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  1. 岐阜市議会 1991-06-19
    平成3年第3回定例会(第3日目) 本文 開催日:1991-06-19


    取得元: 岐阜市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-06-06
    トップページ 検索結果一覧 使い方の説明 (新しいウィンドウで開きます) 平成3年第3回定例会(第3日目) 本文 1991-06-19 文書・発言の移動 文書 前へ 次へ 発言 前へ 次へ ヒット発言 前へ 次へ 文字サイズ・別画面表示ツール 文字サイズ 大きく 標準 小さく ツール 印刷用ページ(新しいウィンドウで開きます) 別窓表示(新しいウィンドウで開きます) ダウンロード 表ズレ修正 表示形式切り替え 発言の単文・選択全文表示を切り替え 単文表示 選択表示 全文表示 発言者表示切り替え 全 133 発言 / ヒット 0 発言 すべての発言・ヒット発言表示切り替え すべての発言 ヒット発言 選択表示を実行・チェックの一括変更 選択表示 すべて選択 すべて解除 発言者一覧 選択 1 : ◯議長大野栄吉君) 945頁 選択 2 : ◯議長大野栄吉君) 945頁 選択 3 : ◯議長大野栄吉君) 846頁 選択 4 : ◯議長大野栄吉君) 846頁 選択 5 : ◯八番(小林 洋君) 846頁 選択 6 : ◯議長大野栄吉君) 853頁 選択 7 : ◯市長(蒔田 浩君) 853頁 選択 8 : ◯議長大野栄吉君) 854頁 選択 9 : ◯農林部長(高橋 簡君) 854頁 選択 10 : ◯議長大野栄吉君) 855頁 選択 11 : ◯教育長(浅野 勇君) 855頁 選択 12 : ◯議長大野栄吉君) 856頁 選択 13 : ◯総務部長(奥村元宥君) 856頁 選択 14 : ◯議長大野栄吉君) 858頁 選択 15 : ◯水道部長池戸常男君) 858頁 選択 16 : ◯議長大野栄吉君) 859頁 選択 17 : ◯建築部長松倉有宏君) 859頁 選択 18 : ◯議長大野栄吉君) 860頁 選択 19 : ◯経済部長(久松 賢君) 860頁 選択 20 : ◯議長大野栄吉君) 861頁 選択 21 : ◯都市計画部長宮崎一郎君) 861頁 選択 22 : ◯議長大野栄吉君) 862頁 選択 23 : ◯八番(小林 洋君) 862頁 選択 24 : ◯議長大野栄吉君) 865頁 選択 25 : ◯市長(蒔田 浩君) 865頁 選択 26 : ◯議長大野栄吉君) 866頁 選択 27 : ◯農林部長(高橋 簡君) 866頁 選択 28 : ◯議長大野栄吉君) 866頁 選択 29 : ◯教育長(浅野 勇君) 866頁 選択 30 : ◯議長大野栄吉君) 867頁 選択 31 : ◯二十五番(市川尚子君) 867頁 選択 32 : ◯議長大野栄吉君) 876頁 選択 33 : ◯市長(蒔田 浩君) 876頁 選択 34 : ◯議長大野栄吉君) 879頁 選択 35 : ◯経済部長(久松 賢君) 879頁 選択 36 : ◯議長大野栄吉君) 880頁 選択 37 : ◯教育長(浅野 勇君) 880頁 選択 38 : ◯議長大野栄吉君) 882頁 選択 39 : ◯都市計画部長宮崎一郎君) 882頁 選択 40 : ◯議長大野栄吉君) 883頁 選択 41 : ◯土木部長(大橋通三君) 883頁 選択 42 : ◯議長大野栄吉君) 883頁 選択 43 : ◯農林部長(高橋 簡君) 883頁 選択 44 : ◯議長大野栄吉君) 884頁 選択 45 : ◯二十五番(市川尚子君) 884頁 選択 46 : ◯議長大野栄吉君) 888頁 選択 47 : ◯市長(蒔田 浩君) 888頁 選択 48 : ◯議長大野栄吉君) 889頁 選択 49 : ◯市長(蒔田 浩君) 889頁 選択 50 : ◯議長大野栄吉君) 889頁 選択 51 : ◯九番(乾 尚美君) 889頁 選択 52 : ◯議長大野栄吉君) 895頁 選択 53 : ◯市長(蒔田 浩君) 895頁 選択 54 : ◯議長大野栄吉君) 897頁 選択 55 : ◯市長室長(森田幸雄君) 897頁 選択 56 : ◯議長大野栄吉君) 898頁 選択 57 : ◯福祉部長(岡田信夫君) 898頁 選択 58 : ◯議長大野栄吉君) 899頁 選択 59 : ◯土木部長(大橋通三君) 899頁 選択 60 : ◯議長大野栄吉君) 899頁 選択 61 : ◯建築部長松倉有宏君) 899頁 選択 62 : ◯議長大野栄吉君) 900頁 選択 63 : ◯衛生部長(高橋 豊君) 900頁 選択 64 : ◯議長大野栄吉君) 901頁 選択 65 : ◯市民病院長(時田 喬君) 901頁 選択 66 : ◯議長大野栄吉君) 902頁 選択 67 : ◯九番(乾 尚美君) 902頁 選択 68 : ◯議長大野栄吉君) 903頁 選択 69 : ◯副議長(高橋 実君) 904頁 選択 70 : ◯三番(田中成佳君) 904頁 選択 71 : ◯副議長(高橋 実君) 911頁 選択 72 : ◯市長(蒔田 浩君) 911頁 選択 73 : ◯副議長(高橋 実君) 913頁 選択 74 : ◯生活環境部長(玉井康弌君) 913頁 選択 75 : ◯副議長(高橋 実君) 915頁 選択 76 : ◯福祉部長(岡田信夫君) 915頁 選択 77 : ◯副議長(高橋 実君) 915頁 選択 78 : ◯農林部長(高橋 簡君) 916頁 選択 79 : ◯副議長(高橋 実君) 916頁 選択 80 : ◯三番(田中成佳君) 916頁 選択 81 : ◯副議長(高橋 実君) 923頁 選択 82 : ◯新都市開発推進部長(細川宗雄君) 923頁 選択 83 : ◯副議長(高橋 実君) 924頁 選択 84 : ◯生活環境部長(玉井康弌君) 924頁 選択 85 : ◯副議長(高橋 実君) 925頁 選択 86 : ◯三番(田中成佳君) 925頁 選択 87 : ◯副議長(高橋 実君) 925頁 選択 88 : ◯五番(大野 通君) 925頁 選択 89 : ◯副議長(高橋 実君) 931頁 選択 90 : ◯市長(蒔田 浩君) 931頁 選択 91 : ◯副議長(高橋 実君) 933頁 選択 92 : ◯市長室長(森田幸雄君) 933頁 選択 93 : ◯副議長(高橋 実君) 934頁 選択 94 : ◯教育長(浅野 勇君) 934頁 選択 95 : ◯副議長(高橋 実君) 936頁 選択 96 : ◯福祉部長(岡田信夫君) 936頁 選択 97 : ◯副議長(高橋 実君) 936頁 選択 98 : ◯都市計画部長宮崎一郎君) 936頁 選択 99 : ◯副議長(高橋 実君) 937頁 選択 100 : ◯五番(大野 通君) 937頁 選択 101 : ◯副議長(高橋 実君) 938頁 選択 102 : ◯議長大野栄吉君) 938頁 選択 103 : ◯二十番(早田 純君) 938頁 選択 104 : ◯議長大野栄吉君) 945頁 選択 105 : ◯生活環境部長(玉井康弌君) 945頁 選択 106 : ◯議長大野栄吉君) 947頁 選択 107 : ◯教育長(浅野 勇君) 947頁 選択 108 : ◯議長大野栄吉君) 948頁 選択 109 : ◯福祉部長(岡田信夫君) 948頁 選択 110 : ◯議長大野栄吉君) 948頁 選択 111 : ◯経済部長(久松 賢君) 948頁 選択 112 : ◯議長大野栄吉君) 949頁 選択 113 : ◯新都市開発推進部長(細川宗雄君) 949頁 選択 114 : ◯議長大野栄吉君) 952頁 選択 115 : ◯二十番(早田 純君) 952頁 選択 116 : ◯議長大野栄吉君) 955頁 選択 117 : ◯十一番(中尾年春君) 955頁 選択 118 : ◯議長大野栄吉君) 959頁 選択 119 : ◯福祉部長(岡田信夫君) 959頁 選択 120 : ◯議長大野栄吉君) 960頁 選択 121 : ◯助役(山村信吾君) 960頁 選択 122 : ◯議長大野栄吉君) 960頁 選択 123 : ◯建築部長松倉有宏君) 960頁 選択 124 : ◯議長大野栄吉君) 962頁 選択 125 : ◯生活環境部長(玉井康弌君) 962頁 選択 126 : ◯議長大野栄吉君) 965頁 選択 127 : ◯土木部長(大橋通三君) 965頁 選択 128 : ◯議長大野栄吉君) 965頁 選択 129 : ◯農林部長(高橋 簡君) 965頁 選択 130 : ◯議長大野栄吉君) 965頁 選択 131 : ◯十一番(中尾年春君) 966頁 選択 132 : ◯議長大野栄吉君) 967頁 選択 133 : ◯議長大野栄吉君) 968頁 ↑ 発言者の先頭へ 本文 ↓ 最初のヒットへ (全 0 ヒット) 1: 開  議  午前九時五分 開  議 ◯議長大野栄吉君) これより本日の会議を開きます。  本日の日程はお手元に配付申し上げたとおりであります。            ━━━━━━━━━━━━━━━━ 第一 会議録署名議員の指名 2: ◯議長大野栄吉君) 日程第一、会議録署名議員の指名を行います。  本日の会議録署名議員は、会議規則第八十条の規定により、議長において七番松井逸朗君、八番小林 洋君の両君をを指名いたします。            ━━━━━━━━━━━━━━━━ 第二 第六十二号議案から第二十六 第八十六号議案まで 3: ◯議長大野栄吉君) 日程第二、第六十二号議案から日程第二十六、第八十六号議案まで、以上二十五件を一括して議題といたします。            ────────────────              〔議 案 掲 載 省 略〕            ──────────────── 4: ◯議長大野栄吉君) 昨日に引き続き、質疑とあわせて日程第二十七、一般質問を行います。順次発言を許します。八番、小林 洋君。    〔小林 洋君登壇〕(拍手) 5: ◯八番(小林 洋君) おはようございます。    〔「おはようございます」と呼ぶ者あり〕  市政自由民主党議員団三番手として、発言通告に基づいて順次質問させていただきます。  最初に農業問題についてお尋ねいたします。
     ガット農業交渉が年内決着に向けて掛け値なしの正念場に入る中で、最近の政財界の米の自由化に対するさまざまな発言がされております。四月初めに訪米された海部総理は、米についてはウルグアイ・ラウンドの中で解決すべく努力したいと自由化やむなしに等しい発言をされたり、山口敏夫氏や、公明党、はたまた前通産大臣もアメリカでミニマムアクセス受け入れを表明されました。また経済界の中からも経団連会長が首相に決断を進言したいと言われ、経済同友会や日商トップからも米の部分市場開放を望む発言が相次いでおります。米作農家の立場からいえば、減反は今以上に厳しくなるでしょう。このことは米中心の自立農家に一番打撃を与えることとなります。輸入商品のすべて、例えば石油に見られるように、円の国際レートが変わるごとにガソリンの値段は絶えず変動します。同じようなことがお米で起こった場合、例えば輸出国で天候異変が起きた場合、日本国民の主食を安定供給することはできません。また主食は安全で私たち国民の目の行き届く国内でつくるべきであります。お米を輸入しないことによって、多少の経済的マイナスがあったとしても自由化は絶対望まない意思であることを内外に強く訴える勇気が必要ではないでしょうか。また日本が経済的に優位であり続けるということは永遠ではありません。必ず近い将来経済力の低下するときが来るでしょう。そのとき、一番困るのは私たち国民であります。このような考えのもとに米の自由化に対して、市長はどのように考えてみえるのかお尋ねいたします。  次に、市内の農業者は近年消費者の好み、または生産の周年化、効率化のため、プラスチック製品を多く使っています。特に農業用ビニールについては、使わない農家がないほど普及していますが、一方、その使用後については処理をするにしても昭和四十五年に定められた産業廃棄物の処理及び清掃に関する法律で、産業廃棄物として定められております。しかしその処理については困っている農家が多く見受けられます。燃やせば有害なガスと煙が出ますし、不法投棄されたものについては、吹き飛んで電線に絡んだり、ときには軌道上の架線に引っかかって電車をとめたこともあります。川であれば引っかかって水の流れを悪くして、二次災害の原因ともなりかねません。かつて古ビニールを集めて農業用のくいをつくることもされましたが、そのためには古ビニールをきれいに洗って出さなければならないとか、大変な作業がつきまといますので、現実的ではなかったようです。このような現場の状況を踏まえてお尋ねいたします。  第一点として、古ビニール等廃プラスチック製品の処理について、各農家に指導しているのか。第二点として、どのような処理方法が最適と考えるのか。現在農協による集荷が行われているということでありますが、年間何回ほど行われているのか、費用はいかほどかかるのか、また農協はそのビニールをどのように処理しているのか。第三点として、今後どのような対応を考えているのか、農業振興のためにも処理費の一部を助成したらどうか。以上三点を農林部長にお尋ねいたします。  次に、米の消費拡大についてお尋ねいたします。  米飯給食については、当局の努力もありかなり拡大してきた状況にありますが、これ以上の拡大は一度には設備、業者の問題もあり大変だと考えられるが、そのような中で金沢市における学校給食においては、米の粉、すなわち玄米粉入りパンを給食しています。ちなみに週五回の給食のうち、二回が米飯給食でパン食三回行われておりますが、食パン以外の日に玄米粉入りパンを使用しておりますが、岐阜市でも採用し、岐阜産のお米の消費拡大を図ってはいかがでしょうか。ちなみに食味にも問題がありませんが、いかがでしょうか。農林部長、教育長にお尋ねします。参考に金沢市の教育委員会よりパンを取り寄せていただきましたので、ちょっと議会事務局の協力もいただきまして取り寄せていただきました。市長さんに一度味わっていただきたいと思っております。    〔私語する者あり〕(笑声)  次に、庁舎内における市民サービスについてお尋ねいたします。  市民の方々が庁舎の窓口に見えた場合の市民の皆さんの意見として、以下のようなお話を聞きましたのでお尋ねいたします。まず庁舎内の公衆電話についてでありますが、本庁舎においては一階フロアの部分に七台、二階国保の所に一台、低層部地下食堂に赤電話一台、二階税務部に一台、一階戸籍課に一台、南庁舎においては、一階フロアに三台、四階にピンク電話一台があります。窓口へ見えた方々が必要に応じて電話をかけたい場合、公衆電話を探すことも大変でありますし、高齢者、障害者にとってはなおさら大変なことであります。市民の皆さんの窓口になっている階には利用回数が多少少なくても取りつけていただきたいと考えますが、いかがなものでしょうか。また市民サービスとして有料のコピー機が市政情報コーナーに設置されているということであり、また各部、各課のコピー機も必要に応じて一枚二十円で利用できるということでありますが、このことについてお伺いします。  第一点として、市民の皆さんに十分PRはできているでしょうか、知らない方がほとんどだと思いますがいかがでしょうか。第二点として、市役所の資料以外の資料もコピーできるのでしょうか。第三点として、「コピー機利用できます」のPR看板をつけたらいかがでしょうか。第四点として、各階のコピー機の利用代金は現在まで幾らぐらいあるでしょう。  次に、本庁舎の駐車場についてお尋ねいたします。  市民の方が本庁舎へ車で見える場合、最近南庁舎の前まで車が連なっていますが、本庁舎北側の駐車場があいている場合がほとんどであります。もちろん本庁舎北側の駐車場は車種によって入らないこともあります。駐車場整理員により本通りの車を誘導させるなりして、現在の駐車場を百%利用できるような対応を図ったらいかがでしょうか。中には南庁舎に用があるにもかかわらず、わからないために本庁舎駐車場へ入れられる場合がありますので、整理員が行き先を尋ねて、最適な駐車場へ案内するような複合的利用をしていただきたいがいかがなものでしょうか。以上、総務部長にお尋ねいたします。  次に、八十三号議案についてお尋ねいたします。  第一点として、競輪場正面スタンド改築工事費用総額約三十九億円でありますが、これによる売り上げの波及効果はどの程度あるとお考えでしょうか。第二点として、地域に貢献する設備としても考えているということでありますが、具体的にはどのようなことでしょう。第三点として、前年度我が党の田中議員が放置自動車についてただしましたが、どのような対応をし、なお何台ほど放置自動車があるのか、シャシーナンバー、エンジンナンバーによる放置車の特定はできたのか。また特定の業者が駐車場として使用しているケースも見受けられるが、管理体制を強化するよう対策を立てられてはいかがでしょう。第四点として、現在駐車可能台数は五千三百二十台と聞いていますが、年末等の記念特別競輪のときには、千メートルほど離れた所まで路上駐車されているが対策はいかがされるのか。第五点として、開催日、競輪場北側の道路はガードマンによる来場者の横断整理が行われているけれども、幹線道路でもあり、通行上支障を来しているが、地下道をつくるなりして何らかの対応はできないものか。第六点として、競輪場の整備はこれで一回り終わると思われますが、隣接の国道一五六号線は岐阜市の環状線でもあり、車で岐阜へ来る人にとっては玄関口でもあります。また開催日には競輪場周辺では自転車泥、こそ泥が多くなり、生活環境も悪くなります。周辺住民にとって喜ばれるような施設であるためにも、周辺環境整備に積極的に当たっていただきたいと考えますが、いかがでしょうか。以上、総務部長にお尋ねいたします。  次に、東部下水道について一点だけお尋ねいたします。  四月より供用開始となり、関係住民の方々は喜んでみえますが、下水道切りかえ工事を申し込んでもなかなかしてもらえないという声も聞かれますが、現在までの切りかえの進行状況はどの程度で、当初目標を達成できるのかどうか、また地域にある公共施設の切りかえは具体的にはいつごろの予定をしているのか。特に県の施設であるところの県立岐阜病院の切りかえはいつごろになるのかお尋ねいたします。  次に、北一色母子住宅についてお尋ねいたします。  北一色七丁目の母子住宅建てかえ現場は、出入り口が非常に狭く、一方には岐阜老人ホームがあり、社会的弱者ばかりの施設となっています。そのような中で母子住宅の建てかえが済んでおりますが、これより以下の点についてお尋ねいたします。第一点として、当地は隣に岐阜老人ホームがあり、特に弱者ばかりの方々が多く見えます。最近東海地震も近いのではないかと言われ、また地震の周期から見て濃尾大震災の繰り返しもやがてあるのではないかと言われている今日、一たん災害が起きたときのことを考えると、出入り口である道路が一カ所しかなく、かつ非常に狭い道しかない。このような現状を考えるとき、果たして十分な安全性を検討して現在の所に建てかえる計画を立てられたのでしょうか、お尋ねいたします。これについては若干簡単な消防の方で調査していただきました、図面を持ってまいりましたので、大きくちょっと書いてまいりました。ちょっと見ていただきたいと思います。ちょっと見てみていただきます。まあ、特に市長さんに見ていただきたいと思いますのは、これはこちら側に母子住宅がありまして、こちら側に岐阜老人ホームと第三老人ホーム、こちらは建物でいっぱいであります。しかもここは出る場所がこの入り口一本しかありません。それも両方に住宅が建て込んだ中に、一番狭い所は幅員二・六メーターしかありません。で、消防の方で調査していただいても、進入できるのは、タンク車しかできないと。スノーケル車はできないということであります。それもタンク車については二回切り返しをしなければ入れないということであります。特にこの岐阜老人ホームは二百人ほどの老人の方がお見えになります。またこちらに母子住宅で弱者の方が見えるということになりますと、いざ災害が起きたときのこと、例えばここで車一台でも故障したようなときとか、火災が発生したようなことを考えたときに、どういうことになるでしょう。十分お考えいただきたいと思います。第二点として、避難場所は十分に考えているのか。第三点として、火災等の備えは十分であるか。以上について建築部長にお尋ねいたします。  次に、六十二号議案、平成三年度一般会計補正予算中、野一色公園についてお尋ねいたします。  長森地区公園の核であるところの野一色公園用地購入費として三億八百三十四万六千円計上してありますが、関連してお尋ねいたします。長森地区の最も大きな地区公園であり、立地条件、利用環境も最もよい所にあり、早期整備が望まれるところであります。地域住民からもよりよい生活環境づくりとして、早く整備してほしいと望まれているところでありますことを踏まえて、以下お尋ねさせていただきます。  第一点として、野一色公園の今後の買収計画はどのように進められるか。第二点として、計画決定区域すべて公園として整備された場合、都市公園法では人口一人当たりの公園面積を六平米以上確保するよう定めていますが、旧長森北校区、すなわち長森東、西、北の校下における人口一人当たりの公園面積はどのように改善されるのか。第三点として、全体計画はどのようであるか。どのような施設をいつごろより整備されるのか。第四点として、野一色公園をどのような特徴を持った設備とされるのか。第五点として、今回の買収によって野一色公園の国有地の買収及び借地契約のすべてが終了するわけでありますが、前一色山を含めていつごろをめどに整備は完了するのか。  以上、五点について都市計画部長にお尋ねいたします。  次に、国道一五六線についてお尋ねいたします。  国道一五六号線の日野地区へのバイパスも完成し、長森地区の交通渋滞も緩和されて、旧一五六号線の交通量は大幅に減ったわけでありますが、それに伴う弊害も出てきておりますので、お尋ねいたします。第一点として、旧一五六号線沿いの商店においては、お客が減り、影響が出ていると聞いていますが、実情は把握しておられますか、その対応はいかがされているのでしょうか。第二点として、日野地区における渋滞は目に余るものがあります。その対応はどのように考えているのか。日野より東の道路策定について、どのような考えでいるのか、具体的には国、県に対してどのようなアプローチをしているのかお尋ねいたします。第三点として、一五六号線バイパスと旧道との接点部分の道路停止線の形態上、日野ハイツの皆さんが車で出られる場合、特にラッシュ時に出ることができないが、対策はどのように考えてみえるのか。これもちょっと御理解していただけない難しい部分があると思いますので、図面を書いてきましたので、ちょっと見ていただきたいと思います。ちょっとおわかりいただけましょうか。現場はバイパス日野地区へ入ってまいりまして、ここちょうど岐阜病院ですね、岐阜病院の前から突き当たった所で、こう一五六号線とまた、旧の一五六号線と接続して岩田坂の方へ向かうわけでありますが、ここの所に信号がつきまして、道路上停止線がここのとこへついてまいります。日野ハイツの団地の方々がここに見えます。この団地の方々のメーンである出入り口はこちら側しかありません。裏側に若干ありますが、それは非常にわかりにくい道で、ほとんど今までは余り使われなかったんであります。こっから出る場合、朝晩、特に朝のラッシュ時、けさも行ってまいりました。もう七時過ぎになりますと、車が並んでしまいまして、ここから出ることは正直いって不可能な状況にあります。非常に団地の皆さんは苦労してみえます。そのような現状のことをお尋ねしておるのであります。この今お尋ねしました問題については、一については、経済部長に、二、三については、都市計画部長にお尋ねいたします。  以上で第一回目の質問を終わります。(拍手) 6: ◯議長大野栄吉君) 市長、蒔田 浩君。    〔蒔田 浩君登壇〕 7: ◯市長(蒔田 浩君) 小林議員の御質問にお答え申し上げますが、米の自由化に対する対応でありますが、既にこの議場におきましてもお答えを申し上げましたとおり、我が国の主要食物でありますところの米の自由化につきましては、自由化に反対をする立場を持っておりますということをお答えを申し上げました次第でありますが、その態度には現在も変わっておりません。最近いろいろ政治家、あるいは財界の方の発言が新聞でも出ておるようであります。もちろんウルグアイ・ラウンドで何かの問題になってくることは事実でありましょうけれども、我が国の米というのは、ただ食糧としてのもちろん米は最たるものでありますけれども、日本人はずっと農耕民族でありましすし、特に米というものに対しましては、お米を神様にささげたり、あるいはまた米というのは特殊な感じを持って国民はずうっと来たように思っております。私たち最近は言いませんかどうか知りませんが、米一粒でも落とすと、目がつぶれますよと母親に教えられたこともありますし、やはりまた女の方がお米を上げまして後お釜のお米も決して一粒も洗い台から下へ流すようなことはしなかったと、そういうふうにずうっと生き続けたようなふうに、米というものが一般的なただ食糧であることと同時に、そうでないもうひとつ違うものを国民は持っておるような気がするわけです。そのくらい米というのは大切に日本人は特に考えまして、大切に大切にしたようなふうに思っておりますし、そういうところは普通のパンとか、その他のいわゆる食料品とちょっと違った感じを日本人は持っておるような、これはまあ自由化とは直接感じが違う、ことは違いますけれども、たまたまそういうことをテレビ等でも言っておられたことを聞いておりまして、なるほどそのとおりに、ただ単に食糧として自由化とか、貿易の関係とかどうかということだけではなくして、何か違うものを国民は持っておると、そういうことはなかなか他の国の人々にはわからんことかなということも、やっぱり感じたところでありますが、それはそれと別の問題でありますけれども、やはり我が国固有の、この米というものの自由化は国会でも、あるいはまた本市議会でも自由化反対の議決がされておる、そういう事実は大切にされねばならぬということで、米の自由化には反対する対応を、態度を従来と同じように持って現在もおるということだけ申し上げる次第であります。  以上であります。 8: ◯議長大野栄吉君) 農林部長、高橋 簡君。    〔高橋 簡君登壇〕 9: ◯農林部長(高橋 簡君) 農業用廃プラスチックにつきましては、御指摘のとおり法によって産業廃棄物に定められ、使用者がみずからの責任において適正に処理しなければならないとなっております。しかしその処理につきましては、農家各戸での処理は困難な点が多いと考えます。第一点目の、適正処理の指導について、市といたしましては生産者組織である岐阜市園芸振興会と農業協同組合に廃プラスチック等の適正処理を積極的に取り組むよう指導しているところであり、本年の園芸振興会の事業計画の中にも重点活動の一つとして取り上げられているところであります。第二点目の、廃プラスチックの処理方法につきましては、使用者の手元に滞ることのないよう定期的に生産者組織と農業協同組合とが協調しながら回収することが重要であり、今後も適正な処理について指導の徹底を図ってまいりたいと考えております。昨年の回収実績といたしまして、農業協同組合が窓口となり、年一回、約六十五トン回収されておりまして、その経費はキログラム当たり約五円で業者に回収処理を依頼しておるところでございます。第三点目の、今後の対応でありますが、前にも申し上げましたように、回収による適正処理を指導してまいりたいと考えております。なお、助成したらどうかという御提案でございますが、岐阜県廃プラスチック適正処理推進協議会の推移等を見ながら検討してまいりたいと考えております。  次に、米の消費拡大についてお答えいたします。  御案内のとおり二十年来、米の生産過剰基調で需給調整のために転作を農業者、農業団体と行政機関とが一体となり進めているところでありますが、生産技術の向上並びに消費量の減少等から過剰基調が続いており、消費拡大に努めているところであります。御質問者の言われますように、学校給食の拡大等はさらに希望しているところでありますが、御指摘のとおり種々問題がありますので、農林部といたしましては、米の消費拡大の観点から、玄米粉入りパンが採用されるならば米の消費拡大ともつながり、実施が可能であれば農業団体と協調し関係機関に要望してまいりたいと考えますので御理解を賜りたいと思います。  以上でございます。 10: ◯議長大野栄吉君) 教育長、浅野 勇君。    〔浅野 勇君登壇〕 11: ◯教育長(浅野 勇君) 米の消費拡大に当たって、玄米粉入りパンの導入をしたらどうかということでございますが、その前には岐阜市では、週二・五回の米飯給食を実施しておるわけでございまして、児童生徒には大変好評を得ております。しかし、これ以上の増回となりますと、現在の委託業者の施設設備では到底応じ切れない状態であるとも聞いております。御提案の玄米パンの導入につきましては、学校給食用パンの多様化ということで、昨年度の岐阜市学校給食研究委員会において、小麦粉八〇%、玄米粉二〇%のパンを試食しましたが、粘りが少なく、ぱさついてあまり好評ではございませんでした。金沢市においては、既に昨年から玄米粉入りパンを給食に取り入れており、またきょうわざわざこれを取り寄せていただきまして、おいしそうなのをいただきましたが、金沢の方ももっと実情を研究し、本市におきましても、今後各関係機関及び業者等の意見も聞きながら検討してまいりたいと考えております。  以上でございます。 12: ◯議長大野栄吉君) 総務部長、奥村元宥君。    〔奥村元宥君登壇〕 13: ◯総務部長(奥村元宥君) お答えを申し上げます。  まず、庁舎における市民サービスについてであります。庁内に設置してあります公衆電話機は本庁舎に十二台、南庁舎に四台、合わせて十六台であります。市民の利便やプライバシー等も考えまして、本庁舎、南庁舎とも一階ロビーに多く設置してあります。そのほか市民が多く来庁されます戸籍課待合室、あるいは証明書書類を発行しています税制課の待合室等に配置してありますが、そのほか各階においても、来庁者が多い階には実態を見ながら設置する方向で検討してまいりたいと存じます。  次に、有料コピー機の利用については、市民ホールの一階の情報コーナーで主に行っていますが、税制課、戸籍課、都市計画課及び六事務所等でコピーを行っております。文書、図面等のコピーについてはできるだけ市民サービスにつながるよう努めていますが、専門の職員は配置してありませんので、一度に大量のコピーを依頼されるときは民間を利用していただくようお願いすることもございます。しかし、市民がコピーのために再度出直したりすることがないよう事務を進めるとともに、職員にもこの制度をよく周知徹底したいと考えております。御質問の一点目と三点目につきましては、広報ぎふ等を通じてPRしていきたいと思います。二点目については、公務を中心にコピー機を設置してありますので、市役所の資料についてのみを考えているものでございます。四点目については、平成二年度の実績でありますが、市政情報コーナー十六万八千五百二十円、戸籍課千三百円、税制課六万八百四十円、都市計画課二十二万五千九百四十円、各事務所七千五百円、合計四十六万四千百円でございます。  次に、駐車場につきましては、昨年十二月に民間駐車場を借り上げ、百四十七台の公用車を移し、西パズル駐車場を来庁者用として確保し、また軽自動車パズル駐車場を解体いたしまして、新車種の区画として整備をいたしました。本庁舎前駐車場入り口に西パズル駐車場の案内表示板を設置いたしてあり、また本庁舎前駐車場と西パズル駐車場の係員が電話で連絡を取り合いながら、西パズル駐車場への誘導をしておりますが、御指摘のとおりまだ十分な利用がされておりませんので、さらに有効利用できますよう検討してまいりたいと思います。  次は、第八十三号議案、競輪場正面スタンド改築工事に関連して、六点にわたっての御質問にお答えを申し上げます。  第一点は、改築による売り上げの波及効果についてであります。ここ数年売り上げは順調な伸び率で推移しておりますが、入場者数は依然減少傾向が続いています。正面スタンドの改築に伴う売り上げの波及効果につきましては、具体的に額の推計は困難でありますが、改築いたしまして施設の充実を図ることにより、競輪のイメージを一新した環境をつくり出して、新しいファン層を開拓し、競輪場への入場者の増加を期待するものでございます。  