に、まちづくりにおける文化の役割から考えるべき文化財保護という視点についてもお伺いをしたいと思います。 以上で2つ目の質問を終わります。
○議長(嶋内九一君)
教育長 渡辺哲郎君。 〔
教育長 渡辺哲郎君登壇〕
◎
教育長(渡辺哲郎君) 発掘事業を多治見市文化振興事業団に委託することについてお答えいたします。 多治見市文化振興事業団は、美濃焼ミュージアムの博物館機能や、郷土資料室の古文書整理など、現在も文化財行政の一端を担っていただいております。 埋蔵文化財をあわせて委託することで、事業団に在籍する学芸員の知見の活用など相乗効果が期待されます。 さらに埋蔵文化財発掘調査が安定的、継続的に実施されることで、歴史的な視点を担保することができます。 続きまして、文化財保護センターの今後の方向性でございますが、将来的には、文化財保護センターの業務のうち、文化財の指定など公が担うべきもの以外は、委託を検討してまいります。 文化財保護にかかる市民参加につきましては、現在、喜多町西遺跡公園の復元家屋の燻蒸や清掃を、池田・喜多町史跡を守る会の皆様に委託しています。そのほか、西浦庭園、狐塚古墳、多治見国長邸跡につきましても、それぞれの保存会に清掃を委託しております。 また、古文書の解読作業やホタルやカワニナの生息数の調査などを市民ボランティアの皆さんの参加を得て実施するなどの市民参加を図っております。 次に、地域文化を伝えていくための取り組みにつきましては、関係部署と連携しながら、企画展、文化財の講座、情報紙の発行などを通じて、地域と文化財の普及、啓発に努めてまいります。 地域文化としての文化財保護の使命は、より多くの方に、地域の文化財や歴史の価値を伝え、後世へしっかりと継承していくことが、必要であると認識しております。
○議長(嶋内九一君) 環境文化部長 若尾浩好君。 〔環境文化部長 若尾浩好君登壇〕
◎環境文化部長(若尾浩好君) 私からは、環境文化部所管部分について答弁させていただきます。 初めに、文化行政の体制についてです。 第7次総合計画におきまして、施策として文化・芸術の振興を位置づけております。その下に基本計画事業を掲げており、その実行計画のもと取り組みを行っております。 次に、文化振興を推進するための市民のかかわりについてです。 市民自身が教え、学ぶ場を提供するオープンキャンパスや、次世代を担う子どもたちが、伝統文化等を体験、習得する、伝統文化親子教室事業など、市民が参加できる事業を企画しております。 また、国や民間の助成事業を活用し、次世代を担う子どもたちに本物の音楽、演劇、古典芸能、美術などに触れる機会を提供しております。 次に、地域文化についての取り組みについてです。 公民館等におきまして、地域の魅力を再発見するイベントや歴史講座など、市民が地域への誇りや愛着を深めるような事業を展開してございます。
○議長(嶋内九一君) 16番 林 美行君。 〔16番 林 美行君登壇〕
◆16番(林美行君) いろいろ説明を受けまして、多少はなるほどと思ったところもないわけではありません。 しかし、まず最初に質問させていただきたいんですが、多治見市文化振興事業団の定款を見ますと、目的、それから第4条の事業というのがあるんですけど、いわゆる文化振興事業団がどういう根拠に基づいて、その仕事を請け負っていくかという点は、簡単に説明していただくとどうなるんですか。
○議長(嶋内九一君)
教育長 渡辺哲郎君。
◎
教育長(渡辺哲郎君) 多治見市文化振興事業団は、さっき言いましたように、美濃焼ミュージアムとか、それから古文書の解読等も行っております。文化にかかる事業全般について担当しておりまして、当然、文化財保護につきましても、その所管に入ると思います。
○議長(嶋内九一君) 16番 林 美行君。 〔16番 林 美行君登壇〕
◆16番(林美行君) 構造としてどういうものかと、現場としての美濃焼ミュージアムがあるということ、それから文化財の発掘事業にも事業団の方が派遣されていることはわかるんですが、構造的にこういう形のものだという、そういう体系はあるんでしょうか。 向こうに任せたから、向こうのやりたいようにということなんでしょうか。市と多治見市文化振興事業団は共有する考え方、それからそれを行っていくための組織、それから人材を育成していくため、あるいは市民の方にそれを提供していくための仕組み、そういう構造はちゃんとしたものになっているんでしょうか。
○議長(嶋内九一君)
教育長 渡辺哲郎君。
◎
教育長(渡辺哲郎君) 市としては、事業団と連携して、多治見市全体の文化の振興を努めていきたいということで、文化財保護につきましても、発掘の一端を担っていただきたいと、そして一緒にやっていこうという考えでございます。
○議長(嶋内九一君) 16番 林 美行君。 〔16番 林 美行君登壇〕
◆16番(林美行君) 近年になって、文化財保護センターの職員2人が相次いでおやめになった。学芸員も引き抜かれたとか、それから美濃焼ミュージアムの学芸員も引き抜かれたりとか、人材が育つことができる、そういう環境にあるとはなかなか理解ができないんですけど、新しいチャレンジをする場所を見つけて、飛び立ったということになるかもしれないんですが、構造的に、そういうせっかく育てた人材が定着しないような結果になっていることを見て、それが担保できるような仕組み、構造が多治見市文化振興事業団と多治見市の関係、あるいは多治見市文化振興事業団の中の考え方、仕組みにあるのかという点をもう一回、再確認します。
○議長(嶋内九一君)
教育長 渡辺哲郎君。
◎
教育長(渡辺哲郎君) 今、職員を引き抜かれたという話をされましたが、それは本当に違っております。 現在、文化財保護センターで発掘を行っている職員は臨時職員がずっとやってきました。現在やはり発掘調査は人材不足が課題でございます。どこでもそうです。 それと、文化財保護につきまして、継続的、安定的で持続可能としたいということで、多治見市文化振興事業団に委託をして、職員をしっかりと補償をして、そして正規職員として扱っていただいて、多治見市と共同してそれをつくっていきたいということが一番の考えでございます。
○議長(嶋内九一君) 16番 林 美行君。 〔16番 林 美行君登壇〕
◆16番(林美行君) 今のような、正規職員として処遇をしていただくようにというような説明だったら、理解ができないわけでもないんですけど、それでもただ、人材を雇うだけでなく、多治見市文化振興事業団の組織の定款の中に、そういう位置づけをして、それなりの貢献をしていくということを入れないと、いま一つ文化振興、あるいは文化振興の中の文化財の問題というのが、明らかになっていかないと思うんです。 私は基本的に、優秀な職員が続けておやめになったりする、その原因というのが、専任の環境に置かずに指定文化財の管理をするという点が中心になったかと思うんですが、
教育総務課長が当時から管理するという構造にあったので、こういう結果になってきたんだろうと理解をしていますが、それが文化振興事業団に委託したら、余計目に見えなくなるだけで、ちゃんとした大きい方向を、市民の皆さん、あるいは議会がかかわって、研究をしていくということができなくなるわけです。
○議長(嶋内九一君)
教育長 渡辺哲郎君。
◎
教育長(渡辺哲郎君) その心配はございません。 委託しても、文化財保護センターで一緒になってやっていきます。かつても、林議員御存じのとおり、文化振興事業団のほうに文化財行政の一部を委託をしていたという歴史もございます。
○議長(嶋内九一君) 16番 林 美行君。 〔16番 林 美行君登壇〕
◆16番(林美行君) 問題は、いわゆる大きい骨格のところがどこにあるのかというのは、大変不明なまま来たと、文化財保護センターの環境も、いつのまにか兼務という形になって、組織としての体制が崩れて、当然市史編さん室が変わった郷土資料室との関係も少し曖昧になってきていて、そういうことが多治見市をこれから支えていくという、多治見市らしい文化をつくっていくことに影響が出るんじゃないかということで、そのところを多治見市文化振興事業団に委託をするならば、そこにちゃんとした考え方、構造があって、持続的に対応できていくというふうでなければいかんという質問をしている。多治見市文化振興事業団に、
教育長の説明だと、前に一部委託をしていたから、大丈夫だという話です。 そういう話じゃなくて、労務管理が中心でたくさんのなれたアルバイトの人、そういう働く人、雇う、遠くからということがあるんですけど、骨格はそこにある人たちが、多治見市どこに何があるかと、何があったかと、このかまどが出てきたら、これはいつごろのもので、どんな価値があるという判断が基本的にできなければいけないと思うわけです。そういうことを担保するような仕組みになっていない、これが今の多治見市の実態ではないかと思うので、質問をかけているんです。
教育長、多治見市文化振興事業団の定款の中の、何条になっているかわかりませんけど、第4条でいけば文化の振興に関する事業ですが、文化と書いてあるのは、1カ所だけ。 目的の第3条は、広く市民文化の振興に関する事業を行う。そのことに具体的な内容が一々積み上げられているかどうかというのを、疑問を持って質問しているんですが、そういった問題はないということですか。
○議長(嶋内九一君)
教育長 渡辺哲郎君。
◎
教育長(渡辺哲郎君) 定款上、全く問題ないと考えています。
○議長(嶋内九一君) 16番 林 美行君。 〔16番 林 美行君登壇〕
◆16番(林美行君) そういう話ですと、いろいろ言わなきゃいけないんですが、土岐明智家の話、今回多治見市以外は、みんな積極的なんですが、土岐明智家というのは、2歳から30歳ぐらいまで長山城、可児市にあるお城に、明智さんは住んでいて、土岐明智家の領地が池田、三の倉、それから諏訪、小木、それから野中、長瀬というわけで、奥さんの煕子さんはすぐ隣の妻木で、妻木の領土が多治見市日ノ出町あたりが妻木藩の土地、それから永保寺も妻木藩の土地、永保寺は土岐一族の別荘をああいうお寺に改装したところで、普通なら明智光秀が、永保寺に来たときに、煕子さんにあったぐらいの推定ができるようなそういう物語がつくれる状態であって、多治見市史にもそのことは記載がされている。 土岐明智光秀のことは書いていないんですが、そういう時代的な、土岐明智家のこと、それから時代的背景が入っているんですけど、そういうことが具体的に伝わってこないので、対応がおくれる、こういうことになっているのではないかな、こういうふうに思うわけですし、最近の事例でいくと、緑釉の窯が壊れてしまったと、基本的には永保寺は鎌倉時代からのお寺で、当然のことながら焼き物に対しても、それなりの振興する意欲があったんじゃないかと推定されているんですが、なかなか証拠が出てこないと、それが一つ証拠になって新しく考えることができるんじゃないかという話もあったんですが、結局は記憶の中に入ってしまって、そういう議論ができなくなっていると、こういうほかにもまだいろいろな事例があるんですけど、そういうことが現実出てくるというのは、やはり根本のところに問題があるというふうに理解しているんです。 目の前に見えていることを、右へ左へとやるようなことで済ませる話ではないと考えるんですけど、
教育長の説明には、そうやっていけば大丈夫だと、PRもしている。どれだけパンフレットつくっているかしれない。どれだけ講座に参加してみえる方があるかわかりませんけれど、言ってみえる、それはわからないわけじゃないですけど、結果としていろいろなことに対応できなくなってきていると思うことですし、美濃焼ミュージアムと文化財保護センターと、郷土資料室との関係、多治見市と多治見市文化振興事業団の関係もいま一つ不明確ですので、どこかで明らかにされないといけないだろうと。 多治見市の文化のことを規定しているといわれる総合計画に、確かに実行計画に五項目ばかりあるんですけれど、それだけのことで、結果として十分出ているというふうには理解できない。広がっていくとは思えないわけですが、そういうことは、今後乗り越えていけると思ってみえるんでしょうか。このままでいいと思うんですか。
○議長(嶋内九一君) 市長 古川雅典君。 〔市長 古川雅典君登壇〕
◎市長(古川雅典君) 昨日も、本日も、冒頭議長から、質問の趣旨についてはしっかり明確に、明瞭にするようにというような注意がありました。 今、
教育長が答弁をしようとしても、何を質問されているのか、全く趣旨が、私が聞いても不明でございます。 もう少し端的に整理をして、質問をお願いをいたします。
○議長(嶋内九一君) 今の16番 林 美行君の質問、おわかりでしたら、御答弁をお願いします。
教育長 渡辺哲郎君。
◎
教育長(渡辺哲郎君) 趣旨がよくわかりませんでした。
○議長(嶋内九一君) 16番 林 美行君。中身を濃く、短く聞いてください。 〔16番 林 美行君登壇〕
◆16番(林美行君) 現実の問題として、実際に市民の皆さんに多治見のまちのアイデンティティーとなるべき、そういうものが伝わってこないので、現実に対応ができなくなって、将来に対する可能性が薄くなってきている。 こういう事実のことを説明しているわけですので、わからないというのは、わからないことというレベルなので、こういう選択をして多治見市文化振興事業団に任せていけば、何とかなるだろうと、そこに位置づけておけばできるだろうと思ってみえるかもしれないですが、もっと深刻な話だと、私は考えていますので、そういう注意力がないこと自体が、私は問題だと思っておりますので、最後の言葉として3つ目の質問に移ります。 では、最後の質問として、金岡町地内崖崩れ対策についいて質問いたします。 昨年、10月25日11時ごろ、金岡町五丁目地内において、崖崩れが起きました。このエリアはレッドゾーン、土砂災害特別警戒区域とされている場所です。宅地造成の規制区域でもあります。 このような危険箇所なので、住吉土地区画整理事業の進行管理上、当然十分に配慮すべきものとして対応がなされるべきものであったと考えています。 必要な時々の現場確認がなされるなど、区画整理事業としての宅造がなされることを前提として、市が受け取る変更申請などのときに、特段の配慮が必要な地区と考えていますが、いかがでしょう。 大雨で崩れたので、復旧工事がされるということでした。それは昨年末までに対応するとのことでしたが、現在も処置がされていません。おくれている理由はどのようなわけでしょう。また、どのような工事となるものでしょうか。 そもそもレッドゾーン箇所は、たくさんの水が入れば崩れる可能性が高い場所です。当該場所は、上部の団地内外周道路の真下にあります。昨年、その道路側溝の場所は地盤が下がって工事をやり直したという履歴があります。地盤が下がった原因はどのようであったのでしょう。 強い雨が降った後に、私が現場で水の流れを見ていますと、道路面の雨水が伏せ越された道路側溝に入れずに流れています。 上部の団地内道路は、崖崩れした方向に傾斜しており、道路上の雨水が流れたという可能性も否定できないものではないでしょうか。 当日の雨量は、過去の雨量からしてみても、多いものではなかったという近隣住民の意見もあります。団地内からの雨水の流入を防ぐ対策が急務ではないでしょうか。 また、最近の大雨は降水量が多くなっていく傾向ですので、現状のまま放置するというわけにはいきません。既に許可された区画整理事業ということで、宅地造成規制区域のエリア内に影響が出ている可能性があるにもかかわらず、工事がなされ現状が変わってしまっているのです。 組合には早期に崖下の住民が安心して暮らせるようになる工事を行うように、指導することが急がれると考えます。組合のプランだけでは、安全とは思えないと住民の方が感じられるわけですので、次には県による急傾斜対策ではないかと思うのですが、県工事の対象となる崖の高さはありません。県事業とはいかないようです。 そうなると、市民生活の安心安全を担保するためには、レッドゾーンを前提に、多治見市長が認可した事業であるので、市が当該区域の譲渡を受けて、組合からの出捐金や県の補助金などを活用するなどして、解決しなければならない事業だとも考えるべきではないかと考えるのですが、いかがでしょうか。 以上で3つ目の質問を終わります。
○議長(嶋内九一君) 副市長 佐藤喜好君。 〔副市長 佐藤喜好君登壇〕
◎副市長(佐藤喜好君) 崩れた箇所の上にある道路の排水は、道路に両サイドに側溝があり、そこへ流れ込んではいません。被災箇所のすぐ上の緑地の雨水排水は、今回の対策工事で適正に処理するよう計画しています。 対策工事は、土地区画整理組合が実施します。レッドゾーンを含んだ緑地は、事業完了後、市に移管される予定で、移管後は市が適正に管理してまいります。
○議長(嶋内九一君)
都市計画部長 細野道仲君。 〔
都市計画部長 細野道仲君登壇〕
◎
都市計画部長(細野道仲君) 私からは、副市長答弁以外についてお答えをいたします。 まず、工事の進捗についてですが、土地区画整理組合が原因を詳細に調べ、復旧工法の検討をしてきたことで、時間を要したということでございます。 現在予定している工法は、下段をブロック積み擁壁、上段はのり枠工法となってございます。 上方に位置する歩道の沈下については、明確な原因は不明です。考えられる要因は、盛り土材の圧密による沈下というふうに考えられます。以上です。
○議長(嶋内九一君) 16番 林 美行君。 〔16番 林 美行君登壇〕
◆16番(林美行君) 検討が進んでいるということを聞いて、少しは安心しましたが、いつから工事に入るか、それから工事をする範囲というのは、高速道路手前からのレッドゾーン全域が対象になるのか、当該崩れた部分だけになるのかのまず2つについて伺います。
○議長(嶋内九一君)
都市計画部長 細野道仲君。
◎
都市計画部長(細野道仲君) 今現在、岐阜県と開発指導課のほうの事前協議が進んでおりまして、県のほうには急傾斜地の関係で、3月10日に変更の許可申請が提出されております。 工事の着工につきましては、恐らく来年度5月に着工予定でございまして、工期はおおよそ2カ月を予定しています。また、工事の範囲につきましては、被災に遭った部分のみならず、さらに約36メーターの幅を予定してございます。
○議長(嶋内九一君) 16番 林 美行君。 〔16番 林 美行君登壇〕
◆16番(林美行君) ことしぐらいの大きな雨も降りそうな気もしますので、早く工事を仕上げていただきたいと思うところです。 36メートルというと、大体一番奥にある家のところぐらいまでのきちっとしたものになるかと思うので、多少は安心をしたところです。 ブロックを積んで上にという話なんですが、もともとが、土岐口陶土層の上に土岐砂れき層がのっている、そのあたりの地盤ですので、一番安全なものはもたれ擁壁で、きちんとした対応をすることが一番安全と考えるんですが、もたれ擁壁にしなくても安全であるというふうに判断をされた根拠というのはどのようなものですか。
○議長(嶋内九一君)
都市計画部長 細野道仲君。
◎
都市計画部長(細野道仲君) まず、下段のブロック積みにつきましては、地盤が強固であるということで、余分な掘削をできるだけ防ぐということで、現況の地形に合せた工法として、ブロック積み工法、ブロック積みを採用したということです。 その上段の枠組み、のり枠工法につきましては、これも自然山林への影響を極力避けるために、現況の勾配にあわせた形で、現場打のコンクリートののり枠工法を採用したということでございます。
○議長(嶋内九一君) 16番 林 美行君。 〔16番 林 美行君登壇〕
◆16番(林美行君) 大変心配をしていた場所ですので、地盤が固い、確かに固い粘土層ですけど、粘土層は水が入ると弱くなるので、その辺を、水脈が順番に変わっている気配もあるので、こちらから水が流れるようになったとか、地元の方が言われることも、ぜひ注意していただいて、それを踏まえた形で工事を進めていっていただきたいと思います。 できるだけ早い着工と、できるだけ早い完成をお願いして、質問を終わります。ありがとうございました。(拍手)
○議長(嶋内九一君) この際、暫時休憩とします。 午前10時38分休憩
------------------------- 午前10時50分再開
○副議長(若尾敏之君) 次に、6番 吉田企貴君に発言を許可いたします。 〔6番 吉田企貴君登壇〕(拍手)
