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  1. 岐阜市議会 1993-09-21
    平成5年第4回定例会(第5日目) 本文 開催日:1993-09-21


    取得元: 岐阜市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-06-06
    トップページ 検索結果一覧 使い方の説明 (新しいウィンドウで開きます) 平成5年第4回定例会(第5日目) 本文 1993-09-21 文書・発言の移動 文書 前へ 次へ 発言 前へ 次へ ヒット発言 前へ 次へ 文字サイズ・別画面表示ツール 文字サイズ 大きく 標準 小さく ツール 印刷用ページ(新しいウィンドウで開きます) 別窓表示(新しいウィンドウで開きます) ダウンロード 表ズレ修正 表示形式切り替え 発言の単文・選択・全文表示を切り替え 単文表示 選択表示 全文表示 発言者の表示切り替え 全 57 発言 / ヒット 0 発言 すべての発言・ヒット発言表示切り替え すべての発言 ヒット発言 選択表示を実行・チェックの一括変更 選択表示 すべて選択 すべて解除 発言者一覧 選択 1 : ◯議長(近藤武男君) 1601頁 選択 2 : ◯議長(近藤武男君) 1602頁 選択 3 : ◯議長(近藤武男君) 1602頁 選択 4 : ◯議長(近藤武男君) 1602頁 選択 5 : ◯十一番(中尾年春君) 1602頁 選択 6 : ◯十一番(中尾年春君) 1609頁 選択 7 : ◯十一番(中尾年春君) 1609頁 選択 8 : ◯議長(近藤武男君) 1609頁 選択 9 : ◯生活環境部長吉村惠夫君) 1609頁 選択 10 : ◯議長(近藤武男君) 1610頁 選択 11 : ◯教育長(後藤左右吉君) 1610頁 選択 12 : ◯議長(近藤武男君) 1611頁 選択 13 : ◯十一番(中尾年春君) 1611頁 選択 14 : ◯議長(近藤武男君) 1614頁 選択 15 : ◯三十七番(船戸 清君) 1614頁 選択 16 : ◯議長(近藤武男君) 1626頁 選択 17 : ◯市長(浅野 勇君) 1626頁 選択 18 : ◯議長(近藤武男君) 1628頁 選択 19 : ◯経済部長(新井一弘君) 1628頁 選択 20 : ◯議長(近藤武男君) 1628頁 選択 21 : ◯市民病院長(時田 喬君) 1628頁 選択 22 : ◯議長(近藤武男君) 1629頁 選択 23 : ◯福祉部長(岡田信夫君) 1629頁 選択 24 : ◯議長(近藤武男君) 1629頁 選択 25 : ◯水道部長(戸部秀昭君) 1629頁 選択 26 : ◯議長(近藤武男君) 1631頁 選択 27 : ◯三十七番(船戸 清君) 1631頁 選択 28 : ◯議長(近藤武男君) 1637頁 選択 29 : ◯市長(浅野 勇君) 1637頁 選択 30 : ◯議長(近藤武男君) 1638頁 選択 31 : ◯教育長(後藤左右吉君) 1638頁 選択 32 : ◯議長(近藤武男君) 1639頁 選択 33 : ◯水道部長(戸部秀昭君) 1639頁 選択 34 : ◯議長(近藤武男君) 1640頁 選択 35 : ◯十二番(宇野静子君) 1640頁 選択 36 : ◯議長(近藤武男君) 1650頁 選択 37 : ◯副議長(松岡文夫君) 1651頁 選択 38 : ◯福祉部長(岡田信夫君) 1651頁 選択 39 : ◯副議長(松岡文夫君) 1653頁 選択 40 : ◯教育長(後藤左右吉君) 1653頁 選択 41 : ◯副議長(松岡文夫君) 1656頁 選択 42 : ◯都市計画部長(林 正美君) 1656頁 選択 43 : ◯副議長(松岡文夫君) 1658頁 選択 44 : ◯十二番(宇野静子君) 1658頁 選択 45 : ◯議長(近藤武男君) 1666頁 選択 46 : ◯福祉部長(岡田信夫君) 1666頁 選択 47 : ◯議長(近藤武男君) 1666頁 選択 48 : ◯教育長(後藤左右吉君) 1666頁 選択 49 : ◯議長(近藤武男君) 1668頁 選択 50 : ◯都市計画部長(林 正美君) 1668頁 選択 51 : ◯議長(近藤武男君) 1668頁 選択 52 : ◯農林部長(武藤 昇君) 1669頁 選択 53 : ◯議長(近藤武男君) 1669頁 選択 54 : ◯十二番(宇野静子君) 1669頁 選択 55 : ◯議長(近藤武男君) 1673頁 選択 56 : ◯議長(近藤武男君) 1673頁 選択 57 : ◯議長(近藤武男君) 1677頁 ↑ 発言者の先頭へ 本文 ↓ 最初のヒットへ (全 0 ヒット) 1: 開  議  午前九時三十六分 開  議 ◯議長(近藤武男君) これより本日の会議を開きます。  本日の日程はお手元に配付申し上げたとおりであります。            ━━━━━━━━━━━━━━━━ 第一 会議録署名議員の指名 2: ◯議長(近藤武男君) 日程第一、会議録署名議員の指名を行います。  本日の会議録署名議員は、会議規則第八十条の規定により、議長において三番田中成佳君、四番浅井武司君の両君を指名いたします。            ━━━━━━━━━━━━━━━━ 第二 第七十号議案から第二十四 第九十二号議案まで及び第二十五 一般質問 3: ◯議長(近藤武男君) 日程第二、第七十号議案から日程第二十四、第九十二号議案まで、以上二十三件を一括して議題といたします。            ────────────────              〔議 案 掲 載 省 略〕            ──────────────── 4: ◯議長(近藤武男君) 昨日に引き続き、質疑とあわせて日程第二十五、一般質問を行います。順次発言を許します。十一番、中尾年春君。    〔中尾年春君登壇〕(拍手) 5: ◯十一番(中尾年春君) 皆様おはようございます。    〔「おはようございます」と呼ぶ者あり〕  ただいまより環境行政に関して質問をさせていただきます。  初めに、ごみ減量推進事業についてお尋ねいたします。
     本議会において他の質問者からいろいろと質問が寄せられていますので、質問の重複は避けたいと思います。  岐阜市のごみ減量施策について過去の経緯を見ますと、昭和五十八年に資源分別回収事業として奨励制度の発足以来、昭和六十二年には瓶・缶の月二回の分別収集の開始、平成三年に岐阜市ごみ減量対策推進協議会の発足、平成四年にリサイクル推進室を設置されるなど、今日まで鋭意努めてこられたところであります。その間ごみ減量推進協議会は七回にわたり協議を重ねられ、平成四年七月にごみ減量の基本計画を策定、さらに環境推進員制度の発足、廃蛍光管回収事業やごみ減量・リサイクル推進協力店の募集、ボカシによる生ごみの減量運動等々を積極的に推進を図ってこられました。関係者の御努力を高く評価するものあります。御承知のように、ごみの量の現況は、昭和六十一年から年間四、五%の増加傾向を示し、ここ二、三年はバブル不況の影響により増加率は低下したものの、依然として増加傾向に歯どめがかかっていないのであります。当然のことながらごみ減量化には行政と製造・加工・販売等の事業者、それに市民の三者のネットワークが不可欠であります。既に国においては環境基本法の制定に向けてさまざまな動きが見られます。その骨子は、一、環境に対する事前の影響評価、いわゆる環境アセスメントの推進。二、環境に悪影響を与えない製品をつくるための製品アセスメント。三、地球保全の長期的かつ地球レベルの施策を盛り込んだ環境基本法の作成。四、地球温暖化の原因となる二酸化炭素の排出量を減らすための環境税の導入。であります。私は早期の制定を望む者の一人でありますが、今後紆余曲折が予想されるものの、歴史の必然性としてできるであろうし、その推移を見守っていきたいと思います。  さて、岐阜市においては行政、市民、業界おのおのの立場で自助努力がされておりますが、以下四点お尋ねいたします。  第一点目は、本市におけるリサイクルセンターはどのように位置づけされているのか。  また、提案でありますが、資源ごみの工場としての機能、情報の収集あるいは発信機能、教育的効果を提供する学習の場としての機能、市民のリサイクル活動をコーディネートする機能等、いわゆるごみ減量・リサイクル推進の中核センターとしての機能を持たせるべきであると主張するものであります。先日、私は名古屋リサイクル推進センター並びに大阪は吹田市の資源リサイクルセンターを視察し、つぶさに施設を見学してきました。ここで参考例として、人口三十四万人を擁する吹田市の資源リサイクルセンターの概要を紹介いたします。  設立の趣旨及び経過は、ごみの減量化とリサイクルを促進、支援するため、廃棄場を初め、それにかかわる環境や資源の問題について啓発、研究活動を行い、リサイクル型社会の構築を目指します。そして多くの企業と吹田市から成る第三セクター方式の財団法人千里リサイクルプラザを平成四年九月に開設されました。これがその施設でございます。施設の規模は総事業費約八十四億円、敷地面積九千二百四十四平米、建築面積三千八百三十三平米、延べ床面積が一万五百八十平米の地下二階、地上三階の五階建てであります。一から三階は粗大ごみや瓶・缶の破砕選別工場、四から五階では財団法人千里リサイクルプラザが吹田市より管理委託を受けて運営を行うところの市民、民間企業、大学が力を合わせてつくるリサイクル開発研究部門となっております。具体的には市民工房、展示室、大会議室、市民大学、実験試験室、研究室、生涯学習室、資源回収センター、再生資源物流センター室等々、廃棄物再生利用に向けての総合施設となっております。また、事業費の内訳は、用地取得費約十六億円を除くと建物、設備が六十八億円であります。そのうち国庫補助金は、粗大ごみ処理施設整備費補助金として十七億円、さらに、廃棄物再生利用総合施設整備費補助金、いわゆるリサイクル補助金として八億円、合計二十五億円であります。特に後者については全国で第一号の指定であることから大変注目されています。そのほかには大阪府から補助金二千万円、残るところの五十数億円が起債を中心とした市の財源であります。事業内容をかいつまんで申し上げますと、廃棄物等リサイクルに関しての教育、調査研究、情報の収集と提供、イベント開催など、啓発支援活動、リサイクル品の製造、展示、販売に関する事業等々であります。特にユニークなのは、市内四大学の先生と応募による市民研究員六十二名によるリサイクル研究所の存在であります。大学生、サラリーマン、主婦等、バラエティーに富んだ市民参加型の研究システムで、モニター制度に相通ずるようなさらに一歩掘り下げたのとして、ここにこの一年間の研究成果をまとめたものがございます。この報告書がございますが、内容を見てみまして大変参考になるかと思いました。いずれにせよ、当施設は先駆的な事業であるだけにメリットもデメリットもあるでしょう。ただ今後のモデルケースとしていろんな示唆を与えてくれるものと思います。毎日のように視察や見学者が訪れ、平均して午前二組、午後二組のローテーションを組んで案内しておられるとのことで、そのことを物語っていると思います。  さて、岐阜市には独自の方針と計画があるでありましょう。ただし、減量化への方途について絶対的な手法がな以上、他都市のこととはいえ、よいことはどしどし取り入れていただきたいのであります。生活環境部長の御所見をお伺いいたします。  第二点目は、ごみ減量とリサイクル推進のイメージキャラクターの募集、採用について提案いたします。  本議会で北野阿原一般廃棄物最終処分場の工事請負契約の締結に関して、七十六号議案が組まれていますが、説明にあるように平成七年から十四年まで、四万五百平米に及ぶ広大な空間が満杯になるのに、わずか八年の命であります。総事業費が六十七億円という莫大な我々の税金が費やされことになりますが、ちなみにこれを換算しますと、一世帯当たり四万八千円、岐阜市民一人当たり一万六千三百円の負担となるわけであります。このように税負担のみならず、将来において焼却灰を埋めるという最終処分地の確保が環境保全の上からもますます難しくなるであろうことを思うとき、現在の処分地の寿命を少しでも延ばすことは大変重要であります。仮に北野阿原処分地の寿命を八年から一年延ばして九年にしようと試みますと、平成四年の焼却処理量の実績十五万二千二百七十二トンに基づいて算出した場合、年間約一万九千トン焼却ごみ量を減らせばいいことになります。これを一世帯当たり、一人当たりに換算しますと、平成四年度の世帯数十三万九千百四十一世帯、人口四十万九千九十五人をベースにした場合、一世帯で年百三十七キログラム、一日三百七十五グラム、また、市民一人では年四十六キログラム、一日百二十六グラムの減量となります。実に一日卵三個分の減量で一年につき九千三百万円の節税効果を生むわけであります。かかる背景からごみ減量への市民の理解と協力が不可欠であると思うものであります。市民の意識を高める意味から一つの方法として、市民に親しまれるイメージキャラクターの採用をと提案するものであります。その期待される効果として、公募によるごみ減量とリサイクル推進の意識啓発、さらにはイメージキャラクターを印刷したシールを各家庭に配布し、ごみ箱等常に目の届く所へ張っていただくとか、あるいは清掃車等、公用車や施設に、あるいは公用の書類、封筒にも印刷していただく等していただければ、効果が期待できるもの考えるものであります。ここで一言付言しておきますが、本市では昭和五十七年、シンボルマークと標語を募集して採用されたいきさつがございます。当時シンボルマークを募集いたしまして採用されたデザインがこのようなものであります。鵜のデザイン化、鵜をデザイン化したものであります。現在このことを御存じの職員の方はどれほどお見えになるでしょうか。いささか疑問に思います。ましてや、市民においては何をかいわんやであります。当時のアピールは環境の美化に主たる目的があり、今日の切迫したごみ減量・リサイクル状況とはやや違った趣があります。はや十一年が経過した今日では一定の役割を果たし終えたと思うものであります。ここで新しいイメージキャラクターを募集しても大してお金がかかるものでもありません。どうか実施に向けての検討をお願いし、お尋ねいたします。  第三点目は、プラスチック類、トレー、ペットボトルの回収、資源化の実施についてお尋ねいたします。  特にペットボトルについては素材も均質化しており、比較的取り組みやすいのではないかと思います。どれほど市場に流通しているのか参考資料がありませんで、先日四十世帯の御家庭を対象に電話にて聞き取り調査を行いました。八月にペットボトルをごみとして出された世帯数と本数は、四十世帯に対して二十九世帯、二百三十八本で、世帯平均五・九本となります。また、九月ではこの二十日現在で二十三世帯、百十本、世帯平均二・七本となります。平成四年度の岐阜市の世帯数十三万九千百四十一をベースに単純に試算しますと、八月は実に約八十二万本、九月は二十日現在で約三十八万本を数えます。夏場の特殊性は例外として、ここで九月の動向が年間平均の数値であると仮定して計算しますと、年間約七百万本がごみとして出ることになります。ペットボトル一本の重量が、ここで、これはウーロン茶を入れてるペットボトル八十五グラムございます。それから、一般的にジュースですね、入れてる、これが五十九グラム、市場にはいろいろ出てるわけなんですが、ここで平均して七十グラムとして計算してみます。そうしますと、年間に約四百九十トンの資源がごみとなっているのであります。しかも、ペットボトルは原料がテトロンで、塩ビ系より原価が約百倍ほど高く、回収システム化されれば貴重な資源となります。限られた資源の有効利用とごみ減量の上からも回収の実施をと願うものであります。  第四点目は、分別収集を現状月二回から三回の体制にしていただきたいと提案いたします。  現況は瓶・缶の積み残しが地域によっては時々見られます。恐らく回収車が来た後にステーションに持ち込まれたものと推察します。市民の方々のモラルが第一義ではあるにせよ、多くの方々から回数をふやしてほしいという声が寄せられているのも事実であります。さきの市政懇談会の折にもそういった要望が寄せられとお伺いしております。  以上、四点につきまして生活環境部長に御答弁をお願いいたします。  次に、環境教育についてお尋ねします。  先ほど来申し述べましたように、環境行政には市民一人一人の協力が不可欠であり、そのためにはまず環境問題への認識がなされなければなりません。理解に向けての意識改革には長期の時間と労力を必要とするでありましょうが、それだけに未来を託する子供たちへの教育も大変重要であろうかと思うものであります。去る平成四年六月議会において、私は環境教育について、ごみ焼却場の見学を通して体験学習の角度からお尋ねし、当時教育長であられた浅野市長さんからも次のような内容の御答弁をいただきました。「ごみ対策や自然破壊から地球環境を守ることを身を持って知り、一生を支えるものとするには、幼少時より直接体験的な学習をすることが大切であることは言うまでもございません。」さらに、「教育委員会としましては、ふるさとの自然を大切にすること、ふるさとを本当に大切にすることが、他の地域や他の国をも大切にすることに思いをいたし、ふるさと体験学習授業を重要施策に取り入れております。」といった内容の御説明でありました。また、私は二十数年来小学校教師を務めている友人のAさんにお会いし、教育現場での取り組みもお尋ねしました。彼は理科の教科の中で動植物の自然観察の取り組みを通して、無意識のうちに自然に対する愛情と探究心をはぐくむことに情熱を注いでおります。結果として、子供たちに環境保全と資源の問題といった、そういった意識を、理解を深めるであろうと推察します。私は教育者の方々には最大の尊敬を抱いております。私は教育に携わる方々への理解は十分ではありませんが、環境教育の効果を高めていく上での率直な思いからお尋ねするものであります。  以下、二点についてお尋ねいたします。  第一点は、先ほど来申し上げてきましたごみ減量化に、資源化に向けて視覚に訴え、かつ体験学習の角度からもリサイクルセンター内に学習の場としての機能を設けるべきであると考えますが、教育長の立場から御所見をお伺いいたします。  第二点目は、生態マップの作成、いわゆる岐阜市の自然環境に生息する鳥や昆虫、魚介類、植物類の分布状況の実態をまず調査分析して、それらの分布地図を作成していただきたいと要望いたします。  私どもが幼いころは昆虫が田畑を飛び交い、川辺はいろんな魚とりに興ずるなど、実ににぎやかな豊かな世界が広がっていたことを記憶しています。近年の田園風景は一見大変きれいではありますが、何か物静かな感じがしてなりません。とかく環境問題を取り上げるとき、水や空気の汚染度が何%とか、ごみが何万トンと数字を示されても、いま一つ生活実感としてぴんとこないのではないでしょうか。そこで、郷土にどのような動植物が生息しているのか、写真や絵図を組み合わせるなどをして、分布地図をつくっていただければ、それをもとに自然観察の機会もふえ、関心も高まると思います。  ここに御参考ではありますが、京都府の八幡市がこの生態マップをつくっております。こういったこれは航空写真で、これいろんな番号を振ってあります。こういった動植物、昆虫とか鳥ですね、こういったものがどこに生息しているかということが、これをマップを見れば一目でわかるわけですね。これを例えば、子供さんたちが、大人の方でも結構です、土曜日とか日曜日のときにですね、そういった所へ観察に行くと。すると、この自然のね、実感としてそういったものがわかると思うんでね。    