多治見市議会 > 2012-03-16 >
03月16日-04号

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  1. 多治見市議会 2012-03-16
    03月16日-04号


    取得元: 多治見市議会公式サイト
    最終取得日: 2022-12-31
    平成24年  3月 定例会(第2回)議事日程 平成24年3月16日(金曜日)午前10時開議 第1 会議録署名議員の指名 第2 市政一般質問 第3 休会期間の決定-----------------------------------本日の会議に付した事件 議事日程のとおり-----------------------------------出席議員(23名)          1番    山口真由美君          2番    森  厚君          3番    寺島芳枝君          4番    古庄修一君          6番    柴田雅也君          7番    松浦利実君          8番    山中勝正君          9番    若尾敏之君         10番    三輪寿子君         11番    若林正人君         12番    林 美行君         13番    加藤元司君         14番    若尾円三郎君         15番    安藤英利君         16番    仙石三喜男君         17番    加納洋一君         18番    井上あけみ君         19番    石田浩司君         20番    各務幸次君         21番    岡田智彦君         22番    嶋内九一君         23番    若尾靖男君         24番    春田富生君-----------------------------------欠席議員(1名)          5番    水野正太郎君-----------------------------------説明のため出席した者の職氏名         市長         古川雅典君         副市長        木股信雄君         教育長        村瀬登志夫君         企画部長       青山 崇君         総務部長       服部知明君         福祉部長       渡辺哲郎君         市民健康部長     水野高明君         経済部長       佐橋政信君         環境文化部長     佐藤喜好君         都市計画部長     細尾 稔君         建設部長       堀江義英君         水道部長       若尾正人君         消防長        加藤英治君         会計管理者      平井純子君         教育委員会事務局長  纐纈崇治君                    町井好夫君-----------------------------------職務のため出席した事務局職員         事務局長       石丸正之         書記         水野浩則         書記         山本元太郎         書記         後藤紀男----------------------------------- △開議    午前10時04分開議 ○議長(若尾靖男君) これより本日の会議を開きます。----------------------------------- △第1 会議録署名議員の指名 ○議長(若尾靖男君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。 本日の会議録署名議員は、会議規則第80条の規定により、議長において、12番 林 美行君、13番 加藤元司君の両君を指名いたします。----------------------------------- △第2 市政一般質問 ○議長(若尾靖男君) それでは、日程第2、市政一般質問を行います。 質問者は登壇の上、質問されますとともに、できるだけ簡単明瞭に質問されますようお願いいたします。 なお、執行部におかれましても、簡単明瞭にして的確なる御答弁をお願いいたします。 それでは、最初に6番 柴田雅也君に発言を許可いたします。   〔6番 柴田雅也君登壇〕(拍手) ◆6番(柴田雅也君) 市民クラブの柴田雅也でございます。議長より一般質問におきまして発言の許可をいただきましたので、多治見の魅力について、にぎわいと観光の質問をさせていただきます。 多治見市アマゾン進出という大きな発表がありました。また、トヨタ自動車、トヨタ紡織進出という、多治見市が大きく変わろうとしているということを実感しているところであります。 観光におきましても、20年、30年前、私が学生のころは、余り多治見市で観光というイメージは持っておりませんでした。しかし、昨今、永保寺、修道院、日本でも本当に一級の観光素材というものが脚光を浴びて、それが多治見市の魅力になっております。 駅南におきましても、本町のオリベストリート、市之倉のオリベストリート、さかづき美術館、また4月から移管される美濃焼ミュージアム、岐阜県現代陶芸美術館、多治見市の観光というのが、多治見市も観光というとてもいい素材、魅力があるということをすごく実感できますとともに、これから多治見市の魅力、多治見市というどういうあり方ということがすごく変わっていきつつあると感じております。 4月の7・8日には、たじみ茶碗まつり本町オリベストリートで実施されます。その日は、4月7日はJRさわやかウオーキングで、多治見駅から陶彩の径を使って笠原町まで行き、それから茶碗まつりに回るというコースで、多くの人でにぎわうことを期待しております。 陶彩の径は、昨年、笠原町まで延伸し、完成しました。毎年4月、JRさわやかウオーキングに兼ねて、滝呂町では陶彩の径桜まつりというイベントをやっております。 このたびの陶彩の径が延伸したことで、笠原川流域、陶彩の径沿線で連携して、笠原地区、滝呂地区、そして大畑町、京町の皆さんがこの道の沿線でいろんな出し物、イベントをやり、盛り上げていこうという次第で、今、皆さんが準備されております。 将来は、笠原町まで、駅南においても、駅北の永保寺、修道院にまさると劣らずとも、観光というものの素材で、これから多治見市の駅南の観光について盛り上がって、多治見以外の日本じゅうのいろんな方々に来ていただきたいと思っております。 4月7日には、ぜひとも市長を初めとして皆さんにもその姿を見ていただければ、お時間の都合が許せば見ていただきたいと思っております。 それでは、質問に入りたいと思います。 第6次総合計画後期計画の基本計画にて、観光資源を生かし、「美濃焼」と「日本一の暑さとおもてなしの厚さ」をキーワードに、観光協会等と連携して、日帰り観光、海外誘客の強化に取り組みますとなっております。 また、多治見市産業・観光振興計画(案)では、計画趣旨で、産業と観光の振興によって、地域社会をもっと元気にするために、施策を体系化するとなっています。 そのような中で、観光振興の観点で、もっと元気な多治見になるためには、市民にとって魅力があり、自慢できる町でなければいけません。そのためには、市民が具体的に自分たちの町の観光資源を知り、魅力を感じることが重要であります。 そして、同時に観光協会や関係業界、団体だけではなく、市民もみずから外部に我が町の魅力を発信していくことが、市外から見ても魅力ある多治見となり、それが来訪者の増加によるにぎわいの創出へとつながると考えます。 そして、そのためには何をしたらいいのか、どうしたら成果があらわれるのか、そのための観光施策が重要と考えます。 さて、昨年夏に会派視察にて、旭川市へ観光施策について調査しました。旭川市は札幌に次ぐ北海道第2の道央中心都市であり、市内に1施設で 200万人を超える入場者の旭山動物園を立地して、周辺に来訪者 100万人以上の観光拠点が幾つも存在する都市であります。 自治体規模、観光資源の環境が大きく違うために、本市と単純に比較、参考にすることはできません。しかし、多くのヒントを得ることができました。この得たヒントを参考に、多治見市の観光について、多治見市産業・観光振興計画(案)をもとに、観光施策について考えたいと思います。 多治見市には、永保寺、修道院など、歴史的史跡、建造物や陶磁器関連の施設、窯元など、一級の観光資源があります。また、4月から本市に移管される美濃焼ミュージアム、岐阜県現代陶芸美術館セラミックパークMINO、多数のギャラリー等展示施設も多くあります。 しかし、現段階では、多治見市単独で滞在日数を多くの人が長くするには、いま一歩、観光の厚みには十分ではなく、東濃全体、さらに下呂市など、全国区の温泉や木曽までをエリアとした、連携した取り組みの強化も必要であると感じております。 そのような中で、多治見市内の観光資源が周辺地域に埋没することなく、多くの観光客を呼び込む工夫が必要であると思います。 多治見市の場合は、宿泊施設が少なく、滞在型の観光の増加には無理があります。そのためには、まずは通過型観光、もしくは日帰り観光の中で、観光客の滞在時間を少しでも長くすることや、多治見市での滞在時間を有効に使い、多治見市での観光を満喫することが観光客の満足度のアップであり、リピーター客や口コミ客の増加を図ることになると思います。そして、それが観光施策の重要なポイントであると考えます。 そこで、多治見市の観光施策は、日帰り観光の強化と中国をターゲットに、観光客の誘致が主なポイントとなります。パンフレットの配布や内外の旅行業者へのプレゼンテーション等だけではなく、相手のニーズを調査し、マーケティングをしっかりすることが重要であると思います。 そのような中で、旭川市の取り組みを参考にするならば、中国が観光客誘致対象の場合、記念写真をキーワードに、撮影ポイントの設定と情報提供をする、体験型観光の場合は、多治見市の場合、陶芸を簡単に短時間に経験でき、陶芸している姿の写真撮影、観光客が出発前に行きたい場所を計画できるような具体的な情報提供をする、また食においても正確な情報提供など、重要なポイントになります。 また、相手(業者等旅行関係者)に地域ブランドを印象づけるために、絶えず新鮮な写真等の情報提供に努めることも、観光客誘致の確実性を高めることが重要であると考えます。 以上のような考え方のもとに、多治見市の観光施策について質問をします。 初めに、多治見市の観光への考え方についてお伺いします。 日帰り観光の現状についてお答えください。滞在型観光についても取り組む必要があると考えますが、可能性について見解はどうでしょうか。 また、観光広域連携についてですが、観光の厚みを増すために、通過型観光から滞在型観光となるためには、東濃地方やその周辺と連携が重要と考えます。現在、どのように取り組んでいるか、お答えください。 次に、多治見市の魅力と観光資源について、現状と認識についてお答えください。 主要観光施設の集客力について、地場産業である美濃焼を生かした観光について、来訪者の満足度についての把握、また必要性について、近隣他市の観光施設についてどのようにとらえていますか。 次に、観光客の受け入れ体制にて、現状の取り組みについてお答えください。 来訪者の交通手段についての現在の状況、駐車場について、案内、誘導について、ボランティアガイドの現状について、観光案内所への来訪者利用者数等についてお答えください。 また、観光の厚みを創出するためには、新しい観光資源の発掘についても取り組まなければいけないと考えます。現在の取り組みについてお答えください。 企業誘致によるビジネス関連の来訪者への受け入れ体制については、どのようにお考えですか。 次に、観光客誘致戦略についてお伺いします。 観光客によるにぎわい創出と観光客増加策のためには、きめ細かな対応と、相手ニーズに合わせた環境整備が必要と考えます。そこで、どのような取り組みをしているのか、お答えください。国内観光客について、外国人観光客について、観光客の移動手段について、公共交通及び自家用車による観光資源への誘導及びアクセスについて。 最後に、観光PR、情報発信について質問します。 観光客を誘致するためには、積極的な外部への情報発信が重要と考えます。PR方法、情報発信方法について、マーケティング(観光客のニーズ収集)の現状について、各地でのプレゼンテーション、宣伝の取り組みについて、どのように実施しているのか、お答えください。 以上で1回目の質問を終わりますので、御答弁よろしくお願いいたします。(拍手) ○議長(若尾靖男君) 市長 古川雅典君。   〔市長 古川雅典君登壇〕 ◎市長(古川雅典君) 主要な施設の観光客の入込数について答弁を申し上げます。 平成23年の観光入込客数の調査を行いました。昨年は国際陶磁器フェスティバルもありましたので、セラミックパークMINOには約40万人の集客、永保寺には8万人、岐阜県現代陶芸美術館には2万 7,000人、市之倉さかづき美術館には1万 5,000人、本町オリベストリートの中核施設でもありますたじみ創造館には23万 5,000人と、集客がございました。 ○議長(若尾靖男君) 経済部長 佐橋政信君。   〔経済部長 佐橋政信君登壇〕 ◎経済部長(佐橋政信君) 私からは、市長答弁以外について、たくさんありますが、順に答弁させていただきます。 最初に、日帰り観光の現状についてですが、年々日帰り観光客は増加しております。岐阜県自慢の原石認定である虎渓山の地区を中心に、首都圏、中部圏にて観光をPRしています。観光商談会にも積極的に参加しておりまして、誘客の策を実施中であります。日帰り観光客としては、県内、愛知県、三重県からが多く占めています。 次に、滞在型観光につきましては、議員御指摘のように、滞在型だけを目的では多治見市の観光は大変難しいと思います。ただ、作陶を中心とした滞在型については、これ例はございますが、3日から1カ月ほどのことが考えられると思います。 次に、東濃地方での連携としましては、東濃5市による東濃ぐるりん観光事業実行委員会、こういうものがございまして、ここで年々着実に事業を展開し、東濃地方のPRを実施しております。最近では、お隣の豊田市との連携も開始しました。 次に、美濃焼を生かした観光につきましては、主に美濃焼を中心としたギャラリー、作陶施設の紹介や春の陶器まつり、秋の茶碗まつりに加え、昨年からは、上質な美濃焼の提供を目的に、JR東海と連携した多治見美濃焼祭などのイベントを実施しております。 次に、来訪者の満足度につきましては、現在は多治見市PRセンターや駅案内所にて、多治見市観光協会による多治見の観光アンケート調査を実施しております。来訪者の基礎データ収集や多治見の印象などを調査中で、平成23年度、本年度には委託事業として実施しましたうながっぱおトクーポンでのアンケート調査においても、印象に残った施設や感想を収集しております。これらのデータをもとに、今後の発展につなげていく予定でございます。 近隣他市の観光施設については、土岐プレミアムアウトレットへの集客が年間約 450万人程度と大きな数字になっておりますので、この来訪者がいかに多治見市に訪れていただけるか、連携策を検討中でございます。 次に、大きく3点目に移ります。 まず、交通手段につきましては、平成22年度実施しました多治見の観光アンケート集計結果から、移動手段としては車が7割、電車が1割、その他バス、タクシーとなっています。 次に、駐車場の案内につきましては、各施設所管の駐車場及び有料駐車場をパンフレットに明記しておりまして、駐車場への案内看板は設置をしております。 次に、多治見観光ボランティアガイドにつきましては、現在、会員数は40名程度で、年間ガイド件数は90件となっております。主に、永保寺、修道院、本町オリベストリート市之倉オリベストリートをガイドしております。 次に、観光案内所への来訪者の利用数につきましては、平成20年度の旧案内所、これは駅前事務所の2階にありましたが、そのときは年間 7,000人程度でございましたが、平成21年11月から南北自由通路に移転してから大幅に増加しまして、平成22年度は年間約5万 4,000人、約7倍から8倍の来訪者となりました。 案内所では、市内観光の案内を主として、観光ボランティアガイドの取り次ぎも連携して実施し、また土産等の物販も年々増加しておりまして、今は年間約 1,400万円程度の売り上げとなっております。 新たな観光資源の取り組みにつきましては、現在策定しております産業・観光振興策定委員会の委員からも具体的な提案もありました。今後、その具体的な提案を検討して、施策に反映していきたいと、そのように考えております。 次に、企業誘致関連に関係する来訪者の対策につきましては、12月議会での市長の提案のとおり、多治見市へ再度訪問していただくリピート策を今後具体的にしていく予定でございます。 次に、大きく4点目に移ります。 まず、国内観光客については、平成22年度に総合パンフレット多治見ものがたり」を作成し、各種情報を1冊にまとめ、国内誘客へPRしました。また、昨年はJR東海と連携しまして、シュポとかシュポのプレミアム、それから50プラス、そのような商品もつくって、誘客の実施に至りました。 次に、外国人観光客につきましては、英語、中国語、韓国語の簡易パンフレットを作成して活用中です。また、多治見市のホームページにも、外国語によるものを開設済みでございます。 また、来年度は中国人誘客関連費用として 141万 5,000円を計上し、中国誘客策の具体案を作成する予定であります。さらには、きょうも新聞に載っていましたが、国のドラゴン・ルート、昇竜道のプロジェクトにも連携を図っていく予定でございます。 次に、観光客の移動手段につきましては、バスが中心ですが、既存の公共交通機関の利用やタクシーをあっせんしております。土日、祝日には、ききょうバスにより、多治見駅からセラミックパークMINOへと向かうオリベルートを運行しております。また、多治見駅からのタクシーの観光としては、「駅から観タクン」を実施中でございます。 公共交通につきましては、市之倉方面、虎渓山方面へ既存の路線がありますが、十分な対応ができているとは思っておりません。自家用車については、看板による案内誘導で実施しております。 次に、大きく5点目に移ります。 まず、PRの情報発信については、先ほども申し上げましたが、パンフレットを1冊にしまして「多治見ものがたり」を作成し、PRに活用中です。また、多治見市の観光宣伝用ホームページにつきましては、多治見市観光協会のリンクも加え、より検索、情報収集しやすくしております。 次に、ニーズ調査につきましては、先ほども申し上げましたように、年度内に報告をまとめる予定でございます。 最後に、各地へのプレゼンテーション等につきましては、市長がトップセールスマンとして、機会あるごとに積極的にPRを実施しております。また、今年度、平成23年度は名古屋での情報提供会1回、東京商談会2回、大阪商談会1回に職員が参加し、旅行会社やメディアへの情報提供を実施しました。 さらには、観光大使の活動や、人間国宝、無形文化財の本物と会える多治見市として、積極的なPRを実施しております。 なお、平成24年度には、議員が申されたように、ビデオ、映像によるPRをしたいということで、その調査費をつけ、実際的には平成25年度からそれを活用していきたいと、そのように考えております。 ○議長(若尾靖男君) 6番 柴田雅也君。   〔6番 柴田雅也君登壇〕 ◆6番(柴田雅也君) それでは、再質問をさせていただきます。 日帰り観光の現状で増加傾向、県内からが多いということを御答弁いただきましたけど、大体滞在時間というのはどのような感じでつかんでみえますか。大体の感触でも結構でございますけど。 ○議長(若尾靖男君) 経済部長 佐橋政信君。 ◎経済部長(佐橋政信君) 実際はデータをとっておりませんので、感触だけでいきますと、半日、三、四時間程度かなと、そのように感触を持っております。 ○議長(若尾靖男君) 6番 柴田雅也君。   〔6番 柴田雅也君登壇〕 ◆6番(柴田雅也君) 私も冒頭の1回目の質問でさせていただきましたけど、多治見は今は日帰り観光ということで取り組んでみえ、それにおいての経済部産業観光課の皆さんが本当に一生懸命営業活動、PR活動されているということは常々思っております。 その中で、多治見市へ来ていただいた方に少しでも有効に滞在時間を長くする、一番これは旭川市のところで向こうの方にも聞いたことで感じたのは、やはりそこへ行ってどこへ行こうかとか、どこへ食べに行こうかというようなことではなく、やはりなるべく滞在時間を長く、目的があるようにすることが大事だよというようなこと、そうだなということをすごく感じました。 そういう中で、情報提供も一生懸命、今、経済部長の御答弁でされていることはすごくわかっております。やはり多治見市へ来て駐車場を探すとか、どこへ行こうかという、永保寺という目的、その目的もありますけど、そういう面において、やはり半日しかない滞在時間を1時間でも30分でもそこの観光ができるということによって、いろんなところの消費にもつながるし、にぎわいにもつながると思っておりますので、滞在時間を長くつくるということの観点ではすごく僕は大事だと思っています。これは所感で思っております。 広域連携の取り組みで、先ほどありました土岐プレミアムアウトレット、 450万人と、これは本当に特筆できるもので、そこの連携というものはありますけど、これは立地は土岐市ではありますけど、やはりそこに高速道路を使って車を置いて、当然土岐プレミアムアウトレットで買い物ということで大勢の方が見えますけど、さらにそこからやはりこの周辺、多治見市も来ていただくというような、そういう案内とかパンフレットの配り方とか、そういうことというのは可能なのか、できるのかどうかということをちょっと教えていただきたいんですけど。 ○議長(若尾靖男君) 経済部長 佐橋政信君。 ◎経済部長(佐橋政信君) 土岐プレミアムアウトレットの中の真ん中のスペースのところに観光案内所がございますので、パンフレットを置くこともできますし、こちらへの誘客の方法についてはまだ今は具体的にしっかりしたものはないんですが、それは土岐市とも一緒に含めて、十分できるというふうに考えております。
    ○議長(若尾靖男君) 6番 柴田雅也君。   〔6番 柴田雅也君登壇〕 ◆6番(柴田雅也君) ぜひ、よろしくお願いいたします。 日帰り観光の強化とともに、滞在時間半日がさらに1日、さらに2日というふうに延びていくことが大事だと思いますし、その中で広域連携というのが本当に大事だと思います。 例えば、宿泊施設が少ないということを私も言いましたけど、例えば恵那峡で泊まってまたこちらへ戻ってくるとか、下呂へ泊まりながらこちらへ戻ってくるか、交通網がだんだんよくなってきておりますので、そういう中の連携ということで、東濃地方、さらに岐阜県の下呂温泉とか、その他、恵那峡とか、そういうところの温泉施設も使いながら来ていただくということの連携が少しずつでもできていけば、外国人の観光客の方にもすごく魅力がある、いろんな厚みのある観光になっていくのではないかと思いますので、その辺についてもよろしくお願いいたします。 先ほど、いろいろPRとか観光客誘致戦略についてとか、いろいろ質問させていただきまして、いろいろお答えいただいて、大体理解できたわけですが、中国の観光客の方というのが、これ本当に私も思わなかったんですけど、やはり記念写真というのがとてもキーワードであるということを聞きました。 写真を例えばインターネットとか何かで、例えば永保寺とかの写真を見て、この景色に自分が入った写真を撮りたいなと思って、そのポイントを探すそうです。帰ってから、家族とか知り合い、知人にそれを見せて、こういうところに私が行ってきたよということを言っているということが非常に多いですよということを聞きました。 ということを考えると、例えばパンフレットとかインターネットとかで情報を得た写真の場所に自分が入る、この場所だということがすぐわかるようなポイントというのを幾つもつくっていくことというのは、すごくそれが1つのポイントになるし、その目的で来てくれるということが大事、それによってそこへ来て、帰ってからもまた自慢して、それでまたそれを見せられた家族とか知人が私も行ってみたいわと思うんだよという話を聞きまして、そうかというふうに実は思ったんです。 やっぱりそういう場所を各地につくる、さらに多治見市の例えば四季とか季節とか、いろんな情報をどんどんいろんな面で写真を撮っては発信し、それを提供して、それは向こうの旅行業者、こちらの旅行業者、いろんなところを通していくということによって情報を得て、それによって、そこのところに自分の入った写真を撮りたいという場所をつくっていくということがいいということを聞きましたけど、その辺についてどのような感想を持たれるかどうか。 ○議長(若尾靖男君) 市長 古川雅典君。 ◎市長(古川雅典君) 観光の関係でトップセールスをしていると、明らかになってきたことがわかりました。岐阜県多治見市はまだメジャーではありません。ですから、メジャーになるには、画像は1点に絞れということを言われます。多治見市というのはこの景色だということを1点に絞る。 もう一つ、観光は金太郎あめがいいということを言われます。JTBにも近畿日本ツーリストにも西日本旅行にもJRにも、同じ多治見市といえばこれだというのを押し切るべきだというのが、いろいろ回って得た結論でございます。 したがって、平成24年度で予算を編成し、どれをそこに絞り込むのか、1点というのは無理だと思いますが、少なくとも3つに絞り込んで、多治見市イコールこれだ、これを画像にして絞り込む、これを徹底的にメディアにその画像を提供する、これを使って多治見市というPRをしてください、こういった戦略で平成24年度は動いてまいります。 ○議長(若尾靖男君) 6番 柴田雅也君。   〔6番 柴田雅也君登壇〕 ◆6番(柴田雅也君) 当然、市長はトップセールスで、その関係の方、向こうの関係のトップの方と情報交換し、アドバイスも受け、的を得た、本当に多治見市の観光についてということは一番そういうことは感じ取ってみえると思いますので、ぜひとをもそれを生かしながら、さらに1人でも多くの人が多治見市の魅力を感じていただくということが大事かなというふうに思っております。 もう一つPRということで考えて、最近、やはりちまたで皆さんインターネットも当然使う方が、携帯電話でもスマートフォンで使うということで、ソーシャルネットワークを使いながら、例えば多治見市という情報を知ると、例えばフェイスブックとかツイッターとか、そういうものを見て、多治見市というものをみんなが口コミで情報を知っていくという事柄がすごく使われるということを聞いております。 全然違いますけど、市のホームページで、九州の佐賀県武雄市というのが、ホームページを全部フェイスブックにしてしまったという自治体もあります。それによって、アクセス数が二十何万人になったというような、市内以外のところからのアクセスがふえたというようなことで、とても有効な部分があると思います。 また、すぐにそれが利用できるかどうかというのはまだ検討する余地があるし、問題点もあるかもしれませんが、ソーシャルネットワークとか、そういうものを使いながら、そういうツールを使いながら、多治見市という町を各地、日本、また国外の人にも知っていただくということもすごく1つの手段ではないかなと思っておりますが、またそういうものに対してのツールとして使えるかどうかということも検討できるといいかなと思いますけど、その辺についてはどのような所感、感じを持ってみえるかということをちょっとお聞きしたいんですけど。 ○議長(若尾靖男君) 経済部長 佐橋政信君。 ◎経済部長(佐橋政信君) まだ、部のほうというか、産業観光課の中で、そういうものをどういうふうにしていくかは具体的にはまだ詰めておりませんが、他市でも、今、柴田議員が言われたような形でやってみえるところがございますし、昼からのうながっぱの話にもございますが、いろんなツールを使いながら情報発信することは決して悪くはないと思いますが、ただ、いろんな問題が中には山積される部分がございますので、その辺を調査しながら一度検討していきたいと、そのように考えております。 ○議長(若尾靖男君) 6番 柴田雅也君。   〔6番 柴田雅也君登壇〕 ◆6番(柴田雅也君) 本当に経済部産業観光課の課長以下、あちこち飛び回ってみえるというのは本当にいつも私も見ております。そういう中で、今回も先ほど冒頭でちょっとお話しさせていただきましたけど、JRさわやかウオーキングが笠原町まで延伸して、そういうのにのりまして、地域の人たちもそれぞれの地域で、陶彩の径を全体でイベントという感じで、皆さんが店を出したりということで盛り上がりつつあります。 最後にちょっと経済部長にお聞きしたいんですけど、そういう中で、駅南においては笠原タイル館というのも数年後にできていくというふうに聞いております。また、潮見公園というものもあります。当然、従来からの市之倉のさかづき美術館、オリベストリート、いろんな少しずつですが観光素材が生まれつつあります。 そういう中で、駅南においての観光というものについて、今後、どういうような位置づけで思われるのかどうかということをちょっと聞かせていただければと思います。 ○議長(若尾靖男君) 経済部長 佐橋政信君。 ◎経済部長(佐橋政信君) 先ほど、現在、見えているのは半日の人が多いということですが、アンケートによると、多治見市に来た人の五十数%は1日おりたいという、十数%が半日ということを含めれば、多治見市のほうで食をしていただいて、また長くしていただきたいということで、今言われました駅の南というか、川の南も含めて、そのルートも、今言われました、将来、タイル館もできるでしょうし、陶彩の径もございますし、市之倉のほうのオリベストリートもございます。 ましてや、もともとから虎渓山を回ったところと、それから高田・小名田もありますし、駅へおりて歩いていかれる人が本町オリベストリートまで行くまで、そういうことを含めて、全体的に域内でいろいろ動けるものを交通手段を含めて考えて、滞在型のものを少し、泊まるということでは難しいかもしれませんけど、できるだけ多治見市内に滞在していただいて、食べていただいて、物を買っていただく、そういうことに関しては今後順調に進めていきたいと、そのように考えております。 ○議長(若尾靖男君) 6番 柴田雅也君。   〔6番 柴田雅也君登壇〕 ◆6番(柴田雅也君) 駅南においても、地域とかそれぞれ皆さんが少しずつですが、意識を持ち始めて芽生える部分があります。これは官だけでもいけないし、民だけでもいけません。手に手を携えながら、同じ方向の目的を持って、多治見市の観光ということを盛り上げていくことが大事だと思っておりますので、今後ともいろいろ支援のほうもよろしくお願いします。(拍手) ○議長(若尾靖男君) 次に、9番 若尾敏之君に発言を許可いたします。   〔9番 若尾敏之君登壇〕(拍手) ◆9番(若尾敏之君) 9番、結の会、若尾敏之でございます。今回は10番くじをいただきました。きのうからバッティングしておりますし、今、目の前でもバッティングをいたしましたので、何と運がないなと。