◆6番(吉田企貴君) 議長のお許しをいただきましたので、通告に従いまして、自民クラブ、吉田企貴が質問をさせていただきます。 本日の質問の題名でございますが、子どもの権利条例の果たしてきた役割とこれからのあり方について、立法の精神に立ち返って質問するという題でございます。 大変大仰な題名でございますが、そう大したことを質問するつもりはございません。 多治見市子どもの権利条例が制定されたのは、平成15年のことであります。この制定から既に17年が経過しているということになるわけでございますが、ちなみに、私当時制定時は15歳、高校1年生のころだったんではないかなと記憶してございます。 御存じの方も多いかもしれませんが、私はこの条例の制定に非常に深くかかわったという経験があり、このことが今の市議会議員という自分自身の立場にもつながっていると言っても、過言ではないと思います。 今般、条例改正が提案されるに当たり、当時どのような思いでこの条例がつくられ、そしてどのような役割を果たしてきたのか、総括の意味を込めて質問いたしたいというふうに考えています。 少々思い出話のようなことになるかもしれませんが、たとえ改正がなされましても、この条例が持つ根っこの部分は決して変わることはないと信じますし、有意義な議論を交わすことができれば幸いでございます。 恐らくこのことは、将来この条例が果たす役割に少なからず影響を与えるものと信じて質問するところであります。 ちなみにではございますが、この今回の条例改正案に関しまして、委員会のほうで非常に激しい議論があり、修正の提案があったということは私も承知しておりますが、それとかかわった質問だというふうに期待されている方も中にいらっしゃるかもしれませんが、全然関係ないということをあらかじめ言っておきます。 繰り返しとなりますが、この条例をつくる際、私は非常に深いかかわりを持っておりますので、改正というのを機に原点に立ち返って、この条例の持つ意味を議員諸兄の皆様並びに執行部の皆様に共通の認識を持っていただけたらなと、そしてそれをより多治見市政に生かしていただけたらなと、そういう思いでやっておりますので、真っさらな気持ちで聞いていただけたらと思います。 先ほどまでの高尚な質問から続くと、少し眠くなる時間帯かなとは思いますけれども、ぜひお耳を傾けていただければと思います。 さて、この条例が制定されたのは、平成15年であるということは、既に述べさせていただきましたが、この条例の策定に向けた議論が開始されたのは、もう少し前だったろうと思います。少なくとも私がかかわり始めたのは、平成12年ごろだったというふうに記憶しております。 最初は、子ども議会という形で開催され、まさにこの議場で小学校、中学校の児童生徒が集まって、いわば一般質問のようなことをすることから、子どもの権利条例の取り組みが始まったというふうに記憶をしています。 私も、当時子ども議員としてその場におりましたが、私は環境について質問したんだったような気がしますが、もはや忘れてしまいましたね。 それはさておき、その翌年から有志として集まった子どもスタッフが中心となって、条例の制定に向けてさまざまな活動がスタートしていった、そういった歴史を持っています。 ここで、条例の中身について少しお話をしたいと思います。やや冗長になるかもしれませんが、ぜひお聞きください。この子どもの権利条例という、私の手元にだけちょっと手控えで持っている資料がございますが、大人向けのリーフレットがあります。このリーフレットに前文ですね、子どもの権利条例の前文が載っておりますので、少々長いかと思いますが、読み上げさせていただきます。 「子ども一人ひとりの違いを大切にし、個性として尊重するまち。子どもは、それぞれ一人の人間であり、かけがえのない存在です。子どももおとなも命を大切に生きている仲間です。子どもは、一人の人間としてその権利が尊重されます。子どもは、その権利が保障されるなかで、すこやかに成長していくことができます。 子どもが安心して自分らしく生きることができるまち。子どもは、それぞれに苦しいこと、心配なことなどがあります。子どもは、安心して助けてと言うことができ、守ってもらえます。子どもは、それぞれに思いがあります。たとえ小さな子どもでも意志や考えを持っています。子どもは、その思いや意見を自由に言うことができ、それらを尊重してもらえます。子どもは、それぞれに可能性や成長のしかたがあります。子どもは、ゆっくり自分をつくっていくことや子ども同士が育ち合うことができます。 お互いを尊重し、共に支え合うまち。子どもは、自分を大切にし始めるとき、他の人を大切にする気持ちを持つことができるようになります。子どもは、自分の権利について学び、気づき、身につけていくなかで、他の人の権利を大切にし、お互いに権利を尊重し合える力をつけていくことができます。子どもは、子ども同士や子どもとおとなとの良い関係をつくっていけるように支援されます。 子どもが多治見の今と未来をつくっていくことのできるまち。子どもは、多治見を共につくっていく仲間としてまちづくりに参加ができます。子どもが幸せなまちはおとなも幸せなまちです。子どもは、社会の一員として重んじられ、それぞれの役割を果たしていけるように支援されます。 平和と環境を大切にし、世界とつながっていくまち。子どもは、平和と豊かな環境のなかですこやかに成長していくことができます。子どもは、日本と世界の子どもたちのことについて考え、自分たちのできることをしていけるように支援されます。 これが子どもの権利条例における前文なわけでございますが、この前文を聞いてどういった感想をお持ちになるでしょうか。極めて高尚なことが書かれているかと感じられる方もいるかもしれません。逆に、当たり前のことが書かれているなと感じられる方もいるかもしれません。 ただし、実は恐らくですが、当時この条例にかかわった方の多くは、少々の違和感を持って迎えたのではないかなというふうに想像します。今となっては、さほど珍しくないかもしれませんが、この条例は、いわゆる話し言葉で書かれております。当時、まだこういういわゆる行政用語ではなくて、話し言葉で書かれた条例というのは非常に珍しかったんではないかなというふうに思います。 もともとこの前文は非常に堅い言葉で書かれておりました。当時、子どもスタッフだった私は、これでは理解がしかねると、ぜひともこれを実際に恩恵を受けるだろう子ども、そしてかかわっていく行政や大人たちが理解しやすい文章に改めるべきだという主張をさせていただきまして、当時小学生でありました私の弟に読み聞かせをして、そして文章を変えた覚えがあります。 当時、こういう話し言葉でつくることに関して、非常に抵抗を持った方もいたようですけども、無事受け入れていただくことができたということを非常にありがたく思っておるわけでございます。 この条例の特徴の1つは、市民が参加したり、そして子どもたち自身がかかわっていく中で、自分たちにとって意味がある条例に、自分たちと主体的にかかわっていくことができるようにということが、思いが込められているというのが、子どもの権利条例における特徴の1つであります。 そして、もう一つ、この多治見市子どもの権利条例の特徴を上げさせていただきたいと思います。御存じの方も多いかと思いますが、子どもの権利に関する条例としては、全国で4例目に多治見市は制定していたと思います。当時非常に珍しく、また先進的であったことから、全国の子どもの権利条例の制定にかかわっている自治体から、多治見市の職員が講師として呼ばれて行っていたのを記憶しておりますし、私も兵庫県であったりとか、関東のほうにパネリストとして呼ばれて、話をしに行ったことを今でも鮮明に覚えております。 もともとこの子どもの権利条例というのは、国連の子どもの権利条約を下敷きにしてつくられた条例でございまして、もともとの条約は非常に広範な権利に関する内容を定めた規定でございます。 その中で、多治見市の子どもの権利条例が特徴としているのは何か、幾つかあるかと思いますが、私が思うには、やはり何といっても子どもの意見表明権、子どもが自分の思いを伝えることができる権利という点を、非常に強く規定してあるという点にあったのではないかなと思います。 一般的な考え方として、子どもはまだ弱く、不完全な存在である。よって、大人が保護しなければならない。こういった子どもの権利に関する観念というのは、非常に多く行き渡っておりますし、あながち間違っていると言い切れないとは思います。 しかしながら、この子どもの権利条例の理念というのは、子どもを一人の人間として尊重し、意見を表明し、そして社会に参画する権利がある、そういったことをうたっているという点に、多治見市の子どもの権利条例の特徴があるのではないかなというふうに私は思っております。 子どもは、多治見市を形づくる市民の一人であると。確かに、子どもは選挙権を持っておりません。しかしながら、意見表明権と社会に参加する権利があるんだ、これを高らかにうたっているのが、この多治見市の子ども権利条例であると私は理解しております。 少々話が飛びますが、現在の多治見市の市政を担う根幹の条例となっているのが、市政基本条例であるというふうに私は承知しております。多治見市における自治のあり方を定める基本法であり、市の役割、市民の役割、権利等が規定されております。 そして、これにひもづいたさまざまな条例、枝条例が多治見市の行政運営を形成している、私はそのように理解をしているわけでございますが、子どもの権利条例というのは、単に子どもの安全を確保することを目的にしていると思われがちではございますが、実はこの市政基本条例を初めとする多治見市を形づくる基本法の一つであるというふうに理解しております。 市政基本条例は、たしか平成18年だったと思いますが、制定されておりますが、それよりも早く子どもの権利条例は、平成15年に日の目を見ております。 しかしながら、この一帯の条例の中で、子どもの権利条例は選挙権を持たないけれども、子どもは多治見市をつくる市民の一人なんだと。だから、意見を言う権利はあるし、まちづくりに参加する権利があるんだ、そのことを保障している、そういった条例であるというふうに私はかたく信じております。 すなわち、子どもの権利条例というのは、子どもの権利を保障するとともに、子どもたちをぜひともまちづくりに参加してくれと、自分たちのまちは自分たちでつくっていくんだと。このまちの未来をつかみ取るのは、君たち、当時は私たちでしたが、子ども自身にほかならないんだと、そういった思いを込めてつくられているということを、ぜひとも御承知おきいただきたいと思います。 今般の改正で、子どもの権利を守るためのシステムであるとか、そういったものが改正がなされ、よりよい方向へ進んでいくんだろうと私は思っております。 また、子どもの安全を第一に守るというかたい信念のもと、今回の条例改正がなされていることも承知しております。そのことは、非常にいいことだろうと思います。 その上で、なお忘れないでいただきたいのは、子どもの権利条例というのが、多治見市民としての子どもに市政への参画を求めている、それを保障しているという条例であるということ、そのことをぜひとも今後の多治見の子どもの権利政策に生かしていただきたいと思いまして、以下の4点を質問させていただきます。 1つ目、子どもの権利条例が果たしてきた役割は何であったと考えるのか。 2つ目、子どもの意見表明権は、多治見市においてどのように確保されていると認識しているのか。 3つ目、多治見市は、子どもが多治見の未来と今をつくっていくことのできるまちに果たして近づいたのでしょうか。 4つ目、子どもの権利条例は、これからの多治見市においてどういった役割を果たしていくと考えるのか。 この4点について質問させていただきます。総括した言葉を羅列してはおりますが、非常に大事なところであると思いますので、こういう質問をさせていただきました。ぜひとも建設的な御回答をいただければと思いまして、1度目の質問とさせていただきます。(拍手)
○副議長(若尾敏之君) 市長 古川雅典君。 〔市長 古川雅典君登壇〕
◎市長(古川雅典君) 意見表明権について答弁を申し上げます。 最上位計画であります総合計画の策定の際には、必ず子どもの意見をしっかり聞く、これを政策に反映をするというようなことを行っています。 また、子ども会議には毎回私は必ず出席をします。その後、取りまとめた意見書を市長宛てに提出をしていただきます。
多治見市役所は聞きっ放しにはしません。子どもたちに言います。言いっ放しでは返しません。一緒になってまちをつくりましょうというようなことを行っております。 ひとつ苦言を申し上げます。最近、子ども会議はあんまり来てないですよね。僕はどうしたのかなと思うぐらい来られていませんので、ぜひともルーツを御存じの方は、今の子どもがどういう形で、どういうふうに動いて、どういうことをやっているのか、これはしっかり現地現場を見ていただく、お願いを申し上げます。
○副議長(若尾敏之君) 環境文化部長 若尾浩好君。 〔環境文化部長 若尾浩好君登壇〕
◎環境文化部長(若尾浩好君) 私からは、市長答弁以外について答弁させていただきます。 初めに、子どもの権利条例が果たしてきた役割はということです。 さまざまな場面で子どもの意見表明や参加の機会がつくられてきました。また、市民や学校、子どもが利用する施設に対し啓発を行うことにより、子どもの権利に対する理解が広まってきたと考えております。 次に、子どもが多治見の今と未来をつくることのできるまちに近づいたのだろうかということについてです。 条例制定後、子どもが意見表明する場がふえ、そこでの意見が実際の多治見のまちづくりに生かされています。 今後も、未来を担う子どもたちの貴重な意見を、積極的に多治見のために生かしていきたいと思っております。 次に、今後の子どもの権利条例が果たす役割についてということです。 全国では、今まで当たり前の権利と思われておりました生きる権利、育つ権利、守られる権利、これが侵害されるような事件、事案が起きております。ひどい目にあっている、悩んでいる、困っている、そういった多治見の子どもたちを守り、助ける役割をしっかり果たしていくことが重要であります。
○副議長(若尾敏之君) 6番 吉田企貴君。 〔6番 吉田企貴君登壇〕
◆6番(吉田企貴君) 御回答いただきまして、いつもならここで一言述べて退席するところでございますが、きょうは少しだけ再質問をしたいなというふうに思います。 冒頭、先に申し上げておきますが、市長から苦言をいただきました子ども会議に最近出席していないのではないかということでしたが、市長が冒頭挨拶される時間帯にはおりませんが、一応毎年顔は出しております。すれ違いということですので、よろしくお願いします。 スタッフ会議のほうには、なかなか顔を出していないところもありますので、一度久々に行ってみようかなと思います。 その上で、今御回答いただきました中で、子どもの意見表明権をどう確保しているかというお答えの中に、総合計画の中に子どもの意見を取り入れているという御回答がありました。 実際、今やっていらっしゃることも承知しておりますし、たしかあれは第6次総合計画か何かの後期計画のときには、私もスタッフOBとしてでしたが、子どもスタッフの中で意見表明に参加した覚えがあるなという、ふと思い出しましたが、今でもそういうのをやっていただいているのは、よく承知しております。 そこで1点、少々事前通告から外れてしまうのかもしれませんが、伺いたいと思いますが、実際、その子どもの意見を総合計画等で受け入れて聞いたときに、実際どの辺に反映していったのでしょうね。 私はちょっとその総合計画の特別委員会で議論には参加しておりましたが、どの部分が子どもの意見が反映していたかということは、あの資料からはやはりわからなかったものですから、もしその辺がおわかりになるようであれば教えてください。
○副議長(若尾敏之君) 市長 古川雅典君。
◎市長(古川雅典君) 主になった市民の総合計画から、4つの目で見ようというようなことを言っています。子どもの目、大人の目、女性の目、男性の目。もう一つは当然のことながら、障がいをもった人たちの目というのは、当然持っている。 今、総合計画の中の個別事業の中で、どの事業とどの事業とどの事業が子ども会議、あるいは子どもの意見を聞いたというようなことは、個別にお答えをすることができません。 ただ、総合計画というのは、縦の糸と横の糸ともう網の目のように織り込んでいくわけですが、必ずそこの中でしっかり子どもが子どもらしく生きていく、特に、今回条例改正の中で言っているのは、17年前と大きく世代が変わってきたというのは、命の問題です。 命の問題と虐待の問題がこれだけあって、実は実の親からじゃなくて、後からの親がそういう虐待をするというのは、当時としてあったんですけど、最近は実の父親、実の母親が命を奪うようなことをする、こういうようなことも含めて、総合的に子どもの意見をしっかり入れていく、こういうようなことについては、しっかり総合計画の中に反映をしています。
○副議長(若尾敏之君) 6番 吉田企貴君。 〔6番 吉田企貴君登壇〕
◆6番(吉田企貴君) 今、市長もおっしゃいましたが、虐待の問題とか命にかかわる問題について、これは実は子どもスタッフのほうからも、以前あった痛ましい事件を踏まえて、ぜひとも条例に反映してほしいという意見が出ていたということを聞いております。 その意味で、今回条例改正が子どもの側からの発想が各所に生かされているということですので、その点私は非常に好意的に見ております。 ただ、17年前と大きく変わっているということは当然でございます。初当選以来、子どもの権利条例についての質問は、多分初めてになるかなと思いますが、あえて実はしてこなかったところがあります。 それは、やはりその時代、時代が求めてくる子どもに関する政策というのは、当然違ってしかるべきなんだろうなと思います。その時その時に必要なことは変わってきますし、やはりそのときの子どもたちが、どういった市政を望むのかということを聞いていただく、そのことを保障している部分さえ変わらなければ、大丈夫なんだろうというふうに思っておりました。 その意味で、きょう冒頭でお話させていただいた、子どもがまちづくりに参加していく権利を保障するという、この点の大切ささえ引き継いでいただければ、どういう改正が行われても、きっと大きく価値を損なうものではないのだろうと思います。 その上で、ちょっとこれは提案になるので、御意見を聞かせていただければなという形なんですけども、先ほど申し上げましたように、子どもの権利条例というのは、いわば子ども権利に関する基本法に近いところがあろうかと思います。 その意味でいうと、実はこの子ども権利条例の中に、いろいろな枝条例的なもの、例えば虐待を防ぐための施策であったりとか、命の大切さだったりとか、もしくは権利救済法等に関して、余り細かく書き込んでいくと、条例の本質を見失うのじゃないかなということを常々実は思っておりました。 本来でいうと、子どもの権利条例はそのまま1つものがあって、それよりさらにもっと現在の時代に必要とされる政策があるなら、枝条例をつくっていく、そういう方法も後でもあったんじゃないかなとは思うんですが、こういった子どもの権利条例を中心とする子どもの権利施策に関して、もう少し枝条例なんかをつくっていくような、そういう政策的な考えがもしあればお聞かせいただきたいし、なければ私のような考えについて御意見がいただければなと、そのように思います。
○副議長(若尾敏之君) 市長 古川雅典君。
