ただいま御
上程になりました議第42号
大垣市
功労章を授与することにつきましては、
大垣市
功労者表彰条例の規定に基づき、
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 太田久雄さん、
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 奥村小五郎さん、
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 吉田一弘さん、
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 後藤克己さん、
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 近藤三雄さん、
‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 山田省三さん、
‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 蜂須賀喜多男さん、
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 栗山 繁さん、
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 村上篤雄さん、
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 城一 功さん、
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 北村桂一郎さん、
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 稲垣守男さん、
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 渡邉埀穂さん、
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 溝口亮雄さんに、それぞれ
功労章を授与いたしたいと存じますので、よろしく御
審議を賜りますようお願い申し上げます。
5:
◯議長(
高畑 正君)
お諮りいたします。
本案は
原案のとおり決するに御
異議ありませんか。
〔「
異議なし」と言う者あり〕
6:
◯議長(
高畑 正君)
御
異議なしと認めます。よって、
本案は
原案のとおり可決されました。
次に、議第43号
大垣市
固定資産評価審査委員会委員の
選任についてを
議題といたします。
提案理由の
説明を求めます。
市長。
〔
市長 小倉 満君
登壇〕
7:
◯市長(
小倉 満君)
ただいま御
上程になりました議第43号
大垣市
固定資産評価審査委員会委員の
選任につきましては、
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 外村次郎さん、
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 橋本正治さんを、それぞれ
選任いたしたいと存じますので、よろしく御
審議を賜りますようお願い申し上げます。
8:
◯議長(
高畑 正君)
お諮りいたします。
本案は
原案のとおり決するに御
異議ありませんか。
〔「
異議なし」と言う者あり〕
9:
◯議長(
高畑 正君)
御
異議なしと認めます。よって、
本案は
原案のとおり可決されました。
議第7号
平成5年度
大垣市
一般会計予算から、議第41号
損害賠償の額の決定についてに至る35
議案を一括
上程いたします。
この際、
提出議案並びに
市政一般について、
市長の
説明を求めます。
市長。
〔
市長 小倉 満君
登壇〕
10:
◯市長(
小倉 満君)
本日ここに、
平成5年第1回
定例市議会が開会されるに当たり、提出いたしました
平成5年度の
予算及び
条例その他の
議案につきまして、御
審議を賜るものでございますが、これに先立ちまして
一言お礼を申し上げます。
昭和60年4月、
市民の
皆様の負託を受け、名誉ある
大垣市長の重責を担うことになりました。
平成元年には、再度、
