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  1. 岐阜市議会 1987-06-18
    昭和62年第3回定例会(第4日目) 本文 開催日:1987-06-18


    取得元: 岐阜市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-06-06
    トップページ 検索結果一覧 使い方の説明 (新しいウィンドウで開きます) 昭和62年第3回定例会(第4日目) 本文 1987-06-18 文書・発言の移動 文書 前へ 次へ 発言 前へ 次へ ヒット発言 前へ 次へ 文字サイズ・別画面表示ツール 文字サイズ 大きく 標準 小さく ツール 印刷用ページ(新しいウィンドウで開きます) 別窓表示(新しいウィンドウで開きます) ダウンロード 表ズレ修正 表示形式切り替え 発言の単文・選択全文表示を切り替え 単文表示 選択表示 全文表示 発言者表示切り替え 全 145 発言 / ヒット 0 発言 すべての発言・ヒット発言表示切り替え すべての発言 ヒット発言 選択表示を実行・チェックの一括変更 選択表示 すべて選択 すべて解除 発言者一覧 選択 1 : ◯議長(四ツ橋正一君) 908頁 選択 2 : ◯議長(四ツ橋正一君) 908頁 選択 3 : ◯議長(四ツ橋正一君) 909頁 選択 4 : ◯議長(四ツ橋正一君) 909頁 選択 5 : ◯二十七番(松尾孝和君) 909頁 選択 6 : ◯議長(四ツ橋正一君) 913頁 選択 7 : ◯市長(蒔田 浩君) 913頁 選択 8 : ◯議長(四ツ橋正一君) 914頁 選択 9 : ◯建築部長角田昭二君) 914頁 選択 10 : ◯議長(四ツ橋正一君) 914頁 選択 11 : ◯水道部長(辻 武夫君) 914頁 選択 12 : ◯議長(四ツ橋正一君) 915頁 選択 13 : ◯教育長(浅野 勇君) 915頁 選択 14 : ◯議長(四ツ橋正一君) 915頁 選択 15 : ◯二十七番(松尾孝和君) 915頁 選択 16 : ◯議長(四ツ橋正一君) 917頁 選択 17 : ◯十一番(堀田信夫君) 917頁 選択 18 : ◯議長(四ツ橋正一君) 926頁 選択 19 : ◯助役(坂井 博君) 926頁 選択 20 : ◯議長(四ツ橋正一君) 927頁 選択 21 : ◯教育長(浅野 勇君) 927頁 選択 22 : ◯議長(四ツ橋正一君) 928頁 選択 23 : ◯交通部長(足立信雄君) 928頁 選択 24 : ◯議長(四ツ橋正一君) 929頁 選択 25 : ◯消防長(酒井佐七君) 929頁 選択 26 : ◯議長(四ツ橋正一君) 931頁 選択 27 : ◯都市計画部長(武藤治雄君) 931頁 選択 28 : ◯議長(四ツ橋正一君) 932頁 選択 29 : ◯建築部長角田昭二君) 932頁 選択 30 : ◯議長(四ツ橋正一君) 933頁 選択 31 : ◯土木部長(渡辺康男君) 933頁 選択 32 : ◯議長(四ツ橋正一君) 933頁 選択 33 : ◯十一番(堀田信夫君) 933頁 選択 34 : ◯議長(四ツ橋正一君) 936頁 選択 35 : ◯交通部長(足立信雄君) 936頁 選択 36 : ◯議長(四ツ橋正一君) 937頁 選択 37 : ◯消防長(酒井佐七君) 937頁 選択 38 : ◯議長(四ツ橋正一君) 937頁 選択 39 : ◯都市計画部長(武藤治雄君) 937頁 選択 40 : ◯議長(四ツ橋正一君) 938頁 選択 41 : ◯建築部長角田昭二君) 938頁 選択 42 : ◯議長(四ツ橋正一君) 938頁 選択 43 : ◯十一番(堀田信夫君) 938頁 選択 44 : ◯議長(四ツ橋正一君) 939頁 選択 45 : ◯交通部長(足立信雄君) 939頁 選択 46 : ◯交通部長(足立信雄君) 939頁 選択 47 : ◯都市計画部長(武藤治雄君) 939頁 選択 48 : ◯議長(四ツ橋正一君) 939頁 選択 49 : ◯建築部長角田昭二君) 939頁 選択 50 : ◯議長(四ツ橋正一君) 940頁 選択 51 : ◯二十三番(大西啓勝君) 940頁 選択 52 : ◯議長(四ツ橋正一君) 951頁 選択 53 : ◯副議長(大野栄吉君) 952頁 選択 54 : ◯市長(蒔田 浩君) 952頁 選択 55 : ◯議長(四ツ橋正一君) 954頁 選択 56 : ◯教育長(浅野 勇君) 954頁 選択 57 : ◯副議長(大野栄吉君) 955頁 選択 58 : ◯土木部長(渡辺康男君) 955頁 選択 59 : ◯副議長(大野栄吉君) 956頁 選択 60 : ◯総務部長(奥村元宥君) 956頁 選択 61 : ◯副議長(大野栄吉君) 957頁 選択 62 : ◯生活環境部長(武藤進敬君) 957頁 選択 63 : ◯副議長(大野栄吉君) 958頁 選択 64 : ◯市民部長(松尾 弘君) 958頁 選択 65 : ◯副議長(大野栄吉君) 959頁 選択 66 : ◯選挙管理委員会委員長(福田俊雄君) 959頁 選択 67 : ◯副議長(大野栄吉君) 962頁 選択 68 : ◯二十三番(大西啓勝君) 962頁 選択 69 : ◯副議長(大野栄吉君) 966頁 選択 70 : ◯市長(蒔田 浩君) 966頁 選択 71 : ◯副議長(大野栄吉君) 967頁 選択 72 : ◯土木部長(渡辺康男君) 967頁 選択 73 : ◯副議長(大野栄吉君) 968頁 選択 74 : ◯市民部長(松尾 弘君) 968頁 選択 75 : ◯副議長(大野栄吉君) 969頁 選択 76 : ◯選挙管理委員会委員長(福田俊雄君) 969頁 選択 77 : ◯副議長(大野栄吉君) 969頁 選択 78 : ◯二十三番(大西啓勝君) 969頁 選択 79 : ◯副議長(大野栄吉君) 970頁 選択 80 : ◯三十七番(中村好一君) 970頁 選択 81 : ◯副議長(大野栄吉君) 973頁 選択 82 : ◯市長(蒔田 浩君) 973頁 選択 83 : ◯副議長(大野栄吉君) 974頁 選択 84 : ◯都市計画部長(武藤治雄君) 974頁 選択 85 : ◯副議長(大野栄吉君) 975頁 選択 86 : ◯教育長(浅野 勇君) 975頁 選択 87 : ◯副議長(大野栄吉君) 976頁 選択 88 : ◯助役(坂井 博君) 976頁 選択 89 : ◯副議長(大野栄吉君) 977頁 選択 90 : ◯三十七番(中村好一君) 977頁 選択 91 : ◯副議長(大野栄吉君) 979頁 選択 92 : ◯助役(坂井 博君) 979頁 選択 93 : ◯副議長(大野栄吉君) 979頁 選択 94 : ◯三十七番(中村好一君) 980頁 選択 95 : ◯副議長(大野栄吉君) 980頁 選択 96 : ◯十五番(服部勝弘君) 980頁 選択 97 : ◯副議長(大野栄吉君) 984頁 選択 98 : ◯議長(四ツ橋正一君) 985頁 選択 99 : ◯経済部長(鷲見 巌君) 985頁 選択 100 : ◯議長(四ツ橋正一君) 986頁 選択 101 : ◯企画開発部長(高木 直君) 986頁 選択 102 : ◯議長(四ツ橋正一君) 989頁 選択 103 : ◯市長室長(鷲本順一君) 989頁 選択 104 : ◯議長(四ツ橋正一君) 990頁 選択 105 : ◯土木部長(渡辺康男君) 990頁 選択 106 : ◯議長(四ツ橋正一君) 991頁 選択 107 : ◯助役(坂井 博君) 991頁 選択 108 : ◯議長(四ツ橋正一君) 992頁 選択 109 : ◯工事検査室長(吉田義和君) 992頁 選択 110 : ◯議長(四ツ橋正一君) 992頁 選択 111 : ◯市民部長(松尾 弘君) 992頁 選択 112 : ◯議長(四ツ橋正一君) 993頁 選択 113 : ◯十五番(服部勝弘君) 994頁 選択 114 : ◯議長(四ツ橋正一君) 995頁 選択 115 : ◯六番(田中信生君) 995頁 選択 116 : ◯議長(四ツ橋正一君) 1002頁 選択 117 : ◯水道部長(辻 武夫君) 1002頁 選択 118 : ◯議長(四ツ橋正一君) 1002頁 選択 119 : ◯教育長(浅野 勇君) 1003頁 選択 120 : ◯議長(四ツ橋正一君) 1004頁 選択 121 : ◯都市計画部長(武藤治雄君) 1004頁 選択 122 : ◯議長(四ツ橋正一君) 1004頁 選択 123 : ◯市民部長(松尾 弘君) 1004頁 選択 124 : ◯議長(四ツ橋正一君) 1005頁 選択 125 : ◯土木部長(渡辺康男君) 1005頁 選択 126 : ◯議長(四ツ橋正一君) 1006頁 選択 127 : ◯六番(田中信生君) 1006頁 選択 128 : ◯議長(四ツ橋正一君) 1006頁 選択 129 : ◯二十五番(市川尚子君) 1007頁 選択 130 : ◯議長(四ツ橋正一君) 1013頁 選択 131 : ◯議長(四ツ橋正一君) 1013頁 選択 132 : ◯福祉部長(森田幸雄君) 1014頁 選択 133 : ◯議長(四ツ橋正一君) 1014頁 選択 134 : ◯教育長(浅野 勇君) 1014頁 選択 135 : ◯議長(四ツ橋正一君) 1015頁 選択 136 : ◯消防長(酒井佐七君) 1016頁 選択 137 : ◯議長(四ツ橋正一君) 1016頁 選択 138 : ◯企画開発部長(高木 直君) 1016頁 選択 139 : ◯議長(四ツ橋正一君) 1017頁 選択 140 : ◯二十五番(市川尚子君) 1017頁 選択 141 : ◯議長(四ツ橋正一君) 1018頁 選択 142 : ◯市長(蒔田 浩君) 1018頁 選択 143 : ◯議長(四ツ橋正一君) 1018頁 選択 144 : ◯議長(四ツ橋正一君) 1019頁 選択 145 : ◯議長(四ツ橋正一君) 1021頁 ↑ 発言者の先頭へ 本文 ↓ 最初のヒットへ (全 0 ヒット) 1: 開 議  午前九時三十六分 開 議 ◯議長(四ツ橋正一君) これより本日の会議を開きます。  本日の日程はお手元に配付申し上げたとおりであります。            ━━━━━━━━━━━━━━━━ 第一 会議録署名議員の指名 2: ◯議長(四ツ橋正一君) 日程第一、会議録署名議員の指名を行います。  本日の会議録署名議員は、会議規則第八十条の規定により、議長において十番堀 征二君、十一番堀田信夫君の両君を指名いたします。            ━━━━━━━━━━━━━━━━ 第二 第六十三号議案から第二十 第八十一号議案まで及び第二十一 一般質問 3: ◯議長(四ツ橋正一君) 日程第二、第六十三号議案から日程第二十、第八十一号議案まで、以上十九件を一括して議題といたします。            ────────────────              〔議 案 掲 載 省 略〕            ──────────────── 4: ◯議長(四ツ橋正一君) 昨日に引き続き、質疑とあわせて日程第二十一、一般質問を行います。順次発言を許します。  二十七番、松尾孝和君。    〔松尾孝和君登壇〕(拍手) 5: ◯二十七番(松尾孝和君) おはようございます。    〔「おはようございます」と呼ぶ者あり〕  順次お尋ねをしてまいりたいと思いますが、まず、アスベスト材の使用についてお尋ねをいたします。
     アスベストとは、石綿を使用した素材のことでございまして、ギリシャ語の消滅しないものというところから名づけられたもので、防火用建材や理科実験用のネットなど広範に使用されているのであります。これがアメリカ、ヨーロッパなどを初め、国際的に発がん物質として注目され、先進諸国では使用、製造の禁止を含む厳しい規制を受けていることはテレビ等で報ぜられ、よく御存じのことと思います。ニューヨークのマウントサイナイ医科大学教授、アービーングセレコフ教授の調査が国際的にも有名で、肺がん発生率がアスベスト断熱材関係者は一般人に比して肺がん発生率で七倍、胃がんが三・五倍、結腸・直腸がんで二・八倍であると発表されているのであります。アスベストは長さ一ミリから数センチまでいろいろありますが、太さが極めて細く〇・〇二ミクロンで肉眼で見ることはできません。例えば、電気掃除機を使用しても、収納される袋の目を抜けてかえって空気中に拡散されるだけという、まことに困った代物でございます。このアスベスト建材は、学校の体育館や一般建物の天井や壁に使用され、給食調理室の壁など、その耐熱性と経済性から多く使用されているのであります。また、上水道幹線の管にも使用され、岐阜市では現在でこそ使用が中止されておりますが、今までに第一給水区域で総延長八十二万八千八百六十一メートルのうち、九万四千八十八メートル、第二簡水水道区域総延長六十二万九千二百九十七メートルのうち、十三万二百五メートルが石綿管でございます。アスベストには本来そのものの性質上、安全濃度はございません。一本でもだめなんです。日本の労働基準は一cc中二本となっておりますが、イギリスでは一cc中〇・五本、アメリカでは一cc中〇・二本となっており、いずれも日本の十分の一から四分の一という厳しいものでございます。国際的な世論によって日本でもアスベストにかわる建材が研究開発され、例えば、旭ガラスと住友林業が提携して無アスベストボードを生産し、一昨年から発売し、来年には百三十万枚の販売を目標にいたしております。  建築部長にお尋ねをいたします。学校施設やその他公共施設から今後はアスベストを単にその経済性のみで使用せず、代替新素材に切りかえられることが大切ではないかと考えますがどうでしょうか。  学校、体育館など、ボールが壁に当たったり、絶えず運動による振動があり、激しい運動による呼吸をする場所や給食調理室など、清潔にするため絶えずふいたり熱による空気移動の激しい所で、食品に知らず知らず目に見えないうちに混入しやすい場所などはとりわけ重要であると思うのであります。子供のうちから肺がんの原因を体内に宿すことのないようにしなければなりません。さらに、従来使用されているアスベストについては常にその損耗度合いを点検し、アスベストが表面に出ないよう被覆材による封じ込め処理を実施する必要があるのではないか、お尋ねをしておきます。また、鉄骨被覆のための吹きつけや壁の吹きつけにアスベストは使用しないことが重要であると考えますがどうでしょうか。  水道部長さんには、現在使用を中止されておりますが、従来の石綿管が老朽化していきますので、早目に積極的な取りかえ計画を立て実施されるとともに、常時水質検査を専門の検査機関と設備を持ったところに委託をして、水道水中のアスベストに厳しい監視の目を光らせてもらいたいと考えるのでありますがどうでしょうか、お尋ねをいたします。  教育長さんには、理科実験用石綿ネットを他の代替製品に切りかえられることが必要であると考えられますがどうでしょうか、お尋ねをいたします。  次は、歴史サミットについてお尋ねをいたします。歴史学者や専門研究関係者による歴史サミットを来年の市制百年の行事の中にぜひ加えてもらう必要があると思いまして、市長さんにお尋ねをいたします。  来年の百年の記念事業の中に岐阜の地名の由来と、これに関連をした歴史博物館での文物展が中国の協力のもとで実施されることや、信長にゆかりのある全国の市長が一堂に会しての信長サミットなど、まことに結構な計画が実施に移されつつあります。本来歴史は正確な史実を求めその研究をする一面と、歴史物語的な夢とロマンをかき立てる面を持っておるのであります。岐阜という地名は信長が命名したとする説もあれば、信長以前から岐阜の地名が存在し、岐山、岐陽の地名もあったとする説も古文書によって裏づけられております。これは岐阜市史にも両説が併記されていることによっても明らかでございます。また、岐阜の地名が中国の岐山曲阜から来たとする大部分の学者の説と、岐阜の岐は土岐氏の岐であり、阜は山をあらわす字であるから、川手城の土岐氏と金華山を合わせて岐阜と名づけたとする吉岡先生の説などがあり、まことにロマンあふれるものがございます。そこで私は、いろいろの説が百家争鳴すればするほど夢を誘い、市制百年をより意義あるものにすることができると思います。この意味で市長さんたちの信長サミットとあわせて、学者による歴史サミットを岐阜で開催してはどうかと思うのであります。この点に関する市長さんの考えを承りたいと存じます。  次は、岐阜市における二つの中国問題についてお尋ねをいたします。  清流長良川が環境庁の名水百選に選定されたのを記念し、昨年三月に岐阜市の民間団体と友好関係にある外国の団体が共同で立派な石の彫刻によるモニュメントを岐阜市に寄贈され、岐阜市が現在管理をいたしておるのであります。このモニュメントには市長さんも依頼を受け、「長良川」と揮毫されているのであります。このこと自体は大変ありがたいことでありまして、民間団体の好意に感謝すべきことでありますが、このモニュメントの寄贈団体名の中に「中華民国台湾」という国名を付したものがございます。しかも、このモニュメントが建てられている場所は長良橋南詰め上流側のポケットパークであり県有地に建っているのであります。いわば岐阜市観光の玄関口とも言える場所であり、とりわけ来春には岐阜県と中国江西省との間に友好盟約が締結されることになっており、未来博と岐阜市制百年記念の年でもあり、中国からのお客様が公的に多く訪問されることは明らかであります。下流側のポケットパークには、昨年杭州市へ寄贈した鵜匠像と同じものが置かれており、その下には遊船事務所等があって、お客さんの目に触れる可能性は極めて高いと考えられるのであります。現在、光華寮問題をめぐり日中の友好関係に波紋が投げかけられているとき、一九七二年九月二十九日の日本国政府と中華人民共和国政府の共同声明及びこれに基づく一九七八年八月十二日の日本国と中華人民共和国との間に締結された日中平和友好条約の根本原則に反し、台湾を中華人民共和国領土の不可分の一部と見ず、「中華民国台湾」と明記されたモニュメントが岐阜市のものとして公有地に建てられていることは、光華寮問題同様二つの中国を認めることとなり極めて重大な問題であると考えるのであります。市長さんも、名水百選に選ばれた長良川を郷士の誇りとして依頼されるままに揮毫されたのであり、モニュメントにそんな問題が残ることとはつゆ知らずおられたことと存じます。せっかく長年にわたり日中友好を漬み上げてきたのに、思わぬことでこれを傷つけることとなってはなりません。市長さんは緊急に、中華民国の四文字を消されることが極めて大切なことであると考えます。これについての市長さんの所見を承りたいと存じます。  以上をもって第一回の質問を終わります。 6: ◯議長(四ツ橋正一君) 市長、蒔田 浩君。    〔蒔田 浩君登壇〕 7: ◯市長(蒔田 浩君) 松尾議員の御質問の第一番目は、来年十月ごろを予定しておりますところの、織田信長のゆかりのある全国十六市町村の市長で構成されておりますところの信長サミットを、来年は岐阜市で百年記念事業として開催しようという構想を進め、今準備をいたしておるところでございます。今年は秋田でしたか、で行われることになっておるわけでございますが、せっかくの年で、百年記念という年でございますから特に岐阜市で開催をするように申し入れたところ、そのように今進んでおるということでございます。せっかくのサミットでありますから立派な内容でこれを行おうと準備をいたしておるところでございますが、御質問の今日岐阜という地名問題もございますし、あるいはまた岐阜という背景が、関ケ原戦を前にして非常に戦国武将がいろいろ血なまぐさい戦いもあったわけであります。そうしたまた我が国の歴史の一つの大事な時期でもあったことであるわけでありますから、今日歴史研究というのは非常に盛んになっております。私もずっとこれをとって歴史研究という本が今出ておるわけでありますが、いろいろ岐阜のところが出ておるわけでありますが、そうしたことを考えまして歴史サミットもどうだという話でございます。私もそうしたことを大いに、信長サミットの内容をよくすることもありますし、ロマンを語るということにおいて賛意を表するところでございます。もちろんその内容は、どのような団体あるいは学者、どういうふうにどのくらいの規模でやったらいいかということはこれから研究するにいたしましても、そういう方向に向けて進んでいきたいということで、岐阜の歴史研究家等にも御相談を申し上げて、その内容づくりに進みたいと、かように思うわけであります。  二番目の、長良川モニュメントに関しまして御指摘がございました。御指摘の件につきましては善処いたします。 8: ◯議長(四ツ橋正一君) 建築部長、角田昭二君。    〔角田昭二君登壇〕 9: ◯建築部長角田昭二君) アスベスト建材についてお答えを申し上げます。御指摘のアスベスト製品は建物の防火を主目的とした建築資材で、機械室あるいは鉄骨の耐火被覆として、現場で吹きつけ施工する湿式工法と、もう一つとして工場で板として製品化されたものを建築現場で仕上げ材として加工取りつけをする乾式工法と二通りの施工があります。岐阜市では現在ほとんど後者の乾式工法で体育館では球技等にも十分耐え得る強度の石綿板を壁体に使用しております。また、給食室の天井にも防火防湿の見地から採用いたしておりますが、いずれも表面処理といたしましてビニールペイントを塗装しております。御指摘のとおり建物の耐火防火と居住者の健康は大変重要なことであります。現在石綿板にかわるべき適当な建材につきましては私も不勉強でございましたが、一部研究開発されたということをお聞きいたしましたので早急に検討いたしたいと思います。また、既設建物につきましては、表面処理については建材の破損等がないか調査をいたしまして、修理の必要なところは補修をいたしたいと思います。また、鉄骨の吹きつけ材につきましては、他にかわるべき耐火被覆の方法、材料について研究検討してまいりたいと思いますので、御理解のほどをお願いいたします。 10: ◯議長(四ツ橋正一君) 水道部長、辻 武夫君。    〔辻 武夫君登壇〕 11: ◯水道部長(辻 武夫君) 水道用石綿管についてお答え申し上げます。  水道の使命は安全でおいしい水を安定して供給することであり、水道により供給いたします水の基準につきましては水道法及び水質に関する省令により検査事項、基準等細部にわたり規定されているところであります。御質問のアスベストにつきましては現在検査事項の対象ではございませんが、国及び関係機関において、その基準、測定方法の確立が急がれていると聞いておりますので、本市としての調査研究はもとより、国等の指導をも含め対処してまいりたいと存じます。  なお、石綿管は戦後物資の不足、経済的な理由により広く利用されてきたところでありますが、交通事情の変革により維持管理の上で強度等の面に問題があり、昭和四十三年にはこの使用を廃止いたしております。その後ダクタイル鋳鉄管等へ布設がえを実施いたしておりますが、今後につきましても引き続き実施し、安全でおいしい水道水の供給に努めてまいりたいと存じますので、御理解のほどよろしくお願いいたします。 12: ◯議長(四ツ橋正一君) 教育長、浅野 勇君。    〔浅野 勇君登壇〕 13: ◯教育長(浅野 勇君) 理科実験用アスベスト金網は、昔から小中学校でアルコールランプ等を使用しての理科実験に使用しているものであります。これは金網にアスベストを固化して付着させたものですので粉として飛び散ることも少なく、吸ったりすることもほとんどないと思われます。が、しかし、御指摘のように危険性があるとすれば、新しい製品も開発されつつあると聞いておりますので、今後関係機関とも相談しつつ研究してまいりたいと思います。以上でございます。    〔「議長、二十七番」と呼ぶ者あり〕 14: ◯議長(四ツ橋正一君) 二十七番、松尾孝和君。    〔松尾孝和君登壇〕 15: ◯二十七番(松尾孝和君) それぞれお答えをいただきまして、歴史サミットも検討して行いたいというお話でございますので、まことに結構だと思うんでありますが、ややもするとですねえ、私の心配することは、岐阜の地名を信長がつけたんだということだけで固定化してしまうということはですねえ、かえってその夢とロマンをぶち壊すことになるわけですね。そういうことのないようにひとつお願いしたいと思うわけでございます。  例えばですねえ、つい最近皆さんも見られたと思いますが、NHKのテレビで伊達政宗をやっております。あの伊達政宗の中に出てくるお父さんの輝宗が紹介をして、お坊さんが政宗の師匠につくわけですね。あのお坊さん虎哉というんです。あの虎哉というお坊さんはですねえ、仙台の人名鑑を見ますと何と岐阜市の生まれです。岐阜市の下西郷です。今生まれた所も大体もうわかっておるんですね。善応寺というお寺が下西郷にあります。あのお寺のすぐ隣、あのお寺の周辺は全部福地という名前で埋まってるわけです、福地姓が多いわけですね。この虎哉というお坊さんは福地の出なんです。小さいときの名前は福地虎千代といったんです。で、その虎をとって虎哉という名前になったんです。それでお寺の隣だったもんですから、余分なことかもしれませんが、大変なその、門前の小僧習わぬ経を読むで、秀才でお父さんがびっくりしてですねえ、十一歳のときに、東光寺へ岐秀というお坊さんの弟子に上げたわけですね。東光寺というのは伊自良の東光寺ではないんです。私も初めそうかと思ったら違っとったんです。あれは揖斐の小野にある、現在もあります東光寺です。それから瑞竜寺へ来て、そして布教に東北へ行ってそこでめぐり会うわけですね。だからですねえ、東北の方は伊達政宗ブームでもって大変なその何というか、旅行からいろいろな、ブームを呼んでるわけですね。ちょっと岐阜市もですねえ、伊達政宗のお師匠さんは岐阜市の生まれですよと市長さんに胸張ってもらいたいわけだ、ね。来年の百年なんかあれば当然ですねえ、あなたんどこは伊達政宗で大変やっておられますが、お師匠さんはうちの出だから、うちにもひとつどうでしょうかというふうで、都市間の外交も開けるのではないかと思うわけでありまして、こういうような夢とロマンというものが歴史にはあるんです。そういうことから見まして、私はぜひともですね、市長さんおやりになっていただけるんで有効に活用していただいて、やっていただきたいと思うわけでございます。  それから、モニュメントは善処するというお話でございます。私はまあ市長さんの熱心な日中友好の御努力に敬服をしておりますので、市長さんの善処ということをかたく信じていきたいと思っております。  それから、アスベストの代替の問題は、いろいろ研究をして使うということでございますので、よろしくお願いを申し上げておきたいと思います。 以上をもって終わります。 16: ◯議長(四ツ橋正一君) 十一番、堀田信夫君。    〔堀田信夫君登壇〕(拍手) 17: ◯十一番(堀田信夫君) それでは順次お尋ねいたします。  まず最初に、リバーサイドウエーの交通渋滞であります。  オープン以来の交通渋滞について既に交通の動態調査を行っていくことや、また行っていること、あるいは大宮陸閘がネックとなっていることから、県及び県警との協議を強めていく旨明らかにされております。緊急な問題としてこれを強化していただくよう私からも強く要望を申し上げたいと思います。ただ一点指摘しておきたいことは、オープンによってこれまで以上に高富街道の渋滞がひどいということでありますが、これについて人為的なものがありはしないかということであります。つまり、交差点の信号調整が悪影響になっていないのかと懸念をするわけであります。この点が調査依頼をいたしましてもなかなか明らかにされておりませんが、県や県警との協議に際しても、この点もぜひ詰めていただきたいと考えるものでありますから、よろしくお願いを申し上げます。  さて、この交通渋滞の問題でお伺いしたい点は、大宮陸閘の交差点とともに藍川橋の取りつけ箇所の交差点、ここは県道那加─太郎丸線と上白金─真砂線の交差点でありますが、ここの渋滞も大変なものであります。特にリバーサイドの道路の線上、上白金─真砂線方向が、これは西方向、リバーサイドウエーから東方向に向かって走る車もあるいは東方向、これはリバーサイド方向に向かっていく車もオープン以来大変な渋滞が続いております。特に日曜日などにおいてはリバーサイドウエーの有料区間をくぐって出てきた車両がトンネル近くまで、これは交差点からトンネル近くまで渋滞いたしております。そして東方向からは特に交差点から堤防伝いにずっと二キロ近くも続いております。この交通渋滞の原因は私が素人考えで感じたことでありますけれども、藍川橋の幅員が狭いことと、交差点から東への上白金─真砂線の幅員も狭く、右折や左折車が、つまり直進も進めないという状況にあると言わねばなりません。今後さらに右岸側の三輪―早田線の道路改良が進みます。そうすると、この三輪─早田線と上白金─真砂線にかかっている藍川橋のあの幅員が一つ今後の大きな障害になってくるのではないかと考えるものであります。緊急そして恒久の課題を整備して、このリバーサイドウエーの交通渋滞問題の解決に当たっていきたい旨が明らかにされていますが、この藍川橋の問題についてどのように受けとめておられるか、まず一点お伺いしたいと思います。  次に、このリバーサイドウエーに関連していま一点は、歩行者や自転車道の整備の問題であります。藍川橋から兎走山トンネル西までと納涼台から長良橋までは、いずれも一・五メーターから二・五メーターの幅の歩道が設置をされていますが、この間の二・五キロメートルはこうした歩道が設置をされておりません。