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  1. 岐阜市議会 1989-06-22
    平成元年第3回定例会(第3日目) 本文 開催日:1989-06-22


    取得元: 岐阜市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-06-06
    トップページ 検索結果一覧 使い方の説明 (新しいウィンドウで開きます) 平成元年第3回定例会(第3日目) 本文 1989-06-22 文書・発言の移動 文書 前へ 次へ 発言 前へ 次へ ヒット発言 前へ 次へ 文字サイズ・別画面表示ツール 文字サイズ 大きく 標準 小さく ツール 印刷用ページ(新しいウィンドウで開きます) 別窓表示(新しいウィンドウで開きます) ダウンロード 表ズレ修正 表示形式切り替え 発言の単文・選択・全文表示を切り替え 単文表示 選択表示 全文表示 発言者表示切り替え 全 115 発言 / ヒット 0 発言 すべての発言・ヒット発言表示切り替え すべての発言 ヒット発言 選択表示を実行・チェックの一括変更 選択表示 すべて選択 すべて解除 発言者一覧 選択 1 : ◯議長伏屋嘉弘君) 862頁 選択 2 : ◯議長伏屋嘉弘君) 862頁 選択 3 : ◯議長伏屋嘉弘君) 863頁 選択 4 : ◯議長伏屋嘉弘君) 863頁 選択 5 : ◯二十二番(伊藤 博君) 863頁 選択 6 : ◯議長伏屋嘉弘君) 874頁 選択 7 : ◯助役(高木 直君) 874頁 選択 8 : ◯議長伏屋嘉弘君) 875頁 選択 9 : ◯教育長(浅野 勇君) 875頁 選択 10 : ◯議長伏屋嘉弘君) 878頁 選択 11 : ◯企画部長町田裕彦君) 878頁 選択 12 : ◯議長伏屋嘉弘君) 880頁 選択 13 : ◯二十二番(伊藤 博君) 880頁 選択 14 : ◯議長伏屋嘉弘君) 881頁 選択 15 : ◯市長(蒔田 浩君) 881頁 選択 16 : ◯議長伏屋嘉弘君) 882頁 選択 17 : ◯助役(高木 直君) 882頁 選択 18 : ◯議長伏屋嘉弘君) 882頁 選択 19 : ◯教育長(浅野 勇君) 882頁 選択 20 : ◯議長伏屋嘉弘君) 883頁 選択 21 : ◯六番(田中信生君) 883頁 選択 22 : ◯議長伏屋嘉弘君) 892頁 選択 23 : ◯市長(蒔田 浩君) 892頁 選択 24 : ◯議長伏屋嘉弘君) 896頁 選択 25 : ◯企画部長町田裕彦君) 896頁 選択 26 : ◯議長伏屋嘉弘君) 896頁 選択 27 : ◯消防長(星野繁男君) 897頁 選択 28 : ◯議長伏屋嘉弘君) 898頁 選択 29 : ◯福祉部長(森田幸雄君) 898頁 選択 30 : ◯議長伏屋嘉弘君) 900頁 選択 31 : ◯土木部長(大橋通三君) 900頁 選択 32 : ◯議長伏屋嘉弘君) 900頁 選択 33 : ◯教育長(浅野 勇君) 900頁 選択 34 : ◯議長伏屋嘉弘君) 901頁 選択 35 : ◯市民部長(松尾 弘君) 901頁 選択 36 : ◯議長伏屋嘉弘君) 902頁 選択 37 : ◯三十六番(安藤陽二君) 902頁 選択 38 : ◯議長伏屋嘉弘君) 905頁 選択 39 : ◯市長(蒔田 浩君) 905頁 選択 40 : ◯議長伏屋嘉弘君) 906頁 選択 41 : ◯助役(坂井 博君) 907頁 選択 42 : ◯議長伏屋嘉弘君) 907頁 選択 43 : ◯経済部長(鷲見 巌君) 907頁 選択 44 : ◯議長伏屋嘉弘君) 908頁 選択 45 : ◯衛生部長(高橋 豊君) 908頁 選択 46 : ◯議長伏屋嘉弘君) 909頁 選択 47 : ◯三十六番(安藤陽二君) 909頁 選択 48 : ◯議長伏屋嘉弘君) 911頁 選択 49 : ◯市長(蒔田 浩君) 911頁 選択 50 : ◯議長伏屋嘉弘君) 911頁 選択 51 : ◯助役(坂井 博君) 912頁 選択 52 : ◯議長伏屋嘉弘君) 912頁 選択 53 : ◯副議長(山田 大君) 912頁 選択 54 : ◯二十五番(市川尚子君) 912頁 選択 55 : ◯副議長(山田 大君) 920頁 選択 56 : ◯市長(蒔田 浩君) 920頁 選択 57 : ◯副議長(山田 大君) 921頁 選択 58 : ◯市民病院長(赤星義彦君) 921頁 選択 59 : ◯副議長(山田 大君) 927頁 選択 60 : ◯市長室長(鷲本順一君) 927頁 選択 61 : ◯副議長(山田 大君) 929頁 選択 62 : ◯二十五番(市川尚子君) 929頁 選択 63 : ◯副議長(山田 大君) 932頁 選択 64 : ◯市長(蒔田 浩君) 932頁 選択 65 : ◯副議長(山田 大君) 932頁 選択 66 : ◯市民病院長(赤星義彦君) 933頁 選択 67 : ◯副議長(山田 大君) 933頁 選択 68 : ◯四番(亀山輝雄君) 933頁 選択 69 : ◯副議長(山田 大君) 943頁 選択 70 : ◯生活環境部長(久松 賢君) 943頁 選択 71 : ◯副議長(山田 大君) 946頁 選択 72 : ◯経済部長(鷲見 巌君) 946頁 選択 73 : ◯副議長(山田 大君) 947頁 選択 74 : ◯都市計画部長(武藤治雄君) 947頁 選択 75 : ◯副議長(山田 大君) 948頁 選択 76 : ◯教育長(浅野 勇君) 948頁 選択 77 : ◯副議長(山田 大君) 948頁 選択 78 : ◯四番(亀山輝雄君) 948頁 選択 79 : ◯副議長(山田 大君) 949頁 選択 80 : ◯議長伏屋嘉弘君) 950頁 選択 81 : ◯八番(吉田好成君) 950頁 選択 82 : ◯議長伏屋嘉弘君) 958頁 選択 83 : ◯福祉部長(森田幸雄君) 958頁 選択 84 : ◯議長伏屋嘉弘君) 959頁 選択 85 : ◯教育長(浅野 勇君) 959頁 選択 86 : ◯議長伏屋嘉弘君) 960頁 選択 87 : ◯企画部長町田裕彦君) 960頁 選択 88 : ◯議長伏屋嘉弘君) 961頁 選択 89 : ◯土木部長(大橋通三君) 961頁 選択 90 : ◯議長伏屋嘉弘君) 962頁 選択 91 : ◯経済部長(鷲見 巌君) 962頁 選択 92 : ◯議長伏屋嘉弘君) 962頁 選択 93 : ◯都市計画部長(武藤治雄君) 963頁 選択 94 : ◯議長伏屋嘉弘君) 963頁 選択 95 : ◯八番(吉田好成君) 964頁 選択 96 : ◯議長伏屋嘉弘君) 965頁 選択 97 : ◯三十四番(野村容子君) 966頁 選択 98 : ◯議長伏屋嘉弘君) 972頁 選択 99 : ◯教育長(浅野 勇君) 972頁 選択 100 : ◯議長伏屋嘉弘君) 974頁 選択 101 : ◯福祉部長(森田幸雄君) 974頁 選択 102 : ◯議長伏屋嘉弘君) 975頁 選択 103 : ◯都市計画部長(武藤治雄君) 976頁 選択 104 : ◯議長伏屋嘉弘君) 976頁 選択 105 : ◯三十四番(野村容子君) 977頁 選択 106 : ◯議長伏屋嘉弘君) 979頁 選択 107 : ◯教育長(浅野 勇君) 979頁 選択 108 : ◯議長伏屋嘉弘君) 980頁 選択 109 : ◯福祉部長(森田幸雄君) 980頁 選択 110 : ◯議長伏屋嘉弘君) 980頁 選択 111 : ◯都市計画部長(武藤治雄君) 980頁 選択 112 : ◯議長伏屋嘉弘君) 981頁 選択 113 : ◯三十四番(野村容子君) 981頁 選択 114 : ◯議長伏屋嘉弘君) 982頁 選択 115 : ◯議長伏屋嘉弘君) 982頁 ↑ 発言者の先頭へ 本文 ↓ 最初のヒットへ (全 0 ヒット) 1: 開  議  午前九時四分 開  議 ◯議長伏屋嘉弘君) これより本日の会議を開きます。  本日の日程はお手元に配付申し上げたとおりであります。            ━━━━━━━━━━━━━━━━ 第一 会議録署名議員の指名 2: ◯議長伏屋嘉弘君) 日程第一、会議録署名議員の指名を行います。  本日の会議録署名議員は、会議規則第八十条の規定により、議長において三十二番、横山三男君、三十三番、大野栄吉君の両君を指名いたします。            ━━━━━━━━━━━━━━━━ 第二 第六十号議案から第二十一 市議第十号議案まで及び第二十二 一般質問 3: ◯議長伏屋嘉弘君) 日程第二、第六十号議案から日程第二十一、市議第十号議案まで、以上二十件を一括して議題といたします。            ────────────────              〔議 案 掲 載 省 略〕            ──────────────── 4: ◯議長伏屋嘉弘君) 昨日に引き続き、質疑とあわせて日程第二十二、一般質問を行います。順次発言を許します。二十二番、伊藤 博君。    〔伊藤 博君登壇〕(拍手) 5: ◯二十二番(伊藤 博君) おはようございます。    〔「おはようございます」と呼ぶ者あり〕  議長さんからお許しをいただきましたので、市政自民党議員団二番手として質問を順次させていただきます。  まず第一番目は、’89長良川光と炎のファンタジーについて質問させていただきます。
     百年からの飛躍、岐阜市にとってことしは、昨年未来博が終わりまして、今回この企画をされました市当局、市長さん初め経済部、企画部、教育委員会並びに岐商連、柳商連、青年会議所の皆様方に対しまして、この市政壇上をおかりしまして、まずもってこの企画に対しまして心から感謝を申し上げます。  私は、この’89長良川光と炎のファンタジー、これはアフターコンベンションとして、また、岐阜市の知名度をアップするについても、あるいはまた繰り返し岐阜市へ来ていただくことについても、まことに新しい画期的なイベントとして喜ばしい次第でありますが、高木事務助役さんにちょっとお尋ねと要望やら、このパンフレットについて、ちょっとこのPRの点について注文といいますか、アドバイスをさせていただきます。  もちろんこの企画はですね、長良川祭りはいろいろ長良を舞台にしまして、このアユの供養とかちびっ子大会とかカラオケ大会とか非常にバラエティーに富んでおりまして、ただ、私が、最近は片仮名がはやりですが、このパンフレットの長良川ファンタジー一九八九というのは、やはりローマ字と英語をミックスせずに、ここはやっぱり「ザ・ファンタジー・オブ・ライト・アンド・フレイム・オン・ザ・ナガラリバー・イン一九八九」と、それをここへ入れて、いわゆる海外向けに、外人向けに、国際化にふさわしい表紙の表題に直していただくことと、それから、このイリュージョンというのは、よく調べますとこれは錯覚とか、あるいは幻覚という意味で、やはりファンタジーは幻想、空想、空想的作品ということで、したがって、この七月二十二日から八月六日まで行われるあかりフェスタGIFU‘89の上の空白のところに、今度七月一日広報ぎふで岐阜市民にPRされる場合は、この上に「‘89長良川光と炎の空想的作品」と、これを入れると非常に市民サービスとしてもよりよいと思います。ということは、ヤング志向で非常にいいんですが、やはり中年以上の方にはファンタジーとかイリュージョンと言われてもなかなかぴんとこないので、この七月二十二日から八月六日のあかりフェスタGIFU‘89のこの上に、七月一日の広報ぎふのときにはぜひカラーで特集号として、やはり「‘89長良川光と炎の空想的作品」と。事実、ここにあるあかりプラザ常設、金公園、柳ケ瀬周辺、あかりフェスタ実行委員会のこれ、作品はまさしく空想的作品であって、ここに上に書いていただくと非常にその市民がぱっと見てすぐわかりやすいということで、せっかく広報ぎふで全市民にPRされる場合はそういうふうにしていただくと非常に都合がいいといいますか、市民サービスとしていいと思うので、その点も助役さんにお願いいたします。  それから、歴史的背景と、それからですね、このパンフレット並びにポスターは、市外、県外あるいは鵜飼と同様に全国にPRするために、ということは、今までは年二回の中日と岐阜新聞の花火でございましたが、それプラスアルファで非常にバラエティーに富んだ企画で、ああ、さすがは岐阜市だなあと、観光都市岐阜市だなあと。やはり千尋の谷・金華山、百里の水・長良川ですか、あるいはまた緑したたる金華山、水清冽の長良川ということで、山紫水明の地・岐阜市は非常に自然環境がいいと。そこへプラスアルファで花火だけやなしに、こういう、既に青年会議所が七回行っておる川祭りとか、あるいはまた柳商連のちょうちん祭り、あるいは岐商連の、今度この企画に対して一層それを盛り立てるという意味で、私はあえて助役さんに今までの、これを企画された発想の原点と、今後──やっぱり何でも初めというか、やっぱり一回目というか、初めが大事でございますので、スタートが大事でございますので、その点を助役さんに、今後これをやはり定着することが必要であり、また、夏のイベントとして非常に私も、総合的にこの内容が非常にバラエティーに富んで、しかもぎふ手力火まつりと、これも全国にPRする絶好の手力火まつりのチャンスでもあり、また、このサマーカーニバルなんかは非常にクルージングもありまして、現在、青年会議所が既に七回目で、今回八回目ということで、しかもまた文化面ではこの「長良川薪能」伝統文化の夕べと、これも二回目ですか、非常に教育委員会が骨折られまして、なかなかこれは非常にいいんですが、今後、歴史的背景と、それから、このPRについてどのような考えを持っておられるか、高木事務助役―前企画部長、イベント助役で有名な方でございますので(笑声)、その点をお尋ねいたします。  それからまた、先ほどの広報ぎふには、ぜひここの──やっぱりこのイリュージョンというのはねえ、これは錯覚あるいは幻覚ということで、やはりファンタジーは幻想あるいは空想、空想的作品と。そのファンタジーとこのイリュージョンと小さな字で書いてあるんですが、やっぱりよく調べると、ちょっとこう、同じ一本でも二つに分かれてとられてもせっかくの内容がぼけるので、このファンタジーはやはり空想、空想的作品あるいは幻想ということで、この点をですねえ、ぜひ訂正していただいて、そして広報ぎふに特集号として全市民にわかりやすく、しかも、ぱっと第一、ファーストインプレッションが非常に、ああ、さすが今度は新しい企画でいいなと。せっかくのこういうすばらしいパンフレットをつくられたので、これにプラスアルファとしてあえてアドバイスをさせていただきます。    〔私語する者あり〕  この広報ぎふにもですねえ、六月十五日号には長良川サマーカーニバル、川下りの参加者とか伝統文化の夕べ「長良川薪能」部分的に書いてあるんですけど、やはり七月一日の広報ぎふにはカラー印刷で特集号としてこれをそっくり入れていただくんですが、ただし、くどいようですが、ローマ字プラス英語やなしに、やはり外人にも国際化にふさわしい「ザ・フアンタジー・オブ・ライト・アンド・フレイム・オン・ザ・ナガラリバー・イン一九八九」と、こういうふうに入れていただいて、そしてここはイリュージョンはやはり錯覚ととられてはつらいので、やはりファンタジーと同じ意味の言葉で、これ小さく「イリュージョン」と入っておるんですが、私、よく調べたらこのILLUSION・イリュージョンはやはり錯覚とか、それから幻覚という意味で、やはり幻想とちょっとこう、解釈が分かれますので、その点もよろしくお願いいたします。  以上、高木助役さんにアフターコンベンションとして、また、この岐阜市の知名度を高めるために、また、まあ一遍繰り返し岐阜市へ行きたいと。非常に私、いい企画であると思いますので、今後の方針も含んで御説明とか所信の一端をお願いいたします。  それからですね、二番目は教育長さんに、教育行政について、特に指導計画についてお尋ねをいたします。これはまずもってイデオロギーを抜きにして、イデオロギー以前の問題として質問をさせていただきます。    〔私語する者あり〕  今回、学習指導要領が改正され「入学式や卒業式などについては、その意義を踏まえ、国旗を掲揚するとともに国歌を斉唱するよう指導するものとする」とあり、ありますが、私はまことに時宜を得たものであり、市民的倫理の一環として重要であると思い、従来の「望ましい」では教授する先生と教授しない先生があり、教授しない場合は生徒は君が代が歌えず、まことに残念至極であります。私は、別に君が代論争をするわけやないんですが、やはり日本人としておのずから自然発生的にこの君が代が歌えると。例えば現代は、物で栄え、心で滅びるという、物質文明はなるほど豊かでありますが、精神文明は貧弱でアンバランスであります。今こそ心の教育がぜひ必要であると、必要不可欠であると痛感するわけでございます。  簡単に子供に説明する場合に、ふんなら今度長野県で冬季オリンピックがありますが、それに入賞した場合に日の丸上げなんだら、どこの国旗を上げるんかと。君が代歌わんだら、どこの歌歌うんやと。あるいはまた、数年後にはサラエボオリンピックがありますが、やはりどこの国でも、アメリカでもソ連でも中国でもやはり国歌もあり国旗もあるということで、私はその点はぜひお願いしたいわけでございます。  で、これは教育基本法の理念を再確認しますと、世界の中の日本人を育成するためには愛国心の養成が必要であり、そのためには日の丸、君が代の持つ意味を理解し、重要な心情と態度を養うことが必要であり、学校教育上適正な取り扱いであると思います。  したがって、私はですねえ、この君が代は今まで、現代国語あるいは漢文、古文、古典的に解釈がありましたが、この「君」はユーであり、「が代」は余は苦しゅうないの「余」、いわゆるアイ・アムですね。「千代に八千代に」は、千代は千年、八千代は八千年、いわゆるフォーエバーでいつまでも、それから「巌となりて苔のむすまで」ということはアイアン・コネクションということで、あなたと私は永遠にいつまでも固い友情で結ばれておるのであると、そういうふうに解釈すれば、この国際化の時代にふさわしいし、何もこれは神代の解釈あるいはファシズムの解釈しなくても、純然たる意味で私は自然発生的にこの君が代が斉唱でき、また、このことはですねえ市民的ニーズの一環としてですねやはりこれは大いに──その小中学校の教育というものは、学校教育のプライマリー・スクールというのはグルンド、基礎でありますので、私はぜひそれを徹底していただくように教育長にお願いするわけでございます。  それで、新指導要領が「入学式、卒業式などで国旗の掲揚と国歌の斉唱を指導するものとする」と明記、明らかに記した点については、文部省の古村初等中等局長は「学校機関に対して義務を示したものであり、しなければならないというのと同じ意味だ」と述べられ、中学校現場での徹底を改めて要請されており、日の丸、君が代問題では改定前の「望ましい」から新要領で「指導するものとする」と、そもそも変更したものであり、この日の丸、君が代を国旗、国歌と定めた法律はなるほど──まあ、はっきりした、確定した法律というものないんですが、しかし、法令上の規定はそのようでも、広く国民の間にいわば慣習法として定着しており、この問題については数百人のオーソリティーが審議をして完成したものであって、現時点ではベストのものと思われる。  したがって、現時点で私は岐阜市の小中学校の状況はどうかと、どのような状況だということを教育長にお尋ねし、さらに今後どう対処されるのかもお伺いし、仄聞するところによると、一部ではそれを実施してないとこがあると聞きますが、ぜひそれは徹底するようにこの席をおかりしましてお願いすると同時に、現況を今後どう行政指導されるか、現況とあわせて教育長にお尋ねをいたします。    〔私語する者あり〕  次は、初任者研修制度についてお尋ねいたします。  もちろん教員免許状というのは、教育原論とか教育史、児童心理学とか比較教育学とか、まあ、もちろん教育学部あるいはほかの大学でも教職課程をとる場合には別に課程をとらなきゃならないし、また、教育実習もあるわけでございますが、やはり教育実習だけでは、仮に卒業して教員免許取って採用試験受かっても、やはりその初任者研修制度を一年間みっちり受けて、マン・ツー・マンで非常勤講師とか講師にそれを受けてですね、そして私はだんだん教師としての、いわゆるティーチャーとしてのレベルアップがいくと思うんでございますが、やはりこれはですねえ幅広い知見を得るための──知見というのは知る、見るですね、知見を得るためのこの研修制度は、ことしの平成元年度は小学校で一年、来年度は中学校で行われる予定でございますが、この年間の研修計画や実施の諸問題、例えば講師、非常勤講師の問題ですね、それはいかな現況であるか。これも年間指導計画と指導報告書を含めて教育長にお尋ねをいたします。  次は、学区審でございますが、これは私、昨年十二月に総論として全市的な立場でやはり校区の見直しと統合問題は今までの出生率とか、あるいは人口の動態、いろいろ調べますと、やはりその場になってからばたばたしては遅いので、これは自治会組織とかほかのあらゆる組織は現状のままで、ただ純粋の教育的配慮において、これは下位上達じゃない、上位下達でいかないと、年々歳々相似たりで私は進歩がないので、やはり岐阜市が教育委員会なり教育長、もちろんリードをとってですね、そして、この今の現在の制度は昭和二十三年から今は四十年たっておるわけですね。まあ、私も徹明小学校を昭和二十年卒業しましたが、十四年入学したんですが、ちょうど昭和十三年に木ノ本小学校が徹明から分離しまして、そのときは人数が多かったから分離したわけでございますが、昨年五十周年を迎えたわけでございますけど、まあ、足元から言いますと、やはり徹明の場合でも非常に年々歳々都市化現象で──まあ、我々の時代は非常に多かったが、今は都市化現象ということで非常に、来年は下手したら一クラスやと。ほんでその余剰教室をスクールランチとか図書室、美術室に設けてもまだ教室が余ると。その余った教室に英会話とか、あるいは書道教室とかいろいろやってもいいんですが、やはり防災面とか防火面で問題があると。体育館の場合はママさんバレーとか、非常に防犯、防火面で管理がいいんですが、ホームルームになりますとやっぱり防火面、防災面、いろんな面で──社会教育に、結構ですよ、それは老人学級でも老人大学でもセクションとして結構ですが、やはり教育に余り経済性を言ってはいけないんですが、そろそろやはり私は全市的にですね、例えば徹明、木之本、これは卒業生が「母校の名前がのうなるで、ほんなことあかん。」、そうやなしに私は名前残すんですね。本家から新家へ分かれたんですが、今度新家が本家へ戻ってまって徹木小学校、徹木中学校と、本荘小学校の本荘中学と。則武の方でも校区の点で問題がありますし、もちろん芥見の方でも芥見南小、東小で非常に問題があると。あるいは明徳、本郷の場合は明徳と本郷で明郷小学校、明郷中学にすれば明郷中学はあいたと。もちろん歩くことは大事ですが、寒い日、雨の日に何も忠節橋渡らなくても近くで、しかも、父兄も、私はPTAでも交代でPTA会長もできますし、副会長も、あるいは学年委員長とか専門委員長も交互でできれば結構ですので、それから、もちろん伊奈波中学でも金華、京町で金京小学校、金京中学にすれば、早田小学校、早田中学ということで、私は市立図書館でもですねえ、恐らくこんだけ地価が高くては積み立てしてってもなかなか短期間で無理なので、そうって友好的に合併をして、あるいは統合して校区の見直しすれば、そのあいた所に用地取得は、その土地を利用すれば建物だけでいいので、生涯教育センターを含めたすばらしい図書館もできますし、そこはもうそろそろ、私は、昭和二十三年に今の中学区制になって再編成、いわゆる過大規模校と過小規模校を適正規模にするという再編成はですねえ、これは時代の趨勢として今の出生率から、あるいは人口動態から、あらゆる面から分析してもこれはほかっておけないと。その場になってじたばたしても、やっぱり六年間の猶予を持たなきゃいけないということで、そろそろこれは、やはり地域の問題ももちろんあります、そら私もようわかってます。しかし、その地域のコンセンサスを得ることはもちろん重要ですが、その前にやはりリードオフマンでリードをとって学区審なりでどんどん進めていかないと、それはもちろん下位上達も大事ですが、この点においては上位下達でいかないと、私は年々歳々相似たりで進歩がないと思うわけでございます。したがって、その点、教育長のですねえ、校長会の意見とか、あるいは学区審がどう審議されたとか、総合的にですね、前向きな今までのプロセス並びに御所見と今後の対応について忌憚のない御意見をお伺いするわけでございます。  それから、これからの町づくりについて。これは成長力、民力度、市場力について、新進気鋭の企画部長さんにお尋ねをいたします。  全国的にですね、都市の成長力を観察した場合、岐阜県では可児市が新興都市として上位三位にあり、当岐阜市は残念ながらランク外であります。これは可児市は名古屋市のベッドタウンということで非常にどんどんどんどん人口ふえてきまして、岐阜市は昨年はおかげさまで市制百周年も終わり、未来博も終わって、ことしは百一年、百年からの飛躍ということで、いわゆる古参都市ですね。古参都市の岐阜市は民力度では十九位のランクにあるわけですね。ここで私は、民活の導入で、すなわち民間企業の自由な創意による新事業が展開しやすいように各種の規制の緩和、撤廃が必要になってくると思いますが、この方法論についていかなものか、企画部長さんにお尋ねするわけでございます。  もちろんその町づくりについてですねえ、最近金華校下で三井先生が会長になられまして、住民がリードをとって、若年人口が流出しとると。なるほど徹明、金華というのは老人の比率はトップでございます。徹明が一位で、金華がたしか二位だと思ったんですが(笑声)、もちろん町内を見てみますと、仮に五十人でも四十人が六十歳以上の老人で、ヤングは十人やと。ほうと、子供みこしつろうと思っても、子供さんがおらんへんで町内でみこしがつれんと。ほうと、体育振興会がみこしをつると、ほうとみんな集めてまうで町内でみこしがつれんと、そういう現象が起きとるわけでございますね。これは昔は逆で金華とか徹明が大勢で、今は反対に田舎が町になって、町が田舎になったような格好で、例えば問屋町でも昼間は物すごく人がおりますが、夜になると閑古鳥と。もちろんあの平和通りから西は居住人口が一割で、平和通りから東は居住人口が五割ということで、防火面でも非常に私は危惧の念を抱いてございますが。何とかリターンバックで、やはり夢よもう一度で、岐阜市の表玄関の所は表玄関らしい、さすが名実ともに玄関口やと。ほんで、この金華校下が岐阜市発祥の地であって、最近では若年人口の流出や産業活動の停滞と。これは金華だけやなしに、この若年人口の流出というのは明徳でも徹明でも本郷でも京町でも華陽でも白山でも恐らくそのパーセントは大体同じような形態であると思います。したがって、このコミュニティーを目指して、いわゆる地域住民のいろんな意見を吸い上げて、ついでにコミュニティーを図って、住民先導でいわゆる住民参加の町づくりを推進されると。まことに徹底討論ということで、私はさすが岐阜市発祥の地の金華校下がトップを切られたなあと思って、これは追従するわけやないんですが、やはり表玄関としても検討する余地があると思うわけでございます。したがって、企画部長さんに、この住民先導についてもどう思われるか、その御所見をお伺いいたします。  欧米ではそれぞれのケースの実情に合わせて判断され、いわゆるケース・バイ・ケースで柔軟性があると、柔軟性があるんですね。我が国の自治体は、政府が一律の法律で固定化するという疑問があり、都市は現在曲がり角に差しかかっておると。都市に関する法律、またその見直しですね、扱い、見直し、これは都市空間を豊かにすべき時代には、地域の実情に応じた、もっとケース・バイ・ケースで柔軟な実効的な方法があると痛感するわけでございますが、この点についても企画部長の御所見をお伺いいたします。  それから、町づくりも友情と愛のある町、自然を大切に考える町とか、文化と科学を見詰める町、さらにキープ・クリーン・アンド・モアグリーン・アンド・モアグリーンと。いわゆる緑を保ち、さらにもっともっと緑と自然と調和した商店街の活性化と。もちろん岐阜市も最近非常に岐商連、柳商連も岐阜市の経済部とタイアップされて非常に近代化について──もちろん大規模店も結構ですが、やはり中小も共存共栄で商店街の活性化に結ぶと。もちろん町づくりにも関連してくるんでございますが、このアイデンティティーですね、いわゆるアイデンティティーというのは個性、特異性、あそこの町しかねえと、神田町しかなねえと、正木しかねえと、あるいは真砂町しかないと、その個性ある商店街、あるいは特異性を持った商店街つくりがこれから必要であると。さすがやっぱり岐阜市だなあという、そういう岐阜市らしい、岐阜市らしさ、観光都市岐阜市の、独特の岐阜市の町づくりが今後この競争社会、都市間競争が非常に激しいんですね。例えばコンベンションでも金沢もあり浜松もあり、音楽のまち浜松とか、あるいは文化性の高い金沢とか、それに勝つためにはアフターコンベンションをさらにプラスアルファせんとこの都市間競争に勝てないということで、今度の企画も非常にいいんですが、それと関連して企画部長さんの町づくりについて御説明をお願いいたします。  それでこの岐阜らしさ、岐阜らしさというものを出すには、その都市的サービスの向上の必要性があると思うんです。例えば金沢の都市開発、もちろんアクセスも大事ですが、市場を先取りすると。ヤング志向、例えばヤングの町とか、あるいは若い人には理想的な政策で、中年以上の人には現実的な政策をアピールすると。そして両々相まって政策面においても、あるいは町づくりにおいても必要であると思う。それを強調していくと自然発生的にハイマート構想──これはまあハイマートとかデハイマーとネイティブ・プレイス、ふるさとですね、ふるさと構想。ほうと、岐阜市と羽島市の岐阜羽島、先ほど市長さんが、きのう言われた高架高速ですか、都市間交通ですね、もちろんこれも県の中央である。あと十年足らずで二十一世紀ですが、他都市との連合、連携、機能分担、東海環状都市帯ですね。もちろん名古屋の衛星都市としての岐阜市、あるいはまた岐阜市を核とした羽島を含んだ広域行政を論ずる前に、岐阜市の発展を考えると、そういう点やっぱりどうしても民間活力の活用が非常に大事であると。第三セクター方式をじゃんじゃんふやして、そしてファッショナブルな岐阜市をふやすと。それにはやっぱり旧住民と新住民ですね。例えば土着のずうっと長年、何十年と見える方と新しく見えた方とのハーモニーをもって、そしてその町のコンセンサスを得て、そしてその原点から発展をしていくと。そういうことも非常に重要なポイントであると思いますので、その点も含んで企画部長さんの、東京からお見えになって、まあ、私たちは岐阜で生まれて岐阜で育って岐阜ばっか五十七年おるんですが、企画部長さんは東京からお見えになって、この岐阜市の第一印象から、外から見た場合の岐阜市は今後いかにあるべきかと、そういう点もお聞かせ願いたいと思います。  