二点目の建物の内容でございますが、一階部分に四階吹き抜けのアトリウム及び隣接するホール部分が室内広場となり、非開催日には展示会、コンサートホール、集会など多目的に利用していただけるよう計画をいたしております。  三点目の放置自動車につきましては、昨年関係機関の指導を受けて、取り扱い要領を定め、それに基づいて撤去指示をしたことにより所有者が引き取り処理したもの四十四台、所有者不明のため業者で処理したもの五十九台、合わせて百三台を処理いたしました。引き続き残る約百台につきましては、本年度に順次処理するよう予定いたしております。また特定業者が駐車場として使用している御指摘につきましては、常時監視体制を強化する中で開催日における駐車場としての本来の利用が図れますよう適正な管理に努めてまいります。  四点目は路上駐車についてであります。駐車場の駐車可能台数は約五千三百二十台であり、平日の競輪開催の駐車台数は約四千百台でかなりの余裕スペースがありますが、年末年始の開催日には駐車場が不足し、周辺住民の方々に大変御迷惑をおかけしております。昨年も警察の指導を受けて駐車禁止の立て看板、移動式でありますが、八基主要箇所に設置し指導しているところであります。今後におきましても、警備員を増員するとともに、警察当局にも協力を得まして警備体制を強化し、取り締まりに当たってまいりたいと考えています。  次は五点目であります。競輪場の北側を通っています都市計画道路金町─那加岩地線が現在十五メートルで供用されており、将来拡幅される計画でありますので、ファンの動向を見ながら今後の検討課題といたしてまいりたいと考えています。御指摘の場所には横断歩道が設けてあり、開催日には常時ガードマンを八名配置して東栄町五丁目交差点の信号にあわせて交通渋滞の解消と事故防止に努めております。今後も通過車両の支障にならないよう交通整理に努めてまいります。  最後に六点目の周辺環境整備につきましては、従来から道路改良、水路改良を重点として防犯灯の設置、駐車場の緑化、周辺清掃等を実施してまいりましたが、これからも周辺環境整備に力を入れてまいりたいと考えています。  以上でございます。 14: ◯議長大野栄吉君) 水道部長、池戸常男君。    〔池戸常男君登壇〕 15: ◯水道部長池戸常男君) 下水道切りかえ工事についてお答えを申し上げます。  日ごろ下水道の整備と普及につきましては、地域の皆様方に深い御理解と御協力をいただきありがたく存じておるところでございます。御案内のとおり木曽川右岸流域下水道は今年四月に供用開始となり、東部処理区の一部が下水道の利用可能区域になっております。この区域におきます下水道切りかえ工事の進捗状況でございますが、これまでに百九十六戸の申請が出されておりまして、鋭意切りかえ工事が施行されているところでございますが、初年度の目標といたしまして、約千戸の切りかえを予定いたしておりますので、現在当該地域の家庭等を訪問いたしまして、普及啓蒙に努めているとこでございます。  次に、公共施設の切りかえにつきましては、利用可能となる前の年に切りかえ及び予算措置の依頼をいたしておりまして、当該地区の長森中学校及び長森北公民館におきましては既に施工されております。なお、県の施設につきましても昨年度に依頼をしたところでございますので、切りかえにつきましては検討していただいておると考えております。いずれにいたしましても、水洗化の促進は下水道の効果を発揮する上におきまして重要なことでありますので、一層普及啓蒙に努めてまいりたいと考えております。  以上です。 16: ◯議長大野栄吉君) 建築部長、松倉有宏君。    〔松倉有宏君登壇〕 17: ◯建築部長松倉有宏君) お答えいたします。  北一色母子住宅は公営住宅法におけるいわゆる特定の施策目的を有する公営住宅の母子世帯向き住宅でございまして、母子福祉法第三条に規定する母子家庭のうち、住宅に困窮しておられる方々に現在地において昭和三十年から三十四年にかけまして四十戸を建設、管理してまいりました。これが極めて狭隘なことと、老朽化が進んでまいりましたようなことから建てかえの事業計画を立てまして、平成二年から建てかえを実施しているところでございます。この建てかえによりまして、平成二年度におきまして鉄筋コンクリート耐火構造二階建て二棟十四戸の建てかえを終わりました。本年度におきましても、一棟六戸の建設と、さらには来年度におきまして一棟十二戸を建設することといたしております。なお特定目的住宅のために、建てかえ分の不足が生じてまいりますが、これは早急に他の建てかえ予定団地において対応をすることとしております。またこの建てかえにつきましては、現入居者のアンケート調査等にもよりまして、低家賃、住みなれた所でという要望が多かったことも現地建てかえの理由ともなっているところでもございます。  ここで御質問の第一点の安全性でございますが、道路が狭いことは御指摘のとおりでございますが、何分にもこの地域には先住の民間住宅が数戸建っておりますので、以前から拡幅のお願いなどはしてまいったところでございます。しかしこれも一挙に解決は困難ではございますが、地域の方々の御協力を得る中で少しでも解決が図れないものかと、今後引き続きできる限り努力してまいりたいと存じます。  第二点の、避難場所は十分かという御質問でございますが、老人ホームの上の部分は今の計画では住宅を建設しないこととしております。このまま空地として管理し、さらには市営住宅及び老人ホーム敷地の周りに市有地もございますので、避難用通路等ができる限りできないか、また空地ができないかということも考えております。周辺は保安林の指定がなされておりますが、今後十分調査研究をしてまいりたいと存じます。  第三点の、火災等の備えにつきましては、鉄筋コンクリートづくりの耐火建築物でございます。過去は簡耐でございましたが、今回は鉄筋コンクリートづくりの建物でございます。消火器の設置はもとより、消火栓の増設、入居者への防災啓蒙、防災訓練等対応策をできる限り万全に講じてまいりたいと考えておりますので、御理解を賜りたいと存じます。  以上でございます。 18: ◯議長大野栄吉君) 経済部長、久松 賢君。    〔久松 賢君登壇〕 19: ◯経済部長(久松 賢君) 国道一五六号線のバイパス完成による交通量の変化に伴う商店客の減少についての御質問でございますが、当地域は最寄り型の商店街として発展してきたものと考えておりますし、岐阜東バイパスの開通後も地元商店街関係者によりますと、現在のところ一部の業種を除いて大きな変化はないと聞いております。今後商店街対策といたしましては、交通量の減少による沿道の環境がよくなったことによるメリットを利用する商店街づくりが必要かと思われますので、商店街の環境づくり、個々の商店の魅力向上等の対策を地元商店街の組織、それから関係部局とも十分連携をとりながら、検討してまいりたいと存じておりますので、よろしく御理解いただきたいと思います。 20: ◯議長大野栄吉君) 都市計画部長、宮崎一郎君。    〔宮崎一郎君登壇〕 21: ◯都市計画部長宮崎一郎君) まず、野一色公園の整備についてお答えを申し上げます。  御質問の第一点にございました、今後の買収計画をどのように進めるかでありますが、野一色公園は前一色山を含めて八・二ヘクタールが地区公園として計画決定をされておりまして、国、県からの借地や、今回お願いをしております買収分を含めますと、七・一ヘクタールが整備可能となり、残るは民有地と市営住宅で約一・一ヘクタールとなります。本年度から国の補助事業として施設整備費が認められましたので、残る用地つきましても買収が可能な所から進めてまいりたいと考えております。  それから第二点目の、計画区域すべてが公園として整備された後の旧長森北校下の公園面積でございますけれども、これは人口一人当たり六・三一平方メートルとなります。  それから、第三点目の全体計画等その整備の時期、そして四点目でございました公園の特徴でございますけれども、平地と山地からなる地形的に恵まれました規模の地区公園でございまして、長森地区の核となる公園でもありますので、住民の方々の御意見を尊重しながら、幼児から老人までが利用できるよう芝生広場や、ゲートボールのできる多目的広場、トリムコース、テニスコート、プールなど、また山地につきましては、風致地区でもありますので、自然の植生を十分保全育成しながら、散策路や休憩所、ベンチなどを設置してまいりたいと考えております。  次の第五点目の御質問でございます、整備のめどでございますが、施設整備と民地の買収にも今後多額の経費が必要でございますので、今後は国へも強く働きかけをいたしまして、なるべく早い時期に整備できるよう進めてまいりたいと考えておりますので、御理解を賜りたいと存じます。  それから次の、国道一五六号線について御質問でございますが、まず御質問の一点でございますけれども、日野地区の交通渋滞の緩和でございますが、日野から東、第三工区の早期整備を図ることがまず肝要であると考えております。これまでにも国に対しまして第三工区の早期の計画ルートの提示をお願いし、それに伴いできれば今年度中にも都市計画決定を予定し、さらに次年度以降早期の事業着手をお願いをしてきたところでございます。このため昨年十二月に岐阜市の北東部の関連する六校下の自治会から二千五百余名に及ぶ陳情書が市と建設省へ提出されているところでございまして、地元での対応もより積極的になってこられると感じているところでございます。今後も引き続き国、県と連絡を密にし、第三工区の早期の事業着手をお願いしていく所存でございます。  それから、その次に御指摘がございました点でございますけれども、御指摘の事態が生じていることにつきましては、今後建設省や公安委員会に善処方を要望していきたいと思っておりますので、よろしくお願いを申し上げます。    〔「議長、八番」と呼ぶ者あり〕 22: ◯議長大野栄吉君) 八番、小林 洋君。    〔小林 洋君登壇〕 23: ◯八番(小林 洋君) お答えをいただきましたので、順次再質問なり要望を述べさしていだきます。  最初に米の自由化の問題でありますが、市長さんの言われたことに期待をしておりますので、十分よろしくお願いします。田んぼでお米をつくるということは、環境保護の面からいっても非常に大事なことであります。我々にとっては植物は貴重な酸素を供給してくれますし、特に田面に水を張るということは、窒素が空気中に出ないということで、窒素が空気中に多くなるということは、これも一つの環境がどんどん悪くなるということで、窒素が多くなると温暖化現象とか、いろんな問題が起きてきますので、その面からいっても田んぼつくりということは非常に大事な部分であります。また岐阜市にとっては、貴重なおいしい水が飲める水道も伏流水を飲んでおりますが、地下水、地下水の保全のためにも田んぼに水を蓄えるということは非常に大事な部分でもあります。日本国民にとって特に大事なことでありますので、ぜひともこれからも米の自由化は絶対にしないということで、また安全なお米は国内でしかつくれないということを十分念頭に置いて、これからの農業行政を運営していっていただきたいと思います。  農業用ビニールの廃プラスチックですね、一点だけちょっと農林部長さんにお尋ねするんですが、農協はそのビニールをどのように処理しているのかとお聞きしたんですが、業者へ委託しておると言われたんですが、問題は業者へ委託しても、その業者が燃やすなり何なり、そんなような対応をした場合には、悪いガスが出たりして、環境悪化につながるんですが、その点はどうなっているんでしょうか、いい処理がされとるのかどうか、その点についてお尋ねいたします。  米の消費拡大の部分で玄米粉入りのパンの件ですが、実はきょう先ほどのパンですが、きのう、おとつい届けていただいたものです。私たちのクラブ、市政自民党議員団の皆さんに少しずつでありますが、食べていただきました。非常においしかったということであります。また玄米粉入りですので、栄養価の面でも非常にすぐれているということでありますが、ぜひとも一度実施していただきたいと思います。それから、これはパンについては乾燥するとまずくなるということで、岐阜市の給食用のパンについては、包装がされておりません。金沢市の場合は、先ほど市長さんにお見せましたように、包装されております。これは子供たちが直接手で触っても衛生の面からいっても安全性があるし、パンの食味も悪くならないという点からいってもいいと思うんですが、岐阜市でもそういうものを取り入れたらどうかと思うんですが、教育長さんにお尋ねしておきます。  四点目、庁舎内における市民サービス、庁舎における市民サービスですが、これについては了解しておきます。  駐車場の件ですが、南庁舎の駐車場も十分利用していただきまして、複合的に利用して、庁舎前の車の渋滞を少しでも少なくして、市民の方々に御迷惑がかからないように、正直いいまして、あそこへ初めて見えた方等はもうその車の後ろについてしまって、身動きとれなくなってみえる方がよく見受けます。こういう状況は非常に、ねえ、市の市民サービスの点からいっても非常に悪いことだと思いますが、ぜひとも改善していただきたいと思います。  それから競輪場の改修ですが、競輪場は御存じ、先ほどの答弁の中でもありましたが、とにかく五千台以上車がとまれるんですね、あのちなみにメモリアルセンターは、駐車場千五百台しかないんです。まあ臨時のときは八百台ほどふえると。産業会館は三百台しかありません。県民体育館に至ってははっきり数字がつかめない。議会事務局の人からちょっ尋ねていただいたら、八十五台とかというような返事が返ってまいりましたが、ちょっと疑問だと思いますが、まあ職員駐車場をあけるなりして非常のときは使うということですが、ここは五千台以上の車がとめれて、特に昼間開催しますので、夜間の部分については、この駐車場は百%あいております。このような駐車場を利用して、とにかくまあ、岐阜市の活性化につながるようなことができないか、施設がそういうようが施設ができないか。例えば今文化センターと市民会館がありますが、どちらも町の中にあって、これは車利用型の施設ではありません。市民会館も古くなっておりますが、こういうようなものをぜひ車で集められるよう場所に一つはあったらいいんじゃないか、夜間は百%利用できるし、その点からいっても非常に効率がいいと思いますが、ぜひともそういうものを実現していただけたらいいと思っておりますが、市長さんにお答えいただきたいと思います。  東部下水道についてでありますが、まあ切りかえが順調にいくようにぜひともよろしくお願いしたいと思います。今年度千戸の予定だと言われましたが、これ若干予定も縮小したんですね。これおととしですがね、私が質問したときに、「平成三年四月の供用……、そのときの水道部長さんですよ、「平成三年四月の供用開始の利用可能戸数は五千戸ほどになりますが、過去の実績から初年度には約三〇%の利用申し込みがあると予測しております。この工事につきましては施工業者六十六社でございますので、対応できるものと考えております。」五千戸の三〇%といいますと、千五百戸以上ですよ、ね。それから見ると本年度は千戸ということに縮小しておりますし、聞くところによると、まだ六十戸ぐらいしか工事ができてないということですので、十分目的が達成されるように努力していただきいと思います。これも要望にとどめておきます。  北一色母子住宅については、このような場所で例えばアンケートで、いかにそこにたくさん住みたいと言われても、安全性の問題からいったら何かのときに大変困るよということ、そういう説得や何かもして、特に弱者の施設というものは建てて四方八方へ避難のときに簡単に退避できるようなとこに建てるのが本来だと、あそこは山場ですので、もし下が火が発生したときには、火はなめるように山の上へ登っていきます。そういうような危険な所で私はこういう弱者ばかりの団地をつくるということは一つの問題だと思っております。今後の行政の中ではもっといい適地を選ばれることが必要かと考えます。この点についても、市長さんにあわせてお尋ねしておきます。  野一色公園については了解しました。地区の代表的な公園でありますので、よろしくお願いいたします。  国道一五六号線については、今後公安委員会等と協議されるときも十分検討していただいて、地域住民によくなるような方向の行政を要望しておきまして、第二回目の質問を終了させていただきます。 24: ◯議長大野栄吉君) 市長、蒔田 浩君。    〔蒔田 浩君登壇〕 25: ◯市長(蒔田 浩君) 再質問にお答えを申し上げます。  二点であったと思っておりますが、競輪場の騒音とか、いろいろなことで大変周辺の皆さん方に御迷惑を従来からおかけいたしておるところでございます。競輪収益の財政援助ということもありまして、皆さん方に御辛抱をしていただきつつずうっと三十有余年開催をしておるところでありますが、やはり競輪場の駐車場を夜間を利用して何か新しい施設をと、私も同感に考えるわけであります。いろいろこういうところで出ておりますところのコンサートホールを夜間開催をして競輪場の近くの施設の所につくれば、競輪場の駐車場が利用できると、これも一つの方法だと思いますが、いま一つのこれからの利用の方法もよくよくまた考える必要があろうかと存じておるところであります。  母子住宅、私も知っておりますが、決して歓迎できるような場所とは思っておりません。ああいう坂道で入る道も狭いし、どうしてもこういう所につくらねばならぬというふうには思っておりません。将来もっともっと安全な所でやるべき内容のことでもあろうと思っておりますが、たまたま従来からあの用地を持っておるということでありましたから、より状況のいいように改築をまずしたということであろうと存じます。将来はそういうことも十分配意をして、やはり公の施設のあり方というものに再検討の必要もあろうかと存じます。 26: ◯議長大野栄吉君) 農林部長、高橋 簡君。簡潔に答弁願います。    〔高橋 簡君登壇〕 27: ◯農林部長(高橋 簡君) 再質問にお答えいたします。
     処理業者、適正に処理しているのかどうかということでございますが、聞いておるところによりますと適正に処理されていると聞いております。  以上でございます。 28: ◯議長大野栄吉君) 教育長、浅野 勇君。    〔浅野 勇君登壇〕 29: ◯教育長(浅野 勇君) 去年、岐阜市でもこの玄米粉のパンを試食したわけでございますけれども、割合が違っておったということ、それでもぱさぱさしておったというのは、この袋に入ってなかったということ、この乾燥をする、あるいは風味が逃げるというような面で袋に入ってなかったから乾燥し過ぎてぱさぱさしておったんだろうということを思うわけなんですが、ただ、袋にこれ入れると手間代と袋代で五円から違うわけでございます。それから、米の粉と小麦粉との値段も違うもんで、その辺のとこなんかも、まあ給食代にはね返らないような面で研究しながら、検討してまいりたいということを思うわけでございます。 30: ◯議長大野栄吉君) 二十五番、市川尚子君。    〔市川尚子君登壇〕(拍手) 31: ◯二十五番(市川尚子君) 発言のお許しをいただきまして、ただいまから社会党市会議員団の二番手として発言通告に基づき質問をさせていただきたいと思います。  まず初めに、NHK大河ドラマ「信長」実行委員会に対して、一億円の補助金などを補正しようといたします第六十四号議案に関連をしてお尋ねをするものでありますが、既に、これらについては幾つかの質問がなされまして、市長及び関係部長からそれぞれ答弁がされていますので、重複を避けて質問をしてまいりたいと思います。  一九六三年といいますと、昭和三十八年でございますが、NHKが初めて大河ドラマとして「花の生涯」を放映して以来、三本目の「太閤記」、十一本目の「国盗り物語」、二十一本目の「徳川家康」、二十三本目の「春の波濤」、それぞれ皆さん思い出していただけるんではないかと思うんですが、二十七本目の「春日局」、二十八本目が鹿児島を舞台にいたしました「翔ぶが如く」、そして二十九本目が現在の「太平記」、そして来年三十本目の記念ドラマとして「信長」が取り上げられることになり、そのロケ地として岐阜市のこの太郎丸が決まったというわけであります。こうして見てまいりますと、三代英傑を初め、国盗りの道三、春の波濤の貞奴、春日局など、何らかの形で岐阜県や岐阜市にゆかりのある歴史上の人物が大河ドラマの主人公として取り上げられていることに気がつくわけであります。NHKという全国ネットで、しかも日曜日のゴールデンアワーに放映されることは、国盗りのときにあったように、ドラマの視聴率とともに観光客の動向にも大きく左右し、最近のように岐阜市の観光客の入り込みが落ちている実態から見れば、この信長にかけたい市長の気持ちもまたそれなりに理解をするものであります。当然人をどれだけ動かすかによって、特に市外からどれだけの観光客が来るかによって、経済活動に及ぼす影響、波及効果も大きいことが考えられます。きのうの市長答弁にもありますように、信長はやはり岐阜だと定着させるためにも、千載一遇のときとの意気込みが感じられ、また大河ドラマで三代英傑のうち、今までわきで、つまりわき役でしかなかった信長に寄せる期待もまた大きいようであります。  そこで、市長にお尋ねをいたします。NHKが来年の大河ドラマとして信長を発表いたしましたのが三月十四日であります。NHKがこの話で岐阜市を初めて訪ねたのが三月二十六日、最終的にロケ候補地の現地調査に関係者が来られたのが十七日と伺っています。ロケ地が太郎丸に決まったことを受け、関係部局との調整が図られて、今回の補正を決めたのが六月議会補正ぎりぎりの五月二十九日であったと経済部は説明をしております。一方、御承知のように五月二十四日には、当初予算に組み込まれました「信長シンポジウム」が市民会館において開催をされました。信長の原作者とも言われます作家の津本陽氏を基調講演者に多種多彩な顔ぶれによるパネラーによって、パネルディスカッションが行われ、信長の虚像と実像に迫り、ホトトギスに例えられる一般的な信長の性格程度しか承知をしていない私にとっても、大変興味のわくものでありましたが、さらに聞くところによれば、この大河ドラマ「信長」は宣教師ルイス・フロイスの目を通して田向正健氏が書下し、シンポジウムのパネラーの一人でありましたNHKのチーフ・プロデューサー八木雅次氏がプロデュースされるとか聞いています。シンポジウムは当初予算で四百万円計上されているわけでありますから、少なくとも最終的に市長査定が決定をされたのは、まあ二月初めのころだと推定をするわけであります。この信長放映とシンポジウム、時期的に全く本当に偶然の一致なのか、それとも市長が答弁をされましたように、NHKがこの一年間の放映については、相当長い間研究をされたはずで、私どもが経済部から聞きました、いわゆる公表されているNHKからの申し入れより早く市長が承知をしていたのかどうか。まさに偶然の一致ならグッドタイミングでもありましょうし、この点について実際はどうだっかのか、率直にお答えをいただきたいと思います。  第二点目のお尋ねですが、放映期間中の観光客対策と、その後の対策についてであります。オープンセットはさあっと見て三十分程度のものと、市長みずから明らかにされました。そこへ市内外で四十万人、県外からの観光客六十万人、合計百万人、宿泊客は二十万人を想定されている。だとすれば、また日帰り客対策としてセットと市内におけるゆかりの寺院や、史蹟巡り、子供たちを対象にはファミリーパークや畜産センターなど他の施設との連携、宿泊の方々には鵜飼や、例年実施をされている数多くのイベントとの組合せ、よく聞く話でありますけれども、岐阜へいらっしゃっても、観光客は下呂、高山へ通過をされてしまうという話を聞くわけでありますが、ぜひこうした機会に市内で十分楽しんでいただき、岐阜のいい思い出をつくってもらうための施策、新たに創造するもの、今あるものを強化発展させるもの、あるいはまた岐阜市の特産品や土産物、これこそ市民挙げての英知を発揮しないと、ドラマはよかったが、岐阜へ来てもよい印象は残らなかったということになりかねない。特にことし十月から撮影と公開開始、急いでその対策やPRの必要があるわけでありますが、その具体的な構想や日程はどのように考えておられるのか。  さらに、実行委員会は三十人程度、県財界、観光協会、自治会などで構成、地元各種団体との調整、あるいはまた庁内に別途支援組織をつくるとの経済部長からのきのう答弁がされておりますけれども、これらは金と人の動員が中心になりかねないおそれもあり、慎重かつ早急に取り組むことが肝要ではないかと考えるわけであります。運営にかかる人の動員、あるいはまた入場券の売りさばき方法などはどのように考えておられるのか、これは経済部長にお尋ねをします。  また、小中学校の社会見学などについて、昨日の教育長の答弁では、歴史的に大変価値があるという程度の答弁だったというふうに思いますけれども、遠足だとか、いわゆる社会見学などではどのように行おうとされているのか、教育長にお尋ねをしておきたいと思います。また、この間における信長についての特別のイベントを企画をされる予定かどうか、例えば先ほど申し上げました信長のシンポジウム、これは三回シリーズで、二年置きに実施する当初の予定でありましたが、これを繰り上げて来年度の適当な時期に実施されるお考えはないのか、あるいはまたこれはテーマはどのような信長が描かれるかによっても、随分変わってくるだろうとは思いますけれども、シンポや形を変えてサミットなど企画をされるお考えはないのか。これらの点については市長からお考えをいただきたいと思います。  今なぜか信長、きのうの教育長の答弁ではありませんが、近代性を持っていたと言われる信長、それが現代にマッチをするのか、一つの信長ブームであるようであります。市長の見る信長像も含めまして、市長の見解を承っておきたいと思います。さらに、ポスト信長について、跡地の活用についての質問はされてまいりましたが、具体的にはまだ検討の段階ではないようでありますし、セットといえども時代考証としては大変価値の高いものというふうに言われておりますけれども、例えばセットの一つ、何か記念になるもの、モニュメントとして残すことは考えられないのかどうか。どんなセットがつくられるのか、三十分でさっと見られる程度のまさに張りぼてかもしれませんけれども、これは全く今見当が私の頭の中にもつかないわけでありますが、例えば、本当に例えばの話でありますが、信長の居館主殿、あるいは城門等々、セット開放後、一時的にでも岐阜公園の居館跡などを利用して、しばらくの間その後に岐阜を訪れる、あるいは岐阜公園を訪ねられる観光客の方に、オープンセットの一部と表示をして展示することなどは考えられないのか、そのためにこれからつくるセットには後利用のできるように少々手を加えておくことはできないのかどうか。あるいはまた緒方直人の信長を初め、郷ひろみの家康、仲村トオルの秀吉など、若い人には大変人気のある若手俳優をすべて起用しており、彼らの使った衣装や小道具をNHKから借り受けて、岐阜城や歴博などのような所で展示をして本物ではないが当時の衣類、あるいは衣装を参考にする、あるいは勉強することなどはできないのか。基本的な考え方については市長からお答えをいただきたいと思いますし、岐阜公園の使用等については都市計画部長からお答えをいただきたいと思います。  さらに教育長には、歴博については、特別展、企画展を計画されているのかどうかについてお答えをいただきたいと思います。  また話はちょっと飛びますけれども、ロケ地、あれは民有地でありますが、三十年来手入れがされずに放置をされていたため、松を中心とした雑木林であります。保水能力の高い雑木林が全部伐採をされて、セットがつくられるわけでありますが、あの六ヘクタールの土地の降雨時における水の問題、出水についてはどうなのか、山の南斜面、雨量との関係もありますけれども、伊自良、鳥羽川水系の石田川への水の問題は残らないか、この点について土木部長にお尋ねをしておきます。  最後に、市長にお尋ねをしておきますが、百万人の人が動くわけであります。地域住民への多大な影響もさることながら、上下水道、ごみの問題はどのように考えておられるのか、特にごみ処理の問題も大きいと思うわけであります。運営にかかわる人、職員の動員体制についてもどのように考えておられるのか、きのうも若干の答弁ありましたけれども、もう少し具体的に答弁をいただきたいと思います。  次に、ギフチョウの保護育成についてお尋ねをします。  春一番、カタクリや桜の花の咲きますころ、春の女神、春の舞姫とも称されて舞う美しいギフチョウは、わずか二週間程度の短い命を種の保存のために、幼虫の食草であるカンアオイを探し、そしてその葉裏に卵を産みつけ、その卵は約二週間で幼虫になり、幼虫で一カ月、カンアオイを食べて成長し、四センチほどの成虫となって二週間、ちょうど今ごろはその成虫からサナギになり、美しい姿を想像もできないようなサナギの姿になって、これから十カ月間の間静かに眠っているということであります。自然界でもこうした段階で相当数のサナギが死んでしまうとも言われておる貴重な種であります。御承知のとおり、これは明治十六年の春、名和靖氏によって発見をされたギフチョウでありまして、この分布は秋田県以南の平野と山地とが接する山際の雑木林、しかも余り雑木が込み合っていない北斜面の雑木林をすみかとして生息していると言われておりますが、特に最近のようにゴルフ場を初めとする雑木林などの開発や、自然破壊によってどんどんこれらがすみかを失い、絶滅寸前にあるとして全国各地ではその保護条例を設けたり、天然記念物として保護育成を図っているところであります。近くは谷汲村の保護条例や、飛騨金山のギフチョウの里、長野県では国の天然記念物に指定されております飯山市のギフチョウ及びヒメギフチョウ、長野県同じく飯田市、山ノ内町、白馬村の町村による独自の天然記念物指定などが挙げられます。岐阜のギフチョウであります。岐阜市ではどうか。科学館の学芸員さんの調査によれば、達目洞、三田洞、則松、石谷、彦坂、畜産センター、ファミリーパーク周辺に見られたが、今ではカンアオイの姿が見つからなくなっている所があり、そのことはギフチョウもいなくなっていくことになるというふうに心配をされておられました。ことしは畜産センターにおいて多く出たと聞きましたけれども、あのカンアオイの状態から見ますと、果たして来年はどうか。このカンアオイは、花が咲いてから種だと十年もかかってしか株にならないとか、あるいは株分けによる育成もあるけれども、株分けをして二、三年もかかる。あるいは自然界では一メートル広がるのに十年から百年もかかるほど繁殖率の低い草だというふうにも聞いているわけであります。これらが生育、生息できる雑木林は至って開発できやすい場所にあり、近い将来絶滅するのではないかと言われている所であります。谷汲村では全村に分布しているけれども、特にカンアオイやギフチョウのみつ源であるカタクリの群生地を相当数の面積を指定、保護をしているけれども、愛好者による盗掘などで困っているとのことでありました。畜産センターでも、そのおそれがあり、なかなか守るのに大変苦労しておられるようであります。都市公園法を受けた岐阜市の公園条例でも、市民公園に指定されている畜産センターにおいては、植物等をとることは一万円以下の罰金が取られることになっておりますけれども、心ない愛好者には困ったものであります。  そこで、市長にお尋ねをしておきます。岐阜の夢おこし、村おこしの一つとして、岐阜のギフチョウの保護育成について、まずその実態調査をする必要があると思いますが、その意思があるのかどうかお尋ねをしておきます。とにかく科学館の学芸員の方の手だけや、あるいはまたファミリーパークの先生だけの小規模な調査だけに任せることではなく、名和研究所を中心にいたしまして、昆虫愛好家や、カンアオイのありそうな雑木林周辺の市民の皆さんにも御理解いただき、協力いただいて調査をまずするべきだ──すべきであると考えますが、いかがでしょうか。県も今花いっぱい、岐阜市も花いっぱい運動を推進しているところでありますけれども、花で町を飾ることもいいでしょうが、こうした自然界の営み、失われつつある貴重な動植物を気長に守り育て、それを後世に引き継いでいく、これこそ私たちの大事な任務であろうと思うものであります。名和昆虫所が発行しておりますギフチョウの写真集があるわけでありますけれども、岐阜で撮影されたギフチョウは、一つも写真がないわけでありまして、これによりますと、高山、東濃、西濃にも広く分布をしておりますので、これはやはり岐阜市のみならず、県全体としてギフチョウの保護育成、そして全県的な調査をすべきであるというふうに私は思うわけでありますが、これらについて県へ上申をする意思があるかどうか市長にお尋ねをしておきたいと思います。  次に、都市計画部長にお尋ねをします。  