◎市長(古川雅典君) 枝条例を細分化していくという考え方は、現在市役所の中では持っておりません。 条例は1つの幹として、そこに少しずつ枝を伸ばしていくというほうが、例規集を調べたときに子どもの権利といったら、そこの中に全てが入っている。 明らかに17年前というのは、子どもをすごく大事にしていました。子どもが20人参加のところにスタッフが40人、大人が取り巻いていました。僕は岐阜県議会議員当時に見て、それは異常に思いました。これが本当に子どもの権利なのかよというぐらい思いました。 もう一つは、言ったことを全部聞いてあげる余裕は僕たちにはないんだよ、多治見市のお金はこれだけしかないんだよということをしっかり言うということです。 きのうの城處議員のお話にもありましたけれど、子どもが地域の中で「あれをやって、これをやって」と言って、全部やってあげるというのは、それは大人としてよくないというのは、全く僕は同感です。 もう一つは、権利を主張するんだったら、一緒になって仕事をやりましょうよということ。これはすごく最近の地域のイベントでは、中学生が完全にボランティアで入ってきていますよね。 企画、立案からしっかり仕事をしながら、そこで小学校の低学年の子たちを育てる。それも中学生になるとずっと子どもの権利で、子どもじゃないんだよというのを必ず主張として言います。あなたは大人になっていく過程なんですよというようなことを言います。 そこで教えたことというのは、吉田議員が言われますように、大人になってそれが復活してくる。吉田議員のように選挙に出て市議会議員になってくる、こういうようなことが絶対に重要なわけです。 そういうような意味から、ある意味枝葉条例を細分化するというようなことではなくて、子どもの権利の幹、骨格、そこの中に最も今まで欠落をしていたのは命、全部命がなかったら、あんな立派な条例をつくって、どんな立派な前文をつくったって一丁上がりですよ。 そういうようなことを気がつくということと、子どもたちもそうだと言ってくれる、これが今回の条例の中に入っていますし、今後とも市長としては言うんだったら一緒にやろうよ、言いっ放しはやめようよ。市役所は聞きっ放しにはしない。それが生きた条例になっていく、このように捉えております。
○副議長(若尾敏之君) 6番 吉田企貴君。 〔6番 吉田企貴君登壇〕
◆6番(吉田企貴君) ぼちぼちこの程度にしていこうかと思いますが、今の市長の言ったことと、私の中に大きな思いの差はないのかなということは確認できました。 もちろん、子どもに「言うんだったらやろうよ」ということは当然ですけど、できること、できないこともあるので、できる範囲の中でということなんだろうとは思います。その上で、やはり子どもが言うということは、それに責任が生じるんだろう。だからこそ、逆に言うことができるんだよと思ってもらうことも、いいことかなというふうには思います。 また少し話がそれますけど、確かに当時市長が岐阜県議会議員だったころ、私も多分スタッフだったと思いますが、そもそも子ども会議をやると、 100人超えでお客さんが来るような、そういう会議でした。子どもが二、三十人ぐらいで、大人が60人とか80人集まる、大きなシンポジウムのようなイメージでしたが、それは今現在はどちらかというとスタッフを中心とした会議に変わっていますよね。 それはそれでいいんじゃないかなと思います。時代の求めるものも違いますし、果たす役割も違う、その中で子どもの権利の条例が果たしていく役割は、時代に応じて進んでいけばいいかなと思いますので、そこはそういうふうに思います。 それで、最後にですけども、これは私の思いとしてお伝えしますが、子どもの権利条例のいいところは、子どもがまちづくりに参加するんだよということ、できるんだよということを記載しているということですね。これはひいて言えば、市長がよく言われますカムバックサーモン、自分たちのまちは自分たちでつくる。だから、外に出ても帰ってくると、そういう思いを持てるようなことにつながるかと思います。 私は、たまたまちょっと特殊な事例かもしれませんけども、この子どもの権利条例の制定にかかわらせていただいたことを経て、このまちに対する思いを強くいたしました。ぜひとも私が大人になってからも、まちづくりにかかわらせていただいたように、多くの子どもたちが子どもの権利条例で保障された意見表明権と市政への参画をする権利をもとに、このまちを愛する大人に育ってくれることを祈念してやみません。 その意味で今やられている総合計画の参加なんかは、非常にいいことですので、ぜひとも今後とも続けていただきたいと思います。 条例の文章の内容が変わったり、時代が変わっても、私が今申し上げた根っこの部分は変わらないと思いますので、ぜひともきょうのこの議論を聞いていただいた方の多くは、子どもの権利条例の価値を引き続き高めていただくように御協力を賜りますことをお願い申し上げまして、質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。(拍手)
○副議長(若尾敏之君) 次に、7番 佐藤信行君に発言を許可いたします。 〔7番 佐藤信行君登壇〕(拍手)
◆7番(佐藤信行君) 7番議員、市井の会の佐藤信行でございます。議長より発言の許可をいただきましたので、通告に従いまして
市政一般質問を行います。 今回のテーマは、屋内シェルター設置に対する考えについてです。 同様の質問は、平成29年に渡部昇議員も行っており、私も設置に向けた助成の必要を感じまして、今回取り上げさせていただきました。 地震大国である我が国は、昔より地震の被害が報告をされております。昨今では、南海トラフ地震や首都直下型地震が懸念されており、政府の地震調査委員会では、南海トラフ沿いの大規模地震、マグニチュード8から9クラスは平常時においても、今後30年以内に発生する確率が70%から80%であり、昭和東南海地震、昭和南海地震の発生から既に70年以上が経過していることから、切迫性の高い状態であるとされています。 南海トラフ地震での本市の人的被害は、岐阜県南海トラフの巨大地震等被害想定調査によりますと、死者数が16人、重傷者が29人、負傷者が 500人、要救出者65人と想定されており、建物被害では全壊が 1,201棟、半壊が 3,778棟と想定されております。 平成7年に起こりました阪神淡路大震災は、死者の約8割以上が建物や家具の倒壊などによる圧迫死と見られております。このような被害は、家屋の耐震をしっかりすることで防ぐことができます。 特に、昭和56年5月31日以前の旧耐震基準で建てられている建物は、新基準で建てられた建物と比較して耐震性に劣ります。発生が予想される大規模地震で人命、財産の被害を最小限とするための対策が求められています。 しかし、家屋全体の補強工事への経済的負担が、耐震化を進めるに当たって課題として上げられております。 そのような中、耐震補強以外の防災手法について検討する必要性があると考えます。命を守るという視点から、耐震シェルターが選択肢として上がってきます。種類は部屋全体、ベットタイプなどあり、地震で家屋が倒壊しても、シェルターに囲まれた空間を守ることができます。 本市においては、無料耐震診断や耐震改修工事に対する助成を行っており、本年度までに住宅及び多数のものが利用する建築物の耐震化率を95%とする目標を定めておりますが、シェルターに対する助成は行っておりません。ぜひ耐震シェルターに対する助成を設けていただきたく、以下質問させていただきます。 まず初めに、多治見市耐震改修促進計画を策定し、本年度までを計画期間としており、住宅建物への耐震化に対する補助を行ってきたが、その状況と耐震化率はどのようかお聞かせください。 次に、耐震化を進めるに当たって、検討していることはあるのか、どのような課題があるのかもお聞かせください。 3つ目、耐震補強工事は経済的負担が大きいことから、耐震シェルターについて本市としてどのような考えであるかをお聞かせください。 最後に、シェルター設置に対し助成することによって、市民の命を守ることにつながると考えます。多数の自治体において耐震化事業の中に耐震シェルター設置に対する補助を行っているが、本市においても検討していただけないか。 また、対象は住宅であるが、多くの人が利用する福祉施設等に対しても検討していただきたいが、いかがでしょうか。 以上、質問とさせていただきます。御答弁のほどよろしくお願いいたします。(拍手)
○副議長(若尾敏之君) 市長 古川雅典君。 〔市長 古川雅典君登壇〕
◎市長(古川雅典君) 補助制度について答弁を申し上げます。 国及び県も、建物全体の倒壊を防ぐための耐震化を進めようとしています。したがって、本市において屋内シェルター設置に対する補助の計画はございません。 また、直ちにこの通告をもらいまして、県内市町を調査いたしました。中津川市、高山市、飛騨市、こういったところには補助制度がございますが、利用については極めて少ないというような状況で、本市における補助制度については計画はございません。
○副議長(若尾敏之君)
都市計画部長 細野道仲君。 〔
都市計画部長 細野道仲君登壇〕
◎
都市計画部長(細野道仲君) 私からは、耐震化補助の状況等についてお答えをいたします。 まず、木造住宅の無料耐震診断は、これまでのトータルで 762件、木造住宅の耐震改修費の補助が70件、木造住宅以外の耐震診断補助は10件、その他、分譲マンション等の実績はございません。 次に、耐震化率の把握についてです。住宅・土地統計調査により推計値を把握しておりまして、平成25年度の調査においては13.9%です。 それから、耐震化の啓発のために、今後この4月に固定資産税の納税通知書に耐震化啓発のチラシを同封してPRする予定にしております。 また、耐震化啓発ローラー作戦、地域を決めて各戸訪問するローラー作戦も継続的に実施してまいります。 課題につきましては、補助対象者の高齢化や費用負担による耐震化への意欲が低いということが上げられます。
○副議長(若尾敏之君) 企画部長、鈴木良平君。 〔企画部長 鈴木良平君登壇〕
◎企画部長(鈴木良平君) 私からは、屋内シェルター設置に対する市の考え方についてお答えをいたします。 屋内シェルターの効果は設置した場所のみであり、建物全体の倒壊を防ぐものではございません。 被災した場合、被災者ができるだけ短期間でもとの生活を取り戻すという観点も重要であることから、建物全体の耐震化を奨励しているところでございます。 過去に同様の質問があり、屋内シェルターについては調査をした上で、補助をしないという答弁をいたしております。その後も商品の情報収集、市内の設置実績等、民間福祉施設も現地を見させていただいております。特に、福祉施設などにおきましては、建物全体の耐震化を優先すべきであると考えております。
○副議長(若尾敏之君) 7番 佐藤信行君。 〔7番 佐藤信行君登壇〕
◆7番(佐藤信行君) それでは、ちょっと確認をさせていただきたいんですけども、多治見市耐震改修促進計画というのは、策定されていらっしゃると思うんですけど、その進捗状況がどのようになっているのか。その中では、耐震化率95%を、本年度までの目標に掲げて取り組んでいるというふうに思うんですけども、その達成率はどのようになっているのか。 また、その達成率次第では、計画期間は今年度までなんですけども、それは延長するのか、そちらもお聞かせいただきたいと思います。
○副議長(若尾敏之君)
都市計画部長 細野道仲君。
◎
都市計画部長(細野道仲君) 95%の目標値を掲げてございますが、これは国や県同様に、市も95%を目標値としております。ただ、現在まで現実的には75.4%が市内全体の耐震化率となってございます。これにつきましては、今後も延長して95%以上を目指して取り組んでまいりたいと思っています。
○副議長(若尾敏之君) 7番 佐藤信行君。 〔7番 佐藤信行君登壇〕
◆7番(佐藤信行君) ぜひともこれからも延長して頑張っていただきたいなというふうに思います。 それと別個に、これを達成しようという思いで多分つくられたと思うんですけども、多治見市耐震化緊急促進アクションプログラムがあると思うんですけども、これは耐震化率95%に向けて75.4%までしか来られていないから、このプログラムを策定して、先ほどおっしゃいましたローラー作戦等を行っていると思うんですけども、実際的に行われているそのアクションプログラムのローラー作戦が、大体近年職員が2名体制で、数日間戸別訪問をしていると。 ただ、その中で不在が結構目立つんですよ。ポスティングになっているところが結構あると思うんですけども、その後はどのようにフォローしているのかですとか、実際に会えても耐震の工事に至っていない件数も結構あると思うんですけども、その点はどのような見解か、お聞かせください。
○副議長(若尾敏之君)
都市計画部長 細野道仲君。
◎
都市計画部長(細野道仲君) 地区を定めて、毎年順次市内を巡回しております。例えば、令和元年度は市之倉地区で約 200軒を訪問しました。工事に至る前に、まず無料診断をやっていただくというのが先決だと考えております。その診断件数が17件ということで、まだまだ低いなというふうに感じております。 また、会えなかった方に関してはポスティングをしますけれども、その後電話等で問い合わせがあれば、耐震の必要性等についてお答えしております。一番実際にお会いして御心配なのは、昭和56年以前に建てた建物の所有者というのは、かなり御高齢でございまして、今後耐震に対する費用負担が辛いということで、どれぐらいの費用がかかるのかというのを御心配だというふうに担当者からは聞いております。 ただ、平均しますと大体木造のIw値が 1.0に達するための耐震工事が 231万円で、その大体半分ぐらいの 110万円が国や県、市からの補助ですので、実質負担は 120万円程度かなというふうに考えておりますし、簡易補強、これはIw値が 0.7ですと、大体平均が 165万円の工事費で補助が84万円、半分ほど出ますので、こういったことも説明しながら、まずは無料耐震診断につなげていきたい。そして、できればこういった補助を活用して、耐震改修工事をしていただきたいというふうに考えているところでございます。
○副議長(若尾敏之君) 7番 佐藤信行君。 〔7番 佐藤信行君登壇〕
◆7番(佐藤信行君) 緊急に促進していかなければならないという、そういう思いでこちらをやっていただいているというふうに思うんですけども、やはりポスティングで終わって、フォローをどのようにしていくのかですとか、あと実際に会って御理解いただけるまでは、どういった説明をしていけばいいのかですとか、そういった課題もまだ残っているのかなというふうに思います。 基本的にこのアクションプログラム自体も、来年度までの計画期間だと思うんですけども、これまでの進捗状況を踏まえて、例えば現在の職員2名体制でやっているものを、職員の増員ですとか、あと期間ですね、これを見ていると、1日に訪問している件数が結構多いのかなというふうに思いますし、1日でゆっくり説明したりですとか、そういったものもあってもいいのかなというふうに思いますし、あとフォローをしていくことも必要だというふうに思うんですけども、そういったことも今後やっていく上で、検討していただきたいと思うんですけども、いかがでしょうか。
○副議長(若尾敏之君)
都市計画部長 細野道仲君。
◎
都市計画部長(細野道仲君) 限られた人員の中で、耐震補強の事務のみならず、多種多様にわたって事務がございますので、ここばかりに全ての力を投入することはなかなか困難です。 ただ、毎年地区を区切って地道にローラー作戦、あるいは先ほど申しましたように、今回は固定資産税の納税通知書の中に、耐震化の啓発チラシを同封しまして、全ての所有者の皆さんに耐震化の必要性、重要性を啓発するということができますので、一人でも多くの方が、まずは木造の無料耐震診断をしていただければというふうに考えています。 フォローにつきましては、できる限り職員が御相談に、しっかりと対応させていただきたいというふうに考えております。
○副議長(若尾敏之君) 7番 佐藤信行君。 〔7番 佐藤信行君登壇〕
◆7番(佐藤信行君) 回られている職員も、かなり少人数でやられていると思いますので、結構大変だというふうに思います。現場の職員の意見も聞いて、より効率的な方法があれば、積極的に取り組んでいただきたいなというふうに思いますとともに、期間が来年度までといったところで、やはりいつ起きるかわからない巨大地震ですよね。 多治見市は、南海トラフは震度6弱を想定されているんですけども、そのほかにも震度6弱のもう一つの断層があって、そちらも想定をされていますし、あと震度5の地震も2つ、岐阜県の大規模地震の調査報告書の中に上げられていると思いますし、多治見市の耐震改修促進計画の中にも取り上げられておりますので、かなり早い段階で早急に取り組んでいかないといけないなというふうに思いますので、そういったところもいろいろ考えていただきたいと思います。 このアクションプログラム自体も、来年度までではなくて、計画期間も延長して取り組んでいただくようなことも大切なのかなというふうに思いますので、見解だけお聞かせいただきたいと思います。
○副議長(若尾敏之君)
都市計画部長 細野道仲君。
◎
都市計画部長(細野道仲君) アクションプログラム自体も計画期間は確かにそうですけれども、この期間が満了したからやらないということはございません。今後も引き続き先ほど申しましたように、市内の建物の耐震化率の目標95%に向けて、地道に取り組んでいくということでございます。
○副議長(若尾敏之君) 7番 佐藤信行君。 〔7番 佐藤信行君登壇〕
◆7番(佐藤信行君) ぜひともよろしくお願いします。 耐震シェルターについての考えなんですけども、耐震改修促進計画の中にしっかりと、「命を守るための多様な取り組みの推進の中に、耐震シェルターなど、耐震補強以外の防災手法についても検討を進めます」というふうに記載がございます。 ですので、市としても耐震シェルターは有効な防災手法としての認識があるというふうに私は認識しますし、これを見てわかると思うんですけども、実際に過去これまでどのような検討を行ってきたのか、前回の渡部議員の質問の中でニーズ調査をされるというふうにあったんですけども、どのようなニーズ調査をされたのかをお聞かせいただきたいと思います。
○副議長(若尾敏之君) 企画部長、鈴木良平君。
◎企画部長(鈴木良平君) 防災という観点で、平成29年に私のほうでお答えをさせていただきました。市としてニーズ調査ということですが、この耐震診断の際に、そういったニーズを聞いていくというところでございまして、当時も余り反応はなかったというふうにお答えをした記憶がございますが、特に大きな変化はないというふうに認識をしております。
○副議長(若尾敏之君) 7番 佐藤信行君。 〔7番 佐藤信行君登壇〕
◆7番(佐藤信行君) 耐震性が不十分な住宅があると思います。また、耐震性が不十分な特定建築物もあると思うんですけども、その状況がもしわかりましたら、お聞かせいただきたいと思うのと、あと県の被害想定調査、これどこか集中している地域があるのか、ないのか、そういったところを重点的にローラー作戦を行って、耐震化率を高めているのかというのをお聞かせいただきたいと思います。
○副議長(若尾敏之君)
都市計画部長 細野道仲君。
◎
都市計画部長(細野道仲君) 市内で耐震性が十分でない住宅につきましては、統計上のデータですけれども、1万 256戸でございます。また、耐震性が十分でない特定建築物は、今把握している数字では、市内には13棟でございます。あと特に地区を限定して耐震化を進めているということではなく、市内全域に順次耐震化を進めていくということでございます。
○副議長(若尾敏之君) 7番 佐藤信行君。 〔7番 佐藤信行君登壇〕
◆7番(佐藤信行君) 結構まだ数自体も住宅に関しては1万 2,000もありますので、本当にその大地震が起きた際には、先ほど企画部長の答弁の中では、被災された後といったところの対応があったんですけども、やはり僕はこの促進化計画の中にもあるように、命を守る視点というところから、耐震シェルターなどそういった命を守るような取り組みも期待したいなというふうに思います。 例えば、この中に市営住宅は含まれているんでしょうか。市営住宅の状況はどのようか、確認させていただきたいと思います。
○副議長(若尾敏之君)
都市計画部長 細野道仲君。
◎
都市計画部長(細野道仲君) 特定建築物で耐震性が十分でない中に、市営住宅は含まれておりません。
○副議長(若尾敏之君) 7番 佐藤信行君。 〔7番 佐藤信行君登壇〕
◆7番(佐藤信行君) 市営住宅については耐震性のない市営住宅もあるというふうに思うんですけども、そこに住んでいらっしゃる方たちを守るために、新しいところに耐震性のある新しい建物を建てて移り住んでいただくような形で、今市は進めていると思うんですけれども、なかなか引っ越しをしていただけない方もいらっしゃると思いますので、そういった方がもし大地震が来たときに、どのように守っていけるのかといったところも、考えていただきたいなというふうに思います。 建築物の耐震化を促進する施策の中で、今後負担軽減の補助制度の実施や拡充に努めますというふうにあります。さらなる拡充を現在はどのように考えているのか、お聞かせいただきたいというふうに思います。 高齢者ですとか、障がいをお持ちの方ですとか、小さい子どもがいる世帯など、地震が急に来た際に、逃げるのが困難、大変な方々への支援のあり方も検討してもらいたいんですけども、いかがでしょうか。