〔中尾年春君降壇後、再登壇〕 6: ◯十一番(中尾年春君) (続)もう一枚御参考にありますので、こういった昆虫類ですね、も、ございます。    〔中尾年春君降壇後、再登壇〕 7: ◯十一番(中尾年春君) (続)環境教育の観点から生態マップを作成して、広く市民に配布してはどうかと思うものであります。  以上、教育長にお尋ねいたします。(拍手) 8: ◯議長(近藤武男君) 生活環境部長、吉村惠夫君。    〔吉村惠夫君登壇〕 9: ◯生活環境部長吉村惠夫君) ごみ減量推進事業についてお答えいたします。  第一点目の、リサイクルセンターにつきましては、ごみ減量推進における資源ごみの処理工場と解しています。現在の瓶・缶分別収集に伴う処理工場としましては、缶は掛洞プラント隣接の奥資源化センターで資源化を行っていますが、収集量の増加に伴い工場も狭くなり、また施設も老朽化してまいりましたので、他の所へ移転して建設をしてまいりたいと思っております。現在の施設では缶のみを処理しておりますが、新施設においては瓶も同様処理できるものを設置する計画であります。議員御指摘の展示室等は、現在事業を進めています仮称・東部クリーンセンター内に研修室、展示室等の設置を考えていますので、議員の御意見も参考にさせていただきたいと思います。  第二点目の、イメージキャラクターの募集につきましては、御質問者が申されますように、昭和五十七年に標語、シンボルマークの募集を行い、現在もごみ収集車に標語板を取りつけ、標語とシンボルマークを掲載しておりますが、毎年実施しております小中学生に対するポスター募集時に市民の皆様方からイメージキャラクター等の募集について考えていきたいと存じます。  第三点目の、プラスチック類の資源化についてですが、現在、石油製品のはんらんによりまして、これらのプラスチック類がごみとして排出され焼却処分してまいりますと、高熱を発し、炉に与える影響も大きくその対応も必要であろうと考えられます。ごみ減量の観点からも分別し、資源化しなければならない物品だろうと思うわけであります。これらのプラスチック類についての資源化ルートを研究するとともに、物理的なことも踏まえ、リサイクル工場の建設の際にはどうしても分別対象物として検討したいと思います。  第四点目の、瓶・缶分別収集を月二回から三回にふやしてほしいとの提案でありますが、回数を減らせば分別分は増すことは当然のことと理解するわけでありますが、現処理工場の狭いこと、収集体制等について現時点では対応は無理でありますので、当面は各校区ごと原則月一回お願いしております資源分別回収システムと合わせますと、月三回となりますので、その周知徹底を図っていきたいと存じます。  以上でございます。 10: ◯議長(近藤武男君) 教育長、後藤左右吉君。    〔後藤左右吉君登壇〕 11: ◯教育長(後藤左右吉君) 環境教育につきまして二点お尋ねをいただきました。  最初の問題につきまして、ごみ減量に向けて、市民と行政と製造者、この三者が一体となった取り組みが必要であるという議員の御指摘につきましては同感であります。三者が一体となった取り組みを一層進めるための、もしリサイクルセンターというようなものが設置されることになりましたら、市民の生涯学習の立場からもちろんのことですけれども、児童生徒にとってもこのセンター内の活用、学習の場というようなものを、これは極めて効果的に利用できると思っております。関係各部とも十分検討しまして、その実現に努力をしたいと考えております。  なお、小学校の四年生には今社会科で「ごみの始末」というような学習がありまして、生活環境部と教育委員会が副読本を作成してごみ減量の学習にも取り組んでいることを申し添えておきたいと思います。  次に、生態マップについてお答えをいたします。  現在、岐阜市の動植物を地図にしたような、先ほど見していただきました京都府の八幡市のような、そういう生態マップはつくっておりません。ただし、小学校の生活科において、それぞれの学校が生活科マップといったものを作成しております。また、少年自然の家では写真集の「自然へのいざない」というのを、これは立派な写真集ですけれども、こんなものを作成しております。さらに、岐阜市の教育委員会が中心となりまして、地域学習、ふるさと学習というシリーズを作成しております。これを各学校に配布しておりますので、したがって、現段階においてはこうした資料や冊子などのさらに充実という方向で努力をしていきたいと考えております。  以上でございます。    〔「議長、十一番」と呼ぶ者あり〕 12: ◯議長(近藤武男君) 十一番、中尾年春君。    〔中尾年春君登壇〕 13: ◯十一番(中尾年春君) それぞれ、ただいま御答弁いただきまして、要望等、それから……今回、要望にとどめておきます。  まず、ごみ減量に関してでありますが、答弁の中で、東部クリーンセンターの中に研究室、展示室を考えていると。そこで、私の質問に対して、また、いろいろ参考にさせていただくという御答弁いただきました。東部クリーンセンターにつきましては、昨年の六月議会で環境教育センターという趣旨で質問させていただきました。その中で、私の質問の意向も踏まえてそういった施設をつくるという御答弁をいただいたいきさつがあります。どうか今いろいろと私が質問した内容の趣旨を踏まえてですね、研修、展示、もっと私の質問の意味というのは、情報発信とかいろんな市民団体の活動をコーディネートしていく、そういう中核的な施設にすべきだという意味合いもあります。ただ、岐阜市におきましては、いろんな諸条件もあると思いますし、東部クリーンセンターでも結構ですから、その中においてどうか十分検討していただきたいと思います。  それから、一言つけ加えさせていただきますと、たまたま吹田市を視察した帰りでありますが、タクシーの車の中で運転手さんと話をしていたときに、吹田市の隣の箕面市という市がございます。そこでは、リサイクル品の広場といいますか、市民の皆さんが持ち寄って、また、粗大ごみの中で使えるものを回収したものとか、そういったものが常時展示されております。そして、市民の皆さんからも非常に好評で、中には本当にこう新品同様の家具とか電気器具とかあるようでして、非常にすぐ予約がつくと、そして、予約つけてもすぐ持っていけるわけじゃないですから、一週間は権利が保留されるそうなんですね。もし一週間過ぎても引き取りにこない場合は権利を放棄するとみなすと、そういったこと実施しているようでありまして、大変興味深く思いました。本市においてもそういったリサイクルプラザ、その広場ですね、ほんとに市民の皆さんがいろんなものを交換できるように、そういう場をね、持つべきだと思いました。  それから、イメージキャラクターにつきましては、小中学生のポスター募集のときに考えていきたいという御答弁いただきましたので、ぜひ実施していただきたいと思います。先ほど一人当たり卵三個で大きな節税効果を生むということを言いました。図案の中にも例えば一日何グラム、そういったね、明確に位置づけてアピールすると、市民の皆さんにもよりわかりやすいんじゃないかと思います。  次に、プラスチック類の回収でありますが、これもリサイクルセンター工場の増設といいますか、開設に伴いぜひ実施していきたい旨の御答弁いただきまして、了解いたしました。プラスチック類もいろんな種類が、多岐にわたりますので、いろんな手法もあると思いますが、まず、できるところから、先ほど言いましたペットボトルですね、これは材質が非常に均質化してますので、比較的取り組みやすいのではないかと思います。私も、電話調査でありますが、その中で例えば御家庭で月一、二本くらいしか使ってない所は、この器はなかなか重宝なもので、水とかお茶とか冷蔵庫の中へ入れて保管する器として使っています。また、子供たちの工作の材料とか、そういったなかなか工夫がされているわけであります。ただ、それ以上お使いの所は、どうしてもごみとしてほかっていくしかないということで、大変、ほかに方法がないからやむを得ないんですが、もったいないなと思いました。  次の、分別収集の回数、たしか現行においては二回というのはいろんな意味で限界があるかなということも私は予測できます。つい先日も回収業者の方がずっと回ってました。また、私も現場を見まして、一人でやってるんですね。大変肉体的にもきつい労働みたいですし、人手の問題もいろいろあるみたいですし、だから、いろんなこれは人、物、金、そういういろんな問題があると思いますから、ここでは一応了解はしましたものの、とにかくまずこの周知徹底をしていただくということでありますので、この点は重々、よろしくお願いいたします。  次に、環境教育につきまして、実は生態マップでありますが、これは国土庁が今後十年かけてですね、環境地図を全国的に作成していこうという動きがございます。そういったことを認識されているかどうか、ちょっと疑問に思いましたけれども、これは気象情報とか動植物の分布、また、土壌汚染など、総合的な環境データをつくって全国的に整備する予定であるそうです。これはあくまで新聞報道でありますが、その趣旨は環境アセスメントなどの基礎資料として活用するということであります。従来、個々にはいろんな調査データがあるわけなんですが、総合的に一括でわかるというものがなかなかなかったわけなんですね。それを、こういった地図にして、これを見れば一括でわかるという、そういった趣旨であります。国でもこういった動きがあるわけなんです。私は、こういったものを全部やれとは言いません。まず、こういった動植物、目に見えるもの、感じていくもの、そういったものをこういう生態マップがあれば、それをもとにして子供たち、大人たちでも結構です。土曜日、日曜日にそういったものを観察に行くとか、遊びに行くとか、自然に触れ合うャンスができるわけなんですね。そういったチャンスをね、だれでも導けるような、そういう方法を考えていただきたいという趣旨で述べたわけであります。確かに先ほど、岐阜市は立派なこういう本があります。私もずっと見さしてもらいました。大変立派なこれは本でございます。「自然へのいざない」―岐阜市少年自然の家から出されました。また、県でもこういったいろんな本がございます。また、こういった副読本ですね。岐阜の四季とか、四季を見つけようとか、全部見さしていただきました。これで大いに立派なことでありますし、非常に敬意を払うわけなんですが、私の言った趣旨を踏まえてですね、もう一度検討をですね、お願いしたいということを思います。  それから、リサイクルセンターに関しての御所見でありますが、場所については、必ず絶対的に私はね、ここでなくてはいかぬということを固定して考えているわけではありません。ですから、先ほど東部クリーンセンターでそういった趣旨のものが教育的効果を呼ぶもの、そういったものができるんであればぜひ教育委員会もですね、子供たちに体験学習とか、いろんな研修でき場として子供たちにほんとに一目見て啓発できるような、そういった施設にしていただきたいと思うんですね。ぜひ関係部局の横の連絡をしっかりとっていただきまして、私の質問の趣旨を踏まえた施設でありますように御期待いたします。  以上で私の質問を終わらさしていただきます。 14: ◯議長(近藤武男君) 三十七番、船戸 清君。    〔船戸 清君登壇〕(拍手) 15: ◯三十七番(船戸 清君) おはようございます。    〔「おはようございます」と呼ぶ者あり〕  事前に御通告を申し出ておきましたとおりに、若干質問をしたいと思います。  まず初めに……    〔私語する者あり〕(笑声) 信長に関連をいたしましてお尋ねをするわけでありますが、要は、お尋ねをするという趣旨は、この信長の遺品ですが、何一つないわけでありますので、この遺品を岐阜市として収集する意思がどの程度おありどうか、このことを決意を含めて市長にお尋ねをするわけであります。  今さら申し上げるまでもなく、岐阜と信長との関係につきましては、あらゆる機会、あらゆる方法をとらえて岐阜市は宣伝をしておるわけであります。ここに観光課からそれぞれつくられて、観光客の皆さんその他関係者に配布をされて、宣伝用に使われておりますのが十種類あるわけでありますけれども、「ぎふ長良川の鵜飼」「岐阜市修学旅行遊覧倶楽部」「信長ゆかりの地岐阜 長良川」「散策ガイドマップ」「コンベンションシティ岐阜」「信長ゆかりの地岐阜」さらに英語だけの外人向けの……    〔私語する者あり〕 ものですね。(笑声)そして、「ごあいさつ」岐阜市長浅野さんが、「道三、信長の居城として知られる緑濃い金華山にそびえる岐阜城」云々というあいさつつきの立派なものがある。さらに「岐阜城」というもの、これもそうです。「岐阜の四季物語」「織田信長ゆかりの岐阜」「コンベンションシティ岐阜」「岐阜長良川の鵜飼」こういったように、その都度苦労をされてですね、パンフレットをきれいにつくられまして、国内外にそれこそ配布を日常的に行われております。すべてこの言わんとしておるところは、岐阜と信長、非常にゆかりが深い、一体感を持っておるんだ、こういうことをしきりに時の市長はもちろんのこと、観光課が特に積極的にですね、働きかけをされておるわけです。我々もこういうものを利用しながら、岐阜を代表して動いておるわけでありますけれども、結局これだけにとどまらず、岐阜市も御案内のように毎年信長行事をやっておるわけでありますが、近く来月第一土曜と日曜ですね、行われるわけであります。さらには、信長のサミットを、これ、持ち回りでありますけれども、行っておるわけです。時々にはシンポジウムをやる、ことしも五月やられたわけであります。近くはNHKの大河ドラマ「信長」をやって全国にアピールをする、こういうことであらゆる機会をとらえ、行政も民間も一体になって信長・岐阜、岐阜・信長ということに相なっておるわけであります。ところがですね、どういうものか、その信長の遺品が岐阜市には何一つない、一品たりともないわけです。しかも、歴史博物館が立派にあるわけでありますが、もちろんその中にもないわけであります。こういったことを岐阜市民はもちろんのこと、岐阜市に訪れてこられる多くの観光客の人が知っておられるのかどうか。私は、ほとんど知らないと思うんですね。なぜでしょう。そらそうでしょう。簡単なことですよ。遺品は岐阜市は何もありませんよということを、一度も宣伝をしたことがないから、そら、知るわけはないですよ。これは種明かしじゃないけれども、現実であるわけです。  私は、このような状態をいつまでもいつまでも放置していくことがどうか。少なくとも岐阜の歴史を今後も語り続けなければならないし、そして、子供に対する教育を、また、教育を語っていく、さらに観光行政を一層進めていこう、こういう立場での責任と道義的見地からも私はよくないことではないか、こう、つくづく思うわけであります。少なくとも信長は岐阜に九年、ほぼおったと言われておるわけであります。何としてもですね、遅まきながらとはいうものの収集のための情報収集活動を、もちろん従来もやっておられたと思いますけれども、既にある所にはあるわけでありますから、そういった所に対する譲り受けのためのあらゆる方策を講ずるべきではなかろうか。具体的な行動をもっと積極的に起こす意味においてですね、例えば、事務助役さんをこの信長遺品収集対策委員会ですか、そういったものをですね、委員長くらいになっていただいて、組織的に動いてもらったらどうか、こう思うわけでありますけれども、市長の決意をお伺いをしておきたいと思います。  続いて、担当する観光課、観光行政の立場で経済部長にも、国の内外にわたって今申し上げるように、ずっと宣伝し、今後も続けられるという立場からあなたの見解をこれまたお聞かせを願いたい。すなわち、これでよいのかどうか。ペテンとは言わぬにしても、何となしに無責任なことだと思うんですね。岐阜市四十万の都市として、信長だ、岐阜だ、こんだけお城もありましたよと、住んどりましたよと、あらゆる功績がありましたよと、最近にはNHK大河ドラマで全国的にアピールしました。しかし、実は率直なことを言うと、言えませんけど、遺品は何一つありませんけど、これはひとつ御勘弁をと、これではどうかと私は思うわけでありますので、所管の立場で経済部長にお伺いをしておきたいと思います。  次に、市民病院の院長さんに御出席を願って恐縮ですが、院長の選任についてお尋ねをしたいと思います。  御案内のように、市民病院は現地改築をいたしまして、ほぼ完成をいたしております。現在、御承知のように、北側に看護婦さんの宿舎、建築途上でありますが、これはでき上がりますと、ほぼ完成をすると、医療内容の充実をいたしておるわけでありますが、いずれにいたしましても、現地改築ということでかなり立地条件の困難さ、さらにあれだけの規模でありますので、箱物、そして、中に入れる医療機器の充実、人的配置等々、財政問題を含めて大変であったと思うんですが、そういった困難な環境を乗り越えて、今まさに立派なものが完成をされたわけであります。歴代の病院長初め、今日まで医師さん、そして看護婦の皆さん、そして事務局等々、医療に携わる多くの皆さんの御努力に敬意と感謝を申し上げる次第であります。  市民病院に対する市民の関心と期待はまさに増大の一途をたどっておるわけであります。私は、言うまでもないわけであります。これは具体的に数値が示しておるわけであります。まことに喜ばしい限りであります。そして、それには最高責任者としての院長のポストは今後なお一層重要視されるわけであります。ところで、その院長の選任の問題でありますが、三代目水川 勇さんですが、その方は昭和五十年七月に院内から昇格をされたわけです。これは御承知のとおりです。それ以後今日まで、早瀬正二さん、赤星義彦さん、そして、現在の時田さん、いずれも岐大からですね、就任をされておられるわけであります。それは、それなりの理由があったでしょう。しかし、できることなら院内からですね、昇格をするという方法が私は自然ではなかろうかと思うわけであります。現在、副院長が二名おられます。いずれも御承知のとおり、経験も非常に長い、しかも、一番大切な患者さんの支持、期待感は大変なものだと私は思います。そして、昼夜を問わずに働かれておる姿は、今日の市民病院のありのままの姿を象徴しているようなもので、十分評価ができると思うのであります。こういった人が結果として院長に就任するということは、まさにごく自然な人事ではないか、こう思うわけであります。また、そうあるべきだと思うのであります。まとに恐縮とは存じまするけれども、現院長時田さんにあなたのよき補佐役としての両副院長から、あなたが退任の暁にはいずれか昇格をしていただいた方がよいと思慮するわけであります。いかがなものですか、率直に真意をお聞かせ願えればありがたいと思うわけであります。これは、私は決して外から導入することを絶対反対という、そういう短絡的な発想じゃなしに、少なくとも中からやはり上げていく、しかも支持があり、信頼があり、そして優秀だという、総合的な判断のもとで、でき得るならやはり中から上げていく、そして、その頂点に立って全体を指揮して経営をしていく、運営をしていく、これが普通の姿だ。こういうためには、人がおれば、適任者がおれば、それが一番ベターだということを言いたいわけでありますし、そして、かつて岐阜市民病院というのは、なかなかお医者さんが来なかった時代があるんですね。私どもですね、当選して議員になったときに、ちょっともそのねえ、どうもいろいろ問題があると。あの医者ちょっとというと、いや、船戸さん、ほんなこと言っては、その医者やめてまうで、あんまり言わぬようにしてださいと、こういう時代があったんですね。ところが、今はそうじゃない。逆転現象とは言わないけど、非常にお医者さんも定着しておる。