◎教育長(秋元正君) 前回以降の教育委員会行政報告をいたします。 まず、1点目は令和2年度の教育行政の点検報告であります。 地方教育行政の組織及び運営に関する法律第26条に基づき、毎年事務の執行及び管理の状況について学識経験を有する者の知見を活用して点検評価し、議会に報告するとともに村民に公表してまいりました。 令和2年度は、4年計画で進めてきました村教育環境整備事業の最終年度に当たり、義務教育学校の開校、幼保連携型認定こども園の開園に関する工事及び諸準備、GIGAスクール構想に基づくICT環境整備等に追われる一方で、新型コロナ禍によって行政執行に大きな制約を受けた1年間でありました。 そのような中でも、今できることを着実に実施したという評価もあって、総評価については、4段階中「ほぼ達成している」として3の評価を受けたところでございます。8月27日付で議会に報告書を提出しておりますので、ご高覧賜りますれば幸甚に存じます。併せて、ホームページ等でも公表してまいります。 2点目は、第56回天山祭りでございます。 コロナ渦中であることから、県内在住者を対象に、7月10日に規模、内容、時間等を縮小して開催しました。当日は天候にも恵まれて、一般参加者67名、招待者を含めて約100名の参加があり、アンケート調査の結果では、児童生徒の郷土芸能、創作詩の朗読、歴程同人の心平先生にまつわる逸話と朗読が評価されるとともに、これまで50回以上参加している人が3人いることも分かりました。これらを検証分析して、次回の内容改善に努めてまいります。 3点目は、成人式についてであります。 対象者30名中11名が参加の下、8月15日にコミセンで内容等をコンパクトにするとともに、参加者には体調チェック表の提出、手指消毒、マスク着用等、感染防止策を徹底して開催いたしました。村として新成人のスタートを祝福し、さらなる活躍を期待しているところでございます。 4点目は、川内小中学園9年生、三瓶友也君の第48回
全日本中学校陸上競技選手権大会出場報告であります。 7月5日から7日にかけて実施された福島県
中学校体育大会陸上競技大会1,500メートル部門で、標準記録を突破して全国大会出場を決定づけるとともに、8月7日から9日の東北大会でも優勝、8月17日から20日に茨城県で開催された第48回同大会においては、惜しくも決勝進出はなりませんでしたが、彼の努力と健闘をたたえ、今後の活躍を期待したいと思っております。 以上で、教育関係の行政報告といたします。
○議長(渡邉一夫君) これで、行政報告並びに教育行政報告を終わります。
△
双葉地方広域市町村圏組合議会報告
○議長(渡邉一夫君) 日程第5、
双葉地方広域市町村圏組合議会報告を行います。 本報告は、8月27日に開催された定例会の議会報告となります。本議会に出席した久保田裕樹議員に報告願います。 これを許します。 5番、久保田裕樹君。 〔5番 久保田裕樹君登壇〕
◆5番(久保田裕樹君) それでは、令和3年第3回
双葉地方広域市町村圏組合議会定例会を議事日程に基づき報告いたします。 開議は、令和3年8月27日金曜日、午前10時より開催されました。 日程第1、会議録署名議員の指名について、22番、23番が指名されました。 日程第2、会期の決定ですが、会期を1日間とした。 日程第3、管理者及び監査委員報告について。 報告に先立ち、7月25日に執行された富岡町長選挙に当選された山本育男町長の紹介と挨拶の後、管理者の異動に伴い、令和3年8月12日より管理者に就任した遠藤広野町長よりの就任挨拶と、第2期創生期間がスタートした中、ふるさと双葉のため、今後も8か町村一丸となり双葉地方の復興再生に努め、議員皆様の協力を賜りたいとの表明があり、意向、経過について説明されました。 まず、ふたばワールドについてですが、
新型コロナウイルス感染症まん延防止等重点措置適用期間が9月12日まで延長されたことにより、
ふたばワールド実行委員会において、これらの状況を踏まえ中止と決定したことが報告されました。 次に、保健衛生についてですが、公立双葉准看護学院ですが、4月に入学した1年生は基礎、2年生は臨地実習により実践的な臨床学習中で、1学期が終了したところとの報告でございました。 次に、斎場の整備ですが、聖香苑の空間線量の低減と施設及び火葬炉復旧工事について、それぞれ90%以上の進捗状況で令和3年10月1日の開催との報告でございました。 次に、ごみ焼却施設の整備状況ですが、南部衛生センター新焼却設備工事については、令和7年3月25日までの継続事業として実施され、現在施設の解体、財産処分の手続、申請書類の作成、工事の計画を作成中との報告でした。 次に、消防活動ですが、4月から6月までの双葉郡における火災発生と救急出動状況ですが、火災は5件、種別では、林野火災1件、車両火災2件、その他火災が2件となり、救急出動件数は263件で、主な種別では、急病者151件、一般負傷31件、交通事故が25件でした。 次に、令和2年度決算についてですが、一般会計の決算額は、歳入で73億3,070万9,000円、対前年比93.49%のプラスで、歳出では71億8,981万2,000円で、対前年比100.58%のプラスとなり、歳入歳出差引きにおいて1億4,089万7,000円の余剰金が生じたため、補正予算に計上したので承認いただきたいとのお願いがありました。 次に、下水道事業特別会計の決算額ですが、歳入で6,003万円、対前年比23.02%のプラスで、歳出では5,996万3,000円で、対前年比24.08%のプラスとなり、歳入歳出差引きにおいて6万7,000円の余剰金が生じたとの報告でした。 続いて、令和2年度における主要施策の成果についてですが、介護認定審査会は、57回開催し、1,569件を審査したと。対前年比で1,411件、47.3%の減少となり、その要因は更新申請時の要介護認定に係る有効期限の原則12か月が上限36か月に延長されたことと、
新型コロナウイルス感染症に伴う審査件数の減少が要因との報告でございました。 次に、障害支援区分審査会については、12回開催され、110件の審査を実施したとの報告でした。 公立准看護学院の卒業生についてでございますが、14名のうち進学4名、相馬地方に8名が就職、県外に就職2名と説明されました。 双葉郡立診療所についてですが、好間診療所の来院患者数は2,452人で、対前年比376人、13.3%の減少、勿来診療所の来院患者は1,619人で、対前年比115人、6.6%の減少が報告されました。 有害鳥獣処理では、イノシシの捕獲頭数2,254頭、5万9,666キログラムを捕獲し、有機物分解処理及び焼却処理したと報告を受けました。 ちなみに、各町村のイノシシの捕獲頭数は、川内村607頭、広野町143頭、楢葉町400頭、富岡町156頭、大熊町109頭、双葉町7頭、浪江町462頭、葛尾村370頭でした。 このたびの提出案件は、契約案件1件、決算認定案件2件、予算案件1件、計4件です。 その後に行政報告が終わり、続いて監査委員報告があり、令和2年度、令和3年度3月、4月、5月の例月出納検査を実施した結果が報告された。 検査の対象は、一般会計、下水道処理特別会計、歳入歳出現金、審査の結果、適当、良好であると認めた。 日程第4、議長報告について。 各委員会ごとの所轄済み調査報告書により報告を受けた旨の報告があった。 日程第5、議案第8号 動産の取得について。 高規格救急自動車の購入。 日程第6、議案第9号 令和2年度
双葉地方広域市町村圏組合一般会計歳入歳出決算の認定について。 日程第7、議案第10号 令和2年度
双葉地方広域市町村圏組合下水道事業特別会計歳入歳出決算の認定について。 日程第8、議案第11号 令和3年度
双葉地方広域市町村圏組合一般会計補正予算(第1号)について。 議案第8号から第11号までの提出理由の説明、議案第9号から10号までの代表監査委員からの報告があり、結果は妥当であるとの報告を受けた。 以上4件、全員起立により、原案どおり全て可決されました。 最後に、日程第9、委員会の閉会中の継続調査の申出について。 異議なしと認められ、閉会中の継続調査をすると決定した。 これをもって閉会いたしました。 なお、このたびの定例会の詳細及び報告書類等は議会室入り口に置きましたので、ご確認お願いいたします。 以上で、
双葉地方広域市町村圏組合第3回定例会の報告を終わります。 以上です。
○議長(渡邉一夫君) これで、
双葉地方広域市町村圏組合議会報告を終わります。
△小野町
地方綜合病院企業団議会報告
○議長(渡邉一夫君) 日程第6、小野町
地方綜合病院企業団議会の報告を行います。 本報告は、7月8日に開催された議会報告です。また、前回報告できませんでした3月26日の議会報告を併せての報告となります。 本議会に出席した新妻幸子さんに報告願います。 これを許します。 9番、新妻幸子さん。 〔9番 新妻幸子君登壇〕
◆9番(新妻幸子君) それでは報告いたします。 小野地方綜合病院、令和3年3月25日、第1回定例会が開催されました。 平成2年度
病院企業団会計補正予算について報告いたします。 収入、病院事業収益、予定額20億4,808万7,000円、補正906万円。支出、病院的費用、予定額19億5,512万8,000円、補正額ゼロ。 以上、報告がありました。 次に、令和3年度事業予定について報告がありました。 病床数は119床、年間予定患者数3万8,325人、外来3万8,969人の報告がありました。 主な建設改良費1億8,240万円の提出がありました。 令和3年度
病院企業団事業会計予算、収益的収入及び支出について。 収入、事業予定額19億6,218万5,000円、病院的費用、支出、19億6,208万5,000円、資本的収入及び支出予定額、資本的収入1億8,820万7,000円、資本的支出2億828万2,000円。 原案のとおり可決されました。 次に、報告事項として、令和3年3月4日、
新型コロナウイルス陽性確認者に伴う経過についての説明がございました。 内科受診者、PCR検査の結果、陽性患者確認され、3月6日まで休診となりました。陽性者は福島医大に搬送されました。その後、随時、職員関係者にPCR検査の結果、21名全員陰性、3月8日接種者全員PCR検査28名、2回実施いたしましたが、全て陰性です。3月19日までPCR検査は447名実施され、全て陰性でありましたので報告いたします。 次に、7月8日、第2回定例議会に出席しましたのでご報告いたします。 令和2年4月から令和3年3月まで、病院運営状況の報告がありました。 入院患者数3万9,112人、外来3万8,586人。 次に、企業団市町村別患者数の報告がありました。 小野町、入院1万4,054人、外来2万1,952人。田村市、入院1万4,516人、外来6,430人。平田村、入院1,656人、外来2,878人。いわき市、入院3,005人、外来3,686人。川内村、入院1,816人、外来2,317人。その他、入院4,065人、外来1,321人と報告がございました。 次に、企業団収支状況報告。 令和2年4月から令和3年3月31日までの1年間。収入、事業収益20億4,808万7,000円、病院的費用19億5,512万8,000円。 企業団事業、資本的収入及び支出について。 収入、資本的収入3,899万6,000円、支出、資本的支出4,503万円。 企業団の収益決算書。 令和2年4月1日から3年3月31日まで。収入、病院事業収益20億8,113万円、支出、事業費用19億425万1,000円の報告がございました。 次に、コロナワクチンの接種状況についての報告がございました。 第1回目761回、第2回目530回、計1,291回を接種。 次に、PCR検査の件数。 519件、うち陽性が5件ありました。 公立地方病院企業団の次に、監査の選任の同意を求める件がございました。 遠藤信一氏が選任されました。 以上、報告申し上げます。
○議長(渡邉一夫君) これで、公立小野町
地方綜合病院企業団議会の報告を終わります。
△監査委員報告
○議長(渡邉一夫君) 日程第7、監査委員報告を行います。 代表監査委員、秋元則行君。 〔監査委員 秋元則行君登壇〕
◎代表監査委員(秋元則行君) 報告させていただきます。 川内村長、遠藤雄幸様。川内村議会議長、渡邉一夫様。川内村代表監査委員、秋元則行。川内村監査委員、高野政義。 例月出納検査報告書。 令和2年度5月分、令和3年度5月、6月、7月分の例月出納検査を実施しましたので、地方自治法第235条の2第3項等の規定により報告いたします。 1、検査の対象、令和2年度5月分、令和3年度5月、6月、7月分の川内村一般会計ほか6特別会計並びに基金に属する現金の出納。 2、検査の時期、令和3年6月28日、令和3年7月26日及び令和3年8月23日。 場所、川内村役場議長室。 4番、検査の結果でございます。 (1)収支出納関係諸帳簿及び整備の状況、適当であると認めた。 (2)違法または不適当と認めて指示した事項はありません。なしです。 (3)現金保管方法の適否、適当であると認めました。 (4)物品保管、出納管理状況、良好であると認めた。 (5)検査時における現金及び予算執行状況、別紙のとおりでございます。 以上、報告を終わります。
○議長(渡邉一夫君) これで、監査委員報告を終わります。
△請願等の委員会付託
○議長(渡邉一夫君) 日程第8、陳情などの委員会付託について。 先月末までに受理した請願・陳情は、お手元に配付した資料のとおり、陳情書が5件でございます。 会議規則第92条の規定に基づき、受理番号2番、5番、6番の陳情は総務常任委員会に付託しましたので報告いたします。
△議案の一括上程、説明
○議長(渡邉一夫君) これより議案の上程を行います。 日程第9、議案第53号 令和2年度川内村
一般会計歳入歳出決算認定についてから、日程第28、議案第72号 川内村教育委員会委員の任命につき同意を求めることについてまでの20議案を一括上程します。 なお、この20件の議案につきましては、本日提案理由の説明を受け、10日に質疑、討論、採決を行いますので、ご了承願います。 次に、提出者から提案理由の説明を求めます。 村長、遠藤雄幸君。 〔村長 遠藤雄幸君登壇〕
◎村長(遠藤雄幸君) それでは、議案第53号 令和2年度川内村
一般会計歳入歳出決算認定についてから、議案第72号 川内村教育委員会委員の任命につき同意を求めることについての20議案について、一括して提案理由を申し上げます。 議案第53号から議案第59号までは、令和2年度の一般会計と6つの特別会計に係る決算について、地方自治法第233条第3項の規定により提出するものであります。 初めに、議案第53号の令和2年度
一般会計歳入歳出決算認定であります。 内容を申し上げる前に、令和2年度の予算編成における重点課題や政策、行財政等の状況を踏まえながら、順次報告いたします。 令和2年度は、5つの基本政策を掲げ、各種事業を計画いたしました。 1つ目は、「村ならではの資源を生かした魅力的な「しごと」づくり」として、福島再生加速化交付金事業の野菜栽培施設整備事業、ワイン施設敷地造成事業やワイン醸造施設建設事業、ふくしま森林再生事業、川内村地域消費振興対策商品券事業や、令和元年度に引き続きプレミアム商品券事業の実施。 2つ目は、「交通・通信ネットワークの拡充」として、光ファイバー施設管理などの情報通信施設整備運営事業や生活交通対策運営事業の実施。 3つ目は、「健康で安心して生活できる環境づくり」として、原子力災害復旧費の除染廃棄物搬出事業、乳幼児家庭保育に対する支援事業、予防接種事業や各種健診事業の実施。 4つ目は、「安心・安全な快適環境の村づくり」として、福島再生加速化交付金による町分地区賃貸住宅整備事業、交通防犯対策では防犯カメラ保守事業、消防・防災では防災行政無線更新事業の実施。 5つ目は、「心豊かな人と文化を育む村づくり」として、生涯スポーツ、文化活動などの事業のほか、小中一貫義務教育学校建設事業や体育館防災機能強化事業、学力向上サポート事業に係る事業などであります。 そのほか、台風19号による農業施設、林業施設及び公共土木施設の災害復旧事業を実施いたしました。 このような事業を計画し、編成した予算は、93億4,800万円でスタートいたしました。 このほか、令和元年度からの繰越し事業として、ふくしま森林再生事業、町分住環境整備事業及び災害復旧事業など、22億6,281万5,000円を含め、5回に及ぶ予算補正を行い、最終予算額が121億5,612万8,000円となりました。 この予算規模により各種事業と事務事業を実施したところ、歳入決算額94億9,327万9,000円で、令和元年度決算と比較すると18億6,391万3,000円、24%の増額となりました。 歳出決算では88億4,814万2,000円で、令和元年度決算と比較すると20億7,970万4,000円、31%の増額となりました。 歳入歳出決算額の増額の要因は、台風19号災害復旧事業と