○副議長(若尾敏之君)
都市計画部長 細野道仲君。
◎
都市計画部長(細野道仲君) 国の制度にのっとりまして、計画後に拡充された耐震の補助制度がありますので、その部分を指していっているということでございます。 それ以上に市が単独で耐震に対する補助の拡充につきましては、現段階では今のところまだそこまでの検討はしておりません。
○副議長(若尾敏之君) 7番 佐藤信行君。 〔7番 佐藤信行君登壇〕
◆7番(佐藤信行君) 本当にいつ発生してもおかしくないような状況ですので、そういったところも前向きに検討していっていただきたいなというふうに思います。まだ計画期間中でもございますので、この計画期間振り返った後に、やはりもっと違う施策が必要ではないかというふうに思った際には、ぜひとも積極的にそういったものを検討していっていただきたいというふうにお願いを申し上げます。 最後になってきますけれども、その耐震化の課題の中に、誰に頼んでいいかわからないですとか、改修工事にはトラブルが多いと聞いているなどが、促進するための課題として上げられております。そういった不安を解消するためにも、工事業者を
ホームページ等で紹介することも有効であるというふうに思います。 また、ほかの自治体では、シェルター業者を
ホームページ上で紹介をしていると思います。これをすることによって、よりニーズの把握につながったりですとか、よりこういったものがあるんだという周知につながりますので、耐震化プラス命を守るといったところで、市民の方の目につきやすいのかなと思うんですけども、そういったところも取り組んでいただきたいというふうに思いますが、いかがでしょうか。
○副議長(若尾敏之君)
都市計画部長 細野道仲君。
◎
都市計画部長(細野道仲君) まず耐震診断につきましては、耐震診断士の協会がございまして、そこを通じてお近くの診断士を御紹介するというようなことでございます。まず市が巡回して、ローラー作戦で診断したいと思われた方につきましては、御心配なく、協会を通じてお近くの診断士を紹介しておりますので、個々の診断士を、ホームページ上でPRするのではなくて、そういった協会を耐震の窓口ということで、周知をしていきたいというふうに考えております。
○副議長(若尾敏之君) 7番 佐藤信行君。 〔7番 佐藤信行君登壇〕
◆7番(佐藤信行君) 耐震についてはわかりました。それで施行される所有者の方の不安の解消につながるのであれば、それはそれで結構だと思います。 あわせてシェルターです。このシェルター業者、どのシェルターでもいいといったわけではないですよね。ほかの自治体を見てみますと、この業者のこの企画のものであれば、対象としますよといったところが結構多いんですけども、今本市としては、まだ助成に至らないわけではございますが、せめてその業者を
ホームページに載せることによって、どれぐらいの利用率があるのかどうかというのを、市としても多分把握しやすいと思いますし、耐震化になかなか踏み切ることができない人たちもいらっしゃると思います。 実際に、計画の中に耐震シェルターの紹介をしているわけですので、であれば、そういったものもちゃんと
ホームページに載せていただければ、より多くの人に見てもらえるのかなというふうに思うんですけれども、そちらお願いしたいんですけれども、いかがでしょうか。
○副議長(若尾敏之君) 市長 古川雅典君。
◎市長(古川雅典君) 耐震の業者、あるいはシェルターの業者を掲載するときに、その品質、あるいは強度、どれだけの強度があるのか、こういうようなものについては十分精査をするというようなことです。 したがって、市の
ホームページに掲げるということは、それをある意味市が推奨している、このメーカーであれば押しているという妙な誤解を受けるというようなことがございます。 耐震の業者であれば、多治見市の建設工業会を含めていろんな業者さんというようなことがありますが、シェルター自身は私自身も現物も視察もしていますし、中も入っています。 大きな弱点は、ずっと潜水艦の中で過ごすことができない。もっと言えば、出張に行ったときに、一泊だけだったらカプセルホテルの中かビジネスホテルに泊まることができるけれど、ずっとそこにいるわけにいかないもんですから、お風呂に入ったりトイレに行ったりしたときに、地震が起きたとしても大急ぎでシェルターの中に戻ってくるわけにいかないですよね。 そういうようなことから、こういったものもありますよという文字としては掲載しておりますが、具体的に写真あるいはメーカー名を掲載する、こういうようなことについては、計画をしておりません。
○副議長(若尾敏之君) 7番 佐藤信行君。 〔7番 佐藤信行君登壇〕
◆7番(佐藤信行君) 確かに、一つのシェルターの中で地震が起きた際に、ずっとそこで閉じ込められるですとか、そういった圧迫感はあるかと思いますけども、実際に亡くなる方が16人、重症者数29人、負傷者 500人、要救出者65人と想定されているんですよね。その方々からすると、亡くなるよりかは、または瓦れきの下に閉じ込められるよりかは、安全なシェルターに守られたほうがいいというふうに思うと、私はそう思っております。 いろんな業者がある中でも、一定の基準を満たした業者しかだめだといったところで、基準を設けてほかの市町はシェルター業者を掲載しております。市がこのところはいい、このところはだめだといったところではなくて、全体的にある一定の基準がクリアされている、そういった業者が実際にほかの自治体の
ホームページには多数載っておりますので、ぜひともそこら辺は研究していただきたいというふうに思います。 本当にいつ起きるかわからないこの地震に対して備えることは、非常に大切だと思いますので、今耐震シェルターはだめだというふうに切り捨てるんではなくて、その選択肢の一つとして残していただいて、大いに有効かなというふうに私自身は感じましたので、今回一般質問で取り上げさせていただいた次第でございます。 人命、この16名の方が、助かるのであれば、ぜひともこれは有効な手段かというふうに私も思いますので、さらにこれからも検討していただければというふうにお願いを申し上げまして、質問を終わります。ありがとうございました。(拍手)
○副議長(若尾敏之君) この際、暫時休憩します。 午前11時51分休憩
------------------------- 午後1時02分再開
○副議長(若尾敏之君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 次に、3番 玉置真一君に発言を許可いたします。 〔3番 玉置真一君登壇〕(拍手)
◆3番(玉置真一君) 議席番号3番、自民クラブ、玉置真一でございます。議長より、一般質問におきまして発言の許可をいただきましたので、通告に従いまして「天災は必ず来るから備えましょう」地下水利用編と題しまして市政一般質間をさせていただきます。 まず初めに、
新型コロナウイルスの一日も早い終息を願っております。 今回の前編であります、前回一般質問いたしました緊急時のペット同行避難、その中でドッグランという話をしましたが、市のほうからはやっぱり市の公園は難しいという辛口の意見をいただきました。 その後、一般の方から問い合わせがありまして、ぜひ私の民有地をどうかという温かい言葉もいただきました。実はもっと反応があったのが、私ごとで申し上げた家です。家族がふえました。というのは、保護犬の里親になって、家族に迎えることにいたしました。私ごとで申しわけありません。 それでは、災害時の水源確保、地下水の件でお話しさせていただきます。 地球ができて46億年、御存知のとおり、地球は太陽系の惑星の中で唯一液体のある惑星でございます。 私たちが生きていく上で、必要最低限となる代表的なものとしては、衣・食・住がございます。それらと同様に、必要不可欠なものとして水が挙げられます。水は生命全てに必要不可欠な存在ですが、私たち人間が生活を送る中で最も重要な要素と考えられます。 多治見市に初めて水道がひかれたのは大正12年、地下の湧き水を水源として、現在の本町5丁目付近を中心に各家庭に給水したのが始まりと聞いております。 その後人口がふえ、土岐川を水源とする上山浄水場を建設し、後、現在の長野県牧尾ダムを水源とする岐阜県東部広域水道、旧東濃用水から給水するようになりました。 今日、市民生活や社会活動にとって水道が水確保の重要な手段となっております。ライフラインとして、必要不可欠な社会基盤となっている。このような状況の中で、地震等の自然災害や突発事故による断水が社会生活に与える影響は、極めて深刻なものとなります。 このため、水道施設の耐震化とともに安定した給水を確保するため、ハード、ソフト、これらの水道施設の強靭化対策には膨大な費用を要する。また、施設の老朽化対策など、さまざまな課題に直面しているのが現在の状況であります。 水道施設における耐震化等予防策は、今後一層の加速化が必要となる中で、今回は災害時、主たる水源の予備水源や代がえ水源として地下水の有効利用について、どのように取り組まれておられるか。 もう一度言います。「天災は忘れたころにやって来る」じゃなくて、「必ず来るから備えましょう」です。昨今、ゲリラ豪雨、南海トラフ、その他天災は必ず来るという意識で防災、減災のため備えることは大切であります。市もそれに対して、過去から現在までさまざまな対策を講じられてこられました。 防災訓練、ハザードマップなど市民に啓発し、その結果、市民の自主防災の意識を高めることもできたと考えます。阪神淡路大震災、東日本大震災、昨年の台風第15号など、被災地で浄水場の被害により断水し、命の綱、水不足の深刻な状況となりました。 国土強靭化計画の中で、水道施設の耐震化を着実に推進する一方、地下水等の多様な水源利用の検討を進めるとあります。多治見市は上水道の災害対策、被災時における非常井戸、協力井戸など、地下水利用についてどのような対策、準備をされているか質間いたします。 1つ、給水施設、設備への防災への取り組みなどはどのようにされておられるか。 2つ、災害時における飲料水、生活水の確保への備え、備蓄など、どのように取り組まれておられるか。 3つ、市内にて一般家庭及び企業で地下水利用について、どのくらい把握をされておられるか。 4つ、災害時の水源として協力井戸の締結などの取り組みはいかがでしょうか。 5つ、災害時、井戸水のくみ上げ、その他の電源として防災倉庫の機材にエンジン発電機または水中ポンプを追加されてはいかがでしょうか。 以上、大きく5つ質問させていただいて、最初の質問を終わります。(拍手)
○副議長(若尾敏之君) 市長 古川雅典君。 〔市長 古川雅典君登壇〕
◎市長(古川雅典君) 災害時の協力井戸について答弁申し上げます。 平成20年度に、市民に対して災害時の協力井戸の募集をいたしました。理解をしていただいた11件の募集をいただきました。リストを作成をしましたが、最終的に協定には至りませんでした。飲料水としての水質検査を実施しなければならない、ポンプ等による長時間の大量のくみ上げ、こういうような問題がありました。 また、民間井戸の利用は多くの課題があるため、こういったことは行っておりません。 この後、水道部長を中心として答弁申し上げますが、万が一になったときに、普通の暮らしをしながら、多治見市全体が10日間はしっかり水道がとまったとしても、安定的に生活ができるような形で、地下の貯水池、あるいは配水池をためる方法、もう一つは緊急時に東濃地区と加茂地区の水を連絡管で結んでいる、こういった複合の対応を行っています。
○副議長(若尾敏之君) 水道部長 藤井 憲君。 〔水道部長 藤井 憲君登壇〕
◎水道部長(藤井憲君) 私からは、水道部所管部分について御答弁申し上げます。 まず、給水施設の地震等の災害に対する取り組みについてでございますけども、配水池につきまして、耐震化率が現在71%になっております。そして、配水管の耐震化率は41.4%となっております。 次に、飲料水の備蓄についてですけども、先ほど市長も答弁されましたけども、飲料水を確保するため、市内19カ所の配水池に地震時の緊急遮断弁を設置しております。さらに、市内3カ所で耐震貯水槽を設置しております。また、市内10カ所の岐阜県東部広域水道の送水管から、直接給水拠点を設置可能としております。 次に、井戸水利用につきましてですけども、下水道の使用料賦課世帯として把握をしておりまして、一般家庭で 398件、事業所46件、合計 444件を把握しております。
○副議長(若尾敏之君) 企画部長 鈴木良平君。 〔企画部長 鈴木良平君登壇〕
◎企画部長(鈴木良平君) 私からは、防災倉庫の水の備蓄についてお答えいたします。 防災倉庫には、飲用水の備蓄はございません。ただし、指定避難所を中心に浄水器を36基、自転車式浄水器6基等を備蓄してございます。 災害時に発電機または、水中ポンプを備蓄してはというお話ですが、非常用電源として既に発電機の備蓄はしてございますが、井戸水をくみ上げるという趣旨での水中ポンプの備蓄は、現在考えておりません。
○副議長(若尾敏之君) 3番 玉置真一君。 〔3番 玉置真一君登壇〕
◆3番(玉置真一君) 各給水施設等、耐震等整備を進められているという御回答をいただきました。 どこの施設にも、確かに耐震の設備等の強化は必要だと思うんですけれども、電源が消失した場合の、そこの施設それぞれの非常用電源というものはございますでしょうか。
○副議長(若尾敏之君) 水道部長 藤井 憲君。
◎水道部長(藤井憲君) 各配水池につきましては、自然流下式となっておりますので、電源は特に必要ありませんけども、非常時のために大型の可搬式の発電機を2台所有しております。
○副議長(若尾敏之君) 3番 玉置真一君。 〔3番 玉置真一君登壇〕
◆3番(玉置真一君) 地下水云々よりも、備蓄とあと水道の配管等で断水を乗り切っていこうという姿勢もしくは対策は、今お答えいただきました。 確かに、バロー文化ホールの広い駐車場の地下には耐震水槽があります。大体 100立米の耐震タンクがございまして、約3日間、1万人に水が供給できるというようなお話は聞いております。 あと、今災害時の備蓄倉庫の件で御回答いただきまして、ありがとうございます。 この備蓄倉庫機材の中に、給水用ポリタンクという項目がございます。給水用ポリタンクは、20リットルとの認識があります。20リットルですと、満タンにした場合約20キログラムあります。これだと、かなりの重量があって、持ち運びが困難な場合も想定されます。 ですので、一般の家庭でペットボトルの予備を置いておく、これ空でいいんですけども、が基本だと思いますが、各倉庫にそういったペットボトルも持ち運び便利のサイズだと思いますので、ペットボトルを置いたらどうかと思いますが、いかがでしょうか。
○副議長(若尾敏之君) 企画部長 鈴木良平君。
◎企画部長(鈴木良平君) 防災倉庫の中に、給水袋というのがございます。これ一応持ち帰り用ということで、1枚が6リットル入り、こちらを備蓄してありますので、追加してペットボトルの備蓄ということは考えておりません。
○副議長(若尾敏之君) 3番 玉置真一君。 〔3番 玉置真一君登壇〕
◆3番(玉置真一君) やっぱり我々どこかで水とか液体を持ってくるときは、どうしても袋よりもペットボトルを持って行って、それだとバッグに入れる、かばんに入れる、車にそのまま積めるということで、そちらのほうも利用価値があるかと思いますので、ぜひともペットボトルの備蓄についても、お考え願えればありがたいと思います。 倉庫の機材になりますが、先ほど、浄水器と自転車式浄水器があるとお聞きしましたが、自転車式浄水器の水源としては、プールの水源を使うということでよろしかったでしょうか。
○副議長(若尾敏之君) 企画部長 鈴木良平君。
◎企画部長(鈴木良平君) 学校でいけば、主にプールというのを想定されますけども、それ以外に近くの池や川とか、防火水槽といったことも想定をしております。
○副議長(若尾敏之君) 3番 玉置真一君。 〔3番 玉置真一君登壇〕
◆3番(玉置真一君) 実は、私も自転車式浄水器を体験しました。結構ペダルをこぐのが大変でしたが、確かにきれいな水は出てきます。効率があまり良くないかなと思うんですけれども、災害時にはそんなこと言っておられませんので、皆さん一生懸命ペダルをこいで浄水するかと思います。 地下水利用の把握についてお聞きしましたが、今地下水それぞれ登録があると思いますが、これは個人のところの地下水管理については個人でされるということで、特別、市が水質検査とか、そんなものはやられているということはございませんね。
○副議長(若尾敏之君) 水道部長 藤井 憲君。
◎水道部長(藤井憲君) 個人宅の地下水については、市のほうでは水質検査等は行っておりません。
○副議長(若尾敏之君) 3番 玉置真一君。 〔3番 玉置真一君登壇〕
◆3番(玉置真一君) 先ほど市の地下水の利用、一般の企業も含めて利用をお聞きしたのは、どうしても災害時の協力井戸の締結を推進したいなと思いまして、それのデータベースになると思いまして、今実際地下水の利用が市内にどれぐらいあるか、一般家庭、企業も含めてお聞きしました。 地下水というのは、非常に災害に強いと言われます。特に井戸ですね。これを何とか災害時に利用して、水に備えたいなという気持ちは、私はございます。 一般の井戸を使うのは、いろいろクリアしなきゃいけない問題があるということは、今御回答いただきましたので、またそれをクリアできるような考えがあればいいなと思います。 そこで、先ほどもちょっとお話しいたしましたが、本当に災害前は飲める水、飲料として使える基準値をクリアしていたんですけれども、災害が起こるといろんな水脈によって、今まで飲めていた水が飲めなくなる場合も想定されます。 以前、地下水の検査は保健所が行っていたとお聞きしましたが、平成17年4月より保健所での検査が廃止になり、現在は民間に依頼するか、多治見食品衛生協会で受けていると聞きましたが、それでよろしかったでしょうか。
○副議長(若尾敏之君) 企画部長 鈴木良平君。
◎企画部長(鈴木良平君) 市としては把握してございません。
○副議長(若尾敏之君) 3番 玉置真一君。 〔3番 玉置真一君登壇〕
◆3番(玉置真一君) わかりました。今まで使っていた水を災害時に使えるかどうか、これ一般の検査をした場合に、検査機関に出すと普通検査は一般細菌と大腸菌群ですけど、通常で5日かかると言われております。でも、機関によっては最低で12時間のところもございます。 本当はキットか何かあって、緊急時に短時間で飲料に適するかどうかが検査できる方法があるといいなと思います。 私の理想は、先ほどお話しいたしましたが、地震を経験した熊本市のように、災害時における井戸水の供給に関する協定を結び、災害時にここは飲料の井戸ですよ、ここは生活用水、要は飲料に適しないけど、水があるよという看板を上げ、なおかつ
ホームページ上でここに井戸があるという一覧をマップに表示することです。そのようなシステムを熊本市ではやってみえるということがあります。 最後に、また備蓄の話、エンジンポンプ云々の話ですが、確かにエンジンの発電機があるというふうにお聞きしました。これは、避難所の一般の電源確保のために、発電機があるというふうに認識しております。 地下水のくみ上げ等に、専用のエンジンのポンプだとか、発電機があると私は理想的ではないかと思います。 それでは、今それぞれ御回答をいただきました。 人は一日に約 200リットルの水を使用します。災害時においても、30リットルから50リットルほどの水が必要となります。実はマンホールトイレも、あれは水が必要だということを知らない方もみえるそうです。 災害当初は、ある程度の我慢はできるかもしれません。けれど、電気や水道などインフラが復旧せずに避難が長期化した場合、重い不安や緊張を強いられます。 それで私からの提案ですが、今民間井戸はなかなか難しいということだったんで、緊急避難場所または緊急避難所の敷地内に井戸を設置するとの考え方はいかがでしょう。 ことし2月に、22区と根本町の元昌寺との間で、緊急避難場所として使用に関する締結が行われました。それだけでも、地域としては心強いことです。 それで、この御住職は、緊急時の水源として利用してはいかがか、どうでしょうかということで、井戸を掘ってくださいました。井戸による地下水の利用は、一番大切な水源です。ライフラインの一つが確保できるという安心感につながり、力強い味方となってくれると思います。必ず災害に対して早目に手を打っておくことが大切だと思います。 その避難所に井戸を掘るというお話で、私の提案ですけど、できれば電源に頼る電動ポンプだけでなく、昔ながらの手押し式も併用した設備にするともっといいと思います。災害時に電力が復旧していないときでも、簡単に井戸水をくむことができます。 災害避難所の敷地内に井戸を備えておくことは、さまざまなメリットがあると私は考えます。しっかりとした危機感と防災意識を持った政策は、市政の、また市長の信頼感をより一層向上させることになると考えます。御検討をお願いいたします。 以上、「天災は必ず来るから備えましょう」地下水利用編は終わりますが、続編は請う御期待ください。ありがとうございました。(拍手)