右岸についても、こちらは長良橋から東ヘグランドホテル前の駐車場までと、長良川ハイツから中川原までは歩道がありますけれども、それから東へは全くそれらが設置をされておりません。右岸、左岸いずれも交通量は極めて多く、かつ、自転車利用者も大変多いわけであります。一日も早い歩道、自転車道の設置を望む声が強くなってきているわけであります。これはドライバーからも声が上げられてきておりますが、さきの議会で指摘した際に、県との協議を進めるという議会答弁もありましたが、その後どのように煮詰めておられるのか経過も明らかにしていただきたいと思うのであります。  いずれもこれは技術助役からお答えを願いたいと思います。  次に、中学校の部活についてお尋ねいたします。  今年度藍川中から分離開校いたしました藍川北中学校の部活は、体育系が六つに文科系が三つであります。分離前にあった運動部のバスケットボール女子、サッカーがなくなったわけであります。これは生徒数に見合って配置された一般教員の数が減少したことにより、設立可能な部活も減少を余儀なくされたということであります。この間学校関係者がいろんな角度から検討し、バスケットの女子やサッカーがなくなったのですが、それまで藍川中でその部活を行っていた生徒や親さんの残念な思いがなかなかいやされておりません。生徒の個性、自主性、社会性をはぐくんでいく上で重要な役割を持つ部活について、個々人の興味や関心、特性が生かされないということはまことに残念であるとともに、是正をしていかなければならないのではないかと考えるわけであります。教育の機会均等の原則から言っても、岐阜市の中学校教育においてこのような差があってはならないと考えるものであります。教育長の所見を伺います。  岐阜市の各中学校の部活動数を見るとかなりのばらつきが見られます。生徒の希望する数にも左右されるところがありますが、最終的には教員数が問題となります。今後、長森中や長良中が分離をしていきますが、長森の第二中学、これは仮称でありますが、生徒数が五百九十八名、教員数が二十五名と予測をされておりますけれども、あるいは長良の分離していく、まあこれはもとの方の学校でありますが、長良中学校では生徒数が六百八十六人で教員数が三十一名という予定でありますが、こういった学校でも従来の部活を続けていくことが困難になろう、まあ減少することが予測されていくわけであります。こういった分離校のみならず現在小規模になっている、例えば岐陽中学校などにおいても随分と他の学校と比べて部の活動が少ないという状況にあります。こういった所で生徒が願う部活ができるような教員配置ということも考えてみる必要があるのではないかと考えるものでありますが、教育長の見解を求めるものであります。  三つ目に、市営バス事業について、第八十一号議案に関連してお尋ねいたします。  回数乗車券料金において、新しく市民サービスにつながる発売形態がとられることは大変喜ばしいことであります。このサービスの向上という点で関連してお尋ねをいたします。  定期の乗車券料金であります。現在、定期の通勤の乗車券は一カ月の割引額が二・五割引きとなっています。通勤定期乗車券が一カ月二・五割引きで、これが二カ月の場合で、この一カ月の定期乗車券料金の二倍した額の二分引きになり、三カ月になれば三倍した額の五分引きというように、それぞれ条例で定められております。ところで、割引率は運輸省の指導基準に基づいておりますけれども、従来二・五割引きを基準としておりましたけれども、週休二日制への実態を考慮して三割引きまで拡大してよいという改定がなされ、現在では二・五割引きから三割引きが指導基準とされております。一般乗合バスの定期及び回数旅客運賃の割引率指導基準として、定期券の通勤定期旅客運賃一カ月、二五%から三〇%とされております。こういう新しい指導基準に基づいて、現に幾つもの乗合バスが通勤定期割引率を三割にいたしております。県内でも、少しこれは、例えば濃飛乗合、ここが三割引きになっておりますが、ぜひこうしたことを考え合わせるならば、いつも国からの指導に基づいて何かにつけ行政をやっておられるということでありますが、この面で需要の喚起につながる面も当然あると考えられますから、ぜひ割引率拡大へ踏み切っていただくよう要望し、交通部長からお答えをいただきたいと思います。  次に、震災対策についてお尋ねいたします。さきの議会でもお尋ねいたしましたが、さらにお尋ねをしたいと思います。  中曽根首相を議長とする科学技術会議が内陸に発生するマグニチュード七級の地震の予知研究というものを、神奈川県西部をモデル地区として今年度昭和六十二年度から五カ年計画で行うということが明らかにされました。これは、これまで困難とされていたマグニチュード七級という直下型、大型の地震予知に道を開くという点で大変大きな意義があると考えられます。この神奈川県の西部というのは、いわゆる小田原付近でありますけれども、小田原付近では大地震というものが一六三三年に寛永地震、一七〇三年に元禄地震、一七八二年に天明地震、一八五三年に嘉永地震、一九二三年に関東地震が知られ、ほぼ七十年の周期での大地震がやってくるという計算が成り立ってくるわけでありますが、これはあくまでも見かけの周期でありますけれども、これを是認するならば、あと数年にして大地震がやってくることになるわけであります。学界などでは、まだ小田原地震説というのを確立した学説として考えているわけではないようでありますが、伊豆方面において見られる地学情勢が依然として騒然としていることが予知研究に踏み切った大きな要因と考えられます。さきの議会でも指摘いたしましたように、この私たちが住みます美濃地方におきましては、濃尾大地震が明治二十四年でありますけれども、それをさかのぼることおよそ百年前に記録されている歴史的な地震というものがあります。七四五年の美濃西部を一体としたマグニチュード七・九の根尾谷断層を震源地とした天平の地震、さらには一八三三年の天保の地震、これもマグニチュード六・四でありますが、そして一八九一年・明治二十四年の濃尾地震であります。いずれも根尾谷を断層とする大きな地震でありまして、周期というものを是認するならば、今後起きてもおかしくはないという状況にあると言わねばなりません。そして、大地震と言われるものは何らかの前兆現象というものが起こり得ると考えられておりますが、数年前から有感地震も活発で、この美濃地方には一年ほど前には既に年間二十回も発生していると言われております。決定的にごく近い将来において濃尾地震が起こると断定するデータはありませんけれども、ここでの地学的な条件というのはこうした例からも楽観できないのではないかと考えるものであります。ですから、あらゆる観測というものを集中して、何とか地震の予知の手法を見出していくための研究や検討が岐阜市においても必要ではないかと考えるものであります。地元の岐阜大学の研究者の協力もいただいて、その体制をとっていただきたい、このことをまずお尋ねするわけであります。  そして、観測用の井戸を設定して地下水位の観測を気象情報の一環として蓄積していくことも大事ではないかと考えるものであります。地下水位が大地震の前兆傾向として重要な予知の担い手になっているということは、中国の例やあるいはこれまでの中部の地震やあるいは静岡の地震、さらには長野県の地震の例などをとってみても明らかでありますが、これはある自治体の消防長さんでありますけれども、公共団体である消防署で地震予知観測用の井戸を掘ること自体が批判を生むのではないかということで、いろいろちゅうちょをしておりましたけれども、しかし、中国の官民一体の地震予知のように、せめて地下水位の観測は消防の手でやってはどうだろうか。そして、中国が遼東半島で地震を予知して事前に大衆に警報を発し、被害を最小限に防いだように日本でその日の早く来ることを祈りたい、こういうことで八百四十九の全国の消防長さんに訴えたい、こういうような訴えも出されておるわけであります。ぜひ私は、岐阜市の消防において観測用の井戸を設けて地下水位の測定を行って、データとして蓄積をしていただきたい、このことも一つの予知にかかわっていく重要な仕事だと考えるものであります。  そして、もう一つは、自主防災組織の確立でありますが、こういう大震災に当たってこれを防ぐことはできませんけれども、被害を最小限に食いとめることは可能であります。そのための自主防災の組織の確立でありますが、押しつけにならないように、そして主体性が大いに発揮されるように、行政の指導、援助、助言が極めて大切になってくると考えるものであります。特に地震に対する意識の向上を図るように努力をしていただきたいと考えます。ごく近くに大地震がやってくるというデータは先ほども申しましたようにありませんけれども、地学的には油断できない条件にあるということであります。こういった情報、さらには知識、理解をしていただくような行政の努力が求められているのではないかと考えるわけであります。防災週間などでシンポジウムあるいは講演会などを開くなど、意識の向上に強めていただきたいと考えますが、この点についても消防長からお答えをいただきたいと思います。  三つ目には、地震時における消防力の問題であります。この地震における消防力の評価について最近発表されたデータが岐阜市から明らかにされておりまして、それを見さしていただいたわけでありますが、大変心配が尽きないわけであります。地震時における消防力の評価ということで、地震時の同時多発火災を想定し、現有の消防力を効率的に運用した場合にどの程度まで対応できるか、どのくらいの被害を受けるか、また、消防効果の小さい地域はどこかなどの評価をコンピューターシュミレーションにより行ったということでありますが、火災発生の想定ということでは、マグニチュード七・〇ということで、しかも冬季、冬場の時期に夕食時、予想出火件数が十六件、こういうことでどのようにこれを消火できるかというコンピューターによる影響力を見ているわけでありますが、この中で総体といたしましての評価でありますが、約六〇%の十件が市民により初期消火されるということを述べながらも、ホースを最大十本延長するとした場合、風速八メートル及び十二メートルの異常気象時には現有の消防力では対応できなくなることが予想されるということも、総体的な結論として述べておられます。また、鎮圧率につきましても、これは鎮圧率を各所轄の区域ごとに明らかにいたしておりますけれども、風速三メートルの場合、ホースを最大十本延長しても鎮圧率が四九%、同じ風速三メートルでホースを最大二十本延長した場合でも鎮圧率が六〇%ということであります。これが異常な気象という風速八メートルといったような場合には、ホースを最大二十本延長しても四一%という鎮圧率だというふうに指摘をしているわけであります。風速十二メートルになりますと鎮圧率はさらに下がり、これはホースを最大二十本延長しても二八%という事態が想定をされているわけであります。また、地区別にこの実態を見ていきますと、特に鎮圧不能の区域というのが幾つも想定をされております。火災の鎮圧で、これができないというような数字も明らかにされていますが、鎮圧するために必要な消防車台数を持ってしてもこの鎮圧不能の区域というのがあるわけであります。黒く塗りつぶしてある小さな図面でありますのでおわかりいただけないかと思いますが、例えば私が住みます大洞団地、さらには川北の岩野田の地域なども、風速三メートルにおきましても最大二十本延長しても鎮圧が不能の地域だというふうに言っているわけであります。こういう消防力を運用していった場合でも、ホースを最大十本延長するとした場合には、水利不足により火災の鎮圧が困難になる地区が目立つ。風速三メートルの通常時においても半数近くの地区では火災の鎮圧が困難になり、風速八メートルでは約三分の一の地区で──風速八メートルではほとんどの地区で鎮圧が困難になる。これらの地区はホースを二十本まで延長することによりかなり改善がされる。風速三メートルの通常時においてホースを二十本まで延長したとしても火災の鎮圧が困難な地区では、特に水利の強化が必要であるということを述べているわけであります。鎮圧が不能な地域が出るということは、大変心配が尽きないわけでありますけれども、こういったデータに対して既に具体的にどこの地区で水利の強化が必要かということが明らかにされているわけでありますが、今後どのようにこれに対処して強化を図っていく考えか、明らかにしていただきたいと思います。  次に、超高層のマンション建設問題についてお尋ねをいたします。  五坪町に十三階建てという高層のマンションが建設計画が明らかにされておりますが、付近住民のみならず一円で騒然とした状況となっております。ここは元ユニチカ絹糸の跡地で既に県営田神住宅や県の分譲マンション、宅地の分譲、そして職安、社会保険の支払い基金などが跡地に建てられております。その残された最後の土地に十三階建てという高層の分譲マンションが建てられようとしているわけであります。超高層のビルが及ぼす影響は、日陰の問題や電波障害の問題、ビル風の問題を初め、いろんな問題があり、地域住民もこれまでの生活環境が維持できなくなると大変不安を感じているわけであります。日陰の問題でも、この間業者の説明を聞きますと、自分の建設する建物によって及ぼす日陰の影響については説明をいたしますけれども、しかし、この建築場所においては既に左右に中層のビルが建てられており、これらの日陰の影響も考え合わせると、被害は大変大きなものになると言わなければなりません。また、電波に対する障害も名古屋方面から発せられる電波あるいは岐阜放送から発せられる電波、いずれもストレートにかなりの延長で影響が出るものと思われますが、なかなか業者は正直にこのような実態を説明いたしません。また、既に隣接しているビルによってのこの反射による被害も考え合わせると、相当な広範囲に及ぶ電波障害が心配をされるわけでありますが、これに対して業者の側の説明や、また対応は極めて不十分だというのが現状であります。また、ビルが建ったことによる風でありますけれども、既に高島屋あるいは十六銀行の神田町付近での強風はどなたも感じておられることではないでしょうか。この五坪町付近でも既に建っている中層のビルによってごみが舞い上がって飛散するというようなことが現実に起きておりますが、これが十三階建てのビルが建った場合にもっとひどくなるということで、大変心配が尽きないわけであります。こういった問題が大いに超高層ビル建築に当たっては増幅されていくわけでありますが、この超高層の建築に対して指導の要綱を設けるように、さきの議会でも私ども大西議員の指摘の中で約束をいただいておりますが、この超高層建築に対する指導の要綱の設立、設定というものがどこまで進んでいるのか、まず一点明らかにしていただきたいと思います。  今回見逃せない重要な問題は、いわゆる駆け込み申請ではないかということであります。五坪町の建築場所の用途は、御承知のように現在工業地域でありますが、もう間もなくで住宅地域に変更される段階にあります。既に岐阜市の都市計画審議会では、用途を住宅地域にするという結審もされております。昨年の十一月二十八日に用途地域の変更を初めとした線引きの見直しなどの素案が発表され、そして縦覧あるいは十二月の二十日には公聴会も開かれました。そして、ことしの当初には、今年度の当初には県知事の告示も予定していたわけでありますが、たまたま用途変更と同時に進めていた市街化区域の見直し、線引きの見直しで意見が出て、結局修正をして原案を出すことになったがために、六十二年当初の予定がおよそ三カ月おくれ、今進行しているわけであります。予定どおりであれば既に今日住宅地域となっていたものであります。ところで、事業主はこの用途変更のさなか、昨年の十一月二十六日に岐阜市に、これは都市開発の方でありますが、事前審査の受付を行っております。そして、十二月の十日には開発行為の申請も行っておりますが、この時期には──どういう時期かといいますと、先ほど言いましたように、新しく年を明けて三月には用途が住宅地域になるということが既に明らかにされており、その公聴会やあるいは縦覧期間が行われようとしている真っ最中にこうした申請がされたわけであります。三月には用途が住宅地域に変わる、そのことを百も承知で申請をし、本年になって建築の確認申請も出しているわけでありますが、予定の建築物といいますのは、住宅地域においては不適合となる十三階建てという超高層のものであります。住宅地域に適合するには隣地境界の斜線やあるいは道路斜線の制約を受けて建築高が下げられ、およそ八階建てとならねばなりません。用途地域の見直しが予定どおりであったならば八階しか建てられないわけであります。さて、この間の経過を振り返ってみると、業者は三月に用途が変わることを知っていた。にもかかわらず、不適合な建築物の建築のための手続を始めた。これはもう明らかな駆け込みではないかと思います。しかも、その建築物は超高層で、先ほど申しましたようなさまざまな市民生活への悪影響を与える内容のものであります。行政としてはこの地域を優良な住宅地とするために用途の変更をしようとしているにもかかわらず、優良住宅に反する不適合なものをその前に建てようという、これでは行政の都市計画が形骸化されてしまいますし、都市計画の用途の変更の目的が達せられないと言わねばなりません。用途変更の目的が達せられるよう、もっと積極的な指導があってもしかるべきだと考えるものであります。この点について、都市計画部長あるいは建築部長からそれぞれお答えをいただきたいと思います。  次に、今議会の補正予算の中に新荒田川の河川改修費が計上されております。これは橋梁の設計委託や用地購入などでありますけれども、六十一年から七十年にかけての十年間で総事業費六十六億円をおよそ費やして改修を図ろうというものでありますが、その実行の第一段階であります。さて、昨年の議会で私の河川改修に当たっての指摘の中で、改修といえば切り立った護岸が施されて、それが人々を川から遠避けていることを明らかにしながら、コミュニティー水路のような改修計画をとっていただくこと、特に新荒田川では蓑縁橋から下流に随分とたくさんの人々が釣り糸を垂れておられますが、このような光景が残していけるような緩やかな護岸計画をとっていただくことを提言さしていただいておりますが、全体の改修計画のイメージがどのように発展させられているのか、この際明らかにしていただくことを土木部長に求めまして、第一回の質問を終わります。(拍手) 18: ◯議長(四ツ橋正一君) 助役、坂井 博君。    〔坂井 博君登壇〕 19: ◯助役(坂井 博君) リバーサイドウエーに関連いたしまして、藍川橋の芥見側交差点の交通渋滞の問題についてお答えを申し上げます。リバーサイドウエーの開通に伴いまして、この交差点を通過する車両が増加しております。このために従前から交通量の多かったこの交差点に、関市方向あるいは北へ向かう車の滞留に対して影響が出ておるというふうに考えております。それで、現在この交差点につきましては県に検討をするようお願いをしておりますが、一方、対岸の加野側の交差点でございますが、この交差点も通過する、今質問者がおっしゃいました藍川橋を通る車によっての影響も多々あると思います。それで、この芥見側の交差点の交通処理につきまして、車の流れを何とか改良をしていきたいということで、この藍川橋から下流につきまして道路改良が計画をされておるわけなんですが、その計画に合わせて交差点の改良も施工したいということで県は考えておいでになりますので、芥見側の交差点のものにつきましては今検討をされております。加野側の交差点の改良と道路改良が進めれば、少なくとも多少この渋滞解消になるんではないかというふうに考えておりますので、いずれにいたしましてもこの交差点の改良につきましては強く県に要望をしてまいりたいというふうに考えます。  それから、三輪─早田、上白金線の自転車・歩行者道につきましては、さきの議会で御質問がございまして、歩道設置につきましてはことし五月に岐阜土木事務所と連絡会議の中でも、こういう左右岸の歩道について設置をしていただきたいという要望をいたしました。現在のところは、左岸の道路改良、いわゆる藍川橋の下流約六百メーターでございますが、これの道路改良が行われますので、その道路改良に合わせまして三・二メーターの歩道設置を早期に着工される予定になっております。日野地域については今のところ、この前も御答弁申し上げましたとおり、計画はございません。この左右岸につきましては、県道でもありあるいは建設省所管の堤防でありますので、今後も国あるいは県に対して設置方を要望してまいりたいというふうに考えます。 20: ◯議長(四ツ橋正一君) 教育長、浅野 勇君。    〔浅野 勇君登壇〕 21: ◯教育長(浅野 勇君) 部活動、特に部の設置の条件は、まず第一番には、やりたい子がおるということ、二番目には、やれる場所、施設があるということ、ほして三番目には、やはり部活動が教育の一環として成果を上げなければいけない、あるいはスポーツなど事故が伴う場合が多いということから、指導監督する先生がおると、ここらあたりが最低の条件だろうということを思うわけでございます。したがって、小規模校などで生徒、先生がだんだん少なくなれば、おのずから制限されてくるのは、一方ではやむを得ぬかとも思うわけでございます。そして、学校の方針あるいは事情、これはもう当然優先するわけでございます。お説のように、生徒たちの希望あるいは熱意、これをくみ上げるということは、学校の活性化に極めて大切なことだと思うわけでございます。可能な範囲内で努力するよう今後とも指導していきたいと思うわけでございます。  それから、先生の増員についてでございますが、現在生徒指導あるいは指導困難校あるいは大規模校などには加配の配慮がされておるわけでございますけれども、これはやはり非行といったような対症療法的なものに手当てをしておるということでございます。お説のように、非行を出さないための積極的な健全育成のための体制確立のための配慮ということも今後やはり考えていかなければいけないと、努力していきたいと考えておるわけでございます。  以上でございます。 22: ◯議長(四ツ橋正一君) 交通部長、足立信雄君。    〔足立信雄君登壇〕 23: ◯交通部長(足立信雄君) 定期券の、特に通勤定期券の割引率を引き上げる考えはないか。また、現行の二五%は基本であるが、全国でも大半の事業所で実施しているので、このような割引率を上げることについての見解のお尋ねと思います。お答えを申し上げます。  交通事業の経営の悪化している大きな原因は乗客の逸走でありまして、その中でも定期券利用者にその傾向が特に顕著になっております。質問者のお話のとおり、最近は週休二日制が普及しまして、通勤日数が少なくなり、定期券の割引率が利用者の実態にそぐわない面が生ずる場合もあり、今後検討すべき課題と思っております。なお、定期券の割引の引き上げは運輸省の認可が必要であり、運輸省におきましても、同一地区は同額の運賃とする負担の公平を原則とした関係事業者との調整及び運賃水準等を勘案しての認可事項となっております。また、利用者の負担軽減によるバス離れ防止を目的とした割引率の引き上げにつきましては、それにより生ずる減収分を上回る需要の増加が見込めるかどうかという採算的な検討が重要であるかと思います。今後実情に合わせました方法を考え、関係事業者との協議をしてまいりたいと思っておりますので、御理解を賜りたいと思います。 24: ◯議長(四ツ橋正一君) 消防長、酒井佐七君。    〔酒井佐七君登壇〕 25: ◯消防長(酒井佐七君) 震災火災消防対策につきましてお答えをいたします。  初めに、地震の予知でございますけれども、質問者が申されましたように、小田原地震に対しまして、科学技術会議が六十二年度から研究プロジェクトを発足させて研究に着手したということであります。また、地震の組織的な研究に入ってから二十年を経過をしておりますけれども、県内にも名古屋大学が九カ所、科学技術庁が二カ所、京都大学が二カ所地震計を設けまして、直下型地震の研究をされているということでございます。この直下型地震の予知の可能性につきまして、規模の大きいほど何らかの前兆現象が起こり得ると現在は考えておるわけでございますけれども、その事例として、濃尾地震では数年前から有感地震が活発となりまして、一年ほど前には年間二十回ほど発生したと。そのために県内の郡役所に地震計数カ所を置いたと記録されておるわけでございます。さらに地下水位、動物などの異常現象による地震予知につきまして、一九七五年の中国の海城大地震が報道されておりますが、これにつきましても観測機器の設置された観測所が前震を記録したことが決め手となったと言われております。ところで、元地震予知連絡会会長の萩原博士は、井戸の水位変動が地殻の変動を示す場合もありましたが、他の要因によって変動するので、地殻変動と結びつけるには十分な究明が必要であると申されております。これら地震の地下水位による前兆のつながりは、一般に長期と短期に分けた場合は短期予知に属するもので、地殻の膨張、収縮の影響によるものというふうに考えておるわけでございます。したがって、私ども防災機関といたしましても、これらの知識を得るということから、地元の研究機関にいろいろ教授を受けながら勉強いたしまして、また研究成果の推移を見ながら今後必要な対応をしていきたいと思っておるわけでございます。  それから、自主防災の確立でございます。本市では昭和五十一年の水害を教訓にいたしまして、校下別に災害対策本部の設置、それから自主防災体制の確立を図り、地域の自主防災組織、事業所等の自衛消防組織の育成整備に努める等、体制づくりに努めておるところでございます。これまで主な事業といたしまして、街頭消火器とか屋外防災行政無線の屋外子局、コミュニティー活動の推進に伴う防災センターとか資機材倉庫というようなものとか、本年度から校下自主防災組織団体に対しまして育成補助金の増額など、鋭意育成を図っておるわけでございます。御指摘の自主防災に対する一層の推進のため、今後地域の実情に応じてさらに充実に努めるとともに、きめの細かい指導を図ってまいりたいと思います。  それから、鎮圧不能地域等の問題でございますけれども、御指摘のありました鎮圧不能地域について、想定及び設定を十六件の同時火災が発生したとして、消防車の走行速度、消防水利の限定及び異常気象条件のもとで火災鎮圧数が最大となり、かつ、焼失面積を最小となる設定で、常備消防力三十四隊による一時運用の算定結果をあらわしたものであります。非常備消防力の消防ポンプ車三十七台、小型積載車三十五台、小型動力ポンプ二十八台というものは含んでおらないわけでございます。したがって、非常備消防力を含んで消防力を効率的に運用した場合、地域の鎮圧不能並びに焼失面積の減少につながり、現有ポンプ数でおおむねの成果を上げることが可能となります。しかし、当該設定では発生場所とか発生数が火災危険度に比例して確率的に地域の設定をしており、地域の防災環境の程度によっては集中的に多発することも考えられます。市民の出火防止、初期消火などの自主防災活動が極めて重要となりますので、さらに一層の防災環境づくりを市民と一体的に推進していくということが必要であると思います。  なお、御指摘の水利についてでございますけれども、三十メーター掘った特殊井戸とか百五十ミリ未満の消火栓、それから河川というものは一切含まれておらないわけでございます。御指摘のような所につきましては、重点的に水利の整備充実を図っていくという計画でありますので、よろしく御理解をお願いしたいと思います。  以上でございます。 26: ◯議長(四ツ橋正一君) 都市計画部長、武藤治雄君。    〔武藤治雄君登壇〕 27: ◯都市計画部長(武藤治雄君) お答えいたします。五坪町地内における開発行為についての御質問でございますが、五坪町における開発につきましては、用途地域の変更を予定している地域について、開発許可の段階で事前に申請者に対しての指導についてのお尋ねと思います。開発行為は都市計画法に規定されておりますように、主として建築物の建築または特定工作物の建設に供する目的で行う土地の区画形質の変更をいうものでございます。そこで、この開発許可の中で市街化区域の開発につきましては、都市計画法第二十九条の規定によりまして、千平米以上の規模の開発については一定の条件のもとに県知事の許可を受けなければならないとされております。この規定の趣旨は、無秩序な市街化を抑制する、いわゆる市街地のスプロール化現象を防止するためのものでございます。市街化区域につきましては調整区域とは異なりまして、都市計画上の現在の用途に適合しており、また、都市計画法第三十三条の開発基準、いわゆる技術基準でございますが、これらに適合しておれば開発許可をしなければならないわけでございます。御指摘のように、用途地域の見直しに伴う開発許可の指導の中でいろいろ問題があるようでございますけれども、その指導の難しさがあるわけでございます。今後用途地域の見直しに際しましては、こういう問題が生ずることも考えられますので、関係機関ともより一層連携を密にいたしまして、円滑に進められるよう対処してまいりたいと存じますので、よろしく御了承を賜りたいと存じます。以上でございます。 28: ◯議長(四ツ橋正一君) 建築部長、角田昭二君。    〔角田昭二君登壇〕 29: ◯建築部長角田昭二君) 中高層マンションについてお答え申し上げます。  第一点目の、中高層建築物の建築にかかわる指導要綱の作成状況についてでございますが、さきの議会におきましてもいろいろと御心配をいただいているところであります。