新型コロナウイルス感染症関連事業、さらには東京電力の山林賠償金などです。 この結果、形式収支となる歳入歳出差引額は6億4,513万7,000円となり、このうち令和3年度に繰り越すべき財源5億4,680万円を差し引いた金額、9,833万7,000円が実施収支額で決算剰余金であります。 この決算剰余金は、地方自治法第233条の2の規定及び地方財政法第7条の規定により、剰余金の2分の1を下らない金額を剰余金が生じた翌々年度までに積立て、または地方債の償還に充てなければならないとされていることから、5,000万円を基金に積立ていたします。残りの4,833万7,000円は、純繰越金として令和3年度一般会計に繰り越すものであります。 歳入の主なものを申し上げますと、村税のうち固定資産税では、大規模償却資産などは減価償却により年々減少しておりますが、令和2年度は個人所得の増額による個人住民税の増額により、令和2年度の収入額は5億1,346万4,000円となり、前年度対比では15.7%増の6,974万円の増額となりました。 地方交付税は、普通交付税と市町村における特殊事情に応じた特別交付税、さらには震災復興財源をカバーする震災復興特別交付税が交付され、20億2,988万4,000円の決算となり、歳入全体の21.4%を占めております。普通交付税が11億7,001万5,000円、特別交付税が1億6,699万8,000円、震災復興特別交付税が6億9,287万1,000円の収入となり、交付税総額では前年度より1,040万4,000円の増額となりました。 国庫支出金では、20億2,153万5,000円の決算で、前年度決算額に対し2億2,763万2,000円の増額となりました。これは復興事業の増加による再生加速化交付金や災害復旧費国庫補助金等の補助事業が増加したことによるものであります。 県支出金は、14億5,541万円の決算となり、前年度決算額に対して2億3,817万6,000円の増額で、歳入総額の15.3%を占めております。県支出金の主なものは、原子力災害復旧費県補助金7億6,125万1,000円、ふくしま森林再生事業補助金2億9,119万円であります。 村債につきましては、例年、償還の際に交付税措置が図られる有利な起債を借りており、令和2年度において、過疎債、辺地債、臨時財政対策債、補助災害復旧事業債、単独災害復旧債、緊急防災減災事業債など、合わせて7億473万1,000円を借入れしております。 主な借入事業は、緊急防災減災事業債で防災行政無線改修工事1億1,150万円、災害復旧事業債で台風19号災害復旧工事に3億1,590万円、過疎債で村民プール施設運営補助3,500万円と教育環境整備事業1億3,420万円、辺地債で多目的集会所外構工事に3,280万円などの借入を行っております。なお、臨時財政対策債は、普通交付税で交付されるべき額の一部を起債で充当されているもので、後年度において交付税の対象となり財政補填がされております。 令和2年度末の起債残高は、下水道事業債を除く一般会計分24億4,791万5,000円となります。 次に、歳出決算の主な内容でありますが、目的別では、まず議会費は5,737万5,000円となり、前年度対比で400万4,000円の減、総務費は、総務管理費や徴税費、選挙費などで6億1,547万3,000円となり、前年度対比で1,369万7,000円の減額となります。 民生費は、国民健康保険特別会計や介護保険特別会計、後期高齢者医療特別会計への法定繰出金などの社会福祉費や児童福祉費、災害救助費などで7億2,535万円となり、前年度対比で2億4,621万2,000円の増額となっております。民生費の主な内訳は、国民健康保険特別会計繰出金3,449万4,000円、介護保険特別会計繰出金7,788万4,000円、後期高齢者医療特別会計繰出金5,479万6,000円、特別定額給付事業2億6,056万3,000円などであります。 衛生費は、ゆふね管理経費などの保健衛生費、塵芥処理負担金や
し尿処理負担金などで1億1,670万1,000円となり、前年度対比230万5,000円の増額となっております。主な内訳は、国民健康保険直営診療施設特別会計繰出金4,196万7,000円、塵芥処理負担金1,398万1,000円、
し尿処理負担金907万7,000円などであります。 労働費は、モニタリング検査費など1,836万3,000円となり、前年度対比435万円の減額となっております。 農林水産業費は、21億6,800万2,000円となり、前年度対比で12億3,398万5,000円の増額となりました。主な内訳は、野菜栽培施設の建設工事2億306万円、ワイン醸造施設建設工事など1億9,801万7,000円、農業集落排水特別会計繰出金6,726万8,000円、ふくしま森林再生事業委託料2億9,749万5,000円、川内村地域創造基金積立金9億3,038万5,000円などであります。 商工費は、3億354万5,000円となり、前年度対比で6,127万3,000円の減額となっております。商工費の主なものは、かわうちの湯源泉ポンプ修繕委託料1,265万円、プレミアム付事業再開・帰還促進券事業委託5,134万7,000円、川内村地域消費振興対策商品券事業委託1億1,467万5,000円、交流施設指定管理委託料2,500万円、田ノ入工業団地専用水道保守点検管理委託料1,859万円などであります。 土木費は、6億6,091万2,000円となり、前年度対比で1億7,887万1,000円の増額となっております。主なものは、橋梁補修工事3,436万2,000円、河川補修工事1,139万1,000円、宅地造成工事1億1,877万円、住宅外構工事7,070万6,000円、住宅公有財産購入費2億5,520万円、川内村避難地域復興拠点推進交付金基金積立金3,120万8,000円であります。 消防費は、2億2,806万9,000円となり、前年度対比で1億139万8,000円の増額となっております。主なものは、双葉地方広域圏組合消防費負担金6,786万4,000円や、防災行政無線更新工事1億1,550万円であり、教育費は、15億7,785万3,000円となり、前年度対比で7億1,634万円の減額となりました。主なものは、教育環境整備事業による校舎建設等に係る経費11億1,177万4,000円、体育館防災機能強化工事7,700万円、学力サポート事業委託料576万6,000円、川内もりたろうプール施設管理運営委託料3,708万円などであります。 災害復旧費は、20億8,176万7,000円となり、前年度対比で11億3,443万3,000円の増額となっております。これは台風19号による災害復旧費用等の増額が原因であります。事業の内訳は、農地等災害復旧費が2億4,075万8,000円、林業施設災害復旧費が8,997万2,000円、公共土木施設災害復旧費が7億9,671万4,000円で、そのほか原子力災害復旧費が8億4,539万1,000円であります。 公債費は、2億8,663万3,000円となり、前年度対比で1,792万7,000円の減額となりました。主なものは、長期債元金2億8,206万円、長期債利子457万3,000円であります。 歳出を性質別に整理しますと、まず義務的経費の決算額は9億4,287万円で、元年度と比較すると873万6,000円の減となりました。義務的経費は、人件費、扶助費、公債費で構成されており、減額の主な要因としましては公債費等の減などによるものであります。 投資的経費では、普通建設事業費の補助事業分25億7,082万8,000円となり、前年度対比で9億6,365万7,000円の増額となっております。これは教育環境整備事業の増加が原因であります。また、普通建設事業費の単独事業分は2億7,805万2,000円となり、前年度対比で1億9,855万3,000円の減額となっております。その他の経費では、物件費が17億3,107万7,000円となり、前年度対比で6億267万2,000円の増額となっております。これは除染関係の委託料の増額が原因であります。また、積立金が10億5,541万3,000円となり、前年度対比で5億4,935万7,000円の減額となっております。これは教育環境整備事業に係る積立金の減額などによるものが要因であります。 以上が一般会計の決算内容であります。 次に、議案第54号 令和2年度川内村
国民健康保険事業勘定特別会計歳入歳出決算認定についてであります。 令和2年度の歳入総額は5億1,846万6,000円で、歳出総額が4億8,766万1,000円となりました。前年決算と比較し、歳出では2,791万3,000円の増額となっております。歳出の主な増額理由は、保険給付費で前年度を比較すると2,033万1,000円の減額となりましたが、基金への積立額を4,000万円増額したものです。 なお、被保険者は減少傾向にありますが、依然として1人当たりの医療費が高く、令和2年度では県内2番目となっている現状にあることから、今後、医療費抑制に係る広報活動と保険事業を実施していきたいと考えております。 次に、議案第55号 令和2年度川内村
国民健康保険直営診療施設勘定特別会計歳入歳出決算認定についてであります。 令和2年度の歳入総額は1億8,239万1,000円、歳出総額は1億6,457万8,000円となり、実質収支額は1,781万3,000円となりました。 歳入の対前年比は1,585万8,000円の減、歳出では675万4,000円の減です。その要因としては、
新型コロナウイルス感染対策として専門外来を予約制とし、密を避けることや、個別の調剤を見直しするなど、必要最小限の服薬管理で健康維持できるよう診察助言も行っております。 川内村国民健康保険診療所は、本村唯一の医療機関として村民の医療需要に応えるため、専門医の設置と継続、新しい機材等の整備を含め、最新医療の体制を図ってまいります。 次に、議案第56号 令和2年度川内村
農業集落排水事業特別会計歳入歳出決算認定についてであります。 歳入決算額では2億1,921万円、歳出決算額では2億1,806万8,000円、繰越額が114万2,000円となり、実質収支額も同額の114万2,000円で、前年度決算と比較すると歳入歳出共に増額となります。増額の主な要因は、県道小野冨岡線改良事業に伴う農業集落排水施設の移設工事等の補修工事を実施したためです。 本年3月末時点の農業集落排水への加入状況につきましては、上川内地区は235件、下川内地区では318件の加入となり、全体加入率では88.3%となりました。 今後におきましても、施設の適切な維持管理を図るとともに、生活環境の向上並びに水質の改善を図るため、加入の推進に努めてまいります。 以上が令和2年度川内村農業集落排水事業特別会計歳入歳出決算の主な内容でございます。 次に、議案第57号 令和2年度川内村
介護保険事業勘定特別会計歳入歳出決算認定についてであります。 歳入決算額は5億5,321万7,000円、歳出総額は5億1,323万2,000円となり、実質収支額は3,998万5,000円で、1,128万6,000円の減額となりました。 第7期介護保険事業計画の3か年の3年目として、福祉サービスの充実と収支均衡の会計運営に努めました。 歳入では、保険給付に伴う国・県・村の負担割合の調整や、災害による介護保険料の減免分と利用者負担免除による補助金収入等があり、歳出では、地域密着型介護サービス給付の増加となりました。 今後とも住み慣れた地域で自分らしい暮らしを最後まで続けることができるよう、医療、介護、予防、住まい、生活支援が包括的に確保される、地域包括ケアシステムの構築に努めてまいります。 次に、議案第58号 令和2年度川内村
介護サービス事業勘定特別会計歳入歳出決算認定についてであります。 本会計は、要支援認定者への介護予防事業を実施する目的で設置された特別会計であります。事業運営を平成30年7月に社会福祉協議会に委託したことから、本年度の介護事業はありませんでしたが、過去の介護報酬請求に誤りを発見し、新たな請求があった場合の会計処理のため、予算は存目計上としておりました。なお、請求書の時効は2年とされており、期限までに過誤請求がなかったので、本年度をもって会計の閉鎖となります。 次に、議案第59号 令和2年度川内村
後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算認定についてであります。 本会計は、75歳以上の高齢者等を対象とした医療保険制度であります。令和2年度の歳入総額は7,515万円、歳出総額は7,512万6,000円となり、歳入歳出差引額2万4,000円の繰越額となります。 歳出総額が前年度決算と比較し503万8,000円の減となっておりますが、これは被保険者数が年々減少していることが要因と思われます。 次に、議案第60号から議案第65号までは、令和3年度の一般会計及び5つの特別会計補正予算についてであります。 初めに、議案第60号 令和3年度川内村一般会計補正予算についてであります。 既定の予算に歳入歳出それぞれ3億8,227万9,000円を増額し、歳入歳出予算の総額を48億3,618万1,000円とするものであります。主な内容としましては、歳出では人事異動による職員給与等の増減の補正が全般的に行われております。 総務費では、公共施設等総合計画との整合性を図るため、個別施設計画作成委託料440万円の増額、さらに個別施設計画等を反映させた総合管理計画の見直しのための委託料330万円を増額、川内駐在所移設に伴う造成工事、井戸掘削工事や農業集落排水接続工事のための工事請負費1,650万円の増額、さらにこの事業に伴う用地取得のため公有財産購入費129万3,000円の増額、篠平地区国土調査修正登記のための用地測量委託料880万円の増額、移住・定住促進施策を強化するため、移住・定住支援センター設置・運営業務委託料など432万8,000円の増額、県道小野富岡線改良工事などに伴う光ケーブル移設委託料2,400万円の増額。 民生費では、社会福祉協議会の社会福祉士の人件費や物件費等、組織運営のための負担金補助及び交付金349万5,000円の増額、子育て世帯生活支援給付に伴うシステム改修委託料100万円の増額、低所得者の子育て世帯に対して1人当たり5万円を給付するため、扶助費95万円の増額。 衛生費では、検診結果等の電子化した情報を市町村間で連携できるシステム改修や自治体予防接種台帳システム委託料として420万7,000円の増額、新型コロナワクチン保管冷凍庫の停電に備えた蓄電システム整備のため、備品購入費313万5,000円の増額。 農林水産業費では、上川内処理場非常用エンジンポンプ修繕のための繰出金275万円の増額。 林業費では、戸毛ノ森地区村有林のり面崩落箇所の改修のための測量設計委託料550万円の増額、除染廃棄物搬出に伴い破損した林道施設の補修のための工事請負費1,650万円の増額。 土木費では、除染廃棄物搬出に伴い、破損した村道施設の補修費用として工事請負費5,400万円の増額、かわうちワイナリーへのアクセス道路であります村道続滝大平線の拡幅工事として、工事請負費600万円の増額、河川維持事業では、除染廃棄物の仮置場として利用されていた小猿合川の護岸復旧や菅ノ川護岸復旧のための工事請負費2,500万円を増額。 住宅費では、県道小野富岡線改良工事に伴う宮渡住宅給水施設新設撤去の工事請負費として3,000万円の増額。 消防費では、県道小野富岡線改良工事に伴う早渡地区防火水槽撤去・新設事業として工事請負費1,650万円の増額、防災行政無線不感エリア内の個別受信機更新のため、備品購入費390万5,000円の増額。 教育費では、福島県事業による木戸川河川改修に伴い、小中学園校庭のフェンス等、支障物件として撤去、再設置が必要となり、工事請負費143万円の増額、川内小中学園校舎のガラス屋根が経年劣化により雨漏りが発生し、また給食室や図書室のエアコンも経年劣化により冷却機能が低下しているため、修繕が必要となったことから工事請負費407万円を増額。 災害復旧費では、農地等小災害復旧費8,000万円、道路橋梁施設災害復旧費2,000万円など、合わせて1億円を増額計上するものであります。 歳入の主なものは、地方交付税では、普通交付税の確定による1億9,410万1,000円の増額、国庫支出金では、子育て世帯生活支援特別給付金195万円、新型コロナウイルスワクチン接種体制確保事業臨時補助金313万5,000円、感染症予防事業費補助金として219万1,000円、川内村移住・定住支援センター設置運営補助金324万5,000円など、合わせて1,091万1,000円の増額。 財産収入では、木戸川河川改修に伴う小中学園の土地売払い収入など131万円を増額、繰入金では、令和2年度決算に伴う各特別会計からの繰入金1,897万8,000円を増額し、財政調整基金等からの繰入金2,400万円を減額、繰越金に令和2年度からの繰越金4,833万7,000円を増額、雑入に県道小野富岡線改良工事に伴う光ファイバー移設補償料2,100万円、宮渡住宅給水施設新設及び撤去に係る補償金3,000万円、さらに早渡地区防火水槽の移設補償金1,650万円、合わせて6,750万円を増額、木戸川河川改修に伴う物件移転補償料143万6,000円の増額、除染廃棄物搬出に伴う村道・林道補修補償料7,250万円の増額、川内村複合商業施設、ショッピングセンターYO-TASHI、令和2年度収益金116万円を増額し、臨時財政対策債1,030万9,000円を減額するものであります。 なお、第2表につきましては、地方債の借入限度額を臨時財政対策債6,808万9,000円として計上するものであります。 次に、議案第61号 令和3年度
