川内村議会 > 2020-05-19 >
06月10日-01号

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  1. 川内村議会 2020-05-19
    06月10日-01号


    取得元: 川内村議会公式サイト
    最終取得日: 2021-04-28
    令和 2年  6月 定例会(第2回)                              川内村告示第18号  令和2年第2回(6月)川内村議会定例会を次のとおり招集する。     令和2年5月19日                    川内村長  遠藤雄幸 1 期日    令和2年6月10日(水) 2 場所    川内村役場 議会議場          ◯応招・不応招議員応招議員(10名)   1番  佐久間武雄君  2番  高野政義君   3番  井出 茂君   4番  坪井利之君   5番  久保田裕樹君  6番  高野恒大君   7番  井出剛弘君   8番  松本勝夫君   9番  新妻幸子君  10番  渡邉一夫君   不応招議員(0名)          令和2年第2回川内村議会定例会議事日程(第1号)                   令和2年6月10日(水曜日)午前9時開会日程第1 会議録署名議員の指名日程第2 会期の決定日程第3 所信表明日程第4 諸般の報告日程第5 行政報告日程第6 双葉地方広域市町村圏組合議会報告日程第7 小野町地方綜合病院企業団議会報告日程第8 監査委員報告日程第9 請願等の委員会付託日程第10 報告第1号 令和元年度川内村一般会計予算繰越明許費繰越報告について日程第11 報告第2号 令和元年度川内村農業集落排水事業特別会計予算繰越明許費繰越報告について日程第12 報告第3号 令和元年度川内村一般会計予算逓次繰越報告について議案の一括上程(議案第39号~議案第60号)日程第13 議案第39号 専決処分の承認を求めることについて             (令和元年度川内村一般会計補正予算(第11号))日程第14 議案第40号 専決処分の承認を求めることについて             (令和元年度川内村農業集落排水事業特別会計補正予算(第4号))日程第15 議案第41号 専決処分の承認を求めることについて             (令和元年度川内村後期高齢者医療特別会計補正予算(第3号))日程第16 議案第42号 専決処分の承認を求めることについて             (令和2年度川内村一般会計補正予算(第1号))日程第17 議案第43号 専決処分の承認を求めることについて             (川内村税条例の一部を改正する条例について)日程第18 議案第44号 専決処分の承認を求めることについて             (川内村国民健康保険条例の一部を改正する条例について)日程第19 議案第45号 専決処分の承認を求めることについて             (川内村後期高齢者医療に関する条例の一部を改正する条例について)日程第20 議案第46号 専決処分の承認を求めることについて             (川内村固定資産評価審査委員会条例の一部を改正する条例について)日程第21 議案第47号 専決処分の承認を求めることについて             (川内村村営住宅条例の一部を改正する条例について)日程第22 議案第48号 専決処分の承認を求めることについて             (川内村定住促進住宅条例の一部を改正する条例について)日程第23 議案第49号 専決処分の承認を求めることについて             (川内村地域振興住宅設置及び管理条例の一部を改正する条例について)日程第24 議案第50号 令和2年度川内村一般会計補正予算(第2号)日程第25 議案第51号 令和2年度川内村農業集落排水事業特別会計補正予算(第1号)日程第26 議案第52号 村長等の給与の特例に関する条例の制定について日程第27 議案第53号 川内村税条例の一部を改正する条例について日程第28 議案第54号 川内村介護保険条例の一部を改正する条例について日程第29 議案第55号 工事請負変更契約の締結について             (沼田橋補修工事)日程第30 議案第56号 工事請負契約の締結について             (防災行政無線更新工事)日程第31 議案第57号 工事請負契約の締結について             (川内村義務教育学校外構工事(1工区))日程第32 議案第58号 工事請負契約の締結について             (川内村義務教育学校外構工事(2工区))日程第33 議案第59号 物品購入契約の締結について             (庁用車購入)日程第34 議案第60号 物品購入契約の締結について             (スクールバス購入)日程第35 一般質問(5人)出席議員(10名)   1番  佐久間武雄君  2番  高野政義君   3番  井出 茂君   4番  坪井利之君   5番  久保田裕樹君  6番  高野恒大君   7番  井出剛弘君   8番  松本勝夫君   9番  新妻幸子君  10番  渡邉一夫君欠席議員(0名)地方自治法第121条の規定により説明のため出席した者の職氏名       村長          遠藤雄幸君       副村長         猪狩 貢君       教育長         秋元 正君       総務課長        遠藤清輝君       住民課長        秋元敏博君       産業振興課長      小松正方君       建設課長        横田正義君       保健福祉課長      猪狩健一君       教育課長        三瓶守衛君       代表監査委員      遠藤時博君本会議に出席した事務局職員       議会事務局長      三瓶敏彦君 △開会の宣告 ○議長(渡邉一夫君) 皆さん、おはようございます。 議会もクールビズを励行しております。暑い方は上着を脱いで会議に臨まれても結構ですので、よろしくお願いします。 新型コロナでマスクの着用が義務づけられておりますが、発言者、答弁者についてはマスクを外しての質問を許しますので、よろしくお願いしたいと思います。また、この演台のマイクと答弁者のマイクについては、担当者のほうから一人終わるたびに、マイクのほうにアルコール消毒と拭き取りをやっていただきたいと思いますので、担当者の方はよろしくお願いしたいと思います。議長も発言が多いため、マスクを外して臨みたいと思いますので、ご了解していただきたいと思います。 それでは、開会に先立ち、私から挨拶を申し上げます。 村長におかれましては、5期目のご当選おめでとうございます。議会を代表して一言歓迎の挨拶を申し上げます。 去る4月12日執行の村長選において見事当選の栄に浴され、引き続き村政を担当されることになりましたこと心からお喜び申し上げます。このことは、過去16年間の実績に対する村民の評価の表れでありまして、特に震災後の村復興に向けた取組と、併せて誠実な人柄、見識、政治的な手腕力量に大きな期待を寄せてのことと存じます。これからの行政施策の骨格は、既にイメージされていると存じますが、人口減少や少子化・高齢化対策など全村民が安心して暮らせる村づくりに取り組まれるよう切望してやみません。 我が議会も最終意思決定機関としての機能を十分に発揮し、行政とは一歩違った観点の新たな発想や政策を提言して、互いに連携を保ちながら具体的政策の実現に向け、共に村政の進展に寄与する所存であります。 どうか遠藤村長におかれましては、ご自愛の上、より一層の川内村発展のため、ご奮闘されますことをご祈念申し上げ歓迎のご挨拶といたします。今後ともよろしくお願いします。 それでは、開会いたします。 ただいまの出席議員は10名であります。定足数に達しておりますので、これより令和2年第2回川内村議会定例会を開会いたします。                              (午前9時05分) ○議長(渡邉一夫君) 初めに、村当局において4月1日に人事異動があり、新たな課長の紹介をしたいという旨の申出がありましたので、副村長より紹介いただきます。 副村長、猪狩貢君。 ◎副村長(猪狩貢君) 4月1日の職員の定期異動によりまして、新任課長が任命されましたのでご紹介をさせていただきます。 教育課長の三瓶守衛でございます。 ◎教育課長(三瓶守衛君) このたび教育課長の任を拝命しました三瓶守衛です。 精いっぱい尽力していきますので、どうぞよろしくお願いいたします。(拍手) ○議長(渡邉一夫君) ただいま副村長より紹介がありました新たに教育課長になられました三瓶守衛君です。議会の皆さんも今後ともよろしくお願いしたいと思います。 △開議の宣告 ○議長(渡邉一夫君) それでは、直ちに本日の会議を開きます。 △議事日程の報告 ○議長(渡邉一夫君) 本日の議事日程は、あらかじめお手元に配付した文書のとおりです。 △会議録署名議員の指名 ○議長(渡邉一夫君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。 会議録署名議員は、会議規則第127条の規定により、議長において、 2番 高野政義君 3番 井出 茂君 を指名いたします。 △会期の決定 ○議長(渡邉一夫君) 日程第2、会期の件を議題といたします。 お諮りいたします。今回の定例会は、本日6月10日から6月11日までの2日間にしたいと思います。ご異議ありませんか。          〔「異議なし」と言う人あり〕 ○議長(渡邉一夫君) 異議なしと認めます。 よって、会期は、本日6月10日から6月11日までの2日間と決定します。 △所信表明 ○議長(渡邉一夫君) 日程第3、村長、遠藤雄幸君から5期目の初定例会に当たり、村政運営の所信表明をしたいとの申出がありましたので、これを許します。 村長、遠藤雄幸君。          〔村長 遠藤雄幸君登壇〕 ◎村長(遠藤雄幸君) 皆様、おはようございます。 本日は、令和2年第2回川内村議会定例会を招集いたしましたところ、議員の皆様におかれましては、ご多忙中にもかかわらずご出席を賜り厚く御礼を申し上げます。 また、先ほどは渡邉議長より就任のお祝い、そして激励の言葉を賜りました。誠にありがとうございます。 それでは、定例会に当たり、5期目の村政に臨む所信の一端を申し上げます。 私は、去る4月12日の村長選挙におきまして、多くの村民の皆様のご支持をいただき、5度目の重責を担わせていただくことになりました。これまでの実績への評価と、今後の村政運営に対する大きな期待を寄せていただいたものと受け止めており、その責任の重さを痛切に感じているところであります。引き続き、川内村の復興と地方創生、新たな村づくりに向け、持てる情熱の全てを注ぎ、未来を切り開いてまいる覚悟であります。 今回の選挙は、新型コロナウイルス感染症が拡大する中での選挙戦となり、直接村民の皆様に政策、公約、熱い思いを訴える機会が制限され、ジレンマを感じたところでありました。一方、8年ぶりの選挙戦になったことで、一票の重みを痛切に感じたところであり、原点に戻ることができ、新たな勇気と活力をいただいた5日間だったと思っております。 5期目においては、あの震災及び原発事故の被災地という状況からの一日も早い脱却を図るとともに、人口減少及び超高齢化が進む社会の現状を踏まえた施策を実施してまいります。 また、昨年の台風19号による被災、さらに、新型コロナウイルス感染症拡大及びそれに伴う景気の悪化等、厳しい状況が続いておりますが、その困難に立ち向かいながら、村民一人一人が生きがいやプライドを持てる村づくりのため、交流・定住人口の拡大、基幹産業である農林畜産業の振興、いまだに帰村されていない子育て世代や子どもたちが戻ってきたいと思える魅力的な教育環境の整理などに取り組んでまいりますので、引き続きのご支援をお願い申し上げます。 次に、村政を進めていく上での基本姿勢について、3点申し上げます。 1つは「感謝」です。9年前の震災・原発事故以降、川内村は多くの皆様からご支援を受けてきました。僕自身もしびれるような時間の中、多くの方々に支えられてきました。おかげさまで、現在8割の村民が当たり前の日常を取り戻しつつあります。ふるさと川内村に思いを寄せてくれる全ての皆様に「感謝」しながら、いただいたエールを力に変えていきます。 2つ目は「希望」です。震災後、復興が少しずつ進む中で、次から次と新たな課題に直面してきました。急激な人口減少、少子高齢化、復興需要で膨らんだ経済の急激な反動減、昨年の台風19号による被害や今回のコロナ騒動もその一つかもしれません。特にコロナウイルス対応では、4月に予定されていた「第5回川内の郷かえるマラソン大会」をはじめ、春季検閲式、村民号、天山祭りなど、恒例のイベントの中止・延期を余儀なくされてしまいました。残念でなりません。これからも大きな逆風が待ち受けていると想像できます。その逆風を「希望」に変えていきます。 3つ目は「挑戦」です。復興は未知なるものへの挑戦でもあり、新しいものをクリエートしていく絶好のチャンスだと考えています。小中一貫義務教育学校の立ち上げ、子育て支援や高齢者の生きがい・健康づくり、ワイン醸造、ブドウ・イチゴ栽培など新たな産業の育成、工業団地への企業誘致、町分地区の住環境・景観づくりなどの施策をしっかりと進めていきます。さらに、長年の懸案である国道399号線と県道小野富岡線の改良工事の一日も早い完了を推進し、川内村のポテンシャルを高めていきます。これからも反省と教訓を生かしながら「挑戦」し続けます。 残念ですが、9年前の川内村に完全に戻ることは不可能だと考えています。たとえ戻ったとしても今の時代に適合しているかと問われれば、そうではないと思っています。与えられた課題は明確です。どうすれば健康で穏やかな生活ができるのか、何をすれば村が存続しつけられることができるのか。まさに選択と集中、アイデアが求められると考えています。 「復興」という段階から「新たな村づくり」というセカンドステージに突入しているのが川内村であり、これからもおごることなく、より緊張感を持って精進し、支えていただいた全ての皆様への感謝の気持ちを忘れることなく、近未来への希望を示しながら、新たな村づくりに挑戦していく覚悟です。 「感謝、希望、挑戦」、この3つの言葉を胸に刻み、村政運営に取り組んでまいります。 新たな村づくりでは、これまで「すべては村民のために!」の理念を掲げ、「一歩踏み出せば奇跡は起こる。」の信念の下に、様々な局面において決断をし、震災・原発事故からの復興はもとより、健康で安心して生活できる環境づくりや、村ならではの資源を生かした魅力づくり、仕事づくりを進めてまいりました。 今年度は、復興創生期間の最終年度でもあり、これまで取り組んできた事業への検証と評価を行う必要があると考えております。現在、80.75%の村民が村内で生活をし、日常を取り戻しつつありますが、一方で、若い世代や子どもたちの帰還が進んでいないのも現実であります。さらに、復興の反動減が現実的となり、厳しい財政運営を強いられるものと考えられます。まさに、村の生き残りをかけた戦いのステージであるといっても過言ではありません。 第5次川内村総合計画に掲げています「今を乗り越え、その先へ Go Beyond」のキャッチフレーズの下、復興から創造へ向けた村づくりを推進していくための「6本の柱」に基づいて具体的な施策や事業を推進していく考えであります。 「村ならではの資源を活かした魅力的な「しごと」づくり」については、観光交流推進及び農林業推進のため、ワイン用ブドウ栽培に取り組むとともに、ワイン醸造用の施設などを整備し、かわうちワインの事業化とにぎわいづくりにつなげてまいります。 「交通・通信ネットワークの拡充」については、国道399号線など交通基盤の整備を進めるとともに、公共交通の充実を図ります。 「健康で安心して生活できる環境づくり」については、除染廃棄物の搬出を円滑に進めるとともに、乳幼児家庭保育支援手当の給付など子育て支援に努めてまいります。 「安心・安全な快適環境の村づくり」については、町分地区再生賃貸住宅の整備など、村民の住環境整備を進めるとともに、家庭用防犯カメラの設置補助を行うなど、交通安全・防犯対策等の充実に努めてまいります。 「心豊かな人と文化を育む村づくり」については、義務教育学校川内小中学園のほか、かわうち保育園、興学塾及び放課後子ども教室などを集約し、村の将来を担う子どもたちを伸びやかにたくましく育てる教育環境を整備します。 「持続可能な行財政運営と住民と協働の村づくり」については、人口減少に伴う税収減など、厳しい財政状況を踏まえた効率的・効果的な行政運営に努めるとともに、村民と行政が一体となった協働の村づくりを進めてまいります。 これまで復興・創生へ果敢に挑戦し続けてきた結果、各分野において一定の成果が表れてきました。震災後、移住者が427人となり、人口の20%を超えたこと、保育園から小中学校まで村内で学んでいる子どもたちの数が38名から109名になったこと、水稲の作付面積が震災前の7割まで復活したこと、新たな農業に前向きに取り組む法人等が数多く立ち上がったこと、工業団地への企業進出が進んでいること、国道399号線戸渡トンネルが開通し、十文字トンネルが貫通したことなど、明るい話題も増え、希望の光が一層強まりを見せてまいりました。 私たちの先人が幾多の困難を乗り越えて130年の歴史を積み上げてきた川内村です。その遺伝子をしっかり受け継ぎ、震災原発事故、台風被害、新型コロナウイルス感染拡大など、与えられた試練に果敢に立ち向かい、後世に継承していくことが、今を生きる私たちの使命と考えております。 次の4年間も、未来を担う子どもたちや若者、そして女性を行政運営の判断基準の中心に位置づけ、村民の力を結集し復興・創生をより進め、一日も早い生活再建、子育て・教育環境の充実、新たな産業の育成、交流・定住人口の増加、福祉・医療・介護の充実を図ってまいります。 以上、5期目に当たって所信の一端を述べさせていただきました。議員の皆様をはじめ、村民皆様のご理解とご協力をお願い申し上げます。 ○議長(渡邉一夫君) これで所信表明を終わります。