ファミリーパークにギフチョウが多くはいないけれども、生息している事実が少年自然の家の先生方の手によっても認められておりますし、科学館の学芸員の手によっても認められているわけでありますが、今後あの第四の谷、自然教育ゾーンの整備計画がこれから立てられてくることになりますけれども、あの谷はカンアオイやギフチョウのすみかに適当な雑木林と考えられまして、まだ調査はされていないようでありますけれども、カンアオイが生育をしているのではないか。よく調査をして今後の整備計画の中に自然をそのまま残して、ギフチョウの育成を図るべきだと思いますけれども、その意思があるかどうかお尋ねをしておきたいと思います。また今後整備をされていく予定の間無田公園についても同じような雑木林の部分があるわけでありまして、同じ質問をしておきたいと思います。  次に、教育長にお尋ねをしておきます。  今科学館でギフチョウが大切に守られ、育てられておりますけれども、さきの質問の趣旨から種としてふやすために調査研究がより進められるよう、その中心になっていただくための施設、対策は講じられないのか。さらには審議会等の意思が、意見が一番大事ではあろうと思いますけれども、ギフチョウの天然記念物指定にはどのような条件が必要なのか、あわせてお答えをいただきたいと思います。  次に、内申書裁判に関連をいたしまして、若干のお尋ねをしておきたいと思います。  さきに高槻市教育委員会は、自分の内申書の開示を求めている女子高校生に対して、高槻市個人情報審査会の開示決定、さらには市議会における開示を求める決議にもかかわらず、内申書の公正、客観性を確保するため本人に知らせないことが正当として非開示とすることを決定したと新聞は報道しています。今、特に中学における管理教育の三種の神器と言われている校則、体罰、内申書、子供や親にとってこの内申書はある意味では大変怖いものであるようであります。すぐ内申書に書くぞとおどされる、あるいはそれがなくても日常の生活を通して、教師の主観でどんなふうに書かれるのか、高校進学に大きく左右されるのではないか、内申書に関してむしろ親たちの方が関心が高いようでありますが、今一体どんなふうに記載され、どのように使われているのか。また高槻市の事例と同じようなケースが出たとき、岐阜市教育委員会はどのように対処をされるのか、まず教育長の見解を求めておきます。教育に信頼を取り戻すこと、親は子を、子は親を、そして児童生徒と教師、学校や地域に信頼を取り戻すこと、いずれにいたしましても、九五%以上が高校進学する中で、進みたい学校、勉強したい学校が選べるようにならないか、親や子の願いでもあります。また学歴社会の弊害をなくすることなどなど、学校や家庭の中だけで解決できない多くの問題を抱えているだけに、親も子も、そして教師も悩み苦しみながら、お互い精いっぱい頑張っていると私は信じたいわけであります。いずれにいたしましても、出生率一・五七ショックと言われますように、今後子供の数がどんどん減少していくことになりますので、これからの我が国を支えてくれる子供たちが、本当に健やかで明るく、心豊かな成長を望まずにはおれません。教育長の見解を求めておきたいと思います。  最後に、長良川河口ぜきについて若干のお尋ねをいたします。  この問題は、推進派は推進派で治水の面から建設促進を精力的に訴え続け、あるいはまた環境や自然を守り、学術的にダムのない川として貴重な存在であるとする立場からは、建設反対、一時中止をして環境についてアセスをするべきだと全面的な、全国的な運動の高まりを見せていることは皆さん御承知のところであります。私は、本当に大丈夫なのか、治水の面でも、環境、動植物や魚族など、さらには水質、大規模なしゅんせつと言われますけれども、上流から絶えず押し流される土砂、洪水のたびといってもいいほど土砂の位置の変わる長良川、そのうちに金華山下の鵜飼の漁場がおかになってしまうと心配する市民さえおられます。時の政治をあずかるものは慎重に事の判断を誤りなくしていくことが最も大事な任務であろうと思うところであります。本当に大丈夫なのか、私には不安がつきまとうのでありますが、市長は本当に大丈夫とお考えなのか、建設省や公団が大丈夫だと言っているから大丈夫と言われるのかどうか、市長の率直なお考えをお聞かせいただきたいと思います。  また、新聞によると市長が参加をされました県水防協の陳情の折、建設省の河川局長は、私たちは二十年かけて環境アセスメントをしてきた。追加の環境調査はするが、建設はとまることはないと発言をしたと報じております。市長としての立場では反対派の意見も聞く必要がある。そうして、そういう意見も聞きながら、行政に携わらなければならないと考えますが、この席でそのまま黙ってお願いをしてこられただけなのか。つまり早く建設促進をしてほしい、財源をつけてほしいとお願いをしてこられただけなのか、この議会でもかつて再三にわたっていろいろな角度から取り上げられておりますが、この陳情の場でどのように市長は発言をしてこられたのか、あわせてお答えをいただきたいと思います。  次に、農林部長にお尋ねをいたします。  先般木曽川大堰でサツキマスが上がったので、これと同じような魚道の長良川河口ぜきの魚道には必ず遡上するはずと公団は自信を持ったというような意味の報道がございました。農林部からいただきましたサツキマスの放流量と漁獲高の資料によれば、放流量がふえているにもかかわらず、漁獲量は六十三年をピークに大きく下降線を描いているところであります。サツキマスは神経性の強い魚っていうふうに聞いておりますが、この六十三年前後は河口ぜきの建設が具体化して、本体の工事が始まったころではないのか、サツキマスの性質、生態は、今行われている本体工事と関係があると思われないのか、農林部長の見解を求めて第一回の質問を終わります。(拍手) 32: ◯議長大野栄吉君) 市長、蒔田 浩君。    〔蒔田 浩君登壇〕 33: ◯市長(蒔田 浩君) 市川議員の御質問に対しまして、いろいろの観点からの御質問がありましたので、お答えを申し上げます。  まず、信長のロケに関してでございますが、そもそも平成四年にNHK大河ドラマ「信長」ができたことについて、偶然でありましたので、私前に知っておったということはございません。六十三年でしたか、六十三年全国の信長に関係する市町村十六都市で信長サミットというのを行ったわけでありますが、これは博覧会の年でありました。その後いろいろ信長という人に対して下天は夢かという、ああいう小説やら何やらいろいろ読んだことはあるわけですが、特に私が御質問にありましたように、市長は信長をどう見ておるかと言われることも私にはそこまでお答えするだけの研究をしたわけでもありません。たまたま一五六七年から十年間七十六年まで、三十四歳から四十三歳までここに信長がおられたという史実の中で、その間岐阜の町というのが、いろいろ大きく発展したという、そういうことは読んだり、聞いたりで知っておるというだけでございますので、それ以上のことちょっと私ようお答えはしません。この作者の言葉というのがございますが、「戦国武将に共通している点は、みずからを語る文章を残していないと、そういうことだと。短歌や辞世の歌は残している。しかしその人の思想は残されていないと。戦国武将とはそういうような存在のものだと。」こういうふうにこの作者の方が言っておられます。したがって、「その戦国武将に出会えるのは後世に書かれた伝記とか、伝聞とか、行動についての一般的な記録などである。それらの資料をもとに武将たちの内部を推測するしかない。そういう意味で織田信長は日本歴史上その位置もその功罪もほぼ確定している。ただ彼が本当は何を考えていたか、ただそれがわからないだけだと。」こういうふうに言っておられますので、御推測を賜りたいと存じます。とても私にはわかりません。  いろいろこのせっかくロケをやるので、その後利用を考えたらどうかという例をお挙げになったことは大変御貴重な御意見として承ってまいりたいし、あるいはまた一般の市民からも戦国村でもつくったらどうかというようなこともおっしゃっておられますので、たまたまどんな建築が、そんなにもつものかどうかって、いろいろ聞いてみますと、どうも余り長くもちそうでもないというような話もあります。一定の補修をすれば二、三年はもつだろうというようなことも言われております。岐阜公園に移したらどうかと、そういうことも十分御意見として承っていきますが、何にいたしましても、まあ、これが終わるのは来年の十二月でありますから、またそれまでの間にいろいろ工夫をし、あるいは御意見を承る機会もあろうかと存じておりますので、お承りだけまずさせていただきます。  そのほか信長に関していろいろな催し、イベントその他を考えたらどうかと、こういうことも大いに今後もまた出てくることではないかと思っております。二、三年前に、もう少し前でしたか、歴史博物館で信長展をやりましたが、これが来年ごろやればもっとよかったかなとは思いますが、これが行われることを結局は知らなかったので済んでしまったと、こういうことであります。  上下水道、ごみ問題、十分こういうところには配意して、そして御迷惑のないように考えたいと思っておりますが、まあ、お答えを申し上げましたように、そう長くここに滞留をされるということではございませんので、特に便所とか、そういう点には十分配意をしなければならぬし、ごみの問題もあろうかと存じます。十分そうしたことは組織の上でまた考えてまいりたいと思っております。  ギフチョウのことでございますが、これもまた大変いろいろ御研究をしていらっしゃる市川さんでありますので、またどうも私もよう答えがうまくまいりません。ただ歴史博物館でずうっと前からふ化からやっておることだけは知っておりますので、そのたびに見に行っております。特に興味があるというわけではありませんが、これからもせっかくこのギフチョウの保護育成ということは十分やはり本市としても考えていく必要があろうかと存じますので、いろいろ実態調査、あるいは県に対する調査具申その他を含めまして全般的にわたりましてギフチョウにもっと興味を持った内容をもっていろいろ調査をしてまいることが大切だと、このように考えますので、そういう方向に向けて進んでまいりたいと思っております。  長良川河口ぜきについてのお答えでございます。  この四月に発行された「論際」という本の中で、長良川河口ぜき問題への技術的アプローチということで、日大の山村先生、岐大の河村先生、建設省の研究所の佐々木先生、水資源の中村先生その他の方々の座談会がずうっと行われております。いずれもこれは今お尋ねになりました安全性の問題が中心でずうっと書いております。そうした中にはいろいろ反対の方々の御心配の部分も書いておられまして、それに対してこうである、こうであるということが、細かく技術的な面で出ております。総合してこういうものを読んでおりましても、技術屋でない私でありますけれども、なるほどそういうことによって心配はないのだというふうに自分をまた勉強もしておると、こういうことでございます。したがいまして、もちろんこれだけの大きな工事をやり、大きな事業を長年にかかって研究をしてやるということでありますから、国には国の研究機関もあり、そして研究者もおられるわけでありますから、そういう人たちの、いわゆる近代的な技術の粋を使ってやるわけでありますから、私はそうしたいろいろの面に、不安の面につきまして、私は大丈夫だと、そういう信頼をしておると、こういうことでございます。もちろん反対の方々の意見は十分聞いてもらう必要があるということも私にもあるわけでありますし、特に長良川の鵜飼とか、魚族とかいうことにつきましても十分あの今まででも申しております。岐阜市は鵜飼が一つの観光資源として生命であるから、このアユその他の魚族の減るようなこと、あるいはまた遡上しないようなことになっては大変だということについては十分言ってまいりました。最新最鋭の施設をつくって心配のないように必ずいたしますと、こういう話でありましたから、一応大丈夫だと、このように考えておるところでございます。  以上であります。 34: ◯議長大野栄吉君) 経済部長、久松 賢君。    〔久松 賢君登壇〕 35: ◯経済部長(久松 賢君) 「信長」についてPRはどのようにするのかという御質問でございますが、PRの方法といたしましては、実行委員会の中に専門家を入れて、広報宣伝部門を設置する予定にしております。全国的にはNHKはもちろんですが、民放、新聞、雑誌等のメディア及び旅行エージェントや運輸交通関係を通じまして、地元では県市各機関の広報紙等を駆使してまいりたいと。もちろん看板、サイン、のぼり、パンフレット、ポスター等によっては早急にPR作戦を展開してまいりたいと思っております。昨日もお答えいたしましたように、期日が非常にございませんでしたので、早急に実行委員会をつくりまして、その中でまたいろいろ具体的なことを検討討議して実施に移していきたいと、現在では具体的にどうというなには持っておりません。  それから、二番目の入場券の前売りでございますが、今のところ前売りについては考えておりませんが、参考までに足利市なんかも当日券のみでやっておりますので、またそこまで私どもでは手が回らないといいますか、実行委員会の中でこれも検討していきたいと、こういうふうに考えております。  以上でございます。 36: ◯議長大野栄吉君) 教育長、浅野 勇君。    〔浅野 勇君登壇〕 37: ◯教育長(浅野 勇君) 「信長」のロケが岐阜市で行われるというせっかくの機会であります。教育委員会といたしましては、市の活性化というよりも、岐阜市の基礎を築いた人「信長」あるいは殊に昨日も申しましたように、信長の進取性といいますか、これからの岐阜市にとっては大切なことではないかと思っておるわけでございます。信長を知っていただくための教育的、文化的な面での啓蒙、普及活動を校長会などと図りながら、いろんな形で行っていきたいと考えておるわけでございますが。差し当たってドラマのセット、単独では見る価値が十分あるのかどうか現在のところも不明でございます。遠足やファミリーパークの利用の学校が計画の一部にセット見学等を含めることは期待できるのではないかと考えておるわけでございます。また歴史博物館につきまして、特別展などの計画のことでございますが、既に昭和六十三年に大がかりな信長展を開催しました。大変好評を得たわけでございます。またことしの夏にも「信長と秀吉の城と都市」と題する特別展を開催する予定でございます。来年度もう一度大きな信長展を開くということはとてもできませんが、常設展示の中に信長コーナーといったものを特設し、館蔵する関連資料、複製資料、写真、パネル等の展示によって、信長の実像、その生涯と歴史的背景などを多角的にわかりやすく学習できる場を設けたいと考えております。これにより来年岐阜を訪れる多くの人々に岐阜と信長を知っていただけるかと考えております。ただ教育を目的としております歴史博物館でございます。歴史的な価値を大切にしておりますので、余り人集め的な観光目的などの展示はなじまない点もございますので、今後学者や研究者の意見等も取り入れながら、教育普及、学習を前提とした展示を検討していきたいと考えております。  次に、ギフチョウのことでございますが、ギフチョウの貴重なことは御指摘のとおりでございます。このように貴重なギフチョウの保護を積極的に進めていくということは当然のことで、教育委員会といたしましては、科学館を中心に研究を進めておるところでございますが、一方土地の開発等により、唯一の食草でありますカンアオイの群生地が少なくなり、結果としてチョウの生活環境が狭められつつあります。現在カンアオイがどこに自生しているかという調査を進めておりますが、チョウの生活圏とこの草の群生地とは一体の関係があると考えられますので、この調査を踏まえて群生地の環境保全について関係各機関と十分な連絡調整を図ってまいりたいと考えております。また市の天然記念物指定についてでございますけれども、条件としては市にとって学術上価値の高いもので、自然を記念するものと、動物におきましては著名な動物であるというような条件でございますが、文化財指定などして保護対策を図っていくわけでございますが、いろんな方法があると思いますけれども、専門家で構成しております文化財審議会にお諮りしながら、今後十分検討してまいりたいと考えております。  内申書裁判に関連してでございますが、内申書の開示要求があった場合、これを認めるか、認めないかという問題につきまして、岐阜市教育委員会といたしましては、次のような理由で認めないという方針であることを申し上げたいと思います。第一の理由としましては、内申書は公正な判断に基づきできるだけ客観的に作成されるものでございます。そのためには記載内容は秘密であることが制度上も必要であると考えます。第二の理由として、内申書は相対評価で行うもので開示により序列や位置づけを生徒が知ると、教師や学校に対して不信感を招くおそれがあります。また病気や成育歴、親子関係など、本人に知らせたくないが志望校には知っておいてもらいたいこともございます。内申書を開示することは問題が多く発生することと思われます。第三の理由としましては、内申書を開示しますといろんなところから質問や訂正要求などの圧力が加えられ、公正かつ適切な行政事務の妨げが心配されます。以上、一つには教師の教育評価権、二つには教師と生徒の信頼関係、三つには教育現場の混乱の三つの理由によりまして、現在のところ開示しない方針であります。またあの高槻市における内申書裁判につきましては、今後重大な関心を持って慎重に見守っていきたいと考えております。  以上でございます。 38: ◯議長大野栄吉君) 都市計画部長、宮崎一郎君。    〔宮崎一郎君登壇〕 39: ◯都市計画部長宮崎一郎君) 二点の御質問がございましたので、お答えをいたします。  まず、NHK大河ドラマ「信長」で使われましたロケセットで、関係するものを岐阜公園の信長居館跡に移設してはどうかとの御質問でございますが、御存じのようにここは冠木門をくぐり階段を上りますと朱塗りの三重の塔や、山頂に岐阜城が望まれる景勝の地であり、現在は遺構だけでありますが、ここにその時代をしのばせる建物のあることも景観づくりの上からも必要であるかもしれませんが、セットの内容もよくわかりませんので、移設に当たって長期に耐えられるものであるのか、大きさは適当であるのか、またこの遺跡の所へ物をつくることがよいのか、いろいろ問題があろうかと思われますので、教育委員会ともよく相談をしながら研究をしていきたいと思います。  次に、岐阜ファミリーパークでのギフチョウの保護育成についてお答えをいたします。  この岐阜ファミリーパークは約六〇%が山でありまして、ギフチョウが生息する条件であります雑木林に囲まれ、カンアオイが植栽された排水のよい北側斜面もあり、ギフチョウを初めとする二百種以上の昆虫類が生息するという調査結果もございます。また、この岐阜ファミリーパークは年間を通じて青少年を初め、一般市民の宿泊も可能な少年自然の家もあり、自然観察には最もふさわしい所でありますので、カンアオイを初めとする植生の保存をしながら、繁殖に努めてまいりたいと考えております。幸い教育委員会で昆虫類や植生の調査を行っておられますが、質問者も言われましたように、カンアオイは成長も遅く、生育する条件づくりも難しいとのことでありますが、長年研究をしておられます科学館ともよく相談をしながら保全と育成にはさらに努めてまいりたいと思います。そのほか未調査でございますが、風致公園の間無田公園も十七・七ヘクタールの約九〇%以上が北側斜面でありまして、雑木も多く繁茂し、自然の状態で残された所でございます。一度調査をしたいと思っております。  以上でございます。 40: ◯議長大野栄吉君) 土木部長、大橋通三君。    〔大橋通三君登壇〕 41: ◯土木部長(大橋通三君) 「信長」オープンセットの造成工事によります防災上の御質問にお答えいたします。  敷地面積としては約五・三ヘクタールで、その中に岐阜城、那古野城、清洲城の城門、城壁、堀等を設ける計画でありますが、御指摘の防災対策としましては、仮設物であることを考慮に入れ、五年確率の降雨に対処できるように城の周囲に設けます堀で十分な調整機能を持たせる計画であります。なお撮影中は水が入った状態となりますが、出水期には堀の水深を浅くして調整機能を確保する予定であります。したがいまして、造成工事により周辺地区に問題が起きないように万全の対策を講じて進めてまいりたいと考えております。  以上でございます。 42: ◯議長大野栄吉君) 農林部長、高橋 簡君。    〔高橋 簡君登壇〕 43: ◯農林部長(高橋 簡君) 広島市内を流れる太田川においても既に魚道を設置した高瀬ぜきではサツキマスが遡上していることが確認されていると聞いております。長良川河口ぜきに設置される魚道については、左岸、右岸の魚道入り口に魚を呼び寄せ、遡上効果を高める呼び水式魚道と多種多様な魚類の遡上を可能にする我が国初めてのロック式魚道を併設すると聞いております。呼び水式魚道につきましては、岐阜大学における実物大の公開実験によってもアユ、サツキマスについては支障ないことが確認されていると聞いております。アユはもちろんアマゴの人工種苗の大量生産技術が水公団により開発され、放流が行われていることであります。その結果、サツキマスは十年前には非常に少量の状況であったものが、六十二年の漁獲高では長良川十六トン、揖斐川六トン、木曽川三トンになるまで増加しております。近年のマス漁獲高の減少についてでございますが、過去においても放流量を増加させても漁獲量に反映されたなかった年もございます。その原因は河川流量、気温を初めとする気象条件その他いろいろな要素があると考えられます。なお県におきましては、長良川を淡水魚の宝庫とするために総合的な振興施策が検討されていると聞いております。いずれにいたしましても、鵜飼に代表されますように、長良川はアユやサツキマスを初めとした各種の水産資源に恵まれた河川でありますので、環境保全のために積極的な施策が講ぜられることを期待しているところでございます。  以上でございます。    〔「議長、二十五番」と呼ぶ者あり〕 44: ◯議長大野栄吉君) 二十五番、市川尚子君。    〔市川尚子君登壇〕 45: ◯二十五番(市川尚子君) それでは一通りお答えをいただきましたので、あと若干の要望と再質問をいたしたいと思います。  まず、「信長」の放映に関連することでございますけれども、ともすれば、祭りの後の静けさ、あるいは宴の後の静けさとして本当に後でしりつぼみになってしまう。何か踊らされるようなことではあってはいけない。これを一つの信長が岐阜で楽市楽座を開設し、自由市場を広げて岐阜の活性化を図ったと言われるように、このことを一つの契機としてさらにこの地域がともすれば人口が減少していく、この、ある意味では県都岐阜市としては大変寂しい実態ではあるわけでありますけれども、これを契機に一つの活性化をもたらす永続性のあるもの、継続性のあるものへ転化をしていかなければならない。これはまあ市長の答弁では全くの偶然、シンポジウムと放映が決まったというふうに言われまして、偶然であったというふうな答弁をいただきましたけれども、偶然といたしましたら、それなりにそれを最大活用していくという、ただ時間的にまだ十分検討する時間がなかったわけでありますから、これから本当に十月、あるいは来年の今ごろまでにそれ相当なりの具体的な中身、そしてそれが後へつなげるような方向へ努力をしていく、これは必要、あの大変大事なことだというふうに思うわけであります。さらにきのう答弁がありましたが、例えばこのことによる百万人が来る、そのことによる経済効果、これが四百億程度は想定をされるいうお話を伺いました。未来博のときも大体ほぼ四百億程度でありました。あの質の違いというのはあるわけでありますが、本当に果たして四百億程度の経済効果があるのか、その四百億が先ほど申し上げましたようにしりつぼみにならないでずうっとそのまま少しずつでも永続性を持っていく、継続性を持っていく、そういうふうにつないでいく、そのための努力、あのもう一度この四百億の算出根拠、未来博とこの三十分程度しかそこに滞留をしない、そういう施設における四百億効果、これらについてどのように考えておられるのか、あるいはまたよく観光客、私たちもお友達と参りますと、お土産というのは大変貴重なものでございまして、岐阜の特産品、例えばちょうちん、和傘、扇子、うちわですね、そういうものがありますけれども、なかなかそれは日常的に使わないものでありまして、本当にじゃ岐阜の特産品は何なのか、私どもはよく市長言われますが、アパレルが岐阜の基幹産業だと、そうだとすればこのアパレル、これを何かの形でもっと全国の皆さんに岐阜はこういうものを売ってますよ、こんなすばらしい衣服がございます。女性の皆さんファッションを楽しんでくださいというようなPR、アバレルをこういうところへ活用していく、このことも考える必要があると思いますが、この点について市長はどのように考えておられるのか、見解をとりあえず求めておきたいと思います。  モニュメントにつきましては、どういうものがつくられるか、当然いろいろ問題があると思いますけれども、できるならこういうものを残していく、これも大事だと思いますので、今後十分実行委員会の中、あるいはNHKとの協議の中で協議をしていただきたいと思います。  上下水道、ごみ問題はぜひ問題のないように努力をしていただきたい。  それから、ギフチョウにつきましても、ぜひ、まず実態調査をすること、そして群生地が見つかったならば、天然記念物して種の保存をしていくこと、この間谷汲へ行ってお聞きいたしましたから、徳山ダムの湖底に沈む所にすばらしいカタクリの群生地があるそうであります。このカタクリというのは、ギフチョウのみつ源でありまして、それがそのまま湖底に沈むものであるとするならば、県とも協議をしていただいて、それを移植をしていただく、それも必要なんではないか、そのことについて県と一度協議をしていただくように、これは要望をしておきたいと思います。  河口ぜきについても、市長は心配はないのではないか、いろいろ国も近代的な技術の粋を集めて調査をされ、研究をされているので安心だということを信頼をしている。これは貴重な発言でございますので、これは議事録にきちんととどめおいておきたいというふうに思います。ただ、私はやっぱりこういう治水というのは、下の下流でせきをつくるだけでなしに、上流域の開発、例えばこの岐阜市をとりましても、例えばファミリーパークも五十八・六ヘクタール、畜産センター二十七ヘクタール、これもほとんど雑木林だったものがこうして開発をされていく。あるいはこの十年間の農転の状況を見ておりますと、遊水地である田畑が四百五十四・二ヘクタールも農転がされている。これらも水の早く出る原因の一つであろうと思われるわけでありまして、上流域におけるむやみやたらな自然開発、あるいはまた乱開発を阻止するような働きかけをぜひしていただきたい。その意味では上流域に分収造林をつくっているこの市長の発想は大変すばらしいと思いますが、これからもこの分収造林をさらに進められのかどうか、この点市長からお答えをいただきたいと思います。  それから、あの経済部長ですが、これからPRをしていくと、実はこの間私、友達と金沢を旅したわけでありますが、鉄道高架になりまして、一月ほど前から上に上がったそうでありますが、大変きれいな駅になりました。そこでホームへ行くときに幾つかのポスターがあるわけでありますが、岐阜のポスターは一つもない。それはまあ、ポスターを時期を決めてやられるというお話を伺っておりますけれども、ほぼ金沢と岐阜は同格都市、あるいは交流が多い所でありますだけに、あんな所へもっともっとやっぱり宣伝をしてほしいなと、そんな気がしておりますので、これからぜひ努力をしていただきたい。本当にPR一つだと思うんです、努力をしていただきたい。それから前売りは考えていないというふうにおっしゃっておりますけれども、例えばエージェントがバスで行って、それはやるんでしょうが、割引きもありませんし、その何人入場するということで計算はできるでしょうが、本当にこれはそれで果たして百万人が来てもらえるかどうか、これはちょっと私は未来博のことから想定をいたしましてちょっと心配をするんですが、その点について大丈夫なのかどうか、これもこれから検討されることでありますので、指摘をしておきたいと思います。  土木部長、了解いたします。  農林部長、いろいろお話をいただきまして、ほぼ大丈夫だというニュアンスの答弁でありました。ただ、そういうふうに魚族に対して何ら問題がないのなら、水資源公団、なぜ八十億、そしてその今分配がまだ決まっていないという新聞報道もありましたし、そこの八十億に対して六億利息がついていると、それがまだ宙に浮いているというようなお話があるわけでありますが、本当に大丈夫ならこの補償ということ自体も問題ではなかったか、国がおやりになることだからいいというふうには、血税の中から出されるわけでありますので、若干の問題指摘だけはしておきたいと思います。  それから、都市計画部長、私も冠木門のあの信長館跡、そしてそこにおけるどんなものがつくられるか、セットとしてつくられるかはあれですが、借景、背景にはとてもすばらしいものがありますので、できれば何らかの形で置くなら、あの場所が一番いいと思うわけでありまして、ぜひこれはよく研究をしていただきたい。  それから、ギフチョウについては、ぜひ教育委員会あるいは県や市全体で協議していただいて、ぜひこの種の保存のためにまず調査をされるよう努力をしていただきたい。そして、むやみやたらに自然開発を行わないような本当に雑木林の自然をそのまま残しておく。昆虫には天敵というのがあるわけでありますが、こうした小さい動物の天敵というのは、まさに人間であると、こういう表現をされている方があるぐらいでありまして、できるだけ非常に種が多いものでありますので、保存のために努力をしていただきたいというふうに思います。  教育長も努力をしていただきたい。ギフチョウについては努力をしていただきたい。  内申書については、若干問題意識を持っておりますが、時間の限度がありますので、再質問は避けますが、先ほど理由の一つとして、客観的に公正な判断をしているというふうに言われましたけれども、一般的な親の感じは、あるいは子供たちの感じは主観的に取り上げられているのではないかという不安感があるということ。それから本人に病歴だとか、家族関係だとか、知らせたくないことがあるけれども、学校だけは知らせる。これはやっぱり本末転倒ではないかというふうに私は思うわけでありまして、少なくとも高校生なれば、それなりの判断力がつくわけでありまして、それらをやっぱり親、子、そして学校との信頼関係の中で本当にもっといい教育環境をつくるように努力をしていただきたい。この点だけ指摘をして再質問を終わりたいと思います。 46: ◯議長大野栄吉君) 予定の時間を経過しておりますが、指名をいたします。簡潔に答弁願います。市長、蒔田 浩君。    〔蒔田 浩君登壇〕 47: ◯市長(蒔田 浩君) 「信長」ロケによるところの経済的波及効果ということで、四百億と申しましたが、未来博の場合は千百七十億という計算をしたわけであります。このたびは直接的波及効果、百三十七万六千円、それから生産誘発効果というものがございまして、四百三十二日間というものを勘定すると、両方で二百七十五万円ということでございます。それにプラスして……    〔私語する者多し〕 二百七十五億、ごめんなさい。百三十七億の直接的波及効果とそれから経済的波及効果の予測と合計いたしまして二百七十五億ということであります。この、その二百七十五億の中には先ほど言いました生産誘発効果というものがあるわけであります。それとプラスして宣伝効果予測、これがNHKの中継時間、民放、新聞、テレビ、雑誌、あらゆるものを勘定いたしますと、これが約百二十七億程度はあるだろうということで、細かい計算を申し上げますと、簡単に答弁ということでありますから、また別の機会に書類をもってお知らせ申し上げても結構です。  それから河口ぜきに関しまして、上流にもっと森をつくれということでございますが、分収造林をさらにこれからもつくるかどうか、これがまだここですぐつくるといっても相手の山のことがありますので、つくるかつくらんかはちょっと私今ここで返事はできませんが、やはり分収造林は重要であるということで、できました所の育成にも努力したいと、かように思っております。    〔「アパレル」と呼ぶ者あり〕 48: ◯議長大野栄吉君) なにを、アパレル、市長、アパレルちょっとやってみてください。    〔蒔田 浩君再登壇〕 49: ◯市長(蒔田 浩君) どうも答弁を聞き──御質問を聞き漏らした点がありましたので失礼をいたしました。こういう機会にあらゆる岐阜市の産業をも含めてPRをしたらどうかということの中にアパレルということも言われたようでございますが、もちろんそういうことも大いにどういう形でこれからやるか、まああの、私はせっかくの機会でありますから、商工会議所あるいは経済界、こぞって多くの人の来訪に、来岐について、あらゆる機会、あらゆるイベント等も起こしてPRをするということについては、今後もそのようにまた進めさせていただきたいと存じますが、まだまだ何を、どこで、いつ、そこまでは決めておりません。 50: ◯議長大野栄吉君) 九番、乾 尚美君。    〔乾 尚美君登壇〕(拍手) 51: ◯九番(乾 尚美君) 市議会公明党の二人目の質問者として順次質問させていただきます。  初めに、市庁舎へ相談や手続にお見えになります市民の皆さんへの対応のことについてお伺いいたします。