国民健康保険事業勘定特別会計補正予算についてであります。 既定の歳入歳出それぞれ3,080万5,000円を増額補正し、予算の総額を4億8,595万9,000円とするものであります。 この補正の主な内容ですが、保険給付費負担金につきましては、当初予算において仮算定による予算を計上しておりましたが、本算定の結果、本年度の各種負担金が確定したことから予算計上するものであります。 また、令和2年度決算に伴う剰余金3,080万5,000円を繰越金として、令和3年度予算に受入れを行い、うち1,970万3,000円を国保基金に積立てを行い、83万3,000円を予備費に計上するものであります。 次に、議案第62号 令和3年度川内村
国民健康保険直営診療施設勘定特別会計補正予算についてであります。 既定の歳入歳出予算にそれぞれ1,781万2,000円を増額補正し、予算の総額1億8,147万2,000円とするものであります。 補正内容の主な内容は、令和2年度決算に伴う剰余金を繰越金として3年度予算に繰入れを行い、一般会計に繰出し処理するものであります。 次に、議案第63号 令和3年度川内村
農業集落排水事業特別会計補正予算についてであります。 既定の歳入歳出予算に389万1,000円を増額し、予算の総額を1億1,974万6,000円とするものです。 補正予算の主な要因は、上川内処理場の非常用ポンプが故障し、汚水処理に支障を来す恐れがあることから、修繕費275万円を増額するものです。繰越金においては、前年度決算による実質収支の純繰越金114万2,000円を繰入れし、一般会計に繰り出すものです。 以上、
農業集落排水事業特別会計補正予算の内容でございます。 次に、議案第64号 令和3年度川内村
介護保険事業勘定特別会計補正予算についてでありますが、既定の歳入歳出予算にそれぞれ3,998万6,000円を増額し、予算の総額5億6,315万5,000円とするものでございます。 補正予算の主な内容は、令和2年度決算に伴う繰越金の確定により、剰余金3,998万6,000円を令和3年度予算に受入れを行い、過剰交付となった国・県給付費負担金2,212万7,000円を償還金として返納、残り1,785万9,000円を介護給付費準備基金に積立てするものであります。 次に、議案第65号 令和3年度川内村
後期高齢者医療特別会計補正予算についてであります。 既定の歳入歳出予算にそれぞれ117万5,000円を増額し、予算の総額を7,274万円とするものでございます。 補正の内容は、人事異動に伴う組替え補正であり、職員手当等について一般会計から115万円を繰り入れ、同額を歳出に計上するものであります。また、令和2年度決算に伴う繰越金の確定により、剰余金2万5,000円を令和3年度予算に繰入れを行い、同額を一般会計繰出金に計上するものであります。 次に、議案第66号 川内村
飲料水安全確保対策基金条例の廃止についてであります。 この条例は、平成26年3月14日に制定され、飲料水への不安を払拭し、村民の早期帰村を促すために、東京電力からの賠償金を財源とし、基金を創設することで事業を実施してまいりましたが、その目的を達成したため基金を廃止するものです。 次に、議案第67号 川内村
過疎地域自立促進特別事業基金条例の一部を改正する条例についてであります。 過疎地域の持続的発展の支援に関する特別措置法が今年4月1日施行されたため、同法第14条第2項に規定にする過疎地域持続的発展特別事業を実施するため、関係する文言の改正を行うものであります。 次に、議案第68号 川内村手数料徴収条例の一部を改正する条例についてであります。 行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律の一部改正に伴い、地方公共団体情報システム機構は申請者から個人番号カードの発行手数料を徴収することができるとされたことから、手数料条例を改正するものです。併せて、通知カードの再発行が廃止されたことによる手数料の一部を改正するものです。 次に、議案第69号 川内村過疎地域持続的発展計画の策定についてであります。 本計画は、過疎地域の持続的発展の支援に関する特別措置法第8条第1項の規定に基づき、議会の議決を経て、令和3年度から令和7年度までの5年間に本村が実施する施策について特別措置が講じられるよう策定するもので、村全域が対象地域となっております。 計画の主な内容は、移住・定住・地域間交流の促進、産業の振興、交通施設の整備と交通手段の確保、生活環境の整備、医療の確保と教育の振興、さらに再生可能エネルギーの利用促進等であります。 次に、議案第70号 工事請負契約の締結についてであります。 本工事は、平成29年度より整備を進めておりました林業専用道路で、令和元年の台風19号により整備途中であった路肩のり面が大規模に崩落し、幅員の確保が困難となり、のり面の復旧を行うものです。 工事の概要でありますが、コルゲートフリューム水路70メートル及び地下排水口105メートルを設置し、大型ふとんかごにより排水処理を行い、のり段に丸太柵工202メートルを設置し、面強化材6,965.5平方メートルを施行し、のり面を保護するものです。 この工事につきましては、去る8月20日、条件付一般競争入札を執行しましたところ、予定価格の範囲内で、大和田建設株式会社、代表取締役、大和田利則氏が7,535万円で落札し、先般、工事請負仮契約を締結しましたので、地方自治法第96条第1項第5号及び議会の議決に付すべき契約及び財産の取得又は処分に関する条例第2条の規定に基づき、議会の議決を求めるものでございます。 次に、議案第71号 物品購入契約の締結についてであります。 現在、第4分団に配備している軽自動車の消防ポンプ積載車両は、購入後20年以上経過しているため、消防車両更新計画に基づき、消防ポンプ積載車1台を購入するものでございます。 去る8月20日に一般競争入札を執行し、予定価格の範囲内で、株式会社磐水社、代表取締役社長、渡辺守弥氏が671万円で落札し、先般、物品購入仮契約を締結しましたので、地方自治法第96条第1項第8号及び議会の議決に付すべき契約及び財産の取得又は処分に関する条例第3条の規定により、議会の議決を求めるものでございます。 次に、議案第72号 川内村教育委員会委員の任命につき同意を求めることについてであります。 本村教育委員会の委員の定数は現行5名でありますが、そのうちの1名、渡邉健二氏について、今月30日をもって任期満了となるため、地方教育行政の組織及び運営に関する法律第5条第2項により再任をしたいと思っております。 渡邉氏には、平成29年10月から教育委員として任期を全うしていただきました。その職務執行は、村民一人一人に目を配り、真摯に取り組み、ご活躍をいただいております。 よって、川内村大字上川内字後谷地552番地の2、渡邉健二氏を本村の教育委員として任命することについて、同法第4条第2項の規定により、議会の同意を求めるものであります。 以上、議案第53号から議案第72号までの20議案について、ご提案をさせていただきました。 ご審議の上、ご決議賜りますようお願い申し上げて、提案理由とさせていただきます。
○議長(渡邉一夫君) これで提案理由の説明を終わります。
△監査委員報告
○議長(渡邉一夫君) ここで監査委員の報告を求めますが、事前に審査意見書を配付しておりますので、重点的な報告にとどめたいとの申出がありました。 これにご異議ございませんか。 〔「異議なし」と言う人あり〕
○議長(渡邉一夫君) 異議なしと認めます。 それでは、代表監査委員、秋元則行君。 〔監査委員 秋元則行君登壇〕
◎代表監査委員(秋元則行君) それでは、川内村長、遠藤雄幸様。川内村議会議長、渡邉一夫様。川内村代表監査委員、秋元則行。川内村監査委員、高野政義。 令和2年度川内村一般・特別会計歳入歳出決算及び基金運用状況の審査意見の提出について。 このことにつきまして、地方自治法第233条第2項及び第241条第5項の規定により、審査に付された令和2年度川内村一般・特別会計歳入歳出決算及び基金運用状況について審査しましたので、別紙のとおり意見を提出します。 1、審査の対象、令和2年度川内村一般・特別会計歳入歳出決算及び基金運用状況。 2、審査の期日、令和3年7月23日、24日の両日でございます。 3、審査の場所、川内村役場議員控室。 4、審査意見書、別紙のとおり。 意見書でございます。 令和2年度川内村一般・
特別会計歳入歳出決算審査意見書。 1、審査の概要、(1)審査の対象。 ①令和2年度川内村一般会計歳入歳出決算書。 ②令和2年度川内村国民健康保険事業勘定特別会計歳入歳出決算書。 ③令和2年度川内村国民健康保険直営診療施設勘定特別会計歳入歳出決算書。 ④令和2年度川内村農業集落排水事業特別会計歳入歳出決算書。 ⑤令和2年度川内村介護保険事業勘定特別会計歳入歳出決算書。 ⑥令和2年度川内村介護サービス事業勘定特別会計歳入歳出決算書。 ⑦令和2年度川内村後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算書。 ⑧令和2年度における基金の運用状況についてでございます。 (2)審査の期間等、令和3年7月23日から令和3年7月24日まで。 審査案件については別紙のとおりでございますので、ご参照いただきたいと思います。 審査の基本方針としまして、①決算書類の計算に間違いないか、②実際の収入、支出が伝票と符合するか、③収支は適法であるか、④予算が的確に執行しているか、⑤事務事業が効果的、経済的に執行されているか、⑥不納欠損処分が適正かどうか、⑦基金の設置目的に沿って適切に運用されているか、以上を基本方針として、歳入歳出決算書及び基金の運用状況表並びに各課等から提出された関係書類や資料を照査し、また関係職員から説明を求めるなどして審査いたしました。 ここで決算の総括、審査内容につきましてご説明すればよろしいんですが、先ほどの議長のお話もございますので、この辺につきましては資料のほうを熟読していただければと思っておりますが、4番の審査内容の(5)の表でございます。そこのところで表がございますが、ここのところの健全化判断比率、令和元年度、早期健全化基準とございますが、令和「元年度」のところ、誤記がございました。申し訳ございません。ここを「2年度」ということで修正願えればと思ってございます。申し訳ございませんでした。 それでは、これらを踏まえまして、私どものほうから審査の結果、まとめということでお話しさせていただければと思ってございます。 村長から提出されました令和2年度一般・特別会計の歳入歳出決算書及び附属書類並びに基金の運用状況は、総括的かつ慎重に審査した結果、予算の執行状況に違法または不適当と見られるものはなく、決算は総じて妥当であったと認めるものでありますが、特に以下について意見を付すことといたしました。 (1)主要事業の執行状況についてでございます。 令和2年度に行われた主要事業につきまして書類審査を行ったところでございますが、復興関係や災害復旧の繰越し事業も含め、さらにはコロナウイルス感染症対策など、非常に事務量が増加し、マンパワー不足の中、事業の完了、書類等の整備を行われてきた職員の努力に改めて敬意を表するところでございます。今後も、多忙な中、職員の健康管理とともに適切な事務処理に努めてほしいと思っております。 (2)決算概要の聴取についてでございます。 財務係から別紙の令和2年度決算資料により内容を確認しましたが、決算分析の文章に震災についての統括分が欠如しているので追加してほしいと思います。また、決算値をグラフ化にして見やすくするなどしてほしい。また、今後の決算額については、震災前、これ平成22年の数値が今後も比較対象になるかと思いますので、これからもこの辺の部分について記述をお願いしたいところでございます。 (3)歳入につきまして。 村税等は貴重な村の自主財源でございます。そういったことから、債権保全のための手続と、引き続き収入未済額解消に向けた取組と、面談等の記録や支払計画書を提出させるなど、関係法令に基づいた適正、厳格な事務処理をお願いしたいところでございます。 (4)歳出についてでございます。 予備費や流用について突発的経費として再出することは理解できるわけでございますが、当初予算や補正予算で対応できる経費も見受けられております。そういったため、精査した上で予算計上を願いたいと思います。また、人件費や各報償費の取扱いについては、必ず性質を確認した上で適正な節で歳出をお願いしたいと思ってございます。特に報償費についてでございますが、幾つか上がってございましたですけれども、それについての規定がなく、根拠が確認されず計上がされたものが確認されたための、このような意見になってございます。 以上、報告を終わります。
○議長(渡邉一夫君) これで代表監査委員の報告を終わります。 ここで休息のため暫時休議といたします。再開を10時45分といたします。 (午前10時35分) (午前10時48分)
○議長(渡邉一夫君) 休息前に引き続き会議を開きます。
△一般質問
○議長(渡邉一夫君) 日程第29、これより一般質問を行います。 本定例会の一般質問は一問一答により行います。質問者の持ち時間を60分といたします。 初めに、7番、井出剛弘議員の発言を許します。 7番、井出剛弘議員。 〔7番 井出剛弘君登壇〕
◆7番(井出剛弘君) では、ただいまより通告どおり一般質問をします。 県道、村道の側溝について。 ここ数年、大雨などによる大規模な水害が全国的に発生し、村内でも大きな被害に見舞われたのは記憶に新しいところです。 水害防止は河川の改修など必要と思いますが、村民が暮らしの目の届くところで不安に思うのが道路の側溝の状況です。 村内の側溝整備された中で、落ち葉や、場所によっては土砂などが堆積しているところも見受けられます。また、雨水を適切に排水できず、道路に流れ出ているところが多々あります。再び大雨に見舞われるようなことがあったら、災害にもつながるのではないかと懸念するところです。 このようなことから、側溝に堆積する落ち葉や土砂などの撤去について、村の対策をお伺いします。 2番、全袋検査の農家補償について。 災害から10年が過ぎ、稲作が再出発してから今年で9年目を迎えます。福島県の米は、引き続き放射能検査の全袋検査が実施されています。この全袋検査について、下川内検査場所への輸送について、国、東電からの補償を受け取っていないとの声が聞こえます。行政への不信につながりかねますので、この件についてお伺いします。よろしくお願いします。
○議長(渡邉一夫君) 村長。
◎村長(遠藤雄幸君) それでは、7番、井出剛弘議員のご質問にお答えいたします。 1点目の県道、村道の側溝についてでありますが、議員ご指摘のとおり、道路側溝の排水機能は大変重要なものであり、落ち葉や土砂等が堆積した場合は、適切に排水されず、災害につながることや、被害を大規模なものとしてしまうことは十分認識しております。 国・県道の管理につきましては、福島県富岡土木事務所がパトロールを実施し、補修等が必要な箇所は、管理業者に委託し、対応していると聞いております。村としましても、国・県道の補修箇所等、確認した場合には、その都度、土木事務所へ連絡し、対応をお願いしているところでございます。 また、村道、農道、林道の村管理施設は、定期的に道路パトロールを行い、補修等が軽微なものは職員が対応し、規模が大きいものは委託業者に補修を指示し、管理を行っておりますが、路線数や管理延長が膨大であり、管理が行き届いていない箇所も少なくありません。村道等の維持管理は大変重要でありますので、今後も維持管理に努めてまいります。 2点目の米全袋検査の農家補償についてでありますが、福島県産米の全量全袋検査に係る損害賠償の事務手続につきましては、毎年9月に県の恵み安全対策協議会に全袋検査実施計画承認申請書を提出し、10月には県協議会から概算事業費の7割が概算払いにより交付されます。 賠償の対象となる経費としましては、検査に係る人件費、検査機器メンテナンス費、各種リース料金と米の運搬費でございますが、東京電力からの申入れにより、平成30年度から実費賠償方式に変更され、領収書などの確認後に支払われることとなりました。 この7割の概算金は、先に人件費、検査機器のメンテナンス費、リース料金の支払が完了した後に部分払いを請求を行い、その賠償金が入金された後に米運搬費用を農家へ支払っております。 また、ここ数年、全袋検査データと米搬入伝票の数量確認作業に時間を要したため、支払が遅れる結果となりました。令和元年度分につきましては、本年8月18日に入金となりましたが、令和2年分につきましては、現在、確認作業を急いでいる状況です。今後は農協と連携を図りながら、早期支払に努めてまいります。 以上で、井出議員からのご質問の答弁といたします。