    △諸般の報告 ○議長(渡邉一夫君) 日程第4、諸般の報告を行います。事務局長から報告させます。 議会事務局長、三瓶敏彦君。局長。          〔事務局長 三瓶敏彦君登壇〕 ◎事務局長(三瓶敏彦君) それでは、令和2年第1回定例議会以降、現在までの議会活動についてご報告いたします。 要望活動ですが、4月28日に、福島県知事に対し、福島県町村会長の北塩原村村長小椋敏一氏と福島県町村議会議長会会長である渡邉議長の2名で、休業要請に基づく協力金の早急の制度を設計し実施することなど、10項目の新型コロナウイルス感染症対策に関する要請書を提出しております。 また、5月6日には、この新型コロナウイルス感染症対策等について、議会全員協議会を川内村役場において開催しております。 次に、令和2年第2回双葉地方広域市町村圏組合議会定例会が5月29日に開催されました。議事内容につきましては、本定例会において坪井利之議員より報告します。 また、令和2年公立小野町地方綜合病院企業団議会第1回定例会が令和2年3月26日開催されました。本定例会において新妻幸子議員より報告します。 最後に、本定例会に、村長より別紙議案提出書のとおり、報告3件、22議案が提出され、受理いたしました。 一般質問の通告は5名の議員で、お手元に配付の一般質問通告一覧表のとおりであります。 例月出納検査報告及び工事監査結果報告について代表監査委員及び監査委員から報告書の送付があり、その写しを配付しております。 以上、報告します。 ○議長(渡邉一夫君) これで諸般の報告を終わります。 △行政報告 ○議長(渡邉一夫君) 日程第5、行政報告を行います。 これを許します。 川内村長、遠藤雄幸君。          〔村長 遠藤雄幸君登壇〕 ◎村長(遠藤雄幸君) それでは、行政報告として3月の定例議会後の村の状況等を報告させていただきます。 初めに、要望活動関係でありますが、4月14日、双葉地方町村会として復興大臣に対し、双葉地域の教育環境の整備・充実と人材育成に関して要望活動を行いましたが、新型コロナウイルスの影響により福島復興局からテレビ会議による要望活動となりました。 次に、新型コロナウイルス感染症対策についてでありますが、2月28日に川内村新型コロナウイルス感染症対策本部を設置し、情報共有を図るとともに、各課連携の下、一丸となって感染防止と経済対策を進めております。 3月3日には福島県内で感染者が発生し、全国的に発生者が確認され、さらには感染拡大、蔓延防止のためのマスクが品薄となり、村民自らの確保が困難となっていたことから、4月7日から緊急措置として全戸にマスク配布をいたしました。 全国の感染者数がさらに増加していることから4月17日には、全国に緊急事態宣言が発令され、「密室、密集、密接」での感染防止の徹底と移動の自粛要請が出されました。 このため4月22日には、感染の一層の防止のため、村民の皆様へのメッセージを配布しております。 また、全国的な活動の自粛から国内経済が低迷したため、国では国民一律に給付金の支給を行うとともに、本村でも5月20日から申請受付を行い、5月末現在で1,002件、全体の80.4%が申請を完了しております。 村の対策としましては、議員皆様のご理解をいただき、経済対策として地域消費振興対策商品券を5月28日から配布し、現在85%の配布率となっております。 5月25日には、全国の緊急事態措置が解除となったものの、新型コロナ感染が終息したものでもなく、引き続き村の対策本部を核として対策に当たってまいります。 次に、3月の定例議会におきまして、台風19号に伴う被災状況をご説明申し上げましたが、その後の復旧状況についてご報告いたします。 農地・農業施設では、350か所の小災害のうち260か所が完成し、順次作付が行われております。復旧率は75%であり、今月下旬までには全箇所の復旧が完了する予定であります。 次に、農地災害の本災ですが、現在、111地区の農地及び農業施設の測量設計及び積算を実施し、工事発注に向けた準備を行っているところであり、来月中旬頃から順次発注をしてまいります。 林道施設の復旧状況は、9路線20か所の復旧工事を4月28日発注し、工事を進めている状況であり、12月までには全箇所復旧が完了する予定であります。 公共土木施設の復旧状況は、77か所の災害復旧工事のうち、10か所の河川災害復旧工事については5月に発注して工事を進めているところでありますが、道路災害復旧工事につきましては、今月中旬から来月にかけて全箇所発注するための準備をしているところであります。 災害復旧は、3年以内の復旧完了が原則でありますので、この期間内に全被災箇所の復旧が完了するよう進めてまいります。 次に、ふくしま復興再生道路に位置づけられ、国直轄権限代行事業として磐城国道事務所が進めてきました、国道399号線十文字改良事業の十文字トンネル2,875メートルが、令和2年5月26日貫通いたしました。 十文字トンネルが完成すると、浜通り地方では最長、県内でも7番目に長いトンネルとなり、道路利用者の安全で安心な通行の確保が図られることはもとより、本村の医療環境の改善、通勤・通学範囲の拡大等、村民の生活へ大きく貢献できると期待されております。また、田ノ入工業団地への企業誘致も加速され、物流としての利活用にも期待が高まっております。 トンネル工事は、今後もトンネル本体、舗装、照明・防災設備等の工事が進められますが、一日も早い完成に向け、引き続き関係機関への要望等を行ってまいります。 改めて、いわき市が少しずつ近くなってくることを実感しております。 次に、教育関係の行政報告につきましては、教育長から報告させます。 ○議長(渡邉一夫君) 教育長、秋元正君。          〔教育長 秋元 正君登壇〕 ◎教育長(秋元正君) 引き続き、前回以降の教育関係の行政報告をいたします。 まず、今年度は川内小中学園校舎建設のため、小学校機能を中学校に移設するとともに、認定こども園38名、小学校44名、中学校27名、計109名、前年同期比9名増でスタートしております。 次に、教育委員会関係施設の新型コロナウイルス対策についてであります。 4月16日に政府の緊急事態宣言が全国に拡大され、県から再び小中学校の臨時休業要請があったことから、4月20日から臨時休業するとともに、認定こども園と放課後子ども教室は希望者を対象とし、村民プール、草野心平記念館、コミセン、村民体育館等については利用を休止してまいりました。この間、子どもたちの学習の遅れや心身の健康、生活習慣の保持のため、感染防止を講じつつ登校日や学習支援日を設定してまいりました。 5月14日には、本県の緊急事態宣言が解除され、県の学校再開指針も示されたことから、小中学校は感染予防策を講じつつ5月25日から段階的に再開し、6月1日から全面的に再開しております。認定こども園は6月1日から通常保育、興学塾は6月2日から、他の教育施設については5月25日から再開しております。 児童生徒の学習の遅れについては、学校行事の重点化や時間割の見直し、夏期休業の短縮等によって授業時数の確保と教育課程の履修を進めてまいります。また、皆様方にはこれまで教育委員会やこども園、小中学校の多くの行事にご臨席を賜り、温かい励ましやご支援を頂戴してまいりましたが、感染予防の観点から延期、中止または規模縮小せざるを得なく、今後もこのようなしばらくは継続の状況にあることについても、ご理解を賜りますようお願いいたします。 最後に、村教育環境整備事業の進捗状況についてであります。5月末現在で小中学園工事が55%、認定こども園関係が81%で、ほぼ計画どおりの進捗で工期内での完成が見込まれております。 ソフト事業については、校章を4月に決定して先日報告したとおりでございます。制服については、細部の仕上げを校内で協議中で、9年間のカリキュラムについても年末までには策定し、学校運営協議会の承認を得て開校に備えることとしております。 以上をもって、教育関係の行政報告といたします。 ○議長(渡邉一夫君) これで行政報告並びに教育行政報告を終わります。 △双葉地方広域市町村圏組合議会報告 ○議長(渡邉一夫君) 日程第6、双葉地方広域市町村圏組合議会報告を行います。 本報告は、5月29日に開催された定例会の議会報告となります。本議会に出席した坪井利之議員に報告願います。 これを許します。 4番、坪井利之君。          〔4番 坪井利之君登壇〕 ◆4番(坪井利之君) それでは、双葉地方広域市町村圏組合議会について報告をいたします。 令和2年第2回定例会が5月29日午前10時より開催されました。 今回の議会は、川内村村長選挙、楢葉町町長選挙、富岡町議会議員選挙後の定例会であることから、再選されました遠藤雄幸村長、松本幸英町長から挨拶がありました。 次に、富岡議会議員の議席の指定が行われ、会期を1日間と決定し、管理者の行政報告並びに監査報告がありました。 まずは、行政報告、総務関係でありますが、これまでふたばワールドをJビレッジにおいて開催することで進めており、実行委員会において開催日を9月19日土曜日に決定し、開催内容については双葉地方の特色を生かし、住民の皆さんに楽しんでいただけるような企画となるように検討しておりますが、開催につきましては、新型コロナウイルス感染拡大防止に伴い、開催制限等の状況を踏まえ、今後判断していくとのことでした。 次に、衛生関係でありますが、公立双葉准看護学院について、去る3月9日に卒業式が挙行され、第2期生10名が医療人として卒業し、また4月13日に入学式が挙行され、定員30名に対して11名が入学したところであり、引き続き医療人材育成に努めるとのことでした。 次に、斎場の整備で昨年度実施した聖香苑の各種調査結果に基づき、施設復旧などの工事を復興庁並びに厚生労働省の補助事業として実施することとしており、立地町である双葉町、地元行政区をはじめ関係機関と連携を図りながら「誰でもが最後のお別れが出来る施設」となるようさらなる線量の低減化対策を図り進めていくとのことでありました。 次に、双葉郡立診療所について、令和元年度の診療患者数は医科・歯科合わせて、好間診療所2,088名、勿来診療所1,734名で、受診者は毎年増加しているとのことでした。 次に、ごみ処理について、南部衛生センターの更新では本年度も施設整備に係る工事発注支援業務を環境省の「循環型社会形成推進交付金事業」で実施、また今回の更新に伴い、通行車両の安全確保や稼働後の焼却灰などの仮置場として隣接地の用地取得をするとのことでありました。 次に、昨年の台風19号の被害に伴う災害廃棄物の受入れを、本年度においても相馬市からの受入れ処理を行い、また4月から大熊のごみ収集について、環境省の取扱いから当広域市町村圏組合に切り替え、今後も住民生活向上に考慮した施策を図るとのことでありました。 次に、し尿処理については、帰還困難区域内の特定復興再生拠点区域の除染やインフラ整備並びに浄化槽の清掃などに伴い、し尿等の収集運搬量が増加してきており、今後も、し尿処理に支障を来さぬように適正な運転管理に努めていくとのことでした。 次に、消防関係について、まず新型コロナウイルス感染症対策で現在消防緊急対策本部を設置し、双葉郡並びに福島県における感染状況の確認と消防職員の感染予防並びに消防・救急業務における感染予防の対策のため、業務継続計画などの改訂を行い、緊急搬送などにおいて関係機関と連携強化を図り対応しているとのことでありました。 次に、消防活動状況について、避難指示区域防災パトロール強化事業を本年度から総務省消防庁の消防活動交付金により、巡回警戒を民間事業者に委託して実施しているとのことでありました。 次に、遠距離大量送水システム車を本年3月に富岡消防署に配備し、林野火災などの災害時における大量の消防用水の送水が可能になり、また今後も大規模火災対策を最重要課題として早期発見・消火体制の強化に努めていくとのことでした。 次に、本年1月から4月末までの双葉郡内における火災発生と救急出動について、火災は建物火災4件、その他の火災が1件、このうち避難指示区域内での件数は2件となっております。また救急出動件数は382件で、主な種別は急病が219件、交通事故47件、一般負傷38件、労働災害が15件との行政報告がありました。 次に、監査報告があり、監査結果は適当及び良好との報告でした。 次に、議案の審議に入り、議案第10号 双葉地方広域市町村圏組合職員の宣誓に関する条例の改正について、議案第11号 職員の育児休業等に関する条例改正について、議案第12号 令和2年度双葉地方広域市町村圏組合一般会計補正予算(第1号)について、以上3件、慎重審議の結果、3議案とも原案どおり可決されました。 最後に、委員会の継続調査の申出があり、異議なしと認められ、閉会中の継続調査とすることに決定いたしました。 以上で双葉地方広域市町村圏組合の議会報告を終わります。 ○議長(渡邉一夫君) これで双葉地方広域市町村圏組合議会報告を終わります。 △小野町地方綜合病院企業団議会報告 ○議長(渡邉一夫君) 日程第7、公立小野町地方綜合病院企業団議会の報告を行います。 本報告は、3月26日に開催された議会報告です。本議会に出席した新妻幸子さんに報告を願います。 これを許します。 9番、新妻幸子さん。          〔9番 新妻幸子君登壇〕 ◆9番(新妻幸子君) 報告いたします。 3月26日、公立小野地方企業団第1回定例会に出席いたしました。 最初に、令和2年度病院企業団事業計画予算について説明がありました。業務予定量は病床数119床、患者数、入院、年間予定患者数3万7,230人、外来、年間予定患者数4万3,071人、1日平均患者数は入院が102名、外来が147名で計上しました。 次に、収益的収入及び支出の予定額は、病院事業収益20億8,093万1,000円、病院事業費用20億1,519万円。 次に、資本的収入及び支出の予定額は、資本的収入1億6,371万円、資本的支出1億7,057万7,000円であります。 次に、公立小野地方綜合病院月例監査の結果、収支現在高及び出納状況について、適正である旨報告がございました。 以上、報告いたします。 ○議長(渡邉一夫君) これで公立小野町地方綜合病院企業団議会の報告を終わります。 △監査委員報告 ○議長(渡邉一夫君) 日程第8、監査委員報告を行います。 これを許します。 川内村代表監査委員、遠藤時博君。          〔監査委員 遠藤時博君登壇〕 ◎監査委員(遠藤時博君) それでは、ご報告申し上げます。 2川監査第18号、令和2年5月28日、川内村長、遠藤雄幸様。川内村議会議長、渡邉一夫様。川内村代表監査委員、遠藤時博。川内村監査委員、高野政義。 例月出納検査報告書。平成31年度2月分、3月分、4月分及び令和2年度4月分の例月出納検査を実施したので、地方自治法第235条の2第3項等の規定により報告いたします。 1、検査の対象 平成31年度2月分、3月分、4月分及び令和2年度4月分の川内村一般会計ほか6特別会計並びに基金に属する現金の出納。 2、検査の時期 令和2年3月24日、令和2年4月24日、令和2年5月25日。 3、場所    川内村役場議長室。 4、検査の結果 (1)収支出納関係諸帳簿及び整備の状況、適当であると認めた。         (2)違法又は不適当と認めて指示した事項、なし。         (3)現金保管方法の適否、適当であると認めた。         (4)物品保管、出納管理状況、良好であると認めた。         (5)検査時における現金及び予算執行状況は、別紙のとおりでございます。 続きまして、工事等監査報告書。 令和2年度工事等監査を実施したので、その結果を地方自治法第199条第9項の規定により報告いたします。 1、監査の対象 平成31年度執行された工事、委託及び物品。監査対象箇所は別紙のとおりでございます。 2、監査の期日 令和2年5月25日、26日の2日間でございます。 3、監査の結果 工事等の契約書、設計図書、関係法令等に基づき適正に施工されているかについて、関係書類の検査及び工事現場の調査を行うとともに、担当職員からの説明を聴取することにより実施した結果、工事、委託及び物品購入について、総じて良好に執行されていることを確認した。ただし、一部、次の事項について適正な措置を講ぜられたい。 また、改善等の措置を講じられたときは、地方自治法第199条第12項の規定に基づき、その旨を通知されたい。 指摘事項については以下のとおりでございます。 