実は、事例の中で美濃市も紹介するつもりでおりましたけれども、きのうだけ見えて、きょうは見えないということで、全く運がないなということを、運だけですと言って謙遜される市長とは大分違うなと思いながら、でも全力で取り組んでまいりますので、よろしくお願いをします。 それでは、最初に安心・安全な学校生活についてと題し、中学校における武道必修化についてと、インフルエンザ予防と学校給食について質問いたします。 1点目の中学校における武道必修化についてですが、この質問については、昨日、岡田議員が質問してくださいましたので、できる範囲内で一部考慮して質問をさせていただきたいと思います。 武道のほうでございますが、きのうもお話がございましたので、一応定義だけ少しお話をさせていただきたいと思います。 武道は、武技、武術などから発生した我が国固有の文化であり、相手の動きに応じて、基本動作や基本となるわざを身につけ、相手を攻撃したり、相手のわざを防御したりすることによって、勝敗を競い合う楽しさや喜びを味わうことができる運動です。また、武道に積極的に取り組むことを通して、武道の伝統的な考え方を理解し、相手を尊重して練習や試合ができるようにすることを重視する運動ですと、こう書いてあります。 ダンスについては、きのう、教育長より創作ダンス、フォークダンス、現代的なリズムのダンスというふうに御紹介もいただきましたので、こちらのほうも割愛をさせていただいて、最近のダンスブームもございますので、こちらのほうはすんなり入っていけるのではないかなと思っております。 武道につきましては、私は高校の授業で剣道を経験しておりまして、打たれた面の痛さ、今でも思い出すぐらいという印象があります。 日本古来の武道が授業に取り入れられること自体は大変有意義でよいことと思いますが、同じスポーツに携わる者としては、やはりけがなどが心配になってしまいます。特に、自分が武道の練習方法など詳しい内容をほとんど知らないということに加え、新聞を見ますと、けがなどの報告が多くされているので、余計心配になってしまいます。 そこで、次の5項目についてお尋ねします。昨日の分と重なる部分については、なるべく省略をさせていただきますが、一応文面だけそのまま読ませていただきます。 1、中学校で採用される種目、こちらのほうはきのう聞きましたが、その種目を決定された最大な理由をお聞かせいただきたいと思います。 2、実際の授業内容についても若干がお話がありました。時間数についてもお話がありましたので、授業内容についてもう少し詳細に御説明いただけたらと思います。 それから、備品と施設につきましても若干お話がございましたので、後で少し質問させていただきたいと思っております。 4、指導される先生の確保、こちらのほうも体育の先生だと思いますが、こちらのほうの確保状況もお聞かせいただきたいと思います。 5、外部講師を招いた授業の実施と、先生方に対する講習会の実施計画について、お聞かせいただきたいと思います。 次に、2点目のインフルエンザ予防と学校給食について質問いたします。 インフルエンザが猛威を振るいました。1週間に受診した患者数は連続で 200万人を上回り、その中で6割が14歳以下の子どもが占めています。少し沈静化してきたと思われますが、まだまだ油断できません。 特に、学級閉鎖などの情報を新聞で見ると、多くの子どもがかかっていることがわかります。岐阜県でも、一時82校といいますか、学級といいますか、そういう数字を数えたときもあり、本当に猛威を振るいました。 そんな中で、朗報といいますか、実に興味深い事例を耳にしました。ことしのインフルエンザはR-1乳酸菌で防ぐ、発症率10分の1の町ということで、佐賀県有田町の取り組みが紹介されていました。 有田町では、2010年9月7日から2011年3月18日まで、町内の保育園、幼稚園、小中学校に通う児童生徒を対象に、R-1乳酸菌を使った飲むヨーグルト 112ミリグラム1本を、登園、登校する児童生徒に毎日飲んでもらいました。 そして、10月1日から3月18日まで、インフルエンザA・B・新型の感染状況を調べた結果、隣接している地域の10分の1以下という結果が出ました。このような事例を踏まえ、次の5項目についてお尋ねをいたします。 1、市内でもはやりましたインフルエンザの現在までの発症者数などの状況をお聞かせください。 2、学級閉鎖などによる学校への影響がなかったのでしょうか、お知らせください。 3、講じられた予防対策はどのようなものであったのか、お聞かせください。 4、先ほど事例を挙げました乳酸菌の効果をどのように受けとめてみえるのでしょうか、お聞かせください。 5、よい事例として研究し、本市における学校給食への導入はできないのか、お聞かせください。 以上で最初の質問を終わります。御答弁よろしくお願いします。(拍手) ○議長(若尾靖男君) 教育長 村瀬登志夫君。   〔教育長 村瀬登志夫君登壇〕 ◎教育長(村瀬登志夫君) 安心・安全な学校についてということで、武道必修化についての御質問にお答えさせていただきます。 昨日の岡田議員への答弁を省いていただきましたものですから、私のほうもそれに合わせまして、今、議員の質問のまず武道の必修の中で柔道を決定した理由ということでございます。 これは、各学校の教育課程につきましては、校長が編成するということになっておりまして、その中で、先日も申し上げましたが、施設が整っているところ、武道場があるという条件の中で、小泉中学校と陶都中学校が武道の中で柔道を選択したというふうにとらえております。 内容でございますが、時間数は多くても10時間程度ということになっておりまして、例えば小泉中学校、陶都中学校とも、どのあたりの時期に柔道を行うかということでございますが、11月の半ばごろから、どちらの中学校におきましても10時間程度の柔道の授業が始まるということ、それからその中身につきましては、それぞれの学校で指導計画を立てておりますが、例えば後ろの受け身から始まり、横の受け身、前回りの受け身、それから学年が上がりまして、投げわざに入っていくというような計画を立ててございます。 次に、教員のほうについてでございます。本年度まで、男子におきましては、柔道、剣道の授業が行われておりまして、体育教師はどちらの指導も経験をしております。また、大半の体育教師が県の開催します武道の講習会に参加しておりまして、研修を積んできております。 そして、外部講師でございます。そうした教員の技量を高めるために、岐阜県の教育委員会、また岐阜県の柔道協会主催の研修会が今後も実施予定とされておりますところでございますが、今後、外部講師の活用につきましては、学校の実情を見まして考えていくということでとらえております。 ○議長(若尾靖男君) 教育委員会事務局長 纐纈崇治。   〔教育委員会事務局長 纐纈崇治君登壇〕 ◎教育委員会事務局長(纐纈崇治君) 私からは、安全・安心な学校生活のうち、インフルエンザ予防と学校給食について御答弁申し上げます。 まず最初に、学級閉鎖の状況でございます。2月末までの状況でございますが、小学校では全学級数の24.7%、 227学級中56学級でございます。中学校では、全学級数の 9.9%、 111学級中11学級でございます。学級の閉鎖期間は、最長で3日間、平均で 2.2日でございます。 2番目の授業時数等の対応でございますが、各学校において見通しを持ちながら、授業時数の確保に努めております。現在の状況で授業の時間数が不足すると、そういったおそれはないと思っております。 3点目の予防対策でございます。手洗い、うがい、せきエチケット、マスク着用の励行など、インフルエンザの予防対策の徹底につきましては、例年11月下旬に多治見市教育委員会から各学校に周知をしております。各学校では、さらに換気の徹底や、加湿器の設置などの予防対策を行っております。 また、学校から家庭に対しては、手洗い、マスク、人ごみを避けるなど、感染経路をなるべく遮断をするようなこと、あるいはインフルエンザにかかった人が家族内に出たら隔離をして、治療していただくというようなこと、それから休息、食事等で抵抗力を強めてくださいといったようなことについて、文書を配布して注意喚起をしております。 4点目の乳酸菌の効果についてどのようにとらえているかということでございますが、従来、乳酸菌につきましてはさまざまな健康に対する効能が知られておりまして、最近では1073R-1乳酸菌を含むヨーグルトを毎日摂取した結果、インフルエンザ感染率が大幅に低い効果があるといったようなことが報告されていることは承知をしております。 5点目の有田町のような取り組みができないかということでございますが、学校給食では、児童生徒が成長に必要な栄養をバランスよく摂取できるよう、食材を選定して献立を作成しております。乳酸菌を含む食品でございますが、飲むヨーグルトの場合でございますと、栄養価が牛乳の約半分でございます。そういったことから、実際に各学校で毎日提供するということは困難というふうに思っております。 ○議長(若尾靖男君) 9番 若尾敏之君。   〔9番 若尾敏之君登壇〕 ◆9番(若尾敏之君) そうしましたら、少し質問をさせていただきます。 剣道のほうは古庄議員が専門だと思いますので、後に控えておられますので、柔道のほうをちょっとお聞きしながらと思っておりますが、剣道でちょっと道具についてですけども、ある中学校にお聞きしたら、40セット用意をしているということで、対応できているということでございましたが、最近、剣道でも面にカバーがついたやつとか、あるいは竹刀が今はグラスファイバーになって、ささくれができないようなという、そういった備品もあるんですけども、その部分だけ、そういったものが用意できているのかどうかだけちょっとお聞かせください。 ○議長(若尾靖男君) 教育長 村瀬登志夫君。 ◎教育長(村瀬登志夫君) 剣道のほうのお話ですが、防具は学校ですべて用意しております。竹刀のほうは、個人で購入する学校と、学校で用意している学校とございます。今、御指摘のように、ささくれのできない竹刀を使っているかということについては、把握をしてございません。 ○議長(若尾靖男君) 9番 若尾敏之君。   〔9番 若尾敏之君登壇〕 ◆9番(若尾敏之君) 柔道着なんかも、きのうのお話ですと、学校で用意したり、あるいは個人でということになると言われましたけれども、学校でということになりますと、管理とかをどうしたらいいかということになるんですが、学校で用意した場合についての管理と、それから個人の場合のすべて自費になるのかということだけ、ちょっとお聞かせください。 ○議長(若尾靖男君) 教育長 村瀬登志夫君。 ◎教育長(村瀬登志夫君) 生徒購入の場合は、剣道の竹刀と同様に、個人の費用負担となります。学校で柔道着を1年に一遍、10時間ほどのものでございますが、学年が3学年にわたりますと、それなりに使っておるということでございまして、事故防止につきましては、柔道着のきちっとしたものということも大切なものでございますので、その点につきましては、柔道着が古くなれば、また傷んでくれば、当然かえておるものと認識しております。 ○議長(若尾靖男君) 9番 若尾敏之君。   〔9番 若尾敏之君登壇〕 ◆9番(若尾敏之君) そうしましたら、今度、柔道の手引書を私もちょっとインターネットから出してみたんですけれども、背負い投げとか、体落としとか、ちょっと本当に大丈夫かなというようなのが大分出てきておりましたので、多分そこまではいかないと思いますけど、まず受け身等から入ってということになると思いますが、なかなか受け身については一、二時間の練習でできるようにというふうには思っていなんですけれども、その辺の授業内容については多分基本からというところなんですけども、どのあたりまでを予定しておられるのか、把握をしておられますでしょうか。 ○議長(若尾靖男君) 教育長 村瀬登志夫君。 ◎教育長(村瀬登志夫君) 指導計画によりますところは、簡単な投げわざというところまでできますが、約束練習を中心にするというところを基本的に考えておるところでございます。さらに、事故防止のためには、基本に即した投げ方をすると、基本に即した投げ方をすれば受け身がとりやすいということでございますものですから、さらに基本どおりの授業内容を徹底していきたいと、こういうふうに考えております。 ○議長(若尾靖男君) 9番 若尾敏之君。   〔9番 若尾敏之君登壇〕 ◆9番(若尾敏之君) 大変受け身が大事だと思いますし、手のつき方一つにしても、こういうふうにつくのか、こういうふうにつくのかで、こういうふうにつけば折れないんですけども、こういうふうについたら折れてしまうという、単純なことなんですけれども、サッカーでもそうなんですけれども、そういったところから本当きちっと指導していただきたいと思っております。ベテランの先生がやられますから大丈夫だと思いますが。 それで、授業時間については11月から10ないし11時間ぐらいということもきのうお聞きしましたが、これが入ったということによって何かが減ったと思うんですが、削られたといいますか、何かにかわってということになると思いますが、これは各学校で決まっているのか、それとも全体でこういうものを少なくしてこういうふうにしましょうというふうになったのか、ちょっとそこをお聞かせください。 ○議長(若尾靖男君) 教育長 村瀬登志夫君。 ◎教育長(村瀬登志夫君) 平成23年度までは、体育の授業は90時間でございました。それが、平成24年度からは 105時間となります。しかしながら、例えば体つくり運動、どんなことをやるかといいますと、体つくり運動、器械運動、陸上競技、水泳、球技、武道、ダンス、体育理論の8の領域すべてを、例えば1年生と2年生では必修というふうになっております。それを単純に割りますと10時間程度ということになりまして、これは基本的な学習指導要領の定めの中で、時数が必然的に決まってくるというふうに考えております。 ○議長(若尾靖男君) 9番 若尾敏之君。   〔9番 若尾敏之君登壇〕 ◆9番(若尾敏之君) ふえたということになりますと、今度、逆に心配なのはほかの科目が減っているのではないかなと、こう思うんですが、その辺の確保状況はどうでしょうか。 ○議長(若尾靖男君) 教育長 村瀬登志夫君。 ◎教育長(村瀬登志夫君) 全体的にふえておりまして、そのために多治見市におきましては夏休みを短縮して、授業時数を確保しようという方策を考えておるところでございます。 ○議長(若尾靖男君) 9番 若尾敏之君。   〔9番 若尾敏之君登壇〕 ◆9番(若尾敏之君) わかりました。その時間数はちょっと後で、学級閉鎖の件もありますので、また後でお聞きしますが、県のほうから、この前の県議会の一般質問で、指導者を希望校に紹介することを検討しているというふうに教育長が答弁されておられますけれども、それにつきまして、多治見市のほうからはこういった指導者を紹介を希望しておられるのかどうか、お聞かせください。 ○議長(若尾靖男君) 教育長 村瀬登志夫君。 ◎教育長(村瀬登志夫君) 例えば、小泉中学校におきましては、10年ほど前から柔道を授業で扱ってきております。その中で、今まで聞きましたところでは、外部の指導者をお願いしたという実績はございません。 しかしながら、今後、いろんな側面の中で、先ほど申し上げましたが、実情に応じて外部指導者を招きたいということでございます。直接、今、御質問になられましたところでは、まだ外部指導者につきまして、手を挙げているということはございません。 ○議長(若尾靖男君) 9番 若尾敏之君。   〔9番 若尾敏之君登壇〕 ◆9番(若尾敏之君) わかりました。先ほど、指導講習会が行われているということで、市内での受講状況ですけども、一応基本的なところで結構ですが、体育の先生が中心だと思いますが、基本的には全員の方が受けたというふうにして理解してよろしいでしょうか。 ○議長(若尾靖男君) 教育長 村瀬登志夫君。 ◎教育長(村瀬登志夫君) そのとおりでございます。 ○議長(若尾靖男君) 9番 若尾敏之君。   〔9番 若尾敏之君登壇〕 ◆9番(若尾敏之君) 多治見市には柔道協会もありますし、剣道連盟等もございますが、そういったチューター制度を利用して、そういった方から講師をということはお考えになったことはありますか。 ○議長(若尾靖男君) 教育長 村瀬登志夫君。 ◎教育長(村瀬登志夫君) 先ほども申しましたとおり、実情に合わせて、今後、そういった外部指導者との連携を考えていきたいと考えております。 ○議長(若尾靖男君) 9番 若尾敏之君。   〔9番 若尾敏之君登壇〕 ◆9番(若尾敏之君) 日本古来の武道ということでやっていただくんですけども、この点についての最後ですが、なかなか余り時間数もとれないということで、なかなか本来の目的が達成するには難しいのではないかなと、こう思うんですが、その辺のお考えをちょっとお聞かせいただけますか。 ○議長(若尾靖男君) 教育長 村瀬登志夫君。 ◎教育長(村瀬登志夫君) これは、議員が初めに言われましたとおり、入ってきた趣旨を大事にしたいというふうに考えております。その中で、時間数は10時間程度でございますが、1年生、2年生、3年生となる、また1学年ないし2学年しか柔道の授業をしないということもございますが、その中で入ってきた趣旨をきちっととらえていきたいというふうに思っております。 ○議長(若尾靖男君) 9番 若尾敏之君。   〔9番 若尾敏之君登壇〕 ◆9番(若尾敏之君) そうしたら、2つ目のインフルエンザのほうでちょっとお聞きします。 今、学級閉鎖等のお話も出てまいりました。時間数については不足しないというようなことでしたけれども、今回、学級閉鎖がありまして、そのクラスに対する補習といいますか、追加、そういったものは一切予定をしておられないということですか。 ○議長(若尾靖男君) 教育長 村瀬登志夫君。 ◎教育長(村瀬登志夫君) 年間の授業時数につきましては、そういう部分があっても、ある程度余裕のあるような計画を立てております。しかしながら、例えば冬休みに授業をしたという実績はございません。新型インフルエンザが流行して、学校じゅうが何日も、全校が何日もお休みになったというときには、冬休みを短縮した、そういう例はございます。 僭越ながら、最初に申しましたように、余裕を持った計画を立てておりますので、調整的には補習ということは今まではほとんどございません。 ○議長(若尾靖男君) 9番 若尾敏之君。   〔9番 若尾敏之君登壇〕 ◆9番(若尾敏之君) 余裕を持ったということなんですけども、夏休みを少し前倒しして学校が早く始まって、授業時間を確保しなければいけないということになっていると思うんですけれども、その辺との兼ね合いなんですね。夏休みまで削って授業時間を確保しないと、なかなかやれないということでありながら、今、授業には何か余裕があるというようなことを言われたような気がするんですが、その辺はちょっとどうなっているんですか。 ○議長(若尾靖男君) 教育長 村瀬登志夫君。 ◎教育長(村瀬登志夫君) 余裕を持たせるためにも、授業時数を確保していきたいと。もし、それをとらなければ、きちきちになるわけでありますものですから、夏休みを3日間ほど短縮して、授業時数の確保に努めていきたいと、そういうふうに平成24年度からは考えております。 ○議長(若尾靖男君) 9番 若尾敏之君。   〔9番 若尾敏之君登壇〕 ◆9番(若尾敏之君) そういうふうなら、私としては補習をどこかで、学級閉鎖の分についてだけはやったほうがいいように思うんですけれども、確かに夏休み等について余裕を持っていると、それだけ短くして、授業時間を確保してということなんですけれども、実際には3日間ぐらい授業が受けられていないわけですね。ですから、こういったものについての補習をどこかでやったほうがいいと思うんですけれども、いかがでしょうか。 ○議長(若尾靖男君) 教育長 村瀬登志夫君。 ◎教育長(村瀬登志夫君) それは、それぞれの学校の中で、例えば小学校なり中学校なりが授業の密度を少し上げて、内容を残さないように取り組む、こういうふうで考えておりまして、学級閉鎖をすればすぐに補習ということではございません。 ○議長(若尾靖男君) 9番 若尾敏之君。   〔9番 若尾敏之君登壇〕 ◆9番(若尾敏之君) わかりました。こじつけとはとっていただきたくないんですけれども、それで先ほど言った乳酸菌を飲むと、学級閉鎖の発症率が10分の1になるという事例も上がっているわけですね。ですから、そういったことを研究していただいて、それでそういう学級閉鎖も減らしていくということも、授業時間を確保するということにつながっていくのではないかと思うんですけれども、いかがでしょうか。 ○議長(若尾靖男君) 教育委員会事務局長 纐纈崇治君。 ◎教育委員会事務局長(纐纈崇治君) 学校給食の目的ですけれども、これはやはりきちんとしたまずは栄養をとっていただくというのが一番の目的でございます。先ほど申し上げましたように、ヨーグルトの関係でいくと、カルシウムの量が4分の1程度、残りの4分の3をほかの食材からとらなきゃいけないということになると、なかなか献立が困難ということがございます。 それから、値段のこともございまして、牛乳が大体今は50円弱ですけれども、今、ホームページ等で見ると、定価で見ると約3倍程度になりますので、 100円近く金額も上がってまいります。そうすると、今の給食費の中で、その分を副食で減らすことになると栄養価も減り、非常に困難というふうに思っております。 ○議長(若尾靖男君) 9番 若尾敏之君。   〔9番 若尾敏之君登壇〕 ◆9番(若尾敏之君) わかりました。そういう値段が上がってしまうということになると、また保護者との了解も要るということですが、確かにこうやって事例でいいところが出ていますので、やっぱり多治見市としても値段云々ということは別にやはり少し研究をして、少しでも取り入れていけるものがあるなら取り入れていっていただきたいと思いますので、その点だけ要望して、1つ目の質問を終わりたいと思います。 2問目に移らせていただきます。 それでは、大きく2点目、多治見の観光施策についてお伺いしたいと思います。 今終わった柴田議員も観光施策についての質問でしたので、ちょっと割愛ができるかどうかわかりませんが、極力努力してまいりますので、執行部の方におかれましては、重なる部分については割愛していただいても結構ですので、お願いをします。 市長が就任以来、日本最高気温の記録を皮切りに、うながっぱの誕生、観光大使制度の制定など、数多くの実績を残してこられたのは周知の事実であります。そして、当初から掲げておられた日帰り観光も、順調に進んできていると思っています。経済状況が大変厳しい現在、観光産業は大切な施策ではないかと思っています。 4月7日土曜日に行われる第60回たじみ陶器まつりは、JRのさわやかウオーキングとタイアップして、ことしも多くの観光客が訪れてくれることと思います。JRの紹介タイトルは、「多治見を彩る陶器 春まつりを訪ねて」となっています。まさに地場産業と観光が1つになった、大切なイベントであります。しかも、たじみ陶器まつりは、今回第60回の記念すべきお祭りであります。またとないチャンスを生かしたいものでございます。 さて、最近、観光をキーワードに、近隣都市と連携をとり合う市の取り組みが新聞等で紹介されていました。 1つは、豊田市と恵那市が初の観光交流バスツアーを実施しました。豊田市民が恵那市を訪れ、岩村城址、恵那峡遊覧船、酒蔵開きなどを楽しみました。今度は、恵那市民が香嵐渓を訪れる計画も進行しているようです。 もう一つは、きのう来ていただきました美濃市と伊賀市との連携であります。美濃市で行われているうだつの町家のおひな様で、伊賀市から忍者の衣装協力などを得て、スタッフが忍者や戦隊ヒーローに扮し、「美濃和紙で手裏剣をつくろまい」などのコーナーを盛り上げ、市民が大いに楽しんでいるなどの紹介がございました。 このように、近隣都市同士がお互いのよいところを認め合い、観光施策に生かしていくことはとても大切なことであると思います。多治見市も豊田市とはマグロードで大変近い距離にあり、トヨタ自動車やトヨタ紡織が企業誘致課の御尽力で多治見市に来てくれることも含め、観光連携を結ぶには好条件が整っているように思います。 また、同じような条件を持った近隣都市も多くあると思います。このような都市との連携も、大切ではないのかなと考えます。 さて、次に海外からの観光客の誘致についてですが、中国を視野に入れた施策をお考えで、具体的な話も出てきました。しかし、先日、若林議員のほうからも話がありましたように、現在、中国と名古屋市の関係悪化が全国に広がっているような情報もございます。多治見市として何らかの対策、方策を練らなければならないのではと思っています。このような状況の中ですが、海外からの観光客を誘致することはとても大切ではないかと考えます。 最後に、若者を対象にした観光施策はないのか、考えてみました。今まで、来ていただく方々で、なかなか若い方に多治見市を理解してもらう場面が少なかったように思います。これからは、若い方々にも多治見市に来ていただく、このような観光産業を生み出していきたいものです。 我が結の会では、1月に大分県中津市を視察してきました。中津市での視察項目の1つに、中津市スポーツ、福祉、医療及び教育文化等大会開催補助金というテーマがありました。これは、中津市で開催された各種の大会に、中津市で宿泊した場合、市から補助金が出るというものであります。担当者にお聞きしたところ、この施策による経済効果は絶大であるとの回答をいただきました。 11日に名古屋市で行われました名古屋ウィメンズマラソン2012には、1万 3,114人が参加して、女性だけのマラソン大会としては最大であるとギネスに認定されました。同時開催の名古屋シティマラソン2012も合わせて、約2万 6,000から 7,000人が参加しました。 これだけの人数を受け入れられる名古屋市だから開催できたことは十分理解しておりますし、ティファニーのペンダントが目的ではないことも十分理解しておりますが、これだけ多くの方が全国から参加したということは、経済効果もかなり高かったと思われます。 多治見市でも、12月に市民健康マラソンが開催されます。年々参加者もふえてきており、市民が健康に留意するようになってきたあらわれだと思います。この大会には、全国の遠方から駆けつける方もおられ、毎年紹介されております。視点を広げ、観光施策を巻き込んだ大会にしていくのもよい方法ではないでしょうか。 今述べたのは一例ですが、若い人も多治見市に呼び込むには、1つの方法として考えてみる価値があるものと思います。このような事例を踏まえ、次の5項目についてお尋ねします。 1、観光施策の現状と成果についての御見解をお聞かせください。 2、今後の観光施策についてどのようにお考えか、お聞かせください。 3、近隣都市との観光連携についての御見解をお聞かせください。 4、海外からの観光施策についての御見解をお聞かせください。 5、若者を対象とした観光施策についての御見解をお聞かせください。 以上で2点目の質問を終わります。御答弁よろしくお願いします。 ○議長(若尾靖男君) 市長 古川雅典君。   〔市長 古川雅典君登壇〕 ◎市長(古川雅典君) 観光の関係で、まず近隣都市との友好関係でございます。 私は、都市間との友好ということよりも、そこの都市に魅力がある、来ていただいた方がさらに多治見市に足を運んでいただく、ターゲットは完全に豊田市に絞り込んでおります。 ここにありますのは、豊田スタジアムのカレンダーです。日本じゅう、あるいは世界に発信する豊田スタジアムのプレミアムカレンダーです。すべてが豊田の案内があるということじゃなくして、豊田だけでは足りない魅力を発信したいということで、表表紙が何と多治見市の虎渓山永保寺を使っていただいています。中に修道院が出てきます。 これは豊田スタジアムがつくっている最新のカレンダーに2枚、しっかり多治見市を掲載してくれているというのは、これは豊田スタジアムと大変長い関係と、豊田市役所を使って多治見市の魅力を発信してきました。物づくりとしてはすばらしい町ですけれど、伝統文化としては乏しい、はっきり豊田市は認めています。 豊田スタジアムの小幡社長とは、大変今は親しくさせていただいております。若尾議員も仲介をしていただいております。市役所から出発をして、豊田スタジアムの観覧席に座るまで、35分で座れます。多治見市役所を出発して、豊田の市長室まで40分で着きます。逆を言えば、豊田スタジアムに来られた世界のVIP、お金持ち、スポーツのチャンピオン、こういった人たちを多治見市に来ていただく、そのためのツールとして、このカレンダーをつくっていただいた。 こういうようなことで、着々と成果を上げておりますし、今シーズンも2回、豊田スタジアムの小幡社長から御案内をいただいて、豊田スタジアムで大変すごい席でサッカーの観戦をさせていただいた。 逆に、豊田スタジアムの小幡社長は、お忍びも含めて、本当に多治見の町が気に入っていただいております。奥様を連れ、あるいは市の幹部を連れというような形で、近隣の都市としては当然名古屋市が大都市でターゲットに上げておりますが、もう一つは世界のスポーツの拠点、豊田市を完全にターゲットに入れて、強い関係をしっかり組んでいる、これが今の現状でございます。 次に、海外戦略について答弁を申し上げます。 現在、御審議をいただいております平成24年度新年度予算、この中に中国陶磁器産業振興のための視察関連費として 141万 5,000円を計上し、御審議をいただいております。これは、中国からの観光客を再度活性化をする、こういった形で、北京、あるいは上海、こういったところを中心として、こちらからいわゆるトップセールスに出かけるというような予算でございます。 この中には、多治見商工会議所も同行したいというような積極的な御意見もいただいておりますし、議会の皆さんの代表もぜひとも御参加をしていただきたいというような予算編成になっています。 あくまでインバウンド、中国から富裕層に来ていただく、人数も勝負ではない、何も買わない人たちが何千人来たって、ある意味、観光の一番の目的は多治見市の経済の活性化、特に陶磁器、こういったものに対してしっかり見ていただくだけではなくて買っていただく、こういった人たちが来ていただくような形のトップセールスを行います。 昨年の3月の11日の東日本大震災の前までは、非常にいい傾向が続いておりました。上海周辺のゴルフ場のオーナー、こういった人たちが来ていただく、数十万円、 100万円を超える陶磁器をどんどん買っていただく、こういったことを再度もう一回考えようということで、1つの戦略を動きます。 もう一つの戦略でございます。南京市の小学生 200人に、この多治見市に来ていただきたいというような計画を現在進めております。紹介は県の観光ブランド振興課からございました。 ルートの内容は、南京の小学生 200人、入国は関西から入国をいたします。出国は東京からされる。この間、名古屋は通過をするという予定でございます。多治見市に1泊をしていただく。そして、小学校と交流をする。こういった形で、教育関係については県内ナンバーワンを確実に自負をしている本市でございます。 加えまして、3月11日の大震災以前は、教育の視察、こういったものが学校の先生、特に指導長を中心としてございました。こういったことから、ぜひとも今回、相手の中国、特に南京市当局の最終の御決断もあるということでございますが、南京市の小学生 200人をこの多治見市に来ていただく、そして1泊していただく、多治見市の教育を見ていただく、多治見市の文化を見ていただく。 中国の総領事館が、一昨年、来られたときも、虎渓山永保寺を御視察をされております。中国と虎渓山永保寺との大変深いつながりというのも、総領事は感銘をされております。 