○議長(渡邉一夫君) 7番、井出剛弘君。
◆7番(井出剛弘君) ありがとうございました。 確かに、村道といいますと、村長さんが言われたとおり、数が数でございますので、なかなかこれは当然最初から最後までということは難しいのかと思われますが、ただ、先ほど私が申し上げましたように、やっぱり側溝というのは一番大切なものでございますので、私はここちょっと見た限りでは、大字上川内のほうなんですが、前谷地ですね、田村市に抜ける村道ですか。あと一部、議長さんのところから通っている長網を通って経由されて都路に抜ける村道。また、高塚山に抜ける村道ですか。あと、先ほど行政報告のあれで村長からありました続滝から大平線のワインの工場に抜ける村道ですか。その辺を私はちょっと確認というか、現状、ちょっと前から心配になって見ておったんですが、やっぱりかなり堆積がして、道路に水があふれて、雨水が降るたびにあふれて、そういう箇所がかなり見受けられるということでございます。 それと、そこにその場合に道路に面したかぶり木という木がかなりの場所にあって、それが落ち葉だとか木の枝が落ちて側溝が詰まる原因なのかなと、このように見受けられるところでもございますが、何分かぶり木が多いということも一つの原因なのかなと、そう思われました。 また、長網村道は今森林整備事業が行われておって、側溝に砂が入り込んで不十分な場所があったんですが、最近、業者が撤去されまして、かなりきれいになっておったというのが見受けられます。 また、長網集会所の下部、下のほうなんですけれども、あの辺にはやっぱり長網集会所の庭の砂がかなり流れ込んで、側溝に入って詰まっておるというような状況も見られました。 また、道路の路肩とU字溝の草が真っ平らに置いちゃって、どこまでが路肩なのかなというような場所も見受けられます。 そんな環境では、交通の、自動車の通行にも妨げるということがありますので、その辺もしっかりと見極めて、今後ともこの整備事業には、側溝の管理にはかなりな面を見られまして、村民が安全な通行できるような対策を取っていただきたいなと、このように思うわけでございます。 また、ちょうど、すみません、県道なんですが、県道は。
○議長(渡邉一夫君) 井出議員、一つ一つ、一問一答ですから、聞きたいことを聞いて簡素にやっていただきたいと思いますので、延々と持論を並べるんじゃなくして、質問したい事項を的確に質問してください。
◆7番(井出剛弘君) ただいま申し上げました村道につきまして、先ほど私が申し述べましたことにつきまして、今後行政ではやっていくというようなことなんですが、はっきりとした明確な答弁をお願いしたいと、このように思っております。
○議長(渡邉一夫君) 村長、遠藤雄幸君。
◎村長(遠藤雄幸君) いろいろとご指摘ありがとうございます。 道路は、やはり社会資本のインフラ整備においても非常に重要な整備だというふうに思っております。特に震災後、復興を進めていく上で、やはり道路の果たしてきた役割は非常に大きいというふうに思っております。が、しかし、現状はやはり議員のご指摘のとおり、心許ない部分もあります。 現在、県道、国道に関しては緊急道路に指定されて、それぞれ国道399や小野富岡線が粛々と整備をされているところであります。既存の道路をどう維持管理していくかということは、実は非常に新設するよりも重要だというふうに認識しております。 特に、村道や林道、農道というのは、ある面では住民の人たちの生活の道路でもあるというふうに認識しておりますので、今後、維持管理にどう財源を配付していくかということが重要だというふうに認識しております。 今回の補正予算の中にも、提案理由の中にも述べさせていただきましたけれども、懸念されているかぶり木の状況についても補正予算を組んでおります。全て一括でというわけにはいきませんので、やはりそこは重点ポイントを、優先順位を決めながら、かぶり木の対策をしていくというふうに考えております。かぶり木が多ければ、当然落ち葉で側溝に堆積していくということは想像できるわけでありますので、それぞれその箇所決めをしながら、重点ポイントから、あるいは堆積物が多いところから、除去も進めていきたいというふうに思っておりますので、ぜひご理解をいただければなというふうに思います。 課長のほうで確認できているポイントがあれば答弁させます。
○議長(渡邉一夫君) 建設課長、遠藤栄治君。
◎建設課長(遠藤栄治君) 今、井出議員のほうからご指摘あった箇所は、私どものほうで確認はしておりますので、9月補正にて維持補修費を計上しております。採決になりましたらいち早く対応したいと思いますので、よろしくお願いいたします。 以上になります。
○議長(渡邉一夫君) 7番、井出剛弘君。
◆7番(井出剛弘君) よくご説明ありがとうございました。 理解をしましたので、あと県道の件についてちょっとお伺いしたいと思います。 例えば、112号線富岡大越線なんですが、2区の遠上地区から入って滑津の区間なんですが、そこのU字溝が大変以前から騒いでおったわけなんですが、あの区間のU字溝が堆積したりなったりして、蓄積するようになったりして、かなりひどいと。場所によっては約100メーターくらい、県道の脇の上がっていって右側ですか、滑津と蒲生さんの上の橋の間の区間なんですが、約100メーターくらいのU字溝、内径で約35センチ、35センチの大きなU字溝なんですが、それが100メーターくらいの長さで破損されている場所があるというのが現状でございます。 また、40メーターくらいが土石、落ち葉とか入っちゃって、40メーターくらいが草の根が生えてあるというような現状も見受けられますので、その辺も今後きちんとやっていただきたいなと、このように思っております。 また、場所によっては、県道なんですけれども、ガードレールが支柱が雨水の排水により流されちゃって、宙づりになってあるという場所も見受けられますので、この辺もやっぱり県と連絡を取り合ってしていただきたいなと、このように考えております。 また、1つなんですが、ここで先ほど村長からかぶり木対策についてはご回答いただきましたので、そのように理解をいたしました。引き続き、県の土木事務所が定期的に巡回をされておるパトロール、巡回されておるんですが、その結果を村のほうにどういう対応をなされて、報告をなされておるのか、あったらばちょっとお聞きしたいなと、このように思っております。
○議長(渡邉一夫君) 村長、遠藤雄幸君。
◎村長(遠藤雄幸君) ご指摘の富岡大越線の箇所は、今、議員がご指摘のような状況だろうというふうに思います。一昨年ですかね、台風19号によって、やはりそのことが一つの要因としてあの道路の法面が崩落したというような事実もありますんで、そこは十分、我々も現状認識して、管理監督していくのが県でありますんで、情報はタイムリーに伝えてはいるという状況です。 その辺のキャッチボールの仕方がどうなっているかというのは、担当課長のほうから答弁させます。
○議長(渡邉一夫君) 建設課長、遠藤栄治君。
◎建設課長(遠藤栄治君) 富岡土木事務所のパトロールの結果については、残念ながら私の建設課のほうには報告はございませんが、村のほうから修繕してほしい箇所のほうは、写真付きでメールを送って対応していただいているような状況でございます。 土木事務所さんのほうも予算的なものがありまして、優先順位を決めて、それで実施しているというところでございます。 以上になります。
○議長(渡邉一夫君) 7番、井出剛弘君。
◆7番(井出剛弘君) ありがとうございました。 先ほど申しました定期的に行っておるパトロールなんですが、先ほど申し上げましたように県道112号線になっているわけなんですよね。これ、大事な主要道路でございます。そのためにパトロールをなさっておるわけなんですが、そういう箇所というものは全然県では把握していないんですね。そういう報告を村にしてないということはね。それではやっぱり困ってしまうというのが、あそこ通行される方々でございますので、何分にも、これから台風のシーズンとか近づいてきますので、やっぱりいち早く県のほうに申し出て、早急な対策を取っていただくように一つお願いをしたいと、このように思っております。 また、例えば路盤とU字溝が平らな場所には、やっぱりU字溝を整備なされた上に蓋をかければ、そういう問題も多少は対策できるのかなと、このように考えるわけでございます。 県道の戸毛ノ森の地区は、行政担当のほうからお礼をいただいていまして、あそこが幅広い道路になって、その上に、その脇にU字溝に蓋をかけてもらったというのが現在で、あそこは前も大分支障があったんですが、あそこは全然問題でなくなったというような例もありますので、今後やっぱりそういう場所が、適切な場所があった場合には、県のほうに申し出て、やっぱり蓋をかぶせていただくと、道路もある程度広く使われるということもありますので、その辺も含めてお願いをしたいと、このように考えております。 では、この村道、県道につきましては、課長さんからも答弁をいただきましたので、ただいま申し上げたように、これは県のほうに要望なされて、いち早く、時間はかからんと思いますが、なるべく早めに改善、改良していただくようにお願いを申し上げたいと思います。 続きまして、2番の補償の問題なんですが、村長から答弁がございましたが、令和元年の補償が8月18日に個人に振込になったよと。私も8月23日にこの一般質問を届出したんですが、やっぱり私がその辺が勉強不足ということで、元年度の振込を分からないでこういう質問したということは大変失礼したと、このように思っております。 令和元年は、付け加えますけれども、その放射能検査というのは949万個が検査されまして、キログラム100ベクレル以下はこういったものはなかったと、このように聞いております。 また、12市町村以外は令和2年からモニタリングの検査に移ったということであります。また、令和2年からの12市町村が全袋検査した数は31万5,400袋と、このように聞いております。 また、避難指示のあった地域では、営農再開が本格化しておらず、検査数の蓄積が少ないことから、令和3年度産全量全袋検査を続行すると、継続するということでございます。それに伴いまして、川内村の作付面積は、令和元年は205ヘクタールというふうに聞いております。また、これをさくら農業組合川内支所に出荷されたお米が30キロで2万5,917袋と、このように伺っております。令和2年度は183ヘクタールで、30キロの計算で2万3,246袋というようなことが出荷されたよというのを聞いております。 そのほか、JA米のほかに別な会社とか、いろんな手続あるものですから、その他のほうにもお米が流れていっておりますので、この数よりはかなり増えているのかなと、このように考えるわけでございます。 また、農家補償というのを片道30キロが110円の賠償が補償をされておると。フレコンだと30キロ36袋入るわけでございますので3,960円というような計算になると、このように伺っております。 いずれにしろ、震災後、川内村はいち早く除染をなされて、これだけの再開ができたということは、やっぱりこれは村民一人一人の思いがこもった表れだと、このように感じておりますので。
○議長(渡邉一夫君) 井出議員、これ賠償についての質問ですから、今、営農再開についてじゃなくして、この賠償をどうするかということを聞いてください。
◆7番(井出剛弘君) だから、私は最後に、このことは県のほうに聞きますと、この継続するか、しないかは、令和4年から、それは12市町村の関係者、村長、町長さんとか、やっぱりさっき言いましたように恵みの会とか、農協さんとかの相談をされて県では決定するということなんですが、令和3年度後には、村として村長はどういう考えをしておるのかということをお聞きしたいと思います。
○議長(渡邉一夫君) 村長、遠藤雄幸君。
◎村長(遠藤雄幸君) 震災後、作付が始まって、今、約7割程度の作付面積が復旧しているという状況は議員のご指摘のとおりです。しかし、全体の面積から比べると、震災後はかなり農地除外されたり、それから放棄されたりというようなことがあります。あるいは転用されたりと。とすると、全体の農地からすると、7割どころじゃなくて、極めてもう9割近い作付が施されているという状況でもありますね。これはやっぱり農家の人たちの水稲にかける熱い思いが数値となって表れてきた結果だというふうに思っております。 現在、全袋検査を進めておりますが、検査をしたからといって、じゃ安全安心かというわけではないというふうに思っております。検査をするシステムそのものをしっかりと検査をしていくということが重要じゃないかなというふうに思っていますんで、今後、消費者のニーズを聞きながら、それは判断されることだろうというふうに思います。 村としては、ある面では、全袋検査した結果としてシールが貼られますよね。そのシールを貼られることによって、消費者のイメージとしては、これはもう福島県産だねというような認識をされるわけですよ。放射能の検査したんだねと。ある面では、そういうことが風評被害につながっているということもお聞きします。ですから、検査すること自体が安心安全につながるかというと、そうではないという側面も実は持ち合わせているというふうに理解しております。 こういったところのバランスをやはり考えながら、今後の全袋検査がサンプル検査に移行していくというようなところは、考えていかなければいけないというふうに思っております。 実際、2012年から始まった検査でありますけれども、当初、約85億くらいの検査料、器具とかリース料、それから人件費もかかっているんですね。現在は約60億くらいかかっております。このうち約50億が東京電力からの賠償で賄われているというところでありますが、こういった全袋検査、これからもじゃ継続していくことができるのかどうかというのは、これ誰が考えてもどこかで終着点、ゴールはあるんじゃないかなというふうに思います。 じゃ、その辺を被災12市町村がどう判断するかでありますけれども、やはり相反する問題をどう解決していくかということにつながっていきますんで、ここはやはり生産者の皆さんと協議しながら判断していきたいというふうに思っておりますし、その判断するタイミングはそれほど遠くないなというふうに思っております。
○議長(渡邉一夫君) 7番、井出剛弘君。
◆7番(井出剛弘君) この全袋検査は、今、村長がおっしゃったように長く続くわけではございません。私も認識はしております。ただ、やっぱり安心安全なお米を届けるということから、12市町村はまだ完全な米作りをやっていない地域がございますので、その辺はよく連携を取って、今後のこの村の農家に生かせるような行政指導を一つよろしくお願い申し上げまして、本当に滞りない問題でございましたが、一般質問を終わりたいと思います。ありがとうございました。
○議長(渡邉一夫君) これで、7番、井出剛弘議員の一般質問を終了します。 残り時間40分なんですが、延長になっても、もう一人の方やらせていただいて結構ですか。 〔「よし」と言う人あり〕
○議長(渡邉一夫君) それでは、次に4番、坪井利之議員の発言を許します。 4番、坪井利之君。 〔4番 坪井利之君登壇〕
◆4番(坪井利之君) それでは、通告に従いまして一般質問を行います。 川内村火葬場使用料助成制度について。 川内村では、双葉郡内の火葬場が使用できないことから、双葉郡外で火葬された場合、川内村火葬場使用料助成制度により料金の一部を助成されておりますが、双葉町に立地されている聖香苑が令和3年10月1日再開を予定していることから、聖香苑再開後の川内村火葬場使用料助成制度の取扱いはどのようになるのか、伺います。 コミュニティハウスにじいろ(地域文化伝承教室)について。 川内村の地域文化を伝承する機能を有し、村民等が集うコミュニティスペースの確保、併せて公民館機能を有する施設として川内小中学園内にコミュニティハウスにじいろ(地域文化伝承教室)を設置しておりますが、現在までの村民等の利用状況及び、少しでも村民の皆様に利用していただくために活用策のワークショップを開催されたようですが、今後どのようなイベント等を開催し、施設の利用を促進していくのか、伺います。 川内村国保診療所、整形外科について。 川内村国保診療所、整形外科が休診になっているようですが、原因と村の対応を伺います。 以上、よろしくお願いします。
○議長(渡邉一夫君) 村長、遠藤雄幸君。
◎村長(遠藤雄幸君) それでは、4番、坪井利之議員のご質問にお答えいたします。 1点目の川内村火葬場使用料助成制度についてでございますが、これまで震災と原発事故の影響により、双葉郡内での火葬ができない状況が続いておりました。このため、双葉郡外で火葬した場合は、8万円を上限に差額を助成していたところです。