これで例月出納検査及び工事等監査報告を終わります。 ○議長(渡邉一夫君) これで監査委員報告を終わります。 △請願等の委員会付託 ○議長(渡邉一夫君) 日程第9、請願等の委員会付託について。 先月末までに受理した請願・陳情はお手元に配付した資料のとおり、陳情書が1件でございます。会議規則第92条の規定に基づき、受理番号1の陳情は総務常任委員会へ付託いたしましたので、報告いたします。 △報告第1号の報告 ○議長(渡邉一夫君) 日程第10、報告第1号 令和元年度川内村一般会計予算繰越明許費繰越報告について行います。 これを許します。 村長、遠藤雄幸君。          〔村長 遠藤雄幸君登壇〕 ◎村長(遠藤雄幸君) 報告第1号 令和元年度川内村一般会計予算繰越明許費繰越報告について申し上げます。 本報告は、令和元年度予算におきまして、繰越明許費の承認をいただいた各事業について、令和元年度から令和2年度予算へ繰り越す額が、確定いたしましたので、地方自治法施行令第146条第2項の規定により、繰越額並びに財源内訳等につきまして議会に報告するものであります。 内容につきましては、野菜栽培施設整備事業、農業用施設等維持事業、ふくしま森林再生事業、町分住環境整備事業、台風19号による農地、林道、道路橋梁等災害復旧事業など、計17事業30件、総額22億6,281万5,000円となります。 目的別では、総務費545万1,000円、民生費2,407万9,000円、農林水産業費6億9,781万1,000円、土木費1億8,070万円、消防費500万円、教育費1億720万9,000円、災害復旧費12億4,256万5,000円となっております。 以上で報告第1号 令和元年度川内村一般会計予算繰越明許費繰越報告を終わります。 ○議長(渡邉一夫君) これで報告第1号 令和元年度川内村一般会計予算繰越明許費繰越報告についてを終わります。 △報告第2号の報告 ○議長(渡邉一夫君) 日程第11、報告第2号 令和元年度川内村農業集落排水事業特別会計予算繰越明許費繰越報告についてを行います。 これを許します。 村長、遠藤雄幸君。          〔村長 遠藤雄幸君登壇〕 ◎村長(遠藤雄幸君) 報告第2号 令和元年度川内村農業集落排水事業特別会計予算繰越明許費繰越報告について申し上げます。 本報告につきましても、令和元年度予算におきまして繰越しをした事業の額が、確定したことから、地方自治法施行令第146条第2項の規定により、議会に報告するものであります。 内容につきましては、農業集落排水事業2件、総額1億5,904万円となっております。 以上で報告第2号 令和元年度川内村農業集落排水事業特別会計予算繰越明許費繰越報告を終わります。 ○議長(渡邉一夫君) これで報告第2号 令和元年度川内村農業集落排水事業特別会計予算繰越明許費繰越報告について終わります。 △報告第3号の報告 ○議長(渡邉一夫君) 日程第12、報告第3号 令和元年度川内村一般会計予算逓次繰越報告について行います。 これを許します。 村長、遠藤雄幸君。          〔村長 遠藤雄幸君登壇〕 ◎村長(遠藤雄幸君) 報告第3号 令和元年度川内村一般会計予算逓次繰越報告について申し上げます。 本報告は、令和元年度予算におきまして、継続費を設定して進めております教育環境整備事業について、令和元年度予算額の未執行額を令和2年度予算へ逓次繰越しをしたため、地方自治法施行令第145条第1項の規定により、繰越額並びに財源内訳等につきまして議会に報告するものであります。 内容につきましては、教育環境整備事業、総額3億8,179万4,000円となっております。 以上で報告第3号 令和元年度川内村一般会計予算逓次繰越報告を終わります。 ○議長(渡邉一夫君) これで報告第3号 令和元年度川内村一般会計予算逓次繰越報告について終わります。 △議案の一括上程、説明 ○議長(渡邉一夫君) これより議案の上程を行います。 日程第13、議案第39号 専決処分の承認を求めることについて(令和元年度川内村一般会計補正予算(第11号))から日程第34、議案第60号 物品購入契約の締結について(スクールバス購入)までの22議案を一括上程いたします。 なお、この22議案については、本日提案理由の説明を受け、明日11日に質疑、討論、採決を行いますので、ご了承願います。 提出者から提案理由の説明を求めます。 村長、遠藤雄幸君。          〔村長 遠藤雄幸君登壇〕 ◎村長(遠藤雄幸君) それでは、議案第39号 専決処分の承認を求めることについて(令和元年度川内村一般会計補正予算(第11号))から議案第60号 物品購入の契約の締結について(スクールバス購入)までの22議案について、一括して提案理由を申し上げます。 初めに、議案第39号 専決処分の承認を求めることについてでありますが、これは令和元年度川内村一般会計にかかる最終的な補正予算で、既定の歳入歳出予算額から1億2,343万3,000円を減額し、最終的な予算総額を91億1,214万2,000円とするものであります。 歳入では、地方交付税をはじめ各種交付金が年度末になって、事業等の確定に伴い補正予算を編成したものでございます。 主なものとしては、地方消費税交付金112万4,000円、地方交付税3億1,999万9,000円、財産収入415万5,000円、寄附金766万3,000円が増額となりましたが、自動車取得税交付金で367万8,000円、国庫支出金で5,076万6,000円、県支出金で3,322万5,000円が、各補助事業の確定により減額となりました。基金繰入金のうち財政調整基金については災害復旧分が交付税として収入となり、公共施設建設及び維持管理基金については、充当事業の実績により基金繰入を減額補正となります。 歳出の主なものにつきましては、議会費で9万8,000円、総務費では各種委託事業や防犯カメラ設置事業の確定により2,836万7,000円、民生費ではプレミアム商品券事業や震災遺族扶助金等の実績により2,571万5,000円、衛生費では予防接種委託事業の確定により566万2,000円、農林水産事業費では農業集落排水事業や森林整備事業等の確定により2,394万3,000円、土木費では健康ウォーク遊歩道整備事業等の確定により761万円、消防費では防火水槽設置事業の確定により1,095万3,000円、災害復旧費では除染対策事業等の事業確定により5,706万5,000円が、それぞれ減額となり、差額を予備費に補正計上するものであります。 次に、議案第40号の専決処分の承認を求めることにつきましては、令和元年度川内村農業集落排水事業特別会計補正予算であります。既定の歳入歳出予算からそれぞれ110万円を減額し、予算の総額を3億1,188万8,000円とするものであります。 主な内容としましては、農業集落排水使用料の確定により187万5,000円、上川内農業集落排水施設復旧事業にかかる補助金の確定により745万8,000円を増額し、事務事業等の確定に伴い一般会計繰入金1,010万8,000円を減額補正し、歳出では、管理費の確定により110万円を減額補正するものであります。 次に、議案第41号の専決処分の承認を求めることにつきましては、令和元年度川内村後期高齢者医療特別会計補正予算であります。既定の歳入歳出総額にそれぞれ365万6,000円を増額し、予算の総額を8,179万4,000円とするものであります。 主な内容としましては、歳入では、普通徴収保険料の確定により290万円を減額し、平成30年度分の療養給付費負担金の確定により償還金として655万6,000円を増額計上し、歳出では、広域連合納付金290万円を減額し、療養給付費負担金の償還金を一般会計へ繰り出すための繰出金に655万6,000円を増額補正するものであります。 次に、議案第42号の専決処分の承認を求めることにつきましては、令和2年度川内村一般会計補正予算であります。既定の歳入歳出予算額に2億6,692万2,000円を増額し、予算総額を96億1,492万2,000円とするものであります。これは、新型コロナウイルス対策に伴う、特別定額給付金事業及び子育て世帯への臨時交付金の支給にかかる経費を計上したものであります。 歳入には、国庫補助金2億6,692万2,000円を増額し、歳出では、民生費に2億6,728万5,000円を計上し、差額を予備費で調整したものであります。 次に、議案第43号の専決処分の承認を求めることにつきましては、川内村税条例の一部を改正する条例であります。 この条例は、地方税法等の一部を改正する法律の施行により、改正を行うものでありますが、主な内容は、全ての独り親家庭に対して公平な税制を実現する観点から「婚姻歴の有無による不公平」と「男性独り親と女性独り親の不公平」を解消するための税制上の措置及び控除の見直しを行い、また、所有者不明土地等に係る固定資産税の課税上の課題に対応するため、使用者を所有者とみなして固定資産税を課すことができる制度の改正を行います。また、企業版ふるさと納税について、税額控除割合の拡大措置、たばこ税では軽量な葉巻たばこの課税方式等について改正するものであり、4月1日から施行されることから、専決処分をしたものであります。 次に、議案第44号 専決処分の承認を求めることについては、川内村国民健康保険条例の一部を改正する条例及び議案第45号の専決処分の承認を求めることにつきましては、川内村後期高齢者医療に関する条例の一部を改正する条例でありますが、この2つの条例の一部改正につきましては、新型コロナウイルス感染症に感染した被保険者に対し、療養のため労務に服することができなかった期間について、傷病手当を支給するための改正を行うものであります。福島県後期高齢者医療広域連合の後期高齢者医療に関する条例の一部を改正する条例の施行に合わせる必要があることから、専決処分したものであります。 次に、議案第46号 専決処分の承認を求めることにつきましては、川内村固定資産評価審査委員会の例の一部を改正する条例でありますが、地方税法等の一部を改正する法律の施行により、改正を行うものであります。これまで、行政手続等における情報通信の技術の利用に関する法律を適用しておりましたが、法律名の改正により、文言及び関係する条項等の改正を行うものであります。関係法令が4月1日から施行されることから、専決処分をしたものであります。 次に、議案第47号 専決処分の承認を求めることについては、川内村村営住宅条例の一部を改正する条例、議案第48号の専決処分の承認を求めることについては、川内村定住促進住宅条例の一部を改正する条例、議案第49号の専決処分の承認を求めることについては、川内村地域振興住宅設置及び管理条例の一部を改正する条例でありますが、この3つの条例の一部改正につきましては、民法の一部を改正する法律の施行に伴い、それぞれ所要の改正を行ったものであります。 改正の主な内容は、連帯保証人が保証する保証額に限度額を設定し、家賃未納があった場合には、敷金を未納額に充てることができるよう改正を行ったものであります。関連法令が4月1日から施行されることから、専決処分したものであります。 以上、この11件につきましては、地方自治法第179条第1項の規定により、専決処分したものであります。 次に、議案第50号 令和2年度一般会計補正予算でありますが、既定の歳入歳出予算額に9,497万9,000円を増額し、予算総額を97億990万1,000円とするものであります。 主な補正内容でありますが、歳入では、再生加速化交付金事業による農業基盤整備事業にかかる地方交付税300万円、国庫支出金900万円、防災用備蓄品整備にかかる県支出金100万円、地域消費振興対策商品券事業及び義務教育学校施設整備にかかる財源として繰入金8,512万9,000円を増額し、諸収入では村民号の中止により、参加者負担金315万円を減額するものであります。 歳出の主な補正内容でありますが、農林水産業費では農業基盤整備事業農業用施設維持設計委託にかかる経費1,200万円、商工費では川内村地域消費振興対策商品券事業7,745万4,000円、かわうちの湯源泉ポンプ修繕事業1,556万3,000円、土木費では町分住宅建設に伴う電話柱の支障移転120万5,000円、消防費では防災用備蓄品購入経費241万4,000円を増額計上し、総務費では村民号の中止により997万2,000円減額し、教育費の事務局費では新型コロナウイルスの影響により中止した士別市絆協定交流事業やキャリア教育研修派遣事業、長崎復興教育交流事業、天山祭りにかかる経費を減額し、義務教育学校の防犯カメラ設置や電話システム、こども園イントラ整備や厨房器具購入にかかる経費を増額し、353万5,000円を減額計上するものであります。 次に、議案第51号 令和2年度川内村農業集落排水事業特別会計補正予算でありますが、既定の歳入歳出予算額に3,500万円を増額し、予算総額を1億3,939万8,000円とするものであります。 主な補正内容でありますが、県道小野富岡線改良工事(早渡工区)において、県発注の道路工事の進捗に合わせて、農業集落排水管路の既設管路撤去工事と新設管路、既設管路の切替え工事が必要となり、工事請負費3,500万円を増額計上し、歳入では福島県の公共補償費の同額を雑入に計上するものであります。 次に、議案第52号 村長等の給与の特例に関する条例の制定についてでありますが、今年度は4月に村長選挙の年ということもあり、3月の新年度予算編成議会には上程を控えておりましたが、台風19号による災害復旧及び新型コロナウイルス感染防止対策財源の一助として、私と副村長及び教育長の給料を令和2年7月1日から令和3年3月31日まで20%削減して支給するための特例条例を制定するものであります。 次に、議案第53号 川内村税条例の一部を改正する条例についてでありますが、地方税法の改正により一部改正を行うものであります。 主な内容ですが、新型コロナウイルス感染症の影響により、収入が減少した事業者等に対し、負担軽減の措置を行うものであり、村税の徴収猶予の特例措置をはじめ、中小企業が所有する償却資産及び事業用家屋にかかる固定資産税等の軽減措置及び軽自動車税環境性能割の軽減延長等の措置を講ずるため、改正を行うものであります。 次に、議案第54号 川内村介護保険条例の一部を改正する条例でありますが、介護保険施行令及び介護保険の国庫負担金の算定等に関する政令の一部を改正する政令の施行により、消費税の増税に伴い、低所得者の負担する介護保険料の軽減を図るため、改正を行うものであります。 次に、議案第55号 工事請負変更契約の締結についてであります。この工事は、令和元年10月21日第5回臨時会においてご決議賜り、丸川建設株式会社、代表取締役、西山武志氏と請負契約を締結しました「沼田橋補修工事」であります。 この工事は、当初5,907万円で請負契約を締結しましたが、工事の実施に伴い、工事内容の一部を変更し、工事費482万2,400円を増額し、変更後の契約金額を6,389万2,400円とするものであります。 変更の主な内容は、橋梁間の継目部に劣化による段差が確認され、車輪圧に対する支持機能を確保するために、新たな伸縮接手装置が必要となったため、橋台部2か所及び橋梁部1か所、計3か所の伸縮接手装置を増工するため、去る5月22日に工事請負変更仮契約を締結しましたので、地方自治法第96条第1項第5号及び議会の議決に付すべき契約及び財産の取得又は処分に関する条例第2条の規定に基づき、議会の議決を求めるものであります。 次に、議案第56号 工事請負契約の締結についてでありますが、本村の防災行政無線は平成18年度から運用を開始し、使用してまいりましたが、総務省省令等が改正され、現在使用している旧スプリアス規格の無線機器の使用期限が、令和4年11月30日までとなっているため、無線機器の更新をするものであります。工事の概要は、親機設備、中継局設備、再送信中継設備2台及び屋外拡声子局装置18台を更新するものであります。 この工事につきましては、令和2年5月27日一般競争入札を執行し、予定価格の範囲内で、マグナ通信工業株式会社福島営業所長、村松勝則氏が1億2,342万円で落札し、同日、工事請負仮契約を締結しましたので、地方自治法第96条第1項第5号及び議会の議決に付すべき契約及び財産の取得又は処分に関する条例第2条の規定に基づき、議会の議決を求めるものであります。 次に、議案第57号 工事請負契約の締結についてでありますが、令和元年7月19日の議会臨時会において決議をいただきました川内村義務教育学校整備工事につきまして、現在工事を進めているところでありますが、外構工事につきまして、福島再生加速化交付金(帰還環境整備)を申請していたところ、令和2年4月16日付で交付決定があったことから、1工区として防球ネットや遊具の設置及びグラウンドの整備を行うものであります。 この工事につきましては、令和2年5月27日一般競争入札を執行し、予定価格の範囲内で、丸川建設株式会社代表取締役、西山武志氏が1億1,627万円で落札し、同日、工事請負仮契約を締結しましたので、地方自治法第96条第1項第5号及び議会の議決に付すべき契約及び財産の取得又は処分に関する条例第2条の規定に基づき、議会の議決を求めるものであります。 