需要と供給の関係等もあって定着されておる。いろんな意味でお医者さんはきちっともう配置ができて、一つのルール的なものもきちっと確立され、中で十二分な充実体制が今日確立しておるわけですから、十年、二十年の前と時代が、状況、一変しておる。こういうことを加味をすれば、殊さら中から昇格をする時期ではないか、それでもいけるのではないか、こういうことも補足しながら、申し上げておきたいと思うわけであります。  次に、高齢者・障害者の住宅改造のための助成制度についてお尋ねをたします。  具体的には江戸川区の、東京の江戸川区の助成制度を私は率直に評価をして、それを岐阜市に導入したらどうか。これは、私のみならず多くの関係者、特に議員諸氏の中でも御理解、評価をされておる方々が多数だと思うわけですが、要は、この江戸川区の助成制度というのは、高齢者、そして、障害者に対して住宅を改造する場合には、全額出すというんですね。いわゆる補助じゃない。利子補給だとか、貸してかえいてくれとかいう条件づきじゃない。もう、無条件ですね、全額金を出します、改造資金。そして、それに必要な申請手続費用まで持ちましょう。ここまで踏み込んでおるわけであります。すばらしい制度であります。しかし、これはまあ岐阜とはかけ離れた都市かといえばそうであらず、ざっとたしか千六百万くらいの規模ですかねえ、予算。岐阜市とそう変わらないわけですね、財政規模も。どういう順序かといいますと、まず、申請をするわけですね、老人の方、六十歳以上の方。そして、障害を持っておられる方が申し込みをする。そうすると、区の方でその資格を調査をする。その結果、対象になればケースワーカーがそこへ行って、そのお家へ行って、どこを直したらよいかという指導をするようであります。すなわち、ふろを直したらええのか、手すりを直したらええのか、入り口の段差を直したらええのか、便所を改造したらええのかという、いろいろなケースがあるわけであります。これは当然であります。そういうコーチをいたしまして、じゃあ、この方はここを直したらよろしいということになり、その関係者と合意に到達をすると、見積もりをする、工事見積もりですね。それから、工事にかかり、それから完了する。そうすると、完了検査をして、お金が申請者に振り込まれる。振り込まれたその人が業者に払う、こういう流れのようでね。しかも私は立派だというか、すばらしいと思うのは、大体こういう場合には所得制限があるんですね。所得の多い人はあかんぞと。大体そういうものですが、これ所得制限がないんですね、所得制限はない。条例を見てみると、ポイントだけ申し上げると、一つは、「六十歳以上で、介助を要する者」。二つ目には、「身体障害者手帳の交付を受け、介助を要する者。」さらに補完的に、「前項の規定にかかわらず、区長が特に必要と認める者、助成対象とする。」と、すべて拾うわけですね。それから、今申し上げたように、金額は全額というですね、「助成額は、住まいの改造工事に要する費用の額とする。」ぽつ。何にもあらへん。必要なものを出します、こんだけで終わる。すかっとしておるです。そして途中でも三割を内金としても払う制度も導入をしておる。さらに、先ほど言ったように申請に要した費用も払いましょうと。そこまでですね、完全に補完をしておるわけですね。私はすばらしいことをやっておられると思うわけであります。私は岐阜市もやろうと思や私やれると、こういうことを思い、言いたいわけでありますけれども、在宅福祉でありますけど、これはね。何となしに特養施設が、施設があれば在宅はほどほどでええじゃないかという、一緒に考えがちでありますけど、やはりこれは分離して考えるのが正しいと思うんです。基本的には在宅で十二分にできるだけ配慮をする。そして一方、行政、社会の立場からいくと、施設は施設できちっと補完で受け皿を持っておると。でき得る可能な受け皿として施設を充実していくと、施設を充実すれば在宅は要らぬ、うーん、そういうものじゃない。在宅は在宅できちっと独立をしてですね、できるだけ充実する。そして施設は施設でできるだけ充実をしていくと、こういう考え方が私はベターではないかと、こう考えられる。そうするとですね、今の岐阜市のやっておる在宅のこういった場合の住宅に困った場合の施策というものはどうかというとですね、全くお粗末と言うと御無礼ですけれども、利子補給しかないんですね、御承知のように。利子補給制度、かかった利子だけを補給したる。よっぽどみんながお借りになるかと思ったら、聞いてたら、「じゃあどのくらいあるんですか、この申し込みは」と、担当者は「いやあ、去年は三件だ」とおっしゃるんですね。私は三十件か三百件かなと思ったら、三件やって言うんですよ。いかにねえ、その現実に即しておらぬ、いかに期待をされておらぬか。利子ぐらいもらったってですね、直さないということですね。全然ありがたく思っておらないというんですか、生きておらないという施策ですね。極言すれば死んだ施策になっておるわけです。これでは意味がないわけであります。だからといって、じゃあお互いに何となしに心配なのは、ただやったら、どんどんどんどんですねえ、お金が要るのではないか。こう思いがちですけど、私は現実はそうではないと思うんです。少なくとも自分の家をですねえ、形を変えるんですから、階段にしてもですね、どこの手すりにしてもですね、そこの家族が同意なきゃですね、いってみやあ傷をつけるわけですから、ねえ、そうね、ただだから、おい家をその傷つけましょうと、ねえ、直いてまいましょうというようなことにならないわけです。やはり同意がなければ、現実は改良が申し込みが出てこないわけですから、私はそう無限に出てくると思えないです。現にこの江戸川区のことしのこの分の予算はですね、三億二百万。これびっくりする金じゃないですよ、三億ぐらいの程度はね。そんなコンベンションつくること思や、だってことはないです。しかも、大体平均七十万程度だということですね、七十万、一件七十万。ほうっと十件あって七百万でしょ。百件あって七千万、ねえ、千件あって七億ですから、千件って、すっと出るわけやないです。だから、三億予算ありゃかなりの数を消化できるですよ。だから、全額助成だからといってどうっと来るから、市の財政がパンクしてまうという、そういう短絡な発想なり、そういうとらえ方は当を得ておらない。現に江戸川の実績からいってそうなっておらない、いうことなんですね。したがって、財政の立場からもですね、また手続的にもさほど難しい問題が内蔵しておるとは思えない。現にやってずうっと続けておられるという実績を評価すれば、認めればですね、岐阜市も私はやることは決して難しくない、さほど難しくないことであります。よいことというものは何もゆっくりすることない、よいことというのはできるだけ早くすべきであります。こういう立場から私は早速やってもらいたいという率直な願いを込めて、福祉部長にその意思をお尋ねをするものであります。  次に、下水道料金の改定問題に触れてお尋ねをいたします。  さきに下水道料金を値上げするための諮問を行ったようであります。そして、さらに続いて、水道料金も来年に上げようと、同様に引き上げようと、こういう計画をしておるようにも聞いておるわけであります。この議会には御案内のようにバス料金の値上げが上程をされております。したがって、もし、そうなるとすればですよ、この議会が終わると、すなわちバス料金が値上げ通過をすると、下水道料金を上げる、これがうまくいけば水道料金を次に上げる、こういう公共料金の値上げラッシュせようということのように見受けられるわけであります。これはどういうことなのか。  第一に、御案内のように今日置かれている日本経済のかつてないこの長期不況の中にあってですね、さきにこの新政府が何としてもこれ長期不況を回復しなきゃならない、景気刺激策をし、企業も国民生活もですね、少しでも回復させなきゃならないということで、緊急経済対策を六兆二千億発表したんですね、二十日でしたか。豆腐の一丁、二丁と違うんだから、六兆二千億、相当な金だと私どもは思う。ところが、その発表したその日に株は大幅な下落をしたんですね。これどういうことか。株というのはもう経済非常に敏感にですね──だから、景気回復についてはどの程度の規模の経済対策をやれば景気に連動して回復し、株が上昇することを期待をしながら関係者は見守ってきた。ところが、六兆二千億、何やとそれは、そんだけばかで、全く期待外れということで、これでは景気回復にならぬということで大幅に値下げを、同時にどーんと下げたんですね、うーん。それくらい、それくらい今日の日本経済というものは冷えに冷え切っておる。チャンネルを回すたんびにですね、このことは論じられておるです。あらゆる関係者が、専門家はですね、景気回復の問題について議論をされておる。したがって、全産業がどうこの状況を耐えて、そして脱出に向かうか、これは大変な時期だといっておるわけであります。大企業のトヨタ、日産、これら来春はですね、まだ先はもう真っ暗だ。したがって、新規採用もトヨタは一千人予定をしておったけれども、五百人に減らかいてしまった。日産も六百人を三百人に減らかした。だから、学校も大変ですよ、採用してくれると思ったら、あなたの場合はあかんよちゅうんだから。そらまあパニックですよ、それはねえ、その関係者、家族などは。ところが、そうしなければですね、大企業すらも生きていけないというか、厳しさを感じておるわけであります。これは決してトヨタ、日産だけじゃない、あらゆる産業がそういう状況に置かれておる。そして、さらに産業の二重構造じゃないけれども、中小の企業、さらにひどいわけであります。倒産に次ぐ倒産を繰り重ねておる。したがって、それに働いておられる勤労者はですね、残業が大幅に減ってしまっておる。もちろん、世界の流れは時間短縮、結構です。しかし、残業を家計の中に入れてしまって、生活サイクルの中に残業を織り込んでですね、日本の勤労者というものは生活が成り立っておるわけなんです。それが五万、十万とカットをされておる。どういうことなの、そこの勤労者の生活というのは大変な私は生活苦に今日なっておる、こういうことであるわけ、これ現実であります。さらに、この際出勤をしてもらわなくてもよいから休んでくださいという、受注が来ない、稼働しないということで、休業をかけておる企業がかなりあるわけですね。出勤をすれば電気をとぼさなきゃ、モーターを回さなきゃならぬ、電気代だけでも経費にかかる。そうなら出勤をしてまわん方がまだ得なんだと、賃金は払いますが、出勤はしなくても、一週間休んでください、十日もあなた出勤しなくてもオーケーです。そこまでですね、身を削っておるというのが現実の日本の実態であります。したがって、企業もそこに働く勤労者も、こういった環境にあって一日も早く景気の回復を願うというのが当然であります。そのことは少なくとも我々のですね、政治の責任であります。政治の責任であります。    〔私語する者あり〕 だから、早期大幅所得減税が先行せよということなっとるんですね。まず、大幅な所得減税をして景気を刺激しなさいと、後はですね、いろんなことを手法を考えようじゃないか、とにかく大幅な所得減税をしようやないかという所得減税先行を叫ばれておるのがそこにあるわけであります。    〔私語する者あり〕 まさに非常事態にあって国も地方も一番考えなけりゃならないわけであります、このことを。企業も個人も収入を増大させる施策を講ずるという反面、支出をできるだけさせない施策を講ずることであるわけですね。国民そして市民は、経済的にも精神的にもまさに過度な疲労状態であるわけであります。  かかる環境にあって、自治体が企業からも市民からも下水料金、水道料金を引き上げて徴収をする、こういう経営、市民生活の圧迫をそういうことによってさらに加速をさせようとするような発想は全く私は正しくはない、時代認識としても全く正しくない、こう言えます。むしろ一つの考え方としてでもですね、現料金を減免をするぐらいの考え方ですね、これは一つの考え方。さらに徴収を猶予したる、そういうことによって経営の安定と市民生活の安定を十分配慮をする、それが市民のための生きた政治ではないか、こう思います。それを逆行をして値上げをするという考えということは、まさに考えられないことでありますね。かかる現状を認識しつつ、あえて値上げをしようとするならばですね、何事やいわんやであります。私たち社会党はそんな市長を選んだ覚えはないと率直にですね、ここで言わざるを得ないわけであります。市長の取りきもこういうときにこそしっかりしてほしい、市長の取り巻きはこういう時期こそしっかりしてほしい。すなわち足を引っ張るようなことはしてもらいたくない、こういうことも肌で感じながら、官僚行政でなくして市民本位の行政を強く望むものであります。値上げの数字は聞きますと、その根拠としては、下水道事業においては、決算では約剰余金額は二億九百万、今年度予算は四億ほどざっと赤字になると。したがって、差し引き二億弱不足する、こう言われる。言っておられる。水道事業においてはですね、決算では剰余金が約二億一千七百万残る、何と決算出ておりますね、今議会に、決算書に。しかし、一方、今年度は予算として三億八千万赤字になるだろう。それを差し引きをいたしますと、まだ一億六千万足らぬと。だから、いずれも値上げをしたいと、こういう数字の言い方なんですね。私は万一この数字が正確に推移をしたとしてもですね、事が市民生活を守るというためのですね、緊急避難的事態であるということであります。ですから、この際下水道事業の不足分はこういった差し引き、こんだけ足らなんだ、これ数字は正確に出るでしょうと、数字は正確に出るでしょう、正直でありますから。と、してでもですね、今申し上げたように下水道事業は不足だ、そうすれば一般会計からこの際緊急避難的に補てんをしようじゃないか。さらに、水道会計においてはまだ利益剰余金が三億一千六百万あるわけなんですよ、利益剰余金三億一千六百万あるわけです。それを取り崩しゃええわけなんですね。そうすれば、何とかことしはですね、ずれるわけなんですよ。受益者に、市民に負担をして、徴収をこの際ですね、瀕死の重傷の企業、法人、個人の状況を勘案をすると、まさに非常事態でありますから、そんな状態で取るという発想じゃなしに、とにかくこのまま急場を緊急避難的に下げていくと、耐えていく、耐えるという、このことが私は一番賢明ではないか、こういう政治をやるべきではないかと思うわけであります。  同時に、第二の問題として、経営の努力もしていただきゃならぬわけでありますけれども、入りも去ることながら、出ることのチェックもですね、してもらいたい。例えば、かつて投資の面でも合理的であったかどうか。投資の面、水源地にしても本管の布設にしても、あらゆる設備投資等々がまさに今日を予測してでね、合理的にですね、十分シェアの調査をし、利用者を調査をしてですね、こんだけ投資をしたらこんだけ入るだろうという、そういう問題の調査も十分であったかどうかいう経営上の努力の問題もあるわけであります。すなわち出ることを抑える、入ることはできるだけもちろん考えないかぬ、出ることもきちっと抑えるという経営が基本であるわけであります。  例えば、その場合に岐阜市の有収率、いわゆるこんだけの水をつくる、水道水、それにはどれだけ買ってくれるか、どれだけ有効にですね、収入にこう入ってくるかいう有収率であります。すなわち途中でむだにですね、漏水しとったら何にもならへんですね、これは。百つくってですね、百が商品の売れて会計へ入ってこなきゃですね、オシャカでは意味ないわけであります。まさにマイナスになるわけでありますから、その有収率は何と岐阜市は七〇・三%なんですね、御承知のように。約三割は水をほかっておる、ばあーっと、うーん。三割やであんた、民間やったら責任問題で、もうすぐ、もうお帰りくださいですよ、そんなもの、どばかな、三割もほかってまうんやで、オシャカつくるんだで三割。うーん。    〔私語する者あり〕 これを金銭に置きかえますとですねえ、現在の給水原価はトン当たり平均九十一円だという岐阜市のねえ、トン当たり九十一円原価がかかる。その昨年の決算上の数値をこれはじいて置き直すとです、約十億五千万ほかったことになる、計算上は、ほーん。トン九十一円、ほーん、こんだけの売った約三〇%をですね、それはただの水じゃないんだからね、当然、金かけてですね、つくっておるわけですから、約十億五千万ほかったわけ。まさにむだであります。厳しさに欠けておるわけであります。これを全国平均で換算をいたしましても八六%、全国平均で。岐阜はさらに一割もダウンして七〇ですね。もちろん、簡易水道という、かつて岐阜市がですね、それを抱えて今日来たわけですから、そういう統合による、ねえ、そういう問題点は私はあることは皆さんと同様承知をしております。そういうことを考えてもですね、考慮に入れても、相当岐阜市はずさんな給水事業をやっておると言えるわけであります。こういった経営の緩慢さから来るそのむだな部分はひいては市民の負担、受益者の負担になっておるわけであります。私は心して事に処してもらいたい、こういうように思うわけであります。市長にはこういった時代の認識をどうとらえておられるか、基本的な姿勢を市長としてお尋ねをし、同時に、水道部長には経営という立場で、それぞれこういったことをどうこれまた分析をしながら経営を当たっていかれようとしておるのか、その見解をお聞きをして質問、第一回を終わります。 16: ◯議長(近藤武男君) 市長、浅野 勇君。    〔私語する者多し〕    〔浅野 勇君登壇〕 17: ◯市長(浅野 勇君) 信長に関する遺品は、信長公記を初め、文献資料で確認できます。    〔私語する者あり〕 しかしながら、本能寺の変から四百十一年もたった今日ですので、残っているものは神社仏閣や美術館にごくわずかしかありません。歴史博物館といたしましても、信長の遺品の一つについて、昭和六十年の開館に先立ち、持ち主と折衝をした経過がございますが、結局入手することはできませんでした。したがって、数少ない信長関連の資料を逐次収集し、展示に努めてまいりました。議員御提言の趣旨は私ども十分考えておりますので、今後とも一層収集に努力していきたいと思っております。  また、昭和六十三年には貴重な信長の遺品などを全国からお借りし、「信長・岐阜城とその時代」という特別展を催したところ、大変好評を博しました。今後も戦国時代の特別展を計画するなど、歴史に忠実な本物志向による展示に努めたいと思っております。  次に、信長の遺品などの資料収集に委員会を設けてはという御提言でございますが、信長以来約四百二十年を経過した今日では、新たに発見し、収集できる可能性はほとんどございません。また、江戸時代から信長に関する遺品などの資料は少ないだけに骨とう価値が非常に高く収集は極めて困難と思われます。したがいまして、委員会の設置には検討を要するところだと考えておる次第でざいます。  次に、下水道に対する補助についてでございますが、本市の下水道事業は地方公営企業法を適用した公営企業として運営をいたしており、その経費は一般会計等で負担するものを除き、公営企業の経営に伴う収入をもって充てなければならないとされております。このことから地方公営企業法により経費の負担の原則が定められ、自治省財政局長通知の中で、その繰り出し基準が定められているところであります。下水道事業には、繰り出し基準を大きく上回って一般会計から汚水に要する経費のうち、約三八%にも当たります十六億八千六百万円ほどを繰り出しいたしております。このため、本市の下水料金は一般家庭で一月二十立方メートルを使用した場合、月額千四十円の料金となり、全国的に見ましても下位から七番目の低い位置にある料金となっております。さらに、昭和五十七年四月に料金改定を実施して以来十一年余りを経過し、平成四年度は赤字決算を余儀なくされたこと等を考え合わせまして、適正な下水料金を御審議いただくために公営企業経営審議会に諮問をさせていただいたものでございます。議員御指摘の一般会計からの補てんでもって料金改定を延ばすことにつきましては、下水道事業は受益者が特定される事業であり、下水道の利用がなされてない世帯との公平性を考えますと、これ以上の補てんは困難であると考えておるわけでございます。  以上でございます。 18: ◯議長(近藤武男君) 経済部長、新井一弘君。    〔新井一弘君登壇〕 19: ◯経済部長(新井一弘君) 信長の遺品がないのに信長とはいかがかと、こういう趣旨の御質問であったかと思います。確かに信長の遺品につきましては、非常に少ないと申しますか、信長が生きた時代、戦国時代という時代背景等から考えましても、その遺品が見当たらないというのが現状でないかと考えております。しかしながら、遺品があるかないかということは別といたしまして、信長がこの岐阜の地に在住し、楽市楽座制を設けて、そしてこの岐阜の地を大いに繁栄させ、また、この岐阜の地名を全国に広めたということ、あるいは天下布武を岐阜を根拠地として唱えたというようなこと、これらは信長公記やルイス・フロイスの日本史などの資料、あるいは昨年放映されました大河ドラマ「信長」などからも考え合わせますと、御指摘のとおり、信長が九年余にわたり岐阜の地に存在していたという、そういう歴史的な事実は明らかであります。したがいまして、今後におきましてもやはり岐阜の信長、信長の岐阜ということで全国にPRはいたしていきたいというふうに思っております。 20: ◯議長(近藤武男君) 市民病院長、時田 喬君。    〔時田 喬君登壇〕 21: ◯市民病院長(時田 喬君) 後任の病院長につきましては、人事問題でもありますので、私から申し上げることはできませんが、現在病院の内部にも優秀な先生方がおられますので、今後十分検討されることを願うものでございます。