中高層建築物が特に最近ふえてまいり、これに伴います地域住民との問題もふえてまいりましたので、円滑な建築行政を行う上においても、また建築主と地域住民との紛争を未然に防止する上においても、指導要綱を早急に作成すべく他都市の実情調査を終えまして、現在建築部としての素案づくりに着手いたしたところでございます。したがいまして、今後さらに関係部局とも十分協議を重ねてまいり決定したいと考えております。その施行につきましては手続上の問題、あるいは市民及び各業界へのPR等に時間を要しますので、できる限り早い時期に施行できるよう鋭意努力いたしてまいる所存でございます。  次に、都市計画法の趣旨にそぐわないような確認申請についての指導でございますが、御指摘の建築物は敷地が千平方メートルを超えているため、建築確認申請以前に手続が必要となります、都市計画部に、御無礼しました、都市計画法の開発許可申請が六十一年十二月に都市計画部に提出され、ことしの二月に県知事により許可もおりております。また、開発行為の検査済証も添付されまして、確認申請が二月二十五日建築指導課へ提出されたわけでございます。したがいまして、その内容を審査し、用途地域の変更に伴う不適格建築物にならないよう再三にわたり責任者に来ていただきまして指導してまいったところでございますが、協力が得られない状況でございました。また、付近住民の方々との問題についてもいろいろ指導してまいりましたが、申請建築物は建築基準法に定めてございますさまざまな規定が守られており、法律で定められてございます処理期限も相当過ぎたということで、この五月九日に確認した次第でございます。  以上でございます。 30: ◯議長(四ツ橋正一君) 土木部長、渡辺康男君。    〔渡辺康男君登壇〕 31: ◯土木部長(渡辺康男君) 新荒田川についてお答え申し上げます。新荒田川につきましては、六十一年度より都市小河川として国庫補助に採択されました。新荒田川の改修事業は清水川の合流点から上流へ約二キロが事業区間でございまして、町並みを流れる数少ない一級河川でありますので、河川改修の中で町づくりと調和のとれた潤いのある水辺を生かしたふるさとの川モデル事業として採択を建設省にお願いしております。具体的な構想につきましてはこれからでございますが、河川改修の中で用地の協力が得られますれば数カ所程度考えており、ふるさとの川モデル事業として治水対策とともに、河川における自然空間の創造を積極的に推進し、町の川を町の誇りとなるような美しい川づくりを目指してまいりたいと思っております。御理解のほどお願いします。    〔「議長、十一番」と呼ぶ者あり〕 32: ◯議長(四ツ橋正一君) 十一番、堀田信夫君。    〔堀田信夫君登壇〕 33: ◯十一番(堀田信夫君) 若干再質問をいたします。  リバーサイドウエーに関する技術助役の答弁でありますが了解をいたします。ただ事が日々交通事情が非常に厳しい状況になってきておりますので、急いで対処していただくよう要望いたしておきます。  それから、部活に関する教育長の答弁ですが、おおむね了解ですが、おっしゃっておられるように、現在加配している大規模校への教員配置、これは現在非行対策ということでありますが、これが起きないようにということで未然に防ぐための必要な子供たちの情操や、あるいは能力を引き出すための部活に対する援助も、そういう非行を出さないためにもやっていきたいということでありますので、ぜひ今後、現在も小規模校あるいは新たに分離してこういった問題が起きる所もあるわけでありますから、強く努力していただきたいということを御要望申し上げておきます。  それから、交通部長の答弁ですが、減少を上回る、割引率の拡大によって、この五%の減少を上回る乗客増が見込めるかどうかだということで、実情に合わせて協議したいということでありますが、ぜひ私は割引率の拡大やっていただきたいと思うんです。それで、同一区域同一料金という場合にですねえ、この運賃改定の地域区分でいきますと、岐阜の改定地域区分は、この国の資料によれば、十七番目の岐阜という区域になりますねえ。そうすると、その岐阜の名称であらわす区域の適用区域は、岐阜県内というふうになっているんですねえ、岐阜県内。そうすると、この同じ岐阜県内で既に濃飛乗合で三〇%の割引率で実施しているということは、果たして国の指導云々と言われますけれども、どうなのかということになってくると思うんですねえ。だからこの点で今すぐにでもできるんじゃないかというふうに思います。その点についてこの県内で既に三割引きをやっている所があるがどうなのかという点でひとつお答えいただきたいと思います。  それから、地震に関することですが、もう一、二点お答えいただきたいと思うんですが、予知に関して勉強して成果の推移を見守っていきたいということでありますが、御答弁の中でもありましたように、岐阜この市内にも随分と国の、あるいは大学の研究機関の地震計が設置されていることがいろいろ答弁の中でありましたねえ。こういう地震計などの成果も一つの成果として、市の消防本部自身がデータを入手して蓄積していくと。それに加えて地下水位の測定なんかも行って、地震予知の研究材料にするというように、市内あるいはこの美濃地方に係るあらゆる地震情報に関するものを集中して検討するような機会を設けて地震予知ができないもんかというような、そういう話し合いを行っていくべきではないかということについて、具体的にこのお答えいただきたいと思うんですねえ。そういう情報の収集ということができるかどうかということと、それから、その情報の収集の一つとして観測用の井戸を市みずからも用意をして、定期的な観測を行うということについてどうなのか。  それから、いわゆる鎮圧不能の地域の問題ですが、あのデータの中でも水利の整備充実が指摘をされ、それに対して必要なところの水利の整備充実を図っていくという御答弁がありましたが、恐らくこの指摘されているようなデータに基づく必要なポンプ車やあるいははしご車などの配置が、現在先ほど指摘したようなデータに見合ったものかどうか、これはぜひ再検討をしていただいて、私たちが安心して暮らせるように強く進めていただきたいというふうに思います。  それから、この高層ビルの問題ですが、まず都市計画部長ですけれども、非常にこの用途の変更に当たった過程において指導の難しさを感じていると、今後連携を密にということでありますけれども、率直に言って都市計画部長は今回の事態をどのように受けとめておられるのか、まず明らかにしていただきたいというふうに思うんです。  で、あなた自身もお答えになったように、無秩序な市街化を防止するために用途を設定をして、今回ここの場合には住宅地域にしようということの方向が打ち出されてその手続が行われているわけでありますが、住宅地域になったら大変だということで、これが確定する前にその方針が出た途端に駆け込み的に高層ビルを建てていこうというようなことが果たしてこの都市計画法上からいって、行政の指導で限界があるかもしれないけども、もっと積極的な指導があるんではないかというふうに私は思います。で、こんなような駆け込み的なことが許されると、行政の側が手玉にとられているというふうに言わねばなりませんし、本来の都市計画の用途変更が達せられないいうことだと思うんです。この点についてあなた自身が今回が駆け込み申請だというふうに受けとめておられるのか、率直な感想をまず明らかにしていただきたいというふうに思います。
     それから、建築部長でありますが、要綱について、紛争を未然に防いでいくために早期に、手続上時間はかかるが早くやっていきたいということでありますねえ。これはぜひ早くやっていただきたいんですが、要は指導のあり方として、現在、今回の例でいくと、用途地域になって十三階建てが建たなくて八階建てしか建たない、なお、市はこういう超高層ビルに対して積極的な指導を図るべく指導要綱も定めている真っ最中に、こういった建築物が確認申請出された際にどのような指導をするのかというとこは大いに慎重でなきゃならぬというふうに思うんです。で、用途地域が変わって住宅地域になった場合に不適格にならないよう指導したが協力が得られなかったということでありますが、ほんとにそういう気持ちがあるならば、確認申請も許可をおろさない、今確認申請を出せば用途地域の目的が達せられないことになるし、あるいは高層ビルに対する指導要綱も設けているさなかで、その効力も発揮しないことになる、そういうことから、みずからもこの不適格な建築物をつくらしたくないいう気持ちがあるんなら、この確認申請もおろさないというような積極的な指導ができたんではないかというふうに思いますが、その点についてどうなのか、まずお答えもいただきたいというふうに思います。  それから、新荒田川につきましては、町並みを保存していく、町並みに見合った河川の改修ということで、ふるさとの川ということで大いに地権者の協力も得て、緩やかな傾斜の護岸工事もやっていこうという方向ですね、これは了解いたします。ぜひ十年間ということでありますが、早期にこれが進めていかれるよう県や国に対して予算の獲得に向け頑張っていただきたいというふうに思います、以上、第二回の質問です。 34: ◯議長(四ツ橋正一君) 交通部長、足立信雄君。    〔足立信雄君登壇〕 35: ◯交通部長(足立信雄君) お答えします。先ほど申しました、同一地区は同一運賃とする負担の公平を原則とした関係事業者との調整ということでございまして、ここで申します関係事業者と申しますのは、同一地区を走っております他の二業者を指しておりまして、その調整を必要として運輸省の許可をいただくということになっております。御質問者の、岐阜県でも濃飛自動車が三〇%を実施しているじゃないかということでございますが、これにつきましては他に競合の事業者がないと認識しておりますので、御理解を賜りたいと思います。 36: ◯議長(四ツ橋正一君) 消防長、酒井佐七君。    〔酒井佐七君登壇〕 37: ◯消防長(酒井佐七君) 再質問にお答えをいたします。  地震計の設置と井戸の関係であるわけでございますけれども、この地震計というのはいろいろ文部省の関係とか技術とかいろんな関係があるわけでございますけれども、私の記憶しておる中ではその地震計が設置してあるのは岐阜大学で、この近くでありますと長良の真福寺というようなことでございます。そういうようなことでいずれも国とか文部省というような関係でございますので、関係機関との協議、進言等によりまして、情報収集の可能性をひとつ打診をして善処をしていきたいというふうに考えておるわけでございます。  それから、井戸につきましても聞くところによりますと、井戸の深さを二千五百メーターとか三千五百メーターというような深井戸にするということでございます。なかなか自治体ということでは難しいような問題もありますが、この点についてもそういうようないろんな大学の方とも話を聞いて検討をしていきたいと思うわけでございます。  以上でございます。 38: ◯議長(四ツ橋正一君) 都市計画部長、武藤治雄君。    〔武藤治雄君登壇〕 39: ◯都市計画部長(武藤治雄君) お答えいたします。今回の開発行為の申請が駆け込みであったかということの御質問でございますが、他の開発行為の許可申請等のいろいろ例を考えますと、必ずしも駆け込みであったというふうに断定はできないのではないだろうかと私自身は考えます。以上でございます。 40: ◯議長(四ツ橋正一君) 建築部長、角田昭二君。    〔角田昭二君登壇〕 41: ◯建築部長角田昭二君) 不適格なる確認申請書をとめられなかったかという御質問でございますが、確認申請というものは、建築基準法に基づきまして技術基準に適合しておった場合には二十一日以内に法的に確認しなきゃならないということでございます。したがいまして、法律に基づいて相当の指導経過を踏まえまして指導したわけでございます。もし確認しない場合には、当然これは不服審査請求というようなことで持ち上がってくるわけでございますが、私の方は相手が確認の保留に協力を得られなかったというような事情がございまして確認したようなことでございます。  以上でございます。    〔「議長、十一番」と呼ぶ者あり〕 42: ◯議長(四ツ橋正一君) 十一番、堀田信夫君。    〔堀田信夫君登壇〕 43: ◯十一番(堀田信夫君) 最後の質問ですが、交通部長に、三割引きへの拡大について他の二社と協議するかどうか、お答えいただきたいと思います。  消防長の答弁は了解です。  それから、都市計画部長と建築部長に重ねてお伺いしますが、住宅地域になった時点で、そこにこの不適格な建築物が着工されていると。で、確かに申請された時点では適合だけれども、用途地域が変更になり、この建築物が不適格というふうになるわけですが、着工の段階ではもう不適格なものが建って付近住民に大変な、先ほど申しましたような影響を与えることに対して、所管の都市計画部長及び建築部長としてどのようなお気持ちを持っておられるのか、もう一度率直な市民に対してのお気持ちを明らかにしていただきたいと思います。 44: ◯議長(四ツ橋正一君) 交通部長、足立信雄君。    〔足立信雄君登壇〕 45: ◯交通部長(足立信雄君) お答えします。先ほどの件につきましては、他の業者と早速実情に合った方向で調整をしてまいりたいと思っておりますので、御理解を賜りたいと存じます。 46: ◯交通部長(足立信雄君) 都市計画部長、武藤治雄君。    〔武藤治雄君登壇〕 47: ◯都市計画部長(武藤治雄君) お答えいたします。先ほども申し上げましたように、一応法律的にいろいろな諸問題がクリアされておるということで許可をしたということでございまして、ただ、用途の変更に伴う時期との絡みからいたしまして、用途変更後にそういったことの問題については好ましいことではないわけでございますが、ただ、そういう申請の過程でのいろいろ諸問題がクリアされておるということもございまして、やむを得ないものというふうに判断をいたします。 48: ◯議長(四ツ橋正一君) 建築部長、角田昭二君。    〔角田昭二君登壇〕 49: ◯建築部長角田昭二君) 当該マンションにつきましては共同住宅ということでございます。したがいまして、住居地域でも建つ用途でございます。ただ、不適格となる部分につきましては、たまたま工業地域から住居地域になる場合は、隣地斜線が一部ひっかかる部分が不適格となるだけで、その問題が不適格になるということでございまして、ちなみに、建築基準法では法の適用除外ということがありまして、そういう地域、地区とかいろいろ繁茂に変わる場合に、変更の前に着工しているものについては従前の法の適用ということで第三条にうたっておるわけでございますが、私といたしまして心情的には望ましくないということで再三にわたって指導したわけでございますが、工場とかそういうものであれば当然腹をくくってですね、阻止するという覚悟は持っておりましたが、用途そのものが住宅ということでございますので確認したようなことでございます。以上でございます。    〔私語する者あり〕 50: ◯議長(四ツ橋正一君) 二十三番、大西啓勝君。    〔大西啓勝君登壇〕(拍手) 51: ◯二十三番(大西啓勝君) それじゃ続きまして、共産党岐阜市会議員団から私、質問をさせていただきます。  まず最初に、第七十四号議案及び七十五号議案について質疑を行います。すなわち、島中学校校舎及び柔剣道場建設工事と青山中学校校舎及び柔剣道場建設工事であります。  柔剣道場は、これが完成いたしますと、市内二十一校中十校につくられることになるわけであります。しかし、この柔剣道場については当初から使用する期間が少ない。また、高い工事費をかけてつくっているのだから、もっと有効に利用できないか、こうした意見が出されまして、文教委員会でもしばしば論議されてきたところであります。今日いろいろ工夫しながら、この柔剣道場を利用しているという所もあるというふうに聞いているわけでありますけれども、建設のときからもう少し多目的に利用するように、例えば畳の取り外しの問題その他設備の改善の問題など心がけることはできないのか、教育長にお尋ねをするものであります。  続きまして、交通事故の問題につきまして、交通安全の問題につきまして質問をいたします。  交通事故の死傷者は年々ふえ続けておりまして、昨年だけでも全国で七十二万件にも上っております。五年連続して毎年九千人以上ものとうとい人命が奪われているわけであります。岐阜市でも昨年の交通事故による死傷者は三千三十人、死者だけで二十四人になっております。ことしに入っても事故はふえ続けておりまして、一月から五月までの五カ月間で死者は昨年の五〇%に当たる十二人がとうとい命を失っているという状況が出てきています。大変痛ましい事故が続出しているわけでありまして、ことし四月十五日午後二時三十分ごろ、岐阜市西荘五の県道交差点で、自転車で横断歩道を渡っておりました主婦が左折するダンプカーに巻き込まれ即死をいたしました。今の今まで平和な家庭生活を送っていた人間が思いもかけず殺されてしまう、まさに交通戦争であります。学校に通う子供たちも同じ危険にさらされているわけであります。五月七日名古屋市で、横断歩道を渡っておりました小学校四年の児童が、同じく左折してきた大型ダンプカーにはねられ即死をしています。また、岐阜市の通学路でも登下校時に、昨年で小学校八件、中学校十三件、合計二十一件の事故が発生し、六十二年度では五月までに既に昨年一年分に当たる、小学校では八件、中学校では三件、合計十一件の事故が既に起こってきています。人と車の死亡事故の四四%が交差点または交差点付近で発生しておりまして、私ども日本共産党は交差点の改良で事故を減らすことができると考えております。今、日本共産党は国会に向けての請願運動を行っているところであります。  さて、具体的に二つの交差点について申し上げます。  一つは先ほど申し上げました西荘五の県道交差点であります。私も現場を見てまいりましたが、バイパスの北側の道路は片側一車線しかなく、しかも東へ斜めに振れた道路でありますので、西から北へ曲がる車は割とスピードを持ったまま曲がることができる、そういうふうになっておりまして、大変交差点、ここは事故の起こりやすい状況にあると私は思うわけであります。しかも南側には大きなスーパーもありますため、歩行者、自転車の多くの方々が通る、そういう交差点であります。この改良の必要性を感じるわけであります。  また、もう一つは信号の問題であります。真砂町五丁目の上杉木材の北側についている信号であります。老人にとって青の歩行者信号が短か過ぎるという相談を私受けまして、この交差点は実は本郷小学校、明郷中学校あるいは岐阜高等学校など子供たちが通う通学路でもありますし、また、本郷公園にお年寄りがここで憩いの場にされる、そういう所で、よくお年寄りが通る所でもあります。現場で私はかってみますと、車道の幅員は十五メートル、歩行者信号の青色は十四秒間であります。で、青のフラッシュがその後五秒間続くわけであります。ちなみに、警察で確認しても、この秒数には間違いがございません。しかも歩行者が一秒間に歩く平均値を一メートルと考えているとの警察の答えでありました。そうすると常識的に考えても幅員十五メートルの車道なら歩行者信号の青は最低十五秒はなければならない、そう思うわけですけれども、青のフラッシュが五秒間その後にあるからという説明であります。しかし私は、フラッシュになってから安心して渡っていられない、そういう心境になる、それは当然だと思うわけであります。これではお年寄りや子供、障害者が安心して渡れる交差点、歩行者優先の交差点とは言えないのではないでしょうか。  そこで、土木部長にお尋ねをします。  一つは、例として挙げました二カ所の交差点についての交差点改良、信号機の改善についてどう思われますか。  二つ目は、事故が激増しておりますので、この際、事故の多い交差点を一斉点検をし、その改良について国、県、警察に働きかけると同時に、岐阜市でも独自にできることについては改良計画を持つ必要があると考えます。  三つ目には、信号機が果たして歩行者、特に弱者でも渡れるものになっているかどうか点検活動を強め、その改善を申し入れる必要があると思いますが、いかがでしょうか。  四番目には、私、交通安全課とこの問題でいろいろ話し合ったわけでありますけれども、こういう交差点の改良や信号問題、実は行政の窓口としては考えていなかった、取り扱ったことがほとんどないという回答であります。しかし、今日激増する交通事故を考えますと、実際上はこの交差点やその交差点の付近が非常に多いわけでありますから、ここの所の相談がまた多いのも事実だと思うんです。そのときに一々警察に行ってなかなかやれるものではありません。やはり市民が身近に相談できるこの交通安全課の窓口、ここでやはり私は取り扱うよう機能を高めていく必要があるのではないか、そのように考えるわけであります。  以上の点について土木部長にお答えをいただきます。  次に、教育長にお尋ねをします。  一つは、通学道路の点検活動を強めてほしい。  二つ目には、左折する大型車の事故がふえておりますけれども、子供の交通安全対策の中で、この問題を重視して教えていく必要があると考えますが、その点についてお伺いをします。  それでは三つ目に、クアハウス建設の問題を質問いたします。  昨年十二月、そしてことしの三月、私ども日本共産党はこの議会でこの問題を取り上げました。多目的温泉会館・クアハウスであります。その後ことしの三月、市長の諮問機関であります岐阜市の高齢者問題研究会は、老人が温水を利用して体力づくりを行い、しかも和気あいあいとした雰囲気の中でトレーニングと健康づくりに励むには最適の施設だとしてクアハウスを挙げ、クアハウスの建設に向かって調査研究が今後必要であると提言をしております。また、この研究会の報告は、老人の健康づくりの新規事業として三つを挙げているわけでありますけれども、クアハウスの建設として、本来は多目的温泉施設であるが、これを温水施設にかえ、健康づくりとコミュニケーションの場として楽しみながらヘルストレーニング、小プール、歩行浴、打たせ湯等を取り入れた施設を建設するとしています。私どもが提案をしてまいりましたのは高齢者の利用だけではなく、最近ポックリ死などがふえている中年の皆さんあるいはその健康管理が非常に必要とされているわけでありますけれども、こういう中年の方、あるいは青年、子供たちまで含めた幅広い層を私どもはこのクアハウスの対象にしてまいりました。温水プールやトレーニングルーム、全身浴、部分浴、泡沫浴など種々の浴槽棟を持った多目的の温泉会館であります。私どもは、長良川温泉を使う上からいうと、長良川ホテルの隣の市有地千三百坪がどうかとも提案してまいりました。今こうしたクアハウスは全国で十八カ所あるわけでありますけれども、高齢者問題研究会が提言したのをきっかけに、ぜひとも具体化していただきたいと市長に提案をするものであります。文化センター建設のときには市民参加の建設懇談会がつくられました。このような状況の中で建設を具体化していく気はないか、市長に質問をするものであります。  続きまして、情報公開制度のその後について質問をいたします。  公文書公開制度が昭和六十年十月スタートして一年半以上経過してまいりました。岐阜市はこのたび、昭和六十二年三月三十一日までの一年半の実施状況を発表しております。それによりますと、この間、公文書公開の請求があったのは二千七十八件、その公開状況は全面公開が千五百四十七件で一部非公開は五百三十一件あります。このうちの一件、道路舗装工事関係の書類の公開を求めた請求者は、一部非公開を不満として不服申し立てを行いました。公文書公開審査会が開かれ審査されましたが棄却となっております。残りの五百三十件は固定資産税台帳の公開を求めながら一部非公開とされたものであります。岐阜市議会では昭和五十七年六月、情報公開条例の制定を求める直接請求が出されたのを受けまして、情報公開条例制定請求議案審査特別委員会が設置され、私自身も委員として最初からこれに加わりました。日本共産党岐阜市会議員団は直接請求の請願の趣旨に沿って、また、岐阜市に合ったものとして独自の修正案も出しながら、情報の公開を原則として求め奮闘してまいりました。今日、一年半たって、このように一部非公開が数多く出されていることをまことに遺憾に思うところであります。特に固定資産税台帳の閲覧に対し、自分の資産であってもその条例では、従来の縦覧期間でないと公開できないことになっているわけでありまして、情報公開制度としては問題を残していると考えるところであります。  そこでまず、こうしたことを前提にして総務部長にお尋ねします。こうした状況は情報公開をしてほしいという市民の期待に反していると私は思うのでありますが、どのように考えられますか。  次に、市長に、自己情報の請求について条例の改正が必要だと思うが、この点についてどのようにお考えかお伺いをします。  三番目は、昭和六十年六月議会で私が質問しましたところ、市長は、「今後、民間の有識者の方々と、また委員会等を設けまして、その中で協議をしていただき、そして保護条例をつくる内容の検討に入り、適当な時期にまたそうした条例の設定ということになっていくというふうに思っておるわけであります」と、プライバシー保護条例の制定問題で答弁をしております。一体このプライバシー保護条例制定の問題、情報公開制度ができてますます必要なわけでありますけれども、どのようになっているのか質問をするものであります。  最後に、情報公開制度を進める中で、資料を収集保存をすることは重要でありますけれども、岐阜市はいまだに資料があちこちに散らばっている状況であります。公文書館の建設についてどう考えておられるのか総務部長にお尋ねをいたします。  続きまして、粗大ごみ処理について質問をいたします。  近年、粗大ごみ量が増加の一途をたどっております。いただいた資料によりますと大変な勢いでふえているわけでありまして、破砕機に搬入する粗大ごみだけでも五十七年が五千八百八十六トン、五十八年が五千九百七十一トン、五十九年は六千七百十二トン、六十年は七千八百八トン、そして六十一年は一万四百二十二トンと激増しているわけでありまして、これは、ことしに入りましてからもそのようにふえております。また、これは産業廃棄物も同様でありまして、昭和五十二年の発生量は三万二千三百二・八トンであったものが、昭和六十年度は十四万八百七十九・三トンと四・三六倍になっているわけであります。原因としてはいろいろあるでしょうが、新聞、段ボール、鉄くずなど資源回収ごみの価格が低下し、リサイクルがうまくいかなくなった、それも原因の一つだと思われます。さて、激増する粗大ごみの処理でありますが、現在日量百トンで処理する掛洞プラントの破砕機だけでは限界があると思われますが、老洞プラント改築時に破砕機設置の計画があるのかどうか。また、埋立地の処理能力ですが、奥一般廃棄物最終処分場は日量百二十五トンで昭和六十八年までで、阿原沖一般廃棄物処分場は日量百十トンで昭和六十六年までと言われております。埋立地の見通しについてお伺いをするものであります。  同時に、こうした埋立方式だけではなしに、灰溶融炉方式も採用計画があると聞いています。この方式には電気溶融設備と重油を使う溶融式後燃焼装置の二つがあるわけであります。既に静岡の浜松あるいは沼津、東京の大田区などで使っておられるようであります。こうした方式の採用も含め、今後の対応について生活環境部長にお伺いをいたします。  同時に、産業廃棄物の見通しについては、市内の埋立地は二年が限界だと言われています。この対策についてもお伺いをするものであります。  続きまして、NTTの合理化と市民への影響について質問をいたします。  日本電電公社が民営化され、日本電信電話株式会社・NTTとなって二年以上が経過しております。民営化されたNTTはテレホンカードの販売や、おし花電報はどうですかというような増収作戦を展開してまいりました。ところが、こうした利益追求の方針が私たち市民生活にもろもろの影響を与え、批判が起こってきているのもまた事実であります。  その第一は、低利用公衆電話の解消を口実に、収益の少ない店頭の公衆電話を中心にした廃止計画を進めていることであります。店頭やボックスなどの公衆電話は全国で九十二万九千台、岐阜市では約三千四百台ぐらいだと言われております。NTTはこの公衆電話について、収益が月額二千円以下のものについては廃止の計画をしているわけであります。しかし、不便な所で利用者が仮に少なくても、その利用者にとっては大変公衆電話というのは生活に欠かせない公共性を持ったものになっているわけであります。こういう点で、こうしたNTTのやり方については公共性の放棄ではないか、こういう疑問が出ております。また、現在三分間十円の市内通話料金について、ことし二月にNTTの真藤社長は、ことしの秋から一回二十円から三十円に値上げをしたいと発表しました。また、既に民営化後、電話工事費が二倍から三倍に引き上げられる。レンタル制であった電話機を買い取り制しかないかのように推進し、修理費も利用者負担というふうに変わってきております。市民サービスの切り捨てはまだまだ進められようとしておりまして、それは岐阜県内の電話局が昭和六十三年をめどに大々的に合理化されようとし、窓口を残して最終的に五局に統合されるという計画が出されております。岐阜地区では営業案内などの一一六番は岐阜本局一本となるということで、大変住民に迷惑がかかるのは必至であります。しかも人員も、その三割近くが削減されようとしておりまして、岐阜市の活性化などにも影響を与えることになりかねません。問題は、このNTTが莫大な利益を上げながら、私ども利用者にその負担を強いていることであります。NTTの昭和六十一年度の経常利益は三千四百四十七億円、当初の見込みに比べまして一八%もの増収であります。  そこで、市民部長にお尋ねをします。  