市議会、
市民各位の力強い御
支援を賜りました。
市長就任以来間もなく8年になろうとしておりますが、この間、第二次
総合計画の諸事業を2年前倒しでほぼ達成を見ることができました。新たに21世紀を展望した第三次
総合計画を策定し、豊かでゆとりのある
市民生活の
実現、活力と潤いに満ちた
まちづくりにと、渾身の力を傾け、誠心誠意取り組んでまいりました。おかげをもちまして、
産業文化都市として、さらに
西濃地域の
中核都市としての
役割を果たしつつ、
総合的機能を整えながら力強い歩みを続けております。これもひとえに、
議員各位を初め
市民の
皆様の深い御理解と温かい御
支援のたまものであり、ここに衷心より厚くお礼申し上げる次第でございます。私は昨年9月の
市議会定例会におきまして、引き続き
市政を担当する決意を表明したところでございますが、今後とも清潔と公平を信条に、
市民の幸せ、市勢の発展につながる第三次
総合計画を着実に推進し、
市民の期待にこたえてまいりたいと存じます。
それでは初めに、私の
市政運営に対する所信の一端を申し上げます。
今日の
社会情勢を見ますと、人々の
価値観やライフスタイルの変化、急速な
国際化、
高齢化の進展など
社会構造は質的に大きく変化しつつあります。
国際社会の中で
世界経済をリードする
我が国の果たすべき
役割、責任が期待され、新たな視野に立って真剣に考えねばならない時期を迎えているのではないかと思います。こうした中、
我が国は、新しい
経済計画「
生活大国5か年
計画」に沿い「
生活大国」の
実現に向けて
国民生活の質の改善を図るとともに、調和ある
対外経済関係の形成に努めているところでございます。現在
我が国の
経済は、
円高推移の中、景気の低迷が続く厳しい状況に直面しています。このため
我が国の
平成5年度
一般会計予算は、前年度当初
予算に比べ 0.2%増の72兆 3,548億円で、6年ぶりの低い伸びとなっています。しかし、景気対策等をにらんだ公共事業関係費は4.8 %伸ばした景気配慮型になっており、
平成5年度の
経済見通しは、実質 3.3%の成長が見込まれています。一方、地方財政につきましても、景気の低迷により税収は、法人関係税の落ち込みで伸び率が鈍化すると見込まれています。このような
経済状況の中で、本市の新年度
予算を編成したわけでございますが、景気の低迷時にあっても、
市民生活に直結した緊要な課題は早急な対応が必要でございます。さらに、
市民意識が豊かさやゆとりを求めている状況を踏まえ、次世代に向けた発展の礎となる社会資本の整備を着実に進めていかねばならないと考え、私は
市民と一体となって取り組んでまいる覚悟でございます。議員の
皆様方には、一層の御
支援を賜りますようお願い申し上げます。
それでは、ここで
平成5年度の
予算編成につきまして御
説明申し上げます。
平成5年度
予算は、第三次
総合計画の将来都市像「水を愛し 緑をはぐくむ 人間性豊かな
産業文化都市」の
実現を目指し、機能的な都市基盤の整備、福祉対策、生涯学習の促進など、
市民生活の向上を目指し積極実効型
予算を編成いたしました。歳入の根幹をなす市税収入においては、伸び悩みの様相にあり、財政調整基金、収益事業収入からの繰入金及び市債等を有効に活用し、限られた財源の効率的配分に努めるとともに経費の節減合理化を徹底して図り、最小の経費で最大の効果が得られるよう配慮いたしました。さらに、職員の不断の意識改革と英知を結集するとともに、時流に適した組織、機構の再編を図り、迅速かつ的確な行政運営を進めていかなければならないと考えております。
それでは、
平成5年度で取り組んでまいります重点政策について申し上げます。
まず第1は、「快適な生活環境と充実した都市基盤づくり」でございます。水と緑を生かした都市環境、豊かでゆとりある
市民生活の向上の
実現を図るために、道路、河川、上下水道、公園緑地、ごみ対策など、生活環境と社会資本の整備を積極的に実施してまいります。第2は、「安心して暮らせる豊かな福祉の
まちづくり」でございます。人生80年時代を迎え、すべての
市民が生涯を通じて生きがいを持ち、安心して暮らすことができる福祉社会を