     以上です。    〔私語する者あり〕 22: ◯議長(近藤武男君) 福祉部長、岡田信夫君。    〔岡田信夫君登壇〕 23: ◯福祉部長(岡田信夫君) 高齢者・障害者の住宅改造助成についての御質問にお答えいたします。  高齢者が住みなれた自宅で、可能な限り健康で楽しい日常生活を過ごすためには、高齢者の身体状況に配慮した住宅環境の整備が重要でございます。御指摘の江戸川区の助成制度につきましても承知いたしておりますが、そぞれの自治体の事情や地域的な条件によって採用される施策も異なってまいっておるわけでございます。また、質問者が申されましたように、本市では市単の老人居室整備資金に係る利子補給制度や、重度身体障害者住宅改善費に対する助成制度などを設けております。また、県の高齢者・障害者住宅整備資金貸付制度も活用しながら住宅改造の助成を行っているところでございます。また、作成中の保健福祉計画の中でも支援策の重要性が示されており、今後計画の推進を図る中で御指摘の制度も含め岐阜市にふさわしい効果的な施策を検討していりたいと存じております。  以上でございます。 24: ◯議長(近藤武男君) 水道部長、戸部秀昭君。    〔私語する者あり〕    〔戸部秀昭君登壇〕 25: ◯水道部長(戸部秀昭君) 下水道事業の料金改定につきまして、お答えを申し上げます。  岐阜市の下水道料金は、御承知のとおり、昭和五十六年十二月二十三日に平均二五・四二%の料金改定を実施いたしまして、昭和五十七年四月から適用いたしまして今日に至っておるわけでございます。この間、処理場施設の整備、改良に力を注ぎまして、また、省エネルギー化や動力費、燃料費等、コストダウンを図るなど、十一年余りにわたりまして純利益を計上いたしまして、料金改定を見送ってまいったのでございます。しかし、平成四年度決算では三千六百万余りの純損失を計上いたしまして、さらに五年度におきましては、予算で四億七百万余りの純損失という見込みになっております。本市の下水道事業は五十年以上の経過をいたしておりまして、処理場の施設のいわゆる経年の劣りですけれども、経年劣化、これが著しく、その改良に要する費用は膨大となってきておるわけでございます。こうしたことで、安定いたしました施設管理と、そして下水道事業の健全経営のために下水道料金の改定は避けて通れないと、このように思っておるわけでございます。どうぞよろしくお願いを申し上げたいと思うわけでございます。  それから、経営に絡みまして、水道の有収率の御指摘につきましてお答えを申し上げます。  岐阜市の水道の有収率につきましては、平成四年度末で全体で七〇・三%となっております。給水区域別で申し上げますと、第一給水域が七四・三%、第二給水区域が六三・六%、それから簡易水道区域が八三・〇%というふうになっております。特に第二給水区域が低い有収率となっておるわけでございますが、御承知のとおり、昭和六十二年度に水道行政の一元化というようなことで、旧簡易水道を水道に統合いたしまして、現在に至っておるわけでございます。水道部といたしましても、有収率の向上を図るために、旧簡易水道施設の効果的な維持管理を図るべく昭和六十三年、統合の翌年でございますが、それから平成七年度までの第一期水道整備事業を策定いたしまして、総額七十九億四千万円を予定いたしまして、年間平均約十億円でございますが、長年使用いたしまして、老朽化いたしました破裂事故あるいは赤水発生の原因となっております鋼管や石綿管等の布設がえをいたしまして、それぞれ各水源施設間の安定的な配水を図るため施設の整備を実施しておるわけでございます。また、維持管理課におきましては、漏水防止係、これ九人でございますが、これを配置いたしまして計画的に配水管及び給水管の漏水調査を実施いたしておりまして、発見次第修理するなど、漏水防止に努めているとこでございます。このようなことによりまして、第二給水区域、いわゆる旧簡水でございますけれども、統合当時五九・三%でございました有収率が、現在、六三・六%、また簡易水道区域、これはあの八つでございますが、非常にエリアが狭うございます。したがいまして、投資効果が高いということもございまして、統合当時でございますが、これにつきましては六五・五%でございましたのが、現在、議員御指摘のとおり、八三%と、このようになったわけでございます。こういうようなことによりまして、六十二年度では全体では六七%の有収率でございましたものが三・三ポイントほど引き上がりまして、平成四年度におきましては七〇・三%にまで成果を見たということでございます。しかし、まだまだ他都市、先ほどもお話ございましたとおり、全国平均では八六%でございまして、他都市に比べますと非常に低い有収率となっております。この有収率の向上につきましては、各都市におきましても非常に難しい問題といたしまして、その対策に苦慮しているのが実情でございます。我が水道部といたしましても、市民の日常生活におきまして安定して清浄な水を市民に供給すると、こういう上で極めて重要なことでございますし、また水道事業の財政の安定化ということにつきましても、御指摘のとおり、有収率の向上というのは非常に早く解決をしなければならないというふうに認識をいたしておるわけでございます。したがいまして、水源から家庭まで一体といたしまして漏水防止に努めているところでございます。今後とも職員一丸となりまして一層の努力を重ねまして、有収率の向上に努めてまいりたい、このように考えております。よろしく御理解のほどをお願い申し上げます。  以上でございます。    〔「議長、三十七番」と呼ぶ者あり〕 26: ◯議長(近藤武男君) 三十七番、船戸 清君。    〔船戸 清君登壇〕 27: ◯三十七番(船戸 清君) 再質問を行いたいと思います。  さきに質問した中で、一つ、通告をしてあったのが漏れておりましたので、今、議長さんの了解をいただきまして、簡単に質問をまず、いたします。  薪能の運営でありますが、これは一発主義ですね。その日にあかなければ、もう順延はなしというやり方ですね。大変な努力をして、結果は水泡に帰したと、こういうことになっているわけです。特にJCの方がほんとにボランティアでやられて、もちろん担当の文化課も一生懸命やっておられますけれども、その結果天候次第で、なしと、ゼロになるわけですから、これは非常に残念であります。  そこで、質問の趣旨はですね、一回は順延をとれないのか、こういうことをお聞きするわけであります。一回くらいはですね、運動会でも雨なら一遍は順延してそれ以上はなしです。中止ですよ。一度は順延する、こういう運営の仕方ができないものか。当然、一つには演出をされる方の問題があります。それには、補償の問題がついて回りましょう。しかし、それはまあお金の問題ですから、解決しようと思やつくわけであります。したがって、特約をして、もし雨天で中止の場合には一週間、次にもう一遍やっていただくという特約をその方としていけばフォローできるわけであります。そして、JCの方やら文化課の方でもし不十分であれば、全庁的な立場で職員の多くの方が横断的に協力をしていただければ、これはフォローはできるわけでありますから、私は、一発主義から少なくとも順延方式を一回くらいはとって、これだけ期待をされて評判がよいわけでありますから、文化を高める、普及をするという見地から、検討をしていただいたらどうか、こう思うわけであります。もう、順延をしてやっとる都市も、自治体もあるわけですから、ぜひお願いしたい。もちろん、場所変えてですね、今の所から屋内に持ってくるような、こういう発想はどうかと思います。少なくとも自然を背景にして、立地条件にしてやるところにまさに価値があるわけでありますから、あかなんだら中にやるという発想やなしに、あの環境をそのまま生かしながら、順延方式がとれないものかどうか、こういうことをひとつ教育長に、お尋ねをしたいと思います。  それから、戻りますが、再質問であります。信長に関連をしての収集の必要性でありますが、これはだれしも認めるところであります。市長も今後努力したい、こういうことであります。私も非常に不思議に思うんですが、信長は九年おった。そして、あそこに城下町が金華にあった。普通はね、そこへ侍が出勤を、登城したわけですから、何か論功行賞で与える、そういうものがですね、短刀なり、いろいろな信長所有のものが、その部族に渡る、それが先祖伝来伝わって、家にあるというのが岐阜市のどこかにあって不思議ではないんだが、今なおそういう話を聞いたことないということであります。しかし、おったということなんだから、おったでしょう。そうすれば、少なくとも九年もおればですね、遺品の一つは岐阜市の責任において取得すべきだ、こういうように話は戻るわけでありますが、かつて、今、館長の小川さんがたしか東京の西光寺ですかに、上杉謙信に信長が岐阜におったときにやったと、こういうまさにいわく因縁つきのよろいがあり、そのお寺に交渉を続けて、先日も小川さんにお会いして意見交換しとったら、話はええとこまでいったとおっしゃる。その気になりかけやしたとおっしゃる。だから、可能性あったんですね。いうことと、全国に二十三カ所に散らばって、二十三点あるわけですね。東京、山形、京都、滋賀、愛知、福岡、これらの地方の神社仏閣、そして公立の博物館、財団法人の所、いろいろ分散をしてですね、所有されておるんですから、どっか一つや二つは何とかなると思うんですね。ですから、小川さんもたしか努力されたんだろうし、当時の人も努力されたと思うんですが、私はやはり岐阜市の看板を背負ってね、うーん、少なくとも委員会ができましたと、収集対策委員会ができまして、その立場で来ましたということで行くのと、私は単なるこういうもの、単なるというと御無礼ですけれども、そういうのと、少し相手に対する印象なり、重みといいますか、感触が違うと思うんですね。そういう意味で今まではだれだれさんが行ったという交渉であってですね、やはりその対策委員会、組織をつくってその立場でいくのと、おのずからやはり違うわけであります。そして、ほかに、西光寺だけじゃなしに、ほかの所にも今言うようにあるわけですから、全体的に全国的に視野を広めていただいて、いろんな方策、方法を、この際はですね、今までの経験を生かしながら再出発点に立ってやっていただくということを考えていただかないかぬ。そして、ただ単に買うだけやなしに、売ってくれ売ってくれやなしに、現博物館にいろんなものを岐阜市は所蔵しておるわけだからね、そうしや、そこの所と、いや、これを譲り受けていただきゃあなたの好きなものを岐阜市の博物館にあるものをですね、バーターをして、交換をさしていただいてもよろしいよというのも一つの方法でもある。ひょっとしたら、そこがですね、岐阜の持っておるもの欲しいことあるかもわからぬ、これはわからぬね。だから、それはいろんな発想、いろんな知恵を出し合う、それはやはりチーム、組織をつくる中から、そういう発想なり人脈が生まれてくると。じゃあ、あなたよりはこの人が行った方がええ、この人とこの人が行った方がええとか、いろいろあると思うんですよ。だから、そういうことを考えると、一つの組織をつくって、もっと積極的に踏み込んだ方が、私はより収集の可能性が高まると、可能性がある、こういうふうに思って、一つの提言をしたわけですが、市長、いま一度その、いうことを考えられないのか、お尋ねをいたします。  それから、市民病院長の院内からの昇格をしたらどうかという、ごく自然な御問をしたんですが、御答弁は、優秀な方が院内からお見えですから、検討に値するということの御答弁でありますので、私の質問の趣旨を十二分に酌んでお答え願ったと思いますし、市長も任命権者として今聞いてみえたんだからねえ、あなたも心してそのときにはひとつよろしくお願いをいたします。  それから、高齢者・障害者の住宅改造資金の助成制度、これはぜひねえ、福祉部長さん、いま一度考え直して、いやいや、積極的にさらに考えてもらって、先ほども申し上げたように大きな金が要るわけやないし、そして今のそんな金貸したからかえいてくれとか、その金はとか、利子だけあげましょうというような程度では、なかなか改造まではやられませんよ、現実は、現実はですよ。だから、全額をお渡しをすると、これはやっぱりすばらしいことですよ。そのくらいのことをやるということは何も今、行き過ぎでも何でもない時代なんですよ。ですから、十カ年計画の中でもそこまではいっておらぬわけですけれども、そういう過程が今きておるわけでありますから、ぜひひとつ真剣に検討をしてもらいたい、いわゆる導入の方向で検討していただきたいことを強く要望をしておきたいと思います。  それから、上下水道の改定問題でありますが、この種の問題はすれ違うべきもんなんですね。しかし、すれ違って私は言わなきゃならぬ立場です。政治をやっとるわけですから、少なくとも政治をやっとる。だから、言わざるを得ないんですが、少なくとも市長ね、あなたは値上げをするために出てきたんかと、こんなことを言われるような僕は市長であってはいかぬと思うんですよ。だから、だれがつくった答弁書かしらんけどやね、なるほど官僚のそのままの答弁やで、あんなわかり切った答弁ですよ。こういう会計処理はこうあるべきであって、受益者負担だから、が、足らぬ分は上げてまうよりしゃあない──そんなことわかっとるんですね。今の時代、政治的な時代認識は、非常に疲労しておるんだ、企業も、一市民も、家庭もですね、こういうときに政治が前面に出て、できるだけ生活の安定を図ってやる、何としてもできることならカバーを自治体の責任によってやるんだ。この姿勢をやっぱり今市民が期待をしておるんですよ。それに対する踏み込みが今回答の中にないわけであります。そら、水道使っとる人も、使っとらぬ人もあるでしょう。しかし、企業の方は水道は使っとらぬけど、そのほか使っとる。全体が経済というのは縦横に結びついておるわけですから、岐阜市民全体が受益者なんですよ、広い意味においてはね。決して不合理でも差別でも何でもないんですよ。一般会計から導入するということ、何にもおかしくない、と思うし、金も財調が四十億あるんだから、少なくともね、二億やそこらみたい、わけないがね、あんた。コンベンションに何百億と使う金があればです、やりゃ、やろうと思ややれるんよ。それが政治なんだよ、そりゃ、決意なんだよ、判断なんだよ、あなたのだから、それはバックがですね、取り巻きが、こういうふうで答弁しなあかんよと、いうようなつくりゃ、ああいう答弁になる。ふんなこと、僕ら質問する立場から、当然初めからわかっとる。それではだめなので、この際十分に政治的な配慮をする岐阜市政をひとつ運営をしてもらいたい、こういうことを重ねて申し上げるわけでありますが、ぜひひとつ再考を強く求めるわけであります。  それからですね、有収率に関連して、僕はね、手元にある資料からいくとね、非常にずさんな給水もあるんですよ。例えばですよ、学校に対する──小、中ありますが、例えば小学校だけとらえてみても、昨年の使用料の実態を見ると、大体年間二百万から三百万で済んどるんですよ、学校。プール、上水、下水でですね。二百万から三百万で大体四十九校中三十一校は二、三百万で済んどるんですよ。ところが、十校は二倍から三倍のとこがあるんですよ、びっくりこく。児童が二倍も三倍もおるわけやないんやでね。大体同じような児童数なんですね。プールの大きさも決まってまっとる、ほーん。何もかもほとんど変わらぬのに、料金だけが、使用料だけがですね、二倍も三倍も十校もはね上がっとる。中にはですね、ある学校は一千七十一万七千七百五円も払っとる。これ、どういうこっちゃいうの、そうでしょう。二、三百万でどこの学校でも何にも不自由せずに自然に使ってみえる。何も無理に水使わぬのやなしに、自然に使って二百万か三百万で四十九校中三十一校がそれで済んどるにですね、あとの十校だけ二倍も三倍も料金を払っておられる。中には今言うように一千七十一万、四倍近く払っとるんですよ。どういうことや。一世帯、今岐阜市のね、使用料が一般家庭で二千八百九円だそうですね。ほうと、一千七十万使おうと思ったらどういうことなの。いや、三千八百十五円。ざっと三千世帯分くらいを使っとる、三千世帯。約人口にして一万人近く使っとる。めちゃくちゃですわ、こんなものは。そういう学校すらある。去年の払いました、ということは、水道部の方はですね、もらえるやつは漏水でも何でもええで、もらってまやええちゅうことや。そうでしょう、三倍でも四倍でももらってまう。出す方の教育委員会、自分の金やないで、ほい、持ってきんさい──払っとる。まさにお役所のなれ合いだ、こんなものは。おれ、はっきり言わせや、まさになれ合い。民間やってみんさい、会社でそんなもん、三倍も四倍も水が、水道料あったら、知らずに払っとったら会計首だよ、ふんなものは。出てこぬでもええちわっせる、三倍も四倍も何でそんな払うんやと、余分な金をね。また、すぐ水道部に抗議に来るですよ。一般家庭で千円でも二千円でもふえたらよ、去年よりね、間違っておりませんですかといって問い合せがあるくらいですよ。そうでしょう。そら、二百万、三百万と一千万も払っとるのやで、そんで済んでいくんだから、これ、ねえ。これが現在の水道経営かっちゅうのや、わしは。そして、赤字になったらですね、受益者負担だ、料金値上げするんだちゅうんだ。市長、そんなお役所の経営やっとって、水道経営やっとってね、料金値上げ市民が了解できますか、納得できますか。わかりやすい説明、何でそんな三倍も四倍も、ただの水がトン当たり九十一円かけてみんなが料金を払ってですよ、水道水をつくって供給しておるんです。もらう方はやね、メーター出ただけもらいますと、どっちみち役所の金──じゃあ、教育委員会払った金は、だれの金や、市民の金や、税金やで、まさに背信行為ですよ。市民不在の政治をやっとる、なれ合い政治。そんなことをね、内蔵しながら一方、金が足らぬので料金値上げしてください、ほかよりまだ安いのでありますと、ほかの自治体より。