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06月10日-02号

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  1. 塙町議会 2022-06-10
    06月10日-02号


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    令和 4年  6月 定例会(第3回)          令和4年第3回塙町議会定例会会議録議事日程(第2号)                     令和4年6月10日(金)午前9時開議日程第1 一般質問---------------------------------------本日の会議に付した事件 議事日程に同じ---------------------------------------出席議員(13名)     1番  金澤太郎君      2番  菊地哲也君     3番  鈴木元久君      4番  吉村守広君     5番  七宮広樹君      6番  下重義人君     7番  吉田広明君      8番  青砥與藏君     9番  吉田克則君     10番  鈴木 茂君    11番  藤田一男君     12番  鈴木孝則君    13番  割貝寿一君欠席議員(なし)---------------------------------------地方自治法第121条の規定により説明のため出席した者の職氏名  町長        宮田秀利君     教育長       秦 公男君  総務課長      江田一寛君     町民課長      近藤正伸君  健康福祉課長    星 周児君     農林推進課長    大寺弘文君  まち振興課長    吉成知温君     まち整備課長    大森淳一君  生活環境課長    鈴木康夫君     会計管理者     松本崇司君  農業委員会事務局長 大寺弘文君     学校教育課長    菊池和弘君  生涯学習課長    鈴木サキ子君    選挙管理委員会書記長                                江田一寛君  代表監査委員    金澤忠良君     監査書記      藤成寛味君---------------------------------------職務のため出席した者の職氏名  議会事務局長    藤成寛味      書記        関根宏二               開議 午前9時00分 △開議の宣告 ○議長(割貝寿一君) ただいまの出席議員は定足数に達しておりますので、これから本日の会議を開きます。--------------------------------------- △議事日程の報告 ○議長(割貝寿一君) 本日の議事日程は、あらかじめお手元に配りました。 なお、本日の会議はビデオ撮影をいたします。後日、インターネットにて配信する予定となっておりますので、ご了承を願います。--------------------------------------- △一般質問 ○議長(割貝寿一君) 日程第1、一般質問を行います。 通告順に従い、発言を許します。--------------------------------------- △藤田一男君 ○議長(割貝寿一君) 11番、藤田一男君、登壇願います。 持ち時間は9時40分です。 藤田一男君。     〔11番 藤田一男君登壇〕 ◆11番(藤田一男君) それでは、久々の一般質問をさせていただきます。 通告順に従って質問していきます。 まず1番目、今、厚生病院の前にバス停があるんですけれども、つちやクリニックの前にはないんですね。あそこ約100メートルちょっとあるかな。そんな中、お年寄りの方はその100メートルを歩くのは、行ったり来たりというのは大変だということで、本来こういう要望等は一般質問としてはふさわしくないのかもしれませんが、あくまでもこれは町民の要望ですから、ぜひあそこにバス停をつくってもらえないかというような声がありましたので、これは塙町地域公共交通活性化協議会の中で話を進めていくものだとは思いますが、ぜひそういう中で、あそこにバス停を設置することができないか、ぜひご検討いただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) それでは、議員の質問にお答えを申し上げます。 その前に、大変傍聴ご苦労さまです。 つちやクリニック前のバス停の設置ということであります。 私、個人的な見解としては、ぜひ検討して進めるべきとは思っておるんですが、いかんせん、これは法定協議会で協議されるべき事項となりますので、詳細については担当課長より説明をいたさせます。 ○議長(割貝寿一君) まち振興課長。 ◎まち振興課長(吉成知温君) おただしの件についてお答えしたいと思います。 塙町地域公共交通活性化協議会、事務局、まち振興課で行っております。 議員もご承知のように、現在の路線バスの利用者、塙厚生病院、塙駅前の利用者が大多数を占めてございます。つちやクリニックについても、多数の受診者がいるというふうには認識しております。現在のところ、バスの発着を分かりやすくするため、厚生病院のバス停を起点としております。 バス停の増設については、距離、運行上の安全性の観点から検討いたしまして、本年度、公共交通活性化協議会で協議いたしまして、ぜひ福島交通のほうに要望書のほうを提出していくような運びとしていきたいというふうに考えてございます。 以上でございます。 ○議長(割貝寿一君) 藤田一男君。 ◆11番(藤田一男君) 私にお願いした方、結構年配の方なんですね。そうすると、その方が、俺の生きているうちにバス停できるかななんていう心配もしていましたので。確かにその協議会のほうで検討することでありますが、ぜひ。 話しに聞くと、今月協議会が開催されるというような話、ちらっと聞いたんですが、今月にやるのかな。 ○議長(割貝寿一君) まち振興課長。 ◎まち振興課長(吉成知温君) 協議会につきましては、今月もしくは来月の初旬に、交通空白地域の実証運行の関係で行いますので、ぜひ協議会の中で、こちらのほう議題とさせていただきたいと思います。 通常、町が路線変更するのに許認可を運輸省のほうに出すときには約3か月以上かかります。これは法定協議会ですから、協議会で決まりますと、大体1か月ぐらいで認可が下りるという運びになっておりますので、ぜひこちらについては協議会の中でお話をさせていただきたいというふうに考えております。 ○議長(割貝寿一君) 藤田一男君。 ◆11番(藤田一男君) ぜひ、その方々の生きているうちに設置できるように進めていただきたいなと思います。 次に、健診結果の通知書ですね、健診してから約2か月近くにならないとこの通知書が届かないんですよね。そうすると、健診受けた方は、いや、どこか悪いんじゃないのかなとか心配しながら待っているようだと。かえってストレスがたまりそうだという話も聞いております。 実際、私の場合も、去年10月4日に健診を受けて、通知が来たのが11月の末なんですよ。約2か月弱ぐらいかかっているんですが、私の場合は自信があるからいいんですが、自信のない人は心配していますので。そして、まして今は進行性の早い病気などもありますので、その結果の通知をもっと早くできないのか。もしくは、本当に悪い人は早急に通知をしないと、再検査とかしなくちゃなりませんので、ぜひそれを早くできないものかという声がありますので、その辺はいかがか、お願いします。
    ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) 議員のご質問にお答えを申し上げます。 町で実施しております住民健診、これは県の保健衛生協会に業務を委託しております。 詳細につきましては、担当課長より説明をいたさせます。 ○議長(割貝寿一君) 健康福祉課長。 ◎健康福祉課長(星周児君) それでは、住民健診の早期発送についてのご質問にお答えいたします。 毎年9月から10月に実施している住民健診ですが、住民健診結果が衛生協会のほうから送付されるまで5週間から6週間かかっている状況にございます。 検査の中で判定に時間を要するのが、結核検診と肺がん検診となっております。胸部のレントゲン検査でありますので、その画像を2人の医師で判定しますので、その分時間がかかってしまいます。 また、町に結果が送付されてからは、全ての健診結果を確認し、精密検査が必要な方へ精密検査用紙特定保健指導の案内などを封入しております。結果の確認や封入作業に間違いがないようにダブルチェックを行いながら、郵送による個別通知まで約1週間ほどかかっております。 先ほど議員さんのほうからも、住民からそういった声があるということがありましたが、定期的に病院を受診されている方から、やっぱり受診日に合わせて健診結果を持参したいということで、早く結果が欲しいというようなことで、ご連絡をこちらのほうにもいただいている状況でございます。 今後もできるだけ早く検査結果のほうを受診者の皆様へお届けできますよう努力してまいります。また、自覚症状がある場合は、この健診結果を待たずに、やはり病院を受診していただくというのが大事なのかなと思われます。 以上でございます。 ○議長(割貝寿一君) 藤田一男君。 ◆11番(藤田一男君) 今、時間がかかるというのは分かってはいるんですけれども、自覚症状がある人はと言うけれども、一応検査しているんですから、検査で症状が早めに分かった人、そして、この人は再検査が必ず必要だというような人には早く連絡する方法というのはやっているのかどうか、その辺の確認。 ○議長(割貝寿一君) 健康福祉課長。 ◎健康福祉課長(星周児君) 重要な症状がある場合には、早めに個別に通知はしております。 ○議長(割貝寿一君) 藤田一男君。 ◆11番(藤田一男君) 先ほども言ったように、通知が遅くなるというのは、健康とは言わなくても、それほどひどいあれではないふうな理解をしていいのかどうか。 ○議長(割貝寿一君) 健康福祉課長。 ◎健康福祉課長(星周児君) 通常期で、先ほど申し上げました1か月以上かかってしまいますが、そういった方については、慢性疾患とかお持ちの方もいるかと思いますが、併せて要精検のおはがき、案内通知とか入れておりますので、それに従って受診していただくというような形になります。 ○議長(割貝寿一君) 藤田一男君。 ◆11番(藤田一男君) 要検査の案内を入れてというのは、それまでには2か月近くかかっちゃうんだよね。その前にその連絡ができないのかなと。その確認。 ○議長(割貝寿一君) 健康福祉課長。 ◎健康福祉課長(星周児君) ですから、ちょっと私も言い方がまずかったのかもしれないんですけれども、がんとかそういった方には、早めに連絡しております。 ○議長(割貝寿一君) 藤田一男君。 ◆11番(藤田一男君) 話は違うんですけれども、今結構あちこちで話題になっている、町長にちょっとお伺いしたいんですが、役場庁舎新築の進捗状況はどのようになっているのか、ちょっとお伺いしたいと思います。 ○議長(割貝寿一君) 一男君に申し上げます。 質問内容、申告はしていないんですが、時間が少しあるので許します。 ◆11番(藤田一男君) いいのね。 ○議長(割貝寿一君) はい。本当は駄目なんですよ。 ◆11番(藤田一男君) 止められるのかなと思ったので。本来はまずいんです。ただ、前例があるからいいかなと思ってやったんです。 ○議長(割貝寿一君) 簡単に、何回もやらないで1回でお願いします。 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 通告外でありますので、今ここに資料を用意してはいないんですが、担当課のほうで用意してあるということでありますので、説明をいたさせます。 ○議長(割貝寿一君) 総務課長。 ◎総務課長(江田一寛君) 今、役場庁舎の関係がどのような状態になっているかということでお答えしたいと思います。 現在、設計・積算業務を行っているところでございます。それで、3月定例会の後に、受託者のほうに、関係課長、担当者同席の下、当初指示した金額に向けて徹底した精査をするように厳しく指示したところであります。 設計につきましては、コスト縮減に合わせて図面の補正を行いまして、建築確認申請等の準備段階の状況であります。 積算については、現在、最新単価による単価の入替え作業、機器・設備類等の見積書の収集の作業を実施しているところでございます。 6月末ということで金額が提示される予定でございますので、その後に議会のほうに改めて説明したいというふうに考えている状況でございます。 以上でございます。 ○議長(割貝寿一君) 藤田一男君。 ◆11番(藤田一男君) ---------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- ○議長(割貝寿一君) ---------- ◆11番(藤田一男君) 以上で質問を終わります。 ○議長(割貝寿一君) これで、11番、藤田一男君の一般質問を終わります。--------------------------------------- △金澤太郎君 ○議長(割貝寿一君) 次に、1番、金澤太郎君、登壇願います。 持ち時間は10時16分です。 金澤太郎君。     〔1番 金澤太郎君登壇〕 ◆1番(金澤太郎君) 1番議員、金澤太郎です。通告順に従って質問をしたいと思います。 まず初めに、子育て支援施策全般についてということで質問を挙げさせていただいております。 第1点目としまして、高校生向け奨学金の資金拡充について伺うということで質問を挙げさせていただいたんですが、質問の趣意としましては、塙工業高校につきましては、今年度入学生が最終入学生だということで報道されております。ですので、塙工業高校の存続についてというお話もあるかとは思うんですけれども、前向きに考えていく場合に、当塙町に住む児童生徒の進学先というのが東白郡内に1校しかなくなってしまうということが、もうこれ、喫緊の課題として出てきています。そんな中、鮫川村につきましては、高校生の通学支援金なんかを出していたりというような施策的な対応をしているところもあります。 いよいよ郡内に1校しかなくなるということになった場合には、選択肢の幅を広げるためには、鮫川村ではないにしましても、塙町においても修明高校しかないという実情の中で、白河地区に通う希望を持つ中学生が出てくるという可能性があります。ただ、経済状況を鑑みますと、貧富の格差につきましては、かなり拡大傾向にあるというふうに私のほうでは認識しております。 ただ、そうなりますと、かつてあったように、中学卒業と同時に就職を選択肢にしていかないといけないという生徒が増えてきてしまうんではないかということが懸念されます。必ずしも高卒が偉いということではないんですが、企業の体質として考えられるのが、やはり高卒以上を求めるといったような企業体質は、一朝一夕では変わらないだろうということが想定されますので、塙町に育つ子供たちが、高校の選択肢を広げられるために、ぜひ奨学資金の拡充を図っていただきたいと思うんですけれども、その辺について、町の考え方を伺いたいと思います。 ○議長(割貝寿一君) 教育長。 ◎教育長(秦公男君) それでは、金澤議員さんのご質問にお答えをさせていただきます。 お尋ねの高校生向け奨学金の資金拡充についてでございますが、現在、教育委員会で実施をしております高校生向けの奨学資金には、塙工業高校生を対象といたしました塙工業高等学校奨学資金貸与事業というものがございます。それと、全ての高校生を対象といたしました塙町奨学資金貸付事業というのがございます。この2種類がございまして、塙町奨学資金貸付事業というのは、高校生、それから大学生、短大生、専門学校生等、中学校を卒業して進学した子供たちに貸与をする、貸付けをするというもので、この2種類ございます。 このうち、塙工業高校生と対象といたしました奨学資金貸与事業につきましては、先ほど金澤議員さんからもお話があったとおり、令和5年度に塙工業高校が、残念ながら白河実業高校との統合により白河実業高校となるということに伴いまして、貸与の対象とする高校の拡充と、それから貸与額の増額について検討をしておるところでございます。 以上でございます。 ○議長(割貝寿一君) 金澤太郎君。 ◆1番(金澤太郎君) 前向きに検討していただきたい案件ではあるんですけれども、その拡充の方向性で考えているということで今おっしゃいましたけれども、拡充先、例えば白河実業高校にのみ限られるのか。ただ、やはり塙町に生まれて育っていく子供たちの可能性を広げるために、白河実業高校に限らず、やはりどの地域の高校であっても、全ての高校を対象にしていっていただきたいなという希望がございまして、その辺の拡充の幅についてお伺いしたいと思います。 ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 本事業の趣旨ですね、これはできるだけ子供たちが塙に定住、定着していただくということを一番の主眼としております。その目的からいきますと、塙工がなくなったからそれで終わりということではなく、教育長とも話合いを重ねておりますが、令和5年度から対象高校の拡大、これも話合いの中で決めていきたいと。 それから、今、月額3万円という金額なんですが、やはり諸事情を鑑んだときには、これも5万円程度まで上げようかというような話をしております。当然、議会等々のご理解をいただきながらの事業となると思いますので、その辺をしっかりと捉えていただければと、このようには思っております。 ○議長(割貝寿一君) 金澤太郎君。 ◆1番(金澤太郎君) 町のほうで考えている内容につきまして、十分理解はいたしました。ただ、それのためには、当然元手になる資金が必要になりますので、ぜひ前向きに検討いただいて、次年度予算程度から積立金を増やす等々の施策を町のほうで起案していただければというふうに希望いたします。 続きましての質問になりますけれども、塙スマイルアプリ小中学生向けメール、これ、こども園も含むんですけれども、メールの一斉同報サービスで保護者に連絡をつけているといったような事情が今ございます。 こちら、塙スマイルアプリと一斉同報メール、こちらのサービスを統合してうまく運用する可能性について、町のほうの考えをただしたいとは思っておりますけれども、なぜこの話をしましたかといいますと、塙スマイルアプリというものは、当然ご存じかとは思うんですけれども、まるっきり母子手帳代わりに利用できます。スマホのアプリの関係で、当然プッシュ通知が来るということになっています。メールについても、着信と同時に、自分の設定次第で着信音を鳴らしたりということで、即時に対応することは可能ではあるんですけれども、最近の動向を見ますと、携帯キャリアさんの都合でメールの遅延が発生する案件が結構出ていまして、例えばこども園ですと、今日は預かりもなくなりますので、預かりしている方は2時半にお迎えに来てくださいといったようなメールが流れます。それに気がつけばいいんですけれども、メールが遅延した場合に、気がつかずに親が迎えに来ないというような状況も発生するかと思いますので、できればプッシュ型のアプリのほうへ統一を図っていく方向で検討いただけないかというふうに思っております。 プッシュ型の通知、どの程度機能があるのかということで、知らせますケン、塙のIPのシステムなんですけれども、こちらのアプリ入れました。そうすると、例えば朝6時半の放送、下手すると放送開始する前にスマホのほうのプッシュ通知が届くような状況になっています。メールはどうしても送信件数決まっていまして、ですので、同報サービスをわざわざ使っているといった嫌いがあると思います。 できれば、塙スマイルアプリのほうと統合いただきたいという理由のもう一つとしてありますのが、こちら母子手帳代わりということで、健康記録であったり、成長記録も見られるということを含めて、あともう一つ、こちらに機能がついていまして、町の通知が出せるんですね。そうすると、子育て施策関係の通知がプッシュ通知で来て、たまに気づいて見ることあるんですけれども、当然議会にいるので、こういう施策が今度始まったのねとか、ああ、予定したやつが、じゃ、動き出したんだというようなことですぐ分かると。 ですので、今までですと、なかなか子育て施策、こういうものありますということになっても、町民が知らないケースが多いと思うんです。子育て世代の方がこのスマイルアプリを入れて、プッシュ通知で町からのそういった情報発信を受けられるという体制が取れれば、当然IPフォンもあるにはあるんですけれども、より活用性が高まるんではないかということで、こちらの統合の可能性についてお伺いしたいと思います。 ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) 議員の質問にお答えを申し上げます。 お話しのように、現在、2つのシステムを運用しております。これらが統合できるのかのおただしということであります。 担当課には検討するよう指示をいたしております。教育長、そして担当課よりもお話をいただきたいと思います。 ○議長(割貝寿一君) 教育長。 ◎教育長(秦公男君) それでは、金澤議員のご質問にお答えをいたします。 お尋ねの塙スマイルアプリ小中学生向けのメール一斉同報サービス、いわゆるCoCoメールというものでございますが、統合可能性について、現在健康福祉課で運用しておりますアプリケーションは、教育委員会で利用しているメール送信システムCoCoメールと若干異なりまして、年齢別に送信する機能はありますが、学校や幼稚園などのグループ設定ができないため、施設や学年、クラス別に通知することができないという不便さがございます。 小学校や幼稚園あるいはこども園は複数ございます。個別に通知することもありますので、現段階での統合は難しいかと考えておりますが、今後ぜひ検討してまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(割貝寿一君) 健康福祉課長。 ◎健康福祉課長(星周児君) それでは、塙スマイルアプリについてご説明いたします。 塙スマイルアプリは、母子手帳を補完することを目的としまして、子供の成長過程や予防接種歴等を記録することができ、塙町からのお知らせをプッシュ通知により受け取ることができるなど、多様な機能を有したスマートフォンアプリで、4月30日現在で、未就学児童のいる家庭のうち約47%が利用されております。 利用者からは、子育てに役立つ機能があり、家庭間でも情報を共有することができますので、好評を得ているところでございます。 アプリの利用を促すために、母子手帳交付時や出生届時にパンフレットをお渡しするとともに、幼児健診の会場にも常備しております。 ご質問の学校のメール一斉同報サービスとの統合でございますが、先ほど教育委員会からの回答もございましたが、現段階ではなかなかちょっと統合は難しいと考えておりますが、今後、統合できないか教育委員会とも協議してまいりたいと思っております。 以上でございます。 ○議長(割貝寿一君) 金澤太郎君。 ◆1番(金澤太郎君) 利用率47%、未就学児の保護者ということなんですけれども、宣伝としてあまり、ちょうど私、子供生まれたときには多分導入前で、出生後1年ぐらいですかね、運用開始されたと記憶しているんですけれども、それでも入れております。何が便利かといいますと、予防接種の時期に必ずプッシュ通知で、間もなくこの予防接種する必要性があるはずですよねということで通知されるんで、ということは年齢設定できているアプリであるということですので、当然開発費はかかると思うんですけれども、開発費そちらにかけて、例えばCoCoメールのほうのランニングコストがかからなくなるんであれば、開発費をかけてでも開発すべきだろうというふうには思っております。 といいますのも、私も町外に住んだことがあるんですが、結局、母子手帳を持っては出かけません、帰ってくるつもりもありましたので。そうすると、やはり、家族間で今、健康福祉課長からも説明ありましたように、情報が共有できるということで、お子様本人も、多分情報をいずれスマホを持てば共有できるようになってくるという中で、どこにいても自分の接種履歴等々が分かってくることになるんだろうと。 このアプリを開発している会社がどうなるかという問題はあるかと思うんですが、このアプリケーションにつきましては、白河なんかは独自のアプリをつくっているようなんですけれども、かなりの自治体利用されているんで、仮にどこかの会社が、このメインの会社がこけても、受ける会社は恐らくあるシステムなんだろうということで、継続性についてはあまり心配はしていないので、ぜひ前向きにシステム開発できないものなのかどうかということの問合せをしていただきたいというふうには希望いたします。 ただ、教育現場での使い勝手の問題もありますので、その辺含めて解消できるような方向で検討いただきたいというふうに思います。 前向きに検討するということですので、この質問については以上で終わります。 続きましてなんですが、子供遊具設置について伺うということで、質問を挙げさせていただいております。 こちらにつきましては、最近の、ちょうど5月4日に、県で子供の人数というものが発表されました。割合が一番多いのが大玉村だそうです。