実現するため、お勝山ふれあいセンター(養老華園)の建設着手及び継続事業の中川ふれあいセンターの建設を進めるとともに、在宅福祉の推進を図るため介護者養成事業等を実施し、地域住民による相互扶助の体制を確立するなど、人間愛に根差した心の通う温かい福祉の充実に努めてまいります。第3は、「活力にあふれ、個性を生かした生涯学習の
まちづくり」でございます。人生ゆとりの時代を迎え、幅広い分野での学習活動が活発化している今日、生涯スポーツ活動の充実、学校夢づくり21事業等、多様化、個性化する学習需要に積極的に対応してまいりたいと存じます。
以上、新年度
予算の基本的な考え方をもとに、「住むことの幸せを実感できる
まちづくり」を進めてまいりますので、
議員各位を初め
市民の
皆様の温かい御
支援と御協力を賜りますよう重ねてお願い申し上げます。
本日、提出いたしまして御
審議を願う案件は、
予算関係16件、
条例関係15件、その他4件でございます。
まず初めに、
予算関係
議案について御
説明申し上げます。
平成5年度の
予算規模は、一般会計 534億 5,000万円、特別会計 419億 8,300万円、企業会計 215億4,700 万円、総額 1,169億 8,000万円でございます。これを前年度
予算額と比較いたしますと、総額で74億 900万円増、 6.8%の伸びでございます。うち一般会計につきましては、64億 8,000万円増加し13.8%増と、国の
予算や地方財政
計画を上回る積極的な
予算となりました。
それでは、
平成5年度の重点施策の大要につきまして御
説明申し上げます。
第1に、西濃の中核としての機能的な都市基盤づくりでございます。
本市は、
西濃地域の産業、文化の中心都市として発展してまいりましたが、今後とも、新時代にふさわしい都市機能の充実と魅力づくりを推進しなければならないと存じます。このため、国、県や周辺市町村の整備
計画との整合を図りながら、豊かでゆとりある
市民生活の向上を目指した、魅力ある都市基盤づくりを進めてまいります。交通体系の整備につきましては、円滑な都市内交通を確保するため、幹線道路として補助事業の昼飯大島線、高屋桧線の道路改良事業、また
大垣環状線、南高橋神戸線等の県営事業に対しまして負担金を計上し、その整備促進を図ってまいります。なお、昼飯大島線は、昼飯地内のJRアンダー部から河間町地内の神田神戸線までの区間が、
平成5年度末に開通する予定でございます。さらに、高屋桧線は、杭瀬川橋りょう工事に着手するとともに、近鉄地下道の実施設計に取りかかりたいと存じます。
次に、生活道路の整備としましては、引き続き道路舗装、側溝整備を進めるのを初め、南市橋町地内外25ヵ所の道路改良、拡幅、八島1号橋の橋りょう改良などを実施し、安全で便利な道路の確保に努めてまいります。駐車場の整備では、2ヵ年継続事業の東外側駐車場を、8月供用開始を目途に工事を進めてまいります。また、近鉄北
大垣駅及び室駅に自転車駐車場を建設し、駅利用者等の利便の向上を図ってまいりたいと存じます。鉄道機能の充実といたしましては、
大垣西駅の建設を促進するため、地域の現況等の調査を進めてまいります。
個性ある市街地の整備につきましては、錦町地内と郭町東地内の道路をコミュニティ道路として整備し、良好な景観の創出と回遊性の高い個性ある歩行空間を創造してまいります。また、和合北部土地区画整理組合など組合施行の土地区画整理事業に対し助成するとともに、昼飯南部外3地区の基本
計画を策定し、良好な市街地の形成に努めてまいります。
第2に、豊かで活力に満ちた産業づくりでございます。
産業は、豊かな
市民生活を支える基盤であり、さらに飛躍、発展するには、
経済情勢の変化、情報化、
国際化、技術革新等の進展に対応できる確固たる産業基盤の形成に努めなければなりません。このため、工場の新増設等に対し奨励金を交付し、企業の誘致、既存工場の規模拡大を促進してまいります。また、新しい基幹的産業として期待されております情報産業集積拠点ソフトピアジャパンの早期建設を図るとともに、関連事業につきましては、電線地中化、道路整備工事などを実施してまいります。中小企業の金融対策といたしましては、経営基盤の安定と健全な発展を促すため、融資枠の拡大と貸付利率の適正化に努めてまいります。また、地域の特性を生かした産業振興を図るため、産業振興マスタープランを策定するとともに、多様化する消費者ニーズにこたえ、誘客力の高い商業創出のため商業振興プランを策定してまいりたいと存じます。