     私自身のことで大変恐縮ですが、市会議員となってまだ二月もたっておりませんが、この短い月日の間にも実にいろんな部局の、そしてさまざまな立場の市職員の方々にお会いしました。率直に感じますことは、職員の一人一人の方は専門知識も豊富で、管理職などにおかれましては、人格的にもすぐれた方が多いということです。そして押しなべて忙しいということです。近年の変化の激しい社会生活環境の中にあって、行政においても環境問題や、福祉対策など新しくて複雑な問題についてきめ細かな対応が求められているため、仕事の内容は多岐にわたり、高度化しており、それに対応する職員の方々の御苦労は大変なものがあると感じております。それだけに対応する市役所の機構、事務組織は専門別の複雑なものにならざるを得ないのか、市民にとりましては、大変わかりにくい場合も多いのであります。中には担当課を間違えて相談等に訪れた市民の方も多いと思うのです。そうした場合において、市の対応として大事なことは、当課ではありませんとして断るだけでなく、しかるべきセクションを確認した上でその場所を示してあげることは当然のことと思います。ほとんどの場合は適切な対応をしていただいているのですが、市民サイドからはこの点について冷たい印象を受けるとの声が多いのもまた事実であります。短い月日の中で、私自身もこれに似た対応を受けた経験があります。市では他官庁との共管事項のため対応できませんとのことでしたのですが、その官庁に早速相談したところでは、無理なので市の方でお願いをしてくださいと言われました。典型的なたらい回し行政のケースでした。今回はどこの部局でのことであったかは申し上げませんが、なぜこのような場合、市の担当責任者がその官庁の担当者に取り次ぐことぐらいはできないのかと率直に思うわけでありまして、もしこれが私でなくて、市に相談に来られました市民の方であった場合、その方は大変情けなく、また途方に暮れたのではないかと危惧するわけであります。私の杞憂であることを願うわけであります。市民の方にとりましては、市役所は生活に最も密着した役所であり、他の官庁とは異なった親切、丁寧な対応を期待していると思うものであります。今後行政においても、ニューメディアを使った情報システム化等によります高度なサービスの提供や、また事務の能率化、合理化等が進展していくものと思います。私もICカード等を利用した新しい情報サービスや、福祉の向上等についてぜひ今議会で提案したかったのですが、時間の都合で次回以降に行いたいと思っております。しかし大事なことは、そのような新しい行政サービスが展開されるようになっても、否、むしろそうであればあるほど行政サービスの原点はあくまでも市民一人一人との対話にあることを忘れてはならないということであります。フェイス・ツー・フェイスでの行政のサービスのあり方についてどのように考えられているのか、市長室長にお尋ねします。  次に、高齢者の福祉対策についてお伺いします。  御存じのとおり日本の社会は現在、世界に類例を見ない猛烈な勢いで高齢化社会に突入しており、かねてよりこの社会で生きていくお年寄りの方々の生活の安定、医療、福祉の問題、さらには雇用問題など、社会、経済政策に及ぶ広範な対応が迫られております。高齢者の方が健康に老いていくことはなかなか困難なことであります。特に脳疾患初め循環器系の病気に一たんかかりますと、お年寄りの場合には特に長期間の治療を要するため、家族の介護の苦労は大変なものがあります。現実には介護の担い手は同居の子供の数が少ないことから、勢い年をとった奥さんの手をわずらわすことになったり、奥さんが既におられない場合には、まだ子育てで大変なお嫁さんのお世話になるというふうに結局女性の方々の御負担になる場合が多いのであります。過労のために介護する側の方が先に倒れてしまい。家庭が崩壊する極めて悲惨なケースが多いこと、そしてまた日本の社会では女性はまだまだ家族の主役として、家庭の主役として大変な立場に置かれていることを痛感いたします。私はまず高齢者福祉を考える上で、一番大事な視点は、まず現在のお年寄りの方の多くは、戦前に青春時代を送り、戦後には満足に食べる物もない中でお子さんを育て、そして日本の復興のためにこつこつと勤勉に働いていただいて、今日の一応経済的には豊かな社会を築いてくださったのであり、いわば日本の最大の功労者であるということであります。そういったお年寄りの方が安心して暮らしていける本当の福祉社会を建設していくことが、これからの行政の最大の課題であると強く思うものであります。高齢者福祉問題の重要性にかんがみて、毎回といっていいほど本議会においても、さまざまな角度から活発に質疑、答弁がなされており、市当局においては、積極的な高齢者福祉推進のため努力されていることは承知しております。特に平成元年十二月に国が定めた高齢者保健福祉推進十カ年戦略、いわゆるゴールドプランと呼ばれるホームヘルパーの増員、ショートステイ、またデイサービスセンターの増設の在宅福祉三本柱を中心とする平成十一年度までの実施目標の達成に向けて尽力されていると伺っております。こうした中において、厚生省は先日、昨年の人口動態統計及びそれに基づく将来の推計人口を発表しました。それによりますと、合計特殊出生率と言われる女性が生涯に産む赤ちゃんの平均の数は戦後最低になって、論議を呼んだ昨年のデーターをさらに下回り空前の一・五三人までに落ち込みました。御存じのとおり岐阜市はこれをさらに下回っております。御存じのとおり人口を維持していくためには、合計特殊出生率は二・一以上であることが必要であります。この結果、六十五歳以上の老年人口が十五歳未満の年少人口を上回るのは、五年前に行った前回推計に比べて九年も早い一九九八年で、今世紀中に到来すると指摘しております。さらに総人口に占める老年人口の割合も前回はピーク時を二〇四二年の二四・二%としていたのが、二十三年も早く、二〇一九年に二五%台を突破すると推計しているわけであります。人口の高齢化が従来予測を大幅に上回る早さで到来することが明らかになったわけであります。このため人口推計値などを参考に組み立てられます年金制度や、また医療保険、特に老人医療費などに大変大きな影響を与えることが懸念されるところであります。ゴールドプランについても、実施計画の見直しが考えられるのではないかとさえ思われます。  そこで、福祉部長と市長にお尋ねします。  高齢化社会における福祉推進は当然のことながら、現在のお年寄りの方々のことだけを考えれば済むといった単純なものではありません。若い世代の方々も、近い将来において、超高齢化社会の中でお年寄りとなって暮らしていくことを考えていくならば、もっと長いスパンでの対応が必要であり、そのためには例えば老人問題を教育課程で取り上げていくような幅の広い対応が求められるものであり、行政機構においても、単に福祉担当部だけでの対応ではなく、建設、都市計画、労政、教育等各セクションの緊密な連携のもとで総合的な機能を果たしていくことが従前にも増して必要と思います。そして何よりも高齢化社会の中で市民が将来に向かって安心して暮らしていくためには、岐阜市としての長期にわたる福祉推進のプログラムを市民にわかりやすく示してあげることだと思います。先ほど述べましたとおり、市ではゴールドプランに取り組むわけでありますが、今回の人口動態統計で明らかなとおり、予想以上の速いスピードで進む人口高齢化を考えていくならば、岐阜市の将来人口推計のシミュレーションを行い、その結果に基づいてゴールドプランで示された十カ年での目標を前倒ししてでももっと短い年限で達成することが求められていると考えるわけであります。岐阜市における高齢者対策の全庁的な取り組みなどの強化について、市長の御所見をお伺いするとともに、高齢者福祉推進目標の早期達成の計画化などについて福祉部長のお考えをお尋ねします。  次に、自然災害対策、特にがけ崩れ対策についてお聞きします。  御存じのとおり、地形的に岐阜市は北部を中心に広域にわたって山間部に接しており、これらの地域ではがけ崩れの危険区域がたくさんあります。昭和五十一年九月十二日に起きた、いわゆる九・一二豪雨の際には長良川堤防の決壊とともにがけ崩れのため、甚大な被害をこうむったことは、市民の脳裏に生々しく記憶が残っているところであります。現在は崩壊の危険のある場所九十一カ所が地域防災計画に登録され、岐阜市では豪雨時のパトロール警戒を行うとともに、そのうち四十一カ所については、急傾斜地の崩壊による災害の防止に関する法律に基づく指定がなされ、岐阜県との連携のもとで崩壊防止工事が行われていると伺っております。しかしながら、私は現実には、危険箇所の登録を受けたところ以外にも、まだ危険箇所が幾つかあるのではないかとの懸念を抱いているのであります。一例ですが、方県校下の岩利地区にある丸山の東側山ろくの高部地域では、地元住民の話によりますと、九・一二災害の折、頂上部に亀裂が入り、住宅に隣接した山すそは小規模ながら幅百メートル以上にわたり崩れたとのことであります。傾斜角度やがけ高等の条件に適合しなかったため、この場所は先ほどの危険区域には指定されてはおりませんが、その後この山を守っている樹木の中心である松が、いわゆる松枯れ病のため、いたるところで倒れ、そのためさらにがけ崩れの発生しやすい状態になっているのではないかとの不安が地元住民の方々を悩ましております。現在梅雨に入っておりますが、名古屋気象台の予報では、ことしの梅雨は平年並みの降雨量とのことでありますが、六月末から七月前半の梅雨末期には、局地的な大雨があるとのことです。梅雨に入り、さらに最近がけ崩れや土石流についての関心を集めているときだけに、万全の防災体制の確立が望まれるとこであります。そこで土木部長にお伺いいたしますが、先ほど例示いたしましたような、現在まだ危険区域として指定、または登録されてない所であっても、防災対策が望まれる区域をどのように掌握されているのか。さらに、そうした区域の防災計画をどのように考えられているのかお聞かせ願います。  次に、鷺山にございます市営住宅正木荘の建てかえについてお尋ねします。  この正木荘を取り巻く周辺の環境は、鷺山商店街やマーサなどにも歩いて五分以内の所にあります。日常の買物もしやすく、また中心市街地への交通アクセスもバスで十五分以内と大変便利であります。しかも騒音も少なく、住宅地として最高の条件を備えていると考えられます。しかしながら、このような恵まれた条件の中にある正木荘は、建設後三十有余年を経過し老朽化が著しく、しかも居住面積も極めて狭い上、この時代におふろもない状況であり、早急に建てかえる必要があるものと思われます。職住近接、人口の定住化が求められている現在、そして特に高齢化社会におけるお年寄りや身障者の方々が快適で健康な社会生活を営む条件としては、全く静かな所より適度に活気があって、都市機能の充実した所の方が望ましいとする最近の研究成果からするならば、この地域はまさにそれにかなっていると考えられます。昨今の土地の高騰の折、建物の高層化による土地の高度利用を図りながら、お年寄りの住まい環境に最大の配慮をした、そして岐阜市の活力を支える若い世代の方にも十分フィットした正木荘の建てかえ計画について、建築部長にお聞きする次第であります。  最後に、やけどなどの熱傷に関する治療体制についてお尋ねします。  今月初めの雲仙・普賢岳の噴火で火砕流を浴び、全身やけどのため非業の死を遂げられました島原市の犠牲者の方に対して御冥福を祈らざるにはおられない心境であります。それとともにテレビ、新聞等で報道されたとおり自然の脅威とやけどの恐ろしさを改めて感じられた方も多いと思います。専門的な医療技術に関することなので詳しいことはわかりませんが、やけどや高温の液体に接触して起きる、いわゆる熱傷で重傷を負った場合には、その治療に当たっては専門医師並びに治療施設としては熱傷ベッドや、高圧酸素タンク、無菌室等を備えた、いわゆる熱傷センター、熱傷ユニットが必要と聞いております。しかし岐阜市内はおろか、県内においても熱傷センターを設置した高度な熱傷治療を行えれる公立病院はないとのことであり、このため重症患者については隣の愛知県にまで行かなくてはならないケースが多いと聞いております。私が聞いた範囲では、愛知県では名古屋市で五病院、小牧市で一病院、計六つの大学病院や公立病院が熱傷ユニットを完備しているとのことであります。やけどなどの熱傷は小さいお子さんや老人に発生する率が高く、重大な結果につながりやすいので、ぜひとも専門的治療体制の充実が望まれるところですが、今後の対応等について衛生部長と市民病院長にお尋ねします。  私の質問は以上のとおりであります。新人議員で初めての質問のため、ふなれで十分意が伝わらなかったり、あるいは失礼があった場合はお許しいただきたく、何とぞよろしく御答弁をお願いいたします。(拍手) 52: ◯議長大野栄吉君) 市長、蒔田 浩君。    〔蒔田 浩君登壇〕 53: ◯市長(蒔田 浩君) お尋ねになりました高齢者の福祉推進ということにつきましてお答えを申し上げたいと存じます。  ただいま御質問にもありましたように、出生率が一・五三という記録をつくっておりますが、さらに一・三二という声も数字的に出しておられるように思っております。我が国の総人口の減少ということはますます高齢化社会というものに拍車をかけるということでございます。それがまた大きく我が国の経済活動というものにも生産人口の減少ということで影響を与えてくることになり、大変な社会生活における深刻な影響を与えていくだろうというふうに考えられます。このような状況に照らしまして、私たちは先般の岐阜県の市長会、さらに東海市長会、さらに全国市長会ということに対しまして本県から積極的に出生率の回復策を講じてほしいという強い要望の決議をいたして国の方に提案するように全国市長会に提案をしておるわけでございます。そういう出生率の低下が原因で高齢化が予想されるこの速度が一層速いということでございますが、その対策というものは急務になっておるということであります。岐阜市におきましても、従来から老人福祉を中心とした、そうした福祉関係にも積極的な事業運営をしてきたところでありますが、ただいま申されましたような状況下におきまして、市議会には既に高齢化社会対策特別委員会もおつくりになりましたが、市におきましても庁内に岐阜市長寿社会対策推進会議の設置を来月、七月中に設けようというように今、段取りを進めておるところでございます。御承知のように全庁全部を含めました内容でございますが、人口の高齢化がもたらすさまざまな影響に適切に対処し、だれもがお互いの毎日を喜び合える長寿社会の実現を図るためにも、本市の施策、長寿対策を総合的に企画、効果的に推進することを目的といたしまして、この会議をつくるということでございまして、助役を長にいたしまして、全部長、それから幹事というようになっていくわけでありますが、その所掌事務は保健、医療、福祉、住宅・生活環境、安全、広報・啓発、生涯学習、社会参加、生きがい、就労、その他ということでございまして、分科会としてテーマを総合対策、いわゆる総合調整であります。それから福祉・健康─保健、医療、福祉、住宅・生活環境─住宅・生活環境、安全、教育・生きがい─広報・啓発、生涯学習、社会参加、生きがい、就労、そういう部門の分科会を設けて、そして協議をし調整をし、そして政策に向けて立案をしていくと、そういう内容で来月から、この設置をしようということでございます。それによりまして今後、具体的な本市の長寿社会に対応する行政の政策を進めてまいりたいと思っておりますが、当面はまず老人社会に対しますいろいろな福祉政策を今年も当初予算に積極的に上げたわけでございます。在宅福祉を中心とするショートステイ等を含めまして、いろいろ岐阜市内の東西南北、その他に適切な配置をして、そしていつでもどこでもそういうことの高齢化社会に対応する家族、御本人を含めての相談業務、あるいは治療と申しますか、そういうようなことも行っていけるような、この施設をつくていこうと、そういうことも三月議会に提案をいたしたわけであります。新たにこうした長寿社会におけるすべての部門におけるこれからの施策を十分検討をするような用意をして来月から発足したいと、かように思っております。 54: ◯議長大野栄吉君) 市長室長、森田幸雄君。    〔森田幸雄君登壇〕 55: ◯市長室長(森田幸雄君) お答え申し上げます。  市役所に相談に来庁される市民の皆様方に対する対応の姿勢についてという御質問でございます。市役所は市民と直接かかわりのある業務がほとんどでございます。市民が来庁されたときには、親切で丁寧な対応をすべきであることは質問者がおっしゃったとおりでございます。窓口での対応のあり方につきましては、本会議でもときどき取り上げられておりますが、この問題はつまるところ職員一人一人の自覚に尽きるものと考えております。日ごろから職場研修の一環といたしまして、接遇研修を窓口職場はいうに及ばず、全職場でも実施するとともに、接遇の手引のパンフレット等を作成いたしまして、各課に配付もしておるということでございます。接遇の指導者の養成にもまた力を入れているところでございます。職員は接遇のあり方につきましては、まあ忙しいからとか、あるいはわからないからといって不親切な対応が許されるものではないと思っております。一方、最近の行政でございますが、非常に細かく専門化するとともに複雑になってきております。市役所内部の組織だけでなく、ほかの官庁との役割分担も非常に、まあわかりにくくなってきておるというのが現状でございます。それだけに余計に相談に来られました市民に対しましては、適切なアドバイスを与えるためにふだんからの勉強が重要であるというふうに考えておるところでございます。今後とも質問者のおっしゃられた趣旨を十分踏まえまして、公務員としての自覚と認識を高めるよう指導してまいりたいと考えております。よろしく御理解賜りたいと思います。  以上でございます。 56: ◯議長大野栄吉君) 福祉部長、岡田信夫君。    〔岡田信夫君登壇〕 57: ◯福祉部長(岡田信夫君) お答えいたします。  先般、厚生省人口問題研究所が発表いたしました日本の将来人口推計によりますと、出生率の低下に伴い人口高齢化が一層加速され、西暦二〇一九年には四人に一人が六十五歳以上の高齢者となる超高齢化社会の到来が予想されております。昨年の合計特殊出生率が過去最低の一・五三人を記録し、今後もなおその傾向が続くものと予測されておりますが、これは子供が一人のみという家庭が増加する、つまり核家族化が一層進展することを意味しております。したがいまして、今後はひとり暮らしの高齢者、また高齢者夫婦のみの世帯が従来の予測を超えて増加するものと思われます。今後の高齢者福祉対策は、このことを念頭に置いて推進する必要があるものと考えております。また、国のゴールドプランを踏まえた本市の高齢者対策につきましては、在宅福祉対策の推進を基調としつつ、特別養護老人ホーム等の施設整備につきましても積極的に支援していく所存でございますが、平成十一年のゴールドプランの終了年度を待つこともなく、できる所から行ってまいりたいと存じます。既に本年度におきましては、ホームヘルプ事業関連として社会福祉協議会を運営主体にふれあいホームサービスが実現の運びとなっておりますほか、ショートステイ専門ベッドが寿松苑を初め、民間特別養護老人ホームに合計六十八床増床されます。またデイサービスセンターにつきましても、寿松苑のほか民間施設で二カ所、計三カ所が、さらに本年度には南保健所にもデイサービスセンターを併設いたします。これから在宅福祉関係施設の実施により相当の効果が上がるものと期待しております。また特別養護老人ホームにつきましても、今年度内に第二瑞光苑が定員五十名で完成される計画でございます。いずれにいたしましても、本格的な長寿社会を目前にいたした今日、高齢化対策の早期かつ計画的な推進が求められており、一層の努力を重ねてまいりたいと存じますので、御理解を賜りたいと存じます。 58: ◯議長大野栄吉君) 土木部長、大橋通三君。    〔大橋通三君登壇〕 59: ◯土木部長(大橋通三君) がけ崩れ等による防災計画についてお答えいたします。  岐阜市地域防災計画の中で既成造成地等危険区域の災害防止対策として、急傾斜地崩壊危険区域及びこれに準ずるものとして九十二カ所記載されており、その中で急傾斜地崩壊危険区域が四十一カ所を指定され、その中で平成二年までに三十二カ所の防災工事が完了しており、残りの九カ所については継続事業、もしくは今後着手するものであります。御指摘のいまだ急傾斜地の指定されていない所で、防災対策が望まれる地域をどのように掌握されているかについては、地元からの要望も含め十八カ所の見直しを対象としております。また岩利・高部、丸山については、現在県当局において指定の基準に合致するか検討がなされております。今後岐阜市としても指定及び防災工事の早期事業化に向け県当局に強く要望してまいりたいと考えております。  以上でございます。 60: ◯議長大野栄吉君) 建築部長、松倉有宏君。    〔松倉有宏君登壇〕 61: ◯建築部長松倉有宏君) お答えいたします。  市営住宅の建てかえ計画及び方向性につきましては、今議会におきましても先の御質問者に対しお答えをしたとおりでございますが、社会経済の発展に伴い豊かさを真に実感できる住宅、住環境へのニーズが高まっており、これにこたえるゆとりある住まいづくりが私どもに課せられた責務であろうとも考えております。そこで御質問の正木荘の建てかえについてでございますが、質問者の御指摘のとおり、利便性及び周辺環境におきましては、極めて恵まれた所にございますことは私どもも十分認識をしているところでございます。しかしながら建物につきましては、昭和二十九年に建設したもので、住戸面積一戸一戸の部屋も非常に狭隘であり、設備面におきましても、問題があろうかと思います。また公営住宅法で定めのある、耐用年数の二分の一も経過をいたしましたので、建てかえが可能となっているところでもございます。したがいまして、第六期住宅建設五カ年計画及び岐阜市再生マスタープランに組み入れ、数年後には建てかえに着手することとし、既に募集停止をし、建てかえ事業の円滑化に努めております。またこの正木荘は、地域性及び職住近接という面からも需要は極めて高いことが予想されることから、土地の効率的利用を図り、建物の高層化及び駐車スペースの確保と、あらゆる方面から検討も必要であろうかと思います。第二種住宅も取り込み、高齢化社会への対応と福祉部との連携のもとに身障者向け住宅も含め、将来的な見地に立った居住空間の拡大等良質で魅力ある住まいづくりを考えるとともに、若年人口の定着化の一助となるような面にも十分配意をしてまいりたいと考えております。  以上でございます。 62: ◯議長大野栄吉君) 衛生部長、高橋 豊君。    〔高橋 豊君登壇〕 63: ◯衛生部長(高橋 豊君) お答えします。  災害時などに同時多発するやけど患者の治療体制は日本では非常に立ちおくれておるのが現状でございます。やけどは子供では体表面積の一〇%、大人では二〇%以上になりますとショックを起こしまして、また傷跡が一生消えずに残るばかりか、命を落とすことにもなりかねません。そのための応急処置や、さらに植皮術など形成外科的対応や、また腎不全を起こしたときには透析の必要な場合も考えられるわけで、重症の場合は完備された熱傷センター等の治療部門が一番よいわけですが、全国でもこのようなセンターは少なく、通常外科か皮膚科で対応されていると思いますが、やけどは体のどの部分にも起こり得るわけで、いろいろな対応が必要となりますので、市内に四カ所あります総合病院で対応してもらうのがよいと思いますが、しかしまたマンパワー等の問題もあります。そして岐阜県ではその保健医療計画の中で述べておりますが、県の救急救命センターの機能の充実を図る中での対応を期待したいと考えておりますのでよろしく御理解いただきたいと思います。 64: ◯議長大野栄吉君) 市民病院長、時田 喬君。    〔時田 喬君登壇〕 65: ◯市民病院長(時田 喬君) では、熱傷についてお答え申し上げます。  まず、どの程度の熱傷が発生するかでございますけれども、全国的には死者が三千人、患者が百万人、通院の方が五十万人の推測があります。それから幾つかの医科大学の統計では新患数に対する熱傷患者の数は一ないし四%となっております。岐阜市民病院の熱傷患者数は平成元年、二年において外来延べ患者数の〇・一%、入院患者数の〇・一三%でした。  次に、市民病院の現在の診療体制について申し上げます。平成一年、二年に十九名の入院患者がございました。その方々は皮膚科、外科、小児科、整形外科、内科で入院治療されておられます。十九名の方の十七名は中等度の熱傷ですべての方が治癒して退院されておられます。しかし重症であった二名のうち一名は中京病院に転院されておられます。これは家族の希望によるものです。それから一名は御高齢で火傷の範囲が五〇%を超えて重症で亡くなっておられます。今後ですが、平成三年、ことしの十一月には中央診療棟が完成します。それでそのときに救急外来が整備されますし、集中治療室が新たにつくられます。したがって、熱傷を含む救急患者の受け入れ体制は充実してまいりますし、各科共同の医療体制がよりよくできるようになります。これにより熱傷の診療レベルは向上しますし、軽傷、中等傷、熱傷はもちろん重症熱傷の一部によりよい治療ができるようになります。しかし熱傷治療用の特殊施設、例えば熱傷温浴用浴槽、エアベッド、空気洗浄装置つきの特殊病室などは持っておりません。それから熱傷を専門とする形成外科医も勤務はしておりません。したがって、直ちにすべての重症熱傷に最善の治療をするということは困難な場合もあると思います。したがって、今後の問題としては熱傷患者に対するチーム医療のレベルを上げること、熱傷を専門とする形成外科医をスタッフに加えること、熱傷治療のための医療設備を整えていくことが今後の課題だと思っております。  以上でございます。    〔「議長、九番」と呼ぶ者あり〕 66: ◯議長大野栄吉君) 九番、乾 尚美君。    〔乾 尚美君登壇〕 67: ◯九番(乾 尚美君) 私の質問にそれぞれ大変丁寧に、また細かくお答えいただきました。基本的にすべての質問に対しての御返答を御了解いたしますが、二、三だけ御要望を述べさしていだきたいと思います。  まず初めに、来庁する市民への対応姿勢ですが、いろんな点で御苦労なされ、また研修面でも充実をされているという御返事をいただきましたんで、よくわかります。しかし昨日の質問者の方もおっしゃっておられましたんですが、これから時代の価値観といいますか、そういったものもハードからソフト、また物から心へというふうに変わってくるというようなことが推測される時代ですので、ぜひそういった点についてなお一層といいますか、日常的な努力を傾注しないと見失われがちなことですので、ぜひよろしくお願いしたいと思います。  高齢者福祉の推進につきましても、先ほど市長の方から来月より長寿社会対策のための特別な協議会を全庁的な内容でもってやっていただけるということ、早速取り組んでいただけることに大変意を強くしております。ぜひよろしくお願いしたいと思います。  それから、正木荘の建てかえについても了解いたしました。  あと、がけ崩れと熱傷治療のことですが、ともにある意味で防災に関連した部分があります。がけ崩れについても今回十八カ所も地域拡大されるということですので、恒常的にそういった危険地域の把握をされてるというふうには理解できるのですが、まあ、ぜひわかりやすい危険地域、予備地域といったらいいでしょうか、そういったようなものも常時監視するような仕組みというものを御検討いただければと思っております。  また熱傷治療についてですが、衛生部長の方から県の救急救命センターの充実を図る中でぜひ検討していくようなことを訴えていきたいというふうな趣旨に理解しました。ぜひそういった対応で結構だと思うんですが、事は人命に関することですので、確かに先ほど市民病院長がおっしゃられましたようなデータの発生率から見ますと、決して重症の熱傷体制を組むまでの必要性があるかということについて、費用対効果などからしますと難しい問題があるというふうには私は感じられたんですが、ぜひ岐阜市は岐阜県の県都ですし、一つも病院がないということは、やはりそれだけに大変な問題です。広域で考えていくことが、これからの地域医療システムといいましょうか、そういったことが重要な時代になってくると思います。今現在大変な状況に置かれています長崎県では、長崎大学医学部には熱傷治療センターがあるということです。岐阜市ばかりでなく、恐らくは大垣、各務原、そういった所にも重症が発生すれば名古屋まで行くというケースが考えられるわけですから、この点につきまして地域としてもう少し広域の範囲で考えていただいて、ぜひ設備面も充実させていただきたいと思います。  以上のことをお願いいたしまして、私の質問を終わらせていただきます。(拍手) 68: ◯議長大野栄吉君) この際、暫時休憩いたします。  午後零時一分 休  憩            ━━━━━━━━━━━━━━━━  午後一時七分 開  議 69: ◯副議長(高橋 実君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  質疑並びに一般質問を続行いたします。三番、田中成佳君。    〔田中成佳君登壇〕(拍手) 70: ◯三番(田中成佳君) 発言の冒頭、一言ごあいさつをさしていただきたいと思います。  昨年度までの議会内での所属会派緑政クラブは解散いたしまして、新たに服部勝弘議員とともにぐるーぷ・21という名称の新しい会派をつくり、広く市民の皆様とともに二十一世紀に向けてさらに一層市民良識に根差した活動を行うことといたしました。皆様方の御指導、御鞭撻をよろしくお願いをいたします。  それでは、発言通告に基づきまして順次発言をさせていただきます。  まず最初に、岐阜市南部地区施設、バス等についてということでございます。  岐阜駅南口のまちづくりについてお尋ねをいたします。この課題につきまして、過去四年間に数多く取り上げさせていただいているのですが、今回は公共としての施設面と、市民の足としてのバス輸送に関しお尋ねするものであります。平成元年度岐阜駅南口まちづくり構想調査結果から提案された推進プロジェクトは次の十プロジェクトだそうであります。一つ目は駅、駅前広場整備による交通機能の強化。二番目、駅前再開発などによる都心機能の開発集約化。三番目、天満公園整備による都心のオアシス空間づくり。四番目、清水川プロムナード整備による都心のオアシス空間づくりと、桜道、加納城方面への動線の強化。五番、天満宮周辺の文化、コミュニティー施設整備による天満公園と旧中山道との接続、コミュニティー施設の整備。六、旧中山道沿道整備による加納地域の歴史と文化の環境づくり。七、桜道、栄町、上本町の商店街整備による商業機能の高度化。八、都心型住宅の建設による老朽住宅の建てかえ、土地利用高度化の促進。都心人口の確保。九、駐車場、駐輪場整備による南口背後圏の特性と北口との機能分担に対応する交通環境の整備。十、ペディストリアンデッキ、空中歩行者道路と歩行者道の整備による駅前広場、天満公園、清水川旧中仙道商店街などの連結化、歩行者の回遊性の向上。  以上のプロジェクトの推進に当たって地元住民の意向を聞くべくアンケート調査が実施され、今回その集約結果が発表されたようであります。七十七ページにわたる資料でありまして、今机の方に忘れましたけれども、ことしの三月二十六日付のものであります。この中身を見てみますと、高齢者が多いと言われる加納地区でありますが、特に南口周辺地区はそれが顕著であり、世帯主の年齢が六十歳以上の方が三一・五%、五十歳以上に広げると過半数を占める。逆に二十代、三十代の若者層がほとんどいないことがわかります。どこか若者が世帯を持ちにくい古い体質、あるいは土壌といったものが地域の環境にあるのでしょうか。