それから、市場力は大都市とその近郊都市が優位にあり、岐阜市も商業集積地をもっと増加したり、あるいはインテリジェントシティーとしての機能を兼ね備えた観光商業都市としての、あわせ持った充実した都市づくりが重要であると思いますが、この点も含めて企画部長さんの御所見をお伺いいたします。  以上、第一回の質問を終わらさせていただきます。(拍手)    〔私語する者多し〕 6: ◯議長伏屋嘉弘君) 助役、高木 直君。    〔高木 直君登壇〕 7: ◯助役(高木 直君) 伊藤議員の質問にお答えさせていただきます。  ‘89長良川光と炎のファンタジーにつきましてのパンフレット、あるいはポスター、あるいはPRについての貴重な御意見を承りましてありがとうございました。御指摘のとおり、これから国際化に向けての岐阜市でございます。御指摘のような点につきましてのパンフレット等については十分意を用いていきたいと思っておりますし、七月一日号にもこの岐阜の広報ぎふに特集号として今原案をつくっておりますので、そういった点も十分取り入れてPRを進めてまいりたいと、このように考えております。  それから、今後の全国的にPRについて、それから、この一連の行事について、歴史的背景その他も踏まえてどういうようなふうに定着させPRをしていくかと、こういうことの御指摘でございますけども、レジャーそのものは非常に多様化しておりますし、余暇の活用をということは各方面で非常に論議をされておるわけでございますし、全国各地ではそれぞれ町おこし、村おこしに懸命な努力をいたしております。岐阜市は国際コンベンション都市として大きな第一歩を踏み出したところでございまして、これからはこの長良川、金華山、こういった自然環境の特色を岐阜市の顔として大きくアピールすることは何よりも大切なことだと思っております。  その中で、従来からいろいろあるイベントの活用ということは非常に大事であるわけでございます。今まで長良川の鵜飼はもちろん、それから川祭り、花火大会、サマーカーニバル、薪能、それから、岐阜市の伝統産業でありますちょうちん、これの岐阜ちょうちん祭り、こういったものそれぞれが今まで単発的に行われてきておって、単発的にPRのされてきた部分もなきにしもあらずということでございます。こうしたイベントを一連のものとして、これを長良川を基調とした一連のイベントとして本格的に取り組んでいくということは非常に大事なことであるかと思います。  例えば文化のことにつきましても、今、薪能なんかも鵜飼のかがり火の炎から火を取ってということで一つの意義づけをしておるわけでございますけども、御承知のように、信長というのは桶狭間の出陣について「人生五十年」という能を舞ったと、こういうことで信長と能というのは切っても切れない因縁にあるわけです、関係にあるわけですけども、そういったものが一つの結びつきにもう一つできないかとか、いろんなことを創意工夫をしながらこの魅力をつくっていくということも大事でございますし、こういったことが魅力のあるアフターコンベンションにつながると、このように考えております。  そういった中で、五月十一日から十月十五日まで長良川の鵜飼というもの、非常にすばらしい土台、それを土台にしまして、それの土台に今までおのおのやられておったイベントを組み合わせることによって岐阜の夏の魅力というものをつくり出していく。そういった中で、より高い情報として全国的に鵜飼とともにセットにしてPRしていくと。こういうようなことで、夏のイベント全体的なアイデンティティーも高まっていくと。こういった中で相乗的な効果もあらわれていくんじゃないかと、このように考えております。こういったことも含めまして今後とも鵜飼とともにそれを基調ペースにして、長良川、金華山、文化、産業、そういったものを一つのものとしてPRを進めてまいりたいと、このように考えておりますので、よろしく御理解のほどをお願いしたいと思います。 8: ◯議長伏屋嘉弘君) 教育長、浅野 勇君。    〔浅野 勇君登壇〕 9: ◯教育長(浅野 勇君) オリンピックやその他国際的な規模の大会が始まると日の丸が幾つ上がるだろうかとか、君が代が何回聞けるだろかということが日本じゅうの話題となるわけでございますが、これはまさに国民一人一人が自分の所属する国がよりすぐれたいい国であってほしいと思う素朴な心のあらわれだと思います。このように心から国を愛する心をさらに育て、国際社会の時代に備えようとするのが国旗の掲揚、国歌の斉唱の指導にかかわる問題だと考えております。日本人として国旗に誇りを持つ子、日本人として国歌を愛し、胸を張って歌える子を育てることが学校教育では大切なことだと考えております。このように、日本の国旗、国歌を愛する心が育った人間こそ良識ある国際人として他国の国旗、国歌を尊重し、進んで諸外国の人々を正しく理解し、だれとでも仲よくしていけるようになることに間違いないと思います。そのためには新学習指導要領の趣旨を踏まえた教科、道徳、特別活動の指導を通し、具現化を目指すことは当然のことでございます。  さて、岐阜市の卒業式の国旗の掲揚、国歌の斉唱の実態でございますが、式場に国旗掲揚をした学校は七十二校、九八・六%でございます。国歌を斉唱した学校は七十一校、九七・二%になっております。しかし、これに比べると入学式は若干状況を異にしております。例えば入学式は一年生だけでやる、一年生新入学生は国歌を知らないというようなこともございますので、状況が違っておるわけでございます。このような実態を踏まえて、教育委員会としましては、入学式、卒業式を通して日本人としての自覚を養い、日本の国を愛する心を育てるよう工夫すること。また、学校、地域の実態を踏まえ、その上、子供の発育段階、発達段階を考慮し、国旗、国歌についてその意義を系統的に指導していくこと。また、より身近な校旗を大切にしたり、校歌を誇りを持って歌えるよう指導していくこと等について各学校へ指導徹底を図っていきたいと思っております。  次に、初任者研でございます。本年度、岐阜市の小学校に──初任者研、ことしは小学校から始まりましたので、小学校に二十二名の初任者が配属されました。教員になりたての時期に仕事を通じて、できる限り正しく適切な指導能力を身につける必要がございます。そのために新任の先生方が日々の仕事に即した、しかも、まとまりのある研修を計画的に受けることがどうしても必要になってきます。そこで、初任者研修実施要綱が県で作成されております。その主な内容は、一つ目には、校内において指導教官を中心とする指導及び助言、これが年間六十日程度でございます。二つ目には、教育センター、教育事務所等における校外における研修が年間三十日ぐらいございます。三つ目には、四泊五日の宿泊研修、四つ目には、県教委推薦による洋上研修──これは十日間ぐらいでございます──がございます。  岐阜市もその研修の一部を分担しておるわけでございますが、六日間の研修内容は次のようになっておるわけでございます。一回目は岐阜市の学校教育の現状とその課題。二回目は児童の実態と生徒指導のあり方。三回目は地域、家庭との連携のあり方。四回目は問題行動の理解と道徳教育。五回目は学校行事のねらいと特別活動のあり方。六回目は教育相談の進め方と授業研究のあり方。それぞれの学校においては指導教官のもとに学級の問題や悩みについて話し合い、適切な指導方法を得ております。また、指導教員の授業を見たり、一緒に教材研究をしたりして指導に当たったりしております。さらに、週案簿をもとに日々の実践を振り返り、指導の改善をしておるわけでございます。  初任者研修が施行されて三カ月たちますが、次のような成果と問題点が出ておるわけでございます。  成果としましては、初任者と指導教員が話し合う機会が多くなり、初任者の悩みなども語れるようになってきた。また、初任者と指導教官だけでなく、学校体制の中で実施されておる。したがって、協力し合う姿勢や助言し合う姿が見られ、学校に活力が出てきたと。三つ目には、マン・ツー・マン方式で指導、助言がなされておるので、指導技術の向上が見られ、すばらしい指導ができるようになってきたというようなことなどがよい点でございますが、問題点としては、何といいましても三十日も子供の指導から離れるということでございます。そのほかには、学校行事や事務の多忙さで指導教官との話し合いが持てないというようなこともよくあります。教育委員会といたしましても、初々しい先生方が教育という仕事に誇りと自信を持って進められるよう、その指導に全力を注いでいきたいと思っております。  次に、学区の見直しの件でございます。  小中学校の学区の通学区の見直しについては、去る十二月議会に議員から御指摘のありましたとおり、都市構造の変化、人口動態等から通学区を全市的に見直し、二十一世紀を展望して思い切った学区見直しをとの御提言でございました。教育委員会といたしましても二十一世紀を背負う児童生徒の教育環境を充実していくためにもこの問題は重要な課題であり、真剣に考えていかなければと思っております。したがって、この問題についてどのような視点に立ってこれに取り組んでいけばよいか。当然その中には御指摘の自治会区と学区との関係、学区と各行政区との問題、さらには議員が例示されましたような学校の統廃合や学区の見直しを考えるとしましても、各学校の収容能力、例えば教室数、運動場の規模、給食供給能力、さらには通学距離の問題等安全通学の問題がございます。したがって、先般来、これら諸問題について教育委員会事務局内部での協議を初め、教育委員会協議会での自由討議、さらには去る六月十一日には小中学校長会役員との懇談の場を持ち、種々御意見をいただいたところでございます。この会議はあくまでも自由な立場から意見を出していただいたものでございますが、一つには学校現場から見た適正規模とはとして、特に生徒指導の面から、学校運営上から、教職員の研修上から、二つ目には一小一中のメリット・デメリット、三つ目には学校の統廃合の功罪等が議論の中心でございました。これら整理しなければならない諸問題がありますが、単に感情論でなく、この際、発想の転換をして思い切って学区見直しを推進すべしとする意見がある一方、地域の歴史、文化伝統、さらには地域住民の意向を十分踏まえる必要があり、特に学校の統廃合にあっては慎重に対処すべしとの両論が提起されました。  教育委員会としましては、通学区の再編成を進めるための教育的ビジョン、考え方を内部的に固める一方、基本構想を策定するための基本的な調査、手順など学区審に諮りながら、この問題に対し積極的に対処してまいたいと存じております。  以上でございます。 10: ◯議長伏屋嘉弘君) 企画部長、町田裕彦君。    〔町田裕彦君登壇〕 11: ◯企画部長町田裕彦君) お答えいたします。  民間活力の活用を中心といたしました町づくり一般についての点でございますが、本市の現状認識といたしましては、私も全く同一の認識を持っているところでございます。これにつきましては、昨日御質問の際にも申し上げましたとおり、他都市と違う特色、これが御指摘の岐阜らしさということになるんじゃないかと思いますが、こういうものを明確に打ち出してまいりまして、人、物、情報、そういうものが集まるような仕組みづくりというのを早急に行う必要があると考えているところでございます。何と申しましても、こういうコンベンション都市、ファッション都市というものを具体化していくためには、行政が明確な方向とフレームというものを示した上で、インフラの整備その他その実現を図るための条件整備というものを行っていきまして、よりまして民間の投資が積極果敢に促進されるような好循環というのを確立していくことが最も効率的な、また、有効な方策ではないかなあと考えている次第でございます。  諸外国の例を見ましても、英国における荒廃したロンドン・ドックランド地区というところがあるわけでございますが、これはロンドンの都心部でございます。こちらの再開発はエンタープライズオンという企業立地誘導地区というものを設定いたしまして、この地区内においては固定資産税等の十年間課税免除、また、都市計画手続の簡素化、迅速化等、御指摘のような課税の優遇措置、規制の緩和等を行いまして、公共投資の誘い水一に対しまして、実に九倍近い民間の投資がこの地区に投入されたわけでございます。現在、シティーと並ぶロンドンの一大金融拠点として発展を遂げつつあるわけでございまして、見事に都心部を再生したわけでございます。我が国におきましても類似の制度がございますので、このような制度の本市に対する適用可能性というものの検討も含め、さらに御指摘の第三セクター方式等々適切な民間活力の活用方策を検討し、逐次実施に移していくことが肝要であろうというふうに考えている次第でございます。もちろん、こういうような方策の導入、具体化につきましては岐阜市総ぐるみで対応していくべきものでございまして、住民の皆様のコンセンサス、まずもって住民の皆様の御賛同というものをいただくことがこのような民間活力の導入に当たっても何にも先立つ前提になっていくのではないかというふうに考えている次第でございます。  次に、議員御指摘の市場力についてでございます。都市としての機能の集積が高まり、そして発展していくためには、情報をこれは受信するだけではなくて、むしろ情報発信拠点としての機能が痛切に求められるわけでございます。このためには、都市の神経系とも言うべき情報インフラというものを整備することがまずもって重要であるというふうに考えております。具体的には、本市の都心部のインテリジェント化というものを図ってまいりまして、あわせてこれら都心部と例えば長良川周辺のコンベンション地区、その他郊外部を情報ネットワーク化していくことによりまして郊外部に新しい機能の誘導を図り、これらと密接な連携のもとに都心部において商業機能その他の都市機能、さらには企業の支社等事務所機能の立地というものを促進してまいって、もって都市全体としての情報発信機能というものを高めていくことが肝要であろうというふうに考えている次第でございます。  本市におきましては、昭和六十一年度に建設省のインテリジェントシティーの指定を受けたところでございまして、間もなくその整備基本計画が御承認をされるというふうに承っている次第でございます。今後はその内容を充実させる方向で具体的な事業を実施していくことが、議員御指摘の十年先、そして二十年先を見通した新しい機能の集積の実現への第一歩になるのではないかなあというふうに考えている次第でございます。  以上でございます。    〔「議長、二十二番」と呼ぶ者あり〕 12: ◯議長伏屋嘉弘君) 二十二番、伊藤 博君。    〔伊藤 博君登壇〕 13: ◯二十二番(伊藤 博君) 簡単にちょっと再質問だけさせていただきます。  最初に、高木助役に、それは予算面の制約があったけど、ポスターとかパンフレットはどのくらい刷られて、どういう方面に配布されて、今後ですね、そういうポスターもパンフレットも広報ぎふだけやなしにどのような方法をとられるか、その一点を高木助役にお願いします。  それから、浅野教育長さんには、仄聞すると、今のパーセントが出ましたが、君が代斉唱、国旗の掲揚をしてない中学校があると私聞きますが、そういう点に対してはどのように──私は、これは歌えという命令やなしに、自然発生的に歌うのが日本人であり、大和民族のシンボルであると思うわけですが、そういう点どう行政指導されようしておるのか。ただ、現況の発表だけやなしに、仄聞するとそういうとこがあると、その学校に対してどう行政指導して一〇〇%に持っていくかと。なぜそれは、もちろんいろんなあれが、ファクターがあると思うんですが、そういう点一〇〇%に持っていくには、あるいはまあ、それは学校名を挙げるということはぐあいが悪けりゃ、それはよろしいが、どうされようとしとるか、その点をお間きします。  それから最後は、これはちょっと市長さんに申しわけないんですが、先ほど企画部長が、イギリスのロンドンでは民活導入の場合、それをじゃんじゃん促進する場合に固定資産税など税制面で優遇措置があるが、私、岐阜市の場合ではそれは財政上いろんな大型プロジェクトがあるのでなかなか不可能ですけど、そうなった場合はどう対処されるか、市長さんにその一点だけ。  以上、三項目だけ再質問をさせていただきます。 14: ◯議長伏屋嘉弘君) 市長、蒔田 浩君。    〔蒔田 浩君登壇〕 15: ◯市長(蒔田 浩君) 伊藤議員の再質問の中にありました今後の都市づくりにおける中心市街地の再開発、あるいはその他の施策の上においての固定資産税、まあ、イギリスの例を言われたわけでございますが、現在、固定資産税の免除というのは、産業立地の上においての先端産業とか、あるいはまた郊外に転出をせよという工場等の関係においての固定資産税の免除はいたしておるところでございますが、ただいまの例のような問題は直ちに今ここでどうするこうするというところまではいきませんが、十分私自体も勉強をすると同時に、固定資産税を一定額免除をするような方法をも考えつつ、新しい都市の充実した重心をつくらねばならんということであれば、そのような方向も大いに検討すべき内容であると、かように考え、その程度の御回答にさせていただきます。 16: ◯議長伏屋嘉弘君) 助役、高木 直君。    〔高木 直君登壇〕 17: ◯助役(高木 直君) ポスター、パンフレットの主な配布先につきましてでございますけども、ことしは当面マスコミ関係、あるいは名鉄各駅、それから岐阜県内の九十九市町村、それから名古屋初め愛知県の主な都市、それから中部地建各局、各事務所、あるいは東京、あるいは主な旅行代理店、それからあと岐阜市内の各観光案内施設、旅行代理店、そういったとこへ配っております。このことにつきましては、今後はいわゆる鵜飼とセットの中で全国的な外に向かってのPRに懸命に努力をしてまいりたいと思っております。 18: ◯議長伏屋嘉弘君) 教育長、浅野 勇君。    〔浅野 勇君登壇〕 19: ◯教育長(浅野 勇君) 国旗が掲げられなかったという学校もそれぞれ理由があってといいますか、例えばそこに壁画があったからかけれなかったので掲げなかったとかいうようなことで、また、国歌を歌わなかった学校も従来、レコードで流しておるとかいうようなことがあったりということで、特別先生方の反対があったからということばかりではないということでございます。それから、入学式のときは、先ほど申しましたように一年生だけで入学式を行っておる。そして、その一年生はまだ知らなかったというようなことがあったりしたわけで、これは、入学したときに歌えなかったということは幼稚園でやってないということで、幼稚園の方にもまた国旗ぐらいは──国歌ぐらいは少なくとも歌えるようにしておきたいというようなことを思っているわけでございます。  いずれにしましても、指導要領、新指導要領が出て歌うようになったからというんじゃなしに、本当に自分の所属するところを愛する愛校心、愛国心、こういうものを持たせることが大事じゃなかろうかと。そうすれば自然に国旗、国歌というものは当然行われたり、歌われたりするだろうということを思うわけでございます。そういう面での教育を徹底していきたいと思うわけでございます。  以上でございます。    〔私語する者あり〕 20: ◯議長伏屋嘉弘君) 六番、田中信生君。    〔田中信生君登壇〕(拍手)    〔私語する者あり〕 21: ◯六番(田中信生君) 発言通告に基づきまして順次御質問をさせていただきます。  まず最初に、広域新都市開発構想と市東・南部の開発について、市長さん、企画部長さんにお尋ねをいたします。  国際コンベンションシティーの指定を受けた岐阜市は、先般、財団法人岐阜コンベンションビューローの設立を見、長良川、金華山の美しい自然、戦国時代のロマンを秘めた歴史に裏打ちされた文化、地場産業、アパレル等を生かし、国内外からの人、情報の集まる会議、大会、展示会などのイベントを積極的に誘致、開催ができる町づくりへ前進しようとしております。  昭和四十七年、岐阜市を中心とする岐阜地域広域市町村圏協議会が設立され、五十五年度に策定された二十一世紀を展望した潤いと活力ある連帯社会の形成を目指して広域サービスシステムの確立やコミュニティーづくりなどの施策が重点課題として取り組まれました。そして、六十一年度からの後期基本計画の中では、中心都市である岐阜市について、人の吸引力となる文化機能やショッピングを主体とした回遊型娯楽サービス機能に欠ける面があり、職住分離や地価高騰による郊外転出が進み、中心部の空洞化現象が生じていることから、今後は定住条件を備え、若者にも魅力のある市街地形成を進め、土地の高度利用によるオープンスペースの確保が必要とし、情報、文化、娯楽サービス等の高次で多様な機能水準を備え得るような都市基盤の整備が必要であると課題を投げかけております。周辺都市を眺めてみますと、各務原市は犬山のレジャー施設、岐阜の鵜飼などの広域観光地との連携で短距離離着陸機飛鳥を展示の目玉とした航空宇宙博物館建設構想を打ち出し、岐南町、笠松町では東海道線に(仮称)岐阜南駅への建設をと動き出し、羽島市ではヘリポート計画や高速道路、インターチェンジの南側に通産省が計画している買い物やスポーツ施設を含めたレジャーを幅広く楽しめるハイマート二〇〇〇構想の候補地に東海地方で初めて名乗りを上げました。これはカナダのエドモントン市の大型商業施設がモデルであり、国内では千葉県船橋市のららぽーと、西武セゾングループの尼崎市塚口にあるつかしんがありますが、ハイマート二〇〇〇はこれに国際性を強めたものと言われ、第三セクターで推進されるようであります。羽島市では委員会のメンバーがカナダのウエストエドモントンモールを視察するなど積極的に取り組んでいるところであります。こうした周辺各地の動きから見ても、我が町の活性化構想も安閑としてはいられない状況であります。県下唯一の新幹線の駅、高速道のインターチェンジを持つ羽島市は、もはや岐阜市の表玄関でもあり、ヘリポートや羽島―岐阜間の高速道路の構想も踏まえ、広域的観点から将来の大岐阜市への展望について御所見を伺いたいと思います。  過日、他県出身の岐阜大学の学生でS君、H君の二人に岐阜市についての印象や意見を聞く機会がありました。彼らの感想は、人が来ない、集まらない、犬山のリトルワールドのような施設、自然を生かした森の公園、特に若者向きのものがない、交通アクセスがJR南部に乏しい、要所を案内する掲示板が少ない、街路のサイン表示に乏しい、名古屋市等を見習うべきである、商店街の統一した基盤がない、若者志向の店が少ない、また、観光・催し事についての宣伝が不足している等々率直な意見を聞かせてくれました。また、市内の各地、各グループ等で多くのアイデアを持って、活性化に取り組んでいるところがあります。早田校下では商工発展会や自治会の皆さんがメモリアルセンターやコンベンション施設の計画に伴って活性化につなげようとビル壁画等で実施するふるさと通りの実現に向かっての運動、そしてまた、二十一世紀の南部を考える会の皆さんは「時代が変わる 流れが変わる 二十一世紀の南部が変わる」とのキャッチフレーズを持ち、駅前ばかりに重点を置くのではだめだ。実現しやすい条件にある東・南部にもっと力をと動き出されております。同じように岐阜市出身の代議士が、アーバンリゾート都市開発構想をまとめられました。これは長良川リバーフロント整備、アパレル小売商業地区の再生を図るJR岐阜駅周辺再整備の二大プロジェクトの中で、岐阜駅周辺、特に南地区をその計画の拠点としようとするものでありまして、その地区は国史跡の加納城址を中心として多くの寺社仏閣があり、中山道の加納宿としての面影を残しつつ、市街地の真ん中を清流長良川を源とする荒田川、清水川が流れ、歴史と文化に富んだ閑静な市街地を形成しております。広々とした都市広場を前庭に持つホテル、イベントホールを核とした国際的施設、日本の文化を演出する日本伝統文化会館、さらには加納城址などの主要な施設を自然の川や人工の川で有機的に結ぶ水の回廊をキーワードとして、日本ではまだ見ることのできない水と緑が織りなすアメニティ空間を目指しているというものであります。国道一五六号線バイパス工事も岩戸トンネルが貫通し、来年度には岩田坂へつながることとなり、日野地区の整備もかなり進捗し、以前策定されましたはんずの里構想のある達目洞、金華山ドライブウエーの拠点として、この地域の観光開発の総合的見直し等も必要になってきております。岐阜駅周辺連続立体化事業も本体工事に入り、長良川メッセ構想等着々と進展している今日、ポスト未来博、ポスト市制百年記念として岐阜市発展のための中・長期的展望に立って総合的な将来計画が急務と考えるものであります。新岐阜周辺を含めた東・南部の開発についてどのようにお考えになっているのかお尋ねをいたします。  次に、緊急電話発信地表示システム及び緊急通報用電話についてお尋ねをいたします。  市民の生命、財産を守る大切な役目を持った消防、我が岐阜市においては消防職員四百三十有余名、消防車、救急車など計百台の機動力を一本部三所十一出張所に配備し、日夜を分かたぬ活躍をいただいていることはまことに頼もしい限りであります。近年の都市災害は、複雑かつ多様化の傾向が著しく、消防・救急業務はますます高度化及び迅速化が要求されるようになりました。そうした中、去る六十一年三月に竣工いたしました消防本部防災センターにはコンピュータを駆使した消防指令管制システムを設け、一一九番受信から出動指令、災害現場付近の地図を自動投影し、施設、水利など各種の支援情報を提供し、円滑な指令系統を確立するとともに的確な消防隊の運用を図り、四十一万市民の生命、身体、財産を火災、災害から保護し、安全な都市づくりを推進するため大きな力となっているものであります。急病人や火災、事故、日常生活の中で命にかかわるさまざまなSOSが飛び込む一一九番が日ごとに増加している現実は、一分一秒を争う救急消防活動にとって克服しなければならない課題は決して少なくないと思います。  少し古い話ですが、昭和六十一年六月三十日正午過ぎ、一市民から「気分が悪いから救急車を」と一一九番通報が入り、職員からの確認の言葉にも応答がないままになってしまったことがありました。つまり、電話機がはずれたままだということであります。このとき消防署はNTTに連絡し、逆探知をしておよそ十分後に発信先が判明し、救急車が近くの病院へ搬送したので幸いにして命は助かったという事例でありました。現在、一一九番通報が入り、消防車、救急車が出動するまでにおよそ六十秒ほどかかると聞いておりますが、火災、救急の通報は通報者の心身が平静でない場合が多く、場所、氏名、内容が確認できないために消防車、救急車の到着が遅くなることがあります。ましてや今報告いたしました事例などは、通報者が事切れたという最悪の事態も想定されるのであります。緊急電話の発信地や電話番号が即座に表示されるシステムは欧米の多くの都市で十年ほど前から採用されておるようですが、我が国でも実用化の段階に入ったものの、その数はごくわずかでしかないということであります。一一九番通報した電話番号を交換機により受信し、この番号で設置場所を検索し、表示することにより受付、指令時間の短縮化を図り、救命及び被害軽減に寄与できるものでありますが、京都市では昨年春、NTTと共同開発した発信地表示システムを全国で初めて採用し、一一九番を受信すると指令台のコンピューターが直ちにディスプレー画面に災害・救急地点の周辺地図を表示し、出動する消防、救急車に伝達し、しかも、通報者が老人や身障者などで思うように場所を告げられないときは電話番号をもとにしてコンピューターが自動的に発信地を割り出すわけで、聞くところによりますと、六十秒近くかかっていた出動までのタイムを四十秒とクリアし、現場到着時間の大幅短縮に成功しているようであります。大阪市でもこれを導入、発信地表示システムとは違うけれども、名古屋市でもR一一九システムというものを導入し、運用を始めたと聞いております。これらのシステムはNTTの交換機及び消防署の受付指令装置等に機能追加を必要とするわけですが、このシステムの導入についてどのような考え方でおられるのか、市長さん、消防長さんにお答えをお願いいたします。  また、独居老人や身体障害者など、いわゆる災害弱者の緊急通報システムとしてワンタッチで通報できるペンダント式発信装置の整備も各自治体で進められています。これは発信者の住所、氏名、年齢、既往症などを入力したコンピューターを消防機関に設置し、通報受信と同時に相手の状況などを確認できるというものであります。岐阜市においては、これによく似たシステムで緊急通報用ペンダントつき電話機SL三号が、在宅障害者対策で二十台、ひとり暮らし老人対策で百八十台、計二百台が本年度の福祉部当初予算に組み込まれております。これは通報があると、あらかじめ登録してある推進員、近隣者、ボランティア、民生委員等が必要に応じてはせつけるというシステムで、昨年度も二百台導入されていますが、きょうまでの経過を消防長さんに、福祉部長さんには、このペンダント電話は現在その貸与を希望されている数または貸与せねばならないと思われる数はどれくらいあるのか、また、それに対する対応はどのようになされているのか、そして来年度以降の予定、計画についてもお答えをいただきたいと思います。  消防長さんにはいま一つ、夜間、休日等無人化している学校や公共施設、福祉施設等については自動火災報知設備に連動した非常通報装置、そしてまた、最近特に福祉施設に義務づけられてはいないけれども、指導により自主的に取りつけられている非常通報装置がありますが、これらの作動事例について報告願います。  続いて、最近のごく新しい事柄について質問をいたします。  六月十八日早朝、我が同僚議員がガス漏れを発見し、通報し、事なきを得ました。ガス災害の恐ろしさは、昭和四十五年四月の死者七十九人を出した大阪市の天六ガス爆発、五十五年八月の静岡駅前ゴールデン街の死者十五人、署員の殉職三人という記憶に新しいこれらの大きな事故、災害が物語っているように、甚だ大きな被害をもたらすことが多いのであります。岐阜市の場合、都市ガスのガス漏れ事故、これは幸い火災等の被害がなかったものでありますが、十八日のことでことしに入って十件を数えております。これで特筆すべきことは、十件中七件までが旧来の商業地域で、しかも、このうち四件が非常に狭い範囲の特定地域に発生しており、その原因の大部分が配管の腐食、亀裂とのことでありました。これは昨年一年でまとめられた十八件のガス漏れ事故の中で腐食、亀裂は二件と聞いておりますが、ことしに入って既に四件ということは、このまま放置しておけば大きな災害につながるものではないかと大変危惧するところであります。  消防長さんにお尋ねをいたしますが、この事実について承知をしておられるのか。また、この多発についてどう思われているのか。ガス会社に対し貴職からして改善の指導ができているのか。お答えをいただきたいと思います。  ガス配管が埋設されていることについて、市道を利用しているわけでありますが、その管理責任上からも老朽化した腐食、亀裂の配管を取りかえるような指導ができないものかどうか、土木部長さんにお尋ねをいたします。  続いて、小中学生の進路指導について教育長さんにお尋ねをいたします。  高校生の中途退学者について調べてみました。