塙町議会 > 2019-12-13 >
12月13日-02号

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  1. 塙町議会 2019-12-13
    12月13日-02号


    取得元: 塙町議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-05
    令和 1年 12月 定例会(第8回)          令和元年第8回塙町議会定例会会議録議事日程(第2号)                    令和元年12月13日(金)午前9時開議日程第1 一般質問---------------------------------------本日の会議に付した事件 議事日程に同じ---------------------------------------出席議員(14名)     1番  七宮広樹君      2番  下重義人君     3番  吉田広明君      4番  青砥與藏君     5番  高縁 光君      6番  吉田克則君     7番  鈴木 茂君      8番  鈴木安次君     9番  小峰由久君     10番  割貝寿一君    11番  小林達信君     12番  藤田一男君    13番  鈴木孝則君     14番  大縄武夫君欠席議員(なし)---------------------------------------地方自治法第121条の規定により説明のため出席した者の職氏名  町長        宮田秀利君     副町長       佐藤要一君  教育長       秦 公男君     総務課長      白石憲男君  町民課長      生田目敏夫君    健康福祉課長    藤成寛味君  まち振興課長    吉成知温君     まち整備課長    藤田衛昌君  生活環境課長    鈴木義房君     保育園長      品川亮助君  会計管理者     江田一寛君     農業委員会事務局長 小野 浩君  学校教育課長    佐藤光一君     生涯学習課長    金澤祐介君  学校給食センター所長          代表監査委員    金澤忠良君            齋藤 智君---------------------------------------職務のため出席した者の職氏名  議会事務局長    藤田淳一      書記        根本雅士               開議 午前9時00分 △開議の宣告 ○議長(大縄武夫君) おはようございます。 ただいまの出席議員は定足数に達しておりますので、これから本日の会議を開きます。--------------------------------------- △議事日程の報告 ○議長(大縄武夫君) 本日の議事日程は、あらかじめお手元に配りました。 本日の会議のビデオ映像は、後日、インターネットにて配信する予定となっておりますので、ご了承を願います。 また、会議規則に従い、議場内では携帯電話等の電源をお切り願います。--------------------------------------- △諸般の報告 ○議長(大縄武夫君) これから諸般の報告を行います。 12月13日付で割貝寿一君外4名から発議第4号 厚生年金への地方議会議員の加入を求める意見書案の提出がありました。その写しをお手元に配りました。 これで諸般の報告は終わります。--------------------------------------- △一般質問 ○議長(大縄武夫君) 日程第1、一般質問を行います。 通告順に従い発言を許します。--------------------------------------- △小峰由久君 ○議長(大縄武夫君) 9番、小峰由久君、登壇願います。 小峰由久君。 時間は9時51分までです。     〔9番 小峰由久君登壇〕 ◆9番(小峰由久君) 通告のとおり、塙工業高校の存続問題について町長に質問させていただきます。 県の計画、統合スケジュールについて教えてください。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) それでは、小峰議員の質問にお答えを申し上げます。 県の計画でありますけれども、令和元年11月26日に開催されました第2回県立高等学校改革懇談会で示された資料によりますと、令和2年度までに、①統合校の教育方針、教育目標、学校名、教育課程等の検討、2番目に統合校の魅力化、特色化の検討、3つ目に修明高校の進学科の教育課程等の検討、4番目に修明高校の魅力化、特色化の検討を行い、令和3年度には、①統合学校名の決定、②部活等の検討、学校案内作成修学旅行先検討を行うと、そして翌年度令和4年度には、1つ目に統合高校体験入学の実施、2つ目に生徒交流会の実施、合同職員会議の実施、3つ目に入学者選抜の検討などが計画されております。 また、これらと並行いたしまして、令和3年度までに県立高等学校改革懇談会を2回開催する予定となっております。 以上です。 ○議長(大縄武夫君) 小峰由久君。 ◆9番(小峰由久君) 県の方針に対して塙町は反対という立場をとっていると考えておりますが、町の対処についてお伺いします。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) それでは、小峰議員の質問にお答えを申し上げます。 ご承知のように、塙工業高等学校、この地域の核となる学校であります。地元に進出をいただいております企業の労働力の確保、これにとりましては決してなくしてはならない学校であります。統合するとなれば地域への影響ははかりしれません。商工業と地元の企業が先細りとなり、人口減少に拍車がかかり、地域の衰退が大いに懸念されます。 町としては、統合については絶対反対でありまして、町の盛衰にかかわる重大な問題と、このように捉えております。さきの県立高等学校改革懇談会においても、統合に反対する意見を述べたところでございます。これからも塙工業高等学校の存続に向けて要望を続けてまいりたいと、このように考えております。 ○議長(大縄武夫君) 小峰由久君。 ◆9番(小峰由久君) 絶対反対という方針を聞きましたが、私は、県の方針を対処から対策への方針転換を訴えるべきと考えております。子供が減るから学校を減らすという県の教育局の考えは少子化に対処することに重点があるように思います。今、当町がなすべきことは、少子化対策、過疎対策に果たす学校の役割を訴えることであって、学校の廃止、統合を進めることの弊害を知事部局に訴えて、県の方策、政策方針の誤りを正し、反対運動の相手を教育長から知事に変えて、最近、反対を表明した南会津高校とともに反対運動の展開をすべきと考えますが、町長のお考えを伺います。
    ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 これは反対運動の具体的な計画というようなお話だろうと、このように解しております。当然、今までも福島県立塙工業高等学校活性化推進協議会の設置、署名活動、要望書の提出、そして大子町の取り組みの現況調査なども進めてまいりました。そして、塙工の同窓会では存続を求める看板の設置、そして東白川町村会では要望書の提出を県などに行ってきております。そして、お話をいただいておりますのは、今後、9つの市町村、県内の市町村、商工会で存続を求める取り組みなど行われるとお聞きしております。 これらの取り組みを継続するとともに、今お話のありました同じ統合の対象校となっております学校、市町村とも情報を共有しまして、考え得るあらゆる手段を講じて存続につなげてまいりたいと、このように考えているところであります。 一つ漏れました。 知事部局に対しての働きかけでありますが、これも積極的に進めていきたいと思います。現実的に、ちょっと日にちは出てこないんですが、知事さんいらっしゃったときに1時間ほど会談する時間をいただきました。前段では町の話をしたんですが、後段で、この町の高校の存続に対して強く知事さんにはお話をさせていただきました。それがどのようにこの後、反映していくかはまだはっきりとその経過は出てはいないんですが、事あるごとに、お会いするごとにその話は進めていきたい、ぜひやっていきたいと、このように考えておるところであります。 ○議長(大縄武夫君) 小峰由久君。 ◆9番(小峰由久君) 教育部局の学校廃止の方針、対応に対して政治は対案を用意して、そして政策として学校をなくすことが本当に県のためになるのかということで大いに知事部局に働きかけていただきたいと、このように思いますので、よろしくお願いいたします。 私の提言をここで2案申し上げます。 一つは、以前、この場でも提示しました学生寮の設置により、首都圏より工業部学生を誘致することによる学生の確保を計画して、県に塙町の努力を見せる。具体的な方法としては、寮の候補として胡桃下団地の活用を提案します。同団地は現在10室近い空室があり、特に4階部分は高齢者、子育て家族には人気がないので、少しの改造で学生寮として活用できると考えます。運営には只見高校らの先進校に学び、全校生給食にも進む意欲、知恵を示し、塙工業高校の可能性を県に堂々と主張すべきと考えますが、町長の考えを伺います。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 以前に県との会議の中でお話はさせていただきました。それは、一体何をクリアすれば塙工の存続がかなうのか、ぜひその課題をいただきたいと、こういう話をさせていただきました。しかしながら、そのことに関しての回答はまだございません。 そんな中にありまして、やはり子供たち、ぜひ塙町に残っていただきたいということで一つの提案を考えております。これは、さきの振興計画の中でもお話をさせていただきました。まず、入学者をふやす、これは一つのきっかけと申し上げますか、その一つのきっかけになっておりますのは、高校名がちょっと出てこないんですが、地元からの希望者が多い高校だから残したという県の見解がございました。川俣高ですか、これほど学校の規模が小さくても、1クラス、1学年で本校として残す、その根拠はと話を聞きましたら、地元からの入学者が多いということが一番基本であるというようなお話をもらったので、ぜひ塙中学校からもどんどん入学者をふやそうということで、こんなアイデアを提案させていただきました。 これは、奨学金の貸し付け、具体的な数字は以前に振興計画の中でお話をさせていただきました。そして、3年間一定の、毎月、数万円のお金になるかと思うんですが、それを貸与いたしまして、卒業後、塙の町に住み、かつ塙町の企業に就職をいただいて、その後、年間はこれから決めようと思うんですが、今、頭にあるのは3年ぐらいかなと思うんですけれども、3年そこで就業してもらえばその奨学金の返還は免除する、こういうふうな考え方、これも5名、10名でなくて20名ほどの規模でやろうと。そういうことを実施することで入学者がふえる、こんなに入学者がふえたんだから地元志向ということで残すべきだろうと、そういうふうな意見の具申もできるんじゃないかと、このようにも思っております。 またもう一つの方法として、給食の供給ですか、これは給食を学校給食センターで調理いたしまして塙工に配送することを検討しており、現在、塙工との協議を進めておるところであります。高校では弁当スタイルを希望しているとのことなんでありますが、給食センターでの弁当の作成は難しいという状況ですので、そのほかにどんな方法があるかを高校生にアンケート等を実施し検討していきたいと、このようにも考えておるところであります。 それから、議員さんにご提案いただきました学生寮をつくるかつくらないかと、これも一つの案として検討に十分値するものとしてこれからは考えていきたいと、このように思っております。 以上です。 ○議長(大縄武夫君) 小峰由久君。 ◆9番(小峰由久君) そんなにもう時間があるわけではないので、早急な対応をお願いしたいというふうに考えます。 もう一つは、相当に大胆な提案を申し上げますが、塙町立塙工業高校への転換、設立の覚悟を示しその計画を進めていくことであります。北海道のニセコ高等学校などの先進校の研究を深めその実現を目指す、猛勉強してほしいと考えます。 その中にはこんな逸話もあります。町村立高校であっても、教員は通常、北海道の採用であり、異動も道立高校と同じに北海道教育委員会の割り振りで行われる。そして、全日制高校の場合は、基準となる教員の給与は町村の基準財政需要として国の地方交付税の対象となる。教員は県の職員となって給料は国から出るというふうなこともここには記されております。 まず、過疎地においては、高校の存在がそのまま地域の活力に直結する問題であり、町村行政が町村立高校の存続に向けて強い姿勢で臨むのが当然のことともあります。ぜひ、大胆過ぎる、それから難しいという考えもわかりますが、研究を進めていただく価値はあるのではないかというふうに考えます。 そのほかに、日本中の公共施設、グラウンド、野球場等がその運営資金獲得のために企業の応援を得ている現状を理解して、塙町立、ここで言うとSMC工業高校とか、そういう名前を冠することによって資金を集めるというようなことも考えて、実現を重ねて提案するところであります。町長どうですか、この考えは。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 今の議員さんのお話、私も頭の中にございました。それは、どうしても塙工をなくすというならば町営でやるか、こういうふうなことを、前に飯舘村で、村立で高校を維持するというような話もございましたが、議会の同意がなかったようで実現はしなかった。実際、町立でやろうとすれば膨大なお金がかかるということもありますので、財政的な問題もあります。 これは、十分に応えることができるかどうかという問題もありますが、やはりそのぐらいの気構えを堂々と県にぶつけていくことで存続の重さを感じてもらうということは必要ではないかと、このようにも思っております。決して議員さんのお考えをないがしろにする気はございません。この後も十分に検討の中に加えていきたいと、このように思っております。 ○議長(大縄武夫君) 小峰由久君。 ◆9番(小峰由久君) 空想の段階のように聞こえるかもしれませんが、覚悟を示すためにはこのぐらいの提案も必要かなというふうに考えております。 最後に、全国から生徒を募集する公立高校への入学支援を行う地域みらい留学フェスタでは、こううたっております。留学は、子供、地域双方にとっても通常では得られない経験と、そこから生まれる新たな価値を実感することができる機会である。子供たちに新しい経験をする、勉強をする場所として考える価値はあるのではないか、そういうふうに考えております。 また、県は、県立川口高校南会津高校、只見高校の3校が中山間地域の小規模校にはない地域事情を有することに鑑み弾力的取り扱いを行い、その活性化に資するとうたっております。地域活性のためには弾力的な活用もあり得るんだという可能性をうたっておりますので、可能性が塙町にはないんだということではないということを申し上げておきます。 困難の中にもあきらめることなく運動を展開していくよう望み、時間はないんですが、声のあれもありますのでここで質問を終わります。よろしくお願いします。 ○議長(大縄武夫君) 答弁はよろしいんですか。 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 いろいろご提案やらご進言をいただきまして本当にありがたく思っております。基本的な部分、塙工を何とか存続させる、この一番重い部分をしっかり捉えながら、これは町単独というわけにもまいりません。議会、そして町民の皆様、そして東白川ですか、関連する企業さんも含めまして全体的な力というんですか、みんなの思いを一つに取りまとめて県のほうにぶつけていくしかないだろう、こんなふうに思っております。 ただ、先ほどお話ししましたように、ぜひ奨学金制度を完成させて、子供たちが塙工に入学しやすい環境をつくるということで入学者をふやす、この努力をまず当年度当初予算の中に盛り込みまして、そして実現していきたいと、このように思っておりますので、その思いをぜひご理解いただいた上ご支援いただければと、このようにも思っております。 まず、できることからやっていこうというような姿勢、手の出せるところから手を出してしっかり固めていくというふうな方向でこれからも取り組んでいきたいと思っておりますので、この後も変わらぬ進言、アドバイス、そしてお考え等いただければ本当にありがたく思っております。本当に感謝申し上げます。 ○議長(大縄武夫君) 小峰由久君。 ◆9番(小峰由久君) 終わると言いましたが、今、奨学金の話が出ましたので、ぜひ、面倒くさいこと言わないで、給付型奨学金として最初からスタートするぐらいの度量を見せていただきたいと思います。 終わります。 ○議長(大縄武夫君) これで、9番、小峰議員の一般質問を終わります。 休憩します。               休憩 午前9時24分               再開 午前9時35分 ○議長(大縄武夫君) 休憩前に引き続き会議を開きます。--------------------------------------- △下重義人君 ○議長(大縄武夫君) 次に、2番、下重義人君、登壇願います。 下重義人君。 時間は10時35分までです。     〔2番 下重義人君登壇〕 ◆2番(下重義人君) 2番議員、下重義人です。 去る10月11日金曜日、大型台風列島直撃、暴風・大雨に厳重警戒の報道から始まり、翌12日には台風東日本上陸、あす未明、本県最接近、その後、本県にも大雨警報、特別警報ですね、が発令されました。この台風19号で亡くなられた方にはご冥福を祈るとともに、災害に遭われた方には一日も早い復興を願うばかりでございます。 塙町では、亡くなられた方はいませんでしたが、想像を絶する雨量のため、久慈川や川上川の増水により床上浸水66棟、床下浸水32棟、そのほか土砂崩れや道路の崩壊が数十カ所で発生しました。町民の方は不安な一夜を過ごしたのではないかと思われます。 そこで、町は、今回の台風19号による災害レベルを日ごろから想定していたのかまずは伺いたいと思います。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) それでは、下重議員の質問にお答えを申し上げます。 少し前の話なんですが、同規模の水害というんですか、出水という経験は以前にございました。そういうこともありまして、このころの異常気象ということで、特に消防団にお願いをいたしまして、机上訓練、各分団の役員さんが集いまして防災センター3階でやったんですが、それぞれの地域の状況によっての災害への対応ということで、机上訓練、私、一回だけ出たんですが、2回目ちょっと都合悪くて出られなかったんですが、実施しております。当然このような規模の災害が発生することを予測しての対応ということで実施しております。 この後は、消防団とそれから赤十字等々、その関連する団体さんとの会合もぜひ持つべきだろうという話は団長には進言しております。まだ実現はしておりませんが、これからもますます、もっと激甚、台風19号を上回るような災害も考えられないことはないわけでありますから、その対応はこれからも十分にとっていきたいというふうに考えてはおります。 ○議長(大縄武夫君) 下重義人君。 ◆2番(下重義人君) 私も消防団に入っていたころにも、今回ほどではなかったのですが、町内で床上・床下浸水の災害に見舞われたことを記憶しております。その後、水路の改修工事により大分水害はなくなりましたが、近年、世界規模による地球温暖化により雨の降る量が尋常ではないと感じられます。町はこのような状況をどのように受けとめているのか伺います。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 確かに、異常気象ということで雨の降り方も尋常でない。これは町としても将来的に、先ほど申し上げましたように、できるだけの対応はしていかなきゃならないという思いではおるんですが、これから先どういうふうな状況になっていくのかというのはちょっと想定が難しいかなと、こういうふうな思いではおります。 ○議長(大縄武夫君) 下重義人君。 ◆2番(下重義人君) ちょっと話は飛び飛びなりますけれども、災害全般を質問しますのでちょっと飛ぶかもしれませんが、ここ数日、地震が発生していますね。震度3クラスの地震が発生していましたが、その中で、上渋井地区における町営住宅胡桃下団地ガス漏れ騒ぎが、地震があったころにありました。今回の地震との因果関係があったのか町営住宅でありますので町の管理下に置かれている場所でもありますので、もし確認していればお聞きしたいと思います。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) 建物自体も経年劣化という部分も考えられるかとは思うんですが、詳細については担当課の長より説明をいたさせます。 ○議長(大縄武夫君) まち整備課長。 ◎まち整備課長(藤田衛昌君) ただいま胡桃下住宅のガス漏れの事故の件ということでのおただしでございます。 これにつきましては、11月末から12月初めだったと思いますが、ガスを管理している会社からガスのにおいがするというようなことで、私どものほうの職員が同行しまして検知器で計測をしましたところ、ガスが漏れているということでございました。 最終的な原因でございますが、ただいま町長が申し上げましたように、経年劣化の部分が多かったというふうに理解しております。原因は、地下にピットという空間がございますが、その部分は結露するような性質のところでございまして、ガス管の一部がその結露によって長年の経年劣化で腐食していたというのが今、現在、私どものほうで押さえている原因だったというふうに考えております。地震の影響がなかったのかと言われますと、そこまではちょっと判断はできないんですが、基本的には経年劣化だろうというふうに判断をしております。 以上です。 ○議長(大縄武夫君) 下重義人君。 ◆2番(下重義人君) 経年劣化ということは、今後また再びそういうガス漏れが起きるという可能性もあるかと思いますけれども、やはり町営住宅、町の管理下に置かれている住宅なので、絶えず、ガス漏れというと、これやはり爆発する可能性もあります。大きな災害につながることもあると思いますので、こういうガス漏れがありましたのは事実でありますので、今後なお一層管理に努めてもらいたいと思います。 また、上渋井地区の質問になるのですが、上渋井字年久地区で、年久といいますと林間工業団地の下側というんですか、下流にあるんですけれども、そこに大型貯水池、雨降ったときなんか水をためている池なんですけれども、その池が大型なんですね。私、ちょっと懸念したものですから質問するわけなんですけれども、こういう大雨が降ったときに大変危険度が高いのではないかと思います。あそこはやはり同じく町の管理下にありますので確認しているのか、また整備なんかは行き届いているのか伺いたいと思います。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 工業団地の調整池ということになろうかと思います。管理状況につきましては、本年8月、上渋井地内の工業団地調整池の整備としてフェンス周辺の刈り払いを実施しております。今後も継続して刈り払いを実施して管理していきたいと、このように考えておるところであります。また、保全管理の観点から、下流域に住宅がある調整池を優先的に施設診断等、計画を立てていく、このようにも考えております。 以上です。 ○議長(大縄武夫君) 下重義人君。 ◆2番(下重義人君) 私、さっき言ったのは大型なんですね。昨年、町のほうに連絡して、去年の秋、確認は一回してもらったんですけれども、私もそのとき同行して貯水池を見たんですけれども、本当にびっくりするほどのかなりの水量なんです。あれがもし決壊した場合にかなりの影響があると思います。一応ことし、今、町長答弁されたように、下のほうの草刈り等々をしたとは答弁しましたが、草刈りばかりじゃなくて今後やはり対応もぜひとも、災害が起きてからでは大変ですので、絶えずまた、毎年、管理はしてくれると思いますけれども、草刈りばかりじゃなくて危険度なんかもやはり、コンクリートで基礎は打ってあるんですけれども、その上部の部分は土だと思いますね。ですから、どうしても若干水圧で氾濫する可能性はゼロではないと思いますので、ぜひとも管理のほう重点に考えたいと思います。 それでは、(1)から始めていきますので。 