またこの地区にこれからも住み続けたいかとの問いに対しては、八〇・六%、約八割に上る方が住み続けたいと答え、ほかの地区へ移りたいとの回答はわずか三・八%と、ほとんどないに等しい結果が出ております。現在の住民の方にとっては大変居心地のよい環境だといえるでしょうか。この点は特に注目すべきではないかというふうに考えております。続いて、地区の町づくりを行うに当たって、将来の町のイメージについては、六六・三%の方が地元の住民にとって、日常の生活が便利な町を希望され、次に良好な居住環境を生かした住宅のある町が五二・七%を占めているようであります。続いてはコミュニティー、公共施設等の集まった町、あるいは中心商業地としての規模と機能を持った町、ターミナルを中心とした交通拠点となる町などなどが二割以上の支持を集めているようであります。またこの地区の整備上の重要点の項目を見てみますと、トップがJRの高架による南北交通の強化の四八・五%、次に、天満公園、清水川の潤いのある空間整備、そして良好な居住環境の維持となり、生活に密着した整備を望んでいる傾向が見られる旨の指摘はさきの将来の町のイメージに寄せられた思いを合わせ考えても妥当なものと言えるのではないでしょうか。この点は報告書中の言葉を借用しますならば、駅の北側と一体化した高度な都心商業、業務地域の形成と住商、すなわち住まいと商業が複合した住みよい都心型の住宅供給を目指す町づくり、つまり特に住と商があくまでも一体とならなければ真に南口らしい顔づくりはできないのではないかという指摘であります。  さて、私はこうした調査結果を見るにつけ、行政がみずから公共事業としてハード面でどのような主体性を持ったものをつくり上げようとするかが、先の議会で申しましたように地域住民の乱開発等への不安、あるいは町づくりのイメージを想定するに欠くことのできない要素であろうかと思います。それはアンケートのおのおののプランについての整備すべきかどうかとの問いかけに対し早急に整備すべきとの答えと、整備すべきであるが慌てる必要はないとの答えが同率、もしくは若干少し下回るにすぎない点に民間がともすれば走ろうとする住民意思を無視する方法への不信感が出ているのではないでしょうか。こうした意味でも今回東陸橋の拡幅などに伴い市民体育館が移転され、加納市民プールも移転されるのが望ましいとのこの報告書の指摘がなされているわけでありますが、そうであるならばいっそこの天満宮周辺、清水川近くに人々のコミュニケーションの交わすことのできる施設の建設に大いに期待するものであります。  そこで市長さんにお尋ねをいたしますが、一番目、今回の調査結果を踏まえての感想をお述べいただきたい。次に二番目、居住環境と将来構想の中での位置づけを考慮しながら、しかもこれは大切な要素であると考えますが、若者を迎え入れることのできる施設なりの建設について、そろそろ青写真ができ上がってもと考えるのでありますが、いかがでしょうか。三番目、現在駅南口ではバスの発着が市バス、民間とも行われていないのでありますが、調査結果にも示されているように、鉄道高架に伴い当然岐阜市南の玄関口としての交通拠点ともなるわけであり、岐阜市南部の総合的な発展を展望するとき、交通施策の一環としてバス発着の機能並びにバス路線網の整備は大変大切であると考えるのですが、市としての対応並びに他の民間バス会社との間での交渉はどのようになっているのでしょうか。四番目としましては、これは南口ということではないんですけれども、鉄道高架関連であり、駅北口の総合バスターミナル構想で手直しされると思うのでありますが、JR岐阜駅まで行かず、新岐阜駅どまりになっていたり、あるいはJR岐阜駅を経由しない岐阜バスについてであります。事務局で調べていただきましたところ、岐阜バスの城田寺─岐南線や各務原方面からの郊外線などは直接東陸橋に行ったり、あるいは新岐阜でとまってしまいます。JRを利用したいお年寄りや体の御不自由な方から歩く距離や、途中地下道を渡らなければならない不自由さについて善処されるよう要望が多い旨聞きますが、JR岐阜駅の吉野町の停留所までの一駅の延長についていかがでしょうか。以上四点についてお尋ねをいたします。  続きまして、廃乾電池について、えーと、ごみ問題に関しては毎議会取り上げられ、熱心な質疑、討議が交わされているのは御案内のとおりであります。いかにごみ問題、ごみ処理問題が、あ、いかにごみ問題、ごみ処理問題が深刻の度を深めようとしているかを如実に物語っていると言えましょう。それはごみ問題が単に回収、処理、再生等にかかる費用の観点にとどまらず、広く地球規模でのげに恐ろしき環境破壊、地球と人類の滅亡への突進を少しずつでもおくらせ、そうした危機からの脱出を模索しようとする認識に基づくからであると思います。さて、岐阜市でも今般岐阜市ごみ減量対策推進協議会が設置されようとしているようです。その目的は生活環境の保全及び公衆衛生の向上を図るため、市民、事業者及び市が一体となってごみの減量化、再資源化や再利用について調査研究及び啓発を行い、もって本市のごみ減量対策の推進を図るためとのことであります。せっかくの協議会の設置であり、決して単なる識者のお話し会にとどまることなく、より具体的、より実践的な提言があくまでも地球破壊に歯どめをかけるといった意気込みの中でなされることを期待するものであります。と同時に事業者の責任範囲についてもより明確な指摘がなされることを期待するものであります。と申しますのは、ごみ問題の論文の中に以下のような一文を見つけることができました。すなわち、公害は私害だ、私の害だということです。公害は私害だ。有害物質や器具を製造し、販売した真犯人がいるのに、大量消費の影で消費者が犯人にされているのだとの指摘は、まさに的を得たものと感じるからであります。さて、そのような観点に立って、きょうはごみの中でも乾電池について質問を生活環境部長にいたしたいと思います。  乾電池は、皆様御存じのように私たちの日常生活にとってあるいは現代社会にとって不可欠な商品であり、よって生産された個数も一昨年は三十九億個にも達するそうであります。使い終わった乾電池がほかのごみと異なるのは商品の中に水銀を含んでいるという点であります。そして使用済みの乾電池は捨てられて地下水の水銀汚染につながったり、あるいは気化をして大気汚染を招いているのであります。岐阜市ではそれらを防止すべく昭和六十年七月十八日より粗大ごみ収集時に分別回収を行っているようであります。資料によって回収量を見てみますと、昭和六十一年度は一万九千二百七十五キログラムであったものが、翌年度二万五千五百四十九キログラム、六十三年度三万七百六十六キログラム、平成元年度三万八千九百三十五キログラム、そして二年度は五万九千三百三十五キログラムだそうであり、四年間で何と約四万キログラム、三倍ものふえ方であり、いかに私たちの身の回りに広く乾電池が普及使用されているかが見てとれるのではないでしょうか。さらに、こうして、あ、さてこうして集められた廃乾電池、使い捨てられた乾電池はドラム缶に収められ、北海道の処理業者に送られるとのことであります。その処理量は昭和六十一年度一万五千七百キログラムであったものが平成二年度では四万五千四十キログラムと二・八六倍であり、平成三年度処理予定量は五万六千三百キログラムと昭和六十一年に比べ三・五八倍となる予定であります。そして、それにかかる処理費用は運送費用など含め昭和六十一年度が約百五十五万円であったものが、平成二年度では四百六十四万円と二・九八、約三倍、平成三年度予定費用は五百九十六万円にもなるそうであり、三・八三倍、わずか五年間で約四倍もの費用負担の増加となっているようであります。言いかえすならば、最近六年間で約二千二百万円もの税金が乾電池処理のために消費されたというわけであります。  そこでお尋ねをいたしますが、一番目、今申し述べましたように回収量、処理費用ともに倍々ゲームといってよいほどの負担増加になっている現状についてどのような認識をお持ちでしょうか。二番目、冒頭申し上げました事業者の責任負担が問われてよい事態だと考えるがいかがでしょうか。三番目、水銀を含むという点では同一の蛍光管、蛍光灯の管ですね。蛍光管が現状では一般ごみとして焼却場で処理され、埋め立てられているのですが、改められる必要があると考えますが、いかがでしょうか。そして四番目には、先ほど申しました岐阜市ごみ減量対策推進協議会には事業者側の関係者にぜひとも加わっていただき、ともにごみの認識を深めていくことが不可欠と思うのですが、この点どのように考えておられるでしょうか。以上四点を生活環境部長にお尋ねをいたします。  続きまして、三番目としましてお年寄りの住宅確保についてであります。今より二十八年後、来るべき二〇一九年には四人に一人が六十五歳以上の方が占めると言われる高齢化社会が刻々と近づいております。そして、そうした社会に対応できるべく行政や、地域でいろいろな取り組みや施設の整備が進められているのは御案内のとおりであります。一層きめの細かい対策が検討され、具体化されることを強く望む次第であります。  さて、今回はひとり暮らしのお年寄りの住宅問題について触れてみたいと思います。先日もひとり暮らしの高齢の方がアパートを探しているけれども、入居を認める大家さんがいないため大変困っている旨の連絡を受けました。ひとり暮らしと高齢、あるいは高齢者世帯という条件を理由に入居を断られたとしても、ひとりこの大家さんのみを責めることにはつながらないと考えます。しかし、そうかといってこのような現状を黙認するわけにいかないのもまた事実であります。今後は高齢化社会の波の中では、こうした事例はふえることはあっても、決して減ることはないと言えるでしょう。岐阜市では本年よりふれあいハウス白山への入居が開始されました。高齢者世帯とひとり暮らしのお年寄りの方の市営住宅でありますが、応募状況は世帯用八戸に対して二十四名の方の応募、また十一戸のひとり暮らし用に対しては四十七名の応募があったそうであり、合わせての競争倍率は三・七倍と高い数字で示されているように、高齢者用公営住宅への入居を希望する市民がいかに多く、切実な課題であるかを見てとれるのではないでしょうか。さりとてふれあいハウス白山にかかった工事費用が三億六百五十万円とのことであり、次々建設していくというわけにはいなかい点は理解できるものであります。  そこで御提案申し上げますのが、民間のアパートを一棟丸ごと市で借り上げ、高齢者用として提供するということであります。調査をしてみますと、東京都府中市と埼玉県川越市でただいまの事業がともに平成元年度より開始されているようであります。例えば川越市、ここは人口が二十九万八千人だそうでありますが、その川越市の場合を見てみますならば、一、市が所有者より一棟六室の二階建アパートを借り上げ、低所得のひとり暮らし老人に提供する。二、敷金、礼金等を廃止して、家賃も通常より安くし、入居者の生活の安定を図る。そして三、階段の勾配を緩やかにして、トイレ、浴室などに手すりを設けるなど、お年寄りが生活しやすように改築するといったぐあいであり、府中市もおおむね同様でありますが、管理人を置いている点が異なるようであります。今後ふえるであろうこの種の問題を老人対策事業の一環として推進することは緊要ではないかと思うのであります。  そこで福祉部長にお尋ねをいたします。一、お年寄りの方からの住宅確保についての問い合わせに対し、市の窓口でどのような対応をされているのでしょうか。二、新たに市営住宅を建設することは多額な費用がかかり、なかなか容易ではなく、そうであればただいま申し上げましたような民間アパート一括借り上げという方式が必要ではないかと思うのでありますが、いかがでしょうか。三、この方式以外にお年寄りの住宅確保で検討されていることがあればお答えをいただきたいと思います。  最後ですけれども、これはカラスによる農作物被害ということで、一言……御検討いただきたいというふうに思います。  岐阜市南部の食肉地方卸売市場北側付近では、川島方面より移り住んだといわれるカラスの群れが大木に巣くい、傍若無人に河川敷内の農作物を食い荒らしているようであります。茜部野瀬、あるいは茜町の農業を営む人々がせっかく耕した白菜やキャベツなどを、あるいは里芋を口に加えて飛び去っていくそうであります。また冬にはビニールハウスの上を伝って歩くことによりビニールをずたずたに破くなどの被害を出しているようでもあります。仕方なく自衛策として防御ネットをかぶせたり、あるいはカーバイドを用いて爆発音でおどかしたりと、あの手この手と策を練って御苦労されているとお聞きしております。農林部の方によりますと、網代地区や三輪地区などでも同様のカラス公害が生じていたと言われておりますが、それらの経験の中で有効な方法がとれないものか、またどのような対処をされようとするのか、農林部長にお伺いをいたします。  以上をもちまして一回目の質問とさしていただきます。(拍手) 71: ◯副議長(高橋 実君) 市長、蒔田 浩君。    〔蒔田 浩君登壇〕 72: ◯市長(蒔田 浩君) お答えを申し上げます。  昨年暮れに行いましたところの、今後の開発想定をいたしておりますところの南口周辺のプロジェクトに関しての調査を行ったわけであります。十七区域の七区のいわゆる南口を対象といたしたものでございまして、八百七十六世帯、約七〇%の回収率ということでございます。プロジェクトを先ほどお述べになりました十二項目でありますから、申し上げませんけれども、高架事業がどんどん進むわけでありますから、南北地域の町づくりは極めて重要なことでありますから、こうした意向を十分とらえて、そして今後の構想をつくり、実施計画をつくっていこうと、そういうことであります。感想ということでございますが、思ったより高齢者の方々が多いということで、五十歳以上の人がほとんどであるというようなことで、長く住んでいらっしゃるわけでありますから、今後もずうっと住み続けたい、これは私は当然のことでございまして、この地域だけではなくして、中心市街地でもおんなし傾向というふうに認識しております。またこれらの地域は都市において多くの既に機能も集積されておりまして、非常に生活の利便な所であるということでありますから、また住み続けたいという結果も当然であろうと思います。さらに再開発を要望するということや、あるいはまた栄町通りの商店街の振興を図ってほしいと、そういう声も相当大きい声として上がっておりますので、今後の町づくりに皆さん方が積極的にこれを反映さしてほしいということでございますので、地域の皆さん方の意欲ということを十分伺ったものでございます。またこれからの施設計画でありますけれども、今年度はJR南口の駅前広場、それから清水緑地、天満公園等と周辺の都市計画道路に水と緑を取り入れた潤いのある都市空間の創出ということを図るための基本構想を策定する年であるわけでございます。さらに将来的には文化、コミュニティー施設等も整備することをこうしたプロジェクトで十分伺っておりますから、これを検討し、さらに若者にも魅力のある町づくりを考えていきたいと、そういうことを具体的に何をと、よくこういうところでも出ておりますところのコンサート等を行えるようなものも必要でありましょうし、あるいはまたせっかくああした清水川という美しい川を引き入れて一体となった公園づくりと申しますか、野外音楽広場と申しますか、いろいろつくり方はあろうかと存じますが、なるほど若者の人が駅に近くて買物も近くて、そしてまたそういうような緑の多い水のたくさんある、そういう公園といいますか、施設を望まれるというように考えられるわけでありますから、そうしたことも考えて、これからの魅力ある町づくりに努力したいと思います。  南口におけるバスの発着でございますが、現在はあそこにはバスの発着場がありません。当然これは高架事業がありますと新しく都市計画道路が入るということでありますし、また東陸橋は平面交差になるわけでありますから、十分バスの発着をするような南口をつくらねばならぬ、かように考えておりますから、そういう点も十分民間バス、公営バスを含めまして乗り入れについての機能を十分考えていかなければならぬと、かように考えております。  それから、現在のJRの駅前まで民営バスが入っていないから、バスターミナル、不便であるからもっと延長せよということでございます。もちろん全然入ってないわけではございませんが、まあ、市営バスが中心で、民間バスも少ないということもありましょうし、それから電車通りには幾つか、何本かも通っておるわけでありますが、現在の市営バスがおりますところの駅前バスターミナルの中には入っているのが少ないと、こういうことであろうと存じます。どういうふうにしたらいいのか、民営バスからそういう声があるかどうか聞きましたけれども、そういう話もないというようなこともあって、今後一遍利便性を図るという意味からはどのようにしたらいいのかということにつきまして、一遍よく協議をしてまいる必要もあろうかというふうに思っております。将来は十分これから、お答えを既にしておりますが、南側のバスターミナル、あるいは北側のバスターミナル、南口のバス乗り入れ、十分大切な内容でありますし、また最も重要なことと認識いたしております。  以上であります。 73: ◯副議長(高橋 実君) 生活環境部長、玉井康弌君。    〔玉井康弌君登壇〕 74: ◯生活環境部長(玉井康弌君) 田中議員の御質問にお答え申し上げます。  まず第一点目の、使用済み乾電池の収集処理について、処理経費の負担増加の現状をどのように考えているかという御質問でございますが、御承知のように岐阜市では粗大ごみ収集の際に廃乾電池専用の箱を用意いたしまして、市民から出される乾電池の収集をいたしております。御指摘のように、年々収集量が増加し、その処理経費も負担増となっておりますが、水銀を使用した有害ごみの中でも市民が身近に使用し、数多く廃棄しているのが乾電池等であります。廃乾電池の処理については、水銀回収方式によって資源化処理され、適正に最終処分まで行っております。全国都市清掃会議廃棄物処理技術開発センター内に設置されております使用済乾電池広域回収処理連絡会の組織を利用いたしまして、現行の処理方法を今後も継続してまいりたいと考えておりますが、水銀を使用する乾電池そのものがだんだん少なくなっておりますので、四、五年先にはいずれはなくなるものだと思っております。  第二点目の、事業者の責任負担についてどのように考えているかということでございますが、御指摘のように事業者は製品容器等の製造、加工、販売等の事業活動に伴って生じる廃棄物については、自己の責任において適正処理が義務づけられております。したがって消費者が販売店へ気軽に返還ができ、販売店がメーカーに引き取ってもらうといったルールの確立が望まれるわけでございますが、今回の廃掃法の改正案でも事業者の責務として国及び地方公共団体の施策に協力しなければならないとしているものの、まだ具体的な取り組みについて明確化した政令等が示されておりませんので、はっきりした方針は立てられていないのが現状であります。廃掃法についても継続審議ということでございます。これが決まりました後、政令等が出るものだと考えられます。当面市といたしましては乾電池製造メーカーの回収ルートの確立を見守りながら、関係機関へも要望するなど自治体としてできる範囲の努力をいたしていく所存でございます。  第三点目の、蛍光管の処理についてでありますが、御承知のように蛍光管につきましては、粗大ごみ収集日に収集し、掛洞プラントの破砕機で破砕処理をいたしております。蛍光灯に使用されている水銀使用量及び含有量は廃乾電池に比べ微量でございますので、焼却場の廃ガス及び周辺大気中の水銀含有量を定期的に測定いたしておりますが、異常数値は認められておりません。蛍光管の収集処理につきましては、今のところ現行の処理方法で実施をしていきたいと考えております。今後につきましては、いろいろ検討させていただきます。  第四点目の、ごみ減量対策推進協議会の委員の問題についてでありますが、今回設置をいたします協議会では市民や事業者の皆さんに市の方策、施策に対して全面的に協力を呼びかけるとともに、それぞれが自己の分野においてできる範囲のごみの減量を積極的に推進していただくことが目的であり、特に事業者側には要望や要請をしなければならない問題がたくさんあるかと思います。今回の協議会の構成につきましては、特にごみの問題ということで、女性の人を数多くということで、女性委員を九名、三十人の中で九名でございますが、登用しております。構成委員の内訳は学識経験者二名、関係行政機関三名、市が一名、市議会から二名、各種団体の自治会、婦人会、消費者団体等の代表で十八名、事業者側の代表として商店街連合会等から四名、合計三十人のメンバーで発足をしたいと、このように思っております。以後協議会の発展と運営状況等を見定めながら、メンバーとか、人員については検討してまいりたいと思いますので、よろしくお願いをいたしたいと思います。  以上でございます。 75: ◯副議長(高橋 実君) 福祉部長、岡田信夫君。    〔岡田信夫君登壇〕 76: ◯福祉部長(岡田信夫君) お答えいたします。  急速に進行する人口の高齢化の中にあって、高齢者の居住の安定を図ることが長寿社会対策の課題の一つとなっております。そこで御質問の第一点目の、お年寄りの方の住宅確保についての御相談に対しましては、住宅課の担当者と連携をとる中で対応いたしてまいっております。  次に、民間住宅の借り上げについてでございますが、住宅事情の逼迫している大都市及びその周辺の都市において、借り上げ制度等を実施していることは御案内のとおりでございます。岐阜市におきましては、それらの都市とは若干事情の相違があるものと考えますが、このような制度についてもいずれ研究課題としていかなければならないと存じます。
     次に、その他の方法は検討してるかというお尋ねでございますが、高齢者のお住まいになられる住宅は、段差を解消したり、あるいは手すり等を設けたり、お年寄りの身体状況に応じた設備を整えることが重要であります。今後の市営住宅の建設計画の中で高齢者の生活利便と、安全に配慮した住宅を供給し、居住の安定を図るよう建築部とも協議してまいりたいと存じますので御理解賜りたいと存じます。  以上であります。 77: ◯副議長(高橋 実君) 農林部長、高橋 簡君。    〔高橋 簡君登壇〕 78: ◯農林部長(高橋 簡君) お答えいたします。  御質問のカラスの集団生息による農作物等の被害は市内各所で柿等、果樹の食害等が御指摘のとおり種々発生している現状であります。その対策といたしましては、農家による防鳥ネット等自己防衛対策を指導しておるところでございますが、地域農業団体から被害による駆除願が提出されたときには、現場を調査し、被害が甚大と判断された場合は法に基づく有害鳥獣駆除の許可を受け、捕獲を行っているところであります。今後とも農作物の被害の減少に努めてまいりたいと考えますので、御理解を賜りたいと存じます。  以上であります。    〔「議長、三番」と呼ぶ者あり〕 79: ◯副議長(高橋 実君) 三番、田中成佳君。    〔田中成佳君登壇〕 80: ◯三番(田中成佳君) それぞれ御答弁をいただきましたので、御要望なり、また再質問を行っていきたいというふうに思います。  最初の、岐阜市南部地区の整備についてでありますけれども、まあ、あのう、先ほど申し上げましたような内容でありまして、生活に密着した整備であるとか、あるいは住商、住まいと商業が複合した町づくりということが、この調査の中で非常に頻繁な出てくるといいますか、その密度が高いなというふうに感じております。ということは、いかにこの地区の人たちが現在の住みよい環境、住環境ですね、これが大切であるかと、先ほど市長も言われましたが、住み続けたいとの希望を持っている方が大変多いということが言えまして、こうした生活環境というものをとにかく守っていただく、そうした中でのいろいろな取り組みということが行われなければならないということを大変痛切に感じております。と同時に、この先ほどおっしゃられたこの町づくりについての委員会等がございますけれども、このアンケートに見られますように、これ七ブロックの中でですね、それぞれ調査が行われたわけですけれども、そのうちで三ブロックの所で、こういった町づくり、あるいは南口のいろいろな取り組みについて全く知らない、あるいは名前は聞いたけども、内容がわからないという方たちがまだ六割以上を占めているというような結果も片一方で出ておりまして、そういった意味ではまだまだなかなか浸透していない部分も多々あるんじゃないかなというふうに感じております。そういう意味は余り性急に、いろいろなことを急がないというような方向性も大切ですけれども、反面やはり行政としてどういうようなことをやっていくかということを住民自身に、ま、しっかりと広めていく、そうした取り組みというものも大切ではないかなというふうに思うわけです。これ平成七年度──平成四年度には高山線、あるいは東海道線の下りというものが開通していくと、高架が開通するというような時期にもありますので、やはりそうした中で、まだまだ町づくり、あるいはどのように自分の住まいがなって変わっていくのかということを知らない方たちが一方ではいるんだというようなことをですね、認識していただくならば、そうした人たちの意識を、しっかりとこういうような取り組みをしている、行政はこうだということを言っておかないと、やはり住民の中から何でこんなふうに急に出てくるんだろうというようなところが出てくるんではないかなというふうに思うわけです。その公共がそろそろいろいろいな面で見本、あるいは手本を示していく、そんな時期にもう差しかかっているんじゃないかなというような認識を持つわけです。まだ今おっしゃられましたけれども、具体的に何をするかというようなことにはまだ考えていないというような答弁もありましたけれけども、逆にいけば、その民間がいろいろなものをいろいろな所につくる、あるいはその設ける以前に、やはり公共としてきちっと公共らしい本当に落ち着いたものをつくっていく、あるいはそれを手本を示していくということをしないと、先ほど申しましたような、いわゆる乱開発みたいなことにもつながっていくんじゃないか、時期がそろそろ近づいているんじゃないだろうかというような危惧感を持たざるを得ないわけです。そうした意味でいつまでもコンサートであるとか、清水川でどうのこうのというよりも、こんなものを構想しているんだという一つのプランというものを提示していただきたいというふうに考えております。  それから、バスの発着云々ですけれども、これは北口の総合バスターミナルとの関連性があるということで、その中で考えていきたいということですけれども、この総合バスターミナルも昨日のこの議場でのいろいろなやりとりの中で出ておりますけれども、大変おくれている。一案があって、二案があって、そして今は三案を検討してるというようなことで大変いろいろな取り組み自体がおくれているというようなこともあるわけでして、そうであるならば、やはりそれと平行した形で南口の駅前広場の整備ということが最近とみに言われるわけですけれども、この時期にやはり北と、北といいますか、そのバスターミナル等をどうするという問題とあわして、やはり南の玄関としての顔、その顔づくりという中で同時並行的にですね、そういったバス整備であるとか、路線網であるとかいうものを市の独自で考えていっていただきたいということを考えるわけです。えてして、どうしても民間と一緒にと、あるいは北と一緒にということになりますと、いろいろな弊害あるいはおくれというものが出るわけですけれども、やはり南は南としての独自性という点から、こういうような施策というものを、あるいはバスはどうであるか、あるいは発着についてどういうもんである、あるいは路線網はどうするもんだというようなことを提示をしていただきたいというふうに思います。  それから四番目の、これは駅前、これはちょっと今の話と別ですけれども、新岐阜でとまってしまって、そして岐阜駅までJRに乗りたいけれども、バスが新岐阜どまりである。あるいは新岐阜を通過しないで、東陸橋へ行ってしまうというようなことで、どうしても歩いて行かなければならないということで、大変先ほど申しましたお年寄り、あるいは体の御不自由な方からいろいろな、これではちょっと困るというような要請が非常に多くなってるというふうに認識しております。これいろいろ事務局の方に調べていただいたりしても、路線としては非常にわずかな路線です。名鉄バスの方は吉野町のターミナル、吉野町の駅に全部ですかね、発着しておりますし、そして市営バスはもう全部ですし、ということで残る岐阜バスで若干の路線について、このようなことが実際起こっているということですので、何もバスターミナルの中まで駅の正面までつけてほしいということではないんですけれども、せめて岐阜駅の吉野町のバス停ぐらいまでひとつ延長していただきたいいうようなことを今お願いしたわけです。協議をしていく必要があるということですので、ぜひとも前向きに検討していただきまして、善処していただきたいというふうに思います。  それから一つ、これ再質問でお願いをしたいんですけれども、えーと、これは新都市開発推進部長にお尋ねをしますが、実はこれ六月一日号の広報ぎふがこうした「岐阜駅周辺のまちづくり」というようなことでですね、論文募集を行っておるわけです。ここにありますのは、えーと、「岐阜の明日を支える岐阜駅周辺のまちづくりについて、ざん新でユニークな提言を募集します。新しい岐阜の創造に向け、あたなの夢を描いてみませんか。」というような呼びかけの中で、これ賞金も何ですかね、十万円相当の副賞とか、いろいろ賞も出るわけですけれども、何か今の時期にですね、こういうような夢づくりであるとかいうことが新たに提案されるということは、言いかえますとね、ちょっとおかしいなというものが、これが岐阜駅の南口です。これが構想として既にあるわけです。そして香蘭地区の開発の整備計画ということでは、こういうものがしっかりとしたパンフレットも出ておりまして、岐阜駅の南口についてですと、十の推進プロジェクト、あるいは七つの地区の整備構想、それから香蘭地区に、これについていいますと核開発街区への導入施設方針ということで、この中にもう既にアメニティゾーン、あるいは産業開発センター、ファッションスクウェア等々を設けるというような既設の導入地点の方針等も具体的な形で提示されておるわけですけれども、今回新たにどうしてこの町づくりを住民から募集をしなければならないのかというようなことで一つお尋ねをいたしたいと思います。と申しますのは、これが夢ということはいいんですけれども、この夢自体が夢として終わるのか、それともあるいはそれを具体的な形で、こういう町づくり中に生かそうとするのか、そこら辺の認識がどうも私には理解できないもんですから、ここら辺でどうして今この時期にこうした町づくりの提言を求めなければならないのかと、この点についてお尋ねをいたします。  それから、廃乾電池についてはまだはっきりした方針が打ち立てられないというようなことで、事業者の責任負担についてということが私自身一番ここで言いたかったことですけれども、と申しますのは、ここに一つこういう文書があります。と申しますのは、これ厚生省が通達で出してきたもんですけれども、昭和六十年七月二十四日付の「処理が困難な廃棄物対策について」というような、こういうような一つの通達があるわけですけれども、この中に明らかにですね、こうした事業者の責任分担については以下のようにしていただきたいというような内容がきちっと提起されておるわけです。今答弁を聞きますと、四、五年先にはこういったアルカリ性の乾電池がなくなるから、こうした費用も減るだろうというようなことでおっしゃられたわけですけれども、この中を見ますと「事業者において、次の措置を講ずるものとすること」ということで、はっきりとうたってありまして、一つには水銀電池の回収強化等、回収率の向上及び新規用途の拡大の抑制。そして二番目はアルカリ乾電池の水銀含有量の逓減化、減らすこと。そしてウとしてはアルカリ乾電池の識別を容易にすることというようなことが書かれておりまして、その次に、こうした事業者における措置が実現するまでの間の経過的措置として市町村ではこういう回収をしなさい。あるいはいろいろな地域の団体が集まってですね、全国的な組織を整備しなさいということが設けられておりまして、そして最後には、特に製造業者はア及びイについてすなわち市町村が回収することについて、財政的な側面から協力を行うことという、こうした通達がきちっと書かれておるわけです。ということは、今岐阜市の場合でしたらこれ年間で五百万ぐらいですか、最近ですとほぼ六百万の金が要るわけです。そしてこの六年間といいますと、これ昭和六十一年度からの計算で六年間で二千二百万というお金が乾電池に投入されたわけですけれども、この通達は昭和六十年に既に出ておりまして、七月の二十四日付で各県におろされてる。