県下の六十二年度の全日制の公立高校生徒数七万四千三百三十三人のうち七百六十五人、比率にして一%、同じく私立高校においては一万九千百三十四人中六百五十七人、三・四%となっております。県教育委員会のコメントには、最近の数字は公表してないが、前年度に比べてわずかに減少しているとのことでありました。そこで、その理由について調べましたら、公立では進路変更が四七・一%、学業、学校不適応二六・九%、学業不振七・二%、家庭の事情七・一%、その他の順。私立では学業・学校不適応三七・三、進路変更二三・三、非行九・六、家庭の事情八、その他となっております。公私立とも通して言えることは、中退の理由として進路変更、学業・学校不適応が一、二位を占めていることであります。ことし三月、岐阜市内の組合立を含めて中学校二十三校の卒業生が六千八百十名で、このうち全日制高校へは六千三百名、定時制・通信制へは百五十一名、高等専門学校四十二名、盲・聾・養護へは十五名、公立職業訓練施設等三百二名と報告されております。最近、市内のある学校で二年生から六年生までの児童三百六十七名について、スポーツ少年団に加入したり、塾に行ったり、家庭教師についている者、剣道、柔道、水泳も含めたおけいこ事の実情を調査したところ、少年団百十一人で三〇・二%、塾・家庭教師百五十一人、四一・一%、けいこ事二百六十四人、七一・九%のような結果でありましたが、そのうち塾・家庭教師について見ると、二年生では一三・一%、三年生二一・七%、四年生三九・三%、五年生五四・八%、六年生六二・七%と、中学年から大きくその数字が上昇していることが判明いたしました。また、中学校の実情はとある学校での調査を参考にしましたが、塾・家庭教師にかかわりのある生徒は、一年生で六一・三%、二年生六四・七%、三年生七〇・九%となっております。そしてまた、それでは週に何回、何日かと調べてみましたら、毎日というのも〇・四%ありますが、全体では、二日が四二・二%、三日が三四・九%と、大部分が週二、三回ということであります。  さて、そこで先ほどの高校中退者の理由、そして小学校から既に塾通いや家庭教師についているという実情から見て義務教育では十分な基礎教育ができていないのではないかとの疑問と、特に中学校での進路指導が、どこでもええから高校へ入れてしまえばよいというようなことになってはいやしないかとの心配をするのであります。児童生徒がそれぞれの特徴を持ち、自分たちの特性を生かした進路を求め、その進路に向かって前進することはまことに大切な人生行路への船出であります。本人の希望ではなく、親のエゴや教師や知友の不十分な情報や判断で進路を押しつけてはいないでしょうか。日常の学校や家庭での授業や学習の中で自分の不得意な科目について、それを補うということでの塾や家庭教師ということならまだしも、進学するために、学力を補うためにということなら、学校での授業は不十分で頼りにならんという評価ではないものかとも受け取れます。せっかく進学した高校を中退せねばならないような進路指導では甚だ適切を欠くものでもあり、塾通いや家庭教師がごく当たり前の話題となっているような現状を踏まえ、今、その現実をどのようにとらえ、今後の学校での授業への取り組みと進路指導への考え方をお答えください。  続いて、老人福祉、特に老人の生きがいについて所見を述べ、関連のお答えをいただきたいと思います。  現在、六十五歳以上のお年寄りは全人口の一割ですが、十年後には六人に一人、二十年後には五人に一人が老人という高齢社会になることが言われております。そんなころは無論我々もその仲間になるわけでありますが、本市においては老人対策は特に重点施策として積極的に推し進めていただいておりますが、到来しつつある高齢社会に対し、老人が心身ともに健康を保持しながら明るく豊かな生活が送れるよう、老人家庭奉仕員派遣制度を初め、四十近い項目にわたる事業のうち、まだまだ心身ともに健康で働くことに生きがいを感じている老人の皆さんへの事業についてであります。ことしの三月末現在で、市内の六十五歳以上の老人は市民の一〇・九八%、四万四千六百六十二人であります。このうち寝たきりでいる人六百二十八人、戸外での生活が正常にできない五十二人、それから病院などへ入院をしてらっしゃる約千九百名の人を除いて、およそ四万二千人の健康な方々には、生きがいに結びつく敬老会、福祉電話、老人体育大会、老人健康農園開放、老人クラブ育成、老人大学、地域老人憩いの家、芸能大会、福祉展、高齢者労働能力開発事業等についてはかなりの実績が評価されていると思います。特に、四十八年五月から実施されている老人健康農園開放事業は、十九の地区で千三十区画が利用され、大変好評だと聞いております。私の近所のことし八十歳になるお年寄りは、以前、大柄な体にも似合わず病弱で外出も余りなさらなかった方ですが、ここ数年来、知人の勧めで近くの健康農園に行くようになってから、時折「これ、つくったんやけど、こうして自分の手をかけたものができるのが何よりの楽しみでねえ」と野菜をくださったりしたなど、日焼けした顔色もよく、見るからにお丈夫な、おじいちゃんではなく、おじさんの表現が合うような、見違えるほど健康になられた方があります。このような例を身近に見るとき、この健康農園事業が大変よい結果をもたらしているものだと感じているのであります。こうした農園での成果を近所の人たちに分けてあげ、しかも、それをいただかれた人たちが大変喜ばれ、感謝をし、また、お年寄りの健康と働く意欲を褒め、励ますような機会があれば、なお生きがいに結びつくのではないでしょうか。こうした意義のある事業はぜひとも今後とも継続をお願いしたいものであります。  また、高齢者の短期的、補助的な就労を通じ、みずからの生きがいと活力のある地域づくりに寄与することを目的とした六十歳以上で健康な働く意欲のある人たちの自立のために、昭和五十六年に設立された財団法人岐阜市シルバー人材センターもかなりの実績を積まれているようでありますが、最近の会員数や受託件数、就労率、職種等をお尋ねいたします。この事業に対しても一層の指導、援助をいただき、需給システムを確立、向上せしめてもらいたいものであります。
     最後に、花いっぱい運動の推進についてお尋ねをいたします。  コンベンションシティーとしての環境と町並みの整備を行い、都市美化事業を進めていただいている中で、岐阜市都市美化推進連絡協議会が実施主体となってこの運動が展開され、今月十二日から十六日まで二万株のベゴニアの苗が無料配布されました。これは五カ所のコミュニティーセンターなど合計十一カ所において行われましたが、報告によりますと、配布開始前から相当数の市民が列をなし、所によっては十分から十五分で終わってしまい、全員に配布できなかったとのことであります。しかも、苗がもらえなかった市民からは苦情電話があったり、美化、緑化に意欲的に活動している地域からは、個人ばかりでなく団体にも渡してほしいなどの要望があったとも聞いております。こうした人気といいましょうか、市民の皆さんの熱意に対して今後もっと多くの配布を追加実施して、その要望にこたえてもらいたいと思います。  青少年の情操教育の一環としても、また、快適な環境づくりとしての美化意識の高揚を図るため、花を愛し、自然を大切にする心の輪を広げ、花と緑を定着させ、潤いがあり、より豊かな生活が形成できるような町にしたいものであります。今後、継続してやっていただけるものかどうか。やるとすれば六月の配布状況の反省を踏まえて、今後の対応を市民部長さんにお尋ねをいたしまして、私の質問を終わります。ありがとうございました。(拍手) 22: ◯議長伏屋嘉弘君) 市長、蒔田 浩君。    〔蒔田 浩君登壇〕 23: ◯市長(蒔田 浩君) 田中議員の御質問にお答えを申し上げたいと存じます。  二点になっておると思うわけでございますが、今後の県都大岐阜市の都市づくりの展望、あるいはまた発展の政策方向というようなことの中で、特に広域市町村圏、そうしたことを踏まえて本市がどのように展望を持っておるのかということでございます。今日御承知のように、すべての県も、あるいはすべての市町村もそれぞれの都市を売り出すためにあらゆる生産、文化、その他いろいろを通じて活性化が盛んになっております。それはそれでまことにお互いにいいことだと思いますし、また、それを結んでいくことも地域圏の発展になっていくということで、この岐阜地区広域市町村圏十七市町村が一体となっていろいろな諸事業を活発に今やっておるところでございます。やはり山村地域は山村地域の振興を考え、あるいはまた都市の市町村は市町村で歴史その他の文化遺産を利用すると。あるいはまた新しい産業というものを考え、航空宇宙館というようなこと、あるいは木曽三川の国立国定公園、いろいろあると思うわけでございますし、羽島市等もいろいろ考えておられるわけであります。我が岐阜市は、先ほどのお話もございましたように、いわゆるこの長良川を中心とした景勝を生かしたコンベンション都市としていこうと、そういうことが基幹的に定まっておるわけでございますから、これをどんどん生かしていこうということになろうと存じております。また、それぞれ校下、校下によっては、新しい金華もそうでございますし、早田もそうでございますが、いわゆる市民によって町づくりをしようという推進協議会というようなものができて、いろいろ知識を集めてやっていらっしゃる。全体から言えば、どんどんどんどん今、生き生きとして進んでいくという過程の出発点ではないかと思っておるところでございます。  まあ、岐阜とすれば、この羽島市あるいはその中間にある笠松、柳津、岐南町、こういうものは一つの同一経済圏でございますので、総合的にいつも町づくりというものを考えておるわけでございます。百万都市構想というような構想もないわけではございませんし、あるいはまた経済関係の団体においては羽島、岐阜、笠松、岐南という商工会と何回か会合を持って経済同一圏としての今後の行政と経済とどういうふうにやっていったらいいのかと。そういうようなこともいろいろお話し合いをしていらっしゃることも聞いておるところであります。自然的にやはり一つの広域圏が、現在のこの十七市町村における広域行政圏としてのやり方でいいのか。もう少しこの行政圏を一緒にしたような形でいくべきか。いろいろ考え方はあろうと存ずるところでありますが、やはりこの二十一世紀に向けてだんだんそういうことが経過的に、あるいはまた方向的に順次分かれた行政より、できるだけ接近した行政圏というようなことになっていく。そういう方向もつくられていくのではないかというふうに考えておるところでございます。やはり岐阜県の玄関は羽島という、そういう考え方をきちっと持つことによって県都岐阜市の将来の方向というものも定めていかなければならんのではないかというようなこともささやかれておることも事実であります。今、岐阜市が積極的にそういう形をこちらからとっておるということではございませんけれども、まず、経済諸団体がそういうことを十分つくり出して、醸成をして、そしてそこから生まれるそれぞれの市民、町民意識というものを結んでいくことによってこの岐阜市という将来の方向が定まっていくのではないかと。いわゆる大岐阜市建設というものの展望はそのようになっていくのではないかと思うわけであります。また一方、このグレーターの岐阜市ということでございますが、これもお互いに十分知っておるわけでございますから、そのことの方向によって行政もお互いにグレーター岐阜ということで進めていこうという、そういうことも既に意思としてはつくっておるということでございます。したがいまして、今後の大都市圏というものを今申し上げましたような方向でつくられていく、そういう方向がこの二十一世紀に向けて進んでいくことであろうと存じております。  それから、今後の将来計画ということでありますが、かいつまんで申し上げますと北の方、北の方というのは長良川周辺から北の方のことを言うわけでありますが、こちらの方向はやはり何といいましても長良川のフロント整備とメッセ構想が充実することによって一つのコンベンションとしての中核をなすということでないかと思っております。いろいろリバーフロント構想も既に構想は出ておりますが、これを実現に向けて順次進めるという中において真っ先にやっていこうというのがまずメッセ構想ということでございます。また、将来、東海環状道路等が岐阜市の北部を貫通いたしますと、これは自動車専用道路でありますから、産業面においても、あるいはまたレジャーその他の面においても変化が来、民間投資も行われていく。そういう方向もつくられていくのではないかというふうに思っておりますが、これはまあ二十一世紀初頭になっていくのではないかというふうに思います。  それから、この岐阜市の中部、いわゆる岐阜駅からこの市街地全体でございますが、これはやはり商業集積地でございますから、商業の活性化と若者が楽しむような商店街をつくらねばならんということは、そこに住んでいらっしゃる商店街振興組合は同一の考えでございます。したがいまして、現在は柳ケ瀬とそして神田町、この二極、二つの目玉が新しく活性化再開発事業というものを起こそうということで具体的に今その構想を練っていられるわけでございますが、神田町の方向も共同ビル化とか、あるいはまたできるだけそのビルと街路の一体となった楽しい買い物の町並みというように修景的にも進めようということでございます。したがって、これが私は岐阜の一番──これからの岐阜駅周辺と新岐阜周辺と、あるいはまた神田町、柳ケ瀬周辺、そういうものが全部再開発をされていくわけでございますから、その時期は、多少日時はかかるにいたしましても順次進められるというふうになっておるわけでございます。  それから、南の方はやはりこの東海北陸自動車道の開通というものと同時に、この加納城を中心とした歴史的水郷と申しますか、水の回廊公園的なもの、そういうものをつくっていこうということに基本的になるわけでございますが、特に加納城周辺の整備というのは今年度から十カ年計画をもってやるようになっておるわけでございます。もちろん堀の復元もあるでしょうし、あるいはまた、いつかここで申し上げましたように附属小学校、中学校等の移転が起きた場合におけるそういう土地の利用は加納城の整備と一体的なものになっていくことになろうというふうに思っておるわけでございます。荒田川の改修が進んでいきますと、これが新しくふるさとの川づくりということに指定を受けておりますので、新しいただ流す川ではなくして、荒田川を中心とした橋周辺整備というものもつくられていく。さらに、清水川、中山道、こういうことの一体がこれからの町づくりの南部における中心であり、東部と東南部といいますか──は東海北陸自動車道の開通によりますところのいろいろこの集積あるいは流通業務、そういうものが集積してくる場所になっていくであろうかと。こんなふうにちょっと考えますと、そういうまとめ方をして、そしてそれを一つ一つ実現に向けて進んでいくことによって生き生きとする岐阜の町であり、また一方、中枢業務、管理業務の集中した県都岐阜市の発展策というふうになっていくと思っております。  何を申し上げましても、町はやはり生きた町でなければなりませんし、光る町でなければならんだろうと。そういうことを考えまして、これからの町づくりに、今申し上げましたような方向を着実に進めるようなことでこれからも進んでまいたいと、かように思っております。  それから、この緊急電話発信地の表示シスチム、これは大変大事な内容でございます。岐阜市は消防本部に防災情報センターというものをつくりまして、いろいろな情報をあそこで集中して管理をしておるわけでございますが、特に電話線をこういう形で結びまして、火災あるいは救急業務等の災害現場の場所やその情報を迅速かつ正確に把握するということは最も大切なことであります。そこで、緊急電話発信地の表示システムの導入についてでございますが、調査をさせましたところ、岐阜市におきましては加入電話の約三〇%くらいまでは可能であるということの回答がNTTから得られておりますので、早期導入ということで関係機関との検討を始めさせるようにいたしたいと存じておるところでございます。  以上であります。 24: ◯議長伏屋嘉弘君) 企画部長、町田裕彦君。    〔町田裕彦君登壇〕    〔私語する者あり〕 25: ◯企画部長町田裕彦君) それではお答えいたします。  市東・南部の町づくりなどについてでございますが、これにつきましては今市長の方から答弁がありましたとおり、これらの町づくりにつきましても東海北陸自動車道の開通などを一つの契機といたしまして、新しい観点から活性化を考えていくべきものと考えております。  議員御指摘のアーバンリゾートというような考え方、さらには住民の皆様方を初めとした各方面からの提言やアドバイスというものに耳を傾け、よく御相談をしながら関係部局とよく連絡調整を図って、中・長期的な方向性というものを検討し、できるものから着手して、点から面への発展を進め、もって岐阜市全体の発展が図られるように努めてまいりたいというふうに考えております。  なお、達目洞の開発につきましてでございますが、これはアフターコンベンションの重要拠点の一つとして時代のニーズに的確にこたえる必要があることから、そのさまざまな開発可能性について長良川リバーフロントの全体構想の中で今後さらに検討を進めてまいりたいというふうに考えているところでございます。  以上でございます。 26: ◯議長伏屋嘉弘君) 消防長、星野繁男君。    〔星野繁男君登壇〕 27: ◯消防長(星野繁男君) 四点につきましてお答え申し上げます。  まず、緊急電話発信地の表示システムについてでございますが、消防本部におきましては、消防指令管制システムを六十一年の三月に運用を開始いたしまして市民の安全確保に万全を期しているところでございますが、六十一年の六月三十日に発生いたしました救急事故は相手方の応答が途中で途切れてしまいまして、最善の努力をいたしたにもかかわらず相手方の発信地確認に十分という長時間を要したことは御指摘のとおりでございます。先ほど市長の御答弁のとおり、消防は火災、救急等災害発生場所や情報を迅速かつ的確に把握することが最も重要でございますので、六十二年、京都市が発信地表示システムを開発導入いたしましたので、その運用状況を初め他都市についても調査をしておりますが、同システムは相手方に逆信の必要がなく、ボタンのワンタッチで確認ができるとともに、消防隊の出動についても現在の所要秒数が短縮するものと思考されますので、これが導入方について関係機関と検討中でありますので、御了解を賜りたいと思います。  続きまして、緊急通報システムにつきましては、六十三年度に二百台を設置し、同年の十二月一日から運用を開始してきましたが、ペンダントによる通報を消防本部が受信いたしますと直ちに最寄りの救急隊または消防隊を出動させるとともに、協力員の方を初め関係機関へ連絡をいたしまして、連携を密にして対処しているところであります。運用開始以来百十九件の通報がありましたが、百十六件は誤作動でありまして、    〔私語する者あり〕 救急搬送は三件でありましたが、    〔私語する者あり〕 協力員皆様方の御協力によりまして、その成果は大なるものがあると思われます。  続きまして、自動火災報知設備に連動した非常通報装置の作動事例でありますが、六十三年中には十四件ありまして、そのいずれもが誤報であり、その原因は煙感知器に虫が入ったとか、あるいは湿気等により通電状態になり作動したものが五件、感知器に物が当たった等人的なものが四件のほか、原因不明が五件もあります。また、非常通報装置のみによる作動事例は皆無でありますが、自動火災報知設備の誤作動につきましては、今後も維持管理の徹底と感知器の交換等について適切な指導を図ってまいりたいと存じます。  続きまして、ガス漏れ事故についての御質問でございますが、ガス漏れで消防に通報があったものについては当然承知をしております。御指摘のようにガス漏れはガス爆発あるいは火災に発展するおそれが十分ございますので、防災機関としてもガス漏れ事故を覚知しますと直ちに消防隊を出動させまして応急処置及び警戒区域の設定等を実施し、ガス災害による被害を最小限度にとめるべき活動をしております。また、昨年中における都市ガスのガス漏れ事故は十八件ございまして、本年は既にきょうまで八件が消防に通報がありまして、それ以外にも多発の傾向にありますことはまことに憂慮にたえないところでありますので、ガス漏れ事故に関する警防活動要綱、さらに関係機関との連携を密にするためガス爆発等防止対策に関する覚書等を作成しまして、ガス漏れ事故の防止に万全を期しているところでございます。  また、ガス会社に対して消防が改善指導できるかということでございますが、ガス事業は消防行政の法的範疇には入りませんが、防災機関としてガス会社に対してガス漏れ事故防止について要望しております。御指摘の特定地域につきましてもガス会社の関係者に事情を聴取しましたところ、今月の十九日から約一週間の予定で点検する計画があると確認し、的確な点検を行うよう要望した次第であります。消防といたしましても、今後さらに一層関係機関と連携を密にしましてガス漏れ事故防止に万全を期する所存でありますので、御理解を賜りたいと思います。  以上でございます。 28: ◯議長伏屋嘉弘君) 福祉部長、森田幸雄君。    〔私語する者あり〕    〔森田幸雄君登壇〕 29: ◯福祉部長(森田幸雄君) お答え申し上げます。  お尋ねのひとり暮らし老人や身体障害者世帯に実施しております緊急通報システムにつきましては、対象世帯数は全体で約二千三百世帯程度と推計いたしております。ひとり暮らし老人の中には健康な方も数多くおられまして、この装置を希望されない方もおいでになるわけでございます。当初、三年計画で各年度二百台、計六百台の設置を計画いたしております。昭和六十三年度には、心臓疾患を持ち、特に緊急度の高いと思われる方を中心に二百台設置し、今年度及び来年度については二百台を考えております。それ以降につきましても引き続きひとり暮らし老人等の増加が予想されますので、消防署とも協議しながらニーズの動向に合わせた柔軟な対応を図ってまいりたいと存じます。  次に、老人の生きがい対策としての健康農園につきましては、これ、御承知のとおり四十八年に事業を開始して以来千人以上の方々の御利用をいただいております。余暇を利用して土に親しみながら自然の恵みを享受するとともに家族の融和を図っていただく場として、また、利用者相互の仲間づくりの場として活用されております。御指摘にもありましたとおり、健康面で大変いいとの評判をいただいておりますので、あわせて一層事業の推進に努めてまいりたいと存じます。  次に、シルバー人材センターについてでございますが、本年四月一日現在、会員数四百三十一人となっており、昭和六十三年度の事業実績は、単純作業、技能を必要とするもの、事務処理等、合わせまして受注件数三千七百七十件、就労率七四%、金額にして約一億一千百四十四万円でございました。就労率につきましては昭和六十二年度並みでございますが、受注件数で一一・七%、金額で一〇・五%の増加となっております。シルバー人材センターの事業は年々拡大を続けており、順調に推移しているものと考えますが、今年度建設を予定されております、仮称・高齢者福祉会館シルバー人材センターの事務所を移転する際、あわせて作業所を設け、会員の職業訓練等も行うことにより新たな職種の開発を進め、働く意欲に燃える会員、あるいは仕事を提供していただく方々に満足していただきますよう努力していく所存でございます。  以上でございます。 30: ◯議長伏屋嘉弘君) 簡潔に答弁を願います。土木部長、大橋通三君。    〔大橋通三君登壇〕 31: ◯土木部長(大橋通三君) お答えいたします。  質問者の御指摘、消防長の御答弁のとおりガス漏れが多々あったのは御案内のとおりでございます。したがいまして、道路管理者といたしましてはガス会社に対し、保安維持を一層強めるよう指導してまいりたいと存じます。  以上でございます。 32: ◯議長伏屋嘉弘君) 教育長、浅野 勇君。    〔浅野 勇君登壇〕 33: ◯教育長(浅野 勇君) 御指摘のように高校中退者が多いということは大変憂慮すべき事態であるととらえております。中退者の主たる理由が進路変更であり、学業学校不適応であるということは、もちろん高校入学後のやり遂げる努力不足もございましょうが、その生徒が進路決定をする段階で能力、適性や学習意欲がどうであるかが大切にされなかったのではないかと思われます。御承知のように現在は高学歴志向の社会でございます。市内中卒者の約九四%が高校へ進学しております。その中には、せめて高校だけは卒業させたいので入れる高校ならどこへでもとか、どこどこ高校へ行かないと恥ずかしいとかいった親の意思が強く動いた進路決定もございます。このようなことで、意思もないのに行かされた高校に適応したり自分を生かすことは大変難しいことでございますので、中退に結びつく可能性が強くなるのではないかと思われます。また、小学校からの塾通いや家庭教師につく者が多いという現象も、学力があるなしに関係なく、先ほど述べましたような考え方があることによって起こっているように思うのであります。特に、最近の受験産業の攻勢は、塾通いをしないと安心でないというようなムードをつくっているのではないかと思うのであります。いずれにしましても、中退者にとりましては、その理由のいかんを問わず本人の中退に至るまでの悩み、惑いは中退者に対する周囲の目に相当厳しいものがあります。挫折感を味わい、将来の人生をむだにすることがないようにしたいものと思うのでございます。  現在、学校における進路指導では、個々の生徒の特性、能力、適性を把握し、生徒にそれを発見させ、認知させ、将来について考えさせ、現在を目的を持って意欲的に生きる態度の育成を目標にして、一つには教師が個々の生徒の特性、能力、適性をしっかりつかむことに努めております。このことが生徒自身の自己理解につながると同時に、生徒の生きがいの持てる進路決定の基盤になると思うものでございます。  二つ目には、親に対し、我が子への理解と進路指導への啓発することでございます。親、子、教師の三者による進路相談の機会を数多く持ち、生徒本人を中心に据えた、備えた話し合いをしております。特に、進路情報過多の現在では、周りに動かされることなく、三者の共通の願いで進路決定に向かうようにしなければならないと思うのでございます。いずれにしましても、高校進学九四%と、ほとんど進学だからといって三年生になってからの進学指導ではなく、生徒一人一人が生きがいのある生活が送れるように、一年生からのその子の適性を踏まえた本当の進路指導に徹するよう願うものでございます。  以上でございます。 34: ◯議長伏屋嘉弘君) 市民部長、松尾 弘君。    〔松尾 弘君登壇〕 35: ◯市民部長(松尾 弘君) お答えいたします。  昨年、花いっぱい運動を呼びかけましてベゴニアの苗十万株を配布して美化意識の高揚を図ったわけでございます。 その結果、これがきっかけとなりまして花屋さん等でベゴニアを求められる方が多くなったということで大変喜んでおります。今回、各コミュニティーセンター、公民館でお配りしたわけですが、大変御希望者が多くて、結果的に一部の方にお渡しすることができなかったということは大変申しわけないと思います。九月にサルビアとマリーゴールドを第二回目として配布する予定でございますけれども、何とか株数もふやして御期待に沿うような方法でお渡ししたいと思います。これにつきましては、市長からもさらに定着発展させるような方法でということで御指示もありますので、それを踏まえて実施していきたいというふうに思います。 36: ◯議長伏屋嘉弘君) 三十六番、安藤陽二君。    〔安藤陽二君登壇〕(拍手) 37: ◯三十六番(安藤陽二君) 私は、市議会公明党の二人目の質問者として、以下数点について質問をいたします。  質問の第一点は、ファッション工科大学についてであります。  ファッション工科大学誘致については十年来市議会公明党が一貫してその必要性と意義について、議会はもとより各方面にその主張を続けているものであります。市当局におかれましても、その趣旨を認識され、各方面の意見を聞き、あるいは諸調査を行うなど重要課題として取り組んでおられるところであります。ところで最近、名古屋通産局長の私的諮問機関、二十一世紀東海北陸地域産業経済ビジョン懇談会は、東海北陸地域はハイテクや情報産業など都市型産業の成長を図り、創造的頭脳集約産業のメッカを目指すべきだとする二十一世紀に向けての指針の提言をいたしましたが、その中にファッション工科大学のことがプロジェクトの一つとして挙げられております。この提言の扱いについては、名古屋通産局では、今後、通産省で策定されるビジョンに織り込むよう働きかける方針であるということを仄聞しております。言うまでもなくこの事業は、経費といい、影響といい、一大プロジェクトでありますので、従来から申し上げておりますように国等の具体的施策の中に位置づけのめどをつけられるような、そのための積極的な市当局の具体的対応が必要だと思うものであります。  なお、ファッション工科大学の岐阜市への誘致について、市当局は既にそのための情報収集や具体的勉強を終えられ、名乗り上げたので、将来このビジョンが通産省等で策定されたとき、何もしなくても自動的に岐阜市に誘致できると思われておりますのか、市長のお考えをお伺いするものであります。  次に、私道の舗装及び管理についてお尋ねいたします。  市民が生活する住環境の施設のうちで一番に考えられるものは自宅付近の道路かと思いますが、道路には国道、県道、市道、さらに私道があります。これらのうち国道、県道、市道にはそれぞれ管理者があり、それぞれの管理がなされているわけであります。昨年の中部未来博を契機に岐阜市内の道路の修景美化が一層進んできたことは大変喜ばしいことと思います。    〔私語する者あり〕  ところで、このような公道と同じように利用されている私道について言えば、主に管理は土地の所有者で行われていますが、舗装について調査したところ、地域の住民、所有者の承諾により市で舗装していただいているところもあるのが現状のようであります。長年の間にはこの舗装の老化も見られ、再舗装も必要となってまいります。岐阜市道と異なる私道はパトロールも十分できないとは思います。岐阜市のアスファルト舗装率が年々上昇していく中で、私道の舗装の補修が必要な箇所については、いろいろな事情があろうかと思いますが、再舗装の要望の折には地域住民の承諾書を再度出すことなく、速やかな補修対応をお願いする次第でございます。これに対する技術助役のお考えをお伺いいたします。  次に、鵜飼観覧客に対する待ち時間対策についてお尋ねをいたします。  岐阜市の観光の中心と言える鵜飼も、ことしは六月中旬で、昨年と比較してやや増加していると聞いております。この鵜飼も年々客層も変化し、女性や若い方も増加し、お酒を余り飲まれないお客も船に乗られるようであります。そこで、鵜飼が始まるまでの待ち時間対策についてお尋ねいたします。船上での宴会もやはり二時間程度が限度であると考えられます。特に、女性客には待ち時間をいかに過ごしていただくかが問題と考えます。岐阜市では鵜飼説明を兼ねた踊り船、太鼓船、詩吟船などを出船してお客のサービスに努めているようであります。