次に、議案第58号 工事請負契約の締結についてでありますが、この工事も川内村義務教育学校外構工事2工区として、福島再生加速化交付金(帰還環境整備)を申請していたところ、令和2年4月16日付で交付決定があったことから、2工区として義務教育学校建屋に密接するウッドデッキやインターロッキング及び透水性舗装等の建物周囲の整備を行うものであります。 この工事につきましては、令和2年5月27日随意契約を執行し、予定価格の範囲内で、株式会社奥村組東北支店執行役員支店長、樫木正成氏が1億2,617万円で落札し、同日、工事請負仮契約を締結しましたので、地方自治法第96条第1項第5号及び議会の議決に付すべき契約及び財産の取得又は処分に関する条例第2条の規定に基づき、議会の議決を求めるものであります。 次に、議案第59号 物品購入契約の締結についてでありますが、購入する物品は、経年劣化等により運用に不安がある村長車及び故障により廃車となった産業振興課配置の車両を更新するため、庁用車両2台を購入するものであります。 去る5月27日一般競争入札を執行し、予定価格の範囲内で、有限会社遠藤モーター商会代表取締役、遠藤清二氏が766万3,507円で落札し、同日、物品購入仮契約を締結いたしましたので、地方自治法第96条第1項第8号及び議会の議決に付すべき契約及び財産の取得又は処分に関する条例第3条の規定により、議会の議決を求めるものであります。 次に、議案第60号 物品購入契約の締結についてでありますが、購入する物品は、被災地通学用バス等購入費補助事業の採択を受け、経年劣化によるスクールバス1台を更新するため、マイクロバス1台を購入するものであります。 去る5月27日一般競争入札を執行し、予定価格の範囲内で、有限会社川内自動車整備工場代表取締役、新妻一浩氏が964万円で落札し、同日、物品購入仮契約を締結いたしましたので、地方自治法第96条第1項第8号及び議会の議決に付すべき契約及び財産の取得又は処分に関する条例第3条の規定により、議会の議決を求めるものであります。 以上、22議案について、ご審議の上、ご決議賜りますようお願い申し上げ、提案理由とさせていただきます。 ○議長(渡邉一夫君) これで提案理由の説明を終わります。 ここで休息のため暫時休議といたします。再開を10時35分といたします。                             (午前10時20分)                             (午前10時35分) ○議長(渡邉一夫君) 休息前に引き続き会議を開きます。 △一般質問 ○議長(渡邉一夫君) 日程第35、これより一般質問を行います。 一般質問は、一問一答により行います。質問者の持ち時間は60分以内といたします。 初めに、1番、佐久間武雄議員の発言を許します。 1番、佐久間武雄君。          〔1番 佐久間武雄君登壇〕 ◆1番(佐久間武雄君) それでは、通告に従いまして一般質問をいたします。 東京電力賠償対象の塩化カリ散布について。 この件については、震災後川内村はいち早く帰還し、汚染された川内村全域を除染、もちろん農地の除染も行い、平成25年度より水稲の作付、平成26年度にはソバの作付が開始され、再開に当たり作物への放射性物質の吸収抑制対策として、塩化カリを10アール当たり30キログラムの散布をしてきましたが、令和に入ってもこの散布に伴う賠償の支払いが進んでいない現状であり、大きな問題であると思っていますが、農家への支払い解決に向けての村の考えをお伺いします。よろしくお願いいたします。 ○議長(渡邉一夫君) 村長、遠藤雄幸君。 ◎村長(遠藤雄幸君) それでは、1番、佐久間武雄議員のご質問にお答えいたします。 放射性物質の吸収抑制対策にかかる塩化カリの散布手数料の賠償請求についてでありますが、基本的な枠組みとして、原子力災害に伴う農業関係の賠償に係る事務については、福島さくら農業協同組合が農家から委託を受け、実施しているところであります。水稲については平成25年度から、ソバについては平成26年度から福島県営農再開支援事業により、田や畑に散布する塩化カリを村が購入し、福島さくら農業協同組合川内支店が窓口にて各農家へ配布していただき、各農家が田畑に散布する形で実施してきました。この際の各農家の散布手数料につきましては、補助対象となっていなかったため、東京電力から平成27年秋に出された塩化カリ散布にかかる賠償金請求指針に基づいて東京電力と協議を開始し、令和元年8月に川内村の賠償単価が決定したところであります。その後、具体的な賠償に係る協議が福島さくら農業協同組合と東京電力で行われてきたところであり、村もその事務の補助を行うなどの協力をしてきたところであります。 したがいまして、賠償請求に係る事務については、福島さくら農業協同組合が主体となって進めているところでありますので、村内農家への散布手数料賠償が、少しでも早く進むよう引き続き協力していきたいと考えております。 以上で佐久間武雄議員への答弁とさせていただきます。 ○議長(渡邉一夫君) 佐久間議員、中央に持ってきてください。 佐久間武雄君。 ◆1番(佐久間武雄君) ただいま村長のほうから答弁のほういただいたわけですが、この件については今回の定例会に当たりまして、一般質問の中で私が提出した案件で、提出の最終日に、終わってからですか、小松課長並びに村長から、この部分については申請後にされたというふうな話を局長から聞いたわけですが、私もこの質問について取下げをしようかというふうに思いましたが、長年この申請等については携わって私もきましたんで、二、三質問をしたいというふうなことで、そのまま取り下げないで今回の一般質問になったわけでございます。 この塩化カリについては、確かに洗浄する効果としても、まとめるのに大変苦労されるというふうに私は解釈しています。今回の申請に当たりまして、課長はじめ担当職員に感謝を申し上げてというふうに思います。その中で、若干二、三質問をしたいというふうに思っています。 一つは、今回の申請は出されたというふうなことですが、日にちはいつ出されたか。また、これまでの塩化カリの対処をされてから、この提出まで期間はどのくらいあったか、その2点について確認したいというふうに思います。課長のほうでいいですか。お願いします。 ○議長(渡邉一夫君) 産業振興課長、小松正方君。 ◎産業振興課長(小松正方君) 申請までの経過を申し上げておきたいと思います。 まず、令和元年6月13日農協さんと協議を行っております。6月25日に東電さんと散布経費にかかる単価の設定作業を実施して、8月には設定が完了しました。それを基に営農再開支援事業の実績と村の散布実績、これに違いがあった。この違いは、塩化カリにつきましては前年度予算で購入して新年度に配布するということで、営農計画の受付がまだ完了していないということもあって、散布の面積と実績報告の数値が合わなかったというようなことが事実でございます。 その後、再度差を農協さんと協議して、3月27日に協議しておりますが、4月20日まで農協さんのほうにその差を申請すれば、5月の連休前には農協さんでは請求書を農家さんに送付するという約束の下、村では4月10日に農協さんのほうにそれを整理したやつを提供しております。その後、農協さんでどういう事務処理をしたかはちょっと伺っておりませんが、そういうことで村としては対処をしてきております。 以上です。 ○議長(渡邉一夫君) 1番、佐久間武雄君。 ◆1番(佐久間武雄君) 私が申し上げた中で1点、この賠償対象になってから、これまで何年経過したのか、それについてお願いします。 ○議長(渡邉一夫君) 産業振興課長、小松正方君。 ◎産業振興課長(小松正方君) 27年の秋に賠償に係る指針が出されたと、それから農協さんと東電さんのほうで対処はしてきておりますが、その中で、当初、配布数量での賠償請求ということでやっていたものが、散布面積ということに変わって、それを精査させられたのが事実でございます。 27年ですから4年ちょっとかかっていますが、これについては、ある町村さんではデータを精査しないまま提出して、実際請求してから賠償まで三、四年かかったという例もございまして、それのやり取りがとても煩雑だと、ですので村と農協さんとしては、まず数字を確定させて、それに基づいて賠償請求書を農家さんのほうに送付しようということでまとまりましたので、先ほど申し上げましたとおり3月27日に最終打合わせをして、村では4月10日にはその訂正した数値を出しております。 ○議長(渡邉一夫君) 1番、佐久間武雄君。 ◆1番(佐久間武雄君) そうすると今回の提出は4月10日に出されたというふうなことでいいですね。 それから、なかなか難しいところがあって時間を費やしたというふうには解釈をしておりますが、この塩化カリの散布について、先ほど賠償が決まったのが27年というふうなことで伺っていますが、このときにやはり農家に、この散布については賠償されるんだよというふうな通知が必要ではなかったのかというふうに私は思っています。今農家でこの部分について分かっている人どのくらい課長いると思いますか。ちょっとお願いします。 ○議長(渡邉一夫君) 産業振興課長、小松正方君。 ◎産業振興課長(小松正方君) 村長の答弁の中にもございましたが、農業にかかる賠償請求については全て農協さんで執り行っております。村としてはそれの裏づけになる数字、データですね、これを提供しているというところもありまして、村としては正確な数字は把握はしておりません。 ○議長(渡邉一夫君) 1番、佐久間武雄君。 ◆1番(佐久間武雄君) 私の今の質問は、農家に賠償対象になったというふうな通知を出さなかったわけですよね。そうするとこの部分については、農家はほとんどの方が分かっていないというふうなことになりますよね。それが非常に私は残念だというふうに思って、分かっている人が少ないんじゃないかというふうに思っています。 それで、この賠償について私も実際分かっておりませんでした。たまたま東京電力さんと農業に関する賠償の件で話合いをする機会がございました。農家の方も数名おりまして、それで私がこの塩化カリの賠償について話をした経過がございます。最初はちょっと東京電力さんもこの件について詳しいことは分からなかったわけですが、基本的に先ほど来から言っているように、農業に関する賠償についてはJAが窓口というふうなことで受けて、東京電力に請求を出すと、こういうふうな流れになってくるというふうなことも分かりまして、初めてこの賠償というものが出されるんだということを分かったわけです。 そういうふうなことで、担当課には再三にわたり、私はこの申請等について1カ月に1回やった経過がございます。しかしながら、何回やっても申請には至っていなかったというふうなことから、私も昨年秋だと思います。このままでは前に出ることができないということで、村長のほうにもお願いして、係長かな、11月には申請したよ、申請できるというふうな話を聞いたわけです。令和元年度秋かな。そういうふうなことで、何とか進むのかなというふうに思いましたら、思うようなところまで行っていないというふうなことで、今年ですか、3月の定例議会前、2月に村長に2回目のお願いをして、何とか今年度決めたいというふうな話もされ、その後、課長がうちに来まして、今まで資料等は見たことはございませんでしたが、資料提出をしてというふうなことで、私も厳しい検討を何度もした経過がございます。資料等については、確認は後でしたわけでございますが、その内容等については村長にも話をした経過があるというふうに思います。 そんな内容で、私もあの数字を見たときに、なかなかまだ厳しいのかなというふうに、私個人としては判断をしました。そういうふうなことで、この前の一般提出とともに、数字をまとめ提出をしたというふうなことを課長から局長を通しまして話があったわけです。 先ほどから聞きますと、提出についてはまだ農協に、先ほども話聞きましたが、農協にあるということで、賠償についてはまだ確たるものではないというふうに私は受け取っております。しかしながら、課長、大変な中、頑張って5月に提出したというふうなことで、今度はその賠償の作業も進んでいくのかなというふうに思っております。この部分はまだ賠償の確定が初めてされて、農家に渡るというふうな流れだというふうに私は思っています。 そんなことで、提出されていなくて、賠償の部分についても今後課長も一生懸命頑張っていただきまして、農家も昨年の台風の影響で今年作付できない農家もあるわけです。そういった農家に応えるためにも、課長には頑張っていただくことをお願いして、課長のほうから何か答弁ありますか。お願いします。 ○議長(渡邉一夫君) 産業振興課長、小松正方君。 ◎産業振興課長(小松正方君) 先ほども4月10日にデータを農協さんに提供したと、農協さんでは営農再開支援事業の農政局発表の実績の数値の範囲内であれば賠償に応じるということで、全てそれ以内に数値は精査させていただいております。それを基に農協さんは今後、もしかするともう届いているかもしれないんですが、賠償請求書という形で農家さんに、口座情報であるとか同意書であるとか委任状であるとかと一緒に、賠償請求書という形で農家さんに郵送するということは伺っております。 ○議長(渡邉一夫君) 1番、佐久間武雄君。 ◆1番(佐久間武雄君) ただいまの課長の話ですと、農家にこの塩化カリ散布についての数量とかそういったことが、確認の通知が入るというふうなことで理解していいんですか。 ○議長(渡邉一夫君) 産業振興課長、小松正方君。 ◎産業振興課長(小松正方君) 今、議員がおっしゃられたとおり、請求書という形で農家さんに入りますんで、例えば25年度に幾ら作付して幾らの賠償だよと、それの5年分を年度ごとに明記して、その合計金額で請求するという形になってくると思います。 ○議長(渡邉一夫君) 1番、佐久間武雄君。 ◆1番(佐久間武雄君) そうすると、農協段階でも最終的な取りまとめというふうな流れになっているというふうなことで、それを回収すれば東京電力に請求として出されるという流れで解釈していいんですね。 ○議長(渡邉一夫君) 産業振興課長、小松正方君。 ◎産業振興課長(小松正方君) 村としての5年分のそのカリ散布にかかる総額なんですが、4,740万628円となっております。これについては農家個々に請求書が届きますので、請求書が届いて農協さんに返送して、それを東京電力さんのほうに提出するということで、それに基づいて農協さんのほうから各農家には口座振替されるというところでございます。 ○議長(渡邉一夫君) 1番、佐久間武雄君。 ◆1番(佐久間武雄君) 流れは私も強く理解していなかったというようなことで、今の話を聞きますと、その確認を取れれば、その請求を出した場合において、私も若干疑問もあったんですが、それらについては課長のほうで全て整理されたと、私もちょっと気になる部分もあったんで、あえて今回質問させていただいたわけでございます。その辺についても問題ないように申請はされたということで解釈していいですね。 ○議長(渡邉一夫君) 産業振興課長、小松正方君。 ◎産業振興課長(小松正方君) 申請というか、村としては申請はしておりません。ただ、農協さんのほうに確定した数字を情報提供したと、それに基づいて農協さんは数字を取りまとめて、各農家ごとに作付面積、賠償額を明示したカリ散布にかかる賠償金請求書を郵送すると、その郵送して農協さんに返信すれば、時間はちょっと分からないんですけれども、賠償金が交付されるということとなっておりますので、その申請云々の部分については農協さんのほうにご確認いただければというふうに思います。 ただ、村としていただいている情報については、先ほども申し上げましたとおり4,700万円の賠償金が村内で確定されたと、それに基づいて農家さん個々に請求書を郵送するということとなっておりますので、ご理解いただきたいと思います。 ○議長(渡邉一夫君) 1番、佐久間武雄君。 ◆1番(佐久間武雄君) 今の課長の話を聞くと、農協のほうの責任というか、そういう感じを受けたんですが、基本的には川内村が、産業振興課がまとめて上げた数字というのが基本になるというふうに私は思っていますが、そういった農協への申請というふうに解釈して、賠償の請求については、またその申請に基づいての支払いになると思って、そういう解釈でいいんでしょう。 ○議長(渡邉一夫君) 産業振興課長、小松正方君。 ◎産業振興課長(小松正方君) 農協さんのほうから依頼のあったデータ、これを精査して全て農協さんに提供させていただいたということになります。 ○議長(渡邉一夫君) 1番、佐久間武雄君。 ◆1番(佐久間武雄君) 課長のご説明について了解しました。 先ほども言ったように、期間も長くかかっているというふうなことでもございます。どうか農家が喜ばれるように一日も早く決定しまして、支払いできれば農家も喜ぶのではないかというふうに思いますので、課長よろしくお願い申し上げまして、私の質問終わります。 ○議長(渡邉一夫君) これで1番、佐久間武雄君の一般質問を終了いたします。 次に、9番、新妻幸子さんの発言を許します。 9番、新妻幸子さん。          〔9番 新妻幸子君登壇〕 ◆9番(新妻幸子君) 通告どおり一般質問を行います。 2点お願いいたします。 1点は、新型コロナウイルス関係について。 新型コロナウイルス問題は、世界を揺るがす大問題に発展しておりますが、川内村では現在、感染者がゼロを維持していること、村当局関係者に対し深く敬意を表するものであります。 