そんなこと、ほかが高て岐阜が安いと。だから、まだ上げてもええという、そんな議論、今やっとるんやないの。今まさに国民全体、市民全体が窮乏だ、非常に困っとるんだと、企業も倒産していくんだ、残業カット、勤労者は五万も十万もやられておるんだと、こういう瀕死の状態の中で、政治は今何をなすべきだ、料金を上げる時期じゃないですよと、これ以上支出をふやすことは避けるべきですと、いう考え方をあなたに問いただしておるんだけれども、その答えは、まさに官僚的な発想と答弁しかなっとらぬ、非常に遺憾である、非常に遺憾である、こういうことを重ねて指摘をしておき、今後の動向をさらに見詰めていきたい、かように思います。  ほんでね、水道部長と教育長、こういうそのやり方ねえ、今後も続けるのかどうか、答弁してまえんかな。メーター出ただけもらうんやと、ほて、教育長の方も出ただけ払っていくんや、自分の金やないから、そういう出入りのつき合いをやっていくのか、今後も起き得るんですから、両経営に携わる方々、支出される方の答弁をお願いいたします。 28: ◯議長(近藤武男君) 市長、浅野 勇君。    〔浅野 勇君登壇〕 29: ◯市長(浅野 勇君) 信長の遺品と言われるものは、この信長、織田家が地元になかった、長くなかった、末長くなかったというようなことと、お寺なんかも燃やして歩く人だったから、なかなかそういうものがなかったとか、あるいはこの随分古い話だったですから、要するに織田家というものが、この土地になるほど七年か九年お見えになったけれども、定着されてなかったということが、やはり一番の大きなものだろうということを思うわけでございますが、先ほどからありますように、あちこちの神社仏閣やとか美術館には多少はあるわけでございますけれども、こういうものも昭和六十年以降といいますか、信長ブームといいますか、どこの町も、今、信長サミットを、十八の市町村がやってるわけでございますけれども、どの町がやはり観光資源といいますか、町を売り出す材料に信長というものを非常に使ってるわけなんです。そういう人気のある人だけに、どの町も信長公を利用しておるわけですが、そういう中でございますもんで、よけいにせっかくあるものは手放したくないと、なかなか、金の問題もさることながら、よけいに手放さなくなった。だから、そういうものないから委員会もつくってもしょうないんなということを申し上げたわけでございますけれども、特に先ほどの再質問の御趣旨、了解いたしましたので、もう一度歴史博物館あるいは文化審議会等の意見を聞きながら、いま一度この組織、この委員会にしましても、収集方法にしましても、研究さしていただきたいと思います。 30: ◯議長(近藤武男君) 教育長、後藤左右吉君。    〔後藤左右吉君登壇〕 31: ◯教育長(後藤左右吉君) 二つの点について、お答えを申し上げます。  一つ目は、長良川の薪能の順延実施などについてのお尋ねでございます。  多額の費用を費やして多くの方々に御期待されておりまして、そして、しかも岐阜の夏を彩る行事である長良川の薪能、このものを中止せざるを得なかったということは、今までの中でことしが初めてでございます。大変残念でなりません。御指摘のように、薪能が全国でも有数のそれだと言われておりますし、もう一つは、会場の優雅さ、演出の幽玄さ、こんなものが全国的に超一流と言われている能楽師の先生方の出演と相まって評判がいいのだと思っております。ところで、その雨天による順延などにつきましてのことですが、出演者の方々がそういう超一流の方ですので、この方々との交渉というようなことを初め、費用の問題、事前準備の問題など、たくさんの問題がありますので、精力的に協力をしておってくれます青年会議所の担当者とも協議しながら、また、皆さんのお知恵も拝借しながら、今後検討を進めていきたいと、こんなふうに考えております。  二つ目のことでございます。水道料金の学校間の大幅なばらつきの問題でございますが、私も正直言いまして、データを今度見ましてややびっくりしておるところでございます。原因については、厳しく調査をしまて善処をしていきたいと思っております。ただ、あえていささかの言いわけを申し上げますと、学校規模によりまして、上水、下水についてはかなり使用料が違ってくるということだけは事実でございますが、それにしましてもやや大き過ぎる幅でございますので、今後原因については厳しく調査をしたいと、こんなふうに思っております。  よろしくお願いします。 32: ◯議長(近藤武男君) 水道部長、戸部秀昭君。    〔戸部秀昭君登壇〕 33: ◯水道部長(戸部秀昭君) お答え申し上げます。  小学校、あるいはまた中学校の水道料金についてでございますけれども、一般家庭と同様に使用されました水量を計測器、すなわち量水器のことでございますけれども、それで読み取りまして料金調定をするもんでございます。水道部といたしましては、使用水量の変動につきまして、日ごろから注意をいたしているところでございますけども、個々の学校の内容につきましては、学校施設の規模、あるいは生徒数、あるいは教育方針等々異なるわけでございます。しかし、検針の際に前回の検針水量と大きく差が生じたと、そのような場合には気をつけまして、宅地内にある漏水等考えられますので、いろいろと調査を実施しているところでございます。いずれにいたしましても、今回御指摘がありました学校等とのことにつきまして、いずれにしても大切な資源でございますので、水をむだにしないように教育委員会とも十分今後連携をとりつつ、対応をしてまいりたいと、このように考えております。よろしく御理解をお願いいたします。 34: ◯議長(近藤武男君) 十二番、宇野静子君。    〔宇野静子君登壇〕(拍手) 35: ◯十二番(宇野静子君) 発言通告に基づきまして、順次お尋ねさしていただきます。  まず、老人福祉について福祉部長にお尋ねいたします。  まず最初に、日常生活用具給付事業の中の電磁調理器についてお尋ねしたいと思います。  これは六十五歳以上のひとり暮らし老人に給付されるものでございます。磁力線で熱を出すために、火が出ないので高齢者世帯の火災や焼死者がふえる中で、安全な器具として厚生省も九一年度から高齢者の日常生活用具として支給対象にいたしました。岐阜市における利用者数を見てみますと、九一年度は十七人、昨年度は五人と余り利用をされておりません。先日、生活保護を受けておられるひとり暮らしのお年寄りから、電磁調理器を頼みたいのだがと相談を受けました。それで、高齢福祉課に尋ねてみましたら、こんろは給付されますが、この調理器を使用するには、鉄かステンレスのなべ、やかんでないと熱伝導しないのですが、これらは給付されていないことがわかりました。相談されたKさんはそのことを聞いて、なべ、やかんなど何千円もかけて新たに買わなければならず、給付申請も見合わせておられます。高齢者世帯の中で鉄やステンレスのなべなどを使っておられる人はほとんどおられないのではないでしょうか。電磁調理器とあわせて専用のなべ、やかん、フライパンも支給してはと思いますが、いかがでしょうか。  名古屋市におきまして、昨年から給付事業として、寝たきり老人、ひとり暮らし老人を対象に開始されました。昨年の利用件数は三百十八件でありました。それに加えて今年度からは六十五歳以上の夫婦、親子などの世帯、また身体障害者一・二級、障害者は年齢制限はありませんが、支給範囲を広げると同時に、なべ二点、やかん、フライパンが支給されるようになりました。その結果、ことし四月から八月まででもう昨年を超える三百五十一件と利用者も拡大しております。全国の自治体においてもなべなどを支給する所がふえてきております。岐阜市におきましてもぜひ支給していただきたいと思います。  また、対象者についてですが、加納に住む八十三歳の夫婦の近所の方から、おじいさんは足が悪く、おばあさんはぼけが始まって緊急時やお勝手の火が心配だけれど、何とかならないものかという相談もございました。国の通知では、おおむね六十五歳以上の人で心身機能の低下に伴い防火などの配慮が必要なひとり暮らしの老人等となっております。防火などの配慮に必要なということでは、さきに述べました高齢の夫婦の場合も同じです。対象者につきましては、高齢者世帯、障害者にまで枠を広げてはと思いますが、いかがでしょうか。二点についてお尋ねいたします。  次に、病弱なひとり暮らし世帯への対応についてお尋ねいたします。  去る七月二十九日、また悲しいことをお伝えしなければなりませんと、診療所から連絡がありました。その内容は、領下にむ昭和九年生まれ五十九歳のひとり暮らしのOさんの死でした。Oさんは生活保護受給者です。七月二十八日、異臭に気づいた町内の方が入室したところ、ふろ場に着衣のまま倒れ、腐乱。肋骨も見えるやせた状態で発見されました。調査にて七月十七日昼ごろ病死したと判断されたようです。発見されるまで十一日間も経過していたということです。Oさんの病名は慢性肝炎と胃がん術後管理、四月二十八日から六月二十五日までは黄疸がひどく入院をしていたということです。福祉部にお聞きしましたところ、六月末にケースワーカーが、七月初めには民生委員さんが訪問されています。次回ケースワーカーは九月訪問予定、民生委員さんは八月初めに訪問されると思うのですが、その間に起きた大変不幸な出来事です。診療所の事務長は、残念なことにこの一年間余に私たちの管理する診療所で、三名の独居老人で生活保護の患者さんがなぜ悲しい死を遂げなければならなかったのでしょうかと、結んでおられます。私は昨年十二月定例会とことし三月定例会におきまして、いずれも死後八日あるいは三、四日経過してから発見された生活保護受給のひとり暮らし老人の問題を取り上げ、少なくとも行政の手のひらに乗っている人が今後このような悲惨なことの起こらないようにと質問をしてまいりました。緊急事態が起きたとき、そのときすぐに対処していれば死に至らなかったかもしれません。また、不幸にして亡くなったとしても何日もこのように放置されたままというようなことは起こらなかったと思います。六十五歳以上の高齢者に対しては緊急通報システム、ホームヘルパーの派遣、そして月曜日から金曜日までの給食サービスと、その制度を受けていれば今回のような事態は起きないことであります。年齢制限から見ますと、このOさんの場合は五十九歳ですから、いずれも受けることはできません。私は今まで緊急通報電話については必要な人には早く設置するようにと求めてまいりましたが、Oさんのように六十五歳に達していなくとも病気のため働くこともできず、療養中のひとり暮らしの人に対しても医師の意見書をつけるなどして、これらの制度の利用を図っていくべきではないかと思いますが、いかがでしょうか。お尋ねいたします。  次に、岐阜市高齢者情報センターの充実についてお尋ねいたします。  岐阜市鶴田町にありますふれあいタウン白山は、高齢者専用住宅とデイサービスセンターなど、福祉施設が一体となって建築された施設であることは周知のところであり、全国からも先進的な取り組みとして多くの視察を迎えているところであります。さて、福祉施設のあるふれあいの館白山の二階には、岐阜市高齢者情報センターが設置されてあり、介護機器の展示、コンピューターによる高齢者福祉の提供、ビデオを含めて福祉関係図書、資料の閲覧が行われております。私は市が給付・貸与を行っています日常生活用具を、その中でも最初に取り上げました電磁調理器を見たいと出かけてまいりました。展示コーナーには車いす、ベッド、つえ、歩行器、おむつなど、メーカーによる器具は展示してありましたが、電磁調理器はありません。また、メーカーが緊急通報器も展示しておりますが、市が行っている日常生活用具給付事業の一環としての展示ではありません。この事業については「おとしよりの便利帳」で紹介をしてありますが、私はまず第一点として、これらの福祉機器を展示をし、対象者、申請方法、費用負担どについても詳しくわかるようにしていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。  なお、「おとしよりの便利帳」の四ページには、ふれあいの館白山の二階で福祉機器の展示を行っている。と書いていますが、これは事業としてではなく、一般的な福祉機器の展示をという意味なのでしょうか。あわせてお聞きしておきたいと思います。  二点目として、情報コーナーの充実といたしまして、図書の蔵書数は千四百二十八冊ということでございましたが、高齢者福祉に関する図書のほか、小説、趣味の本、美術書、市政にかかわる本などを含めての数ですから、全体として少ないと思います。ここを訪れる人がいろいろな本を読まれること、また、このコーナーで働いておられるシルバー人材センターの方は図書館の古い本でもいいから回してもらえればと、控え目な要望を出しておられましたが、福祉にかかわる図書を充実させ、ここに来れば知りたいことがわかるというように、また、それとあわせて生きがいにつながる一般の本も充実させていっていただきたいこと、また、コンピューターによる福祉施策の提供についてですが、この情報を印刷することもできますが、故障が多く、視察があるとその前日直すけれども、また使えなくなる、このように言っておられました。私が訪ねましたときも故障中でしたが、いつでも提供できるように改善すること、また、画面は外の光が入って見にくいので工夫をすること、情報も例えば、日常生活器具なども詳しくは市役所へではなく、できるだけ視覚でとらえられる具体的にわかる内容により充実させていただきたいと思います。  三点目に、本庁の一階で毎週月曜と金曜日に老人何でも相談をシルバー人材センターの会員さんが相談員となって行っておられますが、ふれあいの館白山の二階にはシルバー人材センターがあります。情報センターの一画を使うなりして、相談コーナーを設置してここに来れば情報も得られる、相談もできるというセンターにより充実していっていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。  最後に、情報に関連してですが、市には「おとしよりの便利帳」を作成して高齢者世帯に老人会を通して配布されております。この便利帳については該当の家庭に配布されているにもかかわらず、周りの人に聞いてみても知らないと答えられた人が大部分です。ただ、現物を見れば、それなら知っているという方も多いと思います。これが「おとしよりの便利帳」ですが、それでこのことについて、広報ぎふに写真入りで時々紹介をされてはどうか。それと同時に、今年度には老人保健福祉計画が作成されますが、そのわかりやすい内容、また、特別養護老人ホームなどの施設案内、福祉サービスの費用負担なども含めて、より充実したものを作成して各家庭に配布してはいかがかと思いますが、以上、福祉部長にお尋ねいたします。  次に、福祉資金についてお尋ねいたします。  まず、母子・寡婦福祉資金についてお尋ねいたします。  去る八月、母子家庭の方から、生活が苦しくやっていけないので融資を受けられないでしょうかという相談を受けました。そこで母子障害福祉課の窓口に行きましたところ、母子・寡婦福祉資金の融資枠がいっぱいで貸し付けはできないと言われました。今年度はまだ半年も経過していないのにです。調べてみますと、母子福祉資金については六月末で、寡婦福祉資金については七月末で既に枠がいっぱいになっておりました。母子福祉資金で見ますと、予算額は今年度二億二千万円、市は受け付けをするだけで、貸し付けは県がいたしますが、岐阜市民が借りたのは六千八百五十九万五千円、その内訳は修学資金と就学支度金が大部分を占めております。その他事業継続、就業・生活資金などがありますが、今回のようにもう借りることはできません。手続も市の窓口で申請することができますし、ぜひ実態に合わせて貸付枠を拡大するように県に働きかけ、申し入れを行っていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。  二点目には、貸付内容として、さきにも申しました、修学資金、入学支度金への貸し付けでございます。入学支度金は小学校三万六千九百円、中学校四万二千八百円、高校は自宅七万円、自宅外八万円、私立の場合十四万円を加算することができます。受け付けは高校の場合ですと、合格が決まってからです。そして受け付けられるのは──もとい、そして貸し付けられるのは五月になります。入学料の支払い、授業料の納入時期から見ても、これも実態には合っておりません。特に入学に関しては衣服やその他の費用を含めると相当な金額がかかります。高校生は合格が決まった直後に、小中学生については申請後早期に貸し付けを行うように実態に合った貸付制度に改定していただくように、また、あわせて岐阜県生活福祉資金・修学資金についても県に申し入れを行っていただきたいと思います。  なお、改定されるまで市として貸し付けを行う方法はれないものか、以上、福祉部長にお尋ねいたします。  次に、学校五日制についてお尋ねいたします。  第二土曜日、学校が休みになって九月でちょうど一年を迎えました。いつも静かな平日の午前中の町に第二土曜日になると子供の姿が見られ、子供の声が聞かれ、町に活気が見られるようになりました。月一回土曜日が休みになった点については、子供、親ともゆとりができたと肯定的なものが多いようですが、学校現場における問題、地域での受け皿など、解決していかなければならない問題も明らかになってきております。一人一人の子供が大切にされ、豊かな教育を身につけると同時に、学校五日制の導入でゆとりを取り戻し、地域の中で生き生きと育ってほしい、その観点からお尋ねしたいと思います。  まず、学校五日制の実施によって、学校での教育活動がどう変化したかという問題です。文部省は今月十日、全国の公立学校を対象として、九二年度の五日制実施状況調査をまとめました。調査は四月に実施、小学校千百八十四校、中学校千五十一校、高校四百八十校など、約三千五百校を対象に行ったものです。それによりますと、学校行事を含めた教育活動の時間数を減らしたのは小学校では六五・二%、三分の二に当たるのに対して、中学、高校では約六割の学校で変わらないという結果が出ております。学校が削減した教育活動時間の中身は、小中学校では子供が楽しみにしている運動会など、学校行事やゆとりの時間にしわ寄せがされていることがわかりました。また、他の曜日への授業を上乗せしたのが中学、高校の三割、小学校二割で、その中身はほとんどが週一時間以内です。  さて、岐阜市においてはどうであったのかということですが、例えば、厚見小学校では子供が一番楽しみにしていた学校の伝統的な行事であるすずかけ祭りがことしからなくなるとか、且格小学校では年二回あった観劇が一回に減ったというように行事を減らす、あるいは行事はなくさないが準備にかける時間が減り、行事の魅力がなくなってきている、形式的に流すだけの行事になっているという声も寄せられました。家庭訪問を夏休みに変更した学校もあるということでした。岐阜市においても文部省の調査結果とほぼ同じ内容と見てよいと思います。この結果については、「ゆとり感じない」「学校行事にしわ寄せ」とか、「平日授業過密に」「学校行事減った」「疑問が残るゆとり」などの見出しをつけて新聞報道が行われました。また、なぜこのようなしわ寄せが学校行事などに行くのかについては、新学習指導要領に無理があると指摘しているのであります。新学習指導要領につきましては、昨年三月の定例会におきまして、学習内容がより難しくなり、落ちこぼれていく子供がふえていくこと、その上に学校五日制が導入されれば親の心配の声が上がるのも当然であり、白紙撤回をすべきだと質問いたしました。