NTTの一連の増収方針の市民に与えている影響について、いかに把握しておられるかお伺いするものであります。  次に、こうした増収作戦の中で、岐阜市自身にも、また、市民への負担もますます増大することが考えられるわけでありますが、NTT本来の公共性ということから考えて、NTT側へ適切な申し入れをするべきではないかと私は思うわけでありますが、市長からの答弁を求めるものであります。  さて、第十一回統一地方選挙についてお尋ねをいたします。  この県会・市会議員選挙では、売上税・マル優廃止という政治的に関心の高い争点があったにもかかわらず投票率は至って悪く、岐阜市議選では六七・八八%と史上最低を記録いたしました。特に一番悪かった校下では五五・七一%と有権者の約半数の人しか投票していない状況であります。  そこでまず、選挙管理委員長にお尋ねをします。  投票率の低さはどこに原因があったと考えておられるんでしょうか。  次に、棄権防止運動についてでありますが、啓発事業費として市選管が執行されました内容を見ますと、ポケット・ティッシュペーパーの配布、花の種の配布、街頭放送、新聞広告など相も変わらないものばかりであります。市政への関心を高めるように工夫する必要があるのではないかと思うわけであります。私どもは、こうした点からも議会報の報告をかねがね議会側として出さなきゃならぬということを主張してきたわけであります。棄権防止にかけた金額の面でも問題があると考えます。六十年一月の知事・市長選挙と比較いたしますと、予算面では県会・市会議員選挙の方が多いにもかかわらず、啓発事業費の執行はぐんと少ないのが実情であります。まことにおかしいというふうに思うわけです。市長選では投票者にほかほか懐炉を配ったり、市役所幹部総出で街頭に立つなど力を入れ、また、そうしたやり方が市民の批判を買ったわけでありますけれども、そのときの啓発事業費は二百五万円、予算の五・八九%でありました。 今回の市議選は啓発事業費が百三十一万円で予算の二・四六%にすぎません。候補者が多く予算も多くとってあるのに、なぜこんなことが起こるのかお尋ねをするものであります。  次に、新聞によりますと、市選管では、投票率が悪かったのは天候が悪かったのと選挙疲れを理由に挙げていると報道されております。この選挙疲れという内容は十分わかりませんが、私は選挙というものを有権者が今日暗く不透明なものと受け取っておられるのではないかと懸念をするものであります。それはあの同時選挙で松田岩夫候補の陣営の全国でもまれに見るような買収供応事件が行われ、多数の逮捕、起訴者が出てまいりました。    〔私語する者あり〕 また、郡上八幡町議多数を巻き込んだ渡辺栄一派の買収事件、県議選では瑞浪市選挙区で選挙違反事件で十名からの市議がただされるこうした事件、美濃市の選挙区では自民党の大物候補が逮捕されるというふうな事件、岐阜県でこうした相次いで選挙違反の恥ずべき事件が起こっているわけで、市民が鋭い批判を持っているのは当然であります。さて、こんな中で岐阜市議選でも選挙の準備活動の時期から派手にいろんな品物が有権者へ渡されたり、物すごく安い会費でバス旅行や会食が行われていたとの声が私の耳にもいろいろ聞こえてまいります。ここに私の手元にもいろんなものが、こんなものが出てますよということで届けられてまいりまして、私は一時預かっておるわけでありますが、これ、あの、どうもこっちにあります名前が出ますので、これは靴下のようであります。(笑声)それから、これはセカンドバッグであります。    〔私語する者あり〕 こうもり傘、それからこれはエプロンでございます。    〔私語する者あり〕 それから、これもちょっと後ろからにします。これは辞書でございます。これはよく御存じのつめ切りでございます。(笑声)こういうものも出されております。また、これはかわいいもんでございますが、石けんでございます。これはまあ、ほんの一部でありまして、皆さんもっとたくさんのものを知っておられるかもわかりませんが、こういうですね、品物が選挙と無関係に配られているのではなく、集会でもらったあるいは候補者が自宅を訪問されたときに置いていかれた、こういうことになっているわけであります。市選挙管理委員会の事務局に尋ねてみますと、こうした物品の配布は後援会総会に参加した人に記念品の配布として配布し、会員として配布し、しかも支持依頼を行わない場合に限り認められる。しかし、記念品の範囲を逸脱したり、投票依頼が立証されれば犯罪となるとの説明であります。ところが皆さん、立候補者への支持依頼を行わないような後援会総会はあり得ないと思われますし、また記念品とはどこまでなら許されるのか、石けんならよいがこうもり傘やテレホンカードはだめなのか、到底判断できるものではありません。こうした物品配布というものについては自粛をしてもらわなければならない、そう思うわけでありますし、また本来好ましいものではないと思うわけでありますけれども、選挙管理委員長にこの点の見解を求めるものであります。  最後に、私どもの代表質問で野村容子議員が質問をいたしましたが、その後を受けまして国民健康保険料金の滞納者に対する保険証のとめ置き問題について質問をするものであります。  市長、市民部長の答弁は、要はみんなが苦労して保険料金を負担しておるのに、払っていない人に国保料金を払っていない人、そういう人に渡さないのは当然なんだと、簡単に言えばそういう理屈であります。そして、最後に市民部長は、このことについての違法性を問われたら、県当局に御了解を得ています、こういうふうに答弁をいたしました。私は、この問題について、一見当たり前のように見えるけれども、この中に国民健康保険の、あるいは私たちの憲法や国民健康保険法など根本的な問題の逸脱がある、岐阜市行政はまことに逸脱した行政を行っておるという点から、再度質問をするものであります。  御存じのように、この滞納者への国保証の差しとめをしているのは、岐阜県で言いますと、市段階では岐阜市だけであります。私、県の了解ということで資料を取り寄せましたら、実はこれは何も了解したとかしないとかいうことではないんです。県下の国保の担当者を集めた会議があって、そこで、岐阜市はこうしますよということを報告したにすぎぬのですよ。もし、県がそんなことを了解したら、これこそ私はまた大変なことだというふうに思うわけです。そうした点で代表質問でも指摘がありましたが、実はもうあちこちでこの差しとめについては保険証を返還する、郵送を始めておる、そういう事実が出ているんです。例えば、青森県でもそういうことが出てきておるということが出ております。これはですね、青森市でそういう状況が行われておりまして、滞納七百件に差しとめをしておった。それはいかぬではないか、県当局にただしたら、それはいけないことだということで、直ちに郵送が行われたという事実も起こってきているわけであります。そもそも私は、この国民健康保険制度というのは何なのかということから始めなければならないと思いますけれども、時間がありませんので簡単に質問をいたします。  国保制度の最大の特色というのは、他の社会保険と違って国民すべての者に医療を受ける権利をどこで保障するのか、いわゆる社会保険などに入っていない、つまり老人、子供たち、そういう人も含めてどこかで国民皆保険の制度として受け入れなければならない制度が必要だ、そこに国民健康保険の存在の理由があるわけでありまして、したがいましてこの滞納の問題と国民保険証の交付の問題とは全く別のことであります。今日も滞納については強制的な滞納処分ということで、それを行うこともできるわけでありまして、そのことを口実にしながら国民健康保険の根本的な精神を逸脱する──国民には当然医療を受ける権利というのがあるわけでありまして、それが本人の努力を幾ら行っても、例えば失業をする、家族が病気になる、そんなことは本人が幾ら努力をしても起こってくることであります。そういう状況の中で、こういう療養の給付を受けようとする人自身も制限をすることはもってのほかであります。まして、この問題では一体どこに滞納しなければならない原因があるのか、これは皆さん方も御存じのように、国が保険制度を改悪してきて国保の方へどんどんどんどん経済的困難な人を押しかぶせてきて、それで本来そういう性格を持っている国民健康保険を、あたかも企業会計であるかのような尺度で、赤字だ赤字だという形で持ってくる、国の方が自分たちがそういうふうに追い込んでおるんですよ。そして、その結果どうでしょうか。岐阜市の国民健康保険料金というのは一人当たり、昭和五十八年は三万八千二百六十二円であった、これも高いんですけれども、その四年後の昭和六十二年、今日は一人当たり六万百五十一円、約倍に近くなっているんですよ。こんな状況の中で国保料が払えなくなるという人が出てくるのは当然ではないでしょうか。したがって、そういう国の制度の根本的なところにこそ行政は目を向けてどんどん意見を言って改善に努めなきゃならぬのですよ。それにですね、一番弱い人たちのところへ医療を受けられないような状況に強いるということは、もってのほかであります。私はそういう点で市民部長が答弁をされた、国の指導があったのかどうか、その点についてもう一回明確に答弁を求めたい。その点についての質問にとどめて、第一回目の質問を終わります。(拍手) 52: ◯議長(四ツ橋正一君) この際、暫時休憩いたします。  午前十一時五十五分 休  憩            ━━━━━━━━━━━━━━━━  午後一時五分  開  議 53: ◯副議長(大野栄吉君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  質疑並びに一般質問を続行いたします。大西啓勝君に対する答弁を求めます。市長、蒔田 浩君。    〔蒔田 浩君登壇〕 54: ◯市長(蒔田 浩君) 大西議員の御質問にお答えを申し上げます。  まず、クアハウスの建設につきましてでございます。前にも御質問がありましたのでお答えを申し上げておるところでございます。問題は、いつそういうものをつくるのかどうかということでございますが、高齢者問題対策研究会でもクアハウス等の建設の提言があるわけでございますので、それもよく承知いたしておるわけでございます。問題は健康増進、保養というものでございまして、よその建設の例も持っておるわけでありますが、やはりそういうものをどこでもいいというわけにもまいりません。したがって、やはりそういうつくる所の環境ということもあるでしょうし、一般的に言われておる、いわゆる民間が健康施設として、あるいはまた企業的な面としてつくられる、そういうものを公共でやるというところの問題にもならぬということでございますので、まだ結論的にどういうふうにどこでというようなところまではまとめておりません。よその例にありますのは、やはり温泉の所にあるのが多いわけでありますので、そういうところが企業的に物を考えてやっていらっしゃる、相当の、長島温泉にもあるようでございますけれども、ああいうようなものを私たちは想定するわけにはいかぬだろうと、あくまで老人の方々の健康というものを保持する上においての、いわゆるお湯のいろいろな種類というような、そういう面でないとちょっと公共でそれをすぐどこにどうするというところまでは、なかなか進むものではないかなと思うわけであります。あれやこれやと今頭をめぐらしておるところでございますので、まだ今結論的にどうだと言われても御返答のするところまでいっていない、いろいろ構想をこれから考えていく面には頭をめぐらしておると、こういうふうに御理解をしておいていただきたいと存じます。  それから、情報公開制度のその後につきましてでございますが、これもお答えを既に申し上げておるところでございまして、プライバシーの保護条例を早くつくったらどうかというこの前のお話でございました。いろいろ役所の中にも研究会ができたりあるいは特にコンピューター惰報につきましては、電子計算機処理データ保護管理規程、そういうものによって記録事項の制限、データの管理法等についてプライバシーの保護を図っているということでございます。そうしたところ、この昨年の十二月に総務庁におきまして行政機関における個人情報の保護に関する研究会というものの報告書が出たわけでありますが、その報告書によりますと、地方公共団体については国の対策と基本的事項について統一性を確保することが必要である。国の措置に準じた条例の制定を前提に具体的検討が必要である。そういうふうに言っておるもんですから、やはりそういうことも考えなければプライバシーというの、あるいはまたこうした保護というのは岐阜市だけの保護はどうとか、よそはどうとか、そういうこう違いがあっても、均質性と申しますか、なるべく同じような内容でやらなければならぬということもございますので、そういうこともあわせつつ、今対処しておるというように思っておるわけでございます。したがいまして、今後の国の法制化の方向が明確になりますので、現行の制度の中でそれまではプライバシー保護の方策を検討してまいりたい、かように思っておるところでございます。  NTTの合理化と市民サービスについてそれぞれ申し入れたらどうかというような話でございます。もちろんNTTも会社でございますから、いろいろ合理化やあるいはまた経営の健全化、そういうことも大いにやっていらっしゃると同時に、逆にまた市民サービスを充実しようと、そういう両面を持っておやりになっていらっしゃると思っておるわけであります。まあ、電話の赤電話が統合したり廃止されたりというようなこともあるではないかというようなお話でございます。いろいろ私もNTTの岐阜社長とも心安くしておりますから、そういうことが議会でも議題になっておるということから、いろいろ住民サービスにはひとつ積極的にやっていただきたいということを、またお話も申し上げたいと存ずるところでございます。  以上であります。
    55: ◯議長(四ツ橋正一君) 教育長、浅野 勇君。    〔浅野 勇君登壇〕 56: ◯教育長(浅野 勇君) 最初に、通学路の点検についてでございます。通学路の点検につきましては、学校においてPTA、交通安全協会の各校下支部等の協力を得て実施しておるわけでございますが、より安全な通学を確保するため教育委員会といたしましても今後とも努力してまいりたいと思っております。  次に、交通安全の指導につきましてでございますが、御指摘のように、自動車の増加に伴いまして学童の交通事故件数も増加傾向にあり、交通安全指導の重要性が叫ばれておるわけでございます。学校におきましては、交通安全指導として交通安全教室、自転車教室を開催するなどしてその徹底を図っておるわけでございます。交通教室、自転車教室は正しい交通ルールの実践を習慣づけることをねらいとして、警察署の協力を得て校内に模擬コースを設定し、信号の見方、横断歩道の渡り方、正しい自転車の乗り方、交差点での左折大型貨物車の危険性といったことを特に指導しておるわけでございます。しかし、本年度の場合、四月後半から五月初旬にかけて交差点での飛び出し事故が多かったことから、教頭会、保健主事会を通して、特に一時停止、左右確認を中心に交通安全の徹底を図るよう指導しているところでございます。  次に、格技場の多目的利用についてでございます。格技場は、当然、目的内使用としましては、正規の体育授業における格技、クラブ活動の格技、部活動の格技の時間でございます。また、目的外使用として、現状の中では格技指導以外の利用としましては、女子の体育のダンス、学級指導、学年その他の集会、PTAの集会等に利用されておるわけでございます。現状、各校によって多少の違いはございますが、年間千五十時間という時間割りの中で多いところでは九百時間以上も利用しておるというようなところもあるわけでございます。御指摘のように、より多目的利用の点から畳の取り外し等をということでございますが、畳数、約現在のところ九十八畳あるわけでございますが、畳数も多く、時間的、保管場所、畳の移動の間の傷みの問題等が考えられますので、畳を外しての利用につきましては現状の中では無理かと思います。むしろ各学校において畳敷きの部屋があれば、正しく座って話を聞くとか、学習するなどの教育的に畳の部屋を位置づけるようなことも考えられると思います。現在のところ、柔剣道場としての使用を第一にもちろん考えておるわけですが、多目的にも利用できるよう設計の段階から今後検討していきたいと思っております。  以上でございます。 57: ◯副議長(大野栄吉君) 土木部長、渡辺康男君。    〔渡辺康男君登壇〕 58: ◯土木部長(渡辺康男君) お答え申し上げます。  交通事故の多発する交差点の改良点検についてでございますが、市道の事故件数が多発している交差点につきましては、路側の改良、隅切りの改良等で対処してきておりますが、市道の場合、特に角に家屋等があって見通しの悪い所が危険箇所でありまして、事故の発生場所であると思われる所につきましては、拡幅も家屋等が支障になりまして容易にできません。したがいまして、これらの危険箇所にはカーブミラーの設置とか、また自治会、地元の交通安全協会、また所轄の警察署等と協議しまして、特に危険な場所につきましては発光点滅びょうを五十八年度から毎年十カ所前後箇所を選定しまして設置をいたしまして、安全確保には努めてまいっております。しかしながら、県警本部から出されております、六十二年度の岐阜の道、安全運転マップという地図がございますが、この中で交通事故多発場所というのが表になっております。この多発場所というのは、道路延長百五十メーター区間内に二十件以上の交通事故が発生した場所を危険場所としておりますが、県下で八十カ所を挙げております。そのうち岐阜市内には四十七件ございまして、そのほとんどが国、県道でありますので、それぞれ道路管理者の限度もございますし、交通規制、信号処理による限度もあると思いますが、安全対策についてはそれぞれ関係機関に申し入れていきたいと思っております。  次に、交通弱者の信号サイクルの持ちタイムの変更でございますが、交通弱者が青信号のうちに渡り切れないで持ちタイムの変更改善ということでございますが、これは県警本部の交通管制センターにおきまして完全に管理をされております関係から、これらの変更につきましては、所轄警察署を通じまして要望していきたいと思っております。  次に、信号機の設置とかあるいは交差点の改善等に対する警察との窓口をどうかと、こういう問題でございますが、交通問題で地元から直接または交通安全協会の校下支部などから直接また警察署に陳情されておる場合が多うございまして、交通安全対策課を通じましてもやはり陳情される場合が従前からありましたが、申し出があれば所轄の警察署への交通問題に関する件につきましては、窓口として今までも交通安全対策課でやってまいりましたので、今後もそのように対処したいと思っております。  以上でございます。 59: ◯副議長(大野栄吉君) 総務部長、奥村元宥君。    〔奥村元宥君登壇〕 60: ◯総務部長(奥村元宥君) お答えを申し上げます。公文書公開条例は、施行以来一年八カ月余が経過し、本年三月まで二千七十八件の請求がございました。そのうち、御質問者が言われましたように、一部非公開としたのが五百三十一件であり、そのうち固定資産課税台帳が五百三十件であります。本市の条例は、個人が本人の情報を請求した場合でも、他人が請求した場合と同じ取り扱いをすることとなっていますので一部非公開といたしたのであります。固定資産課税台帳の評価額は、地方税法により守秘義務が課せられており、個人の資産状況を知り得るものでありますので非公開といたしていますが、納税者本人から、課税根拠や税額の算定方法等についてお尋ねがありましたときには、納税をしていただく立場からも、御本人であることを確認の上これらの資料も示しながらお知らせいたしているところでありますので御理解をいただきたいと存じます。  次に、書庫につきましては、現在、本庁舎地下の書庫、南庁舎書庫、旧中央保健所跡の書庫、旧春近小学校の跡の書庫などで文書保存箱の収容能力は約一万八百二十箱となっています。現在、保存しています文書は八千八百八十七箱であり、そこから廃棄する文書、新たに保存する文書の増加がございますので、現在の書庫では数年で満杯になることになります。今後の対策としましては、保存されている文書の中には、廃棄しても差し支えない文書も含まれていると思われますので、これの見直し、再点検を行い、保存文書類を減らすとともに、また新たな書庫の確保あるいは庁舎全体の整備計画の中に組み込むことができるならば、分散している書類を集中できる書庫を考えていきたいと存じます。  以上でございます。 61: ◯副議長(大野栄吉君) 生活環境部長、武藤進敬君。    〔武藤進敬君登壇〕 62: ◯生活環境部長(武藤進敬君) ごみの処理問題についてお答え申し上げます。  まず、粗大ごみの処理についてでありますが、御指摘のように、ごみの量は年々ふえてきております。特に粗大ごみの量が急激に増加しておりますことは数字的にあらわれてきております。粗大ごみの収集体制は年間を通じて三回実施しております。収集しました粗大ごみは掛洞プラントで破砕機にかけ、鉄類、不燃物、可燃物に分類して処理しておるところであります。六十一年度の処理トン数は一万四百二十三トン、稼働日数は二百十日であります。粗大ごみ増加の理由はいろいろあると思いますが、鉄類の回収価格が下がってきたことが一番大きな理由であると思っております。鉄類の回収価格が高ければ民間業者によってリサイクルされるわけでありますが、安ければそれが粗大ごみの方に回り、鉄製品でありますからトン数がふえることになります。こうした傾向は今後も続くと考えられますので、今から破砕機の増設は考えていかなければならない問題だと思っております。老洞プラント改築に伴って増設することにつきましては全体計画の中で検討していきます。  次に、ごみ量の増加に伴い埋立地の確保の問題でありますが、現在のところ埋立地の耐用年数は、網代奥処分地が昭和六十八年まで、三輪阿原沖処分地が昭和六十六年まで埋立可能と判断しております。その後の埋立地確保については今から適地を探さないといけませんので、心づもりして対応しているところであります。  次に、掛洞プラント改築に向けての方向づけの中で取り上げられました灰溶融炉の問題についてであります。灰溶融炉とは、焼却灰をもう一度高温で熱処理いたしますと、灰が石のようになる施設のことであります。石は再利用できますから埋立地が少なくて済むという効果はあります。現段階では一部実用化されているとはいえ、課題もあり、将来へ向けてさらに研究改良されていくものと思っております。老洞プラントの改築に向けてこの施設を導入するかどうかにつきましては、庁内的なプロジェクトを編成いたしますので、その中で十分検討していきます。  次に、産業廃棄物の処理についてであります。産業廃棄物の処理につきましては、事業者または処理業者への委託によって処理されるものであります。この処理計画は、県において広域的な処理計画が作成されておりまして、今後十年は処理可能と見込まれております。岐阜市などでは二年の耐用年数でありますが、岐阜市は当然に県の計画の中に含まれておりますから、その中で処理できるので対応できるものと考えております。  以上でございます。 63: ◯副議長(大野栄吉君) 市民部長、松尾 弘君。    〔松尾 弘君登壇〕 64: ◯市民部長(松尾 弘君) お答えいたします。  第一点の、NTTの関係について四点ほど御指摘があって、市民部長としてどう考えるかということでございますが、先ほど市長からも御答弁がありましたように、私としましてはNTTの利用者会議のメンバーでもございますので、御要望を伝えてまいりたいというふうに考えております。  それから、第二点目の国保の問題でございます。昨年十二月、国会におきまして老人保健法の可決に際しまして、退職者医療制度の創設や老人保健法の加入者案分率が変更されたことによりまして、多額の拠出金が健保側から国保側に拠出されることになりまして、この制度間の負担の公平を図る見地から、国保保険者の一層の努力を求めるという附帯決議がなされまして、国保法が一部改正されたものでございます。これを受けまして本市では更新日の四月一日までに再三にわたりまして納付困難な事由、滞納になった事情をお聞かせ願いたいとか、公費負担の治療の方は申し出ていただきたいというような事前の通知を再三にわたって、これは前にも御説明しましたが行ってきたわけでございます。保険証は更新に当たりすべての方に交付すべきというようなことでございますが、本年一月末の厚生省における全国都道府県国保主管課長会議において、資格証明書の交付、すなわち、とめ置きを更新のときととらえてよいかと、実施してよいかとの問いに、厚生省はお見込みのとおりであるという回答をしております。その結果、県を通じて一月三十日に県下都市国保課長会議で指導を受けているところでございます。  以上でございます。 65: ◯副議長(大野栄吉君) 選挙管理委員会委員長、福田俊雄君。    〔福田俊雄君登壇〕 66: ◯選挙管理委員会委員長(福田俊雄君) お答えを申し上げます。  今回の統一地方選挙の啓発事業といたしましては、ティッシュペーパー、花の種といった啓発物の配布、タクシー協会の協力によるボディーステッカーの掲示、卓上のぼりの掲出、アッチャン人形や懸垂幕、ポスター等による投票日の周知、また街頭放送、新聞広告、ラジオスポットといったマスコミ関係による啓発を行い、投票日当日は宣伝車によります市内一巡の巡回宣伝を行いました。その費用は、県議会議員選挙は八十六万八千八百五十円で、市議会議員選挙は百三十一万七千五十円でありますが、四年前と比較をいたしますと倍額以上に当たるものでございます。これを六十年に行われました知事、市長選挙の四百三万六千九百七十円と比較いたしますとかなりの開きがございますが、前々から知事、市長選挙は新聞報道等で低調が伝えられ、低い投票率が予想されたこと等によるものでございます。今回の選挙では県議選、市議選ともに強力な新人も多く、大変な激戦が伝えられていたことから、私どもといたしましても高投票率を期待していたのでございますが、県議は六四・六四%、市議選は六七・八八%といった結果に終わり、市議選では前回よりも一・五六%の低い投票率となったのであります。今回の選挙では市議選は全国平均で四・九四%も低くなっており、岐阜県全体でも岐阜市を上回る一・六七%も低くなっております。低投票率傾向は時代の趨勢かもしれませんが、これらの原因といたしまして、若年層の政治に対する意識の低下、選挙に対する無関心層の増加、人口が大幅に増加しつつある新興住宅地域に見られる共通的な低投票率傾向等が挙げられます。当選管といたしましても、明るい選挙推進協議会の協力によりまして、昨年から各地域の推進協力員を大幅に増員し、話し合い活動を積極的に展開をする等努力はしていますが、選管による啓発活動のみでは限界があるものであり、広い意味での社会教育としてとらえ、市民すべてが政治や選挙に関心を持ち、こぞって積極的に参加をするような運動が展開されなければ到底なし得ないものと考えておる次第でございます。  引き続きまして、公職選挙法第百九十九条の二に、公職の候補者またはなろうとする者の寄附を規制しています。その中で、「専ら政治上の主義または施策を普及するために行う講習会や政治教育のための集会における通常用いられる程度の食事の提供を除き、参加者に対しての供応接待が禁止され、またいかなる名義をもってするを問わず寄附をしてはならないしとあります。が、その具体例としまして、従来から慣行として行われている、お中元、お歳暮、入学祝、結婚祝、出産祝、お祭り等の寄附、せんべつがあり、また名入りのうちわやカレンダー等も財産上の利益を与えるものであることから、贈ってはならないものと規定されているため、タオル、つめ切り、ライターといったものを贈ることは法に抵触するものであることを、昨年の九月議会におきまして服部議員の御質問で御答弁を申し上げたところでございます。また、後援団体に関する寄附等の禁止についても、第百九十九条の五で規制されています。「後援団体は、当該選挙ごとに一定期間、当該選挙区内にある者に対し、いかなる名義をもつてするを問わず、寄附をしてはならない。」とあります。さらに「後援団体の総会その他の集会または見学、旅行その他の行事において、一定期間、当該選挙区内にある者に対し、通常用いられる程度の食事の提供を除く供応接待、または金銭もしくは記念品その他の物品を供与してはならない。」とあります。ここで言う供応接待とは、一般的には酒食供与、映画、演劇の鑑賞、温泉への招待といったような相手方に慰安、快楽を与えることであって、この意味から通常用いられる程度の食事の提供は普通これに当たらないものとして除外されていますが、金額的には選挙運動に関する収支の弁当料七百円程度が適切とされております。記念品その他の物品でございますが、記念品のほか、土産物とか持ち帰るようなもので、いわば記念品に準ずるような物品をいい、その場で消費されてしまうメモ紙とかちり紙とかまでも含むものではないと定義をされております。記念品の額はどの程度が適切かという問題でありますけれども、後援会の規模、開催の態様、会員が納入する会費等の事情から、一概に幾らが適当であるとは言えませんけれども、県選挙管理委員会におきましては、百円から二百円程度のタオル等が適切である旨指導をされております。なお、公職の候補者は全期間、後援団体は一定期間の寄附が禁止されているところであることから、一定期間外の後援団体の集会等における供応接待、記念品等の供与は自由に行い得るものと考えられがちでありましょうが、一定期間外といえども自由に行うものではありません。