自治体の復旧事業に対する国庫補助率を引き上げる激甚災害に関して伺いたいと思いますけれども、町では過去に幾度か激甚災害に指定されておりますが、自治体の復旧事業に対する国庫補助率を上げる激甚災害とはどのような支援策なのか先に伺ってまいりたいと思います。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 議員さんご承知のように、激甚災害制度、これは、災害が発生したときに地方財政の負担を緩和すると、特に必要と認められる災害が発生した場合には激甚災害と指定し、災害復旧事業に係る国庫補助の特別措置を指定するものであると。激甚災害に指定されますと、災害復旧事業への国庫補助のかさ上げが講じられるものであります。 その内容につきましては、担当課の長が持っておりますので説明をいたさせます。 ○議長(大縄武夫君) 総務課長。 ◎総務課長(白石憲男君) それでは、激甚災害の制度について簡単にご説明申し上げます。 激甚災害制度といいますのは、激甚災害に対処するための特別の財政援助等に関する法律ということで、激甚災害法と一般的には言われるんですが、これに基づく制度であります。 国のほうで、激甚災害法に基づいて、町民等に著しい影響を及ぼすような災害があった場合に、要は地方の財政の負担を緩和して、または被災者に対して特別の助成措置を行うことが特に必要だという災害に対して、中央防災会議の意見を聞いて指定していくという部分です。 激甚災害に指定されますと、町等が行う災害復旧事業等への国庫補助のかさ上げ、あとは中小企業への保証の特例、あとは特別の財政措置等が講じられるようになっております。 主な適用の措置といいますと、塙町なんかでは、一番関係するのは公共土木施設災害復旧事業と言われるもので、通常の災害よりも補助率がかさ上げされるという形になります。あとは、農林水産に関する特別の助成というような形で、過去の例で言いますと、公共土木などは過去5ヵ年の平均で70%の補助率が約83%になっていると。あとは農地等の災害なんですが、83%の補助率が96%、農業施設については92.9%が98.4%、林道については80.5%が91.9%というような形で、これは過去5年の平均ですので、その年度、災害によって補助率のかさ上げが確定するわけではありませんが、基本的に、通常の補助よりも1割から2割のかさ上げがあるというような形になっております。 以上です。 ○議長(大縄武夫君) 下重義人君。 ◆2番(下重義人君) 今、説明聞いたんですけれども、これに関して質問ということもなかなか難しいかなと。後でこれかみ砕いて、なお今後また機会ありましたら質問したいと思いますけれども、この激甚災害に指定されたということで、災害で必要な行政手続などのできなくなった人の権利や利益などの保全を図るための確実な指定基準はないと思います。 ただ、災害に遭った方は一日も早く元の生活に戻りたい、また原形復旧を望んでいると思います。そこで、町は災害に遭われた方に親身になって対応しているのか、簡単でもいいですから親身になって対応しているのか伺いたいと思います。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 実際に台風19号の通過後、罹災証明、これふだんですと、手続上は本人が申請に役場に来て、そしてその申請を受けて役場の職員が現場に出向いて確認をして、その後、罹災証明を発行するという手順になっておりました。 ただ、今回の場合は、実際に今までに経験のないような床上浸水等の、ある意味でパニック状態の被災者に対して、その手続の煩雑さは大変難しいというか無理だろうということで、私は、職員さん大変ご苦労かけたんですがお願いをいたしまして、その次の日ですか、1日、2日後だと思うんですが、その被災した家屋を全戸回っていただいて、その場で申請をしていただいて、そして証明書を発行するという行為をさせていただきました。 これでどのぐらいプラスになったかということはまだお話は聞いてはおらんのですが、その辺でしっかり取り組んだつもりでありますし、また次の日、床上浸水を受けた代官町周辺の浸水畳等々、これをいち早く消防団に動いていただきまして片づける等々、本当に町としてできる限りの対応はいたしたと、このように思っております。 それから、被災ごみの集積場所、これも役場の職員さん、日数はちょっと出てこないんですが、かなりの長い間、皆さんで交代でその引き受け方を、それから運搬車への搬入等々やっておりました。本当に町としてできる限りのことはやっておったつもりでおります。この結果についてのご意見はこの後いただくようになるんだろうと、このように思っております。 ○議長(大縄武夫君) 下重義人君。 ◆2番(下重義人君) 災害救助法などいろいろな観点から今後取り組んでもらいたいと思います。 2番にいきます。 久慈川と川上川の増水により床上浸水、床下浸水の被害状況に今後どのように対応していくかということで、増水による床上・床下浸水箇所の大半は、上町、本町、代官町付近に集中しておりました。塙町に限らず川と川との合流部ですね。もちろん、塙町だとやはり久慈川と川上川の合流部が最も災害が多いとされているにもかかわらず、今回、甚大な被害に見舞われました。今後、このクラスの災害がここでは頻繁に起こるだろうと懸念しております。 そこで、町は今言った浸水箇所にどのような対策を今後考えていくのか伺いたいと思います。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 一番こういうふうな災害のときには頼りになります消防団、しっかりとした、今でも塙の消防団はしっかりした消防団でありますけれども、なお一層やはり現場に対応をお願いする。そして、土のう袋の配付と、それから必要性があれば消防団が出かけていって土のうを積むというようなことも今回も実施をしていただいたわけであります。 また、水位に対応できる堤防の築堤、河川改修、それから河川土砂の除去、河川断面を確保するということが一番重要だろうと思いますが、何分にも河川管理、これは県が管理しておりますので、町としては県に強く働きかけるという方法しかとっておりません。 また一方で、お話のありました代官町付近、そもそも堤防より低いところにうちが建っておるということで、自然排水が望めないということもあります。ポンプなどで強制的に排除する、または地盤そのものをかさ上げする等の方法が考えられますが、いずれも膨大な費用と地域の協力が必要であります。一朝一夕に実現することは難しいだろうと、このように思いますが、ただ手をこまねいているわけにはまいりませんので、大字塙及び上渋井の雨水対策の調査検討を進めてまいりまして、現在、県が久慈川の計画流量の見直し作業を進めております。その結果をいただいたらばまたそれに加えて検討を進めていきたいと、このように考えております。 以上であります。 ○議長(大縄武夫君) 下重義人君。 ◆2番(下重義人君) 災害のことですから答弁が重なるような感じだと思いますけれども、今、町長答弁の中にもこれから質問する中に入っていますけれども、浸水対策を重点に位置づけ事前防災に取り組んでいくべきではないかと考えます。今回の災害で最も浸水箇所に見舞われた代官町付近の今後の対策として、水を排出できる大型ポンプ等々の設置はできないのか伺います。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 大型ポンプということで、排水ポンプということであるんですが、膨大なお金がかかります。と申し上げますのは、1基というわけにはいかず、予備の機械を入れると2基、セットしなければならないということもございます。それで、その後のメンテナンスといいますか、ランニングコストも膨大なものになるということで、町の財政の中での今の対応は大変厳しいなという思いは持っております。 ただ、余談ではあるんですが、私、そもそもが消防団、結構長かったものですからどうしても現場が見たくて、12日の夜中、ビル川の水門ですね、川上川に流れ込む水門と、それから川上川の堤防を歩きました。それで、以前に県にお願いしてセッティングをいただきました水位計、これを見たんですね。ビル川の河畔とそれから久慈川、川上川に水位計が立っておるんですが、それの目盛りを数えました。 そうしたら、落差ですね、水位、これは川上川がビル川より75センチ低いと目盛りがあれ20センチ目盛りなものですから3つ半、要するに川上川のほうが低かったということで、ビル川の水が流れ出すことができないというような状況でありましたので、何とかならないものかなということで、その調整できるような水門、上部の水門というのがセッティングできないものかどうかということで、これあくまでも私の提案として、一番安価な施設として、可能性の高い上部水門というものをセットできないかどうか県の担当の方には話をさせていただきましたが、いろいろ問題もあって一朝一夕には片付くものではないというような思いでおりますけれども、まず考え得ることをどんどん提案しながらやっていきたいなと、このように思っております。 ○議長(大縄武夫君) 下重義人君。 ◆2番(下重義人君) その大型ポンプの設置ということで、実際、今回の台風19号に、阿武隈水系ですか、郡山あたりでやはり大型ポンプを設置した。やはり排出の試みをしたんですけれども、大型ポンプは設置にはなっていたんですけれども、現に災害時に活躍できなかった。要するにポンプが作動しなかったということですね。ポンプを設置しても台風の際に動かなかったとあって、いつ起きるかわからない災害に関して管理を怠ったということもあったせいかなんか原因はわかりませんけれども、実際には水を排出しようと思ったら動かなかったという経緯もあります。 だから、莫然と大型ポンプの設置ということで設置したところがやはりこういう可能性もなくはないし、管理費もかなりかさむと思いますけれども、ただ、代官町付近の対策は今後ただ指をくわえて見ているわけにはいかないと思いますので、ぜひとも早急に何らかの対策を講じてもらいたいと思います。 私は、災害時、何カ所かの災害現地を夜には歩いてみたんですけれども、次の日になってみたら田んぼの稲わらが原因で冠水したところもある箇所が多く見受けられました。今後、稲わら対策はどういうふうに考えていくのか聞きたいと思います。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 今回の台風19号に関しましては、稲わらの流出というんですか、1カ所にたまることで大変水が冠水した等々のお話もいただいておりますが、町にあってはその申請が伊香地区で1カ所あっただけで、そのほかにはそのような被害等々の届けはないように聞いておりますが、担当課の課長より説明をいたさせます。 ○議長(大縄武夫君) まち振興課長。 ◎まち振興課長(吉成知温君) ただいまの稲わらのおただしの件でございます。 町長ただいま答弁いたしましたが、稲わらがいわゆる水田、圃場の中に大量に流入してそれを撤去するということで、現在、国の補助制度の中で、圃場に稲わらが入った場合に、撤去の経費を1立米あたりなんですが5,000円を限度に補助していただけるような事業ができてございます。今回、1地区、要望があった地域については伊香地区で、伊香と台宿の農事組合、用水組合等で共同で稲わらの撤去をしてございます。軽トラックで約100台分、現在ありまして、そちらの申請手続につきましては、今後、補助事業を活用して町のほうで申請手続を行いたいというふうに考えてございます。 また、JA東西しらかわのほうで積極的に、今回流入した稲わらの処分ですか、こちらについてJAのほうでもやっていただけるようになっておりまして、現在、JAの組合員さんのほうにご通知が回っておりますが、現在のところ、塙町、鮫川村、矢祭町で要望はないというふうにお聞きをしてございます。 以上でございます。 ○議長(大縄武夫君) 下重義人君。 ◆2番(下重義人君) 町は今後、計画や志の規模が大きい遠い将来まで考え、塙町の体験にふさわしい対策を講じてもらいたいと思います。 (3)番にいきます。 指定緊急避難場所の安全性を伺うということで、今回の災害で、町でした避難所の安全性は保たれていたのか先に伺います。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 緊急避難所ということであります。17カ所指定、そのうち福祉避難所が2カ所となっております。地区集会所や地区分館などが十分にその安全を保てるということで指定をされておるところであります。 詳細については担当課長より説明をいたさせます。 ○議長(大縄武夫君) 生活環境課長。 ◎生活環境課長(鈴木義房君) おただしの指定緊急避難所ということでございます。避難場所も含めましてご説明いたしたいと思います。 指定緊急避難場所が17カ所、指定避難所が63カ所、そのうち福祉避難所としまして2カ所となってございます。これにつきましては、平成25年6月に改正されました災害対策基本法において、切迫した災害の危険から逃れるため、緊急避難場所として逃れるための避難場所であり、一定期間滞在し、避難者の生活環境の確保をするための避難所が明確に区分されたところでございます。 緊急指定避難場所は、災害が発生し、または発生するおそれがある場合に、その危険から逃れるための避難場所として、洪水や津波など異常な現象の種類ごとに安全性の一定基準を満たす施設または場所を市町村長が指定することとなっております。 指定避難所につきましては、災害の危険性があり避難した住民等を災害の危険性がなくなるまでに必要な間滞在させ、または災害により家に戻れなくなった住民等を一時的に滞在させるための施設として市町村長が指定することとなっております。 このほか、福祉避難所とは、高齢者や障害のある方、妊産婦や赤ちゃんなど、一般の避難所での生活が難しい方が避難する場所、これはバリアフリー化され、相談や支援を行うスタッフが配置されるということになります。災害規模や避難者の状況などを総合的に考慮し、町が開設を判断しますということです。 また、指定緊急避難場所につきましては、現在、塙町営野球場を初めとして農村公園や小・中学校のグラウンドなどで17カ所、指定避難所63カ所は各地区集会所や公民館分館、消防コミュニティセンターなどとなっています。うち福祉避難所は、湯遊ランドはなわと塙町デイサービスセンターとなっております。 また、中学校のグラウンドにつきましては、今回の水害で堤防越水となりましたので、災害の種類によって避難する場所を選択していただければというように思っております。 以上でございます。 ○議長(大縄武夫君) 下重義人君。 ◆2番(下重義人君) 今、避難所、避難場所説明を受けて、これから防災マップの話にもまた入っていきますけれども、今回のように、夜間での台風であったために暗い中やむなく避難した方が多くいましたが、避難所に行くまでに被害に遭った方、けがされた方がいたのか伺いたいと思います。 ○議長(大縄武夫君) 生活環境課長。 ◎生活環境課長(鈴木義房君) 避難所に行くまでの間にけがをされた方がいたかとのおただしでございますが、私のところで、本部となっておりましたが、避難者に関しまして救助をした方が常備消防で1名、あと、避難したいということでのお手伝いをしたのが消防団副団長2名による1名でございます。そのほか、避難所について、けがをしたとかそういうものの報告は一切入ってございませんので、けが人等はいなかったというふうに承知しております。 以上でございます。 ○議長(大縄武夫君) 下重義人君。 ◆2番(下重義人君) 今回の災害時に、IP告知端末機は注意喚起に大いに発揮してくれました。ただ、災害状況の発信が地区別だったせいか、同じ家族でも親と子は別々に暮らしている、そういうことで、地区別にIP電話の発信がされたようで、親が災害に遭われているのに子はわからずにいた。例えば塙1区の浸水箇所にいたのが、子供さんは高台にいて全然そういう災害に遭っているのがわからなかったということで、これ私、直接、自宅のほうに電話が来て、何で全戸に発信しなかったのかと。要するに、このIP告知端末機でできなかったのかということで問い合わせがありましたので、何で全戸に発信しなかったのかまず伺いたいと思います。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 お尋ねのIP告知端末機によります台風関連情報の放送、10月11日6時30分、台風接近に伴う警戒情報を放送いたしました。水郡線の運休に関する情報、避難所の開設、避難勧告など、10月12日20時49分まで17回の放送を行いました。 今、議員さんお話のように、その中で、行政区単位で避難勧告及び避難指示、警戒レベルは4でありますけれども、7回行っております。 あと、そのほかの細かい部分、これは担当課の長より説明をいたさせます。実際に全戸放送をなぜしなかったのかという部分も含めてお話をさせます。 ○議長(大縄武夫君) 生活環境課長。 ◎生活環境課長(鈴木義房君) なぜ全町にIPを流さなかったのかということでございますが、まず災害対策本部としましては、避難勧告を出したのが、第1に田代区、那倉区、東河内2区に、これは土砂災害警戒情報が出ました。一番先に出すのがその避難勧告は当該地区のみということで、全部、当該地区のみに発しております。次に出しましたのが、川上4区、竹之内地区、これについては浸水被害のおそれがあるということで、地元の消防団と本部で協議をして避難勧告をその当該地区に出したということでございます。次に、塙1区から4区に2回ほど避難勧告を出してございます。全町に出すということまでは、本部としてもそのときは現場では考えておりませんでした。該当する区に一番先に避難してもらうということで避難勧告を出してございます。次に出しましたのが、台宿1区の下川原地内、植田区の又六地内ということです。 最終的に20時49分、避難指示ということで、これは緊急で塙1区から6区、川上1区から4区と、該当する区を対象として発信しております。 そのほか、エリアメールとしまして、20時48分、災害発生情報レベル5、塙1区から6区、川上1区から4区のものに対して発信しておりますが、これは町内に多分届いているのかなと、エリアメールでございますので、なっているのかなというふうに感じております。 以上でございます。 ○議長(大縄武夫君) 下重義人君。 ◆2番(下重義人君) 今言われたように全戸には流さなかったということですね。ただ、今、話聞いていると、その当該地区、被害に遭っている地区しか流さなかったんじゃなくて、やはりこの現状、塙町の状況をわかるためには、これは今後、今回を教訓にして全戸に流すべきだと私は感じます。これは課題として、それを答弁しろとは言いませんけれども、今後、そういうのを教訓に考えてほしいと思います。お願いはしません。 町営住宅にはIP告知端末機は設置されていると思いますけれども、民間のアパートなどにはこの端末機は設置されているのか伺いたいと思います。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えをする前に、前段の質問の中、各地区ごとに放送したというのは、情報の混乱を避けるためということで、現場では、私もそこにおったんですが、一遍に流して、その混乱を避けるために地域を限定してやったということであります。 ただ、その後、落ちついた時点でその情報を流すべきだったなと、このようにも考えておりますので、この後はぜひ、議員さんのご提案、取り入れると申し上げますか、重用させていただきたいと、このように思っております。 質問に対して担当課の長より説明をいたさせます。 ○議長(大縄武夫君) 総務課長。 ◎総務課長(白石憲男君) 民間アパートにIP告知端末機が設置されているのかとのおただしですが、設置されているアパートもありますし、されていないアパートもあるという答弁にはなってしまいます。 というのは、あくまで無料での設置ではありませんので、町民の方からの申し込みによっての設置と、あとは年間の使用料等も当然かかってきますので、要らないというような方もおりますので、全戸には設置はされていないということでご理解ください。 ○議長(大縄武夫君) 下重義人君。 ◆2番(下重義人君) 状況がわからないまま被害に遭う方もいますので、これはやはり当事者が決めることでありますが、ただ今回の大きい災害を経験として、設置方向に、今回、振興計画にも50台くらい今度製造が止まり、IP告知端末機がストップするということで50台ぐらい予備に買うみたいですか、計画にのっていましたので、そういうものを生かして、今ついていない民間のアパートにも設置してもらえればと思います。 次にまいります。 (5)番、避難場所及び福祉避難場所、さっき生活環境課の課長も言いましたけれども、厚生病院を活用できないかということで、これ前回、平成30年6月議会で質問したのですが、その後、厚生病院との避難場所等の話し合いは持たれているのか、平成30年6月に質問した以降にこういう避難場所等の話をしたのか伺いたいと思います。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) ご質問のお答えでありますが、病院の姿勢といたしましては、病院は基本的に傷病者を受け入れる施設であります。そして、感染症のおそれもあることから、不特定多数の避難者を受け入れることは当面は考えておらないという回答をいただいております。 ○議長(大縄武夫君) 下重義人君。 ◆2番(下重義人君) エリア的に厚生病院地区は床下50センチ浸水箇所でもありますので、本当にそれどころじゃないような浸水があった場合、より高いところに避難するには最も有効な場所だと考えられますので、今後も粘り強く話し合いを続けてもらいたいと思います。 6番にいきます。 今回の台風19号により甚大な被害を受けた教訓に新たな防災マップをつくり直す考えがあるのかということで、これ質問したいと思ったんですが、この新たな防災マップをつくり直す考えというのは振興計画にのっていましたので、つくり直す考えはわかりました。 ただ、今の防災マップ、あれは平成22年3月に発行された防災マップですね。大変この防災マップよくできています。ただ、これを今回の台風、災害場所と照らし合わせてみると、土石流での被害箇所や浸水のおそれのある場所に避難所が指定されています。令和3年に発行される防災マップはどのような取り組みをしているのか。要するに、こういう浸水箇所に避難場所が設けられているようなことのないような防災マップをつくるような努力をしているのか伺いたいと思います。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 新たな防災マップということでありますが、先ほど議員さんからお話がありましたように、振興計画で、令和2年作成の計画で説明を申し上げました。県が来年度以降に、久慈川、川上川の浸水想定区域の見直し調査の公表を予定しております。それによって今までの想定雨量より多い想定雨量になると思われます。浸水想定区域はふえると予想されますので、それに合わせたハザードマップの作成を行いたいと、このように思っております。 県の調査及び公表予定は、久慈川が令和元年調査、令和2年公表、川上川が令和2年調査、令和3年公表の予定ですので、その調査を基本に作成する予定であります。そして、ご指摘のございました避難所の防災、その安全性ということも含めまして、その時点でしっかりと検討を加えていきたいと、このように思っております。 ○議長(大縄武夫君) 下重義人君。 ◆2番(下重義人君) 今回の災害を教訓によりよいハザードマップ作成に取り組んでもらいたいと思います。 次にまいります。 7番です。防災バッグ、今防災マップの話をしたんですけれども、今度は防災バッグですね、非常用持ち出し袋を各家庭に配付できないかということで、これもしばらく前に質問したんですけれども、再度伺います。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 以前にもそのようなお話のご提案をいただいたわけでありますが、防災バッグの中身、一般的には保存食、保存水、マスク、カイロ等が入っております。保存食、保存水の賞味期限3年から5年ということであります。 この一番ネックと申し上げますか、問題になるのは、各家庭によりまして人数、必要物資等も違います。また、常備薬、医療品を含めまして、やはり平時から各家庭で必要なものを準備していただき、その容量に合った大きさの防災バッグを用意していただく、これを周知していきたいなと思っております。ぜひ防災バッグをご用意ください。その中身等々もありますので、自主的な用意を準備をいただければということでお話はしていきたいと、このような考え方でおります。 ○議長(大縄武夫君) 下重義人君。 ◆2番(下重義人君) 前回の答弁では予算上の観点から今後検討したいというような答弁されたんですけれども、ただ、今後、最も災害に弱い高齢者の方だけには、この非常用持ち出し袋は避難する際にはより有効だと思いますので、せめて高齢者の方だけでも配付できないか。これは用意しておけば、3日間の食料、水、日ごろから服用している薬などを入れておけば避難する際の時間軽減にもつながると思います。この高齢者の方だけにでも配布できないか、もう一度伺います。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) 先ほどお答えしましたのは全戸ということで考えておったものですから、今のご提案、高齢者に限ってということであればかなり的が絞られてくるということで、十分検討する余地はあるということでしっかりと検討していきたいと、このように思っております。 ○議長(大縄武夫君) 下重義人君。