このサービスはいいとして、これはお客の参加するものではないと思います。最近の傾向として積極的に参加する楽しみも必要であろうかと思います。  そこで提案ですが、鵜飼の待ち時間対策としてカラオケ船などはどうでしょうか。最近はどの宴会にでもカラオケはつきもので、カラオケ教室やカラオケのテレビ番組など、カラオケもポピュラーなものになってきました。待ち時間を利用してお客さんに参加してもらい、大いに楽しんでもらってはどうでしょうか。踊り船を利用すれば、マイクもあり、照明を浴びてのカラオケはきっと観光客に大いに受けるものと思う次第でございます。千二百年の伝統を持つ長良川の鵜飼も、歴史を守ると同時に新しい時代に合致したアトラクションも必要かと考えて提案するものであります。これについて経済部長のお考えをお伺いするものであります。  次に、保健所利用者の安全性の確保について、衛生部長にお尋ねいたします。  衛生部では日本脳炎の予防接種を六月、七月の二カ月間、日程と場所を定めて行っていますが、去る六月十九日に行われた中央保健所での日本脳炎予防接種は非常に多くの子供さんが接種を受け、当日はマイカーを利用して来所するお母さん方が大変多く、また、予防接種を受ける幼児や小学生の子供さんが、お母さんやおばあちゃんに手を引かれて駐車されているマイカーの間を通って保健所に入って行ったり、また、幼いお子さんが一人で勝手に車と車の間を走り抜けようとしたりして整理担当者が大声を張り上げて注意を呼びかけているものの、非常に危険な状態を感じた一人でございます。また、来所者のマイカーの駐車整理のために大ぜいの職員の方々が動員されているのであります。業務の停滞も心配されるところであります。  そこで、お尋ねいたします。市民の方々が安全で安心して保健所を利用できるような方法を考えるべきだと思いますが、いかがお考えでしょうか、衛生部長にお伺いいたします。  次に、内水対策として雨水地下貯留施設の設置についてお尋ねをいたします。  近年、都市域において浸水が発生し、社会的な問題として大きくクローズアップされてきております。岐阜市におきましても河川流域において都市化が進展し、流域の保水、遊水機能が減少したことにより、雨水が短時間のうちに大量に河川、下水道に流出されることによる浸水を見るに至っております。このような状況の中で注目されてきたのが流出抑制対策であります。これは流域が従来持っていた保水、遊水機能を回復するために流域内に雨水を貯留浸透させる施設を設置することであります。流出抑制施設には大きく分けて雨水貯留型と雨水浸透型があるわけであります。貯留型施設として調整池、地下貯留、屋上貯留、公園貯留、駐車場貯留等があるわけでありますが、今回は特に地下貯留型の施設について、今後建設される公共建築物の地下に地下貯留型の施設を設置される考えはないのか、技術助役にそのお考えをお伺いするものであります。  以上であります。(拍手) 38: ◯議長伏屋嘉弘君) 市長、蒔田 浩君。    〔蒔田 浩君登壇〕 39: ◯市長(蒔田 浩君) 安藤陽二議員の御質問にお答えを申し上げます。  ファッション工科大学の設置ということでございます。  ファッション工科大学の設置につきましては、本議場でもたびたび考え方を申し上げ、あるいはまた、それの設置の具体的な構想をつくるために今まで調査研究したそうしたものをまとめ上げておるわけでございます。現在の国の考え方には、ファッション工科大学には四年制大学という考えを国は持っていないということから二年の短期大学という形でまとめてあるわけでございます。そういう考え方もありましたし、また、国土庁においての岐阜のファッション工科大学というものの設置というものに位置づけて四全総の中にもそういうものがあるわけでございます。さらに、私立の関係におけるファッション工科大学設置という、そういう意向もあったわけでございますが、いろいろこう出てくるわけでございます。そこで、今どのように考えておるかということでございますが、幸いただいま申し上げられましたような、東海北陸地域はハイテクや情報サービス産業などの都市型産業の成長を図るという名古屋通産局長の私的諮問機関「二十一世紀東海北陸地域産業経済ビジョン懇談会」このまとめ上げた中にファッション工科大学がプロジェクトの一つとして位置づけられておるということでございます。これが国のビジョンとして織り込むように通産局は働きかけるということになっておりますので、本市はいろいろ既に調査が済んでおります。したがいまして、国においてそういう措置ができるとするようなことになれば、本市の今までの調査集積というものは十分生かしていけるわけでございますから、直ちにゴーオンのできる状況をつくるということが必要と思っておりますので、そのような体制をつくっておく必要があると、このように考えておるところであります。  また、直接これとは関係ございませんけれども、短大の方においてもこれからの岐阜女子短大のあり方、将来計画という中には、ファッション関係を充実せよと、そしてプロとしての人間をつくるということについてのいろいろ今調査研究もしておられるし、きのう少し述べましたが、将来もし移転というようなことで改築計画ということになれば、そのキャンパスの中にいろいろまた工夫する道があるのではないだろうかというようなことも思い浮かべておると、こういうことでございます。  以上であります。 40: ◯議長伏屋嘉弘君) 助役、坂井 博君。    〔坂井 博君登壇〕 41: ◯助役(坂井 博君) 私道の舗装についてお答えを申し上げます。  私道の舗装につきましては、新しく舗装する場合はその道路の所有者あるいは管理者、住民の方々の承諾をいただき軽舗装を実施をいたしておるのが、今御質問者が言っておいでになりましたとおりの現状でございます。軽舗装で施工いたしますと、経過年数等々によりまして老朽化が見受けられるところも実はあるわけでございますので、その補修につきましては応急で実施をいたしておりますが、御指摘の再舗装の要望があれば、現場を調査いたしまして対処してまいりたいと存ずるわけでございます。  次の、公共建築物の地下雨水貯留槽の設置についてでございますが、都市の流出抑制対策といたしましては、現在、本市におきましては内水対策事業の一環といたしまして、梅林中学校を初めといたしまして校庭貯留を実施をいたしておるわけでございます。今、質問者が御提案の建物の地下に貯留をしたらどうかということでございますが、その土地の地質、あるいは排水系統、あるいは土地利用計画等々いろいろな条件があるわけでございます。そうして、その条件を踏まえまして当然この建設費あるいは維持管理費等経済的な、あるいは効果的に流出抑制ができるかどうか、ここら辺を十分調査検討をしなければならないというふうに考えております。したがいまして、今後、各部で計画される公共施設において、その中で十分協議しながら、先ほど申されましたような流域の保水あるいは遊水機能として建物地下貯留が有効と判断されるものについては検討をしてまいりたい、かように存じます。  以上でございます。 42: ◯議長伏屋嘉弘君) 経済部長、鷲見 巌君。    〔鷲見 巌君登壇〕 43: ◯経済部長(鷲見 巌君) 鵜飼の待ち時間対策といたしまして、踊り船を利用してカラオケをやってはどうかとの御提案でございます。参加型観光ということで、お客様の中から希望される方にカラオケを歌っていただき、多くの鵜飼待ちの方たちと御一緒に楽しんでもらおうというユニークな御提言であろうと存じます。  鵜飼のイベントの持ち方について、時代性を求められている昨今でありますので、実施に当たっての運営上の問題、例えばステージ船の時間配分あるいは屋形船からステージ船への往復輸送の問題、希望者の募り方、選曲の幅あるいは屋形船の係留方法、安全対策などにつきましてよく研究をし、鵜飼関係者と早急に検討をしてまいりたいと存じます。 44: ◯議長伏屋嘉弘君) 衛生部長、高橋 豊君。    〔高橋 豊君登壇〕 45: ◯衛生部長(高橋 豊君) お答えします。  現在、保健所が行います各種の予防接種や健診はそれぞれの保健所や、あるいはまたコミセン等、できるだけ身近な所でと考えて実施しておりますが、中央保健所で行います日本脳炎の予防接種は、普通一日に四百人から五百人に接種しておりますが、当日マイカーで来る人は、これは昭和五十五年のアンケート調査から推計しまして大体二百五十台から三百台のマイカーの人が来ると考えておりますが、この車に対しましては約五十台の駐車場と、一年に二十日ないし三十日ぐらい臨時に無償で借りております百五十台の駐車場で対応しまして、保健所のドライバーとか嘱託の用務員など手のすいている職員が現場で車を誘導しまして、一応よく回転しておるのが現状でございます。  ただ、御指摘の六月十九日の中央保健所の予防接種日は、その前日の日曜日が幼稚園とか一部の小学校で父親参観日が行われまして当日幼稚園等が休みになったため、南北保健所の管内を含め全市から対象の児童が一度に集中して平日の五割増しから倍近い接種人員となったため非常に混雑したため、急遽一部職員を動員して整理に当たりましたが、これは全くアクシデントともいう現象でして、通常はまあ、よく回転しとると考えております。しかし、御指摘の市民の危険防止や職員の対応などを含めまして、今後はさらによく検討しまして対応したいと思いますので、よろしく御理解をいただきたいと思います。
       〔「議長、三十六番」と呼ぶ者あり〕 46: ◯議長伏屋嘉弘君) 三十六番、安藤陽二君。    〔安藤陽二君登壇〕 47: ◯三十六番(安藤陽二君) それぞれ御答弁を賜りました。  ファッション工科大学につきましては、いわゆるそういう事態が来たときに即対応できるような体制はつくっておくと、このような御返事を市長からいただきましたので、了解をいたします。  関連いたしまして、きのう二十番議員から質問があった女子短期大学の移転の問題について、市長はまあ、確たるまだ計画といいますか、考えは固めていないけれども、あり得るだろうと。平成七年には創立五十周年を迎えると、そういった時期をめどにされるつもりかもしれませんが、そういうお考えがあるようでございます。そこで、移転されたときに、先ほどもいわゆる学科の充実ということをおっしゃいましたが、私どももかねてより、いわゆるあの中に専攻科をつくったらどうかという御提案もしているわけでございます。そういったものをつくられていくでありましょうし、もう一つここで関連して市長にお願いをしておきたいのは、現在の女子短期大学の卒業生の就職の実態からいって、いわゆる会社に就職する、そのお仕事の内容が秘書の仕事が多いようでございます。そういった中で、会社の中でも、いわゆる今日では英検を取ったような、実用英語が駆使できる、そういったいわゆる卒業生といいますか、人を要求しているようであります。そういったことから考えて、いわゆるデザイン科から卒業して、デザイン科を終えて優秀な方がさらに一年専攻科で学んで社会に出るという、そういう科の設置と同時に、英文学科を出て、そしていわゆる英検を取れるような科をさらに新設をしていただきたい。そのことを強く要望をし、また、そういうお考えが市長さんの方にあるかどうか、その点について再度お聞きいたしたい、このように思う次第でございます。  また、私道の舗装、補修に関して技術助役は、いわゆる適切に対応してくという御答弁でございましたが、私が求めているのは、一度は、最初は地主さんの承諾書を必要といたしますが、二度目あるいは三度目の舗装のときにもそういったものを要求をするのかしないのかというところが最大のポイントでございまして、一度承諾書を取って舗装をしてある分については再度承諾書は必要がないというふうに明確におっしゃれるのでしたらおっしゃっていただきたい、このように思う次第でございます。  また、鵜飼の観光事業につきます提案については、いろいろと関係者との間で検討をし、対応をしていきたいと、こういうことでございます。たまたまこの提案につきましては、岐阜市で全国的な規模のイベントといいますか、会議といいますか、そういったものを主催される中心者のお一人から、どうしたらいいんだろうか、コンベンション都市として今ここで何か考えることはないでしょうかと、こういったときに、そういうことをやられたらどうでしょうかと、そういうお話があったこともつけ加えさせていただきます。  と同時にまた、そういう方々が岐阜へ来たときに、岐阜でもって、岐阜の、何といいますかね、岐阜特産の土産物が、あるところへ行けば何でも手に入るというような場所を一カ所つくっていただきたいと。また、土産物もお菓子だとか、あるいはキーホルダーだとか、ああいったものではなくてですね、いわゆるかなり高額なものでもですね、自分の奥さんに買っていくとか子供さんに買っていくとかでですね、そういう要望が非常に強いから、あすこへ行ったらどうか、ここへ行ったらどうかというよりも一カ所で買えるようなそんな場がつくられたらなあと、こういうふうにおっしゃっておりましたこともつけ加えておきます。  それから、保健所の予防接種業務に関連して、たまたまアクシデントだと、こうおっしゃいましたので了といたしておきますが、まあいろんな方法が考えられると思いますので、こんな方法が一番経費も安いし安全が確保できるんだというようなことは、どうか部内で検討をし、実践していただきたい、このように思う次第でございます。  また、雨水貯留槽の地下設置につきましても、いわゆるいろんな条件に合ったもの、有効性のあるとこについてはそういったこともやっていこうと、こういうふうにおっしゃいましたので、これにつきまして了といたします。  ただ一点──二つです。一つは女子短大移転時における科の増設ができるかどうかということと、そういうお考えを持っていただけないかどうかということと、私道の舗装に関して承諾書は再度提出を必要としないなら、しないということを明確に御答弁いただければ幸いだと思って、第二回目の質問を終わります。 48: ◯議長伏屋嘉弘君) 市長、蒔田 浩君。    〔蒔田 浩君登壇〕 49: ◯市長(蒔田 浩君) ファッション工科大学の設置ということに関連して再質問がございました。  いわゆる女子短大の充実という中の問題でございますが、私、学校当局者じゃございませんので直接はよく充実の内容を知りませんが、ファッション関係は専攻科をぜひつくりたいということは既に新しい、新学長も申されておりました。  それから、まあ英文科のことも言っておられましたが、ちょっと今英検の問題か、ちょっと私、何か英文科も、何かこの短大ではなかなか難しい内容があるようでございますから、    〔私語するものあり〕 何か新しくまだ考えておられるようでございます。さらに、秘書とか情報とか、そういうようなものも、やはりこれからの就業の上において大変大切だということ、あるいはまたそういう方の希望者も多いというようなことから、いろいろ学部、学科の再編充実も考えていきたいというような話をしておられましたので、ただいまの御要望、御質問等の意向も伝えて今後の発展に期してまいりたいと、かように思います。 50: ◯議長伏屋嘉弘君) 助役、坂井 博君。    〔坂井 博君登壇〕 51: ◯助役(坂井 博君) 再質問にお答え申し上げます。  私道の舗装につきましては、初めに承諾書をいただいておりますので、再舗装については承諾書はいただかなくて、地元を十分調整をいたしまして実施をしたいということでございます。 52: ◯議長伏屋嘉弘君) この際、暫時休憩いたします。  午前十一時三十六分 休  憩            ━━━━━━━━━━━━━━━━  午後一時三分    開  議 53: ◯副議長(山田 大君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  質疑並びに一般質問を続行いたします。二十五番、市川尚子君。    〔市川尚子君登壇〕(拍手) 54: ◯二十五番(市川尚子君) ただいまから社会党の二番手として二点にわたって質問を申し上げたいと思います。  まず、市民病院の改築計画に関連してでございますが、これは御承知のように五十九年度に現地改築が決まり、そして整備計画調査研究プロジェクトチーム、あるいはまたそれぞれの部門別に分かれた小委員会が編成をされて検討を加えられ、関連の関係工事を経て、六十二年から六十三年度の二年間にわたって第一期工事が完了いたしました。これはリハビリ棟あるいは看護専門学校がこの完成を見ているところでございますが、いよいよこの本年度から第二期工事、約七十億円で中央診療棟、病棟などが建築工事に入ることになっているわけであります。  本年一月十七日付県告示によります岐阜県保健医療計画によれば、特殊な医療や、あるいは先進的な技術を必要とするもの、または特殊な医療器材の使用を必要とするものを除く入院治療を主体とした包括的な医療活動がおおむね完結できるとする第二次医療圏を、県下五ブロックに分割をいたしまして、岐阜地域では七十七万六千人を対象にした第二次医療圏がセットをされているわけであります。衛生部でお聞きをいたしますと、この医療圏には──岐阜地域の医療圏には六十二の病院がありまして、うち百床以上のベッドを持つ病院がそのうち二十八とのことであります。一次、二次、三次医療も含めまして充実をしている岐阜医療圏にあって百億近い投資を行って現地改築をされます岐阜市民病院が、この地域の中核病院として果たしていくべき役割と任務、また、中・長期展望に立って地域医療圏における医療分担をどのように担っていくのか、これはまた大変重要な課題であります。高齢化社会に対応してより高度な専門医療体制の確立、特色ある病院づくり、また、信頼と魅力ある病院づくりをどのようにしていくのか。現地改築によります患者の動向、動態、診療・医療内容、看護体制がどうなっていくのか。完成が三年後でありますだけに、これらについて十分な検討を加え、早い時期に具体化をし、市民に発表していくこと、市民に明らかにしていくこと、これが大変必要であろうと思うわけであります。これからの市民病院がどんな診療を、どんな医療を、どんな内容で、どんな看護体制で運営されていくのか、大変市民の側からも関心の高いところであります。  そこでまず、お尋ねをいたしたいと思います。建築概要についてでありますけれども、五十九年に早瀬院長を中心に二十七名のスタッフでプロジェクトチームが編成をされまして、さらに部門別に小委員会が設置をされ、基本構想から六十一年九月には平面、設備についての最終ヒアリングが行われ、中央棟にどういう診療科をどこに配置をし、ベッド数をどう設置をしていくのか具体的な検討が加えられたようであります。現委員長は六十二年四月の着任でありますから、直接これらの増改築計画の検討段階にタッチはされていなかったものの、それを受けて、引き継いで就任をされたと思うのであります。現に今日段階では、この五十九年五月のプロジェクトチームのメンバー、それぞれ診療科の代表あるいは事務局、看護婦代表それぞれが入っているわけでありますけれども、このチームメンバーの二十七人中、今日までに既に十二人が退職ないしは異動をしております。また、専門部別の八小委員会、総計四十八人の委員でありますけれども、この約半数二十五人が退職または異動をしているわけでありますから、こうした経過を踏まえて、この二年間の間にどれだけ具体的にその内容を引き継ぎ、検討され、第二期工事にかかろうとされているのか。病院長にとっては、実はとても大変なことであろうとは思いますけれども、この建築概要、病棟配置、建築へ向けてのその内容充実のために今日までどのように取り組まれてきたのか。まず第一点のお尋ねを病院長にしておきます。  第二点は、その内容を見ておりますと、ICU、CCU等集中治療室、未熟児センターやリハビリテーションなどより高度で特殊な医療施設が設置を計画をされておりますけれども、それにかかわる作業療法士等、あるいは医療や看護体制等はどのようになっているのか。それぞれがセンターとして位置づけられるのか。あるいはまた病棟の一部として設置をされていくのか。それらによっても看護体制が違ってくるわけでありますから、お尋ねをしておきたいと思います。  第三点は、看護体制の充実についてであります。  その一つは、医療統計にあります百床当たり職員数の問題であります。公営企業年鑑によれば、病床百床当たり職員数は県立三病院の平均が八八・〇、大垣市民病院が一一〇・三、多治見市民病院が一〇二・一、中津川が一二六・五、羽島が八四・九。これに対して岐阜市の百床当たり職員数の比率は七七・五という数字であります。百に対して七七・五ということであります。職種別では、県立病院医師では一一・〇、大垣が九・九、多治見が一〇・三、中津川一二・一、これに対して岐阜市民病院は九・二。看護婦は、県立病院では五三・〇でありますが、大垣が六二・七、多治見五八・八、中津川が七五・九、羽島が五三・二、それに対して岐阜が五〇・五という数字であります。この先ほど申し上げました県の地域保健医療計画の医療圏の中核病院をなす百床当たり職員数がそれぞれ百を超えているのに、岐阜市民病院はわずかの七七・五であります、岐阜医療圏は病院が集中をしておりますし、患者が分散しやすい環境にあるということは言えるわけでありますけれども、この数字は患者の側から見て、医師や看護婦の数あるいは看護助手の位置づけ、業務の内容から見ましても、患者サービスやベッドサイドの看護が十分行き届かないのではないか。この点についてはどのように考えておられるのか。  第三点目の二つ目は、県の第三次看護職員需給計画との関連であります。四十九年と五十四年──ことしが第三次の需給計画が立てられているわけでありますけれども、かつて看護婦の粘り強い闘いの中で昭和四十年五月の二十四日付で夜勤制限の人事院判定が出されて以来、夜勤は二人で月八日以内、つまり二・八体制が全国的にとられてまいりました。こうした中で、市民病院の現状は、この問題を数年前に私が指摘をしてきたにもかかわらず、今日もなお二・八どころか二・九から十三回という実態があるわけであります。看護婦の採用に追っつかない退職や、あるいはまた病休、産休、育休など、若い女性が多い職場でありますだけに当然これらが考えられるわけでありますけれども、慢性的な人手不足から外来配置の看護婦を病棟へ上げ、外来をパート看護婦で対応するなど大変な実態であるわけであります。こうした中で、第三次看護職員需給計画では、平成六年を目標といたしまして二・八体制から三・八体制への移行を目指しているわけであります。つまり、三人で月八日以内の夜勤、そういう体制を目指しているわけであります。四十年代と違いまして、医療の進歩に伴い看護の形も大きく変化をしていて二・八ではとても賄い切れない。したがって、三・八体制を目指していると考えるのであります。五十床当たり二・八体制で十七人の必要看護職員が三・八体制では二十四人となり、七人の増員を計画的に移行するという目標をこの需給計画は置いているわけであります。  そこでお尋ねをいたしますけれども、今度の改築計画によれば六十八ベッド増床ということになっております。二・八体制としても十七人が必要で、当然最小限必要な看護婦の増員が不可欠であります。ベッドを六十八床増床することによっても当然最小限必要な看護婦の増員は不可欠であるわけであります。そこへICU、CCU等集中治療室あるいは未熟児センター等のベッドの増床など、これらの対応を考慮すれば相当数の増員確保が必要でありますから、今日の看護婦の実態等も含めまして、病院改築完了時までに少なくとも増員の確保をしていかなければならない。一遍に採用することは困難とすれば、これから三年間、建築に合わせて三年次計画ででも確保を図っていく必要があるというふうに考えますが、この点についてはどのように考えておられるのかお尋ねをしておきたいと思います。  さらに、二・八から三・八への移行があるならば、当然これは平成六年を目標にしているわけでありますから、当然今から具体的な増員計画を立てる必要がある。そういうふうに考えるわけでありますので、その点についての見解も求めておきたいと思います。  次に、第四点目のお尋ねをいたします。病院給食の時間の問題であります。本議場におきましても六時給食の要求があるわけでありますし、患者の側にも、もう少し夕食の時間を遅くしてほしいという声も多くあるわけでありますが、改築計画の中で、あるいは当面どのように検討がされてきたのかお尋ねをしておきたいと思います。  第五点は、南病棟につきましては現状のままの改築はしないわけでありますけれども、あそこには精神科病棟もあるわけでありますけれども、御承知のように閉鎖病棟であります。患者のいっときも早い回復を図る上でも、病状に応じて、人権の問題からいいましても開放にすべきだ、開放病棟に一部すべきではないかとの意見もありますが、これらについてはどのように考えておられるのかお尋ねをしておきます。  第六点は、公立病院における週休二日制についてでありますが、これについては病院も当然閉庁方式を採用すべきだと考えるのであります。そのためにも医療圏における関係団体との協議、あるいはそれぞれの役割と分担について早急に検討を開始をする必要があると考えますが、これらの点についてはどのように考えておられるのか。また、これらによる医療救急体制の充実も当然必要となってくると考えられますが、この点についてどのようにお考えになっているのか。  以上六点、八つの問題点については市民病院長から、岐阜地域医療圏における中核病院としての位置づけ、役割、任務分担、あるいは特色ある、魅力ある病院づくりについて市長はどのように考えておられるのか、お尋ねをしておきたいと思います。  次に、土曜閉庁問題についてお尋ねをしておきたいと思います。  御承知のように四十七、八年から五十年代前半にかけまして民間企業の急速な週休二日制の普及によりまして、国家公務員におきましても公務部内の調整や準備期間を経まして五十六年四月から四週五休、六十一年十一月から四週六休が試行されてまいりました。そして、六十三年四月からは閉庁方式による四週六休が本格実施をされ、本年一月からは週休二日の閉庁方式が実施をされてきたところでございます。この間、六十二年十一月に人事院職員局長の私的研究機関として発足をいたしました勤務時間問題研究会は、昨年六月に「公務員の勤務時間制度の課題」と題する中間報告を発表いたしました。大別して、一つは完全週休二日制に関する提言、二つは閉庁実施に伴う当面の勤務時間制度の改善という部門に分けられまして、この中で初めて公務員の完全週休二日制について目標時期の設定を具体的に指摘をいたしました。つまり、公務員の完全週休二日制の実施は昭和六十五年度、つまり来年度の実現を目標にその方策を計画的に講ずる必要があるというふうに指摘をしたわけであります。  こうした中で、六十三年四月には労働基準法の改正による週四十時間労働制の目標設定、これは一九九〇年代前半にできるだけ速やかに週四十時間へ移行するように努力をされ──努力目標でありますけれども、努力をするとされたこと。また、経済運営五カ年計画においても週四十時間労働制の実現と年間総労働時間一千八百時間に向けての短縮目標、また、政府の行政機関月二回土曜閉庁導入決定とその準備が進められていることなど、こうした情勢を踏まえまして、昨年八月の人事院勧告では閉庁方式によります四週六休が勧告をされてきたところでございます。したがって、国におきましては今年一月から四週六休閉庁方式が実施されており、こうした国の動向を踏まえ、地方公務員におきましてもそれぞれ各自治体が四週六休閉庁への取り組みが強化をされてきているところであります。岐阜県におきましては、本年五月より閉庁が実施をされてきたところであります。五月一日現在の調査でまいりますと、六月までの土曜週休二日制閉庁の実施または実施予定の団体は四十七都道府県中三十七の七九%、六百七十八都市区中百三十市区で一九%、二千五百九十町村中三百四十六町村一三%、全体で六月まででは五百十三団体の一五・五%でありますけれども、七月以降、十七道県で六月条例化、七月から九月実施予定団体で幾つかの都市が閉庁導入が予定をされているところであります。一方、政令市あるいは岐阜市のような県都の実施状況では、四十八都市中条例可決で実施または七月実施を含んで十三市、四十八都市中の十三市、六月条例化七月から九月に実施予定が十一市、四週六休の本格実施が九市、岐阜市を含む四週六休の試行中が十市、四週五休一市、試行中二市、未実施一市という実態であるわけであります。県下では、四週六休の本格実施が五市二十三町村二八・三%、試行中が九市五十町村で五九・六%、八〇%を超えるところが四週六休の本格実施または試行をしているわけでありますが、お聞きしますと、恵那郡では六月条例化あるいはまた十月には県下八十五の町村が閉庁方式導入とのことも聞いているわけでありますけれども、全国的にも、また県下でも都市職の大きな課題の一つに自治省の言う四十時間四十五分問題があるわけであります。先進的な都市では既に法に定められた範囲内での労働時間短縮を現実に過去かち取ってきており、岐阜市におきましてもこれが大きなネックであります。  で、県下町村が十月から早く実施をしたいと考える理由は、現実には国家公務員と同じ四十二時間ないしはそれ以上の労働時間で働いており、四十時間四十五分が簡単にクリアできること。つまりは完全に時間短縮ができるということ。また、職員数が大変町村では少ないために、職員が交代で半数ずつ勤務をする開庁方式では業務を行う上で大きく支障を来すこと、あるいはまた、かえってこのことによる行政サービスの低下になりかねないこと。閉庁方式をとれば職員の休みが安定的に確保されるし、組織的な業務の遂行が行いやすいこと。また、勤務条件面や業務管理面でも大変メリットが大きいということが考えられるわけであります。岐阜市におきましても現在の閉庁方式、四週六休の試行の状態の中では、各いろんな職場から声を聞いているわけでありますが、業務遂行上の上からも市民サービスの上からも幾多の問題点が指摘をされておりまして、早く閉庁方式の導入をとの強い声もあるわけであります。一方で、市民の便宜を考え、土曜日にも公務サービスをすべきとの意見もあるようでありますけれども、これは閉庁、週休二日制の──閉庁方式は時代的な要求であり、政府みずからも推進をしておる。あるいはまた公務員の週休二日制、土曜閉庁の導入は多くの民間企業などにも与える影響が大きく、社会的意義も大変高いというふうに思うわけであります。  こうした中で、まず、市長にお尋ねをいたしますが、県下市長会の会長として、また、いろんな面で今日まで県都としてリーダーシップをとってきたはずの県都岐阜市の市長であります。他県に比べまして四週六休閉庁方式の導入が大変おくれている。こうした現状を踏まえまして、この点についてはどのように考え、対処されていこうとしているのか。また、岐阜市の動向が県下都市職の職員の注目の的でありますだけに、四週六休閉庁方式導入についてどのように考えておられるのかお尋ねをしておきます。  他都市では岐阜市の動向を待っているわけでありますが、そういう意味から言えば、岐阜市は年内実施に向けて市民とのコンセンサスを得る期間を必要とするならば、少なくとも九月条例化、全国的に閉庁方式が大変早まっているわけでありますが、岐阜市におきましてもこうした社会的背景の中で九月条例化、年内実施へ向けて、その実務を推進すべきではないかというふうに考えますが、この点について市長はどのようにお考えになっているのか見解を求めておきたいと思います。  