新聞記事によりますと、保育無償化等があるというふうに記事内で紹介されておりましたので、大玉村さんに直接問合せをしたわけではないんですが、ホームページに公開されている情報を見ると、無償化といいましても、いわゆるひとり親家庭であったり、収入が少ない家庭であったりというところに対して、割合的に無償化していっているといったような状況で、幼稚園につきましても同じ状況。 塙町においては、幼稚園は完全に無償化されている状態ですので、そういったことをPRされていないということもありますけれども、町のほうでその他施策ですね、私ちょっと、県の広報紙になるのか、テレビユーさんがつくってはいるんですけれども、この育なびふくしま、これ最新版です。各全市町村の子育て支援情報が網羅されてまとまっています。 その中で、様々な施策があって、ぱーっと見ても、塙町の施策が子育て施策が劣っているというふうには読み取れません。ただ、ここに出ていない記事も当然ありますので、これは後の質問でちょっと触れさせていただきたいと思うんですけれども。町の中でどういった子育て施策、町として不足しているものがまだあるんではないかという、もし考えがあれば、まず先にお伺いしたいというふうに思います。 ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) 議員の質問にお答えを申し上げます。 個々の自治体自体、いろんな考え方があろうかと思います。ただ、私、子供、やはりこれからの町をつないでいく、継続するといいますか、持続性のある町づくりという言葉でよくお話がされるようでありますが、子供たちをしっかり育てることで、その町を守っていく。塙町、住みやすい本当にいい町でありますから、その基本ですね、子供たちをしっかり守っていくことでの子育て支援ということでありますから、まず、自主的な部分で給食費の無料化等々、できる限りのことはしております。そして、ある雑誌の中と申し上げますか、新聞の中で、お母さんでしたか、おばあさんでしたか、そのお話がありました。塙町は本当に子供たちにはよくしてくれている町だというような記述もございまして、本当に、ある部分評価をいただいておるのかなと思っております。 これからも、でき得る限りの支援等々は考えていきたいと思いますし、十分にその情報収集にも努めていきたいと、このようには思っております。 ○議長(割貝寿一君) 金澤太郎君。 ◆1番(金澤太郎君) 町長答弁にもありましたように子育て支援、できる部分については、かなり高いレベルで塙町はしているんだろうというふうに私も見ております。 ただ、その中で、こども園のほうに小学校から要請があるというある事実がありまして、これについては、小学校入学時の体力が極端に低下してきているというようなことが言われているそうです。 これは、教育長、今、首かしげていましたので、恐らく現場同士で、もうちょっと体を動かせるようにしてきてほしいということで要請があったことなのかなとは思いますけれども、父兄に伝わるときには、こういう要請だから運動させているんですというようなことにはなってくると思うんですけれども。結局、今、預かり保育含めて、なかなか遊ぶ機会がないという中で、こども園、その預かり中にやっと設置していただいた遊具、こちらについて、利用させているのか、していないのか、預かりしていないので分からないんですけれども。そういったことで、体力をつけるためには、子供たち自分たちで体を動かすということをしないといけないと。これがこれから将来を担う子供たちに一番必要な最低限、まず幼少期に必要なことだろうというふうには思っております。 その中で、子供を、じゃ、遊ばせたいというときに、野原で駆け回らせるのもいいですけれども、最近そういう環境にないといったようなのが実情で、できれば公園があって、そこに遊具があって、体を使える遊具があれば、体を鍛えていくこともできるのかなと。体力も向上するだろうと。 私、植田なものですから、農村公園に小学校から引上げさせてもらっていたうんていがあるんですね。これ、とうとうできなかったんですけれども、こども園のほうに遊具設置されて、間もなく、全部端から端まで渡れるようになりまして、やはり園内でも体を動かすことが必要ですし、その園外、要は休みの日であったり、時間外であったり、親が面倒を見なければいけないということはあるんですけれども、近場で遊ばせられれば、親も時間を割かれる必要性が少なくなってくると思いますんで、そういった公園の設置ということを、以前も要望したことはあるんですが、その中で、例えば個別に各地区に公園を設置した場合どうなるのかということで、例えば、最低限、ブランコ・滑り台、このワンセット置いたときに、大体設置費用は幾らなのか。当然町で設備しますので、定期的な点検を、目視ではなくて業者さんに依頼するということになると、最低年1回ぐらいになるのかなと思うんですけれども、これらの費用、どの程度かかるものなのか、まず先にお伺いしたいと思います。 ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 具体的な内容についてのおただしですので、各担当課長から答弁をいたさせます。 ○議長(割貝寿一君) まち整備課長。 ◎まち整備課長(大森淳一君) 金澤議員の質問にお答えしたいと思います。 まず、滑り台とブランコの設置費用についてでありますが、1方式滑り台で、寸法にもよりますが、遊具価格が55万円から65万円ぐらいになります。そのほか運搬費、工事代が別途かかることになります。また、2方式になりますと、遊具価格が75万円から82万円になります。 続いて、ブランコの設置費用でありますが、2連式ブランコで約38万円、4連式ブランコで約46万円、6連式ブランコで約75万円になります。そのほか、安全対策としまして、保護柵を設置する場合は、13万円ぐらいが別途かかることとなります。また、滑り台同様、運搬費、工事代が別途かかることになります。 参考までに、登り、滑り、ぶら下がり、全ての機能を備えましたコンビネーション遊具になりますと、種類にもよりますが、遊具価格が約200万円から600万円となります。 続いて、遊具の定期点検の費用でございますが、小学校と幼稚園での実績で申し上げたいと思います。1校当たり一式、税込み2万7,500円になります。安全点検を実施している遊具類の内訳を塙小学校に例を挙げまして申し上げますと、滑り台、8連鉄棒、3連鋼鉄棒、8連上下鉄棒、うんてい、大型アスレチック、バックネット、サッカーゴール、式台、以上一式で2万7,500円の定期点検代がかかってございます。 以上であります。 ○議長(割貝寿一君) 金澤太郎君。 ◆1番(金澤太郎君) 参考までに価格をお伺いしまして、当然設置費が高いだろうということは想定はできたんですけれども、思いのほか安いなと思ったのが点検費用ですね。 極論を言いますと、今各地に残置されている遊具、言い方変なんですけれども、残置という状況になっていると思うんですけれども、こちらの遊具の点検は、多分今、整備課のほうで目視等含めてされているかと思います。1校当たり2万7,500円であれば、整備課職員が行くんではなくて、各地残置されているものということであったとしても、費用的に業者さんに調べてもらってきちんと見てもらったほうが安いんではないのかなというふうな気はしております。 その件とは別に、また各地各地に置いてしまうと、以前も言われたんです、例えば子供のいない地区にまで設置する必要があるのかということになるので、各地に置いてしまうと、今度、設置されない区は、じゃ、ここは子供の要らない地区なのねということも発生するのかなということもありまして、これは地域間の格差が生じる案件になるのかなと思います。 その中で、可能性として、例えば、皆さんもご存じかと思うんですが、今全部白河市になっていますけれども、鶴子山公園であったり、関の森公園、西郷村で行けば、読み方ちょっと合っているかどうかなんですけれども、新白河駅の反対側にある道南西公園、こういったところに大型遊具が複数設置されている公園がありまして、子供を連れていきますと、やはり多くのお子さん連れ、よく遊びに来ています。あとは、話を聞きましても、そういったところに休日のたびに子供を連れていかないと遊ばせるところがないということで、塙町のほうに住んでいる方もおっしゃっていることもよく聞きます。私も行っています。 やはり子育て施策全般的に言うと、足りている町だとは思っているんですけれども、子供を遊ばせる場所の設置については、若干やはり不足しているんではないかと。 各地区ということになると、いずれ無駄になってくる可能性のあるところもあると考えました場合に、1か所大きな遊具をつけて、例えば鶴子山公園のような形のものが、可能性として設置できないのか。その辺について、可能性を町にお伺いしたいと思います。 ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) 議員の質問にお答えを申し上げます。 欲しいですよね。ぜひ欲しいとは思いますし、これからの計画の中で、この地域ですか、自然環境等々を含めたこの環境下の中で、最大限アピールできるような公園ができたらなという思いはありますので、ぜひこれからの課題として、みんなで検討を加えていきたいというふうには思っております。 以上です。 ○議長(割貝寿一君) 金澤太郎君。 ◆1番(金澤太郎君) ぜひ、この案件については、せっかく塙町、子育てしやすいと言っても、やはり休日たんびに町外に出られてしまうんでは、子育て世帯の方が日中帯、休日いないといったような状況になりますので、私どもも何かしら知恵が出せればとは思っておりますけれども、ぜひ前向きに検討いただきたいということと、先ほど申し上げましたように、まち整備課の職員の方が時間を割いて、各地区に残っている遊具を点検しているんであれば、正式に業者さんに委託をかけて、費用執行はかかりますけれども、塙小について言いますと、かなりな遊具、あとは運動具、これら点検して1回につき2万7,500円。当然、点検をすれば、あと補修が必要ですよという話にもなってくるとは思うんですが、各地区に残されているもの、各行政区預かりのものはあるかと思うんですけれども、ぜひ前向きに、正式な点検を町としてやっていただける体制をつくっていただければというふうに思います。 町も総合保険、当然掛けているかと思うんですけれども、点検していないものに対して保険が出るか出ないかといったような問題が、多分いずれ発生してくるだろうと思うんですね。その辺も払拭するために、ぜひ再度、今、各地区、公民館、公園等に設置されている遊具については、保守点検を町のほうで全部引き受けていただけるような体制づくりというのを改めて検討していっていただきたいということ。 こちらはご提案までにさせていただいて、次の質問に移りたいと思います。 子育て施策の中で、何度も申し上げていますように、塙町におきましては、子育て施策はかなり進んでされているほうだというふうな認識をしております。 こちら、町の宣伝をするのは、一番トップは誰だということになりますと、町長ということにはなるかとは思うんですけれども、ただ、当然個別案件については、町長個人で宣伝をして歩くということができるかとは思います。ただ、塙町に来て子育てをしたいと思う人がいたときに、総合的に見て、塙町には、じゃどういう子育て施策があるのということになりますと、片方は健康福祉課のマターであったり、片方は教育委員会のマターであったりというようなことが発生するかと思いますので、これを一元的にアピールできるような横断的な認識が必要かというふうに考えております。 本来であれば、総務課がそういう仕事をする役割の課なのかとは思うんですけれども、ただ、いかんせん町行政というものは、やはり各課ごとの当然所管業務もありますので、なかなか横断的に見ることができない。 この辺について、どういうふうにして解消していく方策があるのか、町の考えをお伺いしたいと思います。 ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) 議員の質問にお答えを申し上げます。 まず、一元化という話であります。これは、町では、令和2年3月に第2期子ども子育て支援事業計画を策定いたしました。 第2期では、令和元年度までの第1期の取組を引継ぎますとともに、ライフスタイルの変化、そして女性の就業率の上昇を背景にしまして、子育て期の仕事と子育ての両立支援が課題となってきておりますので、このニーズですか、この世情に合った支援体制づくりを進めてまいりたいと、このように思っております。 議員のお話の中でありましたように、担当部局などの枠組みにとらわれることなく、横断的な対応が絶対に必要と、このようにも考えております。 現在各課で取り組んでおります支援策、この幅をさらに広げるとともに、連絡を密にしまして取り組んでいかなければならないと、このように思っております。 この連携という中での子育ての支援策、ざっと挙げさせていただきます。 この中で、幼稚園・こども園の預かり保育、そして塙・笹原放課後児童クラブ、学童保育ですね、そして児童生徒通学費の交付金、就学援助費の支給、そして不登校適応指導教室、あすなろ教室と称しております。中学校部活動支援交付金、中学校部活動支援事業補助金、そして給食費の無料化、そして塙工への奨学金の貸与、奨学金の貸付け、そしてまた最新のところでは、保健師の配属ということで、こども園、そして学校教育課に保健師を配属しておると、このような内容で子供の支援策というのは進めております。この中でも、横断的に協力し合いながらできるものがあれば、これは整理をしながら、その支援策を強化していきたいと、このようには思っております。 ○議長(割貝寿一君) 金澤太郎君。 ◆1番(金澤太郎君) 今お話の中にありました保健師の配属、これについては、幼稚園・こども園のほうでも、先生方にもかなり好評のようだということは聞いております。 今まで、相談をされても、結局、保健師的な知識がない。子供に教えることは教わってきているけれども、その健康管理であったり、成長度合いであったりということの相談については、やはり二の足を踏んでしまっていたところが、保健師さんがいることで、かなり明確に回答できて楽になったということで、すごくいい施策だというふうには思っております。 これは、今現状塙町にいる子供たちを育てる上で必要な施策ということなんですけれども、この先、当然農地も余ってくる。当然町としても、移住者を募集かけていきたいというような方向性はあるかと思うんですけれども、そういったことも含めてということになりますので、ただ、説明では、横断的に進めたいということではあるんですけれども、これはどこまで進むのか。例えば担当課をつくるつもりがあるのか、それとも今の所管課の中で担当者を張りつけていくのか、具体性が、もし今の段階で見えているものがあれば、お答えいただきたいというふうに思います。 ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 この先々、つい最近のニュースの中で、こども家庭庁、これが設置された。そして各自治体に、義務ではないんですけれども、積極的にその課をつくって、子供と家を守っていくような体制をつくってほしいというような国の方針もあるようでありますので、町といたしましても、この状況でありますので、その子育てという大儀の中で、しっかりと検討を加えていきたいと、このようには思っております。 ○議長(割貝寿一君) 金澤太郎君。 ◆1番(金澤太郎君) 当然、子育て施策全般を横断的にということにはなるんですけれども、先ほど一言、二言申し上げましたけれども、移住定住者を募集するとか、新規就農者を募集するといったようなことも、これは子育て世帯の人が来ない限りは、多分定住してもあまり意味がないというふうに考えてはおりますので、ぜひ、所管としましては農林推進課であったり、振興課ということにもなってくるかと思うんですが、そういったところも含めて、政府が標榜しているのは、多分子育て施策単体だと思うんですけれども、子供をこれから生み育てようという人が来られるような町づくりをするために、そういった所管課も含めて絡めていきながら、先進的な取組を組み立てていっていただきたいというふうに切にお願いをしたいということで、この質問については以上とさせていただきます。 続きまして、ちょっとこれ、すみません、字が間違っているんですけれども、人手不足、特に一次産業の人手不足についてということで質問を挙げさせていただいております。 この中で、主眼としてありますのは、町として一次産業の人手不足解消について、どのような考えがあるのかということと、例えばなんですけれども、公務員の方が、例えば土曜日か日曜日どちらかだけでも、隣の草刈り頼まれて刈ったときに、今ですと、有償ですと、多分処罰対象になってくるのかなと。ですので、公務員の、全部の業務をしていいということにはならないと思うんですけれども、一部、そういった一次産業のお手伝い的なものについての副業の解除を、町として考えるお考えがあるのか、考える方向性を打ち出せるのかお伺いしたいというふうに思います。 ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) 議員のご質問にお答えを申し上げます。 今、議員お話しのように地方公務員、これは地方公務員法第38条で副業は禁止となっております。ただし、営利目的でない活動、秘密を保持し本業に支障を来さない活動、任命権者の許可を得ている活動と、一部副業として認められる場合もございます。 詳細は担当課長より説明をいたさせます。 ○議長(割貝寿一君) 総務課長。 ◎総務課長(江田一寛君) 議員の質問にお答えいたします。 近年、様々な社会背景や社会情勢から、地方自治体による副業容認への積極的な動きも見られ始めてきました。 神戸市による地域貢献応援制度や、奈良県生駒市の公益性が高い地域貢献活動、または市の活性化につながる活動などを対象として副業を認めてきた例がございます。 生駒市の場合、主に公務在職3年以上の職員が対象で、市と利害関係がなければ、報酬の受け取りも認めるというものであります。もちろん全て任命権者の許可を得るという手続が必要であることは変わりありません。 そして、今年、山形県で、特産品サクランボの収穫時期に公務員の副業を認める動きがありました。労働時間は、勤務時間外の週8時間以内、1か月30時間以内といった条件で、有給休暇を使って休んでアルバイトは駄目だということになっております。また、農業関係の補助金の交付事務に当たるような職員は、利害関係があるからできないというふうに除かれているようです。 こういった背景には、議員おただしのように、収穫時期の慢性的な労働力不足と、サクランボ生産は観光などの関連が高く公共性が高いと判断した状況があるようです。 塙町の場合を考えたとき、町を象徴し、観光にも影響があり、町職員が副業、つまりお手伝いをすることに、町民のコンセンサスを得られるような公共性の高い作業があるのかという課題と、ワーク・ライフ・バランスが叫ばれる中で、土日も仕事をするようなこと、さらには家族が農地を所有し、既に手伝いをしている職員が多いことなども考慮しますと、若干難しい面もあるかなというふうには思っております。 何事も需要と供給のバランス、そしてお互いの思い、これがマッチングする、農業をやってみたいとか、そういった思いがマッチングすることが重要と捉えておりますので、十分に職員の興味対象や家族背景なども踏まえた上で、今後制度設計が必要であれば、制度構築のほうを図ってまいりたいというふうに考えておるところでございます。 以上でございます。 ○議長(割貝寿一君) 金澤太郎君。 ◆1番(金澤太郎君) 背景等々については、十分承知した上での質問だったということでご認識いただきたいというふうには思っております。 今早急に、本当はある程度手をつけていただきたいところではあるんですけれども、まず一旦そういう方向性での検討も、町としても考えていくスタンスがあるということが分かりましたので、一旦この質問についてはここで終了させていただきたいというふうに思います。 引き続きまして、3番目なんですけれども、年度予算執行、施工時期の優先順位についてということで質問をさせていただいております。 年度予算の執行順について、もし優先順位等があるのであれば、差し支えない範囲でお伺いしたいというふうに思います。 ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) 議員のご質問にお答えを申し上げます。 この内容ですね、具体的な内容についてのおただしですので、担当課長より説明をいたさせます。 ○議長(割貝寿一君) 総務課長。 ◎総務課長(江田一寛君) 議員の質問にお答えいたします。 塙町全体の予算執行の優先順位、施工時期については、特に基準などを設けてはおりません。 国や県の補助事業であるか、町の単独事業であるか、または、危険性があり緊急を要するかなどの事業の内容などにより、優先順位や施工時期をその都度決定し、各種事務事業を進めているところです。 特に、財政担当サイドから早期発注を文書通知してお願いしているのは、財源に起債を利用する場合でございまして、工事等完了後の額の確定、申請、あるいは二次補正等がございますので、早期発注をお願いしております。 また、各課にまたがる事業や関連事業については、事務事業調整会議などで検討、協議して、適切な時期や優先順位による予算執行、施工に努めているところでございます。 さらに、最近は資材が工期内などに納入にならないというケースが増加してきておりまして、そういった部品を含む資材や機器類等を含む工事などの場合は、できるだけ早期発注に努めるようにお願いしているところでございます。 以上でございます。 ○議長(割貝寿一君) 金澤太郎君。 ◆1番(金澤太郎君) 当然、予算・決算見させていただいていますので、その中で助成金を見込んで予算化されているものもあるので、特段決めがないということなのかなというふうには思っています。 ただ、今回なんですけれども、こども園にやっと遊具が入りましたが、前年度の予算の中で仕事が進んでいて、ただ、前年度ですと、前の台風の被害の復旧が、多分前年度前半ぐらいまで引きずっていて、業者さんのほうも手いっぱいだったという状況はあったとは思うんですけれども、残念なことに仕上がったのは3月ぐらいということで、年長さんについては、半分指をくわえた状態で小学校へ移動したといったような状況がございます。 そういったことを鑑みますと、この先、もし予算と時期が許すのであれば、そういった声なき声ではないんですけれども、声を上げられないような世代向けの施策で年度予算取れているものであれば、優先順位をつけていってやっていただきたいとは思うんですけれども、そういったことをこの先、町として検討していただけるか、ご回答お願いします。 ○議長(割貝寿一君) 総務課長。 ◎総務課長(江田一寛君) 具体例挙げていただきましてありがとうございました。 今回のこども園の大型遊具設置でございますが、基本的に、担当としても早期発注はしたいという願いではおったようですが、やはり教育のほうの兼ね合いで、春・夏・秋とかという季節のいい時期は、やっぱり外遊びをさせたい。そうすると、そこから工事をやって遊び場が少なくなるのを避けたいということと、9月運動会ということで、やはりその時期もちょっと除きたいということで、10月発注ということになって、そして製作物の遊具であったものですから、かなり製作にも時間を要した。そして、天候等もあり、かなり時間を要してしまって、年長さんにはほとんど利用できないまま卒園してしまったという実態がございます。 担当者とすれば、早めに発注したかったんだけれども、教育する側では、やっぱり園庭は使いたいというような思いもあったり、そういったところがいろいろございますので、やはりいろいろな部分ございますが、なるべく影響の少ないことを考えてやっていきたい。 例えば、ほかにもございまして、農関係ですが、どうしても水路などは秋場までは使っている。ですから、もう冬場しか工事はできないというような実態もございます。 そういったことで、適切な時期、なるべく利用者に迷惑をかけない時期に施工していくということを考えながら早期発注、それと、その時期が来たら、なるべくその時期で早期発注というようなことを心がけて、なるべく年度内発注をしていきたいというふうに、年度内発注、年度内完了を目指したいというふうに思っております。 そういったことで、各担当課のほうとはお話をしたいというふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(割貝寿一君) 金澤太郎君。 ◆1番(金澤太郎君) 2番目の質問に挙げていた、執行予算に優先順位をつける場合、どのような基準が考えられるのか伺うということでお伺いしていたんですけれども、多分、今のがほぼそれに近い回答だということで、回答を得たということで。こども園については、状況は重々分かりましたということなんですけれども、ちょっと園庭にこだわるということが、その他行事含めて必要なのかなという疑問は個人的には持っております。 この質問については以上とさせていただきたいと思います。 続きまして、挙げさせていただきました4番、シェアハウスの利活用促進についてということなんです。 まず、現状の把握としまして、シェアハウスの利用問合せに対して、利用に至らなかった経緯、理由というものを、もし確認しているのであればお伺いしたいというふうに思います。 ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) 議員の質問にお答えを申し上げます。 利用の問合せの確認をただすということでありますので、担当課長より説明をいたさせます。 ○議長(割貝寿一君) 健康福祉課長。 ◎健康福祉課長(星周児君) では、議員のご質問にご回答いたします。 令和2年度は、2件の問合せがございましたが、その後、転出されたりしたため利用には至っておりません。 また、令和3年度中におきましても、2件問合せがございまして、そのうち1件は、シェアハウス内の見学をしていただきましたが、その後の申込みはございませんでした。もう1件につきましては、電話の問合せで、こちらから資料やパンフレットを送付いたしましたが、その後連絡がなく、申込みの利用には至っておりません。 なお、問合せをいただいた方に確認ということはしておりません。 以上でございます。 ○議長(割貝寿一君) 金澤太郎君。 ◆1番(金澤太郎君) 経緯を確認したいということだったんですけれども、何か利用に至らない理由があればということなんですが、今のご説明ですと、特に転出してしまったということは、多分そこで住もうと思っていたんだけれども、やむにやまれず家族が引き取ったというようなこともあるのかなというふうに思っておりますので、なかなかまだ利用には至っていないですけれども、引き続き募集をかけていっていただきたい。 ただ、一番気になるのが布団、一応持込みが前提ということで、以前、所管事務調査で見たときに説明を受けていました。ただ、これ、持ち込むとなると、結局車がないと移動できないということで、せっかくシェアハウス使おうと思ってもなかなか踏ん切りがつかない人もいるのかなと。 例えば、この先、いろいろその他の施策でも使いたいということも町のほうから話はありましたけれども、その中で、布団がないということがネックになってくるのではないかと。 レンタル業者、率先して紹介できるような準備ができているのかお伺いしたいというふうに思います。 ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) 議員のご質問にお答えを申し上げます。 町内にも寝具リース業者がおりますので、紹介は可能との報告は受けております。 詳細は、担当課長より説明をいたさせます。 ○議長(割貝寿一君) 健康福祉課長。 ◎健康福祉課長(星周児君) では、ご質問にお答えいたします。 事業者に問合せいたしましたが、シェアハウス利用者に対し、レンタルは可能という回答がございました。 レンタルは、寝るために必要な敷布団、掛け布団、毛布、敷布、枕一式がレンタルできるということでございました。 以上でございます。 ○議長(割貝寿一君) 金澤太郎君。 ◆1番(金澤太郎君) であればなんですけれども、パンフレット類の中に、特定業者を指定するということは、町の仕事ですからできないのかなとは思いますけれども、紹介ができますよと。レンタル業者の紹介ができますし、レンタル業者さんも対応可能ですというようなことは、ぜひうたっていっていただきたいというふうに思います。 その中で、先ほども申し上げましたけれども、高齢者以外での利活用が期待できる施策というものを、何度かお話をいただいているんですけれども、考えているということだったんですが、他部課で、健康福祉課以外でお考えがある程度進んでいる課があれば、お伺いできればというふうに思います。
    ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) 議員のご質問にお答えを申し上げます。 今お話しのように、当該施設、これの設置条例がございまして、事業内容、使用対象者が定められております。 ただ、この施設の有効利用を考えたときには、もっともっと幅を広げた利用の方法があるということでお話をさせていただいております。 これは、各担当課、幾つかの課の中で、今議員がお話しのように、こういうふうな利用をしたいというようなお話もございますので、各担当課長より答弁をいたさせます。 ○議長(割貝寿一君) まち振興課長。 ◎まち振興課長(吉成知温君) まず、まち振興課所管の関係からお答えしたいと思います。 ただいま町長の答弁の中で、本施設の設置条例の目的というところで、高齢者が安心して住み続けることのできる町づくりの推進及び移住・定住の促進を図るために設置するというふうになってございます。 まち振興関係、観光部署でございます。 現在、うちのほうの職員に内覧もさせまして、ぜひ使える施設だということを確認してございます。 まず、現在考えてございますのが、地域間交流時の宿泊体験、あと移住・定住のまず滞在宿泊、あとは大学生とかクラブ活動の合宿などで利用していけるのかなというふうには考えております。 あともう一つ、現在町のほうで自転車活用で動いてございます。全国的に、このコロナ禍でもサイクリング関係は盛り上がりを見せていますが、特に塙町の場合、東日本で初めて認定されました三角形の道ランナーズインフォメーション研究所というところが認定いたしましたが、そのほか国土交通省認定道の奥久慈街道、これ4町村またがる75.2キロのコースがございます。こちらにつきましても、今栃木県にあるロードバイクのプロチームの合宿に使えないかということで、特にあの施設、安い値段で使用できますので、プロの人たちがこの地域を合宿で練習することによりまして、塙町に何かプロが集まってきているというようなことで、やはりこれも交流人口の増加につながるのかなということで考えてございます。 まず、観光面では、そんなところで今のところは考えてございます。 ○議長(割貝寿一君) 農林推進課長。 ◎農林推進課長(大寺弘文君) 農林推進課分といたしましては、町外からの新規就農者の定住に向けてのお試し居住の住居として、また、農と交流事業で農業体験ツアー実施時の宿泊場所としての安価に使用できるゲストハウスとしての利用を考えております。 以上でございます。 ○議長(割貝寿一君) 健康福祉課長。 ◎健康福祉課長(星周児君) 所管の健康福祉課のほうなんですけれども、災害発生時に、一般避難所において配慮が必要な妊産婦や障害を持った方の避難施設として利用を考えております。 また、この施設はシェアハウスとして改築されておりますので、各部屋施錠できることから、プライバシーが保たれます。また、二重サッシとなっておりますので、音漏れもなく、乳児を持つ親も安心できる環境にございます。 また、平常時でありましても、DV被害者や外部の音に敏感な障害者等の一時滞在にも利用できないか検討しているところでございます。 以上です。 ○議長(割貝寿一君) 金澤太郎君。 ◆1番(金澤太郎君) せっかく造ったシェアハウスですので、ぜひ、今3課から回答ありましたけれども、そういった施策、前向きに具体化させていっていただきたいというふうに思います。 最後の質問になるんですけれども、新型コロナの経済支援策について。 私の質問として、町単費による支援増額の考えがあるか伺うということで挙げさせていただいたんですが、今回の補正で予算が上がってきておりました。 私も想定していたのが、仮に国から来るお金が、前年度分にしましても、幾らか分からないけれども、最初にやった2万5,000円の商品券で、何とか急場をしのげるような支援策まで金額を上げてほしいというような要望をしようと思っていたんですけれども、回答としましては、本会議でまだ審議結果が出ていませんけれども、ありましたので、予算化に至った思いだけ町のほうからお伺いしたいというふうに思います。 ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) 議員のご質問にお答えを申し上げます。 議員ご承知のように、新型コロナウイルス感染症の拡大、そしてロシア・ウクライナ問題等に起因する原油価格、そして物価高騰と。 経済支援策については、今ほど議員のお話の中にもありました一般会計補正予算に関連予算を計上しております。これは、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金の支給が国から示されております。この交付金と若干の財政調整基金を利用いたしまして、支援事業に取り組もうとしているところであります。 原油価格、そして物価高騰等による家計負担、そして地域経済への影響力を考慮しまして、やはり最初に実施いたしましたエール商品券のように、全町民の家計を支援するということで、地域における消費の喚起、そして地元の事業者等の応援のため、3度目となりますが、いわゆるエール商品券交付事業の実施を予定しております。 これは、当然14日の議会の中で、議員の同意をいただいた上での事業となりますので、しっかりとご支援をいただければと思っております。 ちょっと蛇足ではあるんですが、このお金ですね、前に支給したときも、こういうふうにお金を出したら、町がお金がなくなって税金が上がるんじゃないかというようなご心配をおかけしたような部分もあったようでありますが、このお金、ほとんどが国からの支給でありますので、町の財政には何ら影響がないと申し上げてもよろしいかと思います。 ただ、この3回目の給付金、2万5,000円という数字を出しておりますので、ぜひこの機会に、この町の活性化、そして生活支援の一助になればと、このようには思っております。 また、この支給時期ですが、いろいろ段取りとか用意、入札等々の時間も必要としますので、10月ぐらいに配布できればと。そして6か月程度、来年の3月までの期間を見て、そして皆さんに灯油、それから燃料等の助成になれば、助けになればということで、これはぜひ議員各位のご支援をいただきながら支援をしていきたいと思っておりますので、その辺をお含みいただければと思っております。 ○議長(割貝寿一君) 金澤太郎君。 ◆1番(金澤太郎君) 本会議にかかる案件ですので、まだ確定はしていないということではありますけれども、生活必需品、特に飲食料品、特に大手メーカーさん、過去2年間においても値上げをしていたにもかかわらず、夏から秋にかけて再度値上げを予告しているといった状況の中で、今町長からありました10月程度に施行というのが、お財布にも効いてくる時期なので、ちょうどタイミングも合うのかなと。ぜひ、私は賛成の立場として、町のほうに頑張っていただきたいというふうに思います。 以上をもちまして、1番議員、金澤太郎、一般質問を終了します。 ○議長(割貝寿一君) これで、1番、金澤太郎君の一般質問を終わります。 休憩します。               休憩 午前10時19分               再開 午前10時45分 ○議長(割貝寿一君) 休憩前に引き続き会議を開きます。--------------------------------------- △発言の取消しについて ○議長(割貝寿一君) 11番、藤田一男君から、先ほどの一般質問の発言について発言を求められておりますので、これを許します。 11番、藤田一男君。 ◆11番(藤田一男君) 11番、藤田です。 先ほどの一般質問の中の話について、今、議運が開かれておった次第ですが、私としては内容的には不服ですが、私に調査の何もなくてということで、取り消すか、取り消さないかだけの話が、一応、塙町会議規則第64条の規定により、その部分の発言の取消しをお願いいたします。 取消し部分の取扱いについては、議長に一任したいと思います。 しかし、私が取消しするだけの、本当は取り消したくはないんです。ただ無難に進めるだけです。ただ、議運で調査をする、その会議を開くときには、私の話を聞いてもいいなと思った。それがなかったのが不服でございます。 発言は取消します。 ○議長(割貝寿一君) やはりはっきりと訂正した場合、余分なことは言わないほうがいいと思います。 後で精査した上、処置いたします。 お諮りします。 ただいま11番、藤田一男君から発言取消しの申出がありました。 これを許可することに異議ありませんか。     〔「異議なし」と言う人あり〕 ○議長(割貝寿一君) 異議なしと認めます。 よって、11番、藤田一男君の発言取消しを許可することに決定しました。--------------------------------------- △菊地哲也君 ○議長(割貝寿一君) 次に、2番、菊地哲也君、登壇願います。 持ち時間は11時48分です。 菊地哲也君。     〔2番 菊地哲也君登壇〕 ◆2番(菊地哲也君) 2番議員、菊地哲也です。 通告に沿い、一般質問を行ってまいります。 まず、子ども第三の居場所事業ですが、12月定例会の一般質問や3月の予算委員会で質問しました。また、総務常任委員会所管事務調査にも参加させてもらいましたが、その答弁からは、まだはっきりとした内容、中身が定まっていないと思っていましたが、5月5日の新聞に、この第三の居場所事業が掲載されました。新聞に掲載されたということで、方向性もある程度定まったと思いますので、改めて伺ってまいります。 まず、3月定例会が閉会した後から新聞発表までの1か月半の間に、どのような検討がなされたのか、経過を伺います。 ○議長(割貝寿一君) 教育長。 ◎教育長(秦公男君) それでは、菊地議員のご質問にお答えをいたします。 まず、3月定例会後1か月半ということでございますが、担当課におきまして、助成金額の上限内で可能な建設候補地の選定、それから比較検討資料の作成、事務事業調整会議において建設地の決定、B&G財団視察とヒアリング、また、5月20日付で建設設計業務委託契約、にぎわい座等々の説明会を行っております。 そのような経過で進めまして、立地場所につきましては、代官町地内の塙代官所跡地隣接の町所有の土地に立地することと決定いたしました。 今年度中の建設完成を目指しまして、令和5年度より運営の開始を予定しているところでございます。 立地場所の選定につきましては、複数候補地を挙げまして、先ほどお話ししましたとおり、町組織内の事務事業調整会議ということで、そこに諮りまして決定した次第でございます。 ここの場所は、町所有の土地で、建設に支障がないことや子育て地蔵尊の隣接地であることなどから、子供たちを支援するという趣旨にも最適な場所だと考えております。 現在の進捗状況でございますが、建設設計業務を5月20日付で契約をしまして、設計を進めているところでございます。 なお、建物は平屋ということを考えておりまして、10月には着工の見通しとなってございます。 また、運営推進委員会等を6月あるいは7月までには立ち上げまして、詳細な運営形態などについて協議していく予定でございます。 運営推進委員会の構成員は、各小中学校の学校長あるいはPTAの会長さんをはじめ役員の皆さんや、社会福祉協議会の職員の皆さん、そして民生児童委員の皆さん、それからスクールソーシャルワーカーというのを町で雇用しておりますので、経験も豊富だということで、そういった方もメンバーに入れていきたいと。 関係各課としましては、健康福祉課とか学校教育課の職員等も考えておりまして、臨機応変に現況に応じた最適な、最善な運営方法を選択していく方向で進めてまいりたいと思っています。 以上です。 ○議長(割貝寿一君) 菊地哲也君。 ◆2番(菊地哲也君) 今のお話で、候補地の一つとなっていたんですが、今度代官所跡地駐車場に決定したということですが、先ほど1番議員の関連のお話もありましたが、シェアハウスをどのように使ったらいいかということで、今各課でお話が出されたんですが、このシェアハウスというのは、第三の居場所では検討されなかったのか。また、複数検討されたということで、主なものを二、三、検討された内容を教えていただければと思います。 ○議長(割貝寿一君) 教育長。 ◎教育長(秦公男君) それでは、お答えをいたします。 様々な町内の場所を確認しまして、候補として検討をしておりました。その中でも、例えば駅にあります施設とか、それから学校近辺とか、例えば塙小学校に今プールがございますが、そのプールを将来壊して、そしてその跡地、更地として、そしてそこも1つの候補地としてまいりました。 いろいろな部分、場所、約10か所程度を確認しまして、最もこの場所はいいのではないかということで確定をしております。 以上でございます。 ○議長(割貝寿一君) 菊地哲也君。 ◆2番(菊地哲也君) それで、今度検討委員会を設けるということでしたが、構成的には、小中学校の校長先生、PTA関係、あと社会福祉協議会とありますけれども、内容ですね、どのような内容を、要するにこの検討委員会で決めていくのか、検討していくのか、伺います。 ○議長(割貝寿一君) 教育長。 ◎教育長(秦公男君) 検討の内容でございますが、現時点でどういう子供たちの、これはアンケート等も保護者に今取っているところでございまして、保護者の方々のご要望、今は本当にこういうものが必要なんだと、あるいは時間帯ということも含めまして、様々な課題が見えてくると思いますので、そういったアンケートを基にしながら、これから運営上一番いい形でやっていきたい。 今検討しているところは、まず、時間帯ということでありますが、時間帯は、夜の8時まで子供たちを預かっていこうと。ただ、これも様々なお考えありますので、学童保育を利用している方、あるいは学童保育を利用していない方でも、8時頃までいたいと。そして食事も提供したいということがあれば、そちらのほうに対応していける。そういう形を考えているところであります。 以上です。 ○議長(割貝寿一君) 菊地哲也君。 ◆2番(菊地哲也君) ここで、第三の居場所から少し離れまして、町全体を見ますと、給食の無料化、医療費の窓口負担の無料、そして今出ました放課後児童クラブ、要保護・準要保護世帯の就学支援、また、GIGAスクール構想による1人1台のタブレット貸出し、教育視察、あと子育て支援を行っていますが、今、この塙町にあと何が足りないのか、課題は何なのか。 例えば塙町の子供たちの学力についてなのか、いじめ問題なのか、貧困による負の連鎖なのか、それともコロナ対策なのか、あるいは小学校校舎の建て替えなのか、あるいは教室の過重労働なのか、いろいろあると思うんですけれども、人それぞれによって違うと思うんですが、町として、また、町長として、教育あるいは子育て支援において何が足りないと思われるか、今後何が重要課題と思われるのか、伺います。 ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) それでは、議員のおただしにお答えを申し上げます。 この施設に関しての話をさせていただきますと、それは、ご承知のように、子供たちの放課後、その学童保育ですか、これが終了後の受皿としての時間帯を考えますと、昼間は空き部屋になります。この空き部屋ですね、これを高齢者のサロンとして利用していただく。 この前、テレビ見ておったら、全く同じような施設、県内にございます。ちょっと名前を記憶しておらないのですが、そこは子供たちが来るまでに高齢者の方々が交流施設として利用なさっておるということで、少しながらカラオケなんかもやっておったですね。 そういうふうな利用も含めてですけれども、昼間は高齢者の交流サロンとして利用する。それから、夕方、子供たちが帰ってきたときに、その高齢者の一部、ぜひ子供たちと触れ合いをしてほしいというお願いをしまして、その時点で、子供たちと高齢者の触れ合い。 これは高齢者の方々、囲碁、将棋、習字等々、いろんなことを子供たちに伝授できる。もしくはわらじづくりでもいい、何でも、まずその高齢者のみが持っておる伝統技術等を子供たちに披露していただくような時間になればいいと、こんなふうな思いもございます。 そして、その後、希望すれば子供たちと高齢者が一緒に食事を取る。そして、その帰り足、当然子供さん方は親御さんが迎えに来る場合もありますのでしょうし、場合によっては送っていかなきゃならないというときには、車を用意し、高齢者、そして子供たちを自宅まで送り届けるようなところまで考えてみたいと、このようには思っております。 何しろ、なかなか高齢者と接する機会、そのお家にじい、ばあのいる家は別なんでしょうけれども、いらっしゃらない、本当に若い家族にとっての一つの勉強の場になればいいなと、このような思いもございます。 まず、何が一番大事なのかということでありますが、私は、一番大事なのは、この町をしっかり守っていただくような子供をつくりたい。この町を大好きになっていただいて、そしてこの町をしっかり守っていくんだと、そういうふうな子供たちを育てる教育、教育長ともよくお話をさせていただいております。そういう教育を、ぜひしてください、しましょうよ、そのために何かやらなくちゃということで、今までも進めておりますし、これからも子供たちが大好きな町になる。そして、俺たちがこの町を守っていくんだというような子供をいっぱい増やせたら、この町はちゃんと長く続いていくだろうというような思いで毎日を過ごしておるところであります。 以上です。 ○議長(割貝寿一君) 菊地哲也君。 ◆2番(菊地哲也君) ただいまお話がありました、町をしっかり守ってくれる子供を育てていきたいというお話ですが、本当にそれは大変いい理想なんですけれども、この教育施策として、どのようなことを重点目標としているのか、改めてお聞きしたいと思います。 ○議長(割貝寿一君) 教育長。 ◎教育長(秦公男君) それでは、お答えをいたします。 様々な家庭の環境の中にいる子供たちが、しっかりとした将来の見通しを持って生きていけるようにということで、現在、学校あるいは家庭で行っている生活以外に、第三の居場所というのをつくりまして、子供たち自身が、もっともっと自分自身に自信を持ったり、様々な今までの体験をプラスアルファして生活ができるような、そういった子供たちをつくっていきたい、育てていきたいというのが一番でございます。 また、家庭によっては、様々な困難を抱えている家庭もございますので、そこにスポットも当てて、ただし、なかなかヤングケアラー等も含めまして、家庭の事情を外に出せないというようなご家庭もございますので、そういった家庭も含めながら、子供たちをできるだけみんなで育てていって、救っていきたいと。そして、塙町に誇りを持って、そして育っていけるような、そういう子供を育てていきたいというのが趣旨でございます。 以上でございます。 ○議長(割貝寿一君) 菊地哲也君。 ◆2番(菊地哲也君) 第三の居場所は、食事の面倒を見るということなんですが、今回、この定例会の議案24号に、放課後児童クラブの利用料金を下げるという条例改正があります。その理由が、昨日お聞きしたところ説明がありましたが、保護者からの要望、そしてアンケートの結果で、おやつを出されると、おやつを食べてくると夕飯を食べないで困るという説明で、ちょっと驚いたんですが。また、今も昔も家族で食卓を囲むということを親御さんは重視しているんだなとは思いましたが、この第三の居場所で夕飯を食べさせるという、この矛盾といいますかギャップ、どのように受け止めているのか伺います。 ○議長(割貝寿一君) 教育長。 ◎教育長(秦公男君) 様々な家庭が子供たちにはありまして、いろいろな育ちをしている。我々の目に見えない子供たちの貧困、そういったものも隠されていて、そこをどういうふうに、周りに分からないように子供たちを救っていけるか。ここが一番大事かなというふうには思っています。 したがって、第三の居場所をつくるのは、他の市町村でも、福島県では初めてでございますが、30件以上全国では実施している場所がございますので、そういった子供たちをぜひ、なかなか表に出てこない状況を少しでもカバーしていって、健やかに過ごしてもらえるようにしていきたい。また、家庭との連携も図りながら進めていきたいというふうに考えているところでございます。 以上です。 ○議長(割貝寿一君) 菊地哲也君。 ◆2番(菊地哲也君) 実際、今度新たに、前のアンケートはたしか平成30年の、こういう施設があれば利用したいかという質問に対して、たしか44名が利用したいということが基になっていると思うんですが、今回改めてアンケートを取るということなんですが。 自分でここが一番分からないんですが、前もお聞きしましたが、今出た放課後児童クラブ、それと第三の居場所、8時までいて、食事が出て、料金も無料に近く、それで勉強も教えてくれる、そしてその定員が20名前後という、この2つある組織の基本的な考え方の違い、思想の違いといいますか、どのように位置づけしたらいいのか、改めて伺います。 ○議長(割貝寿一君) 教育長。 ◎教育長(秦公男君) それでは、お答えをいたします。 放課後児童クラブは、保護者の方々が仕事を持って、なかなか子供たちの下校時刻に家庭にいない、そういったところをカバーするために、放課後児童クラブがございます。それも、現在のところは6時と。預かり保育の場合は6時35分ということになります。 今まで預かり保育や、それから学童保育ですね、そちらのほうでも時間の延長をもっとしてくれないかという要望もあります。数多くあるわけではございませんが、そのために仕事を別なところにするとか、なかなか6時あるいは6時35分というのは、働いている担当者の勤務等もございまして、延長ができなかったというのがございます。 もっと働きたい、あるいは遠くなので、仕事を途中でやめて、その6時あるいは6時35分の時間まで間に合うように来なければならない、あるいは残業したくてもできない。そういった方々の声もございます。 