新型コロナウイルス感染拡大が村民生活や地域経済に深く影響を及ぼしている状況を踏まえ、村として地域経済対策をどのように考えているのか、村長にお伺いします。 2点目、台風第19号被害の復旧について。 川内村当局関係者の努力により、田園風景が美しく戻りつつありますが、川内村の観光目玉でもある平伏沼に通じる道路の通行止めが続いております。この道路の復旧について今後の見通しについて、土木課長にお伺いいたします。 以上、2点について質問いたします。 ○議長(渡邉一夫君) 村長、遠藤雄幸君。 ◎村長(遠藤雄幸君) それでは、9番、新妻幸子議員のご質問にお答えいたします。 1点目の新型コロナウイルス関係についてでありますが、感染症の影響による村内事業者の収入減少等につきましては、本年4月に村内各事業者から聞き取り調査を行ったところ、約8割の事業者から影響が出ている旨の回答があり、新型コロナウイルス感染症の収束の見通しも立たない状況であったことから、村内事業者の事業への継続、雇用の維持を支えるための対策が必要と判断したところであります。 聞き取り調査の状況を踏まえ、村としては早急かつ効率的な方法で実施できる施策として、過年度作成のプレミアム商品券の在庫を活用し、村民1人当たり3万円の「川内村地域消費振興対策商品券」として給付させていただくこととし、5月6日に開催された全員協議会においてご説明させていただいたところであります。 その後、6月1日からの使用開始を目指し事務手続を進め、5月28日に各集会場において給付し、村外居住者には郵送による給付も同時に行っているところであり、消費を喚起し、地元商店や事業所を下支えしていきたいと考えております。 新型コロナウイルス感染症の影響に対する地域経済対策としては、「川内村地域消費振興対策商品券」の給付、さらに、7月にはプレミアム付商品券の発行も予定しておりますので、今後、新型コロナウイルス感染症拡大の状況や国・県の動向等も見極めながら、引き続き対応を検討してまいりたいと考えております。 2点目の、台風19号被害による平伏沼へ通じる道路の復旧状況についてでありますが、昨年10月の台風19号により、村道万太郎橋・平伏沼線と林道福戸平線が被災をしました。被災状況は、林道福戸平線の道路路面が10メートル区間流失し、さらに、村道は3か所30メーターにわたり路肩が崩落している状況であります。 木ノ葉橋地区から平伏沼へは完全通行止めとなっておりますが、子安川地区から村道を利用した通行は可能となっております。 復旧工事は、林道福戸平については4月28日工事発注を行いましたので、天候等の影響がなければ、8月中旬までには復旧工事が完了する予定であります。また、村道につきましては、7月中旬に発注し12月完成予定で準備を進めており、一日も早い通行止め解除を目指して復旧事業を進めてまいります。 以上で新妻幸子議員への答弁とさせていただきます。 ○議長(渡邉一夫君) 9番、新妻幸子さん。 ◆9番(新妻幸子君) ただいま村長さんから状況について説明がございましたが、3万円の給付をこの前の臨時議会で承認しまして、いち早く配布してもらいたいという要望でしたけれども、今現在見ますと大体2割の方がまだ給付していないという状況ですので、そういう2割の方は必ず問題があって給付できないと思いますので、村として1件たりとも配布できないような状況でなく、ぜひ確実に早急に配布するような工夫をしていただきたいんですが、どうですか、村長さん。 ○議長(渡邉一夫君) 村長、遠藤雄幸君。 ◎村長(遠藤雄幸君) おっしゃることはもっともだと思うんですね。今回は、村内だけではなくて村外のほうで生活している人たちにも郵送していますから、そういう人たちをしっかりやっていきたいというふうに思います。 ○議長(渡邉一夫君) 産業振興課長、小松正方君。 ◎産業振興課長(小松正方君) 地域消費商品券の交付状況なんですが、昨日時点で93.6%となっております。この内訳として、村内で生活している方については40人、まだ給付していないというのが40人でございます。それ以外は村外、大きく言えば県外のが多いですよね。そこで生活している方については、連絡は取っているんですけれども、なかなか連絡が取れない状況でありまして、後はあぶくま更生園関係については、全て辞退しておりますので、その更生園の分を除く給付率というのは95%になっておりまして、先ほども申し上げましたが、村内で生活している方につきましては、最悪、訪問しながら対応していくかということで、今商工観光のほうでは対応を考えているというところでございます。 ○議長(渡邉一夫君) 9番、新妻幸子さん。 ◆9番(新妻幸子君) 状況を説明受けましたが、そういうことで、もう最後の一人まで早急に配布していただくようによろしくお願いいたします。 それで、そのコロナ対策ですけれども、各全国でも医療関係の方々に相当苦労をかけているということを聞いております。村としては、どんなような医療関係の方に保障するような何か計画があるかどうか、お伺いしたいと思います。 ○議長(渡邉一夫君) 新妻議員、マイクを1回目で切ってください。 村長、遠藤雄幸君。 ◎村長(遠藤雄幸君) 医療関係者、村内に居住しているんですね。当然3万円の商品券が対象になっております。まして診療所に関係している職員でもありますので、そういう意味では村の職員というような立場でもありますので、これ以上特別なことということは今のところ考えておりません。 ○議長(渡邉一夫君) 9番、新妻幸子さん。 ◆9番(新妻幸子君) 特に考えていないということですけれども、やはりあそこは一番大事な、もしもこれゼロで感染者がいなかったからいいんですけれども、皆さんが心配していろいろな形で相談しているようです。そういう中で、やはり特に医療関係者には何かの形で応援していただくような、そういうことをお願いしたいと思っております。よろしくお願いします。村長さん。 ○議長(渡邉一夫君) 村長、遠藤雄幸君。 ◎村長(遠藤雄幸君) 今のお話ですと、その特別な対応というのは、ひょっとしたら予防への対応ですか。例えば今診療所でやられているのは、感染予防するために、例えば熱があるというような方が診察に来られたときは、診療所の外で連絡していただいて、車の中で待っていただいて、そこに先生と看護師さんが行って体温を測ったり、それから状況を確認したりというようなことで、その予防感染についてはできるだけの対応をしているというところです。ですから直接診療所の中に入って、待合室に入って診察を受けるというその一歩手前で、内科医師が自ら患者さんのところに行って対応しているという状況を取っております。ですから今の村の診療体制の中では、考えられるとすればそういう対応しかないのかなというふうに思います。 ○議長(渡邉一夫君) 新妻議員、村長の言おうとしていることは、医療従事者か村民かの対応ですから、そっちの区分をはっきりして、医療従事者に対するというときは、そういう質問をしてください。 9番、新妻議員。 ◆9番(新妻幸子君) 説明は分かりましたけれども、やっぱり医療従事者は相当の神経を使ってやっているわけですので、何かの形でそういう保障というか心づけがあってもいいんではないかなと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。 それから、先般マスクを配布していただきましたが、早急に。今、村にはマスクの在庫はあるんですか。
    ○議長(渡邉一夫君) 保健福祉課長、猪狩健一君。 ◎保健福祉課長(猪狩健一君) 先般4月7日から村民の皆様方にマスクを配布させていただきまして、約6万枚の配布をさせていただいたところでございまして、その6万枚につきましては、村で当初から備えておりました災害の備蓄ということで備えておりました。これを緊急的に使いまして、先般議会の協議会で不足するマスクの補充をしたいということで協議させていただいた部分につきましては、逆に5万枚の新しいマスクを備えております。 このマスク配布につきましては、久保田議員のほうからもご質問いただいておりますけれども、今後、第2波、第3波の部分も想定されているところでございますので、こうした状況に陥った段階で、さらにまた配布の部分は検討していくということで考えております。 以上でございます。 ○議長(渡邉一夫君) 9番、新妻幸子さん。 ◆9番(新妻幸子君) 5万枚が今在庫あるわけですね。 皆さん1回配布早くにしていただいたので、もしあるんならもう少し欲しいななんていう声もありますので、もしできるんだったら配布をしていただきたいと思います。 ○議長(渡邉一夫君) 新妻議員、配布をしていただきたいと思いますで、そういう考えというのは、答弁がこっちありますから、そこで次に移らないで答弁聞いてから次に移ってください。 副村長、猪狩貢。 ◎副村長(猪狩貢君) 先ほど保健福祉課長からご答弁申し上げましたが、第2波、第3波というのに備える中で在庫を確保しているわけです。私も各お店やスーパーとか、お店屋さん、気になってマスクとか消毒、ほかに行ったときに見ているんですが、最近になりましてマスクとか、ちょっと販売とか店頭に並び始めましたので、そういうところで第2波、第3に備えた中での予備のマスクと考えていますので、できれば住民の皆さんも店頭に並んでいるのを見ましたら、それを買っていただいて、そしてつけていただければいいかなというふうに村のほうでは思っています。 ○議長(渡邉一夫君) 9番、新妻幸子さん。 ◆9番(新妻幸子君) 状況は分かりましたので、在庫が十分あるという状況でなく、その第2波、第3波ということで備えているということですので分かりました。 それから、次に、台風19号の平伏沼の道路が非常にすごく被害があるということで、私も実は見に行ってきたんです。そして、見に行ってきたら、まさかすごく落ちているもので、それでもやっぱり観光道路として皆さんが期待しておりますので、何とか早急に復旧を、優先順位を上げてやっていただきたいなということで質問したんですが、先ほど説明で発注もできたということでございますので、よろしくお願いしたいと思います。 ○議長(渡邉一夫君) これで答弁は要らないですか。 ◆9番(新妻幸子君) これで質問終わらせていただきます。 ○議長(渡邉一夫君) これで9番、新妻幸子さんの一般質問を終了いたします。 次に、4番、坪井利之議員の発言を許します。 4番、坪井利之君。          〔4番 坪井利之君登壇〕 ◆4番(坪井利之君) それでは、通告に従いまして一般質問を行います。 新型コロナウイルス対策について。 川内村における新型コロナウイルスの感染対策及び支援対策について次の項目を伺います。 1、現在、新型コロナウイルスの可能性があるため、風邪やその他の病気で発熱しても感染しているのではと不安になり検査を受けたいが、どのように対応してよいのか分からない方が多数見受けられます。容易に検査を受けられる村独自の体制の構築が必要と思われますが、村の対応を伺います。 2、新型コロナウイルス支援策として、国、県などで様々な支援が行われていますが、子育て世代、独り親世帯には十分な支援とは思えず、村独自の支援が必要と考えますが、村の対応を伺います。 3、不自由な生活を強いられている県外に住む村出身の大学院、大学、短大、専門学校などに在籍する学生(現在避難している学生を含む)を対象とした生活支援が必要と思われるが、村の対応を伺います。 4、外出自粛で食品などの購入が難しくなっている高齢者世帯への対応を伺います。 以上、よろしくお願いします。 ○議長(渡邉一夫君) 村長、遠藤雄幸君。 ◎村長(遠藤雄幸君) それでは、4番、坪井利之議員のご質問にお答えいたします。 まず、1点目の村独自の新型コロナウイルス感染検査体制の構築についてでありますが、村内の医療機関は川内村国民健康保険診療所であり、内科、歯科を中心に医療ニーズのある専門外来の診療を行い、子どもから高齢者まで村民の皆さんが身近にご利用いただいているところであります。 議員からの質問として、発熱による感染の不安から検査を受けたいので、村独自の検査体制の構築を求めるものですが、議員もご承知のとおり、これまでの新型コロナウイルスの感染検査については、感染が強いなどの特徴から、特別な体制で検査する必要があり、国や県の指定する医療機関においてPCRの遺伝子検査を行っております。検査のできる施設や医療従事者の体制に限度があり、検査判定に時間を要するため、あらかじめ感染の疑いの高い方の検査が優先的に行われてきております。 一方、PCR検査のほか、一般の病院でも検査ができる抗原検査行われるようになりましたが、PCR検査に比べても判別の精度に誤差がある検査となっております。 いずれの検査についても検査に伴って、医療従事者の感染が懸念されるもので、仮に村がこの簡易検査を行うとしても、医師、看護師の感染リスクが高まり、感染してしまうと診療所の閉鎖も強いられ、村自体の医療崩壊につながってしまいます。 このため、新型コロナ感染が疑われる場合には、国や県の方針のとおり、帰国者・接触者相談センターへ連絡し、指示に従っていただくことが最適と考えております。 2点目の子育て世帯、独り親世帯に対する村独自の支援についてでありますが、国では子育て世帯への支援として児童手当受給者に対し、臨時特別給付金を支給するほか、独り親世帯に対しては世帯と児童に対しての臨時特別交付金が支給されることとなります。また、貸付金制度については社会福祉協議会において対応しております。 村では、今回の感染防止のため、小中学校を休校としましたので、子育て世帯や独り親世帯の就労支援として、放課後子ども教室や保育園での日中の保育受入れを行い、生活支援を行ったところであります。さらに、子どものいる世帯については、村内企業が作成した布製マスクを配布し、感染防止を行っております。今後も必要に応じて対応していきたいと考えております。 3点目の県外に住む村出身者の大学生等の生活支援についてでありますが、本村では経済的な理由などによって、高校や専門学校、大学等への修学が困難な場合に備えて、無利子の奨学金制度がありますので、このたびの新型コロナウイルス感染症により、学びの継続が難しい学生につきましても、本制度をご活用いただけるよう、再度周知してまいりたいと考えております。 4点目の外出自粛による食品等購入困難な高齢者世帯への対応についてでありますが、地域包括支援センター職員や生活支援相談員が安否確認を行いながら訪問等を行っておりますが、支援が必要な高齢者の日常生活品の確保状況は、家族が日常生活用品を調達して定期的に届けている世帯や移動販売車で調達している方々など、毎日調達する必要がないように、それぞれ工夫して生活しているとの報告を受けております。なお、外出支援サービスも行っておりますので、要望があれば対応してまいります。今後も、支援の必要な高齢者の生活状況を継続して見守ってまいります。 以上で坪井利之議員への答弁とさせていただきます。 ○議長(渡邉一夫君) 4番、坪井利之君。 ◆4番(坪井利之君) それでは、1点目のPCR検査の村のほうの体制の構築ということで、今診療所が中心になっていて、その先生方などにそれをやって、コロナウイルスなどに感染したら大変ということで、検査に関しては今まで同様、帰国者・接触者相談センターなどに相談してからやっていただきたいということですので、その件に関しましては了解いたしました。 ただ、やはりこの発熱や強いだるさ、息苦しさがあったときには、もう帰国者・接触者相談センターなどに連絡をしていくというのが基本なんですけれども、そこにやはり高齢者の方なんかが直接相談をしたり何だりするというのは、ちょっとかけづらいという方もいらっしゃったりしている現状もあると思うんです。それで、そういった方たち、PCR検査を受けるにはどのようにしたらいいかとか、そういった相談を受ける窓口を、新型コロナウイルス専門の、ちょっとだるいんだけれども、熱があるんですけれどもという方専門のそういった相談窓口というものを開設するということは可能だと思うんですが、いかがでしょうか。 ○議長(渡邉一夫君) 村長、遠藤雄幸君。 ◎村長(遠藤雄幸君) 基本的には、やはり今の体制の医療資源が、もうぎりぎりの状況の中で診療を行っているということが一つあります。新たに、多分その問合せに対する対応ですけれども、それは保健、歯科や診療所でも、そういうような案内が来た場合には相談センターのほうにということでつないでおります。 それから、今心配なのはやはりちょっと重篤になった場合というようなこともあるかと思いますが、ここはもう遠慮せず、やっぱり救急車にお願いする、その中で救急隊のほうでも感染予防についての予防対策を取りながら救急搬送するということでもありますので、逆に躊躇しないでお世話になるということが、まず優先かなというふうに思います。何らうちのほうで、保健福祉課や診療所、こういったところに問合せした場合には、センターへつないでいるという状況です。 ○議長(渡邉一夫君) 4番、坪井利之君。 ◆4番(坪井利之君) そういうことで、ちょっと心配な方には直接帰国者・接触者センターにつないでいるという状況なんですけれども、やはりちょっとした心配、コロナウイルスにかかっているんじゃないかという心配、心配で眠れないとか、でもこのくらいで相談していいのかとか、そういった方たちが結構いらっしゃると思うんです。 