農業の振興といたしましては、米の生産調整、都市化の進展など厳しい環境にありますが、水田農業、市街地近郊農業を中心に生産性、市場性の高い農業基盤の確立に努力してまいります。農業基盤整備事業では、野口、入方、野口二期かんがい排水事業を継続実施するほか、県単土地改良事業及び幹線道水路整備事業の実施、さらに江西江、古宮、綾里、そして新規の静里湛水防除事業や柿之木戸排水事業などの県営事業に対し負担金を計上し、生産性の高い農業基盤の整備に努めてまいります。農業経営の安定対策では、農業農村活性化農業構造改善事業として東前地区に建設中の構造改善センター、ふれあい広場等の建設に対し助成するほか、取りつけ道路の拡幅整備を実施してまいります。また、環境保全型農業推進事業として、消費者ニーズに対応したクリーン農法の施設費等に助成してまいります。
次に、観光事業につきましては、「
大垣祭り」を初めとする五大祭りが
市民に安らぎをもたらすイベントとしてさらに充実させるとともに、「美濃中山道赤坂まつり」や「
大垣・鹿児島観光等交流事業」を積極的に
支援するなど本市の観光PRに努め、誘客を図ってまいりたいと存じます。
勤労者福祉対策では、勤労者生活資金及び住宅資金融資枠を拡大し、勤労者の生活安定確保を図ってまいります。
第3は、快適で潤いのある生活環境づくりでございます。
水と緑を生かした都市環境の中で、安心して快適な
市民生活ができる
まちづくりを進めるため、河川、公園、下水道等、生活環境の整備を図るとともに、災害のない安全な町の形成に努めてまいります。
まず、治水対策につきましては、
市民の尊い生命と財産を守るため、長年の重要課題として取り組んでまいりました。特に、これまで補助事業で継続施行しております曽根川、江西川の改修を初め主要幹線排水路、小水路改良事業等を積極的に実施してまいります。防災対策では、防災気象情報システムを導入し気象状況を24時間体制で把握するとともに、異常気象時には36時間先までの天候を予測し、防災に活用してまいります。
次に、交通安全対策でございます。本市は、これまで交通環境の整備等、積極的に交通事故の防止に努めてまいりました。しかし、依然として交通事故が増加傾向にあり、まことに憂慮すべき状況でございます。一層安全で明るい
まちづくりを目指すため、幼児から老人に至るまでの幅広い人々に交通安全啓蒙活動を展開するとともに、防護さく、交通安全灯などの設備整備を図ってまいります。
一方、大地を潤し、豊かな自然をはぐくみ、人々の生活に多くの恩恵を与える水は、時として災害をもたらすことがあります。長年の水の苦しみから住民を救うため、先人たちは多くの困難の中、治水事業に取り組んでこられました。これを受け継ぎ、一層の治水対策に努めるとともに、水と緑を生かした個性ある
まちづくりを進めてまいりたいと存じます。とりわけ河川の持つ多様な特性を生かし、水門川、牛屋川の修景整備を進め、水に親しめる憩いの場の創出に努めてまいります。
また、
市民に潤いと安らぎを与える公園緑地の整備といたしまして、継続して浅中公園を整備してまいるのを初め多芸島公園、室村第2公園を新設、西公園を再整備するとともに、赤坂スポーツ公園の完成を図ってまいります。さらに、学校や公共施設への樹木の植栽や駅、公園などを四季折々に花で飾り、花と緑に包まれた快適な環境づくりに取り組んでまいります。また、上石津町、坂内村、谷汲村など近隣町村との幅広い生活圏交流を進め、豊かな自然に親しみ、住民相互の触れ合いを大切にしてまいりたいと存じます。
次に、下水道につきましては、文化のバロメーターとも言われ積極的に推進してまいりました。新年度は汚水幹線整備として中野町地内の3号幹線、三塚町地内の9号幹線、綾野町地内の27号幹線や終末処理施設の整備を引き続き施行するとともに、おおむね 960戸の面整備を進め、人口普及率46.4%の達成を図ってまいります。また、水道事業では、配水管布設事業として万石、十六町地内ほかの拡張工事、割田地内ほかの改良工事を推進し、安定給水を確保してまいります。