したがって、そういう形も含めまして、延長といいますか、子ども第三の居場所で、そういった方も含めまして、子供たちのために、あるいは保護者の仕事のために貢献できればいいなというふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(割貝寿一君) 菊地哲也君。 ◆2番(菊地哲也君) あともう一つ心配しているのは、今も話が出ました、例えばヤングケアラーとされる方は、社会でそう言われても本人は分からない。それが当たり前だと思って家族の面倒を見ていると。そのほかにも、人間関係などいろいろな事情で表に出ていけない、外に出ていけない、本当に困っている子供こそが、そのような集まりに出ていけないんではないかという思いが大変あります。 ここのところは、どうなんでしょうか、私の取り越し苦労なのか、具体的に伺います。 ○議長(割貝寿一君) 教育長。 ◎教育長(秦公男君) お答えをいたします。 ヤングケアラーの調査については、昨年度調査がございました。今年度も調査をやる予定でございますが、現在のところ、表面的にはヤングケアラーはいないというような実態でございます。 しかしながら、個々を見てみますと、やはり学校の教員等の話を聞くと、これはちょっと厳しい状況じゃないかなと。あるいは健康福祉課の担当も、少しこれはカバーしなくちゃいけないだろうというような家庭もあります。 そういった方々も含めまして、ぜひ、子供たちが生き生きと生活ができるように、また、我々が何かできることがあるかということで、そういった子供さんも含めまして調査をかけて、当然、利用してくださいといったときには、表立って利用がなかなかできない、手を挙げてくれない家庭もあると思いますので、当然、各課の連携を図りながらサポートをしていくための方法を、その保護者の方や子供さんたちの状況で話をしていきたいというふうに考えております。 一人も取り残さないというのが塙町の姿勢でございますので、子供たちの困り感、あるいは家庭の困り感に従って、しっかりケアをしていきたい、そういうことでございます。 以上です。 ○議長(割貝寿一君) 菊地哲也君。 ◆2番(菊地哲也君) そうですね、3年間の助成が終了したと。前もお聞きしましたが、この3年間の助成が終了した後の町としての運営資金、年間1,000万円の財源のめどは立っているのか、改めて伺います。 ○議長(割貝寿一君) 教育長。 ◎教育長(秦公男君) それでは、お答えをいたします。 財源の見通しということでございますが、ただいま菊地議員さんからお話があったとおり、運営から3年間はB&G財団より年間約1,000万円程度の助成がございます。4年目からの財源については、塙町で実施いたします子ども第三の居場所事業に該当となる、例えば補助金、あるいは県の担当部局、今様々な国での支援ということもありますので、そちらのほうを確認しながら、町の財政負担にできるだけならないように、子育て支援でございますから、もちろん十分な支援は必要でございますが、そういったところも含めまして、町としては基金制度等もつくりながら、毎年積み立ててということも検討して、これが長く続くことができるように、しっかりとした体制を整えてきたいというふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(割貝寿一君) 菊地哲也君。 ◆2番(菊地哲也君) そうですね、建物ができて子供たちが通い始めても、財源が決まらないということにならないよう、子供たちのためにもしていかなければならないと思います。 それで、最後に1点ですが、今後、この事業の内容がある程度決まった時点において、町として議会に対し説明をする機会を持つべきと思いますがいかがでしょうか、伺います。 ○議長(割貝寿一君) 教育長。 ◎教育長(秦公男君) それでは、お答えを申し上げます。 きちっとした確定ができましたら、議員の皆様にもしっかりと説明をして、皆様からご意見を頂戴して、さらに子供たちにとって一番いい方法を考えていきたいと思っております。説明をさせていただく機会を設けたいと思います。 以上でございます。 ○議長(割貝寿一君) 菊地哲也君。 ◆2番(菊地哲也君) この第三の居場所事業の質問は終わりますが、先ほども、塙町の子供たち、一人も取り残さないというお言葉でしたが、本当に誰のために、そして何のために始まったのか、子供食堂でなく大人の食堂とならないよう、困難な子供たちのために引き続き関心を持って見守っていきたいと思います。 それでは、次の質問に移ります。 子育て世代の方から、よく、子供が急に熱を出したときに、幼稚園から迎えに来てくださいということになったときが一番大変なんだという話を聞きます。 確かに、共働き、また、親と離れている若い人たちからすると、子供が急に具合悪くなったときに迎えに行かなければならない。しかし、急に会社、仕事は休めない。また、シングルの方は特にだと思いますが、塙町の場合、そういう事例は少ないかもしれませんが、町ではどのように把握しているのか伺います。 ○議長(割貝寿一君) 教育長。 ◎教育長(秦公男君) それでは、お答えをいたします。 まず、子供たちが体調不良という場合は、当然、学校やこども園等の施設で、担任や養護教諭、これが状況を把握いたします。そして、すぐに保護者の方にお迎えに来ていただいて、病院等に連れていっていただくようにお話をしております。 保護者の方がなかなか来られないという場合が、当然、今お話しのようにございますので、保健室で休ませておくというようなことは、学校の中では、あるいはこども園、幼稚園ではしております。 一定時間以上だと、やっぱり子供の健康状態、急変するということがございますので、そういったことを鑑みまして、できるだけ早く保護者の方には、お仕事中でもお願いをすると。 その中でも、万が一急変した場合は、当然、学校・園の担当が救急車要請ということで、病院まで連れていくようなこともございますので、子供の状況をしっかり確認して、保護者と連絡を密に取るという形でやっているところでございます。 以上です。 ○議長(割貝寿一君) 菊地哲也君。 ◆2番(菊地哲也君) 今、具合悪くなった子供の状態を見ながら対応しているということですが、こういった急に具合悪くなった子供を、一時的に親御さんが迎えに来るまで預かる病児保育というのが全国の自治体で増えています。 病児対応型、体調不良児対応型を合わせ、平成30年時点で3,130か所、これまで延べ100万人の児童が利用しています。 国でも、児童福祉法及び子育て支援法に規定し、市町村が実施する事業として努力義務化し、資料によりますと、国と県で3分の1ずつ補助するとなっています。利用料金は1回につき2,000円くらいとなっていますが、県内では、福島市や郡山市などでは数か所あり、比較的町場に多いんですが、近くだと浅川町のこども園、そして、白河市では白河厚生病院の敷地内にあります。白河の病児保育は年間200人ぐらいの利用があるということなんですが、この塙町の今までの取組について伺います。 ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) 議員のご質問にお答えを申し上げます。 お話しのように、子供さん、急病の場合、委託で保育が困難な場合、病院、保育所等で一時的に保育する環境を整備する。このことは親御さんにとっては大変関心の高い事案だと、このようには思っております。 ただ、今まで、正式な申入れではないんですが、塙厚生病院、こんなものがつくれないでしょうかとお話はさせていただいたことはあるんですが、やはり小児科医の不在等々もございまして、なかなか実現には至っておらず、なかなか受け難いというようなお話もいただいております。 ただ、このままの状況でいいかということではないので、これから真剣に厚生病院等とも折衝を重ねていくべきだろうと、このように私は思っております。 ○議長(割貝寿一君) 菊地哲也君。 ◆2番(菊地哲也君) そうですね、厚生病院とは折衝した経緯があるということですが、塙町でもこども園や、あるいは厚生病院と連携、それこそ第三の居場所などで検討できるところはあると思います。 ただ、看護師さんや保健師さん、そして担当課も日頃の業務がいっぱいだと思うので、まずマンパワーが問題かと思いますが、今回、先ほどお話しいただいた、こども園に保健師さんの配属がされたということは一歩前進だと思いますが、例えば、先ほど言った白河厚生病院の敷地内にある病児保育は、これは白河市と西郡が連携して運営しているということで、東白川も4町村で連携することもできるのではないかと思います。 利用者は、恐らく数名あるかないかとは思いますが、本当に困っているところはあります。そして、お父さん、お母さんが働く環境を整えると、これも重要な子育て支援と思います。 この病児保育、塙町でも、今お話しいただきましたが、改めて検討すべきと思いますがいかがでしょうか、伺います。 ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 まず、一番は白河厚生病院と塙町厚生病院の差というのですか、内容的なものになりますが、白河厚生病院は小児科医が常駐しておると。大変恵まれた環境であります。ただ、塙厚生病院の場合は、常駐でなくて、時間とか日にちを置いて、福島からいらっしゃって子供さん方を診るというような状況と聞いております。それが一番のネックであろうということであります。 そして、厚生病院との折衝ですね、これは塙町だけではなく、4町村がこぞってそのテーブルに着くわけでありますから、その分と申し上げますか、今、こういう施設の設置なんかも4町村こぞって、何とかお願いできないかというようなお話もさせていただいております。 ただ、その状況ですね、病院の体制と申し上げますか、この影響はかなり大きいというころで、難儀しておるというのが現状であります。 ○議長(割貝寿一君) 菊地哲也君。 ◆2番(菊地哲也君) 今お話がありましたが、本当に難儀しているということですが、この病児保育、働くお父さん、お母さん、大変助かる施策だと思います。 財政的にも限度がある中、働く環境を整えていくと。そんなにお金をかけずにできるということで、これも重要な、そして有効な子育て支援ではないかと思います。 では、次の質問に移ります。 役場新庁舎ですが、もともとは7億で直すか、15億で新しく建てるかという話でした。その後、コロナやウクライナ戦争など世界情勢の激変で資材の高騰、そして、私はこれが一番大きいかと思っているんですが、当初、華美なものは要らない、事務ができればいいとしていた当初の思いと、出来上がって、設計との乖離などにより、かなり増額となった建設費が全協で示されました。 もう一度検討し直すということでしたが、現在の設計、また、工事費の積算についての進捗について、改めて伺います。 ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) 議員のご質問にお答えを申し上げます。 まず、設計・積算業務につきましては、3月定例会の後に、受託者、関係課長、担当者同席の下、私もその場に同席をいたしまして、当初に指示した金額、これを厳守すべく徹底した精査をするよう厳しく指示をいたしたところであります。 設計につきましては、コスト縮減に併せて図面の補正を行いまして、建築確認申請等の準備段階の状況との報告を受けております。 積算については、図面の補正による単価の入替え作業として、機器・設備類の見積書の収集等々の作業を実施しているとの報告を受けております。6月末には金額が提示される予定でございますので、その後、議会にご説明をいたしたいと、このように思っておるところであります。 ○議長(割貝寿一君) 菊地哲也君。 ◆2番(菊地哲也君) 前も積算しているということでお伺いしたんですが、この緊急保全事業、この事業の着工の期限、あるいは建設費が増大した場合、起債の限度額はあるのか伺います。 ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 具体的な内容についてのおただしですので、担当課長より説明をいたさせます。 ○議長(割貝寿一君) 総務課長。 ◎総務課長(江田一寛君) お答えいたします。 起債限度額はございません。その年度年度で起債を申請して借りていくという形になりますので、起債の限度額というものはございません。 以上でございます。     〔「着工の期限は」と言う人あり〕 ◎総務課長(江田一寛君) 失礼いたしました。 着工の期限というものはございません。ただし、令和2年までに実施設計が始まったものを、その後継続して事業を実施していくということが条件というふうになっております。 以上でございます。 ○議長(割貝寿一君) 菊地哲也君。 ◆2番(菊地哲也君) 継続していくということですが、このような世界情勢、経済状況が、今後簡単に好転するとは思えませんが、着工先送りというようなこともあり得るのか、そういう考えもあるのか伺います。 ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) 議員のおただしのようなことは考えてはおりません。 ○議長(割貝寿一君) 菊地哲也君。 ◆2番(菊地哲也君) 返済計画では、5年据置きの25年払いということですが、庁舎に関しては、開庁し施設を使い始めたその年度には返済を始めてもいいのではないかと思います。ほかの施設の償還などもあり5年先に延ばすということだと思いますが、開庁して、町民みんなが利用し、その利便性を享受するわけですから、返済の後回し、次世代の先送りとせずに、完成したら償還を始めると思いますが、伺います。 ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 この事業、これを計画するに当たって、町の起債、私なりに調べさせていただきました。 そうしますと、前任者の造った防災センター、それから中学校、それから給食センター等々、その起債がこの5年後ぐらいにはほぼ終了するということで、その5年後に新たな起債を起こすということで、町にとって負担が少ないということで先送りをさせていただいて、そして十分に体力が整ったところで返し始まると、こういうふうな思いでお話をさせていただいております。 以上です。 ○議長(割貝寿一君) 菊地哲也君。 ◆2番(菊地哲也君) それでは、次に移りたいと思います。 町長、毎日の激務、大変ご苦労さまです。 次に、副町長不在について伺ってまいります。 地方自治法161条、「市町村に副町長を置く。ただし、条例で置かないことができる」というこの161条の条文について、町としてはどのように解釈されているのか伺います。 ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 法律、条例的なものでありますので、担当課長より説明をいたさせます。 ○議長(割貝寿一君) 総務課長。 ◎総務課長(江田一寛君) 菊地議員の質問にお答えいたします。 議員お見込みのとおり、地方自治法161条において、そのように規定されております。 昨年の5月から副町長が不在になっておりますことはご承知のとおりでございまして、選考中という状態でございますので、地方自治法の趣旨には若干そぐわぬ結果とはなっておるんですが、副町長は置かないと決しているものではございません。それと、副町長が何日とか、何か月とか、何年不在だったら問題であるというような規定もございません。 この状況は、県の市町村行政課にも説明し、確認をしているところでございます。 コロナ禍前は、町長の出席する行事等がかなり重複いたしまして、副町長が代理出席する場合が多々ございましたが、現在は、行事に関してはほぼ町長一人で足りているというふうに考えております。 また、副町長の持つ町長と職員、そして議会をはじめとする関係機関との相互調整役的な任務につきましても、今後、徐々にコロナ禍以前の状況に戻るにつれて増加してくるとは思われまして、必然として副町長の存在が必要になってくるものというふうに考えております。 そういった状況になりましたら、改めまして議会に提案し、同意をいただきたいというふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(割貝寿一君) 菊地哲也君。
    ◆2番(菊地哲也君) 現状は161条にはそぐわないと。しかし、不在の期間は決まっていないということですが、この副町長不在について、また、今後について、町長ご自身のお考えを伺います。 ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) 議員の質問にお答えを申し上げます。 私の思いと申し上げますか、この考え方でありますが、私が進めております町づくり、そして行政運営の本旨ですね、これを十分理解してくれる方でなければならない。そして、これから進める町づくり等々の全ての責務を共に背負ってくれる、言わば盟友でなければならないというような強い思いがあります。これは、強い絆、信頼関係の中でのやはり町長、副町長ということになりますから、本当に私の分身というような方、これが副町長として最適な方と私は考えております。 これからもしっかりと皆さん方のお話を聞きながら、そして、町の情勢をよく鑑んで、そして一緒に心配してくれるような方、こういう方をぜひしっかりと選んでいきたいと思っております。ぜひご理解をいただければと思っております。 ○議長(割貝寿一君) 菊地哲也君。 ◆2番(菊地哲也君) 先日、内堀知事がコロナ陽性となったとき、2人の副知事が代行しましたが、すみませんけれども、万が一、町長がそのような状況になった場合、どのポストの方が職務の代理を担うのか伺います。 ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 私がそういうふうな状況になった場合には、総務課長が代理者となります。 ○議長(割貝寿一君) 菊地哲也君。 ◆2番(菊地哲也君) 分かりました。 これをもちまして、2番議員、菊地哲也、一般質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(割貝寿一君) これで、2番、菊地哲也君の一般質問を終わります。 休憩します。               休憩 午前11時37分               再開 午後1時05分 ○議長(割貝寿一君) 休憩前に引き続き会議を開きます。--------------------------------------- △鈴木茂君 ○議長(割貝寿一君) 次に、10番、鈴木茂君、登壇願います。 持ち時間は2時5分です。 鈴木茂君。     〔10番 鈴木 茂君登壇〕 ◆10番(鈴木茂君) 10番議員、鈴木茂です。 一般質問を通告の内容に沿いまして、したいと思います。 3点ほどお伺いをしたいと思います。 まず第1点目、新庁舎建設の進捗状況なんですが、通告外の方が質問したり2番議員さんが質問したりして、大分内容が明らかになってきたので、それを踏まえて質問をしたいと思います。 その中の答弁の中で、図面補正をしたと、そういう答弁があります。図面補正は大げさな言い方なんですが、具体的に、この設計図もありますが、この設計の大きさ、開口は低くするという、30センチですか、低くするという話は前から伺っていて、4.5メートルの開口を30センチ下げる。材料が浮くんだという話なんですが、この図面をどの程度調整して、大きさを変えたのか、それとも材質とか工法を変えたのか。大分、町長が安くしろと檄を飛ばしたという話もありました。安くしろというのは語弊ある、価格を抑えるようにと言ったということがあるんですが、どのような図面補正をしたのかお伺いします。 ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) 議員の質疑にお答えを申し上げます。 価格を抑えるということで、まず天井高、階高と申し上げますか、これを1割ほど下げさせていただいた。これで外壁等々も随分節約される。高さ、それほど必要ないだろうということで、以上の高さは要らないということで下げさせた。それから、外壁なんかも胴縁の数が少なくなるような材料の使い方をやってほしい等々、幾つか挙げさせていただきました。当然、施工する元へ、その設計を完了させるために、向こうでもそれなりに協力をして努力はしてくれるものと思っております。もう少し詳細なところは担当課長より説明をいたさせます。 ○議長(割貝寿一君) 総務課長。 ◎総務課長(江田一寛君) 議員のご質問にお答えいたします。 見直しの箇所、主なものでございますけれども、まず床面積でございます。本庁舎分、2,630.6から2,624.72平米ということで、僅かなんですが5.88平米ほど減らしました。それと車庫部分、これは869.60あったんですが、これは見直しまして341.69ということで、527.91平米ほど減らしました。それと基礎部分なんですが、当初は地盤改良ありということで契約しておりましたが、地盤改良は必要ないということで直接基礎で臨むと。 先ほどもありましたけれども、階高4.5を4.1にして40センチ下げる。それと建物の最高高さ、これ14.3だったものを12メートルにして2.3メートル下げる。天井の高さを執務室内は3メートルだったもの2.7に30センチ下げる。それと、屋根の形状、切妻屋根だったんですが、これを東側、正面等を含めて片流れの屋根にする。西側には一部、ちょっとどうしても機器を乗せたりするもので陸屋根が出ますけれども、そういったことで片流れ屋根にすると。それと、外壁も東面、南面、WOOD.ALC採用ということだったんですが、東面の一部だけにすると。 それと、地中熱交換で採用予定でございましたが、これは取りやめします。それと、電気自動車の充電設備の場所と機器と言うんですか、これは、これも取りやめというようなことで、おおむねこういったところを具体的に削減というか見直しまして、それで改めて設計の精査、図面の訂正を行っているという状況でございます。 以上でございます。 ○議長(割貝寿一君) 鈴木茂君。 ◆10番(鈴木茂君) 今説明があったんですが、いろいろ。このぐらいの変更でどのぐらい価格が抑えられるかというのは私もちょっと疑問なんですが、これは5月17日の新聞ですが、物価上昇率、木材製品は56%、それから鉄鋼は約30%、非鉄金属で25%、化学製品で10%と、もう既に上がっているということなんですね。これで、もう材質を変えない限りは必ずこれ高くなることは間違いない。材質をもっと悪いものに落とせば話は別ですよ。これで本当に価格が抑えられるのか、どうかなと。 1点気になったことを質問しますが、屋根は切妻でなくて片流れにするということで、この片流れでも太陽光発電は大丈夫なんですか。 ○議長(割貝寿一君) 総務課長。 ◎総務課長(江田一寛君) 太陽光発電を乗せられるように設計していただいております。 以上です。 ○議長(割貝寿一君) 鈴木茂君。 ◆10番(鈴木茂君) 6月末までに金額を提示するということで、総額について今、設計士さんと常に連絡を取り合ってやっていると思うんですが、この6月末で、もう今月6月10日ですけれども、今現在で金額関係について何か我々に提示できるような話ができているのかどうかを、大ざっぱな話でいいんですが、あればお話し願います。 ○議長(割貝寿一君) 総務課長。 ◎総務課長(江田一寛君) お答えいたします。 今のところ、具体的な数値というものは私のほうには届いておりません。町長の指示した金額、こちらに向けて最大限の努力をしてくださいと言ったままでございます。 以上です。 ○議長(割貝寿一君) 鈴木茂君。 ◆10番(鈴木茂君) なぜ今、そういうことを私は言ったかといいますと、前回同様、はい、庁舎の建設計画がまとまりました、全協開きますと言って、全協の場、ここで5億円、10億円高くなりましたと、こう言われては、我々も2度もそういう話が出てはたまらないので、ある程度前に話が出ているんであれば、いきなりそういう話をされると、前回みたくびっくりして大変な騒ぎになるんですね。 ですから、多少情報を流していただければ、いや、これ15億円なんですが、2億円、3億円増えることはやむを得ないんですとか、そういう話があれば我々もそういう納得できることがあるんだ。それで私は聞いているんですけれども、いかがですか。 ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) 次、説明する機会には設計士、同席をさせます。 ○議長(割貝寿一君) 鈴木茂君。 ◆10番(鈴木茂君) それは設計士が同席するのは結構なんですが、要するに、うんと安くできたけれども材質が問題であるとか耐用年数が問題であると、そういったものを造られては、まず困るということ。 それから、ここに設計図はありますけれども、いや、うんと設計図、前と変わってこの形ですと言われても、急に言われても困るんです。今の状態では車庫が狭くなったと。床面積はもう、5.88平米では全然問題ないですが、階高が40センチ低くなりましたと、これは全体的なものだからかなり大きいとは思うんですが、これらの変更をして、最初に町長がお話しした15億5,000万円で、これ1期工事、2期工事までのお話ですよ。これ1期工事、2期工事といったら、庁舎解体全て終了するまで、それでこの額で上がると、ここで言えるか言えないか、ちょっとお聞きします。 ○議長(割貝寿一君) 総務課長。 ◎総務課長(江田一寛君) お答えいたします。 現状といたしまして、設計事務所のほうには目標の金額に向けた精査をお願いしているところでございます。