○副議長(若尾敏之君) 市長 古川雅典君。
◎市長(古川雅典君) 先ほど申し上げましたように、私が市長に就任して翌年に、その井戸のことを考えました。それはなぜかというと、平成19年に大変な暑さと同時に、冷やす水が必要だということで、笠原の大手の陶器関係の池を使って水をまかせていただきました。 結論を申し上げますが、多治見市の水質というのは極めて不良でございます。鉄分が高い水です。 もう一個、熊本は、私地震発生後も行きまして、何回も交流していますが、全水伏流水です。パイプを打てば飲める水がガブガブ出てくる。ちょうど大垣のような状況です。したがって、多治見のような状況の中で避難場所に井戸を掘ったとしても、飲料に適する水を確保するということは困難です。 冒頭申し上げましたように、私どもは飲み水として1日1人当たり20リットル、先ほど玉置議員は、 200リットルと言われましたけど、ちょっと多くないですかね。多治見市としては1日1人20リットルを飲料するということで、10日分は絶対もたすということを水道部長を中心として行っております。 もう一つ極めて災害のときに強いのは、全国水道のネットワークです。電気よりも通信よりも、水というのは欠くことができないもんですから、全国水道ネットワークであっという間に、全国から人が来て、給水車の派遣をするというようなことをやってくれます。 したがって、御提案がありましたように、多治見市の指定避難場所に井戸を掘る、このことについては、現実的に飲料水として安定的に確保する、これは困難ですので、こういった計画は前に考えましたが、今はどうしても実現は不能でございます。
○副議長(若尾敏之君) 3番 玉置真一君。 〔3番 玉置真一君登壇〕
◆3番(玉置真一君) 一度締めましたが、ありがとうございました。 水質が余りよくないということで、水質改善は難しいんですけれども、私なりにもう一度考えてみます。 先ほど1日に 200リットルとお話しいたしましたのは、飲料水も含めてですが、お風呂、それから洗浄、トイレも含めてという私の認識でした。飲料水であれば、今市長おっしゃったように、約20リットルから30リットル、50リットルぐらいだというふうに認識しております。 以上で終わります。ありがとうございました。(拍手)
○副議長(若尾敏之君) 次に、8番 渡部 昇君に発言を許可いたします。 〔8番 渡部 昇君登壇〕(拍手)
◆8番(渡部昇君) 8番 公明党の渡部昇でございます。議長より発言の許可をいただきましたので、通告に従いまして多治見市におけるSDGsの推進について質問をさせていただきます。 大変申しわけないんですが、まず最初に、私が今回配付しましたSDGsの冊子をごらんください。この冊子を見ていただきますとわかりますように、持続可能な開発目標SDGsでございます。誰も置き去りにしない社会、これを目指しています。 内容は、貧困対策から健康、福祉、
教育や人権、環境や産業など、全ての分野を網羅する17項目の全世界共通のゴールを示すものでございます。 最初に、目標の1から6は、人間生活に必要な基本的な事柄です。目標の7から12は、経済活動や社会のあり方について述べてあります。目標の13から15は、環境を扱っています。目標の16は、15までの目標を支える土台として、国や司法機関などが信頼できるものであるようにうたっています。 最後の目標の17は、全ての目標をみんなで協力して達成するべき幅広い連携を呼びかけております。2015年9月に持続可能な開発サミットが開始され、持続可能な開発のための2030アジェンダ、いわゆるSDGsが採択されました。このSDGsは、よりよき将来を実現するために2030年までに極度の貧困、不平等、不制御をなくし、地球環境や経済活動、人々の暮らしなど、私たちの地球を守り、持続可能な開発に向け、さまざまな目標を達成するための行動計画で、具体的な17項目の目標と 169のターゲットを設定しております。SDGsは、2030年までに誰ひとり取り残さない世界を実現しようという壮大なチャレンジであり、人間の安全保障とも言うべき共通理念であります。私たちの社会が抱えるさまざまな課題を同時に解決していくために、国際社会が合意した新しい物差しとも言われております。日本政府も、2016年12月、SDGs達成に向け、あらゆる人々の活躍の推進、健康長寿の達成、平和と安全安心社会の実現など、8項目の優先課題を盛り込んだ実施指針を発表しております。その指針によれば、その課題の具体的施策について、2019年までに取り組み、状況確保のためのフォローアップを実現することとされており、そのために企業や自治体と連携した推進体制整備が必要となってきております。 また、2020年度からは開始される新学習指導要綱に盛り込まれることになり、SDGsに基づく
教育課程や教材の改善、充実を推進していくことになりました。自治体には、SDGsに盛り込まれているほとんどの目標や課題が存在していると言われています。これらを効果的に連携させながら、住みたいまち、住み続けたいまち多治見にしていくために、SDGsを盛り込んでいただき、誰も取り残さないために職員一人一人が何をすればいいのかを考え行動する環境の整備をお願いいたします。 また、市民の皆様には、SDGsの啓発が必要と思います。例えば、市の
ホームページ、広報においての発信、庁舎や行政施設へのポスターの掲示、シールでの啓発など、お願いしたいと思いますが、御所見をお聞かせください。 市のおとどけセミナーに新しくSDGsの関する講座の新設ができないかお聞きいたします。 また、多治見市SDGs推進事業の概要版の作成をお願いしたいと思っております。たじみSDGsの始まり、たじみブランド事業におけるSDGsの位置づけ、SDGs視点の多治見市広報戦略基本方針、まちづくりとSDGsの融合など、市民が見てわかりやすい内容のものの作成ができないでしょうか。お聞きいたします。 先日、ユニー株式会社がSDGsの持続可能な社会実現を目指し、環境コミュニケーションレポートと題して、ユニーは 100年後の子どもたちのためにSDGsに取り組んでいますと報告していました。 SDGsは政府、自治体、各企業、各地域の中で推し進められています。本年1月23日に会派視察で三重県いなべ市に行ってまいりました。SDGsの取り組みについてもお話を聞くことができました。いなべ市民やいなべ市を訪れた人に、いなべ市は本当にいいなと実感していただけるように、いなべブランドと言われる先進的な行政サービスを創造し、提供し続けるとして、市長や行政から出たいなべブランドをSDGsといなべブランドの推進として、いなべブランド冊子を作成し、 800部を市の関連施設に配布されていました。 たじみブランドとは、行政サービスの品質向上に向けて創意工夫し続ける活動です。住みたいたじみ、住み続けたいたじみ、この一冊を見れば、多治見市のよいところが一目でわかります。 SDGsを連携した、たじみブランド冊子を作成できないでしょうか。お聞かせください。 以上の質問事項4点、本市の
ホームページや広報への発信とおとどけセミナーにSDGsに関する講座の新設、3番目、多治見市SDGs推進事業の概要版の作成、最後の4番目として、SDGsのたじみブランドの冊子ができないか。 以上4点、御答弁のほどよろしくお願い申し上げます。(拍手)
○副議長(若尾敏之君) 市長、古川雅典君。 〔市長 古川雅典君登壇〕
◎市長(古川雅典君) SDGsの関係について、本市の総合計画、これの基本中の基本、土台はまさにSDGsです。総合計画を完成させることがSDGsの理念に、誰ひとり取り残さない、こういったゴールを目指してまいります。 おとどけセミナーについては、今若手職員を中心として十分な研究、検討を行っておりますので、準備が整い次第、こういったおとどけセミナーの依頼があれば、出前講座としてお伺いをいたします。 東京海上日動火災保険株式会社と基礎自治体としては全国で初めてSDGsの包括的な協定を結びました。1つだけ、SDGsを直訳すると持続可能な開発目標って、最近は私自身が行く勉強会はこの言葉を使うのやめようということを言っています。持続可能な発展目標、開発というと、どうしても熱帯雨林を切って、どんどん環境破壊を起こすような形があるというようなことで、それぞれが今の生活から少しずつ発展をしていくというふうな形の使い方をしたほうがいいのかなと、いかがでしょうか。 以上でございます。
○副議長(若尾敏之君) 企画部長 鈴木良平君。 〔企画部長 鈴木良平君登壇〕
◎企画部長(鈴木良平君) 私からは、御提案をいただきましたSDGsの推進事業概要版の作成ですとか、いなべ市がやっている取り組みをやれないかということについてお答えいたしますが、SDGsの目標ごとに施策を体系化して公表するというようなことは、先ほど市長から出ました職員の研究会でちょっと研究はしておりますが、現在のところちょっと公表までには至っておりません。冊子、いなべブランド等の施策、本市の特徴的な政策を広報等で総合計画の柱として紹介するということはやってございます。SDGsに関連づけてやるということはまだ考えておりません。
○副議長(若尾敏之君) 8番 渡部 昇君。 〔8番 渡部 昇君登壇〕
◆8番(渡部昇君) 昨年の11月7日に見たんですけども、都道府県、市区町村の約8割が実行しているか検討しているということで、全国の自治体も非常に頑張ってみえます。私が行きましたいなべ市もすごく頑張ってみえまして、いなべブランドということで、いなべ市に住みたいと、住み続けたいということ、これを見ればわかるという、非常に簡単に書いてあります。ママ元気、赤ちゃんすくすくということで、幼児のいろいろなこととか、当然多治見市の第7次総合計画にも全部入っていますけども、それがわかりやすくSDGsの表紙を入れながら、マッチングさせて、市民の方からこれを見れば、本当にいなべ市はいいなということがわかるような冊子でございます。こういうものがぜひとも将来、多治見市もすごく頑張ってやってみえますので、こういうものが1冊あれば、本当に多治見市はいいなと、長く住み続けたいなと思うようになると思いますので、ぜひとも、将来、こういうものをつくっていただきたいと思います。 いなべ市で聞いたんですけども、一応 800部作って各管理施設に置いてあるそうです。約25万円かかったそうです。この内容は全部市役所のほうで検討されて、印刷が25万円ぐらいかかるということで、そんなに高くないですので、ぜひともこういうものをつくっていただいて、多治見市の住みやすい多治見、続けていくための多治見にしていきたいと思っておりますので、また御検討のほどをよろしくお願い申し上げます。 先ほど、市長から多治見市のSDGsは、昨年の10月21日に地方創生SDGsの推進に関する包括連携協定を締結されました。その写真も全部、私持っておりますけども、市民の方に、このSDGsがどういうものかということをわかりやすくして進めていただきたいと思っております。多治見市として、SDGsをどのように取り組んでいるのか、今どこのパソコン見てもわからないんです。SDGsを今後多治見市としてどのように進めていくのか、全くわからないんです。それで、お願いしたいのは、そういう持続、継続可能なSDGsの進め方について、そういう検討をお願いできないかということを再度確認させてください。
○副議長(若尾敏之君) 市長、古川雅典君。
◎市長(古川雅典君) 先ほどから申し上げておりますように、総合計画の基礎基本はSDGsです。それを
ホームページのトップなり、何なりに持ってきて、SDGsマークをどかんと見せて、この総合計画をやったらSDGsのゴールにそれぞれが近づいていきます。こういったわかりやすい見せ方、これについては広報のほうでしっかり早急に対応をいたします。
○副議長(若尾敏之君) 8番 渡部 昇君。
◆8番(渡部昇君) 大変ありがとうございます。ぜひとも検討していただいて、そういうふうに行っていただきたいと思います。 それから、くどくなりますけど、最終的にはこのたじみブランドの本を1冊何とかつくっていただきたいということを要望いたしまして、質問を終わります。ありがとうございました。(拍手)
○副議長(若尾敏之君) 次に、10番 古庄修一君に発言を許可いたします。 〔10番 古庄修一君登壇〕(拍手)
◆10番(古庄修一君) 10番議員、市井の会、古庄修一です。議長の許可をいただきましたので、通告に基づき、地域の魅力再発見について質問させていただきます。 今回の質問に際しましては、日ごろから古川市長がよく言われております、現地現場でどのようになっているのか、私もこうした観点から現地に何度も足を運びながら、そこで得られたものを、またそこでの情報をもとに、多治見市に存在している大変貴重な財産、それが眠っているものがあるのではないか、また、これを再生していくこともできるのではないかと、問いながら、地域の魅力再発見とし、今回の質問に至った次第であります。 しかし、現実という厳しい状況という点では、この今回の提案がどのように受け入れられるかは、今後の執行部の受け入れ次第でもあると理解をいたすところであります。 そこで、先ほど申し上げました多治見市の持っている貴重な財産という点について、2つ上げてみました。 1つ目には、喜多町西遺跡公園にあります遺跡の数々を保存して、充実を図っていくこと、また、観光資源としてこれを生かせないかという点であります。 2つ目には、喜多緑地の利用拡大に努め、健康拠点として市民健康広場としていくことはできないでしょうかという点であります。 具体的な内容は次のとおりです。 1点目、この公園を生かした観光資源について、喜多緑地に隣接する喜多町西遺跡公園は、平成11年、市の遺跡公園として整備をされ、竪穴式住居と高床式倉庫が復元をされました。この貴重な財産を保有する多治見市として、今後どのように保護管理していこうとのお考えでしょうか。 また池田1号古墳も含め、この貴重な建物と遺跡は日本各地の中でも数少なく、格調の高いものであるということから、後世に残すべきであるのではないかと思いますが、しかし、この存在を多治見の市民は余り知られていないのではないでしょうか。そこで、周知をしていく方法は、数多くあると思われることから、PRの強化を図っていただくことをお願いし、文化資源、観光資源として、多治見市の目指す日帰り観光の増加にも結びつけていくことはできないかという点であります。 2点目、喜多緑地を健康発信拠点として、またにぎわいのある緑地にできないかという点であります。喜多緑地は、ウォーキング 100選にも選ばれながら、市民の利用度はいま一つであり、立地、環境、管理棟、駐車場など、人を迎えるには十分充実しており、多治見市が今後抱える課題である国民健康保険料や医療費等の軽減に向けて、この地の利便性を生かし、多治見市の健康を支える拠点として、もっと生かせることができないかという点であります。 また、多治見市民健康広場や、多治見市民の森などの新しい名称を考えていただくことにより、今まで以上の効果と利用の拡大が図れるのではないかと思いますが、どのようなお考えをお持ちなのでしょうか。 以上の2つの項目について、多治見市の目指すまるごと元気多治見、そしてよみがえる新しい多治見を目指し、そのためにもより一層の理解と、執行部の支援体制をここに期待をして1回目の質問とさせていただきます。(拍手)
○副議長(若尾敏之君) 市長、古川雅典君。 〔市長 古川雅典君登壇〕
◎市長(古川雅典君) 喜多緑地について、本遺跡公園を含めて、市内に分布します文化財を紹介をする多治見市の文化財マップを今年度刊行をいたします。今後とも産業観光課を初めとする関係部署と連携をし、散策、あるいは講座、こういったことを実施する中で、文化財の普及啓発に努めてまいります。
○副議長(若尾敏之君)
教育長 渡辺哲郎君。 〔
教育長 渡辺哲郎君登壇〕
◎
教育長(渡辺哲郎君) 喜多町西遺跡公園に関しまして、市長答弁以外についてお答えします。将来の維持管理経費を含めた公共施設の統廃合を検討する中で、竪穴式住居と高床式倉庫の復元家屋の大規模修繕や建てかえは困難です。今後も必要最小限の修繕のみとしまして、建てかえ以外の手法で遺跡を活用してまいります。
○副議長(若尾敏之君) 建設部長 久野重徳君。 〔建設部長 久野重徳君登壇〕
◎建設部長(久野重徳君) 喜多町西遺跡公園、喜多緑地の建設には、当時私も携わりました。今回は、取り上げていただきましてありがとうございます。 喜多緑地の利用拡大ということでございますが、PRなどを行いまして、利用増進を実施してまいりたいと考えております。
○副議長(若尾敏之君)
市民健康部長 柳生芳憲君。 〔
市民健康部長 柳生芳憲君登壇〕
◎
市民健康部長(柳生芳憲君) 私からは、喜多緑地の健康を支える拠点としての活用について答弁申し上げます。保健センターでは、現在でも喜多緑地を拠点としたウォーキングを年3回実施しておりまして、今後もウォーキングコースの1つとして、積極的に活用してまいります。
○副議長(若尾敏之君) 10番 古庄修一君。 〔10番 古庄修一君登壇〕
◆10番(古庄修一君) 4名の方から答弁をいただきました。市長を初め、ちょっと厳しかったのは
教育長、建設部長は実施前向き、