そして、その中に明らかに財政的な側面から協力を行うこと、というようなことがきちっとうたわれておるわけです。こうした点においてですね、再度生活環境部長にお尋ねをするわけですけれども、一体こういう、この通達によるとこういうふうであるわけですけれども、一体こういった財政的な措置と、援助といいますか、協力といいますか、そういうものを事業者に対してどのように行ってきたかという点について一点お尋ねをしたいというふうに思います。  それから、蛍光管についてですけれども、これは異常が認められていないので、今はやる段階ではないというような回答でありますけれども、異常が認められてないからこそやっていただきたいというのが、やはりこの生活の環境を守るという私たちの立場だというふうに思います。何も認められなければやらないということは全くおかしなことでありまして、認められていない段階でこそ行うべきであります。と申しますのは、ここに今のさきの通達ですけれども、ここには書いてあります。乾電池は全く無害であると、厚生省では書いてあるわけです。ところがその反面、市町村ではこういうように回収をしてください、そして事業者はそれについて援助してくださいと、財政的な協力をしなさいというようなことがうたってありまして、全く考えようによっては相反することでありますけとれども、はっきりこういうことをうたうということは、厚生省自身がやはりこの水銀というものについて決して過小評価をしていないというふうに思うわけです。そうした意味で異常が認められていないから、これは今までどおりに行うというこうした姿勢については、全く私はおかしいというふうに思います。逆に認められていない段階であればこそ、今だからまだ手が打てる。まだ十分にそのことで皆さんの関心もあるということで、言えるかと思いますので、これについてはぜひ検討といいますか、即刻この分別回収、粗大ごみの中の回収として一項目、この蛍光灯の廃管処理について、蛍光灯の収集ということを設けていただきたいというふうに思います。このことも合わせて再度生活環境部長にお尋ねをいたします。  それから、協議会ですけれども、これはやはりあの、どうも事業者の人の対してどうも背中向きのような意見をされるわけですけれども、やはり公害は私害であると、冒頭申しましたけれども、確かに私はそのとおりだというふうに思います。そうであればこそやはりこの公害といいますか、こういうものを出すメーカー、あるいは事業者というものについて、ものの人たちをこういう協議会の中に入れることによって少しでも、やはり彼らの意識改革といいますか、そういったものが一歩でも二歩でも前進するんじゃないかというふうに思いますので、ぜひこの協議会については再度事業者の方を入れるべく検討をしていただきたいというふうに思います。  それから、お年寄りの住宅確保についてでありますけれども、これはですね、今住宅問い合わせに対して市の窓口での対応ということで、住宅課との連携とおっしゃられておるわけです。いわゆる市営住宅があいてますから、そちらへというようなことされてるようですけれども、今あいている住宅といえば、やはりよくあります三田洞であるとか、大洞というような、やはり市街から幾らか離れていますし、やはりお年寄りの人たちが一番感じるのは三つあると思うんですね。一つには面倒を見てもらえないという不安感、そして手すりや階段などがないという不便さ、そして話し相手がつくれないという不満という、こういった三つがあると思うんです。ですから、その市営住宅に入るという手だては、もうほとんど市民の皆さん知ってみえると思うんですけれども、だけどもやはり住みやすい、あるいは町の中である。あるいは近所に知り合い、茶飲み友達といいますか、そういった方々が見える。そうした場所というものを望んでるんじゃないかなと、その結果がいわゆるふれあいハウスのこの人気といいますか、ああいった中心部に設けられた施設に、やはり四倍に近い競争率を擁して、やはり市民の皆さんが殺到する。お年寄りの方が入りたいという希望がわいたのはこの現実だというふうに思います。ですから、そういう意味でも最後におっしゃられたのが市営住宅の建設の中で云々と言われましたけれども、市営住宅をつくるには先ほどふれあいハウスにしても約三億円近い金が要ると、そんな金を確かにつくっていただくにはこしたことはないけれども、なかなおっしゃられるようにそう一朝一夕にはできないと、そうであればやはり民間のアパートを借り上げた方が安いし、そういった希望者が非常におるというようなことで、これを提案したわけでして、ぜひともこれ研究課題ということですけれども、課題というだけじゃなくして、一歩突き進んで検討といいますか、実行に向けて、また他都市を見ていただいて勉強していただきたいというふうに思います。  カラスによる被害ですけれども、これは私は別に殺すこととか、どういうことは余り好きではないんで、あれですけれども、実際にこういう被害が出ているということですので、早急にそういった地区についてぜひとも対応を早速とっていただきたいというこの要望だけにとどめます。  以上をもちまして、二回目の質問とさせていただきます。 81: ◯副議長(高橋 実君) 新都市開発推進部長、細川宗雄君。    〔細川宗雄君登壇〕 82: ◯新都市開発推進部長(細川宗雄君) お答えいたします。  どういう趣旨で募集するのかということでございます。論文とおっしゃいましたが、論文というかた苦しい難しいものではなくて、提言ということで原稿用紙で約四枚程度と、多くなってもいいんですが、そういうことでございますので、気楽にいろいろな考え方、アイデアを出していただくという趣旨のものでございます。御承知のとおり鉄道高架も着々と順調に進んでおるわけでございますけれども、駅前というのは、駅も含めた駅前でございますが、これは今まで交通結節点、あるいは岐阜市、あるいは岐阜県の玄関口としての意味合いが大きゅうございます。新しい開発が行われるわけでございますが、その中にはいろいろな床、例えば高架下の利用という問題もございます。駅前を中心とした高架下の利用あるいはこれから行われますところの再開発に伴う床の新しい創出等が行われるわけでございます。そういう意味で駅も含めた中でこれから二十一世紀に向かってどう考えていく、ただ単なる交通結節点的な機能だけではなしに、いわゆる市民のコミュニティーの場、あるいは商業文化の場と、そういうようなものを展開していく一つの考え方を市民参加という中で、あるいは県民参加という中で考えていただく場をここでつくっていきたいということで、この提言を募集したわけでございます。そういう意味でこれらが具体的に、提言でございますので、それが具体的に展開できるかできないかは、やはり募集した結果を見ながらできるものは取り入れていくというふうな考えでおるわでございます。先ほどおっしゃいましたように香蘭、あるいは南、あるいは駅前があるわけでございます。いろいろな計画があるわけでございますが、具体的な施設計画というのは、まだ部分的な香蘭についてはございますが、ほかの所では抽象的な機能論の展開にほぼ終わっておるわけでございますので、そういう点からいろいろ企画がやられました政策……、有識者の方が、学者先生集まられましてやられました政策懇談会というのもやられて、有識者の方にはいろいろな御意見聞いておるわけでございますけども、やはり市民の多くの方あるいは県民の多くの方から、こういうものを聞いていって利用できるものは利用していきたいという考えで募集させていただいたわけでございます。  以上でございます。 83: ◯副議長(高橋 実君) 生活環境部長、玉井康弌君。    〔玉井康弌君登壇〕 84: ◯生活環境部長(玉井康弌君) 御質問に御回答を申し上げます。  先ほどの質問の中で通達のことは承知をしておりますが、先ほども申し上げましたように消費者が販売店へ気楽に返還ができ、販売店がメーカーに引き取ってもらうというルールがまだ確立されておりません。それで今のような、現在のような格好でやっておるわけでございます。それから費用の面につきまして、岐阜市へそういう費用が来るんではなくて、どっかの例えば全国都市清掃会議あたりへそういうのが来とるんかどうかということがございますので、その辺は調査をしませんとわかりません。  それから、蛍光管につきましては、先ほども言いましたように、今のところそういう処理方法をとらざるを得ないので実施をしておるということでございますが、今後につきましては検討させていただきます。  それからもう一つ、前の質問でございますけれども、時計等の水銀電池につきましては、時計屋さん等で箱を設けて回収をしておるようでございます。  それから、もう一点最後の協議会でございますけれども、いわゆる事業者側の代表としましては、商店街連合会等と申し上げましたが、商工会議所、それから岐阜市商店街連合会、柳ケ瀬商店街連合会、岐阜ファッション連合会、こういうところの代表の方が四名入っていただくようにしております。ただスーパー等の団体というものが現在形成されておりませんので、商店街連合会の中でいろいろ対処していただくということになるかと思いますので、よろしく御理解をお願いしたいと思います。    〔「議長、三番」と呼ぶ者あり〕    〔私語する者多し〕 85: ◯副議長(高橋 実君) 時間が経過しておりますので、自席からお願いします。三番、田中成佳君。 86: ◯三番(田中成佳君) 今伺いましたけれど、こうしたアイデアについては、要望ですけれども、アイデアを出された方については、いろいろな委員会とかそういうところにですね、積極的に参加さしていただける、そういった機会を設けていろんな意見を取り入れる、幅広いものをつくっていただきたいというふうに思います。  それから、乾電池につきましては、調査をするということですので、ぜひ調査をしていただきまして、やはりどうしてもこういった問題というのは事業者といいますか、メーカーに対して意外と何も、言わなければならないところで、なかなか行政というものは言わないというのが一般的な常としてあります。ぜひともこういったものについては、きっちり言うべきところは言っていただきたいというふうに思います。  以上です。ありがとうございました。 87: ◯副議長(高橋 実君) 五番、大野 通君。    〔大野 通君登壇〕(拍手) 88: ◯五番(大野 通君) 市政自由民主党議員団四番目に質問させていただきます。よろしくお願いします。  発言のお許しをいたただきましたので、発言通告に基づいて質問をさせていただきます。三項目の中で各項目ごとに細部に分けてそれぞれお尋ねさせていただきます。  最初に、生涯学習について。  生涯学習の推進が叫ばれて久しいが、実態は理念の先行したまだまだの推進状況ではないかと思います。最近の社会構造の変化は目覚ましいものがあり、都市化、高学歴化、情報化初め、国際化が進み、また人口構造や家庭生活も大きく変化しています。豊かな社会を形成してきたが、私たちを取り巻く地域の環境にもさまざまな影響を与えています。このような中で、教育要求の多様化、高度化が論議され、家庭教育と生涯学習の大切さが強く叫ばれています。国におきましても、昭和六十二年八月臨時教育審議会の受験戦争の過熱など、学歴社会の弊害を是正し、人々の生涯にわたる学習成果が適正評価されるような生涯学習体系への移行を提言した答申を受けて、六十三年文部省の筆頭局として生涯学習局を位置づけ、昨年には生涯学習振興施策の推進体制等整備法案を法制化するなど具体的に政策として推進しようとしています。生涯学習は決して理屈や理論ではなく、日常生活の中で感化され、市民みずからが自発的意思に基づいて学びとっていくものでありますが、少なくとも行政が基本構想を示し、推進体制を整え、施設や情報を広く提供するシステムづくりが必要ではないかと考えるものであります。物から心への時代を迎え、触れ合いを求める市民の価値観の変化を支えている大きな柱がこの生涯学習志向ではないかと考えます。地域における人間関係をより確かなものにするためにも、地域に根差した特色ある生涯学習体系の構築が望まれるところであります。  以上、述べてきました基本的な立場から、生涯学習とは市民一人一人の生き方であると考えます。その生き方には二つの方向があります。一つ目として、生涯を通じて目的を持ち、学び続け、自己を開発する人づくり、二つ目には自分たちの町は自分たちの手で明るく住みよいよい町に、地域づくり、この二つの方向が別々に考えるのではなく、一体的にとらえていくことが岐阜市の生涯学習推進には極めて大切であると考えます。  そこで市長にお尋ねします。第一点として、生涯学習を推進するには市の人づくり、町づくり構想を踏まえ、その目標、重点施策、体制など具体的方向を考えていく機関として、市長部局に生涯学習を推進していく生涯学習課を設置されてはどうかと、このことについて御所見をお伺いいたします。  第二点として、岐阜市には生涯学習に対応できる施設があることにはありますが、まだ学習のニーズに満足できる状態ではありません。四十万都市として市中央部に生涯学習の中核をなし得る生涯学習センター的な施設を早急に建設する必要があろうかと思いますが、このことについて御所見をお伺いいたします。  次に、市職員の地域活動参加について市長室長にお尋ねいたします。  これは前にも提言をされているようですが、職員の皆さんが今各地域、各校下においてそれぞれの所で地域活動に参加をしてみえる方もありますが、まだまだ少ないようです。各地域において、お宅の息子さんは市役所へ行ってみえますね、優秀な方ですね、ひとつうちの娘の婿に来てもらえませんか、またうちの息子の嫁に来てもらえませんかというような、市役所の方は非常に地域でも尊敬されてみえるリーダー的な要素を持ってみえる方たちばかりです。そんな方たちがそういう制度を進められて、生涯学習時代に向かって役所でも奨励し、何らかの対象にしてやってくだされば、また励みになるのではないかと思います。もしそんな市役所の方で、いろんなすばらしい方ばかりですので、御縁がいろいろない方は私に相談くだされば私が御紹介していきたいと思います。そんなことで、ここで室長さんがかわられましたようですが、前の室長さんのときに今後大いに研修等の機会を通して職員に奨励していくとのことでしたが、その後の方向経過、室長なりに分析されたものを御答弁いただきたいと思います。また前日他議員より質問がございましたが、民間への研修等のことも出ておりましたが、地域への参加も人と人との交流があり、それなりの効果があることではないかと思います。  次に、教育長にお尋ねします。  第一点として、学校施設の開放について。  生涯学習に向けて、今各地域において施設の受け皿も十分ではないと思いますが、学校施設の開放ということで、体育館、運動場のみでなく、教室などの開放も含め、学校施設の開放のあり方も検討されてもよいのではないかと思います。とりあえず全学校に整備されている図書館などの利用に窓が開かれればよいと思いますが、このことについて御所見をお伺いいたします。  第二点として、青年会館の今後のあり方について。  今青年会館が設立されて二十三年を迎えました。第一号は、南青年会館昭和四十二年七月十五日、そして一番身近なものには、昭和五十五年四月四日中央青少年会館ということです。現在六館ありますが、この中には複合的会館が一館、西荘の青少年ルーム、これは老人福祉と複合的になっておりますが、一館だけしかありません。そんな歴史の中で設立したときのいろんな諸条件の流れが、また青年たちを取り巻く環境も変わってきていると思います。そんな中で今青年会館のあり方について、これも生涯学習に向けて使用条件、利用者などによりいろいろと制限があるようですが、条件を緩和して、いつでも、だれでも活用できる工夫が必要であると思います。また高齢化社会に入り、お年寄りの参加もあろうかと思います。これから施設の対応として、積極的に地域に開放していってはいかがでしょうか、このことについて御所見をお伺いいたします。  次に、児童センター(児童館)の今後のあり方について。  現在児童館、児童センターは九館が開館されており、この六月下旬には十館目の岩野田児童センターが開館予定とお聞きしております。この議会でも十一館目の児童センター建設工事請負契約議案が上程されており、近い将来には市内十二館の施設が配置完了するということであります。私たちの子供のころは家の周りの道路、空き地等が格好の遊び場として何ら遊びに不自由なく学校が終わっても十分仲間とともに放課後楽しく過ごすことができました。しかし今の子供たちにとっては、都市化や過熱ともいえる車社会の影響をもろに受け、道路や空き地から締め出され、身近な遊び場を十分に求められない状況の中で市が児童センターを地域に配置されてこられたことは、子供にとっては、また親にとっても大変喜ばしい限りであります。その利用者も幼児、小学生、幼児を連れた母親、障害児等結構あるようですが、その利用時間帯が朝九時から夕方五時までとなっております。児童センターとしての利用時間はこれでよろしいかと思いますが、夕方五時以降や休館日について施設は閉鎖されており、せっかくの地域における立派な公共施設でありながら、全く活用されていないのが実情であります。一方地域の住民、お年寄りや主婦の方々がちょっと集まってレクリエーションに興じようとしても、その場所がなかなか見つからないということも実際に声として聞くことも多いわけです。  特に高齢化社会に入り、お年寄りの社会的参加を大いに必要とされるこれらの施設対応として、今ある児童センター等を生涯学習の時代にふさわしく積極的に地域に開放することが必要であろうと思うわけですが、そこで福祉部長にお尋ねいたします。第一点として、当然使用に対しては条件、時間等十分な検討がなされなければならないと存じますが、まず施設開放について御所見をお伺いいたします。第二点として、今後新しく建てられる施設についても限られた利用者だけでなく、広く市民に開放され、生涯学習の場としての利用を配慮した施設づくりや、他の公的施設との複合化が求められるべきと考えておりますが、このことについても御所見をお伺いいたします。  次に、学校週五日制について。  構造の急激な変化に伴い、都市化の進行、核家族化の増大などによって教育環境も移り変わり、家庭及び地域の教育力の低下が目立ち始めたことは紛れもない事実ではないかと思います。そんな一方で民間の週休二日制導入は、県内の従業員百人以上の企業、八二・六%、隔週または月二回以上の場合で六九・八%、しかし零細な企業では必ずしも週休二日制が実施されているとは限らない状況にある。こうした状況の中にあって学校内外の教育活動が地域社会の実態を踏まえて運営するためには、今日的課題である週休二日制に対応する学校五日制及び休業日に対応するため、学校外活動のあり方について検討され始めました。これが五日制の推進の趣旨ではないかと私は考えます。現在岐阜市は学校五日制について、大洞幼稚園、芥見東小、藍川東中、岐阜三田高が文部省の研究調査の指定を受けて試行を進めていますが、近い将来実現されるであろうととらえ、私なりの調査をしてみましたが、一つには、現在は全市的に歩調をそろえているわけではなく、やりやすい学校のみがやっている。二つ目には、文部省や県教育委員会や、市教育委員会の指示が出るのを待っている学校もある。三つ目、地域の受け皿が十分でない。  以上のようなことを思いましたが、そこで私は教育長にお尋ねします。第一点として、岐阜市の小中すべての学校が一斉に進まず、二段階、三段階なりに進まないと、各地域において実施段階中にいろんな弊害があると思いますので、段階的に試行するよう指導してはどうか。第二点として、各地域、公民館運営委員会等の席で学校五日制について、各校下公民館長、主事等により、啓蒙啓発を図り、各種団体の受け皿的な推進委員会などが地域の公民館などでできるように指導されてはどうか。第三点として、特にこの制度が実施されるようになると、各校下のそれぞの団体の中で、一番受け皿になって活躍する団体、今現在でもそうですが、特に小学生を見ていると、スポーツ少年団の指導者が大変御苦労さんなことになることは間違いないと思います。そこで現在スポーツ少年団に対して助成していることもさることながら、今後指導者に対して何らかの助成をお願いしたいと思いますがいかがでしょうか、検討をお願いします。第四点として、市職員と同じように各学校の教員も五日制に向けて各地域でボランティア活動、地域の方と一緒になり活動してほしいと思いますが、先生も地域で参加が職員と同じようにすれば人と人との交流、またよい結果をもたらすのではないかと思いますが、県教委の方への要望もお願いをしたいと思います。以上四点、教育長より御所見をお伺いいたします。  次に、大縄場大橋について。  都市基盤整備の骨格をなす都市計画道路の整備は、市民生活の安定向上はもとより、産業経済活動の基盤として、極めて重要な事業であると思います。近年自動車交通量の増加は、交通渋滞、交通事故の発生等大きな社会問題となっています。これらを考えますと、他の都市基盤と相まって強力にその整備を推進する必要があると考えています。都市計画道路の整備について、県、市におかれましては、大変御努力をいただいているところです。ここで本郷校下地区におきましては、現在工事が進められている大縄場大橋の事業区間として、西野町八丁目から東島古海道までの約九百九十九メートル、幅員二十・八メートルを昭和四十九年十二月に事業認可を受け、島地区については、土地区画整理事業の中で整備がされていると聞いておりますが、現在本郷校下でも取りつけ道の工事が進められております。この大縄場大橋の取りつけ部分が、ループ構造になると聞いております。岐阜市では初めての構造物ではないかと思いますが、これが完成すれば、岐阜市の新しい一つのシンボルとなり、活気ある町づくりと、当地区の発展にもつながるのではないかと期待をしています。  そこで都市計画部長にお尋ねします。第一点として、私が聞いておりますには、平成四年度の完成と承っておりますが、完成時期と平成二年度末の進捗状況をお尋ねします。第二点として、当地区においては、忠節橋の交通量の増加、特に朝夕のラッシュ時は相当の混雑であり、どのような事業効果が考えられるのか。第三点として、大縄場大橋が完成すれば、相当の交通量が予想され、西野町九丁目、都通一丁目、本郷町地内の交差点について歩行者の安全性についてどう対処されるのかお尋ねいたします。  以上で第一回目の質問とさせていただきます。(拍手) 89: ◯副議長(高橋 実君) 市長、蒔田 浩君。    〔蒔田 浩君登壇〕 90: ◯市長(蒔田 浩君) 大野議員の御質問にお答えを申し上げたいと存じます。  生涯学習という、今重要ないわゆるライフスタイルとして大切なことであるわけでありますが、本市の三次総にもいわゆる生涯学習や生涯教育いうものが重要な柱ということで人づくりとか、町づくりとかいう中での基本であるということになっておるわけでございます。生涯学習といいますのは、人が生涯の自分の生活をしていく、そういうしていく一つのライフステージといいますか、そういうことをいかに満足し、いかに充実をしていくかという、そういうことであろうと存ずるわけであります。で、それに対して行政はどういう責任を持っていくのかということでありますが、そのライフステージを築く上においての舞台の提供とか、あるいはまた手助けと、そういうようなことを施設の上においたり、あるいはまた指導という言葉はどうかわかりませんが、お教えを申し上げたり、そういうようなことが行政の役目であろうと存ずるわけでありますし、また人それぞれが生涯の学習の持ち方というものは、いろいろ多極にわたっておると思うわけでありますが、ただそういうことが、いわゆる岐阜市の町づくりに貢献をしていくという、そういう大切な面がまた貢献というのか、岐阜市の町づくりを自分の責務として行っていくという面にも大きな役割を持っておると、それが学習のとうとさというふうに思うわけでございます。したがって、どの課がその生涯学習の仕事をやるとかどうかということではないと思うわけであります。ちょうど先ほど申し上げました、いわゆる福祉長寿社会に対応する福祉のあり方というのは、老人だけのことではないということと同じように、生涯学習もどっかの課が生涯学習課というような、があって、そこがすべてをやるというようなことではないと思うわけであります。全庁的に取り組む、ただおっしゃる、そういう学習課というのは、窓口のようなものをつくってくれとおっしゃるのではないかなとも思うわけであります。いろいろそういう点も含みまして、生涯学習を今後全庁的に取り組んでいかなければならぬ重要な時期にあるということでありますけれども、まだ実際にはなかなかそこまでぐっと絞ったような生涯学習の取り組みを全庁的にやってはまだおりません。したがって、今後どういう取り組みかをする上においての、庁内の庁議をやりました上において、そういう窓口的な課をどこに設けるのか、あるいはまた協議会という事務局という形で設けるのか、そういう点もあろうかと存じますので、いま少し、おっしやる意味はよくわかるわけでありますが、検討をさしていただきたい、かように思うわけであります。  なお、中央的な学習センターいうようなことは、教育委員会でも寄り寄り協議を、まあ、教育委員会だけでやることじゃありませんけれども、これもいきさつから教育委員会が中心となって岐阜市のできるだけ中心市街地の中において生涯学習センター、まあ、昔の言い方をすれば中央公民館みたいなものになるかもしれませんが、そういう学習センターというようなものをどっかにつくらねばならぬということは十分承知をしておるわけでありますが、なかなか規模とか、お金とか、位置とかいうことになりますと、相当庁内のいろいろな意見を聞いてまとめていかなければならぬ、こういうことで今取り組みをやっておる最中でございます。今どこにというところまで、まだまだ絞っておりません。 91: ◯副議長(高橋 実君) 市長室長、森田幸雄君。    〔森田幸雄君登壇〕 92: ◯市長室長(森田幸雄君) 市の職員の地域活動参加についてお答え申し上げます。  近年余暇に対する関心がとみに高まってきておりまして、公務員といたしましても、その有効な活用が求められているところでございます。例えばボランティア活動などは地域の連帯意識を一層高め、こうした地域活動に積極的に参加することが望ましいことであることは御指摘のとおりであります。職員の地域活動への参加は、そのことによりまして、公務員としての自覚と責任をみずからが認識することにもなりますし、またほかの分野で活躍しておられます人々と交流することによって、それなりに自己の啓発や人格の育成にも効果があると思っております。一方、公務員の地域活動への参加は行政に携わる者といたしまして、住民への理解を深め、またそうした活動の中で、市民の行政への見方、考え方を会得することにより、これを行政に生かせるなど行政効果も大きいと考えております。このように市の職員の地域活動参加を日ごろから期待して、市といたしましても、ごみゼロ運動、長良川清掃活動への職員の自主的な参加などを実施いたしております。職員研修といたしましても、新任の主任、係長研修におきまして地域社会との結びつき、ボランティア活動を取り上げ、それぞれの活動実績のある講師により研修を実施いたしております。また県主催によります地域リーダー交流研修への職員の派遣、それから職員の自主研究グループ、手話研究会等の研修活動、さらには社会福祉協議会が行うボランティア活動への講師及び受講者としての参加等、そのほか各種研修の都度、職員に積極的な参加を呼びかけ意識の高揚に努めてまいっております。今後とも引き続きまして職員に地域ボランティア活動への参加を奨励してまいりたいと考えておりますので、御理解賜りたいと存じます。  以上でございます。 93: ◯副議長(高橋 実君) 教育長、浅野 勇君。    〔浅野 勇君登壇〕 94: ◯教育長(浅野 勇君) 生涯学習の推進のために学校施設の開放をしてはということでございます。学校はかつてはその町の、村の子供たちの教場として、いわば学校教育の拠点であっただけでなく、その町や村のすべての人々の活動の拠点として、いろんな形で活用されており、今日的に申せば、生涯学習のセンターでございました。しかし時代が移り、社会が変わって学校教育が殊のほか重視され、他方、社会教育が分化し、各種の社会教育施設の専門施設が数多く設けられるようになってから、学校は学校、公民館は公民館といった意識が定着し、それぞれ単一の機能しか果たさなくなってきております。しかし学校の持っている施設設備は人的にも物的にも極めて貴重であり、これが有効な活用が注目を集めておることは御指摘のとおりでございます。施設管理のあり方など問題もたくさんございますが、文字どおり開かれた学校を目指し今後検討を進め、生涯学習の推進を図っていきたいと思っております。  次に、青年会館のあり方についてでございます。青年会館の運営管理につきましては、議員御指摘のように、生涯学習施設の一貫施設として青少年教育施設の個性を生かしながら、可能な限り広く御利用いただいておるところでございます。平成二年度の利用状況を申しますと、六館の合計で少年一六・一%、青年三四・八%、育成者あるいは社会教育関係者等一般の方々が四九・一%になっております。また学校五日制、すなわち週休二日制に向けて少年たちのための機能を充実し、少年時代から一貫してこの施設になじみ、利用してくれるよう青年会館の名称を青少年会館と少の文字を入れてはどうかというところを検討しておるところでございます。発達過程にある青少年の特徴に配慮しつつ、新しい時代の生涯学習施設としてのあり方について一層研究してまいりたいと存じております。  次に、学校五日制の推進についてでございますが、全市的にすべての学校が同一歩調で学校週五日制に対する試行を段階的に行ったらどうかという第一の御質問でございます。教育委員会は、本年度から各小中学校に月一回土曜日をノーかばんデー的な日として創意ある活動を試行するよう求めました。多くの学校では、特にPTAに理解を図りながら試行しておりますが、一部の学校ではまだ計画段階で試行しておりません。このことにつきましては、現在岐阜市の小中学校の特別委員会で協議が重ねられ、原案が作成されつつありますので、教育委員会もタイアップしながら、好ましい形で試行されるよう指導していきたいと考えております。第二の地域の受け皿についての御質問でございます。試行した一部の学校では公民館運営委員会や、青少年育成会市民会議や、地区懇談会、スポーツ少年団など、校下各種連絡会にも働きかけ試行しました。地域の受け皿づくりにつきましては、文部省の指定を受け、青少年の学校外活動に関する調査研究も進めておるところでございますので、各種団体への啓発は今後も一層進めていく所存でございます。第三の指導者に対する助成の御質問でございますが、学校週五日制の問題は、単に学校だけが取り組む問題ではなく、家庭も地域も一体となって取り組んでいく問題であります。したがいまして、議員もお考えのように、地域の子供は地域で育てようではないかという精神に基づく活動が何よりも大切なことでございます。現在スポーツ少年団の指導者の方々には、大変な御尽力をいただいておるわけでございますが、今後の学校週五日制の趣旨を目指した地域活動には今申しました精神を理解していただき、今後の活躍を期待してスポーツ少年団など指導者の助成につきましては、学校五日制とは切り離して考えなければと考えておるところでございます。第四の教員など公務員のボランティア活動についての御要望でございますが、公務員も子供の親であり、地域の住民でございます。学校週五日制の趣旨の理解はもちろんのこと、地域のボランティア活動に積極的に参加することは当然の使命と考えますので、その啓発に努めるとともに、活動できる条件づくりに努めていきたいと思うところでございます。  以上でございます。 95: ◯副議長(高橋 実君) 福祉部長、岡田信夫君。    〔岡田信夫君登壇〕 96: ◯福祉部長(岡田信夫君) 児童センターの今後のあり方についてお答えいたします。  児童センターは地域の児童の健全育成を願い配置をいたしてまいった拠点的な施設であります。その開館時間は午前九時から午後五時までとなっており、地域の児童の利用に供されているわけでございます。御質問のこれらの施設を時間外に地域住民へ開放することの御提案でございますが、確かに施設が効率的に活用されていくことは、望ましい姿でありますので、児童施設としてのその形態が地域住民の他の用途に利用していけるのかどうか、あるいは施設管理者等もろもろの問題がありますので、一度検討してまいりたいと存じます。また将来いろいろと施設を考えていく場合、多くの市民に多目的に活用していただけるような施設づくりとともに、施設の複合化につきましても実施していかなければならないものと考えております。今回の三輪に建設される児童センターを初め、日光児童センターは日光コミセン、日光事務所の複合化や、西児童センターは西部体育館の複合化等、既に幾つかの事例を持っておりますが、さらに全庁的な施設の複合化についても今後関係部局との調整を図りながら対応してまいりたいと存じますので、よろしく御理解賜りたいと思います。 97: ◯副議長(高橋 実君) 都市計画部長、宮崎一郎君。    〔宮崎一郎君登壇〕 98: ◯都市計画部長宮崎一郎君) 大縄場大橋につきましてお答えを申し上げます。  この事業は昭和四十九年度から県の事業として進められているものでありまして、都市計画道路岐阜─北方線の長良川にかかる橋梁であります。この大縄場大橋は延長が二百七十八・八メートル、幅員二十・八メートル、また橋の取りつけ部は七百十メートルありまして、岐阜市内の長良川にかかる橋としましては十番目の橋として利用されることになります。平成二年度末で約七〇%が完了いたしまして、本年度は橋梁の床板設置と左岸側のループ橋を含む取りつけ道路の整備が行われ、平成四年度に完成が予定をされております。事業効果につきましては、本市の北西部及び西濃地域と岐阜市の中心市街地との時間距離が短縮され、また現在忠節橋、鏡島大橋等に集中している交通が分散でき、混雑緩和が期待できるものと期待いたしております。また橋の取りつけ部となります西野町九丁目の交差点には、地下道の設置と交差点の改良が行われ、安全確保について十分な配慮がなされることになっております。いずれにいたしましても、一日も早い完成が待たれ、また大いにその効果を期待いたしているところでございます。  以上でございます。    〔「議長、五番」と呼ぶ者あり〕 99: ◯副議長(高橋 実君) 五番、大野 通君。    〔大野 通君登壇〕 100: ◯五番(大野 通君) ただいま私の質問にそれぞれ御答弁をいただきまして、若干の問題点を指摘し、了解をしたいと思います。  まず、生涯学習でいろいろ御説明いただきましたが、今後いろいろな各施設を立案されるに当たっては、各部局の代表者なり、実務担当者等のプロジェクトをつくられ、そして市全庁の各部局が企画部が統括されるかわかりませんが、そういうものを把握して二十一世紀をにらんだ施策を推進していってほしいとお願いいたします。  それから次に、学校五日制についてですが、いろいろよくわかりましたが、慌てずに慎重に対処してほしいと思います。  それから、大縄場大橋につきましては、県事業と御説明ありましたが、県市一体となって早期完成に向けてお願いをするものです。  以上をもって私の質問を終わらせていただきます。 101: ◯副議長(高橋 実君) この際、暫時休憩いたします。  午後二時五十二分 休  憩