現在、私のほうには現状での幾らぐらいだという報告もまだ上がってきていない状況であります。30日に必ずという約束だけはいただいております。 それで、その時点で設計事務所さんがどうしてもこれが、先ほど議員さんもおっしゃった物価上昇とか、そういったものを踏まえて、これが限界ですというような話になる可能性も当然ございます。その時点で関係課と協議しまして、もうこれ以上、本当にもうどうにもならないものなのか、その辺をしっかり精査して、どうしても上がってしまう場合は一度、全員協議会ですか、そちらのほうで説明をさせていただいて、ここが限界ですというような説明をさせていただく必要はあるのかなというふうには思っております。 以上です。 ○議長(割貝寿一君) 鈴木茂君。 ◆10番(鈴木茂君) 今後のスケジュールというかタイムラグなんですが、これ設計が出来上がって予定価格が仕上がったということで、これを補正予算で上げるわけですね、議会にね。そうすると、議会の場合は、これは今のところ考えているかどうかは分かりません。臨時議会でやるのか、それとも9月定例会まで待つのか、その辺をちょっとお聞きします。 ○議長(割貝寿一君) 総務課長。 ◎総務課長(江田一寛君) お答えいたします。 非常にタイトな日程にはなるんですが、できましたら7月上、中旬ぐらいまでには議会のほうに一度金額をお示ししまして、それでご理解を、町民の代表である皆様のご理解をいただけるんであれば、7月臨時議会を開催して予算を計上していきたいなというふうには考えているスケジュール感では思っております。 以上でございます。 ○議長(割貝寿一君) 鈴木茂君。 ◆10番(鈴木茂君) 7月中の決定であれば、私は支障ないのかと思う。これ後ろが日程で決まっているんですよね。令和6年のゴールデンウイークに引っ越しをしたいというような、そういう日程になっているので、それがまず遅れないかどうかという。 まずは私、9月定例会に補正で上げるんではちょっと厳しいんじゃないかと思ったんですけれども、7月中に臨時議会で上げて、すぐに今度は入札にかけるということになれば、まあまあいいのかなと思うんですが。 ただ1点、私が心配しているのは、例えばこの設計図、多少変えないけれども、出来上がって、例えば16億円です、予定価格はと言って、入札がそんなに安い価格では誰も取らないといって不調に終わる可能性も私はあるんじゃないかと思っているんです。 実際、昨年ですが、こども園を一旦、どこどこの町で建設業者、入札取ったけれども、取ったうちに資材が高騰して、この価格ではできないといって返上したところが2か所あるんですよね。それぐらいに資材がどんどん今現在上がっているんです。入札取って、建設着手する前にもう上がっちゃって、この予算ではできないような、非常に建設業者にとっても、今怖い時期じゃないかと思うんです。仮に取っても資材が上がるおそれがあるので、果たして採算取れるかどうかなという感じで、その点はどうですか。 ○議長(割貝寿一君) 総務課長。 ◎総務課長(江田一寛君) お答えいたします。 議員さんご指摘のとおりだと思います。現状として、7月の議会でご承認いただいて予算がついた、入札をした、可能性として不調がございます。もしくは、請け負ったけれども物が入らない、材料が高くて本当に大変だというようなことも起こり得ます。 まずは、不調にならないようにまず価格は精査をしなければならないと思うんですが、公共単価でございますので、設計を組んでいく中で、公共単価の物価上昇の反映されるスピードと現状、何というんですか、現状社会の中の流通単価というんですかね、そういったものの差がやっぱりどうしても生まれる部分がございます。 そういったことを考えますと、かなり厳しい入札になるのではないかなと思うんですが、やはり公共事業でございますので、決まった公共単価で設計して、どうしても公共単価にない見積り部分は、見積りを取ったやつの平均単価とかで組んでいくわけでございますけれども、そういった努力をしてなるべく実勢単価には近づける、見積り類はですね。そういった部分はしながらやっていきたいとは思うんですが、議員ご指摘のとおり不調の可能性もございます。それと、請け負っていただいた後に材料が入らないというようなことも考えられるという、そういった状況ではあるんですが、やはり粛々と、まずは入札へ向けて予算を確保していきたいというふうにだけは思っております。 以上でございます。 ○議長(割貝寿一君) 鈴木茂君。 ◆10番(鈴木茂君) 始まった以上はやめられないとは思いますけれども、非常にまずい時期に新庁舎建設が始まったなと。タイミングが悪過ぎる、今の時期。この時期に建物を設計して建てるということは、半年、1年でどんどん上がっていくわけですから、非常にまずい時期になったのか、決めたのかだと思います。まず、つまずきのないように進めていただきたいと思います。 次にいきます。 次、道の駅はなわの運営状況でございます。 道の駅はなわ、これは町の玄関口であり多くの人が訪れる、町にとって観光、交流人口の本当に拠点であって、ホットスポットと言って過言ではないと思います。その経営、運営状況についてお伺いをいたします。 まず経営状況なんですが、私聞いたところによると、一般財団法人道の駅はなわが経営をしているわけなんですが、2年連続決算で赤字だったということを聞きましたが、本当かどうか伺います。 ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) 議員のご質問にお答えを申し上げます。 お尋ねの道の駅はなわの運営状況、2年連続の赤字経営であるか否かについてのお話でありますが、令和2年、令和3年ともに決算状況を見ますと、残念ながら、いわゆる赤字経営との報告を受けておるのが現況であります。 ○議長(割貝寿一君) 鈴木茂君。 ◆10番(鈴木茂君) 赤字額はどのぐらいだったかお伺いします。 ○議長(割貝寿一君) 農林推進課長。 ◎農林推進課長(大寺弘文君) 道の駅から決算の報告を受けております。令和2年度は収益と経費の差額、いわゆる赤字分は約713万円です。令和3年度は約473万円でございました。 ○議長(割貝寿一君) 鈴木茂君。 ◆10番(鈴木茂君) この赤字補填はどこから補填をしているんですか。 ○議長(割貝寿一君) 農林推進課長。 ◎農林推進課長(大寺弘文君) 出資金と正味財産のほうが500万円ありましたので、そちらのほうと、あと前年度の収益の部分で残っていた部分で補填されていたようでございます。 ○議長(割貝寿一君) 鈴木茂君。 ◆10番(鈴木茂君) これは聞くところによると、出資金があるんですけれども、500万円ですか、それがなくなると財団法人は解散するんだという話を聞いたんですが、この点どうですか。 ○議長(割貝寿一君) 農林推進課長。 ◎農林推進課長(大寺弘文君) 一般社団法人では一定規模の財産保持義務が課されており、純資産、いわゆる出資金も含めたものでございますが、2年連続で300万円を下回った場合に解散することとされております。令和2年度につきましては、正味財産の残高538万9,999円で下回ってはおりません。令和3年度につきましては、59万1,018円で下回ったようでございます。 以上です。 ○議長(割貝寿一君) 鈴木茂君。 ◆10番(鈴木茂君) この赤字の要因とか、そういうのは検証しているんですか。 ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 赤字の要因ではありますが、議員ご承知のように、コロナ禍におきまして大きく人の流れが抑制されたと、これがまず第1点。そして、都市交流やアンテナショップ等の運営ですか、いわゆる外販事業が実施できなかったことなど様々な複合的な要因が推察されます。 あわせて、コロナ禍のタイミングと相まって、飲食部門の不振も影響していると推察をいたしておるところであります。 ○議長(割貝寿一君) 鈴木茂君。 ◆10番(鈴木茂君) これは成績が悪かったりすると、野球チームもそうですが、責任問題が発生するんですが、経営責任の所在についてはどのように考えているのかお伺いします。 ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) 経営責任の所在ということでありますが、一般財団法人の経営、これは理事が執り行うものでありますので、理事会にあると、このように解しております。 ○議長(割貝寿一君) 鈴木茂君。 ◆10番(鈴木茂君) 役員は当然責任があるわけですね。やっぱり経営を任せているというかトップに立っているわけですから。この責任問題も理事会だけで責任は、どういうような話合いをしたか、そこまではまだ踏み込みませんが、それ以外に、そのせいかどうかは分からないですけれども理事を今回増やしたと。4人追加しましたね。定款は10人なんだけれども、現在、今11名、定款も変えるというような話で。なぜこの理事を増やしたのか、まずお聞きします。 ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 ここ2年ですか、赤字経営ということで、その営業がどうなっておるんだろう、どうなっているということではないんですけれども、大変業績不振ということで。今までお話合いの中でもあったことなんですけれども、農家の代表的な方が理事をやっておるという状況であったんですが、やはり販売、それから経理等に明るい方を入れることで内部の経営の刷新と申し上げますか、しっかりとした経営内容に持っていかないと、このままでは、議員がお話しのように法人を解散しなきゃならないというような状況も見えてくるということで、そのほうの強化のための人員の強化と、このような話は聞いております。 ○議長(割貝寿一君) 鈴木茂君。 ◆10番(鈴木茂君) 当然こういう不振なこととか、そういうことはあっては当然、ただ役員を増やせばいいという問題ではないと私は思うんですね。前に町長も、湯遊ランドで取締役増やせばいいというようなことで2名増やしたけれども、取締役を増やした効果というのは全然、私は効果出ていないと思うんですね。理事を増やすんじゃなくて、入替えというのはあれなんですが、適任者に交代をするというほうが、私はいいのかなと思っています。 次なんですが、次の問題についてちょっと、我々議員は兼業の禁止という問題がありまして、これは地方自治法92条の2項、地方公共団体の議会議員について、当該地方公共団体、塙町に対する請負禁止を定めています。この趣旨は、地方公共団体の事務事業について、議会における審査や議決を通して直接間接影響を持つ議員が直接利害を持つことを禁止する。議会運営の公正性の保障と適正な事務執行を確保し、町民から不信や疑惑を排除することができるということで、我々議員は、町からお金をもらったりなんだりすると、この役員、理事長、理事、代表監査、そういうものができないと規定されているんですね。 私自身も議員になったときに、農産物の組合長でございました。そのときは指定管理も受けていないし、一般の方に売っていたんですが、ただ一点、給食センターに野菜を納めていました。三、四十万円でね。売上げの額から見たら0.0何%ですが、ただ一点の曇りもあってはならないということで、私は即辞任しました。これについては町の職員からの指導もありましたよ。それはやめたほうがいいと。 そういうことでありますが、今現在の道の駅は指定管理団体で指定管理料をもらって、今回もまた補正予算で1,800万円、合わせて7,800万円のお金が道の駅に行く。この今回の補正も自分で、理事長が自分で審議をして、これ賛成はすると思うんですね、反対はしないでしょうから。自分のところに入る金を自分で審議して自分で賛成すると。こんなことが果たしてよいことなのか。まず町長、この92条の2項を承知しているか、その上でこのことをどういうふうに考えているかお聞きします。 ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 その前に、前段の質問の中で、理事の入替えというお話をいただきましたので、ぜひこの施設運営のための理事の入替え等、何かの形で進言できればと思っております。 それでは、議員の質問にお答えを申し上げます。 お尋ねの、町議員が理事長であることについて問題があると捉えていないかとのお尋ねでございますが、指定管理料は施設の管理のための管理費であって、その運営のための補助金等ではない。これは、そういう観点から考えますと問題はないと解しております。詳細については、担当課長より説明をいたさせます。 ○議長(割貝寿一君) 農林推進課長。 ◎農林推進課長(大寺弘文君) まず、議員さんの質問の中で1,800万円に関しては、施設修繕の工事費の増額の補正の今回のお話でございました。 あと、今回の指定管理料は請負とは違うということでございまして、平成30年4月25日付で総務省自治行政局行政課長名で、地方議会に関する地方自治法の解釈等についてということで通知を頂いております。地方自治法92条の2、いわゆる議員の兼業禁止の規定により、議員は地方公共団体に対し請負をする者たることはできないこととされております。これは先ほど議員がおっしゃったように、議会運営の公正を保障するとともに事務執行の適正を確保することを趣旨とするものです。指定管理者の指定を受けることは、地方公共団体に代わって公の施設の管理を行うものであり、地方公共団体と営利的な取引関係に立つものではないため、請負には該当するものではないとその通知には書いてございます。 以上のことから、問題はないものと捉えております。 以上です。 ○議長(割貝寿一君) 鈴木茂君。 ◆10番(鈴木茂君) 私が言っているのは、そのお金の管理料とか、そういうことじゃなくて、そういう一般管理団体として、一般財団、道の駅に払うような管理団体になるのも議会が審議をして承認をするんですね。だからお金が入ることも承認するんです。その承認を審議して、賛成、反対をするということに問題があるというんで、お金の中身ではないんです。 それから、請負をしないと言っても、給食の材料はこれは町に売っているんですから、これは売り買いをして、町に売って町からお金をもらうと。この部分は額は少しですが、これは間違いなし、町に売って町からお金をもらうということになる。 こういう抜け道を探せばいろいろもちろんあるでしょうけれども、私はどう見ても灰色であると思って、すっきりしないんですね、この問題。抜け道はいろいろ言えば、いや別に正しい、問題はないと言うけれども、町民に対して後ろめたさがないのかということですよね。後ろ指をさされないのかということです。 ですから私は、町は深く関わっているわけですから、この道の駅は全部町の建物であり、非常に深い関係がある。そういう中で、曇りがあると、不信を、疑惑を招く可能性はあるんです、中身は正しく行っていても。そういうことを考えたら、町長は辞任の要請をすべきではないかと思うんですが、どうでしょう。 ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 この理事長、理事というお話でありますけれども、これは理事長は理事の互選ということでありますので、町の関わる問題ではありません。そして経営に関しても、これは町が直接関わっておる団体ではございませんので、その経営の中身についての云々は差し控えさせていただきます。 ○議長(割貝寿一君) 鈴木茂君。 ◆10番(鈴木茂君) ということは、道の駅の中のことは私らは関係ないと、町では関係ないと、そういうふうに町長の考えで言っているわけですか。 ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 その営業の根幹に関わるようなことに対しての口出しと申し上げますか、そういう指導はできない、避けたいと、このように思っております。 ○議長(割貝寿一君) 鈴木茂君。 ◆10番(鈴木茂君) 営業じゃなくて、塙町として町民に対して別に問題なくやっていると、そういうふうに正々堂々と町長は思えるわけですか。 ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 私といたしましては問題はなしと、このように認識をしております。 ○議長(割貝寿一君) 鈴木茂君。 ◆10番(鈴木茂君) 問題がないと町長が言うんであれば、問題はないんでしょうけれどもね。 次の問題にいきます。 非常に道の駅、売上げが、コロナのせいもあるんですが売上げが落ちている。ある人が言いました。道の駅に行ったってしようがないよと。午後3時過ぎに行くと棚の上空っぽなんだと。とにかく午後3時以降は棚の上に何もなくなってしまう。やはり生産量が落ちているんですね。これは平成15年に始まって、もう20年になるんですが、そのとき60歳だった人はもう80歳です。会員の中にも亡くなる方がぽつぽつと出ている。高齢化ですよね。後から新しい人も入っているんですが、やっぱり生産力が落ちている。品物不足である。そして販売力が落ちる。 ですから、やっぱり生産力を向上させることを町としても考えなきゃならないと思うんですよね。これで生産力を上げるのには何がいいといったら、やっぱりいろんな資材が必要であり、また高騰する、上がると言っているんですね。農業用ビニールから、それに関連したもの、不織布とか、ネットとか、支柱とか、そういうものがいろいろ値上がりしているし。こういったものを町として補助する方向、そういう方向を考えてもらえないかどうかお伺いします。 ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 この資材の援助と申し上げますか補助ですね、これは道の駅のみの話ではなく、町全体で捉えてゆくべき話であろうと、このように思っております。当然、限られた財源の中でありますから、その事業を行うためには、国の交付金はじめ有利な形で利用できる財源等、これをしっかりとアンテナを高くしながら当然探し、そしてその補助金等の利用をしっかりしながら進めていく、こういうふうな考えでおります。 ○議長(割貝寿一君) 鈴木茂君。 ◆10番(鈴木茂君) よく言われるのは、道の駅だけではなと、農家全体にという話が、公平性の問題もあるんですが、まず早くいっても遅くいっても、塙町の農家の人はほとんど道の駅に加入していますね。加入しないで農業を行っているのは家庭菜園の人ですから、道の駅の、例えば組合員にいろんな補助をやるということは、約100%近く塙町の農家に補助を出すんだと。まず間違いないと思いますね。不公平はそんなにないと思います。ほとんどの農家の方は道の駅に加入している。 ですから、そういうことを考える必要はそんなにないので、できればお金が、庁舎を造るのでお金が必要だから、ないと言われると困るんですが、金の工面はこれは町の仕事ですから、何とかこの原資を見つけ出して補助をお願いしたい。もう一度聞きます。 ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) 町としましては、補助的に道の駅をフォローアップしていくということに徹せざるを得ないと、このように思っております。その営業主体と申し上げますか、業務推進をしておるのは理事会が中心になって、そして農家の方々の協力をいただきながら、生産者の協力をいただきながら進めておるわけでありますから、議員おっしゃるように、現実にまず100%近く道の駅に納めている人が町の中の生産者であるということであれば、それは十分に考える必要もあるだろうし、ない袖を振るということもしなければならないという思いも持っておりますので、ぜひその実態というものをしっかり調べた上で、どれが一番効率的な効果的な補助なり、そしてこの補助は、ただその場を助ける、眼前のその経営、それから生産を助けるということではなく、長い目で見て、将来この町の農業、産業、農業の在り方を含めて、これだけのものは必要だとなれば、5年、10年先を見据えながら長期的に、さらに定期的にお金を投下するということはあっていいと思います。 これはぜひ、その瞬間に成果は得られないまでにも、3年、5年、10年先にしっかりとしたものが出来上がるとすれば、それは当然お金は投下して、そして投資的なお金として使っていくことは私はやぶさかではございません。 ○議長(割貝寿一君) 鈴木茂君。 ◆10番(鈴木茂君) これはコロナのせいはあるとしても、2年も赤字ですから、何としても今年度は黒字に持っていかなきゃいけないと。そういうことで、今言ったこともお願いというか頼みますが。 あと1点は、やっぱり方針転換を町で考えてもらいたい。これは、この道の駅始まった時点から、塙の道の駅のコンセプトとして地産地消でほかから仕入れをしないと、自分たちのつくったものだけで販売していくんだと、そういうことで頑張ってきて、県内の道の駅でもそんなところはない、全国的にも何か所もないんですね、仕入れをしない道の駅というのはね。 ですが、ここに来て、私は背に腹は代えられないと、赤字ではどうしようもないんで、塙町で生産していないもの、フルーツとか加工品、豆腐とか納豆とかありますけれども、そういうものを販売するスペースがもし取れるのであれば販売すべきであろうと、手数料稼ぎになりますけれども、それでもって手数料を取るということ。 例えば、福島の野菜市場の方が卸しているんですね、県南のほう。道の駅ひらた、ふるどの、みりょく満点、それから矢祭のみりょく満点、この4か所にフルーツを卸している。塙の道の駅もどうせここまで来るんですから、いろいろバナナとか売りませんかと来たんですけれども、駅長は、いやここは仕入れはしませんということで断っているんですね。バナナはともかくとして、冬場のミカンとか、そういうものは塙では絶対できないんですから、そういうものを、販売可能なものを、スペースも冬場は空きますし、そういうので頑張らないと、これ本当に、これは赤字解消になりませんよ。どうですか。 ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 この道の駅はなわ、これかたくなに今まで地産のものを売るという姿勢、これが評価されてきた結果として、コロナ禍で売上げが落ちているといいながらも、本当に極端な減収にはなってはいないと私は解しております。これは、町としてのコンセプトというんですかね、本当に自分たちの思いで作っておるものを鮮度、それから味等々、これは都市部からいらっしゃった方が、野菜がすこぶるおいしい、米がおいしい、本当にたくさん買っていっていただけると。この状況を考えますと、よそから仕入れをして云々ということは、私は個人的には考えてはおりませんし、その想定もありません。 ただ、この根本ですね、経営に関わる根本的な問題でありますから、私が云々ではなく、それは理事会とそれから物産協会とで生産業者ですか、その業者さんと申し上げますか、農家の方々と話し合いながら展開すべきことであるだろうと思います。 ですから、このことについて町としての見解云々は、この場では差し控えさせていただきます。