最高裁は、「一定期間外に行われた場合でも、それが選挙運動と認められる場合にも処罰の対象とはならないという趣旨の規定ではない」という判断を示し、また学説的にも、「特定の候補者のためにする投票獲得の意味をあわせ持つときは、選挙運動と認められることになる」という考え方をとっているところであります。このような判断を受けて札幌高裁は、「右期間外の後援団体の集会等における供応接待の自由ないし不可罰を宣明にしたものではない」と判示しております。東京高裁判決も、「同条があるからといって、後援会の名においてする後援会活動はことごとく選挙運動の観念に相入れないものであるとか、また同条所定の一定期間外において、後援会活動として買収等の選挙運動と目せられる違法行為が行われても、それが処罰の対象とならないなどと解することはできない」とあります。このことから全く自由ではないものと考えております。  明るい選挙の推進は、市民が等しく念願するところであり、寄附の禁止事項に関しましても、広報ぎふや啓発看板、横断幕、ボディーステッカー等の掲示による周知を図ってきましたが、今後もその啓発をより積極的に進める所存でございます。  以上でございます。    〔「議長、二十三番」と呼ぶ者あり〕 67: ◯副議長(大野栄吉君) 二十三番、大西啓勝君。    〔大西啓勝君登壇〕 68: ◯二十三番(大西啓勝君) それでは答弁に対して再質問を行います。  まず、第七十四号、七十五号議案の柔剣道場の多目的利用の問題でありますが、これについては設計段階でも考えるということでありますので了解をいたします。  それから、交通安全対策の問題でありますけれども、交通安全指導につきましては全体的にいろんなことをやっておるということを教育長答弁されましたが、特に大型左折車の問題について指導もしておられるようですが、一層強めていただきたいというふうに思います。  それから、土木部長の答弁ですが、いわゆる関係機関に申し出をして、非常に事故の多い県道、国道について申し入れをしていきたいということですので、その点について了解をするわけですし、また弱者保護の信号サイクルの変更の問題も警察へ要望したいということでありますが、いわゆる私が申し上げました具体的な二カ所についてもどうなのかということについて、再度御答弁をいただきたいと思います。  それから、窓口として要望があればやっていくんだということでありますが、私はこれは交通安全課といいましても人数も少なくって実際上は大変だと思うんですねえ。そういう点でこの問題ほんとに大きな問題として考えていくなら、やはり市が窓口になるという点では、その機能を拡大していく上で人的配置も含めて検討をしてもらいたいというふうに思います。これについてはちょっと市長の方からひとつ答弁をいただきたいというふうに思います。  それから、クアハウスの点につきましては、何かちょっとわかったようなわからぬような話だったんですが、要するにやる意思はあると、ただ場所あるいは規模について、まだ十分練り上げたもんではないというふうな御答弁だと思います。ぜひとも市民の意見を生かしながら具体的にですねえ、取り上げていっていただきたい、進めていっていただきたいいうふうに市長に強く要望をしておきたいと思います。  それから、情報公開の問題について、総務部長がおっしゃいましたことについては了解をいたしますけれども、市長に一つお伺いをしたいんです。つまりプライバシー保護条例の問題で、つくる予定であったけれども、国の総務庁の報告書が出たと、要するに均質性を持たなきゃならぬのでという話でございました。しかし、私もその資料いただいて研究会のを読んでみたわけですけれども、プライバシー保護の問題でこういうふうに書いてあるわけですねえ、「提言は、自分の情報がどこにどのように記録されているかを知るのは国民の最大関心事の一つである。公開が役所の裁量にゆだねられるのは疑問だとしており、本人が自分の情報を閲覧確認し、誤りがあれば訂正を申し立てることのできる制度の必要性を強調している。」こう言ってるわけですねえ。実は情報公開制度が岐阜市につくられてもですねえ、この点は私は障害になっているということははっきりしていると思うんですねえ。つまり自分の情報について自分がそれを公開してもらって、もしそれが間違っておればそれをただしていくという、そういうことは非常に大事なんだというふうにこの提言も書いてあるわけですけれども、プライバシー保護条例もまだない、それから、岐阜市の情報公開制度では自己の情報もいわゆるできないということになっておるわけですので、その辺はですねえ、どうしていくつもりか、私、条例の改正も含めて言ったわけです。少なくとも私は国のことを待っとるのもいいんですけれども、条例というのは、これは国が出れば変えることもできるわけでありますので、基本的な点で私は早く何らかの対応をしなきゃならぬのではないかというふうに考えますので、その辺について市長に再度お伺いをするものであります。  粗大ごみについては説明がございました。産業廃棄物は十年ぐらいはもつんだという話でありましたが、これの対応について答弁がございました。やはり具体的に提案をいたしました内容について検討を急いでいただきたいというふうに要望をいたします。  それから、NTTの問題、これは私が言ったからどうこうというふうではないんですけれども、現実問題としてNTTの民間化という問題について多くの問題が市民に投げかけられてきているのは事実であります。そのことについて、やはりそういう会議があったところでこれを伝えるという話でありますけれども、ぜひともですねえ、主体的にこの問題をとらえてもらいたい。それで、市民部長に再度お伺いしますが、現状把握に努めてもらいたい、この点の答弁がありませんでした。現状把握に努めていただきたいということについて御答弁をお願いします。  それから、統一地方選挙の選管委員長の答弁であります。ちょっと私わかりにくかったんで確認をしながら再質問をしたいと思うんですが、今回予算の問題では強力な新人が出たのでもっと投票率が高まると思っておったという率直なお話でありましたけれども、私はこれは何か選管の限界ということを言われたと思うんですが、それはねえ、やっぱりせっかく大切な予算を持っておられるわけですので、やはりねえ、マンネリに陥らずに日常ふだんにどういう啓蒙活動をするのかということにはやっぱり心がけて研究をしていただきたいというふうに思いますので、この点はひとつ要望しておきたいと思うんです。  それから、物品の問題につきましては、いわゆる後援会等の場合は、いわゆる通常用いられる食事、これは七百円だと。そのほかの供応接待、記念品の配布、タオル、つめ切り、ライター等も抵触するというふうに理解をしていいわけですねえ。ただし、後援会総会においては、いわゆる記念品、これは百円から二百円ぐらい、特にタオルぐらいということでございますねえ。そういう点でですねえ一つ明確になりました。私が先ほどここに陳列したものは仮にこれは九十日前であっても、これは先ほど申されましたように、一定期間以外でも自由には行えない、これは明らかに公職選挙法上はよくないというふうに私は理解をしたわけでございますけれども、ところで、選管委員長、私ここに並べましたように、あれはまだ大分一部だぞと、(笑声)わしのがなかったとか、いろんな御意見も(笑声)伺ったんですけれども、今回こういう物品のですねえ、受け渡しが行われておるということについて、これは実際上事実であるわけですけども、そのことについて選管委員長としてはどんなお気持ちを持っておられるのか。遺憾なことなのか結構なことなのか、その辺について御見解を明確に伺いたいというふうに思います。  それから最後に、国民健康保険問題について、これは私もうほんとに正直言って腹が立つんですわ、非常に無神経であるということに。それでねえ、まあ市民部長の答弁は再三、要するに未納者に対して指導をしたと、だけどもこれについては一遍保険証を本人に渡して、それから未払い者について取り上げる、とにかく一遍は渡さなあかんというのは法的に決められておると。だけども厚生省の主管会議で、更新のときにそうしてもいいなあということを言ったと、それからお見込みのとおりという見解であったと、それから県の指導も受けたということであります。しかしねえ、私はそれは私自身もよく調べますけれども、私どもが知っておる限りでは、国会で厚生大臣はまた全然違うことを言ってるんですねえ。つまりこの問題につきましては、一たん保険証については手渡すべきである、そして所得がなくて払えない方も悪質とみなすようなことはございませんと、これは昨年の十月二十六日の我が党の国会議員の質問に対して厚生大臣が答弁をしとるわけですねえ。つまり一たん国民健康保険証というのは渡さなきゃならぬということを明確にこれは言っておるわけです。したがいまして、部長がどういうことを根拠にですねえそれを強弁されるのか。先ほどの限りではまだまだ不明確でありますけれども、もし、この国民健康保険証がもらえずに資格証明書だけであれば全額窓口で払わなきゃなりませんし、また、大学病院のような研究機関の病院にはかかれないんですね、これは。そのことも御存じやと思うんです。したがいまして、明らかに医療を受ける、そういう権利というのは阻害されることも明確であります。だから、私は岐阜県においても岐阜市しかやってないと思うんですよ。先ほど申し上げましたように、青森市を初めとして至るところで指摘をされれば一たん保険証を送るということをやっているんですよ、それは。なぜ岐阜市はそういうことを引き続いて行われるのか。私は国民健康保険の根本的な意味をないがしろにしながら、そういうことを行われるというところに非常に私は腹立たしい思いがするんです。本来そこまで行政がですねえ任されているんですか、市民部長おたくはそこまで権限があるんですか、私は非常に不思議に思うんですよ。その点についてもう一回私申し上げますけれども、これはねえ、全部交付すべきですよ、市長に今度は聞きます。以上。 69: ◯副議長(大野栄吉君) 市長、蒔田 浩君。    〔蒔田 浩君登壇〕 70: ◯市長(蒔田 浩君) 再質問にお答えを申し上げます。  交差点改良等、いわゆる交通安全問題につきましての窓口につきましては、交通安全対策課が対応すると、そういうようにお答えを申し上げておるわけでございます。その対応が十分できるかどうかということは、これはまた人と、そしてまた内容にもよるだろうと思いますが、当面そういうことで進んでまいりたいと思います。また、将来に対して人員その他いろいろの機構等につきましては、また、その時点で解決していくということになろうかと存じます。  プライバシー保護条例の問題につきましては、先ほどもお答えを申し上げましたように、一方、国もそういうことで今真剣に研究をしておられますので、それを無視はできないということでありますから、そういうことも考えつつ岐阜市としてのあり方をどうするのか、こうするのかということを眺めつつやらなければならぬと。国の方も早急にということでございますので、そういう点を見てまいりたいと思っておるわけであります。  国保の問題で、今いわゆる保険証の交付について、未納者に対して保険証を交付しないのはいかぬではないかということでございます。まあいろいろこの取り扱いにつきまして、必ずしも岐阜市と同じようにやってないところもあるかもしれません。それがいいのかどうかということは必ずしもまた一概に言えぬだろうと思いますが、いろいろ私は、この前も申し上げましたように市民の皆さん方の国保でございますから、そういうことについて不自由がないようにすることは当然でございますし、また、できるだけ医療機関に医療の機会を与えていくのは、それはもう当然保険という事業でありますから、そういう面は大いに図っていかなければならぬし、できるだけそういう点は親切にやらないかぬことは当然であります。もう一つ、それだけで済むなら問題はないと思うわけでありますが、経営という基盤もしっかりしなければならぬということであります。それはだれのためかと言えば被保険者全体のためであるということであります。市役所がどうとかこうとかいうんじゃなしに、被保険者の皆さん方が健全な経営が行われるように、私たちは一生懸命その事業の推進に努めておるわけであります。最後に被保険者のマイナスにならぬようにと。それはなぜかといいますと、また値上げをせなければ、多額の値上げをせんならぬとかどうとかと。そういう健全な経営をしたいがゆえに今言っておるわけであります。それをないがしろにして、とにかく被保険者を守れということだけでは私は事が済んでいかぬから岐阜市の今の取り扱いをしておると、こういうふうになっておるわけであります。別に滞納者全員をかんかんに縛るとか、理由があれば大いに理由を言ってくださいと、そうすればそのように対処をしていきますと、私はあくまで住民本位に物を考えていくのが私は当然なことというふうには思っておるわけであります。    〔私語する者あり〕 71: ◯副議長(大野栄吉君) 土木部長、渡辺康男君。    〔渡辺康男君登壇〕 72: ◯土木部長(渡辺康男君) 再質問にお答え申し上げます。  最初に、痛ましい事故がありましたことについては、四月十五日午後二時三十分ごろ起きた事故でございまして、これは県道本庄―岐阜線と県道文珠―茶屋新田線の見通しのよい交差点の信号下でございまして、まあこれも県道でございますもんですから県の土木部並びに公安委員会と、その信号下の交差点の安全性について十分協議をし申し入れていきたいと存じております。  続きまして真砂町の五丁目、これは菅原町との交差点の信号と思いますが、青が十四秒でフラッシュが五秒では交通弱者が渡り切れないという問題と思います。先ほど御答弁申し上げましたように、交通管制センターで完全にコントロールをしておる信号でございまして、所轄の警察署へ善処方を申し入れていきたいと存じます。  以上でございます。 73: ◯副議長(大野栄吉君) 市民部長、松尾 弘君。    〔松尾 弘君登壇〕 74: ◯市民部長(松尾 弘君) お答えいたします。NTTに対する御指摘の件でございます。実態把握に努めよということでございます。まあ電話の少なかった時代と現在とでは、かなり公衆電話の役割も変化してきておるというようなこともNTTでも申しております。そしてまあ使用頻度の高い所については、それなりの企業としてのことを十分考えていくという中で、ちなみに網代あたりでは四百五世帯に対して五百十六台と、方県では六百五十六世帯に対して七百九十台という電話が引かれておるわけでございます。そういうことでNTTも、じゃあどれだけその赤電話を撤収したかというようなことは、やはり企業の中の秘密でもあるというようなことで教えていただけませんでしたけれども、どちらにいたしましても、これからそうした市民生活に影響のあることにつきましては実態把握に努めてまいりたいというふうに考えております。 75: ◯副議長(大野栄吉君) 選挙管理委員会委員長、福田俊雄君。    〔福田俊雄君登壇〕 76: ◯選挙管理委員会委員長(福田俊雄君) お答えを申し上げます。  選挙啓発の方法は、国におきましても各市町村の選挙管理委員会におきましても頭を悩ましているところでございます。いかなる方法が直ちに有効かつ適切な手段となるか目下模索をしております。御指摘の事項につきましては今後検討を重ねていきたいと存じております。  記念品の件につきましては、事実であればまことに遺憾であると言わざるを得ません。今後もより啓発に努め、公正を期していきたいと存じております。  以上でございます。    〔「議長、二十三番」と呼ぶ者あり〕 77: ◯副議長(大野栄吉君) 二十三番、大西啓勝君。    〔大西啓勝君登壇〕 78: ◯二十三番(大西啓勝君) 最後でございますので簡単に質問をいたします。  市長は国保の問題では経営の観点を非常に強調して言っておられますけれども、これはここで何遍言っとっても、らちがあかぬくらい頑固な頭だと思うんですが、(笑声)要するに、まずそういう話は先ほどもありましたが、きちっと法律に基づいて市民に対して保険証を渡してからですねえ言うべきことである、指摘をしておきたいと思います。  NTTのことにつきましては実態把握するということでありますが、どうも聞いておると大分NTTの側に傾いて物を言っておられるようで、(笑声)何かへんぴな所はもう公衆電話はええんだというふうな、そういうことでなしに、その一方ではNTTはなかなか教えてくれぬという話ですが、そこをですねえ市民の立場に立って実態把握に早急に努めていただきたいと申し添えておきます。  選管委員長のおっしゃいましたことについては了解をいたしますが、こういうことはもう選挙の前からずっとわかっておることでございますので、実際に実態も出ておったわけですので、まことに遺憾であるということは選挙の前に言っていただくと一層よかったというふうに申し添えておきます。以上。 79: ◯副議長(大野栄吉君) 三十七番、中村好一君。    〔中村好一君登壇〕(拍手) 80: ◯三十七番(中村好一君) お許しをいただきましたので、通告申し上げた事項に対し質問を行いたいと存じます。  第一番目に、都市高速鉄道高架事業についてであります。  さきに既に質問がございましたが、若干観点を変えてお聞きをいたしたいと思います。  岐阜駅付近高架に伴い、貨物駅の移転は昨年完了し、今年度からは高架事業本体事業に向けて仮線工事の着工がされております。岐阜駅付近高架化は岐阜市民の悲願でもあります。国鉄が分割民営化され当地域は東海旅客会社として経営がなされております。私どもが心配せざるを得ないのは、民営化された現在、国鉄時代に高架事業の工事協定が締結されているが、協定どおり高架事業が推進できるのかどうか伺っておきたいと存じます。  次に、協定上、岐阜駅付近高架事業は昭和六十七年完成予定と記憶しているが、今後の具体的工程と、事業を推進していくには事業費の拡大、仮線敷地の処置等、多くの課題があると思うが、これら課題に対し岐阜市はどのように対処しているのか、お尋ねをいたしておきたいと思います。  駅前広場、駅周辺の基盤整備についてでありますが、六十二年度第一回議会における提案説明によりますと、「とりわけ岐阜駅前周辺の整備は鉄道高架事業と相まって、県都岐阜市の表玄関にふさわしい活気ある町づくりを目指し、駅西地区の再開発事業の推進をする」と明確に方針が出されておるのであります。高架事業に伴う道路網の整備、駅前広場と周辺基盤整備計画は現在どのようになっているのかお伺いをしておきたいと思います。  特に道路網の整備の中で、平和通りの現線南進ができると聞いているが、そのような計画があるのかどうか、特に市長にお尋ねをしておきたいと存じます。  次に、岐阜駅高架事業に伴う貨物駅の移転、その関連事業として岐阜西駅、貨物ターミナル駅が同時開業したのであります。岐阜市南西部の玄関口として今後都市化が進むものと思われるが、岐阜西駅周辺整備計画ができているのかどうか伺っておきたいと思います。  以上を都市計画部長に御答弁が願いたいと思います。  二つ目、中学校分離についてお尋ねをいたしたいと思います。  戦後、岐阜市の組合立中学校は三校が一部事務組合として発足し、その後、厚八中学校組合が解散、厚見中学校の発足、北方中学校からは岐阜西中学校として分離発足し、今では境川中学校一校となっているのであります。昨年九月議会において我が党の村瀬議員の質問に答えて教育長の答弁として、「境川中学校を分離するにつきましては、父兄、関係住民の意向がまず第一でございます。これらを踏まえての分離後における将来計画への見通し等、本市及び柳津町双方が十分調査検討の上で決断すべきでございますが、その機は熟してきたと考えております」というような教育長答弁があったわけでございます。この答弁にもたれて質問をいたしたいと思います。  答弁によれば、分離に対して将来計画の見通し、本市及び柳津町双方が十分調査検討の上決断すべきである、とのことでありますが、これは昨年九月議会の答弁でありますので既に九カ月を経過しており調査検討されたと思われますが、この調査結果をお聞かせがいただきたいと思います。  次に、その機が熟してきたと考えておりますという答弁でありますが、その機が熟してきたということは、境川中学校から岐阜市は分離をする時期が熟したと理解してもよいのではなかろうかと思いますが、この点、明確なお答えがいただきたいと思います。  私は最近耳にしたのでありますが、日置江校下でのことでありますが、境川中学校の分離が決まり、学校建設地は日置江の木材団地を決定するよう運動をするというような話を聞いておるんでありますが、このような話を教育長は耳にしておられるかどうか、お聞かせがいただきたいと存じます。 私は今、鶉、日置江、須賀村の三カ町村で南部中学が設置された経過があり、その後この学校は岐阜県立第一女子高校になっておりますが、今回分離が実現した場合、あの付近に校地を求めて開校されるべきだと考えておりますが、この点、教育長の御所見を承っていきたいと思っております。
     次に、河川改修についてでありますが、私は南部地区大江川、荒田川の上流部大平川についてまずお尋ねをいたしたいと存じます。  大江川についてでありますが、この河川は日置江、鶉校下の流域河川でありますが、この川の改修工事が、関係住民の反対によって用地買収ができないために改修工事が未着工になっていると聞いております。この流域である鶉校下内の排水路は大半が未改修のままになっており、この地域は古い土地改良事業が行われ、用排水兼用の水路であります。この地域の住民は水路改良を強く望んでおるのでありまして、この点については市当局も十分承知をされておると思いますし、大江川未改修のために、鶉住民の水路改良を今行っても何の効果もないというようなふうに言われておりますが、この一級河川大江川は県単事業でありまして、さきにも申し上げましたように、大江川下流部の改修工事を施行するための用地買収ができないために必然的に上流部の工事ができないということであります。岐阜市は受益者としてこの大江川改修促進のために早期改修工事ができるよう県に働きかけてほしいのであります。この件について、今後早期着工される対策についての所見を伺っておきたいと思います。  次に、大平川についてであります。この川は五十三年から五十七年に向けて用地買収及び調査が行われ五十八年から着工、今日に至っているようでございます。この大平川もこの改修は遅々として進まないために、茜部地区の農業用の用排水路の改良工事が進まない現状であります。この工事は公共下水道事業で取り組んでおられるようでございますが、この地域の内水排除ができるよう取り組んでいただきたいと存じます。この大平川がいつになったら完了するのかを一点お伺いしておきたいのであります。  南部地域は大半が市街化区域になっており都市計画税が徴収されております。ちなみに、この地域から都市計画税は年間約十億円程度と概算してあります。私はいま少し南部地域に目を向けていただきたいと存じます。今後、当地域に対する基本的な方針を伺っておきたいのであります。この点につきまして技術助役より御答弁がお願いしたいと思います。  次に、この地域の農業サイド水路改良工事には負担金五%が取られております。私は調整区域内または農振地域の網がかかっている場合は、農業サイドの用排水工事の促進のためにも五%の負担金はまげて了解するとしても、都市計画税が賦課されている地域は負担金の免除をしたらどうかと考えておるのですが、本件については特に市長の見解を求めていきたいと思います。  以上、三点にわたっての質問を終わります。(拍手) 81: ◯副議長(大野栄吉君) 市長、蒔田 浩君。    〔蒔田 浩君登壇〕 82: ◯市長(蒔田 浩君) 中村議員の御質問にお答えを申し上げます。  鉄道高架事業は協定どおり行われるかどうか。もちろん、JR東海になりましても引き継がれておりますから従来どおり進むわけでございます。六十七年の完成ということになっておるがということでございますが、目標は六十七年完成ということで今も進んでおるわけでございます。特に駅周辺の道路網整備ということにつきまして、平和通りの南進計画があるということでございます。強くこの平和通りを加納の方に向けまして線路下を通りたい、通すようにということで申し入れておりますし、その実現に向かって最大限の努力を行っておるというのが現状であります。  農業水路の負担関係の五%、市街化区域と市街化調整区域で、市街化区域の方は一般住家もあって生活用水が入るので五%負担は無理じゃないかと、そういうことでございますか。そんなようにお聞きしたわけでございますが、それは外せというようなお話でございます。いろいろ前からもそういうお話を聞いたことがあります。農業委員会からもそういう話がありますが、なかなかその、調整区域と市街化区域だけでそれがすべてはかられるとも言いにくいところもありますし、事実住宅が建って、その人たちの生活用水が入って汚くなって、これを負担するというところにも多少御無理なこともあるかなあという気持ちもないわけではございません。まあ双方がございますから、よく一遍研究さしてもらいましょう。 83: ◯副議長(大野栄吉君) 都市計画部長、武藤治雄君。    〔武藤治雄君登壇〕 84: ◯都市計画部長(武藤治雄君) 鉄道高架事業に関連をいたしましてお答えを申し上げます。  まず、JR東海に引き継がれた後の今後の工程についてでございますが、JR東海の策定をしておられます計画によりますと、六十二年の秋ごろに高山本線の仮線を現在線の北側に切りかえまして、あわせて一部高山本線の高架橋等の工事に入られる予定でございます。それから引き続き東海道本線の仮上り線の切りかえを六十三年の夏ごろに、また同じく東海道本線の仮下り線の切りかえを六十三年の秋ごろに予定がなされております。それから、これら仮線工事が完了後、東海道本線の下り線と高山本線の高架橋、軌道等の工事が順次進められまして、六十六年の春にはこれら二つの本線、すなわち、東海道本線の下り線と高山本線が高架上に切りかえられまして、引き続き東海道本線の上り線の関係の工事が進められるということになっておりまして、協定どおり六十七年度の完成ということを伺っております。  そこで、鉄道高架事業を推進するための問題点と申しますか、課題といたしましては、一昨日の本会議でも御指摘のございましたように、沿線住民の方々の御理解と御協力を得るための環境問題の対応がございます。それから、計画どおり推進するための高架事業費の拡大、さらに駅前広場等、駅周辺の交通施設整備あるいは高架事業に関連をいたします道路、水路の整備等がございます。これら問題点の解決には県、市、JR東海の三者が一体となりまして、関係者の御理解と御協力が得られるよう最善を尽くしてまいりたいと考えております。  それから、次の駅周辺の整備計画という御質問でございますが、これは駅前広場、それから駅西再開発事業、また、香蘭地区の新都市拠点整備事業等の駅周辺に関連をいたします都市整備がいろいろございまして、これらのそれぞれの整合を図りながら調査等実施しておりますが、この事業の促進に向けてさらに努力をしてまいりたいと思うわけでございます。  最後に、西岐阜駅周辺の開発整備の御質問でございますが、このことにつきましては最近、西岐阜駅の利用状況も順調に伸びているというふうに伺っております。したがいまして、あの周辺の整備も大きな課題でございまして、庁内のこの整備のあり方を検討するということで、企画開発部が中心になっていただきまして関係する都市計画、土木、経済等の関係部局で整備のための職員のプロジェクトチームを発足いたしまして、このチームによりまして上位計画であります県庁周辺の整備計画等の整合を図りながら、今後積極的にこの開発整備の構想を練り上げていきたいと、かように考えておりますので、よろしくお願いをいたします。 85: ◯副議長(大野栄吉君) 教育長、浅野 勇君。    〔浅野 男君登壇〕 86: ◯教育長(浅野 勇君) 境川中学の分離についてでございますが、分離に当たっては、やっぱりまず地域住民の意向、これは分離した方がええかどうかということを柳津町にも、また鶉あるいは日置江の皆さん方にも聞かなければいけないことだろうということを思うわけでございます。そしてまた、行政として新しく建てるに当たってはどういうようなこの負担の仕方をしていくかというような、柳津町と岐阜市との問題もあると思います。そういったことについて内々聞いておったりしておったわけでございますけれども、組合議員の改選期に当たったこととか、柳津町長選があったということで多少おくれておるわけでございますけれども、機が熟してきたということは、柳津町も岐阜の方の鶉、日置江についても公式ではございませんが、住民の人たちにも二、三話を聞きながら、両方ともやっぱりそれぞれ分かれた方がいいんじゃないかというような意向も聞いております。こんなことで柳津町の方とも役所としても話をしてきたわけでございます。日置江の方でそういうような具体的な話が進められておるが知ってるかということでございますけれども、日置江地区におきましてこの研究会をつくって、いろいろ話し合っておられるということは聞いております。また、役所へも来られましたわけですが、私どもとしては鶉の方の意思というか、こういったもの、全然聞いておりませんので、これを聞かなければいけないということで、近く組合議会を開いてそこでひとついろいろ具体的にお話し合いをしてくださいということをお願いしておるわけでございます。  それから、岐阜一女の位置というのが一番いい位置だということ、これは私どももあそこだったらそら一番いいということは思っておるわけでございますが、もちろん今後県の意向も聞いてみることはみますが、まずこれは不可能なことだろうということを思っております。  