また、市長室長には、三月、四週六休条例化後本格実施、閉庁方式導入に向けて、岐阜市の仕事は一律にすべてが即いかないにしましても、それぞれこの閉庁方式導入に向けまして各職場の実態や問題点、これらを調査をされていると聞いておりますけれども、これらを踏まえまして今日現在どのような検討が加えられているのか。私たちがそれぞれ職場で耳にする職員の声と、室長段階でピックアップをされました職場の問題点などに差異があるのかどうか。その点も踏まえてお聞きをいたしたいと思いますので、御答弁をお願いをしたいと思います。  以上で第一回の質問を終わります。(拍手) 55: ◯副議長(山田 大君) 市長、蒔田 浩君。    〔蒔田 浩君登壇〕 56: ◯市長(蒔田 浩君) 市川議員の御質問にお答えを申し上げます。  市民病院は現在改築中でございますが、地域医療中核病院としてその使命達成に当たってどんな病院にしたいのかと、こういうことでございます。昭和十六年にできました現在の開設いたしておりますところの市民病院、既に四十有余年ということでございますが、その間、やはり岐阜地域の中核病院として住民の健康を守り、福祉の向上に大きく寄与してきたというふうに思っております。だんだん年を経て施設が老朽化し、あるいはまた近代の社会環境、生活環境というものの変化に伴いまして病院構造も大きく変化をしてきたわけであります。さらには、健康の価値観の高まりや医療技術の進歩ということによって医療需要は年々増加してきております。そこで、今後ますます多様化、高度化する市民の医療ニーズに対応するため、病院の今回全面改築を計画決定し、今日まで附帯工事を進め、一期工事が施工されたところであります。いよいよ本年度からは改築の主体となります中央病棟、中央棟の建設に入る予定でございますが、これは平成四年三月完成という目標でございます。費用も総費用約百三十億ぐらいになるのではないかと思っております。  そこで、基本的な考えといたしましては、将来的にも増大する医療需要に十分対応できるような地域の基幹病院として入院、外来、救急体制の整備強化を図ることといたしております。具体的には、まず、人口の高齢化により質の高い医療を提供できますような集中治療室、循環器センター等の特殊病床の整備充実とリハビリセンターの拡充であります。また、近年特に希望の多い個室、二人部屋、二人室を増床する予定であります。さらに、各診療科の整備充実を図るとともに、高度医療を支える手術、放射線検査の中央診療部門の充実強化を図ることといたしております。本年度導入の予定をいたしておりますところのMRIを初め最新鋭の医療機器を導入いたす予定となっております。  一方、患者サービスといたしましては、コンピューターの大幅な導入によりまして診療、投薬、会計等の待ち時間の短縮を図りたいと、かように考えておるところであります。さらに、患者さんの立場に少しでも立って、院内での診療検査等による移動を少なくするような施設の構造を考えておるところであります。いずれにいたしましても、急激な人口の高齢化が進む中で、将来的にもますます多様化すると予想されますところの医療需要に十分対応できるような、市民に信頼され、期待される総合基幹病院としてこれが達成できますよう最大の努力をいたしていくつもりでございます。  次の、土曜閉庁による週休二日制の実施でありますが、この前の三月でしたか、お話もございましたようにお答えを申し上げました。一日でも早く実施ができるようにということで鋭意その実施を促進させるように指示をしておるところでありますが、先般の市長会におきましても、やはり十四市が足並みをそろえようということで市長会議でこれが提案されまして、そしてそのことを確認いたしたわけでございます。秋の市長会議においてそれぞれの都市の体制をまとめることになっておるところでございますが、何にいたしましても年内実施ということに向けての強い御要請があるわけでございますが、なかなか、御質問者もおっしゃったように、市民生活ということがありますので、ただ単に玄関を閉めてまって土曜閉庁という形だけではなかなかいかない部分、いわゆる市民サービスを欠けないようにということもありまして、鋭意今、十四市ともその一日も早き実施に向けての調査をし、そして、いろいろ具体的な内容を進めておるところでございます。  私といたしましては、十二月、この今年度内十二月の議会には何とか条例を提案いたしたいというような目標を定めて今推進方を督励をいたしておると、こういうように考えておるところでございますから、御理解をいただきたいと存じます。 57: ◯副議長(山田 大君) 市民病院長、赤星義彦君。    〔赤星義彦君登壇〕 58: ◯市民病院長(赤星義彦君) 大変広範多岐にわたる質問でございますので、ちょっと整理させていただきまして逐次お答えさせていただきたいと思います。  第一に、病院の増改築事業につきましてでございますが、質問者も申されましたように、昭和五十九年の五月から病院整備計画調査プロジェクトチームが中心となりまして八つの専門的な部門別の小委員会が設けられて、各部門の要望も入れた詳細な検討がかなり頻繁に行われたようでございます。そして、これは昭和六十二年三月までの三年間でほぼ全体的な統合調整も完了したように聞いております。  そこで、昭和六十二年の四月に私が病院長として着任いたしましたとき、早瀬前院長及び事務局長からの引き継ぎでは、改築計画の細部にわたる検討は一応完了したと。そして、青写真は既にでき上がっていると。そこで、今後は病院管理会議というものを中心とした作業で、できるだけ速やかに建築計画の実施に移られたいと、そういうことでございました。そこで、管理会議でございますが、これは委員長、二人の新しい副院長、従前からおられる方でございます。それから、事務局長、総婦長、次長、その他十名で構成されておるわけでございますが、この管理会議では必要に応じて直接関係者を交えることにして逐次青写真の見直しを行いながら、その内容充実についてもかなり検討を行ってまいりました。そして、一面では第一期工事がもう既に始まりましたので、工事に伴う騒音とか日照権の問題とか電波障害の問題とか、いろんな障害事項が数多く頻発してまいりますので、そういうものにも対応しながら建築計画の実施に努めて今日に至っているわけでございます。御承知のように、昭和六十二年、三年度で第一期工事が完了しまして、平成元年度からいよいよ中央診療棟、これは十階建てでございますが、これを中心とする第二期工事の施工を開始する計画でございます。まだ、今まで私、在任二年でございますが、この間に御指摘のように病院のスタッフが大幅にかわっておりますが、もとの小委員会の委員長は九〇%が在職中でありますので、現在までそう特別の支障はなく、工事も進行し、改築の見直し作業もできるだけ努力して行ってきたと考えておりますので、よろしく御理解いただきたいと思います。  第二に、第二期工事の中心となる中央診療棟三階にありますICU、CCUの医療看護体制についてでございますが、この三階には中央手術部、これは隣に中央材料部も置いてあります。それから、ICUと申しまして、これが日本語では集中治療室と申すわけでございます。これが九床。それからCCU、これは心臓の心筋梗塞の救命・救急に使える優秀な機械でございますが、冠状動脈疾患監視治療装置と長い名前がついておりますけど、これが六床。これは県立病院の救命・救急センターよりも上回って設備いたしました。と申しますのは、循環器センター、これは新しい病院の一つの大きな目玉と申しますか、看板になるわけで、非常にまあ新しい役割も持つ特殊部門でございますが、これを四十三床設置して循環器センターとしていわゆる救命・救急にも対応できるようにしようと。この階はかなり大幅な内容変化と充実を計画しておりました──おりますので、先ほど申し上げた内容変更、充実という点に該当するかと思います。そして、この三階というのが新病院における先進医療の中枢となるものでございまして、極めて高度の技術を必要とする部門となります。したがいまして、この階は特に看護単位を三単位とし、ICU、CCUを含めてこれを一単位増設するという考えでおるわけでございます。医師につきましても、増床と同時に当然定員増を考えておりますけれども、現実的には循環器センター部門以外は、麻酔科を含めた関係診療科全員が併任の形で運営していくと、そういうことから発足していこうと考えております。それから、未熟児室につきまして、これは朱熟児センターという言葉をとりまして未熟児室に変更いたしたわけでございますが、これは岐阜県の医療審議会及び厚生省のアドバイスによりまして、県立岐阜病院に新生児センターという一つの規格の大きな施設がございますので、そこで岐阜県の地域医療については対応できるということでございましたので、従来どおりに十二床でございますが、新しくできますし、諸機械も改良しまして小児科の看護単位の増員で対応していきたいと、そういうふうに考えております。  第三に、職員数が少ないのではないかという御質問でございます。病院職員のうち業務の中心となるものは医師、看護婦でございますが、この必要最小限度の人数は医療法第二十一条及び同施行規則第十九条に細かく規定されております。これに該当しない病院も民間ではたくさんあるわけでございますが、これを基本として病院の規模や機能に応じましてその人員を決定することが必要でありまして、その一つの方法として、先ほど申されました病床百床当たりの部門別職員数という見方もあるわけでございます。ただいま質問者が申されましたように、昭和六十二年度の市町村地方公営企業決算状況の病床百床当たり職員数を見ますと、確かに御承知のように当病院は中津川病院とか大垣市民病院に対して、比べてみますと明らかに少ない。県立病院に比べても若干少ないように思います。しかし、この数字は基準看護をしているか、してないかということでまた決まってくる。それから、パートが多いかどうかということもまた問題になります。それから、診療科の内容、あるいは業務委託どれぐらいしているかということでも変わってくるわけです。それから、コンピューター使用という最近の省力化の度合いをどれぐらい使っているか。そういういろんな外的な条件によりまして、一概に当院は絶対的に少ないと言い切れない部分は確かにございます。特に、当院は特二類という基準看護の承認を受けておりまして、これに必要な看護婦数は充足されているわけでございます。先週、県の指導監査がちょうどございまして、その確認を得たところでございます。しかし、私はこれで決して十分だとは考えておりません。やはり職員増というのは今後の将来も含めて真剣に考えなけりゃいけない問題じゃないかと、そういうぐあいに思っているわけでございます。  特に、現在しきりに申されておりますキュアからケアへと、あるいは患者中心のより温かい、より手厚い医療サービスを提供しなければならないと。その必要性も私、重々承知しておりますので、今後とも看護婦等の増員にはできるだけの意を用いて努力してまいりたいと考えている次第でございます。ちょうど具体的には今度の、今年度の看護学校の入学定員を五名、市長さんにふやしていただきましたんで、それだけでも大分助かるわけでございます。全国的に見ますと、看護婦不足は非常に深刻でございまして、看護婦の奪い合いさえ生じているというような社会現象が起こっております。厚生省もこれに対する対策をいろいろとっておるようでございますが、とにかく看護婦の増員ということは非常に難しい。しかも、操作的にも必要性と不必要なところ、必要なところ、いろんなデリケートな問題がございまして慎重に考えていかなけりゃいけないんじゃないかなと考えている次第でございます。  次に、いわゆる二・八制から三・八制へ移行計画したら、移行したらどうかということでございますが、市民病院のような大規模病院の病院勤務看護婦さんは日勤、準夜勤、深夜勤という三交代制という厳しい、非常に苦しい、ある面から見ますとですね、勤務体制を行っているわけでございますが、ほとんどの病院で二・八制に準じた方式を採用しているというのが現状でございます。先ほど申し上げました全国的な看護婦不足ということが影響しているわけでございまして、二・十、二・十一あるいは十二というのは大学病院も現実、私のところもどこでもこれ、苦しんでいるところでございます。しかし、本院の場合はですね、特に産婦人科とか外科とか胸部外科では、その病棟に深夜あるいは準深夜に三人制というのをとって、できるだけ三・八制に近づけたらどうかという努力はいたしておるわけでございます。そうしないと緊急の状態に対処できないという場合もございますので、この点は十分慎重に考えていこうと思います。  それから、先ほどおっしゃいましたけれども、平成四年三月の時点で六十八床が増床されるわけでございます。中央診療病棟各階の人員配置も当然変わってくるわけで、各階の看護婦さんの数もやはりいろいろと調整しなきゃならないというわけでございます。この点につきましてもできるだけ慎重に考慮して計画的に増員を図っていきたいと。必要な病床は、まあ、おっしゃいましたように三・八制ということも考えなけりゃならない場所が必ず出てくるんじゃないかなと。これは思っております。  第四に、六時給食のことでございます。現在、市民病院の夕食時間は午後四時二十分ごろからでございます。具体的にはそのころから患者さんのもとに配膳が始まるというわけでございます。で、御質問は、この夕食時刻を午後六時にせよということでございます。特に、私も考えますが、夏にはもう少し遅くしてほしいという声があるということも知ってますし、自分自身も十分承知しておりまして、今までもできるだけ患者さんたちの要望にこたえるようにということで指導してきておりますが、そして、いろんな調査研究も行っているところでございます。しかし、端的に申しますと、現在の体制を変更しようとしますと、当該業務に携わります関係職員の大幅な増員あるいは勤務時間の変更、そういうものが必要となってまいるわけでございます。それで、日本病院会などでは外部委託を進められているわけですけれども、外部委託をすれば比較的容易にこれは実現できると思います。しかし、当院のように自治体病院でございまして、多数の給食関係の職員を抱えており、しかも長年御苦労しておられるということを考えますとですね、非常にこれは難しい問題で、この改善は病院の経営上もですね、運営上も極めて、これを六時に変えると強い影響が出てくるという調査も出ておりますので、私自身は非常に苦慮しているところでございます。今後、さらに調査検討を重ねていきたいと考えておるわけでございます。よろしくお願いします。  第五に、最近、精神科病棟の開放が言われているが、それについてどう考えるかということのようでございますが、精神科治療は最近非常に進歩してまいりまして、患者さんたちの病状は全体的に著しく軽症化しているわけです。普通の人と余り変わらなくなっております。普通の人が以前の精神科の病気じゃないかと言われるぐらいのこともあるわけですね。本院でも治療上、特に、既に入院患者の八割以上につきましては積極的に外泊とか外出を勧めております。そして開放的に処遇するとともに、就職援助などの社会復帰活動も行っております。メディカルソシアルワーカーというのもございますし、非常に親切にそういう世話もしてあげておられるようでございます。たまたま昨年の七月に精神保健法が新しくつくられまして、この新法によりますと、患者さんの人権を尊重することと開放的処遇をすること、社会復帰の推進をすること、これが強調されているわけでございますが、このような現状を踏まえまして、早速昨年から何とか改善しようということでいろいろ考えて、ぜひ早く実施に移したいと、いい案がございましたら。で、本年の四月から旧来の男女別の病棟を廃止しまして、これを一般病棟と同じように混合病棟に切りかえて試験的にやっているわけでございます。非常にうまくいっているそうでございます。  ただし、患者さんの中にはですね、時に興奮状態が激しい時期がございまして、その場合は閉鎖的環境も治療上必要なこともあるそうでございますので、今後は現在二つある病棟のいずれかを開放病棟にする方向で慎重に計画を進めていきたいと、そういうぐあいに考えております。  最後に、土曜閉庁による四週六休についてでございますが、総務庁から出されました指導指針によりますと、病院の病棟部門は閉庁することができないと。閉庁には適当でない部門というふうに規定されているようでございます。しかし、外来部門は当面制度的な検討の必要があると。閉庁の対象とする場合は、医療供給体制等について十分配慮するなど慎重な対応が必要であるという指導がなされているようでございます。外来につきましてですね、土曜日外来閉院することもいろいろ調査研究したのでございますが、職員増とか医療費の改定等、このような制度的な見直しがなされない限り患者サービスの低下につながる。それから、経営に非常に、経営が苦しくなると、そういうことがございまして、日本病院会あるいは日本自治体病院協議会あるいは日医も当然でございますが──を通じて厚生省に強力にこの要望を続けているわけでございます。当面は、現行の土曜日開院方式による四週六休制をぜひ確実に継続してまいりたいと、そういうぐあいに考えておるわけでございます。  以上で答弁を終わります。 59: ◯副議長(山田 大君) 市長室長、鷲本順一君。    〔鷲本順一君登壇〕 60: ◯市長室長(鷲本順一君) 土曜閉庁方式の導入につきましてお答え申し上げます。  閉庁方式導入への考え方、あるいは見通しにつきましてはただいま市長が述べられたとおりでございますが、昨年八月四日に出されました人事院勧告の中では、土曜閉庁方式の導入を積極的に進めるよう勧告する一方で、このために国民の理解を得ながら閉庁方式が円滑に導入できるよう周到な準備を進める必要があると述べております。  そこで、既に五月中旬には閉庁方式実施までに踏まねばならないと思われる手順と日程の計画表を策定いたしましたが、そのあらましを申し上げますと、まず、六月初めに十人の助役を初めとした関係部長からなる検討委員会を開いて、そこで大まかな方針を決め、その後にすぐに七月半ばにかけて閉庁できる部署、あるいはなじまない部署、また、閉庁できても緊急時における対応策等についての各部署ごとのヒアリングに入る。また、七月初めには県下十四市の人事課長会議を開いて、ただいま市長の答弁にもありましたように各市の状況と実施の見通し等につきまして協議をする。また、八月半ばには市議会の議員さん、有識者、また、市民代表の方たち九人による懇談会を開いて、このことに関する御意見を聴取する。この懇談会が三回、さきに申しました検討委員会を四回というような回数を得まして具体的な実施方法をきちんと整備したいと考えております。このスケジュールはもちろん最短距離のつもりで作成したものでございますが、最終は、どんなに早く運んでまいりましても十月末ごろになるのではないかと考えられます。ただいまは既に各部署のヒアリングを進めておるところでございまして、まだまとまった結果が出ておりませんので、ここで整理されて、こんな状況だというふうに申し上げることはできませんが、とにかくこのスケジュールの上をどんどん進みつつあるわけでございます。少なくともこの計画日程よりおくれることのないようにと努力いたしております。  六月一日現在で全国の土曜閉庁実施状況は、先ほど御質問者がおっしゃいましたのと私どもの把握と少し違うんですけれども、都道府県で三十五、全体の七四・五%、市区町村では四百四十六、全体の一三・六%というふうに承知しておりまして、住民窓口の多い市町村はどうしてもおくれているのが実態かと存じます。しかし、そのテンポは着実に早まりつつあることも御質問者のおっしゃったとおりでございます。既に県内の町村において十月実施を決定したところもあることもよく承知いたしております。岐阜市といたしましても、ただいまの市長の意を体して早期実施に向けて検討を急ぐ所存でございますので、何とぞ御理解を賜りたいと思います。    〔「議長、二十五番」と呼ぶ者あり〕 61: ◯副議長(山田 大君) 二十五番、市川尚子君。    〔市川尚子君登壇〕 62: ◯二十五番(市川尚子君) それぞれお答えをいただきましたので、若干の再質問と要望を申し上げておきたいと思います。  まず、病院改築計画につきましては、市長のやる気満々の御答弁をいただきまして、ぜひ、少なくともこれから高齢化してまいります高齢化社会に対応する基幹病院として、岐阜市市民病院としての基幹病院の役割を十分果たせるようなそういう病院づくり、それは当然病院、看護婦、その他病院職員の人的配置の問題、あるいは医療機器、機械等の整備、特にこれらについては日進月歩をしていくわけでありますので、それらの充実に鋭意努力をしていただくようにこの点は要望してまいりたいと思います。  ただ、病院長でありますけれども、当然その五十九年にプロジェクトがつくられて、その後へ入ってこられた。それに対してもさらに内容充実へ向けて検討をされている。これは大変ありがたいことだと思いますが、この前も私、数年前にも本会議で指摘をしてまいりましたけれども、例えばそのプロジェクトチームの医師が大半でありますけれども、二十七人中十二人退職をしていると。例えば医師の定着率の問題、これが非常に大きな、これからの病院をどう運営していくかという上でも医師の定着率の問題というのは非常に大きいと思うんですね。例えば六十二年度では五十六人の医師に対して十年以上在職者が十一人、五年から十年の方が九人、そして五年未満の方が三十六人、平均年齢は三十九歳で在職年四・九年。在職年が長いばかりが能ではないというふうに言われるかもしれまけんけども、しかし、少なくとも病院の基幹病院として、やはり余りころころころころ一年や二年でお医者さんが変わっていってしまわれる。そのことによっての患者の動向というのは今までも随分あったわけでありますし、これから本当により高度でより専門的な病院内容にしていこうとすれば、もう少しその医師の定着率を高めていく必要がある、こういうふうに思うわけでありますが、これらについては市民病院長どのようにお考えになっているのか、再質問をしておきます。  それから、看護婦の増員等についてや看護体制についてもいろいろ御答弁をいただきました。六十八床増床に対する対応については前向きな御答弁もいただきましたし、三・八体制についてもできるだけ考えていきたいと、そういう御答弁をいただきましたので、ぜひお願いをしておきたいと思います。  例えば厚生省も言っておりますように、厚生省の需給計画の見通しに対する今後の対応の中にも、看護婦等の看護職員の就業者の絶対多数を、絶対数を増大をさせていくためには看護職員の勤務年数の延長をさせることが大事だと。岐阜市民病院は県下の各自治体病院と比べまして十三年程度の平均勤続年を持っておりますので、まあまあ長い方なんでありますけれども、しかし、看護婦さんの勤務実態というのは本当に大変でありますだけにどうしても回転率が早くなっていってしまう。そういう意味から厚生省も看護職員の勤続年数を延長させること、これが有効で、しかも不可欠な要件であると。したがって、雇用主側にとっても勤務環境の改善に努め、看護職員にとって魅力ある職場づくりに努力をされたい。そういう指摘をしているわけでありまして、看護婦さんにとっても働きやすい病院、職場であること、そのことが患者にとっても大変治療に専念できる、そういう精神的な安定感をもたらすというふうに考えられますだけに、ぜひ前向きで看護職員の体制の確保、増員の確保、これをぜひしていただきたいと思います。  それから、六時給食の問題については、確かに当然職員の問題が影響するわけでありまして、しかし、少しでも患者のニーズに合った内容に努力をしていただくように、これは要望しておきます。給食について、委託は難しいというふうにおっしゃっていただきましたが、本当に病院給食というのは簡単に委託のできる内容のものではない。責任を持って提供をしていく。そのことによって食療法も含めて一日も早い患者の回復を願うとすれば、正規の職員できちんと位置づけをしながらこの給食を実現をしていく。これが非常に大事だというふうに思いますので、その点は委託をさせないでやるように指摘をしておきます。  精神病棟については、それぞれ努力をされているようでありますし、本当に人権の確保ということからも一層御努力をいただきたい。  それから、週休二日制については、閉庁方式を申し上げましたが、当面土曜開院方式、四週六休ということでありますが、いずれにいたしましても三・八体制も含め、あるいは週休二日制の休日の確保のためにも、当然看護婦の、あるいは病院従事者の、医療従事者の人的配置、人的確保というのが非常に重要でありますので、それらについてもぜひ御努力をいただきたい。  病院長については、医師の定着率についてどのようにお考えになっているかだけお尋ねをしておきたいと思います。  それから、土曜閉庁について、市長がいろいろ努力をされているお話を伺いましたし、市長の今の御答弁の中では、私は九月議会に条例化をして、少なくとも年内実施に向けて市民のコンセンサスを得るべきではないかと、そういう努力をしたらどうだというふうに申し上げましたところ、十二月議会に条例提案をしたいというふうに目標を掲げていると、そうおっしゃったわけであります。そうしますと、少なくとも十二月議会で条例可決をするとすれば、一月から実施になるのか、あるいは四月になるのか。その市民とのコンセンサスを得なければいけない。市長室長がそれぞれ懇話会、懇談会なり、検討委員会なりを詰めて十月末ぐらいには大体方向性が出るということをおっしゃいました。そのことによって多分十二月議会へ条例化したいというふうに私は理解をしたわけでありますけれども、全国的な状況も大変早くなってきておりますし、県から一年もおくれてしまうというのは県都岐阜市としては本当に恥ずかしいと思いますし、その体制づくりのために早急に、早く検討して十二月条例化一月実施、そういうやっぱり明確な方向性というのをぜひ出していただきたいと思うんです。私の持っておる資料によれば、六月条例化七月から実施とか、六月条例化九月から実施とか、それぞれ各自治体によっては違うわけでありますが、これからはそういう方向性が出たならば、これから三カ月ないし四カ月の間にきちんと市民とのコンセンサスも得られるような、そういう体制をとられながら、この年度内、元年度内に閉庁方式、四週六休、週休二日制ができるような、そういう努力をぜひしていただきたい。そういうふうに強く指摘をしたいと思うわけですが、この点について市長の見解。  それからまあ、秋の市長会でまとめるというふうにおっしゃってますけれども、十四市足並みをそろえるとのことでありますけれども、岐阜市がやらないからやりにくいよと。やれるんだけれども、岐阜市がやってくれないと私たちが先鞭を切ることが大変切りにくいというのが各都市の本当の気持ちの部分もあるようでありますから、これは市長会長が十四市足並みをそろえてやりましょうとおっしゃったのか、他都市からそうおっしゃっていただいたのか、私は市長会出ておりませんからわかりませんが、やっぱりもっと早くやりたいとこもあるわけでありますが、岐阜市がそういう意思表示をしないために大変やりにくいというふうな裏の声も聞いておりますので、    〔私語する者あり〕 この点について市長から、じゃ、十二月に条例化したら一月からできるのかどうか。この点について再度市長の見解を求めておきたいと思います。  以上で質問終わります。 63: ◯副議長(山田 大君) 予定の時間を経過いたしておりますが、指名をいたします。簡潔に御答弁ください。市長、蒔田 浩君。    〔蒔田 浩君登壇〕