               ━━━━━━━━━━━━━━━━  午後三時十五分  開  議 102: ◯議長大野栄吉君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  質疑並びに一般質問を続行いたします。二十番、早田 純君。    〔早田 純君登壇〕(拍手) 103: ◯二十番(早田 純君) それでは、自民党のしんがりとして質問を続けさしていただきます。  ごみ減量対策についてお伺いをしてまいります。  本議会にも種々論議されているごとく、ごみ減量・資源化対策は本市財政上の軽減、環境浄化のみならず、地球環境保全への重要施策でございます。この認識に立って、本市では昭和五十八年資源分別回収事業を、また昭和六十二年から市直営で瓶・缶分別収集事業を実施し、さらに昨年二月より生ごみを肥料として再利用できるコンポストに補助金をつける事業をスタートさせ、ごみ減量化を推進しているところであります。あわせてソフト面については昭和五十九年、資源再利用推進連絡協議会を設置し、資源の再利用の市民の皆さんの意識高揚を推進するとともに、平成元年庁内に古紙再利用検討会議を持って、従来焼却処分されていた各種紙類の資源化を図り、また再生紙使用を二〇%以上ということで鋭意努力中でもございます。今日までの成果を申し上げますと、昭和五十八年資源分別回収により資源化された二千二百四十八トンの普通ごみが、平成二年には九千六百六十二トンに急増し、さらに瓶・缶分別収集事業による五千六百六十八トン、加えてコンポスト設置による生ごみの資源化六百トンを含めると一万五千九百三十トンの普通ごみの資源化が推進され、総ごみ排出量十二万七千四トンに対し九・九%の減量となり、本市目標一〇%ごみ減量をほぼ達成しており、この間の関係部局の御努力に深く敬意を表するところでもあります。しかしながら、この間に市民生活の向上、高度情報化社会の進展に伴い、昭和五十八年、十二万七千六百トンのごみ総量が、平成二年では十六万七百トンとわずか七年間で三七%増加しており、その内訳を見てみますと、最も資源化しやいはずの紙類が、分別回収の実施により減量された普通ごみの中に昭和五十八年の一八%から、平成二年には二九・三%と、そのごみの含有量の六三%の比率増加となり、従来からの指摘のごとく、近い将来東京都のように本市においても普通ごみの五〇%以上が紙類になる心配が出てきているところでもございます。  これらを前置きとしまして、数点にわたり質問を続けさせていただきます。瓶・缶分別回収の効果は昭和五十八年わずか百九十六トンが、平成二年六千五百四十三トンとなり、何と三十三・四倍の驚異的実績を上げているところでございます。これは昭和六十二年より、回収業者に借上料の名目で補助金を実施し、しかもこの四年間にその借上料を毎年増額し、四年間で四八%のアップ率となっております。この間の物価指数は、四年間で九・八%のアップであり、また本市給与改定では一二・三%のアップの現況の中でございます。この理由としては、本市が瓶・缶分別収集事業を開始した時期には既に採算が合わず、本市の瓶・缶回収専門業者も、選別業者も、またその選別ヤードも既に壊滅していた事実がございます。紙類を見てみますと、千八百二十九トンが七千九百四十九トンと四・四倍の収集増となっております。これは平成二年より実施団体に一キロにつき二円の補助金を実施し、この一年間で一五%の回収アップを見たところであります。しかし、古紙価格の低迷、輸入古紙の増大、3K職種への敬遠、さらに社会的人手不足が追い打ちをかけ、紙類回収業者は瀕死の状態であり、せっかく資源リサイクル運動が市民各層各界で根づき、理解され始めた今日、これを担ってきたこの業界の内部で解体が始まっているところであります。瓶・缶業界も二の舞いになっては大変です。業界を保護育成することにより収集効率が高まることは瓶・缶業務で実証済みでありますが、この業界への取り組みについて生活環境部長にお伺いをしてまいります。  次に、コンポスト補助事業の教育的活用についてお伺いをいたします。  生ごみを肥料として再資源化するコンポスト事業がまず昨年から千個分の補助事業としてスタートし、この年ですら市民需要が高く、補正予算も組まれ、二千八百五十九個が設置され、生ごみ六百トンの減量化が促進されております。環境保全、ごみ資源化は教育上重要課題として教育の場でも大切であるとの観点により、千葉県松戸市では社会科の一環として市幹部が四年あるいは五年生の小学生の授業に年一時間の出張授業を行い、その効果として生徒間において、不用になったノートや教科書、参考書などを学校に持ち寄り回収するひまわり作戦が実施されるなど、その効果が全国的に注目されているところでもあり、本市においても、小学校四年生全員に、生活環境部から「ごみと私たち」という社会科副読本と、教師用解説書が配付され、授業に取り入れられており、これに興味を持ち始めた生徒たちが焼却場を社会見学する例が年々増加しているところであります。そこで子供たちのごみ資源化意識を高め、また現在問題となっております学校給食残食を、ただ生ごみとしてとらえるのではなく、再資源としての活用策とコンポストを配置、その体験をさせることは教育上意義があると思うところでございます。現在情操教育上、また環境整備の一環として各学校に花壇が設置されている今日、このコンポストの活用を図るべきと思いますが、教育長の御所見をお伺いをいたしておきます。  もう一点、福祉部長には現在老人健康農園が岐阜市内で二十カ所つくられ、老人たちの楽しみになっておりますけれども、こういうところにもぜひコンポストを置いて、自分で肥料をつくり、そしてそれで自分の菜園をつくるということはとても意義が出てくると思うところであります。福祉部長にはこういうものを老人健康農園で活用されてはどうかお伺いをしてまいります。  次に、本年度より市民、事業者及び市当局が一体となって、ごみの減量化について調査、研究及び啓発を行うということでごみ減量対策推進協議会の準備を進めておられますが、これが昭和五十九年につくられた資源再利用推進連絡協議会と明確な相違がどうあるのかを、まず生活環境部長にお伺いをいたします。  生活環境行政は、今後とも莫大な投資と市民生活の根幹をなすものであり、その諸事業は先見性と長期的な計画性が必要でございます。この趣旨のごとく、まず減量化、資源化、再利用について調査研究を行うには、とりあえず学者、流通業者、再利用生産者等でまず専門部会をつくり、専門的議論を積み重ね、そして次にその成果を広く市民代表の皆さんに検討を願い、御理解の上啓発を行うべきだと考えております。全く知識のない皆さんを最初から専門的議論に巻き込んでは全く無意味でもあり、迷惑なことでもございます。この専門部会の設置について生活環境部長にお伺いをいたします。  次に、先ほども申し上げましたように、ごみに占める紙類の増大に対処するためにもこの協議会や、あるいは専門部会に古紙の専門業者を参入させるべきでございますが、関係部局においては、古紙と瓶・缶を含めた本市には分別回収事業協議会があるから、ここから代表一人が入ってくるので、これで十分だとの回答でございました。この理論でいけば、自治連絡協議会が公民館、子ども会、婦人会、老人クラブ等の上部団体であり、その必要性もなくなってしまうことにもなります。協議会設立の意義から見ても他の部局で行われているような、ただ単に人を集めるという協議会との性格とは一線を画し、一考すべき組織にすべきでありますが、その所見をお伺いをしてまいります。  全ごみ中事業系ごみは約二八%強を占めており、普通ごみと比較しても普通ごみの約半分、五〇%強がこの事業系ごみであり、これを分別収集することによってごみ資源化推進に多大な効果をもたらすものと思います。また計画されているごみ減量協議会要綱でもわざわざ市民、事業者及び市が一体となり、ごみ減量化、資源化、再利用等々推進するとなっておりますので、当局にとっても最優先に取り組むべき政策と思いますが、事業系ごみの分別収集について、生活環境部長の所見をお伺いしてまいります。  現在一万三千トンの粗大ごみが掛洞焼却場で処理されておりますが、今後この施設だけでは対応できないということで今回も老洞処理場にも粗大ごみ処理施設が計画されております。ここで私もこの市内に千五百カ所ある粗大ごみステーションを見て回りましたが、その中には明らかに産業廃棄物である廃油が何十缶と積まれていたり、建築廃材が多く見受けられることもございますし、また過日、掛洞処理場を視察した際にも何トンもある工業用ボイラーや、農機具等が所狭しと積まれており、これを資源化するために職員の皆さんが手間暇をかけて鉄以外の不純物の除去をされており、大変な仕事であると実感したところでもございます。全国的に産業廃棄物の埋立処分地の確保が困難な今日、その選別、不法投棄防止は急務と思いますが、今後の取り組みについてお伺いをいたします。  本市では昭和四十六年十月までごみの回収が有料でありましたが、これ以後無料化となった経緯がございます。当時はだれもが想像さえし得なかった今日の繁栄、世界一とも言われる我が国の経済活動の躍進、生活水準の飛躍的向上、生活様式の変革によりごみの意識は全く当時と違った感覚となってしまってきているのであります。ここで市民の皆さんにごみに対する意識を高めてもらい、さらに認識を新たにしていただくために、ごみの有料化も一手段と思うところでございます。全国的にも多くのごみ先進都市において、その手段を採用し始め、その手始めにごみ袋の有料化がいろいろな所で行われております。もちろんこれはごみの処理費すべてを市民の皆さんに直接御負担願うものではございません。津島市においてごみですら焼却ごみ、プラスチックごみ、埋め立てごみ、粗大ごみ、有害ごみ、資源ごみの六分別し収集を行い、そのごみ袋を有料化しております。さらにそのごみ袋の色をごみの種類によって六分類し、しかもこのルールに違反したごみは違反理由カードを張り、収集しないという徹底したものでもございます。本市においても、とりあえず市民意識向上を図るためのごみ袋有料化を行うのも一考と思いますが、その所見をお伺いをしておきます。  次に、岐阜駅前地区の整備についてお伺いをいたします。  この地域は、現在鉄道高架事業が平成七年の完成を目指し、着々と進められており、また駅前西地区においては、再開発組合が事業主体となって、再開発事業が平成六年完成を目標に関係者の努力により進められているところでございます。こうした事業が完成しますと、岐阜駅前地区は大きな変革を遂げるものであり、この地区の活性化に大きく寄与するものと期待しているところであります。また駅前地区の大きな特徴であります問屋町においても、六十三年には問屋街第一地区再開発準備会が発足し、昨年度は問屋町一条通りに再開発研究会が、本年度には三丁目本通りを初め、二地区において再開発研究会が発足し、問屋街の町づくりに対する関心が高まっているところでございます。御承知のように岐阜駅前地区は当市のアパレル業者の約九割、千三百社が集中しております。昨年三月、経済部が作成したアパレル産業、縫製加工業実態調査報告書によると総回答数千四十五社のうち、年商十億以下が八九%を占め、特に一億から五億までが四一%であり、一億以下が三八%を占めるという、いわゆる小さな経営規模の事業体が圧倒的多数を占めている実態でございます。そこでこれらの大多数が前売りというお客さんを待つ経営方針をとっているところでもございます。この報告書によりますと、経営上の問題として近年来店客が減少している、その結果売り上げが著しく低下しているという事実が、特に売り上げ五億円以下においては二五・一%に達しているという問題指摘があり、また将来展望に対しても、衰退していくとの見方が四五%、現状維持が四〇%を占め、消極意見が八五%を占めるという現況であります。特に売り上げ五千万円以下では、衰退する六〇%、現状維持三四%、合わせて九四%が自分の商売に対して悲観的な見方をしていることは大変なことだと思うところであります。また現在の店舗の立地条件に対しても、敷地や建物が狭い、店舗、展示、倉庫、荷づくりなどのスペースが不足している、駐車場がないなど問題が多々指摘されているところでもございます。今後の土地に対する考え方として、再開発がよいが三一%、現状でもよいが二三%と何かの形で現在の場所で商売を続けていきたいという考え方が五五%と過半数あることが報告されております。また同じく六十三年三月に経済部から報告をされた岐阜アパレル二十一世紀への挑戦と題した報告書によると、同じような内容の報告がなされ、さらには提言として現在の問屋街を情報化時代に相ふさわしいファッション基地化しようと提言しているのであります。  このような実態調査を踏まえてまず経済部長さんにお伺いをいたします。  さきに申し上げた資料は、二年置きに経済部で調査をされる資料でもございますが、今回の資料にもほぼ同様な傾向が出ており、昭和六十一年度には二十一世紀に向けての提言までがなされているところでありますが、このような調査実態からして、岐阜市の第三次総合計画にもうたわれているように、岐阜市の基幹産業であるアパレル産業の集積地が岐阜駅前であり、皆さんが持つ悩み、不安を持っているのでありますが、皆さんに対する不安解消についてこの資料から何を行政として反映していくのか、また経済部として問屋街の将来に対してどのような考え方を持っておられるのか、小規模事業者の売り上げ及び顧客の減少に対してどのような対応策を考えておられるのかをお伺いをしてまいります。  次に、新都市開発推進部長にお伺いをいたします。  問屋街の再整備の必要性については、今まででもいろいろ論議されてまいりましたが、その必要性についても地元でも解決できるものと、できないものがございます。さきの調査にあるように現在の場所で今後も商売をしていきたい、立地については再開発がよいとの意見が多くありますが、駐車場がない、荷さばき場がないなどの問題指摘もございます。問屋街再開発が商売の発展につながるものでなくてはなりません。現に再開発に向けて努力をされておられる問屋街第一地区再開発準備会においては、問屋機能の充実を図る中で、キーテナント誘致についても問屋町にとってプラスになるようなものを現在努力をして探しておられるということでもございます。また一条通りを初め、他の問屋街の再開発研究会における基本的な考えも同じスタンスであるように認識しております。このような地元の動きを踏まえて再開発事業並びに地元住民が再開発に関連して希望している駐車場施設の整備計画について、新都市開発推進部長にお伺いをいたしておきます。また問屋街の再開発の動向に大きな影響をもたらす、岐阜駅西地区再開発事業の進捗状況についてもお伺いをいたします。  最後に、総合バスターミナルの整備についてお伺いをいたします。本議会でもいろいろ議論されておりますが、その重要性を考え、さらには鉄道高架事業も順調に推移している今日、一日も早い構想案の策定が必要ではないかと考え、重複を避けながらお伺いをいたします。  岐阜市におけるバスの位置づけを見ますと、人口密度が高く、商業業務施設が集中している都心地域を目的とする交通手段として、多くの市民の皆さんにとってバス交通が重要な手段となっており、これを欠くことは市民生活にとって大きな支障となることは間違いないところであります。そこで岐阜駅周辺を眺めてみますと、バスと鉄道と乗り継いでいる人が圧倒的に多く、まさに市民の足としてバスが重要な交通手段となっていることは明確であり、早くから利用者のための乗り継ぎの利便性のよいことはもちろんのこと、バスサービスの向上等を図るための総合バスターミナルの設置が強く叫ばれているところでもあり、これはJRにも名鉄にも両方に利便性がなくてはならないところでございます。一方総合バスターミナルの設置に伴い、神田町通りにおける交通渋滞の解消にもつながると期待しているところであります。そこで新都市開発推進部長にお伺いをいたしますが、現在総合バスターミナルについて関係機関と協議中ということでありますが、このバスターミナルを設置するための基本的な方針をどう思っておられるのかをお伺いをして、第一回の質問を終わらせていただきます。(拍手) 104: ◯議長大野栄吉君) 生活環境部長、玉井康弌君。    〔玉井康弌君登壇〕 105: ◯生活環境部長(玉井康弌君) 早田議員の御質問にお答えを申し上げます。  早田議員が言われましたように、ごみ問題というのは非常に大きな問題でございまして、一岐阜市、一岐阜県ということではなくって、地球環境の保全ということで非常に大きなこれは問題でございます。ところで御質問のお答えでございますが、現在各校下で実施されております資源分別回収では、紙類が全体の約八二%になっております。出されました古紙のたぐいは古紙回収業者等に全面的に依存をいたしております。したがいまして、業界が抱えている古紙価格の低迷や、輸入古紙の増大並びに人手不足などは本市だけの問題ではございませんが、紙ごみの減量とリサイクルを図るためになくてはならない業界であると、このように十分承知をいたしております。今後は古紙価格の推移等を眺めながら資源回収をお願いしている資源分別回収事業協議会と協議をしながら、ごみ減量と資源のリサイクルを推進してまいりたいと考えております。  次に、資源再利用推進連絡協議会とごみ減量対策協議会の違いについてでございますが、岐阜市資源再利用推進連絡協議会は、昭和五十八年度に岐阜市で資源分別回収が実施され、昭和五十九年にこの資源分別回収をより一層市民にPRをして資源のリサイクルを向上させることを目的で発足をさせましたが、今回のごみ減量対策推進協議会は、資源のリサイクルも含め、事業所及び家庭から排出されるごみ全般に見直しをして、少しでも多くのごみ減量と、資源の再利用を行政と事業者及び市民が一体となって調査研究し、及び啓発をして、生活環境の保全と公衆衛生の向上を目的といたしまして設置するものでございます。また、議員の質問にございました専門部会につきましては、この協議会を進める中で検討を加え、必要に応じて専門部会の設置も考慮してまいりたいと思っております。  次に、ごみ減量対策推進協議会へ紙類の増大に対処するため古紙の専門業者を参加させよとの意見でございますが、自治会、公民館、子ども会、婦人会、老人クラブ等はごみの排出や、資源の分別回収を実施していただく団体でありまして、主にごみを排出させます方たちにどうしたらごみを減量できるか等をお伺いして、意見をいただき、また販売する業者の方にも入っていただき、古紙の専門業者につきましては資源分別回収事業協議会に加入をされておりますので、その代表の方一名をお願いしているものでございますが、今後必要に応じて協議会の中で検討され、増員せよということでございましたら増員をいたしたいと思いますし、さらに先ほどの専門部会の設置等がございました際には、こういう中ヘ入っていただくのもいいのではないかと、このように思っております。  次に、ごみ減量と資源の再利用についてどのように考えているかということでございますが、質問者の言われるとおり、これらの問題は現在最優先課題と認識し、真剣に対処していく覚悟でございます。よろしくお願いいたします。  次に、粗大ごみの中に工業用ボイラー、農機具等、大型ごみの処理並びにこれらの不法投棄については、どこの自治体でも非常に困っているのでありますが、国においても先日再資源の利用の促進に関する法律が可決され、現在廃掃法の一部改正が継続審議されておりますので、その動向を眺めながらこの問題も対処していきたいと考えております。  次に、ごみの有料化の問題でございますが、全国的に見ましてもまだ少ないんでございますが、指定袋をつくるなど、早田議員が言われましたように有料化している所もございますし、粗大ごみに限って有料化をしている所もございます。ちなみに七月の一日から東京都が粗大ごみの有料化に踏み切るようでございます。今後他都市の状況を調査しながら、ごみ減量対策推進協議会の中でも御協議を願って研究してまいりたいと思いますので、よろしくお願いいたします。  以上でございます。 106: ◯議長大野栄吉君) 教育長、浅野 勇君。    〔浅野 勇君登壇〕 107: ◯教育長(浅野 勇君) ごみの減量意識を高めるために、小中学校の現場においても児童生徒に生ごみの始末と活用を直接体験させたらどうかという御指摘についてでございますが、本市におきましては、さきに本会議で松尾議員の御提言もあり、昭和六十三年に市内五小学校にコンポストを試験的に使用して生ごみ処理と再利用を試みましたが、うまく利用した学校もあり、そうでもなかった学校もいろいろございましたが、その経験を生かして、各学校の実態に応じつつ導入を図っていきたいと思っております。特に学校給食の残菜は処理し切れないかと思いますが、小学校の生活科や家庭科の授業との関連で子供自身の体験を通して学ばせるよう導入を図っていきたいと思っております。  以上でございます。 108: ◯議長大野栄吉君) 福祉部長、岡田信夫君。    〔岡田信夫君登壇〕 109: ◯福祉部長(岡田信夫君) 老人健康農園にコンポストの設置についてお答えいたします。  老人健康農園は、老人の生きがい対策の一環として実施いたしているところでございます。老人が余暇を利用して野菜等を栽培することにより、健康の保持と家族の融和の場として健康農園を開園いたしておるとろでございます。御質問の生ごみ減量対策は極めて重要でありますので、コンポストの設置については実現に向けて検討したいと思っておりますので、御理解賜りたいと思います。 110: ◯議長大野栄吉君) 経済部長、久松 賢君。    〔久松 賢君登壇〕 111: ◯経済部長(久松 賢君) お答えいたします。  平成元年度実施しました岐阜アパレル産業の実態調査によりますと、確かに駅前の問屋街の方々の不安と申しますか、悩みにつきましては御指摘のとおりであるかと存じます。言うまでもなく今やアパレル産業は我が岐阜市の主要な産業の一つでありまして、これが衰退するということは本市におきましても、大変な問題であると思うわけでございます。駅前の問屋街におきましては、駅前再開発の問題など幾多の問題が山積していることは承知をいたしておるところでございます。これらの問題を一つ一つ解決をしてこそ将来の展望が開けてくるものと存じます。本市におきましても、ファッション情報の受発信基地として岐阜ファッションコミニティを設立しており、既にアパレル産業に必要な情報を提供すべく業務を行っているわけでございます。また、岐阜地域の繊維アパレル産業の高度化、情報化と人材育成を目的とした新しいファッションの拠点施設としまして、繊維リソースセンターの開発構想につきましても、行政と業界が一体となりまして、その具体化、実現化に向けて調査研究を行っているところでございます。現在駅前問屋街のそれぞれの地区におきまして、御質問者の言われたとおり、再開発につきまして準備会、研究会等が開かれておりますが、新都市開発推進部とともに経済部といたしましても小規模事業者の集約化あるいは店舗の共同化等、前売り形態の強化の方法を地元の方々と一体となって検討いたしてまいる所存でございます。今後におきましては、御指摘の点を踏まえ、さらに業界の方々並びに関係部局とも連携を図り、一体となって駅前の再開発の問題を含め、アパレル産業の向上発展のために努めてまいりたいと存じますので、よろしく御理解をいただきたいと思います。 112: ◯議長大野栄吉君) 新都市開発推進部長、細川宗雄君。    〔細川宗雄君登壇〕 113: ◯新都市開発推進部長(細川宗雄君) お答えいたします。  三点ほどございましたが、順次お答えいたします。御承知のとおり再開発事業というのは、ある時代に一度人間の手によりましてつくられた町や建物を、再び新しい時代に合うように利用形態を変えていこうというものでございます。駅前問屋街は、御指摘のとおりいろいろな問題が提起されているところでございます。一つには、建物の老朽化、地権者の方々のお話を聞いておりますと、十年もつかもたないかという、今現在雨漏りだというふうな状況の所もあるわけでございます。また道路が狭い、非常に狭いわけでございます。それから土地の有効活用が図られていないと、非常に土地の地価の高い所でございますけれども、容積率が六〇〇%という容積率があるわけでございますが、実際、あそこの実態を見ておりますと、二百数十%の利用しかしておらないというのが現状であるわけでございます。また、先ほど御指摘がありましたような、荷さばき場がない、あるいは駐車場がない、あるいは業務床をもっと拡大したいけれども、その床もないんだと。あるいは全体として言えることは、町全体のイメージが非常に芳しくない、ファッションの売り物にしておられる所がああいう状態であるというふうな修景上の問題と申しますか、そういう問題が提起されておるわけでございます。これらの諸問題を解決するためには、やはり再開発事業の手法を使うことがより一番ベターではないかということで、私どもも前々から問屋街の各町内へ参りまして、説明会を開催しておるところでございます。言うまでもなく再開発事業というものは、あくまでも地元権利者等が自分たちの町をどうつくっていくかということ、あるいは自己の所有財産が今まで以上に有効かつ効率的に利用できるかどうか、すなわち今までよりもメリットがあるのかということがクリアされなければ、事業が具体化されないのが現実でございます。あくまでも地元権利者がそういう意味では主体でございます。したがいまして、地区の方々の合意と努力が何よりも必要不可欠なものでございます。再開発は、一方町づくりに大きくかかわってくるものでございますので、岐阜市といたしましても、積極的に人的あるいは財政的に援助をしておるところでございます。鉄道高架事業の進展、特に高架本体がどんどん立ち上がってくるわけでございますが、それにつれまして、問屋町の方々の意識も、町づくりへの意欲もどんどん向上してまいりまして、再開発の動きが活発、活性化してきたということが現在の状況であるわけでございます。そこで問屋街で一番熟度が高い、問屋街第一街区でございます。これは御承知のとおり、問屋町三丁目、四丁目、問屋町五丁目、新五丁目という街区でございますが、関係者のアンケート等今までとってきたわけでございますが、建物を建てかえたい、業務を拡大したいなど意向があるわけでございますが、これによりまして再開発についての勉強を進めてきておられたわけでございます。まあしかし、今までやっている、いろいろなモデル等を試算してまいったわけでございますが、やはり再開発というのは一つの事業でございます。事業収支が合わなければなりません。そういう意味ではやはり、その床を、自分たちが利用する床以外の床をどう利用していくかということが大きな課題であるわけでございます。つまり床、まあ保留床と申しますか、こういうものの利用者をどう誘致していくかということが大きなポイントでございます。そこでこの間も役員会、ワーキング会合同の会議に出て、そういうことを御指摘申し上げまして、このことについての誘致の検討をこれから進めていくと、これがやはり再開発の一番、今現在の状況では問屋町の第一街区については、そういう状態であると。つまりキーテナント等の確保といいますか、誘致というものが、これが今後の第一街区の具体的な進展に直ちにつながるものであるだろうというふうに判断しておる次第でございます。  それからさらに、先ほどございましたように、新しい動きが出てきております。先ほど御指摘ございましたように、一条通り、あるいは問屋町二丁目本通りというふうに呼んで──問屋町三丁目本通りでございます。問屋町三丁目本通りでございますが、あるいは中央通り、これらは再開発研究会というのが発足したわけでございます。さらにはまだ一部研究会の同意は、やろうという地元の合意はできておるわけでございますが、正式の研究会を発足しておりませんが、近いうちにできるということでございますところの現金問屋町、これらが集まって新しい町をどうつくっていくかという勉強会をこれからやっていこうという端緒が出てきたわけでございます。そういう意味でこれから一層この問屋町の再開発は進んでいくんじゃないかと。相当時間もかかるかもわかりません。しかし皆さん方の認識の中では、平成七年ごろをめどに鉄道高架の本体が完了するという時点を見極めながら、これを進めていこうとしておられる状況であるわけでございます。また岐阜駅西地区再開発事業についてでございますが、現在実施設計中であり、キーテナントとともに経済条件の調整、協議が行われているところでございます。今後平成六年オープンを目指して今現在組合とキーテナントの交渉をしておられる最中であるわけでございます。再開発については以上でございます。  それから二番目の、駐車場の件でございますが、昨年度岐阜駅前を中心とした駐車場整備に関する基本構想を作成したわけでございますが、本年度はこれを受けまして、基本計画を策定していきたいというふうに考えておりますが、御承知のとおり、平和通り等を見ておりますと、これは駐車場をつくっても、仮にどこにつくるかは別といたしまして、例えばの例といたしまして、地下駐を平和通りにつくりましてもですね、あれは実際駐車しておられるのは、来客者用というよりも荷さばきをあこでしておられると。ですから何ぼ駐車場をそばにつくってみてもですね、やはりできないと、あれが解決できないと。やはりそのためには再開発をやって、その中で共同荷さばき場とか、駐車場をつくっていただかな解決できないと、そういう意味では私の考え方といたしましては、駐車場と、いわゆる再開発はセットしていかなきゃならないと、駐車場さえつくりゃとおっしゃいましても、このことに関してはなかなか解決するもんでない。ただ全体的にあこの駅前の再開発というものは今後進んでまいりますので、そういう意味では全体的な形でのとらえ方とした駐車場の確保というものは絶対必要だと、そういう意味の基本計画を考えていこうというものでございます。  