以上でございます。 87: ◯副議長(大野栄吉君) 助役、坂井 博君。    〔坂井 博君登壇〕 88: ◯助役(坂井 博君) 南部地域の大江川と大平川の改修についてお答えを申し上げます。今御質問者も申されましたように、南部地域の内水対策の、特に大江川、大平川は基幹の排水河川であります。大江川の改修につきましては、県において公共河川局部改良事業として、以前採択になりまして、下流部において実施をされようとしましたんですが、用地の買収が不調に終わったために現在に至っております。特に南部地域の鶉、茜部の排水を受ける大平川でございますし、重要河川でございますので、県に対して改修の促進を強く要望をしてまいりたいと思います。また、大平川につきましては、公共下水道事業として五十八年から実施を岐阜市がしておるわけでございます。今年は延長百四十五メーターの改修を計画いたしております。全体といたしましては、約千六百メーターで六十二年度を含めますと四百五十二メーターで約三分の一が改修が終わるわけでございますが、今後とも鋭意早急に改修すべく努力をしてまいりたいと思います。    〔「議長、三十七番」と呼ぶ者あり〕 89: ◯副議長(大野栄吉君) 三十七番、中村好一君。    〔中村好一君登壇〕 90: ◯三十七番(中村好一君) 一巡御答弁をいただいたわけですが、さらにお聞きをいたしたいと思います。  高架の問題については、六十七年完成をめどにということでございますが、我々が目で見たり聞いたりしておると、まだまだ仮線用地のいわゆる買収なり借り上げなりがおくれておるような状況の中で、促進をしていただかないと六十七年完成は難しいのではないかというふうに私どもも思っておりますので、ぜひこの六十七年に完成をするように努力をいたしていただくようにお願いをしておきます。  平和通りの南進について、市長が今陳情しておるというようなふうにお聞きをしたわけでございますが、理想である平和通りの南進は特に実現ができるようにJRの方と話をしていただいて、これも南進ができるように強く御要望申し上げておきます。  次に、河川関係ですが、助役の方からちょっと笞弁があったわけですが、私はやはり、大変あの言いにくい話ですが、若干手おくれになっておって手がついておらないということは残念に思っておるわけですが、ほいじゃ、あの大江川について買収を一遍話を県がやったんでしょうけど、岐阜市はいわゆる流域の校下のためにどの程度考えて、これおるかということになるわけです。県が話したからだめだったからそのままだというふうですので、私はもうことし早速県と話をしていただいて、さらに大江川の工事の促進に対する期成同盟会ぐらいをつくっていただいて、前向きにひとつこの問題に取り組んでいただきたいと思いますが、そういうお気持ちがあるのかどうか、お聞きをいたしておきたいと思います。  大平川については、今年度百四十五メーターやるから云々ですが、私はこれを何年度までに完了するかと聞いておるわけですが、ひとつこれは計画があると思いますので、はっきりと何年度までに大平川の改修完了するというふうに、さらにお答えがいただきたいと思います。  それとあの、境川中学校の分離について、どうも私は九カ月も期間があったにしては、公式では何ら聞いておらないが、非公式に云々というようなことですが、実質上やはり岐阜市の学校でただ一つ組合立が残っておるんですので、早急にやはり教育委員会が前向きにやっていただくのも当然だと思います。今お話を聞くと組合立議会にかけていくということですので、これはやはり手続上としては当然でございますが、既に現地ではいろいろと、分離はできるんやというようなことで、既に学校の位置に対してお互いに自分の近い所にするのが当然だろうけど、やはり中心に持っていかなきゃならぬので──当時日置江、鶉の組合立、いわゆる南部中学は、位置的には中央であるということから、私もあそこらが一番いい、一番いいのは、やっぱり当時南部中学として、あれはあの土地ないし校舎はできたんですので、できたら県にどっかへ行ってもらってあそこを中学にするのが一番適切と思うけど、やはりよその建物ですのでそんなこと言えないだろうけど、この点について位置的なものについては余り我々も言えないわけですけど、まずもってこういう問題にも当たっていただくと同時に、早期実現のできるように、これ以上教育長に物を言ってもいかぬので、次の議会にはもう一遍お聞きをするので、それまでにきちっとやっていただくことを強く要望しておきます。  大江川、大平川についての御答弁だけひとつお願いをして、二回目の質問を終わります。 91: ◯副議長(大野栄吉君) 助役、坂井 博君。    〔坂井 博君登壇〕 92: ◯助役(坂井 博君) 再質問にお答えを申し上げます。  大江川の改修につきましては、先ほどちょっと御答弁申し上げましたとおりに、一部用地買収ができなかった最下流の樋門から下流の分でございますが、その分の用地がなかなか取得できなかったということで現在に至っておるということでございますので、当然南部地域の重要河川でございますので、県に対して早急に改修をしていただくように強く要望するとともに、岐阜市といたしましても治水会等もございますので、それを含めて陳情をいたしたいというふうに考えております。  大平川の改修でございますが、先ほど全体延長が約千六百八十メーターと、千六百メーターと申し上げましたが、その三分の一が今年度含めてできるわけでございます。非常に断面的にも大きい事業でございますし、公共事業の補助事業でもございますので、計画としては六十七年ごろを予定をしておりますが、公共事業等の問題もございますので、こういう問題については国に対して強く要望をして、その期間内にできるように努力をしてまいりたい、かように思います。 93: ◯副議長(大野栄吉君) 十五番、服部勝弘君……    〔「手挙げとるぞ」と呼ぶ者あり〕  失礼しました。三十七番、中村好一君。失礼しました。    〔中村好一君登壇〕 94: ◯三十七番(中村好一君) ただいま助役の答弁でいいわけですが、(笑声)ぜひとも南部に意を尽くしていただくようにお願いをしておきます。  先ほど市長の答弁で二回目に聞こうとしておったんですが、いわゆる五%問題ですけど、既に関市なんかが廃止をして取っておらないというようなことも聞いておるわけですが、私は、都市計画税を取っておる分については五%を二%にするとか三%にする、若干そこら辺のところに配慮をしてもらっても悪くはないと思いますので、既によその都市で廃止をしておるわけですので、廃止する意思はあるかないかと聞くよりも、何とかそこらのとこ検討するという答弁がいただけば私は納得をするわけですので、ひとつよろしくお願いします。 95: ◯副議長(大野栄吉君) 大変失礼しました。十五番、服部勝弘君。    〔服部勝弘君登壇〕(拍手) 96: ◯十五番(服部勝弘君) 若干の問題につきまして、順を追ってお尋ねをいたします。  まず最初に、中部未来博に関連いたしましてお尋ねをいたしたいと思います。  「人がいる、人が語る、人がつくる」をメーンテーマに昭和六十三年七月八日から九月十八日にかけてぎふ中部未来博が岐阜県総合運動場を会場として開催されます。そこで、この未来博に関連して、若干の問題につきまして関係部長にお尋ねをいたしたいと思います。  まず第一は、観光客の受け入れ態勢についてであります。未来博へ来られるお客さんの宿泊などの受け入れ態勢は十分図られているかどうかということであります。ちなみに、昭和六十二年の六月一日現在における岐阜市内の旅館業法に伴う宿泊許可を受けた宿泊施設は二百四十軒で、収容人員が一万一千八十一人ということでありますが、こういった状況の中におきまして未来博の宿泊客の受け入れ態勢は十分であるかということについて、まずお尋ねをいたします。  次に、岐阜市とか岐阜県に与える経済効果についてはどのように考えておられるか、特にメリット面についてどんなメリットがあるかということについてお尋ねをいたします。  それから、三番目といたしましては、あえてお尋ねするわけでございますが、未来博を開催する目的は何かということであります。先日も特別委員会で資料をいただきましたんですが、いわゆる未来博の概要ということでこういった資料いただきましたが、名称とかいろいろメーンテーマ、シンボルマーク、会場、駐車場云々、入場予定者というようなこと書いてありますが、いまひとつその目的についてちょっとはっきりしない点がありますので、あえてお尋ねをいたします。  それから次に、期間中の市の職員の協力体制と業務の取り扱いについてはどのように対処されるのか、この点につきましてもお尋ねをいたします。  最後に、収支の見込みをどのように見ておられるか、この点についてもお尋ねをいたしたいと思います。  次に、土木行政についてお尋ねをいたしたいと思います。  ちょっと図面を書いてきましたんですが、側溝、一般的にこういうふうにつくられます。側溝つくられますと、その側道を一メーターくらい工事やるときに掘られるわけです。そして、後、復旧工事をされるわけでございますが、その側溝のこの継ぎ目がしばらくしますとへこむわけですね、陥没しまして。御承知のように水がたまる、こういう現象が非常に多いわけであります。側溝をつくられて、側溝は確かによくなりますが、反面、水たまり道路ができるということで、非常に水はねの原因にもなっているようであります。そこで、こういった施工につきまして問題点を若干お尋ねしたいと思います。  なぜ、このような状態ができるのか、まずその原因についてお尋ねをします。  二つ目に、今後こういった問題に対してどのような行政指導をしていかれる予定であるか、お尋ねをする次第であります。  そして、三点目といたしましては、これらの工事の完成時における検査をどのような形で行っておられるか、この点についてもお尋ねをいたしておきます。  続きまして、長良橋の外観につきまして、土木部長にお尋ねをいたしたいと思います。  長良橋は、昭和二十九年十二月に架設された長良川にかかる橋の長さが二百七十二メーター、幅員が十八メーターの長大橋であります。県道岐阜―白鳥線にかかるこの長大橋は、岐阜市内でも最も利用者数の多い橋の一つとなっております。ところで、この長良橋付近は、御承知のように、岐阜の長良川の鵜飼の拠点となっております。観光岐阜の中心となっている鵜飼も、近年は二十七、八万人の乗船客ということで横ばい状態が続いておるのは御案内のとおりであります。鵜飼のあり方が議論されるゆえんでもありますが、さて、その鵜飼のあり方についての議論は別の機会にゆだねるといたしまして、今回はこの長良橋についての問題を提起してみたいと思います。  すなわち、長良橋の外観についてであります。市外から来られた観光客から、長良橋の外観にはがっかりする、余りにも風情がないという感想をよく耳にします。私どもは自動車で通り過ぎるわけでございますので、さほど感じないわけでありますが、長良橋を歩いて渡る観光客の目からすれば、清流長良川の水の流れと金華山という自然環境のすばらしい背景を考えるとき、長良橋の外観に幻滅を感じるのは当然かもしれません。何ら変哲もない欄干、シルバー色に塗られたペンキ、橋の両サイドにある歩道についても単調で、風情を求めて長良橋を散策する気分にもなれないといったのが率直な感想であります。時あたかも明年は岐阜市制百年を迎え、中部未来博の開催などで多くの観光客が岐阜市を訪れるわけであります。この機会に思い切って長良橋の外観についてイメージチェンジを考えてはどうか。伝統を誇る鵜飼や戦国時代をほうふつさせるような、歴史を生かした長良橋に変身することによって、観光客の長良川の鵜飼に対するイメージも変わってくると思うわけであります。土木部長の所見をお伺いする次第であります。  次に、支所統合後の問題について市民部長にお尋ねをします。長年の懸案でありました支所の統合が完了し、一年を経過いたしました。そこで、統合による問題について、市民部長にお尋ねをする次第であります。  まず第一点としましては、人員や経費面における経済効果はどれくらいあったかということをお聞きしたいと思います。  次に、利用面での市民の反応について、お尋ねをします。  三番目といたしましては、利便性などで若干問題もあると思いますが、今後の課題についてはどうか。  以上、三項目につきまして、お尋ねをする次第であります。  最後に、交通ラッシュ解消対策の一環としての時差出勤につきまして、市長室長にお尋ねをいたします。  朝夕の通勤時における交通ラッシュは、自動車の増加に対応できない道路行政を考えると、当面はなかなか解消できない行政の課題であると思います。さりとて、そのまま放置しておける問題ではありません。そこで私は、交通ラッシュの解消対策の一環として、官公庁の時差出勤制度の導入を提案したいと思います。ちなみに岐阜市の本庁舎へ自動車で通勤しておられる職員の人数を見てみますと、これは距離別に分けてありますが、通勤距離が六キロ以上の区域から通勤しておられる方が七十八名、十キロ以上の方が二百四十七名、合計で三百二十五名の方が本庁舎の方へ自動車で通勤しておられます。一方、旧市内といいますか、旧市内に所在します小学校、中学校に通勤しておられます教職員数のマイカー通勤者の数を見てみますと、小学校が九校で百三十五名、中学校が二件の四十八名、合計で百八十三名となっております。そのほか、例えば出先機関であります保育所とか図書館、保健所、そういった機関も合わせますと、これは合計が、ええっと合計が保育所関係が四十九で、その他の施設が六十六カ所、こういったもの全部合わせますと、大体、合計しますと六百二十三人という方が車で通勤をしておられます。もちろんまあ統計には出ておりませんが、六キロ未満という距離の通勤者がこのほか若干はあると考えられますが、数字的には今申し上げましたように、トータルで六百二十三名の方がいわゆるマイカーによって役所の方へ通勤しておられるということであります。市役所は、御承知のように、一部職場を除きまして、午前八時四十五分が始業となっておりますので、当然これらの方々はこの通勤交通ラッシュ時に通勤されるということであります。冒頭にも申し上げましたように、岐阜市内における交通ラッシュは今や飽和状態に来ていることは御承知のとおりであります。この際、あらゆる英知を出し合ってこの交通ラッシュの解消に努めなければなりません。そのためには、まず行政側がその先頭に立って模範を示す必要があるかと思います。  そこで私は、交通ラッシュ解消の一環として、マイカーによる市職員の皆さんの時差出勤を提案するものであります。朝の出勤時の十分とか二十分という時間は、サラリーマンにはまさに出勤のために一刻を争う時間帯であります。しかし、その時間をちょっとずれることによりまして、全く信じられないようなラッシュは避けられるわけであります。そこで、岐阜市が市職員のマイカーによる出勤者の時間を少しずらすことによって、岐阜市内の交通ラッシュの解消にいささかでも役立つのではないかと考える次第であります。よって、市長室長にその意向をお尋ねをいたします。せっかくでございますので、あわせてバス停の切り込みを改良することによっても交通ラッシュの解消になるのではないかと考えますが、この点につきましては土木部長にお尋ねをする次第であります。  なお、発言通告をいたしました市電の存廃の問題につきましては、さきの質問者から出されまして答弁をいただいておりますので、この際割愛をさせていただきます。  以上で一回目の質問を終わります。(拍手)    〔私語する者あり〕 97: ◯副議長(大野栄吉君) この際、暫時休憩いたします。  午後二時五十三分 休  憩            ━━━━━━━━━━━━━━━━  午後三時三十二分 開  議 98: ◯議長(四ツ橋正一君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  質疑並びに一般質問を続行いたします。服部勝弘君に対する答弁を求めます。経済部長、鷲見 巌君。    〔鷲見 巌君登壇〕 99: ◯経済部長(鷲見 巌君) ぎふ中部未来博に関連をいたしまして、お客さんの宿泊などの受け入れ態勢は十分図られているかとの御質問でございます。ぎふ中部未来博の入場者数につきましては、当初の目標百五十万人に対しまして、努力目標といたしまして二百五十万人の入場者が予定されているところでございます。同協会では、その二百五十万人を県内の入場者で百三十万人、全体の五二%、愛知県・名古屋圏で百万人、四〇%、その他で二十万人、八%という数字を見込んでおられるわけでございますが、そこで、本市における宿泊の収容能力は、長良河畔の旅館協同組合加盟施設では現在七百七十三室、三千六百二十六人となっておりますが、現在増築中のものもあり、また増築を計画されている所もあると仄聞をいたしております。その収容能力はある程度増加するものと予測しているところでございます。また、市内の旅館等の収容能力は現在では二百四十四施設、四千十三室、一万一千八十一人でございます。そこで、市内での宿泊者数の的確な把握については、観客の行動範囲、動向ということもありまして、大変難しい面がありますが、いずれにいたしましても同時期には多くの来訪者を迎えることになりますので、円滑な受け入れ案内について、未来博覧会協会及び関係業界とよく対応してまいりたいと考えております。また、市内観光の受け入れについては、鵜飼事業の拠点となる待合所の改修、この改修につきましては既に終わっておりますけれども、それに引き続きまして事務所の改築に取りかかっておりますし、鵜飼観覧船の増船につきましても既に計画的に進めているところであり、一方、定着してまいりました二回制鵜飼での対応ということも十分考慮をしてまいりたいと考えているわけでございます。他の観光資源、施設についても円滑な受け入れのための観光ルートの設定、適時なパンフレットの発行、観光案内板の整備、さらにはお客様を温かくお迎えする心を醸成するために旅館、ホテルの従事者、タクシー、バスガイド、鵜飼関係者等、観光施設従事者の御理解と御協力を得ながらサービス研修会を行うなど、中部未来博の開催を通じて再度岐阜へ来ていただけるようなイメージアップに向けて努力をしてまいりたい所存でございます。以上でございます。 100: ◯議長(四ツ橋正一君) 企画開発部長、高木 直君。    〔高木 直君登壇〕 101: ◯企画開発部長(高木 直君) 中部未来博に関連しての御質問にお答えいたします。  まず最初に、経済効果でございますけども、一応県の方で試算しております、この博覧会に対する経済効果でございますけども、視点としては五つの方法で眺めておるわけでございます。第一番目に博覧会の施設の建設費、それから二番目に関連公共事業費、三番目に博覧会の運営費、四番目に入場者の関連消費、五番目にその他の消費というような関係でとらえておるわけでございますけども、それによりますと、まず博覧会の施設建設費ということで、メーン施設となる総合スポーツセンター、デッキ等の関係、あるいは企業館、パビリオンの建設費、こういったことで約百三十億円の推定をいたしております。それから、関連公共事業といたしましては、来場者の交通事情をよくするための道路の関係の事業、こういったことで百三十五億円、それから博覧会の運営費、いわゆるコンパニオン等いろいろ運営経費が必要でございますけども、そういったことに十五億円を予定いたしております。それから、入場者の関連消費といたしまして、一応二百万人を目標として考えた場合に、消費、宿泊、そういった交通費、こういったことで約百二十億円が予想されるわけでございます。その他の消費といたしましては、いろいろ関連の高山でもイベントを行いますし、いろいろなことを岐阜市も百年記念事業いろいろなことやっております。こういったことで約十億円が予想されるわけでございます。そのほかに生産性の誘発効果というのがあるわけでございます。これはいわゆる消費される需要というものに対する生産発生額、こういったことでございますが、消費される最終需要というのは約四百十億円ぐらいになるんじゃないかと、こういうことでございます。これらによる生産誘発額は最終需要の約四・三倍の千七百四十五億円ぐらいがあるということで、そのうち県内での生産誘発額は約六百二十八億円というようなふうに試算されております。以上が県の方での一つのこの未来博に関する経済効果の試算でございます。こういったことを目標に進めておるわけでございます。  次に、目的でございます。目的でございますが、御質問にありましたパンフレット、これは一般向けのパンフレットでございますので、こういったパンフレットは、やっぱりレベルとしては小中学生ぐらいの方にもわかるようにというようなことでパンフレットを書いてございますので、いわゆるこの博覧会を実施するための基本的な理念といいますか、そういったものは書いてございませんが、ここでちょっと詳しく申し上げますと、ここに書いておりますように、かつて中部地方は日本の政治、経済における極めて重要な地域であったということで、いわゆる信長、秀吉、家康というような三大英傑を生み出して、いわゆるそういったことで非常に中部地方というのは戦国時代の中心であったということで、天下統一の一つの拠点であったということと、信長が楽市楽座、こういったものを開いて、いわゆる日本の最初のイベント都市でもあった。しかしながら、このような輝かしい歴史を持ちながも、中部圏はその後の役割としては非常にそういったことを見失ってきておった。こういうことでございますが、来るべき二十一世紀に向けての中部圏は再びその実力を発揮し、確固たる役割を担っていかなければなりませんと、こういったことで中部圏には自然と人間との調和のとれた生態系が息づいています。地理的にも日本列島の中心に位置しておるということで、これから中部圏取り巻く環境非常にいいからその可能性は十分にあると、こういうことで岐阜県としては中部圏のまた中央にあって、水と緑の豊かな自然環境に恵まれているということ、それから、古くから美濃、飛騨の名前で知られておるということで、日本人の心のふるさとであると。こういうことから、その中部圏・岐阜県に生きる私たちとしてはここをハートランド・オブ・ジャパンとして、未来に向かって日本が飛躍するための大いなるステージとして、岐阜県をステージとしていきたいということでございます。そういったことの中から西暦二〇〇〇年を目指して中部圏を舞台に交流の祭典を開くと、こういうことでございまして、平たく言いますと、新しい時代の到来を宣言し、県民の共感を得た岐阜県の未来像の提示により郷土を再認識するとともに、県民の連帯感の強化に資し、あわせて本県の産業の活性化と文化の振興を図ることを目的とするように集約しておるわけでございます。  次に、業務の件でございますけども、現在岐阜市から博覧会協会の方へ四名を派遣いたしております。しかし、岐阜市の方でも岐阜市パビリオンということで出展が予定されております。この内容につきましては今十分詰めておるわけでございますけども、そういった一応中国の杭州曲技団を一つのメーンにして展開をしていこうということで、パビリオンを運営していくわけでございます。そういったことでのガードマンだとか、あるいはそういった方々もお願いもせんならぬと思いますけども、職員の配置、そういったことはですねえ、中のそのイベントの運営方法、いろんなことを含めまして、また今詰めておりますので、決定次第具体的に必要人員を配していきたいと、このように考えておりますので、よろしく御理解をお願いしたいと思います。  次に、収支の関係でございますけども、これは博覧会協会の方で、県の方で予定をしておるわけでございますが、大変私の方で発表するのも面映ゆいわけでございますけども、一応県の担当部長にかわりまして御説明させていただきますと、(笑声)一応全体では三十三億三千万円の予算規模で、入場者は約百五十万というところで限定いたしまして、一応収入を上げております。支出につきましても収支とんとんということで、それぞれ総務費あるいは宣伝費、会場費、会場建設費、会場運営費、そういったことで一応三十三億三千万円でこの博覧会をやっていこうということで財政計画が持たれておりますけども、一応目標としては最高二百五十万ということになりますと、かなりの、そういったことの二百五十万というような実績になれば、この予算計上の百五十万に対して百万人ふえるということになればですねえ、かなりの純益も上がるし、また一方、そんだけ来れば非常に運営費も増大していくということにもなると思いますが、そういったことのもし余剰金出れば、いわゆる国際交流基金の方へ積み立てるというようなことも考えられております。  そういったことも含めて一応健全財政の中で、岐阜市の、岐阜県の活性化に向かっての博覧会の開催でございますので、ひとつ何かと御協力のほどお願いしたいと思います。  以上でございます。 102: ◯議長(四ツ橋正一君) 市長室長、鷲本順一君。    〔鷲本順一君登壇〕 103: ◯市長室長(鷲本順一君) ぎふ中部未来博への職員の協力体制についてお答えをいたします。  ぎふ中部未来博につきましては、開催地元市としてぜひこれを成功させるべく、岐阜市は六十一年度からまず課長級の職員二名を未来博協会へ派遣して、今年度に入ってからはさらに二名の職員を増員して未来博協会へ派遣するというようなふうに協力体制は既に現在進みつつあるわけです。さらにいよいよ開催ともなりますれば、どれだけの応援が必要となるか気がかりなことでもありますので、先般未来博協会へ打診いたしましたところ、確定的ではないが、開会式の当日あるいはビッグイベントのあるとき以外は余り人的応援求めることはないだろういうことでありましたので、今のところ応援のために庁内の業務体制に大きな影響はないものと考えております。しかし、このほか気がかりなことは、ごみの収集処理の問題、(笑声)また、市の単独パビリオンの運営の問題等もございますが、いずれもまだ現在具体案が固まっておらず、その人員体制を検討する段階に至っておりません。いずれにいたしましても、なるべく早い時期にこれらの具体的な見通しを立てるようそれぞれ事務当局に要請をしながら、これがはっきりしてくる段階で、それにつれてその対応策も考えてまいりたいと思っておりますので、よろしくお願い申し上げたいと思います。  次に、交通緩和対策としてのマイカー通勤者の時差出勤についての御提言がございましたが、交通緩和対策としては一定の理解はできるのですが、各職場での仕事の管理上ではいろいろ問題があるように思われます。例えば、庁内の事務分担の最小の単位は個人ではなくてほとんどが係でありますが、時差ができますと朝からこの係ごとの順調な業務のスタートが難しくなる。また窓口業務では時差のために朝夕が手薄になり、かえって市民に迷惑をかけるのではないか。また、マイカー通勤者が職場によって偏っている、偏在しているということも気がかりなことでございます。欠点ばかり挙げるようですが、このことにつきましては、たとえほかに多くのメリットがあるといたしましても、こうしたデメリットを解決できない限り実施できないものと考えますので、こうしたデメリットを解決する方法があるかどうか、また、庁内外の理解が得られるかどうか、そのことについても今後研究課題としてまいりたいと存じますので、よろしくお願い申し上げます。 104: ◯議長(四ツ橋正一君) 土木部長、渡辺康男君。    〔渡辺康男君登壇〕