当時の教育長は、基礎的、基本的な内容の重視と、個性を生かす教育の充実を図ることを方針の一つとして改定されたのだと肯定的におっしゃいました。しかし、現場の先生方の声は深刻です。「落ちこぼれを出さないように、どの子にもわかるようにと大変な苦労をしながらも、今までも新幹線授業と言われてきたけれど、のぞみ授業をやらないと教科が終わらない。」とある小学校の先生が言われました。ここに岐阜県教職員組合がこの学校五日制、あるいは新学習指導要領と多忙化などに対する調査を行い、八月に実施されましたが、その結果が出ておりますが、この中で多く御紹介したいと思いますが、時間に限りがありますので、何点か現場の声を御紹介したいと思いますが、二年生の担任の先生は、「塾へ行っている子や優秀な子はともかく、普通では本当についてくるのは大変だと思う。間違いを乗り越えてじっくりとなんてやってられないと、表面をさっとなでてきてしまったように思い、心苦しい。」四年生の先生は、「四年生の一学期で出てきた漢字九十一字で、授業日数は八十二日であった。」また、一年生の先生ですが、「よほど警戒していないと、学級や学校の行事が圧迫されていきます。子供の先頭になって両手で全身でせきとめているという感じです。」六年生の先生は、「教科の時間は詰めても足りないことばかり。学級指導や学活もやりたいことがいっぱい。したがって、七時間目まで使ってやることが多くなった。もっとゆったりと行事を子供たちと一緒にやりたいと思いながらも、時間を十分にとれなかった。子供たちには申しわけないと思いながら……。」また、一年生の担任ですが、「登校拒否児は二名いる。初めて一年生を持ったがこんなに内容の多さで変だとは思わなかった。」五年生の先生は、「落ちこぼれさせてしまった子に申しわけなく思います。三時間あればきっと理解しただろうにと思いながら、次の単元へ進んでしまったことがあります。落ちこぼれた子は自分の努力が足りないと思い、あきらめ、意欲をなくしています。」また、四年生の先生ですが、「時間が足りない、行事の精選の必要性は職場の一致した認識になっている。週五日制の問題としても新指導要領を変えない限り解決できない。このように口に出す人が多い。校長もみずから言っている。」最後、六年生の先生ですが、「何とか落ちこぼさないように進みたい。何とか指導書の予定時間を考えて進みたい。そう思ってもとてもできない。いろんな雑務や学校訪問などの子供に関係のないことで追われることが多く、自分の気持ちとのギャップが大きく、いつもいらいらしています。ゆとりを持って教えられず、いつも子供たちを追い回していることが多いので、子供たちも落ちつきません。意欲を持って自分から学習できる子供がちっとも育ちません。今度の指導要領は、意欲、関心を大切にしているはずなのに、ゆとりのない中で意欲、関心が育ちません。」これは一部ですけれども、先生方の切実な願い、現場の声が多くこのように出されております。それゆえに全国的に見ましても新学習指導要領の撤回、あるいは改訂を求める決議や意見書が全国で百三十を超える自治体で上げられているのであります。そこで、これらの実態とこの現場の声を教育長はどう聞かれるのか。また、認識しておられるのかを、まず最初にお尋ねをいたします。  次に、地域での問題についてお尋ねいたします。  第一点は、九二年十二月に、岐阜市社会教育委員の会議、岐阜市社会教育委員会議専門委員会が、学校週五日制への対応について提言をいたしております。九点にわたって提言をしているんですけれども、学校や地域との連携を生かし、家庭教育機能の充実を図る必要がある。とか、子供の健全育成に地域の高齢者の活用を図ることが必要である。また、地域の青少年の組織を充実し、異年齢の集団の活動を促進する必要がある。子供たちに教育、文化施設の開放を図ることが望まれる。子供の活動情報の収集、提供システムを充実させることが望まれるなど、九点にわたって提言がされております。  さて、質問ですが、この提言を受けてどのように具体化をされてきたのか、お尋ねをいたします。  二点目として、この提言の中にもあります施設の整備充実、開放についてであります。五日制実施に当たって私どもはこの問題についても議場で取り上げてまいりました。児童館を各校下に建設すること。公民館やコミュニティセンター、青少年会館の活用など、公共施設の整備拡充と専門職員の配置。学校図書館などの開放。科学館や博物館の入館料の無料化などを、求めてまいりました。一年を経過した中で公共施設の整備拡充などはどのように行われてきたのかを、また、科学館、博物館の無料化についてはどのようにお考えか、お尋ねいたします。  また、前教育長は、学校図書館の運営のあり方についても充実に努めていくことも答弁されました。そこで、学校図書館の開放計画についてお尋ねいたします。  二点目として、学校図書の拡充についてでございますが、九月十六日付の朝日新聞の報道によりますと、この報道ではこのように伝えております。  「あなたの学校の図書館にある本が、大幅に増えることを知っていますか――。公立小・中校の図書館の蔵書を、約五百億円の交付税を財源に、今年度から五カ年で一・五倍に増やす計画がこの夏決まったが、全国の市町村での予算化の動きは鈍い。このままでは初年度分の約八十億円が生かされない恐れもあるため、全国学校図書館協議会など教育関係者は、各市町村の教育委員会に予算化を呼び掛けている。」と、このように書かれております。岐阜市においてはこの点はいかがでしょうか、お尋ねいたします。  次に、土曜日、留守家庭の子供への対策としてつくられました土曜クラブについてお尋ねいたします。  昨年九月に五日制がスタートするに当たって、土曜日、親のいない小学三年生までの児童と養護学校生徒を対象として土曜クラブが発足し、児童指導運営費補助金五百万円が計上されました。実施をしたのは、養護学校を含めて四校でありました。これは、今年度も同じですが、昨年に比べて予算は削られております。親の週休二日制が進んでいるとはいえ、まだまだ十分ではありません。昨年実施に当たっては、対象家庭の調査や説明会などが行われましたが、今年度はどのように取り組まれましたか。また、この一年間、土曜クラブの活動内容はどうだったのか、今後どう進めていくのか。  以上、教育長にお尋ねいたします。  最後に、都市計画区域の変更についてお尋ねいたします。  今年度に行われる線引きの見直しについて九月三十日の審議会において状況の説明、十月から十一月にかけて公聴会が行われる段取りで作業が進められているとお聞きいたしております。その概要は、二十地区において約千七十ヘクタールが市街化区域に変更する予定というものであります。内容としては、来年三月三十一日に廃止となる集落連檐地域千七十一ヘクタールのうち約七百ヘクタールが含まれております。それ以外の約三百八十ヘクタールの中には農業振興地域約二百三十八ヘクタール、農用地約四十二ヘクタールが含まれているのであります。また、千七十ヘクタールのうち田畑四百六十ヘクタール、山林原野が六ヘクタールということでございました。  その内容を踏まえまして、以下、都市計画部長にお尋ねいたします。  第一に、今回の線引き面積の決定はどのようになされたのか。目標量の根拠についてです。この面積は集落連檐地域とほぼ同じ面積に当たりますが、最初の目標量がこの集落連檐地域全体であったものを、達成しないので農振地などを取り込んだのでしょうか、お聞きいたします。  第二に、第三次総合計画との整合性についてです。基本構想によりますと、地域特性を生かした農業を振興するというところで、農業基盤の総合的な整備を進めることにより、生産環境、生活環境の充実を図る、また、市街地周辺の優良農地は本来の生産機能とともに、快適な都市空間としての役割を持ち合わせており、調和のとれた農業振興を図るとあります。それと同時に、農業振興地域というのは農業生産の基盤の農用地を確保し、農業生産の近代化に必要な条件を整える農業地域と認識をするのでありますが、今回の線引き見直しには、さきにも述べましたように、農振地を含めて四百六十ヘクタールの田畑が含まれており、この面積は島の区画整理が三百二十ヘクタールということですので、この島地区より大きな部分が市街化区域に変更されることになります。三次総では、食糧の安定供給と自給率の向上を目指すということもうたっております。その点から見て問題にはならないのでしょうか。  また、第三に、昨年来地元への説明が行われてきているとお聞きしましたが、地域住民の声はどうなのか。合意はどれくらい進でいるのか。反対の声があるとすれば、どんな内容なのか。また、そのことについてどうしていかれるのでしょうか。  第四に、集落連檐地域について、残りの部分はどうしていくのか。その地域の人たちの声はどうなのか。また、残りの部分の田畑はどれくらいあるのでしょうか。  第五に、生活関連施設の整備事業計画についてですが、道路、下水道、治水、公園緑地、ごみなどの具体的計画はどのように進めていかれるのでしょうか。また、それにかかる費用の総額はどれくらいになるのでしょうか。  最後に、市街化区域に編入することにより、土地の価格の上昇についてはどのように考えておられるのでしょうか。  以上、都市計画部長にお尋ねいたしまして、第一回の質問を終わります。(拍手) 36: ◯議長(近藤武男君) この際、暫時休憩いたします。  午後零時十分 休  憩            ━━━━━━━━━━━━━━━━  午後一時五分 開  議 37: ◯副議長(松岡文夫君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  質疑並びに一般質問を続行いたします。宇野静子君に対する答弁を求めます。福祉部長、岡田信夫君。    〔岡田信夫君登壇〕 38: ◯福祉部長(岡田信夫君) まず、高齢者福祉についての御質問にお答えいたします。  電磁調理器の給付につきましては、心身の機能低下に伴い火災等への配慮が必要なひとり暮らし及び視覚障害者で一、二級の方々に給付いたしておるところでございます。防火という点では大変効果的な器具と思われます。御指摘のような、高齢者二人世帯で心身の機能低下によって、防火という点でひとり暮らし老人と同様の状態にある方々につきましては、対象として含めていくことも必要ではないかと考えておりますので、今後検討してまいりたいと考えております。  また、電磁調理器用のなべ、フライパン、やかん等の支給につきましては、制度の趣旨から困難であろうと存じております。  次に、六十五歳以下の病弱なひとり暮らしの方に対する緊急通報の設置につきましては、既に六十歳まで対応しているヘルパーの派遣、デイサービス、ショートステイ、訪問給食などの在宅サービスと同様に対応してまいりたいというように考えております。しかし、御指摘の六十歳未満の方々につきましては、今の制度の中で対応することは困難なことでございますので、今後の課題の一つとして検討してまいりたいというふうに考えております。  次に、ふれあいの館白山の高齢者情報センターについてでございます。当センターは、高齢化社会及び高齢者介護に関する書籍、ビデオ等を通して、情報や本市の高齢者福祉施策についての資料提供及び特殊寝台等、介護機器を展示し、高齢者の身体状況に合った介護機器の紹介や使用方法等について相談に応じております。介護機器展示コーナーは、在宅での介護に係る介護機器を中心に展示しておりますが、御指摘の市からの給付、貸与給付につきましては、市民にわかりやすい表示と内容の充実に努めてまいりたいと存じます。また、センターでは「おとしよりの便利帳」による日常生活用具の一般的な例示として展示し、紹介いたしておるところでございます。また、図書につきましても、利用者の要望も取り入れつつ、福祉関係並びに生きがい関係の図書などを中心に今後とも必要に応じて充実してまいりたいと考えております。  次に、本の高齢者施策を紹介するコンピューターにつきましては、高齢者がわかりやすく画面で制度の紹介を行い、詳しい内容については、プリンターで資料提供しております。ソフトの変更につきましては、制度の改正等で必要に応じて修正しておりますが、御指摘の点を含め内容の充実を図ってまいりたいと存じます。さらに、機械の整備等につきましても、利用者に御不便をかけないよう心がけてまいりたいというふうに考えております。
     次に、相談コーナーの設置についてでございます。この情報センターにつきましては、シルバー人材センターに委託をいたしておりますが、御指摘のような相談コーナーということになりますと、相談員の配置、相談室の設置等、条件整備をする必要があります。したがいまして、今後シルバー人材センターとも協議してまいりたいと思っております。  次に、「おとしよりの便利帳」についての御質問でありますが、高齢者を対象とした福祉サービスは種類が多うございます。したがいまして、昨年に高齢者のおられる全世帯を対象に各サービスの内容をわかりやすく紹介した「おとしよりの便利帳」を配布し、福祉施策の内容をPRに努めてきたところでございます。その後、新たな施策も出てきておりますので、次回改訂時にはこれらも含め内容の充実を図ってまいりたいと存じております。御指摘の全世帯へのPRにつきましては、広報ぎふや「岐阜くらしのガイド」を通じて、福祉情報の提供に努めてまいりたいと存じております。  次に、福祉資金についてお答えいたします。  母子・寡婦資金につきましては、母子及び寡婦福祉法に基づく福祉の措置の一環として県の固有事務として貸付事業が行われているところでございます。母子・寡婦福祉資金の枠が少な過ぎるのではないかと御質問でございますが、先ほども申しましたように、県の事業として実施されておりますので、市民のニーズにこたえることができるよう、貸付財源の確保について県に要望してまいりたいと存じております。  次に、修学資金、就学支度金等の貸付時期が必要な時期に貸し付けが行われていないのではないかとの御質問でございますが、母子・寡婦福祉資金の貸し付けについては、県の貸付委員会の審査会や在学証明書を提出いただくことという事務手続のため一定の期間を要しているのが実情でございますので、貸付申請時に貸付金が交付されるまでの時間がかかることは、貸し付けが交付されるまでの時間が相当かかることを十分御説明して御理解をいただいているところでございます。また、母子・寡婦福祉資金の貸し付けが行われるまでの間、市としての対応ができないかとの御質問でございますが、現行の母子・寡婦福祉資金貸付制度が実態に即した運営をされることが望ましいことでございますので、特に就学支度金等につきましては、児童の入学や進学を容易にするため、必要なときに資金の貸し付けができないかどうか、御質問の趣旨を踏まえて貸付事業を改善されるよう関係機関に要望してまいりたいと考えておりますので、御理解を賜りたいと存じております。  以上でございます。 39: ◯副議長(松岡文夫君) 教育長、後藤左右吉君。    〔後藤左右吉君登壇〕 40: ◯教育長(後藤左右吉君) 学校週五日制につきまして、たくさんの御質問をいただきました。順次お答えしたいと思います。  学校週五日制のねらいは、ゆとりの確保と自主性の育成であります。現在のところ、子供たちには主体性が育ちつつあり、家庭の中では全体的には対話が多くなり、家族とともに楽しく過ごすことができているようであります。この五日制の実施に当たっては、もともと受け皿をつくるという考え方ではなくって、もし受け皿という言葉を使うとすれば、それは家庭であり、児童生徒自身であるという認識のもとに進めてまいりました。関係者にもそのことを御理解いただくよう努めてまいりました。自由時間の使い方については、余暇の善用の例、地域社会の行事の例、社会教育施設の催し物や講座内容等、積極的な啓発に努めてきました。また、地域によっては校区学習手引や町回り学習コース、体験学習コースなどをつくりまして、そんなものも活用されております。  社会教育委員の会議で九つの提言がしてあるけれども、それの進捗状況はどうかというお尋ねでございましたが、九つの項目については触れることを省略しまして、お答えだけ申し上げますと、精神的な面ではほとんどこの九つの提言の趣旨を生かして、今進んでおります。方法的な面では半分ほどは実行に移しておりますが、あとはまだ実行が緒についたばかりで、今ここで論評する段階ではありません。九つのうちの一項目だけ現在まだ実行に移しておりません。すなわち、地域に生涯学習推進委員会に相当する組織を位置づけて云々というこの項目は、現在のところまだ実行に移しておりません。  次に、公共施設の整備拡充についてということでございますが、現段階では既設の施設設備の有効利用ということで、その対応に努めてきたところであります。なお、施設の無料化ということにつきましては、これは意見の分かれるところであります。現在では利用者の意識、施設の保全といったような面から無料にしない方が教育的ではないかという考え方で進めてります。  次に、土曜クラブについてのお尋ねでした。さきにも述べましたように、児童生徒は家庭や地域において主体的に生活することが基本であります。それがどうしても困難な児童に対しては、対応策として土曜クラブというものを設けたわけでございます。そして、指導員のもとに健全育成を図っております。この土曜クラブの結成数は平成四年度においては長森北小のほか三クラス三十二名、平成五年度は、九月現在で長森北小ほか三クラスで二十九名であります。子供の自主性やゆとりを尊重しながら指導しております。  第一点目の、その対象の家庭への取り組みについては、校長会を通じて二月から四月にかけまして保護者へ周知徹底を図っておるところでございます。  それから、土曜クラブの活動の内容についてのお尋ねがありました。学校関係者、地域関係者及び地域の施設関係者等の協力員の協力を得まして、季節、天候を勘案しながら、指導員のもと、屋内であれば公民館、体育館あるいは児童館などで、また、屋外であれば近くの公園、運動場等で創作活動を取り入れた紙工作、絵画、一輪車遊び、竹馬遊びなど、自主性を重んじ健全な育成、指導を図っておるところでございます。  第三点目の、今後の対応についてでございますが、今後とも学校や地域との連携を密にしながら、土曜クラブへの対応を図っていきたいと思っております。  次に、新学習指導要領のもとで学校週五日制の実施は無理があるのではないかということでございますけれども、岐阜市の指定校では現在のところこんなデータを示しております。小学校では、月二回から三回くらいの休み、中学校では、二回までの休みならば何とか現在の学習指導要領のもとで実施できるのではないかということでございます。  なお、新学習指導要領について、先ほど一部の現場の先生の声を紹介されましたけれども、実態の一側面として理解できます。ただ、全体像としてどうとらえるか、これはもう少し多面的に見る必要があると思います。例えば行事のことをおっしゃられましたが、行事にしわ寄せや圧迫が来ていると見るのか、行事が精選され、スリム化されていると見るのか、このあたり、実像のつかみ方は随分違ってくると思います。なお、新学習指導要領の根本にあります考え方は、意欲とか判断力とか思考力、表現力、こういうものも大切な学力として一人一人の可能性、個性の伸張を求めていますので、学校週五日制もこうした力の育成の場と考えれば、指導要領の精神がそこでも十分発揮できると、こんなふうに考えております。  最後に、週五日制と離れまして、学校図書室の充実についてお尋ねがありました。学校図書室につきましては、学校教育における重点施策の一つとして充実を図ってきたところであります。先ほど、今般出ました学校図書の購入に対する地方財源措置についてのことに触れられたわけでありますけれども、この地方交付税制度においての財源措置で今般手当てをするといたしますと、今まで岐阜市が計上してきておりました予算よりも下回るほどになります。