次に、ごみの処理の対策でございます。今やごみ問題は地方自治の将来を左右する最大の行政課題といっても過言ではありません。この対処には本市も積極的に取り組んでまいりましたが、さらに万全を期すため、部門の強化を図ってまいりたいと存じます。また、地域の
皆様に廃棄物減量等推進委員を委嘱し、
市民と一体になって減量化と資源分別回収の推進を図るとともに、空き缶圧縮回収機の導入、生ごみ処理槽の設置を進め、美しい環境を守り清掃意識の高揚と美化運動に取り組んでまいります。一方、昨年度着工いたしました米野清掃センターは、7年度の完成に向け着実な事業進捗を図ってまいりたいと存じます。とりわけ5年度は、機械設備、土木建築、車庫棟建設等を進めてまいります。
斎場は、まつりごとを行う
市民生活上不可欠な公共施設でございますが、
市民の生活様式、住宅事情等の変化により利用が著しく増加してまいりました。このため、
市民ニーズにこたえ
大垣市斎場の増改築工事を2ヵ年継続事業で推進してまいります。
市営住宅の整備につきましては、
計画的に建設し御利用いただいているところでございますが、今後、老朽化住宅を良質な住宅にと建てかえを図るため、市営住宅建てかえプランを策定してまいります。
第4に、健康で心の通う福祉の
まちづくりでございます。
心身ともに健康で安心して暮らすことのできる福祉社会の
実現は、
市民すべての願いでございます。このため、質の高いきめ細かなサービスの提供など多様な福祉需要に対応できる体制の整備、充実に努めてまいります。
まず、
市民が生涯にわたり健康で充実した生活を送るため、医師会を初め医療関係団体との連携、協調を図り、保健教育、疾病予防、各種検診等を実施し、健康、保健対策の充実を図ってまいります。また、地域医療体制の充実につきましては、急患医療センター、病院群輪番制及び夜間指定当番医制等により、救急医療体制の確保を図ってまいります。さらに、看護婦を養成する日本中央看護専門学校が本年4月に開校される予定でございます。学校が地域医療の発展と医療の充実に大きく貢献するものであり、その運営費を助成してまいりたいと存じます。
次に、
市民病院の整備につきましては、
平成2年度着工いたしました診療棟等増改築事業を、6年度の完成を目指して積極的に進めております。今後とも地域の中核病院として、住民の医療の確保と医療水準の向上を図るため、循環器X線診断システムの導入を初め医療設備の充実に努め、地域の医療需要に対応してまいります。
心の通う福祉の充実といたしましては、
市民相互の触れ合いを高め、地域ぐるみでともに助け合う体制を確立することが肝要でございます。そのため、福祉団体やボランティアの育成に努めるとともに、福祉活動の中核であります社会福祉協議会の充実に
支援してまいりたいと存じます。
障害者福祉施策といたしましては、障害者の方々が地域社会で自立し、一日も早い社会参加ができるよう社会参加促進事業の実施を初め、新たに車いす使用者の活動機会を拡大するため、リフト付タクシー運行助成事業を開始してまいります。また、心身障害者小規模授産所建設に助成するなど、援護対策の充実を図ってまいります。一方、精神薄弱者通所授産施設かわなみ作業所は、入所希望者が
平成6年度には定員を超える見込みであり、
平成5年度に南保育園の空き部屋を改造し、かわなみ作業所分場を整備し拡充してまいります。
次に、保育事業につきましては、児童を取り巻く社会環境の変化に伴う多様な保育需要に対応するため、乳児保育、延長保育、障害児保育や一時的保育事業を実施するとともに、私立保育園の中規模補修を初め、施設整備や通園バス購入に助成するなど、保育サービスの充実に努めてまいります。なお、保育料につきましては、父母の負担を考慮し、引き続き国の徴収基準に対しまして軽減措置を講じてまいります。
高齢者福祉の対策といたしましては、高齢者が健全な心身のもとで生きがいのある生活を築いていくことが重要であると考えます。このためシルバー人材センターの充実、老人クラブ活動への助成を拡大し、社会活動への積極的な参加の促進、学習機会の創出など、生きがいづくりを進めてまいります。また、在宅福祉につきましては、ホームヘルパーの増員、日常生活用具給付事業等の充実を図るほか、新たに65歳以上の老人無料入浴事業や低所得虚弱老人の短期入所利用料の助成など、多様化する高齢者福祉ニーズにきめ細かな対応をしてまいります。そのほか地域福祉の拠点として整備しておりますお勝山ふれあいセンターのうち、養護老人ホーム・養老華園を2ヵ年の継続事業として建設に着手いたします。また、障害者、老人のほか、だれもが交流できる拠点中川ふれあいセンターは、5年度の完成を目指して建設を進めております。