双葉地方広域市町村圏組合による聖香苑の火葬炉復旧工事や、法面保護工事などの施設復旧事業が9月中に完了するため、令和3年10月1日に再開が決定しております。このことから、今年の10月からは震災前の状況に戻りますので、助成制度の適用については本年9月までとなりますこと、ご理解を願います。また、火葬料についても震災前と同額とのことでございます。 2点目のコミュニティハウスにじいろについてでありますが、今年度4月より開設し、8月末現在の利用者が424人となっております。主な取組内容としましては、小中学園児童に向けたガラスペインティングの講座、6月にはコミュニティハウスにじいろの活用を図るためのワークショップを開催し、村民14名の方々にご参加をいただき、ご意見を賜りました。 7月には、福島県双葉復興事務所主催による双葉郡内の現在と震災前の写真展覧会の開催、8月には、村民65名の方が参加した時計組立て教室を開催しております。さらに当施設の見学会や各種会議等にも利用しております。 今後の運営につきましては、
新型コロナウイルス感染症対策を徹底し、村民が集う交流の場、学校と地域をつなぐ場、そして、村の文化芸術の活動推進の場として、さらには情報発信の役割を担うビジターセンター的な施設として活動してまいりたいと考えております。 3点目の川内村国保診療所、整形外科の休診についてでありますが、平成24年の帰村宣言と震災避難からの帰村を促す策として、国保診療所の診療科目を内科、歯科に加えて、眼科、心療内科、消化器内科、そして整形外科の外来診療により、村民への医療サービスを提供し、健康維持増進に努めてきました。 しかしながら、このたびの整形外科医師の諸般の事情により医療サービスが提供できなくなったことから、本年8月4日から整形外科外来を休診としております。 診察はできませんが、投薬管理は継続しており、手術や注射など整形外科処置を要する場合には、紹介状により外部医療機関へご案内しております。 なお、代わりの医師確保ですが、現在、全国的な医師不足、さらに
新型コロナワクチン接種での医師の引き合いから、医師確保環境は極めて厳しいものの、関係機関へのお願いを重ねて取り組んでまいりたいと思いますので、ご理解を賜りますようお願いいたします。 以上で、坪井利之議員からのご質問の答弁とさせていただきます。
○議長(渡邉一夫君) 4番、坪井利之君。
◆4番(坪井利之君) まず、1点目の火葬場使用料助成ということで、10月1日からは助成をしていかないということですが、それに対して村民に対する周知はどのように行っていくのか、お聞かせください。
○議長(渡邉一夫君) 住民課長、草野圭吾君。
◎住民課長(草野圭吾君) 村民への周知に関しましては、来週開催される区長会及び防災行政無線、広報などで周知をしていきたいと考えております。
○議長(渡邉一夫君) 4番、坪井利之君。
◆4番(坪井利之君) この助成金は、避難している方も適用はされているんでしたよね。お願いします。
○議長(渡邉一夫君) 住民課長、草野圭吾君。
◎住民課長(草野圭吾君) 要綱上は、川内村に住民基本台帳に登録されている方というふうに要綱はなっております。
○議長(渡邉一夫君) 4番、坪井利之君。
◆4番(坪井利之君) ということは、震災前に住所がある方で、県外に避難していて、現在も住所を有している者は対象であるということでよろしいでしょうか。
○議長(渡邉一夫君) 住民課長、草野圭吾君。
◎住民課長(草野圭吾君) はい、住基に登録してある方というふうになっております。
○議長(渡邉一夫君) 4番、坪井利之君。
◆4番(坪井利之君) 避難していて住基に登録している方はということですので、広報やそういったものを使って周知していくということですけれども、避難している方に対しては、ちょっと周知が遅れたりするんじゃないかなというふうに思うんですが、そういう避難している方に対して周知をちょっともう少し考えているかどうか、お聞かせください。
○議長(渡邉一夫君) 住民課長、草野圭吾君。
◎住民課長(草野圭吾君) 避難所の方に関しても、同じように広報で周知していきたいと思っております。 以上です。
○議長(渡邉一夫君) 4番、坪井利之君。
◆4番(坪井利之君) 広報で周知していくということは、川内の広報を送って、それでということでよろしいでしょうか。それでよろしいんですね。分かりました。 そういった関係で、今9月です。10月にこれから村民の方に周知してということですけれども、やっぱり広報やそういったものを聞いてなくて、ちょっと10月以降も分からないで火葬したという方が出てくるんじゃないかなというふうにも考えられますので、ある程度の猶予期間をあってもいいんじゃないかななんていうふうにも思ったりはしているんですが、でも、その辺はしっかり、多少の猶予期間というものを置くということは駄目なんでしょうか。
○議長(渡邉一夫君) 村長、遠藤雄幸君。
◎村長(遠藤雄幸君) タイムラグは生じますよ。実際、でも、死亡届は住民課に来て届が出ます。そのときにしっかりとそういう制度があるよということは案内しておりました。ですから、10月1日からこの制度が適用されませんよという案内も当然されます。
○議長(渡邉一夫君) 4番、坪井利之君。
◆4番(坪井利之君) そういうことですので、10月1日からは適用されないということですので、しっかりした広報をしていただきたいなと思いますので、よろしくお願いします。 では、2点目のにじいろの今までの使用状況ということで、現在まで424人の方、またガラスペイントや、そういったいろいろなイベントをやっているということですが、ちなみに、これ土日も多分オープンしていると思うんですけれども、土日の利用者なんかは何名くらいだか分かりますか。
○議長(渡邉一夫君) 教育課長。
◎教育課長(三瓶守衛君) 月曜日から1週間開けているんですけれども、利用者の状況を見てみますと、月曜日から金曜日がほとんどの状況でして、土日につきましては、催しを主催した場合にはいただいているような状況で、かなり人数的には土日は少ない状況になっております。
○議長(渡邉一夫君) 4番、坪井利之君。
◆4番(坪井利之君) ということは、平日に来て中でいろいろやっている方が多いということで、トータルして400何人ということで、大体来る人というのは決まっているんですかね。どのような方たちがいらっしゃっているのか、ちょっとお聞かせください。
○議長(渡邉一夫君) 教育課長、三瓶守衛君。
◎教育課長(三瓶守衛君) 催し的ですが、当公民館事業として主催している事業もございますけれども、あと一般の方々が見学であったり視察等というケースが現在までは多い状況になっております。
○議長(渡邉一夫君) 4番、坪井利之君。
◆4番(坪井利之君) とりあえず利用状況というよりは、どんなふうなことをやっているのか、視察に来ているということだと思います。 ここ、しっかり義務教育学校を作る上においての研修に行ったところ、志木の志木小中学校いろは遊学館、また横浜の東山田中学校のコミュニティハウスなど、ああいったところ行ったとき、もう一般の市民の方が本当に気軽に訪れて、ちょっとコーディネーターの方と雑談をしたり、いろいろな話をしたり、ちょっとしたことをやりながら、新聞等見に来てゆっくりしていたりということで、もう本当に気軽に市民の方が来る、そういった状況を作るのが最高かなと思っています。 ああいう状況の中で、ああいうものを作るのに、やはり村民の方に来て利用してもらって、子供たちとの交流を持ってもらうというのが基本だと思いますので、まだそういった中で、そういう感じで来てくれている方は少ないのかなというふうに、今のお話を聞くとちょっと様子見、どんなものだというふうに来ているものだと思っています。 そういった方たちに来てもらうためにいろんなことをやっているとは思うんですが、まだ何となくそういう感じで気軽に小学校のほうに行って、お茶飲みながら世間話をして、ちょっと暇つぶしをしたり、いろいろ子供たちの声を聞いたり何だりしたりという、できるという場所だという周知がまだちょっとできてないのかなと思っているんですよ。 最初に用意ドンで、ここのあれが何か地域文化伝承教室というのが先に来ちゃっていて、そういう感覚で、いつでも行って子供たちと交流できるというような感覚がちょっと今ないのかなと思っていますので、その辺に関してどのように対策というか、考えているのか、お聞かせください。
○議長(渡邉一夫君) 教育長、秋元正君。
◎教育長(秋元正君) 地域文化伝承教室作るとき、やっぱりコミュニティスペースというのがメインとして我々の頭の中にありました。一緒に東山田中学校のコミュニティハウスを研修したときに、あそこがあの形になるまでに十四、五年かかっています。ですから、おっしゃるとおり、今まだ6か月もたってない状況の中で、あのイメージをそっくり今の状態で実現できるかというと、これは物理的にもちょっと無理があると思っていまして、まずは、あの村民の方々にコミュニティスペースとして、機能としては村の文化とか歴史を紹介する必要が一つありますよということと、それから、みなさんが子供園として、あそこで交流をしていただくコミュニティスペースの機能もありますよと、それから、公民館のブース的機能もありますよと、そういったことを地道に広報しながら、これから追々作っていかなくちゃいけない。その一つのきっかけとしてワークショップをしたり、それから時計の制作教室をしたり、ペインティングをしたりしているところなんですね。 もう少し時間と手間をかけながら、じっくり川内らしいコミュニティスペースと、その在り方自体は義務教育学校の在り方自体にも関わってくることですので、そこはしっかり作っていきたいと思っています。 特に、あの地域の方々で、あそこができたので来てみましたということで、私がちょうど行っているときだったですけれども、2人で来られて、コーヒーを飲みながら雑談をされていたり、くつろぎの一時を過ごされていたということもございます。ですから、カフェとか、それからラウンジとか、そういったことを十分に、これから一つのインセンティブとして作りましたので、その辺も含めて広報していきながら定着をさせていければと思っております。広報誌には、一つコーナーとして、にじいろコミュニティハウス、そのコーナーを作ってもらっていますので、これからまた継続をしていきたいと思っております。 どうしても、学校の中の施設として作りましたので、国庫補助の対象になっていまして、どうして何をということで、いろいろ復興庁の方々と相談をしてあのような名称にしたんですけれども、サブタイトルとしてはコミュニティハウスにじいろと。児童からの提案を受けて、いろんな人との出会いをイメージしてにじいろとつけたという彼女の信念がありましたので、それを採用させてもらいました。もう少し時間を見ていただければと思っています。
○議長(渡邉一夫君) 4番、坪井利之君。
◆4番(坪井利之君) そうですね、何か始まってからまだ、9月なので、そういったものは若干時間がかかるなとは思ったんですけれども、このコロナの中なので。 でも、やっぱり東山田さんでやっているような、本当に地域の人が気軽に通りすがりでも散歩の途中にちょっと寄ってみて、子供の声聞こえていいなとか、本当に今、震災後、川内の人たち、いろいろ話を聞くと、とにかく子供の声が聞こえない。子供の声が聞きたい。子供の声を聞ける場所が今ありますよということを、そのために作ってあるので、それをメインに推していただきたいと。 国庫補助とかいろんな関係がありながらの名称だということですので、そういったものをできるだけ皆さんに伝えていただきたいなと思っておりまして、このような質問をさせていただきました。 また、この中で土日の利用がまだ少ないという、ワークショップとかそういったものをやっていくということで、そういうときにはいるということですけれども、今コロナで県外の外出自粛という形で、なかなか県外に行けない。だったら、村内で土日やっぱりそういったところを利用してもらえるということも、せっかく作っているので利用していただきたいということもありますので、そんな中でいろいろなイベントなんかをやっていくということですので、やっぱり東山田中学校さんもいろいろ、家族で考える老い支度とか、成人向けの災害食とか、また子供向けにはパブリックパネルを作ろうとか、いろんなことをやっているみたいなので、土日、外出できないときに地元でできるような感じで頑張ってやっていただきたいと思いますので、その辺いかがでしょうか。
○議長(渡邉一夫君) 教育長、秋元正君。
◎教育長(秋元正君) おっしゃるとおり、ご指摘のとおりでございますので、時間はかかりますけれども、決して上からのやらされ感じがあっちゃ、私は長続きしないと思っているんですよね。だから、ワークショップをやるときにも、この施設を利用して、誰かのためにということも大事ですけれども、自分だったらこの施設をどんなふうに使いたいか、自分の人生を豊かにするためにどんなふうに使いたいかという提案をいただくことが目的としてやったんですね。 だから、そんなことも含めて、今までの利用状況、先ほど課長のほうから424名というようなこと申し上げましたけれども、その中の内訳としてはワークショップは21名です。それから、時計の制作教室としては65名、それからガラスペインティングとして、これは児童でございますけれども44名、それから視察、会議等で訪れた方が121名です。そして、一般の来訪者、この方々たちが173名で、158名は村民の方々です。 ですから、村民の方々、この424名という数字がこの5か月間で多いか少ないかという感覚的なものになるかと思うんですけれども、私はしっかり利用していただいたかなというふうに思っていますし、あそこで小さな打合せとか、それから会議をやられている団体の方々もいらっしゃいます。そこに常備しているお茶とかコーヒーは自前で作っていただいて、それを飲みながらゆっくりしてもらっているという状況もございますので、ただ、こういったことが村民の方々にどのぐらい知られているかということが一つの課題としてありますので、その辺、啓発をさせていただきながら、今後の利用促進に努めてまいりたいと思っております。
○議長(渡邉一夫君) 4番、坪井利之君。
◆4番(坪井利之君) 本当にすばらしいものを作って、それを利用してもらうためのあれなので、今、頑張って少しでも村民の方々に利用してもらえるような形でやっていっていただきたいなと思っています。 その中で、あと最後に1つだけなんですけれども、村民の方が気軽に来るのに、自分では行けないとか、そういった方もいるんじゃないかと思うんですね。その中で、ちょっとした提案として、川内の湯の送迎バスなんかを使っている方たち、それをそこ経由にしてもらって、そこを利用して、また帰り、そういったバスを利用して戻るというようなことはやっていただけると、自分で行けないというような人たちも利用してもらえるのかなというふうなところもありますので、ちょっと考えてはいただけないでしょうか。いかがでしょうか。
○議長(渡邉一夫君) 教育課長、三瓶守衛君。
◎教育課長(三瓶守衛君) 送迎の件に関してなんですけれども、現在、村のほうで活動しているバスですと、民間企業さんですけれども、エナジアバスさんがあります。そういったものであれば、比較的気軽に施設のほうに来ていただけるのかなと思っております。 以上です。
○議長(渡邉一夫君) 4番、坪井利之君。
◆4番(坪井利之君) そういった手軽な感じで使っていただけるのもあるかなと思うので、川内村の送迎バスもあるので、少しでも利用してもらうのに、そういったものの利用もいかがかなということでの提案でしたので、よろしくお願いします。 続きまして、3番目、整形外科ということで、今、なかなか医師の方も集まらないというような状況もありまして、ちなみに、この整形外科って村民で今何名くらいの利用があったのか、教えてください。
○議長(渡邉一夫君) 保健福祉課長、猪狩健一君。
◎保健福祉課長(猪狩健一君) 平成24年4月から今の特設診療科目を設けさせていただいております。 整形外科につきましては、多いときで三十五、六名の利用がされております。今回はコロナの関係で密を防ぐという部分を取りまして、前もって予約制でやったり、さらには投薬の管理でちょっと長めにしてもらったりする部分も含めますと、休診になる前ですと、25名から30名程度の患者さんがおりました。 以上です。
○議長(渡邉一夫君) 4番、坪井利之君。
◆4番(坪井利之君) ということで、こういう利用をしていた方たちが、今先生がいないので、うちの母もそうだったんですけれども、整形外科に行って注射打ってもらったり何だりしてということで、ちょっと今不便だなというようなお話もあり、そういった方たちは結構いるとは思うんですが、うちの母なんか自分で紹介してもらった整形外科行ったりはできるんですけれども、かかっている方で自分で行けないような方に対してはどのような方策を取っているか、お聞かせください。
○議長(渡邉一夫君) 保健福祉課長、猪狩健一君。
◎保健福祉課長(猪狩健一君) 自分で行けない部分の対応ということになりますけれども、村のほうでは社会福祉協議会に移送サービスというのを委託しております。その移送サービスで、自分で車を持たない方、家族が身近にいない方につきましては、移送サービス等で村外のほうに利用されていただいております。 家族が移動手段をお持ちの方については、仕事の関係もございますでしょうけれども、家族の支援のためにということで、仕事を割いていただいて医療機関のほうに行っていただいているという状況です。 なお、今診療所の体制は、先ほども村長のほうから答弁ありましたとおり、内科医でもできる範囲ということで、できる部分をできるようにということで医師のほうも努力をしておりますので、ご相談いただきたいと思います。どうしても、外科手術を伴うものであったり、注射であったりする部分につきましては、紹介状等通じてご案内させていただくという体制を取っております。 以上です。