負の要因というのはいろいろありますが、逆にそのことを妙に神経質に考えるよりも、これまで培ってきたプラスの要因、こういったものをしっかり呼び戻すというようなことと同時に、加えて中国戦略については待ちではない、こちらから出かける、これだけ安全です、ぜひとも多治見市に来てください、加えまして人間国宝が4人、建物の国宝が2つ、6つの国宝を持つ町というのは、11万 7,000人の規模の中では全国どこにもない、こういったことを行いながら、加えて企業誘致のいわゆるビッグネーム、トヨタ自動車、トヨタ紡織、アマゾン、こういったものが来ていただいている町だ、これも中国から来ていただくインバウンドについては大変プラスの要因だというようなことで、現在、概論ではなく、具体的にしっかり進めていく。 加えて、観光で来ていただくのが経済的に波及効果、何人来た、何万人来たというようなことよりも、多治見市の経済にどれだけプラスになるのか、そういった視点で戦略を進めております。 ○議長(若尾靖男君) 経済部長 佐橋政信君。   〔経済部長 佐橋政信君登壇〕 ◎経済部長(佐橋政信君) 私のほうは市長の答弁以外ですが、市長が大分話していただきましたので、簡略に話させていただきます。 現在の観光の施策につきましては、議員からも御指摘のように、うながっぱを中心にして、美濃焼のブランドを中心にしたい。特に、今つくっています産業観光施策の中では、美濃焼を単なる焼き物じゃなくて、地域のブランドにしていきたいと、そういうことで今後具体的なことをしていきたいと思っています。 それと、議員が御指摘の宿泊に関する補助、これは当然多治見市もやっておりませんが、一度そのような調査をさせていただいて、補助をすることによっての絶大なる波及効果があれば、それについては一度調査させていただきたいと、そのように考えております。 それから、近隣都市で、市長が今、豊田市の話をしましたが、国もスポーツ観光という視点が大きく取り上げられまして、豊田市がそれを取り込もうとしている。その中で、豊田市に来ていただいたお客さんが多治見市に来ていただくようなことを、今、豊田市や豊田商工会議所、豊田スタジアムと、今、検討しているところです。 先ほども申し上げましたドラゴン・ルートのプロジェクト、これもセントレアから入ったものが今は線が真っすぐですが、豊田市から多治見市、土岐市のほうへ来るような線も何とかできないかということで、中部運輸局にも今問い合わせております。 それと、中国の観光施策につきましては、中国のインターネットショッピングサイトである銀聯モールというのがございますが、そこに美濃焼等を出品するように、今、窯元と調整中でございます。また、美濃焼の文化背景を情報提供できるような旅行商品、中国から来ていただくものを具体的な商品としてやるようなことも、今、取り入れております。 また、岐阜県の華僑華人会や日中文化協会の要人が多治見市に住んでみえますので、その方たちとの連携を図りながら、具体的なもので誘客と中国へ美濃焼の焼き物が本当に売れていけれるかと、そのようなことについても現在調整中でございます。 最後に、若者への観光施策については、昨年、市内外の若者をターゲットとした「こいまち」、まちコンというんですが、これは男女約 100名ずつで 200名が実施して、大きな反響がありました。特に、現在は新聞でも大分話題になっていますが、多治見市は昨年にそういう企画をTMOを中心にさせていただいておりました。 そのほかに、市内にはおしゃれなスイーツ店が多くありますし、また意匠研究所の卒業生が多く在住しまして、現在、ながせ商店街を中心ですが、クラフト店や個展もして、魅力的な町になりつつあります。 さらには、最近では「やくならマグカップも」という「やくも」、これも主に若者をターゲットにしたものですが、これについても市内外に積極的に今情報発信しております。 そのような形で、若者に対してもターゲットとした施策も順次展開していきたいと、そのように考えております。 ○議長(若尾靖男君) 9番 若尾敏之君。   〔9番 若尾敏之君登壇〕 ◆9番(若尾敏之君) 市長から心強いお言葉をいただきましたので、うれしく思っております。 昨年11月にJリーグのほう、豊田スタジアムに行っていただいて、あの日を特別に多治見の日ということをつくっていただきまして、電光掲示板に多治見市の映像が流れるという、豊田スタジアムが始まって以来のことを多治見市にとっては初めてやっていただいたということで、大変うれしく思っております。 また、うながっぱも大変人気がありまして、来場者が本当にうながっぱによって写真を撮るとかいうような場面が数多くありましたので、本当に近いところで多治見市をよく知ってもらっているなということを感じました。 バスもこちらから5台、 250人送り込みましたので、今度は逆に、今、市長が言われたような、豊田市に来られた方が多治見市のほうに来るような形で、何とか交流ができないかなと、こういうふうに思っておりますので、よろしくお願いします。 それで、先ほどたじみ陶器まつりのお話をさせていただきました。これはJRのほうから発表された一覧表なんですけれども、これを見ますと、多治見市におきますさわやかウオーキングですけれども、JRとのタイアップですけども、一般向きで13.6キロ、3時間30分というコースが設定されております。 スタートが8時半から11時で、ゴールが3時までということで、スタンプラリーも行われておりまして、そのスタンプを何個か集めると、いろんなところに行って集めると品物というか、何か参加賞みたいなものがもらえると、いろんなコースがあるんですけれども、そういったものがもらえるというのがついているようです。 これ13.6キロということで、私も普通に歩いて3時間半ということで、朝8時半から来ていただいた方は若干の余裕があって、お祭りを見るということも可能だと思うんですが、少し遅く見えた方についてはなかなかお祭りを見る時間も少ないのではないかなと。 1つには、今言ったスタンプラリーの最後のゴールのスタンプをどうしても多治見駅で押さなければいけないということで、多治見駅にどうでも3時までに帰らないとというちょっと条件がついているものですから、なかなか市内をゆっくり見学していただけないんじゃないかなと、こういうふうに思っております。 それに、ウオーキングに来る方は大体軽装といいますか、リュックサックとかを背負ってみえると思うんですけども、そういった方が帰りにたくさんの茶わんを買って、重いものを持って帰っていただくということがなかなか期待できないのではないかと、こう思います。 そこで、1つの御提案なんですが、参加者がさわやかウオーキング参加カードというのを持っているものですから、そういったことを見せていただいた方に何らかのサービスをつけるとか、例えば 3,000円以上購入していただいた方に宅配を補助するとか、何かそういった方針を主催者と相談をしていただいて、何とかそういう形で茶わんを買って帰ってもらえるというような企画ができないかなと思うんですが、なかなか難しいと思いますが、御見解をちょっとお聞かせいただけたらと思います。 ○議長(若尾靖男君) 経済部長 佐橋政信君。 ◎経済部長(佐橋政信君) 第60回の茶碗まつりの実行委員会を今進めておりまして、ほとんど最終段階に来ておりますので、今、議員が指摘になりましたさわやかウオーキングに来た人のサービスについては、ことしはちょっと難しいと思いますが、来年以降、一度検討させていただきます。 それと、重いものを持って帰るということがありましたので、それについてはことしから、茶碗まつりの会場で宅配の場所をセッティングすることにしましたので、その辺は何とか解消できるかなと、そのように思っています。 ○議長(若尾靖男君) 9番 若尾敏之君。   〔9番 若尾敏之君登壇〕 ◆9番(若尾敏之君) ちょっと時期的に難しいというのもありますし、いずれにしてもJRとこうやって組んで、多くの方に来ていただくということですので、やはり少しでも地場産業である茶わんを買って帰っていただけたらなと思っておりますので、よろしくお願いをします。 それから、海外については、中国のほうと具体的な例も出していただきましたので、やはりこちらのほうもいろいろ呼んでいただいて、中国との関係をよくしていただけたらと、こう思っております。 それから、先ほど中津市の例を言いました。市長は、以前から合宿を多治見市でやらないかと、日本一暑い町で練習をしたら、日本一熱い練習ができるんだというようなことを時々おっしゃっていただいていますけれども、大学のほうからも実は多治見市のほうで合宿をしたいという申し出もあるんですけれども、そういったときに、今のような事例で、少しでも来ていただけるようなところがあって、なおかつそういった少しでも補助金が出れば、チームにとっても負担が少なくなるというような事例もあるということでございますので、こういったものを調査してやっていただけるということなんですけれども、もう一度、その辺について意気込みというか、何とかしていきたいということをちょっとお聞かせいただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(若尾靖男君) 経済部長 佐橋政信君。 ◎経済部長(佐橋政信君) まだやるというふうな判断はしていないんですけど、一度調査はさせていただきます。なかなか多治見市はそういう補助をして来ていただくという、今まではそういうセットがなかったので、枠組みが、それについては一度、中津市もほかの市もありましたら、議員のほうからもう少し情報をいただく中で調査させていただく、こんなふうに考えています。 ○議長(若尾靖男君) 9番 若尾敏之君。   〔9番 若尾敏之君登壇〕 ◆9番(若尾敏之君) すごい前向きだと私は思っておりますが、別府市も温泉客だけではなかなかできないということもあって、そういった客も誘致しようということでやり始めて、それが中津市だということでございますので、確かに宿泊施設とかをかなり抱えているという条件があるものですから、多治見市にとっては難しいかもしれませんが、そういったことも含めて、前向きに考えていただきたいと思います。(拍手) ○議長(若尾靖男君) 次に、22番 嶋内九一君に発言を許可いたします。   〔22番 嶋内九一君登壇〕(拍手) ◆22番(嶋内九一君) 平成24年度開催の国体と生涯スポーツについてお尋ねいたします。 全国各地から競技関係者が集う国内最大のスポーツの祭典・国体、ぎふ清流国体は県にとって歴史的な国体であります。第67回国民体育大会ぎふ清流国体冬季大会は、恵那市でスケート競技、高山市でスキー競技が行われ、運営面、開催地の盛り上がり、競技成績を含め、県初の完全国体の見事な最高のロケットスタートを切ったと思います。 昭和40年第20回岐阜国体から47年後に岐阜県で開催されることは、当市はもとより県民一丸とならなければならない、そのために開催地が自分たちの競技拠点のできばえや運営体制の充実ぶりを全国に向けてお披露目する場所と言われます。ぎふ清流国体冬季大会では、恵那・高山両市の競技会場で、充足された設備と行き届いた運営がきらりと光ったと言われました。 当市では、空手道の正式競技と高等学校の軟式野球、これは公開競技、ドッヂビー、オリエンテーリングと、4種類開催、当市に来られたすべての人々に感動を与えなければならないと思います。そのためには、準備委員会から実行委員会を立ち上げ、体制づくりを着々と進められていると思います。 「輝け はばたけ だれもが主役」、ぎふ清流国体開催まであと 197日、前置きはこの程度にとどめ、次の項目についてお尋ねいたします。 国体の開催について、1つ、多治見市会場での国体開催の準備は順調に進んでいるのか、大まかなスケジュールはどのようになっているのか、お尋ねいたします。 2つ目、多治見市に多くのお客さんが見えますが、どのようにお迎えするのか。 3つ目、そのお客さんを観光にどのように結びつけるのか、市の戦略は。 4つ目、開催に当たり多くのボランティアの協力が必要と考えられるが、ボランティアの募集方法、ボランティアの役割をどのように考えているのか。 次に、多治見市で開催の国体種目をどのように生涯スポーツに結びつけるのか、種目別スポーツの育成も大切であるが、だれでも参加できるスポーツの振興も必要であると考えられる。国体という機会をとらえて、市内に軽スポーツを広めるチャンスだと考えるが、市の考えは。 以上のことについてお尋ねいたしますので、よろしくお願いいたします。(拍手) ○議長(若尾靖男君) 市長 古川雅典君。   〔市長 古川雅典君登壇〕 ◎市長(古川雅典君) 国体の準備状況について答弁を申し上げます。 昨年の1年前大会の総括をしっかり行いました。加えて、山口国体への視察を行いました。会場設営のあり方、各競技団体と定期的に打ち合わせを行いながら、精力的に現在、準備を着々と進めています。 今後についてです。のぼり旗の作成、花の育成、多治見市内での炬火リレー、このコース、あり方、こういったことをしっかり現在行っております。こうしたことを行うことによって、国体がいよいよ近づいてくる、市民レベルの盛り上げをしっかり図ってまいります。 47年ぶりの国体を成功すべく、準備には万全を期すと。加えまして、47年後に命がある人はほとんどここにはおりませんので、この機会に市長として在任をしていることができる、あるいは市議会議員として在任をしていることができる、こういった大きな喜びと誇りをしっかり持っていただいて、国民体育大会多治見大会に臨んでまいります。よろしくお願いをいたします。 ○議長(若尾靖男君) 副市長 木股信雄君。   〔副市長 木股信雄君登壇〕 ◎副市長(木股信雄君) 多治見市への来場者の対応についてお答えを申し上げます。 国体の来場者につきましては、空手道で選手・監督が約 400人、観客が1日約 3,000人、高校軟式野球では選手・監督が約 200人、観客が1日 1,000人と見込んでおります。 国体は競技そのものの運営はもとより、全国からの来場者がいかに心地よく滞在していただけるかが成功のかぎとも言えると考えております。おもてなしの視点も鋭意、検討しているところでございます。 具体的には、多治見駅での歓迎や案内のほか、競技会場でのたき出しや野点のサービスを予定しているところでございます。 ○議長(若尾靖男君) 環境文化部長 佐藤喜好君。   〔環境文化部長 佐藤喜好君登壇〕 ◎環境文化部長(佐藤喜好君) 私からは、市長、副市長答弁以外の部分についてお答えさせていただきます。 初めに、市内観光への結びつけについてですが、国体の会期中には茶碗まつりなど大きなイベントも行われる予定と聞いております。 ぎふ清流国体多治見市実行委員会には観光協会も参画しており、市の観光部門と連携を図りながら、国体来場者への観光PRに積極的に取り組んでまいります。 次に、ボランティアへの協力ですが、ボランティア登録は 300名を目標としておりますが、2月末時点での登録者数は現在 126名にとどまっております。 ボランティアの業務は、休憩所、会場巡視、受付、総合案内、美化清掃、駐車場、バス輸送、弁当配布など、おもてなしや会場管理にかかわる業務などを期待しており、国体を盛り上げるスタッフとして必要不可欠でございます。今後、各種団体への協力依頼も含めて、積極的に進めてまいります。 次に、国体開催をどのように生涯スポーツに結びつけていくかでございます。 軽スポーツについては、グループやサークル、同好会として活動している方がほとんどで、組織化した団体は少なく、団体数、活動人員を把握していません。 国体ではデモンストレーションとしてのスポーツ行事として、ドッヂビーとオリエンテーリングを開催いたします。 普及啓発のため、平成22、23年度に、市民を対象とした教室を開催した。 国体開催を契機に、今後もスポーツ推進委員、レクリエーション協会、体育協会等と連携し、さらに軽スポーツの普及啓発を図ってまいることとしております。よろしくお願いいたします。 ○議長(若尾靖男君) 22番 嶋内九一君。   〔22番 嶋内九一君登壇〕 ◆22番(嶋内九一君) それでは再質問をさせていただきます。 先日、市長、教育長、笠原中学校の卒業式に行ってまいりました。私と加納議員、加藤議員も出席いたしましたが、そのときに大変感動いたしました。4クラスで 118名がだれ一人も欠席者がなかった。それにはやはり学年主任の先生が出向いて、リハーサルさせて当日出席させたと。なおかつ、教育長、給食の残滓が今ないんだと、笠原中学校は。やっぱり生徒たちに聞くと、食べるのが楽しいんだと。やはり自校給食の一つのあらわれかなと。これは余分なことかもしれませんが、これはもう大変なことだと私は思いましたが。 そこで、中学生の答辞の中で、震災が発生して生徒会独自で義援金を集めて18万円ほど送ったんだと。そしたらお手紙が戻ってきて、ありがとう、忘れないでくださいということのお話。そして、トイレ掃除で何を磨いているんだと聞いたら、心を磨いているんだと。この言葉が大変私は感動いたしましたし、 118名の中で11名の方が出席皆勤、39名が3年間皆勤だと。恐らく11名の9年間出席皆勤は他の中学校で私はないと思いますが、それほど、すごいなということも思いましたし、後輩に向かって、この学校は心が温かいところがあるということの言葉を中学生の卒業式からお聞きいたしました。 その中学生の方が、佐藤環境文化部長も出席されましたが、先日の11日の日に第13回のグラウンドゴルフ、選手・役員入れて 180名近かったんですが、その中で笠原中学校の生徒が25名ほどボランティアで参加していただきました。中学校の校長先生も見えましたし学年主任もこそっと、どんな状況かなということで見にこられました。 震災ということで2時46分には放送が流れますが、黙祷してください。だけどきょうは時間前ですが黙祷しますということで、環境文化部長も知っておられるようにしました。全員が黙祷で微動だに、きちっとやられて、もうこの気持ちよかったこと。それから、中学生の生徒が、「おじさん、震災の瓦れき、多治見市拾ってくれる」と、こう言いました。だけど、安心・安全のものじゃないとだめだよと。わかったと。おじさん、きょうって何のスポーツ。いや、これ、こういうものだよ。生涯スポーツ、軽スポーツだよと。ああ、そうかと。 ということで、やはり、子どもたちもやっぱりスポーツはしていても、どういうものだとわからないところがあるかなと。だけど、ボランティアに参加してくれたおかげで大変選手は、孫、ひ孫ぐらいに当たる中学生ですので、ああいうスタイルを見ますと、スポーツに対する理解もこれからふえていくし、おじいちゃん、おばあちゃんも、自分の子どもに対して、孫に対してもいろんな形のスポーツの楽しさ、やっぱりスポーツというものは精神面も肉体的にも鍛えるし、これ世界共通の私は文化であると思っておりますので、やはり、こういうところからもスポーツ、軽スポーツ、生涯スポーツは広めていかなきゃならないと。 なぜこういうことを今申し上げましたかということは、多治見市はことしから指定管理者制度が少し変わって、それぞれの事業主体が変わってきました。ある意味では少しは行政がスポーツに対することがいい方向にいったのかなと思うんですが、まだまだ不足なところがたくさんあります。それはいつかの機会にさせていただきたいと思います。そういうことを感じましたので、また何かの機会があれば市長、教育長、このことを言っていただければありがたいなと思っております。 そこで、国体のことでございますが、最終的には年度明けに選考されると思うんですが、たしか市内にも国体の強化選手がおられると思うんです。その方は昨年、一昨年ぐらいから強化選手に指定されて、ぎふ清流国体に向かわれて着々と毎日のように厳しい練習をされております。けがをされなければ多分選ばれるだろうと思うんです。そうした場合に、県も国体として予算を上げられて、選手強化としても予算を上げておりますが、市もことし1億円という予算ですが、その1億円を選手強化のほうに充てられるのか、何に充てられるのか。また、そういう選手がおられるということを知っておられるのか。もし知っておられるなら、それはどのように対応されるのかということが一つ。 それから、先ほど宿泊者がこれだけ来られるということを副市長が答弁されましたが、過去は宿泊施設がないということで、民泊ということが過去十数年前まではそれぞれの国体であったわけですが、多治見市も選手が全部来られると多治見の宿泊施設では足らないわけです。これからの話だと思うんですが、民泊ということを考えておられるのか。 それから、デモスポ行事で参加料を取るということになっておりますが、これ私がちょっと、 3,000円と 500円ということですが、なかなか理解できないんですが、これはどのような形で、なぜなのかということもちょっとお答えできればと思います。 それから弁当です。これ一番大事なことですが、一括発注と一括注文ということですが、時期的にもまだ暖かいし、私は過去、昨年は山口国体、その前は千葉国体、来年は東京国体。昨年、一昨年前もいろんな国体とかそれからスポレクにも参加いたしましたが、弁当の業者が1軒じゃないんです。たくさんあるんです。なぜですかと聞いたら、最悪のことを考えると間に合わないから、分けたということも言われました。ですので、その辺のことの弁当のことは一括発注ということですが、最悪のことを考えておられるのかということ。 次に、生涯スポーツのことですが、国体と関連してさまざまな推進がなされていると思います。生涯スポーツの推進プラン2005では、後期計画の段階に入っております。その進捗状況はどうなっているのかお尋ねいたします。 生涯スポーツ推進プラン2005では生涯スポーツ普及啓発、地域スポーツ推進、競技スポーツ推進の3つの柱で計画されていたと思うが、その中の生涯スポーツ普及啓発の取り組み状況、進捗状況についてはどのようか。また、それらについてはどのように検証し、評価しているのかお尋ねいたします。 以上、何点かよろしくお願いいたします。 ○議長(若尾靖男君) 環境文化部長 佐藤喜好君。   〔環境文化部長 佐藤喜好君登壇〕 ◎環境文化部長(佐藤喜好君) 何点か御質問いただきましたので順次お答えさせていただきます。 初めに、岐阜県の強化選手の関係でございます。 基本的に、岐阜県の強化選手自体は情報といったものはすべて県が管理しておりまして、市のほうが所有しているものではございません。岐阜県強化選手自体は中学校から成人までおよそ 1,800名ほどあるというふうに聞いております。 市では、国体の支援に向けまして、市内の競技団体や中学、高校のクラブなどから強化指定の申請に対して、体育協会が採択した団体に最高30万円、総額 150万円の補助をするというようなことで、平成20年度から4カ年、平成20年から平成23年度の4カ年支援してまいったところでございます。平成24年度に関しては、もともと平成23年度までというそういう制度でございましたので、特に今回設けているものではございませんが、参考までに昨年の山口国体では、多治見市内の選手は10競技、13名が出場されたというふうには把握しているところでございます。 次に、宿泊者のいわゆる民泊、一般の民家に選手等を宿泊場所に提供するという、そういう部分でございますけれど、現時点で実施は予定しておりません。現在のところ、県内で民泊を実施するというのは池田町と揖斐川町というふうに聞いているところでございます。 次に、デモスポ行事の関係でございます。特に、参加料のことでお尋ねがございました。 本市では、ドッヂビーについては1チーム 3,000円、これは1チーム最大15人ということで1人当たり 200円ほどということで、例えば保険料程度の負担かなというふうに考えておりますけれど、1チーム 3,000円というお願いをしておりますし、オリエンテーリングでは個人の部で1人 500円、グループで1人 200円というような設定でございますので、これについては昨年度の千葉国体に倣ったというものでございます。 ぎふ清流国体では県内で26のデモスポ行事が行われますが、全く参加料を徴収しないのは2競技のみということで、特に参加料自体はそれぞれの市町村独自に設定ができるということで、私どもではこのような料金設定をさせていただいたということでございます。 それから次に、弁当の関係でございます。 弁当は急な事情でつくれなくなったらというような対応でございますけれど、競技会関係者にあっせんもしくは支給する弁当ということは、私ども代理店を通じて市内の弁当調製業者に依頼をするというような形で今考えているところでございます。 万一、弁当調製業者に事故などがあって調達できないような場合には、代理店が速やかに別の業者で対応するというような形で、あらかじめ申し合わせておくというようなことが必要かなというふうに今感じたところですので、鋭意、そういった部分も備えていきたいというふうに考えております。 それから次に、生涯スポーツの関係でございます。 生涯スポーツ推進プラン、御指摘のように3つのプランがございます。目標に向けて、現在、鋭意取り組んでおりますが、よくよく内容を見ますと、かなり高い目標率というようなことで、なかなか容易には到達しないのかなというような実感を持っておりますが、鋭意取り組んでいきたいというふうに考えております。 実際の評価自体は、平成26年度に市民のスポーツに関する意識調査というものを実施いたしますのでそういった部分、あるいは、一般的な声を聞きながら評価を進めていくというようなことになろうかと考えております。 それから、特に、生涯スポーツ普及啓発プランの取り組み状況という、普及の面でございます。 これは大きく4つの柱がございまして、1つには、スポーツに親しむ機会の提供ということで、例えばこれですと、スポーツ推進委員が体育委員と協力して、自治会行事の運営とか軽スポーツの指導などを現在も実施しているところでございます。 また、2つ目の、ライフステージに応じたプログラムの提供ということでは、幼稚園とか保育園で大学の協力を得て体力測定を実施したり、その測定結果を受けて体を使った遊びを計画的に実施するといったようなメニューも進めております。 それから3つ目の、スポーツ情報の提供ということでは、体育協会の情報誌あるいはFM、ホームページ、メールマガジン等いろんな媒体で現在進めているところでございます。 最後に、利用者の利便性の向上ということでは、特に施設改修、施設の維持保全ということで、大きな事業費も要するのもございますが、毎年点検いたしまして、優先順位をもとに計画的に修繕もしておりますし、特に大規模なものについては今後、より長期のスパンで計画をしていくように現在考えているところでございます。
    ○議長(若尾靖男君) 22番 嶋内九一君。   〔22番 嶋内九一君登壇〕 ◆22番(嶋内九一君) 生涯スポーツのことは、時の教育委員会事務局長に聞いて、御答弁もいただきました。やはり、そこからあんまり正直言って進んでないんですね。多分、恐らく実感されていると思います。担当がかわりましたので、ただ私はあえて言いたいのは、もう少しやっぱり、先ほど言ったようにスポーツは世界共通の文化ですので、やはり国体があるということは千載一遇のチャンスですよ。ですので、やはりそういうこと、先ほど武道のことも出ましたが、私も武道の経験者ですので、教育長、柔道て大変ですよ。受け身なんかなかなかできるもんじゃありません。その辺、また余分な話になっちゃうのでやめますが。やっぱり、お年寄りから小さい子から、国体が来るということ、スポーツに理解があるということ。多治見市は温かく迎えると、熱く迎えるじゃなくて温かく迎えるという気持ちが私はなければならないと思います。私もスポーツやるときは、今ほど国体の熱というものは持ってなかったんです。ただ、何か運動やらなきゃならないということで体を鍛えてきた。何でも口に入るものは食べてきたと。食べて運動やってきたという男ですので、多分、市長さんも運動をやられるときはいろんなことを思って当時はやってこられたと思います。国体が来るということは本当にチャンスですし、知事もことしは最大の関心事はぎふ清流国体を成功させると言っておられます。確かにお金がかかります。国体の開催は簡素にやるとは言います。しかし迎える側は心を持って温かく、地域のきずなを持たなきゃならない。この一言に尽きると思いますので、近々また国体の会合もありますので、いろいろ細かいことはまだこれからです。申し上げませんが、ぜひとも、多治見市民が一丸となって国体に成功されることをお願いいたしまして、終わります。(拍手) ○議長(若尾靖男君) この際、暫時休憩をいたします。   午前11時59分休憩-----------------------------------   午後1時03分再開 ○副議長(各務幸次君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 次に、8番 山中勝正君に発言を許可いたします。   〔8番 山中勝正君登壇〕(拍手) ◆8番(山中勝正君) 議席番号8番、公明党の山中勝正でございます。通告に従いまして、2項目の質問をさせていただきます。 初めに、災害時要援護者のための福祉避難所についてお伺いいたします。 東南海・南海地震や台風などの災害に備え、神戸市はこのほど、災害時要援護者のための福祉避難所の確保を目指し、神戸市老人福祉施設連盟と協定を結びました。これにより、特別養護老人ホームなど、市内の社会福祉施設 100カ所が福祉避難所として活用されます。9割以上が民間の施設で、民間の協力による災害時対応が注目されております。 協定では、市は同連盟に加盟する施設を福祉避難所として指定し、災害発生時に福祉避難所の役割を担ってもらう。ひとり暮らしの高齢者や障害者や要援護者を受け入れる施設者側には、生活支援、相談などを行う介護支援者の確保にも努めてもらい、市が支援をする。同連盟には特別養護老人ホームやケアハウスなど 100施設が加盟をしており、全施設が協力を表明。市は、 100施設で約 2,500人の収容が可能と試算をしております。 神戸市は、これまで災害時要援護者の対応策として、地域福祉センターや在宅福祉センターなど 223カ所を福祉避難所として指定してきましたが、しかし大半の施設では常駐する職員がいないため、実際に要援護者を何人収容できるか試算できないでいるのが実情であります。 今回の協定締結により、具体的な収容人数が明確になったことで、関係者からは、要援護者対策が着実に進むものと期待をされております。 市高齢福祉課は、特別養護老人ホームなどが福祉避難所になるメリットとして、施設がバリアフリーで介護職員や看護職員が常駐し、いざというときに介護支援者として対応してもらえると述べており、老人保健施設などへも協力を呼びかけていっております。多治見市としての御見解をお伺いいたします。 次に2項目め、災害時の被災動物救援計画についてお伺いします。 岐阜県は、災害時、被災者がペット同行で避難できるよう、避難所や仮設住宅を設置する市町村に対策を求める方針を決めております。すべての施設を対象にする、専用のプレハブを用意するなど飼育場所や方法をあらかじめ定め、獣医師会や動物愛護団体に支援をしてもらいます。ことしの1月にまとめた被災動物救援計画に盛り込まれております。 東日本大震災では、ペット連れの被災者が避難所に入れないといった問題が出ました。鳴き声やにおいなどに批判が出ないようにし、円滑な同行避難につなげる災害時のペット専用の計画を全県でつくるのは中部6県で初めてであります。 市町村は災害時には避難所に専用の飼育部屋や動物用のプレハブを設置し、仮設住宅ではペットを飼育する人と飼育していない人を別棟にすることも想定をしています。