長寿社会を迎えて福祉施策を積極的に推進するため、長寿いきがい基金を増額するほか、介護者養成事業を実施してまいりたいと存じます。さらに、増大する介護、福祉ニーズに対応するため福祉人材バンクを設置するとともに、
支援体制を充実しネットワークを確立してまいる所存でございます。また、心身障害者医療、老人医療等の福祉医療支給事業を実施し、社会的弱者の生活の安定を図ってまいります。
第5に、学ぶ気風を培う創造性豊かな生涯学習環境づくりでございます。
自由時間の増大等に伴い豊かさやゆとりのある
市民生活が求められ、とりわけ学習活動が活発化の傾向にあります。このため、今後とも文教都市としての歴史と伝統をもとに、
市民一人一人が個性と創造性を発揮し、生涯にわたる学習を
支援してまいります。
まず、学校の施設及び設備の整備につきましては、川並小学校のプール改築、安井小学校の屋内運動場改築、東小学校の特別教室棟を増築するとともに、興文小学校初め9小学校にコンピュータ
支援学習機器を導入し、刻々変化する学習環境の整備と情報化の進展に対応してまいります。また、教育内容の充実といたしまして、各小中学校が独自で
計画しました特色ある学校づくり事業を継続実施し、これをさらに発展させました学校夢づくり21事業を12小中学校で展開し、夢のある充実した学校の整備に努めてまいります。
次に、教育機会の充実につきましては、大学院生に対しまして育英資金制度の拡大を図り、多様化する学習需要に対応してまいります。既存大学、短大の充実といたしましては、岐阜
経済大学の経営学部新設に伴う校舎建設や
大垣女子短期大学の図書館システムネットワーク構築に助成し、新時代を担う優秀な人材の育成、定住促進を図ってまいります。
豊かな心、個性をはぐくむ青少年の育成につきましては、子ども会や青年団体活動などを積極的に
支援し、自主性のあるたくましい立派な青少年の育成に努めてまいります。また、次代を担う青少年の皆さんが相互に研さんし、自己を高めていただくため、青墓町地内に建設予定の青少年自然の家の基本
計画策定、そしてスイトピアセンター敷地内に建設予定の子どもサイエンスプラザの実施設計を進めてまいります。
次に、
経済、
社会情勢の変化とともに、女性の社会参加が増大し、活発な地域活動が展開されております。本市では、これらの活動を助長するとともに各種事業の開催助成を初め、新たに国際理解を深めていただくため、女性団体の代表者の海外派遣など学習機会の充実に努めたいと存じます。さらに、児童、生徒の情操をはぐくむため、幼稚園児の人形劇、小学生の狂言、中学生の管弦楽鑑賞のほか、新たに中学生のピアノ鑑賞教室を取り入れ、すぐれた芸術、文化に触れていただくとともに、花トピア「学校花壇づくり」を全小中学校で推進し、子供たちに花を育てるいたわりや、優しさ、花を見て美しさを感じる豊かな心を育ててまいります。
次に、国際交流の推進につきましては、小中学校での国際教育交流事業、世界の子供たちの作品展等により国際理解を深めるとともに、中学生フレンドリーシティ派遣事業に引き続き
支援してまいります。さらに、フレンドリーシティ交流5周年を迎えるに当たり、オーストラリア、コーフィールド市を初め世界の5都市から青少年を招くとともに、日
本文化教室を開催し、相互の理解を深め、交流の促進を図ってまいります。
また、スポーツやレクリエーション活動の振興につきましては、
市民総合体育大会の開催、少年スポーツ事業等の推進のほか、新たにアクティブ
大垣推進大会を開催するとともに、いつでも、どこでも、だれでもできるヘルシーウォークコースを設置し、
市民の健康保持と体力づくりを促進してまいります。体育施設の整備といたしましては、2ヵ年継続事業で改修を進めております西公園庭球場の完成と武道館建設に向けての実施設計に着手してまいります。
次に、
市民が高度な芸術文化に親しむことができるよう、