○議長(渡邉一夫君) 4番、坪井利之君。
◆4番(坪井利之君) ということは、今現在、整形を受けていて行けないという人たちは、外出支援を使って、それを今現在利用しているということでよろしいでしょうか。
○議長(渡邉一夫君) 保健福祉課長、猪狩健一君。
◎保健福祉課長(猪狩健一君) その利用の方法もありますということで、休診前もそういった形で使われている方もおりましたので、その運用は十分可能だと思います。
○議長(渡邉一夫君) 4番、坪井利之君。
◆4番(坪井利之君) それが可能ということですので、そういったよその病院を紹介したときに、もし駄目なときは外出支援という、そういった方法もされているのかなと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。 最後になりますけれども、村長、さっきの話もありましたけれども、本当に先生なかなか見つからないということなんですが、この先の見通しというものですかね、少しでも何とか可能性でもあるのかどうか、そういったものに関してちょっとお聞かせ願えればと思いますが、よろしくお願いします。
○議長(渡邉一夫君) 村長、遠藤雄幸君。
◎村長(遠藤雄幸君) なかなか未来が不確実だと不安ですよね。特にドクターと患者様の関係で最も重要なのは、実は信頼性じゃないかなというふうに思いますね。 よく言われますけれども、今回の休診については大きく2つあるのかなというふうに思っています。 1つは、インフォームドコンセントを含めた、そういうコミュニケーションギャップが1つですね。2つ目は、やはりスタッフとの信頼性。こういった2つが欠けると、最悪事故に発展しますよね。これはもう患者様にとっては非常に不幸なことであります。 その対応をということで、派遣先にもいろいろとお願いをしてきたという経緯があります。ですから、今回の休診は、我々が望んだんではなくて、派遣先の判断であるというふうにご理解をいただきたいというふうに思います。 対応ですけれども、まず1つは、やはり今までのここ10年近く、9年ですかね、帰村してから派遣先には大変お世話になっていますんで、そういう面では、今回の、今までの先生も含めて、新たな先生が可能かどうかというのが1つです。 それから、2つ目は、やはり今内科医師が、課長が先ほど答弁したように、内科医師でありながらも整形のための診断、あるいは投薬なんかは可能です。ただ、手術とかそういう場合については、紹介状を書いているということで対応していただいている内科医師の、実はネットワークで今対応してもらっているというのが1つです。 3つ目は、やはりなかなか私のような首長の立場で、この医療資源をどう確保していくかというのは、非常に難しい分野でもあります。そういう面では、やはり県の保健福祉部、あるいは病院局、さらには医師を養成している、医師も病院も経営している県立医大への要望というふうに考えております。 今まで、震災前は内科や歯科の2人の医師の体制だったものが、帰還促進を促すために専門診療もできるようになったというところです。そういう面からすると、かなり医療環境は充実してきたんだというふうに思います。今回、諸般の事情で今休診になっておりますが、もう一度、整形外科は非常に高齢化が進む地域にとっては大切な診療科目でもありますんで、そこはもうベストを尽くしたいなというふうに思っています。
○議長(渡邉一夫君) 4番、坪井利之君。
◆4番(坪井利之君) ベストを尽くして、できるだけ早めに先生をお願いできるような体制を作っていただけるということですので、頑張って何とか先生のほうの来ていただけるような状態にしていただけるようにお願いをしまして、私の一般質問を終わりたいと思います。ありがとうございました。
○議長(渡邉一夫君) ここで休憩のため休議といたします。再開を13時といたします。 (午前11時55分) (午後1時00分)
○議長(渡邉一夫君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を再開いたします。 1番、佐久間武雄議員の発言を許します。 1番、佐久間武雄君。 〔1番 佐久間武雄君登壇〕
◆1番(佐久間武雄君) 通告に従いまして一般質問をいたします。 イチゴハウスについて。 村が加速化交付金を活用し整備され、農に貸付けし、昨年から村民の協力を得て生産開始し、立派なイチゴができ、販売され、村民から喜ばれたところです。しかし、聞くところによると、夏イチゴの栽培がなかなか難しいようです。 そのような中、ベジテック川内株式会社が、イチゴ生産はもちろん、農地を借り野菜生産に取り組むところですが、この件については、村としては農との協議はもちろんされたと思いますが、どのような経緯からベジテック川内株式会社になったのか、お伺いします。 次に、工業団地農について。 農の工場建設が中止になっている件については、6月に久保田議員から質問がありましたが、この工場については今年3月完成が予定されておりました。その中で、基礎の部分はほぼ完成に近い状況の中、突然事業が中断され、社長から、原因は昨年3月からのコロナウイルス感染拡大の影響もあり、当初の計画どおり進めることが大変厳しいという説明があり、今後、農においては計画の見直しを行い、建設再開に向け、国、さらに業者と協議し進めていくという農からの話を伺っているとのことですが、昨年、建設中断されて約1年間ほどになるが、なぜこのように遅れているのか。 また、基礎の部分はほぼ完成に近いが、見直しのときは問題はないのか、お伺いします。よろしくお願いします。
○議長(渡邉一夫君) 村長、遠藤雄幸君。
◎村長(遠藤雄幸君) それでは、1番、佐久間武雄議員のご質問にお答えいたします。 1点目のイチゴハウスについてでございますが、この施設は、福島再生加速化交付金を活用し、野菜栽培施設として村が整備した施設であり、令和2年8月末に完成しております。 施設の運営につきましては、株式会社農から貸付け申請があり、令和2年9月15日付で施設の使用貸借契約を締結し、貸付けしている状況です。 ベジテック川内株式会社は、農が地域での事業法人として設立した会社と聞いており、今後は村内の農地を借りて野菜栽培を計画していると伺っております。 施設は現在も農の社員が運営しておりますが、運営に係るベジテック川内との関係について農に確認したところ、ベジテック川内株式会社とは販売委託契約を締結し、商品の販売をお願いしているとのことであります。 2点目の工業団地、株式会社農についてでございますが、議員もご承知のとおり、昨年春からの新型コロナウイルス感染拡大が影響し、農の事業経営が厳しくなっている状況です。このことが大きな要因となり、当初の計画を予定どおり進めることが困難となったため、工事を休止しているとのことであります。 今後の工場建設の進め方については、農と施工業者との間で協議されるものと理解しておりますが、工業団地を管理する立場として、引き続き状況を聞き取りをしていきたいと考えております。 農の社長からは、本村での事業はやり遂げたいと話されておりますので、村としましても見守っていきたいと考えております。 以上で、佐久間議員からのご質問の答弁といたします。
○議長(渡邉一夫君) 1番、佐久間武雄君。
◆1番(佐久間武雄君) ただいまの質問した中で、村のほうで農とベジテックのほうとの貸借の契約をしたと、貸付けの、というふうなことで理解していいですか。ちょっと確認したいんですけれども。
○議長(渡邉一夫君) 産業振興課長、秋元敏博君。
◎産業振興課長(秋元敏博君) 先日、農さんのほうに確認したところ、令和2年9月1日付で販売委託契約を締結しているということで確認しております。
○議長(渡邉一夫君) 1番、佐久間武雄君。
◆1番(佐久間武雄君) この件について、6月の定例においては久保田議員が農について質問したと思いますが、この契約からいって、6月の質問の中でそういうことが全然触れていませんでしたよね、村長ね。これは議会を通して可決された案件ですよね。そういったところが説明不足で、農とも村長は話をされてきたわけでございます。そういったところで、なぜ説明、こういったことになったというふうなことが話をしてくれなかったのか、その辺について再度お伺いしたいと思います。
○議長(渡邉一夫君) 村長、遠藤雄幸君。
◎村長(遠藤雄幸君) 端的に言えば、情報を得ていなかったというのが一つであります。 それから、ベジテックの存在がどういうものかということも、後日になって農から確認したというようなことでありまして、その辺はちょっとタイムラグがあるのかなというふうにご理解ください。
○議長(渡邉一夫君) 1番、佐久間武雄君。
◆1番(佐久間武雄君) 販売委託というふうな契約をされたというふうなことですが、現在ベジテックにおかれては、販売だけでなくて生産、もちろん先ほど申し上げた夏イチゴがなかなか思うように進まなかったと、うまくいかなかったというふうな話の後、そういったところも今一生懸命取り組んで、そして、畑も借りながら今後生産をしていくというふうなことでございますんで、村で受けている部分というのが、どうもいまいちはっきりしてないような感じでございますが、その辺についてはどうですか。
○議長(渡邉一夫君) 村長、遠藤雄幸君。
◎村長(遠藤雄幸君) ベジテックが農とどういう契約をしたかという確認作業を、今回の佐久間議員の質問の中で情報として確認したところであります。その中で確認したことに関しては、農とベジテックについては販売委託をしているという、それ以上でもそれ以下でもありません。 それから、確かに夏イチゴというのはかなりリスクがあるというふうに伺っております。秋から春にかけてのイチゴに比べると、やはり病気が発生しやすいというようなことも伺っておりますんで、今回の夏イチゴに関しては、ある面では試験的な栽培、あるいはこれをどう継続していくか等、試験を通して栽培技術を高めていくのか、その環境にあるのかというようなことをやはり実験スタートしていくというようなことは伺っておりました。ですから、議員がおっしゃるような、期待できるような、多分イチゴの生産にはつながっていかなかったのかなというふうには危惧しております。 しかし、こういった積み重ねの中で、多分、これから加工用としての夏イチゴの生産にも取り組んでいかれるのかなと、あるいは、なかなかあの環境の中で難しいとなれば、別なものを生産していくのかなというふうな、そういう面では判断するための時間だったのかなというふうに思います。 ベジテックがどのような活動をしているか、それは今、農との契約の中での情報しかございませんので、それ以上のことはお答えすることはできません。
○議長(渡邉一夫君) 1番、佐久間武雄君。
◆1番(佐久間武雄君) 今、村長からも深い話については聞けなかったわけですが、このベジテック川内株式会社については、あそこの住所を使っていろいろ仕事に取り組んでいるというふうなことでございますので、この件についてはやはり議決案件というふうな中で、今までそういったことは村としては考えていなかったのか。その辺、大変私も腑に落ちない部分なんで、再度伺いたいというふうに思います。
○議長(渡邉一夫君) 産業振興課長、秋元敏博君。
◎産業振興課長(秋元敏博君) ベジテック川内株式会社でございますが、これは令和2年3月に設立した法人でございます。それで、もともとはセントラルキッチン川内村株式会社からの名義変更になっております。当初は田ノ入のほうに住所のあったわけでございますが、佐久間議員がおっしゃるとおり、東山10番地の1のほうに法人登記されております。 イチゴハウスにつきましては、村と賃貸借契約を締結しておりまして、実際イチゴハウスを運営してるのは農の社員でございます。ベジテック川内につきましては、販売委託業者ということでございます。なぜ東山10番地の1に法人の住所を持っていったかといいますと、法人は、住所地は実際に存在する所有番地があれば、そこに登記できるということになっておりまして、実際、東山10番地の1はイチゴハウスでございますが、特段そこら辺の登記に関する制約はないということで確認しております。
○議長(渡邉一夫君) 1番、佐久間武雄君。
◆1番(佐久間武雄君) 今の説明、このベジテック川内株式会社については、今年3月9日に変更されているというふうなことで、私もちょっと調べてみたら3月9日です。だから、農についてはそういったところも十分承知している中で、村にそういった詳細も話はなかったのかどうか、伺いたい。
○議長(渡邉一夫君) 村長、遠藤雄幸君。
◎村長(遠藤雄幸君) 販売戦略をどうしていくかということは検討されていたという情報は得ております。そういう中で、さらに厚みを持つという意味で販売委託をお願いするというような計画があるということは伺っておりました。それがベジテック川内ということだろうというふうに思います。 今後、販売委託の中で、例えば従来のイチゴなんかの加工なんかも農としては計画している、そういう加工したものの販売をベジテック川内にお願いしたいというような計画もあるというようなことを伺っております。加工用のイチゴ、あるいはジャムにするとか、そういった販売委託を計画されているということは伺っております。
○議長(渡邉一夫君) 1番、佐久間武雄君。
◆1番(佐久間武雄君) 先ほどの販売だけお願いしているというふうな契約をしているというふうな部分ですが、この最初の質問の中でも、生産ももちろん、今、畑等、野菜作りに畑作りもしていると。それから、施設で働いている皆さん方、農の職員ばかりなのかなと。最近では、中国人、さらにはタイ人も加わって、イチゴの生産に取り組んでいるというふうな話を聞いています。 その辺の具体的な部分が、ちょっと話が食い違いがあるように思いますが、その辺についてどうですか。
○議長(渡邉一夫君) 村長、遠藤雄幸君。
◎村長(遠藤雄幸君) 農とベジテックについては販売委託の契約書が存在しております。ですから、その中身について今ここで推し量ることはできませんが、販売委託の契約ということは、それ以上でもそれ以下でもないというふうに思います。 それから、イチゴハウスでの生産にかかっている関係者は農の社員であり、あるいは農が今言われたように海外からの研修生の受入れをされているのかなと思いますが、その研修生の一部なんだろうというふうに理解しております。
○議長(渡邉一夫君) 1番、佐久間武雄君。
◆1番(佐久間武雄君) 現在の作業工程等を見ますと、実際生産に関わっており、また畑等についても社長自ら耕起したり頑張ってやっています。 今の、私もあちこちの話聞いている中で、今まで以上に生産意欲が出ておりまして、問題の部分が土の問題かな。そういったところの入替えをしたり、ハウスの外でそういったこともやっておりまして、農の従業員なのか、ベジテックからの要請なのか、私もそこまでは分かりませんが、最近になってそういった方々が応援に来ている中で、私は農等の職員とも一緒にやっていますが、そういった状況ではないというふうに私は見ています。そういったことで、畑のほうも借りて生産していくというふうな、今までになく意欲のある姿が見えています。 そういったことで、このベジテック川内株式会社が中心になって、私は今現在やられているのかなというふうに感じます。販売だけ契約したというふうな状況にはないというふうに思いますが、その辺、再度返答をお願いします。
○議長(渡邉一夫君) 産業振興課長、秋元敏博君。
◎産業振興課長(秋元敏博君) 農のイチゴハウスにつきましては、先ほど村長から説明あったとおり、イチゴの委託販売の業務は行っております。それと畑作りですね。ベジテック川内株式会社が独自に川内村で野菜を作りたいということで、5月頃ですかね、役場のほうに相談に来られまして、イチゴハウス周辺で野菜作りをしたいというようなことでございます。エントリーシートを見ますと、将来、5町歩の畑でネギ、ブロッコリー、ピーマン、パプリカ等を販売したいというような計画でございます。 それで8月、先月ですね、東山地区の畑としての5筆ほど、福島県の農地中間管理機構を経由して農用地利用集積促進計画が提出されたところです。村のほうに上がりまして、一応この土地で野菜作りについて異議ありますかということで中間管理機構からの意見がありまして、異議なしということで村は回答したところでございます。 以上です。
○議長(渡邉一夫君) 副村長、猪狩貢君。
◎副村長(猪狩貢君) イチゴハウス施設は、村は貸付け契約の中で、きちっと農と川内村が貸付け契約を締結しているということでございます。まず、そこが基本です。そして、ベジテックと農がどのような連携をしながら、これを運営していくかというのは、そこは別問題だなというふうに思っています。しっかり、農がそこは手を、イチゴハウスから手を引くというところで、また別な法人というところは、ここはまた村のほうに全然入っておりませんし、あくまでも今は農と村が契約を締結して貸付けをしているというところしか、私どもはそこまでしか回答はできないと思います。