手順や方法は県の方針に沿って市町村がつくることになっております。 被災時には同行避難を支援するため、岐阜県と県獣医師会、日本動物愛護協会、東海地域統括岐阜支部、岐阜大学が被災動物救援本部を設置をします。負傷したペットの治療や一時預かり、同行避難した被災者の相談にも応じます。 平常時の備えとして、市町村は飼育スペースを確保するため頭数を事前に把握し、ペット同行の避難訓練もします。ペットをケージになれさせておくことや、ほえないようなしつけを飼い主に求めています。 岐阜県生活衛生課は、ペットは家族の一員で一緒にいることが望ましい。混乱なく避難できるような態勢を整えたいと説明をしております。日本動物愛護協会、東海地域統括岐阜支部も、ここまで踏み込んだ計画はまだ少なく、評価ができる。ペットの救済により避難所のトラブルを解決するという意識を行政が持って取り組むことと、飼い主がしつけなどのトラブル予防を徹底することが大切と話をしております。多治見市としての御見解をお願いいたします。 以上の2項目について回答よろしくお願いいたします。(拍手) ○副議長(各務幸次君) 市長 古川雅典君。   〔市長 古川雅典君登壇〕 ◎市長(古川雅典君) 福祉避難所の現状について答弁を申し上げます。 要援護者のための福祉避難所については、昨年の3月に医療法人仁寿会、これは老人保健施設のアルマ・マータ、そして社会福祉法人薫風会(特別養護老人ホームエバーグリーン)、この2団体と災害時の福祉避難所の開設の協力に係る協定を締結をいたしました。実際に、昨年の9月の台風時、この災害時には、この2団体には御協力をいただきました。 ○副議長(各務幸次君) 福祉部長 渡辺哲郎君。   〔福祉部長 渡辺哲郎君登壇〕 ◎福祉部長(渡辺哲郎君) 私は、福祉避難所に関連しまして、市長の答弁以外についてお答えいたします。 市としましては、福祉避難所の確保につきましては大変重要であると認識いたしております。つきましては現在、市内の高齢者施設に対しまして、個別に協力の依頼を進めております。また、さらに、御協力をいただける施設をふやしていくために、高齢者施設だけではなく障害者施設についても順次拡大をしてまいります。 ○副議長(各務幸次君) 企画部長 青山 崇君。   〔企画部長 青山 崇君登壇〕 ◎企画部長(青山崇君) 災害時の被災動物の救援に関しまして私のほうからお答えをさせていただきます。 県の被災動物救援計画では、岐阜県地震防災行動計画の中に動物の救済体制の整備として計画が位置づけられております。この中にペット同行で避難できる避難所あるいは御指摘の仮設住宅の整備について記載がされておることは承知をしてございます。 ただ、今の段階で具体的に県のほうからこの詳細な内容及びそういった説明がまだございません。したがいまして、私どもといたしましては、そういった県の要請等を待って詳細な検討をしていきたいと今の段階では考えございますので、よろしくお願いをいたします。 ○副議長(各務幸次君) 8番 山中勝正君。   〔8番 山中勝正君登壇〕 ◆8番(山中勝正君) 福祉避難所そのものは1996年に国が災害救助法を見直す中で位置づけていたということで、具体的な取り組みがほとんど進んでいませんでした。ただ、この二、三年が、内閣府からの災害時要援護者の避難支援ガイドラインが出されたことを受けて、自治体と福祉施設の間での福祉協定を結んでいるところがだんだんふえております。 福祉協定を結んでいるところの多くは福祉施設で、特別養護老人ホームが大半を占めています。多治見市といたしましても、民間施設がふえつつありますので、さらに積極的に推進をしていただきたいことを要望させていただきます。 また、先ほどありました災害時の被災動物救援計画のこの件ですけれども、岐阜県の動物愛護管理推進計画というものの中にこういうふうに載っております。 地域において人と動物がよりよい関係を築くためには、人が動物に対して抱く意識はさまざまであることを前提とした上で、動物を飼う人、また飼わない人、動物を愛する人と必ずしも好まない人が、我慢や対立することなく、相互に理解を深めていくことが何よりも大切です。本計画の基本方針は、県民の協働による人と動物が共生できる地域社会の実現を目指しております。そういうふうに載ってありました。我が多治見市としても、この被災動物救援計画が県から来たら、素早く作成していただけるように要望しまして、終わります。(拍手) ○副議長(各務幸次君) 次に、1番 山口真由美君に発言を許可いたします。   〔1番 山口真由美君登壇〕(拍手) ◆1番(山口真由美君) 1番、自民クラブ、山口真由美です。それでは、うながっぱについて質問させていただきます。 多治見市のマスコットキャラクターと言えばうながっぱ、2007年のあの40.9度を記録した8月16日に登場して以来、大変人気があります。うながっぱが登場して5年以上たっているので、生まれたときにはもううながっぱがいたという子どもたちがふえてきています。実際夏には、うながっぱパッパソングを盆踊りで踊る子どもたちも多いですし、今やもううながっぱは定着しています。ゆるキャラという新しいジャンルの中でもうながっぱは特に人気があり、多治見市民として自慢ができます。 私自身、イベントの司会を20年近くしておりまして、特にキャラクターショーのお姉さんを長く行っておりました。子どもたちにこのキャラクターを通じて夢を与えていましたので、絶対に夢を裏切るようなことだけはしないようにと、大変厳しいルールがありました。 目の前にいるのはあくまでキャラクターであって、命が吹き込まれています。お人形さんではありません。そう常に意識をしていたのは、私を初めスタッフ全員の共通の認識でした。そして私いつもうながっぱのシールを持ち歩いて、例えば市役所で子どもが泣いているときに、すっと渡すと喜んでくれます。あ、うながっぱのシールだと、大変人気があります。 また、このうながっぱのシールですけれども、ほかの市の大人の方に渡しても大変喜ばれております。私自身、イベント業界に長くおりましたので、うながっぱの人気は実際に肌で感じてきました。多治見市というだけで、「あ、あのうながっぱの」と言われるぐらいです。 ここまで認知度があって人気もあって、もう言うことなしと思うのですが、何かちょっと忘れているような気がしてなりません。それは、うながっぱの心の声を聞き、どう伝えていくのだろうかということです。皆さんもうながっぱを人形と思って聞かないようにしてください。うながっぱは特別住民登録をされている立派な多治見市民です。多治見市のアイドルです。もしこの愛くるしいうながっぱが、まるで人形のように扱われていたら、もうこれはもう泣くしかありません。また、うながっぱはお友だちが欲しいと思っているのではないか、もっと気持ちを表現したいのではないか、そんな気持ちで具体的な質問と提案をさせていただきます。 1、うながっぱは人気者ですので、ひとりで出張に行くことも多くあります。そこで、そのうながっぱの出張、俗に言う貸し出しでは規約があるのか。 2、その際に、現場報告書となるものを義務づけてほしいと思いますが、いかがでしょうか。 3、うながっぱのお友だちをふやすためにフェイスブックを利用してはいかがでしょうか。 4、現在利用しているツイッターのフォロー数、お友だちの数がゼロのため、同じゆるキャラのお友だちをつくってみてはいかがでしょうか。 5、ツイッターでの発言が意味がわからないことが多いので、うながっぱの気持ちが伝わるようにもう少しちゃんと書いてほしい。 6、気持ちを伝えるため、例えばうながっぱの右手を動かしたら御機嫌の合図など、うながっぱの動きに意味合いをつけてみてはいかがでしょうか。 7、もっとうながっぱがみんなと会えるように、例えば毎日12時、1階の市役所のロビーで10分間うながっぱが登場するなど、どこに行けばうながっぱに会えるかわかるようにしてもらいたい。 8、ゆるキャラコンテストに出場できなかったのはなぜなのでしょうか。 うながっぱの気持ちを考えながらお答えください。(拍手) ○副議長(各務幸次君) 市長 古川雅典君。   〔市長 古川雅典君登壇〕 ◎市長(古川雅典君) うながっぱについては、これで5歳を迎えることになります。日本一暑くなったときに逆転の発想をしよう、実はピンチはチャンスなんだというようなことと同時に、かの有名なやなせたかし先生につくっていただきました。これまで、うながっぱを中心としてまちをおこしていこう、大切に大切に取り扱ってきたつもりでございます。 ただし、今、山口議員の御指摘のように、うながっぱに対する愛情、こういったものが5年たつと少しなれがあるのではないか、手厳しい御指摘もいただきました。今後は、しっかりと一人の人格を持った生き物として、これまで以上にしっかりと大切におつき合いをしてまいります。 ○副議長(各務幸次君) 経済部長 佐橋政信君。   〔経済部長 佐橋政信君登壇〕 ◎経済部長(佐橋政信君) それでは私から、市長が答弁した以外について、順に御質問についてお答えさせていただきます。 まず最初に、うながっぱの貸し出しについてですが、このようなうながっぱの出演の手引というのがございまして、どのようにうながっぱを大切にするかとか、そういうことがすべて書いてありますので、これはお渡しするときに必ず説明しながらさせていただいております。 次に、返却時の報告の義務ですが、現在はありません。しかし今市長も言いましたが、ある程度の年数も来たので、ここで1回再検証しながら、今後はそういうものも必要だなというふうに思っております。 次に、うながっぱのフェイスブックの利用ですが、現在も友だちをふやす施策やフェイスブックやツイッターのそんなことも考えていかないといけないかなと。ツイッターは確かにあるんですが、先ほどありましたゆるキャラとの、名古屋のはち丸ですか、がやってるようなのはまだないんで、その辺は一度検討させていただきますし、フェイスブックも先ほども午前中ございましたが、今後、多治見市の観光のPRとしてそれを取り入れていくかどうかは一度検討させてください。 次に、うながっぱの右手を動かすとかツイッター発言の見直しなんですが、現在、作成してるうながっぱのツイッターは、市が作成してるより別の業者がやってみえますので、そこについては今後、産業観光課の職員も常にそれを見る中で、市民に違和感がないようなそういう発言を心がけていきたいと思います。 また、うながっぱの動きの拡大については、なかなか私たちも気がつかないところがありますので、先ほど議員がいろんな経験があるということですので、いろいろバージョンを教えていただければ、それを随時取り入れ、ただ、可動範囲が大変狭いんで、普通の簡単なゆるキャラとは違う部分だけはちょっと御了承願いたいと思います。 次に、もっと頻繁にということですが、現在、TMOのまちづくり株式会社では、毎週火曜日と金曜日にうながっぱの広場中心ですが、長瀬商店街に一応出没しております。それから、他のイベントについても積極的に出演しておりますし、うながっぱのホームページでも活動スケジュールがあります。ただ、議員の御指摘の毎日ということになると、ちょっと人員のこともございますので、毎日必ずこの場所ということは今はちょっと難しいかなと、そのように思ってます。 最後に、ことしのゆるキャラまつりなんですが、平成23年度にゆるキャラまつりin彦根や、それからキャラ在月inしまね、それから、ゆるキャラサミットin羽生、これには出ました。ただ、グランプリにつきましては、市のほうからはファクス及びメール等でも相手の事務局に出しまして、最終的には電話連絡しましたが、最終的に双方の事務手続上のミスがございまして、当日まで参加できなくて、投票にもできなかったと。ただ、最終的にグランプリの表彰のゆるキャラサミットin羽生には、うちのマスコットのうながっぱも出させております。今後はできるだけ、ことしもまた2012のゆるキャラグランプリがございますので、そのほうには間違いなく応募するようにしていきたいと、そのように考えておりますので、よろしくお願いいたします。 ○副議長(各務幸次君) 1番 山口真由美君。   〔1番 山口真由美君登壇〕 ◆1番(山口真由美君) 今、経済部長からも答弁ありました。ツイッターの発言が業者だというコメントがちょっと、うながっぱが一応書いてるということなので。 ですがやはり、ちょっと内容を全部確認を私しております。皆さんもちょっと見ていただきたいんですが、やはり、うながっぱが言ってるとは思えないような発言が多々あります。あっと、これが多治見市のキャラクターが言っていいのやらというところも多々あります。削除も考えていただきたいなと思います。見直しについても。 そして、規約があるというお話でした。ちょっと私、打ち合わせのときには規約がないと伺っていたので、ちょっと存じ上げなかったのですが、その規約、やはりうながっぱひとりで出張に行きますので、実際、どんな扱いをされるのか大変不安だと思います。その規約なんですけれども、ちょっと内容を私わからないのでごめんなさい。例えば、一番不安なのは、うながっぱの休憩中の写真をブログでアップされないかというところなんです。やはり、うながっぱが、あとはどんな動きを向こうでしているのか。やはり、うながっぱはもう生き物です。多治見市民となっていますので、動きに統一性を持たせてほしいなと思います。ですので一番怖いのは、出張でひとりで行ったときに、確かに動きは制限されているとはいえ、うながっぱのささいな動きで表情というのは出てくるんですね。キャラクターというのは、あとは周りの人がどうやって接するかで、そのキャラクターが生きるかどうかが決まります。特に、しゃべることはできないですね。しゃべることができないけれども、例えば、うながっぱと一緒にいて楽しそうにするにはスタッフなんです。一緒についているスタッフ、例えば市の職員が話しかけながら、うながっぱの目を見ながら、きょうはあったかいよね、お友だちたくさんいるねと、話しかけながら歩くのか。それとも、はい、前ですよ、前ですよという感じで歩くのか。これ受けとめ方が全然違うと思います。やはり、いろんな式典でうながっぱが登場するときに、一番気になるのが控室からうながっぱがそのステージに上がるまでの間、うながっぱが連行されてるような、そんなイメージなんですね。もっともっと、せっかくみんなの前に出てくるんですから、うながっぱに声をかけながら、その姿実は物すごい皆さん見ています。子どもたちも、やはり、最後うながっぱが退場するとき、例えばエレベーターに乗ったりとか控室に帰る、その間も見ています。でも何だか職員の方とか大人の方は、はい、お疲れという感じに見えてしまうんです。本当にわずかな心配りなんですけれども、やはり、そこは全然違います。うながっぱが「うながっぱ」だと認識されるのかどうなのかは、皆さんにもかかっています。 そして、先ほど私言いましたけれども、シールをいつも子どもたちに上げています。これ皆さんも当然できると思いますし、あとは塗り絵ですね。これホームページからダウンロードをしましたけれども、この塗り絵は例えば子ども支援課だったりとか福祉課の窓口に置いておいたり、スペースがなかったらしまっておいて、子どもが来たときにシールとともに上げると、もうとても喜びます。市役所に来るのを嫌がらずに、また来ようと思います。これ何種類かあると思いますので、やはり子どもは、特にこの市役所、待つスペースも大変少なくなっております。そんなときに、例えば色鉛筆を用意するとか、子どもがその小さな空間で待つことができるのも、うながっぱの力だと思っております。 そして現場報告書の話ですけれども、これはどういった内容が必要かといいますと、やはり、これイベント業界でキャラクターの、キャラクターショーをやったときに必ず現場報告書というものをつけるのですが、まず写真、現場の写真、うながっぱがどこに出ているのか。これも大変重要なんです。約束と違う場所に出ていたり、うながっぱにふさわしくない場所に出ていた、それがまたブログもしくはお客さんに写真を撮られてアップされても大変困ると思うんです。ですので、やはり現場報告書、どんなイベントでどんな内容で出ているのか。写真を撮って、また会場の間取り図みたいな、ステージが例えばあったり店舗がここにあって、こういうふうでここに登場した、時間は何時から何時まで出たか、お客さんはどれぐらいいたか、反応はどうだったか。こういう項目をつけていただけると、今後の参考に大変なると思います。 そして、ちょっと聞きたいのが、たくさん聞いてるかもしれないんですが、うながっぱが、例えば同じ日の同じ時刻に2つのイベント、もしくは2つ以上のイベントに呼ばれた場合はどうするのでしょうか。 ○副議長(各務幸次君) 経済部長 佐橋政信君。 ◎経済部長(佐橋政信君) まず、うながっぱを貸し出すときの話なんですが、必ずアシスタントが1名以上つくということですので、うながっぱが単独行動することはございません。 それと今の時点では、禁止事項として声を出さないことと、公衆の前で着がえはしない。要は、さっき言われたようなそういう気持ちですね。みんなの前でぱっと着がえる。そういうことはしないようにいうことですが。ほかにるる言われたことについては、一度また話を願って、最後まで退場するまで出場するまで、そういう周りも含めたことについてはまた指摘いただければ、そのように手引書の中には書かさせていただきますので、よろしくお願いいたします。 それと、報告書につきましては、今後つくるように検討しますが、それについても今後に生かせるような内容にしていきたいと思ってます。 あと、市内の同一時間帯ですが、2体同一の時間帯、同一場所の出場はしないように、今調整をしております。市内におってできるだけ皆さんに喜んでもらえるように多数の機会を提供してるんですが、今は同時に2体が行かないような調整はさせていただいてます。実際それで、絶対2体一緒に行かなかったかということについては、ちょっとデータがないんですが、一応そういうふうで今取り扱っております。 ○副議長(各務幸次君) 1番 山口真由美君。   〔1番 山口真由美君登壇〕 ◆1番(山口真由美君) 接し方についてですけれども、うながっぱの接し方。マニュアルで書くのは大変難しいと思います。正直言って。やはり心の問題ですので、正直、最初は多分うながっぱと話すのが恥ずかしいという気持ちが主に出ると思います。でも、例えば、まだお話することができない子どもとしゃべるとき、恥ずかしさはないですね。相手の答えを期待するよりも、ちょっとした反応がうれしかったりするので、皆さんお子さんと話すときとても優しい笑顔で話されると思います。やはり、うながっぱはそんな気持ちで、まるで子どものように接していただくと、それはもう自然に、もちろんマニュアルも大事なんですけれども、自然に出てくると思います。例えば一緒に歩いてて、きょうは本当にあったかいねってうながっぱと話しながら歩いたり、見て、桜がきれいだよ、普通の会話でいいんです。逆にちょっと気を使い過ぎても変なので、あくまでも普通に接するという、これはもう訓練だと思いますので、ぜひとも普段から心がけていただきたいと思います。 そして、あとは、規約についてですけれども、アシスタントが1名つくということ。これも本当に大事なことです。そのアシスタントの方の接し方というのが大事だというお話をさせていただきました。 あと、フェイスブックに関してですけれども、フェイスブック、今、やはりとても簡単にできますので、ツイッターをやってること自体もうかなり進んでいると思います。ツイッターができたら、フェイスブックのほうが多分楽だと思います。ツイッターはやはりつぶやきということで、一日1回のつぶやきだと少ないと言われます。もう常につぶやき続けないといけないので、ツイッターよりもフェイスブックのほうが、まずお友だちをふやす目的であるものですので、大変いいと思います。 なぜフェイスブックもしくはツイッターでのフォロー数をふやせというのは、やはりゆるキャラのお友だちをつくる。なぜ同じゆるキャラのお友だちをつくるといいのか。やはり、先ほど市長もおっしゃいましたけれども、豊田市との交流もできますよね。豊田市は今キャラクターがないと思いますけれども、子ども条例のキャラクターはできたという話を伺いました。やはりいろんな町のいろんなキャラクターと仲よくなって、そうするとお互いの町での交流もできます。やはりこれは、それが集まってゆるキャラのお祭りだったりあったと思うんですけれども、やはり、特に岐阜県内キャラクターたくさんいますので、まず身近なところからお友だちになって、やはり顔を合わせることが多いと思うんですけれども、公式にお友だちとなればやはり、見る目も違いますし、キャラクター同士の対応も違ってきます。ですのでやはり、うながっぱを一人の多治見市民として、愛されるキャラクターとして考えていきますと、いろいろなことが浮かんできます。 そして、あとは、毎日市役所に登場するのはさすがに難しいと思います。ですが、いろんなところに登場してるのはよくわかります。長瀬商店街に行ったらうながっぱに会えたよという言葉も本当によく聞きますが、ただ、どこに行けばいいのかというので、やはり市役所とか、市役所は動きませんので、市役所のロビーとなると固定されていて、例えば週に何回、10分間でも5分間でもいいので、市役所に登場させていただけたらなと思います。なかなか難しいかもしれませんけれども、一番労力もかからないと思います、移動しなくて済みます。なのでお昼休みにでも週1回でもいいですので、うながっぱの日をつくっていただきたいと思います。 そして、あとは、うながっぱを多治見市民として思っているんですが、ちょっとこれは込み入った話で、うながっぱが1階にいますね。それをとても皆さん触ったり写真撮ったりすごくいいことだと思います。しかし、産業観光課に行くと、ちょっと変わった形のうながっぱに会えてしまって、胸が大変痛くなります。うながっぱはうながっぱですが、産業観光課に何かかわいそうな姿のうながっぱがいることが、やはりこれはどうなのかと思いますが、その辺のことをお聞かせください。お願いします。 ○副議長(各務幸次君) 経済部長 佐橋政信君。 ◎経済部長(佐橋政信君) 言われるとおりです。倉庫にしまうところがなく、頻繁な貸し出しがあるんで、産業観光課の職員の横に寝そべってるという状態にありますので、その部分は職員にも、山口議員の今回の一般質問の機会がございましたので、そういう形で、人間みたいな形で立つことはできないにしても、今みたいな扱いは基本的にはやめると、そういうふうで徹底させていただきます。 ○副議長(各務幸次君) 1番 山口真由美君。   〔1番 山口真由美君登壇〕 ◆1番(山口真由美君) うながっぱですけれども、あと、やはりうながっぱ、ちょっと言ってしまえば着ぐるみを扱う方法というのは、着た後に必ず陰干しをする、これはもう絶対条件です。直射日光はいけないので、まず陰干しにしてずっと置いておくというのが必要。まだ乾燥、とにかく乾燥させる。やはり産業観光課のあの場所で乾燥するかどうかというのがちょっと、ほこりが気になりますので、どこか、ちょっと私も庁舎内をいろいろ探してみました。どこがいいかと。常時置いておけないけれども、ちょっと陰干しするにはいいんじゃないかというところ探してみたんですけども、直射日光が当たらない屋上を発見しました。屋上でちょうど屋根がついてひさしがあるところがあります。そこがいいんじゃないかなとちょっと思っていますので、また後ほどいろいろ探し回ってみていただきたいと思います。 やはり子どもが来たときに、産業観光課に子どもが来たときは、必ず隠していただきたい。それだけは徹底してもらいたいなと思います。子どもの姿が見えた瞬間に隠していただいて、やはり、子どもたちの反応を皆様どのようにお感じになっているかわかりませんけれども、やっぱり幼稚園でうながっぱのパッパソングを踊っていました。幼稚園の子たちはもう生まれたときからうながっぱがいます。うながっぱを見たら、うながっぱだと素直に言える子どもたちです。ですのでやはり、子どもたちは夢を持っています。この町にはうながっぱがいるんだなって。それがうれしく思っていますので、やはり夢を壊さないようにというのはもう絶対条件だと思います。そしてやはり、その子たちが大人になったときも、うながっぱがいるということはうれしく思います。 そして先ほどの同じ日に同じ時間にあった場合、これ回避の方法があるんですよ。ちょっとお金がかかったりしますが、将来的にうながっぱは一人だけでいいのか、兄弟をふやしてみてはいかがでしょうか。もしくは奥さんをもらってきてはいかがでしょうか。このように、やはりいろんなキャラクター、例えば球団のキャラクターとかもいますけれども、同じ時刻に同じ場所というのは一応不可能ですよね。そのときはやはり、どんどんどんどん仲間をふやしていきます。その仲間を同じ時間に同じ日に違う場所に行ってもらうことができますので、やはり、長い将来の話かもしれませんけれども、うながっぱの家族がふえるということは考えていらっしゃらないでしょうか、お聞かせください。 ○副議長(各務幸次君) 経済部長 佐橋政信君。 ◎経済部長(佐橋政信君) 今のところは特に考えておりません。来年度の予算でもう1体購入する予定です。それは今、大変汚くなって使用にだんだん耐えなくなってるもののかわりです。ほかのゆるキャラでも兄弟がいるのもいるので、この辺はまた、やなせたかし先生にも御相談しますが、将来的な話として承っておきます。 ○副議長(各務幸次君) 1番 山口真由美君。   〔1番 山口真由美君登壇〕 ◆1番(山口真由美君) やなせ先生の話が出ましたけれども、やなせたかし先生は、キャラづくりを徹底されるお方です。なので、キャラクターをつくって、もうそのままというわけでは絶対なくて、そのキャラクターがどんな性格をして何が好きで、もう性格をしっかり入れ込むのがやなせ先生だというふうに伺っております。ですのでやはり、今後、うながっぱもやなせ先生の思いも酌んで、キャラクターづくりを徹底していただきたいなと思います。今、うながっぱはどんな性格なのか、ひょうきんなのかまじめな無口なタイプなのか、ちょっとわからないので、うながっぱのキャラクター、性格は佐橋経済部長はどのようにお考えでしょうか、お聞かせください。 ○副議長(各務幸次君) 経済部長 佐橋政信君。 ◎経済部長(佐橋政信君) 御存じのようにうながっぱのプロフィールはありますが、逆に私はうながっぱは各人がどういうふうに思われるかに、今はそういう視点で見えて、全員が同じようなキャラクターとして扱う必要は今はないかなと、そういうふうに思ってますので、私みたいに声が大きい者を好まない人もいるし、中にはそっとしてほしい人もいるんで、その性格は今のところは皆さんが見た中で判断してもらえばいいかなと、そんなような感じで思ってます。 ○副議長(各務幸次君) 1番 山口真由美君。   〔1番 山口真由美君登壇〕 ◆1番(山口真由美君) それでは、うながっぱがどんな性格かは今の状態でわかるかというところなんです。やはりうながっぱの表現能力にいきますけれども、皆さん、うながっぱは動けないと思ってらっしゃるかもしれませんね。いや、動けるんです。うながっぱでじゃんけんもできると思います。いろいろ工夫されてやってると思いますけれども、やはり、手の動きと足のちょっとした動き、これだけでもう既に動けているんです。先ほど申し上げた右手を振ったら御機嫌、左手だったらちょっと嫌よ。もしくはこういう体型をしたりとか、上下の動き、これだけで意味を持たすことができます。ですがやはり、意味を持たせないと何をやってるのかがわからない。そこでやはり、動きの意味づけの大切さ。そこで、見る方が初めて性格を感じ取るんじゃないかと思いますので、動きの意味合い。 あとは、うながっぱのプロフィールも見ましたけれども、これもちょっとかなり漠然とした感じが、永保寺でこっそり座禅を組むのが好きということですけれども、どうやって座禅組むんだろうかなんて素朴な疑問が出てくると思うのですが、これはうながっぱ流に座禅を、例えば座る形が座禅なんだよという、うながっぱ特有の座禅ポーズというものをつくってもいいと思います。一般の人間の感覚ではなくて、うながっぱの感覚でいろんなポーズ、決めポーズじゃないですけれども、そういったものがあると、例えば写真撮影のときとか、うながっぱのポーズはこれだよっというのが決まると、また幅が広がると思います。 そして、多治見市なんですけれども、やはり、先ほども先輩議員の観光についてすばらしいお話がありましたけれども、うながっぱを見に来るために多治見市に来るという方がふえてほしいと思っております。ですのでやはり、うながっぱをどこで知るか。やはりネットの力はすごい強いと思います。フェイスブックでゆるキャラ友だちがたくさんいますと、そのゆるキャラ目当てに、例えば名古屋市のはち丸君、はち丸君をフェイスブックで見て、そのお友だちにだれがいるかな、うながっぱ、何だろうこれと開いていくと多治見市につながる。多治見市のフェイスブック、うながっぱのフェイスブックを見ると、おもしろそうだな、会いに行ってみよう。でも、どこで会えるんだろうということになると思うんです。ですので、例えば先ほどの私の市役所のお話ですと、土日はちょっと難しいと思いますので、これはちょっとまた別の考えかもしれませんけれども、そういったように、うながっぱについて本気で考えると、物すごく幅が広がってきます。観光にも当然つながります。あと、うながっぱが多治見市のどこがどのように好きなのか。このキャラ設定も非常に必要だと思います。 私は春日井市で生まれて春日井市で育っています30年間。多治見市が好きで引っ越してきました。多治見市の方に聞いてみると、多治見市のどこがそんなにいいのかなと逆に聞かれることがあります。 私、多治見市で誇れるのは器と食文化だと思っています。多治見市の方々の舌は大変肥えています。こんなにおいしいものがこんなにたくさんある町というのはないと言っても過言ではありません。ウナギに関してもそうです。私ウナギが大好きで、愛知県じゅう探してウナギ屋さん行っていましたが、多治見市にはどこ行ってもおいしいウナギ屋がたくさんありました。びっくりしました。それ以来、私はもう多治見以外でウナギは食べないことにしています。 あと、料亭など、こんなに昔ながらのお店がたくさんある。これもすばらしいことなんです。ちょっと高級なお店というのは、今のこの時代生き抜くのが大変です。なのに多治見市にはぎゅっぎゅっぎゅっと寄せ集まっている。これは文化だと思います。多治見市の方はやはり、会合だったり皆さんが集まるときにそういった料亭などをよく使われます。これは文化です。 ですので、多治見の文化そして今新しい文化と言えば、多治見市は何と言われてるでしょうか。私、名古屋のお友だちから言われるのは、多治見っておしゃれだよね。これよく言われます。なぜそう思われるのか。ほかの市ですとやはり土地が高いです。ですので、個人の方がお店を構えるのは大変難しくて、やはりどうしてもチェーン店が多くなっていきますが、多治見市の場合は代々多治見に住んでいる方もいらっしゃいます。土地が比較的安いですので、自分の思いどおりのお店を、土地代ではなくて店にかけることができる。ですので多治見のカフェ、これは本当に有名で、多治見のカフェといったら、やはりほとんど名古屋方面から来られています。ですので、駅を利用します。うながっぱを見ます。あら、うながっぱって何だろう。カフェに来るおしゃれな女の子たちも、うながっぱって何だろうと思います。ですのでやはり、多治見の文化というのは本当に力強いものがあります。なぜなら、続いているからです。失わないから。このこともやはり、うながっぱはしっかりと、しっかりと認識していただきたいと思っています。 