その中で、村民の方々が相談しやすいというのは、やはり村のほうでそういったものをつくりましたよということで、保健福祉課のほうに連絡をくださいということには一応なってはいるんですけれども、そこに特化させていただくことで、安心して相談ができるようになるんじゃないのかなと思っています。できればPCR検査だとか、先ほど言われました抗原検査などの導入なども考えていただけるのかなと思いましたけれども、先ほどの説明でそれは無理ということですので、そこに至るまでのPCR検査を受けられるようになるまでの、そういったものの相談窓口というものをしっかり村民の方にお知らせしていただければなと思っています。 前回の全員協議会の中で、村のほうで発熱した場合どのような対応をしているのということで質問したときに、先ほど村長が言われたように、熱があったら診療所の中には入らないで、先生がわざわざ行ってどうこうという処置をしているというような報告がありまして、そういったことをしっかりやっているということを、やっぱり村民の方々に報告することも大事ですよねというお話をして、そういったものは、ちょっとこうもし発熱があった場合は、診療所に来ても診療所の中に入らないようにとか、そういった分かりやすい説明するのも、ちょっと村民の方に報告していただきたいなということで要請をしました。 その中で、検討しますということだったので、6月の広報の中でそういったものがあるのかなと思っていたんですけれども、それがちょっとなかったので7月あたりに考えているのかどうかということなんですけれども、その辺いかがでしょうか。 ○議長(渡邉一夫君) 保健福祉課長、猪狩健一君。 ◎保健福祉課長(猪狩健一君) ただいま質問ありましたとおり、保健福祉係としましては、やはりそういった住民の方からの電話等での相談等も承っておりまして、今、議員のおっしゃったとおり、発熱で心配だよと今後どうしたらいいんだという問合せに対して、保健師のほうから、こういった形で検査をしていけるという流れにつきましてはご説明しているところでありますし、診療所の体制につきましても、そういった形で対応を取っていますということで説明をさせていただいております。 広くそういった情報をお知らせするということで、今月6月の広報におきましては、PCR検査を受けるための手順という部分も流しているところでございまして、PCR検査のほうは大分、以前と比べまして余裕も出てきているということもありまして、多少という部分では語弊がありますけれども、ある程度の相談は受け付けていただけるということで、保健所のほうも確認しております。 こうした中で、やはり住民の方々に検査の受入れ態勢について、もっと明確にしたらという質問でございますので、今後さらにそういった新しい情報につきましては、住民としてお知らせをしていきたいと思っております。 以上でございます。 ○議長(渡邉一夫君) 4番、坪井利之君。 ◆4番(坪井利之君) そういったことで、PCR検査についてはもう広く広報していくということですが、ちなみに今現在、村内でPCR検査を受けられた方はいらっしゃるんでしょうか。もし、分かる範囲でいいんですけれども、お願いします。 ○議長(渡邉一夫君) 保健福祉課長、猪狩健一君。 ◎保健福祉課長(猪狩健一君) 実際に検査を受けたということで、県のほうから確認している例は2件ございました。 いずれについても陰性であるということでございました。 ○議長(渡邉一夫君) 4番、坪井利之君。 ◆4番(坪井利之君) 2件ということで、これはPCR検査を受けた場合は、村民の方であれば全て村のほうに報告があるということでよろしいんでしょうか。 ○議長(渡邉一夫君) 保健福祉課長、猪狩健一君。 ◎保健福祉課長(猪狩健一君) 必ず県の体制の中では、該当する市町村に検査の患者が出た場合には、検査を受ける日に、こういうことで検査対象が出たよということで一報入るようになっております。さらに、検査後、次の日になりますけれども、判別が出た段階でその検査の結果を保健所から市町村のほうに連絡が来るという体制になっております。 以上でございます。 ○議長(渡邉一夫君) 4番、坪井利之君。 ◆4番(坪井利之君) 全て報告が来るということで了解いたしました。 それで、先ほど高齢者の方でも今相談する条件が変わって、もう少しの熱でも高齢者の方は、重篤になりそうな方というのは、すぐ相談してくださいよと、即PCR検査受けて、そういったものを受けるようにというようなことになっておりますけれども、村内で今現在、PCR検査を受ける場合については、今医療機関、医師が必要と判断した場合にもPCR検査を受けてくださいという状態になると思うんですけれども、先ほど言いましたように直接診療所に来た場合、その先生が表に出て、待機している方を診て、これは検査必要だと言った場合は、その帰国者相談センターなどを介さずに直接PCR検査を受けること、診療所の先生が行ってくださいとなれば、そういったふうに受けられるようにはなるんでしょうか。それとも、やはり先生のほうから帰国者のほうに通して何でかんでやらなきゃいけないのか、その辺お願いします。 ○議長(渡邉一夫君) 保健福祉課長、猪狩健一君。 ◎保健福祉課長(猪狩健一君) まず、先ほど診療所という部分でご質問ありますけれども、村長のほうからも答弁ありましたとおり、やはり心配だよということで診療所のほうにいらっしゃる患者さんがおります。熱がある場合につきましては、玄関のところでその旨を申し出ていただく、さらには電話にて、こういうことで心配なんだけれどもということで診療所に電話をいただくケースが過去にありました。こういった方々につきましては、診療所の中に入らずに診療所のほうで準備している車で待機していただく、または家族の車で待機していただきまして、到着次第ドクターのほうが看護師とともに、その対象者の受診を行って判断していくという体面です。 それで、疑わしい場合につきましては、帰国者・感染者相談センターに診療所として連絡するか、もしくは本人のほうで連絡する、場合によっては救急車を対応させて医療搬送という部分もございます。帰国者センターにつきましては、まず限りがある施設ということで、やはりセンターを通してでなくて、受診態勢を取っていかなければならないという部分はありますので、何らかの形でセンターのほうには連絡は入れなければならないということで、診療所のほうから必要に応じてはドクターの連絡を入れる態勢を考えております。 さらに、該当者、感染している方を見定めまして、普通の風邪である場合につきましては、その場で風邪の対応、熱の対応をしていくということで診療所でも態勢を取っております。 以上でございます。 ○議長(渡邉一夫君) 4番、坪井利之君。 ◆4番(坪井利之君) 限られたところであるということで、診療所の先生の中でも疑わしい場合はそのままタイムリーに即PCR検査を受けたり、そういったものも必要になると思いますので、その辺の構築のほうはよろしくお願いしたいと思います。 それと、こういったコロナウイルスに関するQ&Aとかそういったもの、その予防に対してもっと分かりやすく村民の方にちょっと広報していただきたいなと思っております。それで、3月の定例会で井出議員の質問の中でもやはりありまして、村長が、絵を描いて手洗いやエチケット、それから不特定多数の方に基本的なことを分かりやすい広報をちょっと考えていきますよということのお話がありました。 ちょっとネットやら何かを見たときに、三春町さんの新型コロナ版というのが皆さん見ている人もいるかなとは思うんですけれども、これ本当に分かりやすくて高齢者でも子どもの方でも見れば、あ、こういうものなんだという、1番、2番と、やはりいろいろ相談の目安なんか変わったりしたら、たゆみに変わってきて、この中にも町の保健師さんが相談に乗ってくれますということで、保健センター内の電話番号なんかが書いてあったりして、そうすると、これちょっと熱あるんだけれども、心配で眠れないとか相談したいな、安心したいなというときに、気軽にちょっと連絡できるんじゃないかなというような、こういったものもちょっと参考にしてもらって、広報していただくのも一つの手かと思うんですが、いかがでしょうか。 ○議長(渡邉一夫君) 村長、遠藤雄幸君。 ◎村長(遠藤雄幸君) ぜひ参考にさせていただきます。 ○議長(渡邉一夫君) 4番、坪井利之君。 ◆4番(坪井利之君) ということでよろしくお願いします。 続きまして、2点目の再質問に移りたいと思います。 子育て世帯、独り親世帯に十分な支援ではないということで、ちょっともう少し支援をということで考えていただきたいなというような質問をいたしました。これは、よその地方のほうで、児童手当で1万円にプラス1万円して送っているような自治体もありましたので、そういったところでちょっと質問させていただきました。 村の中では、そのほかにもいろいろやっているのでということもありますが、まずこの独り親世帯ですね、そんな今移住してこられている独り親の方もいらっしゃいます。この人たちはやはり近くに家族、そういった方がいなくて、子どもが学校に行けない状態でかなり苦労したり、いろいろしているという面もありますので、その中でもう少し子育て世帯、独り親世帯に対して、いま少しでも支援のほうをというお願いだったんですが、今後状態を見てやっていただけるということですので、それでよろしいでしょうか。 ○議長(渡邉一夫君) 村長、遠藤雄幸君。 ◎村長(遠藤雄幸君) コロナ対策に関しては、やはり先ほどの一般質問にもありましたけれども、今後その第2波、第3波ということも想定されますよ、長期戦になるということも十分想定されますので、これからのそういう部分も考えながら、経済的な支援をやっていかなくちゃいけないんじゃないかなというふうに思います。 それから、独り親とか子育て世代に限定することなく、やはり今回のコロナの件でかなり経済的に困窮しているという人たちもいますので、そこはそういうような存在があるということは我々も認識しています。ですから、もういち早くマスクの配布とか、それから3万円の商品券とか、それから国なんかがやっている定額給付ですかね、10万円、村も7月にはプレミアム商品券の1.5倍のプレミアム券を発行する予定でもあります。 こういった総合的な国、県、そして村の支援体制をやはりきちんとその効果を評価しながら、次への球を残しておくということも必要なんじゃないかなというふうに、でもこういう支援体制というのはスピード感です。少々その不公平感とか、いろんなことがあったとしても、まず目的はスピード感を持って手元に届けることができるということだと思います。そういう意味では、金額の多寡はあったとしても、十分目的は達しているんじゃないかなと思います。 ○議長(渡邉一夫君) 4番、坪井利之君。 ◆4番(坪井利之君) ということで、第2波、第3波に備えて、ある程度のものを残しておくということで、またそういったものが来たらば、もう早急にやっていただけるということですので、よろしくお願いをしたいと思います。 続きまして、3点目の再質問に移りたいと思います。 村のほうでは、無償の奨学金とか等、そういったものも使っているので、使ってほしいということでしたけれども、これにはある程度の奨学金を頂けるという規定みたいなのがあるんですけれども、その辺をちょっと規定の範囲を広げるとか、そういったことは考えていらっしゃるんでしょうか。 ○議長(渡邉一夫君) 教育長、秋元正君。 ◎教育長(秋元正君) 現在のところでは、希望する学生はほぼ対応しているような状況でございます。ですから、これ以上の多分範囲を広げていくということについては、もう入る余地がないぐらい広げているという状況でございます。 ○議長(渡邉一夫君) 4番、坪井利之君。 ◆4番(坪井利之君) この奨学金、ちょっと私の記憶の中なんですけれども、卒業したらば村内に戻ってくるというような縛りがあったと思いますけれども、そういったものの縛りに関して、村内出身の子どもならというような、そういった緩め方をしていただきたいなということで、ちょっとお聞きしているんですが、いかがでしょうか。 ○議長(渡邉一夫君) 教育長、秋元正君。 ◎教育長(秋元正君) そのことにつきましては、現在村が行っている奨学資金の制度は貸与型の奨学資金なんです。その奨学資金を借りた分を、じゃ、返す段になって、村に在住をして、村民と一緒に共同活動を営んでということが認められれば、返還した金額を翌年度に別会計からその当人に支援をしますという制度なんです。ですから、給付型とほぼ同じような状況になっています。それは、先ほども申し上げましたように、村に住所があって実際に村に住んでという条件でございます。 これが、そもそも村が原子力災害によって少子高齢化が進んで人口減少が急激に進んでいった、これから村の継続、継承をどんなふうにしていくかといったときの次世代の人材育成の一環として、そのような施策を設けてきたわけでございますけれども、そこを無制限にして、給付型の奨学金に全て変えていくというようなことについては、もっと別な角度からも検討していかないといけないのかなというふうに思っておりまして、ここでそれをやるというようなことは、ちょっと明言できない状況でございます。 ○議長(渡邉一夫君) 4番、坪井利之君。 ◆4番(坪井利之君) そこをやるとかなり難しいというところもありますけれども、ここの対策ということですること、それに特化してやるということにちょっと意味があるんじゃないのかな、これは年間じゃなくてこの期間だけとか、1年だけとかというふうに、そういったふうなことを特化したものとして考えていただければ、避難している子どもたちも村に返ってこようとか、そういったふうな思いにもなるのかな、村長の所信にもありましたけれども、避難している若い人たち、子どもたち世代に戻ってこられるようにというようなお話がありましたので、そういった観点でそういったことをやっていただけると、やはり村とのつながりができてくるのかなと思うんですが、いかがでしょうか。 ○議長(渡邉一夫君) 教育長、秋元正君。 ◎教育長(秋元正君) おっしゃることは十分理解できます。 ただ、その中での限られた財源でというところでございますし、それからこの原資となっている財源そのものは、やっぱりここだけでというわけにもいきませんので、ずっと未来につないでいかなくちゃいけないところもありますので、そこの財源は常に確保していかなくちゃいけないということが一つと、あともう一つ、コロナに特化してということになれば、先ほど村長のほうからるる申し上げているとおり、国の特定の給付金であるとか、それから村の地域振興対策商品券であるとか、また7月にはプレミアム付商品券をというようなことで、これは村に住所が有していれば大学生も該当してくるという、そのような解釈から、全てこの中に現金といいましょうか、それが享受できるというようなことから、あえて教育委員会独自の支援策というものは設けてはこなかったんですが、ただ、大学生というくくり、等という専門学生なんかも含めて、その中でいったときに特に経済的に困窮している学生等、それは家計から独立して自分がアルバイトをして学費を稼いで、そして学んでいるという、そういった学生に対しての支援策というのは、いろいろ情報聞いてみますと、各大学でそれぞれ現金給付も含めて、授業料の遅れてもいいよとか、あるいはそこを免除したというそういったときには、ここの独立行政法人日本学生支援機構というのがございまして、そこから大学にする、あるいは申請によって学生一人一人に10万から20万円の支援金を給付できるというような状況もございますし、それから家計が経済的打撃を受けて、経済的に困窮をしたときに急変対策としての支援金も準備している、そういったもろもろの手厚い支援策がこの支援機構の中で設けられておりますので、我々としては、村としてはこういった支援制度は準備しています。 そして、さらにもっと手厚いものということになれば、こういった支援機構のシステムを紹介をしつつ情報提供とか教育相談に応じてまいりたいというふうに思っております。 ○議長(渡邉一夫君) 4番、坪井利之君。 ◆4番(坪井利之君) 村としてのものと国、県、大学いろいろそういったものがあるのは承知いたしております。 その中で、やはり学生、親としては、もう授業料と生活費だけでいっぱいいっぱいでということで、もうバイトをやっていかないとどうしても立ち行かないということで、そういった方々にいろいろやってもらうということで、ちょうど今大学生が震災の頃の小学3、4年生からその辺、村にいた頃そのくらいの学年の子たちだと思っております。 先日、川内村では、福島大学のほうに村の米やレタスなどを提供していただいたという報道がありました。そういったものを避難しているこういう学生たちにも、村に住所を持っている子たちにも、そういった支援を広げてもらうことで村とのつながり、そういったものも薄れてきつつあるところで、やはりまだ村は忘れていないよというような形のものもあってもいいのかなと思うんですが、いかがでしょうか。 ○議長(渡邉一夫君) 村長、遠藤雄幸君。 ◎村長(遠藤雄幸君) 一つのインセンティブですよね。そういう学生がいると、僕のところにはその困窮している学生、今8名に奨学金を使ってもらっていますが、そういう情報はあります。多分親のほうもそういうひょっとしたら経済的に大変だよというのを、子どもたちにダイレクトに伝えるということはしていないのかもしれませんが。 