○議長(渡邉一夫君) 1番、佐久間武雄君。
◆1番(佐久間武雄君) そうすると、この事業については、村が加速化交付金を使って整備し、農に貸付けをしたわけですね。その後、今言ったようなことでベジテックに販売だけお願いするというふうな形で進めているわけですが、村が農に貸付けした部分については問題はない、全然ないというふうなことで考えていいんですかね。
○議長(渡邉一夫君) 副村長、猪狩貢君。
◎副村長(猪狩貢君) 現時点では農と村がハウスをお貸ししているということなんで、現時点では問題ないというふうに思っています。
○議長(渡邉一夫君) 1番、佐久間武雄君。
◆1番(佐久間武雄君) ただいまの説明でございますと、この貸付けは、農に貸付けしていることに対して別に問題はないというふうなことですが、この件については私も勉強不足なところもございますので、再度見直しをしたいというふうに考えています。 1つ目の質問については以上で終わります。 次に、工業団地農に、同じく農についてですが、この件については、昨年、建設中に中断されまして説明を受けておりますが、その件で、中断されてから1年ほどになると思いますが、なかなか期間が中断されてから長い期間です。この前、村長のほうからも説明がございましたが、その間にこの変更関係のことは進められなかったのかなと、私はその辺が大変疑問に感じているんです。何か問題が別にあるのかというふうなところが気になって、今回、久保田議員も質問しましたが、再度させていただいたということで、この辺については特段の問題はないんですか。
○議長(渡邉一夫君) 村長、遠藤雄幸君。
◎村長(遠藤雄幸君) 議員の視察の中で、工業団地を視察されたときに説明があったかと思いますが、実は、中断されている時間が長いのはもうご承知のとおりでありまして、この間、我々もいろいろ情報収集に努めてきたこともございます。 確認事項としては、農としてはどうしてもこの川内の中でセントラルキッチン、あるいはそれに準ずるような施策のために工場建設を進めていきたいという強い思いはあります。一方で、施工会社である会社のほうも手がけた工事でありますんで、最後までゴールに、建設を進めていきたいというような思いがあります。 この中で問題なのは、1つは工期の変更です。これはやはり国のほうに変更届を届けなければいけない。そして、中身をどう変更していくかというような、当初の予定から見直すというようなことも伺っていましたんで、どのように変更していくか、その中身と、それから工期の変更の届出を国にしなければいけないというようなことが残っておりますが、いまだそのことに関しては進んでいないというのが現実であります。 思いがあってもなかなか前に進めない、そういうじくじたる思いを両者ともされているというのが現状でありまして、実は工業団地を管理する村にとっても、やはり一日も早く工場建設して当初の目的を達していただきたいという思いがありますんで、そういう情報をお互いから今集めて精査しているというところであります。 なかなか前に進んでいないという、そのじくじたる思いはご理解いただければなというふうに思います。
○議長(渡邉一夫君) 1番、佐久間武雄君。
◆1番(佐久間武雄君) ただいま村長のほうからも答弁いただいたわけですが、この部分については、大変、本当に長い期間休んでいるというふうなこともありまして、私も、この農のセントラルキッチンについては、2回ほど千葉のほうにも行って視察してまいったわけですが、当初の構想が千葉のキッチンよりも一回り大きいキッチンを川内に作りたいというふうな説明も聞いてきました。しかしながら、その後、川内には一回り小さいセントラルキッチンを作るような変更になったというふうな話も聞いておりますが、その辺の問題も多少なりともあるのかなと、私はこういうふうに期間が長くなっている現状を見ますと感じている1人です。 私もそういったことで農には視察2回も行った経過もございまして、大変、私個人では期待している会社でもございました。しかし、このような姿を見ていると、本当にがっかりしているといった状況でございます。久保田議員も村民もみんな心配している、期待しているというふうな話をされたと思います。そういったところも含めて、変更等の問題などはなかったというふうに思っておりますが、その辺については特段の問題はないんですよね。
○議長(渡邉一夫君) 村長、遠藤雄幸君。
◎村長(遠藤雄幸君) 会社側が佐久間議員にどのような話をしたか分かりませんが、恐らく多古町のセントラルキッチンをご覧いただいてこられたんではないかなと思います。それより大きいもの、小さいものというのは、中の多分システムの見直しによって、当初の計画から少しコンパクトになるというふうに説明されたのかもしれませんが、多分その中身の問題だろうというふうに思っております。 こういう検討材料しているところに、コロナの影響で本来の経営状況が、やはり工場を造るまでにエネルギーを注力することができなくなったというのは現実だというふうに思います。一日も早く経営を立て直しして、その上でやっぱりセントラルキッチン、あるいは中身を見直した中でのセントラルキッチンを立ち上げたいという思いは、今でも社長自ら話しされておりますんで、我々としてはそこを見守っていくという状況下が現在であります。
○議長(渡邉一夫君) 1番、佐久間武雄君。
◆1番(佐久間武雄君) 村長から、これからの進め方というようなことで、特にキッチンの規格の問題については特段問題はないというふうな話を聞いたわけですが、工期の問題も先ほど村長のほうからも答弁いただいたわけですが、やっぱり工期については、この前の農との話の中でだと思いますが、変更届を出して、今年末か来年早々にはスタートしたいというふうな答弁をいただいたわけですが、そのような進め方を今、農としては進めているというふうな解釈でいいのかな。
○議長(渡邉一夫君) 村長、遠藤雄幸君。
◎村長(遠藤雄幸君) 農からの情報においては、今、議員がおっしゃるとおりであります。 国の補助金を使って、交付金を使っていますんで、その工事の変更届、あるいは工事というか、建物の変更、あるいは工期の変更、こういったところは事業者が届をしなければいけませんので、そういうタイミングが今来つつあるということだろうというふうに思っております。ここは少し我々も見守っていきたいなというふうに思っております。
○議長(渡邉一夫君) 1番、佐久間武雄君。
◆1番(佐久間武雄君) 変更関係については、そう言った中でやって行きたいというふうな、それから、変更する中で出来あがっている基礎の部分ありますよね。見直しをして進めていく中で、1年以上の完成した基礎の部分の完成かな、そのことについて問題はないのかなと、そんな話は聞いていませんか。
○議長(渡邉一夫君) 村長、遠藤雄幸君。
◎村長(遠藤雄幸君) もう既に基礎が出来上がっているのは事実でありますんで、恐らくは今の基礎を十分利用してというか、当初の計画の建物は、もし工事が進めばそのような当初の計画どおりになっていくんだろうと思います。 問題は、その材料、例えば外壁とか、それから、もう一つは中のシステムをどう見直していくか。前、いろいろ計画の中には、ハラル食材のラインとか、それからカット野菜なんかのラインとか、いろいろ計画されていたわけですけれども、そういった計画がもう一度見直しをしていくという作業が必要だというふうに思います。ですから、現在のもう基礎は出来上がっていますから、建物自体と、あと建物自体の材料の部分と、それから中のラインの見直しは、これからされていくんじゃないかなというふうに思っております。
○議長(渡邉一夫君) 1番、佐久間武雄君。
◆1番(佐久間武雄君) ほぼ完成されている基礎の部分については、あのまま利用するというふうなことで、大変、私は逆に心配していた部分です。それで、金額的な部分も見直しをしながら、上部の部分を建設するというふうなことで了解いたしました。 それから、もう一つですが、このセントラルキッチン川内村株式会社、これは工業団地第7工区ですか、この部分もベジテック川内株式会社に変更されて、そして、今のイチゴ施設のところに住所を持っていっているというふうな、私もちょっと調べた中でそういうふうな理解しているんですが、それで間違いないですかね。
○議長(渡邉一夫君) 産業振興課長、秋元敏博君。
◎産業振興課長(秋元敏博君) 工業団地の7工区の部分については、セントラルキッチン川内工場が登記になっていました。それから変更になりまして、ベジテック川内工場が名義が変更になって、住所が東山のほうに変更になっております。
○議長(渡邉一夫君) 1番、佐久間武雄君。
◆1番(佐久間武雄君) 今言った話では、答弁ですと、ベジテック川内株式会社のセントラルキッチンでなくて、名前になって、住所も下川内の東山10番の1に変更になっていますよね。このような話をしていますと、本当にセントラルキッチンについては販売とか、そういう問題じゃないんじゃないんですか。これから継続して、このセントラルキッチンについても前の業者と同じくやっていくのか、その辺についてもお伺いします。
○議長(渡邉一夫君) 産業振興課長、秋元敏博君。
◎産業振興課長(秋元敏博君) 先ほど説明したとおり、商号につきましてはセントラルキッチン川内村株式会社からベジテック川内株式会社に変わっております。これと同時に住所も変わっております。これと同時に代表者も変わっておりますんで、一応ベジテックにつきましては農との関連会社ということで聞いておりまして、株式会社農については千葉のほうに法人を持った会社であって、法人事業税については千葉のほうに納めていると。農としては、ぜひ川内に法人事業税を落とす、川内村に納めたいということで現地法人を作ったのがセントラルキッチンでございまして、それの後継という形でベジテックが登記になったということでございます。
○議長(渡邉一夫君) 1番、佐久間武雄君。
◆1番(佐久間武雄君) そうすると、今の話ですと、名前だけの会社ということなんですか。先ほどイチゴハウスについては販売だけの契約だというふうな話ですが、このセントラルキッチンについても同じような考えで変更をしたのか、その辺について伺います。
○議長(渡邉一夫君) 産業振興課長、秋元敏博君。
◎産業振興課長(秋元敏博君) ベジテック川内株式会社につきましては、先ほども説明したとおり、東山地区3人の農家さんから土地を借りまして野菜販売をしたいということで、中間管理機構を通した形で権利の設定をして、野菜作りを今始めているところでございます。ですので、名前だけの会社ということではないと思います。
○議長(渡邉一夫君) 1番、佐久間武雄君。
◆1番(佐久間武雄君) イチゴハウス云々を言っているんじゃなくて、セントラルキッチンについて話しているんですが、農との話合いの中、そういうふうになったと思うんだけれども、ベジテックについてはあの工場を実際造っていくのか、その辺について確認したかったんです。
○議長(渡邉一夫君) 産業振興課長、秋元敏博君。
◎産業振興課長(秋元敏博君) 工業団地7工区に参入する法人につきましては株式会社農でございますので、株式会社農がそこに工場を建てるということでございます。
○議長(渡邉一夫君) 1番、佐久間武雄君。
◆1番(佐久間武雄君) 先ほど言ったようにセントラルキッチンの工場について、ベジテックのほうに名前を変えて変更されたということは先ほど確認したと思うんだけれども、そうではないんですね。
○議長(渡邉一夫君) 産業振興課長、秋元敏博君。
◎産業振興課長(秋元敏博君) 前にも申し上げましたとおり、会社の法人の登記を見ますと、セントラルキッチン川内村株式会社からベジテック川内村株式会社に商号が変更になっております。
○議長(渡邉一夫君) 1番、佐久間武雄君。
◆1番(佐久間武雄君) 再三繰り返して申し訳ないんですが、ベジテック川内株式会社というふうなことで変更になったというふうなことでいいですね。そうすると、あそこでのこれからの工場建設とか、そういうふうなところも関わっていくというふうな解釈でいいんですか。
○議長(渡邉一夫君) 村長、遠藤雄幸君。
◎村長(遠藤雄幸君) 株式会社農が川内工場の進出、工業団地の借用については締結しておりますんで、我々としては株式会社農が工場建設をしていく、その工場の中で事業を営んでいくというふうに理解しております。 今言ったベジテック川内というのは、恐らく現地法人を立ち上げたかったんですね、農としては。それはなぜかというと、現地法人の中で川内村に税金を投下、落としていきたいというような思いがあったんだと思います。 そういう面では、会社の農からすれば、委託契約をした現地法人を立ち上げていく。当然農のイチゴ関係とか、そういった加工品なんかの販売は一手に引き受けていくんだろうと思います。併せて、ベジテックとしては、地域貢献のために、あるいは農産物の生産のために農地をお借りして、川内村で新たな野菜作りも展開していきたいというような、そういうような計画があるんじゃないかなというふうに理解しております。 ただ単に農の委託販売をするというだけではなくて、さらに村の空いている、お貸しできる農地を利用して、新たな農産物の生産も手がけていって地域に貢献したいという思いがあるんだろうというふうに思います。
○議長(渡邉一夫君) 1番、佐久間武雄君。
◆1番(佐久間武雄君) 話、内容、分かりました。 以上で質問は終わりますが、どうも私も話聞いてすっきりしない。このイチゴハウス、さらにはベジテックの問題含めて理解できない部分が多々あるというふうなことで、私もこの辺については自分でも再度確認をしてみたいというふうに思います。 以上で質問を終わります。
○議長(渡邉一夫君) これで、1番、佐久間武雄議員の一般質問を終了いたします。 次に、5番、久保田裕樹議員の発言を許します。 5番、久保田裕樹議員。 〔5番 久保田裕樹君登壇〕
◆5番(久保田裕樹君) それでは、通告どおり一般質問をします。 各家庭における新盆の焼香参拝に係る村施設等での一括開催についてでございます。 新型コロナウイルス猛威の中、今年度の新盆回りは、各家庭においても細心の注意と対策をもって各拝礼者をお迎えしたものと感じておりますが、令和3年度、本村における新精霊も数も50件を超え、超高齢化を迎えた本村は、今後も同様の増加傾向になっていくと推察いたします。 また、盆の期間中、帰郷した家族等により、この時期の交通量の増加はご承知のとおりで、新盆の家々を訪問する拝礼者(運転手)も高齢な方がほとんどで、交通事故が懸念されます。 そして、新盆に当たる各家庭の方々は接客に追われ、特にご婦人の方のご苦労はいかばかりかとお察し申し上げます。 これらを鑑み、村の施設等でソーシャルディスタンスを図りながら、1か所の会場で物故者への追悼の意とご冥福をお祈りする場を設け、村民の負担軽減と新生活運動につながるものと考えますが、村としての対応を伺います。 以上です。
○議長(渡邉一夫君) 村長、遠藤雄幸君。
◎村長(遠藤雄幸君) それでは、5番、久保田裕樹議員のご質問にお答えいたします。 各家庭における新盆の焼香参拝に係る村施設等での一括開催でございますが、確かに議員ご提案の、村施設等1か所で物故者への哀悼の意とご冥福をお祈りするということは、村民、特にご婦人の方の苦労を軽減するものでありますが、物故者へのお祈りは、まさに個人がその考えに基づきなされるものと考えております。 また、憲法では政教分離が定められており、村施設で行うことは難しいということも、ぜひご理解をいただければと思います。 以上で、久保田裕樹議員からのご質問の答弁とさせていただきます。
○議長(渡邉一夫君) 5番、久保田裕樹君。
◆5番(久保田裕樹君) 今、村長のほうから政教分離というお話が出ましたので、私の考えております1か所で拝礼するという部分は、宗教活動を行わない活動でしたいというふうに考えております。と申し上げますのは、川内村には利用していない川内中学校という部分ございますね。そういうところで各教室を物故者の大体4軒ぐらいに分けていただいて、10教室を使えば40軒のことができるのかなというふうに思っております。 お盆というと13、14、15、16日が一般的なお盆の旧盆でございますが、御霊を迎える日にもなるわけですが、あくまでもお坊さんを呼んだり、また神職を呼んで宗教的儀式を行うのは13、14、15、16で通常どおりやっていただいて、ただ、もし村のほうの施設をお貸しいただけるならば、そこでお悔やみの金品を受けられるような状況を作れれば、政教分離には私は当たらないのかなというふうに思っているところであります。 そうすることによって、8月1日から大体20日盆まで新盆の方々は張りついていなくちゃいけないというふうに、今までの考えですが、なると思うんですが、宗教的な儀式を抜いて、あくまでも旧学校施設の中で追悼の意を表するようなことが私は可能であるというふうに思うわけでありますが、いま一度村長、ご意見を伺いたいと思います。