言いかえますと、これまで既に図書数や図書の内容の充実、岐阜市は先行して努めていたということでございますので、もちろんこれで十分というわけではありませんが、今後努力しますけれども、ひとまず今回の地方交付税制度における財源措置ということにかなっておるという現状でございます。  以上でございます。 41: ◯副議長(松岡文夫君) 都市計画部長、林 正美君。    〔林 正美君登壇〕 42: ◯都市計画部長(林 正美君) 線引き拡大について、順序を追ってお答えをいたします。  第一点は、都市計画区域の拡大面積の目標についてでございますが、拡大可能な面積の目安となる拡大可能な人口フレームにつきましては、県より示されておるところでございますが、集落連檐地域の大きさとは関係なく、岐阜市としましてはその範囲内で今回の線引き及び次回に予定をしております線引きでできるだけ多くを市街化編入しようとしたものでございます。  第二点目は、第三次総合計画及び農林政策上で問題はないかということでございますが、御指摘のように約四百六十ヘクタールの農地及び山林原野が含まれることになりますが、鷺山地区を省きまして、いずれの地区もスプロールの進行が著しい状況にあり、第三次総合計画の人口指数とも整合させ、また、市の農政部局ともこれら農地等の市街化区域編入をやむを得ないとしておられるところであります。  第三点目は、合意形成との状況、地域住民との声についてでございますが、昨年九月以来説明会を実施し、編入区域の大部分につきましては、地元の自治会及び農業団体を通じ賛成と回答をいただいているところでございます。一部において賛否の御意見がございますが、調整中の所もあります。また、反対とされる意見につきましては、税金が高くなるというもの、あるいは地区全体の道路整備の見通し、あるいはまた農地として保存というような等々でございます。  第四点目は、集落連檐地域の残る部分はどうするのかということでございますが、今回の市街化編入によりましても約三百七十ヘクタールの集落連檐地域が残されることになりますが、これらのうち約四〇%が農でありまして、建設省令八条の、既成市街地となっており、スプロールが進行した地区が大部分でございます。さきに述べました人口フレームの範囲内で、次回の線引きの中で新たに市街化編入を図ってまいりたいと考えております。なお、これらの地区につきましては、現在のところ地元と既に意向が固まった所もございますし、反対の意向を示された地区もございますので、現在、調整中の地区があります。引き続き地元の調整に努めてまいる予定でございます。  五点目は、市街化編入区域の都市施設の整備についてでございまが、道路、下水道等につきましては、市街化編入に対応して順次都市計画の決定を行って事業規模等を定め、その中で優先度の高いものから順次できるだけ早く事業着手できるよう検討してまいりたいと考えております。河川につきましても、引き続き県御当局の方に要望してまいりたいと考えております。  六点目は、土地の価格はどのように変化するかというお尋ねでございますが、市街化区域編入することにより、制度的には地価が変化するということではなく、基本的には周辺の取引事例等によって変化するものということでございます。  以上でございます。    〔「議長、十二番」と呼ぶ者あり〕 43: ◯副議長(松岡文夫君) 十二番、宇野静子君。    〔宇野静子君登壇〕 44: ◯十二番(宇野静子君) それぞれお答えをいただきましたので、再質問あるいは要望をさせていただきたいと思います。  まず、老人福祉について、一番目の電磁調理器についてでございます。  高齢世帯、二人世帯を含めての対象の拡大をしていくというふうにお答えをいただきましたので、ぜひそのようにしていただくように要望いたしますと同時に、さきにも申しましたように、本当に今その火元が危ないということで心配されておられる家庭も多いと思うんです。ですから、進めていくというのをぜひとも早急にこれは改善、拡大していただきたいと思います。  それから、二番目の支給対象──失礼しました。これ、逆になりました。お答えが逆だったので、支給対象の拡大についてはそれです。  それから、最初に言いました、なべとかやかん、フライパンなどの、このような器具についてはちょっとどのようにお答えされたのか、早口でよく理解できなかったので、申しわけないんですけれども、もう一度お答えください。  それから、二番目のひとり暮らし世帯への対応、ヘルパー、給食なども六十歳まで対応をしてきているというお答えでした。私が聞きましたのは、それ以下の人についても対応してはどうかということについてお尋ねしましたら、六十歳未満については困難であるというお答えでした。それでお聞きしたいと思うんですけれども、それでは今回のように、ひとり暮らしで亡くなられて十一日間もわからないという、町中でこいうことが起きることについてはどう思われるのでしょうか。今後このことについてはどういうふうにしていけばいいと考えておられるのかについて、再質問したいと思います。  次に、ふれあいの館白山の情報センターについてでございます。岐阜市の行っております日常生活用具の給付、貸与についての福祉機器、これはわかりやすい表示と内容に努めていくとおっしゃいました。これは、このように展示をされて、そしてこうしていっていただくというふうに理解をいたしますが、それでよろしいんでしょうか。  それから、二番目の図書の拡充については、必要に応じて充実をしていくということでございましたので、いろいろな方の御意見も聞いていただいて、ぜひ充実をさせていただきますように要望いたします。  それから、コンピューターの改善、ソフトの内容の充実については、了解いたしました。  次に、老人何でも相談の相談コーナーの設置について、これもこの庁舎においてもシルバー人材センターの方が当たっておられます。場所についてもいろいろあるかと思うんですけれども、そのあたりのことも考えていただいて、皆さんの意見も聞いいただいて、ぜひ設置に向けて検討してくださいますように要望いたしておきます。この情報センターへの来館者数を見てみますと、大体月平均にしますと二十五人くらいの方が訪れておられます。ですから、その中でも介護機器を見に来る方も多いということですけれども、ここへ来れば相談もできると、いろいろなことがわかるというふうに充実をさせていただきますように、要望しておきます。  五番目の、「おとしよりの便利帳」については、次回改訂時に内容の改善をしていくとおっしゃいました。それから、全世帯に対ては配布するのではなく、広報していくということですけれども、私は、高齢者世帯だけでなしに、高齢者がおられない世帯の方でも離れた地域にやはり高齢の両親を抱えておられる方もいるかと思うんです。それで、離れていて心配されている方もいらっしゃると思いますので、できましたら、次回つくられましたものは全世帯にも配布をしていただきたいと思います。また、それと同時に、今回、「おとしよりの便利帳」についても、実際に配られているのだろうと思いますけれども、知らないという方が多いんですね。そのことについては、やはりせっかく作成されて配布されたんですから、その対象の家庭に対して配布されているのを知っているかどうか。内容についてはどうか、このようなことも調べていただいて、そして意見をまた市民の皆さんに反映させていくということが必要ではないかと思うんですけれども、このようなことは今までにやられてきたのでしょうか。この点についても福祉部長にお尋ねしておきたいと思います。  二番目の福祉資金についてでございます。母子・寡婦福祉資金の貸付枠については、市民のニーズにこたえるように県に要望していくということでございましたので、ぜひ要望をお願いいたします。修学資金と入学支度金については、申請者に対して時間がかかるからということで、理解をしてもらっているということでございました。けれども、今不況の中でやはり母子家庭の方々への波というのも私は大きいのではないかと思うんです。じゃあ御理解をいただいてるとしたら、その間その借りたい人はどこかから借りてくるか、そういう形でされるのかなあと思いますけれども、この点についてはぜひとももっと早くできないのかということを手続上のことも含めての改善を県にも要望していただきたいと思います。これはお願いをしておきます。  また、その間市で何とかできないかということについては、改善するように要望していくということですので、ぜひともお願いしておきます。  三点目の学校五日制についてでございます。いろいろ学校現場での教師の声を御紹介をいたしました。教育長はこの点については実態の一側面としてはわかると、また、行事などへのことについてはしわ寄せ、圧迫と見るのか、あるいは精選、スリム化として見るのかということが、どちらを見るかというのは言われなかったと思いますけれども、あるんではないかというふうに言われました。この点についてでございますけれども、一つには、学校現場での声、一つの側面だと言われましたけれども、一つ御紹介したいと思うんですけれども、九月十八日付の新聞によりますと、全日本教職員組合が、「真のゆとりと学ぶ喜びを」ということで、学校五日制二年目に当たって見解を出しております。この見解では、一年を経た月一回の土曜休日が子供たちのゆとりある生活や家族の触れ合いを進めるのに役立っているとした上で、二つの新たな矛盾を指摘しています。「一つは、新学習指導要領の過密な教育内容のために、平日への授業上乗せや学校行事の中止、見直しなど、学校五日制の趣旨に反する事態が生まれていること。もう一つは、学童保育の充実、障害児の生活の場の保障、社会教育施設の充実など、地域の諸条件整備がおくれていることです。」と、このような見解が出されております。また、八月に行われました全国教職員学習交流会の中で、この学習指導要領についてこのように出されております。「意欲、関心、態度の点数化」ということで、「文部省の新しい学習指導要領は、基礎知識をしっかり教えるよりも、意欲、関心、態度がよければ勉強がわからなくても結構という学力観を導入しました。愛知県内の小学校の男性教師は、意欲、関心、態度を見るため、子供が授業中に手を挙げた回数、忘れ物をした回数を一々チェックする。これを点数評価し、通知表につける。教師だけではやり切れないから、子供に他の子供のチェックをやらせる。このチェックを教務主任がまた徹夜でチェックする。子供は緊張するし、教師も二人が突発性難聴になった。」このように発言。で、交流集会の中で子供のチェックマンにされている姿は会場に衝撃を与えました。と、このように報道をされておりますけれども、先ほども現場からの声を聞いていただいたんですけれども、その中で小学校の先生方、中学、高校もあるんですけれども、「漢字が非常に多くなって教え切れないと落ちこぼれを出していく。そのもとにやはり難しくなった内容があるんだ。」というふうに言っておられます。ですから、私はどうしてもこの落ちこぼれを出し、学校五日制、本当のそのゆとりの確保、自主性の尊重、このように言われるのであれば、教育長は文部省に対してこの学習指導要領の撤回の申し入れをしていただきたいと思うんですけれども、いかがでしょうか、お聞きしたいと思います。  また、学校行事へのしわ寄せについては、二つの側面から言われました。私がこの学校五日制についてのゆとりがなくなったということでお聞きしましたら、今まで例えば、小学校、中学校運動会の練習に充ててた時間、だらだらとやっていたのが、その辺が精選されていったのではないかというようなことを教育委員会の方がおっしゃる方もありました。でも、現場の先生の話を聞いてみますと、今までは行事をするに当たっては、丁寧に子供たちの自主性を尊重して、子供たちの手でつくらしていくようにと、そのようにやってきた。けれども、そのゆとりの時間がなくなって、教師主導型でやっていくと、行事がおもしろくなくなるだけではなく、子供たちの自主性を育てるようなこの活動部分がなくなってきているんだと、心を痛めていらっしゃいました。それから、もう一つ御紹介したいと思うのは、公立高校の先生ですけれども、「子供たちが入ってきて教えるんだけれども、本当に基礎的なことを身につけていない子供が多い。だから、どのようにその高校の教科を教えていってよいのかと、暗たんたる気持ちになる。今後小学校、中学校でこの学習指導要領で振り落とされ、落ちこぼれをしていく子供がふえていくこと、その子たちがまた高校に上がってくるということを考えたら、どうしてもこの学習指導要領は撤回しなければならない。」というふうにおっしゃってました。そのことも踏まえてぜひ文部省に対して撤回を申し入れしていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。    〔副議長退席、議長着席〕  次に、地域における子供たちの過ごし方で施設などについてお尋ねをいたしました。この提言については、精神面、ソフト面ですか、それは進んできていると、ハード面ではまだ生涯学習推進委員会などはできていないということでしたけれども、この点については提言を受けて本当に子供たちが地域、家庭においても豊かに暮らせるようにいろいろと地域の方々、また、家庭とも手をつないで進めていっていただきたい内容だと思いますので、要望しておきます。  それから二番目、施設の整備充実、科学館、博物館の無料化についてでございます。既設の施設の有効利用を図っている言われましたけれども、私は公民館などには少しおもちゃを置いたとか言われたんですけれども、具体的にじゃあ何が行われてきたのかっていうのが余りはっきり目に見えません。で、地域のお母さんに聞きましたら、子供は土曜日家でごろごろしていると。それでも子供たちは休みは喜んでいるんだけれども、という話を聞きましたけれども、子供たちに私は何々しなさいと強制をするものではありませんし、子供たちの自主性が尊重されるというのが基本だと思います。けれども、本当に子供たちが今学校で追いまくられて大変しんどい思をしているから、土曜日はほっとしているというのはあると思うんですけれども、本来的に見ればやはり子供たちは生き生きと過ごしていくのが私は本来の姿ではないかと思うんです。今後学校五日制が月二回、三回とふえていくに当たっては、子供たちがこのようにしたいというときには、施設が開かれているとか、また、科学館や博物館に行って学習もできる、そのような受け皿というのは、やはり行政としてもきちっとつくっておいて、いろいろなメニューが選べるような、そういう施設づくりについては今後ともそういう観点で図っていていただきますように、その点からいっても児童館も各校下に必要であると思います。ミニ児童館をつくっていくんだという方向も出しておられますけれども、ぜひその観点に立って子供たちが地域においても、生き生きといろんなメニューの中で過ごしていけるようにしていただきたいと要望いたします。  それから、科学館、博物館の無料化については意見が分かれていると。で、意識の問題、施設の保全と言われましたけれども、無料化にすることによって何か問題があるのでしょうか。さきの教育長は受益者負担の意識を植えつけなければいけない、このように言われましたけれども、いろいろな子供がおります。土曜日の過ごし方として、やはり公的なこういう施設は無料でいつでも気軽に利用できるという場を開放すること、そのことが必要ではないかと思いますので、ぜひとも無料化に向けて検討をしていただきますように強く要望いたします。  学校の図書館の充実、これについては国のこの目標よりも上回る、先行してやってきているということでございます。ぜひとも図書の充実、今後とも図っていただきますように要望いたします。  それと、学校図館の開放についてもお聞きしましたけれども、答弁が漏れていたように思いますので、学校図書館の開放については五日制に伴ってですけれど、どのように考えておられるか、これはお答えください。  学校五日制、最後の土曜クラブについてでございます。今年度の取り組みとしては、二月から四月に向けて、校長会を通して終始徹底をしてきた。このように言われましたけれども、実際学校の現場の中では校長先生によって熱心に広報される方といろいろあるというような声も聞きました。で、さきにも言いましたように、まだまだ週休二日制も進んでおりませんし、あるお母さんは、「周り見てたらほんとに働いてる親が多い。」と、「だから、そういう親さんは心配しながらも何とか土曜日過ごさせているけれども、今後二回、三回とふえてきたときは本当に心配である。」というようなことも言われましたので、この点についてはぜひとももっとその広報にも努めていただきたいと思います。そのことを要望いたしておきます。  活動内容については、自主性を重んじてやっていると言っておられました。ぜひこのことを尊重しながら豊かに過ごせるようにしていただきますことを要望します。今後のことにつきましては、連携を密にしながら対応するというお答えでしたけれども、私が要望いたしましたこともぜひ取り入れていただいて、本当にひとりぼっちでうちで親が心配しながら過ごしているということがないように、ぜひ受け皿もきちっとつくっておいていただきたい、そのことを強く要望いたします。  それから、学校五日制について、全体的に子供が学校における生活、それから、地域における生活、五日制が進むについてどのようになっていくのか、環境はどうなのか、このようなことで今回いろいろお尋ねしましたけれども、それぞれの課ごと、部署ごとでお聞きしなければわからないという点がございました。でも、子供のこの生活ということは、トータル的に総合的にとらえていく場所が必要ではないかなあというふうに思っているんですけれども、そういう場があるのでしょうか、そのことをお聞きしたいと思います。  それから最後に、都市計画区域の変更についてでございます。面積の決定は県より示されていると、拡大可能な地域について、その範囲内でできるだけ多くを取りれようとしてきたんだと言われました。それから、第三次総合計画との整合性、これは市の農政部、やむを得ないというのもあって、これだけスプロールの進行が著しいので、農地も取り入れてきたというお答えだったと思いますし、また、地元説明については大部分が賛成だと。でも、一部において賛否があって、その中には税金が高くなるとか、道路の見通しがどうだ、農地の保存、それをしたいんだということもあると言われました。この点については私は最初の質問でそういう反対の声について、今後どのようにしていかれるのですかというお尋ねしましたが、それが抜けておりますので、こういう声はどのようにしていかれるのかと、反対の声、それについてお答えください。  それから、集落連檐地域、今後線引きの中でこれも市街化にしていくと。で、一部反対もあり、現在調整中だということでした。だから、反対の声どうするのかということでここも関連いたしますので、お答えをください。で、これも含めますと、農地は相当数に上るのではないかなあっていうふうに見ます。  それから、生活関連事業計画については順次都市計画決定、優先的な面からで進めていくと、河川については引き続き県当局に要望ということでありますが、まだそのじゃあ全体的にどうするかという計画がなされないで、まず市街化区域が決定されるということだと思うんですけれども、今後これだけの広大な地域、計画進めていくに当たって、どれぐらいかかるのかとお聞きしましたが、それについてはお答えがなかったように思います。もう一度お答えください。    〔私語する者あり〕 お答えをください。  