市民健康部長も前向きで、これだけ80点以上いただければ、もう一般質問は大成功ではないかなと、獲得目標が達成したというふうに承っておりますが、せっかく私も地に足を運んで、これまで検討してまいりました考えを持って、また、これからやっぱり市民の皆さんが大いに利用していただく、健康の場に使っていただく、こういったことは周知も含めてやっていただきたいなという観点から、少しお時間をいただきたいと思います。今皆様のお手元にお届けさせていただいておりますカラーの資料でございます。白黒だとちっとも皆さんの目に入らないと思いまして、カラーにさせていただきました。 一番上から行きます。池田1号古墳、これはどうでしょう。東海地方にはここだけにしかない施設というふうに伺っております。すばらしいこの施設がここにあるんだよということがわかってもらえるかなというふうに思います。それから、2番の竪穴式住居は、先日、会派視察で行った佐野市にもこういった遺跡がありました。全国を見ますと、十何カ所確かにあります。青森市の三内丸山遺跡、神奈川県相模原市の勝坂遺跡、栃木県佐野市の遺跡、静岡市にはもちろん有名な登呂遺跡、浜松市にも遺跡、各務原市には炉畑遺跡、多治見市の喜多町西遺跡、兵庫県姫路市の遺跡、さらに有名な佐賀県の吉野ケ里遺跡。その中で、考えたのは、私は、こんなすばらしいものがここにあるんだということです。というのは、この2番の竪穴式住居です。これは、ぱっと見ていただくとよくわかりませんが、大体60センチぐらい土盛りがして建ててあります。各方面を回ってきましたが、ほかでやっているのは登呂遺跡と吉野ケ里遺跡、それから三内丸山遺跡、まだあるかもしれませんが、代表とするところ、こんなとこです。ほかはどうだったかというと、全部べたづけで見てもひどい状態、ただつくってある。カヤぶきで確かにできておりますが、土盛りがないんです。多治見のは1個しかないけど、本当にすごいなという実感をしました。 もう一つ申し上げます。3番の高床式倉庫、これを見てください。これは、当時稲作が既にできていた時代、しかもこの近所で遺跡の号数が何世紀に幾つとずっと出ております。これは、持ち回りで人間が生きるためにあちこちを住居を転居しながら作物をつくっていったという経緯があります。この高床式倉庫については、要するに虫食いに遭わない、それから、ネズミを防止する、高床式ですから、米をつくって、これを保存する、こういったことがこの建物の中で行われていたということであります。 それから、私が残念だと思うのは、もう既に高床式倉庫が今ちょっと修理をしてくださっております。頭の部分を。でも、この竪穴式住居の裏側を見ますと、非常に荒れています。状態がもう厳しい状態です。カヤぶきが傷んでいます。でも、これは、何とかする方法も一つはあるのではないかといろいろ考えました。ただ、全国を回ってみて知ったのは、扉が閉まって鍵がかかっているのは、多治見市だけなんです。よそは全部開いています。通風がよくなるようになっています。なぜ、多治見市の場合は、非常に太陽が当たる部分はきれいです。でも裏側は、湿気を帯びて、腐ってきているというのが実態です。建物の建て方にもよるでしょうけど、太陽の日差しを受けて、しっかりと通風をよくした場合は、こういったのがきれいになっていくということかなというふうに思います。22年ぐらい前にできた当初は、当時は子どもがこの上で遊んどったらしいんです。多治見市の場合は、この地元の方が月に2回、1日と15日に火を焚いて、大事に守ってくださっているんです。私は、扉を開けてもいいんじゃないかと思っている。4番にあります防犯カメラ作動中の看板で、こういったので24時間監視をされています。これがある限り、扉を開けていても、通風がよくて、物が長持ちして、監視カメラがあればしっかりと防犯に役立つというものにつながっていくのではないかなというふうに思います。プロに聞きましたら、竪穴式住居は 300万円かかるでしょう。高床式倉庫は 200万円かかるでしょう。両方で 500万円かかるでしょうとおっしゃいました。考えてみれば、22年であれば、1年間にかかる費用は23万円なんです。だから、本当に厳しい財政かもわかりませんが、こういった宝のものをやはり保存して、残していくということは必要ではないかなと、これは私1人の考えでしょうか。 次に、今度右側を見ていただきますと、喜多緑地西遺跡コースという看板がトイレのところにありました。この地図が反対になっているんではないでしょうかと伝えたところ、今度行ってみたときには既にこれを直そうとされているんです。この点については、すぐ動いてくださって、ありがたいなというふうに思っております。立派な看板がまたここにさらに立つかなというふうに思っております。 また、この地にはぎふチョウもここから出現しているという写真もあります。市長は、一生懸命自分で汗を流してこの喜多緑地の開発のために努力されたと思っております。それだけ市長の思いが喜多緑地についてはあるのかなと思います。 きのう部長から、あそこは喜多緑地公園じゃないよと聞きました。あした一般質問なのに、公園じゃないよ、喜多緑地だよということで、調査をして自分なりに調べてまいりました。都市公園計画の中に含まれていますが、喜多緑地公園と言いたいですけど、喜多緑地ということで進めさせていただきたいと思います。前文が大変長くて申しわけございません。 こういう時世ですので、ぐっと絞って、本当にポイントだけお聞きしていきたいなというふうに思っております。観光等について、川崎市はタクシーを使ったり、ふるさと納税を使って、1日コース、半日コースの観光コースつくっているんです。大成功しているんですよ。こういった観点があると思いますが、この施設と合わせて観光コースについてどのようなお考えがありますか。
○副議長(若尾敏之君) 市長、古川雅典君。
◎市長(古川雅典君) 喜多緑地とこの遺跡について、歴史をまず申し上げます。ここの場所というのは、あの土地全体を当時住宅都市整備公団が大開発をしようということで絵が描かれました。当時、市議会の中は2つに大きく割れました。実は自由民主党が完全に2つに割れて、住宅都市整備公団のようにどんどん住宅をつくれという人と、緑を残せという人に二分されました。その政治的な決着でできたのが喜多緑地です。もう一つは、地元対策でできたのが、この竪穴式住居と高床式倉庫でございます。僕は、当時多治見市議会議員3期目でそこの中に入って、相当激しく運動をしました。まずこの竪穴式住居については、ある意味歴史考証に基づいた本物ではないものです。よろしいですか。本物ではないものです。でも地元対策としてこういったものをつくったというのが歴史です。したがって、
教育長が言いましたように、これについては、もうこれ以上の手立てを行わなくて、朽ちて果てたら底地だけの本物を見せるというのが
教育委員会の考え方でございます。喜多緑地は公園ではないです。あれの外周を道路と呼ぶと地域は猛反発をします。あれは園路なんです。園路は何が違うかということはこの場ではよします。今既にあの喜多緑地というのは非常に有効利用をされています。例えば、森のようちえんがあそこを上手に使っています。ボーイスカウトが野営に使っています。これ以上に、例えば虎渓山のような形の観光地として引っ張り込むかというようなことを考えると、今のところ多治見市としては、みんながあそこで自然に親しみながらゆっくり散策ができ、ドングリを拾うことができるような場所のほうがよいのではないか。ただ、聞きつけて多くの名古屋の人たちが来て、真ん中の事務所のところでバーベキューをやったり、今度はエアコンを入れたりしています。今言いましたように、歴史として大きな大開発の中で半分開発にして半分緑地として残す、その緑地が貴重な地域市民の財産だという歴史からすれば、さらに大きくPRをして、観光客を呼び込む、こういった緑地ではないというふうに捉えています。
○副議長(若尾敏之君) 10番 古庄修一君。 〔10番 古庄修一君登壇〕
◆10番(古庄修一君) 今、いきさつを市長がおっしゃってくださいました。私ども、認識が不足している点もあるかと思うんですが、最初は個人所有の土地、またこれが名古屋のある会社に移行して、またそれがいろいろな経過をたどって、最終的には、多治見市のほうに移管をされたということで、その中で僕も地元の人から、三宅元議員とか春田元議員が、このとき一生懸命活躍されたよということはお聞きしたんです。本当にいろいろなやっぱり二分化するぐらいの思いがこの中には、歴史の中にしっかりあるかなというふうに思います。こういった面で、健康という部分で、非常に場所的にもコースとしても非常にいいかなというふうに思うんですが、1点だけちょっとお聞きしますが、平成29年に都市公園の再生・活性化として、新たな制度として取り組んだものがあります。それが国の国家戦略特区の一般措置化ということ、これによれば、公園内にカフェとかレストランなどを収益施設を設けてもいいよということです。管理者が民間業者を公募して選定をする、そこで得た収入の一部をその施設の中で手厚く少しでもお手伝いをしていただくと、整備等にも使っていただくといったことが今各地の都市公園の中でも生まれてきているんですけど、こういった点については、いかがですか。
○副議長(若尾敏之君) 建設部長 久野重徳君。
◎建設部長(久野重徳君) その点については存じておりまして、国も都市計画法の運用指針の中で、その運用について指針を定めております。先ほども市長も答弁したとおり、喜多緑地については、まず市街化調整区域であること、29.2ヘクタールのうちの約6割が保安林です。土砂流出防御保安林で、やはりこれは保存するべき緑ということでいけば、そういったものはやるというのはなかなか困難であると、もっとまちなかでやるべきことだと思います。
○副議長(若尾敏之君) 10番 古庄修一君。 〔10番 古庄修一君登壇〕
◆10番(古庄修一君) よくわかりました。管理棟で当番をしてくださっている方がいらっしゃるんですけど、いろいろ要望等もありました。案内板はよくしてくださいましたが、休憩できるベンチがちょっと少ないので、つくってくださるとありがたいなということでした。急なとこが多かったりして、休憩する場所が2カ所ぐらいしかないので、ウオーキングをすると時間として1時間30分ありますので、やってほしいないうふうに思います。また、スタート地点から長い人は2時間以上かかると思うんですが、途中にはトイレがありませんので、こういった案内もしてくださるとありがたいかなというふうに思いました。また、八幡神社へ向かう遊歩道を、整備をしていただけるとありがたいなというふうに思います。
○副議長(若尾敏之君) 建設部長 久野重徳君。
◎建設部長(久野重徳君) 先ほども申し上げましたけど、ここは市街化調整区域です。建設に当たっては、委員会を設置して、地元の皆さんの意見も聞いて、必要最低限の整備であの状態だということで、これ以上の整備というのは考えられないと私は考えております。 それから、先ほど申されました八幡神社をおりたところは、公園の区域外ですので、市でやるべきところとは考えておりません。
○副議長(若尾敏之君) 10番 古庄修一君。 〔10番 古庄修一君登壇〕
◆10番(古庄修一君) あと申し上げたい点は、多治見市の場合は、川北、川南という分離をよく皆さんからお聞きします。川南は、感謝と挑戦のTYK体育館があり、笠原体育館があり、多治見市営球場があり、星ケ台競技場がある。ありとあらゆる運動施設が川南にはあります。川北には太平公園ぐらいかなと思う。だから、この今の喜多緑地を大きく発想の転換をしていただいて、ここは市民の皆さんがたくさん利用できる場所だよといった施設への案内というか看板とか、そういったことが望ましいというように思いますが、この点についていかがでしょうか。看板、大きな案内板といったものが欲しいかなと思います。
○副議長(若尾敏之君) 市長、古川雅典君。
◎市長(古川雅典君) 国道19号の内津トンネルをおりてきて、1つ目の信号のところを左に入ると喜多緑地の入り口です。とてつもなく大きな石で喜多緑地と書いてあります。やっぱり緑として保存していこうという当時からの歴史からすると、あれぐらいがバランスとして非常にいいです。余りにも大きな看板で、喜多緑地はこちらというようなことは、どうも地域の皆さんは余り望んではいらっしゃらないというふうに私は捉えています。全体的な管理は、小泉造園株式会社の小泉さんが、特定非営利活動法人鎮守の森、これを使って森としてあそこを大切にしていこう、自然と親しんでいこうというようなことで、それなりのファンの人たちはいっぱいいらっしゃいます。逆に国道19号の反対側から入ってこようとすると、どこが入り口かわかりにくいところが、あれがいいんじゃないというようなのが特定非営利活動法人鎮守の森の皆さんの考え方です。したがって、大々的に大きな看板をつくるというようなことは、もともと建設部長が言っていますように、あれができるときのルーツ、あるいは、緑、自然と親しもうというようなことからすれば、大きな看板をつくるというようなことについては、行うべきではない、このように捉えております。
○副議長(若尾敏之君) 10番 古庄修一君。 〔10番 古庄修一君登壇〕
◆10番(古庄修一君) いろいろ御答弁をいただきましてありがとうございました。最初、市長おっしゃいました。文化財マップを完成させていくということですので、ぜひとも多くの課題はあるかと思いますが、しっかりした政策のもとで立派なものができ上がることを期待いたしまして、もっともっと質問したい項目はございますが、こういう時世ですので、これをもって質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。(拍手)
○副議長(若尾敏之君) 次に、19番 井上あけみ君に発言を許可いたします。 〔19番 井上あけみ君登壇〕(拍手)
◆19番(井上あけみ君) 市民ネットワークの井上あけみでございます。私は大きく2項目について質問をさせていただきます。 最初に、本庁舎としての新庁舎の駅北地域建設に伴う駐車場の確保というタイトルでお伺いをいたします。 昨年末、多治見市は内部の意思決定として、現本庁舎の日ノ出町と、駅北地区の17街区、駅北庁舎隣接地との比較検討をした上で、駅北庁舎隣接地を選定、決定いたしました。パブリック・コメントを実施し、12月23日、24日に市民説明会を行い、また、諸団体計 450人に説明をし、その際には格段の反対はなかったという報告が本庁舎建設に関する特別委員会にありました。また、さきの本会議の議案の質疑の際には、市長からは区長会での様子を報告をしていただきまして、地元区以外には格段の御意見はなかったということでございます。議会としては、特別委員会設置の前から本庁舎建設について執行部と議会との意見交換という形で全議員集会を6回ほど開催されておりまして、その都度資料等で現庁舎の老朽化の問題、面積、建設にかかわる経費等の説明を受けてきたのは皆様の御存じのとおりでございます。私自身は、場所の選定について、場所そのものに大きな意義があるわけではありませんが、本庁舎のイメージはほとんど示されず、また、日ノ出町の跡地利用についても、他の課が考えることで、総務課の担当ではないという回答、公共施設管理室の研修の際に、講師として研修に来ていただきました際に訪ねれば、何か跡地に建設するようなことは考えていないかのような回答でございました。これでは、理解が得られないのではないかと考え、さきの本会議の議案質疑の中で市長の考えをお尋ねしたところ、地元の意見をしっかり聞きながら、検討をしていくという答弁でございました。この回答は、職員にもぜひお伝えし、浸透していただきたいと思っております。 さて、駅北庁舎隣接地での建設の計画では、52億円、立体駐車場建設費を含むという計画で、しかも、毎年 1,400万円の駐車場の立地に伴う借地料がかかるということ、また、1階部分のテナント等の誘致については、難しいという説明がありました。このような説明は、市民感覚として納得しがたいものがあります。特に、建物は上手にメンテナンスをすれば、80年もつとの公共施設管理室の説明でしたが、借地料の 1,400万円は、例えば50年たてば総額7億円となります。7億円払っても市の財産にはならない、ただ借りるだけで市民の多額の税金が使われるのは、議員としても納得しがたいものがあります。市民は、そのお金は自分たちの幸せのために使ってほしいと願っております。そのほか、駐車場以外にもさまざま課題はありますが、今回はこの駐車場の問題に関連して、以下質問をさせていただきます。 私が用意しました資料ですが、再質問の際に使わせていただきますので、よろしくお願いいたします。 その際ですが、1つ公園の位置が間違っておりまして、セブンイレブンの横のところであるというふうに御指摘をいただきましたので、よろしくお願いいたします。 まず、最初の質問ですが、既に立体駐車場の土地について、候補地を探しているというお話も聞いておりますが、事実でしょうか。これは、購入する土地としてなのか、借地として探しているのかお伺いをいたします。 2としまして、担当課の説明では、立体駐車場は 250台を想定して来庁者用 100台、公用車用72台、その他を一般貸しにして、一般貸しについては、その運用益を管理コストに充てるという説明がありました。立体駐車場建設費は4億 5,000万円、借地料は 1,400万円必要という説明でございましたが、これを削減するために、以下の提案をさせていただきます。この提案はあくまでも例として提案をします。 今度の本庁舎を建てる際に、その庁舎の1階から2階を移動式駐車場にし、約 100台を確保、あとの80台分を駅北立体駐車場東側の市所有地の平面駐車場、これは今後の(仮称)白山豊岡線の道路用地として使うというお話でございましたけれども、この用地で、80台を確保します。そして、さらに駅北立体駐車場の定期貸しをやめ、一般用を30台から35台確保すれば、新たな立体駐車場の建設費、借地料は不要になるのではないかということでございます。 この案につきましては、私は、その後、さらに調査を進めまして、もっと現実的な対応をまた再質問で、ではこういう形はどうでしょうかということで再質問をさせていただく予定ではおります。 3としまして、跡地の利用の部分になりますけれども、この新本庁舎の建設費用を削減、節約する費用で、日ノ出町の跡地に、例えばでございますけど、坂上児童館と中央児童館を合体させたちょっとレベルの高い児童センター、そして子ども情報センターを廃止した上で、その児童センターに児童に特化した小さい児童図書館を併設すれば、駅南側のにぎわいづくりに貢献できるのではないかと考えますが、いかがでしょうかということでございます。御答弁をよろしくお願い申し上げます。(拍手)
○副議長(若尾敏之君) 市長、古川雅典君。 〔市長 古川雅典君登壇〕
◎市長(古川雅典君) 駅北の本庁舎候補地の近隣に、立体駐車場の用地を選定するという作業に、既に着手しております。なお、その予定地については、相手地主のいらっしゃることですので、用地買収か借地なのか、今後の協議でございます。
○副議長(若尾敏之君) 総務部長 打田浩之君。 〔総務部長 打田浩之君登壇〕
◎総務部長(打田浩之君) 私からは、市長答弁以外についてお答えさせていただきます。 まず駐車場の費用削減の御提案について御答弁させていただきます。 駐車場につきましては、できるだけ利便性を高めつつ、コストを抑えたいという考えは同じでございます。今後さまざまな可能性を考えていくため、御提案につきましては、参考にさせていただきます。 ただ、御提案のありました庁舎の2階までを自走式の駐車場にする場合は、通路確保の必要性から、 100台分を確保することは極めて困難で、また駅の自由通路との連絡性についても考慮する必要があると考えております。 次に、跡地利用に関しましては、これは今までも本庁舎建設に関する特別委員会等で、コンサルタントに募集した意見等を紹介させていただいております。担当課が全く知らないとか、拒否したというわけではございませんので、それだけは申し添えさせていただきます。跡地利用に関しましては、建設場所が決定され次第、地域住民の方々の意見も聞きながら取り組んでまいります。なお、跡地に公共施設ということにつきましては、公共施設適正配置計画を進めていく中で考えてまいります。
○副議長(若尾敏之君) 19番 井上あけみ君。 〔19番 井上あけみ君登壇〕
◆19番(井上あけみ君) 市長の答弁で、立体駐車場の建設地については、借地にするのか、購入するのか協議中ということで、まだ決定をしているわけではないんですね。私もいろんな方とこういうお話をするんですけど、一部から 1,400万円という数字が出ている以上、かなり話が進んでいるのではないかということを指摘されているんですけれども、そういうことではないと。
○副議長(若尾敏之君) 市長、古川雅典君。
◎市長(古川雅典君) 場所の議決をいただかないのにそんなことできるはずがないじゃないですか。場所について、ここが立体駐車場だといいよねというのを地図に落として候補地を絞り込みをしなさい、この作業は行っております。ただ、相手の地主と年間幾らとか何とかというようなことについては、どう考えたってやるはずないし、そんなことをやったら、ルール違反もいいところです。そういうようなことについては一切行っておりません。
○副議長(若尾敏之君) 19番 井上あけみ君。 〔19番 井上あけみ君登壇〕