    105: ◯土木部長(渡辺康男君) 最初に、側溝工事が完了してから掘削した部分が沈下し、水たまりが生じているじゃないかという問題につきましは、側溝の埋め戻しは山土で施工しておりまして、厚さ三十センチごとにタンパーなどで十分締め固めも行ってから路盤づくりをし、アスファルト舗装または軽舗装でもって舗設を行っておりまして、仕上がり高につきましては、側溝より五ミリから一センチほど高く施工をいたしております。しかし、側溝は小さな構造物のため掘削する幅が少なく、したがって、大型の機械が使用できないというような場所でございまして、経年の圧密によりまして沈下が見受けられるところでございますが、今後とも施工につきましては十分注意して突き固めなど十分注意しまして、水たまりの箇所のないようにいたしたいと思いますし、水たまりの箇所につきましては順次補修をいたしていきたいと思っております。  続きまして、長良橋の塗装のことにつきまして、景観に合った色合いにしたらどうかという問題でございますが、県の土木部におきましては未来博に向けまして塗装工事を行う計画があると聞いております。    〔私語する者あり〕 それで、今後金華山と長良川にマッチしました塗装色を協議しながら施工していただくように進めていきたいと思いますし、舗装の面につきましてもできるだけ、相当傷んでおるようですが、補修というか改修が進められるならば合うような形でやっていただくように要望してまいりたいと思います。  続きまして、朝夕のラッシュに対しますバス停の切り込みのことでございますが、バス停におきますバス停車帯は、道路管理者、いわゆる国、県、市それぞれございますが、設置できることになっております。このバス停、バスの停車帯を設置あるいは拡幅されるためには、その道路の標準幅員以外に用地の確保が必要でございまして、かなり大きく必要となるわけでございますが、それらの用地の取得の御協力が得られれば設置も可能と思います。が、必要を感じながらもなかなかできてないということにつきましては、やはり用地補償等で相当難しい問題があると思いますので、このようなことがあってなかなかできないのが現状だと思っております。また、せっかくバスの停車帯がつくってある所もあるんですが、その停車方法につきましても問題があるわけでございまして、せっかく設けてあるにもかかわらず、正常な所で入車しない、停車しないというようなことがございまして、これらにつきましては適正な場所にバスが停車するよう関係会社に対しまして申し入れていきたいと存じております。  以上でございます。 106: ◯議長(四ツ橋正一君) 助役、坂井 博君。    〔坂井 博君登壇〕 107: ◯助役(坂井 博君) お答え申し上げます。側溝工事をやってから掘削した部分が沈下しているんではないかということでございますが、今の土木部長が申し上げましたように、工事をするに当たりましては十分その突き固めを話をしておるわけなんですが、三十センチごとに突き固めまして山土をやっておるというのが現状でございますが、場所によってはやはり沈下が経年でするということで、今御指摘のような場所があるということを思うわけでございますが、当然施工に当たりましては十分注意をいたしまして、転圧をやるように指導をしたいというふうに考えておりますし、側溝工事の場合は側溝が約六十センチ、それから掘削するのが四十センチぐらいでございますので、どうしても転圧する機械、今タンパーと言いましたんですが、小型機械で転圧をするために十分な転圧ができてない場所もあるということで沈下がするわけでございますので、その辺の施工に当たっては十分注意しながら施工してまいりたいと存じます。 108: ◯議長(四ツ橋正一君) 工事検査室長、吉田義和君。    〔吉田義和君登壇〕 109: ◯工事検査室長(吉田義和君) お答えいたします。工事の完成検査時点、舗装面のできばえは側溝天端より多少高くできているかをまず確認しております。御指摘のような水たまりの発生は一部掘削部分の埋め戻し、突き固めの方法により左右されることがあります。これら検査に当たっては写真で確認をしているところでありますが、なお一層十分突き固めを行うよう現場検査の場で監督職員を初め、業者の指導に努めてまいりたいと考えております。以上でございます。 110: ◯議長(四ツ橋正一君) 市民部長、松尾 弘君。    〔松尾 弘君登壇〕 111: ◯市民部長(松尾 弘君) お答えいたします。  支所統合後の経済効果並びに利用状況についてでございます。五十九年から六十一年までの三年間に議会、それから地域の皆さんの御理解によりまして、支所統合を完了をすることができました。その経済効架ですけれども、統合前二十八支所に配置されておりました職員数は百三十一人で、昭和六十一年度のベースで計算いたしますと、その人件費は七億四千四百万円余でございます。統合後の六事務所職員数は七十二人で、その人件費は五億五千二百万円ということで、単純計算でございますけれども、単年度で一億九千万余の軽減ができたというふうに考えております。  次に、職員の取扱件数についてでございますが、昭和五十七年、要するに統合前は職員一人当たりの取扱件数が年間四千三百十五件でしたけれども、昭和六十一年度の統合後においては六千六百三十七件で五四%の効率化をいたしたことになると存じます。これは職員の資質の向上を図ると同時に、事務の機械化によりスピードアップができたものと考えます。  事務所の利用状況でございますが、昭和六十一年度における戸籍住民基本台帳関係の届け出等及び税証明の事務件数は四十七万七千八百七十二件で、本庁戸籍課が──税証明はこれは本庁はやっておりませんけれども、二十五万七千五百十九件で、比率は事務所が六五%、本庁は三五%でございます。次に、戸籍住民登録関係事務につきましては、電算化、ファクシミリ化によりまして、どこでも届け出証明事務ができるようになりまして御案内のとおりでございますが、勤務先または商用の途中で便利のよい所で御利用いただけるということになりまして、ファクシミリの利用件数は三万三百八十三件で、これだけの件数でございまして、市民の方が利用していただけたということ、それだけの利便が図られたということになろうかと思います。なお、六十一年二月からは税証明につきましても戸籍住民登録と同様に処理できるようになりまして、発足時の二月は事務所において三千二百七十五件、四月は本庁税制課で五千三十一件、五三・三%、事務所の方は四千四百一件で四六・七%と次第にPRが行き届きまして、事務所で処理する件数が大きくなってきております。今後も市民の方にその利便性についてPRをしていきたいと思っております。  なお、今後の窓口の機能のあり方でございますけれども、窓口車務の印象のよしあしというのは、市政の評価に大きくつながるものということを銘記いたしております。戸籍、年金、国保、福祉等の総合窓口として機能を果たすべく、今後とも職員ともども研さんに努めまして、市民へのサービスの向上に資したいというふうに考えております。  以上でございます。    〔「議長、十五番」と呼ぶ者あり〕 112: ◯議長(四ツ橋正一君) 十五番、服部勝弘君。    〔服部勝弘君登壇〕 113: ◯十五番(服部勝弘君) それぞれ御答弁をいただきましたが、あとの都合もあるようですので、簡潔に要望を申し上げたいと思います。(笑声)  まず、未来博につきましては、せっかくのイベントでございますので、どうかひとつ後世に残るような立派な博覧会になるよう、関係者の格段の御努力を切望いたしたいと思います。  さて、側溝の工事ですが、結局まあ写真やら舗装したその上辺で確認するというんじゃなしに、やはり施工の段階、工事の段階で確認するようにしないと、これはやっぱり今までのような検査方法では、僕はおんなじような欠陥が出てくるんじゃないかと思いますねえ。この間もある人が言ってみえた。服部さん、側溝はようなったけど、岐阜市で側溝をつくるときに水たまりも一緒につくるんかなというような、まあ冗談ともほんととも言えるような話があるんですが、事実まあ新しい側溝の後に、ちゃんとそういうくぼみができて水がたまっとるわけでございます。ひとつ今後、今までのような方法を、発想を転換していただきまして、やはり側溝もよくなったが、後の水の切れもよくなったというような方法でぜひ監督をしていただきたい。そのことを強く要望いたしておきます。  長良橋の外観につきましては、まあこれはペンキの色を変えるという、そういう発想やなしに、やっぱり欄干の全体を含めた、そういうペンキの色もさることながら、全体のイメージチェンジを図る、そういう考え方を持っていただいて対処していただきたいと思います。  それから、交通ラッシュの解消策ということで提言いたしましたんですが、一遍検討してみるというようなことをおっしゃってみえました。まあ例えば、そういう中の一つとしましては、始業時間を例えば九時にするとか、そういうような発想もひとつ持たれたらどうかということも思うわけでありますが、いずれにいたしましても交通ラッシュ解消ということで、行政の方もあらゆるそういった発想を転換していただきまして、今後多少なりともラッシュの解消になるように格段の努力をしていただきたいと思います。  以上、それぞれ要望いたしまして質問を終わります。ありがとうございました。 114: ◯議長(四ツ橋正一君) 六番、田中信生君。    〔田中信生君登壇〕(拍手) 115: ◯六番(田中信生君) 発言の機会を得ましたので、まず、中部プラントについてお尋ねをいたしたいと思います。  私自身、この下水処理場のあります地域に住まいをする一人でありますが、昭和九年に着工され、同十二年から稼働いたしておりますこの施設において、これの整備計画及び環境面での問題については、昨年十二月の本会議において取り上げられた問題の一つでありました。議事録によりますと、水道部長さんは、「中部プラントは昭和十二年より稼働しており、その処理能力や機能については現在も健在な状態である。環境面については、周辺は市街化の進展に伴い大きく変化してきており、早期に諸対策を講ずるよう努力する。なお、下水道の整備計画を進める中で将来的には改築についても検討を加えていきたい」とお答えになっております。御承知のとおり、岐阜市中心部のおよそ四百九十ヘクタールを対象としたこの下水処理場は、昭和六十一年度の数字によりますと、現在の処理面積六百四十一・一ヘクタール、処理人口は七万八千五百三十人、その処理能力一日当たり六万六千百立方メートルという状況であるとのことですが、これは当時の東京市、名古屋市、京都市、豊橋市に次ぐ全国五番目のものとして近代都市としての脚光を浴びたのでありますが、その陰には、この施設の設置場所である地域の協力があったことについては、恩恵を受ける市民のだれしもが忘れてもらってはならない事柄の一つであります。地域の長老の話によりますと、建設当時の市長さんが、この処理場を持ってくるについて、その見返りとして将来公園などの施設を地元に設置するとお約束なさったとか。なおまた、現市長さんが企業局長のとき、流域下水道の計画時にも同じような内容のお話をいただいたとか聞き及んでおります。しかしながら、これらについては今のところ全くそのようなことにはなっておらないのであります。  そこで、水道部長さんにお尋ねをいたします。  第一に、環境面についてでありますが、建設当時一面の田んぼであった祈年町一帯は今日市街化も一段と進み、高山線と東海道本線、そして新荒田川に囲まれた、華陽校下で申します第五地区には現在三百六十四世帯が居住する地域となったのであります。その後、地域の住民代表から、ことし三月に臭気対策についてその改善方を陳情されたのでありますが、この点についてどのような処置がなされたのか。また、進行中であるとすれば、何がどうなされつつあるのかをお答えいただきたいと思います。  第二は、施設改善計画であります。前にも申しましたが、早期に諸対策を講ずるよう努力する、また、将来的には改築についても検討を加えていきたい、という点については、どの程度の引き継ぎがなされているのか。そしてまた、五十年前からの聞き及んでいると申しました事柄についても、地域住民としては非常に忍耐強く待ち望んでいた期待と希望の一つでもあります。昭和四十八年に完成いたしました南部プラントは、その施設の上部にソフトボールやサッカーのできるグラウンドや、市民の憩いの場として使用できるスペースを持ったすばらしい屋上公園がつくられておりますが、あのようなものをぜひともつくってもらえないだろうか、地域住民の切なる願いがいつになったら実現するのかであります。華陽校下は御案内のように岐阜駅周辺鉄道高架事業の中で、高山線、東海道本線、ひいては名鉄線の沿線地区でもあり、最も大きくその影響をこうむる所の一つでもあり、また、新荒田川改修事業についてもしかりであります。鉄道高架事業の進捗に伴って、華陽小学校の東隣にありました通称五坪グラウンドと呼んでいた場所も、今まで華陽校下ばかりでなく周辺の各校下のスポーツ少年団の諸君が野球やソフトボール、サッカーなどを、また、お年寄りの皆さん方がゲートボールなどを楽しんでいただいておりまして、大変重宝に利用していた所でありますが、それも今はなくなり、それこそそういった皆さん方が、近くにせめてお年寄りの皆さんや子供たちがプレーできる程度のグラウンドが欲しいという切なる願いは、今さら私が代弁をして申し上げるまでもありません。中部プラントの敷地内には生活環境部の使用に供する面もあるのですが、旧ごみ焼却場の跡地部分や、現在廃物になっているガスタンクなど、それらの部分も整理を進めていけば、割と早く実現できるのではないかと思われるのであります。施設改善計画の一端としてお答えをいただきたいと思います。  次に、椿洞遺跡発掘に関連し、教育長さん及び都市計画部長さんにお尋ねをいたします。  今回上程されました議案の中で、第六十三号議案の昭和六十二年度岐阜市一般会計補正予算で、教育費科目の中で文化財保護費の部分のうち、史跡埋蔵文化財発掘調査事業についてでありますが、畜産センターの一部にあるこの所に、どのような遺跡があると言われているのかということと、その発掘調査がいつごろに終わるかであります。そして、その後その場所はどのようなふうに生かされるのかということであります。聞くところによりますとサッカー場にということですが、そのようなことでありましょうか。であるならば、この際サッカーについて少し触れてみたいと思います。  過日、保健体育課で調べていただきました資料によりますと、昭和六十一年八月現在での市内のスポーツ人口は、体協登録及び非登録も含めて軟式野球が八千九百人、ソフトボール四千五百四十人、サッカー二千六百人、バレーボール七千四百九十五人、合計二万三千五百三十五人であり、また、スポーツ少年団の登録状況については六十年九月、少々古いのですが、軟式野球四十六団、二千五百二十三人、ソフトボール三十一団の七百二十三人、サッカーは三十団の一千九百五十八人、バレーボール四十団で一千七百六十一人、合計百四十七団の六千九百六十五人となっております。このうち、サッカーについては、私も子供が小学校からスポーツ少年団に参加いたしまして、現在もなお社会人チームの一員として愛好しているということからしても、長年にわたり理解と関心を持つものでありますが、私の手元にありますサッカー協会の資料によりますと、岐阜市内の少年団としては三十一団で、その数、つまり参加いたしております子供たちは二千五百三人となっております。三十一団というのはチーム数ではなく、複数のチームを擁する団がということで御理解いただきたいと思います。そしてまた、社会人チームとして三十チーム、約九百人、その上スポーツ少年団活動の発展に伴い目立ってふえてまいりましたものが、少年団に参加している子供たちのお父さん、お母さんたちが主体となって参加するパパママチームが二十四チーム約五百人あります。これらはお感じになるように、スポーツ種目の中でもサッカー人口がどのくらい増加したかがおわかりであると思います。  ところで、スポーツを愛好する多くの人たちが利用するグラウンドは、開放されている小学校グラウンドのほか岐阜市で設置されている屋外体育施設について調べてみますと、野球場が十三、ソフトボール場十四、運動場、これは多目的運動場でございますが二、サッカー場五(この五のうち、ラグビー場を兼用しているのが一つあります)であり、先ほどの資料から見ましても、サッカー三十一団に対して軟式野球、ソフトボールは七十七団であり、グラウンドについては、サッカーはラグビー場を含んでも五に対し、軟式野球、ソフトボール場は二十七と、いかにサッカー場が少ないかがおわかりいただけると思います。だから、ぜひつくってやってください。それで、いつごろできる予定なのかお答えいただきたいと思います。  続いて、環境整備と青少年育成についてであります。  実は私、去る五月三十日、いわゆる「五三〇の日」の行事の一つに参加する機会を得ました。それはNTT岐阜電報電話局さんの利用者代表者会議というものがあって、これには市民部長さんや多くの関係者の皆さんで構成されているその会議の発案で、岐阜市の繁華街に設置されている公衆電話ボックス及びその周辺の清掃作業とクリーンキャンペーンでありました。これに私は青少年育成市民会議のたすきをかけまして参加したのでありますが、もちろん、市民部長さん初め多くの参加者の中に婦人会の方々や地元明郷中学PTAの皆さん、NTT職員諸氏などを含めて大変多くの人たちの協力があったわけですが、驚きましたねえ、ちょっとこれを見てください。こういうものがあります。議員の皆さんも御承知かと思いますが、すごいじゃありませんか、このテレクラカード、例えばこのようなことが表示されております。ピンクの生徒手帳と書いてありまして、「ぴちぴちの女の子いっぱい かわいい女の子いっぱい オール十代でーす」、それから電話番号とアルバイト募集と書いてあります。もう一つ、バイト専門という題で、「七十分 泊まり、その他 病気?そんな心配ないわ ちゃんと定期検診受けてるもん ギャル募集 新春高卒ギャル」など、いっぱいございます。何と申しましょうか、大変刺激的であり誘惑いっぱいの中身ばっかりでございます。これらのピンクビラの張られている状況と、また、周辺の汚いこと、特に目立つのがたばこの投げ捨てでございました。ピンクビラについてはNTTさんに尋ねてみましたら、市全体にある赤電話を含めた公衆電話およそ四千五百台あり、そのうち、ボックス公衆電話四百八十七台、この中でピンクビラを張られているのが市役所からJR岐阜駅にわたる岐阜市中心部の繁華街において五十三台あるそうでございます。そして、長良、忠節、駅南方面にも張られているそうですが、この五十三台に比べれば極めて少ないようであります。それで五月三十日の日もかなりの掃除をしたわけでございますが、NTTさんでは通常二日に一回委託業者に清掃させているそうですが、何と毎回段ボールにこのピンクビラが二、三箱あるということでございます。さて、このことを踏まえて私はまず第一に、観光都市岐阜市の最も重要な看板道路の一つであるこの繁華街に、この嫌らしいビラのはんらんと、その周辺の汚れようは、NTTさんだけに対処させられる問題だけではないと思います。もちろん、道路や横断歩道、交差点などにおけるたばこ、空き缶類の投げ捨て等も含めて、当然私ども市民一人一人がもっと意識してマナーの向上に努めなければならないことに違いありませんが、未来博や百周年のために全国から大変多くの来客も予想されることでもあり、早急に対策を講じていただかなきゃならないことの一つであると考えます。  そこで、市民部長さんにお尋ねをいたしますが、ボックス公衆電話とその周辺の美化について、NTTと行政とが協力し合って対処できないものかどうか。また、同じような観光都市である、例えば岡山市や姫路市などと比較してどうか。それから、環境美化の意識高揚について、どのようにお考えになっているのかについて、お答えをちょうだいいたしたいと思います。  いま一つ、土木部長さんにもお尋ねをいたしたいことは、現在真砂町通り、金町通り及び神田町通りの三つについて、道路清掃作業が委託事業により実施されていると聞きますが、この作業の中に交差点、横断歩道の一帯にごみ入れ缶あるいはかご等の増設を含めて、このフォローをお願いできないものかどうかを御回答いただきたいのであります。  次に、教育長さんにいま一度お尋ねをいたします。  公衆電話ボックスのピンクビラのはんらんは、美化の面からだけでなく、青少年に対する悪影響も大きなものがあると考えます。警察において最近裏に隠れた売春組織の摘発に乗り出しているようでありますが、こういった組織に引きずり込まれやすい多くの青少年がいないとも限りません。また、青少年を取り巻く社会環境は決して安心できるものではなく、万引、喫煙、シンナー、深夜徘回、無断外泊、怠学、暴行、たかりなどの非行少年の増加、登校拒否などの症状であらわれる神経症的な情緒障害の児童生徒の急激な増加や症状の複雑化が、まことにもって憂慮されている状況であります。五月二十八日付で発行されている補導センターだより・第六十三号の中で、「教育電話相談室から」という欄にこのような記事がありました。「腹が立ってるんだ」、「どうしたの」、「腹が立ってると言ってるやないか」、「うーん、何でそんなに腹が立つの」、「わからんのか腹が立つなあ」、十分以上も腹が立つと言うだけで、何で腹が立つのか、何があったのか全くわからないのです。こちらもどうしてよいのかわかりません。相手の手がかりをつかみたいと焦って話すと相手はなおさら腹を立てます。訴える内容が余りないまま、ただ感情だけぶっつけられる相手にはお手上げをしてしまうことがあります。しかし、子供だからと狭いとらえ方で対応をしていると、とんでもない失敗をしてしまいます。大人が考える子供の枠にはめようとすれば、その子には出口がなくなるのです。発達段階よりそれぞれの基準ともいうべきものがあると思われますが、時によってその基準を外れた枠にはまらない子供が、自分の置かれた生活環境の中で体験してきたことを通じて鋭い感覚で大人をとらえようと社会を見ているのです云々。これらは多くの事象の中でごく一面の部分ではありますが、岐阜中・南・北警察署及び岐阜市補導センターのまとめによる「岐阜市内の少年非行概況」によりますと、四月までの前年同期比について、シンナー等の特別法違反が九三・五%と大幅に増加し、不良行為少年は八・九%の増加ということです。全体の罪種別合計からしても、人員にしてプラス二百五十一人、うち女子が十四人、割合で言うならばプラス六%、うち女子が二・一%と大変心配な数字が出ているのであります。これらは表に出た数字でありまして、実際にはこれ以上の多くの問題が学校で家庭で、そしてまた、地域で起きていることは推測できるわけであります。  青少年の健全育成と非行防止については、この場においても数多くの論議された事柄でもあり、今さら私が取り上げて申し上げることではないかもしれませんが、私は、これまで余り取り上げられなかった面について申し上げたいのであります。それは親と家庭の問題であります。問題を起こした少年が、一体どうしてそのようになったのかを考えてみますとき、その大きな素因の一つに親や家庭の問題があるのであります。言いかえれば、子供は犠牲者だと言っても過言ではないことがあるのであります。私は二十年余りにわたって青少年の健全育成や非行防止、そして不幸にして道を踏み外した人たちの立ち直りの仕事にボランティアとして協力させていただきましたが、その経験の中でも幾度も幾度も感じました事柄の一つであります。私どもの育った時代と違って現在は、子育てそのものが生まれたときから問題があるケースが多いように見受けられます。生活が苦しいからといって、よそへ子供を預けたり、また、何がしかのお金を与えておいてパートに出るといった親たちの中でも、そのうちの幾つかは生活に追い詰められてというよりも、むしろ親が生活を外で楽しむといった感じがあると見られる、いわゆる金で子育てをしているようにも見られるのであります。つまり、最も大切なスキンシップによる子育て、親の姿を見て子供が育つということを忘れてはいやしないかと思われることなのであります。親が我が子のことで手に負えなくなってから、ほかへぶっつけてくるといったようなことがあったときでも、他人が悪い、学校が悪い、社会が悪いと言う人たちでも社会の一員であり、学校で学び、また、地域の人たちともおつき合いがあったはずであります。だのに、現実はまことに残念なことではありませんか。ゆえに、いま一度見直さなければと考えておりますのがこの親と家庭の問題であります。既に親となってしまってからは手おくれ中の手おくれかもしれませんが、それでもなお、いま一度行政の立場として、社会教育の分野の一面で何かよい方策はないものだろうかとお尋ねするのであります。  時あたかも来月は総理府の音頭で、「たくましく伸びよう伸ばそう青少年」をスローガンにした青少年の健全育成強調月間と、「防ごう非行 助けよう立ち直り」を標語とした法務省主唱による第三十七回社会を明るくする運動月間でもあります。青少年の愛護非行防止都市宣言の趣旨徹底を図り、心身ともに未熟な青少年を、大人の責任で健全な育成ができるように諸施策の推進をお願いしたいものであります。  以上で第一回目の質問を終わります。(拍手) 116: ◯議長(四ツ橋正一君) 水道部長、辻 武夫君。    〔辻 武夫君登壇〕 117: ◯水道部長(辻 武夫君) 中部プラントの環境整備についてお答え申し上げます。  御質問者の御指摘のとおり、中部プラントの周辺は住宅地域として大きく発展しておりますので、環境保全のため騒音防止の対策を実施してきたところであります。本年度につきましては臭気防止のための汚泥処理施設の改良や緑化工事を実施し、環境保全を図ることといたしております。  次に、中部プラントの改築と屋上公園につきましては、将来的には検討しなければならない課題と考えておりますが、下水道の整備拡充とともに、あわせて研究してまいりたいと存じます。  また、現施設内におきますスポーツ施設についての御提言でございますが、生活環境部がごみ収集基地として使用いたしておりますので、環境部局と協議をしながら研究してまいりたいと存じますので、御理解賜りたいと存じます。 118: ◯議長(四ツ橋正一君) 教育長、浅野 勇君。    〔浅野 勇君登壇〕 119: ◯教育長(浅野 勇君) 椿洞の畜産センターのことですが、建設されたとき土器や矢じりが多く出てきて、縄文時代あるいはそれ以前からの住居跡など遺跡があるものと考えられますので調査するわけでございます。それから、着工は本議会終了後七月ごろから始めまして、本年度内には調査を終了したいと考えております。調査終了後は畜産センターの整備計画の一環として、御希望のようにサッカー場がつくられると聞いております。  青少年の非行の親の問題でありますが、議員のお説のとおり、問題行動を起こす子供たちは親の犠牲者であるケースが多く、親や家庭が変わらなければ、この問題の根本的な解決はあり得ないものだと思っておるわけでございます。昔から、獅子はかわいい子を千尋の谷に落とし、はい上がった子のみ育てるとか、キジの親は我が身を焼いて子を火から守るとか言われておるように、動物は強い愛情と厳しい態度で必死になって子供を育てているのに反し、しゃべることもでき、理性もあるはずの人間がどうしてでしょう。本当に今日ほど子育てあるいは親子とはと、動物から学ばなければと思うわけであります。(笑声)このことを根底にして教育委員会としましては、やがて生まれてくる子の成長を願う父母を対象に「あすの親のための学級」とか、乳幼児を持つ親を対象に「親子ふれあい教室」とか、児童生徒の親を対象に「子育てを考える講座」とか「親業訓練講座」とかを開設し、親の指導に当たっておるわけでございます。また、あの子が悪いとかあの家庭が悪いとか批判したところで、行き場のない子供たちはたまり場を求めてさまようしか方法がありません。そこで、地域の民生委員の方々の援助の手を差し伸べていただくとともに、町内の自治会が中心になってミニ集会とか学校やPTAが主催する地区懇談会などで子供たちの具体的な問題を話し合って、地域ぐるみで子供を育てる運動を展開していくとか、さらには子育てに戸惑う、いわゆる登校拒否児を持つ親につきましては、長い生育歴の中で親子のひずみから来ていることが大半のようでございます。そこで、この問題の解決は、親子に対する見方や接し方を変えない限り不可能のようであります。そこで、静かな所で親とじっくりカウンセリングを続け、親の養育態度を改めていけるよう教育相談の充実を考えておるわけでございます。最後に、議員の御指摘がありましたように、青少年健全育成強調月間とか社会を明るくする運動とかということについて、行政の各機関が連携し合って運動を展開していく中で、一人一人の親の意識を高めていくことが大切だと考えておるわけでございます。  以上でございます。 120: ◯議長(四ツ橋正一君) 都市計画部長、武藤治雄君。    〔武藤治雄君登壇〕 121: ◯都市計画部長(武藤治雄君) お答えいたします。御質問にございました所は、市民公園の区域内ということでございますので御理解を賜りたいと思います。この市民公園は、畜産センターに隣接した総合公園として昭和四十七年の八月に都市計画決定されたもので、その面積は約十九・五ヘクタールございます。そこで、この市民公園は、畜産センターの整備と相まって都市計画決定以来順次整備を進めてきたところでございますが、御質問の区域はその面積が約〇・六七ヘクタールございます。そこで、教育委員会の遺跡の発掘調査の絡みもございますが、この発掘調査が終わり次第公園の整備をということで考えております。目的といたしましては、サッカー場を中心とした利用に供してまいりたいということでございまして、この発掘調査との絡みから今後の整備計画の年度等を決めてまいりたいと、かように存じております。以上でございます。 122: ◯議長(四ツ橋正一君) 市民部長、松尾 弘君。    〔松尾 弘君登壇〕 123: ◯市民部長(松尾 弘君) お答えいたします。公衆電話ボックスとその周辺をNTTと行政が協力してきれいにできないかということでございます。最近警察の取り締まりによりまして、一時よりは減っておるようでございますけれども、やはり柳ケ瀬付近を含めて繁華街近くではまだそのいかがわしい張り紙が後を絶たないわけでございます。これからも、警察、それからNTTと協力いたしまして、その根絶に向けて努力してまいりたいと考えております。    〔私語する者あり〕 さらに、その周辺の吸い殻等のごみ散乱の件でございますが、横断付近は汚れがひどいようでございます。日本たばこ産業さんにも御協力願いまして、メーンストリートそのものの処理を含めた管理をその地先の方にお願いし、灰皿を設置しておりますけれども、管理の面から設置数も少ないように思います。    〔私語する者あり〕  もう一点の、岡山、姫路のような観光都市と比較してどうかということでございますけども、駅前の鉄道高架事業が進められて、その整備されれば岐阜駅も両市以上の都市景観になろうかと期待しているものでございます。    〔私語する者あり〕 より美しい、明るい岐阜の町づくりを進めるためにも「クリーンシティーぎふの日」のように、市民の方々が子供からお年寄りまでみんながほうきを持ってもらう、汗してもらう、つまり実践体験をしていただけば、その身になって、むやみにごみを捨てられないのではないかと思うわけでございます。御質問者もこの間「五三〇」運動に御参加いただきまして、市の玄関口である駅前と繁華街等の中心を実施していただいたわけでございますが、この運動をさらに進めまして、全市的な運動として実践活動と啓発の両面から強力に推進してまいりたいと存じます。  以上でございます。 124: ◯議長(四ツ橋正一君) 土木部長、渡辺康男君。    〔渡辺康男君登壇〕 125: ◯土木部長(渡辺康男君) お答えします。