あと、先ほど言いましたおしゃれということなんですけれども、意匠研究所も大変おしゃれだと言われています。私もそう思います。多治見のお店というのは本当に一軒一軒個性があっておしゃれで、やはり器も大変センスがよくて、そこに載る食材もセンスがいい。このうながっぱも、うながっぱのグッズもたくさん売っています。とってもかわいらしいです。さらにもっともっとセンスのよいものを入れてほしいなと思いますので、いろんな方々からアイデアを募ってもいいんじゃないかなと思います。うながっぱのピンバッジがあると私喜んでつけますし、あと、携帯用の例えばちっちゃいシールとかいろんなものがあると思いますので、うながっぱのグッズに関しても気軽に買えるお土産として、多治見に来たらまずこのうながっぱのシールを買おうかなと。買って、そのシールをどこかにつけている。例えば携帯につけている。お友だちに、それなあに。うながっぱだよ。何それ。多治見のというふうに話はつながっていきますので、一つ一つ大事に考えますと、うながっぱの力というのは大変すごく強いと思います。ですので、うながっぱが多治見市をPRするには、多治見市の魅力というものを、うながっぱはウナギがというのもあるんですけれども、うながっぱが多治見市をPRするとしたら、どのような方法で何をPRされますか。 ○副議長(各務幸次君) 市長 古川雅典君。 ◎市長(古川雅典君) 多岐にわたって本当に御指摘をいただきましてありがとうございます。 ここまで持ってくる市全体の努力のもとに、5歳になります。うながっぱのアイテムは現在、 121アイテムを持っています。民間が 106、市役所がつくってるのが15、時間があるたびにやなせ先生にお会いに行きお礼を言います。現在の進みぐあいを言います。土下座をしてやなせ先生に市のキャラクターをつくってくれ。つくったけれどそれっ切り。ぱっと咲いてぱっと散る。ほとんどこれだと。 多治見市は議員御指摘のようにパッパソングも歌います。幼稚園、保育園でダンスもやります。夏になると盆踊り大会もやります。ようやくよちよち歩きから、あ、知ってるよというところまで来ました。と同時に、うながっぱは生き物だというような真心を込めて、冒頭に市長から、そういう精神で取り扱うというようなお話もしました。 ただ、所管課の産業観光課、最も市長からリクエストの多い機関銃のようにリクエストが入ってくる。それをこなさないことには、もっと言えば計画でとめてしまうということについては、古川市長は全く納得しない人間です。本当に疲れて疲れて倒れる寸前になっても、ああいった形でうながっぱをここまで持ってきてくれました。 民間の皆さんの御協力もございました。山口議員は特にそういった世界におられましたし、その考え方、そこに非常に特化をして、ある意味深い造詣をお持ちでございます。ぜひとも、そういった具体的な提案、リクエスト、10言われて10すべてできるかどうかわかりませんが、もう一回原点に立ち返る。うながっぱを物として取り扱わない。一つの人格として、多治見市の当初は観光キャラクターでした。この言い方をやめようと。多治見市のキャラクター。ですから、スポーツの全国大会あるいは文化の全国大会、こういったところにも必ず多治見市をあるいは岐阜県を代表する選手にうながっぱのシールあるいは汗ふき、こういったものを持っていくと、非常にすばらしい好評を人気を得ております。ぜひとも、生んでいただいたやなせたかし先生の精神をさらに進展をさせる。加えまして、そうしたイベントの中で、造詣のある山口議員の考え方をさらに推進していく。これが市長としての考え方でございます。 ○副議長(各務幸次君) 山口議員に申し上げますが、発言は簡単にお願いをいたします。 1番 山口真由美君。   〔1番 山口真由美君登壇〕 ◆1番(山口真由美君) ついつい私、うながっぱのことが好き過ぎて好き過ぎて好き過ぎて好き過ぎて、ついつい親心で長く言ってしまいまして申しわけございません。 やはり、先ほど市長がおっしゃいました。心です。気持ちです。うながっぱを愛する気持ちというのを皆さんも、私ももちろんそうですけれども、忘れずに今後とも接していただきたいというお願いでございます。(拍手) ○副議長(各務幸次君) 次に、12番 林 美行君に発言を許可いたします。   〔12番 林 美行君登壇〕(拍手) ◆12番(林美行君) 12番、林でございます。通告に従いまして、4つの質問をさせていただきます。 まず最初に、今、緊急に求められるまちづくり政策についての質問をいたします。 世界の動きは今、橋下大阪市長のブレーンである堺屋太一さんの持論でありました成熟化した社会への取り組みの必要性を求めていると考えます。世界の各国が、それぞれの文化や歴史を生かして、それぞれの国民の納得できる生活を成り立たせる。それぞれの国の内需を大切にし、そこに生まれる個性のある欲しいと思える商品により世界が交流する。そんな時代に向き合うことが、日本の生きる道であることが示され始めました。 時間が多少かかりますが、世界経済はそれぞれの民族、国家の文化や歴史に根ざすそれぞれの国の内需により成り立つ経済、倫理性に基づいた資本主義への道をたどるしか方法がなく、輸出主導の経済体制を生み出すアメリカ型の一国資本主義へのチャレンジは失敗していくものと考えます。ようやく新しい世界の姿が動き出していくものと考えます。海図がなかった時代を超えて、先が見え始めているということでございます。 気がつけば、多治見市はこれからの時代の最先端に飛び出せるような町になる基盤を持っていたのでございます。町の中央には土岐川が流れ、周辺の緑に包まれた美しい町には虎渓山、永保寺などの歴史的・文化的史跡も大切に保存され、日本の文化とつながり、奈良時代、安土桃山時代、明治時代に続き、四度目の世界と大交流を始めた1300年にわたる焼き物伝統を、その町のかしこに見つけることができます。地場産業があり、地場産業により生み出された歴史的な町並みもある。日本国内の多くの町がうらやむようなこれからの時代に必要なとても多くの財産を持つ町と言えます。 先ほど山口議員が質問をしておりましたように、本当にそこから生み出された蓄積されたさまざまなおいしいお店とか、ちょっと雰囲気のある建物とか、そういうものをしっかりと持っております。しかも名古屋からとても近く、国道19号線、国道 248号線、東海環状自動車道、中央自動車道、中央線、太多線など交通網もとても恵まれております。 最近、金沢市、大阪市、横浜市などが取り組み始めたすそ野根からの創造都市が目標にしているイタリアの町のような成熟化していく先にある時代に流通する付加価値の高い商品の生産を可能にするデザイン工芸の町として、さらに魅力ある美しい町をつくり出せる可能性でございます。これも先ほど山口議員が申しておりましたが、意匠研究所の学生たち、あるいは町に集まってる人たちがつくり出していく、名古屋から来られる方たちがちょっとおしゃれな町だという、そういうことにあらわされているものでございますが、この環境をいい都市政策や都市計画などによって生かすことができれば、世界・国内のデザイナー、芸術家と交流して、世界の中で多治見と言われるブランドイメージをつくり上げる新しい産業も生まれていくものと考えます。 いい町には人が集まり、その結果よい文化も生まれ、町は豊かになります。いい都市政策、経済政策や都市計画をちゃんとした上で、地域経済を活性化させようとする起業家や新しい挑戦をしようとする市民が多くなれば、この町はきっと宝石のように輝きを持ち、世界でも多治見と言って大切にされることだと考えます。 古川市長は実によいタイミングでの市長であります。そして、あと少しほんの少々の取り組みを行われれば、多治見市再生のリーダーとして歴史に残ることができるものと考えます。 将来への見通しを失いかけていたこの町で、多治見における最優先の課題として、今までの多治見市では取り組むことが難しかった総合的で実現可能な経済政策の立案により、地域の経済的活力を効果的に保ち、新たな発展へのチャンスを多く内在させる町にする一歩を踏み出されたことで、トヨタ、トヨタ紡織、日本通運、アマゾン、明和工業などの誘致で、夢と希望を失いかけていた市民に気力を提供いたしました。 新たな活動を引き出す可能性を生み出すことにまことに成果を出されました。うながっぱを初めとする観光、まちづくり株式会社による商店街再生への第一歩、母なる川土岐川の再生、歴史的な町並みや地場産業への支援、この町を持続可能性のある町にするために必要な事業をうまく進めてこられました。そこで、今後の取り組みについてお伺いをいたします。 まず、新規産業でございます。 かつての新産業都市では、時代とともに工場が移転し、地域の財産になってこなかったのですが、今後、どのように取り組まれるのでしょうか。 次は町のコンパクト化でございます。 都市計画法の改正の方向は、都市の無理な拡散を防ぐ方向での改正がなされたわけですが、どのようにお考えでしょう。 次に、中心市街地のあり方についてでございます。 中心市街地が力を持つ条件の大きなものが、若者、学生の存在です。多治見には大学はまだありませんが、意匠研究所関連の人のつながりと名古屋工業大学の機関があります。 さらに、歴史と伝統の重みがあることも大切ですが、多治見市は地場産業を中心に残っていますし、それを生かそうと努力をしております。その中で醸し出されるレトロな雰囲気が市外からの多くの観光客を呼び込みます。それに加えて、土岐川というウォーターフロントと中心市街地を結びつけるという取り組みもあります。町の顔である商店街も、ウォーターフロントを囲んで残り、全国チェーンのお店とは一味異なる店舗がまだ残っております。これだけの素材が残されています。 あとは、居住人口を増大させることができれば、中心市街地は町の顔として必ず再生するところに来ております。中心市街地が活性化するための条件としての土岐川を生かすことも商店街の振興も行われており、あとは新しい仕組みでの住宅政策を考え、居住人口を増大させることができれば、歩いて楽しめるにぎやかな商店街が町の中心部に生まれ、高齢者の交流の場、コミュニティの空間となり、同時に買い物難民となることを防ぐ福祉的な意味も持ち、それが若者を含む雇用の場ともなります。多治見市全体のブランドイメージも急速に高くなります。新規産業の誘致により、少し明るい気分になった今こそ画竜点睛の点とも言える最後の課題である土岐川周辺中心市街地への住宅政策に本腰を入れるべきと考えますが、いかがでございましょう。土岐川を生かして人が循環する町のイメージも本当に大切であると考えます。 次に、駅北地区の取り組みです。 やはり、市民アンケートにもありますように集客ができる計画づくり、商業施設や映画館、スターバックスなどの誘致が必要であると考えます。 民間資本は利益が出ると考えれば進出するものですし、周辺の道路網が整備され、新規産業の力、新しい地場産業の展開、中心市街地の人口政策が実現していけば可能性は高いと思います。余り慌てて土地等を安売りせず、近い将来活用できるものとして構えていれば、解決するものと考えます。長年進められてきた駅北広場の水と緑の場としての整備は、多治見市の新しい流れを象徴する事業として有効であると考えます。 あとは、民間資本の活用の視点でございます。 市民のやる気、企業のやる気を引き出せるまちづくりを行政で担保することが必要でございます。行政はしっかりしたプランを立て、民間資本を安心させなければなりません。一人一人の市民が、あるいは進出しようとしている人、企業がここへ投資をすれば利益が上がる、ここでお店を改造すればやっていける、こういう会社を起こせば発展するということを安心して考えられる町にすることが大切だと考えます。 民間の資本の参入なくして、行政だけで地域の活性化などは無理です。どちらの方向に行ったらいいのか、きょうはこちらであすはあちらでは、定住する人も投資する人も少なくなり、その結果、せっかく投資した土地は値下がりし、投資したお金は回転しないとなれば町は沈滞します。市民所得も向上せず、市の財政も苦しくなります。民間資本との協働を実現するためには、駅北地区の集客施設についても、中心市街地における新しい住宅政策にしても、企画部とか経済部、特に企業誘致課の特段の協力態勢、できれば企画部の担当課において民間資本導入のノウハウを蓄積し、まちづくりの夢、ビジョンを関連の方たちに熱く語ることができる人材を用意することが緊急の課題であると考えますが、いかがでございましょう。 これで1回目の質問、最初の質問を終わります。(拍手) ○副議長(各務幸次君) 市長 古川雅典君。   〔市長 古川雅典君登壇〕 ◎市長(古川雅典君) 議員御指摘の中で、いいタイミングで市長になったと、エールを贈っていただきました。私は市長についた瞬間には全くそういう思いはございませんでした。一言で言えば後がない。プライドは高いけれど後がない。乗るかそるか。こういった気持ちで市長に着任をさせていただきました。 もう一つ、現在も市の職員に言っています。具体性がどこにあるのか。現実性がどこにあるのか。絵そらごと。本で読んだ、シンポジウムで聞いた、どこどこの大学の先生が言った、もういい、聞き飽きた。そのだれもが思ってることを具体性を持って姿形にあらわす、実現化をする、これが市の職員の最も重要なことだ、こういった気持ちでこれまで取り組んでまいりました。幸いにも、運は味方をしてくれております。 質問にありました中心市街地に人がしっかり住みつく、こういった御質問に対して御答弁を申し上げます。 町なかの居住の促進については、最重要課題と位置づけています。駅北、駅南地区一帯でマンションの建設が活発化しております。また、そうした誘導もしております。現在、駅の近くのマンションは8棟 400世帯が住んでいらっしゃいます。加えまして、駅北公共公益施設の計画、現在着工となりました社会福祉法人による福祉総合施設の建設が予定をされています。さらに、多くの機能が集積し中心市街地が魅力、こうしたことが向上していく、これが町なか居住の促進とつながってまいります。 多治見の駅北区画整理、このときのキーワードは、一つはコンパクトシティ、もう一つは12万都市の玄関にふさわしい、この二つのキーワードで駅北区画整理がスタートをしました。外へ外へと膨らんだ多治見の町をもう一回駅を中心として内へ内へと誘導してくる。こういった町なか居住については今後、田代町とのまちづくり協議会、こういったことも含め、都市計画が中心となってさらに推進をしてまいります。 ○副議長(各務幸次君) 企画部長 青山 崇君。   〔企画部長 青山 崇君登壇〕 ◎企画部長(青山崇君) 私から、市長がお答えした部分以外についてお答えをさせていただきます。 最初に、企業立地の経済波及効果等でございますが、これらに関しましては直接的に雇用の需要あるいは建設工事、そういったものが経済の波及効果として期待をされておるところでございます。また、長期的には、雇用者あるいは来訪者のさまざまな消費活動を通じての地元経済に与える影響、そういったものが大きいというふうに期待をしてございます。新たに進出される企業と地元企業の連携といいますか、そういうものにつきましては、企業お見合い、き業展等のマッチング、そういったものを市としても提供しながら情報の提供を進めていきたいというふうに考えてございます。 それから、駅北地区を含む中心市街地の民間資本の導入というようなお話がございました。市長が概論を申し上げましたんですが、具体的に駅北の土地区画整理事業では、にぎわいや活力をつくり出すまちづくりをコンセプトといたしまして、地区計画におきまして駅前地区、沿道地区あるいは居住1・2地区というような地域に区分をして、それぞれまちづくりの方針を定めて、土地利用予定を確定した上で換地をしてございます。 したがいまして、基本的には市といたしましてこうした地区計画に沿いまして、土地利用を誘導していくことによってそういったことが図られていくと思っておりますし、それに伴い民間資本による町が順次形成をされていくというふうに考えてございます。 また、第6次総合計画に基づきまして、地域経済の活性化を初めとした各種の政策を総合的に進めることによりまして、居住者、事業者、来訪者にとって魅力的なまちづくりが進んでいくと。議員御指摘のとおり、市行政だけでできるものではございませんので、そういったものが総合的に連携・協力しながら魅力的な町ができていく、あるいは市としても当然進めていく、そういうふうに考えてございます。 ○副議長(各務幸次君) 12番 林 美行君。   〔12番 林 美行君登壇〕 ◆12番(林美行君) それでは、順番に再質問をさせていただきたいと思います。 まず、町なか居住、本当に大事な事業ということで取り組んでいただいて、とても多治見の将来というのは期待が持てると思っておりますが、一つ、土岐川を生かす形で、土岐川周辺に新しい福祉と協力をした形の住宅をつくる、あるいは中層並みの集合住宅をつくるとか、そういうことによって、できるだけ中心市街地の本当の中心に人口を、車を使わなくても住むことができるような形で人口をふやしていくということが大切であると考えておりますので、駅の周辺はもう基本的に民間のほうとしても何とかなるということで、そういう進出がかなり出てくるものと考えておりますけれど、多治見の全体の構造を考えると、土岐川があってその周辺に町並みがある、商店街もいわゆる一つの周遊できる形の展開をしておりますし、そういうものを、今の状態をそのまんま何とか生き延びさせることができれば、先ほど言いましたように、よその町から見たら本当に、あ、ここはどういう町なんだろうと思うぐらい魅力が出ますもので、そういうものを生かしていく。特にオリベストリート周辺も、そのことによって生かしていくことができるので、中心市街地の駅の部分というのは都市計画でも強く主張されてますが、そうじゃない部分の町なか居住をぜひ進めていただきたいと思うのですけれど、その辺のところいかがでございましょうか。 ○副議長(各務幸次君) 都市計画部長 細尾 稔君。 ◎都市計画部長(細尾稔君) 土岐川の周辺につきましては、商業地域の用途を持ってございます。ここでは建ぺい率容積率それぞれ80、 400というような非常に高い率でもって建築物の誘導をしようとしております。当然、マンションにつきましてもそういった需要・供給のバランスの中で進出していただけるだけの受け皿を現在は用意しているということで考えております。 ○副議長(各務幸次君) 12番 林 美行君。   〔12番 林 美行君登壇〕 ◆12番(林美行君) 都市計画のほうでも総合計画の見直しの中で平成26年の都市マスタープランを見直すときに、町なか居住に関しての住宅政策、都市計画部が考える住宅政策を構想するとあるのですが、物事にはスピード、タイミングがあるので、それは新しい新規の企業も来るとなった今この時期だと思いますし、もう一つは、ほっておけばだれかが考えてつくってくれるというような、巨大な資本があるとか、そういう構想力がたくさんある人たちが住むとか、そういうことがまだない状態の町ですので、そこのところをカバーする、何とか公共がある程度中に入って調整をするとか、何か民間に御協力をいただく形をとらないと、自然に歯抜けになり、自然に人口が減り、今の人口が減っていく形がこのまま続いていく可能性があるというふうに考えますので、そこは多少思い切って努力をする。そのタイミングだと思って、今回の質問をしておりますが、いかがでしょう。 ○副議長(各務幸次君) 都市計画部長 細尾 稔君。 ◎都市計画部長(細尾稔君) 議員も御承知のとおり当初多治見市の中心部において特設事業というようなことで、広大な土地について再整備しよう、再生させようということで計画を立ててまいりました。 しかしながら、実際にそういう事業に取り組むという段階におきまして、多々いろんな弊害が出てきまして、それを見直しした形で現在、駅の周辺を中心に取り組んでいるということでございまして。今後の動向によりましては、そういった方向に行く可能性もありますけれども、現時点では行政側が誘導して積極的に進めていく、特に土岐川の周りについて進めていくということについては、少し財政力にも無理があるかなというふうに考えております。 ○副議長(各務幸次君) 12番 林 美行君。   〔12番 林 美行君登壇〕 ◆12番(林美行君) 以前議会での質問でも、その土岐川周辺の観光と中心市街地の再生と街中居住というのをあわせた形での特区申請をするような形で、その何らかきっかけをつくったらということを申し上げた記憶があるんですけれど、いわゆる今の形が1年、2年、3年続いていくと、弁天町とか、大正町、上山町とか新富町とか、明治町とか、あのあたりというのは今の形が大きく崩れていく可能性がある。もっと人口も減っていく可能性があると思いますので、そういうところを解決する方策というのを実は都市計画部で考えなきゃいかんのじゃないかと思うんですが、いかがしょうか。平成26年まで待たないといかんのでしょうか。 ○副議長(各務幸次君) 都市計画部長 細尾 稔君。 ◎都市計画部長(細尾稔君) まちづくりの基本的な考え方としまして、特に都心居住に関することについては、先ほどから述べておりますように駅の周りをまず中心に先導的にやっていくということでございます。それと今、川南地区の話も一部出ましたけれども、川南地区につきましては現存する資源をもとにして、例えばオリベストリートのような、昔の財産、資源をもとにしてそういったものを生かしながらまちづくりを拡大していくというような考えを持っておりますので、住宅として、特に高度利用していくような考え方は持っておりません。 まずは、今の状態を継続していく、あとは民間に委ねる部分が大半だというように考えております。 ○副議長(各務幸次君) 12番 林 美行君。   〔12番 林 美行君登壇〕 ◆12番(林美行君) このことについて追加の質問をしても特に方向を検討することが難しいとは思いますが、要望とこれはさせていただくんですけれど。駅の周辺、自然に民間資本が入るところというのは、そういう時代の内容でつくられていくので、その歴史を重ねた地域が生き残ることで成熟化した時代に対応できる魅力をつくり出すという点からいくと、少し違うものだと考えますので、多治見市としてそういうその歴史的文化的な資産を生かした町全体中心市街地の全体のプランをやはり考える。それによって町の顔ができることで、ほかの地区に対してのいい影響力も出てくると思いますので、都市計画の形を多治見市にあう都市計画に変えるべきだと思う。これは要望でお願いをいたします。 それから、もう一つでございますが、これ市長にお願いしたいところですが。しっかりした企業に来ていただいて、とても感謝をしなきゃいけないとは思いますけれど。一つ目、流通系だけでは、いわゆる所得効果とか産業の連関効果が決して多くは望めないもので、多治見市としてはさらに考えていくときにはそういう地域に対する連関効果、いわゆる産業上の影響が大きく出てくるような、そういうところに。 それから今出ていただいておりますというか、予定をしておりますトヨタにしても、自動車産業が電気自動車に変わっていく可能性があって、その将来を考えると自動車産業だけでは難しいところがきっとあると思いますので、これはトヨタに対して余計なお世話かもしれないんですが、ロボット産業とか、そういういわゆる車の力も生かしながら介護とか、そういう新しい分野の事業にぜひ出ていただいて、その拠点を多治見に置いていただくとか。あるいは名古屋工業大学、名古屋大学と連携が取れる形で何とかしていただくとか、そういう取り組みをさらに重ねていただきたいと思うのですが、なかなか難しいでしょうか。 ○副議長(各務幸次君) 市長 古川雅典君。 ◎市長(古川雅典君) 言うは易し、行うのがいかに大変か。もう一つは言ってるだけじゃなくして効果を出すのがいかに大変か。いつも林議員にもお話をしますが、こういったすばらしい企業があって、私がよく知っている人がいるから1回行ってごらんと、ここまで話がしてある。大海に糸を垂れるようなやり方では企業誘致っていうのは絶対できません。ずっと絞り込んだ中で、たった4人しかいない職員をフルに稼働させるということになると、ピンポイントに絞り込んで、ピンポイントで球を打つ。多治見市の財政能力と職員としてはそれしかありません。名古屋大学と名古屋工業大学と連携をして、ロボットのような、そういう議論の中のその後の具体性というのが、何回も言っているように最も重要なことでございます。 ただし、現在、底地、土地が今ありません。これだけのビッグネームが来ると多治見市に対してもう土地はありませんか、という引き合いがあります。その中でまず、先行している三つをしっかりつくり上げる。もう一つは、さらなる用地については環境に負荷をかけないような形の絞り込みができておりますので、あとできたとしても、一つないし頑張って二つ、ここをしっかり着手をしていくというようなことでございます。 物づくりを呼んでくると景気が悪くなるから海外に出てしまうよ。人づくりを呼んでくると地元に貢献がないよ。物流を呼んでくると産業連関として余り効果がないよ。じゃ、どの企業の何を呼んでくるんですか。教えてください。 ロボットの集積は、県内では少なくとも各務原市を中心として集積をさせようとしています。早稲田大学理工学部のワボットを中心として集積が図られようとしています。先般、発表されましたアマゾンジャパン、千人の規模の雇用がある。最低で考えて月給10万円とします。1月に1億円の給料がこの多治見周辺の中に動く。こうようなことが、パッと新聞で読んだり、調印式を出てみると、あ、それだけかというようなことですが、ここに至るまで本当に大海から小さな沼、沼からピンポイントに絞り込むというような職員の涙ぐましい努力、本市の職員はこれだけやった、これだけ頑張った、一言も言いません。ただし、林議員もよく頑張ったねと言うのがいやでしたら、にっこり笑っていただくと職員も非常に胸がほっとする気持ちでございます。 さまざまな御提案、御議論がございますが、それを絞り込んだ具体性、現実性、こういう会社がここにある。私の後輩がここにいる。だから行ってらっしゃい。こういった御提案を今後とも期待を申し上げます。 ○副議長(各務幸次君) 12番 林 美行君。   〔12番 林 美行君登壇〕 ◆12番(林美行君) 多治見市が続けています職員定数の減とか、さまざま組織の抱える問題もあって、なかなか仕事がきめ細かくいかない部分もあると思いますので、これは6月議会で質問を改めてさせていただきます。 それで、本当に多治見市の担当の職員の皆さん、それから市長、本当によく仕事をされてここまで来ましたが、この町は本当にこれからの時代に世界の最先端を行くことができそうな町の可能性を持っていますので、それをできるだけ実現していただくように優秀な市長はその方向を取り、有能な職員はそれを支えていただきたい、こう思うところであります。特に、いわゆる地方分権の時代ですので、もう少し地域に立脚した都市計画を立てるべきと思っておりますので、これは先ほど要望いたしましたが、よろしくお願いいたします。 これで1番目の質問を終わります。 それでは、2番目の質問であります多治見市の水害対策はどのように進められるか、についてお伺いをいたします。 今回の大雨は現状での多治見市内での水の出方が究極的によくわかる結果となり、町全体としての水害への究極の対策への道筋を立てることができ、また、そのことの市民の皆様の中での合意が得られ、このことを機とした安心・安全な生活のできる町への歩み、都市基盤の上でも、対応の仕組みの上でも、総合的に進められる大きなきっかけにしなければならないものであると考えます。 このため、多治見市内がどのような状態であったのか。水があふれた箇所、浸水した箇所、危険と思われた箇所、がけ崩れなどの発生した箇所などがどのように分布しているかを、確実に調査を行うことが大切であると考えます。そのような調査を行い、その上でどの箇所にどのような課題があり、結果として被害をもたらしたのか。浸水対策を特に課題としていた多治見市の公共下水道事業において、現在まで行ってきた雨水排水の考え方に問題はなかったのか。ミニ開発や多く行われる地域での排水問題に課題はなかったのかなど確認するとともに、自治組織や行政としての緊急対応の仕組みの点検を行い、市民の皆さんが安全で安心して暮らすことのできる都市基盤の整備につなげなければならないと考えます。 それでは、質問に移ります。 まず、市内全域の被害調査はどのように行われたのでしょうか。 次に、床上浸水をゼロにするための具体的な浸水対策は立ちましたでしょうか。平和町地区、前畑・田代地区、音羽地区、美坂地区、日ノ出町地区、大原川水系エリアでの対策はいかがでしょう。市内各地での側溝の容量不足などの道路排水の不備への対策はいかがでしょう。河川や側溝のしゅんせつ、下水道雨水汚水管のしゅんせつへの対応はいかがでしたでしょう。 次に、そのための財源はおよそ幾らぐらいで、どのようにして用意することになるのでしょう。特に大がかりとなる平和町地区はどのような事業計画になるのでしょう。また、大原川エリアの対策の事業計画はどのようでございましょう。 次に、災害時の情報提供の仕組みについてお伺いします。 地区懇談会や水害説明会において市民の皆さんから出された御意見の中で、行政同報無線が聞きづらい、聞こえない場所がある。被害情報がわからず、通行止めになっている道路へ入ってしまい、渋滞に巻き込まれてしまった。携帯電話が使えなくなる場合があるため、携帯電話の仕組みを充実させるだけでは解決策にはならないのではないか、とありましたが、より合理的な仕組みを考えることが必要と考えますが、いかがでございましょう。 情報提供の仕組みについては、災害が発生している地域への現状の情報、避難の情報を地域の全域に伝えるための仕組み、障害者の避難の仕組みも考えておく必要があると思いますが、いかがでしょう。 また、市民の皆さんからの災害情報を受けとめ、現場の確認、避難体制の準備、災害対策の進行を指揮する合理的な体制が必要と考えますが、いかがでしょう。電話を受けた部署が個別の部局に電話をかけ直してくれということ、県道は県に、国道は国にということはやむを得ないとは考えますが、核になる部局に集中的に管理できるボード等を置くとかの対応も考えるべきではないでしょうか。 対策本部や道路河川課、下水道課、緑化公園課、企画防災課、消防本部などで入力もでき、全体画面の閲覧もできるような仕組みは開発できないのでしょうか。 次に、避難所についてお伺いします。これも地区懇談会出だされたわけですが、がけ崩れのおそれがあったり、浸水している箇所が途中にある避難所など、地震の場合、水害の場合など、避難所が持つ課題を企画部局が把握をしており、担当の福祉事務所のものに必要に応じて伝えるなど、そういう現場感覚のある対応が取れる仕組みも考えておかなければならないと考えますが、いかがでございましょう。 この質問の最後に、災害に対する庁内体制についてお伺いをいたします。 中心市街地の洪水対策のため、それらの区域の下水道は雨水排水もできるように合流式方式を採用しており、合流区域内にあるいはそれらの区域内にあるポンプ場については下水道課を中心とする水道部、分流式区域内、下水道未設置区域並びに県、国との連絡調整を行うのは道路河川課を中心とする建設部、宅地開発等の指導、土地利用計画の立案等の都市計画部、防災計画をとりまとめる企画部など、多くの部にまたがるものと考えますが、どのようにして調整し、対策づくりを行うのか。また、実際の災害発生時における企画防災課と建設部の関係はどのようでございましょう。また、企画防災課と行政財産を持つ各部局との連携はいかがでございましょう。お教えください。 