それから、土地の価格は基本的には取引事例で変化するということでしたけれども、市街化区域に入ることによって土地の価格は上がっていくというふうに認識をいたしますが、その中で私はお聞きしたいと思うんですけれども、今回、今回だけでも線引きの変更によって田畑が約一割なくなっていくということではないかなあと思うんです。ことし見ましても、冷夏、長雨による不作もありました。ですから、食糧を守る、市民生活を守るという点から、これだけの地域、また、今後この残りの集落連檐地域の部分を市街化にすることも含めて、本当にこの農業を守り、市民の暮らしを守る、食糧を守るという点からいって、これだけの部分が市街化されることについて、突然で申しわけないんですけれども、農林部長はどのようにお考えでしょうか。その一点についてお尋ねをいたしまして、二回目の質問を終わります。    〔私語する者あり〕(笑声) 45: ◯議長(近藤武男君) 福祉部長、岡田信夫君。    〔私語する者多し〕    〔岡田信夫君登壇〕 46: ◯福祉部長(岡田信夫君) 第一点目の再質問でございますが、電磁調理器の件でございますが、電磁調理器用のなべ、フライパンややかん等の支給につきましては、制度の趣旨から困難であると御答弁申し上げたところでございます。  それから、緊急通報に関連いたしまして、五十九歳以下の方対してどう考えておるかということでございます。私ども御答弁申し上げたのは高齢者福祉施策について関係でございまして、今後の課題ということで申し上げたわけでございますが、全体的な福祉の中で先ほど申しましたように、今後の課題の一つとして検討してまいりたいというふうに考えております。  それから、便利帳の利用状況についての調査をしたかどうかということでございますが、調査したことはございません。したがいまして、さきに実施いたしました高齢者実態調査の中で、福祉施策の認知度について調査いたしております。今後ともこういうことについて十分PRに努めて利用をいただくよう努力してまいりたいと、このように考えております。  以上でございます。 47: ◯議長(近藤武男君) 教育長、後藤左右吉君。    〔後藤左右吉君登壇〕 48: ◯教育長(後藤左右吉君) お答えをいたします。  どんな思想、信条を持っていらっしゃる方でも傾聴すべき内容の場合は耳を傾けるだけの度量は持っているつもりでございます。先ほど御紹介いただきました、ある組合の先生方の御意見でございますけれども、私は大変残念に思いますのは、その言葉の中に、 「私はどこでどう努力したか、こんな点にだから努力しようと思う。」というようなことがついていなかったことが大変残念でございます。    〔私語する者あり〕  もう一つ、指導要領の撤回にかかわっての問題でございますが、指導要領をよく勉強していただきますと、先ほどのようなことにはならないと思うある先生の言葉がありました。それは「意欲、態度、関心が学力というから、意欲や態度や関心を見なきゃいかぬので、授業中にチェックをすることに大わらわだ。」といったような大変極端な例だと思いますけれども、そういう言葉がありましたが、指導要領をよく読んでいただきますと、基礎学力を大事にした上でそれをも学力と見るというふうに書いてありますので、もう少し触れますと、意欲、判断力、思考力、表現力も学力だと言っております。も、も、ですので、そこんところが多少欠落しておったんではないかと思います。    〔私語する者あり〕  指導要領の撤回について、申し入れる意思はないかということでございますが、私は指導要領を十分勉強したつもりでございますが、現在のところこの精神を上回るほどの私に信念、思想はありません。十分これでやっていけると思います。と申しますのは、指導要領を受けまして教育課程を編成するわけですが、教育課程編成の責任は、校長に一にかかっております。その校長が各先生方の意見を代表しまして、現場がどうしてもこの指導要領ではやっていけないというようなことに岐阜市じゅうが渦が巻き起こればまた別でございます。  その次の問題でございますが、無料化の問題については要望だけでしたか、質問でしたか、ちょっと聞き落としましたんで、無料化について触れますと、私は無料化にすることについては、一面はとてもいいことだと思うんですが、もう一面はですね、やはり無料だということになりますと、どうしてもその参加する者の意欲、態度がぞんざいになるということ、これは否めないところだと思うんですね。やはりささやかなお小遣いを出してでも見たいというぐらいの意欲のある人たちがその施設、設備を使ってくれることの方が意味があるというようなふうに今のところ考えております。  学校図書館の土曜休業日における開放についてですが、これは人的な配置の問題、それから、子供たちは計画的に前もって借り出すことができますので、現在のところ学校図書館の開放は考えておりません。  それから、五日制につきまして、主管課はどこかということですが、今度御迷惑かけたようですが、学校指導課を窓口にしていただきまして、今後、よろしくお願いしたいと思います。  以上、大体落ちなく答えたつもりですが、お願いいたします。 49: ◯議長(近藤武男君) 都市計画部長、林 正美君。    〔林 正美君登壇〕 50: ◯都市計画部長(林 正美君) まず初めに、答弁の中で、第一点の中で、都市計画区域という発言をいたしたようでございましたので、市街化区域の間違いでございます。訂正しておわびを申しげます。  それと市民の反対の意見をどうするかということについてお答えが漏れましたんでございますが、今後ともさらに詳しく、また理解しやすく説明をし、御理解を得るように努めてまいりたいと考えております。  次に、市街化区域に入ります区域の都市整備に対する事業費ということでお尋ねでございますけれども、都市計画施設は市街化区域編入後順次立案をして決定してまいりますので、その時点でそれぞれの事業費が出てまいるということでございますので、現在のところつかんでおりませんので、御了解いただきたいと思ます。  以上でございます。 51: ◯議長(近藤武男君) 農林部長、武藤 昇君。    〔武藤 昇君登壇〕 52: ◯農林部長(武藤 昇君) お答えいたします。  農林部といたしましては、限られた農地の減少は望ましいことではないと考えますが、集落連檐制度の廃止ということで、無秩序に開発されるということは、なおこれは優良農地なり生産環境の悪化ということから、これは地域の地権者の同意があれば、これはやむを得ないものと考えます。  以上です。    〔「議長、十二番」と呼ぶ者あり〕 53: ◯議長(近藤武男君) 十二番、宇野静子君。    〔私語する者多し〕    〔宇野静子君登壇〕 54: ◯十二番(宇野静子君) それぞれお答えをいただきました。  最初の、電磁調理器についてでございますけれども、制度の趣旨からいって困難だと言われました。これは国の事業でもございますけれども、さきに申しましたように、他の自治体において、名古屋市の例を紹介いたしましたけれども、制度として取り入れてやっておられる所もございます。こんろだけでは本当に私も思いますけれども、借りたとしてもすぐに使うこともできません、また、そのために購入しなければいけないということになります。
       〔私語する者あり〕 この電磁調理器は十五アンペアあればよくって、電気料金としては一時間につき約二十円ということで、本当にお年寄りの方が安心して暮らしていく上からも大いに利用を勧めていただきたい制度でございますので、    〔私語する者あり〕 ぜひともこの点についても検討してくださいますように要望をいたしておきます。  それから、ひとり暮らし世帯への対応、全体の福祉の中で今後の課題だというふうに言われました。本当にこの岐阜市に安心して住める、    〔私語する者あり〕 そして、だれもが大切にされる、弱い人に手を差し伸べていくと、このような市政のためにも再びこのようなこう悲惨な事件が起こらないように早急に対応を考えていただきたい、このことも要望いたしておきます。    〔私語する者あり〕  それから、学校五日制についてでございます。教育長は、まず、どんな思想、信条を持っている人でも耳を傾けると、わざわざおっしゃいましたけれども、このような御答弁をいただかなくっても、これは当たり前のことでございます。    〔私語する者多し〕 私はそのことをまず申し上げたいと思います。で、今回、先生方の生の声をお伝えしましたけれども、「じゃあ、私はどこに努力したか」そのことがついていないのが残念だと言われました。私もそのことを御紹介しなかって悪かったと思うんですけれども、最初、先生方、いろいろ努力されてるということも言いましたし、この学習指導要領の中で何とか落ちこぼれが出ないようにと、先生方はいろいろ工夫もされてるのです。ですから、残念だと言われましたけれども、教育長、もっと現場の実態を知っていただきたい、現場の教師の声を聞いていただきたい、そのことを強く申しておきます。    〔私語する者多し〕 で、それから、学習指導要領については、このままやっていけるということで、撤回をする意思がないことを言われました。その中で岐阜市じゅうの渦が巻き起こればと、このように言われましたけれど、私もやはりこのことについては現場の声や、また、父母の声とか、そういうことで実態を言って、多くの人にわかっていただいて、それでこれは何としても撤回をしていかなければいけない問題だと思っております。ですから、今後その点についても、教育長との議論になりますか、お考えもぜひこのような面も認識していただくように、引き続きまたお尋ねもしていきたいと思っております。  施設の無料化ですけれども、参加する人の意欲がぞんざいになっていくと言われました。教育長としては、意欲のある人に見てほしいと言われたましたけれども、私は、これはおかしいんではないかと思うんです。子供たちが本当にいろんなことに関心をって、生き生きと生活をする、そういう意欲を持つための一つの手段としても、やはりこれは多くの子供たちに見てもらうと、そういう観点が必要ではないかと思うんです。一部の子だけでいいということでいえば、この学校教育についてもわかる子供だけに教えればいいという、このような考え方が根底にあるのではないかなと私は思うところでございます。    〔私語する者あり〕 あるとは……そんなふうに私は感じます。ほんとにどの子も生き生きと意欲的に、自主的な人間を育てるという観点からいって、このお答については非常に残念であり、また、このような考え方をしておられる方が教育長であるということについても、私は本当に何て言ったらいいのでしょうか、これでは岐阜市の子供たちがかわいそうではないかなというふうに思いました。    〔私語する者あり〕 引き続きこの無料化については追求していきたいですし、ぜひとも検討をしていただきたいと思います。  図書館の開放についても、子供たちがいろいろなメニューの中で暮らしていくという中では、図書館も雨の日にはここへ行って本を読みながら過ごすとか、そういうこともできるように開放についても考えていっていただきたい、要望をいたします。  それから、いろいろな主管課は学校指導課ということでございました。あの、ぜひとも総合的に子供たちがどういうふうになっているかというのを、この学校指導課ですね、指導課の中でいろいろな課の意見も聞いていただいて、進めていっていただきますように、要望をいたしておきます。私は、この学校五日制、本当に子供たちがゆとりある暮らしができるということでは、いろんな面での保障をしていただきたいと思います。私も三人の子供を育ててきた母親ですけれども、今の子供の現状を見みますと、本当に学校に行けない子とか、いじめとか暴力、このようなことがふえていっていることについては、大変心を痛めております。ですから、本来的に見れば、子供は学校に喜んで行き、そしてみんなと仲よくやっていくというのが、私は本来的な子供の姿ではないかと思いますし、また、行政も、また地域、いろいろな親も手を結んでこういう環境をつくっていくために心を配らなければいけないと思いますので、ぜひ行政が果たす役割、こういう観点に立って進めてくださいますように、強く要望いたします。  最後に、都市計画についてでございます。  反対の声については、詳しく説明をし、了解を得ていくようにしておりますという答えでした。いずれにしても、これは市街化区域に全体を取り入れていくという方向であるのかなというふうに見るんですけれども、これは地域の人たちの声をぜひ尊重していただきたいということを申し添えたいと思います。  また、都市整備についての事業費は、現在のところはつかんでいないと言われましたけれども、実際に市街化になる中で宅地になっている部分も多いと思いますから、まず、生活関連部分では、ここに住む人たちが快適に暮らしていけるように、その点についても早期にそういう事業計画が必要ではないかと思いますし、この事業計画を進めるに当たっては莫大な予算がかかるものと思います。まず、何を優先させていくかということでいえば、そこに住む人たちが快適に暮らせるということを保障していくのが第一ではないかと思いますので、岐阜市ではいろいろな大型事業が山積みにされておりますし、今議会でも問題になりましたコンベンションホール、これはそんなに慌ててやらなくてもいいのではないかと、今後についてはいろいろ不安材料も出ております。ですから、こういう大型事業の中でもこのような問題のあるものについてはぜひ見直しをして、そして、市民の生活を最優先としての事業をぜひとも図っていただきたい、このように思います。  農林部長が、限られた農地の減少は望ましくないと、地権者の同意がある場合はというふうにお答えになりました。ぜひ、岐阜市全体をどうするかという、三次総合計画でも出されておりますけれども、いたずらにこの市街化をしていくと、そういうことではなしに、まず、その地域に住んでいる人たちの意見、声を重視をするということが、このような線引きの見直しについても大前提ではないかと思います。都市側の、行政側の意向だけでこのように線引きをして、環境が悪化をしたりとか、また、農業の面からも問題があるとか、このようなことがないように、住民の意見を本当によく聞いていただいて、進めてくださいますように要望して質問を終わります。    〔私語する者あり〕 55: ◯議長(近藤武男君) 以上をもって質疑並びに一般質問を終結いたします。            ━━━━━━━━━━━━━━━━    〔付 託 表 配 付〕 一 常任委員会並びに議会運営委員会付託 56: ◯議長(近藤武男君) ただいま議題となっております第七十号議案から第九十二号議案まで及び日程第二十六、請願第六号から日程第二十八、請願第八号まで、以上二十六件についてはお手元に配付いたしまた表のとおり、常任委員会並びに議会運営委員会に付託いたします。            ──────────────────────────     平成五年第四回岐阜市議会定例会各常任委員会・議会運営委員会議案等付託並びに会議場表 ○総 務 委 員 会 (第一委員会室) 第七十号議案 平成五年度岐阜市一般会計補正予算(第三号)         第一条 歳入歳出予算の補正          歳入          歳出中           第二款 総務費           第九款 消防費           第十二款 諸支出金         第四条 地方債の補正 第七十五号議案 岐阜県市町村会館組合規約の変更に関する協議について 第八十八号議案 平成四年度岐阜市民病院事業会計決算認定について 請願第六号 消費税の廃止を求める請願 請願第七号 小選挙区制の導入に反する請願            ────────────────────────── ○産 業 委 員 会 (第三委員会室) 第七十号議案 平成五年度岐阜市一般会計補正予算(第三号)         第一条 歳入歳出予算の補正          歳出中           第六款 農林水産業費           第七款 商工費 第七十一号議案 平成五年度岐阜市観光事業特別会計補正予算(第一号) 第七十三号議案 岐阜市基金条例の一部を改正する条例制定について 第七十八号議案 工事請負契約の締結について((仮称)岐阜コンベンションセンター建築工事) 第八十九号議案 平成四年度岐阜市中央卸売市場事業会計決算認定について 請願第八号 「長良川メッセ」建設計画中止を求める請願            ────────────────────────── ○厚 生 委 員 会 (第二委員会室) 第七十号議案 平成五年度岐阜市一般会計補正予算(第三号)         第一条 歳入歳出予算の補正          歳出中           第三款 民生費 第七十六号議案 工事請負契約の締結について((仮称)北野阿原一般廃棄物最終処分場建設工事)            ────────────────────────── ○建 設 委 員 会 (第四委員会室) 第七十号議案 平成五年度岐阜市一般会計補正予算(第三号)         第一条 歳入歳出予算の補正          歳出中           第八款 土木費         第三条 債務負担行為の補正 第七十七号議案 工事請負契約の締結について((仮称)東部クリーンセンター進入路トンネル築造工事) 第七十九号議案 工事請負契約の締結について(東祈年橋架設工事) 第八十号議案 工事請負契約の締結について((仮称)ハイツ桜木駐車場建築主体工事) 第八十一号議案 工事請負契約の締結について((仮称)島荘建築工事) 第八十三号議案 市道路線の認定について            ────────────────────────── ○企 業 委 員 会 (第五委員会室) 第八十四号議案 平成五年度岐阜市水道事業会計補正予算(第一号) 第八十五号議案 平成五年度岐阜市下水道事業会計補正予算(第二号) 第八十六号議案 平成五年度岐阜市交通事業会計補正予算(第一号) 第八十七号議案 岐阜市乗合自動車乗車料金条例の一部を改正する条例制定について 第九十号議案 平成四年度岐阜市水道事業会計決算認定について 第九十一号議案 平成四年度岐阜市下水道事業会計決算認定について 第九十二号議案 平成四年度岐阜市交通事業会計決算認定について            ────────────────────────── ○文 教 委 員 会 (第六委員会室) 第七十号議案 平成五年度岐阜市一般会計補正予算(第三号)         第一条 歳入歳出予算の補正          歳出中           第十款 教育費         第二条 繰越明許費 第七十四号議案 岐阜市立学校授業料等徴収条例の一部を改正する条例制定について 第八十二号議案 工事請負契約の締結について((仮称)ドリームシアター明徳駐車場設備工事)            ────────────────────────── ○議 会 運 営 委 員 会 (第二委員会室) 第七十二号議案 議会の議決に付すべき契約及び財産の取得又は処分に関する条例の一部を改正する条例制定について            ━━━━━━━━━━━━━━━━ 散  会 57: ◯議長(近藤武男君) 以上をもって本日の日程は全部終了いたしました。本日はこれをもって散会いたします。
     午後二時九分 散  会 岐阜市議会議長       近 藤 武 男 岐阜市議会副議長      松 岡 文 夫 岐阜市議会議員       田 中 成 佳 岐阜市議会議員       浅 井 武 司 発言が指定されていません。 Copyright © Gifu City Assembly. All Rights Reserved. ↑ 本文の先頭へ...