    ○議長(割貝寿一君) 鈴木茂君。 ◆10番(鈴木茂君) 非常によいことだと私も思っていたんですが、ここに来て非常に経営は厳しくなってきているので、これはずっと守り通していくんで、別にうんともうかる必要はないけれども、経営がとんとんでいけばこれ幸いなんですが、これ赤字が続いたようでは、財団法人が解散するようなことになっては元も子もないんですよね。ですから、ある程度の判断は、これ誰が判断するかと言ったって、町もこれ出資しているわけですから、私は関係ないじゃなくて、ある程度これは関与しなければならない、町も関与する、非常に。5割ぐらいは関与してもいいんじゃないかと私は思っています。ですから、ぜひ検討をしていただきたいと思います。 次に移ります。 台風等の大雨に対する町内対策がどのように行われたかを伺います。 非常に台風19号ですね、一昨昨年ですか、土砂が堆積してあったんですが、ここへ来て土砂の撤去が始まりまして、かなり進んだと。まだ取っているところもありますけれども、土砂の撤去の状況、その他、昨年、一昨年ですか、町長選挙あったんですが、最後に町長は柳町と代官町のほうへ遊説行ったのを私見ていましたけれども、そこでどういう、被災した人らにお約束をしたのか、私は聞いていませんが、災害はもう出さないというお約束をしたんじゃないかと思うんですが、どのような対策が行われたかお聞きします。 ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 ご承知のように、この日本という国ですね、地理的な条件、そして自然条件ですか、気候的な自然条件等々各種の災害が大変発生しやすい特性を持っております。その中にあって、地球温暖化に伴いまして台風等による大雨、そして線状降水帯による集中豪雨等の頻発が大変懸念されております。 その中での台風19号でもありましたが、この台風19号の経験を踏まえまして、地域を脅かす水害、土砂災害から暮らしを守る、大規模な災害が発生いたしましても被害を最小限に食い止めるために、県にしっかりと申し入れをして、河川の土砂、掘削をお願いします、なかなかやってもらえない。それでは許可をいただければ町でやりたいというお話もさせていただきました。県のほうでもしっかり気合いを入れてと申し上げますか、その現況を掌握していただいて、ほぼ町の中、釜渕から下、それから伊香堰から上、そして松岡橋から下の土砂の撤去はほぼ完了しております。間もなく川上川の桜木橋下の土砂の撤去ですか、掘削、これも終了するようであります。 また、この後は上石井という数字が入っているんですが、地名が入っておるんですが、2億8,000万円ほどの河川改修のための修復のためにお金が県のほうから予算されておるようであります。こういうことを考えますとかなり対策が進んでおる。 この前、知事と一緒に歩きながら話したんですけれども、この辺まで土があったんです、流量断面は2倍近くまで拡幅されたのでかなり緩和されるでしょうねという話はさせていただきましたし、県のほうでもしっかりと取組を進めていただいているというところでありますし、また、川上川上流ですか、議長にちょっとお聞きしたんですが、河川、飯土井橋下辺り、それからカゾン橋の上、随分土砂を取っていただきましたので、これからの水害、かなり被害は緩和されるのではないかと、こういう期待をしておるところではあります。 これで、この後は各担当課長より、生活環境課、まち整備課、そして総務課、詳細に対策を説明させていただきます。 ○議長(割貝寿一君) まち整備課長。 ◎まち整備課長(大森淳一君) 議員さんのおただしにお答えしたいと思います。 まず初めに、県管理の河川について、対策工事の内容を申し上げます。 河道掘削、土砂撤去になります。令和2年度、久慈川200メートル、川上川ほか780メートル、約1キロを実施してございます。土砂の撤去量にしまして約1万立方メートル取ってございます。令和3年度、久慈川、川上川ほかで約6キロ、6,000メートル実施してございます。赤坂川、西川、稲沢川で約590メートル、土砂撤去量にしまして約11万4,000立方メートルを取り除いております。事業費にしまして6億7,200万円の事業費になっております。 続いて、堤防補強になります。令和2年度、久慈川2,119メートル、川上川ほか1,775メートル、渡良瀬川603メートル、合計で4,497メートル実施しております。令和3年度、久慈川ほかで2,780メートル、赤坂川で1,160メートル、合計で3,940メートル。令和4年度、久慈川で420メートル計画してございます。堤防補強の事業費、5億7,500万の事業費でございます。 次に、町管理の町道及び河川について、対策工事の内容を申し上げます。 緊急自然災害防止対策事業としまして、町道のり面補強7か所、延長でいいますと約388メートル、町道排水構想物補強1か所、延長で41メートル、河川護岸改修6か所、延長で653メートル、合計14か所を実施してございます。 今年度においても、町道ののり面補強2か所、河川護岸改修2か所を計画しております。事業費で合計2億円になります。 続いて、緊急浚渫推進事業としまして、8河川において護岸改修や土砂撤去を実施しております。河川名を申し上げますと、菅ノ沢、松田川、矢塚川、四時川、片貝川、金堀沢川、卯沢川、松田川において、延長で1,226メートル実施しております。 今年度においても1河川において土砂撤去を予定しております。事業費で約1,200万円になります。 そのほか、塙町住宅浸水対策改修等工事費補助金交付要綱を令和3年6月に制定しまして、令和3年度において浸水対策等改修工事を実施しました2名の方に補助金を交付しております。 以上であります。 ○議長(割貝寿一君) 生活環境課長。 ◎生活環境課長(鈴木康夫君) 鈴木議員のご質問にお答えいたします。 生活環境課としましては、令和3年度に災害への備えや避難の基礎知識、自然災害が発生したときの洪水浸水想定区域、土砂警戒区域などの危険箇所や避難所などの最新の情報に更新をしました防災マップを作成いたしました。 また、本年度は塙町地域防災計画の改定、B&G財団からの助成を受け、防災拠点の設置及び災害時総合支援体制の構築事業により防災倉庫の設置、機材の配備を行い、配備された機材を活用した操作研修や人材育成を進めております。 また、台風19号被災時に町堀に大量の水が流入したことから、台風、大雨等河川増水の可能性があるときには、消防団、農事組合、町と連携を取り、状況に応じた水門操作等を行うこととしております。 以上でございます。 ○議長(割貝寿一君) 総務課長。 ◎総務課長(江田一寛君) 総務課からお答えいたします。 総務課におきましては、町内の公民館や集会所などなんですが、カメラを設置しております。これによりまして、町内の降雨であったり、山間部の降雪の状況を確認できるようになりました。上町地内の川上川の河川水位の状況をリアルタイムで見ることができますことや、山間部の降雪の状況が、夜はちょっと厳しいんですけれども、昼間であれば見られるというようなことになっておりまして、これにより迅速な除雪体制などが図れるようになりました。 以上でございます。 ○議長(割貝寿一君) 鈴木茂君。 ◆10番(鈴木茂君) 様々な対応、川の土砂撤去が主なもの。あと河川ののり面工事ですか、そういうものもやったんですが、代官町、柳町の水害ですね、過去あった。これが防げるかどうかということなんですが、水くみ上げのポンプも何か2台、前に、町長が用意したという話もあるんですが、この代官町、柳町の水害、前回並みの台風来たときに防げるかどうか、その点をお聞きします。 ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 一昨年ですか、3年前になりますか、台風19号、大変な被害が出ました。ただ、これは初めてのことではなくて、私が消防団、現役で分団役員をやっておる頃に同類の被災、災害状況を見ております。それから二十数年間なかったわけであります。その19号で新たにその現況ですか、昔の状態を思い出して、本当に背筋が寒くなったところであります。 ただ、この災害の防止ということで、しっかりと取り組むべくして取り組んでおるつもりではおりますが、大変予想が難しい。それから、本当に災害を出さないというところを目指すことは本旨ではありますけれども、まず今の現況では困難であるということであります。そんな認識を、困難だという認識を持っております。 前段に各課長の答弁の中に、でき得る限りの対策を講じておるというふうなお話をさせていただきました。実際、さっき生活環境課長ですか、水門の話をしておりましたが、私も実際、そこを2度ほど歩いて、水門の操作をしっかりと学んできたわけであります。そして、何よりも、雨が降ったらばその水門を開ける、閉じるという作業をスムーズに行うべく、その責任をしっかり持ってやるというような方向でお話もさせていただいておりますし、一番私、期待しておるのは、ビル川、町堀の内堀の一番流末、今までは川上川に直角に水路が入っておったんですが、これも私、県のほうにやらせてくれ、町でやるからやらせてくれと再三申入れをしておったんですが、県のほうとしては、町にやってもらうというのはやっぱりいかがかなというふうな思いがあったんですかね、しっかりきれいにしていただきまして、何度かあそこを通るたびに、水の流れる向きを見ておりますが、大変スムーズに川上川と合流している、混流しているということで、この後、水が出た状況、ぜひそこに行って確認をしながら、まだまだできることがあるとすれば、その対応に当たりたい。 それと、もう一つ大きく期待していますのは、やはり伊香の取水堰、これが転倒式という、県のほうではお話をしておるんですが、ばたんと倒れて中の土砂を掃き出すような、そういう装置にするというふうな旨を聞いておりますので、これも期待しております。と申し上げますのは、土砂が流れることで川上川、久慈川合流点からその下、かなり洪水の状況と申し上げますか、その被災を受ける状況より緩和されるのではないかと、このようにも思っておりますので、この後、現況を確認しながら、できることをしっかりやっていく。そして、できるだけ被害を少なくすると、そういうことに全力を傾注いてまいりたいと、このように思っております。 ○議長(割貝寿一君) 鈴木茂君。 ◆10番(鈴木茂君) いろいろ聞きましたけれども、私もこれで万全だとは思いませんね。ですから、これからも知恵を絞ったり技術を習得して、ビル川からの内堀の水をどうやって排水するかということに知恵を絞って技術を磨いていただきたい。そういうことをお願いして、私の一般質問を終了します。 ○議長(割貝寿一君) これで、10番、鈴木茂君の一般質問を終わります。 休憩します。               休憩 午後2時07分               再開 午後2時20分 ○議長(割貝寿一君) 休憩前に引き続き会議を開きます。--------------------------------------- △吉田広明君 ○議長(割貝寿一君) 次に、7番、吉田広明君、登壇願います。 持ち時間は3時20分。 吉田広明君。     〔7番 吉田広明君登壇〕 ◆7番(吉田広明君) 7番議員、吉田広明です。 通告に沿って質問いたしますので、よろしくお願いいたします。 まず、子供の支援対策関連について伺います。 今年度、塙小学校の入学児童数が郡内で一番多く増加したと聞いていますが、他町村からの転居を含めた入学と入園の状況を伺います。 ○議長(割貝寿一君) 教育長。 ◎教育長(秦公男君) それでは、吉田議員のご質問にお答えをいたします。 お尋ねの令和4年度の塙小学校の入学児童数についてでございますが、男子32名、女子29名で、合計61名であります。東白川郡は8校の小学校がございますが、通常、棚倉小学校が最も多い入学児童でございますが、今年は57名ということで、棚倉小より4名多く61名ということでございます。過去5年間の入学者数は毎年50名程度でございます。約10名、例年より多い入学となっております。 なお、令和4年度の入学児童生徒のうち、過去5年間で町外から転入された世帯が8世帯ございます。入学者数が増加した一因ではないかと考えております。 以上でございます。 ○議長(割貝寿一君) 吉田広明君。 ◆7番(吉田広明君) 町外から転居してこられたということが非常にうれしい内容だと思います。 そういう中で、その方も含めてですけれども、給食費の無料化について、保護者の声というんですか、声を聞いていれば伺いたいと思います。 ○議長(割貝寿一君) 教育長。 ◎教育長(秦公男君) それでは、お答えを申し上げます。 給食無償化につきましては、平成29年度より7割負担に、令和元年度より3割負担に、令和2年度より完全無償化というふうに段階的に、町長のお考えを本当に段階的に進めてまいりました。無償化に関連しまして、特別、意見等の集約などはこれまで実施しておりませんが、無償化に関する苦情等は全くございません。 また、年間約5万円の支出がなくなりますので、子育て支援にも十分つながっているものでありますことから、大変好意的に受け止めていただいているものと認識しております。 以上でございます。 ○議長(割貝寿一君) 吉田広明君。 ◆7番(吉田広明君) 私も町内の父兄の方から声は聞いておりますけれども、非常にありがたいことだと。また、他町村の父兄の方も、塙はすごくいい補助というんですか、をしているなという話は聞いております。 ここで、そういう中でちょっと聞きたいんですけれども、これも移住定住策の一つの大きな話になってくると思うんですね。首都圏から来られる場合に、住むところは、例えば一定期間町の住宅団地を安価で貸すとか。さらにこういう給食費の無料化も全面に出していけばいいし、それと、移住定住に向けて何か子供たちへの支援というんですか、そういう施策というものが考えられるかお伺いします。 ○議長(割貝寿一君) 教育長。 ◎教育長(秦公男君) それでは、ただいまの移住定住に向けての支援ということでございますが、今行っている子供たちへの支援というのは様々なことがございます。その一つに大きなものとして、ただいまご指摘いただきましたような給食の無償化等がございます。これをしっかりPRして、塙町にさらに移住定住を進められるように各課連携して、進めていきたいなというふうに思います。 いろいろな場面で情報発信をしていくということが大変大事だと思いますので、町長部局をはじめ教育委員会も含めまして、情報発信をしっかりしていきたいというふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(割貝寿一君) 吉田広明君。 ◆7番(吉田広明君) 特に塙町に移住される方は、移住しようと思っても、例えばアパートの家賃の何か月分とか、子供たちの例えば学校に入るときの制服とか、教科書代とか、いろんな意味でお金がかかってくると思いますんで、今後の施策で考えるところがあれば、少しPRも含めて検討をしていただきたいと思います。 それでは次に、学校給食や子どもの居場所、湯遊ランドなどの食材供給体制、道の駅を通して進めていくと聞いておりますが、進捗状況というんですかね、高齢化の中で道の駅も商品がないということなので、非常に難しいとは思いますけれども、どういう状況なのか。 それと、以前提案していました子ども農場、子どもの居場所で併設して、子供の情報を進めていく考えがあるのか、再確認のため併せて伺います。 ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 食材の供給体制ということでありますので、先ほどの鈴木茂議員の質問とも相まった部分があるんでありますが、生産体制含めて、やはり一番は安全な食材を子供たちに供給したい。 それから、以前、つい最近でありますけれども、都市部からいらっしゃった方の意見として、大変野菜が新鮮でおいしい、お米がおいしい、こういうふうな、絶賛という言葉でいいと思うんですけれどもお褒めの言葉をいただきました。こういう特性というんですかね、この町の持つ特性を生かしながら、しっかり生産体制を増やしていかなければならないということで、1つ、先ほど鈴木茂議員の質問の中で、ちょっと後押しされたような形でお話をさせていただくんですけれども、これは高齢者対策の一環として、今も少しずつは行われておりますコンテナでの集荷。普通、道の駅に出す場合ですと、自分で全部包装して値段をつけて、そして商品化したものを並べて売るという体制ではあったんですが、これをもうちょっと簡略化して、自分の家の庭で取った野菜をコンテナに詰め込んで、それを運んでもらって、幾ら幾らという値段をつけてもらって、それを支払いは後で頂くというような方向。これをできたらば町中の高齢者ご夫婦、お独り暮らしでも結構なんですが、自分の家の前の畑をちょっと耕して、そして野菜を作る。それもできたらばいろんな方向としては、全町的に少しずつでもいいから作ってもらうように、多品種ですかね、できるだけいろんな野菜を作ってもらうようなことができないかねということを、農林推進課のほうにはお話をさせていただいております。 こういうことであれば、高齢者のこれから先々の生活に対しての意欲というんですかね、生産意欲、しっかり生きていく、それから子供たちに安全な食材を供給する等々のしっかりとした役目を担ってもらうことで、生きがいづくりにもなっていくだろうと。こういうことで、野菜の種ですか、とか肥料、これを無償で提供するということも、これはぜひ考えてみたい。 先ほどお話しさせていただいた先々の投資ということで考えていく。そして、何年か後には道の駅の棚が本当に野菜でいっぱい、午前も午後も売り切れないほどたくさんある。そして、その中の一部が給食センターだったり、それから湯遊ランドだったり、そして第三の居場所と、それからレストランですか、本当にいろんなところで使っていただけるようになれば、生産意欲とともに当然お金も手に入るわけですから、いろんな形でプラスの面があるんではないかと。先々のものとして投資は考えていきたいと思っておりますし、ぜひ実現に向けて、実際に動くのは町でというわけにはいかんですから、道の駅の理事さん方に助言するような形でお勧めできればなというふうな思いは持っておるところであります。 ぜひこれからは、しっかりとした生産体制をつくっていくことで、この町でも農林、農業、林業等で生活の一翼を担っていけるような、そういうふうなまちづくりができればと、こんなふうにも思っておるところであります。 ○議長(割貝寿一君) 吉田広明君。 ◆7番(吉田広明君) 今、種と肥料の供給をして作ってもらうという答弁でしたけれども、肥料価格が最近とみに上がってきていまして、とあるJAでは、今年度はまず倍ぐらいの値段になるということを言われていまして、なかなか肥料を買って野菜を作るとなると、すごくコストが上がってきてしまうということで、今年の春も肥料かなり上がりましたけれども、そういうところのサポートをしていただければ誰でも作りやすい環境が整うんじゃないのかなと思いますんで、ぜひ進めていただきたいと思います。 次に、こども園や笹原幼稚園、小学校、中学校などに健康福祉課の職員が新たに配属されたと先ほどの答弁されておりましたけれども、配属の目的や狙いについて伺います。 ○議長(割貝寿一君) 教育長。 ◎教育長(秦公男君) それでは、吉田議員のご質問にお答えをいたします。 お尋ねのはなわこども園などに健康福祉課の職員を配属した理由についてでございますが、支援の必要な子供たちが増加傾向にございます。そういったところから、定期的かつ迅速なケア対応などを図るため、令和4年度より学校教育課に1名、はなわこども園に1名、保健師の資格を持つ職員を配置しております。 今般、新型コロナ感染症対策、そして対応につきましては、非常に適切かつ迅速な対応ができました。これも保健師の資格を持つ職員を配置した非常に有効な手段ではなかったかと。専門職を配置するということは、非常に学校、園等、教育機関にとっては有効なものであったというふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(割貝寿一君) 吉田広明君。 ◆7番(吉田広明君) 保健福祉課の職員さんの配置ということに関しては、なかなか町民の人も分からないし、私も聞くまではなかなか分からなかったんですけれども、先ほど言われたように、いろんな、突発的に倒れたりとか病気になる方もいらっしゃると思いますんで、職員の方、ご苦労でしょうけれども適切な対応をお願いしたいと思います。 それに、また次なんですけれども、議員さんの中で少しずつ話が出始まりましたチャイルドケアラー、ヤングケアラーについての質問をしていきたいと思います。 18歳未満で家族の介護をする子供たちをヤングケアラー及びチャイルドケアラーと呼びますが、この問題についての質問をします。 まず、子供が子供らしく過ごせることとは、学ぶこと、遊ぶこと、甘えることだと思います。そして、親や社会が子供を守ることで育っていくものだと考えます。社会にはまだまだ認知されていない、またなかなか相談しにくい、そしてどこへ相談に行けばいいのかよく分からない、家族が孤立している、そういう時代とも言われています。チャイルドケアラーは、クラスに1人から2人いるとされています。チャイルドケアラーの定義というんですか、があれば伺いたいと思います。 ○議長(割貝寿一君) 教育長。 ◎教育長(秦公男君) それでは、吉田議員のご質問にお答えをいたします。 お尋ねのチャイルドケアラー及びヤングケアラー関連についてでございますが、いわゆる定義は法令上の定義はなくて、一般に本来大人が担うと想定されている家事や家族の世話などを日常的に行っている子供とされております。 以上でございます。 ○議長(割貝寿一君) 吉田広明君。 ◆7番(吉田広明君) 今説明されましたように、共働きで弟や妹の面倒を見て、勉強の時間や自分の時間がないと。父母の介護をしながら家事をしていて、本人の健康問題や、学校生活で授業中に寝てしまうなどと言われています。 今年3月に国からの依頼で、日本総研が実態調査を行い公表されています。小学生の約6.5%が潜在的に家族の世話をしているとされています。国が本来保障しています日本国憲法25条に、健康で文化的な最低限の生活を営む権利を有するとありますが、チャイルドケアラーやヤングケアラーは貧困に陥りやすいとの懸念から、神戸市では縦割りを超えて一元的に支援する特化したこども・若者ケアラー支援課を設けるなど、全国の自治体も対応を進めています。 縦割りの難しさということで、子供の支援は福祉の観点から福祉部門が担当すべき、学校でも目配りをするために教育委員会が関与すべき、子供のケアを受ける家族への支援も介護が必要な場合と医療が必要な場合があり、担当が分かれる。さらに、介護が必要な場合でも、高齢者と障害者に細分化しないと対応ができないなど、対策を後回しにせず、配属された健康福祉課の職員などを中核に総括した相談窓口の配置も必要だと思いますが、伺います。 ○議長(割貝寿一君) 教育長。 ◎教育長(秦公男君) それでは、お答えをいたします。 教育委員会では毎年小中学校で実施している不登校等の調査におきまして、昨年度調査にはヤングケアラーの項目も盛り込み実施したところ、現在は該当者はないという結果ではございましたが、ヤングケアラーあるいはチャイルドケアラーは、家庭内の実情を外部にさらすことになるため、なかなか表面化しにくい面もございますので、各学校、各園やご指摘の健康福祉課、そして学校教育課、こども園に配置された保健師の資格を持つ職員、こういった者と十分に連携を図りながら、まずは実態把握に、さらに突っ込んだ形で実態把握に努めるというのは非常に重要なことだと思っております。 また、迅速な対応ができるように環境整備を図っていきたいと考えております。 なお、要保護児童対策地域協議会というのを発足させております。健康福祉課とそれから学校教育課、そして幼小中等の職員が集まって、その中にメンバーとしてはスクールソーシャルワーカーあるいはスクールカウンセラー、それから警察等、それに児童相談所ですね、児相も含めたメンバーがそのお子さん、対象の子供さんや家庭に対してどうサポートできるかというようなことを検討し、最善のことを話し合うということで、そういった会議も機能して、実際に何回も今開催しているところでございます。 以上でございます。 ○議長(割貝寿一君) 吉田広明君。 ◆7番(吉田広明君) 確かに学校の職員さんだけでは難しいし、関係各位の方のいろんな角度からの見方で課題を見つけていく、見いだしていくということで相談に乗るということも非常に大事なケアだと思いますので、そこは進めていただきたいと思います。 実態調査の公表されている中なんですけれども、全国の小学生から抽出した2万4,500人中、9,700人からの回答を得た内容から見ても、まず自分が当事者だとは気づきにくいと書かれているんですね。当事者である子供たちは大丈夫だよと答えてしまう。子供の中には強くなれない子もいます。いつでも応援している、いつでも助けられるよと言える人と体制が必要と書かれています。18歳未満という年齢で不利益な生活にならないためには、行政としてどのようなケアが必要なのかということをお聞きしたいんですけれども、先ほどの答弁も含めて、もう少し何かないのかなと思っておるんですけれども、答えていただければお願いします。 ○議長(割貝寿一君) 教育長。 ◎教育長(秦公男君) それでは、お答えを申し上げます。 令和4年5月に学校教育係長が笹原小学校へ訪問した際に養護教諭から、母親の体調不良により兄弟の下の子の面倒を見ていて宿題ができなかったと、そういう児童がいたという話がありました。この場合、学校に詳しく話を聞いたところ、恒常的ではないというようなことであるために、しかしながらヤングケアラーに近い状況ではないかというふうに考えております。それに関しては、様々なサポートをしていかなければいけないということでやっているところです。 また、こういった例もございまして、父親が死亡されてお母さんが外国人だと。そして中学生のお兄さんと小学生の妹がいる。そういった暮らしの中で、お母さんが漢字を読めない。そのために中学生のお兄さんが読んで母親にいろいろなサポートをしているという。 そういった様々な家庭状況がございますので、一人一人、一家族、一家族を見ると様々な問題を抱えているということは恐らく想像できるところでございますが、表面的になかなか外に出てこないというところを掘り起こしながら、必ずそういった子供たちがいろんな面でマイナスにならないように、十分アンテナを高くしながら、連携をしながらサポートしていきたいというふうに考えております。 以上です。 ○議長(割貝寿一君) 吉田広明君。 ◆7番(吉田広明君) 日本総研の、このデータというのは非常に読みづらいといいますか、11ページのアンケート用紙がありまして、全国の二千何人にアンケートを取ったわけですけれども、これを読むことすらつらくなってくるような質問内容になっています。例えば、「家庭内に依存症の家族がいますか」とか、「生活に問題を抱えていますか」とか、そういう問いかけをしているんですね。こういうところに丸をつける子供、果たしているんだろうかと。これは大いに聞き方も間違っている。まして、その依存症で括弧書きで「お酒やギャンブルなどをやめられない」と書いてあるんですね。 こういうのは国でちゃんと精査して、この内容でオーケーを出してアンケート取ったと思いますけれども、果たしてこの内容で、子供が自分の身内をこうです、ああですというふうには本当に言いづらいと。 この問題を議会で言おうかなと思ったのは、とあるニュースを見て、ユーチューブにビデオがあったものですからそれを見たんですけれども、ひとり親家庭でお母さんが末期がん、ケアしているのは小学4、5年生かな、高学年ではないんですけれども、その子供がお母さんの世話をしている実態のビデオがありました。当然顔は隠してありますけれども。 