以上で二つ目の質問を終わります。 ○副議長(各務幸次君) 企画部長 青山 崇君。   〔企画部長 青山 崇君登壇〕 ◎企画部長(青山崇君) 防災対策について御質問をいただきまして御答弁申し上げます。 最初に、市民の皆さんへの情報提供の仕組みでございます。どのような認識をしておるのかということでございますが、現状では御指摘のとおり防災行政無線ですべての情報提供をするというのは、これは物理的に不可能だと考えてございます。したがいまして、緊急メール、あるいはFMPiPi、ケーブルテレビ、そういったところから情報収集をみずから行っていただくように、市としても積極的にPRをしていきたいと思ってございますし、こうした媒体に積極的に情報提供していきたいというふうに考えてございます。 特に市外へ出かけておられる方、そういった方などにどのように情報提供するかということで申し上げますと、緊急メールあるいはホームページをごらんいただくようなことを検討していきたいと思っております。また、テレビやラジオを中心に、ここについても、自発的に情報を収集をしていただきたいというふうに考えておりまして、そういうふうにPRをしていきたいと思ってございます。 それから、続きまして避難所のことでございます。御指摘のように実際避難したが、例えば体育館で雨漏りがあったというようなことがございました。今年度の取り組みといたしまして、避難所の点検を今行っておるところでございます。この点検は地震の際の避難所につきましては耐震性が確保されているか否か、あるいは急傾斜地、危険箇所に含まれているどうか否かというような点で点検をしてございます。風水害時の避難所につきましては、土砂災害の危険箇所に含まれているか否か、という点について着目して行っております。 この結果、地震の際の避難所では3カ所、風水害時の避難所では2カ所を指定を取り消すというようなことを今考えてございまして、近々開催をいたします防災会議で提案をしたいと思っております。また、新たに市の施設として地球村等、そういった公共施設を指定をしていきたいというふうに考えてございます。 続きまして、災害時における庁内体制の整備でございますが、企画部、都市計画部との連携というお話でございますが、基本的には地域防災計画において各班の役割を明記してございまして、災害対策本部の指示に基づいて連携を取りながら動いておるという状況でございます。 御指摘のように災害情報、こういった情報の集約が対応を行っていく上で最も重要な要素であるというふうに考えておりまして、昨年の災害におきましてもすべての情報を災害対策本部に集約し、そこの指示でさまざまな対応を行ってきております。 さらに、昨年の経験も踏まえながら的確に情報の集約あるいは共有をし、瞬時に行動ができるような情報収集マニュアルというものを、今内部で検討し、作成をしつつあるところでございます。 ○副議長(各務幸次君) 水道部長 若尾正人君。   〔水道部長 若尾正人君登壇〕 ◎水道部長(若尾正人君) 私からは土岐川水系に関するその後の進捗状況についてお答えさせていただきます。 まず、一つ目の被害調査については多治見市地域防災計画に基づき、住民からの通報及び現地での聞き取り調査などにより、災害発生後、直ちに各担当課職員で実施してきました。 次に、各地域における具体的な浸水対策の策定につきましては、現在、浸水対策協議会では各地区における浸水原因の解析に基づき、河川整備、排水対策、流出抑制など、総合的な内水対策を実施するために国、県、市の各関係機関で考えられる浸水対策を洗い出し、施設の効果や実現性、実施可能時期などを検討しているところでございます。 今後、採用施設案を決定しまして、3月までに浸水対策実行計画案を策定する予定でございまして、策定後は目標達成まで毎年開催する協議会で工程管理を行いながら早期整備に向けて努力しております。 また、緊急的な河川、側溝、下水管渠のしゅんせつにつきましては実施済みでございます。 次に、浸水対策の事業費につきましては、浸水対策実行計画案の3月末の策定にあわせ、対策実施に必要なおおむねの事業費を算定いたします。また、計画策定後、総合計画の基本計画について優先的に実施していく予定でございます。 次に、平和町地区の浸水対策計画案につきましては、土岐川の河床掘削及び狭小部拡幅、さらに河川整備として脇之島川合流部の改善、排水対策として内水排除のためのポンプ場の新設、流出抑制としまして脇之島川流域における雨水貯留施設の新設、改修などを中心として総合的に検討しているところでございます。 次に、大原川エリアの浸水対策案につきましては、河川整備として県による大原川の越水部の堤防かさ上げや河床掘削、流出抑制として大原川流域における雨水貯留施設の新設、改修等を中心として総合的に検討しているところでございます。 ○副議長(各務幸次君) 12番 林 美行君。   〔12番 林 美行君登壇〕 ◆12番(林美行君) それでは、再質問をさせていただきます。 本当に災害の全体像がわかる情報の提供が必要でFMPiPiでの放送でも、岐阜放送の画面でもいいのですが、一目で見てわかる断片でないものが、そこでわかるというようなものをぜひおつくりいただきたいと思いますが、いかがでしょう。 また、そのためには先ほど申されたみたいにデータを集める仕組みが必要だろう。先ほど災害対策部で集めるといわれたのですが、もう道路河川課や下水道課はてんやわんやですので、なかなか二重三重の手間が大変ですので、現在でも道路河川課においては、いわゆるホワイトボードに書き込んでわかるようになっている。そういう仕組みがきっとありますもので、そういうのに書く手間と同じぐらいでパソコンの共通画面に入れて大きな画面で共通管理する。それは下水道課、緑化公園課、企画防災課、総合本部、どこでも入力ができる、それぞれが閲覧もできる、というような基データづくりのあまり余計な負担をかけない仕組みというのは難しいんでしょうか。 ○副議長(各務幸次君) 企画部長 青山 崇君。 ◎企画部長(青山崇君) 御指摘のとおり災害時、やはり一番の課題は情報の収集とその提供でございます。ひとつ行政としてどういう対応をしていくかという中の情報の収集については、つい先般も庁内で議論をいたしました。実際に一番多くの電話がかかってくるのは、やはり例えば水害で申し上げれば御指摘のとおり道路河川課、企画防災課等でございます。 そういったものをどういうふうに、どこが受けて、どう全庁に流すのかということをまさしく議論を今、しておるところでございます。 いずれにしても1カ所、やはり防災担当を中心に集約をしていくような方向で検討していきたいと思ってございますし、さまざまな情報例えば水害で避難された方、あるいは浸水状況、道路の通行止めの状況、土砂崩れの状況、そういうものをやはり1カ所に集約してそれを提供していくことが必要だと思っております。 その中でやはり多くの情報を一度に多くの皆さんに見ていただけるというのは、市のホームページにそういったデータをなるべく早く掲載をしていくことがベストとは申しませんが、今、考える中では一番妥当かなあというようなことも思っております。そういったことをまさしく今検討しておりますので、よろしくお願いをいたします。 ○副議長(各務幸次君) 12番 林 美行君。   〔12番 林 美行君登壇〕 ◆12番(林美行君) それでは次の質問でございますが、下水道の神様と言われた神谷利治さんが私たちの先輩にお見えになったんですが、その神谷さんたちならきっと、自分たちの行ってきた計画を見直して可能な対策を考える機会としてこの浸水の状況を把握されたときっと思いますもので、現在は9月からの災害の復旧に全力を尽くされており、なかなかそういう手が回らない部分もきっとあるかと思いますもので、税務課にある被害状況調査の結果を点検されて、町内会長たちなどから聞き取りを行って、今後のための完全な調査をひとつお願いをしたい、というのを要望をさせていただきます。 また、平和町につきましても、脇之島排水機場のこと、脇之島川の下流への排水等、しっかりと考えておいていただけるのは大変安心をしております。3月28日に方針が出る。また、この検討の会議は継続をして存続をしていく。そこで決めたから解散という形で計画が少しもう終わったことになるということがないということでしたので、安心しております。3月28日にいい結果を出していただいて、その結果が必ず実現できるように努力をしていっていただきたいと思います。 それで、床上浸水をゼロにする。こういう方針で何とか多治見市全域を考えていただきたいと思います。要望でございます。以上で二つ目の質問を終わります。 大きな三つ目の質問になります。本庁舎、分庁舎での役割分担に伴うコストの増加は、分庁舎での総合窓口化を含めてどの程度となるのかについて、お伺いをいたします。 昨年の12月議会におきましても質問いたしましたが、分庁舎機能について設計がなされないと具体的にはわからない。他市の計画等を参考にすると 4,500万円から 6,000万円程度の管理費が必要。人件費については基本的に増額しないというお答えで、具体的な設計が出てきた段階で算定をするものとの答えをいただいております。 しかしながら、実施設計までの予算を持つ事業における説明としてはかなり不十分なものだと考えます。 4,500万円から 6,000万円の金額は町を豊かにするために行っている新規産業誘致による固定資産税額の増加分、アマゾンは含まないのですが、それをそのまま消費してしまうことになるくらいの大きさの数字です。大事にすべき金額だと考えます。 普通に世間で行われている事業計画でも、何のために、どんな内容の事業をどのような方法で行うのか、そしてそこにはどの程度の経費がかかるのか。それなりに明らかにされるものでございます。しかしながら、12月での説明では設計者任せであると考えざるを得ません。基本構想程度のものとしか理解ができませんでした。 そこで、改めて住民異動関係窓口のワンストップ等による総合窓口化の内容とそのためのコスト、スペースを広くして市民の皆さんにゆったりしていただいて、職員が動くとの考え方で人件費に影響を与えない仕組みについて、ぜひともお伺いしたいと思います。 次に、介護、生活保護、障害等多岐にわたる福祉分野サービスについて、市民の皆さんは安心して受け付けができる仕組みを必要としていると考えますが、このような分野についてはどのような解決策、そのためのコストについてお伺いをいたします。 次に、 4,500万円から 6,000万円程度の管理費が必要とありましたが、その内訳についてお教えください。 電話の交換は二つの庁舎の分かれて置くのか。受け付け体制は、人数を半分ずつとして2カ所に置くのか。日直、宿直の体制はどのようになるのか。時間外の戸籍の受け付けは1カ所なのか。また、市民の皆さんにどのように周知するのか。 現在の庁舎の4階にあるサーバーを駅北に移した場合、ネットワーク維持のための通信回線、日ノ出町庁舎部分にある部局のデータ入力コストなど、当然増加をすると考えます。電気代も当然多額になると考えますが、どのような分析を行っておられるのでしょうか。 また、市金庫は2カ所を同じ金融機関に持ってもらえるのでしょうか。会計課も庁舎管理の総務課も両庁舎にそれぞれ新しい課を置くことになるのでしょうか。1カ所だったらどのような管理を行うことになるのでしょうか。また、大きな庁舎が二つ、このことによって生まれる庶務事務の二重コストはどの程度、本当に人員増は考えなくてもよいのでしょうか。 納付書印刷等の連絡事務、事務連絡、研修などの事務においても2キロの距離、信号四つ、片道車で約10分、歩いて15分、この距離は結局二重コストとして毎日支払わなければならないお金になるのではないでしょうか。何もしない時間をつくりだすことは解消しなければならないと考えます。何年か後に新しい本庁舎ができれば解決するのでしょうが、それまでの間、毎日お金をまき続けることになるからです。 さらに、防災機材質ができて、県からの無線はどこが責任を持って対応するのでしょうか。災害対策本部は実際の形としてどのように運用されるのかについても改めてお伺いします。 駐車場の管理、65台の駐車台数で窓口事務を保健センター、教育委員会、市民対象フロアー利用者に対応できるとお考えになっているのでしょうか。 また、会議室の市民利用はできるのでしょうか。行政はいつ必要になるかわからないですが、市民の皆さんは今回の手続の改正で6カ月前から予約が取れる。市民開放は調子よく言われるほど簡単なものではないと考えますが、いかがでございましょうか。 この質問の最後にお伺いしますのは、私がさらに心配していることは、この二重コストは市民の皆さんにおいても発生をするのではないかということです。こういう市民の皆さんにおいて二重コストは発生しないのでしょうか。 ○副議長(各務幸次君) 企画部長 青山 崇君。   〔企画部長 青山 崇君登壇〕 ◎企画部長(青山崇君) 本庁舎、分庁舎の役割分担等質問をいただいております。お答えさせていただきます。事前の通告に従ってお答えをさせていただきますので、若干回答がずれる可能性がございます。御了解をいただきたいと思います。 まず、総合窓口の話でございますが、総合窓口では戸籍や住民登録に関する届け出の受け付けのほか住民異動手続に伴いまして生じる、例えば国民健康保険や後期高齢者医療の手続、その他現在地区事務所で取り扱っているレベルの例えば乳児医療の受け付け、給水開始などの手続、そういったものが同じ窓口でできる。また、市民課及び税務課で発行している証明書等もこの窓口で交付ができるようにしようという段階で考えておるところでございます。 総合窓口に福祉部門の関係も加えることも内部では検討をいたしましたが、やはり福祉に関する相談あるいは手続というのは、個人情報の問題も含め職員側にも専門的な知識が求められるとともに、時間も短時間では済まないというようなことから、総合窓口、今申し上げました総合窓口の中で一連の受け付けをさせていただくというのは難しい、なじみにくいというふうに考えてございます。 続きまして、庁舎の維持管理の概算費用の積算の内訳でございますが、 4,000万円から 6,000万円程度見込んでおるというふうに、さきの議会でも御答弁をさせていただきました。その根拠でございますが、他市の庁舎建設基本計画でうたわれております施設管理費用及び光熱水費の平米単価当たり、そういったものを参考にして推計をしたものでございます。 御指摘のように、庁舎機能が二つの建物に分かれるものの、それに伴う弊害やコストを最小限にしたいというふうに検討しているところでございます。駅北公共公益施設には当然ながら宿日直を置き、戸籍に関する届け出の時間外受け付けができるように検討していきたいと思っておりますし、会計等の事務もできるようにしたいと思っております。 また、電話交換や総合窓口につきましてもコストアップとならないように今後具体的に設計の中で検討をしていくことにしてございます。 システムの関係でございますが、基幹系システムを活用しております大半の課とシステムを管理している情報の担当課に関しましては、公共公益施設に配置をしていく計画でございまして、支障は生じないというふうに思っております。 また、本庁舎に配置される一部の課では、ネットワーク化によりまして端末で日常的な作業ができますので、大きな支障はないというふうに考えてございます。 それから、駐車場でございますが、現在60台規模の駐車場をこの施設に想定をしてございますが、この本庁舎の駐車場が約 100台でございます。また保健センターが約70台ございまして、利用状況から駅北の公共公益施設では恒常的に 100台程度は必要かなというふうに見込んでおるところでございまして、この施設そのものに60台規模の駐車場を整備し、不足する部分につきましては従来から27街区に駐車場を整備する計画がございますが、そういったものも想定し、検討していきたいというふうに考えてございます。 それから、災害時のお話でございますが、大規模地震等で本庁舎が機能しない場合に駅北公共公益施設が災害の中心を担うことになりますし、それ以外の災害で本庁舎が機能する場合は、本庁舎を活動拠点としていくというような基本的な方針のもとで、効果的に災害対策を指揮できる施設が本庁舎か駅北公共公益施設かをその段階で即座に判断をし、多様なケースをして訓練等をしながら対応していきたいというふうに考えてございます。 ○副議長(各務幸次君) 12番 林 美行君。   〔12番 林 美行君登壇〕 ◆12番(林美行君) まず、最初の質問は窓口関係のところが移るという話でしたが、窓口、各担当課にいつごろ御意見を伺われたか。どういうふうな視点で意見を聞かれたか、という点をまずお伺いします。 ○副議長(各務幸次君) 企画部長 青山 崇君。 ◎企画部長(青山崇君) 庁内での意見を聞かれたかという趣旨と理解いたしましたのですが。まずは、当然ながら駅北公共公益施設あるいは庁舎のそもそも将来構想をどう考えるか、というようなことを昨年来、一昨年来から議論をしてまいりました。その中で、分庁舎機能を含む駅北公共公益施設の考え方をいわゆる執行部としてまとめ、予算等も計上させていただいております。そういったプロセスの中で、当然ながらどういった機能をこちらに残し、公共公益施設にどういった機能を持っていくのか。それに当たってどういった具体的な窓口機能をするのか、というのは現在もそういったプロジェクトチームで検討してございますので、ここ1年から2年にかけて庁内では議論を今もしているというところでございます。 ○副議長(各務幸次君) 12番 林 美行君。   〔12番 林 美行君登壇〕 ◆12番(林美行君) 窓口をどんな形で開くことが一番市民の皆さんにとっていいのかというような検討会、いわゆる窓口担当部局との検討会というのは持たれているのでしょうか。とすれば、どのような検討をされたか。何回ぐらい持たれているのかをお伺いをします。 ○副議長(各務幸次君) 企画部長 青山 崇君。 ◎企画部長(青山崇君) 会議の回数は、今、承知してございませんが。企画防災課が事務局になりまして、窓口のあり方のワーキンググループの研究会というのを開催してございます。検討している中身というのは、そもそもどこまでワンストップでできるのか、あるいはどういった役割を担うのか、というようなことでございます。 ○副議長(各務幸次君) 12番 林 美行君。   〔12番 林 美行君登壇〕 ◆12番(林美行君) それはいつごろスタートしたワーキングかということと、する内容を決めての事業が本質なのに、事業をやると決めてから、じゃ、こういうふうというふうに進めてみえるんでしょうか。 ○副議長(各務幸次君) 企画部長 青山 崇君。 ◎企画部長(青山崇君) ちょっと聞き取りにくかったものですから、申しわけございません。もう一度お願いいたします。 ○副議長(各務幸次君) 12番 林 美行君。   〔12番 林 美行君登壇〕 ◆12番(林美行君) いつごろこのワーキングがスタートしたのか。基本的に実施設計の予算まで含めて今あるわけなんですけれど、実施設計の予算の決まった後におやりになっているのかという確認です。 ○副議長(各務幸次君) 企画部長 青山 崇君。 ◎企画部長(青山崇君) 窓口のワーキングがスタートしたのは昨年の5月の中旬でございます。当然ながら実施設計の予算、ちょっと今正確に、予算を提案させていただいた時期が9月議会でしたでしょうか、それより前から研究はしてございます。 要はそういったワーキングの議論を踏まえて実施設計に反映をし、実施設計の結果を、検討結果を再度ワーキングにも戻して検討する。その実施設計とワーキングが同時並行することで、双方調整が可能である。そういう意味では一定程度こういう形は実務的にはやりやすいのではないかなというふうに思ってございます。 ○副議長(各務幸次君) 12番 林 美行君。   〔12番 林 美行君登壇〕 ◆12番(林美行君) 実際、幾らかかるかわからない事業、どのくらい人件費を要するのかについても問題があるかということも、ただ影響がないように考えるというだけでスタートをというのにはやはり基本的に無理がひとつあると考えます。 実際、現状でもかまわないんですが、この形で移転をさせて、こちらと向こうに二つ残って、年間上乗せしなきゃいけない、その管理費を含めた人件費の二重も含めたトータルコストが幾らぐらいになるか。何年間その支出に耐えなきゃいけないのか。 と言いますのは、普通合併をして、そのときに実際の庁舎を使うからということで、二つ三つできるというのは一般にあるんですけれど、合併後に二重コストを支払うというような事業というのは日本でも珍しいと思いますもので、ひとつどのくらいのことか。多分話し合いの中では二重コストにならないようにという話でスタートしたんだろうと思うんですけれど、そこがよくわかりませんので、そのことにお答えください。 ○副議長(各務幸次君) 市長 古川雅典君。 ◎市長(古川雅典君) 庁舎の今検討の中に入っています。次の質問の中でも議論をさせていただこうと思っていますが、選択肢がそれぞれあります。選択肢がそれぞれある中で、議会の研究会の皆さんにも御提案をしております。 一つ、現在が全国の庁舎の建設あるいは改良、これの全くのピークです。博学の林議員が御存知ないというのは僕もびっくりしました。現在、庁舎問題がいよいよ合併後どうするかという、今、庁舎問題の建設のラッシュというような状況になっています。 維持管理費の幅があるというのは、当然市役所にいらっしゃいましたから御存知だと思いますが、年間の維持管理費が 4,000万円から 6,000万円の間だ。それを何の機能をいつどこへどう持っていくのか。その持って行き方によって随分コストも変わるでしょう。市民の利便性も変わるでしょう。ですから、そういったところで金額の幅を持って御提案をしている。こういう状況でございます。 ○副議長(各務幸次君) 12番 林 美行君。   〔12番 林 美行君登壇〕 ◆12番(林美行君) 確かに今がピークですが、私がこういうことについて事例がないと言ったのは、2キロも離れて別々なものを新しくつくるというような取り組みの自治体は余り記憶にないと申したわけでございます。 それから、本庁舎ができ上がるまでの間、何年この支出に耐えなきゃいけないか、ということを実はお伺いしたいと思ったところでございますが、4番目の質問でちょっとかぶるところがありますので、そちらのほうでこの再質問の部分はさせていただきます。 以上で大きな三つ目の質問を終わります。 それでは最後になります四つ目の質問、本庁舎の耐震補強についてお伺いをいたします。 昨年の東日本大震災からちょうど1年でございます。1200年周期の大地震が発生し、歴史的な地震の活性期を迎えている現在、3連動地震の可能性が語られるようになりました。平成20年の一般質問で東濃に大きな被害をもたらしたと想定できる大きな地震が二つあったと述べました。奈良時代 762年の天平宝字美濃東部大地震マグニチュード 7.4、平安時代 887年、仁和の五畿七道大地震、マグニチュード 8.6です。前者は内陸型、後者は海溝型地震です。ちょうど1200年前のこの地の地震でございます。多治見市でも今まで考えていた地盤の弱いところで震度5強程度、建物被害は多くないとの想定を震度6強と変更することも必要となるのではないかと考えます。 この震度は耐震の弱い建物に大きな影響を与えるものと想定されています。0.31という低い数値の本庁舎の地震対策を先送りにするには無理があると考えます。建設部、都市計画部、水道部などの都市基盤を取り扱う部局、農業部門、企業部門の経済部、組織管理の拠点である企画部、総務部ということで、災害時には当然なくてはならない部局と考えます。これらの部局が倒壊する可能性の高い施設に残されるわけであります。また、そこに来られている市民の皆さんも建物が倒壊すれば命の危険が生じます。なぜ、本庁舎の耐震について取り組みがなされないのでしょうか。 学校の耐震化が終了してから本庁舎に取り組むとのことでありますが、あと3年程度という期間でもあります。もう本庁舎について建設場所、内容等についての準備がなされなければならないと考えますし、本庁舎の耐震についても考えなければならないと思います。考え方、場所、費用についての準備がなされる時期とも考えます。本庁舎建設についての準備がなされないのは、いわば本庁舎については地盤の強い多治見市では被害はたいしたことがないので大丈夫と判断しているということでございましょうか。 次に、最新の耐震工法について調査を行われなかったのでしょうか。議会における説明でも平成14年度の調査内容での説明で、耐震工事を行っても 0.9の数値の確保は無理で、耐震工事を行うと窓が小さくなり、外観も見栄えが悪くなり、内部の壁を増設するため、今でもスペースが狭いのにさらにスペースが狭くなるとの説明で、説明を受けた私も本庁舎の耐震化は無理なんだなと感じました。平成14年度の検討以降の新しい方法はと確認しても、免震レトロ工法などの手法があると発言がありましたが、具体的な内容はありませんでした。 地区懇談会での説明でも議会の対話集会での説明でも市役所本庁舎の問題については、耐震力が低いこと、耐震改修に5億円程度が必要で補強しても0.31の数値が0.75程度にしかならず、庁舎に必要な 0.9の数値を確保できない。工事により設置される壁により事務スペースが減少し、現状でも狭い事務スペースがさらに狭くなる。窓補強のため明かりの何割かが遮られること等で耐震工事が効果的でないとされ、現状でもスペースが不足し、窓口部門での市民のプライバシーが守れない。老朽化している。給排水設備等の更新が過去においてなされておらず、このため9億円の改修費が必要になるので、市民の安全を確保し、窓口部門のスペースを広げプライバシーを確保できる空間を確保するため分庁舎を建設するとの説明であったと理解しています。 昨年12月に、一部地下室があっても基礎免震の工事が可能であるかどうか、京都大学の時計台の耐震工事を行った建設会社の設計部門に問い合わせたところ、基礎免震を行うことで外観、スペースにも影響がないとのことで、ちょうど議会の表決の日の直前に通知文書を会社からいただき、昨年12月の議会で意見を申し上げたところでございます。 基礎免震は確かに高額でございますが、坪 300万円の定価で 500坪の面積の多治見は15億円となります。しかし、この金額は庁舎の免震費用が合併特例債で認められるもので、認めてもらえれば、真水として市民の皆さんの負担は5億円程度で済み、施設の使用はスペース、窓、外観に何の影響もなく、公共の鉄筋の施設の目標の耐用年数60年以上の使用が可能となります。今後、24年以上の使用ができるということになります。新しい本庁舎の建てかえについては、当然24年間で考えればいいということになりますし、資金の確保、貯金も年間2億円以下で済みそうで、年間1億 5,000万円程度で24年間40億円の積み立てができます。20億円の起債でも60億円程度の事業が可能です。 また、電算システム等の移設などの必要なくなり、分庁舎建設費用も節約できます。その間の使用ができれば施設の更新に必要な9億円程度はやむを得ないものだと考えます。どんな施設でも20年、30年で庁内施設の更新が必要であり、新庁舎ができてもそれぐらいの期間で同じような更新費用が必要になると考えます。合計で24億円、真水の経費は14億円程度、24年の使用ができれば、年間の経費は単純に計算しても1億円、真水として計算すれば年間 6,000万円程度であります。しかも庁舎の二重管理のための経費はできるだけ節約ができます。そこで足りない面積は高齢福祉課の1課、教育委員会、少しの会議室ですので、そういう方法がトータルコストを最小にする方法と考えるのですが、いかがでしょうか。 こういうことを考えますと、本庁舎の耐震工事は避けられないものと考えますが、いかがでございましょう。 ○副議長(各務幸次君) 市長 古川雅典君。   〔市長 古川雅典君登壇〕