    ◆2番(下重義人君) 今回の台風19号による避難発令の判断も最も難しかったのかと思われます。その中でもやはり人命が最も最優先であり、町民の財産を守るためにも今後検証してもらいたいと思います。切にお願いして、大きい2番にまいりたいと思います。 塙町立はなわこども園の利用料金に関して伺いたいと思いますが、国の施策により10月1日から幼稚園・保育園の利用料の無償化とありますが、全員の子供さんが無償化されているわけではないようなので、その内訳をお聞きしたいと思います。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 こども園関係でありますので、教育長よりお答えをいたしたいと思います。 ○議長(大縄武夫君) 教育長。 ◎教育長(秦公男君) それでは、下重議員のご質問にお答えをさせていただきます。 幼児教育無償化につきましては、子ども・子育て支援法の一部を改正する法律の施行により、令和元年、ことし10月1日より、3歳から5歳までの幼稚園・保育園などを利用する子供たちの利用料と、零歳から2歳までの住民税非課税世帯の子供の利用料が無償化になります。 本町塙町では、幼稚園の授業料は既に無償化されておりまして、年収360万円未満相当世帯の子供たちと、小学校3年生以下を第1子としてカウントしたときの第3子以降の子供たちについては、副食費、いわゆるおかずの費用が免除されることになっております。 また、幼稚園の預かり保育料につきましては、保育の必要性の認定を受けた場合、利用実態に応じまして月額1万1,300円までの範囲で無償化となります。ただし、食材料費、行事の費用等は無償化の対象外となりますので、おやつ代等につきましては負担していただくことになっております。 以上でございます。 ○議長(大縄武夫君) 下重義人君。 ◆2番(下重義人君) 無償化ということで、ただ無償化されていない子供さんは、消費税8%から10%になった、その消費税分の2%は上乗せされているのか。無償化なっている方は無償化ですから、なっていない方は消費税なんかの部分はどうなっているのかお聞きしたいと思います。 ○議長(大縄武夫君) 教育長。 ◎教育長(秦公男君) お答えをいたします。 この消費税につきましては、特に指定されておりませんので、決まった額の徴収をということになっております。 以上でございます。 ○議長(大縄武夫君) 下重義人君。 ◆2番(下重義人君) (2)番にいきます。 通園送迎に関して伺いますが、これ、ちょっと話聞いたんですけれども、同じ幼稚園でも送迎バスを利用できない子供さんがいると聞いております。この利用できないというのは、年齢の制限があるために利用できないのか、それだけちょっと伺ってみたいと思います。 ○議長(大縄武夫君) 教育長。 ◎教育長(秦公男君) それではお答えをいたします。 まず、保育部のほうでございますが、今までどおり、全園児は保護者の送迎で通園していただくことに考えております。幼稚部に関しましては、3歳児は保護者の送迎で通園をしていただくことに考えております。また、4歳児、5歳児につきましては、バスまたは保護者の送迎で通園していただくことを予定しております。 以上でございます。 ○議長(大縄武夫君) 下重義人君。 ◆2番(下重義人君) 年齢差があるということですね。 これ、来年、新しくこども園が開園されるときに、こういう年齢差というのが、子供さんがやはり幼稚部、保育部なった場合に別々だということになりますね。片方は送迎バスが利用できるけれども、もう片方はできないということは、大きい幼稚部の子供さんは送迎バスを利用しないで一緒に送迎するという形になるかと思いますけれども、保護者の方の負担がより軽減されるように努めてもらいたいと思います。これは、今後の話し合いとか今後の新しく開園されるこども園の課題だと思いますので、ひとつそれも教育長の頭に入れてもらってご尽力をお願いしたいと思います。 来年4月に開園される町立はなわこども園がよりよいこども園になるよう頑張ってもらいたいと思います。時間、若干ありますけれども、これをもちまして2番議員、下重義人の一般質問を終わります。 以上です。 ○議長(大縄武夫君) これで、2番、下重義人君の一般質問を終わります。 休憩します。               休憩 午前10時34分               再開 午前10時45分 ○議長(大縄武夫君) 休憩前に引き続き会議を開きます。--------------------------------------- △青砥與藏君 ○議長(大縄武夫君) 次に、4番、青砥與藏君、登壇願います。 青砥與藏君。 時間は11時25分までです。     〔4番 青砥與藏君登壇〕 ◆4番(青砥與藏君) 4番議員、青砥與藏です。 今年度の台風19号の災害対策に対しては、迅速な対応ができたかと思っております。町、そして自主消防団の対応に敬意を表したいと思います。 きょうの質問は、今後の災害対策について質問していきたいと思います。 今年度も、世界各地で異常気象による熱波、干ばつ、洪水などの多くの災害が発生しました。今まさに第25回国連気象変動枠組条約締結会議、COP25がスペインで開催されています。小泉環境大臣が、石炭火力による二酸化炭素の排出が話題になっているこの会議です。 この会議の中で、12月4日、去年1年間で異常気象による最も深刻な被害を受けた国は日本だと発表されました。今年度も日本では、8月の九州北部地方の記録的な大雨、10月12日には塙町でも大きな災害がありました、この台風です。また、10月下旬には低気圧による大雨がありました。 気象庁、そして内閣府からは、地球温暖化による継続的な気候変動は今後も長期的に続くと予想されるとの見解が出ています。町として、町民の生命・財産に関する被害を最小限にすべく検証が必要と考えます。それを前提に町の災害対策について質問していきたいと思います。 台風19号の被害の状況という通告をしておりましたが、下重議員が聞いておりましたので、一般家庭の床下浸水、床上浸水の状況を確認したいと思うんですが、まず最初にお伺いします。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 おただしの内容でありますが、被害状況につきましては、家屋ですね、町全体で床上浸水が73世帯、そして床下浸水が48戸ございました。 ○議長(大縄武夫君) 青砥與藏君。 ◆4番(青砥與藏君) 次の質問は推測になるかと思うんですが、個人的な被害の負担、最大の話になるかと思うんです。床上浸水してどのぐらいの費用がかかったか、それから撤去費用は町が持っていただきましたけれども、でも復旧するための費用、家財の損害、そんな大きな損害が最大でいったらどのぐらいだと推測しているのか確認したいと思います。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) 正確な数字はつかんではいないんですが、拝見した資料の中には200万円オーバーというような方もいらっしゃったようで、大変なご負担をおかけしたと、このように思っております。 ○議長(大縄武夫君) 青砥與藏君。 ◆4番(青砥與藏君) これは、推測というか、議会で話される話ではないのかもしれないですが、ただ、ざっくりの話で、損害というか被害の大きな人というのはある程度は見えると思うんですね。畳10枚で一般家庭が終わるわけではありませんし、一般的に言えば畳を剥がすだけでも30枚とか40枚という単位になるかと思うんです。床下を剥がすという話とかを考えてみればやっぱり100万円を超えて、今、町長が言われたように200万円、最大で言えば200万円ほどの費用がかかる、こんな状況だろうと思います。 町民の生命・財産を守ることは行政の責任だと思います。建物を建てるに当たって少なくとも町は建築許可を出しているわけですから、ここにこういう問題がありますよ、床上浸水する可能性がありますよと。先ほどはハザードマップの話ありましたけれども、こういうものも前提にして建築許可というものが出されるべきだろう、そんなふうに考えます。 2005年だと思うんですが、同様な被害がありました。そのときに、川上、そして塙1区、3区、4区そして植田地区でやっぱり同様な被害があったと思うんですが、実はこの被害の反省が生かされていないという話からすると、これからハザードマップをつくる予定ですが、どうやってこのハザードマップが理解されて、この意識が高揚されていくかという話をしたいんですが、一つは、被害の住宅をかさ上げする、土地の・建物のかさ上げというものに町が補助金を出していくというやり方はきっといいんじゃないかなと。それは、意識の高揚にも、そして町の意識、それから個人の意識も高まっていく、そんな思いがあるものですから、基礎を高くするための費用というのを町でも考えていただきたいなと思うんですが、町長、この件についてはどう考えますか。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 おただしの件でありますけれども、個人の財産ということでありますので、これは町のお金がどのような形で使えるのか。直接的なものでないとすれば国・県の補助金等を探し出す等々の手段はあるかと思うんですが、直接に町の金を投下するというのは難しいかなと、このようにも考えております。その辺は担当課のほうで十分に検討はいたしたいなと、このように思っておりますが、それでよろしいでしょうか。 ○議長(大縄武夫君) 青砥與藏君。 ◆4番(青砥與藏君) 過去の話なんですが、植田地区、又六というんですか、御殿河原というところの分譲が、もう40年前とか50年前の話なんだろうと思うんですが、あそこ、町が分譲したんですね。その分譲の条件がかさ上げしないと。土地のかさ上げをしないという条件でつくられたというふうに地元の人に聞かされました。結果的には床上浸水がありました、今回。残念なことにそういう状況です。これは行政の責任というのも実はあるのかなと、地元の人はそういう言い方されています。このことについて町長はどういうふうに考えますか。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) 大変答えに窮するものでありますけれども、当時の判断ですか、その出水状況等々含めてそれでいけるということでそういうふうな条件をつけたのかなと思いますが、現況でいいますと、こういうふうな異常気象等々の問題もありますので、それを今思い返して、当てはめるというのはなかなか難しいかなと思うんですけれども、先ほどお話ししましたように、そういうふうな行政単体ではなくて国・県等々の補助等もぜひいろんな形で探ってみたいなと、このように思っております。 ○議長(大縄武夫君) 青砥與藏君。 ◆4番(青砥與藏君) こういう植田地区の話もありますので、ぜひ住民に優しい対応というのもちょっとご検討いただければと思います。よろしくお願いします。 それでは、被害軽減の具体的な計画、これは私は今、床上の話だけしましたけれども、ほかに何か町長が考えている対策というんですか、補助対策というものがあればお聞きしたい。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 先ほども下重議員さんのお話の中でさせていただきました。出水時、ビル川と川上川の合流点、私、行ってみました。水位計ですね、片方が、川上川が8目盛り、1.6メートル分あいておりました。水面から8目盛りが上部に残っておった。そして、ビル川が4つ半、要するに3つ半が、3つ半というのは20センチですから75センチ分、ビル川のほうが水が多かったということで、実際に実現が可能かどうかは別なんですけれども、ぜひやってみたいということで働きかけをしたいというのは、上部にたまった水が抜けるような水門、要するに、とめる水門じゃなくて今度は抜くための水門というのをできないかねと、そんなことを担当課とも話をしております。 そして、先ほど申し上げましたように、県の出先機関の方にもお話はさせていただきました。なかなか難しいだろうとは思うんですが、もし県の許可をいただければ町として、そこに張りついている必要もあるんですけれども、その上下の川上川とビル川の水位をはかりながら水門のあけ閉めをして、できるだけ水を床上まで持っていかないような方法ができないかなと。それが今一番考え得る安い方法というんですか、資金的に安価な方法ではないかと考えていますので、もうちょっと突っ込んでいろいろ話し合いをしてみたいと思います。 あと、ポンプの話も先ほど出たんですけれども、これもやはり維持費、それから郡山の場合は水没してしまってもう電気的なもので動かなかったということで、その作用をなさなかったということで、これが100%の助力になるということではないということでありますので、これもまた考え物かと。これからの、先ほどもお話ししましたように河川の断面等のことも考えながら、県に働きかけをして、できるだけ流域面積を広げていただく、それから河床を下げていただくというようなお話はしていきたいなと、このようには思っております。 ○議長(大縄武夫君) 青砥與藏君。 ◆4番(青砥與藏君) 次に質問したい話が町長から出ていまして、実は川上川にそそぐビル川の水路なんですが、これが今回氾濫してしまいました。私、この川上川の出口の構造上の問題があるんだろうというふうに思います。町長は川上川のほうの水位が低かったと言ったんですか。私は、当日9時ごろですか、あそこを回って上を歩いていったんですが、結構いっぱいあるなと思ったんです。水位はむしろビル川のほうが低いんじゃないかなと。これは目線なので、ちょっと正確に、町長は水位計を見たと言うんですが、私は見ていなかったものですから。 きっとビル川のほうが低かったから逆流する状況があるのかなという話があったのかなというふうには思うんですが、実際、これが久慈川と川上川の合流地点です。この黒い部分が水路なんですね、ビル川の水路。気になっているのは、普通だったらこの流れに対して水路の流れが、ここ曲がらないでいったほうがスムーズじゃないかなと。このことについて、実はここに、ごみがたまっているどころか木材がひっかかっていたんですね。やっぱりこういう問題は、川上川の流れに対してビル川の水路が素直にいったほうがひっかかることもないんだろうというのが一つ。 それから、この水路の高さは、水位から見ると2メートルほど低い、また3メートルほど低い位置なので、それが機能するかどうかわからないんですが、高い分だけここにかかる、緑の部分は土手なんですが、その土手の2メートル下ぐらいですか、ここで。この単位でいうと、やっぱりほとんどこの水路の話はもうないんですね。 こういう話から見て、ここを何とかしなきゃならないという話を今、町長が言われたので、こういう設計というのもあるのかなと。ここにもう基礎をつけちゃう。ここに3メートルぐらいの高さの、土手に近いぐらいの高さのものをつくるとここは流れがスムーズにいくのかなと、こんな話、実はまち整備課長とも話はしたんですが、うーん、どうなんだろうね的な話はあったんです。でもこれはぜひ検討していただきたいなというふうに思ったものですから、ここの場をおかりしまして質問させていただきました。 ここで言いたいのは、国立研究開発法人土木研究所、これは茨城県つくば市にあるんですが、ここでは洪水災害、土木災害、海岸浸食といった自然災害から生命・財産を守り、水を中心とした豊かな生活を想像し、河川に関する自然現象の解明と防災技術の調査・研究を使命としている組織です。もう一つは、国土技術政策総合研究所河川研究部河川研究室、これも同じくつくば市にあります。これは社会資本整備に関する唯一の機関で、上下水または河川、土砂災害などの調査・研究を行っています。今回の台風19号の災害の調査支援もここは行っています。 私も声かけようかななんて思ったんですが、大変忙しいという話がちょっと聞こえていたものですから、私も電話することもなくあったんですが、ぜひここを利用することでビル川設計のマネジメントを依頼するというのは可能なのかなと思うんですが、この組織は承知しているか、そしてここに期待して設計を委託すれば私が言っているこの話が見えてくるものがあるのかなというふうに思うんですが、どうでしょう。町長にお伺いします。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 水の流れ込む角度、これ、私も興味がありまして考えてはみました。ただ、しょせん素人考えですから、どうしたらいいのかというのは結論的には難しい。川に沿った、要するに排出口というんですか、平行した排出口であれば一緒に水を引っ張ってくれるのかねなんというふうなことを考えておったんですが、もしそういう研究所があるとすれば、ぜひその問いかけだけはしてみることはおもしろいんじゃないかと思いますし、上部排水口についても、こういうことができないかという問いかけもまたおもしろいかと思うので、ちょっと町のほうでも接触してみたいなと、このようには思います。 ○議長(大縄武夫君) 青砥與藏君。 ◆4番(青砥與藏君) 自然落下でできるというのがやっぱり一番条件としてはいいんだろうと思います。最悪の場合はポンプという話があると思うんです。実は私、植田の又六、御殿河原に行ってきて被害状況ちょっと確認してきたんですが、御殿河原は意外と低いんですね。これは私、水位計持っているわけでもない、土地の高さをはかるものもないんですが、どうもあの御殿河原の久慈川流域の水位は、一番上部の道路があって、そこから2メートルぐらい下なんですね。御殿河原の住宅のほうから見るとどうも久慈川のほうが高いんですよね。そこから見ると、あそこの住宅に流れ込んだ水は低いのにうまく流れているんだなと。 ただ、これは、流れるスピードが速ければ引っ張っていってしまう力というのは、御殿河原のほうから久慈川に流れていく水が、久慈川の速いスピードが引っ張っていっちゃう、そんなことが可能なのかなというふうに思ったものですからこの質問をさせていただきました。ぜひ検討していただいて、自然に流れていくような流れができれば、そういう話が進んでいければ一番理想形かなというふうに思ったものですから、ぜひお願いしたいと思います。 次が、渋井から注ぐ水路の流れなんですが、町では区を代表して土木委員とか水路委員という名前で管理していただいております。ただし、問題は、短い単位での任期という話になると思うんです。緊急対策に本当に対応できるのかなというふうに思います。 町うちに入りますと、水路というのは農業用水路ではなくて防災用水路という言い方にかわるかと思うんですが、ぜひともこれは消防団が管理してもらうと都合がいいのかなと。消防団だと長いスパンで任期があって、あそこに問題があるという話がきっと継続していけるような話になるのかなと、そんな思いがありまして、ぜひこれ消防団のほうで管理していただくほうがいいと思うんですが、町長はどういうふうに考えますか。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 ご承知のこととは思いますが、私も長く消防団をやりました。その間に、特に冬場の防火用水の確保ということで、町の中を流れる渋井からおりてくる水、これ大変興味がありまして、管理に真剣に取り組んだこともありました。実際に随分、水路もその当時と比べれば改修が進んでおりまして、水が出て飲み込めないというようなことも少なくなってきたと、当初から見るとですね。 それから、東白商事バイパススタンドの脇ですか、あそこにスクリーンをつけたのもその当時の名残であります。つけることで、町堀の中、町堀という言葉を使わせてもらいたいんですけれども、この町の中を流れる水が詰まることがなくなったというのは、ひどいときにはあの中にパレットやらビールの空箱等々が詰まっておって大水のときに氾濫したというようなこともありまして、その管理を徹底したことで随分緩和されました。それと、水路の改修も進んだということで解消はされております。 当然、その時期、時期もあるんでしょうけれども、できれば私も消防団にしっかり水を管理してほしい。特に災害時の水は、出水にしても火災時にしても大変重要な水路でありますので、管理をお願いできればなということは考えております。ぜひ団長とも何かの機会には話をしていきたいなと、このように思います。 ○議長(大縄武夫君) 青砥與藏君。 ◆4番(青砥與藏君) 水の流れというのは、町うちの水の流れは二通り、2水系あると思うんです。渋井から流れているもののほとんどは、今の保育園を通過して久慈川に流れ出す。駅から南は、図書館のところを流れている山からおりてくる水、あれが一番多いんだろうと思うんですが、町役場から南は、これがビル川に流れ込むんですね。本町あたりからの水は、ほとんど小川屋さんのほうにというんですか、桜木橋のほう側に流れていくと。 今回、桜木橋手前3区のところの水位の上昇がありました。この流れもやっぱり誰かが管理すればある程度はうまく分散していけるのかな、そんな思いがあるものですから、水の確保というのも大事なことですけれども、水が多いときにはどうやって分散してその処理をするか、こんなこともぜひ消防団と検討できるような流れができればなというふうに期待しております。 それでは次に、水門の管理なんですが、2つ、水門があります。今言った保育園のところにある水門と、それから3区にあるビル川の水門、この2つなんですが、これを誰が管理しているのかお聞きします。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) 詳細については担当課の長より説明をいたさせます。 ○議長(大縄武夫君) まち整備課長。 ◎まち整備課長(藤田衛昌君) ただいまご質問の水門の管理ということでございますが、久慈川及び川上川に関する水門となってございますので、基本的には福島県が管理ということでございます。ただ、福島県はその管理を町に委託しまして、町はそれを消防団に委託しているという状況でございまして、ただいまご質問いただきました水門については、消防団の1分団に委託をしているというような状況であります。 ○議長(大縄武夫君) 青砥與藏君。 ◆4番(青砥與藏君) 確認します。保育園のところから流れる、そこも第1分団ということでいいんですか。わかりました。 次に、河川内の流木なんですが、これは町うちばかりでなくて植田地区のほうにも結構の木材が、そして伊香地区には、今なお伊香堰の水門にも相当かかっているんですね。まずはあの流木とかごみとか、あれ、いつ処理するのかちょっと確認します。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 ご承知ですかどうか、桜木橋は、流木がひっかかる、それからごみがかなりの量、ひっかかるという言葉でいいんだと思いますけれども、橋脚にくっついておりましたけれども、それは、町のほうで棚倉土木事務所にお願いをいたしまして撤去させていただきました。きれいになっております。これは、河川管理は県ということで町では手出しができないということでありますので、極力、県のほうにお願いをしてやっていただく。特に桜木橋の場合は、大変不安視をする方も多々いらっしゃいましたので、副町長にお願いをして、土木事務所にお願いをして急遽取っていただいたということで、県のほうでも決して座して見ているわけではなく、しっかりと対応はしていただいていると、このように思っております。 ○議長(大縄武夫君) 青砥與藏君。 ◆4番(青砥與藏君) 今、桜木橋の話は承知しました。伊香堰にも結構かかっているんですね。これはいつごろ撤去の見通しがあるのか。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 担当課の長より説明をいたさせます。 ○議長(大縄武夫君) まち整備課長。 ◎まち整備課長(藤田衛昌君) ただいま伊香堰にかかっている流木の件ということでございますが、先ほど町長申し上げましたように、河川の管理は、久慈川、川上川につきましては国から委任を受けた県が行っているということで、県の責任のもとで行うのが一般的でございます。ただ、いわゆる河川の中に工作物を設置しているのは町でございますので、その工作物にふぐあいが生じる場合は町で実施するというのが一般的でございますので、町が主体となって実施するという計画でございます。 そして、いつやるのかということでございますが、伊香堰につきましては、取水口のところにかなり土砂も堆積しておりますので、その土砂払いとあわせて実施するというような計画でおりますが、地元の水利組合の方々と打ち合わせをしておりまして、どのような方法がいいのかということで一旦話し合いをしているところでございますが、具体的に実施日程は決まっておらないというのが現状であります。 以上です。 ○議長(大縄武夫君) 青砥與藏君。 ◆4番(青砥與藏君) これは、1級河川ということで国の国土交通省が管理、そして委託として福島県がという流れだと思います。 もう一つ、土砂の堆積物、ちょうど今、塙小学校の目の前の駐車場として利用されているところなんですが、10メートルほど川のほうに堆積しちゃっているんですね。これは、どの程度と言われると私は素人なので何とも言えないんですが、大型トラック100台、200台分ぐらいの堆積物があそこにあるんですね。川はうまく流れております。ただ、流れ込んできた石、砂利などが相当数あるんですね。これ、対策についてもぜひ同じように県に依頼していただければと思います。よろしくお願いします。 次に、緊急避難場所については下重議員が質問しておりますので、ぜひこれも検討していただければと思います。 次に、宅地、それから水田の被害の補償状況なんですが、実は、何日前でしたか報告がありましたので、私も大体状況はわかっているんですが、議会だよりに出すためにという意図、何か失礼な話になるんですが、この補償金の話をちょっとしていただければと思います。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 19号の記録的大雨によります住宅被害、半壊以下と判断されまして、被害者支援法に基づく国の支援金の対象外となる床上浸水の世帯に対しまして10万円の特別給付金を支給する方針を国が打ち出しました。これは、12月定例県議会に提出されるとのことでありまして、この支給の仕組みは、各市町村が独自に支給する半壊以下世帯への見舞金に合わせて加算するとのことであります。 本町は、独自の支援制度がありませんでしたので、早速、支援制度をつくり対応することにいたしました。見舞金といたしまして、半壊5万円、床上浸水3万円のお見舞金を支給するものであります。これは町からです。それと、県議会で可決となれば10万円が上乗せされまして、床上浸水の家屋、全てではありませんけれども、にこの補償金が支給されることになるかと思います。これは、できる限り早くということで、年明け早々には支給できるようにしてまいりたいと、このように思っております。     〔「水田は」と言う人あり〕 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) 水田については担当課の長より説明をいたさせます。 ○議長(大縄武夫君) まち振興課長。 ◎まち振興課長(吉成知温君) それでは水田の補償関係でございます。 水田の被害につきましては、特にお米のいわゆる収量減少または全然使えなくなった部分について、農業共済に加入していることが大前提で、農業共済のほうからその分が補償されることとなっております。また、先ほどもご説明いたしましたが、稲わらの関係、また刈り取りができなかった水田、こちらにつきましては、お米の代金の補償ではなくて、来年作、令和2年作付のお米のいわゆる土壌改良に使う資材費とか、そういう部分の補償がされることになってございますが、現在のところ、塙町でそちらの申請についてはないという状況となってございます。 以上でございます。 ○議長(大縄武夫君) 青砥與藏君。 ◆4番(青砥與藏君) 先ほどちょっと言い切れていなかったものですからちょっとだけ。 川上川の話なんですが、ここ、結構休養地というんですか、河川内にあるものですから、これを少し移動させるというか、砂を取ることでもっとスムーズな形というのがあるのかなというふうに思うものですから、これも含めて研究していただければと思います。 以上をもって私の質問を終わります。 ○議長(大縄武夫君) これで、4番、青砥與藏君の一般質問を終わります。 休憩します。               休憩 午前11時24分               再開 午後零時50分     〔「議長」と言う人あり〕 ○議長(大縄武夫君) 12番、藤田一男君。 ◆12番(藤田一男君) 12番、藤田です。 議長から注意していただきたいのは、我々の任期も残り3カ月と少しになりましたが、最近、議会の中で、委員会視察とか会議とかに無届けで遅刻する人、あとは電話しなければ出てこない人、とにかく忘れる人が多過ぎるんですね。ぜひこの点を議長のほうから注意していただきたいなと思いますので、申し上げます。 ○議長(大縄武夫君) ただいま、12番、藤田一男君から遅刻等いろいろ議員さんの中でおるということで、私から注意ということで申し上げたいと思います。 過日、全員協議会において議員さんには注意はしましたが、これからそのようなことのないように、厳重に注意しますのでお願いしたいと思います。 休憩前に引き続き会議を開きます。--------------------------------------- △鈴木茂君 ○議長(大縄武夫君) 次に、7番、鈴木茂君、登壇願います。 鈴木茂君。 鈴木茂議員の一般質問に際し、議会運営委員会においてスクリーンの使用を許可しておりますので、ご了承願います。 1時50分までです。     〔7番 鈴木 茂君登壇〕 ◆7番(鈴木茂君) 7番、鈴木茂です。 一般質問をしたいと思います。 本日の一般質問は、議運の許可を得まして、また議長の許可を得まして、スクリーンを使ってやりたいと思います。スクリーンの使用につきましては、もっと早くということがあったんですが、今インターネット中継をやっているもので、その点、映らないということもありましてややちゅうちょしていたんですが、今回、今、町でもよく実証をやるんですが、実証的にやってみたいなということでスクリーンにしました。ICT化が今進む中で、議会の中でもスクリーンを使ってやっているところも大変多いので、今後こういうことを前向きにやっていかなければならないかなと思いまして、やってみたいと思います。 それではよろしくお願いします。 きょう質問事項4点ということですが、まず第1番目に、イノシシによる町道路肩被害対策ということで、イノシシ関連でお話をします。 イノシシの被害等については、道路よりも農地のほうが非常に大きい問題であるわけなんで、昨年の12月ですか、一般質問で、夏秋の被害が多いから、町でおりをつくって行政区など受け皿があったところに貸し出しをしてはどうかというようなことがありまして、町でも対応していただきました。 うちのほうの大畑区というのは、いち早く申し込みをしまして、9月ですか、おりが駆除隊によってかけられたのがね。1カ月以内で1頭捕獲しまして、次に場所を変えまして一挙に4頭捕獲をしております。町のこれは共済組合から提供あったみたいなんですが、これで5頭捕獲しております。現在、猟期に入って、区内近くのベテランの方が5頭くくりわなで捕獲したと聞いております。それから、うちの息子も免許を取りまして、くくりわなで2頭捕獲しておりますので、大畑地区は12頭取りましたが、さらにまだ10頭以上いるということで、非常にその頭数の多さにびっくりするわけでございます。 そんな中で、私がきょう問題にしたのは町道の被害ということなんですが、これは町道に限らず林道でも農道でも、いや県道でも被害は起きているのかと思いますが、ここの部分ですね、この路肩があらわれてもうなくなっております。これ、ずっとやられているんですが。ただ、路肩がやられただけなら土を持ってきて修復すればいいだけで、そんなに騒ぐほどではないんですが、実はこの下5メートルぐらいのところが全部、急傾斜になっているんですね。平らなところであれば問題はないんですが、そういう場所があります。これによって、ここがもう全部えぐられてなくなっておりますので、これ簡単に修復はできないと、業者に頼んでやらないとだめなのかなとは思っています。 それから、ここに土のうとかロンタイを置くわけです。これはなぜ置くかというと、ここに水が流れたら今度の台風のようなときに崩れて崩落してしまうから、ロンタイ、土のう袋を置くんですが、これがまたやられるんですね。なぜやられるかというと、ロンタイとか土のうの下に刈った草が流れてきて、そこに土が堆積して、そこにミミズが非常にふえやすい。草刈ったところでもミミズはふえるんですが、ビニールの下は温度があるせいか特にミミズが発生しやすいようで、ここをイノシシが狙うんですね。もうこれは完全に、ロンタイなんですが、ここは全部なくなっています。そういう状態なんです。 次にちょっと映してもらえますか。 これが土のう袋をやられたところなんですが、全くの、土のう袋を置いて、ここを水が落ちると大変なことになるということでやっているんですが、これもやられてしまいます。一般の草刈ったところもなんですが、この土のう袋も非常にイノシシは、ミミズがいるというのがわかるみたいで、毎年、この同じところをやられます。そういうことはもうここ一、二年になって、田んぼとかなんかの被害も頭数もふえて多くなっていますが、道路がひどくやられているというのはここ一、二年なんですね。こういった現状。 ニュースでも、東京都にもイノシシは出ているし、箱根のほうにも商店街に出没している映像を見た方おられるかと思いますが、今イノシシはどんなところにもあらわれるということで、こういったイノシシの被害実態について町長はまずどのように考えているか答弁を。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) それでは、鈴木茂議員の質問にお答えを申し上げます。 このような状況、どう考えておるのかということであります。大変心を痛めると申し上げますか、大変問題であると、このようには思っております。実際に私も、山間部と申し上げますか、那倉、片貝地区等を歩いておるときに何度か昼間、イノシシを目撃いたしております。実際に親子連れで堂々と歩いているということで、驚いた状況も何度か拝見をいたしております。本当にしっかりと対策は講じていくべきだろうと、このようには考えているところであります。大変心配はいたしております。 ○議長(大縄武夫君) 鈴木茂君。 ◆7番(鈴木茂君) イノシシの対策というのは防御と捕獲ということで、この2つが同時にかみ合わないと大変なことになるというわけで、これ、町のほうも農地の防御、電気牧柵、それからワイヤメッシュ等かなりの補助を入れてやっているという中ですが、今、電気牧柵はくぐられてしまうというのがここ1年の実態でありまして、田んぼの大きな土手がやられているんです、秋口になって。うちのほうではもうどうしようもなくて、電気牧柵やっておく中の畦畔に対してブルーシートを張っています。二、三日前ですか、真名畑の人から連絡がありまして、田んぼの土手が3メートル幅の10メートルぐらい大々的にやられたと、何とか救護策はないのかという相談を受けているんですが、恐らくそういった被害については来年あたりはかなり出てくるんじゃないか。それは、電気牧柵をくぐられてしまう、または飛び越えるというような学習能力が出てきまして、かなり問題になるのかなと思います。 こういった路肩、直してはやられ、直してはやられとなると、これはイタチごっごになりますので、完全に修復したらどうかなと私は思ったんですが、考えたのは、普通は考えないんですが、私はちょっと用で7月に中国の北京のほうに行ってきましたら、中国のほうは草を刈るとか除草剤という概念はなくて、ネットを張ってそれで草を押さえつけるというような、そういう感覚なんです、草が生えているところはね。それもいいんですが、安っぽいネット張っているからぼろぼろになって、かなり散らかっていてひどいんです。ただし、市内に関しては非常に性能のいい防草ネットを張っているというような実態を見てきました。 次に、これが畦畔用の防草ネットなんですね。防草ネットというか、普通、防草シートというのは黒いもので、平らなところに草を防止するためにやるものなんですが、このタイプは畦畔を押さえるためにある防草シートというか、ネットというか、違ったものなんですが、これを、被害がいつも発生する、そして3メートルも5メートルもある急傾斜の崖について張ってはどうかというわけなんです。これだと、最低保証が10年ぐらいですから10年以上もつことは間違いなくて、これだと草刈りはないしイノシシの被害もないということで一石二鳥なんで、これをほかの町自治体で導入しているところがあるとも聞いています。 ただ、これ高価なんです、ネットというかシートは。高いので、どれぐらいしているか私も価格は調べていないんですけれども、このようなものを今後導入していく必要性があるのではないかと思いますが、町長のお考えをお聞きします。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 昨年度なんですけれども、イノシシが路肩を崩した場所の復旧を行いました。復旧して間もなく再度被害を受けた場所がありまして、幸いにも路面までには至っておりませんでした、その路肩は。本当に手つかずでおくといった状況下にあります。 そんな中でありますので、ご提案の防草シートの利用ということでありますが、ぜひ今後試してみたいと、このように考えております。試すことでしっかりと実証されれば、その次の手の打ち方も出てくるのではないかという思いもあります。 またもう一つ、他町村の例でありますが、のり面の保護用に用いるラッスル金網、これを路肩に張り効果を上げておるという話も聞いております。議員のご提案とあわせてぜひ試してみたいと、このようには考えております。 ○議長(大縄武夫君) 鈴木茂君。 ◆7番(鈴木茂君) ぜひ試していただきたい。これは今後非常に被害がふえてくる可能性があります。イノシシはとってもとってもふえているという実態ですので。さらに、これは道路の畦畔なんですが、田んぼの畦畔がやられる場合にもそういうものを補助金を出しながら導入していくということも、これは課が整備課じゃなくて振興課のほうになるかと思うんですが、検討していく必要があるのかなと思っていますので、進めていただきたいと思います。 次に進みます。 次に、湯遊ランドに新しく整備された施設の周知とPRについてということなんですが、湯遊ランドにおきましては、今年度、台風の被害もありましょうが、平年よりも1,500万円売り上げが落ちているという厳しい状況が今続いているというような話を聞いております。それから、もう道の駅の兼業レストランは手放すと、来年4月から切り離したいと、少し身軽にならないと大変だということで、そういう情報も得ております。 この湯遊ランドのことしの経営状況と、またそれにあわせて窮余の一策ということでやったわけではないでしょうが、今回この新しい施設が入ります。高圧酸素カプセル、ちょっと高圧酸素カプセルのほう映してもらえますか、これが高圧酸素カプセルでリースで入れていると。それから、戻してもらって、今、これが岩盤浴の実証なんですが、この岩盤浴が14床入るということです。それからもう一つは、まだできていないんですが、ラドン室というのがあります。それから、整備が終わった、天体望遠鏡もつくり終わりまして、これにも活用したいというようなことで、天体望遠鏡の設置も終わっております。 こういうようなものをこれから整備していくという話なんですが、改めてことしの経営状況とこの新しい施設について町長の考えをお伺いします。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 経営状況ということでありますが、毎月、その業務内容、その試算表等々をお預かりいたしております。そして、時間のあるときに、前年度対比ということで自分なりに計算も加えております。その中にありまして、毎月、前年度と比べると赤字幅が圧縮されてきておるということで、確実に経営内容は改善がされてきておる。これは当然、働いている従業員の皆さんの努力もございます。経費の節減等々、本当に一生懸命、ランド経営のために頑張っていただいておることが現状であります。そして、ちょうど台風19号、これは連休とも絡みまして、この間、お客さんの数百万円のキャンセルがあったということで、これが大きな痛手ともなっておるようでありますが、これも自然のことでありますからいかんともしがたいということであります。 そして、新しく、今ご紹介をいただきました酸素ボックス、そして岩盤浴、そして天体望遠鏡、これはやはり天体望遠鏡などは、都市交流にもつなげていきたいと、それから子供たちの情操教育にもぜひつなげていきたいということで、本当に、この施設を寄附いただけた、その方には感謝をいたしておるところであります。 酸素ボックス、これは私、何度か試しております。実際に疲れておるときには体の回復力ですか、これが大変上がるということで、疲れている方にとっては大変すばらしい設備であると、このように思っております。 そして、岩盤浴、これはいろんな効果があるようでありますが、ホルミシス効果と、この効果が大変我々の体にとってはプラスな面があって、この2施設、これは私が当初ことしの年度初めに打ち出しました、湯遊ランドを交流施設、それから宿泊滞在施設としての役目のほかに、町の町民の皆さんの健康増進のための施設として利用するという大きな柱立てをしたわけであります。その中での投下であります。ぜひこれからこれを十分に町民の皆様に利用いただいて、そして健康増進に役立てていただく、これを大きな目的といたしておるところあります。 きょう、あすには工事が終了いたします。そして間もなく稼働いたしますので、ぜひ一度そのご体験をいただければと。正直、私きのう、ここの会議が終わってから、工事現場を見てきましたが、見違えるようなきれいな施設になっておりますので、ぜひ一回ご体験をいただければと、このように思っております。 ○議長(大縄武夫君) 鈴木茂君。 ◆7番(鈴木茂君) 今、これから質問しようと思ったところなんですが、この各施設の完成時期と、余り詳しくはいいですから効果的なものを説明願いたいなと思います。完成間近であれば運用はいつからになるとか、その辺をお願いします。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 酸素ボックスに関しては、8月初旬に、導入と同時に稼働はさせております。かなり愛好なさる方もいらっしゃって、何度も来ている方もおるようであります。 そして、この岩盤浴に関しましては、きょうかあしたには工事が終わる、できるだけ早い時期に稼働させるということで考えてはおります。その効果は体の芯まで温まるということで、その一番説得力のあるところで、この施設の監修にも携わっております元東京女子医大の助教、川嶋朗先生、今は別な大学病院に移っておるんですが、この先生も、ぜひこの町に来てこの施設の効能を皆さんに講演したいと、いつでもその用意はできているというような話も聞いておりますので、先生の都合とそれから資金的なものもありますけれども、その講演会あったときにぜひ町に来ていただいて、多くの町民の皆様にこの施設の効能を勉強していただきたいなと、このように思っておるところであります。ぜひできるだけ早い時期に開設と申し上げますか、その利用は始めたいと、このように思っております。 ○議長(大縄武夫君) 鈴木茂君。 ◆7番(鈴木茂君) 酸素カプセルは体の回復ということなんですが、いいです。岩盤浴に関して効果とかなんか私もちょっと調べてみたんですが、この岩盤浴をしますと、傷ついた細胞を修復する作用のあるヒート・ショック・プロテイン、通称HSPというんですが、これが体内にふえまして免疫力や自己治癒力が高まると、そういうことがこの新聞には書いてあります。 それから、もう一方のラドン室なんですが、ラドンというのは別名ラジウムなんですが、この弱いラドンを部屋に充満させて、多分これを皮膚から吸収すると思うんですが、皮膚から吸収しますとリウマチとか神経痛とかそういうのに効くと。それからまた、細胞が活性化して、がんの治療をした人などは免疫力を強めるためにその部屋に好んで入るというか、免疫力が活性化しますとまたがんになることは避けられるのかなと思うので、そういう効能があるということで、これがあるところはかなり人気を呼んでいるということでいいのかなと思うんです。 改めてお伺いしますが、いろんな施設、今度できたわけですから、この施設があって効果というのは、なかなか効能も難しいとは思うんですが、医療的なことは余り言えないと思いますが、ただしPRをしないと誰も来てくれないということで、どうやってPRするかをお伺いします。 二、三日前ですか、私のところへ滋賀県の人が電話をよこしまして、あなたのところで桜の木をいっぱい植えているところを組合でやっているという話を聞いたので、桜のソメイヨシノの葉を400キロ、生の葉っぱを譲ってほしいんだということで、何に使うんですかと言ったら、化粧品をつくるんですというような話で電話が来ました。生の葉ですか、申しわけないですけれども、私のところは花を見るために植えているので、生の葉をとると花はつかないし、来年枯れてしまうおそれがあるということで丁寧にお断りをしたんですが、一体、私ら組合で大量に桜の団地をやっているというのはどういう情報から得たんですかと言ったら、ネットで見ましたということで、ネットの力というのはいかに恐ろしいかなということで、遠くにいても情報さえ手に入ればわかるということで、この各施設をPRするに当たって、どういったツールを使って、どのように進めていくのかというのをお伺いします。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 その前に、本当に詳しくこの施設の内容ですか、それから効能等ご説明をいただきまして大変ありがたく思っております。 これ、私の個人的な見解なんではありますけれども、実際に私この施設を利用させていただきました。今、工事をなさっている会社の施設ではあったんですが、たまたま私の個人的な見解でありますけれども、膝の痛いのが半年以上続いておりました。その中でこの施設に入るという機会がありました。わずか20分くらいだったんですけれども、私、入ったのが。次の日、物すごく体がだるくて動かすのもつらいというような状況になって、これ風邪でも引くのかなとか思ったんですが、またその次の朝起きたらば、全然体すっきりしたと同時に足の痛みがとれました。これは、私がたまたまこの機械にマッチングしたということでもあるのかもしれませんが、いまだにその痛みの再発はありません。先ほどの細胞を活性化させる、それから故障した箇所を修復させる力というのは、お話を聞いて、ああ、それだったのかなと今思ったものですからお話をさせていただきました。これはあくまで私の個人的な見解であります。 おただしのPRについてでありますけれども、これは健康をキーワードに、町内はもちろん町外の方へも広くPRをしてまいります。具体的には、塙町振興公社と連携をとりながら、湯遊ランドはなわのホームページ、報道機関、あとSNSとか、これを利用したPRを進めてまいります。そして、先ほどお話をいたしました岩盤浴の効能、ホルミシス効果について、専門医の講演会等も何度か開いて皆さんにその効能を知っていただこうと、このような考えでおります。 ○議長(大縄武夫君) 鈴木茂君。 ◆7番(鈴木茂君) その講演会の件なんですが、講演会の件についてもう少し詳しく説明していただければなお結構なんですか。 ○議長(大縄武夫君) 町長。
    ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 子細については担当課の長より説明をいたさせます。 ○議長(大縄武夫君) まち振興課長。 ◎まち振興課長(吉成知温君) 岩盤浴とかの講演会の内容でございますが、先ほど町長のほうからご説明ありましたが、現在、ホルミシスの臨床研究会の代表理事を務めていらっしゃいます川嶋朗先生、大学の教授もやられていますが、この方に講演をいただく予定になってございます。 また、今回の岩盤浴、ラドンルームにつきましては、川嶋先生が顧問になっていただく予定になっております。月1床1,000円を湯遊ランドのほうでお支払いして、いわゆる効能を、先ほど議員が言われているように、一般の人が何々に効くということは言えませんので、お医者さんですとそれを言うこともできますし、書くこともできます。先生に顧問になっていただきながらそういうPRも進めていく、また講演会についても、いわゆるホルミシス効果、あとは全国でいろいろな例がございますので、そういうものも含めて講演をご依頼する予定となっております。 ○議長(大縄武夫君) 鈴木茂君。 ◆7番(鈴木茂君) ぜひそのPRを、周知を町内外、外のほうがいっぱいお客さん来ると思いますので、町の人はもちろん来てもらって結構ですが、痛いところある人はほとんどいますから、大体がみんな痛いんですから、周知徹底をして、お客さんの行列ができるようにしていただきたい。 ただし、念を押しますが、このようなものは湯遊ランド経営にとって変化球だと思っています。本当のあれではないので、本来の姿というのは、やはり宿泊客、宴会、日帰りのお客さんを誘致するというのが目的ですから、余りこのことにばかりとらわれて本業がおろそかになってはいけない。やっぱり一番のもとになるのはそこの3つであるということは、ぜひ町長も肝に銘じて経営のほうをしていただきたいと思います。 じゃ次のほうにいきます。 3番目ですが、旧焼酎工場、板庭地内にありますさつま白波の旧工場について質問をしたいと思います。 薩摩酒造が九州から塙町に進出してきまして、多分、麦焼酎と米焼酎をつくったと思うんですが、「白沢」という、塙というおいしい焼酎もあったんですが、残念ながら、東北はやっぱり日本酒だという言葉を残して去っていったというふうに聞いております。そのときの、私の情報では3,000万円で購入したと。薩摩酒造側が持っていったのは自動瓶詰めラインだけ持って、その他のものは全部残していったと、そして3,000万円で購入したという情報を聞いております。なお確認はとりますが、これについて、町長は工場内を視察したことがあるかどうかまずお聞きします。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) 何度となく工場内は見ております。 ○議長(大縄武夫君) 鈴木茂君。 ◆7番(鈴木茂君) 感想的にはどのようにお感じになったか、それをお聞かせ願います。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 感想ですか、稼働して人がいっぱい働いて、そして町の産業の一環になっていればなという思いは持ちましたけれども、現実はあの状況下であるということで、本当に心配はいたしております。 ○議長(大縄武夫君) 鈴木茂君。 ◆7番(鈴木茂君) 今から写真のほう提出しますが、私が見たときには、本当にこれ負の遺産だなと思ったんです。まず、これがプラントです。こういう大きなプラントが2つぐらい中にあります。次、この醸造タンク、この奥にもあるんですが、こういうものが山ほど、今、数を聞きますけれども、あります、タンクというものが中に所狭しとあります。一番大きいタンクは約1キロリットルですから1,000リットルのタンクが最大で、これらはちょっと小さ目のタンクになりますか、ちょっと縦長には写っているんですが、もっと幅広いんです。 こういうものが、私的には負の遺産かなと思うんですが、この醸造タンクの数、大体何個あるのか。それから、これ何年に購入したかちょっと今聞きますが、それ以来、今までに維持費用としてどのぐらいかかったものだか、そういった数字をお聞きします。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 これは、平成22年3月に売買契約により取得をいたしております。そして、維持費ですか、これは平成22年から30年度までの9年間で560万円、約ですけれども支出しております。主な項目としては、保全業務管理委託料、それから自家用電気工作物保安管理業務委託料等になっております。 そのタンクの数は、今、担当課の長より説明をいたさせます。 ○議長(大縄武夫君) まち振興課長。 ◎まち振興課長(吉成知温君) おただしのタンクの数でございますが、醸造タンク6,000リットルが6基、1万8,000リットルが16基、その他に、検定タンク、貯蔵タンク、冷却塔タンク合わせまして53タンクとなってございます。 以上でございます。 ○議長(大縄武夫君) 鈴木茂君。 ◆7番(鈴木茂君) 現在は年間の維持費はどのぐらいだか、わかればお聞きします。 ○議長(大縄武夫君) まち振興課長。 ◎まち振興課長(吉成知温君) 年間の維持費のおただしでございます。 約、28年度が67万円、29年度66万円、30年度が66万円、主に保全業務管理委託、セコムですね、こちらが年間38万円。そのほかに建物共済、また浄化槽の維持管理委託等の費用となってございます。 以上でございます。 ○議長(大縄武夫君) 鈴木茂君。 ◆7番(鈴木茂君) 例えば、これ建物あるので、あと会社誘致をして会社入れようと思えば、中のものを片づけなくちゃならないですね。この撤去費用というのは算出できますか。 ○議長(大縄武夫君) まち振興課長。 ◎まち振興課長(吉成知温君) 工場の関係と中の備品関係の撤去費用ということでございますが、これまで何度か町のほうでいろいろな会社誘致しようというふうに動いてございましたので、昨年度、民間の解体業者さんのほうに参考の見積もりを徴してございます。工場を含めまして、中の解体工事、タンクも当然切ったりしなくちゃなりませんので、約8,000万円と試算されてございます。 以上でございます。 ○議長(大縄武夫君) 鈴木茂君。 ◆7番(鈴木茂君) これは更地にするまでということでよろしいですか。 ○議長(大縄武夫君) まち振興課長。 ◎まち振興課長(吉成知温君) はい。更地にして全部工場も壊したということで8,000万円、中の機械の解体費用だけですと750万円という数字になっております。 ○議長(大縄武夫君) 鈴木茂君。 ◆7番(鈴木茂君) 膨大なお金がかかるわけですね、これ解体して更地にするということで。 これ、瓶詰めラインは持っていったんですが、それ以外のものが使えるかは別としてあるわけなんですけれども、これをまだ有効利用するとしたらまた焼酎会社に来てもらうという方法もあると思うんです。平成22年に撤去したときは、やっぱり東北は酒だと言って撤退したといいますが、その後、焼酎ブームも来ているんですね。ただし、やっぱりこういったもの使うのは、私は、大手の焼酎会社じゃないと扱い切れないのかなと思って、ただ場所的には、塙町で焼酎をつくれば東北の最前線ということで東北進出の足がかりになるのかなと思うんです。焼酎会社というのは大体、西日本ですから、そういうところに誘致的なものは一回もしたことがないのかどうかお聞きします。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 詳しい資料を持っておりませんので詳しいお話はちょっとできないのでありますが、現況のままでということで会社が何度か見学等にも来ております。つい近々にも、洋酒をつくりたい、ウイスキーをつくりたいという方と、それからワイン工場にしたいというふうな話も来ております。これはまだ話が進行中ということで、そういうふうな形で今話し合いをしておる場合もあります。 以上です。 ○議長(大縄武夫君) 鈴木茂君。 ◆7番(鈴木茂君) そういった会社が来るのはいいですが、焼酎会社に誘致をかけたことがあるかどうか再度お聞きします。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 先ほどお話をしましたように、22年に、当時の酒造会社から町が譲り受けたということであります。3,000万円という話もいただいたのでありますが、実際に物件の時価は2億3,800万円でありました。その中で町がお支払いした売買代金は3,000万円で、差額2億800万円は、売り主から買い主の町への寄附の扱いということになっております。ただし、この所有権移転に関しまして、その売買契約の中に、所有権の移転の日から5年間は本物件を転売してはならないという覚書を取り交わしております。 そういうこともありましたが、だったらば町でつくったらいいべということでいろいろやったようでありますけれども、ご承知のように、東日本大震災という大きなあおりを受けて、その話も消滅とは申し上げませんが、ずれてしまっておるというのが現況であります。 以上です。 ○議長(大縄武夫君) 鈴木茂君。 ◆7番(鈴木茂君) 昨年、町で麦焼酎を試作したと思うんですが、我々も味見はしたと思うんですが、それから前に進むのかなと思ったら、それ以降、何の話もなくなったんですが、この件に関しては町長どうなったんですか。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) おただしのように、昨年ですか、大麦の焼酎をつくりました。それで、塙町産の大麦焼酎を、外部委託によって焼酎の試作品を行ったところであります。1本720ミリリットル当たりの単価、1本は1,620円となっており、大麦代金、施設管理費、人件費等を入れますと2,000円から3,000円、1本当たりになってしまうということで、販売価格ですか、これでは採算はとれないということで、自立での焼酎の生産は難しいのではないかということで進めております。 ○議長(大縄武夫君) 鈴木茂君。 ◆7番(鈴木茂君) 2億円から当時寄附をされたというような話なんですが、逆に処分するのに750万円かかるという、そのギャップには驚くんですが、片方が何億も寄附したよと言っているのに、反対側では処分するのに何百万、1,000万円近くかかるというような、考え方の相違なんですが、ただこれを焼酎に使えば、これ買っていただくというように逆になれば、これはまた話は違うのかなと思うんです。 ワインとかそんなのでこの単価が合うかどうか、私は専門化じゃないからわかりませんが、やっぱりもう一回これを生かすのには焼酎会社に誘致を、ダイレクトメールでいいかどうかはちょっとわからないですが、大手ですね、テレビコマーシャルやっている会社ありますよね、そういうところに誘致をかけてみたらどうかなと思うんですが、再度お聞きします。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 22年当初ですか、先ほど来からお話が出ておりますように、瓶詰めの機械だけを外していったというんですが、これは、聞くところによると、当時の焼酎会社がリースで借りておった機械だそうで、それを外して持っていった以外は全ての機械がそろっておるようであります。当時、管理をしておった方に聞きましたら、つくってと言われれば明日からでもできますという話はいただいておりました。ただ、先ほどお話をいたしましたように、23年、2011年の大震災、そして原発事故による放射線下の中での再稼働というのが大変難しくなってきておって、こうして今を迎えておるというのが現況であります。 ですから、先ほどお話がありましたウイスキー工場、専門家の方が見に来るという話もございます。それから、私は直接は聞いておらんのですが、そのワイン工場もかなりバックの大きな会社のようでありますから、もしここで進出いただけるということであればかなりの、こっちの好条件というんですか、優遇措置を考えながらぜひ稼働できればとも思っておりますので、努力は重ねていきたいと、このように思っております。 ○議長(大縄武夫君) 鈴木茂君。 ◆7番(鈴木茂君) ぜひ負の遺産にすることなく、有効利用、それはワインでもウイスキーでも構いません。焼酎ならなおいいのかなと思いますけれども、そういった会社に来てもらって稼働させられるようにひとつ努力をお願いしたいなと思います。 それでは次にいきたいと思います。 4番目ですが、お年寄り見守りのIT化についてということで質問をいたします。 少子高齢化でお年寄りの65歳以上のひとり暮らし、かなり町内に戸数たくさんあると思うんですが、町長は、高齢者の年末恒例の訪問を行ったと思うんです。これ終わったかどうかちょっと確認していないんですが、回ってみた上で町長の、町内のお年寄りのひとり暮らしというのはどういう実態であるか、何年もやっているからわかると思うんですが、どういう感じを受けているかちょっと質問します。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 おただしの件でありますが、ひとり暮らしの高齢者の訪問は実際実施いたしております。そして、年末には年末慰問ということでもう一度、高齢者、そしてひとり暮らし等の慰問を行う予定になっておりますが、やはりひとりで暮らしている方はそれだけの気構えもあります。家もよく手入れがされており、しっかりとした生き方を、ポリシーを持っておるなというふうな印象は強く持った次第であります。 どこに行っても本当にきれいにしてありますね。ただ、冬期間ですか、雪なんか降ったら、山間部の高齢者ですと、車が使えないとなればどうなるんだろうという心配もありまして、その辺は町としてできる限りのことはしなくてはいけないなというような、そういう思いは強くいたしたわけであります。 ○議長(大縄武夫君) 鈴木茂君。 ◆7番(鈴木茂君) きょうは見守りという点で話を進めていきたいと思いますが、町内には見守り隊が組織されていると思うんですが、現在の見守り隊の現状、あわせて、最近、孤独死と思われるような事態があったかどうか、見守りの成果があらわれているかどうかをちょっとお聞きします。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 現在、見守り隊35名の訪問員体制で、65歳以上のひとり暮らしの高齢者に訪問希望の意向を確認いたしまして、希望者宅へ訪問をいたしております。現在、ひとり暮らし高齢者約320名中、訪問先は150名が対象となっております。見守り隊の方々には、行政区を単位として月1回以上の訪問や、IP電話等で声かけなどの活動を行っていただいております。また、常時、地区民生委員との連携をしており、全体では年1回、情報交換会を開催して、随時、研修会等も実施しておるところであります。 孤独死等の情報については担当課の長より説明をいたさせます。 ○議長(大縄武夫君) 健康福祉課長。 ◎健康福祉課長(藤成寛味君) それでは、最近の孤独死についてということでございますけれども、私の承知している範囲では、先月11月の中旬ごろですが、鮫川在住の方が塙に引っ越してきて、生活保護者だったと思いますけれども、その方が、柳町といいますか、本町の中のアパートのところで、ひとり暮らしで孤独死があったというような情報はいただいております。ただ、その方につきましては見守り隊の関係でのかかわりはございませんでした。 以上です。 ○議長(大縄武夫君) 鈴木茂君。 ◆7番(鈴木茂君) 320名のうち150名しか見守り隊は行っていないというような、本人の希望がなければ行かないですが、その他、在住でいろんな声かけとかなんかでやっているということですが、全く町でどのように生活しているか関知できていないという人もいるわけですか、その点をお聞きします。 ○議長(大縄武夫君) 健康福祉課長。 ◎健康福祉課長(藤成寛味君) お答えを申し上げます。 そこの部分につきましては、各地区に民生児童委員さんがおりますので、その方々がそういう調査に入って掌握はしているということでございます。 ○議長(大縄武夫君) 鈴木茂君。 ◆7番(鈴木茂君) 今はマンパワーに頼ってやっているということでございますが、今ITの技術がかなり進んでいまして、見守りに大手のメーカーさんあたりも、かなり高い機器ではありますが、室内につけておいて、そこで異常を感知したら連絡が行くというようなものですね。 その他、きょう私が話すのは、これは室内に置いて見守りをするタイプのもので、これ形はちょっとこの形ではないですが、スマホと連動させるんですね。この機械が、うちの中にいる人に異常があったときに、各親戚とか兄弟とか遠く離れたところまで連絡ができるというような、そういうシステムが、安心見守りサービスというものでやっているんですが、月1,280円でできるとネットには出ています。Wi-Fiも使わなくてもいいというようなことで、そのシステムがあると遠くにいる親戚、知人が異常を感知できるといった、そういったものが今販売されています。 それから、こちら側は見守りロボット、これはAIですね。人口知能によるロボットを室内のお年寄りさんが座っているようなところの前に置きまして、胸が苦しいとか、倒れたり、そういう異常があったときにやっぱり知らせてくれるというロボットでございます。ここに表示してあるのは一番高いタイプでして、5万9,000円というふうにネットに出ているんですが、もっと安いものがありまして、一番安いタイプでありますと9,800円という、もっと小さい小型で性能がちょっと落ちるんですか、そういうAIの見守りロボットも今販売されています。 そういうことで、こういったものをもう導入している自治体もあります。特に西日本で多い。愛知、香川、福岡、大分、熊本、宮崎、鹿児島、どういうわけか西のほうに偏っているんですが、この各県で6,000戸で使用しているとネットに出ています。こちらのタイプかそちらかわからないんですが、お年寄りにも使いやすくなっていて非常に使い勝手がいいと、そういうもので今、普及を進めているんですが、いずれ、人が見守るのもいいんですが、なかなか将来大変になっていくし、こういった機械はどんどん便利さを増していくし、普及すればするほど価格的には安くなると思うので、こういう見守りサービス、こういったものを将来、町でも考えていかなくてはならないかなと。そこらの、すぐ導入とかじゃないですが、検討に入るべきだろうと思っていますが、町長、お考えを。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 議員さんもご承知のこととは思いますが、町の政策といたしましては、今、65歳以上のひとり暮らしの高齢者に対しまして緊急通報装置を貸与することにより、急病や災害、緊急時の対応を図っております。ぜひこれを使っておる自治体と情報収集を行って、その判断の材料、十分にいけるということであれば、財政的なものもあるのでありますが、必要であるとすれば、その効果が大きなものであるとすればぜひ対応は考えてみたい。ぜひ情報の収集は担当課にお話をしてやってもらおうかなと、このようには思います。 ○議長(大縄武夫君) 鈴木茂君。 ◆7番(鈴木茂君) ちょっと質問が抜けました。緊急通報装置の貸し出しですか、そのことについて詳しく説明していただけますか。何個ぐらい持っていて何個貸し出しているとか、そこからの連絡が有効に役立ったとか役立たないとか、そういう事例とかあったのか。 ○議長(大縄武夫君) 健康福祉課長。 ◎健康福祉課長(藤成寛味君) それでは、現在、貸し出している状況でございますが、11月の状況ですと55組、55世帯といいますか、55人の方に貸し出しをしておる状態でございます。 これは、電話回線を使いまして、電話の脇に緊急通報システムという機械を置きまして、本人に何か異常があった場合には、緊急ボタンを押すとアイネットという会社につながることになっているんですが、そこに連絡が行きまして、そこから第2、第3の方へ連絡が行って、状況を見てくださいと言われる。 それから、ペンダント型を貸与しておりまして、高齢者の方が身につけておいて、異常があったときにはそのボタンを押すとそれもつながるという形になっていて、それぞれその方に対して第2、第3、例えば第2番目の通報先は息子さんですとか、第3番目は民生委員さんですとかという形で、そういう連絡をとれるような体制になっているものでございます。 定期的に月2回、今度はアイネットという会社のほうからそのお宅へ電話をかけて、現在の状況はいかがですか、出ない場合には、例えばひょっとして病院に1週間くらい入院している場合には、その場合は不在ですということでまたその第2、第3の方へ連絡が行って、状況を確認してくださいというようなシステムになっております。 以上です。 ○議長(大縄武夫君) 鈴木茂君。 ◆7番(鈴木茂君) 需要と供給ですねもっと借りたい人が多いとか、原材料が少ないとか、その辺はどのようになっていますか。 ○議長(大縄武夫君) 健康福祉課長。 ◎健康福祉課長(藤成寛味君) これにつきましては、町で何台持っているということではありませんので、希望者には全て貸与するシステムになっております。ただ、非課税でない方につきましては若干料金は発生するということになります。非課税の方は無料ということですけれども、そういうシステム体系で取り組んでいるところであります。 ○議長(大縄武夫君) 鈴木茂君。 ◆7番(鈴木茂君) その貸し出しの周知というのは密に行われているのでしょうか、大丈夫でしょうか。 ○議長(大縄武夫君) 健康福祉課長。 ◎健康福祉課長(藤成寛味君) そこにつきましては、高齢者見守り隊もそうですけれども、民生委員さんも含めまして、こういう制度がありますというようなお話がけをいたしまして、希望をとって対応しているところでございます。 以上です。 ○議長(大縄武夫君) 鈴木茂君。 ◆7番(鈴木茂君) 現在はその通報サービスというものを使っていると思いますが、将来的にはこういう便利な機器ですね、IT機器、こういうものも利用するというような、そういった方向を視野に入れて対応していただきたい。町長、よろしいですか。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 先ほど申し上げましたように、この機械ともあわせて、ご提案の機械含めて、最良の方法を選択していきたいと思っております。 ○議長(大縄武夫君) 鈴木茂君。 ◆7番(鈴木茂君) これで私の一般質問を終了します。 ○議長(大縄武夫君) これで、7番、鈴木茂君の一般質問を終わります。 休憩します。               休憩 午後1時50分               再開 午後2時00分 ○議長(大縄武夫君) 休憩前に引き続き会議を開きます。--------------------------------------- △鈴木安次君 ○議長(大縄武夫君) 次に、8番、鈴木安次君、登壇願います。 鈴木安次君。 時間は3時までです。     〔8番 鈴木安次君登壇〕 ◆8番(鈴木安次君) 8番、鈴木安次です。 これから一般質問に入っていきますが、通告してある定住促進住宅建設工事入札に関する質問は、調査特別委員会の設置が12月2日に行われた臨時議会において可決されましたので後に回して、通告してある順番を変えて、台風19号の災害対策から質問に入っていきます。 10月12日に塙町に襲来した台風19号は、塙町に未曾有の大災害をもたらしました。いまだかつてない避難者も発生しました。当日のテレビのテロップによれば、塙町では2,900人が避難していると流されたと聞いております。 各地区の消防団員も、夜を徹しての水害に対する警戒、危険地区に住んでいる住民の避難勧告、避難救助に当たっていました。台風が過ぎ去った14日も、各地区で泥掃きや浸水した家財の運び出しに協力し、上町地内では県道の泥掃き、代官町や大字植田、又六地内での泥掃きや浸水した家財道具の運び出しに協力をしていました。今回起きた災害に対して検証し、次回の災害に対応するために質問をしていきたいと考えております。 まず初めに、10月2日に水防本部を立ち上げたと、先日、議会全員協議会で被災地を見回ったときに町当局から渡された資料に書いてあります。この水防本部をどこに設置し、誰が本部長になり、何時から何時まで宮田町長はどこにいて指揮をとっていたのか、まず伺っていきたいと思います。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 水防本部の設置等々、担当課の長より説明をいたさせます。 ○議長(大縄武夫君) 総務課長。 ◎総務課長(白石憲男君) 台風19号に関する対応の部分で、水防本部の設置と町長の動向ですが、10月11日4時から町内で打ち合わせが始まりまして、5時に水防本部を設置ということで、台風の情報がありましたので、翌12日9時から自主避難所を開設するような段取りを備えて、翌12日の8時に、町長以下、課等の長が集合しまして警戒配備体制をつくりました。 町長は、12日から13日の夕方5時まで水防本部、要は防災庁舎の1階の生活環境課を一応、本部というような形で、全員集めて対応をしていたということです。翌14日に関しては、町長は公務等がありました。15日以降は、通常のやはり公務の部分というような部分、あとは、27日に知事が視察に来ましたのでそれの対応等を行っております。 以上です。 ○議長(大縄武夫君) 鈴木安次君。 ◆8番(鈴木安次君) 町長に聞いているので、担当課長は手短に聞いたことだけ答弁してください。 また、12日は町長は公用車で代官町地内に行って、公用車が水に浸さって故障したというような話も聞いているんですが、そのような事実があったのかどうか確認のためお聞きしたい。町長ね、総務課長、手を挙げる準備しなくていいですから。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 公用車が水につかってどうのこうのという話は全くありません。 ○議長(大縄武夫君) 鈴木安次君。 ◆8番(鈴木安次君) 近くの人がそのようなことを言っていたものですから、確認のためにお聞きしました。 避難所はどこに何人避難し、避難者の面倒は誰が見ていたのか、町長にお伺いします。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) 数字的なものでありますから、担当課の長より説明をいたさせます。 ○議長(大縄武夫君) 生活環境課長。 ◎生活環境課長(鈴木義房君) 避難者につきましては、約19カ所、避難所として開設しました。その中でも避難した方がいないところもございましたので、最終的には14カ所ということになります。そこに行きましたのは、町職員が非常の物資、水なり乾パン、あとは非常のご飯になるものなどを持っていってはおるんですが、それがどこでいつ使われたというのについてはまだ把握はしてございません。量については、返ってきたものと出ていったものとの照合はしてございます。 台宿分館、田代分館とか、あとは那倉分館、高城地区館、竹之内集会所、川上4区の集会所、あとは塙小の体育館、塙町公民館、福祉会館、中野集会所、木野反分館、小高集会所、真名畑分館ということでございますが、全部が全部、町のほうが主となって避難所として設定したものでもなく、各地区で自主的に避難して集まって開設したという部分もございます。一番多い時間帯で、夜中の1時、13日の午前1時ですね、この段階で488名というのが最大の人数であったというふうに捉えてございます。最終的には488名、先ほど申しておりました2,000というのは、避難勧告を出した地区の総数かと思われます。 以上でございます。