土木部におきまして、現在市内の幹線道路の清掃業務を外部に委託しておりまして、その業務の内容につきましては、歩道及び歩車道区分帯の方にたまります土砂や紙くず等の除去、それから放置自転車の整理整とん、ポスター・立て看板等の整理整とん、街路樹升内の除草及び清掃等の内容でございまして、ごみかごの増設やそのごみの処理に対しますフォローにつきましては、人員的な面、回収する周期等、現在の委託の内容の中では問題もありますので、関係部局と協議検討いたしたいと思います。御理解を賜りたいと思います。    〔「議長、六番」と呼ぶ者あり〕 126: ◯議長(四ツ橋正一君) 六番、田中信生君。    〔田中信生君登壇〕 127: ◯六番(田中信生君) 中部プラントの件につきましては、地域の切なる願いであるということは先ほど申し上げたとおりでもあり、来年度の大きな事業後のプロジェクトの中でも優先して進めていただきたいと強く要望いたします。  椿洞に関しまして、お答えいただきまして本当にありがとうございました。御存じのように、サッカーはチームプレーの厳しいスポーツです。仲間と協力して一つのことをなし遂げる大切な心を養うことにも役立っています。そして、全身を力いっぱい動かす、すばらしいスポーツです。ぜひともお願いをいたします。  そして、いまひとつ、岐阜市の総合グラウンドが欲しいというスポーツを愛好する多くの仲間たちの強い要望もあることをつけ加えておきます。 次に、環境整備の面につきましてですが、この美化意識の高揚につきましてはなかなか難しいところでありましょうが、一段の努力をお願いしておきます。  そして、最後の、親と家庭の問題でございますが、先ほど申し上げましたように、岐阜市は青少年の愛護非行防止宣言都市であります。それを踏まえて一段の御配慮を要望して質問を終わります。 128: ◯議長(四ツ橋正一君) 二十五番、市川尚子君。    〔市川尚子君登壇〕(拍手) 129: ◯二十五番(市川尚子君) お許しをいただきまして、ただいまから質問をさしていただきます。  まず、防災体制についてでありますが、この本会議場でも東村山市の松寿園火災についていろいろ質問がされてまいりました。行政や自治体、国はそれなりに対応を講ぜつつあるわけでありますけれども、いつもながら、当然のこととはいえ、本当に行政の対応のおくれを痛感せずにはおれないわけであります。岐阜市のいろんな諸施設に対しては、それぞれ担当部長からその安全防災体制について努力が約束をされたところでありまして、その実行を待ちたいところであります。わけても、福祉部長からは、寿松苑の改築の方向性と夜間配置について考慮をする旨の答弁がなされてきたところでありますけれども、再度人的配置について質問をいたしたいと思います。  寿松苑は、この六月から勤務のローテーションが変わったわけであります。本年の二月ごろに四週六休の試行と合わせまして、二人夜勤体制ができないかどうかという形でいろいろ検討されたわけでありますけれども、人員が現状のままでのローテーションを組むことはできず、さらに検討を加えられました結果、それまで任務の性格上、夜勤体制のローテーションから外しておりました生活主任・指導係長、その係長を組み込むことによって生活指導員や寮母九人、計十一人体制でローテーションが組まれました。来年三月まで、とにかく一人一人ぎっちり勤務体制が毎日組み込まれているわけであります。  一つは、この勤務体制でいくと、年休はおろか、病気にもなれない、忌引や子供や家族の病気看護でも休めない、休暇がとれない勤務体制となっているということ、一人交代することによって、また大きくローテーションが変わっていき、あるいはまた苑長や事務職員が夜勤体制に入らなければならなくなるという点。  二つは、寮母の宿直体制にあって、苑長や事務職員が夜勤体制に入りましたときには、例えば夜間における寮母としての任務、養護老人施設とはいいながらも特養に近い状態の入寮者もあるわけでありまして、病気で寝込まれたような場合、おむつの取りかえ等ができるのかどうか。同室者の協力を得られるばかりではないとすれば、常時ではないにせよ問題がありはしないのかどうか。  三つは、この施設の建物の構造上からいいましても、入寮者の人員からいってでも夜勤体制は寮母二人が必要であり、またその他に宿直警備体制の男子職員が必要ではないのか。  四つは、宿直体制に入るとき、午後一時十五分出勤をいたしまして、五時三十分ごろからは一人勤務体制、そして、二十一時三十分に仮眠に入れることにはなっているけれども、消灯時間が午後の十時、それから、夜間の見回り、戸締まり、安全確認、さらには発病者等がある場合には、看護婦の指示を聞きながらの看病、午前五時からは宿直明けの勤務に入り、清掃、朝食の世話から日勤者への伝達、そして午前中の平常勤務、そして、午後一時十五分退出と、まさに十二時間働き続けるという現状も出てきているわけであります。本当にこれでいいのかどうか。  五つは、勤務体制でいきますと、月曜日から金曜日まで日勤を続け、土・日が半日勤務でその翌日が午後一時十五分出勤の宿直入りで、火曜日の十三時三十分まで勤務をする、こういう強行な勤務体制であるわけであります。これらの問題点を踏まえまして、一つは、この施設の勤務ローテーションの体制からいえば二、三人の寮母の加配が必要であります。そのことによって寮母の二人夜勤体制が組まれることになってくると考えられますが、この点について福祉部長は必要と考えられないのかどうか。さらには、既に質問者に答えて、人事当局へ働きかけていくというふうに言われておりますけれども、きょうまでにその必要性について人事当局にどのように働きかけてこられたのか、お伺いしておきます。  第二点は、夜間における男性職員の宿直体制が必要と考えますが、その点についてはどのようにお考えなのか、お伺いをしておきます。  次に、施設上の問題点についてお尋ねをします。寿松園の地形上の問題点から、非常時の夜間照明についてであります。施設には自家発電装置が設置をされておりまして、非常灯にはすぐ点灯する仕組みにはなっているわけでありますけれども、非常口から外への照明は全くないのが現状であります。ああいう地形であり、また非常階段から外への避難については、例えば外が真っ暗やみだった場合、混乱も想定をされるのではないか。災害時の消防署からの投光車が到着するまでの間、せめて避難完了までの数分間でも安全な避難空間への夜間照明を自家発装置に接続することは考えられないのかどうか。技術的なことも考えられますが、非常災害時にその安全確認の上からも必要ではないかと考えますので、その点についてお尋ねをしておきたいと思います。  二つ目は、非常口は階段もあるわけでありますが、二階から瞬時老人の非常階段への脱出というのは非常に危険ではないのか。まあ保育園などにもありますように、例えば滑り台式の非常口も設置をする必要があるのでは──このことを考えますので、福祉部長のお考えをお伺いをしておきたいと思います。  次に、第二、第三恵光学園についてお尋ねをしておきます。  ここは昨年八月から、兵庫県の神戸市の精薄施設の火災事件から、それぞれ今まで男女各一名ずつの夜勤体制に加えまして、宿直体制がとられるようになり、職員の努力に敬意を表するのでありますけれども、これらの施設におきましても、勤務のローテーションが大変厳しく、職員の加配が必要であろうと考えます。先日も夜間の避難訓練を実施されたところでありますけれども、全く動けなかった寮生がおり、いざ非常時、どうやってその寮生を安全な場所へ連れ出すのか、大変不安だというふうに嘆いておられます。おんで出るにしても、担架で運ぶにしても、職員配置が不足をしていれば何ともできないというのが実態のようであります。加配を考えることはできないのかどうか、あわせてお尋ねをしておきます。  さらに、寿松苑と同じく、運動場への安全避難をさせるための非常時の外部夜間照明が必要だと言われておりましたが、これについてもあわせてお考えをお尋ねしておきたいと思います。
     次に、教育長についてお尋ねをいたします。  たまたま老人福祉施設での事故でございましたけれども、小中学校においても児童生徒の生命を預かる立場から、それぞれ年二回程度防災訓練が実施をされているわけであります。小学校では四階建ての教室もあり、いざ非常時にどれだけ訓練が生かされていくのか。日常的な意識づけや訓練が取り組まれていかなければなりませんが、これらの防災訓練等について、今の実施状況はどうなのか、お尋ねをしておきたいと思います。  また、昨年一年間消防本部が受信をいたしました自動火災報知は、小学校で十六件、中学校で四件とのことであります。この誤報がこんなに多く、数多くあるということは、今回の東村山市の火災と同じように、本当の事故があったときに誤報と思い込んでしまうことがありはしないか。つまりは、誤報なれが一番怖いと考えるわけでありますけれども、これらの誤報の対策について、市教委はどのような対策を講じておられるのか、お伺いをしておきたいと思います。  また、二つは、学校建設が過去におきまして教室をつくることが先行いたしておりまして、児童生徒の専門の昇降口がないまま、狭い階段室を昇降口に使っている学校がまだ二十一校あるわけであります。中でも階段室も使えず、非常階段を日常的な昇降口として使っている小学校もあるわけであります。いざ非常時というときに、本当にこれで大丈夫かどうか、今後の改善の方向についてお尋ねをしておきたいと思います。  次に、消防長にお尋ねをいたしますが、各小中学校が防災訓練を実施しているわけでありますけれども、それぞれ単独で行われる場合あるいは消防本部の指導によって行われる場合とあるわけでありますけれども、この先ほど申し上げました誤報についての対応についてお尋ねをすると同時に、消防署が指摘をいたしました幾つかの問題点について、教育委員会あるいは学校側がどのように改善あるいは改良しているのか、その点の実態についてお聞かせをいただきたいと思います。  もう一つは、災害時における水の確保についてでありますけれども、消火活動はもとより地震等による水道管破裂など、飲料水の確保もまた重要であります。岐阜市は、五十三年度より大震火災対策施設整備計画によりまして三十四カ所の百トン耐震水槽設置計画を立てまして、毎年一、二カ所建設をしてきているわけでありますけれども、本年度で十三基とのことであります。この調子で参りますと、せっかく立てました計画も二十年もかからなければこの三十四基ができないのではないか。その間にまた市街地が発展をしていくとすれば、さらにその必要性が出てくる可能性もあるわけであります。これらの進行あるいは工事促進についてどのようにお考えになっているのか、お尋ねをしておきたいと思います。  次に、その他で一つ、市制百年記念事業についてお尋ねをしておきたいと思います。  市制百年記念事業については、既に多くが語られましたように、百年の歩みを振り返り、そして現在を考え、それをどうこれからの百年に生かしていくのか、つくっていくのか、その意味で重要であり、一つの節目としてこれが生かされてこそ意義のあるものと考えているわけでございます。メーンテーマの「百年の歩み 百年からの飛躍」のもとに地域経済の活性化や地域文化の向上、市民の健康福祉の向上、そして市民の参加と連帯の四つを柱にいたしまして、ハード面、ソフト面で予算措置なりあるいは対策なりが講じられていることは承知をいたしております。企画立案の段階には市民代表も参加をいたしましての協議が行われてまいりましたが、ともすれば行政主導型の企画が多く、市民総意で盛り上げたものではないという感も、またぬぐえない事実であろうかと思います。より一層市民の参加と連帯、そして市民の中に百年の歴史の重みを感じ、それがこれからの百年へつないでいける事業や運動、気持ちになれる取り組みとされるよう強く願っているものの一人であります。今日、全国六百余市の中で来年百年を迎える市は数が少ないわけでありますが、この歴史の古い岐阜市にありまして、都市像の将来性を占う一つに都市の成長力という数字があるわけでありますが、岐阜市は都市の成長力が四百三十一位だと、東洋経済統計は報じているわけであります。これは、総人口や財政支出、工場や商業従業者、出荷額や販売額、そして預貯金、乗用車台数だとか着工床面積あるいは課税対象所得額などを総合いたしまして、出した順位が岐阜市は六百四十九都市中四百三十一番目とのことであります。二十九万から四十九万都市では七十七市あるわけでありますが、そのいずれもが四十年代には都市の成長力がトップクラスにあったわけでありますが、都市機能の充実が図られ、成長力はスローダウンしてきたとはいいながらも、それでも五十番目から百五十番くらいのところに位置しておりますのに、岐阜市は四百三十一番目、その意味では都市の活力を失っているという言い方もできるのではないかというふうに思うわけであります。その特徴的なものが人口の伸び率であります。岐阜市は人口が伸びない、つまりは住みにくい町になってしまった、あるいはまた住めない町になってしまったと、端的に表現をせざるを得ない今日の状態であります。生産年齢人口では全国県平均をやや上回っているとはいいながら、十四歳以下の年少人口が全国や県平均を下回っているわけであります。六十五歳以上を見ますと、現在は全国県平均を下回ってはいるものの七十五年推計では全国平均を上回る老齢化率になるのではないかというふうに考えられるわけであります。だとすれば、私はこの百年に当たる年に高齢化社会を迎えることについて真剣に考えなければならないと思いますし、その対策を講ずべきであろうと考えるわけであります。高齢化社会に対応する記念事業あるいは具体的な推進方策は一体何なのか。記念事業の中に書かれておりますのは、百歳敬老祝金制度の創設あるいは老人や幼児、身体障害者等が参加をする福祉の祭典、それらがうたい上げられているわけでありますが、それも一つは結構なことでありましょうけれども、今求められている老人福祉施設や中間施設について、もっともっと具体案を積極的に提起すべきでなかったかというふうにも思うわけであります。私はそれらを考えながら、ここで一つの提起を行いたいと思うわけであります。  百歳の敬老祝金が創設をされるなら、この百年を記念をいたしまして来年七月の百年の記念日に生まれた子供さん、百年の月に生まれた子供たちに対して百年の出生記念品を贈ることを提案したいと思うわけであります。昨年の人口統計を見ましても、大体平均一カ月四百人前後の出生数でありますから、例えば七月一日生まれあるいは六十三年七月一カ月間の出生児に対して百年の記念品を贈り、また、この子供たちの記念植樹を行う、そしてまた、この場所は特別に設定をし、特別な木を植えさせて、これからの百年に守り育てていく。私は、ただ単に記念品を贈るだけではなしに、この子供たちが二十年後成人式を迎えるときに、この記念植樹はどうなのか、子供たちはどうだったのか、あるいはまた、その子供たちが生まれ育ち、そして成人式を迎え、さらには岐阜市に住みついて次の世代を生んでいく、今の平均寿命で見てみるならば、これから生まれてくる子供たちこそ高齢化社会を支え、そしてまた次なる岐阜市の二百年を迎える人たちを生み育てていく世代であると思うわけであります。百年後の時代にこの岐阜市がどんな町になっているか、この子供たちがこの町に住みついていける町づくりに私どもは当然努力をしながらも、私たちにはその百年後をはかり知ることはできませんが、少なくとも百歳の敬老祝金を創設をするのなら、この記念すべき日に生まれた子供たちに対してそれを記念をする記念品を贈呈をする、あるいは記念植樹をする、そしてその子供たちを守り育て、未来に夢を託す、このことをぜひやるべきではないかというふうに思うわけでありますが、いかがでしょうか。市制百年に人口の伸びの低下を憂い、少しでもこの町に生まれ育って生活をして、この町を守っていってほしいと願った為政者があったことをこの子たちに働きかけ、語り継ぎ、記念樹の成長とともに見守っていきたい、そんな夢を描く私でございますけれども、企画開発部長はどのようにお考えになるか、お考えをお聞かせいただきたいと思います。  以上で質問をとりあえず終わります。(拍手)            ━━━━━━━━━━━━━━━━ 一 会議時間の延長 130: ◯議長(四ツ橋正一君) 本日の会議時間はこれを延長いたします。            ━━━━━━━━━━━━━━━━ 131: ◯議長(四ツ橋正一君) 福祉部長、森田幸雄君。    〔森田幸雄君登壇〕 132: ◯福祉部長(森田幸雄君) お答え申し上げます。  寿松苑の敷地内に設置いたしております屋外照明灯は非常灯になっておりませんので、避難場所への、御指摘のとおり、誘導に混乱を招くことは十分考えられると思います。したがいまして、この対応といたしまして既存の照明灯を利用した非常灯装置を設置することといたしたいと思います。さらに必要な所については現場と打ち合わせ、取りつけたいというふうに考えております。  それから、滑り台の御提案でございますが、これ非常に、滑れるかどうかということもございますので、一遍関係部局ともよく協議してまいりたいと、かように考えております。  また、第二、第三恵光学園については、避難場所である運動場に設置をしたいというふうに考えておりますが、位置等につきましては現場と十分協議してまいりたいと思います。御理解を賜りたいと存じます。  それから、寿松苑の寮母の配置についてでございますが、寿松苑の寮母の職員配置については御指摘のとおりでございます。施設の安全管理からも適正配置を考え、人事当局とも協議をいたしておるわけでございます。  さらに、防火体制の面からいたしましても、その強化策として夜間勤務体制、御指摘のとおりでございますので、人事当局ともさらに協議を重ねてまいりたいということを考えております。  以上でございます──それから、第二、第三恵光学園のいわゆる二、三のことについても、一度また人事当局ともよく協議してまいりたい、かように考えております。  以上でございます。 133: ◯議長(四ツ橋正一君) 教育長、浅野 勇君。    〔浅野 勇君登壇〕 134: ◯教育長(浅野 勇君) 小中学校における防災訓練についてでございますが、御指摘のように、毎年作成される防災計画に基づいて訓練を行っておるわけでございます。実施に当たっては火災の場合、地震の場合、授業中の場合、休み時間の場合等々、学習の目標を立てて年二、三回行っておるわけでございます。また、実施に当たっては消防署とも連絡をとって、来ていただいて講評など指導をいただいておるわけでございます。そのほか直接訓練とは違いますが、学級指導の時間の中で、火災、地震、その他非常事態に対する心構えや安全についての学習、あるいは各教室の前面に避難経路図を掲げておったりしておるわけでございます。以上の実情ですが、非常事態に対処できることを身につけると同時に、命の大切さを指導して、災害発生時に備えているのが実情でございます。  自動火災報知器の誤報についてでございますが、誤報は昼間は職員がおりますので、校内の受信器のベルが発令すると同時に、表示ランプが点滅して警戒区域を表示するので、職員はその表示区域を確認の上現地へ行き調査をすると。誤報であればこのベル及び消火栓ポンプを停止した上、契約委託業者へ連絡とって改修させたりするということでございますが、問題は夜でございます。特に体育館などでボールが当たってもショックによって鳴り出すとか、あるいは虫が入ったり雨漏りがしても嶋るというようなこともあるわけで、大変関係方面に迷惑をかけることもあると思いますが、対策的なものとしては、やはり警報器はどういうもんであるかということを常によく指導して、そういったボールを当てたり、特にいたずらをするというようなことのないような指導が大切だろうと思います。また、定期点検ということはもちろん、不良器具でないように努めていくということが大切ではなかろうかと思っておるわけでございます。 それから、非常階段を通常階段として使用しているということ、御指摘のように、非常口を昇降口として使用することは緊急時においては種々障害を生じますので、早期に改造に向けて努力してまいりたいと思っております。  以上でございます。 135: ◯議長(四ツ橋正一君) 消防長、酒井佐七君。    〔酒井佐七君登壇〕 136: ◯消防長(酒井佐七君) 小中学校の誤報対策でございますけれども、消防といたしましては、誤報の都度教育委員会の方へ申し入れをいたしまして、感知器の取りかえ、特に煙感知器でありますと、非蓄積型に取りかえるように指導をいたしております。また、誤報によりまして生徒の避難ということにつきましても、火災として避難をするように指導をいたしております。  それから、学校の不備箇所の改善状況でございますけれども、査察の都度指摘をいたしておりますけれども、資料を持っておりませんので明確に申し上げるわけにはいきませんけれども、整備促進が図られているものと理解をいたしております。  それから、御指摘の耐震貯水槽でございますけれども、これは昭和五十年度から設置をいたしておりまして、前年度までに十三カ所設置をしておるわけでございます。今年度も加納校下に設置を計画いたしております。これらの施設は憂慮される東海地震に対しまして、大規模地震対策特別措置法の施行に伴いまして、強化指定地域に重点的に整備事業がなされておりますが、本市も都市の実態から年間一基の補助事業で整備をいたしておりますけれども、御提言を踏まえまして早速財政当局と協議をして整備促進を図ってまいりたいと思いますので、御理解を賜りたいと思います。  以上でございます。 137: ◯議長(四ツ橋正一君) 企画開発部長、高木 直君。    〔高木 直君登壇〕 138: ◯企画開発部長(高木 直君) 市制百年事業につきましての御提言にお答えさしていただきます。この問題につきましてはかねがね事務当局でも検討いたしておったところでございますし、さきに実行委員長あるいは特別委員長にも内々にお話もしておったわけでございます。実施に向かって内容等検討していきたいと思っております。    〔私語する者あり〕    〔「議長、二十五番」と呼ぶ者あり〕 139: ◯議長(四ツ橋正一君) 二十五番、市川尚子君。    〔私語する者多し〕(笑声)    〔市川尚子君登壇〕 140: ◯二十五番(市川尚子君) 御答弁いただきましたので簡潔に再質問をしておきたいと思います。  福祉部長、非常灯の設置については努力をしていきたいというふうにおっしゃっていただきましたので、ぜひ安全対策を講ずる上からも早い時期につけていただくようにお願いをしておきたいと思います。  それから、適正配置を考えていくというふうに、人員配置については御答弁をいただきました。特にやっぱり夜間の勤務体制については非常に幾つかの問題点を持っておりますだけに、複数以上の配置がぜひ必要だというふうに思っております。人事当局と再度協議を重ねていきたいというふうにおっしゃっておられますけれども、いっときもこれを早くそれを実現をしなければならないと思います。で、これに対して市長はぜひその実現の方向で努力をしていただけるかどうか、市長の見解を求めておきたいと思います。  教育長、それぞれ学校が努力をしていることは知っております。例えば、学校には化学薬品あるいはストーブなど、幾つかの危険なものもあるわけでありまして、薬品の保管については消防署が、例えば金庫に入れるとか、あるいは安全な保管場所を指摘をされたりしたときには、やはり直ちに対応をしてもらわなければならないと思いますし、それから学校における耐震ストーブの全面配置、それなどもできるだけ安全対策上も促進をしていただきたいというふうに、これは指摘をしておきたいと思います。  それから、消防長それぞれ御努力をされておりますので、できるだけやっぱり子供たちの安全を守る上からも、査察の都度それを指摘されたらそれを再度確認をする、その指摘をしたことが実現されているか、あるいは改善されているかどうか、これはぜひ再度査察の確認をしていただきたい、このことを要望しておきたいと思います。  耐震水槽につきましても、いっときも早く、何か一基千五百万ぐらいでできるそうでありますので、必要な箇所として三十四カ所が予定をされているわけであります。で、二十年間もかかっていてはほんとにいつ大震災があるかわからない、こういうときのために必要なものとして補助事業として行われているわけでありますから、ぜひいっときも早く実現に向けて努力をしていただきたいと思います。  市制百年事業につきましては、企画開発部長、実施の方向性が出していただきました。ぜひやっぱりこれからの時代を担っていく子供たちに、もっともっと力を注いでほしい、そういう意味でこの問題点を提起をいたしたわけでありますので、ぜひ実現の方向へ努力をしていただくようによろしくお願いを申し上げまして、質問を終わりたいと思います。ありがとうございました。(拍手)    〔私語する者あり〕 141: ◯議長(四ツ橋正一君) 市長、蒔田 浩君。    〔私語する者あり〕    〔蒔田 浩君登壇〕 142: ◯市長(蒔田 浩君) 御質問の養老院、あるいはまた、    〔「老人ホームですよ」と呼ぶ者あり〕 寿松苑(笑声)、どうも失礼いたしました。(笑声)それから恵光学園等の夜間宿直体制が十分でないと、安全を第一に考えなければならぬと思いますので、そういう体制を整えるようにいたしたいと存じます。    〔私語する者あり〕 143: ◯議長(四ツ橋正一君) 以上をもって質疑並びに一般質問を終結いたします。            ━━━━━━━━━━━━━━━━     〔付 託 表 配 付〕 一 常任委員会付託 144: ◯議長(四ツ橋正一君) ただいま議題となっております第六十三号議案から第八十一号議案まで、以上十九件については、お手元に配付いたしました表のとおり常任委員会に付託いたします。            ──────────────────────────          昭和六十二年第三回岐阜市議会定例会各常任委員会議案付託並びに会議場表 ○総 務 委 員 会 (第一委員会室)  第六十三号議案 昭和六十二年度岐阜市一般会計補正予算(第一号)           第一条 歳入歳出予算の補正            歳入            歳出中             第十二款 諸支出金           第三条地方債の補正  第六十六号議案 職員の退職手当に関する条例の一部を改正する条例制定について  第六十七号議案 岐阜市吏員退職金条例等の一部を改正する条例制定について  第六十八号議案 議会の議員その他非常勤の職員の公務災害補償等に関する条例の一部を改正する条例制定について  第六十九号議案 岐阜市証紙条例の一部を改正する条例制定について            ────────────────────────── ○厚 生 委 員 会 (第二委員会室)  第六十四号議案 昭和六十二年度岐阜市老人保健医療給付事業特別会計補正予算(第二号)  第七十号議案 工事請負契約の締結について(寺田プラント昇圧ポンプ取替工事)            ────────────────────────── ○建 設 委 員 会 (第四委員会室)  第六十三号議案 昭和六十二年度岐阜市一般会計補正予算(第一号)           第一条 歳入歳出予算の補正            歳出中             第八款 土木費           第二条 債務負担行為の補正  第六十五号議案 昭和六十二年度岐阜市島土地区画整理事業特別会計補正予算(第一号)  第七十一号議案 工事請負契約の締結について(岐阜公園来園者休憩所建設工事)  第八十号議案  町(字)の名称及び区域の変更について            ────────────────────────── ○企 業 委 員 会 (第五委員会室)  第八十一号議案 岐阜市乗合自動車乗車料金条例の一部を改正する条例制定について            ────────────────────────── ○文 教 委 員 会 (第六委員会室)  第六十三号議案 昭和六十二年度岐阜市一般会計補正予算(第一号)           第一条 歳入歳出予算の補正            歳出中             第十款 教育費
     第七十二号議案 工事請負契約の締結について(合渡小学校体育館改築工事)  第七十三号議案 工事請負契約の締結について(三輪北小学校体育館改築工事)  第七十四号議案 工事請負契約の締結について(島中学校校舎及び柔剣道場建設工事)  第七十五号議案 工事請負契約の締結について(青山中学校校舎及び柔剣道場建設工事)  第七十六号議案 工事請負契約の締結について(市立岐阜商業高等学校セミナーハウス建設工事)  第七十七号議案 工事請負契約の締結について(岐阜薬科大学校地造成工事)  第七十八号議案 工事請負契約の締結について(岐阜城跡(千畳敷)整備工事)  第七十九号議案 工事請負契約の締結について(プラネタリウム館建設工事)            ━━━━━━━━━━━━━━━━ 散  会 145: ◯議長(四ツ橋正一君) 以上をもって本日の日程は全部終了いたしました。本日はこれをもって散会いたします。  午後五時十分 散  会  岐阜市議会議長      四ツ橋 正 一  岐阜市議会副議長     大 野 栄 吉  岐阜市議会議員      堀   征 二  岐阜市議会議員      堀 田 信 夫 発言が指定されていません。 Copyright © Gifu City Assembly. All Rights Reserved. ↑ 本文の先頭へ...