ただ、スタートラインがそもそも違います。川内村との子育て支援や教育関係への投資というのは、オギャーと生まれて、まず子育て支援が10万です。それが2人目、3人目になると20万、30万になってきます。その前に結婚すれば若いカップルに20万です。中学校3年まで給食費が無料だったり、それから保険料が無料だったりするわけです。こういったものをトータルすると15歳まで実は1人360万くらいの給付が行われていきます。それだけではありません。政策的な支援が当然あるんです。 こういったことを合わせると、他の自治体よりも、今回のコロナの経済対策においても、もともとそのスタートラインが違うということです。それにも増して商品券の3万、それから今後のプレミアム商品券、国が発する10万円の定額給付金、それから先ほど教育長言いましたけれども、授業料減免の措置のための補助金が2次補正でやると、それからそういう苦学学生のための支援制度も確立されて、やっぱりそこは最終的に自分でできるところは自分でやって、それでも足りないところはそういうインセンティブを与えるということだろうと思います。 それは、福島大学の学生がコロナの感染が出まして、寮から出られないという状況で、大学で備蓄した食品が底をついちゃった、何とかというような情報もいただいたもんですから、あのときそういうような対応をしたというところです。 ○議長(渡邉一夫君) 4番、坪井利之君。 ◆4番(坪井利之君) 確かに村の支援はもうほかの自治体にはない部分を持っていると思っております。ただ、やはり福島大学さんのほうに支援が行って、やはり千葉とか東京その他関東圏、よその大学に行っている方たちにそういった報道が流れた場合、やはりどうなのかなというような方もいらっしゃいます。 それで、そういった避難している方というのを質問の中にも入れておいたのは、やはり村との関わりを少しでも思い出してもらうということで、本当に米でもレタスでも何でもいいんですよ、村からそういったものがあるということだけで、村長が言われている若い世代、子どもたちが村に少しでも戻ってこれるような状況をつくるということに関しては、やはり川内村からそういった気持ち、本当に気持ちだけでいいと思うんですが、村特産のものを何でも、そういったものを今の大学生、ちょうどこれから社会人になるという、一番今バイトもできない苦労している子たちに、そういった村からの支援、目に見えるものがあるということだけで変わってくると思うので、その辺はもう少し検討していただければと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(渡邉一夫君) 村長、遠藤雄幸君。 ◎村長(遠藤雄幸君) 3万円の商品券、それからプレミアム商品券、こういうセールスというのは、これは学生にとってはどう感じるんでしょうか。僕はひょっとしたらここに住んでいる人たちが対象だけじゃなくて、そうやって川内村に住所があって村内で学生生活を送っている人たちにとっても、もう僕は心強いと思いますね。それだけ村がというところの説得力はあるんじゃないでしょうか。 ○議長(渡邉一夫君) 4番、坪井利之君。 ◆4番(坪井利之君) そういったものも避難している方たちに手をかけるということで、説得力があるんじゃないかという、そういったものもあるのかなとは思いますけれども、やはりこういった時期ですので、そういったことも念頭にしていただいて、そういうことでそういったものもあるということですので、そういった方たちの支援のほうも第2波、第3波があった場合にはよろしくお願いしたいと思います。 次に、4点目の再質問に移りたいと思います。 今、高齢者に対して外出支援バスなどの運用もしているということでありますが、外出支援バスに乗る方というのも縛りがあると思うんですけれども、それに関してはやはりある程度使える縛りを少なく、このコロナに関して少なくしておられるんでしょうか。 ○議長(渡邉一夫君) 保健福祉課長、猪狩健一君。 ◎保健福祉課長(猪狩健一君) 外出支援サービスは、村外の病院だったり、それから買物等にご利用いただいているところですけれども、今現在村外の専門外来のところには通院している、利用しているんですけれども、買物までは利用していないということなので、今後要望があればそういった買物などの利用も十分対応していきたいと思っております。 以上です。 ○議長(渡邉一夫君) 4番、坪井利之君。 ◆4番(坪井利之君) 外出支援で買物などもできるということで、まず、これを使える人の条件というのがありましたよね。何か近くに家族がいなくてとか、そういった条件があると思うんですけれども、そういった条件はそのままでやっていかれるのかなと思うんですけれども、コロナの状況でなかなか買いに行けない方もいらっしゃるということで、そういった方も使用できるように、ちょっと運用条件を緩和していただければなと思っているんですが、いかがでしょうか。 ○議長(渡邉一夫君) 保健福祉課長、猪狩健一君。 ◎保健福祉課長(猪狩健一君) 条件については、そのまま運用していくということで、今現在の利用者数ですと約四十何名が外出支援のほう利用しております。 ただ、先ほど食料品等の買物ができないという部分につきましては、実態を確認したところ230名ぐらいの支援を要する高齢者がおりますけれども、現在移動販売とか、そういったのを使って調達している。特に毎日のイチ買物をしなければならないという部分でもございません。もちろん自分の家の冷蔵庫等を使って、食料品を備蓄しながら生計をしているということで、社協さんの生活支援等を通じて実態を確認したところ、そういった実態で特に今困っている状況にはないということは確認しています。 今後、そういった状況で第2波、第3波が来て、またそういった状況で高齢者が必要とする場合につきましては、先ほどの話ができる外出支援などを十分使ってサービスをできればなというふうに考えています。 以上です。 ○議長(渡邉一夫君) 4番、坪井利之君。 ◆4番(坪井利之君) ということで、第2波、第3波、今のところ30名くらいの対応はできているということですので、そういった方たちの対応をしっかりこの後もしていただきまして、第2波、第3波来ても、それに対して外出支援バスとか、エナジアさんが出しているバスとか、そういったものをうまく利用してやっていただけるようにして、やっていただきたいと思いますので、よろしくお願いして、私の一般質問を終わりといたします。 ○議長(渡邉一夫君) これで4番、坪井利之君の一般質問を終了します。 ここで休憩のため暫時休議といたします。再開を1時15分といたします。                             (午後12時05分)                              (午後1時15分) ○議長(渡邉一夫君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を行います。 3番、井出茂議員の発言を許します。 3番、井出茂君。          〔3番 井出 茂君登壇〕 ◆3番(井出茂君) それでは、通告に従い一般質問をさせていただきます。 休校措置があった場合タブレット端末を利用した教育システムについて。 新型コロナウイルス感染拡大予防のため、全国的に学校関係も休校措置が施行されました。 そんな中、一部の地域においてはタブレット端末を利用した授業なども行われたようです。今後冬場にかけてコロナウイルス感染の拡大も懸念されています。再度感染拡大などがあった場合に休校の措置も考えられます。村はタブレット端末を利用した教育システムの導入の意向があるかどうか、お伺いいたします。よろしくお願いします。 ○議長(渡邉一夫君) 村長、遠藤雄幸君。 ◎村長(遠藤雄幸君) それでは、3番、井出茂議員のご質問にお答えいたします。 このたびの臨時休業中における本村の児童生徒への指導支援については、小中学校とも感染予防対策を講じつつ、週2日の登校日を設定するとともに、中学生には学年ごとに学習支援日を設定するなど、健康管理や学習状況、生活習慣の指導と支援をしてまいりましたが、一部の市町村においてはデジタル教材を使用した支援もあったことは承知しております。 一方で、文部科学省は一人一人の能力や適性に合わせた教育の実現と将来のICT社会を生き抜くために、全国一斉にGIGAスクール構想を進め、校舎内のネットワーク整備や1人1台のパソコンまたはタブレット整備に有利な補助制度を創設していることから、当村においても義務教育学校開校に合わせて、整備を要望しているところであります。 これらICT環境を整備することで、各家庭でのタブレット端末を活用した学びも可能になってまいりますので、実現に向けて全力を傾注してまいります。 以上で井出茂議員への答弁とさせていただきます。 ○議長(渡邉一夫君) 3番、井出茂君。 ◆3番(井出茂君) まさしく今回の休校措置というのは、感染拡大予防のためにやられて、なおかつ学びの速度を落とさないということと、学校と生徒の信頼関係をいかに築いていくかというところに今回の最大の目的があったんではないかなというふうには思っています。 実は、ICTを活用したタブレット端末の教育システムについて、私は以前ちょっとネガティブな部分を持っていたことも確かであります。ただ、この前の朝日新聞の記事を読んだときに、こんなことも書いてあったんです。ICTを使った、タブレット端末を使った教育の中で思わぬ効果があったと書いてありました。そこはどういうことかというと、ハンディキャップを持った子どもたちにとって非常に優位に働いた、ハンディキャップというのは集団の学習になじまない子どもたちだったり、またいじめであったり、そういった環境にある子どもたちにとって、非常に優位な学びの方法だということも書かれてあります。 ただ、人間というのは、学校というのは、教科教育と、それから全人教育も含めた形での学びの場であります。そういったときにおいて、ICTだけに頼るということも、ここで非常にそこには危険性はあるなというふうには考えています。 先ほど村長の答弁にあったように、週2回の登校日、それから学習の指導、支援、こういったものが具体的にありましたよという中で、やはり人間が人として成長するためには確かに知的そういった好奇心も当然必要ですけれども、人が人との間に立ってお互いにお互いを影響し合う中でしか、子どもたちの成長はあり得ないということを考えると、やはりここはバランスよくICTを活用しながら、子どもたちの学びの場を担保していくというのが当然必要になってくるだろうというふうに考えています。 ただ、一つ危惧しなければいけないのは、学校の先生たちが子どもたちに対してICTを使って宿題をここからここまでやってねという、出したことによって先生たちがそれで満足してしまうという、私たちはこれだけ宿題を生徒に与えたから、これだけやれば生徒は学力が伸びるはずだという、そういう物を獲得した段階で既に目的の8割を達成したようなそういう感覚に陥る、それがとても危険だなというふうには正直思っています。 そういった中において、先ほど村長から言われた義務教育学校基金補助制度もあって、タブレット端末の用意もあるというような中において、やはりそこで働く先生たちのものの見方、考え方、教え方、そして学生、生徒とそれから児童に接するときに、やはり先生方のノウハウの研さんというのも当然そこで必要になってくるかと思います。物を、タブレット端末を用意するということだけではなくて、新たにそういった部分の研修であったり、もちろんそういったことも当然校長先生はじめ教育委員会も考えてはおられるかと思いますけれども、やはりここの部分はどうしても譲れない部分ではないかと、川内っ子という教育の指導の中にある目的が、どこで、じゃ、どういうふうに担保されるのかということも含めて、やはりこれから考えるべきではないかというふうに思っています。 できれば、学校の先生方とそれから父兄と子どもたち、3者の中で、もしそうなったときの在り方について、ここは話をしていくべきではないかなというふうに考えております。この辺の考え方について、村長のお考えをお伺いさせていただけないでしょうか。 ○議長(渡邉一夫君) 村長、遠藤雄幸君。 ◎村長(遠藤雄幸君) 間違いなくITリテラシーは高まってくるんだろうというふうに思います。今回のことで、さっき議員がおっしゃったように、もうリモート授業というんですかね、そのテレビなんかのツールを使っての授業なんかも行われている、あるいは社会人においても会議をしたり、テレワークとして仕事場に行かなくても家庭での仕事、あるいは職場同士で離れている中での仕事も可能であるというようなことで、かなりツールとして活用できるのかなというふうに感じています。 急激に、こういうICT関係の設備も整いつつあるのかなというふうには感じていますが、やはり基本的には人は人によって、その人のコミュニティーの中で成長していく、基本はそこなんだろうというふうに思っています。それは、教育においても間違いないというふうに思います。やっぱり先生と子どもが対面しながら臨場感ある空間の中で授業を受けたり教えを乞う、あるいは生徒も先生に対してリアルタイムで質問したり、思いを伝えていくというのは、僕は本来の指導ということだろうというふうに思います。 ただ、とはいっても、メリットがあることは間違いないですよね。そういった離れても授業ができたり、あるいはリアルタイムでなくてもいいわけですよ。録画しておいて自分の好きな場所、好きな時間にもう一度再生してその授業を見る、聞くということもできるでしょうし、それから集団で学ぶことがあまり得意でない人にとっては、家庭で自分の勉強部屋で学ぶというようなそのメリットもあるんだろうというふうに思います。 ただ、全てをそれでウエルカムだねというわけにはいかないというふうに思っています。冒頭申したとおり一つのツールでありますから、いろんな選択肢の中での一つだというふうに思っています。これから義務教育、学校の中でこういったそのICTを活用した授業ができる環境も整備していくというところでありますが、いろんな学びの方法があって、こういうそのICTを活用した学び方もあるんだよということは、子どもたちのこれからのその将来においてはやはり経験させてやりたいなというふうには思っています。 それから、一番やはり危惧するのは先生のスキルですよね。資質といいますか。それだけに頼るんじゃなくて、やはり全人格的な教育をどうしていくかというのは、先生自身の人間性とか、教材研究能力といいますか、そういったものが当然必要になってきますんで、ただ、こういうICT活用、機具に対してどうしてもその反動しちゃうというような先生もいると思います。そういう先生方の資質をどう高めていくか、研修の中ではやっては行かれるんでしょうけれども、とても重要だと思います。 指導するというだけではなくて、トラブルが発生しますよね。当然そのロケーションが悪くなったりするわけで、そういったときの対処をどうしていくのか。それからテレビ画面を見ながら話すわけですから、そういうこともやっぱり経験していかなくちゃいけないですし、やっぱりタイムラグが生じてくる、こういったところにどう対応していくか、こういった先生方の研修、スキルを身につけることということが、今後必要なのかなというふうに思います。 最も心配していることが一つありまして、やっぱりそのデジタルデバイドをどう解消していくかというのが最前提ですよね。今までいろんな議論されて、メリットがマスコミから伝わってきますが、川内のような中山間地域でまだ携帯電話、不通話地域があるわけですよ。こういったところでICTを活用した授業をやろうよといっても、それは学生格差が生じてしまうというふうに懸念しています。まず、そのICTを利用した学習を展開するならば、こういった情報格差をどう克服していくかということが心配だなというふうに思っていますが、否定するつもりは全然ありません。積極的にこういった環境を子どもたちに与えていきたいなというふうに思っています。 ○議長(渡邉一夫君) 3番、井出茂君。 ◆3番(井出茂君) 積極的なご意見をいただいたなというふうに思っております。 教育に僻地はないとよく昔から言われていますけれども、格差と言ってもいいのかなというふうに思いますけれども、間違いなく教育には格差があるんですね。中央と地方、格差、これはもう埋めようのないものがあるなというふうに考えております。 そういった中において、やはりデジタルデバイド、この情報格差も含めてですねしっかり解消をしていく、そういった中で川内はどこでもどんな状況においても学ぶことができる、そういった地域だよというのが、やはりこれからの教育の在り方だなというふうに思いますので、ぜひハードの部分も含めて整備には積極的に取り組んでいただきたいというふうに考えておりますので、新たな時代の到来ではないかなというふうに思っています。 コロナウイルスによるものの見方、考え方、生き方、こういったものまで非常に急激に変わってきた昨今の流れではないかというふうに思っておりますので、ここは昔に戻すということではなくて、さらにこれからどう生きるかという部分で、子どもたちにもぜひ伝えていっていただきたいなというふうに思いますので、先ほど言われたICTの環境整備、ぜひ進めていただきたいというふうに思います。これで一般質問を終わります。 以上です。 ○議長(渡邉一夫君) 3番、井出茂議員の一般質問を終了いたします。 次に、5番、久保田裕樹議員の発言を許します。 久保田裕樹君。          〔5番 久保田裕樹君登壇〕 ◆5番(久保田裕樹君) それでは、通告に従いまして一般質問をさせていただきたいと思います。 私のほうからは、鍋倉トンネルの復旧・開通について。 台風19号被害で不通となった鍋倉トンネルの復旧状況と開通時期を伺います。 それと、コロナウイルスの対策についてでございますが、冒頭にこれ新型をつけてございませんでして、なかなか笑われている議員もおるんですが、私そのコロナウイルスについては新型というつもりで書きましたので、ご承知おきのほどをお願い申し上げたいと思います。よろしくお願いします。 全国的に収束に向かっていると感じられるこのコロナウイルスでございますが、気を抜いてしまうとクラスターを引き起こしてしまう可能性があると考えられます。今後もマスクの配布などコロナウイルスの感染予防のため、継続的な支援が必要と思いますが、村の対応を伺います。よろしくお願いします。 ○議長(渡邉一夫君) 村長、遠藤雄幸君。 ◎村長(遠藤雄幸君) それでは、5番、久保田裕樹議員のご質問にお答えいたします。 1点目の鍋倉トンネルの復旧・開通についてでありますが、昨年10月の台風19号により、県道小野・富岡線五枚沢地区の毛戸橋右岸側橋台から鍋倉トンネル側へ道路部33メートル区間が被災したため、毛戸橋から鍋倉トンネル間が通行止めとなりました。県富岡土木事務所では、昨年の11月下旬に復旧工事を発注し工事を進めておりますが、現在の復旧状況は、5月末現在で約70%の出来高であり、7月上旬までの通行止め解除を目指しているということであります。 村としましても、交通規制が一日でも早く解除されるよう、引き続き要望してまいります。 2点目のコロナウイルス対策でありますが、国内の新型コロナウイルス感染は、落ち着きつつあるものの、再びクラスター感染が確認されるなど、今後第2波、第3波が懸念されており、全世界含めた終息には時間を要すると言われております。 先般、村民を対象に配布したマスクについては、他県での感染が拡大し、県内での感染の危険性が高まり、村民自ら確保が困難な状況であったことから、早急に村民の安全確保が必要であると判断し、マスクを配布したものであります。 今後も、こうした状況となり、配布の必要性があれば実施したいと考えておりますが、自分を守ること、そして自分の大切な人を守る行動が社会を守ることにつながることや、これまでの日常生活における行動を変え「新しい生活様式」の定着について、防災無線や広報等でお知らせし、持続的な対策に取り組んでまいりたいと考えております。 以上で久保田裕樹議員への答弁とさせていただきます。 ○議長(渡邉一夫君) 5番、久保田裕樹君。 ◆5番(久保田裕樹君) 今の鍋倉トンネルの開通、7月の上旬頃かというお話だったと思いますが、私、毎日あの道路を通って、ちょっと会社のほうに行っているんです。ちょうど何ていうんでしょうか、入り口のちょうど入り口が一番狭うございまして、今は特に環境省さんのトラック並びに災害復興のトラック、大変多うございます。なかなか擦れ違うのにちょっと大変なのかなという部分とトラック同士、大変マナーが大変よろしくて、ちょっと広いところでいろいろ譲ってくれたりはしているんですが、やはりどうしても交通量が多いもんですから、どうしても擦れ違うのに時間がかかって渋滞してしまうというのが現状だと思います。 今のところ何事もなく進んでおりますが、これもあまり長引いてしまうとやっぱり事故等のことが懸念されるのかなというふうに思っておりますので、いち早いトンネル工事の復旧、やっている工事会社も一生懸命やっているでしょうけれども、どうしてもはたから見ますと、もうちょっと早くできないのかなという部分も住民のほうから言われておりますので、大変プレッシャーをかけるようで恐縮なんですが、よろしくご配慮のほどをお願いしたいというふうに思っています。 続いて、村長、何かありましたら、どんなあんばいなのか、今現状は。 ○議長(渡邉一夫君) 村長、遠藤雄幸君。 ◎村長(遠藤雄幸君) 議員には本当にご心配をおかけしています。 先ほど答弁しましたけれども、その後どういう状況なのか、担当の課長のほうから後ほど答弁させますが、いずれにしても、もう川内から富岡方面において、あのトンネルの存在は大きいわけで、当然そこが通行止めになっているということは、村民の人たち、あの道路を利用する人たちには不便をかけているわけで、自ら議員もあそこを通勤されているということで、不便さを感じているんだろうと思いますが、一日も早く、ここは富岡土木事務所の所長もできるだけ早く開通させるよう努力しているというようなことをおっしゃっていますので、我々もそういう思いで、さらにお願いをしていきたいというふうに思っておりますので、いましばらくお待ちいただければというふうに思います。 ○議長(渡邉一夫君) 建設課長、横田正義君。 ◎建設課長(横田正義君) 鍋倉トンネルから毛戸橋までの間が通行止めとなって、現在村道を迂回路として使っております。 工事のほうは、昨年の11月に応急復旧工事を土木事務所のほうに発注しまして進めているところでございますが、実際には富岡川右岸の橋台部の裏の洗掘がございまして、その復旧にかなりの時間を要しているということで、実際にはその右岸側橋台の復旧を河川の下から復旧していく工事になっておりますので、外見上は工事をやっていないような感じでございましたが、河川の中では工事を進めていたということでございます。5月末までには、右岸側の踏掛版まで盛土が完了しまして、現在踏掛版の最終的な施工をやっているということです。 それから、工事を進めるに当たって、その脇の山林が試験林でもあった、保安林でもあるということでその解除等にちょっと時間を要してしまったということが、なかなか工事が、復旧が終わらないという原因でございました。土木事務所のほうの所長が来村されまして、村長室において復旧状況ということでご説明を受けましたので、その内容は早ければ報告が、答弁のほうでは7月上旬ということでしましたけれども、できたら6月中の復旧もあり得るということでございましたので、なるべく早くということで報告のほうをして、そして迂回路として使っている村道部分の維持管理をしっかり行って、事故等がないようにしていきたいと思っております。 ○議長(渡邉一夫君) 5番、久保田裕樹君。 ◆5番(久保田裕樹君) やはり我々があそこに試験林とか保安林があるということは知らないわけでございまして、どうしても目先の話だけで物事を決めているような部分があると思うんです。そういう実情を知って、村民の方も、あ、なるほどというふうに思っていただければ大変ありがたいなと思うし、また携わっている業者さんに対しても、そういうところをしっかりやっているという部分のアピールにもなると思いますので、そういうところも今日の一般質問を通して皆さんに報道してもらえれば一番よいなというふうに思うわけでございます。ありがとうございます。重々理解いたしました。 この次でございますが、今度はコロナウイルスについて、いろいろもう先生方お二人同じような質問をしているわけでございますが、その中で冒頭保健福祉課長言いましたけれども、村長も仰せでしたが、今後の第2波、第3波という部分においても、マスクの配布等考えているというようなご答弁ございましたが、これが長期にわたって、来年度かそういう部分にもなり得る可能性も出てくるのかなと今思っているんですが、そこら辺においても必ずご支援賜れるのかどうかという部分も、いま一度お伺いしたいなと思いますが、よろしくお願いします。 ○議長(渡邉一夫君) 村長、遠藤雄幸君。 ◎村長(遠藤雄幸君) おっしゃるとおりです。予想できないというのが正直です。今回のことで少しソフトランディングしていっていますが、こういう状況の中で収束するのが一番いいんだろうというふうに思っています。それも一日も早く収束してほしいという願いを持っています。 しかし、第2波、第3波も十分可能性あるよと、現に一度終息の方向に向かいながら感染者が増大しているというような国や地域もありますので、こういったところもやはり十分な想定されるというふうに思っています。そういう面ではやはり村としても、これからのことを考えれば、今市場の中にマスクなんかも出回りつつありますけれども、第一義的にはやっぱり自分で購入していくということも必要だと思います。 その具体的な部分は、やはり自分たちでまず第2波、第3波を予想しながらマスクを少し多めに購入して備蓄していくとか、それから当たり前の生活といいますか、朝起きて毎日きちんと食事をする、それから適度な運動をしたり、そして睡眠をしっかり取るというような日常をやっぱり自分自身で保っていくということが、免疫力や体力を維持するのに当然大切でありますので、いざというときにはそういったものも十分感染を予防する、あるいはかかったとしても軽微なものにしていくということの対応は必要だと思います。 あと、第一義的には、それぞれ個人が感染に至るというようなことについては、防御していくということだと思います。状況を見て、当然マスクが不足している状況が生じれば現在5万ちょっとのマスクの備蓄あります。こういったところを当然再び配布していくということでもあります。それから、経済対策においても第2弾、第3弾というようなところも検討していかなければいけないというふうに思います。 ただ、使い道が分かって最終的にお金がなかったわというような根本的な問題も生じる可能性もありますので、そこはやはりしっかりバランスを考えながら、次の第2、第3に対応していかなきゃいけないというふうに思っております。 ○議長(渡邉一夫君) 5番、久保田裕樹君。 ◆5番(久保田裕樹君) 心強いご答弁いただきましてありがとうございます。 マスクだけではなくて、経済的にもという部分も言っていただきましたもんですから、今後これを励みに前に進んでいけるのかなというふうに思っております。 また、今回のコロナウイルスのちょっと勉強させてもらった部分、やはり感染があるかどうか心配の方は医療機関受診する前に帰国者・接触者というところがございましたよね。そこの部分をもうちょっとアピールしていただいて、何かあったらまずはここに電話していただいて、そこで対応を聞いて医療機関にかかるという部分を、いま一度広報してもらったほうが、何か病院に行けばみたいな部分で思っている方もたくさんいると思いますし、ほかの相談センターというのは夜間やっていないんです。 ただ、この帰国者・接触者相談センターという部分では24時間やっていると、夜中でも何でもやってくれると、そこで医療機関を指定してもらったり、どのこうこういう部分みたいな指導もあるというふうな話でございますので、これはもう一度村民のほうに向けてお知らせしてもらえればというふうに思います。でないとやはり病院に行きたいというような方がまだたくさんいらっしゃるのかなというふうに思いますので、徹底のほうでお願いしたいなというふうに思います。 それと、話がちょっと頓挫するような話になってしまうかもしれませんが、職員さんで東京とか、出張で神奈川、埼玉、千葉というところに行かれたというふうに仮定して、行ったら例えば一般的にいう2週間ちょっと間隔取るんだよみたいな部分が今一般的な話になっているんですが、そこら辺は行政はやっていらっしゃるんだろうかと思って。 ○議長(渡邉一夫君) 総務課長、遠藤清輝君。
    ◎総務課長(遠藤清輝君) 今、久保田議員のほうからのご質問でございますが、職員につきましては、東京、神奈川等につきましては、出張は基本的にはございません。 例えば個人的な休養等で行った場合については、帰ってきた場合については別室勤務ということで、1週間を別室で勤務をいたしまして、症状等がない場合について執務室のほうに戻るという取扱いをしてございます。 以上です。 ○議長(渡邉一夫君) 5番、久保田裕樹君。 ◆5番(久保田裕樹君) マスコミに報道された部分、勘違いして、解除されたんだという村民もたくさんおりまして、いまだに東京とか、さっき言いました3県ですか、なかなかまだ規制かかっているわけでございますから、そこら辺は徹底しているという話で解釈しております。 同じような話を二度、三度するような話になってしまいますので、ここら辺で最後です。 先ほど坪井議員からちょっと話が出たんですが、川内村は独り親世帯移住ということを進めておりましたよね。この独り親世帯移住と推進しているんですから、独り親で移住してきた方には何らかの少ない、お金の大きさという部分ではなくて、この気持ちだけでも私はいいと思うんです。そこで、やっぱり村として、何かの足しにしていただければというようなことでも、米の5キロ、10キロでも結構だと私は思うんです。そこで村から差し上げますよと言われれば、やはり移り住んできた人にとっては、これはありがたい話だなというふうに私は思うんです。ですから、そこもぜひとも考えていただいて、住んでよかったと言われるような村にぜひともしていただければ助かると思います。 村長、何かこれでお話あれば。 ○議長(渡邉一夫君) 村長、遠藤雄幸君。 ◎村長(遠藤雄幸君) 今回のコロナ感染は様々な教訓を残したと、そういう教材を与えられたんだと思いますね。僕も9年前の震災現場の事故を思い出しましたし、えたいが知れないとか、見えないものへの恐怖とか、これから先行きはどうなっていくかというような不安をもう改めて感じさせられたなというふうに思います。 あのときも実は我々は経験していますけれども、リスクへの対応をどうしていくか、それも同時並行的に多元的にリスクって発生するわけですよね。原発事故があって放射能のリスクを避けるために避難をした。急激な環境変化の中で体調を崩した高齢者や、体の弱い人たちもいるというようなリスクも生じる。今回のコロナにおいても、やっぱり例えば外出を自粛するということになれば、当然家の中での生活が起きてくる。それによって子どもたちが肥満になったりストレスを感じる。子どもだけじゃなくてひょっとしたらお母さんやお父さんもストレスを感じている。こういう新たなリスクを同時並行的なリスクにどう対応していくかというのが、やはり非常に難しいなというふうに思っています。 一方で、その経済的な対策がやはり同じで、あのときに与えられたことに慣れてしまって、少しでも不足するとどうなのというような感覚が生まれてきたのも事実だったんですね。 今回の独り親の世帯の支援ですけれども、もう限定する必要はないと思います。というのは、独り親世帯の推進事業については、実は始めてからもう3年以上たっています。最初現金で50万円です。それは引っ越し費用や地方で生活するために必要な生活物資の購入、あるいはひょっとしたらその生活物資の購入の中に車なんかもあるかもしれません。こういった購入、生活するために50万を交付しております。3年過ぎると30万を交付しています。合わせて80万の助成金を交付しています。既に何組の方は今年の4月にその後半の部分の30万を受け取っていただいています。それがちょうどコロナのこの感染防止対策のためにタイミングと合致したというところです。 それから、住宅の賃貸料も3分の2程度3年間助成をしてきました。こういう経済的な支援が少しずつソフトランディングしていくんだと思いますが、あとはやはりここで自分たちが力強くどう生きるかにかかってくるんだろうと思います。与えられることに慣れてしまうと、やはり自分で一歩を踏み出す元気や活力も失われていきます。大変でしょうけれども、やはり子どもを独りで育てていくことへの熱い思いをやはりこの地で感じてもらうためにも、少々少しずつ通常の環境に慣れていく、自分で働いてその対価で生活していくということに慣れていくということも必要じゃないでしょうか。 しかし、困っている状況はもう十分分かりますので、今回のように商品券の交付とか、それから今後どうなるか分かりませんが、まだこういうような状況が続くならば、さらなる経済的な支援も必要になってくるというふうに思っております。 議員がおっしゃる、あるいは先ほども坪井議員が質問されましたけれども、それも一案でしょうけれども、やはりまずは第一義的には本人がやっぱり自分で守っていく、あるいはその対価で生活していくということがまず必要になってくるのかなというふうに思います。 しかし、行政としては、そういう弱い立場の人たちについては、しっかりとサポートしていきたいというふうに思っています。 ○議長(渡邉一夫君) 5番、久保田裕樹君。 ◆5番(久保田裕樹君) できれば金額の有無ではなくて、心づけでもいいですから何らかの粗品で結構なんで、そういう部分で対応あるとうれしかったかなという意味で申し上げましたが、村長言われる部分重々正論であると思っていますし、そういう対応を今までしてきたというふうにも、私も不勉強でございまして知り得なかったという部分もありましたので、十分理解をしました。 これにて私の質問は終わらせていただきたいと思います。ありがとうございました。 ○議長(渡邉一夫君) 5番、久保田裕樹議員の一般質問を終了しました。 これで一般質問を終わります。 △散会の宣告 ○議長(渡邉一夫君) 本日の議事日程は全て終了いたしました。 本日はこれで散会いたします。 お疲れさまでした。                              (午後1時55分)...