市民会館でのNHK交響楽団のコンサート、松竹大歌舞伎を初め各施設の自主事業を充実し、引き続き実施してまいります。さらに、スイトピアセンター開館1周年記念事業といたしまして、守屋多々志「源氏物語展」、シュツットガルト室内管弦楽団演奏会等を開催し、世界一流の芸術に触れていただき、
市民文化の向上に寄与してまいりたいと存じます。また、
大垣城再建35周年を記念しての戸田氏鉄公銅像建立や、教育の振興、芸術文化活動に対する団体、個人の育成など教育芸術文化の向上を目指す教育文化財団の設立に助成し、民間主導の文化活動を
支援してまいりたいと存じます。なお、文化施設の質的向上を図るため、
市民会館大ホールのオーケストラピットや文化会館の展示室等を改修してまいります。また、水のシアター3面マルチ映像やアストロビジョン、ハイビジョンのソフトを充実し、ふるさと
大垣の紹介を初め多様な映像情報の提供に努めてまいります。
文化財の保護といたしましては、埋蔵文化財の遺跡分布調査及び東町田遺跡ほかの発掘調査を進めてまいります。さらに、朝鮮やま遺品の修理、住吉灯台の改修、明星輪寺収蔵庫屋根ふきかえ修理等に助成するとともに、輪中民家保存整備を2ヵ年継続事業で実施し、先人から受け継いだ伝統文化の継承や文化財の保存に努めてまいります。
また、揖斐川水系に位置する運命共同体の
西濃地域の各市町村が、一層かたいきずなで結ばれ、地域の活性化を図るためのイベント「スインク93西濃」に助成するとともに「NHKどんどんふるさとプラザ」に参加し、「
大垣」の名を広くPRし、誘客に努めてまいりたいと存じます。
サインシステム整備につきましては、個性的で美しく統一され景観と調和のとれた案内誘導サインを、整備
計画に基づいて整備してまいります。
第6に、
市民の連帯感と共同意識に支えられた
まちづくりでございます。
21世紀へ向けて本市が目指す方向の一つは、
市民が主体となる人間都市づくりでございます。心の通う豊かな地域社会を築いていくためには、
まちづくりへの
市民の主体的な参加と連帯意識に支えられた活動が大切だと考えます。その基礎となるコミュニティ活動を助長する拠点として、2ヵ年継続事業で江東地区センターを建設いたしますとともに、興文地区センター建設の実施設計に着手いたします。さらに、地域住民や勤労者の健康と体力づくり等に寄与するため、星和中学校運動場に夜間照明設備を新設いたします。また、複雑かつ多様化する
市民の行政ニーズにこたえ、
市民主体の豊かでゆとりある生活を
実現するため、引き続き広報「おおがき」を発行するほか、新たに
大垣市紹介ビデオ、
まちづくり情報パックを作成するなど広報公聴活動の充実に努めてまいります。
次に、その他の施策といたしまして、効率的な行財政運営を進めるため財務会計、体育施設管理業務システム、固定資産台帳管理システム等の電算化により事務処理の効率化を図ってまいります。また、広域行政の推進では、
大垣地域広域市町村圏協議会での「さわやか女性フォーラム」の開催や、北近江・西美濃地域ふれあい協議会での青少年ふれあい文化交流を実施し、
西濃地域発展の魅力あるプランづくりに努め、ボーダレス時代にふさわしい広域行政に取り組んでまいります。
以上が、重点施策を中心とする新年度
予算の大要でございます。
このうち、一般会計の財源といたしましては、市税 243億 5,000万円のほか、国庫支出金29億 9,800余万円、市債77億 6,100余万円、財政調整基金等からの繰入金31億 4,000万円、競輪事業会計からの繰入金25億円等で、収支の均衡を図っております。
以上、
平成5年度一般会計、特別会計及び企業会計における
予算編成の概要と施策の基本方針を御
説明申し上げました。これらの
予算につきましては、
市民の
皆様が豊かでゆとりある生活と幸せを実感できる
まちづくりを目指しまして、
市民各界各層の御意見を尊重いたし、できる限り取り入れて編成いたしました。今後とも、
議員各位を初め
市民の
皆様の御協力と御指導を賜りながら、
市政運営に当たってまいりたいと存じますので、よろしくお願い申し上げます。
次に、議第19号
平成4年度
大垣市一般会計補正
予算、議第20号
大垣市国民健康保険事業会計補正
予算、議第21号
大垣市老人保健医療事業会計補正
予算及び議第22号
大垣市駐車場事業会計補正