これ以上深い話というのは、なかなか言いづらいところがありますんで、何かの機会があれば、そういう情報も流れていますから、すごく衝撃的なビデオだったものですから、今回取り上げさせていただきました。 そういう中で、本来はGIGAスクールで使われているタブレットですね、これを利用した専用アイコンやメールソフトの導入など、悩みの相談を受け付けながら速やかな対応や課題解決が可能なのか、まず伺います。 ○議長(割貝寿一君) 学校教育課長。 ◎学校教育課長(菊池和弘君) GIGAスクールで活用しておりますタブレットに関して、現在課長補佐、薄井課長補佐のほうで対応のほうの準備を進めておりまして、できるかどうかも実証を踏まえながら検討しているところでございます。 以上でございます。 ○議長(割貝寿一君) 吉田広明君。 ◆7番(吉田広明君) ありがとうございますということは言ってはいけないんですけれども、非常に……。 ほんの最近、この話を持ちかけたわけですけれども、迅速な対応だったと思います。 コミュニケーション不足ということが多々言われておりまして、コミュニケーション構築は絶対必要だとみんなが認識していると思います。国が進めるDXとか、いろんな講習会ありまして、少しは理解はできるんですけれども、そのデジタル後進国というんですか、よくちまたで言われる、そのようにならないように率先してぜひ検討を進めていただきたいと思います。 次に、ネオニコチノイド系農薬の使用状況について質問をいたします。 まず、経済常任委員会での資料に、農薬は薬ではなく生き物を殺す殺生物剤で、人体に及ぼす可能性が高いと書かれています。農薬の登録には様々な毒性試験が課せられていますが、現在は発達神経毒性、環境ホルモン作用、複合毒性試験が義務づけされておらず、適用内の使用だからといって安全とは言えないと思います。 私たちが飲む薬は人間へ投与して治験をしますが、農薬は人間では調べないので後から影響が判明する例が多数あります。最近の話ですけれども、人体へのマイクロプラスチックが血液から確認されたという報告もあり、生態系での連鎖で体内へ取り込まれていきます。 ネオニコを含む農薬というのは、浸透移行性、残効性、神経毒性があるために根から吸収された農薬は植物の内部に取り込まれて、葉、茎、花、実にまで行き渡ります。殺虫・殺菌効果を持続するということで農薬が植物内に深く浸透するので、洗っても落とすことはできません。緊急に対応すべき問題であると考えています。 1990年代から世界的にネオニコ散布による蜜蜂被害、俗に言う蜂群崩壊症候群の問題。生態系及び人体の影響で、自閉症や注意欠陥多動性障害、ADHDの増加があると言われ、文科省は2012年に小学校の6.5%が発達障害があるとされています。免疫研究等の資料をちょっと見ましたけれども、自閉症の遺伝的要因は37%、環境的要因が63%であると分かってきています。この関係性について伺いたいと思います。 ○議長(割貝寿一君) 農林推進課長。 ◎農林推進課長(大寺弘文君) 議員さんのご質問にお答えいたします。 いずれも因果関係が証明された事象とまではいきませんが、関係性があるというような報道の文章は私のほうも確認をしております。ADHDもそうですが、人間の脳にも影響があることが懸念されているということで、ネオニコチノイド系農薬に限ったことではございませんが、農地単体面積当たりの農薬使用量と自閉症の有症率を比較したところ、上位4か国、韓国、日本、イギリス、アメリカが位置しており、その中に日本も含まれております。 以上でございます。 ○議長(割貝寿一君) 吉田広明君。 ◆7番(吉田広明君) 日本とか韓国とか、中国も一部含まれてくると思いますけれども、こういう状況の認識が共有できたということで、私は理解していきたいと思います。 塙町も久慈川の上流域であり河川汚染が広がるということで、今年度からネオニコ系の農薬の補助を対象から外すという判断をしました。どのような経緯で決定したのか伺います。 ○議長(割貝寿一君) 農林推進課長。 ◎農林推進課長(大寺弘文君) お尋ねのネオニコチノイド系農薬を塙町の補助対象から外すという判断についてでございますが、令和3年度に実施しました斑点米カメムシ防除事業におきまして、航空防除を活用した面的な防除体系を実施する取組を行ったところですが、その使用薬剤においてネオニコチノイド系農薬の使用が一部認められたところでございます。 ネオニコチノイド系農薬は国内において使用が認められており、防除効果が高く安価であることから広く使用されている薬剤でございますが、一方で、先ほどご説明にあったように、蜜蜂への影響や動物プランクトンの影響が懸念されており、さらには人間の脳の発達に影響がある可能性について示唆する報道もなされていることから、町が行う補助事業で使用する薬剤については、予防原則に基づき補助対象にしないこととしたところでございます。 なお、町としてネオニコチノイド系農薬の使用を制限するものではなく、あくまでも補助事業の対象農薬から外すといった判断でございます。 以上です。 ○議長(割貝寿一君) 吉田広明君。 ◆7番(吉田広明君) なかなか町のほうとして規制強化をもっと強めていくというのは立場上難しいのかもしれませんけれども、平成24年度に策定された第四次環境基本計画、環境政策における原則等や平成29年度版環境白書・循環型社会白書・生物多様性白書においても、環境影響が懸念していることで、一度問題が発生すれば長期間にわたる極めて深刻な、あるいは不可逆的な影響をもたらす可能性があると言われています。科学的証拠が不明確なことを理由に対策を遅らせず、町としても治験の充実に努めながら、予防的な対策を講じるべきであると考えます。 消防団等では予防消防と言われている言葉を多々聞きます。農薬もそれに準じる考え方になってきます。予防の原則や予防の取組方法、農薬に対して使用量を少なくしてくれとか、いろいろ呼びかけができると思うんですけれども、予防原則等の考え方があるのか伺いたいと思います。 ○議長(割貝寿一君) 農林推進課長。 ◎農林推進課長(大寺弘文君) 現在のところ、町の働きかけで使用禁止とか予防の単独での行いは難しいと思いますので、県の関係機関と連携をしまして、国のほうで販売使用を禁止をしているわけではないので、町からの発信でそれを抑制するというのはなかなか難しいところがあるという判断でございます。関係機関と連携を取りながら進めていきたいと思っております。 以上です。 ○議長(割貝寿一君) 吉田広明君。 ◆7番(吉田広明君) 何も町が単体で率先的にやることも可能だと思いますし、福島県全体がそういう規制に乗り出す、または国に意見書を提出するとかということも可能だと思うんですね。このまま放置しておいたんでは、いずれにしてもたまっていくだけですし、子供の発達障害も増えていく。いつも教育長さんにお話を聞く中で、発達障害が増えている。その問題のキーはどこにあるのかなとずっと思っていたものですから、ネオニコ系は今年の年末あたりからちょっとずつお話をしてまいりました。 ネオニコを散布する根本的な起因する問題の原点というんですか、これも国の法律にどうしてもかぶってきてしまう。例えば、農産物規格規程の水稲うるち玄米の品位等級に関わる着色粒等基準、それから植物防疫法22条の斑点米カメムシ類について、植物防疫法施行規則の指定有害動植物などの規則がありまして、これを遵守するために散布をしております。この法律が廃止及び解除が必要になってこないと、これは散布を延々と続けることになります。 私が言ったこの受け止め方というんですか、国に物申すというわけではないんですけれども、この規則、法律について受け止め方を伺います。 ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 国のほうで許可しておると申し上げますか、禁止していないということもございますので、これが大々的に町が云々というキャンペーン等のその行動と申し上げますか、これはなかなか難しいかなとは思いますけれども、少なくとも先ほど来お話ししているように、子供たちにも安全な野菜、農産物を供給しようという大義の中にあるわけですから、町としては、補助金を出さない、ささいな抵抗といいますか手段ではありますけれども、これも含めてできるだけ塙町にあってはこの農薬を利用しないで、子供の健康維持のために努力は重ねていきましょうというような話合いはあってもしかるべきだろうと私は思っておりますし、機会あるごとに県のそういう関係機関にも、こういう心配がある農薬を許可しておくのはいかがなものか、国への働きかけをぜひという、もしくは農林水産関係の中央官庁の代議士さん等々にもぜひこれはというお話は機会があったらさせていただければと思っております。 ○議長(割貝寿一君) 吉田広明君。 ◆7番(吉田広明君) 被害を被るということの話をしますと、文科省が出している子供たちの6.5%がADHDに被害を受けているということで、そのうちのパーセンテージはまた低くなりますけれども、いずれにしても、蓄積速度が早かったり体が小さかったりする子供たちというのは、やはり影響がすぐ出やすい状況だと思うんです。大人の理屈だけではないんですね、これ。行政の理屈でもないし法律の理屈でもない、はっきり言って。みんなが本当に、我々の世代も含めて本気で考えないと、国が滅びるような話になってしまうのかなと。増え続けているというのか一番問題。減っているんなら別なんですけれども。これが1割、2割というふうになる可能性もあるわけですから、やはり何かの機会で強く声を出していただく場面があればお願いしたいなと思っております。 次、時間がまだありますけれども、最後の質問に入っていきたいと思います。 次は、前年度の基金状況について質問をしたいと思います。 コロナ禍の中、令和3年度末の財政調整基金は取崩しもなく事業に取り組んでいると思いますが、基金の積立てが行政本来の目的ではないと思います。基金の状況と新たな事業構想があれば伺います。 ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) 議員の質問にお答えをいたします。 基金ということでありますが、令和3年度の基金については、今お話がありましたように、基金を崩すことなくそのまま次年度に繰越しと申し上げますか持ち送ったということでございます。余剰財源、歳出予算計算上、積立て、ふるさと寄附金及び基金運用利子など、積立ては行っております。そして、この基金の主なものとしては財政調整基金に6,813万6,000円という、端まで今お話をさせていただきますが、このお金を財政調整基金の積立てに回しております。そして、減債基金に3億3,709万5,000円、ふるさと応援基金に645万6,000円、振興基金に3,380万7,000円の積立てとなっております。 お話しのように、基金積み立ててたくさん持っておるからということではなく、そのお金をいかに将来に向けて立派な投資等々に使うことで、町の振興に役立てるというのが本来の姿であろうと、このように考えておるところであります。 参考までに申し上げます。 これは、私ぜひ自分で知りたくて、財政にお願いをして出した数字でありますけれども、令和3年3月31日、この基金の総額、全ての基金を合計した金額が31億847円9,236円ございました。今年、令和4年3月31日、同じ調査をさせていただきましたところ、基金の積み増しがございまして、35億8,310万8,534円。この1年間、基金の積立てが約4億7,500万円ございました。これは当然、その運用の仕方、もしくはお金の使い方と申し上げますか、減債基金等々含めてのそのお金の使い方ですね、これが功を奏した結果としてこれだけのお金が、言い訳ではないんですけれども、余剰金としてその基金の中に積み立てられた。 これは、別な意味でしっかりこれからのまちづくりの中で生かしていくお金だと思っておりますので、これからもこのお金の行方をしっかり見定めながら、将来に向けての投資のお金と申し上げますか、町の発展のための基金的なものにしたいなと、このようには思っておるところであります。 ○議長(割貝寿一君) 吉田広明君。 ◆7番(吉田広明君) この議場にいる皆さんが同じ境遇になっていくだろうということでお話をしていきたいと思います。 最近はあまり聞こえてきませんが、社会福祉協議会の建物の新築計画が進んでいるのか、自己財源で社会福祉協議会が取り組むのは難しいと思います。また、シルバー人材センターに専用のトイレがないとも聞いています。シルバー人材センターを含めた労働環境の整備をどのように考えているのか。また、賃金体系等も含めてお考えがあれば伺いたいと思います。 ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 この賃金は社協の事業の中でのことでありますので、お答えはちょっといたしかねますけれども、社会福祉協議会、現在、ご承知のようにデイサービスセンター内に事務所があります。しかし、事業拡大に伴い職員が増加する中で、通所介護施設内ということもありまして、大変施設が手狭になっており、新たな建設、施設建築が必要であると、このように考えております。 新たな施設には、社協の事務局、そして先ほどもいろいろお話がありましたシルバー人材センターの事務所、そしてヘルパーさんの着替え等々を行うステーションと申し上げますか、そのスペース。そして、何よりもこの新しい施設は、高齢者支援施設としての支援のための機能を十分に備えた新しい形での高齢者の支援のための施設、こんなことを考えておるところであります。 当然、その施設の運営は社協にお任せをするような形になりますので、社協自体は建物を独自に持つというのは難しいと。事業形態と申し上げますか、その体制上、なかなか自分で事務所を持って、そして活動するというのは難しいということで、こういう形で社協を支援したいな、支援していければなと思っております。 場所としては旧亀宗ですか、の跡地。現在福祉団体が使用しております。ただ、築36年ということでかなり老朽化が進んでおりまして、改築していく場合には大変多額の費用負担が発生するということから、既存の建物は壊す、解体をいたして新しい建物を建てることを考えていきたいなと、このように思っております。 ただ、あの建物は現在、福祉団体が使用しておりますことから、先々については当該団体と協議を重ねながら進めていきたいなと。当該というのは、そのご利用なさっている福祉団体との協議を重ねながら進めていく、こんなふうに考えておるところであります。 ○議長(割貝寿一君) 吉田広明君。 ◆7番(吉田広明君) 常任委員会でも1回、社会福祉協議会に行って視察をしてまいりました。その状況を見たときに、そのヘルパーさんの飯場というのも変なんですけれども、コンテナのちょっと窓がついているような建物、それからシルバー人材センターの建物に入っていらっしゃる。本当に仕事のモチベーションが上がっていくのかなと。お茶を飲むにしても休憩するにしても、そういうスペースが少しでもあれば別なんですけれども、そういうところあるのかどうかちょっと分かりませんけれども、あの部屋の中で着替えをしたり、ちょっと休憩をしたりというのは、ちょっと難しいのかなと思っております。 いずれにしても、役場がこれから新庁舎になっていく中で本当に、先ほども冒頭で言いました、私ら世代もここにいる全員の方が必ずお世話になる機関だと思うんですね。私も両親の関係でそういうところ見てきましたので、まず何らかの形でお世話になってきます。そういうところを大事にしていかないと、やはりいいケア、優れたケアができていかないのかなと思っておりますんで、そこはぜひ検討していただきたいんですけれども。 長期にわたって計画をするときに、今年からやるとか来年からやると明確に答えていただければいいんですけれども、少なくとも3年、4年、下手すれば5年のような形になってしまうと思います。長期ビジョン策定の中にも織り込まなければ、それはいけないとは思いますけれども、どういう思いがあるのか、もう一度町長のほうから答弁をお願いします。計画的な部分です。 ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 先ほど来、新庁舎の話の中でも出ておりますように、大変世情と申し上げますか、現況が厳しい状況下にあるということもありますので、これも永久に続くことではないと、このように思っております。そのうちに沈静化してくれば少しずつ元の形に戻ってくれるのではないかという思いもあります。 ただ、大変施設自体が老朽化しておって、事故等があると困るという思いもありますので、できるだけ早い時期に解体、それから新しい建物の構想、これは先ほど申し上げましたように、町としての社会福祉の現場の一番最前線にいらっしゃる方々が活動する拠点となるわけでありますから、これはできるだけしっかりとしたものを造ってあげたいと。 それから、その一角に高齢者の方々が体力をつける等々の運動器具とか、新しい形での高齢者の支援、健康維持のための支援施設みたいなものを考えてみたいなと思っておりますので、これからちょっと時間をいただいて、しっかりとした計画を立て、そして皆様にご案内できればと、このようには思っておりますので、もう少し時間をいただきたいと思っております。 ○議長(割貝寿一君) 吉田広明君。 ◆7番(吉田広明君) まず事務事業会議というんですか、各課の。それの議題として取り上げていただくと。その中で補助金とか、町で対応できる部分をまず精査していくと。その期間が多分余裕を持ったほうが、いろんな意味で焦らなくて、いろんな問題も発生しないと思いますので、取りあえずは事務事業会議に議題として取り上げていただきたいかなという思いがあります。 これで一般質問を終わります。 最後に、速やかなるコロナの終息と、今の戦争・紛争の解決、経済の回復を願いまして、これで一般質問を終わります。 ○議長(割貝寿一君) これで、7番、吉田広明君の一般質問を終わります。 休憩します。               休憩 午後3時14分               再開 午後3時25分 ○議長(割貝寿一君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 本日の会議時間は、議事の都合によってあらかじめ延長します。--------------------------------------- △青砥與藏君 ○議長(割貝寿一君) 次に、8番、青砥與藏君、登壇願います。 持ち時間は4時15分までです。 青砥與藏君。     〔8番 青砥與藏君登壇〕 ◆8番(青砥與藏君) 8番議員、青砥與藏です。 今日は、子育て支援、それから社会福祉・高齢者介護について、それから、3つ目に塙の産業についての3つの議題で質問していきたいと思います。 塙町は住んでよかったまちを目指しています。国連が発表する世界幸福度報告書、ランキングとも言っているかと思うんですが、幸福度ランキングで5年連続1位に選ばれたフィンランドがあります。今日はフィンランドと比較しながら塙町が住んでよかったまちにどうやって近づいていくか、そんな話を、比較しながら一般質問を進めていきたいと思っております。 この2月24日、ロシアが突然軍隊をウクライナに侵攻し、学校、病院など一般人まで無差別な攻撃を行っております。一方的で正義も大義もないプーチンの独裁政治の権力に対して、スウェーデンとフィンランドがNATOに参加する決断をいたしました。今日は戦争の話を質問するつもりはないんです。ただ、中立国のスウェーデン、そしてフィンランドがもうロシアと縁を切る、そんな話の国ということで理解していただきたいと思う。 そして、私も実は、フィンランドというのはちょっと気になっていた国の一つだったんです。それが今年度、幸福度ランキングやっぱり1位だよねという話を聞いたものですから、これに塙町がオーバーラップするということができるかな、そんな思いがありまして、一般質問の通告だけではちょっと見えないものがあったかなというふうに思うんですが、そういう意味も含めながら今日は進めていきたいと思っております。 塙町は住んでよかったまちを目指しています。片やフィンランドは国連が発表した世界幸福度ランキング5年連続1位と選ばれました。新型コロナの流行が起きても首位が保たれて5年連続ということであります。この選ばれた理由に、オーロラとかサンタクロースとか森と湖などなど美しい景色と自然豊かな環境、そしてゆったりとしたライフスタイル。3番目に、犯罪率の低さ、生活水準の高さ、そして教育システムの充実などがあったと思います。社会保障制度が整っていて、ゆりかごから墓場まで、安心して生活できる社会保障体制が要因になったんだろうと思います。 人口は550万人。日本からいったら20分の1、200分の1になるんですかね。国土の面積は日本より若干小さいくらいです。3分の1は北極圏に属していまして、時にはマイナス50度になるという極寒の地でもある。国民の性格というのは意外と日本人に近いんだというふうに言われています。謙虚で控え目という性格らしいです。日本はどっちかというと和というんですかね、集まってみんなで何かしようという性格を持っているんですが、フィンランドの人は個人の主義主張というんですかね、個人的なものの考え方というのが重要視されるというふうな話なんですが、その辺ぐらいが違いがあって、意外と日本人に近いんだよという話も聞かされると、ますますフィンランドはいい国だななんて、そんな思いがあります。 今日は最初の質問に子育て支援について質問したいと思います。 フィンランドは1973年に保育園法ができまして、全ての子供たちが保育施設を利用することが自治体の義務になりました。1996年、3年後なんですが、法の改正が行われ、母親の就労有無にかかわらず、誰でもが保育園に入れるという主体的な権利が子供たちに与えられ、これによって自治体は保育場所を24時間確保する責任があり、自治体が保育場所を24時間確保する責任ができて、たとえ夜間保育や特別支援が必要な子供たちにも安くて良質なサービスを提供することが義務化されたという話。 24時間保育ができる、これもフィンランド的なんだなというふうに思うんですが、実は男女共同参画の先進国でフルタイムで働く人が多いんだという話が1つあります。今、ひとり親、そして再婚、事実婚などの家族の形態が多様化しているという中で、フィンランドというのは、子供たちが生まれれば切れ目なく社会がみんなで子育てを支援していくという、そんな意識が強い国だという話。そういう状況の中で、世界からフィンランドの子育て支援というのは注目を浴びている国だということですね。 最初に質問したいんですが、塙町には、一般質問で皆さん何人か子育て支援などの話をして、なかなかうまくやっているよ、特に近隣の市町村から見たらよくやっているな、私もそう思います。これは今私が言ったのは、ちょうど生まれてから学校に入るまでという単位なんですね。これから学校に入って、次の就職というのかね、仕事をするまでと、こういうタイムを含めながら、塙町はどういう形で支援いくのかなと。この支援することは最終的には住みやすいまちだからここに定住したい、そんな流れになっていくんだろう。こんなことを含めて、これから塙町はどんな形で若者定住を進めていくのかなと、そんなことで町長に質問したいと思います。 ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 先ほど来、町のいろんな施策と申し上げますか、お話はさせていただいております。当然私の見解なんですけれども、いわゆる子供、これは何か一説によると、人間のもともとの姿というのは猿人類という話もございまして、本能的にみんなで家族とか集団で子供を育てるというのが一番人間の子育てには合っているという説を説いた学者がおります。 今、子供の虐待を含めて本当に厳しい状況下にある子供さん、数十万人とも言われる数が明示されておりますけれども、子育てはやはりみんなでやっていく、その思いの一端として、町全体で子育てをしていく。そして、その大事に育てた子供たちにこの町を守っていただく、そしてつないでいただくというふうな強い思いで仕事をしておると申し上げますか、行政運営、教育関係の運営等々に力を注いでおるというところでございます。 先ほど来、いろんな支援策についてはお話をさせていただいておりますので、議員ご承知のことと思いますので、あえて細かくは申し上げませんけれども、この基本姿勢はこの後も変わることなく、やはりその一番の基本は、子育ての一番大事な部分を大切にしながら町を守っていければと、こんなふうにも思っておりますので、ご理解をいただければと思っております。 ○議長(割貝寿一君) 青砥與藏君。 ◆8番(青砥與藏君) 今、町長から、子供の数が固まりとしてあるというのは、実は子供が成長するときにいろんな体験をしながら大きくなっていくんだろうと思うんですね。これが1人、2人ぐらいになってきてしまうと、子供は成長が健全な形というんですかね、そういう形からちょっと外れていく可能性はあるのかな。やっぱりある程度固まりの中で、子供たちが切磋琢磨していくというのは大事な条件になるんだろうというふうに思います。ぜひ少子高齢化があまりにも低い形の、少ない形にならないように、限界集落的な話が出ないようにしていかなきゃならないというふうには思います。 この子育てについては、私も塙は、よくきちっとやっているな、これ以上のことはないだろう、あるとすれば、行政サービスがどこまでやられたらいいのかという話にまでなるかと思うんですが、本当に調整しながら進めていければいいのかなというふうに思います。 次に、社会福祉・高齢者介護について質問させていただきます。 