◆19番(井上あけみ君) その回答をしっかりお聞きするために質問させていただきました。 あと、総務部長から答弁がありましたが、私、最初1階から2階までというふうに考えたんですけれども、十分1階程度での駐車場で足りるというふうに結論をしました。それから、道路建設用地のところです。そこも見に行きまして、今ある駐車場台数の数もしっかり2回ぐらい数えてきましたけれども、木立がありますよね。木立を抜いても 100台はあったと思いますので、その木立の部分を入れれば、もっとあるというふうに考えます。それに駐車場の1階部分を駐車場にした台数ですけれども、それもいろんなシミュレーションをしてみました。この駅北の本庁舎の建設候補地の部分は、17街区ということで、建蔽率は80%ということでございましたけれども、敷地は虎渓用水広場と一緒ということで、 100%の建蔽率というふうな理解をすることによって、それと今現在の駅北立体駐車場の台数と比較しまして、六十数台は可能であるというふうに私自身がいろいろシミュレーションをしました。そして、さらに担当課は最初の資料では 200台というふうに言っていましたけれども、定期貸しで利益を得たいということで50台さらに追加したんですけども、 200台あれば充分であるというふうに結論をいたしまして、計画道路のところを、一部だけ簡易ないつでもそんなにお金を掛けずに壊せるぐらいの形の2階建てにすれば、十分 200台以上の台数を確保できるというふうに考えました。なので、本当にその借地料で50年たてば7億円、さらに今建設費用が4億 5,000万円、その部分を節約して、市民の皆さんのさまざまな要望に応えたいということを考えての提案です。 さらに、駅北の本庁舎の建設候補地のところの1階部分を駐車場にするということは、虎渓用水広場と一緒なので、例えば土日にイベントをやるときには、雨の日の対策にも役立つし、さまざまな市民の集まりの場を土日、そこを開放することによって、提供することも可能になるのではないかということで、部長としては検討してくださるということだったので、ぜひ御検討をお願いしたいと思います。 この問題は、もっと時間をかけて、市民説明会での説明の矛盾とかいろいろ迫りたいと思っていたんですけど、そこまでしなくてもいいのかなという思いもありますが、(発言する者あり)とにかく、答弁してください。
○副議長(若尾敏之君) 市長、古川雅典君。
◎市長(古川雅典君) これはきちっとお約束します。そういう井上プランが実現可能であれば、私どもは受け入れる準備はあります。
多治見市役所に一級建築士のリーダーの建築住宅課長がいます。建築住宅課長に今言った井上プラン、何も借地とか、土地買わなくてもできるよというようなことを1回教えてください。それが実現可能であるかどうかというようなことで、当然のことながら、多大な投資をするという考え方は持っておりません。ぜひとも、今の井上案については、建築住宅課長までお届けくださいませ。
○副議長(若尾敏之君) 19番 井上あけみ君。 〔19番 井上あけみ君登壇〕
◆19番(井上あけみ君) それでは、2項目めに移ります。 この際ですけども、珍しく私が巨大パネルつくってきましたので、再質問の際に、議長席の前まで行きまして、皆さんにお見せしたいと思いますので、お許しをお願いいたします。 次の2項目めの質問は、
新型コロナウイルスへの学校保育園現場への対応策についてでございます。既にお2人の方が
新型コロナウイルスについては御質問をされました。また私がこの質問を通告した時点と現在とでは状況が異なり、小中学校、高校も含め、休校となっております。また、庁内でも対策会議が何回も開かれて、また国会では、新型インフルエンザ等対策特別措置法が改正をされまして、内閣総理大臣による新型インフルエンザ等緊急事態宣言を出すことも可能となるなど、大きな動きがありました。お隣の愛知県では、
新型コロナウイルスの陽性者が増加する中で、どう市民や職員を守っていくのか、多治見市でも問われていると考えております。このような中、市民や学校現場に対して、予防として手洗い、消毒、マスクの着用を呼びかけている状況の中で、そのマスクも消毒液も圧倒的に不足しております。しかしながら、特に子どもたちに頻繁に手洗いを要請することには、季節柄水も冷たい、マスクが足りない、子どもたちはそこらじゅうさわりまくりますと現実的には限界があると考え、以下の質問をいたします。通告の質問については、既に議会に報告があった分などもありますので、省略させていただくものもあります。よろしくお願い申し上げます。 まず、予防としての部分で、現在、小中学校は休校中ではありますが、これが再開されたときのことも考慮しまして、質問をさせていただきます。予防としての学校のクラスごとの消毒液の配置は可能でしょうか。 そして、予防としての手すりやドアなどの手を触れやすいところへの消毒液などの手配は可能でしょうか。 マスクを忘れた子、手に入らない子でせきが頻繁に出る子に対するマスクの予備は用意をされているのでしょうか。それから、さまざまなことを言われているんですけども、教室を密室にしないために窓を開けるなどの換気指導、これはもうやっていらっしゃるので、やられるのは当然のこととして、回答は要りません。 それから、あたたかいお茶を小まめに飲むとよいという説がフェイクとして取り上げられておりますが、お茶を飲むことは何の害もないことですし、温かい水筒を持ち、のどを潤すということは、とてもいいことだと思いますので、これを熱中症対策のときと同じように認めてはどうですかということでございます。 市内に感染者が出た場合については、さまざま回答が出ていますので、回答は要りません。 額の体温計など、各学校への配備は可能でしょうかということでございます。 以上、学校とか保育園、学童も含めて、簡単な質問ですが、質問をさせていただきます。よろしくお願いします。
○副議長(若尾敏之君) 副
教育長 鈴木稔朗君。 〔副
教育長 鈴木稔朗君登壇〕
◎副
教育長(鈴木稔朗君)
新型コロナウイルス対策についてお答えいたします。 初めに消毒液についてです。各学校は、ほぼ全ての普通教室に消毒液を配置しています。今後は、状況に応じ、災害対策本部と連携して対応してまいります。 次に、校内各所への配置ですが、これは大変膨大な量となることから、配置は困難です。手すりやドアの取っ手、配膳台など、大切なところは、養護教諭が中心となって
アルコール消毒を行っております。それで対応してまいります。 次に、マスクの配布です。各学校、多少の在庫は持っておりますが、補充ができない状況であり、持って来ない子に継続して提供することは困難です。 保温性のある水筒を持参することは禁止しておりません。 次に、額体温計についてです。各学校、電子体温計は十分に配備してございますが、額体温計は1個配備しているのみであります。ですので、今回の対応を教訓に、今後各学校へ配備を検討してまいります。
○副議長(若尾敏之君) 19番 井上あけみ君。 〔19番 井上あけみ君登壇〕
◆19番(井上あけみ君) 本当に今さまざまな情報が流れてくる中で、本当に気分的にもめいるものがあるんですけども、庶民は本当にさまざまな対策をして、マスクがないなら手づくりしようということで、手づくりマスクをして頑張っています。学童を訪れた際も、マスクがない子もいらっしゃるので、指導員が家で手づくりマスクをつくって、そのつくり方を書いたコピーをお渡ししているということでしたが、その手づくりマスクも材料もなかなか手に入りにくいということです。わたしもちょっと試しに服飾とかそういうの専門の店に行きましたところ、ゴムもほとんど売り切れているという状態の中で、マスクをつくることも大変になっているということなんですけれども、さまざまな努力をしている中で、先ほどの答弁の中で、消毒液を各クラスに配置するのは困難ということがありましたので、1つ提案をさせていただきたいと思います。パネルをつくりましたので、お見せしながら、説明します。 市販の消毒薬が手に入らないということで、どうやって消毒するか。一般の手洗いだけではなかなか難しいということですので、手に入りやすく、安価なもので、少しでも防除する可能性があるのかということで考えてみました。今回、
新型コロナウイルスなんですけれども、鳥インフルエンザや豚コレラ、それから口蹄疫はいずれも飼育舎で、消石灰、強アルカリ性の消毒剤が使われておりました。ウイルスは、一般的に強酸性、強アルカリ性で不活性化されると言われております。しかしながら、強アルカリ性のものは使い方が難しく、身近な強酸性のもので安全安価なものに消毒薬の補助的役割を期待し、参考例としてちょっと紹介をいたします。 このウイルスが強酸性、強アルカリ性で不活性化されるという根拠なんですけれども、国立研究開発法人 農業食品産業技術総合研究所の
ホームページがあるんですけれども、ここはいわゆる産業何とか機構だとか、地域開発何とか機構とかいろいろ国の組織があるんですけど、独立法人になっておりますが、その機構の一つでございます。そこがそのような見解を示しております。 私が試したのは、一番は私が愛用しておりますEM菌という善玉菌の集まりで、 500ccのものです。その次は穀物酢で、これは 900ccのものです。あとこの防虫剤は、化学薬品の防虫剤ではなくて、醸造アルコールと醸造酢を使った天然の防虫剤です。一番オーソドックスなのは、この穀物酢で、EM菌も多治見でも買えますし、ネットでも簡単に手に入ります。これを、 500ccのペットボトルの中に塩素を抜くために一晩二晩置いた汲み置き水に5cc入れて、約 100倍の液をつくりました。その結果ですけど、いずれも強酸性で、2通りの電子式の機器を使って調べると、穀物酢が 3.4ですが、ほかはいずれも 3.6の強酸性を示しております。私が持っている試薬があるんですけれども、その試薬でもペーハー色階表というのがあるんですけど、この真っ赤な一番赤いところが強酸性の部分です。この試薬は数字としては出なくてこの色で判断するということで、強酸性です。それで、価格的にもこのEM菌というのは 1,000円程度で、穀物酢はさらに安く、 900ccで 238円です。天然防虫剤というのは 1,000ccで 1,300円ですが、市役所で今使われています消毒薬は、保健センターが5リットル 7,000円、リットル当たり 1,400円で購入しているアルコール性のものです。 そんなふうですが、市民はいろいろ考えて、これはあくまでも例として、これを使いなさいというふうに言うわけではないんですけども、こういうものも例として、示してみたいなということで思いましたけども、もしよろしければ見解をお伺いしたいと思います。
○副議長(若尾敏之君) 市長、古川雅典君。
◎市長(古川雅典君) それが
新型コロナウイルスの殺菌に果たしてしっかり作用する、消毒として作用するかという科学的知見は私ども持っておりません。したがって、今お借りをして、そんな魔法の水があるのなら、日本中が大いに助かります。こういうようなときこそ私どもは、
多治見市民病院長、あるいは保健所長、こういうようなところにこういった提案があるけれど、これが
新型コロナウイルスに効きますかと聞きます。聞いて、確かに効きますということであれば採用しますが、そんな効くものだったらもう日本中がこんなパニックを起こしていないです。では、もう1回この場でオッケーとかだめとかということではなくて、再度、医師としての科学的知見を私どもは求めます。
○副議長(若尾敏之君) 19番 井上あけみ君。 〔19番 井上あけみ君登壇〕
◆19番(井上あけみ君) 私も、何が何でもということではない。でも市販のマスクでも、結局は防除の効果はないというふうに言われていますし、そういう中で、 100%そのウイルスを死滅させることはできなくても、何にもなしよりかは、お役に立つ場合もあるのかなと思って紹介をいたしました。何が何でもこれを使ってくださいとか、そういう気持ちはありません。ただ、私もそれなりに情報がいっぱい入ってくる中で、お亡くなりになった方は、いったいどういう治療をされていたのかなというふうにも疑問に思いました。そういう中で、抗生物質はウイルスには効かないという、そういうふうに定説になっているんですけども、その肺炎の症状をもってして、まだ陽性だとか、そういうのがわからないものですから、抗生剤の治療をした方がやっぱり亡くなったということをお聞きしました。ワクチンがないので、本当にその治療法は、大変難しいとは思うんですけども、やっぱり市民も職員の皆様ももちろんそうですけど、やっぱり勉強をしていくというか、そういうことも必要ではないのかなという考えを持って、そして1人でも多くの多治見市民を、子どもたちも含めてお年寄りも含めて守っていきたいという思いは、執行部とも同じですので、全面的に執行部の方針にも協力をしたいと思います。 最後に通告していないことですけども、お聞きしたいんですけども、もし答えられないんだったら答えられないということを言っていただければ結構です。 安倍総理が3月2日から休校にということで、多治見市も休校にされて、ちょうど本会議で、こちらにいらした方がほとんどなので、しっかりした会議ができたかどうなのかちょっと不安だったんです。私の娘は武蔵野市に住んでいまして、3日から休みで、2日は給食もあったということでした。休みの時期の決定というのが、どういう判断でされたのかというのは、通告にはないんですけども、もしよろしければ答えていただければ幸いでございます。
○副議長(若尾敏之君) 市長、古川雅典君。
◎市長(古川雅典君) 直ちに、副
教育長を中心として校長会、全部の連絡をとりました。いかに速やかに対応するか、こういうようなことと実現可能かというようなことで、結論としては、直ちに休校という手続をとりました。1日あるいは2日の猶予があるべきというようなことはいろいろあります。私が知っているある市の市長は、文部科学省が言おうと、うちは全小学校、中学校閉校しない、というようなことをやりましたが、何とそこに保育園で
新型コロナウイルスの人が発生しました。それまでは、スーパーヒーローでしたが、そのことで最悪の状況に落ち込むというようなことです。もう一つは、基礎自治体だけの判断に委ねるということを文部科学大臣は言いますが、本市の
教育委員会が必ず県
教育委員会にアドバイス、私たちはこういう対応をしようとするけれどどうでしょうかということを求めます。ある意味、多治見市が独自でこういうことをやろうとして、逐一県知事の了解を得る必要はないんですが、県の
教育委員会、特に岐阜県
教育委員会というのは、何々のことについては、いろいろ指導、助言、アドバイスをかなり強く入ってくるというようなことでございます。したがって、結果、私どもは、安倍総理の要請、あれが要請かと僕は思いますけれど、そのとおり、直ちに対応を行いました。
○副議長(若尾敏之君) 19番 井上あけみ君。 〔19番 井上あけみ君登壇〕
◆19番(井上あけみ君) 本当にいろいろ苦渋の決断で、難しい判断が迫られている中での決断ということで、大変だったろうというふうには思います。ただ、給食の材料がどうなったかとか、そういうふうに思ったときに、大変つらい思い、多分かかわった職員はもっとつらかったろうと思いましたが、その難しい中で、判断する、最終的には、市長の判断ということで理解してよろしいですか。
○副議長(若尾敏之君) 市長、古川雅典君。
◎市長(古川雅典君) おっしゃるとおりです。市長が最終的に判断をし、市長が全ての責任を負います。
○副議長(若尾敏之君) 19番 井上あけみ君。 〔19番 井上あけみ君登壇〕
◆19番(井上あけみ君) ありがとうございました。私の質問はこれで終了させていただきますが、退職される4人の部長さんたちとは、送別会もできなくて大変残念でございます。それまではちょっと間がありますので、何かやっぱり皆さんとコミュニケーションをとりたいなという思いを持ちながら、きょうはこれで終わらせていただきます。ありがとうございました。(拍手)
○副議長(若尾敏之君) この際、暫時休憩いたします。 午後2時55分休憩
------------------------- 午後3時15分再開
○議長(嶋内九一君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 次に、2番 片山竜美君に発言を許可いたします。 〔2番 片山竜美君登壇〕(拍手)
◆2番(片山竜美君) 2番議員、公明党の片山竜美でございます。最後になりましたが、皆さんお疲れのところだと思いますが、元気いっぱいさわやかに、今回は通告に従い、2回に分けて一般質問させていただきますので、よろしくお願いします。 初めに、
教育にかかわる「楽器寄附ふるさと納税」の創設と小中学校「4時禁」への対応について質問をさせていただきます。 さて、この数カ月の間に
多治見市役所や地方紙を騒がせた中学校を御存じでしょうか。スポーツクライミングのリード競技で国体1位の田中さん、科学の芽で対象を受賞した東裏さん、そして火災を防いで消防長より感謝状を送られた西村さんの通う中学校は、いずれも北陵中学校で、しかも3年生でございます。 実は彼ら、私が学年主任として昨年12月まで教えた生徒たちです。いわば私の最後の教え子たちが、こうやって活躍する姿を拝見し、本当にうれしく、誇らしくも思います。彼らは、
新型コロナウイルスの影響で延期されていた卒業式を本日迎えました。北陵中学校を初め、市内の中学校卒業生の皆さんに心より卒業おめでとうございますとこの場をお借りして申し上げたいと思います。 さて、昨年9月に行われたこの北陵中学校の吹奏楽部の発表会を鑑賞させていただきました。演奏といい、演出といい、とても見事なものでした。北陵中学校吹奏楽部は、毎年、このような発表会を、体育館がいっぱいになるほどたくさんの保護者や地域の方を招待して行い、大変喜ばれております。また、毎年のコンクールでは優秀な成績を残すなど、大変伝統もあります。このため、人気も高く、部員数も多く、昨今の生徒数減少の折、この吹奏楽部の部員数はほとんど変わらないそうです。しかしながら、吹奏楽部を維持していくためには、楽器のメンテナンスや修理、そして買いかえも時には必要であります。そのためには先立つものが必要になってきます。今年度は新しい楽器も購入するなど、もろもろの経費を合わせて27万円ほどかかったそうです。そういったお金は、学校
教育活動充実推進事業費や資源回収などから捻出しているそうです。 吹奏楽部があるのは北陵中学校だけではありません。昨年7月に行われた音楽クラブ発表会では、全ての中学校が参加し、実に見事な演奏を聴かせていただき、とても感動したことを今でも覚えています。惜しくもこの催しは本年で終わりますが、そのフィナーレにふさわしい、すばらしい発表会だったと思います。 さて、その楽器について、ほかの中学校にもお聞きしました。南ケ丘中学校は、毎年限られた予算の中で、修理しながら楽器を活用しています。時には修理が追いつかず、我慢をしながら使っているそうです。南姫中学校も同様だそうです。笠原中学校は、部員数が少なくなってきており、何とか現状のままやっていけるそうです。 全ての中学校を調査したわけではありませんが、楽器の維持管理のために学校内の限られた予算の中でやり繰りしているのは事実です。また、曲のレパートリーをふやしたいけれども、楽器がそろわなくてできないという声もいただきました。 さらに言わせていただくと、どうしてもお金のかかる楽器に予算を費やし、ほかの
教育目的に使いたいと思っていてもそれができないということがあるのも現状ではないでしょうか。 先ほど例に出した北陵中学校の場合、このお金があれば、もう2台ほど大型モニターが購入できたかもしれません。そう思うと、学校設備のためにお金をかけられる学校とできない学校と、学校間でやや格差が、不平等さも出てくるのではないでしょうか。 中学校ばかり紹介しましたが、小学校でも鼓笛隊や音楽の授業など、さまざまな場面で楽器が必要だと思います。 そこで、私が提案したいのは、楽器寄附ふるさと納税です。これは、ふるさと納税の一環として、全国に眠っている使える楽器を募るものです。昨年、新聞にも掲載され、話題になりました。 そこで、早速先進事例を学ぶべく、我が公明党の寺島代表の発案で、三重県いなべ市を公明党3人で視察に行ってまいりました。 ここでは、寄附申し込みから、査定、最後のお礼状まで、寄附者、自治体、査定協力事業者の役割が明確になっていて、見事にその仕組みができ上がっていました。この説明をし始めると長くなるので、ここでは、詳細は省かせていただきます。 この視察で感じた、楽器寄附ふるさと納税のよさは何か。 1つ目に、寄附される側はもちろんですが、寄附する側もうれしいという点です。寄附者は眠っていた楽器を再び使ってもらえるという喜びがあり、中には、その喜びから、返戻品は不要であるという方もいるそうです。 2つ目に、仕組みはでき上がっているので、そこに学べば、すぐにできるという点です。 3つ目に、これを始めれば、県内初となるはずです。音楽でまちづくりをしようとしている市長の理念にかなっており、市のアピールにもつながります。実際に、いなべ市は、この楽器寄附ふるさと納税とにぎわいの森などで、全国にどんどんアピールしていて、人口減少に少しずつ歯どめがかかっているとお聞きしました。 4つ目に、デメリットは何もないという点です。この担当された行政職員に「負担感はありませんか」と私が質問したところ、「寄附者と市、中学校のつながりができたことや、楽器に込められた寄附者の思いを共感することで、中学生にも物を大切にすることについて学んでもらえた。そういったことで、大変喜びを感じているため、負担感は全くない」とおっしゃっていました。「子どもたちにいただいた楽器を大切にする心も育っている」とも。職員の情熱を感じました。 各中学校の吹奏楽部は、市や地域のイベントでも活躍しています。市にとって、なくてはならない存在です。そんな吹奏楽部を存続させながら、よりよい演奏をしていただくためにも、ぜひ、この楽器寄附ふるさと納税の創設をお願いしたいが、いかがでしょうか。 この取り組みは、SDGs12番目の目標である「つくる責任 つかう責任」の達成を目指すものでもあります。 もう一つ提案として、高額な楽器を市で保管管理し、必要な学校に貸し出すというものです。曲によって必要な楽器はありますが、利用頻度が少ない場合が多いです。ふるさと納税で集められた楽器の中で、貴重な楽器は市が管理することで、学校の負担の減少、各校のレパートリーの増加など、さまざまな点でメリットがあるのではないでしょうか。各校のニーズに合わせ、市が購入するというのも一つの手かもしれませんが、そんな仕組みも考えていただけたらと思い提案させていただきます。 話は変わりますが、次に、ここ数日、マスコミに取り上げられている、いわゆる「4時禁ルール」についてです。4時禁とは、市教研などがあって、ほとんどの先生が出張で不在となるため、児童生徒は下校しても、午後4時までは自宅で学習し、外出してはならないというルールであると認識しています。学校によっては、「4時自」、午後4時まで自宅学習と呼んでいます。 かつて現場にいた私は、もちろん、このルールのことについては周知しており、納得の上で、子どもたちに指導していました。しかしながら、このことがマスコミに取り上げられ、ブラック校則ではないかとまで言われるようになり、ついに、岐阜県の学校安全課長より、