    ○議長(大縄武夫君) 鈴木安次君。 ◆8番(鈴木安次君) 午前中の質問にもあったんですが、稲わら等で伊香地区の用水堀が完全に塞がりまして、水の逃げ場がなくなって湖状態になって、その影響で避難者も発生したということも、伊香公民館に避難したというようなこともあります。これは特別に答弁じゃなくて、そういう状況があったということです。 避難者で、塙町の公民館、一番のメーンだったと思うんですが、大雨の降る中、夜道を、今ほど午前1時には最大限いたわけですが、入り切れなくて福祉会館まで移動したと。いうようなことも聞いているんですが、本当にそのような事案があったのかどうか。また、公民館の入り口が避難者の車で渋滞していたというようなこともあったと聞いていますが、その辺も含めて、避難の方法あるいは避難指示、時間帯に問題がなかったのかどうか、その辺をお伺いしたいと思います。とにかく、車での移動は、全国各地、車での移動中の死亡者が半数以上いるということなので、その辺のことも含めてお伺いをしたいと思います。 ○議長(大縄武夫君) 生活環境課長。 ◎生活環境課長(鈴木義房君) 私は本部にいて避難所のことについてちょっとという部分があるかもしれませんが、塙町公民館、第1に自主避難所として開設を11日から事前に、12日9時から開設しますということで流してございました。当日になりまして徐々に避難してきたということでございますけれども、一番最初に避難してきた方が9時15分というふうに聞いてございます。その後、福祉会館につきましては、公民館を開いた後、1区から6区まで避難勧告を出しました。その前は1区から4区までで避難勧告を出しております。その後の1区から6区までに避難勧告を出した段階で福祉会館を開設しましたので、公民館から福祉会館のほうに移ってきた避難者はいないと、そういうふうに捉えております。 以上です。 ○議長(大縄武夫君) 鈴木安次君。 ◆8番(鈴木安次君) 避難者がいつまで、朝方、帰ったのか、あと時間帯にいた場合には避難者の食事なんかはどうなっていたのかなという心配もしているわけですが、その辺はどのようになっていたのか伺います。 ○議長(大縄武夫君) 生活環境課長。 ◎生活環境課長(鈴木義房君) 避難してきた方につきましては、各自の判断で帰っていったようですが、雨が小降りになった段階で、朝6時の段階では全体で31名の避難者になってございました。それぞれ避難者が帰宅した段階で閉鎖ということにしまして、最終的には、塙町公民館のほうでは7時28分に3名の方がおりましたが、7時35分でゼロ名というふうになりました。13日の朝ですね。その後、被害がありますので、また13日も避難したいという方のために公民館は5時まで開設してございました。その間に申し込みがあれば続けて避難所として開設するということにしておりましたが、申込者がなかったために13日の夕方5時で閉鎖ということで、全部を閉鎖したということになります。 食事につきましては、乾パンなりインスタントのご飯をしておりましたが、出したものと返ってきたものの数量をチェックはしているんですが、どこで幾ら使ったということまでは把握してございません。申しわけございません。 ○議長(大縄武夫君) 鈴木安次君。 ◆8番(鈴木安次君) 11日の夜から12日、13日、14日と、各地区での警戒なり避難者の誘導に当たっていた消防団員がいるわけですが、消防団員に対する指示は誰がどこで出していたのか。また、消防団員も長時間にわたって活動していたわけでありますので、その消防団員の食事はどのようにとっていたのか、町からの指示あったか。今も生活環境課長が答弁しているわけですが、本部というのは町長としてどのように指示にかかわっていたのか、この辺も含めてお伺いをしたいと思います。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 大変本部のほうも混乱しておりました。その中にあって、消防団は12日の夜ですか、深夜、私も近くを歩いたんですが、かなり冠水している代官町までも出向いておったんですが、しっかりとその現場に立っており、そして指示等、それから来る方に避難の指示等をしっかりやっておりました。 食事等、それから現場の動き、これ消防団独自でやっていただいたようであります。これも前段でお話をしました机上訓練の成果かなと、このようにも思っております。 ○議長(大縄武夫君) 鈴木安次君。 ◆8番(鈴木安次君) 12日に、午前の質問の町長の答弁でも水位計を見に行ったということがあるわけですが、そのとき、じゃ町長は徒歩で行ったんですか。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 私も、消防団、結構長かったものですから、どうしても現場を自分の目でということで、ちょっと副町長あたりから怒られたんですけれども、見たいということで堤防を歩いていきました。そして、久慈川の水位を見ながら、これならば何とかということで歩いておったんですが、一番心配されましたのは、これは私の個人的な見解ではありますが、米山橋、このピーヤ、橋脚がたくさんあるんですね。あの幅を全部合計すると3分の1ぐらい川を塞いでいるような状況でもあります。そして、米山橋は、水位というんですか、水の盛り上がりが大きくて大変怖かったです。ですから、そこに材木等が流れ着いて挟まる、そんなことになればたちまち越水、堤防が水を越えるなというような思いを持ちながら、教育長と、ひとりで行くと言ったら教育長がだめだ、ついていくということで、2人で歩いて、そしてその水位系を見ながら、塙大橋、それから桜木橋、そして本町の塙・大津港線沿いを歩いて戻りました。 その途中ですけれども、避難場所であった福祉会館の大研修室、声はかけることはしませんでしたが、お休みの方もいらっしゃったんで、大研修室の中で避難をなさっている方もおりました。大変な状況だなという認識は強く持ったわけであります。 ○議長(大縄武夫君) 鈴木安次君。 ◆8番(鈴木安次君) 13日には町長と教育長が、被災地、代官町あるいは川上地内を巡回したということを聞いています。そのときの代官町地内なり、川上地区館も床上浸水しているわけですが、あの辺を巡回したことによっての町長の感想を伺いたいと思います。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 その現場を拝見いたしまして、罹災証明、これは手順どおりのやり方ではとてもいつになったら発行できるかわからないということで、各職員、本当にご苦労をおかけしたんでありますが、2人1組になって、床上浸水の確認をとれたところを全部回って、罹災証明の申し込みと発行を一軒一軒、自宅を訪ねてやっていただきました。パニック状態で大変だったろうなと思いますけれども、そのことが後日、少しでも役に立てばという思いを強くしておるところであります。 そして、現実に12日夜中1時過ぎ、私と総務課長、教育長、車を利用しまして川上、三百目ですか、周辺を車で歩きました。これは、馬橋を渡って花園に抜けて、花園から和久へ抜けようとしましたが、和久は既に、一本橋というんですか、欄干のない橋が水をかぶっておる状況でそれから先へは進めなかったんですが、その状況のすごいのにびっくりしてきたわけであります。現実に、白石肉屋さんの前ですか、あの付近を水がゴンゴン流れている状況でもありまして、これは大変な状況だと、完全に川上川が越水しているというのはそこで確認をいたしており、現場は自分の目で確かめております。まあ部分的ではあるんですが。 ○議長(大縄武夫君) 鈴木安次君。 ◆8番(鈴木安次君) 全員協議会の説明の資料によれば、11日17時に水防本部を設置し、13日午後5時には解散したということが書いてあるわけですが、この資料に間違いはないのかどうか伺います。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 資料を作成いたしました担当課の長より説明をいたさせます。 ○議長(大縄武夫君) 総務課長。 ◎総務課長(白石憲男君) 資料に間違いはないのかとのおただしですが、何分、災害があって忙しい中、議会で視察ということで急遽つくった資料であります。漏れ等がある可能性はありますが、その部分についてはご容赦をお願いしたいと思います。 以上です。 ○議長(大縄武夫君) 鈴木安次君。 ◆8番(鈴木安次君) 13日に、今町長と教育長が巡回して、尋常な方法ではいかないなという甚大な被害を目の当たりにしているわけです、実際に。13日5時に水防本部を解散したということですが、この根拠、災害が続いている中で水防本部を解散した根拠、何の根拠を持って解散したのか町長に伺います。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 13日17時に水防本部を一時解散ということですありますけれども、これは、県のほうの洪水警報ですか、この解除に伴って実行したものであります。ただし、この間にあっても災害本部はそのまま継続しておったわけであります。 以上です。 ○議長(大縄武夫君) 鈴木安次君。 ◆8番(鈴木安次君) 水防本部の解散はいいんですが、水防本部の解散後、なぜ塙町はその後、直ちに切りかえて災害対策本部を立ち上げなかったのか、その辺を伺いたいと思います。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 12日14時09分に大雨・暴風警報発令、雷・洪水注意報ということで、災害対策本部を14時09分に設置しております。その対策本部がそのまま継続して設置されておったとご理解をいただきたいと思います。     〔発言する人あり〕 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) 確認ということでありますので、10月12日14時09分であります。災害対策本部設置をいたしております。 ○議長(大縄武夫君) 鈴木安次君。 ◆8番(鈴木安次君) そのために先ほど確認したわけです。 災害対策本部がないということで、14日、休日でありました。代官町地内、川上もそうですが、床上浸水した畳あるいは冷蔵庫、家財道具、どこへ運び出していいかわからない、役場に電話かけても通じないという状況だったんですが、町長は先ほど総務課長の答弁によれば公務があったということですが、14日は町長はどこにいて何をしていたのか伺います。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 14日、公務、これは湯岐区の運動会にご招待をいただいておりまして出席をいたしております。と同時に、同じ場所でありましたので、佐藤榮喜の祝賀会、この出席をいたしております。ただし、13日午後から結婚式のご招待をいただいておりましたが、これは急遽ご遠慮したような経過もございます。 以上です。 ○議長(大縄武夫君) 鈴木安次君。 ◆8番(鈴木安次君) 災害対策本部を立ち上げたと。町長は湯遊ランドに一日いた、最後まで。副町長のお父さんの祝賀会だったという話は聞いていますが、途中で帰って水害に遭った人たちの家財道具の運び出しやその辺の、役場を挙げて対策に当たらなかったのかどうか。先日も、議員と語る会の席上において3区の区長さんから、役場が通じなかったんだけれどもどうなっているんだということも聞きました。後ろに大勢の各地区の区長さんが来ています。そのようなことで代官町地内の人たちが右往左往して、あそこの広場をやっている來らっしょのところをみずから使わせたと、役場の指示ではなく。後づけですね、役場がやったのは。地元の人たちがやったという話を聞いています。 その辺は、14日、町長は真っ先に戻って陣頭指揮とるべきではなかったんですか。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) そのあいた時間ですか、これを十分に、その現場等の視察と申し上げますか、確認には行っております。ただ、運動会、それから祝賀会、これは時間が似通っていると申し訳ないですけれども。近い時間でありましたので時間をこなして、その後、何をやったんだと言われると、あの部分、夢中だったということもないんですけれども記憶にはないんですが、私も一時期ではありますけれども、代官町の來らっしょの跡地ですか、代官所跡地で、集積したごみの整理ですか、これも自分も参加してやらせていただきました。 現実に、役場の職員、27日までですか、26日かな、毎日交代であそこで集まったごみを処分しておるという姿は大変心強いものがありましたし、しっかりと町民のこと、町のことを考えてやってくれているんだなということで、強い思いは抱いたわけであります。持ちました。 ○議長(大縄武夫君) 鈴木安次君。 ◆8番(鈴木安次君) 役場の職員が動いていたのはわかっています。町長がどうやっていたんですかと。町長は、湯遊ランド行く途中でも川上地内で、堀之内というんですか、あそこだって床上浸水している、あるいは道路が、カーブミラーも田んぼの中に行っているというようなひどい状況の中を通って行っているわけです。川上の運動会なりお祝い会の席上に最後までいる必要はなかったと思うんです。 こういう未曾有の大災害のときに、挨拶のみで帰ってきて役場で災害に対する指揮をとるというのが、いわゆる町民目線の町政であると普通の人は思います。運動会に最後までいる、お祝い会に最後までいることが町長の考える町民目線の町政なんですか。いち早く戻って被災された方の手助けを行うというのが町民目線の町政だと思うんですが、町長の考えを伺います。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 回ってきただけというんですが、13日、川上で浸水したおうちを一軒一軒回って、事情を聞きながら状況の視察をやっております、全部。その中ですから、14日にもう一度ということは考えなかったんですが、心ある人であればそうやるのでしょうけれども、私は前の日に見ておりますので、その考えは浮かびませんでした。 ただ、あの時間ですね、お祝いに出たことが悪いということではないんでしょうけれども、自覚が足りないということであれば一体どのような行動をとればよかったのか。それはしっかりこれからこの時系列を見ながら自分なりに検証してみたいと、このように思います。     〔発言する人あり〕 ○議長(大縄武夫君) 鈴木安次君。 ◆8番(鈴木安次君) 地元で困っていた人がいるということ、後ほど区長さん方、忘年会もありますので、その席上でも話は出ると思います。事実なので、それは私がここで言うこともないなと思いますので、とりあえず今、事実を確認してきたということであります。 今回の災害では、塙町の消防団員、本当に士気が高く、塙町民にとっては安心・安全を守ってくれる頼もしい若者たちであります。それは町民一同、再確認したわけでありますが、11月3日に行われた塙町功労者表彰の席でも消防団員22名が表彰されました。その中で、町長の挨拶の中に、台風19号で働いた塙町消防団員に対するねぎらいの言葉が一言も聞かれませんでした。本当に町長はそのように消防団員の働きを認めているのであれば、やっぱり皆さんの前でねぎらいの言葉を一言でもかけるべきであったと思いますが、なぜ町長はその辺のことに触れなかったのか町長にお伺いしたいと思います。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 ちょっと整理をさせていただきます。14日、私は自分で言うのもおこがましいと思って黙っておったんですが、午後、パッカー車の詰め込み、何時間か手伝わせていただきました。あえてそれはお話は申し上げませんでしたが、やはり一生懸命やっている職員の姿を見れば、自分だけそっちのほうで知らんぷりはしていられんということで、うちへ帰ってから随分汚したねと褒められたんですが、やっております。 それから、消防団員にありましては、あの場でどのような挨拶をしたかということでありますけれども、実際にその場でなくてもいろんな場所で、本当に誇れる塙町消防団員であると、それから今度の災害に対してのその貢献は県下に自慢できるものであるということはしっかりと話をさせていただいております。その場で言う、言わないは、これは消防団員だけの集まりではございませんでしたから、その功労者への表彰でありますから話が出なかったのかなと思いますが、それ以外に消防団員の集まりのときには、事あるごとに県下一の消防団であるということは堂々と申し述べております。 ○議長(大縄武夫君) 鈴木安次君。 ◆8番(鈴木安次君) 去る9月15日に、福島県主催の県南防災訓練が中島村であったと聞いております。そこには町長が参加していなかったと聞いていますが、本当のことなのかどうか。また、参加していないとすれば、町長はその日どこにいて何をしていたのか伺いたいと思います。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 県南防災訓練には副町長が出席しており、私は敬老会に出席をさせていただいておりました。 ○議長(大縄武夫君) 鈴木安次君。 ◆8番(鈴木安次君) それは聞いていたんですが、確認のためお聞きしました。 また、その町長代理で参加するはずであった副町長が、開会式時間には塙町の席が空席だったと聞いておるわけですが、本当のことなのかどうか、また、今答弁ありました参加するはずであった副町長はなぜその時間帯にいなかったのか、あわせてお聞きします。 ○議長(大縄武夫君) 副町長。 ◎副町長(佐藤要一君) お答えさせていただきます。 私のほうで時間が、式典のほうが終わりのころだということを聞いておりましたので、始まるときには時間ちょっとおくれましたが、すぐ、10分ぐらいでしたか、ちょっとおくれまして出ました。ちょっと公務のほうといいますか、事務のほうをとっておりましたせいで10分ほどおくれております。それは間違いないです。 ○議長(大縄武夫君) 鈴木安次君。 ◆8番(鈴木安次君) 10分というのは大うそで、1時間半おくれたと。現場にいた人が、いろんな人たちがいるんですから、ちゃんとした時間は答弁してください。その日、副町長は本当に何やっていたんですか。 ○議長(大縄武夫君) 副町長。 ◎副町長(佐藤要一君) 申しわけありません。私の手帳、手元にないんですが、私の記憶の中では役場のほうで仕事をやっていたというふうな記憶でおります。 ○議長(大縄武夫君) 鈴木安次君。 ◆8番(鈴木安次君) 次にいきます。 行政区主催のことし敬老行事あったわけですが、今年度、町長はどのくらいの行政区に敬老会の出席をしたのか。また、行政区主催の敬老行事を終わって町長の感想を伺いたいと思います。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 各行政区で主催をいたしました敬老会、これは全て出席していると記憶しております。ご招待をいただいたところでありますけれども、そういうふうなわけであります。そして、出席なされたその高齢者の皆様方のお話を聞きますと、大変出席しやすいと、それから楽しかったということで、喜びの言葉、お褒めの言葉をいただいたのも事実であります。これは、地域の方々が主催するということで本当に見知った方ばかりの集まりということもあるんでしょうが、大変出席しやすいというふうなご意見はいただいておりますし、喜びの言葉もいただきました。     〔「全部で何カ所くらい」と言う人あり〕 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) すみません、つけ加えておきます。 同時にというときには代理の出席が1つ2つあったかに記憶しております。それをつけ加えさせていただきます。 ○議長(大縄武夫君) 鈴木安次君。 ◆8番(鈴木安次君) 急ぎます、時間が大分押してきましたので。 あと、最近ですね、約1カ月前ですが、11月10日は台宿地区1区、2区の敬老行事に町長が参加されて祝辞を述べたとは聞いておりますが、当日は福島駅伝の日でありました。塙町を代表して走っている選手に対して、台宿に行っているんであれば駅伝の現場に行かれたのかどうか、それをお聞きしたいと思います。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) この敬老会自体が私の提唱したものでありますから、やはりこれを確実に実行していただける区に対してはそれだけの理としては通さなければならない、理は通さなければならないということで出席を決めております。 そして、この日は2カ所出席がございまして、本当に応援を皆さん、ここの代理出席というわけにはいかないと。よその人でもいいのかもしれないですけれども、やはりそれを提唱した本人が出ることが一番、その区に対しても区長さんに対してもしっかりやり遂げなければならない、その理の尽くし方だと私は思っておりましたから、そういうふうにさせていただきました。 ○議長(大縄武夫君) 鈴木安次君。 ◆8番(鈴木安次君) 駅伝の応援には行かれたんですか。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) 駅伝の応援には参っておりません。ただ、結団式、それから解団式には出席させていただいております。 ○議長(大縄武夫君) 鈴木安次君。 ◆8番(鈴木安次君) 塙町を代表している選手、塙町を代表する町長、やっぱり選手に対して現地で応援をするというのが筋だと思うんです。敬老行事に招待されたから、自分が提唱したからそっち優先して行くんだというよりは、優先順位は私は上だと思いますが、その辺、町長の見解をもう一度、なぜ選手を現地で応援することを決断しなかったのか伺います。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 一つつけ加えておきますが、実際に応援の現場におった副町長より随時、順番等のメールが入っておりまして、敬老会の中で一喜一憂しておったわけでもございます。 そして、私のポリシーとして、応援はみんなでもできる、ただ敬老祝賀というこのいっときの行事はそのときだけのものでありますから、私は、優先順位として敬老会を優先させたと。ただ、これは私の思いであります。 以上です。 ○議長(大縄武夫君) 鈴木安次君。 ◆8番(鈴木安次君) これ判断は、町長の是非は、やっぱり町民の皆さんに判断は委ねたいと思います。 