フィンランドといえば社会福祉が充実しているというイメージが強いのではないでしょうか。現在のフィンランドの高齢者介護事情に目を向けますと、実は楽観視できない、そういう話も出てくるんですね。それは、北欧諸国の中で最も速いスピードで高齢化が進んでいるというふうに言われています。施設介護から在宅介護へ転換する大きな変化が起こっていると言われています。老人ホームから自宅介護という形に変わりつつあるという話です。フィンランドの高齢者は自立志向が強く、在宅介護を望む人が多数だということです。介護施設よりも自宅で介護していただいたほうがお金がかからないということもあり、実は国の政策としても、施設から在宅へ今大きくシフトしているという状況です。 特に、老人ホームは縮小傾向であり、利用者が急減しているという中で、老人施設への補助金が廃止されたという状況もあるらしいんですが、代わりに重度の人の在宅介護を可能にするホームケア、重度でも家でホームケアができるという、そんな方向に変わっているらしいんですね。今までならば、老人ホームに入居しなければならないというような人でさえ、訪問介護、それから訪問介護というシステムをうまく利用することで、自宅で介護する人が増えたという話なんです。 また、逆に、それほど重度ではない人たちが、配食や、食べ物ですね、とか掃除などのサポートをする場合は家族が、近親者というんですかね、家族がサービスを利用するなどしてみんなで協力し合うという形で、訪問介護サービスを使わないで在宅介護をすると、そんな話にどうもシフトしているという話なんです。 この前、町長が、在宅介護を支援していきたいという話、したかと思うんです、在宅に。施設介護という時代から在宅というやり方もあるんじゃないかと言ったことがあるんですが、私もこのフィンランドのやり方というんですかね、その流れが、実は施設の介護ではなくて在宅化しているというこの現実もあるんだなと。 何年前だったか、2025年は高齢者が急増して介護施設は大変なことになりますよねと言った話がありました。二、三年過ぎたらば、2029年、4年ずれましたねという話がありました。どうもここに来て、施設介護というのがそれほど伸びていかないんですよね。それほど伸びていかない。前に考えていた数字ほど伸びていかない。これはきっと、今フィンランドの話言いましたけれども、在宅化していく流れというのはきっとあるのかもしれないな。 こんなものも含めて、塙町においても、もしかするとフィンランドと同じような形になっていくんじゃないかな、そんな思いがあるものですから、町長、この辺はどのようにお考えになっているか、ちょっと。 ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 議員おっしゃるように、そういう方向は必ず出てくるだろうと思っております。と申し上げますのは、ただ年を取るということばかりではなく、健康にと申し上げますか、自分の体の面倒をしっかり見られる、そういう状況。前にも何度かお話ししたとは思うんでありますが、お達者度という言葉、前にはお話ししたかと思うんでありますが、福島県の独自ではないんですけれども集約した数字がございます。これは48市町村でよかったんですよね。この中で塙町、女性が6位、それから男性が7位という好位置につけております。これは65歳以上の方で要支援2以下の方。介護1、2という方ではなく、要支援2以下の方の割合。 どのぐらいの、要するに余命ではなくて、健康年齢ですかね。健康年齢とは言わないのかもしれないですけれども、健康年齢に近いものの判断でいいと思うんですけれども、これが男性の場合だと20年、65歳から20年、女性だと24年でしたかな、健康でいられるということであれば男性だと85歳、それから女性だと89歳近くまで自分の体はちゃんと面倒を見ることができる頻度が高い。特に塙町にあっては48市町村の中で6位、7位と好位置を占めている。 これは、担当課を含めて町の姿勢として、しっかりとケアをする、健康体操から、それからサロン、そしていろんな高齢者の運動の機会とかつくっていることの成果であるかなとは思っておるんですけれども、こういうことも含めて、やはり在宅、これは別な意味でつないでいけば健康、お達者度の続きであれば、家で暮らせることはやっぱり一番いいことだろうと思いますから、町としてはできる限りそういう施設に入所しないで家族の中で生活できる、こういうふうなまちづくりを進められれば、高齢者支援を進めていければと思っております。 それと、あと10年、20年とたつと、もう高齢者という言葉はなくなるだろう、と申し上げますのは、高齢者と呼ばれる方が50%を超えると、ほとんどが高齢者で、そういうふうな時代が来ると、高齢者というその言葉自体がなくなる時代が来るという説を流す学者もおりますので、これからはやっぱりしっかりと自分たちの健康、これを考えながら、そして町の高齢者の健康づくり支援をしっかりと進めていくべきだろうと思っております。 議員の話とはちょっとずれてしまったんですが、これからの在宅での支援と申し上げますか介護、これは出てくるだろうと、こういうふうには思っております。 ○議長(割貝寿一君) 青砥與藏君。 ◆8番(青砥與藏君) 町長の考え方、きっと時代的にはやっぱり介護の年齢はずっと上がっていくんだろうと思うんですね。私も実は68になりましたんで高齢者扱いなんですね。でも自分では高齢者だとは思っていません。75ぐらいになったら高齢者かなと、そんな思いはあるんですが、あと10年は何とか高齢者と言われたくない活動をしたい、動いてみたいなというふうに思っています。 ここで、介護の話で、実は日本の状況とフィンランドというのはほとんど同じような状況で、介護というのはあるという点では、見えてきたのがあるんですが、実は介護に対して、実は日本とフィンランドが極端に違うところがあるんですね。それは何かというと、フィンランドの介護士は社会的な地位が高いんですね。給料も高い。それに比べて日本は安い。人手不足という、そんな話が実はあるんですね。 この問題をどこかで解決しておかないと、やっぱりこれから介護士の人手不足というのは解決しないだろうというふうに考えるんですが、隣の矢祭町では、介護士に対して補助をしているんですね。1人1万5,000円ぐらいの補助だったと思うんですが、やっぱりそれで少し給料が高くなったことで、人手というんですかね、人手不足を解消しているという話もあるんです。塙の今の現状がちょっとよく分かっていないんですが、矢祭が人手不足を解決するために補助しているという話があるものですから、この辺は町長はどのように考えるか、補助していくということを前提にどういうふうにするか、ちょっとお聞きします。 ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) 議員の質問にお答えを申し上げます。 これは介護職員さんの待遇ですね、これは国の施策に基づいて進める事業かなと、このように理解しております。町としましては、できる限り支援はしておりますし、支援していきたいと考えておりますが、やはり根本的なところは国の施策、考え方ですか、随分何度か処遇改善もされてはおるようでありますけれども、まだまだ議員おっしゃるように、フィンランドとはえらい違いなんでしょうね、私もよく分からなくて申し訳ないんですけれども。ただ、町の施策含めまして、今の現況ですね、これを担当課長より説明をいたさせます。
    ○議長(割貝寿一君) 健康福祉課長。 ◎健康福祉課長(星周児君) それでは、青砥議員さんのご質問にお答えいたします。 介護職員の処遇改善につきましては、令和3年11月19日に閣議決定されたコロナ克服・新時代開拓のための経済対策に基づきまして、厚生労働省が介護職員処遇改善支援補助金を創設しまして、令和4年2月から事業を開始しております。 これは、要件を満たした介護事業者に対しまして、1人月額で平均9,000円の賃上げに相当する補助金を支給するもので、補助金の申請は各都道府県となっております。国の施策によりまして、介護職員の処遇の改善は一定程度図られたのかなと認識しております。 また、町としましては、県の補助金を受けまして実施している塙町介護資格取得費用助成事業と、町単独で実施している塙町介護職員人材確保促進事業がございます。県補助事業の介護資格取得費用助成事業につきましては、申請時に塙町内に住所を有して、東白川郡内に所在地に置く介護支援事業所、それから介護施設等に就業している、または就業見込みである方に対し、1人当たり初任者研修費用として6万円、実務者研修費用として20万円を限度に助成を行っています。 また、町単独事業の介護職員人材確保事業につきましては、申請年度の4月1日時点で45歳以下の方が塙町内に所在地を置く介護支援事業所、介護施設等に就業して3年未満の方に対し支援金を交付するものでございます。 塙町内に住所を有する方には2万円、町外の方には1万円の支援金を交付し、令和3年度の実績ですけれども、町内の方に3名、町外の方7名、合計13名に支援金を交付しております。 今後とも国の動向を注視しながら、介護職員の確保と処遇改善のほうは進めてまいりたいと考えております。 以上です。 ○議長(割貝寿一君) 青砥與藏君。 ◆8番(青砥與藏君) 今、細かい説明をいただきまして安心しました。きっと介護職員の人手不足というのは当面ないのかな、きちっとした対応をしているんだなというのは分かりました。 それでは、次に、高齢者が元気で長生きしてもらうという状況の中では、高齢者組織というのがあると思うんです。老人会の話なんですが、どうも老人会がうまく組織化できないような状況で、人が集まってこない、そんな話なんですね。それは任意団体なんで、集まらなかったら仕方ないよねという言い方もあるんですが、集まったことによって事業が行われる、事業が行われることで生きがいを感じながら長生きができる、健康な状態で生活ができる。そんな流れもあるのかなというふうに思うんですが、実は敬老会そのものが何か危機的な状況にあるんだという話をちょっと聞いたものですから、これに対して町長が何かやるというのにはなかなか難しい単位ではあるんですが、何か考えがあるかどうかお聞きします。 ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 議員今お話しのように、老人会に参加する方が減っておるというお話、これは代表の方から要望活動ですか、要請書も頂いておりますので承知はいたしております。当然、時代とともに人の価値観の変化、価値観変わりましたよね。それと組織活動よりも個人主義的な活動を好む方が増えている。これは高齢者も若い方も同じかなと、このようには考えております。 それともう一つ、今は高齢者の方々、見た目も体的にも、身体的にも精神的にも若い方が多いと思います。昔の言葉に当年とってという言葉がありますが、実際に我々が子供の頃から見れば、高齢者の方、実際若いと言ってもおかしくはない、そういう時代になってきております。それで、まだまだ体も動く、働けるということで働いている方も多々いらっしゃる。一線から退いた方でも、様々な趣味をお持ちの方々が同じ趣味を持っている方々とその生活の一部を楽しんでおられる。このような集まりになりつつあると。こういう状況の中でありますんで、老人会にいかがですかというお話をいただいてもなかなか足がそちらに向かないという部分、これも理解できるところであります。 ですから、この時代に合った組織の仕方、これを提案していくべきかなというような思いもございます。 結局、特に女の方は集まってもおしゃべり、お茶飲みしながらおしゃべりができる。いろんな形で趣味で楽しむことができるということで、女の方の組織に至っては比較的楽だと。ただ、男性ではなかなか個人主義的なところありますし、面倒くさいから行かないというような方も多々いらっしゃる。 ただ、そういう組織の方とお話をさせていただいたときのお話でありますけれども、男性の方は役目、役職、仕事を頼めば必ず来てくれる。これを考えますと、やはりこれからは、その団体自体も一つの目的を持った団体として組織されていく、そういう集団が主流になっていくんではないかと。 結局、仕事も、自分たちが今できる現役の仕事で、その立場で、経済活動を見据えた中での組織運営というのも一つの提案としてやっていったらどうかなと、こんなふうな思いもございますんで、ぜひこれからは、今までの組織立て、組織運営にこだわらず、新しい形での高齢者集団、これを組織立てしていくということは考えてみてもいいのではないかなと、こんなふうに思っておりますので、ぜひ担当課、そして先ほど来お話が出ております事務事業調整会議等にもかけながら話を煮詰めていければと、こんなふうには思っております。 ○議長(割貝寿一君) 青砥與藏君。 ◆8番(青砥與藏君) 意識というんですかね、物の見方というのが多様化しているこの時代に、昔の敬老会、老人会、今こんな話が継続していくわけがないというふうには思っています。町長と気持ちは同じです。やり方を変えないと、やっぱりこれは、その組織はもうしぼんじゃいますよね。考え方としては、やっぱり頼まれれば我々やれるんですよね。だからそういう組合せというんですかね、組織化で、私ら久慈川の河川敷の掃除というか草刈りなんかやっているんですが、やっぱり何か社会貢献しているんだというだけでやれるんですよね。町長にご苦労さんなんて一言言われると、やっていてよかったなと。そんな流れができると、きっとこの組織というのは別の形で進んでいけるのかな、そんな思いがあります。ぜひいろいろな模索しながら、次の新しい老人会というんですかね、そういうものをつくり上げていきたいなと、そんな思いがあります。 次に、高齢者がこれだけ長生きしてくると、そして在宅でいくと、当然中山間の人たちには足、交通機関というのが出てくる、管理しなきゃならない問題が出てくると思うんですね。この公共交通の確保という話では何度か質問させていただいているんですが、今年は公共交通をある程度見えているような形をつくり上げるという話だったんですが、この進捗というのはどの辺までいっているのかお聞きします。 ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 協議会で実施するという内容のものでございますので、担当課長より説明をいたさせます。 ○議長(割貝寿一君) まち振興課長。 ◎まち振興課長(吉成知温君) それでは、ご質問にお答えいたします。 令和3年度に塙町地域公共交通活性化協議会におきまして、交通空白地域における小規模需用型対応交通の導入実証試験について協議を行いまして、令和4年度の実施についてのご承認をいただいております。 当初予算で一般財源により事業費350万円を予算化いたしましたが、県補助事業について本事業活用の協議を進めたところ、令和4年度福島県地域公共交通活性化事業の対象となり、現在、県に補助金の交付申請をしてございます。県の補助金交付決定次第、交通活性化協議会の中で事業を進めていく計画となっております。 本来ですと9月から3か月間の実証試験を行う予定だったんですが、県の補助事業の場合、先に地元説明会とかをやっちゃうと指令前になっちゃって、補助金のほうが今度はその分使えなくなる。大体補助金が4月申請しておりますんで、恐らく来週あたりには交付決定されると思いますんで、随時計画どおりやっていきたいと思います。 若干計画の内容をお話ししたいと思いますが、まず運行計画の素案と実証運行計画の案については既に策定済みでございます。これから3地区、実証試験に入っていくわけなんですが、地元との協議、こういう形でやりますんでよろしくご協力お願いますというような形になろうかと思いますが、そちらのほうを行います。そこで運行計画案と、また何曜日にどの地区を走るとか、そういうものを今度細かくやっていきますので、その後、該当する地区に広報等を活用いたしましてお知らせをしながら、実証運行については当初9月からの予定でしたが、恐らく今のスケジュールですと、早くて10月から3か月間、10、11、12ですかね。そのような形でやっていきます。 そこで、やりながら評価をしていきます。評価をしながら今度、来年度この実証運行が、今回ワゴン車タイプで実証運行をしようというふうには考えておるんですが、ワゴン車でやるか、協議会の中でやはり意見が出されておりまして、タクシーの利用券の枚数を増やすというのも手ではないかというようなお話もいただいておりますので、その辺を協議会の中で煮詰めていくような形になります。 大体決まりましたら、来年の2月、今度は認可申請、認可しないとこちら走らせられませんので、2月頃から認可申請に入りまして、本格運行に関する広報等も同時に行いまして、4月からできれば本格運行をやっていきたいというふうに現在事務局のほうでは予定してございます。 ○議長(割貝寿一君) 青砥與藏君。 ◆8番(青砥與藏君) この公共交通で、対象者が高齢者という形になるかと思うんですが、免許の返納という話にもつながっていくわけですし、それと在宅という形もつながっていくし、ぜひ来年4月からスタートできるというような形ができれば、これはもう最高だなというふうには思います。ぜひ頑張ってやっていただきたいというように思います。 それでは、次の質問にいきたいと思います。 フィンランドはヨーロッパのシリコンバレーと呼ばれています。経済力ナンバーワンというふうにも言われています。フィンランドというのは、ご存じのように森林資源を利用したパルプ産業及びそれに付随する農業機械とか森林機械というんですかね、そんなやつの生産をしてきたのが主なものだったんですが、90年代に入ってIT企業が国の中で始まりました。今、このフィンランドでは輸出産業の30%がエレクトロニクス、電子技術の輸出に変わったという話です。 こんな流れの中で、実はGDP、国内総生産がフィンランドは44位なんですね。しかし、1人当たりのGDPのランキングでいうと13位、アメリカが6位でフィンランドが13位、日本は1人当たりでいえば28位なんです。ちなみに中国は65位、ロシアは66位。そんな流れになるんですね。1人当たりの総生産、GDPは実は高いんですよね。 こんな流れの中でなぜここまで上がれたかというと、森林だけの産業で終わってないんですね。IT関係で伸ばしたというのがやっぱり大きかったのかなと。塙で考えれば、農業、林業で考えているだけでは、やっぱり生活水準が上がらない。そういう現実もあるのかなと。 そういう現実の中で、塙町もIT関係というんですかね、生産、物づくりの拠点づくりをしないとならないかなと。そのときに、阿武隈山系というのは皆さんご承知のように地盤がいいんですね。地盤のいいこの土地で企業誘致というのはやっぱりやっていかなきゃならないだろうな。そんなことができれば、那倉だったらば勿来の高速インターチェンジまで30分だったら行くはずですよね。 こういうものの考え方というのも、やっぱりもう少しつくり上げていくというんですかね、併せて誘致も必要なんですが、そういう物の考え方というのをやっていかないと、やっぱり塙町のGDPというのは、ちょっと言いづらい話なんですが塙町のGDP、これが総生産が上がっていかないんじゃないかなと。そんな思いがあるんです。これは、実は町長に何度か質問しているものですから言いづらいんですが、またぜひこの考え方というのをちょっと聞きたいと思います。 ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) 議員の質問にお答えをいたします。 GDP、これは個人所得に対する考え方だろうと、このように思っております。 参考までに申し上げますと、2015年の数字、町におきましては、一次産業から三次産業まで合わせて316億円、地域外からの149億円を含めまして町全体の所得、これは465億円となっております。そのうちの支出でありますが、この支出、何と地域外に149億円流出しております。生産への実質的な還流は、塙町にあっては316億円となりまして、地域経済循環率、これは68.1%。全体にするとこの32%が町内でお金が還流していないという、こういう結論が見えてきます。 町の中で経済を循環させる、これが課題でありまして、いかに地域外にお金を出さないでしっかり守っていくかということで検討を加えていく必要があるだろうと、このように思っておりますし、先ほどもお話がありましたように、一次産業、著しく所得が低いということでもありますが、農林業、今は特に林業なんかは絶好調な状況でありますけれども、この充実をさせていけば、この施策を充実させていけば町全体の所得額の増額にはなってくると、このように考えておるところでありますので、これからも、先ほどの道の駅を含め、林業関係の施策も含めて力を入れて、しっかりと町の基盤づくりを進めていきたいと、このように思っておるところであります。 ○議長(割貝寿一君) 青砥與藏君。 ◆8番(青砥與藏君) 塙町の規模では大きなことができない現実もあるんだろうというふうに思うんですが、農業であってもやっぱり新しい農業というのもチャレンジしていくという必要はあるのかなと、そんな思いがあります。ぜひいろんな模索をしながら、この地域の中でやっぱり一番になれるような、そんな施策を積み上げていっていただきたいなというふうに思います。 それでは、働き方改革についてちょっとだけ質問させていただきます。 フィンランドというのは4時になると仕事を終わってみんな帰っちゃうんですね。やむを得なく残業をしたということであれば、それはどこかで休暇という形で取るという話です。有給休暇をほぼ100%使い切っていく。そして1年間の中で1か月ほどの長期の休暇というのが何かあるらしいんですね。 こんなに休んでいて、それでも先進国として経済維持をして、日本のGDPの1.25倍を維持し続けているんですね。このような国が幸福度ランキング5年連続1位。どうやったらこんなに経済もちゃんと回して、ゆっくりとした休みというのをちゃんと取っていくのかなと興味が実はあるんですね。これは各課長にもちょっと勉強してもらいたいなと。どうやって、なぜこういう数字が出てくるのかなと、興味深いところではあるんです。 働き方改革というのはいろいろあるんだろうと思うんですが、町長、何かこういう働き方改革の中で、こういうふうにすればいいものができるんじゃないかなという、何かアイデアというのがありましたらばお聞きしたいんですが。 ○議長(割貝寿一君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 働き方改革ということでおただしでありますけれども、やはり国の特性というんですかね、こういうものもございます。それから個人の考え方、その地域差、そして業種等々、画一化された生活圏の中での働き方改革であれば、ある程度同じような状況、先ほどお話のあったフィンランドの状況に、状態に持っていくことは可能かとは思うんでありますけれども、今の日本の状況の中で、我々が幾ら声高に言ってみたところで、国自体の流れがある程度決まっているということではないんですけれども、その流れの中にある状況の中ではなかなか難しいんではないかと。 ただ、できることからやっていくということは当然あってしかるべきだとは思いますから、こんな話もしたんですね。大変ちょっと、こことは論外になっちゃうんですけれども、今、予算、町では結構仕事します。標準的な人口規模からいうと二、三十億円多い仕事をしておる。基準財政と申し上げますか標準財政需要額というのは、この程度、8,000人程度の町であれば40億円ぐらいがその財政規模、年間財政規模であるということを考えますと、60億円から70億円ということで、かなり大きな事業を進めておるという状況であります。ですから、40億円まで仕事を落とせば残業がなくて、みんな職員も帰宅できる状況になるのかねと私はぽそっとしゃべったんですけれども、職員からのご返答はございませんでしたが。 働き方改革は、やっぱりその生活感をどこに持っておくかという、そういうふうなところにもかなり大きな原因と申し上げますか要因があるんだろうと思います。今の状況下では、なかなかフィンランドに倣うというのは難しい。これは国の施策に従うと申し上げますか、従っていくしかないという今の状況を考えれば、やっぱりこれも中央に働きかけをしていくということも考えるべきだろうと、こんなふうには思っております。 ○議長(割貝寿一君) 青砥與藏君、時間ですので延長しますか、少し。 ◆8番(青砥與藏君) じゃ5分だけ。すみません。 ○議長(割貝寿一君) 許可します。 ◆8番(青砥與藏君) 日本よりも休みが多くて、長期的な、これはどう考えても時間当たりの収入が大きいという話でしかとれない。だからそれをどうやってつくり上げるかというのがフィンランドに近づくかなという話になると思います。現にこの考え方をみんなで共有しながら生活水準の高いまちづくりというのを目指したいというふうに思ってございます。大変失礼しました。 これをもって私の一般質問を終わります。 ○議長(割貝寿一君) これで、8番、青砥與藏君の一般質問を終わります。--------------------------------------- △延会の宣告 ○議長(割貝寿一君) お諮りします。 本日の会議はこれで延会したいと思います。 ご異議ありませんか。     〔「異議なし」と言う人あり〕 ○議長(割貝寿一君) 異議なしと認めます。 本日はこれで延会することに決定しました。 本日はこれで延会します。               延会 午後4時18分...