    ◎市長(古川雅典君) 大変具体的な数値を掲げていただきましてありがとうございます。ぜひともこれを具体的なペーパーにして御提示をいただきたい。これ、まず冒頭にお願いを申し上げます。 日ノ出庁舎の問題は選択肢は三つあります。今、議員が御提案になりましたように、耐震補強をこの場において行う。二つ目、本庁舎を建てかえる。三つ目、何もしないでこのままにしておく。恐らく三つの選択肢、第3の選択肢はあり得ないと思います。したがって、本市は平成24年度の中で再度、耐震補強の可能性についてこれをしっかり調査をいたします。この耐震補強と本庁舎を建てかえる、この二つの案をしっかり御提示をし、議会の皆さん、そして市民の皆さんと御議論をいただく、こういう計画になっております。 ぜひとも今議員が御提案のように坪 300万円でできます。この日ノ出庁舎は 500坪ですので、15億円でできます。でも、合併特例債を使いますから3億円の投資でオーケーです。加えて、耐震補強が終わった後のこの日ノ出庁舎は24年間使い切ることができる。この間の空調及びあるいは給排水をどうされるのか。加えまして手狭になるけれども、高齢福祉課と教育委員会だけどこかで考えればいい。非常に具体的な提示をいただきましたし、かなり科学的信憑性が高いというふうに考えております。ぜひとも行政体が考える案がすべてではございませんので、林議員が今、お示しになったものをしっかりとした資料として議会の中の研究会、あるいは将来にわたっては特別委員会の設置ということも御議論をいただいているようでございます。 どの案が最も低い投資で最も高い効果があるのか。これを広く市民の皆さん、その代表である議会の皆さんと御議論をする。そして、どういう方法が最も正しい選択なのか。ここの中にぜひとも林プラン、林計画の御提示をしっかりお願いいたしますので御提示がいただけるかどうか、その確認の御返事だけお願いをいたします。 ○副議長(各務幸次君) 12番 林 美行君。   〔12番 林 美行君登壇〕 ◆12番(林美行君) 資料は出させていただきます。本当にこれで市民の方の多くも納得をされることになるかと思いますので、そういう検討をできるだけ早急に短期間でできると思いますので、よろしくお願いいたします。 ○副議長(各務幸次君) この際、暫時休憩します。   午後3時11分休憩-----------------------------------   午後3時25分再開 ○議長(若尾靖男君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 次に、3番、寺島芳枝君に発言を許可いたします。   〔3番 寺島芳枝君登壇〕 ◆3番(寺島芳枝君) 3番、公明党の寺島芳枝でございます。通告に従いまして大きく3項目について質問をさせていただきます。 初めに、胆道閉鎖症発見の便色調カラーカードの周知、啓発についてであります。 10年に1度の母子健康手帳の改訂により、本年4月より難病である胆道閉鎖症を早期発見できる便色調カラーカードが、母子健康手帳に綴じ込み配布されることになりました。これは一人の母親から、自分と同じ辛い思いをほかの母親にさせたくありません、カラーカードを母子健康手帳に、と公明党の市議に訴え、話を聞いた市議は自治体レベルの話ではない、全国規模で実施すべきだ、と県議、国会議員へと訴え、さらに長年にわたりカラーカードの普及に取り組んできた国立生育医療研究センター病院長の松井陽氏が公明党古屋範子衆院議員を訪ね、導入を要望し、今回の改正に盛り込まれたものでございます。 胆道閉鎖症とは、肝臓から十二指腸へ胆汁を送る胆管が詰まり、胆汁が流れなくなる病気で、この病気は葛西手術と呼ばれる外科手術、詰まっている胆汁の通り道の部分を切り取って胆汁が腸管に流れるようにする手術が必要で、早めに受診をし、適切な治療を受けないと、脂溶性ビタミンが欠乏し、出血しやすくなり、肝硬変、肝不全に至り、肝臓移植をするか、最悪の場合は赤ちゃんの命にかかわります。 脳出血による開頭手術や肝移植術は、家庭や自治体への医療費の負担を膨大なものにし、何より子どもの未来に大きな影響を与えます。1万人に1人の割合で産まれてくる原因不明の病気です。年間 100人から 120人の胆道閉鎖症の赤ちゃんが出生をいたします。岐阜市では7年間で3人の赤ちゃんがカラーカード導入により発見をされております。 せっかくこの世に生まれてきてくれた命、赤ちゃんの命を守るためには1日も早い発見が必要です。便のカラーカードは赤ちゃんの便の色を観察するという簡単な方法で、赤ちゃんに痛みや傷を伴う処置は一切ありません。 なぜ今回このような質問をしようかと思いましたのは、実は岐阜県におきましては、平成16年7月から全国に先駆けてカラーカードを母子健康手帳とともに妊娠中のお母さんに手渡しをしていただいております。しかし、2年前に出産した私の娘も全く病名すら記憶になく、カラーカードの存在も意識をしていませんでした。おばあちゃんになる私も娘の体調と無事に元気に生まれてきてくれること、退院した後の準備に頭がいっぱいの状況でもちろん病名すら知りませんでした。高齢出産や授かり婚も多い昨今、一度聞いたくらいでは頭に残らないのが現状ではないでしょうか。 胆道閉鎖症の子どもを持つ母親のグループ、肝ったママ’sの加藤さんより、昨年5月に中津川市で産まれた男の子の赤ちゃんのお話を伺いました。経産婦であったこともあり、上の子も大丈夫だったし、あわただしい子育て、じっくり赤ちゃんのうんちを見ることもなく、カラーカードの存在は知っていたけれど、利用することはありませんでした。2カ月後の7月に脳出血を起こし手術、そこで胆道閉鎖症だったことがわかりました。体重と髄液の漏れのため4カ月後に葛西手術を行いました。しかし、7カ月後、12月に肝移植手術となりました。わずか7カ月の間に3度の手術です。現在はとても幸運なことに後遺症もなく、元気におみえになることを伺い、うれしく思いますが、もう少し早く脳出血を起こす前に発見できていたら、せっかくカラーカードを手にしていたのに、と残念でなりません。 胆道閉鎖症の早期発見のために、より効果的にカラーカードが使用されるように、保護者、行政の保健関係者、医療従事者がスクラムを組むことが大変重要なのではないかと思います。 具体的には、保健関係者、医療関係者が胆道閉鎖症について、より理解を深め、生後2カ月過ぎまでの赤ちゃんの便の色や症状をさまざまな機会をとらえて確認をしていただくこと。ポスター等の掲示も有効かと思います。また、保護者が病気についての知識が得られるように指導するとともに、特に、生後4カ月過ぎまでの赤ちゃんの便の色に注意を払うように積極的に指導していただき、保護者に意識づけをしていただくことが不可欠かと考えます。 そこで、今回母子健康手帳に綴じ込まれるにあたり、3点についてお伺いをいたします。1点目、保健関係者である保健師、助産師、家庭訪問してくださる母子保健推進委員の研修はどのようにお考えですか。2点目、医療従事者の方との連携はどのようにお考えですか。3点目、保護者への周知、啓発はどのようにされますか。以上、よろしくお願いをいたします。 次に、東日本大震災より1年が過ぎ、改めてお亡くなりになられた方々の御冥福を心よりお祈りいたすとともに、悲しみの中、復興に向け強く歩まれる姿に敬意を表し、女性の視点を生かした防災対策について質問をさせていただきます。 私ども公明党は国会議員、地方議員あわせた3分の1にあたる 900人が女性議員です。さきの震災におきましても、多くの女性議員が被災地で復旧支援や調査活動に奔走をいたしました。避難所では女性を悩ませるさまざまな問題がありました。間仕切りはあったとしても、衣服を着替える場所も下着を干す場所もなく、特に乳幼児を抱えるお母さんは授乳もままならず、夜中に子どもが泣くとそっと屋外に出ていかざるを得ない。慣れない避難生活の上、そうした心労が重なり疲れ果ててしまい、抑うつ状態を訴える女性被災者は少なくないそうです。 このように避難所で相次いだ女性の人権にかかわる問題は、既存の災害、防災対策に女性の視点が欠けていることが原因ではないでしょうか。女性に限らず、高齢者や子ども、障害者の方、いわゆる災害弱者への支援がなかなか行き届きませんでした。昨年5月より9カ月間の岩手県における女性の悩み、暴力相談実施状況で、電話相談 566件、臨時相談窓口設置による対面相談 139件、DVに関する相談22件、その他暴力に関する相談21件、災害による負担の上に女性ゆえのリスクに悩まなければならないのはとても悲しいことです。命に敏感な女性の視点が欠けていたのではないでしょうか。 横浜市では男女共同参画推進協会と横浜市市民局が共同で女性の視点を反映した防災パンフレットを作成されております。阪神淡路大震災を教訓にひとり暮らしの女性に被害が多かったことから、日ごろから近所に顔見知りをつくっておこう。外出時に震災に遭った場合、女性の単独行動は犯罪に巻き込まれる危険があることも伝え、コンビニなどの帰宅支援ステーションを有効利用するように促しております。 また、私の防災力シートと呼ばれるものには、緊急連絡先、家族の携帯電話番号、血液型などとともにはぐれたときに有効な捜索ツールとなる家族の写真も張り付けられております。二つ折りにして携帯をし、災害時に役立つよう工夫をされております。 避難所運営や防災計画など、すべての意思決定に女性が入り、女性の声を確実に反映させていくことの重要性が改めて認識されました。女性は地域に人脈を築き、地域のことをよく知っております。また、介護や子育ての経験を通じて子どもや高齢者の視点を持っています。 そこで、防災対策を女性の視点から見直そうと、公明党女性局では、昨年8月18日に女性議員による防災会議を立ち上げ、10月に全国一斉に女性の視点からの防災行政総点検として調査を行いました。多治見市におかれましても御協力、御回答を大変にありがとうございました。 その結果、地方防災計画を決める地方防災会議の委員に女性委員がゼロと回答した自治体が44%、また計画策定に至るまでに女性の意見を聞いていないが55%、避難所の整備、運営に女性の視点や子育てニーズを反映していますかといった問いに対しては47%の自治体がノーと答えるなど、ほとんど女性の視点が生かされていない事実が明らかになりました。その中でも阪神淡路大震災後、赤ちゃん用の備品などをセットで用意されている自治体もございました。 今回の調査をもとに、昨年11月24日には野田総理あての11項目にわたる女性の視点を生かした災害対策についての第1提言を行いました。具体的な内容は、1、国の中央防災会議における3割以上の女性委員の登用、地方防災会議で女性委員を登用しやすくするための災害対策基本法の改正、2、女性の視点からの防災対策マニュアルの策定と周知徹底、3、物資の備蓄を女性や高齢者の視点から見直し、自治体への予算措置を行うこと、などの11項目です。この提言を受け、現在、政府においても東日本大震災から得られた女性の視点からの教訓をマニュアル化する作業が進められております。 そこでお伺いをいたします。 1点目、本市の地方防災会議の委員の現状と、今後積極的に女性委員を登用される計画はございますか。 2点目、防災担当部局と男女共同参画室との連携はございますか。 3点目、防災計画を作成する際、女性からの意見は反映をされておりますか。今後の御見解もお聞かせください。 4点目、避難所の整備運営に、女性の視点や子育てニーズを反映をされておりますか。今後の御見解をお聞かせください。 5点目、災害用備蓄物資に女性や乳幼児、高齢者、障害者等さまざまなニーズを踏まえられておりますか。今後の御見解もお聞かせください。 6点目、DIG、災害図上訓練、地図に危険な箇所を書き込むことで適切な避難行動を学ぶ訓練に加え、HUGを取り入れてはいかがでしょうか。HUGとは静岡県で開発された避難所運営の体験型訓練で、Hは避難所、Uは運営、Gはゲームのことで、迅速な対応が求められる避難所運営を図面とカードを使って模擬体験するゲームです。制限1時間以内で幼児を連れた婦人が避難、救援物資が届く、仮設トイレの設置場所の決定をするなど、一刻の猶予も許さない緊迫した雰囲気の中で実際の避難所に近い状況が体験できます。HUGをやる中で女性の意見も大いに出されていくことと思います。よろしくお願いいたします。 最後に3項目め、消防団サポート事業の推進についてお伺いをいたします。 消防団は地域の防災を支えるかなめです。昨年発生した東日本大震災の折にも、多くの消防団員の方がみずから被災をしながら多くの命を救ってくださり、さらに地元消防団だからこそできる多くの方の身元確認もしていただいたとお聞きをいたしました。本当に尊いことです。 本市におかれましても、台風15号の豪雨の折には浸水した家に取り残された人の救出や土のうによる土砂災害の対応、また不明者の捜索にと大活躍をしてくださいました。うれしいことに先月、本年度防災功労者消防庁長官表彰を受けられたと新聞報道されておりました。日ごろの訓練の賜物だと思います。大変におめでとうございました。この表彰が今後の消防団員への加入者促進にもつながっていくことを願っています。 しかし、現実には消防団員の方は本業を持ってみえ、市外に通勤されるサラリーマンもみえ、定期訓練だけでなく各種行事と地域での行事等の参加もございます。家族の理解も不可欠です。全国的に活動負担が大きいこと、若年層の人口減少や地域社会の帰属意識の希薄化などにより、人員確保が難しく、減少傾向になってきているのではないでしょうか。そこで多治見市の現状、団員数、充足率、任期、活動内容、課題などを伺います。 そして、ここからは提案です。未来の青年である子どもたちに消防団の活躍の姿を見る機会をふやしてみてはいかがでしょうか。例えば出初式等もそうですが、5月に行われる競練会の見学に招待してはいかがでしょうか。男の子も女の子もです。消防団の存在を身近に知ってもらい、あこがれてもらい、大人になったら団員になりたい、団員の彼女、奥さんでもいいなと思ってもらえるように。 そして、消防団員、家族限定の特典サービスをつけるとの提案です。関市消防団では、消防団を応援する消防団活性化対策の一環として、昨年の7月1日からサポートプロジェクトとして、団員、配偶者が参加店舗等でサポートカードを提示することにより料金割引などの特典サポートを受けることができるものを実施されております。また、山梨県南アルプス市では消防団と商工会が連携をし、消防団員サポート店78店舗で団員限定のサービスを提供しています。飲食店ではめん類大盛り、中盛りサービス、デザートまたはコーヒー5%割引、ガソリンスタンドでは1リットルあたりの料金、洗車などの作業料金割引など、参加している企業、商店が魅力あるさまざまなサービスを用意されております。サポート加盟店には、消防団員サポート店とのステッカーを張ってもらい、地域に貢献しているお店として市民から評価をされて、新規顧客の確保にもなったとありました。昨年4月の新入団員者数が47人増となったそうでございます。 市全体で地域の安全・安心のために活動する消防団を応援するとの取り組みが今後、特に大切ではないかとの思いから提案をいたします。 以上、大きく3項目お願いいたします。 ○議長(若尾靖男君) 市長 古川雅典君。   〔市長 古川雅典君登壇〕 ◎市長(古川雅典君) 防災会議への女性の参画について答弁を申し上げます。 現在、本市の防災会議には1名の女性委員が参加をしております。防災会議の委員は次のように定めております。多治見市防災会議条例第3条及び多治見市防災会議条例施行規則の第5条の定めです。これは男女比ということよりも役職による委員の構成となっています。具体的に申し上げますと、国、県、市の担当者、医師会、LPガス協会、NTT、中部電力等でございます。したがって、役職の中から選出をされるということで1名の女性委員にとどまっております。しかし、今回の議員の御提案についてはしっかりと受けとめさせていただきます。 今後、計画立案を行っていく中では、女性の視点、女性の意見、しっかり入っているかどうか、こういったことについて十分の検討を加える、このような方針で臨んでまいります。 ○議長(若尾靖男君) 市民健康部長 水野高明君。   〔市民健康部長 水野高明君登壇〕 ◎市民健康部長(水野高明君) 私から胆道閉鎖症発見の便色調カラーカードの周知啓発について御答弁をさせていただきます。 まず保健師、助産師の研修をどのようにするのかということでございますが、胆道閉鎖症につきまして保健師、助産師は既に一定の知識を得ているところでございますが、今回の法改正を契機に、県、主に保健所になると思いますけれども、等の協力を得ながら必要な知識を一層高めていきたいと思っております。 また、母子保健推進委員にもそういった知識が伝わるように御指導を申し上げたいと思っております。 次に、保護者への情報提供でございますが、便色調カラーカード、これは当市といいますか、岐阜県ではカラーシートというふうに申しておりますが、その具体的な利用方法は母子健康手帳の交付の際に御説明しているところですが、御指摘ありましたように十分心に残らない場合もあるということでございますので、今後はより一層伝わるように努力していきたいと思います。その際に少しでも心配な状況には自己判断ではなくて医療機関に相談するように、そういうふうに指導してまいりたいと思いますし、今後とも自己判断の危険性については一層御指導申し上げたいというふうに思っております。 それから、医療機関の連携でございますが、医療機関相互の連携や情報の共有につきましては、医師の紹介状などにより図られていると承知をしておるところでございますが、今回の法改正を契機といたしまして、胆道閉鎖症の認識を一層高めていただくように各関係機関にお願いをしていきたいと思っております。 それから、周知啓発でございますけれども、現在、ポスターなどでそういったものを行うと色と微妙な差によって誤解を招くような場合もあるということで、積極的なカードをポスターにしたようなことはしていないようですけれども、こういった胆道閉鎖症の怖さでありますとか、便色調カードの周知については、医師会はもとより母子保健推進委員等の関係者とともに一層努めていく所存でおりますのでよろしくお願いいたします。 ○議長(若尾靖男君) 企画部長 青山 崇君。   〔企画部長 青山 崇君登壇〕 ◎企画部長(青山崇君) 私から女性の視点を生かした防災対策につきまして、市長がお答えをした部分以外についてお答えをさせていただきます。 まず、避難所における女性の着替えとか授乳といったプライバシーの保護の件でございますが、現在防災資機材に災害用のトイレ用という形で小型テントを用意してございます。こういったものがすぐ活用できるものというふうに思っております。また、例えば学校の体育館であれば、体育館の倉庫を女性専用のそういった更衣室あるいは授乳室というような形で活用するなど、そういった施設の環境を十分活用するということも、すぐにできるプライバシー対策として重要だというふうに思っております。 こうした配慮の必要性につきましては、昨日も避難所の開設マニュアルをつくっておるというふうに申し上げましたんですが、そういった中に盛り込んでいきたいと、盛り込む中で実施をしていきたいと思っておりますのでよろしくお願いをいたします。 続きまして、紙おむつとか、粉ミルクなど乳幼児あるいは高齢者の方の物資、あるいは障害のある方の物資ということでございますが、これらについて現在、倉庫で備蓄をしているものでございません。アレルギーの対応食につきましてはアルファ米でございますが、これを消防署に 500食ほど用意をしてございます。こうした物資の備蓄に関しましても、長期保存が可能であるものを市として今後、ふやしていきたいなというふうに考えてございます。 特に乳幼児、高齢者などのための物資につきましては、今申し上げましたように備蓄という考え方ももちろん必要ですが、流通備蓄、いわゆる商店等で売られておるものをいかに迅速に確保するか、こういった方法も大事だと考えておりまして、多方面と協定を結んで確保していきたいというふうに考えてございます。 続きまして、DIG、災害図上訓練の件でございますが、いわゆるDIGにつきましては地域の住民の方を対象といたしまして、年に数回実施をしてございます。平成23年度につきましては5会場で約 570名ほどの参加を得て実施をしております。 御提案いただきましたHUGにつきましては、当市においては今の段階では実施をしてございませんですが、今後、研究をしていきたいというふうに考えてございます。よろしくお願いいたします。 ○議長(若尾靖男君) 消防長 加藤英治君。   〔消防長 加藤英治君登壇〕 ◎消防長(加藤英治君) 私からは消防団サポート事業の推進についてお答えをさせていただきます。幾つか御質問をいただきましたので順次説明をさせていただきます。 まず1点目の多治見市消防団の現状でございますけれども、条例定数は 539名でございます。今、現在の実員は平成24年3月1日現在で 516名、充足率は95.7%でございます。分団員の任期でございますが、定まった任期はございません。 平成23年中の活動状況でございますけれども、火災出動に18件で、延べ 946名が従事し、また風水害等の災害出動に3件で延べ 510名、各種訓練に 277件で延べ 4,668名、救命講習指導に 328件で延べ 968名、その他 187件で延べ 2,573名、あわせまして計 813件で延べ 9,665名が従事しております。 先ほど御質問にもございましたけれども、昨年の台風15号による風水害の活動に際しまして、多治見市消防団は2月20日に防災功労者消防庁長官表彰を受賞しております。 次に、子どもたちへの活動を見せる機会についてということでございますけれども、例年地元の地域の運動会ですとか、夏祭り、先ほど競練会の話もございましたけれども、そういうところにも家族の方ですとか子どもたちも来ていただいておりまして、消防団もそういったものに参加をしておるということでございます。 次年度から実行期間となります消防団活性化計画というものにも、引き続きまして子どもたちへの行事ですとか、地域との連携というものを掲げておりまして、積極的に事業を推進していくという予定でおります。 3点目でございますけれども、消防団のサポート事業についてでございます。近隣では岐阜県内では関市、愛知県では瀬戸市において消防団を支援する事業があるということは承知しております。消防団員の確保には団員本人はもとより消防団活動を理解し、支えていただける家族の協力が不可欠でありまして、御提案のような支援制度の創出というのは大変に有望だというふうに考えております。 一方で多くの自治体にまでは、まだ現在は広がっていないという現実もございますので、近隣で実施している自治体の状況ですとか、実施方法、それから課題等を調査いたしまして、検討を進めてまいりたいというふうに考えております。 ○議長(若尾靖男君) 3番 寺島芳枝君。   〔3番 寺島芳枝君登壇〕 ◆3番(寺島芳枝君) 市長には女性の視点を生かした防災対策ということで大変な力強いお言葉をいただきました。いろんな場所にやっぱり女性がという思いが入っていると、そこにまた、広がりができてくると思いますので、ぜひこれは御要望をさせていただきます。これからもよろしくお願いをいたします。 それから、胆道閉鎖症のことに関しましても本当ありがとうございます。ただ、本当に母子手帳を渡すとき、また、健康診断のとき、多治見市はありがたいことに産婦人科がございます。また、近隣からのお母様方もきてくださいますので、産科との連携も大変重要になるのではないかと思いますので、特に退院時の指導、そういう折々に本当にしつこいぐらいな周知啓発が必要かと思いますので、本当にそこの連携のところをもう一度、申しわけありません。お聞きをいたします。 それから、消防団に関しては、先日、消防団活性化事業がんばろう消防団ということで、私のふるさとでもある恵那市で作成をされた、地域とのつながりを描いた映画「ふるさとがえり」を見せていただきました。私のもとの小学校だった場所もお祭りの場面で実は登場をしておりました。本当にまさにふるさと帰りを2時間半させていただきました。消防団と地域とのつながりが本当に感動をいたしました。消防団の活動を理解してもらうのにも最適な映画だったかなというふうに思います。小中学校、地域の皆さんにもぜひまた、御鑑賞をいただければと思いますが、再上映なんかはいかがでしょうか。 それから、関市で先ほども紹介させていただきました。7月から始まった事業でしたけれども、ことしの3月の時点でサポート店が 130店舗にまで拡大をしたと一昨日お伺いをいたしましたので、ぜひこれも本当に話を進めていっていただきたいなというふうに要望をいたします。 ○議長(若尾靖男君) 市民健康部長 水野高明君。   〔市民健康部長 水野高明君登壇〕 ◎市民健康部長(水野高明君) 周知啓発について産科等々の連携ということでございますが、当然私ども保健センターにおいては産科の先生方と予防接種等でありますとか、さまざまなときに会う機会ございますので、今回母子手帳が変わったということの周知も含めて、ことあるごとに御留意いただくようにお話は申し上げます。 ○議長(若尾靖男君) 消防長 加藤英治君。   〔消防長 加藤英治君登壇〕 ◎消防長(加藤英治君) 「ふるさとがえり」の再上映ということでございましたけれども、今のところ具体的な計画はございません。私も見て、この歳になって久しぶりに泣けた映画でした。 先日も消防団の団本部の方と話しておりまして、できれば各地域で、地域を回って上映してやるといいなということを話しておりまして、ここに仙石議員もお見えになりますけれども、仙石議員からもそういう声をいただいておりますので、今団本部、地域の分団等にもまた働きかけていきたいというふうに考えております。 ○議長(若尾靖男君) 次に、4番 古庄修一君に発言を許可いたします。   〔4番 古庄修一君登壇〕 ◆4番(古庄修一君) 4番、リベラルたじみ、古庄修一でございます。通告に従いまして、私からは4月から実施される中学校武道の必修化についてお尋ねをさせていただきます。もう既に先輩議員の岡田議員、そして若尾議員よりこの件に関しましては御質問がありまして、その全体像がよくわかりまして大変私もありがたく思っております。ありがとうございます。 中でも剣道と柔道、どちらかを選ぶかについて、その7割近くが剣道と知りまして50年間剣道を続けておりまして、とても私もありがたく思っておる次第でございます。また、今回、この武道の必修化についてこの本会議の席上におきまして、このテーマを掲げました点は、指導者も先生も生徒にとっても大きな過ちや事故等が起きらぬよう、そしてその現場にあってお互いがつらい思いや悲しい思いをしてはいけない、またさせてもいけない、その強い思いから、4月から実施される武道の必修化について取り上げさせていただきましたが、今回の一般質問の中に3人もの議員の中から取り上げられました意義はとても大きいし、きょうの各新聞報道にも数多く取り上げられていました。 2008年の3月、中学校学習指導要領の改訂により、中学校保健体育科ではこれまで1、2年生の選択必修だった武道とダンスが、2012年の4月から男女を問わず必修化されることになり、柔道については、文部科学省では事故防止に向け対応を急いでいますと、県教育委員会の松川教育長も安全を守っていきますと、先日のテレビで放送されていました。 武道の履修については、音楽の和楽器などと同様に、教育基本法の改正で「伝統と文化の尊重」が打ち出されたのを受けた措置であり、指導の要項は具体的な内容として、柔道、剣道、相撲、なぎなたなどを例示してはありますが、選択、必修の中では、柔道を選択する中学校が全国の中では6割、剣道が3割、用具の準備などを考えれば必修となっても、同じ割合で履修される可能性が高くなっています。 この柔道でありますが、過去20年間に死亡見舞金として高校生に支払われた件数は74件もあります。中学校については、これまでに一度もなかったとの報告がなされてはいますが、ここに至って子どもが柔道事故に遭った被害者の会が文部科学省に事故防止策の確立を求める要望書を提出、平野博文文部科学省大臣も危険性を懸念するという声が上がっており、対策に安全策を講じるよう指示が出されたと伺っております。 こうした中で、柔道などについてはどのような研修が取り組まれているのか、安全面での対策について不十分ではないという認識がなされているとの見解を出されているとのことでありますが、こうした中でスポーツ青年局では、そうした不安視される対応策づくりに着手しているとのことでありますが、事故に至っては中学1年生など初心者に多く、受け身が十分できないために首や頭に打撃を受ける例が目立っているとあります。習熟度や指導体制に合わせた指導、そして具体的な例を挙げ、調査研究の資料をまとめ、これから各教育委員会に情報を提供していくとのことでありますが、ある校長先生は、筋力的に女子生徒には投げ技は無理で、護身術を学ばせたいというところもあります。また、女子については、文部科学省の想定枠内である年間数十時間を大幅に下回る5時間程度の授業時間にしていきたいと申されているところもあります。 また、別の校長先生は、受け身ばかり練習をしていては柔道本来のおもしろさがわからないということもあり、学校の現場では安全と競技性という観点から、2つの大きな課題を抱え、4月からいよいよ実施の難しい指導を強いられているのであります。現場の実態ではなかろうかと思います。 名古屋市の向陽高校では、昨年1年生男子部員が練習中に頭を打ち死亡したという事故が起き、教育委員会では、この事故について有識者による委員会を設置すると発表し、このような事故に遭わぬよう緊急時の対応やマニュアルを見直すとしておりますが、多治見市においては、現場ではどのような対策が講じられているかについて、本市の見解を伺います。 私ごとで恐縮でありますが、中学校1年生のときに柔道部に籍を置き、わずか2週間たっていないときに背負い投げを打った際、肩の骨を折るけがをいたしました。また、受け身の練習では、時々目がくらくらすることはたびたびありました。そうした体験に基づき、この質問に至っておりますが、剣道においても長年やっておりますが、剣道に至ってはのどをつく行為などしない限り、大きなけがや事故はないものと思われます。 ただし、運動不足などにより、足のアキレス腱等が切れることも考えられますし、竹刀に至っては、先にひび割れなどあれば、相手に大けがをさせてしまうことも、また真後ろ頭から転倒したりした場合には、後頭部を打つという危険な点もあります。指導に当たられる先生は、こうしたこともよく理解し、御注意されることも必要であるかと思います。 また、柔道において、この28年間には 114人もの人が事故で死亡されています。未然に防ぐ万全な対策こそが望まれます。本市教育委員会として、4月からの実施に向け、万全な対応策はなされているのかについてお聞かせください。 熱中症対策についてはどのようにお考えでしょうか、事故の筆頭に柔道では頭部による事故、首頸部による事故、そして心疾患、次に来るのが熱中症であります。多治見は、全国一暑いところであります。この40.9度を記録したあの日、多治見のスーパー周辺の駐車場では何と45度にも達していました。それほど多治見のまちは暑いのです。子どもさんたちは、そうした中で、空調もない中で運動することになります。体育館の中での授業を受けるわけでありますから、対応、対策への準備、備えはよいかという点であります。特に、事故が多くなる5月から8月にかけての4カ月間に集中をしているという報告がなされています。 熱中症対策という点について、実際にあった事例を紹介しますと、年1回開催される岐阜県剣道選手権大会で、小学生から大人までの個人戦が岐阜市のアリーナの会場で行われます。私も出場していたこの大会で、出場された選手が試合中に亡くなられてしまうということがありました。このとき会場には、冷房はありません。その翌年も同じように高齢者同士の試合中に亡くなられてしまうという、まさに2年連続して実に痛ましい事故がありました。こうしたことを機に、8月に行われていた大会を7月の初めにし、会場も冷房が全館に行き届くように整備がなされました。 本市としては、他市他県と違って、本当に暑いところでありますが、武道必修における暑さ対策という最重要な課題についてもどうか御答弁をよろしくお願いいたします。(拍手) ○議長(若尾靖男君) 教育長 村瀬登志夫君。   〔教育長 村瀬登志夫君登壇〕 ◎教育長(村瀬登志夫君) 4月から始まります武道必修化について御質問いただきましたので、答弁させていただきます。 まず、誤解のないように申し上げますが、武道必修化、4月から始まると申しましても、多治見市では、陶都中学校は本年度から始めております。小泉中学校は10年前から始めております。教員の異動もございますので、全く4月から今までやっていなかったものが始まるという認識ではございません。当然ながらそうした柔道の研修も積み上げてきておりますし、柔道の指導につきましても交流がされてきておると、こういう認識の中で、全校的な中学校における武道の必修化の中で柔道も始まりますと、こういうことでございますので、御確認いただきたいと思います。 そして、現場の対策はということでございますが、それは、先ほど今回の答弁の中でも岡田議員に対して6点ほどの安全対策として申し上げております。文部科学省のほうにおきましては、これも紹介はさせていただきましたが、3月9日付で、「武道必修化に伴う柔道の安全管理の徹底について」という通知がございまして、その中で、例えば指導者についての体制が整っているかが1点、それから指導計画は、学習段階や個人差を踏まえて、段階的な指導を行う、こうした安全の確保に配慮した計画となっているかというのが2点目、そして3点目が、施設設備等について、例えば畳がゆがんでいないかとか、すき間がないかとか、施設、設備等について安全が確保されているかというのが3点目、4点目が、事故が発生した場合の対応について、どのような緊急連絡体制などがとれているかというようなことが4点目、この4点をきちっとそれぞれ満たした上で指導をしなさいというところが依頼で出されております。 そして、さらにもっと詳しいものは、ここに「柔道の授業の安全な実施に向けて」という冊子で、本当に出たばかりでございますが、これを現場に配付します。 多治見市におきましては、11月の半ばごろから柔道の授業に入りますものですから、こういうものをさらに教育委員会としては該当の2校の体育教師に徹底させていただいて、この必修化に向けていきたいと思っております。 そして、柔道の授業の中での熱中症というものも御心配されましたが、これは今申し上げましたように、11月の半ばごろですので、これは柔道におけるところの熱中症ということは考えられないというふうに思っております。 最後、もう少し一般的な体育指導の中での安全対策ということにおきましては、岡田議員も指摘されましたが、例えばつめとか、一般的なところでは用具、それから服装、それがきちっとしているか、身なり、つめとか髪の毛、それから当然ながら体調というようなものを、基本的なところを含めまして、安全な柔道指導に向けてまいりたいと、こういうふうに思っております。 ○議長(若尾靖男君) 4番 古庄修一君。   