じゃ、3番目の定住促進住宅建設工事に関する一連のことですが、町長自身が定住促進住宅建設工事の入札に関して9月13日付で書類送検されたことに関して、どのような思いで町長はいるのか伺います。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 その所感でありますが、今回の告発によりまして塙町が本当に不名誉な話題になってしまったこと、非常に残念であります。そして、議員の皆様、町民の皆様、関係者の皆様には深くおわびを申し上げます。告発された町民の方に疑われたということは真摯に受けとめておりますし、そして怒りも感じております。 これまでも、定住促進住宅新築に係る入札の経過、何度かご説明をしてまいりました。規模の大きな工事は、請け負える業者ですか、限定されますが、当該の工事は50坪程度の木造建築ということで、大工さんでも十分施工できる工事であります。町内では公共工事も少なく、町内の個人事業主の仕事はさらに減っております。小規模な業者さんにもっと入札に参加する機会があってもよいのではないかとの思いから、工事等指名委員会で選考した4業者から、私が4業者追加し2業者を削除するという決定をいたしました。 指名業者の決定、これは、町の財務規則に基づきまして契約権者の権限で行いました。指名業者の変更が特定の業者へ便宜を図った談合だというような報道をされましたが、追加は名簿登載の町内4業者で、特定の業者を意識した指名ではありませんでした。 当該の入札は、その執行の前後においても談合情報もなく、指名競争入札として正常に執行され、最低入札価格の業者が落札となったものであります。誰かの意思が動いたというような落札では全くございません。競争による入札であったと認識しております。 不適切な事務処理はございました。不適切な事務処理とは、業者を変更したことではなく、指名業者が経営事項審査を受けていなければならない工事であることの認識がないままに指名したことであります。そのことに私を含め職員の誰もが気づかず、確認をしなかったことでありました。 入札の資格がないのに気づかず入札に参加し、落札して受注した業者は、県からの監督処分を受け、町からは3カ月の指名停止処分を科し、県の処分後、速やかに入札に参加できる経営事項審査を受けております。塙町でも、不適切な事務処理を深く反省いたしまして、町行政のトップとして減給という形でみずからに処分を科して、入札事務を見直すなど再発防止を図ってきております。 小規模事業者の公共事業の入札に参加できる機会がふえることは、頑張るという気持ちにつながればと今も思っております。そんな思いとは逆に、今回の告発によって業者の方々に、営業に差しさわりが出ているようであります。大変申しわけなく思っております。今後の経緯を見守ることしかできませんが、行政が滞ることのないようしっかりと努めてまいりたいと、このように考えております。 ○議長(大縄武夫君) 鈴木安次君。 ◆8番(鈴木安次君) 今の答弁は、以前にも読み上げられた、そのままの答弁であります。 また、12月2日に定住促進住宅建設工事入札に関する臨時議会が開かれるというのを知っていながら、行くなとは我々は言えないんですが、12月29日、30日、総務課は福島市飯坂温泉において忘年会を1泊で行ったと聞いておりますが本当なのかどうか。また、このような塙町において重大なことなのに本当に行っていたとすれば、緊張感を欠いた行為ではないかと。 また、先ほどの議員もいろいろと質問していましたが、湯遊ランドを何とかしたいということでみんながいろいろ知恵を絞っている中でよその温泉場に行くというのは、町としていかがなものかなと。その辺のことを町長は知っていたのか、また今後どのような指導を行う考えなのか伺いたいと思います。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 今、議員さんから百条委員会のお話ですか、いただきました。定住促進住宅新築工事事務調査委員会、設置されます。我々事務方といたしましては、特別委員会の責務に対して誠実に対応してまいりたいと、このように思っております。これをつけ加えさせていただきます。 そして、その忘年会の話ですが、これは私がそこまで関与するつもりはございません。各課の判断でやっておることでありますから、各課の判断に任せておるというのが現況であります。 ○議長(大縄武夫君) 鈴木安次君。 ◆8番(鈴木安次君) 判断は当然です。それはいいと思うんですが、やっぱりこのようなときに本当に知っていたのかどうか、町長は。それを知ってその後どのような考えを持っているのか、あわせて伺いたいと思います。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) 忘年会を実施するということはかいまに聞いておりました。直接ではありません。ほかの課も私を呼ぶというようなことは全然ございませんで、忘年会をどこでやった、いつやった等は私は全然関知はいたしておりません。これは各課の長並びにそれを執行する係長等の相談の中で決まっていくものだと思っておりますので、職員の自主性に任せておる次第であります。全然問題はないと、このように考えております。     〔「議長、ここは興信所ではありません。さっきから、どこで何やっているんだ、何時何分に何やっていたかと。大所高所から町政に対する質問をするように議長は議事進行してください」と言う人あり〕 ○議長(大縄武夫君) 鈴木安次君に申し上げます。先ほどの3件とも私は敬老会のほうに出席しておりますので、申し添えておきます。 鈴木安次君。 ◆8番(鈴木安次君) そこは聞くつもりありません。議長に対しては質問できないということは知っております。 10月4日に町内の関係業者に一斉に家宅捜索が入ったというテレビ報道がなされたわけですが、このことを知って町長はどのようなことを思ったのか伺いたいと思います。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) 町にとっては大変不名誉なことであり、さげすまれるということはないと思うんですけれども、本当に町民の皆様に与えたそのマイナーな気持ちは大変つらいものがございました。 以上であります。 ○議長(大縄武夫君) 鈴木安次君。 ◆8番(鈴木安次君) また、10月8日、今回のことについて議会全員協議会が開催されました。その席に教育長も同席されていたわけですが、教育長があの場にいるのは皆なぜと不自然に思ったと思うんですが、教育長は誰の指示でどのような理由で同席されたのか伺います。 また、むしろ教育長よりは総務課長がいるべきではなかったのかなと思うわけではありますが、そのとき総務課長はどこにいたのか伺います。
    ○議長(大縄武夫君) 教育長。 ◎教育長(秦公男君) お答えいたします。 町長の指示で三役ということで同席をいたしました。 以上でございます。 ○議長(大縄武夫君) 総務課長。 ◎総務課長(白石憲男君) そのとき私は自席におりました。 以上です。 ○議長(大縄武夫君) 鈴木安次君。 ◆8番(鈴木安次君) 町長の指示で教育長が同席されたということですが、その席に教育長が同席することによって保護者あるいは教職員、子供たちへの影響を考えることがなかったのかどうか、教育長に伺います。 ○議長(大縄武夫君) 教育長。 ◎教育長(秦公男君) 責任ある立場ですので、その場にいることは全く恥ずかしいことでもないし、子供たちや保護者には責任を感じていることは全くありません。 以上です。 ○議長(大縄武夫君) 鈴木安次君。 ◆8番(鈴木安次君) あのような場に教育長がいるというのは、我々普通の人はなぜと思っているのがほとんどであります。そういうことですので、これからは、こういう事案がたびたびあったのでは困るので、十分考慮の上、出席していただきたい。三役とはいえ、やっぱり教育長という重責を担っているわけですから、その辺は十分に検討していただきたいと思います。 これで一般質問を終わります。 ○議長(大縄武夫君) これで、8番、鈴木安次君の一般質問を終わります。 休憩します。               休憩 午後2時55分               再開 午後3時10分 ○議長(大縄武夫君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 本日の会議時間は、議事の都合によってあらかじめ延長します。--------------------------------------- △吉田広明君 ○議長(大縄武夫君) 次に、3番、吉田広明君、登壇願います。 吉田広明君。 時間は4時10分までです。     〔3番 吉田広明君登壇〕 ◆3番(吉田広明君) 3番議員、吉田広明です。 通告に沿って質問をいたしますので、よろしくお願いいたします。 きょう傍聴されている区長様、それから一般の方、1時間程度ですけれども、おつき合いをいただきたいと思います。 それでは、まず初めに、定番の子育て関連で質問をしていきます。 去る10月27日、赤坂区の集まりに議長の代理で出席をいたしました。非常にうれしかったのは、最近、子供を連れて若い夫婦が戻ってきたり、結婚して子供がふえてきている、子供の声はいいねと住民の方が話されていました。子育てしやすい環境整備や支援は必要です。しかし、現実の出生数が推計より2年早く全国で90万人を割り込み、塙町も昨年度は37人でした。今年度、10月末現在では20人です。 9月定例会でも質問をしましたが、幼児教育・保育の完全無償化を実施している自治体もふえてきています。塙町の存続にかかわることなので質問をしますが、この前の振興計画、第7回定例会の振興計画の説明のときに、国の引用を総務課長さんが言われまして、本年6月に閣議決定された「経済財政運営と改革の基本方針2019」では、経済はデフレではない状況をつくり出し、長期にわたる回復を続け、GDPは過去最大規模に達し、雇用・所得環境も大きく改善しているとあります。 しかし、これ平成29年度、日銀の金融広報中央委員会の調査ですけれども、貯蓄ゼロの世帯の割合、これは家計金融動向に関する単身世帯の世論調査の金融資産の有無です。内容を見ますと、貯蓄ゼロの世帯、20代が61%、30代が40.4%、40代が45.9%、50代が43%、60代が37.3%です。それから、同じく厚生労働省の平成30年国民生活基礎調査で、生活が苦しい、やや苦しいと感じている世帯で全世帯の57.7%、母子世帯では82.7%苦しんでいるという数字が出ております。それから、生活保護以下の生活者ということで同じく厚生労働省が調べておりますけれども、国民の人口の23.3%、約2,973万人の方が生活保護以下の生活を強いられているというのが実情であります。 その中で、本年10月から消費税が10%になり、所得に占める割合もますます負担増となっています。 地方消費税交付金について質問します。平成30年度1億7,103万6,000円に対し、来年度の通知が来ていれば増額見込み額や交付額を伺います。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) 吉田広明議員の質問にお答えを申し上げます。 お尋ねの地方消費税交付金についてでありますが、例年ですと福島県より概算交付金見込みが12月末日に通知されますので、まだ通知はされておりません。 参考までに、町の試算では令和元年度は1億8,100万円程度交付されると試算しておりまして、約1,000万円の増加を見込んでおります。 以上です。 ○議長(大縄武夫君) 吉田広明君。 ◆3番(吉田広明君) 地方消費税交付金の見込み額1,000万円程度があれば、その一部を子育て世代の負担を軽減するためにも支援に使うべきだと思います。現在は、第3子からの食材費、主に副食費ですけれども、免除がされております。最年長の児童の年齢が、小学校3年生までの最年長の子供を第1子と数えた場合の第3子の年齢制限など、年が離れた兄弟・姉妹の年齢の制約をなくすべきだと思います。年齢制限をなくすことは可能なのか伺います。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) 吉田議員の質問にお答えを申し上げます。 これにつきましては、子ども・子育て支援法の改正に伴い実施するものでございます。近隣町村の動向を十分に注視しながら、公平性の確保、財源も含め検討を加えていきたいと、このように考えております。 ○議長(大縄武夫君) 吉田広明君。 ◆3番(吉田広明君) 地方消費税交付金の増額見込みがあるのであれば、その一部を使いながら、子供の年齢に制限を持つのではなく、ぜひ撤廃していただくよう強く求めますので、検討を進めていただきたいと思います。 次に、ゼロ歳から2歳児までの保護者の住民税額に応じて7段階層での負担額を納入することになっていますが、所得制限なしの完全無償化支援はできないものか。多くの自治体も取り組む中で人口減少の堤防にもなります。所得制限なしの完全無償化支援は、定住促進や出生数の増加につながります。言いかえれば、もう一人子供が欲しい、さらに住宅が欲しいなど、支援は出生数や消費に映り、地域の活性化となります。来年4月開園のはなわこども園も施設環境整備が整っています。所得制限なしでの保育支援は可能なのか伺います。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 令和元年度11月時点での利用者負担額を納入いただかなくてよい世帯は、46世帯中6世帯となっております。無料化には幾つかの要因がございますが、代表的なものといたしましては、多子世帯やひとり親家庭であることや、所得税額が一定以下である場合などが挙げられます。本年の10月から、無償化制度の対象でありますゼロ歳児から2歳児まで、所得税非課税の世帯はないという状況であります。 なお、保育園入園者の各保護者は、基本的には共働きのため家庭で保育できない状況のために入園していることから、本町の場合、国の規定による所得税非課税世帯の無償化制度に該当する世帯は出てこないのではないかと考えております。当面、現行のまま進めていくことになろうかと思います。令和元年度10月の時点での保育料基準で算定しますと、保育料といたしまして約800万円の町の負担が見込まれると、こういうことであります。 以上です。 ○議長(大縄武夫君) 吉田広明君。 ◆3番(吉田広明君) 私が言いたかったのは一つありまして、所得制限なしで非課税世帯と課税世帯を区別するのではなく、課税世帯の部分も無償化にしてほしい。なぜかといいますと、先ほど申しました、所得は子供の出生数にある程度イコールしてくる、または消費に回るという意味合いを含めて質問をいたしておりますので、所得制限なしというのは完全に私的にはあり得る話であります。 同じ世代のおじいちゃん、おばちゃんたちの話をすると、あのとき子供をもう一人産んでおけばよかったと、3人産んでいる人が、もう一人産んでおけばよかったと。なぜかというと、今になって思ってももう遅いんですね。ですから、2人の方は3人産む、3人の方は4人産む、そういうことをバックアップできるような町の支援ということをお願いしたいなと思っています。 今言われた消費税還付金ですけれども、私も町の総務課に試算をしてもらいました。金額的に988万4,000円とのことでした。可能な限り増額を人に使う、所得制限なしの完全無償化の取り組みを進めていただければと思います。 それでは次に、学校給食関連で質問をします。 鮫川村の学校給食施設へ視察に行ってほしいと話してきましたが、視察を行ったのであれば内容の報告や感想を伺います。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) 答弁、教育長にいたさせます。 ○議長(大縄武夫君) 教育長。 ◎教育長(秦公男君) それでは、吉田広明議員のご質問にお答えをさせていただきます。 11月20日に、鮫川村学校給食センターに視察に行ってまいりました。その際、センター所長から説明を受けてまいりました。鮫川村学校給食センターでは、運営の重点目標の一つに、地元で生産される旬の食材を旬の季節に食べる旬菜旬食と地産地消、この2点を推進すると掲げております。 農産物加工直売所、いわゆる手まめ館と連携をしまして地元産の野菜や加工品を購入しております。手まめ館では、給食センターではなかなか時間内に調理が難しいものや、下処理に手間がかかるものについてはカット野菜というふうにして1次加工をして、それを給食センターに納入しております。このような形で地場産品の使用を行っているということでございます。塙町でも、道の駅はなわとの連携協力をさらに進めることが可能であれば、地産地消が一層進むものと感想を持ちました。 塙町学校給食センターにおいても地産地消を進めるため、道の駅に農産物の納入を依頼してまいりました。11月下旬に道の駅駅長から、年明け、来年から納品が可能になる見込みとの連絡がございまして、センターにて大根、白菜など野菜の規格について確認をしに行ってまいりました。1月より、数量が確保できるものから順次購入する予定でございます。地産地消をできるだけ進めていきたいというふうに思っております。 以上でございます。 ○議長(大縄武夫君) 吉田広明君。 ◆3番(吉田広明君) 鮫川村の地産地消は70%以上で、事例を積極的に取り入れ、道の駅はなわを中核に町内にお金が回る仕組みを進めていただきたいことや、県の学校給食等地産地消推進事業補助金は、甚だおかしい金額、30万円という金額であります。これは県に増額要請を強く働きかけるべきでありますし、最近の新聞にも出ております、12月7日の民報にも出生率を2.11に引き上げると。県はもう旗を振っているわけですから、当然こういう地産地消の補助金に対しても関連づけて、無理くりでもその予算の増額を求めていただきたいと思います。 それとあわせまして、来年度以降の町の対応としては、学校給食の完全無償化を実施し、積極的な子育て支援を進めることでありますが、ここで一つお話をしておきたいと思います。大子町に住んでいらっしゃる方で、勤め先が塙なんですね。お子さんがいて移動距離、通勤が大変だと思ったので、なぜ塙に来ないんですかと私聞いたら、学校給食が大子は無料なんだと。やはりその無料によって、通勤で自分の体、お母さんの体をいじめてでも大子に住むんだということを言っていらっしゃる方がおりました。 ですから、先ほどの数字を申し上げたのも、所得の少ない若い世代に対して、行政は税を取るのであれば、それを、分配の考え方になりますので、少しでもそういうところに力を入れていただきたいという思いで質問をいたしました。 それでは、次の質問に移りたいと思います。 次は、町営住宅や都市計画の現状を伺いたいと思います。 町営住宅は老朽化が目立ちます。町は今後どのような町営住宅構想を持っているのか。現在、200戸程度の町営住宅がありますが、人口減少に伴う減少を加味した必要な戸数は聞いていません。特に井戸入住宅は計画空き家の対象となっており、年度内に1棟の解体を計画していると聞いております。全棟の最終取り壊し、解体予定年度や、さまざまな話し合いが進んでいるのかこれから伺います。 まず、井戸入住宅は築47年間が経過し、借地総面積8,910平米、約9反部で、土地の借地料は年間平米単価200円から300円となっており、具体的な年間借地料は知り得ませんが、年間平米単価200円で計算すると年額178万2,000円、47年間の借地料は8,375万4,000円となり、さらに、250円で計算すると年額222万7,500円で、47年間では1億4,692万5,000円となります。公的施設の耐用年数は一般構造物よりも長く、契約年数から考えると、借地ではなく造成費の安い土地を購入する選択もあったのかとも考えます。 また、議会だより148号にも書いてありますが、これからは「町有地に戸数を絞って建て替えを進めていくことが基本」と書かれておりますが、必要な戸数200戸の検証も含め計画を伺います。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 住宅の敷地に限らず、公共施設の用地確保に当たっては、買収、賃貸借などの方法がございます。町の財産として管理するわけですから買い取りの方法が一般的と思いますが、施設が限定的なものや、ある一定期間経過後、移転などが考えられる場合は賃貸借の方法も考えられます。また、町が買い取りを望んでも応じていただけないというような相手の意向もありますので、最適と思われる場所の確保に当たっては、賃借、土地を借りるという方法も選択肢の一つとなるかと考えております。 借地ではなく造成費の安い土地購入の選択があったのでは、そういうおただしでありますが、昭和47年、若宮住宅建設に当たっては、耐用年数などを考慮の上、賃貸借のほうが最善策と判断をなさったものと考えております。 それと、塙町の現況での町営住宅の必要量、これは数字的には168世帯という数字を算出しております。これも、かなり経年劣化ということも含めまして、新しい形での町営住宅のセッティングも考えていかなければならないということで、格段の模索、いろんな模索をしている段階であります。 ○議長(大縄武夫君) 吉田広明君。 ◆3番(吉田広明君) 今、168戸ということと新たな町営住宅の建設ということで、次の話の中からも提案の一部を含めて話していきたいと思っております。 町営住宅は、長寿命化計画で示されていて、その方針で進んでいると思います。しかし、井戸入住宅の場合、老朽化が進み、40戸中最後の1戸の入居者の方まで待っていては大変です。最も重要視すべきは、高齢者の入居者の方ばかりで入居戸数が少なくなり、外出や近所づき合いが疎遠になる老人ばかりだとすると、以前にもあった不測の事態、老人の孤独死の問題が発生したときに、見守りなどの町の責任も問われかねません。 例えば入居率が30から40%を下回った場合、借地負担との兼ね合いを勘案し、入居者への説明や理解を進め、北原住宅やその他の町営住宅の空き家に移ってもらう方向で、町の町営住宅全体の空き家率を下げることも大事です。入居費用が上がる場合、家賃負担の公平性などの課題はありますが、そこは条例等の整備等も含め合理性を検討し、積極的に進めるべきだと考えますが、いかがなものか伺います。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 孤独死対策と申し上げますか、高齢者対策、そして住みかえの促進ということでありますので、資料等持っております担当課の長より説明をいたさせます。 ○議長(大縄武夫君) まち整備課長。 ◎まち整備課長(藤田衛昌君) ただいま町営住宅の入居者の高齢化等々の、あるいは住みかえということでのおただしでございました。 話題となりましたのが若宮住宅ということですので、そこに限定して申し上げますと、現在、若宮住宅の入居戸数、入居世帯は24戸ございます。そのうちの17世帯がひとり暮らし、約70%がひとり暮らしということでございます。そのうちの7世帯は75歳以上ということで、まさにひとり暮らし高齢化が進んでいるということで、議員がおっしゃられた問題がまさに差し迫っているという状況でございます。 ひとり暮らし対策というのは、午前中の一般質問にもございましたが、見守り隊等々あるいは民生委員さんの活動の中での対応ということで進められていくものと認識しております。ただ、町営住宅側、物理的な問題としてどうしていこうかということで、議員さんもおっしゃられたように1棟取り壊すということでございましたが、取り壊す予定のところにつきましては、実は一昨年度、1世帯だけになってしまったと。長屋建て5世帯入るところなんですが、その建物に1世帯だけになってしまったということで、隣近所がいなくなってしまうということですので、これは管理上の効率ももちろんありますが、住む上での近所づき合い等々がございますので、そういった意味では別なところに引っ越していただくのが一番いいだろうということで、引っ越しを1世帯はしていただきました。 現在、5棟建ってございますが、1棟3戸から5戸の長屋建てになっておりまして、3戸の建物1棟が今、1人になっておりますので、そこにつきましても移っていただけないかということで働きかけをしようとしているところでございます。 議員さんおっしゃるように、ではその若宮住宅は廃止するので、ほかの住宅に移転といいますか引っ越していただいてはどうかというおただしでございます。 それに関しましては、若宮住宅につきましては、先ほどもお話ありましたように一番古いのが築47年ということで、45年の耐用年数を経過しております。そういった意味では、実は一番安いところが若宮住宅ということでございます。