教育事務局長宛てに「一律の外出禁止や反省文などの過剰な指導は不適切であり、直ちに取りやめるよう、貴管内の市町村
教育委員会を通じて、指導・助言を願います」といった文書が出されました。 こういった通達を受け、市として、どのような対応をとるのか、変更するならば、遅くとも来年の4月から実施できるように
教育委員会として結論を出して、各学校に通達をしなければならないと考えます。 そこで、この4時禁に関連して、幾つか質問をさせていただきます。 1つ目、4時禁というルールが存在する理由と、どのような場面で使われていましたか。また、その際、児童生徒にはどのような指導をされていましたか。 2つ目、県からの通達を受け、市として、どのような方針を各学校に示していきますか。また、示しましたか。 以上2点です。 私の思いとしては、子どもの人権、安心安全を守ること、さらに教師の働き方改革につながっている見直しになっていることを期待します。 まず、1つ目の質問を終わります。(拍手)
○議長(嶋内九一君) 総務部長 打田浩之君。 〔総務部長 打田浩之君登壇〕
◎総務部長(打田浩之君) まず、私からは、楽器寄附ふるさと納税の創設についてお答えさせていただきます。 いなべ市等の先行例を見ますと、契約している査定協力事業者への支払いだけで、少なくとも年間、毎年約40万円の費用を要します。寄附された楽器の査定価格は、平均で1件当たり2万 6,000円とお聞きしておりますので、計算上ですが、年間16件以上の寄附がないと費用対効果に欠けてきます。もし、この金額を投下するのであれば、修繕を進めていくほうが適当かと考えております。
○議長(嶋内九一君) 副
教育長 鈴木稔朗君。 〔副
教育長 鈴木稔朗君登壇〕
◎副
教育長(鈴木稔朗君) 私からは、楽器の共有についてお答えいたします。 運搬の手間や破損の危険性に鑑み、現在のところ、共有は考えておりません。 続きまして、いわゆる4時禁に関してお答えいたします。 本市では、午後4時までの外出禁止という約束を乱用してはおりません。三者懇談、研究授業などで、用があって学校に残る児童生徒と残らない児童生徒がある場合、後者に不要の外出を控えるように指導してまいりました。 保護者や教師の目の届かない時間帯に、目の届かない場所で、子どもたちが事件や事故に巻き込まれることのないよう配慮して実施してきたもので、保護者の管理のもと、塾、床屋など目的がある場合は指導の対象外としております。 これに関して、県の指摘を受け、本市として、この約束の撤廃は支持しておりません。この約束の意義を十分に保護者及び児童生徒に周知しているか、約束を守れなかった場合に行き過ぎた指導が行われていないかを点検するよう、校長会、教頭会で指導いたしました。
○議長(嶋内九一君) 2番 片山竜美君。 〔2番 片山竜美君登壇〕
◆2番(片山竜美君) ということは、ふるさと納税をやらない分、どんどん修理していいよと、あるいは、どんどん購入してもいいよというふうに捉えてもいいですか。
○議長(嶋内九一君) 総務部長 打田浩之君。
◎総務部長(打田浩之君) それは学校のほうで、どの授業、どういうものが優先するかということで、予算要求していただいた上での予算査定の上での判断となります。
○議長(嶋内九一君) 2番 片山竜美君。 〔2番 片山竜美君登壇〕
◆2番(片山竜美君) 学校のほうも、現場にいたからわかるんですけど、やっぱり遠慮して、ちょっと我慢しようかということになると思うんです。だからこそ、こういうことをしながらやっていくことで、費用対効果が低いかもしれませんけど、子どもたちの心も育つだろうし、楽器もよりよいものが使えていいんじゃないかなと思う。角度変え、先ほど言ったように、学校によっては費用がかかるところもあれば、そうかからないところもあるんです。そうすると格差が出てくるわけです。その辺については、どのように是正していくというか、現状のままでよろしいんでしょうか。
○議長(嶋内九一君) 副
教育長 鈴木稔朗君。
◎副
教育長(鈴木稔朗君) 中学校に対して、部活動充実費を
教育総務課の当初予算に計上しておりまして、これは学校規模に関係なく、大きい学校も小さい学校も4年に1回50万円行き渡るように補助しております。令和2年度から2巡目に入っていきますので、よろしくお願いします。
○議長(嶋内九一君) 2番 片山竜美君。 〔2番 片山竜美君登壇〕
◆2番(片山竜美君) 学校規模に変わらずになので、逆に言うと、あるところは、そういう学校施設に使える、あるところは部活動に費やさなきゃいけないというところで、やっぱり、苦慮されると思うんです。そうなると、ある程度、部活動で頑張っているところなど、費用が必要なところには少し多目にとかいうか、そういうことはできませんでしょうか。
○議長(嶋内九一君) 副
教育長 鈴木稔朗君。
◎副
教育長(鈴木稔朗君) そのあたりは、
教育総務課が毎年丁寧に予算ヒアリングを行っておりますので、各学校からの要望は、そこで丁寧にすくいとっております。
○議長(嶋内九一君) 2番 片山竜美君。 〔2番 片山竜美君登壇〕
◆2番(片山竜美君) 実際問題、現場からは、楽器かなり負担があるから変えてほしいという声は上がっていますでしょうか。
○議長(嶋内九一君) 副
教育長 鈴木稔朗君。
◎副
教育長(鈴木稔朗君) 来年度に向けての
教育総務課の予算ヒアリングでは、楽器の修繕、購入の要望は上がってきておりません。
○議長(嶋内九一君) 2番 片山竜美君。 〔2番 片山竜美君登壇〕
◆2番(片山竜美君) この質問は、これぐらいにしておきますが、ぜひ、何とかやっていただけたらと思います。いなべ市がいい例ですし、市のアピールにもつながっていくと思いますので、ぜひ、検討していただきたいと思いますので、どこか、心にとどめてもらいたいなと思います。費用対効果と言われると、やっぱり、それ以上、私もなかなか言えないですけど、それ以上のものが僕はあると思って、だからこそ、いなべ市は実践しているというふうに思っておりますので、よろしくお願いいたし、これは要望だけです。 もう一方の4時禁です。もちろん、副
教育長が言われたとおり、全面禁止というふうには、僕も指導していませんでした。今、そのまま見直さないというふうに話されたんですけど、テレビを見ていたら、ある市の校長先生が4月から要望を受けて変更をするよというふうな話をしていたんです。そうすると、市によって対応がかなり違ってくると思うんですけど、その点については、どのようにしていきますか。
○議長(嶋内九一君) 副
教育長 鈴木稔朗君。
◎副
教育長(鈴木稔朗君) そこは設置者として、また、各校長と協議して、最終的には学校長が裁量する判断ですので、それでよろしいかと考えております。
○議長(嶋内九一君) 2番 片山竜美君。 〔2番 片山竜美君登壇〕
◆2番(片山竜美君) ちなみに、東濃5市はどのような対応か教えてください。
○議長(嶋内九一君) 副
教育長 鈴木稔朗君。
◎副
教育長(鈴木稔朗君) 特に参照して聞いてはおりません。
○議長(嶋内九一君) 2番 片山竜美君。 〔2番 片山竜美君登壇〕
◆2番(片山竜美君) 正直、僕も、子どもの安全面ということを考えると、厳しくはないかもしれないですけど、縛りというのは必要だと思います。実際、保護者の方から、これをなくせという声は、聞いたことはなかった。これはこれで効果があるのかなと僕は思っています。ただ、子どものほうからすると、何でうちだけってなる可能性があるんです。そういう場合は、
教育委員会として、学校にどのような指導をするか、教えてください。
○議長(嶋内九一君) 副
教育長 鈴木稔朗君。
◎副
教育長(鈴木稔朗君) ルールやマナーには、子どもを守る、成長を促すという意味があるということを常々、子どもとともに考えるように指導しておりますので、これもその文脈の中での営みになるかと思います。
○議長(嶋内九一君) 2番 片山竜美君。 〔2番 片山竜美君登壇〕
◆2番(片山竜美君) このまま現状維持ということで、僕は、そのままでいいと思っています。話題になったので、取り上げさせていただいて、市の見解を聞きたいなと思いまして、今回質問させていただきました。 これが実際教師の働き方改革につながっていくといいと思うんです。例えば、生徒指導主事が回るんですけど、これについてはどうされるおつもりですか。
○議長(嶋内九一君) 副
教育長 鈴木稔朗君。
◎副
教育長(鈴木稔朗君) これについては、今後も継続していきます。
○議長(嶋内九一君) 2番 片山竜美君。 〔2番 片山竜美君登壇〕
◆2番(片山竜美君) ある意味、子どもを信用して、やらないよという手もあると思うんですけど、その辺についてはどうでしょうか。
○議長(嶋内九一君) 副
教育長 鈴木稔朗君。
◎副
教育長(鈴木稔朗君) 不信を前提とするのではなくて、やはり、中学生以外にも、そういった危険の芽がないかどうか。そういうことをこの機会に見回ってもらうというのも、生徒指導主事の大事な役目ですので、見回ってもらおうと思っています。
○議長(嶋内九一君) 2番 片山竜美君。 〔2番 片山竜美君登壇〕
◆2番(片山竜美君) わかりました。先ほど副
教育長のほうから、ルールを破った場合についての指導についても言及していただきましたので、そこら辺のところで、学校間格差がないように、あそこは厳しいけど、ここはとか、そういうことがないようにしていただきたいというふうに思います。そういう決断をされたら、それはそれで、私個人としては尊重してまいりたいと思いますし、逆に、世間がどう言おうと、ひょっとしたら多治見市だけなんていうふうに言われるかもしれませんけど、そこはしっかりと芯を持って指導に当たっていただきたいなというふうに思いますので、よろしくお願いいたします。 それでは、次の質問をさせていただきます。 続きまして、情報伝達手段の拡充における戸別受信機について質問させていただきます。 本議会において、防災伝達手段を拡充するために、防災情報アプリと戸別受信機の導入のために、来年度予算案に 1,648万 5,000円が計上されました。これは、私が昨年9月定例会において導入を提案した防災ラジオを検討する中で、このように変化してきたとの説明を受けました。情報媒体は変化したことに対して、殊さら反対するつもりはありません。むしろ、職員の皆様が、市民の安心安全、そして、防災減災のために真剣に検討され、一つの結論が出たことに感謝いたします。 しかしながら、これでいいのかという部分もありますので、出していただいた結論に対し、私なりに検証し質問させていただきます。 まず、スマートフォンアプリを活用した情報アプリについてです。 スマートフォンの普及率が高いことに加え、文字配信だけでなく、音声配信もできることや、地域が設定できること、そして、何より、文字配信だけですが、多言語対応になっています。私が12月定例会で、外国籍の方の命を守るために訴えたことが、このような形になったことは大変うれしく思います。 しかしながら、もう一つの戸別受信機について、いま一つ腑に落ちない部分がありますので、今回質問させていただくこととなりました。 私が提案した防災ラジオは、手軽で、誰にでも使え、しかも安価であること。また、何より市にとって欠かせないパーソナルラジオ局FMPiPiを今以上に活用できるという利点がありました。したがって、ひとり暮らしの高齢者や体の不自由な方には大変便利なものであるとの思いで、提案させていただきました。 今回出された戸別受信機を全て否定するつもりはありません。緊急時以外の普段の情報にも使えたり、聞き直したりするなど、ラジオ以上の性能はあり、便利な点もたくさんあります。しかしながら、まだまだ腑に落ちない部分について、質問をさせていただきます。 1つ目、FMPiPiを使った防災ラジオではなく、戸別受信機を導入した理由を教えてください。 2つ目、無償貸与となっている対象者が 110名おります。なぜ、その方々を無償貸与としたのか、理由を教えてください。 3つ目、無償貸与や購入助成の対象は、目の不自由な方やスマートフォンを使えない高齢者、あるいは、防災無線の聞こえにくい福祉施設などの優先順位をつけて貸与できないか。 以上3つです。よろしくお願いいたします。
○議長(嶋内九一君) 市長 古川雅典君。 〔市長 古川雅典君登壇〕
◎市長(古川雅典君) 戸別受信機について答弁申し上げます。 先進自治体の愛知県東海市を含めて、多くの自治体に企画防災課の職員が現地の視察を行いました。結論としては、FMPiPiを使うときには、2つの動作をしなければなりません。一方、戸別受信機については、操作が1つ、1回だけの操作で終わるというようなことでございます。こういったことを総合的に判断し、戸別受信機がより災害のときに有益であるというような結論に達しました。
○議長(嶋内九一君) 企画部長 鈴木良平君。 〔企画部長 鈴木良平君登壇〕
◎企画部長(鈴木良平君) 私からは、無償貸与となっている対象者の理由について、まず、お答えいたします。 無償貸与の対象者は、区長、消防団の役員、市議会議員の皆さんを想定しておりますが、前提といたしまして、今回、防災アプリと併用いたします。防災アプリが使えるから、受信機の設置は希望しないという方については、無理に設置をするということにはいたしません。対象としないという方向でございます。 その上で、無償貸与の対象者の方は、いずれも災害や事件等が発生したときに、関係情報を地域住民の皆様に提供いただく核となる方々でございます。また、逆に、地域の住民の皆様からの問い合わせにも対応いただくことが想定されておりますので、優先的に確実な情報伝達を図りたいという趣旨で設定させていただきました。 次に、購入助成の対象者に、目の不自由な方、スマートフォンを使えない高齢者などを、優遇できないかというお話です。 まず、令和2年度は無償貸与を進めますが、令和3年度に予定をしている購入の助成につきまして、スマートフォンアプリを使えない方を優先、優遇できるよう検討してまいります。
○議長(嶋内九一君) 2番 片山竜美君。 〔2番 片山竜美君登壇〕
◆2番(片山竜美君) 戸別受信機の無償貸与について、今、企画部長がおっしゃったとおり、多分、要らない方もみえると思うんです。ひょっとしたら、議員の中にも要らないという人がいるかもしれません。そうすると、要らない分が浮くじゃないですか。その浮いた分はどうされるおつもりですか。
○議長(嶋内九一君) 企画部長 鈴木良平君。
◎企画部長(鈴木良平君) まだ、そこまで詳細の検討には至っておりませんが、今、国のほうで、無償貸与分の申請中でございますので、その台数決定がされましたら、それをどう使うかというのを早急に検討していきたいと考えております。
○議長(嶋内九一君) 2番 片山竜美君。 〔2番 片山竜美君登壇〕
◆2番(片山竜美君) 令和3年度から補助して購入してもらうということなんですけども、実際問題、幾らぐらいの購入予定になるか、わかる範囲で教えてください。
○議長(嶋内九一君) 市長 古川雅典君。
◎市長(古川雅典君) 本体が6万円でございます。それを、どれだけを個人の負担にしていただくか。これについては、これから検討を行います。
○議長(嶋内九一君) 2番 片山竜美君。 〔2番 片山竜美君登壇〕
◆2番(片山竜美君) 恐らく数が限られているので、そんなに安くもできないし、高くもできないというところなのかなというふうに思いますが、僕らの思いとしては、どうしても必要な方、スマートフォンもない、操作もできないという方に、優先してやっていただきたいなという願いです。先ほどそういうことも考えていくという御答弁をいただいたので、そういうふうで進めていただきたいなというふうに思います。 もう一方、FMPiPiのリスナーをふやす意味でも、防災ラジオを提案させていただいたんですけど、ちょっと、そうなってくると、FMPiPiの存在意義がやや、僕のイメージよりは薄れてくるんじゃないかなと思うんですけど、今後、リスナーをどのようにふやしていくか、教えてください。
○議長(嶋内九一君) 市長 古川雅典君。
◎市長(古川雅典君) FMPiPiが普通放送をやっているときに緊急遮断をしなければいけないんです。その緊急遮断をする手続がかなり難しいです。普通放送をやっているんだけれど、今、防災無線を流すから、ぶちっと切るという約束には無理です。FMPiPiについては、私も出ていますし、多くのリスナーがあります。全国のこういったコミュニティFMの中で、多治見市としての補助金は注入をしていますが、大幅に赤字ではないコミュニティFMというのは、非常に数が少ない多治見のFMPiPiでございます。これから、さらに多くの皆さんに参加をしていただいて、リスナーをさらに拡大をしていく。こういった手続をとってまいります。
○議長(嶋内九一君) 2番 片山竜美君。 〔2番 片山竜美君登壇〕
◆2番(片山竜美君) ぜひ、そういった意味でも、FMPiPiも大いに活用していただきたいなと思います。 これから、情報アプリや戸別受信機がこういう形になってくると思いますので、我々も、ある意味楽しみにしながら、実際どう活動できるかということをしっかり周知していただいて、ぜひ、1人でも災害のない多治見市でいただきたいというふうに思いますので、よろしくお願いします。 以上で質問を終わります。ありがとうございました。(拍手)
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△第3 休会期間の決定
○議長(嶋内九一君) 次に、日程第3、休会期間の決定を議題といたします。 お諮りいたします。会議規則第9条第1項の規定により、明日から3月22日までの5日間は休会いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(嶋内九一君) 御異議なしと認めます。よって、明日から3月22日までの5日間は休会することに決しました。
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△散会
○議長(嶋内九一君) 以上をもって、本日の日程は全て終了いたしました。 本日はこれをもって散会いたします。 午後3時49分散会
------------------------- 上記会議の顛末を記録し、相違なきことを証するためここに署名する。 令和2年3月17日 多治見市議会議長 嶋内九一 多治見市議会副議長 若尾敏之 多治見市議会議員 玉置真一 多治見市議会議員 城處裕二...