    64: ◯市長(蒔田 浩君) 再質問にお答えを申し上げますが、土曜閉庁につきましては先ほど申し上げましたように十二月の議会に条例案を提案をいたしまして、可決決定されれば二月から実施をしたいというふうに考えております。 65: ◯副議長(山田 大君) 市民病院長、赤星義彦君。    〔赤星義彦君登壇〕 66: ◯市民病院長(赤星義彦君) お答えいたします。  定着率が悪いというお話でございましたが、何か誤解じゃないかと思うんですが、一般企業と病院とは全く違うわけであります、医師の場合は。特に、医師の場合は独立できるということがございます。それから、生涯教育という言葉がございますように、若いときは卒業して研修が二年済んで、その後六年間ぐらい、あるいは場合によっては八年間ですね、一、二年ずつあっちこっちいい病院を変わるわけです。それで、市民病院は特に最近新しい機械も入りましたし、岐阜大学の学生の評判も非常によくてですね、みんなが希望してくるもんですから、むしろ早く動かしてくれということを要望されているわけですね。    〔私語する者あり〕 ですから、そういう意味でパーセントからいきますと定着率は悪くなると。それは言えるかもしれません。しかし、中堅の、非常に大事な優秀な中堅どころのお医者さんは長いことおるように努めておりますし、    〔私語する者あり〕 そういう方針でやっております。  そして優秀な、特に優秀な人はまた大学へ帰っていただいてですね、また研究スタッフになってもらうと、そういう方法もございますので、まあ定着率についてはあんまり御心配いただかないでもいいんじゃないかと、そういうことです。 67: ◯副議長(山田 大君) 四番、亀山輝雄君。    〔亀山輝雄君登壇〕(拍手)    〔私語する者あり〕 68: ◯四番(亀山輝雄君) お許しをいただきましたので、発言通告に基づきまして四点ほど御質問をさせていただきます。  最初に、老洞プラント建設計画についてお尋ねをしたいというものでございます。  今、老洞プラント建設について地元では反対運動がちょっと出ておるわけでございますが、市の方はどのように対処されておるのかをひとつお尋ねをさせていただきたいと、こんなふうに思うわけでございます。市民が安心して暮らせる都市づくりを目指すという──言われております市長さんの基本方針でございますが、プラントのある地域では、今日のように環境問題が叫ばれている時代では、地域の環境のよしあしを問われたら、ハンディのある地域と言えることは既成の事実と議員各位、また市民の皆様方も御認識をいただけるものと思っておるわけでございます。芥見校下には、ごみは出してもだれもが望まないごみのプラントがあり、現在、建てかえ事業に対してプラント拡張工事の反対運動が展開をされようとしておるわけでございますけども、市側も近く関係者に再度の説明会を開くという計画をされていると仄聞をしておりますが、プラント近くの市民の皆さんは、山合いのよい環境に住みながら、年々悪くなる環境に不満が出ているものと思うわけでございます。  過去においては、市側は住民からの要望等にも協力します、努力します、調査しますと問題の回避をされてこられたことも大きな一因があるのではないかと考えるわけでございます。関係者の悩み、苦しみの心配事を当面の問題として今からでも手当てをし、早急に関係者の要望をクリアしていくことがプラント建設に向けての話し合いのテーブルについて──乗っていただけるもんではなかろうかと、こんなふうに私は思うわけでございまして、私もごみ行政の大切なことを認識をしておりますし、この施設の大事業も行われている中で毎日焼却場の煙を見ている一市民として問題点を数点について触れてみたいと。生活環境部長にお尋ねをさせていただきます。  老洞プラント現施設が、建設以来約二十年になろうとして、老朽化とともに機能も低下し、年々増大するごみ量に伴って最新鋭の焼却施設を導入して建物を改築しようと計画されているものでありまして、昨年には環境アセスメントの調査報告も行われ、関係者には大方の理解が得られたものと仄聞をしておりましたんですが、用地の確保ができるかどうかということで仮の測量もお願いをされたようでございますが、プラント建設へ向けてことしの三月ごろ説明会を開かれようとするときからちょっと反対運動が出てきたわけでありますが、これは当初、現在の焼却炉三百トンが新しい施設にかわるだけと、こういうふうに思った皆さん方でありますが、岐阜市のごみ量の五〇%に増大するという施設と聞いてのことでございまして、それも粗大ごみ処理施設も設けるというものであります。  そこでお尋ねをいたしますが、焼却炉百五十トン三基、粗大ごみ処理施設五十トン二基、計百トンの処理とするということでございますが、四百五十トンの焼却能力になっても一基百五十トン分は常に使わずに、他の二基の点検またはオーバーホール等のときにかわって使用すると市側は説明をされておるわけでございますが、したがって、一基百五十トンは予備の施設とし、日量三百トンが焼却能力と理解してよいのか。また、年間を通して多少の変動はあるが、現在の五〇%であって、先へいってごみが増大するということは目に見えて予測をできるわけでございますが、その時点においても五〇%であるか、お答えをいただきたいと思います。  それにあわせて環境アセスメントについてお尋ねをいたしますが、市は現の施設の環境調査をし、老洞焼却場環境アセスメント調査報告書として地元の関係者に配布をされましたが、旧施設もさることながら、今度建設されようとする諸施設の排気、騒音等々、降雨時の調整池の安全面を含めた環境アセスの御説明もあわせてお願いを申し上げたいと思います。  次に、ごみ収集車についてお尋ねをいたしますが、資源分別回収が実施されるようになってから瓶・缶類の燃えないものが少なくなったと言われていますが、それでもまだ瓶、缶・ごみを一緒に出す市民はまだまだあると聞いていますが、ごみ量の増大と、それに伴い最終処分量につながるものと思います。    〔私語する者あり〕 また、水分量の多いものをごみとして多量に出される心ない人も多いと考えます。  ちょっと見ていただきたいんですけども、まあ大変道路に……    〔私語する者あり〕 こうして汚水をだあっとまき散らしておるわけでございまして、もうこの反対の看板が立っておる下でこういうことをやっておるわけでございまして、これはつい最近の写真でございます。    〔私語する者あり〕  ごみの──ただいま申し上げましたように、収集車より走行中に汚水の垂れ流しが老洞への進入路に入ってから、近年特に毎日のように大なり小なり行われておるのでございます。私も毎日朝早くちょっと歩いていきますけども、この道路に汚水の実態もそういうことで毎日のように目撃もしてもおりますし、こぼすところも目撃もしております。そういうことで、その都度関係者には注意も促したこともございますけども、生活環境部も関係者または運転手等を集めて何度も注意もし、改善に向けて話し合いをされたようでございますけども、写真のような汚水の垂れ流しが今日に至っても改善が見られないわけでございます。こういった現状は冬場では凍結をいたしますし、夏場になりますと道路の熱気と、また消毒をいたしますもんで、乾けば粉じんやら悪臭で年じゅう窓を閉めての生活をしておられる人も多くあるわけでございます。市側は、スピードを守り、汚水については収集車両の整備を完全にして、通過コースでは汚水を漏らさないようにすると文書にて回答も出されておるわけでございますが、この問題についてどのように対処されているのか、また、今後どのような対応をされるのか、お答えをいただきたいと思うわけでございます。  また、ごみのことにつきましてちょっと手紙もいただいておりますので、ちょっと一行だけ読まさせてもらいますが、「私たちは老洞焼却場から排出されている公害に敏感で苦慮しているだけでなしに、ごみを出すことにも神経を使い、肥料にできる生ごみは庭に埋め、なるべくごみを出さないように工夫をし、資源分別回収、瓶・缶分別収集にも積極的に協力をして、清潔で住みよい町づくりに努力をしております。しかしながら、先日、グループで鵜飼見物をしたとき、ごみの後片づけをした際、日ごろの習慣で普通ごみ、瓶、缶を分別して整理をしていたところ、船頭さんがそんなことをする必要はない、    〔私語する者あり〕 一緒に捨てて入れてしまえと、こう言って、汚い邪魔者は一緒にして捨ててしまえばよいという、身近に焼却場がないのであろう人たちの無神経な発想に不愉快な思いをいたしました。市当局の観光地におけるごみ処理の指導を猛省を促したいと痛感いたしました」と、こんなようなことでございますが、こんなことにつきましてもどのように対処されますか、お答えをいただきたいというもんでございます。    〔「経済部長に聞きなさい、経済部長に」と呼ぶ者あり〕  えっ。    〔「経済部長に聞きなさい」と呼ぶ者、その他私語する者多し〕  それでは経済部長、よろしくひとつお願いいたします。(笑声)    〔「そんなばかな」と呼ぶ者あり〕  こういう問題につきまして、他都市ではごみ袋も有料にして、しかも、透明の袋で名前も明記して出す自治体もあると仄聞しておりますが、無料収集ということで安易に出される。ますますごみの行政も研究をしていかなならんと、こんなふうに思うわけでございますので、問題に関連して問題の提起をしておきます。  また、ごみ収集車に関連して、騒音、振動等もごみ収集車が毎日三百トンを運ぶ道路として、まことに今の道路は昔の山道でございまして、順次拡張をされてきた道路でSカーブが多く、また、舗装、舗装でかまぼこ道路であるわけでございまして、こういったことにも汚水の垂れ流しの原因の一つにもなり、また、振動もふえるのではなかろうかと、こんなふうに思うわけでございますし、またあのこれからまだ建設をされようとする時間も大変長いわけでございますので、当面の問題としてこの道路にもひとつ手直しをされるような配慮もひとつお願いを申し上げたいと思うわけでございます。  またあの、建設計画について、新しい道路を国道よりつくろうと、こんなふうな計画も示されましたんですけども、市側は建てかえ計画の中の新しいルートの位置づけを説明会に具体的に示されました。計画案では今より一層の住宅寄りということに示されたので、さらに反対運動に拍車がかかっているのだと、こんなふうに思うわけでございます。  そこで、試案といたしまして、ちょうどあの国の史跡もあるところでございますが、住宅の方へ多少出張っておる所が住宅付近でございますので、そこにトンネルでもつくれば住宅街を避けて通れるのでなかろうかと、    〔私語する者あり〕 こんなふうに私は提案をさせていただきたいと思いますが、市側の計画の見直しは考えておられるのか、明確な御答弁もひとつお願いを申し上げたいと思うわけでございます。  まあ、老洞のプラントにつきましては、以上でございます。  続きまして、資源分別回収事業について生活環境部長にお尋ねをいたします。  今日のような多消費時代において廃棄物に関していかに対処するかが大きな問題となってきていました。特に、その処理に関して大きなウエートが地方行政に託されているのですから、今後の地方行政の上で重要課題の一つであることは否定できません。年々ふえ続けるごみ処理、処分の焼却場の焼却能力、埋立地にも限度があると思われます。そのために再生利用可能なものである金属類、ガラス、瓶類、紙類、繊維類の資源分別回収事業を進めることに大きな意味があり、岐阜市においても昭和五十八年度から組織的に実施されています。しかし、その当時と現在とでは時世も大きく変わってきており、特にここ数年ごみの組成で著しく比率が高まっているのは紙類です。この紙類の再資源化は今大きく壁に突き当たっていると新聞等で見聞きしております。現在、我が国での紙の消費は、昨年で約二千四百五十万トン、本年の推計では二千六百万トン、来年には二千九百万トン、二十一世紀になりますと五千万トンから六千万トンと現在の消費の倍以上になると言われております。これを人口当たりで見ますと、昨年一年当たり年間二百キログラムをも消費して、二十一世紀には三百キログラムから四百キログラムを消費することが推計できると言っております。現在、古紙が回収されているのは約半分ですから、紙の再利用促進がごみの減量に大きく寄与しているところで、また、紙の再利用は地球的見地でも大変意義があることです。古紙一トンは直径三十センチの立木二十本資源量に相当するといいます。昨年、国内で再利用された古紙は一千二百三十九万トンで、先ほどの自然林を二億五千万本も保護したことになるといいます。しかし、この古紙の回収にも大きなかげりが出てきておるわけでございまして、現在、各実施団体等が行っている資源分別回収で古紙業者が買い入れている価格は、私の調査では一キログラム当たり三円から八円となっており、六十年当時と比較しますと半分から三分の一となっており、市民の回収意欲も薄れつつあります。回収業者も決して利益の出るような状態とは思えないわけでございまして、彼らなりに市民の意識維持のために精いっぱい努力をしていられるということでございまして、一校下に平均十台の車両を配し、作業をしましても、販売価格は一キログラム当たり十二円程度で、しかも全量販売することができない状態である。廃業に追い込まれている業者、また、最近廃業された業者があると聞いております。  清掃行政の重要課題でありますごみ減量化、資源の再利用を図るため、実施団体並びに市民の方々の協力を得て円滑に行うために次の点についてお尋ねをします。  紙類の市場価格が低迷しているため、ごみが──これがごみ量となり、焼却処分に困っている各自治体では市民団体等に対して助成がされているが、岐阜市においても収集、運搬、焼却、埋め立て等に多額の経費を要しているので、これの経費節減を図るためにも実施団体に対して助成されるかお伺いをします。  次に、岐阜市資源分別回収事業協議会が資源回収、瓶・缶分別収集の窓口になり、事業が行われておるのでございますが、この協議会の一部会員の方が組合の名簿に他市の住所を明記し、市への提出名簿に岐阜市とするなど二重性を示し、また、事業所が岐阜市に有していないとか、隣接市の用水に瓶類を不法投棄し、付近住民に迷惑をかけたとか、あるいは現実に利用していないものがただ単に役員になるとか、協議会内部で問題になっていると聞いています。市は現在の協議会でよいと考えておられるのか、あるいは健全な組織として協議会になるよう何らかの手だてを講じられるのかお伺いをいたします。  次に、岐阜市奥資源化センターでプレス加工されたスチール缶、アルミ缶、掛洞プラントから出る磁気性の金属等の販売価格が、例えばアルミ缶は、六十二年度実勢価格一キログラム百三十五円のときに六十円、六十三年度が百四十五円のときに八十円、元年度が百三十五円のときに百四十六円で落札しているので、実勢の相場と著しく合わない面があるので、他都市の状況等を参考にする必要があると考えるがどうか。  また、同センターで缶類から選別された銅、しんちゅう類の高価な資源があるが、これの処分はどうなっているのかお伺いをいたします。  最後に、同資源化センターに岐阜市再生資源事業協同組合所有のフォークリフトが常備してあるが、市で必要であれば購入し、使用すべきものが公共の場に私的な重機を置くということは利権を使用しているようなもので、それを市が認めていると思われるので、早急に改善する必要があると思いますので、いかがでしょうか。  以上、四点について生活環境部長にお尋ねをいたします。  続きまして、国道一五六号線岐阜東バイパス建設について都市計画部長にお尋ねをいたします。  一般国道一五六号線は岐阜東バイパスとして昭和四十六年に事業化され、翌年四十七年度より一工区として用地買収に着手され、十年後の五十六年三月に岐南インターから東興町間は六車線で供用を開始されており、次に第二工区も五十七年より用地買収を進める中、東興町以北日野間において高架橋下部工工事に着手されており、また、岩戸トンネルも平成元年四月十四日に貫通をされておりまして、平成二年末には暫定二車線で供用開始がされると聞いておるわけでございます。されども日野以北、東におきましては大団地等が密集をしておりますが、これら区間の国道一五六号は狭隘で交通混雑も限界を通り越してきた東部地域であります。一昨日の新聞にも載っておりましたんですけども、琴塚あたりが県下で一番停滞のするところと、十八・七キロののろのろ運転の場所であると、こんなふうに載っておったわけでございますが、これも岐阜市が住宅行政に力を入れられ、芥見、岩地区に大住宅街を形成され、芥見は四校下、岩地区を交えて美濃市の人口を上回ると言われている現在、住宅行政をいかに推進されてきたかがうかがい知れるわけでございます。  こうした人口増、年々ふえ続ける車社会においては全くの手づかずで国道一五六号、片側一車線の道が唯一市内に入る道路であります。昨年、長良川左岸に建設されましたリバーサイドウエーも利用者の期待を裏切る、市内どこにもない通行料金を取っての開通でありまして、まことに地元民、利用者に対して心の通わない道路行政であり、問題を残している道路と言えます。かえってリバーサイドウエーは料金所を避けて、岩田地内からリバーサイドウエーに入ろうとする車で、岩田地内から入ろうとする車で国道及び旧県道はもとより、農道、生活道路までラッシュ時には通過しようとする車で一層に交通混雑を引き起こしておるのでございまして、各地区で時間帯を設けて通行禁止の要望も多く出されている始末であります。  そこで、初めに申し上げました岐阜東バイパスを当地区の開発促進と交通混雑の緩和と交通安全の確保等を図るため、日野以北、関市間の道路の早期着手を強く要望するものであります。幸い本年度は同事業の調査費も計上されていますが、それら三工区事業の進捗状況と今後の見通しについてお尋ねをいたします。  あわせて、日野-琴塚間の国道は県の特別改良一種事業で、六百メートルそこそこの道を十五年をかけて少しずつ道路の形態をなしつつありますが、仄聞するところによりますと、年間一億の予算ということで交通混雑で通行するドライバーの気持ちを逆なでするような工事の進捗状況であるが、早期完成を目指してもらうよう県及び関係機関に強く要望を申し上げ、この工事の見通しについてバイパスとともに意見を都市計画部長にお尋ねをしていただきます。  最後に、ローカルな問題でございますけども、芥見薬師洞の校区、町界、町名変更についてであります。教育長にお尋ねをさせていただきます。  当薬師洞地域は、東が関市に隣接をし、南は国道一五六号線に沿った約六ヘクタールの緑の高台地であります。その地名にあるように、薬師洞の一角には三百年の歴史を持つ薬王寺の境内地があり、かつては由緒ある薬師堂の名刹でもあり、薬師洞一体が境内地の背景をなしているところと古来から住民の意識の中にあるのであります。現在、その薬師洞の復興が計画されている現状であり、また、この一体には中央カントリークラブがあり、緑と空気の文化ゾーンとして住民の親しみの場所ともなっているところであります。ところが、昭和五十七年に市が実施した町界、町名変更の際、示された原案には、薬師洞を東西の稜線境に分断をされて、東半分が芥見東小学校校下に編入されている線引きを見て地元民は大変な不満を持ち、地元民と土地の長い歴史の上でのかかわりや住民の居住感覚や生活環境を無視した案であると強く反対をして騒然となり、昭和五十七年十月付でこの原案の修正を求められ、陳情書が芥見広報連合会並びに当地上芥見住民の代表者の署名をもって岐阜市長あてに提出されておるわけでございますが、これを受けた市当局は諸条件、諸事情を勘案して町名、町界をこの地だけひとまず棚上げとして、これに触れず、後日住民の意見をよく参考にして再検討するという見解を示されて保留となっているのが現状であります。しかし、その後七年余を経過しましたが、その見直しや解決が一向なされていないと地元民の声が上がってきたものでございます。  この問題の背景を、校区を策定されました教育委員会、学区審議会に私も調査をしてみましたが、岐阜市立芥見小学校が芥見より分離の際に通学区として既に昭和四十九年二月八日付の学区審の答申第十号によると、岐阜市小中学校通学学校区審議会会長の高橋さんより、当時の小笠原教育委員会委員長あてに東小学校区の答申、一項から五項目までの結論づけをしておられるわけでございまして、その五項には、東山団地は新設校への通学区として東山団地と芥見小学校通学校区との境界は前山及び薬師洞の山の稜線をもって画するという一項があるが、この通学審の結論づけ答申は芥見地区の住民の意見を全く無視されて、一方的結論であったことを突きとめております。こうした住民の知らない間の校区境の問題を後に残して町界、町名が五十七年になされて、この地が昔の地名で、番地で残っております。芥見校下もことし諏訪山地区、自由ケ丘地区が諏訪山という町名の一つにして住居表示が今年度じゅうに施行をされるわけでございますが、こうしたこの地区が一区画残るわけでございますので、学区審での見直しを強くお願いをいたしまして、教育長にお願いをいたしまして、第一回の私の質問を終わらさせていただきます。(拍手) 69: ◯副議長(山田 大君) 生活環境部長、久松 賢君。    〔久松 賢君登壇〕 70: ◯生活環境部長(久松 賢君) お答えします。  初めに、老洞焼却場建設計画でございますが、現在の施設は一日百五十トン炉二炉の連動式であります。今回建設しようとする新しい施設は、日量百五十トン炉を個別に三炉で一日四百五十トン焼却できるものを建設しようとするものでありますが、焼却場は一年のうち一炉について一カ月程度のオーバーホール、点検等のため休炉をしなければなりません。したがって、約三カ月は二炉しか運転ができません。残りの九カ月は三炉運転が可能なわけですが、現実的には月々のごみの量がそれほど変動するわけではございませんので常時二炉運転となるわけでございます。現在、老洞焼却場は本市ごみ量の約四〇%程度を焼却しておりますが、日量では二百トンから二百二十トン程度でございます。これは能力が低下しておるためでございます。これが新しい施設では二百五十トンから三百トンとなります。また、粗大ごみの処理施設は掛洞プラントにも建設されておりますが、収集効率等から新しい施設にも併設して建設しようとするものであります。  次に、ごみの収集車の汚水漏れの件につきましては、直営、許可業者を問わず汚水タンクの汚水抜き及び車両の点検整備等の徹底を強力に指導、指示いたしましたところでございます。ごみの排出時には市民の方々には水切りを十分していただくようにPRをして地域の方々に御迷惑をかけないよう今後も努力を重ねてまいる所存でございます。  次に、現在の道路につきましては、土木部とも協議をして振動、騒音を防止するとともに、新しい進入道路につきましては、南側を含め、付近住民に影響の少ないルートを現在土木部と慎重に検討、協議をしている段階でございます。  次に、環境アセスメントについては、焼却場建設が目的で実施したことは御案内のとおりでございますが、新しい施設につきましては振動、騒音、排ガスについてそれぞれ基準があり、また環境アセスメントの結果を踏まえてこの基準を大幅に下回るものにしたいと考えております。また、敷地造成に関連して、調整池については開発基準に基づき関係部署と協議をして安全な施設にしたいと考えております。  以上、老洞焼却場建設についてお答え申し上げました。地元の方々には十分御説明をし、御理解と協力を得て建設に向けて鋭意努力する所存でございますので、よろしくお願い申し上げます。    〔私語する者あり〕  次に、遊船でのごみ分別についてでございますが、ごみの減量化、資源化の問題は清掃行政にとって欠くことのできない重要な問題であります。岐阜市におきましても御承知のとおり、ごみの分別については資源分別回収、瓶・缶分別収集を実施しており、市民の皆さんの協力を得ているとこでございます。したがいまして、公共の場や観光地においても当然協力願いたいとの考えを持っておりますので、施設の関係者や観光地の管理者の方々にも分別収集の意義を御理解願って、幅広く協力をお願いしてまいりたいと存じております。  続きまして、資源分別回収事業についての御質問についてお答えを申し上げます。  岐阜市では、ごみの減量化と資源化を図る目的で、昭和五十八年度から資源分別回収事業として集団回収の奨励制度が発足し、自治連合会を中心として各種団体の積極的な御協力を得て実施をし、毎年かなりの成果をおさめております。 しかしながら、家庭から排出される普通ごみの中には依然としてガラス、瓶と金属類が一〇%ないしは一二%ほど含まれており、これから瓶・缶類を分けて収集するため、昭和六十二年度から瓶・缶分別収集事業を実施いたしましたところでございます。この二つの事業の実施により昭和六十三年度の岐阜市の総ごみ量の約八%が、また、一般家庭ごみ総量で申しますと約一一%が資源ごみとして収集され、資源化されております。  なお、資源ごみの分別収集事業は、ごみ行政には欠かせない重要な事業であり、今後もなお一層の推進を図り、焼却場の負担を減らし、また、最終処分場の延命効果に役立つことは御承知のとおりであります。  さて、古紙の再資源対策についての御質問でございますが、確かに古紙の相場は不安定の上、一キログラム当たり三円ないしは八円と低価格で、実施団体の売却益金も取扱量の割には少額のようであります。したがいまして、今後もこの事業をさらに強力に推進していくためには、奨励金の見直しなど、他都市の状況も調査研究、検討をしてまいりたいと考えております。  続きまして、岐阜市の資源分別回収事業協議会の組織の問題につきましては、昭和五十八年にこの事業発足当時から協議会の構成メンバーは、退会者以外はかわっていないようでございます。また、業者指導等につきましても、機会あるごとに実施をいたしております。今後もより一層本事業の発展のため協議会の円滑な運営を期するよう行政として御指摘の点について十分留意し、指導してまいりたいと存じます。  次に、奥資源センターにおける空き缶処理に関してでありますが、毎月二回実施しております瓶・缶分別収集事業で集めてきた空き缶類を同センターで職員が手作業により選別し、スチール缶、アルミニウム缶、その他なべ、やかん等に分類し、スチール缶、アルミ缶は圧縮機でプレス加工して製品化しております。これを競争入札で契約単価を決定し、売却処分いたしており、なるべく不純物の混入のないよう注意し、純度の高い製品として売却するよう努力をいたしております。  また、銅やしんちゅう製品等につきましても、量的には少量でありますので、分別収納袋で集めまして、折を見て売却処分をしてまいります。したがって、取扱価格については他都市の価格状況等も勘案の上、より適正な価格で売却できるよう努力してまいたいと考えております。  続きまして、フォークリフトにつきましてですが、プレス製品の積み込みが手作業ですと危険であり、また、労力と手間もかかるため、業者が必要に迫られ常備したものでありますが、このたび市で新規購入いたしましたので、早速お返しする所存でございます。  以上、御質問にお答えしましたが、ごみの資源化、事業化は市民と行政、それに業者の三者が一体となって協力し合ってこそ十分な成果が期待できるものと確信しておりますので、その点、御質問者並びに関係各位におかれましても、今後とも一層の御協力を賜りますようお願い申し上げまして、御答弁といたします。 71: ◯副議長(山田 大君) 経済部長、鷲見 巌君。    〔鷲見 巌君登壇〕 72: ◯経済部長(鷲見 巌君) 先ほどの御質問に対する答弁でございますけれども、先ほど御指摘になりましたようにせっかく市民の方々が協力をされまして分別回収に努めてくれた。それを誤った指導をしたことにつきまして深くおわびを甲し上げる次第でございます。    〔私語する者あり〕  この件につきましては、昨日生活環境部長から承りましたので、昨晩から収集をいたしますところの袋の色を変えまして徹底方につきまして指導を申し上げたところでございますが、今後につきましても継続してこれが徹底について指導をしてまいりたいと思っております。    〔私語する者多し〕 73: ◯副議長(山田 大君) 都市計画部長、武藤治雄君。    〔私語する者あり〕    〔武藤治雄君登壇〕 74: ◯都市計画部長(武藤治雄君) 国道一五六号線に関しての御質問にお答えを申し上げます。  一般国道一五六号バイパスにつきましては、建設省、岐阜国道工事事務所におかれまして取り進めていただいておりますが、岩戸トンネルを主とした第二工区については平成二年度末完成し、暫定供用されると伺っております。したがいまして、その延長であります日野から芥見方面に向けての、いわゆる第三工区のルートについてこれを早期にまとめ、都市計画決定を急がなければならない状況にあります。岐阜市といたしましても、このルートにつきまして十分調査研究し、また、これに接続する幹線道路、補助幹線道路等の道路網の計画、並びに沿道の土地利用のあり方等についてもあわせて検討いたしまして、国、県等とも協議しながら早急に詰めたいと考えております。そして、この第三工区の整備が早い時期に具体化されるよう事業主体の建設省に対しまして強く要望していきたいと存じておりますが、これを促進するには、何と申しましても関係地元の住民の方々の御理解と御協力が不可欠であります。地元の御協力をお願いしながら、建設省、県等関係機関と今後密接に連携をとりつつ最善を尽くしてまいたいと考えております。  次に、現一五六号線の琴塚地内の整備状況でございますが、野一色白山神社前交差点から東へ約七百八十メートル区間につきましては県事業として昭和五十年度から事業に着手されておりますが、用地買収が今年度じゅうに終わる予定で、引き続き工事に入り、平成三年度末には幅員十六メートルの道路として完成し、供用されると伺っております。御指摘のように、渋滞解消のためにこの事業が一日も早く完成するよう今後とも県当局に対し強く要望してまいりたいと思っておりますので、御理解のほどお願い申し上げます。  以上でございます。 75: ◯副議長(山田 大君) 教育長、浅野 勇君。    〔浅野 勇君登壇〕 76: ◯教育長(浅野 勇君) 芥見、薬師洞町界、町名の変更をということでございますけれども、町界、町名の変更は私どもの所管とは違いますので、これはできませんが、学区につきましては、おっしゃったように四十九年二月に芥見東小学校が芥見地区から分離する際に学区審の答申を得て学区が設定されたものでございます。十五年たっているだけにいろいろ現状も変わっております。したがいまして、芥見、芥見東両地区の自治会を中心とした地元の皆様方の同意の、合意の上でおっしゃっていただければ、私どもとしては学区審に諮って検討してまいりたいと思います。よろしくお願いします。    〔「議長、四番」と呼ぶ者あり〕 77: ◯副議長(山田 大君) 四番、亀山輝雄君。    〔亀山輝雄君登壇〕 78: ◯四番(亀山輝雄君) それでは第二回目の質問をさせていただきます。