若宮住宅が一番安くて、よその住宅に移ると高くなるということで、それを条例か何かで整合性がとれないのかということでございますが、公営住宅につきましては、公営住宅法という結構縛りが強い法律の中で条例も制定されております。その移ったときのいわゆる激変緩和ということで、6年目にその家賃に戻すという緩和策はございますが、それでいきますと若宮住宅の平均家賃、これは今、入居されている方の全体の平均です。乱暴な平均の仕方ですけれども、月6,000円でございます。例えばそれが南原に移るあるいは北原に移る、一番いい例のが北原かもしれません、北原に移ると1万9,000円になっております。あくまでも平均です。ですので劇的に料金が変わると。 そうしますと、先ほどの70%のひとり暮らしの方がそれにたえ得るのかということを考えますと、ある程度の猶予を見て住みかえ等は検討しなければならないというふうに考えております。 そういった検討を、ことしと来年、長寿命化計画の中で進めてまいりたいと、そのように思っております。 以上です。 ○議長(大縄武夫君) 吉田広明君。 ◆3番(吉田広明君) 説明はわかります。当然6,000円から1万幾らという幅は理解はできるし、国の法律をかぶっているのもわかるんですけれども、その縛りを解くのも行政の仕事で、できる範囲でやっていただきたいという思いで質問をしています。 繰り返しになりますけれども、入居者の少ない団地などで起こる高齢者の孤独死、または不法侵入による防犯上の事故・事件を未然に防ぐためにも、やはり早急に取り組むべきでありますし、家賃がハードル、壁になってそれは進められないんだということでは、事件・事故が起きたときに、やはりそっちの問題のほうが町の責任という意味では大きくなってくるのかなと思いますので、来年早々に計画立案等、条例というのもあれですけれども、当然、高齢者の方は所得も少ない方がいらっしゃって、それに応じて家賃設定も変わってくるとかいろいろあると思いますので、そこらも加味しながら取り組みを進めていただきたいと思います。 それでは次に、都市計画、策定中ではありますが質問をいたします。 国道118号線から工業団地への道路改良工事の進捗状況や、工業団地から町道西河内・塩沢線も延長して、西河内地内の国道289号線及び県道泉崎線へ接続する計画があるのか、まず伺います。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 おただしの国道118号と上渋井地区を結ぶ北野・松岡線改良計画を進めております。これによって工業団地へのアクセスが改善し、こども園周辺の交通緩和にもつながると考えております。進捗状況につきましては、後段で担当課の長より説明をいたさせます。 さらに、この路線、工業団地を経て国道289号線につながっております。近年の物流経路を考えますと、白河方面からのルートといわき方面からのルートがあります。国道289号から工業団地または町うちへのアクセス改善のためにも、西河内・塩沢線改良を加えていきたいと考えております。 また、将来的にはこの路線を県道塙・泉崎線につなげ、国道118号まで県道を延伸してはどうかとも考えておるところであります。このことは、県道等の事業計画を協議するため毎年実施されております事業調整会議などで福島県に要請いたしておるところでもあります。北野・松岡線工事の見通しが立てば、本格的に県道延伸の要望活動に取り組んでまいりたいと、このように考えておるところであります。 進捗状況は担当課の長より説明をいたさせます。 ○議長(大縄武夫君) まち整備課長。 ◎まち整備課長(藤田衛昌君) 国道118号から上渋井地区をつなぐ町道の進捗状況ということでございます。 昨年から具体的な設計に入ってございますが、今年度、今現在は詳細設計ということで、国道部の取りつけ及び町道部の取りつけ、踏切付近の詳細な設計を実施しておりますのとあわせまして、地質調査を実施したところでございます。順調に進めば、次年度、用地測量を実施いたしまして、その次の年には土地の協力をいただきたいというふうに考えておるところでございます。 JR水郡線を通りますのでJRとの協議もございます。そういった関係で、いつ完成するかという見通しにつきましては、一方的なことで恐縮なんですが、まだJRとの整合性はとっておりませんが、令和7年には完成をさせていきたいと、供用開始をしていきたいと。令和7年度ですので、令和8年には何としても開通したいというふうに考えております。 ただ、いつも議員の皆様には申し上げておりますが、これは国の補助金を使って、今、事業を進めております。補助金につきましては年々減っている状況がございます。そうしますと、今の計画が延びるということも十分考えられるのかなと思っておりますが、できるだけいろんな財源を探して、今申し上げた期限に完成できるよう努力はしてまいりたいと考えております。 ○議長(大縄武夫君) 吉田広明君。 ◆3番(吉田広明君) ぜひ、予算獲得をしていただきながら令和8年度の完成を目指して事業を進めていただきたいと思います。 このアクセスができれば、西河内から常豊地区の地域の利便性というんですか、が格段に向上し、常豊地区での町営住宅の開発というのもおこがましいんですけれども、そういう用地もあります。さらに、民間住宅投資なども考えられます。また、町内随一の日照条件に恵まれているとも言われており、地の利を生かし、農地つきタイニーハウス、クラインガルテンという発想があるんですけれども、そういう開発もできないものかとも考えております。 例えば、新たな担い手づくりとして都会からの若い農業移住者の方に、300坪程度で建築費の少ない増築可能な小規模タイニーハウスと、畑や農業用倉庫が建てられる就農プランなどを企画すれば、移住してくる若者もいると思います。課長との打ち合わせの中でかなり否定はされてはおるんですけれども、いかがなものか伺います。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 お話のように、農家の担い手不足、これが問題となっている状況であります。若い農業就農者を呼び込む施策はぜひ必要であると、このように認識しております。おただしの許認可関係、農地法の関係法令上、町が取得した農地を転売できるのか、また非農家の方が300坪程度のみでは農地を取得できないという課題もあります。 細かいことは担当課の長より説明をいたさせます。 ○議長(大縄武夫君) まち振興課長。 ◎まち振興課長(吉成知温君) タイニーハウスとクラインガルテンのお話です。タイニーハウスは小さな家ということで、タイニーなので、クラインガルテンというのは市民農園というふうに私のほうでは理解してございます。 議員から何回かお話をいただいて、私、別に反対しているわけではございませんのでご承知おきいただきたいと思いますが、この市民農園開設につきましては、いろいろな事例を私のほうで調査させていただきました。やはりかなりコストがかかる、費用がかかるということです。大体回収するのにも25年くらいかかってしまうという事例もありまして、なかなかリスクが大きいのかなというふうに考えております。 また、都市部の方が農地を取得して、当然、いきなり就農ということもリスク伴いますので、まず農業体験、農泊体験などをしていただいて、例えば2泊3日のコースの体験、もしまだ農業をもっとやりたいという場合には1カ月とか、そういうふうに延ばしていく方法なんかも事例ございますので、そういう形で、まず農業に本気で取り組む意欲があるのかというところの支援策については検討していきたいなというふうに考えております。 当然、議員のほうからおただしありましたように、若い方が今どんどん町の中から減っている、出生率も低いという現状がございますので、何か仕掛けていかなければ本当に人口が減っていくだけになってしまうということがございますので、まず都市部から新たな就農者を呼ぶということについても、慎重に、早急に検討していかなければいけないというふうに考えてございます。 以上でございます。 ○議長(大縄武夫君) 吉田広明君。 ◆3番(吉田広明君) 私もいろんな方が東京から来られていろいろ交流はあるんですけれども、田舎に住みたいという若い女性の方や若い男性の方もいらっしゃいます。その中で実績として申し上げますけれども、知人ということで、塙町に移住された方がおります。数年間はテント暮らしをしながら徐々に住宅を建てた方や、自然に恵まれた環境で子育てをしながら暮らしたい、また大きな負債を抱えない生き方で収入に見合う生活を望む、首都圏からの若い世代を呼び込んでいる地域もあるとも聞いております。 言葉で言いますとミニマリストという、私ら60ぐらいになってきて初めて断捨離をするわけですけれども、若い世代からもうそういう小さな生き方で満足、価値観が違うと思うんです。ですから、塙町の役場の方にお話をしても、世代間ギャップというか地域差があって、実際、東京で非正規で働いていらっしゃる方なんかは、チャンスがあればということですけれども、こういうところでも生活できるのであればという思いは、多分、希望はあると思います。 それで、人を見るというところもあるとは思うんですけれども、そこ一つだけ、私は、地域が受け入れてくれないとうまくやっていけないから、ある程度、線を引いてということは、気持ちはわかるんですけれども、時代も変わっているし、暴力的な人はまた別ですけれども、価値観の違いで削るのではなく、本当の意味の多様性の世代をジャンルを問わず入れていかないと、出生数、先ほど言った37人の中で、1世代というか、1学年37人、じゃ18年後、高校卒業したときに何人残りますかと、誰か答えられる職員さんいますかという、それが60年、70年経過して町はどうなりますかということになるわけですから、もう待ったなしだと思うんです。 私が言ったクラインガルテンというのは、ちょっと家庭菜園みたいなイメージで捉えてはおったんですけれども、子育て中のお子さん2人持っている、3人持っているでもいいと思うんです。そういう人たちに一気に移住してもらう、そのぐらいスピード感を持ってやらないと今の時代には取り残されてしまうし、そういう発想というのはもうよそで実際やっております。西日本なんかでも、そういうタイニーハウスの集落をつくって、琵琶湖の付近にですね、若い世代を呼んでくるという企画をやっておりますので、ぜひ検討をしていただきたいと思います。 次に話を移したいと思います。 町は、農業生産法人、ちらっと出ましたけれども、法人化を進めていると聞いています。話を聞くと、国や企業からの補助金で立ち上げ、生産、販売、広報などの専門性を持たせ、農産物の販売先まで面倒を見るなどの説明を受けました。出ばなをくじくつもりはありませんが、いつもの補助金事業かなと何か物足りなさを感じます。農業ビジネスを進めるのであれば、農業は複合ビジネスのできるチャンスの場でもあります。その視点が必要にもあります。 また、経営という責任のとれる若者を育てる説明が不足しています。補助金ありきでは、いつまでたっても自立経営はできず、永遠にカンフル補助金の財政支援をしなければなりません。設立5年後には、金融機関などの交渉も含め、独自の資金繰りで経営をさせるという組織なのか、設立の趣旨や内容を伺います。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 新たに設立いたします農業生産法人、これは、議員お話のように補助金で立ち上げる法人ではございません。町も、比率で30%、60万円程度の出資でありますが出資をいたします。そのほかは、日本の花を海外に販売する株式会社フラワーキングが55%、110万円という数字になるんですが、日本のダリアの品種のうちの70%を育苗し、生産、販売から観光ダリア園を経営する秋田ダリア栽培組合が10%の20万円を出資して設立する法人であります。新法人の拠点は旧常豊小学校を予定しております。利活用問題の解決にもつながると、このように考えております。 なお、この事業の内容の細かな部分、担当課の長より説明をいたさせます。 ○議長(大縄武夫君) まち振興課長。 ◎まち振興課長(吉成知温君) 新たに設立を予定しております農業生産法人の設立の趣旨についてご説明をさせていただきます。 まず第1番目といたしまして、生産者の所得向上でございます。 現在、国内の花卉市場の構成がかなり複雑になっておりまして、中間マージン、いわゆる中でかなりお金が取られていくという状況になってございます。統計資料によりますと、生産者の利益率、いわゆる成果物が約45.1%生産者に還元というか入ってくる。花卉の場合は約32%、いわゆる70%は中間マージン取られているというのが、今、国内の現状でございます。この中間を省くシステムを構築することによって、農業生産法人だけではなくて塙町の花卉栽培農家についても、そこの部分で所得の向上をアップさせるということでございます。 2つ目でございますが、消費者の動向ですね、これを現在ITが進んでおりますのでリアルタイムで捉えていくということを目的にしてございます。まず、新品種の育種、秋田のほうで育種の栽培をしてございますが、そちらで苗の作付をしていただくということになります。 また、現在、いわゆる市場関係が産地を囲い込んでいる状況になってございます。いわゆる市場関係でどういう花が売れるよというような情報が入ってきてしまいますので、全国の中でそれを一斉につくり出しますから当然価格が下がってしまうという悪循環が続いているというのが、今の現状でございます。これらを打破するというか、オリジナルの品種を持つ、どこでどの花が欲しいかというものを新しい生産法人のほうで把握するという、システムづくりを進めることも現在進行中でございます。 3つ目です。国内市場、いわゆるお花が売れなくなってきている。高齢化、人口減少も一つの要因でございますが、1世帯当たりの購入金額ですけれども、1997年1万3,130円というのが最高ピーク額でした。現在、2017年には、これが約33%低下いたしまして8,757円ということになっております。ということで、今後この国内市場の活路がなかなか見込めないという状況で、昨年から中国のほうにダリアの輸出を開始してございますが、アジア関係の経済成長まだまだ進んでございます。花の購買意欲も高いということもございますので、やはりそういう売れる市場のほうに販売をかけていくということになろうかと思います。 また、今回、ダリアだけではなくて花木関係についても取り扱うこととなっております。また、東北の花、輸出に耐えられる花ですね、輸出で売れる花、そういう花をまず塙に集めて、そこで梱包いたします。公共交通のバスを例にすると空気を運んでいるのが、花の業界もそうなんですけれども、大きい箱の中に数十本しか入らない、空気がほとんどになる。これを、ダリアなんかですと20本入りなんですけれども、中国に今送っているのが80から100本入りの箱です。ほとんど空気がないという状況で、そういう梱包技術がございますので、そういうものでいろいろなお花を集めて輸出をかけていくというような体制をとっていくことで今進めてございます。法人については、今月もしくは来月頭には設立を開始する予定となってございます。 資金の調達関係、ちょっと漏れていましたのでご説明申し上げます。 資金の調達につきましては、最初、農林水産省でやっていますAファンド、アグリファンドというのがございまして、これがかなり貸し付けが余っているということで、どうにかならないかということで農林水産省のほうに確認したところ、かなりひどい制度だからやめたほうがいいということで、農林中金の貸付金のほうを今進めております。この法人が認定農業者の資格を取りますと、10年間、償還の猶予がありまして、その後、償還が無利子という形になっていきますので、そういう農業関係の制度を活用していきたいというふうに考えております。 ○議長(大縄武夫君) 吉田広明君。 ◆3番(吉田広明君) 非常に長い説明でありがとうございました。 私が言わんとしていることは、5年後、自立できる組織ということで、農林中央金庫の貸し付けが初回あったにしても、いずれ調達資金はとまるわけですから、また再申し込みをすると有利な条件では借りられないと思います。本当に経営するということを目標に掲げながら、担い手の自立を支援するようなことの文言というんですか、そういうことも含めながら若い方も参画して、代表監査さんもいますけれども、銀行との折衝の仕方とかあると思うんですね。今の若い方、事業をやってなかなか手を出せないというのは、まずそこにハードルがあって、銀行のドアをたたかない、たたき方もわからない。申込書も書いたことがないのは当然なので、ですからそういうところまでやはり説明をしてあげないと、この担い手さんというのは、ただ補助金が来るからやっていくんだ、ダリアだけでやっていくんだというんでは、何かダリアが終わったらどうするのということになっちゃうので、終わりはしないとは思いますけれども、私は、そんなに手間暇かけるような商売じゃなくて、もっと資金回転率の高いものですね、1億円借りようが2億円借りようがいいんですけれども、じゃその1億円の資金が年に何回転しているんですかということです。これは商売やっている人はわかると思うんですけれども、そういう価値観を持って自立経営する組織ということを協議してもらえればと思います。 最後、10分程度になりましたので、台風19号の激甚災害について質問をします。これ、今まで議員さんたちがたくさん質問してきましたので、要点を絞って質問をいたします。 まず、被災された方で仮住まいの要望のあった方がいると聞いております。何世帯あったのかお聞きしたいのと、何名の方が仮住まいをしているのか、それと一番大事な期限を設けているのかをまず伺いたい。 あと、各被災箇所、大きなところで結構なんですけれども、その復旧予定、大体ですね。湯遊ランドに行く県道というんですか、崩落しているところもありますけれども、地域の人たちや知り合いからいつできるんですかということを聞かれるものですから、大まかな道路だけでも結構ですのでお答えいただければと思います。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) わかる範囲で、私の承知している部分でお話をさせていただきます。 湯遊ランド、湯川の変形四差路、崩落ですか、これ、知事さんが災害時の視察にいらっしゃったときに、格段のご配慮をいただきたいということでお話をさせていただきました。これは湯遊ランドの観光という部分、何年もかかっておったのでは湯遊ランド自体が閉塞してしまうというようなこともお話をさせていただきまして、しっかりと対応をお願いしました。そうしたらば、次の日に土木事務所の関係者の方いらっしゃいまして、仮復旧します、その後、何日かたったら今度は本復旧をやりますということで、知事さんに直接お話を聞いていただいて、そして事業に着手をしていただいたということで喜んでおります。 ただ、状況が状況でありますので、材料の調達、これが大変厳しいということもあります。予定では3月いっぱいぐらい完成をさせてもらえないかという話はしたんですが、既に工事には着手しておるようでありますが、材料の調達いかんによってその期日が変わってくるということで、最悪でも連休前に開通をしていただくということで、この事業に関しましては査定も何もなくてもう一発現場ということでやっていただきましたので、本当に県のほうには感謝をいたしているところであります。 そのほかの被災の詳細等については担当課の長より説明をいたさせます。 ○議長(大縄武夫君) まち整備課長。 ◎まち整備課長(藤田衛昌君) それでは、私のほうから仮住まいの件につきましてご説明をいたします。 仮住まいにつきましては、町営住宅に今、仮住まいをされている方が1世帯ございまして、世帯員数は報告によりますと3名ということでございます。10月21日に入居といいますか引っ越しをされまして、基本的には3カ月、町営住宅ですので、通常の公営住宅法ではなくてそれの目的外使用ということで入居を今しております。期限は3カ月ということでお願いをしております。 以上です。 ○議長(大縄武夫君) 吉田広明君。 ◆3番(吉田広明君) そういう少ない数になったというか、最初聞いていたのはもう少しいらっしゃったのかなと思います。 前の議員さんたちもお話ししていましたけれども、久慈川の流木の件とかありました。特に桜木橋の件とかもあったんですけれども、これは町が対応してくれたということで、流木の処理ですね、本当に速やかに処理されているのかなと思います。県も久慈川の入水量の再計算をするということでありましたけれども、国も12月5日の閣議決定で、事業規模26兆円の経済対策を令和元年の補正予算で決定し、河川の川底の掘削や堤防強化を進めると発表しましたので、情報収集と町関係の被災地域の要望計画書づくりに早急に取り組んでいただきたいと思います。 それと、次は塙町農地等小規模災害復旧補助金なんですけれども、先ほど話をしていましたら、内容の説明は区長さんたちが十二分に聞いていらっしゃいますので、激甚災害の期間というんですか、来年3月までの運用だということで担当の課長さんからはお聞きしています。しかし、来年3月までに本当に農地の例えば復旧工事が終わるのかと。何か終わらないという話もあったり間に合わないということもありますので、3月以降もこの補助金を運用できるのか、運用しなければいけないと思いますので、ここで町長の英断をお願いしたいと思います。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 被災箇所、大ざっぱな数ではあるんですが、町全体では農地等々300カ所程度あるということでお話はいただいております。その中で、基準というんですか、補助対象になるのが200カ所、100カ所程度は対象外ということで、そのままではわからないだろう、そして町が基本でやっておる仕事では災害復旧がいつになるかわからないということで、その農地の持ち主が自分でやる、自己負担で直すという場合には、町が独自にお金を出すということを決めました。これ細かいことは担当課の課長に説明をいたさせますが、町単独の事業であります。これは、いっときも早く農地復旧ということ、災害の修復というか復旧ということで町が英断したところであります。 担当課の長より細かいことは説明をいたさせます。 ○議長(大縄武夫君) まち整備課長。 ◎まち整備課長(藤田衛昌君) ただいま町長がご説明したとおりの事業でございまして、これについては、区長さん方にお集まりいただきまして説明会を開催させていただいたところでございます。 議員さんおただしの今年度でどうなんだということでございますが、基本的にはこれはできるだけ農地を早く復旧しまして、次の年度の耕作に差しさわりのないようにしていただきたいということで、いち早くやるために自前でやるものに対しても補助金を出しますよという制度でございます。 そういう制度の趣旨からしますと、基本的には今年度いっぱいということで考えてございますが、当然、予算の仕組みの中には繰り越しという制度もございますので、場合によってはそういったものも使っていくようになるのかなと思ってはおります。 ただ、申し込みについては、ご案内しておりますのは1月いっぱいということでやっておりますので、ぜひともこれにつきましては周知を図ってまいりたいというふうに考えております。ただ、どうしても後から気がつくというのも今かなり上がってきております。そういったことからしますと、申込期間も若干延ばす必要があるかということも今後検討してまいりたいと思います。 ただ、予算的には、令和2年度に繰り越しがあったとしても、令和2年度では新たな予算はとらないという方針で今はおります。繰越事業だけを考えておるところでございます。 以上です。 ○議長(大縄武夫君) 吉田広明君。 ◆3番(吉田広明君) 延長して運用していただきたいという思いはあるんですけれども、完全なる復旧を目指して町も対応をしていただければと思います。個人負担だけではなかなか対応が難しいというのが実情だと思いますので、本当に柔軟な運用というんですか、考えていただきたいと思います。 最後になりますけれども、異常気象で予測を超える台風被害は来年も起こります。早急に床上浸水地区の減災対策を国や県に求めていくことを提起し、これで質問を終わります。 ○議長(大縄武夫君) これで、3番、吉田広明君の一般質問を終わります。--------------------------------------- △延会の宣告 ○議長(大縄武夫君) お諮りします。 本日の会議はこれで延会したいと思います。ご異議ありませんか。     〔「異議なし」と言う人あり〕 ○議長(大縄武夫君) 異議なしと認めます。 本日はこれで延会することに決定しました。 本日はこれで延会します。               延会 午後4時10分...