予算につきまして、その概要を御
説明申し上げます。
まず、一般会計でございますが、総務費には、将来の市財政の健全化に資するため、財政調整基金に8億円を、また公共施設整備基金には、現在手狭になっております市庁舎を、
市民の利便性を考慮し、将来の新庁舎建設に備え、その建設資金として 5,000万円を積み立てるものでございます。
民生費の社会福祉費につきましては、総合福祉会館利用者の駐車場を船町地内に確保するための用地取得費 4,218万円を計上いたしました。児童福祉費では、私立保育所措置費の措置単価が当初見込みよりも低くなりましたので、 2,260万円を減額するものでございます。また、生活保護費は、医療受給者及び措置人員の減少に伴います減額 6,400万円を計上いたしました。繰出金につきましては、老人保健医療費の減少に伴い 2,500万円を減額するものでございます。
衛生費につきましては、空き缶回収用収集車購入費等が国庫補助採択されましたので、財源更正をするものでございます。
商工費につきましては、
大垣市郭町商店街振興組合が、郭町1丁目地内に建設いたします立体駐車場建設費の一部1億 4,500万円を助成し、既存商店街の活性化を図るものでございます。
土木費の道路橋りょう費につきましては、コミュニティ道路高屋錦1号線及び本町1号線の整備に、自治総合センターからの補助金 1,900万円が確定いたしましたので、その財源更正を行うものでございます。また、市道への電話線、ガス管埋設に伴います事業者からの負担金収入 3,840万円の財源更正をあわせて行うものでございます。公園新設改良費では、内原公園及び日新公園の用地取得費2億 580万円計上いたしました。さらに浅中公園整備事業に、国庫補助金が 1,000万円増額されましたので財源更正するものでございます。街路事業費では、高屋桧線の整備に係る国庫補助金の増額に伴い、用地取得費 4,100万円を計上いたしました。
消防費につきましては、南若森町3丁目初め2ヵ所に設置いたしました防火貯水槽整備に国庫補助が採択されましたので、 258万円を財源更正するものでございます。
教育費につきましては、公共施設整備基金に武道館建設資金として3億円を積み立てるものでございます。
特別会計の国民健康保険事業会計では、
平成3年度療養給付等負担金の精算に伴う返還金 920万円を計上いたしました。また、国民健康保険基金積立金につきましては、国民健康保険の安定運営等に資するため、基金1億円を積み立てるものでございます。
次に、老人保健医療事業会計では、医療受診率の低下等に伴います医療給付費の減額5億円を計上いたしました。
次に、繰越明許費につきましては、国庫補助事業で施行いたしております街路事業高屋桧線の事業費の一部 1,346万円を、翌年度に繰り越しするものでございます。
以上、一般会計、特別会計合わせまして10億 8,158万円の補正でございます。なお、この補正に伴います一般会計の主な財源といたしましては、市税を10億8,178 万円、国県支出金 3,270万円、雑収入 5,840万円を充当するとともに、地方債につきましては、事業費の確定に伴い財源更正をいたしております。
以上、一般会計及び特別会計の補正
予算につきまして、概要を御
説明申し上げました。
続きまして、
条例関係等につきまして御
説明申し上げます。
議第23号
大垣市監査委員
条例の一部改正につきましては、職員の完全週休2日制の導入に伴い、現金出納検査を行わない日として、土曜日を加えるものでございます。
議第24号
大垣市職員定数
条例の一部改正につきましては、完全週休2日制の実施及び清掃部門の強化に対応するため、
市長の事務部局及び教育委員会関係部局の職員定数を改正するものでございます。
議第25号
大垣市議会議員報酬及び費用弁償支給
条例の一部改正並びに議第26号
大垣市に常時勤務を要する特別職の給与に関する
条例の一部改正につきましては、
大垣市特別職報酬等
審議会の御答申に基づき、
市議会議員の報酬及び常勤特別職の給料を、それぞれ改定するものでございます。
議第27号
大垣市各種委員等報酬及び費用弁償支給
条例の一部改正につきましては、
市議会議員及び常勤特別職の報酬等の改定に準じ、各種委員等の報酬を改定するものでございます。