     先ほど老洞の件につきましてはそれぞれお答えをいただいたわけでございますけども、まあ業者にお願い、そうしますと、今までもそういうことを言ってこられたわけでございまして、先ほど申し上げたとおり反対運動が上がった看板の下でもいまだにやっておると、こういうことでございますので、とにかくあの道路をまず振動のないように直していただいて、車からの汚水を絶対にないようにひとつお願いを申し上げたいわけでございます。  また、これに伴いまして進入路につきましても住宅の皆さん方のおっしゃるような、余りそばを通らない計画で一つ変更をしていただきたい、このように思うわけでございます。  資源分別回収事業については大体了解をさせていただきまして、また、フォークリフトも最近入れられたと、こういうことで了とさせていただきたいと思いますし、また、業者等の接近はなるべく避けた方が良策と、こんなふうに思うわけでございますので、そこら辺のところも御指導が賜ればありがたいと思うわけでございます。    〔私語する者あり〕  一五六号線東バイパスについて、部長からは、早期にまとめ、都市計画決定をしなければならないということでございますので、ぜひひとつ関係機関に働きかけをしていただきまして、東部地区の皆さん方の交通の便を図っていただきたいと、このように思うわけでございます。  琴塚付近は平成三年度に完成をするということでございますので、これもなるべ早くひとつお願いを申し上げたいと思うわけでございます。  校区の問題でございますけども、自治会のお互いの合意の上で、なればできますと、こういうことでございますので、これは芥見から分離した地域でございまして、あの地域も地元の皆さん方の地権者ばかりでございますし、もともと国道一五六号線が境ということになっておりますけども、一部の地域が中に入り込んでおりまして、これがちょうど分離するときに生活圏が東と一緒であったということでその地域だけと、こういうふうに皆さん方思っておりましたけども、山の上の方まで一緒に分離してしまったと、こういうことでございますので、またこれは地元の自治会を通じていろいろ検討をしていただきました上でまた市の方へお願いをさせていただきますので、よろしくお願いを申し上げたいと思うわけでございます。  以上、私の質問をもって終わらさせていただきます。どうもありがとうございました。(拍手)    〔「御苦労さん」と呼ぶ者あり〕 79: ◯副議長(山田 大君) この際、暫時休憩いたします。  午後二時五十七分 休  憩            ━━━━━━━━━━━━━━━━  午後三時二十分  開  議 80: ◯議長伏屋嘉弘君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  質疑並びに一般質問を続行いたします。八番、吉田好成君。    〔吉田好成君登壇〕(拍手) 81: ◯八番(吉田好成君) 私は、市政自由民主党議員団として発言通告に基づき関係理事者にお尋ねをいたします。  初めに、高齢化社会の生きがい対策についてお伺いいたします。  我が国は諸外国に例を見ない早さで人口の高齢化が進み、六十五歳以上の老人人口比率は一〇・九%──昭和六十二年でございます──を占め、厚生省人口問題研究所が予測した日本の将来人口によると、平成十二年には一六%を占め、二十一世紀前半には二四、五%、四人に一人が高齢者人口によって占められ、先進国のほとんどが経験したことのない超高齢化社会になると予測されております。そこで、昭和六十二年に高齢化社会へ向けて「岐阜市の老人福祉施策のあり方について」と題する報告書をまとめられ、昨年度は老人実態調査報告書をまとめられました。その報告書によりますと、岐阜市の高齢者人口は、昭和五十八年に九%、平成元年度は約一一%とどんどん進んでおります。特に、旧市内では徹明校下が一九・八七%、明徳が一八・六九%、京町が一八・六三%、金華校下が一八・五七%と一八%をオーバ1する校下が四校下になりました。市内で一五%を超える校下は十一校下に達しておる現状でございます。  特に、高齢化の著しい中心地に対する施策について福祉部長さんにお伺いいたします。  一番目に、現在、生きがい対策として二十五項目ほどの諸事業を進めておられますが、校下ごとに仮称・老人対策推進員を設置し、老人クラブ、民生委員、また各種団体と連携を図り、その校下の特徴を生かした活動を図ってはいかがでしょうか。また、この推進員は教育、行政の退職者に依頼し、研修を行い、地域の高齢者と行政のパイプ役のような業務を担当してはいかがでしょうか。  二番目に、指導者養成事業についてお伺いします。高齢者の集団及びサークル、また、団体育成を進めるときには、リーダーとしての指導者の影響は大きく、重要な役割を果たします。また、指導者の種類も総括的な指導者、集団指導者、特技指導者と区別することができます。そこで、行政の役割は企画立案、リーダー養成等の条件整備が必要でないでしょうか。教育委員会と連携をとり、基本的なカリキュラムを作成し、指導者の養成を図ってはいかがでしょうか。この点どのようにお考えかお伺いをいたします。  次に、生涯教育における高齢期の教育について。昭和五十六年、中央教育審議会が文部大臣に対して行った答申の概要は、人間が生涯を通じて資質能力を伸ばし、主体的な成長、発達を続けていく上で教育は重要な役割を担っています。今日人々が自己の充実や生活の向上のため、その自発的意思に基づき必要に応じ自己に適した手段、方法をみずから選んで行う学習が生涯学習であり、この生涯学習のために社会のさまざまな教育機能を相互の関連性を考慮しつつ、総合的に整備充実しようとするものが生涯教育の考え方であります。このように高齢期における生涯教育が重視されるようになった背景としては、一、社会経済の急速な変化に伴う適切な対応の必要性、二、教育的、文化的要素そのものの増大、三、寿命の延長などによる人々の経済的、時間的ゆとりの増加、四、自由な活力ある社会を築いていく上で適切な教育的対応の必要性などが挙げられております。  そこで、高齢期の教育として、高齢者の文化的要求や生活課題に対し、高齢者の個人差を考慮しつつ学習活動の奨励、援助を図る必要がある。また、高齢者の経験や能力を社会的に正しく評価し、その積極的な社会参加を期待し、これを支援することが必要である。また、高齢者が充実した生活を送るためには、みずから主体的に生きる姿勢が大切であり、国民一人一人が高齢期を控えて、その生き方をみずから考え、それに整えることが必要であると、このように指摘をされております。  そこで、教育長さんにお伺いをいたします。  一番目は、生涯学習は自発的意思に基づいた学習ですが、高齢者に対する学習方針はどのようなお考えかお教えください。  二番目は、さきの質問で高齢者率が一八%以上が四校下、一五%を超える校下が十一校下の現状で次のような事業を実施してはいかがでしょうか。  一 高齢者教育促進会。例えば行政担当者や老人クラブ、学識経験者等で組織をし、高齢者教育に関する事業について総合的な調査等を行う。  二 高齢者教室。高齢者がその年齢にふさわしい社会能力を身につける。そのために趣味、教養、体育、レクリエーション等に関する学習を行う。  三 ボランティア養成講座。高齢者がボランティアとして活動する上で必要な知識、技術を習得するため、社会奉仕や文化財の調査、収集及び愛護等に関する学習を行う。  三番目に、高齢者教育を進める上で教育や行政OBの方々を大いに活用し、仮称・生涯教育推進員とか対策員といった組織をつくられてはいかがでしょうか。  次に、金華山とその周辺総合開発についてお尋ねいたします。  岐阜市のシンボル金華山は市の中央にそびえ、標高三百二十九メートルあり、昔から多くの和歌、俳諧に読まれた有名な山で、山紫秀麗のみならず歴史的にも興趣の尽きぬものがあり、現在は国有林、鳥獣保護区として保護され、シイの原生林やシダ類の群落自生が有名で、動物、植物の種類が多く、動植物学会で珍重されています。山頂一体は二階堂山城守を初めとし、斎藤、織田の諸将が築城した遺跡があり、うっそうと茂る全山の一木一草に至るまで往時の面影を残し、峰を渡る風にもつわものどもの雄たけびをよみがえらせ、訪れる人々に戦国時代の興亡の跡をしのばせる。また、山頂からの眺めは絶景であります。  そこで、今までに先輩議員からもこの問題について毎年のように多くの質問やユニークな提案が数多くなされてきましたが、私からも以下数項目について関係部長さんにお尋ねをいたします。  初めに、企画部長さんにお伺いいたします。 金華山にとって戦後の画期的な年は、復興が終わった昭和三十年でございまして、当時岐阜市が策定した金華山総合開発計画に沿って以後十年足らずの間に施設建設が進み、今日見られる観光、保養、そして文化の集積地としての姿が一気に完成したのでございます。まず、昭和三十年に全国のトップを切って金華山ロープウエーが開通し、岐阜公園内には児童科学館が開館しました。昭和三十一年には再建の岐阜城天守閣と県立図書館、昭和三十三年には上加納山頂のプラネタリウムと続き、同山頂とふもとを結ぶロマンスリフトが三十四年に、翌三十六年には山頂に市営ユースホステルもオープンをしました。そして、昭和三十八年に延長五・三キロの金華山ドライブウエーが十三年の歳月をかけて完成しております。  金華山総合開発計画を調べてみましたが、記録は保存されていませんでした。そこで、この地域に関する調査研究を調べてみますと、最近では昭和五十八年に金華山東地区観光レクリエーション開発整備計画、五十九年に金華山周辺地区観光レクリエーション開発整備計画と岐阜アーバンラウンジ計画、六十一年に岐阜城跡、千畳敷整備基本計画、六十三年に長良川左岸緑道計画が策定され、また、同年には岐阜城周辺整備基本計画調査が実施されております。四季を通じて市民の憩いの場として親しまれ、愛されている金華山でありますが、さらに、さきに述べましたようにさまざまな開発計画が策定されておりますが、その自然的、文化的側面となる過去において十分な調査研究が行われているというわけではありません。そこで、岐阜城、岐阜公園周辺だけでなく、東側の日野、長森、南側の梅林一体を含む金華山塊における保護と開発の基調となる総合的な学術調査、例えば考古学、歴史学、民俗学、地理学、植物学、動物学、地質学など調査を行う必要があると思いますが、いかがでしょうか。  二番目に、二十一世紀を間近に控えた今日、本市発展のためには地域経済の活性化が急務となり、本市産業構造上大きなウエートを占める第三次産業の総合的な振興を図ることが強く求められております。このような点から、本市においても国の内外から人、物、情報が集まり、相互に交流し、新たな情報の発信拠点となるさまざまな催し、会議、集会、展示会、イベント、いわゆるコンベンションを積極的に誘致し、それによって発生する幅広い社会的、経済的効果によって復合的な地域開発を図ろうとこのコンベンションを町づくりの中心施策として位置づけ、その推進に努力されておられるところでございます。先月二十四日には財団法人岐阜コンベンションビューロー設立総会も盛大に行われたところでございます。  そこで、アフターコンベンションともいえる、例えば岐阜城、天文台、山頂レストラン、ロープウエー、リス村、ドライブウエー、ユースホステル等の施設や新規の開発計画など第一点目の総合学術調査を踏まえてどのように整備されるおつもりかお尋ねいたします。  次に、土木部長さんにお伺いをいたします。  金華山ドライブウエーは昭和三十八年に開通し、実に十三年かけて総延長五千三百メートルになりました。当時、失対事業として着工され、最大の難所とされた裏金華山の北唐戸洞地区四百メートルを一部請負工事に任せたほかは、コースのほとんどが当時の労務者のつるはしで開かれ、これまでに工事に従事した自由労務者は延べ二十四万七千二百人という膨大な人数に上っています。また、コースとしては道路幅が平均六メートル、平均勾配は六%、カーブの最小半径が十二メートルで、コース中のカーブ地点やがけ沿いには延長二千五百八十メートルにわたって鉄筋コンクリートのこまどめも設けられており、それらを含めた当時の総事業費は着工以来総額一億四千万円にも上り、当時としては最高の理想的なドライブウエーでありました。  そこで、金華山ドライブウエーにつきまして、過日発足しました金華の町づくり協議会の関係者や、この利用者の皆さんから御意見をまとめてみますと、一番目に、特に夕陽ケ丘上り口からユースホステル前、三差路間は特に道路幅が狭く、事故が多い。また、夜間、暴走族が走り回り、一般の車両が危険にさらされることがたび重なり、非常に評判が悪いということでありまして、そこで中署の事故状況を調べてみますと、昭和六十二年度重傷が二件、軽傷が十二件、物損が百一十五件で合計百二十九件ございます。昨年度の六十三年度が死亡が一件、重傷が二件、軽傷が十二件、物損が百二十九件。平成元年度は六月十四日現在で八十二件の事故が発生しております。  二番目は、路上には樹木が生い茂り道路をふさぎ、大型観光バス等が入れず、せっかく設置されている頂上の展望台等が活用されていない。昔は定期バスが通っていた。昭和四十年ごろだと思うんです。  三番目は、主要道路からのドライブウエーの入り口、夕陽ケ丘及び岩戸公園側の標識が全く設置されていないために、ユースホステル利用者やドライブウエーへの観光客が入り口が全くわからず迷い、評判を悪くしている。  四番目は、現在のところ二十二時三十分より朝七時までの間と土曜・日曜、休旧が夕陽ケ丘からユースホステル前の三差路までが上りだけの一方通行である。  五番目は、ドライブコースは濃尾平野を一望できるすばらしい展望を誇り、特に夜景の美しさは他に比べるものとてないほど、現在のままでは宝の持ちぐされである。  六番目は、早朝には金華山や周辺の山々を健康づくりのために歩くおびただしい人がこのドライブウエーを活用している。  七番目、岐阜の観光パンフレットを見る人は、ドライブウエーヘ上ろうとしても交通規制が示してないので大変迷われる。  以上、金華の町づくり協議会の皆さんから七点にわたる問題点を指摘されておりますが、ドライブウエーの整備拡張についてどのようなお考えかお伺いをいたします。  次に、経済部長さんにお伺いいたします。  一番目は、ユースホステルについてであります。ユースホステルは昭和三十六年四月一日に供用を開始し、市街地東方の上加納山頂、海抜九十八メートルに位置しておりまして、木曽、長良の二大河川を初め、濃尾平野を一望できる眺望絶景の地にあり、春には数千本の満開の桜に囲まれ、野鳥やリスが群れ遊ぶ豊かな自然環境の中にあります。未知の世界にあこがれ、豊かな自然やさまざまな文化、古い歴史やそこに住む人々との新たな出会いを求めて旅をしたいという願いは青少年のだれもが抱く夢の一つであります。その旅を安全に楽しく、しかも経済的にできるよう考えられたシステムこそがユースホステル運動であります。最近の利用状況は、過去十年間、年間五千五百人前後の利用者があり、宿泊料も大人が千円──千百円、中学生以下が八百円、食事料は朝昼食が四百円、夜食が六百円と大変低料金で利用ができます。しかし、約三十年前の建物であるために施設そのものが全体に狭く、ベッドルームは一室が八人または六人のスキーヤーズベッドであり、現代では多過ぎ、最大でも四人ぐらいが適当かと思います。そのほか和室や多目的な集会室や図書室、サンテラス等の設置は最近の施設として最低必要条件であります。  また、都市計画部がこの施設の西側に、旧プラネタリウムの跡地に昭和六十年度には展望台、昨年度は入り口のトイレ、ポンプ室、駐車場フェンス、今年度には風と光の公園「ランドマーク公園」としてモニュメントの計画をされております。  そこで、質問でございますが、大都市の中で、しかも自然と歴史資源に恵まれているという全国的にも余り例がない場所にあり、また、プログラムサービス等これから一層積極的に展開していこうとするこのユースホステルについて、今後この場所へ来る人々のための遊歩道の整備、ハイキングコースのきめ細かな道標の整備、夜間の照明設備が必要であり、さらに旅行者のみでなく老若男女あらゆる市民の野外レクリエーション基地として施設の全面的な再整備をする必要があると思いますが、いかがでしょうか。  二番目に、昨年度長良川左岸緑道計画ができ上がり、緑と水と歴史の散歩道をテーマに観光レクリエーションの整備計画が策定されました。そこで、水をテーマにいろいろ考えられておりますが、遊船事務所下の乗船場のドックの水をきれいにする方法はないものでしょうか。例えば長良川左岸緑道計画の中に出てきますウォーターアスレチック広場の水を取り入れる方法はいかがでしょうか。お尋ねいたします。  最後に、都市計画部長さんにお伺いをいたします。  金華山山ろくにあります岐阜公園は、さきの基本計画でも歴史的風格を持った岐阜市を代表する公園として再整備をするよう提言され、既に歴史博物館や信長の居館跡の整備、来園者休憩所などが完成し、本年度も渓流や池の整備計画が進められており、さらには外苑部分にあります忠節用水や水源広場を含みます長良川左岸緑道計画も具体的──具体化あるやに聞いておりますが、鵜飼を中心とする観光客が大勢訪れるところであり、また、市民の散策など、金華山トンネルの開通以来旧県道の交通量も減り、歩行者にとってはすばらしい環境になっているところであり、内外苑を含めて整備の促進を要望するものであります。  そこで、提案でありますが、信長の時代の岐阜城は山頂部の天守閣を中心とする主郭部だけでなく、南側に連なる山ろくの要所にとりでを配置して全体が一大要塞として、丸山とりで、松田尾とりで、稲荷山とりで、因幡山とりで、権現山とりで、瑞龍寺山とりで等があったとされています。このとりでの場所はお山の上や尾根の広場のところに位置し、登山道の休憩地点になっており、我々が身近に活用するポケットパークのような方法で整備ができないでしょうか。特に、丸山とりでは伊奈波神社の旧地と言われ、もと伊奈波神社祭神が鎮座した地と言われており、頂上にはえぼし岩と呼ばれる立石が残され、多くの人々から信仰を集めたところであります。また、めい想の小道と馬の背登山道の分岐点でもあり、歴史と自然を生かした整備はいかがでしょうか。  次に、岐阜駅-高富線の軌道撤去の工事がこの九月より伊奈波から長良北町までの二・七キロ間の間行われ、特に本町一丁目より岐阜公園前、大宮町一丁目の間は一方通行で、道路幅十四・八メートルで、車道が四メーター五十の二車線と、歩道両側の二メーター九十の歩道ができ上がる予定でございます。そこで、この道路は県道ではありますが、金華山という恵まれた自然を背景に持った道路であり、金華校下民はもとより岐阜市にとっても極めて重要な意義を有する道路であります。現在、県においては岐阜公園前の交差点を含め、一般的な道路改良事業の事業化に向けて努力をしておられるところでありますが、道路機能はもとより都市空間にも配慮した道路整備が必要であると考えますが、岐阜市としてはこの道路に対する整備についてどのようなお考え方をお持ちなのかお尋ねいたしまして、一回目の質問といたします。(拍手) 82: ◯議長伏屋嘉弘君) 福祉部長、森田幸雄君。    〔森田幸雄君登壇〕 83: ◯福祉部長(森田幸雄君) お答え申し上げます。  現在、高齢者を対象といたしましていろいろの生きがい対策事業を実施しておりまして、老人芸能大会、福祉展、老人大学等のイベント及び敬老祝い金、バス券、入浴券等の交付につきましては、市が直接実施をいたしておるところでございます。ほかの事業につきましては、大半を老人クラブに委託しているところであります。したがいまして、各地域で実施されておる生きがい対策事業は老人クラブを中心に行われているということになりますが、老人クラブへの加入率は四六%程度にとどまっており、老人クラブ未加入者の参加が大いに望まれるところであります。  御提言の老人対策推進員につきましては、御趣旨には賛同でございますが、まず、老人クラブの活性化と自主的運営の強化が肝要と考えておりますので、未加入者に対する参加呼びかけを進めるとともに、文化部、社会部、農園部、体育部、婦人部の各老人クラブ組織を中心とした活動を地域の特色を生かした一層の魅力あるものにするため老人クラブとも十分協議したいと考えますので、御理解を賜りたいと存じます。  次に、指導者の養成についてでありますが、現在、高齢者の方々の間で趣味を通じた自主的なサークルができているようでございます。こうしたサークルにつきましては自然発生的にリーダーが生まれ、その方を中心としてサークル活動の広がりが期待できます。リーダーの養成、また、研修に対する重要性は十分に認識いたしておりますので、老人福祉センター等におけるサークル活動の実態を調査の上、今後の各種講座に取り入れるよう研究してまいりたいと存じます。  以上でございます。 84: ◯議長伏屋嘉弘君) 教育長、浅野 勇君。    〔浅野 勇君登壇〕 85: ◯教育長(浅野 勇君) 生涯学習における高齢期の教育についてでございますけれども、生涯学習という観点から考えるとき、高齢期の対応ももちろん必要ですが、基本的には個々か、それぞれの世代での心の持ち方、生きる目標への追求などの積み重ねであり、このことによって高齢期における生きがいのある生活が可能になるものと考えています。したがって、世代による課題や目標を明らかにしていく生涯学習体系づくりが急がれるわけでございます。しかし、人それぞれに生き方や価値観を持っておりますので、その対応は非常に難しいところでございますが、事業の推進に当たって学習条件の整備、内容の充実に努めたいと考えております。これは教育行政のみで解決される問題ではございません。その業務にかかわる部局が生涯学習の推進という展望に立ち、提携を密にすることが一層必要になると考えます。この点を踏まえ十分研究してまいりたいと考えております。  次に、高齢者を対象とする学習条件の整備でございますが、高齢者の割合の高い校下について地域性や現状をとらえた事業の推進をという御提案でございますが、その要旨は高齢者が生きがいのある生活を営むための場づくりや指導者づくりをどうするかということであろうと考えます。  現在、教育委員会におきましても、高齢者を対象にした学習や施設を実施しております。その一例としてスポーツ教室、公民館活動での各種講座やサークル活動などがそれに当たります。本年五月、成人学校特別講座で「これからの生活設計、中高年のライフスタイルを考える」と題して講座を開設したところ、多くの参加があり、好評を得たわけでございますが、この現状から考えても校下公民館においても御指摘のように地域の課題、特色や住民のニーズをとらえた講座の設定や活動を仕組むなど、公民館の協力を得てカリキュラムづくりに努めていきたいと考えております。  また、豊かな体験や技能を持った高齢者の活用は高齢者の生きがいづくりにつながるばかりでなく、家庭・地域づくりの貴重な資源であります。その役割は大きいと考えております。そのため教育委員会としましても、教職、行政関係のOBのみならず広く人材の発掘に努め、その把握や情報の提供によって地域の活動や学習の充実が図られるよう、その対応に努めていきたいと考えておるわけでございます。  以上でございます。 86: ◯議長伏屋嘉弘君) 企画部長、町田裕彦君。    〔町田裕彦君登壇〕 87: ◯企画部長町田裕彦君) それでは二点まとめてお答え申し上げます。  金華山は本市が誇る最重要の観光資源の一つでございまして、山紫水明の自然景観と戦国時代の歴史をしのばせる数々の名所旧跡は先人が残してくださいました偉大な遺産でございまして、未来永劫託すべき市民の宝であると考えてございます。  さて、岐阜市が今後展開しようとしておりますコンベンション都市づくりの課題の一つに、いかに岐阜らしさというものを売り出すかがございますが、それにはアメニティの高い都市環境やホスピタリティーの醸成とともに、何と申しましてもアフターコンベンションとしての観光レクリエーション資源の創出ということが最も重要なポイントではないかなあと考えている次第でございます。  そこで、御指摘のとおり金華山は昭和三十年代に観光施設等が整備されまして、現在、これらの施設は観光資源としまして内外から多くの観光客を集めているところでございまして、今後はこのような状況を踏まえ、金華山の特性を生かしつつ、アフターコンベンションの拠点としまして、長良川リバーフロントの整備構想との整合ということもあわせ考えながら、諸施設につきまして、時代の要請とアフターコンベンションの機能に合ったものにしていくためのさまざまな検討が必要であろうと考えている次第でございます。  このような検討も含め、金華山塊の自然保護を基本としました諸調査等につきまして担当部局と十分に連絡調整を図りつつ、それぞれの必要性に応じ進めてまいりたいと考えている次第でございます。  以上でございます。 88: ◯議長伏屋嘉弘君) 土木部長、大橋通三君。    〔大橋通三君登壇〕 89: ◯土木部長(大橋通三君) お答えいたします。  御指摘の金華山ドライブウエーにつきましては、金華山中腹を縦走し、岐阜市街地を眺望できる観光ルートとして市民に親しまれているところですが、安全かつ快適な走行を確保できますよう道路屈曲部、断面狭小部等の改良を行い、風致、景観を考慮した道路形態とするために、営林署と関係機関との調整を図り、道路整備計画を策定していきたいと考えております。  なお、当面、枝切りなどの維持管理上必要な事項については個別に対応してまいりたいと考えております。  以上です。 90: ◯議長伏屋嘉弘君) 経済部長、鷲見 巌君。    〔鷲見 巌君登壇〕 91: ◯経済部長(鷲見 巌君) 御質問の第一点はユースホステルの再整備等についてでございます。  ユースホステルは昭和三十六年に開設されまして、その後二十八年を経過し、現在、年間五千五百人ほどの利用者があり、公営施設といたしましては全国七十五カ所中唯一増加傾向を保っております。この施設は青少年の利用を中心に考えた施設でありますけれども、最近では四十歳代、壮年層の利用もふえ、外国人利用者とほぼ同数の年間三百五十人ほどに達しております。施設は御指摘のとおり寝室、バスルーム、食堂、集会室等いずれも十分とはいえませんが、当面は限られた中でできるだけのサービスを行っていきたいと存じます。  また、ユースホステルへの道標や夜間照明については、利用者のみならず市民の登山道としての利用も考え、関係部とも協議し、善処すべく検討をしていきたいと思っております。  第二点目の、観覧船事務所下の乗船場の水でございますけれども、これがきれいにならないかという御質問でございます。乗船場は毎年一回、川底のヘドロを撤去し、鵜飼に備えておりますけれども、ドック内の水は御承知のとおり本流にせきを設けまして水を逆流させ、それをため込んだ水でありまして、ほとんど流れがない状態であります。この水をきれいにするために河川の中でどんな方法があるのか、また、どんな工法が実施可能なのか、木曽上との間におきましていろいろ御相談を申し上げた経過はございますけれども、結論に至っていない状況でございます。御指摘のウォーターアスレチック広場の水利用も考えながら、今後さらに研究を進めていきたいと思っております。 92: ◯議長伏屋嘉弘君) 都市計画部長、武藤治雄君。    〔武藤治雄君登壇〕 93: ◯都市計画部長(武藤治雄君) お答え申し上げます。  まず、第一点の岐阜公園に関してでございますが、岐阜公園内金華山ろくの丸山は御手洗池の上にありまして、標高約八十メートルの小山であります。容易に登ることができることから古くから多くの市民に親しまれ、金華山登山の折にも中継、休息の場所にもなっております。この丸山は歴史的にも意義深く、また、周辺一体の植生を見ましても、ツブラジイを初めアセビ、イズセンリョウ、ソヨゴ、ムラサキシキブなどのほか、シダ類、ヒトツバ等が群生し、自然の宝庫でもあります。さきに策定をいたしました長良川の左岸緑道計画では水源地広場からこの丸山へのルートを設定し、整備を考えているところでございます。この丸山は自然林に囲まれていることから、夏は大変涼しく、金華山登山の折、一時休憩には最適の場所でもあり、また、休憩しながら金華山やそれにまつわる歴史を知ってもらうためにも格好の広場でもあります。周辺の貴重な自然とマッチした形で、自然を壊さないような方法で整備をしてまいりたいと考えております。  次に、岐阜駅-高富線に関しての御質問でございますが、名鉄岐阜市内線の廃止に伴うレール撤去につきましては昨日お答え申し上げましたとおりでございますが、そこで、御質問の本町一丁目から大宮町二丁目に至る区間は金華山に近接した道路であることから、景観上の配慮をし、潤いのある道路として整備されるのが望ましいと考えております。御質問にもございましたように、特に交差点における空間では金華山を借景とした修景施設の整備が可能と考えますので、御提言の趣旨を県当局に申し入れまして強く要請をしてまいりたいと思います。  以上でございます。    〔「議長、八番」と呼ぶ者あり〕 94: ◯議長伏屋嘉弘君) 八番、吉田好成君。
       〔吉田好成君登壇〕 95: ◯八番(吉田好成君) ただいま関係部長さんから積極的なお答えをいただきましてありがとうございました。  一番目の高齢者の問題でございますが、福祉部長、教育長あわせて要望をしていきたいと思います。  特に、岐阜市の全体の六十五歳以上の人口比率は一〇%でございますが、先ほど御説明いたしました一八%以上の四校下の実態であると。約、徹明校下では一九・八七%といいますと十人に二人、五人に一人が六十五歳以上の方がお住まいである。大変高齢化が進んでおる現状でございます。そういう中で従来の生きがい対策だけじゃなくって、積極的な方向で福祉、教育にわたって連携をとっていただいて積極的な行政指導をお願いしたいと思います。  その次に、金華山周辺関係の各部長さん方の御答弁をいただきました。先ほども言いましたように児童科学館の移転、プラネタリウムの移転、いろいろございます。特に、昭和三十年から計算しますと約三十年ほど過ぎたわけでございます。当時としては大変施設にしてもよく考え、岐阜城にしてもロープウエーにしてもいろいろ建設されたわけでございますが、やはり全国的に岐阜城でも見ますと村おこし、町おこしであちらこちらで再建がなされ、また、いろいろ工夫され、新しい城の再現に向かって全国あちらこちらでお城ができ上がっております。そういうような中で再整備の方向、また、ロープウエーでございますが、昨年、函館へ議員の視察で行きました折にも、青函博の前にということで函館市挙げてあの函館山のロープウエーが百二十五人という大型化で、真ん中に支柱がなく、そのまんま上がれるロープウエーができ上がっておりました。このロープウエーと比較しますといかにも違いますし、やはり新しい方向でアフターコンベンションの一つとして考える時期も来てるんではないかなというふうに思います。  また、ドライブウエーにつきましては、土木部長さんから道路整備計画を策定するというような御答弁をいただきましたが、この夜景、ドライブウエーという施設も全国的にいろんなドライブウエーがよくなってきております。そういう中で、中心地にあるこのドライブウエーというのは全国にもそんなにあるわけじゃございません。やはり大いにこのドライブウエーを活用できるような方向を今後考えていただきたいと思います。  ユースホステルの問題につきましても、今すぐとは言いませんが、レクリエーション基地として大変活発なプログラムを組み、活動をしとっていただけるわけでございますが、この位置も約九十メーターぐらいの高さに位置しておりまして、これも中心地の中として大変自然があり、いい場所でございます。そういう中で、複合施設とあわせた方向の施設ができんもんかなということで御要望をさせていただきます。  また、丸山の整備でございますが、都市計画部長さんからお話を聞き、ぜひお願いしたいというふうに思っております。  また、高富―白鳥線でございますが、昨日の技術助役の地下埋設という平成三年の五年計画の話もありますが、大変金華山を見る場所としてはいい場所でございますし、道路整備もあわせて、せっかくつくるならば県へひとつ大いに要望していただきたいとふうにお願いをしておきたいと思います。  最後になりましたが、やはり我々市民としてこの金華山を大いに活用することが一番基本ではないかと思います。そういう中で、けさも私登ってきたわけでございますが、大変多くの方が早朝から散策をされておられます。そういう中でいろんなグループがあるわけでございますが、山遊会というグループの例をとりますと、毎週日曜日に岐阜公園に集まって金華山山頂まで日曜日の朝登っておられます。多い方で五百回、普通の方で二、三百回というふうに何年もかけて挑戦をしておられます。また、こういう方々がごみを拾ったり空き缶を拾ったりしてボランティア活動も行っておられます。そういう方にいろいろお話を聞いてみますと、やはり金華山全体の灰皿だとか道標だとか説明板だとか案内板だとか、この辺のやはりきちんとした、統合した整備ができんかなあということをよく言われるわけでございますが、特にこの問題は全般に各部関係にわたりますので、ひとつ関係部長さんにも全体を通してお願いして、私の質問を終わりたいと思います。ありがとうございました。 96: ◯議長伏屋嘉弘君) 三十四番、野村容子君。    〔野村容子君登壇〕(拍手) 97: ◯三十四番(野村容子君) 共産党の議員団の一人といたしまして、発言通告に基づきまして順次質問をしてまいりたいと思います。少しのどを痛めておりまして途中で失礼があろうかとも思いますが、その節はお許しをいただきたいと思います。    〔私語する者あり〕  まず最初に、障害児教育、岐阜市立養護学校について教育長にお尋ねをしたいと思います。  市立養護学校は教職員や関係者の御努力もあって障害児教育に大きな役割を果たしています。児童生徒数も年々増加し、昭和五十四年、すべての障害児に学校教育を保障しようと義務化されたちょうど十年前に比べて、今年度小中高──小中学部では約一・六倍の百十五名、高等部は昭和五十五年、父母の強い願いで設立されましたが、当時十七名だったのが今日では七十四名にふえております。この間、小中学部が現在の七郷校下へ移転するなど拡充されてきましたが、これも今日では限界で、一つの教室を二つに仕切って利用するなど、施設設備など教育環境の改善が急を要しております。そこで、教育委員会は小中高を統合して移転改築することを計画し、現在、西郷校下に隣接をする七郷校下で用地買収の話を進めておられます。この統合移転改築計画は、現在、父母や関係者に大きな不安も与えております。  その一つは、移転先の地理的条件です。関係者の皆さんは、障害児が通う学校だからこそ、しかも全市から子供が集まってくる所だからこそ、もっと便利な通いやすい所へつくってほしい、何か遠くへ追いやられてしまうような気持ちだと強く言っておられます。私も同感をするところがあります。