〔4番 古庄修一君登壇〕 ◆4番(古庄修一君) たくさんの質問が先ほどから、この件に関しては出ておりますので、私もたくさん割愛をさせていただきたいと思います。 1点でありますが、県の教育委員会では県警のOBや有段者、教員のOB、一般の資格者などを派遣するとありますが、柔道、剣道の多治見市の協会については打診がなされているのでしょうか。 ○議長(若尾靖男君) 教育長 村瀬登志夫君。 ◎教育長(村瀬登志夫君) 小泉中学校におきましては、部活動のほうでは柔道協会の方が指導して入っておっていただいておるという情報はございますが、授業については今までなかったというふうに認識しております。 しかしながら、今後必要に応じて、状況に応じて、そうした外部指導者についても考えていきたいと思っております。 ○議長(若尾靖男君) 4番 古庄修一君。   〔4番 古庄修一君登壇〕 ◆4番(古庄修一君) よろしくお願いいたします。剣道協会の会長にもきょうお聞きしましたら、まだ何の相談も受けていないと、自分としても非常に心配をしていると語っておられました。どうかその点についても、早目に対策をひとつお受けいただければと思いますので、よろしくお願いいたします。 次に、JR太多線宝町野中第1号踏切の拡張について質問をさせていただきます。 宝町の町内を通過いたしますJR太多線野中第1号の踏切の拡張についてでございますが、本市の見解をお伺いしたく質問させていただきます。この踏切の広さは、道路としての幅が4メーター20センチしかなく、車の通過できる広さとしては十分とは言えず、踏切上での交差ができないために、朝夕の通勤時間帯は常時大渋滞を招き、中学生の通学や一般の方々の通行にも支障を来し、地域住民の方々、そしてこの地域を利用されている方々の大きな障害となっており、悩みの種となっているところであります。この渋滞によってしばしば接触による事故も多く、地域の方々から幾度か拡張への要望も出されていたと伺っております。 JR側の見解としては、話し合いに応じてくれない。しかし、今までの慣例から見ますと、地域の方々の御意見を伺いますと、全く不可能ではないという言葉も賜っております。以前の交通の状況と昨今の交通事情は全く異なっており、ここ最近では通称けやき通りと称される宝町周辺では、開通以来、交通の量は過去の何倍にも達し、さらに周辺を取り巻く新しい住宅やアパート群が増し、さらにはその周辺である喜多町、赤坂町、平井町、小泉町、大原町へと結ぶ道路と住居の環境の変化は以前と比べて比較対象にはなりません。この狭い市道に対し、そこにはこのような看板が2カ所立っております。 「この道路は道幅が狭くなっております。互いにゆずり合いをお願いします」との看板が立ち、通行する方々に看板だけの了承が得られるように案内板が2枚立っておりますが、とにかく通行に多くの問題を抱えているところであります。この踏切上では、数年前、女性の方が自転車で通行中に車を避けようとしてバランスを崩し、そのまま踏切横下へと突っ込んで、胸を打ち、骨を折られ、そのときにはだれもが自分を助けようとしてくれなかったと語られています。 この踏切については皆様も十分、私が申し上げることもなく御存じ、御承知である場所であると思いますが、この踏切を越えたところには、わずか10メートルも行かないうちに池田小泉線を結ぶ幹線の県道と信号があり、主要道路としては激しい交通量ともなっております。この信号から踏切までの道幅が狭く、過去には大型車が回る際には、小学校の児童を巻き込み死亡させるという痛ましい事故も起きています。 また、この踏切からおよそ70メートル離れた太多線の踏切においても、過去には中学生が踏切交差点で冒険ごっこをしているさなか、太多線にはねられ死亡するという事故も起きています。 このように最も危険の多い周辺の諸事情も含め、狭い道路も含み、まずは踏切の拡張についてお尋ねをさせていただきます。 ○議長(若尾靖男君) 市長 古川雅典君。   〔市長 古川雅典君登壇〕 ◎市長(古川雅典君) ただいま御紹介がありました野中第1号踏切、私もよく通ります。通称帝国測量から、けやき通りのところにわずか7メーター、8メーター入った踏み切りでございます。JRの太多線には、車のすれ違いができない幅員の狭い踏切、また歩道がない踏切が多く、地域からたくさんの踏切改良の要望がございます。踏切の改良にはJRとの協議が最優先となります。踏切事故防止のために、議員御指摘のように、踏切改良により、例えば1メートルでも幅員の拡幅を行う場合には、1つの踏切の閉鎖をしなさい、これが条件でございます。スクラップ・アンド・拡幅、こういうような条件が強くJRから求められます。 また、工事箇所が通行どめとなり、交通に大きく影響がし、地域の理解が大変重要になってまいります。踏切改良には、今申し上げましたようにどの踏切を閉鎖するのか、どの踏切を拡幅するのか、これが求められます。通行の安全性、事業の難易度、加えまして地元の理解、こうしたことを十分考慮し、総合計画の中でしっかり検討をしてまいります。 参考までに本市の市内にある踏切は、32カ所でございます。中央線が7カ所、太多線が25カ所、今回の野中第1号踏切は太多線になりますので、野中第1号を1メートルでも拡幅しようとすると、太多線の中の25個のうちどれか1つを閉鎖しろ、これがJRとの協議、非常にこういった難題がございます。私自身も市議、県議の時代に少しでもというような努力をしておりますが、実情としてはJRからこういった非常に厳しい規制がかけられるというような現状でございます。 しかし、地域の皆さんの安全性をしっかり聞きながら、総合計画の中でしっかり対処をしていく、このような方針でございますので、お願いをいたします。 ○議長(若尾靖男君) 4番 古庄修一君。   〔4番 古庄修一君登壇〕 ◆4番(古庄修一君) 今、市長から申し上げられました点でございますが、太多線の中で1つ踏切をなくせば可能性がないでもないということであります。これ私も何度もお聞きしております。野中には、1号踏切、2号踏切、3号踏切が3つありますが、私も朝7時から8時までの間、この付近の横断歩道で約1年間、子どもたちの通学時の見守りをさせていただいておりますが、その3号の踏切、これはほとんど利用されておりません。朝の7時から8時という一番通勤時間に動く時間帯に車が乗り入れをしていないという箇所があります。これはやはり地元住民の方の理解をきっと得られるのではないかなというふうに私は思いますが、こうした点をひとつ踏まえまして、地元の声を聞けということであれば、アンケートをとるなり、何か方策をして頑張っていきたいというふうに思っております。 もう一点でありますが、1月の23日、地元宝町の町内会長と24区の区長さん、そして23区の区長さんにも現地で現場の立ち会い確認をしていただきました。その際には地元選出の国会議員、阿知波代議士にも立ち会っていただきました。踏切の現状を見ていただきました。 踏切の工事については、国が55%、市が45%と工事が行われることになっているわけですが、この際、国会議員も国からの予算を何とかとってきますからということでありました。先行きは見えませんが、その国会議員の籍がある今、将来にわたってはどのようになるかわかりませんが、この時というか、この今チャンスというべき時を見逃してはいけないのではないかなと思います。実現させるのは、今しかないということではないかと思います。いかなる時代にあっても、時というものがあります。衆情や機根や時が来ているというのは、まさに今の時ではないかなと思いますが、市のお考えをお願いします。 ○議長(若尾靖男君) 市長 古川雅典君。 ◎市長(古川雅典君) ぜひとも国会議員のほうが見ていただいてるというのは、現状が十分把握だというふうに考えております。今議員が言われましたように、野中第3号踏切の閉鎖、これが地元で十分理解が得られるかどうか、当然のことながら区長、町内会長、PTAの関係、こういったところが3号踏切を閉鎖してもよいと、しかし、当然のことながら1号踏切をあの現状の状況では、私もとんでもない状況になっているというのは十分把握をしております。 加えまして、国会議員が55%のお金をしっかりつける。どこでもつけることができるんですが、閉鎖の1個がなかなか理解が得られないというような状況でございます。しっかりとした地元調整をしていただくというようなことが相整った状況では、多治見市の場合はしっかりと検討していく、総合計画の中にしっかり掲げて改良に向かって進んでいく、こういうような考え方を持っておりますので、お願いをいたします。 ○議長(若尾靖男君) 4番 古庄修一君。   〔4番 古庄修一君登壇〕 ◆4番(古庄修一君) 力強い言葉をいただきましてありがとうございます。若干関連となりますが、9・20の水害の際に、この線路が約30センチほど浮きました。御存じのように、あの周辺は水が1メートルほどたまって、市長にも質問された小泉公民館でありますが、何とかしてくれという声が、悲鳴が上がっておりましたけれど、あの場所が、線路自体が堤防の役目を果たしております。 ですから、乗り越えて水がかかることはなかなか不可能、しかし、それに備わる土管が50センチと70センチの3つしかありません。その土管を調べてみますと、半分以上は土砂で埋まっています。これでは水の流れるところ、水路を満たすことはできないと思います。 ところで、その9・20のときに30センチほど線路が10メーターにわたって浮いた。僕は写真を撮ることはできませんでしたが、JR側もそういったことが過去にあってるわけですから、きっと同じテーブルにのってくれるのではないかと思いますので、よろしくお願いします。 これをもちまして質問を終わらせていただきます。(拍手) ○議長(若尾靖男君) 次に、7番 松浦利実君に発言を許可いたします。   〔7番 松浦利実君登壇〕(拍手) ◆7番(松浦利実君) 結の会の松浦利実でございます。通告いたしました2点につきまして、時間も迫っている関係上、一括質問方式により簡潔に質問をいたします。 1点目、水道水の安定供給についてであります。 水道法が公布されて、ことしで55年目の節目の年になります。水道の普及率は、敗戦という絶望のふちから、1950年には26%、60年には53%、今や98%を超えています。多治見市においても蛇口をひねると安心・安全で、しかもおいしい水道水が安定供給されています。 3・11の東日本大震災は、上下水道の都市基盤施設へ大きな被害をもたらしました。当市においては、9月20日、台風15号によって大災害に襲われました。現在、東海地震等の迫り来る近未来の地震対応が急務となっています。未来に高水準、高水質の水道水を引き継いでいくために安心・安全な水道水の安定供給について質問いたします。 1番目、耐震化の方向性、計画についてお伺いをいたします。 地震などの災害時には、水道、電気などのライフラインの早期復旧が最大の課題となります。その対策、備えは万全でなければなりません。 そこで、1番、配水池、ポンプ場などの基幹施設の耐震化は、あわせて平成25年度からの虎渓山配水池の更新事業計画をお聞かせください。 2番、送水管、配水管の耐震化等、水道施設全般の耐震化の方向牲、計画についてお聞かせください。 2番目に、施設更新の際の資金の確保についてお聞きいたします。 日本の水道技術は世界トップであります。1950年代から今日にかけて、社会基盤施設として整備が進められてきました。当市においては、老朽化した施設の更新については、総合計画及び水道施設整備計画に基づいて適正に事業の業務が遂行されています。しかし、大規模な災害発生による被害が生じるおそれがあります。 そこで、1番、市民の皆様に大きな負担をかけずに、すなわち水道料金の値上げをしないで、資金を確保する方策を考慮されているか、お聞かせください。 3番目、災害対応についてお尋ねします。 災害時のライフラインの確保は万全でなければなりません。人間は、1日約2リットルの水がないと、生きていけないと言われています。さきの3・11、東日本大震災発生の翌日の3月12日には、当市からも応急給水のため、本市職員2名が宮城県角田市へ派遣、支援活動にいち早く従事をされました。迅速な対応に敬服する次第でございます。 そこで、1番、断水に伴う給水体制は、2番、日本水道協会、他市との連携は、3番、耐震性貯水槽( 100トン)の設置の計画はについてお聞かせ願います。 4番目、水道料金の収納率の向上(前年比)についてお尋ねします。 全国の自治体の水道事業経営は、さまざまな要因によって厳しさを増しています。本市においても、事業収益の大幅な増収は今後も見込めないのが現状でございます。収納業務は、現在、口座振替が9割を超えています。滞納に至っては、給水停止を前提として、収納率向上に努められておられます。 また、不能欠損処理にて過去の負の部分を整理され、健全な経営に努力をされています。3月決算を考慮して、2月、あるいは1月末現在の収納率を前年度と比べてお示し願います。 また、今後どのようにしてさらなる収納率の向上を目指されるのか、指針をお聞かせください。 次に、通告いたしました2点目、公金の保全・運用管理・活用についてであります。 地方自治体における公金管理の目的は、①支払資金である歳計現金を日々の支払需要に対応できるように管理すること。②余剰資金を安全かつ効率的に運用することでございます。その原資は、市税など市民の皆様の大切な財産であることを考え、より慎重で確実な運用が求められます。 1番目に、公金の保全・運用管理にはどのような基準、内規のもとで取り組まれているのか、お聞かせください。 次に、2番目に、決算認定(9月定例会)は、次年度の予算編成に活用されているのかについてであります。 平成21年度12月定例会決算認定が平成22年度より9月認定となり、2回の決算認定が行われました。内外の厳しい社会情勢の中、数多い課題、懸案を政策に反映し、予算化し、事業を遂行し、決算し、評価する。それらを議会において慎重に審議する。私自身、身が引き締まる思いであると同時に、議会に課せられた重大な責任であると再認識するものであります。 決算は、言うまでもなく執行された実績そのものであります。本市においては、総合計画、多治見市健全な財政に関する条例によって、さらなる検証、解析が明確化されています。「もっと元気な多治見」のさらなる充実のためには、予算執行の反省点を予算編成に生かすことは大変重要だと考えます。 また、財政運営の適否が判断されることは、将来の財政分析にとって価値のあることだと言えます。決算認定(9月定例会)は、次年度の予算編成に生かされているのか、反映されているのか、御所見をお伺いします。 3番目に、決算資料の見直しについて御提案を申し上げます。 本市が安定して持続的に公共サービスを提供するためには、より積極的な健全化への取り組みが図られることが求められます。現在、決算書の対前年比増減率は記載がなされていません。また、不用額に関する明細な資料がありません。 そうしたことを踏まえ、1番、決算額の前年対比を盛り込むことは可能か。 2番、「不用額に関する調べ」の内訳明示の資料は提出できないかを提案し、御所見をお伺いいたします。 4番目に、資金ショートを発生させない方策は図られているのかでございます。 公金管理を行う上で、保全、運用の対策となるのは、主に歳計現金及び基金であります。市税、市債などの収入、物品購入や工事代金及び給与等の支出に係る現金、すなわち歳計現金については、支払資金を堅実に維持するとともに、迅速に支払いに対応し、資金シヨートを発生させないことが重要視されます。本市において、資金ショートを発生させない方策は万全に図られているのか、お聞かせください。 続いて、5番目に、運用収入、利回りについてお伺いをいたします。 資金管理運用の原則は、地方自治体並びに地方財政法の定めによって、元金が保証され、かつ換金が容易な方法とされています。それらの種類として、指定金融機関等金融機関への預貯金、国債、地方債、政府保証債などの運用方法があります。本市の場合、どのような種別(運用収入)のものをどのような金利(利回り)で運用されておられるのか、お示しください。 1番、種別、金利をお示しいただきたい。さらに、公金の安全性はもとより、厳しい財政運営を好転させる観点から、今後は効率性も大切な要素だと考えます。 2番、今後の運用方法についての方向性についてお聞かせください。 次に、公共施設における自動販売機等の見直しについてお尋ねをいたします。 市有施設に設置されている清涼飲料水など自動販売機について業者を一般競争入札で公募導入をしてはどうかという提案であります。岐阜県においては平成22年度より、愛知県においては前年の平成21年度より実施をされています。いずれも財政難の折、施設を有効活用して、新たなる財源を確保したいという思いとともに、2007年3月の改正地方自治法施行により、民間への行政財産の貸し付けが可能となったことも要因であります。 本市においては、目的外使用に当たるとして、あるいは福祉団体に許可している現状であると認識していますが、まず現在の状況をお聞かせください。 さらに、既存の団体等に弊害が及ぶことを避けるために、新たに建設が進む公共公益施設等において試行を検討してはどうかと考え、御所見をお伺いいたします。 以上で1回目の質問を終わらせていただきます。(拍手) ○議長(若尾靖男君) 市長 古川雅典君。   〔市長 古川雅典君登壇〕 ◎市長(古川雅典君) 断水時における給水の体制について答弁を申し上げます。 危機管理実務要領で、拠点給水・仮設給水を定めております。必要となる水と資機材の確保を進める、このようになっております。有事の際に水を確保するため、各配水池に緊急遮断弁を設置するとともに、市内3カ所に計 240トンの耐震性貯水槽を設置しています。また、応急給水資材として給水タンク55基、応急給水栓、給水袋2万 7,000枚、こういったものを常時備蓄をしております。 ○議長(若尾靖男君) 水道部長 若尾正人君。   〔水道部長 若尾正人君登壇〕 ◎水道部長(若尾正人君) 私からは水道水の安定供給についての市長答弁以外の御質問にお答えいたします。 最初に、基幹施設の耐震化状況につきましては、配水池やポンプ場などの更新計画がある施設と耐震設計済みの施設を除いた21施設については、平成15年度に水道施設耐震診断を行いました。耐震性能評価が低かった2施設について、平成16年度に2次診断を行いました。その両診断の結果では、構造上の大きな被害が発生することがないものと判断されております。 虎渓山配水池につきましては、昭和30年代の築造で老朽化しておりまして、現在、更新の詳細設計中でございまして、東濃西部送水幹線事業完了後の平成25年度に発注し、平成27年度の竣工の予定でございます。計画としては既存の配水池を取り壊した後、同じ場所に 7,000トンのステンレスタンクを築造するものでございまして、東日本大震災を踏まえ、現在の耐震基準に上乗せをして、より安全性の高い配水池を目指しているところでございます。 次に、管渠の耐震化の状況につきましては、平成22年度末の耐震管の耐震化率は13.2%でございます。平成23年度には、耐震管以外でも地盤等の管路の布設条件を勘案すれば耐震性があると評価できるK形のダクタイル鋳鉄管を「耐震適合性のある管」に計上した結果、平成23年度末の耐震化率は34%程度を見込んでいるところでございます。管路の耐震化につきましては、当面は毎年1%としまして、虎渓山配水池の更新後の平成28年度以降は2%程度とする予定でございます。 次に、大規模災害発生による被害が生じた場合の資金確保につきましては、通常の水道施設の災害復旧において国庫補助率は2分の1で、それ以外につきましては水道事業で手当することとなり、企業債により資金を確保いたします。この場合には、毎年の償還額をできる限り少なくし、直ちに水道料金の値上げとならないよう努力することが肝要と認識しております。また、これら大規模災害に備えて水道施設の耐震化を一層迅速に進めていかなければならないと考えております。 次に、水道事業として日本水道協会や他市との連携につきましては、第1に、日本水道協会中部支部との間で締結しております災害時相互応援協定がございまして、東日本大震災でもその機能を十分に果たしたと考えております。 そのほかは、岐阜県との岐阜県水道災害相互応援協定、可児市との緊急時相互融通管管理運用協定、愛知県の春日井、瀬戸、犬山各市との水道事故等による相互応援協定を締結しており、民間との協定としましては、多治見市管工事協同組合や資材メーカー2社とも災害時における水道業務の応援に関する協定の締結をしております。 次に、耐震性貯水槽の設置の計画につきましては、既に市役所に 100トン、文化会館に 100トン、笠原中央公民館に40トンを設置しておりまして、今後の具体的な設置の計画は今のところございません。 次に、水道料金の収納率の向上につきましては、未収金対策としまして給水停止を前提とした滞納整理に力を注いでおります。平成22年度には 902件を対象に、平成23年度には1月までに 784件を対象に実施しております。ことし1月末の過年度分の収納率は94.1%で、前年同月比はプラス 1.5ポイントでございまして、今後も未収債権回収のため、積極的に給水停止を前提とした滞納整理を行いまして、公平かつ適正な債権管理を行っていく予定でございます。(拍手) ○議長(若尾靖男君) 会計管理者 平井純子君。   〔会計管理者 平井純子君登壇〕(拍手) ◎会計管理者(平井純子君) それでは、私からは公金の保全・運用管理・活用について、6つ御質問をいただきましたうち、4つについて回答をさせていただきます。 まず、1番目の公金の保全・運用管理はどのような基準・内規のもとに取り組まれているかという御質問でございますが、公金の保全・運用管理につきましては、平成21年3月に定めました多治見市資金管理運用基準に基づき行っているところでございます。 なお、この基準によりまして年間計画と結果の公表も行っております。 次に、3番目の決算資料の見直しについて、決算書の決算額に前年度決算額との対比をさせた内容で作成することは可能か、また不用額に関する調べの内訳表示の資料は提出できないかということでございますが、決算書の様式は、地方自治法施行規則に決算の調製の様式という定めがございまして、本市では基本的に定められた様式に基づき調製しているところでございます。内容変更して表示をいたしますには、システムの改修に相当な費用が必要になり、難しいと存じます。 また、不用額に関する調べについてでございますが、不用額にはさまざまなものがございまして、契約差金でございましたり、職員の人件費の残額や、そしてまた事業完了による執行に残額が生じたもの、その他経費節減を図った結果生じました残額とか、災害など不測の事態に備えるために執行を保留する予算等がございまして、これらのさまざまな理由が重なって残額となったものでございます。そのため、決算書で表記している節ごとの不用額について説明することは、スペース的なことや業務量などから難しいかと存じます。 次に、4番目の資金ショートを発生させない方策は図られているかという御質問でございますが、支払資金である歳計現金を日々の支払いに対応できるよう、資金運用計画表を作成し管理をしておりますが、一時的な資金不足が見込まれる場合のため、2つの対策を講じております。 1つは、基金の現金を一時的に歳計現金として繰替運用するものでございまして、財政調整基金等37の基金について条例におきまして繰替運用できることを規定しております。 2つ目は、指定金融機関でございます十六銀行と地方自治法第 235条の3の規定による一時借入金の契約を締結しているものでございます。 次に、5番目の運用収入と金利について、どういった種別・金利で運用しているか、また今後の運用方法についてどのように考えているかという御質問でございますが、資金運用を行う際は、預金と債券で運用しているところでございます。債券につきましては、国債も地方債も政府保証債も保有してございます。 平成22年度における実績ですが、歳計現金及び歳計外現金で平均月末残高の7割強を普通預金、残りを定期預金で運用いたしました。普通預金は資金保全のため、利子がつかない決済性預金で保管しておりますので、年間利子額はゼロ円で、定期預金の年間利子額は 131万 3,000円、平均年間の利率は 0.216%でございました。 次に、基金でございますが、普通預金で2割、定期預金で5割、債券で3割を運用いたしました。定期預金の年間利子額は 2,789万 2,000円、平均の年間利率は 0.267%でございました。債券では、年間利子額 5,509万 4,000円、平均年間利率は 1.031%でございました。今後とも東日本大震災の影響等により景気回復が厳しく、低利率が続くと見込まれる中、安全性の確保を第一に、流動性に配慮しながら、効率的な資金運用を行ってまいります。(拍手) ○議長(若尾靖男君) 総務部長 服部知明君。   〔総務部長 服部知明君登壇〕(拍手) ◎総務部長(服部知明君) 私のほうは2点質問をいただきました。 1点目、9月決算認定は次年度の予算に生かされたかという御質問でございました。 決算認定の時期が早まったことによりまして、監査委員や議会からの御意見、御指導、御指摘などを次年度の概算要求の段階から反映することができましたので、本予算編成に当たっては大変有効であるというふうに考えております。 2点目の自動販売機の見直し等については、公共施設に自動販売機を置く場合、2つの方法があります。 1つ目は、施設管理者が自動販売機を必要と考えて置く場合で、施設管理の一環として、その施設が規則等で定めるときであります。 2つ目は、業者のほうから自動販売機を施設に置かせてほしいという場合でございまして、その自動販売機によって土地や建物、公の施設の使用に支障がない場合、行政財産の目的外使用として許可するときがあります。 本市の場合は、2つ目の方法でやっておりまして、行政財産の目的外使用として自動販売機の設置を許可しております。 また、今までの自動販売機の設置許可は、福祉団体の支援策として位置づけてきた経緯がございます。 しかしながら、議員御指摘のように、収入の確保の面からは、入札の方法の採用も研究しなければならないというふうに考えておりまして、今後新たに設置する自動販売機につきましては、平成24年度に予定している使用料・手数料の見直しの中で検討していく予定でございます。 議員御提案の駅北の公共公益施設に仮に自動販売機を設置する場合につきましては、新規施設でもありますので、御提案にあるような検討が必要であると考えます。(拍手) ○議長(若尾靖男君) 7番 松浦利実君。   〔7番 松浦利実君登壇〕 ◆7番(松浦利実君) 再質問をさせていただきます。 おおむね前向きな御答弁をいただきまして、ありがとうございました。水道水の安定供給ついてのみ再質問をさせていただきたいと思います。 先ほどから水道技術の高さを水道部長からるるお聞きいたしましたけれども、いわゆる浄水場と家庭を結ぶ水道管から漏れる水の割含を示す漏水率を見てもわかりますように、非常に水道技術の高さがわかるわけです。世界の大都市においては、通常10%以上です。イギリスのロンドンにおいては26.5%、東京は 3.6%、多治見市においては 7.5%の有収率は92.5%で、日本の平均値であります。 しかし、また3・11の東日本大震災においても、本市の職員が3月26日から4月21日の長期にわたって最大の被災地である宮城県石巻市において漏水調査に従事をされました。非常時における意識の高さのあかしであるというふうに私は考えております。 また、こうした職員の豊富な技術、能力、経験をしっかり継承していくことが、市長が常々言われるところの「人財」の育成というふうに考えておりますが、その点の御所見をお伺いしたいと思います。 また、当たり前と思われてる水道水に対して、もう少し市民の皆様にアピールをする必要があるんじゃないかというふうに考えます。と申しますのは、水道料金が高いじゃないかということはよく言われますが、おいしいということをなかなか表現できない、なかなか御理解をしていただけないということがあります。 6月上旬に開催される水道週間の行事、大変意義のあるものだと思います。市民の皆様に正しい認識を持っていただくために、イベント、広報の充実について、どのように取り組むべきか、今後の御所見をお伺いして、以上2点について、2回目の質問を終わらさせていただきます。 ○議長(若尾靖男君) 水道部長 若尾正人君。   〔水道部長 若尾正人君登壇〕 ◎水道部長(若尾正人君) 1点目の技術能力や経験をしっかりと継承していくことが「人財」の育成と考えるという御質問ですが、それにつきましてはそのとおりであると、大変重要と認識しておるところでございます。今年度で退職する水道のベテラン職員がおりまして、2年前からより一層の意識を持たせ、設計時に現場の調査や施工時の現場への同行、そして断水作業の指導などにより技術を引き継ぐことに力を注いでいるところでございます。 それから、2つ目のイベントの広報の充実につきましては、イベントや広報により市民の皆様方に防災意識を持ってもらうことが重要と認識しておりまして、平成24年度末には災害時で県営水道の送水管の破断漏水事故が発生した場合に備え、東濃地域と可茂地域との間で相互融通する目的で施工されております、今行っておる東濃西部送水幹線事業がほぼ完了することから、県と市が共同で広報紙への折り込みによる防災事業の効果のPRを計画しているところでございます。その後も耐震化を積極的に推進していくことを理解していただくよう広報に努めていく予定でございますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(若尾靖男君) 7番 松浦利実君。   〔7番 松浦利実君登壇〕 ◆7番(松浦利実君) 時間の都合で質問はこの程度にとどめ、諸先輩議員の前例に倣い、ここで私見を述べさせていただきたいと思います。 この3月をもって定年退職をされます服部知明総務部長様、平井純子会計管理者様、若尾正人水道部長様、長きにわたる奉職御苦労さまでございました。お三方におかれましては、まずは心身をリフレッシュしていただき、今までの経験と実績を生かして、ますます御壮健にて御活躍されることを御祈念しております。 なお、これまでのお導きに感謝しつつ、今後とも御指導賜りますよう、改めてお願いを申し上げます。ありがとうございます。(拍手)----------------------------------- △第3 休会期間の決定 ○議長(若尾靖男君) 日程第3、休会期間の決定を議題といたします。 お諮りいたします。議事の都合により、明日から18日までの2日間は休会したいと思います。これに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(若尾靖男君) 御異議なしと認めます。よって、明日から18日までの2日間は休会することに決しました。----------------------------------- △散会 ○議長(若尾靖男君) 本日の会議はこの程度にとどめ、本日はこれをもって散会をいたします。   午後4時59分散会----------------------------------- 上記会議の顛末を記録し、相違なきことを証するためここに署名する。  平成24年3月16日               多治見市議会議長   若尾靖男               多治見市議会副議長  各務幸次               多治見市議会議員   林 美行               多治見市議会議員   加藤元司...