○議長(渡邉一夫君) 村長、遠藤雄幸君。
◎村長(遠藤雄幸君) なかなか、こういう分野に行政として明確にコミットできないというジレンマを感じています。それは、一つは我々の先人、かなり前から行われてきた慣習や風習というものがありますよね。それから、当然亡くなられた方のいろんな宗派があるやに聞いております。神葬祭があったり、仏葬があったりというような違いもあります。 こういったものをやはり行政の仕組みの中で判断できるかというと、これはかなり難しいというふうに考えています。例えば、そういったものに判断を下したからといって、物故者が存在する家庭では、じゃ、そうしましょうという人と、いや、もう家庭だけでやりますよという人が出てきたり、あるいは新盆そのものをもうやらないというような家庭もひょっとしたら出てくるかもしれません。やはり行政がやるとすると、一律にそういった線引きをするということが当然行われてきます。こういった判断が、じゃ、こういうような風習とか、あるいは慣習とか、その地域のつながりとかの中で必要なのかどうかというのが一つあるんじゃないかなというふうに思います。 今、議員がおっしゃったということは、もうまさに我々の生活していく、日常の生活において快適な生活をしていく、あるいは合理的な生活をしていく上では、やはり考えなければいけない事案だというふうに私自身も思っております。 これまで、実は新生活運動というようなことで、婦人会や区長会、それから議会も含めて、かつてそういう議論をされたということも伺っていますし、私がこの立場になってからも、実は婦人会と区長会で申合せ事項のようなことを議論されたというようなことも聞いております。その中身を見ますと、やはり例えば日にちを13とか14とか15日に限定しましょうというようなこと、さらには香典といいますか、新盆で包む金額も1,000円にしましょうと、その代わりお返し物や飲食の提供はご辞退しましょうというようなこと、そういう金額の定額、あるいは煩わしさ、こういったものを何とか排除しながら、皆さんで努力していきましょうということで決められてきたという経緯があります。 新生活運動はその中のそれを代表するものだというふうに思いますんで、例えば檀家の中で決められる、あるいは神葬祭の氏子の中でアンケートをして決められる、こういったことはありだというふうに思っています。しかし、こういった部分について行政が判断を下すというのは、やはりあまりにもそこはちょっと違うんじゃないかなと。ただ、そういう合理的な生活を営みましょうというような、健康的な日常を送りましょうというようなことは、十分理解していますんで、そういう申合せ事項に関しては、十分広報などによって啓発はできるというふうに思っています。 ですから、もう一度、例えば議会や婦人会や区長会、あるいは老人会も入っていただいたりして、その中で今言ったようなことが議論されて、そこで申合せ事項については村がしっかりとPRしていくということは可能だというふうに思っています。
○議長(渡邉一夫君) 5番、久保田裕樹君。
◆5番(久保田裕樹君) やはり政教分離という話はもう大前提の話でございますから、私は、13、14、15、16日というのは、あくまでも家庭が御霊を迎える日というふうに思っております。13、14、15、16日に旧婦人会などが言っておりました新生活運動は、13、14にしましょうとか、あれで限定してやっていたんですが、そういうことではなくて、例えば中学校をお貸しいただけるという前提がもしあるならば、そこで13、14、15、16日を抜いた前の土日2日間を借りて、そこであくまでも御霊前をその各家庭の方々に、仏壇持ってこいとか、そういうことは言いませんので、そこにお位牌一つあるだけで、十分追悼、お慰めできるのかなというふうに思うわけです。 これは神道とか仏教に限らず、そこに行けばその御霊にお会いできるという場所を作って、そこですることによって拝礼ができるということになれば、1か所で数十か所、また先ほど村長、新盆やる人、やらない人が出てくるじゃないかという話もありましたけれども、そういうところで、例えば久保田家は今回新盆はお受けしませんよというようなブースを作ってやれば、ああ、あそこはやらないんだなというふうに分かるわけでございますし、何かやっているか、やっていかないかは行ってみないと分からないという部分も川内村はたくさんあるわけですね。特に若い世代の人がほかに住まいを持っていますと、やらないでそのままという形も多いわけです。ただ、やっているのか、やってないのか、確認しないといけないので、結局行くようになるわけですね。ですから、そういう意味合いも踏まえて、会場をお貸しいただいてできることによれば、合理的な話なのかなというふうに思います。 また、村長、申し上げたような行政区長、婦人会、いろんな会を巻き込んで、一度そういう検討委員会、準備委員会みたいなものを作っていただいて、そこで土台を作って実施していくというふうなことがもしできるならば、これ画期的な話なのかなというふうに思っておりますし、そこでアンケートというお話も村長のほうから出ましたが、アンケートよりも、私は各行政区長とか婦人会とか、そういう方々の各団体方に集まっていただいて、いろんなお話をして、そこで決めていければなというふうに思っておるわけであります。 あくまでも神職、僧侶、そういう方々は13、14、15、16、今までのとおりで自宅に招いて、そこでご供養してもらうというのは通常どおりでございます。 また、婦人会のほうで、よく新生活の中で大体1軒1,000円にしましょうとか、いろいろそういう意見もあるわけでございますが、ただ、やはりいただいている分は返さなくちゃいけないなという部分の慣例もありますから、そこら辺もやはりそういうたたき台の場所で決めて、また通常どおり私はやられるのが理想かなとは思っておりますが、まずは話をする場所を作っていただいて、そこでやるか、やらないかを決められるような体制が取れれば、大変画期的な話であるのかなというふうに思っておりますので、いま一度村長、ご答弁のほどお願い申し上げます。
○議長(渡邉一夫君) 村長、遠藤雄幸君。
◎村長(遠藤雄幸君) ご提案ありがとうございます。 1か所でやるのかどうかということも含めて、そういう団体の議論の場にされていけばいいのかなというふうに思っております。 かつても、先ほど申し上げましたけれども、そういう区長会とか婦人会や議会も含めての議論の場をもって、新生活運動を推進していこうというようなことを進めてきたということは伺っておりますんで、何らそれはしっかり問題提起、協議会のようなものの立上げについては、行政としても関わっていきたいというふうに思います。その中で、1か所でいいのか、あるいは金額をどうするのか、日にちをどうするのか、そういったところも話し合っていただければなというふうに思います。 田舎の中での風習や慣習というものをすぱっと合理的にそこで変えるというのは、なかなか難しいというふうにも理解しておりますんで、そこは今この場にいる皆さんがそれぞれ律して対応していく、そのことが必要なのかなというふうに思っていますんで、そこはもう十分行政としてもそういう場を設けるための努力はしていきたいと思います。
○議長(渡邉一夫君) 5番、久保田裕樹君。
◆5番(久保田裕樹君) 前向きなご答弁をいただいて、ありがとうございます。 もしこの準備検討委員会をやるというような場合になったら、どこの課がこれは担当するか。住民課でしょうか、それとも。そこら辺の課の方にもいろいろお尋ねできればなと思うんですが、いかがでしょうか。
○議長(渡邉一夫君) 副村長、猪狩貢君。
◎副村長(猪狩貢君) 私が一般職員のときでしたけれども、総務係長のときでしょうか、もう20年も前なんですけれども、そのときには議会と区長会と婦人会、3つの団体の代表の皆さん、例えば議会で議長さんとか、区長会長さんとかというところで申し合わせて集まって、何か協議会みたいなのを作って新生活運動を取り組みましょうというところがあったと。行政を呼びかけしないで、各団体の人が、代表さんが申合せをしながら会を作ったというところで記憶しております。
○議長(渡邉一夫君) 5番、久保田裕樹君。
◆5番(久保田裕樹君) 了解いたしました。 なかなかうちの議会の議員の1人として議長もおられますので、議長も関わっていただいて、ぜひともそういう会を立ち上げるような段取りを構築していただいてやれればなというふうに思っておりますので、ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。
○議長(渡邉一夫君) 議会としても、多く婦人会、それから老人会、行政区長会等に話を持ちかけて進めてまいりたいと思いますので、ご協力のほどよろしくお願いします。
◆5番(久保田裕樹君) ありがとうございました。 以上をもって質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。
○議長(渡邉一夫君) これで5番、久保田裕樹議員の一般質問を終了します。 次に、9番、新妻幸子議員の発言を許します。 9番、新妻幸子議員。 〔9番 新妻幸子君登壇〕
◆9番(新妻幸子君) 通告どおり一般質問を行います。 川内村における新生活運動についてお伺いします。 初めに、全国的な新型コロナ感染者が急増しておりますが、村当局、医療従事者の献身的な対応に深く敬意を表します。 本年度の新盆は終了いたしましたが、村民の方々から、特に若い人たち、移住者の人たちから、新盆の在り方を改革してほしいとの要望が数多く寄せられております。長い間、培ってきたよい風習でもありますので、一概に変更できるものではないと思いますが、婦人会からの提案もありました。隣の都路では大改革を行ったようです。川内村でも現代に沿った大改革が必要の時期であると考えられます。 このことから、村民に対しアンケート等を実施し、新盆の在り方に対する意見を求め、改革していく必要があると考えますが、村長の見解を求めます。 以上です。
○議長(渡邉一夫君) 村長、遠藤雄幸君。
◎村長(遠藤雄幸君) それでは、9番、新妻幸子議員のご質問にお答えいたします。 川内村における新生活運動についてでございますが、新生活運動は震災前から婦人会を中心に行われているものと承知しております。 お盆時期の挨拶回りは長年培われてきた本村の慣習であるとの議員のご意見でありますが、まさに私も同感でございます。このお盆の時期に物故者への哀悼の意とご冥福をお祈りすることは、先ほど久保田議員への答弁したとおりで、まさに個人個人がその人の考えに基づいてなされるものと考えております。 新盆の在り方などを行政が主体となりアンケートを実施したりすることは、いましばらく様子を見ていきたいと考えております。ご理解をいただければと思います。 以上で、新妻幸子議員からのご質問への答弁とさせていただきます。
○議長(渡邉一夫君) 9番、新妻幸子さん。
◆9番(新妻幸子君) ただいま答弁いただきましたが、やはりさっき久保田議員に大体内容的に答弁いただいたので省略しますが、参考までに、隣の都路の岩井沢地区で2年前からお盆に行っている状況を調べてまいりましたが、やはり皆さんの声を聞いてみますと、2年前からやってみて非常にいいというような話がありました。 それはどういうことをやったかといいますと、13日にお寺さんに新盆の方を夕方6時までに来ていただいて、それから一堂に会して拝んでいただいて、それから一般の方は5時までに各ポストに各新盆の方のポストを用意して、そこに一般の方はその日1日で皆、拝んでくるようです。それで、お坊さんは5人ぐらい頼んで、そこで1日拝んでいただくような形を取って、そして、一般の人がもうお盆の皆さんのご焼香は1日で終わる。そうすると、各家庭には、じゃ、どうするんだと聞いたら、各家庭では何でんかんでん行かなくちゃいけない本当に身内の方とか、遠くから時間がどうにもならない方とか、そういうのは自宅に行くそうですが、ほとんどがその1日で終わるというような風習に2年続けているそうです。 とてもいいなと思ってきましたので、参考にして、やはり改革の時期でないかなという皆さんの声も多いわけですので、特にお願いしたいのは、村民の方にアンケートを取っていただいて、皆さんがどんなことを思っているんだか、そういうことをお願いしたいと思うんですが、村長、いかがですか。
○議長(渡邉一夫君) 村長、遠藤雄幸君。
◎村長(遠藤雄幸君) 情報提供、ありがとうございます。 都路町には岩井沢地区と古道地区と2つ区、大字が分かれています。岩井沢地区は13日、古道地区は14日という日にちの決めがあるというのは伺っております。 それから、岩井沢地区ですけれども、議員がおっしゃるとおり、お寺さんで新盆の香典を各ポストに入れて、そして、そこで事を済ませるということも伺っております。 どういうようなインセンティブがあったんですかということになると、やはり新生活運動を推進していく日々の生活の中で、やはり結婚式やお葬式、新盆、それから入院やお見舞い返しといったものが、非常に出費もかさむというようなことを話されておりました。 私自身もとてもいいことだなというふうに思っておりますが、実はこのきっかけは檀家の中で話されたということも聞いております。その檀家の中でそうしましょうという人と、それから、いや、あくまでも家でやるという人に分かれているということも伺っております。いろいろ一長一短あるんだなというふうに思いますね。そういうことがその檀家の中でよしとすれば、それも十分可能だというふうに思います。 一方、古道地区ですけれども、檀家でアンケート調査をされたそうです。その中では、やはりポストに香典を入れることが、本当に今まで我々が物故者に対する哀悼を表現するに適正かどうかというところで、アンケートの結果としては、古道地区では従来のような、それぞれの家庭にお参りするというようなことで落ち着かれたということも聞いております。これもやはりそれぞれの地区や檀家さんの考え方があるんだなというふうに思います。 こういったものをやはり行政が全て判断するというのは、非常に難しいというふうに思いますので、こういうやり方、システムをどうするかということも含めて、やはり先ほど久保田議員に答弁させていただきましたけれども、そういう協議の場を持っていただいて、それぞれ申合せ事項としてお決めになられるということがいいのかなというふうに思います。 議員のご指摘のアンケート調査を村でやるというのは、やはりそこはいろいろと行政の拘束力が働く可能性もありますんで、それぞれ檀家がやる、あるいは氏子がやる、こういった中で、そして、議会やそれぞれの各種団体としても意見を集約していくということがいいのかもしれませんね。そういった場合には、我々も啓発に関してはしっかりと、それは住民の人たちに伝えていきたいというふうに思います。
○議長(渡邉一夫君) 9番、新妻幸子さん。
◆9番(新妻幸子君) そういういろいろな、一概に改革はできませんので、そういう機運が高まって、若い人たちにもやはり経済的にも時間的にもいろいろな問題があるという提言がありましたので、やっぱりそういう時期に、せっかく川内村に300人もの移住者が来ているわけですので、そういう方のためにも、やはり問題視して村としてもいろいろな形で協力をしていただきたいなと思いますので、村長どうですか、そういう考え方で。
○議長(渡邉一夫君) 村長、遠藤雄幸君。
◎村長(遠藤雄幸君) 今のご意見にはもう異論はございません。まさに、これから健康的で合理的な生活を営む上では、こういう義理張りをしていくというのはかなり出費もかさみますので、かといって全てそういったものを遮断してシャットアウトしていいかというと、そうではないというふうに思います。やっぱりどこかで金額なり時間なり、あるいは場所なりを折り合いつけていくという作業が必要だと思います。その作業を皆さんで、連絡協議会などを立ち上げたり、代表の人たちで集まって議論、話し合ってもらうという場のセッティングは、村でしっかりやりたいというふうに思います。
○議長(渡邉一夫君) 9番、新妻幸子さん。
◆9番(新妻幸子君) 村長の前向きな話がありましたので、議会としましてもそういうような皆さんで話し合って、それから先ほど久保田議員に答弁したようなことで、総合的にやはり何とか頑張ってやっていただきたいと思います。 これで質問を終わります。
○議長(渡邉一夫君) 9番、新妻幸子議員の一般質問は終了させていただきます。 議会としましても、アンケートについては各団体にお声がけをして、連名でそのようなアンケートを周知したいと思いますので、議員の皆さんのご協力、よろしくお願いしたいと思います。
△散会の宣告
○議長(渡邉一夫君) 本日の議事日程は全て終了しました。 お諮りします。 川内村議会会議規則第10条で定めるもののほか、決算説明のため9月8日と9日を休会にしたいと思います。 異議はありませんか。 〔「異議なし」と言う人あり〕
○議長(渡邉一夫君) 異議なしと認めます。 よって、9月8日と9日を休会とすることに決定しました。 これで散会いたします。 お疲れさまでした。 (午後2時23分)...