障害児を持ったお父さん、お母さんは我が子が障害児であると知ったときから、それはそれは大変な苦労と努力をされています。その子の人間らしい成長のためにそれこそ身も心も全生活をつぎ込んでおられるわけです。その父母が遠い所へ追いやられてしまうという気持ちになるとしたら、この場所は適当と言えないのではないでしょうか。しかも、現在、高等部へはスクールバスを利用しないで自力で路線バスを使って通う子も多くいます。七郷では路線バスはほとんど使えないのではないでしょうか。せっかく自力で社会生活になじむよう通学しておられる子供たちの力を摘んでしまうということになるのではないでしょうか。  そこで、まず教育長にお尋ねをいたします。現在、進めておられる用地買収はまだ変更できる段階であると私は思うのであります。父母や教職員の意見をよく聞いて、場所についても協議をされることが大切だと、このように思いますが、その意思についてお答えをいただきたいと思います。  さて、二つ目の問題は、統合することによって小中高と六歳から十八歳までの非常に年齢幅のある子供が一つの施設を使うことになります。特に運動場が一つでは体力からいっても大きな差がありますので、ぶつかるだけでも危険ということが生じます。運動場などはぜひサブグラウンドでもいいから二つ必要なのではないか、このように思います。また、小学部、中学部、高等部とそれぞれの年齢に合わせた施設、設備もその年齢に対応したものをそれぞれ使いやすくつくっていく必要があるのではないかと思うわけです。統合をすることによってかえって使いにくいということになっては大変です。この点についてはグラウンド、運動場の設置も含めてどのようにお考えになっておられるのか、二つ目お尋ねをしたいと思います。  いずれにいたしましても、教職員の皆さんの、また、父母の皆さんの具体的な要望をよく聞いて進めるべきであると思います。お聞きをするところによりますと、まだどんな計画なのか、今どのように進んでいるのか、ほとんど関係者は知られないというのが現状であります。ですから、いずれにいたしましても関係者の御意見をよく聞いて、協議をして進めていくことが大切だと思いますが、この意思について三つ目お答えをいただきたいと思います。  さらに、今日、高等部への進学希望が非常に強くなってきております。障害のある子供は発達が遅い。それだからこそ長い期間教育を受ける必要があるのです。岐阜県の進学率は八七年五月の資料で五〇・四%です。全国平均は六五・六%。高いところでは広島県のように九六・九%という、そういう状況に比べれば岐阜県の高等部進学率は非常に低いところに位置をしていると言わなければなりません。今、子供を抱えた親さんたちは、少しでも長くこの子が人間らしく生きていける力をつけるために、教育をさせてやりたい、高等部へ行ってやりたい、こういう希望を強く持っておられるところであります。  そこで、教育長に岐阜県のこの進学率をどのように思われるのかお聞きをすると同時に、市立養護の卒業生並びに特殊学級の卒業生の希望するすべての子供が進学できるようにと思いますが、その点についてこの希望をかなえられる御意思があるのか。現状などを踏まえてお答えをいただきたいと思います。  最後、五つ目ですが、現在、高等部には重複障害学級がございません。これは小学部、中学部にはそれぞれ四学級ずつございまして、二つ以上の障害を兼ね持った子供あるいは重度の障害を持った子供を重複障害学級に入れる。障害学級として扱っております。これは教員配置が、普通学級ですと一クラス八名なのですが、重複障害学級になりますと現在は五名、平成三年度からは三名、すなわち三名で一クラスになります。現在、八名のところが重複障害学級は三名になるわけですから、非常にこの子供たちにとってマン・ツー・マンの教育が必要という観点から言うと、人数が少なくなるほど行き届いた教育ができるのは当然であります。ところが、小中学部にはこの重複障害学級があるのに、高等部に行くとないのです。そして、一挙に一クラスが九名あるいは十名になってしまい、障害の重い子がふえている今日、この子供たちに教育をする先生方の御苦労も並み大抵ではございませんし、子供たちに行き届いた教育ができない現状にあると思うのです。  そこで、なぜこの岐阜県には重複障害学級がないのか。私は、まず一つ、全国調べてみますと、重複障害学級がないのはわずか三県ぐらいだとお聞きをしております。ほとんどの県があるのに非常にないということを、なぜないのかと思うわけであります。教育長に、県へこの点を強く要望され、ぜひ重複障害学級をつくられるよう働きかけていただきたいと思います。と同時に、この市立養護につきましては市独自ででもこの重複障害学級をつくっていく必要があるのではないか、このように思います。  かつて、高等部をつくるときに専科として岐阜市が独自に教員配置をするなどして先進的な役割を果たしたという歴史的な経験も持っておるのであります。その意思からいえば、この重複障害学級を岐阜市が県の先鞭をつけてやるということが、県全体にこの施策を広げる上でも大切だと思いますが、この点についてお尋ねをいたしたいと思います。  次に、福祉部長に福祉行政について二点お尋ねをしたいと思います。  福祉の分野で長年要望されておりました資格制度が相次いでできております。共産党も国会で要求をしてまいりました手話通訳士資格制度が、ついこの六月十五日、厚生省が創設することを発表いたしました。この要綱によりますと七月ごろには試験内容が発表され、そして十一月ごろには第一次筆記試験、来年二月には第二次の実技試験、そして来春には手話通訳士の第一号が誕生するというところまで来ております。また、社会福祉士、介護福祉士の資格制度もでき、この春その第一号が生まれましたし、これらを養成する専門学校もふえているところでございます。このように福祉に携わる人々の資質の向上は望ましいことでございますし、これまで何の身分保証もなかったこれらの専門職の身分向上が長年望まれてきたところであり、この実現は喜ばしいところでございます。  そこで、お尋ねをするのでございますが、岐阜市福祉部、社会福祉協議会、社会福祉事業団など、現に社会福祉に熱意を持って現に働いておられる職員の皆さんにこれらの資格を取る希望の意欲を喚起すると同時に、このような希望があり、受験をしたいと思われる方々にぜひとも公的負担で受験の機会を保障していく必要があるのではないか、このように思うところでございますが、この点についてお答えをいただきたいと思います。  また、介護福祉士専門学校などの卒業生が来春できるわけでございますけれども、なかなか公立では働く場所が門戸が開かれていない、このようにも言われているところでございます。このような新しい資格を持った人たちを公的にも採用をしていくということが必要ではないか、門戸を開く必要があるのではないか、このように思いますが、この点についてお答えをいただきたいと思います。  二つ目の質問は、JRの利用者に対する障害者の交通運賃の割引の問題でございます。現在、身体障害者の一部に交通運賃割引制度がございます。しかし、そのほかのものにはありませんでした。長年、心臓病患者や腎臓病患者あるいは低肺機能者が、内部障害者にも交通運賃の割引制度を適用してほしい、また、精神障害者や精神薄弱者などもこの運賃割引制度を適用してほしいと国鉄時代からJRにも陳情を何回となくされ、国会請願も何回となく採択をされてきたところでございます。このような運動を受けて、ようやくJR当局も内部障害者に対してその道を開こうという機運が今生まれているところでございます。共産党も国会議員などを先頭にJR北海道やJR東日本などに対して早期実現を今要請をしているところでございます。そこで、私どももぜひJR東海に要望していきたいと思いますが、福祉をあずかる福祉部当局として、このJR東海に対して内部障害者の運賃割引制度の早期実現について働きかけておられるとは思いますが、どのような返答を受けておられるのか、まずお答えをいただきたいと思います。  最後に、六十号議案中都市計画総務費の土地区画整理事業調査についてお尋ねをしたいと思います。  これは黒野地域五十九ヘクタールと七郷地域百十三・四ヘクタールの特定保留区域を解除して市街化区域へ編入をし、土地区画整理事業を進めるために権利調書、基本計画を策定するというものであります。建設省は、御承知のとおり市街化区域への編入の条件として、三年以内に土地区画整事業か地区計画を行うことを指導しております。市街化区域への編入はいや応なしにこの二つに一つの選択を地方自治体も住民も迫られるという、まあ迫られる住民にとってはそれは大変なものであります。今回、保留区域解除に当たって区画整理を前提とする旨を書いた同意書をとられたところでございますが、黒野地域では八〇%、七郷南地域では八八%、七郷北地域では八〇・九%の同意がとられたということであります。言いかえれば約二〇%、十人に二人は同意をしていない、反対をしているというふうに解釈ができるわけであります。しかも、この中における地域によっても非常に率の高いところと、また、率の低いところもあるという内容だと理解できるわけであります。しかも、この同意書をとるに当たりまして区画整理のパンフレットなども同封をされて送られておりますけれども、このパンフレットを見るだけでは区画整理の持つ問題点などが十分明らかになる、理解ができるという内容ではありません。  例えば「明るく住みよい町づくり区画整理」と書いてあります。中を見ますと「総合的な町づくりには区画整理方式が最もすぐれています」と、とってもバラ色に見えるように書いてあります。しかし、区画整理には御承知のように減歩の問題、清算金の問題という大変な問題がありますが、これを読み取ろうにも、これをもらった住民がすべてその中身が読み取れるというようなものではない。そういう状況の中でとった同意書でさえも八〇%しか同意がとれなかったというところに私は問題があるのではないかというふうに思うわけであります。  しかも、七郷、黒野地域は新しい住宅が、どんどん田んぼを埋め立て、畑を埋め立てて建っております。このどちらかといえば若い新しい世帯はローンの支払いに追われながら、いわゆる過小宅地者として多くが住んでおられるわけであります。ですから、ここへ区画整理がかぶされば、もう大変な問題が発生をするのではないかと非常に心配をするところでございます。  そこで、都市計画部長に、まず一つは、八〇%そこそこの同意率で予算を上げてくるのは少し無理があるのではないでしょうかと思うのですが、この点についてお答えをいただきたいと思います。  また、二つ目には、区画整理についてでございますけれども、区画整理を、ま、同意をとったとしても、これは法に決められた同意ではありません。区画整理をやろうと思えば区画整理法に基づく同意をとらなければなりません。法によれば三分の二でできることにはなっておりますけれども、実際にやろうと思ったら、そんなことではとても事業が進むものではありません。区画整理の大きなネックは、私はやはり過小宅地の問題ではないかと思います。  岐阜市の都市計画審議会も前橋市に視察をしたことがございますが、前橋市の理事者はこのように言っておられました。区画整理をスムーズにやろうと思えば、何といったって過小宅地を解決をすることが第一であると。この過小宅地者に喜んでもらえるためには、区画整理区域内の用地を市が先行買収をして、買えるだけ買って市が持っておくと。そして、区画整理の段階でそれを過小宅地者に増し換地として市価よりも安い金額で売り渡す。非常に過小宅地者が喜んで、あっちからもこっちからも早く区画整理をやってもらいたい、こういう声があって大変ですと逆に言っておられました。私は、すべてこれがいいとは申しませんけれども、私はやっぱりこのような姿勢もこれからの区画整理には必要ではないかと思うところでございます。  この両地区の区画整理の一番大きな問題は、何といっても西部縦貫道を初め都市計画道路をつくっていくところに当局の、行政当局の大きな目的とねらいがあるわけであります。もし、この都市計画道路を買収方式でつくるとしたら、もう大変な予算がかかります。何倍もの費用もかかり、また、何倍もの年月がかかるわけです。そのことを思うならば、岐阜市はこの土地区画整事業に思い切った助成をして、そして一番しわ寄せを受ける、もちろん農地を持っておられる人もそうなんですが、それでももっと大変なしわ寄せを受ける過小宅地者に対する特別の手だてをとらない限り、この事業は進まないのではないかと私は思うところでございますが、その意思についてお尋ねをいたしたいと思います。  まず、第一回目の質問を以上で終わります。(拍手) 98: ◯議長伏屋嘉弘君) 教育長、浅野 勇君。    〔浅野 勇君登壇〕 99: ◯教育長(浅野 勇君) 養護学校の統合移転問題につきましては、現在、小中学部が七郷、高等部が下川手の二カ所に分散しておりますので、生徒指導上並びに管理運営上において支障を来しておるわけでございます。また、両校とも施設の老朽化に加えて学級編制基準の改正に伴う学級増が見込まれる状況の中で、現在でも敷地面積の狭隘によって十分な教育効果が期待できない現状にあるわけでございます。この現状の諸問題を解決するためには、現在地での用地拡張が困難な状況にありますので、他の別敷地へ統合移転する必要があると思うわけでございます。  したがいまして、新しい用地の確保につきましては、これからの障害児教育を展望した施設にふさわしい環境と広さを備えた場所の確保が必要でございますので、目下適地と思われる地域の地権者の方々の御協力を得るべく努力しておるところでございます。もちろん今日のような状況でございますので、まず土地の確保ということで進めておるわけでございます。先ほどの七郷付近では障害者だから追いやられたというようなお言葉もございましたが、私どもはこの適地というものを必ずしも市の中心から近い所ということだけでは言えないと思います。現状の土地が確保できる環境の静かでいい所、こういう所が適地だと思っております。現状の所が地権者の協力が得られれば私どもは適地だと考えておるわけでございます。  また、今後の養護学校のこの計画につきましても、幸い適当な用地が確保できました暁に、この障害児教育の特殊性に十分配慮をいたし、専門家の方々や学校関係者の御意見も参考にしながら立派な施設につくっていきたいと考えておるわけでございます。  特に、養護学校の小中高一貫の教育が必要だということを思っておるわけでございますが、障害を持つ子供の親が願い、子供が身につけなければならないのは社会自立でございます。小中高十二年間にわたる一貫教育はこの社会自立を達成させるのに必要と思うわけでございます。また、障害がさまざまであるため、小中からの一人一人の障害に応じた指導をし、高等部と密接な連携をする中で一人一人の適正な進路指導をする必要がございます。そのために小中高一貫教室がぜひ必要だということを思っておるわけでございます。  小中高一貫、一緒にしたときにおける施設、特に運動場の問題だとかいうようなことにつきましては、今後、十分検討、考えていきたいと思っておるわけでございます。  高等部の入学についてでございますが、障害が重くとも高等教育を受けさせたいというのが親の願いだと思います。岐阜養護学校では本年度入学希望者の三十八名全員の入学を許可いたしました。しかし、障害の程度の幅が広いために、今後は障害の実態に応じた生活訓練コースとか職業訓練コース等の充実と施設設備を検討する中で、親の希望に沿うように考えていきたいと考えております。  また、高等部の重複学級についての御質問でございますが、現在、全県下の養護学校高等部には重複学級が設置されてはおりません。しかし、重複障害を持つ生徒を含めた高等部への全員入学を考えますと、養護学校の統合移転を進める中で日常生活の自立を目指す生活訓練科あるいはコースと、社会自立を目指す職業訓練科あるいはコースを設けて、障害の実態に応じた指導をしていく必要があると考えておるわけでございます。重複学級の設置につきましては県の認可を必要といたしますので、今後機会あるごとに県に強く要望していく所存でございます。  以上でございます。 100: ◯議長伏屋嘉弘君) 福祉部長、森田幸雄君。    〔森田幸雄君登壇〕 101: ◯福祉部長(森田幸雄君) 御質問にお答え申し上げます。  御案内のとおり福祉事務所は住民に直結した現業のサービス機関であり、日々変動し多様化する福祉ニーズに対しまして敏感に対応していくことを要求されているところでございます。また、生活保護法を初めとしたいわゆる六法業務は対人行政であるとも言われているところでございます。  そこで、お尋ねの第一点目でございます。 職員の資質向上に向けての方策とその取り組み姿勢についてでございますが、現在、福祉事務所は社会福祉事業法の規定によりまして、必要とされる社会福祉主事資格を有する職員は法定人数分配置いたしておるところでございますが、しかしながら、御指摘の資質の問題につきましてはまだ十分とは言い切れない面もあるわけでございますので、今後におきましては、職員が刻々と変わる新しい課題にも対応できる素養を身につけるような機会と条件整備について関係部局と相談しながら考えてまいりたいと思います。  なお、社会福祉協議会あるいは社会福祉事業団の職員に対する社会福祉主事等の資格の問題についてでございますが、社会福祉主事の設置に関する社会福祉事業法の規定は、その職務内容からいたしまして福祉事務所のみに及ぶ設置規定でございます。したがいまして、事業団、社協には社会福祉主事の有資格の配置は現行の法上は要求されていないわけでございますが、しかしながら、設置の義務について現在云々するよりも、これからの福祉現場を考えるとき、これら資格の取得が必要になってくるものと考えられますので、それぞれの機関に対しまして、機会をとらえて資格の取得に取り組まれるよう働きかけてまいりたいと存じます。  それから、第二点目の最近新しくできました社会福祉士、介護福祉士あるいは手話通訳士の資格取得の問題につきましても、資格取得について意欲的な職員については積極的に支援をしてまいりたいと思いますし、また、新しく職員を採用するようなときにはこれらの有資格の採用について関係部局と相談してまいりたいと存じますので、御理解も賜りたいと存じます。  それからあの、内部障害者に対するJR東海の運賃割引制度導入に係る御質問にお答え申し上げます。  私ども、新聞報道によって割引制度の導入が計画されていることは十分承知いたしておりました。JR東海鉄道事業本部営業部の営業課に確認もいたしております。心臓や腎臓、呼吸器などに障害を持ついわゆる内部障害者に対して運賃等の割引制度を発足させるため、現在、旅客六社、北海道、東日本、東海、西日本、四国、九州が認可申請に向けて準備を進めている段階であるとの回答もいただいております。その旨お答えを申し上げます。  以上でございます。 102: ◯議長伏屋嘉弘君) 都市計画部長、武藤治雄君。    〔武藤治雄君登壇〕 103: ◯都市計画部長(武藤治雄君) 区画整理に関しましての御質問にお答えを申し上げます。  まず、第一点の八〇%の同意率で予算計上をしたことについての御質問でございますが、特定保留解除のための関係権利者の同意につきましては、ただいまも申されましたように、区画整理法上では三分の二以上の同意率ということでございますが、この事業の円滑化のため、これを上回る同意率というようなことで県の指導もございまして、八〇%以上の同意率ということでお願いをしてきた経過がございます。そこで、これに該当する所につきまして今後保留解除をしてまいりたいと考えておりますが、解除後、将来、土地区画整事業を実施することとなりますので、そのための調査費を計上させていただいたということでございますので、御了承を賜りたいと存じます。  それから、第二点の御質問でございますが、今回進めております特定保留区域の解除は、同時に市街化区域への編入となるわけでございまして、その前提としては土地区画整理等のいわゆる面整備を行うこととなっております。そこで、区画整理事業を実施する場合、その地区の特性、地理的条件など異なるところでありますが、事業実施上留意すべき事項の一つに御指摘のございましたような過小宅地の取り扱いの問題があります。過小宅地に対する負担の方法をいかに対処していくかということは、事業の成否を左右する要因の一つでもあろうと考えております。今後、区画整理事業が計画されていく段階におきまして関係地区の方々とも十分協議をいたしながら、この事業が円滑に進めていかれるように努めてまいりたいと思っておりますので、御理解のほどお願い申し上げます。  以上でございます。    〔「議長、三十四番」と呼ぶ者あり〕 104: ◯議長伏屋嘉弘君) 三十四番、野村容子君。    〔野村容子君登壇〕 105: ◯三十四番(野村容子君) お答えをいただきました。若干の再質問を行いたいと思います。  まず、教育長でございますけれども、教育長は、まず土地の確保をしてから、それからその暁に専門家の人々の御意見も聞くなど協議をしたいと、このようにお答えになりました。私がまずその大前提として、今関係者の皆さんに多く聞くところによると、子供たちが自力で路線バスを使ってでも通えるような位置、そういう所にぜひつくってほしい。しかも、北の外れ、七郷校下といっても西郷に隣接をする所でございまして、南の方から、あるいは東の方から通学する子供たちにとっては、もちろんマイクロバスという方法もありますけれども、大変であります。また、親さんにとっても、子供たちのために学校訪問をしたり授業参観に来るにしても大変であります。ですから、私は、このように特別に地域に根づいた学校ではない、いわゆる岐阜市全域から集まってくる学校について、しかも、年々重い障害を持つ子がふえている、こういう子供たちが通う養護学校だからこそ、もう少しバスの通学の便利のいい所、あるいは短時間で通えるような場所にぜひという声が多く上がっているわけであります。ですから、土地を確保してから御協議になるのではなくて、この土地についてもぜひ関係者の御意見を聞いて、教育長さんが、環境がいいから、これは適地なんですよと幾ら言っても、環境がいいだけでは毎日の通学、毎日の勉学を進めるわけにはいきません。やっぱり毎日便利に通学をできるという切実な要求があるわけでございますので、そのところも含めて関係者からぜひ御意見を聞いていただきたいと思います。この点についてだけもう一度お答えをいただきたいと思います。  また、小中高一貫教育になることによって起こってくるさまざまな施設整備につきましては、運動場も含めて十分今後検討をするとお答えでございましたので、ぜひそのようにお願いをしたいと思います。  それから、先ほど高等部への進学につきましては、岐阜市は今年度全員許可をしたと。大変その姿勢に敬意を表するものでございます。今後とも親の希望に沿うように、全員入学ができるように格段の努力をしていただきますよう心からお願いをしておきます。  また、重複障害学級につきましても、県の認可が必要なので県に強く要求をするとお答えをくださいました。私は、もちろんこの県の認可が必要ということはわかっておりますけれども、それでも岐阜市が暫定的に何とか重複障害学級と同じような扱いで取り組める方法はないのか、研究ができないものか、このように思うわけですが、この研究について二つ目、すいません、お答えをいただきたいと思います。  福祉部長につきましては、おおむね了解をいたしたいと思います。  ただ、いろいろな資格制度ができまして、この資格を取るために意欲を持たれる皆さんがふえることは大いに結構なことでございます。ただ、何かの都合によって認定制度、資格制度が受けられないような人たちが不利益な扱いを受けないようにということを十分注意をしていただきたいと思います。  また、新しく若い人たちがどんどん資格を持って入ってきます。そうしますと、年配の方々でこれから資格を取るなんて大変な人もいらっしゃるわけです。この方々との不利益な取り扱い、差別的な取り扱いというものが起こらないようにぜひとも心がけてくださいますようお願いをすると同時に、今申し上げました手話通訳制度につきましては、現在、岐阜市にも専任といえる手話通訳者がいらっしゃるわけです。こういう方々が公的な負担で受験ができる機会をぜひつくっていただきたいと思います。これは要望しておきます。そして、公的な機関に通訳者を速やかに配置をするように、ぜひこれも要望しておきたいと思います。  運賃割引制度でございますが、現在、旅客六社が認可申請に向けて努力中ということでございます。一日も早く早期実現ができますように強く要望をすると同時に、一つだけあわせて要望をお願いしたいんですが、精神障害者、精神薄弱者などすべての障害者に、それから特急料金、寝台料金も割引の対象にしてほしい、このことをJR東海に強く申し入れていただきたいと思いますが、この意思についてだけお答えをいただきたいと思います。  都市計画部長でございますけど、この土地区画整理について一定のお答えをいただきました。  最後の二つ目の質問に対しまして、過小宅地に対する対処、これにいかに対処するかということが事業の成否にかかわるというふうに認識をしていただいております。ところが、関係地区の皆さんとよく協議をして進めてまいりたいというお答えでございました。私は、そういうことではなくて、この区画整理によって公共用地、道路や公園を生み出すということは、岐阜市が単独買収をすることに比べたらどれほど費用の面でも、また時間の面でもこの区画整理などで行うことがどんなに楽かということを思うなら、岐阜市が格段の助成をすべきではないかというふうに質問をしたつもりでございます。関係地区の皆さんと協議をするなんていうものではなくて、岐阜市にそういう新しい制度、新しい助成制度をつくる意思についてお尋ねをしているのでございますので、この点についてはお答えがございませんでしたので、答えていただきたいと思います。  以上です。 106: ◯議長伏屋嘉弘君) 教育長、浅野 勇君。    〔浅野 勇君登壇〕 107: ◯教育長(浅野 勇君) 関係者の意見を聞けということでございますが、最初に申しましたように、現状のところで拡張ができないとなればどこかに土地を求めなければいけないということで、特に小中高この一貫した養護学校をつくるためにはかなりの広い面積が必要であるというようなことで、将来──将来といいましても、一日も早くそういった学校を実現したいということでこの構想を練っておったわけでございますが、たまたまたそういったこの本校の付近の所でお話があったので、私どもは、それではとにかく、ともあれ土地の確保ということで何とか御協力を願えないかということで地権者の方にお願いしておるということでございます。おっしゃるようにもっと町の中に、近くで確保できればそれにこしたことはないと思うわけでございますが、そういうような土地があったらぜひ御紹介いただいて、確保に御協力いただければということも思うわけでございますが、    〔私語する者あり〕 現在のところでは、むしろそういった関係の皆さん方に御理解をいただくということより私どもとしては方法がないんじゃないかということも思っておるわけでございます。  それから、重複学級をということでございます。私どもは高等学校、高等部の中に社会自立を目指す訓練と生活訓練をする訓練科というものをつくるという、いわゆる生活訓練科というのは重複学級を含んだものと思っておるわけでございますが、ただ、この重複学級になりますと先生のこの基準が違ってくるもんで、普通の高等部では人数、大勢の生徒を一人の先生が持たなきゃいけないというこの基準の差がございますもんで、これについては強く県の方にも言って、重複学級をつくっていくような方向で頑張っていきたいと思っておるわけでございます。  以上でございます。 108: ◯議長伏屋嘉弘君) 福祉部長、森田幸雄君。    〔森田幸雄君登壇〕 109: ◯福祉部長(森田幸雄君) 再質問にお答え申し上げます。  鉄道会社のいわゆる自主的な御協力によりまして割引制度がやられておるわけでございますが、まあ精神障害者あるいは精神薄弱者に対してもということでございます。機会をとらえて要望をしてまいりたいと思います。 110: ◯議長伏屋嘉弘君) 都市計画部長、武藤治雄君。    〔武藤治雄君登壇〕 111: ◯都市計画部長(武藤治雄君) お答えを申し上げます。  現在、組合施行の区画整理事業に対しまして、道路、水路等に関しての助成の措置を講じておりますが、その助成の要綱の一応内容を検討してまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いします。    〔「議長、三十四番」と呼ぶ者あり〕 112: ◯議長伏屋嘉弘君) 三十四番、野村容子君。    〔私語する者多し〕    〔野村容子君登壇〕
    113: ◯三十四番(野村容子君) お答えをいただきました。  福祉部長さん、了解いたします。  また、都市計画部長さんも、要綱の内容の検討ということは前向きで検討していただけるというふうに理解をし、了解をいたします。  で、教育長さんですが、本当に学校用地を買収するということがどんなに大切かという、どんなに大変かということを私もよく承知をしておりますし、もう御苦労なことだと思うのです。けれども、今度この養護学校を統廃合したら、それはもう永久的なものであり、また、その変更ということはあり得ないことなのです。そして、この統合というもう大事業をやるには、ある土地なら何でも、ま、御協力をいただけるなら、そこで何でもやってしまうということが果たして、仮にそういう結論になるにしても関係者とよく話し合って、じゃ、そこならどういう手だてがとれるのか、そこならどういう方法で子供たちや親たちにもよりいい条件で通学ができるのか、そういう話し合いの上で決めなくてはいけないのではないかと思うのです。  現在のあり方は全然その方々にお話をなさらないで、とにかく土地を手に入れてしまっといて、それからお話をしようと、そういう姿勢なものですから、とても不安があるわけなんですね。ですから、仮に話し合ってそこに落ち着くにしても、もっともっとあれもこれもとお話をなさって、合意をして決められるのがいいんではないかと強く思うわけであります。この点について強く要望して終わりたいと思います。  以上です。    〔私語する者多し〕            ━━━━━━━━━━━━━━━━ 延  会 114: ◯議長伏屋嘉弘君) お諮りいたします。本日の会議はこの程度にとどめ延会いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 115: ◯議長伏屋嘉弘君) 御異議なしと認めます。よって、本日はこれをもって延会することに決しました。本日はこれをもって延会いたします。  午後四時五十七分 延  会 岐阜市議会議長       伏 屋 嘉 弘 岐阜市議会副議長      山 田   大 岐阜市議会議員       横 山 三 男 岐阜市議会議員       大 野 栄 吉 発言が指定されていません。 Copyright © Gifu City Assembly. All Rights Reserved. ↑ 本文の先頭へ...