それから三番目の、総合バスターミナルの基本方針でございますが、御指摘のとおりでございまして、そういう観点に立ちまして、基本方針といたしましては、一つ目には、バスによる幹線道路への影響をできるだけ排除し、神田町通りの交通渋滞の解消を図るというのが第一点でございまして、第二点目といたしましては、利用者サイドから考えた利便性の確保、あるいはバスのわかりやすさといいますか、そういうものを重視したことを基本方針としながら、このバスターミナルの設置について詰めておる最中であるわけでございます。  以上でございます。    〔「議長、二十番」と呼ぶ者あり〕 114: ◯議長大野栄吉君) 二十番、早田 純君。    〔早田 純君登壇〕 115: ◯二十番(早田 純君) おのおのお答えをいただきまして、要望にとどめてまいります。  まず、駅前地区の再開発についてでありますけれども、現在いざなぎ景気を超えた日本じゅうが好景気の中でありますけれども、これに反比例して、繊維問屋街では先ほども申し上げましたように、一時は駅前に千六百社があるという話でありましたけれども、先ほども千二百社と申し上げました。それほど企業意欲が減退して、この繊維業から撤退している人たちが多い現況であります。これを逆手にとることができるわけでありまして、今繊維業界では大変な危機感が盛り上がっております。特に駅前から遠い、先ほど申し上げました一条通り、現金問屋街、この地域では既に多くの空き家も見られ、その地域の皆さんがこれでは将来大変なことであるということで、今申し上げましたような昨年からことしにかけていろいろ勉強会が発足している現状でありますので、ぜひこの機をとらえて皆さんと協議の上、再開発事業の促進に向けて努力をいただきたいところであります。  バスターミナルについて、部長は間接的ですけれども、二点について基本的な方針を申されました。それを私なりに集約さしていただくと、部長の言われた二点を集約すると、やはり場所は国、県、市が従来より主張しているJRの東の大きな空間に位置する以外にないわけでありまして、名鉄が従来より主張していた現在のバスターミナルの高層化、あいるはB案というような中部未来博でバスの送迎用に使われたような場所、これでは事実上バスターミナルの構想が不可能であります。ぜひこれからも従来の基本方針に従って、名鉄もかなり現在話し合いに入っているということでありますので、検討、努力をお願いを申し上げておきます。  紙の資源の再利用についてでありますけれども、生活環境部長よりは、大分前向きな回答をいただけるようになりました。と申し上げますのは、今お話にございましたように、今資源分別回収をやって、その八〇%が紙類である。しかも八〇%資源回収をしても、まだ先ほど申し上げましたように、ごみとして出てくる中に昭和五十八年には紙類が一八%であったものが、これだけ資源分別回収をしても、平成二年にはごみの中の紙類の割合が二九・三%と増大の一途をたどっている。しかも、今言いましたいざなぎ景気で3Kや、そういう企業は嫌われておりますけれども、その典型的なものが紙の回収業者あるいは直販業者と言われる人たちで、従来は回収業者さんがあり、そしてそれが選別業者というところに持って行きまして、ここで紙の種類を分けて、それから直販業者というところに持って行き、そこが製紙メーカーに持って行くという三段階がございましたけれども、もう紙の回収作業の中で、選別業者は全く岐阜市の中で存在しておりません。回収業者も平成二年から本年・平成三年わずか一年の中で半数が廃業をしております。おかげで現在は直販業者という人たちが回収事業にも手を出さなければいけないという苦境に入っておりまして、私が平成二年三月に議会で質問したときの生活環境部のお答えは、「御指摘のとおり、古紙類の市場価格が長らく低迷しており、回収業者が窮地に追い込まれていることも十分承知しておりますが、回収業者、古紙問屋、製紙会社と経ていく中で直接影響を受けているのは末端の実施団体であります。したがって、行政としては実施団体に助成をしていく」という、こういうまだ一年前に答弁をされてるんですね。困っているのは実施団体だけであるという一年前のこの認識のものがもう一年で大変なことが起こっている。これを十分に考慮されて、これからの紙の減量について真剣に取り組んでいただきたいと思います。  その中で先ほどコンポストの例を挙げて申し上げましたけれども、私はこれだけ今ごみ減量が社会的、世界的な大きな問題になっているにもかかわらず、残念ながらこの岐阜市においても、本当に全庁が挙げてこれに取り組んでいるとは申せないところがあるわけであります。今申し上げましたコンポストにおいても、農林部、ここにはやはり農林部が関係して市農協が我々の老人健康農園のような農園を貸し出しております。こういう所にもコンポストを使って生ごみの減量ができるはずですし、また都市計画部においてはたくさん公園を管理しておられて、ここには花もたくさん植えられておられます。こういう所にもコンポストの活用方法が出てくるのではないか、こんなことを考えますと、ぜひこれから全庁挙げてこのごみ減量化に取り組んでいただきたい。私が昨日八時半、南庁舎の所を歩いておりますと、市の回収車が参りました。何を回収しているのか現認しておりますと、市の書類なんかをぼんぼんぼんぼん車に積んでおられる。それでその書類を少し見てみたんですけれども、一般の書類や書籍類、こんなものも多かったんですけれども、そのトラックの運転手さんに、これはどうするんですかとお聞きしたところ、これはこれから掛洞へ行って焼却処分にすると言う。すべてが紙類である。各務原市では秘密書類でさえ、職員が回収トラックに同行をして再利用者の製紙メーカーまで同行して、それを炉の中に入れるまで現認して帰ってくるという徹底した省資源、ごみ減量化を行っておりますけれども、私どもはもう既に始まっているはずのこのごみの省資源化の中にあって、まだ多くの書類、こういうものが焼却処分にされていることを現認した現在、これが真剣にこれから取り組んでいただかないと大変なことになりますので、ぜひこれからそういうことのないように、市民にそういうことを啓蒙する前に、全庁が挙げてごみ減量化に取り組む姿勢を見せていただきますことをお願いを申し上げまして、私の質問を終わらしていただきます。 116: ◯議長大野栄吉君) 十一番、中尾年春君。    〔中尾年春君登壇〕(拍手) 117: ◯十一番(中尾年春君) 公明党の三番手として、発言通告に基づき順次質問させていただきます。  その前に、私はこのたび新人として登壇いたしました。何分にも聞きづらい点や、また至らない点もあるかと思いますが、寛大なる御配慮をいただきますよう、よろしくお願い申し上げます。  初めに、福祉の作業場、いわゆる福祉工場の設置についてお尋ねいたします。  御存じのように福祉工場制は、厚生省が六年前から始めた障害者の自立促進事業で、認定されると健常者と同様に最低賃金が保障されるほか、社会雇用保険も完備される制度であります。全国では約三十カ所実施済みと伺っております。私は体の不自由な方々から、さまざまの御相談を受けました。ことし養護学校を卒業したある青年の声ですが、卒業しても希望とする職場が見つからないため、とりあえず授産所でお世話を受けています。養護学校を卒業して民間に就職する割合は約三割だと伺っております。残る他の方々は授産所、作業所で受け入れているのが実情でありますが、それとても定員がいっぱいにて、自宅待機されている方々もいると伺っています。これらの方々との対話を通して言えますことは、障害者の方々にとって生きがいとは社会への参加と社会的に自立することだと痛感させられました。もちろん自立といってもおのずから限度がありますが、およそ岐阜市が福祉都市を目指すのであれば、働く意欲のある者に対して能力に応じたさまざまな働く環境があって、しかるべきではないかと訴えるものであります。障害者にとって一番辛いのは、仕事の内容よりも人間関係で悩むことです。障害者の気持ちは障害を持った者でないとわからないと言えます。  以上の観点から、障害者の気持ちを温かく受け入れてくれる福祉工場の設置ができますよう、さまざまな助成策が図られますよう強く訴えるものであります。ちなみに北海道のある福祉工場では、この四月からヒューズの製造を中心に独立採算制方式を採用してスタートいたしました。従業員三十人の規模にて仕事は単純作業が主で、車いすなどで生活している人が対象になります。雇用条件は七時間労働で基本賃金八万七千四百円、時間外手当は規程に従って支給する。交通費は上限が五千円、住宅手当は上限が一万円、賞与は年二回、土曜日は午前九時から正午まで、当初は週休一日ですが随時週休二日制に移行する計画であります。将来は定員いっぱいの六十人にする予定だと伺っております。また、同じく北海道のある町の福祉工場では精神障害者を対象に、約二十人の障害者を雇用して給食弁当の福祉工場をこの三月からスタートさせました。参考に申し上げますと、総事業費は一億三千三百六十九万円、資金の内訳は国庫補助金四千六百四十七万円、道費補助金二千三百二十四万円、町補助金一千万円、社会福祉医療事業団借入金二千万円、自己資金三千三百九十八万円になっております。私は産業基盤の豊かな中部に位置する岐阜市において、関係各位の方々の研究と熱意があれば、決してできないものでは──できないものとは思いません。むしろ障害者の自立の道を開くものとしてぜひ必要なんだという前提のもとに取り組まねばならない課題だと訴えたい。例えば下川手にございます養護学校は、平成五年に七郷へ移転計画があると伺っています。その跡地を福祉の工場として活用してはいかがかと思います。以上につきまして福祉部長の御所見をお願いいたします。  次に、市営住宅の駐車場対策についてお尋ねいたします。  新聞でも報道されておりましたが、駐車違反の取り締まり強化に加えて、青空駐車を一掃するための車庫法施行が来月に迫り、首都圏での駐車場不足が深刻化の度合いを増しています。こうした傾向は何も首都圏に限ったことではありません。岐阜市においても、こうした駐車場不足を解消するために岐阜市駐車場助成条例を定め採用されておりますが、この条例が適用されるのは、市内中心部の特に指定された駐車場整備地区に限られております。ちなみにこの地区はJR岐阜駅から北で、東西は竜田町通りから都通りまで、北は若宮町付近までの住居地区を除いた二百三十ヘクタールが対象となっております。なおこういった条例適用となった駐車場は、固定資産税と都市計画税が助成されるものであります。そこで岐阜市の市営住宅を見ましても、一目瞭然で駐車場の不足がわかります。各市営住宅に設置されている駐車場の絶対数が足りなく、入居されている皆さんはそれぞれに大変な苦労をされ、駐車場を確保しておみえになります。そうした努力の末、何とか駐車場が確保できた人はまだいいとしても、どうしても駐車場の確保ができなかった人は結果的に違法駐車を余儀なくされ、必然的に住宅の周辺道路を車で埋め尽くすことになります。その結果、何らかの災害が発生すれば、必要以上に大きなものになる可能性を秘めていることになります。幸いにも今日までそれらの原因する災害が起きておりませんが、今後も何も起きないという保証は全くありません。このような状況の中にあって、今議会に上程されています議案の中に大洞緑団地の三十七台分と松籟団地の九台分の駐車場用地について盛り込まれていることは大変喜ばしいことであります。  そこで提案でありますが、既存市営住宅の駐車場対策の一環として、先ほど述べたような助成条例を考えてはどうでしょうか。例えば、ある自治体では共同で駐車場を確保しようとする自治区に対して、駐車場整備費用の八割を補助する車庫整備事業補助金制度を実施しております。この制度は車庫施設の整備を促進することにより、市民が確実に利用できる駐車場をふやし、青空駐車をなくすために設けられた制度であります。この制度によりますと、二十台以上の車両を駐車し、五年以上管理運営でき、車庫施設を管理するための運営委員会が存在することなどが条件となっております。補助金は造成、舗装、照明、フェンス等の工事費や原材料費などを対象に八割が支給されるものであります。限度額は工事費が四百万円、原材料費が五十万円ということであります。また現在の市営住宅にある駐車スペースの立体利用を考え、二階建て、三階建てというように、人工地盤を設置し利用してはどうでしょうか。さらに専用のエレベーター等を設置し、市営住宅の屋上に駐車場を設けてはどうでしょうか。現在市営住宅の駐車場に対して、どのような現状認識をしてみえるのでしょうか。今後の駐車場対策の考えと計画について、あわせて技術助役並びに建築部長にお尋ねいたします。  次に、老洞焼却場の拡張計画についてお尋ねいたします。  焼却場の拡張計画の経過については、周知のとおり地元和光町の住民と交渉の渦中にありますが、私も地元の住民の一人として重大な関心を持っております。もとよりごみ問題は今日的な課題ですので、私たちの大量消費の生活習慣を変えなければごみは減らすことはできません。岐阜市の現状を見ますとき、ごみの量は年々増大しており、過去十年間の推移を見ますと、ごみ総量は約二五%ふえ、特に粗大ごみは二倍に、事業系のごみも五〇%増加しております。また、ごみの質の変化という面を見ましても、オフィスオートメーション化に代表される生活様式の変化により紙類、プラスチック類の増加は、既存の焼却炉の老朽化を早める結果になっております。このような背景から、老朽化した老洞焼却場の設備を近代化することは必要でこそあれ、決して否定するものではありません。ただこのような環境問題については、地元住民の声を十分に酌み取り、後世に大きな悔いを残すものであってはならない。環境問題の不安はそこに住んでいる人でなければわからないものであります。そもそも今日まで拡張反対運動がありますのは、根底に行政に対する不信感があるということを知っていただきたい。過去二十年間、大気汚染や騒音、振動、悪臭等で苦しんできた地元住民の気持ちをわかってもらいたいと強く訴えるものであります。今大切なのは、汗をかく勇気と、熱意を持って対話を重ねることであります。  先般都市計画審議会において、建設計画することを前提として答申したことは承知しておりますが、ここで今後のためにも地元住民の声を要約して具体的にお尋ねいたします。一点目に何ゆえに粗大ごみ処理施設を含め、焼却場の拡張計画が老洞でなくてはならないのか、公平平等の原則からもほかに候補地はないのか。二点目に、大気汚染の不安をどう解消するのか。特にダイオキシンについてであります。定期的な調査の実施と結果を公表すべきではないか。三点目に、ごみ収集車の増加により国道一五六号線の交通渋滞及び交通事故の増大の心配はないのか。四点目に、トンネル出入り口における騒音の影響はないのか。五点目に、保安林解除に伴い、水害のおそれはないのか、万が一災害が発生した場合の補償はどうなるのか。  以上につきまして、生活環境部長、土木部長、農林部長にお尋ねいたします。  簡潔ではありますが、これで第一回の質問を終わります。(拍手) 118: ◯議長大野栄吉君) 福祉部長、岡田信夫君。    〔岡田信夫君登壇〕 119: ◯福祉部長(岡田信夫君) 障害者の福祉工場についての御質問にお答えいたします。  障害者の就労の場として、この市議会におかれましても昭和六十一年三月に心身障害者の雇用対策に関する意見書を決議され、県に対し提出されております。また市といたしましても、市長会を通して県に対しまして実現方の要望をいたしてまいったところでございます。一方、将来の企業就労に備えて各種厚生施設施策の中で、障害者に対し自立に必要な訓練や、作業を与え、機能回復あるいは適応能力の付与に努めてまいっております。御質問の福祉工場に就労する障害者は作業能力を持ちながらも対人関係や、健康管理あるいは労働環境の点などで一般企業に就労が困難な方々を対象とするわけでありますので、従来の援護施設よりむしろ企業的色彩が強く、社会福祉施設としての福祉工場でありながら、労働関係法の適用を受ける事業所ともなるのであります。したがいまして、広域的な対応と企業の強力なバックアップ等が要求されます。福祉工場は国の設置運営要綱によりますと、設置主体は都道府県、指定都市または社会法人に限られておりますから、福祉工場の設置につきましては、県に対し強く要望してまいりたいと考えております。  なお養護学校の跡地につきましては、現在地元あるいは団体からその利用について要望等が出されておりますが、本市南部における町づくりの推進を図るべく、公共事業を進める際に必要な代替用地として第一義的に全庁的な検討されておりますので、よろしく御理解を賜りたいと存じます。  以上であります。 120: ◯議長大野栄吉君) 助役、山村信吾君。    〔山村信吾君登壇〕 121: ◯助役(山村信吾君) 中尾議員の市営住宅の駐車場対策についての御質問に対し、私の方からは基本的な考え方についてお答え申し上げます。  近年のモータリゼーションの進展によりまして、世帯に一台、あるいは二台、三台と車をお持ちの方がふえております。そういうことによりまして、自動車の駐車場及び保管場所の確保が大きな社会問題となってきております。このような現状を踏まえまして、市といたしましては、市営住宅の駐車場と申しますか、車庫でございますが、車の保管場所につきましては長期的には各戸に一台ずつを目標といたしまして、その整備に努めております。今後ともこの目標に従いまして、その方向で努力していきたいと考えております。  以上でございます。 122: ◯議長大野栄吉君) 建築部長、松倉有宏君。    〔松倉有宏君登壇〕 123: ◯建築部長松倉有宏君) お答えをいたします。  基本的に今助役の方からお答えをさしていただいたところでございますが、市営住宅団地の駐車場と申しますか、車庫対策につきましては、さきの議会におきましてもお答えしたところでございまして、モータリゼーションの社会における自家用車等の保有率は通勤用、レジャー用等、庶民の足として増加のいちずにあり、市営住宅団地におきましても御指摘のとおりでございます。また、団地によってそれぞれ差異はありますものの、入居者、または周辺住民の方々に大変御迷惑をおかけいたしておりますとともに、防災上も好ましくないことは事実でございます。現在市営住宅の管理戸数に対し、車庫として位置づけ、駐車料金を徴収しておりますのが九百十八区画でございまして、うち大洞団地駐車場のみが今回買収したものと、借地によるもので、あとはすべて団地内において幼児遊園及び緑地等、団地内の住環境を損なわない範囲内において駐車場として地方自治法二百三十八条の四第四項に基づく目的外使用許可により設置したもので、それぞれ車庫証明が証明できるものでもあります。一方、駐車場として位置づけていない団地における団地内通路、緑地等への駐車について、現在では黙認の形をとっているのが現状でございますが、いずれもどこかに車庫証明がとれている駐車場があるものと思われます。本市における市営住宅駐車場の将来目標として、建てかえ等の時期がとれる所から車の所有する戸数のほぼ百%の設置を努力目標といたしておりますが、入居者の中には一世帯で二台、三台の車を持ち、また一部に四台の車を所有しておられる世帯があるとも聞いておりますし、いずれにいたしましても、複数の車を保有されている世帯には現在すべて対応するわけにはまいらないのが現況でございます。二台目以上につきましては、一般市民並みの自助努力で、みずからの努力で駐車場を確保していただきたいと現在考えております。また使用料の設定につきましては、償却費、修繕費、管理事務費及び地代相当額を基準として近隣の駐車場料金を勘案の上決定するよう国の指導もございますので、既設の駐車場においては見直しを、また今後新設するもの及び駐車場として位置づけるものにつきましては、適正な料金を徴収してまいりたいと考えております。さて今後の駐車場問題の対応でございますが、一つには建てかえを計画いたしております団地におきましては、住宅の高層化を図ることにより駐車スペースを確保することや、人工地盤設置等によることも考えてまいりたいと思います。二つ目といたしましては、近々実施をいたします車庫に対するアンケート調査の結果を見て、公営住宅法における幼児遊園等の設置との整合性と車を所有しない入居者の方々の幅広い意見も聞きながら、団地内の空地及び未利用地の整備を図り、直面する車庫法の改正に対応してまいりたいと思います。三つ目といたしまして、従来から行っております団地近隣の農地及び空地の確保に一層努力してまいりたいと思います。また、御提案の屋上駐車場等は建築物の構造上の問題もございます。これは研究をさしていただきたいと思います。いずれにいたしましても、市営住宅の駐車場の設置につきまして、国におきましても施策を講ずるところとなってまいりました。今後できる限り補助事業として実施をしてまいりたいことと、助成制度も含め他都市の車庫に対する対応を調査研究いたしまして、対策を講じてまいる所存でございますので、御理解を賜りたいと思います。  以上でございます。 124: ◯議長大野栄吉君) 生活環境部長、玉井康弌君。    〔玉井康弌君登壇〕 125: ◯生活環境部長(玉井康弌君) 中尾議員の御質問にお答えを申し上げます。  過去長い間にわたります行政不信につきましては承知をしております。これを除くために誠意を持って当たりたいと、このように思っております。第一点目の御質問でございます、なぜ焼却場の建てかえを老洞でなくてはならないのかという御質問でございますが、焼却場の建てかえに当たっては、最も重要なことは、用地の確保が可能かどうかということでございます。また、現在稼働中の焼却場を取り壊して、その跡地に建設するということは、建物工事だけでも三年はかかりますし、その間ごみの焼却ができないということで、新たに用地を確保して、現焼却場を稼働しつつ新設を建設しなければなりません。そこで目標年次における処理区域内の岐阜市東部地域につきまして、土地の面積を含めた取得の難易度、交通の利便性、都市計画法による位置選定のための参考基準に合致すること、関連施設とその位置関係等々の検討を加えましたところ、当地が最も適地であるとの結果を得たものでございます。それから粗大ごみの処理施設の問題でございますが、現在掛洞に一基しかございません。先ほどの質問にもお答えを申し上げましたように、一基ではとてもこなし切れる量ではなくなるわけでございますので、老洞にもお願いをしたいということでございますが、粗大ごみを破砕いたしますと、可燃分が七三%、資源分が一九%、不燃分が八%に分けることができます。この七三%の可燃分を効率的に燃やすためには、焼却場内に処理施設を設けることが望ましいわけでございます。また併設することが土地の有効利用等経済的にも合理的な方策であります。こういうことで老洞にもお願いをしたいと、このように考えておるわけでございます。  第二点の、大気汚染とダイオキシンについてでございますが、大気汚染の調査は現在老洞の焼却場、東海第一幼稚園、和光団地及び東部事務所、地頭方公民館の五カ所で実施をいたしております。この調査は浮遊粒子状物質、二酸化硫黄、二酸化窒素、降下ばいじんの測定をいたしておるわけでございますが、その結果はいずれも環境基準外であります。この数値については必要に応じて公表しており、今後も引き続き調査を実施いたしてまいりますので、御要望があればいつでもお見せいたします。
     次に、ダイオキシンの問題でありますが、この問題については全国で二千カ所近くございます焼却場を抱えるそれぞれの都市の共通の問題でございます。このため厚生省は専門会議を設け、あらゆる角度から検討され、報告も出されており、その報告によりますと焼却場から排出するダイオキシン類は、付近住民の健康に影響を与える値ではないとされております。しかし、この問題は住民の健康に関する重大な問題でもあり、先ほど田中議員が言われたように、数値の問題ではございませんので、昨年十二月厚生省からダイオキシン類発生防止等ガイドラインが出されました。その内容は、既設焼却場に限って申し上げますと、まず第一に、ダイオキシン類の発生は完全燃焼を図ることによって抑制されるということでございますから、完全燃焼をするように努めること。次に、集じん機温度が三百度Cのときにダイオキシン類が発生しやすいことがわかりましたので、二百五十度から二百八十度Cに温度を下げること。第三に、廃棄物処理にかかる統一的なダイオキシン類量の測定方法が定められたことと、測定に際して県と協議をして実施をすることなどであります。このため本市においても部内に環境施設検討会を設け、ガイドラインで示された具体的な運転方法などを検討し、ダイオキシン類を可能な限り減少させるための努力をしてまいりたいと考えております。なお、老洞焼却場につきましては、昭和四十五年完成の老朽施設でありますから、平成二年度と三年度にかけ、燃焼室の改善と、集じん機の増設工事を約一億七千万円投資して完全燃焼の促進、ばいじん量の逓減等を図っております。また、新しい施設の建設に際しましては、良好な環境を保全するために最新の排ガス処理装置を導入し、国の排出基準以上の厳しい値で管理をしてまいりたいと、このように思っております。第三の、ごみ収集車の増加により国道一五六号線の交通渋滞及び交通事故の増大の心配はないかとの御質問でありますが、焼却場完成後の関係車両の交通量は、私どもが目標年次といたしております平成十五年では一日延べ四百七十台と予測しておりますが、現在検討されております国道一五六号線バイパスがその時点では相当の整備が予想されておりますことなどから、現国道の交通は緩和されるものと思います。したがって、混雑の御心配はないものと考えております。  それから、和光団地の方々とこれからいろんなお話し合いに入るわけでございますが、初めはなかなか話し合いもさしていただけませんでしたが、小委員会をつくってその中でその方たちと話をしようということでございます。二度ほど私もお会いをいたしました。その中で先ほどの行政不信の話も出てきましたが、話し合いの中でいろいろなことを決めながらやっていきたいと思っております。とにかく話し合うことが大事ではないかと、このように思っております。それから、その際に、お前らこういうものを持ってくるだけで何にも土産がないじゃないかというような話がございましたが、土産につきましては、こっちが勝手に決めた土産じゃなくって、皆さん方の御要望の中で取捨選択をするような格好で私の方は考えさしていただきたいと、こういうような話を中ではしております。ただし物理的にできぬこと、それから経済的にできないこと、法律的にできないこと、こういったものはできませんし、それと余りほかの地域と不公平になること等はこれはできませんが、なるべく皆さん方の御要望に沿う中で考えていきたいと、このようにお話をしております。  以上でございます。 126: ◯議長大野栄吉君) 土木部長、大橋通三君。    〔大橋通三君登壇〕 127: ◯土木部長(大橋通三君) トンネル出入り口における騒音の影響はないかについてお答えいたします。  トンネル坑口、すなわち出入り口部では団地より五十メーター程度離れ、団地民家方向に向いておらず、その坑口部は開削され、堀り割となっておりますので、地山自体が緩衝帯の役割を果たし、騒音の影響は少ないと考えております。  以上でございます。 128: ◯議長大野栄吉君) 農林部長、高橋 簡君。    〔高橋 簡君登壇〕 129: ◯農林部長(高橋 簡君) お答えいたします。  保安林の転用にかかる解除に当たっては、当該転用によって失われる保安林の機能に代替する施設の設置が必要とされております。転用による洪水、土砂の崩壊、流出等の災害の防止、周辺の環境の保全を図るための施設の設置、森林の残地及び造成が現地の状況に応じて適切に計画されることが必要とされております。当焼却場の建設計画に伴う代替施設の設置については、林地開発許可運用基準及び運用細則に示された基準に適合しているものでありまして、水害等ないものと考えておりますので、御理解を賜りたいと存じます。    〔「議長、十一番」と呼ぶ者あり〕 130: ◯議長大野栄吉君) 十一番、中尾年春君。    〔中尾年春君登壇〕 131: ◯十一番(中尾年春君) 今るる御返答をいただきましたが、ここで数点にわたり要望を述べさせていただきます。  まず、福祉工場の設置についてでありますが、このことはかねてより我が党も主張してまいりました。この福祉工場の設置は民間企業の理解と協力が必要なことはもとよりでありますが、私は障害者の方々にとって、未来に希望をつなぐものがあってしかるべきだと、そういった観点からこの岐阜県に、岐阜市に、やはり障害者の方々が生きがいを持って働ける、そういった場を何としてもこれからも県に、また国にも強く要望をお願いするものであります。私は障害者の方々といろいろお付き合いしまして、そこで感じますことは、例えば民間の企業に就職したある方でありますが、やはり企業というものは営利を追求するものであります。そういった社会状況の中ではどうしても繁忙期におきましては、この障害者の方々にとって、例えばのろまとか、間に合わないとか、そういったことも陰口で言われることも現実にございます。そのようなことから、やはり障害者の方々にとって大切なのは、その気持ちをわかってくれる人々が周りにいる、友達がいる、そういった環境が大事ではないかと思います。このようなことから私は福祉の工場を、この設置がこれから特に必要であるということを主張するわけであります。  次に、市営住宅の駐車場のことでありますが、先ほど助役さんから基本的な考え方、いわゆる市営住宅におきましては、一戸につき一台の駐車場、この説明がございました。なるほど市営住宅はそもそもその発足は住宅の恩恵にあずかれない方々のために設置されたものだと発足の当初は伺っております。ただ先ほどの説明にもありましたように、モータリゼーションの急激な変化の社会にありまして、また近年とみにパート労働者の方々を含めた女性の社会進出、こういったことも大きな要因の一つであると思います。日本の経済を支える、また岐阜市の経済を支える貴重な労働資源として、このような女性の方々の社会の進出は決して否定するものではございません。むしろ、これからとうといものだと思います。そういった観点から働く方々の職場への足として、まだまだ岐阜市は交通機関が十分なものではございません。そういったことから一家で車が一台どころか二台というのは常識になっております。このような社会の変化に対応すべく私は駐車場対策というものは十分公共性に見合った問題だと思っております。そういうことから先ほど一戸に一台の駐車場という、この考え方これ自体をやはり見直しの検討すべき段階にあるのではないのかと思うわけであります。これからも市営住宅の駐車場対策につきましてさまざまな施策、御努力がなされますよう強く要望いたします。この点にかんがみまして、先日もある方がおっしゃってました。お金を出してでも駐車場が欲しいんだと言っておりました。なるほどそういったことですから、ひとつ住民の感情、気持ちを強く感じられまして対処していただきたいと思います。  最後に、焼却場の問題でございますが、私も地元和光町に住んでおります。先ほどさまざまな御説明をいだきました。確かに市におきましてはさまざまな努力をされているということは認めております。またこの焼却場問題はどうしても避けて通ることはできない問題でございます。その必要性は認めるというものの、例えばさまざまな先ほど御努力がなされたにもかかわらず、例えばこの四月、町内に異様なにおいがする。また朝方はいろんな、やはり悪臭が込めてくるわけでございます。また和光町は、南北が山に挟まれた狭隘な地形でございますので、そのときの気候条件により風向きによって降灰がございます。いわゆる洗濯物にとか、さおに、そういったものが付着するわけでございます。家庭を預かる主婦の方々の気持ちを察するときに、やはりこういった身近なことがいろんな不満要旨の大きなことになっております。今後もこの問題につきましては、どうか強い熱意と対話の姿勢を貫いて、これから問題に対処していただきたいと強く要望するものでございます。  以上をもちまして、質問を終わらさせていだきます。 132: ◯議長大野栄吉君) お諮りいたします。本日の会議はこの程度にとどめ延会いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 133: ◯議長大野栄吉君) 御異議なしと認めます。よって、本日はこれをもって延会することに決しました。本日はこれをもって延会いたします。  午後四時五十二分 延  会 岐阜市議会議長       大 野 栄 吉 岐阜市議会副議長      高 橋   実 岐阜市議会議員       松 井 逸 朗 岐阜市議会議員       小 林   洋 発言が指定されていません。 Copyright © Gifu City Assembly. All Rights Reserved. ↑ 本文の先頭へ...